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チラシの裏 4枚目
142
:
im@s fantasy9 第四十話 1/3
:2010/05/16(日) 04:23:53 ID:Ns1uwBTE0
南の森の一番奥…フクロウすら住まぬほど奥に住む種族『クロマ族』。
「フクロウすら居ないほど………。一体どんな場所なのかなぁ」
ビビは歩きながら考える。
「ビビ君は何も覚えてない…?」
コンデヤ・パタから慌てて出て行ったクロマ族。言葉すら発した。
黒魔道士は言葉を話すことが出来ない。
ビビは話せる。
クロマ族も、また。
ひょっとすると、黒魔道士ではなく、ビビはクロマ族の一員なのでは?
ドリルはそうも考えていた。
「そもそもフクロウって、奥になれば住まなくなるものなの?」
美希は首をかしげる。
「森の奥……何かモンスターでも出るんでしょうか…」
やよいのフォークに力が篭る中、一行は山を下りる。
枯れ木の森に到着。
中へと進んでいく中で、一行は巨大なキャベツに遭遇。
「はわっ!?」
…と思ったが何か様子が違う。
地面の上に立っている、何かまん丸い緑色のもの、それで何となくキャベツと連想してしまったものの。
…後ろに回ってみた。
すると、ふわふわとした真っ白い毛のフィールドが出来ていた。
丸の左右には切れ込み…いや、違う。…これは、羽だ。まん丸いのは胴体だ。
そして上には、くちばしがある。
「…これ、もしかしてフクロウ…?」
「…フォォォー…フォォォロロロロロ…フォー…フォロロロロロロロ………」
目は閉じられ、寝息を立てている。
今は昼時…フクロウは眠っているのだ。
それにしても無防備すぎはしないか?とも思いながら、
「何か転がしたくなるよね、こういうの…」
「うん。解る解る」
「フクロウってこれのことかなぁ…」
「…」
美希は自らの眼力でモンスターを見極める。
「…これ、ただのフクロウじゃないよ 魔物みたいなの」
ドリル達を遠ざける。
「それも、多分結構強い!」
ほぼ完全な球形の体をしたこのフクロウが…強烈な魔物。
「寝ている間に行った方がいいと思うな。 …音とか立てちゃだめだよ」
「うん、解った…!『レビテト』!」
足元は落ち葉だらけ。歩くのに音を立てるなというのが無理。
なので宙に浮く魔法を使い、森の奥へと進みはじめる…
と。
ドシュッ。
「!」
背後の方向からの音。…何の音だろう。
そう思って立ち止まり、音を聞くと…音が続いた。
パクッ、バリ、ボリ、ゴリ……バシュッ、ゴシュッ、ゴキュリ。
「!?」
緑色の羽を咥え一行に並んだやよいを見て、全てを理解したのだった。
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