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チラシの裏 4枚目

179im@s fantasy9 第二章 第四十七話 4/5:2010/05/28(金) 04:20:22 ID:ktUuKrtk0
美希は言う。
「そうかもしれないね、ドリル」
「え?」

「だってここ、どう見てももう、樹っていうより建物だよね?」
「うん」

「銀の龍にまたがって、貴音は霧の大陸とこことを行き来してるわけでしょ?」
「あ…」



「…ここは貴音の本拠地なんだよ。何がいてもおかしくない…気を抜いちゃだめだよ」
「言ってる間に来たよ!!」

ビビが慌てる。



「キシャォオオオオオオオオオオオオオ!!」

葉の上の彼らを襲うは大気を劈く咆哮。


龍だった。
「銀色じゃないし…形があの時と全然違う…よくいる普通のドラゴンみたい」
「これもゾンビだね…」



ブレスを吐きかけられては逃げ場がない。
葉の上で行動範囲の狭い美希はドラゴンゾンビに最後に残っていたフェニックスの尾を投げ…


「ギャァァァァァァァァァァウ!!」
ドラゴンゾンビを一瞬で退治。



…会話に戻る。

「…何でこんな、不気味なモンスターが多いんだろう…
 フェニックスの尾で倒せるモンスターなんて亜美知らないよ…?」

「…アンデッドっていうんだけど、知らない…?」
「……霧の影響なのかな」


「この大陸にはないのに、ミキミキたちの大陸にはあるんでしょ?変だよー…」
「…そうだね」



と言っていると。


「…」
ビビが、何かまた考え込んでいるようだった。
「どうしたの?」

「美希姉ちゃん、ダリの地下に何があったか、覚えてる?」
「ああ…。黒魔道士達が作られていた…工場だね」

「クロマ…何、クロマ族?」
亜美にはわからないようだ。


「僕みたいな人たちのことだよ」
ビビは…言った。

「…ビビ」
「もう、解ってるんだ。 …僕は、黒魔道士なんだって
 それにもう…気にしてないよ。」


「そう…えっと…ダリにあったものっていうと…
ああ、確か…霧を集めて…卵みたいなものに入れて…そこから生まれてくるんだよね、黒魔道士が」


「黒魔道士を作る技術を春香女王に与えたのが貴音って人なんだよね
 …それで、貴音の本拠地っていうここには霧があって…
 霧は黒魔道士を作るのに必要なんだよね   …関係あるんじゃないかなぁ。」
…つじつまが合う。

「それは…」
それではまるで…霧から生まれるモンスターたちと黒魔道士が…ビビが同じだと言っているようなものじゃないか。

…などと言っているうちに…
最下層にたどり着く。



そこは、真緑の空間だった。


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