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人口問題・少子化・家族の経済学

1027荷主研究者:2015/05/06(水) 13:30:58

http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20150415/CK2015041502000164.html
2015年4月15日 東京新聞
県都の行方 水戸市長選<上>人口減少 衰退防ぐ知恵は

水戸駅前の市街地。一部は空き地になっている=水戸市で

 「七人とはいえ、大失態と考えている」。二月、高橋靖水戸市長は定例会見で痛恨の思いを口にした。市の人口動態調査によると、二〇一四年の一年間で市の人口は七人減った。〇五年に旧内原町と合併し、現在の市域になってから初の減少。「この一年、人口減少都市だと言わざるを得ない」

 水戸市の人口は約二十七万一千人。ここ数年は年間に数百〜千人以上増えていたが、今後緩やかに減少すると推計され、今はその分岐点だ。一方、水戸市に次いで市町村別人口が県内二位のつくば市(約二十二万人)は、年間約三千人のペースで増え続けており、減少に転じるのは約二十五年後と見込まれる。

 この関係は今年の県内公示地価にも見て取れる。商業地の二番手は、前年比1・6%の上昇だったつくば市中心部。首位は水戸駅前が二十一年連続で守ったが、同4・9%の下落となった。駅付近では六年前に撤退、その後解体された商業施設の跡地が埋まらず、ビルの間にぽっかりと穴があいている。

 本年度は高橋市長自身が「万里の長城」と呼ぶ、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)が県内で全線開通する見通し。つくば市など県南西部を通る圏央道の壁に阻まれ、ヒト、モノ、カネが、水戸から遠ざかる状況に拍車が掛かりそうだ。

 危機感を募らせる市は昨年、商業、工業の両面で企業誘致策を強化。条件によって最大で、土地建物の整備に二億五千万円の補助、テナント賃料の月額十五万円補助などを行う仕組みだ。市商工課は「水戸の知名度は非常に高い。茨城港に近く高速道路も通っている」と訴え、文化や歴史の蓄積もアピールするが、いまだに成約ゼロの厳しい状況が続いている。

 水戸市は県庁や国の出先機関がそろい、サービス業など第三次産業が盛ん。年間商品販売額(一・五兆円)は県内の22%を占める。人口減少が進む県北地域にとっては数少ない雇用の受け皿でもある。それだけに市の停滞は県北の活気をそぎ、県全体のバランスに影響を及ぼす。「長城」をものともしない知恵が求められている。

   ×     ×

 市町村の首長や議員を選ぶ統一地方選の後半戦(二十六日投開票)では、県都水戸市の市長選も行われる。十九日の告示を前に、市の課題を三回に分けて見つめる。市長選にはいずれも無所属で、再選を目指す現職高橋靖氏(49)=自民、民主、公明推薦=と、元県議の新人大内久美子氏(65)=共産推薦=が立候補を表明している。 

  (妹尾聡太)

1028チバQ:2015/05/07(木) 21:23:20
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150507-00000004-mai-soci
<一極社会>結婚「コスパ悪い」 「恋愛の価値」低下
毎日新聞 5月7日(木)9時8分配信

 少子化が進む東京は、地方に比べて物価が高く、恋愛や結婚にも経済事情が影を落としている。特に、不況しか知らないバブル後の世代は、お金への不安を感じており、結婚を含め金銭見合いで行動を抑えることがある。恋愛や結婚もカネ次第ということなのか。


 「結婚にはメリットがないと思うんです。だって、コスパが悪いですよね」。都内在住の公務員、佐々木健一さん(26)=仮名=は、コストパフォーマンス(費用対効果)の略語を使って、結婚しない理由を冗舌に解説する。「きれいでかわいい人といられるのはプラス。ただ、きれいというのは年々下がるし、特定の相手に一生縛られ続けるのはマイナス。2人分の生活費もかかる」

 大学進学で上京。1988年生まれで、バブル景気の記憶はない。「ぼくらは日本のいろんなものが崩れていくのを見てきた世代。不景気が当たり前だった」と話し、結婚でさえ、損得勘定で考えると明言する。

 手取りは月40万円弱。22平方メートルの手狭なワンルームマンションの家賃は約8万円で、最低限の自炊によって食費は3万円程度に抑える。光熱費も1万円ほど。友人とのカラオケ代は惜しまないが、服装は大手衣料チェーンでそろえ、貯金は200万円を超えた。

 学生時代に1年ほど女性と交際した経験があり、異性に関心がないわけではない。「だけど、子どもができれば養育費や教育費もかかるし、やっぱり結婚したいとは思わない」

 以前では考えられない論理だが、こういう考え方の若者が増えているのだろうか。広告代理店「アサツーディ・ケイ(ADK)」の若者プロジェクトリーダーで、若者の消費行動に詳しい藤本耕平さん(35)は、こう分析する。

 「今の若者は個性重視の教育の影響もあって、理想は一つじゃないと教えられて育ってきた。不況もあり、将来の希望を抱いていないというのも特徴の一つだ。結婚が一番正しいという価値観は相対的に低くなり、損得で恋愛や結婚を考えるようになっている。特に東京は地方と違って、多様なライフスタイルができるため、この傾向が強い」

 国立社会保障・人口問題研究所の調査(2010年)によると、全国の生涯未婚率は90年代から急速に上がり始め、男性は20・14%、女性は10・61%に達した。中でも東京の比率は高く、男性は4人に1人の25・25%、女性は6人に1人の17・37%が結婚していない。いずれも全国平均を大きく上回っている。

 このうち、いわゆる適齢期とされる30〜34歳の男性を見ると、半数以上の54・3%、25〜29歳の女性では69・5%が未婚だ。いずれも全国最高で、晩婚化が進んでいる。未婚率の上昇や晩婚化が進めば、おのずと子どもの出生は減っていく。

     ◇

1029チバQ:2015/05/07(木) 21:23:34

 結婚したいのに、経済的な理由で踏み込めない若者も多い。都心のNPO法人で働く川上誠さん(33)=仮名=は、西東京市の実家で両親と暮らす。月の手取りは20万円ほど。片道1時間の通勤を考え、勤務先近くでの1人暮らしも考えた。だが、家賃が高くて借りられない。身長も高く優しい印象を受けるが、恋愛に踏み出そうとはしない。まして結婚となると……。「経済的に女性を養っていく自信がないんです」

 しかし、実家で暮らす川上さんはまだ恵まれている方かもしれない。非正規雇用の若者たちはさらに厳しい状況だと訴えるのは、労働組合「首都圏青年ユニオン」委員長の神部紅(じんぶあかい)さん(33)だ。何も知らず入りやすいブラック企業で働く若者は多い。神部さんは「ブラック企業では、低賃金や長時間労働を強いられ、生きるのに精いっぱい。かといって他の働き口を探すのは容易ではない。結婚どころではない」と指摘する。

 ◇幸せ求め、地方へ婚活

 何事にもカネがかかる東京に見切りを付け、地方での婚活に乗り出す女性たちの思いは明快だ。

 4月に長野県内で開催された「農業婚活バスツアー」に参加した東京都杉並区の会社員(32)は「物価が高い東京では、いくら働いても、その分使って何も残らない。子育てを考えると、地方の方が地域で子どもを育てる雰囲気があると思う」と話す。川崎市のシステムエンジニア(37)は「稼げなくなっても、農業なら食べていける。結婚したら田舎に住みたい」と割り切る。

 このツアーには、首都圏在住の20〜40代の女性14人が参加し、地元農家の男性15人と農業を学びながら懇談した。3組のカップルが誕生した。主催したNPO法人「ライフプランニング」などによると、この種のツアーは希望者がすぐに集まり、人気が高いという。

 東京の住みにくさの一つでもある物価の高さ。総務省の小売物価統計調査によると、東京の消費者物価地域差指数(13年)は全国平均の100を上回る105・2に上り、とりわけ、家賃(指数132・8)が高い。給料が低い若者にとって結婚、出産、子育てを見据えると、地方に目を向けるのも、うなずける。

     ◇

 仕事も多く、若者たちが憧れる東京。華やかで便利な半面、若い世代の多くが「お金」に不安を抱いていることが最近の電通総研の調査で明らかになった。恋愛や結婚をためらう若者たちの心に潜む経済的な不安。そのひずみを取り除く手立てが、少子化対策の一歩になるのかもしれない。【一極社会取材班】

1030チバQ:2015/05/07(木) 21:24:55
http://mainichi.jp/shimen/news/20150502ddm003040117000c.html
一極社会:第2部・東京で生きる/1 晩産化進む東京 広がる卵子凍結 仕事優先、苦悩する女性
毎日新聞 2015年05月02日 東京朝刊
 人口減少が続く日本で、地方から人々を吸い寄せて一極集中が進む東京。ところが、1人の女性が一生に産む子どもの数を示す合計特殊出生率は全国最低の1・13にとどまり、少子化の要因の一つと指摘されている。巨大化の陰で見え始めた、結婚や出産、仕事を取り巻くひずみ。なぜ若い世代が結婚や出産をためらうのか。「一極社会」第2部では、東京で若い世代が直面する暮らしにくさや産みにくさを探り、少子化を考える。【一極社会取材班】

 ◇「将来、後悔するより…」

 東京・銀座の喫茶店。都内在住の服部京子さん(仮名)は約束の時間ぴったりに現れた。30代後半。目を引くおしゃれなファッション。結婚経験はあるが、今は独身だ。「子どもがすごくほしい。年を取って後悔するより、今できることをやろうと……」。社会的卵子凍結を決断したわけを打ち明けた。

 結婚したのは30歳。「仕事は急に辞められないし、子どもはまだいらない」と、医療関係の仕事のキャリアを積むことを優先した。夫は子どもをほしがったが当時は「うざいと感じていた」。その後、離婚。医療施設を自ら設立した。「常に売り上げが気になり、結婚を考えるゆとりはなかった」

 だが「40歳」が近付くにつれ、「このままではまずいと思うようになった」。昨春、友人の産婦人科医から凍結保存を勧められたことがきっかけになり、昨年末から今年1月にかけて計約10個、採卵した。費用は計100万円。「カバンや車を買うんだったら、こっち(卵子凍結)に使う方がいいかなと」。同世代の友人2人も卵子凍結をしている。


 「もちろん、私も『卵子の老化』ということは知っていたけど、仕事が忙しくて自分を顧みることもなかった。だから(卵子凍結を)やってよかったと思います」

 「凍結卵子は体力のある43か44歳までに使えたらなあ」と服部さん。しかし出産できなかった時はどう感じるのか。「お金もかかったし、採卵にも苦労した。ショックは大きいでしょうね……」

 厚生労働省の人口動態調査によると、第1子を出産する女性の平均年齢は年々上がり、2013年は全国で30・4歳だった。中でも東京都は32・0歳で最も高い。妊娠適齢期は一般的に25〜35歳前後とされており、初産年齢が高まるほど女性1人の出生数は減少することが推測される。

 都内で約100人分の卵子凍結に関わった男性医師は、希望する女性について「会社員、弁護士、政府系機関職員など職業はさまざま。バリバリ働くが、将来の不安を抱える30代が中心だった」と明かす。「晩婚化」「晩産化」が顕著な東京で、少しずつ広がる社会的な卵子凍結。産みたいのに産めない、働く女性たちの苦悩が透けて見える。

 そんな中、少子化対策の一環として卵子凍結の補助事業に乗り出す自治体が話題になった。

 人口約16万4000人の千葉県浦安市。アクセスのよい都内の学校や企業に通う「千葉都民」が多い。浦安市は市内の順天堂大浦安病院とともに、社会的理由で卵子を凍結保存する女性について、個人負担額を公的保険並みの3割に、がんなど医学的理由の女性については1割に軽減する事業を始めた。

 松崎秀樹市長は「卵子凍結保存は、女性の『社会的不妊』を救うための緊急避難対策だ」と語る。同市の合計特殊出生率(13年)は1・11で、千葉県平均の1・33を大きく割り込む。「『高齢出産を助長する』との批判があるようだが、産みたいと思う女性をもっと支援すべきではないか」。凍結保存への助成は、人口減少を見据えた首都圏自治体の危機感の表れとも言える。

1031チバQ:2015/05/07(木) 21:25:11
 ◇妊娠適齢期の知識不足

 「卵子の老化」や「妊娠適齢期」、「高齢出産のリスク」など妊娠や出産に関する基礎的な知識の不足が、人口減少につながっているとの指摘もある。

 英カーディフ大学が、世界18カ国の若者1万人を対象に「女性は36歳を超えると妊娠する力が落ちることを知っているか」などと聞いたところ、日本の若者の正答率は30%前後で最低レベルだった。政府は今年3月に閣議決定した「少子化社会対策大綱」で、妊娠出産について国民の知識を各国並みに引き上げる数値目標を掲げた。

 「35歳以上になると卵子は次第に老化します。女性には妊娠出産に適した年齢があることを知ってください」。東京・池袋駅近くにある保健所で先月、豊島区内の20〜40歳の女性20人を前に、助産師が「妊娠適齢期」の説明を行った。同区は昨年5月、「日本創成会議」が公表した「消滅可能性都市」に、東京23区で唯一位置づけられた。この日は「妊活」のためのヨガや体操教室も開催。参加者からは「産み時を考えるいい機会になった」との声も聞かれた。

 また、文京区は今年3月、中学3年生を対象とした性教育の副読本をまとめた。性感染症や中絶のリスクに加え、卵子の老化についても取り上げた。「赤ちゃんを授からなくてつらい思いをしないために、卵子も年をとるということを今から知っておいてください」と記している。

 慶応大の吉村泰典名誉教授(日本生殖医学会元理事長)は「妊娠出産に関する知識がないまま、女性が仕事か妊娠出産かの選択を迫られている。人口減少の解消のためには、社会的卵子凍結よりも、こうした知識の普及と、仕事と育児を両立しやすい環境を整備する必要がある」と指摘する。=つづく

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 ■解説

 ◇国の実態把握とルール整備急務

 「卵活」として注目される社会的卵子凍結の一端が明らかになった。一般に卵子の機能低下(老化)を止める手段と受け止められているが、凍結卵子を使った体外受精の妊娠率は10%にとどまり、安全性や技術面での課題も指摘される。国は早急に実態を把握し、ルールを整える必要がある。

 卵子凍結を巡っては、日本産科婦人科学会(日産婦)が2007年、抗がん剤治療によって排卵が難しくなる未婚の女性患者を想定して臨床研究を認めた。医学的理由で普及した技術だが、「卵子の老化」が知られるようになったことを受け、健康女性が仕事を優先するなど社会的理由で希望するケースが増えた。しかし、実態の公開に消極的な医療機関も多く、今回の調査結果について「氷山の一角だ」(産婦人科医師)とする見方がある。

 一方、凍結保存の是非について医療機関の見解は分かれる。「早めの出産がより健全だ」(東京都の国立成育医療研究センター)との慎重な意見が多い一方、「自分に移植するだけの話だ」(大阪市のオーク住吉産婦人科)と積極的に進める施設もあった。

 凍結保存は長期に及ぶ。生殖医学会は適切な管理を求めているが法的拘束力はなく、民間施設が最後まで管理できるのかといった課題も残る。大阪の医療施設は「施設が倒産したら卵子が『宙』に浮き、無責任状態にならないとも限らない」と危惧する。卵子の保管や廃棄に関する明確なルールが求められる。【中西拓司】

1032名無しさん:2015/05/07(木) 23:59:59
>>1028
手取月40万の26歳の公務員て実在するんですかね?
東大卒財務省国家公務員1種で同期の出世頭が残業しまくればそれくらいいくのかな?

1033チバQ:2015/05/08(金) 00:38:54
>>1032
ずいぶんもらってる印象ですよね。
年収とすれば700万くらいになるかな?

1034とはずがたり:2015/05/10(日) 07:15:59
幼稚園への補助金減らすべきちゃうの?

認定こども園の数が倍増 しかし東京都では減少(05/08 23:09)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000050050.html

 内閣府は、幼稚園と保育所の機能を併せ持つ「認定こども園」の数が2836カ所となり、去年から倍増したと発表しました。

 認定こども園は、4月から始まった「子ども・子育て支援新制度」の目玉で、手続きを簡素化したり、補助金の増額をするなど、環境を整えたことで幼稚園や保育所からの移行が進みました。その結果、認定こども園の数は去年の1360カ所から2836カ所と倍増しました。一方で、幼稚園と保育園にそれぞれ支払われていた補助金が一元化されるなど、大規模なこども園を中心に減収につながるとして、128の認定こども園がやめて、幼稚園や保育園などに移行しました。なかでも、待機児童の問題が深刻な東京都では、認定こども園の数が去年の103カ所から93カ所に減少し、待機児童解消の切り札として機能していない実態が明らかになりました。

1035名無しさん:2015/05/10(日) 19:04:29
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150507-00070896-diamond-soci
「人口減少=悪」ではない次世代に向けて発想を転換せよ
ダイヤモンド・オンライン 5月7日(木)8時0分配信

 日本を代表する歴史人口学者の速水融氏は、「人口が減ることは必ずしも悪いことではない。むしろ、恩恵も多い」と言う。長い視点で見ると、人口減少は社会にどのような影響を及ぼすのだろうか。(まとめ/フリージャーナリスト・室谷明津子)

● 人口減少を歴史から考える 「歴史人口学」を知っていますか? 

 「歴史人口学」という学問を知っていますか。地域に残る人口史料を分析し、人口の推移や庶民の生活を明らかにする学問です。私は近世を中心に、明治時代以前の人々の膨大な史料を読み込み、人口の増減によって社会がどう変化するかをつぶさに観察してきました。

 その立場から言いたいのは、人口が減ること自体は社会の近代化における自然な流れであって、心配する必要はないということです。

 むしろ私は、人口減少は日本にとっていいことだとすら思います。大事なのは無理に人口を増やし続けるより、人口減少によって起きる事象の意味を考え、社会の変化に合わせた対策を実行していくことです。詳しく説明していきましょう。

 まず、人口減少は日本だけでなく先進国全体で起きています。人口動態を予測するには、合計特殊出生率(TFR)といって、1人の女性が生涯で何人の子どもを産むかという指標を参考にします。

 これまでの研究で、TFRが2.07人を切ると、20〜30年以内にその地域の人口が減るということが分かっています。長期的に見れば、どの社会においても近代化が進むにつれて、出生率と死亡率がそれぞれ低くなっていきます。

 つまりたくさん産まれ、死んでいく社会から、医療の発達やインフラ整備、栄養状態の向上などによって人間が死なず、産まれる数も少なくなっていく。そのような社会への移行を、「人口転換」と呼んでいます。

 世界のTFRの推移を見てみましょう。先進地域全体では、1990年代に早くもTFRは2人を切っています。

 現在の世界全域のTFRは2.50 人となっていますが、これはアフリカをはじめとする発展途上地域が押し上げているのであって、先進地域に限って見ると1.68人にまで低下している。欧州の主要国ではTFRが軒並み下がっていて、今後10年以内に全地域において人口減少が進むでしょう。

1036名無しさん:2015/05/10(日) 19:04:46
>>1035
● 男性が強い「マッチョな国」では 子どもを産まない女性が増える

 先進国では特に、ドイツ、イタリアのTFRが低いですね。この2ヵ国と日本に共通するのが、もともと父系が強い「マッチョな社会」である点。私は密かにこの現象を、女性たちの「静かな革命」と呼んでいます。数値を見ていると、男性が優位な社会で我慢を強いられてきた女性たちによる、「もう子どもを産むだけの人生ではない」という意思の表れのように見えるのです。

 アジアでも人口減は止まりません。中国は既にTFRが1.6人となり、韓国に至っては1.3人とかなり低い。最も遅いのはインドで、今も2.6人を保っているので減少が始まるのは他のアジアの国々より後でしょう。南米やオセアニアでも徐々にTFRが低下し、2095〜2100年になるとアフリカ地域だけが唯一TFR2.12人を保ち、他地域は全て2人を切ると予想されています。

 日本では明治期に死亡率が下がり始めました。病気の流行や天災によって死亡率が跳ね上がる年もありますが、全体で見れば明治期から徐々に下がっています。そして出生率の低下は大正末年から始まり、戦後のベビーブームを経て本格的になります。終戦直後に4人を超えていたTFRは1950年に3.65人、70年に2.13人、90年には1.54人、2010年には1.39人と急速に下がります。

 かつて日本をはじめとするアジアでは、大勢の子どもや孫に囲まれて暮らすのが幸せという価値観が一般的でした。子どもの死亡率が高く、全員が元気に育つわけではなかったので、結果としてバランスもとれていました。しかし、現在は子どもの死亡率が低く、かつ生活における余暇や娯楽が増え、価値観が多様になっています。女性が子育てに見出してきた生きがいが、趣味などに分散するのはやむを得ないでしょう。

 さらに、女性の社会進出の機会が増えて(それ自体はすばらしいことですが)、出産適齢期がちょうど学問を修めたり社会に出たりする時期と重なるようになりました。つまり、長期的に見て日本社会で出生率が下がるのは自明のことなのです。

 冒頭でも申し上げたように、私は人口が減ることはむしろ日本にとっていいことだと考えています。人口密度を比較すると、1平方キロメートルの空間に対して英国は261人、ドイツは229人、国土の広い中国では141人となっています。対する日本は342人と、明らかに人間が密集し過ぎている。せめて欧州並みにゆったりと空間を使える方がいい。私が考える日本の理想的な人口規模は、7000万〜8000万人。終戦直後くらいの人口です。徐々に減っていって、それくらいの規模で安定させるのがいいと思います。

1037名無しさん:2015/05/10(日) 19:05:06
>>1036
● 人口が減少か停滞する時期に文化が花開く ペスト流行とルネサンスの関係

 さらに歴史を振り返ると、文化が成熟し花開くのは、人口が減少または停滞している時期と重なります。

 例えば江戸時代には、人口も領土もほぼ一定に推移した状況下で、世界に類を見ない文化の爛熟期を迎えました。また、14世紀にペストが大流行した欧州では、イタリアを中心に大勢の死者が出ましたが、この時期に同国からルネサンスが始まったのは偶然ではないと思います。

 人口が激減し、国力が衰えて没落してもおかしくなかったイタリアで、「再生」を表す芸術運動が興り、欧州中に広まったのです。

 なぜ人口が減ると文化が発達するのか。思うに、人口が増加する時代にはモノを増産して消費も増え、経済がどんどん拡大していきます。一方、人口減少社会では生産量を増やす必要はなく、人口が減ることで1人当たりの所有物が増えます。

 社会が成熟し、人々は余暇を楽しむようになる。経済は停滞しますが、代わりに芸術・文化にお金が回っていくのではないでしょうか。もちろん、人口減少社会になれば、必ず文化が成熟するというわけではありません。人口減少をきっかけに拡大一辺倒から価値観を転換し、文化を成熟させる方向に社会やお金の回し方を変えていくリーダーが必要です。

● 問題視すべきは人口の偏在と減少速度 日本の人口学は人材不足

 私は、現在の日本の人口は多過ぎるので減るほうがいいと考えていますが、「減り方」については深刻な問題があると思います。

 まず、人口の偏在です。東京や大阪といった大都市への一極集中が進み、まるで打ち捨てられたような地方が増えています。おそらく東京にいると、人口減少といわれてもピンとこないでしょう。大都市では今も高層マンションが建ち、交通網が整備され、近代技術を用いた都市づくりが進められています。

 一方で、多くの地方がそうした恩恵に与れず、人口減少によって学校や公共機関といった最低限のインフラさえ、自分たちで賄えなくなくなりつつあります。各地域の中核都市、さらにその下の市町村に人口を呼び戻す政策が急務です。

 また、日本はTFRが2を切ってからの低下のスピードが速過ぎます。このカーブが緩やかであれば、政府や自治体は高齢化対策を立てやすいですが、ここまで急だとそれもままならない。この点についても、リスクを十分に意識する必要があります。

 そもそも、人口減少が引き起こす問題は今に始まったわけではありません。景気予測などと違い、人口予測は見通しを立てやすく、確実性が高い。少なくとも現状を見れば、20〜30年後の人口構成が分かるのですから、正しく認識して対策を立てることができたはずです。

 日本は海外に比べて人口学を扱う大学・研究機関が極めて少なく、その中の一分野である歴史人口学も、日本に持ち込んだのは私が初めてでした。人口の現状分析や効果的な政策など、研究を進めれば成果が上がりやすい学問であるのに、人材が足りません。日本の社会にとって最適な人口規模はどの程度なのか、その規模で安定させるにはどのような政策が必要なのかなど、まだまだ人とお金を投入して研究されるべきテーマがたくさんあります。やみくもに「人口減少=悪」と決めつけるより、客観的な研究に基づく議論が必要でしょう。

室谷明津子

1039荷主研究者:2015/05/16(土) 18:00:23

http://www.sakigake.jp/p/akita/politics.jsp?kc=20150423m
2015/04/23 19:53 秋田魁新報
県人口103万人割れ、10カ月で1万人減少

 秋田県は23日、4月1日現在の県人口が前月から4647人減って102万7091人(男48万1262人、女54万5829人)となったと発表した。104万人を切った昨年6月から10カ月で1万人減り、103万人を割り込んだ。

 転入者から転出者を引いた社会減は3851人。出生者から死亡者を引いた自然減は796人だった。全25市町村で人口が減り、減り幅は秋田市の1534人(社会減1426人、自然減108人)が最も大きかった。県調査統計課によると、年度替わりの転居などで4月は例年、社会減が多い傾向にある。

 昨年4月からの1年間では1万3673人減り、減少率は1・31%。このうち自然減は8960人、社会減は4713人。県人口は1999年に120万人、2009年に110万人を割り込んだ。近年は減少数が年間1万人を超え、108万人割れした11年4月からの4年間で5万人減った。減少のペースは加速しており、今後2年足らずで100万人を割り込む可能性がある。

1040とはずがたり:2015/05/21(木) 17:19:14

「子を怒ってばかりの母親」5つの特徴と、結末
プレジデントオンライン 2015年5月16日 10時15分 (2015年5月21日 10時12分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/economy_clm/20150516/President_15239.html

■「母親の怒声がBGM」の家庭が多い
「そっ啄同時」(そったくどうじ:「そつ」は口へんに「卒」)という言葉がある。
禅における四文字熟語だ。悟りを開こうとしている弟子に、師匠がうまく教示を与えて悟りの境地に導くことを指す表現で「そっ啄」は何かをするのに絶妙なタイミングを指す表現なんだそうだ(日本語表現辞典 Weblio辞書より)。
「そつ」はヒナが内側から卵の殻をつつくこと。
「たく」は親鳥が卵の外側からつつくことを言い表していて、親子のタイミングが合わさってはじめてヒナが生まれてくることを表していると聞いた。
ヒナは自分のくちばしで殻を少しずつつつき、親鳥はヒナのペースに合わせて外側から殻をつついてやって生まれてくる。
親鳥が焦って、先に殻をつついてしまっては殻を破ってしまうのでヒナは上手く生まれない、このように親は「先走り」をしないように注意して子どもを育てないといけないという忠告で使われることが多い言葉である。
これが、わかっていてもなかなかに難しいのが子育てであるが、子育てで重要な「先走りをしない」=「待つ」ということを的確に言い当てている言葉であると思う。

▼母は、24時間体制で怒りがちな生き物
子育てがいまいち上手くいかないと嘆く母には共通点がある。
ひとつは、この「待つ」という作業が大の苦手で「待つ」ということに耐えかねて、それを「怒り」という行動にすり替えてしまう母である。
今回はこの「すぐに怒ってしまう母」にスポットを当てたい。
私は「子育て=怒る」ということだと実感はしている。親や大人から怒られない子どもはかえって不幸であると思う。しかしである、物には限度があるのだ。
「怒る」という行為は「(自分と自分以外のものの)命にかかわること」と「社会通念上、許されないこと」で発揮できればもう万々歳なのである。
しかし、往々にして母たちは我を見失い、24時間体制で子どもを怒り続けるということをしがちな生き物でもあるのだ。
これがまずい。母の怒声がBGMになるので、肝心かなめ、ここ一番のときに効果を発揮しないからだ。
「子どもを本来、怒る必要もないことで怒ってしまう母」の共通点を挙げてみたい。

■夫への不平不満の矛先は、我が子

1. 夫とうまくいっていない
夫婦というものは協力して子育てに当たるということが必要であるが、うまくいっていない夫婦にはこれが難しい課題になる。
妻は孤独に陥りながらも、産んだ責任上、誰よりも子育てをがんばろうとするのであるが、がんばろうとする気持ちの中に「夫への不平不満」が渦巻いてしまう。そのストレスを「怒り」という行為で発散させようとするのであるが、往々にして怒りの矛先が「我が子」に向かうのである。
子どもは背景を敏感に感じ取っているため、母が本当に必要なときに必要なことを自分のためを思って怒っているのか、それとも単なるストレスのはけ口にしているのかくらいは簡単に見破るのである。
これを続けると子どもは両親を尊敬しないどころか、完全に見限る。

2. 高学歴の夫を持つ
夫が高学歴、あるいは親戚一同が高学歴、しかも自分自身(妻)に学歴コンプレックスがあるような場合は要注意である。
その家庭、或いは親戚縁者の中では大学と言えば「○○大学」を指し、ひどい場合には中学校と言えば「○○中学」しかこの世には存在しないという環境にあるケースも非常に多い。

1041とはずがたり:2015/05/21(木) 17:19:33
>>1040-1041
妻自身がその学校に行くという「価値観」をこころから納得していれば問題ないのであるが、プレッシャーが先に立ってしまい、盲目的に「その学校」を目指さなければならないと自らに課したときに落とし穴が待っている。
我が子を見ずに「○○学校」を一心に見ている状態だからだ。自分の意地のために何が何でもと思う焦りが我が子への怒りに繋がりがちだ。学校は我が子に合わせるべきであり、我が子を学校に合わせようとする日常にするならば破たんは早い。

3. ママカーストの犠牲者
ママ社会は「カースト制」で出来ているのであるが、その「カースト」を敏感に嗅ぎ取り、その世界に順応しようとがんばる母は注意が必要である。
狭い世界で自分の家庭の格付けを勝手にくだし「上だ」「下だ」と比べることが、我が子への「怒り」に変わりがちなのだ。
子どもの教育は「見栄」のためにやることでも、誰かに褒められるためにやることでも、ましてや誰かの誹り(そしり)を免れるためにやることではないということを肝に銘じるべきである。

■断捨離下手は「子どものせい」
4. 老母からの呪縛
母は子どもを心配する生き物でもあるが、これが哀しいことに「心配という名のコントロール」になりがちなのだ。我が子を心配しているという気持ちよりも「母の理想像から勝手にドンドン離れないで」という恐怖であることが多い。
これは自身が老母からこのメッセージを受け続けている人に起こりがちだ。
「私の思うとおりに生きてほしい」というシグナルを受け続けて大きくなった娘はその呪縛に縛られて身動きできない。
特に老母(姑も含む)の理想が高ければ高いほど、その「心配という名のコントロール」は孫にも及ぶ。「お母さん(老母)に褒めてもらいたい」という思いが無意識でも我が子を老母の理想に沿わせようとして「怒り」でコントロールしようとするのである。
5. 片付けが出来ない
家の中に物があふれ、常に「探し物」で時を費やす母は要注意だ。
「整理整頓」が出来ていない家庭はその主であるその家の主婦の「頭が整理整頓されていない」ことを指す。
頭の中が整理整頓されていないと、次に優先してやるべきことへのアクションができない。
すべてが「やっつけ仕事」になるので、自分の理想像から大きく外れることになり、その乖離がストレスを生む。自身が「片づけ下手」という問題が何故かすり替わって、混沌とした状態を招いているのは「我が子のせい」になりがちなのだ。
そういう母こそ、一念発起して「断捨離」を実行すると、変わるのは部屋だけではない。
いつのまにか、あんなに聞こえていた怒鳴り声が響かなくなっていることに気が付くだろう。
以上、大まかに5ポイント挙げてみたが、これらの共通点は「怒り」が母の「ストレス発散」であるということだ。

■怒られ続けた子は「こころが委縮」
先に述べたが、子育ては必要なときに、必要なことを行うことが肝要で、もちろん「怒る」ということも大切なことである。しかし、それは本当に我が子がこれから先、生きて行く上で重要であるから「怒る」ことであり、ゆめゆめ、母のイライラをぶつけるために行うことではない。それは百害あって一利なしなのだ。
このように「ストレスという名の怒りのオーラ」を浴び続けた子はこころが委縮する。
まずは「安全確保」に走らざるを得ないので、その場を一刻も早く逃れることしか考えなくなるのである。
要するに「嘘で身を固める」「響かない振りをする」「親や社会への恨みを募らせる」「問題から逃げまくる」「反抗がエスカレートする」「考えることを拒否する」というような行為に出やすい。
つまり「防御」か「反撃」しか道がなくなるのである。
自身がゆっくりと安心して考える機会と空間を奪われる環境では伸びるものも伸びない。
こういう「怒る妻」を持った夫は是非、妻をこれまで以上に支えてあげてほしい。
「叱責」や「呆れ顔」ではなく、「やさしさ」で、24時間体制で怒らざるを得ないほどに追い詰められている妻のこころを溶かしてあげてほしい。
それが我が子に好循環をもたらすことになるばかりか、ひいてはあなたにとっても、居心地の良い家庭になること請け合いなのだ。
鳥居りんこ=文

1042名無しさん:2015/05/24(日) 17:32:56
少子高齢化、シルバー民主主義、世代間格差、大阪都構想

http://bylines.news.yahoo.co.jp/shimasawamanabu/20150521-00045914/
シルバーデモクラシーにではなく内容で負けた大阪都構想
島澤諭 | エコノミスト
2015年5月21日 17時16分

大阪都構想否決に伴い、シルバーデモクラシーが盛んに指摘されています。これまでシルバーデモクラシーの駄文を書き連ねてきた小職としては、シルバーデモクラシーが人口に膾炙するようになったことには感慨深いものがあります(ちなみにシルバーデモクラシーという用語は故内田満早大名誉教授が1986年に出版された『シルバー・デモクラシ―高齢社会の政治学 (有斐閣新書)』が嚆矢ですし起源主張をしているわけではありません。念のため)。

シルバー民主主義ってなに?
シルバー・デモクラシー(シルバー民主主義)の誤解(追記あり)

ただし、シルバーデモクラシーという言葉が世に広まるにつれ、なんとなく独り歩きしだしているようにも感じています。

例えば、これ。

しかし私は、他のすべての世代の投票結果で過半数を得た意見が70代以上の投票で覆された事実は「シルバーデモクラシー」と言うべきものであり、まずはこの現実を受け止めて危機感を強めるべきだと考えます

出典:「投票に行かない若者が悪いだけ」という言説の恐ろしさ
学者ではなく議員先生なので政治経験に裏打ちされた直感でお書きなんだろうと思いますけど、例えば、他の世代の判断が世の中の雰囲気(あるいは橋下市長の「カリスマ」)に流されててこの世代だけが年の功で正しい判断をしているかもしれない可能性も否定できませんが、その可能性についてはどうご判断されているのでしょうか。また年齢だけではなく他の属性(性別・所得・学歴・支持政党等)については検討しなくてもよいのでしょうか?

シルバーデモクラシーというのは、自分の理解では(そして一般的な定義としても)、高齢者が自らの利益を守るand/or伸張するために、数を頼んで政治的影響力を行使する、もしくは政治が高齢者の意向を(勝手に)慮って高齢者に不利にならないよう行動する、ということでして、単に高齢者の反対(や賛成)が多かったからある施策が否決(可決)されたというだけではそれはシルバーデモクラシーとは言えません。なぜなら、高齢者に特に有利でも不利でもない施策であればそれは単に高齢者が民主主義の構成員として1票を行使したに過ぎないからです。あくまでも、政治的影響力の行使の対象は高齢者の利益にかかわる施策提案でなければなりません。

だとすると、大阪都構想がシルバーデモクラシーで葬られたのなら、大阪都構想で損なわれる高齢者の利益がある程度の大きさじゃなければならないハズなんですが、そんなに高齢者に不利になる制度改革があったのでしょうか?

シルバーデモクラシー発動の原因の一つと喧伝されている敬老パスについても、年間3000円の負担が必要で、バスや地下鉄など市営交通機関が1回につき50円で利用できるサービスに過ぎないので、極論すれば、大阪都構想はこの程度の削減すら上回るメリットを高齢者に提示できなかったってことではないでしょうか。

つまり、今回の件は、大阪都構想が実現された暁に享受できるメリットがデメリットを上回っていることを伝え切れなかった橋下氏・維新側に敗因があるとしか思えません。もしくはたいしたメリットを生み出す制度設計ができなかったということでしょう。さらに言うと、そもそも、大阪都構想が大阪の経済・財政を立て直す特効薬であるという前提自体が誤っていたのではないでしょうか。

高齢者の反対が多かったから○○の改革や政策が頓挫したというのはシルバーデモクラシーでもなんでもなくて、単なる民主主義の結果に過ぎません。

1043名無しさん:2015/05/24(日) 17:33:16
>>1042

だいたい、大阪都実現により府と市の二重行政が解消されることで年間4千億円の効果があるとぶち上げていたのが、だんだん尻すぼみになっていったことも、某党の埋蔵金や事業仕分けの惨状が想起され、有権者は大阪都構想から離れていったのではないでしょうか?まさに大山鳴動して鼠一匹。

大阪市を特別区に分割して大阪府とともに再編する「大阪都構想」を巡り、府と市は9日、具体的な制度設計を議論する法定協議会に、都構想で節約できる「効果額」は976億〜736億円との試算を盛り込んだ事務局案を提示した。二重行政解消や人件費削減による効果としているが、都構想と関連の薄い項目も含んでおり、今後議論を呼びそうだ。
松井一郎知事は就任直後、二重行政解消により府市の合計予算の5%に当たる年間4000億円の削減を目指す考えを示したが、今回の試算はその目標に遠く及ばない結果となった。

出典:「大阪都」の節約効果、最大976億円 府市が試算 「年4000億円」目標に遠く及ばず(日本経済新聞社 2013年8月9日)
しかも、事前の世論調査でも反対が賛成を上回っていた訳ですし、反対がすべてシルバーデモクラシーが原因だとすれば、この世論調査もシルバーデモクラシーの弊害の現れということになってしまいます(普通の世論調査であれば年齢構成を調整しているはずですね)。

今回のように投票の出口調査の(年齢別投票)結果を早合点してシルバーデモクラシーだ!と憤慨したり落胆したりあきらめたりするのは簡単なんですが、もう少し冷静に、例えば橋下・松井府政・市政のもとでどの程度財政再建が進んだのかとか経済の立て直しがすすんだのかとか、彼らのこれまでの政策の結果を検証する必要があると思っています(この件については、必要なデータがそろったところで、また改めて)。あるいはこれまでの一連の政策によって不利益を被った人々がその延長線上で大阪都構想自体にも反対したのかもしれません。いずれにしても、冷静で客観的な総括が必要なはずです。

そうでないと、投票率を加味しないでも今後確実に高齢者の数がそれ以外の世代の数を上回る時代が到来するわけですから、ある改革案が否決される場合多くの事例で高齢者の反対票が多くなると思われます。しかし、その度ごとにシルバーデモクラシーだ!って大騒ぎするのは筋が違いますし、正礼問だと思います。

あるいは政策提案者としては、世代間の利益変更にかかわる施策である場合には、シルバーデモクラシーの存在を前提に、高齢者も賛成に回れるインセンティブを持つような政策を提案するか、不利益を被る高齢者の理解を得るようコツコツ説得を重ねていくプロセスが必要になるんだろうと思います(逆の場合は、不利益を被る若い世代への説明・説得も必要となるでしょう)。もちろん、これには多大な努力と覚悟が必要とされるわけですが、その努力を放棄しては現状維持が精一杯でしょう。

さまざまな論者が、シルバーデモクラシーを克服するための投票制度として、抜本的な制度改革を提言されていますが、どれもいまひとつ実現性に欠けています。

ドゥメイン投票、年齢別選挙区、平均余命投票など

一番の問題は、もしこうした高齢者に不利になる投票制度改革が民主主義的な手続きに則って実現するとすれば実はそこにはシルバーデモクラシーは存在しないことになってしまい、こうした制度改革は必要ないことになるという、わたしが「シルバーデモクラシーのパラドクス」と呼ぶ逆説の存在です。

超高齢社会における民主主義に関しては、極論すれば、自己の利益のために投票するのが民主主義の基本の一つでもあるわけですから、仮に高齢者が自らの利益のみを追求する政治的行動をとったとしてもそれにどんな問題があり、非難されるべき筋合いのことなのでしょうか?シルバーデモクラシーを糾弾する人は実は暗黙のうちに人は高齢になったとたん利他的行動を取らなければならないか、もしくは取れるようになると仮定しているに等しいことになります。

世代で人々を区切ることにどれだけの本質的な意味があるか今となっては分かりませんが、各世代、各個人が自らの利益を追求することを前提として、要するに、これからのシルバーデモクラシーの時代、政策提案者(政治・行政)が有権者と密にコミュニケーションをとり政策意図を丁寧に伝え理解してもらえるようにしていかなければ、どういう政策を行うにしても、若い世代・高齢世代どちらかの側に一方的に不満が蓄積されていき、社会が分断されてしまうことになると思います。実際、すでに世代間闘争を煽る言論が雨後の竹の子のように出てきている始末ですし。

1044名無しさん:2015/05/24(日) 17:33:26
>>1043

人はみな利己的な生き物であることを前提として(そこを批判しても哲学論争になり生産的ではありません)、たとえそうであったとしても社会調和が得られるように政治家は説得という手段を用いて関係者間の利害調整を行っていく必要があるのです(熟議というのかもしれませんが)。聖人君子からなる社会であれば政治家は不要なのですから。

いずれにしても、今回の大阪都構想の場合は、推進側にその努力も覚悟もなかった当然の結果として、受け手の投票率は高いけど人数はそれなりの層(=主に高齢者)にインセンティブも示せなかった当然の結果として、さらには数は多いけど投票率が低い層(=主に若年層)に投票に赴かせるメリットを提示できなかった当然の結果として、否決されたといえるのではないでしょうか?

結論としては、なんでもかんでもシルバーデモクラシーに結びつけるのはいくらなんでもやりすぎでかえって高齢者の反感を買い(同時にそれ以外の世代の高齢世代への反発を煽る結果となって)逆効果ですし、本丸(財政社会保障改革)にたどり着けなくなってしまうのが一番怖いですね。


島澤諭
エコノミスト
富山県魚津市生まれ。内閣府(旧経済企画庁)、大学教員等を経験。少子化、高齢化が経済(Local/National/Global)・社会・政治に与える影響について研究しています。シミュレーションモデルも扱っています。

1045とはずがたり:2015/05/27(水) 13:44:17
配偶者控除見直しは女性に働いて貰う為ではなく単なる増税だからなー。

「女の幸せ」やはり出産なのか? 幸福度調査で意外な結果
2015.01.20
http://www.iza.ne.jp/topics/events/events-5998-m.html

大手広告代理店の「博報堂」が実施した独自の「幸福度調査」から、女性が考える「幸せ」について意外な結果が見えた。しかも、その女性の幸福度は都道府県別でみると「西高東低」の傾向が―。社会での「女性活躍」を推進する安倍政権だが、法案と現代女性との考えに“ギャップ”はないのだろうか。

1046とはずがたり:2015/05/28(木) 10:15:19

おごる金額でデートの「成功率」が変わるか?
カナダ名門大講師が教える男と女の心の内
マリナ・アドシェイド :ブリティッシュ・コロンビア大学講師
http://toyokeizai.net/articles/-/62707
2015年03月13日

日本のビジネスパーソンの皆さま、初めまして。カナダのブリティッシュ・コロンビア大学で経済学を教えている、マリナ・アドシェイドです。

5年前、大学生たちに経済学に興味を持たせ、その意義に目を向けさせるため、「セックスと恋愛の経済学」という講義を始めました。講座は瞬く間に人気を博し、書籍『セックスと恋愛の経済学』(原書名:Dollars & Sex)として刊行されました。

本書を読めば、自分の恋愛市場での価値を踏まえたうえで、恋愛市場でどのように行動すべきかがわかります。同時に、「市場の非効率性」「購買力平価」「機会費用」「比較優位」「パレート効率性」といった経済学の概念を、恋愛の話の中から無理なく身に付けることができます。

私の講義を受けた学生たちのように、ビジネスパーソンの皆さまが、経済学が自分の性行動にどう影響しているかを知り、学んだコンセプトを私生活に生かしてくれればと思います。

それでは、早速「セックスと恋愛の経済学」の講義を始めましょう。?

本日は、男性が女性とセックスしたくて豪華ディナーをおごるとき、男女がそれぞれ何を思っているのか、また、割り勘デートのときはどうなのか、というテーマです。

私が学生たちを相手によくやるゲームがあります。性的関係がある2人の人物をめぐるいくつかのシナリオを提示し、それが売春であるかどうかを判断させるのです。

まずは小手調べに、わかりやすい状況として、一方が他方にセックスの対価としておカネを支払う場合。もちろん、どんな学生もこれを売春と答えます。

次にもっと微妙な、女性が家賃代わりに大家とのセックスに応じているというケースです。男女の別を問わず大半の学生は、これも売春と考えます。

さらに週末のニューヨーク旅行と引き換えに、女性がセックスに応じる場合。これを売春と答える学生は減っていき、男女間での受け止め方の差が広がります。

ゲーム最後の設問はいつも同じ。男性がバーで女性に飲み物をおごり続け、女性は借りを作った気がして、セックスに応じる場合。

女子学生は引きつった表情で「売春ではない」と言います。女性は男性と寝る契約をしているわけではなく、なんなら途中で帰ることもできるからというのです。ほかのどのシナリオの場合でも同じなのではと指摘しても、頑として意見を変えません。

面白いのは、男子学生の反応です。彼らはたいてい意見を決めかね、答える前にある疑問をぶつけてきます。「その酒の値段、いくらくらい?」

男性の期待と女性の受け止め方の温度差

この問答に現れる、女子学生はデートの際に、男子学生ほどにはセックスに応じる義務を感じていないという傾向は、心理学者スーザン・バソウとアレクサンドラ・ミニエリの実験でも確認されています。

1047とはずがたり:2015/05/28(木) 10:15:42
>>1046-1047
この研究結果で最も面白いのは、女性被験者は「高価な食事をごちそうになったからといって、セックスに応じる必要はない」と考えているのに対し、男性被験者は「より高価な食事をごちそうするほど、セックスを要求する権利が増す」と考えていることです。

もしそうなら、私の教室の男子学生たちが、女性にセックスに応じる義務があるかどうかを答える前に、酒の価格を聞くことの理由になります。

この実験では、まず学生に男女(ジョンとケイト)がデートに出かけるという物語を読ませます。ストーリーは、ジョンがケイトを部屋まで送っていき、彼女はつっぱねているのに、セックスをしてしまうというものです。

これを読ませてから、学生たちにいくつかの文章を読ませ、それに対する考えを聞きます。たとえば「ケイトはジョンがセックスを迫ることを予期すべきだった」とか、「ジョンはケイトがセックスを求めると予期すべきだった」などです。これに対し、1(強く反対)から6(強く賛成)まで、学生たちの考えを数値で問うのです。

デートにかかった費用のためにケイトがセックスに応じる義務を感じるのかどうかを探るために、被験者は4つのグループに分けます。

そのうち2つでは、デートには多額の費用がかかっており、片やジョンが全額払った、片や割り勘にした、とします。残る2グループでは、デートの費用は安く、支払い方については前2グループと同じ設定にします。

高いデート費用をジョンが支払った場合では、「ケイトはジョンにセックスを迫られることを予期すべきだった」と答える男性被験者の平均回答値は3.21、女性の場合はわずか1.85でした。

高いデートをおごったのだから、ケイトはセックスを求められる覚悟をしておくべきだったという考えには、やはり男性のほうがずっと強く同意したのです。

温度差はあっても、おカネ次第で態度は変わるもの

さらに「ジョンはセックスを求める資格があると思うべきだった」という設問に対しては、男女の平均回答値の差は小さくなり、男性で2.93、女性で2.15です。

ジョンが高価なデートをおごった際には、男性被験者は「ケイトにはジョンにセックスで返すべき借りがある」と強く感じており、一方、ジョンがそんな期待をしたのは当然だという点では、程度の差こそあれ、男女の被験者とも同感しました。

では、デートの費用が安かったらどうなるのか。特にデートの費用が安かったり、割り勘だった場合を考えると、この調査はがぜん面白くなります。安いデートで割り勘だった場合に、「ケイトはジョンとセックスすることを予期すべきだった」と考える平均回答値は、男性で2.27(高価なデートの場合は3.21)、女性の回答値は1.37(同じく1.85)でした。

また安いデートで割り勘だった場合に、「ジョンにはセックスにありつける資格がある」と考える平均回答値は男性2.20(高価なデートの場合は2.93)、女性で1.53(高価なデートの場合は2.15)でした。

これらの結果からわかるのは、たとえ女性が総じてケイトにはセックスに応じる義務はない、また、ジョンがそれを期待するのは間違いだと思っていても、ケイトの義務やジョンの期待は、ジョンがそのデートにいくら使ったかに直結していることでした。

つまり、程度の差こそあれ、男女ともに「金銭的負担が大きいほど、セックスにあずかる資格が増す」と考えているのです。

1048とはずがたり:2015/05/28(木) 10:16:01
恋愛で「容姿の不利」を覆せる年収はいくら?
カナダ名門大講師が教える男と女の経済学
マリナ・アドシェイド :ブリティッシュ・コロンビア大学講師
http://toyokeizai.net/articles/-/63079
2015年03月20日

本日は、デートや結婚をするときに、外見や収入がどれくらい影響するのかがテーマです。外見がよくて収入が多いほど有利だと考えがちですが、事はそんなに単純ではありません。経済学的アプローチでわかることは、「自分の価値を正確に見積もり、妥協すべき点を整理しておくこと」が、恋愛成就の秘訣なのです。

女性が、非常に魅力的な男性とそうではない男性の2人のうち、1人を選べるとします。前者の男性は外見の点でトップ10%に入っており(つまり大抵の人はこの男性を10段階評価で少なくとも9に評価しており)、年収は6万2500ドル(約750万円)です。2人目はワースト10%の外見で年収はXドル。

女性が、前者の男性を差し置いて後者の男性を選ぶには、年収がどれだけ多ければよいのでしょう?

調査結果は、彼がハンサムな男よりも18万6000ドル(約2232万円)以上多く稼いでいた場合でした。この結果は、女性にとっては、男性の収入に比べて彼の外見のほうが、はるかに重要であることを示しています。

ではその逆に、男性が非常に外見的評価の低い女性とデートする気になるには、女性の年収はどれだけ必要でしょう??

結果は、いくらあってもダメです。男性は女性の外見をとても強く気にしているか、あるいは女性の収入をほとんど気にしていないので、金銭的な報酬ではそんな選択をする気には、およそなれないのです。

金持ちのイケメンより貧乏なイケメンが選ばれる?

すでに述べたとおり、女性が相手に求める要素として容姿は大切ですが、どれだけの生活資源をもたらしてくれるのかも大切です。心理学者サイモン・チュー、ダニエル・ファー、ルナ・ムニョス、ジョン・ライセットらの共同研究では、女性は平均的な容姿の男性よりもハンサムな男性を、貧しい相手より金持ちを望みますが、ハンサムな金持ちとハンサムな貧乏人から選べるなら、後者を選ぶことがわかっています。

この、一見すると矛盾しているようなエビデンスは、誠実な男性を求めるという女性の好みに結び付けられます。どうせハンサムな男が手に入るのなら、浮気しそうな金持ちではないほうを選ぶというわけです。データによる裏付けもあります。

この研究では、出会いサイトに架空の登録者を20人登録し、彼らのプロフィールを、容姿格付けでは1から10までに均等に振り分け、職業は高ステイタス(医師、建築家)、中ステイタス(教師、ソーシャルワーカー)、低ステイタス(郵便配達、コールセンターのオペレーター)などに設定しました。このプロフィールを女性に見せ、どの相手と長く付き合いたいかを聞いたのです。

女性たちは、容姿が魅力的(7以上)であるなら、高収入よりも中収入を選びました。しかし容姿が並み程度(4から6)であると、中収入よりも高収入の相手を選びました。この傾向は、疑り深く、デート市場における自己評価が低い女性たちほど強かったのです。

この理由を一言で言うと、浮気を恐れている女性は、もてそうな男を避けるということです。男は浮気するものと思っているからかもしれませんが、同時に、恋人や夫を守ることは疲れることであり、だからいつもほかの女に追いかけ回されそうな男を選ぶ際のコストを、避けているからかもしれません。

1049とはずがたり:2015/05/28(木) 10:16:24
娘の貞操が心配なら、男の多い大学に入れろ
カナダ名門大講師が教える恋愛市場の経済学
マリナ・アドシェイド :ブリティッシュ・コロンビア大学講師
http://toyokeizai.net/articles/-/63930
2015年03月27日

今回は、男子学生の多い大学と女子学生の多い大学では、どちらのほうが性が乱れているのかがテーマです。

ところで、最初にはっきりさせておきますが、私の講義で扱う議論は、専ら実際に人々がどう行動しているかです。私は個人的にも社会全体としても、行動の善悪について論じたいわけではありません。

ですから、性が乱れていること自体の善悪を論じるのではなく、性の乱れのエビデンス(証拠)を知識として得た上で、もし性の乱れを避けたいなら経済学的にどう考えるかということをお話ししたいと思います。

さて、本題に入りましょう。たくさんの男子学生の中にいる女子学生のほうが、「貞操の危機」を感じそうですが、経済学が出す答えは、実は全く逆です。それはなぜかを見ていきましょう。

女子学生が多い大学では、何が起こるでしょうか。

男子学生が少ないということは、彼氏を見つけるのが難しくなっているということだけでなく、身持ちの固い女性と付き合う男性を見つけられないことも意味します。今夜、誰かと出会っても、数時間のうちにセックスに応じなければ、その男に見切りをつけられてしまうからです。

女子学生が多い大学では、独り身の男をめぐる競争は非常に激しく、ほかの女の子がいそいそとリスクを取るため、セックスの値打ちが下がり、事実上、買い手市場になっていると考えられるのです。

複数のパートナーを望む人は男性42%、女性8%

男女の違いが、女性をさらに不利にさせています。男性のほうが複数の性的パートナーを持ちたいと思っていることを確かめた調査があります。

「今後2年間で、できれば何人の相手とセックスをしたいと思っていますか?」という設問では、女性が平均して1人と回答したのに対し、男性側は平均して8人と答えました。

「同時期に複数のセックスパートナーを持ちたいですか?」という設問に対しては、男性の42%がイエスと回答したのに対し、女性の場合はわずか8%でした。

男性のほうが、女性よりもずっと多くの相手を望んでいることがわかるでしょう。統計的に見て、女性は男性のように、恋愛にバラエティは求めていないのです。

「誰かとセックスするまで、どれだけ時間をかけますか?」と聞かれて、女性で5分と答える人はほとんどいないと思いますが、ある調査では多くの男性が、事もなげにそう答えています。

女性で最も多い回答は、6カ月でした。ほかの調査では、31%の男性が行きずりの相手とセックスするのは楽しみだと答えたのに対し、女性でそう答えたのは、わずか8%にすぎませんでした。

キャンパスで女子のほうが多いと、単に数の上で女性があぶれやすくなるばかりか、男性が優位に立って、男女関係の性質を変えてしまうという調査があります。

米国の大学を対象とした調査で、社会学者マーク・レグネラスとジェレミー・ウェッカーは、女性比率の高い大学では、女子学生はデートやセックスに対して好ましくない態度を示しがちなことを見いだしました。

女子のほうが多い学校と男子のほうが多い学校を比べると、学生のうち女子比率が47%である学校では、在学中に彼氏を持ったことのない女子学生の69%が処女であるのに対し、女子比率60%の学校では54%に減ります。

1050とはずがたり:2015/05/28(木) 10:16:51
>>1049-1050
恋愛対象になる男が少ない学校のほうが、特定\の彼氏のいない女子学生は性体験を持ちやすくなるのです。

男子学生が少ないと、彼氏にセックスを待たせられない

在学中に少なくとも1人の彼氏がいたことがあるという女子学生の場合でも、性的に活発な人とそうではない人のギャップは同様に大きいのです。男子学生のほうが多い大学の場合、こうした女子学生の45%が処女ですが、その逆の場合、処女の確率はわずか30%しかないのです。

現在の彼氏が性的関係に入ることを待ってくれそうな場合でさえ、この比率は変わりません。女性のほうが多いキャンパスでは、そうした女子学生の17%しか処女ではありませんが、その逆の場合は30%が処女なのです。

これらのエビデンス(証拠)が示していることは、男子のほうが少ない場合には、女子学生は彼氏にセックスを待たせられなくなるということです。これを見れば、女子学生のほうが多い学校では、カジュアル・セックスもより盛んであることに驚きはないでしょう。

たとえば、女性のほうが多い学校の女子学生で、かつて彼氏がいたが今は独り身である女子学生のうち、過去1カ月以内にセックスをした経験がある学生は27%いるのに対し、その逆の男女比率ではわずか20%です。男が相対的に少なくなると、独り身の女性はより性的に活発になるのです。

女性の率が減ると、伝統的なデートはそれ以上の比率で増えます。女性の比率が1%減るだけで、彼女たちがセックスまでに6回以上デートをする確率は、3.3%も増えるのです。

女性が多くなると伝統的なデートはぐっと減り、その場限りの関係がはるかに多くなることがわかります。さらに、この研究者の近著で明かされているのは、そうした状況では、より多くの女性が嫌な性行為をしたり、自分の望む以上の回数の性体験をしていることです。

私は、セックスをするタイミングや性行為の内容のいずれについても、女性のほうが多い学校では、女子学生が交渉力を失っているのだと解釈しています。

大学のセックス市場が男子学生にとって買い手市場ということは、女性の供給が需要を上回っているということです。もしそうなら、セックス価格は下がっていくはずです。「価格」とは必ずしも男性が女性にセックスの対価として支払う金品のことではなく、セックスするために投資しなければならない額です。

先に、男子学生のほうが多い大学では、女子学生が伝統的なデートをする率がはるかに高くなるということを述べました。男性にとってデートが手間も費用もかかるものなら、買い手市場では伝統的なデートが減ることに不思議はありません。

こうした市場では、女性にセックスに応じざるをえないと感じさせるほど恩を着せるには、男性がいくら払わなければならないかという期待は、男女ともに減って当然です。
男子学生の多い大学のほうが安全

以上の分析でわかるのは、自分の娘の性の乱れを気にする親御さんは、娘に男子学生のほうが多い大学を選ばせるべきということです。これは大学進学期の娘を持つ親にとっては意外かもしれません。

しかし経済学的に考えると、娘をほかの数多くの女子学生とデート市場で競争しなければならない環境に置かないほうが、合理的なのです。

同様に、たとえば風紀の乱れのせいで学生数が減らないかと心配する大学当局にとっても、女子学生を優先入学させることの功罪を再考するきっかけになります。

女子学生を優先入学させることをやめれば、学内のセックスの需給バランスが改善して「価格」が上がります。乱れた性行動の価格が上がれば、学内のカジュアル・セックスの水準は総じて減るはずなのです。

親御さんも、学生さんも、大学当局も、経済学的に考えて決断すべきなのです。

1051とはずがたり:2015/06/05(金) 00:18:11
時計2015/6/4 20:14
兵庫県内待機児童数944人 4年ぶりに増
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201506/0008092658.shtml

http://tohazugatali.we b.fc2.com/epower/b_08093444.jpg
http://tohazugatali.we b.fc2.com/epower/b_08093443.jpg
兵庫県内の待機児童数の推移

 兵庫県は4日、保育所などへの入所を待つ待機児童数(4月1日時点)を発表した。県内全体で前年比392人増の944人となり、4年ぶりに増加。待機児童解消を掲げ、本年度から始まった「子ども・子育て支援新制度」への期待感から申込者が増えたことや、保育が必要と認められる要件が変わったことが要因とみられる。

 県こども政策課によると、保育所などの整備が進み、県内全体の定員は5960人増えたが、14市町で待機児童がでた。うち前年より増えたのは11市町。

 最多は加古川市が252人(前年比206人増)で、明石市156人(同80人増)、伊丹市132人(119人増)と続く。西宮市は昨年まで2年連続0人だったが、今年は76人となった。

 増加した理由の一つは、新制度により、保護者が保育所に申し込む際に保育が必要と認められる要件に「求職活動」が入ったこと。仕事を探している人の子どもも待機児童として数えるようになった。これまでは保護者の就労や妊娠、病気などで、求職活動は市町によって取り扱いが違っていた。

 また、新制度では、国が認定こども園の普及や小規模保育に力を入れるなど、より保育を受けやすい環境づくりを強調。これまであきらめていた保護者が申し込む傾向にあることも理由とみられる。

 一方、神戸市は保育施設の新増設などを進めたことで、前年から110人減らし13人に。宝塚市も96人減らし、7人となった。

 県内の待機児童のピークは2002年の2125人。近年は減少傾向にあった。県は17年度末に解消すると目標を掲げ、民間保育所などの新築や増改築に助成しており、こども政策課は「これからも積極的に支援したい」としている。(斉藤正志)

1052とはずがたり:2015/06/05(金) 00:27:59
時計2015/6/4 20:14
兵庫県内待機児童数944人 4年ぶりに増
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201506/0008092658.shtml

http://tohazugatali.we b.fc2.com/fukushi/b_08093444.jpg
http://tohazugatali.we b.fc2.com/fukushi/b_08093443.jpg
兵庫県内の待機児童数の推移

 兵庫県は4日、保育所などへの入所を待つ待機児童数(4月1日時点)を発表した。県内全体で前年比392人増の944人となり、4年ぶりに増加。待機児童解消を掲げ、本年度から始まった「子ども・子育て支援新制度」への期待感から申込者が増えたことや、保育が必要と認められる要件が変わったことが要因とみられる。

 県こども政策課によると、保育所などの整備が進み、県内全体の定員は5960人増えたが、14市町で待機児童がでた。うち前年より増えたのは11市町。

 最多は加古川市が252人(前年比206人増)で、明石市156人(同80人増)、伊丹市132人(119人増)と続く。西宮市は昨年まで2年連続0人だったが、今年は76人となった。

 増加した理由の一つは、新制度により、保護者が保育所に申し込む際に保育が必要と認められる要件に「求職活動」が入ったこと。仕事を探している人の子どもも待機児童として数えるようになった。これまでは保護者の就労や妊娠、病気などで、求職活動は市町によって取り扱いが違っていた。

 また、新制度では、国が認定こども園の普及や小規模保育に力を入れるなど、より保育を受けやすい環境づくりを強調。これまであきらめていた保護者が申し込む傾向にあることも理由とみられる。

 一方、神戸市は保育施設の新増設などを進めたことで、前年から110人減らし13人に。宝塚市も96人減らし、7人となった。

 県内の待機児童のピークは2002年の2125人。近年は減少傾向にあった。県は17年度末に解消すると目標を掲げ、民間保育所などの新築や増改築に助成しており、こども政策課は「これからも積極的に支援したい」としている。(斉藤正志)

1053名無しさん:2015/06/07(日) 17:20:17
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150605-00010002-yomidr-hlth
寝たきり老人がいない欧米、日本とどこが違うのか(1)
読売新聞(ヨミドクター) 6月5日(金)12時19分配信

 世界一の長寿を誇る日本は、医療技術が進歩したばかりに、高齢者が意識のない状態で何年間も寝たきりになる国でもある。読売新聞の医療サイト「ヨミドクター」でそんな状況に疑問を投げかけ、反響を呼んだブログ「今こそ考えよう 高齢者の終末期医療」。このブログに大幅加筆して、『欧米に寝たきり老人はいない―自分で決める人生最後の医療』(中央公論新社、税抜き1400円)を6月10日に出版する内科医、宮本顕二・礼子夫妻に話を聞いた。(ヨミドクター編集長・岩永直子)

 ――なぜこのテーマで書かれたのですか?

 夫妻「日本では高齢者が終末期に食べられなくなると、点滴や経管栄養(鼻チューブ、胃ろう)で水分と栄養が補給されます。本人は何もわからないだけでなく、とても苦しいたんの吸引をされ、床ずれもできます。栄養の管を抜かないように手が縛られることもあります。人生の終わりがこれでよいのだろうかとブログで発信すると、多くの読者から体験に基づいた切実な意見が寄せられました。これを本にして多くの人に紹介し、高齢者の延命問題を一緒に考えたいと思いました」


 ――ヨミドクターのブログ連載は、非常に反響が多かったです。なぜこれほど関心を集めたと思いますか。

 宮本礼子「多くの人にとって切実な問題となっているからだと思います。たとえば、私の認知症外来は、家族の方も一緒に診察室に入っていただきます。そして、お話しできる患者さんには、『将来、食べられなくなった時に、胃ろうや鼻チューブで栄養を補ってほしいですか』と聞きます。一部の患者さんは『わからない』と言いますが、多くの患者さんは『そんなことはされたくない。そうなったらもうおしまいだわ』と言います。その時、家族も必ず自分の希望を言います。『私も望まない』と言う人ばかりです。『尊厳死協会に入っています』と言う人もいて、皆さん関心が高いです。『自分の親は何年も胃ろうで生きていて切なかった』という人もいます。そういう人は、意思がより強固です」。

 「そして、マスコミの影響もあるのでしょう。何年も前から胃ろうの問題はあちこちで取りあげられるようになってきました。また、胃ろうや鼻チューブや点滴の高齢者があまりにも増え、必ず誰か知り合いに使っている人がいます。関心を持たずにはいられませんよね」

 宮本顕二「多くの人が80歳、90歳まで長生きするようになり、寝たきり老人も増えました。同時に、そういう姿を見ている人も増えているのでしょうね。そして、考えるのではないでしょうか、「自分の親にはどうするか、自分の場合はどうするか」と。


 ――終末期の高齢者に延命治療が普通に行われる背景に、どんな状態でも延命すべきと思い込んでいる医師が多数いると書かれています。先生方は問題意識を持つ前は、どのような対応をしていましたか。

 礼子「医学生時代は終末期医療の教育を受けませんでした。医療現場では終末期医療について、先輩や同僚と話をすることはありません。そのため、延命に対して問題意識を持つまでは、点滴や経管栄養を減らすとか、行わないとかは考えもしませんでした。むしろ、脱水状態や低栄養にしてはいけないと思っていました。終末期の高齢者だからといって、医療の内容を変えることはしませんでした」

 顕二「僕が研修医の時は患者が亡くなる時まで濃厚な医療をやっていました。たとえば、がん末期の患者が亡くなる時は心臓マッサージをして、同時に人工呼吸器を付けるのは当たり前でした。当然そうするものだと思ってやっていました」

 礼子「ただ、高齢者は体力が違いますから、大腸の内視鏡とか、胃カメラとか、検査に耐えうるかどうかは、考えて決めていました」

1054名無しさん:2015/06/07(日) 17:20:29
>>1053

 ――患者の家族の方でも、延命医療を望む人はいるのではないですか?

 礼子「最近はいないですが、以前は、家族の中には、『他の家族が着くまでは生かしておいてほしい』と言う人がいて、心臓マッサージを家族が来るまで続けたことがありました。また、最近でも『生きているだけでいいから』とアルツハイマー病の終末期の患者に、経管栄養を希望する家族もいます」

 顕二「家族からの要望は、病気によっても違います。がんだと、結局亡くなるのだから延命処置は意味がないと、家族は思っています。問題はがん以外の病気です。がん以外の病気で亡くなることに納得できない家族が多く、延命処置を望む人は多いですね」


 ――2007年にスウェーデンに終末期医療の視察に行かれて、先生方の意識も変わられたのですね。何が一番印象的でしたか。

 礼子「スウェーデンが初めての海外視察だったのですが、食べなくなった高齢者に点滴も経管栄養もしないで、食べるだけ、飲めるだけで看取(みと)るということが衝撃的でしたね。脱水、低栄養になっても患者は苦しまない。かえって楽に死ねるとわかり、夫と私の常識はひっくり返ったのです。そして施設入所者は、住んでいるところで看取られるということも、日本の常識とは違うので驚きました。視察先の医師も、自分の父親が肺がんで亡くなった時に、亡くなる数日前まで普通に話をしていて、食べるだけ、飲めるだけで穏やかに逝ったと言っていました」

 顕二「日本では、高齢で飲み込む力が衰えた人は、口内の細菌や食べ物が肺に入って起きる『誤嚥ごえん性肺炎』を繰り返して亡くなることが多いです。誤嚥(ごえん)性肺炎の論文もほとんど日本人の研究者が書いているのです。当時も今も誤嚥性肺炎対策が高齢者医療の重要なテーマです。この誤嚥性肺炎について、スウェーデンで尋ねたら、『何それ?』ときょとんとされたのが衝撃でした。スウェーデンでは、誤嚥性肺炎を繰り返すような悪い状態になる前に亡くなっているので、あまり問題にならないのです。延命処置で病気を作って、かえって患者を苦しめている日本の現状を強く認識しました」


 ――日本の終末期医療とは全く違うと感じたのですね。

 礼子「180度違いました。日本は終末期の高齢者であっても、医療の内容を変えることはありません。一方スウェーデンでは、緩和医療に徹しています」

 顕二「肺炎でも点滴も注射もしない。それは日本とは全く違うので驚きでした。スウェーデンは、当初、認知症治療がどうなっているのかを見るのが目的だったのです。しかし、終末期医療の違いにびっくりして、次のオーストラリア視察は、終末期医療の視察に目的が変わりました」

 礼子「オーストラリアに行った理由は、緩和医療に熱心に取り組んでいる国と聞いたからです。しかし正直なところ、スウェーデンがあまりにも日本と違うことをしているので、スウェーデンだけが特殊な国ではないかと思い、他の国の実態を確かめに行ったのです。そうしたら、日本のほうが特殊な国だった。ただ、よく考えてみると、日本も昔はスウェーデンと同じで、食べられなくなった高齢者はリンゴの搾り汁を口に含む程度で、家で穏やかに亡くなっていました。昔の日本の終末期医療は、今のスウェーデンやオーストラリアと同じであったことに気がつきました」

 顕二「スウェーデンに行った時、研修医の時にお世話になった、ベテランの副院長のことを思い出しました。僕ら研修医はがんがん延命処置をするわけですが、副院長は当時の僕から見たらのらりくらりで何もしない。しかし、僕ら研修医が手を尽くした患者さんが亡くなった時、その患者さんの状況はというと悲惨なのです。血が飛び散って、点滴によるむくみもひどい。だから、看護師が家族をいったん外に出し、患者さんの体をきれいにしてから対面させたものです。一方、副院長が看取った患者さんは皆きれいで穏やかでした。当時の副院長の思いが、今になってわかりました」

 礼子「帰国後に、以前勤めていた病院で報告会をしたんです。その病院は、99歳でも胃ろうを作るし、終末期であっても人工呼吸器をつけたり血液透析をしたりする、スウェーデンとは正反対の病院でした。点滴や気管に入っている管を抜かないように、体がベッドに縛り付けられる患者さんの姿に、『年を取るのが恐ろしい』、『このようなことが許されるのか。医療が高齢者を食い物にしている』と怒っていた看護師もいました。そのためか、私の報告に対して、現場の看護師から称賛の声が上がりました。『私も年を取った時に、こういう亡くなり方をしたい』と。海外視察で、日本の高齢者の終末期の悲惨さは許されないことであることに気づき、この現状を変えるために何かしようと思い始めたのです」

1055名無しさん:2015/06/07(日) 17:20:39
>>1054

 ――スウェーデン、オーストラリア、オーストリア、オランダ、スペイン、アメリカと6か国の終末期医療を視察し、その様子が本の中で詳しく紹介されています。無意味な延命治療をしないというプラス面も書かれていますが、必要な治療が受けられないなどの、マイナス面も書かれています。

 礼子「医療は過少でも過剰でもないことが理想ですが、その国の医療制度が反映されるので、その実現はなかなか難しいです。良いことばかりではないです。日本ならば助かる肺炎の患者さんも、この国では亡くなるだろうと思いました。そのため、諸外国のまねをするのではなく、日本の終末期医療のあり方を模索することが大事だと思います。

 顕二「海外の医療状況を紹介している本を読んでみても、いいことしか書かれていない。リハビリが素晴らしい、とか。でも日本のリハビリだって素晴らしいし、決して欧米にひけを取らない。そもそも根本から、終末期医療の考え方が違うということをこの本で伝えたかったんです」

 「延命処置をしないというと勘違いされるのですが、何もしないわけじゃない。延命処置はしなくても、緩和医療には手を尽くす。延命処置をする時間があったら、緩和医療に時間や人を割こうというのが、海外視察を通じて学んだことです」


 ――海外に比べ、日本は終末期の緩和医療はおろそかにされていますか?

 顕二「海外では、がん以外の患者にもモルヒネを使い、痛みや苦しさを緩和することを重視していますが、日本ではあまり使いません。また、日本では延命処置をしないことが緩和医療につながると理解している医療者は少ないです。点滴の針を刺したり、尿道にカテーテルを入れて、つらい思いをさせます。水分も過剰に投与するので、痰(たん)が多く、痰を吸引する苦しみを与えています。ストレスから消化管出血もよく起こします。誤嚥性肺炎を繰り返し、発熱や呼吸困難が起きます。問題は濃厚な延命処置を行って、患者を苦しめていることに気がついていない、あるいは気がついても目をつぶっていることと思います。その視点に立つと、日本では緩和医療がおろそかにされていると思います」

【略歴】
◆宮本顕二(みやもと・けんじ)
 北海道中央労災病院長、北海道大名誉教授。1976年、北海道大卒。日本呼吸ケア・リハビリテーション学会理事長。専門は、呼吸器内科、リハビリテーション科。「高齢者の終末期医療を考える会」事務局。

◆宮本礼子(みやもと・れいこ)
 桜台明日佳病院認知症総合支援センター長。1979年、旭川医大卒。2012年に「高齢者の終末期医療を考える会」を札幌で立ち上げ、代表として活動。

1056名無しさん:2015/06/07(日) 17:22:18
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=119446
宮本顕二・礼子夫妻(2)なぜ、自然死ができないのか

 ――お二人は、2012年に「高齢者の終末期医療を考える会」を、札幌で立ち上げました。どのような会なのですか?

 宮本礼子「高齢者が穏やかな最期を迎えられるために、医療・介護関係者向けの講演会と市民公開講座をそれぞれ年1回開催しています。『平穏死のすすめ』を書かれた石飛幸三先生にも講演していただきました。来年は『大往生したけりゃ医療とかかわるな』を書かれた中村仁一先生にビデオ講演をお願いしています。お二人とも、終末期の高齢者には無駄な延命処置をするべきではないと考えている医師です。毎回400人近くの参加があり、関心の高さを感じます」


 ――一方、本の中で、「終末期医療の問題に、大半の医師は積極的にかかわろうとしない。むしろ解決を妨げている」と厳しく指摘もされています。

 礼子「例えば、私が今までに勤めた病院では、高齢者の終末期医療について『これでいいのか』と問題提起をした医師は誰もいませんでした。ブログのコメントには、問題意識のある先生が『これでいいと思っている医師は一人もいません』と書いていますが、現状を変えようとして行動を起こす医師はなかなかいません。私は、北海道にそうした会がなかったので、自分で作りました」


 ――医師は疲れているのでしょうか。

 礼子「自分一人の力では変えられないと思っているのではないでしょうか。延命に対する国民の意識の問題、医療制度・診療報酬の問題、看取みとってくれる自宅や施設の受け皿の問題など、問題がたくさんあり過ぎて、どうしようもないと思っているのではないでしょうか」

 宮本顕二「家族との対応ひとつにしてもそうです。たとえば、今の状況で、自分の考えに従って自然な看取りを実践しようとしても、患者の家族に一人でも反対者がいれば、後で訴訟に巻き込まれる可能性があります。それを防ごうとしたら、ものすごく手間と時間をかける必要があります。家族に説明する時間も10分や20分で済むはずがありません。しかも繰り返す必要があります。多忙な医療現場でそんな余裕はないでしょう」

 礼子「病院経営の問題もあります。今や、療養病床の半分以上、多分7、8割は、経管栄養や中心静脈栄養で延命されている人たちです。そのため、点滴や経管栄養を行わなかったり、中止したりすると、患者さんは2週間ほどで亡くなるので、病床が空き、病院経営が苦しくなります。しかし、2030年には死亡者が今より40万人増加し、看取り先の確保が困難になると言われているので、延命しないことがベッド不足を解決するカギになります」


 ――診療報酬上の対策は講じられているのでしょうか。

 顕二「胃ろうについては動き出しました。昨年から胃ろうを作る時の診療報酬が減額になりました。また、胃ろうを年間50件以上作っている施設では、作る前にのみ込む機能の検査をしないと診療報酬がさらに減額になりました。しかし、胃ろうを作ったからと言って、胃ろうの患者を診ている病院の診療報酬が上がるわけではありません」


 ――先生方は医師ですが、病院経営側から、終末期の医療に口を出されることがありますか?

 礼子「直接はありません。しかし療養病床は、中心静脈栄養や24時間の持続点滴を行ったり、人工呼吸器をつけたりすると診療報酬が高くなります。そうすると、点滴も何もしないで看取る患者は診療報酬が低いので、経営的には不利になります。そのため、診療報酬が低い人は何名までに抑えてください、と言われます。診療報酬が低い人は、入院できないことが多いです。」


 ――そうなると、声を上げても無駄だとあきらめてしまう医師が多いのもわかりますね。

 礼子「そうですね。一番の問題は、点滴も経管栄養も行わずに死んでいける場所がないということです。自宅でも看取ってくれる医師が少ないし、家族も介護しきれない。施設はどうかというと、92歳の夫の母が有料老人ホームに入っていますが、少量しか食べなくなってきています。家族は、できればそこで看取ってほしいと思っていますが、訪問診療をしている先生は、いざとなったら病院に行ってほしいと言っています」

 顕二「僕も、母はもう年だからここで看取ってほしいと言っています。でも、訪問診療の医師からは、心筋梗塞や肺炎などを疑ったら、救急車を呼ぶとはっきり言われています。結局は静かな看取りの場がないのです」

1057名無しさん:2015/06/07(日) 17:22:33
>>1056

 ――進行性の難病患者の例も本の中で挙げられています。1人目は、意思疎通ができなくなったら人工呼吸器を外してほしいと病院に要望し、倫理委員会でもその要望を尊重することにしたのに、院長の判断で受け入れなかった例です。2人目は、ALSの患者ご本人が、「自力で呼吸ができなくなったり、食べられなくなったら人工呼吸器や胃ろうは使わないと宣言している」とコメントされた例。3人目は、ALSの患者さんと病院実習で交流した経験から、「生きなくてもいい権利」を訴えた救急救命士のコメントです。終末期の高齢者の差しひかえとは違う議論になると思うのですが、いかがですか。

 礼子「意思表示ができる時は、本人の意思を尊重することが基本です。本人の意思が無視されるのは問題です。人工呼吸器も、経管栄養も、本人の意思が尊重されるべきだと思います。本人の意思であれば、選択した内容に私は何の意見もありません」

 顕二「こうした終末期医療の記事を書くと、ALSや筋ジストロフィーの人のことが必ず出てきます。でも、彼らは意思表示がしっかりできる。自分で判断でき、自分で選択できるんです。その選択を認めないという、そちらの方が問題だと言っているんです。終末期の高齢者とは、そういう意味で違うんです」


 ――ただ、高齢者の場合は、人工呼吸器や経管栄養などの延命処置はしない方がいいと主張していらっしゃる。

 礼子「そう思います。その方が穏やかな最期を迎えられますので」


 ――そもそも医学的にプラスにはならない終末期の高齢者の延命処置と、進行性の難病の患者の延命処置は、違う意味合いがあると思います。個人的には、意思表示ができるかどうかで、延命するかどうかの線引きをすることにも、迷いを感じます。

 顕二「別問題です。それを一緒にして議論すると、平行線になって意味はありません」

 礼子「進行性の難病患者は意思表示できる人ですから。意思表示できなくなったら、こうしてほしいというのを残しておけばいい」


 ――高齢者についても事前の意思表示は必要と訴えていらっしゃいますね。

 礼子「終末期の延命問題を扱うと、色々な意見が出てきます。延命は正しい、正しくない、という問題ではないので、公平性を期すためには、本人の事前指示に従うのが一番よいと思います。現状では家族が延命するかどうかを決めています。しかし、それを何とかしなくてはいけないと思っています」


 ――欧米ですと、そもそも医学的適応のないことは、患者の意思にかかわらず、最初から医師の判断でやらないと書かれていますね。

 顕二「そうです。しかし日本の場合は、その病院に人工呼吸器などの装置があればやらざるを得ない」

 礼子「本人や家族からどうしてもやってほしいと言われれば、できる施設を探して紹介するようにしないと、私たち医師の責任が問われます」

1058名無しさん:2015/06/07(日) 17:22:45
>>1057

 ――本の中で、日本の医学会は、終末期の高齢者の延命は医学的に意味がないことを示すべきと書かれています。

 礼子「そう思います。家族の葛藤を書いたところで触れましたが、本人の意思が示されていない限り、家族はどちらの判断をしても悩むのです。『断るのも地獄、やるのも地獄』とおっしゃった家族がいました。だから、医学会が終末期の高齢者の延命は医学的に意味がないことを示せばよいのです。そうすると、家族は肩の荷を下ろせます。延命処置をするかしないか二つの選択肢を示されると、家族は決断した後に、『これで良かったのか』と悩みますので。私は家族に選択をしてもらう時には、必ず、自分の意見を言います。『患者さんはこういう状態だから医学的に意味はなく、やらない方が楽だと思います』と。」

 顕二「インフォームド・コンセント(説明の上の同意)と言うと、若い医師は、同じ価値づけをして選択肢を示します。でも、それでは家族は困ります。優先順位を付けてあげるのが、専門職の仕事だと思います。」

 礼子「『私はこれを勧めます』とか『自分が患者ならこれを選びます』と」

 顕二「『自分の親だったら、こうします』とか」


 ――医学的に意味はないということを示すだけではなく、看護師さんでもいいから、現場レベルで、「むくんで、たんが増えます。たんを定期的に吸引することになると本人はかえって苦しいです」とか、わかりやすい言葉で伝えてあげる必要があるのでは。

 礼子「私はそういうふうに説明をします。『点滴を500ミリリットルしたら、こうなります。しなかったらこうなります』と。過去の経験をありのままに伝えます。そうすると、『先生にお任せします』と言われることが多いです。食べるだけ、飲めるだけにすると決めると、患者さんを見舞う家族の表情も良くなります。もう先がないとわかるので、足しげく通って来て、『先生、ゼリーを3口食べました』と何気ないことに喜びを見いだすようになります。延命処置をして、先の見えない時間を憂鬱ゆううつに過ごすよりも、最後の時間を患者さんと共に大切に過ごすようになります。」



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【略歴】
◆宮本顕二(みやもと・けんじ)
 北海道中央労災病院長、北海道大名誉教授。1976年、北海道大卒。日本呼吸ケア・リハビリテーション学会理事長。専門は、呼吸器内科、リハビリテーション科。「高齢者の終末期医療を考える会」事務局。

◆宮本礼子(みやもと・れいこ)
 桜台明日佳病院認知症総合支援センター長。1979年、旭川医大卒。2012年に「高齢者の終末期医療を考える会」を札幌で立ち上げ、代表として活動。

(2015年6月5日 読売新聞)

1059とはずがたり:2015/06/07(日) 19:29:23

出生率1.42、9年ぶり前年下回る 2014年
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASH65360CH65UTFL002.html
06月05日 14:43朝日新聞

 2014年の合計特殊出生率は1・42で、前年を0・01ポイント下回った。前年を下回るのは過去最低だった05年(1・26)以来9年ぶりで、緩やかな回復傾向にブレーキがかかった。厚生労働省が5日に発表した人口動態統計でわかった。人口を維持できる水準とはかけ離れており、今後も人口減が続いていく見通しだ。

 母親の年代別では30代と40代の出生率は上がったが、20代は下がった。第1子を産んだ時の平均年齢は30・6歳で、前年より0・2歳上がった。昨年1年間に生まれた子の数は100万3532人で過去最少を更新。前年より2万6284人少なく、前年の減少数(7415人)より拡大した。

 一方、死亡者数は127万3020人で戦後最多。出生数から死亡者数を引いた自然減数の26万9488人も過去最多となった。婚姻をしたのは64万3740組で戦後最少。初婚年齢の平均は夫31・1歳、妻29・4歳で、いずれも前年よりわずかに上がった。

 厚労省は出生率が低下した原因について、晩婚・晩産化に加え、人数が多い団塊ジュニアの世代が40代に入り、30代の出生数が減ったなどと分析している。

1060とはずがたり:2015/06/08(月) 00:12:44
>そして、この傾向はなんと日本だけではないようです。
男はかっこつけて威張ってても皆甘えん坊なんは世界共通やろ(;´Д`)

世界共通の悩み!? 残念な「ガキ夫」の生態と取り扱いマニュアル
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20150607/Allabout_20150607_1.html
All About 2015年6月7日 21時45分 (2015年6月7日 22時40分 更新)

■今話題の「ガキ夫」とは?

 先月、テレビ朝日『モーニングバード』に出演させていただいた際に特集されていた、子供っぽい夫=「ガキ夫」。その後、様々な方から「お子ちゃま夫」についての相談をいただく機会が増えました。

 実は今年2015年3月のNHKの『あさイチ』でも、この話題はとりあげられていました。

 『あさイチ』が行なったアンケート調査によれば、8割の女性が自分の夫が「ガキ夫」だと回答し、半数以上の女性が悩んでいるのだとか……。

 そこで今回は「少年みたいな心の男性」ではなく「小学生みたいな心と行動の男性」、いわゆるガキ夫の操縦法について考えてみましょう。

■「少年みたい」は褒め言葉?

 「少年のような男性」とは、みずみずしい感性や意外にピュアな側面が、ふとした瞬間に垣間見られるような男性を指します。女性にとっては、「自分だけに見せてくれる瞬間がたまらなく胸きゅん」ということもあり、多くの場合「少年のような」は、褒め言葉として使われています。

 しかし、「少年のような瞬間」が、大人の男性の中に潜む意外な側面であればこそ魅力的なのであって、最初から、「100%おこちゃま全開」な男子は問題外!

 「思考は小学生、行動は中学生」となれば、「少年」というより「ガキ」扱いせざるを得ません。

 そういえばフジテレビのドラマ『残念な夫。』でも、MBAグッズにはまり、家族より自分の趣味を優先する夫を玉木浩二が楽しそうに演じていました。

 しかも、同番組内では、さらに男性のアンケート結果が取り上げられ、

・「ガキ夫」と呼ばれるのは?→イヤ=37%、イヤではない=63%
・「ガキ夫」と言わせない努力はしている?→している=10%、していない=90%

 と、まさに「開き直り」ともいえるだんな様の驚きの意識も明らかになりました。

■ガキ夫は世界共通!?

 そして、この傾向はなんと日本だけではないようです。

 英国のキッズ&ティーン向けTV『Nickelodeon UK』が実施した調査によれば、自分のことを子どもだと思う男性の数は、女性の2倍だそう。そのほかにも、女性の4人に1人は、パートナー関係で重要な決定はすべて自分がしていると回答。

 さらに、半分近くの46%の女性は、これまでの関係で「自分が夫の母親になったような気分」になったことがあるのだそう。そして、平均して月に1回以上は彼に「年相応に振る舞うよう」注意しければならない……。

 ここまで来ると、妻や恋人が「母親」のようになっている関係は、かなり一般的だと考えざるを得ません。

(以下略)

1061とはずがたり:2015/06/09(火) 13:06:00
流石フランス,色んな男女関係があるなぁ。。そんなに魅力的やったんだろうか?

男性虐待の女に禁錮刑=洗剤飲ませ、トイレ行かせず-仏
http://www.jiji.com/jc/zc?g=int&k=201505%2F2015052900092

 【パリAFP=時事】フランスの裁判所は28日、交際相手の男性(37)に洗剤を飲ませるなどの虐待を加えたとして、43歳の女に禁錮1年6月と罰金20万ユーロ(約2700万円)の有罪判決を言い渡した。

 2人は2007年、インターネットを通じて知り合い、女が2人の子供と住んでいたパリのアパートで同居を始めた。女は男性の身分証明書などを取り上げ、玄関近くの床で寝るよう強要。トイレにも行かせなかった。
 女は1年以上にわたり、たばこの火を押し付けたり目に塩を投げ付けたりし、逆らえば小児性愛者と訴えると脅した。男性は法廷で「女性に暴力を振るわれていると認めるのは男性にとって難しい」と述べた。(2015/05/29-07:10)

1062とはずがたり:2015/06/09(火) 13:48:31
2015年6月6日 10:30 PM へその緒知能指数赤ちゃん運動
へその緒を切るのを2、3分遅らせよ、4歳のときの運動能力と社会性評価が高まると確認
特に男の子で明らか、有力医学誌で報告
http://www.mededge.jp/a/gyob/14036
出産 / 婦人科

 へその緒を切るのを遅らせると、4歳時点の細かい運動の能力と社会的な評価が高くなると分かった。

生後まもなくの鉄不足を防ぐ
 スウェーデン、ウプサラ大学のオラ・アンダーソン氏らの研究グループが、有力医学誌の小児科版であるジャマ(JAMA)ペディアトリクス誌において2015年5月26日に報告している。

 へその緒を2〜3分ほど遅らせて切る医療行為は、「遅延臍帯(ちえんさいたい)クランプ」と言う。一方で、へその緒を生まれてすぐに切る医療行為は「早期臍帯(そうきさいたい)クランプ」と言う。

 遅延臍帯クランプは、生後4カ月から6カ月での鉄分不足を防ぐと見られている。子どもの鉄欠乏症を防ぐことで神経の発達を促す可能性があるとされる。

 実際に影響が長く生後12カ月以降にわたって続くかはよく分かっていない。
2グループ分けた試験をさらに追跡
 研究グループは、4歳での遅延臍帯クランプと早期臍帯クランプの影響を検証した。2008年4月16日から2010年5月21日にかけて、スウェーデンの病院ではランダムに2つのグループに分けて、一方は遅延臍帯クランプ、もう一方は早期臍帯クランプにした試験が行われた。この対象となったこのうち、妊娠のときに大きなリスクにさらされておらず、生まれるのが早すぎたり遅すぎたりしない満期産で生まれた382人を4歳時点まで追跡調査した。

 2012年4月から2013年7月の間に、「ウェクスラー式個別知能検査」「発達性協調運動障害」という検査で知能や運動能力を調べた。一方で、2012年4月から2013年8月にかけて、親に対しても、子どもの発達や育てている中での子どもの行動についても聞いている。
男の子を中心に効果確認
 ほぼ7割に当たる263人分のデータを評価した結果、遅延臍帯クランプでは、人格面で社会的評価の点数、細かい運動能力の評価で平均値が高くなると分かった。

 全体で見ると、知能においては、へその緒を切るのを遅らせる遅延群と早期群に違いは認められなかった。

 男の子で結果が顕著で、具体的には、知能検査に加えて、人格的な社会的評価、細かい運動評価について複数の条件で調節した平均差が明らかに高かった。

 従来へその緒を切るのを遅らせると赤ちゃんがよく育つ可能性があるという報告はあった(「へその緒を切るのは2分遅らせよ」赤ちゃんが育つを参照)。「へその緒を切る時間を最適化すると、高所得国に生まれたリスクの低い子どもでは、神経の発達に影響を及ぼす可能性がある」と説明している。日本は関係すると見られ、へその緒を遅く切る医療行為の評価が高まりそうだ。
文献情報
Andersson O et al. Effect of Delayed Cord Clamping on Neurodevelopment at 4 Years of Age: A Randomized Clinical Trial. JAMA Pediatr. 2015 May 26. [Epub ahead of print]
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26010418

1064名無しさん:2015/06/14(日) 13:44:01
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150609-00072575-toyo-bus_all
「高齢者は地方に移住したい」は本当か
東洋経済オンライン 6月9日(火)6時0分配信

 「地方消滅」。このセンセーショナルな言葉で全国的な議論が巻き起こってから、早くも1年がたちました。民間研究機関である「日本創成会議」がまとめた「消滅自治体リスト」は大きな波紋を呼びました。「人口減少で、このままでは896の自治体が消滅しかねない」「地方自治体の経営は破たんする」といった警鐘をきっかけに、政府は地方の活性化策に一段と力を入れるようになりました。

現在は「少子化対策」と「地方活性化」をひとセットにして、「若者よ、地方に行け」といった各種政策も展開されようとしています。しかしながら、局地的には増加があったとしても、東京へ人口が集まる大きな流れは未だ変わる気配はありません。むしろ、逆に加速さえしそうな気配さえあります。「東京都の人口(推計)」の概要(平成27年5月1日現在)などを見ても、それは明らかです。■ 人は「供給側の論理」で移動するのか

そのような中、早くも若者を地方へ向かわせるのは無理だと思ったのか思わないのか、6月4日、「日本創成会議」は新たな提言をまとめました。ひとことでいえば、「今度は東京圏の高齢化が大変。このままだと首都圏では高齢者の増加で医療・福祉がパンクしてしまうので、高齢者の皆さん地方に行きましょう」という話です(詳しくは「東京圏高齢化危機回避戦略」を参照)。昨年の提言は「若者×地方活性化」(少子化対策)でしたが、今度は「高齢者×地方活性化」(高齢化対策)というわけです。 実は「高齢化で、首都圏で病床や医者が足りなくなる」という問題は、長らく議論されてきた内容です。

 政策として重要なのは、リアリティであると思います。

 これまでも、東京だけでなく、地方の政令市や中核市などの人口は総じて増加してきました。周辺都市部からの流入が進むからです。都市部に人口集中が進むのは、若者にとってはさまざまなメリットがあるからです。その最たるものは雇用機会でしょう。また、高齢者にとってもさまざまなメリットがあるから都市部に移住するわけですが、理由の一つが、医療福祉サービスの観点からということも、あるでしょう。

1065名無しさん:2015/06/14(日) 13:44:17
>>1064

 さて、ここでの高齢者の移住は「『誰からでもいいから、とにかくサービスを受けたい』ではなく、『できるだけ選択肢がある高いレベルの医療・福祉を受けたい』」というニーズにもとづいています。移住者だけではありません。もとから都市部に住んでいる高齢者もレベルの高い医療・福祉を得られる期待があるのです。

 ということでいくと、読者の皆さんは「これから都市部でベッドは足りなくなります。地方にベット数が結構空いている場所があるので、行ってください」といったところで、どうしますか? もし自分が当事者であれば「はいそうですか、わかりました」と言って、行くでしょうか? 

 若者に対して強制的に「子供を生むには地方に行きなさい」というのと同様に、高齢者にも「これからは医療福祉サービスを受けたければ地方へ行け」というのも、なんとも無理矢理すぎる提言であります。

■ 地方自治体の問題は人口問題ではなく、財政問題

 では、肝心の地方の医療はどうなっているのでしょうか。地方に行くとわかりますが、ときどき都市の規模とはあまりに不釣り合いの巨大な病院がそびえ立っているところがあります。しかしながら、そうした巨大病院でさえ、医師不足だけでなく、実は地元自治体の財政負担が重いなどの問題を抱えているケースをよく耳にします。地方の病院経営が盤石とは限らないのです。

 昨年の「地方消滅」に関連した提言では、主に出生率の違いだけをみていました。今回の提言では、主にベット数の「空き」と「不足」ばかりを見ています。「ベッドの空き」だけで高齢者の方々をサポートできる医療福祉キャパシティ(収容能力)が、果たして地方にあるといえるのか、という問題があるのです。

 当たり前の話ですが、今回の話について、地方自治体からは「財政的な支援についても併せて考慮してもらえるのだろうか。高齢者だけ押し付けられても困る」といった声があがっていますが、まさにその通りです。実は、地方自治体にとっての問題とは、人口問題の以前に、財政問題なのです。財政負担となる医療福祉を必要とする人たちを支えるだけの財源が地方に十分にないことは誰しもわかっていることであります。

 今回の提言は、大筋で行くと「ベットが地方にはある程度余っている。高齢者を集めてその余剰ベッドを活用すれば良い」ということなのですが、実は、提言を見ていくとそれにとどまりません。

 例えば、「人材依存度」を下げるために、ロボットによる介護などを展開しようということも提言されています。一瞬、地方の人手不足を解消してくれそうで、一石二鳥のようにも見えます。しかし、実はこれは特段、実施の場所が地方である必要性はないのです。

 さらに、「住居環境の整備から都市機能の集約」といった、都市整備全般を見据えた提言となっていることに注意が必要です。百歩譲って、医療福祉施設であれば、まだ今の施設を使うことができます。しかし、東京圏などからの大量の居住者が押し寄せ、居住から生活サービス全般の面倒を見るとなればどうでしょうか。当然ながら、地方では、現状の医療・福祉予算だけでは全く足りなくなります。

 なるほど、「空き家活用」という方法も指摘されています。しかし、実は東京圏も空き家比率こそ全国からみれば相対的に低いものの、元々の住宅戸数が多いという事実が抜け落ちています。

 つまり、率は低くても、空き家の実数は膨大なものがあるのです。確かに、用地取得から開発までという新規施設整備でいえば地方のほうが安くあがる場所がないとはいえないかもしれません。しかし、すでに使われなくなった「既存ストックの活用」という観点であれば、十分に都心周辺部でも優位性があるでしょう。もう少し精査がいる議論なのです。

1066名無しさん:2015/06/14(日) 13:44:41
>>1065

 さらには、地方への移住促進のために、補助金を出すなどの提言もされています。

 しかし、実はこれまでも地方自治体から、移住定住促進での金銭的インセンティブは色々と出されましたが、それだけで人の流れが変わることはありませんでした。

 さらに「雇用延長によって高齢者の地方移住が減少している」という見方があるようですが、年金などの減少や今後の生活不安を考えると、「定年を迎えて気楽に田舎暮らし」などというのは、これからの高齢者にとっても高嶺の花になってきているとも言えます。であれば、やはり都市部にいられるまではいて、働けるだけは働こうという考え方になるのもうなづけます。

 結局、無理やり人を地方へ移動させようと思えば、それだけインセンティブを用意し、関連施設整備などまで展開しなくてはなるのです。そうなると、地方に医療福祉の余剰ベッドがあるというだけで、地方に行けば良い、とはなかなかならないのです。

■ 人口移動だけで、縮小社会の問題は解決しない

 まとめましょう。今回の日本創成会議の提言も、前回の「若者よ地方へ行け」と同様、結局は社会問題を人口移動だけで解決しようというアプローチに無理があるのです。

 やはり、問題の根幹は社会保障問題です。高齢者が増加し、必要となる医療・福祉、さらに年金含めた生活全般での受益と、それを支える負担の構造の見直しが必要です。

 当たり前の話ですが、地方にベッドがあるからといって「もらった」としても、医療福祉にかかるコストはかかるわけです。今の水準をどの程度続けられるのか、そしてその場合には、誰がどのように負担するのか、全体の社会制度設計の見直しなくしては、人口移動の話だけで問題は解決しません。

 非現実的なプランを考えるよりも、これまでも首都圏で議論されていきたように、医療関係者の人材育成を加速するために首都圏医学部の増設など含めた対応を進めることや、首都圏の団地リノベーションの問題と向き合ったりするのが現実的だと思います。さらに、高齢者になっても健康な生活を営むための施策を展開することもありえるでしょう。

 一方、地方においても単に強制的に高齢者が来るようにするよりは、独自の医療福祉サービスによって、高齢者から「選択されるようなモデル」を目指すのがベストです。

 先日お会いしたある福祉法人の経営者は、自治体がかつて整備したものの、使わなくなった温泉施設の横に「特別養護老人ホーム」を建設、温泉施設とトータルで独自経営し、人気を博しています。過去の「地方のストック」を活用し、魅力的な福祉サービスを実現しているのです。さらに食事なども周辺農家と契約して、地元にできるだけ資金が回す工夫をしています。

 「東京vs地方」という構図で皆を追い込み、さらに行政施策の失敗を国民に押し付け、極端に言えば「移動しろ」と言い続ける政策がうまくいくとは思えません。何よりも、そのような「半ば強制的な政策」によって、地方が活性化するともまったく思えないのです。

 重要なのは、送り込まれるのではなく、積極的に選択してもらえるような地方を作ることです。それは高齢者であろうと、若者であろうとまったく同じです。

木下 斉

1067名無しさん:2015/06/14(日) 13:46:56
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150613-00000015-mycomj-sci
日本も同じ? アメリカで2019年まで雇用が伸びる14職種
マイナビニュース 6月13日(土)10時0分配信

IT技術の革新や、グローバル化によって世界の産業構造が大きく変化している。ドローンや自動運転車などの開発が進めば、将来的に運転や配達などの雇用に影響も与える。

激変の中で成長する職業はどれか? 米CareerBuilderが今後5年で雇用が増えそうな業種を発表した。米国ベースの予想ではあるが、ある程度参考になるかもしれない。

この調査は就職・転職情報サイトのCareerBuilderが、子会社の雇用市場分析サービスEconomic Modeling Specialists Intl(EMSI)の90以上の公開雇用データから割り出した予想となる。

米国では2014年〜2019年に雇用人口が800万人、つまり5%増加すると見込まれており、特に雇用が1万以上(最低15%以上)増加する業種をリストアップしている。

一番多い、36%の増加が予想されているサービスは「翻訳・通訳」となった。2014年は3万4431人で、2019年には1万2401人増の4万6832人が従事すると予想している。Google翻訳など翻訳も機械化が進みつつあるが、今後5年の間は人間の知能の方が信頼されるということだろうか。

続いて29%の増加となったのは「医療施設(精神科と薬物乱用を除く)」。こちらは翻訳・通訳に比べてパイが大きく、2014年時点で20万5998人いるが、2019年にはさらに6万696人増の26万6694人になる見込みだ。3番目は「住宅リフォーム」で2019年まで26%の雇用増加だという。

4番目以降で2019年まで20%以上で増加する職業は

・「在宅ヘルスケアサービス」(2019年までに25%増)
・「ワイン・蒸留酒卸売」(同25%増)
・「電子ショッピング」(同23%増)
・「環境、保護、野生団体」(同22%)
・「高齢者向けヘルスケア・居住」(同21%増)
・「マーケティング・コンサルサービス」(同21%増)
・「理学療法、作業療法、言語療法、および聴覚機能訓練」(同21%増)
・「コンピュータシステム設計サービス」(同21%増)となっている。

ざっくり見て、介護を含む医療関係が中心といえそうだ。米国よりも高齢化が急速に進む日本でも、これらの職業は雇用増が期待できそうだ。

このほか、「インターネット出版・放送・Web検索ポータル」(2019年までに17%増)、「ネイルサロン」(同16%増)などが並ぶ。5番目のワイン・蒸留酒のほか、「ビール・エール卸売」も16%の増加が期待されている。

(末岡洋子)

1068とはずがたり:2015/06/14(日) 17:28:43
政治に振り回される待機児童問題と、その責任を感じさせない「産まない方が悪い」発言
http://economic.jp/?p=44123
2014年12月13日 12:12

 政府は2015年4月から実施する「子ども・子育て支援新制度」で、17年度には待機児童ゼロにすることを目標にしている。しかし、塩崎恭久厚労相は17年時点で保育の必要な0〜2歳児の数に対し、保育所定員数が約5万人分不足すると発表。見通しの甘さが浮き彫りとなった。

 自民党の麻生太郎副総理兼財務大臣が12月7日、少子高齢化・社会保障問題について「高齢者が悪いというイメージがあるが、子どもを産まない方が問題だ」と発言したことが、物議をかもしている。総理時代からが失言が目立ち、どうにも大多数の一般市民との意識のズレを感じさせるところがある麻生副総理だが、少なくとも一国の副総理という立場にある人物としては、発言が無責任だと言わざるを得ない。

 実際のところ、若者・子育て世代は、「子どもを産みたくても産めない」という意識の方が強いだろう。子育て世代への社会保障が整っていない現状では、出産育児後の社会復帰や、男性の育児休暇など、安定した子育て環境の確保は非常に難しく、不安を抱えている人は多い。

 そんな中、政府は2015年4月から「子ども・子育て支援新制度」を実施する予定だが、この制度で示された待機児童問題解決にも暗雲が立ち込めている。この制度は17年度に待機児童をゼロにすることを目標としているが、17年時点で保育の必要な0〜2歳児の数に対し、保育所定員数が約5万人分不足する見通しだと、塩崎恭久厚労相が11月末発表した。
 
 原因の1つめは、新制度導入に向け、今年5月に変更された認定こども園などの運営費基準の変更だ。この変更で多くの園が減収になっており、受け入れを増やすこと自体が難しくなっている。そして2つめは、消費税増税先送りによる財源不足。「子ども・子育て支援新制度」の予算1兆円超のうち、7000億円は増税による収入を見込んでいた。この財源不足をどう補填するか、まだ具体案は示されていない。政府の見通しの甘さが浮き彫りとなっている。

 また、待機児童問題は、公表されている数字以上の「隠れ待機児童」も懸念されている。待機児童の多さなどから保育園への申し込み自体をしていない家庭もあり、そうした場合は自治体に待機児童としてカウントされない。その数は41自治体で3万人、国公表の4.8倍にものぼるという報道もある。

 衆議院解散総選挙は、安倍首相によると「消費税増税先送りと、アベノミクスの信を国民に問う」という理由だった。しかし、それにより引き起こされた政治の混乱により、毎日不安を抱えながら子育てを行っている親の苦しみや、人員・予算不足で苦しむ保育園・保育士の混乱はさらに大きくなっている。

 「子どもを産まない方が問題だ」――その言葉からは、とてもこうした待機児童や、子育て世代への社会保障に本気で取り組む姿勢は見えてこない。予算増、増園だけでなんとかなることではないし、時間もかかる問題だろう。しかし、それ以前に子どもを産みたくても不安を抱え悩んでいる人や、子育て中の親、現場の保育士の方々の想いを軽視するような政府では、問題解決に期待などできないだろう。せめて、本気の姿勢を見せてほしい。(編集担当:久保田雄城)

1069名無しさん:2015/06/14(日) 20:17:43
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150609-00000030-mai-sctch
<卵子提供>「産んだ女性が母」 自民、特例法案を提出へ
毎日新聞 6月9日(火)12時5分配信

 生殖補助医療の法制化を検討している自民党のプロジェクトチーム(PT、座長・古川俊治参院議員)は9日、第三者の卵子を使って出産した場合に産んだ女性を母とする民法の特例法案を、早ければ今国会に提出する方針を決めた。第三者からの卵子・精子提供や代理出産を条件付きで認める法案も同時の提出を目指していたが、党内でも意見が割れているため、国会内に調査会を設置して超党派でさらに議論する。

 今の民法は代理出産などを想定していないため、出産した女性と卵子の持ち主のどちらを母とするか明記されていない。特例法は生殖補助医療で複雑化する親子関係を法的に整理しておくのが目的。出産した女性を母とするほか、夫の同意を得て夫以外の精子で出産した時は、夫は自分の子であることを否認できないとの規定も盛り込む。【阿部周一】

1070名無しさん:2015/06/14(日) 20:18:14
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150610-00000022-jij_afp-int
卵巣凍結保存、体内に戻して出産 思春期前の摘出では初
AFP=時事 6月10日(水)12時37分配信

【AFP=時事】10代の頃に摘出・冷凍保存した卵巣組織を成人後に体内に戻した女性が子どもを出産した。思春期を迎える前に卵巣を摘出したケースでは世界初という。医師らが9日、明らかにした。

 この女性は14歳になる前に急性貧血と診断された。治療による卵巣への損傷が懸念されたため、右側の卵巣組織を摘出し、断片を凍結保存した。将来、妊娠・出産を希望した場合に望みをつなげるための措置だ。

 そして、組織摘出から10年後、ベルギーの外科医が卵巣の断片を解凍し、女性の体内に戻した。女性は昨年11月に子どもを出産している。

 英学術誌「ヒューマン・リプロダクション(Human Reproduction)」に掲載された報告によると、成人女性から摘出し、戻された卵巣組織による出産例はこれまでにも複数あるが、思春期を迎える前に摘出されたケースでの成功例はこれが初めてだという。

「これがこの分野で重要かつ画期的なのは、今後この処置で一番恩恵を受ける患者は子どもたちだからだ」と移植手術を行った医療チームを率いるベルギー・ブリュッセル自由大学(Brussels Free University)エラスムス病院(Erasmus Hospital)のイサベル・デミーステア(Isabelle Demeestere)氏は語った。

 移植後2年以上が経過して、女性は27歳で自然妊娠した。昨年11月に誕生したのは体重3.1キロの男児だった。

 医師らによると、女性の卵巣は引き続き正常に機能しており、残りの組織も保存されたままだという。【翻訳編集】 AFPBB News

1071名無しさん:2015/06/14(日) 20:25:39
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150609-00072858-diamond-soci
年金引き下げ違憲訴訟で現実となった「シルバー民主主義」の脅威
ダイヤモンド・オンライン 6月9日(火)8時0分配信

 年金支給額の引き下げを憲法違反とする集団訴訟が全国で始まった。これは年金法で定められている年金のデフレスライドの実施や、年金財政を安定化させるための給付抑制が、最低生活を保障する憲法に反するという主張である。今後、急速に高齢者が増える日本で、もっぱらその利益を追求する集団が、高い投票率を武器として大きな政治力をもつ「シルバー民主主義」の脅威が、現実のものとなりつつあることを示している。

● 年金引き下げ違憲訴訟に欠けている 3つの重要な視点とは

 この集団訴訟の主要なポイントは、以下の3点である。

 第1は、個人単位の国民年金の給付額は、40年加入で月額6.5万円、平均では5万円に過ぎず、単身者は生活できない。また、無年金者が100万人も存在する。第2に、過去のデフレスライド停止分の利得返済(特例水準の解消)は、物価上昇の中で解消するべきで、物価下落局面での年金支給減額は法律違反である。第3に、これに加えて、年金の実質減額(マクロ経済成長スライド)は、憲法で禁止されている、合理的な理由なく財産権を侵害する行為に相当する。

 しかし、これらの論理には、次の3つの視点が欠けている。第1に、公的年金は憲法25条に基づく生活保護のような最低生活保障ではなく、給付と負担の均衡原則に基づく「保険」である。第2に、公的年金の受給者が、過去に支払った保険料に対応する財産権を持つとしても、それは現実の給付額の一部に過ぎない。実際には、勤労者世代の財産に強制的に課される社会保険料・税を財源とした、多くの世代間の所得移転を受けていることである。第3に、低所得層の所得維持のためとする年金給付の引き上げは、結果的に中・高所得層の年金受給者にも大きな利益となるポピュリズムと結びつくことである。

● 公的年金は「強制加入の年金保険」

 老後の生活保障の柱としての年金を、民間保険に委ねるのではなく、政府の公的保険とする根拠のひとつに、勤労時に老後の生活保障の柱となる貯蓄を強制することがある。

 現行制度では、大雑把にみて、月1万5590円(2015年度)の国民年金保険料を40年間負担すれば、65歳から月6万5008円の給付を、男女の平均寿命に見合って20年間弱受け取れる。これは給付額の半分が税金からの補助で賄われているためで、生涯で負担の倍近い給付を保障する高収益の金融商品である。それでも高齢者の生活を支えるには不十分であれば、それに見合った高い保険料が必要になるが、保険料の負担増には反発が大きい。

 現実に、無年金者や満額以下の年金しか受給できない受給者が多いことは、給与から保険料を強制徴収されるサラリーマン以外に対して、事実上、保険料徴収の強制性を欠く年金行政の問題である。これには、確実に保険料を徴収可能な年金目的消費税等の具体的な提案があるが、厚生労働省は無視している(拙書『社会保障を立て直す(日経新書)』他)。

 もっとも、過去の行政の不備で、多くの低所得の高齢者が存在するが、その救済は生活保護行政に委ねるしかない。これに対して、年金給付を一律に引き上げることは、生活に困窮しない中・高所得層の高齢者も、多くの利益を得る、ばらまきである。日本の社会保障収支の赤字は、高齢化とともに傾向的に拡大しており、それは一般会計を通じて、赤字国債の発行で賄われている(図)。この「借金に依存した社会保障」をさらに拡大させることは、年金制度の持続性を損ない、高齢者自身にとってのリスクを高めるものである。

● 公的年金の基本は実質価値の保障

 公的保険としての年金の目的のひとつに、戦後の高インフレのような事態でも、その実質価値が損なわれないことの保障がある。そのため、物価水準に応じて給付額を変動させることが、年金法で規定されている。インフレスライドは良いが、デフレスライドは悪いという論理は成り立たない。ここで、消費税率の引き上げによる物価上昇分も、インフレスライドの対象に含まれる点で、年金受給者は増税の負担を、給付の増加で相殺される仕組みとなっていることが忘れられている。

1072名無しさん:2015/06/14(日) 20:26:01
>>1071

 物価下落で実質所得が増えるにもかかわらず、高齢者の生活維持を名目として、平成12年度から3年間に渡って年金の名目水準が維持された。この「特例水準」と、年金法の規定通りに年金額が引き下げられた場合との差額は、毎年約1兆円もの給付増となる。今回の年金額の引き下げは、法律で定められた本来水準への復帰に過ぎず、すでに過去8年以上にわたって支払われた給付増加分は取り戻せない。

 集団訴訟の訴状にある、「物価上昇に対応したインフレスライド分から、特例水準解消のための年賦払いの1%を差し引くことは仕方ないが、物価が0.3%しか上昇しないのに、給付を0.7%の削減するのは財産権の侵害」とは、奇妙な論理である。これは、1%以上のインフレであれば、差し引き後も年金の名目額が前年に比べて少しは増えるが、さもなければ減るという違いに過ぎず、年金の実質価値(購買力)で見れば、いずれも同じことだからだ。

● 年金の世代間格差は無視して良いのか

 集団訴訟のポスターには、「若者も安心できる年金制度を」とうたわれている。これは「年金給付拡大の恩恵は、いずれ若者が高齢者になれば受けられる」という前提に依存している。しかし、これは人口の年齢構成が将来も不変という、少子高齢化社会と矛盾した前提に基づく、根本的な誤りである。

 現在の年金制度はGDPの額を上回る500兆円強の積立不足(隠れ債務)が存在している。これは現在の高齢者の年金給付が、勤労世代の積立金を取り崩すことで賄われているためだ。これに加えて、社会保障財政の慢性的な赤字の累積から、先進国の内では桁外れの1000兆円を超える公債残高が生じており、いずれも子どもや孫の世代に負担を先送りするものとなっている。

 高齢者はそれほど多くの年金を貰っていないというが、毎年の給付額よりも、過去40年間に男性の平均寿命が11歳伸びるなど、長寿化による生涯の年金受給額の増加が重要である。多くの先進国では、平均寿命の伸長に合わせて年金の支給開始年齢を67-68歳に引き上げ、平均的な年金受給期間を、男性で10年程度に抑制している。しかし、世界でトップレベルの寿命の日本では、男性の平均寿命が80歳に達した今日でも、年金の支給開始年齢を65歳以上に引き上げることは、政治的にタブーとなっている。こうした過去の年金政策の失敗が、もっぱらインフレに依存した実質給付の削減策となっている。

1073名無しさん:2015/06/14(日) 20:26:23
>>1072

● シルバー民主主義への正しい対応

 国政選挙等での高齢者の高い投票率を背景として、高齢者に媚びる政治家が増えるシルバー民主主義の弊害広がっている。その意味で、年金集団訴訟は、これまで政府が避けてきた高齢化社会の社会保障費の膨張の是非について、国民的議論を行う良い機会である。

 この訴訟の背景には、政府が複雑な年金財政について、一部の専門家の間だけで検討するだけで、米国のような公平な第三者機関の評価が行われていないことがある。この結果、年金財政深刻化にもかかわらず、過去の行政の経緯から、楽観的な「100年安心年金」に拘ることで、逆に年金給付削減への国民の納得性を得られないジレンマに陥っている。

 シルバー民主主義の弊害是正のためには、世代別選挙区制度や、子どもを持つ親に複数の投票権など、間接的に高齢者の選挙権を制限するというのが定番の政策提言である。しかし、これは高齢者の強い政治力を考慮すれば、机上の空論になりかねない。

 高齢化社会では、高齢者の就業を促進するために、他の先進国に倣って、年齢差別的な定年制度の禁止と、それを可能とする労働市場改革を急ぐことである。男女の別なく働き続ける高齢者は、何歳になっても「勤労世代」である。現に、日本と同じ平均寿命の豪州は、年金の支給開始年齢の70歳への引き上げを昨年度に実施した。日本の政府も、年金財政の深刻な現状を、超楽観的な経済前提にもとづく試算で粉飾するのではなく、国民に真摯に説明するべきである。

 日本の多くの高齢者は、社会保障の現状についての正しい情報を得られるならば、決して子どもや孫の負担を増やしてまで、自らの生活向上を求めようとはしない筈である。日本の高齢者の良識を信じて、必要な負担を求めるのが政治家の役割である。年金受給者の平均年収190万円は、年金加入者平均の297万円と、世帯員の差を考慮すれば、必ずしも低くないが、高齢者はもっとも所得格差の大きな年齢層である。貧しい高齢者の生活保障は、給与所得と比べて優遇されている年金所得課税の見直し等、同世代の豊かな高齢者の負担で賄う所得再分配を進めるべきである。

八代尚宏

1074名無しさん:2015/06/14(日) 20:32:51
>>1071

元記事
◆年金引き下げ違憲訴訟で現実となった「シルバー民主主義」の脅威
http://sys.diamond.jp/r/c.do?1oHH_2Dd5_HB_vow

関連

>>1000

>>1042

「では若者に死ねと言うのか」 高齢者の「年金減額取り消し訴訟」に現役世代が猛反発
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225898224/317

「年寄りは死ねというのか」年金減額は憲法違反ーー全国の「年金受給者」が提訴
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225898224/318

1075とはずがたり:2015/06/17(水) 23:15:56

うちの女房もこの気があるけど理想が高いんじゃなくて短絡的で薄っぺらい価値観の押しつけなんだよな。

子どもがウンザリする「理想が高いママ」が言いがちな3つのNGワードとは
http://www.excite.co.jp/News/woman_clm/20150617/ItMama_91238.html
ItMama 2015年6月17日 12時00分 (2015年6月17日 22時10分 更新)

子どもにはいろんなことができるようになってほしいというのは、ママ共通の願いですよね。でも、その思いが強すぎるあまり、子どもに“むちゃぶり”していませんか?
大人の目から見ると他愛のないことであっても、子どもにとっては“高すぎる要求”。ママの理想を押し付けると、子どもが成長する前につぶれてしまいますよ。
今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者・立石美津子が、子どもに理想を押し付けるママの“むちゃぶりワード”3つをご紹介します。

■NG1:「最後までちゃんと座って聞きなさい!」
園から“絵本の推薦図書”の一覧表。園によって内容に違いはあれど、おおよそ『桃太郎』『かぐや姫』『赤ずきんちゃん』などの昔ばなしが紹介されていることでしょう。
この一覧表をもらったら、教育熱心なママは早速本屋へ走り、家で読み聞かせを始めることと思います。でも大抵の場合、子どもはさっぱり興味を持たず、話も聞かずに明後日の方向を向いてしまいます。
そんな時、「良い本なんだから最後までちゃんと聞いてて!」と叱ってはいけません。
今までろくに読み聞かせをしていなかったのに、ある日突然読み聞かせが始まったら、子どもだって興味が持てないのは当然です。特に、いきなり長文の昔話を聞かされて、最後までじっと座って聞いていられる子はまずいないでしょう。
辛抱強く読み聞かせを続けても、なかなか興味を持たない場合は、大好きなキャラクターの絵本や、電車や恐竜の図鑑などを与えて、まずは活字に触れさせていきましょう。そのうち長い文章にも慣れ、名作にも興味を持つようになりますよ。

■NG2:「身体に良いんだから残さず食べて!」
保育園などの玄関にはよく、“バランスの良い食事”のポスターが貼ってありますよね。ご飯、みそ汁、焼き魚、酢の物……というように、理想的なメニューが紹介されています。
これを見た健康意識の高いママは、今日から早速実践しようと、スーパーで食材を買い込み、ポスターにあるメニューを一生懸命作ることでしょう。でも、子どもが少食だったり、好き嫌いが多かったりすると、せっかく作ったご飯から顔を背けてしまうことも。
そんな時、「身体に良いんだから残さず食べなさい!」と叱って、無理矢理に食べさせてはいけません。叱られながら食べるご飯は大変まずいものなので、子どもは食事すること自体が嫌いになってしまうかもしれません。…

確かにバランスのよい食事は大切です。しかし、何でも好き嫌いなくモリモリ食べるタイプではない子どもに、“理想的な食事”を与えたところで、いきなりモリモリ食べるようになるはずがありません。
もしお子さんが少食や偏食気味という場合は、「まずは食べられるものを増やしていこう」と緩く考えてみてはいかがでしょうか。給食がある園なら、「昼食でプロの栄養士が考えたバランスの良い食事を食べているからOK!」と、割り切ってしまいましょう。

■NG3:「公園に来たんだから元気に遊びなさい!」
せっかく公園に連れて行ったのに遊具で遊ばす、石ころを触ったり、地面のアリを見つめ続けたりする子っていますよね。
親としては、せっかく公園まで連れてきたのだから、広場で思い切り走ったり、ブランコや滑り台で遊んだり、家の中ではできない遊びをしてほしいですよね。
だからといって「公園では元気に遊びなさい!」と、遊び方を押し付けてはいけません。
“子どもは公園で元気に走り回ったり、遊具で遊ぶものだ”というのは、大人の勝手な考えです。その子は土や石、虫を見たいのですから、まずはその願いをまず叶えてやりましょう。
いかがでしたか。
「子どもにはこうあってほしい」という理想を追い求めすぎると、子どもが疲れ切ってしまうだけでなく、思い通りにならないことでママもストレスを溜めてしまいます。
高望みをしすぎずに、我が子の現状をしっかりと見つめて、子どもに合わせた対応をしましょうね。

1076とはずがたり:2015/06/17(水) 23:16:40
これまた女房がそうだけどあれだめこれだめと規制して創造性摘み取ってるのに気付かない様だ。

「心がポキッと折れてしまう」精神力の弱い子に育つ親のNGワード3つ
2015年4月16日 平川裕貴 子供
http://itmama.jp/2015/04/16/84592/

今、教育の現場で盛んに言われている“レジリエンス”という言葉があります。

レジリエンスとは、“困難や挫折に遭っても頑張れる力・また困難から回復する力”などを言います。

地球の環境問題、大規模自然災害の増加、右肩下がりの経済、貧富の格差など、日本だけでなく世界が大きな問題に直面しています。

災難や試練がいつ自分の身に降りかかってくるかわからない時代は、小さなうちから“困難にめげない強い精神力”が必要となりますね。

今日は、『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』(彩図社)』の著者で、日本と欧米双方の優れた点を取り入れたしつけを提唱している平川裕貴が、精神力の弱い子に育ててしまう親のNG態度についてお話します。

■失敗に対する「抵抗力」をつけよう

子どもはいろいろなことにチャレンジし、何度も失敗を繰り返すことによって、諦めない心を育んでいきます。

失敗すればするほど、失敗から立ち直る術を身につけていくと言ってもいいでしょう。失敗の数だけ心が強くなるのです。
「危ないからやめなさい」
「あなたには無理だからやめておきなさい」
などと言って、子どものチャレンジを止めていませんか?

“安全のため”に、“子どもが傷つかないよう”にと考え、何もやらせないでいると失敗に対する抵抗力が育ちません。

子どもがやりたいと言うことには、どんどんチャレンジさせてみましょう。

■失敗をすぐに責めてない?

子どもがチャレンジしたことがうまくいかなかったり、頑張っても結果が出なかったときに子どもを責めていませんか?

幼稚園や学校、お稽古ごとのテストでいい点が取れなかったとき、「どうしてできないの!?」「一生懸命やらないからうまくいかないんでしょ!?」と、頑張ったことを褒めずに、すぐに失敗したことを責めていませんか?

子どもは子どもなりに頑張っています。上手くいかないとき、失敗したときには、まずは褒めれるところを探すことが大切です。

■親が言ってはいけない否定的なNGワード3つ

根気や集中力がなかったり、始めたことを最後までやり遂げないと、親が勝手に子どもの能力に限界を定めてしまいます。こんな言葉を、子どもに浴びせていませんか?
「どうせ長続きしないでしょ」
「そんなのできっこないわよ」
「あなたには無理よ」
親からいつも「あなたはダメだ」と言われ続けると、本当に“自分はダメな人間だ”と思い込んでしまいます。

“どうせ何をやってもうまくいきっこない”と、小さなうちからチャレンジする前に諦めてしまったり、何かを始めてもちょっとしたことで、“やっぱり自分には無理なんだ”とすぐに諦めて諦め癖がついてしまいます。

困難に立ち向かう力を身に付けさせるためには、「あなたならできる」「だいじょうぶ、きっとうまくいくよ」と前向きな言葉をかけて、“自分ならできる”という自信をつけさせてあげましょう。

いかがですか?

どんな状況にあっても諦めずに立ち向かう力は、失敗を通じて培われるもの。

チャレンジさせ、失敗を責めずに励まし、子どもの能力を信じることで親が子どもに、強い精神力を身につけさせてあげましょう。

1077名無しさん:2015/06/20(土) 22:38:47
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150619-00000014-mai-soci
<男女共同参画白書>性別役割意識強いと男性の長時間労働に
毎日新聞 6月19日(金)10時31分配信

 「夫が外で働き、妻が家を守ること」を家庭の理想と思う人の割合が高い地域で、男性の長時間労働が多く、働く女性が少ない傾向があることが内閣府の調査で分かった。19日閣議決定された2015年版男女共同参画白書に盛り込まれた。

 調査は今年2月、インターネットで都道府県別に500人ずつ計2万3500人を対象に行われた。「自分の家庭の理想は、夫が外で働き、妻は家庭を守ることだ」という考え方について「そう思う」「ややそう思う」と答えた割合を調べた。

 全国平均は44.2%。都道府県別では、半数を超えたのは50.4%の奈良のみ。次いで宮城50.0%▽山口49.2%▽兵庫、福岡49.0%が高かった。最も低かったのは富山37.2%で、高知、岩手37.4%▽沖縄38.2%▽長野、島根39.0%▽山形、福井39.4%が40%を切った。東京は43.8%。地方別にみると、関西の6府県はいずれも全国平均を上回り、北海道・東北は宮城を除き全国平均より低かった。

 さらに白書では、この結果と男性の長時間労働者率や女性の有業率(いずれも12年の総務省調査)との関連性を調べた。「夫は外、妻は家」という意識が最も強かった奈良は、15〜64歳の女性の有業率が56.8%と全国最低となる一方、意識が全国で5番目に弱かった島根は1週間の労働時間が60時間以上の男性雇用者の割合が全国で最も少ない11.1%となるなど、性別による役割分担意識の強い地域は、男性の長時間労働者の割合が高く、女性の有業率が低くなる傾向がみられた。

 白書は「女性が希望に応じた就業を実現できるよう、男性の家事や育児への参加意識を高め、男性の長時間労働の是正することが重要」と指摘した。【山田泰蔵】

1078とはずがたり:2015/06/25(木) 23:07:21
韓国人は2750年には消滅?先進国に共通の人口問題、韓国で突出―中国メディア
レコードチャイナ 2015年6月25日 12時17分 (2015年6月25日 22時52分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20150625/Recordchina_20150625043.html

24日、先進国の多くが人口構造における問題に直面しているが、その中でも韓国の問題が突出している。出生率は低下し続け、女性は結婚しない傾向が強まっている。写真は韓国の若者。(Record China)
[拡大写真]

2015年6月24日、中国メディア・華爾街見聞によると、先進国の多くが人口構造における問題に直面しているが、その中でも韓国の問題が突出している。高齢化が進んでいる上、出生率は低下し続け、女性は結婚しない傾向が強まっている。

【その他の写真】

2013年、韓国では出生率が過去最低を記録。9〜24歳を対象に行われた調査では、結婚を一生のうちにすべき事柄だと捉えている女性は45.6%にとどまり、男性の62.9%よりも大幅に低い結果になった。韓国の女性が一生に産む子どもの数は1.187人で、世界ワースト5位となっている。

韓国ではこのまま少子高齢化が続くと、「2750年に韓国人は消滅する」とする韓国国家立法機関による予測が発表されている。シミュレーションでは、現在5020万人いる人口は今世紀末には2000万人にまで減少。韓国第2の都市・釜山は2413年に人口がゼロとなり、首都・ソウルも2505年には同じ運命になるという。

1081名無しさん:2015/06/27(土) 20:57:11
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150622-00000531-san-soci
首相肝いりの「日本版サマータイム」 “女性活用”に思わぬ矛盾
産経新聞 6月23日(火)8時5分配信

 政府は7、8月、出先機関を含めた国家公務員の始業時間を通常より1〜2時間早める「朝型勤務」を導入する。退庁時間を早めることで慢性化する長時間労働の是正と民間への“波及”を期待するが、通勤時間が早まれば、子育て世帯は早朝保育の活用を迫られる可能性も。定時に帰れなければ、さらなる残業を招く恐れもあり、母親たちからは「子育て疲労に陥りそう…」といった困惑の声も聞こえてくる。

 「生活スタイルを変革する新たな国民運動を政府を挙げて展開する」。安倍晋三首相は3月下旬の閣僚懇談会でそう述べ、夏季期間中の国家公務員の始業時間前倒しを指示した。

 期間中は通常午前8時半〜9時半の勤務開始時間を同7時半〜8時半に早め、夕方以降の会議を設定しないなど、職場の早めの消灯を実施。早朝出勤した職員の終業時間は午後4時15分〜5時15分とするという。

 明るい時間が長い夏は朝早くから働き始め、夕方を家族などと過ごす“オフ時間”に充ててもらうことが狙い。働き方の見直しにつなげ、ワークライフバランスの実現を目指すという。

 これを受け、塩崎恭久厚労相は経団連に各企業でも朝型勤務に取り組むよう要請。経団連の担当者は「労働力不足が現実となる今、優秀な人材にとどまってもらうには長時間労働など会社風土の改革が急務。各社の経営陣は相当の危機感を持っている。朝型勤務は働き方を変えるきっかけになるかもしれない」と要請を前向きに受け止める。

 ■時間外勤務が減少したケースも

 こうした朝型勤務の導入はすでに一部企業で始まり、成果を挙げている。

 大手商社の伊藤忠商事は国内の本社、支社、支店勤務の正社員約2600人を対象に午前5時〜9時までの間に働いた時間の賃金を高く設定。さらに、午後8時以降の残業を原則禁止(同10時以降は禁止)としている。

 「朝型勤務は社長が発案し、経営陣から社員へとその本気度が伝わった。最初は経営面でマイナスとなることも覚悟していたが、残業が減るなど、働き方改革につながり、予想以上の効果が出た」と同社の広報担当者はいう。昨年5月の運用開始から時間外勤務は、総合職で月約4時間、事務職で同約2時間の削減に成功。時間外手当の支給額は早朝割増を含めて約7%減った。

 朝8時前に始業した社員には、バナナやヨーグルトなどの軽食を無料で振る舞ったり、社内にある託児所の開所を1時間早めたり、といった制度設計上の細かな配慮も奏功したという。

 ■長時間労働につながる?

 一方、始業時間が早まれば対応を迫られる可能性があるのが、子育て世帯とそれを支える保育所だ。

 千葉市にある認定保育所は、入所児童の約3割の親が都心への通勤者で、「早朝預かりが増えれば、午前7時としている開所時間を同6時からに変更しなければならないかもしれない」と男性園長(47)は気をもむ。

 朝6時開所を決定すれば、保育士をさらに増やして対応するつもりだが「どこの保育所でも保育士不足は深刻。人が集まるかどうか…。集まらなければ、今いる人員で対応することになるが、通勤時間に1時間かかる先生もいる。家を出る時間が朝4、5時となる可能性もあり、保育士全体としても長時間労働につながりかねない」(園長)。

 早朝預かりには、追加料金が発生するため、保護者にとっては、さらなる出費につながる可能性もあるという。

 ■子供に“しわよせ”?

 影響が出るのは大人ばかりではない。子供たちも生活リズムが早くなる。「今でも、朝が早い子は朝食を食べず、眠ったまま親に連れられて登園することもある。さらに時間が早まれば、子供たちの健康に影響を及ぼさないか心配だ。親と離れる時間が増えて朝の家族だんらんが削られれば、心の成長にも影を落とすのではないか」と園長は心配する。

 母親たちも困惑する。4歳の子どもを都内の認可保育所に預けて働く団体職員の女性(40)は「始業時間を早めたことで、その分、仕事を早く切り上げられたらいいが、日本の会社は残業がつきもの。早く帰ることができるとは到底思えない」と制度導入には懐疑的だ。

 「朝は早い、帰りも残業で帰れないとなれば、子供たちに無理を強いることになる。私たち親も、子育て疲労を起こしてしまいそうだ」と女性。制度の運用に当たっては、子供たちにしわ寄せがいくことがないよう「働く女性たちの目線も大事にしてほしい」と控えめに注文をつけた。

1082とはずがたり:2015/07/02(木) 10:01:33
人口減少を自分の支持基盤の地方(での集票)としか結びつけられない自民党の欺瞞とそれに沿った記事出しちゃうマスコミの無能が問題である。
人口問題を都市問題として捉え都市への財政出動を増やねばならない。国会の地方偏重の腐った定数配分の悪い影響が此処にも出ている。

人口維持に即効薬なし=雇用、子育て支援など総動員─政府
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1354356742/1949

 2060年時点で1億人程度の総人口を維持するには、1人の女性が生涯に産む子どもの数の推計を示す合計特殊出生率(14年は1.42)を40年に2.07に回復させる必要がある。
 政府は、地方で若者が結婚・出産・子育てをする希望をかなえるため、20年までの5年間に30万人分の雇用を生み出すことを計画。地場産業支援のほか、農林水産業や観光業の振興に取り組む。政府関係者は「地方に働く場所を確保し、若者の東京流出を防ぎたい」と期待する。
 安心して出産や子育てができる環境も20年までに整える。現在2%にとどまる男性の育児休暇取得率を13%に引き上げたり、ワンストップで相談に応じる「子育て世代包括支援センター」を全国に設けたりする。
 ただ、こうした施策が奏功するかは不透明だ。「働く場所をつくっても、若者の希望する職種でなければ、都会へ出ていってしまう」(自治体関係者)からだ。また、出産・子育て環境を整えることはできても、未婚者を結婚に導く施策は難しいのが実情だ。

1083とはずがたり:2015/07/02(木) 12:52:11

育休で上の子退園は違法」保育園児親が市提訴
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150625-OYT1T50128.html?from=y10
2015年06月25日 18時12分

 下の子が生まれて保護者が育児休業を取得した場合、保育園に在園している上の子を退園させ、家庭で子育てしてもらう埼玉県所沢市の運用方法は、子ども・子育て支援法施行規則などに反するとして、保護者11人が25日、市を相手取り、退園の差し止めを求める行政訴訟をさいたま地裁に起こした。

 早急な司法判断を求め、仮差し止めも申し立てた。

 訴状や申立書によると、保護者は、育児休業を取得した場合でも同規則で上の子の保育の必要性が認められていると主張。提訴後、原告ら13人が東京都内で記者会見し、母親の一人は「子どもにとって、大好きな先生や友達と過ごせなくなることは大きなストレス」と訴えた。代理人の原和良弁護士は「市の政策は、国の少子化対策や女性の社会進出支援、親の願いに逆行するものだ」と述べた。

1084とはずがたり:2015/07/02(木) 15:06:36
日本人の人口、前年比27万人減--最も減ったのは北海道、東京一極集中が加速
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20150702/Cobs_229080.html
マイナビニュース 2015年7月2日 13時13分 (2015年7月2日 15時00分 更新)

総務省は1日、住民基本台帳に基づく2015年1月1日時点の人口動態調査を発表した。それによると、日本人の人口は前年比27万1,058人(0.21%)減の1億2,616万3,576人となり、6年連続で減少した。

○出生者数は過去最少、自然減少数は過去最大

外国人を含む総人口は前年比21万1,530人(0.16%)減の1億2,822万6,483人。外国人の人口は同5万9,528人(2.97%)増の206万2,907人となった。

日本人の出生者数は100万3,554人で、1979年度の調査開始以降で最少。死亡者数は127万311人で過去最多。死者数から出生数を引いた自然減少数は26万6,757人と8年連続で増加し、過去最大となった。

都道府県別の日本人人口を見た場合、41道府県で減少し、6都県で増加。このうち人口が最も減ったのは北海道の3万2,323人で、次いで新潟県の1万7,595人、兵庫県の1万7,207人となった。反対に最も増えたのは東京都の7万2,516人で、次いで神奈川県の1万659人、埼玉県の9,561人と続いた。

年齢階級別(日本人)に見ると、0歳〜14歳の年少人口は過去最少の1,631万18人。一方、65歳以上の老年人口は過去最多の3,268万764人で、初めて年少人口の2倍以上となった。

1085とはずがたり:2015/07/02(木) 15:07:01
日本の総人口、4年連続減の1億2708万人--2014年、減少率は秋田県が最大
http://news.mynavi.jp/news/2015/04/20/081/
御木本千春  [2015/04/20]

総務省はこのほど、2014年10月1日時点の人口推計を発表した。それによると、定住外国人を含む日本の総人口は前年比21万5,000人(0.17%)減の1億2,708万3,000人となり、4年連続で減少した。

日本人人口は同27万3,000人(0.22%)減の1億2,543万1,000人と、同じく4年連続の減少。減少幅は前年より拡大している。


総人口の人口増減数及び人口増減率の推移(出典:総務省統計局Webサイト)

死亡者数が出生児数を上回る「自然減」は25万1,000人で過去最多を記録。一方、出生児数は102万3,000人で過去最低を更新した。

0〜14歳の年少人口は同15万7,000人減の1,623万3,000人。65歳以上の高齢者は同110万2,000人増の3,300万人で、初めて年少人口の2倍を超え、過去最多となった。また、総人口に占める65歳以上の高齢者の割合は26.0%で、過去最高を記録した。

人口増減率を都道府県別に見ると、7都県で増加、40道府県で減少。増加率が最も高かったのは東京都で同0.68%増加した。また、前年より増加率が上昇したのは東京都、埼玉県、神奈川県で、減少から増加に転じた千葉県を含めると、東京圏の1都3県で人口増加率が上昇した。一方、減少率が最も大きかったのは秋田県で同1.26%減少した。

65歳以上の高齢者の割合は全都道府県で増加し、沖縄県を除く都道府県で75歳以上人口の割合が1割を超えた。

1086とはずがたり:2015/07/02(木) 15:07:23

東京圏は19年連続で「転入超過」、"一極集中"続く - 大阪圏は「転出超過」
http://news.mynavi.jp/news/2015/02/06/075/
御木本千春  [2015/02/06]

総務省は5日、住民基本台帳に基づく2014年の人口移動報告を発表した。それによると、東京圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)への転入者が転出者を上回る「転入超過」が前年比1万2,884人増の10万9,408人となり、19年連続の転入超過となった。

転入超過数は3年連続で増え、東京圏への一極集中が続いていることが明らかになった。


都道府県別転入・転出超過数(日本人移動者)(2013年、2014年)(出典:総務省統計局Webサイト)

それに対して、大阪圏(大阪府・兵庫県・京都府・奈良県)では転出者が転入者を上回る「転出超過」が1万1,722人、名古屋圏(愛知県・岐阜県・三重県)でも転出超過が803人となり、ともに2年連続の転出超過となった。

都道府県別に見ると、転入超過数が最も多かったのは東京都の7万3,280人で、以下、埼玉県の1万4,909人、神奈川県の1万2,885人と続き、7都県で転入超過。このうち、東京都の転入超過数は3年連続の増加、千葉県は2年連続の増加となった。

一方、転出超過数は北海道の8,942人が最も多く、次いで静岡県の7,240人、兵庫県の7,092人と続き、40道府県で転出超過。このうち、大阪府は4年ぶり、沖縄県は6年ぶりの転出超過となった。

また、全国の1,718市町村のうち、転出超過は1,311市町村で全体の76.3%に上った

1087名無しさん:2015/07/03(金) 20:56:28
http://news.ameba.jp/20150701-1102/
高齢妊娠リスクの原因特定=染色体が早期分離-理研など
2015年07月01日 18時17分
提供:時事通信

 高齢妊娠でのリスクが高い流産やダウン症などの原因となる染色体数の異常が、本来よりも早期に染色体が分離することによって引き起こされることを、理化学研究所多細胞システム形成研究センターの北島智也チームリーダーらの国際共同研究グループが突き止めた。論文は1日、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ電子版に掲載された。
 これまでの研究では、細胞の染色体同士をつなぎ留める「コヒーシン」というたんぱく質が加齢に伴い減少することで、染色体の分配が正常に行われなくなり、染色体数の異常が見られることが明らかになっていた。
 今回の研究では、老化したマウス(16月齢)から卵子の元になる卵母細胞275個を取り出し、1度目の減数分裂の様子を調査。その結果、染色体分配の誤りが起きた20個の細胞の多くで、本来よりも早く染色体が分離していたことが判明した。
 また、不妊治療を受けている比較的高齢な患者の卵母細胞でも、早期に分離したと考えられる染色体が見られた。これらの結果から、加齢によりコヒーシンが減少することで染色体の結合が緩み、適切なタイミングより前に分離することで分配の誤りが発生すると推測されるという。
 北島リーダーは「コヒーシンが減少する原因を解明し、染色体の分離を抑える方法を考えていきたい」と話し、不妊治療にも生かしていきたい考えを示した。 【時事通信社】

1088荷主研究者:2015/07/04(土) 22:37:54

http://www.sakigake.jp/p/akita/politics.jsp?kc=20150605p
2015/06/06 00:09 秋田魁新報
秋田県、19年続いた自殺率ワースト脱却 14年人口動態統計

 2014年の秋田県の自殺率(10万人当たり)は前年比0・5ポイント減の26・0で、前年まで19年続いた全国ワーストを脱却したことが5日、厚生労働省が発表した人口動態統計(概数)で分かった。岩手県(26・6)に次ぎ、2番目に高かった。自殺者数は前年比8人減の269人。過去最も多かった03年の519人から、ほぼ半減した。

 ただ、全国の自殺率(19・5)を大幅に上回っており、3番目に高い宮崎県(23・9)とは2・1ポイントの開きがある。

 全国ワーストから脱却したことを受け、佐竹敬久知事は「自殺予防に向けて民間、大学、医療など各分野の方々が行政と一体となって努力をしてくれた結果。今後も一人でも自殺者を少なくするため、今までの流れを止めず、気を引き締めて努力したい」と語った。

1089とはずがたり:2015/07/07(火) 11:07:07
DINKS対策には良いかも。最近はDINKSって単語あんま聞かない気がするけど使うのかな?

トヨタ、配偶者手当廃止へ 子ども分を4倍増 労使合意
http://news.goo.ne.jp/topstories/business/134/2b283f70187f34294f88aaaf4ed5c1d3.html
(朝日新聞) 05:14

 トヨタ自動車の労使は、「家族手当」を大幅に見直すことで大筋合意した。月額約2万円の専業主婦(夫)らの分を廃止する代わりに、子どもの分をおおむね4倍に増額する。来年1月以降、段階的に実施する。女性に就労を促し、子育ても支援する国の政策を先取りする形だ。

 トヨタの家族手当は月給の一部で、現在は子ども1人あたり月5千円が基本だが、新制度では2万円に引き上げる。一方、社員の妻か夫が働いていない場合や、年収が103万円以下の場合に払っている分(月1万9500円)は打ち切る。これらにより、子どもが2人以上いる社員は手当が増えるが、妻が専業主婦などで子がいない場合は逆に減る。全体の会社支払額は変わらない見通しだ。

 経営側は配偶者の分を2019年に完全に打ち切る考え。しかし、労働組合側は手当が大きく減る社員に配慮して21年ごろまで遅らせるよう求めており、労使で協議を続ける。また、社員の親が高齢で働いていない場合も、新制度の対象にするかなども話し合う。

1090名無しさん:2015/07/12(日) 09:52:25
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150707-00000007-at_s-l22
2020年に出生率2.07達成可能? 静岡県、釈明に追われる
@S[アットエス] by 静岡新聞 7月7日(火)8時7分配信

 2020年時点での合計特殊出生率を「2・07」に設定した静岡県の長期人口ビジョン素案をめぐり、6日の県議会常任委員会で「本当に実現できるのか」「最初から諦めているような数字」と実現性を疑問視する指摘が相次いだ。静岡県の出生率は前年から急落して1・50にとどまっているのが現状。県側は「達成可能な目標」などと説明したが、説得力を欠いた。
 総務委員会では「かなり大変な数字。教育や就労の環境を整えないと、ビジョンは絵に描いた餅になってしまう」(中沢通訓氏)などと実現を疑問視する声が続出。伊藤篤志経営管理部長は「非常にハードルが高いが、施策を集中して人口減少しない社会を目指す」と苦しい答弁に終始した。
 企画くらし環境委員会でも「希望的観測ではないか」(和田篤夫氏)と実現性が問われ、当局は「若者の希望をかなえる思いを込めた指標。必ず達成可能」などと釈明に追われた。
 厚生委員会も「極めて難しく、最初から諦めているような数字。計画の立て方としていかがか」(木内満氏)と厳しい突っ込みがあり、山口重則健康福祉部長は「出生率1・8以上の市町もある。全力で近づけていきたい」と懸命に理解を求めた。
 素案は長期人口ビジョンの10月ごろまでの策定を目指し、県が県議会に示した。人口ビジョンは60年時点の人口300万人程度の確保を見込み、20年の出生率目標を2・07と設定した。

静岡新聞社

1091名無しさん:2015/07/19(日) 23:10:17
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150712-00015556-jprime-ent
フィフィ、大島美幸の出産VTR批判に「日本社会の問題だよ」
週刊女性PRIME 7月12日(日)15時0分配信

6月22日、森三中の大島美幸が、待望の第一子となる長男・笑福(えふ)くんを出産した。そして自らの出産の様子を、CCDカメラの付いたヘルメットを被り撮影。7月5日には、その映像が『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)で放送された。しかし、この出産シーン放映を巡っては、感動したとの声もあがる一方、“出産シーンをテレビで放映するのは、産むことのできない女性への配慮が足りない”といったクレームも寄せられ、ネットで話題に。フィフィは何を感じたの?
 まず、最近ではよく「テレビ離れ」とか言われていますが、そんななかでの今回の炎上。なんだかんだで、テレビ見ている人はいるんだな〜って思いましたよ。

 今回の件では、大きく3つの問題点があると思います。

 ひとつめは、クレーマーという存在の実体と、クレーマーを過剰に取り上げ過ぎる風潮。だいたい日本人は、クレーマーの存在に過敏になり過ぎているよね。今回の件に関しても、産むことのできない女性への配慮が足りないって批判するクレーマーは、産むことのできない女性の代表であるかのような立場をとっているけど、産むことのできない女性全員がそう思ってるわけじゃない。あくまでも“私”はそう思っているってだけなわけ。

 それは、たとえばジャポニカ学習帳で「私は虫が嫌いだから表紙に持ってこないでよ、花だったらいいけど」というのと一緒。虫の“見た目”が気持ち悪いっていうのは、あくまでその人の価値観なのに。それなのに、こうしたクレームが通ってしまうと、表紙は花ばかりになっちゃう。本来、子どもにとって昆虫は不思議な生物で、すごく勉強になるはずなのに、大人の価値観のせいで、その探究心を奪ってしまうことにも繋がってしまうんです。

 だから、私的な価値観の押し付けによるクレーマーに、いちいち耳を傾けるのはどうかと思うよ。同時に、こうしたクレーマーの意見を取り上げ、炎上って騒ぐメディアのあり方も問題なんだよね。

 日本人の多くはサイレントマジョリティであって、基本的にサイレントだから、そうした構造のなかではどうしても、クレームとして声をあげた人の意見が世間の代表のように見えてしまうんだよね。今回の大島さんのこともそう。ほんの一部でしかないクレーマーの声を大きく取り上げ過ぎ。そして、それをみんなが大きく受け取り過ぎ。

1092名無しさん:2015/07/19(日) 23:10:40
>>1091

「産んだ女性の多くは自慢するつもりなんてないと思うんです」
 ふたつめは、クレームを入れた人たちの意識の問題。今回の件も、産むことのできない女性が可哀想ってクレームを入れているわけだけど、可哀想って思うこと自体がそもそも相手を憐れんでいるってことなんだよね。そして問題なのは、そういったクレーマーたちは、自分が相手を憐れむ意識をはらんでいるということに気付いていないこと。

 たとえ子どもを産むことができなくても、ベビーシッターをしたり、他人の子どもを可愛がったりしている人たちは、私の周りにもいっぱいいる。彼女たちは、自分たちに配慮して欲しいなんて押し付けはしないよ。

 子どもを産むことのできない女性には”配慮しなきゃならない”と思っているクレーマーたちの意識そのもの、憐れみの感情そのものが根本的に間違っているんだよね。

 そして最後に、出産シーンを流すか流さないかという問題。これは、いまテレビが面白くなくなっているっていう問題とも関わるんだけど、今回の件のように、いちいち敏感に反応し過ぎてしまうと、表現を狭めたり制限してしまうことにもなって、ますます感動するものや面白いものを作れなくなってしまう。今回の件を考えるときに忘れてはならないポイントは、これは大島さんなりの表現であったというところ。『イッテQ!』という番組のなかで、これまでずっとヘルメットを被って色々とやってきた大変なこと、その延長線上での出産なわけ。それが彼女のスタイルであって、キャラクターなの。

 何を売りにするのか、どこまで出すのかは芸能人によってそれぞれ違っていて、ある人は家を出す、ある人は出さない、私は出産シーンを出さないけど、大島さんは出す、それだけの話。実際、世間のほとんどは、出産の話を聞いて、いいんじゃない? って思うんじゃないのかな。そもそも、自慢したくて放送したようには見えなかったよ。

 それを今回みたいに批判し始めてしまうと、お正月の葉書に子どもの写真を載せたり、結婚や出産の報告をSNS上でするのも気持ち悪いってことにもなっちゃうよ。人が幸せを報告することを、心地良く受け取れない人間が一部にはいるかもしれないけど、世の中のほとんどは喜びを分かち合える。それこそ、今回のケースはテレビなんだから見たくなきゃ、見なきゃいい。

 いずれにせよ結婚して、妊活を頑張って、やっと出産した人を、結果的に批判しましたよね。人の幸せを最後は突き落としてしまう社会、これって問題だよ。

 むかし、大島さんとは番組企画“パンスト弁慶”でパンストを一緒に頭からかぶって引っ張りあった仲です。ブスだの何だのと言われても、大島さんは今後も彼女のスタイルで、体を張りながらやっていくだろうし、お子さんもその姿を見ればきっとリスペクトすると思うよ。だから、大島さんにはどんどん頑張ってやっていってほしいな。

《文・構成/岸沙織》

1093荷主研究者:2015/07/20(月) 22:54:15

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_sougou/article/179301
2015年07月01日20時21分 (更新 07月01日 21時03分) 西日本新聞
福岡県は44年ぶり減少、総務省人口調査 全国で27万人減 [福岡県]

 総務省が1日に発表した1月1日時点の住民基本台帳に基づく人口動態調査によると、福岡県の人口(日本人)が1971年以来、44年ぶりに減少した。九州の他の6県は減少率が大きくなっている。全国でも数少ない人口増加県だった福岡がマイナスに転じたことで、九州全体が本格的な人口減時代に突入した。

 福岡県の人口は506万3272人で、前年同期比269人(0・01%)減。60市町村のうち43市町村で減少した。これまでは主に転入者が転出者を上回る社会増加で人口を伸ばしていたが、今回の社会増加は11年の半数以下に減少。出生者数から死者数を引いた自然減少数が、社会増加数を上回った。

 九州7県を合わせた人口は5万803人の減少。長崎県(1万1717人)は全国で9番目、鹿児島県(1万1637人)は10番目に減少数が多かった。

 自然増減は7県ともマイナスで、子どもが少なくなった影響が読み取れる。福岡以外の6県は社会減で、転出超過に歯止めがかかっていない。

 九州で人口が増えた市町村は36市町村で、福岡都市圏に目立つ。福岡市の増加数(1万788人)は、全国の市で最多。町村の増加数は福岡県新宮町(1369人)、自然増加数では同粕屋町(400人)が、それぞれ全国一だった。

 国内の日本人の人口は1億2616万3576人で、27万1058人(0・21%)減。人口が増えたのは6都県で、東京の7万2516人増がトップ。減少したのは41道府県で、北海道が最も減少した。

 東京圏(東京、埼玉、千葉、神奈川)の人口は9万人以上増加し、膨張する東京圏と縮小する地方の差がくっきりと表れた。

 65歳以上の人口割合は、調査を始めた94年以降で最高の25・90%。14歳以下は最低の12・93%。出生数は79年以降で最も少ない100万3554人。死者数は最多の127万311人だった。

=2015/07/01 西日本新聞=

1094名無しさん:2015/07/25(土) 13:30:55
>>1091

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150719-00010001-shincho-ent
「大島美幸」出産映像を見たくないのは不妊の配慮でなくて別の理由〈週刊新潮〉
BOOKS&NEWS 矢来町ぐるり 7月19日(日)8時1分配信

 新たな生命の誕生さえもお笑いに転じてしまうのだから、テレビとは実に逞しい。さる5日、バラエティ番組で自らの出産シーンを公開した森三中の大島美幸(35)。放映前から何かと物議を醸していたのだが、そもそも視聴に耐え得るのか、という問題が……。

 ***

 昨年5月から“妊活”のため休業し、不妊治療ののち人工授精に成功した大島が、第一子となる長男を出産したのは6月22日。5日放送の『世界の果てまでイッテQ!』(日テレ系)では、その出産シーンが、6分余りにわたって公開された。

「分娩室で自らCCDカメラのついたヘルメットをかぶり、森三中メンバーや夫で放送作家の鈴木おさむさんが見守る中、苦しみうめく大島の顔がアップで流れたのです」(芸能記者)

 その流れをダイジェストで紹介すると、

――助産師が「1時間以内に産まれると思います」と告げ、大島がヘルメットを被り、顔面のアップとベッドに横たわる映像とが交互に流される。下半身にはモザイクがかかり、陣痛の周期が徐々に短くなる。「来ます来ます」と言いながら大きく顔がゆがみ、鼻の穴を膨らませ「あ〜〜」と数回絶叫。赤ちゃんの泣き声の後、「なに、今の」と繰り返して号泣する大島のアップが続き、ほどなく新生児と枕元でご対面。最後はナレーターが「今までで最高のリアクション」とまとめる――。

 ざっとこんな具合である。

■「やはりつらい」
「オンエアにさきがけ、夫がブログで放送を告知したこともあり、ネット上では批判的な声が寄せられる騒ぎとなっていました」

 とは先の記者。いわく、

〈出産まで芸にするのは気持ち悪い〉

〈産みたくても産めない女性に対して配慮がない〉

〈産むのはそんなにすごいことか〉

 それでも、フタを開けてみれば18・5%の高視聴率をマーク。その流れのまま22時からの新番組『デスノート』も、民放連ドラの初回視聴率では今年最高の16・9%を弾き出したのだから、局としてはしてやったりだ。さる関係者が明かす。

「大島はこれまでも番組で尻を出すなど、『リアクション芸人』に徹してきました。今回は出産というプライベートな事柄でしたが、映像公開は当初から既定路線。ギャラも通常は1回あたり30万円のところ、特別に50万円に跳ね上がりました」

 日本テレビに尋ねると、

「大島さんが出産に真剣に向き合っている姿を、ご本人の希望もあり、これまでと同様の形で放送したものです」(広報部)

 が、不妊女性への配慮云々はさておき、

「やはり、あの大島さんの顔を延々と見せられるのはつらいものがありました」

 上智大学の碓井広義教授(メディア論)は、そう前置きして、

「彼女のいきむ表情を見ながら思わず噴き出してしまった一方、苦しむ妊婦を笑いものにして良心がとがめた視聴者もいたでしょう。日曜の夜8時台という時間帯でもあり、放映はTPOを考えるべきでしたね」

 美しいはずのシーンが、すっかりどぎつくなってしまったのだ。

「ワイド特集 天地の狭間のドタバタ劇」より
※「週刊新潮」2015年7月16日号

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1095とはずがたり:2015/07/26(日) 22:01:54
女児放置死、保育記録破られる 宇都宮市の認可外保育施設
共同通信 2015年7月24日 22時36分 (2015年7月24日 22時39分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20150724/Kyodo_BR_MN2015072401001941.html

 宇都宮市の認可外保育施設「といず」で昨年7月、生後9カ月の山口愛美利ちゃんが死亡し、保護責任者遺棄致死の疑いで当時の施設経営者ら3人が逮捕された事件で、愛美利ちゃんが亡くなった当時の保育記録ノートのページが破られていたことが24日、捜査関係者への取材で分かった。
 栃木県警は当時の施設経営者木村久美子容疑者(58)らが証拠隠滅を図ったとみて調べている。
 捜査関係者によると、保育記録は保護者が子どもを預けたり迎えたりする際に施設と交換するノートで、施設側は食事の内容や保育時の様子、体温などを記載していた。

1096とはずがたり:2015/08/01(土) 19:50:27
「小1の壁」が乗り越えにくい3つの理由とは?
All About 2015年8月1日 07時45分 (2015年8月1日 09時40分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20150801/Allabout_20150801_10.html

最近、子育て系のメディアで小1の壁や学童保育の問題がいろいろ取り上げられています。しかし、それらを読んでも今ひとつ、自分の子供に当てはめられないと思っている人は多いのではないでしょうか?

■小1の壁が乗り越えにくい3つの理由
1.住んでいる地域により制度が千差万別
2.子供の成長度が一人一人で違う
3.両親の仕事環境や各家庭の経済的環境が千差万別

結論から先にいうと、小1の壁を乗り越えるための汎用的な解決法はなく、その子供一人一人に合わせたフルオーダーメイドだからです。つまり、ネットで検索しても参考にはなるが、解決にはならないということが多いです。個別に見て行きましょう。

1.住んでいる地域により制度が千差万別
東京23区を見ても、放課後全児童対策のみ(例:品川区)と公設公営学童主体(例:文京区)というように、そもそもの放課後の枠組みが違ったりします。

また、自治体によっては、保護者立学童保育しかなく、その保護者立学童保育に自治体から幾らかの補助と保護者の利用料で成り立っているという地域もあります。

また、キッズベースキャンプのように、自治体が用意する学童保育がある地域で民間学童保育が展開しているところもあります。

さらに、公設公営の学童保育でも、帰宅時のお迎えが必須の自治体や、お迎えがいらない自治体があります。

つまり、どういう制度を自治体が採用しているかで本当に変わります。たとえ公設公営の学童があったとしても18時までしか預からず、お迎え必須となると、小1の壁は高くなり、なかなか乗り越えられません。

2.子供の成長度が一人一人違う
例えば公設公営の学童でお迎えがいらない学童の場合、多分、方向別で集団下校になると思います。

帰宅後、鍵を開けて、親が帰ってくるまでの30分から1時間程度、お留守番をすることになることを想定した時、はたして、毎日ちゃんとお留守番できるでしょうか?

できるお子さんなら、小1の壁はさほど高くなく、出来ないお子さんなら小1の壁は高くなり、乗り越えが難しくなります。また、防犯の観点からも、一人でお留守番というのも……との考えもあると思います。

子供によっては学童に馴染めないこともあります。その場合、例えば、放課後シッターさんに来てもらうなどしているご家庭もあると聞きます。

3.両親の仕事環境や各家庭の経済的環境が千差万別
例えば、残業がほとんどなく定時で両親とも帰れる環境にお勤めのご家庭では小1の壁はさほど高くないと考えます。また、シッターさんなどを利用して、学童後のケアをしているご家庭もありますし、ファミサポが利用できる状況であれば、ファミサポを利用しているご家庭もあります。

つまり、両親の働き方やそれに伴うケアの仕方が各ご家庭で千差万別なのです。

■じゃ、どうしたら良いの?
これは、一人一人背景や環境が違うことなので、どういうやり方があるか?という選択肢をたくさん見比べて、その中から、そのご家庭に合った、ベストまではいかないがベターな選択をしていくしかないのです。

そして、その選択肢がどれだけあるか?は各自治体に問い合わせてみるといいでしょう。自治体によってはシッター補助やファミサポ、その他、学童以外の子育て支援サービスを独自に行ってたりします。まずは、今のうちに相談に行くことをおすすめします。思ってもみなかった解決法があるかもしれません。

■余談と宣伝
23区で公設公営学童を行っているところで、おやつがないところはあります。「ええっ!」って思われた方もいると思いますが、自治体が提供するおやつがないという意味です。

そういう自治体の公設公営学童は父母会があり、父母会費とおやつ代を徴収し、父母会ごと(学童保育施設ごと)に、おやつの運用ルールがあります。区職員である、指導員さんにおやつ代を渡し、その中からやりくりしてもらうという運用をやっていたりするところもあります。

そういった、自治体内の細かい差も小1の壁を乗り越えにくくしているのかなと思っています。だからこそ、自治体に相談に行くことが重要になっているのではないでしょうか?

また、学童保育にすこしでも興味を持った方は、学童保育業界唯一の雑誌、月刊『日本の学童ほいく』の購読をおすすめします。

(上村 充弘)

1097とはずがたり:2015/08/02(日) 18:23:12
>早産で未熟児であると親が不安からつい慎重な子育てをするようになり
我が子も未熟児で引っ込み思案気味だったが,最近は社交的になってきて先日のお祭りでも走り回って見知らぬお兄ちゃん達や女の子達とお友達になっていた。
慎重で管理的な女房の影響を成るべく排除して成るべく好き放題やらせてるのが奏功してるかもw
逆に好き放題しすぎで甘やかしに注意せねば。。

「未熟児で誕生すると性格が内向的になりがち」と英・研究チーム。
TechinsightJapan 2015年8月2日 13時55分 (2015年8月2日 18時11分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_clm/20150802/Techinsight_20150802_119954.html

「未熟児」として誕生する赤ちゃんの割合が年々増加していると言われる。周産期医学の進歩により生命の危険こそ激減しているが、英国のある大学の研究チームが、未熟児のパーソナリティ面での成長について興味深い論文を発表した。内向的な性格になる傾向が強いというのだ。

出生体重が2500g未満の赤ちゃんを低出生体重児と呼ぶが、ここで研究者らが話題にしているのは子宮内での胎児の発育状況に問題があったケースではなく、早産のため出生体重が少ない、いわゆる「未熟児」と表現される赤ちゃんたちについてである。

「未熟児は内気で引っ込み思案、コミュニケーション下手といった性格を呈する可能性が高くなります。」

このたび『Archives of Disease in Childhood』という学術誌でそうした内容を発表したのは、英「ウォーリック大学」のディーター・ウォルケ教授が率いる研究チーム。1985年および1986年に誕生した、未熟児と診断された赤ちゃん200人とそうでない赤ちゃん197人のその後のパーソナリティ面について観察、調査を行ってきたという。すると成長に従い、両者の間には性格面でかなりの差が生じていることが判明。未熟児で誕生した赤ちゃんは、高率で内向的な性格を示すようになってくるというのだ。

心肺能力、身体的成長や免疫力など、あらゆる面で理想の出産時期を妊娠37週以降41週の終わりまでと指導する国は多い。早産で未熟児であると親が不安からつい慎重な子育てをするようになり、それが子供にも影響を与えているのではないかと考えがちだが、ウォルケ教授は脳の発達においても本来胎内にいるべき週数を満たすことの大切さを強調している。胎内で赤ちゃんの脳は構造から機能に至るまで常に成長を続けているが、誕生というスイッチによりそれが変化してしまうことが考えられるそうだ。

また内向的な性格といっても心配性であるため冒険心に欠けている、周囲に存在感をアピールできないといった場合が多いものの、トラブルを巻き起こすようなタイプは見かけないという。ただし気になるのは、アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム)である例もより多かったとのこと。世の中を生きて行く上で社交性や社会適応能力、コミュニケーション能力は欠かせない。もしも子供が未熟児として生まれた場合は親がそうしたことを意識し、幼少期のうちからコミュニケーション能力を十分に磨いていけば良いとまとめられている。

※ 画像はイメージです。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

1098とはずがたり:2015/08/04(火) 13:12:22

2015年7月30日
インドの人口、2022年までに中国抜き世界最大に=国連予測
http://www.excite.co.jp/News/odd/Reuters_newsml_KCN0Q408U.html

[ロンドン 29日 ロイター] - 国連が29日発表した「世界人口予測」によると、インドは数年のうちに中国を抜き、世界最大の人口を抱える国になる見通しだ。中国とインドの人口はともに10億人を上回るが、これまでの予測より6年早い2022年には首位が逆転するとした。
人口が急増するナイジェリアは2050年ごろ米国を抜いて世界3位となる見通し。
世界の人口は現在73億人で、予測によると2050年に97億人、2100年に112億人に達する。
人口の伸びは途上国に集中し、特にアフリカで顕著だと報告書は指摘する。専門家によると、今後35年間の人口増加の半分以上をアフリカ諸国が占めるとみられ、このうち10カ国(アンゴラ、ブルンジ、コンゴ共和国、マラウイ、マリ、ニジェール、ソマリア、ウガンダ、タンザニア、ザンビア)では2100年までに人口が5倍以上に増えるという。
国連の人口部門の責任者ジョン・ウィルモス氏は、人口の伸びが貧困国に集中することで、貧困や飢餓との戦い、教育や医療の問題への対応が難しくなるとの見方を示した。
また、世界の大半の地域で高齢化が進み、世界の80歳以上の人口は2050年には3倍以上、2100年には7倍以上に増える見通し。先行する欧州では2050年までに人口の3分の1が60歳を超えると予測される。
これに対し、アフリカでは15歳未満の子どもが人口の40%を占めている。同報告書は「この地域が今後数十年の世界人口の規模や分布の形成に中心的役割を果たすだろう」と指摘した。

1099とはずがたり:2015/08/04(火) 19:29:14
>子どもが新しい食べ物を好きになるためには、これに10〜15回向き合わせる必要がある
むぅ。。我が子も偏食である。。一時期よりは食べられるものが増えたけど。。

子どもの偏食、その後の人生に影響も-不安障害などに関連
http://jp.wsj.com/articles/SB12433432845575373546004581149433833367032?mod=WSJJP_hpp_RIGHTTopStoriesSecond
By SUMATHI REDDY
2015 年 8 月 4 日 13:32 JST

 新たな研究では、中度ないし重度の偏食は、後年の不安障害やうつ病の兆候の増加と関連づけられた。中度の偏食は、分離不安障害および注意欠陥多動性障害(ADHD)の兆候とも関連づけられている。この研究は、小児科専門誌「ペディアトリクス」電子版に3日掲載された。研究では、2〜6歳の子ども900人以上を平均3年間追跡した。

 研究は偏食が精神的症状につながることを立証していない。研究チームはまた、研究で示したいくつかの関連性がそれほど強くないことを認めている。それでも研究は、親や医師たちによって過小評価されたり、一過性だとみなされたりしがちな深刻な問題に光を当てている、と米ジョージア大学のリーン・バーチ教授(栄養学)は話す。同教授はこの研究に関わっていない。同教授は、偏食が「長期的な結末をもたらすかもしれないという点で、この研究は多くの興味深い問題を提起している」と話した。

 親との面談結果により、研究対象になった子どもの18%近くは中度の偏食があると判断された。食事スタイルが少なくとも2つの分野に影響をもたらしている(家庭での食事を困難にしている、託児所での食事を難しくしている、など)子どもだ。このほか、3%の子どもは重度の偏食だとされた。食事内容が極端に制限されているために他人と食事するのが困難な子どもで、このために特定の活動をやめたり、回避したりすることを強いられている子だ。

 研究では、重度の偏食があった子どもは後年、実際にうつ病や社会不安障害と診断される確率が高いことも分かった。自閉症の子どもは偏食の傾向が強く、研究の対象から除外された。

 専門家によると、偏食の兆候を示す小さな子は少なくなく、最初は甘いかしょっぱいかでないと食べ物を受け付けないケースは多いという。従来の研究によると、大半の子どもは成長とともに偏食を乗り越えるが、12%ほどは何年もその状態のままであることが分かっている。

 こういった子どもの中には、摂食障害クリニックで治療を受ける人もいる。今回の研究論文の主執筆者で、デューク摂食障害センターの所長を務めるナンシー・ザッカー氏によると、こういったクリニックの現在の介入方法の多くは、新しい食べ物を食べる恐怖をなくすことに焦点が置かれている。

 同氏は、研究に参加した多くの子どもが食べ物や環境におけるその他の要因について持っていた知覚過敏に対処する介入法をもっと開発する必要があると指摘する。これらの知覚過敏には質感、においや光に対するものも含まれる。こういった子どもはこれらの刺激に圧倒されてしまう可能性があるという。

1100とはずがたり:2015/08/04(火) 19:29:32
>>1099-1100
 ザッカー氏は「小児科医が直面しているのは、食べ物の偏食をする子どもがあまりにも多いという問題だ」と述べ、「成長とともに偏食がなくなる子がいるのは事実だ。しかし、偏食のある子どもたちの様子からもう少し学ぶべきだ」と付け加えた。

 摂食障害患者がシンシナティ小児病院医療センターのいわゆる摂食担当チームに送られてくる一番の根本的理由は、特定の質感をひどく嫌うといった感覚処理障害だと、同チームの小児胃腸科専門医、スコット・ペンティアク氏は話した。

 同氏はこの研究について、選り好みをする「食べ方がこれらの他の障害につながることを証明していない」と述べ、「食べることに対して既に不安を抱いている子どもは、一般的に不安を抱きやすかったり、その後の人生で不安障害になったりする傾向が強いのかもしれない」と話した。

 シンシナティ小児病院の職業セラピスト、カレン・ハープスター氏は、患者の当初の評価を摂食担当チームに伝える。同博士によると、偏食をする人のセラピーには、「フード・チェーイニング」が含まれる場合がある。これは出す食べ物を徐々に変化させる手法だ。このほかに、子どもの好きな食べ物と、嫌いないし食べたことのない食べ物をペアにするという手法もある。食べ物で遊ぶのも、食事に対する不安を取り除くのに役立つ場合がある。ハープスター氏は、食事のときに好きな食べ物と嫌いな食べ物の両方を出すよう親たちに促している。子どもが嫌いな食べ物を少しでも食べたときは、好きな食べ物をもっと食べて良いといった具合にする。

 ネブラスカ大学医療センターのイノベーション担当責任者ローラ・ジャナ氏は、幼児に新しい食べ物を紹介することは重要だと話す。同氏によると、子どもが新しい食べ物を好きになるためには、これに10〜15回向き合わせる必要があることが分かっている。

 ジャナ氏は「幼少期の出来事が生涯にわたって、新しい食べ物を試そうとする意欲に影響をもたらす可能性があることが分かっている」と述べた。ただし、「子どもが偏食をするから、将来的に不安障害ないしうつ病を発症するとは考えて欲しくない」と話した。

1101名無しさん:2015/08/10(月) 10:54:06
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20150805k0000e010176000c.html
<不妊治療>「産んだ女性が母親」自民部会が特例法案了承
08月05日 10:55毎日新聞

 卵子提供など第三者がかかわる不妊治療で生まれた子どもの親子関係を規定する民法の特例法案を、自民党の法務部会と厚生労働部会の合同部会が5日、了承した。卵子提供や代理出産では産んだ女性を母親、精子提供では提供に同意した夫を父親と定める。党政務調査会などの議論を経て今国会への提出を目指す方針だが、他の重要法案の審議日程の関係で成立するかどうかは不透明だ。

 1898(明治31)年にできた現在の民法は、第三者がかかわる妊娠・出産を想定しておらず、治療を依頼した夫婦と第三者のいずれを法律上の親と認めるかの明文がない。法案は、不妊治療技術の進歩に伴って家族関係が複雑化する中、生まれた子の法的な立場を安定させることを目的とする。不妊治療に限定した規定になるため、民法の改正ではなく、議員立法による特例法案とした。

 法案は、卵子提供や代理出産で妊娠・出産した際の母は出産した女性とする。夫の同意を得た妻が夫以外の男性の精子提供を受けて生まれた子については、夫が子の父であることを否認できないと定める。

 親子関係については、1962年に最高裁が「産んだ女性が母」とする判決を出し、法務省法制審議会も2003年、不妊治療で生まれた子について「産んだ女性が母」とする中間試案を示した。07年には、最高裁がタレントの向井亜紀さんと、代理出産で生まれた双子との母子関係を認めない判断を示した。また、最高裁は13年、性同一性障害で女性から男性に性別変更した夫が、第三者の精子提供を受けて妻が出産した子を嫡出子(法律上の子)と認めた。今回の法案はこれらの判例や過去の議論に沿った内容となった。

 一方、合同部会は、卵子提供や代理出産を認める条件を定める法案についても審議してきたが、意見集約できなかった。このため、今回の特例法案の中に、国会に審査会を設置して2年以内に結論を出すとする付則を盛り込んだ。【阿部周一】

 ◇民法と現代の隙間埋める狙い 不妊治療のルール法制化は見送り

 卵子提供や代理出産について「産んだ女性が母親」などと認定する自民党合同部会の民法特例法案は、100年以上前にできた民法と、不妊治療が普及した現代との法的な隙間(すきま)を埋め、遺産相続や国籍などをめぐる当事者間の争いが起きないようにする狙いがある。

 国内では、1948年に始まった第三者の精子を使う人工授精(AID)で既に1万人以上が生まれた。毎年300?400人の不妊に悩む女性が海外で卵子提供を受けているとの推計もある。7月には、国内で無償ボランティアからの卵子提供をあっせんするNPO法人が、提供卵子を用いて受精卵を作製したと発表した。

 5日了承された法案は、親子の遺伝上のつながりを重視する価値観とは相いれないが、既に治療が広がっている現実に対応するため国の審議会や医療現場からは早期の法整備を求める声が上がっていた。

 一方、重要課題は先送りされた。合同部会は代理出産の是非をめぐり党内の意見が分かれたため、どのような治療を認めるかといった不妊治療のルールの法制化を見送った。だが、親子関係を規定する法案が成立すれば、卵子提供や代理出産が法的に明文化され、国内外での実施を事実上追認することになる。

 現在、日本産科婦人科学会(日産婦)の代理出産を認めない指針があるが、法的拘束力はない。精子・卵子提供について日産婦は「国が制度整備すべきだ」として容認も禁止もしていない。今後、共通ルールがないまま、一部の医療機関が独自に実施する状況が広がる可能性もある。第三者がかかわる不妊治療では生まれてくる子が遺伝上の親を知る「出自を知る権利」も重要な課題だが、現状では先送りされたままだ。【阿部周一】

1102とはずがたり:2015/08/11(火) 22:53:42
いい施策ですねぇ♪

待機児童7800人分受け皿確保 財務省、国有財産を活用
共同通信 2015年8月11日 16時25分 (2015年8月11日 16時57分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/politics_g/20150811/Kyodo_BR_MN2015081101001719.html

 財務省は11日、国有財産の活用を通じて、既存契約分を含め全国で7800人分に上る待機児童の受け皿を確保できる見通しになったと明らかにした。利用していない国有地78カ所を、保育所の開設を希望する自治体や社会福祉法人に売却するか、貸し出す。労働力不足を背景に、安倍政権が掲げる女性の活躍推進を後押しする狙いがある。国有財産活用の現状を近く公表する。
 国有地とは別に、国家公務員宿舎の空室を貸し出すことで、保育士らが自宅などで子どもを預かる「保育ママ」事業も支援する。宿舎貸し出しを含めれば待機児童の受け皿は一段と大きくなる。

1103とはずがたり:2015/08/12(水) 21:15:39
ここかな?

お布施も墓も「低価格化」はもう避けられない イオンなど異業種参入組の価格破壊は強烈だ
http://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/business/toyokeizai-80199.html
06:00東洋経済オンライン

お布施も墓も「低価格化」はもう避けられない イオンなど異業種参入組の価格破壊は強烈だ
この夏、お墓参りしましたか?(写真:monjiro / PIXTA)
(東洋経済オンライン)
この夏休みに実家へ帰省して、久しぶりに墓参りをした、あるいはこれからその予定だという人は少なくないだろう。一方で、実家が遠く、なかなか墓参りに行けないという人もいるはずだ。

「永代供養墓」をご存じだろうか。「お墓参りができない人に代わって、あるいはお墓参りしてくれる人がいなくても、代わりにお寺が責任を持って永大にわたって供養と管理をするお墓」(永代供養推進協会HP)のことである。

一般的にほかの人と一緒の墓、あるいは同じ納骨室(棚)に安置されることから「合祀墓」「合同墓」「合葬墓」「共同墓」「集合墓」「合葬式納骨堂」など、さまざまな呼び名があるようだ。個人墓の場合を除いて墓石代がかからず、墓地使用料が安いという特徴がある。

都市への人口流入が進む一方、地方の寺は住職が高齢で跡継ぎもいない。墓は数カ月放っておくとあっという間に雑草も生えてしまう。核家族化も進み、墓を代々受け継ぐことが前提ではなくなってきている中で、永代供養墓への関心は急速に高まっている。

最安価格は3万円で「追加費用なし」が売り
その永代供養墓で強烈な価格破壊が始まっている。先頭に立つのはイオン、ユニクエスト・オンライン、みんれびといった葬儀費用の低料金化を推し進めてきた異業種参入組だ。

2009年以降、葬儀業界に新規参入してきたこの3社の特徴は、追加料金不要かつ低料金の葬儀プランを提示して集客を担う代わりに、実際に葬儀を施行する葬儀社から葬儀価格の20?25%の手数料を得るというビジネスモデルにある。菩提寺を持たない人向けには葬儀で読経してくれる僧侶も手配する。

週刊東洋経済8月8日-15日号(合併号)の特集『お寺とお墓の大問題』でレポートしたように、葬儀の評価基準を価格一辺倒にしたきらいはあるが、人々から一定の支持を得たのは事実。実際、「小さなお葬式」ブランドを展開するユニクエストの1万4000件という年間取扱件数は葬儀業界3位の規模である。それだけに永代供養墓においても台風の目となりうる存在だ。

永代供養墓を扱う寺院・霊園の紹介で先行したのはイオン(葬儀事業はグループ会社のイオンライフが展開)。2013年に始めた。その後、今年になってユニクエスト、みんれびの2社も本格展開している。

気になる価格はイオンとみんれびが3万5000円、ユニクエストは5万5000円。イオンとユニクエストの場合、自社の葬儀プラン(「イオンのお葬式」「小さなお葬式」)を利用していれば、さらに5000円割引となる。

3社ともに「追加費用なし」が謳い文句。埋葬料、永代使用料、永代供養料、永代管理料が金額に含まれているため、埋葬後に合同供養をしてもらうときもお布施は不要だという。

価格だけをみるとユニクエストが高い。しかし、永代供養墓が利用できる提携寺院は60カ所と、イオン18カ所、みんれび3カ所を大きく上回る。また2年間は合祀せずに個別安置する点も他社と異なる。

ただ、ユニクエストの5万円台も十分に安い価格だ。通常、合祀であれば1体10万円、お骨を一定期間安置する場合なら30万?50万円が平均的な金額と言われているからだ。

1104とはずがたり:2015/08/12(水) 21:15:50
>>1102-1103
「宗教をビジネス化」しているとの批判も根強い
一方、永代供養墓にまで異業種参入組が手を伸ばしてきたことに、仏教界の一部からは反発の声も聞かれる。

真宗大谷派の僧侶でもあるNPO法人・永代供養推進協会の小原崇裕代表理事は、「お寺が担う供養や墓守は墓石と違ってモノではない。それを業者がモノを扱うように仲介販売するのはおかしい」と指摘する。

このような「宗教をビジネス化している」との議論は5年前にもあった。異業種参入組が通夜・葬儀での読経や戒名をもらうことに対するお布施について、インターネット上で料金表示と体系化を打ち出したときだ。伝統仏教界における連合組織の全日本仏教会が、お布施の価格表示は仏教の宗教性に対する越権行為に当たると抗議したのである。

だが、現状はというと全日本仏教会の抗議もむなしくお布施の価格表示は既成事実化している。イオンはお布施金額の「目安」として一部をネット上に掲載しコールセンターで詳細を伝える形に変えたが、ユニクエストやみんれび、さらには複数の僧侶派遣業者はお布施の価格を堂々と明示化している。しかも、一般的とされるお布施の額より8割以上低い。

お布施の宗教的意義を重視しない人からすると料金は安いほうがいい。永代供養墓もお布施の価格表示化と同じ流れになる可能性があるが、それはもはや時代のニーズと言える。

3社の中で最後発のみんれびは8月6日、ベンチャーキャピタル3社(グローバル・ブレイン、住友海上キャピタル、SMBCベンチャーキャピタル)から総額2.8億円の出資を受け入れたと発表した。ブランド力や資本力を背景に葬儀業界で進む価格破壊。この動きはもう止まりそうにない。

1105とはずがたり:2015/08/12(水) 23:22:50
赤すげえ〜。

人はなぜか「赤い色の異性」とSEXしたくなる
欧米の心理学会が追試に追試を重ねて実証
http://toyokeizai.net/articles/-/79821
タルマ・ローベル :テルアビブ大学社会科学部心理学科教授 2015年08月11日

女性をもっとも魅力的に見せる色は「赤」という実験結果が発表されました(写真:Markin / PIXTA)
欧米の科学ジャーナルに、「赤色」にまつわる論文が次々と発表されている。そこでは、「人は、赤を身につけた異性とセックスしたくなる」という実験結果が何度も検証されているのだ、という。人の感情や行動は、潜在意識ではなく、環境などの外的な刺激によって操られている――。この仮説は、「身体化された認知(Embodied Cognition)」と呼ばれ、この10年の心理学でもっともホットな研究テーマだ。その研究の第一人者がテルアビブ大学のタルマ・ローベル教授である。
赤が性的魅力に与える影響

2008年、アメリカのロチェスター大学は、「男性は赤を身につけた女性を見ると、セックスしたくなる」という論文を発表しました。その実験では、研究者たちが男性に女性の写真を見せて、「その女性がどのくらいセクシーか」「その女性とどのくらいセックスしたいか」を尋ねたのです。

男性たちが見た写真はどれも同じ女性の写真でしたが、ただひとつ、着ているシャツの色、もしくは写真の背景の色だけが、赤、青、緑、グレー、白などと異なっていました。すると男性たちは、「赤い」女性の写真を見たときにだけ、ほかの色の写真を見たときと比べて、際立ってその女性を「セクシーだ/セックスをしたい」と回答したのです。

同じ女性の、同じ写真にも関わらず、シャツや背景の色が違うだけで、男性が感じる性的魅力の度合いが変わってしまう。この実験によって、赤とセックスの間には強い繋がりがある、ということが科学的に証明されたのです(A. J. Elliot, and D. Niesta (2008). Romantic red: Red enhances men?s attraction to women. Journal of Personality and Social Psychology, 95 (5), 1150-64.)。

では、この「赤の力」は、どんな女性にも当てはまるものなのでしょうか。たとえば、「誰もが認める美人」や、「あまり魅力的とはいえないルックス」の女性でも、「赤の力」によってセクシーになることはできるのでしょうか。

そこで私たちは、事前に調査を行い、女性の写真をルックス別に、「上」「中」「下」の3つのグループに分けて、ロチェスター大学と同様の実験を行いました。

その結果、女性をよりセクシーに見せる「赤の力」の効果は、ルックスに関わらず、全ての女性で見られることがわかりました。

ただ、この実験ではもうひとつ、面白いこともわかりました。それは、「上」や「下」のルックスの女性よりも、「中」の女性の方が、「赤の力」は神通力を発揮するということです。特別キレイでもないけど、ブサイクでもない。そんな人が身につけるといちばん、赤の効果は強く現れるのです。

1106とはずがたり:2015/08/12(水) 23:23:10
>>1105-1106
赤の魅力は人類共通

「赤=魅力的」というのは、人類共通であり、文化の違いに左右されません。外の世界から隔絶された西アフリカの小さな村でも同様の実験が行われましたが、やはり男性は「赤い」女性をより魅力的に感じ、会いたい、口説きたいと感じることがわかっているのです。そのほかにも、さまざまな文化圏で追試が行われていますが、一貫して「赤の力」は確認されています。

赤を身につけることで、女性は男性から、実際の行動においても有利な反応を引き出すことができます。たとえば、レストランのウェイトレスがTシャツの色を、一日ごとに赤、黒、白、黄、青、緑と変えてみたところ、赤を着た日に限って、男性客からもらうチップの金額が多くなることがわかりました(N. Gueguen, and C. Jacob (2012). Clothing color and tipping: Gentlemen patrons give more tips to waitresses with red clothes. Journal of Hospitality and Tourism Research, April 18, 2012.)。

また同じように、異なる色のTシャツを着た女性にヒッチハイクをさせたところ、男性ドライバーは赤いTシャツを着た女性のためによく車を停めることがわかった、という研究結果もあります(N. Gueguen (2012). Color and women hitchhikers? attractiveness: Gentlemen drivers preferred. Color Research and Application, 37 (1), 76-78.)。

このように、「赤の力」は男性の認識だけでなく、実際の行動にまで影響を与えてしまうのです。

それでは反対に、男性が赤を身につけるとどうなるのでしょうか??やはり、女性もまた、赤を着た男性をセクシーだと感じ、セックスしたくなるのでしょうか?

答えはイエスです。性別を入れ替えて、これまでと同様の実験を行っても、「赤の力」はやはり見られたのです。男性の場合はさらに、赤を身につけることで、女性から「地位が高く、将来成功する可能性が高い人」だとも思われることもわかっています。

ルックス、文化、性別に関わらず、私たちは赤を身につけた異性を魅力的に感じてしまう――。ここで重要なのは、私たちは実はそのことに気づいていない、ということです。最初に挙げた2008年の実験では、研究者たちは回答者に、「あなたの判断にもっとも大きく影響を与えた要素は何ですか?」ということを聞いています。それは表情なのか、服装なのか、色なのか??すると、そこで「色」だと回答した人は、もっとも少なかったのです。つまり私たちが赤に引き付けられているのは、無意識の反応だと言えるのです。

ビジネスの場でも活用できる「赤」


上の画像をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします
これらの研究結果は、実生活でも簡単に活用できます。異性にアピールしたいとき、女性であれば、赤いドレスや赤いブラウスを着るのが効果的でしょう。そこまで仰々しくなくても、たとえば赤いスカーフや口紅をつけるだけでも、赤の効果は見られます。

男性の場合、赤いシャツはもちろん、ビジネスの場では赤いネクタイをすることをおすすめします。それだけで相手に「地位が高い」という印象を与えることができ、仕事をより順調に進めることができるからです。実際に男性の政治家は、「ここ一番」のときにはよく赤いネクタイを締めます。それは、この「赤の力」を知っての戦略でしょう。私たちは恋愛だけでなく、ビジネスの場においても、赤を味方につけることができるのです。

初めてのデートや婚活パーティはもちろん、就職活動や、大事な商談、交渉の場において、私たちが身につけるべきなのは「赤」です。皆さんも明日から、ぜひこの「赤の力」を活用してみてください。

1108とはずがたり:2015/08/25(火) 23:53:41
壮絶な「保活」の次に待っている「放活」とは?
http://dot.asahi.com/aera/2015022500089.html
(更新 2015/2/27 16:00)

 保育園を探す「保活」の次に待っているのは、放課後の預け先を探す「放活」だ。

 公立学童保育不足に困った親たちの預け先は、民間学童へ向かいつつある。

 東京都内で学童保育の待機児童は1700人もいるらしい。1月下旬、中野区に住む公務員女性(37)は暗澹(あんたん)たる気持ちになっていた。

「やっぱり民間学童しかないのかな…」

 そう悩む彼女の長女は現在、1歳2カ月。4月から職場復帰するために認可保育園に申し込んだが全滅で、まだ保育園すら決まっていない。

「壮絶な『保活』を経験し、二度とこんな思いをしたくないのに、子どもが小学生になる数年後に状況が改善されているとも思えない。情報収集に早すぎることはない。妊娠中に保育園を探す時代だから、育休中は学童の情報を集めておかなければ」

 学童保育(放課後児童クラブ)は、小学校の放課後に児童館などで共働き家庭の子どもを預かる自治体の事業だ。少子化にもかかわらず、その待機児童数は3年連続で増加している。希望者が多ければ、認可保育園と同じように親の勤務時間などによって選考されたり、出席日数が少なければ退所を促されたりするため、預けたくても預けられないことがある。

 保育園を巡る「保活」はすでに有名だが、放課後の預け先を巡る「放活」も熾烈になっている。公立学童の預かり時間は午後6時までなどが多く、保育園のような延長保育もない。子どもが小学生になってからのほうが仕事と育児の両立に苦労する「小1の壁」という問題がある。

 こうした放課後の預け先ニーズの受け皿になっているのが、ここ数年で急増している、株式会社や社団法人が運営する民間の学童保育だ。

 練馬区に住む女性(43)は2年前、長女の小学校入学に合わせて仕事を再開し、週3回、公立学童に通わせ始めた。そこは児童の数が施設の容量を超えた“すし詰め状態”で、職員の目も行き届いていなかった。

 おもちゃは奪い合いで、宿題をするスペースも確保しにくく、男の子に突き飛ばされることも何度かあった。揚げ句、2年生に上がる時、「もっと保育を必要としている1年生に席を譲ってはどうか」と退所を勧められた。それからは週2回、民間学童に通わせ、夏休みなどは公立学童と併用している。

※AERA 2015年3月2日号より抜粋

1109とはずがたり:2015/08/31(月) 16:48:56
あなたは日本型?欧米型? 風船心理テストで分かる主体性
http://dot.asahi.com/aera/2014091000084.html
(更新 2014/9/11 16:00)

斎藤環(さいとう・たまき)1961年生まれ。精神科医であり、評論家。筑波大学医学医療系 社会精神保健学教授 (c)朝日新聞社 
斎藤環(さいとう・たまき)
1961年生まれ。精神科医であり、評論家。筑波大学医学医療系 社会精神保健学教授 (c)朝日新聞社

 太平洋戦争での敗戦、バブル崩壊、東日本大震災などを経ても、変わることのなかった「変化」を苦手とする日本人のメンタリティー。その理由はどこにあるのか、精神科医の斎藤環氏は次のように話す。

* * *
 日本人が「変化」を苦手としているのは、これまでそれを必要としてこなかったからでしょう。

 明治維新以降、日本社会で力を持ってきたのは「中間集団」です。個人と国家の間に位置するムラ的集団。地域や学校、企業がそれにあたり、そこで醸成されたのが「世間体」であり「同調圧力」であり、「空気」でした。

 重視されたのは、所属する集団で浮かないこと。この日本人特有のメンタリティーは、太平洋戦争での敗戦やバブルの崩壊、東日本大震災などを経ても、変わりませんでした。

 なぜこのメンタリティーは変わらないのか。それは日本人が、曲がりなりにも成功体験を持ち得たからでしょう。高度経済成長を駆動させたのは、紛れもなく企業という中間集団です。だから、いまも日本社会では企業が強い。

 私は精神科医として、多くのひきこもり患者を診ています。彼らから繰り返し聞くのが、「やりたいことが見つからない」という言葉です。「やりたいこと」とは、「主体性」と密接に結びついているものです。

 主体性の「所在」を知るための、有名な心理テストがあります。

 ある空間に風船が浮いている。次の瞬間、風船はおかしな挙動を示す。なぜかという問いかけに、日本人の多くは「周囲の空気が動いたから」と答えます。一方、欧米人は「風船の空気が抜けたから」と答える。このテストでは、風船=被験者自身。自分が動いた原因を外部に置くのか、自分そのものに置くのかで、被験者の主体性がどこにあるのかがわかる。日本と欧米では、その「所在」が異なるのです。

 このことは「欲望」の有無にも関わってきます。欲望とは、食欲、性欲など、満たされれば終わってしまう「欲求」とは異なります。達成された瞬間に次の高みを目指す終わりのないものが欲望。ゴールはありません。

 必ずしも所属する集団にとらわれず主体性をもって自らの行動を決定できるのは、欲望の強い人でしょう。仕事だろうと個人的なことだろうと、変化を起こそうとする人は必ず欲望を持っています。

 明治以降、日本人は自ら欲望を持たなくても、集団の顔色をうかがうことで生きてこられた。でも、グローバルな時代になって、これまでの生き方が通用しなくなっています。グローバリゼーションそのものの是非はともかく、日本人は変わらざるを得ないんです。

※AERA 2014年9月8日号より抜粋

1110とはずがたり:2015/08/31(月) 16:53:25
「日本っていいよね」がブーム あふれる日本アゲの正体
http://dot.asahi.com/wa/2015012100094.html
(更新 2015/1/23 11:30)

精神科医の香山リカさんは日本人の持つ欧米への強いコンプレックスを払拭したいのだろう、とこの状況を分析している。

お笑いコンビ「パックンマックン」のパトリック・ハーランさんが言う。
「日本人が自分たちをヨイショしているという否定的な見方がありますが、普段は気づかない自国の良さをきちんと理解し、そこを伸ばせばいいと思う。確かに少し大げさな部分もありますが、海外ではアニメやゲーム、禅、茶道、武士道など、文化的な面で以前より注目されているのも事実。武術は、日本へ学びに来る外国人も多く、競技人口が減っていくなかで生き残り策としても大切。今こそ日本を世界にアピールできる大チャンスなんです」

上智大学の吉野耕作教授(社会学)は、番組をどう捉えるかは視聴者しだいだと強調する。

「視聴者には、自分も海外に出ていきたいという気持ちと、日本の良さを確認したいという二つのベクトルがある。それは個人の経験や感じ方によります」

日本を「ポジる」番組が増えている! 香山リカ「ナショナリズムとして末期的」
http://dot.asahi.com/wa/2015012100095.html
(更新 2015/1/23 11:30)

 そう話すのは、精神科医の香山リカさんだ。「日本最高!」というポジティブすぎるテレビ番組を「ポジナショナリズム」と呼んで論評する。

 外国人が日本を語る形式の番組は過去にもあった。1998年から4年間放送された「ここがヘンだよ日本人」(TBS系)だ。しかし香山さんは「今、こんな番組を作ったら、自虐番組だとか反日番組だとか言われて大変なことになるでしょうね」と苦笑いする。

「日本を批判する番組は、やっぱり今の時代と逆行していると思います」

 そう語るのは「世界ナゼそこに?日本人」(テレビ東京系)の総合演出を担当するプロデューサーの水谷豊さんだ。秘境と呼ばれるような遠い異国で暮らす日本人に密着する内容。このように、海外で暮らす日本人を紹介するバラエティー番組も、ここ数年で急増していて「世界の村で発見!こんなところに日本人」(テレビ朝日系)、「世界の日本人妻は見た!」(TBS系)などがある。

「10年くらい前は、あまり知られていない国を取り上げても視聴率はよくなかった。今はそんな国でも数字がとれるから不思議ですね」(水谷さん)

1111名無しさん:2015/09/04(金) 23:28:25
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150904-00000552-san-bus_all
「妊婦はいらない」茨城の医院“マタハラ”で初の実名公表
産経新聞 9月4日(金)16時17分配信

 妊娠を理由に女性職員を解雇し、国の是正勧告に従わなかったとして、厚生労働省は4日、茨城県牛久市のクリニックの実名を公表した。男女雇用機会均等法に基づきマタニティーハラスメント(マタハラ)をした事業主の実名を公表するのは初めて。

 厚労省によると、是正勧告に従わなかったのは、牛久市のクリニック「牛久皮膚科医院」(安良岡勇院長)。安良岡院長は2月、正職員の20代の看護助手が妊娠したと報告したところ、約2週間後に突然、「明日から来なくていい。妊婦はいらない」と退職を迫ったという。看護助手は「妊娠したばかりで、まだ働きたい」と訴えたが、院長が認めなかったため、茨城労働局に相談。

 労働局は妊娠や出産を理由に解雇することは男女雇用機会均等法に違反するとして、口頭や文書で3回にわたって是正勧告したが、院長は解雇を撤回しなかった。7月には塩崎恭久厚労相が大臣による初の勧告を行ったが、「妊婦はいらない」「(男女雇用機会)均等法を守るつもりはない」などと応じなかった。

 男女雇用機会均等法は、妊娠を理由に女性労働者を解雇や降格などの不利益な扱いをすることを禁止している。違反した場合は労働局長や厚労大臣による勧告などの行政指導が行われるが、罰則はない。

 同クリニックは「院長の体調不良により休診中」などとして、取材に応じていない。

1112とはずがたり:2015/09/05(土) 06:53:08
>>1111
なんでこんなことしたんでしょうかねぇ。。
もっと儲けたくてコストの掛かる妊婦を雇いたくなかったなら,問題になって取材から逃げる為に休診するとその逸失利益はそれなりに大きい筈だから罰則無しでもパニッシュメントは加えられてると云えるのか。

1113とはずがたり:2015/09/06(日) 08:16:32
妻55%が「結婚生活は期待以下」
http://bizex.goo.ne.jp/column/ip_9/94/6877/
R25 2015年8月27日

結婚前は希望に満ち溢れていたけれど、いざ一緒に暮らしはじめたらガッカリ――世の奥様方の話を聞くと、そんなケースが少なくない様子。はたして彼女たちは夫のどこに失望してしまったのか? 20〜30代の既婚女性200人に、「期待外れだった夫のダメポイント」についてアンケート調査を行った。

■結婚して「期待外れ」だったことTOP10
(13個の選択肢から1〜3位まで選んでもらい、1位を3pt、2位を2pt、3位を1ptとして集計 協力/アイリサーチ)

1位 (期待したほど)夫は稼いでくれない 138pt
2位 (期待したほど)夫は家事をしてくれない 128pt
3位 (期待したほど)夫はしっかりしていない(甘ったれ等)102pt
4位 (期待したほど)「夫婦団らんのひと時」は持てない 97pt
5位 (期待したほど)夫は自分にやさしくない 96pt
6位 (期待したほど)夫とSEXができない(回数) 86pt
7位 (期待したほど)夫とはわかりあえない 62pt
8位 「お金がなくても愛があれば幸せ」と期待していたけど幻想だった 59pt
9位 (期待したほど)夫とのSEXは楽しくない 55pt
9位 「結婚したら幸せになれる」と期待していたけど幻想だった 55pt

※番外
11位 (期待したほど)夫は愛情表現をしてくれない 53pt
12位 「一生愛し合える」と期待していたけど、愛は意外と早く冷める 37pt
13位 (期待したほど)「夫婦団らんのひと時」は楽しくない 21pt

夫としては目を背けたくなるが、1位はなんとも世知辛い現実。「お金がなくても愛があれば…は幻想だった」も8位にランクインしている通り、やはり結婚「生活」とお金は切り離せない様子。ほか、「家事」や「SEX」など、既婚者なら身に覚えがある項目ばかり…。

なお、上記以外で寄せられた回答では、

「親離れできていない」(31歳)
「親戚関係がめんどうくさい」(37歳)
「育児を積極的にしてくれない」(30歳)
「意外とキツいと感じる言動がある」(39歳)

など、妻たちの大いなる不満が露わになり、果ては「他にもっと良いひとがいたのではと思う」という身もふたもない意見まで…。

実際、結婚生活は(結婚前に)思い描いていた生活と比べて「期待以上だったか? 期待以下だったか?」と尋ねたところ、「期待以下」が55.0%と過半数! 大半の女性は「結婚後にガッカリ」しているようだ。

とはいえ、人間誰しも良い面もあれば悪い面もあるもの。結婚後に悪い面が目につきはじめても、大目に見てもらえると助かるんですけどね…。
(がじゃまるくん)
(R25編集部)

妻55%が「結婚生活は期待以下」はコチラ

※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、web R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております

1114名無しさん:2015/09/06(日) 13:24:11
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150903-00082737-toyo-soci
妻の働く意欲を奪う! いつか来る「夫の転勤」
東洋経済オンライン 9月3日(木)6時0分配信

昨年、『「育休世代」のジレンマ』(光文社新書)を発表し、ワーキングマザー界に鮮烈にデビューした中野円佳氏。連載11回目の今回は、女性のキャリア継続の大きな壁になっている自身の転勤問題について取り上げた前回に続き、「伴侶が転勤になったら自分の仕事やキャリアはどうするか」問題について考えます。
※前回記事:女性活用を阻む「日本的転勤」という大問題※1回目記事:育休世代のカリスマが、会社を"降りた"ワケ 

こんにちは、女性活用ジャーナリスト/研究者の中野円佳です。前回、転勤問題について取り上げました。一方、転勤問題には「配偶者の転勤」にどう対応するかという問題もあります。総合職同士のカップルだと、なんとなく常に頭にあるのが自分のみならず「配偶者の転勤があったらどうするのか」ではないでしょうか。 私自身、結婚後、人事異動の季節の度に、周囲に質問をされてきました。実際に自分や夫に転勤があったわけでもないのに、転勤があり得る仕事についているというだけで、1年に2回くらい問われ続けるわけです。「そうなったら、どうするの?」と。

 20代前半ならあまり関係ない気もします。私は新聞社で仕事が楽しくて仕方ないときに、当時付き合っていた現在の夫に「転勤があったら、ついてきてほしいと言うつもりだった」と言われたことがあります。ふつうは「これってプロポーズ?」と喜ぶところかもしれませんが、私は「は? 私のキャリアを何だと思ってるわけ?」と思いました。

 言った本人もあまり深い意味はなかったようですが、そのときの状況としては、ついていく=仕事を辞めるという選択肢しかなかったので、私は当時、交際相手が転勤したら遠距離恋愛をするか、結果的に別れるかを選んでいたと思います。でも、特に女性は、それで婚期を逃すんじゃないかと懸念したり、妊娠出産を視野に入れ始めていたりする年齢だと、そうもいかなかったりします。

 子供がすでにいる場合も、「家族が一緒に行く」という選択肢は格段に現実味を帯びてきます。夫には単身赴任をしてもらう、あるいは母子赴任をするというケースは多く、実体験としては「夫がいないほうが正直、楽」なんて話も聞きます。しかし、子供の年齢や行き先によっては子育て環境としても転勤先のほうが魅力的ということもあるでしょうし、家族と一緒に過ごしたいと考える人も多いでしょう。

1115名無しさん:2015/09/06(日) 13:24:35
>>1114

 私自身、特に子供を産むことを意識しはじめてから、「転勤したらどうするの?」と聞かれるたびに、「どうするんだろう」と自問しては、仕事と家族がトレードオフになってしまう状況にどんより暗くなっていました。いつかは転勤があるかもしれない、そのとき、家族が一緒に住もうとしたら自分はこの会社を辞めるしかない。そう感じることが、だんだん「この会社にずっといる」というイメージを持てなくさせていたとも思います。

 最終的に夫婦どちらにも転勤はなかったにもかかわらず、このことは前職を辞める時の根底の理由のひとつになっていた気がします。「だって今踏みとどまっても、どうせいつか辞めないといけないかもしれないんだから」と。

■ 休職制度? 再雇用制度? 

 昨年から、国家公務員でも配偶者同行のための休職制度が導入されました。数は少ないですが、企業でもこうした制度を入れているところはあります。この制度があることは、実際に配偶者が転勤になった人をつなぎとめるだけではなく、潜在的に「どうせいつか辞めないといけない」と感じてモチベーションを下げる人を減らす効果があると思います。

 この期間をキャリア上の「ブランク」とみなさず、前向きにとらえてくれる企業もあります。アサヒビールでは「スキルアップ休職」の一環として配偶者帯同休職を認めています。確かに、働かずとも、見知らぬ土地で生活することが視野を広げ、仕事に生きることだってあるでしょう。

 一方で、商社などの中には、かつて休職制度を導入したもののあまりに休職する人が多いので取りやめ、一度配偶者の転勤で辞めた社員を再雇用するという制度に切り替えるケースもあります。再雇用制度だと、退職金がリセットされる、再雇用の条件を厳しくするなど、より会社側が都合よく設計できるわけです。

 再雇用制度も、ないよりはあったほうが転勤ありカップルのキャリア展望を開くと思います。口約束だとどこまで当てにしていいのか宙ぶらりんなまま、別の道を探す方向にも振り切れずに時間を過ごしてしまうということもありえます。復職の見込みがあるのかないのかははっきりしていたほうが、仕事を離れている期間も有意義に過ごせるのではないでしょうか。

 そもそも今後、さまざまな理由で長期間働けない事情が出てきた社員や、一度出ていった社員を再び受け入れることは、企業にとっても全く新しい人を採用するよりは即戦力になりますから、メリットもあるはずです。企業と社員がくっついたり離れたりする関係は増えていくかもしれませんので、休職や再就職など、さまざまな形での対応が企業に広がっています。

1116名無しさん:2015/09/06(日) 13:24:59
>>1115

 一方で、リモートワークやテレビ会議ができる仕組みが整ってきた中で、そもそも休むのでも辞めるのでもなく、配偶者の転勤にあわせながら「働き続ける」という選択肢もこれから出てくるはずです。

■ 転勤にはついていく、でも働き続けるという選択肢

私が今の会社に転職を決めたとき、代表の佐々木に「2人目妊娠を考えている」と話したことは第8回で書きましたが、実はもうひとつ相談していたことがありました。「もし、夫の転勤があったら」ということです。 そのときの私のマインドとしては、子供が小さいうちであれば家族一緒に生活したい、自分の視野を広げるためにも住む場所を動くのはいいと思う、でもそうしたらせっかく転職した会社を辞めないといけないだろうということでした。

 佐々木の回答は、私にとっては目から鱗でした。「何が大事? 家族と一緒にいるのが一番大事だったらそうすればいいし、仕事がしたいなら仕事できる方法を考えればいいんじゃないの? もちろん、いつから行くかと行き先にもよるけど、一年のうち半年は東京(日本)で対面じゃないとできない仕事をして、半年はそのレポートを夫の転勤先で書くような働き方をするとか、基本は転勤先に拠点を置いて、東京(日本)出張をしまくるとか」。

 「えええ、そんなのありか」と思いました。実際は第2子妊娠も考えれば本当にそれができたかは子育ての面でかなり大変そうではありますが、それでも、「そうなったら、そのとき考えればいい」と思えたことは、先の見えない未来に対する気持ちをとても明るくしました。今「夫が転勤したらどうするの?」と言われたら、私は「家族で一緒にいながら仕事もできる方法を考えるよ」と自信をもって言えます。

 私がこれまで取材した大企業の中で、配偶者の転勤先でも働けるという選択肢を出しており、こうした転勤問題への対応が圧倒的に手厚いと感じたのはP&Gです。P&Gでは配偶者の転勤があった場合、本人が希望すれば、まずその転勤先で働ける可能性がないかを探ってくれるといいます

 特に社内婚の場合、一方に転勤の可能性が出た時点で上司と配偶者の上司が話し合い、どちらがLeading Carrerなのか、ビジネスニーズと本人の興味でアレンジを試みるそうです。国、行先、職種によっては調整が難しく、その場合は休職もできます。それも「最大何年」と決まっているわけではなく、会社と個人のニーズを含め、その時の状況に応じてフレキシブルに対応するとのこと。

 自身の転勤については、子どもが学期の途中で転校するのがストレスになるようなら数カ月遅らせてもらうなどということも相談可能。行った先で子どもが通うインターナショナルスクールなどにかかる費用は、必要な学費であれば全額出してくれるそうです。単身赴任で行く場合は、そのサポートとして二重家賃の補助はもちろん、1カ月に1回の帰国費用を交通費として支給してくれるといいます。

 どうしてここまで手厚いのでしょうか。

1117名無しさん:2015/09/06(日) 13:25:29
>>1116

 P&Gの人事の回答はこうです。

 「会社にとって、その土地でその人の能力、知識が必要だとか、人材育成上必要だとか、ビジネスニーズとして必要だから行かせるわけです。それは投資するに値するコストです」。

 手厚くして甘やかしているわけではなく、成果を出して働いてもらうための支援は惜しまない、というスタンスなのです。

■ 女性だけに優しいわけではない

 P&Gの事例を出すと「外資だから日本のカイシャとは違う」とよく言われてしまうのですが、P&Gは新卒採用がベースでヘッドハンティングをせずに「生え抜き」で育てるという点で日本のカイシャに似ている点も多い会社です。もちろんカルチャーが合わなくて出ていかざるを得ない人はいるかもしれませんが、「せっかく採用し、育成した人材にはできるだけ長く働き、途中で何かあっても成長、貢献してほしい。人を失うのは大きなロス」という姿勢があります。

 日本のカイシャでは、人事に関して本当の希望を言うとかえって意地悪をされるから本音は言わないだとか、黙っているのが良しとされるというカルチャーがありませんでしょうか。条件を出して叶えてもらえた人が「ゴネ得」と批判されたりもして、とかく異動についてのコミュニケーションは一種「文学的」な領域になっている気がします。

 P&Gには常に全社員に対して「自分のキャリアはこうしていきたい」ということを上司とすり合わせる「キャリアディスカッション」の場が設けられています。転勤については「今なら行ける」「子どもが中学校くらいになったら行きたい」「できるだけ早くいきたい」などの希望が出せるようになっているそうです。

 決して子供がいる人や女性が優遇されているというわけではなく、全員が普段から意思表示をしているという前提が大事なのでしょう。そして、必ず希望が通るというわけではないにしろ、それを上司やカイシャが受け止めてくれている素地があるわけです。

 キャリア上の希望も満足に言えず、「来月からここにいけ」と言われたらその通りに引っ越しするのが当たり前だった日本のカイシャ。こうした「無限定社員」の在り方は、家族の事情、価値観が多様化する中でどこまで通用するでしょうか。

 もちろん働く側も成果を出し、貢献を示さなくてはならない面もあり、会社に対応を求めているだけというわけにはいかないと思います。

 でも、カイシャ側も、これからは男女ともに人材を確保するため、そして社員に成果を出してもらうための方策を考える必要があります。転勤に対する対応も、これまでの前例や公平であることを重視した一律主義から「多様化」していくことが必要かもしれません。

中野 円佳

1118とはずがたり:2015/09/07(月) 02:18:10
効率賃金仮説の賃金ではなく労働条件版だな。それにしても日本と云うか自民党の子育て世代への抑圧ぶりは大変なもんだ。
幼稚園を潰して保育園を増やす政策を民主党が自民党の横槍で貫徹出来なかったのが非常に痛い。

時給900円の求人に、なぜママが殺到したのか
子ども同伴で通勤できて勤務時間が柔軟
http://toyokeizai.net/articles/-/82681
佐藤 ちひろ :フリーライター 2015年09月05日

カフェと託児スペースの奥に、セキュリティで守られたワーキングスペースがある。職住近接で、在宅とも違う新しいワーキングスタイルを提供している
「主婦の皆様は優秀。他社を上回る成果が出ています」。そう熱く語るのは、ママスクエア(mama square、東京都港区)の藤代聡代表取締役だ。同社は2015年4月、三井不動産の商業施設「ララガーデン川口」(埼玉県川口市)に、託児スペースと親子カフェを併設した「ママスクエア」をオープンした。子連れで出勤でき、子どもの様子をガラス越しに見ながら働ける新業態のオフィスだ。


休憩時間は併設のカフェにて親子でランチもできる。商業施設内なので同じフロアのフードコートを利用してもいいし、仕事が終わった後はスーパーやアパレルショップで買い物をして帰ることもできる。忙しいママにとって便利な環境が整っているのもウリだ。

登録スタッフは30人、スーパーバイザーが4人、保育士とカフェスタッフが各8人という構成だが、全員が育児中のママである。現在の登録スタッフの主な業務は、リクルートジョブズから受注しているアウトバウンド(お客に電話をかける)業務だ。オープンから間もないが、すでに他社の4倍の成果を叩き出しているという。ブランクがあり、働くには何かと制約の多い彼女たちを、いったいどのような仕組みでマネジメントしているのだろうか。

主婦は優秀だし、実際ほとんど休まない

藤代代表はリクルートを経て独立し、04年から親子カフェ事業を展開している。累計22店舗を立ち上げてきた中で約2000人の主婦を面接・採用してきた。この経験から次のように断言する。

「主婦は仕事ができるし、まじめ。子どもが熱を出したら休みたいと言うが、実際休むのは年に2日あるかないか。学生やフリーターのほうが突然休みます」
?
とても優秀なのに、なぜ働ける場が少ないのか。そう考えていた矢先、リクルートジョブズ(RJB)から協業の声がかかる。10年から20年にかけて労働人口が275万人も減っていく(リクルートワークス研究所「2020年の『働く』を展望する成熟期のパラダイムシフト」)中、いかにして労働人口を確保するか。RJBはこの課題に取り組む事業を立ち上げたいと考えていた。

RJBの調査によると、世帯年収600万円以下で、働きたいのに働けていない子持ち主婦は約156万人もいるとのこと。この層を労働市場に呼び込もうと両社がタッグを組んだのが、「ママスクエア」事業の始まりだ。

子持ち主婦の多くが、働きたくても働けない最大の理由は、昨今の深刻な待機児童問題などにより託児先が確保できないから。ならば、「仕事がママと子どもたちのそばに来ればいい」と考え、この託児機能付きのワーキングカフェを構想したのだという。

時給900円の求人に300人以上が殺到

この狙いは大当たりで、予想をはるかに超える反響があった。求人には、社会人経験のある子持ち主婦が殺到。アウトソーシング業界は人手不足で時給1400円でも人材が集まらないそうだが、今回時給900円で募集をかけたところ、なんと300人以上もの応募があったという。

現在はアウトバウンドが主体の業務。女性たちに“やらされ感”がないこともあってか、他社より高い成果が出ているという
電話対応や文書入力の業務が中心のため、関連業務の経験者は優先的に採用したが、特に重視したのは「素直で真面目であること」。面接で見抜くには難しそうな要素だが、約2000人の主婦面接で培った勘に狂いはなかったようだ。実際、採用したスタッフはみな、真面目で一生懸命だという。現に成果も上げており、すでに3人はリーダーに昇格して時給も50円アップしている。また、みなオシャレをして出勤してくるそうだ。

「久しぶりに社会に出ることをとても楽しんでいる。この“やらされ感”のない点が他社にない強み」と藤代代表は分析する。

1119とはずがたり:2015/09/07(月) 02:20:53
ちなみに、筆者は学生時代にコールセンターでアルバイトをしていたが、非常に向き不向きのある業務で、数日以内に辞めてしまう人を何人も見てきた。今もあまり人気のない職種であるそうだが、ママスクエアでは脱落者が一人も出ていないという。「やっと仕事に就けた、次はない、という思いもあるのでは」(藤代代表)。

それだけ子持ち主婦の再就職事情は厳しいのだ。ママスクエアには、子どもがいるという理由により採用面接に落ち続けてきた女性の応募が多い。中には「ここが決まらなかったらどうすればいいのか」と憔悴しきって面接に来た女性もいたとか。時給1500円のスーパーバイザー職に至っては、元キャビンアテンダントや有名企業の統括マネージャー、TOEIC800点保持者など、ハイスペックな”元キャリ主婦“からも応募があるそうだ。

勤務時間は個々の生活に合わせ柔軟に対応

子持ち主婦にやさしい点は、託児機能の併設だけではない。スタッフの多くが就学前の子どもを持つママで、「週3日くらい働きたい」「3〜4時間働きたい」「15時には帰りたい」といったニーズが高いそうだが、こうした個々の希望に合わせて勤務時間を柔軟に組むようにしているのだ。

「午前中から2時間働き、お昼休憩をはさんで午後にまた2時間働いています」と話すのは、2歳の男の子を育てる平尾裕子さん(33)。決まった時間でないとお昼ご飯を食べない子どもの生活リズムに合わせ、このスタイルに落ち着いたという。現在、バス通勤で週3日〜4日出勤している。当初は大泣きしていた子どもも、最近ではここに来るのが楽しみになったようで、「ママ、お仕事行こう!」と言うようになった。?

平尾さんは出産を機に仕事を辞めたが、ずっと仕事を探していたという。しかし、認可保育園には入れないし、無認可保育園の保育料は高額だ。子どもが小さいうちはできるだけそばにいてあげたいという思いもあり、無理をしてまで無認可保育園に預ける気にはなれなかった。

こうした中、「ママスクエア」はやっと手にした働き口だ。平尾さんはコールセンター経験者ということもあるだろうが、久しぶりの仕事には「まったく不安がなかった」と笑う。なぜなら、社会復帰があまりにもうれしかったからだ。以前は子どもとずっと一緒にいるとイライラしてしまうこともあったが、今は専業主婦だった時よりも子どもにやさしく接することができているという。

スタッフの多くが、市内在住で主に自転車通勤をしており、まさに「職住近接」の効率的な働き方が成立しているのも特徴だ。たとえば、朝は幼稚園に子どもを送ってから出勤し、途中でお迎えに行って子どもを連れて戻り、夕方まで働く女性がいる。小学生の子どもがいる女性では、勤務中に託児スペースで宿題をやらせ、勤務後にそのまま一緒に塾へ付き添うといったケースも。

子どもが熱を出すなど、ママならではの突発的な欠勤にも対応できる業務体制となっている。

業務内容の都合上、稼働時間は平日の10時から18時くらいまでと限られているが、月単位で仕事を請け負っているので、ある週に欠勤者が集中したとしても、翌週以降に一丸となって頑張るなどしてカバーできているそうだ。

1120とはずがたり:2015/09/07(月) 02:21:04
>>1118-1120
2015年度内に、新店舗が続々とオープン

約40平方メートルの託児スペースには、無認可保育園に準ずる形で保育士を配置。登園基準は認可保育園に準ずる形で運営している。安全を考慮し、「1歳以上で歩ける子」を託児利用の条件としているが、授乳中の場合は、休憩扱いにすれば授乳のため退席してもよいことになっている。仕事復帰を理由に断乳する必要がない点も、育児中の身にはありがたい配慮だ。今後は、小学生が集中して宿題ができるよう、15時以降はボールプールを撤去し、机といすを並べることも検討しているという。

「皆で子どもを見よう」というのが「ママスクエア」の方針の一つだというが、実際、現場はアットホームな雰囲気だ。子どもたちは楽しそうに遊んでおり、非常ににぎやか。親であるスタッフ同士が、一緒にガラス越しに子どもの様子をのぞいている姿も微笑ましい。保育士も生き生きとしているのが印象的で、宮本弥生さん(29)は、1歳8カ月のわが子をおんぶしながら子どもたちを見ていた。宮本さんは週4日保育士として勤務しているが、都内在住なので1時間半かけて子連れ出勤しているそうだ。それでも、「わが子と一緒に働ける保育現場はほかにないですから!」と、ママスクエアの存在に感謝しているという。

9月からは仕事が倍になるので、スタッフを増やす予定だ。藤代代表は今後について「全国展開したい。100カ所くらいは作りたい」と話す。周辺業務を外部に委託したい会社は増えており、個人情報漏えいの問題などにより在宅業務がスムーズに浸透していない状況もあるので、ママスクエアに対する社会的ニーズは高いとみている。

実際、さまざまな企業から引き合いがある。年度内には、京王電鉄と協業し新たにママスクエアを5店舗オープンする予定だ。教育関連企業とは子ども向けの教育プログラムを企画中。他の電鉄系企業やマンション事業者からも施設オープンの打診があり、食品メーカーやほか教育関連企業との協業についても準備が進んでいるという。同社の取り組みは、多方面から注目を集めそうだ。

1121とはずがたり:2015/09/07(月) 02:28:35

フランス女性はなぜ仕事を続けられるのか
「母親の仕事」がやたら多い日本と大違い
http://toyokeizai.net/articles/-/67964?cx_click_related_pc=3
国末 則子 :フリーライター 2015年04月29日

フランスで暮らしていたとき、何より衝撃を受けたのは、現地校に通わせた子どもの同級生の母親がほぼ全員、仕事を持っていることだった。女性の就業率が85%のフランスでは、働く母親はごく普通の存在だ。仕事と子育ての両立をどうやり繰りしているのだろうか。2000年代に6年半、家族でパリに住み経験したことなどから、背景を探ってみた。

まずひとつ目に、仕事をしていても家族と過ごす時間が十分取れる仕組みが挙げられる。フランスの法定労働時間は週35時間、年間の法定有給休暇は5週間(日本は週40時間、有給休暇は最高で20日)。残業もほとんどないうえ、仕事とプライベートをしっかり分ける習慣が定着しているので、終業時刻になればすぐ帰宅できる。

ふたつ目は、夫が育児や家事に積極的に取り組んでいること。労働者に優しい制度が浸透しているので、男性も育児や家事にかかわりやすいともいえる。フランスでは、小学校を卒業するまで子どもの通学に保護者が付き添うが、スーツ姿の父親が送迎する姿は当たり前の光景だ。週末の公園は、子どもを遊ばせる父親でいっぱい。幼稚園や小学校の保護者会は午後6時からなので、父親の参加者も多い。母親が一人で子育てを背負わなくてもよい。

家事に大活躍、妻をリスペクトする夫

私自身、そんな男性の活躍ぶりをつぶさに見る機会があった。フランス西部に住む、共働きで3人の子どもがいるフランス人宅に週末滞在したときのことだ。

一家でいちばん早起きだったのは、父親のジョン(仮名)。焼き立てのクロワッサンをパン屋に買いに行き、カフェオレを用意してくれた。朝食後も後片付け、食料品や日用品の買い出し、室内の掃除、庭の手入れ、洗濯物にアイロンをかけるなど、目まぐるしく働いている。しかも、妻の指示に従って動いているのではなく、自主的にしているのだ。

料理もうまい。夕食にはお手製の「ブッフブルギニョン」(牛肉の煮込み)とチョコレートムースをふるまってくれた。どちらも手間のかかる料理だ。「作るの、大変じゃなかった?」と尋ねると、ジョンは「家族や友達のために料理するのは、僕の喜びなんだよ」。

さらに「妻はとても優秀で職場で責任のある仕事をしている」と、自分の能力を発揮し、社会に貢献する妻をたたえていた。家事を担うことで妻の負担を減らし、妻の仕事を側面から応援していた。

仕事と子育ての両立を容易にしている背景の3つ目は、日本と比べて母親の負担が格段に少ないことである。

フランス人女性は「母親としてこうしなければ」というプレッシャーから解放されているように見える。たとえば、フランスの赤ちゃんは、生後数週間で自分1人の部屋で眠るようになる。幼稚園ぐらいまでは川の字になって眠る、という日本人の常識が頭にこびりついていた私は、友人のマリー(仮名)宅で実際に目にしたときは驚いた。万が一の事故とか、突然死とか心配じゃないのだろうか。

マリーは「泣いたら聞こえるから。そうしたら部屋に行って、おむつを替えたり母乳を上げたりすればいいのよ」とあっさり。なるほど、そう言われてみればその通りだ。夜の間だけでも赤ちゃんから解放されれば、母親は気が楽だし、夫婦だけの時間も持つことができる。

マリーは母乳で育てていたが、「母乳」にこだわっている母親は少ないという。むしろ、「胸の形が悪くなるから」と、早めに母乳をやめる人が多いそうだ。離乳食も手作りにこだわらず、瓶詰めなどを利用する。スーパーの離乳食売り場は日本以上に充実していた。

1122とはずがたり:2015/09/07(月) 02:28:50
>>1121-1122
幼稚園や学校からの指示や決まりは少ない

日本人は決まりを重視し、何事も「手抜きをしない」ことを美徳とする傾向がある。フランス人は手抜きができるところでは、手を抜いても構わないと考える。親の務めも合理的に果たそうとする。この合理主義は、幼稚園や小学校でも発揮されている。決まりが少ないので、「母親の仕事」が少ないのだ。

フランスの幼稚園では、入園準備がほとんどいらない。証明写真3枚と市販のスモックを用意するぐらいだった。日本の幼稚園では、昼食の際にテーブルに敷くランチョンマットやマットを入れる袋、お弁当を入れる袋、手提げ袋、衣服が汚れた場合の着替えを入れる袋などを手作りしなければならなかった。

制服はないので、子どもは私服を着て「手ぶら」で登園する。「ハンカチとティッシュを持ってくるように」という指示さえもない。日本の幼稚園だと、制服がなくても「胸にハンカチを安全ピンで留める」とか、「帽子をかぶらせる」とか、朝の支度がややこしい。わが家では、ハンカチだけは持たせたのだが、ティッシュは園に置いてあるものを使えば用が足りたようだ。朝、子どもにあれこれ持たせなくていいというのは、実に楽だ。

昼食は給食だったが、ランチョンマットなどは敷かなかった。子どもが衣服を汚した場合には、園で常備しているリサイクルの服に着替えさせてくれた。自前の着替えを園に預けたりしなくてよいのは助かった。

小学校でも「母親の仕事」は少ない。入学式、卒業式、運動会はなかったし、授業参観もなかった。保護者会は年2回程度。緊急連絡網もない。PTAの役員も大人数を選ぶ必要はなく、ボランティア精神旺盛な数人が引き受ければ事足りるものだった。

子どもが学校でどう過ごしているのか、その様子を実際に見る機会がないのは困るかと思ったが、そうでもない。下校時には担任が校舎の出入り口まで子どもを連れてくるので、迎えに来た親は学校での様子を尋ねることができる。保護者面談もいつでも受け付けてくれる。よくよく考えてみれば、行事の際に子どもの姿を見ても、問題解決にはつながらないのだ。

学校行事のために有給休暇を取らなくてよいフランス人は、仕事に集中することもできるし、自分のために有休を使うこともできる。そもそも学校側も、共働きを前提に、保護者に対応している。日本の小学校では、2、3日前に「なわとびを持ってきてください」などと指示され、慌てることがあった。フランスの小学校では、各家庭が常備していないものを持参させる場合は、10日から2週間くらいの猶予をくれた。日にちに余裕があれば、共働きの家庭もゆっくり準備することができる。

社交やバカンスを楽しむ余裕もある

フランス人女性は、仕事や育児から気分転換し、生活を楽しむことにも熱心だ。週末には親しい友人を自宅へ招いて、おしゃべりを楽しむ。社交の伝統の長い国だからか、みんな話上手だ。最近観た映画や読んだ本の話、美術展など幅広いテーマが話題になる。

パリ市内に住む友人宅に昼食に招かれたとき、いつもはパンツ姿の友人がスカートにハイヒールを履いてエレガントな装いをしているのに驚いたことがある。社交の場であるから、きちんとおしゃれをするのだ。普段着とそう変わらない服装で出掛けてしまった私は、大いに反省した。

日が長くなる4、5月になると、フランス人の関心はもっぱら「バカンス」になる。パン屋や肉屋のような小売店も夏に1カ月くらい休業する。「バカンスはどこへ行くの」などと話し合うフランス人は心底うれしそうだ。秋には、「バカンスはどうだった?」という会話で盛り上がる。

南仏の海辺など人気のバカンス先で観察していると、彼らは実に何もしない。海辺で寝そべって、肌を焼いている。あるいは、眠っている。あちらこちらへ出かけて、観光して回ることはしない。「何もせずに、のんびり」というのが、バカンスの醍醐味なのだ。「バカンス」には「空白」という意味もあるから、頭をからっぽにしてリフレッシュするというのは正しい過ごし方なのかもしれない。

ゆとりのある労働環境が家庭と仕事の両立を支え、バカンスでリフレッシュすることを可能にしている。日本で女性が働き続けられるようにするには、長時間労働の慣習を変えることだけでなく、母親の仕事を合理的な視点から見直すことも必要ではないだろうか。

1123名無しさん:2015/09/07(月) 07:19:23
>>1121
女性の意識(自分の母親がここまでやってくれたから、自分も子供に対してここまでやってあげないといけない)も、
変える必要がありそうですね。

1124とはずがたり:2015/09/11(金) 09:37:17
芸能より人口スレのこっちだな。

堀ちえみ 音信不通の2人の息子にブログからメッセージ送る
NEWSポストセブン 2015年9月10日 07時00分 (2015年9月10日 07時33分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20150910/Postseven_349739.html

《今しあわせに生きているって信じてる》
 9月1日に堀ちえみ(48才)がブログに綴った言葉が、世の母親たちから反響を呼んでいる。社会人になってから一度も連絡がないという“音信不通の息子”へ宛てたメッセージだったからだ。
 7人の子の母親である堀は、いうなれば芸能界の「ビッグマミィ」。1989年に外科医と結婚し、3人の息子に恵まれたが、1999年に離婚。2000年5月に雑誌編集者と再婚し、四男と長女をもうけるも、2010年6月に離婚。そして翌2011年12月、会社員男性と「バツ2」同士の再々婚を果たし、相手男性の2人の連れ子も加わり、計7人の母親になった。
「ただ、この再々婚の時に、長男、次男、三男は家を出たんです。三男は当時まだ高校生だったから、いろいろあったようですけどね…。上の3人の息子はそれまで暮らしていた関西に残り、堀さんは東京に生活の拠点を移しました。今は4人の子供と夫との6人暮らし。末娘が今年春から中学生になり、怒濤の子育てもやっとひと区切りついたようですよ」(芸能関係者)
 現在、長男(25才)と次男(23才)はすでに社会人になり、三男(22才)も大学生としてひとり暮らしをしている。子供たちが自立していくのは、母親としてはホッとすると同時に、寂しくもある。
 堀が冒頭のブログで綴ったのは、そんな母親としての複雑な胸中だった。
《社会人になったコーヘーとケンはしあわせかな?(中略)ある時期がきたら、自分のことだけ考えてしあわせに生きなさい! でも何かあったら、いつでも相談にのるから、遠慮しないで!
 と、社会人として世に送りだしたから、就職後は全く連絡ないけれど。
 私の人生は、主人と一緒に生きていくから心配しないで!って言ってるから、安心してくれてるのかな?》
※女性セブン2015年9月25日号

1125とはずがたり:2015/09/12(土) 01:20:09
すごいね…はNG!? 保育士が太鼓判をおす「子どもの励み」になる真の言葉とは
WooRis 2015年9月6日 15時00分 (2015年9月7日 21時38分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/woman_clm/20150906/Wooris_159328.html

子育てでは“褒める”ことが大事だとよくいわれます。お子さんが何かできるようになったとき、「すごいね!」と褒めていますか?
ところが、保育士の神成美輝さんによれば、大げさな褒め方は子どもにとって必ずしもプラスにならないこともあるようなんです。一体どういうことなんでしょうか!?
今回は、神成さんの著書『モンテッソーリ流「自分でできる子」の育て方 知る、見守る、ときどき助ける』を参考に、“やってはいけない褒め方2つと子どもにとって本当に励みになる言葉”をお届けしたいと思います。

■褒めすぎると子どもがダメ人間に!?
まず、親がやってはいけないのは、子どもを褒めすぎてしまうこと。いくら“褒めることが大事”といっても、何でもかんでも褒めちぎっていては、子どもは「褒められたいから何かする」と考えるようになるといいます。
つまり、何かを達成することよりも、褒められること自体が目的になってしまうので、誰も見ていなかったり、褒められなかったりすると頑張れなくなるおそれがあるのです。
本来、褒めることのメリットは、子どもを前向きにするという点なのに、褒めすぎは子どもをダメにするおそれがあるのですね。

■安易な「すごいね」は子どもの心に響かない
また、冒頭でもチラッとお伝えしましたが、子どもができるようになったことに対し、「すごいね」と大げさに褒めるのも考えもの。
たとえば、子どもがひとりで着替えができるようになったのを見ると、「やった〜、すごいね〜」と褒めるお母さんは多いことでしょう。
ところが、子どもにとってこの「すごいね」はあまり嬉しくないようなのです。というのも、子どもは何度も失敗してようやくできるようになったので、内心では「ああ、やっとできた」「そんなにすごくはない」などと思っているといいます。
つまり、「すごいね」は子どもの気持ちに沿ったフレーズではないのです。子どもが努力している過程をきちんと観察せずに結果だけをオーバーに褒めても、子どもにとってあまり嬉しくありません。

■子どもにとって本当に励みになる言葉はこれ!
では、子どもが何かできるようになった場合、親はどのように反応すればいいのでしょうか?
神成さんは子どもが本当に嬉しいのは、褒められることよりも“認めてもらう、共感してもらうこと”だといいます。
具体的には、子どもが何かできるようになったときは、「できたね」「よかったね」と声をかけてあげること。大げさに褒めるよりも、これで十分なのです。

以上、やってはいけない褒め方と子どもにとって本当に励みになる言葉をお届けしましたがいかがですか?
子育て熱心なお母さんのなかには、「子どもをどのように褒めればいいのかわからない」と悩んでいる人もいるかもしれませんね。しかし、大事なのは褒め方よりも、まずは子どもをしっかり観察すること。
すぐに「すごいね」と言うのではなく、子どもを認める、気持ちに共感することを心がけてみましょう。


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