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チラシの裏 4枚目

147im@s fantay9 第四十一話 2/3:2010/05/18(火) 02:04:17 ID:d1Mk19qs0
…静寂。

そう簡単に言葉を信じることは出来ないだろう。

「後、もう一つ言うなら…
 森のフクロウが嫌がってるから…黒魔法で空間を歪めるのはやめた方がいいと思うよ」
気まずいながらも言いたかった一言を美希が発する。



すると。

「…」
キィィ…。

扉を開けて、黒魔道士が出てきた。


「……」
彼の腕にはフクロウ。


「……ありがとう」
返されたのもぎこちない言葉。


そこから少しずつ、2軒、3軒と黒魔道士達が出てくる。


「……」
最初に出てきた黒魔道士は辺りを見回す。
そして確認し一言。

「ごめんね。君達はどうやら僕達の知っている人間とは違うみたいだ。
 …この村をフクロウ達のいやがる方法で隠すのはやめにする。 気づかせてくれてありがとう。」

こうして、黒魔道士達の理解を得られた一行は、
黒魔道士の村に1日だけ滞在することになった。
「けどこの村って…黒魔道士が集まって作った場所だよね?
 どうやって生活してるんだろう…」


「じゃ私、見てきます!」
やよいは店を見て回る。
「人間やドワーフの人達のやっていることを真似して、お店を開いたりとかしてるんだ」
木で出来た建物の中にカウンター、インテリア。結構お洒落な店構えである。

「君は僕達と比べて色んなお店を知ってるだろうから、何か教えてよ」
「ううー…」
お店の品物を一通り見る。
「じゃあすみません、遠慮なく言わせてもらいますね!
 …えっと、もう少しこの品物は安くてもいいかなって。
 値段の基準とかを考えてつけるとつけやすいですよ!その値段の基準っていうのは…」
やよいによる、黒魔道士への販売業講座が始まった。

「銀の龍に乗った、派手な服装の銀髪の人?」
「それが、あなた達を利用している人を利用している人なんです。
 私達はその人を倒すためにこの大陸に来ていて…」
ドリルは黒魔道士達に聞き込み。

「…あふぅ…」
美希は宿屋で眠っていた。



「僕達がどうしてこうやって話せているかって?」
「うん…」

ビビは、村の一番奥…見晴らしのいい場所まで来ていた。
村に来た時に最初にやってきた黒魔道士の元だ。

そこは風の吹き抜け…盛り上がった土と、三角帽子が目立つ。

「僕以外に話せる黒魔道士は霧の大陸にはいなかったんだ
 でも、ここにいるみんなは話せるみたいだから…」
ビビは知りたかった。

「…僕達もよく覚えていないんだ。
 ……君は、目が開いたときのことを覚えている?」
「え…?」
記憶がない。一体どうしてなのか。

「…覚えていないみたいだね
 …僕達も同じさ 『ある日、突然…いつの間にか目覚めていた』
 そうとしか答えられない。僕達は…『目覚めた』んだ
 アレクサンドリアとか、輸送船の中とか、戦場でね」

「…こんな遠くまで… それで、…ここは?」



ただの丘?
…にしては、何か、飾りが丁重すぎる。
「…ここは…」



「『お墓』だよ。これも、人間やドワーフたちのやっていることを真似して始めたんだ」


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