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欧州情勢・西洋事情

1とはずがたり:2014/05/26(月) 18:46:47
平沼騏一郎や福沢諭吉に限らず西洋・欧州・EUその他あの辺綜合スレである。

前スレhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1116784031/l50より欧洲ネタを独立。

歴史ネタは西洋史スレhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1165050511/l50

2434とはずがたり:2017/12/02(土) 22:29:38
英国:離脱交渉の次段階入りに向けた提案、4日までに提出しない公算
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-12-01/P0A86L6S972901
Tim Ross
2017年12月1日 21:59 JST
英首相府「14日の首脳会議を目指して作業している」、期限に触れず
EU側は4日を提出期限に指定、6日に検証する計画
英国は欧州連合(EU)離脱交渉が通商を巡る次段階に進むために必要な提案を、EU側が設定した期限の4日までに行わないもようだ。

  トゥスクEU大統領は先週、英国が離脱清算金とEU市民の権利、アイルランド国境問題について改善された案を提出する期限として10日後の12月4日を指定。EU側は1日、英国の提案を6日に検証する計画を示した。

  メイ英首相は4日にブリュッセルを訪れユンケル欧州委員長らEU高官と会食することになっており、ここで英国の提案を示す計画だった。そうすれば、14日のEU首脳会議で通商協議に進めるという正式発表をEU側が準備する時間があるとの考えだった。

  しかし英首相府のスラック報道官は1日ロンドンで、4日の期限を守るのかとの記者団の問いに「われわれは14日の首脳会議を目指して作業しているとかねて言っている」と答えた。

原題:U.K. Backs Away From Monday Dec. 4 Deadline for Brexit Progress(抜粋)

2435とはずがたり:2017/12/04(月) 16:57:46
独メルケル首相の与党、第2党SPDとの連立協議開始で合意
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/12/2spd.php
2017年12月1日(金)20時23分

12月1日、独ビルト紙はメルケル首相(写真左)率いる与党キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と第2党の社会民主党(SPD)が大連立政権の樹立について、予備的な協議を開始することで合意したと報じた。11月30日撮影(2017年 ロイター/Axel Schmidt)
独ビルト紙は1日、メルケル首相率いる与党キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と第2党の社会民主党(SPD)が大連立政権の樹立について、予備的な協議を開始することで合意したと報じた。

メルケル首相、CSUのゼーホーファー党首、SPDのシュルツ党首が、シュタインマイヤー大統領の仲介で、先月30日に会談した際に合意が成立したという。

会談では、大連立政権の樹立、メルケル首相率いる少数与党政権の樹立、再選挙など、様々な選択肢が協議されたが、最終的には大連立政権の樹立について、協議を再開することで合意が成立したという。



[ベルリン 1日 ロイター]

2436チバQ:2017/12/04(月) 19:33:22
https://mainichi.jp/articles/20171204/k00/00m/030/062000c
ドイツ
新興右派に新党首 排外主義容認、ガウラント氏
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毎日新聞2017年12月3日 22時22分(最終更新 12月3日 22時54分)
.
 【ベルリン中西啓介】9月の連邦議会(下院)総選挙で国政に初進出した右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)は2日、独北部ハノーバーで開いた党大会で、党内右派トップで実質的指導者として党を率いてきたガウラント副党首を共同党首に選出した。人種差別的、排外主義的な極右発言をも容認するガウラント氏が名実共に党を掌握した形で、国政の舞台でも差別的言動が日常化する懸念が生じている。

 AfDは欧州連合(EU)によるギリシャ財政支援に反対する経済学者らが創設した経緯から、党内には反EU経済政策派と極右からも支持を受ける保守派がある。これまで両派から共同党首が選出されてきた。だが、保守派選出の党首だったペトリ連邦議会議員が、地方議員によるナチ擁護発言などを問題視し、総選挙直後に離党したことで空席になっていた。

 党大会では、保守派内では穏健派で知られるパツデルスキー・ベルリン州議会党代表ら2人が立候補したが、いずれも過半数を得ることができなかった。このため当初は党首就任の意向を否定していたガウラント氏が立候補し、得票率68%で党首に選ばれた。もう一人の党首には経済派出身のモイテン党首が再選された。

 総選挙直後に「メルケル氏を追い詰める。覚悟しろ」と述べたガウラント氏は以前、毎日新聞の取材に「反難民」「反イスラム」の主張などを展開している。AfDの右派路線が加速することで、戦後ドイツが培ってきた反極右・親EUの政治文化にも影響する可能性が出ている。

2437チバQ:2017/12/04(月) 22:56:43
http://www.sankei.com/world/news/171204/wor1712040062-n1.html
2017.12.4 22:13

独社民党、大連立の可否を協議へ 反対論も根強く

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社会民主党との連立協議を終え、ドイツ大統領府を後にするメルケル首相(中央)=11月30日、ベルリン(ゲッティ=共同)
社会民主党との連立協議を終え、ドイツ大統領府を後にするメルケル首相(中央)=11月30日、ベルリン(ゲッティ=共同)

 ドイツのメルケル首相による次期政権樹立をめぐり、連邦議会(下院)第2党で中道左派の社会民主党は4日、幹部会を開き、首相率いる保守系、キリスト教民主・社会同盟と大連立継続の可能性も含めた協議に応じる方針を決めた。7〜9日の党大会で承認されれば、正式に決定される。DPA通信が報じた。

 ドイツでは長期の政治空白の回避のため、同盟と社民党による大連立への期待が高まっている。だが、社民党内には異論が強く、幹部会では政権参加の可否も含め、判断は協議の結果次第であることも確認した。(ポーランド北部グダニスク 宮下日出男)

2438とはずがたり:2017/12/05(火) 19:15:37

2017年12月1日 / 15:19 / 1日前
コラム:英EU離脱協議、手切れ金より高くつく「障害」=田中理氏
https://jp.reuters.com/article/column-forexforum-osamu-tanaka-idJPKBN1DV3QY
田中理 第一生命経済研究所 主席エコノミスト

[東京 1日] - 難航が伝えられていた英国と欧州連合(EU)の離脱協議が前進するとの期待から、ポンド相場が上昇している。英国政府がEU離脱に伴って支払う清算金で歩み寄りの姿勢を示しており、最終合意が近いとの報道が好感されたためだ。

EU側の方針では、離脱清算金、EU市民の権利保護、北アイルランドの国境管理の3つの問題で「十分な進展がある」と判断した場合に限り、移行措置や離脱後の貿易関係など次の段階の協議に進むことができる。なかでも清算金を巡っては双方の意見の隔たりが大きく、第1段階の協議における最大の障害とされてきた。

報道によれば、英国側は清算金として500億ユーロ前後(約6兆7000億円)の支払いに応じる方針を示唆しているとされる。これはEU予算の分担金などEU側が要求する1000億ユーロの支払いから、農業補助金など英国がEUから受け取る金額を引いた差額だ。控除額の計算の仕方によって金額に幅があり、英国政府は最も少ない金額を国民に示したい意向だが、EU側の要求をほぼ全面的に受け入れた形だ。

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メイ英首相は12月4日に欧州委員会のユンケル委員長やバルニエEU首席交渉官と会談を予定しており、ここで正式な提案を行う模様だ。英国を除くEU加盟国の政府が「十分な進展がある」と判断すれば、同月14―15日の欧州首脳会議の場で、移行期間や離脱後の貿易関係の協議を開始することが正式に宣言される。

原則2年の離脱協議は2019年3月末に協議期限を迎える。ただ、各国の議会承認に半年程度の時間を要するため、来年秋が事実上の協議期限とみられている。

また、英国の産業界からは停滞する離脱協議へのいら立ちの声が高まっている。来年の早い段階で移行措置の方針が定まらなければ、英国外への事業移転など代替プランを実行に移すと警告する企業も増えてきた。こうしたスケジュールに鑑みると、12月の首脳会議で第1段階の協議を終えなければ、時間切れのリスクが高まりかねない状況にある。

<頭痛の種は北アイルランドの国境管理問題>

清算金の話に注目が集まりがちだが、それ以上に解決が難しそうなのが北アイルランドの国境管理の問題だ。あまりにも合意が難しいため、恐らく今回の首脳会議では、英国政府がより明確に歩み寄りの姿勢を見せることで、最終的な結論を先送りする可能性が高い。

英国のEU離脱後、英国とEUの間では従来のような「ヒト・モノ」の移動の自由は認められなくなる。島国の英国では大半の国境線は海で隔てられており、自由な行き来が難しい。だが、英国の一部である北アイルランドとEU加盟国のアイルランドを隔てる約500キロメートルの国境線は陸続きのため、何らかの国境管理が必要となる。

1970―80年代の北アイルランドでは、英国から独立してアイルランドへの再統一を求めるナショナリストと、英国への残留を主張するユニオニストとの間の対立が深刻化し、武力闘争やテロが頻繁に発生した。1998年に和平合意が実現し、こうした衝突はほとんどなくなったが、物理的な国境の復活が両国関係に微妙な波風を立てることを警戒する声も聞かれる。

2439とはずがたり:2017/12/05(火) 19:15:52
>>2438
アイルランド政府はいかなる国境管理の復活にも反対する立場をとり、英国のEU離脱後も北アイルランドがEUの単一市場や関税同盟にとどまることや、アイルランドと北アイルランドの関連規制の統一化を主張している。

これに対して英国政府は、EU法の支配から逃れるため、単一市場や関税同盟から脱退する基本方針を固めている。北アイルランドだけをその例外とすることで、英国の一体性を損なう解決策には否定的だ。そのため、さまざまな技術活用を視野に限定的な形での国境管理を導入したいとしている。

こうした両国の立場は双方の不安定な政治情勢によって一段と複雑さを増している。アイルランドでは、バラッカー首相が率いる統一アイルランド党(フィナ・ゲール)の非多数派政権が、ライバル政党・共和党(フィアナ・フォイル)の閣外協力によって政権を維持している。その共和党が11月下旬、警察の内部告発者への対応が不適切だったとしてフィッツジェラルド副首相の不信任動議を提出。これは閣外協力の合意破棄に当たるため、協力解消による再選挙の可能性が浮上していた。

副首相の辞任で政権崩壊の危機はひとまず回避されたものの、両党間の信頼関係が損なわれ、近い将来に再選挙が行われるとの見方も多い。おまけに、アイルランド再統一を目指す野党のシン・フェイン党も、北アイルランド情勢を巡って政権にたびたび圧力を掛けている。

英国も6月の前倒し議会選で与党・保守党が過半数を失い、北アイルランドの地域政党である民主統一党(DUP)の閣外協力によって政権を維持している状況だ。DUPはアイルランド再統一に反対するユニオニストの代表政党で、北アイルランドのアイルランド接近につながる解決策に反対している。メイ政権がアイルランド政府の要求に屈する場合、閣外協力を打ち切ると警告しており、政権崩壊につながる恐れがある。

しかも、3月の北アイルランドの議会選後、親英・EU離脱派のDUPと親アイルランド・EU残留派のシン・フェイン党の間の連立協議が暗礁に乗り上げており、いまだに政権発足ができずにいる。北アイルランドの将来を左右する重大な決断を、政府不在のまま決定することは難しい。

<アイルランド拒否権発動の可能性は>

なお、12月の首脳会議で第1段階の協議に十分な進展があったかどうかの判断は、英国を除くEU加盟国の総意が必要となる。清算金で合意できたとしても、北アイルランドの国境管理を巡る協議の進展が不十分として、アイルランド政府が拒否権を発動する可能性も残る。

ただ、アイルランドは英国と最も経済的な関係が密接なEU加盟国であり、離脱協議を次の段階に進め、英国との自由貿易を維持することに重大な関心を持っている。また、英国とアイルランドを除くEU加盟国にとって、北アイルランドの国境管理は必ずしも優先課題ではない。アイルランドの拒否権発動には他のEU諸国の猛反発が予想される。

北アイルランドの国境管理の問題は、離脱後の英国とEUの貿易関係がどうなるかによって解決の方法が異なるため、現時点で最終的な解決策を見いだすことは難しい。だが、来年秋の事実上の協議期限に向けて、この問題の解決は避けて通ることができない。

要するに、協議が前進する可能性が高まったことで、何の合意もできずに離脱する「クリフエッジ」のリスクが遠のいたとの楽観論も聞かれるが、離脱通告から8カ月を経て、協議はようやく第1のハードルをクリアするめどが立った段階にすぎないのだ。

今回先送りが濃厚な北アイルランドの国境管理の問題以外にも、移行期間中のEU法の適用範囲をどうするのか、サービス分野での自由貿易をどう確保するかなど、いくつもの難しい課題が待ち構えている。強硬離脱派の間では、全面撤退を余儀なくされつつあるメイ政権の協議方針を批判する声もくすぶり続けている。離脱協議の行方を安心するのはまだ早い。

2440チバQ:2017/12/06(水) 20:19:42
https://mainichi.jp/articles/20171206/k00/00m/030/158000c
カタルーニャ
前州首相ら5人の「欧州逮捕状」取り下げ

毎日新聞2017年12月5日 22時42分(最終更新 12月5日 22時43分)
スペイン最高裁 21日の州議会選で帰国意思提示など理由
 【パリ賀有勇】スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題でスペイン最高裁は5日、ベルギーに滞在中のプチデモン前州首相ら元州幹部5人に出されている欧州連合(EU)共通の「欧州逮捕状」を取り下げたと発表した。5人が21日の州議会選のために帰国の意思を示したことなどが理由とされる。

 スペインの中央政府は「独立宣言」を可決した州議会を解散し、プチデモン氏ら州幹部らを解任。スペイン司法当局は、ベルギーに渡り出廷を拒んだプチデモン氏ら元州幹部5人に対して国家への「反逆」などの容疑で欧州逮捕状を出して、ベルギー側に身柄の引き渡しを要求していた。

 スペイン紙エルパイス(電子版)によると、5人が立候補している州議会選のために帰国する意思を示したことに加え、ベルギーとスペインの裁判所で同一事件を審理することを避けるために逮捕状が取り下げられた。

 スペイン最高裁は4日、スペインにとどまり収監された元州幹部や独立派市民団体幹部ら10人のうち6人の保釈を決めたが、「再犯の恐れがある」として、前州副首相ら4人の収監の継続を決定。プチデモン氏らも帰国すれば、スペインの逮捕状に基づき収監される見通し。

2441とはずがたり:2017/12/08(金) 19:42:21

離脱交渉、主要分野で合意=欧州委、通商協議入り勧告―英EU
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-171208X859.html
18:23時事通信

 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長は8日、ブリュッセルでメイ英首相と会談した。ユンケル氏は会談後の記者会見で、英国との離脱交渉で「十分な進展が見られた」との判断を示し、主要分野で合意したことを明らかにした。その上で、英国が求めている通商協議入りをEU各国首脳らに勧告したと述べた。

 EUは14、15両日の首脳会議で通商協議入りや激変緩和のための移行期間設定の是非を判断するが、交渉権限を持つ欧州委員会が英国と合意したことで、「第2段階」に進む可能性が高まった。交渉期間が原則2年の離脱交渉は、3月の通告から9カ月を経て、ようやく最初のハードルを越えそうだ。

 トゥスクEU大統領は合意を受けた記者発表で、新たな交渉指針の草案を各国首脳に送ったと表明した。一方で「最も難しい課題はまだ先にある」と述べ、難航が予想される通商を含めた「将来の関係」の協議を意識し、厳しい表情を崩さなかった。

 メイ氏は会見で、懸案となっていたアイルランドと英領北アイルランドの国境管理問題について、「ハード・ボーダーはない」と語り、現在人や物が自由に行き来している国境に税関などを設ける案を明確に否定した。

2442とはずがたり:2017/12/09(土) 00:53:02

<EU離脱>英国が妥協重ね合意 「手切れ金」倍増
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171208-00000103-mai-int
12/8(金) 20:52配信 毎日新聞

 【ブリュッセル八田浩輔、ロンドン矢野純一】英国の欧州連合(EU)からの離脱を巡る交渉が8日、一つの山を越えた。行き詰まっていた交渉が進展したのは、英国側が妥協を重ねた結果だった。

 「EUと英国双方にとって困難なものだった」。ユンケル欧州委員長は8日の会見で今年6月に始まった交渉を振り返った。一方でメイ英首相は「双方にとってギブ・アンド・テークの内容だ」とEU離脱の条件を巡る基本合意を評価した。

 「英国にとって不利な合意をするくらいなら、合意しないほうがましだ」と強弁を繰り返していたメイ氏。だが実際に合意できないまま離脱した場合、EU加盟国として享受していたゼロだった関税は一気に跳ね上がる。経済界からは▽離脱に伴って経済環境が激変するのを緩和する移行期間▽離脱後のEUとの自由貿易協定の締結--を求められ、路線の修正を迫られた。

 一方でEU側からは、貿易協議に進む前提として▽英国側がEU側に支払う「手切れ金」▽英国内に住むEU出身者の権利の保障▽アイルランドと北アイルランドの国境問題--の3点で「十分な進展」が必要とされた。

 最大の難問だったのが「手切れ金」だ。メイ氏は手切れ金の支払いに難色を示す閣僚を説得し、9月には、2020年までの分として英国に割り当てられていたEU予算を支払うことを発表。支払額は約200億ユーロ(約2兆6000億円)とされた。EU側は途上国への支援金なども加えるように要求し、メイ氏は11月末、手切れ金の倍増を決断。合意文書で額は明らかになっていないが、英国側が途上国支援金を負担すると約束した。

 またEU出身者の権利の保障に関し、EUからの移民を規制したい英国側は当初、厳格な移民管理を要求。だが、合意文書では、英国内に住む移民が家族を呼び寄せることにも一定の条件を課して認めることになった。

 アイルランドと北アイルランドの国境問題でも、厳しい国境管理をしないと合意した。

 一方、年明けから始まる貿易協議について、英外務省の元高官は「悪魔は細部に宿る」と述べ、多くの問題に直面すると予想する。

2443チバQ:2017/12/09(土) 12:33:18
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171209-00000087-san-eurp
独二大政党が政権協議へ 社会民主党、党大会で正式決定
12/9(土) 7:55配信 産経新聞
 【ベルリン=宮下日出男】ドイツのメルケル首相による次期政権樹立をめぐり、第2党の中道左派、社会民主党は7日、首相の保守系、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と政権協議に応じることを正式決定した。双方は来週にも協議を始める。ただ、大連立への異論は強く、求心力低下が懸念される両トップには綱渡りとなる。

 社民党は7日に党大会を開催。党指導部が政権協議入りのために提出した動議は採決の際、大きな支持を集めて承認された。シュルツ党首はその後、「われわれには国に対する責任をどう担うか検討する用意がある」と表明した。

 9月の総選挙で惨敗した社民党は野党として再起を図る考えだったが、同盟と90年連合・緑の党、自由民主党の3党連立協議決裂で転換を迫られた。“敵失”の穴埋めを担わされた形に党内は分裂。党大会では反対派が「政治的自殺」と激しく主張し、「大連立反対」の動議も提出された。

 シュルツ氏はこのため、難民・移民対策や欧州連合(EU)に関わる重点政策を示し、「重要なのは(社民党の)主張が通ることだ」と強調、理解を取り付けた。ただ、最終決定は党員投票を経なければならず、慎重なかじ取りを求められる。

 一方、メルケル氏も党内が盤石とは言い難い。社民党よりも党内意見は集約されているが、保守系若手グループは早期にまとまらなければ協議を打ち切るべきだと主張。同盟に近い経済団体は「少数政権」選択を訴える。

 協議では社民党の協力を得るため、同盟も譲歩を迫られるが、同盟の一角をなすCSUでは社民党の難民政策に反発も上がる。同盟も総選挙で歴史的な低得票率に終わり、「権威が弱まった」(独メディア)とされるメルケル氏も党内説得に難渋する可能性がある。

2444チバQ:2017/12/16(土) 11:30:56
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171216-00000035-jij-int
英EU離脱、危うい交渉続く=強い指導者不在で迷走も〔深層探訪〕
12/16(土) 8:33配信 時事通信
英EU離脱、危うい交渉続く=強い指導者不在で迷走も〔深層探訪〕
欧州連合(EU)首脳会議の会場に到着したメイ英首相=14日、ブリュッセル(AFP=時事)
 英国の欧州連合(EU)離脱交渉は半年に及ぶ難航の末、15日閉幕のEU首脳会議で「第2段階」へ前進を遂げた。6月の交渉開始後、初の成果。ただ、英国もEU主要国のドイツやフランスも、リーダーの求心力には一様に陰りが見える。強い指導者不在の欧州で、来年も決裂含みの危うい交渉が続きそうだ。

 ◇正念場の英政権
 「離脱への道は順調だ」。メイ英首相は14日、ブリュッセルのEU本部で記者団に交渉の進展をアピールしたが、その表情は硬かった。13日の英下院で、メイ政権が提出した離脱関連法案を修正する提案が可決されたからだ。首相率いる与党・保守党の造反組が修正案に賛成票を投じた。

 英政府・与党では、EUからの自主独立を重視する「ハード・ブレグジット(強硬な離脱)」派と、EUとの経済関係を優先する「ソフト・ブレグジット(穏健な離脱)」派が対立。メイ首相は両派のバランスに腐心する一方、衝突回避のため、離脱後にEUとどのような関係を築くかという肝心の議論をずっと避けてきた。

 「ハードかソフトかの問題ではない」とかわすメイ首相だが、交渉が通商協議などに移ることで、政権としての方針を決める必要が出てきた。タイムリミットは来年3月。メイ政権の本当の正念場はこれからだ。

 ◇独首相に最大の試練
 一方のEUも盤石の体制には程遠い。抜群の安定感を誇ってきたドイツのメルケル首相は内政上、最大の試練に直面。首相率いるキリスト教民主・社会同盟が9月の連邦議会(下院)選挙で議席を減らした結果、他党との連立協議に時間がかかり、3カ月近くたっても第4次政権が発足していない。首相の求心力低下は明らかで、「欧州の中心はベルリンからパリに移った」(英議員)との声すら聞こえてくる。

 しかし、フランスのマクロン大統領も5月の就任以降、全国民的な期待は徐々に色あせてきた。支持率は就任直後の60%台から40%台に下落。公約に掲げたユーロ圏改革などの大胆な提案はEU各国に歓迎されているとは言いがたく、メルケル首相に代わってEUの中心的存在となるには時間がかかりそうだ。

 ◇物言う小国
 こうした中、EUの小国アイルランドのバラッカー首相が大国に臆せず、離脱交渉に強い姿勢で臨んでいる。地続きの英国との間に国境管理問題が生じるためで、「こんなに主張するアイルランドは見たことがない」(EU当局者)。離脱で高揚する英国のナショナリズムが、隣国のナショナリズムに火を付けた格好だ。

 もっとも、各国が国益ばかりを追求すると、EUは空中分解してしまう。トゥスクEU大統領は「団結なくして力なし」と強調。離脱交渉が迷走すれば、不利益を被るのは自分たちだと警告している。(ブリュッセル時事)

2445チバQ:2017/12/16(土) 11:36:10
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171216-00000041-mai-eurp
<英国>メイ首相、綱渡り政権運営 EU離脱の与党調整難航
12/16(土) 11:26配信 毎日新聞
 【ロンドン矢野純一】欧州連合(EU)首脳会議は15日、英国のEU離脱交渉を、通商関係などの協議に前進させることを決めた。経済問題など各国の利害が直接絡む今後の協議は、これまで以上に難航が予想される。メイ英首相は交渉と並行して、与党内の残留派や強硬離脱派との調整が必要で、対応を誤れば進退問題に発展する可能性もある。

 今年6月の総選挙で過半数割れしたメイ氏率いる与党保守党は、北アイルランドの地域政党、民主統一党(DUP)の閣外協力を得て、かろうじて過半数を超えている。

 英下院では13日、離脱条件に関し、EUとの最終合意前に議会の承認を得るよう求める修正法案を賛成多数で可決した。修正案は政府方針に反発する与党保守党議員が提出。残留派の保守党議員11人が造反し、メイ氏の求心力低下を露呈した。

 メイ氏は「離脱方針は揺るがない」と強調する。だが離脱関連法案の審議は続き、政権運営は綱渡りだ。

 保守党内では総選挙での敗北以降、首相の座を巡る駆け引きが浮上しては消えている。政治評論家のバストン氏は「首相の座を奪って最終的に離脱交渉をまとめても、昨年の国民投票で離脱、残留派に二分された国民から批判を受けるのは必至で、政治家としての利益はない」と説明。有力議員が様子見をしていると分析する。

 一方、保守党有力議員の側近は「メイ氏は今回、離脱交渉を一歩進めた。これを功績として首相の座を降りてもらい、次の交渉は別の首相が担うという考え方もある」と話す。

2446チバQ:2017/12/16(土) 11:40:05
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171216-00000029-jij-eurp
極右党の連立入り合意=次期政権の難民厳格化必至―オーストリア
12/16(土) 7:52配信 時事通信
 【ベルリン時事】10月のオーストリア国民議会(下院)総選挙で第1党となった保守系の国民党は15日、「反難民」を掲げる第3党の極右・自由党と連立政権樹立で合意した。

 国民党のクルツ党首(外相)が明らかにした。

 クルツ氏はツイッターで「自由党の協調に深く感謝したい」と述べた。国民党も厳しい難民政策を取っており、新政権下で難民らの受け入れ抑制方針が強まるのは必至だ。クルツ氏は首相に就任する見通し。現在31歳で、「欧州で最も若い国家指導者になる」と報じられている。 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171216-00000003-jij_afp-int
オーストリア政界の「風雲児」、連立協議で合意 31歳右派首相誕生へ
12/16(土) 9:13配信 AFP=時事
オーストリア政界の「風雲児」、連立協議で合意 31歳右派首相誕生へ
オーストリアのウィーンで共同記者会見する国民党のセバスティアン・クルツ党首(右)と自由党のハインツクリスティアン・シュトラッヘ党首(左、2017年12月15日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】10月15日投票のオーストリア総選挙で第1党となった中道右派の国民党(OeVP)と第3党で極右の自由党(FPOe)は15日夜、連立協議で合意に達したと発表した。

 厳しい難民政策や減税を訴え、同国政界の「風雲児」とも呼ばれる国民党のセバスティアン・クルツ(Sebastian Kurz)党首(31、現外相)が首相に、自由党のハインツクリスティアン・シュトラッヘ(Heinz-Christian Strache)党首(48)が副首相に就任する見通し。クルツ氏は世界最年少の国家指導者になるとみられる。

 総選挙での得票率は国民党が31.5%、反移民の自由党が26%。両党とも欧州連合(EU)加盟国を含む外国から来た人への給付金などの削減、官僚機構の合理化、EUによる内政干渉の抑制を主張している。ナショナリスト政党はオランダ、フランス、ドイツでも党勢を拡大しているが、西欧で政権に就くのは珍しい。【翻訳編集】 AFPBB News

2447チバQ:2017/12/18(月) 21:07:53
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20171219k0000m030077000c.html
<オーストリア>クルツ氏が首相就任 移民政策を厳格化へ
19:47毎日新聞

<オーストリア>クルツ氏が首相就任 移民政策を厳格化へ

オーストリアのクルツ新首相=AP

(毎日新聞)

 【ウィーン三木幸治】オーストリアで18日、10月の国民議会(下院)選挙で中道右派の国民党を勝利に導いたクルツ党首(31)が首相に就任した。英BBCによると世界最年少の政府指導者となる。12年ぶりに極右・自由党と連立政権を組み、難民・移民政策の厳格化や住民投票の条件緩和などを実施するほか、欧州連合(EU)に加盟国の権利強化を求めていく方針だ。

 オーストリアは西欧で極右政党が政権に入る唯一の国となる。クルツ政権の動向は今後、西欧各国の右翼政党に大きな影響を与えるとみられる。

 国民党は財務相、法相、農相など8閣僚を担い、経済政策を取り仕切る。自由党はシュトラッヘ党首が副首相になるほか、外相、国防相、内相など6閣僚を獲得し、治安・防衛全般を担う。EUとの交渉はクルツ氏が行い、2国間外交は外相が担う。自由党はEUの移民・経済政策に批判的だが、クルツ氏はEU離脱を問う住民投票は「行わない」と明言した。

https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-171218X110.html
極右党参加の政権発足=欧州最年少、クルツ首相誕生―オーストリア
20:58時事通信

 【ベルリン時事】10月のオーストリア国民議会(下院)選挙で第1党になった保守系の国民党と第3党の極右・自由党の連立政権が18日、発足した。自由党の政権参加は2000〜05年以来。

 これまで外相だった国民党党首のクルツ新首相(31)は「欧州で最年少の国家指導者」と報じられている。新政権は親欧州連合(EU)路線を取るが、EUの中央集権的性格の是正や、難民流入の抑制を重視している。

2448チバQ:2017/12/18(月) 21:50:47
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171217-00000000-mai-eurp
<オーストリア>国境警備強化へ 右派、連立政権合意で
12/17(日) 0:37配信 毎日新聞
 【ウィーン三木幸治】10月のオーストリア国民議会(下院)選で第1党となった中道右派・国民党のクルツ党首と第3党となった極右・自由党のシュトラッヘ党首は15日、連立政権樹立で合意したと発表した。

 オーストリアは西欧で唯一、極右政党が政権に参加する国となる。自由党の政権入りは12年ぶり。厳しい難民・移民政策や国境警備の強化などが導入されるとみられ、欧州連合(EU)各国の政策に影響を及ぼしそうだ。

 次期首相に就任する31歳のクルツ氏は15日、「(両党で)納税の負担減少や、安全保障強化に取り組みたい」と抱負を述べた。地元メディアによると、国民党が財務相などを獲得して経済政策を担当し、自由党が外相、内相、防衛相などを担う見通し。

 国民党は親EU、自由党はEUの移民、経済政策を批判する立場だが、クルツ氏はEUとの連携については自身が担い、その他の外交を自由党に担わせる方針だ。

 10月の下院選では国民党が得票率31.4%で首位。2位は中道左派の社会民主党で26.8%、自由党は25.9%で3位だった。

2449チバQ:2017/12/18(月) 21:51:46
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171217-00000037-san-eurp
EU 行く試練、来る不安 東西対立露呈 誤算はドイツ
12/17(日) 7:55配信 産経新聞
EU 行く試練、来る不安 東西対立露呈 誤算はドイツ
欧州をめぐる主なできごと(写真:産経新聞)
 【ベルリン=宮下日出男】欧州連合(EU)の今年最後の首脳会議が15日閉幕した。大衆迎合主義(ポピュリズム)の台頭で「試練」とされた1年。主要国に「反EU」政権が広がる最悪の事態を免れた首脳らは英離脱交渉を前進させ、重要改革の論議に本格着手したが、先行き不安が完全に払拭されたわけではない。

 「過去数カ月に示された団結は素晴らしかった。感謝したい」。トゥスクEU大統領は14、15日のEU首脳会議に先立ち、各首脳宛ての書簡でこう強調した。

 EUの1年はトランプ米政権誕生や英離脱決定で反EU勢力が勢いを増す中、幕を開けた。だが、EUの将来を占うとされた3月のオランダ総選挙や5月の仏大統領選で反EU勢力の権力奪取という事態を回避。EU推進を前面に掲げたマクロン仏大統領の勝利で欧州統合は息を吹き返した。

 今会議では加盟国の本格的な防衛協力体制「常設軍事協力枠組み」(PESCO)を正式に発足。防衛協力は1950年代の試みが頓挫後、停滞してきただけに統合推進の決意を示す成果だ。難民・移民対策やユーロ圏改革も来年6月に一定の合意を得ることを目標に議論を本格化させた。

 ただ、難民対策では西欧など多くの国が目指す受け入れ分担制度の恒久化に東欧勢が反対を堅持。会議では東西間の激しい対立となり、重要課題での合意形成の難しさが露呈した。

 誤算はドイツだ。メルケル首相の新政権樹立の難航は、仏独でユーロ圏改革を牽引(けんいん)する筋書きに影を落とす。「欧州金融基金」(EMF)創設など争点が少ない課題に当面集中するが、フランスが提唱し、ドイツなどに異論が強いユーロ圏共通予算などの議論は深まらず、マクロン氏は「この間、決定的な議論はできない」と率直に語った。

 ドイツが再選挙になる可能性もまだ否定しきれず、来春にも総選挙が見込まれるイタリアでは大衆迎合勢力が勢いを保つ。一段の難航が予想される英国との将来関係に関する協議では、EU側の結束維持も容易でないとされ、前途にはなお多難が待ち受けている。

2450チバQ:2017/12/18(月) 23:25:28
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20171219k0000m030138000c.html
<オーストリア>低姿勢な「聞き上手」 首相就任のクルツ氏
22:45毎日新聞

 ◇世界最年少でオーストリア首相に就任したセバスティアン・クルツ氏(31)

 西欧最年少の外相から、わずか4年で首相に上り詰めた。世論の流れを的確に読む判断力と党を改革する実行力を併せ持ち、高い人気を誇る。

 ウィーン出身で、父はエンジニア、母は教師という中流家庭で育つ。高校時代に小学生に勉強を教える会社を設立するなど、早くから組織作りに才能を発揮。政治家を目指し、16歳で国民党の青年組織に志願した。当時は大学生以上が条件だったが、何度も要望して認められた。2009年から青年組織で議長を務め、幅広い人脈を構築。10年にウィーン州議会議員になった後、政府の移民統合問題の責任者に抜てきされた。13年から外相を務める。

 移民担当時代は難民・移民の受け入れに積極的だったが、15年に中東などから多数の難民が到着し極右・自由党が支持を伸ばすと、難民制限の方向に急転換。国外での難民審査やイスラム教の幼稚園閉鎖など過激な発言もし、自由党の支持者を奪った。

 今年5月、人気が低迷する国民党の党首に就任すると候補者の選択権を握って若者、女性を登用したほか、党のカラーを黒からターコイズブルーに変え、党の「改革」アピールに成功した。

 常に低姿勢で「聞き上手」で知られ、人間関係の構築は巧みだが、政策実行力は未知数だ。独身だが、10年来交際する女性がいる。私生活は公表しない主義だったが、下院選では親族や友人が登場する選挙動画を公開し、世間を驚かせた。【ウィーン三木幸治】

2451チバQ:2017/12/19(火) 20:49:15
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20171220k0000m030091000c.html
<カタルーニャ>自治州議会21日投票 独立派議席数が焦点
20:22毎日新聞

 【パリ賀有勇】スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題で、中央政府によって解散させられた自治州議会(定数135)の出直し選挙(比例代表制)が21日、実施される。独立派政党の合計獲得議席が過半数の68を超えるかが、最大の焦点となる。

 選挙戦は19日に終了。10月に州議会が独立宣言を採択したことで、中央政府によって解任された前州副首相らは「反逆」などの容疑でスペイン司法当局に拘束された状態で立候補した。出廷を拒んだプチデモン前州首相ら元州幹部5人も出国先のベルギーから出馬し、投開票を待つ。

 州議会を解散させた中央政府のラホイ首相は、独立派が過半数を割り込むことに加え、独立反対派の過半数獲得に期待を寄せる。

 だが、調査会社GESOPの17日公表の世論調査では、解散前に計72議席だった独立派の予想獲得議席数は66〜69。一方、独立に対して「中立」の選挙連合が10〜11議席を獲得し、反対派は56〜59にとどまるとみられる。

 州首相は州議会から選出される。プチデモン氏の保守系独立派の「カタルーニャのための連合」が州議会第1党を逃したとしても、他の独立派政党内には、プチデモン氏を州首相に再任することを受け入れようとする声もある。だが、スペイン国内の逮捕状の効力は維持されており、帰国すれば身柄を拘束される。

 ニュースサイト「ハフポスト」(スペイン版)のモンセラ・ドミンゲス編集長は「独立派が勝利すれば、早期の選挙に打って出たラホイ氏の失策。だが、独立問題に関与しない欧州連合(EU)の姿勢を目の当たりにした独立派は孤立感や(中央政府に)脅威を感じており、態度を軟化させるだろう」と指摘する。

2452チバQ:2017/12/19(火) 20:54:46
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1712180052.html
【カタルーニャ問題】州議会選挙ルポ 是非めぐり緊張する社会、家族に亀裂も 「住みにくい」が7割
12月18日 21:24産経新聞

【カタルーニャ問題】州議会選挙ルポ 是非めぐり緊張する社会、家族に亀裂も 「住みにくい」が7割

バルセロナの自宅で、夫のルイスさん(右から2人目)ら家族と州議会選について討論するガウサさん(中央)

(産経新聞)

 スペイン・カタルーニャ自治州で21日に行われる州議会選で独立問題が焦点となる中、州内には夫婦や親子間で「独立」と「独立反対」に分裂する家族も多い。背景には、スペインの複雑な現代史がある。

 独裁時代の影

 「警察が来たら『合唱の練習中だ』と言うんだ。さもないと監獄行きだぞ」

 バルセロナに住むアサンプション・ガウサさん(78)は19歳の頃、カタルーニャ語学校の教師にいつもこんな注意をされた。フランコ独裁時代、地域語は公式の場で使用が禁止されていたから、授業は非合法だった。

 右派フランコ将軍は1939年、内戦で左派に勝利して以降、中央集権を進め、地域主義を弾圧した。「マドリード(中央政府)に誇りを踏みにじられた」という屈辱感がガウサさんの独立支持の原点だ。

 地元最大紙の記者だった夫、ルイスさん(78)は「中央政府はカタルーニャ人の思いが分かっていない」という思いは妻と同じ。だが、独立までは支持しない。州と中央の深いつながりを知るためだ。

 世代間の違いもある。

 夫妻の次男で翻訳家のアレクスさん(48)は独裁終了時は小学生。弾圧の記憶はない。カタルーニャ語が公用語となった州で生きてきた。「今はマドリードから豊かなわが州に出稼ぎに来る時代。すぐに独立し、スペインと対等になるべきだ」と言う。弾圧の記憶がある母は「独立は時間をかけてほしい」と慎重だが、息子は「どうして待つの? 住民投票で独立が決まったのに」と反論する。

 マドリードに住むガウサさんの兄嫁は、今もフランコ将軍の信奉者。家族一同で晩(ばん)餐(さん)会をしても、互いに心を開かない。親戚の間でさえ、「政治の話は厳禁」が暗黙のルールだ。

 この一家だけではない。家族や隣人間の意見対立は州内に影を落とす。世論調査では、約7割が独立問題で「住民同士が気まずくなった」と答えた。

 「いいとこどり」

 一方で独立派が目指す「国」の概念は日本と大きく違う。今のスペインには北朝鮮のように差し迫った安全保障の脅威がない。

 アレクスさんは、独立後もスペインとの国境管理や軍隊創設、中央銀行設立は「全く不要」だと言う。「スペインとは現在通り自由に往来すればよい」。欧州連合(EU)の安定や経済の恵みを享受しながら、中央政府の干渉は排除したい、という「いいとこどり」の甘えがのぞく。

 (バルセロナ 三井美奈、写真も)

2453チバQ:2017/12/19(火) 20:55:05
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1712180051.html
【カタルーニャ問題】21日州議会選挙 独立派、反独立派とも過半数困難か
12月18日 21:24産経新聞

 【パリ=三井美奈】スペイン東部カタルーニャ自治州で21日、州議会選が行われる。州独立の是非が最大の焦点。独立派、独立反対派とも議席の過半数を確保できず、連立交渉が難航するとの見方が強まっている。

 投票前の最後の日曜日となった17日、中央政府のラホイ首相は独立反対派のテコ入れのため同州を訪問した。「安定を回復し、経済を復興させよう」と訴えた。一方、プチデモン前州首相は17日、逃亡先のベルギーからビデオを通じて独立派集会で演説し、選挙は「よりよい国を造るか否かの選択だ」と述べた。

 17日に地元紙が発表した世論調査では、州議会定数135のうち、独立派3党は66〜69議席を獲得の見込み。改選前の72を下回り、過半数に届かない可能性が出てきた。反独立派3党の獲得議席は改選前の52から上積みし、56〜59になると予想されている。双方とも過半数を獲得できない場合、独立への姿勢を明確にしていない左派政党が組閣のカギを握ることになる。

2454チバQ:2017/12/20(水) 10:17:54
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171220-00000082-san-eurp
カタルーニャ州独立派仲間割れ? 前副首相、プチデモン氏批判
12/20(水) 7:55配信 産経新聞
 【パリ=三井美奈】スペイン東部カタルーニャ自治州議会選を前に、反逆罪で身柄拘束中のジュンケラス前州副首相が18日、獄中からラジオのインタビューで「私は隠れない。信念に従う」と述べ、ベルギーに逃亡したプチデモン前州首相を暗に批判した。

 州議会選は21日に実施される。インタビューは電話で約5分間行われた。当局が認めたとみられる。

 各種の支持率調査では、ジュンケラス氏が率いる独立派政党「カタルーニャ左翼共和派」(ERC)が約21%で首位を維持し、プチデモン氏の政党連合(約18%)を上回っている。

 ジュンケラス氏は、ERCが第1党となれば「私が政府を率いるだろう」と述べ、州首相にはプチデモン氏ではなく自身が就任したい意向を示した。

 これに対し、プチデモン氏とともにベルギー滞在中の前閣僚は記者会見で、「逃亡も勇気ある行為だ」と反論した。州議会選では、独立派が独立反対派の議席を上回る見通しで、改選前の過半数を維持できるかが焦点となる。

 ジュンケラス氏は保釈を要求している。

2455チバQ:2017/12/20(水) 10:24:43
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171220-00000079-san-eurp
ベルリンテロ1年 追悼式典で再発防止誓う 怒る遺族…政府、支援改善へ
12/20(水) 7:55配信 産経新聞
 【ベルリン=宮下日出男】ドイツ・ベルリンのクリスマス市にトラックが突入し、12人が死亡したテロは19日、発生から1年を迎えた。事件現場では追悼式典が行われ、参列者は犠牲者をしのび、再発防止を誓った。だが、テロを防げなかった政府に対し、遺族の怒りや不信は強い。

 式典では現場となった広場に建つ教会で追悼ミサが行われ、メルケル首相やシュタインマイヤー大統領らも参列。教会わきの階段には追悼のため、死者12人の名前を刻んだプレートなどが組み込まれ、ミサに続いて除幕式が行われた。

 クリスマス市は今年も開かれているが、周囲には再発防止用のコンクリートブロックを設置。昨年も営業していた装飾品店の女性店員(41)は「今年も多くの人がきて楽しんでくれている。ショックは残るが、私らも強くならなければならない」と語った。

 テロでは実行犯のチュニジア人、アニス・アムリ容疑者(逃走先で射殺)が難民を装って入国。イスラム過激派との関係も疑われたが、関係機関の連携不足などで防げなかった。ベルリン市は10月の調査報告書で「ほぼ全領域で過ちや怠慢があった」と結論付けた。

 今月初めには犠牲者の遺族がテロは「政府の不作為による悲劇的な結果」とする共同書簡を公開し、遺族対応も批判。このためメルケル氏は18日、「私らがどれだけ遺族に同情しているかを示したい」と遺族支援の改善を表明し、首相官邸で初めて遺族と面会した。

2456とはずがたり:2017/12/21(木) 10:38:30
ハンガリーとポーランドを纏めて制裁すればええんちゃうかw欧州が民主主義へ対応示せないのは遺憾だ。

EU
制裁手続きに着手 対ポーランド「法の支配に違反」
https://mainichi.jp/articles/20171221/ddm/007/030/128000c
毎日新聞2017年12月21日 東京朝刊

 【ブリュッセル八田浩輔、ウィーン三木幸治】欧州連合(EU)の欧州委員会は20日、東欧ポーランドの政権与党が進める司法改革が政府の司法介入を可能とし、EUが重視する「法の支配」に違反するとして、EU基本条約に基づく制裁に向けた手続きに着手すると発表した。

 ハンガリーの反対で制裁が実現する可能性は低いが、一連の手続きは1993年のEU発足から前例のない事態。英国の離脱で加盟国の結束が試される中、欧州内の東西分断の先鋭化は避けられない。

 EU条約7条は、加盟国が人権や法の支配などEUの基本的な価値に「重大な違反」の危険があると欧州委などが判断した場合、加盟国に諮り5分の4以上の賛成があれば違反を認定。その後も改善がみられず、加盟国が全会一致で違反が継続していると認定すれば議決権の停止に至る。7条が定める一連のプロセスは発動されたことがないが、メルケル独首相とマクロン仏大統領は支持する考えを示していた。

 ポーランドの右派政党「法と正義」は2015年の総選挙で政権を奪取。政府が公共放送トップの罷免権を握る法改正をしたり、憲法裁判所の違憲判決の基準を厳しくしたりするなど司法やメディア統制を強め、欧州委は昨年7月からポーランド側に勧告を繰り返し、改善を促してきた経緯がある。ポーランドのモラウィエツキ首相は20日、「必要な改革」だと正当性を強調する一方、来年1月にユンケル欧州委員長と会談し、対話に応じる意向を示した。EUは3カ月の猶予を与え、改善が見られれば手続き取り下げも検討する。

ポーランド制裁、手続き開始=議決権停止も視野-EU
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017122001254&g=int

 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)欧州委員会は20日、ポーランドが進める司法制度改革がEUの理念である「法の支配」の原則に違反する疑いが強いとして、議決権停止を視野に入れた制裁措置の手続きを開始したと発表した。EUが加盟国に対して、こうした措置に着手するのは初めて。

 欧州委の手続きを受け、今後EU加盟国が違反があったかどうかを判断。最終的に議決権を停止すべきかどうかを投票で決定する。ただハンガリーがポーランドを擁護するなど加盟国内には慎重意見があり、現時点では議決権停止に至る可能性は低いとみられている。(2017/12/20-23:30)

2457チバQ:2017/12/21(木) 11:59:45
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171221-00000002-jij_afp-int

セクハラ疑惑の英筆頭国務相が辞任


12/21(木) 7:47配信

AFP=時事







セクハラ疑惑の英筆頭国務相が辞任


英首都ロンドンで閣僚会議に向かうダミアン・グリーン筆頭国務相(2017年9月5日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】テリーザ・メイ(Theresa May)英首相は20日、盟友のダミアン・グリーン(Damian Green)筆頭国務相からの辞表を受理した。グリーン氏はメイ首相の最側近の1人だが、ポルノ画像所持やセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)疑惑が新聞で報道されたことを受けた調査の結果、辞任に至った。

【写真】辞職を表明したダミアン・グリーン筆頭国務相

 メイ首相は同氏に宛てた書簡で「深い遺憾の意と、多年にわたる貴殿の貢献に対する不朽の感謝をこめて、私は貴殿に政府からの辞任を求め、貴殿の辞職を受け入れるものです」と伝えた。

 英紙タイムズ(The Times)は、2008年に議会内のグリーン氏のパソコンからポルノ画像が見つかったと報道。これとは別に、2015年に同氏から不適切な行為を受けたとする女性記者の寄稿を掲載した。

 内閣府の調査報告は、グリーン氏が自身のコンピューターからポルノ画像が見つかった事実を知らないと主張したことは、「不正確で誤解を招く」発言であり、閣僚規範に違反に当たると説明している。

 一方、首相官邸が発表した調査報告の要旨は、同氏の女性ジャーナリストに対する行為については明確な結論が得られなかったとしている。【翻訳編集】 AFPBB News

2458とはずがたり:2017/12/21(木) 16:03:28
うそおん。違法のポルノ画像なら兎も角ただのポルノ画像で!?

2017.12.21 08:55
パソコンから大量のポルノ画像 英政権ナンバー2のグリーン筆頭国務相辞任
http://www.sankei.com/world/news/171221/wor1712210011-n1.html

 【ロンドン=岡部伸】メイ英首相の盟友で政権ナンバー2のダミアン・グリーン筆頭国務相が20日、2008年に下院事務所で使用したパソコンから大量のポルノ写真が見つかった問題で、対応に誤りがあったとしてメイ氏に辞表を提出、辞任した。

 グリーン氏は疑惑を否定していたが、英メディアによると、警察の捜査でパソコンからポルノ写真が見つかり、辞意を固めたという。グリーン氏は2015年にもパブで30歳下の女性記者の足を触り、1年後、思わせぶりなSNSメッセージを送信したセクハラ疑惑が表面化した。

 グリーン氏はメイ氏とオックスフォード大学時代から交流がある数少ない盟友の一人。与党が過半数割れした6月の総選挙後、筆頭国務相に就任。求心力を失うメイ氏を支える事実上の副首相とされるだけに、メイ氏の指導力低下に拍車がかかる可能性が高く、年明けから第2段階へと移行する欧州連合(EU)離脱交渉にも影響が出そうだ。

 メイ政権の閣僚では11月、ファロン国防相とパテル国際開発相が相次いで辞任したばかり。グリーン氏の辞任は3人目。

2459チバQ:2017/12/22(金) 21:24:20
ちょっと厳しい感じはしますよね
政府から支給されてるようパソコンなんですかね?

2460チバQ:2017/12/23(土) 11:13:46
>独立派3勢力の予想議席の合計は70。改選前(72議席)を下回ったが、過半数(68議席以上)を確保した。独立反対派の3党は、合計で57議席となる見込み。
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1712220032.html
【カタルーニャ問題】カタルーニャ選挙 独立派、過半数確実 「共和国が王国を破った」逃亡中の前州首相が勝利宣言
12月22日 09:19産経新聞

 【バルセロナ=三井美奈】スペイン東部カタルーニャ自治州の州議会選(定数135)は21日の投票後、即日開票された。選挙管理団体の発表によると、独立派が議席の過半数を獲得するのは確実。州の独立要求が再燃するのは必至で、スペインの混乱長期化は避けられなくなった。

 開票率99%の段階で、独立派3勢力の予想議席の合計は70。改選前(72議席)を下回ったが、過半数(68議席以上)を確保した。独立反対派の3党は、合計で57議席となる見込み。

 プチデモン前州首相は21日夜、逃亡先のベルギーで演説し、「カタルーニャ共和国が(スペイン)王国を破った」と勝利宣言した。中央政府のラホイ首相に対し、早急に州の自治権を復活させるよう求めた。

 政党別では、独立に反対する中道右派「シウダダノス」が37議席で第1党。プチデモン前州首相が率いる独立派「カタルーニャのための連合」は34議席で第2党となり、身柄拘束中のジュンケラス前州副首相の独立派「カタルーニャ共和左派(ERC)」が32議席で続いた。ラホイ首相の与党・国民党は3議席で、改選前(11議席)を大幅に下回った。

 今回の選挙は、州議会が10月27日に「独立宣言」を決議した後、ラホイ首相が州の自治権停止と同時に、州議会を解散して実施を宣言した。独立派の勢いをそぎ、自治権復活へ道筋をつける狙いがあった。ラホイ首相は、独立の是非を問う10月1日の住民投票は違憲だと主張し、混乱の責任は住民投票を強行したプチデモン政権にあると訴えた。

 だが、住民投票に続き、有権者が再び「州独立」への支持を示したことで、ラホイ首相は苦しい立場に追い込まれた。

 一方、プチデモン前州首相は反逆容疑で指名手配されており、帰国すれば逮捕が避けられない。ラホイ首相は選挙前、「違法な政府は認めない」としており、独立派が方針を変えない限り、州の自治権は復活させない姿勢を示唆していた。法規によれば、新議会は1月下旬までに招集される。

 州議会選の投票率は約82%。2015年の前回選挙(約75%)を上回り、有権者の関心の高さを示した。

2461チバQ:2017/12/23(土) 11:20:25
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20171222k0000e030249000c.html
<カタルーニャ議会選>独立派が過半数獲得 中央政府に痛手
12月22日 10:59毎日新聞

<カタルーニャ議会選>独立派が過半数獲得 中央政府に痛手

カタルーニャ州議会選で独立派の過半数超えが確実となり、勝利宣言するプチデモン前州首相=ブリュッセルで21日、AP

(毎日新聞)

 【バルセロナ(スペイン北東部)賀有勇】独立問題を巡って解散されたスペイン北東部カタルーニャ自治州議会選(比例代表制、135議席)が21日、即日開票された。暫定結果によると、独立派の予想獲得議席は合計70議席で、焦点だった過半数ライン(68議席)を超えた。スペインメディアが報じた。独立派の勢いをそぐために早期の選挙に打って出た中央政府にとっては痛手となり、独立機運が継続することで混乱が続く見通しとなった。

 開票率99%の暫定開票結果では、単独過半数を獲得した政党や選挙連合はなく、独立反対派の新興の中道右派「シウダダノス」が予想獲得議席37で第1党だが、反対派は中央政府のラホイ首相の国民党(3議席)などを合わせて計57議席にとどまる見通し。

 一方、プチデモン前州首相の保守系独立派「カタルーニャのための連合」やジュンケラス前州副首相らの左派政党などの独立派勢力は、2015年の前回選挙の72議席を下回ったものの過半数は維持する見込み。

 住民投票後の企業流出や観光客の減少などの影響が顕著な間に早期の選挙を実施することで、独立派を過半数割れに追い込みたかったラホイ氏の思惑は外れた形となった。

 だが独立派も、候補者名簿を一本化する選挙連合の結成を見送るなど、独立に対する姿勢の違いによる足並みの乱れが顕著になっている。連立政権を作る場合の首相の人選や独立に向けた運動の進め方で溝が深まる可能性もある。

 また、ラホイ氏は独立に向けた動きが起きれば再び憲法の規定を適用し、自治権停止に踏み込むことを示唆している。このため、独立派は今年10月の州議会での独立宣言採択のような強行策には出にくく、戦術の変更を迫られるのは必至だ。

2462チバQ:2017/12/23(土) 11:38:55
■独立派
カタルーニャのための連合34   プチデモン
カタルーニャ共和左派32     ジュンケラス前州副首相
人民連合4   極左独立系
■半独立派
シウダダノス37
カタルーニャ社会党17
国民党3    ラホイ氏が率いる国政与党
■その他 8
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201712/CK2017122302000138.html
プチデモン氏ら政界復帰焦点に カタルーニャ州議会、新州首相選出へ

2017年12月23日 朝刊


写真
 【バルセロナ=阿部伸哉】スペイン北東部カタルーニャ自治州で二十一日に投開票された州議会選挙(定数一三五)は、独立派三党が過半数の七十議席を確保し、三党を中心に連立協議が進む見通しとなった。州議会は来年二月上旬までに新州首相を選ぶが、中央政府から反逆などの容疑で逮捕状が出ているプチデモン前州首相らが政界に復帰できるかが焦点となる。

 中央政府のラホイ首相は二十二日の記者会見で「各党は分裂した州の修復に動いてほしい」と呼び掛け、「新州政府との対話に努める」と表明。プチデモン氏も、逮捕を逃れるために滞在中のベルギー・ブリュッセルで「ラホイ氏と対話の用意がある」と語った。

 州選挙管理委員会によると、開票率99%の段階で、独立派は、プチデモン氏の率いる「カタルーニャのための連合」が三十四議席、収監中のジュンケラス前州副首相の「カタルーニャ共和左派」が三十二議席、極左独立系の「人民連合」が四議席を獲得。前回二〇一五年選挙の独立派合計七十二議席をやや下回った。

 一方、比較第一党となったのは三十七議席を占めた反独立派の中道右派「シウダダノス」。同党幹部のアリマダス州議会会派代表は二十二日「カタルーニャが常識を取り戻す闘いを続ける」と語り、連立政権づくりに意欲を見せた。ラホイ氏が率いる国政与党「国民党」は十一議席から三議席に激減し、惨敗した。

2463とはずがたり:2017/12/23(土) 18:03:19
フランコが悪いし,将来的にはカタルーニャの独立の気運がもっと高まるんだな。侵略者のイスパニア人はカタルーニャに浸蝕されよ。

「カタルーニャ語が第一言語」と「独立賛成派」どちらが多いか
2017年12月01日(金)21時27分
http://www.newsweekjapan.jp/morimoto/2017/12/post.php

カタルーニャ独立旗で自分の口を覆う青年。自治剥奪に伴い、スペイン政府が直轄するカタルーニャ州庁の前で、自治奪回と政治犯の釈放を求めるデモ(11月8日) Photograph by Toru Morimoto

<スペイン語よりフランス語に近いカタルーニャ固有の言語「カタルーニャ語」。カタルーニャ人のアイデンティティーの象徴だが、独立をめぐる議論では「ねじれ」が見られる>

カタルーニャには固有の言語「カタルーニャ語」がある。スペイン語の方言と思われがちだが、俗ラテン語から派生した南仏を拠点とするオック語圏の言語であり、イベリア半島を拠点としてアラビア語の影響を強く受けているイベロ・ロマンス語圏のスペイン語とは成り立ちが異なる。

スペイン語が第一言語の人々にとって、カタルーニャ語は厄介だ。例えば「食べる」はカタルーニャ語では「menjar(マンジャ)」、フランス語では「manger(モンジェ)」、イタリア語では「mangiare(マンジャーレ)」、スペイン語では「comer(コメール)」――スペイン語よりもフランス語やイタリア語に近く、ボキャブラリーだけではなく文法も違う。

カタルーニャ語は、被支配者であるカタルーニャ人にとっての誇りであり、アイデンティティーの象徴である。

カタルーニャ語は、13世紀から15世紀にかけて黄金時代を迎え、遠くはシチリアでも公用語だったが、1701〜14年のスペイン継承戦争でバルセロナがスペイン勢力によって陥落すると、公的機関でのカタルーニャ語の使用は禁止された。

1939〜75年のフランシスコ・フランコの独裁政権時には、カタルーニャ文化は徹底的に弾圧され、カタルーニャ語は公共の場で一切禁止。地名、ストリート名、個人名までもがスペイン語に変更させられた。

この暗黒時代には、約140万人にも上る多数のスペイン人がカタルーニャへと移住し、言語状況を大きく変え、カタルーニャの歴史上初めてスペイン語の話者がカタルーニャ語の話者を上回った。彼らは「もうひとつのカタルーニャ人」と呼ばれ、1970年にはカタルーニャ総人口510万の40%を占めていた。

流入した「もうひとつのカタルーニャ人」は、地元社会に溶け込む必要性は低く、言語間の壁もあり、現在でもなお――会話も触れるメディアも――スペイン語だけを使用した生活を営み、独立反対派が多数を占めると言われる。

ただ、フランコ独裁政権の崩壊によりスペインに民主主義がもたされ、1980年代以降はほとんどの学校でカタルーニャ語で授業が行われるようになっている。ここ40年に教育を受けた「もうひとつのカタルーニャ人」の第2、第3世代は、カタルーニャ語を話すことはできるが、家庭内では両親とスペイン語を話し、おおむね独立に反対か中立だという。

2464とはずがたり:2017/12/23(土) 18:03:36
>>2463-2564
「フランコはまだ生きている」が意味するもの
2013年のカタルーニャ州政府の調査によると、州内の15歳以上の住民のうち、自分の第一言語をカタルーニャ語だと考える人は31%、スペイン語は55%だった。2008年の調査からはそれぞれ1%以下の変化であるため、この割合は現在もさほど変わっていないだろう。

一方、12月21日に行われるカタルーニャの地方選挙――実質はカタルーニャ独立の是非を問う選挙――の世論調査では、11月26日の時点で、独立賛成派の党に投票すると答えた人は46%となっている。31%のカタルーニャ語が第一言語の人々は、言語を社会的結束の要として捉え、独立賛成派の中心的存在だが、実はスペイン語が第一言語の熱心な賛成派が存在する。

それは先述の「もうひとつのカタルーニャ人」ではなく、フランコ独裁政権下のスペイン語教育のみを受けた世代だ。彼らは元来のカタルーニャ人だが、カタルーニャ語を話せても、読み書き能力がスペイン語に比べて低い人が多く、自らの言語を剥奪されてしまった人々である。

例えば、1975年のフランコ政権崩壊時に19〜23歳で、現在61〜65歳の人たちは、カタルーニャ語が書けるのはたったの30%強で、話せるのは67%。さらに上の世代はスペイン語への依存度がより高く、フランコ政権崩壊時に59歳以上だった人たちの間では、カタルーニャ語が書けるのは22%まで落ちる。

しかし、約40年間の弾圧で言語を奪い、スペインへ同化させようと図ったが、彼らのカタルーニャ人としての真のアイデンティティーまでは同化できなかった。そしてフランコ独裁政権は、カタルーニャに言語とアイデンティティーのねじれを残した。

カタルーニャではよく「フランコはまだ生きている」と言う。それは、フランコの思想を受け継ぐ政治家が残るスペイン政府への揶揄だけでなく、彼がカタルーニャに残したものが、なおも社会に影響を及ぼしているからだ。

スペイン中央政府は、「独立派がカタルーニャを分断した」と非難するが、この地を本当に分断したのは、つい40年ほど前まで続いていたフランコ独裁政権ではないか。

独立運動が高まる中、人々はフランコの亡霊と必死に闘っている。カタルーニャからその亡霊を消し去った時が、本当の独立なのかもしれない。

2465チバQ:2017/12/25(月) 14:42:07
http://www.sankei.com/world/news/171222/wor1712220044-n1.html
2017.12.22 21:10
【カタルーニャ問題】
女優並みの美貌と鋭い舌鋒…独立反対派の「顔」となった36歳の女性闘士・アリマダス氏
 【バルセロナ=三井美奈】21日のカタルーニャ州議会選で第1党となった中道右派「シウダダノス」は比例名簿の筆頭候補イネス・アリマダス氏(36)が独立反対派の「顔」として注目を集め、中央政府のラホイ首相の与党・国民党から大幅に議席を奪った。

 シウダダノスは、スペイン語で「市民たち」の意味。2006年にバルセロナで発足し、国会(下院)で32議席を持つ。アリマダス氏は元コンサルタント会社社員。他州の出身で約10年前に移住し、12年に州議会議員に当選した。女優並みの美貌と鋭い舌鋒が特徴で、プチデモン前州首相を「カタルーニャ分裂の元凶」と糾弾。ラホイ政権についても州との対話を怠ったと批判した。自治州の地位を生かし、地中海圏経済の拠点化を進めると訴えた。

 国民党はラホイ首相が州集会でテコ入れを図ったが、「旧態依然で腐敗している。新党に期待する」(46歳、会社経営)という声が強く、過去最低の3議席獲得に低迷した。

2466チバQ:2017/12/27(水) 20:50:12
https://mainichi.jp/articles/20171228/k00/00m/030/078000c
ドイツ
広がる懸念 オーストリア政権、移民政策に影響も
毎日新聞2017年12月27日 20時36分(最終更新 12月27日 20時36分)
【ベルリン中西啓介】厳格な難民抑制策を掲げるオーストリアの中道右派・国民党と極右・自由党による連立政権が発足したことを受け、隣国ドイツでは、欧州連合(EU)による難民受け入れ政策などへの影響に懸念が広がっている。一方で、31歳という若さと指導力で老舗保守政党の国民党を復活させ、EU最年少の現役首脳となったクルツ首相の手腕に、ドイツの保守派からは期待する声も出ている。

 両党の連立合意では、難民申請者から所持金を取り上げ滞在経費に充てることや、身元確認のための携帯電話検査など、厳格な難民対策が盛り込まれた。また「治安対策」として、一定の法的基準を満たさないイスラム教徒向け保育園や私立学校の閉鎖についても合意している。

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inRead invented by Teads
 独社民党のポスト党連邦議会会派副代表は独紙ウェルトに「オーストリア・ハンガリー帝国の再来だ」と発言。EUによる難民割り当てに応じず、イスラム教徒受け入れに反対するハンガリーのオルバン首相と、クルツ新政権が連携することに警戒感を示した。

 クルツ氏は独紙ビルトに「メルケル独首相と、EU内での両国の連携強化を進めることを楽しみにしている」と語っている。メルケル独首相は東欧などの農業支援に重点的に配分されているEUの補助金を、難民対策などに転換することを検討しているとされる。だが、難民保護の拡充につながる可能性のある政策にクルツ氏から協力が得られるかは不透明だ。

 一方で、オーストリアと国境を接する独南部バイエルン州の政党で、難民受け入れ制限を主張するキリスト教社会同盟のドブリント氏は「(難民受け入れなど)過去の誤りを正す政権だ」と評価し、連携強化を模索する考えを示した。

2467チバQ:2017/12/29(金) 10:21:51
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171229-00000005-jij-eurp
伊議会解散、来年3月総選挙=EU懐疑派政党に注目
12/29(金) 5:07配信 時事通信
伊議会解散、来年3月総選挙=EU懐疑派政党に注目
イタリアのマッタレッラ大統領は28日、議会の上下両院を解散した。政府は直ちに閣議を招集し、両院の総選挙を来年3月4日に実施する日程を決めた。2016年3月撮影。
 【パリ時事】イタリアのマッタレッラ大統領は28日、議会の上下両院を解散した。

 政府は直ちに閣議を招集し、両院の総選挙を来年3月4日に実施する日程を決めた。難民や失業問題に対する不満がくすぶる中、総選挙ではジェンティローニ首相を支える中道左派の民主党政権に国民の審判が下される。

 同首相は解散に先立つ記者会見で「今後数カ月は選挙への関心が高まるが、政府は最後まで職務を遂行する」と強調した。

 選挙では欧州連合(EU)に懐疑的な立場を取る新興野党「五つ星運動」がどこまで勢力を伸ばすかが注目される。ただ、世論調査によれば「五つ星」の議席過半数獲得は難しい情勢で、同党は既存政党との連立には参加しない方針だ。このため、他党による連立政権の発足が有力視されている。

2468チバQ:2017/12/30(土) 11:53:16
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1712290049.html
イタリア総選挙 支持率トップは31歳元ウェイター率いるポピュリズム野党 来年3月4日に実施

12月29日 22:34

 【パリ=三井美奈】イタリアのマッタレッラ大統領は28日、国会を解散し、来年3月4日の総選挙実施が決まった。世論調査では、欧州連合(EU)に懐疑的なポピュリズム(大衆迎合主義)野党「五つ星運動」が首位を走っており、どこまで票を伸ばすかが焦点。選挙戦から組閣まで大混乱が予想される。

 五つ星運動の首相候補、ルイジ・ディマイオ下院議員は31歳。ウェイターやウェブサイトのデザイナーを経て、2013年に下院議員に当選。いきなり副議長になった。「私は若者の失業率が60%の地域出身。私の経歴をばかにする人は、この国の若者をばかにするのと同じ」と訴える。

 同党はコメディアンのベッペ・グリッロ氏が2009年に設立した。「ユーロ離脱の是非を問う国民投票の実施」を視野に入れる。

 「既成政治の打破」以外に一貫した政策や主張がないものの、インターネットで候補者を公募する目新しさが、政治不信の根強かった有権者から支持されている。22日発表の支持率調査では29%で首位だった。

 ジェンティローニ首相の与党で中道左派、民主党は書記長(党首)のレンツィ前首相が返り咲きを狙うが、支持率では23%前後で2位。どちらが勝っても議席の過半数を占めるのは難しい。

 そこで最近では、ベルルスコーニ元首相の「復権」が注目される。元首相が率いる中道右派フォルツァ・イタリアは支持率16%だが、かつての連立パートナー「北部同盟」が反移民政策を鮮明にして12%の支持を集める。イタリアには昨年来、約30万人の難民・移民が流入しており、治安悪化を懸念する有権者に浸透した。

 五つ星のグリッロ氏は、「既成政党とは絶対に組まない」と公言しているため、組閣可能な組み合わせは民主党と右派の大連立以外にない。脱税で有罪判決を受け、現在は議員資格を停止されているベルルスコーニ氏に、注目が集まるのもこのためだ。フォルツァは中道右派連合を率いて11月のシチリア州議会選で勝利し、勢いに乗る。

 ジェンティローニ首相は28日、議会解散前の記者会見で、「選挙戦では不安や幻想をかきたてないようにすべきだ」と述べ、大衆迎合主義の横行にクギを刺した。しかし、選挙戦では実現不可能な公約が飛び交うのは必至。イタリア経済は最近、ようやくユーロ危機から回復の兆しを見せているが、次期政権成立までの混乱は国内のみならず、ユーロ圏全体の不安材料になる可能性が高い。

2469チバQ:2017/12/30(土) 11:54:14
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20171230k0000m030048000c.html
<イタリア>大統領が議会解散、総選挙へ 「五つ星」注目

12月29日 19:17

 【パリ賀有勇】イタリアのマッタレッラ大統領は28日、議会上下両院を解散した。総選挙は来年3月4日に実施される。欧州連合(EU)に批判的な新興政治団体「五つ星運動」が躍進するかどうか注目されるが、選挙制度改革に伴い、どの主要政党も単独過半数には届かない可能性が高く、連立協議の難航が予想される。

 マッタレッラ氏は、憲法裁判所が一部を違憲とした選挙法の改正に加え、2018年予算案が議会で可決されたことから、選挙期限の5月を前に議会解散を決めた。ジェンティローニ首相は辞職せず、新政権発足まで職務を続ける。

 トランプ米大統領が1月に就任した前後から、欧州でも極右政党やポピュリズム(大衆迎合主義)政党が支持を拡大。イタリアでも、最近の世論調査の政党支持率で「五つ星」が首位を走る。

 だが、イタリア議会は10月、比例代表制だった両院の選挙を、議席の3分の1を小選挙区制で、3分の2を比例代表制で行う改正選挙法を可決。下院で40%以上を得票した政党に過半数議席を付与する「ボーナス制度」も撤廃し、単独過半数獲得のハードルが高まった。「五つ星」は主要政党で唯一、他政党との連立を拒否しており、不利に働くとみられる。

 22日付の世論調査の政党支持率は、首位の「五つ星」29%に続き、レンツィ前首相の与党・民主党(中道左派)が22.8%。ベルルスコーニ元首相が率いるフォルツァ・イタリア(中道右派)は16.2%だった。

 フォルツァ・イタリアは、反移民の右翼政党「北部同盟」などと右派の政党連合を組めば支持率約37%で、「五つ星」などを上回るものの、獲得議席は過半数には届かないとの見方が強い。

 選挙では、経済政策に加えて、イタリアを目指して北アフリカから地中海を渡る移民問題が主な争点となる。

2470チバQ:2018/01/06(土) 06:53:21
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201801/CK2018010402000116.html
仏・コルシカ島に新州 首長に自治権拡大派

2018年1月4日 朝刊


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 【パリ=竹田佳彦】地中海にあるフランスのコルシカ島で二日、州にあたるコルシカ地方公共団体と島内二県を統合した新州が発足した。新州議会(定数六三)は賛成多数で議長に島独立派のジャンギー・タラモニ氏、首長に自治権拡大論者のジル・シメオニ氏を選んだ。州政府は今後、仏政府にコルシカ語の公用語化などを求めるとみられる。

 新州の発足は自治権の拡大策として、仏政府と独立派などが協議して進めてきた。発足にあたり昨年十二月に州議会選挙を実施し、州の独立や自治権拡大を目指す勢力が議席の65%となる四十一議席を占めた。

 コルシカ島は独自の言語があり、十八世紀から独立を目指す動きがあった。一九七〇年代には、独立したアフリカの旧植民地からの引き揚げ者と住民間の摩擦が深刻化し、武装闘争に発展。八二年以降の地方分権化で他地域よりも大幅な自治権が認められている。

 タラモニ氏はスペインからの独立を求める北東部カタルーニャ自治州の前首相にちなみ「コルシカのプチデモン」とも呼ばれるが、一方的な独立には否定的とされる。

2471とはずがたり:2018/01/06(土) 15:43:07
ユーロ圏経済の担い手は、ドイツに逆らうポルトガル
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/01/post-9258.php
2018年1月6日(土)12時00分
ポール・ホッケノス

<反緊縮で成功した南欧の財務相が、ユーロ圏財務相会合のトップに就く意味>

ヨーロッパ全体で緊縮経済体制を取るべきだ、というドイツのメルケル首相の信念は揺らいだようだ。ドイツがユーロ圏財務相会合の新議長に強く推したのは、ポルトガルのセンテーノ財務相だったからだ。

同会合はもともと、ユーロ圏の財務相が非公式に話し合う場として設けられたが、現在は国家予算の草案や救済計画までチェックするようになった。組織として透明性に欠ける、非民主的という批判はあるものの、議長はユーロ圏の発展において重要な存在と見なされている。

米ハーバード大学卒でポルトガルの社会党政権を支えるセンテーノは18年1月に政権を離脱し、オランダのデイセルブルム前財務相の後任として財務相会合の議長に就任する。デイセルブルムはここ数年、ドイツと歩調を合わせて、浪費傾向が強い南欧諸国を非難。ユーロ圏の北部と南部の分断を招き、その亀裂は今なお続いている。

センテーノの登場は、そうした流れの方向転換を意味する。ポルトガルは10年からのユーロ危機に際し、ユーロ圏から780億ユーロの緊急融資を受けた。センテーノはそうした国の代表であり、さらに注目すべきなのは、共産主義政党の後押しを受けた左派政権の一員でもあるということだ。ポルトガルの連立政権は北部欧州の債権国と、トロイカ(ECB〔欧州中央銀行〕、EU、IMF)からの緊縮命令に抵抗し、それでも債務危機からの脱出に成功した。

ドイツ色の薄れた未来へ
センテーノを推薦したことがドイツの経済方針の転換の表れであるかどうかはまだ分からない。2年近く前、ユーロ圏きっての緊縮財政派であるドイツのショイブレ財務相(当時)はポルトガルに対し、ユーロ圏の規制に従うことを拒めばポルトガル経済は停滞して追加の国際融資が必要になるとクギを刺した。だが、ポルトガルは警告に従うことを慎重に拒否しながら、ショイブレを含む緊縮財政派から称賛される結果を出した。

つまりポルトガルは、財政危機に苦しむ国がドイツから課された緊縮財政に逆らってもやっていけることを証明してみせた。センテーノは左派政権の財務相だからEUで急進的な政策を進めるはずだ、と考えるのは短絡的だ。彼は新議長として、金融危機を通して重要度を増していった組織における職務を果たし、ユーロ圏諸国の改革の陣頭指揮を執るだろう。

ドイツ色の薄れた経済ガバナンスを行う未来が来るのかもしれない──センテーノもポルトガル政府もそんな可能性の象徴と見なされている。ポルトガルは南欧で先陣を切って債務危機から抜け出した。近年は急速な経済成長を続け、失業率も13年の17.5%から8.5%にまで低下している。

ポルトガル政府は着々と債務を返済する一方で、年金や公務員給与の削減措置を撤回。水道局や鉄道会社などの民営化を停止し、祝日数も元通りにした。さらにトロイカから非難されながらも最低賃金を上げ、増税案を破棄し、貧困世帯への社会保障を増やした。

EU幹部の脅しめいた忠告もあったが、これらの措置によってポルトガルの内需と投資は16年によみがえった。経済成長も安定し、17年9月には国の信用格付けは5年半ぶりに投資適格級に復活。まさに不可能と言われていたことを成し遂げたのだ。

ユーロ圏でも不可能を可能にするのか。センテーノの手腕に注目するのはメルケルだけではないだろう。

From Foreign Policy Magazine

2472とはずがたり:2018/01/06(土) 17:18:52
1880 名前:とはずがたり[] 投稿日:2017/12/13(水) 09:14:27


木村正人
欧州インサイドReport
土壇場でひっくり返されたブレグジット合意 初めて見えたEU離脱のほのかな光明
http://www.newsweekjapan.jp/kimura/2017/12/eu-13_1.php
2017年12月06日(水)16時40分

[ロンドン発]12月4日の月曜日はイギリスの欧州連合(EU)離脱交渉・第1フェーズのデッドラインだった。イギリスが離脱清算金額をめぐり大幅に譲歩したため、第2フェーズの通商協議にようやく入ることができるという楽観論がイギリス、EUの双方から流れていた。

北アイルランド国境問題
欧州議会のブレグジット(イギリスのEU離脱)担当、ヒー・フェルホフスタット元ベルギー首相は午前11時20分すぎ、ジャン=クロード・ユンケル欧州委員長らと和やかに打ち合わせする写真をツイッターに投稿し、こうつぶやいた。

「ユンケル委員長との会議で、私はイギリスで暮らすEU市民が不透明でコストがかかる煩わしい手続きをしなくて済むようにすべきだと主張した。EU市民の権利は保障されなければならない。彼らは善意でイギリスにやって来た。それに相応しい敬意を持って扱われる必要がある」

午後零時45分ごろ、ドナルド・トゥスクEU大統領(首脳会議の常任議長)もうれしさを隠しきれないようにツイートした。

「私が月曜日を好きな理由を知っていますか! ブレグジット交渉で北アイルランド国境問題が進展したことをアイルランドのレオ・バラッカー首相と電話で話したあと元気が出てきた。EU首脳会議に向けて(通商協議に入る前提となる)十分な進展に近づいている」

第1フェーズでクリアしなければならないハードルは400億〜600億ユーロの離脱清算金とEU市民の権利保障、そして最後の最後まで残ったのがアイルランドと北アイルランドの国境問題だ。

アイルランドは自由に人やモノが行き来できる現状の維持を求め、テリーザ・メイ英首相を閣外から支える北アイルランドのプロテスタント系政党・民主統一党(DUP)はイギリスの他地域と同じ扱いになることを要求していた。

アイルランド独立後もイギリスに帰属した北アイルランドでは1968年以降、プロテスタント系住民とカトリック系住民が血で血を洗う抗争を繰り広げ、3600人が死亡した。98年のベルファスト合意で双方が協力して自治政府を確立した。

かつては英軍兵士が検問に立った国境を北アイルランドからアイルランドに越えても道路標識がマイルからメートルに変わるだけで、出入国管理局もなければ税関もない。気づかなくなった国境は北アイルランド和平の象徴なのだ。

このジレンマを解消するため編み出されたのが「レギュラトリー・アライメント(規制上の調整)」という誰にもはっきりと説明できない言葉だった。アイルランドがこの言葉をのみ、離脱交渉は第1フェーズから第2フェーズに向けて動いたかに見えた。

メイ首相がユンケル委員長とランチをともにしていた午後2時、DUPのアーリーン・フォスター党首が突然、「我々の立場は明確だ。北アイルランドはイギリスの他地域と同じようにEUを離脱しなければならない」とテレビで声明を読み上げた。

英紙デーリー・テレグラフによると、ブリュッセルでテレビを見ていたイギリスの外交官が「なんてこった」とうめき声を上げた。DUPが閣外協力を止めれば、メイ政権は崩壊する。

メイ首相は席を立ってフォスター党首に電話を入れ、「アイルランド島とグレートブリテン島の間のアイリッシュ海に国境ができるわけではないのよ」と説得したが、フォスター党首は首を縦には振らなかった。

ユンケル委員長とメイ首相は記者会見で落胆の色を隠せなかった。交渉は継続されることになった。次のEU首脳会議は12月14、15の両日。それまでにメイ首相がフォスター党首を説得できなければ、イギリスは何の合意も得られないままEUを去るか、EU離脱を断念する事態に追い込まれるかもしれない。

DUPに対するメイ首相の根回しが足りなかったのか。それとも、いつでも拒否権を発動できるぞというDUPの政治的パフォーマンスに過ぎないのか。真相は分からない。

ただ、アイルランドと北アイルランドの国境を現状のまま維持する「レギュラトリー・アライメント」はまだ全容こそ現していないものの、EUとイギリスの間にも当てはめることができる。

その意味ではこれまで全く先が見通せなかったブレグジットにわずかだが、一筋の光明が差したと言えそうだ。

2473チバQ:2018/01/07(日) 21:12:00
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1801060027.html
メルケル首相に幾重ものハードル ドイツ政権協議が本格化、政権樹立へ再挑戦

01月06日 21:14

(産経新聞)

 【ベルリン=宮下日出男】ドイツのメルケル首相率いる保守系、キリスト教民主・社会同盟は7日、次期政権樹立に向け、第2党の中道左派、社会民主党との本格協議に入る。3党連立協議が頓挫したメルケル氏には政権樹立への再挑戦。大連立継続に政権維持の望みをつなぐが、幾重ものハードルが待ち構えている。

 「新年には迅速に安定政権を築く。世界はわれわれを待ってくれない」。昨年末に発表された国民向けメッセージで、メルケル氏は危機感をにじませた。

 ドイツでは2日、昨年9月の総選挙から100日を迎えた。「政治空白」は2013年前回選挙後の86日を超え戦後最長。この間、国際情勢は動いたが、「世界最強の女性」と呼ばれたメルケル氏の影は薄い。「世界はドイツが動けるのを待っている」とも述べていた“甘い”認識は封印した。

 メルケル氏は11月、中道の自由民主党と環境政党の90年連合・緑の党との連立に失敗し、下野方針だった社民党の協議受け入れで窮地を当面脱した。同盟と社民党は11日までの予備交渉で、具体的な政策課題のすりあわせを試みる。

 交渉では主要争点の一つに難民政策が上るが、両党の開きは大きい。欧州政策でも温度差が目立つ。社民党が目指す医療保険制度改革も障害になるとの見方が強い。ともに選挙で歴史的な低得票率に終わっただけに安易な譲歩は難しい。

 両党は協議に先立ち「信頼は高まっている」との共同声明を出した。一方、独メディアによると、両党は交渉担当者がインタビューなどを自制することで合意。不用意な発言が交渉に悪影響を及ぼさないよう神経をとがらせる姿が浮かび上がる。

 予備交渉がまとまっても安堵(あんど)はできない。社民党は正式交渉入りの可否を21日の党大会で判断するが、党内では大連立への抵抗感がなお強い。少数政権への協力のほか、協力を一部政策に限る「部分連立」にとどめるべきだという“奇策”も飛び出すほどだ。

 社民党は正式交渉で連立協定に合意しても最終的には党員投票で諮る方針。土壇場でひっくり返される可能性は最後までくすぶる。順調に交渉が進んでも次期政権の発足は3��4月になるとされ、決裂・再選挙ともなれば、今年後半にずれ込むとの見方も出ている。

 政権維持に成功しても、メルケル氏には“厳しい風”が続きそうだ。世論調査では大連立に否定的な意見が52%に増加。肯定的な意見(45%)を上回り、メルケル氏の下で3度目となる大連立への「飽き」が鮮明になっている。メルケル氏に任期途中で首相退任を求める回答が47%となり、任期全うを支持する回答(36%)を超えた。

2474チバQ:2018/01/09(火) 20:20:13
内閣改造で「刷新」図る=限界露呈し求心力低下?-英
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018010900261&g=int

メイ英首相=4日、ロンドン近郊キャンバリー(AFP=時事)

 【ロンドン時事】メイ英首相は8日、内閣改造に踏み切り「政権の刷新」(首相報道官)を図った。しかし、異動を打診したグリーニング教育相が怒って辞表をたたき付けるなど混乱も生じ、一層の求心力低下に結び付きかねない厳しい結果となった。
 ジョンソン外相ら政権内の対欧州連合(EU)強硬派も、ラッド内相ら親EU派も、メイ政権を股裂き状態にしてきた主立った顔触れは軒並み留任した。EU離脱交渉が正念場を迎える前に指導力回復を図りたい首相だが、限界が露呈した。
 メイ政権は昨年11月、国防相や国際開発相が次々辞めた。翌12月には首相の盟友の筆頭国務相がわいせつ問題で辞任に追い込まれ、政権立て直しへ内閣改造は避けられない状況だった。(2018/01/09-08:23)

2475チバQ:2018/01/09(火) 20:22:15
https://mainichi.jp/articles/20180110/k00/00m/030/037000c
英国
「決裂担当相」新設検討 内閣改造、EU離脱交渉で
毎日新聞2018年1月9日 18時40分(最終更新 1月9日 18時48分)
 英国のメイ首相は8日、内閣を改造した。英テレグラフ紙によると、メイ氏は今回の改造で、欧州連合(EU)離脱交渉で他の27カ国と取り決めが決まらないままEUを抜ける場合を想定し「決裂担当相」の新設を検討。難航が予想される通商協議が始まるのを前に、英国に不利な条件なら合意しない姿勢を示す狙いがあるとみられる。

 決裂担当相は閣外相で、メイ氏は9日も組閣を続ける。決裂担当相は離脱交渉を担うデービスEU離脱担当相とも連携する方向だ。合意なき離脱により、EUとの貿易で世界貿易機関(WTO)ルールの下で関税が復活した際などに備えるとみられる。(共同)

2476チバQ:2018/01/10(水) 10:48:45
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180109-00000025-jij_afp-int

「刷新」のはずが…英内閣改造、新味乏しく 異動拒否の閣僚も
1/9(火) 13:10配信

AFP=時事
英ロンドンの英首相官邸前で、テリーザ・メイ首相(中央)と写真撮影に臨む新閣僚ら(2018年1月8日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】英国のテリーザ・メイ(Theresa May)首相は8日、注目されていた内閣改造に踏み切った。しかし、ほとんど代わり映えのない顔ぶれなうえ、横滑りを求めた閣僚に拒絶されるなど、早くも失敗の烙印(らくいん)を押されている。

【写真】セクハラ疑惑などで辞任した英筆頭国務省

 ジャスティン・グリーニング(Justine Greening)教育相はメイ首相から雇用・年金相への異動を打診されたが、これを拒否。昨年11月以降に政権を去った4人目の閣僚となった。

 報道によると、ジェレミー・ハント(Jeremy Hunt)保健相も民間企業相への横滑りが計画されていたが、土壇場でメイ首相を説き伏せて免れたという。

 一方、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)外相、デービッド・デービス(David Davis)欧州連合(EU)離脱担当相、フィリップ・ハモンド(Philip Hammond)財務相ら大半の閣僚は留任した。

 メイ政権では昨年12月、首相の右腕だったダミアン・グリーン(Damian Green)筆頭国務相が、自身のパソコンから2008年にポルノ画像が見つかった問題などの責任を取り辞任。その前月にも、スキャンダルに見舞われた国防相や国際開発相が相次いで辞任していた。

 昨夏の解散総選挙で下院議席の過半数を失ったメイ首相は、多難が予想される今年の「ブレグジット(Brexit)」(英国のEU離脱)交渉を前に求心力の回復を目指して内閣改造を実施。政権の「刷新」(首相官邸)を図ったが、空振りに終わったとみられている。【翻訳編集】 AFPBB News

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180109-35112907-cnn-int

メイ英首相が内閣改造、党幹事長にはルイス氏を起用


1/9(火) 17:22配信

CNN.co.jp



ロンドン(CNN) 英国のメイ首相は8日、欧州連合(EU)からの離脱交渉を進める政権に新たなエネルギーを注入すべく、内閣改造を行った。メイ首相は与党・保守党の幹部人事も実施した。

保守党は昨年6月に行われた総選挙での敗北からの立ち直りを進めている。総選挙ではメイ首相の判断ミスもあり、議席が過半数を割るなど敗北を喫した。

ジョンソン外相やハモンド財務相など主要閣僚の多くは留任となった。ラッド内相とデービス離脱相も職にとどまった。

内閣改造は、昨年12月にグリーン筆頭国務相が事務所のコンピューターに大量のポルノ画像が保存されていた問題で状況を明確に説明しなかったなどとして辞任したことを受けたもの。

メイ首相は保守党の幹事長にブランドン・ルイス氏を起用した。ルイス氏は野党・労働党からの追及を受ける党の対応に責任を持つことになる。

2477チバQ:2018/01/11(木) 01:09:55
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180110-00000122-mai-eurp
<英国>内閣改造 メイ首相の指導力に疑問も
1/10(水) 22:00配信 毎日新聞
 【ロンドン矢野純一】メイ英首相は9日、内閣改造を行った。昨年12月に欧州連合(EU)との離脱交渉で離脱を巡る清算金の支払いなどで合意、一つの山を越えたため、足場固めを図る狙いがあった。だがEUへの立場を異にする主要閣僚が軒並み留任したほか異動打診の拒否もあるなど、指導力に対する疑問が出ている。

 新内閣ではジョンソン外相やデービスEU離脱担当相らEU強硬派と、ハモンド財務相、ラッド内相など親EU派双方が留任した。昨年12月にセクハラ告発を受け辞任したグリーン筆頭国務相の後任は置かず、グリーン氏が兼任していた内閣府担当相にはリディントン前司法相が就任した。

 一方、英メディアによると、メイ首相が異動を打診したグリーニング教育相は怒って辞任。ハント保健相にも異動を求めたが、逆にメイ氏が説得され留任となったという。

 メイ氏率いる与党保守党は、昨年6月の総選挙で少数与党となっている。

2478チバQ:2018/01/12(金) 23:53:48
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180112-00000102-mai-eurp
<ドイツ>再選挙避けたい各党 連立協定交渉入り合意
1/12(金) 20:29配信 毎日新聞
 【ベルリン中西啓介】戦後ドイツで長く2大政党制を担ってきた、メルケル独首相の保守系会派キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と社会民主党が連立協定交渉入りに向け合意したことで、昨年11月の自由民主党などとの連立協議決裂に次ぐ2度目の協議決裂という最悪の事態はひとまず回避された。ただ、合意には再選挙を避けたいという各党の思惑がにじみ出ており、新鮮味が少ない政策に世論の支持が得られるかは不透明だ。

 「CDUは全会一致で政権交渉入りを支持した」。メルケル氏は12日、記者会見で、3党合意についてこう評価し、第4次政権の発足に自信をのぞかせた。3党合意には、保守支持層の不満が強い難民受け入れについて、これまで以上に厳格化を図る方針が明記された。また、企業負担増につながる政策の多くが見送られた。

 今回もし交渉が決裂した場合、戦後初の内閣不成立による連邦議会(下院)解散総選挙の見通しが強まる。だが、各党とも再選挙を避けたいのが実情だ。

 2度の連立交渉決裂となれば、メルケル氏の求心力は一気に低下するが、CDU内には選挙の「顔」になれる実力者が他に見当たらない。社民党は昨年9月の総選挙で、戦後最低の得票率に沈んだ。独紙ビルトによると、当初の野党路線から方針を転換したシュルツ党首は「連立に失敗すれば、私の政治生命は終わりだ」と、CSUのゼーホーファー党首らに発言したとされ、ゼーホーファー氏もこれに同調している。是が非でも政権を樹立したいという3党の思惑が、今回の合意につながったとみられる。

2479チバQ:2018/01/12(金) 23:54:47
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180112-00000086-mai-eurp
<ドイツ>大連立政権、交渉入りへ合意 社民党内に反対強く
1/12(金) 19:37配信 毎日新聞
<ドイツ>大連立政権、交渉入りへ合意 社民党内に反対強く
ドイツのメルケル首相=AP
 【ベルリン中西啓介】ドイツのメルケル首相の国政最大会派キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と国政第2党・社会民主党は12日、大連立政権継続のため政権協定交渉入りを目指す方針で合意した。社民党は21日に西部ボンで開く臨時党大会で交渉入りについて審議する。戦後最長の政権空白収束に向けた動きが加速するが、社民党内には与党入りに反対の声もなお強く、党大会は難航が予想される。

 CDU・CSUと社民党の3党合意文書によると、3党は「新たな欧州政策」や「(排外主義など社会の)分断の克服」「民主主義の活性化」などを政権の方向性とすることで合意した。

 社民党のシュルツ党首は欧州連合(EU)改革を重視。合意ではEUに否定的なトランプ米大統領や、中国、ロシアが台頭する国際情勢を念頭に、3党は「欧州は自らの運命にこれまで以上に責任を持つべきだ」とし、EU内の投資増や格差解消に取り組むことを明記。「独仏連携でEU刷新が成功する」とし、具体的な改革案を提示するマクロン仏大統領と連携する姿勢を強調した。

 内政政策では社民党が求めていた富裕層への増税や医療保険の抜本改革は見送られた。一方で、社民党が否定的だった難民受け入れの上限については「年間18万〜22万人を超えない範囲」と盛り込まれた。保守色の強いCSUが強く主張したとみられ、再選挙による議席減を恐れる社民党が譲歩した形だ。

 一方、社民党大会に向け、党青年部は「大連立反対キャンペーン」を強化する構えだ。争点が少ないEU政策では踏み込んだ合意が実現したが、内政面では、格差縮小を求めた社民党に対し歳出増を嫌うCDU・CSUの主張が色濃く反映された。

 シュルツ氏は、大連立反対派の党内左派や党青年部の説得を図る考えだが、21日の党大会では異論が噴出する可能性が高い。大会で政権協定交渉入りが承認されたとしても、全党員による投票で政権参加が決まるため、最終段階で政権入りが否決される可能性も残されており、当面不透明な状況が続く。

2480チバQ:2018/01/14(日) 19:14:52
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-180114X664.html
チェコ大統領選、現職ら決選投票へ
05:13時事通信

 【ベルリン時事】チェコ大統領選挙の投票が12、13の両日行われた。当局の開票結果によると、現職のゼマン氏(73)が首位だったが、当選に必要な過半数の票には届かず、2位のドラホシュ元チェコ科学アカデミー総裁(68)との決選投票が実施されることになった。

 ゼマン氏は親ロシア・中国姿勢で知られ、ドラホシュ氏は欧州連合(EU)重視を鮮明にしている。チェコの大統領は儀礼的役割が中心。決選投票は今月26、27日の予定。選挙には9人が立候補していた。

2481チバQ:2018/01/16(火) 19:02:22
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180116-00000044-jij_afp-int
ルーマニアのトゥドセ首相が辞任 安倍首相の訪問前日に
1/16(火) 17:58配信 AFP=時事
ルーマニアのトゥドセ首相が辞任 安倍首相の訪問前日に
ルーマニアの首都ブカレストで記者会見に応じるルーマニアのミハイ・トゥドセ首相(2017年10月10日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】安倍晋三(Shinzo Abe)首相の訪問を控えるルーマニアのミハイ・トゥドセ(Mihai Tudose)首相は15日、政権内での権力争いが原因で与党内からの信任が得られず、辞任した。同国は7か月前にソリン・グリンデアーヌ(Sorin Grindeanu)前首相が同様の理由で辞任したばかりだった。

【写真】ルーマニア政府に30万人抗議デモ、社会主義打倒以来で最大

 ルーマニアは欧州連合(EU)諸国の中の最貧国の1つであり、汚職がまん延している。安倍首相による歴史的な訪問の前日に起きた辞任騒動は、同国で新たな混乱を招きそうだ。

 トゥドセ首相は、同日夜に行われた同党の幹部会で行われた採決で、与党である左派の社会民主党(PSD)の有力議員らが不信任を突きつけたことから、辞表を提出した。

 与党である社民党が首相を引きずり降ろしたのはここ1年で2度目。昨年6月に当時のグリンデアーヌ首相が社民党のリビウ・ドラグネア(Liviu Dragnea)党首と対立した後、社民党は不信任動議を可決した。

 一連の動きを影で操っているとされるドラグネア党首は、詐欺罪で有罪判決を受けているために首相になることはできない。

 ドラグネア党首はグリンデアーヌ氏の後任として、経済相だったトゥドセ氏を首相に指名したが、2人の関係はここ数か月で悪化していた。【翻訳編集】 AFPBB News

2482チバQ:2018/01/16(火) 20:50:50
http://www.sankei.com/world/news/180116/wor1801160014-n1.html
2018.1.16 11:31

仏の元スポーツ相を刑事告発 柔道五輪金メダリストのドイエ氏


 五輪柔道で連続金メダルに輝き「フランスの英雄」と呼ばれたダビド・ドイエ元スポーツ相の政治家としての資産報告に不正があった疑いが浮上し、政治資金審査当局が15日、検察に刑事告発した。フランスのメディアが伝えた。

 「2016年の報告に過少申告があった疑いがある」と指摘されたが、不正報告の金額など詳細は明らかにされていない。報道によると、スポーツ用品会社などとの間で商取引を巡る訴訟を抱え、関連する資産の評価が問題視された可能性もあるという。

 ドイエ氏は1996年アトランタ五輪の柔道95キロ超級、2000年シドニー五輪の同100キロ超級で優勝。スポーツ相や国民議会(下院)議員を務め、10年3月からパリ首都圏の地域圏議員を務めている。

2483名無しさん:2018/01/16(火) 21:14:12
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20180117k0000m030116000c.html
<ドイツ>大連立反対拡大 第2党社民党、交渉承認見通せず
20:56毎日新聞

 【ベルリン中西啓介】ドイツの国政第2党・社会民主党で、保守系会派キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との大連立政権継続に反対する動きが広がっている。社民党のシュルツ党首は21日に独西部ボンで開かれる臨時党大会で、交渉入りの承認を得る方針だが、否決されれば独政界の混乱は必至で、戦後初の内閣不成立による再選挙の見通しが強まる。

 シュルツ氏は15日、西部ノルトライン・ウェストファーレン州で党幹部を従えて遊説し、メルケル首相が率いるCDU・CSUとの3党合意を「多くの目標を達成した」と自画自賛した。党大会で議決権がある600人の各州代表団のうち、同州は最多の144人を擁する大票田で、支持固めは欠かせない。

 だが、党青年部のキューナート代表は15日の記者会見で、「(政策協定交渉に関する)3党合意には、党の多くの主要目標が欠けている」と主張。社民党が昨年9月の連邦議会(下院)総選挙の目玉にした、私的医療保険と公的保険の格差をなくす医療保険改革が見送られたことなどから、「政権継続は受け入れられない」と強く反発する。

 合意では欧州連合(EU)改革などで社民党の主張が盛り込まれる一方、難民問題では保守色が濃いCSUの意見に配慮し、実質的な年間難民受け入れ上限が設定された。このため党内左派に不満が拡大。ベルリン党支部と東部ザクセン・アンハルト州支部が「大連立反対」を採択した。

 社民党は昨秋の総選挙で戦後最低の得票率20・5%に沈み、15日の世論調査では支持率が18・5%にまで下落。党執行部が大連立に関し党大会で過半数の支持を取り付けられるか、独メディアは「予測不可能」と伝える。仮に党大会で政権協定協議の着手が承認されても、最終的には全社民党員による郵便投票で政権入りが決まるため、当面は見通しの不透明感が続く。

2484チバQ:2018/01/17(水) 20:11:21
http://www.sankei.com/world/news/180116/wor1801160036-n1.html
2018.1.16 21:32

ルーマニア首相が党内争いで辞意 安倍晋三首相の訪問前日に
【ベルリン=宮下日出男】ルーマニアのトゥドセ首相が15日、辞意を表明した。与党の中道左派、社会民主党内の対立を受け行われた投票で信任を得られなかったことが理由。トゥドセ氏は昨年6月に就任したばかりだった。ロイター通信などが報じた。

 ルーマニアでは欧州6カ国を歴訪中の安倍晋三首相が16日に訪問し、トゥドセ氏との会談も予定されていた。社民党は今後、後任を選出する方針。ヨハニス大統領は同日、新首相が決まるまでの暫定首相にフィフォル国防相を指名した。

 辞意の背景には、トゥドセ氏と社民党の実力者であるドラグネア党首との確執があるとされ、トゥドセ氏は最近、ドラグネア氏に近い閣僚に辞任を求めるなどして党内対立が表面化。党では15日、幹部らによるトゥドセ氏の信任投票が実施され、圧倒的多数が不信任に回った。

 社民党は2016年12月の総選挙で勝利したが、同国では昨年6月にも、同党のグリンデアーヌ前首相が党内対立の結果、議会で不信任案を突き付けられ辞任。欧州でもっとも貧しい国の一つとされ、汚職が問題化する同国では政治的にも不安定な状況が続いている。

http://www.sankei.com/world/news/180116/wor1801160008-n1.html
2018.1.16 09:46

ルーマニア首相が辞任表明 内閣改造めぐり与党と対立 安倍晋三首相の訪問前に
 ルーマニアからの報道によると同国のトゥドセ首相は15日、所属する与党の社会民主党の支持を失ったとして、16日までにヨハニス大統領に辞表を提出する考えを表明した。同党は近く後任の首相候補を決める見通し。トゥドセ氏は内閣改造をめぐり、ドラグネア党首と対立していた。

 12日から欧州6カ国を歴訪中の安倍晋三首相は16日にルーマニアを訪問予定。トゥドセ氏は16日の首相としての日程はスタネスク副首相が務めるとしており、安倍氏の会談日程などに影響が出る可能性がある。

 党内で行われた信任投票で幹部の大半がトゥドセ氏を不信任としたことを受けた措置。トゥドセ氏はドラグネア氏に近い閣僚を交代させる内閣改造を試みていた。

 ドラグネア氏は過去に有罪判決を受けたことがあるため首相になれないが、与党の実力者として絶大な影響力を誇っている。(共同)

2485チバQ:2018/01/18(木) 06:15:35
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180117-00000052-jij_afp-int
英国で「孤独担当相」新設、現代社会の「悲しい現実」に対処
1/17(水) 22:10配信 AFP=時事
英国で「孤独担当相」新設、現代社会の「悲しい現実」に対処
英ロンドンで毎年行われるチャリティーパンケーキレースに参加した、トレイシー・クラウチ下院議員(2013年2月12日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】英国のテリーザ・メイ(Theresa May)首相は18日、「あまりにも多くの人々」が置かれている「現代の暮らしの悲しい現実」に対処するために「孤独担当相」を任命した。


 文化・メディア・スポーツ省でスポーツと市民社会を担当するトレイシー・クラウチ(Tracey Crouch)政務次官が新設された「孤独担当相」に就任し、英国社会の孤独問題に取り組む。

 メイ首相は「わが国の社会、そしてわれわれ全員が抱える孤独という問題に向き合い、高齢者や介護者、愛する人を失った人々──話をする相手や自分の思いや体験を分かち合う相手がいない人々が直面している孤独に対し、行動を起こしていきたい」と述べた。

 英赤十字社(British Red Cross)によると、英国の人口6560万人のうち900万人以上が常に、もしくはしばしば、孤独を感じているという。同社は孤独と疎外は「隠れた流行病」であり、引退から別離、死別など人生のさまざまな節目ですべての年齢層に影響を与えていると指摘している。【翻訳編集】 AFPBB News

2486チバQ:2018/01/18(木) 06:20:32
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180117-00000092-mai-int
<カタルーニャ>プチデモン前州首相の再選焦点 議会招集
1/17(水) 21:01配信 毎日新聞
 【パリ賀有勇】スペイン北東部カタルーニャ自治州議会(定数135)が17日、昨年末の出直し選挙後初めて招集された。議会で州首相が選出される際、中央政府から解任されベルギーにとどまり続けているプチデモン前州首相が再選されるかが焦点になっている。

 自治州は昨年10月に独立を問う住民投票を強行。中央政府は、住民投票結果を元に独立宣言した州議会を解散し、州議会選を実施した。投票率は過去最高の79%を記録し、独立派3政党が計70議席で過半数を獲得した。

 だが、当選者のうちプチデモン氏ら元州政府幹部5人は、スペイン司法当局から「反逆」などの容疑がかけられ、ベルギーでの滞在を続けている。首班指名選挙で投票できないとされるため、一部が党内の落選候補に議席を譲ることで、独立派として過半数を維持したい考えだ。

 プチデモン氏は再選に意欲を示しているものの、スペイン司法当局から「反逆」などの容疑で逮捕状が出ており、帰国すれば拘束される。州議会は、首班指名に際して州首相候補が政府方針を示すことを規定している。このため独立派は、書面による代読やビデオ映像を用いた演説も検討している。

 だが、中央政府は州首相候補の議会への出席が必要と主張しており、プチデモン氏がベルギーから立候補を試みれば法的に争う構えを示している。

 2月2日までに新州首相が選出されなければ、更なる交渉期間が与えられた後、州議会再選挙が実施される可能性もある。

2487とはずがたり:2018/01/18(木) 15:37:53
英国のEU残留望む、再加盟も可能=ユンケル欧州委員長
ロイター 2018年1月18日 13時26分 (2018年1月18日 15時11分 更新)
https://www.excite.co.jp/News/world_g/20180118/Reuters_newsml_KBN1F70EO.html

[ストラスブール 17日 ロイター] - 欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長は17日欧州議会で、英国がEUにとどまることを望んでおり、離脱したとしても再加盟することを望んでいると語った。
前日には、EUのトゥスク大統領が、英国がEU離脱(ブレグジット)を撤回するなら歓迎するとの意向を示していた。
ユンケル氏は「トゥスク大統領と私は昨日英政府に対して、英国民や英議会、英政府がブレグジット以外の方法を望むのであれば、われわれは協議する用意があると伝えた。英国を投げ出したりしてはいない。英国にとどまってほしい。英国が残留を願うのであれば、それは可能であるべきだ」と語った。
英国内では今月、EU離脱を巡り、2度目の国民投票を実施すべきかという議論が活発になっている。一方、メイ首相の報道官は16日、国民投票を再度実施することはないと強調した。

2488チバQ:2018/01/22(月) 11:42:28
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180122-00000003-mai-eurp
<ドイツ>大連立、交渉入り承認 社民党大会で賛成多数
1/22(月) 0:56配信 毎日新聞
 【ボン中西啓介】ドイツの国政第2党・社会民主党は21日、独西部ボンで臨時党大会を開き、党執行部が提案したメルケル首相の国政最大会派キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との政権協定交渉入りを承認した。大連立政権の継続によって戦後最長の政権空白が解消される公算が大きくなった。ただ社民党は全党員の投票で政権入りを決める方針で、説得力ある政権協定をまとめられるか、シュルツ党首の手腕が問われることになる。

 党大会でシュルツ氏は社民党とCDU・CSUによる3党合意について、欧州連合(EU)改革や教育政策などで「多くの目標に到達した」と評価。「勇気ある道が正しい道だ」と支持を呼びかけた。執行部と代表団600人の挙手による投票では賛否が伯仲したため、係員による集計が行われ、賛成362票、反対279票で交渉入りが承認された。

 3党合意については、「目玉政策」として党内の要望が強かった医療保険の抜本改革が見送られる一方、CSUの主張で厳格な難民政策が盛り込まれ、党青年部などが強く反発。党内が二分する中、シュルツ氏は投票直前に「党にとって鍵になる(重要な)瞬間だ」と必死の演説で賛成を呼びかけ、何とか同意を取り付けた。

 ただ、党大会当日も有力州代表団の要望で、執行部提案の導入部分が大幅に加筆修正されるなど、執行部の指導力が疑問視される事態が続いている。修正文で難民問題や医療保険改革について「具体的で効果ある改善を達成しなくてはならない」と盛り込まれたことで、合意内容の見直しを拒むCDU・CSUと新たな対立が生じる可能性がある。

 メルケル氏は「世界はいつまでも私たちを待ってはくれない」と述べ、早期の政権協定締結を目指す方針だ。CDUは21日夜に幹部会を開き、社民党大会の内容を精査する。3党による本格交渉は22日以降に始まり、2月末までには政権協定がまとまるとみられている。社民党員約44万人による郵送投票で、大連立政権発足が支持されれば、3月にも第4次メルケル政権が発足することになる。

2489チバQ:2018/01/22(月) 15:20:38
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20180122k0000e030176000c
<チェコ>異色の日系党首 反移民、反EUを訴え
10:29毎日新聞

<チェコ>異色の日系党首 反移民、反EUを訴え
取材に応じる「自由と直接民主主義」(SPD)のトミオ・オカムラ党首=プラハで2018年1月19日、三木幸治撮影
(毎日新聞)
 欧州で反移民、反欧州連合(EU)を主張する右派が躍進する中、チェコでは右派政党を率いる日系人の政治家が存在感を発揮している。第3政党の「自由と直接民主主義」(SPD)のトミオ・オカムラ党首(45)だ。オカムラ氏は毎日新聞の取材に「EUはこのままでは崩壊する。各国の主権を尊重する国家連合に変わるべきだ」と持論を展開した。

 父が日本人と韓国人の間に生まれ、母はチェコ人というオカムラ氏。日本生まれで、子供の時にチェコに渡り、児童養護施設などで育てられた。成功を夢見て10代後半で日本に戻ったが、映画館の売店勤務などアルバイト生活から脱却できず、再びチェコへ。日本人を対象にした旅行業で成功を収めた後、業界団体の広報に就任。その後、巧みなトークを武器にテレビで人気者となり、2012年に上院議員に初当選し、15年にSPDを創設した。

 日本では「変な外国人」、チェコでは「黄色い」と言われ、差別を受けたというオカムラ氏。政治家としては国民投票の活用を強調するなど、国民目線の政治を心がける。チェコでは汚職などで既成政党への不満が強いためだ。ただ、その主張は強硬で、テロの危険性が増すとして、イスラム教徒の移民に強く反対。「イスラム教は男性を女性より上に位置付け、15歳未満での結婚を認めるなど(チェコの)憲法に違反している」と指摘する。

 EUについては「ローマ帝国やナポレオンと同様、欧州を支配しようとしている」と批判。移動、貿易の自由は尊重しつつ、国境警備や移民受け入れは加盟国が決定できるよう、EUの現行制度の改正を訴える。毎週末、有権者との対話を欠かさず、「国民投票をすれば反移民やEU改革は必ず支持される」と揺るがぬ自信を持つ。

 チェコは昨年10月の下院選で、「チェコのトランプ(米大統領)」と呼ばれるバビシュ氏の新興政党「ANO2011」が78議席で第1党、SPDは22議席で第3党となった。ただANOは少数与党のため、バビシュ氏による連立交渉は今も続いており、SPDの政権入りもあり得る。

 また、オカムラ氏はフランスの極右・国民戦線のルペン党首、オランダの極右・自由党のウィルダース党首らと連携しており、今後、欧州議会などでEU改革を訴えていくつもりだ。【プラハで三木幸治】

2490チバQ:2018/01/22(月) 21:11:28
http://www.sankei.com/world/news/180122/wor1801220015-n1.html
018.1.22 09:10

英独立党ボルトン党首に不信任案 年下交際女性が王子婚約者に人種差別発言で「黒人は英王室の血を汚す」

018.1.22 09:10

英独立党ボルトン党首に不信任案 年下交際女性が王子婚約者に人種差別発言で「黒人は英王室の血を汚す」

2491チバQ:2018/01/22(月) 21:12:24
http://www.sankei.com/world/news/180122/wor1801220002-n1.html
2018.1.22 03:00

28歳学生の「待った」、ドイツ大連立交渉揺さぶる 脚光浴びるキューナート氏、社民党を二分

 ドイツのメルケル首相との連立交渉開始の是非をめぐり、社会民主党は大きく揺れた。反対派の急先鋒に立ったのは次世代を担う若者。政治安定への「責任」を唱える党幹部に対し、長期的視野に立った党立て直しこそ将来への「責任」と対峙し、今後も大連立阻止へ徹底抗戦の構えだ。

 「大連立を続ければ、党存続が危うくなる」

 社民党で反対論が強いのは党内の左派と若者。特に声高に反旗を翻したのが党青年部のキューナート代表だ。

 あどけなさが残る28歳の学生で昨年11月、代表に就いたばかり。党大会前にはシュルツ党首同様に地方を回るなど、連立阻止へ精力的に活動。一躍脚光を浴びる存在となり、メディアはまるで「2人の決闘」のようだとも伝えた。

 危機感の背景にあるのは欧州での中道左派勢力の退潮ぶりだ。15日の記者会見では「欧州では多くの社会民主主義政党が消滅寸前」と強調。大連立政権で埋没し、昨秋の総選挙で戦後最悪の結果に終わった社民党も同じ道をたどる恐れがあると懸念する。

 「10年、20年後も政策実現できるよう保証することも責任ある政治」。こう訴えるキューナート氏は「党刷新」を優先させるべきだと主張。欧州各地から大連立を促す声が届いているとするシュルツ氏に対し、自身も周辺国の同僚から「党を犠牲にするな」と激励されていると明らかにした。

 交渉開始は承認されたが、党員投票まで反対活動を継続する方針。独メディアは「メルケル氏も突き落としかねない危険な相手」と伝えた。(宮下日出男)

2492名無しさん:2018/01/23(火) 20:43:15
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180120/k10011295281000.html

徴兵制復活へ 仏大統領表明 18〜21歳の男女対象
1月20日 0時44分
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フランスのマクロン大統領は、軍の幹部らを前に演説を行い、15年以上前に廃止された徴兵制度を復活させる考えを示し、相次ぐテロの脅威に備えるためなどとして18歳から21歳の男女に対し、1か月間の兵役という形で導入を目指すと見られます。
フランスのマクロン大統領は19日、海軍の基地がある南部のトゥーロンで、軍の幹部や兵士を前に年頭の演説を行いました。

この中で、「すべての国民を対象にした徴兵制度に向けて取り組み、実現させる」と述べ、2002年に廃止となった徴兵制度を復活させる考えを示しました。

マクロン大統領は、去年の大統領選挙で、相次ぐテロの脅威に備えるためや国民の団結を強めるためだとして18歳から21歳の男女に対し、軍による訓練を中心とした1か月間の兵役の義務化を公約に掲げていました。

今後、この公約に沿った形で導入を目指すと見られますが、徴兵制度の復活には、その効果を疑問視する声や多額の費用がかかるという批判もあり、実現に向けて曲折も予想されます。

2493チバQ:2018/01/24(水) 21:05:37
http://www.sankei.com/world/news/180124/wor1801240001-n1.html
2018.1.24 14:00

号砲鳴ったEU人事レース ドイツは悲願の欧州中央銀行総裁の座を射止めることできるか

 ユーロ圏財務相会合の新議長にポルトガルのマリオ・センテーノ財務相が13日、就任した。かつてEUの金融支援を受けた南欧からの選出に関心が集まる一方、舞台裏では欧州中央銀行(ECB)の次期総裁など、今後2年のEU機関首脳の後任をめぐる各国の思惑も絡み合う。国益をかけた人事レースの号砲が鳴らされた。
(ベルリン 宮下日出男)

 「職責の重さを考えれば、栄誉だ」。センテーノ氏は昨年12月の財務相会合で新議長に選出後、記者会見で語った。議長職は近年、ユーロ圏の“顔”として注目度が高い。今年はユーロ圏改革やギリシャ支援終了という重要課題のかじ取りを担う。

 議長は任期2年半。常任制導入以降3代目で、先代2人は北部欧州から選ばれたため、南欧出身者は初。ポルトガルは債務危機で金融支援を受けたユーロ諸国の一つだが、被支援国からの議長選出も前例がない。

 注目されるのは手腕。ポルトガルでは2015年、反財政緊縮を掲げた今の左派政権が発足し、ユーロ圏で警戒された。だが、ポルトガル銀行(中央銀行)のエコノミストなどを経て財務相に就いたセンテーノ氏は従来の一部緊縮策を撤廃する一方、財政規律を堅持。同国経済は着実に成長軌道に乗っている。

 「EU財務相理事会のロナウド」。そんな絶妙な手腕は、緊縮派の重鎮、ショイブレ独財務相(当時)をも、ポルトガル出身のサッカー選手に例え、うならせた。

 ユーロ圏の経済・財政政策への影響はどうか。デイセルブルム前議長はドイツと並ぶ緊縮派のオランダ出身。ギリシャなど財政規律に緩慢な南欧に厳しい態度も目立った。そのため「ドイツ色の薄い未来がくる」(米メディア)との声も上がるが、大きな変化はないとの見方は多い。人選は主要国の「政治的打算」の結果とされるためだ。

 センテーノ氏は当初、新議長に有力視されていたわけでなかったが、独仏伊とスペインという経済規模でユーロ圏1〜4位の国が支持に回った。フランスはマクロン大統領のユーロ圏改革にセンテーノ氏も同調的のためとされ、イタリアでは同国のパドアン財務相が有力候補とされたが、3月の総選挙後の続投が不透明との事情があった。

 ドイツでは進行中の連立協議が影響したようだ。メルケル首相の保守系政党は財政規律を重視する他の候補を推すこともできただが、政権樹立に協力が必要な中道左派の社会民主党がセンテーノ氏を支持。フランスも独側に支持を働きかけたと伝えられ、双方との関係をメルケル氏が配慮した可能性がある。

2494チバQ:2018/01/24(水) 21:05:55

 ただ、各国の動向に影響を与えたのは足下の政策的な判断や政治情勢だけはない。その視線の先にあるのはEU機関の首脳人事。それを見据えた駆け引きがあるとの見方がもっぱらだ。

 19年はEU首脳会議で議長を務める「EU大統領」、EU執行機関の欧州委員会トップである「欧州委員長」、欧州議会議長、ユーロ圏の金融政策をつかさどるECBの総裁が任期満了となり、EUは主要人事の“ビッグ・イヤー”を迎える。

 それぞれの人選にあたっては各国間や南北など欧州の地域間のバランスが配慮される。そのためセンテーノ氏への支持をめぐっても、フランスは欧州委員長などさらに「上のポスト」を自国出身者で押さえ、スペインは今春、先んじて選ばれるECB副総裁をうかがう思惑があったともささやかれる。

 ドイツが狙うのはECB総裁だ。ユーロ圏最大の経済国ながら、過去3代の総裁でまだ一度もそのポストを手にできていない。前回は有力視された当時のドイツ連邦銀行総裁が仏側の反発を受け脱落。イタリア出身のドラギ総裁となった経緯もあるだけに「悲願」ともいわれる。

 メルケル氏が心に描くのはワイトマン独連銀総裁とされる。ただ、ドラギ氏の下で超金融緩和政策に異論を唱えてきた“タカ派”のため、南欧勢には独出身者を容認しても、ワイトマン氏への抵抗は強い。他にも対抗馬の名前も上がる中、ユーロ圏議長で静かにしたのは「ワイトマン氏のチャンスを危うくしないため」(独メディア)との見方も上がっている。

欧州中央銀行(ECB) 1988年設立。本部はフランクフルト。欧州単一通貨ユーロを発行する。ユーロ圏の物価安定を図るため、政策理事会(総裁を含む理事6人とユーロ参加国の中央銀行総裁で構成)が金融政策を決定。各国中央銀行は、ECBと共通の金融政策を実施する。

欧州債務危機 2009年にギリシャの政権交代で同国財政の粉飾が明らかになったのを機に、ユーロ圏に連鎖・拡大した経済危機。危機はギリシャからアイルランド、ポルトガル、スペイン、キプロス、イタリアなどに飛び火。これらの国の債券を保有していた銀行などが大きな影響を受け、ユーロの信認や金融システムが揺らぐ危険性が高まった。

2495チバQ:2018/01/25(木) 20:17:34
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018012000363&g=int
チェコのトランプ、ピンチ=議会、首相の免責剥奪


チェコのバビシュ首相=16日、プラハ(EPA=時事)

 【プラハAFP=時事】チェコ議会は19日、バビシュ首相(63)の免責特権剥奪を賛成多数で可決した。首相は「チェコのトランプ(米大統領)」と呼ばれる富豪で、昨年10月の総選挙に勝利したばかりだが、窮地に追い込まれている。
 首相には、自身の企業群を通じ欧州連合(EU)の補助金を横領していた汚職疑惑がくすぶる。選挙後の連立交渉でも、疑惑に巻き込まれるのを避けたい他党から軒並み協力を拒否され、少数与党で政権を発足させた。免責剥奪を受け警察は捜査を進める構え。首相は19日、疑惑について「直接的にも間接的にも私が犯罪者だという証拠を(警察は)一つも持っていない」と訴えた。(2018/01/20-10:38)

2496チバQ:2018/01/28(日) 12:11:42
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180128-00000002-jij-int
親ロのゼマン氏再選=チェコ大統領選
1/28(日) 0:39配信 時事通信
 【ベルリン時事】チェコ大統領選挙の決選投票が26、27の両日行われ、当局の暫定開票結果や報道によると、第1回投票で首位だった現職のゼマン氏(73)がドラホシュ元チェコ科学アカデミー総裁(68)を抑え、再選を果たした。

 
 元首相のゼマン氏は親ロシア・中国の立場で知られる。庶民的な姿勢が地方の中低所得層から好感されてきた。ドラホシュ氏は欧州連合(EU)重視を訴え、都市部で支持を得たが、及ばなかった。チェコの大統領は儀礼的役割が中心。

2497チバQ:2018/01/28(日) 18:37:13
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-180128X464.html
南北分断、キプロスで大統領選=統合派の現職、再選狙う
15:51時事通信

 【エルサレム時事】南北分断が続く地中海のキプロス島南部のキプロス共和国(ギリシャ系)で28日、大統領選(任期5年)の投票が行われた。即日開票され、同日中に結果が判明する見通し。南北再統合に前向きなアナスタシアディス大統領は再選を狙うが、再統合交渉が昨年7月に決裂したため、苦戦を強いられる可能性がある。

 議会第1党、民主運動党(DISY)のアナスタシアディス氏に加え、第3党の民主党(DIKO)のパパドプロス党首、最大野党・労働人民進歩党(AKEL)が支援するマラス元保健相の3人が有力候補。いずれの候補者も28日に過半数を得票できなければ、2月4日に決選投票が行われる。

2498チバQ:2018/01/28(日) 18:39:23
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASL1W622NL1WUHBI01R.html
チェコ大統領選、ゼマン氏再選 移民流入の恐れを強調
03:19朝日新聞

 チェコ大統領選の決選投票が26、27日にあり、移民流入の恐れを強調し、ポピュリストと評されている「親ロシア・中国」の現職ミロシュ・ゼマン氏(73)が、接戦を制して再選を果たした。前チェコ科学アカデミー総裁のイジー・ドラホシュ氏(68)は「親欧州連合(EU)」を訴えて挑み、チェコが中ロと西欧のどちらに近づくのか注目が集まった。

 選挙は事実上、ゼマン氏に対する信任投票だった。チェコ統計局の発表によると、開票終了の数字で得票率はゼマン氏が51・4%、ドラホシュ氏が48・6%。

 ゼマン氏は「反イスラム」を鮮明にして、チェコでは深刻ではない移民問題で恐怖をあおってきた。ときに尊大な態度で汚い言葉も使う一方、親しみやすさを演出して地方住民や高齢者の人気を得てきた。

 また、ウクライナ問題でEUによる対ロシア制裁に反対し、中国との関係改善を重視。隣国ポーランドやハンガリーの指導者と並び、EUには懐疑的な姿勢だ。

 チェコで実際に政権を担うのは首相だが、大統領は首相を指名して組閣を命じる役割があるほか、その発言は社会的影響力を持つ。

 ドラホシュ氏は選挙戦で、大統領職は品位を保つよう訴え、ゼマン氏の振る舞いが国を二極化していると批判。都市住民や若者層の間で多くの支持を得てきた。9人で争った第1回投票では、複数の候補が敗れた直後にドラホシュ氏支持に回ると表明。「反ゼマン」陣営として結束したが、一歩及ばなかった。

 ドラホシュ氏は移民容認派ではなく、EUによる移民受け入れの割り当てにも反対していたが、ゼマン氏が「チェコで不法移民を歓迎するのは、ドラホシュ氏ただ一人だ」と攻撃したことも影響したようだ。(プラハ=吉武祐)

2500チバQ:2018/01/30(火) 18:23:15
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180130-00000037-mai-eurp
<ドイツ>AfDが右傾化強める 議会重要ポスト掌握
1/30(火) 11:01配信 毎日新聞
 【ベルリン中西啓介】メルケル独首相による政権協議が難航する中、昨年9月の連邦議会(下院)総選挙で、国政初進出した右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)が排外主張で国政最右翼の地位を固めている。差別的で過激な発言が注目される一方で、主要委員会の重要ポストも掌握。今後の国会運営に及ぼす影響に懸念が高まっている。

 「欧州のイスラム化で女性の基本的権利が奪われている」。AfDの女性議員フュースト氏は18日の国会審議で、イスラム系と家庭内暴力などを関連付ける持論を展開した。

 ナチスによるユダヤ人迫害の歴史を持つドイツでは、基本法(憲法)が思想信条や人種に基づく差別を禁じる。戦後、極右の国政進出を抑制してきたドイツで、こうした過激発言が繰り返されることは異例で、与野党の議員から「ばかばかしい」「間違っている!」などと怒りを含んだ激しいやじが飛んだ。

 AfDは昨年12月の党大会で最右翼のガウラント副党首を党首に選出。右傾化路線を強化し既成政党との対決色を強める。第2党・社会民主党がメルケル氏の会派と政権協議入りしたことで、AfDは実質的に野党第1党だ。このため連邦議会の慣例で予算委員会や司法委員会の委員長ポストを獲得。今後新政権が発足すれば、政府所信表明演説に対し、AfD議員が最初に質問に立つことになる。

2501チバQ:2018/01/30(火) 19:27:16
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180130-00000049-jij-eurp
中絶禁止で5月末に国民投票=アイルランド
1/30(火) 11:21配信 時事通信
 【ダブリンAFP=時事】アイルランドのバラッカー首相は29日、妊娠中絶を原則禁止した憲法の改正の是非を問う国民投票を5月末に実施する方針を明らかにした。

 バラッカー氏は閣僚会合後の記者会見で「(投票は)予定通り行われると確信している」と語った。

 カトリック教徒が多数を占めるアイルランドで中絶は違法だが、2012年に中絶を拒否された女性が死亡した事件が問題となり、翌年、母親に生命の危険がある場合は中絶を認めるよう法改正された。

 バラッカー首相は現憲法を厳格過ぎると指摘しており、投票では賛成票を投じると明らかにした。

2502チバQ:2018/01/31(水) 20:14:26
http://www.sankei.com/world/news/180130/wor1801300021-n1.html
018.1.30 10:53

ルーマニアで初の女性首相 欧州議員のダンチラ氏を信任

29日、ルーマニア・ブカレストで首相就任の宣誓をするビオリカ・ダンチラ氏(ロイター=共同)
29日、ルーマニア・ブカレストで首相就任の宣誓をするビオリカ・ダンチラ氏(ロイター=共同)

 ルーマニア上下両院の合同会議は29日、与党社会民主党の女性欧州議会議員、ビオリカ・ダンチラ氏(54)を首相とする新内閣を信任、内閣が発足した。16日に辞任した同党のトゥドセ前首相の後任で、女性首相はルーマニアでは初めて。

 トゥドセ氏は閣僚人事をめぐりドラグネア社民党党首と対立し、党の信任を失っていた。ダンチラ氏はドラグネア氏に近いとされるが、昨年1月に発足した社民党主導の連立政権の首相はこれで3人目。市民の反汚職デモが行われる中、政治の安定化が課題となる。

 ダンチラ氏はドラグネア氏と同じ南部テレオルマン県の出身。大学に相当する石油・ガス機構を卒業後、高校教師などを経て社民党に入党し、地方議会議員や党女性部門トップを務めてきた。

 ドラグネア氏は過去に有罪判決を受けたため首相には就けないが実権を握っており、影響力を行使するとみられている。

2503チバQ:2018/02/03(土) 12:22:21
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180203-00000084-san-s_ame
フジモリ派分裂 ペルー、長女・次男の対立波及 国会で過半数割れ
2/3(土) 7:55配信 産経新聞
 【ロサンゼルス=住井亨介】恩赦を受けたペルーのフジモリ元大統領の長女でフジモリ派政党「フエルサ・ポプラル」の党首、ケイコ氏と、次男のケンジ議員との間で深まっていた対立が、同派の分裂という事態にまで発展した。ケンジ氏が同僚9議員とともに国会での会派離脱届を提出し、同党は過半数を割ることになった。分裂が長引けば2021年の次期大統領選で姉弟が別々に立候補する可能性も出てきそうだ。

 1月31日に会見したケンジ氏は「国会内で新しい政治グループをつくることを考えている」とし、「(政府との)対話、統治正常化の重要性を再確認する」ことを約束。政権との対決姿勢を崩さない同党と一線を画した行動を取る意思を示した。離党については言及を避けた。

 フエルサ・ポプラルは、汚職疑惑が浮上したクチンスキ大統領に対する罷免決議案を主導したが、昨年12月の採決ではケンジ氏ら10議員が棄権してクチンスキ氏は罷免を回避。その3日後にフジモリ氏の恩赦が発表され、「裏取引」があったとの批判が出ていた。

 党方針に従わなかったとして1月30日に党紀委員会から会派除名処分を受けたケンジ氏は、異議を申し立てず自ら離脱に踏み切った。

 国会(130議席)で最大野党として71議席を占めていた同党は、過半数を割ることになる。影響力の低下が避けられない一方で、事態収拾のためフジモリ氏の政治的復活を期待する声が強まる可能性もある。

2504チバQ:2018/02/03(土) 17:28:48
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180203-00000059-jij-eurp
ベルルスコーニ陣営が優勢=政治空白懸念も―伊総選挙まで1カ月
2/3(土) 15:37配信 時事通信
ベルルスコーニ陣営が優勢=政治空白懸念も―伊総選挙まで1カ月
3月4日に予定されるイタリア上下両院の総選挙が1カ月後に迫った。ベルルスコーニ元首相(写真)が率いるフォルツァ・イタリアや欧州連合(EU)懐疑派の北部同盟を含む右派系野党連合が優勢を維持=1月18日
 【パリ時事】3月4日に予定されるイタリア上下両院の総選挙が1カ月後に迫った。

 ベルルスコーニ元首相(81)が率いるフォルツァ・イタリアや欧州連合(EU)懐疑派の北部同盟を含む右派系野党連合が優勢を維持。EU懐疑派の新興野党「五つ星運動」と中道左派の与党陣営はやや劣勢だ。ただ、各陣営とも議席の過半数に届かず、政治空白に陥る可能性が懸念されている。

 コリエレ・デラ・セラ紙が1月下旬に掲載した世論調査では、右派連合が計35%の支持を獲得。難民に対する厳しい姿勢や、フォルツァが景気刺激策として公約した所得減税、年金増額といった政策が評価されているようだ。

 ベルルスコーニ氏は過去に脱税事件で有罪判決を受けたことから現在は被選挙権を持たず、首相復帰は難しい。しかし、右派連合が躍進すれば強い影響力を取り戻すのは必至だ。高齢に加えて最近はテレビ出演のキャンセルが続いたことから健康不安説がくすぶるが、「勝つための選挙戦を展開する」と健在ぶりをアピールしている。

 「五つ星」は、ユーロ通貨圏離脱といったかつての過激な公約を後退させる一方で、年金増額や育児支援の拡充といった弱者に優しい改革を主張。支持率は29%と単独の政党としてはトップに立つ。これまで既存政党との連携に否定的だったが、首相候補のディマイオ氏(31)は1月末、「過半数を取れなければ他党にも参加を呼び掛ける」と柔軟な姿勢を示した。

 首相返り咲きを目指すレンツィ前首相(43)の与党・民主党は、昨冬に起きた分裂騒動が尾を引き、支持率は23%と低迷。レンツィ氏は、右派連合や「五つ星」の政策について財源面の裏付けが乏しいと批判した上で「EUがポピュリストの脅威にさらされている」と訴え、支持回復を狙う。

2505チバQ:2018/02/05(月) 20:03:53
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180205-35114224-cnn-int
ギリシャで14万人抗議、「マケドニア」の国名に反発再燃
2/5(月) 11:28配信 CNN.co.jp
(CNN) ギリシャの首都アテネで4日、大規模なデモ行動があり、警察発表によると14万人が参加した。ギリシャでは隣国マケドニアが「マケドニア」という国名を使用することに対する長年の反発があり、使用を認めようとする自国政府の動きに対し激しい抗議の意思を示した形だ。

ギリシャ各地から大挙して押し寄せたデモ参加者らは、国旗を振りながら「マケドニアはギリシャだ」「マケドニア(の名称)から手を引け」といったスローガンを連呼した。

1991年の旧ユーゴスラビアからの独立後、自国の国名を「マケドニア」とすることを希望した同国に対し、ギリシャは当該の地名がギリシャ北部に存在するとして反発。マケドニアによる同地域の領有権主張を意味することにもつながるとの理由から、以後国名としての使用を認めない方針をとってきた。マケドニア側は領有権の主張について否定している。

93年の国連加盟時には「マケドニア旧ユーゴスラビア共和国」の名称が用いられた。その後は北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)への加盟を目指しているものの、ギリシャの反対により実現していない。

ギリシャ北部のマケドニアは、東方遠征を行ったアレクサンダー大王の生まれた地として知られる。現在のマケドニア国民は、自分たちの国土が古代マケドニア王国の一部にあたり、同国との文化的なつながりがあるとの見方を示す。

ギリシャ側はマケドニア国民について、スラブ民族でありマケドニア地方とは言語も文化も関連がないと主張している。

ギリシャ、マケドニアの両国政府は先月、国名に関する対立の解消に向けた協議を再開。「マケドニア」の名称を残す方向で妥協点が見いだせるとの認識を示唆していた。

2506チバQ:2018/02/06(火) 19:42:36
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180206-00000076-mai-eurp
<ドイツ>政権協定交渉が難航 医療保険と雇用政策で対立
2/6(火) 18:30配信 毎日新聞
 【ベルリン中西啓介】メルケル首相の国政会派キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と第2党・社会民主党による政権協定交渉が難航している。当初4日までの合意を目指したが、医療保険改革と雇用政策を巡り両者の思惑が対立、2回の延期を余儀なくされた。世論の支持が得られる新鮮味ある政策を打ち出し、7日の協定署名を実現しようと、大詰めの交渉が進められている。

 社民党執行部は政権協定交渉入りを決めた1月21日の臨時党大会で、賛成票が56%にとどまったことで危機感を募らせ、CDU・CSUに対し、政権方針に関する3党合意の「改善」を要求。特に▽限定的に難民認定された人が家族を呼び寄せる権利の拡充▽医療サービス格差の原因とされる公的医療保険と私的保険の格差解消▽法的理由を除く有期雇用契約の廃止--の3点を強く主張した。

 このうち難民問題では、限定的に認定された難民については月1000人を限度に家族呼び寄せを認め、個別事情に配慮した追加を認めることで合意した。だが、医療保険改革についてはCDU・CSU側が難色を示している。さらに有期雇用契約を巡っては与党会派内でも意見が割れ、譲歩が可能とするCDUに対し、支持基盤に自動車産業を抱えるCSUが反対している。

 社民党のシュルツ党首は6日朝、交渉前に記者団に対し「今日中に交渉を終えることを望んでいる」と語り、政権協定書のとりまとめを急ぐ考えを示した。社民党内では青年部や左派が党員投票での政権参加否決を目指す運動を展開しており、趣旨に賛同する新規党員が増加するなど、予断を許さない情勢だ。

 政権協議では閣僚ポストも決まるとみられるが、社民党内には党首の責任明確化を求め、閣僚兼務に反対する声が強い。党員投票で政権入りが否決されれば再選挙となる可能性が高い中、党内の反対の声を押し切り、欧州政策を訴えるシュルツ氏が希望しているとされる外相などに就任するか注目されている。

2507チバQ:2018/02/06(火) 20:21:51
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1802060041.html
独連立交渉、「医療」「雇用」で難航 期限ぎりぎり、不調なら再選挙も
20:09産経新聞

独連立交渉、「医療」「雇用」で難航 期限ぎりぎり、不調なら再選挙も

(産経新聞)

 【ベルリン=宮下日出男】ドイツのメルケル首相の大連立政権継続に向け、首相の保守系、キリスト教民主・社会同盟と議会第二党の中道左派、社会民主党による連立交渉は6日、当初目指した4日の期限を過ぎ、延長2日目に入った。交渉は大詰めを迎えたが、医療保険改革や雇用制度で調整が難航している。

 両党は1月26日に正式交渉を開始。交渉難航に備えて2日間の予備日を設けたが、6日はその最終日。社民党幹部は5日夜、「成功への意思はある」とし、合意への意欲を強調した。

 難航する医療保険改革では、公的保険と民間保険による患者対応の格差解消を社民党が主張するのに対し、同盟は医療現場への影響が大きいと難色。社民党が目指す有期雇用への制限強化も、企業の負担増を懸念し、同盟が慎重だ。

 争点の一つだった難民の家族呼び寄せでは、予備交渉で合意した月1千人規模の制限を維持する一方、特別な事情を持つ難民は例外扱いとする社民党の要望を受け入れて決着した。

 社民党は交渉で合意しても連立参加の可否を党員投票で問う方針。正式交渉入りの承認を僅差で得た1月の党大会では難民や医療、雇用で予備交渉の合意内容の改善を求められ、譲歩が難しい。一方、同盟も地方選挙を控えるなどし、簡単に歩み寄れない状況だ。

 連立交渉が決裂したり、党員投票で否決されたりすれば、再選挙の可能性が高まる。国民は長期の政治空白への不満を高めており、独紙ビルトが報じた最新の世論調査では、同盟の支持率が30.5%(前回比3ポイント減)、社民党が17%(同0.5ポイント減)と両党で5割に届かない結果も出ている。

2508チバQ:2018/02/08(木) 18:35:28
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180208-00000102-san-eurp
独、大連立で合意 社民党員投票 残るハードル
2/8(木) 7:55配信 産経新聞
 【ベルリン=宮下日出男】ドイツのメルケル首相率いる保守系、キリスト教民主・社会同盟と議会第2党の中道左派、社会民主党は7日、大連立政権の継続に向けた連立協定に合意した。昨年9月の総選挙以降続いている政治空白の解消に向け、さらに前進した。

 今後の焦点は社民党が政権参加の是非を判断する党員投票。投票は郵送で3〜4週間にわたって行われ、3月初めにも結果が公表される見通し。社民党は6日、投票資格を得られる党員の入党を締め切った。党員は計約46万4千人で、年初から約2万4千人増加。大連立阻止を目指す党青年部らが入党を呼びかけていたことも影響したとされる。

 政権樹立への最後の難関となるが、メルケル氏との大連立政権下で埋没した同党内では連立継続への抵抗が強く、投票の行方は予断できない情勢。承認されれば、3月にも新政権が発足するが、否決されれば、合意は白紙となり、再選挙の可能性が高まる。

 両党は閣僚の割り振りでも合意した。社民党は従来の外相に加え、重要職の財務相などを確保した。メルケル氏が社民党の要求を受け入れた形。社民党は同盟より財政緊縮策に柔軟で、マクロン仏大統領が目指すユーロ圏改革にも同調的。政権が樹立されれば、ドイツのユーロ圏政策に変化が表れる可能性もある。

 両党は1月下旬に正式交渉を始め、医療や雇用政策の調整に難航したが、最終期限の6日は徹夜で折衝。メルケル氏は7日、合意について「世界が期待する安定政権の土台」と述べた。

 ドイツでは総選挙後、メルケル氏が小党2党との3党連立政権の樹立に失敗。社民党が下野の方針を転換したことで、大連立継続が模索されている。

2509名無しさん:2018/02/12(月) 20:33:22
https://www.asahi.com/articles/ASL252JD8L25ULZU001.html

フランス「徴兵制」復活案 拡大望む左派、反対した右派有料会員限定記事
2018年2月11日15時13分

大野博人(編集委員)

 フランスは「徴兵制」に何を期待しているのだろう。
 マクロン大統領は先月、実施に向けて作業グループを立ち上げたと発表した。4月に結論をまとめさせるという。同国では兵役義務は2001年に廃止されており、その復活に見える。
 昨年の大統領選挙ですでに公約として掲げていた方針である。男でも女でも18歳から21歳までの間に一度必ず防衛、治安を担う場所で任務に就かせるという構想だった。パリなどでテロが続き、治安に不安を感じる人は少なくない。こうした発想が出てくる背景はたしかにある。
 ただ当時、不思議に感じたことがいくつかあった。
 ひとつは提案している兵役期間だ。たった1カ月。初心者が入れ代わり立ち代わり頻繁に任務を交代してどれほど治安の強化につながるのか。
 選挙期間中、主要な争点になっていなかったことも意外だった。ほかの候補も似た考えを打ち出していたのだ。右翼のルペン氏だけでない。グローバル化や欧州統合に批判的で若者の支持も高い左派のメランション氏は、1カ月どころか9カ月の防衛や環境保全などの任務を課すと訴えていた。
 廃止のときは、大革命期以来の歴史的な転換といわれた。それをまたひっくり返そうというのに異論が目立たない。

2510チバQ:2018/02/13(火) 23:15:46
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20180214k0000m030099000c.html
<ドイツ>社民党党首、後任を審議 選挙求める声も
20:05毎日新聞

 【ベルリン中西啓介】ドイツの国政第2党・社会民主党は13日、ベルリンで党幹部会を開き、辞意を表明したシュルツ党首の後任として、アンドレア・ナーレス連邦議会(下院)党会派代表の代理党首選出について審議する。メルケル独首相の国政会派キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との大連立政権継続の可否を問う党員投票を控える社民党は、人気が高いナーレス氏を党トップに据えたい考えだが、反対の声も出ている。

 ナーレス氏は第3次メルケル内閣で労働社会相を務めた。巧みな演説で党内で広く支持を集め、党創設155年で初の女性党首就任が期待される。党内は今、大連立を支持する執行部と反対を訴える党青年部が激しく対立。執行部は早期にナーレス氏を代理党首に選任し、3月4日に結果発表を控える党員投票に向け、運動を加速させたい考えだ。

 だが、DPA通信によると、党員にはナーレス氏への党首移譲が密室で決められたとの不満があり、選挙を求める声も出ている。また一部州の党幹部は党規則に基づかない代理党首の選出を疑問視している。仮に代理党首に選出された場合、3カ月以内に党大会を開き、正式な党首を選任する必要がある。

 一方で、党内では大連立に賛成する声が広がりを見せている。シュルツ氏が9日に外相就任断念を発表したことで、執行部への不信感が減じた形だ。最新の世論調査では社民党支持者の84%が政権参加を支持している。

2511チバQ:2018/02/13(火) 23:51:39
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180209-00000151-mai-eurp
<ドイツ>社民党党首、入閣断念 大連立への影響懸念
2/9(金) 23:38配信 毎日新聞
 【ベルリン中西啓介】ドイツの国政第2党・社会民主党のシュルツ党首は9日、外相として第4次メルケル政権に入閣することを断念したと発表した。メルケル氏の国政会派キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との政権協定で、社民党は外相と財務相などの主要ポストを占めることで合意。だが、昨年9月の総選挙直後に「メルケル政権には入閣しない」と断言していたシュルツ氏の変節に、党内外から非難が集中していた。

 社民党は全党員による郵便投票で政権参加の可否を決める。シュルツ氏は9日に公表した声明で、「人事を巡る議論が投票の成功を危険にさらす」とし政権入りを断念した。シュルツ氏は既にナーレス連邦議会党会派代表に党首の座を移譲する考えを示している。

2512チバQ:2018/02/14(水) 15:09:53
http://www.sankei.com/world/news/180214/wor1802140010-n1.html
2018.2.14 07:50

ドイツ大連立の二大政党、閣僚ポストで大揺れ 批判続出でメルケル氏ら守勢
 【ベルリン=宮下日出男】ドイツで大連立継続に合意した保守系、キリスト教民主・社会同盟と中道左派の社会民主党がともに揺れている。閣僚ポストなどへの不満が続出し、メルケル首相ら両党幹部は沈静化のため守勢にたたされた。次期政権をめぐる混迷で、2大政党に対する国民の信頼低下も懸念されそうだ。

 「失望は理解するが、安定政権のための犠牲だ」。メルケル氏は11日、独公共テレビZDFとのインタビューでこう語り、社民党との連立合意を擁護した。

 メルケル氏は7日に連立合意にこぎ着けたが、重要職の財務相を社民党に譲った。独メディアによると、メルケル氏は合意のため、首相以外の閣僚ポストを社民党に優先的に選ばせる姿勢だったとされ、財政規律重視の同盟では「政治的な過ち」「権威失墜」と批判が相次いだ。

 首相就任から12年以上が経過し、党内では後進への道筋をつけるよう求める声も上がる。メルケル氏は首相任期を全うする考えを改めて示す一方、「若い人々を考慮せねばならない」と加え、閣僚人事では世代交代へ配慮するとした。

 一方、社民党のシュルツ党首は9日、「私のポストをめぐる議論で党員投票の成功が危ぶまれており、入閣を断念する」との声明を出す事態に追い込まれた。

 同党は交渉で難民政策などで望む結果を出せなかったが、財務相を含む閣僚配分なども成果に、最後の関門となる20日からの党員投票で承認を得る筋書きを描く。だが、シュルツ氏が党首を退く一方、外相に就く意向を示したことに党内で批判が噴出した。

 理由はメルケル政権には「入閣しない」としていた姿勢をシュルツ氏が翻したため。「政策よりも人事優先」とみられれば、党員投票に悪影響を及ぼす。シュルツ氏は圧力を受け断念したが、新党首選びなどで火種はなおくすぶる。

 11日公表の世論調査では連立支持が社民党の支持者で8割を超え、党員投票の承認には期待がかかる。ただ、最近は両党の合計支持率が5割を割り、別の調査では両党がそれぞれ「国の課題に対処できるか」との質問に、「できる」との回答が同盟で23%、社民党で6%だった。

 連立が実現すれば、大衆迎合主義的な右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)が存在感を増す。同党幹部はメルケル氏らに対し、「自分が助かるために信念を捨てた。連立交渉で(政策の)中身は重要でなかったのだ」と息巻いた。

2513チバQ:2018/02/14(水) 15:10:26
http://www.sankei.com/world/news/180214/wor1802140024-n1.html
2018.2.14 09:59

独社民党のシュルツ党首が辞任 大連立へ混乱収束図る
 【ベルリン=宮下日出男】ドイツのアンゲラ・メルケル首相率いる議会第1党の保守、キリスト教民主・社会同盟との大連立継続を目指す第2党の中道左派、社会民主党のオーラフ・シュルツ党首が13日、辞任した。党内では連立合意に伴い、シュルツ氏への批判が拡大。政権発足への最後の関門となる党員投票を控え、早期の党首辞任で混乱の収束を図った。

 同党幹部会は同日、前労働社会相のアンドレア・ナーレス下院議員団長を後任に指名した。4月の党大会で承認されれば、同党初の女性党首となる。後任党首の選出までは副党首のショルツ・ハンブルク市長が暫定党首を務める。

 シュルツ氏は昨秋の総選挙で欧州連合(EU)の欧州議会議長から同党党首に転じて選挙戦を率いたが大敗。その後、下野方針から連立継続に転じ、7日の連立合意後には過去の発言を翻して党首を辞任した上で外相として入閣する意向を表明し、批判を浴びていた。

 社民党は連立参加の最終的な是非を判断する党員投票を20日から開始。結果は3月4日に公表される。

2514チバQ:2018/02/14(水) 15:11:04
http://www.sankei.com/world/news/180214/wor1802140036-n1.html
2018.2.14 14:35

オランダ外相、うそで辞任 「露大統領の願望聞いた」と虚偽発言
 オランダからの報道によると、同国のザイルストラ外相が13日、辞任した。ロシアのプーチン大統領が出席した会合に自身も出て、ウクライナなどを含む「大ロシア」に戻りたいとの願望を直接聞いたとうそをついたことが発覚。同日、虚偽を認めた。

 ザイルストラ氏は「プーチン発言」はまた聞きだと弁明。13日、訪露しラブロフ外相と会談予定だったが中止された。

 両国は2014年、オランダ発のマレーシア航空機がウクライナの親露派組織支配地域からのミサイルで撃墜されてから関係が悪化。ザイルストラ氏の訪露で改善を図る方針だったが、在オランダ・ロシア大使館はこの日、同氏の発言は「フェイクニュース」だと猛反発、関係改善は遠のいた。ザイルストラ氏は、06年の会合でプーチン氏が大ロシアに戻りたいと望んでおり、それはウクライナやバルト3国などを含むと語ったのを聞いたと16年に与党自由民主党メンバーに話していた。(共同)

2515チバQ:2018/02/14(水) 18:43:07
https://mainichi.jp/articles/20180213/k00/00e/030/281000c
フランス
環境相にセクハラ騒動 追及過剰と批判も

毎日新聞2018年2月13日 15時55分(最終更新 2月13日 17時19分)
 フランスの環境派活動家でテレビの人気キャスターだったユロ環境相(62)の「セクハラ疑惑」が週刊誌で報じられ、自ら疑惑を否定するなど騒動となった。米映画界などで表面化したセクハラ問題への抗議が波及する中、検察で「不受理」とされた告訴、和解済みの案件などを週刊誌が暴露した。

 マクロン大統領ら政権側は、ユロ氏への支持を表明。メディア界でも「過剰な追及だ」(リベラシオン紙)などと週刊誌への批判が相次いだ。

 疑惑を報じたのは、1月に創刊した週刊誌「エブド」の最新号。環境保護財団の元幹部女性、有名政治家の親族が、それぞれセクハラ被害を訴えたとしている。(共同)

2516チバQ:2018/02/15(木) 22:03:36
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-180214X657.html
右派野党、EU離脱辞さず=財政ルール見直し要求―伊総選挙
02月14日 20:50時事通信

 【パリ時事】イタリア右派野党・北部同盟のボルギ経済政策責任者は、ロイター通信が14日報じたインタビュー記事で、3月4日投票の伊総選挙で北部同盟が勝利し、欧州連合(EU)が財政や難民をめぐるルールの見直しに応じない場合はEU離脱も辞さない考えを表明した。

 ボルギ氏は、北部同盟が政権に就いた後にEUとの交渉に着手し、2年以内に要望が認められなければ「EU離脱に踏み切る可能性も排除しない」と語った。ただ、同党と選挙協力を結んでいる右派野党のフォルツァ・イタリアはEU離脱に否定的で、北部同盟の主張がどこまで受け入れられるかは不透明だ。

2517チバQ:2018/02/15(木) 22:10:33
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20180215k0000m030083000c.html
<ドイツ>社民党党首が正式辞任 後任に初の女性選任へ
02月14日 19:41毎日新聞

 【ベルリン中西啓介】ドイツの国政第2党・社会民主党のシュルツ党首は13日、記者会見し、党首を即日辞任し、アンドレア・ナーレス連邦議会(下院)党会派代表に後任を託すことを発表した。

 13日の党幹部会では全会一致でナーレス氏を次期党首として、4月22日に開かれる臨時党大会に提案することが決まった。ナーレス氏は1863年創立の党で初の女性党首に選任される見通し。

 メルケル独首相の国政会派キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との大連立政権継続を問う党員投票を前に、党執行部は求心力が著しく低下していたシュルツ氏を表舞台から遠ざけ、政権参加への同意を取り付けたい考えだ。ナーレス氏は13日の記者会見で「大連立政権入りを訴えていきたい」と述べ、党員集会などで大連立賛成運動を率いる考えを示した。

 独メディアは当初、ナーレス氏が13日に党首代理に就任すると伝えていたが、副党首でないナーレス氏の党首代理への昇格を問題視する声があり、見送られた形だ。

2518チバQ:2018/02/16(金) 16:00:03
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201802/CK2018021502000131.html

イタリア、移民議論過熱 来月4日総選挙 争点急浮上





















2018年2月15日 朝刊





 【パリ=竹田佳彦】三月四日に行われるイタリア総選挙で、経済対策などに比べて国民の優先度が低かった移民対策への注目が高まっている。今月三日に極右思想の男による移民への銃乱射事件が発生したことを機に、総選挙の争点として議論が過熱。右派政党は移民を受け入れてきた民主党政権への不満が事件の背景にあると批判し、左派は「憎悪をあおっている」と反発している。


 中部マチェラータで三日、政党「同盟(北部同盟から改称)」の候補者として地方選挙に立候補したこともある警備員ルカ・トライニ容疑者(28)が銃を乱射し、アフリカ出身の移民六人が負傷した。数日前にイタリア人女性(18)の遺体が見つかり、難民申請中のナイジェリア人の男が逮捕された事件への報復だと主張した。


 イタリアは二〇一四年以降、中東やアフリカから移民・難民六十万人以上を受け入れた。欧州連合(EU)主要国が受け入れ制限をする中、負担感が高まっている。


 事件後、中道右派連合の一角を占め、反移民・反EUを掲げる「同盟」のサルビーニ書記長は「非難されるべきは不法移民の流入を許している政府の対応だ」と持論を展開。中道右派「フォルツァ・イタリア」のベルルスコーニ元首相も「移民は社会的な爆弾だ」と述べ、政権への批判を繰り広げた。


 一方、中道左派の与党、民主党所属のジェンティローニ首相は「憎悪と暴力の連鎖に歯止めをかけよう」と呼びかけた。左派各党も「サルビーニ氏は恐怖と混乱を生み出している」と非難したが、有効な移民対策を示せていない。


 世論調査で支持率トップの新興政治組織「五つ星運動」は移民政策で党内が割れており、ディマイオ党首は事件数日後「非人道的な犯行だ」と述べるにとどめた。


 首都ローマ中心部では、「トライニに名誉を」と銃撃事件の容疑者を擁護する横断幕が一時掲げられた。弁護士はAFP通信に「彼を称賛し、連帯を示すメールが相次いでいる」と話す。一方で、人種差別や移民排斥に反対するデモも各地で開かれ、議論は高まりを見せている。


 調査会社IPRマーケティングのアントニオ・ノト氏はイタリアのメディアで「イタリア人と移民の間に高い壁ができつつある」と述べ、移民排斥の動きの広がりに警鐘を鳴らした。


<イタリア総選挙の仕組み> 上院315(終身議員を除く)と下院630の全議席を改選。2017年11月に選挙制度改革法が成立し、18年3月4日投開票の今回総選挙から新しい仕組みが適用される。これまでの完全比例代表制から並立制に変更となり、議席の36%を小選挙区で、64%を比例代表で選出する。最も多く得票した政党や政党連合に一定の議席が与えられる「ボーナス制」もなくなった。投票権は上院が25歳以上で、下院が18歳以上。 (ローマ・共同)

2519チバQ:2018/02/18(日) 13:14:56
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180218-00537917-shincho-int
“火薬庫”バルカンで燻る「マケドニア」国名論争
2/18(日) 5:56配信 デイリー新潮
“火薬庫”バルカンで燻る「マケドニア」国名論争
大王像の前で気勢を上げるギリシャ北部の市民
 バルカン半島と言えば「欧州の火薬庫」が枕詞。その南端に位置するギリシャと、北隣のマケドニア共和国が“国名”で激しく争っている──。

「旧ユーゴスラビア連邦が内戦で崩壊したのがきっかけ。連邦内の共和国の一つだったマケドニアが独立して以来、もう四半世紀もこの争いは続いているんです」

 と言うのは、中欧・ギリシャ地域のある研究者。

「『マケドニア』は、古代以来のギリシャ北域の地名。この地の王家に生まれ、やがて一大帝国を築いたのが、あのアレクサンドロス大王。一方、マケドニアと古代から呼ばれていた地域は、ギリシャだけでなく現代のマケドニア共和国やブルガリアなどにも跨るのです」

 もっとも、古代マケドニア王国の首都ペラを始め、その大半は現在のギリシャの領土。勝手にその名を使うな、との反発も無理はない。

「このギリシャの反対があるため、マケドニアはNATOやEUにも加盟できません」(外信部デスク)

 国連にこそ加盟しているが、その国名もじつは正式に認められていない。

「暫定的に“FYROM(フィロム)”と呼ばれています。“The Former Yugoslav Re­pub­lic of Macedonia”の略で日本の外務省も『マケドニア旧ユーゴスラビア共和国』としています。しかし、ようやくマケドニアが国名を変更する方向で問題を解決する気運がたかまり、今年に入って国連の仲介も本格化しています」(同)

 現地の報道によれば、「マケドニア共和国」の前に「新(ニュー)」「上(アッパー)」「北(ノース)」などを付け、独占感を緩和したネーミングを内々に検討中。

 だが、同時にナショナリズムも頭をもたげてきて、両国各地で大規模な反対集会やデモが起きている。

 火ダネは燻っているのだ。

「週刊新潮」2018年2月15日号 掲載

新潮社

2520名無しさん:2018/02/18(日) 13:15:26
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180217-00000506-san-eurp
コソボ 独立宣言10年も描けぬ展望 若者のシリア渡航問題化、失業率30%
2/17(土) 0:04配信 産経新聞
コソボ 独立宣言10年も描けぬ展望 若者のシリア渡航問題化、失業率30%
コソボ(写真:産経新聞)
 バルカン半島のコソボがセルビアから独立を宣言して17日で10年を迎える。イスラム教徒主体のコソボでは近年、シリアなどに渡って過激派に参加する若者が問題化。欧米とも通じる現象だが、背景には経済・社会の発展が思うように進まない状況が横たわり、国際的な地位確立を目指す小さな国が大国に翻弄される姿も浮かび上がる。(プリシュティナ 宮下日出男)

 ■「失意にある人はだまされやすい」

 首都プリシュティナから北へ車で約1時間。北部の主要都市ミトロビツァ郊外の山間に古い公共住宅が並ぶ最貧困地区の一つで、無職のジェラル・スマイリさん(55)が疲れ切った表情をみせた。

 「人生で最悪の日だった…」。昨年4月22日、息子のドゥーシュさんがシリアで死亡した知らせを受けた。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)に加わり攻撃された。現地で結婚した妻も一緒。妊娠9カ月だった。

 ドゥーシュさんが国を出たのは2014年の27歳のとき。自身も無職で病の母親に十分な治療を受けさせられずにいた。「トルコの病院で受け入れてくれるかもしれない」と告げていたが次の連絡はシリアから。「シリアに行けば金がもらえるといわれたのにだまされた」。泣き声だった。

 「失意にある人はだまされやすい」。スマイリさんは自嘲する一方、こう語気を強めた。「すべての不幸は貧困から始まった」

 ■「ここでは展望がない」

 米研究機関によると、15年時点でコソボからシリアやイラクに渡ったのは232人。仏独英などと比べると少ないが、人口比では欧州で最も多い。これまでの渡航者総数はさらに約340人に膨れるとされる。

 渡航を促す要因とされるのはなお苦しい経済・社会環境だ。失業率は08年の5割近くから約30%に減ったが、24歳以下は5割超で、貧困率は約17%。深刻な汚職などが海外投資を遠ざける。展望を描けない若者が過激思想に影響されたり、だまされたりする。

 「GAP研究所」のアグロン・デミ研究員はこの10年のコソボの歩みを「とても成功といえない」と総括し、人口の約1割にあたる18万人強が欧州連合(EU)加盟国に渡ったとの試算を示した。多くは職探しの若者とみる。

 節目を控えたプリシュティナ中心部では横断幕が飾られ祝賀ムードが漂う。だが、若い女性(19)は淡々と語る。「ここでは展望がない。大学もコネなしではいけない。奨学金を得て海外に行く」。シリアに渡った若者には「彼らも祖国を悲観し、シリアなら何かあると考えたのではないか」と思いをめぐらせた。

 ■「この現実には失望している」

 「経済問題だけが原因ではない」。若者のシリア渡航の背景を、こう分析するのは「コソボ安全保障研究センター」のシュペンド・クルサニ研究員だ。

 渡航が集中したのはシリア内戦初期の12〜13年。コソボ政府は当時、自国の独立運動と重ね、民主化を目指すシリア反体制派を欧米とともに積極的に支持。アサド大統領をコソボを弾圧したセルビアのミロシェビッチ元大統領にもなぞらえた。こうした姿勢が渡航を促したとする効果を「無視できない」との見解だ。

 セルビア側を空爆するなどコソボ独立を支援した欧米への謝意は強い。「コソボにとり欧米は先生。だから優等生でありたい」。クルサニ氏は政府の“欧米追随”を解説した。民主化後のシリアから国家承認を得る考えだったともいう。

 プリシュティナ郊外の喫茶店を訪れると、シリアに渡った子供を持つ中年男性3人が、現地に残るその妻や子供の救出策を話し合っていた。子供の1人は米主導の有志連合の空爆で死亡したという。

 政府はIS参加者によるテロが問題化した近年、欧米同様に帰還者らの取り締まりを強化。渡航者の家族らの気は重い。男性3人のうちの1人で独立紛争時の元戦闘員、ラギプ・デリウさん(58)の言葉は切ない。

 「独立のために戦ったのに、この現実には失望している」

    ◇

 ■コソボ 統計局によると人口約178万人(2016年推計)。住民の9割超がイスラム教徒のアルバニア系。面積は約1万1千平方キロで岐阜県に相当。戦後はユーゴスラビア連邦のセルビア共和国(当時)の自治州だった。外務省によると国家承認するのは米欧や日本など114カ国。セルビアや同国と友好関係にあるロシアなどは未承認。セルビアとはEUの仲介下、関係改善に向けた対話が進行中。コソボ北部などでは独立を認めないセルビア系住民との対立が続いている。

2521チバQ:2018/02/18(日) 22:24:19
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20180219k0000m030032000c.html
<イタリア総選挙>三つどもえ 選挙後の連立交渉も焦点
18:29毎日新聞

 イタリア総選挙(3月4日)まで2週間となり、中道左派の与党・民主党、中道右派連合、新興政治団体「五つ星運動」の三つどもえの構図となっている。既成政党批判を展開して支持を広げてきた「五つ星」がどこまで伸長するか注目されるとともに、過半数を獲得できる勢力はないとみられることから、選挙後の連立交渉も焦点となる。【ローマで賀有勇】

 調査会社IPSOSによる16日付の各会派支持率は、「フォルツァ・イタリア」を中心とする中道右派連合35.6%▽五つ星運動28.6%▽与党・民主党中心の中道左派連合27.9%--となった。単独過半数を獲得する勢力はないと見られ、貧困層への最低所得保障などを公約に掲げる「五つ星」が、政党単独の支持率ではトップを走り、選挙後の連立交渉で存在感を増す可能性がある。

 昨年9月から「五つ星」の代表を務めるディマイオ氏(31)は、従来の欧州連合(EU)への批判を抑制。主要政策であった単一通貨「ユーロ」圏からの離脱を問う国民投票の実施を公約から外し、財政赤字を国内総生産(GDP)比3%以内に抑えるEUの財政規律も順守する方針を打ち出した。

 イタリア紙レプブリカによると、ディマイオ氏は他党との選挙後の連立についてはこれまで通り拒否したものの、政策協議に前向きな姿勢をみせるなど態度を軟化させている。

 一方、脱税で有罪となり自身は出馬できないものの、豊富な政治経験を武器に存在感を示しているのがフォルツァ・イタリア(中道右派)を率いるベルルスコーニ元首相(81)だ。

 イタリアは、欧州を目指す玄関口として、地中海を渡る移民や難民が過去4年間に60万人以上押し寄せており、選挙戦でも移民政策が争点に浮上。ベルルスコーニ氏は、現状を招いた責任を追及してジェンティローニ首相(63)の所属する民主党に矛先を向け、国民の不満の受け皿となっている。

 だが、選挙連合を組む、右派ポピュリズム(大衆迎合主義)政党「同盟」(北部同盟から党名変更)とは、EUの財政規律などに対する考え方にずれもあり一枚岩ではない。

 一方、民主党は、2016年の憲法改正案を巡る国民投票での敗北とその後の党の分裂などが尾を引き、支持率の下落に歯止めがかからず厳しい戦いを強いられている。選挙後には、中道右派との連立を模索する可能性も指摘されているが、「同盟」はその場合は中道右派連合からの離反も辞さない構えで、先行きに不透明感が漂う。

 【ことば】イタリア総選挙

 大統領経験者らが務める終身議員6人を除く選出議員定数315の上院と、定数630の下院を改選する。議員の任期はいずれも5年。投票権は上院が25歳以上で、下院が18歳以上に与えられるため、下院の方が若者の意見が反映されやすい傾向がある。2017年に選挙制度が変更され、完全比例代表制から、議席の3分の2を比例代表、3分の1を小選挙区で選ぶ並立制となった。下院で40%以上を得票した政党に過半数を与えるボーナス制度も廃止されたため、単独過半数を得るのが難しくなった。

2522チバQ:2018/02/21(水) 20:50:49
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1802210003.html
「メルケル後」議論じわり 独与党ナンバー2に有力女性州首相
01:09産経新聞

 【ベルリン=宮下日出男】ドイツのメルケル首相率いる保守系最大政党、キリスト教民主同盟は19日、新党幹事長に女性の西部ザールラント州首相を起用する方針を固めた。独メディアがメルケル氏の後継候補に最有力視する人物。大連立政権継続の努力が続くなか、「ポスト・メルケル」を見据えた議論が次第に活発化する可能性がある。

 幹事長は党ナンバー2の役職。メルケル氏も党首就任前に務めた。現職が健康上の理由で辞意を伝え、党内会合でザールラント州のクランプカレンバウアー州首相(55)を後任候補に決めた。26日の党大会での承認を経て正式に決まる。

 メルケル氏は19日の記者会見で、人選は自身の提案とした上、「長い知り合いで、互いにとても信頼している」と評した。

 クランプカレンバウアー氏は昨春の地元州議会選挙で当時勢いのあった中道左派の社会民主党に大勝して党内の評価を高め、冷静な政治手腕は「ミニ・メルケル」とも称される。最近はメルケル氏側近の一人として浮上し、社民党との連立交渉にも加わった。

 メルケル氏は党首を約18年務めるが、昨秋の総選挙で右派「ドイツのための選択肢」(AfD)の躍進を許し、政権樹立も難航した結果、求心力が低下。特に保守派で強まる刷新の要求を受け、次期政権で世代交代に配慮する考えを示し、クランプカレンバウアー氏の処遇が注目されていた。

 クランプカレンバウアー氏は閣僚就任との見方もあったが、党務を選んだのは党内基盤の確立を図るためとされる。メルケル政権の中道左派寄り政策への反発が保守派に強い中、同氏は19日、「あらゆるグループと政策議論を進める」と語り、党路線をめぐる議論を活性化する考えを示した。

 南ドイツ新聞は今回の人事について「メルケル氏の後継をめぐる議論を意識した明確な最初のシグナル」と報道。このほか、フォンデアライエン国防相や保守派の支持を受けるシュパーン財務省政務次官らも後継候補に取り沙汰される。

 一方、社民党は20日、大連立継続の是非を最終的に判断する党員投票を開始。同党も4月の党大会でナーレス議員団長を党初の女性党首に選出する見通し。政権が発足しても世代交代の動きが強まるとみられる。

2523チバQ:2018/02/22(木) 03:12:53
https://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/business/toyokeizai-209446.html
ユーロスター「オランダ乗り入れ」意外な盲点 利便性向上は「片道だけ」の不思議
02月21日 06:00東洋経済オンライン

ユーロスター「オランダ乗り入れ」意外な盲点 利便性向上は「片道だけ」の不思議

ユーロスター「オランダ乗り入れ」意外な盲点

(東洋経済オンライン)

2017年8月29日付の記事「欧州統合の象徴『ユーロスター』に4時間の壁」では、英国と欧州大陸を結ぶ高速列車ユーロスターのアムステルダム乗り入れに関する同記事執筆時点での状況と、延長に際しての問題点をお伝えした。その後、ユーロスター社は2018年2月9日、アムステルダムへの延長運転を4月4日から開始すると正式にアナウンスした。

既報のとおり最初は2往復からのスタートとなるが、途中駅のリールを通過させることで、ロンドン発アムステルダム行きの所要時間は当初計画の4時間10分から約30分も短縮され、最速3時間41分となる。所要時間で4時間を切ることになれば、航空機に対して十分なアドバンテージを保つことができると期待される。

だが、直通運転を行うのはロンドン発の列車のみだ。ユーロスター社によると、少なくとも2019年12月のダイヤ改正まで、オランダからロンドンへ向かう場合はまず別の高速列車であるタリスに乗車し、ブリュッセルで本来のユーロスターへの乗り換えが必要になるという。

これにはどういった事情があるのだろうか。

列車の利点は「出入国が楽」
前出の記事でも説明しているが、ユーロスターの起終点となる英国ロンドンは、EU圏内にありながら、パスポートチェックや税関などを省略する「シェンゲン協定」に含まれていない。つまり、必ず出入国審査場でパスポートのチェックをしなければならない。ユーロスターは、出発駅ですべての審査を完了させたうえで乗車する。そのために、乗客は発車時間の30分以上前に改札を通り、X線による荷物検査を受け、それから出国審査、入国審査を受ける。

言い換えると、審査が終わった後の待合室は、すでに国外(英国であれば大陸側、ベルギーやフランスであれば英国)ということになる。さまざまな行き先がある国際空港の旅客機と異なり、ユーロスターの行き先は、英国もしくはヨーロッパ大陸側しかないので、出国審査と同時に入国審査を済ませても、基本的には問題がないのだ。空港での到着後に待ち受ける入国審査の行列を考えれば、これは鉄道ならではの利点と言える。

ユーロスターの改札口は、荷物検査と出入国審査のため、つねに混雑している。列車の発着が重なると、改札の外まで行列ができる(筆者撮影)

だが、今回のアムステルダム延長運転でネックとなったのが、この出入国審査だ。英国―大陸間を行き来する乗客は全員必ず出入国の手続きをしなければならない以上、各停車駅にユーロスターのための専用審査場や待合室、プラットフォームを必ず設置しなければ乗り入れはできないことになる。

オランダ発ロンドン行きの場合、ブリュッセルでタリスからの乗り継ぎが必要になるのも、この点が関係している。

2524チバQ:2018/02/22(木) 03:13:19
突貫工事は一部間に合わず
1月末、ロンドン―アムステルダム間のユーロスターが停車予定となっているロッテルダム中央駅1番線に、年明けから専用プラットフォームを建設する工事が開始されたというニュースが流れた。

普通、こういった工事はわずか数カ月で完了するものではなく、この時点では、ユーロスターの延長運転はまだ当分先のことだと考えるのが自然だろう。だが、工事開始のニュースからほとんど日も経たないうちに、今度はアムステルダムへの延長運転を4月から開始するとの報道があった。

近代的なロッテルダム中央駅。駅本屋に一番近い1番線に、ユーロスター専用プラットフォームを設ける予定(筆者撮影)

当初筆者はデマか、あるいは誰かが先走った誤報かと思ったものの、よく調べてみると、ロッテルダム中央駅のユーロスター専用ホームの完成は3月26日との記載があり、かなりの突貫工事ではあるものの、4月4日の延長運転開始には間に合わせる算段なのだろうと考えた。

しかし、ユーロスター社が発表したプレスリリースを確認すると、オランダからロンドンへは、タリスを利用したうえでブリュッセルでの乗り換えが必要と記載されていた。

突貫工事でロッテルダム中央駅に専用待合室やプラットフォームを設けることはできても、出入国審査場の設備まで完璧に仕上げるには、時間が足りなかったわけだ。

その結果、4月以降もオランダからの乗客はまずタリスに乗車し、途中のブリュッセル・ミディ駅でいったん下車、同駅構内にある出入国審査場でパスポートチェックを受け、あらためてロンドン行きユーロスターに乗り込む形にせざるをえなかったのだ。

当然だが、すでに出入国審査の設備が整っているロンドンから出発する場合は、改札口を抜けた時点で審査は完了している。すなわち、ロンドンからオランダへは直通となるものの、逆方向は必ず乗り換えが必要という変則的な形態となる。暫定的な運行開始となるため、こうした措置もやむなしというわけだ。

しかし、これではオランダ発の場合、形ばかりの直通運転を始める以前と何ら変わりがない。迅速な出入国審査やスムーズな乗り換えなど、オランダからの乗客に対するきちんとした動線を考えなければ、所要時間におけるアドバンテージを保つことはできない。

航空との競争、勝算は?
片方向だけという暫定的な状況とはなるが、何はともあれ直通列車が運行されることの意義は大きい。そしてまた、当初予定していた4時間10分というロンドン発アムステルダム行きの所要時間が、途中停車駅の見直しにより3時間41分へと30分近く短縮されたことも大きく評価できる。

ロンドン・シティ空港を離陸するブリティッシュ・エアウェイズの旅客機。市内に一番近いシティ空港でも、中心部から最低でも30分はかかる(筆者撮影)

現在、ロンドン―アムステルダム間の航空路線は、ブリティッシュ・エアウェイズやKLMオランダ航空といった各国のフラッグキャリアのほか、easyJetなどといったLCCも数多く飛んでおり、各社にとってのドル箱路線となっている。ロンドン周辺に複数ある空港から飛んでいるため、利用者の滞在先、居住地によっておのおのの利便性は変わってくるが、ユーロスターが4時間を切る所要時間を打ち出してきたことで、少なくとも市内の中心部からの利用者に限って言えば、ユーロスターにかなりの勝算があると考えられる。

4月4日の直通運転開始後、鉄道・航空各社にとって、どのような結果が待ち受けているか、今から非常に興味深い。

2525チバQ:2018/02/25(日) 15:14:20
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180225-00000010-san-eurp
伊、政界追放の元首相「復権」も 来月4日総選挙はバラマキ戦
2/25(日) 7:55配信 産経新聞
 ■連立交渉のキングメーカーに

 イタリア総選挙は3月4日の投票まで1週間となり、中道右派連合、ポピュリズム(大衆迎合主義)政党「五つ星運動」、中道左派の与党・民主党が三つどもえの戦いを続けている。実現性の乏しい減税、バラマキ公約が飛び交う中、汚職で政界を追放されたベルルスコーニ元首相(81)が連立の立役者として「復権」する可能性が取り沙汰される。(ローマ 三井美奈)

                  ◇

 2月16日発表の支持率調査では、ベルルスコーニ氏が率いる「フォルツァ(がんばれ)・イタリア」や移民排斥を訴える「北部同盟」などの中道右派連合が38%、五つ星が28%、民主党が22%。いずれも過半数に満たなかった。政党別では首位に立つ五つ星は既成政党との連立を否定しており、中道右派が中心の連立政権が有力視される。ベルルスコーニ氏に注目が集まるのは、そのためだ。

 同氏は1994年から通算約10年首相を務めた。少女買春や汚職疑惑で大騒動の末、2011年に退任した。汚職や脱税で有罪となり、現在は公職追放中。首相にはなれないが、「私は穏健派の代表」と自称し、連立交渉のキングメーカーとしてやる気満々だ。

 公約の目玉は「企業・世帯課税を一律23%とする」こと。現在、所得税の最高税率は43%で、大幅な富裕層減税となる。低所得層にも「千ユーロ(約13万円)の最低所得保障」で目配りする。債務危機で財政再建が急務なのに、「どこにそんな財源があるのか」という批判は強いが、「減税すれば、景気刺激になる」とお構いなしだ。

 「大盤振る舞い」では、他党も負けていない。五つ星は、「国民1人当たり月額780ユーロ(約10万円)の最低所得保障」や年金受給額引き上げを公約。返り咲きを狙う民主党のレンツィ前首相(43)は「彼らは経済を破綻させるぞ」と批判しながら、自身も「子供1人当たり月80ユーロ(約1万円)を世帯に給付。低所得層減税もやる」と主張する。世論調査では約4割が「投票する政党を決めていない」と回答しており、各派のバラマキ、中傷合戦は熱を帯びる。

 一方で、欧州連合(EU)やユーロをめぐる論戦は、ほぼ皆無。ベルルスコーニ氏はかつて「国家通貨リラの復活」を主張し、五つ星は「ユーロ離脱の国民投票」を掲げていたが、今回の選挙では共に引っ込めた。欧州経済に復活の兆しが出てきた上、EU離脱を決めた英国の混迷で、反EU機運は薄らいだようだ。

 イタリアの累積債務は国内総生産比133%で、ユーロ圏ではギリシャに次ぐ規模。失業率は11%と高止まりする。だが、各派の選挙公約からは経済テコ入れの処方箋は見えてこない。

2528チバQ:2018/02/27(火) 21:24:08
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1802260043.html
独首相批判派も入閣へ メルケル氏、党内融和図る
02月26日 22:19産経新聞

 【ベルリン=宮下日出男】ドイツのメルケル首相は25日、下院第2党の中道左派、社会民主党との新たな大連立政権が発足した場合、自身が率いる保守系、キリスト教民主同盟(CDU)から入閣する6人を発表した。メルケル氏に批判的な保守派の若手、イェンス・シュパーン財務次官(37)を保健相に起用、党内融和を図る姿勢を示した。

 このほかの人選では、フォンデアライエン国防相が留任し、アルトマイヤー官房長官が経済・エネルギー相に就く。シュパーン氏を含む新入閣の4人の年齢は40代以下となる。メルケル氏は25日の記者会見で「このチームで将来の課題に取り組む」と述べた。

 CDU内では保守派を中心に党や政権の刷新・若返りを求める声が強まっていた。メルケル氏としては、保守派のホープとされるシュパーン氏の起用などを通じて党内の「反メルケル」派に配慮を示した格好だ。

 CDUは26日、党大会を開催。連立協定を承認し、党ナンバー2となる新幹事長にアンネグレート・クランプカレンバウアー氏を正式に選出する。同氏はメルケル氏が現時点で後継候補として意中に置く人物と独メディアは伝えている。

 一方、政権樹立へ最後の関門となる社民党の党員投票は3月4日に結果を公表する予定。否決の場合、連立合意は白紙となり、少数政権や再選挙となる可能性が高まる。最近は同党が下院第3党の右派「ドイツのための選択肢」(AfD)に支持率で抜かれる世論調査結果もあり、社民党には再選挙への危機感も強い。

2529チバQ:2018/02/27(火) 22:38:52
https://mainichi.jp/articles/20180217/ddm/007/030/161000c
終わらぬ憎悪
コソボ独立10年/1 「英雄裁くな」与党抵抗 強まる民族主義に欧米警告
会員限定有料記事 毎日新聞2018年2月17日 東京朝刊
「特別法廷はアルバニア系を狙い撃ちにしている!」。旧ユーゴのコソボで昨年12月、与党議員が次々に不満の声を上げた。セルビアからの独立闘争だったコソボ紛争時の戦争犯罪を裁く特別法廷が、コソボの多数派であるアルバニア系住民を標的にしていると言うのだ。議員43人は同法廷を廃止する法案を国会に提出。欧米諸国を驚かせた。

 欧州の人権問題に取り組む欧州評議会は2011年の報告書で、コソボ解放軍(KLA)がセルビア系の捕虜を虐殺して臓器を取り出し、密輸組織に売却していたなどの疑惑を指摘。欧州連合(EU)の捜査官も14年に「疑惑がおおむね裏付けられた」と発表し、15年にコソボ政府側と協議したうえで法廷を設置した。

 捜査は順調に進み、地元メディアは昨年12月、今年2月中旬にも最初の起訴が行われ、起訴対象者が多数にのぼると見通しを報道。対象者の中には、KLAの幹部だったサチ大統領やハラディナイ首相らの名前も含まれていた。与党議員が法廷廃止法案を持ち出したのは、このころだ。

 国民の多くは特別法廷に不快感を示す。「紛争の被害者なのに不当に扱われている」と感じるからだ。地元NGOによると、コソボ紛争での死者・行方不明者はアルバニア系住民が約1万人で、セルビア系住民は2000人。特別法廷以前にも、国連の旧ユーゴ国際戦犯法廷などでコソボ紛争時の犯罪を巡り、セルビア系の大物戦犯が裁かれたことはある。だが、「実行犯の多くは訴追されていない」という不満がアルバニア系にはくすぶっている。そこに持ち上がった「独立の英雄たち(=KLA)」を被告とする法廷。「なぜアルバニア系だけが裁かれるのか」(廃止法案の提出者のナイト・ハサニ議員)というわけだ。

 欧米各国は地域安定のため、セルビアとコソボの和解を進めたい。だが、報告書で戦争犯罪容疑が明らかになった以上、これに目をつぶることはできない。米国のデラウィ駐コソボ大使は今年1月、法廷の廃止法案が可決されれば「厳しい結果が待つだろう」と声明で警告。関係者によると、1月にはハラディナイ氏に対し、米国が入国ビザを発給しない事態となった。「ビザ発給停止は、このままいけば支援を全て停止するという米国の強い姿勢の表れだ」。専門家は米国の意向を解説する。

 コソボ紛争時、北大西洋条約機構(NATO)によるセルビア空爆を主導し、独立の後ろ盾となった米国にコソボが逆らうのは難しく、サチ氏も欧米の意向に協力する姿勢をにじませる。だが、いったん「反セルビア感情」に火がついた議員たちは国会で法案審議をやめる気配はない。「コソボはいまだに国際社会との約束すら守れない未熟な国家だ」。地元紙コハ・ディトーレのアグロン・バイラミ編集局長は今も乗り越えられない「民族対立」を目の当たりにし、こうため息をついた。

    ◇

 コソボが独立宣言してから17日で10年。紛争と紛争を生んだ民族間の憎悪を引きずり、国としての歩みは思い通りに進んでいない。欧州で「最も新しい国家」の現状を追った。【プリシュティナ三木幸治】=つづく

 ■ことば

コソボ
 セルビアの自治州だったコソボは面積が岐阜県とほぼ同じで、人口は約180万人。首都はプリシュティナ。民族別ではイスラム教徒中心のアルバニア系住民が92%、キリスト教徒中心のセルビア系住民が5%。コソボ紛争は、アルバニア系が独立を目指してセルビア系と戦った。武力衝突が激化した1999年、北大西洋条約機構(NATO)軍がセルビア側を空爆し、セルビア軍がコソボから撤退した。コソボは国連の暫定統治下に置かれた後、2008年に一方的に独立を宣言した。

2530チバQ:2018/02/27(火) 22:39:47
https://mainichi.jp/articles/20180218/ddm/007/030/161000c
終わらぬ憎悪
コソボ独立10年/2 台頭する「孤立主義」
毎日新聞2018年2月18日 東京朝刊

 「国際社会による『集中治療』の時期は過ぎた。これから我々自身で繁栄を手に入れるのだ」。昨年6月のコソボ議会選。第1党となった新興政党「自己決定」のアルビン・クルティ党首(42)が満足げにそう語った。セルビアから独立するコソボ紛争を戦ったコソボ解放軍(KLA)の元幹部が率いる政党以外が第1党になったのは初めてのことだ。

 2008年の独立後、コソボは米国などの支援を受けながらも経済は停滞し、汚職も横行。失業率も3割を超え、旧ユーゴ7カ国では最貧国のままだ。独立で生まれた期待が失望に変わる中、効果的な策を打てない政府や政府を支えてきた国際社会への不信が国民の間に広まった。

 そこで支持を拡大したのが「自己決定」。国際社会の干渉を嫌い、「コソボ国民によるコソボ統治」が旗印だ。「反汚職」を強調し、教育や福祉などへの予算重点配分を主張するリベラル政策を前面に出す。汚職との決別を宣言し13年に「自己決定」から首都プリシュティナの市長になったシュペンド・アフメティ氏(39)は、断水が続く上水道を改善し、学校給食の開始などにも着手。「プリシュティナの奇跡的変化」と欧米メディアから絶賛された。

 「自己決定」を支持する大学生のオーロラ・ムラタヒリさん(22)は「大学を出ても職がない状況は異常。政府幹部は戦争の英雄かもしれないが、今の政治は間違っているとしか思えない。コソボは変革が必要だ」と話す。 だが、「コソボ国民ファースト」とも言える分かりやすい「正論」を声高に主張する「自己決定」には危うさもつきまとう。

 コソボは欧州連合(EU)の仲介を受け、セルビアとの関係正常化交渉を行っているが、「自己決定」は「セルビアが戦争犯罪を認め、我々に謝罪をしないと対話はしない」と主張。スペインなど加盟5カ国がコソボの独立を認めていないEUについても、仲介者として「問題がある」と歯牙にもかけない。

 コソボ国民の統合を阻害すると見なし、北部のセルビア系住民居住区への自治権付与には強く反発。クルティ氏は16年、自治権問題を審議中の国会で何度も催涙ガスをまき散らし、審議を止めるという荒業にまで出た。

 選挙後、第2党などによる連立政権が発足したため、現時点では野党に甘んじる「自己決定」だが、シンクタンクの調査では、クルティ氏が若者から「次期首相候補ナンバーワン」に選ばれた。セルビアともEUとも距離を置く「孤立主義」政権の到来が現実味を帯びて語られ始めている。【プリシュティナで三木幸治】=つづく

2531チバQ:2018/02/27(火) 22:57:50
http://www.sankei.com/world/news/180226/wor1802260045-n1.html
2018.2.26 22:15

「盟主」マヒ、欧州動けず EU独大連立継続に期待感
 大連立をめぐりドイツ国内が揺れる一方、欧州連合(EU)やフランスなど加盟国は固唾をのんで安定政権実現の行方を見守っている。

 「欧州の新たな飛躍に合致する」。EUのユンケル欧州委員長はドイツの連立協定をこう評し、フランスのルメール経済・財務相も「とても前向きな点が盛り込まれた」と歓迎。大連立継続に期待感を表した。

 英国離脱や反EU勢力台頭など危機続きのEUも、昨年5月のマクロン仏大統領誕生で息を吹き返した。独総選挙後は、仏独が牽引(けんいん)してユーロ圏改革などEU強化の取り組みを急ぐ筋書きだった。ただ、両輪のもう一方がつまずき、身動きがとりづらくなっていた。

 独社民党が大連立にかじを切ったのは、周辺国の関係者らが安定政権への協力を強く働きかけたためでもある。シュルツ党首(当時)は理解取り付けのため、欧州への「責任」を強調。連立協定では欧州政策が真っ先に掲げられ、EUへの一段の貢献などがうたわれた。

 「欧州の盟主」とも称されたドイツの政権不在は国際舞台での欧州の存在にも影を落とす。ドイツで今月開かれたミュンヘン安全保障会議は朝鮮半島や中東問題、中露の台頭など緊張する国際情勢を映し出したが、独週刊紙ツァイト(電子版)は議論を踏まえ、「ドイツがまひし、英国も離れ、欧州は脇で心配しながら意見する」状態と指摘した。

 トランプ米政権と欧州の協調も不安視される中、メルケル氏は22日、「世界はドイツや欧州を待ってくれない。喫緊の課題に欧州として答えを出すことがかつてなく必要だ」と強調した。(ベルリン 宮下日出男)

2532チバQ:2018/02/27(火) 23:39:02
http://www.sankei.com/world/news/180227/wor1802270052-n1.html
2018.2.27 23:26

イタリア首相候補は31歳の元フリーター 大衆迎合政党、政策コピペ…でも「素人っぽさ」が人気

 ユーロ圏3位の経済大国イタリアで3月4日、総選挙が行われる。支持率ではポピュリズム(大衆迎合主義)政党「五つ星運動」が一貫して首位に立つ。同党の首相候補、ルイジ・ディマイオ氏(31)は元フリーター。若さと新鮮さが売りで公約は一貫性を欠くが、既成政治に飽いた有権者の心をつかんでいる。

演説は漫談風

 ディマイオ氏の選挙演説は、まるで政治漫談だ。

 「見てください。ベルルスコーニ元首相(81)の公約は10年前と同じ。変わったのは後退した頭髪だけ」

 スクリーンに元首相の昔の写真が映り、会場がどっと沸いた。月曜日の夜の選挙集会は、ウェブサイトで告知しただけ。それでも1500人の会場は立ち見でいっぱいだ。

 元首相の支持者だったというアントニ・メジーナさん(65)に「五つ星公約の何を支持するか」と聞くと、「これから読むよ」という返事。公約はどうでもいいらしい。政治不信が高まる中、五つ星の「素人っぽさ」は逆に有権者には魅力と映る。世論調査では支持率29%。単独政党ではトップを走る。

政策はコピペ?

 五つ星は2009年、人気コメディアンが既成政党打破を訴えて設立。「インターネットで有権者が直接つながる政治」を目指し、候補者は公称15万人の支持者がネット上で選ぶ。13年の前回総選挙では下院(定数630)で109議席を獲得。ディマイオ氏はこのときに当選し、いきなり副議長になった。

 それまでは大学中退後、土木作業員やウエーターの職を転々とした。国内では25歳未満の4割が失業者で、「私の経歴を笑う人は、この国の若者をばかにするのと同じ」と訴える。

 党は当初、ユーロ離脱を問う国民投票を掲げたが、ユーロ危機後に国民の欧州連合(EU)支持率が上がると、ディマイオ氏はあっさり引っ込めた。「ドイツ(のメルケル政権)が弱体化し、投票の必要性がなくなった」。世論に応じて政策を変えるポピュリズム政党の本領発揮だ。

 「単身者に780ユーロ(約10万円)の最低所得保障」など若者や低所得層支援を訴えるが、地元紙で「公約の多くはウィキペディアや新聞のコピペ」と暴露された。

左右両派への失望

 それでも人気が衰えないのは、国民の根深い政治不信の裏返しだ。

 イタリアは戦後、40回以上首相が代わった。しかし、左右両派は経済再生の処方箋を示せず、失業率は11%に高止まりする。昨年の世論調査で「政党を信じない」人は83%で、EU平均(77%)を上回った。

 五つ星は所属議員に給与の半分を中小企業支援基金に拠出するよう義務付けている。「職業政治家になると庶民感覚を失う」との理由から議員は2期までと決めている。

 元共産党の地方議員、ジョンピエラ・マチョリさん(59)は「経済の大枠はどうせEUが決める。これからは政党より人柄だ。ルイジは親しみやすく誠実。将来を託したい」と言う。(イタリア中部カリアリ 三井美奈)



 欧州各国でポピュリズム政党が台頭し、左右両翼の政治枠が崩れつつある。

 昨年5月のフランス大統領選でユーロ離脱を掲げた極右「国民戦線」が敗退した後、反欧州連合(EU)の機運は和らいだ。国民投票でEU離脱を決めた英国で政治混迷が続くことや、欧州経済が回復の兆しを見せたことが背景にある。

 一方、移民排斥の主張は根強い。ドイツでは昨年、「ドイツのための選択肢」が下院選で94議席を獲得。イタリア総選挙では「北部同盟」が過去最高の議席を確保しそうな勢いだ。

 新党台頭による多党化で、組閣難航が目立つようになった。ドイツでは総選挙後5カ月たっても組閣ができない。スペインでは組閣交渉決裂で16年、再選挙が行われた後、保守・国民党が少数政権を樹立した。

2533チバQ:2018/02/28(水) 18:00:18
https://mainichi.jp/articles/20180217/ddm/007/030/161000c
終わらぬ憎悪
コソボ独立10年/1 「英雄裁くな」与党抵抗 強まる民族主義に欧米警告
毎日新聞2018年2月17日 東京朝刊
 「特別法廷はアルバニア系を狙い撃ちにしている!」。旧ユーゴのコソボで昨年12月、与党議員が次々に不満の声を上げた。セルビアからの独立闘争だったコソボ紛争時の戦争犯罪を裁く特別法廷が、コソボの多数派であるアルバニア系住民を標的にしていると言うのだ。議員43人は同法廷を廃止する法案を国会に提出。欧米諸国を驚かせた。

 欧州の人権問題に取り組む欧州評議会は2011年の報告書で、コソボ解放軍(KLA)がセルビア系の捕虜を虐殺して臓器を取り出し、密輸組織に売却していたなどの疑惑を指摘。欧州連合(EU)の捜査官も14年に「疑惑がおおむね裏付けられた」と発表し、15年にコソボ政府側と協議したうえで法廷を設置した。

 捜査は順調に進み、地元メディアは昨年12月、今年2月中旬にも最初の起訴が行われ、起訴対象者が多数にのぼると見通しを報道。対象者の中には、KLAの幹部だったサチ大統領やハラディナイ首相らの名前も含まれていた。与党議員が法廷廃止法案を持ち出したのは、このころだ。

 国民の多くは特別法廷に不快感を示す。「紛争の被害者なのに不当に扱われている」と感じるからだ。地元NGOによると、コソボ紛争での死者・行方不明者はアルバニア系住民が約1万人で、セルビア系住民は2000人。特別法廷以前にも、国連の旧ユーゴ国際戦犯法廷などでコソボ紛争時の犯罪を巡り、セルビア系の大物戦犯が裁かれたことはある。だが、「実行犯の多くは訴追されていない」という不満がアルバニア系にはくすぶっている。そこに持ち上がった「独立の英雄たち(=KLA)」を被告とする法廷。「なぜアルバニア系だけが裁かれるのか」(廃止法案の提出者のナイト・ハサニ議員)というわけだ。

 欧米各国は地域安定のため、セルビアとコソボの和解を進めたい。だが、報告書で戦争犯罪容疑が明らかになった以上、これに目をつぶることはできない。米国のデラウィ駐コソボ大使は今年1月、法廷の廃止法案が可決されれば「厳しい結果が待つだろう」と声明で警告。関係者によると、1月にはハラディナイ氏に対し、米国が入国ビザを発給しない事態となった。「ビザ発給停止は、このままいけば支援を全て停止するという米国の強い姿勢の表れだ」。専門家は米国の意向を解説する。

 コソボ紛争時、北大西洋条約機構(NATO)によるセルビア空爆を主導し、独立の後ろ盾となった米国にコソボが逆らうのは難しく、サチ氏も欧米の意向に協力する姿勢をにじませる。だが、いったん「反セルビア感情」に火がついた議員たちは国会で法案審議をやめる気配はない。「コソボはいまだに国際社会との約束すら守れない未熟な国家だ」。地元紙コハ・ディトーレのアグロン・バイラミ編集局長は今も乗り越えられない「民族対立」を目の当たりにし、こうため息をついた。

    ◇

 コソボが独立宣言してから17日で10年。紛争と紛争を生んだ民族間の憎悪を引きずり、国としての歩みは思い通りに進んでいない。欧州で「最も新しい国家」の現状を追った。【プリシュティナ三木幸治】=つづく

 ■ことば

コソボ
 セルビアの自治州だったコソボは面積が岐阜県とほぼ同じで、人口は約180万人。首都はプリシュティナ。民族別ではイスラム教徒中心のアルバニア系住民が92%、キリスト教徒中心のセルビア系住民が5%。コソボ紛争は、アルバニア系が独立を目指してセルビア系と戦った。武力衝突が激化した1999年、北大西洋条約機構(NATO)軍がセルビア側を空爆し、セルビア軍がコソボから撤退した。コソボは国連の暫定統治下に置かれた後、2008年に一方的に独立を宣言した。


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