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チラシの裏 4枚目
162
:
im@s fantasy9 第二章 第四十三話 2/2
:2010/05/26(水) 04:16:31 ID:OoQkR.TY0
「亜美さんの村は、山の上にあるの?」
「違うよー、亜美達が住んでるのはあっち」
北北西の方角を指差す。
「へぇー…」
よく見ると赤茶けた何かが見える。…これが村だろうか。
そんな二人の会話など耳に入らずに。
「……あ、あれは………」
美希とドリルは絶句していた。
「…亜美 …まさか」
真西の方角。
「あれが…聖地なの?」
「あ。うん そだよ 小さい頃から亜美達はあそこを守るように言われてんだ!」
「クポッポ」
地平線の彼方まで続く大平原。
その真ん中に…半径100キロメートルはある、巨大な穴が存在していた。
そしてそこには無数の、幾千幾万に張り巡らされた縄のようなものがひしめき合っていた。
いや、縄ではないことは一目瞭然だった。縮尺と、それを辿った先のものを見れば。
巨大な縄の集まりの中心…巨大な巨大な、一つの生命。
天高き大きな幹…そしてその上は、空の遥か遥か上まで真ん丸い一つの球状になっている。
気づかされた。
張り巡らされたものは根。そして…その中心にあるのは、クレイラをも遥かに凌ぐ巨大な一本の木であることが。
「『大いなる命イーファ』」
「…え?」
「イーファの樹っていうんだよ。この大陸にいる人達は皆知ってるんじゃないかな?」
亜美。
「イーファの……樹」
ドリル。
「うー…何か、巨大なオチューを見てる気分なの…」
美希。
「…何だろうこの気持ち………」
ビビ。
イーファの樹を見つめる瞳は、それぞれ異なった色なのだった。
ここにきて美希は確信していた。
…きっとあそこに…貴音がいる。
あそここそが、自分達が行くべき場所なのだと。
亜美達の村に泊めてもらうべく、一行は山道を下った。
そして、後は橋を一本渡るのみとなったとき…
それは現れた。
「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
低く、重く響くうなり声。
獣のそれとは違う。
ドズン。
巨大な落下物。
比喩でなしに…美希達の体は宙に浮き上がった。
「!」
モスグリーンの肌。根元から束ねられた弁髪。
脂肪と筋肉の塊である、身長20メートル、体重数十トンの体。
太さだけで人の身長ほどはありそうなベルトを腹に巻き、巨大なズボンをサスペンダーで留めた
それはオチューと同じ太古の昔よりの巨人…
「『ヒルギガース』…!!」
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