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新・鉄道綜合スレ

1とはずがたり:2015/08/11(火) 14:41:44
前スレ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1047289790/l50

3099チバQ:2020/05/25(月) 13:11:09
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200525-00352715-kyt-soci

「地域住民の足」に打撃 ローカル鉄道、休校や外出自粛で乗客減 イベントも見送りに


5/25(月) 10:45配信

京都新聞







「地域住民の足」に打撃 ローカル鉄道、休校や外出自粛で乗客減 イベントも見送りに


乗客の減少やイベントの中止など新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける近江鉄道(2016年9月、滋賀県日野町・日野駅)


 各地のローカル鉄道が苦境に立たされている。マイカー利用の増加や沿線地域の人口減少などで厳しい経営状況にあるところを、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休校措置やイベント中止が直撃。乗客が減り、収支がさらに悪化している。一方で「地域住民の足」として運行を止めるわけにいかず、鉄道事業者はジレンマを抱える。

【写真】新型コロナの影響を受けた近江鉄道

 「本年度は収益が改善できる予定だったが…」
 京都府と兵庫県の北部で京都丹後鉄道を運行するウィラートレインズ(京都府宮津市)の寒竹聖一社長は声を落とす。大型連休中(4月24日〜5月6日)、輸送人員は前年同期比90%減と大幅にダウンした。普段は乗客の半数を通学利用者が占めるが、高校の休校などに伴い、定期券の払い戻しが毎日のように続いた。
 波紋は沿線地域にも広がっている。京都丹後鉄道は、レストラン列車で沿線地域の飲食店が地元食材を調理したメニューを提供してきたが、緊急事態宣言を受けて運休を決めた。寒竹社長は「沿線市町にお金を流せなくなった」と嘆く。
 近江鉄道(滋賀県彦根市)も3月、外出自粛の影響で定期外収入が落ち込み、輸送人員は2割減となった。4月7日に緊急事態宣言が出されると、乗客の減少はさらに加速。企画電車の運行やイベントの開催も見送らざるを得なくなった。
 広報担当者は「状況が一変した。4月の実績は3月より厳しくなることは間違いない。先が見えず不安だ」と危機感を募らせる。
 両鉄道の収益基盤は、ただでさえぜい弱だ。
 京都丹後鉄道の路線の一部は、第三セクター「北近畿タンゴ鉄道」(KTR・京都府宮津市)が1990年にJR西日本から運営を引き継いだが、沿線人口の減少による利用低迷で全国の三セク鉄道で最大の赤字を抱えた。経営を立て直すため、設備保有者と運行事業者を分けて路線維持のコストを軽減する「上下分離方式」を2015年に導入。高速路線バス事業者の子会社であるウィラートレインズが運行部門を引き継ぎ、経営改善に取り組んでいた。
 近江鉄道も、路線維持に必要な費用がかさんで赤字が25年間にわたり続き、路線の存続すら危ぶまれた。今年3月、滋賀県や沿線市町などの協議で全線存続が決まり、上下分離を含めた運営形態について議論が進められている。
 そうしたさなかに起きた新型コロナ禍は、ローカル鉄道が抱える経営課題を改めて浮き彫りにした。感染拡大が収束したとしても、大幅な減収の影響から立ち直るのは容易でない。
 交通経済学を専門とする関西大経済学部の宇都宮浄人教授は、高齢化で鉄道などの公共交通機関の重要性が今まで以上に高まっているとして「国や自治体が一体となり、新型コロナ禍で疲弊する鉄道事業者を公的に支えるべきだ。マイカーと公共交通機関を選択できてこそ誰もが豊かに生活できる社会になる。ローカル鉄道をどう守るのか、沿線住民も一人一人が考える必要がある」と強調する。
 近江鉄道の活性化に取り組む鉄道フォトライターの辻良樹さん(53)=滋賀県東近江市=も「鉄道は地域の文化と交流を育む要といえる存在だ。沿線住民には、コロナ禍の後で自分たちに何ができるのか、ぜひ考えてもらいたい」と訴えている。

3100チバQ:2020/05/25(月) 13:38:23
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200525-00010006-nishinpc-soci

不通3年、溝埋まらず…日田彦山線の鉄道断念に「死刑宣告のよう」 東峰村民、知事に憤り


5/25(月) 10:54配信

西日本新聞







不通3年、溝埋まらず…日田彦山線の鉄道断念に「死刑宣告のよう」 東峰村民、知事に憤り


JR日田彦山線復旧に関する方針案について説明する小川洋知事=24日午後1時37分、福岡県東峰村


 2017年の九州豪雨で被災し、一部区間が不通となっているJR日田彦山線の復旧を巡り、福岡県の小川洋知事は24日、沿線の同県東峰村で初の住民説明会を開いた。鉄道復旧を断念し、JR九州の提示案より専用道を延ばしたバス高速輸送システム(BRT)案での復旧を目指す考えを示した。


 鉄道断念の理由として、年1億6千万円の地元負担に加え、今年2月に国が「最終的に鉄道会社の判断」と復旧方法の考え方を示したことを挙げた。その上で彦山(同県添田町)-筑前岩屋(東峰村)の7・9キロをBRT専用道とし、残りは一般道を走るJR案から、専用道を彦山-宝珠山(同村)の14・1キロに延ばす案を提示。「村内のほぼ全域が専用道となり定時性、速達性は鉄道と遜色ない」などと理解を求めた。

 これに対し、渋谷博昭村長は「知事が鉄道復旧の断念を明言したことは大変重たい。振興のために何を求めていくか、村議会や住民と相談したい」と述べ、26日の臨時村議会以降に最終判断する意向を示した。

 小川知事は説明会後、同県添田町を訪れ、寺西明男町長に鉄道での復旧を断念し、BRTへの転換を受け入れることを伝えた。 (前田倫之、長美咲)
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不通3年、溝埋まらず…日田彦山線の鉄道断念に「死刑宣告のよう」 東峰村民、知事に憤り


説明会で小川洋知事に質問する参加者=24日午後2時11分、福岡県東峰村の村民センター(撮影・三笘真理子)


「地域振興と鉄道復旧は別」 東峰村説明会、困惑と不信

 九州豪雨でJR日田彦山線が被災し、福岡県東峰村内の全区間が不通になって間もなく3年。同県の小川洋知事が復旧方法を巡る説明会で初めて村民の前に立った。口にしたのは、村民の願いとは異なる鉄道復旧の断念とBRTへの転換。困惑、不信…。村民はやり場のない思いをぶつけ、両者の溝が埋まることはなかった。

 「何としても鉄道復旧したいと取り組んできたが、壁が厚かった。申し訳ない」。村民ら約120人を前に、知事は頭を下げた。

 最初にマイクを握った住民団体「日田彦山線の完全復旧を求める会」代表の片岡拓之さん(52)は、困惑を隠せなかった。鉄道による復旧を求め、昨年10月から署名活動を開始。村内外の約1万8千筆を集めた。自民党福岡県議団はJR九州案とは異なる復旧案を提示し、県は県議会の求めに応じて復旧後の沿線の地域振興に向けた基金創設を検討。「自分たちの思いがようやく伝わり、村に寄り添ってくれるようになった」。説明会が始まるまでは、そう思っていた。

 この日、知事に思いは届いていないのだと感じた。「基金と引き換えにこぶしを下ろせという姿勢は承服できない。地域振興策と鉄道復旧は切り離して考えるべきだ」

 今年2月のJRと沿線自治体のトップによる会議。「復旧に時間がかかると市民生活にも影響がある」(原田啓介・大分県日田市長)として、早期決着に向けBRTを軸に検討することを確認し、村は孤立感を深めた。「知事が先頭に立ってJRと交渉してくれれば、孤立することはなかった」。村議会議長の佐々木紀嘉さん(68)は憤った。

 樋口朗さん(70)は徹夜してまとめたという鉄道復旧に向けた私案を手に訴えた。「きょうの説明は、死刑宣告のようなもの。何か思い残すことはありませんかと聞きに来ているようなものだ」

 村民の一人は、災害で失われた鉄道をなぜ元の姿に戻すことができないのか、理解できない。説明会後、つぶやいた。「過疎の村にとって鉄道は大事なインフラ。地域の宝なんです」 (横山太郎)

3101チバQ:2020/05/27(水) 16:58:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/0af22443275198ca42facf976948ad84339dcb69

日田彦山線、鉄路の復旧断念 JR九州譲らずBRTに




5/27(水) 16:24配信


朝日新聞デジタル







JR筑前岩屋駅近くの線路脇には「がんばれ!!日田彦山線」の看板が設置されている=2020年5月25日、福岡県東峰村、岩田誠司撮影
 2017年7月の九州北部豪雨で添田(福岡県添田町)―夜明(大分県日田市)間の不通が続くJR日田彦山線をめぐり、福岡県東峰村の渋谷博昭村長は26日、鉄道での復旧を断念し、バス高速輸送システム(BRT)への転換を受け入れる考えを表明した。沿線自治体がBRT案で足並みをそろえたことで復旧問題が3年越しで決着した。JR九州の経営判断で鉄路がなくなるのは初めて。

【写真】JR宝珠山橋梁の近くの斜面にはブルーシートがかけられていた=2020年5月22日、福岡県東峰村、朝日新聞社ヘリから、堀英治撮影

 渋谷氏はこの日、村議会全員協議会で、県が提案している村内の不通区間全体を含めた彦山(添田町)―宝珠山(同村)の14・1キロを専用道とするBRT案について「苦渋の決断」と述べ、受け入れる方針を説明。同日夜には村民への報告会を開き、鉄道断念への理解を求めた。

 日田彦山線の不通区間の復旧方法についてJR九州は昨年4月、(1)年間1・6億円の地元負担を条件に鉄道復旧(2)彦山―筑前岩屋(同村)の7・9キロを専用道とするBRT(3)普通のバス――の3案を提示。沿線3市町村は地元負担なしでの鉄道復旧を主張したが、JR九州が譲歩の姿勢を見せず協議は難航した。


朝日新聞社

3102チバQ:2020/05/28(木) 10:05:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/25f07c9b64f241f307e280e28e88a1fa00406fff

JR九州が赤字線区の収支を初公表 線路維持、観光列車投入の影響も




5/27(水) 22:03配信


西日本新聞







JR九州が赤字を公表した平均通過人員2千人未満の線区
 JR九州は27日、運行する路線のうち赤字となっている線区(区間)の2018年度の営業損益を公表した。公表は1日1キロ当たりの平均通過人員(輸送密度)が2千人未満の20線区に絞っており、災害で不通の期間がある3線区を除いた17線区が赤字。同社が路線の収支を明らかにするのは初めて。

【画像】JR九州が公表した20線区の収支と平均通過人員

 青柳俊彦社長は記者会見で、利用者が少ない線区だけを公表した理由について「一企業だけで維持するのが大変な線区を知っていただきたかった」と語り、赤字ローカル線の維持に向けて沿線自治体や住民と協議を進めたい意向を明らかにした。

 赤字が最も大きいのは日豊線の佐伯-延岡間で6億7400万円。都市間特急が多く走る路線だがその分、線路などの維持費が大きいことが影響した。次に赤字が大きいのは、肥薩線の八代-人吉間で5億7300万円。複数の観光列車を投入しており投資がかさんでいる。

 同社によると、輸送密度が2千人以上であっても大きな赤字を抱えている線区はあるという。赤字線区は運行路線全体の9割前後を占めているとみられる。

 国鉄の分割民営化に伴ってJR九州が発足した1987年度と比べると、多くの線区で2018年度の輸送密度は大きく減少している。輸送密度を比較可能な16線区では、豊肥線の宮地-豊後竹田間(90%減)、肥薩線の人吉-吉松間(82%減)などの落ち込みが大きい。

 線区別収支は、JR北海道が16年1月に初めて発表した。JR四国も昨年3月に初公表し、両地域ではそれぞれ鉄道のあり方に関する議論が進んでいる。 (布谷真基)


西日本新聞社

3103とはずがたり:2020/05/29(金) 20:24:21
筑肥西線や肥薩線の山越え区間,日豊本線佐伯延岡間の各停,日南線や指宿枕崎線の末端区間などは廃止しても良いような気がしている。

利用低迷を鮮明に 合理化への布石か、JR九州の17線区赤字公表
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/611904/
2020/5/28 6:00
西日本新聞 総合面 布谷 真基

JR九州が公表した20線区の収支と平均通過人員(2018年度分)
http://tohazugatali.web.fc2.com/transit/2020-05-28-01.png

 JR九州が公表した線区別収支は、利用が低迷するローカル線の苦境をはっきりと印象づけた。人口減少や少子高齢化が進む中、収支改善は容易ではない。鉄道事業の効率化が長年の経営課題となっているJR九州は、赤字額をさらけ出すことで鉄道維持に向け沿線自治体との議論の糸口にしたいとするが、将来的なバスなど他の交通手段への転換も排除しない思惑も透ける。

 「地元と一緒になってどう維持していくか知恵を出していきたい」。青柳俊彦社長は27日の記者会見で繰り返し強調した。

 JR九州の鉄道事業を取り巻く環境は厳しい。1987年の発足以来、赤字が続き、2016年の株式上場を機に、鉄道事業資産の減損処理などに踏み切り黒字化したものの、足元では新型コロナウイルスの感染拡大で鉄道利用が激減。コロナ禍が収束しても、観光や日常的な利用がどれだけ回復するかは見通せない。

 これまでも駅の無人化などを進め、18年春のダイヤ改正では過去最大の117本の減便に踏み切り、沿線住民の批判を集めた。

 17年7月の九州豪雨で被災し、一部区間で不通が続く日田彦山線の復旧を巡っては、鉄道復旧の条件として年1億6千万円の支援金を沿線自治体に要求。協議が難航した末に、バス高速輸送システム(BRT)への転換で決着した。

 九州と同様に多くの不採算路線を抱えるJR北海道は、1日1キロ当たりの平均通過人員(輸送密度)が2千人未満の線区を「会社単独では維持困難」と位置づけ、廃線やバス転換に至った線区もあった。JR四国も鉄道施設を沿線自治体などが保有する「上下分離方式」導入の是非を含め、協議を進めている。

 JR九州は今回の収支公表を機に、地元自治体との議論を深める方針。公表対象となった20線区のうち、7線区の沿線自治体では、九州運輸局や県を交えた検討会を立ち上げ、利用促進策の検討を始めている。

 会見で青柳社長は、対象線区の将来的な鉄道以外への転換の可能性を問われ、「それを前提とした考えは持っていない」としつつも、「地元と議論した結果としてはあるかもしれない」と含みを持たせた。

 多様な交通手段を情報技術(IT)で統合する「MaaS(マース)」などを挙げ、「イノベーションの中で考えないとネットワークを維持できない」とも強調。鉄道によるローカル線網維持が「聖域」ではなくなっていることを印象づけた。 (布谷真基)

3104チバQ:2020/05/31(日) 15:21:24
https://toyokeizai.net/articles/-/353240
意外?在来線より「新幹線のほうが安い区間」5選
一見「おトク」の背景には並行在来線問題も

2020/05/30 5:00
緊急事態宣言が解除され、JR各社はすでに実施、または予定していた新幹線の定期列車減便を取りやめると発表した。少しずつ日常が戻りつつあるが、それでもまだ自由に旅ができる状況ではない。

そこで、時刻表を見ながら机上の旅を楽しめるようなテーマを考えてみた。「新幹線に乗ったほうが在来線より安い区間」である。もちろん空想旅行だけでなく、実際に移動が必要な場合にも役立てていただけるだろう。

新幹線は乗車券に加え、1駅最低でも870円の特急料金を追加購入しなければ乗れないものだが、区間によっては在来線運賃(特急がある場合は特急料金も)と新幹線の運賃・特急料金の合計を比べると、新幹線のほうが安い区間が存在する。

それは在来線のほうが遠回りだったりする区間、 JR以外の他社線やバスなどを使わないとたどり着けない新幹線単独の駅前後の区間、そして新幹線開業時にJRから分離されて別会社となり、割高な運賃になってしまった並行在来線の区間である。

在来線の特急料金が高すぎる
■特急より新幹線が安い米原―京都間

米原(滋賀県)―京都間は東海道新幹線に並行して在来線特急「はるか」と「びわこエクスプレス」「ワイドビューひだ」が朝と夜に最速51分で走っている。これらの列車を使うと同区間は乗車券1170円+A特急料金1200円の合計2370円となる。

ところが新幹線なら乗車券1170円+特急料金990円の計2160円と210円も安く済み、しかも30分ほど速い! これは在来線のA特急料金が高すぎるためである。在来線の特急料金にはもっと割安なB特急料金という区分もあり、同区間で適用されれば新幹線と同じ990円なのだが、これが適用されるのは京都より大阪寄りの区間である。

大都市の近郊区間、それも主に通勤需要を狙っての設定であるから米原や敦賀辺りまではB特急料金にしてもらいところ。北陸新幹線敦賀延伸で特急列車を再編するときにB特急料金エリア拡大を期待したい。

山を突き抜けショートカット、飯山―上越妙高間

在来線で飯山(長野県)―上越妙高(新潟県)を行き来する場合、飯山から飯山線で豊野まで330円、豊野からしなの鉄道に乗り継いで妙高高原まで610円、妙高高原からえちごトキめき鉄道に乗り継いで上越妙高まで670円で、合計1610円だ。


しなの鉄道北しなの線を走る列車(写真:traway/PIXTA)
これが北陸新幹線を利用すると、乗車券510円、特急料金880円で合計1390円! 新幹線のほうが220円安いうえに、2時間も速い!

それもそのはず。在来線経由だと飯山―上越妙高間は73.0kmだが、新幹線は山をトンネルでブチ抜いているので29.6kmしかない。在来線はJRから分離され第三セクター化し、運賃が割高になった2社(しなの鉄道・えちごトキめき鉄道)経由となるのに加え、距離の差が大きいことによって新幹線の方が安くなっているのだ。豊野経由の在来線運賃はJRのままだったら1340円と、新幹線よりも安かった。

3105チバQ:2020/05/31(日) 15:22:56
糸魚川―黒部宇奈月温泉間

糸魚川(新潟県)―黒部宇奈月温泉(富山県)間は、在来線だと糸魚川からえちごトキめき鉄道・あいの風とやま鉄道で魚津まで1220円、同駅に隣接する新魚津から富山地方鉄道に乗り換え、黒部宇奈月温泉駅に隣接する新黒部まで530円、合計1750円だ。

これが新幹線だと乗車券680円、特急料金880円の合計1560円で済んでしまい、190円安いうえに約1時間も速い。これも前述の飯山―上越妙高間と同様、在来線の場合は運賃が割高な三セクと私鉄を経由するためだ。

一見「おトク」に見えるものの…
■在来線は三セク化で割高に、盛岡―新青森間

盛岡―新青森間はなんと178.4kmもの長距離にもかかわらず、在来線の普通列車を利用するほうが新幹線よりも高くついてしまうという衝撃的な区間である。

東京から約180kmといえば新白河(福島県)、上田(長野県)、静岡くらいの距離である。これで在来線より新幹線のほうが安いということは、北東北では実質追加料金なしで新幹線に乗れるようなものだ!

……と言うと一見おトクな感じに見えるのだが、これは新幹線開業時に並行在来線をJRから分離し、地元自治体出資の三セク鉄道に転換して運賃が大幅に値上げされてしまった結果であり、地元民にとっては何とも面白くない話なのである。それに加えて新幹線のほうが直線的なルートで距離が短い点も重なっている。

盛岡―新青森間は、盛岡から途中の目時(青森県)までの82.0kmがいわて銀河鉄道で2420円、目時から青森までの121.9kmは青い森鉄道で3170円、青森から新青森までの3.9kmはJRで190円、合計5780円となる。もし全区間がJRなら207.8kmで3740円であり、並行在来線分離によって約2000円も高くなっている。


盛岡―新青森間は、並行在来線の運賃が高いため新幹線利用よりも高くなる。全線がJRの運賃なら新幹線より安い(筆者作図を基に編集部作成)
これに対して東北新幹線は乗車券3080円、座席未指定の空席を利用できる特定特急券2640円の合計5720円。なんと60円安いうえに所要時間も約3時間短縮される! おトクなような、なんだか騙されたような……。新幹線開業の裏で素直に喜べない並行在来線問題の闇である。

ちなみに盛岡―青森間で比べると在来線5590円、新幹線6050円。差額460円だが、所要時間は約2時間45分もの短縮が可能だ。

■七戸十和田―新青森間

七戸十和田(青森県)―新青森間は在来線で直行できず、バス利用になる。七戸十和田から新青森までは十和田観光電鉄バスで2100円だ。

一方、東北新幹線だと乗車券860円、特定特急券880円の合計1740円。360円安く、約45分速い。七戸十和田―青森間もバス1810円、新幹線1740円と、新幹線の方が70円安い。

並行在来線問題を考えるきっかけに
■番外編:小浜―京都間

最後に、将来的に新幹線が開業すれば在来線より新幹線のほうが大幅に安くなりそうな区間を紹介する。北陸新幹線の小浜(福井県)―京都間だ。この区間は湖西線と小浜線経由で143.6km、JR運賃で2640円となる。第三セクターへ転換されればもっと高くなるかもしれない。

一方、新幹線はだいたい55kmくらいの距離になるとみられ、この距離なら開業までに消費税が上がったり廃止になったりしない限り乗車券は990円になると考えられる。これに特急料金870円を加えても1860円となり、在来線より780円も安いうえに、所要時間はおそらく約2時間40分もの短縮になるだろう。在来線が三セク化されれば、差は1000円程度に開くかもしれない。

いかがだったであろうか。今回は新幹線を使ったほうが在来線より安くておトクな区間を紹介したが、運賃・料金について考えることは、同時に並行在来線問題について考えるきっかけにもなる。今、佐賀県が主に並行在来線問題を理由に長崎新幹線(九州新幹線西九州ルート)フル規格の整備を頑なに拒否しているのもわからなくもないとも思えるのではないか。一方でこのまま折れなければ、長崎県が見込みどおりの投資効果が得られなくなるとして、佐賀県に対して訴訟を起こしてもおかしくないぐらいの案件だとも筆者は思うのだが、やはり佐賀県からしたら厳しいところである。さて、皆さんはどう思われるだろうか。

3106チバQ:2020/06/01(月) 09:01:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/1e9e7db5054d5eeb8625360e898403058a3ac5c1

神戸の北神急行きょう市営化 三宮-谷上、ほぼ半額280円に




6/1(月) 6:00配信


神戸新聞NEXT







谷上駅を出発する北神急行の車両=31日午後、神戸市北区、谷上駅(撮影・辰巳直之)
 神戸市は1日から、市北部の谷上と都心の新神戸を結ぶ北神急行電鉄(神戸市北区)を市営化する。市が親会社の阪急電鉄から資産を198億円で譲り受け、相互乗り入れしていた市営地下鉄の北神線として運行する。地下鉄との一体運営でコスト削減を図り、谷上から市中心部の三宮までの運賃を550円から280円とほぼ半額に引き下げる。人口減少が目立つ市北部の活性化につなげる狙い。(石沢菜々子)

【地図で見る】北神急行電鉄と神戸市営地下鉄

 1988年4月開業の北神急行は、谷上と新神戸の2駅のみで、両駅間約7・5キロを8分で結ぶ。谷上駅で神戸電鉄と接続し、新神戸駅より南の市営地下鉄西神・山手線と相互乗り入れしている。

 路線の大半をトンネルが占め、建設費が700億円と膨らんだ影響で、市営化前の初乗り運賃(谷上-新神戸)は370円(市営化後は280円)。「日本一高い」とされ、利用客が伸び悩む要因となってきた。

 神戸の都心から市北部の北神地域などへの利便性が高い路線で、市は2018年末、全国でも例のない民間鉄道の市営化に向け、阪急電鉄と交渉を開始。約650億円の負債を除いて譲渡を受けることなどで19年3月に基本合意し、今年3月に国の認可を得た。

 市は20年度予算に、事業の譲り受けやシステム改修の費用などとして約247億5千万円を計上した。譲渡額の8割は市交通局の企業債で賄い、30年かけて償還する計画。市営化後は運行を当面、神戸電鉄(同市兵庫区)に委託し、年約9億円の委託料を支払う。

 一方、99年度から北神急行に補助金を投じてきた兵庫県も運賃値下げを支えるため、譲渡額の1割の約20億円を複数年に分けて補助する。県と神戸市は09年度以降、年間1億3500万円ずつを補助してきた。

 現在、北神急行の乗降客数は1日約2万4500人。市は当初、市営化直後から3万3400人に増えると見込んだが、市営化に伴うバス路線の再編が地元住民の反発などで一部頓挫し、3万1600人に下方修正した。

3107チバQ:2020/06/01(月) 09:54:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/112695609841590615fb8ee332174e8995019f0e

小湊鉄道は人気のツイッター担当者をクビに…小さな鉄道会社のSNS活用法とは




6/1(月) 5:58配信


デイリー新潮







小湊鉄道は古い車両ばかりを使用しているが、その古さがファンの心を掴む
 緊急事態宣言で外出自粛の真っただ中、千葉県のローカル私鉄である小湊鉄道で騒動が起きていた。事の発端は、小湊鉄道が自社PRのために開設していた公式ツイッターアカウントが「ツイッター担当をクビにされた」とツイートしたことだった。


 小湊鉄道は、千葉県市原市の五井駅をターミナルに上総中野駅までの約39・1キロメートルを走っている。JR内房線と接続する五井駅を除けば沿線に大きな街はなく、オフィス・商店・工場も少ない。

 そのため、小湊鉄道の利用者は沿線の学校に通学する高校生、自動車を運転できない高齢者が大半を占める。約77万年前の地層「チバニアン」が発見されて、最近は近隣の養老渓谷と一緒に巡る観光客も増えつつあった。しかし、コロナ禍で学校は休校、観光客も消失。これで、小湊鉄道は瞬く間に経営危機に陥った。

 コロナ禍で苦しむ鉄道は、小湊鉄道だけではない。JR東日本・東海・西日本といった大手の鉄道会社も事情は同じだ。

 コロナ禍以前から、小湊鉄道は決して楽観視できる経営状態ではなかった。新規の需要を創出するべくあの手この手の試行錯誤を繰り返してきた。公式ツイッターアカウントの開設も、沿線の魅力を伝えて少しでも乗客増につなげようという意図が根底にある。

 今般、ツイッターやフェイスブック、インスタグラムといったSNSで情報を発信するのは、ほぼすべての鉄道会社が取り組んでいる。いまやSNSの発信に目新しさはない。

 規模の小さな小湊鉄道は大手の鉄道会社と比べて知名度は低く、発信力も弱い。ツイッターアカウントで情報を発信しても、その影響力には限界がある。同じ土俵で戦えば、大手の後塵を拝することは明らかだろう。

 それは小湊鉄道も十分に承知していた。だからこそ、小湊鉄道の中の人は自分なりに工夫を重ね、大手の鉄道会社と一線を画したツイートを連発していく。

 鉄道会社らしくない、歯に衣着せぬ小湊鉄道のツイートはすぐにファンを虜にした。それが評判を呼び、ローカル私鉄ながらも小湊鉄道のツイッターアカウントは、フォロワー1万7000を超えるまでに成長する。

 しかし、奇をてらったツイートは諸刃の剣でもある。尖ったツイート内容が社内でハレーションを起こし、小湊鉄道のツイッター担当者は交代させられる憂き目に遭った。

 中の人交代劇は、経営陣とファンをも巻き込んだ騒動に発展。ツイッター担当者が「好き勝手にツイートした」という交代の理由を明かしたことも事態を大きくした。

 エッジのきいたツイートを連発して注目されている鉄道会社は、小湊鉄道だけではない。前述したように、地方のローカル私鉄は大手鉄道会社と同じ土俵で争っても勝ち目がない。せっかくSNSで情報発信をしても、それが埋没しては意味がない。できるだけ目立つ必要がある。そうしたことから、奇襲とも思えるようなツイッター運用で、人目を集めることに腐心している。

 香川県高松市を拠点に約60・0キロメートルの路線網を有する高松琴平電気鉄道(ことでん)も、エッジの効いたツイッター運用で知られている。

 ことでんは、2001年に経営破綻。その後、新体制下で経営再建を目指すが、その際に広報戦略方針を大幅に転換する。

 新たな広報戦略として、ことでんはマスコットキャラクター「ことちゃん」を誕生させた。ことちゃんは親しみやすいイルカをモチーフにしたゆるキャラだが、その愛らしい見た目に反して、自由すぎる振る舞い、過激とも思える発言をする。それを表しているのが、昨年5月に発売された新元号記念の限定ICカードの券面デザインだろう。

3108チバQ:2020/06/01(月) 09:54:51
 新元号の「令和」を発表したNHKの生中継では、菅義偉官房長官が手にした色紙が手話通訳者のワイプとかぶった。歴史的な瞬間を台無しにしたハプニングだったが、ことでんはこれを巧みに利用。新元号の令和を記念して発売されたICカードの券面には、そのときのシーンが描かれている。ハプニングをパロディ化した券面は、ことでんの攻めの姿勢、ことちゃんの天衣無縫さを窺わせる。

 ことちゃんはことでんの公式マスコットキャラクターだが、ことちゃんのツイッターはことちゃん自身がツイートしているという建前をとっている。つまり、ことちゃんのツイートは会社の公式見解ではないのだ。

 それは、事故や気象条件によってダイヤが乱れてもことちゃんのアカウントから運行に関する情報を発信しないことからも窺える。あくまでも、ことちゃんが自由につぶやいているという体裁を貫く。

 小湊鉄道やことでんといった異次元のツイートで存在感を高めようとする地方鉄道のアカウントがある一方、厳格なツイッター運用をしているのが函館市電のアカウントだ。

 函館市は2003年まで市バスも運行していたが、不採算を理由に撤退。以降、市営交通は函館市企業局交通部が運行する約10・9キロメートルの函館市電のみになった。

 函館市企業局交通部、実質的に函館市電のアカウントは、ツイート数がとにかく少ない。その理由は、ツイ消しをしているからだ。

 ツイッター運用において、自身のツイートを削除する“ツイ消し”はあまり好まれる行為ではない。

 しかし、函館市電のアカウントは日常的にツイ消しを繰り返している。そのため、ツイッターに表示されている函館市電の情報はかなり少ない。

 これは函館市電が情報発信に消極的だから、ではない。函館市電は混乱防止を第一義にしてツイ消しを繰り返している。

 函館市電のアカウントからツイートされる情報は、遅延や運休といった利用者がリアルタイムで把握したい内容が多い。しかし、ツイッターにはリツイート機能などが実装されており、それによって情報は無限大に拡散されることがある。すでに遅延が解消していても、リツイートで古い情報が利用者に届けば、誤った情報が混乱の原因になる。そうした混乱を最小限に抑えるため、「古くなったツイートは消す」「できるだけ、無用なツイートはしない」という運用方針を定めている。函館市電は、そういう運用方針を頑なに守っている。

3109チバQ:2020/06/01(月) 09:55:21
 路面電車は地元密着の公共交通だから、大々的にPRしても利用者増にはつながらない。そんな見方もあるだろうが、函館市電に限ってそんなことはない。函館市電には春から晩夏にかけて「箱館ハイカラ號」という観光列車が走っている。また、沿線には魅力ある観光名所も多い。

 函館市電を取り巻く状況を鑑みれば、SNSによる情報発信を盛んにすることによって観光客を取り込むことができるだろう。しかし、函館市電はあくまでも抑制的なツイッター運用を続ける。

 小湊鉄道・ことでん・函館市電など、同じ地方の鉄道でもツイッターをはじめとするSNS運用のスタンスはこれだけ異なる。

 いまやSNSは無視できないほどの影響力を持ち、保守的とされる鉄道会社を揺り動かした。利用者減に悩む鉄道会社は、SNSを活用することで存在感を高め、生き残りを模索する。

 そして、コロナ禍によって新しい生活様式が提唱された。当然ながら、鉄道とインターネットとの関係にも変化が生じている。SNSと鉄道会社との関係性は、新局面を迎えようとしている。

小川裕夫/フリーランスライター

週刊新潮WEB取材班編集

2020年6月1日 掲載


新潮社

3110とはずがたり:2020/06/03(水) 17:59:43
北海道新幹線「320km/h化で5分短縮」の大きな意味。JR北海道が正式発表
たった5分の短縮だけど
https://tabiris.com/archives/hokkaido-shinkansen320/
2019年5月16日

北海道新幹線の320km/h運転が実現しそうです。JR北海道が120億円を自社負担して、最高速度の向上を求めることを、正式に発表しました。

追加工事費120億円
JR北海道は、2030年度末の開業を予定している北海道新幹線の新函館北斗〜札幌間212kmについて、320km/hで走行するための関連工事の実施を国土交通省に要請しました。

同区間のうち、トンネル区間の約170kmでは、約30か所のトンネル坑口に設置される緩衝工を延長します。トンネル区間以外の約42kmについては、約30kmで防音壁を嵩上げし、それに伴って高架橋の強度を上げる工事をします。

北海道新幹線の建設工事は、鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)が主体となって進められています。JR北海道では追加工事費を約120億円と見積もり、それを同社が負担することによる最高速度の向上を、国土交通省に要請したわけです。同社は、120億円の費用の一部負担を、国に求めています。

現在、同区間は260km/h運転を予定していますが、320km/h運転が実現すれば、新函館北斗〜札幌間の所要時間が5分短縮します。

法令では260km/h
北海道新幹線は全線が整備新幹線として建設されています。整備新幹線の最高設計速度は、全国新幹線鉄道整備法第7条第1項の規定に基づく整備計画において、260km/hと定められています。したがって、北海道新幹線も全線が最高設計速度260km/hを前提に設計されています。

ただ、東北新幹線ではすでに320km/hでの営業運転が行われており、半世紀前に作られた東海道新幹線ですら、最高速度は285km/hです。整備新幹線の規定は時代遅れで、とくに、北海道新幹線は首都圏との長距離輸送を担うため、最高速度の向上については以前から議論されていました。

「費用」と「着工時期」がハードルに
2010年8月27日の整備新幹線問題検討会議では、北海道新幹線について、青函共用走行区間における運行形態のあり方、並行在来線の経営のあり方と並び、最高設計速度の向上が課題として挙げられました。

しかし、このときは、「最高速度を360km/hに設定した場合、時間短縮は図られるが、騒音防止の対策等により費用が増大するため、費用対効果が縮小」「整備計画の変更(中央新幹線の場合、審議会への諮問〜答申まで1年3ヶ月)や環境影響評価の実施(3〜4年間)により、着工が大幅に遅れることとなる」の2点を理由に、最高設計速度の見直しは行わないとの結論に至っています。(平成24年1月27日整備新幹線小委員会資料)

3111とはずがたり:2020/06/03(水) 18:00:00
>>3110
積極的に解決するべき課題
その後、2012年1月〜3月に開催された整備新幹線小委員会では、北海道新幹線速度向上問題が改めて議論され、4月のとりまとめ(整備新幹線未着工区間の「収支採算性及び投資効果の確認」)では、以下のように記されました。

「整備新幹線の整備区間における新幹線列車の最高設計速度は、現時点では、昭和40年代の検討に基づき、時速260kmと設定されている。しかしながら、我が国や諸外国においても、線区によっては既に時速300kmもしくはそれ以上の速度で営業運転が行われている。最高設計速度の向上には、相応の環境対策の検討が必要となるが、全体としては、収支採算性や投資効果を高めるものと期待される。このため、最高設計速度の向上に向け、制度的・技術的な制約要因を整理し、できるだけ早期かつ積極的に課題を解決していく必要がある。」

つまり、2012年の段階で、北海道新幹線の320km/h化は、国交省で「積極的に解決するべき課題」として認識されたわけです。それから7年を経て、ようやく、最高設計速度の向上が実現に向け、具体的に動き出すわけです。やっとという感じでしょうか。

東北新幹線でも速度向上
議論の過程で課題とされた「費用」の問題については、今回、JRが負担をすることで決着します。一方「着工が大幅に遅れる」ことについては、すでに着工済みなので、直接的な影響はありません。速度向上の追加工事により、開業時期が後ろ倒しになるとの発表もありません。

前述したように、北海道新幹線とつながる東北新幹線では、宇都宮〜盛岡間で320km/hでの営業運転がすでに行われています。整備新幹線区間となる盛岡〜新青森間についても、正式発表はありませんが、JR東日本が320km/h運転を実現する方針を固めたとの報道がなされています(朝日新聞2019/01/13)。

東京〜札幌4時間半
JR北海道は、長期経営ビジョンで「東京〜札幌間4時間半」を目標にすると記しています。今回の記者発表でも、JR北海道の島田修社長は「札幌〜東京間4時間半に挑戦したい」と改めて意欲を示しました。

東京〜札幌4時間半、というのは、北海道新幹線着工前から意識されていた数字です。第8回新幹線小委員会配布資料(2012年3月15日)では、盛岡〜札幌間の全線で320km/h運転を実施した場合、東京〜札幌間は4時間33分で結ばれると試算しています。

現状では、盛岡〜新青森間と、新函館北斗〜札幌間について320km/h運転の方向が固まったものの、青函共用区間の最高速度向上がどこまで可能なのかは見通せません。島田社長も記者会見で、「青函トンネル内は勾配がきつく、260km/hが限界だろう」と述べ、北海道新幹線全区間での320km/h運転には悲観的な見方を示しました。

360km/h運転は実現するか
一方で、JR東日本は360km/hでの運転を目指す新型車両「E956(ALFA-X)」の開発を進めています。開発が順調に進めば、近い将来、東北新幹線では360km/h運転が実現する可能性が高くなっています。

今回、JR北海道は、320km/h運転を目指すとしていますが、将来的には、当然360km/h運転も視野に入っているはずです。青函共用区間を除く、北海道新幹線全線で360km/h運転が実現すれば、共用区間の速度が遅くても、4時間半に近い所要時間で、東京〜札幌間を結ぶことは可能でしょう。

今回の発表内容だけを見れば、「5分の短縮」です。しかし、整備新幹線全体で見ると、昭和時代に決められたカビの生えたルールを改める大きな一歩になりそうです。(鎌倉淳)

3112とはずがたり:2020/06/03(水) 20:29:57
新型コロナで万事休すか、リニアを待つ無残な末路
人口減少フェーズのなかコロナショックで出張の需要は激減
2020.5.18(月)
加谷 珪一
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/60543?utm_source=newspicks&utm_medium=feed&utm_campaign=link&utm_content=title

3113とはずがたり:2020/06/04(木) 23:44:37

上川〜白滝は特急4本,特快1本,各停1本となっている。宗谷本線の人口稀薄地帯もメインで特急しか走らない准石勝線化すればよいと思っている。

そんななかで特急減便。方向性が違うような気もするがまあこんな状況では已む無しか。サロベツは3号ではなく1号を運休すべきではないのか?
これだとサロベツ1号で行って札幌に半日程滞在して同4号で帰ってこれる。

稚内―札幌、日帰り困難 宗谷、石北線減便 乗客や自治体、戸惑い
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/425255
05/29 05:00

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で利用者が大幅に減少しているJR北海道は6月14日から当面の間、宗谷線と石北線の特急を1日2往復まで減便する。国による緊急事態宣言は全面解除されたものの、観光などの需要回復はまだ見込めず、厳しい状況が続く。乗客や沿線自治体はこれまでにない異例の事態を受け止めつつ、鉄路の速やかな通常運行を望んでいる。

 減便対象は宗谷線が旭川―稚内を結ぶ「サロベツ3、4号」1往復と、石北線は旭川―網走間の「大雪1〜4号」2往復。宗谷線の場合、減便期間中は稚内から札幌を訪れ、用事を足しての日帰りは困難になる。

3114とはずがたり:2020/06/09(火) 10:46:10

国鉄(JR)から食堂車が消えた本当の理由
鳥塚亮 | えちごトキめき鉄道代表取締役社長。元いすみ鉄道社長。
2019/5/25(土) 16:19
https://news.yahoo.co.jp/byline/torizukaakira/20190525-00127315/

特急列車の大衆化が招いた売り上げの減少
筆者がアルバイトした8月は国鉄の書き入れ時で、お盆の輸送などで列車は大混雑でした。

車内は車内販売のワゴンが通れないほど混雑している状態でしたが、そういう車内へお邪魔すると、「何でこんなに混んだところに入って来るんだ。」と煙たがられる反面、意外にも商品がよく売れました。

身動きできない車内で、お客様は車内販売が来るのを待っていたのです。

では、食堂車はどうかというと、チーフが浮かない顔をしています。

列車が終着駅に近づいて、売り上げの集計をしていると、「ダメだなあ。」とこぼしているのです。

その時のチーフの口から出た言葉は、

「自由席の客に粘られたんじゃ、たまったもんじゃない。」

ということでした。

上の編成表をよく見ると、「はつかり」以外の他の特急列車にはすべて自由席が連結されていて、座れなかった乗客が席を求めて食堂車に流れ込んでくるという構図があったのです。そして、せっかく座った自由席ですから、食堂車へ行こうものなら立ち客に自分の席を奪われかねませんから、自由席に座っているお客様も食堂車に来ない。食堂車に来るのは編成中車両が減らされた指定席のお客様と自由席で座れない人たち。これでは売り上げなど上がるはずもありません。

筆者が自分の経験から考える食堂車が無くなった理由というのは、特急列車に自由席を連結するようになったこと。

それまで指定券を持たなければ乗れなかった特急列車に自由席を付けることにより、利用者にとっては特急列車のハードルがグンと低くなったことが、食堂車を廃止に追い込む原因となったのです。

3115チバQ:2020/06/10(水) 19:59:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/b254df0591ffffdf0b6ff45b7e0c8e2480be31d7
列車の発車が最も少ない駅は? 1日1回の新十津川駅廃止 そのあとは…18きっぷの難所も
6/10(水) 18:22配信

乗りものニュース
新十津川駅の最終列車は午後でなく「午前」10時発
 札幌市から北東方向へ伸びるJR札沼線(学園都市線)の一部区間である、北海道医療大学〜新十津川間47.6kmが、2020年5月7日付で廃止されました。そのときの時刻表を見ると、末端の新十津川駅(北海道新十津川町)を発車する列車は10時00分の1本だけ。これは日本で最も早い最終列車であり、新十津川駅は発車する列車が最も少ない駅でした。

 同駅が廃止されたいま、1日あたりの発車本数が最も少ない鉄道旅客駅は、北海道と九州にあります(季節営業や臨時駅、休止駅などを除く)。いずれも発車本数は1日3本だけです。

 そのひとつ、北海道にあるのは、旭川と網走を東西に結ぶ石北本線の生野駅(北海道遠軽町)です。下りは昼の網走行きと夕方の生田原(隣駅)行きの計2本、上りは朝の遠軽行き1本だけ。ほかの特急「オホーツク」「大雪」や特別快速「きたみ」は停車せず、普通列車も3本を除き生野駅を通過します。

 JR北海道が発表した生野駅の1日あたりの乗車人員は0.6人(2014年から2018年までの5年間平均)で、石北本線のなかでは最も少ない人数です。駅は駅舎がなく、屋根なしのホームがひとつあるだけ(1面1線)の無人駅で、周囲には畑が広がっています。

「1日3本の駅」は九州の日豊本線にも

 一方の九州にある駅は、北九州から南下し宮崎を経由して鹿児島までを結ぶ日豊本線のうち、連続する宗太郎、市棚、北川、日向長井、北延岡の5駅です。大分と宮崎の県境をまたぐ山あいの区間にあり、カーブやトンネルが続きます。JR九州によると、宗太郎駅の2015年度の乗車人員は1日あたり0.39人でした(大分県統計年鑑2016年度版。2016年度以降は駅ごとの公表なし)。

 日豊本線の時刻表を見ると、この5駅に停車する列車は、下りが朝の延岡行き1本、上りが朝と夜の佐伯行き2本だけ。特急「にちりん」「にちりんシーガイア」は上り・下りそれぞれ1時間に1本程度が設定されていますが、すべて通過します。

 日豊本線を移動する際、この区間は普通列車の本数が極端に少ないことから、「青春18きっぷ」の利用者を中心に「宗太郎越え」とも呼ばれる難所として知られています。

 ちなみに、大都市にも発車本数の非常に少ない駅が、条件付きながら存在します。

3116チバQ:2020/06/10(水) 20:00:14
「発車本数の少ない駅」大都市の工業地帯にも
 川崎市の工業地帯に位置する鶴見線の大川駅(川崎区)は、旅客列車の発車本数が平日は9本ですが、土休日は3本だけ(いずれも鶴見行き)。駅の周辺は日清製粉や昭和電工、三菱化工機の事業所や工場が並んでいて利用客の多くが通勤やビジネスであるため、それら企業が営業や操業を停止する土休日は、列車の本数が絞られるというわけです。

 しかしその土休日に、公共交通機関で同地へ来るのは困難なのかというと、そうでもありません。川崎駅と日清製粉前(大川駅至近)を結ぶ川崎鶴見臨港バスの「川27」系統が、平日、土休日とも1時間に1本から2本、走っています。列車に乗り損なっても現地で身動きが取れなくなる心配はなさそうです。

 ちなみに大川駅の1日あたりの乗車人員は、同駅を含む鶴見線の無人駅は正確な数値が取れないことを理由に、2009(平成21)年度以降JR東日本横浜支社から公表されていません。最後に公表された2008(平成20)年度のデータでは1009人です(川崎市統計書平成21年版)。

 本数の少ない大都会の駅は西にも。山陽本線の兵庫駅からのびる支線、通称「和田岬線」の和田岬駅(神戸市兵庫区)における1日あたりの発車本数は、平日17本、土曜12本ですが、日曜や休日は2本だけ。こちらも大川駅と同様、通勤客数に合わせた本数設定です。JR西日本よると2018年の1日あたりの乗車人員は4800人で、そのうち94%が定期券を利用しています(兵庫県統計書平成30年)。

 この和田岬駅も、神戸市営地下鉄海岸線が通っており、さらに路線バスも発着しているため、三宮などからのアクセスは容易です。

乗りものニュース編集部

3117チバQ:2020/06/10(水) 20:01:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/0fe09c6e9f5fa3299a50acef94fa0bbc52e912b1
新型名阪特急「ひのとり」があらわにした、近鉄の抱える「課題」は
6/10(水) 12:11配信


■1年のうちに72両を新製投入 、約184億円を投資

近畿日本鉄道の新型名阪特急「ひのとり」(80000系)が3月14日に営業運転を開始してから、3カ月近く経過した。その間に新型コロナウイルス感染症の感染拡大があり、緊急事態宣言が全国に出されるなど、鉄道業界は苦しい状況にあった。世情が沈静化するであろう今後は、大阪難波〜近鉄名古屋間を走る名阪特急の主力車両として「ひのとり」をアピールし、利用客の獲得をめざすことになる。

5月末の時点で、「ひのとり」は名阪特急のうち停車駅が少ない列車(「名阪甲特急」と通称される)6往復に充当されている。このうち土休日の1往復が新型コロナウイルス感染症に伴う利用状況等から運休となったが、6月13日に運転再開する予定。同日には、「アーバンライナー」からの置換えで「ひのとり」が増発され、平日10往復・土休日11往復の運転となる。新製を予定している計72両(6両編成8本、8両編成3本)は2021年3月までに出そろい、名阪甲特急はすべてこの車両で運転する計画である。

公表されている「ひのとり」への投資額は約184億円。1両あたり2億5,500万円強となる。鉄道車両の価格は、一般的なもので1両あたり2億円程度と言われており、それと単純に比べれば高い。ただ、一度に72両も発注してスケールメリットを享受することで、割安に抑えたと言えるかもしれない。

この72両、184億円という数字は、思いきった投資だ。最近の大手私鉄における新型特急車両の例では、西武鉄道001系「ラビュー」の56両が多いほうで、小田急電鉄70000形「GSE」が14両。東武鉄道500系「リバティ」は24両にとどまっている。

もちろん鉄道車両は、必要に応じて車両メーカーに発注されるものだが、近鉄は一気の経営改善、旅客に対するサービスアップを図ったとも言えよう。同社の中期経営計画では、2019〜2023年度の5カ年累計で、鉄道に対する投資額を1,300億円(1年平均260億円)としているから、看板車両「ひのとり」の比重の高さがわかる。

■客単価のアップを狙う?

「ひのとり」は両側の先頭車が「プレミアム車両」、その他の中間車が「レギュラー車両」となっている。6両編成の場合、編成全体の定員は239名になる。


見逃されがちだが、「ひのとり」以前の名阪甲特急の最新車両21020系「アーバンライナー next」は、6両編成で302名も定員があった。つまり、「ひのとり」は既存車両に対し、20%以上も定員を減らしている。座席間隔を広げるなど、1人あたりのスペースを拡大したためである。「プレミアム車両」の場合、JR東日本の新幹線「はやぶさ」などに設けられた「グランクラス」と同等の1,300mm、「レギュラー車両」でもJRのグリーン車と同等の1,160mmを確保しているのだ。

さらに、座席はすべて後ろの席を気にせずにリクライニングできるバックシェルタイプで、プライバシーを重視した。車内販売も行われず、代わりに飲み物と軽食の自動販売機を設置。静粛性を確保るす一方、気分転換もできるように工夫されている。

ゆったりとした空間を占有できるため、「ひのとり」の料金は他の特急列車と比べて割高に設定された。大阪難波〜近鉄名古屋間はこれまで、運賃・特急料金の合計で4,340円。1クラス上のデラックスシートを利用した場合、これに520円が追加され、4,860円であった。これに対し、「ひのとり」は「レギュラー車両」が4,540円、「プレミアム車両」だと5,240円である。1人あたりの客単価をアップし、それに見合うサービスを提供して、営業上の効率も上げようとの意図と見ていいだろう。

もとより近鉄特急は東海道新幹線に対し、所要時間では対抗できない(名阪甲特急の約2時間に対し、東海道新幹線「のぞみ」は約50分)。それゆえ、ゆとりを前面に打ち出し、かつ6,680円となる新幹線の運賃・料金(「のぞみ」通常期)より割安感をアピールする戦略を昭和40年代から取っている。それを「ひのとり」でさらに強化した形だ。

3118チバQ:2020/06/10(水) 20:02:14
■大量投入は老朽車両の置換えと省エネ対策

大量に車両を新製投入し、デビューから約1年で近鉄の主力運転系統である名阪甲特急をすべて置き換えるのは、大阪・名古屋間の特急列車イコール「ひのとり」というイメージを早くに定着させるための施策だろう。乗車する列車によって、「ひのとり」であったり従来の車両であったりすると、やはり利用者を戸惑わせる。

その一方で、一気に名阪甲特急を置き換え、捻出される特急車両を他の系統に転用し、「玉突き」で老朽化した車両を早急に取り替える意図もある。近鉄はすでに、最も古い12200系「スナックカー」を2020年度中に全廃する計画を公表している。この車両は1969〜1976年に製造され、すでに初期の車両は廃車が進んでいるものの、いまも残る数が「ひのとり」の新製両数にほぼ等しいのだ。

「スナックカー」だけでなく、通勤通学向けの一般車でも、近鉄は車齢40〜50年程度の車両を多く抱えている。しかも、そうした車両は耐久性に劣る鋼鉄製であり、抵抗器で電気を熱に変えて速度を制御する「抵抗制御」と呼ばれる走行システムを使っている。省エネ性能では、新型車両に及ぶべくもない。

こういう状況に至ったのは、バブル崩壊後の不況期に設備投資を控え、老朽化した車両も補修や改造を加え、延命を図ってきたため。だが、さすがに限界を迎えた状況がうかがえる。鉄道車両の寿命は一般に30〜50年程度といわれる。さらに鋼鉄製車体、抵抗制御の車両は、日常的な補修費・電力費が新型車両と比べて大きくかさむ。経営上からは早く淘汰すべきだが、先述したように、車両を新製するために大きな初期投資が必要になる。それを抑制せざるをえなかった社会事情、ひいては経営状況が、これまで大手私鉄を悩ませてきた。


「ひのとり」が一気に投入されたことは、近鉄がこれまで味わってきた“苦しさ”を表しているともいえる。もうこれ以上は待てない苦衷も感じられる。近鉄のシンボルは2階建て車両と思う向きも多かろう。だが、30000系「ビスタカー」も営業運転開始は1978(昭和53)年。鋼鉄製車体、抵抗制御なのだ。「スナックカー」を淘汰できたところで、そのすぐ後にも取り替えるべき車両が控えている。

近鉄にとって、老朽化した効率の悪い車両の廃車・置換えは、経営上、突きつけられた「待ったなし」の課題といえる。「ひのとり」ほどの派手さはないだろうが、リモートワークの普及で通勤利用者の減少も見込まれる中、車両に対してどのような投資を行うのか、注目されるところだ。


筆者プロフィール: 土屋武之

1965年、大阪府豊中市生まれ。鉄道員だった祖父、伯父の影響や、阪急電鉄の線路近くに住んだ経験などから、幼少時より鉄道に興味を抱く。大阪大学では演劇学を専攻し劇作家・評論家の山崎正和氏に師事。芸術や評論を学ぶ。出版社勤務を経て1997年にフリーライターとして独立。2004年頃から鉄道を専門とするようになり、社会派鉄道雑誌「鉄道ジャーナル」のメイン記事を担当するなど、社会の公器としての鉄道を幅広く見つめ続けている。著書は『鉄道員になるには』(ぺりかん社)、『まるまる大阪環状線めぐり』(交通新聞社)、『きっぷのルール ハンドブック 増補改訂版』(実業之日本社)、『JR私鉄全線 地図でよくわかる 鉄道大百科』(JTBパブリッシング)、『ここがすごい! 東京メトロ - 実感できる驚きポイント』(交通新聞社)など。

3119チバQ:2020/06/14(日) 21:59:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/a78ce4ed0c51151a55ccf691d6fda41d13f78457
始発駅の次は”終点” どこにも止まらないノストップ列車はこんなにあった!〈dot.〉
6/14(日) 11:30配信

AERA dot.
1998年2月の長野オリンピック開催に合わせて1997年に開業した長野新幹線(C)朝日新聞社

 始発駅から乗ったら、つぎの停車駅は終点。かつて上越新幹線や「長野新幹線」にそんな究極の特急列車が設定されていたほか、一部在来線や民鉄路線でも途中全駅を通過する列車がみられた。「時刻表」に通過を示す「レ」マークが並ぶ列車の歴史を垣間見てみよう。

*  *  *
■新幹線を駆け抜けたノンストップ列車

 ある意味で大胆とも言えた――1997年10月に開業を迎えた北陸新幹線の長野開業(長野新幹線)の時刻表には、途中駅に一切停まらないノンストップ列車が1往復設定されていたのである。下り「あさま3号」の東京〜長野間所要時間は1時間19分で、この列車が最速列車だった。現在の北陸新幹線「かがやき」では東京〜長野間の最速で1時間20分なので、それを上回る記録ということになる(ただし、「かがやき」は大宮に停車)。

 このノンストップ「あさま」は2002年12月ダイヤ改正で姿を消してしまったが、2004年3月には上越新幹線に東京〜新潟間ノンストップ「とき」(313、314号)が登場し、同区間を1時間37分で快走していた。こちらは2013年3月までその姿を見ることができたが、現在もその名残りの列車がある。「とき311号」と「とき312号」で、前者は往年と同じ1時間37分で東京〜新潟間を走破している(途中停車は大宮のみ)。

 残念ながら、現在は完全無欠のノンストップ列車は姿を消してしまっているが、お遊び的な見方をすれば始発駅〜終着駅間ノンストップ列車は各地にある。わかりやすそうな例を挙げると「博多南線」で、博多〜博多南間に駅がないのだから、自ずとノンストップになる。また、山陽新幹線には小倉〜博多間の区間運転「こだま」があるほか、在来線にもこうした例がいくつもある。

■夜行快速のノンストップ列車も

 函館本線の札幌〜旭川間は北海道内随一の特急街道で、道内で最初の電車特急が導入された区間でもある。その初代が1975年にデビューした特急「いしかり」で、うち1往復(下り6号、上り1号)がノンストップ運転となっていた。「いしかり」の前身のひとつである急行「さちかぜ」が1971年の登場以来札幌〜旭川間をノンストップで運行しており、そのスジを引き継いだのである。ただし、「さちかぜ」は小樽〜旭川間の運転(小樽〜札幌間は快速)で、ほかに南小樽と手稲、琴似に停車していたため、ノンストップ列車からは外れている。

 北海道では、函館〜札幌間で運転されていた夜行快速「ミッドナイト」を記憶している人も多いのではないだろうか。1988年から2002年にかけて運行され、当時は「青春18きっぷ」の定番的列車としても人気を集めていた。臨時列車扱いでありながらほぼ毎日運転されていたが、運転日によりノンストップ運行と主要駅停車とのダイヤを使い分けていたのが特徴だった。ただし、ノンストップ運行日も主要駅には「運転停車」(乗客の乗り降りがない業務上の停車)をしており、夜を徹して走り続けたわけではない。

 珍しい例としては、函館本線の通称「上砂川支線」(1994年廃止)で運行されていた普通列車921Dがある。1976年7月ダイヤによれば、砂川を5時48分に発車すると途中の3駅を通過し、終点の上砂川着が6時01分。時間帯などから判断すると上砂川を6時06分に発車する砂川行きのための回送を旅客営業扱いにしたと思われる。

3120チバQ:2020/06/14(日) 22:00:08

■都市間ノンストップ列車が各地に

 本州以南に目を移すと、仙山線の快速「仙山」にノンストップ列車があった。1985年から2003年にかけて運行されていたもので、この列車には私も乗ったことがある。ところが、当日は折からの大雨の影響で臨時停車が繰り返され、残念ながらノンストップ運転を体感することができなかった。仙台地区では、ほかに仙石線にノンストップの特別快速が設定されていた。

 西日本方面では、四国の高徳本線(現・高徳線)にノンストップ列車が活躍していた。1965年4月ダイヤを見ると、高松〜徳島間に1.5往復のノンストップ急行「阿波(下り2・7号、上り5号)」が設定されており、ほかに牟岐(むぎ)線直通急行「むろと」のうちの1往復が同区間においてノンストップ運転となっている。最速は「阿波2号」で1時間17分。現在は特急「うずしお22号」が55分を記録している(途中2駅停車)。

 また、宇野線にもノンストップ快速の実績がある。1972年4月ダイヤでは岡山〜宇野間ノンストップの快速が定期3往復設定され、同区間を下り31分、上り33分で結んでいた。当時の宇野線快速には指定席グリーン車が連結されており、路線そのものが活況を呈していたことをうかがわせる。

■空港連絡特急でも活躍してきたが……

 民鉄や第三セクター路線に目を向けると、小田急電鉄「ロマンスカー」や東武鉄道「けごん」の一部がノンストップ運転となっていた。小田急のケースでは大半の「ロマンスカー」が同社線内(新宿〜小田原間)が無停車となっていたもので、箱根湯本まで足を延ばさない列車が結果としてノンストップ列車に数えられる。東武特急の場合は浅草〜東武日光間唯一の特急停車駅である下今市を通過する列車が設定されていた。

 一方、1978年にデビューした京成電鉄「スカイライナー」は、京成上野〜成田空港(現・東成田)間をノンストップ所要時間60分で運転。その後は徐々に停車駅を増やしていったほか、1992年12月に空港第2ターミナルビル駅が開業し、ノンストップ列車の可能性はなくなった。

 同じく空港連絡特急として1994年に登場した南海電鉄の「ラピート」(α・β)のうち「ラピートα」は難波〜関西空港間をノンストップ運転でスタート。その後は徐々に「β」が勢力を拡大したほか、「α」も停車駅が増えている。

 特急以外では、西日本鉄道に途中駅無停車の「直行」が運行されていた。これは朝ラッシュ帯の下り回送列車を客扱い旅客営業としたもので、「上砂川線」のノンストップ列車に近い存在といえる。西鉄の「直行」はのちに停車駅を増やしながら2010年にその役割を終えた。

 そのほか、国鉄〜JRで運行されている「ホームライナー」に注目したい。嚆矢となった「ホームライナー大宮」は上野〜大宮間をノンストップ列車としてデビュー(1984年)。続いて登場した「ホームライナー津田沼」も東京〜津田沼間ノンストップ運行であった(錦糸町で運転停車)。

 翻って、ノンストップとは異なる一般の特急も、一部の例外を除けばデビュー以降は徐々に停車駅が増えてゆく傾向がある。そんななか、通過「レ」マークを長々とつらねる列車もまだまだある。別の機会にそんな列車たちを探ってみたいと思う。(文・植村誠)

植村 誠(うえむら・まこと)/国内外を問わず、鉄道をはじめのりものを楽しむ旅をテーマに取材・執筆中。近年は東南アジアを重点的に散策している。主な著書に『ワンテーマ指さし会話韓国×鉄道』(情報センター出版局)、『ボートで東京湾を遊びつくす!』(情報センター出版局・共著)、『絶対この季節に乗りたい鉄道の旅』(東京書籍・共著)など。

3121とはずがたり:2020/06/16(火) 11:06:04
地元負担が少なすぎるよな〜。

各駅停車が特急並の停車駅にすればいいのに。

美深以北は普通も特急も全部各停にして停車駅は音威子府・天塩中川・雄信内・幌延・豊富・兜沼・南稚内・稚内とすればよい。雄信内・兜沼を特急は通過してもよい。運行時間もより等間隔にして特急料金も減免。もう通勤通学ではなく石勝線的な遠距離への速達性の方が重要ではないか?恩根内まで走ってる路線バスは音威子府まで一日数本伸ばせばええ。

https://tabiris.com/archives/soya-13station/
JR宗谷線、廃止方針の13駅全リスト。2021年3月廃止へ
沿線自治体が判断
2020年4月6日

各自治体が判断
JR宗谷線の沿線自治体でつくる宗谷本線活性化推進協議会は、2020年3月27日、JR北海道が廃止を求めていた29の無人駅のうち、13駅について廃止を受け入れる方針を同社に伝えました。

受け入れは各自治体の判断に基づくものです。廃止受け入れ方針が示されたのは、以下の13駅です。廃止予定は2021年3月です。

■比布町
南比布、北比布

■剣淵町
東六線、北剣淵

■士別市
下士別

■名寄市
北星

■美深町
南美深、紋穂内、恩根内、豊清水

■幌延町
安牛、上幌延

■稚内市
抜海

…利用者が極端に少ない駅でも、存続が決まったケースもあります。和寒町の塩狩駅は、三浦綾子の小説「塩狩峠」の舞台として知られており、町の観光資源であるという視点で存続が決まりました。

音威子府村は、手塩川温泉、咲来、筬島の3駅をいずれも存続としました。中川町も佐久、歌内の2駅を存続、幌延町は問寒別、糠南、雄信内、南幌延、下沼を存続、豊富町は兜沼駅について存続します。

これらの駅の存続のためには、年間100万円〜200万円程度の維持費について、地元自治体が負担することになります。

存続を決めた利用者の少ない駅のなかには、乗車人員が1日1名以下の駅も含まれます。それでも存続させる理由はさまざまですが、「秘境駅などとして観光資源になる」という視点のほか「少なくても利用者がいて、代替交通手段がないから」という点も大きいようです。

裏を返せば、観光資源的な価値が失われたり、ほとんど利用されなかったりすれば、将来的に廃止される可能性も残ります。(鎌倉淳)

3122チバQ:2020/06/18(木) 11:43:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/f7fda3db16bccb0fa76aead32cfd89886aec7ddc
<九州新幹線長崎ルート>複数アセス提案、国交省「覚悟のアイデア」 佐賀県は一蹴、隔たり鮮明




6/18(木) 11:33配信


 提案からわずか1時間での拒否だった。佐賀県は17日、九州新幹線長崎ルートの未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)を巡り、国土交通省から五つの整備方式に対応した環境影響評価(アセスメント)を実施する提案を受けたことと、それを即座に拒否したことを同時に明らかにした。通常の公共事業ではあり得ない「覚悟のアイデア」(国交省関係者)だったが、かえって両者の隔たりを鮮明にする格好となった。

 国交省がアイデアの存在を明かしたのは佐賀県との整備方式の「幅広い協議」に入った5日。幹線鉄道課の足立基成課長が「膠着(こうちゃく)状態を前に進めるアイデアがある」と切り出した。

 通常は整備方式やルートを決めてから進めるアセスを、複数の方式で同時に進める異例の策。「『5択なら議論できる』という知事の意向に沿うべく、省として知恵を絞り出した。断る理由がない提案だ」。足立課長は「その日に電話で回答されるような軽いものではない。正式な回答はもらっていないとの認識だ」と県の対応を疑問視した。

 佐賀県は、国交省の「高等戦術」と受け止める。県が提案を拒否すれば、厳しい状況を招いた責任を県に転嫁できる。もし県が提案を受け入れれば、事業着手が前提のアセスに合意したという既成事実を積み重ねることができる。県幹部は「どちらに転んでも国交省は構わないと思うはず」と勘繰る。「実際にアセスが必要なのはフル規格とミニ新幹線だけ。残る三つは『5択』に見せる方便だ。後になって『フルのアセスに合意したではないか』と迫ってくる」

 国交省の動きに警戒感をあらわにする佐賀県。そもそも、なぜ5日に国交省との「幅広い協議」のテーブルに着いたのか。国交省さえ「全く予想していなかった」と言うように、関係者が驚いた判断の背景には県の周到な計算があった。

 「シナリオ通り」。県関係者は協議入りの内幕をそう表現した。県が作成した協議入りの前提を確認した文書案の「新大阪直通にはこだわらない」との表記。国交省がこれに「協議の中で議論すべきこと」と削除を求めるのは事前に読んでいた。「そのせりふが出れば、協議入りすると返すことは決めていた」

 一方、協議に入らないことで、だだをこねているように見られることに県側は神経をとがらせていた。県関係者は言う。「なぜ話さえ聞こうとしないのか-。知事は各方面からそんなプレッシャーを相当かけられていたはずだ」

 協議入りしても、しなくても実質的な議論の中身は変わらない。県側はこう説明するが、フル規格に反発する県民世論から「知事は折れた」と見られることも懸念した。山口祥義知事は6月定例県議会の冒頭、「フル規格は受け入れられないというこれまでの考えは変わらない」と強調するとともに、「引き続き協議の中で議論を戦わせることになった」と述べた。

 次回の協議で、国交省は5方式の最新データを数字で示すとみられる。議論の本質を「5方式の価値評価」に置く。かたや佐賀県は確約されない数字の議論には応じない姿勢で、あくまでこれまでの経緯を踏まえた筋論を主張する考え。「未来」を語りたい国交省と、「過去」を重視する佐賀県。かみ合わない論戦の先行きは見えない。

3123チバQ:2020/06/18(木) 11:46:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/76056840e0f7924d9ff526385f187c2289953f82
赤字62億円超 新潟のローカル鉄道 「雪月花」は好調




6/17(水) 11:52配信

リゾート列車「雪月花」などを運行する新潟県のえちごトキめき鉄道が昨年度の決算を発表し、62億円を超える大幅な赤字となりました。今後は好調な観光列車の運行で、収益向上を図りたいとしています。

えちごトキめき鉄道の昨年度の決算は、電車や駅などの鉄道資産は利益を生まないとして減損処理を行ったことから、特別損失57億6500万円を含む62億5400万円の赤字となりました。ただ、経常利益は前の年度に比べると1億9000万円の収支改善となりました。

【えちごトキめき鉄道 鳥塚亮社長】
「62億(赤字)という衝撃な数字をお示しして、お騒がせした形で申し訳ございませんでした。ただこれは会計上の処理のお金なので、列車の運行やトキ鉄がどうこうなる話ではありません」

また、運行するリゾート列車「雪月花」は新型コロナウイルスの影響で乗客のキャンセルが相次いだものの、前年度比127%の増収となりました。今年度は「雪月花」の運行に力を入れ、国内需要を取り込みたいとしています。


BSN新潟放送

3124チバQ:2020/06/18(木) 11:52:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/710fab54c950d61f283a7452353c268515261983

長崎新幹線 国の複数アセス案 佐賀知事「話にならぬ」不快感あらわ




6/18(木) 11:43配信


毎日新聞







山口祥義・佐賀県知事=竹林静撮影
 九州新幹線・長崎ルートで佐賀県内を通る未着工区間(新鳥栖―武雄温泉)の整備方式を巡り、国土交通省が16日に提案したフル規格を含む五つの整備方式に対する同区間の環境影響評価(アセスメント)の実施を、佐賀県は拒否した。突然示された腹案に山口祥義知事は17日、「驚いた。議論もなく話にならない」と不快感をあらわに。県は一貫してフル規格整備に反対しており、本格的な協議に入った矢先、両者の溝が改めて浮き彫りになった。

 両者による5日の協議で、同省は「膠着(こうちゃく)した事態を前に進めるためのアイデアがある」と説明していた。県によると16日夕、同省から「知事に伝えたいアイデアについて」という趣旨のメールがあり、提案書が送付された。県は、アセスメントが不要なフリーゲージトレイン(FGT、軌間可変電車)も提案に含まれていることなどから「実質的にはフル規格整備に持って行くための提案」と判断。直後に拒否する意向を電話で伝えたという。

 17日の県議会6月定例会の一般質問で、県の南里隆・地域交流部長は「在来線をそのまま利用するスーパー特急やFGTなどにもアセスが必要なのか、私は疑問に思う」と答弁。山口知事は報道陣の取材に「(同省が)『急いでいる』ということだ」と反発した。佐賀市の秀島敏行市長は報道陣に「国からの急ぐという意思表示だろうが、県は尻をたたかれる感じがするだろう」と県側の姿勢に理解を示した。【竹林静、池田美欧、山口響】

3125チバQ:2020/06/18(木) 11:53:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/917516b23c0324edef4c94f6f9d283a6ffe9740d

<新幹線長崎ルート>佐賀県、複数アセスに同意せず 「フルとミニ新幹線のため」と批判




6/18(木) 8:09配信


佐賀新聞







九州新幹線長崎ルートの2022年度の暫定開業に向け、工事が進む武雄温泉駅=昨年12月、武雄市武雄町
 九州新幹線長崎ルートの未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)を巡り、佐賀県は17日、国土交通省から提案された複数の整備方式に対応する環境影響評価(アセスメント)の実施には「同意できない」と回答したことを明らかにした。「実質的にフル規格とミニ新幹線のためのアセスではないか」と反発し、「大変遺憾」との認識を示した。

 国交省と県は5日から整備方式の「幅広い協議」に入った。協議対象は、スーパー特急、フリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)、リレー(対面乗り換え)方式の在来線を生かす三つに、大規模な工事が必要なフル規格とミニ新幹線を加えた5方式。国交省は16日に示した提案文書で「複数年を要するアセス実施期間に、腰を据えて『幅広い協議』をすることが可能になる」とした。

 県の責任者である南里隆地域交流部長は17日の県議会一般質問で、スーパー特急、FGT、リレーの3方式は過去に事業認可され、国交省鉄道局が与党に示した資料でも「FGTにアセスは不要」としている点を挙げ、「5方式全てにアセスが必要であるかのような誤解や議論の混乱を招く表現」と指摘した。その上で「実質的にフル規格とミニ新幹線のためのアセスではないか」と批判した。

 南里部長は16日に「同意できない」と電話で回答したことを明かし、「幅広く議論していこうとした矢先に、議論の混乱を招くような提案をされたことは大変遺憾だ」と述べた。

 国交省幹線鉄道課は「正式な回答とは認識していない。県の意向を最大限に踏まえた提案で、しっかり受け止めた上で回答してほしい」と改めて対応を求めた。

 同課によると、リレー方式はアセスが不要だが、FGTとスーパー特急は法律に基づかない「自主アセス」を想定している。FGTはアプローチ線の工事に伴う小規模なアセス、スーパー特急は武雄温泉-長崎間の新幹線幅のレール(標準軌)を在来線の狭い幅(狭軌)に敷設し直す改修に伴うアセスを考えている。「整備方式の結論によっては、他の方式のアセスが不要になることも覚悟で提案した」と説明している。

 山口祥義知事は、国交省の提案はフル規格のアセス実施を意図しているとの見方を記者団に示し「驚いた。話にならないというのが庁内の共通認識。(国交省は結論を)急いでいるのかなと思う」と述べた。

3126チバQ:2020/06/18(木) 22:05:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/b5f1f45572ae146040997086513b9a816c871f67
都心域の廃駅 路線は存続も なぜ? 東京ならではの事情や歴史 毎日そばを通るかも…
6/18(木) 6:05配信

乗りものニュース
新駅開業の一方で東京都内にも多数ある廃駅
レンガ造りになっている箇所に、かつて万世橋駅があった。遺構を活用し、商業施設「マーチエキュート神田万世橋」が営業中(画像:写真AC)。

 2020年、東京では新駅がふたつ誕生しました。3月14日(土)の「高輪ゲートウェイ」と、6月6日(土)の「虎ノ門ヒルズ」です。人が集まるところ、新しいまちづくりが始まるところに駅ができます。一方、地方では過疎化によって利用者が減り、廃止される駅があります。しかし実は、東京でも廃止された駅がありました。人々が集まり鉄道の利用者が多い東京で、なぜ、駅が廃止されたのでしょうか。

 東京の廃駅の大御所といえば汐留駅でしょう。日本の鉄道開業時の新橋駅で、のちに貨物専用の汐留貨物駅となりました。2020年現在は再開発されて高層ビルが建ち並び、その一角に旧新橋停車場の一部が再現されています。これは貨物線そのものが廃止になったための廃駅です。

 ところが、路線は存続しているにもかかわらず、駅だけが廃止になった事例もあります。そのうち、地上駅を紹介します。

関東大震災で被災「万世橋駅」(国鉄)
 万世橋駅は遺構が残っている駅としてよく知られています。現在のJR中央線 神田駅と御茶ノ水駅のあいだにありました。2020年現在はショッピングモール「マーチエキュート神田万世橋」になっています。プラットホームがあった場所はレストランがオープンし、電車の通過を間近に眺めながら食事を楽しめます。

立派な駅舎を持つターミナル駅だったが… 変化した交通環境
 万世橋駅は1912(明治45)年4月に中央本線のターミナル駅として開業しました。食堂や一等待合室もある立派な駅舎だったそうです。しかし7年後の1919(大正8)年に東京駅が開業したため中間駅となります。そしてさらに4年後の1923(大正12)年に起きた関東大震災で駅舎を失いました。復旧後の1925(大正14)年に東北本線の秋葉原〜神田間が開業し、市電のルートも変わるなど、付近の交通環境が変わります。

 1936(昭和11)年には駅に隣接して交通博物館ができました。しかし利用客は回復せず、1943(昭和18)年に万世橋駅は休止となりました。今度は再開されず、事実上の廃止となりました。

空襲で壊滅 池上電気鉄道「桐ヶ谷駅」
池上電気鉄道 桐ヶ谷駅の位置(国土地理院の地図を加工)。

 現在の東急電鉄池上線にあった桐ヶ谷駅は、1945(昭和20)年の東京大空襲で破壊され、その2か月後に休止扱いとなり、再開されないまま1953(昭和28)年に廃止されました。場所は大崎広小路〜戸越銀座間です。1927(昭和2)年に池上電気鉄道が雪ヶ谷(現・雪が谷大塚)駅から桐ヶ谷駅まで延伸したときの終点でした。その2か月後には大崎広小路駅へ延伸して中間駅となります。


 桐ヶ谷駅はなくなりましたが、東京23区南部の人々には桐ヶ谷斎場として地名が知られています。桐ヶ谷斎場は江戸時代から続く荼毘所(だびしょ)で、1885(明治18)年に火葬場として霊源寺から独立しました。桐ヶ谷駅は斎場最寄り駅としても重要でしたが、東京大空襲で周囲が焼け野原になったこと、大崎広小路駅や五反田駅まで近いことなどが廃止の理由になりました。

 東京大空襲関連の廃駅はほかにも、京浜電鉄の出村駅、東急東横線の並木橋駅、東武亀戸線の北十間駅などがあります。

3127チバQ:2020/06/18(木) 22:06:39
意図通りの効果がなかった「請地駅」「京成請地駅」
東武伊勢崎線 請地駅と京成本線 京成請地駅、および隅田公園駅の位置(国土地理院の地図を加工)。

 1931(昭和6)年、東武鉄道は伊勢崎線に請地(うけじ)駅を設置しました。業平橋駅(現・とうきょうスカイツリー駅)と曳舟駅の中間地点です。ここは東武伊勢崎線と京成本線(現・押上線)が接しています。翌年には京成側にも京成請地駅ができました。


 東武鉄道と京成電鉄は都心乗り入れなどを巡って競合していました。その両者が乗換駅を設置しようと合意。当時はライバルの握手として話題になったようです。ところが、実際には業平橋駅と押上駅で乗り換える乗客が多く、請地駅と京成請地駅の利用は意図通りとはいえなかったようです。

 京成請地駅は戦時中に不要不急駅とされ、1947(昭和22)年に廃止。請地駅も1946(昭和21)年に休止したまま復活せず、1949年に廃止されました。

同じく不要不急の指定 東武伊勢崎線「隅田公園駅」
 京成請地駅のように、第二次世界大戦の末期、利用客が少ないことや近隣に他社線を含む利用の多い駅があることで、不要不急と指定され休止、その後復活しなかった駅がほかにもあります。

 同じく東武伊勢崎線の隅田公園駅は文字通り公園の最寄り駅で、用途からして不要不急の対象でした。場所は先述した請地駅のふたつ隣、隅田公園(墨田区)の南側です。1931(昭和6)年、東武鉄道が業平橋駅(現・とうきょうスカイツリー駅)から浅草雷門駅(現・浅草駅)へ延伸し、都心進出を果たしました。そのときに設置された中間駅です。隅田公園の整備は、関東大震災の復興事業のひとつでした。

 しかし、駅の利用者は公園利用者ばかりで少なく、また、近隣の浅草雷門駅や業平橋駅に近いことなどから、1943(昭和18)年に不要不急指定されたようです。

復活しない理由は「長編成化」と「スピードアップ」
 東京都内の駅が最も多く廃止された時期は戦時中でした。先述の通り、空襲による被害、不要不急指定などです。それらも含めて廃止された駅を挙げましたが、戦時下で休止しても復活しなかったのには共通点があります。それは、編成数の長大化とスピードアップです。

 列車の編成が長いと、駅を出てもすぐ隣の駅に着いてしまいます。駅に停車すればそれだけ、路線全体の所要時間は増えます。そこで、隣の駅に近い駅同士を比較して、乗降客数の少ない駅を廃止するのです。

 たとえば京急電鉄は高架化を機に、北馬場駅と南馬場駅を統合して新馬場駅(品川区)としました。付近にあった浜川駅、出村駅も廃止されました。京王電鉄では、新宿〜幡ヶ谷間で駅間距離の短かった葵橋駅や幡代駅などが廃止されました。

 廃駅のなかには、再開発などの理由で復活させようという動きもあるようです。あるいは今後も、スピードアップのために駅を統合するという構想が生まれるかもしれません。鉄道利用者が多い大都市でも、駅の廃止、統合は例外ではありません。

杉山淳一(鉄道ライター)

3128とはずがたり:2020/06/18(木) 22:46:04
根室本線だが2016年の花咲駅廃止を皮切りに結構沢山の駅が廃止や信号場に降格されてんだな〜。

特に浦幌〜白糠辺りは
浦幌─18.4─厚内─15.0─音別─16.0─白糠
となかなかの距離。

信号場も入れると

○浦幌─△常豊─△上厚内─○厚内─△直別─△尺別─○音別─△古瀬─○白糠

なかなかいい感じである。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B9%E5%AE%A4%E6%9C%AC%E7%B7%9A

2016年(平成28年)
3月26日:花咲駅が廃止[36][37][報道 6]。厚床駅の交換設備が廃止[38][新聞 17]。

2017年(平成29年)
3月4日:稲士別駅が廃止[報道 20]。島ノ下駅[報道 20]、上厚内駅[報道 20]が信号場に変更され、島ノ下信号場[37]、上厚内信号場[37]となる。

2018年(平成30年)
3月17日:羽帯駅が廃止[報道 23]。

2019年(平成31年・令和元年)
3月16日:初田牛駅が廃止。直別駅、尺別駅が信号場に変更され、直別信号場、尺別信号場となる[報道 25][41]。

2020年(令和2年)
3月14日:古瀬駅が廃止[報道 29]。信号場に格下げ

3129荷主研究者:2020/06/20(土) 22:39:53

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/406023?rct=n_hokkaido
2020年03/26 05:00 北海道新聞
札幌延伸へ続く「試練」 北海道新幹線、26日で開業4年 赤字年100億円に/高速化議論は難航

26日に開業4周年を迎えた北海道新幹線

 26日に開業4周年を迎えた北海道新幹線(新青森―新函館北斗間)は、2030年度末の札幌延伸に向けていばらの道が続く。利用低迷で新幹線の赤字が年100億円規模となる中、JRは札幌延伸時に収支均衡を目指すが、高速化のネックとなる貨物列車との共用走行区間の問題は議論の終着点が見えない。

■島田社長「しっかり乗り越える」

 25日正午すぎ、北海道新幹線の終着駅のJR新函館北斗駅(北斗市)の乗降客は少なく、普段なら目立つ大きなキャリーバッグを引く外国人観光客の姿も、ほとんど見られなかった。

 駅構内で観光案内所を運営する北斗市観光協会の八木橋直弘事務局長は「新型コロナウイルス感染拡大の影響で、閑散期の冬場以上に乗降客が少ない」と嘆く。青森出張で新幹線を利用する札幌市の会社員渡辺優さん(43)は「函館と青森の両方に出張するような特殊事情がないと、新幹線を使うことはないのでは」と話した。

 北海道新幹線は通常時でも平均乗車率が25%ほどで、3月に入ってからは利用客が前年に比べ7〜8割減少。JRは感染拡大で、1月下旬から3月末までの新幹線を含む減収額が47億円に上るとみており、島田修社長は11日の記者会見で「大きな試練をしっかり乗り越えなければ」と強調した。

 JRにとって11年後の新幹線札幌延伸は、社運をかけたプロジェクトだ。昨年4月に発表した長期経営ビジョンでは、延伸実質初年度となる31年度に国などの支援なしに黒字化し「自立経営」する姿を描いた。

 ただ、それに欠かせない新幹線高速化に関する国やJR、JR貨物による協議は難航している。現在、青函トンネルなど貨物列車との共用走行区間82キロは、すれ違い時の貨物の荷崩れなどを防ぐため、時速140〜160キロに制限。東京―札幌間は約5時間かかるが、延伸時には共用走行区間を最高260キロ、その他を同320キロに高速化し、4時間半を目指す。

 高速化策としては貨物列車の減便や海上輸送への転換も浮上するが、道内の物流網全体への影響が大きい。国土交通省などはダイヤを調整するなどして、青函トンネル内で貨物列車を原則走らせずに新幹線のみが走る時間帯を設ける方法も検討する方向だ。

 在来線を含めた経営難の解消も重い課題だ。18年度のJR全線区の営業損益の合算は549億円の赤字。19、20年度の国の支援は総額400億円だが、21年度以降どうなるかは決まっていない。支援の内容によっては、JRの経営難がさらに深刻化し、赤字額の大きい北海道新幹線に批判の矛先が向く可能性もある。(徳永仁、関口潤)

3130荷主研究者:2020/06/20(土) 22:54:37

https://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20200326/CK2020032602000015.html
2020年3月26日 中日新聞
近江鉄道、全線存続合意 沿線再生協「不可欠な地域公共交通」

 単独での維持が困難となっている近江鉄道(本社・彦根市)を巡り、県や沿線市町などでつくる近江鉄道沿線地域公共交通再生協議会が二十五日、東近江市内で開かれた。近江鉄道線の存廃について、「地域や年代を問わず、幅広く利用されている不可欠な地域公共交通。福祉や医療、教育のさまざまな分野で多面的な効果を発揮している」として、全線存続で合意した。

 今後、自治体などがレールや駅を所有・管理し、近江鉄道が運行を担う「上下分離方式」などといった今後の運営方式と、自治体の財政負担を議論する。

 この日は、沿線住民や事業所を対象に行ったアンケート結果のほか、近江鉄道線が持つ交通分野以外の、医療や福祉への多面的な効果を分析して報告した。

 効果分析では、近江鉄道が廃止した場合に、分野別に必要となる費用を試算。通院や通学目的のバスやタクシーの運行や、自動車利用が増えることで混雑緩和のための道路整備などが必要になり、代替施策の実施は、近江鉄道線を存続させる場合よりも追加で十二億円の費用がかかるとした。

 報告を踏まえ、三日月大造知事が出席者の意見を取りまとめ、近江鉄道は「地域にとって欠くことのできない社会資本であり、安全の確保を最優先に、利便性やサービスを向上させることで、価値や役割はさらに高まる」などとして、全線存続で合意した。

 三日月知事は「大変重く、熱い決定。出てきた課題や(財政)負担も含めて早急に計画をつくっていく」と述べた。

 近江鉄道の喜多村樹美男社長は「サービス向上など課題はあるが、よりよい形で残せるよう努力していきたい」と話した。

 (芳賀美幸)

◆廃線「通学できず」3割

 協議会では、一〜二月に沿線五市五町の住民ら一万三千七百人を対象に実施した、アンケート結果の報告もあった。

 対象は駅から原則二キロ圏内の住民や、駅から徒歩十分程度の事業所の従業員、沿線の学校で学ぶ生徒ら。利用状況、目的、利用したくなる改善点などを尋ね、合計八千二百人から回答を得た。

 利用状況では、沿線高校の生徒の二割が通学で利用し、そのうちの三割は近江鉄道が使えなくなると通学できなくなると回答。通学手段としての必要性が共有された一方、一部の出席者からは「使えなくなったら他校に行くだろう」との冷静な意見もあった。

 改善点としては、運行本数の増加や運賃の値下げ、他の路線との乗り継ぎといった声が多く、「潜在的な利用者は相当数見込まれ、利便性を高めることで利用者は増やせる」との認識が示された。

 関西大経済学部の宇都宮浄人教授は「回収率が高く、信頼できる結果だ。(自家用車を利用できないなど)いざというときのオプションとしての価値が、くっきり表れている」と講評した。

 (斎藤航輝)

3131荷主研究者:2020/06/20(土) 23:04:09

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/406338?rct=n_hokkaido
2020年03/27 08:01 北海道新聞
<北海道新幹線開業4年ルポ>閑散とする新函館北斗駅/新しい街が広がる新青森駅 明暗を分けたのは病院の立地

空き地が広がる新函館北斗駅周辺

病院や住宅が張り付く新青森駅周辺。新函館北斗駅との違いは一目瞭然だ(小葉松隆撮影、本社ヘリから)

 北海道新幹線の開業から26日で4年を迎えた。終着駅の新函館北斗駅前が閑散とした状態が続く一方、以前の終着駅だった新青森駅周辺には新しい街が広がっていた。共に開業時には「『原野』の中の新幹線駅」と揶揄(やゆ)され、駅周辺の開発が大きな課題だった両駅。明暗を分けたのは、地域住民の生活に欠かせない病院の立地だった。(池野上遥)

 26日朝の新函館北斗駅前。新幹線が到着しても降り立つ人はまばらで、終着駅とは思えない静けさが辺りを支配した。観光で訪れた東京都の高校3年生二野宮未希朗(みきお)さん(18)は「駅前ががらんとしていて驚いた。苫小牧に行く列車の待ち時間をどこで過ごせばいいのか」と目を丸くした。

 駅前は地元の北斗市が約40億円を投じ、商業用地5・3ヘクタールを整備した。観光地の集まる函館市中心部から約20キロ離れている立地面の不利もあり、3月末で約4割の2・3ヘクタールが未売却だ。6月には2軒目のホテルが開業予定で、18年に就任した北斗市の池田達雄市長は「トップセールス」を掲げて都内や札幌の企業に売り込みを続けるが、市が目指す企業や商業施設などの立地は、思うように進んでいない。

 さらに、駅隣の市観光交流センター別館「ほっくる」では、飲食店や土産物店の撤退が相次ぐ。市が観光振興のてこ入れ策として打ち出した、同施設での名物商品の開発なども緒に就いたばかりだ。

 一方、ねぶたばやしの音色が響く新青森駅に降り立つと、「青森新都市病院」の建物と看板が目に飛び込んできた。周辺には薬局や住宅が建ち、駅に隣接する立体駐車場からは車や人が頻繁に出入りしていた。駅周辺の散歩を日課にする地元住民の無職川越信さん(79)は「病院や薬局が近くて便利でしょ。すれちがう人や車も増えてにぎやかになった」と胸を張った。

 青森市中心部から約4キロ離れた新青森駅周辺も、2010年の開業当時は更地が広がっていた。「15年に病院の建設が決まったのが転機だった」と立地を担う青森市都市整備部の担当者は明かす。病院の建設主は函館市の医療法人雄心会。青森の法人との合併で「函館の医師が行き来しやすい場所」として、新青森駅に白羽の矢を立てた。

 病院の開業後は薬局が張り付き、病院で働く医療関係者が住む住宅やアパートが次々と建設された。駅前地区の人口は30年前から倍増。昨年末には、東京や東北各地からのアクセスの良さに期待する結婚式場や障害者施設の建設も決まった。青森市が整備した約4・3ヘクタールの商業用地のうち「未売却は1区画、0・2ヘクタールだけ」(同部)だ。

 青森大の櫛引素夫教授(メディア論)は「今は、北海道や東北のような過疎化が進む地域への企業誘致が進む経済状況にはない。本州からの新幹線利用者と、地域住民が共に利用できる冠婚葬祭会場の誘致などが駅前開発の近道ではないか」と提言している。

3132荷主研究者:2020/06/20(土) 23:08:07

https://www.kanaloco.jp/article/entry-311140.html
2020年03月27日 05:00 神奈川新聞
横須賀線武蔵小杉駅、新ホーム完成前倒し 22年度末ごろ

朝のラッシュ時、大勢の人で混み合うJR武蔵小杉駅の横須賀線ホーム

 JR東日本横浜支社は26日、横須賀線の武蔵小杉駅(川崎市中原区)に新設する下りホームの完成時期を2022年度末ごろと発表した。同線のホームは現在上下線で一つだが、周辺住民の増加による通勤・通学ラッシュ時の混雑が常態化し、対策が急がれている。

箱根登山鉄道、7月下旬に運転再開へ 予定を前倒し

 新ホームの利用開始は当初23年度を予定していたが、前倒しする。国土交通省の認可が下りたため4月に着工する。完成後、現在のホームは上り専用に切り替え、片側を柵でふさぐ。新ホームも片側のみを利用するため、線路の本数は上下線1本ずつで変わらない。

 同支社によると、朝のラッシュ時、上下線の利用客はおおよそ7対3の割合という。このため、上り専用となる既存ホームでは30%程度の混雑緩和が見込まれる。また、新たなホーム付近には改札口が新設される。

 新ホームは全長311メートル、幅員約5メートル。エレベーター1基とエスカレーター2基を設置し、階段は2カ所に配置する。

 同支社は「抜本的な混雑緩和を図り安全性を向上させたい」としている。

3133荷主研究者:2020/06/20(土) 23:10:56

https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=627244&comment_sub_id=0&category_id=112
2020/3/27 中国新聞
西広島に仮駅舎、コンビニが移転 29日から2年間

29日にオープンするJR西広島駅の仮駅舎(右)。左側は現駅舎

 JR西広島駅(広島市西区)で29日、仮駅舎の利用が始まる。広島市とJR西日本が進めている橋上駅舎と南北自由通路の整備に伴い、現在の駅舎を取り壊す必要があるため、市が約60メートル東に建設した。2022年3月末まで2年間、広島の「西の玄関口」として多くの乗降客を迎える。

 仮駅舎は、鉄骨2階延べ346平方メートル。現駅舎と同じ券売機2台、自動改札機5台を備える。現駅舎の隣のコンビニが移転し、入居。隣接するトイレは多くの人が便利に使えるよう、改札外から出入りできる構造にした。

 市は、橋上駅舎と駅の南北を24時間行き来できる自由通路を整備するための準備工事の一環で、仮駅舎を昨年2月に着工していた。1946年に完成した現駅舎は今後、取り壊す。市都市交通部は「暫定的に利用する駅だが、これまでと使い勝手は変わらないようにした」と説明する。

 橋上駅舎と自由通路はいずれも22年3月末の暫定利用、23年3月末の完成を見込む。仮駅舎は暫定利用が始まるまで使う。総事業費は59億円で、市が33億円、国が24億円、JR西日本が2億円をそれぞれ負担する。

 西広島駅の南口ではことし2月、広島電鉄の商業ビル跡地に交流スペース「コイプレイス」が完成。飲食などのテナントが入り、新たなにぎわいが生まれている。北口では今後、区画整理が進む。30年前後を目標に、アストラムラインの広域公園前駅(安佐南区)から西広島駅までの約7・1キロを延ばす計画がある。(新山創)

3134荷主研究者:2020/06/20(土) 23:12:18

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/595349/
2020/3/27 6:00 (2020/3/27 6:00 更新) 西日本新聞 布谷 真基
座って帰れる…西鉄が「有料座席」来春導入へ 天神大牟田線に平日夜

西鉄3000形車両

 西日本鉄道(福岡市)は26日、仕事帰りのサラリーマンなどが確実に座れる「有料座席」を天神大牟田線で来年3月のダイヤ改正に合わせて導入すると明らかにした。平日夜に福岡(天神)駅を出発する電車が対象。天神から所要30分以上の久留米や柳川、大牟田の各駅に帰る通勤客らの利用を想定する。

 福岡(天神)駅を午後8〜10時に出発する大牟田行きで1時間に1本程度運行。乗車区間によらず1人300円を運賃に上乗せする方向で検討する。福岡(天神)と隣の薬院駅で客を乗せ、降車のため久留米以南の特急停車駅に止まる。

 車両は2人掛けの座席が並ぶ3000形車両を使用。座席指定はせず、座席数分のチケットを販売し、利用客は空席を自ら選んで座る方式とする。

 有料座席制は大都市部の鉄道各社で導入が進んでいる。(布谷真基)

3135荷主研究者:2020/06/20(土) 23:27:22

https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/politics/203100
2020/03/30 上毛新聞
地方鉄道で人手不足が深刻 わ鉄や上毛、上信… 減便や保守困難

わたらせ渓谷鉄道を走るトロッコ列車。運転士が退職し、4月からは本数を半減させることが決まった

 群馬県内で地方鉄道の人手不足が深刻化している。わたらせ渓谷鉄道(みどり市)は運転士が足りず、観光客向けのトロッコ列車「わっしー号」の運行本数を4月から半減させることを決めた。上毛電鉄(前橋市)と上信電鉄(高崎市)も、線路や車両を整備する作業員の確保に頭を悩ませている。大手鉄道会社への人材流出などが課題だが、人員不足が続けば安全性の低下や事業縮小による収益悪化を招きかねない。専門家は公的支援の拡充や住民による利用促進を訴えている。

◎安全のため「やむを得ない判断」

 わたらせ渓谷鉄道は3月末で運転士が1人退職することを受け、わっしー号の本数を年間150本から75本に減らす。これまでも欠員が1人生じていたが、2人不足することになり、やりくりが難しくなったという。

 同鉄道は、収入の7割近くを観光客などによる定期外旅客収入が占める観光路線。わっしー号は秋の行楽期には満席になることもある人気列車で、減便の影響は大きい。品川知一社長(61)は「安全性を確保する上でやむを得ない判断だった。売り上げに影響が出るだろう」とみる。

 人手不足は業界全体が抱える問題だ。大手鉄道会社は中途採用を進める一方で、地方鉄道は人材流出に苦しむ。上毛電鉄は大手への転職を含め、入社後数年で離職する若手が多く、慢性的な人手不足感があるという。同社の福田史朗監査役(75)によると、運転士の免許を取得させるには最短でも2年間の教育が必要だといい、「時間と費用をかけて育てたところで辞められてしまう」と頭を抱える。

 架線を点検する「電気係」や、線路を保守する「保線係」の作業員もそれぞれ1、2人足りていない。福田監査役は「安全に関わる仕事なので誰でもいいというわけにはいかない。地道に採用を続けていくしかない」とため息をつく。

 上信電鉄は電気係が4人不足しているほか、車両修理を担う「検修係」も若手が入ってこないという。定年退職者を再雇用して対応するが、宮川良伸総務部長(59)は「技術の継承ができない」と嘆く。大手との待遇差などを背景に応募は減っており、「常に何らかの求人を出している状況」という。

 県は、工業高校にこれら3社を就職先として紹介するなどの取り組みを進める。県交通政策課は「経営的な支援だけでなく、働き場としての魅力発信も強化したい」としている。

 公共交通に詳しい高崎経済大の大島登志彦教授(交通地理学)は「自治体による支援に加え、県民が鉄道の価値に目を向け、利用する機会を増やす必要がある」と指摘している。

3136荷主研究者:2020/06/20(土) 23:32:18

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/407606?rct=n_hokkaido
2020年03/31 07:28 北海道新聞
夕張支線廃止1年 市民「影響ない」 代替バス倍増、原資のJR支援は20年

旧JR夕張駅前を走る代替バス

 【夕張】JR石勝線夕張支線(新夕張―夕張、16・1キロ)が廃止され、4月1日で1年となる。JR北海道の支援金を原資として、地元の夕鉄バスが代替バスを運行し、運行本数は1日5往復だった廃止前の倍の10往復。市民からは「廃線になっても何も影響はない」との声が多く聞かれる一方、JRの支援金は20年間分に限られ、将来の代替バス運行は見通せない状況だ。

 旧夕張駅前の喫茶店「和(なごみ)」店主の中本満さん(73)は、廃線1年を振り返り「地元客も観光客も大半が車で来るから、客足は廃線前と変わらない」と話す。

 夕張支線は2016年度に1億6600万円の赤字を出すなど、恒常的な収支不足が続き、当時の鈴木直道市長(現道知事)が代替バスの運行支援と引き換えに廃線を提案。JRが夕張市に19年度から20年間の支援金として7億5千万円を拠出し、市は鉄道と比べて割高となるバス運賃を抑える激変緩和措置費や、夕鉄バスの車両更新などに充てている。

 代替バスは昨年4月1日から、新夕張駅から旧夕張駅を通り、市石炭博物館に至る21・7キロを走る。鉄道は6駅だったが、バスは停留所43カ所。札幌への通院などで利用する市内の鎌田ツヤ子さん(73)は「JRとの接続もよく、バス停も家に近いので、むしろ便利になった」と話す。

 夕鉄バスによると、代替バスの1日当たりの乗客は平均255人(19年12月)で、廃線前に別経路を走っていた市内路線の同230人(18年12月)を上回る。JRの乗客の一部を取り込んでいる形だが、市内では急激に人口減が進む上、全道的なバス運転手の不足もあり、市は「20年後を待たずに減便することもありうる」と認める。

 線路の跡地利用も課題となっている。JRは踏切を撤去し、線路に車や人が入らないよう柵を設けるなどの対策を施しているが、活用策は「未定」という。

 厚谷司市長は、将来のバス路線維持について「運賃やダイヤが現状のままでいいのかなど、市民ニーズを聞きながらよりよい路線のあり方を探っていく」とし、跡地利用については「JRと協議していきたい」と話している。(志村直)

3137荷主研究者:2020/06/20(土) 23:39:00

https://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20200331/CK2020033102000014.html
2020年3月31日 中日新聞
西蒲線2025年度まで継続 西尾、蒲郡両市が発表

 赤字運営が続く名鉄西尾・蒲郡線(通称西蒲線)は、沿線の西尾、蒲郡両市がこれまでと同じ年額二億五千万円の支援金を名鉄に支払うことで二〇二五年度まで運行を継続することになった。三十日、両市が発表した。

 名鉄と両市が参加する対策協議会の総会を同日開いて合意する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で会合を中止し、書面上のやりとりとなった。正式な確認書を四月一日付で締結する。

 両市による支援は一〇年度から始まり、延長を重ねて二一年三月末までの継続が決まっており、さらに五年間延長する。支援金の負担額は従来通り西尾市が年約一億五千万円、蒲郡市が年約一億円。

 名鉄は「今回の合意を受け、引き続き安全運行に努めていくが、収支は大幅な赤字が続いており、予断を許さない厳しい状況であることを理解してほしい」とコメントした。昨年十二月の対策協議会で名鉄が報告した一八年度の経常損益は約七億三千五百万円の赤字だった。

 西尾市は「支援期間終了の一年前という早期に結論に至った。沿線の学生と保護者にとって進路選択の有益な材料になる」と歓迎。蒲郡市も「沿線住民にとって通勤、通学など日々の生活に欠かせない交通手段。今後も長期存続に向けて利用促進を図っていく」とコメントした。

 (木下大資)

3138荷主研究者:2020/06/21(日) 23:18:55

https://this.kiji.is/625541893403018337?c=92619697908483575
2020/4/22 13:00 (JST)©株式会社熊本日日新聞社
熊本電鉄の線路移設工事 20年度着手、22年完了 熊本県合志市の区画整理事業

http://tohazugatali.web.fc2.com/tetsu/20200422kumamoto01.JPG
合志市が御代志地区で進める土地区画整理事業に伴い、2020年度内に移設に着手する熊本電鉄の線路。手前は御代志駅=合志市

http://tohazugatali.web.fc2.com/tetsu/20200422kumamoto02.JPG

 熊本県合志市は21日、御代志地区で市が進める土地区画整理事業のうち、熊本電鉄の線路移設工事を本年度内に始めることを明らかにした。2022年春までに線路移設や新駅、駅前広場の整備を終える計画。

 同事業は18年に始まり、対象区域の面積は18・1ヘクタール。線路は、熊本高専前駅から終点の御代志駅に向かって約150メートル先を起点に、東側へ最大70メートル移動。現在の御代志駅は南側に約200メートル移し、新駅周辺に計約2ヘクタールの新街区を造成する。事業費は約15億円。

 移設工事は熊本電鉄が担う。同市は今後、移設に伴う工事費や移転補償を含めた契約を同社と結ぶ。新街区内の地権者らは全て移転に同意。市は補償額や移転先について交渉を進めている。

 市によると、新街区には商業施設や集合住宅などを誘致。広さが現在の約3倍になる新駅前広場は、バス停やタクシー乗降場を整備して公共交通の結節機能を向上させる。

 市は今秋までに、新街区内の建物解体などに着手。その後、線路移設に取り掛かる。荒木義行市長は「人の交流が活発な地域にしたい」と話している。(木村恭士)

3139チバQ:2020/06/22(月) 18:31:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e9e04f4c97e554019cf41b3bbe6b308d0efdac0
新幹線vs航空、実は疑わしい「4時間の壁」の根拠
6/22(月) 5:35配信

東洋経済オンライン
鉄道と航空「4時間の壁」は本当に存在するのか(撮影:尾形文繁)

 「4時間の壁」という言葉をご存じだろうか。

 新幹線と航空機を比較した場合、移動そのものの所要時間は航空機のほうが圧倒的に短いが、空港へのアクセスや手荷物検査に要する時間を考慮すると、鉄道で4時間を切る移動では鉄道利用が優位に立ち、4時間を超えると航空機が優位になるというものだ。
 読売新聞は「乗車時間が4時間を切ると、利用者が航空機から新幹線に流れる現象」(2018年10月20日付)、毎日新聞も「4時間は国内を移動する時、航空機を選ぶか新幹線にするかの判断の目安となる所用時間です。一般的に4時間を超えると、利用者が新幹線から航空機に流れるとされています」(2014年9月7日付)と説明している。

■東京―広島までは新幹線優位

 実際に「4時間の壁」はあるのだろうか。各都市圏の新幹線と航空の所要時間、シェアを比較してみよう。

 JR東海によると、新幹線の所要時間が約2時間30分の東京圏―大阪圏では、新幹線と航空のシェアは85対15で新幹線が優位。同様に、新幹線の所要時間が約3時間10分の東京圏―岡山は70対30、同約3時間50分の東京圏―広島間は68対32で、やはり新幹線が優位だ。JR西日本のデータによると、2008年には東京―広島間のシェアは50対50だった。この10年ほどで新幹線の競争力が高まったことになる。

 航空機の場合、羽田―岡山間の飛行時間は約1時間15分、羽田―広島間は約1時間20分。空港リムジンバスを使った空港から駅までの所要時間は岡山桃太郎空港から岡山駅までが約30分、広島空港から広島駅が約50分かかる。空港アクセスを含むトータルの所要時間で新幹線が優位に立っているといえそうだ。

 一方、関門海峡をまたぐ東京圏―福岡間は小倉、博多いずれも新幹線の所要時間が4時間を大きく超え5時間に迫るため、新幹線と航空のシェアは10対90で、航空が新幹線を逆転する。羽田―福岡間の飛行時間は約1時間50分で、新幹線の半分以下。福岡空港が市街地に近く、空港から博多駅まで地下鉄でわずか5分の距離であることも航空優位の理由に挙げられそうだ。

 JR西日本によると、東京圏―山口間は鉄道26.0%、航空74.0%で航空のほうが強い。東京―新山口間は約4時間20分。新山口に次いで利用者の多い東京―徳山間も4時間以上かかる。東京圏からみると、広島県と山口県の間に4時間の壁が存在することになる。

 続いて、関西と九州の移動について見ていこう。JR西日本によれば京阪神―熊本間の新幹線の所要時間は約3時間、最速2時間57分。新幹線と航空機のシェアは新幹線61.7%、航空38.3%で鉄道のほうが優位だ。熊本駅は繁華街の下通(しもとおり)まで路面電車で15〜20分かかるが、阿蘇くまもと空港からは空港リムジンバスで約50分かかるので、この点でも鉄道の時間的優位は揺るがない。

3140チバQ:2020/06/22(月) 18:32:12
■4時間を切っても航空優位が続く

 ところが、新大阪―鹿児島中央間の所要時間は「みずほ」を使えば最短で3時間41分で4時間を切っているにもかかわらず、京阪神―鹿児島中央間のシェアは新幹線25.1%、航空74.9%と航空の圧勝だ。新幹線の鹿児島中央駅は、繁華街の天文館まで路面電車で7〜8分の距離だが、鹿児島空港からだと空港リムジンバスで約50分かかる。それでも新幹線は航空機にかなわない。

 新幹線は利用されていないのだろうか。JR九州の担当者は、「鹿児島中央から新大阪までの直通運転実現の効果は想定以上だった」と語り、この見方を否定する。2011年の九州新幹線全線開業当初、関西まで相互直通運転する列車は1時間当たり1本の計15往復だったが、現在は1時間当たり1〜2本の23往復だ。新幹線は大健闘している。

 とはいえ、九州新幹線鹿児島ルートが2011年に全線開業してから9年が経過した現在も、依然として航空が優位という事実は、4時間の壁がつねに当てはまるものではないことを示している。

 東京から北へ向かってみよう。JR東日本によれば、新幹線の所要時間が最速3時間37分の東京―秋田間は58対42で新幹線が優勢。東北新幹線の東京―新青森間の所要時間は最速2時間59分であり、東京―青森間の新幹線と航空のシェアは78対22で、やはり新幹線が優勢だ。

 東北新幹線の列車は新青森で北海道新幹線に乗り入れ、函館に向かう。東京―新函館北斗間の所要時間は2019年3月のダイヤ改正で最短3時間58分となり、ついに4時間を切った。2017年時点における東京―函館間のシェアは鉄道29%、航空71%で航空のほうが優勢だったが、4時間の壁のセオリーに従えば、2019年4月以降は利用者が航空機から新幹線にシフトしていることになる。はたしてどうなるか。

■新幹線の逆転は難しい

 新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり2019年度の北海道新幹線の輸送量は4.9%減った。これはJR東日本の東北や北陸など新幹線全体の利用者数5.1%減と大差ない数字である。航空側のデータはまもなく発表される航空輸送統計調査を待つ必要があるが、北海道新幹線の輸送量が劇的に改善しているわけではないので、航空のシェア逆転は難しそうだ。

 新幹線の駅である新函館北斗から函館駅へは空港アクセス列車の「はこだてライナー」で20分弱かかる。一方、函館空港は市街地に近く、函館駅まで空港バスで約20分だ。このような新幹線と航空機の所要時間以外の要因が影響していることに加え、新幹線が4時間を切ったといっても、実際には4時間を超えて走る列車も多いという理由もある。

 2015年に金沢に延伸した北陸新幹線は、東京ー金沢間の所要時間は2時間28分で、新幹線と航空のシェアはおよそ7対3。新幹線の圧勝だ。金沢開業前に新幹線と特急を乗り継いでいたときのシェアはおよそ3対7だったので金沢延伸によってシェアが逆転したことになるが、新幹線と特急を乗り継いだ場合の所要時間は約3時間50分。4時間を切っていたのに航空に負けていた。

 そもそも「4時間」の根拠も疑わしい。新幹線が地方都市にもたらす影響を研究する青森大学の櫛引素夫教授は、2002年の東北新幹線・八戸開業時に、青森県で取り沙汰されたのは“3時間の壁”だったという。

3141チバQ:2020/06/22(月) 18:32:35
 マスメディアで4時間の壁という言葉が取り沙汰されるようになったのは2010年。新大阪―鹿児島中央間の所要時間が4時間を切るという報道がきっかけだが、同区間の新幹線と航空のシェアは前述のとおりだ。

 また、東京―新青森間を走る「はやぶさ」は、最も速い列車は2時間59分だが、はやぶさの中にも所要時間が3時間43分という列車もある。それでも東京―青森間は新幹線が優勢だ。櫛引教授は「この44分差を理由に新幹線を選ばないことはないだろう」という。

 その意味では、3時間の壁や4時間の壁というのは、新幹線と航空のシェアの分かれ目というよりも、新幹線の利用者を増やすための宣伝文句程度に考えておいたほうがよいだろう。

■「選択肢があることが重要」

 利用者が新幹線か航空機かを選ぶ決め手は所要時間だけでなく、価格も関係してくる。大阪(伊丹)―鹿児島間における日本航空(JAL)の航空料金は、普通運賃は3万0860円だが、「特便割引」で1万7360円という便もある。

 新幹線は、新大阪―鹿児島中央間の指定席料金と運賃の合計は2万2430円。3日前まで購入すれば割安な「e早得」なら1万9040円だ。通常料金では新幹線のほうが安いが、割引価格では航空機のほうが安い。最近は新幹線もネット割引が充実してきたこともあり、新型コロナウイルス感染終息後の需要喚起策として、新幹線もスピードだけでなく価格面を訴求してもよい。

 過去には新幹線の開業によって、羽田―新潟間、羽田―花巻間、羽田―仙台間などの空路が姿を消した。しかし、櫛引氏は「利用者にとっては、移動の選択肢が存在することが最も望ましい」と指摘する。

 2015年の北陸新幹線金沢開業によって、羽田―富山間、羽田―小松間の空路も利用者が激減している。しかし、北陸の自治体は羽田との空路維持に向けて、さまざまな施策を打ち出している。羽田便の縮小で空港機能が著しく低下すれば、地元経済への悪影響が大きいからだ。その意味では、4時間の壁が過剰にクローズアップされて空路が縮小されることは地方にはプラスにはならない。地方に住む人にとってはは、新幹線も航空もどちらも重要なのだ。

大坂 直樹 :東洋経済 記者

3142とはずがたり:2020/06/23(火) 16:55:03
4時間の壁は確かにあるやん。大阪〜鹿児島だけ例外かも。これは印象が強く効いてそうw

新幹線vs航空、実は疑わしい「4時間の壁」の根拠
鉄道が3時間台でも「航空が圧勝」の区間も
https://toyokeizai.net/articles/-/357841
大坂 直樹 : 東洋経済 記者
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2020/06/22 5:35

ところが、新大阪―鹿児島中央間の所要時間は「みずほ」を使えば最短で3時間41分で4時間を切っているにもかかわらず、京阪神―鹿児島中央間のシェアは新幹線25.1%、航空74.9%と航空の圧勝だ。新幹線の鹿児島中央駅は、繁華街の天文館まで路面電車で7?8分の距離だが、鹿児島空港からだと空港リムジンバスで約50分かかる。それでも新幹線は航空機にかなわない。

新幹線は利用されていないのだろうか。JR九州の担当者は、「鹿児島中央から新大阪までの直通運転実現の効果は想定以上だった」と語り、この見方を否定する。2011年の九州新幹線全線開業当初、関西まで相互直通運転する列車は1時間当たり1本の計15往復だったが、現在は1時間当たり1?2本の23往復だ。新幹線は大健闘している。

とはいえ、九州新幹線鹿児島ルートが2011年に全線開業してから9年が経過した現在も、依然として航空が優位という事実は、4時間の壁がつねに当てはまるものではないことを示している。

JR東日本によれば、新幹線の所要時間が最速3時間37分の東京―秋田間は58対42で新幹線が優勢。東北新幹線の東京―新青森間の所要時間は最速2時間59分であり、東京―青森間の新幹線と航空のシェアは78対22で、やはり新幹線が優勢だ。新幹線の駅である新函館北斗から函館駅へは空港アクセス列車の「はこだてライナー」で20分弱かかる。一方、函館空港は市街地に近く、函館駅まで空港バスで約20分だ。このような新幹線と航空機の所要時間以外の要因が影響していることに加え、新幹線が4時間を切ったといっても、実際には4時間を超えて走る列車も多いという理由もある。

2015年に金沢に延伸した北陸新幹線は、東京ー金沢間の所要時間は2時間28分で、新幹線と航空のシェアはおよそ7対3。新幹線の圧勝だ。金沢開業前に新幹線と特急を乗り継いでいたときのシェアはおよそ3対7だったので金沢延伸によってシェアが逆転したことになるが、新幹線と特急を乗り継いだ場合の所要時間は約3時間50分。4時間を切っていたのに航空に負けていた。

3143とはずがたり:2020/06/25(木) 21:45:56
財務体質の弱い九州は飯田線より客の多い区間でも飯田線以下の徴収体制しか取れてない??

https://twitter.com/tohazugatali1/status/1276128143716171780
ひさとま白い花
@akarin63

9時間
JR九州はJR東海の飯田線を見習え

・あんなに多くの駅があるのに全ての駅で車掌が駅の出口に1番近い扉に張り付いて全ての降車客の切符やカードを確認する
・あんなに駅間距離が短いのに余程のことが無い限り毎駅車掌が切符を売りに来る
・飯田線に限らず東海のワンマン列車は先頭車両以外扉が開かない


「今度払う」…無人駅化で不正乗車横行 JR九州は「良心に委ねる」
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/620046/
2020/6/25 6:00 (2020/6/25 11:21 更新)
西日本新聞 社会面 布谷 真基

 JR九州が鉄道事業合理化の一環で駅の無人化を進める中、定められた運賃を支払わずに客が乗降する不正乗車が相次いでいる。同社は複数の駅を無人化し、一括で遠隔管理できる「スマートサポートステーション(SSS)」を福岡都市圏など利用者が多い路線で増やしており、今後も不正乗車の横行が懸念される。

 SSSは駅に防犯カメラやインターホン、簡易改札機などを設置し、サポートセンターで管理する。2015年に初導入し、福岡県内の香椎線や筑豊線、大分市内の一部など乗降客数が多い都市部で相次いで取り入れ、5路線41駅に広がった。SSS導入駅を含む無人駅は、全568駅のうち304駅と半数超。10年度の無人駅は237駅。当時は有人駅の方が多かったが、10年間で逆転した。

 6月の平日夜、SSSが導入されている福岡県内の無人駅。列車を降りた人が一斉に出口に向かう。ICカードを簡易改札機にかざすこともなく、切符を回収箱に入れることもなく改札口を通過する人が便ごとに複数いた。このうち、中年男性客に話を聞こうとしたが無言で立ち去った。

 無人駅での支払い方法は(1)ICカード(2)切符(3)旧型の磁気定期券-の3種類ある。別路線の無人駅では、切符を買わずにホームに入った高齢男性を追ったところ7駅先の無人駅で降車。そのまま駅外へ出た。磁気定期券での乗降も考えられるため尋ねると、男性は「ない。今度払う」とだけ答えて近くの量販店に消えた。

 別の無人駅ではICカードを簡易改札機にかざさずに入場した女性客が、福岡市内のターミナル駅で出場する際に実際とは異なる駅で乗車したと申告しているのを確認した。200円分をごまかしていた。

 SSS導入路線を通勤で利用する男性(56)によると、ふだん乗降する無人駅には入出場を記録する簡易改札機があるだけで、運賃を払わずに改札を出入りする人をよく見かけるという。「見過ごされているなら不公平だ」と憤る。

 鉄道営業法に基づくと、鉄道事業者は不正乗車した人に運賃の3倍以内の金額を請求できる。JR九州は抜き打ちで検札を実施。切符を持たないなど乗車記録が確認できず不正が疑われる事例は把握しているが、それに基づく徴収額は明らかにしていない。

 同社は不正乗車が一定数あることを認めた上で「不正乗車件数や被害額の全体像把握は難しい。乗客の良心に委ねるのが基本だ」と説明。幹部は「特効薬はない」と頭を抱える。

 路面電車やバスのように乗車時、車内で乗客にICカードを読み取ってもらうか整理券を取ってもらい、降車時に車内で精算する方式を採用する鉄道会社もある。だが、JR九州は複数路線があり、車両数も多いことから「コストが高く、導入は検討していない」(広報部)という。 (布谷真基)

罰金増など対応必要

 鉄道関連の法制度に詳しい小島好己弁護士の話 不正乗車の疑いがあっても係員の配置などで生じるコストより、運賃取りこぼしによる損害の方が少ないと考えるのが企業経営上、現実的になっている。一方で正規運賃を負担する利用者は不公平感を抱きやすく、モラルハザード(倫理観の欠如)を招きかねない。抜き打ちで行う検札の頻度を高めたり、不正乗車に対する請求額(罰金)を欧州のように思い切って数十倍に増やしたりして、抑止力を高める対応が必要ではないか。

3144チバQ:2020/06/27(土) 21:49:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/39a4b455574049f3f0fdaa53da024cacae971bc5
リニア27年開業延期へ 川勝知事とJR社長、物別れ 静岡県庁で初会談 作業基地工事同意せず
6/27(土) 8:12配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS
リニア中央新幹線建設について会談する川勝平太知事(左)とJR東海の金子慎社長=26日午後、県庁(代表撮影)

 リニア中央新幹線工事に伴う大井川の流量減少問題で、川勝平太知事とJR東海の金子慎社長による初のトップ会談が26日、県庁で行われた。2027年のリニア開業時期を左右するとしてJRが6月中の同意を県に求めた静岡工区のヤード(作業基地)工事について意見交換したが、一致点は見いだせず、会談は物別れに終わった。JRは来週にも27年開業の延期と計画の見直しを表明する見通しとなった。

 大井川の水問題に関しては川勝知事が、近年、渇水が頻繁に起きていることを指摘し、金子社長も「水の問題をおろそかにするつもりはない」として重要性の認識は共有した。

 焦点になっていたヤード工事については、金子社長が「なし崩しにトンネル掘削を始めることはしない。国の有識者会議で方向性が出たら素早く次のステップに行ける準備だけはしたい」と主張。これに対し、川勝知事は大井川流域10市町の意向を踏まえ、国や県の有識者会議の結論が出る前に着工に同意しない考えを伝えた。金子社長は静岡工区の3カ所のヤードで6月中に着工できなければ27年開業が困難になるという認識を変えず、両者は折り合わなかった。

 会談の終盤、川勝知事が環境保全のための協定締結を引き合いにヤード工事に同意したとも受け取れる発言をし、終了後に報道陣から川勝知事や県幹部が確認を求められる一幕があった。川勝知事はJRが求めている工事は「本体工事と一体」だとして同意しない考えを改めて示した。

 川勝知事は金子社長を県庁正面玄関に出迎える異例の対応を見せた。会談では大井川の水を使っているとして牧之原産の緑茶や焼津産の日本酒を紹介し、金子社長に贈った。会談そのものはおおむね和やかな雰囲気で進んだことから、県幹部は「信頼関係構築の一歩になった」との見方を示した。



 ■JR要請「全面否定ではない」 国交省鉄道局長

 川勝平太知事とJR東海の金子慎社長の会談を視聴した国土交通省の水嶋智鉄道局長は、静岡新聞社の取材に「公開された会談を見る限り、JRの要請が必ずしも全面的に否定されたわけではない印象だ。2027年に向けて、リニア中央新幹線の早期開業と、大井川の水問題解決と自然環境への影響の軽減の両立を図る取り組みが続けられる可能性が残された」との認識を示した。

 会談で知事は、ヤード工事に関しJR東海が県条例を順守する必要性に言及したが、着工を認めるかどうか明確に表明しなかった。水嶋氏は「会談では結論で理解できない部分が残った。もし両者で認識の相違があるなら、早急に2回目の会談を行うべきだ」と指摘した。

 大井川の水問題を議論する国交省主催の専門家会議に関しては、日程や内容に「影響はない」とした。

静岡新聞社

3145チバQ:2020/06/27(土) 21:50:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/460df970628f08b8254519b659d46876e9476184
宙に浮くリニア計画 対立打開の糸口見えず 静岡県とJR東海
6/27(土) 7:23配信

時事通信
静岡県の川勝平太知事(左)との会談のため静岡県庁に入るJR東海の金子慎社長=26日午後、静岡市

 リニア中央新幹線の建設計画が宙に浮いている。静岡県の川勝平太知事とJR東海の金子慎社長は26日に初のトップ会談を開いたが、環境問題をめぐる対立は打開の糸口が見えないまま。2027年の開業は延期の瀬戸際に追い込まれた。


 最大の争点は3000メートル級の山脈を貫く南アルプストンネルの静岡工区の工事だ。県は掘削工事の過程で大量の湧き水があふれ出て、県民の生活用水や農業などに使われる大井川の流量が低下すると主張している。

 JR側はこれまで、湧き水をポンプなどで大井川に戻す案を示したが地元の納得を得られていない。この日の会談でも川勝知事は「大井川の水は(周辺住民)60万人の命の水だ」と力説し、一歩も引かない姿勢を示した。

 リニアのルートのうち9割弱はトンネルが占める。県は14年、工事が生態系などに与える影響を監視する専門家会議を設置した。ただJR東海が示した環境対策は「科学的データに乏しい」として受け入れられず、5年以上堂々巡りが続く。

 事態の打開に向け国も動きだしている。国土交通省の旗振りで組織された有識者会議では、今年4月下旬の初会合で金子社長が「あまりに高い要求を課している」と県を批判して猛反発を受け、発言を撤回・謝罪する一幕もあった。

 地元関係者は準備工事再開を認めれば「JRはなし崩し的に本体工事に入るのでは」などと不信感をあらわにする。26日の会談で金子社長はなし崩しにトンネル工事に入るつもりはないと理解を求めたが、知事が首を縦に振ることはなかった。

 リニアは東京―名古屋間で1都6県を通過し、中間駅が設置されないのは静岡のみ。開業しても地元にとって「何のメリットもない」(川勝知事)という不満があるのも事実だ。

 川勝知事は来年7月に任期満了を迎える。方針を転換して工事再開を受け入れるには、県民が納得できる理由が欠かせない。環境への配慮など県民を説得できる新たな材料をJR側が示さない限り、リニアは立ち往生が続く公算が大きい。

3146チバQ:2020/06/28(日) 23:31:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/c62e1d76110df8b1b710cf52419b93f40402b3dd
通勤の主役になり損ねた「2階建て電車」の弱点
6/28(日) 5:01配信

東洋経済オンライン
2階建てグリーン車は首都圏のJR各線に広がり、今では当たり前になった(写真:tarousite/PIXTA)

 通勤ラッシュをどうなくしていくか。これは都市交通の長年の課題である。小池百合子・東京都知事は、4年前に「満員電車ゼロ」を公約の一つに掲げて当選した。そして、その手段として「2階建ての通勤電車導入」という考えを示していた。しかしその後、2階建ての通勤電車が続々と造られた、ということはない。

 現在、首都圏で2階建ての電車といえば、山手線や京浜東北線といった短距離の通勤電車ではなく、上野東京ラインや湘南新宿ライン、横須賀線・総武線快速、常磐線などで見られるグリーン車だ。普通車とは異なりリクライニングシートが設けられ、列車によってはアテンダントのサービスもある。

 普通列車の2階建てグリーン車は今から約30年前に登場した。それまで2階建て車といえば新幹線など一部でしか見られなかったが、現在では首都圏の各線に広まっている。一方、在来線普通列車の普通車では、2階建て車両は普及していない。

■2階建てグリーン車の登場は30年前

 普通列車グリーン車の2階建て車両は、JR東日本が1989年に東海道本線に投入した車両が始まりだ。当時、同線の主力車両だったステンレス車体の211系に組み込まれたサロ212形・サロ213形である。緑とオレンジの塗り分けの113系にも同型の車両が連結され、こちらは緑とオレンジの車両に挟まれた銀色の2階建て車として目を引いた。

 それまで日本国内では、2階建て車両といえばJR在来線よりも線路幅の広い標準軌(1435mm)の新幹線と近畿日本鉄道(近鉄)にしか存在せず、この際に登場した2階建てグリーン車が、狭軌(1067mm)では日本初の2階建て車両だった。1990年には横須賀線・総武本線にも2階建てグリーン車が導入された。

 なぜグリーン車を2階建てにしたのか。理由は定員を増やし、多くの人が座れるようにしようとしたためだ。

 211系のグリーン車で比較すると、平屋の車両は座席が64席だったのに対し、2階建て車は90席。グリーン車は編成に2両連結しているので2階建てだと180席になり、平屋の場合より50席以上も座席数が増えるのだ。平屋の車両3両分に近い座席数を2両で確保できることになる。

 当時はピークを過ぎたとはいえ、まだバブル経済華やかなりし頃だ。それまで富裕層向けのイメージが強かったグリーン車を利用する人も増え、通勤時間帯には着席できないという状況があった。そんな中で登場した2階建てのグリーン車は、座れるチャンスが増えるだけでなく、眺望を楽しめる「2階建て」という構造そのものも人気を呼んだ。

 2階建てグリーン車はその後登場した横須賀線・総武本線のE217系(1994年登場)や東海道線・宇都宮線・高崎線などのE231 系・E233系にも受け継がれたほか、常磐線も2007年春から2階建てグリーン車の連結を開始。2023年度末に営業開始予定の中央線グリーン車も2階建て車になることが決まっている。東京圏の通勤電車も、グリーン車についていえば2階建てが当たり前という状況だ。

3147チバQ:2020/06/28(日) 23:32:17
■普通車でも2階建ての試みが

 一方、普通車でも2階建て車両を導入する試みもあった。2階建てグリーン車が登場した直後の1991年、常磐線向けに1両だけ普通車の2階建て先頭車両「クハ415-1901」が作られた。当時の常磐線の主力、415系電車に連結するために造られた車両だ。

 ドアは片側2カ所ながら、構造はグリーン車と異なり一般的な通勤電車に近い両開きで、ドア付近の室内はロングシートとクロスシートを組み合わせた構造。1階は2人がけボックスシート、2階は2人がけと3人がけのボックスシートが並んだ。定員は156人で、うち116人が着席可能だった。一般的な平屋の415系先頭車は座席定員が50人強のため、座れる人数は倍近いことになる。

 多くの人に座ってもらえるのはいいことである。しかし、常磐線の当時の主力車両は3ドア車であったのに対し、この車両は2ドアだ。欠点として、乗降に時間がかかることが問題になった。それゆえ、使われるのはラッシュから外れた時間帯の列車となり、着席サービスは提供したものの、肝心のラッシュには効果を発揮できない結果となった。

 だが、JRはこの車両での経験をもとに、通勤ライナー列車に使うための車両としてオール2階建て電車「215系」を1992年に導入した。10両編成のうち8両が普通車、2両がグリーン車で、着席可能な人数は1010人にのぼる。

 この車両は登場以来、通勤ライナーである「湘南ライナー」に使用される以外に、日中の東海道本線快速「アクティー」や、休日は山梨方面への「ホリデー快速」にも使用された。多くの人が座れるというこの車両は人気が高く、利用者が集中した。2階席からの眺望も評価された。

 だが、15両編成の多い東海道本線で10両編成のこの車両がやってくると、先頭や最後尾の車両では混雑が起こりやすくなる。しかも、215系の場合、両側の先頭車は1階部分が機器室になっており座席がない。また、この車両もドアが片側2カ所であるため、乗降に時間がかかる傾向があった。

 215系は今も現役だが、その後は通勤ライナーのための車両は造られておらず、さらに言えばJR在来線の普通・快速では、特別料金や指定券のいらない2階建て車両も登場していない。

■2階建て通勤電車はやっぱり難しい? 

 これまでの経緯を見ると、通勤電車の2階建てはグリーン車でしか成功していないといえる。そのグリーン車でも、ピーク時には全員が座れないこともある。普通車の場合はさらに利用者が多く、頻繁に乗客が乗り降りするため、2階建てだと乗降に時間がかかってしまう。どうしてもロングシート・立席中心、さらにドア数が多いという構造でないと、人の流れをスムーズにすることは難しい。

 海外では2階建ての通勤車両も珍しくないが、そういった国の場合は座れることが前提となっており、東京圏ほどの混雑が見られないために成り立っていると言える。また、車両のサイズ自体が日本より大きいことも多く、日本と同等に語るのは難しいだろう。

 首都圏で見られる普通列車の2階建てグリーン車は通勤電車の一形態であり、その意味では2階建ての通勤電車もある程度実現しているともいえる。だが、特別な料金なしで利用でき、多くの人が座れる「理想の2階建て通勤電車」は、少なくとも都市部では今のところ困難なようだ。

小林 拓矢 :フリーライター

3148荷主研究者:2020/07/01(水) 20:20:52

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/416995?rct=n_hokkaido
2020年04/30 05:00 北海道新聞
JR北海道路線見直し進まず コロナ拡大影響 経営状況変化/協議中断

http://tohazugatali.web.fc2.com/tetsu/20200430hokkaido01.JPG

 新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、JR北海道の路線見直しの議論は先行きが見通せなくなっている。赤字路線の存廃を巡る議論の前提となっていたJRの経営状況が利用減による大幅な減収で悪化していることに加え、沿線自治体の出張自粛などでJRと地域との協議が進んでいないためだ。

 JR日高線鵡川―様似間の廃止・バス転換に向けてJRと協議する日高管内7町は、廃止を容認した昨年11月の町長会議以降、3月末の最終合意を目指し、JRとバス転換案について協議を進めていた。だが、2月下旬に日高管内で初めて感染者が出たため、同月下旬のJRとの担当者会議を中止。7町は3月の会議も開催できず、3月末までの最終合意を断念した。今後の協議日程も未定だ。

 JRは、単独では維持困難とする13区間のうち8区間を地元負担前提で存続させ、5区間をバス転換する方針で地元沿線自治体に協力を要請。5区間のうち2区間はすでに廃線、バス転換した。

 残る3区間のうち日高線は協議を進めているが、2区間(留萌線深川―留萌間、根室線富良野―新得間)は協議入りのめどが立っていない。協議入りに向けた水面下の交渉や沿線自治体間の事前協議も出張自粛などでままならない状況だ。

 地元負担前提で存続方針の8区間については年間の赤字額が約120億円以上にのぼる。維持経費の負担について、JRは道や沿線自治体に年40億円程度を求めているとされるが、鈴木直道知事は8区間を維持する経費の負担には応じないと明言。国を中心とした支援策を講じるよう主張するが、感染拡大の対応に追われていることなどもあり、国と道との協議も進んでいない。

 JRの鉄道運輸収入は、感染拡大の影響で前年同期比の半減程度で推移し、6月末までに130億円の減収を見込む。影響が長引けば当面の運転資金すら底をつきかねない情勢だ。JR関係者からは「鉄道事業を継続できるかどうかの問題になれば、廃線、バス転換方針の路線を中心に早急に廃線を決断しないといけない局面も出てくるのでは」との声も上がる。

 JRの綿貫泰之常務は28日の記者会見で「終息が見通せないから(地元負担前提で維持方針の)8区間を廃止するとかそういう考えは全くない。廃線、バス転換方針の路線についても、地元自治体と相談しながら進めていかなければならない」と強調した。(徳永仁)

■経営とは別問題 北大大学院の岸邦宏准教授(交通計画)

 感染拡大の影響によるJR北海道の経営危機と鉄道路線維持の問題は、切り離して議論すべきだ。今回の非常事態による経営危機には国の支援が必要であり、鉄道の路線維持方策の協議はその後の話になる。JRは感染拡大の影響を理由に、道がこれまで「維持すべきだ」とした線区まで廃止するようなことはしてはならない。一方、道や自治体は今後、人々の移動をどう活性化するか、絶対に維持すべき線区はどこか、そのための方策は何かを検討し、事態が落ち着いたらJRと協議を再開するための準備をする必要がある。

3149荷主研究者:2020/07/01(水) 21:08:49

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/422835?rct=n_hokkaido
2020年05/21 05:00 北海道新聞
コロナ禍、経営難加速 大型開発事業に影響も JR北海道

 新型コロナウイルスの感染拡大による鉄道利用の大幅減で、JR北海道の経営難が一段と加速している。減収対策として減便拡大や社員を一時的に休ませる「一時帰休」でコスト削減に取り組むが、それぞれの効果は「数億円程度」(島田修社長)。2020年度に200億〜300億円と見込む減収額を補うには「焼け石に水」で、当面の運転資金の調達にも苦労しているのが実情だ。

 「コスト削減、増収でカバーできる規模ではない」。島田社長は20日の記者会見で、減収の穴埋め策が見つからない窮状を訴えた。

 JRの19年度の鉄道運輸収入は706億円。最大300億円の減収となれば、収入の4割程度を失うことになる。既に4月の1カ月間だけで前年同月比約40億円の減収となるなど、現金収入は大幅に減っている。

 このため、赤字路線を抱え、以前から経営難のJRにとっては「事業継続のための資金繰りに全力を挙げている」(島田社長)のが現状。国に対し年間200億円の支援金の入金前倒しを要請し、民間金融機関には融資枠拡大を求めるなど、当面の運転資金調達に奔走している。

 JRは昨年発表した長期経営ビジョンで、北海道新幹線の札幌延伸の実質初年度となる31年度に、国の支援を受けずに黒字化する「経営自立」を目標に掲げた。島田社長は新型コロナの影響で「目標を変えるつもりはない」とする一方、「(長期経営ビジョンで掲げる)設備投資や事業の見直しを急ピッチで進めていく」と強調。具体的な事業には触れなかったが「大きなものも見直す」と言及した。

 同ビジョンにはJRが「単独では維持困難」とする10路線13区間の見直しや、札幌駅前で29年の開業を目指す大型複合ビル構想などが含まれている。コロナ禍によるJRの経営難の加速が、地域の鉄道網や道内経済への影響の大きい大型開発事業の行方も左右しかねない状況になっている。(徳永仁)

3150とはずがたり:2020/07/01(水) 21:26:04

遅れるカジノ誘致、夢のIR特急は…鉄道整備計画に暗雲
2020.7.1 08:00産経WEST
https://www.sankei.com/west/news/200701/wst2007010004-n1.html

 大阪府市が進めるカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致計画の遅れが、開設先となる大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)への鉄道整備プロジェクトに影を落としている。2025年大阪・関西万博が同じ夢洲で開催されるため大阪メトロ中央線の延伸は決まったが、それ以外の鉄道各社はIRの誘致実現を前提に計画を進めている。新型コロナウイルスの感染拡大でIR産業の先行きが厳しさを増すなか、鉄道各社もコロナの影響で財務状況が悪化しており、今後の計画推進では難しい判断を迫られそうだ。
(黒川信雄)

異なる集電方式に対応

 「夢洲方面への特急接続は、万博開催とIR開業を前提で検討している。(IR実現の)時期などを含めて、注視していきたい」

 6月19日に大阪市内で開催された近鉄グループホールディングス(HD)の株主総会で、株主から夢洲方面への特急計画について問われた近畿日本鉄道の都司(つじ)尚(たかし)社長はこう手短に答えるにとどめた。

 近鉄は奈良駅(奈良市)を始点とする奈良線と、夢洲に延伸する大阪メトロ中央線に乗り入れる近鉄けいはんな線を結び、奈良と夢洲を結ぶ特急運行を検討している。奈良線とけいはんな線が異なる集電方式を採用しているため、これに対応可能な新型車両を開発するという野心的な計画で、実現すれば万博やIRに訪れた国内外の観光客を近鉄の牙城である奈良や伊勢志摩、名古屋方面に運ぶことができる。業界内では“IR特急”と呼ばれ、期待を集めている。

 ただ、早期の実現には早くも疑問符が付く。株主総会では冒頭、新型コロナを受けた経営環境の激変を受け、同計画を含む近鉄の「3大プロジェクト」について、「実施の時期や規模を慎重に検討していく」との説明があった。

京阪、JRも歯切れ悪く

 夢洲への路線接続をめぐっては、京阪ホールディングスやJR西日本も検討を進めているが、いずれも早期の実現については歯切れが悪い。

京阪HDは大阪メトロ中央線が通る九条駅まで中之島線を延伸し、大阪メトロとの接続を検討しているが、6月19日開催の株主総会で質問を受けた同社幹部は「IR誘致実現を前提に、事業性を見定めて決定していく」と慎重姿勢を強調した。

 JR西日本は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の最寄り駅がある桜島線を夢洲まで延伸することを検討しているが、新型コロナを背景に自社の経営は悪化しており、「安全分野以外については事業を個々に見直す」(長谷川一明社長)とのスタンスを示している。延伸計画にも影響が及ぶ可能性が高い。

 一方で大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)は、中央線を延伸して夢洲に新駅を開設する計画について、「変更はない。年内にも具体的な工事に着手していく」(河井英明社長)との方針だ。ただ中央線の延伸計画は、万博の開催決定を受けて同社の株式を100%保有する大阪市が決めたもので、大阪メトロは市側の決定をもとに事業を実施するとの立場だ。

経済界は大阪府市に不満

 関西経済連合会の松本正義会長(住友電気工業会長)は6月8日、IRの実現が遅れることで、「当然、鉄道の整備計画にも影響が出てくる」との見通しを示した。松本氏はさらに、大阪府市が当初、万博開催と同時のIR開業を目指していた点について「国家的イベントである万博の準備と、1兆円もの投資が必要なIRの工事を同時に進めるなど、もともと無理だった」と述べ、IRの早期開業を推し進めた府市への不満をにじませた。

大阪に限らず、国内各地の自治体では、IRの誘致計画が大幅な遅れを余儀なくされている。IR整備の要件などを記した「IR基本方針」は今年1月にも閣議決定される予定だったが、新型コロナの影響もあり実現していない。大阪府市は6月23日、国の基本方針策定遅れなどを理由に、IR整備計画への参入を希望する事業者の応募書類提出期限を当面の間延長すると発表した。

 さらに世界的な新型コロナの感染拡大で、各国のIR事業者は施設の閉鎖に追い込まれ、業績が大幅に悪化している。米最大手のラスベガス・サンズは5月、コロナ禍を受けて日本参入を断念する方針を表明した。

 都市開発に詳しい近畿大の久隆浩教授は「夢洲などが位置する大阪の湾岸部は、東京や横浜の湾岸部と違って都心部から距離があり、そもそも開発が困難な地域」と指摘したうえで、「IRの実現が見通せないなか、鉄道各社は多大な経営リスクを冒してまで、夢洲までの路線を整備しようとは思わないだろう」と分析している。

3151チバQ:2020/07/01(水) 22:10:51
https://www.sankei.com/politics/news/200701/plt2007010047-n1.html
【現場から】多摩地区の交通網整備 依然進まず モノレール延伸決定も「先の話」
2020.7.1 21:55政治選挙

 武蔵村山市に住むパートの女性(40)は、多摩モノレールの延伸事業の着手が今年1月に正式決定したことについて、歓迎しつつも複雑な表情を見せた。

 都内の区市で唯一、鉄道の駅がない武蔵村山市。延伸されればモノレールの北側の終点、上北台駅(東大和市)からJR八高線箱根ケ崎駅(瑞穂町)までの約7・2キロの区間がつながり、同市を横切るように通る。既存駅の間隔を参考にすると、市内には駅が5つできる計算だ。

 女性は「決まって良かったと思う。立川に出やすくなる。中学1年の息子も、これから友達と出かけたり、部活の試合に行ったりすることも多くなるだろうから、駅が近くにできるのは便利」と話す。

 ただ、具体的な着工・開業時期は決まっていない。息子が大人になる前にできるかどうかも分からない。



 4年前の平成28年7月。JR青梅線河辺(かべ)駅(青梅市)前で、初めての知事選に臨んだ小池百合子氏は、雨の中でこう訴えた。

 「多摩地区は面積でいうなら東京の3分の2を占める。しかしそこには多摩格差というものがあって、なかなか十分に都政の目が行き届いていない。私はぜひしっかりとこの多摩格差と向き合って、そしてその是正に努めていくことをこの場でお約束させていただきたいと存じます」-。

 小池氏が前回知事選で掲げた公約「7つのゼロ」のうちの一つが「多摩格差ゼロ」だった。

 都には古くから「三多摩格差」という言葉があり、昭和50年には「三多摩格差8課題」として義務教育施設、公共下水道の整備などが挙げられたが、都は平成13年の「多摩の将来像2001」で「かなりの部分で解消している」と格差について指摘している。

 では現在の「多摩格差」とは何を指すのか。26市長でつくる都市長会の清水庄平会長(立川市長)は、医療体制など複数の問題があるとした上で、とりわけ「多摩地域は交通網の整備が遅れている」と話す。

 地下鉄や鉄道が網の目状に張り巡らされている23区部に比べ、多摩地域の鉄道網は薄い。どの交通手段が主に使用されたかを示す「交通分担率」の平成30年の調査では、区部の電車の分担率が51%だったのに対し、多摩では30%。自動車の分担率では、区部が8%なのに対し、多摩では23%と、車に頼らざるを得ない状況が浮かび上がる。


 

 中でも駅がない武蔵村山市では、市役所へ公共交通機関で行くには市内を循環するバス「MMシャトル」を利用するか、立川駅や西武拝島線の東大和市駅などからバスで向かわなければならない。悲願だったモノレール延伸が実現すれば、市内の移動だけでなく都心へのアクセスも向上する。

 鉄道網だけではない。道路網でも都心に比べ、多摩地域は充実していない。多摩地域の東西をつなぐ幹線道路は青梅街道や五日市街道などがある半面、南北を結ぶ道路は少ない。多摩北部に南北方向で整備されている都道の立川東大和線や八王子村山線は、JR中央線や中央道以南では整備されていない。


 清水氏は多摩の交通網整備について「動き始めていることは確か。でもスピード感がない」と遅々として進まないことを嘆く。

 着工は決まったものの、時期が決まらない多摩モノレールもそうだ。冒頭の女性は「完成まで10年はかかるという話もある。今はあまり期待していない」と、ため息をついた。(橘川玲奈)

3152チバQ:2020/07/02(木) 11:05:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/a0b0919103073f1cd63c2b9dc1de4afeef26d0fe
JR水郡線・西金-袋田駅間、4日再開 待望の鉄路、歓迎ムード 観光客増、大きな一歩

7/2(木) 8:00配信
昨年10月の東日本台風(台風19号)の影響で不通となっていた大子町のJR水郡線西金-袋田駅間が4日、運転再開する。袋田の滝など有名観光地を抱える同町にとって、待望の鉄路が一部復活する。観光業界は新型コロナウイルスの影響が直撃し「二重苦」となっている中、関係者は運転再開を一様に歓迎し、今後の観光客増に期待を膨らませている。

「列車が近づいてきた踏切の警報器や、列車が通るレールの音、発車の際の警笛など、日常が戻ってくるだけでうれしい」。同町袋田の袋田駅前で酒店を営む椎名光代さんは喜びをあらわにする。駅舎内に設置された七夕飾りには、小学生が願いを込めた「袋田の滝近くの売店 だんごを食べてほしい」などという短冊が下がる。椎名さんは短冊を見て目を細めた。

水郡線は久慈川の増水で袋田-常陸大子駅間の鉄橋が流失するなど、大きな被害を受けた。水戸方面の西金駅以南は昨年11月までに復旧したが、袋田駅は折り返し運転に必要な信号設備がなく、運転を見合わせていた。設備が完成し、点検や試運転を重ねた上で今月4日の再開を迎える。

駅から約1キロ東の滝川沿いにある袋田温泉ホテル「思い出浪漫館」は、人気の渓流風呂が台風19号で流され、復旧に1カ月を要した。前を向き始めた直後、今度は新型コロナウイルス感染拡大で4月下旬から営業自粛を余儀なくされた。

ホテルは6月12日から営業を再開。榊原真一総支配人は「水郡線の運転再開は非常にありがたい。県内客を中心に問い合わせが増えてきている。コロナ対策を講じながらおもてなしをしていきたい」と期待を寄せる。

袋田駅では4日、町がJR東日本水戸支社、県とともに運転再開の歓迎セレモニーを開く。同日午前10時34分に水戸方面から到着予定の列車を対象に、横断幕を掲げて乗客を迎える。袋田の滝の観瀑(かんばく)施設などの無料券や特産品を先着で手渡す。4、5日は袋田の滝や常陸大子駅などを巡る無料循環バスを運行する。

町観光商工課は「町が前進できる大きな一歩だ。水郡線の車窓からの眺めは、大自然を満喫できる絶景。ぜひ多くの方に来ていただきたい」とPRする。

不通状態が続く袋田-常陸大子駅間は、来夏ごろの運転再開を目指し、鉄橋の復旧工事が進められている。

3153とはずがたり:2020/07/05(日) 16:18:02
ずたずたのくま川鉄道。2018年の記事だけど朝は混雑してるみたい。なんとか復活させて欲しい・・。

乗車率130%、ローカル線の謎 都会並みの大混雑 皮肉なラッシュの背景とは 熊本のくま川鉄道
2018/7/22 6:00
西日本新聞
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/434798/

 平日朝の列車乗車率が、何と130%-。熊本県人吉市と同県湯前町を結ぶ第三セクター「くま川鉄道」で近年、大都会のようなラッシュが起きている。沿線自治体の人口が急増しているわけではない。のどかな田園地帯を走るローカル線で、なぜ-。特命取材班が調べてみると、乗客増を単純に喜べない地方の深刻な現状が見えてきた。

 7月初め、同県錦町の肥後西村駅。記者が訪ねた午前7時すぎ、ホームはごった返していた。待っているのはほぼ全員、制服姿の高校生。そこに3両編成の列車が到着した。車内はやはり、高校生でぎっしりだ。

 「もう少し奥に詰めて」。無人駅のため、本社から派遣された社員や車掌の誘導に従い、人吉方面へ通学する約50人が何とか乗り込んだ。

 この日のダイヤの遅れは約5分。同社の生駒圭史運輸区長は「学校行事や天候で混み具合が変わる。乗れない客がいないか、毎日、綱渡りです」。

 同社は国鉄民営化後、旧湯前線を引き継ぐ形で1989年4月に発足した。沿線5高校の通学手段の確保を主な目的に、地元自治体などが出資する第三セクターが運営する。利用者の8割が通学生だが、乗客数は年々減少していた。

 状況が一変したのは、2015年。熊本県の高校再編に伴い、沿線の多良木高(多良木町)を19年に閉校することが決まり、生徒募集をやめた。結果、地元に進学先がなくなった同町や湯前町などから人吉市方面に通学する生徒が増え、朝の混雑が激しくなった。

 同社は車両を5両しか保有しておらず、増便や増結は不可能。内部は観光列車仕様のため、座席が向かい合ったボックスシートやテーブルがしつらえてあり、通勤仕様より定員が少ない。1両1億6千万〜2億円の新車両を購入する経営体力もない。多良木高が閉校する来春以降は、さらに通学利用者が増え、混雑に拍車がかかるとみられている。

 15年に約51万9千人だった定期券利用者は、17年には約60万2千人に増えた。通学時間に限って見れば活況に見えるが、定期券以外の利用客は同時期に2万6千人ほど減っている。鉄道事業の営業収支は横ばい状態で、28年連続の赤字と厳しい経営に変わりない。

 永江友二社長は「通学生の積み残しを臨時バスに頼れば、鉄道の存続意義が問われる。観光列車の集客にも限りがある」と、地方路線維持の厳しさを訴える。

 1990年に11万人を超えていた人吉・球磨地域の人口は、15年に8万8千人台に減り、高齢化率は17%から35%に倍増した。若い学生でにぎわう朝の通学ラッシュは、少子化に伴う高校統廃合の皮肉な活況だった。

=2018/07/22付 西日本新聞朝刊=

3154チバQ:2020/07/05(日) 22:06:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/436c3bc075302e6b790f4fe11e4b3373e3361b7c
夢のIR特急は… 遅れるカジノ誘致、鉄道整備計画に暗雲
7/5(日) 8:30配信

産経新聞
夢洲をめぐる各社の路線整備計画

 大阪府市が進めるカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致計画の遅れが、開設先となる大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)への鉄道整備プロジェクトに影を落としている。2025年大阪・関西万博が同じ夢洲で開催されるため大阪メトロ中央線の延伸は決まったが、それ以外の鉄道各社はIRの誘致実現を前提に計画を進めている。新型コロナウイルスの感染拡大でIR産業の先行きが厳しさを増すなか、鉄道各社もコロナの影響で財務状況が悪化しており、今後の計画推進では難しい判断を迫られそうだ。(黒川信雄)

 ■異なる集電方式に対応

 「夢洲方面への特急接続は、万博開催とIR開業を前提で検討している。(IR実現の)時期などを含めて、注視していきたい」

 6月19日に大阪市内で開催された近鉄グループホールディングス(HD)の株主総会で、株主から夢洲方面への特急計画について問われた近畿日本鉄道の都司(つじ)尚(たかし)社長はこう手短に答えるにとどめた。

 近鉄は奈良駅(奈良市)を始点とする奈良線と、夢洲に延伸する大阪メトロ中央線に乗り入れる近鉄けいはんな線を結び、奈良と夢洲を結ぶ特急運行を検討している。奈良線とけいはんな線が異なる集電方式を採用しているため、これに対応可能な新型車両を開発するという野心的な計画で、実現すれば万博やIRに訪れた国内外の観光客を近鉄の牙城である奈良や伊勢志摩、名古屋方面に運ぶことができる。業界内では“IR特急”と呼ばれ、期待を集めている。

 ただ、早期の実現には早くも疑問符が付く。株主総会では冒頭、新型コロナを受けた経営環境の激変を受け、同計画を含む近鉄の「3大プロジェクト」について、「実施の時期や規模を慎重に検討していく」との説明があった。

 ■京阪、JRも歯切れ悪く

 夢洲への路線接続をめぐっては、京阪ホールディングスやJR西日本も検討を進めているが、いずれも早期の実現については歯切れが悪い。

 京阪HDは大阪メトロ中央線が通る九条駅まで中之島線を延伸し、大阪メトロとの接続を検討しているが、6月19日開催の株主総会で質問を受けた同社幹部は「IR誘致実現を前提に、事業性を見定めて決定していく」と慎重姿勢を強調した。

 JR西日本は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の最寄り駅がある桜島線を夢洲まで延伸することを検討しているが、新型コロナを背景に自社の経営は悪化しており、「安全分野以外については事業を個々に見直す」(長谷川一明社長)とのスタンスを示している。延伸計画にも影響が及ぶ可能性が高い。

 一方で大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)は、中央線を延伸して夢洲に新駅を開設する計画について、「変更はない。年内にも具体的な工事に着手していく」(河井英明社長)との方針だ。ただ中央線の延伸計画は、万博の開催決定を受けて同社の株式を100%保有する大阪市が決めたもので、大阪メトロは市側の決定をもとに事業を実施するとの立場だ。

3155チバQ:2020/07/05(日) 22:06:21
 ■経済界は大阪府市に不満

 関西経済連合会の松本正義会長(住友電気工業会長)は6月8日、IRの実現が遅れることで、「当然、鉄道の整備計画にも影響が出てくる」との見通しを示した。松本氏はさらに、大阪府市が当初、万博開催と同時のIR開業を目指していた点について「国家的イベントである万博の準備と、1兆円もの投資が必要なIRの工事を同時に進めるなど、もともと無理だった」と述べ、IRの早期開業を推し進めた府市への不満をにじませた。

 大阪に限らず、国内各地の自治体では、IRの誘致計画が大幅な遅れを余儀なくされている。IR整備の要件などを記した「IR基本方針」は今年1月にも閣議決定される予定だったが、新型コロナの影響もあり実現していない。大阪府市は6月23日、国の基本方針策定遅れなどを理由に、IR整備計画への参入を希望する事業者の応募書類提出期限を当面の間延長すると発表した。

 さらに世界的な新型コロナの感染拡大で、各国のIR事業者は施設の閉鎖に追い込まれ、業績が大幅に悪化している。米最大手のラスベガス・サンズは5月、コロナ禍を受けて日本参入を断念する方針を表明した。

 都市開発に詳しい近畿大の久隆浩教授は「夢洲などが位置する大阪の湾岸部は、東京や横浜の湾岸部と違って都心部から距離があり、そもそも開発が困難な地域」と指摘したうえで、「IRの実現が見通せないなか、鉄道各社は多大な経営リスクを冒してまで、夢洲までの路線を整備しようとは思わないだろう」と分析している。

3156とはずがたり:2020/07/06(月) 00:06:00
>>3153
逆に人口少なそうな八代〜人吉は普通列車極限まで減らして快速主体に。余った車両を湯前線にどうだろう??

くま川鉄道、豪雨で全ての車両が浸水 文化財の橋も流失
https://www.asahi.com/articles/ASN756H24N75TIPE021.html?iref=com_rnavi_arank_nr02
2020年7月5日 19時43分

 熊本県を襲った4日の集中豪雨で、人吉市などが出資する第三セクター・くま川鉄道(人吉温泉―湯前)も、橋が流されるなど大きな被害を受けた。復旧には相当な時間がかかるとみられる。

 熊本県によると、災害当時、くま川鉄道が保有する車両5両は人吉市の人吉温泉駅内に停車していたが、球磨(くま)川の氾濫(はんらん)ですべての車両が浸水した。また、くま川鉄道の川村―肥後西村にある1937年建造の国登録文化財「球磨川第四橋梁」(322メートル)が流失しているのが確認されたという。5日にあった県の災害対策本部の会議で報告された。

 県幹部は「相当長期間、全面的に運休することになると思う」と話した。

3157チバQ:2020/07/08(水) 16:40:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f97367c012cdb3c8d31b906d78a143df2aa726b
おれんじ鉄道、赤字拡大 20年3月期の乗客 過去最低に

7/8(水) 10:53配信
 第三セクターの肥薩おれんじ鉄道(熊本県八代市)は7日、2020年3月期決算を発表した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う輸送人員の減少が響き、経常損益は6億8900万円の赤字(前期は6億6900万円の赤字)だった。経常赤字は開業以来16年連続で、過去最大。

 自治体の運行支援補助金を含む純損益は2400万円の赤字(前期は3400万円の赤字)だった。

 輸送人員は前期比7万7千人減の107万6千人と、6年連続で減り過去最低。定期、定期外ともに前年を下回った。沿線の人口減に加え、コロナ禍による休校での通学客や訪日外国人客の減少が響いた。観光列車「おれんじ食堂」の予約キャンセルも相次いだ。

 売上高に当たる営業収益は6・4%減の16億1300万円。旅客運輸収入の落ち込みに加え、南九州西回り自動車道の高架橋建設の完了で国受託工事収入が激減した。営業費用は4・1%減の23億800万円。累積赤字は11億7600万円。


 コロナ感染防止のため、決算は書面議決された。記者会見した出田貴康社長は、県南を襲った豪雨による土砂流入などの被害が45カ所に上り、佐敷トンネル南側入り口の土砂崩壊は長さ約250メートルで復旧見通しが立たないと説明。「コロナに豪雨被害が加わり、次年度の売り上げは大きく落ち込む恐れがある」と厳しい見方を示した。(木村彰宏)

3158チバQ:2020/07/08(水) 16:41:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f97367c012cdb3c8d31b906d78a143df2aa726b
おれんじ鉄道、赤字拡大 20年3月期の乗客 過去最低に

7/8(水) 10:53配信
 第三セクターの肥薩おれんじ鉄道(熊本県八代市)は7日、2020年3月期決算を発表した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う輸送人員の減少が響き、経常損益は6億8900万円の赤字(前期は6億6900万円の赤字)だった。経常赤字は開業以来16年連続で、過去最大。

 自治体の運行支援補助金を含む純損益は2400万円の赤字(前期は3400万円の赤字)だった。

 輸送人員は前期比7万7千人減の107万6千人と、6年連続で減り過去最低。定期、定期外ともに前年を下回った。沿線の人口減に加え、コロナ禍による休校での通学客や訪日外国人客の減少が響いた。観光列車「おれんじ食堂」の予約キャンセルも相次いだ。

 売上高に当たる営業収益は6・4%減の16億1300万円。旅客運輸収入の落ち込みに加え、南九州西回り自動車道の高架橋建設の完了で国受託工事収入が激減した。営業費用は4・1%減の23億800万円。累積赤字は11億7600万円。


 コロナ感染防止のため、決算は書面議決された。記者会見した出田貴康社長は、県南を襲った豪雨による土砂流入などの被害が45カ所に上り、佐敷トンネル南側入り口の土砂崩壊は長さ約250メートルで復旧見通しが立たないと説明。「コロナに豪雨被害が加わり、次年度の売り上げは大きく落ち込む恐れがある」と厳しい見方を示した。(木村彰宏)

3159とはずがたり:2020/07/09(木) 16:26:14
一目瞭然と云いながら全く具体的な説明無し・・

マスコミがまったく伝えない「リニア新幹線」人命に関わる大問題
国内2020.07.06 5553 by 小川和久『NEWSを疑え!』
https://www.mag2.com/p/news/457268

しかし、水と同様に人命に関わる問題が指摘され、記者会見で知事から資料まで配付されているのに、それ以降、突っ込んだ取材や調査報道が行われた形跡が見られないのです。


昨年10月11日、川勝知事は定例記者会見でJR東海が静岡県内2カ所に設けた非常口について、リニア中央新幹線が地震などで緊急停車した場合、人命に関わる危険性があるとした西恭之氏(静岡県立大学特任助教)のメモを提示し、マスコミなどに配付しました。

緊急停車したリニア中央新幹線から3キロの斜坑を徒歩で上り、非常口までたどり着いたとしても、非常口の標高は千石1,330メートル、西俣1,530メートル。南海トラフ地震などの場合、既に静岡県内では県民、来訪者、東海道新幹線乗客等の救助に手一杯なことは確実で、リニア中央新幹線乗客の保護と下山を優先することはできません。そこに冬場という条件が重なると、東京や名古屋の服装のままの乗客が低体温症で死亡する恐れがあります。しかも、非常口から徒歩で10〜15キロ行かないと建物もないし、最寄りの集落は30〜40キロも離れているというのですから、何を考えているのかと言いたい。

このような緊急時の避難については、スイスのゴッタルドベーストンネル(57キロ)や青函トンネルではきちんと対応策がとられています。


そうした前例を調査していないことは、リニア新幹線の非常口の位置、設計などを見れば一目瞭然です。

3160チバQ:2020/07/10(金) 11:49:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/93751a032f571cc51bc6ca84ffad941396b30fc5

「在来線+α」で大幅時短、お得な新幹線区間10選

7/10(金) 5:25配信

東洋経済オンライン
在来線運賃との差額500円程度で新幹線を利用できる区間はいくつも存在する(写真:tarousite/PIXTA)
 新幹線は運賃とは別に、最低でも1駅分870円の特急料金を支払わなければ乗れないものだ。だが、区間によっては在来線の運賃と新幹線の運賃・特急料金の合計を比べると、新幹線のほうが安い区間や差額が500円前後で済むケースが存在する。


 それは在来線が遠回りしている区間や、JR以外の他社線も使わないとたどりつけない新幹線単独の駅前後の区間、そして新幹線開業時にJRから分離され別会社・割高な別運賃になってしまった並行在来線問題の区間である。


前回の記事(「意外? 在来線より『新幹線のほうが安い区間』5選」)では新幹線のほうが安い区間を紹介した。今回は差額500円程度で新幹線を利用できる区間10選を紹介しよう。

■550円で2時間40分短縮! 

 ■<東北新幹線>いわて沼宮内―新青森間

 前回の記事で、盛岡―新青森間は在来線より新幹線が安いことを紹介した。

 同区間は、盛岡から途中の目時(青森県)までの82.0kmがいわて銀河鉄道で2420円、目時から青森までの121.9kmは青い森鉄道で3170円、青森から新青森までの3.9kmはJRで190円、合計5780円となる。これに対して東北新幹線は乗車券3080円、座席未指定の空席を利用できる特定特急券2640円の合計5720円で、新幹線のほうが60円安い。


 では、盛岡より1駅先(新青森寄り)のいわて沼宮内―新青森間だとどうだろうか。

 在来線の場合、いわて沼宮内から目時までの50.0kmはいわて銀河鉄道で1370円、目時から青森まで121.9kmは青い森鉄道で3170円、青森から新青森までの3.9kmはJRで190円、合計4730円となる。

 一方、新幹線は乗車券2640円、特定特急券が2640円で合計5280円。550円の差額で約2時間40分の短縮が可能だ! 


 ■<東北新幹線>盛岡―八戸間

 次も東北新幹線だ。盛岡―八戸間は100kmを超える区間だが、わずかな追加額で新幹線に乗れる。在来線の場合は盛岡から目時までの82.0kmがいわて銀河鉄道で2420円、目時から八戸までの25.9kmは青い森鉄道で690円、合計3110円となる。

 これに対し新幹線は乗車券1690円、座席未指定の空席を利用できる特定特急券1870円の合計3560円。差額450円で約1時間20分の短縮だ。

■<北陸新幹線>軽井沢―佐久平間

 今度は北陸新幹線の各区間を見てみよう。軽井沢―佐久平間は、在来線だとJRと第3セクターのしなの鉄道を乗り継ぐ形となり、2社の運賃が必要になる。一方で新幹線はショートカットするルートであり、新幹線と在来線の差額が小さい。

 在来線の場合、軽井沢からしなの鉄道で小諸、ここからJR小海線で佐久平へと乗り継ぐと710円。これに対し、新幹線は乗車券330円、特急料金880円で1210円。差額500円で約40分の短縮だ。


 ■<北陸新幹線>上越妙高―糸魚川間

 この区間も新幹線がショートカットするルートである。在来線は第3セクターのえちごトキめき鉄道の1社のみだが、JR時代に比べて運賃が高額になっているため、新幹線と在来線の差額が小さい。

 在来線だと上越妙高→直江津→糸魚川と乗り継いで1140円。一方、新幹線は乗車券680円、特急料金880円で1560円。差額420円で約1時間短縮できる。

■特急券「分割購入」で差額を圧縮! 


 ■<北陸新幹線>飯山―糸魚川間

 一見すると差額が比較的大きいものの、ちょっとした工夫で新幹線を大幅に安く利用できる区間もある。

 在来線で飯山―糸魚川間を行き来する場合、飯山からJR飯山線で豊野まで330円、豊野からしなの鉄道に乗り継いで妙高高原まで610円、妙高高原からえちごトキめき鉄道に乗り継ぎ、直江津で再び乗り換えて糸魚川まで1780円、合計2720円だ。

 これが新幹線だと乗車券1170円、特急料金は2540円で合計3710円となり、差額は990円だ。だが、上越妙高で特急券の区間を分割して購入(飯山―上越妙高/上越妙高―糸魚川)すれば880円×2で1760円となり、これなら合計2930円! なんと、たったの差額210円で約3〜4時間の短縮だ!

3161チバQ:2020/07/10(金) 11:50:11
 ■<北陸新幹線>上越妙高―黒部宇奈月温泉間

 この区間は在来線だと3社に分かれているため、運賃は割高になる。上越妙高→直江津→糸魚川と乗り継ぎ魚津まで2220円(えちごトキめき鉄道・あいの風とやま鉄道)、魚津駅に隣接する新魚津から富山地方鉄道に乗り継ぎ、黒部宇奈月温泉駅に隣接する新黒部まで530円、合計2750円だ。ちなみに富山地方鉄道はICカードだと480円になるが、SuicaやICOCAなど全国共通ICカードは使えない。

 これが新幹線だと乗車券1340円、特急料金は1870円で合計3210円。差額は460円で約2時間20分の短縮だ。これでも十分に思えるが、新幹線の特急券を糸魚川で分割して購入すれば880円×2で1760円! これで合計3100円となり、差額を350円に抑えられる。

 ■<北陸新幹線>黒部宇奈月温泉―富山間

 この区間は、在来線だと黒部宇奈月温泉駅に隣接する新黒部から富山地方鉄道で新魚津まで530円、魚津からあいの風とやま鉄道で富山まで570円の合計1100円。魚津で乗り換えずに富山地方鉄道にそのまま乗って、富山駅に隣接する電鉄富山駅まで行く方法もある。これだと1200円だ。所要時間は乗り継ぎにもよるが1時間はかかる。


 だが、新幹線だと1駅でたった12分。乗車券590円、特急料金880円の合計1470円で、差額は370円だ。

 ■<東海道新幹線>米原―岐阜羽島間

 東海道新幹線の駅は新富士を除いて鉄道でアクセスできるが、JR在来線が乗り入れておらず私鉄でしか行けないのが岐阜羽島だ。

 米原―岐阜羽島間は新幹線だと1駅。だが、在来線で行くとなると米原から岐阜までJRで860円、岐阜駅に隣接する名鉄岐阜駅から名古屋鉄道(名鉄)に乗り換え、岐阜羽島駅に隣接する新羽島まで440円、合計1300円だ。


 これに対し、新幹線は乗車券860円、特急料金870円の計1730円。差額430円で約1時間15分の短縮だ! 

■並行在来線分離の影響が…

 ■<九州新幹線>新水俣―川内間

 九州新幹線は開業時に八代―川内間を並行在来線としてJRから経営分離し、第三セクターの肥薩おれんじ鉄道となった。

 新水俣―川内間は、肥薩おれんじ鉄道だと運賃だけで1940円。一方、新幹線は乗車券950円、特急料金1260円の合計2210円で、差額270円だけで所要時間は約1時間半も短縮できる。だが、これは経営分離によって在来線の運賃がJR時代と比べて大幅に上がってしまった結果である。

 ■<九州新幹線>出水―川内間

 この区間も肥薩おれんじ鉄道だと運賃だけで1480円だが、新幹線は乗車券660円、特急料金1260円の合計1920円だ。差額440円で約50分短縮になる。これも在来線の運賃が大幅に上がったためだ。なお、肥薩おれんじ鉄道は7月4日の豪雨で甚大な被害を受け、八代―出水間が不通となっている。

 ■<番外編>企画切符を使ってみよう

 最後に、企画切符によりわずかな差額追加だけで新幹線に乗れる例を紹介する。JR東海は「JR名古屋⇔豊橋カルテットきっぷ」という名称で、名古屋市内と豊橋ゾーン(豊橋・二川・豊川)間の割引切符を発売している。値段は4枚セットで3560円だ。この切符と組み合わせて使える新幹線変更券があり、片道平日は+520円、土休日は+400円で豊橋―名古屋間の新幹線自由席が利用できる。


 いかがだったであろうか。今回は普通乗車券との差額500円前後で新幹線を利用できる区間を紹介したが、「青春18きっぷ」利用時の「新幹線ワープ」(一部区間だけ通常の運賃・料金を支払ってショートカットする行為)の参考にもなるのではないか。18きっぷは一部の並行在来線三セク鉄道では通過利用でも使えないため、こういった区間でどのみち乗車券を買うなら、わずかな差額で新幹線を利用する価値は大いにあるだろう。

 必ずしもケチケチ一辺倒がいいとは限らないのだ。


北村 幸太郎 :鉄道ジャーナリスト

3162チバQ:2020/07/12(日) 18:47:47
https://response.jp/article/2020/07/12/336486.html

広島県の瀬戸内エリアで運行する新観光列車は10月3日から…全車グリーン車の「etSETOra」
JR西日本は7月10日、「瀬戸内マリンビュー」に替わり、広島県内の瀬戸内エリアへ投入する新たな観光列車「etSETOra」(エトセトラ)を10月3日から運行すると発表した。

「せとうち広島デスティネーションキャンペーン」に合わせて登場するこの観光列車は、キハ47形一般型気動車を改造する2両編成。列車名の「etSETOra」は「その他いろいろ。等々。…など。」を意味するラテン語の「エトセトラ(et cetera)」になぞらえて「瀬戸内が次から次に紹介したくなる魅力に溢れていること」を表現したものだという。

運行日は2021年3月29日までの月・金曜と土休日で、往路は広島→尾道間を呉線経由で、復路は尾道→宮島口間を山陽本線経由で運行する。

時刻は、往路が広島9時32分発〜呉10時23分発〜三原12時18分発〜尾道12時32分着、復路が尾道14時24分(13時45分)発〜広島16時10分(15時36分)発〜宮島口16時40分(16時7分)着(カッコ内は土休日の時刻)。

快速として運行され、全車がグリーン車指定席となる。

3163荷主研究者:2020/07/14(火) 21:13:09

https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=647540&comment_sub_id=0&category_id=112
2020/5/29 中国新聞
駅舎建て替え工事が本格化 南岩国駅21年春完成

工事が本格化した南岩国駅の新駅舎の建設現場

 岩国市南岩国町のJR南岩国駅の駅舎の建て替え工事が本格化している。JR西日本は基礎工事を終え、本年度から建物本体の工事を進めている。完成は2021年春の見通し。市は新駅舎の完成後、24年春を目標に駅前の広場の整備や交差点の改良を進める。

 駐輪場だったスペースに囲いを設けて、クレーン車などの建設機械を搬入。今月から新駅舎の骨組みとなる鉄骨を建てる作業を始めている。

 計画では老朽化した現駅舎の約20メートル南側に新しい駅舎を建設する。鉄骨平屋約200平方メートルで渡線橋のほか、バリアフリー化のためエレベーターや多機能トイレも設置する。

 さらに市は現状約600平方メートルの駅前広場を約2千平方メートルに広げる。利用者の安全確保や利便性向上のため、国道188号からホームに向かう高低差約2メートルの傾斜を解消。計12台分の駐車スペースやバス乗り場も設ける。

 国とも連携し、柳井方面からの車が国道から駅前広場に入る交差点に右折レーンを設け、周辺の歩道も拡幅する。市は駅の近隣の民有地の買収を本年度末までに終え、来年度から工事を始める予定でいる。

 南岩国駅は1952年に開業。近くの短大や高校に通う学生や生徒の利用が多く、18年度の1日平均の乗降客数は3466人と岩国市内では岩国駅に次いで多くなっている。駅舎の移転新築と駅前広場、交差点の改良を含めた総事業費は23億1千万円で、JRと国に加え、市が12億円を負担する。(永山啓一)

3164荷主研究者:2020/07/14(火) 21:32:33

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/428759?rct=n_hokkaido
2020年06/09 07:04 北海道新聞
コロナで経営改善帳消し JR全線区6年連続赤字 再建初年度つまずく

http://tohazugatali.web.fc2.com/tetsu/20200609hokkaido01.JPG
過去最大の赤字となった2019年度の線区別収支について説明するJR北海道の綿貫泰之常務

 JR北海道が8日発表した2019年度の線区別収支は、外国人観光客などの利用増のほか、運賃改定やコスト削減などの効果が一定程度上がったものの、2月から猛威を振るい始めた新型コロナウイルスの影響で全て帳消しとなった。JRが31年度の経営自立を掲げ、19年度から本格化させた経営改善の取り組みは、初年度からつまずいた形となった。

 19年10月の運賃改定に加え、外国人観光客をはじめとする札幌と新千歳空港を結ぶ快速エアポートの利用も好調なことから、JRは当初、札幌圏4区間での大幅な改善を狙っていた。

 札幌圏は全線区の営業収益の5割を占める。事実、札幌圏の営業収益は前年度を大きく上回って推移していた。しかし、20年1〜3月の赤字は20億円と前年同期より13億円膨らんだことが大きく影響。札幌圏の19年度の営業損益は、4億9500万円改善したが、22億6千万円の赤字となった。

 北海道新幹線の営業損益も2億2700万円改善したが、赤字額は93億4700万円と重くのしかかる。

 新型コロナの影響が大きかったのは都市間輸送で、石勝・根室線(南千歳―帯広)は5億8700万円、室蘭線(室蘭―苫小牧)は2億7400万円、根室線(帯広―釧路)は1億6600万円、それぞれ赤字幅が拡大した。

 コロナの影響が出始めた20年1〜3月の全線区の営業収益は165億8600万円で、前年同期比37億4800万円の減少。営業損益は3カ月だけで27億4500万円悪化した。

 過去最大の赤字更新に、綿貫泰之常務は「第3四半期(10〜12月)までは取り組んできた施策の効果も積み上がり、おおむね順調に推移したが、2、3月にコロナの影響を大きく受けた」と振り返り、「鉄道利用促進など知恵を絞り、都市間輸送の減少に歯止めをかけたい」と説明した。(徳永仁)

3165荷主研究者:2020/07/14(火) 21:35:43

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/429481?rct=n_hokkaido
2020年06/11 05:00 北海道新聞
札沼線の新駅開業 早ければ22年4月 当別町見通し

 【当別】町は10日、JR札沼線あいの里公園駅―石狩太美駅間に設置を目指す新駅について、早ければ2022年4月に開業できるとの見通しを明らかにした。

 同日、町議会総務文教委員会で公表した。新駅は、町と、ふと美工場(当別町ビトエ)の増設工事を進めるロイズコンフェクト(札幌)がJRに設置を求めており、駅舎整備費はロイズが担当する。町は「工場完成が21年秋。最短で半年後の22年4月に駅舎が利用可能になる」と説明した。

残り:115文字/全文:322文字

3166荷主研究者:2020/07/14(火) 21:43:18

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/429879?rct=n_hokkaido
2020年06/12 05:00 北海道新聞
JR石北線特急「オホーツク」「大雪」 車内販売再開 見通せず 乗客激減 募る危機感*オホーツク圏活性化期成会

乗客が減少している特急大雪。車内販売の実施のめどは立っていない

 新型コロナウイルスの影響で、JR石北線を走る特急列車の乗客が減り、沿線の関係者による車内販売も中止されている。4年目の今年は春から始める予定だったが、感染の収束時期が見通せないため、実施のめどは立っていない。

 車内販売を担う「オホーツク圏活性化期成会石北線部会」(事務局・北見市)によると、道が外出自粛要請を出すなどした影響で道民の移動が少なくなり、石北線の特急「オホーツク」「大雪」の乗客も大幅に減少。この状況では車内販売で利益が出せないことから、当面中止することにした。

 大雪は現在、旭川―網走間を1日2往復しているが、JR北海道旭川支社によると、乗客の減少で大雪は14日からはすべて運休となる。旅行客が回復する可能性があるとして、7月1日からは再び1日2往復に戻るが、「すぐに乗客が増えるとは考えにくい」(同支社)。期成会もすぐには動けないのが現状だ。

 車内販売は2017年12月に開始。赤字などを理由にJRが車内販売を終了したことを受けたもので、沿線の自治体の観光協会や市民団体が土日祝日に、車内で弁当や菓子、飲み物などを販売している。

 この取り組みには、存廃が不透明な石北線の存続のため、石北線の利便性を高める狙いがあり、関係者は継続への思いが強い。

 期成会によると、昨年度は車内販売を78日間実施。総売り上げは約384万円で、1日当たりでは18年度を約5千円上回る4万9千円と、いずれも過去最高だった。期成会は「定着しつつあっただけに、現在の状況は残念。関係機関と連携しつつ、時期や実施内容について検討している」と力を込める。

 北見市から販売を委託されている市民団体「石北沿線ふるさとネットワーク」の長南進一事務局長は「石北線の存続のために利便性の向上と、継続的な取り組みは重要。すぐ対応できるよう準備している」と話す。(樋口雄大)

3167荷主研究者:2020/07/14(火) 21:44:30

https://this.kiji.is/644144537673516129?c=92619697908483575
2020/6/12 21:00 (JST)©株式会社熊本日日新聞社
熊本空港アクセス鉄道4案、事業費大幅増 概算から57億〜181億円膨らむ

熊本空港とJR三里木駅を結ぶアクセス鉄道計画の調査結果を県議会に説明する蒲島郁夫知事=12日

 蒲島郁夫熊本県知事は12日の県議会一般質問で、熊本空港(益城町)とJR三里木駅(菊陽町)を結ぶアクセス鉄道計画(約10キロ)について四つの整備案を示し、それぞれの事業費(税別)が437億〜561億円になるとの調査結果を明らかにした。トンネル区間が増えたことなどで概算時点から57億〜181億円膨らんだ。

 一方、新型コロナウイルスの感染拡大で、熊本空港の利用客が激減していることを受け、蒲島知事は「事業化の判断はいったん立ち止まり、議論を深める」として、年度内に開く有識者らの検討委員会で慎重に検討する考えも示した。議会後の取材では中断や凍結は否定した。

3168荷主研究者:2020/07/14(火) 21:55:44

https://this.kiji.is/645443028836926561?c=92619697908483575
2020/6/16 11:00 (JST)©株式会社熊本日日新聞社
三里木駅「対面乗り換えに」 アクセス鉄道計画、熊本空港は高架に

熊本空港までの鉄道延伸が計画されているJR三里木駅=15日、菊陽町(丁将広)

 熊本県の蒲島郁夫知事は15日、熊本空港(益城町)とJR三里木駅(菊陽町)を結ぶ空港アクセス鉄道計画(全長約10キロ)に関し、2019年度の調査結果を踏まえた全3駅(中間駅含む)の整備案を明らかにした。三里木駅は豊肥線との対面乗り換えを可能にするため、ホームを増設。空港の新駅はターミナルビル近くに高架駅を整備する。

 三里木駅は、既存ホームと新設ホームの間にアクセス鉄道が乗り入れる。豊肥線の上下線とも列車を降りたホームの向かい側にアクセス鉄道が停車する想定で、県はスムーズな乗り換えを実現するとしている。

3169荷主研究者:2020/07/14(火) 21:57:38

https://this.kiji.is/645760112276440161?c=92619697908483575
2020/6/17 08:00 (JST)©株式会社熊本日日新聞社
現行補助では黒字化できず 空港アクセス鉄道計画で熊本県試算

 熊本県は16日、JR豊肥線三里木駅(菊陽町)と熊本空港(益城町)を結ぶアクセス鉄道計画に関し、2019年度調査の報告書(概要)を公表した。収支の見通しでは、県が出資する第三セクターへの国の事業費補助が現行制度の18%だった場合を試算。県の補助率も18%となるため借入金が膨らみ、累積収支は国が新規事業化の目安とする「開業から40年以内の黒字化」を達成できないとした。

 一方、国が財政支援を事業費の3分の1まで引き上げれば、開業2年後に単年度収支と累積収支を共に黒字化できるとしている。同日の県議会高速交通ネットワーク整備推進特別委員会で報告した。

3170荷主研究者:2020/07/14(火) 22:05:41

https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=653847&comment_sub_id=0&category_id=112
2020/6/18 中国新聞
三次駅「券売機プラス」に 7月からみどりの窓口を廃止、広島県北で初導入

廃止が決まった三次駅のみどりの窓口。7月1日からオペレーターが遠隔対応する券売機に切り替える

 JR西日本広島支社は、三次駅(三次市十日市南)の「みどりの窓口」を30日で廃止し、7月1日から「みどりの券売機プラス」に切り替える。駅員による窓口対応から、オペレーターによる遠隔対応に変わる。同社の人員スリム化の一環で、広島県北部の駅では初の導入となる。

 新たに設置する券売機プラスは1台。長距離の乗車券や定期券、新幹線や特急の指定・自由席券などを扱う。切符の区間変更や払い戻しの機能もあり、学生割引など証明書が必要な切符も購入できる。呼び出しボタンを押すと、カメラとマイクを使ってコールセンターにいるオペレーターとやりとりできる。

 三次駅では現在、午前7時25分〜午後7時に駅員が窓口で対応している。券売機プラスの導入後は、午前7時〜午後8時にオペレーター対応となる。広島支社広報室は「使い方が分からない場合は、改札の駅員に尋ねてほしい」と呼び掛けている。

 JR西は、2022年度までに管内の駅勤務の社員を1割減らし、券売機プラスに切り替える方針でいる。芸備線では、広島駅(広島市南区)をはじめ、矢賀(東区)、安芸矢口(安佐北区)、下深川(同)、志和口(同)、向原(安芸高田市)の各駅にみどりの窓口がある。

 広島支社管内では、19年2月に可部線の大町(安佐南区)と山陽線の宮島口(廿日市市)、柳井(柳井市)の計3駅でみどりの窓口を廃止し、券売機プラスを導入。中国地方では17駅が券売機プラスに転換している。(石川昌義)

3171名無しさん:2020/07/16(木) 08:36:25
熱海新聞 2020年7月14日(火)3時00分
熱海駅前広場の景観改善 懸案の仮設トイレ撤去
https://digital.izu-np.co.jp/news/tourism/17490

 熱海市はこのほど、JR熱海駅前広場の仮設トイレを撤去し、懸案だった景観の回復を図った。
 仮設トイレは駅前広場再開発に伴い、公衆トイレの設置箇所を確保できずに2012年度に設置された。「景観を損なう」と市民らの苦情を受けて市が検討を重ねた末、昨年度、熱海第一ビル前の地下道入り口横のスペースを活用して常設トイレを建設した。
 同広場には足湯「家康の湯」からあふれ出た温泉が石張りの広場で池のように映る「湯鏡」が整備されている。現在は新型コロナウイルス感染症対策と屋根改修のために足湯は休止中だが、景観を損ねる仮設トイレ撤去によって期待される風情が生きるようになったという。
 市観光建設部の宿崎康彦部長は「現在の湯鏡は水深が浅く、季節によっては湯煙が見えにくくなっている。改修も今後検討し、駅前広場の魅力アップに努めたい」と話した。

【写真】仮設トイレが撤去され、湯鏡の風情も生きるようになった熱海駅前広場=熱海市田原本町
https://digital.izu-np.co.jp/photo/8636/10570

3172チバQ:2020/07/16(木) 10:42:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/d3feca92d2973dec995c4131400235f6902e1139

<新幹線長崎ルート>佐賀県、複数アセス再び拒む 国交省と協議、23年度フル着工は困難に
7/16(木) 7:45配信

佐賀新聞

 九州新幹線長崎ルートの未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)を巡り、佐賀県は15日、国土交通省から提案された複数の整備方式に対応する環境影響評価(アセスメント)に、改めて同意できないと回答した。武雄温泉-長崎間の暫定開業後、切れ目なく2023年度にフル規格で着工することが事実上できなくなり、財源確保も極めて困難になることを意味する。

 県庁で南里隆地域交流部長と国交省の足立基成幹線鉄道課長が、整備方式に関する「幅広い協議」の中で議論した。足立課長は「再考していただけるなら、7月末まで待ちたい」と県に翻意を促した。

 提案によると、法令上アセスが必要な整備方式は、新たな線路敷設が欠かせないフル規格とミニ新幹線の二つ。在来線を活用するスーパー特急とフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)は法令上必要ないが、環境への影響に配慮して自主的に実施する。リレー(対面乗り換え)方式には必要ない。

 足立課長は「アセスに要する2〜3年の間、腰を据えた議論を可能とし、どの整備方式に決まっても速やかに実現できる」と趣旨を説明した。

 県は国交省から提案された6月16日にも固辞しており、南里部長は「フル、ミニには合意しておらず、こちらから求めてもいない。事業実施が前提のアセスに同意するのはあり得ない」と改めて拒んだ。

 足立課長は22年度の暫定開業後、切れ目なく23年度に新鳥栖-武雄温泉間を着工し、北陸新幹線と併せた財源確保の議論に遅れないためには「逆算して8月からアセスの手続きに入らなければ間に合わない」と理解を求めたが、南里部長は「財源の問題は、協議の結果を受けて国が責任を持って対応すべき」とした。

3173チバQ:2020/07/17(金) 19:56:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/73f0bc7cde8d62ce2856a106213d06464ec2927e
水戸岡デザインの車両がついに北海道へ! 水戸岡鋭治氏が手掛けた鉄道車両〈dot.〉
7/17(金) 16:00配信

AERA dot.
伊豆急行「THE ROYAL EXPRESS」の出発式でテープカットをする水戸岡鋭治氏(C)朝日新聞社

 今や鉄道デザイナーの第一人者として、レールファン以外にも広く知られている水戸岡鋭治(みとおか・えいじ)氏。JR九州の新幹線やクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」が有名だが、それまでにも多くの特急形車両を手掛けてきた。JR九州や岡山電気軌道の車両が有名だが、ついに北海道を水戸岡デザインの車両が走る日が来た。

*  *  *
■鉄道デザイナーの原点は「ホテル海の中道」

 水戸岡氏が鉄道業界に進出するきっかけとなったのは、バブル景気真っただ中の1987年。JR九州香椎線沿線に建設された「ホテル海の中道」のオープニングパーティーで、JR九州初代社長の石井幸孝氏と出会ったことが始まりだった。当時、水戸岡氏はイラストレーターという立場で、おもにマンションや商業施設の完成図を描いていた。知人に「デザイナーの仕事がしたい」と打ち明けたところ、ホテル海の中道のアートディレクションに推薦してくれた。これがデザイナーとしての最初の仕事となったのである。

 オープニングパーティーの数日後、香椎線にジョイフルトレインの導入が決まり、JR九州は水戸岡氏にデザインを依頼した。それが1988年にキハ58系急行形気動車の改造により生まれ変わった「アクアエクスプレス」だ。今までの国鉄車両にはなかった柔和な前面デザイン、ホワイトをベースとした明るいカラーリングは、“新生JR九州”を存分にアピールした。

 1990年には485系特急形電車を「RED EXPRESS」と称し、JR九州のコーポレートカラーを用いて真っ赤に塗り替える大胆なデザインも話題となった。

■水戸岡氏の知名度を高めた787系「つばめ」

 1992年、戦前・戦後と国鉄を象徴する存在だった特急「つばめ」の愛称が、JR九州により博多〜西鹿児島(現・鹿児島中央)の列車として17年ぶりに復活することになった。その専用車両として開発されたのが787系特急形電車だ。

 1988年に登場した先輩の783系“ハイパーサルーン”が古い車両に映ってしまうほど、斬新で高級感があふれるデザインが鮮烈かつ衝撃を与えた。水戸岡氏のこだわりで設けたビュフェのほか、航空機と同様のハットラック式の荷棚、日本初の真空吸引式汚物処理装置(トイレ内の悪臭を解消)、一部トイレを男女別に分けるなど、鉄道車両の概念をも変えた車両となった。

 787系は「水戸岡鋭治」の名がクローズアップされるきっかけとなったほか、ライティングコンテスト最優秀賞、照明普及賞、鉄道友の会ブルーリボン賞をそれぞれ受賞するなど、高い評価を得た。

 その後、普通列車向けの813系近郊形電車、キハ125形一般形気動車などが登場し、JR九州の鉄道車両にはSHOW的な要素が加わったといっても過言ではない。

■車内の素材に木材を使用

 これまで水戸岡デザインの車両は近未来な雰囲気を感じさせていたが、1999年に登場した特急「ゆふいんの森」用のキハ72系では床をフローリングにするなど、インテリアに木材を多用した。かといって、和風という感じのない和洋欧がうまく融合し、オンリーワン車両に仕上がった。

 2000年に特急「かもめ」で登場した885系特急形電車は、フローリングのほか、座席のテーブル、コモンスペースと称するデッキの壁などにも木材を使用した。極めつけは全座席を革張りにしたことで、水戸岡氏曰く“社長室の椅子の大衆化”(『水戸岡鋭治の「正しい」鉄道デザイン』/交通新聞社刊より)を具現化したのだ(この前に登場した特急「ソニックにちりん」(現・ソニック)用の883系特急形電車はグリーン車のみ革張り)。

 2003年に登場した九州新幹線初代車両の800系は、九州の和の素材をふんだんに使い、座席や客室内の妻壁(客室とデッキ、もしくは乗務員室の仕切り)、側窓のカーテンに木材を多用したほか、洗面所にイグサの縄のれんを使うなど、僭越ながら私としては、“水戸岡デザイン車両の最高傑作”と声を大にしたい。後の増備車では一部車両の妻壁に金箔、革張りの座席を採用するなどにより、800系のブランド価値をさらに上げた。歴代の新幹線電車は唯一、本州に顔を出さないのが惜しいほどだ。

 2013年には、JR東日本E26系の寝台特急「カシオペア」以来、14年ぶりの客車寝台車となった77系「ななつ星 in 九州」が登場。“当選者”しか乗車できないクルーズトレインの先駆者となった。木材をふんだんに用いた究極の寝台車が大好評を博している。

3174チバQ:2020/07/17(金) 19:56:38
■水戸岡デザイン車両がついに北海道へ

 水戸岡氏がJR九州以外の鉄道車両を初めて手掛けたのは、出身地である岡山県の両備グループ。交通や物流など、グループ企業50社を有する。

 まず、2002年に岡山電気軌道9200形が登場。座席を天然木のベンチタイプとしたほか、フローリングの床、竹製のロール式すだれを採り入れた。2019年には、路面電車初のジョイフルトレイン「おかでんチャギントン電車」(9200形1081号車)が登場。度肝を抜く外観、テーマパークのような雰囲気を創出したインテリアがウリである。

 もうひとつのグループ企業、和歌山電鐵は2006年4月1日に南海電気鉄道貴志川線を引き継いだもので、6編成ある2270系電車のうち4編成が水戸岡氏のデザインでリニューアルされ、「いちご電車」「おもちゃ電車」「たま電車」「梅星電車」の順に生まれ変わった。

 水戸岡デザインの車両は九州だけではなく、長良川鉄道や富士急行、しなの鉄道といった本州の鉄道事業者のほか、JR四国にも波及した。残る北海道は2020年夏、ついに実現する。

 それは伊豆急行2100系のジョイフルトレイン「THE ROYAL EXPRESS」が「THE ROYAL EXPRESS〜HOKKAIDO CRUSE TRAIN〜」と銘打ち、JR北海道の札幌〜池田〜知床斜里〜旭川〜札幌を3泊4日で周遊するもの。電化方式などの関係から自力走行が不可能なため、東急電鉄(伊豆急行は東急グループの企業)が購入した元JR東日本の電源車を介在し、水戸岡デザインにお色直ししたJR北海道のディーゼル機関車が牽引する。

 水戸岡氏は1947年生まれで、古希を過ぎても引く手あまたの大活躍ぶり。私事で恐縮ながら、報道公開の席で握手する機会があり、その手は温かく厚かった。人柄によって、堅物の心を動かし、“「鉄壁」という名の概念”を根底から覆したのだ。そうでなければ、数多くの素晴らしい車両が1つも生まれてこない。(文・岸田法眼)

岸田法眼(きしだ・ほうがん)/『Yahoo! セカンドライフ』(ヤフー刊)の選抜サポーターに抜擢され、2007年にライターデビュー。以降、フリーのレイルウェイ・ライターとして、『鉄道まるわかり』シリーズ(天夢人刊)、『論座』(朝日新聞社刊)、『bizSPA! フレッシュ』(扶桑社刊)などに執筆。著書に『波瀾万丈の車両』(アルファベータブックス刊)がある。また、好角家でもある。引き続き旅や鉄道などを中心に著作を続ける。

3175チバQ:2020/07/17(金) 19:58:07
https://dot.asahi.com/dot/2020052600069.html?utm_source=yahoo_rss&utm_medium=referral
イマドキありえないノロさ? 日本各地にはこんなに「夜行鈍行列車」があった
植村誠2020.7.4 16:00dot.#鉄道
 夜行列車といえば、まず最初に思い浮かぶのが「ブルートレイン」かもしれない。かつては寝台車や食堂車を連ねた列車が各地を駆け巡り、新幹線時代になっても広く親しまれてきた。一方、「ブルートレイン」の華やかさとは無縁に、夜の鉄路を仕事場とした普通列車の夜行も少なからず走っていた。それはどんな列車だったのだろうか……?

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■JR発足後にブームを迎えた夜行列車

 古い「時刻表」や鉄道雑誌などを開くと、全国津々浦々といっていいほどに夜行列車が活躍していたことがわかる。かつては、上野駅の通称「地平ホーム」には夕方から深夜にかけて続々と夜行列車が旅立っていったほか、東京駅も九州や関西方面などに向かう夜行列車が華やいでいたものだ。

 やがて新幹線網の拡大と引き換えるように縮小していったが、国鉄分割民営化後に個室寝台などを中心とする豪華寝台列車が人気を集めることとなった。JR発足後の1990年3月ダイヤを見ると、愛称数で特急20、急行15、普通5(快速および愛称なし列車を含む)、運転本数で特急26往復、急行15往復、普通3往復+片道2本もの夜行列車が各地を駆けていたのである(臨時特急「トワイライトエクスプレス」を含む)。

 その後の推移については割愛するが、普通列車が複数設定されていた点に注目してみたい(※表1参照)。

 残念ながらいずれの列車もすでに姿を消してしまったが、「青春18きっぷ」の定番列車でもあり、シーズンには多くの旅行者で賑わっていた。現在でも「18きっぷ」シーズンと合わせて東京〜大垣間に臨時快速「ムーンライトながら」が運行されることがあるのはそのためだ。

 私自身は学生時代に中央線沿線で暮らしていたこともあって、上諏訪行き421Mによくお世話になった。大月と甲府で長時間停車があり、大月では改札を抜け、コンビニエンスストアで食料や飲み物の買い出しをするのがお約束だった。「18きっぷ」ユーザー以外では登山客御用達列車でもあり、シーズンには新宿駅地下通路に集合し、駅員の誘導でホームに登っていったのもいい思い出である。

■寝台車つき普通列車が走っていた!?

 国鉄時代に遡ると、夜行普通列車はまさにありきたりの列車と化す。

 1965年4月ダイヤを開くと、東京〜姫路、京都〜鳥栖、門司港(鹿児島本線・肥薩線経由)都城、上野〜青森、函館〜釧路など、いまでは考えられない長距離の夜行普通列車がそこここに見られる。東京〜大阪や大阪〜門司、大阪〜新潟などはダブルトラックどころか都合3往復が設定されているケースがあるほか、上野〜青森は東北本線と常磐線、奥羽本線と3つの経路にそれぞれ夜行普通列車が往復していた。ダイヤ例を挙げると、青森発(奥羽本線経由)上野ゆきは青森発7時00分、上野着が翌朝5時06分で、所要時間は22時間6分にも及ぶが、当時はこのようにスケールの大きな普通列車が決して例外的存在ではなかったのである。

 いまひとつの注目点が、寝台車を連結する普通列車だ。同ダイヤでは、京都発門司行き(山陰本線経由811列車)の米子〜門司と、門司港〜長崎(411/412列車)、門司港〜西鹿児島(現・鹿児島中央。511/512列車)、小樽〜釧路(421/422列車)に2等寝台車が連結されていた。2等寝台はのちのB寝台で、寝台料金は下段が800円、中段700円、上段が600円。ちなみに初乗り運賃(3キロメートルまで2等)は10円、駅弁が100円程度という時代である。

3176チバQ:2020/07/17(金) 19:58:23
■愛称つきとなった寝台車連結普通列車

 こうした寝台車つき夜行普通列車はその後も引き継がれていった。1976年7月ダイヤを見ると、つぎの列車にB寝台車連結マークが見られる。

・「山陰」京都〜出雲市
・「ながさき」門司港〜長崎・佐世保(寝台車は長崎編成に)
・「南紀」名古屋〜天王寺(紀勢本線経由。寝台車は新宮〜天王寺)
・「からまつ」小樽〜釧路

 1965年と比較すると、門司港〜西鹿児島間列車が急行「日南4号」に格上げされたほかは、ほぼ列車を引き継いでいる。上野〜青森や東京〜姫路など姿を消した列車も多いなか、伝統のように寝台車つきとして健在しているのが不思議な気がしないでもない。また、それぞれに愛称がつけられているのは、寝台券発券の関係だと思われる。

 このうち、門司港〜長崎の当時の所要時間は特急乗り継ぎで3時間50分前後、博多〜長崎だと2時間35分ほどの距離にすぎない。ガラガラの寝台車を連結していたとは思えず、この距離でも需要があったと考えるのが妥当だろう。下りの場合、この列車を使わない場合の長崎到着は10時30分(「ながさき」は門司港発22時39分〜長崎着6時39分)になってしまうことから、この点ではダイヤ面での利便性があったのかもしれない。

■急行との競合もあったが、普通列車ならではのダイヤが武器に

 京都〜出雲市の「山陰」のダイヤは京都発22時02分〜出雲市着9時50分だが、米子着は7時34分と出張でも利用しやすい時間帯となっている。上りでは出雲市発19時09分〜京都着5時25分と早朝着ではあるものの、昼行列車では京都着12時22分(特急「あさしお1号」)となってしまうため、夜行としての価値はありそうだ。なお、急行「だいせん2号」(大阪〜大社間)にも寝台車があり競合している。ちなみにB寝台券はともに2000円、急行券は201キロ以上が500円である。

 名古屋〜天王寺の「南紀」は1968年から94年にかけて新宮〜天王寺で寝台車を連結していたが、82年に亀山発着に短縮、84年には新宮〜天王寺の運転となった(愛称はのちに「はやたま」に変更)。この時代、昼行利用では天王寺着が11時26分(「南紀」は5時00分)、新宮着は13時13分(同5時10分)で、夜行を設定する必要があったに違いない。

 小樽〜釧路の「からまつ」は、もし現代に走っているとすれば、自然と選ぶ旅人も少なくないような気がする。上りでは札幌着が5時36分と早朝に偏るほか、根室からの乗り継ぎも釧路で2時間弱のインターバルがあるなど、やや使いづらい感があるが、下りの利便性は抜群であった(※表2参照)。

 夜行急行「狩勝4号」と競合しているものの、「からまつ」も十分に対抗できるダイヤになっている。釧路乗り継ぎでの根室着は12時55分と、「狩勝4号」の8時52分着との差が悩ましいところだが、「からまつ」の乗車率は十分に健闘していたようだ。

 レイルウェイ・ライターの故・種村直樹氏は「まじめな列車」と「からまつ」を例えたが(「旅と鉄道No.35/80年春の号」鉄道ジャーナル社)、実用にも便利で地に足の着いた“夜汽車”だったようである。地味な存在ながら、夜を舞台に旅人を運んできた夜行鈍行列車。ちょっとノスタルジーを覚えつつ足取りをつづってみたが、かつてはそんな列車に旅を実感したのも確か。わずかでも復活してくれたら……と思わないでもない。(文・植村誠)

植村誠(うえむら・まこと)/国内外を問わず、鉄道をはじめのりものを楽しむ旅をテーマに取材・執筆中。近年は東南アジアを重点的に散策している。主な著書に『ワンテーマ指さし会話韓国×鉄道』(情報センター出版局)、『ボートで東京湾を遊びつくす!』(情報センター出版局・共著)、『絶対この季節に乗りたい鉄道の旅』(東京書籍・共著)など。

3177チバQ:2020/07/17(金) 20:00:19
https://dot.asahi.com/dot/2020070200004.html
国鉄時代はたくさんあった循環列車  時刻表でぐるり一周、懐かしの面影をたどる

植村誠2020.7.11 17:00dot.#鉄道
 ぐるりと一周する列車といえば、山手線や大阪環状線が有名だけど、実はそうした路線は全国で10線区にのぼる。一方、路線や線区とは関係なしに周回する列車もあり、かつては国内各地で活躍してきた。そんな“循環列車”の面影を「時刻表」に追ってみた。

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■各地で活躍するぐるり一周列車

 2020年6月現在、わが国において循環ないし環状運転をしている線区は10カ所を数える。もっともわかりやすい例が東京の山手線(JR東日本)と大阪の大阪環状線(JR西日本)だろう。「時刻表」に掲載されている路線図などを見れば路線そのものが周回しているのが一目瞭然。旅客列車の大半が環状運転をしており、通常の上り・下りではなく「外回り・内回り」で案内されているのも特徴だ。両線とも環状運転列車のほか車庫への入出庫や他線との直通列車も多数運転されているものの、環状路線の代表格であることは間違いない。

 ここで、「環状」と「循環」との区別がややこしいが、この両線に見られるように、単純に一周するのではなく「ぐるぐる」と周回運転を続ける路線や列車を「環状」、それ以外の起点に戻る列車を「循環」とすることができる。山手線などで「環状運転」中は特定の行き先を示さず「外回り・内回り」としているのもそのためで、「循環列車」のケースでは行き先がハッキリとしているという違いもある。

 現在、以下の10路線で「環状・循環運転」が実施されている。

 ・札幌市電  
 ・山手線
 ・ディズニーリゾートライン
 ・大阪環状線
 ・名古屋市営地下鉄名城線
 ・地方鉄道富山軌道線
 ・都営地下鉄大江戸線
 ・山万(やままん)ユーカリが丘線
 ・神戸新交通ポートアイランド線  
 ・伊予鉄道松山市内線

 このうち、名城線は1965年に日本最初の環状線地下鉄として開業、全長26.4キロメートルは大阪環状線の21.7キロをしのぐ。札幌市電は2015年に延伸によって環状化されたもので、環状ルートとすることで利用者増をはかっている。

 各線とも環状線を持つものの、大江戸線以下は運転系統としては「循環運転」に近い。大江戸線は全長40.7キロのうち27.8キロの環状部分を持つが、山手線のように環状部分のみの周回運転は実施されていない。富山軌道線は1973年以降環状運転が途絶えていたが、富山市がまちづくりにあたり公共交通を生かす施策を打ち出し、2006年に富山ライトレールを開業、2009年に環状運転の復活へとつなげている。

3178とはずがたり:2020/07/17(金) 20:05:26
>>3177
循環急行だと五葉やいぶりが思い出すなあ〜♪

3179チバQ:2020/07/19(日) 22:59:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/e2ee9e913ac2dfe95e74b9c2b2c61ce29f1c71ea
JR新宿駅の「迷路」ついに解消 東口と西口の行き来、自由に
7/19(日) 10:13配信

共同通信
運用が始まったJR新宿駅の「東西自由通路」。以前ここにあった西口改札の位置が変更され、通路は改札外となった=19日午前

 JR新宿駅で東口と西口を結ぶ「東西自由通路」が19日に運用を始め、街の往来が活発になりそうだ。地上に出たり、地下を遠回りしたりする不便がなくなり、JR改札の外側でも東西を一気に移動できる。駅は2040年代の完成を目指し、周辺の再開発と一体の大規模リニューアルを計画。自由通路を皮切りに、改良が進む見込みだ。

 JR東日本によると、自由通路の場所は、これまで「北通路」の名称で改札内にあった。自由通路への転換に伴い、改札機は東西とも自由通路に面する位置に移り、通路の幅も約17メートルから25メートルほどに広がった。

3180チバQ:2020/07/22(水) 18:12:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/0cd834441236ac604e9e92c19560aadb6d9754af
不通128キロどう復旧?JR九州、豪雨で被害拡大 肥薩線と久大線
7/22(水) 11:10配信


JR九州
 九州各地を襲った豪雨で、JR九州の肥薩線と久大線は計3鉄橋が流失するなど特に大きな被害を受けた。復旧の見通しが立たない肥薩線の八代-吉松間、久大線の豊後森-庄内間は計128・1キロに及ぶ。赤字路線は災害を契機に廃線やバス転換となる先例も多い。交通網をどのように維持するのか。復旧に向けた議論は難航も予想される。

 21日に新たに発表した分を加えたJR九州の被害17路線730カ所のうち、肥薩線は450カ所、久大線は145カ所に上り、両線で8割を超える。

 鉄道事業本部の前川聡幸副本部長は13日の記者会見で、両線の復旧について「まったくの未定。鉄橋を直すにしても費用もまだ分からない」と述べ、原型復旧を進めるかどうか明言しなかった。今後、沿線自治体と協議を進めるという。
 「日本三大車窓」がある肥薩線、全国的に有名な由布院温泉を通る久大線は、JR九州が観光路線と位置づける重要路線でもある。

 両線の復旧を進める上で活用が期待されるのは、2018年に施行された改正鉄道軌道整備法だ。JR九州のような黒字企業でも、赤字路線であれば災害復旧事業費補助の対象となり、国と自治体から復旧費の最大4分の1ずつ補助を受けられるようになった。16年4月の熊本地震で土砂が流入するなど寸断された豊肥線は、この枠組みを使い復旧。8月に4年4カ月ぶりに全線再開する。

 JR九州が公表した線区別収支(18年度)では、肥薩線八代-人吉間で5億7300万円、久大線日田-由布院間も2億5400万円の営業赤字と収支は厳しい。補助要件に該当するとみられるが、負担が生じる沿線自治体の同意を得られるかなどが課題となる。
 一方、鉄道以外の復旧事例もある。17年7月の九州豪雨で被災した日田彦山線の添田-夜明間は、3年に及ぶ沿線自治体との協議の末、鉄道ではなくバス高速輸送システム(BRT)による復旧で最終合意した。

 九州以外でも、11年の豪雨で鉄橋が流失するなどしたJR只見線は、不通区間の鉄道施設や土地を地元の福島県が所有し、JR東日本が運行を担う「上下分離方式」で復旧することで合意。21年度中に工事が完了する見通しになっている。
 東日本大震災で被災したJR東日本の大船渡線、気仙沼線は復旧費が多額に上ることからBRTを導入。15年に高潮被害を受けたJR北海道の日高線はバス転換が決まった。

 新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛で鉄道利用者が大幅に減り、経営環境が不透明感を増す中で見舞われた豪雨。地元住民の足であるとともに、九州の主要観光ルートでもある鉄路を地域の中でどのように位置づけるか。自治体を巻き込んだ議論に注目が集まる。 (布谷真基)

3181チバQ:2020/07/22(水) 18:16:51
911に「祝い」をするのはどうなの?
https://news.yahoo.co.jp/articles/14f5749d4390f42102ddcbf213965d7766e652f7
JR西日本、「WEST EXPRESS 銀河」9月11日運行開始決定。きっぷ販売情報は8月1日12時公開
7/22(水) 17:07配信


写真:Impress Watch
 JR西日本(西日本旅客鉄道)は、新長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」の運行開始日を9月11日に決定したと発表した。

【この記事に関する別の画像を見る】

 WEST EXPRESS 銀河は、観光を中心に西日本各エリアの活性化に貢献することを掲げる同社が「気軽に鉄道の旅が楽しめる列車」をコンセプトに企画したもので、当初は5月8日の運行開始を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の影響から運行を見合わせていた。

 空気清浄機の搭載、車内換気、抗ウイルス・抗菌加工など新型コロナ対策を施し、9月〜11月は京都駅/大阪駅〜出雲市駅間を夜行特急列車として、12月以降は山陽方面(大阪駅〜下関駅)を昼行特急列車として、週2往復ペースで運行する。

 きっぷは当面、日本旅行が企画・実施する旅行商品として限定販売する。詳細は8月1日12時以降、「WEST EXPRESS 銀河」の特設サイトで告知する。

JR西日本「WEST EXPRESS 銀河」

運行開始日:2020年9月11日
運行期間:2020年9月〜11月は山陰方面、12月以降は山陽方面
運行区間:京都駅/大阪駅〜出雲駅
Webサイト:JRおでかけネット「WEST EXPRESS 銀河」

 また、「WEST EXPRESS 銀河」の山陰方面運行に際し、鳥取県と島根県では「おもてなし」を用意。停車駅ごとにさまざまな「おもてなし」メニューを提供する。

「WEST EXPRESS 銀河」山陰方面でのおもてなし

[生山駅]日南町産トマトを使ったトマトジュースなどの販売
[根雨駅]金持神社分祠の設置と縁起物グッズ、日野町特産品などの販売
[米子駅]米吾「銀河特製幕の内弁当」などの販売
[松江駅]一文字家「銀河 一番星弁当」の販売、まつえ若武者隊のお出迎え
[車内]星空案内用VRゴーグルの設置、観光パスポート「銀河パスポート」の配布
※銀河パスポートで銀河オリジナル温泉手ぬぐいプレゼントのほか、ぐるっと松江レイクライン、皆生温泉レンタサイクル、安来駅レンタサイクルなど多数の観光施設などで利用可能
トラベル Watch,編集部:稲葉隆司

3182とはずがたり:2020/07/26(日) 16:01:15
JR北海道H100形は今後どこを走るのか。2020〜21年度に60両を導入
苗穂からキハ40形が姿消す
https://tabiris.com/archives/h100201909/
2019年9月17日

JR北海道の新型車両H100形「DECMO」が、2020年春に函館線山線で運転を開始します。2020〜2021年度に60両が導入される予定ですが、どの線区に投入されるのでしょうか。

H100形「DECMO」は電気式気動車システムを採用した新型車両です。ディーゼルエンジンで発電機を駆動し、その発生電力でモーターを回し走行します。低床式で車いすスペースを設置するなど、バリアフリーにも対応。運賃表示は液晶式で英語も表示します。

JR北海道では、H100形量産先行車2両を新製した後、2018年2月から走行試験を実施してきました。検証作業も終了したことから、2020年春に計15両を営業投入すると発表しました。すでに2019年9月に6両が納車され、2020年1月にも7両が納車予定です。

最初の投入線区は函館線の「山線」と呼ばれる長万部〜小樽間です。ワンマン運転を行う全列車をH100形に置き換え、早朝の札幌発の列車(然別行)も1本設定します。キハ201系については現行通りです。

なぜ「山線」なのか?
H100形の最初の投入線区が函館線山線になった理由について、明確な発表はありません。

考えられる理由を挙げてみると、輸送密度が625と普通列車のみが運行する区間としては比較的高いこと。当面の廃止予定がないこと。沿線に国際的なリゾート地であるニセコを抱え、ローカル列車で外国人利用者が多いこと、などが考えられます。

H100形は車内案内表示器で英語表記が可能ですので、外国人にも利用しやすくなるでしょう。

苗穂はH100形へ統一へ
山線の気動車は苗穂運転所の所属です。札沼線の非電化区間が2020年5月に廃止されることもあり、H100形の投入により、苗穂運転所からキハ40形が全て姿を消すことになりそうです。

山線ではキハ150形も運用されていますが、これもH100形で置き換えられます。キハ150形はどこかに転属になるとみられます。そのため、キハ150形も苗穂から姿を消すことになりそう。つまり、苗穂の一般型気動車はH100形へ統一が図られることになります。

今後の投入線区は?
JR北海道では、2020〜2021年度にH100形を60両を導入する計画で、経年35年以上となって老朽化している車両の置き換えを進めていきます。

2019年度までの15両とあわせて、H100形が計75両の勢力となる計算です。

今後のH100形の投入線区は未発表です。予想してみますと、普通列車の輸送密度が比較的高く、ニセコと同様に外国人観光客の利用が多い富良野線などが候補になりそうです。

富良野線へ投入する場合、旭川運転所への配置となります。仮に旭川へ集中投入されれば、石北線や宗谷線でもH100形の投入が進むことになります。

札幌に近い苫小牧運転所に配置される可能性もあるでしょう。その場合は、室蘭線や日高線などで、キハ40形の更新が進むことになります。(鎌倉淳)

3183とはずがたり:2020/07/26(日) 16:03:05
結局更新できたんだな。

JR北海道「キハ40」の更新を先送り。ローカル線の車両は変わらず
発注資金の裏付けがなく
https://tabiris.com/archives/kiha40-20180804/
2018年8月4日

JR北海道の国鉄型気動車「キハ40形」の更新が先送りされるようです。国の支援が2年間で400億円にとどまり、資金の裏付けが得られなかったため。北海道のローカル線では、キハ40形での旅がしばらく続きそうです。

経年35年以上
JR北海道のローカル線輸送を担う一般気動車は、現在205両。このうち、経年31年以上のものが166両を占めます。経年35年以上の多くがキハ40形で、一部がキハ143形。経年31年がキハ54形です。

下表は、JR北海道が2017年に公表した気動車の車齢表。2017年3月末現在のもので、これに車齢を1年足せば、2018年3月末現在の車齢になります。

表を見ても分かるとおり、JR北海道のローカル線輸送は、いまだにキハ40形が主力です。同社では「老朽・劣化が著しく車両の故障・使用不能などが頻発し増加傾向」にあるとし、2016年3月26日には、使用に耐えない車両を廃車し、普通列車79本の減便をおこないました。

資金の裏付けがない
JR北海道では、キハ40形の後継車両として、電気式気動車H100形「DECMO」を開発しています。JR東日本のGV-E400系を基本仕様とし、酷寒地対策等を施した車両です。試作車(量産先行車)2両が2018年2月に完成し、道内で確認試験が始まっています。

北海道新聞2018年8月4日付によりますと、H100形について、JR北海道では2019年度以降、数年かけて70両ほどの更新を計画していました。しかし、2018年7月27日に国が発表したJR北海道への支援内容は、今後2年間で400億円。JR北海道が求めていた2030年度までの支援は認められませんでした。

道新によりますと、車両の更新は発注から納入まで通常3年かかり、「今回の国の2年間の支援では、3年後の納入時に支払う購入資金の裏付けがなく、メーカーへの発注ができない」ため、「一般気動車の更新を当面見送る方針を固めた」ということです。

3184とはずがたり:2020/07/26(日) 16:30:27
八代─段─×9.5─坂本─葉木─×14.7─×15.5─鎌瀬─17▲─瀬戸石19.6×─海路─×25.0─吉尾─白石─球泉洞34.89×─×35.2×35.5─一勝地39.81─×40.36─那良口─44▲─×45.1─渡45.27×─西人吉─人吉

八代〜人吉〜湯前を一定的に復旧して(人吉〜吉松はこの際廃止して)はどうか?

肥薩線の被害が深刻すぎる。瀬戸石駅消滅、球磨川第1橋梁など流出
どう復旧するのか
https://tabiris.com/archives/hisatsusen202007/
2020年7月21日

2020年7月豪雨による肥薩線の被害が450カ所にのぼることが明らかになりました。JR九州全体では、17路線計730カ所に被害が広がっています。

肥薩線の被害状況
JR九州は、2020年7月豪雨による肥薩線の被害について、これまで発表していた65カ所に加え、新たに385カ所の被害を確認しました。状況を確認できていなかった鎌瀬〜渡間の被害が明らかになったものです。肥薩線全体で450カ所の被害が判明したことになります。

JR九州は、肥薩線の主な被害状況の写真を公開しました。以下で見てみます。

(略)

どう復旧するのか
とくに被害が大きかったのは鎌瀬〜渡間で、数多くの土砂流入、道床流出等が発生しました。被害の規模があまりに大きいため、現時点で、八代〜真幸間の復旧の見通しは立っておらず、肥薩線は引き続き八代〜吉松間で当面運行を見合わせます。

肥薩線の復旧費用がいくらになるのか、想像も付きませんが、JR九州単独での復旧は困難とみられます。今後、どういうスキームで復旧が可能なのか、地元自治体を含めた議論になりそうです。

久大線は豊後森〜庄内間で見通し立たず
145件の被害が確認された久大線は、日田〜豊後森間が8月8日、庄内〜向之原間が8月末の運行再開を予定しています。橋梁流出など被害が大きかった豊後森〜庄内間は復旧の見通しが立っていません。

26件の被害が確認された鹿児島線は、7月27日から串木野〜鹿児島中央間で、8月1日から川内〜鹿児島中央間での運転再開を予定しています。残る長洲〜植木間についても、8月3日からの運転再開を予定しています。

3185チバQ:2020/07/26(日) 19:30:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/4557d7e59087746318bca271faef98994bb21db3
JR高山線16日ぶり全線復旧 観光や復興に光
7/24(金) 7:43配信

岐阜新聞Web
復旧工事が進められる国道41号沿いを走るJR高山線の特急列車=23日午前8時23分、下呂市小坂町門坂

 岐阜県内の豪雨の影響で不通となっていたJR高山線の飛騨小坂(下呂市)-渚(高山市)間は、23日の始発列車から運転を再開した。高山線は16日ぶりに全線が復旧、特急列車も通常ダイヤの本数での運転を再開した。

 今回の豪雨は、新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ飛騨地域の観光客数が回復する途上で発生。同線の復旧は、客足が再び回復に向かうための好材料になるとして、観光業者や宿泊業者らが期待を寄せている。

 豪雨により同線は12カ所で線路への土砂流入などの被害があった。23日再開した区間では、下呂市小坂町門坂で飛騨川沿いの国道41号が崩落した現場の横を線路が通っており、線路下の擁壁下部が露出。列車を早期に通せるよう、国道の工事を調整して行った。

 同区間の再開で、両市をまたいで通学する高校生らの交通手段が確保された。下呂市小坂町から通う高山工業高1年生(16)は「通えない間はオンラインでの授業だったが、電波状態によっては途切れることもあった。学校へ行けて、クラスの皆と会えるようになりうれしい」と話し、高山方面へ向かう列車に乗り込んだ。

 沿線の高山市や下呂市、飛騨市は、同線の運転再開を歓迎する行事を行った。

岐阜新聞社

3186とはずがたり:2020/07/26(日) 23:59:49


八代─段(横石)─×9.5─坂本─葉木─×14.7─×15.5─鎌瀬─17▲─瀬戸石19.6×─海路─×25.0─吉尾─白石(神瀬最寄)─球泉洞34.89×─×35.2×35.5─一勝地39.81─×40.36─那良口─44▲─×45.1─渡45.27×─西人吉─人吉

3187チバQ:2020/07/27(月) 10:55:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e84be515cc812d3851e5c35059c7310ee3b86ec
リニア品川-新甲府先行開業は消えたか 静岡の協議長引けば再燃も
7/23(木) 15:30配信


リニア品川ー新甲府先行開業案のイメージ
 静岡県内の工事をめぐって東京・品川-名古屋間の令和9年開業の延期が不可避となっているリニア中央新幹線について、同県の川勝平太知事が品川-新甲府(駅名未定。JR甲府駅から南へ約7キロ)の先行開業を主張している。JR東海と山梨県は実現を否定しているが、両者とも過去に部分開業に言及したことがある。静岡県とJRの協議が長引けば、先行論が再燃する可能性もある。(渡辺浩)

 ■富士山一周の観光

 「それは何かというと、富士山一周なんです」。川勝氏は6月26日、JR東海の金子慎社長との会談で、品川-新甲府先行開業案をそう説明した。

 川勝氏は「品川からリニアで20分で着くと、南アルプス、富士山、八ケ岳、奥秩父連峰、駒ケ岳…。トンネルを抜けたら雪国じゃなくて、桃源郷です」と山梨の自然を持ち上げた。

 JR身延線を「世界で最も遅い特急列車」「沿線は春夏秋冬きれい」と表現し、東海道線を経由して静岡に出て、東海道新幹線で品川に戻れば富士山一周観光の完成とした。全てJR東海の路線だ。

 新甲府までの先行開業は川勝氏の持論で、平成26年10月の関東地方知事会で、「(東京五輪までに実現すれば)50年前に示した技術力を再び世界に示すことになる」と述べ、1964(昭和39)年の東京五輪直前に開業した東海道新幹線と重ね合わせた。

 ■JR東海は否定

 川勝氏の提案に金子氏は、リニアは東京と名古屋や大阪を結ぶことに意味があり、乗客数もその区間が圧倒的とし、「指令所や車両基地はワンパッケージで、途中だけ開業すると、造る予定じゃなかった施設を造らなければならない」と、技術的にも難しいとの見解を示した。

 山梨県の長崎幸太郎知事も今月8日の記者会見で、富士山一周を「大変面白いアイデア」とした上で、「リニアが(名古屋まで)通った暁には、渓谷美を見ながら静岡まで旅をしてほしい」と述べた。

 山梨県関係者によると、長崎氏が慎重なのは、先行開業を期待する発言をすると、名古屋までの開業を心待ちにしている長野県に申し訳ないという気持ちがあるという。

 また、JR東海の営業エリアは国鉄分割民営化の際に東海道新幹線と名古屋、静岡鉄道管理局の管轄を引き継いだため、暫定的とはいえ東京-山梨だけを結ぶ路線ができると、中央線の塩尻(長野県)までをエリアとするJR東日本の反発も予想されるという。

 ■金丸氏が誘致貢献

 「部分開業は既定路線。可能な区間から開業する」。平成22年1月、JR東海の葛西敬之会長(現・名誉会長)はそう語り、相模原(駅位置は後にJR横浜線橋本駅南口に決定)-新甲府の先行開業を表明した。この案は、都市部の地下工事に時間がかかるとの理由で翌年撤回された。

 山梨県の横内正明元知事も在任中、川勝氏に同調したほか、25年11月の県議会で、品川-新甲府先行開業が「観光振興に大きく寄与する」として、JR東海への要望を続ける考えを示していた。

 リニアをめぐっては、山梨選出の金丸信・元自民党副総裁が誘致に大きく貢献したとされている。金丸氏の故郷・南アルプス市選出の桜本広樹県議は今月13日、リニア建設促進議連の会合で先行開業案を県当局にただした。

 石寺淳一リニア推進課長は「今後、名古屋までの開業遅れの幅を注視しながら、どういう対応ができるのか考えたい」と、先行開業要望に含みを持たせた。

3188チバQ:2020/07/28(火) 09:42:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/f36ee71af66121e37507868de4100041ec516a21
新幹線半額や6日間乗り放題… JR北海道、お得な切符続々 コロナ禍、利用回復に期待
7/28(火) 6:11配信


JR北海道の主な格安切符
 新型コロナウイルス感染拡大で鉄道やバスの利用が減る中、JR北海道が次々と格安切符を売り出している。新幹線の運賃が半額になる切符や乗り放題の周遊パスなど工夫を凝らし、利用回復の呼び水にしたい考えだ。

 格安切符の目玉は北海道・東北新幹線の東京―新函館北斗間などがほぼ半額になるインターネット限定の特別切符「お先にトクだ値スペシャル」。利用は8月20日〜来年3月末で、設定区間は新函館北斗―新青森、盛岡、仙台、東京間。例えば、新函館北斗―東京間は通常片道2万3430円が1万1610円になる。

 過去にも半額にしたことがあったものの、早朝や夕方以降の便限定だったのに対して、今回は全時間帯が対象。JR東日本も同期間にほぼ全ての新幹線が半額となる切符を売り出しており、北海道新幹線と組み合わせれば、安価に広域で移動できる。

 また、道内の特急や普通列車、JRバスが6日間乗り放題になる「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」も、従来の半額程度の1万2千円で販売中。函館バスや函館市電、JR函館線森―函館間の普通列車などが乗り放題になる「はこだて旅するパスポート」もある。

3189荷主研究者:2020/07/28(火) 22:28:31

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60641580S0A620C2L21000/
2020/6/22 18:56 日本経済新聞 信越 長野
長野電鉄、新車両「3000系」の本格運用開始

3190荷主研究者:2020/07/28(火) 22:46:40

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/620043/
2020/6/25 6:00 (2020/6/25 14:42 更新)
西日本新聞 社会面 前田 倫之
高架化遅れ23年度後半に 西鉄天神大牟田線の新駅開業

 福岡市と西日本鉄道(同市)が西鉄天神大牟田線の雑餉隈(同市博多区)-春日原(福岡県春日市)間に計画している新駅の開業時期を、当初の2021年度から23年度後半に延期する方針を固めたことが関係者への取材で分かった。市が道路の混雑緩和を目的とした同線の高架化事業の一環で、高架への切り替えが21年3月から1年5カ月遅れることに伴い、開業もずれ込む見通しとなった。

 新駅予定地は、雑餉隈駅から春日原駅方向へ約600メートルの地点。商業施設も併設する予定。周辺は旧来の住宅地に加え、マンション建設なども進んでおり、西鉄は利用増を見込んでいる。駅名などは未定。

 隣接する県所管の工区の高架化が22年8月に遅れ、同時期に完成させる計画の市所管工区の高架化もずれ込むことになった。新駅舎は高架化後に、1年〜1年半程度かけて整備するという。 (前田倫之)

3191荷主研究者:2020/07/28(火) 22:50:36

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60858770W0A620C2LA0000/
2020/6/26 20:00 日本経済新聞 電子版 四国 香川
電車運行、新しい日常に合わせる 琴電・真鍋社長

3192チバQ:2020/07/30(木) 10:35:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/3273dffabff97c64e66f24244b508c11697e7861
路線はほぼ「Go To 東京」、埼玉ご当地鉄道事情
7/30(木) 5:10配信
 鉄道のネットワークは、全国くまなくつながっているものだ。だから、旅先でもいつも使っている地元の鉄道の感覚で乗ってしまう。都心暮らしならば10分も待たずに乗れるとか、10両もの長大編成でやってくるとか、昼すぎでも座れたらラッキーだとか、そういう感覚はなかなか抜けない。鉄道関係の取材をする機会の多い筆者でも、なんだかんだそんなものである。

【写真】埼玉県内にはさまざまな路線が走っている

 だが、裏を返せばそれでは充分にその地域の鉄道を活用しているとは言えないということになる。それではいささかもったいないのではなかろうか。というわけで、全国各地の鉄道事情を都道府県ごとにおさらいしていくことにしたい。まずは、首都・東京のお隣の埼玉県。東京の延長のように考えがちだが、果たして……。
■“東京へ”が埼玉の鉄道の役割? 

 埼玉県の鉄道ネットワークは、とにかくほとんどが東京を向いている。このところ、新型コロナウイルス感染症の影響で「県境を跨ぐ移動」があれこれ言われているが、埼玉の鉄道は東京との都県境を跨ぐことにその本領があるといっていい。

 京浜東北線や埼京線、宇都宮線(東北本線)といったJRの路線はもとより、私鉄の東武東上線や西武池袋線なども東京都心のターミナルと埼玉県内を結んでいる。埼玉視点でいうならば、“ほとんどの路線が東京を向いている”といったところか。
 この傾向はJRにおいてとくに顕著で、埼玉県内だけを走っているJR路線は川越線だけである。その川越線にしたって、大宮―川越間は埼京線に直通して池袋を目指すし、川越―高麗川間は八高線に直通して八王子を目指す。結局、この川越線の役割も埼玉県内の地域輸送というよりは“Go To 東京”なのだ。

 浦和に住んでいる知人に聞けば、「言われてみると電車に乗るのは東京に行くときだけ。埼玉県内だけ乗ったのはさいたまスーパーアリーナに行ったときくらいかも」と返ってきた。もちろん埼玉県内に会社もあれば商業施設もあるから、県内に限った移動も少なくない。が、それを踏まえても鉄道路線の構造という点でいえばほとんどの路線が東京を向いていることは間違いないといっていい。

 ちなみに、同じように首都圏に含まれる神奈川県や千葉県を見ると、東京との連絡を担う路線があると同時に、県内だけを走って地域輸送を専門とする路線も多い。大半の路線が“東京を向いている”という点は、埼玉県の鉄道ネットワークならではの特徴なのだ。

■大宮駅を避けて通れない

 例えば新幹線に乗って東北や上越、北陸方面を目指すとき。はたまた、青春18きっぷなどを握りしめて東北方面の旅をしようと試みたとき。それが東京都民だったら、決まって埼玉県を通ることになる。JRの場合、ほとんど経由せずにいられないのが大宮駅である。
 大宮駅はまさしく埼玉県の鉄道ネットワークの中心といっていい。県庁があるのは大宮駅と同じさいたま市でも浦和だから、行政の中心は浦和だ。それに対して、鉄道は大宮駅をハブとして、さらに県内各地やほかの都県に向けて伸びている。

 路線図を見ればそれはひと目でわかる。東北新幹線と上越新幹線が分かれるのは大宮駅だし、宇都宮線と高崎線も大宮駅で分かれる。京浜東北線や埼京線ももちろん乗り入れてくるし、西には川越線が伸びて東に向けては東武野田線(アーバンパークラインと呼ぶべきですかね……)。複数の路線が分岐する文字通りのターミナルであり、大宮を通らねばどこにも行けない首都圏北部の“関所”のような存在感を持っている。
 大宮駅を通らない路線ももちろんあり、県南西部を目指す東武東上線や西武池袋線などがそうだ。また、県の東側を南北に抜ける東武伊勢崎線(スカイツリーライン)も大宮駅を無視する路線の1つ。ただ、ことJR線に限っていえば大宮駅を通らない路線は八高線と武蔵野線だけである。

 18きっぷで大宮駅を無視して埼玉県を抜けようとすると、埼玉県内唯一の非電化路線でもある八高線に乗って関東平野の端っこをのんびり走らねばならぬのだ。
 筆者も何度か八高線の非電化区間(高麗川―高崎間)に乗ったことがあるが、まったく大都会の近くを走る路線とは思えないのどかな路線である。2両編成の気動車、という点だけをもっても人口730万人を超える県を走る路線らしからぬ風情。平日の昼下がりともなると乗客も数人ばかりと、純然たるローカル線である。

 そうした一部の路線を除くと、ほぼすべての鉄道路線が大宮駅をハブとしている。埼玉県内の鉄道を乗り潰そうと思ったら、大宮駅をスタート地点とするのがよいように思える。

3193チバQ:2020/07/30(木) 10:36:18
■かゆいところに手が届く

 大宮駅をハブとして、“東京を向いて”走っている埼玉県の鉄道ネットワーク。となれば、弱点となるのは県の東西を結ぶ路線である。大宮から県内の路線をあれこれ乗ろうと思っても、この東西を結ぶ路線が貧弱であるがゆえに難儀することになるのだ。

 それもこれもほとんどの路線が東京を向いているから致し方ないし、先に登場してもらった浦和在住の知人も「いやあ……そんな路線があっても使わないでしょう、普通」と苦笑いをしながら一蹴するほどだ。さらに聞けば、「せいぜい武蔵野線を使うことがあるかな、くらいなものですよ」。乗り潰しを試みるわけでもなければ、東西を結ぶネットワークが貧弱でもあまり問題はないようだ。
 とはいえ、まったくないのは困ったもの。東京だって、都心から放射状に伸びる路線ばかりで多摩地区を南北に結ぶ路線が貧弱すぎると言われるくらいだ。そうした中で気を吐いているのが秩父鉄道である。

 東京都民にとって、秩父鉄道は西武池袋線・秩父線の終端の西武秩父駅と隣接する御花畑駅から乗り換えて、SLに乗ったり長瀞観光を楽しんだり、というイメージが強い。だが、秩父鉄道の本領はそこにはなくて、羽生―熊谷間。これによって、埼玉県東部を走る東武伊勢崎線と、中央部を南東から北西に向かって走るJR高崎線を相互に結ぶという役割を果たしているのだ。
 実際、この区間は埼玉県北部の通勤路線になっているようで、朝の通勤時間帯に乗ったことがあるが、なかなかの混雑ぶりだった(さすがに都心ほどではないが)。埼玉県内で完結する事実上唯一のローカル私鉄・秩父鉄道は、ローカルだからこそ、の存在感を放っている。ちなみに、秩父鉄道は埼玉県内で唯一交通系ICカードが使えない路線でもある。

 このほかにも東西を結ぶ路線はあって、大宮をハブとする川越線や東武野田線、県南部を走る武蔵野線。とくに武蔵野線は東京都心を経由せずに東京多摩地区・千葉県内を連絡しており、首都圏の鉄道の弱点を補って存在感は大きい。ただ、埼玉県内の地域輸送というよりはこれも“東京向き”の路線の1つだろう。

 東京と埼玉を結ぶ私鉄といえば、西武鉄道と東武鉄道が双璧である(というか私鉄では事実上この2社しかない)。西武鉄道は池袋線と新宿線が埼玉県に入ってすぐの所沢駅で接続し、池袋線は入間・飯能を経て秩父方面へ。新宿線は狭山市を経て川越へ向かう。いずれも東京と埼玉を結ぶ路線といっても南部にとどまっており、意外と北に広い埼玉県内全域を対象としているとは言いがたい。

■埼玉県は東武王国

 ところが、東武鉄道はなかなかすごい。西武池袋線と対で取り上げられることも多い東上線。こちらは川越を経て坂戸から寄居、最終的には小川町駅まで向かう。寄居―小川町間は運転系統が分離していて事実上別路線のようになっているが、それにしても広い範囲で東京都心への通勤通学輸送を担っているのだ。
 さらに東武には県東部を走るスカイツリーライン・伊勢崎線がある。スカイツリーラインという愛称の区間は日光線と分岐する東武動物公園駅で終わりを告げるが、さらにそこから先も伊勢崎線として久喜駅で宇都宮線と交差、さらに県北部のJRに無視された地域を走っていく。

 ほぼ県の中央を通るJR高崎線を中心軸に、東はスカイツリーライン・伊勢崎線、西に東上線。この2路線が埼玉県を広く東京都心への通勤圏内に仕立て上げた。「“東京のベッドタウン”埼玉県」は東武の2路線によって形成されたと言えるのだ。
 最後に、新幹線のお話である。

 大宮駅は東北新幹線と上越新幹線が分かれるハブ駅であることはすでに述べた。大宮駅には新幹線列車のすべてが停車する。筆者は東京西部、多摩地区に住んでいるのだが、東北方面の新幹線に乗ろうと思って乗り換えルート検索などをすると、決まって「新宿駅から埼京線で大宮駅に行って新幹線へ」というルートが示される。実際、スムーズに行けばこのほうが早いらしい。とはいえ、何度も乗り換えるのが面倒な気がして、結局東京駅で乗ることがほとんどなのだが、それだけ新幹線においても大宮駅は重要なターミナルなのだろう。

3194チバQ:2020/07/30(木) 10:36:52
 で、ここで問題になるのは県内のほかの新幹線駅だ。東北新幹線はとっとと埼玉県を通り過ぎてしまって、栃木県内の小山駅が大宮駅の隣駅である。それほど広くもない埼玉県内に2つも新幹線駅はいらない、ということなのだろうか。

■新幹線を使うには微妙な距離

 しかし、上越新幹線(北陸新幹線でもいい)だと話が違う。県内には大宮以外にも熊谷駅・本庄早稲田駅の2つの駅があるのだ。停車列車の関係と都心からの近さもあって、東京から熊谷に向かうときには新幹線に乗るべきか在来線に乗るべきか少し悩む。まあ、現実的には新幹線の速達効果は微々たるものなので、費用対効果を考えればどう考えても在来線一択だ。
 ただ、本庄早稲田駅に行くなら新幹線以外の手段がない(バスに乗り継ぐという手もあるが……)。だいたい本庄早稲田駅に用があることはほとんどないのだが、上越新幹線において最初の新幹線単独駅が埼玉県内の本庄早稲田駅というのはおもしろい。

 長距離輸送を旨とする新幹線も、地方では通勤通学に用いる地域輸送路線という顔もある。もしかすると、埼玉県内もそうした地方の1つということなのかもしれない。

 あくまでも筆者の主観で、という断り付きにはなるが、埼玉県の鉄道事情を簡単にまとめてみた。47都道府県で5番目に人口の多い埼玉県だけあって、鉄道網は充実しているほうだといえる。ただ、そのネットワークの方向性は、あくまでも“東京向き”。純粋な県内地域輸送路線は秩父鉄道だけといっていい。こうした特徴は、埼玉県という県の特徴とも大いに重なっているような気がするのだが、いかがだろうか。
鼠入 昌史 :ライター

3195チバQ:2020/07/30(木) 14:12:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/b73f2a20d50cbe56ca0f5ef1d97fe3f8ffb74be1
JR只見線復旧難航 新潟・福島豪雨9年、21年度の全線再開目指す
7/30(木) 11:40配信


復旧工事が行われている「第6只見川橋りょう」=金山町
 新潟・福島豪雨から9年。2011(平成23)年7月の豪雨では橋りょうが流失し、JR只見線会津川口―只見間(27.6キロ)が不通となった。

 復旧工事が行われているが、崩落事故の影響や地質調査で工事は難航している。JR東日本は工程の見直しを進めているが、計画通りに21年度中の全線再開を目指している。

 JR東日本仙台支社によると、復旧工事は18年6月に始まった。斜面や盛土の復旧、軌道工事などを行っており、流失した橋りょうのうち、金山町にある第5、6、7の橋りょうの橋脚部分が完成した。第5橋りょうには橋桁が架かった。

◆3月に崩落事故、地質調査へ

 しかし、復旧工事が計画通りに進んでいるわけではない。第6橋りょう付近では今年3月、斜面が崩落し、岩の下敷きになった作業員が死亡する事故が起きた。作業は一時中断し、工事は計画よりも遅れている。

 加えて、工事現場の地質が想定と異なり、さらなる地質調査が必要な状況となっている。JR東日本仙台支社は「第6橋りょうも含めた各現場で、地質条件が当初想定していたものと異なることが分かった。工期については精査中」とした。

 復旧工事が完了したとしても列車を運行させるためには乗務員の訓練などの準備が必要とされており、営業運転するまでにはさらなる時間が必要になるとみられる。

3196チバQ:2020/07/30(木) 14:15:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/6add33a5125a22bddb5196647039591ef37fb865
九州新幹線長崎ルート 環境アセス再回答 あす“期限” 漂う手詰まり感
7/30(木) 12:30配信


九州新幹線長崎ルート
 九州新幹線長崎ルートの未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)の整備に向けた環境影響評価(アセスメント)の手続き入りについて、国土交通省が佐賀県に求めた再回答が31日に“期限”を迎える。同県は拒否する姿勢を崩しておらず、同省や長崎県側には手詰まり感が漂う。長崎県はこのままでは北陸新幹線を含めた財源論議に乗り遅れ、着工が大幅に遅れると危機感を強めている。
 「アセスが必要なフル規格などの可能性を何としても残していただきたい」。中村法道長崎県知事は16日の記者会見でこう強調した。
 国交省は6月、佐賀県に対し、時間短縮効果が大きく新大阪に直通できるフル規格や、フリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)など五つの整備方式に対応できるアセスの手続き入りを提案。アセスには2〜3年かかり、その間に「腰を据えて整備方式を議論できる」として同意を求めたが、同県はフル規格狙いと警戒し2度にわたり拒否した。
 同省は再考を求めているが、来月から同県とアセス手続きの調整に入れなければ、武雄温泉駅で新幹線と在来線を乗り換える「リレー方式」で暫定開業する2022年度の翌23年度に、新鳥栖-武雄温泉間を「切れ目なく」着工できないという。
 一方、北陸新幹線の敦賀-新大阪は19年度に環境アセスに着手し、23年度の着工を目指す。これまで新幹線整備の財源捻出は複数のルートを一括して議論してきた経緯があり、与党の整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)で21年度にも始まる財源論議の前に、長崎ルートがアセスに着手していなければ北陸新幹線だけが論議の対象に。そうなれば長崎ルートは当面財源を確保できずにリレー方式が長期固定化し、35年度の全面開業が大幅に遅れる可能性もある。
 長崎県が実現を目指すフル規格で整備すれば、佐賀県側には新たな建設費負担や、JR九州からの並行在来線の経営分離問題が浮上するが、一方で新幹線駅が整備される温泉地の武雄、嬉野両市はフル規格を求めている。こうした状況にも佐賀県側に「条件闘争」の気配はなく、担当部長は「(長崎ルートは)もともとFGTの計画。私たちはフル規格を求めていない」との主張を繰り返す。ただ国交省は新幹線並み速度のFGT開発を既に断念している。
 中村知事は16日の記者会見で、佐賀県の山口祥義知事との面談も含めて打開策を検討する意向を示した。だが複数の関係者は「(国交省と長崎県側の)誰も山口知事と会えない」と口をそろえ、そのかたくなな姿勢の真意をつかみあぐねているのが実情だ。
 今月末を再回答の期限と設定した国交省。ただ長崎県側の関係者からは「長崎ルートは時には“奇策”を講じながらここまで来た経緯がある。期限を過ぎてもまだどうなるか分からない」との声も漏れ聞こえてくる。

3197名無しさん:2020/07/30(木) 23:46:27
熱海ネット新聞 2020年7月28日(火)
JR熱海駅前の足湯「家康の湯」、5カ月ぶりに再開 コロナ休止で改修
https://atamii.jp/today/130528/

 熱海市は7月28日、JR熱海駅前にある無料の足湯「家康の湯」の利用を再開した。管理している市は、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として2月29日から休止していた。この間に座面の上の屋根を改修し、ひさし部分を拡大し、雨の日でもぬれないで利用できるようにした。
 新型コロナ対策に、利用者の間隔を保つために注意喚起の紙を貼り、利用可能人数を通常の30人から13人に縮小した。
 家康の湯は、徳川家康の熱海来訪400年記念事業の一環で2003年に設置され、旅の疲れを癒やす人気スポットに知られる。

3198チバQ:2020/08/03(月) 21:38:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/227a6f3930b4f71433732301c78b83c2927e430a
日本一長い駅名「等持院・立命館大学衣笠キャンパス前」嵐電に誕生 等持院駅を改称
3/13(金) 16:55配信

乗りものニュース
等持院・立命館大学衣笠キャンパス前駅の駅名板(画像:京福電気鉄道)。

 京福電気鉄道は2020年3月13日(金)、嵐電北野線の等持院駅(京都市北区)を「等持院・立命館大学衣笠キャンパス前(Tojiin・Ritsumeikan University)」に改称すると発表しました。

【写真】読み仮名だけで22字 文字だらけの駅名標

 同じ13日(金)、立命館と京福電気鉄道が地域活性化や人材育成などに取り組むための連携・協力協定を締結。駅名の変更は、これを機に、嵐電が立命館大学へのアクセス手段として立命館と密接な関係であることを明示するため行うといいます。

 改称日は、嵐電北野線の北野白梅町駅リニューアルと同じ20日(金)の予定です。

 新しい駅名「等持院・立命館大学衣笠キャンパス前(とうじいん・りつめいかんだいがくきぬがさキャンパスまえ)」は、表記が17字、読み仮名が「・」を除いて26字で、ともに日本一長い駅名になります。

 なお従来の日本最長駅名は、表記が、ディズニーリゾートラインの「リゾートゲートウェイ・ステーション」と「東京ディズニーランド・ステーション」で同じく17字、読み仮名が鹿島臨海鉄道の「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前(ちょうじゃがはましおさいはまなすこうえんまえ)」と、南阿蘇鉄道の「南阿蘇水の生まれる里白水高原(みなみあそみずのうまれるさとはくすいこうげん)」(熊本地震の影響で営業休止中)でいずれも22字です。


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