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欧州情勢・西洋事情

1とはずがたり:2014/05/26(月) 18:46:47
平沼騏一郎や福沢諭吉に限らず西洋・欧州・EUその他あの辺綜合スレである。

前スレhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1116784031/l50より欧洲ネタを独立。

歴史ネタは西洋史スレhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1165050511/l50

1818チバQ:2017/03/14(火) 19:20:05
http://www.sankei.com/world/news/170314/wor1703140003-n1.html
2017.3.14 00:45

スペイン・カタルーニャ自治州の前首相、公民権停止 分離独立問う住民投票強行で
 スペイン北東部カタルーニャ自治州で2014年11月、憲法裁判所の差し止め命令に反し、スペインからの分離独立を問う住民投票を強行したとして「行政機関への不服従」などの罪に問われたマス前自治州首相(61)に対し、州都バルセロナの高裁は13日、公民権停止2年の有罪判決を下した。同国メディアが伝えた。

 10年12月に州首相に就任した独立派のマス氏は「非公式の世論調査」だと主張し、14年11月9日に住民投票を強行。賛成が8割を占めたが、投票率は35%程度に低迷した。憲法裁は15年2月、住民投票は違憲との判決を下した。

 さらにマス氏は独立の是非を問うため、15年8月に州議会を解散。9月の選挙後は連立交渉に失敗し、16年1月に退任した。後継のプチデモン州首相(54)は今年9月にも再び住民投票を実施する意向を示している。(共同)

1819チバQ:2017/03/15(水) 06:42:28
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170315-00000000-jij-eurp
仏当局、フィヨン元首相を訴追=横領容疑、大統領選へ打撃
時事通信 3/15(水) 0:41配信

 【パリ時事】フランス大統領選有力候補である最大野党の右派・共和党のフィヨン元首相(63)が14日、公金横領などの容疑で司法当局から訴追された。

 フィヨン氏の弁護士がAFP通信に明らかにした。選挙戦に向けて、同氏のさらなるイメージ悪化につながる可能性がある。

 フィヨン氏をめぐっては今年に入り、下院議員だった1998年ごろから妻のペネロプさんや娘らをスタッフとして雇い、勤務実態がないにもかかわらず議会予算などから計約100万ユーロ(約1億2200万円)の給与を支払っていた疑惑が浮上。当局が捜査を進め、15日にフィヨン氏の出頭を求めていた。

 フィヨン氏は当初、大統領選で最有力視されていたが、疑惑発覚を受けて支持率が極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首(48)や中道系独立候補のマクロン前経済相(39)に次ぐ3位に転落。上位2人で争う決選投票への進出が危ぶまれている。

 フィヨン氏は疑惑発覚当時、「訴追されれば出馬を取り下げる」と説明していたが、その後に前言を翻し、訴追されても立候補を維持すると表明。堅実で正直なイメージを売りにしてきただけに、有権者の大きな失望を招いたとされる。

1820チバQ:2017/03/15(水) 06:42:54
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170314-00000129-mai-eurp
<英国>EU離脱交渉、双方に火種 かじ取り難しく
毎日新聞 3/14(火) 21:49配信

 【ロンドン矢野純一、ブリュッセル八田浩輔】英国と欧州連合(EU)は離脱交渉を巡って大きな隔たりがあるだけでなく、国内や域内に難問を抱えている。こうした問題の扱いを誤れば、交渉に大きな影響を与える可能性もあり、難しいかじ取りを迫られる。

 ◇国内分断の恐れ

 英国にとり最大の難題はスコットランドの独立だ。EU離脱を決めた国民投票ではスコットランドの62%が残留を支持。スタージョン自治政府首相はEU残留を目指し、2019年春の離脱交渉の期限前に、14年に続く2度目の住民投票で独立の是非を問う構えだ。

 投票実施には、英政府・議会の承認が必要。メイ英首相は「分断をもたらす」と強く反発するが、政府内には住民の意思を尊重すべきだとの声もある。

 20年に予定される英総選挙の前倒しを求める声も強まる。メイ氏が総選挙で国民の信任を得ていないからだ。メイ氏は否定するが、「タイミングさえ誤らなければ政権基盤を強化できる」(保守党関係者)と指摘する。

 与党保守党の下院(定数650)での議席数は330と半数をわずかに上回るだけだ。メイ氏は離脱交渉の最終案を議会に諮ると約束しており、残留支持派の保守党議員が反旗を翻せば交渉が台無しになりかねない。

 一方、EU内でも不協和音が生じている。ユンケル欧州委員長や主要国の独仏などは、一部の加盟国が統合を先導する「マルチスピード」(統合速度の多様化)論を主張している。

 だが、この案は加盟国を「1軍」の中核国とそれ以外の「2軍」に分けることにつながる。ポーランドやハンガリーなど「降格」への懸念が強い旧東側諸国を中心に反対論が強い。ユンケル氏は「(マルチスピード論は)東西に新たな『鉄のカーテン』を作るとの懸念もあるが、そのような目的はない」と懸念払拭(ふっしょく)に努めている。

1821チバQ:2017/03/15(水) 06:43:13
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170314-00000121-mai-eurp&pos=1
<英首相>公約違反で窮地に 国民保険料、一転引き上げ方針
毎日新聞 3/14(火) 21:22配信

 【ロンドン三沢耕平】マニフェスト(政権公約)発祥の地・英国で、メイ政権が打ち出した医療・福祉サービスにあてられる国民保険料の引き上げに対し「マニフェスト違反」との批判が起きている。キャメロン前首相の突然の辞任に伴い、総選挙の洗礼を経ずに就任したメイ首相。有権者への謝罪や撤回を求める動きが出ており、英メディアは「政権最大の危機」と伝えている。

 キャメロン氏率いる保守党は、大勝した2015年の総選挙のマニフェストで「付加価値税(間接税)、国民保険料、所得税は引き上げない」と明記。ところが8日発表された17年度予算案は一部自営業者の保険料率を引き上げると打ち出した。

 英国の国民保険料は雇用形態や所得水準などで異なり、自営業者の保険料率は会社員などより低く設定されている。引き上げ対象の自営業者の保険料率を2年で2%上げる。

 ハモンド財務相はメディアのインタビューで、欧州連合(EU)離脱後の不測の事態に備えて社会保障の財源を充実させる必要性を訴え「英国の状況は変わった」と説明。「保険制度を公平にするため」料率格差を是正する措置で公約違反ではないと主張する。

 保守党の政策は市場機能を重視したサッチャー政権以降、「小さな政府」の理念にのっとり税負担軽減をマニフェストの主眼に据えてきた。このため保守党内から批判が続出。英メディアによると、一部議員が引き上げ阻止の対抗法案を策定する動きを見せる。引き上げる法案が提出された場合、100人近くが採決を棄権する可能性もあるという。

 メイ首相は9日、引き上げに反対する国会議員や企業の声を聞くようハモンド氏に指示。ブリュッセルで開かれたEU首脳会議後の記者会見で「負担のギャップを埋めることが重要」と説明した。

 一方、今回の保険料引き上げは社会保障制度の基盤強化につながるため、経済界には歓迎する声が多い。政治的中立を掲げる英財政研究所(IFS)のポール・ジョンソン所長は「主要な税(保険料)を引き上げないという公約は政策の手足を縛る。今後このような公約を繰り返してはならない」と指摘している。

 【ことば】マニフェスト

 さまざまな選挙で候補者が当選後に実施する政策として打ち出す公約。有権者の有力な判断材料となり、政策の達成度を評価することで政策本位の選挙を可能にする。1800年代に英国で候補者が有権者にあてた書簡が起源とされ、政党の理念や政策を一本化して総選挙ごとに発表するスタイルとして定着した。日本では2000年代に三重県の北川正恭知事(当時)らが策定し、03年には流行語大賞に。国政では民主党が05年の総選挙で政権交代後の工程を記したマニフェストを作成。だが、09年の総選挙で政権交代後、公約した財源を捻出ができず、マニフェストに記載のない消費増税を決定し「マニフェスト違反」との批判が出た。

1822チバQ:2017/03/15(水) 11:52:18
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170314-00000178-jij-eurp

「変革必要」「恐怖あおる」=極右台頭に期待と警戒―オランダ総選挙

時事通信 3/14(火) 21:44配信

 【ハーグ時事】オランダ下院選では、反イスラム系移民や「自国第一主義」を掲げる極右・自由党(PVV)が第1党をうかがう。

 政治の中心であるハーグの有権者の間では、投票を翌日に控えた14日、同党への期待と警戒が交錯した。

 オランダの景気は近年、回復基調だが、恩恵が及んでいない低所得層も多い。ハーグ在住の40代の会社員男性は「トランプ大統領が勝利した米国のように大胆な変革が必要だ」と述べ、PVVに投票する考えを示す。ただ、「PVVは他党に排除され、連立政権に入るのは難しいだろう。閉塞(へいそく)状況が変わることはない」とも漏らす。

 一方、高校教師のエスターさん(52)はPVVのウィルダース党首について「急増する移民への恐怖をあおって、自分の人気に変えようとしている。彼の政権は誰も望んでいない」と厳しく批判。個人商店を営むガブリエラさん(50)も「移民が多過ぎるとは思わないし、共存していくことは十分可能だ」と強調した。

 オランダ政府は今月、トルコ系住民の集会に参加しようとした同国閣僚の入国を相次いで拒否し、両国間に緊張が走っている。元技術者のハンクさん(72)は「トルコの現政権は国外に住む自国民まで管理しようとしており、非常に強権的だ」と指摘。「騒動を受けてオランダ国民の反トルコ感情が高まっている。極右に投票する人が増えるかもしれない」と懸念を口にした。

1823チバQ:2017/03/15(水) 14:02:42
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170315-00000037-mai-eurp
<オランダ下院選>左派政党を若者支持…世論調査で1位

毎日新聞 3/15(水) 12:19配信
 15日投開票のオランダ下院選(定数150)で、格差是正や難民らの支援を訴える左派政党・グリーンレフトが多くの若者の支持を獲得している。世論調査で若年層の支持率1位で、議席数を大幅に伸ばして政権入りの可能性がある。一方、イスラム移民排斥を訴える極右・自由党も若者の支持を伸ばしており、既存体制への若者の不満が浮き彫りになっている。【アムステルダム三木幸治】

 選挙戦最後の週末の12日午後。グリーンレフトのフェイスブックを見て集まった20代の若者ら8人が、アムステルダム中心部で戸別訪問した。「環境や人権を守るため、ぜひ投票を」。熱弁をふるう若者に、住民は真剣な表情で聴き入った。

 世論調査サイトPeil・nlの2月19日の調査では、35歳以下の支持率はグリーンレフトが23%でトップ、自由党が15%で続く。オランダ統計局によると2012年選挙では若者の両党への投票率は1割未満で、急激に支持を伸ばしている。

 大学生のサム・バッケルさん(22)が選挙ボランティアを始めたのは昨年6月。英国が国民投票で欧州連合(EU)離脱を決めたのがきっかけだ。「過激な自国第一主義が横行し、世界が不安定化している」と感じた。

 選挙ボランティアはトランプ米大統領が当選した昨年11月、トランプ氏がイスラム圏7カ国からの入国を一時禁止する大統領令を出した今年1月に急増し、若者を中心に前回選の倍以上となる7500人が登録した。グリーンレフトの下院議員候補、アルノ・ボンテ氏は「我々は(若者の支持を集めた米国の元大統領候補)バーニー・サンダース氏のような存在だ」と話す。

 一方、極右・自由党も若者に一定の支持がある。自由党への投票を検討する大学生、ルート・ノートホーフさん(21)は「移民がこれ以上増えると国にマイナス。自由党は差別主義ではなく、現実主義だ」と主張する。

1824チバQ:2017/03/15(水) 16:48:24
http://www.sankei.com/world/news/170315/wor1703150005-n1.html
2017.3.15 08:14更新

【ベルリン物語】
「オランダは寛容の国じゃないよ、無関心なんだ」 「寛容の国」で反移民が力を得るわけ





 「寛容? そうじゃなくて無関心さ」。15日に行われるオランダ総選挙の事前取材でハーグを訪れた際、識者に聞いた一言に「ドキッ」とさせられた。

 オランダも含め欧州では反移民などを主張する大衆迎合主義(ポピュリズム)的勢力が台頭する。だが、同性婚の合法化などで世界に先駆け、大麻も一部公認するなど、個人の権利を重んじる「寛容の国」で、なぜ難民・移民に“非寛容”な主張が支持をえるのか。それが関心の一つだった。

 識者の見解では、オランダ人がドイツ人やフランス人に比べ、決して寛容なわけでない。「同性愛者が通りで手をつないでも、誰かが大麻を吸っても、自分には関係なく、気にしない」だけだという。

 だが、移民問題は事情が異なるようだ。「自分の庭に外からボールが飛び込んできたら大変でしょ?」と識者は語る。考え方や文化が異なる人々が増え、一定の政治的影響力も持てば、自国の伝統文化や法律も変えられるかもしれない。自身に関わる「脅威」に「無関心」ではすまない。識者は「どの国でも同じことは起きる」とも。

 滞在歴の長い現地邦人の話では、同性婚も身内のこととなれば、家庭内の議論になるともいう。「寛容」は「無関心」と紙一重なのか。複雑な思いを抱いた。(宮下日出男)

1825チバQ:2017/03/16(木) 11:29:53
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170316-00000012-jij-eurp
極右、第1党届かず=与党優勢を予想―オランダ下院選・出口調査

時事通信 3/16(木) 5:26配信
 【ハーグ時事】15日投票のオランダ下院選(定数150)は即日開票され、オランダ放送協会(NOS)は出口調査に基づき、イスラム系移民排斥や反欧州連合(EU)を唱える極右・自由党(PVV)は19議席にとどまり、第1党には届かないとする分析結果を伝えた。

 
 中道右派の与党・自由民主党(VVD)は31議席を獲得し第1党を維持すると予測している。

 英国のEU離脱決定など欧州でポピュリズムの動きが強まりつつある中で実施された今回の選挙結果は、4月以降のフランス大統領選やドイツ連邦議会(下院)選にも影響を与える可能性がある。

 PVVは現有12議席から上積みはするが、第1党をうかがう勢いを示していた事前の世論調査からは失速したもようだ。2010年の下院選で獲得した24議席にも届かず、他の2党と同議席で第2党グループになる見通し。PVVのウィルダース党首は出口調査の結果判明後、「これが終わりではない」とツイートした。

 ルッテ首相率いるVVDは現有40議席を下回る見込みだが、選挙戦で一時リードを許していたPVVへの批判を強め、終盤で巻き返したとみられる。

 極右躍進の可能性が事前に報じられ、世界的に関心が集まったことを反映し、投票率は前回2012年の74.6%を上回った公算が大きい。 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170316-00000042-mai-eurp
<オランダ>自由民主党が第1党維持へ 極右は失速

毎日新聞 3/16(木) 11:25配信
 【ハーグ(オランダ西部)八田浩輔、三木幸治】オランダ下院選(定数150)は15日に投開票され、公共放送の速報(開票率54・8%)によると、与党の中道右派・自由民主党が32議席程度を得て第1党の座を維持したが、連立を組む左派・労働党と合わせて過半数を大きく割り込む見込みだ。反イスラムを掲げ、世論調査で一時は首位だった極右・自由党は19議席と伸び悩み、終盤で自由民主党に差を広げられた。

 欧州では主要国のフランスとドイツで国政選挙を控える。今回の下院選は欧州で台頭するポピュリスト政党の動向を占う「リトマス紙」として内外の関心が高まり、投票率は前回74・6%を上回る81%だった。

 自由民主党を率いるルッテ首相は集会で「今夜オランダは誤ったポピュリズム(大衆迎合主義)にノーを突きつけた」と勝利宣言した。国民の「緊縮疲れ」から議席を減らす厳しい戦いとなったが、景気回復の実績や移民問題を巡る強硬姿勢を打ち出し、「オランダの脱イスラム化」を掲げる自由党への支持流出を食い止めた。

 自由党は選挙戦半ばまで世論調査で支持率首位を走ったが終盤に失速した。現有議席から7議席増の19議席としたものの、2010年の24議席には及ばない見通し。ウィルダース党首が公開の党首討論への欠席を続けたことなどが影響したとみられる。中道のキリスト教民主勢力、中道左派・民主66と第2党の座を争っている。

 今後の連立協議を主導するルッテ氏は自由党との連立を拒絶しており、自由党の政権入りの可能性は極めて低い。ウィルダース氏は15日夜、記者団に「愛国者の春は続く」と述べた。

 一方、連立の一角を担う労働党は新興政党などに支持が流れ、30議席近くを失う歴史的な大敗となった。

1826チバQ:2017/03/16(木) 11:30:36
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170316-35098190-cnn-int
オランダ総選挙 与党が第1党へ、極右政党は届かず

CNN.co.jp 3/16(木) 10:52配信
オランダ・ハーグ(CNN) 15日に行われたオランダ下院選で、ルッテ首相率いる保守系与党・自由民主党(VVD)は極右政党の自由党(PVV)の追い上げをかわして第1党の座を維持する見込みであることが出口調査で明らかになった。

反移民・反欧州連合(EU)や「オランダの非イスラム化」を掲げるウィルダース党首率いる自由党は予想より振るわなかった。国営放送NOSの出口調査によれば、自由党は他の2つの政党と第2党の座を争っている。

左派の環境政党グリーン・レフトが躍進し、連立与党の一角を占めていた労働党は歴史的な敗北を喫するとみられる。NOSによれば投票率は過去30年間で最高の81%だった。

出口調査での勝利が伝えられたあと、ルッテ首相は支持者に向かって、「これはオランダにとっての夜だ。ブレグジットの後、米大統領選挙の後、私たちは誤った種類のポピュリズムを『止めなければならない』と訴えてきた」と述べた。

ライデン大学の世論調査では、自由民主党と自由党は一時、接戦を繰り広げていたが、最近では自由民主党がリードしていた。自由党の支持が高まっていることを受け、自由民主党は右寄りの政策を掲げるようになっていた。

また選挙直前には、トルコの閣僚がオランダへの入国を拒否された問題を発端に両国の対立が深まった。トルコのエルドアン大統領は、ボスニアで1990年代に起きた「スレブレニツァの虐殺」はオランダ人のせいだと発言し、ルッテ首相は猛反発。これが自由民主党への追い風となったとの見方もある。

オランダの選挙は比例代表制で、今回は28の政党が議席を争った。比例代表制のため、連立政権を組むのが当たり前となっている。

獲得議席数が確定し次第、連立協議が始まる見込み。連立内閣が成立するまでには数週間かかる可能性もある。下院のウェブサイトによれば、戦後、連立政権成立に要した時間は平均して89.5日間。1977年には208日を要した。

オランダは伝統的に投票率が高いが、今回の選挙は過去数十年でも高水準だった。アムステルダムの投票所のボランティアはCNNの取材に対し、15日の早朝から多くの人たちが投票所にやってきたと語った。「行列ができたことはなかった。だから、過去最高水準の投票率でも驚かない」と述べた。

1827チバQ:2017/03/16(木) 16:32:52
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170315-00000106-mai-eurp
<仏大統領選>独立系候補、ルペン氏に肉薄 EU協調を掲げ

毎日新聞 3/15(水) 21:37配信
 【パリ賀有勇】フランス大統領選の第1回投票(4月)に向けた世論調査で、親欧州連合(EU)の政策を掲げる独立系候補のマクロン前経済相(39)が、極右政党・国民戦線のルペン党首(48)に支持率で迫り、存在感を示している。

 マクロン氏は、エネルギーやデジタル分野のEU単一市場の創設や、旅券なしで国境を通過できるシェンゲン協定にとどまることなどEUと協調する公約を発表。EU離脱を問う国民投票の実施などを主張するルペン氏との違いを鮮明化させた。

 決選投票では劣勢とされるルペン氏は、エリートのマクロン氏を「エスタブリッシュメント(支配層)が作った候補」と批判。マクロン氏に肩入れしているとしてメディアにも矛先を向けるなど、トランプ米大統領をほうふつとさせる選挙戦を展開している。

 政党基盤のないマクロン氏の人気はいずれは消える「泡」と言われたが、中道・右派候補のフィヨン元首相(63)が、妻らへの不正給与疑惑で失速。左派候補の社会党・アモン前教育相(49)にも勢いがなく、社会党議員らがマクロン氏支持に回る動きが取りざたされている。

 だが14日には、経済相時代に経済省の関連団体が主催したイベントを巡り、不正契約があった疑いで司法当局が予備捜査に着手したと報じられた。AFP通信によると、マクロン氏は捜査対象ではないが、他候補による「口撃」が激しさを増す中、浮動票頼みのマクロン氏が勢いを保てるか、楽観できない状況だ。

 ◇39歳、マクロン前経済相「話して魅了する聞き上手」

 【パリ賀有勇】「右でも左でもない」を旗印に、39歳の若さで仏大統領選の最有力候補として急浮上したマクロン前経済相とはどんな人物なのか。

 仏北部アミアンで両親が医師の家庭に生まれた。妻のブリジットさん(63)は高校時代の演劇の教師で、24歳差の「年の差婚」が話題を呼ぶ。

 エリートを養成する高等専門教育機関「グランゼコール」の一つ、国立行政学院を卒業。会計検査官、大手投資銀行勤務を経て、12年に大統領府入りした。議員経験はないが、オランド大統領の腹心として経済政策立案に携わり、14年に経済相に抜てきされた。だが、小売店の日曜営業の一部解禁などの規制緩和を進めたことで、労働者寄りの左派・社会党政権内で「企業寄り」と批判を受けた。

 マクロン氏に学校で英文学を教えたクリスチャン・モンジューさん(67)はマクロン氏を「雄弁家ではないが、話し手を魅了するほどの聞き上手」と評する。演説よりも市民の声に耳を傾けることに心を配るよう助言しているといい、「現状に不満を抱く国民にどれだけ共感する姿勢を示せるかがカギだ」と語った。

1828チバQ:2017/03/16(木) 17:00:50
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170316-00000102-jij-eurp
極右失速、与党が第1党確保=連立交渉難航も―オランダ下院選

時事通信 3/16(木) 16:28配信
【ハーグ時事】欧州で選挙が続く今年、極右の動向を占う最初の投票と注目を集めたオランダ下院選(定数150)は15日、投開票され、極右・自由党(PVV)が失速、ウィルダース党首が16日未明、敗北を認め事実上の幕が引かれた。

 オランダ通信(ANP)が伝えた中間集計(開票率約95%)に基づく予想獲得議席では、PVVは20議席にとどまった。中道右派の与党・自由民主党(VVD)は33議席で、ルッテ首相は「第1党の座を確保したようだ」と勝利宣言した。

 昨年6月の英国の欧州連合(EU)離脱決定、同11月の米大統領選でのトランプ氏勝利を受け、ポピュリズムの動きが強まる中で実施された選挙だった。4月以降のフランス大統領選やドイツ連邦議会(下院)選、年内実施が見込まれるイタリア総選挙に与える影響に注目が集まった。

 結果を受け、極右躍進を警戒したEU諸国では「過激主義に対抗する投票だった」(ユンケルEU欧州委員長)と安堵(あんど)が広がった。

 一方、VVDと連立を組む労働党は現有35議席から9議席まで大きく減らす見通し。オランダは典型的な小党分立で、議席が各党に分散し、新政権は4党以上の連立が必要と予想されている。

 主要政党は、イスラム系移民排斥や反EUを唱えるPVVとの連立を拒否。第1党のVVDを軸に連立交渉が始まるが、PVVも「連立を組む意欲はある」(ウィルダース氏)と主張、交渉が長引けば各党の思惑が絡み、難航しそうだ。

 PVVは現有12議席から上積みしたものの、第1党をうかがう勢いだった事前の予想からは失速した。2010年の下院選で得た24議席にも届かず、ウィルダース氏は落胆の色を隠せなかった。

 対照的にルッテ首相は盛んに笑顔を見せた。VVDは現有40議席は下回るが、PVV批判を強め巻き返しに成功。ルッテ氏は「英国のEU離脱決定や米大統領選と続いたポピュリズムの流れを食い止めた」と訴えた。

 関心の高まりを反映し、投票率は前回12年の74.6%を上回り、過去30年で最高の81%だった。

1829チバQ:2017/03/16(木) 22:05:54
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170317k0000m030085000c.html
<オランダ下院選>極右政策に反発…「非現実的」伸びず
21:34毎日新聞

 【ハーグ(オランダ西部)八田浩輔】オランダ下院選(定数150)は15日投開票され、与党の中道右派・自由民主党が33議席を得て第1党の座を維持したが、連立を組む労働党と合わせて過半数を大きく割り込んだ。反イスラムを掲げ、世論調査で一時は首位だった極右・自由党は終盤で失速し、20議席で第2党となった。

 欧州では今後、仏大統領選(4、5月)と独総選挙(9月)が控える。今回の下院選は欧州で台頭するポピュリスト政党の動向を占う「リトマス紙」として関心が高まり、投票率は約80%で前回を6ポイント近く上回った。

 自由民主党を率いるルッテ首相は、集会で「オランダは今夜、誤ったポピュリズム(大衆迎合主義)にノーを突きつけた」と勝利宣言。しかし現実は連立を共に担う労働党と合わせて議席を半数近く減らす大苦戦だった。労働党は新興政党などに支持が流れ、30議席近くを失う歴史的な大敗となった。

 財政規律を重視するルッテ政権の緊縮政策で社会保障費の自己負担が跳ね上がり、中間層以下は不満を抱いている。8議席伸ばした自由党のウィルダース党首は「高齢者に使うべき血税が難民支援に注がれている」と訴え、2015年夏の欧州難民危機を契機に反イスラム層だけでなく現体制からの脱却に期待する一部の左派支持層にも支持を広げた。

 しかし政党数が多いオランダでは有権者の受け皿は多様だ。政策論争が深まるにつれ、欧州連合(EU)への拠出金や途上国への支援金カットを原資に社会保障を充実させる自由党のポピュリズム的な提案は「非現実的」とみなされた。ウィルダース氏が党首討論に消極的だったことも終盤で伸び悩んだ要因となった。

 今後の連立協議を主導するルッテ氏は、共に19議席を獲得した中道のキリスト教民主勢力、中道左派・民主66を軸に連立協議に入る。主要政党は自由党との連立を拒絶しており、自由党の政権入りの可能性は極めて低い。ウィルダース氏は15日夜(日本時間16日未明)、連立入りへの意欲をにじませ「実現しない場合は(与党の方針に)強硬に反対する」と述べた。

 自由党が掲げたEUからの離脱は主要な争点にはならなかった。しかしオランダには一定数の署名を集めれば国民投票を実施できる制度があり、ウィルダース氏は今後もEUに懐疑的な各国の政党と連携しながらEUを揺さぶるとみられる。

1830チバQ:2017/03/16(木) 22:07:11
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1703160035.html
オランダ総選挙 欧州ポピュリズムの勢いは…極右第2党に躍進 与党勝利で安堵の声も
19:14産経新聞

 【ハーグ=宮下日出男】15日に投票されたオランダ下院(定数150)選挙は即日開票され、ルッテ首相率いる中道右派、自由民主党が第1党を維持することが確実となった。反移民や反欧州連合(EU)を掲げる極右の自由党は伸び悩んだが、議席を増やして第2党に躍進するとみられる。

 選挙は欧州で既存政治打破を目指す大衆迎合主義(ポピュリズム)的勢力の勢いを示し、4〜5月のフランス大統領選、9月のドイツ下院選にも影響を与えると注目されていた。

 開票をほぼ終えた時点の集計では、自由民主党の予想獲得議席は33議席。これに自由党が20議席、中道右派のキリスト教民主勢力、中道左派の「D66」がともに19議席で続く。主要各党は16日、新政権樹立に向けた協議を始めるため会談する予定。政権発足には最低4党が必要とされる。



 「今晩は祝おう」。15日夜、中道右派の自由民主党(自民党)を率いるオランダのルッテ首相は歓喜に沸く支持者の前に現れ、満面の笑みを見せた。「安全、安定、繁栄の道を堅持したい」。こう勝利宣言した。

 オランダ下院選挙は首相与党が反イスラムを主張するウィルダース党首の極右、自由党に勝利し、大衆迎合主義(ポピュリズム)のうねりをせき止めたことに安堵(あんど)は欧州にも広がった。ただ、自由党も議席を増やしており、存在感を誇示していく構え。選挙では社会の分断が露呈し、国の行方には不安も漂う。

 英国の欧州連合(EU)離脱決定とトランプ米大統領の誕生で欧米では既存政治を揺るがし、自国を優先する流れが強まる。仏独の重要選挙を控えた今回の選挙は、大陸欧州で「愛国的春の始まり」(ウィルダース氏)となるか、「ポピュリズムを最初にとめる」かをめぐる戦いだった。

 「オランダ国民はポピュリストを拒絶した」(ドイツ外務省)。「過激主義に対する明確な勝利」(フランス大統領府)。選挙の結果には開票直後から欧州でも相次ぎ安堵と祝意の声があがった。

 自民党が自由党に予想以上の差をつけたのは、閣僚の入国拒否問題をめぐるトルコとの対立が有利に働いたためともされる。世論調査では政府の対応を8割以上が支持した。ただ、「ポピュリズム退潮の兆候とみるべきでない」(専門家)との警告も出ている。

 自由党は第1党には届かなかったが、議席を伸ばした。イスラム教徒ら移民への反感や経済回復の恩恵を感じられない低所得層などの不満を吸収したことは間違いなく、現地メディアは「自由党は勝利ともみなせる」とも報じる。

 「どの党も私に背を向けるが、野党として大きな声が上げられる」。ウィルダース氏はこう語り、次期政権も揺さぶる姿勢だ。自由党の支持者からも「これだけ注目された。無視はできない」(31歳男性)との期待が上がる。

 自由党支持者ではなくともその主張に理解を示し、現状に不満を抱く国民は多い。昨年末の当局の調査では「国が誤った方向に進んでいる」との回答は53%。その結果、連立与党は大幅に減少し、議会勢力は小党も含めて細分化した。

 「先の見えない不安で国は分断し、断片化した。選挙で国がまとまることを望むが、混沌は続くだろう」。30代の有権者女性はこう漏らした。

1831チバQ:2017/03/16(木) 22:08:55
http://www.sankei.com/world/news/170316/wor1703160035-n1.html
2017.3.16 19:12

オランダ総選挙 欧州ポピュリズムの勢いは…極右第2党に躍進 与党勝利で安堵の声も

 【ハーグ=宮下日出男】15日に投票されたオランダ下院(定数150)選挙は即日開票され、ルッテ首相率いる中道右派、自由民主党が第1党を維持することが確実となった。反移民や反欧州連合(EU)を掲げる極右の自由党は伸び悩んだが、議席を増やして第2党に躍進するとみられる。

 選挙は欧州で既存政治打破を目指す大衆迎合主義(ポピュリズム)的勢力の勢いを示し、4〜5月のフランス大統領選、9月のドイツ下院選にも影響を与えると注目されていた。

 開票をほぼ終えた時点の集計では、自由民主党の予想獲得議席は33議席。これに自由党が20議席、中道右派のキリスト教民主勢力、中道左派の「D66」がともに19議席で続く。主要各党は16日、新政権樹立に向けた協議を始めるため会談する予定。政権発足には最低4党が必要とされる。



 「今晩は祝おう」。15日夜、中道右派の自由民主党(自民党)を率いるオランダのルッテ首相は歓喜に沸く支持者の前に現れ、満面の笑みを見せた。「安全、安定、繁栄の道を堅持したい」。こう勝利宣言した。

 オランダ下院選挙は首相与党が反イスラムを主張するウィルダース党首の極右、自由党に勝利し、大衆迎合主義(ポピュリズム)のうねりをせき止めたことに安堵(あんど)は欧州にも広がった。ただ、自由党も議席を増やしており、存在感を誇示していく構え。選挙では社会の分断が露呈し、国の行方には不安も漂う。

 英国の欧州連合(EU)離脱決定とトランプ米大統領の誕生で欧米では既存政治を揺るがし、自国を優先する流れが強まる。仏独の重要選挙を控えた今回の選挙は、大陸欧州で「愛国的春の始まり」(ウィルダース氏)となるか、「ポピュリズムを最初にとめる」かをめぐる戦いだった。

 「オランダ国民はポピュリストを拒絶した」(ドイツ外務省)。「過激主義に対する明確な勝利」(フランス大統領府)。選挙の結果には開票直後から欧州でも相次ぎ安堵と祝意の声があがった。

 自民党が自由党に予想以上の差をつけたのは、閣僚の入国拒否問題をめぐるトルコとの対立が有利に働いたためともされる。世論調査では政府の対応を8割以上が支持した。ただ、「ポピュリズム退潮の兆候とみるべきでない」(専門家)との警告も出ている。

 自由党は第1党には届かなかったが、議席を伸ばした。イスラム教徒ら移民への反感や経済回復の恩恵を感じられない低所得層などの不満を吸収したことは間違いなく、現地メディアは「自由党は勝利ともみなせる」とも報じる。

 「どの党も私に背を向けるが、野党として大きな声が上げられる」。ウィルダース氏はこう語り、次期政権も揺さぶる姿勢だ。自由党の支持者からも「これだけ注目された。無視はできない」(31歳男性)との期待が上がる。

 自由党支持者ではなくともその主張に理解を示し、現状に不満を抱く国民は多い。昨年末の当局の調査では「国が誤った方向に進んでいる」との回答は53%。その結果、連立与党は大幅に減少し、議会勢力は小党も含めて細分化した。

 「先の見えない不安で国は分断し、断片化した。選挙で国がまとまることを望むが、混沌は続くだろう」。30代の有権者女性はこう漏らした。

1832チバQ:2017/03/17(金) 11:58:19
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170317-00000092-san-eurp

オランダ総選挙 極右伸びず、首相与党勝利

産経新聞 3/17(金) 7:55配信



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 【ハーグ=宮下日出男】15日に投票されたオランダ下院(定数150)選挙は即日開票され、ルッテ首相の中道右派、自由民主党(自民党)が第1党を維持した。反移民や反欧州連合(EU)を掲げる極右の自由党は議席を増やし、第2党への躍進を確実にした。

 選挙は欧州で既存政治打破を目指す大衆迎合主義(ポピュリズム)的勢力の勢いを示し、4、5月のフランス大統領選、9月のドイツ下院選にも影響を与えると注目されていた。

 ルッテ氏は15日夜、「オランダは誤ったポピュリズムに『止まれ』といった」と宣言。自由党のウィルダース党首は16日、「われわれは今や第2党。民主主義を祝う日だ」と強調した。

 開票終了後に公共放送が伝えた予想獲得議席によると、自民党は33議席。これに自由党が20議席、中道右派のキリスト教民主勢力と中道左派の「D66」がともに19議席で続く。公式の最終結果は21日に発表される。

 自民党は改選前の40議席から後退し、連立相手の中道左派、労働党も35議席から9議席に大幅減少。既存政治への反発の強さが示された。自由党は12議席から8議席増。選挙前は支持率首位を独走したが、トランプ米政権下の米国混乱などが響き、終盤に失速した。

 主要各党は16日、新政権樹立に向けた協議を始めるため会談する予定。政権発足には最低4党が必要とされる。協議は難航し、時間を要するとみられている。

1833チバQ:2017/03/21(火) 21:57:00
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017032100823&g=int
ベルギーテロ1年=急進思想の温床、対策後手に-刑務所で爆弾製造法も


ブリュッセルの同時テロで負傷した女性(右手前)の手当てをする警備員(右)=2016年3月(AFP=時事)
 【ブリュッセル時事】ベルギーの首都ブリュッセル郊外の国際空港などで発生した同時テロ事件から22日で1年。欧州連合(EU)本部など重要施設での厳戒態勢は今なお続くが、刑務所や一部モスク(イスラム礼拝所)が急進的な思想を広める温床として認識されながら、対策は思うように進んでいない。
 ヒーンス司法相は1月、ブリュッセルの刑務所内で「爆弾の製造法を記した紙が見つかった」と明らかにした。特定の受刑者を「教育」する目的とみられ、テロ組織との関連も疑われた。
 刑務所が「受刑者を急進思想に染める役割を果たしている」という批判はテロ発生前から繰り返されてきた。当局は過激派組織と関係する受刑者を一般受刑者と分離するなど対策を講じてきたが、今回の一件は当局が受刑者の動向を把握しきれていない現状を露呈した。(2017/03/21-15:10)

1834チバQ:2017/03/22(水) 23:26:24
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1703220034.html
【仏大統領選まで1カ月】極右止めるか 注目集まるマクロン候補 左右両翼から支持獲得 選挙初挑戦の39歳
20:54産経新聞

 次期大統領の「最有力候補」に躍り出たマクロン前経済相。今回が選挙初挑戦だが、「極右の台頭を止められる候補」として、左右両派から急速に支持を集めている。

 18日、パリのホテルの一室は防衛・外交関係者ら約200人でほぼ満員となった。目的は防衛政策に関するマクロン氏の演説。マクロン氏は、大統領を「軍の長」と定めた憲法に触れ、「私にはこの役割を完全に果たす準備ができている」と訴えた。ロシアやイスラム過激派の脅威、トランプ米政権誕生などを受け、世界が「嵐の時代」に入ったと指摘。欧州連合(EU)を通じた防衛力の強化を重視すると強調した。

 マクロン氏は北部アミアン出身で両親は医師。オランド大統領ら歴代首脳を輩出したエリート養成校「国立行政学院」(ENA)を卒業後、会計検査官を経て投資銀行に勤務し、大型買収案件も成功させた。その手腕から天才音楽家にちなんで「金融のモーツァルト」と呼ばれた。当時の銀行幹部は飲み込みの早い「才気あふれる」人物だったと振り返る。

 ENAの先輩でミッテラン大統領の補佐官を務めたジャック・アタリ氏を介して政界に人脈を築き、オランド氏と知り合った。オランド政権発足後、経済顧問として大統領府入りし、経済相に抜擢された。長距離バスの営業自由化などの規制緩和を進めた。

 昨年4月、政治運動「前進」を発足させ、「左右の溝を超える」と閣僚を辞めて独自出馬を発表した。オランド政権を踏襲し、歳出削減と投資のバランス重視の財政政策を掲げる。

 政治経験は浅いが、保革2大政党の候補が低迷する中、「私はエスタブリッシュメント(支配階層)ではない」と訴えて新鮮さをアピール。高校時代の恩師で20歳以上年上の妻ブリジットさんとのおしどり夫婦ぶりも人気の一因で、「前進」の会員は約20万人に膨らんだ。支持者集会に参加した男性(26)は「政治は硬直しており、アイデアと意思を持つ人が参加するべき」と語った。

1835チバQ:2017/03/22(水) 23:26:50
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170322X674.html
与党の第1党維持確定=連立交渉難航か―オランダ
19:25時事通信

 【ブリュッセル時事】オランダ選挙管理委員会は22日までに、15日実施の下院(定数150)選の公式結果を公表し、ルッテ首相率いる中道右派の与党・自由民主党が33議席(改選前40議席)で第1党維持が確定した。イスラム系移民排斥を唱える極右・自由党は20議席(同12議席)で第2党となった。

 自由民主党と連立を組む中道左派の労働党も9議席(同35議席)と大幅に減らしており、今後の焦点は連立政権の枠組みに移る。

 主要政党は「自由党とは連立を組まない」と明言。連立交渉は自由民主党を軸に、19議席を獲得した中道の民主66党(同12議席)など複数の政党と進められる。議席が分散していることから、交渉が難航する可能性もある。

 投票率は81.9%で、1986年の85.8%以来、約30年ぶりの高水準だった。

1836チバQ:2017/03/23(木) 20:44:16
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170323-00000070-jij-eurp
メルケル氏対抗馬に若者支持=弁舌に評価、下院選まで半年―独

時事通信 3/23(木) 14:25配信
【ベルリン時事】メルケル長期政権継続の是非が焦点となる9月24日のドイツ連邦議会(下院)選挙まで半年となった。

 議会第2勢力、中道左派・社会民主党の首相候補シュルツ前欧州連合(EU)欧州議会議長(61)が歯切れの良い弁舌で若者から好感され、社民党はメルケル首相(62)の保守系のキリスト教民主・社会同盟と支持率で肩を並べる。二大政党対決がこれから本格化する。

 世論調査によると、シュルツ氏が1月に首相候補に選ばれてから、社民党の支持率は30%台前半へと約10ポイントも上昇した。特に30歳未満の有権者の支持(38%)の伸びが目立っており、この世代では民主・社会同盟(29%)を大きく上回る。

 シュルツ氏はトランプ米大統領について「民主主義を損なっている」と厳しく非難するなど、分かりやすいメッセージが若者の心を捉えてきた。大学進学を断念し、書店で働いた経歴は、庶民派を象徴する「武器」になった。政治家としては欧州議会での活動が中心で、ドイツの中央政界の経験がないことも新鮮味をもって受け止められている。

 一方、選挙の波乱要素と見られてきた反難民の新興政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は、初議席獲得は確実視されているものの、党内の路線対立もあり、一時の勢いを失った。2005年から続くメルケル政権への批判や変化を求める声の受け皿は、今ではシュルツ氏が一手に担っている印象だ。

1837チバQ:2017/03/23(木) 20:49:40
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170323-00000077-san-eurp
仏大統領選まであと1カ月 マクロン氏、極右止めるか

産経新聞 3/23(木) 7:55配信
■初挑戦39歳「金融のモーツァルト」

 次期大統領の「最有力候補」に躍り出たマクロン前経済相。今回が選挙初挑戦だが、「極右の台頭を止められる候補」として、左右両派から急速に支持を集めている。

 18日、パリのホテルの一室は防衛・外交関係者ら約200人でほぼ満員となった。目的は防衛政策に関するマクロン氏の演説。マクロン氏は、大統領を「軍の長」と定めた憲法に触れ、「私にはこの役割を完全に果たす準備ができている」と訴えた。ロシアやイスラム過激派の脅威、トランプ米政権誕生などを受け、世界が「嵐の時代」に入ったと指摘。欧州連合(EU)を通じた防衛力の強化を重視すると強調した。

 マクロン氏は北部アミアン出身で両親は医師。オランド大統領ら歴代首脳を輩出したエリート養成校「国立行政学院」(ENA)を卒業後、会計検査官を経て投資銀行に勤務し、大型買収案件も成功させた。その手腕から天才音楽家にちなんで「金融のモーツァルト」と呼ばれた。当時の銀行幹部はのみ込みの早い「才気あふれる」人物だったと振り返る。

 ENAの先輩でミッテラン大統領の補佐官を務めたジャック・アタリ氏を介して政界に人脈を築き、オランド氏と知り合った。オランド政権発足後、経済顧問として大統領府入りし、経済相に抜擢(ばってき)された。長距離バスの営業自由化などの規制緩和を進めた。

 昨年4月、政治運動「前進」を発足させ、「左右の溝を超える」と閣僚を辞めて独自出馬を発表した。オランド政権を踏襲し、歳出削減と投資のバランス重視の財政政策を掲げる。

 政治経験は浅いが、保革二大政党の候補が低迷する中、「私はエスタブリッシュメント(支配階層)ではない」と訴えて新鮮さをアピール。高校時代の恩師で20歳以上年上の妻ブリジットさんとのおしどり夫婦ぶりも人気の一因で、「前進」の会員は約20万人に膨らんだ。支持者集会に参加した男性(26)は「政治は硬直しており、アイデアと意志を持つ人が参加すべきだ」と語った。(ベルリンン 宮下日出男)

1838チバQ:2017/03/23(木) 20:50:01
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170323-00000019-jij-eurp&pos=1
青春時代はクラブ通い=「既存政治打倒」で台風の目に―仏大統領選・極右ルペン氏

時事通信 3/23(木) 7:09配信
【パリ時事】フランス大統領選で台風の目となっている極右政党・国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首(48)は、長引く失業問題を解決できなかった既存政治の打倒を唱えて急速に支持を伸ばしてきた。

 終盤での逆転を目指し、「われわれの運動は既存体制に脅威を与えている」と支持拡大に懸命だ。

 ルペン氏は、FN創設者のジャンマリ・ルペン氏(88)の三女としてパリ郊外に生まれた。青春時代は音楽や飲食を楽しむクラブに通いながら、パリ大学で法学を修め、卒業後は刑事事件専門の弁護士としてキャリアを重ねた。

 若い頃から父の選挙運動を手伝い、1993年の下院選に24歳で出馬したが落選。98年に北部ノール・パ・ド・カレー地域圏議員として初当選し、2004年以降は欧州議員を務める。

 ジャンマリ氏の後継を決める11年1月の党首選を経てFN党首に就任。以降は、ユダヤ人問題などをめぐり過激な発言を重ねたジャンマリ氏の路線を修正して、党の危険なイメージを和らげる「脱悪魔化」に取り組み、12年4月の前回大統領選第1回投票では17.9%の票を獲得して3位につけた。

 将来の党大統領候補として有力視されるめいのマリオン・マレシャル・ルペン下院議員(27)とは家族政策などをめぐって意見が対立し、党内の結束には不安が残る。

 2度の離婚歴があり、キリスト教的価値観を重んじる一部のFN支持者からは反発も。仕事の合間には知人とパーティーを開き、スキーや水上スポーツも愛好。元夫との間に1男2女。現在は党幹部の男性と事実婚の関係にある。

1839チバQ:2017/03/24(金) 16:23:58
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170324-00000036-reut-eurp
仏大統領選、与党社会党の重鎮2人が造反 マクロン氏支持を表明

ロイター 3/24(金) 11:09配信
[パリ 23日 ロイター] - フランス大統領選を巡り、ルドリアン国防相を含む与党社会党の重鎮2人は23日、党の候補ではなく中道系独立候補のマクロン前経済相を支持すると表明した。

社会党のアモン候補は、ルドリアン氏は自身の支持者を裏切ったと批判。マクロン氏はルドリアン氏の支持を歓迎した。

社会党からはルドリアン氏のほか、ティエリー・ブライヤール大臣付スポーツ担当大臣もマクロン氏支持に回った。バルバラ・ポンピリ大臣付生物多様性担当大臣も今週、造反していた。

調査会社Ifopフィデュシアルが23日公表した大統領選に関する最新の世論調査によると、マクロン氏は4月23日に実施される初回投票と5月7日の決選投票でともに得票率で首位に立った。

調査会社ハリス・インタラクティブによる調査も同様の結果となり、アモン氏は5位に後退。

マクロン氏については、フィリップ・ドゥストブラジ元外相を含む右派の閣僚経験者2人も支持を表明している。

1840チバQ:2017/03/24(金) 16:44:52
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170323-00000006-sundaym-pol
<News Navi>4・23フランス大統領選に伏兵 39歳マクロン候補「躍進の理由」〈サンデー毎日〉

mainichibooks.com 3/23(木) 12:21配信
 ◇39歳マクロン候補「躍進の理由」

1カ月後に迫ったフランス大統領選。初めて出馬を表明した若手候補が大躍進している。39歳のエマニュエル・マクロン前経済相だ。

 マクロン氏はエリートを多数輩出する「ENA」(国立行政学院)出身。大手投資銀行勤務を経て36歳の時に経済相で閣僚入りしたエリートだ。古巣の与党・社会党を離れて政治グループ「前進!」を結成し、独立系候補として選挙戦に臨んでいる。

 フランス大統領選は2回投票制で、4月23日の第1回投票で過半数を獲得する候補者がいない場合、上位2人が5月7日の決選投票に進む。世論調査では、マクロン氏は現時点で極右政党・国民戦線のマリーヌ・ルペン党首に次ぐ2番手につけており、決選投票はルペン、マクロンの対決になりそうな雲行きだ。

 移民排斥に揺れる欧州にあって、マクロン氏は移民の積極的な受け入れとEU(欧州連合)との結束強化を説き、徹底した規制緩和で経済を活性化させる政策を打ち出す。景気低迷、相次ぐテロで既存政党への不信感が強まる中、突如現れた新鋭候補にフランス人がすっかり魅了されているというわけだ。

 私生活でも話題が多い。高校時代に3人の子持ちの教師と恋に落ち、大恋愛の末に29歳で結婚。年の差は24歳とも25歳ともいわれる。公の場に夫婦そろって登場することも多く、ゴシップ誌の格好のネタにされている。

 選挙戦のさなかに男性との不倫疑惑まで飛び出したが、本人が即座に否定したこともあり、大きな影響はない。とはいえ、「低所得層から固い支持を得るルペン氏が選挙では優勢」(アナリスト)との観測もあり、予断を許さない。

 ルペン氏はEU離脱を問う国民投票の実施を公約に掲げる。大統領選はフランスのみならず欧州統合の将来をも左右する。マクロン氏がどこまで票を伸ばせるか、世界中が固唾(かたず)をのんで見守っている。

(花谷美枝)

1841チバQ:2017/03/24(金) 18:23:36
http://www.sankei.com/world/news/170322/wor1703220019-n1.html
2017.3.22 10:22更新


13党が議席、投票率82%、オランダ下院選公式結果




 オランダ選挙評議会は21日、15日実施の下院(定数150)選挙の公式結果を発表した。暫定結果通り、ルッテ首相が率いる中道右派の自由民主党(VVD)が第1党で、極右、自由党(PVV)が続いた。議席を得たのは13政党。投票率は81・9%と高かった。

 主な政党の議席は、VVD33(改選前40)、PVV20(同12)、キリスト教民主勢力(CDA)19(同13)、民主66(D66、中道)19(同12)、グリーン・レフト(GL、環境左派)14(同4)、社会党(SP、左派)14(同15)、労働党(PVDA、中道左派)9(同35)など。(共同)

1842チバQ:2017/03/24(金) 18:34:04
http://www.sankei.com/world/news/170324/wor1703240018-n1.html
2017.3.24 09:42更新

【英議会テロ】
「道路に」「川の水面に」…倒れる人々 政治の心臓部を覆う恐怖
 【ロンドン=岡部伸】暴走車はテムズ川にかかる橋の歩道で人をはね飛ばし、英国会議事堂のフェンスに激突して停車した。22日午後、英国政治の心臓部「ウェストミンスター宮殿」前で起きたテロ事件。英国のメイ首相は緊急治安委員会開催後、「嫌悪すべき卑劣なテロ」と非難した。

 国会や首相官邸、時計塔「ビッグベン」もあり、世界中から観光客が訪れるスポットで事件が起きたのは午後2時40分ごろ。1台の黒い自動車が突然、ウェストミンスター橋の歩道を走行し、次々と通行人をはねた。修学旅行で来ていたフランスの15〜16歳の高校生、韓国やルーマニアからの観光客らが事件に巻き込まれた。

 「道路に人が倒れていて、離れた場所にも倒れた人がいた。川を見たら水面に人が浮いていた」。目撃者は英メディアに語った。「記念写真を撮っていると突然たくさんの人が走り出し、(車から降りる)ナイフを持ったアジア系の男も見えた」(別の目撃者)

 男は議事堂の下院通用門に駆け寄り、警察官にナイフを向けた。

 偶然、目撃した英紙デーリー・メールの記者は「男はいきなりナイフで警察官を刺した後、走って敷地内に侵入した。銃を持った警察官2人が警告を発したが、男は無視して入り口に向かったため、警察官が2、3発銃を発射し男は倒れた」と語った。現場には救急車やパトカーが集まり、上空では轟音(ごうおん)を響かせてヘリコプターが旋回していた。周辺道路や地下鉄の駅も封鎖された。周囲の建物では室内待機の指示が出され、厳戒態勢が敷かれた。「まさかロンドンの中心でテロが起きるとは。職場から出ることができず、恐ろしかった」。議事堂近くのビルで働く会社員は英メディアに恐怖を語った。

1843チバQ:2017/03/24(金) 18:35:29
http://www.sankei.com/world/news/170323/wor1703230039-n1.html
2017.3.23 20:33更新

【英議会テロ】
居合わせた議員の心肺蘇生処置に称賛、児童は人々を元気づけるため合唱…現場は一瞬騒然も冷静に対応

 ロンドンの国会議事堂周辺で襲撃事件が起きた際、下院は審議中で、建物には見学者も多く訪れていた。近くにいた人たちは突然の事態に一時は騒然としながらも、整然と別の建物などに避難した。警官が刺された現場に居合わせた下院議員は、即座に心肺蘇生(そせい)処置を施す冷静な対応をみせ、称賛の声が上がっている。

 警官に蘇生処置を行ったのは、保守党のトビアス・エルウッド下院議員(50)。地元メディアによると、救急隊が着くまでの間、倒れた警官に口移しで人工呼吸を実施。自分の顔に血が付くのも気にせず懸命に処置にあたった。

 エルウッド議員は現在、外務政務官(中東アフリカ担当)を務めており、軍務の経験があった。インドネシア・バリ島で2002年に発生した爆弾テロで兄弟を亡くしたという。

 「何が起きたのか分かりすぐに現場に行った」。英メディアに、そう振り返ったエルウッド議員に、同僚議員から「英雄的な努力に敬意を表する」との声が寄せられている。

 「銃声を聞いて床に伏せた。これが現実でなければいいのにと思った」。議会にいた議員は、英BBC放送に恐怖を語った。建物内のエレベーターを降りようとしていた別の議員は「戻れ、戻るんだ!」という叫び声を聞いた。階下に武装警官がいたことで、緊急事態だと察知したという。

ロンドンの国会は「最古の議会」として名所となっていただけに、事件発生時に観光客も多くいた。

 議員や観光客は警備担当者らの指示に従って別の建物などに避難。安全が確認されるまで数時間にわたり閉鎖されたが、大きなトラブルはなかった。建物には、近くの小学校から約50人の児童が訪れていた。英メディアによると、児童は一緒にいた人々を元気づけようと合唱を披露した。

 審議に出席していたメイ首相は、緊急会合後に声明を発表。警察当局をたたえた上でテロに屈しない姿勢を力を込め、こう示した。

 「暴力によるいかなる試みも失敗する。議会は明日、いつも通りに集まる。ロンドン市民も、いつも通りに生活をする」

(塩原永久)

1844とはずがたり:2017/03/24(金) 22:19:28
2011年の記事。震災当時未だ1才にもなってなかった息子も4月から小学生である。時の流れの速さにはしばしば愕然となる。

ヨーロッパで見えた「日本はひとりじゃない」
http://www.newsweekjapan.jp/column/tokyoeye/2011/04/post-310.php
2011年04月12日(火)17時30分
今週のコラムニスト:クォン・ヨンソク

「従順で我慢強く、ひ弱でかわいそうだけど謙虚で誠実そうな同情すべき人々」。ヨーロッパのニュースに映し出される今の日本人のイメージだ。もちろん僕の主観でしかないが、そこには「日本衰退」といった微妙な空気も漂う。

 僕は今、パリでこのコラムを書いている。「エクソダス(国外脱出)」ではなく、以前から予定されていた出張なのだが気は重い。街中で擦れ違う日本人も「共犯者」意識からか、お互いすぐに目をそらす。だが恥を覚悟で、ヨーロッパから見た今の日本をリポートしてみたい。

 まずイギリスだが、BBCの冷静な報道には感銘を受けた。福島県喜多方市に住んでいたイギリス人英語教師に電話インタビューをしていたが、とても落ち着いた受け答えだった。その教師は帰国するより、3年間暮らした喜多方に戻りたいと淡々と話していた。

 原発に関する報道は多かった。だが体育館でゲームに興じる人や、寝たきりの老人に水を飲ませる人、おにぎりを受け取る人など助け合う被災者たちの姿も穏やかに報じられていた。そこには、復興へのかすかな光が見えるかのようだった。

 また災害そのものより半導体や液晶、スマートフォンなど日本の主要産業が受ける打撃や、マーケットや経済への影響のほうに関心があるような印象だった。

 特記すべきはロンドンの銀行で(特設コーナーがあるわけでもないのに)、自発的に募金をしたいと申し出た人が何人もいたことだ。ピカデリーサーカスでも、日本人とイギリス人が一緒になって募金活動をするなど、日英の友情を目の当たりにすることができた。

 スペインのバルセロナにも寄ったが、ほとんど関心はないようだった。ニュースも北アフリカ・中東情勢やサッカーが圧倒的に多く、「日本から来た」と言ってもロンドンと違い地震に言及する人はいなかった。アジアとの文化交流を推進するある機関では、日本へのメッセージを込めた折り紙を入れる箱が用意されていたが、5個しか入っていなかった。

韓国での報道は残念だったが

 原発先進国のフランスは原発事故に高い関心を持っているものの、パリで反原発のデモを見掛けることはなかった。この美しき文化都市はかつての貴族のように、素知らぬふりで華麗に輝いていた。穏やかな天候とエレガントで平和な雰囲気が憎たらしく思えるほどだ。

 ヨーロッパに来て思うのは、やはり隣人の大切さだ。EUという共同体を持つ彼らは、例えばリビア情勢に関してもすぐに首脳が集まり協議する。仮にどこかの国が日本と同様の災難に見舞われた場合、より迅速に救援と支援の枠組みが用意されるだろう。

 その点、韓国の主要メディアの報道の在り方は心から残念に思えた。放射能の非常事態、致命的、死の原発、決死隊という扇情的な文句が躍り、日本列島が核の惨禍に見舞われでもしたかのようだった。とはいえ、それが韓国に同情と支援の輪を広げるきっかけになった側面もある。ヒロシマ・ナガサキで被爆した在韓被爆者たちも、街頭で募金活動を始めた。

 誰かが言うように、今回の事態を「天罰」とは思わない。だが、この壮絶な事態を目の当たりにして何も変わらないのも間違いだろう。これを機に、緊急事態に対処できる東アジア規模の金融機関、食糧機関、物流網などの構築に向けた真摯な取り組みが進めばいいと思う。

 パリ・オペラ座近くの日本料理店は、地元の人々でごった返していた。ほかの地域にも日本食レストランはあふれており、日本食文化の浸透度に驚かされた。文化において世界最高峰のパリで日本文化は受け入れられている。バルセロナの書店にも黒澤明や北野武の本がいくつもあった。オバマ米大統領が言うように日本は独りではないし、もっと誇りを持っていい。日本の「静かなる革命」に期待したい。

1845チバQ:2017/03/27(月) 19:26:38
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170327-00000505-san-eurp
独首相与党、総選挙前哨戦の初戦制す 西部州議選、シュルツ氏の社民党伸び悩み

産経新聞 3/27(月) 8:46配信
 【ベルリン=宮下日出男】ドイツ西部ザールラント州で26日、州議会選挙が行われ、即日開票の結果、メルケル首相の保守系、キリスト教民主同盟が中道左派の社会民主党を制し、第1党を維持した。反難民を主張する右派「ドイツのための選択肢」(AfD)は同州議会に初進出した。

 ドイツでは9月の連邦議会(下院)選挙までに3州で前哨戦となる州議会選が予定され、今回選挙はその初戦。シュルツ前欧州議会議長を首相候補に擁立後、党勢を急伸させる社民党の行方が注目されたが、得票率は伸び悩み、事前予想を下回る結果となった。

 暫定の最終集計では、同盟は得票率約40・7%で前回12年選挙から5ポイント強の増加。これに続く社民党は29・6%で前回比1ポイント減少。AfDは同州議会初挑戦で議席獲得条件を超える6・2%で第4党に入った。

 メルケル氏に近いアルトマイヤー官房長官は26日、「勇気づけられる結果」と強調。シュルツ氏は「目標は連邦政府の政権交代であり、これはマラソンだ」と残る約半年で巻き返しを図る意向を示した。

1846チバQ:2017/03/28(火) 18:24:26
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017032701184&g=int

連立交渉が決裂=延長か、再選挙も-英北アイルランド

 【ロンドン時事】英北アイルランド自治政府樹立を目指すプロテスタント系民主統一党(DUP)とカトリック系シン・フェイン党の連立交渉は27日、合意のないまま決裂した。英政府が対応を検討するが、最悪の場合は自治が停止され、英国の直轄統治が復活する可能性もある。
 北アイルランドでは1998年の和平合意に基づき、プロテスタントとカトリックの両勢力が共同で自治政府を運営。今年3月の自治議会選で第1党となったDUPと第2党シン・フェイン党は、英政府などの仲介の下で連立交渉を行ったが、対立は根深く、進展のないまま終了した。(2017/03/27-22:59)

1847チバQ:2017/03/28(火) 18:25:02
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017032800210&g=int

連立交渉を延長=自治崩壊回避で英政府-北アイルランド

 【ロンドン時事】英北アイルランドのプロテスタント系民主統一党(DUP)とカトリック系シン・フェイン党の連立交渉が決裂したことを受け、英政府は27日、数週間の交渉延長を許可する方針を発表した。決裂により自治が停止され、英国の直轄統治が復活する可能性が出ていた。
 ブロークンシャー北アイルランド相は記者会見で、DUPとシン・フェイン党の間に「重大な隔たり」が存在しており、現段階での合意形成は不可能だと表明。ただ「各党と住民は強く安定した自治政府を切望している」とし、合意への機会が残されていることを強調した。(2017/03/28-07:36)

1848チバQ:2017/03/28(火) 18:25:39
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017032700177&g=int
EU派の勝利確実に=ブルガリア総選挙
 【ベルリン時事】26日に行われたブルガリアの前倒し総選挙で、複数の出口調査結果によると、親欧州連合(EU)の中道右派「欧州発展のためのブルガリア市民(GERB)」が32%を得票し、勝利を確実にした。
 AFP通信などによると、GERB党首のボリソフ前首相は「国の一体性を確保していかなければならない」と述べ、速やかに連立交渉に着手する考えを示した。ロシア寄りの中道左派・社会党は得票率が28%と躍進したものの、GERBには及ばなかった。(2017/03/27-07:06)

1849チバQ:2017/03/28(火) 18:29:30
http://mainichi.jp/articles/20170328/ddm/007/030/097000c

ドイツ
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メルケル与党、地方選健闘 社民党、伸び悩む ザールラント



毎日新聞2017年3月28日 東京朝刊
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【ベルリン中西啓介】ドイツ南西部ザールラント州議会選挙が26日、投開票された。州当局の開票速報によると、メルケル首相のキリスト教民主同盟(CDU)が得票の40・7%(前回比5・5ポイント増)を占めて第1党の座を守った。9月の連邦議会総選挙での苦戦を予測する声も出る中、CDUが予想以上の勝利を収めた。


 CDUと国政で連立を組む社会民主党は、シュルツ新党首の就任により世論調査で支持率が伸びて注目されたが、1ポイント減らし29・6%にとどまった。

新興右派政党は州議会に初進出

 ザールラントは2番目に人口が少ない州だが、国政同様2大政党のCDUと社民党が大連立を組んできた。2党に続き、左派党が12・9%を獲得。反難民を掲げる新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)も6・2%を獲得し、初めて州議会に進出した。

 世論調査では、リベラル色の強いシュルツ氏が、支持率でメルケル氏を上回るなど社民党の勢いが増している。

 州議会で社民党が第1党になれば、社民党と左派党とのリベラル連立の可能性が高まり、次期連邦政府の枠組みを占うものとみられていた。だが、国政与党の経験がない左派党を含むリベラル連立への警戒感に加え、州行政への充足感などが、CDUに有利に働いた模様だ。

 昨年9月のベルリン市(州と同格)議会選では難民問題対策の不手際などを巡って既成政党への批判が強まり、CDUは議席を減らして与党の座を追われた。

 ただ、ドイツでは州ごとの政治背景が大きく異なっており、地方選の結果だけで、国政選挙の結果や連立協議の行方を予想することは困難だ。


ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20170328/ddm/007/030/097000c#csidxfc5a410c4e33bb89d911951f73985ef
Copyright 毎日新聞

1850チバQ:2017/03/28(火) 20:08:43
http://www.sankei.com/world/news/170326/wor1703260031-n1.html
2017.3.26 17:47
【英EU離脱】
英独立党、下院の議席失う 唯一の議員が離党
【ロンドン=岡部伸】昨年の国民投票で欧州連合(EU)離脱を主導した英独立党(UKIP)唯一の下院議員、ダグラス・カースウェル氏が25日、離党を発表した。定数650の下院で同党は議席ゼロとなる。離脱達成で求心力低下が指摘されている。

 保守党だったカースウェル議員は2014年にUKIPに移って下院議員を辞職し、補選に出て当選した。しかし党創設者で昨年まで党首を務めたファラージ氏から「見え見えの反党行為を続けている」と批判され、離党を求められていた。離党後は無所属で活動するという。

 UKIPは国民投票でEU離脱を扇動したが、ファラージ氏は党是の離脱決定後に辞任した。

1852とはずがたり:2017/03/30(木) 08:54:24

2017年 03月 30日 00:23 JST
オピニオン:英国とEU、円満離婚は望み薄=吉田健一郎氏
http://jp.reuters.com/article/opinion-brexit-kenichiro-yoshida-idJPKBN1700CH?sp=true
吉田健一郎みずほ総合研究所 上席主任エコノミスト

[東京 29日] - 英国政府が29日、欧州連合(EU)に対し、EUの基本条約であるリスボン条約50条に基づく脱退通告を行ったことで、両者の「離婚協議」が正式にスタートした。

メイ英政権は2年間の協議で脱退協定と新協定を同時にまとめたい意向を示しているが、安易な前例作りを避けたいEU側の意向を考えれば、そのハードルはかなり高いと、みずほ総合研究所・上席主任エコノミストの吉田健一郎氏は指摘する。

現実的には脱退清算金問題など「離婚条件闘争」に時間をとられ、2019年3月末に予定される英国のEU離脱時に、世界貿易機関(WTO)の枠組み以外、両者間に通商協定がない事態もあり得るという。

同氏の見解は以下の通り。

<ボールは英国からEUへ、巨額の「離婚慰謝料」請求も>

英国民投票におけるEU離脱(ブレグジット)選択から9カ月を経て、メイ英首相がトゥスクEU大統領宛てに、リスボン条約50条に基づく正式の脱退意思を通告した。このことは、交渉のボールすなわち主導権が英国側からEU側に移ったことを意味する。

正式の通告がなければ、離脱交渉は始まらないため、これまではEU側もせいぜい口先でけん制することぐらいしかできなかったが、今後は英国めがけて、挑発するような高い内角球をどんどん投げ込むことが可能になる。周知の通り、欧州はフランスやドイツなどの中核国で選挙が相次ぐ政治の年に突入している。EU懐疑政党に対し離脱の道のりがいかに厳しいものかを知らしめるためにも、EUは英国に対して安易な妥協を行わないだろう。

実際、報道から漏れ伝わるEU側の交渉姿勢は、極めて厳しいものだ。例えば、欧州委員会のユンケル委員長は、英BBC放送のインタビューの中で、英国に対し、約600億ユーロもの「離脱請求書(ブレグジット・ビル)」を提示する可能性を示唆している。

根拠は、EU予算の未払い金だ。EUは予算を複数年にわたって組むが、現行予算は2014年から2020年までの7年間をカバーしている。脱退協定が通告から2年後の2019年3月末までにまとまれば、その時点で英国はEUを離脱することになるので、それ以降の予算を拠出する必要はないと英政府は主張するだろうが、EU側は2020年までの分を含めて清算を求める模様だ。

600億ユーロと言えば、英国の国家予算の6―7%に相当し、国防費を上回る。ブレグジットによって浮くEU予算拠出金分を国内投資に充てられるとしていた離脱派のロジックが崩れることになり、到底、満額回答できるものではないだろう。とはいえ、ゼロ回答では、EU側も矛(ほこ)を収めず、いつまでも脱退協定交渉が続き、新協定交渉に進めない可能性がある。

後述するように、EUとの間で新協定がないまま離脱すれば、英国経済の混乱は避けられない。EU側が、新協定をいわば人質にして、巨額の離婚慰謝料のような無理筋の要求をどこまで続けるのか。いずれ双方とも妥協点を探ると思いたいが、EU市民の英国での地位保全問題や、北部アイルライドの国境問題、ジブラルタルの帰属問題など懸案は他にも数多くある。交渉の広さと難しさを考えると脱退協定と新協定をともに2年以内にまとめ上げるという英政府が目指す交渉スケジュールはあまりに短い。新協定がないまま脱退協定のみが締結され、英国とEUがいったん袂(たもと)を分かつ可能性は十分あり得ると考える。

<在英企業が払うブレグジットコストの中身>

では、仮に時間切れになった場合、英国とEUの経済関係はどうなるのか。また、在英企業にはいかなる影響が及ぶのだろうか。

1853とはずがたり:2017/03/30(木) 08:54:46
>>1852-1853
端的に言えば、その頃までに自由貿易協定(FTA)や経済連携協定(EPA)などの特別な計らいが未締結ならば、両者は基本的に世界貿易機関(WTO)の枠組みに基づく「普通の関係」に移行することになる。EU域内市場における「ヒト・モノ・カネ・サービス」の4つの完全自由移動というメリットは、英国・EU間では消失する。

その場合、大陸欧州に製品を輸出している在英製造業は、関税などのコスト負担増に直面する可能性が高い。WTOのアゼベド事務局長は英紙のインタビューで、英国がEUを離脱しWTOの枠組みのみとなれば「年間90億ポンドのコスト増になる」と述べている。中でも影響が大きな品目は自動車や航空機部品などの輸送機器関連、あるいは電気機器などだ。英国内に製造拠点を持つ日系メーカーも当然、負の影響を受けることになる。

カネの面でも、国境をまたぐ子会社間の配当送金に源泉徴収税が課される可能性もある。またサービスの面では、EU域内に適用されるシングルパスポート(単一免許)を英銀や第三国金融機関が喪失した場合の影響が懸念される。ここでも特別な計らいがないとすれば、大陸欧州において新たに現地法人を設立し、シングルパスポートを取得し直す金融機関が続出するかもしれない。英国内でユーロ決済業務を不自由なく行えるかという点にも注意が必要だ。EU離脱により、決済機能の一部が大陸欧州に移ってしまう可能性は否定できないからだ。

なお、EUとの間でFTAが結ばれたとしても、EU側に輸出する際には英国製品であるという原産地証明が必要になり、企業は部品・原材料調達を含むサプライチェーン全体の再考を強いられることになりそうだ(ちなみに、EU・カナダの経済協定では、域内原産割合は50―60%)。こうした取り組みも企業側にコスト負担増として重くのしかかってくる。

このように考えると、企業の英国離れはやはり今後進むとみられ、ブレグジットはボディーブローのように英経済に効いてくる可能性が高い。確かに、ポンド安の支えもあり、ブレグジット決定後の英経済は景気拡大を維持しているが、足元で企業の景況感(PMI)は低下傾向が続いている。

また、ポンド安を背景にインフレが進む一方で、名目賃金が伸び悩んでいる現状は心配だ。実際、個人消費には減速の兆しがある。ブレグジットに伴う経済困難はまだほんの序の口だと考えたほうが良いだろう。

<EUの正念場は次の選挙イヤー「2021―22年」か>

むろん、EU側にとっても、英国との「ヒト・モノ・カネ・サービス」の自由移動を失うことは身を切る選択だ。二重コストを強いられるのはEU側の企業も同じである。

足元でユーロ圏は景気回復が続いているものの、内需主導の自律的な回復とは言えず、米中など域外需要の回復による面が大きい。この局面でのブレグジットは負の影響が大きく、本来ならば、喧嘩(けんか)別れのようなハードブレグジットを避ける経済的インセンティブがEU側にも強く働いておかしくない状況だ。

ただ、EUは政治的な求心力確保を優先し、恐らく自ら譲る姿勢を見せないだろう。前述した通り欧州は政治の季節に投入しており、4月下旬から6月にかけてフランス大統領選・議会選、秋にはドイツ連邦議会選が控えている。イタリア議会選も来年5月までには実施される予定だ。

3月15日のオランダ議会選は既存政党が勝利したが、フランスでは極右政党「国民戦線(FN)」のルペン党首がマクロン元経済相に次ぐ支持を集めている。ドイツでは右派ポピュリスト政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が党内分裂で勢いを失っているものの、イタリアでは反体制派の「五つ星運動」が与党・民主党の分裂を横目に、党勢を盛り返しており、安心は禁物だ。

私は、EUの真の正念場は、次の選挙イヤーである2021―22年に訪れる(今回は辛うじて既存政党が踏みとどまる)とみているが、目前のポピュリズムの嵐を乗り切るためにも、ここで英国に甘い顔を見せるわけにはいかないとEUのリーダーたちは意を決しているのではないだろうか。

(聞き手:麻生祐司)

1854チバQ:2017/03/30(木) 15:40:19
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170330-00000502-san-eurp
仏大統領選、バルス前首相もマクロン氏支持

産経新聞 3/30(木) 0:35配信
 【ベルリン=宮下日出男】4〜5月のフランス大統領選に向け、左派の与党、社会党のバルス前首相は29日、独立系候補のマクロン前経済相を支持する意向を表明した。仏テレビとのインタビューで語った。マクロン氏と争う極右、国民戦線のルペン党首の台頭を念頭に「(フランス)共和国は危険を冒してはならない」と理由を述べた。

 マクロン氏は同日、バルス氏の支持に謝意を示すと同時に新たな政治を引き続き目指す姿勢を強調。選挙運動などでバルス氏と全面協力する考えを否定した。大統領選で社会党はアモン前国民教育相を擁立しているが、支持は低迷。社会党ではルドリアン国防相らもマクロン氏の支持に回っている。

1855チバQ:2017/03/30(木) 15:43:55
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170330-00000083-san-eurp
EU離脱通告 「主権戻る」「孤立する」 英国民・移民ら期待と不安

産経新聞 3/30(木) 7:55配信
 【ロンドン=岡部伸】英国内ではEU離脱に関して「主権」を取り戻せると歓迎する声が上がる一方、欧州での孤立を懸念する声も出ている。東欧出身の在英EU市民の間からは、先行き不安を口にする声が聞かれた。

 「離脱」を支持するロンドン近郊の貿易会社経営者、アーネスト・マクドナルドさん(68)は、「英国が1973年に欧州共同体(EC)に加盟した際、巨大な市場への参入が目的だったが、徐々に国家としての主権が奪われ、今や選挙を経ない官僚が管理するEUの『地域』になった」と指摘。その上で、「離脱でもう一度、法を作れる主権を取り戻せる」と期待感を表明した。

 これに対し「残留」を希望する南部ソールズベリーの会社員、スティーブ・サマーズさん(51)は「離脱によって英国は欧州で孤立する。EU離脱は英国史上最悪の決断だ」と語った。

 一方、スロバキア出身で金融ITエンジニアのヨゼフさん(38)は「2006年に渡英して金融業界で働いてきたが、ポンドが弱く悪くなる一方だ。金融は欧州大陸へ拠点を移す可能性がある」と指摘。「欧州大陸出身者には居住ビザの心配がある。何とかしてほしい」とも語った。

 歴史的建造物管理の仕事に携わるポーランド人のパヴェル・ニエヴスキーさん(38)は、ポーランドがEU加盟と同時に渡英してから12年がたつ。「6年前に子供が生まれて英国籍を取得し、両親のわれわれも永住権を取得したので離脱の影響はない」と語る一方、「(私たちへの)差別も少なくなく、将来、英経済が悪化すれば、大陸に戻ることもあり得る」と不安げな表情を見せた。

1856チバQ:2017/03/30(木) 16:53:39
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170330-00000055-jij-eurp
脱EU、仏大統領選の争点に=勢いづく賛成派ルペン氏

時事通信 3/30(木) 14:32配信
【パリ時事】4〜5月のフランス大統領選挙戦で、英国に続く欧州連合(EU)離脱を唱える極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首が勢力を拡大している。

 上位2候補で争う5月7日の決選投票進出はほぼ確実。EU加盟を繁栄の基礎と考える他陣営はルペン氏の阻止に懸命だ。

 ルペン氏は、大統領になれば、通貨政策や予算、国境管理などの主権回復を求めてEUとの協議に着手し、協議の結果にかかわらず、半年後にEU離脱の是非を問う国民投票を実施する方針だ。ルペン氏は、英国ではEU離脱決定後も「経済は好調が続いている」と強調。EU離脱を主張して国民投票を実施し、敗北した場合は「政権を去る」と明言している。

 フランスでは、EUを中心とする欧州域内の移動の自由を定めた「シェンゲン協定」がテロリストの侵入を許す一因になっているとの批判があるほか、EUが課す財政基準が政府の景気対策の足かせになっているという不満が根強い。

 保守系紙フィガロが24日発表した世論調査結果では、欧州統合が「フランスに良い影響をもたらしている」と答えた人は46%と半数に届かず、「フランス以外の国の方がより多くの利益を享受している」と答えた人は53%に上った。

 大統領選の世論調査では、4月23日の第1回投票でルペン氏と中道系独立候補マクロン前経済相が他候補を大きくリード。決選投票ではルペン氏の主張を危険視する人々の票がマクロン氏に流れ、ルペン氏は敗れるという分析結果が出ている。

 ただ、約4割の有権者がまだ誰に投票するかを決めていないとされ、ルペン氏逆転の可能性も残る。マクロン氏は「EUは強権的な方法に頼らず数十年の平和を実現した世界初の枠組みだ」と訴え、ルペン氏に対する批判票の取り込みに努めている。

1857チバQ:2017/03/30(木) 18:06:14
http://mainichi.jp/articles/20170330/ddm/007/030/053000c

英国
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EU離脱通告 残留派拡大 混乱、マイナス認識 右派「主権回復」の好機



毎日新聞2017年3月30日 東京朝刊
.【ブリュッセル八田浩輔】欧州連合(EU)の加盟国では、EUからの「主権回復」を旗印とする右派ポピュリズム(大衆迎合主義)政党が支持を広げ、英国のEU離脱を追い風と受け止めている。一方で一部の世論調査では、離脱を決めた昨年の国民投票後に英内政が混乱したことなどが、マイナス面として認知されていることもうかがえる。


 ドイツのベルテルスマン財団は英国民投票後の昨年8月、EU域内の人口の多い6カ国(ドイツ、フランス、英国、イタリア、スペイン、ポーランド)で約1万5000人に世論調査を実施。「あなたの国で国民投票があった場合、(残留・離脱の)どちらに投票するか」との問いに対し、「残留」と答えた人は62%で、国民投票前の同3月実施時の57%から5ポイント上昇した。

 最も高かったのはポーランドで77%。EU補助金の最大受益国で、加盟による経済的な恩恵が大きいことが影響している。スペインは唯一数値を落としたが、それでもEU平均を上回る69%だった。同財団は英国の混乱で明らかになった「離脱がもたらす政治経済的な影響への懸念」が反映され、EU支持が上昇したとみる。

 一方、EUが全加盟国で継続している定期世論調査では、昨年11月にEUの将来について「楽観的」と答えた人は50%で「悲観的」の44%と拮抗(きっこう)。2007年前半には「楽観的」が70%近くを占めていたが、10年に表面化したギリシャ債務危機などを契機に「悲観的」との差が詰まっている。

 統治の仕組みが複雑なEUにとって、一般市民との距離感は克服すべき大きな課題だ。EUの官僚機構に対しては、エスタブリッシュメント(支配層)を象徴し閉鎖性が高いとの一般市民らからの根強い批判がある。このため、EUは英国との離脱交渉では「透明性」を重視する方針を強調し、加盟国に開かれた姿勢をアピールしている。


ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20170330/ddm/007/030/053000c#csidxc21fe859ef63ba1833c8ec56c9d5466
Copyright 毎日新聞

1858チバQ:2017/03/30(木) 20:10:33
http://www.sankei.com/world/news/170329/wor1703290059-n1.html
2017.3.29 22:31
【移民ショック】
揺れる「移民大国」スウェーデン 深刻化する移民の失業問題に試行錯誤 「自国民第一」の反移民政党に勢い

 移民や難民が流入する欧州で、移民の失業問題が深刻化している。職がない移民の増加は社会不安の火種となりかねない。受け入れ国は就業を支援するが、自国民からの「移民に職が奪われる」との反発もあり、対応が求められる政府には悩ましい課題だ。欧州で人口比でみた移民がもっとも多いスウェーデンでも、試行錯誤が続いている。(ストックホルム 塩原永久、写真も)

 ストックホルムから電車で北に約30分のクニビスタ市。人口約1万7千人の小さな新興自治体だが、人口変化率が年4・7%増と同国最高を記録した。その大きな要因が移民の流入だ。

 この街で、移民が住む住宅を移民自身が建設するプロジェクトに取り組む建築家がいる。ヤン・リデャンさん(49)。その理由について「移民が新天地で直面する大きな壁が住居と仕事の確保。その両方を同時に解決したい」と語る。

 自治体の資本が入る開発会社と組み、移民は下請け業者から賃金を受け取る仕組みだ。用地交渉を最近終え、年内にも着工する。建物の設計で、木材を使う手作業の工程を多く残す工夫をした。「移民の仕事をなるべく増やす狙いがある」(リデャンさん)という。

 こうした事業が考案された背景には、2014年以降、シリアなどから逃れた移民の急増がある。15年にスウェーデン入りした移民は約16万3千人に上った。

 だが、移民が職にありつけず、地域社会から疎外される事態が問題視され、経済協力開発機構(OECD)の移民問題専門家は、「移民の労働参加が遅れるほど、地域社会への統合が困難になる」と指摘する。

 スウェーデンの出生者の失業率は約5%だが、移民は15%超と格差が大きい。欧州連合(EU)全域でも、地元生まれの9%に対し、EU圏外からの移民は17%に上る(14年)。

 「政府は毎年、新たに到着した移民の対応に膨大な額を投じている。それでも移民の失業率は高止まりしたままだ」。反移民を掲げる野党スウェーデン民主党の幹部は米紙への寄稿で政府をこう批判。その上で、党が打ち出している「スウェーデン人第一」主義の意義を強調した。最近の一部の世論調査では、同党の支持率は首位に躍り出た。

 スウェーデンは伝統的に移民を積極的に受け入れてきたが、14年以降の急激な移民流入で、移民の就業教育・社会統合が追いつかない「パンク状態」があらわになっている。

 同国政治に詳しい龍谷大の渡辺博明教授は「移民を受け入れる政府方針の根幹は今後も変わらない」とする一方、国民に雇用や福祉をめぐる不安の高まりがみられる中、「スウェーデン民主党が引き続き不満の受け皿となり、存在感を示すだろう」と指摘している。

1859チバQ:2017/03/30(木) 20:11:14
http://www.sankei.com/world/news/170329/wor1703290052-n1.html
2017.3.29 21:05
【英EU離脱】
「金融センター」争奪戦に金融機関が右往左往
欧州の主要都市が、英国の欧州連合(EU)離脱をにらみ、ロンドンが担ってきた「金融センター」機能の争奪戦を繰り広げている。日本の金融機関も欧州事業戦略の見直しを迫られている。欧州の国政選挙ラッシュのさなかに行われる離脱交渉は難航する可能性もあり、着地の仕方によっては英国経済の悪化や金融市場の混乱をもたらしかねない。

 アイルランド政府は首都ダブリンへの金融センター誘致を目指す。同国産業開発庁国際金融サービス部門トップのキーラン・ドノヒュー氏は、ダブリンの優位性について日本の銀行や証券会社に「労働規制の柔軟性が高く、法体系が英国と似通っていて、顧客との契約を移行しやすいですよ」と呼びかける。

 ダブリンは英語圏で、ロンドンとの地理的、文化的な近さも売りだ。同政府はロンドンにある欧州銀行監督局(EBA)の誘致も目指す。

 最大のライバルになるのがドイツのフランクフルトだ。欧州中央銀行(ECB)が本部を構え、約150の海外金融機関が進出するなど、欧州きっての国際金融都市の顔を持っているからだ。アムステルダムやパリ、ブリュッセルも名乗りを上げている。

 こうした中、日本の金融機関は欧州戦略の練り直しを進めている。EU域内で自由に業務を行える「単一パスポート」を英国で取得した企業は、事業継続のために他国で取り直す必要があるためだ。

 三井住友銀行はロンドンにある欧州の本部を残した上で、フランクフルトやダブリンなど別の都市への拠点設置を模索する。オランダでパスポートを取得した三菱東京UFJ銀行とみずほフィナンシャルグループはロンドンの欧州本部を残しつつオランダ現地法人の営業拠点機能を強化した。

 損害保険ジャパン日本興亜は大陸の拠点での単一パスポート再取得を検討。東京海上ホールディングスも欧州事業戦略の見直しを進めている。

 英国経済の先行きには暗雲が垂れ込める。昨年6月の国民投票後、ポンドはドルに対して約2割下落し、一時1985年以来の安値圏に沈んだ。英国は製造拠点が少なく、通貨安の恩恵を受けにくい。金融業が衰退し、移民の受け入れが制限されれば、生産性低下も免れない。ポンド安に伴う物価高も顕著だ。

 三菱UFJリサーチ&コンサルティングの土田陽介氏は「英国は長期的に低成長と高インフレの二重苦にさいなまれる公算が大きい」と警告する。HSBC証券の城田修司氏は「長い離脱交渉の過程で、英国に有利な結果が見えてくると英国株やポンドが買われ、英国に不利な結果が見えてくるとドイツ債やユーロが買われる」と予想する。(米沢文)

1860とはずがたり:2017/03/31(金) 19:49:06
2017年 03月 29日 20:23 JST
ギリシャ、支援条件で債権団と合意 労働改革や歳出削減=関係筋
http://jp.reuters.com/article/eurozone-greece-negotiations-idJPKBN1701CG

[アテネ 29日 ロイター] - ギリシャは4月7日の財務相会合(ユーログループ)を前に、支援融資実行の条件である労働市場改革、歳出削減、エネルギー問題を巡り債権団と合意に達したもようだ。関係筋が29日明らかにした。

欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)はまだ支援への参画を決めておらず、ギリシャ政府との交渉は数カ月にわたり難航。欧州債務危機に対する不安が再燃していた。

今回の交渉は年金の削減と、エネルギー産業や労働市場の改革が焦点となっている。ギリシャ政府は2月、ドイツなどEU加盟国の要請に応じ、IMFの参画を促すため国内総生産(GDP)比2%の追加策を実施することで合意した。


関係筋によると、ギリシャは2019年にGDP比で最大1%の年金を削減する意向だという。あるEU高官は、同国が非課税となる最低所得を引き下げ、さらにGDP比1%程度を節減することでも合意したと話した。ある高官は「次回ユーログループまでに、スタッフレベルでの合意にこぎ着けられるだろう」と述べた。

労働市場を巡っては、2012年に政府が賃金の団体交渉の枠組みを凍結し、大規模人員削減に関する規制を緩和した。当初IMFから大規模削減のさらなる緩和が求められていたが、これは強制されない見込みだという。

政府が管理する電力会社PPCの市場シェア低下策についても合意したもようだ。

1861とはずがたり:2017/03/31(金) 20:12:05
ドイツ失業率、統一以降の最低-ユーロ圏インフレ、予想以上に低下
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-03-31/ONO8SD6K50XS01
Carolynn Look、Stuart Metzler
2017年3月31日 18:27 JST 更新日時 2017年3月31日 19:06 JST

ドイツでは失業率が3月に予想に反して低下し、東西ドイツ統一以降の最低を更新した。欧州最大の経済は勢いを維持している。
  ドイツ連邦雇用庁が31日発表した3月の雇用統計によると、失業率は5.8%と、2月の5.9%から低下。失業者数は季節調整済みで前月比3万人減の260万人となった。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査では、失業率は5.9%、失業者数は1万人減がそれぞれ見込まれていた。

1862とはずがたり:2017/03/31(金) 20:35:28
それでもフランクフルトが発展する可能性は高いしそうしないとあかんやろ
>本当に重要なことは域内の拠点分散や再編で「欧州における金融業のコストがかさむ」という事実だろう。
>「勝者はダブリンか、フランクフルトか」といった見方は狭量なものであり、国際金融センターとしての地位が底上げされる可能性があるのは常にロンドンとその地位を競ってきた米ニューヨークと考えるのが自然ではないか。この点、EUにとって最初の離脱国が英国であったことの不幸と言える。

2017年 03月 31日 12:15 JST
コラム:離脱通告後に訪れる英国とEUの不幸=唐鎌大輔氏
http://jp.reuters.com/article/column-forexforum-daisuke-karakama-idJPKBN16Z20C?sp=true
唐鎌大輔みずほ銀行 チーフマーケット・エコノミスト

[東京 30日] - 英国政府は3月29日、リスボン条約第50条に基づき、欧州連合(EU)に対する離脱通告を行った。これを受け、EU側は48時間以内に離脱交渉に向けた方針案をその他加盟国に配布することになっている。

この方針を採択する臨時のEU首脳会議が開催されるのが4月29日だ。その後に加盟国の外相から構成されるEU閣僚理事会が交渉開始を承認し、詳細な内容に関する交渉指令を検討し始める。この指令が承認されて初めてEUはバルニエ首席交渉官の下で離脱交渉に着手できるようになる。


交渉完了期限である2019年3月末というタイミングは、同年6月に欧州議会選挙があるEU、翌20年5月に総選挙を控える英国の双方にとって悪いものではない。だが、2年間で両者の「新たな関係」にまつわる交渉が完了すると考える向きは少ない。

1月、英政府との「感情的な対立」を理由として駐EU大使を突然辞任したアイバン・ロジャース氏は「EUと新しく結び直す貿易協定の締結には10年かかる」と述べていた(これに対し英政府報道官から「2年で十分」と一蹴されたことが辞任の一因となったと報じられている)。

現実問題として、残された時間はかなり少ない。まず9月に実施されるドイツ連邦議会選挙の終了まで交渉は進展しないとの見方は多い。とすれば、残された交渉期間は1年半というイメージになる。さらに、離脱に関する加盟国や欧州議会の承認手続きに6カ月程度の時間が必要とも言われている。つまり、実質的な交渉期限は18年9月であり、1年程度の期間しか残されていないことになる。

そのため、現実的には19年3月までの2年間は離脱協定の締結(離脱に際し、英国がEUに支払うべき費用やEU圏内に居住する英国人の処遇など)を済ませる「離婚協議」にしかならず、「新たな関係」を巡る交渉は19年4月以降に持ち越しとの見方が多い。

<懸念されるアイルランドへの悪影響>

離脱へのカウントダウンが始まるに伴ってEU加盟国に与える詳細な影響も方々で議論されることになろう。厳密には「新たな関係」が定まらないことには何とも言えないが、離脱通告日の正式決定に合わせ、英金融街シティと大手金融機関の関係がどうなるのかについて改めて注目が集まっている。EU離脱により英国がシングルパスポート(単一免許制度)を喪失する以上、在英金融機関は善後策を考えなければならない。

すでにいくつかの大手金融機関は英ロンドンの代替としてアイルランドの首都ダブリンを欧州拠点とする方針を示唆しているが、いくら英語圏で地理的に近いからと言っても、長年培われてきた国際金融センターとしての機能がダブリンで完全に代替されるとは思えない。3月に入ってからZ/Yenグループが公表した国際金融センター指数によれば、ロンドンは依然1位であり、ダブリンは33位である。

また、ロンドン凋落の裏で独フランクフルトや仏パリなども「漁夫の利」を得る可能性が指摘されており、実際にそれらの都市への業務移管を検討している大手金融機関もあるようだが、本当に重要なことは域内の拠点分散や再編で「欧州における金融業のコストがかさむ」という事実だろう。

「勝者はダブリンか、フランクフルトか」といった見方は狭量なものであり、国際金融センターとしての地位が底上げされる可能性があるのは常にロンドンとその地位を競ってきた米ニューヨークと考えるのが自然ではないか。この点、EUにとって最初の離脱国が英国であったことの不幸と言える。

1863とはずがたり:2017/03/31(金) 20:35:48
>>1862-1863
なお、英国のEU離脱によって経済的な影響を受けそうな加盟国を見ると、アイルランド、オランダ、ベルギーなどの名前が挙がる。輸出先としての英国や直接投資の拠出国としての英国、移民供給元としての英国などの観点で評価した場合、どの項目も目立って大きいのがアイルランドだ。

例えば、各国輸出に占める英国の割合(15年)で見ると、ベルギーの約9%、オランダの約10%に対してアイルランドは約14%。英国から受け入れている直接投資(対GDP比、12年)で見ると、ベルギーが約13%、オランダが約26%であるのに対してアイルランドは約31%だ。

さらに、移民供給元としての英国という観点では受け入れ国の対人口比でアイルランドは約5%を占めており、これはEU加盟国の中では2位のスペイン(0.67%)を突き放している。こうした数字を見ると、ダブリンがシティの「おこぼれ」を享受できたとしても、実体経済への下押し圧力で相殺される経路を懸念すべきだろう。

<離脱通告後のポンド買いは危険な賭け>

離脱通告後のポンド相場はどう見るべきか。コンセンサスが揺らぎやすい為替市場において、過去1年、「英ポンドとメキシコペソは買えない」という論点は変わらず、結果的に見れば、それは正しい見方だった。だが、そうした流れが変わる雰囲気も出始めている。

3月16日にイングランド銀行(英中銀)が開催した金融政策委員会(MPC)ではフォーブス委員が0.25%の利上げを主張した上で、その他メンバーも緩和の早期終了を示唆したことが判明し、ポンド相場が急騰した。こうしたMPCの雰囲気は、昨年来の物価上昇について、必ずしもポンド安要因だけではなく、内需の復調も受けたものであるとの評価を反映している模様だ。筆者はそうした見方に同意しかねるが、確かに物価尺度から見たポンド相場は「底」に近づいているようにも見受けられる。

例えば、ポンド/ドル相場に関し、購買力平価(PPP、生産者物価指数を用いた2000年第1四半期基準)を見ると、3月時点で1.44程度であり、実勢相場(1.25程度)はPPPに対して15%程度の下方かい離(過小評価)となっている。20%が1つの下値めどとなってきた歴史的経緯を踏まえれば1.15程度までの下落は警戒したいが、昨年来続いてきた底割れ相場に終わりが見え始めたと考えることもでき、離脱通告を「あく抜け」として買い戻す向きが出てきても不思議ではない。

こうしたMPCやPPPの状況に照らして、対ドルでのポンド買い戻しを模索する向きは今後少しずつ増えてくるかもしれない。だが、それはまだ危険な「賭け」に思われる。

英国の実体経済の帰趨(きすう)を握るだろう包括的な自由貿易協定である「新たな関係」について、EU側から譲歩する意思や道理は全くない。むしろ、二度と同じようなまねをする国が現れないように英国を「見せしめ」にしたいという思いがEUには強そうであり、メイ首相が夢想する「オーダーメードで、いいとこ取り」の協定にはまずなるまい。

「新たな関係」がどのようなものになるにせよ、英国の財・サービス輸出入の半分を占めるEU向けについて今後は関税が発生するようになり、金融機関を筆頭に一定数の雇用が国外流出するという展開は不可避と思われる。

EUの(離脱派に言わせれば無駄な)規制を撤去することで、それらの悪影響を跳ね返すことができるのか否かは現状では定かではない。だが、多くの予測機関の見通しにおいて、EU在留ケースに比べ、経済が下振れるとの見方が支配的になっていることを軽視すべきではない。

「新たな関係」は英経済にとって「不確実だが、恐らく下押し要因」との見方が通説となっている中、ポンドを積極的に買い戻すのはやはり勇気が要る。今、ポンドを買う理由があるとすれば、「売られ過ぎたから」くらいしか思い浮かばない。

1864チバQ:2017/04/04(火) 21:18:52
http://www.sankei.com/world/news/170404/wor1704040037-n1.html
2017.4.4 20:42
【仏大統領選】
「ルペン氏当選阻止」は方便? 社会党、造反続出で分裂状態
 【ベルリン=宮下日出男】フランス大統領選の第1回投票を23日に控え、与党の左派、社会党の凋落(ちょうらく)がひと際目立っている。独立系候補のマクロン前経済相(39)の支持に回る造反が相次ぎ、党内の分裂状態に拍車がかかる一方、公認候補のアモン前国民教育相(49)は急進左派系の候補にも太刀打ちできない状況。左右2大政党の一角としての存在感は危機にひんしている。

 「背後から私を刺した」「恐ろしいたくらみを始めた者に制裁を科そう」

 アモン氏は3月末、仏メディアなどでバルス前首相批判を激しく繰り返した。

 バルス氏は1月の予備選で敗北した後、一時、アモン氏を支える考えを示した。だが、結局はマクロン氏支持に回っただけに「裏切り」(アモン氏)行為への怒りは大きい。党内では、バルス氏離党を求める声も上がる。

 ただ、バルス氏だけでなく、社会党ではすでにルドリアン国防相やドラノエ元パリ市長ら重鎮もマクロン氏を支持。造反議員は約50人とも伝えられる。アモン氏の決選投票進出が絶望視される中、極右、国民戦線のルペン党首(48)の当選を阻止することが離反理由に挙げられているが、根底にあるのは党の路線対立だ。

 オランド大統領は雇用対策で成果を出せない中、企業の競争力を促す経済政策を打ち出し、バルス内閣でマクロン氏らが改革を断行。これに労働者重視など伝統的な左派志向のアモン氏らが反発し、亀裂が深まった。

 予備選はアモン氏が制したが、公約が「非現実的」との不信は改革派の間で強い。バルス氏の造反は2つの潮流が「和解できない」(仏政治学者)実態を露呈した。

 足下が揺らぐアモン氏に追い打ちをかけるのは急進左派系候補のメランション氏(65)。3月下旬のテレビ討論で好感され、第1回投票に向けた支持率ではアモン氏を抜き、今では約5ポイント引き離す。左派結集で逆転を目指すアモン氏の協力要請には「私の課題は左派でなく、国民をまとめること」とにべもない。

 「左派の理念と価値」を体現する候補者を尋ねた世論調査では、メランション氏との回答が44%を占め、アモン氏は31%に低迷。別の調査ではアモン氏はメランション氏のために撤退すべきだとの回答が53%に上った。社会党は長年、左派の中心政党だったが、「将来は極めて不透明で、生き残りへ変革が必要だ」(世論調査機関BVA)との指摘も上がっている。

1865チバQ:2017/04/06(木) 19:55:06
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASK460G69K45UHBI037.html
同性愛カップル襲撃に抗議、男性政治家手つなぎ国会へ
15:16朝日新聞

 オランダ南東部アーネムで先週末、男性の同性愛カップルが若者のグループに襲撃される事件があった。事件に抗議するため、同国の政治家や警官、外交官らが男性同士で手をつないだ写真をインターネット上に掲載し、話題を集めている。

 地元メディアの報道によると、手をつないで歩いていた男性カップルが1日夜、若者のグループから「汚い」などとののしられ、暴行を受けた。男性は歯を折るなどのけがを負い、警察は10代の少年ら計6人を拘束したという。2日後、中道左派政党「民主66」の男性政治家2人が事件に抗議し、手をつないで国会に現れた。その様子がメディアなどで報じられると、賛同した政治家や警官、各国駐在の外交官らが男性同士で手をつなぐ写真をソーシャルメディア上に次々と掲載し始めた。

 政治家らの行動が支持を集める一方で、ネット上では、実行犯グループはモロッコ系の若者との情報が流れ、オランダ国籍を?奪(はくだつ)すべきだとの議論も出ている。同国では先月、総選挙が実施され、移民排斥を訴える右翼・自由党が第二党に躍進しており、社会の分断を懸念する声もある。(ブリュッセル=吉田美智子)

1866とはずがたり:2017/04/07(金) 16:15:51
最近お越し頂いたイスパニア国王陛下には申し訳ないけえが(実は筑波ではお見かけもした記憶もある),バスクとカタルーニャの自治権拡大に最大限協力を惜しまないぞ!
やれることは大してないけえが・・(;´Д`)
武装抛棄は追い詰められただけかもしれないけど評価するぞ。

「バスク祖国と自由」が完全武装解除へ、書簡で表明 スペイン
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170407-00000029-jij_afp-int
AFP=時事 4/7(金) 13:14配信

【AFP=時事】スペイン北部バスク(Basque)地方の分離独立を求める非合法武装組織「バスク祖国と自由(ETA)」は、8日に完全武装解除を行うと表明した。英BBCが6日夜、英語とスペイン語で書かれた7日付けの書簡を公開した。

 ETAの書簡は国際社会に宛てて、「明日が武装解除の日だ。だが、和平の敵によって(武装解除)プロセスが妨害される恐れが依然としてあると警告しておく」と述べた上で、「すべての兵器(武器および爆発物)をバスク市民組織の代表に」引き渡すとしている。ETAは書簡の中で「非武装組織」を自称している。

 武装解除プロセスは、バスク地方のフランス側の都市バイヨンヌ(Bayonne)を中心に行われ、8日には数万人が同市に集結するという。

 ETAの武装解除表明に先立ち、バスク自治州政府首班のイニゴ・ウルクリュ(Inigo Urkullu)氏は先月、ETAが4月8日までに完全武装解除する計画だと述べ、スペインとフランスの両政府に対し「意欲的な展望を示して」ETAとの「直接対話に向けた窓口を開く」よう呼び掛けていた。

 ただ、ETAを強く敵視するスペイン政府はウルクリュ氏の呼びかけを拒絶し、ETAの「解散」と永久に再結成しないことを求めている。【翻訳編集】 AFPBB News

1867チバQ:2017/04/07(金) 18:10:04
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170407-00000029-jij_afp-int
「バスク祖国と自由」が完全武装解除へ、書簡で表明 スペイン

AFP=時事 4/7(金) 13:14配信
【AFP=時事】スペイン北部バスク(Basque)地方の分離独立を求める非合法武装組織「バスク祖国と自由(ETA)」は、8日に完全武装解除を行うと表明した。英BBCが6日夜、英語とスペイン語で書かれた7日付けの書簡を公開した。

【写真】鳥にしがみついて耐えろ!スペイン・バスク伝統の祭り

 ETAの書簡は国際社会に宛てて、「明日が武装解除の日だ。だが、和平の敵によって(武装解除)プロセスが妨害される恐れが依然としてあると警告しておく」と述べた上で、「すべての兵器(武器および爆発物)をバスク市民組織の代表に」引き渡すとしている。ETAは書簡の中で「非武装組織」を自称している。

 武装解除プロセスは、バスク地方のフランス側の都市バイヨンヌ(Bayonne)を中心に行われ、8日には数万人が同市に集結するという。

 ETAの武装解除表明に先立ち、バスク自治州政府首班のイニゴ・ウルクリュ(Inigo Urkullu)氏は先月、ETAが4月8日までに完全武装解除する計画だと述べ、スペインとフランスの両政府に対し「意欲的な展望を示して」ETAとの「直接対話に向けた窓口を開く」よう呼び掛けていた。

 ただ、ETAを強く敵視するスペイン政府はウルクリュ氏の呼びかけを拒絶し、ETAの「解散」と永久に再結成しないことを求めている。【翻訳編集】 AFPBB News

1868チバQ:2017/04/10(月) 17:09:57
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170410-00000005-jij_afp-int
仏大統領選まで2週間、極左候補が急浮上 ますます予想不能に
AFP=時事 4/10(月) 9:37配信
【AFP=時事】フランス大統領選が2週間後に迫る中、共産党が支持する極左のジャンリュック・メランション(Jean-Luc Melenchon)候補は9日、南部マルセイユ(Marseille)の屋外で大規模な選挙集会を開き、何万人もの支持者らが集まった。メランション氏の支持率が急上昇している様子が明らかになった格好で、選挙の行方はますます予測不能となっている。

【関連写真】テレビ討論に参加した大統領選候補者たち

 今月23日に投票が行われるこの選挙に関する世論調査で首位を争っているのが、39歳の中道候補のエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)前経済相と、極右政党「国民戦線(FN)」のマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)党首。両氏に迫るメランション氏の追い上げで、展開の読めない選挙戦にまたも劇的な要素が加わった。

 メランション氏は、先に行われた候補らによる2度のテレビ討論会で強い存在感を見せつけた。最新の複数の世論調査によると、ルペン氏とマクロン氏に投票すると答えた人は若干減って23〜24%、メランション氏が18〜19%で3位に浮上。3氏を追うのが、右派・共和党のフランソワ・フィヨン(Francois Fillon)元首相だ。

 左派系ニュース週刊誌ロプス(L'Obs)は9日、「4候補が20%前後で並ぶ中、ジャンリュック・メランション氏の急浮上によりあらゆる予測は打ち砕かれ、候補らの間にも疑念が広がりつつある」と書いた。

 仏大統領選は2回投票制。今回の選挙では、投票に行かない、または誰に投票するか未定という有権者の数が過去に類を見ないほど多くなっており、アナリストらは今回の結果予想は特に難しいとみている。【翻訳編集】 AFPBB News

1869とはずがたり:2017/04/12(水) 19:43:55
決選投票が極右vs極左となったら国民はどっちをえらぶんだ??

仏大統領選、混戦に拍車かける極左候補の急浮上
http://jp.wsj.com/articles/SB10433057978138953778204583080202053558148
By Joshua Robinson and William Horobin
2017 年 4 月 12 日 16:54 JST

 【フェナイン(フランス)】フランスの大統領選挙が四つどもえの様相に変わりつつある。置き去りにされている労働者階級に支えられ、反グローバリストの旗手として選挙戦に臨んでいる極左・左翼党のジャンリュック・メランション氏が有力候補に急浮上してきたためだ。

 一部の世論調査で、メランション氏の支持率が保守派のフランソワ・フィヨン元首相を抜いて3位となり、極右・国民戦線のマリーヌ・ルペン党首と中道派のエマニュエル・マクロン前経済産業デジタル相に迫る勢いを見せている。メランション氏はテレビ討論会での素晴らしいパ...

1870チバQ:2017/04/13(木) 22:22:19
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170414k0000m030091000c.html
<スウェーデン暴走>移民に寛容な社会に影 テロ1週間
20:37毎日新聞

 【ロンドン矢野純一】スウェーデンの首都ストックホルム中心部で起きた暴走トラックによるテロから14日で1週間となる。事件後、移民排斥を叫ぶ政党が支持率を伸ばし、移民に寛容な社会に大きな影を落としている。

 世論調査会社「Sentio」によると、事件後の調査で、移民排斥を掲げるスウェーデン民主党の支持率は先月より1.2ポイント高い27.2%と過去最高を更新した。一方、与党で中道左派の社会民主党は1.3ポイント下げ23.3%となった。

 スウェーデン民主党はシリアなどの紛争地からの難民が急増した2015年の夏以降、急速に支持を伸ばしている。国会(定数349)では社会民主党が113議席、スウェーデン民主党は47議席。来年9月の総選挙では議席の大幅増が見込まれる。

 移民や難民受け入れに寛容だったロベーン政権は、昨年7月、難民流入を抑制するため審査を厳格化。難民申請件数は15年の16万2877件から、16年は2万8939件に減少。15年の申請のうち約8万件を却下しているが、支持率下落に歯止めはかからない。

 ロベーン首相はストックホルムで10日に行われた追悼式で「我々の結束は、社会を引き裂こうとする力に勝る。民主主義は原理主義に打ち勝つ」と述べ、スウェーデン民主党を暗に批判。一方、スウェーデン民主党のオーケソン代表は「テロが起きたことに対する政治的責任を求める」と、テロと寛容な移民政策を関連づけて政権を非難した。

1871チバQ:2017/04/16(日) 00:20:58
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170415k0000e030209000c.html
<オーストリア>与党「右傾化」で2年ぶり支持率1位奪還 
04月15日 09:56毎日新聞

 【ウィーン三木幸治】2015年に大勢の難民らが欧州に流入して以降、移民排斥を主張する極右政党が支持率1位を保っていたオーストリアで、今月に入り、中道左派の与党が1位を奪還したことが地元メディアの世論調査で分かった。政府が移民に厳格な政策を主張して「右傾化」したことが要因とみられ、極右政党は「与党に政策を盗まれた」と憤っている。

 3月の総選挙で与党が勝利したオランダでも、極右政党の台頭を懸念したルッテ首相が移民への強硬姿勢を示すなど、選挙結果に関係なく、欧州で極右政党の影響力が増している。

 「子供が国外に住む移民の児童手当を減額すべきだ」。オーストリアのクルツ外相は今年に入り、移民の権利制限を訴え、政府内で議論を始めた。

 欧州連合(EU)加盟国では、親が賃金の高い西欧で働き、子供が国外にいる場合、児童手当は親が働く国の基準で支給される。児童手当は、オーストリアでは子供1人に月100ユーロ(約1万1000円)以上支給されるが、隣国ハンガリーは約40ユーロ、ルーマニアは約20ユーロと大きく異なる。

 そのため、多くの東欧移民を抱えるオーストリア政府はEUと交渉した上で、法改正を検討。だがこれは元々、極右・自由党の政策だった。

 政府は3月28日、イスラム教徒の女性の全身を覆う「ブルカ」などの公共の場での着用禁止を決定。またトルコのEU加盟交渉打ち切りや国外での難民審査実施など、次々と自由党の政策を取り入れ、支持を集めようと躍起だ。

 複数の世論調査によると、15年夏以降、自由党の支持率は30%前後、与党・社会民主党は25%前後で推移。だが地元紙「ティローラー・ターゲスツァイトゥング」が今月7日に発表した世論調査では、社会民主党が約30%、自由党が約28%と逆転した。他メディアの世論調査でも両党の差はほとんどなくなっている。

 オーストリアでは昨年12月の大統領選で極右候補が与党系候補と接戦を演じ、与党が危機感を強めている。来年には下院選が予定されており、票の獲得を狙った与党の右傾化はさらに強まりそうだ。

1872チバQ:2017/04/16(日) 00:24:22
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1704150009.html
【欧州の岐路】仏大統領選 「2強」失速 3分の1が投票先未定
04月15日 08:04産経新聞

 【ベルリン=宮下日出男】フランス大統領選が23日の第1回投票まで残り約1週間に迫った。極右政党の国民戦線、ルペン党首(48)と独立系のマクロン前経済相(39)の「2強」の勢いがにぶり、保守系野党、共和党のフィヨン元首相(63)と急進左派系のメランション氏(65)がじわりと差を詰める。選挙戦は終盤戦に入り、混沌(こんとん)としてきた。

 調査会社IFOPの13日公表の世論調査結果によると、第1回投票に向けた支持率ではルペン氏が23・5%、マクロン氏が22・5%で、ともに25%余りの状態から漸減。フィヨン氏は19%に若干持ち直し、急上昇中のメランション氏はフィヨン氏と同率で並んだ。社会党のアモン前国民教育相(49)は8・5%に低迷。

 決選投票進出が有力視されるルペン、マクロン両氏は危機感を強め、てこ入れに躍起だ。ルペン氏は「大統領になれば一秒も無駄にしない」と国境検問復活など就任後2カ月で取り組む政策を発表。マクロン氏も「重大な局面に入った」と議員削減など就任後の優先課題を明らかにした。

 フィヨン氏は「世論調査に影響されるな」と訴え、架空雇用疑惑の影響払拭に懸命だ。共産党の支持も受けるメランション氏は他3人の誰が勝っても、「国民は血を吐くことになる」と主張。マクロン、フィヨン両氏が推進するグローバル化にも、極右にも抵抗感が強い有権者への浸透を図る。

 別の世論調査によると、有権者の3分の1が棄権する可能性があるとし、投票意向の有権者でも約3分の1が投票先は未定。このため投票率を含む今後の有権者の動向が選挙の行方を左右するとの見方が強い。

1873チバQ:2017/04/16(日) 00:33:33
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170415X017.html
4候補の混戦に=第1回投票まで1週間―仏大統領選
04月15日 14:07時事通信

 【パリ時事】23日のフランス大統領選第1回投票が1週間後に迫った。世論調査では、主要5候補のうち極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首(48)と中道系独立候補のマクロン前経済相(39)による僅差の首位争いが続く。一方で、他の2候補との差が縮まってきており、4氏による混戦の様相を呈してきた。

 大統領選には計11候補が出馬。第1回投票ではいずれも過半数の票を得られないとみられ、上位2候補による決選投票が5月7日に実施されるのはほぼ確実な情勢だ。

 ルモンド紙(電子版)が14日に掲載した調査では、第1回の投票先としてルペン、マクロン両氏がそれぞれ22%、急進左派・左翼党のメランション元共同党首(65)が20%、右派最大野党・共和党のフィヨン元首相(63)が19%の支持を得た。左派与党・社会党のアモン前教育相(49)は7.5%と苦戦している。

 有権者の約3割がまだ態度を決めていないとされ、情勢はなお流動的だ。リベラシオン紙は「今回ほど直前まで結果が見通せない大統領選は過去になかった」と指摘する。

 欧州連合(EU)離脱を唱えるルペン氏は14日、地方紙のインタビューで「不正な国際競争を通じて雇用が失われるのを防ぐため、独自通貨や関税を復活させなければならない」と主張。親EU派のマクロン氏は「EU離脱はフランスの崩壊を意味する」と反論する。

 メランション氏は社会的弱者の救済を訴え、予算などの権限拡大が認められなければEU離脱も辞さない立場。約1カ月前まで主要5候補のうち支持率で下位だったが、テレビ討論などでの巧みな弁論が評価され急速に人気を高めた。

1874チバQ:2017/04/16(日) 12:04:18
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170416k0000m030103000c.html
<仏大統領選>急進左派が猛追 4候補、支持率近接
01:19毎日新聞

 フランス大統領選(2回投票制)は23日の第1回投票まで1週間となった。最大の焦点は欧州統合に反対する極右政党の大統領が誕生するかどうか。極右・国民戦線(FN)のルペン党首(48)が支持率で首位を走るが、急進左派候補、左翼党のメランション元共同党首(65)が終盤で猛追をみせ、4候補が支持率で近接する混戦模様だ。【パリ賀有勇】

 「後退と否定の候補者」。独立系候補で親欧州路線のマクロン前経済相(39)は7日、コルシカ島での演説会で「反欧州連合(EU)」「フランス第一」を掲げるルペン氏を非難した。ルペン氏は同じコルシカ島で翌8日、「マクロン氏が押しつけようとする自由貿易を私は拒否する」と応酬した。

 米国のトランプ大統領やEU離脱を決めた英国民投票など、世界で内向き志向が高まる。欧州分断か、統合か。フランス国民はEUの行く末さえ決めかねない選択を迫られる。第1回投票に向けた最新の世論調査では2大既成政党の候補者を尻目に、首位のルペン氏をマクロン氏が僅差で追う。

 ルペン氏は、厳しい移民制限などの公約を巡り、テレビ討論で他の候補者からの批判にさらされたものの、熱烈な支持者が勢いを支えている。

 マクロン氏を巡っては、ルドリアン国防相やバルス前首相などが支持を相次いで表明。しかし、オランド大統領とたもとを分かち、政党色を持たずに出馬したマクロン氏にとっては、与党・社会党の大物政治家の支持が追い風となるかは不明だ。ルペン氏はマクロン氏を「オランド氏の赤ちゃん」と呼び、記録的な低支持率にあえぐオランド政権と結びつける。

 「台風の目」となりつつあるのがメランション氏だ。13日公表の世論調査では中道・右派候補のフィヨン元首相(63)に支持率で追いついた。

 メランション氏は、2008年に社会党を離党し、左翼党を結成。12年大統領選には共産党と組んだ「左派戦線」から出馬し、第1回投票で11%を得票した。昨年死去したキューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長を慕い、今回は政治運動「不服従のフランス」を率いて出馬する。

 公約には、最低賃金の引き上げや企業が従業員を解雇することを制限する労働者寄りの政策を掲げ、与党・社会党のアモン前教育相(49)の支持者を着実に取り込む。

 EUの求める緊縮策に反発し、交渉次第ではEU離脱を主張するほか、北大西洋条約機構(NATO)からの脱退や自由貿易協定に反対する。公約の多くはルペン氏と重なるが、テレビ討論ではベテランの落ち着きを見せながらルペン氏批判を展開。最初のテレビ討論が行われた3月20日直後から支持率が急上昇し、3番手をうかがう。

 ◇ルペン氏、反ユダヤ発言波紋

 第1回投票に向けて優位に立つルペン氏だが、不安材料も抱える。第二次世界大戦下の1942年、ナチス・ドイツ占領下のパリなどで仏警察がユダヤ人を一斉検挙し、強制収容所に移送した事件を巡ってフランスの責任を否定し、波紋を呼んでいるのだ。

 ルペン氏は9日、仏メディアのインタビューに「責任は当時の権力者にあり、フランスではない」と述べ、「子どもたちは自国への批判を学ばされ、歴史の暗部ばかりを見させられている。フランス人としての誇りを取り戻してほしい」と、発言の真意を説明した。

 だが、他の候補者にとっては絶好の攻撃材料となった。フィヨン氏は「事件はフランス国家による犯罪だった」と述べ、アモン氏も「気に入らない歴史を修正しようとしている」と批判。マクロン氏は「ジャンマリ氏の娘であることを忘れている人たちがいる。彼らは何も変わらなかったのだ」と、ルペン氏の父でFN初代党首のジャンマリ氏を引き合いに出した。ジャンマリ氏は87年、ラジオなどのインタビューで、ナチス・ドイツのガス室を「歴史の細部」と発言。激しい反発を招き、党勢をそぐことになった。

 11年に2代目党首に就任したルペン氏は、党の差別的なイメージを払拭(ふっしょく)するため、穏健路線へかじを切った。15年には再び反ユダヤ的な発言を口にしたジャンマリ氏を党から除名。FNは今年3月にも、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に反ユダヤ的な投稿をした党員を除名したばかりだった。

 熱烈な支持者を持つだけに、発言後も支持率に大きな影響はみられないが、過激な発言に「アレルギー反応」を示す有権者も少なくない。ルペン氏が決選投票に進む場合、勝利を収めるためには第1回投票で敗れた他候補の支持者の取り込みが不可欠だ。発言が尾を引く可能性がある。

1875チバQ:2017/04/17(月) 17:05:09
https://mainichi.jp/articles/20170417/ddm/007/030/179000c
2017欧州の岐路

フランス大統領選 極右、声高に「政教分離」 ブルキニ論争を利用

毎日新聞2017年4月17日 東京朝刊
 フランス大統領選(2回投票制)の第1回投票が23日に迫った。2大既成政党の候補者が低迷するなか、長年、泡沫(ほうまつ)政党扱いされてきた極右・国民戦線(FN)のルペン党首が勢い付いている。フランスで何が起きているのか。【パリ賀有勇】

 「マダム・ルペン。あなたはイスラム教徒とその他を分断させようとしている」。大統領選に向け、支持率で首位を争う独立系候補のマクロン前経済相が声を荒らげ、ルペン氏を指さした。3月20日のテレビ討論。フランスが重んじるライシテ(政教分離の原則)が議論され、ルペン氏はイスラム教徒の女性用水着「ブルキニ」について「フランスの海岸での着用は反対だ。マクロン氏は賛成だろうが」と挑発したのだ。

 2016年夏、南仏を中心とした自治体でブルキニ着用を禁止する動きが広まった。論争の口火を切ったのは仏南東部フレジュスのダビッド・ラシュリーヌ市長(29)。ラシュリーヌ氏はFNに所属し、ルペン氏の選挙対策責任者も務める。ブルキニの禁止について「ライシテを尊重するためにやっただけだ」と述べ、イスラム教徒を狙い撃ちにした規制ではないと説明する。

 フレジュスで始まったブルキニ禁止の動きは他の自治体にも広がり、左派・社会党のバルス首相(当時)も、「(ブルキニは)フランスの価値観と相いれない」と自治体の対応に理解を示した。

 「フランス反イスラム憎悪団体」(CCIF)のマルワン・モハメド会長は、ライシテがイスラム教徒の「排斥」に利用されていると失望を隠さない。「右派から左派まで、イスラム排除の『大義』としてライシテを用いる」と語気を強める。

 モハメド氏は、15年11月のパリ同時多発テロ後に出された非常事態宣言により、令状なしでの家宅捜索や自宅軟禁が行われ、イスラム教徒が「標的」となったと主張する。

 ひげを伸ばした▽モスク(イスラム礼拝所)に通った▽女性との握手を拒んだ--などの理由でイスラム過激派と通報され、自宅軟禁や家宅捜索を受ける事例が多発。CCIFは、家宅捜索297件▽自宅軟禁100件▽出国禁止命令30件--について、司法当局に不服を申し立て、全てが認められたという。

 だが、そんなモハメド氏の懸念をFNのラシュリーヌ氏は一蹴した。「迫害を受けたイスラム教徒に出会ったこともない。そんなものはフェイク(偽)ニュースだ」

 ■ことば

ライシテ
 政教分離、非宗教性、世俗性などと訳される。フランスはカトリック教会と結びついた王制を革命で倒した歴史を持ち、憲法にも「非宗教的」な国家と明記。公共の場には宗教を持ち出さないという厳格な決まりがある。公立学校でも、キリスト教の十字架などを含む宗教的シンボルを身に着けることが禁じられ、全身を覆うイスラム教徒の女性用衣装「ブルカ」の着用も規制されている。



ニュースサイトで読む: https://mainichi.jp/articles/20170417/ddm/007/030/179000c#csidxac7bad31bcdaed784e92ac68c147aa5
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1876チバQ:2017/04/17(月) 18:51:10
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170417-00000008-jij_afp-int
仏大統領選まで1週間切る 歴史的混戦、「極右対極左」の決戦も
AFP=時事 4/17(月) 10:47配信
【AFP=時事】フランス大統領選は23日の投票まで1週間を切った。極右政党「国民戦線(FN)」のマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)党首と中道系独立候補のエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)前経済相が首位を争うが、ここへきて極左候補が猛追するなど混戦模様が強まっている。世論調査の上位4候補は16日、態度を決めかねている有権者を引き付けようと最後の訴えを続けた。

 今回の大統領選は過去数十年で最も予想が難しい大接戦となっている。23日の第1回投票で11候補のうち過半数の票を得た候補がいない場合、上位2候補が来月7日の決選投票に駒を進める。

 ルペン氏と、終盤になって急浮上した極左のジャンリュック・メランション(Jean-Luc Melenchon)氏という欧州連合(EU)懐疑派の2候補が決選投票に進む可能性もあるため、EUや国際社会が選挙の行方を注視している。

 今回の選挙戦ではスキャンダルが目立ち、政策議論は不足している。世論調査によると、現時点で誰に投票するかを決めていない有権者は3人に1人と過去最多の水準を記録している。

 世論調査の支持率ではルペン氏とマクロン氏がそれぞれ22〜24%で首位を争っている。ただ、ルペン氏の支持率は過去1週間にやや下がっている。

 両者を追うのがメランション氏と、スキャンダルの打撃から挽回を図る右派・共和党のフランソワ・フィヨン(Francois Fillon)元首相。トップの2人とはわずか3ポイントほどで、選挙レースはなお予断を許さない情勢だ。【翻訳編集】 AFPBB News

1877チバQ:2017/04/18(火) 16:40:00
http://www.afpbb.com/articles/-/3125496
投票目前の仏大統領選、有力候補らが大規模集会
2017年04月18日 15:20
【4月18日 AFP】大統領選の第1回投票が目前に迫るフランスで17日、支持率で首位を争う極右政党「国民戦線(FN)」のマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)党首と、中道系独立候補のエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)前経済相の両候補がそれぞれ、首都パリ(Paris)で大規模な集会を開いた。

 パリ市内の屋内競技場ベルシー(Bercy)で行われたマクロン氏の集会には、同氏のものとしては過去最大となる2万人の支持者が集まった。一方、コンサートホールに支持者6000人が集まったルペン氏の集会では、上半身裸の女性が乱入するハプニングも起こった。

 仏世論研究所(Ifop)が行った最新の世論調査によると、一時は25%で伯仲していたマクロン氏とルペン氏の支持率がそれぞれ23%と22.5%となった一方、極左のジャンリュック・メランション(Jean-Luc Melenchon)氏が右派・共和党のフランソワ・フィヨン(Francois Fillon)元首相に並ぶ19.5%まで支持率を伸ばしている。(c)AFP

1880名無しさん:2017/04/19(水) 08:08:37
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1704190010.html
【英EU離脱】解散総選挙へ 野党封じ、挙国一致狙う

00:24産経新聞

 【ロンドン=岡部伸】欧州連合(EU)からの離脱交渉を前にメイ英首相が18日、解散総選挙の前倒し実施の緊急声明を発表したのは、野党勢力を封じ改めて自らが進める「強硬離脱」について国民から信を得て権力基盤を強化するのが狙いだ。分離独立を画策するスコットランドなど国内の火種を消し、離脱交渉に挙国一致で挑もうという思惑だ。

 メイ氏は声明で、「野党は『政治ゲーム』を繰り返し、不安定で不確実な内政状況を生み、EU離脱の成功を損ねるリスクになっている」と指摘した。

 労働党は急進左派のコービン党首に対する労働党議員の支持は低く退潮しており、世論調査ではメイ氏の与党保守党が高い支持率を保っている。「野党不在」の中、保守党が勝利するとの見方が有力だ。EU離脱方針は揺るがない見通し。

 昨年の国民投票で残留派を率いたキャメロン前首相が敗北し、保守党党首に選出されたメイ氏が首相に就任。選挙を経ていないため「国民が選んだ首相ではない」との批判も出ていた。

 またメイ氏が進める強硬離脱に反対し独立を問う住民投票の再実施を打ち出すスコットランドのほか、自治政府が崩壊寸前の北アイルランドやウェールズでも分離独立の動きが出て“内憂”が噴出している。

 国民投票では離脱賛成がかろうじて過半数を上回ったため、国内では残留を訴える意見もくすぶる。メイ氏は総選挙で改めて国民に離脱の信を問い、離脱交渉に臨む構えだ。

1881チバQ:2017/04/19(水) 08:09:03
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1704190004.html
【英EU離脱】英、6月8日に総選挙 メイ首相発表、交渉支持固め狙い解散へ

00:19産経新聞

 【ロンドン=岡部伸】英国のメイ首相は18日、緊急声明を出し、下院(定数650)を解散し6月8日に前倒しして総選挙を実施する意向を明らかにした。3月末に正式に通告した欧州連合(EU)からの離脱をめぐり、EU側との交渉を推進するためには議会での支持基盤を安定させる必要があるとの認識を示した。

 メイ氏は、「離脱選択した国民投票を受けて英国は確実で安定した強い指導力が求められている」と述べたうえで、英国は「団結しようとしているが、議会は違う」と述べ、野党の反対が「われわれの交渉力を弱める」と指摘した。

 メイ氏は当初、国民投票の結果を重視し、2020年の下院任期満了まで総選挙は実施しないと表明していた。しかし5月にもEUとの交渉が始まるため、総選挙で改めて国民に離脱の信を問うのが狙い。世論調査ではメイ氏の与党保守党が高支持率を保ち、与党が勝利するとの見方が強い。

 総選挙実施には下院で3分の2の賛成が必要となる。最大野党労働党のコービン党首は18日、賛成の考えを示しており、総選挙実施は確実とみられる。メイ氏は19日、下院に総選挙実施の投票を求めるという。

1882チバQ:2017/04/19(水) 08:19:20
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170419k0000m030152000c.html
<英国>メイ首相、分裂解消図る 総選挙前倒し EUは困惑

04月18日 23:51毎日新聞

<英国>メイ首相、分裂解消図る 総選挙前倒し EUは困惑
総選挙の方針を表明したメイ英首相=ロンドンで18日、AP
(毎日新聞)
 【ロンドン三沢耕平、矢野純一、ブリュッセル八田浩輔】英国のメイ首相は18日、総選挙を6月に前倒し実施する方針を打ち出した。先行きの見通せない欧州連合(EU)からの離脱という「大仕事」を控え、英社会の分裂や、政権内の足並みの乱れという不安定要素を一掃するため、総選挙のタイミングを見計らって発表したとみられる。一方、突然の発表にEU側は戸惑いを隠せないでいる。

 「強力で安定したリーダーシップを確立する必要がある」。メイ氏は首相官邸前での演説でこう強調。EU離脱を決めた昨年6月の国民投票後、キャメロン前首相の突然の辞任を受けて総選挙を経ずに首相に就任したメイ氏には「国民の信を得ていない」という不安がつきまとっていた。

 EU離脱を巡り国内が二分され、メイ氏は就任以来、英国の結束を強調してきた。最大野党・労働党だけでなく、与党・保守党にも「元残留派」が多い。離脱方針を巡っても、移民規制を優先する「強硬な離脱(ハード・ブレグジット)」に慎重な意見は多く、政権内でも強硬な離脱派と経済を優先する勢力との間で足並みの乱れが生じていた。

 こうした事情を背景にメイ氏は、世論の動向を注視すると共に、政権内での基盤固めを進め、総選挙のタイミングを模索していた。

 最大野党・労働党はコービン党首の指導力不足から世論調査の結果は2015年の総選挙以降、低迷。保守党の支持率は4割超で推移し、労働党を20ポイント以上も上回る。スコットランドが独立に向けた2度目の住民投票を実施する方針を打ち出す中、与党内には「国内問題も含め、難事に立ち向かうには強い与党・保守党が必要」(保守党議員秘書)との認識が広がった。

 また、EU主要国のフランスでは大統領選挙の決選投票が5月に、ドイツでは総選挙が9月末に予定されている。両選挙の間は英国とEUとの離脱交渉は実質的には進まないとみられており、メイ氏にとって総選挙での基盤固めは、このタイミングしかなかった。

 一方、メイ氏の「サプライズ」発表は欧州委員会の定例記者会見中に飛び込んだ。広報官は「ノーコメント」と述べるにとどめた。

 英国を除く27加盟国は今月29日に特別首脳会議を開き、対英交渉のガイドラインを採択する予定。英総選挙が行われれば、実質的な交渉開始は先送りされる可能性が高い。EUの基本条約であるリスボン条約に基づき、交渉期間は英国が正式に離脱通告を行った3月29日から原則約2年と定められている。EU側は双方の議会で批准するための期間を考慮して約1年半で合意をまとめたい意向だ。「手切れ金」の支払いなど交渉は当初から双方の利害が衝突すると予想されており、選挙続きによる交渉期間の「ロス」は双方にとって影響は小さくない。

 一方、18日のロンドン外国為替市場は乱高下した。メイ氏の演説前は発表内容に対する不安感からポンドが売られたが、総選挙を発表した演説後はポンドは逆に急伸。一時1ポンド=1.26ドル台後半を付けて約2カ月半ぶりの水準まで上昇。市場ではメイ氏率いる保守党が大勝するとの見方が強く、安定した政権運営に対する期待感が広がったとみられる。

 ◇メイ氏は追い詰められて解散を決める

 細谷雄一慶応大教授(英国外交史)の話 英国内の報道を追う限りでは、解散総選挙を決めたメイ英首相の決断はサプライズではない。欧州連合(EU)離脱に関して、当初のメイ氏は単一市場に残る「ソフト・ブレグジット(英国のEU離脱)」を望んでいた。しかしEUが認めなかったことからメイ氏の想定が崩れ、「ハード・ブレグジット」を選ばざるを得なかった。保守党内でも分裂が続き、メイ氏は追い詰められて解散を決めたと思う。

 保守党が選挙で勝ったとしても議席を減らした場合には、連立相手探しや今後の交渉が難航するはずだ。かつて連立を組んだ自由民主党は議席を減らしている上に、EU残留を支持していた政党だ。保守党が負ける場合でも、最大野党の労働党や他の政党がEU離脱の方向性でまとまらない可能性は大きい。【聞き手・大前仁】

1883チバQ:2017/04/19(水) 08:19:54
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170419k0000m030151000c.html
<英国>解散総選挙へ EU離脱 メイ首相、足場固め 

04月18日 23:41毎日新聞

<英国>解散総選挙へ EU離脱 メイ首相、足場固め 
英国の欧州連合(EU)離脱のプロセス
(毎日新聞)
 ◇6月8日に前倒し メイ氏、理由を「英国の将来を確実に」

 【ロンドン矢野純一、ブリュッセル八田浩輔】英国のメイ首相は18日午前(日本時間18日夜)、首相官邸前で演説し、解散総選挙を実施する方針を明らかにした。下院に対し19日に、2020年に予定していた総選挙を6月8日に前倒しする動議を提出する。メイ氏は解散総選挙の理由について「英国の将来を確実にしなければならない」と語り、欧州連合(EU)からの離脱交渉に向けて、保守党の基盤をさらに固める考えを表明した。

 英議会では、首相に解散権はなく、内閣不信任案が可決された場合か、下院の議員定数の3分の2(434議席)以上の賛成で早期総選挙の動議が可決された場合、議会を解散し総選挙を行うことができる。労働党のコービン党首は英BBCの取材に「歓迎する」と答え、動議を支持する方針を明らかにしており、6月総選挙が確実となった。

 メイ氏は演説で、19年春まで2年間のEUとの離脱交渉を前に「議会や国民は団結しなければならない」と訴えた。また、「(選挙を実施しなければ)議会の政治ゲームで離脱交渉を困難にさせ、不確実性を引き起こす」と述べ、EUの単一市場からの撤退など政府の強硬な離脱方針に反発する野党を批判。総選挙で議会での足場を確実にし、離脱交渉を行う意向を示した。

 15年に行われた総選挙で、与党・保守党は過半数を獲得し、自由民主党との連立を解消した。しかし、下院(定数650)では330議席と半数をわずかに上回っているだけだ。

 世論調査会社「YouGov」が今月12〜13日に行った調査では、保守党支持は44%と最大野党・労働党の23%を大きく上回っている。労働党はコービン氏の指導力を巡り不信が高まっており、分裂状態だ。メイ氏は好機とみて、解散総選挙に踏み切ったとみられる。保守党関係者は「タイミングさえ誤らなければ政権基盤を強化できる」と指摘していた。

 トゥスク欧州理事会常任議長(EU大統領)の報道官は18日、「対英交渉方針に影響はない」と強調した。

1884チバQ:2017/04/19(水) 13:33:03
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1704190031.html
【英総選挙へ】国内結束固めて交渉 英首相 米大統領らと電話会談 解散総選挙前倒し実施の方針説明
09:39産経新聞

 【ロンドン=岡部伸】英国のメイ首相は18日、トランプ米大統領やメルケル独首相、欧州連合(EU)のトゥスク大統領らと電話会談し、下院を解散して2020年に予定されていた総選挙を6月8日に前倒し実施する方針について説明、国内を一致団結させて離脱交渉に臨むとして理解を求めた。英首相官邸が明らかにした。

 メイ氏は18日発表した声明で、EU離脱交渉に関して、政府は「正しい計画」を持っているが、「政治ゲーム」を繰り返す野党の反対で議会が分裂状態にあると指摘。政治を安定させた上で交渉に臨む考えを、各国首脳に伝えたとみられる。メイ氏は18日、EUのユンケル欧州委員長、アイルランドのケニー首相とも電話会談した。

 メイ氏は、総選挙の前倒し実施に向けた法案を19日に下院に提出する。下院は同日、総選挙実施を採決する見通し。承認には議会の3分の2以上の賛成が必要だが、野党の労働党も選挙実施を支持しており、法案は承認される見込みだ。

1885チバQ:2017/04/19(水) 13:33:39
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170419k0000e030229000c.html
<英国>メイ首相、総選挙に自信 高支持率、経済も好調
11:18毎日新聞

<英国>メイ首相、総選挙に自信 高支持率、経済も好調
総選挙の方針を表明したメイ英首相=ロンドンで18日、AP
(毎日新聞)
 【ロンドン三沢耕平】6月8日の総選挙実施を表明した英国のメイ首相は19日、選挙を実施するための動議を英下院に提出する。政権基盤を固めて欧州連合(EU)との離脱交渉に臨む狙いがあるが、地元メディアや経済界は早くもメイ首相率いる保守党の圧勝を予測している。政治的な空白を懸念して解散総選挙を否定してきたメイ首相だが、前言を翻す「賭け」に出た背景には、好調な経済と高い支持率に裏打ちされた強い自信がある。

 「経済危機が予想されたが、英国はあらゆる見通しを上回る経済成長を記録している」。メイ首相は18日に総選挙実施を表明した際、繰り返し経済情勢が堅調であることに言及。好調な経済が解散の決断を後押ししたことをうかがわせた。

 英経済は昨年6月の国民投票以降、通貨ポンドの下落や株価の急落に見舞われたものの、個人消費が堅調に推移。2016年の国内総生産(GDP)成長率は1・8%と高い伸びを記録した。18日は国際通貨基金(IMF)の最新の見通しが発表され、英国の成長率は17年が2・0%へ、18年が1・5%へ、前回見通しからの上方修正となった。この底堅い経済を背景に、メイ政権は高い支持率を維持してきた。

 メイ首相は17日まで休暇を利用して西部ウェールズを訪問。最高峰の山を望む絶景に囲まれた自然の中を散歩中に総選挙実施を決断したという。ただ、政界関係者によると、メイ首相は早くから解散の時期を模索していたとみられる。

 市場ではメイ首相が選挙戦に勝利することで、離脱交渉での裁量も増すとの観測が広がっており、外国為替市場ではポンドを買う動きが加速した。

 総選挙実施の動議が下院を通過すると、議会は5月3日にも解散する。選挙期間中は閣僚や政府高官は現職にとどまる見通しだが、経済界からは投票日までの政治空白を懸念する声も出ている。

1886チバQ:2017/04/19(水) 19:34:02
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170419-00010007-reutv-eurp
フランス大統領選挙、4候補接戦で予測不能
ロイター 4/19(水) 18:06配信
 第1回投票を4月23日に控えたフランス大統領選挙は、4候補が支持率で拮抗、予測不能な状態になっている。
 欧州統合に反対する極右・国民戦線のマリーヌ・ルペン党首が支持率でリードしてはいるが、選挙戦終盤にきて急進左派のジャン・リュック・メラション候補が猛追。
 中道・右派候補のフランソワ・フィヨン元首相も、一時スキャンダルで支持率を落としたが、追い付いてきた。さらに、中道系独立候補のエマニュエル・マクロン前経済相も支持率でルペン氏と並んでおり、予断を許さない。

(フランス、パリ、4月18日、取材・動画:ロイター、日本語翻訳:アフロ)

最終更新:4/19(水) 18:06

1887とはずがたり:2017/04/19(水) 20:50:41
抜き打ち解散を宣言したメイ英首相の打算(付表:欧州詳細日程)
http://www.newsweekjapan.jp/kimura/2017/04/post-32_1.php
2017年04月19日(水)19時50分

<国民投票でEU離脱を選択した国民の意思を実現すべく「ハード・ブレグジット」への道を突き進むテリーザ・メイ英首相。行く手には国内だけでなくEUという障害も立ちはだかる>

[ロンドン発]イギリスの首相テリーザ・メイは18日午前、ロンドンの首相官邸前で、下院を解散して6月8日に総選挙を行うと発表した。これまでメイは「総選挙は議会会期が終わる2020年まで行うべきではない」と早期解散の可能性を繰り返し、繰り返し否定してきた。しかし欧州連合(EU)との離脱交渉が2019年3月を期限に始まったのを受けて、約50日の「政治空白」を生んででも政権基盤を固める必要があると判断した。

豹柄のヒールで颯爽と
「ダウニング街10番地(首相官邸)前でメイが緊急発表する。早期解散・総選挙のウワサが駆け巡っている」と英BBC放送が速報したのを聞いて首相官邸に駆けつけた。地元の政治記者がスマートフォンで親しい政治家に連絡を取りながら、「シリアかイラクでの新たな軍事行動か、ロシアに対する制裁なのか。それとも総選挙?」とささやいている。演説台に政府のエンブレムがないことさえ、憶測をかき立てた。

この日朝、首相官邸で閣議が開かれるまで、メイが抜き打ち解散・総選挙を決意したことを知っていたのは、前日に電話で知らされていたエリザベス女王と、大学時代からの盟友である財務相フィリップ・ハモンドらごくわずかだった。

「オシャレ番長」の異名を持つメイはストライプ柄の濃紺ワンピース・ドレスに、レオパード柄のヒールという「勝負服」で、「10(ダウニング街10番地)」と記された漆黒の扉から姿を現した。「今しがた開いた閣議で6月8日に総選挙を行うことで一致した」とメイが宣言すると、報道陣からどよめきが起きた。

メイは続けた。「わが国は(EU離脱に向けて)一つにまとまりつつあるのに、ウェストミンスター(議会)はそうではない」「ごく最近、乗り気ではなかったが、この結論に達した。これから数年の確実性と安定を保証する道は総選挙しかない」「野党は政府のブレグジット(イギリスのEU離脱)案に反対している。今度はあなたたちの番よ。政治をゲームにしていないことを見せてみなさい」

EUの単一市場からも離脱する「ハード・ブレグジット」に対する警戒心は最大野党・労働党やEU統合推進派の自由民主党内に強く、スコットランド独立を党是に掲げる地域政党・スコットランド民族党(SNP)が2回目の独立住民投票実施に向けて動き始めたことも、離脱交渉を進めるメイの不安材料になっていた。

メイがマーガレット・サッチャー以来、26年ぶり2人目の女性首相に就任してから、常に「早期解散・総選挙」の観測は駆け巡っていた。労働党党首ジェレミー・コービンが昨年6月のEU国民投票で残留か、離脱か、煮え切らない態度を示したため労働者階級の支持者が離反し、迷走が続いているからだ。直近の世論調査では、メイの率いる保守党は労働党を21ポイントもリードしている。

一方、フランス大統領選の1回目投票が今月23日に迫る中、メイの抜き打ち解散・総選挙の発表は、右翼ナショナリスト政党・国民戦線党首マリーヌ・ルペンや急進左派の左翼党ジャン=リュック・メランションらEU懐疑派を勢いづける恐れが十分にある。欧州の政治日程をおさらいしておこう。

2017年
3月29日、メイがEU大統領トゥスクに離脱交渉の開始を通告

4月18日、メイが解散・総選挙を緊急発表

4月23日、フランス大統領選第1回投票。EU統合推進派の中道政治運動「前進!」率いる前経済産業デジタル相エマニュエル・マクロンと、EU離脱国民投票の実施を公約にするルペン、EUとの再交渉が決裂すれば離脱と公言するメランションが三つ巴の争い

4月29日、イギリスを除く27カ国でEU首脳会議を開催。欧州委員会にイギリスとの交渉を任せることで合意へ

5月3日、イギリス下院を解散

5月7日、フランス大統領選の決選投票。マクロンが勝てば、離脱交渉はイギリスにとって厳しくなる。メランションやルペンが大統領になれば単一通貨ユーロやEUは崩壊に向かう恐れ

5〜6月、離脱交渉の開始

1888とはずがたり:2017/04/19(水) 20:50:58
>>1887-1888
6月8日、イギリス総選挙の投票

9月24日、ドイツ総選挙で首相アンゲラ・メルケル率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が4選を果たすかどうかが最大のポイント。ライバルの社会民主党(SPD)は前欧州議会議長マルティン・シュルツが党首になってからメルケルを追撃するが、3月26日の南西部ザールラント州議会選ではCDUが勝利を収める

2017年秋、メイ政権がEU法を国内法に落とし込む法整備に着手

2018年
10月、離脱交渉を終了

10月〜、イギリス議会、EU首脳会議、欧州議会が離脱交渉の結果について採決

2019年
3月、イギリスがEUから離脱

2020年5月、当初予定されていたイギリス総選挙の日程

2022年6月、メイの解散表明で設定された次の議会期終了

EUからの移民を全く制限できないならEUから離脱するという有権者の声を受け、メイは人・モノ・資本・サービスという4つの自由移動を認めた単一市場だけでなく、関税同盟からの離脱も決断。これに対し、EU側は「離脱するなら債務600億ユーロの清算金を払え。支払わなければ飛行機もトラックも止まる」とイギリスを恫喝し、離脱ドミノが始まらないようEUの締め付けを図っている。

メイ政権は、離脱交渉は期限の2年内に終わり、新しい貿易協定も締結できると楽観していたが、EU側の態度が極めて強硬なことから、次の総選挙が2020年なら、19年3月末に期限を迎えるEU離脱交渉で足元を見られる恐れがあるとメイは警戒したようだ。

フランス、ドイツに加えてイギリスも
今年、欧州ではオランダ総選挙、フランス大統領選、ドイツ総選挙が行われるほか、ひょっとするとイタリア総選挙もあるかもしれない。最大の山場は何と言ってもフランス大統領選だ。EUの核心は、フランスとドイツの戦後和解にある。フランスとドイツの関係がギクシャクすればEUの結束は大きく揺らぐ。

フランス大統領選の候補者11人のうち、EU統合推進派はマクロンのみ。マクロンとメルケルが結束を固めると、メイにとって離脱交渉は非常に厳しくなる。急進左派メランションが急上昇する中、イギリスとしては離脱交渉を有利に進めるため、フランス大統領選に揺さぶりをかける打算も働いたことは否定できないだろう。

イギリスで総選挙のキャンペーンが始まればEU離脱が最大の争点になるのは必至で、EU懐疑派のルペンやメランションの追い風になる。最終的にマクロンが大統領になっても、ルペンやメランションの勢力が大きくなれば、強い政府は樹立できないからだ。

前首相デービッド・キャメロンは10年、自由民主党の副首相ニック・クレッグと連立を組む際、政権を安定させるため首相の解散権を放棄した。11年議会期固定法で総選挙は5年ごとに5月の第一木曜日に行うことが定められた。議会が早期解散されるのは(1)内閣不信任案が可決された後、新しい内閣の信任決議案が可決されずに14日が経過した場合(2)下院の議員定数の3分の2以上の賛成で早期総選挙の動議が可決された場合――に限られている。

議会期固定法は保守党と自由民主党のどちらか一方の都合で連立を解消して議会が解散することにならないよう互いを縛り合ったもので、連立が解消された今、無用の長物になってしまった。解散権のない首相など、怖くともなんともない。

「政界一寸先は闇」と言われるのは古今東西共通だ。労働党も自由民主党も解散・総選挙を受けて立つ構えだが、総選挙の結果、メイの思惑通りEU離脱交渉に向けて強固な政権基盤を築けるかどうかは、まだ誰にも分からない。

1889とはずがたり:2017/04/19(水) 20:54:20
クリントンとトランプとサンダースと同じ形やね・・。

「不服従のフランス」からEUへのレジスタンスが始まる 反骨の左翼メランション急上昇の秘密
http://www.newsweekjapan.jp/kimura/2017/04/eu-9.php
2017年04月17日(月)11時02分

<フランス大統領選の争点はEUに絞られた。EUは搾取のシステムだとさえ言われる。EUの緊縮財政と新自由主義の即刻停止を訴える極左候補メランション大躍進の原動力だ>

[フランス南西部トゥールーズ発]「レジスタンス! レジスタンス!」――フランス大統領選の1回目投票まで1週間を切った日曜日の4月16日午後、台風の目となっている急進左派の左翼党共同党首ジャン=リュック・メランション(65)がフランス南西部トゥールーズで選挙集会を開いた。

EUへの反乱
主催者発表では7万人が参加し、フェイスブックやユーチューブなどのソーシャルメディアで5万人が集会をフォローした。ガロンヌ川の辺りにある公園は年金生活者やカップル、若者、学生で埋め尽くされ、選挙キャンペーンのスローガン「不服従のフランス」とフィロソフィー(哲学)を表す「P」のロゴが掲げられた。

うららかな春の日差しに、赤いテラコッタレンガの建物が映える。フランス国旗や共産主義の旗、「スペイン共和制」の旗、同性愛の権利を訴えるレインボー旗が激しく打ち振られる。しかし、青字に12個の金色の星を並べた欧州連合(EU)の旗は一つも見当たらない。

フランス大統領選の最大の争点は今や「欧州」に絞られたと言っても過言ではない。メランションは緊縮財政とネオリベラリズム(新自由主義)の即刻停止など、EUの改革を訴えている。大統領に選ばれた暁にはEUとの交渉に臨み、満足のいく結果が得られなければEUから離脱すると断言している。

TV討論で他候補を圧倒し、急上昇してきたメランションは知的で雄弁だ。「水道料金が払えなくなった10万人の家族の水道を止める自由が認められている」「スケジュールに追われた母親が子供を独りぼっちにする自由も許されている」「経済のリベラリズムは消費者という家畜を生み出している」と語気を強めた。

「これでは全体主義と変わらない。良心の自由を我々の手で取り戻そう。共有の未来を切り開こうではないか」。メランションに呼応するように「レジスタンス! レジスタンス!」のシュプレヒコールが沸き起こる。EUという経済統合システムの軛(くびき)につながれし者たちの反乱が始まろうとしている。

4月12〜13日に実施された2つの世論調査でメランションは共和党の元首相フランソワ・フィヨン(63)を抜いて3位につけた。首位を争う右翼ナショナリスト政党「国民戦線」党首マリーヌ・ルペン(48)、中道政治運動「前進!」の前経済産業デジタル相エマニュエル・マクロン(39)との差は2〜3ポイントと完全に視界にとらえた。

直近の各種世論調査を回帰分析してみると、第1回投票が行われる23日にはルペン、マクロン、メランションが三つ巴の争いを繰り広げている可能性が大きい。共和党のフィヨンは家族への秘書給与不正疑惑で失速し、右派の共和党、左派の社会党は大統領選レースから脱落した。

1890とはずがたり:2017/04/19(水) 20:54:37
>>1889-1890
ドイツ人のような働き方はしたくない
メランションはベネズエラの大統領ウゴ・チャベスやキューバの最高指導者フィデル・カストロ(いずれも故人)を崇拝し、反米左派的な中南米諸国11カ国の「米州ボリバル同盟」との連携を主張して、物議を醸している。ロシアに対して融和的な態度を示し、欧州とロシアの「境界」を話し合う国際会議の開催まで示唆している。

ルペンが「極右」なら、反米メランションは「極左」に分類できる。しかし社会的弱者を守る「護民官」としての立場を主張している点で2人は完全に一致している。親ロシア的という点でもだ。メランションが主張する主な政策は次の通りだ。

・現行憲法を改正して大統領権限を制限
・5年間で公共支出を2750億ユーロ増やす。350万人の雇用を創出し、失業率を10%から6%に減らす
・年収が40万ユーロを超える人の所得税率を90%に引き上げる
・法定週35時間労働の徹底
・最低賃金を週35時間労働で1326ユーロ(16%増)に
・北大西洋条約機構(NATO)や国際通貨基金(IMF)からの離脱
・欧州中央銀行(ECB)からフランス中央銀行の権限を取り戻す
・単一通貨ユーロの切り下げ
・財政規律を定めた安定・成長協定を無視する
・原子力発電所の閉鎖と原子力事業からの撤退
・再生利用可能エネルギーへの投資

地元の大学生ウマー(23)は「僕たちにはドイツ人のような効率優先の働き方はできない。メランションはEUを離脱する前にEUを変えると宣言している。彼は格差や貧困の問題に取り組もうとしている」と話した。2年間日本で暮らし、3週間前に帰国したばかりのマキシム・バルベルド(26)は「EUはもはや搾取のシステムになっている。原子力発電も日本のフクシマのような事故を起こす前に止めなければ」と強調した。

フランスの有権者はネオリベラルのマクロンをどれだけ支持するのだろうか。マクロン、ルペン、メランションの選挙集会を取材した印象では、ルペンと支持者は紐帯で結ばれ、メランションと支持者の一体感は強まっている。2人の支持者はかなり高い確率で投票所に足を運ぶだろう。

しかしマクロンの支持者は、投票日に仕事があれば仕事を優先するかもしれない。

1891チバQ:2017/04/20(木) 10:18:41
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170420k0000m030126000c.html
<英国>総選挙6月8日に前倒しの動議、下院で可決
04月19日 22:52毎日新聞

<英国>総選挙6月8日に前倒しの動議、下院で可決
イギリスのメイ首相=AP
(毎日新聞)
 【ロンドン矢野純一、ブリュッセル八田浩輔】英下院(定数650)は19日午後(日本時間19日夜)、2020年に予定されていた総選挙を6月8日に前倒しする動議を賛成522、反対13の賛成多数で可決した。メイ首相は下院で総選挙実施の理由について「(欧州連合=EU=離脱に向けて)英国は強い経済、国防、そして強く安定した指導者を必要としている」と述べた。議会は5月3日に解散する。

 採決では与党・保守党(330議席)だけでなく、最大野党の労働党(229議席)、自由民主党(9議席)なども賛成に回った。スコットランド民族党(SNP・54議席)は棄権した。現在の下院の任期は20年まで。首相に解散権はないが、下院の3分の2にあたる434以上の賛成で解散・総選挙を行うことができる。

 メイ氏は19日の下院の答弁で、離脱交渉を脅かしているとして野党党首の名前を挙げて「国を破壊するため団結しようとしている」と批判。「保守党は、国民が離脱を選択したことに基づき、国の将来を成功に導く離脱方針を示した」として、国民に支持を求めた。

 労働党を20ポイント近く上回る世論調査結果のほか、英北西部コープランドで2月に行われた下院補選で、1935年以降議席を維持してきた労働党に勝利したことなどが、総選挙前倒しの決断を後押ししたとの見方もある。首相官邸の報道官は「演説前日の17日に女王に伝えた」と述べ、先週末に最終決断をしたとみられる。

 EUの欧州委員会の報道官は19日の定例記者会見で、英国との本格的な離脱交渉は、6月の英国の総選挙を待って始まるとの見通しを示した。ユンケル欧州委員長は18日夜にメイ首相と電話で協議した。

1892チバQ:2017/04/20(木) 10:20:08
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170420k0000m030136000c.html
<英総選挙>保守党、圧勝の予想 支持率、労働党に大差
04月19日 23:35毎日新聞

 【ロンドン矢野純一】英下院は19日、解散・総選挙実施の動議を可決し、6月に総選挙が行われることになった。メイ首相が総選挙の前倒し実施を表明した18日の緊急世論調査では、与党保守党が労働党に21ポイント差を付けており、保守党の圧勝が予想される。欧州連合(EU)との離脱交渉を控え、メイ氏は総選挙での勝利で政権基盤を固めて野党を抑え込む狙いだが、圧勝の予測に反発してバランスを取ろうとする層が増えるとの見方もあり、思惑通りになるかは不透明だ。

 世論調査会社「ICM」の調査結果によると、保守党支持は46%で労働党は25%。21ポイント差は保守党のサッチャー政権時代の1983年6月に記録して以来の開きとなった。

 英メディアも保守党の地すべり的な勝利を予測。19日付の英紙タイムズは現時点の世論調査を基に、保守党が382議席を獲得し、第2党の労働党との議席数の差は現状の101議席から200議席になると予想している。

 一方、世論調査会社「YouGov」が12〜13日に実施した世論調査では、EU離脱支持者45%に対し、残留支持は43%で、国論は二分されたままだ。ただ「ICM」の調査では、総選挙の意味を「離脱の是非を問う2度目の国民投票」と位置づける割合は17%にとどまり、多くの国民が昨年6月の離脱を決めた国民投票の結果を受け入れている。

 総選挙実施の方針を受けて、労働党のコービン党首は「教育や医療の支出を減らした政府に対抗する選択肢を提示する」と宣言。国民投票の結果を受け入れる方針を示しており、離脱の是非を蒸し返すよりも、内政問題を訴える。EU加盟を目指して独立を問う2度目の住民投票の実施を計画しているスコットランド民族党(SNP)のスタージョン党首は「スコットランドの声を表明する機会だ」と独立を求める声を総選挙に反映させる方針だ。

 保守党の圧勝を阻止するため、緑の党が労働党や自由民主党に選挙協力を呼びかけているほか、労働党を除く野党連合を結成する動きもある。保守党の圧勝を嫌う反動が起き、保守党の議席数が伸びない可能性もある。

 保守党が大勝した場合、EUとの交渉は基本方針通り、移民を抑制し、EUの単一市場とは関税をかけて取引することで協議を進めるとみられる。ただ、保守党が現状維持か議席を落とした場合は、野党が求める、単一市場とのこれまで通りの無関税貿易のほか、移民の抑制も緩やかなものになる可能性もある。

 英ロンドン政治経済学院(LSE)のティム・オリバー特別研究員(英国政治)は「選挙を経ても国民投票による国内の分断は続く。英国全体としての戦略が不透明で、移民や経済、国際社会での英国の立ち位置は不確実だ。総選挙はメイ氏に忠誠を誓う新しい議員を増やして政権運営を容易にするだけで、党内の分断を癒やすだけだ」と指摘する。

1893チバQ:2017/04/20(木) 10:21:29
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20170420ddlk13010052000c.html
<衆院選>区割り改定案 21選挙区見直しへ 新たに12区市を分割 /東京
02:46毎日新聞

 衆院選挙区画定審議会(小早川光郎会長)が19日に勧告した区割り改定案で、都内は、9、15、18、20区を除く21選挙区が見直しの対象になった。1票の格差を是正するため、これまでも世田谷区など五つの特別区が複数の選挙区に分割されていたが、今回の区割り改定案で新たに港区や新宿区、八王子市など12区市が分割され、分割される自治体は17区市へと大幅に増えた。【柳澤一男】

 今回の改定案に基づく各選挙区の人口(2015年国勢調査)をみると、最も多いのは24区(八王子市の一部)の55万4436人。最も少ないのは15区(江東区)の47万6736人。全国で人口が最も少ない鳥取2区(28万3502人)との1票の格差は、24区が1・956倍。15区が1・682倍となった。都内25選挙区の格差は1・163倍だった。

 新たに二つの選挙区に分割される自治体は▽港区▽新宿区▽台東区▽品川区▽目黒区▽中野区▽杉並区▽豊島区▽板橋区▽八王子市▽多摩市▽稲城市--の9区3市。これまで二つの選挙区に分割されていた五つの特別区のうち▽大田区▽世田谷区▽足立区▽江戸川区--の4区は区割りが見直され、練馬区は現行のままとなる。

 個別の選挙区をみると、これまで千代田区、港区、新宿区で構成していた1区は、港区の新橋・虎ノ門周辺が2区に変更となり、新宿区の落合地域の一部が10区へと変わる。

 台東区は全域が2区だったが、一部を14区に分割。人口比は62・4%が2区、37・6%が14区と、多くの区民が区割り変更の影響を受ける。全域が10区だった豊島区も、人口の31・7%が12区に移る。稲城市は64・7%が22区に残り、35・3%は21区に変わる。多摩市は78・7%が23区に残り、21・3%が21区に移動する。

 20年の人口予測に照らし合わせると、22区(55万4880人)が全国で最も人口が多くなると見込まれ、最少と予測される鳥取1区(27万7569人)との格差は1・999倍になる見通しだ。

〔都内版〕

1894チバQ:2017/04/20(木) 10:22:21
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASK4M5J3HK4MUHBI01G.html
イギリス総選挙、与党保守党優勢の見込み 野党は苦戦
00:17朝日新聞

イギリス総選挙、与党保守党優勢の見込み 野党は苦戦
英下院の議席数(定数650)
(朝日新聞)
 英下院は19日、メイ首相が表明した2020年予定の総選挙の前倒しを圧倒的多数の賛成で承認した。5月3日解散、6月8日投開票の日程が確定した。メイ氏の決断の背景には、欧州連合(EU)離脱に向けた交渉日程や与党内の反欧州派の存在がある。

 英世論調査会社「YouGov」が4月12、13日に行った調査によると、政党支持率は保守党が44%、労働党が23%。差はメイ氏の昨年7月の首相就任直後(11ポイント)から拡大している。堅調な経済状況からメイ氏の政権運営を評価する見方がある一方、労働党はコービン氏の指導力に疑問の声が上がる。

 英各紙は19日、世論調査をもとに保守党が議席を増やし、労働党は大幅に議席を減らして苦戦が予想されると報じた。

1895チバQ:2017/04/20(木) 10:28:35
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1704200020.html
【英EU離脱】英首相、解散決断 経済堅調、高支持率背景に 「保守党圧勝」の可能性大
09:49産経新聞

【英EU離脱】英首相、解散決断 経済堅調、高支持率背景に 「保守党圧勝」の可能性大
(産経新聞)
 【ロンドン=岡部伸】英下院(定数650)は19日、メイ首相が欧州連合(EU)との離脱交渉を前に表明した前倒し総選挙の実施に向けた動議を、全議席の3分の2(434)を大きく上回る賛成522で可決した。総選挙は、高い支持率を維持する与党・保守党が圧勝するとの見方が有力。メイ氏は政権基盤を固め、「EU完全離脱」方針への反対論を封じ込めたい考えだ。

 採決では議席330の保守党と、229の最大野党・労働党の大部分が賛成に回った。反対は13で残りは棄権したとみられる。これにより5月3日解散、6月8日総選挙が決まった。メイ氏の報道官は19日、EUとの離脱交渉は総選挙後に開始すると表明した。

 英国では2011年の議会期固定法で総選挙は5年に1度と定められているが、動議可決で前倒しも可能としている。英スカイニューズによると、総選挙に賛成は68%で、反対の26%を大きく上回っていた。

 政治空白を懸念して解散総選挙を否定してきたメイ氏が方針を急転換したのは、議会の分裂が政治の安定を脅かしていると判断したためだ。その背景には、経済が堅調なことによる高い支持率がある。

 「(EU離脱を決めた)国民投票後に経済危機の予想があったが、経済成長率はあらゆる見通しを上回った」。メイ氏は総選挙を表明した18日、好調な経済が議会解散の決断につながったことを示唆した。英経済は昨年の国民投票以降も個人消費が堅調で、16年の国内総生産(GDP)成長率は1・8%と高い伸びを記録している。

 英BBC放送によると、保守党の支持率は43%で、強硬左派のコービン党首への批判が強い労働党の25%に大きな差をつけている。

 保守党政権への反発が強いスコットランドや北アイルランドで議席を増やせなくても、EU離脱派が多数のイングランドで保守党が圧勝する可能性が高いとも指摘される。メイ氏は大幅に議席を増やして「EU完全離脱」への交渉基盤固めをもくろむ。

1896とはずがたり:2017/04/20(木) 10:34:37
やたら保守党が快調だけどここはEU離脱反対で保守・労働両党の離脱反対派と自由民主党とスコットランド民族党で野合でもなんでも候補者調整せなあかんやろと思うけど難しいのかな?

自由民主党は労働党の分派が発祥の一つやし、保守党と連立組んでたし、少なくともスコットランド民族党以外は合同出来るんちゃうか。

1897とはずがたり:2017/04/20(木) 17:46:06
まあこの位痛みを伴う具体策を出して行かないと卑怯だわな〜。
選挙を通じて具体的な形が固まって行くのは,欧州統合派としては残念だけど,民主主義としてはいいこんだ。

EUからの「移動の自由」破棄を選挙公約に、英首相が検討=報道
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%EF%BD%85%EF%BD%95%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E3%80%8C%E7%A7%BB%E5%8B%95%E3%81%AE%E8%87%AA%E7%94%B1%E3%80%8D%E7%A0%B4%E6%A3%84%E3%82%92%E9%81%B8%E6%8C%99%E5%85%AC%E7%B4%84%E3%81%AB%E3%80%81%E8%8B%B1%E9%A6%96%E7%9B%B8%E3%81%8C%E6%A4%9C%E8%A8%8E%EF%BC%9D%E5%A0%B1%E9%81%93/ar-BBA41Fh
Reuters
1時間前

[ロンドン 20日 ロイター] - 英国のメイ首相は6月8日の総選挙に向け、英国への人の自由な移動を認めた欧州連合(EU)との取り決めの破棄を選挙公約(マニフェスト)に掲げる方針。英紙デーリー・メールが党関係者の話として伝えた。

また、EUの単一市場と欧州司法裁判所からの離脱も公約とするという。

(※ 原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

1898チバQ:2017/04/21(金) 16:05:47
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASK4M7SCKK4MUHBI036.html
ドイツ右派政党、党首が首相候補辞退 党内で主導権争い
01:17朝日新聞

ドイツ右派政党、党首が首相候補辞退 党内で主導権争い
ドイツのための選択肢(AfD)のペトリ党首=18日、ベルリン、高野弦撮影
(朝日新聞)
 反難民などを掲げるドイツの新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)のペトリ党首は19日、9月の総選挙で首相候補にならないと表明した。総選挙では通常、各党が党首を首相候補に立てて戦う。党内では主導権争いが激化しており、今週末の党大会の行方次第で、党首辞任の可能性も出ている。

 ペトリ氏はビデオメッセージの中で、「候補者が1人になろうと、複数になろうと、私は首相候補にならない」と語った。

 ペトリ氏は党大会で、与党を批判するだけの「反対政党」から、現実的な政策を持った「責任政党」を目指すとする基本方針案を提出する方針。だが、より右派的な副党首ら主要幹部が反対。ペトリ氏の党運営を「独裁的だ」と批判する声が高まっていた。

 ペトリ氏は首相候補辞退について「(自分が首相候補になるとの)個人の問題とは切り離して、提案を議論してもらうため」と説明している。

 AfDは欧州債務危機さなかの2013年、共通通貨ユーロへの反対を掲げて発足。ペトリ氏が実権を握った15年以降は、メルケル政権の難民受け入れ策を批判して支持率を伸ばし、現在16州のうち11の州議会で議席を有している。(ベルリン=高野弦)

1899チバQ:2017/04/21(金) 17:36:43
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170421k0000e030275000c.html
<パリ警官銃撃>仏大統領選にも波紋 2陣営、運動中止

11:33毎日新聞

<パリ警官銃撃>仏大統領選にも波紋 2陣営、運動中止
パリで2017年4月20日、AP
(毎日新聞)
 【パリ賀有勇】パリで20日に起きた警察官の射殺事件は、目前に迫るフランス大統領選に備えて敷かれた厳戒態勢下で起きた。事件を受け、21日の選挙運動の中止を決めた候補者もおり、大統領選に影響を与えている。

 大統領選は23日に第1回投票が行われる。事件を受けて、大統領選に出馬する極右政党・国民戦線のルペン党首と中道・右派候補の共和党のフィヨン元首相は21日に予定していた選挙運動を中止すると発表した。

 各候補者が掲げる治安対策などに注目が集まり、投票行動に影響する可能性もある。

 大統領選を巡って仏治安当局は18日、仏南部マルセイユで、候補者を狙ったテロを計画したとして20代の男2人を逮捕した。捜査当局によると、男2人はイスラム過激派組織の影響を受けており、自宅からは爆薬や銃器が押収されたほか、フィヨン氏の写真も見つかった。

 シャンゼリゼ通りはフランス有数の観光名所として知られ、高級ブティックや映画館が建ち並び、世界各国から観光客が訪れる。

 事件を目撃した観光客らはパニック状態で逃げ惑い、観光客をかくまう飲食店もあった。

 事件後、警察が片側5車線の車道、歩道とも深夜まで封鎖した。治安部隊が共犯者がいないかや、通りに爆発物がないかを慎重に捜索していた。また、上空には捜査当局のヘリコプターが旋回し、周囲は物々しい雰囲気に包まれた。

 仏内務省は、大統領選の投票日には警察官ら治安要員5万人以上を動員して全土でテロに備える方針を示している。

1900名無しさん:2017/04/21(金) 18:21:17
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170421-00000101-san-soci
パリ銃撃テロ受け「ツアー慎重に判断」 旅行各社、GW控え
産経新聞 4/21(金) 15:16配信

 パリの警官襲撃テロ事件を受け、日本国内の各旅行会社では慎重に事態を注視している。

 JTB西日本は「通常から外務省発信情報を(顧客に)伝えるなどの対応をとっており、安全を期すために今後も行っていく」とし、日本旅行や阪急交通社も「現地情報を把握し、慎重に判断していきたい」などとしている。パリでは2015年11月に同時多発テロが発生。当時は旅行の見合わせが相次ぎ、日本の各企業も出張を自粛したり、渡航を禁止したりした。

 日本旅行によると、フランスを含むパッケージ旅行は、同時多発テロ後の16年1〜3月は、前年同期と比べ20ポイント落ち込んだという。フランスを含む最近の欧州旅行について、旅行関係者は「緩やかに回復傾向にあった」としている。

1901名無しさん:2017/04/21(金) 18:21:46
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170421-00000024-jij_afp-int
「皆われ先に逃げた」 パリ銃撃で周辺はパニックに 目撃者証言
AFP=時事 4/21(金) 13:16配信

「皆われ先に逃げた」 パリ銃撃で周辺はパニックに 目撃者証言
フランスの首都パリで、シャンゼリゼ通りで銃撃事件が起きた後、両手を挙げながら警察官に向かって歩く人々(2017年4月20日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】フランスの首都パリ(Paris)中心部のシャンゼリゼ(Champs Elysees)通りで20日夜に発生した銃撃事件で、現場周辺にいた人たちの証言などから、観光客や地元住民らがパニックに陥り、銃弾から身を守ろうと必死に逃げる当時の状況が明らかになった。

【関連写真】銃撃事件が起きた後、走って避難する人々

 シャンゼリゼ通り付近のレストランで食事をしていた女性(39)は、「みんなわれ先に逃げようとして、テーブルに衝突したりしていた」と、当時の混乱した状況を証言した。外国人観光客をはじめ、何が起こっているのか誰もわからなかったという。

 匿名を条件に取材に応じたこの女性は、「ウェイターにレストランの裏手に行くよう言われたが、出口がなかったため裏庭に身を隠すしかなかった」と語った。当時、外では何十台もの緊急車両のライトが点滅していたという。

「世界で最も美しい通り」と称されるシャンゼリゼ通りにいた人たちは、銃撃発生直後、身を隠せる場所を探し、レストランや小売店、映画館に逃げ込む人もいた。

 コンサルタントとして働くメフディさんは、「銃声が聞こえて、何が起こったのかと思い(現場を)見に行った。すると2人が地面に倒れていた。人々が叫び声を上げて、散り散りに逃げていた」と述べた。

 銃撃犯は自動小銃を発砲し、警察官1人を殺害。他にも警察官2人が負傷し、外国人観光客の女性1人が膝に銃弾の破片が刺さって負傷した。

 警察筋がAFPに語ったところによると、銃撃犯は現場から徒歩で立ち去ろうとしたところを射殺されたという。

 フランス大統領選の3日前に発生した今回の銃撃について、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が傘下の通信社を通じて犯行声明を出している。【翻訳編集】 AFPBB News

1902とはずがたり:2017/04/23(日) 00:00:15
トランプ大統領「ルペン氏最強!」 異例の肩入れ
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20170422-00000020-ann-int
テレビ朝日系(ANN) 4/22(土) 11:49配信

 アメリカのトランプ大統領は、まもなく投票を迎えるフランスの大統領選挙に立候補している極右のマリーヌ・ルペン候補を「最も強い」と持ち上げました。

 AP通信の取材に対してトランプ大統領は、極右政党「国民戦線」のルペン候補を「国境の安全に関して最も厳しい。今、フランスで起きていることに関して最も強硬な候補だ」と称賛しました。そのうえで、「イスラム過激派のテロや国境の安全にタフな人なら誰でも選挙でうまくやるだろう」と話しました。さらに、パリ中心部で起きた銃撃事件について、「フランスの人々はテロ攻撃をこれ以上、容認しない。大統領選挙に大きな影響があるだろう」とツイッターに書き込み、ルペン氏の勝利に強い期待感を示しました。アメリカの大統領が外国の選挙で特定の候補に肩入れするのは異例です。

1903とはずがたり:2017/04/23(日) 14:15:03
気になるなあ〜。

仏大統領選、第1回投票へ
TBS News i 2017年4月23日 11時54分 (2017年4月23日 13時20分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170423/Tbs_news_89263.html

 大混戦となっているフランス大統領選挙で、決選投票に進む2候補を決める第1回投票が、日本時間の23日午後3時から始まります。
 選挙前の最終的な各種世論調査での支持率の最高値は、EU残留を主張する超党派のマクロン候補が24.5%、EU離脱派の極右ルペン候補が22.5%で首位を争いますが、引き続き4人での混戦状態です。

 特に、パリ中心部で20日に起きた警察官の銃撃事件以降、ルペン候補の支持率が伸びているとの結果も出ています。投票率は78〜80%と高くなると予想されています。

 開票は日本時間24日午前3時に始まりますが、フランス国営テレビは、この時点で発表される出口調査では決選投票に進む2候補が限定できない可能性があるとしていて、大勢判明が遅れることも想定されます。

 フランス治安当局によりますと、警察官銃撃事件を受けて、全国6万7000か所の投票所には5万人の警察官と7000人の軍人が配置されます。22日にはパリの北駅で警察官をナイフで襲撃しようとした男が拘束され、一時緊迫しました。(23日10:55)

1904チバQ:2017/04/23(日) 17:14:31
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170422k0000m030137000c.html
<パリ・4人死傷>仏厳戒下、テロ防げず 大統領選に影響も
04月21日 22:50毎日新聞

<パリ・4人死傷>仏厳戒下、テロ防げず 大統領選に影響も
フランスで起きた近年の主なテロ事件
(毎日新聞)
 パリが再び、テロの標的となった。フランス大統領選を目前に控えた厳戒態勢下で20日、パリ随一の観光名所シャンゼリゼ通りで警察官が殺害された。選挙運動を中止する大統領選候補者も出た。イスラム過激思想に傾倒した男の関与が疑われ、排他主義の伸長も懸念されるなか、フランス国民の“選択”にどう影響するのか。【パリ賀有勇】

 「我が国にとって重要な民主的なプロセスを何ものにも妨害させてはならない」。フランスのカズヌーブ首相は21日、仏大統領府で開かれた治安対策を巡る閣僚会議後にこう述べ、23日に迫った大統領選の第1回投票を延期する考えはないことを明らかにした。

 カズヌーブ氏は、投票日には警察官や憲兵などの治安要員を5万人以上動員し、テロに備えると強調。だが、仏内務省によると、仏本土だけでも投票所は6万7000カ所に上り、有権者の不安を完全に払拭(ふっしょく)するのは困難だ。

 北・西アフリカの旧植民地国から移民を受け入れてきたフランスでは、人口の7%以上をイスラム教徒が占め、割合は西欧で最多。英国やドイツと比べ、公共の場から宗教色を排除する政教分離の原則を徹底しており、イスラム教徒の中には一定の反発もある。イスラム過激派はこういった反発を利用してイスラム教徒の若者らに浸透、テロによってフランス社会とイスラム教徒の分断を狙っているとも指摘される。

 仏政府は2015年11月のパリ同時多発テロ後に出された非常事態宣言をこれまでに5回延長。大統領選や6月の下院総選挙での安全を確保するため7月15日まで延長して治安対策を強化している。

 捜査当局は16年11月、シャンゼリゼ通りなどで複数のテロを計画した疑いで5人を拘束。容疑者は過激派組織戦闘員と携帯電話で連絡を取り合っていた。今年2月には南部モンペリエ周辺でテロを計画していた男女4人を拘束したが、容疑者はインターネット上でテロ実行をほのめかしていた。両事件では容疑者の動きが捜査の網にかかりやすかったため、テロを未然に防げた可能性がある。

 南部マルセイユで18日、大統領候補を狙ったテロを計画したとして男2人が逮捕された。2人とも捜査当局の監視対象者で摘発の端緒は容疑者に近い人物からの情報提供だったという。

 今回の事件の容疑者も監視対象者だったとされるが、具体的なテロ計画の内容や脅威の緊急性などを、事前に何らかの方法で把握できなければ、全てのテロを防ぐのは極めて困難だ。

1905チバQ:2017/04/23(日) 17:15:02
◇排他主義、伸長の恐れ 4氏激戦…23日第1回投票

 事件当時、23日に迫った大統領選に出馬する候補者はテレビのインタビュー番組に出演しており、全員が事件に言及した。

 「国民を守るために何もなされてこなかったことに怒りを感じる」。警察官と憲兵の計1万5000人増員などの治安対策を積極的に訴えてきた極右政党・国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首(48)は真剣な面持ちで訴えた。

 ルペン氏と中道・右派候補の共和党、フランソワ・フィヨン元首相(63)は、事件を受けて21日の選挙運動の中止を表明するなど即座に反応した。テロに関与した二重国籍者の仏国籍を剥奪して強制退去させるなど治安対策の必要性を繰り返し訴えてきた両氏には追い風につなげたい思惑があるとみられる。

 過去にテロ事件が大統領選に影響を与えた例はある。2002年の大統領選では、ルペン氏の父でFN創設者のジャンマリ氏が予想を覆して決選投票に駒を進めた。前年に起きた米同時多発テロが、移民やイスラム教徒に排他的な姿勢を持つジャンマリ氏の躍進につながったと指摘された。

 ルペン氏は初出馬した12年大統領選の第1回投票で敗れたものの、父の得票率を上回る18%を得票。直前に南部トゥールーズで起きた移民系住民によるユダヤ人学校などの襲撃事件が影響したと言われた。

 大統領選の第1回投票は23日に行われる。11候補が立候補し、「反EU(欧州連合)」「反移民」を掲げるルペン氏が決選投票に進むかに耳目が集まっている。

 ルペン氏は、独立系候補のエマニュエル・マクロン前経済相(39)とともに選挙戦をリードしてきたが、終盤に行われたテレビ討論で他候補から移民政策などを巡って批判を浴び、勢いが鈍化。フィヨン氏と急進左派候補、左翼党のジャンリュック・メランション元共同党首(65)を含めた4者入り乱れる「前例のない五里霧中の選挙」(レゼコー紙)となっている。

 調査会社IFOPが20日公表した支持率世論調査では、マクロン氏24%▽ルペン氏22.5%▽フィヨン氏19.5%▽メランション氏18.5%--だった。

1906チバQ:2017/04/23(日) 17:34:09
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170422X973.html
混迷深まる反難民党=路線対立で失速鮮明に―独
04月22日 14:45時事通信

 【ベルリン時事】「反難民」を掲げるドイツの新興右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が、党幹部らの路線対立で混迷を深めている。移民排斥を主張するフランス極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首が仏大統領選に向け支持を保ってきたのとは対照的に、9月の独連邦議会(下院)選挙まで5カ月を残して失速が鮮明だ。

 中東などから2015年以降にドイツに殺到した難民問題やテロの脅威の高まりを受け、AfDの支持率は一時約15%まで上昇。主要政党に危機感を与えたが、このところ10%を割り込む結果が出ている。

 党の顔であるペトリ共同党首は19日の動画メッセージで、「一部幹部の過激な挑発的発言が党のイメージを左右している」現状を問題視。1月に党幹部がベルリンのホロコースト(ユダヤ人大虐殺)記念碑を「恥辱」と表現し、批判を浴びた教訓を生かさなければ、党勢回復は望めないという考えをにじませる。

 AfDは22日から西部ケルンで2日間の日程で党大会を開催。ペトリ氏は難民対応などでの態度軟化も念頭に、将来の連立政権参加を視野に入れた「現実路線」での一致を目指したが、党内強硬派の反発もあり、党大会での討議が見送られた。

1907チバQ:2017/04/23(日) 17:36:32
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1704220051.html
【英総選挙】メイ首相がテレビ討論拒否 野党は猛反発
04月22日 22:39産経新聞

 【ロンドン=岡部伸】6月8日の総選挙実施が確定した英国で、メイ首相が各党党首によるテレビ討論に出席しない姿勢を示している。質疑応答形式のテレビ出演には応じるとし、野党側から批判を浴びている。

 テレビ討論は英国で恒例となっており、BBC放送やITVテレビが計画している。しかし、メイ氏は19日、「野党党首とは毎週、下院で対決している。選挙運動とは外に出て家の扉をノックし、有権者と会うことだ」と述べ、テレビ討論を欠席する意向を示した。

 これに対し、労働党のコービン党首は「首相が政策に誇りを持つなら議論すべきだ。民主主義の義務から逃れられない」と批判。自由民主党のファロン党首も「テレビ討論では、(壇上に)空いたイスを置くべきだ」と述べた。

 スカイニューズ・テレビの世論調査では64%が討論に臨むべきだと答え、必要ないと答えたのは31%だった。テレビ討論は2010年から始まり、知名度が低かった自由民主党のクレッグ党首(当時)の支持率が上がったことがある。

 英メディアは首相が野党から攻撃されるため、準備に膨大な時間を費やすテレビ討論は合理的でないと判断していると指摘した。

1908チバQ:2017/04/23(日) 17:37:10
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASK4Q2GN1K4QUHBI003.html
仏大統領選、23日に第1回投票 両極2氏なら「悪夢」
00:36朝日新聞

仏大統領選、23日に第1回投票 両極2氏なら「悪夢」
仏大統領選 主要候補と公約
(朝日新聞)
 4候補の大混戦となったフランス大統領選は、23日に第1回投票を迎える。トランプ米大統領と同様に「自国第一」を掲げ、欧州連合(EU)離脱の国民投票を唱える右翼・国民戦線(FN)のルペン党首を軸に、選挙戦は進んだ。20日にパリで起きた警官銃撃テロは「強い指導者」への期待を高めるのか。誰が上位2人による5月7日の決選投票に進むかに、EUの命運がかかっている。

 仏紙ルモンドが「あらゆる可能性がある」とする決選投票の組み合わせ。地元メディアが「悪夢」と呼ぶのが、EUを敵とみなし、自国通貨フランの復活や保護主義の導入を訴えるルペン氏と、左翼のメランション欧州議会議員の対決だ。

 メランション氏は「今のEUでは、民衆は銀行や大資本に服従させられている」と主張してEUの基本条約の見直しを訴える。場合によっては脱EUを国民投票で問うとし、共通通貨ユーロに代わる新通貨導入も選択肢に掲げる。

 決選投票を待つまでもなく、英国の離脱に続くEUへの大打撃だ。週明けの金融市場でユーロが売られ、安全資産とされる円が買われて円高が進む可能性がある。株式市場も大混乱するおそれがある。

1909チバQ:2017/04/23(日) 17:38:03
http://www.asahi.com/articles/ASK433WJSK43UHBI00V.html?ref=goonews
格差・貧困…そこにルペン氏 仏ワイン作り手の心つかむ
プリニャック・アン・メドック=松尾一郎2017年4月11日00時18分
 フランス大統領選の第1回投票が4月23日に迫った。右翼「国民戦線」(FN)党首のマリーヌ・ルペン氏(48)が1位となり、上位2人での決選投票(5月7日)に進出することが有力視されている。移民規制を掲げ、欧州連合(EU)からの「主権回復」を訴える彼女が、なぜこれほどの人気を集めているのか。FN躍進の現場をルポする。


     ◇

 フランス・ワインの代名詞、ボルドー地方にあるプリニャック・アン・メドック村。3月のある週末、小さなワイナリー「シャトー・シャンテリス」を訪れたのは、武骨な自警団に囲まれた右翼政党「国民戦線」(FN)の視察団だった。

 「まさか、あの賢明な人がFNに?」

 地元に波紋が広がった。経営者のクリスティーヌ・クリヨン(64)は、開放的な人柄で知られてきたからだ。

 小規模ながら、保守的なワイナリーのイメージを覆す経営。ブドウのツタのはう石造りの母屋と棟続きの倉庫があるシャトーでは、芸術家や音楽家を招いたイベントも開かれてきた。日本のファッション誌のモデル撮影にも使われたこともある。

 クリヨンに会った。彼女は、視察団を連れてきた地方議員のグレゴワール・ドゥフォルナ(32)が「お気に入り」なのだという。ドゥフォルナも、自分と同じ小規模ワイナリー経営者だからだ。「彼は農民だから好きよ。ブドウ畑を持っているから、私の問題をわかってくれる」

 FNの視察の際、ドゥフォルナは「フランスではワイン好きとアルコール中毒が混同され、レストランでワインが飲まれなくなっている」と快活に話した。右翼政治家らしからぬ話しぶりに、クリヨンは「私たちの小さなワイナリーは、(絶滅危惧種のいる)動物園とか博物館みたいなものじゃないかしら」と応じた。

 視察の翌日、私はクリヨンと、彼女のブドウ畑を歩いた。カベルネ・ソービニヨンとメルロー、希少品種のプティ・ベルドを育てている。所有するブドウ畑は17ヘクタール。5人の従業員とともに、ボトル換算で年約9万本の赤ワインを生産する。視界の先には、クリヨンのシャトーと同じような小さなワイナリーがいくつもあった。

 ブドウ畑で、クリヨンは漏らした。「近年、私の手取りは月1500ユーロ(約18万円)ほどで、貯蓄を切り崩している。2012年〜14年のワインを売り切ることができなくてね。昼飯は母親のところで食べる。ここ半年、ワインの輸出市場は砂漠状態よ」

 ボルドーワインの主要生産地メドック地区には、伝統ある名産地であるがゆえの構造的問題がある。

 ボルドーワインは、1855年にできた格付けで基本的な価値が決められている。父親が1940年代に買収したクリヨンのシャトーはその枠外だ。

 クリヨンは、最高位に君臨する五大シャトーの名前を挙げ、「価格が暴騰し、1本500ユーロ(6万円弱)よ。私たちはひどいめにあっている」と怒りをぶちまけた。客に「私たちからなら、本当にいいメドックワインが12ユーロで買える」と売り込んだら、「安すぎる」と言い返されたという。

 買い手がメドック産のワインに期待するのは、品質とともに、19世紀に定められた序列に基づく名前、豪奢(ごうしゃ)なイメージなのだ。格付け枠外にいるクリヨンのような作り手は、安いこと自体が売れない理由になってしまう。一方で、スペインやイタリアなどのワインに比べれば割高で生産量も少ないから、低価格帯の市場では競争できない。

 この数年で周辺の約10のワイナリーが中国資本の傘下に入っている。「忘れられた地方」の振興を唱えるFNの主張が、クリヨンには心地よく感じられる。

1910チバQ:2017/04/23(日) 17:38:37
 FNは、特権を持たない大衆の声を政治に反映させるべきだと訴える。大統領選のスローガンは「民衆の名のもとに」。国内産業を保護する「フランス第一」が公約だ。既存の体制に守られた「エスタブリッシュメント」を攻撃し、経済のグローバル化と闘うとの主張だ。

 これまでメドック地区は、主にワイン産業の労働者の支持を背景にした社会党の地盤だった。ところが、2015年の地方選では、一部の地域でFNの得票率が5年前の3倍に伸びるなど大躍進を遂げた。

 もしFNが政権を握れば、輸出が50〜75%を占める自らの売り上げが打撃を受ける可能性があることにも気づいている、とクリヨンは言う。だが、自分の苦境に耳を傾けてくれたのは、FNであり、ほかの政党ではなかった。

 クリヨンのワイン畑で、アルジェリア系フランス人のカメル・ブラグダ(50)に出会った。同じ畑で15年間働くという熟練労働者だ。メドック地区でのFN躍進を問うと、彼の顔が曇った。「人種差別主義者は嫌いだが、(人々がFNを選ぶなら)それが民主主義だ」

    ◇

 次いで、メドック地区の中心的な町であるポイヤックを訪ねた。

 ジロンド川の川岸にある人口5千人ほどの町の名は、世界的に有名なワイナリー「シャトー・ラフィット・ロートシルト」の超高級ワインのラベルに印刷され、ワイン通には広く知られている。

 だが荘厳なシャトーの影で、足元の地元経済はぼろぼろだ。

 町の中心部の商店街は、一見、…

1911チバQ:2017/04/23(日) 17:39:01
http://www.asahi.com/articles/ASK490QLMK48UHBI02Y.html
「フランスらしさ」透ける排除 南仏1万6千人の町分断
フランス南部ボーケール=喜田尚2017年4月14日16時20分
 3月半ば、フランス南部の人口1万6千人の小都市ボーケールの旧市街にある荘厳な石造りの市庁舎を訪ねた。移民規制や「欧州連合(EU)からの主権回復」を掲げるFNが2014年の地方選挙で市長の座を射止めた全国10市のうちの一つだ。

 午前8時半、市長執務室に続く控室では、20人近い人が用意されたパイプ椅子に腰を下ろし、執務室に迎え入れられる順番を待っていた。

 月に2度、アポなしでやってくる市民一人ひとりの話に、市長のジュリアン・サンチェス(33)が直接耳を傾ける日だ。市長に話したいこと、相談したいことがある市民は、この日ならだれもが面会できる。

 満員になった控室を離れ、バルコニーでたばこを吸っていたフランシスコ・ガオナ(62)に声をかけた。賃貸に出している所有アパートの改装で、法的な問題が起きないよう市長に助言を求めに来たという。

 「サンチェス市長は間違いなく市民の近くにいる人だ」と言う。「アポなし、分け隔てなしで市長に会えるのはすばらしい。前の中道右派の市長はえこひいきがひどく、みな失望していたんだ」

 しばらくしたら、旧市街に住むアントワーヌ・ボー(64)が市長室から出てきた。子供たちが中世の要塞(ようさい)跡の石を通りに投げ下ろすため、困って市長に相談に来たという。

 「助役たちといっしょに30分もかけて話を聞いてくれたよ。要塞跡は他の自治体との共同管理だから、対応が難しいのにね。『何とかやってみましょう』と言って、その場で担当者にも電話してくれた」

 ボーさんは30年来の住民だ。「旧市街住民の7割は北アフリカの旧領土からの移民たち。彼らは全く別のコミュニティーを作っていて、街は完全に二つに分かれている」と話した。

 サンチェスは、4党が競った地方選の第2回投票で得票率40%を獲得し、圧勝した。出馬までパリのFN本部で広報の仕事に就き、ボーケールには一度も住んだことがない「落下傘候補」だった。だが、市長就任から3年、古くからの住民たちの評価は上々だ。

1912チバQ:2017/04/23(日) 17:39:15
 市庁舎を離れ、旧市街を歩いた。石畳の路地が入り組む街並みは外観こそ保たれているが、人通りは少ない。数件のケバブ屋を除き、かつて商店があったと見られる建物の1階も多くが板でふさがれている。

 ボーケールは、ローマ時代の円形競技場が残るニームや14世紀初めにローマ法王庁が置かれたアビニョンに近い。中世以来の歴史を持つ旧市街に、1980年代から変化が起きた。多くの移民がやってくるのと前後して、郊外にショッピングセンターが開店。昔ながらの商店が立ちゆかなくなって古い住民の流出が続いた。歴史的な建物は部屋ごとに分割されて低家賃で低所得者層に貸し出されるようになった。人々は「あちこちで麻薬取引が行われている」とささやく。

 サンチェスはこの旧市街の再興に力を入れる。

 新たに開店するか、店舗を拡張する商店主に最初の2年間賃貸料の30%を市が援助する制度を始めた。

 市が直接雇用する地方警察官を13人から26人に増やして治安強化もアピール。街の防犯カメラの数を飛躍的に増やした。今年はさらに40万ユーロ(4800万円)を投入して監視システムを拡大する計画だ。

 9年前から旧市街の広場で郷土料理レストランを経営する女性セシール・ギオ(55)を訪ねた。「市長は地元出身じゃないからこそ、これまでの市長と違った考え方ができるんじゃないかしら」と話す。レストランは市の新しい援助制度で店を拡張したばかり。店は、開店以来収集し続けたという絵画、小物のアンティークで美しく飾られていた。

 旧市街に近い地域にディベロッパーを入れて住宅開発するサンチェス市長の計画に期待しているという。「周辺の住民の大半は貧困ライン以下で暮らす人たちだから、レストランのお客にはならない。近くに中間所得層を呼び戻さなければ、街のにぎわいは戻らないわ」と言う。

 「自分には二つの使命がある」というのがサンチェスの持論だ。「人々のための市長であること、そしてFNがフランス全体のための解決策を持つ党であることを地方レベルで示すこと」だ。

 サンチェスの親しみやすさと熱心な仕事ぶりは誰もが否定しない。FNを厳しく批判する社会党市議、ロゼマリ・カルドナ(72)さえ、こう話す。

 「ある時、街でおばあさんが彼…

1913チバQ:2017/04/23(日) 17:39:58
http://www.asahi.com/articles/ASK4B5G4CK4BUCVL01V.html
民衆の名のもとに…エリートが集結? FN幹部の面々
パリ=高久潤2017年4月20日19時31分
 「私たちは『エリート』から政治を取り戻すためシステムと戦っている。あなたたちは民衆の声を聞かないシステムの一部だ」

 3月20日夜、フランス大統領選の主要5候補が臨んだ初めてのテレビ討論会。4月23日の第1回投票に向けて世論調査で支持率首位の座を争う右翼・国民戦線(FN)の党首マリーヌ・ルペン(48)は、他の候補者らにかみついた。

 与党・社会党や最大野党・共和党の政治エリートは民衆の声に耳を貸さないばかりか、ドイツが支配する欧州連合(EU)を動かす「ブリュッセルのエリート(EU官僚)」によってコントロールされている、と。

 だが、討論会の様子を見ていて感じた。ルペンの後ろに並ぶ党幹部や支持者は、品が良い。光沢がある高級そうなスーツをまとい、上品なネクタイに清潔感を感じさせる髪形である。

1914チバQ:2017/04/23(日) 17:40:09
 ノーネクタイやパーカにジーンズ姿の人もいる他陣営よりもエリートっぽくないか。しかもルペンが挑発的な物言いで持論を展開させても、その勢いにさおさすように大きな歓声をあげたり、テレビの視聴者を意識するような大げさな身ぶりをしたりもしない。ほとんど姿勢を崩さず、他陣営の候補者の話にもじっくりと耳を傾けているように見える。

 何だか、変だ。

     ◇

 「民衆の名のもとに」とのスローガンを掲げ、主張が「過激」と批判されるFNなのに。その党の幹部はいったい、どんな人たちの集まりなのだろう。高久潤記者がその正体を追った。

     ◇

 そもそもFNが生まれたのは1972年。マリーヌの父、ジャンマリ・ルペン(88)が設立した。ジャンマリは、第2次世界大戦時にユダヤ人を虐殺したガス室を、「歴史上のささいな出来事にすぎない」といった発言を繰り返してきた。FNは、キワモノ視される存在でもあった。11年に2代目党首に就いたマリーヌは、極端な発言を抑え、「ふつうの政党」のイメージの獲得に動く。大衆路線だ。2014年の欧州議会選挙では、得票率約25%で国内第1党にのし上がるまでになった。

 経済の低迷で高いままの失業率にあえぐ国民に、EUや既成政党という敵を明示して支持を広げた。攻撃対象は、そこに君臨するエリートたちだった。

 でも。どうも納得がいかない。

 エリートを敵視していますが、あなたたちこそ立派なエリートに見えてしかたがないのですが――。

 パリ市内のカフェで待ち合わせ…

1915チバQ:2017/04/23(日) 17:40:41
http://www.asahi.com/articles/ASK3Z7590K3ZUHBI01Y.html
「ルペンなら立て直してくれそう」 実験室と呼ばれる町
エナンボモン=青田秀樹2017年4月12日20時49分
 パリから特急TGVで1時間。フランスの北の玄関リールでローカル線に乗り換えると、緑の畑が広がる車窓に、黒いボタ山が次々と姿をみせる。

 エナンボモン市は、欧州の産業の近代化を支えた石炭の産地にある。だが、1990年ごろまでに閉山が相次いだ。今ではすっかり「貧しい地域」のイメージが定着している。

 大統領の座を目指す右翼・国民戦線(FN)の党首マリーヌ・ルペン(48)は、パリ近郊とは別に、この地にも居を構えて選挙区にしている。今では「FNの実験室」と呼ばれるほどだ。市政を握って強固な基盤を築き、直近の選挙ではFNの得票率が6割に達した。まさに金城湯池である。

 市の東の端にある住宅地を訪ねた。大型のショッピングセンターに近く、高速道路の入り口にアクセスしやすい取り付け道路に「壁」が設けられていた。

 腰までの高さの金網で囲ったカゴの中に、石が詰められている。車の出入りを塞ぐ治安対策だという。

 パティシエの仕事を退職し、余生を楽しむジェラルド・プトラン(65)が、庭の手入れを楽しんでいた。「毎週のように窃盗事件が起きていたけれど、目に見えて減った」という。FNのおかげだと感じている。

 一帯は、ボタ山を背に、トウモロコシ畑をひらいた新興の住宅地。車やパソコンなどの窃盗が続いた。どう治安を確保するか。市役所も加わった住民集会を経て壁が設けられた。「(分断を生む)ベルリンの壁だなんて批判も聞いたけど、まったく違う」

 住宅地を通り抜ける車が減り、安全になったのもうれしい。街灯が壊れた時には、市中心部のマルシェ(市場)に設けられた役所の要望窓口に訴えたら、すぐ直してくれた。居室の面積などにあわせて課される住宅税の引き下げもありがたい。

 プトランは過去の大統領選で、サルコジやオランドなど左右の既存政党の候補に投票してきた。だが今回は違う。少なくとも第1回投票(4月23日)ではルペンに入れるという。「決選投票でも相手しだいではルペンだよ」

1916チバQ:2017/04/23(日) 17:40:54
 粗暴な若者や、窃盗などの犯罪への対応は、郊外でも都市部でも大きな課題だ。市は警察官を増員し、パトロールの頻度を上げた。「フランスに秩序を」と訴えるFNは、エナンボモンで市民の心をつかんでいる。

 立役者は市長のスティーブ・ブリオワ(44)。公金流用が問題になった社会党市政を破った。「縁故主義がはびこり、市民を顧みない」などと評された前任者と異なり、積極的に町に出て住民の声を聞く。

 市役所から歩いて10分ほど。高度成長期の日本で建てられたのとよく似た箱形のアパートが、低所得層向けの住宅団地に並ぶ。

 平日の午後にもかかわらず、中庭でサッカーに興じる若者たちがいた。失業中のスティーブ・グラシア(25)も、そんな1人だ。

 職業系の高校に通い、金属加工の訓練を受けた。見習いで勤めた会社は傾き、その後は、短期雇用の仕事を渡り歩いた。工事現場の闇雇用でも働いたが、いまは仕事がない。

 「ここでサッカーがやれるからこそ生きているようなもんだよ」

 かつては、石ころだらけだった広場に人工芝が敷かれた。小さな子どもたちやお年寄りに迷惑がかからないようフェンスやネットも備える。グラシアは、「まったく何もしてくれなかった前の市長とは違う」とFN市政を持ち上げる。

 ジャージー姿の仲間は「政治なんて関係ねえ。選挙なんて行かねえ」とはやしたてるが、グラシアは、こう感じている。「ルペンならフランスを立て直してくれるのでは。仕事が見つかるかも」

 同じ団地に住む女性(24)は、今回の選挙で初めて投票に行くつもりだ。両親と同じFNに投票すると決めている。

 結婚の約束をした彼氏も自分も、仕事は派遣だ。9・73ユーロ(約1150円)の時給は悪くないけれど、契約は週単位。週末ごとに業者から電話がかかり、仕事が続けられるかどうかが決まる。不安定な暮らしだ。「FNなら何かを変えてくれそうな気がするんです」

 エナンボモン周辺の失業率は15・5%と全国平均より5ポイントあまり高い(16年7〜9月期)。市政への評価がルペン大統領への期待に姿を変える。

 FNは公約に「フランス第一」を掲げる。移民社会には冷たい。それでもルペンをあしからず思う人もいる。アルジェリアからの移民2世、ファリーダ・レズカラ(49)が、そうだ。

 週3日オープンする格安スーパー「エピスリー・ソリデール」に勤める。建物は市から提供を受けた映画館跡。カルフールなどの大手流通業者が寄付する食品や日用雑貨を市価の8割引きで売る店だ。

 FN市政になってからは、対応が違うという。市長が様子を見に来てくれた。雨漏りをすぐに修理してくれた。暖房があって働きやすい倉庫跡への転居を提案してくれた――。

 「差別はいつの時代もある。FNがとりたてて差別主義だとは思わない」。むしろ、通貨をユーロから仏フランに戻したり、購買力向上のために現金を給付したりする政策に魅力を感じている。給料は月800ユーロ(約9万3000円)足らず。片親世帯で2女を育ててきた。中学生の娘の研修旅行の代金を出すのもやっとだ。現金給付はありがたい。

 ラジオが伝えたニュースで、退職者への政策でルペンがフランス人を優先する方針だと聞いた。納得できなかった。フランス国籍をとったファリーダと違い、父親はアルジェリア国籍。それでもフランス人と同じように働き、同じように年金を積み立ててきたからだ。

 それでも、「決めたわけじゃな…

1917チバQ:2017/04/23(日) 17:41:14
http://www.asahi.com/articles/ASK487J47K48UHBI02D.html
「もう一つの顔」ルペン氏めい、次のリーダーか孤立か
フランス南部アビニョン=喜田尚2017年4月18日05時07分
 第1回投票が23日に迫ったフランス大統領選。首位を競う勢いのマリーヌ・ルペン氏(48)が党首を務めるのが、右翼・国民戦線(FN)だ。党の路線をソフト化したルペン氏には、後を追うように政界入りしためいがいる。マリオン・マレシャルルペン氏(27)。彼女は、党本来の攻撃的な姿勢を体現した「FNのもう一つの顔」だ。

   ◆

 3月16日の夕刻、フランス南部の古都アビニョンから東へ20キロ、人口約8千の街ルトールの公民館に約300人の住民が集まった。

 壇上には、右翼政党「国民戦線」(FN)の若手女性国民議会(下院)議員、マリオン・マレシャルルペン(27)がいた。

 「この選挙戦、みなさんはもうヘルメットをかぶる用意をされたことでしょう。国民戦線に対する攻撃は激しく、とどまるところを知りません。でもわれわれが攻撃されるのは、われわれが正しいからなんです」

 「極左やイスラム過激派が市役所や学校でのクリスマスの飾りつけを邪魔することは、もう許しません。我々は、これらフランスの敵たちに容赦ない戦いを仕掛けます」

 ダブルの銀ボタンが付いた白のジャケットに白いインナー。ブロンドの髪をなびかせ、ときおり激しい言葉を紡ぎ出す。その度、会場は拍手で沸いた。壁際に、席に座りきれない立ち見の人々が並んだ。

 マリオンの母方の祖父は、FNの創設者ジャンマリ・ルペン(88)。現党首のマリーヌ・ルペン(48)は伯母だ。父は1990年代のFN青年運動のリーダー。名字が「マレシャルルペン」と長いのは、両親の姓を組み合わせているからだ。

 2012年、すでに党首を退いていたジャンマリに説得されて南部の選挙区から国民議会議員に出馬。フランス第5共和制で史上最年少の22歳で当選した。当時はその若さと容姿から「FNのバービー人形」ともからかわれた。だが、やがて政治家としてカリスマ性を発揮、次世代のリーダーと目されるようになった。

 「ポピュリスト」と呼ばれる党首マリーヌ・ルペンが「普通の人々」に支持を広げるFNの大衆性を体現する顔なら、マリオンは右翼政党としての保守性、攻撃性を代表するもう一つの顔だ。

 南仏ニースの海岸で86人が犠牲になった昨年7月のトラック突入事件。マリオンは直後に、フランス社会への同化を拒む移民家族出身の人々を「ペーパー・フランス人」(国籍上だけのフランス人)と呼んだ。

 ユーチューブへの投稿ビデオでは「もはや(追悼の)ろうそくや、沈黙の行進のときではない。我々がイスラム主義を殺さないかぎり、イスラム主義が我々を何度も何度も殺すのだ」と訴えた。

 その後、北西部ルーアン近郊で教会が襲撃され高齢の司祭が殺害されると、ツイッターで軍の予備役に志願すると表明。「すべての若い愛国者」に同じ行動をとるよう訴えた。

 FNでは伯母の党首ルペンに続…


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