したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

チラシの裏 4枚目

168im@s fantasy9 第二章 第四十五話 1/4:2010/05/27(木) 04:42:59 ID:18JUJfCA0
山を下りた先はほぼ島といってよかった。
イーファの樹のある大平原へは引き返し、山のふとと沿いに周ればすぐに行くことが出来る。


彼女達は安心して、まずは亜美の住む村へと案内されたのだった。





「…ここは」


夕暮れの、そうでなくとも赤茶けた亜美の村。
「………」
「……………」
「…」

絶句した。
「クポ?」
「どしたの?」




「…亜美ちゃんって…ここに、住んでるの?」


そこは…
「…? そーだよー、ここで生まれてずっとこの『マダイン・サリ』で育ったよ?
 村を離れるときも夕暮れまでには絶対に帰るようにしてんだかんね」

召喚士の村、マダイン・サリ。そこは…


瓦礫の山だった。




町全体が破壊されつくされている。
焼け焦げた家の跡が、ただ…ただ、積み重なっている。

地震でもあったというのだろうか?
そんな様子だった。


「マミちゃんと亜美ちゃんで、住んでるんだ…」

「ううん?違うよー!ただいまーー!!」
「クポ!」
「クポポー!」
「クポポポポー!」


瓦礫の奥から次々とモーグリが飛び出し、飛んできた。
「!?」


「亜美ちゃんおかえりクポ!!」
「今日はお客さんがいるんだよー!ミキミキにゆきぴょんに、ビビちん!」
「クポ、ポポー!」


「いらっしゃいませ!亜美ちゃんのお友達ですクポ?」

沢山いるモーグリたちのうちの一人がぺこりとお辞儀をする。
「あ。うん…どうもなの」


「この様子、驚きましたクポ?」
「…あ。うん……ちょっとだけだけど…」
「……何かあったの?」



モーグリは少しだけ教えてくれた。
「今から12年ほど前に何かがあったことしか解らないんですクポ…」
「無理に話さなくてもいいよ。こんな場所の中でも亜美は君達は頑張ってる、
 それだけで十分だと思うよ」


「…なんだか申し訳ありませんクポ…さ、こちらへどうぞ」


モーグリは案内する。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板