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チラシの裏 4枚目

155im@s fantasy9 第二章 第四十二話 2/3:2010/05/20(木) 01:41:18 ID:VL0ITqH20
…美希は思考がまとまらない。
「(貴音の居場所は北の方角にあって…)」


「(北へ行くにはこのコンデヤ・パタを超える必要があって…)」


「(この先に行くためには神前の儀をしなくちゃいけなくて…)」



「(神前の儀っていうのはそもそも結婚式で…
 それを雪歩王女であるドリルは受けるって言っちゃって…)」



「(どうして…そんなことでいいのかなドリル…)」



「(…もしかして、ドリルったらミキに掘れちゃった…もとい惚れちゃった!?)」


「(いや、やっぱり黒魔道士の村でのあの昔話が決定打だったのかな…!?)」



顔を弛ませに弛ませる美希を尻目に、儀式は終了。


役目を終えた族長でもある神主は去り、続いて二人も降りる。


「さぁドリル、誓いのちゅーーーしよ♪」


そう言いながら有名な同業者ばりに欲望むき出しでドリルにダイブしようとした美希だが……


「…」
気づかれすらせずに回避され、そのまま石段とのキスに終わったのである。
「愛のない結婚ってどうかと思うんだけど…」




…ビビとやよいは一体どうすれば…?



と思いながらも再びコンデヤ・パタの出口へ。
「お!めでたく夫婦になっただドな
 まぁきっかけがどうあれ神前の儀を交わしたからにはいずれ二人は結ばれるド♪
 記念すべき100組目ということで特別に護衛も許可されているドし
 気をつけて聖地に旅しにいってくるんだド!」
…どうやら心配はなさそうだ。



…と、思っていると。
「こらああああああああああああ!!今日という今日は許さんドーーー!!」

後ろから怒声。
「!?」


振り向くとそこには高速で空を飛ぶ女の子と山盛りの食べ物…
「待つドーーーーーー!!」
そしてそれを追いかけるドワーフの姿が。



「あれは…!?」
「おいしそうですー!」


低空飛行する少女はそのまんま門番の上を通り山へ。
「こっらぁぁぁ!!」
「ま、待つド!この先は聖地だド…!……残念だドも諦めるしかないド…」
「あぁあ!? …あ…ぐううう…」
門番もこの先へは行けないようだ。


「……?」
空を飛ぶ女の子。一体それは何者なのか。


ひとまず、神前の儀を結んだ二人とその護衛となった4人はコンデヤ・パタの北…
聖地へ続く山地へと足を踏み入れることになる。


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