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第24回参議員議員選挙(2016年)
2272
:
チバQ
:2016/07/11(月) 23:24:24
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201607/20160710_51066.html
<参院選山形>舟山さん「訴え届いた」
支持者から花束を受け取り、笑顔を見せる舟山康江さん=10日午後8時30分ごろ、山形市の事務所
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落選が決まり、遠藤利明自民党県連会長(中央)と握手する月野薫さん(右)=10日午後8時20分ごろ、山形市の事務所
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山形選挙区は、無所属元議員の舟山康江さん(50)が雪辱を果たした。当選が確実となると、畳に正座しての「山形流万歳」で喜びを爆発させた。紅潮した顔で「力をくださった皆さんに感謝します」と語り、頭を下げる舟山さん。山形市の事務所で吉報を待ちわびた支援者からは「よくやった」との声が掛かり、拍手が湧いた。
訴えの中心は環太平洋連携協定(TPP)反対だった。水田地帯を回り、「政府は、農政の失敗を農家、農業団体のせいにしている。決して許してはならない」と叫び続けた。
国政挑戦4回目。高い知名度を誇り、県内各地の演説会はどこも満席状態だった。大雨の6日にあった山形市での集会も人の集まりは上々。「雨の中でも大勢の人が耳を傾けてくれた。訴えがみんなの心に届いている手応えがある」と自信をのぞかせた。
野党統一候補として支援政党や団体がフル回転しながらも政党色は抑え、無党派層へも浸透した。「多くの人の支えがあったからこその勝利」。舟山さんは感謝の言葉を繰り返した。
自民党新人の月野薫さん(61)は苦戦の末、党の議席を奪われた。「私の力不足でした」。山形市の事務所で、重苦しい雰囲気の中、深々と頭を下げた。
全農山形出身の農業通。TPPを好機と捉え、農産物の輸出拡大を図る農業の必要性を訴え続けた。「農業振興策実現のため政権与党とのパイプ役になる」と強調。序盤は閣僚級が連日応援に入り、組織戦を展開したが、届かなかった。
「応援を頂いたのに、申し訳ない」。月野さんは力なくうなだれた。
関連ページ:山形政治・行政
2016年07月11日月曜日
2273
:
チバQ
:2016/07/11(月) 23:25:34
【秋田】
当 石井浩郎 (現) 自民党 290,052
松浦大悟 (元) 民進党 236,521
西野晃 (新) 諸派 11,131
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160711ddlk05010153000c.html
<2016参院選>自民・石井氏が再選 民進、野党共闘実らず(その1) /秋田
11:47毎日新聞
◇組織と知名度奏功
10日投開票の第24回参院選で、3人が立候補した秋田選挙区(改選数1)は、自民党現職の石井浩郎氏(52)が、民進党元職の松浦大悟氏(46)と幸福実現党新人の西野晃氏(39)を破って再選を果たした。選挙戦は公明党の推薦を受けた自民党候補に民進、共産、社民の野党3党統一候補が挑む、与野党全面対決に。石井氏は政権与党の強みを生かし、各種団体のバックアップを受けて組織選挙を展開。元プロ野球選手の知名度は健在で、1期目の実績もアピールして支持を集めた。返り咲きを狙う元民放アナウンサーの松浦氏は、アンチ安倍政権の姿勢を色濃く打ち出し、政権批判票の結集を目指した。だが、2013年の前回選に続き敗北した。非改選も含めた秋田選挙区は自民党の2議席独占で変わらず、9年ぶりの非自民勢力勝利はならなかった。【川村咲平、池田一生、松本紫帆】
支持者らで混み合う秋田市寺内蛭根の石井氏事務所。午後8時過ぎに「当選確実」の一報が入ると、大きな歓声が上がった。石井氏は拍手で迎えられ、支持者らと万歳三唱で喜びをかみしめた。
「厳しい選挙と言われていた。国会議員や県議の皆さんが一致団結して戦ってくれたことが勝因だ。謙虚に、真摯(しんし)に仕事に向かうことを誓う」と述べた。
政権与党の現職候補として臨んだ初の選挙戦。新人の野党候補として初当選を果たした2010年の選挙とは打って変わり「相手に追われる戦い」(陣営幹部)となった。
それでも、県内を網羅する党国会議員と県議たちがフル回転。さらに公明党のほか、約400の団体から推薦を受け、盤石の組織選挙を展開した。
八郎潟町出身の元プロ野球選手として高い知名度を誇る石井氏。今回は参院文教科学委員長を務めた実績を前面に打ち出し「小中学生の高い学力を維持しながら、社会で活躍できる人材育成に向けた道徳教育の充実を」と主張した。
事実上の一騎打ちとなった、野党統一候補の松浦氏に対しては「選挙目的で結集した、責任感のない野党に政権は渡さない」と批判を強め、議席死守を訴え続けた。
「唯一の地元候補」とアピールし、地域とのつながりを強調するとともに、他候補との差別化を図ることも忘れなかった。
総決起大会には菅義偉官房長官が訪れて支持を呼びかけた。公示後も安倍晋三首相や谷垣禎一・党幹事長、小泉進次郎・党農林部会長らが駆け付け、背中を押した。無党派層にも一定の支持を広げることに成功した。
◇返り咲きならず 松浦氏
秋田市山王中島町にある松浦氏の事務所は、早々と石井氏の当選確実が伝えられ、重苦しい空気に包まれた。松浦氏は沈鬱な表情で「力不足でこのような結果になったことをおわびします」と切り出し、集まった支持者らに深々と頭を下げた。
「野党統一候補として戦い抜いた18日間を誇りに思う」とも述べた。自身の今後については明言を避けた。
2013年の選挙で落選し、国政への返り咲きを目指した松浦氏。今回は民進、共産、社民の国政野党3党と市民団体「安保法制廃止、立憲主義の回復を求める秋田ネット」(あきた立憲ネット)の4者協議を経て野党統一候補となった。
選挙戦では「8割以上の国民がおかしいと声を上げている」と、安全保障関連法の廃止を主張。安倍政権の経済政策「アベノミクス」を批判し、社会保障の充実を訴えて、反自民票の受け皿として支持拡大を目指した。
岡田克也代表ら民進党幹部や共産党の市田忠義副委員長、社民党県連の石田寛代表らも応援に駆け付けた。
それでも、組織選挙を展開した石井氏には及ばなかった。
◇再度の挑戦も支持浸透せず 西野氏
2度目の参院選挑戦となった西野氏は「まだまだ秋田はおがっていく(成長していく)」と訴えたが、今回も及ばなかった。
宗教法人「幸福の科学」に入信し、幸福実現党県副代表に。憲法9条改正や消費税減税、道徳や宗教教育の充実を訴えて浸透を図った。だが、与野党対決に埋没し、支持は広がらなかった。
2274
:
チバQ
:2016/07/11(月) 23:25:44
………………………………………………………………………………………………………
■解説
◇手痛いしっぺ返しも
参院選秋田選挙区は、自公連立政権の現職候補が野党統一候補を退けた。結果を素直に読めば、政権与党が有権者の支持を集めたことになる。だが、1票を投じなかった有権者の思いがそうだとは限らない。約4割が投票しなかった事実を軽視すべきではない。
石井氏は今回、政権与党の現職議員として初の選挙戦を迎えた。だが、盤石の組織選挙でありながら、松浦氏の追い上げを不安視する声が絶えなかった。安倍晋三首相らが相次いで来県したのは、「東北全敗」への危惧によるところが小さくなかったはずだ。
自民党には今回、目立った追い風も逆風も吹かなかった。石井氏の勝因として、元プロ野球選手の知名度があることは否めない。この勝ち方が、遠くないとささやかれる衆院選への弾みになるかは疑問が残る。自民党が民意を読み誤れば、手痛いしっぺ返しが待っていてもおかしくない。
党の県内基盤のもろさが課題だった松浦氏にとって、野党共闘は渡りに船だっただろう。ただ、与党批判の受け皿にはなりきれなかった。異なる政党や市民団体が連携する足し算にとどまらず、どう支持を広げるか。共闘を続けるならば、選挙戦の徹底的な総括が必要だ。【川村咲平】
………………………………………………………………………………………………………
◆秋田選挙区開票結果=選管最終発表
当 290,052 石井浩郎 52 自 現
▽ 236,521 松浦大悟 46 民 元
11,131 西野晃 39 諸 新
▽は法定得票数を得た落選者
2275
:
チバQ
:2016/07/11(月) 23:26:07
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160711ddlk05010164000c.html
<2016参院選>自民・石井氏が再選 民進、野党共闘実らず(その2止) /秋田
11:47毎日新聞
◇10代有権者も思い込め投票 意見取り入れて/若者が暮らしやすく/意義深い
県内の有権者たちは、どんな思いで投票に臨み、どんな願いを1票に託したのか。各地で尋ねた。
秋田市の大学生、飯田さくらさん(18)はこの日午前、市役所の投票所に足を運んだ。「高校の頃から、学校の先生に選挙に行くことの大切さを教わっており、絶対に投票すると決めていました。政治に若者の意見をどんどん取り入れてもらえれば」と話した。
今回、初めて投票に臨んだ10代の有権者たちからは、選挙権を得たことについて好意的な意見が相次いだ。
秋田市の大学生、谷崎由奈さん(19)は「比例代表は数が多く、選ぶのが難しかった。でも、今回から10代の意見を反映させてもらえるのはうれしい」。大潟村の学生、菊池啓輝さん(19)は「若年層の票を増やして若者が暮らしやすい社会になるようにと思い投票した」と力を込めた。
秋田市の会社員、菅原直樹さん(18)は「実感はまだ湧かない。でも、自分の意見が反映されると思うと意義深いと感じます」と感慨深く語った。
10代でなくても、初めて投票所に足を運んだ人もいる。秋田市の作業療法士、五十嵐瞳さん(26)は「投票は生まれて初めてです。ネットであれこれ調べて投票先を決めました。職業柄、医療現場への施策が充実してくれればと願っています」。一方で同市の無職、池田カナ子さん(83)は「投票は毎回ちゃんとしています。今回は、人生最後の選挙かもしれないと思って来ました」と打ち明けた。
政治不信を口にする有権者も少なくなかった。湯沢市の自営業、佐藤祐治さん(57)は「アベノミクスなんて地方には全く恩恵がないと思う。地方はますます疲弊していくのではないか。頼れる政党なんてあるのか疑問だ」と語った。
横手市のパート、佐藤愛さん(28)は「毎日の暮らしで精いっぱいだし、自分の1票で暮らし向きが良くなるのかも疑問です。憲法問題にも関心がありますが、周りではその話をする人はほとんどいません」。今回は、投票するか迷いながらも1票を投じたという。
具体的な政策に関する注文もあった。能代市の障害児福祉施設運営、藤田貴子さん(50)は「障害児を持つ家庭の暮らしが厳しくなっている。生活が少しでも潤うよう、賃金アップを望んでいる。障害児の就労機会を拡大する対策を充実させてほしい」と訴えた。
鹿角市の果樹農家、佐藤一さん(66)は「大筋合意したというTPP(環太平洋パートナーシップ協定)がこれからどうなるのかもよく分からない。政治家には腰を据えて農政に打ち込んでもらいたい」と述べた。
秋田市の会社員、水野聖和さん(46)は「人口減少問題や農家の人たちの苦労をくんでくれるのは誰なのかを考えて投票した。当選した人には、私たちの生活実感に即した政治活動をしてほしいと思います」と注文を付けた。【田村彦志、佐藤伸、山本康介、森口沙織】
◇投票率は60.87%
改正公職選挙法の施行に伴い、国政選挙としては初めて選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げられた今回の参院選。秋田選挙区の投票率は60・87%(男62・01%、女59・87%)だった。過去最低を更新した前回2013年の56・19%を4・68ポイント上回った。当日有権者数は89万7614人(男41万8301人、女47万9313人)。
選挙戦は民進、共産、社民の野党3党が協力して統一候補を擁立。自民党候補との事実上の一騎打ちとなった。ただ、政権選択の選挙ではなかったこともあり、投票率を大幅に押し上げる要因にはならなかったようだ。
期日前投票の投票者は26万1887人。投票者全体に占める割合は47・93%で前回から7・84ポイント上回った。
県内では新たに18、19歳のおよそ1万7000人が有権者となった。県内の有権者の約2%にあたる。県選挙管理委員会は、10代有権者に限った推定投票率を11日にも公表する。【池田一生】
2276
:
チバQ
:2016/07/11(月) 23:27:09
【宮城】
当 桜井充 (現) 民進党 510,450
熊谷大 (現) 自民党 469,268
油井哲史 (新) 諸派 19,129
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160711ddlk04010064000c.html
<2016参院選>宮城選挙区 民進・桜井氏が4選 自民・熊谷氏及ばず(その1) /宮城
11:35毎日新聞
参院選は10日投票、即日開票され、宮城選挙区(改選数1)では民進党現職の桜井充氏(60)が自民党現職の熊谷大氏(41)を振り切り、4度目の当選を決めた。改選数が2から1に減って初めての選挙で、現職同士の事実上の一騎打ち。桜井氏は3期18年の実績を背景に、安全保障関連法の廃止や奨学金制度の充実を訴え、民進党のほか、推薦を受けた共産党や社民党の支持者にも浸透した。再選を目指した熊谷氏は党県連を挙げて組織戦を展開。東日本大震災からの復興加速化やアベノミクス継続を訴えた。小泉進次郎衆院議員ら知名度のある弁士が次々と応援に駆けつけるなど猛追したが、届かなかった。投票率は52・39%で前回の50・75%を1・64ポイント上回った。
◇「国民共闘」訴え実る
選挙戦序盤は優勢とされた桜井氏だが、後半に党を挙げた組織戦を展開する熊谷氏の猛追を受け、開票作業の終盤まで競り合った。当選確実の一報が仙台市青葉区の選挙事務所に伝わると、詰めかけた支援者らから大きな歓声と拍手がわき起こった。
支援者から「充コール」で出迎えられた桜井氏は「野党共闘を『野合』と批判されたが、結果的にはそうではなかった。安倍政権の暴走を止めるという主張が受け入れられたと思う」と話した。
改選数が2から1に減り、激戦となった今回の参院選。桜井氏は2〜3月に共産と社民から推薦を取り付け、全国初の野党統一候補となった。街頭演説では「憲法9条改正反対」を強く訴え、共産や社民支持層を固めた。県医師連盟や県歯科医師連盟からも推薦を受け、自民支持層の一部を切り崩した。
また、安全保障関連法に反対する弁護士や学生らでつくる市民団体とも選挙協力を結び、「政党の枠を超えた国民共闘」(桜井氏)をアピール。市民と共に戦う姿勢を前面に打ち出し、無党派層にも浸透した。
◇幸福実現党・油井氏、支持を広げられず
幸福実現党の油井氏は2014年衆院選(比例東北ブロック)に立候補し落選して以来の国政選挙に挑んだが、支持を広げられなかった。
選挙戦では憲法9条改正と国防軍の創設を主張。「自分の国を自分で守ることのできる真の主権国家になるべきだ」と訴えた。防衛や航空・宇宙分野を日本の新たな基幹産業に位置付け、規制緩和で育成することや、消費税減税による消費拡大策を公約に掲げた。
また、東北電力女川原発(女川町、石巻市)を再稼働する必要性を強調し、「原発の再稼働は電気料金を引き下げ、日本や地域経済の活性化につながる」と訴えた。だが、大接戦となった自民と民進の現職2人の間に埋没し、存在感を高められなかった。
◇将来に前向きな政治を 今後も選挙に参加する 一票に託した若者の声
参院選で投票した10〜20代の若者2人に一票に託した思いを聞いた。
2014年の衆院選などに続いて3度目の投票をしたという仙台市太白区の東北大4年、洞口駿さん(21)は「若者の意見を吸い上げて、政策として実現してくれる候補者は誰かを考えて票を入れた」という。
候補者の座談会に参加したり、インターネット動画で街頭演説を聞き比べるなどしてそれぞれの主張を吟味してきた。洞口さんは「将来に前向きなメッセージを発してくれる政治家が増えれば、僕らの世代も政治に興味を持って投票に行くと思う」と話した。
東松島市の東北福祉大2年の武田結友さん(19)は「会場の空気感に緊張した。未来を変えるかもしれない1票の重みを感じた」と初めての投票の感想を語った。
武田さんは投票の際、「東日本大震災の復興をどれだけ考えてくれているか」を判断材料にしたという。地元でボランティアをする中で、復興は道半ばという思いを強めていたからだ。各候補者のホームページを見て政策を比較したといい、「今後も政治に興味を持って積極的に選挙に参加したい」と話した。【鈴木一也、本橋敦子】
………………………………………………………………………………………………………
◇当選者の略歴
桜井充(さくらい・みつる) 60 民 現(4)
[元]副財務相▽医師[歴]副厚労相▽民主党政調会長▽東北大院=[共][社][生]
2277
:
チバQ
:2016/07/11(月) 23:27:31
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160711ddlk04010085000c.html
<2016参院選>宮城選挙区 民進・桜井氏が4選 自民・熊谷氏及ばず(その2止) /宮城
11:35毎日新聞
◇猛追あと一歩 改選数1減、無党派層へ浸透足りず
自民党の組織力を生かした猛追も及ばず、熊谷氏が涙をのんだ。桜井氏当確の一報が流れると、一斉に落胆の声が上がり静まりかえった。事務所に来た熊谷氏は目を赤らめながら「敗因は私の力不足。総理や党幹部に応援に入ってもらったが、期待を生かせなかった」と話した。
公示前から3期18年の実績を持ち、知名度で勝る民進党の桜井氏に大きく離されていると見られていた。県医師連盟が桜井氏を推薦したほか、県農政連も自主投票を決めるなど、旧来の自民党支援組織も一枚岩ではなかった。
危機感を強めた党本部の指示で、党県連が選挙戦を仕切り、国会議員らがフル回転する組織戦を展開し、桜井氏を終盤猛追した。
安倍晋三首相が2度応援に駆けつけ、党三役や閣僚も次々と応援入りするなど、党本部の手厚い支援も受けた。熊谷氏も「最大被災地の宮城から与党の議席を失ってはいけない」と与党候補の立場を強調。推薦を受ける公明党の比例候補への支援も訴え、票を固めたが、無党派層への浸透などが足りず、一歩及ばなかった。
◇投票率は52・39% 07年以来の上昇 前回比1・64ポイント増
宮城選挙区の投票率は52・39%で前回2013年の50・75%を1・64ポイント上回った。参院選で投票率が上昇するのは07年以来。
与野党が議席を分け合ってきた前回までと異なり、現職2人が1議席を争う激しい選挙戦。各陣営とも支援組織への働きかけを徹底したほか、党首ら知名度の高い応援弁士が街頭で訴えを繰り広げたことも有権者の関心を高めた。
今回は野党が統一候補を擁立したことで立候補者が1992年の補欠選挙以来の3人にとどまった。安倍晋三政権の経済政策アベノミクスや安全保障法制の是非など、争点に対する各候補の訴えの違いが比較的明確だったことが投票行動に結びついた可能性がある。
また、選挙権年齢が18歳以上に引き下げられて初めての選挙で、公示前から注目されたことも影響したとみられる。
期日前投票も好調だった。9日までに前回13年に比べて1・24倍の29万9233人が投票した。仙台市5区の期日前投票所となった仙台駅前の商業ビルの前では、各陣営が街頭演説し、期日前投票を呼びかけていた。
2278
:
チバQ
:2016/07/11(月) 23:28:26
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201607/20160710_11092.html
<参院選宮城>桜井氏 無党派に強み
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◎熊谷氏 若年層で健闘/出口調査
参院選投票日の10日、県内の投票所で実施した出口調査によると、民進党現職の桜井充氏は党支持層の95.4%から票を集めた。特定の支持政党がない「無党派層」にも強みを発揮し、61.4%から支持を得た。自民党現職の熊谷大氏は党支持層の86.8%を固めたが、無党派層の支持は34.3%にとどまった。
桜井氏は、推薦を得た共産、社民、生活の野党3党支持層の81.0%から票を獲得し、共闘が功を奏した。
内訳は共産支持層の81.8%、社民支持層の78.8%、生活支持層の82.4%。与党の公明党支持層からも30%強の支持があった。
年代別では20代、30代で40%に届かなかったが、50代〜70代以上では55%前後を占めた。衆院小選挙区別では仙台市内の1、2区をはじめ3、5、6区で熊谷氏を上回った。
熊谷氏は、推薦を受けた公明支持層の65.4%、日本のこころを大切にする党支持層の62.5%を固めた。共産、社民、生活の野党3党の支持は13.8%だった。
年代別では40代以下の全ての年代に浸透し、特に20代の支持は60.8%に上った。10代からも50.0%の支持があった。衆院小選挙区で見ると、塩釜市や黒川郡などの4区で浸透し、1〜6区で唯一、桜井氏を上回った。
幸福実現党新人の油井哲史氏は広がりを欠いた。
回答者の支持政党は自民37.2%、民進22.1%、公明5.2%、共産4.4%など。無党派層は20.5%だった。
[出口調査の方法]県内の36投票所で、投票を終えた有権者に投票内容などを答えてもらった。回答者は男性747人、女性743人の計1490人。
関連ページ:宮城政治・行政参院選とうほく
2016年07月11日月曜日
2279
:
チバQ
:2016/07/11(月) 23:29:28
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201607/20160710_11082.html
<参院選宮城>民進虎の子死守 足場築く
当選を確実にし、支持者と握手を交わす桜井充さん=10日午後11時10分ごろ、仙台市青葉区の事務所
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改選数が2から1に減った宮城選挙区は、全国初の野党統一候補となった民進党現職の桜井充氏(60)が、安倍政権への批判票を取り込み4選を果たした。再選を目指した自民党現職の熊谷大氏(41)は「党営」による強力な組織戦を展開したが、届かなかった。
桜井氏は安全保障関連法廃止を旗印に今年3月、共産、社民両党から推薦を受け、市民団体と政策協定を締結。全国初の野党統一候補として早々と態勢を構築し、3期18年の実績と知名度で先行した。
公示後、フル回転した自民の組織力にいったんは劣勢に立たされたが、保守層の一部に食い込む支持者を固めて対抗。終盤は民進の地方議員が大票田・仙台に絞ってつじ立ちを展開するなどして無党派層を引きつけ、抜け出した。
民進支持の一部労組には「共産アレルギー」が残り、選挙戦では共産衆院議員の「防衛費は人殺し予算」発言で防戦も余儀なくされたが、地方への恩恵が薄いアベノミクスへの不信感を巧みに取り込んだ。
熊谷氏は、弱い後援会に代わって党県連丸抱えの選対本部を頼り、県選出国会議員や県議らが実質的に選挙を担った。党本部も宮城を最重点区と位置付け、安倍晋三首相が2度、岸田文雄外相と小泉進次郎党農林部会長が3度、県内入り。圧倒的な物量で候補を押し上げ、首相自ら地方議員や業界団体に電話をかけるなど引き締めを図った。
党に頼り切る熊谷氏の姿勢には不満がくすぶった。「現職が自前で戦えないなどあり得ない」との声は根深く、最後まで一枚岩になりきれなかった。「共産と組む民進には負けられない。自公のための戦いだ」(県連幹部)と野党共闘への反発で結束はしたが、歯車はかみ合わなかった。
桜井氏の勝利で、民進は党勢復活への足掛かりをつかんだ。全国へのうねりをつくり、成果を刻んだ野党共闘も可能性をつないだ。自民優位の政治状況が続く中で、次期衆院選の態勢構築や来年に迫った仙台市長選、知事選への駆け引きに影響を与えるとみられる。
(解説=報道部・大橋大介)
2280
:
チバQ
:2016/07/11(月) 23:29:45
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201607/20160710_11086.html
<参院選宮城>自民 どぶ板徹底も力の差
落選が決まり、支持者の手を握ってわびる熊谷大さん(左)=10日午後11時20分ごろ、仙台市宮城野区の事務所
拡大写真
全国に先駆けた野党共闘が、巨大与党の激烈な総攻撃をしのぎ切った。
改選数が2から1に減り、現職のどちらかが議席を失う宮城選挙区は、大激戦の末、民進党現職の桜井充さん(60)に軍配が上がった。全国的に野党統一候補が苦戦を強いられる中、反自民票を結集。自民党現職の熊谷大さん(41)は6年間の活動不足が響き、勢いに乗れなかった。
桜井さんが当選を確実にした10日深夜、仙台市青葉区立町の事務所には共産、社民の県組織幹部らが集まり、喜びを爆発させた。桜井さんは「皆さんのおかげ。安倍政権の暴走を止めるという県民の良識が示された」とガッツポーズした。
苦しい選挙戦だった。「先行逃げ切りでなければ自民に太刀打ちできない」(民進県連幹部)と昨年から布石を打ってきたが、破壊力は想像を超えていた。
自民は序盤から党幹部を続々と投入。6月25日には安倍晋三首相と岸田文雄外相による「前代未聞のてこ入れ」(県連幹部)を仕掛けた。「大物が来ても票は伸びない」と言う桜井さんが「厳しい」と漏らすようになり、追い込まれた。
重苦しい雰囲気を打開したのが、民進県連の地方議員だった。7月1日、青葉区のホテルであった県連選対会議で、安住淳代表が「共産、社民の運動量に世話になった。民進が今、動かないでどうする」と一喝。翌日から市内に県議、市議が一斉に散り、のぼり旗を街頭に立てて候補者の名前を繰り返した。
選挙戦最終日の9日夕、地元の青葉区川平で開いた個人演説会。支持者から「絶対勝てる。自信を持って」と声を掛けられた桜井さんから涙があふれた。郡和子県連幹事長は「これほど必死な姿は見たことがない。よほど苦しかったんだろう」と心中を代弁した。
熊谷さんは、自民県連の主導による徹底した「どぶ板選挙」で支持固めを急いだが、浮上できなかった。県連幹部は「地域を回らず、自前で選挙戦の態勢すら組めなかった候補者に、身内も必死になり切れなかった。政治家として力の差が出た」と敗因を語った。
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2016年07月11日月曜日
2281
:
チバQ
:2016/07/11(月) 23:30:46
【岩手】
当 木戸口英司 (新) 無所属(野党統一) 328,555
田中真一 (新) 自民党 252,767
石川幹子 (新) 諸派 34,593
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160711ddlk03010024000c.html
<2016参院選>木戸口氏が初当選 自民、奪還ならず(その1) /岩手
11:14毎日新聞
◇「野党共闘」実る
与野党対決は野党に軍配--。10日に投開票された参院選岩手選挙区(改選数1)で、無所属新人の木戸口英司氏(52)は、自民新人の田中真一氏(49)との事実上の一騎打ちを制し、初当選した。自民は24年ぶりの同選挙区の議席奪還を果たせず、幸福実現新人の石川幹子氏(51)も支持を広げられなかった。当日有権者数は109万2042人、投票率は57・78%だった。【村山豪、二村祐士朗、藤井朋子、小鍜冶孝志】
盛岡市中央通1の木戸口氏の事務所。午後8時に当選確実の一報が入ると、集まった支援者から歓声が湧き上がった。木戸口氏も笑顔で姿を現し、支持者と万歳をして当選を喜んだ。
木戸口氏は報道陣の取材に「野党共闘や市民の思いが結集した結果だ。今の政治を変えてほしいという期待感が、日に日に高まっていくのを強く感じた」「これからの野党各党との連携が大事だと思っている」と応じた。
当初は民進などから、知名度不足を危ぶむ声もあった。しかし、木戸口氏は野党4党や連合岩手などの推薦を得て、着実に協力態勢を固めていった。
公示後も県内をくまなく回り、支持を広げた。先月28日には、盛岡市を訪れた共産の志位和夫委員長や生活の小沢一郎・共同代表ら野党幹部と並んで、街頭で演説。達増拓也知事と共に「野党共闘」をアピールするなどして知名度不足を一掃すると、無党派層の支持もつかんだ。
◇投票率57.78% 前回を0.25ポイント上回る
参院選岩手選挙区の期日前投票者数は18万608人で、有権者に占める割合は16・5%に上った。期間が17日と通常より1日多かったこともあり、制度が導入された2004年以降で過去最高となった。投票率57・78%は前回(13年)の57・53%を0・25ポイント上回り、一転して上昇した。
期日前投票者の割合が最も高かった自治体は普代村の31・26%で、続いて二戸市26・42%、金ケ崎町23・94%だった。最も少なかったのが雫石町の10・82%。大学での期日前投票者数は、岩手大(盛岡市)394人▽県立大(滝沢市)80人▽富士大(花巻市)33人--だった。
東日本大震災の復興が進まないことや憲法改正、安倍政権の経済政策「アベノミクス」の効果が感じられないことへの危機感が、期日前投票者数や投票率を押し上げたとみられる。【村山豪】
2282
:
チバQ
:2016/07/11(月) 23:31:01
………………………………………………………………………………………………………
■解説
◇「共闘」成果これから
憲法改正手続きや安倍政権の経済政策「アベノミクス」を進めるか、それとも待ったをかけるのか。有権者が託したのは「安倍政権ストップ」を訴える木戸口英司氏だった。岩手選挙区ではとりあえず野党共闘が奏功した。
野党側の候補者擁立は波乱含みだった。当初想定していた生活の主浜了氏が、突然引退を明らかにしたことで擁立作業が混迷。民進と生活の間に意見の対立があった。「苦渋の決断」(民進幹部)で選ばれた木戸口氏が立候補を表明したのは、6月22日の公示からわずか1カ月前だった。
それでも、共産の市町村議らが県内各地で木戸口氏の応援に奔走した。生活の小沢一郎・共同代表の後援会や達増拓也知事の支援も生かし、スタートの遅れを盛り返し、無党派層にも広く浸透した。
ただし、今回の結果は、野党第1党の民進が自民、公明に立ち向かうには、共産などの協力が必要になることを示したとも言える。
各党は「打倒、安倍政権」で結束したものの、政策や方向性は大きく異なる部分もある。共闘が成功だったかを占うには、木戸口氏のこれからの政治活動次第だ。有権者の視線がその一挙手一投足に絶えず注がれていることを、木戸口氏は忘れるべきではない。
一方、安定した支持率を維持する安倍政権の追い風の中で、自民の弱体化は深刻だ。知名度でも木戸口氏より優位に立ち、無党派層の取り込みが期待できる平野達男参院議員の応援も生かせなかったのは、田中氏の陣営や自民県連の組織が機能しなかったからだ。
自民は、組織の立て直しが急務となっている。【村山豪】
………………………………………………………………………………………………………
木戸口英司(きどぐち・えいじ) 52 無 新(1)
[元]知事政務秘書[歴]衆院議員秘書▽県議▽千葉大=[民][共][社][生]
2283
:
チバQ
:2016/07/11(月) 23:31:15
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160711ddlk03010031000c.html
<2016参院選>木戸口氏が初当選 自民、奪還ならず(その2止) /岩手
11:14毎日新聞
◇田中氏、支持伸び悩む
田中氏の陣営は、盛岡市大通3のホテル東日本盛岡に支援者が集う会場を設けた。ニュース速報で「木戸口氏の当選確実」が伝わると、支援者からため息が漏れた。田中氏は報道陣の質問に「やるべきことは全てやったので、後悔はない。東日本大震災の復興を(政治家として)成し遂げたかった」と答えた。
田中氏は2013年の前回参院選で、初めて立候補した。無所属の平野達男氏に約8万票差で敗れたものの、16万票余りを獲得。足跡を残した。
「2度目で当選できなければ一生できない。背水の陣で挑む」という意気込みで、今回の選挙戦に臨んだ。平野氏の支援も取り付け、前回票からの上積みを目指した。
安倍政権の高支持率を背景に、選挙戦では農産物の販路拡大や、岩手の観光振興による経済の発展などを訴えた。しかし、思うように無党派層や平野氏の支援者などに支持拡大を図れなかった。
2284
:
チバQ
:2016/07/11(月) 23:31:48
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201607/20160710_31085.html
<参院選岩手>木戸口さん「牙城」守る
支持者らと万歳をして初当選を喜ぶ木戸口英司さん(中央)=10日午後8時20分ごろ、盛岡市の事務所
拡大写真
落選が決まり、厳しい表情で鈴木俊一自民党県連会長(右)にあいさつする田中真一さん=10日午後8時50分ごろ、盛岡市のホテル
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岩手選挙区は「小沢地盤」と野党の歯車がかみ合い、底力を見せつけた。野党統一候補で無所属新人の木戸口英司さん(52)が、自民党新人の田中真一さん(49)を振り切った。岩手の参院選で1995年から続く非自民系の連勝を8に伸ばした。
「これが野党共闘の力だ」。盛岡市中央通の事務所で各党の幹部らが勝ちどきを上げた。木戸口さんは「国民の生活を守る政治を取り戻す」と誓った。小沢一郎生活の党代表の秘書を務めた直系。党の生き残りも懸けた戦いだった。
「岩手を暴走政治から守る」。盟友の達増拓也知事の全面支援を得て先行したが、自民も食い下がる。「追い付かれるぞ」。中盤、陣営に緊張が走った。
小沢氏が地元で「安倍政権を退陣に追い込める」と気勢を上げると、後援会が動きだした。県南農村部で30人ほどのミニ集会を続ける草の根戦。「ここまでやるか」と周囲を驚かせた。
投票3日前の7日、遊説日程を奥州市から盛岡市に急きょ変更。88カ所で訴えた。小沢地盤の引き締めと無党派票の取り込み。「終盤3日間で振り切れる」。陣営は勝利を確信した。
田中さんは前回2013年に続く敗退。「全ては私の力不足。後押しに応えられず、申し訳ない」。盛岡市のホテルで悔しさをにじませ、深々と頭を下げた。
「野党は無責任」と繰り返し、24年ぶりの議席獲得を狙った。閣僚らが次々と入り「小沢政治」の転換を訴えた。リードする相手の背中は見えたが、差は縮まらなかった。自民県連の鈴木俊一会長は「かつてない手応えだったが、最後は歩き負けた」と唇をかんだ。
関連ページ:岩手政治・行政参院選とうほく
2016年07月11日月曜日
2285
:
チバQ
:2016/07/11(月) 23:34:54
4279 :チバQ:2016/07/11(月) 23:33:58
【青森】8000票差!
当 田名部匡代 (新) 民進党 302,867
山崎力 (現) 自民党 294,815
三國佑貴 (新) 諸派 18,071
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160711ddlk02010071000c.html
<2016参院選>田名部氏が初当選 保守王国の一角崩す /青森
10:56毎日新聞
第24回参院選が10日投開票され、青森選挙区(改選数1)では民進党新人で元衆院議員の田名部匡代氏(47)=社民推薦=が自民党現職の山崎力氏(69)=公明推薦=を破り、初当選を果たした。野党共闘の実現で県内の非自民勢力がほぼ一本化され、事実上の一騎打ちの構図が早々に固まった影響もあり、選挙戦は大接戦となったが、地盤とする八戸市に浸透し、無党派層からの支持も得た田名部氏が制した。田名部氏の当選で、県内の選挙区選出国会議員6人(衆院4人、参院2人)を自民が独占する「保守王国」の一角が崩れた。幸福実現党新人の三国佑貴氏(31)は支持を広げられなかった。投票率は55・31%で、前回(2013年)の46・25%を9・06ポイント上回った。
青森市篠田の田名部氏の事務所には、民進党の田名部定男県連代表らに加え県内の野党各党の幹部も集まり、開票状況を見守った。当選確実が伝えられた瞬間、事務所は歓喜の渦に包まれた。田名部匡代氏は満面の笑みで「託された思いは重い。一人一人の思いをしっかり受け止め、期待に応えたい」とあいさつした。
衆院議員を計3期務めた田名部氏にとって、初の全県選挙区での戦い。地元・八戸市以外での浸透が課題だったが、津軽地方の衆院青森1区を地盤に持つ升田世喜男衆院議員(民進)に加え、推薦した社民や手堅い組織票を持つ共産など野党各党の協力も奏功。連合青森の支援も受け、保守王国の一角を崩した。民進党本部も選挙戦序盤から続々と知名度の高い応援弁士を投入。岡田克也代表や蓮舫代表代行が何度も県内入りするなど、党を挙げた総力戦が勝利につながった。
参院選出馬を決めた昨年12月以降、県内各地をくまなく回り続けた田名部氏。選挙戦では「地方の切実な思いが国に届かない。そう諦めている人の思いを受け止め、国会に届ける」と訴え続け、好況の実感がわかない県内の有権者の共感を得た。無党派層にも浸透し、強力な組織選挙を展開する自公を振り切った。【佐藤裕太】
◇支持層固め切れず 山崎氏
田名部氏の当選確実が伝えられると、青森市第二問屋町にある山崎氏の事務所では支持者からため息が漏れた。山崎氏は「手厚い支援を頂いたが、期待に応えられず申し訳ない」と支持者に陳謝した。
野党が候補を一本化し、大接戦となった選挙期間中、山崎氏はこれまで行わなかった早朝の街頭演説など「どぶ板選挙」を展開。3期18年の実績や経済政策を中心に訴えたが、田名部氏の出身地・八戸市などで保守層を取りこぼし、公明票の一部も相手に流れるなど、従来の手堅い支持層を固めきれなかった。
今回の選挙戦は序盤から田名部氏との競り合いが伝えられ、陣営の危機感は深刻だった。安倍晋三首相が自ら県議に電話をかけて直接協力を呼びかけたほか、現職首相としては異例ともいえる3回の県内入りを実現。小泉進次郎党農林部会長ら知名度の高い応援弁士らも次々に来県し「てこ入れ」を図るなど総力戦の様相を見せた。三村申吾知事や県内市町村の大半の首長の支持も獲得。終盤では津軽地方向けに「青森に居を構えた祖父の代から本籍地は青森市だ」と地元色を強調する演説もしたが響かず、自民王国の牙城の一角を崩してしまう結果となった。【宮城裕也】
2286
:
チバQ
:2016/07/11(月) 23:35:09
4280 :チバQ:2016/07/11(月) 23:34:12
◇投票率55・31% 前回比9・06ポイント増
青森選挙区の投票率は55・31%で、前回比9・06ポイント増となった。候補6人が乱立して自民1強の構図が明確だった前回(2013年)に比べ、自民現職と「野党共闘」候補による事実上の一騎打ちだった今回は、選挙戦最終盤まで勝敗の行方が読めない激戦になり、注目を集めたとみられる。
このほか、初めて導入された18歳選挙権の話題性、「全国最低投票率」からの脱却を目指す県選管などの選挙啓発キャンペーンも、投票率の底上げにつながったようだ。
今回の参院選では、期日前投票(6月23日〜7月9日)もスタートから好調だった。投票した有権者は最終的に19万4153人に上り、前回の約1・6倍。要因の一つが期日前投票所の増加で、県全体では前回より41多い100カ所に設けられた。特に大学構内や商業施設内への設置が増え、若年層らへの「投票の利便性向上」アピールが、一定程度、功を奏したと言える。
一方、投開票当日に駅などに設置する「共通投票所」は、県内では平川市が商業施設に設けた1カ所にとどまった。同市の投票率は56・02%で、前回と比べた増加率は10・67ポイントと、県平均より高かった。【夫彰子】
………………………………………………………………………………………………………
■解説
◇政策論争に疑問残す
「東北最大の激戦地」とも形容された青森選挙区は、民進党の田名部匡代氏の初当選で幕を閉じた。自民1強が続く保守王国・青森で近年まれに見る激戦となった背景には、従来は票が分散していた野党が共闘して候補を一本化し、事実上の「政党対決」「二者択一」という分かりやすい構図が誕生したことに尽きる。有権者に一定の関心を持たせることに成功し、最後まで予断を許さない選挙戦だったといえる。
ただ、単純に数を競うゲームなら確かに見応えのある勝負ではあったが、肝心の政策論争で十分に競い合ったかは疑問が残る。たとえば重要争点の一つだった安全保障関連法の是非についても、田名部氏は「戦争できる国にしようとしている」、山崎氏は「抑止力が高まる」と主張するだけで、発言の根拠となる具体的な内容には踏み込まないケースが目立った。
参院は往々にして衆院の議決を追認する「カーボンコピー」とも呼ばれるが、本来の役割は衆院多数派による行き過ぎを防ぐ「再考の府」「熟慮の府」であるはずだ。解散を気にせず6年間の任期を与えられる参院議員は、やはり政策のプロであってほしい。その意味で、候補者には当選後を見据えた具体的な政策論争がもっとあってよかった。田名部氏は3期務めた衆院議員から「なぜ参院に転身するのか」。既に3期18年の参院議員の実績を持つ山崎氏は「なぜ参院を続けるのか」。情理を尽くした言葉で、その根源的な思いも聞きたかった。
「今の政治は、数の力だけが優先されている」--。田名部氏が2000年6月、初めて立候補した衆院選の際、毎日新聞の取材に対して述べた当時の政界への苦言だ。それから16年。与党が衆院で改憲発議に必要な3分の2という圧倒的な議席を持ち、「数の力」を絶対視する論理が政界を席巻するまさに今、この言葉はちっとも古くなっていない。
県民の厳正な審判を受け、国会に戻る田名部氏。16年前に語った思いを忘れず、堂々とした「熟慮の府」の一員の姿を見せてほしい。【宮城裕也】
………………………………………………………………………………………………………
◇青森選挙区開票結果=選管最終発表
当 302,867 田名部匡代 47 民新
▽ 294,815 山崎力 69 自現
18,071 三国佑貴 31 諸新
▽は法定得票数を得た落選者
………………………………………………………………………………………………………
◇当選者の略歴
田名部匡代(たなぶ・まさよ) 47 民 新(1)
[元]衆院議員▽党県代表代行[歴]農水政務官▽玉川学園女短大=[社]
2287
:
チバQ
:2016/07/11(月) 23:35:20
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201607/20160710_21089.html
<参院選青森>山崎さん苦杯4選逃す
支持者らに敗戦をわびる山崎力さん=10日午後11時55分ごろ、青森市の事務所
拡大写真
初当選が決まり、支持者からのバースデーケーキを笑顔で受け取る田名部匡代さん=11日午前0時10分ごろ、青森市の事務所
拡大写真
保守王国が続いた青森選挙区で、民進党新人で元衆院議員の田名部匡代さん(47)が、4選に挑んだ自民党現職山崎力さん(69)の組織力を打ち破った。
この日が誕生日の田名部さんは、青森市の事務所で「最高のプレゼント。国政で必ず恩返ししたい」と満面の笑みを浮かべた。
昨年末、衆院青森3区からのくら替え出馬を決意した。八戸市を中心とする南部地方が地盤。県内全域を回る初めての選挙を、共産、社民両党との統一候補として全力で走り続けた。
苦戦必至とされた津軽地方でも徐々に浸透。選挙期間中、苦境に立つ幾人もの有権者に出会った。「ほっとけない」。この一心で突き進んだ。着実に「ファン」を増やし、自民支持層を切り崩す快進撃を見せた。
田名部さんは、集まった支持者と固い握手を交わしながら「今日が出発点。弱い人の声を届ける政治をしていきたい」と意欲をみなぎらせた。
地元選出の国会議員や地方議員のサポートをはじめ、分厚い保守層に支えられて優位な戦いを進めていた山崎さん。重苦しい空気に包まれた青森市の事務所で「力が及ばず、申し訳ない」と深々と頭を下げた。
迫り来る相手候補の足音。野党共闘への追い風を肌で感じ、「正々堂々」をテーマに据えた。少子高齢化対策、アベノミクスの継続などを中心とした地方活性化の政策を訴えてきた。
「保守王国で参院選敗北はあり得ない」。焦る同僚議員らは、山崎さんの3期18年の実績を強調して回った。安倍晋三首相も3度にわたって青森入りしたが、勢いを増す野党連合の前に苦杯をなめた。
関連ページ:青森政治・行政参院選とうほく
2016年07月11日月曜日
2288
:
チバQ
:2016/07/11(月) 23:36:03
http://news.goo.ne.jp/article/dtohoku/region/dtohoku-39954456.html
田名部氏3区で圧倒/衆院選挙区別得票
12:15デーリー東北
参院選青森選挙区の開票結果を青森県内の衆院小選挙区別に見ると、当選した田名部匡代氏(民進・新)は地元3区で山崎力氏(自民・現)を3万票近くの大差で圧倒。1、2、4区は山崎氏が上回った。1区は132票の僅差。 衆院3区からくら替えした田名部氏。陣営は「地元でリードするのが勝利の絶対条件」としていたが、7万8901票を獲得し、5万1111票の山崎氏を引き離した。「地元意識」に訴え掛け、従来の支持基盤や共闘する共産、社民両党だけでなく、自民票も取り込んだとみられる。 1区(4区の青森市浪岡地区を含む)は田名部氏が9万3213票、山崎氏が9万3345票と拮(きっ)抗(こう)。無党派層が多いとされる大票田の青森市では田名部氏が6万5652票、山崎氏が6万3332票となった。 2区は山崎氏が7万3389票を獲得し、田名部氏に1万1210票の大差をつけた。 4区(浪岡地区を除く)は山崎氏が7万6970票、田名部氏が6万8574票だった。田名部氏は弘前市を僅差で制した一方、それ以外の市町村では山崎氏が上回った。
2289
:
チバQ
:2016/07/11(月) 23:39:19
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016071100771&g=pol
新潟・中原氏、56万票で落選=山梨当選者の3倍超【16参院選】
参院選の選挙区当選者のうち、最も得票が少なかったのは3年前と同じく山梨選挙区(改選数1)で、宮沢由佳氏(民進)の17万3713票だった。一方、今回から改選数1に減った新潟の中原八一氏(自民)は、宮沢氏の約3.2倍の55万8150票を獲得しながら落選した。
選挙区定数を10増10減し、初めて合区も導入して「1票の格差」は縮小したものの、依然として選挙区によって開きがあることが浮き彫りとなった。
新潟に次いで多くの票を獲得して落選したのは、同じく改選数が2から1に減った長野の若林健太氏(自民)。以下、高得票落選者の3〜5位は、3人区以上の選挙区で競り負けた候補が占めた。
山梨に続いて低い得票で当選したのは、福井、佐賀、香川の順で、いずれも1人区。5番目には、改選数2の広島で当選した柳田稔氏(民進)が入った。
全国最多得票は東京で当選した蓮舫氏(民進)。2位は神奈川の三原じゅん子氏(自民)で、ともに100万票を突破した。
◇高得票落選・低得票当選上位5人
〔高得票落選者〕
55万8150票 中原八一(自民、新 潟)
49万9974票 若林健太(自民、長 野)
48万7729票 浅賀由香(共産、神奈川)
48万6778票 伊藤岳(共産、埼 玉)
48万2688票 柿木克弘(自民、北海道)
〔低得票当選者〕
17万3713票 宮沢由佳(民進、山 梨)
21万7304票 山崎正昭(自民、福 井)
25万1601票 福岡資麿(自民、佐 賀)
25万9854票 磯崎仁彦(自民、香 川)
26万4358票 柳田稔(民進、広 島)
(敬称略)
(2016/07/11-17:32)
2290
:
チバQ
:2016/07/11(月) 23:43:40
票差が少ないのは
大分
>>2242
1,090票差!
新潟
>>2257
青森
>>2285
かな?
2291
:
名無しさん
:2016/07/12(火) 00:25:05
>>2218
山田宏は歯科医師連盟をつけてもらったようです。
http://www.toshiren.or.tv/
2292
:
名無しさん
:2016/07/12(火) 01:01:59
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016071100029&g=pol
民意を読み誤るな【16参院選】
参院選は風次第で、終盤情勢が大きく変わることもある。それだけに安倍晋三首相は今回の結果に安堵(あんど)したことだろう。事前に予想された通り与党が勝利し、改憲勢力は国会発議に必要な参院の3分の2を確保した。ただ、さまざまな世論調査で明らかなように有権者の最大の関心は、改憲ではなく経済政策や社会保障制度である。今後、安倍政権が一気に改憲路線を突き進むなら、民意に沿ったものとは言えまい。
今回の選挙は首相にとって、在任中の改憲実現を目指す上で、事実上のラストチャンスだった。今年1月、首相が憲法改正に関して「参院選でしっかり訴え、国民的議論を深めたい」と明言。また、「改憲を考えている責任感の強い人たちと3分の2を構成したい」と語り、参院における改憲勢力の3分の2確保に並々ならぬ意欲を示したのもそのためだ。
ところが、首相は選挙期間中、持論の改憲論を封印してしまった。改憲論を持ち出すと選挙に不利との判断からだ。この「争点隠し」戦略は、「3分の2阻止」を掲げて争点化を図ろうとした野党側からの攻撃をかわす狙いもあったが、「姑息(こそく)な印象」は拭えなかった。
一方で首相は10日夜、国民に改正への抵抗感が強い「9条」を除いた条項を念頭に、今後は国会の憲法審査会において議論を進めて、与野党の意見集約を図りたい考えを改めて示した。また、憲法改正には「落ち着いて取り組んでいきたい」とも語った。
そもそも、国民にとって憲法問題の優先順位は経済・景気や社会保障政策に比べて高くない。首相が「議論のたたき台」と位置付ける自民党改憲草案については、党内からも「保守色が強過ぎる」といった指摘が出ており、谷垣禎一幹事長は修正の余地があると認めている。また、公明党内でも支持母体の創価学会には改憲への慎重論が根強い。となれば、やはり首相としても改憲論議は拙速を排して、当面はじっくりと議論の行方を見守るしかあるまい。
しかも今年に入り、安倍政権の看板政策であるアベノミクスは一時の勢いを失い、6月の英国の欧州連合(EU)離脱決定以降、世界経済は先行きに不透明感が広がっている。そうした中、今回の選挙で有権者は野党が求めるアベノミクスの変更ではなく、継続に託したとみるべきだろう。民意はあくまで「経済優先」であることを首相は肝に銘じてもらいたい。(2016/07/11-02:33)
2293
:
チバQ
:2016/07/12(火) 01:17:31
非自民非民主系保守
8093 :チバQ:2016/07/12(火) 01:16:47
>>8083
>>8088
よいっぽい感じですね
417 :チバQ :2016/07/12(火) 01:13:46
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1390309210/386
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1390309210/388
を更新
・政党要件
政党名、2013年参院選、2014年衆院選、2016参院選、所属議員5名
大阪:―、―、○、28
生活:×、×、×、6*
社民:○、○、○、4
日大:―、○、×、3
=↑満たす、↓満たさない========
元気:―、―、―、2
改革:×、×、×、0
○要件満たす
×要件満たさない
―存在しないor選挙に出ていない
*岩手木戸口、新潟森を含む
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016071100092&g=pol
生活、政党要件維持に安堵【16参院選】
当選確実となった候補の名前に花を付ける生活の党の(左から)山本太郎共同代表、小沢一郎代表、玉城デニー幹事長=10日夜、東京・隼町
生活の党は、野党統一候補として岩手、新潟両選挙区に出馬した同党系の2人が当選確実となり、「国会議員5人以上」の政党要件を維持できる見通しとなった。
同党の小沢一郎代表は10日夜、東京都内で記者会見し、「2人は党籍がある。各党派の了解をいただきながら、(生活の)党員としてお互いに力を合わせて政治活動することは自然のなりゆきだ」と、安堵(あんど)の表情を浮かべた。
野党共闘について小沢氏は「1人区の統一候補を擁立することができて、大きな一歩」と評価した。ただ、国政選挙で野党各党が統一名簿をつくる持論の「オリーブの木構想」に触れ、「(実現していれば)比例も違ってくるし、1人区は断然勝っただろう」とも語った。(2016/07/11-01:59)
2294
:
チバQ
:2016/07/12(火) 12:44:26
http://news.goo.ne.jp/article/kanagawa/region/kanagawa-40059054.html
県内各党県組織が総括 追加公認に自民「困惑」
07:30神奈川新聞
自民党県連の小此木八郎会長は、公認の三原じゅん子氏が100万票超の得票で圧勝し「目標だった県内18小選挙区すべてでトップの得票だった。支持してくれた県民に感謝したい」と充実感を漂わせた。自民推薦で選挙を戦い、当選後に党が追加公認を発表した中西健治氏については「公認も推薦も地方組織の議論を経て本部に申請するもの。本来の筋道でなく、困惑している」とわだかまりをのぞかせた。 公明党県本部の上田勇代表は三浦信祐氏の当選に「新人で厳しい戦いの上、候補者が多く、票が分散したが、おおむね期待通りの成果を得た」と評価。神奈川で与党が3議席を確保したことに「政治の安定、継続性が重要だと県民に理解してもらえた」と総括した。 「2人擁立」に踏み切り、真山勇一氏が再選を果たす一方、県連代表の金子洋一氏が惜敗した民進党。県連の石上俊雄代表代行は「内部でさまざまな議論があったが、政権交代可能な党を目指す上で、4人区で複数擁立をしないと党勢は拡大していかない。金子さんが敗れたのは悔しいが、課題を検証し、次につなげたい」と話した。 共産党県委員会の田母神悟委員長は、浅賀由香氏が僅差の次点で18年ぶりの議席獲得に届かなかったことに「大健闘だが、もう一段高い所を突き破る力を付けないと、当選を勝ち取ることはできない」と悔しさをにじませた。市民団体の支援や生活の党から推薦を得たことには「貴重な経験。今後に生かしたい」と話した。 社民党県連合の高橋八一副代表は、結果を2013年の参院選と比較し「厳しい選挙は変わらないが、神奈川選挙区候補者の得票はほぼ同じだった一方、比例票は県内で伸ばすことができた」と評価。県連合代表の福島瑞穂副党首が議席を守ったことには「選挙区候補と連動して、力を入れて押し上げることができた」と話した。
2295
:
チバQ
:2016/07/12(火) 12:47:06
三重 青森 新潟 大分
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt1607120021.html
【参院選】幸福実現党が立候補見送りなら…自民1人区25勝だった
10:14産経新聞
改選1人区では自民党、野党4党、幸福実現党の候補が立候補する構図となり、自民党が21勝、野党統一候補が11勝という結果に終わった。だが、安全保障政策などをめぐり自民党と共通点も少なくない幸福実現党が候補擁立を見送っていれば、自民党は接戦の末に敗れた4選挙区でも勝利し、参院単独過半数(非改選と合わせて122議席)を確保できていた計算になる。
幸福実現党は憲法改正や日米同盟強化、原発再稼働推進などを公約している。自民党は事前に接戦が予想された8選挙区のうち7選挙区で敗れたが、政策が近い幸福実現党と連携すれば違った結果が出た可能性がある。
民進党の岡田克也代表の地元で、自民党が重点選挙区と位置づけた三重選挙区。安倍晋三首相らが続々と応援入りしたが、自民新人の山本佐知子氏は民進現職の芝博一氏に1万9847票差で敗れた。だが、幸福新人の野原典子氏が獲得した2万4871票を山本氏に上積みすれば逆転する。また、自民党は青森で8052票、新潟で2279票、大分で1090票の僅差で敗北。いずれも幸福実現党が1万8071〜2万4639票を得ており、これを自民党が獲得していれば当選できていた。
2296
:
チバQ
:2016/07/12(火) 12:48:18
http://news.goo.ne.jp/article/kahoku/politics/kahoku-01_20160712_11011.html
宮城知事は貧乏神?マイク握った候補者連敗
11:31河北新報
宮城知事は貧乏神?マイク握った候補者連敗
村井嘉浩宮城県知事
(河北新報)
村井嘉浩宮城県知事は11日の定例記者会見で、10日投開票の参院選宮城選挙区(改選数1)と名取市長選で応援演説した候補がそろって落選したことに触れ、「もう私に応援を頼まない方がいい。貧乏神かもしれない」と話し、複雑な表情を浮かべた。
マイクを握ったのは、参院選に立候補した自民党現職の熊谷大氏(41)と、名取市長選で4選を目指した佐々木一十郎氏(66)。
「私がマイクを持っても選挙が優勢に進むわけではないと証明された」と強調した村井氏。選挙のたびに多く寄せられる応援要請をやんわりけん制した。
会見後には、熊谷氏を下し、4選を決めた民進党現職の桜井充氏(60)が当選あいさつで県庁を表敬訪問。「3期18年、国や県のために努力された結果」とたたえた村井氏に対し、桜井氏は「選挙戦の集会にすてきな応援メッセージを寄せてくれてありがとう」と皮肉交じりに応じた。
2297
:
とはずがたり
:2016/07/12(火) 12:48:56
こんな事もあったのか。
それにしても随分落下傘を批判されたみたいだけど,なんで長野選挙区から出たのかね?北沢と懇意にしてたのか?
wikiに拠ると
>2002年に長野県知事であった田中康夫の要請を受けて、長野県警を監督する長野県公安委員を1期務めた。
>その後、生坂ダム殺人事件の長野県警の捜査ミス糾弾(他殺死体を自殺事件と断定したが、公訴時効成立後に覚せい剤所持等の別件で逮捕された犯人の任意の自白により殺人事件と判明)において、田中知事と対立し公安委員を更迭された(田中知事は犯罪報道被害者で冤罪被害者にもなりかねなかった河野が長野県警糾弾の先鋒になることを期待したが、河野は「当時の捜査において他殺と断定できなかった事はやむを得なかった」との判断をしている)。その後、2009年の第45回衆議院議員総選挙の選挙期間中にネガティブキャンペーンの弁士として「田中康夫は単なるナルシストであり田中が自分を公安委員に推薦したのは面白半分の受け狙いでしかなかった」と批判した。
とあって結構政治的な発言をしてるようだ。
松本サリン事件被害者・河野氏発言の波紋 メディア批判の複雑な胸中 長野選挙区
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20160702/plt1607021530002-n1.htm
2016.07.02
参院選(7月10日投開票)の長野選挙区(改選数1)は、民進党新人の元TBSキャスター、杉尾秀哉氏が全国的な知名度を生かしてリードし、自民党現職の若林健太元外務政務官らが猛追する展開となっている。こうしたなか、1994年に起きた「松本サリン事件」の被害者で、報道被害まで受けた河野義行氏(66)が6月30日、松本市内で行った講演が波紋を呼んでいる。マスコミ関係者への痛烈な批判が込められていたのだ。
「間違った報道は、場合によっては人を死に追い込む。当時、私も『今、死ねたら楽だな』と思ったくらいだ」
河野氏は、報道被害の実態について、集まった市民ら約70人を前にこう語った。
衝撃の事件は94年6月27日深夜に発生した。松本市の住宅街に神経ガス「サリン」が散布され、8人が死亡した。実は、オウム真理教の犯行だったが、警察や報道によって、まったく無実の河野氏の関与が疑われ、「発生からたった2日で、世間から殺人鬼と呼ばれるようになった」という。
最終的に、国家公安委員長が河野氏に謝罪し、マスコミ各社が訂正記事や謝罪文を掲載する事態となった。
このタイミングでの講演会開催は、市民の間で「(発生から20年以上過ぎて)事件を風化させるべきではない」との声が高まったことに加え、杉尾氏の出馬も背景にあるという。「河野氏は、事件報道に携わった杉尾氏に複雑な思いを抱えているようだ」(市政関係者)。
講演では、河野氏からマスコミ関係者への苦言が相次いだ。
「間違った報道は、自殺者が出るぐらい危険なもの」「(マスコミの)幹部であれば『変えていこう』という提案もできる。そういうことをしていない。そういう人が命を大事にしているといえるのか」
「命を『軽いもの』と見ている。私にはそんな風に思えてしまう。そういうような人が『国政にチャレンジする』と言ったって、本当にこの人たちが国民の命を守れるのか」
杉尾氏を意識しているように聞こえる。
河野氏は最後に、「(参院選では)どういう方が信頼できるのか、どういう方にこの国を託したいのか、ということを皆さん、真剣に考えてほしい」と呼び掛けて講演を締めくくった。 (安里洋輔)
2298
:
チバQ
:2016/07/12(火) 12:49:21
http://news.goo.ne.jp/article/kahoku/politics/kahoku-01_20160712_71018.html
<参院選東北>与党惨敗 復興政策への不満
12:05河北新報
<参院選東北>与党惨敗 復興政策への不満
<参院選東北>与党惨敗 復興政策への不満
(河北新報)
10日に投開票された参院選の東北6選挙区で与党が惨敗したことについて、東北各県の知事は11日、東日本大震災の復興政策への不満や環太平洋連携協定(TPP)への反発などを要因に挙げた。改憲勢力が議席の3分の2を占めた結果を受け、慎重な憲法改正論議を求める声も上がった。
達増拓也岩手県知事は取材に「復興に取り組む中で、有権者は政治の在り方についても判断した。現政権の政策を変えなければいけないという民意が多かった」と結果を評価した。
内堀雅雄福島県知事は「県民は常に復興、再生の加速を強く願っている」と強調。「福島第1原発事故からの復興と地方創生に向け、与野党の垣根を越えオールジャパンで取り組んでほしい」と求めた。
村井嘉浩宮城県知事は東北の人口減少と安倍政権の経済政策「アベノミクス」に言及。「人口が急激に減り、地域の活力がなくなっている。アベノミクスによる経済活性化は重要だが、過疎地にどう波及するかが見えづらいのではないか」と分析した。
TPPへの不安感を指摘したのは吉村美栄子山形県知事。「農業はなりわいで、地域の景気に影響する。TPPで農業がどうなっていき、対策は取られるのか。大きな危機感が東北、北海道の選挙結果に如実に表れた」と語った。
佐竹敬久秋田県知事は、与党候補の当選が東北で秋田だけだったことを「(戊辰戦争で秋田藩が離脱した)奥羽越列藩同盟のようだ」と例え、「被災地のような特殊事情はなく、県内の政党の力関係が表れた」との見方を示した。
憲法改正に賛同する党派が非改選と合わせて国会発議に必要な全議席の3分の2を超えたことに関して、吉村知事は「どういう考えでどうしたいのか、具体的に説明してほしい」と注文。内堀知事は「国民全体での幅広い議論が必要だ」と指摘した。
村井知事は「国民は9条改正をそれほど望んでいないと思う。憲法全体を見て、変えるものと変えないものをよく議論するべきだ」と強調。達増知事は「自民の憲法改正草案は問題が多い。議論が深まる中で国民は改憲の問題性を認識する」と語った。
2299
:
チバQ
:2016/07/12(火) 12:50:37
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201607/20160712_21030.html
<参院選青森>田名部氏 八戸市で圧倒
野党統一候補で民進党新人の田名部匡代氏(47)が、自民党現職の山崎力氏(69)の4選を阻んだ。事実上の一騎打ちは序盤から横一線の攻防が続き、最後は約8000票の小差で決着。県内の「自民1強」の一角が崩れた。
田名部氏は、元農相の父匡省氏から引き継いだ地盤の八戸市で山崎氏に約2万5000票差をつけて圧倒。前回2013年比で9.06ポイント上昇した投票率を追い風に、大票田の青森、弘前両市では無党派層の支持を取り付けた。
選挙期間中は、訴えを「暮らしの安定」に絞り、アベノミクスによる格差拡大を集中的に批判した。戦略は奏功し、無党派層に加え、政策の恩恵が乏しい農漁業者に浸透していった。
地縁の薄かった津軽地方では、維新の党から民進に合流した升田世喜男衆院議員(比例東北)の手厚い支援を獲得。着実に票を積み重ね、山崎氏に迫った。
党本部は青森を最重点区と位置付け、岡田克也党代表、蓮舫党代表代行らを全域に投入。共産、社民両党との共闘は相乗効果を発揮し、勝利を引き寄せた。
山崎氏は地盤の青森市で田名部氏に競り負けた。自民支持層が分厚い十和田、五所川原両市で互角の戦いに持ち込まれる誤算が加わり、津軽地方などでの「貯金」で八戸市の劣勢を埋める想定は大きく狂った。
党は激戦区に位置付け、安倍晋三首相が公示日を挟んで3度、県内入りした。最終盤の6日は半日を費やし、青森、弘前など4市でてこ入れする異例の支援活動を展開した。期待する無党派層への広がりは限定的で、風向きを変えるには至らなかった。
県連は県選出国会議員らをフル稼働させ、団体、企業回りを徹底。県内に張り巡らす強固な組織力で追い込みをかけた。しかし、環太平洋連携協定(TPP)への反発から農協団体が自主投票を決めるなど、支持基盤の一部が変容。陣営全体で激戦を勝ち抜く勢いに乗り切れなかった。(青森総局・辻本まり)
2300
:
チバQ
:2016/07/12(火) 12:50:53
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201607/20160712_31029.html
<参院選岩手>木戸口氏 小沢地盤で突き放す
野党統一候補の無所属新人木戸口英司氏(52)が、自民党新人の田中真一氏(49)を7万5000票差で突き放した。小沢一郎生活の党代表(衆院4区)の支持基盤に野党共闘の厚みが加わり、終始優位を保った。自民党はアベノミクスばかりを強調し、東日本大震災からの復興途上にある岩手の有権者意識との隔たりが際立った。安倍政権への明確な不信任と言える。
木戸口氏は秘書を務めた小沢氏、達増拓也知事の全面支援を受けた。小沢後援会が集票の軸となり、地盤の奥州、北上、花巻各市は盤石。衆院4区の得票は約10万で田中氏に4万4000票の大差をつけた。
達増氏が追撃を加え、地盤の盛岡市で7万5000票を獲得。田中氏を2万3000票上回った。
野党共闘も回転した。4党は公示前から週1度の実務者会議を欠かさず、情勢分析を共有。民進党内には民主党を割った小沢氏への確執は根強かったが、互いに出せる範囲の手の内を明かし、態勢を融合させた。
一方で「小沢地盤」には弱体化の兆しも見えた。県内の生活の比例得票は4万3000にとどまり、2013年参院選と比べ5万8000も減らした。政党としての存在感が岩手でも低下していることは鮮明だ。
自民党の田中氏は爆発力に欠けたものの、落選した13年参院選と比べ得票を9万1000伸ばした。「脱小沢政治」を強調したことや旧敵の平野達男参院議員(岩手選挙区)が支援に回ったことなどが要因だ。
ただ、応援に入った安倍晋三首相らは経済政策など聞こえのいい言葉を繰り返し、憲法改正や消費税増税延期の是非に触れることは少なかった。有権者は巧妙な争点ずらしを見抜いた。
次期衆院選は政権選択が懸かる。野党共闘は奏功したが、主張の違う重要政策の整合性は置き去りにされた。明快な一致点が必要だ。自民党は首相の言葉をコピーしたような主張ではなく、岩手の実情を熟慮した政策提示が求められる。
岩手の政治潮流は小沢氏を軸とした離合集散の歴史を経て、過渡期にある。与野党共に見据えるのは「小沢後」である。(盛岡総局・横山勲)
2301
:
チバQ
:2016/07/12(火) 12:51:12
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201607/20160712_41033.html
<参院選秋田>石井氏 24市町村を制す
自民党現職の石井浩郎氏(52)が、民進党元議員の松浦大悟氏(46)に5万3000票差をつけて再選された。東北で自民が惨敗する中で唯一、全国的な与党圧勝の潮流に乗った。党県連は県選出の衆参議席独占を維持した。
石井氏は序盤、野党共闘で臨んだ松浦氏と競り合いを強いられた。党本部は終盤、閣僚級を連日投入するなど徹底した組織戦を展開。運動量は尻上がりに増し、小坂町以外の24市町村で松浦氏の得票を上回った。
中盤にかけての苦戦の要因は、環太平洋連携協定(TPP)に不満を抱く農業票の離反だ。県農協政治連盟は自主投票を決定。固い支持基盤が揺らいだ。危機感を募らせた党本部は、森山裕農相や小泉進次郎党農林部会長らを送り込み、影響回避に全力を挙げた。
議席奪還を目指した松浦氏は終盤、組織の足腰の弱さを露呈させ失速した。党幹部は連日県内入りし、てこ入れを試みたが、自民の壁に阻まれた。
共産、社民両党との共闘は期待された効果を発揮できなかった。野党3党は個別に選対本部を設置。各党が独自に集票する戦略は共闘の相乗効果や波及効果をそいだ。結局、13年参院選で松浦氏と共産候補が獲得した計23万票から6000票の上積みに終わった。
県南部が地盤で、民進党に今春合流した村岡敏英衆院議員(比例東北)は今回、松浦氏と連携。支持拡大の切り札になるとみられた。しかし、村岡氏の支持層の大半を占める保守層は、共産党を含む野党共闘への抵抗感からか動きは鈍かった。
県内は全国最速で高齢化が進む。与野党候補による多角的で濃密な政策論争は不発だった。石井氏の訴えは野党共闘批判が大半を占め、経済、農業政策は具体性に欠けた。有権者から「地方の厳しい現状が反映されていない」という不満が出たのも無理はない。
県内では引き続き「自民1強」が続く。選挙のたびに指摘される民進の組織力の弱さは、今回も反省材料となった。(秋田総局・今愛理香)
2302
:
チバQ
:2016/07/12(火) 12:51:30
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201607/20160712_51032.html
<参院選山形>舟山氏 反TPP票吸収
野党統一候補の無所属元議員舟山康江氏(50)が約34万票を獲得し、前回2013年参院選で失った議席を奪還した。自民党新人の月野薫氏(61)に12万票の大差をつける圧勝だった。
参院選4回目の立候補だった舟山氏は知名度を生かし、全域から満遍なく集票。県内35市町村のうち32市町村で月野氏を上回った。月野氏が勝ったのは出身地の新庄市と隣の大蔵村のみ。舟形町は同数だった。
前回、舟山氏が得た票と共産党候補の得票を合わせた計28万票に、6万票を上乗せする安定した戦いぶりだった。
前回推薦を得た県農協政治連盟は自主投票だったが、舟山氏は農林水産省出身の農業通として単位農協や生産者を丁寧に回った。
最大の争点だった環太平洋連携協定(TPP)への対応では、地域農業を守る立場から終始一貫して反対。全農山形出身の月野氏が容認姿勢を示したため、TPP批判票を吸収した。
効率を最優先に農協改革を迫る政府、与党への不満の受け皿にもなった。特に水田地帯を抱える庄内地方では前回よりも大きく票を伸ばした。
改憲反対、安全保障法制廃止も訴え、無党派層や安倍政権に批判的な保守層の取り込みに成功。野党共闘態勢を構築しつつ、政党色を極力抑え、草の根選挙で地道に地域を歩く戦い方が大量得票につながった。
月野氏は課題の知名度不足を最後まで解消できなかった。党本部は序盤、閣僚らを衆院2、3区の農村部に集中投入した。県内35市町村のうち25首長が支援を表明。県連会長の遠藤利明五輪相(衆院1区)は自らのメンツを懸け支援した。
党の王道を行く組織戦を展開したが、舟山氏の勢いの前に、票固めは終始難航した。
月野氏擁立に至る候補者公募の決定が、党現職の岸宏一氏が引退表明する前だったことから生じたしこりも尾を引き、分厚い組織が一枚岩になり切れなかったことも響いた。(山形総局・宮崎伸一)
2303
:
チバQ
:2016/07/12(火) 12:51:47
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201607/20160712_11028.html
<参院選宮城>桜井氏 批判票取り込む
改選数が2から1に減った宮城選挙区は、全国初の野党統一候補となった民進党現職の桜井充氏(60)が、安倍政権への批判票を取り込み4選を果たした。再選を目指した自民党現職の熊谷大氏(41)は「党営」による強力な組織戦を展開したが、届かなかった。
桜井氏は安全保障関連法廃止を旗印に今年3月、共産、社民両党から推薦を受け、市民団体と政策協定を締結。全国初の野党統一候補として早々と態勢を構築し、3期18年の実績と知名度で先行した。
公示後、フル回転した自民の組織力にいったんは劣勢に立たされたが、保守層の一部に食い込む支持者を固めて対抗。終盤は民進の地方議員が大票田・仙台に絞ってつじ立ちを展開するなどして無党派層を引き付け、抜け出した。
民進支持の一部労組には「共産アレルギー」が残り、選挙戦では共産衆院議員の「防衛費は人殺し予算」発言で防戦も余儀なくされたが、地方への恩恵が薄いアベノミクスへの不信感を巧みに取り込んだ。
熊谷氏は、弱い後援会に代わって党県連丸抱えの選対本部を頼り、県選出国会議員や県議らが実質的に選挙を担った。党本部も宮城を最重点区と位置付け、安倍晋三首相が2度、岸田文雄外相と小泉進次郎党農林部会長が3度、県内入り。圧倒的な物量で候補を押し上げ、首相自ら地方議員や業界団体に電話をかけるなど引き締めを図った。
党に頼り切る熊谷氏の姿勢には不満がくすぶった。「現職が自前で戦えないなどあり得ない」との声は根深く、最後まで一枚岩になりきれなかった。「共産と組む民進には負けられない。自公のための戦いだ」(県連幹部)と野党共闘への反発で結束はしたが、歯車はかみ合わなかった。
桜井氏の勝利で、民進は党勢復活への足掛かりをつかんだ。全国へのうねりをつくり、成果を刻んだ野党共闘も可能性をつないだ。自民優位の政治状況が続く中で、次期衆院選の態勢構築や来年に迫った仙台市長選、知事選への駆け引きに影響を与えるとみられる。(報道部・大橋大介)
2304
:
チバQ
:2016/07/12(火) 12:52:06
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201607/20160712_11026.html
<参院選宮城>桜井氏が市部で圧倒
拡大写真
10日に投開票が行われた参院選宮城選挙区(改選数1)は、4選された民進党現職の桜井充氏(60)が県内39市区町村のうち24市区町で、再選を目指した自民党現職の熊谷大氏(41)の得票を上回った。熊谷氏は15市区町村で桜井氏を制したが、及ばなかった。
県選管によると、宮城選挙区の得票数は桜井氏51万450票、熊谷氏46万9268票で、得票率はそれぞれ51.10%、46.98%だった。各候補の市区町村別の得票率は表の通り。
桜井氏の得票率は、最も高かった美里町で6割近い57.63%に達した。加美町の56.04%が続いた。ほかに仙台市青葉、太白、泉各区や石巻、栗原、塩釜、名取、白石など市部を中心に19市区町で50%を超えた。
東日本大震災で津波に遭った沿岸部の気仙沼、東松島、多賀城各市や亘理、山元両町、黒川郡の4町村など18市区町村では50%以下にとどまった。得票率が最も低かったのは南三陸町の38.23%で、4割に届かなかった。
熊谷氏は、南三陸町で得票率が最も高い59.30%に上った。ほかに宮城野区や川崎町、七ケ浜町、女川町など9市区町村で50%を上回った。気仙沼市、七ケ宿町、富谷町など5市町は得票率が49%台だったが、桜井氏に勝った。
一方、最も低いのは美里町の40.32%。角田市、大崎市、涌谷町でも43%台に低迷した。
幸福実現党新人の油井哲史氏(36)は支持が広がらなかった。
2305
:
とはずがたり
:2016/07/12(火) 12:52:19
>>611
>杉尾氏は平成25年1月、長野県高森町から「市田柿ふるさとPR大使」を任命されるなど同県と縁深いという。
と云う訳か。
それだけと云えばそれだけだけど今回の安倍自民の梃子入れ(県議への総理直電とか可成りなりふり構わずなやつ)はどれも不発(僅差で負けなんで不発というかあと一歩及ばず)だったけど長野でのらっかさんよりけんたさんキャンペーンも理知的な長野県民には多少の嫌悪感をもたらしたのかも知れない。
2306
:
チバQ
:2016/07/12(火) 12:52:44
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201607/20160712_61031.html
<参院選福島>増子氏 猛追自民かわす
現職同士の争いは、民進党の増子輝彦氏(68)が46万票余りを獲得、自民党の岩城光英氏(66)に約3万票差をつけて3選を果たした。前回改選の2010年からの上積みは約12万2000票。野党共闘が奏功し、政権与党の全面支援を受けて戦った岩城氏が積み上げた得票を上回った。
野党統一候補の増子氏は個人後援会と民進党県連、連合福島を中心に運動を展開した。「増子票」とも呼ばれる党派を超えた強固な支持基盤に加え、安倍政権に批判的な勢力の結集を目指した。
民進支持層の9割、共産支持層の8割から票を集め、無党派層からも5割以上の支持を得た。公明支持層の一部も切り崩した。
地域別は県内59市町村のうち、36市町村で岩城氏を上回った。地盤とする郡山市で約2万7000票リードし、岩城氏の地元いわき市での劣勢分をほぼ解消。福島市で約1万3000票の差をつけるなどし、圧倒的な組織力で猛追した自民陣営をかわした。
岩城氏は過去3度の選挙は2位当選で全て旧民主系候補にトップを譲った。党本部は現職閣僚落選を阻止しようと、党営選挙とも言える異例の態勢を組んだ。
個人後援会の弱さを補うため、国会議員や県議らが500回以上の集会を開催。6月以降に応援に入った弁士は延べ130人を超え、演説会などへの動員数は5万人に達した。
自民支持層の9割近くを固め、全体の得票数は前回より約9万5000票増やした。ただ公明支持層の得票は7割程度にとどまり、無党派層への浸透でも後れを取った。
地盤とする浜通りで圧倒的な支持獲得を目指したが、いわき市での得票差は3万票に届かなかった。各種団体への働き掛けが末端まで浸透せず、安倍晋三首相らが遊説に訪れた中通り、会津でも広がりを欠いた。
旧民主政権の危機管理能力の欠如を批判し、自公政権の実績を強調するあまり、結果的に復興を実感できない県民の反発を招いたとみられる。
(福島総局・藤井宏匡、高橋一樹)
2307
:
チバQ
:2016/07/12(火) 18:25:35
http://www.sankei.com/politics/news/160711/plt1607110256-n1.html
2016.7.11 21:40更新
【参院選】
自民党56議席で勝利も「競り負け」目立つ 党内に警戒感も 全121議席が確定
第24回参院選は11日、全121議席が確定した。自民党は神奈川選挙区で当選した中西健治氏の追加公認も含め56議席を獲得。公明党の14議席と合わせ、与党で改選過半数(61議席)を上回り、勝利した。ただ32の改選1人区は21勝11敗に終わり、前回の平成25年参院選(29勝2敗)より戦績は悪化。27年ぶりとなる単独過半数にも届かず、党内に「大勝」ムードは感じられない。
「(前回よりも)比例代表票を150万票以上増やし、改選前を上回る議席をいただいた」
安倍晋三首相(自民党総裁)は11日の記者会見で、前回以上の勝利を収めたと強調した。「より安定した政治基盤のもと、一層力強く政策を前に進めることができる」とも語った。
ただ、首相の胸中は安堵ばかりではない。11日の臨時役員会では「次の戦いは衆院選。負けたところはしっかり敗因を総括し、備えないといけない」と檄を飛ばすことも忘れなかった。
自民党は今回、比例代表は前回より1増の19議席を獲得するなど、堅調な戦いを進めた。しかし、改選1人区では、東北6選挙区で5敗するなど、前回はみられなかった弱さも露呈。青森と新潟、大分は当選者と1万票差もなく、土壇場で競り負けた格好となった。
そうした選挙区の主な敗因は、民進党や共産党など野党4党の共闘効果とされるが、アベノミクスの恩恵が十分に届かず、農業政策への批判が強い地域だったといえる。「首相の人気だけで選挙を勝利できる空気が微妙に変わった」(閣僚経験者)との見方もあり、自民党は経済対策のあり方などを再点検する考えだ。
民進党は32議席。改憲勢力の3分の2確保阻止はできなかった。おおさか維新の会は7議席で伸長した。共産党は6議席だった。(水内茂幸)
2308
:
チバQ
:2016/07/12(火) 18:30:28
http://www.sankei.com/politics/news/160712/plt1607120011-n1.html
2016.7.12 07:35更新
【東京都知事選】
組織力VS知名度の構図 自民分裂に民進・松原仁氏「こっちが一本だったらおもしろい」
(1/2ページ)【東京都知事選】 .
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東京都知事選で分裂選挙となることが固まった自民党。党都連が増田寛也元総務相を担いで組織で選挙戦に臨むのに対し、小池百合子元防衛相は高い知名度を武器に無党派層への浸透を図る。「組織力VS知名度」の構図となりつつあり、14日の告示を前にして早くもヒートアップしている。
「参院選の最中にこれだけ世間を騒がせ、党に迷惑をかけながら執行部の留守中に紙1枚で(推薦願を)取り下げるというのは、公党を侮辱する姿勢だ」。都連に所属する萩生田光一官房副長官は11日、増田氏の推薦を決めた党本部での会合で、小池氏を批判した。
増田氏はこの日、公明党にも推薦を要請した。自民、公明両党の組織力に加え、岩手県知事、総務相で培った実務能力をアピールする考えだ。今回の参院選東京選挙区で当選した与党候補3人は計約230万票を獲得した。前回知事選で舛添要一前知事が獲得した約211万票を上回る。
これに対し、小池氏は11日、都庁で記者会見し「私は一人だ。物量作戦では圧倒的に劣るが、都民に訴えることで有利に進めることができる」と強調した。自らに迫る包囲網を突破する姿を示し、無党派層の支持を集める狙いがある。俳優の石田純一氏が出馬を断念したことで、浮動票を奪い合う懸念もなくなった。
ただ、元日弁連会長の弁護士、宇都宮健児氏が11日、出馬を正式表明。民進党都連が同日、出馬を要請した元経済産業省課長の古賀茂明氏は、宇都宮氏との間で調整を図る考えだ。
民進党都連会長の松原仁衆院議員は同日のBSフジ番組で、参院選東京選挙区で与野党の得票が拮抗(きっこう)したことに言及した上で、「漁夫の利」に期待感を示した。
「向こう(自民)が2つに割れて、こっちが一本だったら、おもしろい戦いになる」(沢田大典)
2309
:
チバQ
:2016/07/12(火) 18:31:05
http://www.sankei.com/politics/news/160712/plt1607120055-n1.html
2016.7.12 17:07更新
【東京都知事選】
上杉隆氏が出馬表明「東京に恩返ししたい」
舛添要一前東京都知事の辞職に伴う都知事選(14日告示、31日投開票)をめぐり、元ジャーナリストの上杉隆氏(48)が12日午後、都庁で記者会見し「私は東京に恩返ししたい。本当の政策論争がしたい」と都知事選への出馬を表明した。
2310
:
チバQ
:2016/07/12(火) 18:32:01
http://www.sankei.com/politics/news/160712/plt1607120018-n1.html
2016.7.12 09:54更新
【参院選】
業界・労組票に依存強まる
10日投開票の参院選比例代表では自民、民進両党いずれも業界団体や労働組合の支援を受けた候補が当選上位に名前を連ねた。特に民進党は比例代表当選者11人のうち8人が連合傘下の産業別労働組合の組織内候補だった。
民進党の連合組織内候補は過去最高の12人。9人を擁立した前回参院選では旧民主党の労組系候補が得た個人名票が160万2520票だったのに対し、今回は211万229票を獲得した。労組系候補の落選は前回を上回り4人という結果だったが、獲得票に着目すれば組織票の掘り起こしに一定の成果を得たといえる。民進党の総得票数に占める労組系候補の個人名票の割合も24.17%で、前回の22.46%を上回った。
厚生労働省の推定によると、昨年6月末現在の労組の組織率は17.4%と過去最低だったが、労組依存はむしろ強まったといえる。
一方、自民党の比例代表当選者上位には、民間シンクタンク「独立総合研究所」社長の青山繁晴氏や、女性ボーカルグループ「SPEED」のメンバー、今井絵理子氏ら著名人が名を連ねたが、最も個人名票を獲得したのは全国郵便局長会(全特)組織内候補の徳茂雅之氏の約52万票だった。
2311
:
チバQ
:2016/07/12(火) 18:34:14
http://news.livedoor.com/article/detail/11753231/
平山佐知子氏や永江孝子氏も…参院選「元女子アナ」候補の明暗
2016年7月12日 10時26分
日刊ゲンダイ
今回も各地でテレビ界出身の“花”が舞った。
静岡(改選数2)の新人、平山佐知子(静岡・45・民進)は元フリーアナウンサー。2013年まで14年間、NHK静岡のニュース番組で契約キャスターを務め、「静岡の膳場貴子」とも。知名度は抜群で、自民支持者にもファンが多い。トップ当選に注目が集まったものの、自民の現職、岩井茂樹(48)の組織力の前に後塵を拝した。
衆院から転身した愛媛(改選数1)の永江孝子(愛媛・56・無所属)は元南海放送アナ。12、14年の衆院愛媛1区で塩崎厚労相と激戦の末、連続して敗れ、3度目の正直が期待された。学生食堂を回るなど若者の票も掘り起こしたが、1万票差で泣いた。
女子アナじゃないが、定数1増の愛知(改選数4)の新人、伊藤孝恵(愛知・41・民進)は元テレビ大阪記者→資生堂→リクルートというキャリアウーマンだ。「民進王国」で同じ民進現職、斎藤嘉隆(53)と票を分け合い、早々と当確。
同じく定数1増の北海道(改選数3)の徳永エリ(北海道・54・民進)は元テレビリポーター。自民と民進がそれぞれ2人を擁立、混戦模様になったが、約20万票あるといわれる“ムネオ票”が不発に終わり、元道議の自
民新人、柿木克弘(48)に競り勝った。
滋賀(改選数1)の現職、林久美子(滋賀・43・民進)は元びわ湖放送のキャスターで、13年に自民の世耕官房副長官と再婚。野党共闘で自民新人の小鑓隆史(49)をねじ伏せるとみられたが、夫婦でねじれ選挙ばかりがクローズアップされ、失速。苦杯をなめた。
女優で元キャスターの石井苗子(比例・62)はおおさか維新の比例で初出馬。
「同党の中では知名度が高く6万台の得票で滑り込めた。選んだ政党が正解です」(永田町関係者)
国政に“タックル”を決めた。
2312
:
チバQ
:2016/07/12(火) 18:34:53
http://mainichi.jp/senkyo/articles/20160712/k00/00e/010/186000c
都知事選
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古賀氏「鳥越氏推す」宇都宮氏「出馬揺らがず」
毎日新聞2016年7月12日 13時03分(最終更新 7月12日 17時31分)
鳥越氏、12日午後の会見で立候補表明へ
民進党は12日、東京都知事選(14日告示、31日投開票)でジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)を擁立する方針を決めた。共産党などとともに野党4党の統一候補として支援することで調整する。鳥越氏は12日午後に記者会見し、立候補を表明する。
民進党は水面下で鳥越氏に出馬を打診してきたが、11日に党幹部に対して前向きな回答があった。同党はすでに共産党など他党にも鳥越氏の擁立方針を伝えており、12日に4野党が対応を協議する。鳥越氏は12日、毎日新聞の取材に「参院選で『改憲勢力』が3分の2に達したのを見て決断した」と語った。
野党側の候補を巡っては11日、民進党都連が経済産業省出身の古賀茂明氏(60)に出馬要請したが、古賀氏は12日、記者団に「鳥越氏を推す」と述べ、自らは出馬しない考えを示した。一方、3回目の出馬を表明している宇都宮健児・元日本弁護士連合会会長(69)は記者団に「民進党や鳥越氏からは連絡がない。今の段階で出馬の意思は揺らいでいない」と強調。野党の候補者選びについて「透明性を欠いている。とにかく勝てる候補ということならば自公と同じで野合と言われても仕方ない」と反発を示した。
鳥越氏は福岡県出身で京大卒。毎日新聞社を1989年に退社後、テレビ朝日のニュースキャスターなどを務めた。昨年成立した安全保障関連法を巡っては、国会前デモに参加するなど反対の立場で活動した。
都知事選には自民党都連が前岩手県知事の増田寛也元総務相(64)の推薦を決め、小池百合子元防衛相(63)も出馬表明している。【朝日弘行、高橋昌紀】
2313
:
チバQ
:2016/07/12(火) 20:21:21
http://mainichi.jp/senkyo/articles/20160712/ddm/005/010/200000c
2016参院選
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小政党明暗 生活、比例初議席 社民党首は落選
毎日新聞2016年7月12日 東京朝刊
10日投開票された参院選で、小政党の明暗が分かれた。社民党は改選2議席から1議席に減らし、吉田忠智党首が落選した。新党改革は議席ゼロで、唯一の国会議員だった荒井広幸代表が落選し、荒井氏は政界引退と解党を表明した。日本のこころを大切にする党も議席を獲得できなかった。一方、生活の党は党籍を持つ無所属候補2人の当選に加え、比例代表で2012年の結党以来初の1議席を獲得。党籍を持つのは衆参6人となり、政党要件を維持する見通しだ。
吉田氏は11日未明、党本部で記者会見し「大変厳しい結果だ。憲法が大きな争点にもかかわらず、安倍晋三首相が一言も語らなかった」と嘆いた。自身の進退について「当然責任がある。今後のことは国会議員らと相談して決めたい」と語った。党首交代や党首選挙を実施するかは、9月の全国幹事長会議で協議する。政党要件を維持できる比例で2%の得票を得たが、衆参4人で低迷が続く。
安倍政権に近い改革とこころも苦しんだ。安倍首相が強調した「自公対民共」の構図に埋没し、ともに獲得議席はゼロ。改革の荒井氏は11日に記者会見し「党代表、政治家として力量不足だった。責任を取って引退したい」と語った。こころは、前身の次世代の党が前回衆院選で2%の得票を得ており、政党要件は維持できる。
一方、生活は改選2議席から伸びることになりそうだ。小沢一郎共同代表は自身の地元の岩手と、小沢氏直系候補の地元の新潟で、民進党との一本化調整をまとめ、生活の党籍を持つ新人と元職を当選させた。小沢氏は10日夜の記者会見で「党員として力を合わせ、活動するのは自然の成り行きだ」と述べ、党所属議員になるとの認識を示した。ただ、生活の比例の得票率は1・91%と2%に届かず、政党要件維持には5人以上の国会議員を擁し続ける必要がある。【松本晃】
2314
:
チバQ
:2016/07/12(火) 20:25:43
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160712-00000041-san-l14
【参院選 神奈川】自民、2氏勝利なお軋轢 民進・金子氏は代表辞任伝える
産経新聞 7月12日(火)7時55分配信
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参院選の投開票から一夜明けた11日、各党の県組織が県庁で会見を行い、激戦を振り返った。自民県連は、現職の三原じゅん子氏の大勝を高く評価しつつも、党本部が同日未明に発表した現職、中西健治氏の追加公認(9日付)には不快感を示した。2人を擁立しながら1議席に終わった民進県連は、議席を死守できなかった金子洋一氏が県連代表を辞任する意向を示し、組織の立て直しを早急に行う方針を示した。(参院選取材班)
◇
「正直、100万票は超えないだろうと思っていたが、結果的にトップ当選。感謝している」
三原氏を「自民唯一の公認候補」として全面支援してきた自民県連の小此木八郎会長は晴れ晴れとした表情を見せた。
だが、質問が中西氏の追加公認に及ぶと、「頭の整理ができていない。聞かれても答えようがない」と言葉を濁した。竹内英明幹事長も、再び県連の頭越しで追加公認が決められたことについて、「あまり県連をなめないでくださいという気持ちはある」と、党本部との軋轢(あつれき)が解消されていない内情を吐露した。
新人の三浦信祐氏を初当選させた公明県本部の上田勇代表は「自公で3人が立候補するというかつてない厳しい構造の中、知名度を浸透させるのは大変だった」と振り返り、自公の選挙協力については「与党が一致してやっていると理解いただけた」と述べ、プラス効果を強調した。
一方、比例代表から神奈川選挙区に移った元職の真山勇一氏が当選、3選を目指した現職の金子氏が苦杯をなめた民進。
県連の石上俊雄代表代行は「真山さんは知名度があり、(公認の)決定が遅れたので(街頭活動を中心とした)『空中戦』。金子さんは組織(固め)を中心とした『地上戦』となったが、(金子氏への)浮動票の上乗せが不十分だった」と結果を分析し、「大変悔しい思いをしているが、真摯(しんし)に受け止めさせていただく」と声を絞り出した。
共倒れが懸念された「2人擁立」の戦略に関しては、「政権交代を目指す政党としては次へのステップへつながり、方向は間違えていない」と肯定的に捉えた。
参院選の結果を受け、金子氏、滝田孝徳幹事長が辞任の意向を明らかにした。12日に開く県連の役員会で2人の意向を伝え、その後開く常任幹事会で了承を得るという。
新人の浅賀由香氏が次点で惜敗した共産県委員会の田母上悟委員長は「18年ぶりの議席奪還がかなわなかったのは残念だが、実質9カ月くらいの選挙活動で得票数的には大善戦だった」と評価した。
2315
:
チバQ
:2016/07/12(火) 20:26:26
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160712-00000072-mai-pol
<参院選>民進・岡田代表「首相が回った重点区は1勝9敗」
毎日新聞 7月12日(火)19時56分配信
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「10ある自民党の重点区を首相が回ったが、自民の1勝9敗だった。首相が回った方が我々にとってよかった」。民進党の岡田克也代表は12日、党の常任幹事会で参院選の結果を振り返り、安倍晋三首相の選挙応援を皮肉った。
民進党は32ある改選数1の「1人区」で無所属候補などを含め11勝21敗と大きく負け越し、改憲勢力の「3分の2阻止」を実現できなかった。しかし、民主党として臨み、大敗した前回(2013年)の17議席から倍近く増やし、党内の評価は定まっていない。今のところ岡田氏の責任論は表面化していないが、焦点を「自民の重点区」に絞ることで成果を強調した形だ。
報道各社の情勢調査で接戦と報じられ、首相が複数回応援に入った東北各県や岡田氏の地元・三重県などを指すとみられるが、自民党は重点区を公表していない。【松本晃】
2316
:
チバQ
:2016/07/12(火) 20:26:57
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160712-00000120-jij-pol
自民「合区」救済策が失敗=比例転出に不満、強まる解消論【16参院選】
時事通信 7月12日(火)18時49分配信
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今回の参院選で隣り合う選挙区を一つにする合区が導入されたことを受け、自民党は調整の結果、選挙区出馬を断念した候補者を比例代表に回す救済策を講じた。だが、「鳥取・島根」選挙区では、比例に転出した鳥取県出身候補が落選し、同県連には不満が残った。党内では合区解消のため憲法を改正すべきだとの声が強まりつつある。
自民党は「鳥取・島根」では島根県を、「徳島・高知」では徳島県をそれぞれ地盤とする現職を公認。鳥取、高知両県連の推した新人は比例に回った。中西哲元高知県議は上位で当選したものの、竹内功前鳥取市長は次点で落選し、党鳥取県連幹部は竹内氏を「合区の犠牲者だ」と評した。
同党選対関係者は、竹内氏が獲得した約9万票のうち、島根県では1万票余りしか得られなかったことを問題視。「3年後を考えたら、もっと島根で票を出さないといけない」と述べ、党島根県連の対応を批判した。2019年には現職同士が競合するため、調整は一層、困難になる。
参院選公約で自民党は、選挙制度について「都道府県から少なくとも1人が選出されることを前提に、憲法改正を含め在り方を検討する」とうたっている。党鳥取県連会長を務める石破茂地方創生担当相は12日の記者会見で「選挙制度の在り方を見直す非常に大きな契機になる。この制度は今回限りにしたい」と強調しており、今後は改憲による合区解消論が党内で広がりそうだ。
「1票の格差」是正を目的とする合区は、都市部への人口集中により、今後も対象県が増えることが予想される。党幹部は「注目すべきは来年の『1票の格差』をめぐる最高裁判決だ。もっと合区を増やさなければ駄目だという強い判決が出れば、いよいよ憲法改正しなければいけないとなるかもしれない」と語った。
2317
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チバQ
:2016/07/12(火) 20:31:21
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160712-00000034-san-l40
【参院選 福岡】トップ争い「敗北」大家氏に3つの誤算
産経新聞 7月12日(火)7時55分配信
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【参院選 福岡】トップ争い「敗北」大家氏に3つの誤算
「当確」を受けてマイクの前に立つ大家敏志氏。左端から自民党福岡県連の蔵内勇夫会長と麻生太郎副総理兼財務相=10日午後、福岡市中央区(写真:産経新聞)
参院選の福岡選挙区(改選3)では、トップ当選を目指した現職の大家敏志氏(48)が、民進党新人の古賀之士(ゆきひと)氏(57)に苦杯をなめた。「70万票でトップ当選」できなかった背景には、大家氏サイドに3つの誤算があった。(九州総局 村上智博)
■ズームイン!!
「力不足だった。すんなり1番とはいかなかった」
投票終了直後の10日午後8時過ぎ、福岡市内のホテルで開票速報を見守っていた大家氏の選対本部長、麻生太郎副総理兼財務相はこう言って唇をかんだ。
自民党福岡県連の蔵内勇夫会長は、「民進党のタレント候補は知名度が高く浮動票が動いた。われわれの苦手なところだから、勉強させてもらわないと…」と浮かぬ表情で語った。
蔵内氏は「本当のバンザイは1番になってからだよ」と言い残し、早々と会場を出たが、それは最後までかなわなかった。
最大の誤算は、古賀氏が持つ知名度の破壊力を過小評価したことだ。
古賀氏は選挙期間中、福岡放送(FBS)の情報番組「めんたいワイド」などで司会を務めた30年間のキャリアを前面に出した。
古賀氏は「めんたいワイドの古賀です。国会にズームイン!!」と連呼し、「民進党の古賀」は封印した。
古賀氏サイドの狙いはテキメンで、自民・大家氏は蔵内氏の出身地盤、筑後市ですら古賀氏にリードを許し、麻生氏の選挙区、衆院8区でも、古賀氏の得票数が上回った。
一方の大家氏には、「自民党は知っているが、大家さんて現職だったのか」との声が容赦なく飛んだ。
大家氏と古賀氏の戦いぶりは、平成22年の福岡市長選を想起させた。
元テレビアナウンサーで知名度のある高島宗一郎現福岡市長(41)が、組織力で勝る現職を破った戦いがそれだ。
公示後、古賀氏の露出が格段に増えると、街頭演説では、有権者が古賀氏に握手を求めて殺到。自民党サイドは「とてもじゃないけど、あの勢いは止められない」(大家陣営幹部)とぼやくが、後の祭りだった。
■公明・学会票
大家陣営にとって、公明党と支持母体の創価学会の出方を読み違えたのも大きく響いた。
公明党が独自候補を擁立して学会票があてにできなくなったばかりか、自民票まで食われる“被害”が想定以上に拡大したためだ。
公明党側は公示前に新人の高瀬弘美氏(34)が創価学会票を固めた。その上、目標の50万票を目指し自民側から5万票の上積みを迫った。
年内にもささやかれる衆院解散を前に、自民サイドにとって、この要請を断る選択肢はなかった。公明・学会票なくして当選がおぼつかないためだ。
そもそも、自民党本部は参院選全体の勝敗を左右する32の「1人区」で公明党の支援を得るため、福岡など5選挙区で、公明候補に推薦を出した。公明サイドにしてみれば、自民サイドが票を提供するのは当たり前のことだった。
自民福岡県連は当初、大家氏が22年参院選で獲得した77万票から、公明・学会票の流出は7万票との数字を弾き、70万票でトップ当選との目標を立てた。
結果は、倍近い13万票のマイナスだった。
2318
:
チバQ
:2016/07/12(火) 20:31:55
■錆び付いた組織力
自民党は13年の参院選以降、福岡選挙区で民主党と1議席ずつを分け合ってきた。今回も「組織力で勝る大家氏は余裕で1位通過する」(自民県連筋)と高をくくっていたフシがある。
大家陣営は、県農政連など2千を数える支持団体・組織の推薦を受けたが、結果的に、多くの保守票が高瀬候補に流れた。公明側からは選挙はがきの郵送のノルマを課せられるなど、最後まで攻め込まれた。
自民党は福岡県全体で78万の比例票を獲得した。にもかかわらず、大家氏が選挙区で64万票に甘んじたのは、一部が古賀氏に流れたのを除き、その多くが高瀬陣営に奪われたためだ。
組織力は、フル稼働にほど遠い状態だった。
■逃げた若年層
一方、知名度頼みで67万票をたたき出した民進党の古賀氏。比例票は福岡県全体で41万票にとどまった。
投票日(10日)の出口調査の結果によると、10代から30代までの若者への支持の広がりに欠いた。主婦層や一部保守層への浸透で26万票を積み上げた格好だ。
古賀氏の支持拡大を結果として後押ししたのは、共産党の藤野保史前政策委員長だったろう。藤野発言に反発を覚えた共産支持層の受け皿となったからだ。
選挙戦序盤の6月26日にNHK番組で防衛費を「人を殺すための予算だ」と発言し、更迭された。熊本地震で復旧・人道支援に活躍した自衛隊を愚弄する言動に、九州の有権者が否定的に反応したのだろう。共産党新人、柴田雅子氏(32)陣営は目標とした40万票に遠く及ばなかった。
2319
:
チバQ
:2016/07/12(火) 22:07:50
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160712ddlk04010032000c.html
<2016参院選>検証 桜井氏、無党派層に浸透 大接戦「野党共闘」勝因に /宮城
12:21毎日新聞
10日投開票された参院選宮城選挙区は、民進党の桜井充氏(60)が接戦の末に4回目の当選を果たした。3期18年の実績や経済政策などを訴え、無党派層に広く浸透した。終盤に猛追した自民党の熊谷大氏(41)は、東日本大震災からの復興の取り組みや若さをアピールしたが、知名度不足に泣いた。【鈴木一也、山田研】
今回から改選数が2から1に減った宮城選挙区。序盤は実績と知名度で勝る桜井氏が大きくリードとの見方が多かったが、後半は熊谷氏が党を挙げた組織戦で猛追。安倍晋三首相ら大物が続々と県内に応援に入り、大接戦の様相を呈した。
県選挙管理委員会によると、仙台市以外の郡部では、両者の得票差がほとんどないまま推移。しかし大票田の仙台市で開票が進み始めた午後11時前ごろから、桜井氏が徐々にその票差を広げていった。市内5区のうち、熊谷氏の地元の宮城野区以外は桜井氏の得票が上回った。
桜井氏の勝因の一つに、共産党や社民党などとの「野党共闘」が挙げられる。県内の共産、社民両党の比例での得票数を合わせると、約13万3000票に上った。共同通信社の出口調査によると、比例で両党に投票した人の8割超が桜井氏に投票しており、桜井氏陣営からは「この票がなければ勝てなかったかもしれない」との声も漏れる。
また支持政党のない無党派層から一定の支持を集めたことも勝因に挙げられる。同社の出口調査によると、無党派層の6割超が桜井氏に投票。桜井氏は「一つ一つの政策を必死に訴える姿を、真剣に見て聞いて判断してくれた」と振り返る。
一方、熊谷氏は「20年たっても61歳。東日本大震災からの復興を皆さんと見届けたい」と若さをアピールし、10〜40代から一定の支持を得た。しかし50代以上の世代や無党派層に最後まで浸透しきれず、あと一歩及ばなかった。
大崎市の伊藤康志市長は11日の定例記者会見で「地域への向かい方、足の運び方の差が、お二人の票に一番直結しているのではないか」と分析した。
「党の体制一新を」
当選から一夜明けた11日、民進党の桜井充氏(60)が報道陣の取材に応じ、「党の体制を一新しないと、政権交代に向けた戦いはできない」と述べ、9月の党代表選で岡田克也代表に代わる新代表を選出すべきだとの考えを示した。
当選後、1カ月以上断っていたお酒を解禁したという桜井氏。「勝ててうれしいし、ホッとしている」と晴れやかな表情で話したが、「党の体制作りや政策議論にすぐに取りかかる。選挙は終わった後の方が大事だ」と気を引き締めていた。
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◇宮城選挙区開票結果
=選管最終発表
当 510,450 桜井充 60 民 現
▽ 469,268 熊谷大 41 自 現
19,129 油井哲史 36 諸 新
▽は法定得票数を得た落選者
2320
:
チバQ
:2016/07/12(火) 22:11:44
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160712ddlk23010607000c.html
<2016参院選>民進「王国」の底力 旧維新票取り込み2議席 /愛知
16:07毎日新聞
改選数1増となった愛知選挙区では、与党は手堅く自民と公明で1議席ずつを確保。野党は、民進がかつて「民主王国」と呼ばれた底力を示し2議席を得た。この伝統的な組織戦の構図の中、組織にとらわれない市民が選挙運動に参加したが、力を発揮する場を見いだせなかった。(社会面参照)
◇自公も手堅く組織戦
従来、参院選愛知選挙区の3議席は2004年から、前身の民主2、自民1で推移してきた。民主は野に下った2013年の前回選で候補を一人に絞り議席を守った。とはいえ得票数は74万票で、105万票の自民候補に遠く及ばなかった。
今回、自民は候補者を1人に絞り、9年ぶりの候補者を出した公明に推薦を出し、自公で2議席を目指した。優勢とされただけに、手堅さを一層、印象付ける戦略だった。
民進は2議席獲得を目指した。その実現を阻むのは与党ではなく、「共産との争いになる」(民進県連幹部)との読みがあった。このため前回の74万に加え、旧維新票を取り込む戦略を選んだ。支持母体の連合愛知の支持はもちろん、旧維新出身議員にビラ配りや選挙カーでの巡回などに力を注がせた。全国的に党勢がふるわないことが、より確実な組織間の協力関係の構築を民進に選択させた。
◇市民連携実らず 共産候補は敗退
これに対し、基礎票に加え、改憲反対運動などを機に活発化した組織から自由な市民との連携を主軸にした共産の戦略は、結果的に得票に結び付かなかった。
自民・公明への追い風と自らへの逆風を認識していた民進と、市民との連携を選んだ共産。その戦略の対照が、得票差に表れた。【道永竜命】
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◇愛知選挙区開票結果=選管最終発表、一部地域既報
当 961,096 藤川政人 56 自 現
当 575,119 斎藤嘉隆 53 民 現
当 531,488 里見隆治 48 公 新
当 519,510 伊藤孝恵 41 民 新
▽ 302,489 須山初美 37 共 新
▽ 218,171 奥田香代 51 諸 新
64,781 平山良平 68 社 新
59,651 井桁亮 46 こ 新
47,088 中根裕美 42 諸 新
▽は法定得票数を得た落選者
2321
:
チバQ
:2016/07/12(火) 22:22:43
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160712ddlk12010300000c.html
<2016参院選ちば>振り返り 自民133万票で圧勝 民進は共倒れ回避 /千葉
12:55毎日新聞
10日投開票された参院選の千葉選挙区(改選数3)では、自民党が現職の猪口邦子氏(64)と新人の元栄太一郎氏(40)で計133万票を獲得して1、2位で当選し、改選前の与党1、野党2の構図を覆した。党本部の方針で現職2人を擁立した民進党は、小西洋之氏(44)が3番目に食い込んで共倒れは回避したが、水野賢一氏(49)は5位に沈んだ。共産党は浅野史子氏(45)が従来の共産候補を大きく上回る票を集めたものの、当選ラインには届かなかった。各党の選挙戦を振り返る。【川名壮志、渡辺暢、田ノ上達也】
◇自民、新人元栄氏に公明票
「風は全く吹いていなかった。すごい数字だ」。11日、自民党県連で記者会見した桜田義孝会長は驚きを隠さなかった。
猪口氏と元栄氏が獲得した133万票は、45年ぶりに自民が2議席を得た前回2013年参院選の110万票を大幅に上回り、千葉全13選挙区のうち11選挙区で勝った14年衆院選の自民候補者の総得票をも越えたからだ。
野党が「改憲勢力の参院3分の2阻止」を最優先に掲げた今回。「本来は逆風のはずだった」と県連幹部は振り返る。猪口氏は10年参院選当選直後から早朝につじ立ちし、県内各地を駆け回る「どぶ板」選挙を展開。知名度を生かし、自民の世論調査でも選挙戦序盤から2位を10ポイント以上引き離して独走した。2議席獲得が大命題だった自民にとって、焦点は選挙経験もなく千葉と縁の薄い元栄氏の戦い方だった。
党本部主導で擁立された元栄氏を安倍晋三首相ら大物幹部が何度も千葉入りして応援。石井準一参院議員ら地元議員も時局講演会や演説会などで全面的にバックアップし、組織戦を展開した。
「勝った」。8日、応援弁士に小泉進次郎・農林部会長を招いた浦安市の街頭演説会。用意した元栄氏のチラシ2000枚が開始前になくなった。「名前が知られた証拠。もう大丈夫だと思った」と陣営は振り返る。
元栄氏陣営は公明との選挙協力も盤石だった。何度も演説会に公明・富田茂之県本部代表を招き「選挙区は元栄、比例は公明」をアピール。終盤に2、3議席目を巡って小西、浅野両氏と激しく競り合っているとの見方が広がると、公明支持者の票を全て元栄氏に回すよう公明幹部の約束も取り付けた。
10日夜。初当選に沸く元栄氏事務所。来賓のあいさつが続く中、元栄氏が突然スマートフォンを取り出して事務所外に走った。驚く支援者らに石井参院議員がマイクで釈明した。「公明の富田代表から電話です!」
◇民進「共産との共闘不可能」
2人の現職が明暗を分けてから一夜明けた11日、県庁で記者会見した民進の田嶋要県連代表は「負けたのでは」と問われると語気を強めた。「参院選は1勝1敗(の引き分け)。千葉で野党共闘はあり得ない話だった」
1人区で共産と野党共闘体制を組んだ民進は、3人区の千葉では民進2人、共産1人が争い、自民に完勝を許した。選挙戦を通じて、民進は県連内の水野氏に対するしこりと、共産の浅野氏の追い上げに悩まされた。
みんなの党幹事長も務めた水野氏は、10年参院選では「敵」だった。今年5月の党発足直前に合流した水野氏の公認を主導した党本部に県連は反発した。「今の支持率では1枠を取るのが限界。共倒れの危険もあった」(県連幹部)からだ。公示日の先月22日、小西氏の出陣式であいさつした元衆院議員は「民主時代から行動をともにした小西氏を議会に戻す。民進党は古い仲間を大事にする党」と声を張り上げた。水野氏を強く意識した発言だった。
水野氏公認を巡っては、かつて批判された民進の支持母体・連合も反発した。県連も10年参院選では地域を分けて2人の候補を支援したが、今回は区割りをしなかった。選挙戦終盤に浅野氏が激しく追い上げているとの世論調査が出ると、小西氏支援に傾斜した。水野氏陣営からは「県連は小西氏サイド」と恨み節も漏れた。
全国で「野党共闘」を掲げた民進と共産は千葉では野党同士で3位争いを演じる結果になった。ある民進幹部は言い切った。「千葉は志位和夫委員長の出身地。連携と言いながら、結局共産は自分の党の利益を優先する。千葉では野党共闘は不可能だ」
一方、共産の浮揚幸裕県委員長は、野党同士で足を引っ張り合ったのでは、と問われ言った。「ターゲットは自民党。選挙戦で民進の攻撃はしていない」
2322
:
チバQ
:2016/07/12(火) 22:43:04
http://www.sankei.com/region/news/160712/rgn1607120038-n1.html
2016.7.12 07:05
【参院選 大分】
野党共闘成功したが…共産アレルギー、労組の民進離れも
参院選大分選挙区(改選1)で、民進現職の足立信也氏(59)は辛くも逃げ切り、3選を決めた。党大分県連幹事長代行の福崎智幸氏は「共産党の票がなければ、負けていた。野党共闘が成功したということだろう」と疲れ切った表情で語った。
足立氏は過去2回の選挙で、それぞれ自民候補を大差で退けた。今回は自民新人の古庄玄知氏(58)に1090票差まで追い詰められた。
勝敗を決定づけたのは有権者の4割を占める大分市の票だった。足立氏はここで古庄氏に1万1千票の差を付けた。
古庄氏の陣営関係者は「昨年の大分市長選では勝てたが、最後の最後で、取り切れなかった。悔しいの一言に尽きる」と語った。
自民党は大分選挙区に注力していた。
大分は反自民勢力の強い地域性だが、昨春の統一選において、知事選、大分市長選でいずれも自民系候補が当選した。「追い風」が吹いていると判断し、安倍晋三首相をはじめ、知名度の高い小泉進次郎氏などを次々に投入した。
対する足立陣営にも蓮舫代表代行らの来援もあった。ただ、足立氏の陣営関係者は「華やかな応援も効果はあったかもしれないが、最後の最後は『どぶ板』で決まったんじゃないか」と分析する。
大分市内を地盤とする吉良州司衆院議員(大分1区)を中心に、電話作戦などで徹底的に票を固めた。自民党の勢いを、吉良氏が阻んだ格好だ。ただ、共産党と手を組んだ野党共闘の代償は決して小さくない。
今回、足立氏は前回の22年選挙の得票から約3万票減らし、目標とした30万票には遠く及ばなかった。
陣営関係者は「古くは民社党時代からわれわれを支持していた民間の労組関係者の一部は、共産党への強いアレルギーがある。批判票として幸福実現党に流れてしまった部分もあるだろう。『民間労組の民進離れ』は、全国的に今後の課題になるだろう」と語った。(九州総局 中村雅和)
2323
:
チバQ
:2016/07/12(火) 22:45:16
http://www.sankei.com/region/news/160712/rgn1607120007-n1.html
2016.7.12 07:06
【参院選 山梨】
民進・宮沢氏勝利から一夜明け… 自民、超えられなかった「7割の壁」
反応
反応
■23日に敗因総括
参院選の投開票から一夜明けた11日、各党は早くも、今後の対応に動き出した。前県議で新人の高野剛氏(68)が2万票以上の差をつけられて落選した自民党はもちろん、新人の宮沢由佳氏(53)が初当選を果たした民進党も今後の動向に不安を隠せない。18日間の選挙戦の裏舞台を検証し、選挙戦が浮き彫りにした県政界の現状をまとめた。
自民党県連は11日、甲府市の県連本部で党4役会議を開き、23日に幹部らが集まり、参院選の敗因を総括することを決めた。
高野陣営の選挙対策本部長を務めた森屋宏県連会長は会議後に会見し、「自民党への支持は高かったが、県連がそれに応えられなかったのが敗因だった」と述べ、県連の再建を急ぐ考えを示した。
選挙戦を振り返ると、高野氏は安倍晋三首相が公示前後に2回、来県した効果もあり、序盤から自民支持層を固め、終盤に向けて約7割を確保していた。
この時点では「宮沢氏とほぼ横一線で並んだ」(森屋会長)とみられていた。だが、陣営からは「今がピーク。この状態を維持するのが精いっぱいでは」など冷めた見方も聞かれた。
県連は最終盤の1週間、候補者本人ではなく、安倍政権と直結し、公共事業や地方再生の予算配分権限を持つ「自民党」のパワーを前面に打ち出した。眠っている党支持層の掘り起こしで票の積み上げを目指したが、かなわなかった。
高野氏が10日の結果判明後、「一枚岩になれなかったことが敗因。不徳の致すところだ」と述べたように、“7割の壁”に悩まされた選挙戦だった。
高野氏は出馬表明後もギリギリの5月まで県議を続け、かつては最大会派の代表として、今も続く議会の混乱の契機となった人事問題でも、大きな影響力を持っていた。
国政選挙での分裂も尾を引き、県連内に“敵”も多かった。対立する「自民党山親会」の県議からは、選挙期間中に「過去の経緯からすれば本気で応援できない」と切り捨てる声も聞かれた。
「長い時間でできた溝の修復には長い時間がかかる。衆院選に備えねばならないが、一つひとつ溝を埋め、不断の努力を続けるしかない」(森屋氏)。再建への道は厳しそうだ。
◇野党共闘の代償に不安も 共産県委員長「強制はしない」
宮沢氏の初当選に沸いた民進党。しかし、1人区の「統一候補」として共産党の推薦を得たことに早くも不安が出始めている。「約3万票の共産票の上積みがなければ当選は難しかった」として、宮沢氏の政治活動に共産党が注文を付けてくる場面を想定しているためだ。
「票を出せば口も出す」
ある労組幹部は共産党の動きを懸念する。
公示日直前の6月20日、共産党中央の「推薦決定通知書」が民進党県連に示された。
「なぜ、このタイミングで推薦なんだ。『支持』だけでよかったのに」
当時、宮沢氏は先行する高野氏の背中に迫ろうと必死だった時期で、民進県連では、保守票の切り崩しを真剣に検討していた。
自民党も「民進党にはもれなく共産党が付いてくる」(安倍晋三首相)と野党共闘への批判を強めており、宮沢陣営は共産党「推薦」で保守層への接近が一気に難しくなった。
こうした経緯から、当選の代償として今後、共産側から宮沢氏に政策提言などの形で“干渉”があるのでは、との不安が現実味を帯びているという。
「今後も中央の協議も踏まえ、政策的一致が広がる努力をする」
3月21日に結んだ野党共闘の政策協定。共産党県委員会の花田仁委員長はこの項目を「他県の協定にはない画期的な内容だ」と重視していた。
「宮沢氏がつぶれぬよう民進がしっかりガードする必要がある」。労組幹部が心配するのは、民進や連合と共産の個別政策は、一致しない面も多いからだ。「党派や立場を超えて支援をもらった」(宮沢氏)というほど現実は甘くない。
共産の花田氏は11日、取材に対して「杞憂だ。野党共闘は互いに強制するものではない。一致しない政策を求めることはない」と強く否定した。
2324
:
チバQ
:2016/07/12(火) 22:48:17
http://www.sankei.com/region/news/160711/rgn1607110017-n1.html
2016.7.11 07:01
【参院選 群馬 視点】
野党共闘不発 民進県連の姿勢に疑問
反応
反応
参院選群馬選挙区では、当初からの予想通り、中曽根氏が野党統一候補の堀越氏らを大差で破り、6回目の当選を決めた。
全国32の改選1人区で擁立された野党統一候補だが、“保守王国”群馬では自民党を脅かす存在にすらなれなかった。
そもそも、堀越氏の党公認にこだわった民進党県連にどれだけの“勝つ気”があったのか。疑問を持たざるを得ない場面に出くわした。
公示日前日の6月21日に伊勢崎市内で開かれた石関貴史衆院議員=民進党=の国政報告会。堀越氏も来るのかと思いきや、最後まで姿をみせなかった。石関氏は堀越氏を支援者らに紹介しようと堀越氏に連絡を取ったが、県連サイドから「勝手に連絡しないでほしい」との電話があったという。
県連にとって石関氏は苦しい時期に党を去っていった相手だけに、拒否感が強いことは理解できる。しかし、選挙は1票でも多くの票を獲得した者が勝ちであり、平成26年の衆院選で5万票をとった石関氏の支持層には機をみて浸透させるべきではなかったのか。中曽根氏を相手に、職を辞してまで立候補した堀越氏のことを思うと、なおさらだ。
今回の野党共闘について、くしくも自民党県連幹部と連合群馬の幹部が同じ見方をしていたことが印象に残る。それは「選挙区に候補者を立てなければカネもかからない。さらに、比例票を積み増すチャンスはたくさんある。野党共闘は共産党の独り勝ちだ」。
低調だった野党共闘とは対照的に、中曽根氏は66%の得票率で圧倒的な支持を集めた。陣営が掲げた60万票には届かなかったが、「油断大敵」と組織の引き締めを徹底し、着実に票を積み重ねた。
選対の谷津義男事務長らが訴えた「群馬初の参院議長」への期待も高まるが、選挙戦ではあまり多くは語られなかった「憲法改正」について、真っ正面から取り組んでほしい。(大橋拓史)
2325
:
チバQ
:2016/07/13(水) 07:11:43
http://www.sankei.com/politics/news/160712/plt1607120084-n1.html
2016.7.12 23:56
【参院選】
自民党派閥の戦績は? 細田派、岸田派などは「担当選挙区」落とす
反応
反応
参院選では、自民党の各派派閥やグループの戦績も明暗が分かれた。
激戦だった東北6県では党から割り振られた「担当選挙区」として、細田派が福島、額賀派が青森と秋田、岸田派が宮城、石破派が岩手、谷垣グループが山形を受け持ち、てこ入れした。派閥領袖から若手まで総動員し、知名度の高い幹部に街頭で、若手には企業回りをさせて票の掘り起こしをさせる作戦だった。特に細田派は、福島で同派所属の岩城光英法相が改選だったこともあり、派閥領袖の細田博之幹事長代行らが現地で支援に回った。
しかし結果は、秋田以外で自民党候補が敗れる1勝5敗。宮城を受け持つ岸田派も岸田文雄外相が3度にわたって選挙区入りしたが、自民党の熊谷大氏は敗北。二階派は新潟を担当。二階俊博総務会長や林幹雄経済産業相ら派幹部が何度も現地に入ったが、自民党の中原八一氏は約2300票差で競り負けた。額賀派は青森で落としたものの、秋田で勝利した。
一方、神奈川では、党の担当割り振りとは別に、麻生派が支援した党推薦候補の中西健治氏が当選。麻生太郎副総理兼財務相や河野太郎行政改革担当相ら同派幹部の徹底支援が実った。
2326
:
チバQ
:2016/07/13(水) 07:12:28
http://www.sankei.com/politics/news/160712/plt1607120075-n1.html
2016.7.12 23:06
【参院選】
麻生VS菅 目離せぬ2人の大番頭
麻生VS菅-。
さきの参院選福岡選挙区を通して浮き彫りになったのが、自民内部で繰り広げられた、もう一つの熾烈(しれつ)なバトルだった。麻生太郎副総理兼財務相と菅(すが)義偉(よしひで)官房長官。安倍内閣の大番頭格2人の駆け引きだ。
半径2メートルの男。麻生氏はこう称されることがある。直接会った人はみな、その気さくな人柄に魅了されるからだ。元番記者だった私から見ると、選挙期間中の麻生氏からは、鬼気迫る無言の迫力が伝わってきた。
「自公」VS「民共」、トップ争い…。参院勢力のほか、各選挙区というミクロの勝敗も大事だが、それだけに目を奪われていると、近い将来、中央政界で起こるであろう大きな潮流変化の予兆を見逃すことになる。
「敵は自民党かっ。スガがなぁ…」。開票速報を流すテレビの前。麻生氏は自らが選対本部長を務める大家敏志参院議員の陣営幹部を前に、口を「へ」の字に曲げ、トレードマークとなっただみ声で絞り出すようにこう、吐き捨てた。
念頭にあったのは、ここ数年、消費増税の再先送りや衆参ダブル選挙の是非をめぐる政局の節目で、ことあるごとに意見対立をみせてきた菅氏の存在だ。
菅氏は福岡選挙区の公明候補に対し、強力なテコ入れを行ってきた。麻生氏サイドから見ると、菅氏の過剰なまでの支援は「野党と菅氏のどちらが敵か分からぬほど」だった。
6月30日夕、福岡市中心部の巨大ホール。マスコミを排除しての秘密会合だったが、支持者を装って中に入ると、1500人ほどが集まった会場の壇上に、菅氏と公明党の高瀬弘美候補の姿があった。
公明党と支持母体の創価学会の要請を受けて実現したものだった。学会関係者が、「これで自民党支持層に支援を要請しやすくなった」という絶大な効果を公明サイドにもたらした。実際、自民票10万票以上が公明側に流れている。
麻生氏と菅氏のさや当ては、菅氏の地元、神奈川選挙区でも繰り広げられた。
麻生氏が支援する候補の自民公認を、公明票の目減りに配慮した菅氏が「頑として容認しなかった」(麻生氏周辺)ためだ。この候補は無所属出馬を余儀なくされた。
テレビの前で、うめくように菅氏の名前を口にした麻生氏が目を落していたメモ書きには、自身が支援する神奈川選挙区候補の苦戦を伝える出口調査の結果があった。
福岡、神奈川という双方の地元で繰り広げられた戦いは、福岡で大家氏が民進党候補にトップを奪われるまさかの2位。神奈川では麻生系候補が当選を確実にして自民公認を獲得し、幕を下ろした。
中央政界からは見えにくかった地方でのバトル。8月の内閣改造・自民党役員人事をはさみ、2人の動向から目が離せない。
(九州総局長 佐々木類)
2327
:
とはずがたり
:2016/07/13(水) 09:43:58
大津市長選とかに出た(落選)事もある元官僚氏。逼塞しててルサンチマン抱えてるのか一寸文体が厳しいね(;´Д`)
おおさか外して小池支持表明しとけば康夫ちゃん通せたかもね。おおさか外せば減税も合流出来て愛知で民主の2議席を阻止も出来たかも知れない。
そうなると埼玉・千葉・神奈川でも当選伺えて名実ともに全国政党としての第3極となれたのに。
凡ミスで大勝利を逃した自民党と共産党の大失敗 --- 八幡 和郎
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160712-00010003-agora-pol
アゴラ 7月12日(火)16時20分配信
参議院選挙の結果を総括すれば、自民党は流れは良かったが取りこぼしが多かった。公明党は自民党の協力が円滑に機能して大成功。おおさか維新も議席数としては成功。
民進は流れは良くなかったが勝負強かった。共産党は大失敗。社民も大馬鹿。小沢一郎は隠れ小沢チュルドレンを巧みに当選させて大満足といったところだと思う。
自民党は都知事選挙で小池百合子を候補者に決めて、全国の激戦区に彼女を投入すれば比例区も含めて3〜5議席増やせたと思う。みすみす、大勝利の方程式をはずしたのみならず、イメージを悪くした。
維新も小池氏に支持表明しておけば東京で田中康夫を当選させ、比例区ひとりくらい余計にとれたはずだ。また、維新は今回、「おおさか」を外さなかったことで、大阪で2議席とれたかもしれないが、比例区や東京などでは損した。今後は、はずすべきだ。
共産党は自衛隊についての失言や共産党の危険性への執拗な警告がボディーブローで効いて浮動票を取れなかった。また、地方区での立候補取り下げで費用は節約になったが影が薄くなった。今後、共産党は中でかなりもめるだろうし、民進党に今回よりはややこしい条件をいってくるのでないか。
民進党がまずまずだったのは、一義的には自民党の凡ミスのおかげだ。共産党の協力を受けても共産党の候補でなければ別にいいのでないかと思われたこともあるが(本当はそんな甘くないと思うが)、それ以上に、全野党共闘ということで良質の候補を確保できたことが大きい。出馬する側からすると安心感があるのだ。
自民党は、地方区の候補の質が悪かった。参議院の地方区は、全県なので衆議院議員の選挙より人手も資金も必要だ。そこで、組織を動員できる地方政界のボス的な人が多くなるのだが、彼らには浮動票はとれない。それが今回の一人区での僅差の敗因が多かった理由だ。
思うに、参議院議員は任期も長いし定数も小さいから、ひとりひとりの重みはかえって衆議院議員より重いのである。自民党は良い人材も資金も参議院地方区にもっとつぎ込まないとダメだし、日常活動も地元でさせるべきだし、閣僚なども参議院枠を増やした方が良い。
社民党は共産党を批判し違いを強調してこそ生き残れるのに、それをしなかった。私が社民党の党首なら、「共産党とは同じ左翼政党として、似たところもあるが、社民党はあくまでも欧米的な民主主義を信奉している。憲法にしても、共産党は自分たちが政権を取ったら改正するつもりだが、社民党は変える気がない」といっただろう。そうでもいわないと、存在価値がないのに、馬鹿なことをしたものだ。
改憲に必要な三分の二を確保したかどうかは、意味がない。そもそも、公明党は第九条を変えるべきだなどといってない。逆に民進党には憲法改正のためなら一本釣りで鞍替えしそうな議員はいっぱいいるではないか。
八幡 和郎
2328
:
とはずがたり
:2016/07/13(水) 13:37:15
何,この自民目線の記事は?!(;´Д`)
自民痛恨の敗戦、最重点区落とす 次期衆院選に影響必死
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160711-00010003-dtohoku-l02
デーリー東北新聞社 7月11日(月)11時16分配信
自民痛恨の敗戦、最重点区落とす 次期衆院選に影響必死
敗戦した山崎力氏(中央)をねぎらう三村申吾知事、自民党青森県連の江渡聡徳会長ら=10日午後11時55分ごろ、青森市
自民党青森県連は、擁立した山崎力氏が野党統一候補に敗れ、衆参6議席独占の一角を崩された。安倍晋三首相が3度来県し、異例のてこ入れを図る総力戦を展開しただけに、敗戦のダメージは大きい。野党側には、共闘の実績と反転攻勢への足掛かりを与えた。潜在的な“反自民票”が浮き彫りになった結果が次期衆院選などに影響を及ぼすのは必至。無党派層にも浸透せず、盤石とされた組織が一部で切り崩され、体制の立て直しが急務となる。
選挙戦は、候補者の実績や、争点となった経済政策アベノミクスの成果を軸に訴えた。地道な組織戦に加え、著名な弁士を投入する空中戦も展開し、「政治の安定」に理解を求めた。
だが、街頭で訴えたアベノミクスの成果は、好調な経済指標を並べるにとどまり、県内の有権者が抱く経済波及効果への疑念を払拭(ふっしょく)するには至らなかった。
「いつもなら勝利が見える」(陣営関係者)最終盤となっても接戦から抜け出せず、政権批判を強める野党側に押し切られた。
敗戦を受け、総合選対本部長を務めた江渡聡徳県連会長は「やれるだけのことはやった。(相手との)争点もかみ合わなかった」と語り、あらためて党の政策などについて県民に理解を求める考えを強調。今後の県政界への影響を否定せず、支援団体など一部でほころびも見えた組織の立て直しを急ぐ考えを示した。
次期衆院選では、憲法改正や環太平洋連携協定(TPP)などを巡って与野党が激しい攻防を繰り広げる見通し。特にTPPは農林水産業を基幹産業とする県にとって重要な争点で、不安を抱く県民も多い。実効性のある対策など丁寧な説明が不可欠で、不安の解消に努める必要がある。
今後の戦いの構図を巡っては、連携の手応えをつかんだ野党側が再び候補を一本化する可能性もあり、風穴をあけられた自民にとっては組織の引き締めが喫緊の課題。ある県連幹部は「今回の結果を検証するとともに、真摯(しんし)に有権者の声に耳を傾けなければ傷口は広がるだろう」と危機感を募らせた。
デーリー東北新聞社
最終更新:7月11日(月)11時16分
2329
:
とはずがたり
:2016/07/13(水) 15:51:18
参院選 自民党派閥の戦績は? 細田派、岸田派などは「担当選挙区」落とす
http://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/160713/plt16071300010002-n1.html
2016.7.13 00:01
参院選では、自民党の各派派閥やグループの戦績も明暗が分かれた。
激戦だった東北6県では党から割り振られた「担当選挙区」として、細田派が福島、額賀派が青森と秋田、岸田派が宮城、石破派が岩手、谷垣グループが山形を受け持ち、てこ入れした。派閥領袖から若手まで総動員し、知名度の高い幹部に街頭で、若手には企業回りをさせて票の掘り起こしをさせる作戦だった。特に細田派は、福島で同派所属の岩城光英法相が改選だったこともあり、派閥領袖の細田博之幹事長代行らが現地で支援に回った。
しかし結果は、秋田以外で自民党候補が敗れる1勝5敗。宮城を受け持つ岸田派も岸田文雄外相が3度にわたって選挙区入りしたが、自民党の熊谷大氏は敗北。二階派は新潟を担当。二階俊博総務会長や林幹雄経済産業相ら派幹部が何度も現地に入ったが、自民党の中原八一氏は約2300票差で競り負けた。額賀派は青森で落としたものの、秋田で勝利した。
一方、神奈川では、党の担当割り振りとは別に、麻生派が支援した党推薦候補の中西健治氏が当選。麻生太郎副総理兼財務相や河野太郎行政改革担当相ら同派幹部の徹底支援が実った。
2330
:
チバQ
:2016/07/13(水) 19:38:20
http://www.sankei.com/politics/news/160713/plt1607130032-n1.html
2016.7.13 11:26更新
【参院選】
無所属・平野達男元復興相が自民入党へ 参院で自民単独過半数、改憲4党で3分の2も
元復興相で無所属の平野達男参院議員(岩手選挙区)が自民党に入党届を提出したことが13日、分かった。今後手続きを進める。平野氏の入党が決まれば自民党は参院で122議席となり、単独過半数となる。
平野氏は12日、自民党本部で谷垣氏と会談。谷垣禎一幹事長が「できれば一緒に活動したい」と要請し、平野氏が「よろしくお願いします」と応じた。
自民党入党の理由について平野氏は「いま日本に必要なのは政策の継続性だ。自民党のやっていることは間違っていない。岩手や日本のため自民党で貢献したい」と説明しているという。
平野氏は民主党政権時代の平成24年に初代復興相に就任。25年に党運営への不満から離党届を提出したが除籍処分となり、その後は無所属で活動していた。今回の参院選では、岩手選挙区に立候補して敗れた自民党候補を応援した。
2331
:
チバQ
:2016/07/13(水) 19:39:04
最後まではれてなかった
http://www.sankei.com/politics/news/160713/plt1607130032-n1.html
2016.7.13 11:26更新
【参院選】
無所属・平野達男元復興相が自民入党へ 参院で自民単独過半数、改憲4党で3分の2も
元復興相で無所属の平野達男参院議員(岩手選挙区)が自民党に入党届を提出したことが13日、分かった。今後手続きを進める。平野氏の入党が決まれば自民党は参院で122議席となり、単独過半数となる。
平野氏は12日、自民党本部で谷垣氏と会談。谷垣禎一幹事長が「できれば一緒に活動したい」と要請し、平野氏が「よろしくお願いします」と応じた。
自民党入党の理由について平野氏は「いま日本に必要なのは政策の継続性だ。自民党のやっていることは間違っていない。岩手や日本のため自民党で貢献したい」と説明しているという。
平野氏は民主党政権時代の平成24年に初代復興相に就任。25年に党運営への不満から離党届を提出したが除籍処分となり、その後は無所属で活動していた。今回の参院選では、岩手選挙区に立候補して敗れた自民党候補を応援した。
2332
:
チバQ
:2016/07/13(水) 20:06:36
http://www.sankei.com/politics/news/160713/plt1607130003-n1.html
2016.7.13 17:00更新
【参院選・閣僚選挙区の勝敗表付き】
TPP、辺野古移設で猛烈な逆風が吹き荒れた 「勝利が当たり前」の閣僚のお膝元で痛恨の3敗
参院選は与党が改選過半数に達する70議席を確保する大勝に終わったが、「勝利が当たり前」とされる自民党の閣僚19人の地元17選挙区の戦績を分析すると、閣僚2人が敗北するなど「14勝3敗」、勝率は8割止まりだった。それぞれ地元が抱える政治課題も絡み、苦戦を強いられた。
「候補者の選定作業が遅れ、知名度の高い相手候補に十分対応できる態勢を取れなかった。(私の)責任は大変重い」
遠藤利明五輪相は12日の記者会見で、山形選挙区で自民党新人の月野薫氏が得票率で対抗馬に20ポイント以上の大差をつけられ、落選したことについて、擁立に関与した党県連会長として陳謝した。
党県連が元JA全農山形副本部長の月野氏を擁立したのは、平成25年参院選で政府の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉参加に反発し、自民党候補の推薦要請を拒否した県内JAグループの政治団体「県農協政治連盟」(県農政連)を取り込む狙いがあった。ところが、県農政連は今回の参院選も「自主投票」を決定。結局、TPPに一貫して反対した民進党など野党4党が支援する無所属元職の舟山康江氏に及ばなかった。
山形のほか、閣僚自身が候補者だった岩城光英法相の福島と、島尻安伊子沖縄北方担当相の沖縄の両選挙区も敗れた。改選数が2から1に減った福島選挙区は民進党現職が先行し、安倍晋三首相が選挙中に2回も応援に入り猛追したが、得票率約3ポイント差で惜敗した。
沖縄選挙区は、政府の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に対して逆風が吹き荒れる中、選挙戦直前に起きた米軍属の女性暴行殺害事件も響き、野党4党が支援した無所属新人に17ポイント以上の差をつけられた。
一方、石破茂地方創生担当相の地元・鳥取は今回から隣の島根との合区で「鳥取・島根」選挙区となり、その余波を受けた。自民党は選挙区に旧島根選挙区選出の現職を擁立した一方、鳥取県代表として擁立した新人で元鳥取市長の竹内功氏は比例代表に回った。
2333
:
チバQ
:2016/07/13(水) 20:09:16
http://www.sankei.com/politics/news/160713/plt1607130001-n1.html
2016.7.13 07:00更新
【政界徒然草】
パンティー疑惑の高木毅復興相は参院選でもお荷物だった 首相視察中にタブレット端末いじり 被災地からもノーサンキュー!
やっぱり高木毅復興相のスキャンダルがボディーブローのように効いていた―。7月10日投開票の参院選で、与党が被災地で擁立した候補者は全員落選したことに関し、被災地選出の国会議員から高木氏への怨嗟の声が上がっている。今回の与党候補の〝全滅〟は、これまで自民、公明両党が進めてきた復興政策に対する事実上の不信任であり、数々のスキャンダルで復興の仕事に本腰が入らなかった高木氏に「ノー」を突きつけた形ともいえる。8月3日にも行われる内閣改造で交代論も出ている高木氏だが、本人は全く気にする様子もなく、至ってポジティブだ。
高木氏は7月12日の記者会見で、参院選で岩手、宮城、福島の被災3県の与党選挙区候補が軒並み落選したことに関し、「被災3県では競り合いながらも与党候補が破れる結果になった。極めて残念だ」と述べた。これまでの復興政策に対する不信任を突きつけたとの指摘については「そう思わない」と反論した。
高木氏といえば過去に女性の下着を窃盗したとの疑惑や政治資金問題などに見舞われ、一時は更迭も検討された閣僚だ。数々のスキャンダルで追及されながらも、切り抜けてきた。このところ、ようやく復興相としての仕事に本腰が入り、週末には頻繁に被災地を訪問していた。
今回、被災地では復興政策が問われた。震災から5年たち、津波被害を受けた沿岸部の〝街〟は新しい姿に生まれ変わりつつある。一方で、防災の観点から十数メートルの防潮堤を海岸線沿いに築こうという行政側と、それに反対する住民との間で対立が深まるなど、復興が進んできたからこその課題も浮き彫りになってきた。
こうした難しい課題を抱えている被災地だからこそ、与党から選出された現役の復興相の応援ほど有利で、心強いものはないはずだ。だが、高木氏の「復興の仲間を増やしたい、復興の仲間を減らしたくない」という訴えは、結果的に被災地の有権者には響かなかった。
高木氏は参院選公示の6月22日以降、宮城に3回応援に入った。6月26日、満を持して宮城に入った高木氏は仙台市内で自民党候補者の応援演説を行ったが、数十人しか集まらない場所も。高木氏は「どうしてこんなに少ないんだ」と怒りをあらわにする場面もあったという。だが、地元の関係者は「動員しても集まらないんだから怒られてもどうしようもない」と意に介する様子はなかった。
そして、福島にはたった1回しか入っていない。その理由について。ある関係者は「来ないのではない、福島に来られないのだ」と語る。「高木氏は選挙期間中に地元・福井で原子力発電所のリプレース(置き換え)や、新増設の必要性に言及していたようだ。同じことを福島で言ってみろ」と語気を強めた。
福島の復興と東京電力福島第1原発事故の収束や除染という問題は切っても切り離せない。だが、これまでの記者会見で高木氏の口から原子力や除染、あるいは放射性廃棄物の処理などについて具体的な政策が語られることはなかった。
2334
:
チバQ
:2016/07/13(水) 20:09:47
高木氏は関西電力の大飯原発、高浜原発、美浜原発や日本原子力発電敦賀原発などを抱える〝原発銀座〟出身であり、復興相に就任する前までは原発推進の旗振り役として知られていた。そういった立場だから、これまで語って来なかったのかもしれない。
この参院選に先立つ6月6日、高木氏がまたやらかしていた。この日、安倍晋三首相は東京都内で開かれていた「東日本大震災復興フォーラム」の視察中にアテンド役の高木氏がおもむろにいすに腰掛け、タブレット端末をいじり出したのだ。
安倍首相はこの日、サプライズ・ゲストとして来場し、シンポジウムの会場であいさつ。その後、被災地で活躍する女性起業家らとの交流イベントに参加し、彼女らの話に熱心に耳を傾けていた。
すると、側に控えていた高木氏はおもむろにタブレット端末を取り出し、画面を指でスクロールし始めたのだ。周囲は想定をはるかに超えた行動にあっけにとられ、その場の空気は凍り付いた。
高木氏はいすに座っていた理由として、首相よりも先に会場に来て、全体を視察していたので「少し疲れた」と告白。さらに「(首相と女性起業家らの)ディスカッションは聞いていたので、(タブレット端末をいじっても)不適切ではなかった」と強弁した。
首相の視察は非常に重い。同行する閣僚や政治家、官僚らは首相の発言、一言一句漏らすまいと神経を張り詰めて臨む。しかし、タブレット端末をいじり、そして疲れたから座るというのでは小学生以下だ。
福島第1原発事故から5年たったが、今も9万人以上が福島県内外で避難生活を続ける。宮城でも仮設住宅や災害公営住宅での孤独死が問題となってきた。政府は、原発事故の影響で今も放射線量が高く、立ち入りが原則禁止の帰還困難区域の取り扱いについても新たな方針を示す方針だ。
高木氏は東北復興の指令塔を自認するのであれば、首相の視察中にタブレット端末の画面に見入るのではなく、東北の被災地が直面する困難な課題に真剣に取り組む姿勢を見せるべきではないか。被災地の与党候補が〝全滅〟したことをもっと、もっと重く受け止めるべきだ。
(政治部 千田恒弥)
2335
:
チバQ
:2016/07/13(水) 21:10:18
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/politics/2016sanin/1-0292218.html
<参院選道選挙区 激闘の果て>上 苦悩の自民 「中選挙区」身内が敵に
07/12 07:00
長谷川岳氏(左)と柿木克弘氏(右)とがっちり握手する安倍晋三首相=8日、札幌市中央区
「わが党の素晴らしい2人の候補。どうですか皆さん。民進党より優秀でしょう」。8日、安倍晋三首相は札幌・大通公園で、参院選道選挙区の自民党現職の長谷川岳氏(45)と新人の柿木克弘氏(48)を持ち上げた。
公示後、候補2人が顔を合わせたのは、後にも先にもこの一回きり。党が劣勢の柿木氏になりふり構わず支援を集め、両陣営の関係は冷え切っていた。首相を仲立ちとした融和劇―。党関係者が「しこりを残さないため」と動いた。
こんな演出が要るほど、身内同士の争いは激しかった。道選挙区の改選数が2から3に増え、24年ぶりの「中選挙区」になったが、「自民党は自分党。票割りは苦手だから自ら票を取ってくるしかない」(ベテラン道議)。
ふたを開けると、長谷川氏1位、柿木氏4位。自民党2人の票を足すと113万票で、民進党2人の105万票を上回ったのに、2議席をさらわれた。
誤算は、柿木氏の伸び悩みだった。昨年12月に公認候補に決まった。新党大地の唯一の推薦候補にもなった。だが事務所の体制が整わず、知名度が上がらない。「今日限りで道議を辞めて北海道中を回る決意を」。5月上旬の集会で大地の鈴木宗男代表に迫られたが、柿木氏はその後1カ月、バッジを外さなかった。
公示間近になっても共産党新人に及ばない状況を受け、党本部は道議50人の大半を選対本部に入れた。企業や団体、公明党など「思い当たる全ての票田に『長谷川は勝てるので柿木を』とお願いした」(党幹部)。首相は最終盤、道内の団体幹部に「柿木さんをよろしく」と電話を入れた。
当然、長谷川氏の陣営は反発。党は当初「候補が2人になるので、党丸抱えの選挙はできなくなる」と言っていたからだ。対抗するため、柿木氏の地元・美唄市で街頭演説を行い、公明党の支持母体の創価学会の有力者にも「支援は五分五分で」と求めた。だが北海道新聞社の出口調査では、公明党支持層の53%が柿木氏、29%が長谷川氏に票を入れる差が生まれた。
それでも3位の民進党新人に、8441票届かなかった柿木氏。道内経済団体の幹部は「道議が仲間内で決めた人選に問題があった」と指摘する。道内の自民党参院議員は、長らく道議が上り詰める「指定席」とされていた。復活を狙ったが、全道選挙の厚い壁に阻まれた形だ。
戦術も限られていた。長谷川氏を支える自民党の組織票を狙うばかりで、党外に広げられなかった。長谷川氏陣営の幹部は「敵は民進党なのに、『敵は本能寺』だった。浮動票も取れる長谷川じゃなければ持ちこたえられなかった」。
3人区の構図は、3年後の参院選も変わらない。柿木氏を支えた道議会の遠藤連議長は「道議は全然可能性がない、ということではない」と強調する。一方、政府高官は「民進、共産両党が別々に候補を出したのに、4位は情けない。次は公明に出てもらえばいい」と話す。
実際、公明党道本部関係者は、3年後に候補擁立する意欲を自民党側に伝えている。今回、集票力を誇示できなかった大地の鈴木代表も来年、公民権停止が解ける。自民党道連幹部は不安そうな表情を浮かべた。「3年後はぐちゃぐちゃになるんじゃないか」(報道センター 佐藤陽介)
◇
参院選道選挙区は自民党と民進党が2人ずつ擁立した候補が3議席を激しく争い、民進党が2議席を占めた。激闘の末に、道内の政治地図はどう変化するのか。今後の展望を占う。
2336
:
チバQ
:2016/07/13(水) 21:10:42
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/politics/2016sanin/1-0292595.html
<参院選道選挙区 激闘の果て>下 競り合い奇跡の票配分 民進2議席
07/13 07:00
民進党の2議席獲得に喜び合う鉢呂吉雄氏(右)と徳永エリ氏=11日、札幌市中央区
11日未明、参院選道選挙区で最後の3議席目に滑り込んだ民進党新人の元経済産業相鉢呂吉雄氏(68)の選挙事務所。先に再選を決めた現職の徳永エリ氏(54)とともに駆け付けた連合北海道の幹部は歓喜の輪に加わり、万歳を繰り返しながら、こうつぶやいた。「これでノーサイドだ」
民進党最大の支援組織である連合は、今回の選挙で支援を徳永氏に一本化。改選数が2から3に増えたが「組織を分散して2人当選させるだけの力はない」(連合幹部)。同党2人目の候補として出馬した鉢呂氏に、労組票の一部を割り当てる党道連の提案を拒み、鉢呂氏の推薦も見送った。
これには鉢呂氏も「話が違う」と担ぎ出した道連執行部にかみついた。結果的にこの判断が「奇跡のダブル当選」(道連幹部)につながったが、党と連合の確執が表面化し、互いに票が奪われると疑心暗鬼が広がった。
序盤の世論調査で、鉢呂氏が下馬評を覆し支持を広げていることが伝えられると、連合の危機感は増した。2010年の参院選道選挙区で、連合は旧民主党が擁立した2人のうち、組織内候補1人を推して敗れた苦い経験がある。幹部らは「6年前の轍(てつ)を踏むな」とげきを飛ばし、組織票が鉢呂氏に流出しないよう引き締めを徹底。鉢呂氏の陣営が労組に接触したことが発覚すれば、すぐさま抗議し対抗心をむき出しにした。
一方、道連が中心となって支える鉢呂氏の陣営は、古くから付き合いがある連合OBらの支援を取り付けたが、組織票はわずか。道連は支援する道議を徳永、鉢呂両氏に等しく振り分けたものの、道議は労組出身者が多く、鉢呂氏の地盤である道南などを除き「ほとんど機能しなかった」(陣営幹部)という。結局、「選挙巧者」で知られる鉢呂氏の行動力と知名度にすがり、党外の票を掘り起こす「空中戦」しかすべはなかった。
それでも開票結果は徳永氏が2位で56万票、鉢呂氏が3位で49万票。票割りをせずに、奇跡的なほどきれいに票を分け合った。北海道新聞社の出口調査では、民進党支持層の50%が鉢呂氏、44%が徳永氏に投票。共産党支持層からも9%が鉢呂氏、6%が徳永氏に票が入り、計15%が民進党候補に流れた。鉢呂氏の「空中戦」も功を奏し、鉢呂氏は新党大地支持層の28%の票を獲得し、大地が推薦した自民党新人を上回った。
こうした有権者の投票行動を、4月の衆院道5区補欠選挙で築いた野党共闘の効果とみる向きもある。民進党道連は最終盤、共産党新人の森英士氏(38)が当選圏から外れたとみて、同党に支援を打診。拒まれたものの、上田文雄前札幌市長が「(共産党)候補に当選の可能性がないなら、次の候補をしっかり選びきる勇気を持たなければ」と暗に鉢呂氏支持を呼び掛けるなど「改憲勢力3分の2阻止」の一点で共産党支持者を動かした。同党幹部は「野党共闘が発展するためのステップ。民進党に十分恩を売った」と結果的に票が流れたことを否定しない。
激しいせめぎ合いの末、2議席を奪取した民進党。ただ、道連幹部は「鉢呂は1人で25万人の連合に立ち向かった。鉢呂でなければできず、次は痛い目に遭う。まずは連合との関係修復だ」と語る。その連合北海道の出村良平会長はこうこぼした。「本当に疲れた。こんな選挙はもうしたくない」(報道センター 仁科裕章)
2337
:
チバQ
:2016/07/13(水) 21:11:18
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160712ddlk01010576000c.html
<逆転の力学>2016参院道選挙区/上 与党敗北 戦略ミス指摘の声 政権の各種政策も影落とす /北海道
07月12日 15:15毎日新聞
全国各地の与党候補に「当選確実」のバラが咲く中、参院道選挙区(改選数3)の自民党新人、柿木克弘氏(48)の陣営は重苦しい沈黙に包まれた。事務所に設置されたテレビ画面では、民進党新人の鉢呂吉雄氏(68)の陣営が最終3議席目の「当確」に沸いている。事務所内に「ああーっ」というため息が漏れると、居並ぶ道連幹部らは顔をしかめた。
改選121議席のうち、自民、公明は過半数となる70議席を獲得。改憲勢力は憲法改正案の発議に必要な3分の2を上回った。道選挙区は自民現職の長谷川岳氏(45)がトップで再選を決めたものの、柿木氏が続かず、「民進2、自民1」となった。しかも、最終盤での逆転負け。陣営幹部は「知名度不足だったが、勝てると思っていた」。
◇
「自公票は民進を上回っている。勝てる選挙を落とした」。与党系の支持団体幹部は自民道連の戦略ミスを指摘する。道連は札幌市で長谷川氏、地方で柿木氏の集票を想定。美唄市出身の柿木氏も当初、重点的に地方を回った。このため、都市部で浸透しきれず、知名度不足を補うことができなかった。札幌市内では鉢呂氏に計約3万5000票差を付けられた。
戦略上のミスに加え、安倍政権の各種政策も影を落とした。安倍晋三首相が8日、札幌市内に入り、柿木氏らの応援演説を行った。演説を聞いていた自民支持者の60代男性は「一気に改憲の流れとなることに抵抗もある。今回は投票を少し迷っている」。さらに、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)を巡り、ある道議は「農家が投票してくれないかも……」と不安を漏らしていた。自民の従来支持層が少しずつ離れていった可能性もある。
◇
選挙戦術と政策が今ひとつかみ合わないまま、自民道連は敗北した。共同通信の出口調査で、柿木氏は無党派層の支持がわずか1割。民進2候補に大きく水をあけられた。全国との逆転現象が起きたことについて、長谷川氏は「新しい層にも共感を得るような政策も必要」と指摘。業界団体などに頼る従来型の選挙戦が通用しなくなっているという見方を示した。
自民道連の吉田正人幹事長は選挙結果について、「分析はこれからだ」とした上で、今後については「2議席が取れず、国に対する発言力に少し影響するかもしれない。結果は真摯(しんし)に受け止めたい」と国政への影響を懸念。公明道本部の森成之幹事長は「柿木氏の名前が浸透しなかったが、全体的には自公政権の進める経済再生が評価されていると思っている」と強気な姿勢を示した。【一條優太】
× × ×
全国との逆転現象が起きた参院道選挙区。与党、野党の立場からその力学を検証した。
2338
:
チバQ
:2016/07/13(水) 21:11:40
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160713ddlk01010245000c.html
<逆転の力学>2016参院道選挙区/下 野党勝利 共産に異例の要請「市民レベルの共闘」奏功 /北海道
10:33毎日新聞
上田文雄・前札幌市長が8日、札幌市豊平区で行われた街頭演説で、民進党新人の鉢呂吉雄氏(68)の応援に立った。「鉢呂氏は3議席目を激しく争っている。改憲勢力を当選させない戦略が必要だ。共産党を応援する方も鉢呂氏に力を貸してほしい」。4月の衆院道5区補選で野党共闘を実現した立役者が共産支持層に対し、市民レベルの「野党共闘」を呼び掛けた。
参院道選挙区(改選数3)は終盤、自民党新人の柿木克弘氏(48)が猛追。各種世論調査では、自民現職の長谷川岳氏(45)とともに「自民が2議席確保の勢い」という結果も出ていた。このため、反改憲の市民団体を率いる上田氏と民進道連幹部は6日、共産票を鉢呂氏に回すよう要請するため、共産道委員会に面会を求めた。共産は「全く受け入れられる話ではない」(幹部)と拒絶した。
◇
改憲に反対だという札幌市の男子大学生(21)は「応援していた共産候補の当選が無理そうだったので、議席を取る可能性の高い民進候補に投票した」。共産新人の森英士氏(38)の得票数は前回2013年参院選より約3万票減の23万9000余りで、共産の道内比例獲得票(約28万7000票)を大きく下回った。鉢呂氏と柿木氏の得票差は約8500票。森氏の減票分が鉢呂氏に相当数流れたと仮定すれば、組織レベルで不発に終わった野党共闘が一部の市民レベルで奏功した格好だ。
自身の1票を死票にしたくないという考えも影響したとみられ、共産道委員会幹部は「自民の2議席獲得を危惧した共産票が民進に流れた。全国的な野党共闘を進める中で、さまざまな力学が働いた」と認める。民進道連の佐々木隆博代表は2議席を獲得し、「国民の生活をないがしろにする安倍政権に対する民意が示された」と納得の表情だった。
◇
民進現職の徳永エリ氏(54)は、党最大の支持母体「連合北海道」の支援を得て2位通過した。自民2候補の総得票数113万票に対し、徳永氏、鉢呂氏の総得票数は105万票にとどまった。自民の票割りがうまく機能していれば、民進は2議席を確保できなかった可能性もある。鉢呂氏陣営の関係者が「運も良かった」と胸をなで下ろす薄氷の勝利でもあった。
共産道委員会幹部は「あんな要請は想像もしていなかった。パフォーマンスにやられた」と不快感を示す一方、次期衆院選に向けて「野党統一候補の擁立を含め、両党間で溝を埋めていかなければならない」と共闘の重要性に理解を示す。民進道連幹部も「特に1人を選ぶ選挙で力を発揮する」と野党共闘の効果を認め、「北海道は衆院5区補選で善戦し、参院選で上回った。安倍政権の横暴を止めるため、次の衆院選こそ野党共闘を真剣に考えたい」と話した。【野原寛史、藤渕志保、安達恒太郎】
2339
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チバQ
:2016/07/13(水) 21:14:15
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201607/20160712_11010.html
<参院選宮城>不協和音やまぬ総力戦
落選が決まり、支持者に頭を下げてわびる熊谷氏(左)=10日午後11時20分ごろ、仙台市宮城野区
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改選数が2から1に減り、現職同士が生き残りのデッドヒートを繰り広げた参院選宮城選挙区(改選数1)は、民進党の桜井充氏(60)が、再選を狙った自民党の熊谷大氏(41)を振り切り、4選を果たした。「野党共闘」と「1強自民」が真正面から激突した18日間と、雌雄を決した軌跡を振り返る。
◎苦闘の決算(上)空回り
<党県連が丸抱え>
連日のように総力戦を仕掛けた巨艦は、わずか数分でもぬけの殻になった。
JR仙台駅隣接地に構えた自民党現職熊谷大氏の事務所。10日午後11時20分すぎ、熊谷氏が静かに敗戦の弁を述べ終わると、国会議員や地方議員は、ねぎらいの言葉もそこそこに事務所を立ち去った。
ある議員は「党県連は頑張った。熊谷の力不足だ」と吐き捨てるように言った。弱い後援会に代わり、党県連が選対を丸抱えした「異常事態」(県連幹部)。熊谷に対する身内の不満は最後まで消えなかった。
「顔も分からない、話したこともない候補への投票は頼めない。無理だ」
選挙戦終盤の7日。県南のある党支部役員会で、集票マシンとなるはずの役員から不満が噴出した。
県内39市区町村のうち、熊谷陣営が制したのは4割弱の15市区町村。県内各地に張り巡らせたネットワークをフル稼働させる県連の公算は、大きく狂った。
連立政権を組む友党との関係も最後までぎくしゃくしたままだった。固い結束を誇る公明票の3割強が流出し、敗北を決定付けた。
「婦人部は敏感だ。気を使ってくれ」。1日、石井啓一国土交通相が来援した泉区の個人演説会で、公明県本部の幹部が熊谷陣営のスタッフに語気荒く迫った。本来「選挙区は熊谷、比例は公明」の結束を呼び掛ける場で、「比例は自民」のチラシを配布していた。
公明が熊谷氏を推薦したのは公示3カ月前の3月下旬。過去の国政選挙の応援で熊谷が公明支持を鮮明にしなかったため、県組織同士の協議で協力体制を構築した経緯がある。幹部は「水を浴びせる行為だ」と不信感をあらわにした。
<本部もいらだち>
党本部が最重点区と位置付け、安倍晋三首相や小泉進次郎党農林部会長らを次々に県内入りさせた強力なてこ入れは、足元の不協和音で上滑りに終始した。
歯車がかみ合わない状況に、党本部の茂木敏充選対委員長も仙台入りのたびにいら立ちを募らせた。2日に仙台市青葉区のホテルであった県連の選対会議では、怒声交じりのののしり合いが通路にまで響いた。
横一線を抜け出せない状況にしびれを切らした党本部は終盤、選挙カーの行程にまで口を出した。大物弁士の来援に合わせ、前夜にがらりと変わることも。迷走は明らかだった。
投票まで残り1日となった8日午後9時すぎ、選対本部から急きょ、仙台駅前でのつじ立ちを指示された熊谷氏。たすきの到着が遅れ、1人で立ち尽くす合間につぶやきが漏れた。
「思い付きの戦略が多すぎる。振り回されている」。党本部、県連、候補者は最後まで一枚岩になれないまま、幕切れを迎えた。(報道部・大橋大介)
関連ページ:宮城政治・行政
2016年07月12日火曜日
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チバQ
:2016/07/13(水) 21:17:11
下だけ
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160713ddlk03010026000c.html
<「共闘」の末に>参院選・岩手選挙区/下 田中氏のつまずき 司令塔不在響く 組織間の連携とれず /岩手
10:59毎日新聞
9日、奥州市水沢区のスーパー前。自民新人の田中真一氏(49)の応援に回った平野達男参院議員が、最後の訴えでマイクを握った。「田中さんを国政に送ろう」。小雨だったせいか、人はまばらだった。ラストスパートの段階なのに「3年前の盛り上がりと全然違い、寂しい状況だった」(自民県連関係者)という。
2013年の前回参院選の岩手選挙区(改選数1)で、平野氏は奥州市で2万8000票余り、田中氏は9000票近くの支持を集めた。今回、田中氏の得票数は1万9774票にとどまった。平野氏の地元、北上市でも木戸口英司氏(52)に約8700票差を付けられた。
生活の党の小沢一郎・共同代表の地盤でもある県南地域を切り崩すため、田中氏の陣営が期待したのが平野氏だった。「一生懸命やる田中さんに『情が移った』」。平野氏も周辺にそう話していたという。
ただ、平野氏の後援会は田中氏支持でまとまりきれていなかった。「私たちが田中さんを応援する理由がない。平野さん自身が空回りしている」(後援会幹部)。昨年8月の知事選で平野氏の立候補を巡り、自民県連とのしこりが残っていた。
● ○ ●
田中氏の得票数は今回、県内33市町村のうち17市町村で木戸口氏を上回った。田中氏も「公示前に公示後では行けないような農村地域を回った。3年前とは感触が全然違った」と手応えを感じていた。しかし、17市町村に有権者5万人以上の自治体は含まれていなかった。
自民県連の幹部の一人は「選対事務所の指揮者が不在だったかな」と振り返った。昨年11月に公認候補に決まっても、関係団体を回らず、推薦が思うように集まらなかった時期があった。ポスターやはがきの作製、広報や遊説日程の調整など、誰が何をすべきか、5月になっても態勢を固め切れていなかった。
こうした状況を、田中氏の推薦を決めた公明側も懸念していた。5月の連休明け、公明関係者が平野氏の後援会幹部を訪れ「平野氏がリーダーシップを取って、引っ張ってくれないか」と依頼したほどだった。
● ○ ●
盛岡市材木町。新鮮な野菜や果物などが並ぶ「よ市」が開かれ、にぎわっていた。投開票前日の土曜日で、田中氏は大票田の無党派層に支持を浸透させようと、行き交う人に握手を求めた。「木戸口氏に追いつく自信はあった。あと1週間あれば、田中氏を支持する有権者は増えたかも」。事務所関係者は時間切れを嘆いた。
しかし、別の自民県連幹部には自戒の念が残る。「結局、選挙はいかに組織がまとまって動けるか。県連や県議、各市町村支部だけでなく、平野氏とも連携がうまくいかなかった。組織がばらばらな限り、『反安倍政権』でまとまる相手には、いつまでたっても勝てないよ」【二村祐士朗】
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チバQ
:2016/07/13(水) 21:17:42
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160712ddlk05010018000c.html
<2016参院選>戦いを振り返って/上 与党 「全敗」知名度で回避 不満くすぶるTPP /秋田
07月12日 12:07毎日新聞
明暗はくっきりと分かれた。10日投開票の参院選。秋田選挙区の自民党現職、石井浩郎氏(52)の事務所には、投票所が閉じた午後8時過ぎに「当選確実」の報が舞い込んだ。だが、秋田を除く東北各県は、自民党候補が軒並み敗北した。東北6県は、自民党の「1勝5敗」に終わった。
石井氏は一夜明けた11日、報道陣に対し「福島を除き、農政連(全国農業者農政運動組織連盟)が自主投票となったことが大きいのでは」と語った。農政連はJAグループの政治団体で、党の有力な支持母体の一つ。だが環太平洋パートナーシップ協定(TPP)を巡り、秋田など東北5県で自主投票を決めていた。党県連幹部も「説明不足が響いた可能性はある」と認める。
米どころ・秋田で石井氏が議席を死守できた背景には、元プロ野球選手としての知名度の高さと、党の堅固な県内基盤がある。
石井氏は「政策で勝負したかった」といい、選挙戦では参院文教科学委員長としての実績を強調した。野球にまつわるエピソードは封印。それでも、遊説先では、次々と写真撮影や握手を求められた。「野球を通じ、石井を応援しているという人が予想以上に多かった」と石井氏も驚くほどだった。
党の組織力の強さは、石井氏の地元後援会幹部が「組織だった活動がほとんどない」と吐露したことからもうかがえる。公示前から絶えなかった「石井氏の顔が見えない」との声を振り払うかのように、県内全域を網羅する党県議と国会議員が走り回った。さらに安倍晋三首相や小泉進次郎・党農林部会長らが続々と訪れ、背中を押し続けた。
ただ、党内外から「小異を捨てて大同についただけ」との冷ややかな声も聞こえる。複数の県議が「石井氏のリーフレットが届いたのは公示直前。数も少ない」などと、石井氏陣営の選挙対応に不満を漏らす。
次の国政選挙は、そう遠くないとささやかれる衆院選となる公算が大きい。TPPへの不満がくすぶるなか、石井氏ほどの知名度がない候補者たちが、石井氏のようにきっちりと勝てるとは限らない。
それでも、党国会議員の一人は「今回の勝利は次期衆院選への弾みになったはずだ」と話す。揺るぎない自信か、それとも強弁か。結論が出るには、まだ時間がかかりそうだ。【川村咲平】
◆
10日投開票の参院選は、自民党現職の石井氏が、民進党元職の松浦大悟氏(46)と幸福実現党新人の西野晃氏(39)を破って再選を果たした。石井氏と松浦氏の事実上の一騎打ちとなった選挙戦を振り返る。
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チバQ
:2016/07/13(水) 21:18:28
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160713ddlk05010049000c.html
<2016参院選>戦いを振り返って/下 野党 共闘やっと「足し算」 試行錯誤、風起きず /秋田
11:28毎日新聞
初めての共闘は“足し算”がやっとだった。野党3党の統一候補となった民進党元職の松浦大悟氏(46)。自民党現職、石井浩郎氏(52)に5万票超の差で敗れた。東北6県で繰り広げられた野党共闘で唯一、自民党候補に勝てなかった。「党の情勢調査とはあまりにもかけ離れている」と驚いた松浦氏。原因はどこにあったのか。
松浦氏が野党統一候補に決まったのは4月下旬。昨年12月末に民主(当時)、共産、社民の3党が選挙協力を協議し始め、市民団体「安保法制廃止、立憲主義の回復を求める秋田ネット」(あきた立憲ネット)も含めて松浦氏擁立で一致した。
ただ、前例のない3党と市民団体の連携は、試行錯誤の連続だった。「もっと4者の連携を前面に押し出すべきだった」。複数の関係者が口をそろえる。4者が県内25市町村で一緒に回れたのは「半分以下」。民進党幹部が駆け付けても、4者がそろわないケースも少なくなかった。「野党共闘は街頭では浸透していないと感じた」との声もあった。
何を重点的に訴えるか、で葛藤もあった。4者の政策協定は、安全保障関連法の廃止や環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の国会批准への反対をうたった。だが「有権者の関心はむしろ社会保障や暮らしだった」。選対本部長を務めた沼谷純県議は振り返る。
民進党の発足で、旧維新の党などを渡り歩いた村岡敏英衆院議員(比例東北)が加入したことや、農業関係者にくすぶるTPPへの不満も、大勢を左右するには至らなかった。
選挙戦の終盤。ある自民党県議は「相手が新顔の女性候補だったら分からない」とつぶやいた。過去2回の参院選で得票率が5割を超えた自民党候補。野党側が打ち勝つには、「風」を起こして無党派層や保守層にも浸透する必要がある、という意味だった。
ところが、共同通信の出口調査によると、無党派層は松浦氏が5割あまり、石井氏も4割の支持を受け、ほぼ分け合う形に。松浦氏は小坂町を除く24市町村で石井氏に敗れた。
今後の共闘について、共産党の米田吉正・県委員長は「今後に生かすべき財産」、社民党県連の石田寛代表も「3本の矢の方が1本より強い」と前向きだ。ただ、民進党の沼谷氏は「この枠組みでできるかどうかは検討課題」と素っ気ない。
手痛い敗戦から何をくみ取るか。次の国政選挙まで時間は限られている。【松本紫帆】
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チバQ
:2016/07/13(水) 21:22:22
下だけ
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160713ddlk09010282000c.html
<与野党対決>’16参院選総括/下 組織力の差、埋められず 「野党共闘」一定の手応えも /栃木
13:13毎日新聞
「上野通子氏、当選確実」。参院選投開票日の10日、投票が締め切られた午後8時に早々と伝えられた栃木選挙区の情勢に、野党統一候補の無所属新人、田野辺隆男氏(56)の支援者らは肩を落とした。深々と頭を下げて敗戦の弁を述べた田野辺氏は「我々が築いた絆と連帯は無くならない」と、集めた支持への手応えも口にした。
田野辺氏がNHK宇都宮放送局長を辞し、立候補を表明したのは昨年の大みそか。2月に民主党(当時)が推薦し、3月には野党統一候補に決定した。候補者本人の知名度不足が課題とされながらも、野党の共闘態勢はスムーズに整った。
しかし、組織力で自民現職の上野氏の優位は動かなかった。衆院選の全小選挙区に現職国会議員がいる自民に対し、民進は3区(那須塩原市など)と5区(足利市など)には総支部長が不在。組織力の優劣は、約20万票あるとされた旧みんなの党支持層の票の囲い込みに端的に表れた。県議会同党系会派の元所属議員を含む超党派議員組織を結成し、2013年参院選で同党から比例で当選した渡辺美知太郎参院議員が自民会派入りを表明するなど、与党側が着々と進める票の取り込みに、陣営は圧倒された。
自治体別の田野辺氏の得票数は、両区内では軒並み上野氏の半分程度。民進党県連の福田昭夫代表は「旧みんな支持者の票が、特に3区と5区で自民候補に流れ込んでしまった可能性がある」と悔しさをにじませた。
ただ、戦いはやられっぱなしでなかったのも事実だ。上野氏の演説が終始ほぼ同じ内容だったのに対し、田野辺氏は相手陣営の主張を受けて立って内容を少しずつ変えるなど、有権者への訴えの巧みさが目立った。
選挙戦終盤、田野辺氏の街頭演説の際にはクラクションを鳴らしたり、声援を送ったりするドライバーの姿が必ず見られ、有権者の反応では上野氏に勝っていた。最後の訴えとなった9日夜は、JR宇都宮駅前を埋め尽くした支持者が「田野辺コール」を響かせ、上野氏陣営関係者からも「(支持の広がりがつかめず)気味が悪い」との声も聞かれた。
これは田野辺氏が「中核となる層を築いて、そこから支持を広げたい」と願い、各地でのミニ集会への参加から活動を進めた影響が大きい。ある選対幹部は「『知名度不足の今はむしろ街頭演説に力を入れた方が良い』とアドバイスもしたが、本人の意志が固かった」と明かす。結果的に支持を「広げる」ことよりも「深める」ことに注力したことになり、多数決の選挙では敗れた。しかし、共同通信の出口調査では、無党派層の57・3%が田野辺氏に投票したと回答。新たな支持層を築いた可能性もある。
福田富一知事は11日、記者団に「短期間での30万票は称賛に値する。今後も活動を続け、政治の議論を活発化させてほしい」と感想を語った。県内では旧民主党から国会議員が誕生しても、根付かないことが続いたことを受けての言葉だ。田野辺氏自身も、政治活動の継続に意欲を見せている。野党共闘の土壌や、深く浸透した支持層を礎に、自民と勝負のできる組織作りを進めれば、今回の参院選が変革の潮目として振り返られる時が来るのかもしれない。
◇
この連載は高橋隆輔、加藤佑輔が担当しました。
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チバQ
:2016/07/13(水) 21:24:16
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160712ddlk10010121000c.html
<戦いの後で>2016参院選/上 民進/共産/社民/市民団体 「共闘」始まったばかり 衆院選協力に温度差 /群馬
07月12日 12:55毎日新聞
「これからの戦いは、さらに長く厳しい。新しい戦いを今日、この場から始めます」。参院選投開票日の10日夜、民進公認の新人、堀越啓仁(けいにん)氏(36)の前橋市内の選挙事務所。早々と落選が決まったが、涙声で頭を下げる堀越氏とは対照的に、選対委員長の民進党の宮崎岳志衆院議員は明るく宣言した。
宮崎氏が口火を切る形で、他の野党の県幹部らも次々と次期衆院選へ向けた「共闘」に前向きな言葉を口にした。共産党の小菅啓司県委員長は「戦いはまさにこれからがスタートだ」。社民党の小林人志県連合代表は「この力をしっかりとつなげ、日本の政治を変えていく」。野党共闘のきっかけを作った市民団体「ぐんま市民連合へいわの風」の白石知己共同代表は「総選挙こそ我々市民の思いを実現させましょう」と呼びかけた。
だが、衆院選は参院選と位置づけが異なる。政権選択の選挙のため、選挙後の組閣なども視野に入れると、単純には決められない。今回の野党共闘に対し、自民党から「野合」批判が相次いだ。
一夜明けた11日午前、堀越氏と宮崎氏、民進党県連の黒沢孝行会長の3人は、参院選の「お礼参り」のため社民党や共産党の県内の事務所を訪ねた。
「今回、良い形で共闘ができましたね。また次も続けていければいいですね」。衆院選での共闘も含めた共産側からの呼びかけに対し、黒沢氏は慎重に言葉を選んで返した。「信頼関係ができたので、何らかの形で継続できたらいいですね」
民進党関係者によると、参院選前に党本部での会議で「とりあえず参院選での野党共闘」とくぎを刺されていたという。今後の方針は未定。特に、秋に党代表選挙もあり、代表が代われば、野党共闘に対する考え方も変わるかもしれない。衆院選での共闘については明言を避けた。ただ、党本部の方針に従うのは共産、社民も同じだ。
「保守王国の群馬で自民党相手に戦うというのは、巨大な象にアリが挑むようなもの。野党同士が足を引っ張り合うよりも、手を携えた方がいいということを、今回の参院選を通して実感した」。宮崎氏は総括したが、各党が思惑を抱えて臨む衆院選でどこまで共闘が進むかは未知数だ。【鈴木敦子】
◇
戦後初めて民進、共産、社民の3野党が「共闘」して与党に挑んだ選挙戦だったが、野党統一候補の堀越氏は自民現職の中曽根氏にダブルスコアの大差で敗れた。与野党の各陣営は次期衆院選をどう見据えているのか。
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チバQ
:2016/07/13(水) 21:24:48
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160713ddlk10010063000c.html
<戦いの後で>2016参院選/下 自民 「無風選挙」変動の兆し 2大臣落選に危機感 /群馬
13:24毎日新聞
参院選の開票が始まった10日午後8時、テレビが全国の選挙区の先頭を切って、群馬選挙区(改選数1)の自民現職、中曽根弘文氏(70)の当確を速報した。その瞬間、前橋市の選挙事務所に詰めかけた支持者からは「さすが」という声とともに大きな拍手がわき起こった。
しかし、投開票日から一夜明けた11日午後、自民党の狩野浩志県議に勝利の余韻はなかった。「他の1人区で負けすぎだ。現職大臣が2人も負けるなんてあり得ない」。全国32の1人区ではすべて与野党の一騎打ちになった。与党が21勝11敗と勝ち越したが、現職2閣僚が福島、沖縄両選挙区で落選に追い込まれたほか、東北では6県のうち秋田を除く5県で敗北した。
復興問題やTPP(環太平洋パートナーシップ協定)に直面する東北。米軍基地問題を抱える沖縄。安倍政権が長年取り組んできた政策課題を抱える各県で、有権者は野党を選んだ。別の自民県議は「全国的に見ても野党が民意の受け皿たり得ない状況で、有権者はとりあえず、もう少し安倍政権の政策の成否を見極めてみようという消極的選択をしたのではないか」とみる。
群馬選挙区では、中曽根氏が抜群の知名度と徹底した組織戦を展開し、全市町村で圧倒。野党統一候補に大差で6選を果たした。しかし、選挙戦で訴えたのは「政治の安定」が中心で、政策論争は低調だった。「これだけ盛り上がらなかった選挙も珍しい」。狩野県議がささやくように、投票率は50・51%と過去最低を記録した。
中曽根氏が圧勝した県内でも、自民党の支持団体内に批判や不安の声がくすぶり始めている。中曽根氏に1票を投じた県養豚協会の岡部康之会長は、TPP問題について「政権与党に期待するしかないが、本当に擁護してくれるかどうか未知数で不安はある」。地元経済界からも安倍政権の経済政策「アベノミクス」について「恩恵は地方に届いていない」という声が公然と聞かれる。
4月下旬の出馬表明からわずか80日間の選挙で、民進公認の新人候補が24万票を獲得した。自民党県連の織田沢俊幸幹事長は本音をもらす。「少なくとも1年前に野党が統一候補を決めて運動を展開されたら、もう少し追い込まれたかもしれない」。「無風」だった選挙に見え隠れする変動の兆し。保守王国を支える有権者がこのまま「静寂」を保つ保証はない。【吉田勝】
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チバQ
:2016/07/13(水) 21:26:32
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160712ddlk11010605000c.html
<連携の先に>2016参院選/上 一段と深まった自民の公明支援 「どちらが公認か…」一部支持者にしこりも /埼玉
07月12日 15:55毎日新聞
10日に投開票された第24回参院選は、自公の連立与党が改選議席の過半数を獲得、参院全体で改憲勢力が3分の2を上回る結果となった。埼玉選挙区では、自民現職の関口昌一氏(63)▽民進現職の大野元裕氏(52)▽公明現職の西田実仁氏(53)が当選を果たし、共産新人の伊藤岳氏(56)やおおさか維新新人の沢田良氏(36)は一定の支持を得ながらも及ばなかった。埼玉選挙区で与党連携や野党共闘はどう機能したのか。激戦を振り返った。
「投票用紙に西田実仁と書くことは、みんなで前進していこうという皆さんの意思表示だ」。選挙戦中盤の先月28日。大宮駅前で安倍晋三首相は聴衆に呼びかけ、隣の西田氏の手をつかんで突き上げ、名前を連呼した。
自民は2013年の参院選で初めて埼玉選挙区の公明候補を推薦し、「埼玉方式」と呼ばれた。今回選でも埼玉など全国5選挙区で採用され、公明は全国32の1人区の多くで自民候補を推薦する協力態勢が採られた。
埼玉選挙区では、公明が安倍首相と西田氏の写真を並べたポスターを作製。自民側から公明側への支援は13年を上回る15万票が目安とされた。公示前日の先月21日には、川口市で開かれた西田氏の集会に菅義偉官房長官が出席するなど、自民は党本部レベルでの支援態勢を明確にした。
公示後「西田氏は当落線上」との観測が流れると、自民の支援に拍車が掛かった。今月2日には谷垣禎一幹事長も来県。5日には菅氏が再び来県し、「西田候補は連立政権の要」と持ち上げた。
ある衆院議員は、西田氏の決起大会を催して「西田さんの当選なくして、自民党の勝利なし」と声を張り上げ、別の衆院議員は応援演説で投票所の入場券を掲げ「しっかりと1枚目の投票用紙に西田実仁と書いてきます」と宣言した。
熱を帯びる自民側の支援態勢に、ある公明関係者は「こちらは全国の1人区で自民候補を支援している。これくらいはやってもらわないと」と満足そうな表情を浮かべた。しかし、ある自民関係者は「(関口氏と西田氏の)どちらが公認候補か分からない」とため息をついた。
一方、公示直後から「優勢」と報じられた関口氏は複雑な立場に置かれた。選挙戦終盤の今月7日、蕨市で開いた個人演説会では「埼玉選挙区の自民党は私1人」と強調しつつ、「民進党、共産党、これだけは(当選しては)困る。それ以上私は言いづらい。察しのいい人は分かると思う」と暗に西田氏と公明への配慮を示した。
10日の投開票日。関口氏はトップ当選を決め、埼玉選挙区の公明候補としては過去最高票で当選した西田氏は「自民党の皆さんの支援がなければ、今日のような結果にならなかった」と感謝した。
一夜明けた11日、自民県連の新藤義孝会長は「『埼玉方式』を心配される方もいたが、全体として自公の連立は進化し、信頼が構築できた」と評価し、公明県本部の福永信之副代表は「次の衆院選では(自民への)応援の質、量を増すようにしたい」と語った。
しかし、関係者の中には不満もくすぶる。ある自民の有力支援団体の幹部は「票になりさえすればいいという考え方は情けない」と嘆く。自公の連携は十分な結果を出したが、一部の支持者にしこりも残した。
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チバQ
:2016/07/13(水) 21:27:18
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160713ddlk11010235000c.html
<連携の先に>2016参院選/下 野党共闘、埼玉3人区では実現せず かみ合わぬスタンス 民進・共産の今後に注目 /埼玉
12:41毎日新聞
参院選投開票日前日の9日、大宮駅前で行われた民進現職の大野元裕氏(52)の街頭演説会。上田清司知事がマイクを握り、「党派を超え、人物で決めてください。大野以外にいません」と訴えた。
上田知事が大野氏の支援に駆け付けたのは公示日を含め、この日が3回目。背景には上田氏が昨夏の知事選前に大野氏に後継を打診しながら、結局自ら4選出馬することになった“借り”もあった。
2010年の参院選で、政権与党の旧民主から出馬して初当選した大野氏にとって、野党となった今回は楽な戦いではないと予想された。このため大野氏が頼りにしたのは、上田知事と、10年の選挙で他の旧民主候補を支持した労組団体「連合」だった。
同じ野党で競合相手となったのが、おおさか維新新人の沢田良氏(36)。13年の参院選で別の旧民主候補を抑えて当選したみんなの党(当時)の行田邦子氏に近い渡辺喜美氏も、おおさか維新の比例候補として繰り返し来県。沢田氏とともに「おおさか維新は、みんなの党のDNAや政策を受け継いでいる」と訴え、「行田票」の取り込みを狙った。
開票結果は大野氏67万6828票に対し、沢田氏22万8472票。民進県連の大島敦代表は「総支部ごとに毎晩集会を開くなどの積み重ねの結果」と手応えを語り、沢田氏は「いろんな意味で活動の基盤が弱かった」と悔しさをにじませた。
一方、13年の参院選に続いて立候補した共産新人の伊藤岳氏(56)は落選ながらも、前回選の35万3594票を大きく上回る48万6778票をたたき出した。10日夜、伊藤氏は事務所で「候補者として力不足だった」と述べたが、支援者からは「岳コール」がわき上がり、事務所内に悲壮感はなかった。躍進の背景には、安保法反対などを掲げる市民グループの強力な下支えがあった。
今回の選挙では、民進や共産が全国の1人区で候補者を一本化する「野党共闘」を進めたが、3人区の埼玉選挙区では実現しなかった。伊藤氏が「野党で2議席」と訴える一方、大野氏側は「共産はライバル」というスタンスを堅持。結果的に、共闘に前向きな伊藤氏が落選し、後ろ向きな大野氏が当選する皮肉な結果となった。
選挙戦を終え、共産の荻原初男・県委員長は、次期衆院選を念頭に「15の小選挙区で統一候補を立てていく方向で力を尽くす」と語った。次の局面に向け、県内で野党共闘の“連携”は実るのか。今後の両党の動きが注目される。
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この企画は、内田幸一、奥山はるな、鈴木梢、遠藤大志、鈴木拓也が担当しました。
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チバQ
:2016/07/13(水) 21:29:17
http://news.goo.ne.jp/article/tokyo/region/tokyo-CK2016071202000189.html
参院選 波乱なしの裏側(上) 野党結集 遠い道のり
07月12日 08:10東京新聞
参院選 波乱なしの裏側(上) 野党結集 遠い道のり
大野さん(左)の応援演説に駆けつけた生活の党の小沢共同代表=JR川口駅前で
(東京新聞)
選挙戦中盤の四日夕、JR浦和駅前。街頭演説の喧噪(けんそう)の中、鮮やかなオレンジ色の上着をはおった女性が、所在なさげに立ち尽くしていた。手には小雨をしのぐビニール傘。
無所属の参院議員行田邦子(50)だ。行田から道路を挟んだ二十メートル先には、「改革を進めたい」と叫ぶおおさか維新の会の沢田良(36)と、同党の比例候補石井苗子(62)がいた。けれども、行田はマイクを握るでもなく、ときに行田と気づいた通行人と握手をするだけ。三十分後には、そのままその場を離れた。
行田は「石井さんとは知り合い。私の事務所と近かったので様子を見に来ただけ」という。だが、沢田側は「表だった応援は無理だったので、こういう形の『支援』に落ち着いた」と行田が仲間であることを強調した。
初当選は民主党、二選目はみんなの党、そして同党が崩壊してからは無所属という行田。いま、「傍観者」として立つその姿は、非自民非共産野党に託された民意が、漂流していることを如実に示していた。
◇
「野党第一党の候補である大野さんの当選がぜひ必要だ」
猛暑日となった七日の昼、JR川口駅前で生活の党共同代表の小沢一郎(74)が、民進党の大野元裕(52)を持ち上げた。隣に立つ大野とがっちり握手を交わす。六年前の二人なら何の違和感もない光景だが、今は異色の取り合わせだ。
実は小沢の応援演説はこの前にも行われるはずだったが、そちらはキャンセルされていた。民進県連に残る小沢への「アレルギー」のためだ。しかも生活の党は今回、大野のみならず共産党の伊藤岳(56)も推薦。五日には小沢は伊藤の応援に入り、共産の志位和夫委員長(61)とともに支持を訴えた。伊藤を議席を争う敵とみなす民進にとって、愉快なはずがない。
結果的に大野は六十七万票で二位当選し、野党第一党の面目を果たした。だが、その票は二〇一四年の衆院選で民主、維新両党が県内で獲得した比例票の合計約九十五万票を大きく下回る。
県内野党の大同団結、いまだならず。小沢と大野の「共演ドタキャン」も、そのひとコマだ。
◇
「市民と一緒に戦った実感が持てた。今後さらに発展させていきたい」。敗戦の弁を語る共産の伊藤に落胆の表情はなかった。支援者が手拍子で「伊藤岳」コールを送ると、両手を挙げて応える余裕も。共産党として十八年ぶりの議席獲得を逃したというのに、悲壮感はうかがえなかった。
得票結果は四十八万票余り。一三年参院選より約十三万票伸ばしたとはいえ、目標に掲げた七十万票には遠く及ばなかったのに、このムードはなぜか。県委員長の荻原初男(63)は「かつてないほど市民と共闘できたから」と言う。
だが、その共闘した市民の側からは「共産党の壁」を指摘する声もある。
昨年結成された勝手連「G9サポーターズ」。そろいのオレンジ色のTシャツを着て太鼓をたたき、歌に合わせて「伊藤岳」コールを繰り返してきた。安全保障法制反対でまとまる市民団体だ。
発起人の矢野敏夫(49)は「街頭演説でのビラ配りでも、明るい声で手渡していない人もいた」。共産側には安保法を「戦争法」と言わないよう求めた。「それだけで、引いてしまう人がいる。改善の余地がたくさんある」と指摘する。
荻原にも、そういった声が聞こえていないわけではない。「無党派層にどう接近するか。われわれも変わっていかなければ」。悩みは深い。 =文中敬称略(谷岡聖史)
◇ ◆
自民、民進、公明の現職三人が議席を守る波乱のない結果だった今回の参院選埼玉選挙区。しかし、その裏には過去の因縁や、微妙な力関係がうごめいていた。二回にわたって選挙戦を検証する。
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チバQ
:2016/07/13(水) 21:29:56
http://news.goo.ne.jp/article/tokyo/region/tokyo-CK2016071302000203.html
参院選 波乱なしの裏側(下) 自民・公明の協力深化、静かな圧勝
08:10東京新聞
参院選 波乱なしの裏側(下) 自民・公明の協力深化、静かな圧勝
応援演説で西田さん(右)への支援を呼びかける安倍首相=JR大宮駅前で
(東京新聞)
選挙戦終盤の今月五日、さいたま市のJR浦和駅前で官房長官の菅義偉(67)が熱弁を振るった。菅が応援していたのは、自民党が推薦した公明党の現職西田実仁(53)。「何としても、西田君を勝たしていただきたい。そのお願いにやって来た」。菅は、最後まで自民候補の現職関口昌一(63)の名前を口に出すことはなかった。
そのころ、関口は北西に約六十キロ離れた出身地・皆野町にいた。知名度が高い実力者・菅とのツーショットより、生まれ故郷での地固めを優先したのだ。
「いつ秩父に来るのかと皆さんに心配をおかけした。秩父に入って、やっぱりふるさとはうれしい」
皆野町役場前でマイクを握った関口は、顔なじみの支持者から拍手が起こると相好を崩した。
関口は選挙期間中、衆院の十五小選挙区を一日ずつ回った。皆野町を含む11区は「関口の地盤だから動く必要はない」(地元県連関係者)。にもかかわらず関口はそこに丸二日滞在した。他にテコ入れが必要な場所などない、と言わんばかりの余裕がにじんだ。
堅調な政権支持率を背景に、当初から優位とみられていた関口の選挙戦。
選対本部長を務める県連会長の新藤義孝(58)は、苦戦が伝えられる他の自民候補の応援に全国を飛び回った。三日夜に川口市内で開かれた関口の個人演説会では、地元県議が「共産も公明も民進も必死。火がついていないのは自民だけ」と危機感をあおると、隣に座っていた関口は苦笑いを浮かべた。
それでも結果は八十九万票余りを集め、二番手を二十万票以上引き離す圧勝。「あまりにも野党がふがいないだけ。高揚感は特別ない」。県連幹部はこう振り返った。
◇
「西田が危ない!」
公明の機関紙・公明新聞の今月五日付の一面に大きな活字が躍った。必死の形相でマイクを握る西田の巨大な写真が、紙面の半分を占めた。
公明は選挙戦を通じて危機感をあおり続けた。最後の議席を共産党と争うとみて、西田は街頭演説で必ず「反対することだけが実績の共産党候補には負けるわけにはいかない」と敵意をむき出しにした。
とはいえ、公明単独の戦いでは六十五万票と見立てた当選ラインは厳しい。頼みの綱は前回に続き、自民から得た推薦だ。公明は選挙前、首相の安倍晋三(61)と西田とのツーショットのポスターを県内中に張り出した。選挙期間中、自民支持者に西田への投票を頼みやすくする布石だった。
極め付きは、安倍の応援演説。安倍は先月二十八日、さいたま市のJR大宮駅前で「参院で最も頼りにしているのが西田さん」と持ち上げた。首相の「お墨付き」を得た公明関係者は、自民支持者に「自民は安泰。今回は西田をよろしく」と触れ回った。
自分の選挙で見返りを期待し、公明支援に力を入れる自民議員の姿も目立った。ある衆院議員は西田の応援演説で投票所の入場券を懐から取り出し、「しっかりと西田と書いてきます」とアピールした。
ふたを開けると、共産候補に約十五万票の差をつけて約六十四万票で三位当選。当選直後、西田は「ひと言で言えないほどの感謝。自民の支援がなかったら今日のような結果はなかった」と声を絞り出した。目の前には自民の衆院議員や県議が詰め掛けていた。
「もう少し共産が伸びると思った」と、選対本部長の福永信之(63)は拍子抜けした様子だったが、すぐに胸を張って言った。「自公協力は格段に深化した」 =文中敬称略(冨江直樹)
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チバQ
:2016/07/13(水) 21:31:52
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160712ddlk14010660000c.html
<混戦の波紋>2016参院選・かながわ/上 3議席獲得の与党 分裂選挙で「しこり」 衆院選への協力亀裂も /神奈川
07月12日 16:04毎日新聞
「意味が分からず困惑している」「あまり県連をなめないで、という思いはある」
投開票から一夜明けた11日、自民県連の小此木八郎会長と竹内英明幹事長は記者会見で、公認候補の三原じゅん子氏(51)が圧勝した喜びの弁もそこそこに、党本部への不快感をあらわにした。自民推薦の無所属で立候補した中西健治氏(52)が、当選確実となった同日未明に投開票日前日にさかのぼって追加公認されたからだ。小此木会長は、安倍晋三首相から追加公認の方針を直前に初めて知らされたという。
党本部は今回、公明新人の三浦信祐氏(41)も推薦し、県連は“分裂選挙”を強いられた。2009年の横浜市長選に自公の支援で出馬しながら、10年参院選では旧みんなの党公認で当選した中西氏へのアレルギーは強く、県連は三原氏に支援を一本化。だが、中西氏推薦を主導した麻生太郎副総理兼財務相に近い河野太郎防災担当相など5人の衆院議員は中西氏を支援した。
「敵は野党ではなかった。中西氏を仮想敵として組織を引き締めた」。三原氏の選対幹部は明かす。衆院の18小選挙区すべてで最多票を得る目標を掲げ、麻生派議員の地元を中心に激しいつばぜり合いを演じた。安倍首相が3氏の応援演説に来た際には、小此木会長が県選出国会議員に、三原氏陣営以外からの応援依頼に応じるのは「遠慮」するよう求める文書を送付。一部議員から「やりすぎだ」との反発も招いた。
結果、三原氏は18小選挙区でトップになり、「神奈川自民党の底力が勝因」と胸を張った。地方組織の頭越しに意思決定する党本部に対し意地を示した。
一方の中西氏陣営は選挙戦終盤、麻生財務相らが「三原さんの当選は確実。自民の議席を増やすため何とか勝たせてほしい」と訴え、4議席目に滑り込んだ。今後は県連に所属するのかが注目されるが、中西氏は11日未明、「しこりはできれば解消したい」と神妙な面持ちで語った。
さらに、中西氏の選対本部長を務めた浅尾慶一郎衆院議員の自民入りもささやかれている。浅尾氏は旧みんな元代表だが、14年の解党後は無所属。11日、自民入りについて聞かれると「まずは中西。それ以上は言えない」。中西氏のキャッチフレーズの「まずは経済。だから中西」を引き合いに出し、含みを持たせた。ただ、地盤の衆院神奈川4区(横浜市栄区、鎌倉市など)には自民の山本朋広衆院議員がいる。ある県連幹部は「2人の県連入りは認めない。あとはどんな手打ちができるかだ」と言い放つ。
中西氏への自民推薦は、自公の選挙協力にも影を落とす。ある公明関係者はつぶやいた。「中西さんばかり支援した自民議員には、次の衆院選で票は回せない」。全勝で3議席を獲得した与党だが、予断を許さない亀裂をはらむ結果となった。【福永方人】
◇
全国で最後に全議席当選が決まるなど、し烈な争いが展開された参院選神奈川選挙区。与野党それぞれが複数候補を擁立した混戦の波紋を追う。
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チバQ
:2016/07/13(水) 21:32:16
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160713ddlk14010231000c.html
<混戦の波紋>2016参院選・かながわ/下 1議席死守の民進 「2氏擁立」で明暗 代表落選、尾引く誤算 /神奈川
11:50毎日新聞
自民が追加公認した中西健治氏(52)に神奈川選挙区で最後の「当確」が出た後の11日午前1時ごろ、民進が公認した金子洋一氏(54)の事務所の壁際に虚空を見つめる県連の滝田孝徳幹事長の姿があった。「開票率が100%の時点で幹事長を辞任する。ケジメだ」と言う。「民進で2議席を得られなかったからか」と問うと、「真山さんが当選し、金子さんが落選したからだ」と唇をかんだ。
真山勇一氏(72)と金子氏で明暗が分かれた民進。1議席を死守したが、県連内にしこりを残す結果となった。旧民主党本部が金子氏に公認を出したことを受け、同県連は早々と3選への準備を進めた。ところが、民進結党後の4月、党本部が旧維新の真山氏も公認。党代表代行の江田憲司氏が「政権交代のため、複数区は2人を出す」と強く主張したためだった。
当初、県連内では党勢をにらんで「共倒れ」への懸念がくすぶった。真山氏の陣営幹部ですら公示前に「擁立は江田さんの意地。最後はうまく金子さんが当選することになる」とシナリオを描いていた。しかし、選挙戦に突入すると状況が一変した。金子氏の陣営には党内で候補者の一本化ができなかったことへの恨み節が増す一方、真山氏の陣営は当選への手応えを隠さなかった。
「金子さんは中西さん、真山さんは(共産が公認する)浅賀(由香)さんの票を奪う」。2議席を狙った民進の戦略だ。金子氏は旧経済企画庁の元官僚として、経済通を前面に出す中西氏と対決。政策はアベノミクスの批判が中心となった。真山氏は浅賀氏を意識して「護憲」「脱原発」を訴えた。県連代表代行の石上俊雄参院議員は「経済の話が難しく、無党派層に十分に浸透できなかった」と両候補の得票差をみる。
波紋は金子氏を推薦した労働団体の連合神奈川へも広がっている。金子氏の事務所で開票を見守った柏木教一会長は「衆院選の18小選挙区ごとに、金子さん、真山さんの票の出方を分析したい」と硬い表情を崩さなかった。特定の組織、団体の支援を受けない旧維新は、過去に連合と対立した経緯がある。今回、県連は小選挙区の各総支部長が責任をもって両候補を支援すると決めていたが、本当に両候補の選挙戦に平等に力を入れたのか。票の出方を「通信簿」にするという次期衆院選の支援を見据えた発言だった。
県連は代表も務める金子氏が落選したため、12日に緊急の役員会を開催。代表、幹事長の辞意を受けて、今後の方針について話し合った。県連内で予想される主導権争いを意識して、石上代表代行は「県連が一枚岩にならなければならない」と何度も繰り返し語る。出身母体の壁を越えて協力する態勢をどのように築いていくのか。政権交代を掲げる党として、民進県連は正念場を迎えている。【水戸健一、村上尊一】
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チバQ
:2016/07/13(水) 21:35:05
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160712ddlk19010367000c.html
<戦いの余波>検証・2016参院選/上 野党共闘「渡りに船」 連合・山教組、組織力に陰り /山梨
07月12日 16:08毎日新聞
10日投開票の参院選山梨選挙区は、民進新人の宮沢由佳氏(53)が、新人・元職4氏による戦いを制して初当選を果たした。自民新人の高野剛氏(68)と最終盤まで競り合ったが、結果は2万票あまりの差をつけた。今回の選挙戦を検証し、今後の展望を探った。【参院選取材班】
「皆さんのご支援があって当選に導いていただきました」。11日朝、宮沢氏は甲府市丸の内3の山梨県教職員組合(山教組)を訪ね、頭を下げた。この日支持団体へのあいさつ回りで真っ先に訪ねたのが連合山梨と山教組だった。梶原貴・山教組執行委員長は「2万票の差がついたのは、宮沢氏の(子育て支援などの)活動が評価されたからだ」とねぎらった。
民主(現・民進)は1月、任期限りで引退する輿石東・参院副議長(80)の後継に、宮沢氏を党公認で擁立した。その1カ月半前、共産は山梨選挙区に党県常任委員の宮内現氏(34)の擁立を発表していた。高野氏を含め「三つどもえ」の構図だった。
しかし、共産が全国の参院選「1人区」で独自候補を原則、取り下げる方針を示し、宮内氏は比例の候補となった。3月21日、当時の野党4党の県組織が政策協定を結び、宮沢氏が統一候補に決まった。
輿石氏は衆院2期、参院3期、国会議員を務めた。長らく県内で教員を務めた輿石氏の選挙戦の実動部隊だったのが山教組と、民進の最大の支持母体「連合山梨」だ。
しかし、県によると、輿石氏が参院選に初当選した1998年の県内労組の組合員数が6万647人だったのに対し、昨年は4万6017人。約24%減少した。連合山梨幹部は「以前よりも選挙戦で出せる力が減ってきている」と話す。
山教組も同様の課題を抱える。98年の教職員数(管理職は除く)は4860人だったが、昨年は4177人に減少。幹部の一人は「目の前の仕事に忙殺されて政治への関心が薄い組合員が増えている」と話す。
そんな中、「野党共闘」が民進側にとって「渡りに船」となった。参院選山梨選挙区で共産は、10年に公認候補が3万2274票、13年に3万6082票を獲得した。結果として今回は、分散していた野党票を一定程度まとめた。野党共闘が成立しなかった時の展開について、民進党の県議の一人は「(結果は)ひっくり返っていたと思う」と話した。
宮沢氏を国会に押し上げるため、両組織はフル稼働して支援した。「輿石先生の最後を飾るためにも負けるわけにはいかない」(山教組幹部)戦いだったからだ。輿石氏に近い関係者は「最後の2日間で、山教組OBを中心に電話作戦を徹底した。(今回で)『輿石さん型の選挙』は終わりだね」と漏らす。
輿石氏は10日、宮沢氏の当選が決まった会場で「私のたすきを受け取ってくれた」と安堵(あんど)の表情をみせた。ただ、勝利の源泉となった組織力には陰りも見える。今後の選挙戦略について、労組幹部は「このままだといずれ見通しが立たなくなる」と組織の立て直しが急務との見方を示した。
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チバQ
:2016/07/13(水) 21:35:44
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160713ddlk19010081000c.html
<戦いの余波>検証・2016参院選/下 高野氏支援「温度差」 自民県議団、分裂の溝深く /山梨
10:40毎日新聞
参院選公示後の6月28日、南アルプス市で自民党の地域支部長らを集めた会議が開かれた。竹下亘・衆院予算委員長は、党本部が強力に支援する理由をこう力説した。
「山梨の一つ(の議席)を取るということは2勝の価値がある。今までずっと輿石(東)さんに取られていたのを取り返すというのは、単なる1勝ではない」
実際、党本部は、民進の輿石氏が18年間維持してきた議席奪還を目指し、山梨選挙区で次々と手を打った。安倍晋三首相(自民党総裁)は本格遊説の皮切りに山梨を選び、公示後にも県内に入った。谷垣禎一幹事長や茂木敏充選挙対策委員長など、連日、党幹部や閣僚が応援に駆けつけた。
しかし、ふたを開けてみると、自民新人の高野剛氏(68)は15万2437票獲得したものの、民進新人の宮沢由佳氏(53)に2万1276票差で敗れた。
得票結果をみると、県都・甲府市で宮沢氏に1万票近く差を付けられた。甲府は旧民主出身の樋口雄一市長をはじめ、非自民系が強い土地柄。自民は今回、保守系市議18人で選対本部をつくるなど万全の態勢を整えたはずだった。だが、自民県議の一人は「(訴えが)上滑りしていた。リベラル地盤の強い都市部で、『なぜ高野剛でないといけないか』が説明しきれなかった」と悔やんだ。
保守地盤が強い衆院2区エリアで、無所属で元職、米長晴信氏(50)が得票を伸ばしたことも響いた。2013年参院選に続き出馬した米長氏は、前回に比べて主に2区の地域で浸透した。最も有権者が多い富士吉田市では3926票を獲得し、前回の1・8倍。同市は高野氏が9447票でトップだったものの、2位の宮沢氏に1160票(5・2ポイント)差まで迫られた。自民県議の一人は「郡内(地域)の保守票は米長さんに切り崩された」と話した。
また、共同通信社が投票日(10日)に実施した出口調査によると、宮沢氏は民進支持層の9割をまとめた。一方、高野氏は自民支持層の7割しか固められず、「挙党態勢」とはほど遠い状況が浮かび上がった。
自民系県議団が長らく反目を続けたことも影響したとみられる。県議団は主に二つの会派に分かれるが、高野氏は県議を辞職する前まで、片方の最大会派(当時)の代表を務めていた。反対会派に所属する県議は「『一枚岩』とは口だけだった」と言い、県議の間で高野氏支援に温度差があったことを明かした。一方、高野氏が所属していた会派の県議は、「県議団がまとまれず、そこを相手(宮沢氏サイド)につけ込まれ、票を持っていかれた」と認めた。
森屋宏・県連会長は11日、県議団の分裂について聞かれ、「時間をかけて溝をつくってしまった。不断の努力を重ねるしかない」と述べた。
自民党を支持する業界団体の幹部は解説する。「(党員は県議団の)ゴタゴタに対してしらけている。高野氏がその中心にいたことも皆知っている。そうでなければ自民票があんなに逃げるわけがない」。自民県連は、反転攻勢に向けた糸口をまだつかめていない。
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チバQ
:2016/07/13(水) 21:36:56
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160712ddlk15010128000c.html
<2016参院選>2000票の明暗/上 無党派取り込み勝利 /新潟
07月12日 13:29毎日新聞
「子どもたちの未来のために、必ず安倍政権の暴走を止める」。激戦から一夜明けた11日朝、森氏は新潟市江南区の自宅前で記者団に意気込みを語った。森氏はその後、支援を受けた各党県連や連合新潟、立正佼成会新潟教会などをあいさつ回り。その表情は終始明るかった。
新潟選挙区で初めて4野党が共闘を組んだ今回の選挙戦では、旧民主党を離党し、批判を繰り返した森氏に対する民進党内の反発を乗り越え、どれだけ共闘態勢を敷けるかが課題だった。
象徴的だったのが、一時は候補者として名乗りを上げた菊田真紀子衆院議員だった。「森さんとはいろいろありすぎましたが、今の敵は安倍政権です」。公示後の6月30日、三条市内の公民館で行われた森氏の個人演説会で、菊田氏はあえて「確執」に触れて共闘をアピール。街頭でも確執を「ネタ」に笑いを誘い、支持を呼び掛けた。
民進党県連の大渕健幹事長は「最善を尽くした」と胸を張る。実際、森氏は前回2013年の新潟選挙区での野党候補5人の合計約58万票に迫る56万票余りを獲得。共同通信の出口調査でも、民進党支持層の9割以上を固めていた。
ただ、今回の参院選で、野党4党が得た比例票の合計は43万票余り。自公の約58万票には遠く及ばなかった。それでも森氏が競り勝った最大の要因は、前回13年を4ポイント近く上回った投票率だった。
藤井誠二県立大准教授(42)=公共選択=は「自らの1票で政局が変わると思う人が増えれば、投票率は上がる傾向にある」と話す。今回は野党統一が実現し、与野党の事実上の一騎打ちの構図となったことで、投票率は07年以来の上昇に転じ、安倍政権への批判票が森氏に集中。「組織力+α」の争いに持ち込み、無党派層を取り込んだ。出口調査では、無党派層の7割近くが森氏に投票。自民候補に2倍以上の差をつけた。
ただ、今後の野党共闘のあり方は不透明なままだ。民進党関係者は「うちは他の野党と共闘したのではなく、森さんを応援することで一致していただけだ」と言い切る。森氏自身も今回の選挙戦では、憲法改正や原発・エネルギー政策など、各党間で異なる政策では踏み込んだ発言を避けていた。有権者の受け皿となりうる野党態勢の構築には、まだ時間がかかりそうだ。
◇
10日投開票された参院選新潟選挙区では、野党統一候補として臨んだ無所属元職の森裕子氏(60)=民進、共産、社民、生活推薦=が、自民現職の中原八一氏(57)=公明推薦=を2000票余りの僅差で破り、3年ぶりに国政に返り咲いた。全国的には自民党が議席を伸ばし、改憲勢力が3分の2に達した今回の参院選。新潟選挙区では何が起きたのか。2回に分けて分析する。【柳沢亮】
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チバQ
:2016/07/13(水) 21:37:42
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160713ddlk15010262000c.html
<2016参院選>2000票の明暗/下 二つの誤算、責任論も /新潟
10:25毎日新聞
参院選投開票日から一夜明けた11日の午後。新潟選挙区で、野党統一候補の無所属元職、森裕子氏(60)=民進、共産、社民、生活推薦=にわずか2000票差で敗れた自民現職の中原八一氏(57)=公明推薦=は、県議会庁舎で開かれた党の会議に沈痛な面持ちで姿を見せた。
「ご支援いただいたのに期待に応えられなかった。心から深くおわび申し上げる」
謝罪する中原氏に対し、県議らはねぎらいの拍手を送った。星野伊佐夫県連会長は会議後、公示前の党本部の調査では中原氏が森氏に大差を付けられていた状況を振り返り、「誤差の範囲の結果で、悔いはない。みんなが『後援会長』のつもりで取り組んだ」と強調した。
新潟選挙区の改選数削減に伴い、党本部は新潟選挙区を最重点区と位置付けた。安倍晋三首相が公示前から異例とも言える3度の県内入りをしたのをはじめ、麻生太郎財務相や小泉進次郎党農林部会長ら「大物」を投開票日前日まで続々と送り込んだ。
県連は今年2月に選挙対策本部を設置し、中核を担う県議は後援会組織をフル活用。また約2500の企業・友好団体や、連立を組む公明党からも推薦を受け、徹底した組織戦を展開した。
55万8150票--。中原氏の得票数は、新潟選挙区での自民党候補としては過去30年で最多だった。森氏とは2279票差、得票率ではわずか0・2ポイント差。大方は「誤差の範囲」とみる。ただ自民党には二つの誤算があった。
一つは前回2013年(55・82%)を3・95ポイント上回る59・77%となった投票率だ。公示直前まで盛り上がりに欠け、県連関係者は当初50%程度と想定。投票日直前に上方修正したが、それでも前回より低く見る向きが強かった。
投票率を押し上げた一因として、相次ぐ「大物」の来県を指摘する県連関係者は多い。県連幹部は「支持政党に関係なく関心が高まった」と分析。無党派層が動き、投票率が上がったことで、当初「50万票前後」と見られていた当選ラインも上がり、知名度不足が課題だった中原氏にはマイナスに作用した。共同通信の出口調査によると、無党派層の7割近くが森氏に投票。中原氏に投票したのは3割に過ぎなかった。
もう一つは、組織を生かし切れなかった点だ。党関係者によると、後援会組織などの引き締めを図っても、支持者にさらに投票依頼するなどの「拡散」が不徹底だったという。長岡・上越両市などの大票田で拡散効果が出ていれば、両市で1万票以上も差を付けられることはなかったといい、「県議の動きがまずい地域があったのが敗因だ」と指摘した。
「ここまでやって票が出なければ仕方がない」。全国的に自民党が議席を伸ばす中で敗れた結果に、県連幹部からは諦めの声も漏れる。ただ一部の県議からは「負けは負け」と星野会長の責任を問う声も上がっている。県連内では、8期目に入った星野体制への不満もあり、参院選から広がる責任論は、10月の知事選にまで影響する可能性もある。【米江貴史】
2356
:
チバQ
:2016/07/13(水) 22:55:33
よっぽど、運動してなかったんですね
散々な言われっぷり
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1202752370/2581
2010年 自民は新人熊谷氏 現職選ばれず 参院選宮城選挙区
>>2280
県連幹部は「地域を回らず、自前で選挙戦の態勢すら組めなかった候補者に、身内も必死になり切れなかった。政治家として力の差が出た」と敗因を語った。
>>2303
熊谷氏は、弱い後援会に代わって党県連丸抱えの選対本部を頼り、県選出国会議員や県議らが実質的に選挙を担った。
党に頼り切る熊谷氏の姿勢には不満がくすぶった。「現職が自前で戦えないなどあり得ない」との声は根深く、最後まで一枚岩になりきれなかった。
>>2339
ある議員は「党県連は頑張った。熊谷の力不足だ」と吐き捨てるように言った。弱い後援会に代わり、党県連が選対を丸抱えした「異常事態」(県連幹部)。熊谷に対する身内の不満は最後まで消えなかった。
「顔も分からない、話したこともない候補への投票は頼めない。無理だ」
2357
:
とはずがたり
:2016/07/14(木) 07:18:54
>>2356
興味深い。押しのけられた市川(今はどうしてるのかな?)や(今はこころで自民に協力的な)中野を敵に回しての擁立が最期迄響いたのでしょうか?
それは兎も角政経塾出身なら自分で県下かけずり回らないとダメだな〜。
2358
:
とはずがたり
:2016/07/14(木) 07:21:09
そもそも参院議員は自前の後援会より県下の地方議員や衆院議員の後援会に乗っかる形が多いのによっぽど後援会の組織化サボってたんですかねぇ??
落選したからそう批判されてるだけのような気がしなくもないけど,定数2で自民か野党第一党で当選したらほぼ永久就職なんで後援会組織する気を失っていたか??
2359
:
とはずがたり
:2016/07/14(木) 07:23:26
>>2355
>長岡・上越両市などの大票田で拡散効果が出ていれば、両市で1万票以上も差を付けられることはなかった
長岡は田中家の地盤ですね。真紀子不在な報道もありましたが動いていたのかな?
上越は民進系の誰かいましたっけ??
2360
:
とはずがたり
:2016/07/14(木) 07:39:18
>>2353
>保守地盤が強い衆院2区エリアで、無所属で元職、米長晴信氏(50)が得票を伸ばしたことも響いた。2013年参院選に続き出馬した米長氏は、前回に比べて主に2区の地域で浸透した。最も有権者が多い富士吉田市では3926票を獲得し、前回の1・8倍。同市は高野氏が9447票でトップだったものの、2位の宮沢氏に1160票(5・2ポイント)差まで迫られた。自民県議の一人は「郡内(地域)の保守票は米長さんに切り崩された」と話した。
米長は民主票を喰うかと思ってたけど違ったんですねぇ
2361
:
とはずがたり
:2016/07/14(木) 07:41:32
>>2350
>中西氏の選対本部長を務めた浅尾慶一郎衆院議員の自民入りもささやかれている
なんと。。
2362
:
神奈川一区民
:2016/07/14(木) 19:39:42
>>2361
浅尾慶一郎氏に関しては、当分無所属だと思います。
浅尾氏本人も無所属でも、麻生派の応援があれば、山本朋広氏に勝てると思っている。
2363
:
チバQ
:2016/07/14(木) 20:07:51
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160712-00000036-san-l44
【参院選 大分】野党共闘成功したが…共産アレルギー、労組の民進離れも
産経新聞 7月12日(火)7時55分配信
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参院選大分選挙区(改選1)で、民進現職の足立信也氏(59)は辛くも逃げ切り、3選を決めた。党大分県連幹事長代行の福崎智幸氏は「共産党の票がなければ、負けていた。野党共闘が成功したということだろう」と疲れ切った表情で語った。
足立氏は過去2回の選挙で、それぞれ自民候補を大差で退けた。今回は自民新人の古庄玄知氏(58)に1090票差まで追い詰められた。
勝敗を決定づけたのは有権者の4割を占める大分市の票だった。足立氏はここで古庄氏に1万1千票の差を付けた。
古庄氏の陣営関係者は「昨年の大分市長選では勝てたが、最後の最後で、取り切れなかった。悔しいの一言に尽きる」と語った。
自民党は大分選挙区に注力していた。
大分は反自民勢力の強い地域性だが、昨春の統一選において、知事選、大分市長選でいずれも自民系候補が当選した。「追い風」が吹いていると判断し、安倍晋三首相をはじめ、知名度の高い小泉進次郎氏などを次々に投入した。
対する足立陣営にも蓮舫代表代行らの来援もあった。ただ、足立氏の陣営関係者は「華やかな応援も効果はあったかもしれないが、最後の最後は『どぶ板』で決まったんじゃないか」と分析する。
大分市内を地盤とする吉良州司衆院議員(大分1区)を中心に、電話作戦などで徹底的に票を固めた。自民党の勢いを、吉良氏が阻んだ格好だ。ただ、共産党と手を組んだ野党共闘の代償は決して小さくない。
今回、足立氏は前回の22年選挙の得票から約3万票減らし、目標とした30万票には遠く及ばなかった。
陣営関係者は「古くは民社党時代からわれわれを支持していた民間の労組関係者の一部は、共産党への強いアレルギーがある。批判票として幸福実現党に流れてしまった部分もあるだろう。『民間労組の民進離れ』は、全国的に今後の課題になるだろう」と語った。(九州総局 中村雅和)
2364
:
チバQ
:2016/07/14(木) 20:10:28
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160714-00000001-khks-pol
<平野氏自民入り>野党冷ややか 与党も困惑
河北新報 7月14日(木)10時37分配信
参院選岩手選挙区の自民候補の応援で、共に街頭演説に立った平野氏(右)と谷垣氏=6日、花巻市
元復興相で無所属の平野達男参院議員(62)=岩手選挙区=が自民党に入党届を提出した。入党すれば自民が岩手で参院議席を得るのは24年ぶりとなるが、党県連内には感情的なしこりが残る。昨夏の知事選で、平野氏が党の支援を受けながら立候補を撤回したためだ。かつて平野氏と行動を共にした民進、生活の党の幹部らは「空気が読めない風見鶏」と冷ややかだ。
【27年ぶり】自民、単独過半数
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平野氏は自民党入りの理由を「復興や農業対策を着実に進めるには、与党で活動する方がいいと判断した。現在の岩手の政治状況は将来のためにならない」と強調した。所属派閥については「検討中」と語った。
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平野氏入党を巡っては、4月に党幹部が打診。10日投開票の参院選で平野氏は自民党を支援した。岩手選挙区の新人は落選したが、参院の単独過半数を確保したい谷垣禎一幹事長と、所属会派が未定の平野氏の思惑が一致したとみられる。
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入党には党県連の承認が必要で、23日の役員会で協議する。鈴木俊一会長(衆院2区)は平野氏が参院選で自民を支援したことで「一体感を得た党員も多いはずだ」と語るが、県連内には不満がくすぶる。
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平野氏は昨夏の知事選で自民党の支援を得て立候補を表明したが、告示直前に取りやめた。達増拓也知事が無投票3選され、野党共闘の流れが強まった。
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県連幹部は「支持団体や地方議員との溝は深い。信頼は回復されていない」と指摘する。党県議は参院選を振り返り「支持者から『平野さんの応援は要らない』と言われた。全く分かっていない」と言い切る。
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平野氏は小沢一郎生活の党代表(衆院4区)と共にキャリアを積んできた。2012年の民主党分裂で小沢氏とたもとを分かち、翌年には党勢が傾いた民主党を離れた。
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民進党県連の高橋元・代表代行は「自民入りはこれまでの政治活動の否定。民主離党、知事選投げ出しに続き、3度も有権者を裏切る罪は重い」と突き放す。
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生活県連の佐々木順一幹事長は「平野氏の行動を有権者がどう見るかは、野党が勝利した参院選を見ても明らか。自民も心から受け入れないだろう」と話す。
2365
:
チバQ
:2016/07/14(木) 20:51:18
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160713ddlk06010002000c.html
<2016参院選>戦いを振り返って/上 距離感表面化も 野党共闘、衆院選へ課題 /山形
07月13日 11:28毎日新聞
「今回の戦いは、初めての試みだった。各党・各団体が壁を乗り越えて力を合わせた」。参院選投開票日の10日夜、無所属元職で野党統一候補の舟山康江氏(50)=民進、社民両党推薦=の山形市内の事務所に当選確実の一報が入ると、選対本部長の近藤洋介衆院議員(民進党県連会長)は、野党共闘の成果を強調した。だが、独自候補の擁立を取り下げて支援に回った共産党の本間和也県委員長は舟山氏と握手を交わしたが、マイクを持ってあいさつすることはなかった。
舟山氏の選対本部は、民進、社民両党と連合山形などを中心に組織。当選した場合、舟山氏が参院の民進系会派入りすることが水面下では「既定路線」だったこともあり、民進は「公認候補並み」(枝野幸男幹事長)の扱いで、全面支援態勢を取った。
一方、共産党はぎりぎりまで舟山氏への推薦を模索したものの、連合など陣営内に「共産党が前面に出ると保守票が逃げる」との根強い反対論があり、見送った。公示直前の先月20日、本間委員長は「推薦が順当だが、一部団体から理解を得られなかったため」と語った。同党は独自の選対を組織し、舟山氏を支援した。
各党の距離感が、選挙戦で表面化する場面もあった。先月28日、山形市内で演説した共産党の志位和夫委員長は「ここ山形では、舟山氏を押し上げよう」と呼び掛けた。ところが、姿を見せた舟山氏は志位氏と10メートルほど離れた場所で演説を始め、終えると、握手することもなくその場を後にした。「志位氏と並んで演説することに陣営内で異論があった」(舟山陣営関係者)といい、共産党県委員会の幹部は「びっくりした。非常識だ」と不快感を隠さなかった。
野党各党間に消費増税や安全保障などで政策の違いがあり、共闘の難しさを抱えつつも、舟山氏は12万票以上の大差で勝利した。共同通信社の出口調査によると、舟山氏は民進、社民両党支持者の9割以上を固め、共産党支持層の9割近くを獲得。さらに、自民、公明の支持層の3割を切り崩し、無党派層からも7割の票を得た。野党幹部の応援に頼らず政党色を極力抑え、舟山氏個人を前面に出す戦略が奏功し、安倍政権に批判的な幅広い支持を集めた。
民進党と共産党は、衆院選での連携も模索している。山形2区では、近藤氏が2回連続で自民候補に惜敗しており、共産党の独自候補の取り下げに向け、調整が本格化するとみられる。
政権選択の選挙となる衆院選では、「民共の協力は選挙目当ての野合だ」という、与党の批判は一層強まるとみられる。今回の舟山氏の勝利の先に、何を見据えるのか。野党共闘のあり方は、今後も問われ続ける。【光田宗義、野間口陽】
◇
野党統一候補の勝利で終わった参院選。夏の「与野党決戦」を振り返ります。
2366
:
チバQ
:2016/07/14(木) 20:51:40
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160714ddlk06010002000c.html
<2016参院選>戦いを振り返って/下 迫る知事選にも影 擁立遅れ響いた自民 /山形
11:59毎日新聞
「相手は素直に(参院選に)4回も出続けた。その間に活動してきたことを評価しないといけない」。参院選投開票日の10日夜、早々に落選が確実となった自民党新人の月野薫氏(61)=公明党推薦=陣営で選対本部長を務めた自民党県連会長の遠藤利明・五輪担当相は、こう語った。県連幹部は「(自公の)組織力が落ちたわけではない。ただ、相手が知名度で勝った。それを上回る我々の努力が足りなかった」と、声を振り絞るように語った。
野党統一候補の舟山康江氏(50)=民進、社民両党推薦=に12万票の大差で敗れた。JA全農山形などで30年以上勤務した月野氏の「知名度の低さ」は最後まで改善されず、応援弁士を務めた党幹部や地方議員らも「紹介をしても誰なのだという声がある」と、率直に認めたほどだった。
今回の県内の比例代表の獲得票数をみると、自公を合わせて30万4218票。選挙区で月野氏が獲得したのは22万3583票のため、単純に計算して3割弱が舟山氏に流れた形だ。共同通信社の出口調査でも、月野氏の自公両党支持層からの得票は6〜7割と固めきれず、無党派層の取り込みは2割にとどまった。
新人候補なのに選定が遅れた。当初は昨年6月の党県連大会で候補者を紹介する予定だったが決められず、擁立は同12月だった。同9月に山形市長選があり、「目の前の市長選を勝つために注力せざるを得ず、後回しになった」(県連幹部)と悔やむ。
このため、自民は月野氏の経歴を生かし、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)に反発する農協票の取り込みを図った。前回参院選では舟山氏に推薦を出したJAグループの政治団体「県農協政治連盟(農政連)」は今回、特定候補を支援しない自主投票を決めた。自民にとっては、相手への推薦から自主投票となったことで、「一歩前進」となった格好だ。
だが、ある農協幹部は選挙結果について、「月野氏が選挙戦で訴えたことは、TPP対策予算の獲得をはじめ、政府・与党に言わせられたことばかり。TPPへの不安を払拭(ふっしょく)できなかった」との見方を示す。「組合員の農家からはTPPの交渉内容を明らかにしてもらいたいという声や、政府の影響額試算への疑念と不安があるのに、言いなりになっている姿にさらに不安をかき立てられた」と話す。
選挙戦では、月野氏陣営は公示前から安倍晋三首相ら党幹部や閣僚らを招き、「自民の月野」をアピールし、自公の支持層固めを図った。「山形のおやじ」など、あえて月野氏と直結しやすいキャッチフレーズを使って名前を覚えてもらう戦術も展開したが、浸透は不十分だった。
自民党県連は昨年からの山形市長選、参院選、来年2月に任期満了を迎える知事選を「ホップ、ステップ、ジャンプ」と位置付け、3連勝による地盤固めを狙ったが、つまずいた。半年後に迫る知事選に与える影響は少なくなく、立て直しは急務だ。【山中宏之、長南里香】
2367
:
チバQ
:2016/07/14(木) 20:52:29
http://news.goo.ne.jp/article/kahoku/politics/kahoku-01_20160712_11022.html
<奔流乱流1強政治>見えぬ光 うねる怒り
07月12日 12:21河北新報
<奔流乱流1強政治>見えぬ光 うねる怒り
花束を手に支持者と抱き合う田名部(左)。自民現職との大接戦を制した=11日午前0時10分ごろ、青森市の事務所
(河北新報)
第24回参院選は与党が改選過半数の61を大きく上回る議席を獲得し、改憲勢力が改憲発議可能な3分の2を占めた一方、東北6選挙区は与党が1勝5敗で惨敗した。全国を席巻した「1強」の奔流と、東北各地に渦巻いた野党の乱流。ねじれた戦いの実相に迫った。(参院選取材班)
◎参院選東北(上)野党圧勝
4万票差の快勝から一夜明けた11日午後。宮城選挙区(改選数1)の民進党現職桜井充(60)は満面の笑みを浮かべながら、宮城県庁の知事応接室に入った。
「仮設住宅で一生暮らしたいというお年寄りがいた」「新しい石巻市立病院の前は必ず大渋滞になる」
<むなしさ広がる>
選挙中に見聞した東日本大震災の復興課題を次々と知事村井嘉浩にぶつける桜井。最大被災地の宮城で、巨大与党を粉砕した強烈な自負を見せつけた。
「地方創生」「女性が輝く社会」「1億総活躍」。安倍政権は選挙戦で看板政策を次々に掲げた。
被災地では赤土ばかりの新市街地用地が広がり、集団移転先は超高齢化。加工品販路は回復していない。政権復帰時のキャッチフレーズ「まず、復興」が忘れられたようなむなしさが広がっていた。
桜井は「こんなことで復興できるのか。課題を一つずつ解決する」と被災地で語り続けた。被災者が胸に抱く政府への鋭い矛先を味方に付けた野党統一候補は、宮城、岩手、福島の被災3県で勝利をつかんだ。
<暮らしがしぼむ>
「怒りの声が広がっていた」。10日午後8時、早々と当確報が出た山形選挙区(改選数1)の無所属元議員舟山康江(50)は、自由貿易を拡大する環太平洋連携協定(TPP)を引き合いに勝ちどきを上げた。
東北では、福島を除く5県で農協系団体が自民党候補への推薦を見送った。かつて「TPP絶対反対」を掲げながら政権復帰後に交渉を進めた自公政権に、農家の不信感は高まった。
与党が「公開資料が真っ黒なのは当然。外交交渉ですから」(自民政調会長稲田朋美)と強弁するほど、野党各候補は「情報隠しだ」と批判のボルテージを上げた。元農林水産省職員の舟山は農政がライフワーク。「国会審議で第1の照準を合わせるのはTPP」と力強く語った。
首相安倍晋三は「最大の争点は経済政策、アベノミクスであります」と東北各地で繰り返し、劣勢区の逆転に血道を上げた。
「非正規雇用が増え、格差が拡大しているだけだ」。青森選挙区(改選数1)の民進新人田名部匡代(47)は、真っ向からアベノミクス批判を展開した。
急速な少子高齢化が進む東北。購買力がある若者が減り、経済は縮小する。田名部は「息子を大学にやりたくても余裕がない父親に会った。都会ばかりが潤う」と政策転換を訴えた。
株価上昇に傾注するアベノミクスの効果を実感できない有権者の声を田名部は拾い続けた。11日午前0時すぎ、万歳で沸き返る青森市の事務所で「届かぬ願いを私は届ける」と叫んだ。
政治の光が陰り、しぼむ人々の暮らし。野党共闘が花開く土壌は、東北各地に広がっていた。(敬称略)
2368
:
チバQ
:2016/07/14(木) 20:52:55
http://news.goo.ne.jp/article/kahoku/politics/kahoku-01_20160713_71017.html
<奔流乱流1強政治>力任せの組織戦 不発
07月13日 12:20河北新報
<奔流乱流1強政治>力任せの組織戦 不発
落選が決まり険しい表情を見せる岩城(中央)。左は元復興相の自民党福島県連会長根本匠=11日午後10時40分ごろ、福島市の事務所
(河北新報)
◎参院選東北(中)自民惨敗
「西高東低」の情勢を、力任せに覆そうとした自民党の思惑は完全に外れた。
「安倍晋三首相ら党幹部に連日応援に来てもらいながら、期待に沿えなかった」。現職閣僚が目を真っ赤にして敗戦の弁を述べた。
10日夜、福島選挙区(改選数1)で落選が決まった自民現職の法相岩城光英(66)は、福島市の事務所で深々と頭を下げた。
<復興実感できず>
東京電力福島第1原発事故から5年が過ぎても約9万人が県内外に避難するなど、今も苦しみの中にある福島。「福島の復興なくして日本の復興なし」と言い続けてきた安倍政権にとって、絶対負けられない選挙区だった。
党本部は共闘を組む野党に「大空襲のような戦い」(民進党県連代表代行・金子恵美)を仕掛けた。首相をはじめ官房長官菅義偉ら幹部が続々と福島に入り、安倍は「福島の完全復活を目指す」と手形を切った。
結果は野党に約3万票差をつけられる敗北。復興を実感できない被災者のいら立ちは、陣営の想定を超えた。岩城は「復興政策が十分理解されなかった」と認めた。地盤の浜通りで伸び悩み、大物投入は票の上積みにつながらなかった。
<拒否反応上回る>
「農業分野に対する反発にのみ込まれた。有権者に『打倒安倍政権』『反アベノミクス』で判断する雰囲気があった」。青森選挙区(改選数1)で4選がかなわず沈んだ自民現職山崎力(69)は10日深夜、恨み節にも似た敗因分析を口にした。
青森は衆院小選挙区の四つ全てを自民が占める牙城だ。安倍ら党幹部は期間中、相次いで県内に入り、県全域で強力な援護射撃を展開。政権の成果と継続の大義を声高に訴えた。
ふたを開ければ地元の青森市でさえ、八戸市が地盤の野党候補に競り負けた。陣営は、政権の主張と有権者の実感との間にあるずれをかみしめざるを得なかった。
選挙戦終盤、自民は当時の共産党幹部が発した失言を集中的に攻め立てた。
「東日本大震災で頑張った自衛隊の予算を『人殺し予算』と言う人たちと組む候補を応援するのか」。岩手選挙区(改選数1)で3日に応援に入った党農林部会長小泉進次郎は何度も繰り返した。野党支持層を引きはがしに掛かったが、結果は不発だった。
公認の新人候補が敗れた後、自民岩手県連会長の鈴木俊一は「長い目で見れば有権者に評価されない」と野党共闘の批判を続けた。傍らで県連幹部は「自民への拒否反応の方がはるかに強かった」とうなだれた。
「力強い信任をいただいた」。首相は11日、党本部で記者会見し、選挙結果に自信を深めた。失地となった東北の現実からは目を背けたままだ。(敬称略)
◇ ◇ ◇
第24回参院選は与党が改選過半数の61を大きく上回る議席を獲得し、改憲勢力が改憲発議可能な3分の2を占めた一方、東北6選挙区は与党が1勝5敗で惨敗した。全国を席巻した「1強」の奔流と、東北各地に渦巻いた野党の乱流。ねじれた戦いの実相に迫った。(参院選取材班)
2369
:
チバQ
:2016/07/14(木) 20:53:23
http://news.goo.ne.jp/article/kahoku/politics/kahoku-01_20160714_71008.html
<奔流乱流1強政治>衆院選 共に不安残す
12:40河北新報
<奔流乱流1強政治>衆院選 共に不安残す
投開票日の夜、岩手選挙区で勝利し、万歳する木戸口陣営
(河北新報)
◎参院選東北(下)二つの魂
自民1強の岩盤に打ち込まれた1本のくさびが「次」への不安を増幅させる。
青森選挙区(改選数1)で、民進党新人田名部匡代(47)に競り負けた自民党現職山崎力(69)。組織力で逃げ切りを図った党県連の目算は野党共闘の抵抗で狂い、県選出の衆参議席の独占は崩れた。
<巨大与党に衝撃>
「影響は当然ある。地方に応じた対策を講じなければ、これまでの勢いを失いかねない」。自民青森県連筆頭副会長成田一憲は、ため息交じりに次期衆院選への懸念を口にした。
全国の1人区で21勝11敗の圧勝を収めたにもかかわらず、東北は1勝5敗。その惨状は、巨大与党に衝撃を与えた。
安倍政権の看板にどっぷり依存し、自前の後援会がひ弱な現職の多くが淘汰(とうた)された。地方議員からは「国政選挙の候補者選びのシステムを見直す必要もある」との声も噴き出す。
動揺する与党をよそに、野党幹部からは次期衆院選での共闘を見据えた発言が目立つ。「最初の挑戦としては効果があった」(共産党委員長志位和夫)との評価がある一方、現場は複雑な思いを抱える。
無所属新人木戸口英司(52)が勝った岩手選挙区(改選数1)。共産が選挙区の公認候補を取り下げて比例に回し、木戸口と連動したのに比べ、民進、社民両党の動きは限定的だった。
「『衆院選も同じように』とはいかない」と民進岩手県連幹事長の階猛(衆院岩手1区)は冷ややかだ。参院選と衆院選の性格の違いを挙げ、「共闘は政権選択選挙ではないから成り立ちやすい側面があった」と慎重に分析する。
衆院選は具体的な政権像が問われる。党の理念や政策などの「小異」を飲み込んだままの共闘は通用するのか。生活の党代表小沢一郎(衆院岩手4区)が構想した比例代表統一名簿は参院選前に頓挫した。先行きの不透明感は拭えない。
<共闘 手綱緩めぬ>
参院選翌日の11日、首相安倍晋三はすぐさま改憲論議の封印を解き、実現への意欲をあからさまにした。衆院に加え、参院でも憲法改正に賛同する勢力が全議席の3分の2を占めたことで、次期衆院選は遠のいたとの観測が広がる。
自民岩手県連会長鈴木俊一(衆院岩手2区)は「年内、来年初めに衆院選をすればせっかくの3分の2を手放すことになる」と話し、「先延ばし」との見方を示す。「選挙後を語れない勢力を国民は信任しない」と野党をけん制しながら、地盤の立て直しを急ぐ。
民進宮城県連代表安住淳(衆院宮城5区)は「共闘の流れを止めた時点で総選挙を打たれる」と警戒し、手綱を緩めない。「1強多弱」の構図から抜け出せない中、政策のすり合わせを含めた野党連合の深化に局面打開を探る。
東北で再起への足場を組んだ野党連合、巻き返しを期す与党。二つの塊がぶつかり合った激流は、次期衆院選を見据えた駆け引きへとなだれ込んでいく。(敬称略)
◇ ◇ ◇
第24回参院選は与党が改選過半数の61を大きく上回る議席を獲得し、改憲勢力が改憲発議可能な3分の2を占めた一方、東北6選挙区は与党が1勝5敗で惨敗した。全国を席巻した「1強」の奔流と、東北各地に渦巻いた野党の乱流。ねじれた戦いの実相に迫った。(参院選取材班)
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チバQ
:2016/07/14(木) 20:58:12
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASJ7G624JJ7GPTIL024.html
買収約束容疑、事務所職員ら逮捕 お維新元参院議員陣営
20:20朝日新聞
10日に投開票された参院選で、選挙運動の見返りに金を払う約束をしたとして、大阪府警は14日、比例区で落選したおおさか維新の会の梅村聡元参院議員(41)の後援会事務所職員2人を、公職選挙法違反(買収約束)容疑で逮捕したと発表した。府警は認否を明らかにしていない。
捜査2課によると、2人は松本麻里江(29)=東京都港区東新橋2丁目=と渡会(わたらい)静香(35)=堺市東区菩提町3丁=の両容疑者。公示前の6月中旬、松本容疑者の知人の30代女性に、候補者のビラ配りをすれば日当1万数千円を払うと約束した疑いがある。女性は選挙運動をしたが、報酬は支払われていないという。
梅村氏は2007年の参院選大阪選挙区で民主党公認で初当選。13年に落選し、その後、おおさか維新に移った。朝日新聞の取材に「コメントしない」としている。同党の馬場伸幸幹事長は「私が把握している情報と容疑内容は異なる点もあるようだ。事実関係を確認したい」と語った。
府警は14日夜、梅村氏の選挙事務所だった建物(大阪市中央区谷町5丁目)内を同法違反容疑で家宅捜索した。
2371
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チバQ
:2016/07/14(木) 20:59:57
千葉
http://news.goo.ne.jp/article/tokyo/region/tokyo-CK2016071302000196.html
参院選 勝敗の分かれ目(上) 自民あっさり3分の2
07月13日 08:10東京新聞
参院選 勝敗の分かれ目(上) 自民あっさり3分の2
演説会で気勢を上げる元栄さん(中央)。石原伸晃・経済再生担当相(右端)も駆けつけた=1日、千葉市中央区で
(東京新聞)
「二人合わせて過去最多の百三十万。すごい票数だ」。十日投開票の参院選千葉選挙区(改選数三)で、至上命令だった二議席を危なげなく獲得した自民県連トップの桜田義孝会長は翌日、満足げに勝因を語った。
「追い風はまったく吹いていなかった。両陣営が懸命に運動した相乗効果だ。公明との協力もうまくいった」
知名度の高い現職の猪口邦子さん(64)は序盤から優勢とみられていた。一方、党本部の主導で、県内にあまり足場のない「落下傘候補」として出馬した新人の元栄太一郎さん(40)の陣営は、危機感が強かった。当初は世論調査などで、三議席目を争うボーダーにいるとの観測もあった。
しかし、石井準一参院議員らの支援を得て、各地で動員をかけた演説会を連発するなど組織戦を展開。自民内にはもともと「二議席獲得には新人の底上げが必要」(船橋市議)との意識があったが、党本部も票を元栄さんに傾斜配分するよう県連に「助言」した。
閣僚級の応援弁士は、あからさまに元栄さんに集中。「選挙区で三十万票」という支援を初めて書面化した上で取り付けていた公明にも、県連幹部は「元栄に一本化を」と依頼した。
そんな状況に猪口さんの陣営もフル稼働した。二〇一〇年の参院選は、今回元栄さん側に回った石井氏の支援を受け当選。「猪口さんはみこしに乗っていただけで、本格的に選挙をやったことがない。こちらは素人集団だ」(自民県議)と嘆く声もある中、県内をくまなく回って街頭演説し、知名度を生かした戦略で支持拡大を図った。自民二人の選挙戦は結果的に「すみ分け」られた。
そして迎えた投開票日。無党派層も取り込んだ猪口さんは七十六万票でトップ、元栄さんは五十七万票で三位に十万票差をつけた。合計は百三十三万票。三年前の参院選は、旧みんな、旧維新など「第三極」と呼ばれた野党に票が割れたこともあるが、約二十三万票も上乗せした。
「第三極」が消える中、野党第一党の民進は戦いあぐねた。改憲を争点とせず、景気対策を前面に打ち出した自民の戦略も功を奏した。応援で県内入りした安倍晋三首相の演説で、聴衆が拍手を送ったのは野党批判のくだり。自民への「風」がまったくなかったわけでもなかった。
「振り返ってみれば、そんなに難しい選挙戦ではなかった」と当選の弁を述べた猪口さん。勝利に沸く事務所で、県連幹部から「向こう(元栄さん)にあれだけ大物が応援に来たら普通はいじけますよ。でももう忘れて頑張って」と言われると、笑顔で叫んだ。「はい、忘れます!」 (内田淳二)
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