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チラシの裏 4枚目
144
:
im@s fantasy9 第四十話 3/3
:2010/05/16(日) 04:26:43 ID:Ns1uwBTE0
「…!」
やよいが手を叩く。
「あ、私、聞いたことあるかも!
フクロウって、人には聞こえない音が聞こえちゃうんです!」
フクロウの住まぬ場所とはつまり、何らかの音が発せられている場所…?
それに賭けて見ることにした。
「もし、私の考えが合っていたら……… みんな、私の杖を持って!」
下からビビ、やよい、ドリル…の手にどさくさに手を重ねた美希。
3人の魔力がドリルに注がれる。
「い、いきます…!」
「『サイレス』!!」
ぴたり。
…時間が止まったかのようだった。森が、一瞬にして静寂に包まれた。
ドリルが行ったのは全体化。
森の深部全体に沈黙の波が押し寄せ始めた。
「………」
ドリル達も話せない。
…沈黙の中、何か異変を信じて待つ。
………すると。
「!」
フクロウの一部が、突然ある方向へ飛び始めた。
「…!」
音の消えた森…その中で、不自然な音の消えたある方向に向かって。
走り始める。
フクロウが集まる方へ。フクロウが遠ざかっていた音の方へ。
分かれ道をものともせず、ある一つの方向へ。
……沢山のフクロウが、音のない騒ぎに集まっていたその場所は…開けた場所。
落ち葉の広場。
「!」
ここに何かがある。ビビが手を前に出すと……
空気が…森が…空が……彼女達の前方の全てが波を立てて揺れた。
カモフラージュの効いたバリアだ。
「…」
ドリルは両手で持った杖を前へ向ける。
このバリアが何であるのか。これによって、対処できるかどうかは大きく変わる。
『バニシュ』や『プロテス』や『シェル』の
強力なものだったりしたら自分には太刀打ちできない。千早を呼ぶ他ない。
白魔法の奥義とされるものの一つが必要になるためだ。
だが、もし空間に何か『異常』を起こし、それにより姿が見えないのだとしたら。
それなら…異常を治すこの魔法は役に立てるかもしれない。
作られた魔法の膜の前に敗れるのか、それとも…空間の歪みを正すのか。
「『エスナ』!!」
ドリルは杖を落ち葉の土の上へ突き立てた。
すると……
空間が突然、輝き穴を開け始める。
水の中に油を垂らしたがごとく、…広がる。
広がった穴の先…そこには…
「!!」
家が…町が、そこにあった。
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