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戦隊ヒロイン

1PON:2024/07/06(土) 23:18:38 ID:.gpW7n4o
戦隊ヒロイン(1)

『ピアー、これで止めよ!』
黄色のコスチュームを纏う戦隊ヒロインが、仮面を被った相手に短剣を突き立てる。
『ぐっ、うぅ・・・黄華、まさかそんな物を仕込んでいたとはな』
敵の女幹部は、ヒロインにプロテクターを装飾した身体を重ねつつくずおれる。そして、黄華が被るマスクに手を伸ばした所で力尽きた。顔を覆っていたマスクが落ちた中からは、ミディアムヘアーの黒髪を靡かせる美少女の顔が露わになる。
『しつこいヤツだったな・・・って、そんなこと言ってる場合じゃなかった!早く皆の所に行かなきゃ』
マスクを拾い上げたヒロインは、建物の廃墟を背後に駆け出した。

『はい、カットです!プレイバックお願いしま〜す』
合図が掛かると、ヒロインの女優はすぐさま女幹部の元へと戻ってくる。
『すみません、強くやり過ぎちゃった・・・痛くありませんでした?』
『あぁ、これでもプロだからね。多少のことならどうってことはないよ』
むくりと起き上がる女幹部の声は、先程のセリフとは全く違う。性別すら異なるのも、ピアー役とスーツアクターが別人なのだから当然のことだ。
『シバさん、この後も何役か出番あるんですよね?ケガなんてさせちゃってたらどうしようかって、内心ドキドキだったんですよ・・・』
『心配ない心配ない、そもそもアイテムが嵩張るせいで殺陣もやりにくくなってるんだから。それに、男を倒すならもっと強くやらないとな』
仮面を取って現れたのは、30代くらいの男性スーツアクターだ。彼は、億劫そうにしながらショルダーアーマーとプロテクターを一つずつ外してスタッフに渡す。
『これで、だいぶ身軽になったか。敵役も黄華ちゃんたちみたいにシンプルだと動き易くて助かるんだけどな』
ほぼ全身タイツの格好になった役者が身体を起こす。胸の膨らみから股間の曲線に至るまで、女性のボディラインを帯びたその上に男の顔があるのは違和感しかない。
『あ、あはは・・・そう、ですよね』
歩く度に、密着した全身タイツの中で乳房のプルプルと弾む様がやけにリアルに見える。身体に女性のボディーパーツやインナースーツなどを装着しているのだろうが、これ程までにスタイルがクッキリと浮かび出ているのは気にならないのだろうかと思ってしまうのも自然のことだ。
『はい、今のシーンOKです!次のシーン行きましょう』
椅子に座ってペットボトルの飲料を口に含んでいた二人は、その声を聞いて軽く息をつく。
『ふぅ、ひとまず終わったな。それじゃあ・・・俺はあそこで休んで来るわ』
そう告げた男は、撮影の背景にしていた建物を指差す。
『あ、私も行きたいです。着いた時から気になってて・・・』
『まぁ、構わんが。廃墟マニアか何かかい?』
『はい♪ああいう寂れた場所とか、探検してみたくなっちゃうんですよね』
ロケ場所を離れた二人は、コスチュームのまま廃屋へと向かう。足場の悪い道を上ろうと少し姿勢を変えるだけでも、彼の胸の膨らみはやはり本物のディテールさながらに小刻みに震えているのだが、内股加減に歩くその仕草がまた女性らしさを強調させた。
『シバさんの動き、本当に女性みたい・・・やっぱり男性と女性のコスチュームで入るスイッチも違うんでしょうね?』
『スイッチね・・・本物はどうか解らんが、似たようなモノかもな』
口籠って話す彼の言葉は少々意味不明ではあるが、肯定されたと理解した黄華は疑問すら抱かない。
『まぁ、黄華ちゃんや碧唯のコスチュームでもアクションしたが、やはり女性の方が色々と意識するよな。仕草や体型の違いとかもさ・・・あと、ゴツいパーツが有るピアーのような敵役とソレが無い戦隊役でも全然違うんだぜ?』
会話をしつつ廃墟まで辿り着いた二人は、中へと脚を踏み入れる。
『さっき、邪魔になるって言ってましたもんね』
『ククッ、それは建前さ。本音は、敵役は自慢のボディラインを目立たせにくいが、全身タイツ以外のパーツが少ない戦隊役は、欲望のままにオッパイを弾ませたりアソコも好きなタイミングで穿り回せるからスイッチが入り易いんだよ』
再び意味不明なことを口走る男。だが、さすがに今の言動はスルー出来るはずもなく黄華はピタリと脚を止める。
『だから、女の敵役までなら進んで演じてみせるが、男役なんて全くの論外だな。今だって完璧にピアー役のGカップ女優、真凛の変装を熟せてただろ?巨乳仲間のヒロイン、黄華・・・いや、Fカップオッパイが魅力の静璃ちゃんすら完全に騙される程にさ』
ニヤリと男の卑しさを全面に浮かべる男は、その顔を掴んで捲り上げてみせる。伸び切ったマスクの下から現れたのは、彼と同じ表情を貼り付かせる真凛の美貌だ。
『おかげで、興奮が抑えられなくてニプレスを貼った乳首はピンピンだし、ワレ目からは愛液が滴りっぱなしなんだぜ?もう、真凛の女体すっかり火照っちゃった♪ククククク・・・』

2PON:2024/07/06(土) 23:19:06 ID:.gpW7n4o
戦隊ヒロイン(2)

『ふぅ・・・全身タイツとインナースーツを重ねて、乳首やアソコが目立たないように大事な所に貼り物付けてると、締め付けや微妙な擦れ具合のせいで勝手に敏感になって困るぜ。本当は、魅力的な女体や痴態をもっと見せ付けてやりたいのに、逆に隠そうだなんてな』
小さく息をつき、背中に手を回す真凛。しかし、艶のある口から発せられる声はスーツアクターとも違う男の物である。
『女の変装を彩るアイテムとして、ハイレグ衣装とスキニーベージュの重ね穿きはマストだしさ。まぁ、これも、性別を問わない変装術を特技とする俺なりのポリシーってヤツだな。クククッ』
肩と腕を抜き取り、垂れ下がるタイツをたわわな胸に手を埋めつつ支える。グニュッと潰れた柔乳の質感は、当人が誇るように女性の乳房にしか思えない。そもそも、どれだけ卑猥な言葉を並べようと目の前の真凛が別人による変装という想像すらつかないでいた。
『おや、静璃ちゃんどうした?これだけ露出しても、まだGカップ巨乳の真凛と同じだって信じられないならば・・・こうすれば決定的だよな』
全身タイツから手を離してニプレスも剥がした真凛は、隠していた巨乳の全容を露わにする。プルンと弾む胸を強調させながら全身タイツを下ろしていけば、ハイレグインナーとスキニーベージュの重ね穿きで激しく股間に喰い込む着衣が、そしてクロッチの中心には異質な丸い膨らみが振動音を立てて現れだした。
『シバさんのマスクを被った真凛が、アソコと肛門に極太バイブを挿入したままGカップ巨乳を弾ませてアクションするなんて芸当、可能だと思うかい?さらには、この巨乳スタイルと美貌の中に別の女の変装を用意して、すぐに脱皮が出来る準備を施しておくとかさ・・・』
ハイレグの喰い込みとクロッチの膨らみを弄りつつ接近する真凛が、首に手を伸ばして顔を捲り上げようとしている。メリメリと微かな音を立てた向こうに覗く柔肌と卑しく笑う口元、それに合わせて首の皮を肩口まで広げた奥に覗くサイズダウンした美乳の谷間・・・ここまで見せ付けられては、この真凛は全くの別人による変装と認める他ない。
『それなら貴方の正体は・・・そ、それより今は・・・っ!?』
このピンチを逃れるべく走り出そうとする静璃。だが、その意思に反し脚から力が抜けて地面に座り込んでしまった。
『あれ、動けな・・・』
『ククッ、真凛が用意した遅効性の特製お薬が回ってきたようだな』
真凛マスクの下から別人女性の口を、胸下まで引き下げた身体の中からは形の整った乳房を震わせたまま、静璃の前にしゃがみ込む正体不明の相手。激しい喰い込みに晒される股間からは、鈍い振動音がより近くに聞こえていた。
『隙を見て、目を付けた連中のペットボトルには同じ薬品を注いでおいたんだぜ?誰一人として怪しみもしなかったな』
『薬?そんなもの・・・いつの間に?』
『それは、静璃ちゃんが一番良く解っているだろう?この女体が偽物ともなれば、股間の狭い穴にはペットボトルでも極太バイブでもズップリ挿入出来るし、オッパイの中にだって得体の知れない液体を仕込むことだって造作も無い・・・ってさ』
零れ出た美乳をムニュムニュと摩りながら、まだ温もりが残る真凛の巨乳の内側からスルリと水風船を取り出す。あれほどリアルに弾んで、今では萎んでしまった真凛の胸に液体を含んだ袋が隠してあったとは、静璃にとって衝撃でしかない。
『君のボトルには、ピアー役の真凛がGカップ巨乳から直接注ぎ入れてやったし、真凛のボトルには碧唯役のDカップ美乳女優結月が、結月のボトルにはEカップ巨乳ADのリラちゃんが・・・って芋づる式にな。ADみたいな連中は特に便利だし手っ取り早くて、本当に利用価値高いよね。ククッ』
真凛マスクを脱ぎ去り、ADスタッフのリラへと顔を変えた相手はショートボブの茶髪を靡かせつつ卑しく笑う。さらに続けて、真凛の身体から文字通り脱皮を遂げようとハイレグの喰い込む股間を剥がす際に、微動を続ける異物の膨らみをズップリと押し込めた。
『顔見知った女たちが、人知れずオッパイをポロリさせて乳首からお薬を注ぎ込むなんて誰も思わないもんね。乳首が尖っていると噴射し易いからって、んっ・・・こうしてバイブやスプレーをアソコに挿入してさ』
真凛の皮から身体を抜き取ったリラの服装は、ニットショートパンツにスキニーベージュという半裸状態だ。すると、リラはワレ目へと貫通させた異物の粘液でベットリと濡れた股布をグチュグチュと弄り回してみせる。
『でも、俺が変装した美女たちはご覧の通りハイレグとストッキングの重ね穿きでモッコリ対策まで万全だから簡単にはバレないんだよね♪こんなふうに、堂々と脱皮行為でも見せない限りは・・・な。クククク・・・』
卑しく笑うリラの顔を歪めた相手は、捲れ上がるマスクの内側に覗く美貌と声で愉快げに嘲笑した。

3PON:2024/07/06(土) 23:19:34 ID:.gpW7n4o
戦隊ヒロイン(3)

『私を、どこへ・・・?』
『囚われのヒロインには相応しい場所さ』
脱力した静璃を軽々とお姫様だっこで運ぶのは、真凛の変装から脱皮を遂げたADスタッフのリラだ。何も抵抗出来ないのを良いことに、プルプルと弾む自らのノーブラ美巨乳を何度も顔に押し当ててディテールも感触も本物と遜色無いと印象付けるリラ。男の卑しさを全面に映し出す佇まいと表情には、リラの変装も完璧だろうという自信がアリアリと覗いていた。
『リラやらナノのように忙しく動き回る巨乳美人スタッフはさっさと解放してやったけど、出番以外の待ち時間がある連中はみんな俺の手の中さ。そこにはお仲間も待ってるぜ』
廃墟の奥へ運ぶ最中も、地面の方・・・リラの股間に当たる場所からはブブブブ・・・と異物が蠢く音が漏れ聞こえる。僅かに見えた極太バイブの刺激を受け、喘ぎ悶えるのを堪えようとするリラの表情と声、さらにはプックリと尖り続ける巨乳の突起の様子から目を逸らそうにも、相手の罠に堕ちては成す術もない。
『誰が運び込まれてるのか気になるか?それなら、その手で俺の変装を脱がしてみると良いさ。静璃の顔にぶつかってるプルップルのオッパイでもこの美貌でも・・・ククッ』
片手で静璃の身体を軽々と支えながら、その手を取って乳房へと導いてみせる。自在に形を歪めるリアルな質感を目に訴えさせ、卑しく笑う顔へと伸びた手がリラの顔を掴む。
『リラの顔の方から脱がすんだ?可愛くて巨乳の美女は、現場に二人も要らないってことかな?』
『そんなの、貴方が勝手に選んだことじゃ・・・』
『おいおい、目を逸らしてたら見逃しちまうぜ?EカップADのリラから、ハイレグボンテージの似合う敵役女幹部への変装脱皮の瞬間をな。ククククク・・・』
グシュッと造形の崩れたマスクを握って引き下げていくと、リラを模る顔と一体になった美巨乳、ウィッグが抱え上げた静璃の身体に脱げ落ちる。
『黄華よ、我々のアジトに単身で潜入する行動力は褒めてやるが、私の前には歯が立たなかったな。ちょうどベアトップから零れさせておいた私の巨乳で、このまま窒息させてしまおうか?女幹部クラン役の桜梨のFカップオッパイならば造作も無いことだ・・・なんてね♪』
マスクの中から流れ出たロングヘアを靡かせ、敵役さながらに卑しく笑ってみせるのは、真凛が担う女幹部ピアーと敵対するもう一人の女幹部、クランのコスチュームを纏う桜梨に間違いない。
『コスチュームに身を包む桜梨の巨乳スタイル、その目に拝めてるというのに随分と薄い反応だな』
窓も扉も朽ちている廃れた部屋へ静璃と運び込んだ桜梨は、傷みの激しいベッドに乗せてやる。
『やはり、自分と同じFカップ巨乳の美女程度がADのリラが見せたような極太バイブを咥える痴態を晒す二番煎じでは・・・んんっ、もはや衝撃も無いか?』
半脱げ状態にあったリラの皮を掴んで下ろした桜梨は、ハイレグボンテージのクロッチにあるファスナーから覗く粘液塗れの異物に手を添える。そして、鈍い振動を続けるソレをズニュッズニュッ・・・と回しながら引き抜いてしまった。
『ふぁ、ぅ・・・っ、ふぅ・・・こんなに太いモノを咥えたまま、カメラの前で演技したのを思い出しちゃうよ。その時は本来のボンテージコスチュームだったから、物足りない分はハイレグの上からバイブを何度も弄り回したりシャイニーベージュ美脚を摩ったり、ワザと巨乳を弾ませて補ったのよね♪』
股間をモゾモゾと摩っていた桜梨がその手を離すと、パックリと開いたワレ目の間にシャイニーベージュのシームがギッチリと埋もれる様がハッキリと拝める。しかし、驚いたのはニヤけながら巨乳を揺らして静璃を覗き込む桜梨の痴態だけではない。そんな彼女の向こうには傷みのあるソファーで寝息を立てるコスチューム姿の真凛が見えたのだ。
『真凛、ちゃん・・・』
囁くような呼び掛けに応える様子も無く、真凛は寝息を立てている。
『心配なら要らないさ。既に、若い女性キャストやスタッフは全員手を付けさせてもらってるから。この後、出演者と入れ替わる段取りも万全ってね』
挑発するように揺れる乳房に手をズブズブと埋めた桜梨は、内側から双丘を横に引き伸ばす。谷間の切れ目から零れ出たのは、黄色の全身タイツから露わになった自らのそれと勝るとも劣らない美巨乳だ。
『ククッ、桜梨から脱皮しようとしてるのは誰か・・・言うまでも無いよな?』
新たな巨乳を震わせ、ボンテージを下ろした桜梨がその女体も脱いでいく。鮮やかな黄色の全身タイツが覆う股間にはストッキングのシームラインと深い縦スジ、さらには濡れ染みが渡っていたが、短いスカートがそれを隠す。
『生地が極薄だから静璃のエッチなボディラインが強調されちゃうね。でも、子供達の性教育にはちょうど良いかも♪』
メリメリと桜梨マスクを捲り去った相手は、完璧な静璃の変装姿を誇るように自分の女体と美貌を弄っていた。

4PON:2024/07/06(土) 23:20:24 ID:.gpW7n4o
戦隊ヒロイン(4)

『んっ・・・ふぅ、んっ!んんっ!』
カツカツと響く靴音。それに混じって女性の喘ぐ嬌声が聞こえていた。
『待たせたな、黄華・・・っていう私も、このFカップ巨乳スタイルが魅力な黄華役の静璃だけど♪』
全身タイツを押し上げる乳房をグニュグニュと揉みしだく静璃は、スカートを捲り上げて微かに浮かぶ股間の膨らみを見せ付けている。
『生地の薄いタイツでのアクションだったから、周りの注目も抜群だったよ♪でも、マスクの中にあるのがシバさんの顔だと思えば、男連中は興奮も出来なかっただろうな』
タイツの首元を引き下げ、伸縮性に富んだ生地からニプレスを貼ったノーブラ巨乳をポロリと零れさせた静璃は、谷間に挟んでおいた肌色の物体・・・スーツアクターを模したマスクを指でクルクルと回す。
『それに、エロすぎるコスチュームの透け具合もスタッフが健全な状態に調整しちまうだろうさ。せっかく、極太バイブの膨らみをシャイニーベージュとハイレグインナーの重ね穿きでガードして、さらには濡れ染みすら出ないようにって、準備を施しておいたのに』
振動音を漏らす小さな膨らみを細指で摩る静璃。いくらタイツの上から弄り回そうとも、縦スジが浮かぶどころか膨らみと湿り気は目立っていくばかりだが、指を深くまで押し込めてしまえば股間で蠢く異物は粘液塗れになった秘裂の奥へ完全に消えた。
『ちょうど、んっ・・・こんな感じにね♪碧唯役の結月も、静璃の撮影の後の出番で同じようにシバさんの顔を被って極薄の全身ピンクタイツでアクションしたけど、やっぱりノーブラDカップ美乳の突起とかバイブのせいで湿った股間の曲線も消されるんだろうな〜』
ふと結月の話題を持ち出した偽者の行動を見て、自然と静璃の視線が首元に注がれる。首のマスクエッジに掛かった彼女の指は、静璃と同じ美しさを誇る顔を一枚のマスクへと変貌させており、それに釣られ黒髪ウィッグが床に滑り落ちた。
『静璃ちゃんの巨乳スタイルに魅せられた男性ファンを引き込もうとしても、スキニーベージュを重ね穿いた自慢の美脚は全身タイツで隠れちゃうでしょ?だから・・・』
スキンヘッドになった静璃の顔で、卑しく笑いながら囁くその声と口調は捲り上げたマスクの中から覗く口元に合う声へと変わっている。そして、マスクを脱がしながらもう片方の手で全身タイツと巨乳が弾む偽物の女体をズルリと下ろしていけば、色違いの全身タイツを纏うスレンダーボディが現れた。
『この形の綺麗なノーブラオッパイをプルプル弾ませて乳首も尖るようにって、私のアソコにフィットするディテールの極太バイブを静璃の変装の時からずっと挿入しておいたんだけど・・・んん!ぅ・・・っ、色っぽい仕草で喘いでみせても、結局はシバさんマスクのせいで台無しよ♪』
股間のファスナーを開き、ズリ下げておいたストッキングの下から覗くワレ目には、静璃の秘部に刺さっていた異物がズップリと咥え込まれている。
フィット感抜群と誇る結月の秘裂は、無数の突起をあしらった極太バイブの振動を受けてトロトロと粘液を滴らせ始めた。
『でも、こうして静璃ちゃんに結月の変装姿でバイブオナニーする変態行為を見てもらえたから満足だよ。静璃に化けて本番を終えてからは、真凛と桜梨にも変装して本番に臨んでね・・・んっ、その後にロケバスに潜んで変装のお色直しをした甲斐があったわ♪』
膣奥まで挿入したばかりのバイブをズルズルと抜き始める結月の美貌が快感で歪む。そうしてヒクつく秘部からスーツアクターのマスクも引き摺り出すと、局部をシャイニーベージュと全身タイツで隠した。元通りの形状を宿したワレ目を慰めるようにクチュクチュと弄り回す結月の顔に、禍々しく卑猥な笑みが貼り付く。
『Hカップ巨乳ADのナノに変装しておけば、ロケバスへの出入りも怪しまれないからな。パイスラしたバッグに極太の異物や催眠薬を隠して、この巨乳にも美女たちの皮とハイレグ衣装やらを仕込んだから、車内で大量の変装を脱着するなんてこと造作も無かった訳だ』
艶かしい手付きで偽物の女体を撫で上げるその手が、背後のファスナーへと回る。全身タイツを脱ぐのかと思った静璃だが、結月の美貌は回り込んだ手の形に沿って崩れて剥がれ、生気を失った顔と着衣を纏う女体もろとも脱げ落ちた。
『どうした、想像した顔と違ってたのか?巨乳ADのナノじゃなくて悪かったな。ククククク・・・』
ハイレグレオタードにシャイニーベージュ姿の美女は、スルリと引き下げた胸元から零れた乳房を愛撫しつつ嘲笑う。
『ロケバスの中で用意した凪沙マネージャーの痴態、静璃ちゃんにはどう映ってる?こんなふうに、堂々とEカップ巨乳をポロリさせながらアソコの膨らみを弄り回す凪沙の姿は刺激が強すぎるかな♪』
黒髪を揺らして女体を貪る凪沙の姿を静璃は唖然と見つめるばかりだった。

5PON:2024/07/06(土) 23:20:54 ID:.gpW7n4o
戦隊ヒロイン(5)

『そ、そんなに別人の顔と身体を用意するなんて、一体・・・』
凪沙の美巨乳はプルプルと震えながら魅力的な谷間を作り、ハイレグはTバックになって股間に埋もれようとしている。
『クスッ♪最新回のサブタイトル、何だった?』
艶かしい指使いで顔や曲線を帯びた女体を摩りながら、無抵抗を強いられる静璃の顔を悠然と覗き込む凪沙。
『サブタイトル?あ・・・“神出鬼没、変幻自在の暗殺者”・・・』
『へぇ〜、撮影は何ヶ月も前だしオンエア当日は別の仕事、録画も未だ見られぬままなのによく覚えてたな。その間も女優業にグラビア撮影と多忙を極めていながら、大した記憶力だ』
今の返答を聞き、それほど前から潜入し、しかも正体気付かせぬまま付き纏っていたのかと悟る静璃。
『変幻自在の暗殺者なんて、俺にピッタリのキャストだろ?だが、女への変装シーンが全然無かったんで、モチベーションを上げる為にシナリオを大幅に変えさせてもらったのさ。物覚えに自信があるなら、異国の王女を狙う変装得意の暗殺者が暗躍するシーン、全て記憶しているのかな?』


『ふぅ・・・暫くの間、お顔を借りるぜ?』
客室乗務員のタイトミニ制服を着込んだ暗殺者が、握っていたマスクを装着する。鏡に映る美女は、顔の皮を引き伸ばしながらマスクが馴染んだのを見てニヤリと笑った。

『失礼致します、ナディ王女とお付きのティア様でいらっしゃいますか?』
迷うことなく、一般人の服装をした王女と付き人の座る場所へと歩み寄った乗務員。前傾姿勢でヒップを突き出し、制服を押し上げるたわわな胸にはMEIと記された名札が付いている。
『え、えぇ・・・』
『それは良かった。王女のお命、頂きに上がりましたよ☆』
『はっ?な、何者です!?』
声を上げたティアはナディの腕を引き、乗務員との間に割って入ろうとする。
『ククッ、もう遅いぜ』
服の内側・・・実際には美巨乳の谷間に仕込んでおいた小型銃を構えるメイが、銃口をナディの頭に向ける。だが、その手を後ろの座席の客が払った。
『そうはさせないわ!あなた、ピアーが放った刺客ね!?』
『クッ・・・碧唯も同乗していたのか』
苦々しい表情を見せたメイは咄嗟に背を向け、スキニーベージュで彩った太腿を露わに逃走を図る。
『待ちなさ・・・いぃっ!?』
彼女の靡く黒髪を掴んだ碧唯だが、その美貌はズルリと脱げてしまう。手に握ったメイのマスクに目を丸くする碧唯たちが視線を上げた時には、刺客は狼狽える他の乗客たちの中に紛れ、結局最後まで見付からなかった。

『フン、存在はバレちまったが・・・用意した顔ならいくらでも、だ。女子高生のカナンの顔だって、所詮は捨て駒の一つに過ぎんさ』
王女たちが身を寄せるホテル。その備品倉庫に潜み、制服姿の美少女から従業員の制服へと着替えを済ませた暗殺者は、目の前で眠るベルガールを模ったマスクを被っていた。
『今度は、俺の変装を見破れるかな?ククククク・・・』
童顔美貌に不敵な笑みを貼り付けた暗殺者は胸に付けた名札に“星野深音”と表記されているのを確かめると、タイトミニの制服から伸びるスキニーベージュ美脚を擦らせつつ扉を開けた。

ホテルロビーのソファーで、顔を突き合わせる4人の美女たち。
『碧唯さん、ナディさんを狙ったのは変幻自在の変装術を使いこなす暗殺者サウザンフェイス・・・通称“サウザン”と呼ばれているそうですよ』
『変幻自在、か』
『サウザンフェイス・・・千の顔を持つ暗殺者、という訳ですね』
『暗殺者が変装していた客室乗務員の女性・・・本物の彼女を発見した時は目を疑いました』
突然現れた暗殺者が全くの正体不明とあっては、全員神妙な面持ちになるのも当然である。
『で、飛行機を悠々と脱出したサウザンは・・・』
『えぇ、ナディを狙う機会を覗って・・・はっ!?』
ティアの反応を見て咄嗟に辺りを見回す。視線の先には若いベルスタッフの姿があった。
『ティア、さん?』
『いえ、何か禍々しい気配を感じたもので』
『まさか、あの女性がサウザン・・・?』
ベルスタッフは速やかな足取りでこちらへ向かって来る。
『いかがなされましたか?ご要件があれば、お伺い致しますが』
前で手を合わせて軽く会釈をするスタッフ。その所作に怪しむべき点は無い。
『いえ・・・』
『私、スタッフの星野深音と申します。もし何かございましたらお申し付けくださいね』
ニッコリと微笑みながら胸のプレートを見せた深音は、入口の方へと歩いて行った。
『・・・気のせいだったようです。しかし、騒ぎが起こる前に対策を練るべきかと』
深音の行方を見遣る4人は足早に席を立った。
『チッ・・・殺気を出し過ぎたか。それなら・・・』
美巨乳の谷間に仕込んだ棒状の暗器を摩りながら、向かいの高層ビルへと移動するサウザン。そして、植え込みの陰でベルガールのマスクと制服を脱ぎ去ると、女子高生のカナンへと変装を戻した。

6PON:2024/07/06(土) 23:21:17 ID:.gpW7n4o
戦隊ヒロイン(6)

昼休みで賑わうビルのエントランスを、ミニ裾のスカートでスキニーベージュと白ソックスの重ね穿きに白シャツの女子高生が通り抜ける。リクルートスーツのOLとすれ違う瞬間、彼女はニヤリと口元を釣り上げた。

『あれっ、璃羽ちゃん忘れ物?』
『はい。まだ会社に慣れなくてダメですね♪』
エレベーターから降り立った女性に声を掛けられたリクルートスーツの若い女性、璃羽は舌を出しておどけて見せると、素早くエレベーターに乗り込む。
だが、オフィスに戻ったはずの璃羽の姿は、室外機だらけのビルの屋上にあった。
『俺の特技は変装を生かした接近戦だけと思っているだろうが・・・』
顎下のマスクエッジをピラピラと浮かせる璃羽は、身を伏せて深い胸の谷間を襟元からチラつかせながら狙撃銃の照準を合わせる。
『ナディ王女の部屋は・・・見ぃ〜つけた♪』
脚を広げて照準を合わせるうちにタイトスカートはズリ上がり、背後からはスキニーベージュの太腿の奥まで覗ける状態だ。しかし、窓際に座るターゲットを捉えるなり楽しげに微笑んだ璃羽は、躊躇なく引き金を引いた。
『ナディ、危ない!』
着弾の直前、狙撃を察知した碧唯が覆い被さる。壁には、弾痕が残っていた。
『今度はどこから!?』
『おそらく、あちら側のビルの何れかかと』
対象の建物が割り出せないのではと、4人はすぐさま部屋の奥へと隠れる。
『チッ・・・また碧唯の邪魔が入ったか。それならば別の場所から・・・』
忌々しさを全面に表して璃羽マスクを捲り上げ、スーツも軽やかに脱ぎ去ったサウザンは、再び制服女子高生のカナンへと変装を遂げる。だが、即座に現場を立ち去ろうとした所へ声が掛かった。
『暗殺者サウザン、たかが女戦士相手に随分と手を焼いているようだな』
『ピ、ピアー・・・様』
見上げたそこには、女幹部のピアーが悠然と構えていた。慌てて片膝を付くサウザンだが、その姿は女子高生のカナンとあって短いスカートからは太腿どころかその奥まで覗ける状態だ。
『サウザンよ、お前はそれで私に敬意を表せているとでも思っているのか?偽りの姿に身を隠した者が忠誠を示そうなど・・・』
『いえ、そんなことは滅相も・・・』
手を翳して狼狽えるサウザンは偽物の顔に手を這わせ、慌てて美少女の変装を脱ぎ去る。抜け殻と化し地面に垂れ下がったカナンの中から現れたのは、全身黒ずくめで肩や腕にパーツを纏うシンプルな出で立ちの怪人だ。
『・・・それで、お前は私に恥をかかせたりしないのだろうな?』
『わ、私は他の怪人連中とは違います。この変装術で今度こそ奴らを混乱の渦に陥れ、ナディ王女を見事始末してみせましょう』
『その言葉に偽りは無いな?フン・・・』
蔑む視線を投げ掛けたピアーの姿が、一瞬で消え去る。
『ふぅ、ピアー様が直々にお見えになるとはな。だが、今こそ手柄を上げて地位を得るチャンス。ナディどころか他の仲間も俺様の変装で血祭りに上げた暁には・・・』
妄想を始めたサウザンは、顔を覆う黒いマスクを捲り上げる。
『変幻自在の顔を持つサウザンフェイス、よくぞ期待に応えてくれたな。これからは、私の側近として共に戦うが良い。それこそが、何よりの褒美であろう・・・』
黒マスクの中から長い髪を振り乱して現れた美女、それはさっきまで謁見していたピアーだ。全身黒ずくめの着衣の彼女は、腕組みをして立派な乳房を寄せ上げながらサウザンへの賛美を送る。そんな凛とした佇まいと美貌こそ確かにピアーだが、その格好は格下感がアリアリだった。
『な〜んてな・・・おっと、こんな姿をピアー様に見付かったら褒美どころじゃなくなっちまう』
一人芝居を終えて気を取り直したサウザンは、首を引き伸ばしてピアーマスクを脱ぎ去る。
『今やるべきは、ナディを暗殺すること・・・それだけだ』
黒ずくめの衣装を素早く脱いだ、茶色のニットにフレアミニスカート、ヌーディーベージュ美脚の美少女・・・暗殺者サウザンは、ターゲットであるナディ王女にすらも簡単に変装を遂げてしまった。
『今度こそ、この顔も身体も血祭りに仕上げてやるからな。クククククッ』
璃羽やカナン、ピアーのマスクや抜け殻だけでなく衣装や銃器も全て残したまま、サウザンはナディの変装を誇るようにニットに浮かび出る美巨乳とストッキング美脚を強調しながら屋上を後にする。そして、無人のエレベーターを降り立つ時にはニットとスカートを置き去りに、ナディマスクを胸の谷間に挟む制服姿の女子高生へと変装を済ませたのだった。
『飛行機内やホテルで面が割れているカナンが使えないなら、顔も声も髪型もスタイルもカナンとは全くの別物のアリサでも使えば良いだけ・・・だいたい、女子高生なんて街中にいくらでも居るから俺にとって便利な隠れ蓑さ』
人知れずアリサの顔を伸ばして弄り回すサウザンは、再びホテルへと乗り込んで行った。

7PON:2024/07/06(土) 23:21:51 ID:.gpW7n4o
戦隊ヒロイン(7)

『狙われるのが怖くて、人目のある場所に戻って来たのか?』
中身の抜けたマスクと黒髪ロングのウィッグを被り、表情を宿したその美貌でハリも大きさも抜群な乳房が押し上げるプレートを眺める。
『あいにく、こちらは時と場所を選んでいる余裕など無いんでな。しばらくの間、顔を借りるぜ?大原莉玖ちゃんよ』
白ブラウスに茶色のフレアスカートのコスチュームを纏う莉玖の姿で、フロアに颯爽と現れた暗殺者サウザン。
『窓際の4名様のオーダーですね。私がお持ちします』
ドリンクの乗ったトレイを受け取るなり、莉玖は胸の谷間に挟んでおいたスポイトの薬品を全てのグラスに垂らす。そして、ニヤリと禍々しい笑みを貼り付けた美貌にあるべき表情を宿すと、光沢を放つシャイニーベージュ美脚を擦らせてテーブル席へと向かった。
『お待たせ致しました』
ナディ、ティア、碧唯、黄華の様子を窺いながらグラスを丁寧に置いていく。その度に、シャツを押し上げる乳房がプルプル震えるが、最後のグラスをテーブルに置こうとした瞬間、シャツのボタンの間から役目を果たしたスポイトがスルリと落ちた。
『店員さん、何か落ちましたよ。うん?コレは・・・』
すぐに拾った碧唯が、中に残る毒々しい色の液体に気付く。
『しまった・・・』
『皆さん、気を付けて!』
莉玖の動揺ぶりに異変を察したティアが警戒を呼び掛けると、周りの客も反応してザワめきだす。
『今度はウェイトレスに変装して来たのね、暗殺者サウザン!』
『バレたなら仕方ない。だが、この大原莉玖の顔とて偽物ということを忘れるなよ?』
すぐに距離を取ったサウザンは、4人を見据えたまま莉玖マスクを引き伸ばし始める。
『うわ・・・ぁ』
グイイィと伸びた莉玖の美貌が、造形を失ってゴムのように変化する。ウィッグが自然と頭から滑りだすグロテスクな演出に、全員が目を背けたい思いだ。すると、サウザンは怯むタイミングを待っていたとばかりに莉玖マスクと素早く脱いだ衣服を放り投げて逃げ去った。
『もう居ない・・・黄華ちゃん、サウザンの姿見えた?ちょうど変装の残骸が私とナディに掛かって全然見えなくて』
『制服を着ていました。私と同じ高校生くらいの女の子だったような。制服の色はたぶんブラウンでタータンチェックのミニスカート・・・』
『私もそのように見えました。髪は肩くらいのボブカット、アイドルっぽい可愛らしい顔立ちだったように見受けました』
黄華とティアが、断片的ながら具体的な情報を寄せ合う。
『・・・ということは、竜牙くんが報告してくれた飛行機やこのホテルで出没していたサウザンの変装と思しき女子高生とは異なるわね』
『映像に残っていた彼女は、ロングヘアでモデル顔と言える美少女でしたから全く別人の女子高生の顔を操っていることに・・・』
変幻自在の顔を持つ暗殺者の異名は伊達ではない、そう実感した碧唯たち。
『これまでのサウザンの変装ぶりを思えば、また違う女子学生の顔で出没する可能性は高そうですね』
無数の顔を使いこなす変装術となれば一人や二人の女子高生の顔を覚えた所で大した価値にもならないが、この情報とて決して無駄にはなるまいと、周囲で警戒に当たる仲間とデータ共有を行うのだった。

『もう少しの所を・・・クソッ!』
周囲の視線を避け、屋内階段へと身を潜めたサウザンは踊り場に置かれたゴミ箱を蹴り上げた。
『莉玖の変装がバレようが、アリサの顔が知れようがどうってこと無いけどよぉ・・・クソッ』
傍目には機嫌の悪い女子高生が、紺のニーハイソックスにスキニーベージュを重ね穿いた美脚の奥、スカートの中まで見えようが、シャツの襟元からチラつくノーブラ巨乳が大きく弾もうが構わず八つ当たりして映る。
『ねぇ、何の音・・・?』
反響した物音に他の階から様子を覗う声が届くと、ふとサウザンは動きを止めて美貌にニヤリと笑みを貼り付かせた。
『おいおい、どうしたサウザンフェイスよ・・・何度正体を暴かれようが、違う顔に化ければ全て無かったも同然のこと。連中が変装を見破る術を持たぬうちは、俺の優位は揺るがぬと解っているじゃないか。1000以上の顔を操るサウザンを見破るなど、奴らにとって星を掴むようなものだ』
サウザンの内心を投影するアリサの美貌が、グニュッと歪んで徐々に捲れ上がる。
『ナディがこのホテルに居る間は、袋のネズミも同然。気が変わらぬうちに、厚遇対応でもして足止めするまでだ。もはや、ホテルの従業員の顔などいくらでも・・・ひとまずはこの23歳若手美人コンシェルジュが適任だな。直接会って山根紬の変装をお披露目出来ないのが惜しいが。ククククク・・・』
制服とアリサを模る皮を踊り場のゴミ箱に投げ捨てたサウザンの姿は、迫力ある胸を押し込める白インナーと紺のジャケットスーツに短めのタイトスカートからダルスキン美脚を伸ばす美女へと変わっていた。

8PON:2024/07/06(土) 23:22:26 ID:.gpW7n4o
戦隊ヒロイン(8)

ベルスタッフの後を続いて歩くナディたち4人。その姿は、ホテルの最上階にあった。
『あの・・・星野さん、本当によろしいんですか?』
碧唯が、おずおずと念を押すように尋ねる。
『もちろんです。当館の従業員がご迷惑をお掛けした、せめてものお詫びをさせてください』
前を歩く星野深音は、こちらを振り返ってたおやかに微笑みつつ部屋へ案内する。横から見てロケットと形容出来そうなハリも大きさも魅力的な双丘、タイトミニの制服から伸びるスキニーベージュを擦らせる淀みのない所作、スカートに密着したヒップライン、異性だけでなく同性からの注目も集める存在であろうことは想像に難くない。
『ご迷惑だなんて・・・こちらは、怪人を撃退しただけなのに』
ゴニョゴニョと言葉を濁す静璃の声は深音には届いていないようだ。
『こちらが、デラックススイートルームになります』
マジックでも見せたかのように、胸の谷間に挟んでいたキーをサッと取り出す深音。
『うわぁ・・・スゴっ!』
『この広さ、この見晴らし・・・こんなに立派な部屋、泊まったこと無いわ』
豪華さに驚嘆する静璃と碧唯は、テンション高く部屋の探索を始める。身分を隠している王女ナディと付き人のティアからすれば日常の世界とあって、不自然な位に落ち着いた反応だ。
『それでは、私は失礼させて頂きます。この後にルームサービスの者が参りますので、楽しい女子会をお過ごしください』
乳房がシャツに密着する程に深くお辞儀をし、扉を閉じる。伏せた深音の顔は、企みに満ちた禍々しい笑みを帯びていた。
『豪華な部屋の一つや二つ、勝手に手配してやるさ。サウザン様の作戦に協力した、コンシェルジュの山根紬にも少しは感謝しておけよな。あいにく、紬が事前に部屋中に細工を施してくれたおかげで苦しみから逃れられなくなるけどな』
我が物顔でパソコンを操作し、最上階の部屋を手配する暗殺者を止める者など誰一人とて居なかった。そうして山根紬の変装を解いたサウザンは、既に顔と名前を晒していた星野深音へと変装を遂げて4人をまんまとスイートルームへ閉じ込めたに至る。
『さて、俺の準備もそろそろ次に・・・来たな』
スイート専用の厨房室からキッチンワゴンを押して来た若い女性スタッフ。軽く会釈を交わした所で深音が呼び止める。
『ここからは、私が運びましょう』
『えっ、でも・・・』
『俺に預けろと言ってるんだよ』
突然、深音の口調と声が男の物へと変化する。目を丸くする給仕スタッフは、顔を接近させる深音の視線から目を逸らすことが出来ず、そのまま吸い込まれるように瞼を重くして意識を失った。
『その為に、アンタの顔を用意したんだからな』
互いの乳房をグニュッと重ねるまま、相手を廊下の死角になる場所へ置き去りにしたサウザンは、歩きながら深音マスクをパサリと剥ぎ取り、ニヤリと笑う黒髪ボブヘアーの美貌を晒した。続けて、ベルスタッフの茶色いタイトスーツと深音の皮も瞬時に脱いでしまう。
『星野深音の変装を見破れなかった連中が、給仕スタッフの高崎陽菜に化けた俺の変装を暴けるはずもないだろうぜ』
巨乳スタイルの映えるグレーのタイトミニスーツにスキニーベージュという、眠りに落ちた陽菜と全く同じ外見、服装に変装を遂げたサウザンは、グレーインナーの胸元を引き下げて零れ出そうなほど柔らかく大きな乳房を覗かせる。一見するとプルプルと震える軟乳が深い谷間を作っているだけだが、ふにゅっと手を入れて開いてみれば、丸い容器が複数挟まっていた。
『さーて、あのお嬢ちゃんたちは有毒ガスの充満した部屋で生き延びることが出来るかな?』
不敵に笑う陽菜が前傾姿勢でキッチンワゴンを動かせば、自然とインナーを押し上げる乳房が強調され、ズリ上がったスカートから伸びるスキニーベージュの太腿の擦れる音もまた、陽菜の艶めかしさを際立たせた。

9PON:2024/07/06(土) 23:23:33 ID:.gpW7n4o
戦隊ヒロイン(9)

『ベルスタッフの星野さんが言ってた方ですね?』
ノックをした暗殺者に対し、黄華は扉越しに尋ねる。カギを外す音が聞こえると、偽物の美貌をグニュグニュと引き伸ばしていたサウザンは本来あるべき表情をマスクに宿してみせた。
『はい、給仕を担当させて頂きます高崎陽菜です』
扉を薄く開けて様子を覗う黄華は、運んで来たキッチンワゴンの横に立って深くお辞儀をする陽菜にペコリと頭を下げる。星野深音の再現とばかりに、グレーインナーの胸元からチラつく乳房が一気に迫力を持って垂れ下がりながら谷間を作っていた。
『あ、ありがとうございます。今日は、その・・・よろしくお願いします』
仰々しい挨拶を受け、対応に困惑しながら部屋へ招き入れる。中では、ベッドに腰を掛けながらヒソヒソと顔を突き合わせて話をするナディ達が居た。変装術の達人であるサウザンが、正面から堂々とスイートルームに潜入を果たしたというのにまだ怪しむ様子はない。
『高崎陽菜と申します。しばらくの間、お邪魔をさせて頂きますが気になさらずお過ごし下さい』
キッチンワゴンを運び、早速食器やポット、菓子類の準備を始める陽菜。立ったり屈んだり姿勢を傾けたりと優雅かつ手際良く進める陽菜の乳房は、インナーの中で頻りに形を変えて震えている。
『ククッ、チャンスは今だな』
4人をチラッと見遣れば、作戦会議でもしているのかこちらへの警戒が失われている。柔和な表情を貼り付かせる童顔美貌に暗殺者の本性がニヤリと表れると、インナーの中に手を潜らせて谷間に埋もれていた容器を1つ2つ・・・と次々抜き取り、ティーポットや伏せたカップの中に隠し入れた。

『ごゆっくりお過ごしください』
股間の前に手を重ねてお辞儀をしたサウザンは、難なくスイートルームからの退出を果たす。
『あとは、コイツで毒ガスを噴射すれば任務達成だ』
スマホを使ってワゴンに仕込んだ超小型カメラの映像をチェックする。一旦、最上階から離れて顔も変えてしまおうと陽菜マスクを捲り上げるタイミングで、一人の女性が突然現れた。
『はっ!ピアー様?』
『妙に派手な狼狽えぶりではないか。まさか、懲りもせず不手際を・・・』
『いえ、そんなことは!たった今、ナディを始末する準備を整え終えたばかりで・・・ところでピアー様、なぜ再び・・・』
『指令が変わったのでな』
『指令の変更、とは?・・・あっ!』
突然のピアーの再訪に呆然とするサウザンは、微妙にパーツの歪んだままの陽菜マスクを捲り上げてタイトスーツも一瞬で脱ぎ捨て、全身黒ずくめの姿へと変化する。僅かな反応の遅れにピアーは小さく息をつくが、それを咎めることはなかった。
『・・・我らが王からの通達だ。ナディの暗殺は中止し、生け捕りにして参れ。ナディをエサに、加勢する忌々しきレンジャーどもを一網打尽に始末する、とのお達しだ』
ピアーの言葉に耳を傾けていたサウザンは、疑問を抱きつつも敬礼をして任務遂行に当たるとの意思表示を行う。
『詰めの甘い貴様には、有難い命令となったのではないか?だが、もはや貴様一人に任せるほど私も気は長くない』
そう告げると、指を鳴らしたピアーの周りに全身を赤と黒で覆った何人もの戦闘員が出現する。
『よりにもよって、クランから戦闘員を借り受けることになった。不本意この上ないが、とにかく此奴らを有効利用しろ。解ったな』
不服そうな顔をするピアーの姿が一瞬のうちに消え去る。
『ここへ来て作戦変更かよ。とんだ無駄骨だな』
ボヤく声が聞こえているのかいないのか、指示を待つ戦闘員は身動き一つ見せない。
『まぁ良い、連れて来いと言うのならお役に立ってみせようじゃないか』
俯きながら呟くサウザンは、首の後ろに手を回して赤と黒の身体を左右に引き裂く。首から尻まで縦に開かれたその切れ目からは、背中の柔肌と黒い光沢を放つハイレグボンテージ、シャイニーベージュで彩ったヒップが現れ、さらに手前へと引き伸ばせばザックリと空いた脇周りから美巨乳の膨らみの弾む様が見え始めた。
『さぁ、今こそ麗将クランの名において命じます。これより、サウザンフェイスの手となり足となりナディ王女の捕獲に尽力なさい!』
『ギ、ギギッ!?』
全身を覆うコスチュームをバサッと脱ぎ去ったサウザンが、クルリと全員の前に悠然と立って腕組みで構える。
『聞こえないのですか?二度も同じことを言わせる隊員は嫌いですよ?』
ハイレグボンテージにシャイニーベージュとレザーのサイハイソックス姿のクランが、長い髪を靡かせつつ美貌に不敵な笑みを湛えて乳房を寄せ上げている。
『ギッ、ギィー!』
『その意気だ。貴様らの忠誠心をせいぜい捧げて見せるが良い。美しく妖艶な俺の姿を励みにして、な。ククククク・・・』
さりげなくハイレグの喰い込みを浮かせるサウザンは、偽物の美貌をグイィと引っ張りながら戦闘員を引き連れて歩き出した。

10PON:2024/07/06(土) 23:24:25 ID:.gpW7n4o
戦隊ヒロイン(10)

『えっ!?ここ最上階よ?』
ベランダの窓を破って進入したのは、全身を赤と黒で覆った多数の戦闘員だ。黄華と碧唯は、取り乱しつつも招かれざる者たちの乱入を迎え撃つべく変身ポーズを取った。
『サウザンはこの中に居るの?』
『分からない!それでも、ナディとティアは絶対に守らなきゃ』
広い部屋を動き回りながら、戦闘員と黄色のヒーロースーツ、ピンクのヒーロースーツを纏う2人との戦いが始まる。
『さーて、こちらも始めさせてもらうか』
機敏に動く赤い怪人たちの中に、豊満な胸の曲線や股間のなだらかな形状を宿して女性の体型を模した怪人が一人紛れていた。その怪人は、戦闘が始まったとみるや首元を引き下げて黄色い全身タイツを押し上げる美巨乳を覗かせ、さらにそのタイツも引き下げていった。プルンと零れ出そうになった双丘の谷間には、白い球体が挟まっている。
『ククククク・・・』
全身を覆う着衣の中から卑しい笑いを漏らす怪人が、必死に応戦する黄華と碧唯を見遣りながらマスクを捲り上げて童顔美貌に備わるニヤけた口元を覗かせ始める。そしてそのマスクを脱ぎ去り、谷間に隠していた球体を次々と部屋の方々へ放り投げると、続けて美巨乳の震える首元に指を掛けて肌色の皮を浮かせ、ピンク色のタイツを纏う女体の乳房に挟んでおいた球体も取り出した。それらは床に着地した瞬間に白い煙幕を撒き散らす。
『な、なにこれ!?目くらまし?碧唯さん、どこですか!?』
『私はここ!すぐ近くにいるわ!』
騒がしい戦闘音に紛れた中で碧唯の声を聞き取り、美乳と股間のラインを浮かばせるピンクの変身スーツを着た彼女の姿まで辛うじて確認出来たことで、黄華は平静を取り戻した。

『黄華ちゃん、とにかくナディたちを!』
『了解!ナディさん、早くこちらへ!私の手を取ってください!』
『は、はい!』
黄華に手を引かれたナディは、部屋の扉を開けて廊下へと飛び出した。
『無事でしたか?ナディさん』
座り込んでしまったナディに対して両手に膝を付いて尋ねる黄華は、被っていたマスクを取って素顔を晒していた。
『えぇ、私は・・・でも、ティアが』
『ティアさんのことは碧唯さんに任せて、とにかく私たちはここから逃げましょう。さぁ、早く!』
二の腕で変身スーツに浮かぶ乳房をギュッと挟んで強調させていた黄華が、有無を言わさずナディの腕を力強く握る。ナディを連れて逃げ出すそんな彼女の童顔は卑しい笑みを湛え、存在感を放つたわわな乳房は走る度に大きく弾んでいた。

『ふぅ・・・なんとか撃退出来た・・・ティアさん、無事でしたか?』
『はい、私は何とも。ですが、混乱の最中にナディの手が離れてしまって』
変身を解いた黄華が、クローゼットに身を潜めていたティアの手を取る。
『あれっ、黄華ちゃん!?』
『碧唯さんも無事でしたね。良かった〜』
『それより、ナディは?』
『はい?碧唯さんが、私がナディを保護するからティアさんをお願い!って・・・』
それを聞いた碧唯の顔が一気に青ざめる。
『それ、サウザンの変装・・・白煙の中で微かに黄華ちゃんの姿が見えてナディのことを任せたら、了解!って返事がすぐに来たから安心したんだけど・・・』
『それ、私に変装したサウザンですね・・・私も、濃い煙の中にピンクの碧唯さんのコスチュームと顔も見えたから信じ切ってた・・・』

ピンクの変身スーツを纏いながら黄華のすぐ隣りで応戦していた碧唯は、ナディの保護を担うと伝えるとすぐさま美乳に貼り付けておいたマスクを取り出し、足元まで脱いであった黄色の変身スーツと肌色の皮を首元まで引き上げる。
『ククッ、まずは簡単に黄華を・・・次に碧唯を陥れたら完成だ。楽勝だな』
ニヤリと笑う碧唯の美貌にマスクを装着するサウザンの姿は、碧唯の表情をコピーしたかのような不敵な表情を宿す黄華の童顔巨乳スタイルへと変装を遂げ、碧唯の声に反応したフリでナディをまんまと連れ出した。
・・・という筋書きなど、今になって判明しても後の祭りだった。
『お二人とも、落胆している暇はありません!サウザンが黄華さんに変装していたと言うのなら、早く見つけ出してナディを取り返さなくては!』
3人は、煙の晴れた部屋から廊下へと急いで走り出る。
エレベーター乗り口へと続く廊下には高崎陽菜のマスクと彼女が着用していた給仕スタッフの制服、ベルスタッフの星野深音の制服とマスクなど、至る所にサウザンが残した変装の残骸が散らかっている。その中には敵軍の麗将クランマスクとボンテージ、碧唯や黄華のマスクなども紛れていたが、いちいち変装の抜け殻を確かめている余裕などない。
『ああっ!?』
『ティア、皆さん・・・』
その向こう、角から若い女性が壁に身体を凭れさせながら姿を見せた。茶色のVネックニットに白のフレアミニスカート、裾から伸びるヌーディーベージュ美脚という格好は、連れ去られたはずのナディに違い無かった。

11PON:2024/07/15(月) 12:33:01 ID:qxkG/m9A
戦隊ヒロイン(11)

『こ、これは・・・』
逃げ出した黄華とナディを待ち構えるのは、敵の戦闘員たちだった。
『あーぁ、先回りされちゃったね。ナディさん、私たちどうしようか〜?』
脚を止めて振り返る黄華は、あっという間に包囲されたにも関わらずニッコリと微笑んでいる。
『お、黄華さ・・・ん?まさか・・・』
膝を付き、戦いた表情で見上げるナディに向かって顔を近付ける黄華。黄色いコスチュームを纏う首元に手を掛けて引き伸ばしながら、禍々しさを帯びた童顔を捲り上げていく。偽物の顔の下からは見知った顔のニヤついた口元が、そして着衣の内側からはピンクのコスチュームから美乳の膨らみをチラつかせる女体が現れた。
『黄華だと?ここに居るのは無数の顔を持つ変装怪人サウザンフェイス、敵の皆さん、それとナディ王女だけだぜ。ククククク・・・』
黄華の変装を解いていくその行為は、これまでに何度も見せ付けられた物だ。一枚のマスクと化した顔の中から露わになったサウザンの変装は、碧唯の顔と身体、ピンクコスチュームで覆われていた。
『ここには味方など一人もないぜ。3人の取り纏め役であるこの碧唯、スイートルームで煙に巻かれた黄華をまんまと騙した時の姿そのままなの。彼女をまんまと騙してからこの黄華の変装とコスチュームを着て、何も知らないナディを引き連れて・・・クスッ、残念だったわね♪』
落胆するナディを嘲笑いながら、ピンクコスチュームからはだけた胸元を浮かせてプルプルと震える乳房覆い直す碧唯。そして、パチンと指を鳴らすと背後に居た戦闘員達がナディの腕を抱えて拘束する。
『は、離しなさい!』
『王女様、無駄な抵抗など止めて大人しくしてくださいよ?』
『そちらこそ、こんなことをしても無駄です!すぐに皆さんが私を助けに来てくれますから』
『その妨害準備なら、この顔の下にちゃんと整えてるさ。だいたい、いつまでも碧唯や黄華の変装でここに留まる訳にもいかないしな』
碧唯の変装姿を晒すサウザンは、ナディの鼻が触れる距離まで顔を近付けるとグググッ・・・と美貌を模ったマスクをゴムのように引き伸ばして捲り始める。コスチュームの胸元を浮かせて肌色の皮にも指を掛けたその内側には、Vネックニットを身に着けて胸元からユラユラと谷間を作り出す美巨乳の存在が見て取れた。
『追って来るアイツらを足止めするには、やっぱりコイツに変装するのが最適だよな。ナディ王女もそう思うでしょ?』
ファサッ・・・と軽やかにマスクを剥ぎ、全身を覆うピンクの着衣も脱ぎ去ったサウザンの変装は目の前に囚われている美少女と完全に一致していた。
『戦闘員さんのマスクの下に黄華と碧唯の顔を被って女体とコスチュームまで重ねていたから、全体的に蒸れたり歪んでいないか心配なんだけど・・・どう?私のナディマスクとかこの柔肌、ズレたりしてない?服に皺とか浮かんでたら、ティアに身だしなみが悪いって怒られちゃう♪』
茶色のニットにフレアミニスカート、ヌーディーベージュ美脚の服装まで同じと誇るように、服を押し上げる巨乳や鈍い光沢を放つ太腿を摩って、ナディを模ったマスクを歪めてみせる。
『わ、私に変装して見せた所で、きっとティアが見破ってくれるんだから』
『そうね。二人の信頼関係は素敵だけど・・・仲間の碧唯と黄華は、俺の変装を見破ることも出来なかったばかりに今に至るってことも忘れない方が良いぜ?』
ロングヘアウィッグをズラし、表情の崩れたスキンヘッドマスクの中で微かな希望すらも奪うことを囁くサウザン。そんな挑発になど屈するかと、のっぺりと歪んだ偽物の自分の顔を強い眼差しで見据えるナディ。
『この後の展開は、目を覚ましてからのお楽しみにしておきな。ククククク・・・』
ポッカリと凹んだ目の穴の向こうに覗く眼球が、ギラッとナディの目を捉える。そして、サウザンがナ
ディマスクを顔に装着し直した頃には意識を失ったナディがグッタリと脱力していた。
『ティアたちの足止め準備は万全・・・と。あとは手筈通りに頼んだぞ』
ナディの変装でクランの声を操るサウザンに驚いた戦闘員らは、緊張感を持った敬礼をする。そして、ナディが胸元から覗く乳房が弾むほど勢いよく手を水平に翳すと、合図を受けた彼らはエレベーターへと運び込んだ。

12PON:2024/07/15(月) 12:34:25 ID:qxkG/m9A
戦隊ヒロイン(12)

『無事だったのね!』
真っ先に駆け寄ったティアが、くずおれるナディを支える。
『ティアこそ、無事で良かった・・・』
『こんな時に、何で私の心配なんかするのよ・・・』
碧唯と黄華も肩を貸して、4人で部屋へと戻る。ソファに座ったナディは、ティアから水の入ったコップを受け取った。
『ふぅ・・・疲れちゃった♪』
安心したように息を付いて、ふにゅっとニットを押し上げる胸に手を添えつつ小さく微笑む。
『絶対に連れ去られちゃったと思ったけど・・・よく解放されたわね?』
『そうそう、どうやってサウザンから逃れたんです?』
短い裾から伸びる美脚を微かに開いたナディは、内腿や股間に触れながら身を乗り出す。
『もう、必死に抵抗しただけです。運良くエレベーター前にベルスタッフの星野深音さんと給仕の高崎陽菜さんがまだ残っていらしたので、助けを求めることが出来て・・・』
身振り手振りを交えるナディのニットの胸元から、たわわな胸の谷間を見てみろとでもアピールするようにプルプルと弾む。だが、他の3人は特にその素振りに意識を向ける訳でもない。
『予定が狂ったのか、サウザンは黄華ちゃんから碧唯ちゃんに変装を遂げて、さらに制服姿の女子高生へと脱皮すると、そのままエレベーターに逃げてしまいました。ちょうど、ウェイトレスさんのマスクを脱いだ時に見せたあの娘の変装でしたね』
『えっ?あぁ・・・私と碧唯さんは追い掛けて来ることが分かっていたから、サウザンも無関係の誰かを予め変装を準備していたんでしょうね』
チラリと視線を向けた黄華のサインを、碧唯とティアがさり気なく受け止める。
『結局、スイートルームへの招待もサウザンの手の上のことだったようね。いつ襲撃してくるかも分からない中で、ここで悠長に過ごして良いのか考え物だわ』
『私は、もう少しここで・・・』
『いえ、ここを出ましょう。いつまでも袋のネズミで居る訳にもいかないわ。でも・・・まずはサウザンを捕らえてナディの居場所を吐いてもらうのが先決ね』
『黄華ちゃん!』
合図を受けた黄華がナディの顔を目掛けて蹴りを見舞い、ティアは咄嗟にナディの側を離れる。だが、素早い足技は相手の顔と髪を掠めただけで空振りに終わった。
『チッ・・・ここまでか』
『うわっ、キモぉ〜!』
ナディマスクとウィッグは黄華の脚に絡み付いて、乳房と美脚を強調させる着衣も全てソファーに抜け殻となって垂れ下がっていた。
『どこで気付いたのかね。ナディの変装も完璧に熟せてる自信あったんだが』
軽やかな身のこなしで黄華の蹴りを躱し、バック転をしながら距離を取ったサウザン。ブルーのシャツから美巨乳をチラつかせてグレーの短いチェックスカートから伸びる美脚をダルスキンと紺ソックスで彩るその美少女の変装は、これまでに見せたことのない顔であった。
『語るに落ちたわね、サウザン。貴方がカフェのウェイトレスから女子高生へと変装した時、ナディは逃走に使ったその娘の顔を見届けていなかったのよ』
『フン・・・そういうことか。俺の変装術を看破出来た訳じゃないなら、今の所は良しとしておくぜ。貴様らの足止めは十分に果たせたしな』
『ナディは無事なんでしょうね!?』
『たぶん無事なんじゃない?ノアちゃんてば、一般の美少女高校生だから、よく分かんないけど〜♪』
ノアの声と口調を操るサウザンは、襟元を開いてスカートの裾をたくし上げ、たわわな谷間と太腿を見せ付ける。さらには、明るくおどけるノアの童顔も歪めてスキンヘッドマスクに装着したウィッグを滑らせ、対峙する3人をしつこく挑発した。だが、焦れる思いを滲ませていたそこへ碧唯のスマホが着信する。相手は竜牙だった。
『碧唯、無事だったか?』
『え!?どうして、私たちがサウザンの奇襲に遭ったこと・・・』
『そんなの当たり前だろ!手は掛かっちまったが、王女様は俺たちで保護したから安心してくれ』
スピーカーから聞こえる彼の声は、しっかりとサウザンの耳にも届いていた。
『ちょっと竜牙、画面を切り替えて見せて』
切り替えられた画面には、気絶したナディが映っている。
『ほら、ティアさん。ナディは無事のようよ』
それを見たティアも、ホッと安堵の表情を見せる
『畜生・・・アイツらにも根回しはしておいたのに、何で待機していやがった』
余裕を失ってサウザンの本心を浮かべるノアが、指をパチリと鳴らす。すると、あの赤と黒の姿の戦闘員が部屋へ雪崩込んで来た。
『また!?どれだけ湧いて出て来るのよぉ〜!』
黄華が悲鳴にも似た声を上げて変身ポーズを取り、碧唯もそれに続く。戦闘が再開した中、軍団に取り囲まれたノアはメリメリとマスクを捲って変装を脱ぎ去ってしまう。そうして、戦闘員たちと同じ外見へと変貌したサウザンは密着する着衣の中で美乳の膨らみを弾ませつつ一旦その場を退出した。

13PON:2024/07/15(月) 12:35:05 ID:qxkG/m9A
戦隊ヒロイン(13)

『竜牙さん、闘矢さん』
黄華たちがスイートルームに招待される少し前のこと・・・

ショートパンツサロペット、スキニーベージュ姿の美少女が車で待機している仲間に声を掛けて来た。
『黄華、どうしたんだ。ナディ王女の警護は大丈夫なのか?』
『今は碧唯さんにお任せしているので♪それより・・・』
ニッコリと微笑みを貼り付かせた黄華は、窓枠に手を付いて覗き込む。サロペットの下にインナーなどを着ていないとあって、胸元や脇周りからグニュッと押し潰れた柔らかく迫力のある膨らみを覗かせながら、彼女は表情を真剣な面持ちに変えて話を続けた。
『暗殺者サウザンがホテルの従業員さんに変装してまた襲って来た件なんですが、支配人からその騒動をしたお詫びにって最上階のスイートルームへ招待してもらっちゃったんです』
『お詫び?サウザンが勝手にドジ踏んで自爆しただけなんだろ?』
闘矢の問いに、黄華はムッとした表情で彼を見つめる。
『そうかもしれませんが、あれは不運・・・じゃなくて、向こうにしてみればサウザンの完璧な変装による女性従業員のミスはホテル側の責任という解釈らしいので』
腕組みをして、まるで得意気に説明をする黄華の美巨乳が服の中で寄せ上げられてさらに露出を激しくしている。無意識なのだろうか、高校生離れした乳房が放つ迫力に二人はドギマギしながら視線を逸らした。
『・・・で、これから私たちは招待をお受けして来ることになりましたので持ち場を離れてもらって構いませ〜ん♪黄華ちゃんからの報告は以上です。それでは☆』
ピョンと小さく跳ね、おどけた敬礼ポーズで微笑んだ黄華の乳房が固い生地のサロペットの中でユサッと弾む。そうして、軽やかに踵を返すと肩に掛かるストラップを浮かせたり太腿丈から伸びる肌色ナイロン脚を意識的に擦らせてホテルの中へ戻っていく黄華。そんな彼女を見送る彼らは互いの顔を見合った。
『ククッ、これで竜牙と闘矢の方は良しと・・・後は、凱斗と雷也の方だな』
女子トイレに潜み、鏡の前でニタァ・・・と笑う黄華の顔からサウザンの声が発せられる。しかし、その童顔美貌も指を顎に掛けて捲り上げていけば、全く造形の異なる美女の顔が、それと同時にピンクのオフショルニットにショートパンツとスレンダースタイルをアピールする服装が女体の中から現れた。

『凱斗くん、雷也くん、お疲れ様』
ホテルの入口を物陰から監視する二人の元に、ニットにデニムのマイクロショート、ヌーディーベージュ美脚姿の美女が手を振って駆け寄って来た。ボディラインにピッタリと貼り付く着衣の胸元から、プルプルと美乳の弾む様子がハッキリと覗える。
『碧唯、王女たちの側を離れて良いのか?』
『うん、今は黄華ちゃんが居てくれてるから』
穏やかな笑みを浮かべる碧唯は、スイートルームに招待されたのでこれから作戦会議を兼ねてゆっくり過ごすので一旦解散してと伝える。
『そういうことなら、指示があるまで適当に暇を潰すが・・・わざわざそれを言う為に黄華に警護を任せて出て来てくれたのか?』
『だって、皆が私たちをフォローしてくれているのに“お茶会やるから自由に過ごしてて”なんてスマホで要件を伝えるの悪いじゃない?だから、せめてこの顔を見せて・・・と思って』
ニットを膨らませる双丘と美貌に手を当てて、申し訳なさそうにする碧唯。軽い身じろぎをするだけで、両肩を露出するニットがスルスルとズレ下がって乳房の覗く面積が広くなっていた。
『あぁ、碧唯の誠意は十分に伝わってるよ』
『そう言ってもらえると嬉しいわ。それじゃ、よろしくね♪』
前傾ポーズを取り、二人の顔を上目に見つめる碧唯の美乳がより強調される。だが、ニッコリとたおやかな微笑みを貼り付かせた碧唯の表情は、背を向けてホテルへと戻る時には二人を嘲笑うサウザンの内心を投影していた。

『竜牙、そっちに碧唯が行ったか?』
『いや、碧唯は来てないが黄華が来た。スイートルームに招待されたから、このまま解散してくれと』
黄華と碧唯の接触を受けた仲間たちが、連絡を取り合っている。
『話の要件は同じのようだな。だが・・・どう思うよ?』
『どう、って・・・』
敢えてそう尋ねることの真意はすぐに理解した。
『凱斗たちも疑っているんだな』
『当然だ。俺たちの所に来たのは顔も声も性格も、外見の全てが確実に碧唯だったが・・・何か違和感があったし、王女たちを彼女らに任せて解散っていうのも不自然すぎる』
『碧唯と黄華が伝えて来た指示内容は同じ。だが・・・アイツらはサウザンフェイスの変装だったと断定して良さそうだ』
あまりに普段と変わらぬ彼女たちの姿がサウザンの変装と実感し、全員ただ舌を巻くばかりだ。
『ひとまず騙されたフリをしておかないか?碧唯たちには黙っておいて・・・』
『そうだな。正面と地下の出入口を張っておくか』
4人は再び二手に分かれて予期せぬ事態に備えた。

14PON:2024/08/25(日) 17:49:56 ID:u2kRWpo2
戦隊ヒロイン(14)

『さぁ、私の可愛い下僕たち。早く二人を始末してしまいなさい♪』
戦闘員たちの最後方で、激を飛ばす声が聞こえる。ふと動きを止めて振り返った敵の視線の先には、ハイレグボンテージにシャイニーベージュ姿で美巨乳を強調させるように腕組みをする女幹部、クランの姿があった。
『麗将クラン?まさか、幹部連中まで乗り込んで?』
まさかの幹部クラスの出現に驚きを隠せない二人だが、見据えているのは確かにクランそのものだ。
『ククッ、私を前にそんな動揺していて満足に戦えるのだろうな?』
嘲笑を浮かべるクランは、胸元をスルリと引き下げて零れそうに震える谷間からボールを取り出して一つ二つと放り投げる。
『その手口・・・あなた、やっぱりサウザンの変装ね!』
『それを知った所でどうなる?ほぉ〜ら、早く私の手を止めないとお前たちの視界が全てモヤに覆われてしまうぞ?』
クランの声と口調で本性を覗かせるサウザンのバラ撒いた目くらましが、あっという間に充満する。それを苦にもしない手下たちは、二人を囲んで退路を塞ぐと次々に襲い掛かって来た。
『またこのパターン!?』
悲鳴にも似た黄華の声が室内に虚しく響く。すると、機転を利かせたティアが割れた窓を開け放した。
『これなら少しはマシに・・・』
『クスッ、サウザンが用意した煙は窓を開けても簡単に晴れないわよ?・・・でも、邪魔をする娘はお仕置きをしておかないといけないかしら♪』
窓際で屈むティアの周りから少しずつ視界が晴れていく。すると、ボンテージから覗く美巨乳を弾ませながらクランが突然姿を現した。
『ティア!・・・痛っ、つぅ・・・』
避けられないと目を瞑るティア。だが、そこへ碧唯がサウザンの間に入り、叩きつけるように激しい蹴りを見舞うクランの脚を両腕をクロスして受け止めていた。
『ククッ、俺も足技には少しばかり覚えがあるんだが・・・よく堪えたな』
機敏に動くクランの股間には、ハイレグボンテージがTバックになりながらシャイニーベージュもろともギッチリと喰い込んでいる。それでも痛々しい素振りを見せることもなく、二発目の蹴りを浴びせてきた。
『くぅ・・・ぅ』
『ハイレグボンテージの似合う華奢な外見に騙されていたら痛い目に遭うってこと、理解したかしら?』
クランの佇まいそのままに、さらに脚を高く上げてハイレグの激しい喰い込みをアピールしながらキックの構えをするが、もう受け止められないと察した碧唯はティアを庇って窓際から離れた。
『逆に煙幕を利用するって魂胆か・・・果たして、そんな手が通用するかしら?』
サウザンの口調とクランの声が混じって、誰と戦っているのか分からなくなりそうになる。そこへ、黄華の声が二人に届く。
『ティアさん!大丈夫ですか?』
『はい!私は無事ですが、碧唯・・・むぐっ!』
『ダメ!いま声を出したら、居場所がバレちゃう!』
『クスッ、見ぃ〜つけた♪』
黄華の声を操るクランが、再び煙の中から現れる。しかし、ボンテージを喰い込ませていた服装はショートパンツサロペットにスキニーベージュの格好へと変わっており、クランを模る美貌は既に捲り上げるその手によって生気を失っていた。
『今度こそ、お二人纏めて仕留めてあげますからね♪っと、その前に・・・』
ベッドの陰で身を潜めていた碧唯たちを覗き込むのは、頭上で四つん這いになってクランマスクを手に握る黄華だ。
『碧唯さんも気に入ってくれたコレを撒いてやるよ。目隠しは多い方が嬉しいんだろ?ククククク・・・』
サロペットだけを着たノーブラ状態の美巨乳が、追い込まれた二人の目の前でプルプルと震えている。すると、サウザンはリアルすぎるディテールを誇る胸の谷間に手を潜らせ、煙幕玉を周囲に投げ散らした。
『碧唯さん!』
今度こそ、本物の黄華の声が二人に届く。その直後、ベッドに乗り掛かるサウザンに黄色の戦闘スーツを纏う黄華が体当たりを試みた。
『おっと、そうは簡単にいくかよ』
『うわ!・・・っ、またぁ〜!もう、コレキモイってぇ!』
黄華の身体に絡み付くのは、サウザンが脱ぎ去った黄華を模る変装の残骸だ。
『気持ち悪いなんて言わないでよ。ソレの全てが黄華そのものなんだか・・・らっ♪』
黄華に顔を近付けるのもまた黄華だ。しかし、ベアトップハイレグボンテージにシャイニーベージュという派手な格好をした黄華は、童顔美貌マスクをメリメリとマスクを捲り上げて今の格好に合う美女へと顔を変え、不敵に笑った。
『私からも、煙幕のプレゼントを送ってやろう。我がライバルへのせめてもの差し入れだ。ククククク・・・』
ベアトップボンテージを浮かせてズリ下げたサウザンは、柔らかな美巨乳の谷間に手を潜らせて黒いボールを取り出した。

15PON:2024/08/25(日) 17:51:17 ID:u2kRWpo2
戦隊ヒロイン(15)

身体を仰け反らせて鋭いキックを躱す黄華。だが、ベアトップから今にも巨乳が零れそうなほど連続して足技を繰り出すサウザンの攻撃に、防戦一方を強いられた。
『クッ!・・・』
ハイレグが激しく喰い込むのも構わず、脚を高く上げてハイキックを試みるサウザンは黄華にライバル心を燃やす敵幹部へと変装を遂げていた。
『ほぉ・・・貴様も俺の足技を食らわぬか。戦闘モードのピアー様ならば、黄華も気合いが入るかと思っていたが・・・期待通りの反応で私も嬉しいぞ。クククククッ』
『所詮はピアーでもない変装怪人が、何を勝手に期待なんかしてくれてるのよ!』
『だが、実際に手下共を相手にしていた時とは桁違いのオーラが出ているではないか。このピアーとの戦いに興奮を覚えているのだろう?』
シャイニーベージュの皺を股間に浮かべさせながら波状攻撃を見舞っていたピアーは、防御姿勢を構えた黄華を見てニヤリとほくそ笑んで脚を止める。
『くうっ!』
痛々しい程の喰い込みがハッキリ拝めたと思った瞬間、振り上げた脚が軌道を変えて黄華の腹を抉る。後退した黄華が勢い余ってそのままベッドに倒れ込むと、すかさずピアーが馬乗りになって光沢を放つ美脚とギチギチになってハイレグの喰い込む股間で胸と腕を押さえつけた。
『ククッ、黄華の無様なやられっぷり・・・ピアー様に見て頂きたいものだな』
どれだけ身体を捩らせようとしても、目の前でボンテージの激しく埋もれる股間のクロッチとストッキングに皺が浮かぶばかりでビクともしない。
『このまま止めを刺してやろうか。ピアー様がどんな顔をするか、多少の不安の種ではあ・・・っ!』
『これでも食らいなさい!』
回復を待っていた碧唯が、窮地の黄華に助け舟を出す。しかし、彼女が放った手刀は手応えに反して空を裂き、サウザンの変装の残骸が仰向けの黄華に垂れ掛かった。
『ぎゃーっ!また脱いだぁ〜!』
ポッカリと顔の生気を失ったピアーの美貌が黄華を見据え、抜け殻と化したボンテージを喰い込ませていた身体はバタバタと暴れる彼女に余計に絡まってしまった。

『はぁ・・・はぁ・・・碧唯さん、ワザとやってたりしませんよね?』
黄華の息は、サウザンとの戦闘よりも上がっている。恨めしげに見つめるその視線に、碧唯もティアも苦笑いだった。
『ゴメンてば。ワザとやる訳がないじゃない・・・』
『あの、ところでサウザンは?』
『私からジャンプして飛び退いた瞬間、別の女性・・・制服姿の女子高生に変装したのが見えました。すぐ煙の中に消えちゃったので確実ではないけど、飛行機とホテルに出没したあの娘っぽかったです』
『だけど、消えたとはいえまだ部屋には残っているでしょうね。煙幕が全然晴れないですし』

『さすがに察しが良いな。ティアも暗殺沙汰が初めてにしてはなかなかの洞察力だし、厄介な存在になりそうだ』
一瞬でピアーの変装を解いたサウザンは、黄華の目撃通り女子高生のカナンへと変装を遂げて谷間に隠した煙幕を放ったが、今ではニットにデニムのマイクロショート、ヌーディーベージュ美脚姿へと服装を変え、被った全頭マスクを引き伸ばしていた。
『今度は、碧唯が黄華ちゃんたちを襲ってあげるシナリオにしてみようと思うの。ティアも異論ないでしょ?』
その美貌にあるべき声と口調で、マイクロショートの激しい突き上げを受ける股間を見せ付けるように美脚を高く蹴り上げてみせるサウザン。だが、そこへ戦闘員が近寄って耳打ちをして来た。
『竜牙たちがこちらへ向かっている?チッ、余計な邪魔がまた・・・』
苦虫を噛んだ表情を碧唯マスクに浮かべるサウザンは、胸開きニットの間に手を潜らせて球体を続け様に投げ放つ。そして、警戒を巡らす三人の気配を避けながら全身を戦闘員の姿に変えて手下の中に紛れ込む。薄地の戦闘服には、歩くだけで大きく弾む胸の膨らみと股間のなだらかな曲線がクッキリと浮かんでいた。

16PON:2024/09/08(日) 22:35:53 ID:AoaL0h2s
戦隊ヒロイン(16)

『王女様、本当に一緒に行くのか?』
『まだ目が覚めたばかりだし、無理しなくても良いんだぞ?』
『危険を顧みずボディガードをして頂いたのに、いざとなったら私だけ安全な場所に避難するなど出来ません。ティアだって心配してるはずですから』
そこまで言うならと、凱斗たちは全力でナディを守り抜こうと頷き合う。程なくして、エレベーターが最上階に到着した。
『なんだ?火事か?』
『いえ、これもサウザンの仕業です』
重い頭を押さえながら、煙の中を見据えるナディ。
『こうして煙幕を張って私たちを分断し、巧みな変装術でさらなる混乱へと陥れられたのです』
『巧みな変装術・・・』
周囲には、サウザンが残した美女たちの抜け殻がその時のまま点在していた。
『こんなグニャグニャしたゴムみたいな物で、サウザンは誰にでも変装しちまうってのか?』
ナディは、コクリと静かに頷く。
『黄華さんや碧唯さんに変装したサウザンと接触されたのなら、信じ難い話でも納得は頂けるかと。かくいう私にも目の前で変装して卑しい位の笑いを浮かべて・・・あっ!』
そう語るナディたちの前にメイド服の女性が姿を見せた。後ろを気にして、ナディたちのことに気付いていない。
『ティア!』
『王女!?』
声に反応してこちらを向いたティアが、驚いた様子で駆け寄って来る。胸元から美巨乳が零れそうなのも気にせぬ素振りだ。
『どうしてここへ?』
ふにゅっと胸に手を当てて、安心した表情を貼り付かせるティア。
『・・・それより、ティア?碧唯さんと黄華さんは?』
そう尋ねるナディは、凱斗の裾を掴んでいた。警戒心を示す彼女の様子に、仲間たちもティアの行動に注意を巡らせる。
『碧唯さんが、もうここは危ないから私だけでも先に逃げてと送り出してくださって』
『それで、二人を残して逃げて来たのですか?』
ティアの答えに、ナディの表情が険しくなる。確信を得たと同時に畏怖の震えが起こって、耐えるように強く凱斗の腕を掴んだ。
『それはおかしいな?どんなピンチでも、警護対象を一人にしないのが決め事なのに』
『しかも、こんな敵だらけの場所ならば尚の事。逆に危険に身を投じさせるようなものだな』
凱斗と雷也がナディの前に立ち、竜牙と闘矢がティアの両横に構える。
『ナディ、これはどういうつもりですか!』
『貴女がティアではないということです。観念して正体を現しなさい、サウザンフェイス』
『そんな、ナディ・・・』
縋るような目でナディを見る。だが、向けられる視線はとても冷ややかだ。
『だいたい、ティアは私を王女とは呼びません。しかし、貴方は私を見掛けた瞬間に“王女”と呼んだ。迂闊でしたね』
『ハハハッ!そんな初歩的ミスを冒してたのか。ピアーに知れたらどれほどの叱責を受けるかな?』
『き、貴様ら・・・』
『うおっ!』
偽物の美貌に怒りに満ちた表情を浮かべるサウザンは、スカートの中、ヌーディーベージュ美脚で彩る太腿のレッグシースから刃物を取り、竜牙と闘矢に相次いで切り掛かった。
『サウザン様をコケにしやがって・・・デカい面していられるのも今のうちだけと思え』
『そっちこそ、刃物を手にしただけで俺たちから逃げられると思うなよな』
『簡単に逃げられるさ。神出鬼没、変幻自在の暗殺者サウザンフェイスを甘くみないでもらえます?無数の顔を操る変装術で、幾度もミッションをクリアした凄腕の怪人なのは、碧唯と黄華の変装に目を丸くしたあなたたちもご承知済みのことかと♪』
ティアの顔に不敵な笑みを貼り付かせるサウザンは、メイド服の胸元を浮かせて存在感を放つ胸の谷間に手を潜らせる。そして、白い球体をスルリと次々に抜き取って、指に挟んでみせた。
『皆さん、あれがこの煙の正体です!』
ナディの呼び掛けに身構えるメンバー。
『もう遅いぜ。クククッ』
床に投げ付けた球から煙が噴き出す。もうもうと白煙が上がる中で、サウザンはニヤついた笑みを貼り付かせるティアマスクをメリメリと捲って次なる顔の口元を覗かせてみせる。
『お前たちを上手くあしらえた暁には、もう一度ナディと入れ替わって今度こそ任務達成させる目論見だったんだが・・・まぁいい。せいぜい、俺が脱ぎ散らかしたマスクやら衣装やらで足を滑らせないように気を付けるんだな』
ナディの声で嘲笑うサウザンの動きに身構えるうちに、合図を受けた戦闘員がスイートルームから一気に湧き出て来た。

17PON:2024/09/08(日) 22:36:24 ID:AoaL0h2s
戦隊ヒロイン(17)

『お前たち、私への忠義を再び示す機会ですよ。怯まずに戦うのです!』
煙の向こうから、発破を掛ける言葉が響く。
『クランの声?どこに居るん・・・うおっ!』
襲い掛かる戦闘員の攻撃を避けようとする雷也だが、何かをグニュッと踏んだ拍子に足を滑らせて転んでしまう。
『なんだよコレ!?』
『言っただろ?俺が残した残骸でコケるなよ、ってさ』
気配を感じた瞬間、ハイレグボンテージ姿のクランが現れる。シャイニーベージュとサイハイソックスを重ね穿いた美脚をシュッと振り上げ、連続して繰り出す重い蹴りをブロックする雷也だが、攻勢に出るクランは素早く飛び掛かってマウントになった。
『サウザン様をコケにしたお返しだ。無様だなぁ、アッサリとクラン様に倒されて・・・クククッ』
胸の谷間に挟んでいた煙幕玉を周囲に放り投げながら、ハイレグがギッチリ喰い込む股間と脚で上半身と顔の動きを封じるクラン。
『どうした、雷也!?』
『あぁ、こっちは大丈夫だ。それより、サウザンは俺の横を通り過ぎて部屋に戻っていったぞ!』
外見こそ女幹部クランだが、艶やかな口からは性別すら異なる雷也の声が発せられる。
『むがっ!もごぉ・・・っ!』
のっぺりとした股間を顔に押し当てられた雷也が懸命に騙されるなと訴えるが、それは言葉にもならない。
『皆さん、落ち着いてください!これこそサウザンフェイスの思う壷です!』
『チッ・・・また邪魔をするか。ナディめ』
『う、ぐっ・・・』
クランマスクを捲りながら、ポッカリと空洞になったパーツの奥から見える眼球が雷也の目を捉える。すると、抵抗を試みる彼の身体が脱力した。
『ほぉ、たいした精神力だな。私の熱視線を受けて気絶しないとは・・・でも、動けないままでは無力と同じですよ。女子高生ごときに簡単にやられちゃって、だらしないなぁ〜♪』
クランを模った顔が雷也の視界を覆う。それを振り払おうと僅かに動く首を振ってみれば、チラリと覗く隙間からは、ボンテージを喰い込ませるクランの変装が抜け殻となって垂れ掛かり、ショートパンツサロペットにスキニーベージュ姿の黄華が立ち上がる姿が見えた。
『雷也さんの次は、誰を潰そうかな。この煙幕が続く限り、私の優位に変わりはないんだし・・・つまりは、俺の変装が尽きるまで目くらましも途切れないってことだ。クククククッ』
雷也を跨いで立つ黄華が、両肩のストラップを引き上げて卑しく笑っている。彼女の股間には固い生地がギッチリと埋もれるも、クランの行為でもあったようにその突き上げなど気にもしない素振りで、巨乳の谷間から煙幕を周囲に投げ散らかした。

『今日のコイツらヤケにしぶとくないか?』
『きっと、さっきのクランの言葉で士気が上がってるんですよ・・・それはそうと、雷也さんと凱斗さんの気配がないんですが』
『そりゃそうさ。とっくに俺の手に落ちてオネンネしてるからな。黄華でも碧唯でもナディでも、性別問わず完璧な変装をこなす俺の得意技に面食らって、アッサリやられちまったぜ』
どこからかの女性の声と共に、何かが飛んで来たのを手で払う。それは、サロペットとストッキング、そして寸分の狂いも無く黄華を模った抜け殻だった。
『闘矢、来るぞ!』
『ナディさん、伏せて!』
『は、はい!』
竜牙が受け止めたのは、ヌーディーベージュと紺ソックスを穿いた女性の脚だ。
『さすがだね、竜牙さん。リオンの蹴りをアッサリ受けるなんて♪』
制服のミニスカートの奥、ストッキングのシームもろとも紫のインナーが激しく喰い込む股間を晒しながら鋭い蹴りを繰り出していたのは可愛らしい顔立ちの女子高生・・・隊員たちの溜まり場として集うカフェのアルバイトでもあるリオンだった。
『お前、サウザン・・・だよな?』
『当たり前じゃないですか!リオンちゃんがこんな所に現れるはずが・・・っ!』
『クスッ、闘矢さん。余計なおしゃべりしてる暇、あるのかな?俺の蹴りと煙幕はまだまだ繰り出し続けられるんだぜ?ククククッ』
開いたシャツの胸元に手を潜らせ、激しい動きの余韻で弾む深い谷間からさらに煙幕玉を取り出すと、闘矢目掛けて投げ付けた。
『危ねぇ!』
至近距離からの投擲を竜牙が上着でガードする。すぐに構えを直して見据えたサウザンは、既に制服も脱ぎ去ってメリメリと捲り上げたリオンマスクの中から次なる変装姿を晒すが、その美貌もニットにデニムのマイクロショート、ヌーディーベージュ美脚姿も足元に転がる球が吐き出す煙の向こうへ消えてしまう。
『今の、碧唯だったか』
『そうですね。でも・・・』
そう言葉を交わす二人に戦闘員が襲い掛かって分断させられた所へ、竜牙の背後から鈍い光沢を放つ美脚が鋭い蹴りを浴びせてきた。

18PON:2024/09/08(日) 22:36:53 ID:AoaL0h2s
戦隊ヒロイン(18)

『ぐっ!』
身を捩って避けた竜牙がバランスを崩すと、ハイレグボンテージ姿のピアーへと変装を遂げたサウザンがもう一発キックを繰り出す。
『ククッ、掛かったわね♪』
防御の構えをした竜牙の背中に、ピアーが飛び掛かって羽交い締めにする。零れ出そうになって弾む美巨乳も激しくハイレグの喰い込む股間も全て密着させてシャイニーベージュとレザーソックスで彩る美脚も絡ませ、密着状態のまま首に腕を回してギリギリと締め上げるその力に、体力自慢の竜牙も苦しそうだ。
『サウザンよ、今さらピアーに化けた所で何にな・・・るっ!』
腕を首の後ろに回し、ピアーの頭を掴んで前へ投げ飛ばす。しかし、自身に残る手応えは無かった。
『クククッ、無駄な抵抗だな』
依然として竜牙の身体に密着し続けるサウザンは、ギリギリと羽交い締めにする。
『うわっ、何だ!』
一方、ピアーの抜け殻と胸の谷間に隠していた煙幕球は闘矢の元へ飛んでいた。場所が察知出来たとばかりに救援に向かう。
『竜牙さん!・・・えっ!?』
闘矢が見たのは、驚くことに交際相手である紫苑が竜牙に密着する姿であった。懸命の抵抗を受けて、ボタンの外れたチャイナミニドレスから圧迫された美巨乳が零れそうになっており、捲れ上がったスリットの中に穿いた白いハイレグインナーとスキニーベージュも露わになっていた。
『し、紫苑ちゃん?そんなこと・・・』
『ククッ、どうしたの?闘矢くん♪』
『呆然としてるんじゃないぞ、闘矢!おい、闘・・・や?』
『あのぉ・・・あの女性、言うまでもなくサウザンの変装ですよ?解ってます、よね?』
わなわなと震える闘矢をナディが宥めようとするが、もはやその声は耳に届いていなかった。
『竜牙!貴様ぁー!』
『お、俺が悪いの・・・ぐわっ!』
『おっ、とぉ!』
抗議の言葉も当然届かず、ブチ切れた闘矢がタックルをぶちかます。受け身も取れず後ろに倒れた竜牙の背中に負ぶさっていたサウザンは、横に飛び退き身体を床に滑らせていた。
『ふぅ、とんだ誤算だぜ』
ゆっくりと身を起こす紫苑のチャイナミニドレスは乱れ、乳房も股間も露出状態にあるばかりか、衝撃でセミロングウィッグまで剥がれ落ちてその美貌も歪んでいる。
『紫苑ちゃ・・・』
『あぁ、闘矢くんてば正気に戻っちゃった?でも、今さら我に返っても遅いんじゃないかな♪』
紫苑の声を操りつつ胸に挟んでいた球を手に構えるサウザンは、もうこの変装を保つのも意味は無いとスキンヘッドの紫苑マスクを脱ぎ去っていた。
『もう遅い?・・・しまった!』
すぐにサウザン目掛けて突進する闘矢だが、彼に向けて放られた球がその視界を一気に奪い、飛び付いたはずのその腕には紫苑の残骸と着衣が絡まっていた。

『ククッ、ナディ王女。もう一度攫われてもらうぜ?』
『ヨゼフ大臣?』
孤立していたナディを取り囲む煙の中から現れたのは、パンツスーツを着た白髪細面の老齢男性だ。
『俺がヨゼフの爺さんに見えているなら、他の重臣やメイドの変装も完璧だな。ククククク・・・』
まさか、自国に残っている大臣にまで化けた変装術に驚きが隠せないナディ。そんな反応をよそに彼女の手を掴んで引き寄せるがヨゼフだが、そこへ桃色と黄色の戦闘スーツを纏う二人がその手を払った。
『ぬうっ!』
『ふぅ・・・何とか間に合ったぁ』
『もう、あっちもこっちも煙が多すぎよ』
『おやおや、儂の手を叩いただけで安心しては困るな』
プラプラと垂れ下がる手は、ゴム手袋のようになっている。だが、その手に中身が戻ると再びナディの腕を掴んだ。
『さぁ、ナディ王女。儂と共に参りましょう・・・おっと、顔と身体が別物でしたな。これは失礼を致しました』
ヨゼフの身体をよく見れば、着衣には女性特有の曲線を帯びたラインが浮かんでいた。白いフリルシャツの胸元に手を伸ばしボタンを外せば、窮屈に収まっていた巨乳がプルンと零れ出る。
『ご安心を、顔などすぐに変えますゆえ』
ニマァ・・・不敵に笑う彼は谷間に挟んでおいたマスクとウィッグを取り出し、手早く自らの顔の上に装着した。
『むぐぅ、っ・・・これで良し、と。さぁ、ナディ王女。ここからは侍女のリズがお連れ致しますね?ククククク・・・』
スルリと下ろしたタイトパンツの中には、フリルミニスカートにスキニーベージュ、レースの白いニーハイタイツと、侍女たちが纏う正装が隠してあった。
『リ・・・リズ!?』
『いつまでもガラの悪いお仲間との戯れなど終わりにしなくては。まったく、ティアまで一緒になって何をしているのでしょう・・・』
解放された美巨乳の谷間から抜き取ったのは、もはや当たり前となった煙球だ。それを頭上に放り投げ、スカートを舞わせながら高く脚を上げて蹴り飛ばす。
『ふぅ・・・これで二人きりだな。ナディ王女?』
シームラインの浮かぶハイレグの喰い込みがスカートの中に隠れる。すると、周囲に一段と濃い煙が漂い始めた。

19PON:2024/09/08(日) 22:39:50 ID:AoaL0h2s
戦隊ヒロイン(19)

『さぁ、ナディ様。私の目を見るのです』
『イヤっ!』
リズの目が眩く光るが、同じ手を食うまいとナディは目を瞑って抵抗を試みる。
『リズのエスコートでも嫌と言うのか?それならば、気分が楽になるようナディと年の近いメイドにして・・・』
被ったばかりのリズの美貌をメリメリと捲り上げる小さな音がやけに大きく聞こえる。サウザンは、再びヨゼフの顔に戻そうとしているのだろうか?だが、年の近いメイドに・・・と囁いていたことを考えれば、誰に変装しようと試みるのかと僅かな興味と大きな不安が渦巻く。
『ナディ、しっかり!』
内心が錯乱するナディの元へ、ティアが飛び込んで来た。
『皆さん、ナディはここに居ます!』
『そこか!サウザンフェイス!』
闘矢の手刀がサウザンを襲い、今度こそナディを掴んでいた手が離れる。
『ティア、よく私の居場所が分かったね?』
『微かに香水の匂いを感じたから』
『チッ・・・ティアの鼻がそんなに利くとはね』
妨害をされようと、サウザンもまだナディを諦めた訳ではなくすぐ側で潜んでいた。気配の無い方向からの声とメイド服姿の美少女が胸の谷間から煙球を投げ散らかす姿に、ティアは目を丸くする。
『ククッ、良いねぇ〜♪ティアのその表情、さっき俺がリズの変装を見せた時のナディの顔を写し取ったかのようだよ』
『カノン・・・サウザンは、私たちの国の者にも化けるというのですか・・・』
顔もスタイルも格好も声までも、完全に仲間のカノンそのものだ。
『当然さ。俺の変装術に国境など無い・・・ふっ!』
余裕の笑みを貼り付かせてティアを見下ろすカノンが、白煙の向こうから繰り出された打撃をしゃがんで躱す。そして、すかさずミニスカートから伸びるヌーディーベージュとニーハイタイツを重ね穿いた脚で足払いを仕掛けた。
『うわっ!』
『凱斗さんでしたか・・・こんなに視界の悪い中で攻撃などして、ナディ王女の身に何かあったらどうするつもり?さぁ、王女。こんな野蛮な方とはサヨナラして早くここから脱出しましょう』
ふわりと舞っていたスカートがハイレグの喰い込む股間を隠すと、カノンは煙幕球の挟まった胸の谷間を見せ付けるような前傾姿勢で手を差し伸べる。
『そんな演技など、今さら無意味です!』
『そういうことだ!』
ナディの言葉に同調して、倒された凱斗が起き上がって再び攻撃を試みる。
『しつこいな。もう一度、大人しくしてもらおうか』
『ぐっ!』
カノンの顔に手を伸ばしてグニュッと掴み掛かったまでは良かったが、それも構わずに軽やかに身を翻したカノンは凱斗に馬乗りになる。
『俺の眼、君の視点からだとどこから見えるかな?』
ハイレグの激しい喰い込みも胸元から零れそうな美巨乳も一切隠しもしないカノンだが、美貌の造形は完全に崩れてポッカリと空いた目と口の両方から眼が見える。その冷たい視線がギラリと光る瞬間、今度は黄華の手刀がカノンを捉えた。
『サウザン!これでも喰らいな・・・うにゃあっ!』
手応えとは裏腹に、黄華の手に残るのはカノンを模る変装の残骸だった。
『黄華、助かっ・・・ぶおっ!』
『礼なんて良いから、早くコレ取ってください!何で、いつも私の時だけ残していくのよぉ〜!』
黄華がブンブンと振り回すサウザンの脱皮痕が凱斗にぶつかる。
『お、黄華さん?同士討ちになっちゃいますから、落ち着かないと』
『じゃあ、ティアさんが取ってくださいぃぃ!』
『は、はい。ただいま・・・』
ティアとナディは、協力して黄華の手に絡まったカノンの抜け殻を解いてやった。

『さすがに相手が揃い過ぎたな』
形勢が逆転し、ヒーローたちから距離を取ったサウザン。胸の谷間から取り出した煙幕球を、スカートを翻しながら彼らの方へ次々に蹴り込む制服姿の美人女子高生の周りには残った戦闘員も集結していた。
『煙が充満している間、お前たちは陽動して奴らをここに留まらせておけ。無駄に戦う暇があったら、俺の変装の残りでも回収していれば良い』
『ギ・・・ギッ』
白煙で見えにくい中、そう伝えるサウザンは制服も美貌を模るマスクも脱ぎ去ってティアへと変装を遂げており、戦闘員たちも動揺を覗かせる。だが、それを気にもせずティアは胸元の開いた衣装から覗く谷間に手を潜らせてさらに煙幕を張ると、メリメリとマスクを捲り上げてその美貌に合うハイレグボンテージ姿へと脱皮した。
『それでは、サウザンの足を引っ張らぬよう頼みましたよ?この麗将クランの顔に泥を塗ることの無きように・・・ね♪』
『ギーッ!』
『えぇ、良いお返事です。クククッ』
胸元を浮かせ、たわわな巨乳の谷間から援護となる煙幕をシャイニーベージュ美脚で蹴り飛ばしたクランは、光沢を帯びたヒップと太腿を強調するような足取りで到着したエレベーターに乗り込む。そして、扉が閉まる直前にマスクを捲りだし、次の作戦へ移る準備を始めた。

20PON:2024/09/22(日) 23:21:02 ID:kDIhxZ9w
戦隊ヒロイン(20)

『すみませ〜ん』
ホテルのフロントに、ショートパンツサロペットとスキニーベージュ姿の美少女が立ち寄った。
『私、最上階のデラックススイートルームを利用させてもらっているんですけど〜』
男性スタッフは、身を乗り出して顔を覗き込む黄華に対してドキマギした素振りをする。
何故なら、彼の視線からはインナーなど着ていない黄華の柔らかそうな美巨乳がグニュッと形を変えながらカウンターに乗り掛かる様が手の届く近さでアピールされていたからだ。
『あ・・・はい。デラックススイートでございますね』
サウザンフェイスの計らいで部屋を押さえられたとも思わない男性は、予約状況を確認しようとパソコンを操作する。
『色々と大変な状況になってるから、片付けを頼めるか?』
黄華の口から、突然性別すら異なる声がする。異変を感じて彼女の方を見れば、黄華は口元に手を潜らせてグイッとその童顔美貌を引き伸ばしていた。
『!?・・・・・』
ビクッと驚き息を飲んだ男性に、黄華マスクの奥に覗く熱視線が注がれる。すると、彼は虚ろな目をして呆然と立ち尽くした。
『ククッ、俺の言う通りにしてもらうぞ。そちらのベルガール・・・星野深音も、な』
『はい?お客様、いかがなされま・・・した、か・・・』
呼ばれて振り返った深音が見たのは、自らの顔を半分捲り上げた黄華の姿だ。歪んだ黄華マスクの下に隠れた美女がニヤリと笑う口元を釣り上げ、ポッカリと穴の空いた目の奥から鋭い視線を向けた・・・そう思った時には、深音の意識は奪われていた。
『邪魔させてもらうぜ。少々余計な変装を挟んじまったが、顔を関係者の物に変えちまえば何も問題無いよな?』
カウンターの中に潜り込んでピンクニットにデニムのマイクロショート、ヌーディーベージュ美脚姿の碧唯へと変装を遂げたサウザンだが、既にその格好とスタイルは予め用意していた本物の深音と同じ格好へと変化していた。
『って訳で、星野深音。またその顔と身体を借りさせてもらうぜ?』
手にした深音マスクとウィッグを装着したサウザンは、カウンターの下からその姿をスッと現す。
『ひとまず本物の星野深音ともう一人にはお目覚め頂こうか。潜在意識だけは俺に支配されたままだがな。クククッ』
深音の美貌でニヤリとほくそ笑みながら指をパチンと鳴らせば、カウンターの二人は一時的に意識を取り戻す。それを見届けつつ、サウザンは黄華と碧唯の残骸を手に奥の事務所へと潜入した。

事務所の中は、女性コンシェルジュ一人だけだった。そんな彼女も忙しいのか、深音に一瞥くれただけですぐパソコン画面に視線を落とす。
『コイツはお誂え向きだ。何の準備も要らねぇや』
偽物の美貌に合った声で囁くサウザンは、不敵に笑う深音マスクをゆっくりと引き伸ばしていく。グイィィ・・・造形を崩して歪む口や目の穴から黒いマスクを被ったサウザンの一部が覗けるが、目以外のパーツは何も無かった。
『お仕事ご苦労だな。美人コンシェルジュさんよ』
『ひぃっ!?』
全身を黒で覆った怪人がパソコンの向こうから現れ、嬌声を上げたのは山根紬だ。だが、悠然と胸を寄せ上げるポーズで腕組みをして構えるサウザンの眼を見てしまった彼女は、身動きどころか声すら出せない状況に追い込まれる。
『そのお顔と身体、また俺の為に役立たせてもらうぜ?な〜に、アイツらにデラックススイートをプレゼントする為に一度変装した顔だ。今回も少しの手間すら取らせないさ』
前傾姿勢になって目線を合わせる怪人の身体は艶かしい曲線を帯び、存在感を放つ胸の膨らみがユサッ・・・と弾んでパソコン画面に被さっている。そのポーズを保ちながら、首の後ろに手を回した怪人が自らの身体を引き伸ばして剥がし取っていくと、その内側から山根紬と全く同じスタイル、服装のサウザンが姿を現した。
『このマスクを被れば、完璧・・・だな』
女性の身体をした、ほぼのっぺらぼうと化した怪人が胸の谷間から取り出したマスクとウィッグを伸ばしながら装着し、翳していた顔から手を離せば卑しく笑う山根紬の変装が完成する。
『どうだい?この紬マスクの下にあるのが、目と口しかない俺の顔とは思わないだろ?』
口や目の中に指を潜らせて蠢くマスクの下から、怪人の不気味な顔がチラつく。
『所詮、この顔とて本物の俺の顔ではないが・・・まぁ、そんなことは紬チャンにはどうでも良いことだな。今の美貌も声も身体も、見える所から制服で隠れた場所まで全てがコンシェルジュの山根紬なんだからさ。ククククク・・・』

21PON:2024/09/22(日) 23:21:33 ID:kDIhxZ9w
戦隊ヒロイン(21)

『紬ちゃん、ちょっと打ち合わせ良いかな?』
『チッ・・・余計な邪魔が入りやがった』
事務所に戻って来た先輩コンシェルジュに呼び出された紬は、忌々しげな表情を滲ませつつデスクへと向かう。
『悪いが、配下の連中が俺の到着を待っているんで強行手段を取らせてもらうぜ。藤崎稚菜ちゃんよ?』
男の声で囁く後輩に驚いて振り返った時には、紬はマスクをグニャリと歪ませて空洞になった目の奥から強烈な視線を彼女へ注ぎ込んでいた。
『さて、俺が変装を済ますまでの間に稚菜ちゃんには支配人を呼び出してもらおうか』
虚ろな目で頷いた稚菜は、受話器を取って電話を掛ける。そして連絡を済ませた彼女が見たのは、コンシェルジュ制服を着た怪人が、稚菜マスクを引き伸ばしながら装着する姿だ。
『むぐぐっ・・・ふぅ、どうかな?初めて被るマスクなんだけど』
のっぺりとした美貌のパーツがあるべきポジションへと導かれて馴染んでいき、偽者の顔に生き生きとした表情が宿る。仕上げにと無毛の頭部を摘んで皺を消し、ロングヘアウィッグを被った美女マスクにはサウザンの自信を窺わせる卑しい笑みが貼り付いていた。
『なぁ、俺はアンタと同じ藤崎稚菜に変装出来てるか?この声、身じろぐだけで弾む邪魔な膨らみ、男の視線を奪う短いスカートの奥に隠れた見えない場所も全て含めて・・・さ』
自分と同じ顔、スタイルで身体を撫で回す相手は、同僚や家族も確実に騙される程の完璧な変装を遂げている。だが、意識を支配された稚菜は、前傾ポーズで胸の谷間を強調させつつスカートの裾を捲り上げてハイレグと肌色ナイロンの喰い込む股間をチラつかせる偽者の奇行を見ても、ボンヤリと佇むのみだった。

『支配人さん。待ってたぜ』
『ふ、藤崎さん!?どうしたんだ、その態度・・・』
支配人のデスクに太腿まで露わになったスキニーベージュ美脚を乗せて座っているのは、コンシェルジュの藤崎稚菜だった。
『あぁ、支配人が戻って来るまで退屈でね。楽なポーズを探ってたら、んっ・・・自然とこうなったってだけさ』
横柄なポーズを取る稚菜は、美巨乳を強調するように反り返ってみせてからゆっくりと身を起こす。
『退屈って言ってもだな・・・まさか君、お客様の前でもそんなことを・・・』
『お小言も良いが、今はそんな不毛なやり取りしてる暇は無いんだ。早く俺の用事に付き合ってくれよ』
胸元から零れそうに震える谷間、太腿の奥まで覗けるほどずり上がったミニスカート、露出度の高い格好に違和感を覚えるも、その外見も声も全てがコンシェルジュの藤崎稚菜に間違いない。だが、性格が180度変わってしまったかのような変貌ぶりには支配人も困惑するばかりだ。
『用事?打ち合わせでもしたいというのなら・・・』
フッと嘲るような笑みを貼り付かせた稚菜は、制服を押し上げる美巨乳がふにゅっと触れるまで接近したとみるや支配人を強く押して背後の椅子に座らせる。
『だ・か・らぁ〜・・・言ってるだろ?そんなやり取りしている暇は無い、ってよぉ』
艶っぽい口調を混じらせつつ、インナーの中で震えて零れそうな双丘の谷間を見せ付ける稚菜の声が突然男の声へと変化する。目を丸くする支配人だが、その拍子に強烈な怪光線が注ぎ込まれた。
『さっさとデラックススイートへ行こうぜ。あぁ、一緒に星野深音と山根紬を同行させるのも良いな』
『そ、そうか・・・では、星野君たちも連れて行くとしよう・・・』
『そうそう。いざという時に入れ替われる顔は、多ければ多いほど便利ですから。あっ、こっちの深音じゃなくて本物を選んでくださいね♪』
稚菜マスクを引き伸ばしながら浮かせた中に隠れているのは、星野深音の童顔美貌だ。さらに深音マスクを捲り上げたその下にはニヤリと微笑む紬の美貌が潜んでおり、いつでも彼女らに変装する準備まで整えてあった。
『では、山根さんも準備して?・・・俺は外で待ってる深音とベルボーイ君に指示を出して来るからよぉ』
マスクをグイッと被り直したサウザンは、気配なくカウンターに立つ二人の背後に忍び寄った。
『星野深音ちゃんよ、俺の後に付いて来てくれるか?アンタは・・・ここに残って彼女の分も仕事に励んでくれや』
不敵に笑う藤崎稚菜と視線を合わせた深音がコクリと頷き、振り返ったベルボーイも胸元から覗く美巨乳を揺らしつつ視線を注ぐ稚菜の美貌に見蕩れるように骨抜きになって頷く。
『ついでに、他にも使えそうな変装でも用意しておくか。目障りな連中、ホテルスタッフに女子高生・・・どれが良いか深音に見繕ってもらうのも面白いな。ねぇ、せっかく用意した深音と紬の変装が無駄になるなんて気を遣ったりしないで、好きに選んでくれる?ククッ、ククククク・・・』
深音マスクに続けて紬マスクまで捲り上げて美女の口元を覗かせるサウザンは、カウンター下で深音が選んだ美女への変装準備を整えた。

22PON:2024/09/22(日) 23:22:06 ID:kDIhxZ9w
戦隊ヒロイン(22)

スタッフを従え、従業員専用エレベーターに乗り込んだサウザンフェイス。だが、怪人は扉が閉じるより早く稚菜マスクと制服を脱いで全身黒ずくめの格好へと姿を変えていた。
『さて、コンシェルジュには俺の残り物を預かっていてもらおうか』
『はい、かしこまりました。サウザンさ・・・』
『あ?誰がサウザンフェイスだって?』
朧げな佇まいの星野深音の顔を覗き込むサウザンの身体は、前傾姿勢によって立派な谷間を作るたわわな双丘となだらかな股間のライン、スラッとした脚線を讃えている。
『黒い身体に浮かび上がる曲線、どう見ても変装怪人のモノじゃないだろ?顔とスタイルを一致させてないと判別も出来ないのか?』
黒い顔マスクの中で漏れる声が、男性から女性のそれへと変化する。そうして、メリメリと捲り上げた無機質な顔の下からは黒髪ボブの若い女性がその美貌を覗かせた。今の顔はどうだとばかりに、深音の目と鼻の先でグイグイと綺麗な顔を歪ませてみせるが、生気を失った顔の奥にギラついた視線を浴びせる次なる美女の顔を見届けた所で、操り人形と化したスタッフたちの反応は皆無だ。
『そうでしたね、貴女はアルバイトの・・・』
『そう、今の俺はサービススタッフをしているアルバイト大学生、松川未海だよな。コレもまたアイツらにもまだ披露していない顔の一つ・・・本物の未海は授業中だから、絶対に鉢合わせする心配はないってね♪クククククッ』
顔に手を添え、グニュグニュと動かすうちにあるべき表情を宿した未海は、首元を掴んで曲線を帯びたラインを浮かばせる黒い身体を剥いでいく。中から現れたのは、タイトミニの制服越しでもハッキリと魅力的なスタイルを誇っていると判る未海の女体だった。
『それじゃあ、星野さん。未海が脱いだ藤崎稚菜の抜け殻と怪人さんの残骸をお願いしますね?くれぐれも、アイツらに取られたりしないようにな』
インナーシャツの向こうに巨乳の谷間をチラつかせながら、ヌーディーベージュの美脚まで抜き取ってしまえば、サウザンの次なる脱皮変装は完了だ。
『支配人に山根紬も、しっかり手筈通りに頼んだぜ。アンタたちが引き止めるお膳立てしたら、俺は次の準備だ』
ズリ上がったタイトミニの裾の奥にハイレグ着衣の埋もれる股間が今にも見えそうだが、それも目的階に到着する直前、インナーシャツの胸元と肌色ストッキングで彩った太腿に手を添えつつスカートの裾を引き下げて身なりを正す。
『しっかし、この惑星の女っていう種族は胸に立派な膨らみを揺らして邪魔じゃないのかね?まぁ、俺としてはコレがあれば男を挑発出来るし隠し場所として使えるし便利な代物だがな。ククッ』
アルバイトスタッフの松川未海の変装も完璧だと誇る笑みを貼り付かせながら、胸の膨らみをユサユサと弾ませるサウザン。従う従業員たちは、そんな未海らしからぬ行為にも無反応だった。

『何だ!?これは・・・』
エレベーターの扉が開く。そこにあったのは、壁面や花瓶などが壊れて散乱し、煙の充満したフロアの光景だった。支配人の男性は、何が起こったのかと呆然と佇んでいる。
『お客様、いかがされましたか!?』
『ケガはされていませんか?』
一緒にやって来た山根紬、星野深音、そして松川未海の三人は、息を切らして疲労困憊の戦隊メンバーや賓客たちを気遣った。片膝を付き、ナディとティアの様子を覗う松川未海のタイトスカートは自然とズリ上がって、ヌーディーベージュで彩った艶かしい太腿どころか黒いハイレグの喰い込む股間が見えそうだ。だが、未海はそれを気にする様子も無く煙玉を隠した美巨乳の谷間をインナーから覗かせながら二人に寄り添い、密かに嘲笑を浮かべていた。
『いえ、私たちは何も・・・』
『彼らが守ってくれましたので』
『はぁ、それは幸いでした・・・ところで、一体何があったのです?こちらに案内したのは女性4名様だったはずですが』
支配人は、本来ここに居るはずのない戦隊メンバーに尋ねる。
『あ、いや・・・』
『それが、あの・・・かくかくしかじかで』
まさか、サウザンフェイスと手下たちが襲撃してきたなどと言える訳もなく、皆が揃って口籠る。しかも、スタッフが到着する寸前に敵は一斉に姿を消してしまったのだから、もはや責任は自分たちにあるとしか説明がつけられなかった。
『あの、かくかくしかじかでは状況が飲み込めないのですが・・・』
『はい、それがその・・・すみませんでした!』
『ほら!お前たちも謝れ!』
雷也の指示で闘矢、竜牙、凱斗も頭を下げる。
『すみません、彼らは私たちの仲間なんです!』
彼らに合わせて黄華、碧唯、ナディ、ティアも立ち上がり、揃って謝罪をする。そんな面々の後ろでニヤニヤと笑う未海は、グイッと引き伸ばした美貌マスクの顔パーツの奥からギラッと熱視線を支配人に送る。すると、彼は所在無い様子で頷いた。

23PON:2024/09/22(日) 23:22:33 ID:kDIhxZ9w
戦隊ヒロイン(23)

『・・・解りました。理由は聞かないでおきますが、ここは私共の要求に従って頂きましょう。よろしいですね?』
互いの顔を見合わせる戦隊メンバーたち。とはいえ、フロアからスイートルームに至るまでの荒れ果てた惨状、最初から選択肢など有りはしない。
『はい、全責任は俺たちが・・・』
『いえ、弁償費用や無理難題を課そうということではございません。そもそもの発端は、私共の従業員がお客様方に粗相を働いた結果。デラックススイートへお招きしたのは我々ですから』
豪華な客室に招待された端緒といえば、大原莉玖・・・喫茶スペースのウェイトレスに変装したサウザンフェイスの犯したミスがウェイトレスの不手際という形で処理をされて、その埋め合わせという形でスイートルームに招かれた。しかし、手段も場所も構わずの敵襲に遭い、フロア全体は惨憺たる有様となった訳だが、これが悪の軍団が襲って来たせいであって自分たちは被害者だなどという主張を信じてはもらえないだろうと察していた。
『・・・と仰いますと?』
『荒れてしまった部屋と廊下の片付けをお願い出来ればと』
『え、それだけで良いんですか?』
支配人が正気であれば要求はそれ以上の物だったであろうが、隣に立つ星野深音と山根紬も含めて今はサウザンフェイスの支配下だ。何食わぬ顔をして紛れ込むサウザンは、女子大生アルバイトを模る偽物の美貌の奥から視線を送りながら卑しい笑いを貼り付かせて頷いていた。
『だったら、すぐにでも取り掛かろうぜ』
メンバーたちは、手を合わせて片付けに入り始める。そんな彼らを見ていたナディが、居ても立ってもいられないといった様子で呼び掛けた。
『ねぇ、私も一緒に手伝っても良いよね?』
『ナディ、どうしたの?貴女まで加わらなくても大丈夫よ?』
『そうだぜ。王女とお付きの方は、終わるまで待っててくれれば良い。退屈かもしれ・・・』
『いえ、そういう訳には参りません。私たちだって仲間なのですから・・・そうよね、ティア?』
ナディからの予想外の提案にしばし唖然としていたティアも、我に返って同調する。
『そうだったわね。私としたことが、ナディに先を越されるなんて、お父上に顔向け出来ないじゃない』
『それなら、あなたの娘は今回の旅路で立派に成長したと報告して欲しいわね』
ナディとティアは顔を見合わせて微笑む。周りで見ていたメンバーたちも、申し出を受け入れることにした。
『支配人さん、厚かましい申し出で恐縮なのですが、片付けるのに適した衣服などありましたらお借り出来ないでしょうか。後で綺麗にしてお返ししますので』
『ティア、私はこれで大丈夫よ?』
ナディ、ティア共に一般人に紛れるような地味めな格好をしているが、その衣装は一般人が手に届かない高級品だ。
『ナディ、ティアさんの言うとおりよ。せっかくのお召し物を汚さない為もあるけど、掃除とか片付けをするには動き易い服装の方が捗りも早いから。慣れない作業なら尚更に、ね』
『うーん、そういうことなら・・・』
碧唯に諭され、ナディも素直に従う。そんな彼女らの後ろで、素知らぬフリで拾い上げた自らの抜け殻をインナーの内側に隠していた未海は、スキニーベージュで彩った艶かしい太腿のさらに奥・・・白いハイレグの喰い込みがチラつく程にずり上がったタイトミニの裾を下げつつ立ち上がった。その拍子に、インナーを押し上げる美巨乳がユサッと弾んで谷間に挟んだマスクや煙玉が零れそうになるが、その柔らかな膨らみにさり気なく手を添えて挟み直す。
『では、私がお持ちします。支配人さん、構いませんよね?』
『あ、あぁ。松川さんに任せようか・・・』
そう言わせてから、今度は山根紬と視線を合わせる。すると、彼女はサウザンの側へと歩み寄って来た。
『サウザ・・・松川さん、ハウスキーピングのユニフォームをお持ちしてください』
『ユニフォームですね?えーっと、どのフロアにあるんでしたっけ?』
『5階のストアルームに。分からなければ、近くのスタッフに・・・』
そんな話をして、さり気なくナディたちから距離を取るサウザン。
『そうか、ありがとよ。じゃあ、アンタらはこのまま奴らを監視してくれ。俺の時間稼ぎの為に、な。クククククッ』
指示を受けるフリでマスクをグニュッと掴んで偽物の美貌を歪めた未海は、マスクの奥に宿る強烈な眼力を従業員たちに向ける。そして、生気の消えたマスクの下にニコッと禍々しい笑みを貼り付かせる美少女の顔を覗かせるままその場を離れた。

24PON:2024/10/06(日) 16:53:19 ID:AyPLUNQk
戦隊ヒロイン(24)

『あの〜、ストアルームってどこですか?』
ハウスキーピングスタッフを呼び止めたのは、制服姿の美少女。大人びた外見に制服を押し上げる巨乳スタイルからして女子校生と察したが、声を掛けられた若い女性スタッフは、学生が日中の清掃時間にホテルを出歩く姿には違和感を覚えた。
『ストアルーム・・・ですか?従業員以外は立ち入り出来ないのですが』
『でも、支配人と山根紬に持って来るように言われたんですけど』
『あの・・・ホテルの関係者の方ですか?』
そう尋ねられた女子高生は、ふぅ・・・とため息をつく。
『昼下がりからコイツがホテルで働いてる訳ねぇだろ。たまたま、バイトの松川未海から脱皮したのが女子高生のノアだっただけだ』
忌々しそうな表情で話すノアの口から、男の声が発せられる。驚きで言葉を失うスタッフの目の前で、ノアはシャツのボタンを外してスカートをストンと脱ぎ落とすと、巨乳スタイルが目立つヘソ出しマイクロTシャツにオレンジのショートニットパンツ、キャメルベージュという露出度高い格好になってみせた。
『この顔と声とスタイルで、正義の味方サマ御一行を何度も欺むいたんだぜ。アンタも俺が利用する顔の一つになってみるかい?・・・まっ、拒否権なんて初めから無いがな』
あるべき声質に戻し、胸元から乳房の震える光景をアピールしながらニットが密着する股間や肌色光沢を帯びた美脚を摩ってみせるノアは、ニヤついた美貌をメリメリと捲り上げてみせる。
剥がれていく顔、そして引き伸ばした首元の下に見えたのは全身黒で覆われた異質な外見の怪人の姿だった。

『誰が掃除しようが、俺の知ったことじゃねぇが・・・王女自ら掃除に加わるとか言い出すもんだから、連中を分断させる予定が狂っちまったよな』
手にしたマスクを引き伸ばしながら顔に装着するサウザンフェイス。顔全体をスキンヘッドの極薄マスクが覆い、パーツを微調整しながら馴染ませていく手際は1000以上もの顔を使いこなすだけあってとても慣れたものだ。
『サウザンフェイス様・・・ハウスキーピングのユニフォーム、2着分ご用意致しました』
黒髪ボブのウィッグを無毛の頭部に被り、向き直ったサウザン。
『あぁ、ご苦労さん。じゃあ、ソイツを支配人たちが居る最上階のフロアへ持って行くんだ』
ウィッグが頭皮に密着するようにと、生え際に手を潜らせて微細な撓みを引き伸ばしながら卑しく嗤うサウザンの顔も声もスタイルも服装も全て、目の前の美人スタッフへと完璧に変装を遂げていた。微かに表情が強ばっているのは、自分と寸分の違いもない姿に驚いているせいだろう。
『それくらい出来るよな?25歳ハウスキーピングスタッフ、中村柚姫の双子のお姉さん♪』
顔を覗き込み、開いた首元から覗くノーブラ巨乳の震え具合、柔らかな質感まで同じだと誇示するサウザン。僅かな違いと言えば、制服の中が下着かベアトップのハイレグコスチュームであるか、キュロットが股間の曲線に密着して喰い込みが透ける程パツパツであるかどうかであった。
『もちろん、です。サウザンフェイス様のご指示とあらば・・・』
『じゃあ、あとは頼んだぜ』
先にストアルームを出た柚姫は、扉の締まる音をきっかけに催眠状態から解放される。だが、潜在的にはサウザンの支配下に置かれている為に、疑問を抱くことなくユニフォームをナディたちの元へ届けに向かった。その後に続いて部屋を出て来たのもまた、ハウスキーピングのユニフォームを着た中村柚姫だ。
『ふぅ・・・とりあえず、立て直して次の準備といくか』
先に出た柚姫と逆方向へ歩き出したもう一人の柚姫は、肌色ナイロンの脚を擦らせつつエレベーター前で立ち止まって指をパチンと鳴らした。すると、柚姫の周りに戦闘員達が現れる。
『お前たちは、アイツらを見張っていろ。ワザと姿を見せて警戒心を煽れるだけで良い。手出しは無用・・・分かりましたね?』
柚姫の外見と不似合いな声で指示を出すサウザンは、メリメリとマスクを捲り上げるとその下に覗いたクランの顔と声を操って士気を上げさせる。
『単純な戦闘員は使い勝手良くて助かるぜ。ピアー様も良い駒を用意してくれたもんだ。クククククッ』
全員が姿を消し、柚姫の変装を解きに掛かるサウザンも悠然とエレベーターに乗り込む。そこで、運悪く先に乗っていた若い女性客が、柚姫マスクを捲ってクランマスクをも脱ごうと美貌を覗かせる清掃員を見て声を上げるが、それは誰に届くこともなかった。
『イベントの客寄せ係、か・・・何かしらの利用価値はありそうだな』
エレベーターを降りて来た女性は、ニヤリとほくそ笑みながら自らの胸元を引き上げてベアトップの中で弾む美巨乳を眺める。周りの男たちが、肌色光沢のナイロン美脚を晒す今の姿に視線を注ぐのを察知してニヤリと嗤う美女なのだが、彼女が降りたエレベーターには全く同じ姿の女性が残されていた。

25PON:2024/10/06(日) 16:54:41 ID:AyPLUNQk
戦隊ヒロイン(25)

『はぁ〜・・・疲れたぁ』
『あの支配人、人の良さそうな顔して人使い荒かったな・・・』
『3時間ですよ、3時間・・・休みなしでアレはキツいですって』
荒らされた部屋とフロアの片付けを手分けして行っていたメンバーと来賓者。漸く支配人の許しを得て、エレベーターに乗り込んでいた。
『王女様たちも疲れただろ?』
『いえ、普段の宮殿の掃除や管理と比べたら全く』
付き人のティアは涼しい顔で答える。
『私も。いつもと違うことが体験出来て、とても充実した時間を過ごせました。居城を綺麗に保ってくれるティアたちのご苦労が垣間見えたような気がしています』
『ナディ?だからといって、私たちの手伝いをしようなんて思わないでね?貴女は貴女の為すべきことを果たしてもらわなくては』
『えぇ〜?そんなこと言わないで、たくさんやらせてよぉ』
疲れも見せない二人のやり取りを、他の面々はげんなりとした様子で見ていた。
『なんかもう、私たちとは別次元の人って思い知らされるわね・・・』
エレベーターを下りて歩く、重い足取りの戦隊メンバーと軽い足取りの皇族たち。
『ところで碧唯、気付いてたか?』
『・・・竜牙くんたちの方にも現れたのね?』
『あぁ、凱斗と闘矢も確認したって言ってた』
『黄華ちゃんも見たって。だけど、姿を見せただけで襲っては来なかったわね』
『連中、ずっと偵察してたな。あの中にサウザンが紛れていたかまでは分からなかったが』
最後尾でそんな話をしていると、ナディが中庭を指差して声を上げた。
『ねぇ、ティア!あそこ、もしかしてこの国の花嫁さんじゃない!?素敵〜♪』
感激したナディは、ウエディングフォトを撮っている庭へと駆け出す。
『ちょっと、ナディ!』
今の環境に慣れたのかお転婆な本性が見えだしたなと、竜牙と碧唯は苦笑いをしながらナディたちを追う。
『キレ〜イ。お似合いの新郎新婦だよね。ティアもそう思わない?』
『ナディ、勝手な行動は慎んでくれない?警護をしてくれる皆さんだって迷惑よ』
感激している二人の方へ、撮影を終えたらしい花嫁が向かってくる。
『おめでとうございます。お幸せに』
『えっ、初対面なのにありがとうございます』
驚いた花嫁は、ニッコリと微笑んでお辞儀をする。広く開いたドレスの胸元から視線を奪う巨乳がプルプルと零れそうになって震える。
『・・・だが』
屈託の無い笑顔を見せていた彼女の声が、突如野太い男の物へと変わる。
『えっ?』
『千和ちゃん!?』
小さな驚きを見せるナディと後ろに立つ新郎が見たのは、殺気に満ちた微笑を貼り付ける花嫁が胸の谷間にズボッと手を埋める奇行だった。
『この顔とは初対面でも、俺とアンタとは何度も面識あるんだぜ。ナディ王女っ!』
柔らかな膨らみの間から抜き取ったその細い手には刀剣が握られ、切っ先がナディを捉える・・・かと思われた瞬間、凶器は中空に払われていた。
『ぐあっ・・・』
『サウザン!二人の幸せな時間を奪おうだなんて許せないわ!』
黄華が足元に転がっていた石を投げ当て、碧唯がナディとティアを護る。息の合った連携プレーでピンチを脱したまでは良かったが、花嫁はすぐさま体勢を立て直し花婿の首に手を掛けていた。
『ち、千和ちゃん!?何を・・・』
『残念だったな。俺はアンタの大事な花嫁・・・鳩山千和の変装をした全くの別人、怪人サウザンフェイス様さ』
新郎の背後に回り込んだドレス姿の千和は、短い裾から伸びるスキニーベージュ美脚、男たちの目を奪う乳房、黒いハイレグの喰い込む股間をグイグイと密着させつつ耳元で囁く。
『記念フォトで、千和の顔をした怪人とキスした気分はどうだった?このプルプルの唇も、こうすれば・・・千和にも劣らない美女と千和マスク越しに唇を重ねたと思えば悪くないだろう?』
千和の顔に合った声で尋ねた怪人は、花嫁を模ったマスクをメリメリと鼻の上まで捲り上げてみせる。その下に隠れていたサウザンの顔は、目の前に立ちはだかる美女と全く同じ美貌を誇っており、それを真っ先に察知した碧唯が抗議の声を上げようとする。
『ちょっ!!サウザンフェイス!あなた何てこと・・・』
『どうしたのかな?碧唯ってば、そんなに動揺して?なぁ、新郎のお兄さんよ。この唇が好みじゃないなら、こっちの唇ではどうだ?少々幼いかもしれんが、身体は立派に大人だぜ。この顔の女よりも、な』
花嫁が偽者であったと衝撃の事実に戦く男をよそに、身体を押し当てながら植え込みの方へと引き摺り込むサウザンは、碧唯マスクをも捲り上げて黄華マスクを被った顔を覗かせた。
『さぁ、千和とこの顔を模った女たちのどれが良いか比べてみると良い。本物はココに隠しておいたからな。ククククク・・・』
カモフラージュで覆ってある樹木模様の幕を取り払った中から現れたのは、ウェディングフォト用のドレスに着替える前の和装姿の新婦であった。

26PON:2024/10/06(日) 16:55:20 ID:AyPLUNQk
戦隊ヒロイン(26)

『おっと、お前たちは動くなよ?幸せ絶頂のコイツらの未来を台無しにしたくないだろ?』
顔の上半分と身体は花嫁の姿、捲れた顔の下半分は黄華、その間に歪んで潰れた碧唯マスクを被っているサウザン。その細い指は花婿の首に爪を立てて、襲い掛かろうものならすぐにでも掻き切る構えだ。
『あわわわ・・・千和ちゃん・・・た、助けて・・・』
『おいおい、俺のこの顔を見てもまだアンタの花嫁と違うって理解出来ないのか?』
命乞いをする新郎は、黄華の顔を覗かせながら女体を押し当てるドレス姿の新婦と、木に凭れて気絶している和服姿の新婦、どちらが本物かも判らぬほど混乱し、腰を抜かしていた。
『チッ、情けない男だ。こんなんじゃ逆に足手纏いだぜ』
人質を引き摺って逃走するくらいならと、サウザンは距離を置いていた碧唯に向けて新郎をドンと放り出す。そして、間合いを詰められるより先に、プルプルと弾む巨乳の内側に仕込んだ煙幕弾を抜き取って叩き付けた。
『サウザンフェイス!待ちなさ・・・』
一瞬にして、白い煙幕が辺りの視界を覆う。暫くして煙が吹き飛んだが、気絶した花嫁の傍らには碧唯たちの顔を模ったマスクだけでなく、花嫁の抜け殻とウェディングドレス、さらにはピンクと黄色の戦隊スーツに似合う女性たちの抜け殻までが置き去りにされていた。
『どこに消えた!?』
『こっちには現れてません!』
周囲を見回すが、喧騒に気付いて集まった人達の中に怪しげな影は見当たらない。
『煙の中に黒い人影のような物は見えたんだが』
『つまりは、俺たちが囲っていない煙の向こう側へ逃げたってことだな』
それぞれが情報を寄せ合い、すぐさま行動に移す。碧唯もそれに追随しようとしたが、すぐに足を止めて戻ってきた。
『花婿さん。今度は花嫁さんから目を離さないでくださいね?』
『あ、ありがとう・・・』
握手を求められた碧唯は、スッと手を伸ばしてそれに応じる。だが、手を掴んだその瞬間、力が込められた。
『痛っ!』
『ククククク・・・』
正気を失った新郎の背後から、全身黒ずくめのサウザンフェイスがヌッと現れる。懸命に抵抗を試みるも、操り人形と化した男に口を覆われ、動きも封じられてしまった。
『むごっ!・・・ぅ』
『ここは、やはりお前が適任だろうな』
表情など一切窺い知れない外見だが、黒い全身には男性とは異なる丸みを帯びた曲線が浮かんでいるのが判る。碧唯の視線が自らの身体に向いたと見るや、サウザンは首筋に手を当てて黒い顔マスクを捲り上げた。
『ついさっき見た顔だ、今さら驚くまでも無いよな?ククッ』
地面に残されたマスクと同じ造形をした美貌が、メリメリと捲れるサウザンの顔の下から覗く。そして、ニヤリと口元を歪ませて笑う美女がマスクの中から垂れ掛かった黒髪を揺らしながら背中へと手を回して、ファスナーでも下げるような手つきで全身を脱ぎ去れば、戦隊スーツを纏う女体が目の前に晒し出された。
『似合っているかな?無数の顔を操る怪人様にとっては、碧唯でもナディでも同じ変装をその下に何着も重ねておくことくらい造作も・・・おっと、服装も同じ物へと変えないとな』
碧唯の顔をしたサウザンは、本物の碧唯の顔を覗き込みながらピンク色の着衣を瞬時に脱いでニットにデニムのマイクロショート、ヌーディーベージュ美脚へと格好を変えた。ヌーディーベージュに包まれた脚に手を付いて前傾姿勢を取っていることで、オフショルダーニットの胸元からは形の整った美乳が震える様が見え、マイクロショートのデニムはギッチリと股間に激しく喰い込む。
『この顔とか身体を引き伸ばせば、簡単に変装を暴けると思っているかもしれんが・・・変装に利用してるコイツ、実は俺の意思で脱着自在でな』
マスクを掴んで浮かせば簡単に捲れて次なる美貌の口元が覗けるし、露わになった肩口を掴んでみれば皮がグニュッと歪んでニットから美乳が零れそうになる。だが、一旦マスクと皮から手を離して顔に馴染ませた後にもう一度引き伸ばしても、ゴムのように伸びることはなかった。
『機内でCAに変装した俺と遭遇した時のような奇襲など通用しないってこと、覚えておくと良いぜ。ククククク・・・』
碧唯の顔と声で卑しく嘲笑うサウザン。もはや、美貌から着衣越しに透けるスレンダースタイルに至るまで、完璧に碧唯へと変装を遂げたその姿に怪人の存在を臭わせる物は無かった。

27PON:2024/10/06(日) 16:55:49 ID:AyPLUNQk
戦隊ヒロイン(27)

『コイツがサウザンフェイスの置き土産ってことで良いよな。な?黄華?』
『何で私に確認するんですかぁ〜!そんなの、一目見たら分か・・・もう!絶対、リオンちゃんに間違いないですってば』
雷也が黄華の前に広げて見せた顔マスクとウィッグは、カフェのアルバイト女子高生であるリオンの美貌を完璧に模っており、制服の中に脱ぎ残した肌色の抜け殻も彼女の女体を寸分の狂いもなく再現してあった。
『あの花嫁さんからリオンに変装して逃げたサウザンが、ここでまた違う姿に・・・ってことか?』
『誰にでも化けてしまう怪人ですから、そう考えるのが自然でしょう』
竜牙の推測に対し、凱斗は冷静に言葉を返す。
『つまり、振り出しに戻ったってことのようね』
『あっ、碧唯さん』
『もう、皆して先に突っ走り出さないでよ。花嫁さんたちだって被害に遭ってたのよ?』
後ろから合流した碧唯は、肩からズレたニット越しに胸の膨らみにふにゅっと触れて息を整えていた。
『あぁ、悪い悪い。もちろん、王女様たちはしっかり守っておいたからよ』
『それより、そこの植え込みの中に気味の悪いブツが隠してあったぜ。コレもサウザンフェイスの残骸だろ。全く、正体を現さないどころかこんなのを被って花嫁やリオンの姿で逃げるなんて、とんだチキン野郎だぜ』
『チッ・・・』
美貌に冷ややかな視線と表情を滲ませつつ舌打ちをした碧唯は、胸元に手を潜らせて何かを抜き取る素振りを見せる。すると、美人らしからぬ強い殺気を受けてか、物陰でバサバサと音がした。
『はっ?怪人!?』
黄華たちは、間髪入れずにナディとティアを囲む。だが、音の正体は数羽の鳥が飛び立つ音だった。
『なんだ、鳥が潜んでいたのね』
辺りの様子を窺った碧唯は、仲間の視線を気にしつつ握っていた物を胸の中にスッと隠し入れると、ニットから手を抜き取った。
『サウザンフェイスのことだから、もうこの近くには潜んでいないのかもしれないわ』
『また、お得意の変装とやらで全くの別人に化けて退散したか、それともまだこんな気味の悪い皮を被ってまだ機会を狙っているのか・・・どっちだろうな』
『そんなの、本人に聞かないと分からないことだわ。それより、雷也くんのつまらない推測なんかに付き合ってないでナディたちを擁護する為の方策を考えましょう』
『おい、碧唯!どこ行くんだよ』
『脳筋思考の竜牙君や雷也君じゃ、立ち話で作戦会議なんてしても頭に入らないでしょ?だから、落ち着いた場所で話を練りましょうってことよ』
『・・・アイツ、何を怒ってるんだ?』
『さぁ・・・』
先頭に立ち、ヌーディーベージュ脚を擦らせて足早に歩き出す碧唯。敵意を剥き出しにして、いつ偽物の女体に隠した武器を突き付けてやろうかと、マイクロデニムを浮かせたり股間の喰い込みに指を潜らせたりしている。
『ナディ王女より先に、忌々しい男共を始末してやろうか。ナイフでも小型爆弾でも、あらゆる武器を使って跡形も無い程にな・・・』
悪態をつく碧唯の佇まいは、美しい外見と声に反したとても野蛮な物だ。その途中、突然植え込みから子供達が飛び出して元気に遊び回ったりもしたが、一切構うことなくスタスタと突き進む。その素振りを後ろで見ていた面々は、神妙な面持ちでアイコンタクトを取り合っていた。

28PON:2024/10/06(日) 16:57:33 ID:AyPLUNQk
戦隊ヒロイン(28)

『おい、そろそろお遊びを終わりにしようぜ』
『はぁ!?もう、いきなり何言って・・・っ!?』
背後から掛かった声に振り返る碧唯。そこには竜牙と凱斗が戦闘態勢を取っていた。
『もう正体はバレてるの!早く碧唯さんの変装なんて解いちゃってよ!』
その間に、雷也と闘矢、黄華が回り込んで退路を塞ぐ。雷也の傍らにはナディとティア、さらには仲間に救出された碧唯の姿もあった。
『本物の碧唯は親しい仲間であってもあんなひでぇ態度取りやしないし、そもそも俺たち全員王女様を放って進むようなことはしねぇんだ』
『まぁ、碧唯の変装も完璧だったと褒めてやって良いが、外見だけ化けて満足してるようじゃ俺たちの前で暗殺行為なんて無理な話だな』
『フン・・・』
碧唯のフリをする必要はないと諦めたのか、サウザンは首元に手を掛けてマスクを捲り上げる仕草を見せる。メリメリと剥がれた碧唯マスクの下に覗くのは、一目で女性のそれと判る若々しさ漂う口元だ。
『全く、油断も隙もありませんね。ここで、一気にカタを付けておきたい所ですが』
『あぁ、その意見には俺も賛成だ。貴様らが邪魔さえしなければ、こんなに長引かせなくて済んだのに、なっ!?』
碧唯の声を操りながらマイクロショートとオフショルニットの中に手を潜らせ、スレンダースタイルを模る偽物の女体の内側から抜き取ったのは二本の短剣だ。
『来るぞ!』
両手にそれを握って構えたサウザンは、歪んで生気を失った碧唯マスクの目の穴から周囲を見回す。すると、目にも止まらぬ速さで動き出し、ニットから美乳が弾む光景を覗かせるままナディの方へと襲い掛かって来た。
『王女たちはやらせねぇぜ!』
ナディたちを匿って立ちはだかる雷也。だが、素早く間合いを詰めたサウザンは、そこで急に踏み止まって方向を変える。
『ククッ』
碧唯マスクの下に覗く美少女の顔にニヤリと不敵な笑みが貼り付いた・・・そう感じた時には、サウザンは碧唯の女体を再現する皮の中に仕込んでおいた煙幕玉を地面に叩き付け、勢いそのままに黄華の身体に体当たりを試みた。
『きゃっ!』
『大丈夫か、黄華!』
濃い白煙はあっという間に一帯に漂ったが、すぐに風に飛ばされて視界が晴れる。
『ケホッ、ケホッ・・・私は大丈夫です。激突する直前に躱せたので』
『碧唯さんのマスクを捲って挑発したの、この為だったの?・・・って、何で私の声!?』
四方を囲む碧唯たちが見たのは、ショートパンツサロペットにスキニーベージュの格好をした二人の黄華だった。

29PON:2024/10/20(日) 14:44:13 ID:Fyntd3rE
戦隊ヒロイン(29)

『・・・ったく、今度は黄華に化けやがった』
『『えぇ〜!私〜!?』』
二人の黄華の声がシンクロする。
『ねぇ!ねぇ、ね〜えぇ〜!私が本物、本物の黄華ですよ!』
『ち〜が〜う!私が本物の黄華ですってば。竜牙さん、碧唯さん、分かりますよね!?』
『ちょっと、サウザンフェイス!私のフリなんかしないで!』
『そっちがサウザンフェイスでしょ!私の真似しないでよ!』
互いが目の前の自分を指差しながら言い合いをしているが、当人たちを除く誰一人として、本物と偽者の区別がつかない。
『だーっ、うるせぇ!二人してギャーギャー騒ぐな』
『だってだってぇ〜!』
『あんな気味の悪い抜け殻を被った怪人が、私のフリしてるなんて想像するだけで卒倒しそうなんですけど!』
『それはこっちのセリフ!早く私の変装なんて解いて正体現してよ!』
騒ぎ立てる黄華の興奮は収まる様子がないどころか、ヒートアップしているくらいだ。
『・・・カオスですね』
『碧唯同士だったら、こうはならなかっただろうな』
『いっそ、二人共ひっ捕えて無理矢理に黙らせてやりたいが・・・』
業を煮やす雷也は、指を握ってポキポキと鳴らし始める。
『雷也さん、何てこと言ってるんです!?暴力反対!はんたーい!』
『今どき、公然とパワハラしようなんて恥ずかしくないんですか!?正義の味方のクセに!』
何か口を挟めば倍になって言葉が返って来る。天真爛漫でおしゃべりな黄華らしい反応だ。
『はぁ・・・さっきと同じ失敗はしないってことかよ。完全に黄華の性格まで真似しやがって』
『あ!サウザンフェイスの変装を見破るなら、顔を引っ張れば良いじゃないですか!』
凱斗が指し示した先、二人の黄華の足元にはサウザンが脱ぎ去ったばかりの碧唯のマスク、着衣の中に萎み切ったスレンダーな女体の皮が落ちている。
『そ、そうですよ!さっき怪人がやったみたいに引き伸ばせば、簡単にグイーン・・・って!』
『サウザンフェイス!正体を暴いたら、二度と変装なんて出来ないくらいぶちのめしてあげるからね!』
勝ち誇った表情を見せる黄華は、同じタイミングで自分の頬をグイッと掴む。しかし、マスクが捲れて歪むような変化は無かった。すると、おずおずと碧唯が歩み出て来る。
『あのね、残念だけど・・・サウザンフェイスの変装って自分の意思で脱げないように出来るそうなの。さっき、私に変装して見せたときに脱げない所を知らしめられて』
『『そ、そんなぁ・・・』』
希望を絶たれた黄華は、ガックリと項垂れる。サロペットの胸元から覗ける美巨乳がプルプルと震えて垂れる質感、肌色ナイロンの擦れる微かな音までそっくりそのまま同じだ。
『なぁ、このうちのどっちかはサウザンの演技なんだよな?』
『そうね・・・全然見分けがつかないけど』
『あの〜・・・それでしたら、黄華さんと皆さんしか知らないことを確かめ合えば良いのでは?』
『ティアさん!それ名案!?』
『それならきっと、偽者を暴けますね!』
歓喜してティアの手を取ろうとする二人の黄華だが、闘矢がその間に立ちはだかる。
『おいおい、だからって簡単に近付かせる訳がねぇだろ』
『『そ、そうですよね・・・んぐぅ・・・』』
膨れっ面を見せながらスゴスゴと後退する二人の息は、双子かと思うほど合っている。ティアの提案にも動揺すらみせず黄華に成りすますサウザンの態度に、碧唯の頭には不安が過った。

『じゃあ、手始めに私たちが集まってるカフェの名前は?』
『『マイラ!』』
手を上げて即答する黄華は、顔を見合わせてムッとした表情をする。
『うーん、では・・・マイラのアルバイトは何人?』
『4人!』
『シオンちゃんも含めて4人です!』
『あーっ、抜けがけ!?それなら、シオンちゃんの他にモネちゃん、ココちゃん、店長のキスミさんがいます!』
名前まで全て上げた黄華は、得意満面で腕組みをしてみせる。ムギュッと寄せ上げられた胸が谷間を作り出し、横から零れそうな程の迫力と柔らかさもあるべき質感を誇っていた。もう一人の黄華はといえば、その場でピョンピョンと跳ねて悔しがっているのだが、着衣の中で大きく弾む巨乳の様子もまたたかが一枚の皮を被ったサウザンの変装だと思えぬディテールと言って良い。
『碧唯さん、もっと難しい問題無いんですか!?サウザンが絶対答えられないようなやつ!』
『私しか知らないような問題、出してください!それで決めてやりますから!』
『あの・・・黄華さんしか知らない問題だと正答かどうかのジャッジが出来ないのでは・・・?』
ティアの冷静な突っ込みが入った後も、即興クイズ大会は暫く続いた。

30PON:2024/11/12(火) 22:48:04 ID:8nWeUPC.
戦隊ヒロイン(30)

『竜牙の得意技を答えろ』
『闘矢君の彼女の名前は?』
『司令部のオペレーターの人数と名前を全て答えて!』
『雷也さんの嫌いな食べ物は?』
次々にメンバーたちが質問を投げ掛ける。だが、二人はしっかりと正答を返して来た。
『サウザンフェイスって、ここまで変装こなしちゃうんですか!?』
『これまで、結構ボロ出してたよな。いざ本気になれば完璧に変装出来ちまうってことかよ・・・』
全員が頭を抱えるのを見ていた二人の黄華のうち、一人は悔しさを噛み締め、もう一人は密やかにニヤついた笑いを浮かべる。
『ククッ、ククククク・・・(そろそろチャンスだな)』
サウザンは、偽者を突き止めようと苦悩する仲間たちを嘲笑いながらインナーを押し上げる美巨乳とストッキングの埋もれる下半身に仕込んだ武器をそれとなく探って、ナディを襲撃する機会を窺っていた。
『頭を使う質問がダメなら、アクションだろ』
『でも、サウザンの運動能力なら既にホテルで体験してます。あの軽やかな身のこなしと攻撃、僕らと同等でしたよ』
『ピアーに化けたサウザンの足技、本物と戦っているかのように完璧に真似ていたと思うわ』
そうして、大きく開いた脇周りに手を添えていた偽者の黄華が胸の内側に手を潜らせて今にも・・・と動き出す寸前、雷也が二人の方を向いた。それを察知したサウザンは、黄華マスクの下で悪態をつき居住まいを正す。
『俺たちの集合ポーズ、見せてみな』
『『それくらいなら、何度でもやってみせますよ!』』
声を揃える黄華は、息を整えて合図を待つ。
『いくぞ!』
メンバーたちがそれぞれの立ち位置に入り、黄華も素早く動き出す。だが、ポーズを決めようと構えた所で二人の黄華が接触してしまった。
『ちょっと、私のポジションに入らないで!』
『そこは私の場所だもん!邪魔しないでよ』
『わりぃ、順番決めて無かったな。とりあえず最初は・・・おい、黄華!?』
仕切り直しを指示しようとする竜牙の声は、黄華に届いていなかった。
『もう我慢できない!私一人でサウザンの正体を暴いてやるんだから!』
『フン、私が本物の黄華よ!ここで返り討ちにしてあげるわ。ククククク・・・』
挑発的な笑みを貼り付かせた黄華に向かって、激高した黄華が襲い掛かる。打撃、足技を駆使したバトルを始める二人は、植え込みに飛び込んだり地面に叩き付けられたりと、その実力は全くの互角だ。
『(すっかり俺たちの戦いに夢中になってやがるな。だが、王女のことを忘れて良いのかな?)ククッ・・・やあっ!』
黄華を背負い投げたサウザンは、いつでも襲撃出来る用意が整ったとばかりにアクションの度にプルプルと弾んでいた巨乳に手を添えて、本来の標的をチラッと見据える。
『まだまだっ!』
それでも、攻撃を受けた黄華はすぐに立ち上がって構える。だが、そこで仲間たちが動きを見せた。
『もう良いぜ、黄華』
『えっ?』
至る所にかすり傷を負った黄華の前に出たメンバーたちは、もう一人の黄華に向かって臨戦態勢を取った。
『サウザンフェイス、もうその変装は無意味よ』
『どうしてですか!?碧唯さん!私が本物の黄華で・・・』
『碧唯に化けた時とは段違いの変装ぶりだが、違ってるんだよ。色々と・・・悪かったな、黄華』
『もう・・・遅すぎですよ、みんなして・・・服だってこんなに汚れちゃいました』
仲間の後ろで土や葉っぱを叩き落す黄華を見て、観念したサウザンは胸に隠し込んでおいた短剣を抜き出した。
『チッ、今回の変装は自信あったのにな』
腕で美巨乳を寄せ上げて余裕の佇まいを見せる黄華の口から、サウザンの声が発せられる。
『黄華と戦いながら、俺たちの油断を衝いて王女様を狙う算段だったろうが、それが仇になったんだよ』
『黄華ちゃんは、常にナディたちを背にして守る位置、貴方はナディたちが見える位置に立って戦っていた・・・それだけじゃないわ。黄華ちゃんは苛烈な攻撃を受ける度に身体が赤くなっていったけど、貴方は変化していなかった』
『あんな不気味でグニャグニャな皮を被って変装するお前だ、偽物の身体が変色することは無いだろうな』
本物のディテールを誇るたわわな乳房越しに自分の腕を眺めれば、黄華という女子高生の綺麗な柔肌がと全く同じ肌の色が備わっている。本物の彼女の腕はといえば、碧唯が説明した通りの色をしていた。
『で、決定的な違いはその傷です。黄華さんの攻撃で切れたであろう肌の下から血が出るどころか、全く違う色の身体が見えています』
闘矢が指し示した左腕、二の腕の裏を引き伸ばしてみれば、一筋の裂傷の中に黒い色が見えた。
『フン、たかが女子高生といえど正義の味方をするだけの力はあるってことか。サウザンフェイス様の変装スーツ、たかが一枚の皮に見えても簡単に破れるような代物ではないんだがな』
冷笑を貼り付かせるサウザンは、偽物の美貌をグニュッと掴んで捲り上げ始めた。

31PON:2024/11/12(火) 22:48:52 ID:8nWeUPC.
戦隊ヒロイン(31)

『サウザンフェイス、それが貴方の正体・・・』
黄華マスク、ウィッグと一緒にサロペットを着た女体スーツも一瞬にして脱ぎ去り、全身黒で覆った身体を晒け出したサウザンフェイス。
『全身黒タイツを被ったこの姿が俺の正体と思ったか』
そう語る黒い細身の怪人の外見は、のっぺりとした印象であること以外、他に例える言葉が無い。
『まぁ、半分正解で半分不正解と言っておこう。コイツは便宜上多く使っているだけのことだからな』
周囲に立つ全員によく見ていろとばかりに、サウザンは自らの首元に指を掛けて黒いだけの顔を捲り上げていく。
『つまりは、全身黒ずくめの姿が何度も登場する細工を施しておけば誰もがコレがサウザンフェイスだと欺ける・・・だが、無数の顔を自在に操るサウザンフェイス様の本当の姿は、ピアー様とて知らないのさ。ククククク・・・』
メリメリと剥がれるその下からは、ニヤリと笑う女性の口元が現れ始める。
『せっかく、こうしてお前たちとお近付きになれたしな。暫くは、こんな無機質な格好じゃなくて馴染みのある顔がサウザンフェイスの正体だと思わせる演出で楽しんでみるかい?』
ゆっくりと脱ぎ去った仮初の顔の中から零れた長い髪が、自信をアリアリと滲ませる童顔美貌にファサッと掛かる。
『なぁ、溜まり場にしているカフェの店長、キスミに対しても激しいバトルなんて出来るかな?もちろん、変装するのはこの顔だけじゃねぇぞ。スレンダーな碧唯でも発育の良い黄華にでも化ける俺だ、当然キスミの女体だって用意済みさ。ほらぁ、その目で確かめてみな。クククッ』
キスミの顔に化けたサウザンは、髪で隠れたうなじに手を回す。上半身にはいつの間にやら二つの曲線が浮かび、下半身にも丸みを帯びた股間のラインが鮮明に現れている。そうして、背中から黒タイツを左右に開いた拍子に、ボリューム感抜群の柔らかな膨らみがユサッと解放されて弾んだ。
『ふぅ・・・サウザンフェイスの正体が黒ずくめと印象付ける為とはいえ、順番を考えないと不便な思いをすることになるよね。中に大きな胸を押し込めておくのって本当に窮屈だから、これから先何度もキスミの変装を用意するとなると・・・碧唯ちゃんにこの苦しさが伝わる?クスッ♪』
『ちょっ、おい!サウザンフェイス、なんだその格好!?』
『屈強な男どもに挑むとなれば、色仕掛けの一つも必要だろ。この星では、こういう派手なコスチュームが評判だと聞いたんだが?』
『怪人ごときの色仕掛けなんて、俺たちに通用すると思う、な・・・よ・・・』
シュルッと脚元に落ちた黒衣装の中からシャイニーベージュ美脚を抜き取ったサウザンは、頭から爪先まで完璧なまでにキスミの女体と美貌を再現しているぞと言うように、ハイレグの激しい喰い込みの中に指を潜らせて浮かせてみせる。普段のカフェ店員の制服姿と違って巨乳スタイルを存分にアピールする格好のキスミに、男性の面々はしどろもどろに視線を泳がせる。
『男性陣の皆さん、ハイレグバニーコスチュームにツヤツヤストッキングで美脚を彩った、セクシーなキスミ店長に骨抜きになっても良いんですよ?こんなに立派な巨乳スタイルが映えるコスチューム姿の私、新鮮でしょ?ククッ』
ハートカットのベアトップバニースーツを着たキスミが、前傾ポーズを取ってたわわな胸の谷間をアピールする。クイッと胸元を浮かせれば、今にも零れそうにプルプルと震える巨乳がより強調され、さらには股間にギッチリと密着するハイレグも恥肉に埋もれる程激しく喰い込んで痛々しくすら映った。
『ねぇ、どうしたんです?キスミ店長がサウザンフェイスの正体だっていう設定になった途端にそのザマじゃ、簡単にやられちゃいますけど?えいっ♪』
挑発的なポーズで嘲笑うキスミは、穏やかな佇まいを崩さぬまま光沢を帯びた脚を高く上げ、ハイレグの喰い込みを堂々と晒しつつ竜牙の顔に強烈な蹴りを浴びせる。
『ぐおっ!』
『うわっ!』
モロに攻撃を受けた竜牙は側に居た雷矢にぶつかり、一緒に背後の壁に叩き付けられた。
『竜牙!闘矢!』
『おいおい、仲間の心配なんてしてる余裕あるのかい?かと言って、この美貌と魅力的な女体を傷付けることなんて出来ないだろうが、な。クククッ』
ハイレグバニースーツの喰い込みや締め付けにも一切の隙を見せないキスミは、僅かにマスクを捲り上げながら瞬時にして雷也の前に素早く立ちはだかる。俊敏な動きを見せるキスミのベアトップからは美巨乳が零れんばかりに大きく弾んで、ハイレグの突き上げ激しくなる一方だが、恥じらってそれを隠すでもなくニヤついた笑みを貼り付かせるまま痛烈な打撃を腹に見舞ってきた。
『ぐっ・・・』
防御が間に合わない雷也もまた凱斗に衝突し、二人もろとも背中から地面に倒れる。それを見た黄華と碧唯は、慌ててナディたちの前に立って構えた。

32PON:2024/11/12(火) 22:49:21 ID:8nWeUPC.
戦隊ヒロイン(32)

『ずいぶん不甲斐ない男共だな。お前たちがこの女に遠慮しているのなら・・・もう少し範囲を広げて、顔見知りの誰かが1000以上もの顔を持つ怪人、サウザンフェイス様の正体、ってシナリオで遊んでみるかい?一人に限定するより、おもしろ楽しく遊べそうだしな。ククククク・・・』
捲り上げたキスミマスクの下から長い髪を靡かせて現れた美女が、卑しい表情を貼り付けながら両肩に手を掛ける。そして、ハイレグバニーコスチュームを纏うスキンスーツを一気に引き剥がせば、大きく胸元の開いたミニスカメイド服姿の似合うセクシーな女体が露わになった。
『当然、今日お目に掛かったばかりの私も対象の一人ですよ♪』
悠然とした佇まいで嘲笑うサウザンの姿は、黄華と碧唯に守られているティアと同じ顔、スタイルへと変化した。やや前傾になって顔を見せ付けるポーズ一つで、胸元から覗く美巨乳はプルプルと柔らかな質感を持って弾む。
『さ〜て、お前たちはティアのことを容赦なくぶっ飛ばすことが出来るかな?』
ティアマスクに余裕の表情を湛えていたサウザンは、強調させた乳房の中にズニュッと手を潜らせるなり瞬時に殺気を漲らせて碧唯に襲い掛かる。本物と変わらぬディテールを誇る、たわわな膨らみの内側から抜き取った刃物は碧唯の衣服を僅かに掠めた。
『顔見知りなら本気が出せないだろうなんて、卑怯なやり口ね』
『今さら何を?私たち、今日だけで何度も拳を交えた間柄じゃないですか。初対面のCAやらホテル従業員に花嫁、それに仲間とまで一戦を交えられる体験なんて簡単には出来ませんよ?だから、これからも楽しめるように私も色々と準備しておきますね。例えば、こんな顔とか・・・クスッ』
顔をピラッと捲って挑発するサウザンは、碧唯の背後に居るナディを狙ってさらなる攻勢に出る。そんな防戦一方を強いられる碧唯を、ティアを守っている黄華は焦れる思いで見つめていた。
『黄華さん!何を遠慮しているんです!私はここに居るんですよ?』
『う、うん・・・』
『早く!あんな怪人の変装に惑わされないで、碧唯さんを助けてあげて!』
『わか・・・った!』
グッと強く脚を踏ん張った黄華が、サウザンを見据える。
『いつまでも好き勝手なんかさせないんだから!』
意を決した黄華が光の如き速さで駆け出すと、サウザンの腹を目掛けてタックルを見舞った。
『くっ、黄華!』
手応えがあったのは半分、残りの半分は空を切るようにいなされた。
『当たっ・・・!?ふぎゃーっ!ティ、ティアさん!コレ、コレ取ってえぇ〜!』
黄華の顔から上半身に掛け、サウザンフェイスの抜け殻・・・ティアを模る残骸が絡まり、なんともグロテスクな見た目になっていた。取り乱した黄華は急いでティアに助けを求めるのだが、その姿に恐怖した彼女は後退りしていた。
『お、黄華さん!?ちょっ、こっち来ないでくださ〜い!』
『ティア、一人で動いたら危険よ!ナディも一緒に来て!』
『あ・・・はい。ティア!』
思わぬ展開に唖然とするナディの手を取った碧唯は、急いで二人の後を追った。

『はぁ・・・今度もバニーガールに脱皮、かよ。だが、その変装は初めましての顔だな』
大木に凭れる美少女は、ズタズタに破れた学生服の下に着込んだベアトップの谷間から巨乳が零れそうなのを隠しもせず、脇腹を押さえていた。
『な、何ですか?あなたたち・・・私は具合が悪くて・・・助けを呼びますよ?』
『シラを切るならそれで良い。だが、このまま逃がすつもりはないぜ?だいたい、こんな場所で派手な格好をしてるヤツなんて不審者扱いされて当然だからな』
『・・・だったら、遠慮なく助けを呼ばせてもらいましょう』
シャイニーベージュと網タイツの重ね穿きをした美脚がギラッと光った直後、素早く身を起こした美少女は胸の谷間とハイレグの喰い込む股間の奥から暗器を取り出して四人に斬り付けて来た。
『おっ、と!・・・』
『チッ・・・モエナのスタイルを武器にした所で、所詮女子高生程度では油断も誘えやしねぇか』
モエナの声そのままに本性を現したサウザンは、マスクを捲り上げて次なる顔を覗かせ、脱皮の準備を整える。
『さぁ、可愛い下僕たち!この野蛮な者たちを始末するのです!』
その声と共に現れた多数の戦闘員たちが、竜牙たち4人を取り囲んで襲い掛かる。高らかに声を上げたモエナの姿は既に地面に萎れ、ハイレグボンテージにシャイニーベージュコスチュームの麗将クランが腕組みで双丘を寄せ上げながらその場に構えていた。
『クラン!?いや、アレも変装か』
『コイツらの士気を上げようって作戦だ。ホテルの時もクランの声を聞いた途端動きが良くなったからな』
ニヤリと笑うクランの美貌が、手を首に回した拍子にグニュッと歪む。そうして、瞬時のうちにクランの顔と女体も脱ぎ去って戦闘員と同じ外見へと脱皮したサウザンは、仲間たちの中に紛れながらまんまと姿を消した・・・

33PON:2024/11/12(火) 22:49:55 ID:8nWeUPC.
戦隊ヒロイン(33)

『・・・どうだい?変幻自在の暗殺者、サウザンフェイスがどれだけの美女、美少女たちに変装したのか全部覚えてたかな?』
バニーガールの格好をした女子高生、モエナのマスクを捲り上げながら美巨乳を模る女体をも引き下げてハイレグボンテージ姿の麗将クラン役、桜梨へと脱皮を遂げた相手は、押し潰されていた巨乳をプルンと零れさせるなりその膨らみを掴んで引き裂き、切れ目の中から赤と黒の戦闘員コスチュームの身体を覗かせていた。
『お、覚えられる訳がないじゃない・・・まさか、あのサブタイトルの登場キャラクター全てに貴方が変装して紛れていたなんて・・・』
卑しい笑みを貼り付ける彼女の脚元には、ナディ、ティア、黄華、碧唯、ピアー、クランにホテル従業員や女子高生など、サウザンが利用した全ての女性たちの抜け殻とコスチュームが散乱している。どれだけ脱皮しても正体を現すことなく別の女性へと変装を遂げるなど、本当にサウザンフェイスという怪人が実在しているようだった。
『本物とどこで入れ替わってたか、なんて判らないだろうな。だが、顔も声も、衣装に透けるスタイルまで完璧に美人キャストに化けた俺は、実際にカメラの前で脱皮行為に及んで、さらに続けざまに巨乳美女へと変装を遂げたのは現実だ・・・俺の変装術、素晴らし過ぎるだろ?ククッ』
桜梨マスクの中からズボッと頭を抜き取り、巨乳の萎びた女体スーツを脱ぎ去っていけば、全身タイツで覆った身体の全貌が明らかになる。そこには、女性のボディラインを思わせるスタイル抜群の曲線が鮮明に浮かぶのだが、股間にはモッコリと丸い膨らみが透けていた。
『しかも、完璧なのは衣装の中のハイレグコスチュームが喰い込むアソコのビラビラに至るまで、だ。股間と乳にはターゲットにした美女たちを眠らせる為の睡眠薬やらバイブを挿入して平然と、台本通りのセリフもアクションもこなしてやったのは、さっき説明した通りさ』
脚元に落ちた何着ものスキンスーツの中から引っ張り出したのは、黄色い全身タイツコスチュームと静璃を模ったマスクと巨乳スタイルを模った抜け殻だ。ピラッと捲り上げてみせた紅色のワレ目と肛門には、快感を貪っていたことを示す透明な粘液が付着している。
『かくいう静璃も、他のキャストやスタッフと同じようにリハでも本番中でも股間に咥えたモノを弄ってはコスチュームに透ける尖った乳首を摘まみながら巨乳を愛撫して、延々と痴態に耽っていた訳だが・・・』
全頭マスクの中で口をモゴモゴと動かしながら、コスチュームに浮かぶ胸や股間の膨らみを摩り回す。乳首があると思しき場所には、ニプレスの存在が透けていた。
『まぁ、放送では変態行為を窺わせる片鱗すら流れて無かったし今後の芸能活動も安泰だな。だから、劇場版でもこんな巨乳女優たちが安心してオファーを受けちまった訳だが。静璃に変装した俺からの共演依頼とも思わずに・・・な』
『えっ・・・絵梨花ちゃん!?』
被っていたマスクを浮かせ、捲り上げたその中から黒髪を靡かせて現れたのは仲良しの女優だった。
『このベアトップハイレグレザーコスチュームにシャイニーベージュ姿の時は、敵役の“智将エベル”と呼んでもらえませんこと?黄華ちゃん♪』
絵梨花の顔でエベルに成りきって微笑みながら全身タイツを背中から開き、ベアトップから露わになった美巨乳を震わせながら脱ぎ下ろす。ハイレグを押し上げる股間の膨らみがワレ目から吐き出した双頭バイブだと気付いた時には、絵梨花はスルリと脱いだサウザンの衣装から爪先まで抜き取っていた。
『一足先に、絵梨花は劇場版の撮影に入らせてもらったよ。親友の静璃がアソコに仕込んだスプレーで眠らせてくると思わないから、簡単に入れ替わられちゃって。で、私も極太スプレーとバイブを股間に挿入したままハイレグボンテージを喰い込ませてアクションシーンに挑んだんだけど・・・ふぁ、ぅっ』
肛門からは噴射口の覗くスプレー容器をヌヌヌッと吐き出し、ワレ目で微動する双頭バイブの先端を掴んで引き摺り出す絵梨花マスクには、喘ぎ悶える表情と卑しい笑みが同居していた。
『戦闘シーンが格好良く決まるように、股間のモノが強く擦れ続ける快感を堪えながら予定よりも高く脚を蹴り上げたり、激しく動いてみたの。でも、静璃みたいにハイレグとストッキングを重ね穿きして蓋をしておいたから、股間の膨らみとか濡れ染みなんて誰にもバレなかったと思うわ♪』
想像もしていなかった、ハイレグコスチューム姿の絵梨花が巨乳を震わせながら顔を覗き込んで嘲笑うのを、静璃はただ呆然と眺める。
『おいおい、黄華の時は俺の偽物の女体とマスクを見てあんなに大騒ぎしていたのに、随分と反応薄いじゃないか』
『当たり前、よ・・・演技じゃなかったら誰だってこうなるわ・・・』
その言葉を聞いた絵梨花は、得意満面に自らの女体を執拗に弄り回してみせた。

34PON:2024/11/12(火) 22:50:23 ID:8nWeUPC.
戦隊ヒロイン(34)

『そうそう、エベルの戦闘シーンに手直しが入ったせいで、激しいバトルシーンとの釣り合いが取れるようにって他にも手が加えられたわ。まっ、静璃を含めたバトルに参加する女キャストたちのシーンは、全て変装した俺が済ませたんで安心しな』
露わになった乳房からニプレスを剥がし、乳首をゴムのように引き伸ばしながら粘液を滴らせる半開き状態のワレ目にも指を潜らせる絵梨花。閉じ切らずヒクつく秘裂をクチュクチュと弄り回す行為は、まだ何かを隠していることを暗示していた。
『当然、静璃も碧唯もピアーにクランにフミカに・・・劇場版キャストの美女たちも極太スプレーとバイブを咥えた股間をハイレグとストッキングで押し止めながら、睡眠薬を仕込んだ巨乳を大きく弾ませる程激しくて白熱した演技を魅せてた訳だ。んで・・・っ、コレが修正の入った台本ね♪』
徐々に開き始めたワレ目から、丸めた冊子が吐き出される。狭い秘裂に隠されていたそれこそ劇場版の台本であり、静璃も碧唯も、目の前の変装の達人の餌食になった全員がワレ目に挿入した極太異物の奥に潜めていた物だ。
『撮影中もずっとハイレグで押さえ付けてたせいで愛液が滲んじゃったけど、これでも一番マシな絵梨花のヤツを用意してやったんだぜ?それこそ、フミカのヤツなんて見せられたモノじゃ・・・ククッ』
静璃に向けて放り投げた台本はすっかり湿り気を帯び、パラパラと捲れたページには粘液の染みた跡が残っている。
『そうだ、フミカさんも・・・』
『やっと思い出してくれた?フミカなんて、帰って来た変幻自在の暗殺者に狙われるヒロイン女優っていう重要な役どころなのにね?』
絵梨花マスクをメリメリと捲り上げ、黒髪を靡かせるフミカの顔に合った声で嘲笑う。続けて絵梨花の乳房を左右に引き裂いてみせれば、さらに迫力ある美巨乳がプルンと勢い良く弾み出た。
『こうして絵梨花のFカップ乳の中に私のGカップ巨乳を押し込めて、静璃ちゃんにショックを受けさせる瞬間を窺っていたのよ?卑しく笑う絵梨花マスクの下で、さらに卑猥な笑みを貼り付かせながら・・・ちょうど、サウザンフェイスがフミカに変装したシーンの再現といった感じね。ククククッ』
ベアトップレオタードにシャイニーベージュを着込んだ全身を絵梨花の身体から抜き取ったフミカは、前傾ポーズを取って自らの顔に手を押し当てる。グニュグニュと歪んで引き伸ばした美貌の下には次なる美女の顔が覗けて、首元浮かせてみればたわわな巨乳の下に用意されたノーブラ美乳の突起までがチラついた。だが、それ以上を明かすつもりはないのか、生気の失ったマスクとスキンスーツを纏い直してあるべき外見を宿してみせた。
『数日後、静璃も劇場版の撮影だよな?きっと、アンタの知らないうちにシーン撮影が済んでたり、共演者やスタッフが極太バイブとスプレーで痴態を貪っている姿を目撃するだろうが、絶対にオフレコで頼むぜ?』
プルプルと震える美巨乳の眺めを強調させつつニヤつくフミカは、レオタードに刻まれたオープンクロッチの隙間から覗ける半開き状態のワレ目の中に指を挿入してグリグリと蠢かせる。レオタードの密着する下腹に奇妙な膨らみが現れたかと思われた直後、ズルリと屹立したモノが引き摺り出され、シャイニーベージュにズリズリと擦れた。
『もし、おかしな行動を起こそうものなら、フミカか絵梨花か結月かそれともスタッフ連中か・・・知った顔の誰かがアソコから生えたコイツで静璃を襲うかもしれないな?ククククク・・・』
女性器から勃起した男性器を生やして扱いてみせるという、性別すら超えた奇想天外な現象に静璃はプイと目を背けた。
『番組が続くうちは、まだまだお近付きになる機会も多いからな。当初は一話限りの出番だったサウザンフェイスは俺の手直しで逃げ延びたおかげで近いうちに登場するし、嫌でも俺様の華麗な変装脱皮シーンに遭遇もするって訳だが・・・むごぉっ』
釘を差すようにそう話す相手をチラリと見遣れば、ハイレグレオタード姿のフミカの変装の上に一体型スキンスーツを重ね、萎れたマスクの中に頭を潜らせて微調整を施している所であった。
『迂闊な行動さえ起こさなければ、危ない目にも遭わないんだ。簡単なことだろ?』
ニヤリと笑うその姿と声は、静璃と全く同じ裸体と美貌を模っていた。無毛の秘裂をパックリと開いて存在感を放つのは、フミカのワレ目から生えていた、怒張状態にある肉棒だ。
『んは、っ・・・抜群の締め付けと擦れ具合だよ♪・・・っと、静璃のアソコとの相性の良さが再確認出来たところで現場に戻るね?コスチュームに浮かぶコレを扱いたり弄びながら撮影に挑むけど、他の共演者たちも同じ変態行為に耽るから安心してね☆』
ハイレグインナーと肌色ナイロンを重ね穿き、黄色の戦隊スーツに女体を通した静璃は、股間の膨らみをズリズリと摩りながら廃墟を後にした。


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