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チラシの裏 4枚目

177im@s fantasy9 第二章 第四十七話 2/5:2010/05/28(金) 04:16:55 ID:ktUuKrtk0
そこは霧の立ち込める迷路だった。


「アァァァア…ハァァァァ…」
「ウェァアアアアアアアア…」
「ォォォォオオオオオオ…」


「!!」
現れたのはモンスター。


茶色い、骨だけになった奇形の死体。
…どうやら『ゾンビ』と呼ぶべきものらしい。


「…イーファの樹が封印される前の人たちかな…?」
「ふ、封印に失敗したマダイン・サリの人たち!?」

ビビは怯えるが…
「違うよー!だってこの人たち角がないもん!!
 この人たち、マダイン・サリとは違うところから来た人たち…の死体だよ!!」


ゾンビは次から次へと姿を現し、ゆっくりと美希達に群がってくる。


ゾンビならば有効手段がある。
が。
「あ、あわわわ、わわわわわわわわ…」



これは戦えない…

「亜美は!?」
「ごめん、レイズ覚えてないんだよー!!」



「ア…ア………アスピル…」
「アスピル…」
「アスピル……」
「アス…ピル」

死の…もとい、消滅の危機を察したゾンビたちが一斉にドリルに向かいアスピルを唱える。
「ひいいいいいい!!!!」
ドリルはすぐさま気絶。


「ファイラ!!」
「アァァァァァァァァ…」
「アァァァァァァァァァァァァ」

全体化したビビのファイラで敵を焼き尽くし…

「わ!」
背後から現れたゾンビにはフェニックスの尾で代用。

次から、次へと。フェニックスの尾とファイラで敵を消滅させていく。


「…」
はぁ、と息をつく。どうやらゾンビたちの群れは途絶えたようだ。


「…あれ?」
よく見ると、そこには何もなかった。

…蘇生の魔法により、ただの死体に戻ったゾンビの体がないのだ。


「…どう、いう…」
『消えた』。…どうやって?

まさか、ゾンビは死体を介さず純粋に霧から作られたモンスターだというのか。

邪悪な霧の立ち込める中を、どんどん下りていく。



「…ひゃ!!」
ドリルが目を閉じる。


強烈に目に飛び込んでくる、緑の光。


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