[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
チラシの裏 4枚目
156
:
im@s fantasy9 第二章 第四十二話 3/3
:2010/05/20(木) 01:43:50 ID:VL0ITqH20
「あ!」
木々に葉はつかず、枝が剥き出しになっているだけ。
茶褐色の乾いた山の枝に、髪飾りをつけた女の子がぶら下がっていた。
「な、なるほどね…」
ドリルも納得する。
引っかかっていた女の子はコンデヤ・パタで食べ物を盗み空を飛んで逃げた女の子。
…空を飛んでいたように見えたのは、モーグリが背中を吊り下げていたからだ。
「もうちょっと高く飛ぶこととか出来ないのー!?マミー!!」
「クポぉ…」
いや、それ以前に彼女は美希達がこの大陸で初めて会った人間だ。
「…に、人間だよ…」
美希は口を開けたまま。
「それに、角まで生えてるよ…!?」
相棒のモーグリには髪飾りまでついている。女の子と反対方向に。
「わ!?ちょ、姉ちゃん達誰!? に、人間!?しかも角が生えてない!!」
女の子は美希達に気づいた。枝に引っかかったまま、暴れる。
「ク、クポポ…!?」
「え!?亜美達を食べるつもりかもしれないって!?
冗談言わないでよマミ!急に怖くなってきたじゃ…」
「…何かおいしそうです…」
やよいは腹ペコ。モーグリを見て腹を鳴らす。
「く、クポ!?」
マミと呼ばれたモーグリは危険を感じ…
「クポーーーーーーーー!」
一目散に逃げ出した。
「ああああああああああああ!マミーーーーーーー!!」
亜美と名乗った女の子はジタバタする。が…枝からは抜け出せない。
と。
「お芋だけでも食べ…取り返します!!」
ここでやよいも動いた。崖からジャンプ、対岸から空を飛んで逃げた
マミと呼ばれたモーグリを追いかけ始めた。
「わあああ!?」
その衝撃で枝がぐわっと大きく揺れ……
「!」
亜美が落下した。
「よ、っと」
それを美希がキャッチ。
「うぉあー!」
美希の手の上でワンバウンド。しりもちをつく形で亜美は着地した。
「…あ、助けてくれてありがと!
姉ちゃん達は…うん、食べるつもりはないみたいだね
どっから来たの?」
角つき少女、亜美の話に、ドリルが答える。
「この大陸から南の大陸、『霧の大陸』っていう所だよ
えっと…亜美ちゃん?はこの大陸で育ったの?」
「ほう、霧の大陸…そこに行けば姉ちゃん達みたいな角無し人間が沢山いるの?」
「というより、角のある人間に会ったのが今初めてなんだけど」
「角なし人間ばっかり!?一人も角ないの!?」
「……ある人間なんていないと思うな」
お互い、別世界と言える環境で生まれたことも確認。
「亜美、亜美はこの先の聖地って所には詳しいの?」
「うん。まぁ亜美達が守ってきた場所だかんね、あそこは。
何なら一緒に行ってあげよっか?」
道案内をするつもりらしい。亜美は得意げだ。
「それじゃお願いするね、亜美ちゃん。 危なくなったらすぐに言ってね…?」
「だーいじょうぶだよ!亜美ここ慣れてるし。姉ちゃん達こそ、
危なくなったら亜美に任せて!ここはキケンだからね!」
勢いのある女の子、亜美が加わった。
というタイミングでビビは亜美に話しかける。
「ねえ亜美お姉ちゃん…」
「亜美さんと呼びなさい!見た感じ、2倍くらい生きてるんだかんね」
「じゃあ…亜美さん
お友達のモーグリはいいの?」
…すっかり忘れていた。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板