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欧州情勢・西洋事情

2452チバQ:2017/12/19(火) 20:54:46
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1712180052.html
【カタルーニャ問題】州議会選挙ルポ 是非めぐり緊張する社会、家族に亀裂も 「住みにくい」が7割
12月18日 21:24産経新聞

【カタルーニャ問題】州議会選挙ルポ 是非めぐり緊張する社会、家族に亀裂も 「住みにくい」が7割

バルセロナの自宅で、夫のルイスさん(右から2人目)ら家族と州議会選について討論するガウサさん(中央)

(産経新聞)

 スペイン・カタルーニャ自治州で21日に行われる州議会選で独立問題が焦点となる中、州内には夫婦や親子間で「独立」と「独立反対」に分裂する家族も多い。背景には、スペインの複雑な現代史がある。

 独裁時代の影

 「警察が来たら『合唱の練習中だ』と言うんだ。さもないと監獄行きだぞ」

 バルセロナに住むアサンプション・ガウサさん(78)は19歳の頃、カタルーニャ語学校の教師にいつもこんな注意をされた。フランコ独裁時代、地域語は公式の場で使用が禁止されていたから、授業は非合法だった。

 右派フランコ将軍は1939年、内戦で左派に勝利して以降、中央集権を進め、地域主義を弾圧した。「マドリード(中央政府)に誇りを踏みにじられた」という屈辱感がガウサさんの独立支持の原点だ。

 地元最大紙の記者だった夫、ルイスさん(78)は「中央政府はカタルーニャ人の思いが分かっていない」という思いは妻と同じ。だが、独立までは支持しない。州と中央の深いつながりを知るためだ。

 世代間の違いもある。

 夫妻の次男で翻訳家のアレクスさん(48)は独裁終了時は小学生。弾圧の記憶はない。カタルーニャ語が公用語となった州で生きてきた。「今はマドリードから豊かなわが州に出稼ぎに来る時代。すぐに独立し、スペインと対等になるべきだ」と言う。弾圧の記憶がある母は「独立は時間をかけてほしい」と慎重だが、息子は「どうして待つの? 住民投票で独立が決まったのに」と反論する。

 マドリードに住むガウサさんの兄嫁は、今もフランコ将軍の信奉者。家族一同で晩(ばん)餐(さん)会をしても、互いに心を開かない。親戚の間でさえ、「政治の話は厳禁」が暗黙のルールだ。

 この一家だけではない。家族や隣人間の意見対立は州内に影を落とす。世論調査では、約7割が独立問題で「住民同士が気まずくなった」と答えた。

 「いいとこどり」

 一方で独立派が目指す「国」の概念は日本と大きく違う。今のスペインには北朝鮮のように差し迫った安全保障の脅威がない。

 アレクスさんは、独立後もスペインとの国境管理や軍隊創設、中央銀行設立は「全く不要」だと言う。「スペインとは現在通り自由に往来すればよい」。欧州連合(EU)の安定や経済の恵みを享受しながら、中央政府の干渉は排除したい、という「いいとこどり」の甘えがのぞく。

 (バルセロナ 三井美奈、写真も)


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