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法学論集

1とはずがたり:2005/03/29(火) 14:02:24
憲法や政治思想・安保論など以外の政治・法学関連スレです。判決・刑事事件等扱います。

=関連スレ=
憲法スレッド
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1061910652/l100
国際関係・安全保障論
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1043205301/l100
政治思想総合スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1039194613/l100

1713小説吉田学校読者:2010/08/17(火) 08:25:22
殺人の否認だったら1審だけでも2〜3年くらいかかっていた従来の刑事裁判ですが、迅速化はなされてしかるべきだが、だからといって迅速化だけ追いかけるのに警鐘を鳴らした判決と言えるのではないでしょうか。
余談ですが、それにしても、刑事裁判大きく変わりましたね。みんな声張るようになったもの。

弁護側も上告せず、無期懲役確定へ 広島・女児殺害事件
http://www.asahi.com/national/update/0811/OSK201008110107.html

 広島市で2005年、小学1年生の女児(当時7)が殺害された事件の差し戻し後の控訴審で、無期懲役とされたペルー国籍のホセ・マヌエル・トレス・ヤギ被告(38)の弁護側は11日、最高裁に上告しない方針を明らかにした。検察側も上告を断念しており、無期懲役が確定する。
 7月28日の差し戻し後の広島高裁判決によると、ヤギ被告は05年11月22日、広島市安芸区で被害女児にわいせつな行為をしたうえで首を絞めて殺害。その後、空き地に遺体を放置した。
 ヤギ被告の裁判をめぐっては、裁判員制度導入をにらんで集中審理を採用した06年の一審判決について、広島高裁が「審理が不十分だった」として地裁に差し戻した。これに対し、最高裁が昨年10月、「二審は判断を誤った」として裁判のやり直しを命じる異例の経過をたどった。

1714小説吉田学校読者:2010/08/27(金) 18:59:05
見出しじゃちょっと意味分かりにくいですけど、「おとり捜査に協力したら逮捕されました」という、「事件が捌けん警」の面目躍如の事件。ひどい警察だ。

おとり捜査:「許容限度超え違法」男性一部勝訴 佐賀地裁
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100827k0000e040081000c.html

 佐賀県警に07年7月、強盗予備の疑いで逮捕された後、起訴猶予処分になった同県内の男性(39)が、「違法なおとり捜査に協力させられた上、虚偽の報道発表をされた」などとして、県に330万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、佐賀地裁であった。野尻純夫裁判長は訴えの一部を認め、県に33万円を支払うよう命じた。
 野尻裁判長は、強盗計画を通報した男性に計画を続行するよう協力を求めたことについて「警察の責務に照らして許容限度を超えて違法」と述べた。
 訴状などによると、男性は07年7月23日、強盗を計画している友人の指示で目出し帽を購入したが、計画をやめさせようと、同28日、県警佐賀署に計画を知らせた。同署は「予定通り(計画を)実行してほしい」と協力を要請。原告はその日午後、対象の民家近くに車で行き、強盗予備容疑で逮捕された。同署は翌日、原告を含む共犯5人の逮捕を報道発表した。

1715神奈川一区民:2010/08/27(金) 20:20:51

事件・事故・裁判

覚せい剤譲渡:野呂・三重県知事の長男逮捕 容疑認める
 覚せい剤を他人に譲り渡したとして、愛知県警薬物銃器対策課と小牧署は27日、三重県松阪市春日町1、無職、野呂岳央(たけひさ)容疑者(35)を覚せい剤取締法違反(譲渡)の疑いで逮捕したと発表した。同容疑者は野呂昭彦・三重県知事の長男。

 愛知県警は26日に野呂容疑者が津市の知事公舎にいるところを発見、逮捕。公舎や自宅などを家宅捜索した。

 容疑は4月18日、津市羽所町のビル内で、愛知県に住む喫茶店従業員の女性(27)=覚せい剤取締法違反罪で有罪確定=に覚せい剤約0.2グラムを1万円で売ったとしている。愛知県警によると、野呂容疑者は「4月ごろ女性に売ったことは間違いありません」と容疑を認めているという。

 野呂容疑者から覚せい剤を買った女性は4月、自宅で覚せい剤約0.1グラムを所持していたとして同法違反容疑で愛知県警に現行犯逮捕された。女性の供述から野呂容疑者の関与が浮上した。【式守克史】


毎日新聞 2010年8月27日 19時44分
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100828k0000m040029000c.html

1716神奈川一区民:2010/08/27(金) 20:49:10
死刑の刑場を初公開=東京拘置所、法相意向受け
8月27日11時4分配信 時事通信http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100827-00000049-jij-soci

 法務省は27日、東京拘置所内の死刑の刑場を報道機関に公開した。千葉景子法相の意向を受けたもので、刑場の外部への公開は、国会議員の視察を除けば初めて。死刑制度について国民的議論につなげたい考えだ。
 公開されたのは、宗教者の教戒を受ける「教戒室」、絞首刑が実施される「執行室」、検事らが執行を見届ける「立会室」など五つの部屋。
 教戒室は刑場出入り口のすぐ左手にあり、死刑囚が最初に通されて執行を告げられ、希望があれば宗教家の教戒を受ける。教戒のための机といすが中央に置かれ、右手には大型の仏壇が備え付けられている。次に死刑囚が連行される「前室」は、執行室とつながっており、青色のカーテンで仕切ることができる構造。壁面は木目で、床にはふじ色のカーペットが敷かれている。ここにも壁内の仏壇に仏像が置かれ、希望すれば教戒を受けられる。
 死刑囚は前室で目隠しと手錠をされ、カーテンが開いた後、執行室に移る。執行室中央の床には、約1メートル四方の開閉式の「踏み板」が設置されており、周囲に赤いテープが張られている。真上の天井には、死刑囚の首にまくロープを通す大型の滑車が埋め込まれている。踏み板は、執行室と壁で隔てられた「ボタン室」で操作される。
 ボタン室の壁面には三つのボタンがあるが、踏み板を開くのは一つのみ。3人が同時に押すことで、誰のボタンで開いたのか分からないようにして、刑務官の心理的負担を軽減する仕組みだ。ガラス越しに執行の様子を見る立会室からは、執行室の下の階にあり、踏み板の穴から落ちた死刑囚の死亡を確認する部屋も見渡せ、階段で降りて行くこともできる。死刑囚の首にまかれるロープは外された状態で、踏み板が開く様子も公開されなかった。また、執行室の下の部屋は、「死刑囚の生命が絶たれる厳粛な場所で、家族や刑務官の心情も考慮した」(法務省)として、立ち入り対象から除外された。 

 最終更新:8月27日12時47分

1717とはずがたり:2010/08/28(土) 23:58:33
>>1716
死刑賛成派の俺ではありますが国家権力によって命を奪う生々しさを見せられると矢張り慄然とせざる得ませんね。。

ロープの滑車 重々しく 刑場公開本紙記者ルポ
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20100827/373205
(8月28日 05:00)

 淡いふじ色のカーペットに、赤いテープが2重に張られている。1メートル四方の「踏み板」を四角く囲むテープ。内側は死刑囚の立ち位置を示すが、医療用のガーゼで目隠しされる死刑囚が見ることはない。

 午前10時過ぎ。足を踏み入れた刑場には、濃い線香の香りが漂う。入り口すぐの廊下の隅には香炉と盛り塩が置かれていた。

 手を合わせ一礼し各室に入る。入り口左手には「教戒室」。12畳ほどの一室はフローリングで、奥にある仏壇が特に目を引く。中央にはいすが2脚。テーブルを挟んで配置され、「その日」には教戒師と死刑囚が向き合うという。

 「前室」は約15畳の広さ。窓はなく外の光が当たらないものの、蛍光灯のともる室内は想像以上に明るい。木目調の壁、カーペット。室内には穏やかな雰囲気も流れる。

 前室では拘置所長が死刑囚に、正式に執行を告知する。踏み板のある「執行室」はすぐ隣。死刑囚が目隠しや手錠をされると、2室を隔てる青いカーテンが開くという。

 ほぼ立方体の執行室(約14畳)の壁や床には、ロープを通す金属製の輪が取り付けられている。踏み板の約3・8メートル上にはロープを掛ける滑車もあり、重々しさを醸し出す。

 隣には「ボタン室」(約5畳)。壁には黒いボタンが3つ並ぶ。背ほどの高さに配置されるボタン。一斉に押すため、どれが踏み板を作動させたか分からないという。

 刑場に入り約10分後、最後に入り口近くの立会室へ。執行室とともに、その階下も見渡す。階下は一転してコンクリートの床が広がる。床の中央、踏み板の真下(約4メートル下)には排水溝があった。踏み板が作動すると、大きな音が立会室にも響くという。

1718小説吉田学校読者:2010/08/29(日) 09:18:23
>>1716-1717
私としましては、刑場のみならず、死刑囚の生活くらいまでは、情報公開してもいいと思いますね。懲役囚含めて、日本は刑務所・拘置所内の様子が明らかにならなさすぎであります。
個人的には「死刑囚は、改心して、静かに刑場に向かう」といったある種の「神話」が本物なのかどうか非常に気になります。

1720とはずがたり:2010/09/01(水) 11:26:43
>>1718
諸外国はもうちょっと明らかになってるんでしょうか?

その「神話」に関してはもしそうなら刑執行不要な位ですよね(刑の裁きが遺族の仇討ちではなく犯罪者の悔悛・更生を本来の目的とするなら)

1721とはずがたり:2010/09/03(金) 14:14:18

放火って結構重罪だけど検事を切りつけるのも重大だねぇ。。

判決への不満で検事に恨みか 「娘の量刑重すぎる」と供述 (共同通信)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_injury_2__20100903_8/story/02kyodo2010090201000650/

 和歌山地検庁舎内で丸尾吉秀検事(40)が切りつけられた事件で、傷害容疑で現行犯逮捕された三好昌之介容疑者(82)=兵庫県西宮市=が「娘の量刑6年が重すぎる」と供述していることが2日、分かった。三好容疑者は2日、次女(45)の一審を担当した丸尾検事に包丁で切りつけ軽傷を負わせた疑い。次女は8月、経営する旅館に放火したとして、懲役6年の実刑判決を和歌山地裁で受けた。

[ 2010年9月2日17時59分 ]

弁護側が控訴 串本町の旅館放火事件
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=194437

 非現住建造物等放火と同未遂、詐欺の罪に問われ、和歌山2件地裁で実刑判決を受けた東京都品川区、会社役員三好なるみ被告(45)の赤木俊之・主任弁護士は2日、控訴したことを明らかにした。

 同日午前にあった判決公判で、三好被告は懲役6年の実刑判決を受けた。弁護側は、一貫して無罪を主張していた。赤木弁護士は「結論ありきで、理由を後から付けた不当な判決」と述べた。

 判決によると、三好被告は2008年5月21日午後9時24分ごろから10時25分ごろまでの間に、経営する串本町の旅館「御宿夏祭り」の客室に、灯油を染み込ませたタオルや火を付けたロウソクなどを置いて放火。客室4棟のうち、2棟は全焼し、2棟は未遂に終わった。 

 また、経営する串本町の別の旅館で既に雇っていた女性従業員を新たに雇用したように装い、06年6月と11月、串本公共職業安定所(当時)に申請して助成金として計31万200円をだまし取った。
(2010年08月03日更新)

1722小説吉田学校読者:2010/09/10(金) 19:11:10
この無罪判決の報道、夕方から見ていましたが、「供述に頼る危うさ」と解説していた人がいたが、それは違うとおもう。
これは、「供述と客観証拠の関連を分析しない」「事実の核となる部分の裏付けのなさ(「足りなさ」ではない)」そしてそれを踏まえた「事件の組み立て能力の無さ」が大問題なんだと思う。
経済事件は供述に頼らざるをえない部分があるのは当然であるが、その供述は他の証拠で補強されなければならない。今回の場合、「村木元局長捜査」の前に少なくとも、役所の文書決裁の実態を元係長以外の職員から聞いてみるべきだったのではないか。
もう1点、厚労省にガサが入ってから、19日後の村木元局長逮捕、これは早すぎである。ということは、「まともに証拠物を分析していない」ことを意味するのではないか。
そして、底流に流れる「特捜検事の質の低下」。これは「特捜検察」ではなく「特捜検事」を問うているのだと思う。これは推測だが、少数の検事が証拠も見ずに、官庁をターゲットにするのだから、キャリアを1人くらい訴追しなければと暴走して、決裁、報告の類に「大げさ」「虚偽」を紛れ込ませたのではないか。

「村木元局長の偽造指示ない」 団体関係者との共謀も否定
http://www.47news.jp/CN/201009/CN2010091001000784.html

 郵便制度悪用に絡む厚生労働省の文書偽造事件で、虚偽有印公文書作成・同行使の罪に問われた元局長村木厚子被告(54)=休職中=を無罪とした10日の大阪地裁判決で、横田信之裁判長は「偽造証明書の作成を指示した事実は認められない」として、実行役とされる元係長上村勉被告(41)らとの共謀を否定した。
 横田裁判長は「元係長が調書を作成したことは認められる」としたが、元局長が実体のない「凜の会」を障害者団体と認める偽造証明書を発行した事実はないと判断。共犯とされた凜の会設立者倉沢邦夫被告(74)や元会員河野克史被告(69)との共謀も否定した。
 村木元局長は障害保健福祉部企画課長だった2004年6月、課長の公印入りの証明書を部下の上村被告に偽造させたとして起訴された。

1723杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2010/09/11(土) 19:25:17
【衝撃事件の核心】「不正を暴くための行為」どこまで認められる? 鯨肉窃盗事件にみるその在り方
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/100911/trl1009111201001-n1.htm
2010.9.11 12:00

 調査捕鯨船の乗組員が自宅に送った鯨肉を運送会社から盗んだとして、窃盗罪などに問われた環境保護団体「グリーンピースジャパン(GPJ)」のメンバー2人に青森地裁は6日、執行猶予の付いた有罪判決を言い渡した。判決で地裁は「公益目的の正当のものでも、刑罰法令に触れて他人の権利を侵すことは是認できない」と断罪した。GPJ側は即日控訴。法廷闘争を継続する構えのGPJ側が主張する「不正を暴くため」という大義はどこまで認められるのだろうか。(大泉晋之助)

※ 「公共の利益図るため」

 窃盗と建造物侵入罪に問われたのはGPJメンバーの佐藤潤一被告(33)と鈴木徹被告(43)。
 2人は平成20年4月16日、青森市の西濃運輸青森支店の配送所に侵入、調査捕鯨船乗組員が自宅に送った塩漬けの「ウネス」と呼ばれる鯨肉23・1キロが入った段ボール箱を盗み出したとして逮捕・起訴された。
 検察側は2人に懲役1年6月を求刑し、地裁はいずれも懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。
 なぜ2人はこのような行為をするに至ったのか。GPJは以前から、「調査捕鯨船の乗組員により、調査捕鯨で捕獲した鯨を不正に自宅に送っている業務上横領行為が横行している」と主張してきた。そして、この横領行為を告発するため、GPJが実際に鯨肉を入手する必要があるとして、2人は違法行為に至ったというのだ。
 こうした行為に対し、公判で検察側は「捜査機関に委ねるべき事案なのに、安易に犯行に及んでいる」と非難。GPJ側は「不正行為を世の中に伝えるための必要な行為だった。公共の利益を図るための行為で、違法な行為であるとしても正当化される。NGOの調査活動はジャーナリストの取材と同様、憲法などで保障された表現の自由」との立場を強調し、真っ向から対立した。

※ 違法性阻却事由
 
 一般的に違法行為を行っても、その手段が正当化される場合はあるのか。刑法で規定されているのは次のような行為だ。

  (1)ボクサーやプロレスラーが試合で相手を殴るなどしてけがをさせたり、医師が手術を行ったりする「正当行為」
  (2)自分もしくは他者への急迫不正の侵害に対し、他に手段がないため、自分や他者の権利などを守るため殺害や傷害行為などを行う「正当防衛」
  (3)人や物から生じた現在の危難に対して、自己または第三者の権利や利益を守るため、他の手段がないためにやむを得ず他人やその財産に危害を加える「緊急避難」

──などがあり、「違法性阻却事由」と呼ばれる。
 これらについては、その行為以外に結果を回避する方法がなかったのかや、どの程度までが許される行為だったのかなどの要件を満たすことが必要となる。
 しかし、今回の事件は、これらの3点には当てはまらず、公判での争点にもなっていない。
 情報収集という観点からみると、沖縄返還をめぐる日米の密約文書を毎日新聞記者が外務省職員から手に入れた機密漏洩(ろうえい)事件で、最高裁は「(情報収集の)手段・手法が相当なものとして社会観念上認められる限りは違法性を欠き正当な業務」と指摘した上で、この記者に有罪判決を言い渡した。
 また、警察や検察といった捜査当局が違法な取り調べで取られた自白や盗聴など、証拠収集に違法性があった際は証拠能力が否定され、そうした証拠から有罪が導かれることはない。
 つまり、違法行為が正当化されるハードルは高いということだ。

1724杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2010/09/11(土) 19:26:34
※ 「正当性なく限度逸脱」

 今回の裁判の争点は(1)鯨肉を不法に自分のものにする(不法領得)意思はあったのか(2)正当行為として認められるのか(3)表現の自由として認められるのか−という点だ。それでは、青森地裁の小川賢司裁判長はどのような判断を下したのか。
 小川裁判長は2人が箱を開けて肉を取り出したことについて「所有者でなければできない利用・処分」と指摘、不法領得の意思があったとしてその犯意を認定した。
 行為の正当性については「捜索・押収に類する行為で他人の財産権や管理権を侵害することは法と社会が許さない」と判断。「公益目的であっても、調査活動として認められる限度を逸脱したものであり、強い非難を免れず、刑事責任は軽視できない」と断じている。
 表現の自由に対しても「他者の権利や公の秩序、道徳の保護のため一定の制限が課せられる」として、GPJ側の主張を否定した。
 これらの判断は、外務省機密漏洩事件の最高裁判決の判断に沿ったものと考えられる。
 GPJが今回の事件の目的としていた船員による横領行為についても、判決は触れている。判決では、GPJが業務上横領容疑で告発したものの、船員らを不起訴処分とした東京地検などの判断に沿って「鯨肉は不正に入手した物とは断定できない」と指摘している。一方で、「鯨肉の扱いに一部不明朗な部分があったことも確かだ」として、含みを持たせた。

※ 「他の方法検討すべき」
 
 ある検察幹部は今回の判決を「当然の結果。今後も違法行為があれば厳しく対応していく」と話す。
 元東京高裁裁判長の村上光鵄(こうし)弁護士は「何を言おうと、違法行為は違法行為として処罰を受けなくてはならない。でなければ、目的のためなら何をしても良いということになり、世の中の秩序は崩れる。裁判所は法律や過去の判例に従い冷静な判断を示したのではないか」と指摘する。
 その上で、村上弁護士は「違法行為の内容によっては、GPJ側が言う目的を考慮して、罰金刑など量刑を軽くする判断もあると考えられる。ただ今回の行為は、運送会社に忍び込み、物を持ち出すという極めて悪質な行為だ」と被告の姿勢を批判。「不正を告発する方法はほかにいくらでもある。ましてやGPJは世の中に広く知られた団体。安易な手法に頼るべきではない」と指摘している。
 GPJ側は、判決後に即日控訴。判決翌日には記者会見を開き、「市民の『不正を暴く権利』が十分に尊重されていない」として、改めて争う方針を示しており、高裁の判断が注目される。

1725とはずがたり:2010/09/13(月) 21:32:12

最高裁が日弁連に質問状…司法修習生給与問題
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100911-00000966-yom-soci
読売新聞 9月12日(日)3時4分配信

 司法修習生に国が給与を支給する「給費制」が10月末に廃止されるのを前に、「富裕層しか法律家になれなくなる」として給費制の継続を訴えている日本弁護士連合会(日弁連)に対し、最高裁がその根拠となるデータを示すよう求める質問状を出したことがわかった。

 日弁連の主張について、最高裁が文書で説明を求めるのは異例で、今後、激しい議論が交わされそうだ。

 司法修習生には現在、1年間の修習期間中に、国から毎月約20万円の給与が支給されている。しかし、政府は2004年、司法制度改革で法曹人口の増加が打ち出されたことから、修習期間中に国が貸与した資金を修習終了後に無利子で返済させる「貸与制」への切り替えを決め、裁判所法を改正した。9日発表された今年の司法試験合格者から実施されることになり、貸与申請の手続きも始まっている。

最終更新:9月12日(日)3時4分

1727とはずがたり:2010/09/17(金) 10:49:32

綜合かぁ(はあと

橋下知事、業務停止2カ月 大阪弁護士会「品位害した」
http://www.asahi.com/national/update/0916/OSK201009160158.html
2010年9月17日5時32分

 弁護士の橋下徹・大阪府知事(41)が知事就任前の2007年5月、山口県光市で起きた母子殺害事件の被告弁護団の懲戒請求をテレビ番組で呼びかけた問題で、大阪弁護士会(金子武嗣会長)は「弁護士の品位を害する行為にあたる」と判断し、2カ月の業務停止処分とする方針を決めた。近く橋下氏側に通知する。処分に不服があれば、日本弁護士連合会に審査請求できる。

 母子殺害事件では犯行当時18歳の元少年が起訴され、弁護団は07年5月に広島高裁で始まった差し戻し控訴審で一・二審の主張を変え、殺意や強姦(ごうかん)目的を否認した。橋下氏は同月に放送された読売テレビ(大阪市)の番組に出演し、「全国の人ね、あの弁護団を許せないって思うんだったら、弁護士会に懲戒請求かけてもらいたい」などと呼びかけた。

 この発言に対して、12都府県の市民約340人が07年12月、「刑事弁護の正当性をおとしめる行為だ」として大阪弁護士会に橋下氏を懲戒処分するよう請求していた。

 関係者によると、第1段階の審査にあたる同弁護士会綱紀委員会が「(発言は)弁護団への批判的風潮を助長した」と判断。これを受けた懲戒委員会が今月上旬までに審査し、処分を決めたという。

 橋下綜合(そうごう)法律事務所の関係者によると、橋下氏は実質的に業務をしておらず、顧問契約は橋下氏名義ではなく、弁護士法人名義で結んでいるという。業務停止処分を受ければ事務所に出入りできなくなるが、弁護士個人としての影響はないとみられる。

1728とはずがたり:2010/09/17(金) 23:55:27

厚労相「しかるべき職考える」 村木元局長処遇で
http://www.47news.jp/CN/201009/CN2010091701001098.html

 細川律夫厚生労働相は17日の初閣議後、厚労省で記者会見し、文書偽造事件で無罪判決を受けた村木厚子元局長の処遇について「検察庁が控訴断念を公表したならば、速やかに復帰の手続きを取りたい」と述べた。ポストは「まずは官房付というような形に戻して、しかるべき職を考える」として、一定期間を置いた後、局長級に置く考えを示唆した。

 検察側は既に控訴断念の方向で協議しており、控訴期限の24日までに正式決定する。無罪判決が確定すれば、村木元局長の現在の起訴休職扱いは終わる。

 村木元局長は昨年6月の逮捕時は雇用均等・児童家庭局長。10日の判決後の会見で「もう一度元いた場所に戻りたい」と話していた。
2010/09/17 21:31 【共同通信】

1729とはずがたり:2010/09/18(土) 04:08:40

死刑執行、慎重かつ厳正に=柳田法相
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010091800022

 柳田稔法相(拉致問題担当相)は17日深夜の記者会見で、死刑執行について「裁判所の判断は尊重しなければならない。これは法が定めている。その定めに従い慎重かつ厳正に対処したい」と述べた。法務省内で死刑存廃に関する議論を行っていることには、「国民がどう考えているかも勉強し、いろんな検討を加えたい」と述べ、世論も参考にする考えを示した。
 また、北朝鮮による拉致被害者の家族との面会について「来週中にも実現したいと思っている」と語った。 (2010/09/18-01:08)

1730小説吉田学校読者:2010/09/18(土) 07:21:56
コメンテーターの実力も試された押尾学裁判報道ですが、「致死罪の成立」に疑問を投げかけていたのは、若狭勝弁護士だけでした。
私は「助かるかもしれない可能性が少しでもあれば、保護責任者は真摯に救急措置を講ずるべきであり、その措置を講じずに被害者を死に至らしめた場合、結果的加重犯であることも考慮にいれれば、本件は保護責任者遺棄致死に該当する」とは思っておりますけれども、限界事例であるのも事実であります。判決は「助かるかもしれないということに合理的な疑いがある」ということで致死罪は認定されませんでした。
余談ながら、「裁判員はマスコミ報道に流されない」こともあるということを如実に示した判決でもありました。

押尾学被告:懲役2年6月の実刑判決 致死は認めず
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100918k0000m040017000c.html

 一緒に合成麻薬を服用して容体が急変した女性を放置して死なせたとして、保護責任者遺棄致死など4罪に問われた元俳優、押尾学被告(32)の裁判員裁判で、東京地裁(山口裕之裁判長)は17日、懲役2年6月(求刑・懲役6年)の実刑を言い渡した。遺棄致死罪の成立は認めず保護責任者遺棄罪を適用したが、判決は「芸能人の地位や仕事、家庭を失いたくないという自己保身のために被害者を保護しなかった」と被告を厳しく非難した。【伊藤直孝】
◇弁護側は即日控訴
 保護責任者遺棄致死罪の法定刑の上限は懲役20年なのに対し、同遺棄罪の上限は懲役5年。押尾被告は昨年11月に麻薬使用罪で懲役1年6月、執行猶予5年の判決を受けて確定していた。今回の判決が確定すれば執行猶予が取り消され、刑期は4年になるが、弁護側は判決を不服として即日控訴した。
 押尾被告は、亡くなった被害者の女性(当時30歳)が合成麻薬MDMAを持参したとしたうえで「人工呼吸や心臓マッサージなどの救命措置をした」として遺棄致死とMDMA譲渡で無罪を主張。弁護側も「被害者は容体急変後すぐに死亡し、119番しても救命可能性は極めて低かった」としていた。
 判決は、被告と女性が密室で2人きりだったことから「被告には被害者を保護する責任があった」と認め、救命が可能だったかを検討。救命可能性は「9割以上」とした検察側医師と、「高くても30〜40%」とした弁護側医師の間で見解が分かれたことから「救命が確実だったと疑問の余地なく立証されたとは言えない」と判断し、致死罪成立を認めなかった。
 一方で「事件後に関係者と口裏合わせをするなどし、自分に有利になる被告の公判供述は信用できない」と指摘。女性がMDMAを持参したとの被告の主張については、2人の携帯電話のメールのやり取りなどから「虚偽」と断定した。
 そのうえで「麻薬使用の発覚を恐れて救急車を呼ばなかった経緯に酌量の余地はなく反省の情も皆無。悪質性を考えると、実刑が相当」と結論付けた。
◇判決の認定内容 
 09年7月31日、知人男性(32)=服役中=から合成麻薬MDMA約10錠を譲り受けた=麻薬取締法違反▽同8月2日、女性にMDMAを譲り渡した=同▽同日、別の合成麻薬を所持した=同▽同日、東京都港区のマンションで一緒にMDMAを服用した女性が錯乱状態になったが、救急車を呼ばず必要な保護をしなかった=保護責任者遺棄。

1731小説吉田学校読者:2010/09/18(土) 16:45:46
気持ちは痛いほどわかります。しかし、100億円をどうすれば捻出できるのでしょうか。
裁判員裁判制度で裁判所建て替えラッシュも一段落。なんとかなるんじゃないかとは思います。
それにしても、金持ちしか法曹になれない・・法曹育成は完全に失敗したというところから法曹三者は出発しないといけません。政権交代1年、修正が迫られるところでありまして、絶対に修正しなくてはいけないと思っております。

修習生の給費制 法改正目指す日弁連、最高裁「根拠を」
http://www.asahi.com/national/update/0918/TKY201009180163.html

 司法修習生に国費で給与を支払う「給費制」を維持するのか、廃止するのかをめぐる攻防が激化している。日本弁護士連合会などの働きかけで給費制維持に向けた法改正の動きも出てきたが、「国民の理解が得られるのか」という疑問も根強い。「貸与制」への移行を進めていた最高裁は日弁連に異例の質問状を出した。市民の間に法的サービスを行き渡らせるための法曹養成の基盤はどうあるべきなのか、議論が続く。
 11月から貸与制に変更されると、今月9日に合格した新司法試験合格者は1年間の司法修習中の給与がなくなり、希望者への貸し出しに変わる。日弁連はこの移行を目前にして、来月の臨時国会での法改正を目指す。
 16日に東京・日比谷公園で開いた集会には、全国から弁護士や法科大学院生ら約1千人が集まった。宇都宮健児会長は「給費制を維持して若い弁護士の経済的不安をなくせば、公害患者など弱者のために働く市民のための弁護士が育つ」と訴えて、国会周辺をパレードした。
 日弁連が存続を訴える根拠は、法科大学院を修了して司法試験に合格した修習生の53%に平均318万円の借金があるというアンケート結果や、司法改革で急増した弁護士の就職難や収入減だ。法科大学院の志願者も減少の一途をたどっている。
 今年合格した男性(26)も父親が障害のために働けず、高校時代から重ねた奨学金の総額は約1千万円。「貸与制でさらに借金を重ねるのはきつい。余裕のある人でないと、法曹を目指そうという気にならなくなる」と嘆く。
 こうした声を受けて、民主党を含めた超党派で給費制存続に向けた議員立法の動きが出ている。ただ、給費制の廃止は司法改革で関連予算が増え、法曹人口も増えることを前提に決まった経緯があることから、「今になって反対しても説得力がない」「法科大学院の学費減を考えるのが先」との声もある。
 司法修習を所管する最高裁はすでに貸与の受け付けを始めており、変更直前の法改正論議に困惑している。「給費制があるにこしたことはないが、財政状況などを考慮して国会で一度決まったこと。感情的な主張をしても、国民の理解を得られない」(幹部)という見方が根強い。
 このため最高裁は、日弁連に対して2度にわたって質問状を出した。「大学で奨学金を受けた者が貸与を受ける事態は当初から想定されており、そうした点も考慮して貸与額、猶予期間、返済期間が定められている」と、貸与制への移行に無理はないという立場を鮮明にしている。
 また、日弁連が論拠に挙げたデータにも触れ、「修習生の47%は借金がないのに、全員一律に給与を払う必要があるのか」「新人弁護士の4分の3は初年度の年収が500万円超なのに、返済は困難といえるのか」と指摘。給費制の維持が必要と主張するならば、より具体的なデータを示すよう求めている。(延与光貞、河原田慎一)
 〈給費制と貸与制〉 修習に専念させるため、司法修習生全員に月20万円余の給与や賞与を支給する「給費制」がとられてきたが、2004年の裁判所法改正で「貸与制」の導入が決まった。家族や住宅の事情に応じて月18万〜28万円を無利子で貸す仕組みで、予算は約100億円と見込まれる。修習後、5年間は返済が猶予され、6年目から10年かけて返済する。月25万円借りれば、2万5千円ずつ返済することになる。

1732とはずがたり:2010/09/18(土) 22:37:10

財政規律派としては,カネ無いのはよく判るけど,受益者負担と云うが本当の受益者は昔通ったジジイどもで,若手にしわ寄せが来る構図は多少可哀想ではある。既存の弁護士は儲けていると云うのが前提だけど,競争は激しくなっているみたいだが。。それとともに悪質な弁護士も増えてるとも聞くし,懲戒処分とかもっと厳しくやって悪辣なジジイ弁護士どもを追放して若手に門戸を開く施策があってもいいんじゃないかね。

信州・取材前線:司法修習生の給費制廃止 法曹の卵は借金生活? /長野
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100918-00000066-mailo-l20
毎日新聞 9月18日(土)11時34分配信

 司法試験に合格した人が弁護士や検察官、裁判官になるために受ける「司法修習」中、これまで月に約20万円支給されていた給与が、11月から生活資金を貸し付ける「貸与制」に切り替わる。背景にあるのは国の財政難だ。一方、新司法試験を受けるまでに学生が抱える奨学金などの借金は平均320万円に上るとされ、日弁連は「裕福でない人は法曹になれなくなる」と貸与制への反対を強化。国の方針を揺さぶっている。県内の法律家の「卵」たちの実情を追った。【小田中大】

 ◇社会問題訴訟、敬遠も
 司法試験合格者は例年、11月末ごろから1年間の司法修習を受ける。全国の地裁所在地で検察、弁護士、裁判所(民事・刑事)の各種実務修習(10カ月)と、埼玉県和光市の集合修習(2カ月)を受ける。
 09年末に弁護士登録し、長野市の弁護士事務所で勤務する山崎典久さん(34)は「修習生はフルタイムで拘束され、他の事をする余裕はあまりない」と言う。また、修習生は兼業禁止でアルバイトができないため、「給費がないと生活できなかった」と振り返る。
 貸与制でも5年間返済が猶予されるため、法務省は「余裕を持って返済できる」とするが、山崎さんは「弁護士でも安定した生活が保証されているわけではない」と反論。自身が弁護に参加している県営浅川ダム(長野市)の建設差し止め訴訟を例に、社会的な問題を提起する訴訟は「基本的に実費しかもらえず、手弁当になりがち」という。貸与制で借金がかさめば「住民訴訟などの担当をためらう人も出てくるのでは」と話した。
    ◇
 「今日は保育園で何したの?」「お友達とかくれんぼしたよ」
 信州大法科大学院を3月に卒業し、今年、新司法試験に初挑戦した古賀礼子さん(31)は毎日夕方になると、2歳になる長男・仰(あおぐ)君を大学近くの保育園に迎えに行く。「勉強する時間は少し制約されるけれど、子供といるのは本当に楽しい」
 東京都内の教育系大学3年だったころ、就職活動をするか悩んでいたときに法律を担当する女性教授を見た。「トラブルが絶えない教育現場に、法律の力で役に立てれば」と考えて司法試験を目指し、法科大学院ができた信大に進学した。
 一方で「法律家を目指して年を重ねていると、子どもを産む機会を失うかも」と思い、大学院1年で結婚。翌春に仰君を出産した。
 子育てと司法試験に向けた勉強の両立は、もちろん大変だ。午前9時に仰君を預け、延長保育も利用して午後7時半に迎えに行く。保育料は多い月で約4万5000円。大学院の学費は年約80万円が3年かかる。古賀さんは親や夫の援助のほかに奨学金を利用。成績優秀者として半額返済免除を受けているが、それでもまだ約100万円が未返済だ。「周りを見ても、みんな借金(奨学金)まみれ」だという。
 今年の司法試験は不合格。来年に向けて勉強に励むが、修習生への貸与制導入は気掛かりだ。「新たに300万円くらい借金を抱えると思うと、法律家を目指すのをためらう。子どもを持ったら弁護士は目指せないのか」と不安げに話す。

1733とはずがたり:2010/09/18(土) 22:37:25
>>1732-1733
 「貸与制」への転換は、法曹人口を増やす司法制度改革の結果、増えた司法修習生の生活費を公費負担する今の制度が国の財政をより圧迫することになり、「国民の理解が得られない」(法務省担当者)との判断があった。しかし日弁連の強い反発で、一度は貸与制に賛成した民主党が態度を一転。給費制を維持する裁判所法の再改正が同党内で浮上しており、先行きはいっそう不透明になった。
 貸与制は、01年に当時の自民党政権が設置した司法制度改革推進本部が行った改革の一環だ。政府は年間500〜1000人だった司法試験の合格者を、3000人程度まで増やすことを目標に、法科大学院を設置。貸与制を導入する同法改正は04年に成立した。
 法務省は、給費制廃止の理由として二つを挙げている。まず法曹人口の拡大で、10年度予算に76億円を計上している給費が将来的に100億円も増えると試算し、「法科大学院を運営する予算も必要で、国の財源には限りがある」と主張する。
 もう一つの理由は、受益者負担の原則だ。同省司法法制部は「法曹の資格を得てメリットがあるのは個人なのに、国が給与を出すことには、改革本部でも異論が出た」と語る。

 ◇修習生、53%が奨学金利用
 一方、4月に日弁連会長に就任した宇都宮健児弁護士は給費制の維持を最重要課題に掲げ、反対運動を強めてきた。09年から司法修習を受けている人に行ったアンケートによると、修習生の約53%が奨学金を利用しており、平均額は約320万円という。
 8月31日、長野市で開かれた給費制維持を求める市民集会で、宇都宮会長は約200人の聴衆を前に「このままでは、修習生が弁護士になった瞬間に多重債務者だ」と語気を強めた。さらに「貸与制になれば借金がもっと増え、返済のために(報酬が多い)仕事をするようになる。お金にならない社会的な事件を扱わなくなり、弁護士の公益性が失われかねない」と訴えた。
 しかし「弁護士=エリート」という世間のイメージから、日弁連の主張が共感を呼びにくいという面もある。北信地方のある弁護士は「『金持ちしかなれなくなる』と言うだけでは、市民の理解は得られないのでは」と冷静だ。さりとて、貸与制が金銭的に余裕のない人に不利に働く可能性は否定できず、この弁護士は「多様な人材が法律家になれなくなれば、『市民の権利の守り手』としての意義が薄れてしまう」と懸念を口にした。
………………………………………………………………………………………………………
 ■ことば
 ◇給費制と貸与制
 現在、最高裁が採用する司法修習生には月20万4200円の給費・手当が支給されており、10年度予算は76億円。一方、貸与制は今年、新司法試験に合格した約2000人から適用される。標準は月23万円で、住居や扶養家族の有無などで18万〜28万円に変動する。修習を終えるまでの貸与額は最大336万円。返済は終了から5年間猶予されるが、その後10年間で返済する。基本は無利子だが、返済が滞ると年14・5%の延滞利息が発生する。

9月18日朝刊

1734とはずがたり:2010/09/21(火) 12:49:35

さて大阪地検徳僧部化http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1063423036/463は未だかYO

証拠隠滅容疑で捜査を開始 資料改ざん疑惑で最高検
http://www.asahi.com/national/update/0921/TKY201009210099.html
2010年9月21日11時41分

 郵便不正事件で主任検事が証拠として押収したフロッピーディスク(FD)を改ざんした疑惑をめぐり、最高検の伊藤鉄男次長検事は21日午前、緊急の記者会見を開き、「20日に大阪高検から連絡を受けて、(朝日新聞に)報道されると知った。報道を素直に読めば、何らかの犯罪の疑いが濃く、捜査せざるを得ない」と述べた。最高検の検事を主任として数人のチームをつくり、証拠隠滅容疑で21日から捜査を始めたことを明らかにした。

 配布したコメントでは「厚生労働省元局長が無罪となった事件につき、主任検事において、公的証明書のデータが保存されていたフロッピーディスクの更新日時を改ざんしたのではないかという疑惑が報道されたが、最高検察庁において事実関係を徹底的に捜査した上、厳正に対処いたします」としている。

1735とはずがたり:2010/09/21(火) 17:56:58

検事、押収資料改ざんか 捜査見立て通りに 郵便不正
http://www.asahi.com/national/update/0920/OSK201009200135.html
2010年9月21日3時31分

図:ttp://tohazugatali.web.fc2.com/law/OSK201009200137.jpg

 郵便割引制度をめぐる偽の証明書発行事件で、大阪地検特捜部が証拠品として押収したフロッピーディスク(FD)が改ざんされた疑いがあることが朝日新聞の取材でわかった。取材を受けた地検側が事件の捜査現場を指揮した主任検事(43)から事情を聴いたところ、「誤って書き換えてしまった」と説明したという。しかし、検察関係者は取材に対し「主任検事が一部同僚に『捜査の見立てに合うようにデータを変えた』と話した」としている。検察当局は21日以降、本格調査に乗り出す。

 朝日新聞が入手した特捜部の捜査報告書などによると、FDは昨年5月26日、厚生労働省元局長の村木厚子氏(54)=一審・無罪判決=の元部下の上村(かみむら)勉被告(41)=虚偽有印公文書作成・同行使罪で公判中=の自宅から押収された。FD内には、実体のない障害者団体が郵便割引制度の適用を受けるため、上村被告が2004年6月に発行したとされる偽の証明書や文書の作成日時などに関するデータが入っていた。特捜部は証明書の文書の最終的な更新日時を「04年6月1日午前1時20分06秒」とする捜査報告書を作成。FDは押収の約2カ月後にあたる7月16日付で上村被告側に返却され、村木氏らの公判には証拠提出されなかった。

 朝日新聞が今夏、上村被告の弁護団の承諾を得てFDの記録を確認したところ、証明書の文書の最終的な更新日時が「04年6月8日午後9時10分56秒」で、特捜部が捜査報告書に記した最終更新日時と食い違うことが分かった。

 このため、朝日新聞が大手情報セキュリティー会社(東京)にFDの解析を依頼。本来は「6月1日」であるべき最終更新日時が「6月8日」と書き換えられていた。その書き換えは昨年7月13日午後だったことも判明。この日はFDを上村被告側に返す3日前だった。

 また、他のデータについては上村被告が厚労省の管理するパソコンで操作したことを示していたが、最終更新日時だけが別のパソコンと専用ソフトを使って変えられた疑いがあることも確認された。検察幹部の聴取に対し、主任検事は「上村被告によるFDデータの改ざんの有無を確認するために専用ソフトを使った」と説明したとされるが、同社の担当者によると、このソフトはデータを書き換える際に使われるもので、改ざんの有無をチェックする機能はないという。

 特捜部は捜査の過程で、上村被告の捜査段階の供述などを根拠に「村木氏による上村被告への証明書発行の指示は『6月上旬』」とみていた。だが、証明書の文書データが入ったFD内の最終更新日時が6月1日未明と判明。村木氏の指示が5月31日以前でなければ同氏の関与が裏付けられず、最終更新日時が6月8日であれば上村被告の供述とつじつまが合う状況だった。

 朝日新聞の取材に応じた検察関係者は「主任検事から今年2月ごろ、『村木から上村への指示が6月上旬との見立てに合うよう、インターネット上から専用のソフトをダウンロードして最終更新日時を改ざんした』と聞いた」と説明。FDの解析結果とほぼ一致する証言をしている。(板橋洋佳)

■主任検事が大阪地検側の聴取に対して説明した主な内容は次の通り。

 上村被告宅から押収したフロッピーディスク(FD)を返す直前、被告がデータを改ざんしていないか確認した。その際、私用のパソコンでダウンロードしたソフトを使った。改ざんは見あたらなかったため、そのソフトを使ってFDの更新日時データを書き換えて遊んでいた。USBメモリーにコピーして操作していたつもりだったが、FD本体のデータが変わってしまった可能性がある。FDはそのまま返却した。
    ◇
 厚労省元局長の村木厚子氏の話 なぜこんなことが起きてしまったのか理解できない。私にとって無罪証明のよりどころとなる「2004年6月1日」の更新日時データを書き換えた行為はあまりに悪質で、心の底から怖さを感じる。書き換えが個人の責任なのかどうか、今は根の深さが見えていない。検事の職業倫理を内部で徹底し、その能力と倫理が「一級」のものになってほしい。

1736とはずがたり:2010/09/21(火) 17:58:10
(;´Д`)バカか
>「遊んでいるうちに書き換えてしまった」という検事の弁解

フロッピーの日付、検察に都合よく 押収資料改ざん疑惑
http://www.asahi.com/national/update/0920/OSK201009200138.html
2010年9月21日5時40分

 厚生労働省の偽の証明書発行事件をめぐり、大阪地検特捜部の主任検事が証拠のフロッピーディスク(FD)を改ざんした疑いが明らかになった。「遊んでいるうちに書き換えてしまった」という検事の弁解に、弁護人は「ありえない」と不信感を募らす。検事はなぜ有罪無罪を左右しかねない行為をしたのか。

 検察捜査への信頼を揺るがす証拠の書き換えを行ったのは、今回の捜査を現場で指揮した主任検事(43)だった。厚生労働省元係長の上村(かみむら)勉被告(41)=虚偽有印公文書作成・同行使罪で公判中=のフロッピーディスク(FD)をいじった理由について地検の聴取に、上村被告がデータ改ざんをしていないか確認するためだったと説明している。

 しかし、上村被告の弁護人は20日、朝日新聞の取材に、「改ざんの有無を調べるのであれば、専門機関に鑑定を出すはずで、検察官個人が調べるなどあり得ない」と指摘する。さらに、正確なデータが書かれた特捜部の捜査報告書が公判で証拠採用されていなければ、同省元局長の村木厚子氏(54)=一審無罪=が「冤罪になった可能性が高い」と述べた。上村被告も弁護人を通じ「検察に対して恐怖心を覚える。こんなことが当たり前になると、誰でも逮捕されてしまうのではないでしょうか」とコメントした。

 記録改ざんの疑いが浮上しているFDの文書データは、上村被告が自称障害者団体「凛(りん)の会」(のちの白山会、東京)向けに作成した偽の証明書をFDに最終保存した日時だ。村木氏の公判に影響を与える重要な証拠で、FDは昨年5月26日、上村被告の自宅から押収された。FDの押収後に調べた特捜部の捜査報告書などによると、初めは「04年6月1日午前1時20分06秒」と記録されていた。

 検察側は、上村被告が村木氏から証明書の不正発行を指示されたのは6月上旬であり、上村被告が証明書を作成したのはその後という構図で関係者の供述を集めていた。証明書が6月1日未明に保存されていたという証拠は、検察側にとって都合の悪いものだった。

 FD内に記録された証明書の最終更新日時が書き換えられたのは昨年7月13日。検察側の構図と合う「04年6月8日」とされ、FDは3日後の昨年7月16日、上村被告側に返却された。

 しかし、FDはその後、公判で証拠としては採用されず、代わりに、証明書の最終更新日時を「6月1日」と正しく記載した特捜部の捜査報告書が証拠採用された。捜査報告書は村木氏側に証拠として開示され、村木氏側から公判に証拠請求されたためだった。主任検事は、裁判を担当する地検公判部に捜査報告書が引き継がれたことを知らず、報告書はそのまま村木氏側に開示されたとみられる。

 捜査報告書の存在の重要性に気づいたのは、大阪拘置所での勾留(こうりゅう)中に開示証拠をチェックしていた村木氏本人だった。検察が描いた構図と、上村被告が文書を保存した日時がずれていると、弁護団に連絡した。弁護団は今年1月の初公判の弁護側冒頭陳述でこの証拠を生かして、「検察側の主張は破綻(はたん)している」と訴えた。

 この結果、村木氏の指示について「04年6月上旬」とする検察側の主張と証明書の作成時期が合わなくなり、今月10日の村木氏の判決公判で裁判長は「検察側の主張と符合しない」と指摘した。

 朝日新聞の取材に応じた検察関係者は、「主任検事が同僚に『見立てに合うようにデータを書き換えた』と打ち明けた」と証言した。書き換えの理由を「FDを弁護側が公判に証拠として提出してきたら、公判が検察側に有利に進むと考えたのかもしれない」とみている。(板橋洋佳、野上英文)

1737とはずがたり:2010/09/21(火) 18:00:05
今迄も散々やって来たんちゃうかと。
>事件の真相解明を目指す捜査機関が捜査資料に手を加えることは前代未聞で、信じられない思いだ

証拠書き換え「想定外」 改ざん疑惑、法曹関係者に驚き
http://www.asahi.com/national/update/0921/OSK201009210054.html
2010年9月21日16時58分


 郵便不正事件で主任検事が証拠として押収したフロッピーディスク(FD)を改ざんした疑惑は、刑事裁判にたずさわる法曹関係者らも、重大に受け止めている。

 元最高検検事の土本武司・筑波大名誉教授(刑法)は「事件の真相解明を目指す捜査機関が捜査資料に手を加えることは前代未聞で、信じられない思いだ」と話す。

 土本氏によると、検察は、押収した資料について名刺1枚に至るまでリストを作り、厳格に検察庁内の倉庫などで管理しているという。検事の取り調べに証拠品が必要な場合は、検察事務官が帳簿に持ち出しや返却の記録を残す。「だが、今回のようにフロッピーディスクの中身を書き換えられるようなことが起きたのであれば、点検のしようがない。想定外の事態で、ルール以前の問題だ」と述べた。

 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は「捜査における証拠品の重要さへの認識が全く欠如している。捜査の基本ができていないと言わざるを得ない。最高検を含めて徹底的な内部調査が求められる」と話した。

 「開いた口がふさがらないというのが実感だ」。40年の裁判官生活のうち35年を刑事裁判官として過ごした元松山家裁所長の安原浩弁護士(67)=兵庫県弁護士会=もそう感想を話す。「裁判官としては、供述調書は信用性を慎重に吟味するが、物証や鑑定結果などの客観的証拠は基本的に信用できるというのが前提。その客観的証拠に手が加えられる事態は想定を超えている」と驚きを語る。「こうしたことが起きると、客観証拠自体の信用性も慎重に吟味していく姿勢が裁判所には求められるだろう」

 刑事弁護経験の長い小坂井久弁護士=大阪弁護士会=は「客観証拠の収集過程は完全なブラックボックスであり、そこに不正があると弁護側が見抜くのは非常に困難を伴う」と指摘。今回の問題に関しては「相互監視の仕組みがないことで、検事の暴走が見逃されたということではないか。個人の問題というよりシステムの問題という印象を持った」と述べた。

1738とはずがたり:2010/09/21(火) 18:04:35
エースかよ┐('〜`;)┌
>郵便不正事件で証拠として押収したフロッピーディスク(FD)を改ざんした疑いが浮上した前田恒彦・主任検事(43)は、「大阪地検特捜部のエース」と呼ばれてきた。

結果的に云われてた通りエリートの係わった事件だったねw刑事処罰しないと国民に示しがつかんだろうからちゃんとやれ。
>別の幹部も「事実だとすれば、内部の処罰だけでは済まないだろう。厳正に刑事事件として立件すべきではないか」と語った。

主任検事「大阪地検のエース」 公判で取り調べに批判も
http://www.asahi.com/national/update/0921/TKY201009210156.html
2010年9月21日15時7分

 郵便不正事件で証拠として押収したフロッピーディスク(FD)を改ざんした疑いが浮上した前田恒彦・主任検事(43)は、「大阪地検特捜部のエース」と呼ばれてきた。2006〜08年には東京地検特捜部にも在籍したほか、応援でも大阪から呼ばれるなど、著名な事件を担当してきた。

 主任検事は93年に司法試験に合格、96年に任官した。広島、水戸地検や神戸地検姫路支部などで勤務した。

 東京地検特捜部が07年、緒方重威(しげたけ)・元公安調査庁長官=一審で懲役2年10カ月執行猶予5年の判決、控訴中=を起訴した在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部をめぐる詐欺事件では、共犯とされた不動産会社元社長=懲役3年執行猶予5年、控訴中=の取り調べを担当。2人の一審判決では、主任検事の取り調べについて、裁判長が「事実を否認する容疑者に『否認すると保釈されない』など、不利になると働きかけた」と批判。公判で証人として出廷した際の証言も「誇張が交じっている疑いが否定できない」と指摘した。

 同じ07年の防衛装備品の調達をめぐる汚職事件の捜査でも、贈賄などの罪に問われた軍需専門商社「山田洋行」の元専務=二審で懲役1年6カ月の実刑、上告中=の取り調べを担当。元専務から、守屋武昌元防衛事務次官=懲役2年6カ月の実刑が確定=へのわいろ提供を認める供述を引き出したとされる。

 また、大阪地検に異動後の今年1〜2月には、小沢一郎・元民主党代表の資金管理団体「陸山会」をめぐる政治資金規正法違反事件の東京地検特捜部の捜査に、応援として呼ばれた。逮捕された小沢氏の3人の元秘書のうちの1人、大久保隆規元秘書=同罪で起訴=の取り調べを担当。大久保元秘書の関与を認める内容の供述調書をまとめたが、起訴後に大久保元秘書は否認に転じた。

 東京の検察関係者の間では「優秀で重要な供述を引き出してくる『割り屋』のタイプ」との評価の一方で、「勢いで取り調べてしまう面もある」との見方もある。

 ある在京の検察幹部は「FDの更新日時は事件の肝。大事な証拠を軽々に扱うことは、普通はしない。もし上司も報告を受けて知っていたとしたら、本人だけの問題では済まされない」。別の幹部も「事実だとすれば、内部の処罰だけでは済まないだろう。厳正に刑事事件として立件すべきではないか」と語った。

 法務省のある幹部も「事件を左右する証拠を改ざんするなんてとんでもない話だ。特捜だけではなく、証拠を支配できる捜査機関すべてにかかわってくる問題だ」と懸念を示した。

1739とはずがたり:2010/09/21(火) 18:09:23
筑波大に刑法の先生が居たのか

>土本氏によると、検察は、押収した資料について名刺1枚に至るまでリストを作り、厳格に検察庁内の倉庫などで管理しているという。検事の取り調べに証拠品が必要な場合は、検察事務官が帳簿に持ち出しや返却の記録を残す。「だが、今回のようにフロッピーディスクの中身を書き換えられるようなことが起きたのであれば、点検のしようがない。想定外の事態で、ルール以前の問題だ」と述べた。
厳重にやってはいるんですねぇ
前田恒彦にとってみたらこんな細かい点(>>1235朝日新聞が大手情報セキュリティー会社(東京)にFDの解析を依頼。本来は「6月1日」であるべき最終更新日時が「6月8日」と書き換えられていた。その書き換えは昨年7月13日午後だったことも判明。この日はFDを上村被告側に返す3日前だった。また、他のデータについては上村被告が厚労省の管理するパソコンで操作したことを示していたが、最終更新日時だけが別のパソコンと専用ソフトを使って変えられた疑いがあることも確認された)まで露見するなんて想定外だったんでしょうなぁ

証拠書き換え「想定外」 改ざん疑惑、法曹関係者に驚き
http://www.asahi.com/national/update/0921/OSK201009210054.html
2010年9月21日16時58分

 郵便不正事件で主任検事が証拠として押収したフロッピーディスク(FD)を改ざんした疑惑は、刑事裁判にたずさわる法曹関係者らも、重大に受け止めている。

 元最高検検事の土本武司・筑波大名誉教授(刑法)は「事件の真相解明を目指す捜査機関が捜査資料に手を加えることは前代未聞で、信じられない思いだ」と話す。

 土本氏によると、検察は、押収した資料について名刺1枚に至るまでリストを作り、厳格に検察庁内の倉庫などで管理しているという。検事の取り調べに証拠品が必要な場合は、検察事務官が帳簿に持ち出しや返却の記録を残す。「だが、今回のようにフロッピーディスクの中身を書き換えられるようなことが起きたのであれば、点検のしようがない。想定外の事態で、ルール以前の問題だ」と述べた。

 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は「捜査における証拠品の重要さへの認識が全く欠如している。捜査の基本ができていないと言わざるを得ない。最高検を含めて徹底的な内部調査が求められる」と話した。

 「開いた口がふさがらないというのが実感だ」。40年の裁判官生活のうち35年を刑事裁判官として過ごした元松山家裁所長の安原浩弁護士(67)=兵庫県弁護士会=もそう感想を話す。「裁判官としては、供述調書は信用性を慎重に吟味するが、物証や鑑定結果などの客観的証拠は基本的に信用できるというのが前提。その客観的証拠に手が加えられる事態は想定を超えている」と驚きを語る。「こうしたことが起きると、客観証拠自体の信用性も慎重に吟味していく姿勢が裁判所には求められるだろう」

 刑事弁護経験の長い小坂井久弁護士=大阪弁護士会=は「客観証拠の収集過程は完全なブラックボックスであり、そこに不正があると弁護側が見抜くのは非常に困難を伴う」と指摘。今回の問題に関しては「相互監視の仕組みがないことで、検事の暴走が見逃されたということではないか。個人の問題というよりシステムの問題という印象を持った」と述べた。

1740とはずがたり:2010/09/21(火) 18:10:37
検察がやってんだから俺も予断を持って判断するけど,自民党サイドから石井ピンを嵌めろと云う指令が検察に出てる筈だからちゃんと明らかにせえ。

村木元局長「恐ろしい」「一部のせいにせず検証を」
http://www.asahi.com/national/update/0921/TKY201009210069.html
2010年9月21日13時5分

 郵便不正事件で被告となった厚生労働省の村木厚子元局長(54)は21日、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見した。「こんなことまであり得るのかと恐ろしい気持ちがした」と語ったうえで、「一部に変な人がいたんだという話にせず、事件全体について何があって、なぜこうなったのか検証してもらい、検察のあり方に生かしてほしい」と、検察に事件全体の検証を求めた。

 村木元局長は今回のFD改ざん疑惑の内容を新聞報道でしか知らないとしたうえで、「(供述を裏付ける際に)頼りになる客観的な証拠にこういうことをされたら、何を頼りにしていいかわからない」と語った。最高検が捜査に着手したことについては「検察の信用がかかった問題だ。何があったのか真相解明して欲しい」と望んだ。

 これに先立ち、村木元局長の主任弁護人を務める弘中惇一郎弁護士も同日午前、会見を開き、「検察の根幹を揺るがす大きな問題だ」と厳しく批判。今後、証拠隠滅容疑などで主任検事を刑事告発することも視野に対応を検討することを明らかにした。

 弘中弁護士は「検察側からの説明は一切ない」としたうえで、朝日新聞が報じた内容を前提に会見を進めた。「主任検事として事件をコントロールする立場の人がこういうことをしたのなら前代未聞だ」と指摘した。

 公判前整理手続きの段階で、検察側が問題のFDを証拠請求しなかったことについては「(起訴内容を裏付ける)一番重要な証拠なのに、なぜ証拠請求しないのかと不審に思っていた」と述べた。

1741小説吉田学校読者:2010/09/21(火) 18:18:06
>>1734-1738
大阪地検「不徳操作」部。
なんで証拠を改ざんして事件が読めるのよ。なんで読めるのよ、なんで読めるのよ。3回言いました。最高検におかれましては、「誰に言われてやったんだ」と「上司からの指示」を誘導するような取調べを行っていただきたいですね。
どこの世界に客観証拠を改ざんするバカがいるんだ、と思ったら大阪にいましたね。
ていうか、事件のストーリーに固執してるよう傍証、おそらくまだまだ出てきますよ。
そして、全国各地の裁判員裁判で「検察官調書の信用性否定」の判断が続出するのではないか。それくらい、この前田某とその一派のやったことは重い。

1742小説吉田学校読者:2010/09/21(火) 18:25:29
取調べられる元特捜部長。
背景に東京vs大阪の検察の地域対立があるとかなしとかのことも取り沙汰されております。かつてイトマン事件もやった大阪地検特捜部は、ことここに至ってはダメ検察の代名詞になったといっても決して過言じゃないでしょう。

前特捜部長らを一斉聴取へ 大阪地検、FD改ざん疑惑で
http://www.asahi.com/national/update/0921/OSK201009210052.html

 郵便割引制度を悪用した偽の証明書発行事件をめぐり、大阪地検特捜部の主任検事が押収品のフロッピーディスク(FD)のデータを改ざんした疑いがある問題で、最高検は21日、証拠隠滅容疑で捜査を始めたことを明らかにした。最高検の検事を主任として数人のチームをつくったという。最高検が自ら捜査に乗り出すのは極めて異例。大阪地検も事件の捜査を指揮した前特捜部長の大坪弘道・京都地検次席検事らから一斉に事情を聴き、FDのデータが書き換えられた経緯や押収品の当時の管理状況を把握する方針。
 朝日新聞の取材などによると、主任検事は前田恒彦検事(43)。FD内には、厚生労働省元係長の上村(かみむら)勉被告(41)=虚偽有印公文書作成・同行使罪で公判中=が2004年6月に自称障害者団体に発行したとされる偽の証明書や文書の作成データなどが入っていた。「04年6月1日」とされていた証明書の文書の最終的な更新日時が、特捜部がFD保管中の昨年7月13日に専用ソフトで「04年6月8日」に書き換えられていた。
 現場の捜査を取り仕切った主任検事は地検の聴取に「上村被告によるデータの改ざんの有無を確認する際にインターネットで(専用の)ソフトをダウンロードした。データを書き換えて遊んでいるうちに更新日時が変わった可能性があったが、そのままFDを(被告側に)返却した」と説明。しかし、朝日新聞が上村被告の弁護団の承諾を得てFDの解析を依頼した大手情報セキュリティー会社の担当者によると、このソフトはデータを書き換える際に使われるもので、改ざんの有無をチェックする機能はない。
 地検はこうした主任検事の説明が事実かどうかを確認するため、主任検事の上司だった大坪前部長ら当時の特捜部の検事や検察事務官から事情を聴く必要があると判断。特捜部の検事11人のうち主任検事を除く10人が今春の人事異動で他の部署に移っており、21日から地検に呼び出すなどして説明を求める。
 主任検事は1月以降、厚労省元局長の村木厚子氏(54)=一審・無罪判決=の公判に専従で立ち会っており、特捜部の捜査に実質的に携わっていない。(板橋洋佳、野上英文)

1743小説吉田学校読者:2010/09/21(火) 18:31:33
折も折、柴野元議員逮捕。しかし、来年くらいまでは特捜検察は謹慎しなければならないでしょうね。自公政権や民主政権、官僚機構の腐敗を探知したとしても放置しなければならない。バカな検事が勝手に暴走するおそれがあるから。
それくらい証拠改ざん問題は罪深い。

架空増資の疑い、柴野元衆院議員らを逮捕 東京地検
http://www.asahi.com/national/update/0921/TKY201009210174.html

 バイオ燃料開発会社「日本中油」(本社・東京都港区)の架空増資事件で、東京地検特捜部は21日、元衆院議員で同社代表取締役の柴野多伊三(たいぞう)容疑者(59)と、同社取締役の清水大作容疑者(40)を電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで逮捕した。
 特捜部の調べでは、柴野元議員は2009年12月に、日本中油の資本金を2千万円から12億5千万円に増やしたとする内容を法務局に登記したが、実際には資本が充実していない架空の増資だった疑いが持たれている。
 柴野元議員は、1993年の衆院選東京1区で新生党(当時)から「柴野たいぞう」名で立候補して初当選し、1期務めた。96年の衆院選では新進党(当時)、00年の衆院選は都市新党、今年7月の参院選では比例区で自民党から立候補したが、いずれも落選した。

1744小説吉田学校読者:2010/09/21(火) 18:42:48
最高検は着々と捜査を進めております。共同通信によりますと「立件確定」。この後は「執務机ガサ」「自宅ガサ」・・・・

特捜検事を証拠隠滅で立件へ 改ざんFD入手、解析
http://www.47news.jp/CN/201009/CN2010092101000572.html

 厚生労働省文書偽造事件を捜査した大阪地検特捜部の前田恒彦主任検事(43)が元係長上村勉被告(41)宅から証拠品として押収したフロッピーディスク(FD)の更新日時を改ざんした問題で、最高検の捜査チームは21日、上村被告の弁護側からFDの任意提出を受けた。証拠隠滅容疑などでの立件に向け本格捜査に乗り出した。
 捜査チームは最高検検事が主任で、東京地検の検事らが加わった。入手したFDや捜査資料の解析を急ぐとともに、前田検事や捜査を指揮した当時の幹部からも事情聴取を進めるとみられる。
 検察関係者によると、前田検事は20日、大阪地検の事情聴取に、日付改ざんの事実を認めた。
 大阪地裁が村木厚子元局長(54)に無罪を言い渡した文書偽造事件では、上村被告が一審の公判で、村木元局長の関与を否定し、文書偽造は1人で実行したとしている。
 村木元局長の判決や関係者によると、FDには自称障害者団体「凜の会」に対する証明書と同じ内容の文書データが保存されており、最終更新日時は「2004年6月1日」だった。しかし上村被告側に返却されたFDの記録では「04年6月8日」に書き換えられていた。

1745小説吉田学校読者:2010/09/21(火) 19:10:16
一連の郵便不正事件での証拠不正事件報道を読みまして、FD解析の捜査報告書(本物)は証拠として開示されてるんですね。
推測するに「前田検事が公判前整理手続の証拠開示制度をよく知らなかった」「前田検事は主任検事であるにもかかわらず事件記録の検討を怠っていた」と特捜検事というより検事としても最低レベルと思う。
で、これでエースとかできる奴とか持ち上げる仲間内って、度し難い集合体だ。

「最悪の事態」危機感にじませる検察幹部ら
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100921-OYT1T00774.htm

 「最悪の事態」「組織の危機だ」。捜査を指揮する大阪地検特捜部の主任検事が、押収した証拠物を改ざんしたとの報に検察幹部らは一様に表情をこわばらせ、危機感をにじませた。
 大阪高検の柳俊夫・検事長は、大阪市福島区の合同庁舎で21日午前11時から会見。「最高検が今後、刑事罰も視野に徹底的に捜査して厳正に対処すると聞いている。大阪高検としても全面的に協力したい」と厳しい表情で話した。
 大阪市内にある小林敬・大阪地検検事正の自宅にはこの日朝、報道陣が殺到。小林検事正は約10分間取材に応じたが、核心部分については「調査を始めたばかりで答えられません」などと繰り返し、迎えの車に乗り込んだ。
 最高検幹部は「事実とすれば、我々の組織にとって最悪の事態」と顔をこわばらせた。前田恒彦検事(43)が以前在籍した東京地検幹部は、「特捜部の危機だ。証明すべきことを証明できなくするなんて、検事としてあってはならない行為。捜査にかかわった全員が辞表を出すぐらいじゃないと、検察は持たないのではないか」と危惧(きぐ)した。

1746名無しさん:2010/09/21(火) 19:51:18
小沢一郎民主党元幹事長の資金管理団体「陸山会」をめぐる収支報告書虚偽記入事件では、今年1月、東京地検特捜部の応援要請を受け、元公設第1秘書大久保隆規被告(49)=政治資金規正法違反の罪で起訴=の取り調べも担当。

http://www.47news.jp/CN/201009/CN2010092101000887.html
エース検事で「強引な面あった」 大阪地検特捜部

 厚労省の文書偽造事件で押収資料を改ざんしたとされる大阪地検特捜部・前田恒彦検事(43)は1996年に任官。検察内部では容疑者の自白をうまく引き出す「割り屋」として評価が高く、大阪特捜の「エース」と呼ばれ、東京地検特捜部でも捜査の中心を担った。

 ある検事は「優秀な検事で、組織内での評価は高いが、捜査では強引な面もあった」と語る。

 東京地検特捜部では2006年、中堅ゼネコン水谷建設の脱税事件や福島県知事汚職事件の捜査を担当。07年の防衛装備品納入をめぐる汚職事件では、キーマンだった防衛商社「山田洋行」の元専務宮崎元伸被告(72)=上告中=を取り調べた。

 08年4月から大阪地検特捜部に在籍し、元特捜検事で弁護士だった田中森一受刑者の詐欺事件や、小室哲哉・音楽プロデューサーの詐欺事件で主任を担当。小室プロデューサーの事件では、取調官としてホテルから本人を任意同行した。

 また小沢一郎民主党元幹事長の資金管理団体「陸山会」をめぐる収支報告書虚偽記入事件では、今年1月、東京地検特捜部の応援要請を受け、元公設第1秘書大久保隆規被告(49)=政治資金規正法違反の罪で起訴=の取り調べも担当。

2010/09/21 19:44 【共同通信】

1747名無しさん:2010/09/21(火) 21:17:50
http://twitter.com/nobuogohara

前田検事逮捕のニュースが流れているが、朝日新聞の報道から僅か半日後の逮捕、あまりに拙速ではないか。この問題を個人の問題に矮小化しようとする意図が窺われる。
5秒以内前 webから

1748名無しさん:2010/09/21(火) 21:30:44
神奈川1的正義の危うさw

1749とはずがたり:2010/09/21(火) 21:38:15
>>1741
これ可能性ありますよねぇ,てか国民はその位検察への疑いの眼を向けた方が良い。で,検察はその位信用を失うことをしたということを認識すべきである。
>全国各地の裁判員裁判で「検察官調書の信用性否定」の判断が続出するのではないか

社保庁,全国の戸籍係の次は特捜部検事となるとこれは相当に深刻。

1750名無しさん:2010/09/21(火) 21:38:54

【押収資料改竄】墜ちた“特捜のエース” 小室氏事件、防衛汚職…小沢氏元秘書取り調べも
2010.9.21 21:27
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100921/crm1009212132038-n1.htm

 前田恒彦容疑者は大阪地検特捜部の“エース”として、検察上層部の信頼を一身に集めていた。以前在籍していた東京地検特捜部の信頼も厚く、民主党の小沢一郎元幹事長の資金管理団体の政治資金規正法違反事件では“指名”で東京への応援を要請されたほどだった。

 「非常にまじめで捜査は緻(ち)密(みつ)」。元検察幹部はそう評する。捜査資料は綿密にそろえられ、報告もきちんとしていた。容疑者から次々と重要な供述を取る「割り屋」としての評価も高かった。後輩検事からは「リーダーシップがあって面倒見もよい」と慕われる一方で、強引なところもあったという。

 ある検察関係者は「郵便不正事件の当初、取り調べの結果が検察の構図に合わなくても部下の報告を聞いていたらしい。しかし、事件が立て込んできたころから自分の意見を押しつけるようになったようだ」と漏らす。その理由について「事件を立件するプレッシャーが原因だったのではないか」と振り返った。

 前田容疑者は平成18〜20年、東京地検特捜部にも在籍。元福島県知事汚職事件(18年)や元防衛事務次官による防衛汚職事件(19年)を手がけた。20年4月に大阪地検特捜部に異動後、音楽プロデューサー、小室哲哉氏の詐欺事件などを担当した。

 今年1〜2月に東京に応援で呼ばれた小沢一郎氏の資金管理団体の事件では、元公設第1秘書の大久保隆規被告の取り調べを担当。前田容疑者は、関与を認める供述を引き出して調書にまとめたが、大久保被告は起訴後に否認に転じている。

1751名無しさん:2010/09/21(火) 22:34:23
前田検事は大阪地検特捜部に在籍していた05年、西村真悟・衆院議員(当時)の弁護士法違反事件を手がけた。

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100922k0000m040115000c.html
郵便不正事件:正義見失ったらつ腕 特捜検事逮捕

 らつ腕検事はどこで正義を見失ったのか−−。証拠品のフロッピーディスク(FD)のデータを改ざんしたとして大阪地検特捜部検事の前田恒彦容疑者(43)が、証拠隠滅の疑いで最高検に逮捕された。特捜部内で「10年に1人の逸材」「将来の特捜部長」と期待されたエース。最高検の取り調べに何を語るのか。【日野行介、久保聡、古屋敷尚子】

 前田検事は東京、大阪の両地検特捜部を歴任した生粋の「特捜検事」。検察庁内では「優秀で、説明がうまい」と評価が高い一方、「功名心が強く、無理な捜査をする」との批判もあった。

 大阪地検のある幹部は「取り調べでは、容疑者の気持ちになって本音を引き出すことがうまい、一級の『割り屋』だった」と話す。別の地検幹部も「将来の大阪地検特捜部長。前田に任せておいたら大丈夫という安心感がある」と評価していた。ただ“暴走”を懸念する声もあり、「自信家で自分がこうと思ったら、こだわり過ぎる面がある」とも言われていた。

 前田検事は大阪地検特捜部に在籍していた05年、西村真悟・衆院議員(当時)の弁護士法違反事件を手がけた。前田検事に絶大な信頼を寄せる地検上層部から「捜査しろ」との“特命”を受け、特捜部の直属の上司にすら秘密にして内偵捜査を進めた。当時の同僚検事は「彼は功名心が強い。部内の同僚は冷たい目で見ていた」と吐き捨てるように言った。

 今回、証拠改ざんが発覚した「郵便不正・偽証明書事件」では、前田検事は昨年5月下旬、事件の主任検事として特捜部長とともに検察幹部に説明し、事件着手の決裁を得た。当時の検察幹部は「彼は書類も上手だし、説明もうまい。だまされたようなものだ」と憤った。

 前田検事は、96年任官。広島、水戸地検などを経て99〜06年に2度、大阪地検特捜部に在籍。06年から東京地検特捜部で福島県知事汚職事件などの捜査を担当。08年から大阪地検特捜部に移り、音楽プロデューサー・小室哲哉氏の5億円詐欺事件などの捜査をした。

    ◇

 郵便不正・偽証明書事件の捜査を指揮した前大阪地検特捜部長の大坪弘道・現京都地検次席検事は21日、毎日新聞の電話取材に「もう、そっとしといてもらえないか」とだけ語り、詳しい説明を拒んだ。無罪判決(今月10日)以降、毎日新聞は大坪次席検事に取材したが、「答える立場にない」と回答しなかった。

毎日新聞 2010年9月21日 22時26分

1752とはずがたり:2010/09/22(水) 00:36:13
早速逮捕。
これまで前田が扱った事件だけじゃなく特捜部が取り扱った事件のFD全てに同様の痕跡がないかどうか調べるべきであるね。

【押収資料改竄】証拠隠滅容疑で大阪地検特捜部主任検事を逮捕 郵便不正事件で
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100921/crm1009212102033-n1.htm
2010.9.21 21:02

押収資料の改ざん報道を受けて記者会見する村木厚子元局長の主任弁護人、弘中惇一郎弁護士=21日午前、東京・司法クラブ(松本健吾撮影)押収資料の改ざん報道を受けて記者会見する村木厚子元局長の主任弁護人、弘中惇一郎弁護士=21日午前、東京・司法クラブ(松本健吾撮影)

 障害者団体向け割引郵便制度をめぐり偽の証明書が発行された郵便不正事件で、証拠品として押収したフロッピーディスク(FD)を改(かい)竄(ざん)していた疑いが強まり、最高検は21日夜、証拠隠滅容疑で、大阪地検特捜部検事で、この事件の主任を務めた前田恒彦容疑者(43)を逮捕した。合わせて前田容疑者の大阪府内の自宅や大阪地検の執務室などの捜索令状を取った。最高検は検察側の描いた事件の構図に沿うよう改竄した疑いが強いとみて全容解明を進める。

 無罪判決の確定が確実な厚生労働省の村木厚子元局長(54)を起訴した一連の捜査の問題は、検事の刑事責任追及に向かう異例の事態となった。

 関係者によると、改竄されたのは特捜部が昨年5月26日、村木元局長の元部下だった上村勉被告(41)=公判中=の自宅から押収したFDの最終更新日時。当初の「2004年6月1日」から、検察側主張に沿う「6月8日」に書き換えられていたという。FDには偽の証明書や文書作成のデータが入っていた。

 検察関係者によると、前田容疑者は大阪地検の20日の事情聴取に「誤って書き換えてしまった」と改竄の事実を認めたという。

 大阪高検は同日、最高検にこの事実を報告。最高検は21日、最高検検事を主任とする特別の捜査チームを立ち上げ、捜査を開始。東京高検、東京地検の検事、事務官計4組を大阪に派遣した。

 村木元局長の弁護人も同日、証拠隠滅罪などでの刑事告発を検討する方針を表明した。

 前田容疑者は平成8年に検事に任官。東京、広島、水戸などの地検を経て、18年4月から東京地検特捜部に在籍。20年4月から大阪地検特捜部。

 菅直人首相は21日夜、「最高検が厳正に捜査をし、厳正に対応をするといわれているから、そうあるべきと思う」と述べ、最高検検事を主任とした捜査チームの捜査を見守る考えを示した。

1753とはずがたり:2010/09/22(水) 00:42:40

>>1751
大坪の言動
>郵便不正・偽証明書事件の捜査を指揮した前大阪地検特捜部長の大坪弘道・現京都地検次席検事は21日、毎日新聞の電話取材に「もう、そっとしといてもらえないか」とだけ語り、詳しい説明を拒んだ。無罪判決(今月10日)以降、毎日新聞は大坪次席検事に取材したが、「答える立場にない」と回答しなかった。

【押収資料改竄】「コメントしない」 事件当時の大阪特捜部長
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100921/crm1009212250044-n1.htm
2010.9.21 22:50

 厚生労働省の文書偽造事件で主任検事だった前田恒彦容疑者(43)の逮捕について、事件当時、大阪地検特捜部長を務めていた大坪弘道京都地検次席検事は21日夜、大阪府内の自宅前で「コメントしない」と話した。

 自身は最高検などから事情聴取されたのか、との問いには「(関係者は)当然聴取されるだろう」とだけ言い残し、自宅に入った。

>>1739
土本氏
これ以外にも>>520-521>>445でもコメントしてる。両方とも吉田学校さんのコメつき♪

【押収資料改竄】「犯罪の可能性も」元最高検検事の土本氏
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100921/crm1009211333013-n1.htm
2010.9.21 13:33

 元最高検検事の土本武司筑波大名誉教授(刑事法)の話 データ改竄がもし事実であれば、捜査側が描いたストーリーに合うように証拠を位置付けた疑いがますます強くなる。単なる捜査上のミスにとどまらない犯罪の可能性も出てくる。(物証の捏造は)かつて警察ではあったが、検察はしないという信頼感があった。とうとう出てしまったかという感じだ。改竄が組織的に行われたとなると、すべての検察の権威にかかわってくるし、威信もどこかに吹っ飛んでしまう。

1754小説吉田学校読者:2010/09/22(水) 10:11:46
組織ぐるみとまではいかないが、非常に軽く受け止めていたんじゃないんでしょうかね。
大阪地検の当時の特捜副部長、部長、次席検事、検事正の名前が報道に出始めるのはいつになるのでしょうか。

「改ざん」地検首脳部が把握・放置…2月に報告
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100922-OYT1T00116.htm

 押収資料のフロッピーディスク(FD)のデータを改ざんしたとして証拠隠滅容疑で逮捕された大阪地検特捜部検事・前田恒彦容疑者(43)が、今年2月初め頃、特捜部の当時の大坪弘道部長(現・京都地検次席検事)に対し、「FDを手直ししてしまった可能性がある」と報告し、当時の次席検事、検事正にも伝わっていたことが、検察関係者の話でわかった。
 地検首脳部が犯罪につながる行為を把握しながら放置していたことになる。
 関係者によると、今年1月に開かれた厚生労働省の村木厚子元局長(54)(無罪確定)の初公判で、弁護側は証明書の作成日時に関する検察主張と、FDのデータを基に作成されたとする捜査報告書との日付が食い違うと指摘。その後、前田容疑者がFDに細工したとのうわさが地検内で広がったという。

1755小説吉田学校読者:2010/09/22(水) 10:32:48
秋霜烈日というより、窮鼠切実。でも、すでに、総長辞任でコトがすまなくなっている。

検事総長の進退問題にも…民主党幹部
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100922-OYT1T00118.htm

 民主党幹部は21日夜、大阪地検特捜部の主任検事が証拠隠滅容疑で逮捕されたことについて、「検察もただでは済まないだろう。主任検事の逮捕であり、検事総長にも責任が及ぶのではないか」と記者団に述べ、大林宏検事総長の進退問題につながるのは避けられないとの見方を示した。

1756とはずがたり:2010/09/22(水) 10:41:07
>>1754
>弁護側は証明書の作成日時に関する検察主張と、FDのデータを基に作成されたとする捜査報告書との日付が食い違うと指摘。その後、前田容疑者がFDに細工したとのうわさが地検内で広がったという。
噂が本当だったということですね。よくもまあ見付けたなぁと思ったけど,朝日新聞の調査もこの噂をもとにしたものだったのか。

個人的には,これが特異な一件かそうではないのかが重大な関心事で,割とちょくちょく検察内部でやってたんじゃないか,という疑念は払えない所で,今迄立った噂を総浚えして不正がなかったか調べて欲しい所であります。

時に修正の日付変えるのは専用のソフトいれなくてもパソコンの日付変えて書き込み直せばいいんちゃうのと思ったけどそんなことないんですかねぇ。

>>1755
苦笑w>窮鼠切実

1757小説吉田学校読者:2010/09/22(水) 12:11:40
無罪観測が流れ、大阪地検特捜部の内実は殺伐としていたんじゃないんでしょうかね。それは自業自得ですけども。
証拠物を改ざんするというのが、理解の範疇を超える。さすがにちょくちょくはやらんでしょうが、大阪地検特捜部は「取調べメモの不可解な廃棄」という問題もありまして、外部の目から見て非常に奇々怪々な捜査がなされていたでしょうね。

書き換え指摘され同僚とトラブル
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100922/k10014123001000.html
 大阪地検特捜部の主任検事が押収した証拠のデータを改ざんした疑いで、21日夜、逮捕された事件で、この主任検事は、ことし2月ごろ、同僚の検事からデータを意図的に書き換えたのではないかと指摘され、トラブルになっていたことが検察関係者への取材でわかりました。このトラブルは大阪地検の幹部にも報告されたということで、最高検察庁は大阪地検の対応に問題があったとみて、当時の幹部らから事情を聴くなど、調べを進めています。
 大阪地検特捜部の主任検事、前田恒彦容疑者(43)は、厚生労働省の村木元局長の無罪が確定した郵便の割引制度をめぐる事件で、押収したフロッピーディスクのデータを改ざんしたとして、21日夜、証拠隠滅の疑いで逮捕されました。問題のフロッピーディスクは、うその証明書を作成したとされる厚生労働省の元係長の自宅から押収されたもので、うその証明書のデータが保存されていましたが、データの最終的な更新日時が押収されたあと書き換えられていました。書き換えられたあとのデータは、村木元局長がうその証明書の作成を指示したという検察が描いた事件の構図に矛盾がないことになり、最高検は前田検事が事件の構図に合うようにデータを書き換えた疑いがあるとしています。検察関係者によりますと、前田検事は、ことし2月ごろ、同僚の検事からデータを意図的に書き換えたのではないかと指摘され、トラブルになっていたことがわかりました。これに対し前田検事は、元係長がデータを改ざんしていないか調べていただけで書き換えは行っていないと主張したということです。このトラブルは、大阪地検の幹部にも報告されたということですが、特に問題にされなかったということです。最高検察庁は、大阪地検の対応に問題があったとみて、当時の幹部や同僚らから事情を聴くとともに前田検事がデータを書き換えた動機などについて捜査を進めています。

1758建設的与党らいおんはーと ◆S3/.7DxKSg:2010/09/22(水) 13:28:34
検察リーク情報をもとに小沢を犯罪者のように扱っていたあなた方諸君に
検察を批判する資格ナシだ
自分たちは、検察にダマされた被害者ってか?www

1759小説吉田学校読者:2010/09/22(水) 16:48:32
>>1758
あんたも「汚沢容疑者の逮捕マダ〜」とか書いてたじゃないかw
冗談はさておきまして、リークで冒頭陳述に書かないようなことを漏らしてマスコミを使って制裁することも、リーク批判が行き過ぎて、報道の自由、取材の自由が萎縮するようなことも、絶対にあってはならないと思っております。
私もリテラシーは持たなければいかんし、だからといって事実探求の好奇心も失いたくないし、難しいところなのですが、らいおんちゃんの指摘は正論であるので、重く受け止めることにします。

話は変わって、現在の事象ですが、これもリーク。さあ、「とかげの尻尾切り」と見るか「嘘報告があった」と見るか。
つうかね、FDの解析が終わった時点でね、筋読み変えろ。バカか。

資料書き換え疑惑、地検トップに報告 特捜部幹部ら
http://www.asahi.com/national/update/0922/OSK201009220065.html

 郵便不正事件をめぐって大阪地検特捜部が押収したフロッピーディスク(FD)のデータが改ざんされた疑いのある事件で、証拠隠滅容疑で逮捕された特捜部主任検事の前田恒彦容疑者(43)からデータ書き換えの可能性があると知らされた特捜部幹部らが、小林敬(たかし)検事正に「書き換えのうわさがあるが問題ない」と報告していたことが地検の調査でわかった。
 小林検事正は22日までの朝日新聞の取材に対して「書き換えられた疑いがあると報告を受けたのであれば覚えているはずだが、そういう言葉は覚えていない」と説明している。
 最高検によると、前田検事は昨年7月、同5月26日に厚生労働省元係長の上村(かみむら)勉被告(41)=虚偽有印公文書作成・同行使罪で公判中=の自宅から押収されたFDの文書の更新日時が「04年6月1日」だったのを「04年6月8日」に改ざんした疑いがある。
 検察関係者によると、前田検事は地検の調査に対し、今年1〜2月に特捜部副部長と同僚検事に電話で「(上村被告側へのFD返却直前に)データを書き換えた可能性がある」と打ち明けたという。前田検事は、1月に始まった同省元局長の村木厚子氏(54)=無罪確定=の公判でFDの最終更新日時が問題になったことを同僚検事から知らされ、当時応援に行っていた東京地検特捜部から電話で伝えたという。
 地検の調査によると、前田検事の説明は、副部長から大坪弘道・特捜部長(現・京都地検次席検事)、同僚検事から村木氏の公判担当の検事2人に知らされた。その後、大坪部長らは地検トップの小林検事正と当時の玉井英章・次席検事(現・大阪高検次席検事)に「前田検事がFDのデータを書き換えたといううわさがあるが、意図的に変更した事実は考えられず問題ない」などと報告したという。
 データが書き換えられたとのうわさは特捜部内に広まったが公表されず、FDの返却を受けた上村被告側にも伝えられなかった。公判担当の検事2人も、そのまま村木氏の裁判の審理に立ち会っていたという。
 玉井前次席検事は22日までの朝日新聞の取材に「報告は受けていない」と説明している。

1760小説吉田学校読者:2010/09/22(水) 16:58:37
前にも書いたように「裁判員裁判での検察官調書不採用」「他の経済事件捜査での謹慎」ばかりでなく、司法への信頼で成り立っている面もある「死刑制度の可否」、特信性と任意性があれば参考人の検察官調書が採用される「刑訴法321条1項2号の改正」、そして「取調べ可視化」「証拠保全制度の徹底」。
そうなると「1課事件での二の足」「薬物事犯での有罪率低下」、果てには「治安悪化」・・・それくらいの衝撃があるんです、事実だったら。検察幹部の首で済む話なのか。

特捜証拠改ざん:検事正ら処分検討 法務省
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100922k0000e040071000c.html

 厚生労働省元局長の無罪が確定した郵便不正事件に絡み、法務省は当時の大阪地検検事正ら幹部に対し、懲戒処分も含めた処分の是非について検討を始めた模様だ。事件に対する監督責任に加え、主任検事のデータ改ざんについて事実関係を把握しながら十分な対応をとらなかった疑いも浮かんでおり、主任検事の上司だった幹部らの処分は避けられないとの見方が広まっている。
 処分の検討対象となっているのは、昨年の捜査時に大阪地検の検事正だった三浦正晴・福岡高検検事長▽次席検事だった玉井英章・大阪高検次席検事▽特捜部長だった大坪弘道・京都地検次席検事。また、データの書き換えについて今年2月ごろ、地検幹部に報告がありながら必要な対応をとらなかった疑いも浮上。当時から地検トップを務める小林敬・大阪地検検事正らも検討対象になるほか、事案の解明が進めば、さらに対象が広がる可能性もあるとみられる。
 最高検は、データ改ざん事件の捜査と併せて、捜査が適正だったかを調査する検証チームを発足させており、法務省は検証結果がまとまった段階で正式に処分を決める見通し。
 懲戒処分には免職、停職、減給、戒告が定められているが、ほかに、懲戒に至らない口頭や文書での訓告、注意などがある。

1761小説吉田学校読者:2010/09/22(水) 17:02:35
以前も書きましたけどね、袴田事件とか名張毒ぶどう酒事件の再審の動きと全く無関係にこういう動きが出るというのは、単なる戯れ言と判断せざるを得ない。

押収資料改ざん事件 取り調べ可視化訴える民主党議員連盟、検察の捜査のあり方を批判
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00184876.html

 大阪地検特捜部の検事が証拠として押収したフロッピーディスクを改ざんしていた疑いで逮捕された事件について、取り調べの可視化を訴える民主党の議員連盟が会合を開き、検察の捜査のあり方を厳しく批判した。
 川内博史衆院議員は「検察の信頼を揺るがす、国家の信頼を揺るがす事態。取り調べの密室性を排して、透明性を担保していかなければならない」と述べた。
 議連の会長を務める川内議員は、取り調べの詳細が公開されないことが事件の背景にあるとして、取り調べの可視化を求めるとともに、国会に特別委員会を設置し、事件の原因究明を行う考えを示した。

1762神奈川一区民:2010/09/22(水) 17:08:33
>>1761
袴田事件はどうにかならないのか?
自分も内心忸怩たる思いです。

1763名無しさん:2010/09/22(水) 18:15:00

国民新代表、検事総長にも責任=証拠改ざん、与野党から批判
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010092200592

 郵便料金不正事件で大阪地検特捜部の主任検事が証拠隠滅容疑で逮捕されたことを受け、与野党からは22日、検察の捜査手法への批判や事実関係の徹底究明を求める声が改めて噴出した。国民新党の亀井静香代表は、大林宏検事総長の責任問題に言及した。
 民主党の有志議員でつくる「取り調べの全面可視化を実現する議員連盟」は同日午後、総会を開き、最高検が行うとしている検証作業に第三者メンバーを加えることなどを求める声明をまとめた。川内博史会長は「検察機構全体に問題点があるなら、国会に特別委員会を設置して議論しなければならない」と強調した。
 同党の石井一副代表は総会で、事件に関連して主任検事の前田恒彦容疑者から聴取を受けたことを明かした上で、「まじめ過ぎる検事だった。目的のために手段を選ばないという心理ではなかったか」と語った。
 警察官僚出身の亀井氏は記者会見で「こんなことが警察で起きたら、現場の課長や署長が責任を取るだけでは終わらない。立派な検事総長であれば、当然、自分で(責任の取り方を)分かっているのではないか」と述べ、検事総長の責任は避けられないとの認識を示した。
 自民党の小池百合子総務会長は会見で「検察の信頼性にかかわる大きな問題だ。信頼回復のために検察が何をなすべきなのか考えてほしい」と指摘。共産党の穀田恵二国対委員長も、記者団に「組織的関与(の有無)も含めて真相の徹底した究明が大切だ」と述べた。(2010/09/22-18:03)

1764とはずがたり:2010/09/22(水) 19:09:43
>>1757
この辺,殺伐としてる感じですねぇ。
>検察関係者によりますと、前田検事は、ことし2月ごろ、同僚の検事からデータを意図的に書き換えたのではないかと指摘され、トラブルになっていたことがわかりました。

1765名無しさん:2010/09/22(水) 20:32:13

「まじめ過ぎる検事」と石井一参院議員
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20100922-681798.html

 「まじめ過ぎる検事だった」−。厚生労働省の文書偽造事件に関与したとされた民主党の石井一参院議員は22日、最高検が証拠隠滅容疑で逮捕した大阪地検特捜部主任検事から事情聴取された際の状況を党会合で説明した。

 石井氏によると、昨年秋に主任検事の要請で聴取に応じ、文書偽造事件に関与していないことを説明。石井氏が「政治的な意図があるのか」と尋ねたところ主任検事は否定し、証拠の存在に関してはあいまいな答え方をしたという。

 主任検事が石井氏の質問に誠実に応対したとした上で「とにかく一つの方向を決めたら、目的のためには手段を選ばないという気がした」と指摘。「新聞に報道されると、極悪人という印象を受けるかもしれないが、実におとなしい、いい男だった」と述べた。(共同)

1766名無しさん:2010/09/22(水) 21:18:55
郷原信郎

今日の午後10時30分から、TBSラジオ「Dig」に出演します。
江川紹子さんも一緒です。ラジオなので、今回の証拠改ざん問題について、
詳しく話ができると思います。
約6時間前 webから

wildhiro @nobuogohara TBSラジオ、DIGはインターネット生放送つま
り世界中、及び数時間後からPodcastで聴けます。もちろんiPhoneなどの
スマートフォンでも聴けます。
http://bit.ly/ciOemD
約2時間前 TwitBirdから nobuogohara宛

http://twitter.com/nobuogohara

1767名無しさん:2010/09/22(水) 23:48:38
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100922-00000146-jij-soci
最高検聴取「おそらくある」=事件への言及避ける―前大阪特捜部長
時事通信 9月22日(水)23時32分配信

 大阪地検特捜部の主任検事前田恒彦容疑者(43)が証拠隠滅容疑で逮捕された事件で、当時の上司で前特捜部長の大坪弘道京都地検次席検事は22日、同地検の定例会見で「最高検の聴取はまだないが、おそらくあるだろう」と言及する一方、事件について「コメントは控えたい」と話した。
 大坪次席検事は、元部下の容疑に関し「今の時期に答えるのは適切ではない。わたしなりの存念がないわけではないが、この場では差し控えたい」と述べた。自身の責任には「時期が来たら…」と答えるにとどめた。

1768小説吉田学校読者:2010/09/23(木) 09:18:39
しかし、本当なのか。信じられない。前田容疑者は、いずれ出るであろう検察関係者の供述調書について「利益誘導がなされて信用性がない」「取調べは実質的に強制されたもので任意性がない」と抗弁したらどうか。

「FDに時限爆弾仕掛けた」 改ざん容疑の検事、同僚に
http://www.asahi.com/national/update/0922/OSK201009220173.html

 大阪地検特捜部が押収したフロッピーディスク(FD)のデータが改ざんされた疑いのある事件で、証拠隠滅容疑で逮捕された主任検事の前田恒彦容疑者(43)が同僚検事に「FDに時限爆弾を仕掛けた」と伝えていたことが朝日新聞の取材でわかった。データを書き換えた動機を示唆する発言とも受け取れるが、前田検事は逮捕後の調べに「誤って書き換えてしまった」と意図的な改ざんを否定している。
 最高検によると、前田検事は昨年7月、厚生労働省元係長の上村(かみむら)勉被告(41)=公判中=が作成した偽の証明書の最終更新日時を「04年6月1日」から「04年6月8日」に改ざんしたとされる。朝日新聞の取材に対し、昨年7月のFD返却後にデータを見た上村被告の弁護人は、最終更新日時が「6月1日」と記された捜査報告書と異なることに驚き、単独犯を主張する上村被告にとって不利になる証拠ととらえて表に出すことをためらったという。
 検察関係者によると、今年1月に大阪地裁で開かれた村木氏の初公判で、FDに記録された最終更新日時内容が問題になった。このため、同僚検事の一人が東京地検特捜部に応援に行っていた前田検事に電話をかけ、「FDは重要な証拠なのに、なぜ返却したのか」と聞いた。これに対し、前田検事は「FDに時限爆弾を仕掛けた。プロパティ(最終更新日時)を変えた」と明かしたという。
 さらに同僚検事が、最終更新日時が「6月1日」と書かれた捜査報告書が特捜部の手元を離れ、厚労省元局長の村木厚子氏(54)=無罪確定=の裁判を担当する公判部に引き継がれたことを伝えると、驚いた声で「それは知らなかった」と語ったという。
 こうしたことから、前田検事はデータを書き換えることで上村被告側を混乱させるほか、捜査報告書が公判に出なければ捜査段階の供述調書の補強になると考えた可能性がある。これらの仕掛けを「時限爆弾」と表現した疑いがある。
 検察側は村木氏の公判で、同氏が上村被告に偽の証明書を発行するよう指示した時期について6月上旬と主張していた。一方で弁護側は、証拠開示された捜査報告書の日付を根拠に検察側の主張は矛盾していると反論。今月10日の地裁判決も「検察側の主張と符合しない」と指摘した。
 前田検事がFDの最終更新日時を6月8日と改ざんしたとされることについて、検察関係者の一人は朝日新聞の取材に「検察側ストーリーに合う日時だ。だが、返却したFDがどんな形で表に出たら検察側に有利に働くと前田検事が想定していたのか分からない」と話す。

1769とはずがたり:2010/09/23(木) 14:23:43
事件が発覚したのは証拠のFDを返却して弁護側の手許にあったのが一点と,前田容疑者が同僚に漏らしたり上司に報告したりして噂になってたという事でこの二点を繋げて朝日新聞が調べたスクープという流れでしょうかねぇ。で,地検特捜部内での自浄機能はどうやら働かなかったという事になりますな。

「FDに時限爆弾仕掛けた」 改ざん容疑の検事、同僚に
>>1768
2010年9月23日4時30分

図:ttp://tohazugatali.at.infoseek.co.jp/law/OSK201009220184.jpg

資料書き換え疑惑、地検トップに報告 特捜部幹部ら
http://www.asahi.com/special/kaizangiwaku/OSK201009220065.html
2010年9月22日15時1分

図:ttp://tohazugatali.at.infoseek.co.jp/law/OSK201009220084.jpg

 郵便不正事件をめぐって大阪地検特捜部が押収したフロッピーディスク(FD)のデータが改ざんされた疑いのある事件で、証拠隠滅容疑で逮捕された特捜部主任検事の前田恒彦容疑者(43)からデータ書き換えの可能性があると知らされた特捜部幹部らが、小林敬(たかし)検事正に「書き換えのうわさがあるが問題ない」と報告していたことが地検の調査でわかった。

 小林検事正は22日までの朝日新聞の取材に対して「書き換えられた疑いがあると報告を受けたのであれば覚えているはずだが、そういう言葉は覚えていない」と説明している。

 最高検によると、前田検事は昨年7月、同5月26日に厚生労働省元係長の上村(かみむら)勉被告(41)=虚偽有印公文書作成・同行使罪で公判中=の自宅から押収されたFDの文書の更新日時が「04年6月1日」だったのを「04年6月8日」に改ざんした疑いがある。

 検察関係者によると、前田検事は地検の調査に対し、今年1〜2月に特捜部副部長と同僚検事に電話で「(上村被告側へのFD返却直前に)データを書き換えた可能性がある」と打ち明けたという。前田検事は、1月に始まった同省元局長の村木厚子氏(54)=無罪確定=の公判でFDの最終更新日時が問題になったことを同僚検事から知らされ、当時応援に行っていた東京地検特捜部から電話で伝えたという。

 地検の調査によると、前田検事の説明は、副部長から大坪弘道・特捜部長(現・京都地検次席検事)、同僚検事から村木氏の公判担当の検事2人に知らされた。その後、大坪部長らは地検トップの小林検事正と当時の玉井英章・次席検事(現・大阪高検次席検事)に「前田検事がFDのデータを書き換えたといううわさがあるが、意図的に変更した事実は考えられず問題ない」などと報告したという。

 データが書き換えられたとのうわさは特捜部内に広まったが公表されず、FDの返却を受けた上村被告側にも伝えられなかった。公判担当の検事2人も、そのまま村木氏の裁判の審理に立ち会っていたという。

 玉井前次席検事は22日までの朝日新聞の取材に「報告は受けていない」と説明している。(板橋洋佳、野上英文)

1770小説吉田学校読者:2010/09/24(金) 08:52:58
朝日の独走状態は止まりませんね。これは東京発っぽいですけども、朝日名物検察記者村山治氏あたりは、検察に怒りまくってるんじゃないか。

前田検事、故意の改ざん認める 最高検調べ、供述一転
http://www.asahi.com/national/update/0923/TKY201009230376.html

 大阪地検特捜部が押収したフロッピーディスク(FD)のデータが改ざんされた疑いのある事件で、証拠隠滅容疑で最高検に逮捕された同部検事の前田恒彦容疑者(43)が、「故意にデータを改ざんした」と認める趣旨の供述を始めたことが分かった。大阪地検の調査や逮捕後のこれまでの調べでは「誤って書き換えた」と意図的な改ざんを否定していた。
 最高検は、郵便不正事件で捜査の主任を務めていた前田検事が特捜部の描いた事件の構図に沿わない証拠を都合よく改ざんした可能性があるとみて、書き換えた理由やその後の上司らへの説明状況などを調べている。
 最高検の調べによると、前田検事が改ざんした疑いがあるのは、厚生労働省元係長の上村(かみむら)勉被告(41)=虚偽有印公文書作成・同行使罪で公判中=の自宅から昨年5月に押収されたFD。昨年7月、大阪地検内に私物パソコンを持ち込み、専用ソフトを使って最終更新日時が「04年6月1日」だったのを「04年6月8日」に書き換えたとされる。
 検察関係者によると、今年1月に大阪地裁で開かれた厚労省元局長の村木厚子氏(54)=無罪確定=の初公判で、FDに記録された最終更新日時が問題になった。FDは昨年7月に上村被告側に返却されていたため、同僚検事の一人が、東京地検特捜部に応援に行っていた前田検事に電話をかけて「重要な証拠なのに、なぜ返却したのか」と聞いた。これに対し、前田検事は「FDに時限爆弾を仕掛けた。プロパティ(最終更新日時)を変えた」と明かしたという。
 検察側は、2004年の「6月上旬」に、村木氏が上村被告に偽の証明書を発行するよう指示したのではないかと疑っていた。そうした内容の上村被告の捜査段階の供述調書もあった。だが、証明書のデータが入っていたFD内の最終更新日時は「6月1日未明」。これでは、村木氏の指示が5月中にあったことになり、検察側の主張が崩れかねない状況だった。

1771とはずがたり:2010/09/24(金) 17:06:55

最高検が地検に質問書を送るなんてのは何を意味するんでしょうか?最高検が地検の描く事件の構図についてかなり疑念を抱いていたって感じでしょうか?

改ざん疑惑、最高検調査に伝えず 大阪地検特捜部
http://www.asahi.com/national/update/0924/OSK201009240046.html
2010年9月24日15時0分

 大阪地検特捜部が押収したフロッピーディスク(FD)をめぐる証拠隠滅事件で、最高検が5月、厚生労働省元局長の村木厚子氏(54)=無罪確定=らの捜査段階でFD内の文書データをどう評価していたのか、などについてただす質問書を地検に送っていたことが朝日新聞の取材でわかった。特捜部と公判部はこの調査の約4カ月前にデータ改ざんの疑いを把握していたが回答書には盛り込まず、最高検には改ざんを伝えなかったという。

 朝日新聞の取材に対し、地検特捜部主任検事の前田恒彦容疑者(43)=証拠隠滅容疑で逮捕=から厚労省元係長の上村(かみむら)勉被告(41)宅で押収したFDの文書の最終更新日時を改ざんした、と打ち明けられていた特捜部関係者は「問題を抑えようとしたととらえられても仕方がない」と話している。

 村木氏の公判では、弁護側が捜査報告書に「04年6月1日」と記されたFD内の偽の証明書の最終更新日時などを根拠に「客観証拠と検察側の主張が矛盾する」と指摘。大阪地裁は5月26日、同氏から「04年6月上旬」に偽の証明書の発行を指示されたとする上村被告らの供述調書について「検事が誘導で作った」などとし、証拠採用しないと決定した。検察側は立証の柱を失い、村木氏の無罪が濃厚となった。

 検察関係者によると、最高検は決定の2日後、地検に(1)最終更新日時と上村被告らの供述が矛盾することを理解していたのか(2)特捜部から事件を引き継いだ公判部は矛盾にいつ気づいたのか――など9項目の質問を送った。質問は大坪弘道・特捜部長(現・京都地検次席検事)と佐賀元明・副部長(現・神戸地検特別刑事部長)、前田検事、公判担当検事ら捜査と公判に携わっていた複数の関係者に配られた。

 だが、この調査に先立つ1〜2月に改ざんの疑いを把握した大坪部長、佐賀副部長、公判担当検事らはこれを指摘しなかった。この結果、「複数の厚労省関係者が村木氏の関与を認めたため、更新日時が事件の筋と矛盾すると判断する決め手にはならなかった」などとした地検としての回答書が作られた。

 また、回答書では前田検事の村木氏らに対する捜査について「更新日時の重大性を十分に認識せず、村木氏の関与を認めた供述と両立すると安易に考えた」とする反省点を指摘していた。しかし、ここでも改ざんの疑いに触れることなく、回答書は最高検に送られたという。(板橋洋佳、野上英文)

1772小説吉田学校読者:2010/09/24(金) 18:51:04
>>1771
おそらく、無罪観測によりまして、最高検も公判に関心を持っていたことが窺われます。
そして、多分ですが特捜部と公判担当で意思連絡に齟齬があります。
さらに申し上げますと、おそらく解析報告書を作成したことを忘れていたんだと思いますね。推測ですが。

1773小説吉田学校読者:2010/09/26(日) 19:48:40
この公判検事は相当思い詰めているようで、「無罪」だったことは分かっていたんでしょうか。
それが反映されない、これが組織の悲しさであるが、ことは冤罪、検察一体の原則も十分分かっておりますが、なんで幹部たちは「見なかったことにしよう」ということになるのか。非常に疑問が残ります。

“涙ながらの訴え”問題にせず
http://www.nhk.or.jp/news/html/20100926/t10014207421000.html

 大阪地検特捜部の主任検事が、押収した証拠を改ざんしたとして逮捕された事件で、主任検事がフロッピーディスクのデータを書き換えた可能性があることを知った検事が、当時の特捜部幹部に「たいへんなことで公表すべきだ」と涙ながらに訴えていたことが検察関係者への取材でわかりました。しかし、幹部らは「わざとではなかった」として問題にせず、最高検察庁は当時の特捜部長らから26日も事情を聴いて詳しい経緯を調べています。
 大阪地検特捜部の主任検事、前田恒彦容疑者(43)は、証拠として押収したフロッピーディスクのデータを改ざんしたとして、証拠隠滅の疑いで逮捕されました。検察関係者によりますと、ことし1月から2月にかけて、厚生労働省の村木元局長の裁判でフロッピーディスクのデータが問題になったあと、前田検事が、同僚の検事にデータを書き換えたことを打ち明けたということです。同僚検事は、この話を村木さんの裁判を担当していた別の検事に伝え、この検事は特捜部の佐賀元明前副部長に「前田検事が書き換えをした。村木さんは無罪だ。たいへんなことだから公表すべきだ」と涙ながらに訴えたということです。これを受けて大坪弘道前特捜部長らは、前田検事から直接聞き取りをしましたが、本人が「誤って書き換えた」と説明したため、フロッピーディスクの調査もしないまま、大阪地検のトップの検事正に「問題はない」と報告したということです。最高検は大坪前特捜部長らから26日も事情を聞いて、当時、どのようなやり取りが行われたのか、さらに調べています。

1774とはずがたり:2010/09/28(火) 16:56:24

遂に特捜部長らも逮捕へ。

前特捜部長ら逮捕へ 犯人隠避容疑、最高検
09/28 14:22
http://www.shizushin.com/news/social/national/2010092801000113.htm

 大阪地検特捜部の押収資料改ざん事件で、大坪弘道前特捜部長(現京都地検次席検事)と佐賀元明前副部長(現神戸地検特別刑事部長)が、逮捕された主任検事前田恒彦容疑者(43)が故意にフロッピーディスク(FD)を改ざんしたと認識していたことを示す複数の証言を、最高検が地検関係者から得ていたことが28日、検察関係者への取材で分かった。
 2人がその後、地検上層部に故意の改ざんを隠ぺいして報告していたとの証言もあり、最高検は週内に最終協議、2人を犯人隠避容疑で逮捕するとみられる。
 検察関係者によると、佐賀前副部長は1月30日、副部長室に集まった前田容疑者の同僚検事4人から、同容疑者が故意にFDを改ざんしていたと聞かされた。
 その後、佐賀前副部長は東京地検特捜部に応援に行っていた同容疑者に電話をかけ、故意の改ざんであったことを知らされたとみられ、「FDにまで触らせてしまうとは苦労掛けたな」と発言。同僚検事4人のうち2人がその場でやりとりを聞いていた。
 最高検は、大坪前部長や佐賀前副部長が地検上層部にFDの改ざんが故意であることを意図的に伝えなかった疑いがあり、刑事責任を問えるとして検討を進めている。

1775小説吉田学校読者:2010/09/28(火) 19:09:43
逮捕関連情報も私の記事も検察リークと思われるので100%信頼してはいけないのは、らいおんちゃんの指摘を受けぬまでも心得ておりますが、「個人責任は刑事手続で、組織責任は行政手続で」追及されると思っておりました。意外です。
ここまでやるかというところまでやらないといけないのかもしれない。現職検察幹部が刑事訴追されるのは戦後初。元幹部のくくりでいくなら緒方元広島高検検事長以来2度目。
気が早いですが、就任したばかりなのに、検事総長辞任もあり得る事態に発展。

FD改ざん、前特捜部長「今回はミスでいく」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100928-OYT1T00700.htm

 郵便不正を巡る証拠品のフロッピーディスク(FD)改ざん事件で、大阪地検特捜部の主任検事・前田恒彦容疑者(43)(逮捕)の上司だった大坪弘道・前特捜部長(現・京都地検次席検事)が2月初めに改ざん疑惑を知らされた直後、「今回はミステーク(誤り)でいく」と周囲に話していたことが、検察関係者の話でわかった。
 大坪前部長が調査をしないまま「過失」と決めつけたとも解釈できる発言で、最高検は大坪前部長らを聴取し、経緯や趣旨を調べている。
 関係者によると、大坪前部長は2月1日、前田容疑者の同僚検事らがFD改ざん疑惑を訴えていることを、佐賀元明・前特捜部副部長(現・神戸地検特別刑事部長)から伝え聞き、事実確認を指示。これを受け、佐賀前副部長が電話で前田容疑者から事情を聞いたところ、前田容疑者は「FDを操作し、データが変わった可能性がある」と答えた。

1776とはずがたり:2010/09/28(火) 19:35:25
>>1775
>個人責任は刑事手続で、組織責任は行政手続で
恥ずかしながら無知な俺にご教授願たいですんが,組織責任追及する行政手続きってどれですかね??

1777小説吉田学校読者:2010/09/28(火) 20:34:33
>>1776
刑事訴追というのは、最終的には、いくつかの例外をのぞいては、個人に対して、懲役なり罰金なりを科すことを裁判所に請求することです。
組織責任の追及も、観念的なものですが、刑事手続以外で、検証結果の公表や、懲戒処分発表の際に懲戒の経緯を公表するなどして、組織としての在り方にも問題があったと外部に発表することを行う。
という意味で書きました。できるかなあ、99%の有罪率が無謬性に取って代わる検察庁に。見ものです。
あと、個人的には「認識があった」=「共謀があった」とはいえないだろうなあと思っていましたので、「犯人隠避」を持ってくるとは考えたものだなあ、と思いました。

1778とはずがたり:2010/09/28(火) 21:49:17
>>1777
解説感謝です。
逮捕・起訴に踏み切らないと検察の信頼は恢復しないと云う決意の発露でしょうかねぇ。

1779小説吉田学校読者:2010/09/29(水) 06:06:07
「逮捕へ」は共同通信しか打ってませんね。あくまで、現時点では、「捜査」が妥当かも??

【検事逮捕】前田容疑者、前副部長に「故意」伝達か 最高検が犯人隠避容疑で捜査
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100929/crm1009290146003-n1.htm

 大阪地検特捜部の押収資料改竄(かいざん)事件で、主任検事の前田恒彦容疑者(43)=証拠隠滅容疑で逮捕=が1月末、佐賀元明前特捜部副部長(現神戸地検特別刑事部長)から電話を受けた際、意図的な改竄を認めていた疑いが強いことが28日、検察関係者への取材で分かった。前田容疑者の同僚検事らが佐賀前副部長の横で電話のやり取りを聞いており、最高検の事情聴取に「前副部長は当初から故意を認識していたはずだ」と供述したという。
 佐賀前副部長はこうした経緯を大坪弘道前特捜部長(現京都地検次席検事)に報告していたとされ、最高検は、2人が意図的な改竄を認識しながら隠蔽(いんぺい)した疑いもあるとみて、犯人隠避容疑に当たるか捜査している。
 また、最高検は28日、小林敬検事正と玉井英章前次席検事(現大阪高検次席検事)を聴取した。大坪前部長からの報告内容などを聴き、小林検事正らは「改竄との報告は受けていない」と説明したとみられる。
 大坪前部長と佐賀前副部長の聴取は28日も行われ、5度目。前部長らは「意図的な改竄とは聞いておらず、過失と思っていた」と主張しており、同僚検事らの供述と食い違っている。
 検察関係者によると、佐賀前副部長は1月30日、同僚検事らから前田容疑者が証拠品のフロッピーディスク(FD)を改竄したとの報告を受けた。
 これを受け、前副部長は東京出張中の前田容疑者に電話で説明を求めた。その際に意図的な改竄を聞いたとみられる。その場には同僚検事と郵便不正事件の公判担当の女性検事の2人が同席していた。
 佐賀前副部長は2月1日に大坪前部長に一連の経緯を報告し、対応を協議。小林検事正と玉井前次席検事には「問題はない」などと説明していた。

1780とはずがたり:2010/09/30(木) 03:55:14
罪に問えますでしょうかねぇ。。
>大坪前部長と佐賀前副部長が改ざんの故意を認識していたとすれば、刑事責任を問われる事態に発展しかねないが、2人は最高検の調べにも「故意にFDのデータを改ざんしたとは思っていなかった」と説明しているという

特捜検事逮捕:上司処分は不可避か 「ほおかむり」の指摘
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100928k0000m040102000c.html

 郵便不正事件に絡む証拠改ざん事件で、大阪地検特捜部の主任検事、前田恒彦容疑者(43)が証拠隠滅容疑で逮捕されて28日で1週間となる。最高検は改ざんの動機を詳しく調べる一方、27日も当時の上司だった大坪弘道・前大阪地検特捜部長(現京都地検次席検事)や佐賀元明・前特捜部副部長(現神戸地検特別刑事部長)からの聴取を継続。2人が前田検事の改ざんを故意だと知りながら放置し、隠ぺいを図っていなかったか解明を進めている。

 「部長や副部長に意図的な改ざんだと報告したのに、前田検事だけ逮捕するのはおかしい」。最高検の聴取に応じた大阪地検の検事は訴えたという。大坪前部長と佐賀前副部長の聴取はこの日で4日目。聴取が長引いているのは、検事の「告発」が真実かどうかを見極めるためとみられる。

 発端は1月27日に大阪地裁で開かれた厚生労働省の村木厚子元局長(54)=無罪確定=の初公判にさかのぼる。「04年6月上旬」に元局長が偽証明書の作成を部下に指示したという検察側に対し、弁護側は捜査報告書に添付されたフロッピーディスク(FD)のデータの最終更新日時が「6月1日」になっていると矛盾を追及した。

 検察関係者によると同僚検事が東京に出張していた前田検事に電話で公判の状況を伝えた際、前田検事は「FDの最終更新日時が記録されている『プロパティ』を変更した」と打ち明けた。意図的改ざんを示唆するこの発言は、同僚検事から別の特捜部検事と公判部の検事にも伝わった。

 3人は1月末に佐賀前副部長に「前田検事がプロパティを書き換え『FDに時限爆弾を仕掛けた』と言っている」などと報告。公判部の検事は大坪前部長にも「公表すべきだ」と直訴したが、内部調査は見送られた。

 「『時限爆弾』の意味が分からなかった」。取材に、佐賀前副部長は説明した。前部長と相談して数日後に前田検事に事実関係を確認した結果、前田検事が更新日時を書き換えたことは確認したが、「過失だった」という本人の説明を信じたという。

 大坪前部長と佐賀前副部長が改ざんの故意を認識していたとすれば、刑事責任を問われる事態に発展しかねないが、2人は最高検の調べにも「故意にFDのデータを改ざんしたとは思っていなかった」と説明しているという。一方で、法務検察幹部は「2人が十分な調査をせず、ほおかむりしてしまったのは間違いない」と指摘。「最強」と呼ばれた特捜幹部経験者が職務上の責任を問われて処分を受ける可能性が極めて高いことを示唆した。

 ◇前田検事は「元気です」…拘置所前で弁護士

 前田検事は09年7月、FD内に記録された偽証明書のデータの最終更新日時を「04年6月1日」から「6月8日」に改ざんしたとして逮捕された。現在は大阪拘置所(大阪市都島区)に拘置されている。特捜部の検事として逮捕した多数の容疑者を自ら取り調べてきた場所だ。

 弁護人とみられる男性弁護士は24日、拘置所前で報道陣に「(前田検事の)体調は」と問われ、「元気です。変わりありません」とだけ述べた。この弁護士は日曜日の26日を除いて25、27日にも拘置所を訪れたが、取材に無言を貫いている。

 一方、前田検事の出身大学である広島大学の恩師は「まじめで非常にさわやか。熱心に勉強もするし、友人にも恵まれていた」と振り返る。

 恩師は「特捜部というエリートコースのトップクラスに入り、プレッシャーのようなものを感じていたのかもしれない」と指摘。「個人の特殊な犯罪とみるのは間違いで、起訴したら何が何でも有罪にするというような特捜検察の体質に問題があるのではないか」と話した。

毎日新聞 2010年9月27日 22時18分(最終更新 9月27日 23時01分)

1781とはずがたり:2010/10/01(金) 16:44:02
う〜ん,爪剥がしても無罪なんかなぁ。。

つめ切り傷害:逆転無罪「正当な看護行為」 福岡高裁判決
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100916k0000e040024000c.html

逆転無罪の判決に喜ぶ支援者ら=福岡市中央区の福岡高裁前で2010年9月16日、金澤稔撮影

 北九州市の病院で認知症の入院患者2人のつめを切り出血させたとして、傷害罪に問われ、1審福岡地裁小倉支部で懲役6月、執行猶予3年を言い渡された元北九州八幡東病院看護課長、上田里美被告(44)の控訴審判決が16日、福岡高裁であった。陶山博生裁判長は捜査段階の供述調書の信用性を否定したうえ、「1審には事実誤認がある」として1審を破棄。無罪を言い渡した。

 判決理由で陶山裁判長は、捜査段階で傷害行為を認めたとされる供述調書について、「捜査官の意図する内容になるよう押しつけられ、誘導されたものとの疑いが残る」と信用性を否定。また、「(一部の行為は)傷害罪に当たるが看護目的で方法も相当と言える範囲を逸脱していない。正当業務行為にあたり違法性は阻却される」と述べた。

 上田看護師は07年6月、当時70歳と89歳だった認知症の女性の入院患者2人の右足親指のつめをニッパー型のつめ切りで切除するなどし、けがをさせたとして起訴され、1審では懲役10月を求刑された。

 裁判は、被告のつめ切り行為がケア目的の看護師としての正当業務に当たるのか、否かが主な争点となった。

 1審は「看護行為の一環で患者のつめのケアをする際、指先より深い個所まで切っても直ちに傷害罪の構成要件に該当しない」と判示。その上で事件発覚時に上田看護師が患者の家族や上司に「なぜつめがはがれたかわからない」などと、うその説明をしたことや、捜査段階で「つめを切るとき少々の出血をみてもかまわないと思った」などとする供述調書の信用性を認め「看護行為でなく楽しみとして切った」と、有罪を言い渡した。

 上田看護師側はこれを不服として控訴。控訴審で、弁護側は上田看護師が実際に高齢者のつめを切っている映像などを法廷で流し、痛みや出血に配慮しながら、高い技術でつめのケアができることの立証を試み、「看護師としての正当業務だった」と無罪主張した。

 一方、検察側は他の病院医師を証人として法廷に呼んだ。医師は「行為自体は問題ない」と証言する一方、「患者の家族の同意などがなければケアとはいえない」と述べ、家族などにうその説明をした上田看護師の対応を批判。検察側は「楽しみのためつめを切り詰め出血させた傷害事件」と控訴棄却を求めていた。

 岩橋義明・福岡高検次席検事は「検察官の主張が認められず遺憾。判決を慎重に検討し今後の対応を検討したい」とコメントした。【岸達也】

 【ことば】北九州八幡東病院つめ切り事件

 上田里美看護師は、北九州八幡東病院の看護課長だった07年6月、認知症などで入院中の女性患者2人の右足親指などのつめを医療用つめ切りではがし、10日間のけがをさせるなどしたとして、7月に傷害容疑で逮捕・起訴された。また、北九州市の第三者機関・尊厳擁護専門委員会が4件のつめはぎを虐待と認定した。1審判決では正当業務行為との主張が退けられ、懲役6月、執行猶予3年の有罪判決を受けた。

毎日新聞 2010年9月16日 11時18分(最終更新 9月16日 12時53分)

1782名無しさん:2010/10/01(金) 16:53:43
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101001-00000855-yom-soci
大阪地検の前特捜部長、前副部長を逮捕へ
読売新聞 10月1日(金)16時43分配信

 郵便不正事件を巡る証拠品のフロッピーディスク(FD)改ざん事件で、最高検は1日、大阪地検特捜部の主任検事・前田恒彦容疑者(43)(逮捕)の上司だった大坪弘道・前部長(57)(現・京都地検次席検事)と佐賀元明・前副部長(49)(現・神戸地検特別刑事部長)を犯人隠避容疑で逮捕する方針を固めた。

 最高検の調べでは、大坪前部長と佐賀前副部長は今年1〜2月、前田容疑者から「FDを故意に改ざんした」と報告を受けながら、小林敬(たかし)・大阪地検検事正と玉井英章前次席検事(現・大阪高検次席検事)に「故意ではなく、問題ない」と虚偽の報告したほか、FDの調査を行わず、改ざんを隠蔽(いんぺい)した疑い。

 最高検の聴取に対し、大坪前部長と佐賀前副部長は、いずれも「「前田容疑者から『故意ではない』との報告を受け、過失だと思っていた」などと説明していた。 最終更新:10月1日(金)16時39分

1783小説吉田学校読者:2010/10/01(金) 23:17:25
不作為の犯人隠避はあり得るか。公務員職権濫用ではだめか。という個人的疑問はあるわけですが、本日捜査核心へ。
大阪の特捜というのは、キーマンを逮捕して正面突破の捜査を行う東京の特捜とは違って、証拠の物読みを丁寧に行い、その中で違法な人物を捜査する積み上げ式捜査をよく取っていた。イトマン事件捜査はその典型。なのにいつから「供述を取ってなんぼ」「証拠は後から付いてくる」みたいになってしまったのか。

証拠改ざん:前特捜部長ら逮捕 検事総長の進退問題発展も
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101002k0000m040098000c.html

 郵便不正事件に絡む証拠隠滅容疑で逮捕された大阪地検特捜部の主任検事、前田恒彦容疑者(43)のデータ改ざんを隠ぺいした疑いが強まったとして、最高検は1日、犯人隠避容疑で、上司だった大坪弘道・前特捜部長(57)=現京都地検次席検事=と、佐賀元明・前副部長(49)=現神戸地検特別刑事部長=を逮捕した。事件は検察の信頼を根底から失墜させる事態に発展、トップである大林宏検事総長(63)の進退問題に発展するのは必至となった。
 調べでは、大坪前部長と佐賀前副部長は、前田検事が証拠品のフロッピーディスク(FD)内に記録された偽証明書のデータを故意に改ざんしたことを、今年2月の時点で認識しながら調査や公表をせず、前田検事の犯罪を隠した疑いが持たれている。
 最高検は前田検事や同僚らの供述から、前部長と前副部長が改ざんを故意だと認識していたと判断。1日午前から黙秘権を告知して犯人隠避容疑で取り調べを始めた。2人が「過失だと認識していた」と容疑を強く否認したため、逮捕に踏み切った。
 最高検は9月21日、FD内に記録された偽証明書のデータの最終更新日時を「04年6月1日1時20分6秒」から「04年6月8日21時10分56秒」に改ざんしたとして、証拠隠滅容疑で前田検事を逮捕。その後、地検内で今年1月末〜2月にかけて改ざん疑惑が表面化しながら、過失として処理されていたことが判明したため、前部長らによる組織的隠ぺいの有無を集中的に捜査していた。
 関係者によると、1月27日に大阪地裁で開かれた厚生労働省の村木厚子元局長(54)=無罪確定=の初公判後、前田検事の同僚検事らが大坪前部長と佐賀前副部長に「前田検事が故意にデータを書き換えた疑いがある」と報告し、公表を求めた。
 前部長と前副部長は2月に前田検事から直接「故意にデータを書き換えた」との報告を受けたが、過失として処理することを決め、小林敬検事正と玉井英章・前次席検事(現大阪高検次席検事)に「問題ない」と報告したという。
 最高検は23日から5回にわたって前部長と前副部長に説明を求めたが、2人は一貫して「過失だと判断していた」と主張していた。【三木幸治、鈴木一生】

1784小説吉田学校読者:2010/10/01(金) 23:30:12
ちょっと前のこの記事ですが、要するに村木元局長訴追のために、必死になって「空中の楼閣、水中の月を掬うが如し」をやっていたわけです。
キャリア官僚1人、自分の箔のために、無実の牢獄に入れ、その罪、万死に値するといっても、決して過言ではありません。
水中の月を掬うのは猿か帝人事件の検事のやることだが、平成も22年経って、大阪地検の特捜検事や幹部検事がやっていたというのでは、笑い話にもなりません。もう一度言いますが、「罪、万死に値する」

見立て違い、村木氏逮捕前に認識 検事、FD日付を把握
http://www.asahi.com/special/kaizangiwaku/TKY201009290570.html

 大阪地検特捜部が押収したフロッピーディスク(FD)のデータを改ざんしたとして、証拠隠滅容疑で逮捕された同部の主任検事・前田恒彦容疑者(43)が厚生労働省元局長の村木厚子氏=無罪確定=を逮捕する前、FDの最終更新日時が、特捜部の描いた事件のシナリオに合わないと気づいていたことが最高検の調べで分かった。
 郵便割引制度を悪用した偽の証明書発行事件に村木氏が関与していない可能性を示す証拠だが、その部分を上層部に隠したまま逮捕、起訴に踏み切っていたという。動機について前田検事は「(上級庁などの)決裁が通らないのが怖かった」と最高検の調べなどに供述していることも新たに判明。捜査の見立て違いを軌道修正せず、検事が自ら「冤罪」をつくっていた疑いのある行為で、厳しい批判を浴びそうだ。最高検は、データ改ざんに至った経緯として注目している模様だ。
 郵便不正事件の捜査で特捜部はまず、昨年5月26日に厚労省元係長の上村(かみむら)勉被告(41)=虚偽有印公文書作成・同行使罪で公判中=を逮捕した。その際、自称障害者団体「凛(りん)の会」向けに作成した偽の証明書が保存されたFDを自宅から押収した。
 特捜部は当時、上村被告の供述などをもとに、村木氏が「2004年6月上旬」に上村被告に証明書発行を指示したと見立てて、村木氏の立件に向けた捜査を進めていた。
 しかし、主任の前田検事の下にいた同僚検事が、押収した翌日の昨年5月27日にFDを分析したところ、証明書の最終更新日時が「04年6月1日未明」となっていた。これでは村木氏の指示が「04年5月末」までになければならず、見立てと反していた。
 同僚検事はその日のうちに前田検事に報告。しかし、前田検事は特捜部の直属の上司である佐賀元明・前副部長と大坪弘道・前部長にデータの日付を報告せず、上層部に伝わることはなかったという。
 前田検事は、上村被告が勾留(こうりゅう)期限を迎える4日前の昨年6月11日、村木氏の逮捕に向けて幹部に報告するための「着手報告書」を作成した。その中には、FDの最終更新日時の日付について記載しなかった。この報告書が大阪地検幹部や大阪高検、最高検に上がり、逮捕を承諾する決裁が通った。
 村木氏は昨年6月14日に逮捕されたが、その後もFDデータに関する報告は上層部に上がらず、7月4日に起訴された。前田検事はそのうえで同13日、データの最終更新日時を特捜部の構図に合うように「04年6月8日」に改ざんしたとされる。

1785チバQ:2010/10/02(土) 12:06:52
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100920/crm1009201801014-n1.htm
【衝撃事件の核心】狙いは「激アツ店長」に「ゆるい役所」…道具屋グループの“完全詐欺マニュアル” (1/5ページ)
2010.9.20 18:00

このニュースのトピックス:◇注目事件ファイル

警視庁が道具屋グループのアジトから押収した正規の住基カードなど=久松署 社長に専務、常務、統括、その下に数十人規模の各部員…。警視庁が8月、幹部らを摘発した振り込め詐欺の道具屋グループは一見、大手企業と見まがうような一大組織を形成していた。他人名義の住民基本台帳カード(住基カード)が取得しやすい自治体のリストや、警察官を装った運転免許証の入手方法を完全マニュアル化。その手口は“企業努力”のたまものともいえる。幹部らの逮捕により「破綻(はたん)」を余儀なくされたが、一連の犯行はだまされた側の自治体の対応の在り方に一石を投じるなど、波紋を広げている。(伊藤弘一郎、内藤慎二)


眼光鋭く「捜査員」を演出
 

 「細かいところまで、よく考えてある。たいしたものだ」

 警視庁幹部が出来栄えに感心したA4サイズの犯行指南書がある。都内の犯行グループのアジトを家宅捜索した際に押収した「コンビニ営業マニュアル」。そこにはコピー機に置き忘れられた他人の免許証を得るための方法が詳細に記されていた。手順は以下のようなものだ。

 コンビニエンスストアを訪れ、店内が混雑していた場合や、手ごわそうな「NG店員」が出た場合は犯行を回避。そうでなければ店員に店長を呼んでもらう。ここでも「NG店長」なら「忘れ物をしたのですが、ありませんでしたか」と引き下がるが、「無精ひげのだらしない身なり」や「気弱そうな」店長が出てきたら「激アツ(狙い目)」だ。

 偽の警察手帳を見せて捜査員に成り済まし、こんな説明をするのだという。

 「詐欺事件の関係者が、『◯◯周辺のコンビニで身分証をコピーしたが、忘れてしまった』と供述しています。こちらに遺失物があれば確認させていただきたいのですが」

 忘れ物の免許証が偶然、保管されていた場合、さらに畳みかける。

 「一定期間を過ぎたものは、最寄りの交番に遺失物として届けていただかないと」

 この時、相手が動揺したり恐縮した様子なら、さらに「激アツ」だ。

 「指紋照合などの確認作業を行いたいのでお預かりし、こちらで管理させていただきます」と告げ、免許証を回収すれば業務終了となる。

 マニュアルでは、最後に注意点として「礼儀正しく、丁寧な言葉遣いでありながら、眼光鋭く真剣な表情、雰囲気を演出すること」とも記載されていた。風貌(ふうぼう)ややり取りから「激アツ店長」と「NG店長」を見分けることが最大のポイントのようだ。

 犯行グループはこうした手口などで得た免許証を携帯電話販売店に持参し、他人名義の携帯約4500台を入手。別の振り込め詐欺グループに1台5万円で転売していた。

 この詳細なマニュアルを作成したとみられ、免許証を詐取する実行役らを束ねていたのが、「社長」の酒井信幸容疑者(37)=組織犯罪処罰法違反容疑で逮捕=だった。

1786チバQ:2010/10/02(土) 12:08:27
綿密な組織づくり、まともな会社経営でも成功?

 酒井容疑者が道具屋グループを組織したのは昨年1月。以前は別の道具屋グループの一員だったが、仲間数人を引き抜いて独立。スポーツ紙の求人欄に「DVD販売員」と偽って実行役を募集し、独自の道具屋グループを結成したという。総勢は70〜80人という大所帯だった。

 ちなみに酒井容疑者はグループ内で「カラサワ」という偽名を名乗り、周囲に本名を知るものはいなかった。「万が一」の時にそなえ、完璧(かんぺき)主義で強い警戒心を持っていた性格がうかがえる。

 その性格は、冒頭の「営業マニュアル」だけではなく、配下の役割分担を徹底させた組織づくりにも現れていた。

 グループの屋台骨を支えていたのは、酒井容疑者のほか「専務」「常務」「統括」の3人。酒井容疑者は「専務」に売却益の管理を、「常務」に人材募集を担当させた。「統括」は酒井容疑者の意向を現場に伝える役割で、詐取するべき機種や台数を指示したり、戦利品の携帯電話を振り込め詐欺グループへ売却する責任者だった。

 さらに、4人の下にはいくつかの「部」も存在した。警察官などを装って身分証を詐取する「渉外部」▽販売店から携帯電話をだまし取る「通信部」▽インターネットで商品を詐取し、リサイクルショップで換金する「流通部」−などだ。

 各部には実行役の“社員”らが役割に応じて配置され、外勤が多い「渉外部」と「通信部」には、実行役の動向を見張る「監視役」まで置かれていた。監視役は「ムチ」として、実行役がタクシーではなく電車を使うかどうか、逃げ出すことはないかなどを見張っていたという。

 実行役の日当は5千〜1万円に設定されていたが、成功に応じて報酬が加算されるなど「アメ」も用意されていた。

 「監視で実行犯の離反を防ぐ一方、ニンジンをぶら下げることで『やる気』も引き出していた。まともに会社を経営しても成功していたんじゃないか」

 振り込め詐欺に詳しい捜査関係者ですら、その巧みな「指導力」に舌を巻く。

 しかし、昨年11月以降、実行犯の摘発が相次ぎ、携帯電話販売店の本人確認も厳格化されるようになる。グループでは複数の“社員”のうち、詐取した免許証の写真に似た男を選び、販売店へと派遣していたが、店頭で「別人」と見破られるケースが増えてきたためだ。完璧主義の酒井容疑者にしては、この点に限り、犯行にほころびがあったようだ。


住基カード「即日発行」の是非が論議に

 酒井容疑者が次に考えたのは、免許証で正規の住基カードを自治体から詐取し、販売店での契約に利用する手法だった。「役所なら(住基カードを申請する際に身分を偽る)免許証の確認が甘いと思った」(酒井容疑者)。

 酒井容疑者らは営業マニュアルと同様、今度は「住基カード即日発行、可不可リスト(東京23区)」と題するマニュアルを作成。都内の区役所と出張所の電話番号を記載し、「まだ行ける」を示す青色、「無理」を示す赤色で分類して実行役に手渡していた。

 グループが練馬、新宿、江戸川などの区役所から詐取した住基カードは5月以降、少なくとも計約20枚に上る。マニュアル通り、本人確認にかける時間が短い「即日交付」の区が被害に遭っていた。

 住基カードによる携帯詐取で、グループの売り上げは再び軌道に乗ったかと思われた。しかし逮捕された実行役の供述などから、警視庁が千代田区や渋谷区内のアジトを発見。酒井容疑者ら幹部は8月、販売店で携帯電話を違法契約しようとした組織犯罪処罰法違反容疑で一斉逮捕された。その後の調べで、酒井容疑者は住基カードの詐取についても「自分の指示ですべてグループがやったこと」と犯行を認めた。

1787チバQ:2010/10/02(土) 12:09:15
 実際、酒井容疑者らの摘発以降、住基カードを不正取得されたという被害は出ていない。だが、一連の犯行は、住基カードの発行の在り方について波紋を広げている。

 酒井容疑者らの被害に遭った練馬区では、免許証のICカード確認専用ソフトを導入するなどの再発防止策を講じた。しかし、「区民サービスのためにも続けたい」として即日交付は今後も続ける方針という。一方、同じく被害に遭った杉並区では24日から、犯罪抑止を重視し、即日交付を当面中止。交付申請を受けた後、本人宅に郵送する交付通知を引き換えに、窓口で本人に手渡しするという。

 サービス開始当初から、この方法で発行してきた台東区の担当者は「悪用されたときのリスクを考えれば、本人確認は時間をかけて慎重に行うべきだ」と強調する。

 「定額給付金や地上デジタル放送移行など、話題となる事象は詐欺事件の格好の舞台回し。しかし一般人でなく、行政側がだまされる例は少ないのではないか」と捜査関係者。次々と編み出される詐欺の手口に、捜査当局ばかりでなく、各自治体もさらなる対応が求められそうだ。

1788小説吉田学校読者:2010/10/02(土) 14:35:28
供述変わりはないですか、日ごと検事が迫ります、聞いてもらえぬ弁解を、涙こらえて話します、次席検事の未練でしょう、前田恨めし、西の拘置所(やど)

「検察に未練なし」京都地検など4カ所捜索
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/201002009.html

 大阪地検の検事による資料改ざん事件で、特捜部の前部長ら2人が改ざんを隠ぺいしたとして1日に逮捕されましたが、最高検は2日朝から、2人の職場だった京都地検と神戸地検などを家宅捜索しています。
 家宅捜索を受けているのは、逮捕された特捜部前部長・大坪弘道容疑者(57)と前副部長の佐賀元明容疑者(49)の職場だった京都地検と神戸地検。そして、2人の自宅の4カ所です。今回の捜索は、犯人隠避容疑を裏付けるために行われています。大坪容疑者らは、当時部下だった前田恒彦容疑者(43)が証拠資料を故意に改ざんしたことを把握していながら、過失として説明するように指示し、犯人を隠避した疑いが持たれています。大坪容疑者は、逮捕後の取り調べに対して、容疑を完全に否認しているうえ、さらには「検察に対して未練はない」などとも話しているということです。最高検は、この事件に対して検事18人の態勢で捜査に望んでいます。大坪容疑者らの身柄は現在、大阪拘置所にあり、捜査チームは2日、裁判所にこう留請求し、本格的な捜査を進めていく方針です。今後、この事件が検事総長など検察幹部の責任問題へと発展することは必至です。身内が身内を捜査することで本当に膿(うみ)を出し切ることができるのか疑問の声もありますが、検察組織挙げての徹底解明が求められます。

1789とはずがたり:2010/10/05(火) 12:32:19

>高検は逮捕後、前特捜部長大坪弘道容疑者(57)、佐賀前副部長らの接見禁止を請求。しかし、大阪地裁が退け、弁護人以外でも接見が可能になった。否認中の容疑者への接見が認められるのは異例。
接見が認められたのはどういう理由なんでしょ??

逮捕の前特捜副部長が異例の接見 「ノート提出は失敗」
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010100501000114.html
 佐賀元明容疑者

 大阪地検特捜部の改ざん隠ぺい事件で犯人隠避の疑いで逮捕され、否認を続ける前副部長佐賀元明容疑者(49)が5日までに、大阪拘置所で共同通信記者の接見に応じ、「自分の知らないことがあれこれ言われているようだが、知っていることを淡々と説明していくだけだ」と現在の心境を語った。

 最高検は逮捕後、前特捜部長大坪弘道容疑者(57)、佐賀前副部長らの接見禁止を請求。しかし、大阪地裁が退け、弁護人以外でも接見が可能になった。否認中の容疑者への接見が認められるのは異例。

 佐賀前副部長は終始落ち着いた口調で「これまで自分がやってきたから分かるが、逮捕して不起訴はあり得ない」と起訴への覚悟を語り、「(法廷の場で)自分の説明がどう評価されるかだ」と述べた。

 同じく犯人隠避容疑で逮捕された大坪前部長を「かばうつもりはない」とも述べ、否認が前部長の供述に合わせるためではないことを強調した。

 一方、部下の主任検事前田恒彦容疑者(43)=証拠隠滅容疑で逮捕=からの聞き取り内容などを記録したとするノートが、最高検から「故意の認識があった証拠」と判断されたことについては「ノートを提出したことが失敗だった」と語った。
2010/10/05 10:28 【共同通信】

1790とはずがたり:2010/10/11(月) 12:52:13
特捜部前田検事、懲戒免職へ 証拠隠滅罪で11日起訴
http://www.asahi.com/national/update/1009/TKY201010090366.html
2010年10月10日3時0分

 最高検は、郵便不正事件の証拠を改ざんしたとして逮捕した大阪地検特捜部の主任検事・前田恒彦容疑者(43)について、20日間の勾留(こうりゅう)期限となる11日に証拠隠滅の罪で大阪地裁に起訴する方針を決めた。前田検事は容疑を認めているとされ、法務省が起訴直前に懲戒免職とする方向だ。

 また最高検は、証拠改ざんを知りながら隠したとして、犯人隠避容疑で逮捕した同部の前部長・大坪弘道容疑者(57)と前副部長・佐賀元明容疑者(49)については、1回目の勾留期限となる11日に、さらに10日間の勾留延長を求める。2人は「前田検事から過失と聞いた」と一貫して容疑を否認している。

 法務省は、この2人を含む前田検事の上司らの監督責任を問う行政処分の時期は、前部長らの起訴・不起訴の判断に合わせる方向で検討している。郵便不正事件の検証の一環として、最高検は当時の大阪高検検事長からも近く事情を聴く方針。

 前田検事が起訴される見込みなのは、厚生労働省元係長宅から押収したフロッピーディスク(FD)内の文書の最終更新日時を昨年7月13日、「2004年6月1日未明」から「04年6月8日夜」に改ざんしたとされる容疑。

 この文書は郵便割引制度を悪用し、自称障害者団体に発行された偽の証明書。前田検事は最高検の調べに対し、同省元局長・村木厚子氏=無罪確定=が「04年6月上旬」に証明書の作成を指示したとする事件の構図に合わせるために、意図的に改ざんしたことを供述しているという。

 前田検事はさらに、「大坪前部長と佐賀前副部長には、今年1〜2月に正直に報告したが、過失として処理するよう指示された」と供述。大坪前部長らに経緯をまとめた上申書を提出し、「過失」を強調するように修正させられたとも供述しているという。

1791小説吉田学校読者:2010/10/11(月) 16:27:10
この前田供述が公判で維持されたとしても、根本の部分で「不作為の犯人隠避があり得るか」という疑問がある以上、大坪・佐賀両元幹部を有罪に持ち込めるか、若干の疑問が残るわけです。
前田起訴は当然ですが、元幹部の捜査は、供述ベースの事件であるので、もうちょっと慎重を期して欲しい。やってることは全員最低で、弁解の余地は微塵もないと思いますけども。

証拠改ざん事件、前田元検事起訴 法務省、懲戒免職処分
http://www.asahi.com/national/update/1011/TKY201010110151.html

 最高検は11日、郵便不正事件の証拠を改ざんしたとして逮捕した大阪地検特捜部の元主任検事・前田恒彦容疑者(43)を、証拠隠滅罪で大阪地裁に起訴した。前田元検事は起訴内容を認めているとされ、起訴に先立って法務省は同日付で懲戒免職とした。
 また最高検は、証拠改ざんを知りながら隠したとして、犯人隠避容疑で逮捕した同部の前部長・大坪弘道容疑者(57)と前副部長・佐賀元明容疑者(49)については、1回目の勾留(こうりゅう)期限となる11日、さらに10日間の勾留延長を求め、認められた。2人は「前田元検事から、意図的な改ざんでなく過失と聞いていた」と一貫して容疑を否認している。
 これまでの最高検の調べでは、前田元検事は、厚生労働省元係長宅から押収したフロッピーディスク(FD)内の文書の最終更新日時を昨年7月13日、「2004年6月1日未明」から「04年6月8日夜」に改ざんしたとされる。
 この文書は郵便割引制度を悪用し、自称障害者団体に発行された偽の証明書。前田元検事は最高検の調べに対し、同省元局長・村木厚子氏=無罪確定=が「04年6月上旬」に証明書の作成を指示したとする事件の構図に合わせるために、意図的に改ざんしたことを認めているという。
 前田元検事はさらに、「大坪前部長と佐賀前副部長には今年1〜2月に正直に報告したが、過失として処理するよう指示された」と供述。大坪前部長らに経緯をまとめた上申書を提出し、「過失」を強調するように修正させられたとも供述しているという。

1792チバQ:2010/10/12(火) 12:24:35
>東京都千代田区立中3年の男子生徒(14)=千葉県浦安市=
家は浦安で学校は千代田区ってこと?
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101012k0000e040017000c.html?link_id=RSH02
傷害容疑:耳不自由なホームレスに熱湯 中3男子を逮捕
 耳の不自由なホームレスの男性に熱湯をかけて大やけどを負わせたとして、警視庁少年事件課は12日、東京都千代田区立中3年の男子生徒(14)=千葉県浦安市=を傷害容疑で逮捕したと発表した。生徒は「リアクションが面白かった。ホームレスの人に良い感情を持っていなかったが、やりすぎた」と容疑を認めているという。

 逮捕容疑は、9月18日午後7時20分ごろ、千代田区西神田2の区立公園で、ベンチで寝ていたホームレスの男性(67)に約80度の熱湯約500ミリリットルをかけ、首や肩に全治約1カ月の重傷を負わせたとしている。

 少年事件課によると、生徒は空の紙パックを近くのコンビニ店に持っていき、サービスで置いている電気ポットから熱湯を入れ、公園に運んでいた。男性は耳が不自由で、公園で寝泊まりしていた。

 生徒は事件の3日前、公園を掃除していた男性が生徒らに場所を移ってもらおうとほうきで追い払ったことに腹を立て、熱湯をかけることを思いついたと説明しているという。事件の際、公園には生徒の同級生7人がいたが、離れていて事情が分かっていなかったとして、刑事責任は問わなかった。【伊澤拓也】

1793ポリ公10号はいま名古屋に!:2010/10/12(火) 13:00:43
特捜検事が証憑湮滅に犯人蔵匿をしたと世間では騒ぎになっているが、
それのみに拘らず、世間には誣告をした者がおるのではないか?

1794 伊藤 藤伊:2010/10/13(水) 13:08:11

巨悪を眠らせては如何!? − 伊藤 藤伊 ( いとう ふじこれ )

1796とはずがたり:2010/10/15(金) 14:59:35
確率0・00067%検察審「市民が裁く」の不気味
2010/10/12 11:38
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1191664843/513

1797小説吉田学校読者:2010/10/16(土) 09:16:04
週刊現代の江川紹子氏のコメントなど一部に出ていた「内部告発したとしても、改竄を知りつつ公判立会していたのだから、責任は免れないだろう」「ある検事に至ってはとんでもない取調べを行ったではないか」論の答えとなるか。
厳密に言えば外部に情報発信をしていないので「内部告発」というわけでもない。これが組織の哀しさと言われればそれまでなんだけれども。

【検事起訴】検事3人が“告発”後も有罪立証 最高検、不自然さ聴取
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101014/crm1010141415024-n1.htm

 大阪地検特捜部の押収資料改竄(かいざん)・犯人隠避事件で、証拠隠滅罪で起訴された元主任検事、前田恒彦被告(43)=懲戒免職=を“内部告発”した検事3人が、厚生労働省元局長の村木厚子さん(54)=無罪確定=の公判で“告発”後も積極的に有罪立証に当たっていたことが14日、関係者への取材で分かった。最高検は改竄疑惑を知りながら公判に立ち続けた状況を不自然とみており、上司からの口止めの有無も含め、検証の一環で公判部に所属する検事らから任意で事情聴取を進めている。
 関係者によると、“内部告発”したのは特捜部の公判担当検事▽公判部の主任検事▽刑事部からの応援検事。うち1人は公判に専従していたという。
 3人は前田被告が厚労省元係長、上村勉被告(41)=公判中=のフロッピーディスク(FD)に保存された偽造証明書の最終更新日時を書き換えたことを知り、今年1月30日、特捜部元副部長の佐賀元明容疑者(49)=犯人隠避容疑で逮捕=に伝えた。
 しかし、公判部の主任検事はその後も9月10日の無罪判決まで全23回すべての公判に立ち会い、冒頭陳述や論告の文案を書くなどした。特捜部の公判担当検事は2月2日の第2回公判から担当に加わり、公判部に異動した後も断続的に立ち会った。
 また刑事部からの応援検事は捜査段階で上村被告らの取り調べを担当。供述調書の信用性を問われ、検察側証人として呼ばれた3月29日の第16回公判では、FDが改竄される前の正しい最終更新日時を示して、取り調べたことを明らかにしていた。
 村木さんの公判には前田被告も大半に立ち会っていたが、最高検は、当事者の多くが重要証拠になりうるFDが改竄されている疑惑を知りながら、有罪立証に当たり続けた点を重視。公判部内でどういう情報の取り扱いがなされていたか、関係者から事情を聴いている。
 公判部の主任検事は、産経新聞の取材に対し「答える立場にない」と話している。
 検察官は不当な圧力を受けないよう権限が一人一人に与えられる「独任官庁」として扱われている。検察OBの弁護士は「理論上は公訴取り消しや無罪論告なども検察官個人の判断で可能。有罪を得るための公判に出て何もしなかったことは問題だ」と話している。

1798チバQ:2010/10/16(土) 22:42:07
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20101015/CK2010101502000072.html
出会いカフェ潜入ルポ(上) 会員証は『偽名でいい』
2010年10月15日

 東京都豊島区のホテルで九月下旬、女子大生が絞殺された事件。殺人容疑で逮捕された男と女子大生は池袋の「出会いカフェ」で知り合ったとみられている。この出会いカフェ、川崎や横浜にも進出している。いったい、どんな場所で、どんな人々が出入りしているのか。本紙の男性記者が潜入を試みた。

 県内のJR駅にほど近い雑居ビル。その前に、派手な看板が立っていた。“女性無料”“男性一時間千円”の文字が踊る。触れ込みは「女性は無料の漫画喫茶」だ。

 店に足を踏み入れると、いきなり入会金を要求され面食らう。六千円の徴収。「えっ、男性一時間千円じゃないの?」。しぶしぶ払ったが、気軽に入れる値段ではない。入店時に身分証の提示は求められず、住所なども聞かれずじまい。名前入りの会員証をつくってくれたが、店員から「偽名でいいですよ」と言われた。

 店内は男性用スペースと女性用スペースに分けられていた。男性用は薄暗く、モニターからアダルトビデオが流れている。真っ昼間だというのに二十代から五十代らしき男性客が五人。ふと見ると、マジックミラーごしに若い女の子たちが、漫画を読んでくつろぐ姿が丸見え。男たちは、なめるような目つきで物色していた。

 店員から入店直後に受けた説明を要約すると、こうだ。気に入った女性がいれば、十分間、トークルームという別室で雑談できます。男女で話がまとまれば店外デートも可能です。ただし、店内では援助交際のあっせんなどは禁止しています。

 しかし、“店内では”と注意する割には、女性が入店時に記入するプロフィルカードには「エッチ度」という項目が。「これは何?」。男性店員に質問すると、「まぁ、まぁ」と、とぼけられた。

 エロオヤジみたいに女性を指名するのは、なんとも気が引ける。かと言って、このまま帰ったら、「とにかく、女性から話を聞いてこい」と送り出した支局長の雷が落ちるのは間違いない。まさに退くも地獄、進むも地獄。なかば、やけくそになり、話しやすそうな女性を探した。

 メークの濃い女性は話しづらそう。暇をもてあましているように見えた女性を指名。現れたのは十八歳のA子さん。よく見ると学生時代の友人に顔立ちが似ており、ちょっとほっとする。喫茶店に誘うと、あっさり「いいですよ」と言われた。

 <出会いカフェ> 県青少年保護育成条例(2008年施行)で開業時の届け出が義務付けられており、県内の届け出件数は横浜市と川崎市の8店。条例で18歳未満は入店禁止。条例違反には6カ月以下の懲役か30万円以下の罰金が科せられる。現在は「店舗型異性紹介営業」扱いだが、改正風営法が施行される来年1月からは「店舗型性風俗特殊営業」に分類される。

1799チバQ:2010/10/16(土) 22:42:27
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20101016/CK2010101602000044.html
出会いカフェ潜入ルポ(下) 『自分の身は自分で守る』
2010年10月16日

 「店外デート」に応じてくれた出会いカフェの女性客A子さん(18)と近くの喫茶店に入った。週一回の割合で出会いカフェに来ているそうだが、聞けば、ちゃんと彼氏がいるという。「出会いカフェに来ているのがばれても大丈夫なの」と聞くが、「大丈夫」と即答。

 店外デートに応じれば、男性から交通費名目で三千円ないし一万円程度がもらえる。彼氏は、むしろ「小遣いを稼いでこい」と積極的なのだという。ふだんはパチンコ店でアルバイトをしているが、どうやら、お金が必要な事情があるらしい。「彼氏はね、頭の中がお花畑みたいな人なの」。“薬漬け”なのだろうか。

 それにしても、男性客たちは、どんなアプローチをしてくるのだろうか。「九割以上が援助交際とかエッチ目当てなヤツだよ」。ケロリとした表情で言った。高校卒業から間もないA子さんにも、男性たちから援交の誘いがかかるが、はねつけることにしている。

 ある男性客は三万円で援交を持ちかけてきた。「十(万)ならいいよってうそついたら、その男の人ね、『払えないよ。分割でいい?』だって。だめ、と言ったら引き下がったけどね」と笑う。「彼氏は怖い人なの。でも、やっぱり、彼氏が好きだからね」。一瞬、はにかんだように見えた。

 A子さんの体験をもっと聞こう。ある時、「外資系サラリーマン」と名乗る四十代の男から店外デートに誘われた。「僕はあなたをこんな場所から助け出したい。もう出会いカフェを利用しないでほしい」。何度も約束させられたという。あまりの執念深さに「はい」と答えた。

 この男性客、A子さんをたびたび店外デートに連れ出すが、常に聖人君子のような立ち居振る舞い。ところが、ある日、いきなり「私の愛人になってください」と言われたという。

 もっとも、A子さんとは違い、援交に積極的な女性もいるらしい。A子さんは二十代の女性に「男の人に援交を求められたら、あなたを紹介してもいい?」と、冗談めかして言ったことがある。相手は大乗り気だった。「本当に? ありがたいよ」。男性客は十中八九、体が目的らしく、記者は、A子さんから何度も「あなたは珍しいですね」と言われてしまった。

 「最近事件があったけど、怖くない?」と最後の質問を。「別に出会いカフェは怖くないよ。年上が好きだから、楽しいし」。もうアルバイトに行く時間というA子さんは帰り支度をしながら淡々と答えた。「危ない人は、トークルームで分かるしね。自分の身は自分で守らないと」

1800小説吉田学校読者:2010/10/17(日) 16:21:08
もう、朝日のブッチギリ、独走は止まりません。
一部で言われている「公判担当上司はなぜ黙認したのか」の疑問は溶けるか。
疑問点は数多いのですが、すべての疑問の源流は、「前田元検事の事件の見立てが危ういものであるにも関わらず、なぜ『村木元局長訴追』の意思統一が大阪地検でなされたか」に尽きる。この点を明らかにできない限り、懲戒免職でケリなどつけられない、というかケリがつく状態ではないでしょう。

公判部長も改ざん疑惑認識 前特捜部長「任せてほしい」
http://www.asahi.com/national/update/1016/TKY201010160314.html

 大阪地検特捜部の元主任検事が証拠を改ざんした事件で、郵便不正事件の裁判を担当する同地検の公判部長も、今年1〜2月に「改ざんの疑いがある」と部下から報告を受けていたことが、最高検の調べで分かった。だが、前特捜部長・大坪弘道容疑者(57)=犯人隠避容疑で逮捕=から「特捜部の話なので任せてほしい」と言われ、上層部には報告しなかったという。
 公判部長は最高検の聴取にこうした経緯を認めているという。最高検は犯人隠避に関与した疑いはないとみているものの、公判部長は改ざんの疑いを放置したまま調べず、9月の厚生労働省元局長・村木厚子氏の無罪判決まで公判を続けたことになる。公判部長が報告を受けたのは村木氏の初公判が開かれた直後で、特捜部から公判部に証拠書類が引き継がれていた。
 元主任検事・前田恒彦被告(43)=証拠隠滅罪で起訴=は、「2004年6月上旬」に村木氏が厚労省元係長に偽の証明書の作成を指示したという特捜部の見立てに合わせて昨年7月、元係長のフロッピーディスク内に保存された証明書の更新日時を「2004年6月1日未明」から「04年6月8日夜」に改ざんしたとされる。
 今年1月27日の村木氏の初公判で弁護側は、正しい更新日時が記載された捜査報告書を根拠に、「検察の構図は破綻(はたん)している」と追及。改ざんの事実を直後に前田元検事から打ち明けられていた同僚検事は、初公判を機に、村木氏の裁判の応援に加わった特捜部の女性検事にデータ改ざんの事実を伝えた。女性検事はさらに、公判部の主任検事に報告した。
 最高検の調べで、この公判部主任検事が、直属の上司である公判部長の女性にも報告していたことが新たに判明。公判部長は「特捜部長に報告しておく」と答え、大坪前部長に伝えた。だが、「特捜部の話なのでこちらに任せてほしい」と言われ、検事正と次席検事には報告しなかったという。大坪前部長は検事正らに「問題ない」と報告。改ざんは今年9月の村木氏の判決後まで発覚しなかった。
 一方、改ざんを問題視した公判部主任検事ら3人は最高検に対し、1月30日、特捜部元副部長・佐賀元明容疑者(49)=犯人隠避容疑で逮捕=にも報告、「公表すべきだ」と迫ったと証言している。最高検は、前田元検事の供述などから、佐賀元副部長が同日に前田元検事に電話し、意図的な改ざんを聞かされたが、大坪前部長と相談して「過失」で処理させたとみている。
 これに対し、大坪前部長と佐賀元副部長は「前田元検事から、故意の改ざんではなく過失と聞いた」と容疑を一貫して否認している。

1801とはずがたり:2010/10/19(火) 17:28:19

頑張り屋さんの課長補佐が少々可哀想な気もするけど。。。

司法試験の学費のため…県課長補佐が派遣で兼業
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20100402-465846/news/20101014-OYT1T00191.htm

 司法試験を受けるために人材派遣会社に登録して働いていたとして、県は13日、兵庫県健康福祉部の男性課長補佐(51)を減給1か月(10分の1)の懲戒処分にしたと発表した。

 9月24日付。課長補佐は、地方公務員法違反(営利企業の従事制限)にあたることを認識していたといい、「司法試験予備校に通う資金が足りず、軽い気持ちで登録してしまった」と話している。

 県人事課によると、課長補佐は人材派遣会社5社に登録。うち3社から2008年1月〜今年5月に計50回にわたって派遣され、京都府や滋賀県内の自動車用品店でタイヤチェーンなどの販売にあたったほか、看護師や歯科医師の試験監督補助をするなどし、約60万円の収入を得ていた。

 同僚職員が6月、職場で課長補佐の履歴書を見つけたことから発覚した。課長補佐は、神戸市東灘区に勉強用のワンルームマンションを借りていたが、「実力が伴わないこともあり、受験勉強はやめる」と話しているという。

 県はこのほか、8月下旬に大阪市東成区内で軽乗用車を運転中、パトカーから停止を求められて逃走し、民家に突っ込んだ県都市計画課の男性職員(25)についても、9月30日付で減給1か月(10分の1)の懲戒処分とした。
(2010年10月14日17時36分 読売新聞)

1802小説吉田学校読者:2010/10/21(木) 07:04:04
なんか、本当にいや〜〜な感じ。
2、3年経って、法務省と友好的関係になってたとしたら、怖い怖いとしか言いようがない。NKラインとか何とかも自民党時代にもあった。特捜だけが検察ではないのは分かっているのだけれども。

検察チェック機関に小沢系増加 罷免権限持つ適格審査会
http://www.asahi.com/politics/update/1020/TKY201010200479.html

 検察官の罷免を決める権限を持つ「検察官適格審査会」のメンバーが今月に入り一部交代し、政治とカネを巡る事件で検察と対立した民主党の小沢一郎元代表に近い国会議員が増えた。特捜検事の証拠改ざん事件で検察批判を強める小沢系議員に、法務省は早くも「無言の圧力」を感じ始めている。
 同審査会は法務省の管轄で、衆参両院議員6人のほか、日本弁護士連合会長や最高裁判事、学識者ら計11人からなる。そのうちの9人が「検察官として職務を遂行するに適しない」と判断すれば罷免を求めることができる。理屈の上では検事総長を罷免することも可能だ。
 国会議員は現在民主党4人、自民党2人となっており、各党内で人選をしている。今回は計4人が交代。これまで民主党議員で小沢氏に近いのは高山智司衆院議員だけだったが、辻恵、川内博史両衆院議員と森ゆうこ参院議員が加わった。欠員に備えた予備委員も、小沢氏に近い石関貴史、太田和美両衆院議員が名を連ねている。
 辻氏は弁護士で、民主党法務部門会議座長。川内氏は取り調べを録音・録画する可視化導入を求める民主党議員連盟の会長だ。
 自民党政権時代の審査会は法務省側が用意した資料を追認する、形だけの存在になっていた。過去62年間で罷免された検察官はわずか1人に過ぎない。だが、今回メンバー入りした民主党議員の1人は「『小沢系が多い。検察官の罷免もありうる』という話になるだけでも、政治的メッセージとしていい」と話す。

1803小説吉田学校読者:2010/10/22(金) 07:04:14
「捜査を行わなかった」で犯人隠避といえるのか疑問を抱かざるを得ず、公判は大いにモメると思います。
とはいえ、法的責任はともかく、監督責任一本で、懲戒免職相当だ(特に大坪元部長)とは思いますが。

証拠改ざん:前特捜部長ら2人起訴 犯人隠避罪で最高検
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101021k0000e040069000c.html

 郵便不正事件に絡む証拠改ざん・隠ぺい事件で、最高検は21日、事件を大阪地検に移送したうえで、前特捜部長の大坪弘道(57)、元副部長の佐賀元明(49)両容疑者を、犯人隠避罪で大阪地裁に起訴した。法務省は同日、2人を懲戒免職処分とした。大坪被告と佐賀被告は起訴内容を全面的に否認しているという。大林宏検事総長は会見で「前代未聞の事態に至り、国民の皆様に深くおわびする」と謝罪した。
◇検事総長が謝罪
 事件発覚後初めて会見した大林総長は「検察に対する信頼を回復することが、私に課せられた責務と考えている」と述べ、早期の辞任を否定。証拠改ざんとその隠ぺい事件の背景について「人事の問題や特捜部のあり方を含めて、複合的な要素があったと考えている」と述べた。最高検によると、検察の不祥事で総長が会見するのは、93年のゼネコン汚職事件の捜査における検事の暴行事件と、02年の大阪高検公安部長の詐欺・汚職事件以来3回目。
 最高検は証拠隠滅罪で起訴された特捜部元主任検事、前田恒彦被告(43)=懲戒免職=を起訴した際には、動機などを説明していたが、この日は伊藤鉄男次長検事が「被告が否認しているため、極めて少ない情報しか伝えられない」と述べ、起訴内容以外の説明はしなかった。
 今後は検事十数人体制で郵便不正事件の捜査や公判、地検や高検、最高検のチェック体制などについて問題点を洗い出し、今年中に検証結果を発表する予定。
 前田元検事が東京、大阪の特捜部で捜査を担当した約30件の事件については、関係者の聴取や記録の精査を行い、証拠改ざんの有無も含めて問題点がなかったか確認する。刑事告発も受理しており、前田元検事や検察幹部の刑事責任の有無も捜査するとしている。
 最高検は、大坪前部長と佐賀元副部長が今年2月、元検事に改ざんを過失だと説明するよう指示したなどとする容疑で2人を逮捕したが、前部長らが改ざんを知った同僚検事に口止めをしたことや、検事正らに「問題ない」と虚偽の報告をしたことを犯人隠避の実行行為に加えて起訴した。【山本将克、野口由紀】
◇前部長、弁護士通じ「主張訴えていく」
 大坪前部長は21日、接見した弁護士を通じ、「起訴されるのは覚悟していた。裁判で自分の主張を訴えていきたい」との趣旨の話をした。
 また、佐賀元副部長の弁護団によると、佐賀元副部長は取り調べで容疑の重要なポイントは「黙秘する」と宣言。公判では、無罪を主張する見通しという。
 両弁護団は22日、2人の保釈を大阪地裁に請求する予定。また、懲戒免職処分に対しては近く人事院に不服申し立てをする。
◇起訴内容の概要◇
 大坪前部長と佐賀元副部長は前田元検事が証拠隠滅の罪を犯した者と知りながら(1)2月1日、犯行を知った同僚検事に他言を禁じ▽2日、前田元検事に電話で過誤による改変と説明するよう指示し▽8日、面前で重ねて指示し▽10日、「過誤で改変」との趣旨の上申書案を了承し、より合理的な説明内容にするよう指示し−−捜査を行わなかった。また(2)同月2日、玉井英章次席検事に「証拠品のデータ書き換えだと公判担当検事が問題としたが言いがかりに過ぎず、証拠品が還付され改変の有無を確認できない上、データが変わった可能性があっても確認作業中の過誤に過ぎない」と虚偽報告し▽3日、小林敬検事正に「書き換えだと担当検事が騒いでいるが言いがかりで問題はない」と報告し−−捜査は不要と誤信させ捜査を行わないようにさせた。

1804小説吉田学校読者:2010/10/22(金) 07:08:05
「特捜部がなくなる」「検事総長辞任」だけで済むんだったら安いものだ。「検事総長に民間人」くらいの劇薬が必要。

崩壊・特捜検察:隠ぺい事件起訴/上 組織保身、見え隠れ
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101022ddm041040118000c.html

 大阪地検特捜部を背負ってきたトップとナンバー2が21日、起訴された。監督責任を問われた検察幹部らの処分と引責辞任も加わり「検察の『冬』どころじゃない。氷河期だ」と内部からは悲鳴が上がる。それぞれの言い分は対立し「保身」も見え隠れする。「検察官の正義感とは何なのか」。捜査は国民に不信感を植え付けて、ひとまず終結した。
◇「氷河期」内部で悲鳴 幹部処分「最高検押し付け」
 最高検の記者会見では、証拠品改ざん発覚後、検察トップの大林宏検事総長が初めて公の場に姿を見せた。改ざんを知らされた時の心境を「一言で言えば、信じられない。証拠に手をつけることは私たちの常識にはない」と振り返った。
 「物証が乏しく供述に頼った捜査では」と質問されると、伊藤鉄男次長検事は「有罪を得る自信がある。批判はあたらない」と険しい表情で言い切った。
   □  □
 「なぜ自分たちだけに責任を押し付けるんだ」。寒さが忍び寄る大阪市都島区の大阪拘置所で前特捜部長、大坪弘道被告(57)=犯人隠避罪で起訴=は接見した弁護士に検察組織への怒りをぶちまけた。大坪前部長の弁護人は「組織のスケープゴート(いけにえ)にされた」とみる。
 大坪前部長と元特捜部副部長、佐賀元明被告(49)は20日間の取り調べで「事実上の完全黙秘」(大坪前部長の弁護団)だった。前代未聞の検察の失態にけじめを付けようとする最高検と、組織に貢献してきたと自負する2人。「捜査のプロ」同士の攻防で、供述調書は一通も作成されなかった。
 「大坪さんに手紙を出したら、今日、返事がありました」。起訴前日の20日、東京・永田町の衆議院第2議員会館で開かれたシンポジウムで、佐藤優・元外務省主任分析官(50)はこう話した。佐藤元分析官は、東京地検特捜部に背任などの容疑で逮捕され、有罪判決が確定。特捜捜査を批判する論客の一人で知られる。
 拘置所から返ってきた大坪前部長の手紙には「最高検は自ら作ったストーリーを押し付けようとしている」と書かれてあったという。「大坪さんも調べる側の時は押し付けてきたのだろうが、調べられる側になると身にしみて分かる。官僚は仕事をするうちに感覚がずれてくる。私もそうだった」。佐藤元分析官は墜(お)ちた検察エリートに共感を示した。
   □  □
 「辞める必要なんてない。辞めないでください」
 小林敬・大阪地検検事正(59)の辞意が報じられた19日、地検幹部は検事正執務室でこう訴えた。前日、幹部は不安を口にしていた。「部下の監督責任で辞めないといけないなら、首がいくつあっても足りない。トップが辞めたら地検はどうなるのか」
 小林検事正は特捜部での捜査経験はないが00年、大阪地検特捜部長に抜てきされた。2年後には大阪地検次席に就任して「2階級特進」と周りを驚かせ、今年1月に検事正になってからは「将来の大阪高検検事長」と期待されていた。
 小林検事正と玉井英章・前次席検事(59)=現大阪高検次席検事=は21日「監督者としておわび申し上げます。検察庁職員らが信頼回復に努める様子を見守っていただければ幸いです」とする「おそろい」のコメントを発表した。
   □  □
 「内偵なんて何もやってへん。できへんやろ?」。特捜部の事務官は寂しそうにつぶやく。「みんな特捜なくなるんじゃないかなあって話しているし、元気ない」。「信頼回復」を願う地検幹部の型どおりのコメントと裏腹に、特捜部はまさに崩壊のふちに立つ。

1805名無しさん:2010/10/22(金) 08:18:21
> 拘置所から返ってきた大坪前部長の手紙には「最高検は自ら作ったストーリーを押し付けようとしている」と書かれてあったという。

笑っちゃいられないことだけど事実だけ見てくと喜劇としか思えん。

1806小説吉田学校読者:2010/10/23(土) 08:27:02
私の予想していた事態が予想どおりに展開されております。これからの裁判員裁判で弁護人は「信用性が問題」と言い募り、裁判員の疑念も募ることになるでしょう。
「大阪の事件とこれとは関係ない」と検察は抗弁するでしょうが、甘受しろとまでは言いませんが、自業自得であります。
無罪が増えて、治安が悪化したら、それは、弁護士会でも裁判員でも警察でもなく、検察に責任があるのです。それだけのことをやってしまったのだから。

崩壊・特捜検察:隠ぺい事件起訴/中 検事不信、全国へ拡散
http://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2010/10/23/20101023ddm041040028000c.html

◇「証拠に手を加えてないでしょうね」
 西日本のある地方検察庁(地検)。検事の取り調べを終えた後、手錠をかけられて部屋を出る交通事故の容疑者が言った。「証拠に手を加えてないでしょうね」。検事は何も答えられなかったという。
 大阪地検特捜部による証拠品改ざん・隠ぺい事件は、震源地の大阪地検から全国に「検察不信」という波紋を広げている。
   □  □
 「大阪地検の事件などで、供述調書の信用性が問題となっているのはみなさんご存じと思います」。今月7日、福島地裁郡山支部で行われた傷害致死事件の裁判員裁判。無罪を主張する被告の弁護人は、証拠品を改ざんした大阪地検特捜部の元主任検事が捜査した「郵便不正事件」を引き合いに出し、裁判員に訴えた。弁護人の主張に、検察側は「事件と関連がない」と異議を唱えたが、竹下雄裁判長は異議を退けた。
 札幌高裁で公判中の殺人事件で、被告の弁護人を務める笹森学弁護士(札幌弁護士会)は、「立証に沿わない証拠をなくしてしまおうという検察の体質は、特捜部だけではない」と指摘する。今年6月、同高裁の法廷に、被害者の司法解剖を担当した医師が弁護側証人として出廷し、「鑑定書の内容の一部を削除してほしいと検事から頼まれた」と証言した。医師の鑑定書は、被害者を刺した行為と死亡との因果関係を否定する被告の主張に沿う内容で、検察側に都合が悪かった。医師は検事の要求を拒否し、削除しなかったという。
 現役の刑事裁判官も影響を懸念している。ある裁判官は「一部の被告は罪を認めつつも、刑事司法への不信感を口にするようになった」と話す。「今回の件で裁判官は、急激に判断が変わることはないと思うが、裁判員裁判には影響が大きいのでは」とみている。
   □  □
 67年、茨城県利根町布川(ふかわ)で大工の男性(当時62歳)が殺害された「布川事件」。強盗殺人罪で桜井昌司さん(63)と杉山卓男さん(64)の無期懲役が確定したが、昨年12月、事件から42年ぶりに再審開始が確定した。特捜検事の証拠改ざん事件を、杉山さん(96年仮釈放)は「証拠改ざんに驚きはない。自分たちが体験した。こういうことを検事もやるんだと、一般の人に知れ渡ったのはいいことだった」と話す。
 4歳女児を殺害したとして、00年に無期懲役が確定した菅家利和さん(64)が冤罪(えんざい)と判明した「足利事件」では、昨年6月10日、最高検の伊藤鉄男次長検事が記者会見し「真犯人と思われない人を起訴し、服役させて大変申し訳ない」と謝罪した。その1カ月後、大阪地検特捜部で主任検事による証拠品改ざんが行われた。「全然反省してないんだね」。杉山さんはあきれた表情を見せた。

1807とはずがたり:2010/10/26(火) 14:08:49

色んな手続きがあるもんですねぇ。

現行犯逮捕の男、釈放後に通常逮捕 大仙署「基本的手続きミス」
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20101021a

 大仙署が建造物侵入の疑いで現行犯逮捕した男を、手続き上の不備でいったん釈放した後、通常逮捕していたことが20日、県警や同署への取材で分かった。同署は「基本的な手続きミスであり、再発防止のため指導を徹底していく」と話している。

 逮捕されたのは仙北市田沢湖神代、農業細川巧也容疑者(31)。逮捕容疑は、19日午後11時50分ごろ、大仙市大曲の飲食店ビル2階の女子トイレに侵入した疑い。

 県警や同署によると、逮捕直後に容疑者の弁解を記載する「弁解録取書」を作成しなければならないが、同署の捜査員がこれを忘れて取り調べを始めたという。約2時間後に作成し忘れたことに気付き、いったん釈放。任意捜査に切り替えて逮捕状を請求し、約8時間後に通常逮捕した。捜査員は「取り調べに熱中するあまり、弁解録取書を取り忘れてしまった」と話しているという。
(2010/10/21 08:30 更新)

1808とはずがたり:2010/10/27(水) 21:00:52
死刑の執行に関して時間稼ぎもクソもなく,有るのは真実の追究のみではないか。DNA鑑定に10年も20年も掛かるというなら兎も角。。
>最高裁は2009年、1994年にアラスカ州で起きたレイプ事件に関連して、DNA鑑定には、有罪か無罪かを知らせる「無類の能力」があるとした上で、それでも、「有罪確定者にDNA鑑定を要求する憲法上の権利はない」とする判断を下した。

ただこれを際限なく拡げてくと10年20年後に開発されるであろう技術をもってすれば絶対に無実を示せる(から死刑を延期すべきだ)とかなるのかな。。

【今、何が問題なのか】命拾いした死刑囚
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/455620/
配信元:SANKEI EXPRESS
2010/10/26 10:19更新

 米連邦最高裁が、殺人事件の無罪を主張してDNA鑑定を求めているテキサス州の死刑囚の言い分を聞く口頭弁論を開いた。今年3月、刑執行直前に申し立てが受理され、死刑囚は命拾いしたと話題になった。DNA鑑定が冤罪(えんざい)証明に威力を発揮しているが、有罪確定後は本来、DNA鑑定、再鑑定は認められないのが筋だ。きょうのテーマは「命拾いした死刑囚」とした。

 テキサス州の拘置施設にいるヘンリー・スキナー死刑囚(48)は、1993年に同居の女性ら3人を殺害したとして逮捕・起訴され、95年に死刑が確定した。スキナー死刑囚は刑の確定後に、DNA鑑定を要求したが、テキサス州の裁判所、連邦下級裁判所が相次いで却下。今年3月24日、刑が執行されることになった。最高裁が待ったをかけたのは死刑執行の45分前だった。

 ■3人も殺せない

 米メディアの報道によると、事件の概要、DNA鑑定要求に至る経緯は次の通りだ。

 93年12月31日、テキサス州北部パンパで、女性と2人の息子が自宅で殺されているのが見つかった。息子は2人ともは成人しており、いずれも知的障害があった。同居人であるスキナー死刑囚が、血まみれになって女性のクローゼットに隠れており、殺人犯として逮捕・起訴された。

 裁判で、スキナー死刑囚側は死刑囚が事件当時、現場にいたことを認めた。ただし、ウオツカを飲み、麻酔作用のある薬を誤って大量に服用していたため、「3人の大人の殺害は不可能だった」と主張した。薬の服用はスキナー死刑囚の血液検査で証明された。

 ■真犯人は別に

 被害者のツメや現場に落ちていた毛髪などのDNA鑑定は、検察側もスキナー死刑囚側も求めなかった。検察側は有罪を勝ち取るには、現場の状況だけで十分と考え、それ以上のことはあえて求めなかった。一方、スキナー死刑囚側は、死刑囚の犯行であることを裏付ける決定的な証拠が出てくるのを恐れたとみられている。

 刑の確定後、スキナー死刑囚の弁護士が変わり、死刑囚側は「真犯人は被害者の女性の亡くなったおじである」との説を主張し始めた。スキナー死刑囚は被害者を発見し、抱きかかえて血まみれになった。被害者は日ごろから、おじのことを恐れていたという。DNA鑑定をすれば、おじが真犯人であることが証明できるというのである。

 ■“敗者復活”はなし

 最高裁は2009年、1994年にアラスカ州で起きたレイプ事件に関連して、DNA鑑定には、有罪か無罪かを知らせる「無類の能力」があるとした上で、それでも、「有罪確定者にDNA鑑定を要求する憲法上の権利はない」とする判断を下した。

 有罪確定者のDNA鑑定、再鑑定の申し立てを無条件に受け入れると、際限がなくなってしまう。死刑囚がDNA鑑定による時間かせぎで、刑の執行を免れ続けるという事態も起こりうる。

 報道によると、スキナー死刑囚側の申し立ては、公民権法に基づくもので、スキナー死刑囚がテキサス州司法当局に不当な扱いを受けていると訴え出たものだ。州法で本来認められるべきDNA鑑定が、はねつけられたというのだ。

 最高裁での口頭弁論は、10月13日にあった。スキナー死刑囚本人が出廷したわけではなく、弁護士が意見を述べ、検察、最高裁判事らとの間で、テクニカルな議論が交わされたという。死刑執行45分前の命拾いのような劇的な展開はなかった。

 CNNテレビによると、拘置施設のスキナー死刑囚は「無罪になれば家に帰る。有罪なら死ぬだけだ。DNA鑑定をすることに何か問題があるのか」と話した。

 (編集委員 内畠嗣雅(うちはた・つぐまさ)/SANKEI EXPRESS)

1809とはずがたり:2010/10/27(水) 21:01:54
>>1805
漫画ですよね。。(´・ω・`)

1810とはずがたり:2010/10/27(水) 21:23:39
「検事の奴隷だった」DM不正供述迫られた被告
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101026-00000742-yom-soci
読売新聞 10月26日(火)17時11分配信

 障害者団体向けの郵便料金割引制度を悪用した不正ダイレクトメール(DM)発送事件で、大阪地裁が大阪地検特捜部検事(現・法務省刑事局)の脅迫的な取り調べを指摘、広告会社元役員・阿部徹被告(57)(郵便法違反などで起訴)の調書を証拠としなかった決定を巡り、阿部被告が27日の論告求刑公判を前に、読売新聞の単独インタビューに応じた。

 検事は量刑をちらつかせて供述を迫ったといい、「自分は強大な権力を持った検事の奴隷だった」と振り返った。

 阿部被告はDMを不正発送し、正規の郵便料金との差額約6億5000万円の支払いを免れたなどとして昨年2月に逮捕された。

 阿部被告によると、逮捕当夜の取り調べで、この検事から「判決は俺が決める。お前は懲役15年。どこの刑務所がいい」と問われた。精神的に追い詰められ「判決はこの検事次第だ」と思うようになったという。

 容疑は当初から認めていたが、厳しい取り調べが続いた。検事は「政治家に金を渡しただろう」と何度も尋ねた。同制度を利用するため、阿部被告が国会議員に現金を渡した、との構図を描き、贈収賄事件に発展させようという意図がうかがえた。

 反論すると、検事は「懲役が1年増える」と迫り、検事の見立てに沿う発言をすれば、「懲役が下がる」と安心させた。「壁を向いて話すように」と理不尽な指示を受けたことも。議員との金銭の授受は全面的に否定したが、結局、「事件の関係者に渡した金が議員に対して使われると思った」との調書に不本意ながら署名したという。逮捕から約4か月後に保釈されたが、取り調べを思い出すのが怖く、裁判に備えて調書を読み返すこともできなかった。

最終更新:10月26日(火)17時11分
読売新聞

1811名無しさん:2010/10/27(水) 22:45:30
>>1805>>1809
現象だけ見るとマンガチックではあるのですが、今回の場合、
自業自得だとか悪徳検事だとか被告側を責めたり笑うのでなく、彼らの言い分(組織のスケープゴート(いけにえ)にされた)にも耳を貸して検察を始めとした司法組織そのものを見直す切欠にすべきなんでしょうね。
狂った捜査機関の凶刃はいつ誰に向かうか判ったもんじゃありませんから。

1812チバQ:2010/10/30(土) 08:54:04
http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2010/10/post-1757.php
薬殺剤は「メード・イン・アメリカ」に限る
America on the Ropes

死刑そのものには反対しないが、殺し方や薬の品質にこだわるアメリカ式「人道主義」はまるでブラックジョーク

2010年10月28日(木)18時49分
デービッド・ロスコフ(カーネギー国際平和財団客員研究員)

 この数十年間、アメリカの「ナンバーワン」の座は常に容赦ない攻撃にさらされてきた。第2次大戦直後から世界の通商の半分以上を担ってきたアメリカは、自らの失態と新興国の台頭によって打ちのめされ、プライドをずたずたに打ち砕かれた。

 国内の生産拠点は閉鎖され、雇用を外国に奪われた。自動車業界や航空機産業、通信、コンピュータ、鉄鋼をはじめ多くの業界でアメリカの優位が脅かされ、実際にトップの座を追われた例も多い。

 それでも、アメリカの優位が揺らがないように思えた分野もあった。NASCAR(全米ストックカー・レース協会)のカーレース、カントリー音楽やウェスタン音楽、さらに国民の肥満度にかけては、アメリカの右に出る国はない。

 もう一つ、薬殺刑に使われる薬剤の取引でも、アメリカは世界をリードしてきた。ところが最近、アメリカはこの死刑産業でも、競合国にトップの座を奪われようとしている。

効きの悪い二流品が死刑囚を苦しめる
 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルが発表した昨年の死刑執行件数ランキングで、アメリカは中国、イラン、イラク、サウジアラビアに次ぐ5位に留まっただけではない。死刑に使う国産薬剤の不足が大きな問題になっているという。「メイド・イン・アメリカ」の品質に今でもこだわるアメリカ人や死刑判決に関わる裁判官にしてみれば、アメリカ育ちの殺人犯や強姦犯を死刑に処すために、外国製の質の悪い薬剤を輸入せざるをえない、という最悪の事態が起きているわけだ。

 アリゾナ州当局は10月26日、薬殺刑で麻酔薬として使われるチオペンタールナトリウムをイギリスから輸入している事実を認めた。州民の不安を抑えるために、最高品質のものに限定していると急いで付け加えたことは言うまでもない。「信頼できる製造元から購入している。第3世界の国の製品だというような突飛な噂が飛び交っているが、事実ではない」と、同州のティム・ネルソン司法副長官は言う。

 やれやれ、一安心。一般のアメリカ人が第3世界の効き目の悪い薬剤の世話になることはまずないが、死刑制度を維持している35州の死刑囚たちは別だ。外国製の麻酔薬の効きが悪くて完全に意識を失うことができないと、激しい息苦しさに襲われる心配がある。

 そうしたケースを懸念して、アリゾナ州ではすでに1件の死刑執行が停止された。ケンタッキー州も、薬剤の在庫の使用期限が10月初めに切れたため、死刑執行礼状への署名を見合わせている。

薬剤論争は新たな保護主義の兆し?
 もっとも、このニュースには明るい側面もある。アメリカの死刑執行人や法律家が、アメリカ製品の質の高さをいまだに信じているという点だ。死刑囚に二流品を与えるなんてとんでもない!死刑で先端をいく国々では銃殺や石打ち刑、絞首刑が主流だが、アメリカではそんな非人間的な方法が許されないのと同じことだ(うるわしい人道主義、それとも保護主義の台頭だろうか? 考えてみれば、イラクで絞首刑を行うとき、ロープが国産がどうかの議論などになるだろうか)

 もう1つ、明るいニュースがある。薬殺刑で使用される3種類の薬剤の一つを製造しているホスピラ社(イリノイ州)は、原材料調達の目処がつき次第、製造を再開するとしている。これで同社の雇用は守られる。ああ、よかった。(ただし、原材料が供給されるのは年明け以降になりそう)。
 
 それに、チオペンタールナトリウムの代替品を同じ英語圏の「一流国」イギリスから輸入している点も、なんて安心なことだろう。もっとも、世界には死刑という野蛮な行為を認めていない国が100近くあり、イギリスも4年後に死刑廃止50周年を迎えるのだが。


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