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人口問題・少子化・家族の経済学

1042名無しさん:2015/05/24(日) 17:32:56
少子高齢化、シルバー民主主義、世代間格差、大阪都構想

http://bylines.news.yahoo.co.jp/shimasawamanabu/20150521-00045914/
シルバーデモクラシーにではなく内容で負けた大阪都構想
島澤諭 | エコノミスト
2015年5月21日 17時16分

大阪都構想否決に伴い、シルバーデモクラシーが盛んに指摘されています。これまでシルバーデモクラシーの駄文を書き連ねてきた小職としては、シルバーデモクラシーが人口に膾炙するようになったことには感慨深いものがあります(ちなみにシルバーデモクラシーという用語は故内田満早大名誉教授が1986年に出版された『シルバー・デモクラシ―高齢社会の政治学 (有斐閣新書)』が嚆矢ですし起源主張をしているわけではありません。念のため)。

シルバー民主主義ってなに?
シルバー・デモクラシー(シルバー民主主義)の誤解(追記あり)

ただし、シルバーデモクラシーという言葉が世に広まるにつれ、なんとなく独り歩きしだしているようにも感じています。

例えば、これ。

しかし私は、他のすべての世代の投票結果で過半数を得た意見が70代以上の投票で覆された事実は「シルバーデモクラシー」と言うべきものであり、まずはこの現実を受け止めて危機感を強めるべきだと考えます

出典:「投票に行かない若者が悪いだけ」という言説の恐ろしさ
学者ではなく議員先生なので政治経験に裏打ちされた直感でお書きなんだろうと思いますけど、例えば、他の世代の判断が世の中の雰囲気(あるいは橋下市長の「カリスマ」)に流されててこの世代だけが年の功で正しい判断をしているかもしれない可能性も否定できませんが、その可能性についてはどうご判断されているのでしょうか。また年齢だけではなく他の属性(性別・所得・学歴・支持政党等)については検討しなくてもよいのでしょうか?

シルバーデモクラシーというのは、自分の理解では(そして一般的な定義としても)、高齢者が自らの利益を守るand/or伸張するために、数を頼んで政治的影響力を行使する、もしくは政治が高齢者の意向を(勝手に)慮って高齢者に不利にならないよう行動する、ということでして、単に高齢者の反対(や賛成)が多かったからある施策が否決(可決)されたというだけではそれはシルバーデモクラシーとは言えません。なぜなら、高齢者に特に有利でも不利でもない施策であればそれは単に高齢者が民主主義の構成員として1票を行使したに過ぎないからです。あくまでも、政治的影響力の行使の対象は高齢者の利益にかかわる施策提案でなければなりません。

だとすると、大阪都構想がシルバーデモクラシーで葬られたのなら、大阪都構想で損なわれる高齢者の利益がある程度の大きさじゃなければならないハズなんですが、そんなに高齢者に不利になる制度改革があったのでしょうか?

シルバーデモクラシー発動の原因の一つと喧伝されている敬老パスについても、年間3000円の負担が必要で、バスや地下鉄など市営交通機関が1回につき50円で利用できるサービスに過ぎないので、極論すれば、大阪都構想はこの程度の削減すら上回るメリットを高齢者に提示できなかったってことではないでしょうか。

つまり、今回の件は、大阪都構想が実現された暁に享受できるメリットがデメリットを上回っていることを伝え切れなかった橋下氏・維新側に敗因があるとしか思えません。もしくはたいしたメリットを生み出す制度設計ができなかったということでしょう。さらに言うと、そもそも、大阪都構想が大阪の経済・財政を立て直す特効薬であるという前提自体が誤っていたのではないでしょうか。

高齢者の反対が多かったから○○の改革や政策が頓挫したというのはシルバーデモクラシーでもなんでもなくて、単なる民主主義の結果に過ぎません。


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