- 1 :lismme :2025/08/12(火) 22:42:19 ID:.Ay5r2aU
- プール施設(1)
眩しい太陽が照りつける、屋外のプール施設。日が高くなって気温も上がる中、日陰となったベンチに一人の少女が座っていた。退屈そうな表情で足を組み、辺りを眺めながら茶色いミディアムヘアの毛先をくるくると弄り回している。 「ねぇ、そこの人」 「ん?」 一人の男が、そんな彼女に声をかけた。大きめで魅力的なツリ目がきゅっと動き、上目遣いになって相手を見据える。整ったパーツにどこかあどけなさの残るその顔立ちは、まさに美少女と言う他にない。 「キミ、一人?」 「だったらどうするの?」 へらへらと笑いながら質問する男に、少女は悪戯っぽい視線を返す。そんな視線にも男は軽薄な表情で応じるのみだ。 「別に。ただ可愛いなって思っただけだよ。名前は?」 そう言いつつも、男は少女の隣に腰掛けてくる。互いの羽織ったパーカーの裾が当たるか当たらないかといった至近距離で。馴れ馴れしい態度から、この男に下心がある事は火を見るよりも明らかだった。 「名前、ねぇ……じゃあ、ナホで良いわ」 ウィンクをしながら可愛さを褒める男にも一切動じることなく、少女——ナホはそっけない様子で名乗る。 「ナホちゃん、かぁ。俺はヤスヒト。良かったらさ、俺と遊ばない?」 「あら、急に何のつもり?」 馴れ馴れしく自己紹介をしたヤスヒトは、背中からそっとナホの肩へと手を回す。ナホは軽く眉をひそめて抗議するような顔を見せたが、それ以上のことはしなかった。 「ったく、カマトトぶりやがって。だいたい、泳ぎに来た奴がそんな水着なんて着てるわけないだろ」 ニッと笑ったヤスヒトはナホの胸元へと視線を向ける。半開きとなったファスナーの間からは、まるで計算されたようにナホの豊満な乳房がチラチラと覗けていた。パーカーから見え隠れする水着は普通の形状とは言い難く、小さい四角形の布を紐で繋いだもの——いわゆる眼帯ビキニのような代物であると分かる。これで水中を泳ごうものならいつ外れてしまうかと気が気でないだろう。 「……そっちもナンパ目的じゃないのか?」 「ククッ、それもそうね……で、どうするのかしら?」 ヤスヒトの指摘を、悪びれもせず肯定するナホ。自分に向けられている男の欲望を反射するかのように、彼女はニヤリと笑みを返した。
十数分後、二人は施設の売店で向かい合って座っていた。 「あーあ、何か暑くなってきちゃったな」 「暑い?中に入ったのに?」 奢られたアイスクリームを舐めつつ、不満をこぼすナホ。気休め程度ではあるものの、扇風機で風が送られてくる室内とあって外よりも暑さは和らいでいるはずだ。 「誰かさんがずっと変な視線を向けてくるせいだと思うんだけど」 「そんなのを着てる方が悪いだろ」 ナホのファスナーは完全に下ろされ、正面からは支えがなくユサユサと揺れる巨乳が完全に拝めてしまう。 「やっぱり気になっちゃう?」 「お、おい……」 ナホは眼帯ビキニの布地を軽く摘む。これには流石のヤスヒトも慌てた様子だ。 「今なら誰も見てないし、特別だからね?絶対に見逃したりしないでよ?」 「……」 指を口元に当てるナホに、ヤスヒトは黙って息を呑む。 ゆっくりと布地が捲られ、茶色の乳輪が見えた——-。そう思った瞬間、ヤスヒトの視界は霧に覆われた。
ヤスヒトは机に伏して眠ってしまった。それを確認したナホは、睡眠薬を噴射した乳首をビキニにしまい、立ち上がってヤスヒトの身体を探り始める。 「うーん……思ったよりショボいな、コイツの財布」 躊躇なく財布を開けると、中に入っていた札の枚数を数える。股間に食い込むハイレグを引っ張ると、あろうことか財布ごと性器の中へと突っ込んだ。 「あ……っ!くぅっ!……全く、この程度の予算じゃ中川菜穂には全然釣り合わないっての♪ま、俺としてはこの身体で男どもを誘惑できたからOKだけどな」 卑猥な声を漏らしつつも、奥まで挿入してしまえば元通りの平らな股間が復元され、菜穂の美貌にはその正体——怪盗レオンの欲望を示す下品な笑みが張り付いた。 「んっ……と、さて、次はどうしようかな♪別のカモを探すか、女体のコレクションを増やすか……ククク……」 玩具のように菜穂の顔マスクを引き伸ばして次の計画を思案する怪盗。歪んだ顔も手を離せばすぐに顔へ張り付いて元の可憐な表情を取り戻す。股間に異物が挿入されているとは思えない余裕ぶりで席を立つと、眠っているヤスヒトに何やら囁いた後で店を出て行った。
男も女も、客は全員が菜穂のスタイルと服装に視線を向ける。男性の一部はその場で前屈みになり、あるいはそれとなく後を尾行してくる者もいた。 「ククク……まるで街灯に群がる虫だね。それだけ菜穂のレベルが高いって事だけど♪」 そんな視線に気づかないフリをしつつひっそりと嘲笑する怪盗は、何食わぬ顔でプールサイドを歩いていくのだった。
「あ、そうそう。この後ホンモノの私が来るっぽいけど、くれぐれも勘違いしないようにね☆」
- 3 :lismme :2025/08/12(火) 22:43:29 ID:.Ay5r2aU
- プール施設(3)
「お待たせ~」 「あっ、中川さん」 ペットボトルを持った菜穂が、ベンチへと戻ってくる。浮き輪に空気を入れていた大和は、顔を上げて菜穂の方を見た。 「んぐ……っと、はい、コレ」 「ありがとう、中川さん」 菜穂はスポーツドリンクのキャップを開け、大和に手渡す。肉付きの良い太腿に自分のボトルを挟み、両手で蓋を開ける仕草に、大和はつい視線が向いてしまう。 「私も……」 向けられている視線に応じることなく大和の隣に座った菜穂は、自分のボトルの蓋を開けて口をつける。柔らかい唇が瑞々しく濡れ、首元が前後に動く。耳には喉が鳴る音が聞こえ、またもや目を奪われそうになる大和だったが、これ以上はダメだとばかりに自分のボトルに口をつけた。 「ぷはっ…………どう?美味しい?」 「う、うん……」 それでも大和の悶々とした思いは終わらなかった。ボトルから口を離した菜穂は、身を乗り出して大和に質問してくる。菜穂の美貌が間近に迫り、寄せ上げられた深い谷間がチラチラと目に入る。水着に膨らみが浮かばないようにするので精一杯だった。もちろんそんな状態で味など分かるはずもなく、ただ曖昧に返事を返すしかできない。 「そう、なら良かったわ。隠し味に私のGカップから直に絞ったお薬を入れておいたからさ」 「ぶっ!」 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 4 :lismme :2025/08/12(火) 22:46:13 ID:.Ay5r2aU
- プール施設(4)
「う……」 次に大和が目を覚ましたのは、埃っぽい香りの充満した配管室だった。空調のない部屋には熱気が篭り、湿気が中にいる人間の全身を包む。 「おはよっ、大和♪」 「うわっ!?」 開かれた大和の目に飛び込んできたのは、視界を覆う柔肉だった。それが菜穂の豊満な胸だと気づくまで、数秒の時間を要する。 「な……中川さん!?」 「ようやくお目覚め?もう待ちくたびれちゃったわ」 後頭部に感じるすべすべとした太腿の温もりから、大和は自分が膝枕をされているのだと悟った。声音は普段の菜穂だったが、どこか小馬鹿にしたニュアンスが漂う。これが怪盗であることは明白だ。 「やっ!」 「ちょっ!?いきなり起き上がんじゃないわよ」 目を瞑り、意を決して上体を起こす。弾力のある胸がペチンと頬に当たる感触に耐えて起き上がり、相手の姿を見据える。いつも見ているような表情で顔をしかめる菜穂の姿がそこにあった。本物と同じビキニに包まれた双丘が、名残を惜しむかのようにプルプルと揺れていた。 「ここは……?」 「見ての通り、プールの配管室よ。ちょっと暑いけど我慢してね」 菜穂の言葉通り、大和は自分の肌がじんわりと湿るのを感じていた。苦々しい顔を浮かべる大和と対照的に、菜穂の肌は滑らかでサラサラとした状態を保っている。これも偽物の皮なのだから当然のことであるが。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 5 :lismme :2025/08/12(火) 22:48:17 ID:.Ay5r2aU
- プール施設(5)
「あーあ、こんなに出しちゃって」 胸の上に飛び散った白濁液を撫でとり、呆れた表情を見せる菜穂。それでも、胸の中のモノを解放はしない。 「はぁ……はぁ……」 「可愛い顔もベトベトね」 呼吸の乱れた大和をよそに、鼻の頭を撫でて顔についた精液をすくう。一筋の水跡が卑猥な印象を与えた。 「汚れちゃったから脱いじゃおっか」 「!?」 菜穂は指についた精液を拭わず、鼻を摘んでニュッと引っ張る。たちまち彼女の美貌は一枚のマスクとな り果てた。初めて見るわけではないとは言え、この光景には大和も思わずギョッとしてしまう。 「ククク……下にいたのは誰か、しっかりと見ておくのよ?これも大和のせいなんだから」 引き伸ばされたマスクの口元から、くぐもった菜穂の声が響く。そのまま鼻を引っ張っていけば、首や後頭部からブチブチという音が聞こえ、菜穂の顔が前へと脱げていった。 「よっ、と……」 菜穂の顔を脱いだ怪盗はそのまま上体を起こし、一気に脱皮を遂げる。菜穂の上半身は抜け殻となって大和股間の上に落ちた。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 6 :lismme :2025/08/12(火) 22:53:39 ID:.Ay5r2aU
- プール施設(6)
「はっ!」 大和はガバッと起き上がった。YUINAの身体と菜穂の皮を使った責めに耐えられず、敢えなく二度目の絶頂に達してしまったのだ。辺りを見回せば、配管室には既に怪盗の姿はなく、飛び散った粘液や衣服も綺麗に片付けられていた。 「と、とりあえず中川さんに……あれ?」 手をついて身体を起こそうとした時、違和感を覚えた。足に擦れる布地がやけに少ない。呟いた声も想像とは違う 「まさか……!」 改めて視線を下に向けると、そこに見慣れた自分の身体はなく、スレンダーなラインを持った女性の身体が黒色をしたビキニを纏っているのだった。 「女の人に変えられてる!?」 女の声で叫び、反射的に身体に手が伸びてしまったが、触った直後に慌てて放し、銃を突きつけられたようにホールドアップした。後で菜穂が知った時に何を言われるか分からないからだ。 「落ち着こう……まずは誰にされたのか確認しないと……」 大和は深呼吸をしてから立ち上がる。試しに頬を引っ張ってみたが、案の定身体に密着させられていた。経験上、こうなっては怪盗に脱がせてもらう他にない。怪盗を探しに行きたいが、大和は今の姿に心当たりがなかった。分かることと言えばおそらく近しい相手ではないこと、髪が短めであることくらいだ。携帯があれば顔を確認もできるだろうが、当然そんなものはない。慣れないビキニの感触に戸惑いつつも、大和は配管室の扉を開いた。
***
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 7 :lismme :2025/08/12(火) 22:54:03 ID:.Ay5r2aU
- プール施設(7)
「ったく、なんでアイツはこんな日にもちょっかい出してくんのよ……!」 菜穂は頭を抱えていた。怪盗に連れ去られた大和を探すために施設内を探し回り、疲れた様子で壁にもたれかかっている。電話は5分おきくらいにかけ続けているものの、繋がることはない。 「せっかくのデートが台無しじゃない……」 ずっと起動させているためか、携帯の充電も残り少なくなり始めている。怪盗への苛立ちを募らせつつ、画面を閉じてポケットにしまった。 「仕方ない、どこかに座ってそれっぽい人を……」 大和も怪盗も、一目でわかる姿でいるとは限らない。どうにかして周囲の人間を観察し、見つけ出さなければいけないのだ。 「あれ〜?菜穂じゃん」 「ん?」 菜穂が移動しようとした時、不意に後ろから声がかけられ、振り返る。 「って……梨湖!?」 「え!?し、知り合い……?」 「そうそう。中学の時の同級生なの。卒業してからは会ってないけど」 菜穂に声をかけてきたのは、菜穂と同じ中学出身の女子高生、山中梨湖であった。後ろには一人の友人らしき少女を連れている。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 8 :lismme :2025/08/12(火) 23:03:43 ID:.Ay5r2aU
- プール施設(8)
「ま、待ちなさい!」 ふらふらと立ち上がった菜穂は、怪盗と大和を追ってスライダーへと向かう。 「お客様!」 「な、なんですか!?」 階段を登ろうとしたところで、スタッフに止められた。 「申し訳ありませんが、スライダーをご利用になるのでしたら上着や腰布などはあちらのロッカーに一旦お預けいただいて……」 「くっ……」 スタッフは菜穂のカーディガンやパレオを見ながら、規則の看板を指差す。仕方がない。菜穂は悔しそうに歯噛みし、ロッカーへと向かった。ロッカーに上着を入れようとした時、後ろから声が聞こえた。 「あれ〜?菜穂じゃん」 それはつい2,3分前に聞いたばかりの声だった。振り返れば、先ほど見たのと寸分違わぬ服装・体型の山中梨湖が立っていた。後ろにいるのはやはり大和の変えられた姿と同じ洲本彩華。怪盗の時とは異なり、もう一人別の女子もいる。つまり彼女らは本物だということだ。 「こんなところで会うなんて偶然〜。菜穂もスライダーに乗るなら一緒にどう?」 「ちょっとリコりん、知り合いだか何だか知らないけど、あの格好はどう見てもツレがいる感じじゃん」 「そうそう、一人でこんなとこ来るわけないでしょ」 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 9 :lismme :2025/08/12(火) 23:06:02 ID:.Ay5r2aU
- プール施設(9)
「はぁ……」 スライダー近くのベンチで、菜穂はため息をつく。 「考えてみると、出口で見張ってれば必ず見つけられるのよね」 ベンチはスライダーの降り口となるプール、そして念の為入り口へと向かう階段の両方が見える位置だ。大和と怪盗が一緒にいると知りながら手をこまねいているのはもどかしい思いだったが、これもすれ違いになるよりはマシだと自身に言い聞かせ、神経を集中させる。 「順番的にはそろそろよね……」 一組、また一組と流れてきた浮き輪が到着する。菜穂はその一つ一つを注意深く観察する。そしてまさに今。ふとすると見逃しかねない一組の浮き輪があった。そこに乗っていた2人を見た時、菜穂の身体はバネのように弾けて飛び出していた。 「ぷはっ!」 ひっくり返った浮き輪から投げ出された大和は、水の中から顔を出して息継ぎをした。滑っている間の記憶は曖昧だった。絡みついた足が身体を弄り回し、股間からの振動も強くなるとあっては他のことに気をとられている余裕などなかったのだ。 「大丈夫?ほら」 「え!?」 同じ浮き輪に乗っていたはずの人物が、プールサイドの取手から手を差し伸べてくる。その人物が、乗る時とは別人になっていたことに、大和はここで初めて気づいた。 「あれ!?」 同時に、大和は自身の違和感にも気づいた。濡れたミディアムヘアが首にまとわりつく。着ていた水着も、オーソドックスな黒のビキニではなくなっていたのだ。スライダーを滑り降りるわずかな時間で、二人分の皮と水着を交換するという離れ業に、大和は驚きを通り越して呆然とする他になかった。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
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