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欧州情勢・西洋事情

1912チバQ:2017/04/23(日) 17:39:15
 市庁舎を離れ、旧市街を歩いた。石畳の路地が入り組む街並みは外観こそ保たれているが、人通りは少ない。数件のケバブ屋を除き、かつて商店があったと見られる建物の1階も多くが板でふさがれている。

 ボーケールは、ローマ時代の円形競技場が残るニームや14世紀初めにローマ法王庁が置かれたアビニョンに近い。中世以来の歴史を持つ旧市街に、1980年代から変化が起きた。多くの移民がやってくるのと前後して、郊外にショッピングセンターが開店。昔ながらの商店が立ちゆかなくなって古い住民の流出が続いた。歴史的な建物は部屋ごとに分割されて低家賃で低所得者層に貸し出されるようになった。人々は「あちこちで麻薬取引が行われている」とささやく。

 サンチェスはこの旧市街の再興に力を入れる。

 新たに開店するか、店舗を拡張する商店主に最初の2年間賃貸料の30%を市が援助する制度を始めた。

 市が直接雇用する地方警察官を13人から26人に増やして治安強化もアピール。街の防犯カメラの数を飛躍的に増やした。今年はさらに40万ユーロ(4800万円)を投入して監視システムを拡大する計画だ。

 9年前から旧市街の広場で郷土料理レストランを経営する女性セシール・ギオ(55)を訪ねた。「市長は地元出身じゃないからこそ、これまでの市長と違った考え方ができるんじゃないかしら」と話す。レストランは市の新しい援助制度で店を拡張したばかり。店は、開店以来収集し続けたという絵画、小物のアンティークで美しく飾られていた。

 旧市街に近い地域にディベロッパーを入れて住宅開発するサンチェス市長の計画に期待しているという。「周辺の住民の大半は貧困ライン以下で暮らす人たちだから、レストランのお客にはならない。近くに中間所得層を呼び戻さなければ、街のにぎわいは戻らないわ」と言う。

 「自分には二つの使命がある」というのがサンチェスの持論だ。「人々のための市長であること、そしてFNがフランス全体のための解決策を持つ党であることを地方レベルで示すこと」だ。

 サンチェスの親しみやすさと熱心な仕事ぶりは誰もが否定しない。FNを厳しく批判する社会党市議、ロゼマリ・カルドナ(72)さえ、こう話す。

 「ある時、街でおばあさんが彼…


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