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チラシの裏 4枚目
137
:
im@s fantasy9 第三十九話 2/3
:2010/05/14(金) 02:01:53 ID:PS3pctH20
ク族のクは『食う』の意。
食に重きを置いた、如何なる種族よりも味覚の発達した種族。
食に生き、食に死ぬ…食を極める者達。
その一族の期待の星であるやよいは、外の世界へ旅立った。
あらゆる食を経験するべく。
そんなやよいが生まれ育った場所…外側の大陸のク族の沼で
やよいの一家に挨拶した一行は、高い高い山の上へ。
「ね、やよいちゃん…結構脚辛いねこれ…」
「ドリル、ミキがおぶってあげようか?」
「私はたまにこの道のりを歩いたりしますよ!」
「この先に…この大陸の住民がいるんだね…」
ひび割れた大地を、登る、登る。
登って登って…来る時に下から見下ろしていた大峡谷の上にまでたどり着く。
そして下から見上げていた…巨大な物体の前に。
大きな大きな二本の、太く丈夫な橋のようなものが谷の間に架けられ、
それを土台に巨大な巨大な、岩の箱のようなものが乗っている。
これは一体…?
「…わああああ…」
「す、すっごいよ…よく立ってるね…」
よく見ると服を着た何者かが立っている。岩の前に。
扉のようなもの。
…館?いや、違う。
「……やよいちゃん、もしかしてこれって……」
「はい。そうですよ!ここは『コンデヤ・パタ』って言って、
『どわーふ』の人たちが住む町なんです!」
橋によって支えられ空中に浮いた…独自の文化を持った集落。
『町という物体』が、彼女達の目の前に初めて現れた。
「乗ったら崩れたりしないかなぁ…」
ビビは不安をもらす。
「これが…町…」
「変な形だね…」
あっけにとられる美希とドリルより早く、やよいは橋を渡っていく。
「おいしそうな形の通り、おいしいものが沢山あるんですー!」
形からおいしそうとすぐに発想がゆくほどとは美希達には思えない…
と思ったが。
「けどよく見るとおにぎりみたいでおいしそうかもしれないの」
美希の口からは涎。どうやら同類のようだ。
「…食べ物と寝ることばっかりだね、美希ちゃんは」
美希の発言で一気に抜けた気を
ため息としつきながらドリルも行く。
「やだなぁ、ミキは三大欲には全部忠実なだけだよ?
だから女の子もー」
「うん。…美希ちゃんのそういう素直なところ、私好きだよ」
女の子、とは具体的にはドリルを指しているのであるが…
それは伝わらず。
「ゆっきー、ちょっと魔力が妙に高まってるわね」
「別にそんなことないですよ…」
いや、そんな問題ではないのか。
ドリルの杖の中に潜む舞も体を震わせていた。
「……ドリル、怒ってた?」
「…」
ビビは黙して何も言わず。
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