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Tohazugatali Medical Review

1とはずがたり:2004/10/17(日) 14:58
医学・病院・地域医療など今までTER http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/l10で扱ってた話題を独立させます。

医薬品・製薬関連はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1070807006/l10

自民党と結託し日本の成長に対する桎梏となってる医師会・歯科医師会の不祥事はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l10

TERの過去レスは>>2-5あたり

2064荷主研究者:2013/01/20(日) 11:20:47

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/01/20130109t15018.htm
2013年01月09日水曜日 河北新報
東北大グループが人工胎盤開発 早産のヒツジの子、長時間生存

 東北大病院周産母子センター副部長の松田直准教授(小児科)らの研究グループが、哺乳類の胎盤機能を再現した人工胎盤装置を開発し、帝王切開で母親から取り出したヒツジを72時間生存させることに成功した。この技術が人向けに実用化されると、早産などで心肺機能が未熟な状態で産まれた胎児を胎内に近い状態で成育させることができる。グループは年内にも臨床試験を始める。

 人工胎盤装置は欧米でも研究が進んでいるが、生存期間の最高記録はヒツジで4時間だった。

 ヒツジの試験は、出産予定3〜4週前に母親から帝王切開で取り出し、人工胎盤装置に入れ、胎内の成分や温度とほぼ同じ状態になるように、39度に保たれた生理食塩水に浸した。

 装置内で、ヒツジのさい帯動脈・静脈(へその緒の中の血管)にカテーテルと小型人工肺を接続し、ヒツジの心臓の動きだけで血液が循環し、酸素が全身に行き渡る仕組みを構築した。外部から人工肺に酸素ガスを注入した。

 人工肺は、ヒツジの負担にならないように、微弱な力で機能するように開発。血管拡張剤を投与して血流の流れを良くするなどして、長期間の生存に成功した。

 人間の胎児は早産でも医療の発達で妊娠22〜23週以降は生存が可能とされるが、実際にはその週数で4分の1が亡くなるという。新生児集中治療では、人工呼吸器で本来なら出生まで閉じられている肺や気管などを強制的に動かすため、肺や脳の成長に影響を受ける例がある。

 人工胎盤は心肺機能が未熟な子どもを母親の子宮内に近い環境で成長させ、肺や脳の機能を損なわずに成育させるのが利点だ。

 松田准教授は「将来的に早産などで産まれた胎児の心肺の負担を軽減し、成育させることができる。遺伝子疾患などで生存が難しい胎児の場合、家族が触れ合い、お別れする時間をつくることも可能だ」と話している。

2066荷主研究者:2013/02/10(日) 12:00:04
>原料となるモリブデン99は100%を海外に依存。半減期が66時間のため長期貯蔵できず
なるほど。

http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13582598453241
2013年1月16日(水)茨城新聞
モリブデン99 国産化へ予備試験着手

核医学検査薬の原料 原子力機構、量産目指す

【写真説明】モリブデン99を抽出し、テクネチウムに転換するホットラボの鉛セルで機器を操作する日本原子力機構研究員=大洗町成田町

 がんや心臓病の診断に使用される核医学検査薬テクネチウムの原料となる放射性物質モリブデン99の国産化へ向け、日本原子力研究開発機構(原子力機構)は週明けにも、実用化をにらんだ予備試験に着手する。同機構開発の新技術で製造したモリブデン99をテクネチウムに転換、千葉県内の民間製造会社で成分検査して実用医薬品としての課題を探る。海外に頼っているモリブデン99の国産化は20年来の悲願とされ、2016年をめどとする目標の第1段階では国内消費量の25%を賄う計画だ。

 モリブデン99の国産化は、原子力機構の材料試験炉JMTR(大洗町)で固形のモリブデン98に中性子を照射し、関連施設のホットラボでモリブデン99を抽出、さらにテクネチウムへと転換する構想。

 予備試験では、京都大学の協力でモリブデン99を製造。ラボ機器の稼動性や実用性を検証し、テクネチウムを国内で唯一製造する千葉県内の民間会社で成分分析。既製医薬品との違いや医薬品としての課題を見つける。

 次の段階では、この会社と大洗町に研究所を構えるラジオアイソトープ製造会社の2社とともに実証試験を実施し、その後の量産を目指す。

 テクネチウムは放射能の半減期が6時間とごく短いため、人体に注入して全身のがんを発見する画像診断などに大きな効果を上げており、心臓病治療の血流測定薬品としても広く使われている。日本は米国に次ぐ消費大国で、テクネチウムでの検査を手術前に義務付けているがん専門医療機関もあるという。

 一方、その原料となるモリブデン99は100%を海外に依存。半減期が66時間のため長期貯蔵できず、主にカナダ、オランダなどから成田空港に輸入して近くの民間会社でテクネチウムに転換して全国流通している。

 両国の製造原子炉は稼働から30年以上経過。老朽化のためトラブルを起こすなどして輸入が不安定なことから、安定供給が望まれている。

 国産医薬品としての実用化には安全性の実証や輸送体制の確保など依然ハードルは高いが、県科学技術振興課でも「原子力の未来を開く計画」と期待している。

2067とはずがたり:2013/03/05(火) 18:59:35
確かに田舎だけど東武伊勢崎線を介して営団11号線とも直結している大都市近郊の久喜をして医療機関不足?!

救急搬送36回断られ呼吸困難の男性が死亡 埼玉・久喜
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20130305522.html?fr=rk
2013年3月5日(火)12:07
 埼玉県久喜市で1月、呼吸困難の症状を訴えて救急搬送された同市内の男性(75)が、延べ25病院から計36回受け入れを断られ、通報から約2時間半後に死亡していたことが5日、久喜市などへの取材で分かった。

 久喜市などによると1月6日午後11時25分ごろ、1人暮らしの男性が「呼吸が苦しい」と自ら119番通報した。自宅に到着した救急隊員が埼玉県東部や茨城県など周辺の25病院に救急搬送先を照会したが、「処置困難」「ベッドが満床」などを理由に受け入れを断られたという。

 翌7日午前1時半ごろ、37回目の照会で茨城県内の病院への搬送が決まり、約20分後に到着したが、男性は病院で死亡が確認された。男性は当初、会話が可能な状態だったが、搬送先が決まるまでの約2時間10分の間に容体が悪化したとみられる。

 問題を受けて久喜市は救急患者の受け入れに努めるよう周辺病院に要請した。

2068とはずがたり:2013/03/21(木) 17:48:44

全てのものが逆さまに見えるなら,そういうものだと本人は思ってる筈で,しかも他人には絶対にそう見えてるとは解らない筈ではないか?

ジョーク記事?

すべての光景が上下さかさまに見える! 世界でも稀に見る脳障害『Spatial orientation phenomenon』をもつ女性
http://news.livedoor.com/article/detail/7519920/

2069荷主研究者:2013/04/01(月) 01:08:45

http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20130306/CK2013030602000010.html
2013年3月6日 中日新聞
「日本紅斑熱」発症者が6年連続全国一

日本紅斑熱を媒介するマダニの一種。左上はつまようじ(県提供)

 今年に入って死者が相次いで見つかったマダニ媒介とみられるウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)と同じように、病原体を持ったマダニにかまれて感染する「日本紅斑熱」の発症者が、三重県で突出して多い。昨年は三十七人の発症が確認され、六年連続で全国最多。五日の県議会一般質問でも取り上げられ、ダニが活発化する春に向けて県は「野外活動後に異変を感じたら医療機関へ受診してほしい」と呼び掛ける。

 日本紅斑熱は、マダニにかまれた際に「リケッチア」という病原体が体内に入って感染。発症すると、全身に米粒大の赤い発疹や四〇度前後の高熱、頭痛などの症状が出る。

 早期に受診すれば完治するが、処置が遅れると重症化や死亡するケースもある。発症時には感染症法に基づき、保健所への届け出が必要な病気で、国によると二〇一二年は全国で百七十人の発症が確認された。

 三重では二〇〇五年に初めて発症を確認。〇七年には二十四人に急増して全国最多となり、毎年三十人前後で推移している。南勢地方での感染が多く、昨年の発症者三十七人のうち三十五人が伊勢保健福祉事務所の管内で見つかっている。昨年全国で二番目に多かったのは広島県(二十五人)、三番目は和歌山県(二十四人)だった。

 マダニは野山に生息し、農林業に携わる人たちが分け入った際にかまれるケースが多い。ただ近年、里に下りてくるシカやイノシシに付着して人里で生息域を広げている可能性がある。感染経路や県内で多発する理由には謎が多く、県薬務感染症対策課の松村義晴副課長は「追跡調査の対象外でもあり、理由は分からない」と頭を悩ませる。

 県によると、西日本などで相次いで死者が確認されたSFTSと同じく、ダニとの接触を避けるのが一番の予防方法。野山に立ち入る際は長袖、長ズボン、手袋を着用するよう呼び掛けている。

 (河北彬光)

 <日本紅斑熱> 1984年に徳島県の医師によって初めて確認された感染症。2〜8日間の潜伏期間を経て発症するが、人から人へ感染することはない。かみついたマダニをつぶした際に病原体が人体に入ることが多く、取らずに医療機関に受診するか、つぶさないようにピンセットなどで取り除くことが必要。山に入る機会が多い高齢者の感染が多く、2009年には鳥羽市の男性=当時(84)=が感染後に死亡したが因果関係は分かっていない。

2070荷主研究者:2013/04/10(水) 23:40:45

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020130306eaae.html
2013年03月06日 日刊工業新聞
東北大、ドライアイ発症機構の一端解明−治療法開発に道

 東北大学大学院生命科学研究科の牟田達史教授らのグループは、自己免疫疾患の一種でドライアイ(目の乾燥)などを引き起こす「シェーグレン症候群」の発症メカニズムの一端を明らかにした。「Iκ(カッパ)B―ζ(ゼータ)」と呼ぶ遺伝子の欠損により、涙腺上皮細胞などの過剰な細胞死が起き、同症候群が発症することをマウスでの実験で解明。さらに、細胞死を抑える薬剤を投与することで、症状が改善することを確かめた。

 牟田教授は「細胞死を抑える薬剤を直接人間に応用するのは難しいが、発症機構を解明することで同症候群の治療法を開発する手がかりになる」としている。成果は米科学誌イミュニティー電子版に掲載された。

 牟田教授らはIκB―ζ遺伝子が欠損したマウスが、同症候群と似た慢性炎症を起こすことを発見した。炎症組織を詳しく調べると、血管からリンパ球が浸入していることが判明。

2071とはずがたり:2013/04/13(土) 14:08:06

中国、鳥インフル死者11人に 感染者は40人
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013041201002695.html
2013年4月12日 23時03分

 【上海共同】中国上海市は12日、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)に感染して治療中だった74歳の男性が死亡したと発表した。新たに2人の感染者も判明。中国全体の感染者は死者11人を含む計40人になった。
 死亡した男性は重症の肺炎を起こしていた。新たに判明した感染者はいずれも3日に発症した53歳の男性と86歳の男性。2人と密接に接触した周囲の人に異常は見られないという。

2072とはずがたり:2013/04/13(土) 18:39:48

哺乳類に感染しやすい特徴 鳥インフルウイルス解析
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013041301001172.html
2013年4月13日 05時47分

 中国で感染者が相次ぐ鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の遺伝子には、哺乳類に感染しやすい特徴が複数あり、人への感染や流行の可能性を高めているとの解析結果を、国立感染症研究所の田代真人インフルエンザウイルス研究センター長らが12日、欧州の科学誌ユーロサーベイランスに発表した。
 上海市などで発症した4人と、市場のハトなど3検体から検出したウイルスの遺伝情報の解析から、人間の細胞への取り付きやすさを増すような特徴を持っていることが分かったという。
(共同)

2073チバQ:2013/04/14(日) 10:56:18
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130413-00000561-san-bus_all
TPPで変わる社会 医療分野 混合診療 分かれる評価
産経新聞 4月13日(土)12時19分配信



医療分野で予想される影響(写真:産経新聞)
 「国民皆保険は医療制度の根幹だ。揺るがすことは絶対にないよう取り組む」。衆院予算委員会のTPPに関する集中審議。甘利明TPP担当相は制度堅持を強調した。

 国民皆保険とは、全ての国民が公的医療保険に加入し、保険料を支払う代わりに1〜3割の負担で診療を受けられる制度で、金持ちでも貧しくても平等に治療が受けられるメリットがある。開業医らでつくる日本医師会(日医)は、世界でも類を見ないこの制度が、TPPに参加すれば崩壊してしまうと強く訴える。

 日医の主張はこうだ。現在、保険で使える薬の値段や診療費は国が決め、安価に抑えている。これに対し、医療分野でも輸出拡大を目指す米国は、自由診療を広げるため、TPP交渉で混合診療の全面解禁を求めてくると想定。米国には、自国企業の高い薬を売り、高額治療に備える民間医療保険の加入を増やす狙いがあるほか、株式会社の病院参入を求めてくる可能性もあるとみている。

 日医は、それによって保険適用範囲の診療が縮小し、貧しい人が十分な医療を受けられなくなったり、薬が高くなったりすると主張。医療機関の競争が激しくなるという危惧もある。だが、混合診療は、同じ病気でも患者によって治療法や薬を自由に選べるという利点もある。国が保険診療を一定レベルで保てば、高い金を支払わなくても必要な診療は受けられる。

 「競争力ゼロの自分たちの社会をつぶされたらたまらんという意識なのでしょう。既得権益を守るために国民皆保険堅持を主張している」。高度医療を行うある医院の院長は冷ややかに語る。がん治療に定評のあるこの医院には、国内各地のほか台湾、韓国など海外からも患者が訪れる。「いくらかかっても構わない。最もいい治療をしてほしい」。患者の願いは共通だが、外国人が自由診療なのに対し、混合診療ができない国内患者はこの医院では保険診療の範囲での治療にとどめている。

 「誰でも平等に医療を受けられる制度は最低限保証されるべきだが、制度自体がほころんでいる」。院長は痛切に感じている。財政難で制度維持が危ぶまれる一方、保険適用で処方された3カ月で約210万円もする抗がん剤を「飲むと気持ち悪くなるからほとんど飲んでいない」と告白する患者もいた。院長は「制度見直しはもはや避けられない」と考えている。

 患者側にも、変革には複雑な思いがある。「海外で流通する抗がん剤があるのに、国内未承認というだけで使えないケースもある。切迫した命が、混合診療であれば救われる可能性もある」。8年前に乳がんの手術を受けた兵庫県西宮市の橋本真由美さん(46)は、混合診療を前向きにとらえる半面、「国民皆保険制度が崩れて患者負担が増えたり、格差が出たりするのであれば反対せざるを得ない」とも語る。

 「公的医療保険制度の在り方そのものは(TPP交渉の)議論の対象にはなっていない」。甘利担当相は衆院予算委で説明したが、参加各国の思惑がどのように動くのかがはっきりしない中で、懸念は消えない。一方、日医がTPPに反対するのは、開業医の市場が荒らされ、競争に敗れることへの恐れからだという見方もある。それでも政府は、日医への配慮を欠かさない。日医が自民党の有力な支持団体であることが背後に透けて見える。

 夏の参院選をにらみ、自民と支援団体との関係を重視するあまり、政府が国益を害するような結果を招くようなことは、無論あってはならない。

2074荷主研究者:2013/04/21(日) 12:00:07

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/03/20130318t15014.htm
2013年03月18日月曜日 河北新報
東北大が「遺伝カウンセラー」養成コースを来月開設

 東北大は4月、大学院医学系研究科に「認定遺伝カウンセラー」の養成コースを開設する。全国10番目で、北海道・東北では初めて。

 認定遺伝カウンセラーは、遺伝子治療などの際に患者や家族に寄り添って、適切な遺伝情報の提供や社会の支援体制の説明を行い、当事者の意思決定をサポートする。

 コースは医療保健など生命科学系の大学出身者、医療系国家資格を持つ社会人入学者が対象。医科学専攻修士課程(40人)の一部も対象となるが、既に入試を終え、2人が確定している。

 東北大病院には、小児科遺伝科に遺伝カウンセリング外来がある。遺伝カウンセラーの臨床教育ができる臨床遺伝専門医指導医は全国の大学病院で最も多い6人で、指導体制が整っている。

 カウンセラー資格取得後は、大学や医療機関、地域の保健センターで、遺伝カウンセリングを行うことができる。製薬・検査企業に勤務するゲノム(全遺伝情報)の専門家、研究プロジェクトの支援なども担える人材の育成を目指す。

 カリキュラム作成と資格認定は、日本人類遺伝学会と日本遺伝カウンセリング学会による制度委員会が行う。現在、全国で140人の認定遺伝カウンセラーが活動している。

 東北大医学部は「多様化する臨床研究に即応できる人材育成を目指す」と話している。

2075荷主研究者:2013/04/21(日) 13:59:04

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/03/20130326t13014.htm
2013年03月26日火曜日 河北新報
胎児心電図、臨床試験スタート 東北大病院

周産期分野初の大学発純国産医療機器を目指し臨床試験が行われる胎児心電図装置の試作機=仙台市青葉区の東北大病院

 お母さんのおなかに電極を張り、赤ちゃんの心電図を計測する「腹壁誘導胎児心電図装置」の臨床試験が、仙台市青葉区の東北大病院で始まった。装置は東北大と国内の医療機器メーカーが共同開発した。実用化されれば、周産期分野では初めての「大学発純国産医療機器」の誕生となる。

 胎児の心電図は5〜20マイクロボルトと微弱。母親の約1000マイクロボルトと比べわずか200〜50分の1で、通常の心電図装置では胎児の心電図を取れなかった。

 計測法は東北大医学系研究科の木村芳孝教授(周産期医学、生体情報工学)が開発した。複数の電気信号から不要な信号を除去する独自の解析理論を導入し、母親の心電図から胎児の信号をリアルタイムで抽出する。

 医療機器製造のアトムメディカル(東京)と共同開発した試作機は妊娠中期から測定できる。胎児の脳の低酸素状態を示す微細な揺れも測定でき、心疾患の早期発見と治療、切迫早産の管理などに役立つことが期待できるという。

 臨床試験は東北大病院に通院か入院する妊娠中期〜後期の妊婦17人を対象に22日に始めた。胎児の心拍数を測る従来の分娩(ぶんべん)監視装置との比較などを行い、薬事法などの審査を経て1年後の実用化を見込む。

 東北大によると、医療機器の多くは海外の大手メーカー製。医療関連予算の国外流出や輸入超過が続いており、国産機器の開発と実用化、輸出増を図るのが課題という。

 木村教授は「実用化で1人でも多くの赤ちゃんを助けたい」と語る。東北大病院臨床試験推進センター長の八重樫伸生教授(産婦人科学)は「純国産の医療機器をぜひ世界標準に育てたい」と話している。

2076荷主研究者:2013/04/29(月) 12:21:16
なるほど。
>薬科の単科大が所有する全国初の総合病院

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/04/20130402t15030.htm
2013年04月02日火曜日 河北新報
東北薬科大病院が開院 仙台

開院を祝う関係者

 東北薬科大が東北厚生年金病院(仙台市宮城野区)を取得する形で新設した「東北薬科大学病院」が1日、開院した。薬科の単科大が所有する全国初の総合病院で、医療施設は同大の学生の臨床実習でも使われる。

 関係者約50人が出席した式典では、同大の高柳元明理事長と田林晄一病院長が正面玄関前に設置した銘板から布を外し、門出を祝った。

 高柳理事長は「医療現場と薬学教育が融合した新病院に多くの期待が寄せられている。より良い病院にしたい」とあいさつ。田林病院長は「薬剤師が臨床に参画することで、相乗効果が生まれる。地域医療の向上につなげたい」と述べた。

 診療科22、病床数466床で、仙台市内5番目の規模。急性期対応型の総合的医療を提供する。県の災害拠点病院やがん診療連携拠点病院に指定されている。

 同大は昨年12月、東北厚生年金病院を所有する厚労省所管の独立行政法人と土地建物の売買契約を結んだ。契約額は7億7330万円。病院職員はこれまでと同じ雇用条件で引き継いだ。

2077とはずがたり:2013/04/30(火) 19:19:11
単なる変わりもんに成ってしまう?

2013年4月30日6時55分
消えるアスペルガー症候群 米診断手引19年ぶり改訂で
http://www.asahi.com/tech_science/update/0429/TKY201304290158.html

 【行方史郎=ワシントン、土肥修一】日本でも広く使われている米精神医学会の診断の手引(DSM)が5月に改訂され、発達障害の一種「アスペルガー症候群(AS)」の分類が消える見通しだ。「適切な支援が受けられなくなる人が出る」などの不安が米国で出ており、日本の臨床現場への影響も出そうだ。

 ASは、言語発達の遅れや知的障害はないが、対人関係を築くのが苦手なのが特徴で、「アスペルガー障害」とも呼ばれる。「軽い自閉症」と見なされることもあり、19年ぶりに改訂されるDSM第5版では、重い自閉症からASまでを連続的に捉える「自閉症スペクトラム(連続体)障害」に一本化される。

 診断に使う項目も改訂版では、「社会コミュニケーションの障害」「限定した興味や反復行動」に絞る。改訂に関わったグループは「第4版の基準は医師によって診断名が違ってくる」などとし、「より正確な診断が可能になる」としている。

 だが、米エール大の研究グループが、第4版でASと診断される人のデータを第5版で診断し直したところ、4分の3の人が、自閉症スペクトラム障害に該当しなくなった。

 そのため、今後は同じような障害を抱えていても診断で除外され、コミュニケーション技術の支援教育などが受けられない可能性があるという。さらに、現在、ASと診断されている人の間でも、診断名がなくなることへの不安の声が出ている。

2078とはずがたり:2013/05/01(水) 11:06:55

再生医療推進法:きょう成立 財源の議論、乏しく
http://mainichi.jp/select/news/20130426mog00m010003000c.html
2013年04月26日

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)などを使った再生医療を促す再生医療推進法案が25日、参院厚生労働委員会で全会一致で可決された。26日の参院本会議で可決、成立する見通し。国には研究開発から実用化までを後押しする責務があるとしている。

 ただ、実現すれば40兆円近い国民医療費を一層押し上げると予想され、医療保険制度の根幹を揺るがしかねない側面もある。それなのに財源を巡る議論は乏しい。

 法案は超党派の議員が提出した。再生医療の普及に財政、税制上の措置をすることも国の責務としている。

 近年の医療費高騰は医療技術の進歩が要因だ。10年度の国民医療費は対前年度比3・9%増で、うち2・1%分が医療の高度化による。しかしiPS細胞の実用化は先の話であるうえ「まだ限られた人が対象」(与党厚生族議員)とあって、保険適用を巡る議論は低調だ。その点を国際医療福祉大の矢崎義雄総長ら一部医療関係者は強く懸念している。

 厚生労働省は高度な再生医療を保険外併用療養費制度の対象とすることを想定する。保険が利く診療と利かない診療を組み合わせた混合診療を例外的に認めるのが同制度。本来混合診療なら保険診療分も含めて全額自己負担となるが、同制度なら保険外のiPS関連以外には保険が利く。

 それでも同制度は、確かな技術はいずれ保険適用するのが前提。所得にかかわらず高度な医療を受けられるようにするためだ。ただそれだけでは財政が窮迫するので、風邪など軽症の治療、大衆薬への保険適用の制限も検討せざるを得なくなる可能性があるという。

 一方、保険の制限は受診を手控え、重症化する人を増やしかねない。田村憲久厚労相は3日の衆院厚労委で「非常に高額のものをどのように保険適用にするか、大変大きな問題」と指摘した。

 矢崎総長は再生医療への保険適用について「難病や事故で身体機能を失った人にはある程度妥当だが、加齢で衰えた身体機能を回復するために用いるのはいかがか」と話す。【佐藤丈一】

2080荷主研究者:2013/05/03(金) 23:05:21

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/04/20130416t15025.htm
2013年04月16日火曜日 河北新報
HIV新薬来月発売 東北大・JT開発、国が承認

 東北大大学院医学系研究科の児玉栄一講師(ウイルス学)が、日本たばこ産業(JT)と共同開発した抗エイズウイルス(HIV)薬について、日本での製造販売が厚生労働省から承認された。国内で開発された初の抗HIV薬で、5月中旬以降に販売が始まる。

 承認されたのは、児玉講師らが開発した「エルビテグラビル」を含む4種の薬を配合した錠剤。従来の抗ウイルス剤は1回数錠を1日3回服用するが、新薬は1日1錠で従来の薬と同等かそれ以上の効果があるという。

 エルビテグラビルは、HIVの遺伝子がヒトのDNAを切断・侵入する際に必要な酵素の働きを止めることで、ウイルス増殖を防ぐ。錠剤は昨年8月、「スタリビルド」という名称で米国で先行して新薬承認された。

 錠剤の価格は1錠6000円程度の見込み。児玉講師は「朝または晩に1錠飲むだけで済むので、プライバシーも保護でき、患者の負担軽減につながる」と話している。

2081とはずがたり:2013/05/04(土) 08:41:38

中東遠総合医療センターあす開院
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1187487997/115
2013年4月30日

◆掛川・袋井の市立病院を統合
開院する中東遠総合医療センター=掛川市菖蒲ケ池で

 掛川市立総合病院と袋井市民病院を統合するため両市が共同で建設した「中東遠総合医療センター」(掛川市菖蒲ケ池)が、五月一日に開院する。二自治体の市立病院の統合は全国初で、他の自治体や医療関係者の注目を集めている。
 最新の免震構造で、地上八階建て延べ床面積四万六千平方メートル。防災用備蓄倉庫や太陽光発電装置などを備える。総事業費は二百二十五億円。

2084荷主研究者:2013/05/12(日) 15:29:38

http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2013042022004831/
2013/4/20 22:00 山陽新聞
岡山大病院で新診療棟竣工式 5月7日から運用

5月7日から運用が始まる岡山大病院の新しい総合診療棟

 岡山大病院で診療の中核となる、新たな総合診療棟の竣工(しゅんこう)記念式典が20日、岡山市北区鹿田町の病院内で開かれた。血管造影装置を併設し、心臓手術など高度で複雑な治療が可能なハイブリッド手術室を整備しており、5月7日から運用する。

 敷地南側の入院棟北側に鉄筋コンクリート5階(延べ約1万1800平方メートル、免震構造)を建設した。手術室は3階に15室、4階に移植用やハイブリッド手術室など5室の計20室。現在の中央診療棟より7室増え、余裕ある日程を組むことが可能になった。年間約8500件の手術件数を1万件まで増やす。

 このほか、集中治療室10床、循環器用集中治療室8床を4階に整備。1階は血管内治療などを行うIVRセンターで、3月に先行稼働させている。事業費は約100億円。

 式典には県内外の医療関係者ら約100人が出席。槇野博史病院長、森田潔学長が「高度で安全な医療を提供するとともに、優れた医療人を育てる拠点とし、われわれが目指す医療都市づくりの第一歩としたい」とあいさつし、施設見学も行われた。

2085チバQ:2013/05/15(水) 20:57:30
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130514-00000037-jij_afp-ent
A・ジョリーさん、乳腺切除を告白 乳がん予防措置で
AFP=時事 5月14日(火)16時28分配信
英ロンドンで、女性暴力に関する演説を終えてランカスターハウスを後にする米女優アンジェリーナ・ジョリーさん(2013年4月11日撮影、資料写真)。
【AFP=時事】米女優アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)さん(37)が14日、新聞に寄稿した記事の中で乳腺切除手術を受けていたことを明らかにした。乳がんリスクが非常に高いことが判明したため、予防措置として手術を受けたという。


 ジョリーさんは、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)に寄稿した記事「My Medical Choice(医療における私の選択)」のなかで、乳がんや卵巣がんリスクを高める恐れのある病的変異のある遺伝子が見つかっため、乳腺を削除することを決めたことを明かしている。

 医師の診断でジョリーさんはBRCA1として知られるがん抑制遺伝子に変異があり、乳がんリスクが87%、卵巣がんリスクが50%にもなることが分かった。

 ジョリーさんは「現実を知ってすぐに、出来る限り(がん)リスクを最小とするために行動すると決めた」と話しており、最初に乳腺切除手術を受けた理由については、乳がんリスクの方が高かったことと、卵巣がんの予防手術がより複雑なものだったためとしている。

 3か月におよんだ医療措置は前月27日にすべて完了し、ジョリーさんの乳がんリスクは5%にまで低減した。

 ジョリーさんは夫のブラッド・ピット(Brad Pitt)さんとともに米映画界を代表する俳優の1人。2人の間には、実子3人と養子3人がいるが、子供たちには「あなたたちは乳がんで母親を失うことはないから安心するように」と言うことができると述べた。ジョリーさんの母親は、がんのために56歳で死去している。【翻訳編集】 AFPBB News

2086チバQ:2013/05/15(水) 22:28:40
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130515/bdy13051521540003-n1.htm
がん予防で乳房切除 アンジー決断の手術とは
2013.5.15 21:48 (1/2ページ)

母親のマルシェリーヌ・ベルトランさん(左)と一緒に写真撮影に応じるアンジェリーナ・ジョリーさん。ベルトランさんはがんのため56歳で亡くなったという=2001年7月、米ハリウッド(ロイター)
 日本人女性の16人に1人が罹患(りかん)している乳がん。米女優のアンジェリーナ・ジョリーさん(37)が、その予防のため、両乳房を切除したと公表し、話題を呼んでいる。がんになる可能性が高い遺伝子変異が見つかったためというが、こうした医療はどこまで進んでいるのだろうか。

 14日付のニューヨーク・タイムズ紙に掲載されたジョリーさんの寄稿文「私の医学的選択」によると、母親のマルシェリーヌ・ベルトランさんが約10年間がんと闘い、56歳の若さで亡くなっていることから、幼い子供たちの将来を案じ検査を実施。その結果、がん抑制遺伝子の一つ「BRCA1」に変異があり、乳がんにかかる確率が87%、卵巣がんは50%と指摘された。

 「できるかぎり乳がんになるリスクを減らすため手術を受けることを決断した」とジョリーさん。2月上旬から約3カ月にわたり、乳頭を残しつつ乳腺を切除する手術や乳房再建手術を受けた結果、乳がんになる確率は5%以下まで低下した。

 ジョリーさんは難民救済活動などに取り組む「行動する女優」として知られており、手術を公表した理由については「いろいろな治療の選択肢があることを他の女性にも知ってもらいたい。私の経験が役に立てばと思った」と記している。

 乳がんに遺伝的要因があることは、これまでの研究ですでに明らかになっている。がん研究会有明病院(東京)遺伝子診療部の新井正美部長によると、欧米では乳がん患者の7〜10%が遺伝によるものとされ、母親が乳がんの場合、通常の2倍の発症率という。遺伝子検査と予防的手術は米国で一般的になってきており、遺伝子変異が見つかった人の約半数が何らかの予防的治療を行っている。

 しかし、日本での実施例は限られている。同病院では平成23年秋以降、臨床試験として予防のための卵巣と卵管の切除手術を約10例実施。保険は適用されず、約100万円の費用がかかるという。乳房切除は、国内で報告例はなく、同病院が近く院内の倫理委員会に申請し、実施する予定だ。

 新井部長は「今回は、遺伝的要因による乳がんに、リスク低減手術があることを多くの方に認識してもらういい機会になったのではないか」と話している。

 アンジェリーナ・ジョリーさんは、1975年6月4日、米ロサンゼルス生まれの女優。10代でモデル活動を始め、「17歳のカルテ」「60セカンズ」「トゥームレイダー」などの映画に出演。パートナーは「Mr.&Mrs.スミス」で共演した俳優のブラッド・ピットさん(49)、父は俳優のジョン・ヴォイトさん(74)。

2087とはずがたり:2013/05/20(月) 16:24:53

硬軟様々のマッサージ類事業があるけど,まあ目くじらを立てる程の事ではないね。

足ツボやリフレはマッサージではない? その違いは
http://dot.asahi.com/wa/2013051700056.html
(更新 2013/5/19 07:30)
太陽光発電が100万円安く?www.tainavi.com【都内41歳男性】タイナビで太陽光発電を見積ると訪販より100万安かったです
インタレストマッチ ? 広告の掲載について

 日本では国家資格を持っている人以外は、仕事として他人の体にマッサージすることは禁止されている。アロマテラピーなど、海外で通用する資格を持っていても、日本では日本の資格を持たなければならない。

 だが、実際には、資格を持たないスタッフが施術をする、マッサージ類似の施設があふれている。「リラクゼーション」や「癒やし」「ほぐし」を掲げたり、「足ツボ」「タイ古式」などの名前の付いた店は、繁華街に看板を並べ、健康ランドのような温浴施設や大型商業施設の中には必ずある。それが不調に悩む現代人の駆け込み寺になっている。

 ちなみに、「リラクゼーション」や「リフレクソロジー(足の裏にある反射区を刺激していく足裏健康法。英国式などがある)」「足ツボ(リフレクソロジーと考え方はほぼ一緒。台湾式などがある)」「ボディーケア」などをうたうチェーン店が登場したのは、今から15年ほど前。ストレス社会を反映してか、急激に成長を遂げた。今では「ほぐし系」「癒やし系」「ストレッチ系」などに分かれてもきた。

 なぜ、それらの施設が問題とならずに増えているのか。それについて取材先で何人もが口にしたのは、50年以上前に出た最高裁判決(1960年1月27日)だ。

 その判決は、医業類似行為(医師がおこなう治療以外で、健康や症状の改善をもたらす行為)では、それによって「人の健康に害を及ぼすおそれがあること」が認められない限り、処罰の対象とならないと解釈されるものだった。

 日本薬科大学学長で百済診療所(東京都中央区)院長、丁宗鐡(ていむねてつ)医師は言う。「この判決以降、保健行政の隙間をぬって、無資格で医業類似行為をする人たちが出てきた。その結果、こういう産業が既成事実化してしまったのです」。

 では、こうした店舗を運営する会社は、はたして資格や施術者の技術の質についてどう考えているのか。代表的な5社に記事の趣旨を伝えた上で、取材を申し込んだ。

 すると、業界大手の一つA社は、店舗の許可が下りないとの理由で取材拒否。上場企業のグループ会社として店舗を展開するB社は「ほかの企業と考え方は同じなので、今回は見合わせたい」と、丁寧な対応ながらNG。格安のサービスで注目され始めたC社は、取材を一度は了承したものの、取材前日に「多忙」を理由にキャンセルとなり、それ以降は連絡が取れなくなった。首都圏を中心にチェーン展開するD社は、取材も終え、「当社のおこなっているのは健康管理サービスです」などの話も聞いたが、その後、「社内稟議がおりない」と掲載不可となった。

 そんななかで、唯一取材に応じてくれたのは、業界最大手の「ボディワークホールディングス」。有資格者が始めた同社は、現在、全国でラフィネ(Raffine)というリラクゼーション店などを約470店舗、温浴施設内に約200店舗を展開している。セラピストと呼ばれるスタッフは、グループ全体で約4700人。

 資格に対する考え方を聞くと、「有資格者がおこなうのは治療行為。私たちがおこなっているものと目的が違う」(経営企画部)という。有資格者に敬意を払いつつ、それとは別のサービスをおこなっていると強調する。

「店舗では、施術と会話を通じたコミュニケーション、また香りや音楽など含め五感に働きかける癒しをお客様に提供しています。有資格者がされているような、『腰痛を治してほしい』などの要望には応えることができません」(同)

※週刊朝日 2013年5月24日号

2088とはずがたり:2013/05/23(木) 14:34:01

マダニからウイルス検出=SFTS、国内初確認―山口
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-130523X327.html
2013年5月23日(木)12:52

 マダニ媒介性疾患「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に感染した山口県の60代の女性に付着していたマダニから、SFTSウイルスが検出されていたことが23日分かった。厚生労働省などによると、このウイルスを持つマダニが確認されたのは国内で初めて。

 国立病院機構岩国医療センター(山口県岩国市)などによると、マダニは女性の右腕に付着していた。国立感染症研究所が遺伝子を調べたところ、関東以西に生息するタカサゴキララマダニと判明。このマダニからSFTSウイルスが見つかった。

 ただ、女性にはマダニにかまれた痕が数カ所あり、他のマダニから感染した可能性もあるという。

2089とはずがたり:2013/05/23(木) 14:36:13
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts.html

重症熱性血小板減少症候群
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E7%97%87%E7%86%B1%E6%80%A7%E8%A1%80%E5%B0%8F%E6%9D%BF%E6%B8%9B%E5%B0%91%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4

2090とはずがたり:2013/05/25(土) 23:34:19

小児がん経験し晩期合併症 「働きたい」でも「働けない」
2013年5月25日(土)15:25
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20130525140.html
(産経新聞)
 ■突然解雇、不採用…「将来が不安」

 「就職して働きたい。でもこれまでのことを思うと不安」。厚生労働省研究班のアンケートで浮かび上がった小児がん経験者の自立・就労の障害。晩期合併症を抱え、低身長のため就職活動で採用を断られたり、アルバイトを突然解雇されたりした経験がある大阪市の中村航さん(22)は将来への不安を隠せない。

 中村さんは4歳のときに小児がんが発病し、3歳下の弟から骨髄移植を受けた。医師から完治したと診断され、中学進学以降は年に数回の検診で病院に通うだけに。晩期合併症のため身長は今も146センチだ。

 大学時代の平成23年2月には、自宅近くの製本所で出荷準備のアルバイトをしたが、理由も分からないまま約2週間で突然解雇された。他のアルバイトも同様に辞めさせられた。

 母親(51)は「どうしたらいいか分からず、労働基準監督署や市の相談所などに相談した。でも、納得できない」と語る。中村さんも「何度も同じようなことになって自信が持てない」とうつむいた。

 就職活動も大学3年から進め、40社以上にエントリーしたものの結果は出ていない。今年3月、就職が決まらないまま卒業した。当初は心理学を学んだ経験を生かし、カウンセラーや社会福祉に携わる仕事を志望していたが、「今は何がしたいとかではなく、とにかく働きたい」という。

 3月、携帯電話の販売員の求人に応募したとき、不快な経験をした。面接前のアンケートの持病の項目に「なし」と書いたところ、面接官から「本当に持病はないんですか」「何か病気したんじゃないですか」と執拗(しつよう)に聞かれ、「本当にいやだった」という。

 晩期合併症で悩み、自殺に至ったケースも。大阪府東大阪市の男性=当時(23)=は何度も就活で不採用となった後、低身長を生かして芸人になった。しかし高額な治療費などで家族への負担を感じ、22年、自ら命を絶った。

 この男性や中村さんの主治医で大阪市立総合医療センターの原純一副院長(58)は「晩期合併症をマイナスに受け止めるのではなく、患者も周りも個性として受け止めることが大事だ」と話している。

晩期合併症(晩期障害、後遺症)
http://www.childhoodcancer.jp/ChildhoodCancer_LateEffects.aspx/
アメリカでは、毎年およそ12000人以上の20歳未満の小児・青年に悪性新生物が発生しています。生存率がおよそ80%に達していることから、現在、およそ30万人の小児がん経験者が日々生活を過ごしていると推計されています。アメリカでは1970以降、政府による小児がん登録が始まり、小児がんの罹患数および死亡数の推計の他、小児がん経験者の長期的追跡調査も実施されてきています。この長期フォローアップ調査によって、小児がん経験者では化学療法や放射線療法による治療が原因となる健康障害(晩期合併症)の発生が明らかとされ、小児がん治療方法の開発によって生存率が伸びる一方、小児がん経験者の晩期合併症が深刻な医療問題となっています。今後、生存率を引き上げるだけに留まらず、晩期合併症の発症率を下げることを目的とした治療開発が必要とされます。小児がん経験者における晩期合併症発症状況とそれらを発症する原因については、2005年前後から、詳細が報告され続けています。それらのデータは、今後も、当サイト内で紹介して参ります。小児がんを克服した子どもたちが、本来、彼ら彼女らがいるべき子ども社会のなかで、子どもらしく生活して成長していくことを願います。

2091とはずがたり:2013/05/27(月) 12:33:37
エロ医者登場。若い女性の下着くらい見慣れてるやろうに。。
しかし下着4枚で4万円て高くないっすか!?

下着泥棒で60歳医師逮捕 ホテル大浴場の脱衣所から
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130526/crm13052621290007-n1.htm
2013.5.26 21:29

 岐阜県警高山署は26日、ホテルの大浴場の脱衣場で女性の下着を盗んだとして、窃盗の疑いで、三重県津市一身田上津部田、伊勢赤十字病院の医師、保科彰容疑者(60)を逮捕した。

 逮捕容疑は3月3日午後10時から11時ごろまでの間、高山市内にあるホテルの大浴場の脱衣場で女性客(23)の下着4枚(計3万9500円相当)を盗んだとしている。

 同署によると、保科容疑者の自宅からは女性の下着がほかに約50枚見つかり、盗みを繰り返していた可能性もあるとみて調べている。

 高山署によると、保科容疑者は同日、1人で宿泊していた。女性が被害届を出し、ホテルでの目撃情報などから保科容疑者が浮上した。

2092チバQ:2013/05/27(月) 19:30:43
眼科医だったかもしれないし....

2093とはずがたり:2013/06/05(水) 08:55:56
ネット情報ですと泌尿器科のお医者さんだったみたいですw

2094とはずがたり:2013/06/08(土) 11:16:51

重粒子線がん治療センター:九州初 保険適用外だが期待大
毎日新聞 2013年06月01日 21時45分(最終更新 06月01日 23時45分)
http://mainichi.jp/select/news/20130602k0000m040086000c.html

九州国際重粒子線がん治療センターの開院式で行われた関係者によるテープカット=佐賀県鳥栖市原古賀町で2013年6月1日、上田泰嗣撮影

 国内で4番目、九州では初めての重粒子線治療施設「九州国際重粒子線がん治療センター」(サガハイマット)が1日、佐賀県鳥栖市に開院した。痛みを伴わず、治療期間も短いことなどから、がん患者と家族からの期待は高い。ただ、全てのがんに対応できるわけではなく、高額な治療費などもネックとなっている。がんの最先端治療として注目される重粒子線治療の現状と課題を探った。

 「多くの人たちの希望の星となるよう、(施設設置の)発案者として支えたい」。1日にハイマットであった開院式。ハイマットに20億円を投じる佐賀県の古川康知事は、職員ら約40人を前に期待を込めてあいさつした。

 重粒子線治療は放射線治療の一種。体にメスを入れることなく、体内のがん細胞をピンポイントで狙い撃ちして死滅させる。従来のエックス線やガンマ線に対し、重粒子線は患部で線量が最大になるのが特徴で、がん細胞を死滅させる力も2?3倍ある。がんの部位や進行度で異なるが、治療5年後に腫瘍が再びできない割合は7割を超えるなど優れた結果が得られている。

 周囲の正常な細胞を傷つけにくく、骨肉腫など外科手術が難しい部位のがん治療にも有効だ。1回の治療は20〜30分で、入院せずに働きながら治すことも可能。小さな肺がんなら1〜4回(従来の放射線治療4〜10回)の治療で終わる。

 ただ、治療に不向きながんもある。患部を標的にミリ単位で照射部位を合わせるため、白血病など血液のがんの他、胃や大腸など不規則に動く臓器のがんは対象外。前立腺、骨軟部、頭頸(とうけい)部、肺などのがんに限られる。

 こうしたがんでも、広範囲に転移している場合などは対象外となるため、九州大学大学院(福岡市)の塩山善之教授(重粒子線がん治療学)は「実際に適応できるのは全がん患者の5?10%。適応できるか見極めることが大事だ」。ハイマットへの期待の高さから、適応対象外の患者も治療を望むことが懸念され、運営する公益財団法人の北村信専務理事は「患者の希望と実際に必要な治療との折り合いをつけ、医療現場が混乱しないよう対策を考えたい」と語る。

 一方で、重粒子線治療は自由診療のため、治療費が約300万円に上る。「先進医療特約」が付いている民間のがん保険などに加入していれば負担は軽減されるが、患者が富裕層に限られる恐れもある。国は保険適用を検討しているが、まだ結論は出ていない。

 資金調達難も影を落とす。ハイマットの総事業費は150億円。佐賀県や鳥栖市、福岡県の補助、民間からの寄付に頼るが、現段階で集まったのは104億円。うち20億円は借金でまかない、なんとか開院にこぎつけた。

 焦点は九州電力が経営難に陥り、約束した40億円の寄付が滞っていることだ。九電の松尾新吾相談役が「原発が再稼働すれば何てことない」と発言して波紋を呼んでいるが、再稼働のめどがたっているわけではなく、不安を抱える中での船出となった。【金秀蓮、上田泰嗣】

原発が再稼働すれば何てことない:九電相談役が発言撤回
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1081280165/1722

2096荷主研究者:2013/06/20(木) 00:00:04

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/06/20130604t15009.htm
2013年06月04日火曜日 河北新報
東北大研究グループ「腎性貧血」マウス開発 治療薬など期待

 東北大大学院医学系研究科の山本雅之教授(医化学)らの研究グループは3日、慢性腎臓病の合併症の一つである「腎性貧血」のモデルマウス開発に世界で初めて成功したと発表した。

 慢性腎臓病は糖尿病や高血圧など生活習慣病で引き起こされ、国内では患者が1330万人に上る「国民病」。腎性貧血の新たな治療薬の開発をはじめ、貧血による心臓疾患対策などに貢献すると期待される。

 腎臓は、体内の老廃物を尿として排出する役割に加え、骨髄の赤血球形成を促すホルモンであるエリスロポエチン(EPO)の分泌も担う。慢性腎臓病でEPOが分泌されなくなり、腎性貧血を併発する。

 研究グループは、出生後は主に腎臓から分泌されるEPOが、胎児期には肝臓で造られることに着目。遺伝子組み換え技術で腎臓でEPOを造れないマウスを作成した。

 モデルマウスは赤血球が通常の4割程度で、EPO製剤を投与すると貧血症状が改善した。貧血で心臓が肥大するが、寿命や繁殖能力は通常と大差なかった。

 現在、腎性貧血治療には患者の身体的負担が大きいEPO製剤の皮下注射が用いられる。病態研究では、腎臓を6分の1の大きさに切除したマウスを使っていたが、得られるデータに個体差があるなどの問題があった。

 山本教授は「モデルマウス開発は患者負担の少ない飲み薬の開発にもつながる」と話す。研究成果は、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズのオンライン版に掲載された。

2098とはずがたり:2013/06/25(火) 17:34:56

これ氷山の一角なんちゃうの?
ところでローラって誰だ?

ローラさんの父親に逮捕状 海外療養費詐取の疑い 被害1千万円以上か
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/entertainment/snk20130625535.html
2013年6月25日(火)12:53

 知人が一時帰国中に入院したように装い、国民健康保険の海外療養費を詐取したとして、警視庁組織犯罪対策1課は、詐欺容疑で、タレントのローラさんの父親で、バングラデシュ国籍のジュリップ・エイエスエイ・アル容疑者(53)の逮捕状を取った。昨年8月に帰国し、出頭要請を拒否しており、同課は国際刑事警察機構(ICPO)を通じて現地警察に手配した。

 同課によると、ジュリップ容疑者は詐欺グループの指南役で、バングラデシュの病院関係者に依頼し、偽造書類を作成。遅くとも平成19年ごろから、10人以上のバングラデシュ人に偽造書類を使って海外療養費計1千万円以上をだまし取らせ、一部を報酬として受け取っていたとみられる。

 ジュリップ容疑者は21年12月、バングラデシュ人の男(45)=同容疑で逮捕=が同国に一時帰国中、同国内の病院に赤痢などで1カ月間入院したとする嘘の書類を東京都世田谷区役所に提出し、海外療養費など計約87万円をだまし取った疑いがもたれている。

 男は「日本は簡単にお金をくれる。ジュリップ容疑者が書類を作ってくれた」と供述しているという。

2099荷主研究者:2013/07/04(木) 23:51:17

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020130614eaan.html
2013年06月14日 日刊工業新聞
東北大、ウイルス由来のペプチド利用し細胞内移動「ナノロボット」作製

 東北大学病院の鈴木康弘講師らの研究グループは、発光性の半導体ナノ粒子の表面にたんぱく質の小片であるペプチドを8個結合し、細胞膜上を移動して細胞内に侵入できる「ナノロボット」を作製した。がん細胞など目的の細胞に薬剤を能動的に送り込める。投与する薬を減らし、副作用を抑えて治療できる可能性がある。従来は細胞内に導入するために薬の濃度を高くする必要があり、副作用が起こるといった問題があった。

 直径20ナノメートルの蛍光ナノ粒子の表面に、細胞膜を通過して細胞内に侵入できる性質を持つ、エイズウイルス(HIV)由来のペプチドを8個結合した。作製した粒子はモーターたんぱく質を利用して、細胞表面を移動する。その後、粒子は細胞の物質取り込み作用を利用して細胞内に入る。ペプチドが刺激となって、移動したり取り込まれたりする作用を引き起こす。

2101荷主研究者:2013/07/10(水) 23:21:29

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/06/20130620t15011.htm
2013年06月20日木曜日 河北新報
東北大、ナノ粒子のロボット化成功 薬剤導入技術向上に期待

 東北大病院総合感染症科の鈴木康弘講師(ウイルス学)らの研究グループは19日までに、直径1〜20ナノメートル(ナノは10億分の1)の粒子表面にペプチド(アミノ酸分子の鎖)を吸着させることで、粒子が能動的に一定の方向へ移動する「ナノロボット」の性質を持たせることに成功した。

 ロボット化したナノ粒子は細胞膜上から効率的に細胞内に進入することが可能になり、薬剤などを目的の細胞に確実に送り込む技術への応用が期待される。

 細胞は2重の脂質膜に包まれているため、そのままの状態ではナノ粒子を細胞内に進入させることは難しい。グループはナノ粒子にウイルス由来のペプチドを8本吸着させ、細胞上での動きを観察した。

 ロボット化したナノ粒子はペプチドを使い、細胞の表面上を中心部に向かって移動する。その後粒子は細胞膜に細い管状に沈み込み、やがて膜と分離する「エンドサイトーシス」の反応によって細胞内に進入した。

 薬剤を細胞内に届ける仕組みはこれまで、薬剤の濃度が高い血中から細胞膜を隔てて、濃度の低い細胞内へと移動する性質を利用。このため血中の薬剤濃度を一定程度上昇させなければならなかった。

 鈴木講師は「粒子がロボットのように能動的に細胞内に進入すると薬剤の導入効率が向上し、必要以上に血中濃度を高めずに済むため副作用軽減も見込まれる」と話している。

2102とはずがたり:2013/07/14(日) 01:48:52

ひでえな。。

「薬論文で明らかなデータ操作」京都府立医大
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20130711-567-OYT1T01063.html
読売新聞2013年7月12日(金)01:52

 製薬会社ノバルティスファーマの高血圧治療薬「ディオバン」の効果に関する臨床研究で、京都府立医大は11日、同大学の松原弘明・元教授(56)(2月辞職)らによる論文6本について、「明らかなデータ操作があり、臨床研究の結論に誤りがあった可能性が高い」とする調査結果を公表した。

 脳卒中や狭心症のリスクを減らす効果があったように、意図的に改ざんされていた可能性がある。この研究では同社の元社員(今年5月退社)が患者のデータ解析を担当していた。

 論文は、高血圧患者約3000人を2グループに分け、一方にディオバン、他方に別の降圧剤を投与した2003〜07年の臨床試験の結果を分析したもの。「ディオバンは、血圧を下げる効果は他の薬と同じでも、脳卒中や狭心症のリスクが大幅に減った」などと結論づけていた。

 調査結果によると、論文にデータが使われた患者のうち、カルテが確認できた223人のデータを調べたところ、論文に用いた解析データとカルテの記載事項が異なる例が34件あった。

2103とはずがたり:2013/07/14(日) 01:50:40
降圧剤データ操作 不安の患者、臨床現場は憤り 「飲み続けていいのか」
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20130713119.html
産経新聞2013年7月13日(土)08:05

 製薬会社「ノバルティスファーマ」(東京)が販売する高血圧治療の降圧剤「ディオバン」(一般名・バルサルタン)の臨床研究で不正なデータ操作があったとした京都府立医大の調査結果を受け、田村憲久厚生労働相は12日、私的諮問機関として臨床研究の不正防止策を検討する委員会を近く設置することを決めた。日本の臨床研究の信頼性を揺るがす今回の事態。進展次第では、医療技術を世界に売り出そうとしている日本の成長戦略にも大きな影を落としそうだ。
                   ◇
 ■独自調査に限界

 高血圧症の患者は血管を流れる血液の圧力が高くなることで血管が傷み、脳卒中や心筋梗塞などの虚血性心疾患になりやすい。厚労省によると、国内の高血圧症の推定患者数は平成23年で約900万人。心臓病と脳卒中は日本人の死因の上位を占めている。

 ディオバンは約100カ国で承認され、ピーク時には世界で6千億円以上の売り上げを記録するなど世界でも一般的な降圧剤。京都府立医大の松原弘明元教授(56)の患者3千人を対象にした臨床研究の論文は、ディオバンが降圧効果だけでなく、他の薬に比べ脳卒中や虚血性心疾患を45%減らせる効果がある−という画期的な内容だった。

 しかし府立医大の調査結果は患者の期待を裏切るものだった。問題の柱は、ノ社の社員(当時)が臨床研究のデータを分析した▽ディオバンが有利となる不正なデータ操作が行われた−というもの。論文には分析担当として、ノ社元社員が大阪市立大非常勤講師の肩書で掲載されたが、ノ社の所属は隠されていた。

 日本循環器学会は12日、「臨床研究の信頼性を揺るがす事態で、深く憂慮せざるを得ない」と批判する見解を公表。研究を実施した府立医大とノ社に詳しい調査と再発防止を求めた。

 ただ、実態解明の鍵を握る元社員は今年5月にノ社を退社、府立医大や大阪市立大の事情聴取は拒否しており、独自調査には限界があるとみられている。
                   ◇
 □厚労相、不正防止策の検討委設置

 ■成長戦略に影も

 政府も危機感を抱く。田村厚労相は12日、「革新的な医療技術の実用化を進める中、取り組みの前提となる臨床研究でこのような問題が起こったことは大変遺憾」との談話を発表。再発防止に本格的に乗り出す姿勢を示した。

 医薬品の開発は安倍晋三首相の成長戦略に盛り込まれた重要な柱の一つ。政府が6月に閣議決定した「日本再興戦略」では、革新的な医薬品や医療技術を世界に先駆け実用化し、世界初承認を目指すとされた。

 「不正の影響は大きい。日本での研究は費用はかかるが質は高いというのが世界での評判。しかし、今回の一件は日本の信頼を一気におとしめかねない」。厚労省の担当者はそう嘆く。

 厚労省は、文部科学省と進めている、臨床研究を実施する際の倫理指針の見直し作業の中でもデータ操作問題を検討。臨床研究データの質をどう保証するか、さらに議論を続ける。

 ■残り4大学も…

 府立医大と同様の研究を行っていた4大学は、対応に追われている。

 英医学誌に掲載された論文で問題を指摘された東京慈恵医大は調査委員会で調査しており、「まとまり次第報告する」という。滋賀医科大も5月末に調査を開始。論文にノ社の元社員と思われる名前が大阪市立大の肩書で記載されているといい、「恣意(しい)的なデータ操作が確認されれば研究に関わった教授や大学の威信に関わる問題。詳細を調査する必要がある」とした。

 「これまでの調査では執筆者に元社員は確認されなかったが、論文作成の過程で関与した可能性も残る」というのは名古屋大。千葉大は「調査中で詳細は答えられない」としている。

 臨床現場からも憤りの声があがる。東京都千代田区のクリニック「四谷メディカルキューブ」で高血圧の患者などを診療する加藤辰也副院長(61)は「患者から『飲み続けていいのか』という問い合わせが来ている。降圧効果は確かだが、この状態だと今後は『薬を変えて』という声も出るだろう」と指摘した。

2104荷主研究者:2013/07/15(月) 11:53:30

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/07/20130702t13015.htm
2013年07月02日火曜日 河北新報
ヌーナン症候群 原因遺伝子、新たに特定 東北大グループ

 東北大大学院医学系研究科の青木洋子准教授(遺伝病学)らの研究グループは1日までに、肥大型心筋症や骨格異常を伴う先天性疾患「ヌーナン症候群」の新たな原因遺伝子を特定した、と発表した。

 ヌーナン症候群は国内では1万人に1人発症するとされる。「コステロ症候群」「CFC症候群」と呼ばれる疾患と類似し、いずれも低身長や心疾患、骨格異常、がんにかかりやすいなどの特徴がある。

 3症候群は、複数の遺伝子が原因となることが明らかになっている。研究グループはこれまでに3症候群合わせて600例以上の遺伝子診断を実施したが、このうち約40%については原因遺伝子が不明だった。

 グループは今回、次世代シークエンサー(遺伝子配列高速解読装置)を使用し、原因遺伝子が不明だった180例の遺伝子をあらためて解析。その結果、新たに「RIT1(リットワン)」遺伝子の変異を見つけることができた。

 変異は、180例のうち9%に相当する17例で見つかった。この遺伝子変異のあるヌーナン症候群患者は肥大型心筋症を併発しているケースが多かった。モデル生物(ゼブラフィッシュ)のRIT1遺伝子を変異させたところ、心臓異常や頭部奇形が確認されたという。

2105荷主研究者:2013/07/21(日) 10:24:40

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/07/20130706t13014.htm
2013年07月06日土曜日 河北新報
腎臓病の悪化促す細胞を特定 東北大研究グループ

 東北大大学院医学系研究科の山本雅之教授(医化学)らの研究グループは5日、腎臓内で赤血球造血ホルモン「エリスロポエチン(EPO)」を産生する細胞の性質変化が、慢性腎臓病を悪化させる原因の一つと分かったと発表した。

 慢性腎臓病は糖尿病や高血圧など生活習慣病によって引き起こされ、国内では成人の8人に1人に当たる1330万人がかかる国民病。

 腎臓は老廃物を尿として排出するのに加え、骨髄の赤血球形成を促すEPO分泌も担う。慢性腎臓病では腎臓にコラーゲンが沈着し、繊維化が進行する。

 研究グループは遺伝子改変マウスを使用し、片側の腎臓の尿管を縛って炎症を起こさせてEPO産生量などを調べた。

 その結果、腎臓病を発症した腎臓はEPO産生機能を失った細胞が悪玉化。コラーゲンを増やして繊維化を促したり炎症物質を大量に発生させたりし、腎臓病を悪化させることが分かった。

 縛った尿管をほどき投薬で炎症を抑えると、細胞のEPO産生能力が正常値近くに戻った。繊維化も回復するなど細胞は善玉化し、環境に応じて性質を変化させた。

 山本教授は「腎臓の炎症をコントロールしてEPO産生細胞を善玉の状態にしておくことで、腎移植や人工透析に代わる治療法を開発できる可能性が出てきた」と話している。

2106荷主研究者:2013/07/21(日) 11:09:08

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720130702eaai.html
2013年07月02日 日刊工業新聞
東北大、高分子薄膜を開発−規則正しく細胞配列

 東北大学原子分子材料科学高等研究機構のカデムホッセイニ主任研究者と藤枝俊宣助手らのグループは、培養細胞を規則正しく整列させることができる高分子材料の薄膜を開発した。この薄膜の上にマウスの骨格筋細胞を置いて培養すると、細胞が自律的に配列し、筋肉の繊維構造を再現させることができた。臓器や血管を人工的に作り出す技術に応用できると期待される。成果は6月27日、米科学誌ナノ・レターズ電子版に掲載された。

薄膜上に配列した筋繊維(東北大提供)

 生体の臓器などには形状を支持する「基底膜」が存在し、細胞はこれを足場に成長している。今回は基底膜を人工的に作り出した。

 一般的な細胞培養皿に使われている「ポリスチレン」を材料に採用。同材料を40ナノメートルの薄膜に加工し、微細加工技術によって表面に溝などを成形した。細胞はこの溝に従って自律的に配列するようになる。今後、生体内で分解する高分子材料を薄膜の材料に応用する研究を進めていくという。

2107とはずがたり:2013/07/25(木) 09:10:33
文部スレというより生命化学系みたいだしこちらかな?

論文不正で引責辞任した加藤茂明は福島県で活躍中
http://blog.goo.ne.jp/lemon-stoism/e/5c80ad89a6f80660089cc9660550b536

東大43論文に改ざん・捏造疑い 元教授グループ
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/TKY201307240640.html
朝日新聞2013年7月25日(木)05:57

 【瀬川茂子】東京大学の調査委員会が、分子細胞生物学研究所の加藤茂明元教授(54)のグループの論文について、改ざんや捏造(ねつぞう)、もしくはその疑いがあると認定し、計43本は撤回が妥当と判断していることがわかった。ほとんどが、実験結果の証拠にもなりうる画像の不正だった。加藤元教授は撤回に応じるという。これだけ多くの論文が改ざん・捏造とされたのはきわめて異例だ。

 加藤元教授は国内を代表する分子生物学者で、有名雑誌に多数の論文を発表してきた。数々の研究プロジェクトも進め、一連の研究には20億円以上の公的研究費が投じられている。改ざんなどが指摘された論文には20人以上の研究者が関わっており、こうした論文で得た博士号などの学位が取り消される可能性もある。

 調査報告によると、骨ができる仕組みやホルモンが作用する仕組みに関する研究など、これまで16年間に発表された計165本の論文を調べた結果、画像の合成や使い回しなどの不正が判明。43論文について、「画像の反転・複製」など改ざん25カ所、「画像の合成」など捏造26カ所などを指摘した。

2108とはずがたり:2013/07/25(木) 09:48:06

加藤茂明捏造論文撤回の筆頭著者は,北川浩史群馬大教授
http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-1888.html

国立環境研究所30代女性研究者らの捏造疑惑について
http://blog.goo.ne.jp/lemon-stoism/e/e6593fdeddb95161a0534abf2d54fd6b

2109とはずがたり:2013/07/25(木) 20:57:41

詐欺容疑:東大教授を逮捕 国の研究費2100万円詐取
http://mainichi.jp/select/news/20130726k0000m040032000c.html
毎日新聞 2013年07月25日 19時08分(最終更新 07月25日 19時14分)

 東京地検特捜部は25日、国の研究費約2100万円をだまし取ったとして、東京大学政策ビジョン研究センター教授、秋山昌範容疑者(55)を詐欺容疑で逮捕した。

 逮捕容疑は、2010年3月-11年9月の間、システム販売会社など6社の役員ら6人と共謀。自身が関わる国の研究事業を巡り、データベースの作成業務などを6社が受注したように装い、国から東大に支給された研究費を6社に振り込ませ、計約1890万円をだまし取ったとしている。10年2月には、共同研究をしていた別の教授が在籍する岡山大に支給された研究費についても、同様の手口で約290万円をだまし取ったとされる。

 東大によると、秋山容疑者は09年8月から現職。医療のビッグデータの解析や、インターネットを利用した遠隔地の患者の診察に関する研究などをしていた。【山下俊輔、吉住遊】

2110とはずがたり:2013/07/25(木) 20:58:52

プロフィール
秋山 昌範 / Akiyama Masanori
http://pari.u-tokyo.ac.jp/info/member/akiyama.html

東京大学政策ビジョン研究センター教授
マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院客員教授
東京医科大学医療情報学教室客員教授 

研究分野、関心領域

医療IT

略歴

1983年 3月 徳島大学医学部医学科卒業
1983年12月 医師免許取得
1984年 1月 徳島大学医学部附属病院泌尿器科(研修医)
1984年 4月 徳島市民病院泌尿器科(医員)
1986年 4月 公立大川総合病院(現:さぬき市民病院)泌尿器科(医員)
1987年 3月 高松赤十字病院泌尿器科(医師)
1988年 4月 国立療養所多磨全生園泌尿器科(慶應義塾&nb大学医学部病理学講座研究生)
(厚生技官 医師)
1990年 4月 国立病院四国がんセンター泌尿器科(厚生技官 医師)
1997年 4月 国立国際医療センター病院総合外来部(厚生技官 第二総合外科医長)
1997年10月 国立国際医療センター病院第一専門外来部(厚生技官 第五内科医長)
1998年 4月 国立国際医療センター病院情報システム部(厚生技官 情報システム部長(併任))
2005年10月 マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院(客員教授)
2009年 8月 東京大学政策ビジョン研究センター(教授)

主要業績

最近の著書

『デジタル・フォレンジック事典』(共著、日科技連出版社、2006年)
『看護情報管理論』第3章収録「医療事故を防ぐための情報技術」
(日本看護協会出版会年、2004年)
『ITで可能になる患者中心の医療』(日本医事新報社、2003年)
『新しい医療を拓く』特別企画2収録「ICD-10疾病分類と保険病名の違いと問題点」
(医学書院、2003年)

査読付き原著論文

Huckvale C, Car J, Akiyama M., et al.
"Information technology for patient safety. Qual Saf Health Care (BMJ)" 19: i15-i24, 2010

Newton R, Mytton O, Akiyama M., et al.
"Making existing technology safer in healthcare. Qual Saf Health Care (BMJ) 19: i15-i24, 2010"

Akiyama M., Koshio A, Kaihotsu N.
"Analysis on data captured by the barcode medication administration system with PDA for reducing medical error at point of care in Japanese Red Cross Kochi Hospital. Takeda H(Ed.);E-Health 2010, IFIP AICT 335, pp.122-129,2010"

Akiyama M. Kodhio A, Kaihotsu N. Analysis of data captured by barcode medication administration system using a PDA; aiming at reducing medication errors at point of care in Japanese Red Cross Kochi Hospital. Stud Health Technol Inform. 2010; 160(Pt.1):774-8

詳細はこちら : 業績 2009-2010年 2008年まで

その他

現在努めている審議会委員等

2005〜2007年 文部科学省科学技術振興調整費研究代表者
2006年 バーコードや電子タグの国際標準組織GS1-Healthcare参加
2007年 流通・物流効率化システム開発調査委託費検討委員会委員長
2008年 WHO World Alliance for Patient Safety (Technology for Patient Safety) Core Group
日本代表委員

所属学会

日本医療情報学会 理事
デジタル・フォレンジック研究会 理事 他

2111とはずがたり:2013/07/26(金) 19:55:38

東大研究費詐取:教授、業者に請求指示か 架空レンタル料
毎日新聞2013年7月26日(金)13:21
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/20130726k0000e040239000c.html

 東京大学政策ビジョン研究センターを巡る研究費詐取事件で、東京地検特捜部に詐欺容疑で逮捕されたセンター教授、秋山昌範容疑者(55)が、架空のオフィス機器レンタル料を業者から東大に請求させていた疑いがあることが関係者への取材で分かった。業者から研究室に機器が貸し出された実態はなく、特捜部はこれらの手口でだまし取った金を秋山容疑者が私的に流用したとみて調べている。

 秋山容疑者の逮捕容疑は、2010年3月〜11年9月の間、システム会社など6業者の役員ら6人と共謀し、自身が関わる研究事業を巡り、国から東大と岡山大に支給された研究費約2180万円をだまし取ったとされる。

 関係者によると、データベース作成業務などを受注した業者側がオフィス機器のレンタル料名目の請求書を大学側に提出していたが、特捜部が調べたところ、貸し出しの実態がなかったという。

 データベースについては業者から研究室に納入されていたものの、秋山容疑者が研究している高齢者医療に関する既存のデータを一部加工した内容で、特捜部は研究データを使い回した疑いもあるとみている。

 大学から業者側に支払われた金は、秋山容疑者の妻の会社に移されており、会社の運転資金や秋山容疑者の交際費などに使われたとみられる。

 ◇「架空請求ない」教授側が反論

 秋山昌範容疑者の弁護人の弘中惇一郎弁護士が26日、東京都内で記者会見し、詐取したとされる研究費について「研究目的で使われている。架空請求などではない」とする秋山容疑者の主張を明らかにし、検察側に反論した。

 弘中弁護士によると、秋山容疑者から架空の業務を受注したとされる6業者は、孫請けとして秋山容疑者の妻の会社に業務を委託。会社は医療情報システムの研究・開発を手がけており、研究費は会社の従業員数人の人件費に充てられたという。弘中弁護士は「飲食費などへの流用は一切ない。下請け業者と孫請けの会社が一体で研究したものだ」と主張している。

 一方、田村憲久厚生労働相は26日の閣議後の記者会見で「補助金が不正に使われていたことが確認されれば返還を求める」と話した。【吉住遊、桐野耕一】

2112とはずがたり:2013/07/29(月) 22:28:07
ノバルティスは日本出禁にすべきやろ。

元社員が改ざんに関与?口つぐむノバルティス
医師主導の臨床試験で、多数のデータ操作が判明
岡田 広行 :東洋経済 記者 2013年07月12日
http://toyokeizai.net/articles/-/15372

スイス大手製薬会社ノバルティスファーマの社員(当時)が関与した「医師主導臨床試験」をめぐるスキャンダルで、おびただしい数の「データ操作」が行われていたことが、問題となった試験を実施した京都府立医科大学による調査で判明した。このスキャンダルに関しては、すでに『週刊東洋経済』と東洋経済オンラインで掲載(→記事はこちら)していたが、京都府立医科大学の調査で、ノバルティスの関与疑惑が深まった形だ。

京都府立医科大学の調査によると、「データ操作」の結果、医師主導臨床試験に手を貸していた製薬会社の高血圧症治療薬(降圧薬)を用いた場合に、別の薬を用いた場合と比べて「脳卒中や狭心症などのリスクが半減した」との結論が導き出され、国内外の専門誌で「研究成果」として公表されていた。

業界誌を通じ、大々的に宣伝

医療業界誌『日経メディカル』の企画広告では、「日本人高血圧患者を対象とした数々のエビデンス」「日本の医療レベルと試験のクオリティの高さ」などと、医師主導試験の成果が大々的に宣伝され、製薬会社の販促ツールとして用いられていた。今回、それらの内容に根拠がなかったことがわかった。

京都府立医大は7月11日夕に緊急の記者会見を開催。ノバルティスの降圧薬バルサルタン(製品名ディオバン)を用いての、同大学を中心とした「キョートハートスタディ(臨床試験)」の不正にかかわる調査報告を発表した。そこでわかったのは「京都府立医大附属病院で登録され、カルテを調査することのできた223症例について、解析用データでは試験薬群(=ノバルティスの降圧薬)のイベント発生率が低かったのに対して、カルテ調査結果を用いた解析では2群間に有意な差がなかった」というものだ。

これは、平たく言うと、カルテで書かれていた内容と、試験論文に用いられた解析データでは、脳卒中や心筋梗塞などの発生率が大きく食い違っていたということだ。つまり、解析データが作成されるまでの間に、「データ操作」があったことを意味している。

京都府立医大によれば、「ノバルティス社の元社員が統計解析を行っていたと推測される」「元社員が(試験のために設けられた)各種委員会に出席し、事務局的機能を行っていたと推測される」としている。「推測される」との表現にとどめているのは、元社員から調査への協力を得ることができなかったためとしている。
?一方、臨床試験データの改ざんや捏造については、元社員の協力が得られなかったことから、「あったかどうかわからない」(調査委員長を務めた伏木信次副学長)との回答に終始。故意があったかがわからないことから、データに数多くの不正がありながらも「操作」という言葉遣いにとどめた。

不問に付されるノバルティスの責任

伏木副学長によれば、「すでに試験に関与した社員が退職したことを理由に、ノバルティスからは元社員へのヒアリングのための協力を得られなかった」という。同社はホームページで「深い反省」「心からのお詫び」を表明しているが、真相究明には消極的な態度をとり続けている。

今回の事件で明らかになったのは、日本の大学で行われている臨床試験の質の低さだ。患者を対象とした試験でありながら、薬事法上の臨床試験(治験)のための省令に基づいていないものが多い。ルールが不明確であるため、データの質や患者の保護で問題が起こりやすいと指摘されてきた。薬事法に基づいていないため、臨床試験の結果を「効能効果」として医薬品の添付文書に記載することも認められていない。当局の目も届きにくい。

その一方で、薬事法に基づかない臨床試験では、製薬会社にとっては自社に有利な結果が出るように医師を支援するインセンティブが働きやすいという見方がされてきた。特に外国の論文に掲載されることを通じて「エビデンス」が逆輸入され、マスメディアの企画広告などのグレーな形で事実上、効能効果をうたう形になっている。まさに法制度のすき間をついたやり方だ。そして、そうしたセールス合戦が最も加熱していると見られていたのが降圧薬などの循環器領域だった。ノバルティスのディオバンはピーク時に年商1000億円以上を売り上げていた。

ノバルティスの降圧薬をめぐっては、東京慈恵医科大学を中心として実施された医師主導臨床試験でも改ざんや捏造の疑惑をめぐる調査が進行中で、近く結果が発表されると見られる。だが、元社員の協力が得られないことを理由に、またもや大学や製薬会社の責任は不問に付される可能性が高そうだ。製薬産業の闇は果てしなく深い。

2113とはずがたり:2013/07/29(月) 22:32:52

【社会】
降圧剤ディオバンで皮膚障害か 厚労省が調査開始
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013072901001229.html
2013年7月29日 14時00分
 製薬会社ノバルティスファーマの降圧剤ディオバン(一般名・バルサルタン)を服用後、皮膚の広範囲がただれるなどの重い症状が出たとの報告がわずかながらあるとして、厚生労働省などが29日までに調査を始めた。薬の添付文書に副作用情報として記載するようノ社に指示するか、8月にも判断する。
 ディオバンをめぐっては、京都府立医大が臨床研究に不正なデータ操作があったと発表。ノ社は「今回の厚労省の調査は一連の問題とはまったく関係のないものだ」と説明するが、今回の調査結果によってはこの薬への不安感が高まることが予想される。
 服用を急に中止すると血圧が上がって脳卒中や心筋梗塞につながる恐れがある。
(共同)

2114とはずがたり:2013/07/31(水) 08:03:29

「死」は青い光を放つことが判明
http://wired.jp/2013/07/30/blue-cells-of-death-mark-the-end-of-a-worms-life/

死にゆく線虫に紫外線を当てて観察することで、死の過程で青い蛍光が放たれることがわかった。この光は次第に強くなり、死の瞬間に最大に達し、直後に消えるという。この研究は、細胞死遅延薬の開発に役立つ可能性もある。

TEXT BY LUC HENRY
IMAGE BY WELLCOME TRUST
TRANSLATION BY MINORI YAGURA, HIROKO GOHARA/GALILEO

ARS TECHNICA (US)

「ブルーな感じ」という言葉が、これほど決定的な意味を持ったことはなかった。新しい研究によって、線虫が死ぬときに青い光を放つことがわかったのだ。研究者らによれば、この光は死が秩序だったプロセスであることを示しており、遅らせることができる可能性もあるという。

細胞死にはふたつの種類がある。ひとつは血行不良や外傷など、細胞内外の環境の悪化によって起こる壊死(ネクローシス)と呼ばれる過程だ。もうひとつはアポトーシスなどの「プログラムされた細胞死」と呼ばれるものだ。これは必要に応じて誘発される管理・調節されたプロセスで、個体をよりよい状態に保つために積極的に引き起こされる細胞死だ(癌化した細胞を取り除いたり、発生過程でオタマジャクシがカエルに変態するときなどにこのプロセスが起こる)。

だが、(ヒトなどの)多細胞生物が個体として死ぬ場合は、死という現象を正確に定義するのがもっと複雑になる。個体の死は、細胞群の個別の死によって説明できるものではないからだ。生物の個体が生きるのをやめる瞬間の定義は難しい(日本語版記事)。そもそも、個体が死に向かうプロセス自体がよくわかっていない。

ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)のデイヴィッド・ジェムズらは、線虫の一種シー・エレガンス(学名:Caenorhabditis elegans)が死にゆく過程を顕微鏡で観察し、『PLOS Biology』誌に論文を発表した。

ジェムズ氏らは、紫外線を当てると死にかけているシー・エレガンスの内部が青色の蛍光を発することを発見した。研究チームが「death fluorescence(死の蛍光)」と名付けたこの光は、シー・エレガンスの細胞が壊死していくにつれて強くなり、死の瞬間に最大の光強度に達したあと、すぐに消えた。

この発見は驚くべきものだ。というのも、自然死しかけている線虫と、極端な暑さや寒さにさらされるなどのストレスが原因で死ぬ線虫、その両方で青色蛍光が観察されたからだ。

シー・エレガンスは体の一方から青色の光波を発し、この光波は死に至るまで腸に沿って伝播していった。この順序だった伝播は多細胞生物の個体において、一連の調整された「自滅」信号を通じて死が訪れる可能性があることを示唆している。

研究者らは青色蛍光の原因について、カルシウム信号に関連する生物学的経路が活性化され、最終的にはアントラニル酸と呼ばれる物質によって蛍光がもたらされることを発見した。青色蛍光のきっかけは、アントラニル酸が突然生成されたことではなく、アントラニル酸を閉じ込めていた細胞膜が壊死と同時に破れて、細胞内の酸性コンパートメントからアントラニル酸が放出されたことだった。

研究チームがカルシウム信号の経路を塞いだところ、ストレスが死の原因である場合には、細胞膜の破裂を遅らせることができた。だが、加齢による死の場合には破裂を遅らせることはできなかった。これは、加齢による死にはカルシウム信号だけでなく、ほかのプロセスも関係していることを示唆した。

この研究は、加齢による死が細胞レベルで損傷が積み重なった結果にすぎないという説に疑問を投げかけるものだ。生命が限界に達する時は、協調された作用によって決まっている可能性がある。

死の進行をリアルタイムで分析することは、死を遅らせる方法を理解し、開発するのにも役立つ可能性がある。いずれにしろ、われわれは最期のときに「光」を見るのかもしれない。

2115とはずがたり:2013/08/02(金) 20:00:24
至言だなw
特に俺は痛むは痛むけどそれ程でもないし。。

【閲覧注意】尿管結石になった
http://blog.livedoor.jp/zetusoku/archives/31077695.html

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/31(水) 00:37:36.67 ID:hS0MGYON0
超激痛のくせにどんどん小便するだけで治るので誰も同情すらしてくれない
むしろ笑われる悲喜劇こそが尿管結石なのだ

2116荷主研究者:2013/08/03(土) 10:17:32

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020130708eaab.html
2013年07月08日 日刊工業新聞
京大・東大など、骨髄異形成症候群が白血病に悪化する際の遺伝子変異を特定

 京都大学と東京大学、名古屋大学などのグループは、骨髄異常で造血障害を起こす「骨髄異形成症候群」(MDS)が、白血病へと悪化する時に働く遺伝子変異をスーパーコンピューターによるゲノム解析で特定した。同遺伝子は別の難治性白血病の原因となっていることも分かった。MDSの患者の血液を定期的に調べ、同遺伝子変異を見つけることで、白血病の発症を予測できる可能性がある。

 MDSの推計発症者は国内に年間5000人。京大の小川誠司教授らは、MDSやAMLを発症した患者約700症例の血液細胞や白血病細胞を集め、東大医科学研究所ヒトゲノム解析センターのスパコンで解析。

 その結果、「SETBP1」という遺伝子の変異が白血病への移行に関与していることが分かった。また名大の小島勢二教授らは、同遺伝子が「若年性骨髄単球性白血病」という希少なタイプの白血病の原因遺伝子でもあることを特定した。

2117荷主研究者:2013/08/03(土) 10:17:52

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020130709eaaf.html
2013年07月09日 日刊工業新聞
東北大、腎臓悪化の仕組み解明−EPO産生細胞線維化で炎症性物質分泌

 東北大学大学院医学系研究科の山本雅之教授らは、腎臓病が悪化するメカニズムの一端を明らかにした。腎臓に存在するエリスロポエチン(EPO)産生細胞が線維化し、炎症性物質を分泌して周囲の細胞に悪影響を与えていることをマウスでの実験で突き止めた。また、一度悪玉化したEPO産生細胞は、正常な細胞に回復する能力があることも分かった。慢性腎臓病の新たな治療法の開発に貢献する可能性があるという。

 EPOは赤血球の産生に必要なホルモン。EPOを産生する細胞が腎臓に存在しており、腎臓の機能が低下するとEPOの産生量が低下する。今回、腎臓のEPO産生細胞の機能が低下したモデルマウスを遺伝子改変で作製し、同産生細胞が腎疾患にどのように関与するかを調べ、同産生細胞が形質を転換し、悪玉化することを見つけた。

 成果は6日、米科学誌ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・ソサイエティー・オブ・ネフロロジー電子版に掲載された。

2118荷主研究者:2013/08/03(土) 10:18:51

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020130710eaac.html
2013年07月10日 日刊工業新聞
岡山大、がん幹細胞をモデル化−ヒトiPSで1年内開発

 岡山大学大学院自然科学研究科の妹尾昌治教授は、ヒトiPS細胞を用いた、がん幹細胞の研究に着手することを明らかにした。知財ファンドから支援を受け、海外での特許取得体制も整える。抗がん剤に耐性があるがん幹細胞は他組織にも転移するが、存在自体が小さく、がん組織から抽出しづらい。がんの中枢となるがん幹細胞のモデル化は、がんの病態や転移の解明にも貢献できるとみられる。

マウスのiPS細胞で作製したがん幹細胞(妹尾教授提供)

 今回の研究は、産業革新機構などで組織されているライフサイエンス系の知財ファンド「LSIP」から研究費と海外特許出願費の支援を受ける。支援期間は2014年3月末までの間で、金額は明らかにしていない。

 1年以内に、ヒトiPS細胞を用いたがん幹細胞を開発する。iPS細胞を用いた再生医療が本格化する一方で、病態のメカニズムを解決する研究事例はもう一つの柱になる。岡山大によると、国立大学でLSIPからの支援を受ける研究事例は今回が初めてという。

2119とはずがたり:2013/08/14(水) 18:04:53

新記録は午後生まれる:僕らを支配する「体内時計」を活用して効率的な睡眠や仕事をする方法
ライフハッカー[日本版]2013年8月5日(月)11:40
http://news.goo.ne.jp/article/lifehacker/bizskills/lifehacker_33534.html

2120荷主研究者:2013/08/15(木) 00:12:33

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020130729eaan.html
2013年07月29日 日刊工業新聞
東北大、「スタチン」の薬理解明−心血管病に有効

 東北大学大学院医学系研究科の下川宏明教授らのグループは、高脂血症治療薬「スタチン」が心血管病の治療や予防に有効となる新たな薬理作用を突き止めた。血中コレステロールを抑制する以外に、細胞障害を引き起こす物質の産生を抑制する作用によって、心筋梗塞などの心血管病を改善することが分かった。心血管病の予測マーカーの開発にも応用できる可能性があるという。

 スタチンにはコレステロール合成の抑制以外にも多面的な薬理作用があると考えられているが、詳しくは不明だった。今回、ヒトの培養血管内皮細胞を使った実験で、スタチンの投与により「SmgGDS」と呼ぶ分子が増えることを発見。同分子は細胞障害性物質の産生に関与するたんぱく質「Rac1」を分解する働きを持つことから、スタチンは血管内皮細胞を正常に保つ作用があると考えられる。

 また、スタチンの投与を受けている患者の血液中にはSmgGDSが増加していることも確認できた。

2121とはずがたり:2013/08/20(火) 08:17:05

青白い照明は睡眠障害をもたらす!?  照明選びのポイント
http://news.goo.ne.jp/article/mycom/life/mycom_838929.html
マイナビニュース2013年8月7日(水)10:08

「光」は生理的にも心理的にも、人間の体に非常に影響を与えやすいもの。だから、照明次第で、お部屋を心休まるリラックス空間にも活動的な空間にも変えることができるといいます。照明デザイナーの松下進さんに、照明が体に及ぼす影響や、お部屋での効果的な照明の選び方について教えていただきましょう。

■青白い光は、心も体も休まらない

「日本では最近まで、住空間の照明は昼に近づけることを重視し、蛍光灯の『明るく青白い光』が好まれてきました。しかし、青白い光はエネルギー量も大きく、生理的にも心理的にも体が休まらないのです」と、松下さんは「明るすぎる部屋」の弊害を指摘します。

そもそも、体内の生体リズムを24時間に修正しリセットするのが、「光」。太陽の強い光を浴びると睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌が抑制され、夜暗くなるとメラトニンが分泌されて眠気を促すしくみになっています。ですから、強い光を浴びると、メラトニンの分泌が抑制され、夜であっても覚醒してしまうといいます。また、就寝前に蛍光灯の青白い光の下で過ごした人よりも、電球色の光で過ごした人のほうがメラトニンの分泌が増え、深い眠りの時間が長くなるともいわれています。

「スマートフォンやパソコンのブルーライトが睡眠障害を引き起こすなどといわれていますが、『昼白色』の青白い光も同じこと。明るくないと目が悪くなるといった強迫観念が根強くありますが、通常の生活をするには、室内の照明器具の合計ワット数が1畳あたり10ワット程度、10畳なら90ワット程度で十分。日本の住まいの照明は明るすぎることが多く、エネルギーの浪費にもなっています」と、松下さんは指摘します。

■「多灯分散」がオススメ

では、おすすめのお部屋の照明は? 「明るく青白い光は活動的な雰囲気を作り、暗めで暖かみのある光は落ち着いた空間を作りだします。生理的にはメラトニンの分泌に影響しますし、心理的にも人間がそう感じることはさまざまな実験などでも証明されています。ですから、リラックスしたいお部屋では電球色の照明がいいでしょう」と松下さん。さらに、「その違いを生み出すのは、照明の明るさと色だけではありません。照明の位置も重要なポイントで、照明の位置が高い場所にあるほど人は活動的に、低い位置にあるほど落ち着いた気分になるのです」。

日本では、天井につけるシーリングライトで一部屋全体を照らす「一室一灯」が主流ですが、松下さんがおすすめするのは、「多灯分散」。トータルの明るさを決めて、それを天井につける照明だけでなく、ダウンライトやスタンドライトなどで分散させる方法です。

「分散させると、生活のシーンに合わせて、点けておく照明と消すことのできる照明が選択でき、明るさの調整ができます。例えば、音楽を聴くときは低い位置のライトだけにしたり、来客時には全部を点灯して明るくしたり。リラックスしてテレビを見たいときには、テレビの背面の壁を明るくすれば、部屋が暗くても目の疲れは軽減できます。照明を分散して、機能的に使ってみてください」

青白い光は味覚を鋭くし、逆に電球色は唾液の分泌を活発にするともいわれます。生理的にも心身的にも影響が大きい照明ですが、心地よいと感じる明るさは人それぞれ。照明を上手に活用することで、自分にとっての快適なお部屋づくりをしてみませんか?

文・桜糀はな(エフスタイル)

取材協力/松下進さん

松下進建築・照明設計室代表。京都大学大学院工学研究科建築学第二専攻修了後、東芝ライテック(株)に入社し、エンジニアリングセンターチーフデザイナーとして照明デザインに従事。2000年に独立。照明設計を担当した「中尊寺金色堂照明改修プロジェクト」は今年、照明学会の日本照明賞を受賞している。著書に「図解入門 よくわかる 最新 照明の基本と仕組み」(秀和システム)など。ホームページは、http://www.matsushitas-lighting.com/index.htm

2122とはずがたり:2013/08/23(金) 15:35:48

医局崩壊!さらば、教授という”名ばかり職”
もはや国立医大の教授もリストラされる時代に
http://toyokeizai.net/articles/-/15563
筒井 冨美 :ノマドドクター
2013年07月17日

[ノマドドクターという言葉をご存じだろうか。今まで医局や勤務先の病院に縛られて生きてきた、「医者」という職業。いまやノマド化しているのだ。彼らは依頼一本で全国どこへでもはせ参じ、華麗に手術をこなす新しい医者のカタチだ。
?そんな様子は昨年、米倉涼子さん主演の「ドクターX」で描かれた。本連載ではドクターXの制作協力にも携わった「リアルドクターX」こと筒井冨美氏が医療の表から裏まで、自由自在につづる。]

誘拐犯人がクロロフォルムをしみ込ませたハンカチで令嬢の口を押えると、数秒で令嬢はクタッと失神する。犯人は意識のない令嬢を車のトランクに積んで出発、アジトの山荘についてしばらくすると、令嬢は「ここはどこ……?」と目を覚ます。

刑事ドラマでしばしば放映されるシーンだが、現実には一般人がこのように麻酔薬を用いて誘拐することは不可能である。多くの麻酔薬は劇薬であり、「眠らせる濃度」と「死に至る濃度」が非常に近い。シロートが麻酔薬を令嬢にかがせても、令嬢は「ちょっと臭いわ」と顔をしかめるだけに終わるか、マイケル・ジャクソンの主治医だった内科医のように、クスリの加減を見誤って令嬢を死に至らしめるか、のどちらかである。

マイケル・ジャクソンが最後に使用したクスリは、プロポフォールという麻酔薬であり、私は毎日のようにこの薬品を使用している。私の職業は麻酔科医、手術に際して患者を就眠させ、終了後には痛みなく覚醒させるのが私の仕事である。

麻酔科医という仕事は、医者の専門としては地味で、外科医の下請け呼ばわりされることも多く、医者ドラマでも決して主人公にはならない。同時に、直接に患者の主治医にはならないロジスティクス的業務なので、通訳や清掃業務のようにアウトソーシングは容易である。よって、近年の医師不足や医療崩壊を背景に、テレビ朝日のドラマ「ドクターX」のように「手術1件当たり○○円」といった出来高制の契約で報酬を得て、病院を渡り歩くフリーランス医師が増加中であり、私もそのひとりである。

フリーランスに転身して5年が経った。「なぜ大学病院を辞めてフリーランス医師になったのか」「なぜフリーランス医師は増えているのか」と、私は何度も質問された。報酬アップは動機のひとつだが、それ以上に日本の大学医局を覆っている閉塞感から逃れたかった。そして「この閉塞感の原因は、単に医療界にとどまらず、日本社会全体を覆う閉塞感と同根ではないか」との思いに至り、この文章を書いている。

衰えゆく「白い巨塔」

かつて、大学病院は「白い巨塔」とも呼ばれ、医学界において絶対的権力を誇っていた。「白い巨塔」とは1965年に発表された山崎豊子の人気小説のタイトルで、田宮次郎が主演のテレビドラマがブレイクしたのが1978年であった。2003年に唐沢寿明が浪速大学財前教授を演じたバージョンも歴史的にブレイクし、2004年3月最終回の視聴率は32%、とりわけ関西地区では40%に至った(ちなみに「ドクターX」最終回は24%)。両作品とも「封建的な大学医局がよく描かれている名作」と評され、この約40年の間、ずっと大学病院は権威を保っていたように見えた。

2123とはずがたり:2013/08/23(金) 15:36:02

1.白い巨塔時代(昭和時代)
時代は昭和から平成に代わり、女医率はジワジワ増加し、女医のうちそれなりの割合の者が出産・育児ゆえに戦力ダウンとなったが、「白い巨塔」は権威を保ち続けたように見えた。

2.平成ヒトケタ時代(女医ジワジワ増加)
2004年4月、ドラマ「白い巨塔」唐沢バージョン放映終了の翌月から新研修医制度が始まった。医師免許取りたての新人医師は2年間、特定の医局に属さず「内科4カ月→小児科2カ月……」式にいろんな科をローテートすることとなった。厚労省のエライ人によると、こうすることによって「幅広い臨床能力が身に付く」そうだが、「その代わり専門性が手薄になるんじゃないの?」などと突っ込んではいけないらしい。それまでは、伝統的に卒業した医大の附属病院に就職することが多かった新人医師だが、この制度変更をきっかけに都市部の大病院に就職する者が急増した。その結果、大学医局のピラミッド構造を下支えしたマンパワーが失われ、これは大学医局という組織にとってかなりの打撃となった。

3.新研修医制度(2004年〜)
徐々にくずれゆくピラミッド型組織

それまで「封建的」とたたかれることの多かった大学医局だが、「僻地への医師派遣」などでそれなりの社会貢献もしていた。この制度変更で、大学医局はそういう余力を一気に失った。新聞やテレビで「医師不足」「医療崩壊」の文字を見かけることが多くなり、それは現在に至るまで本質的には改善していない。ちなみに、この批判の多い新臨床研修制度だが、すでにあれこれ関連する天下り団体……もとい第三者機関ができており、それぞれの団体で理事とか評議員とか就任しちゃっているので、いまさら廃止するのはかなり困難そうである。

また日本の医大定員は1980年ごろまで一貫して増加し、その後に「医師過剰(=医療費増加)を警戒→定員削減」に転じるため、2000年代後半ごろから頭数の多い「医大バブル期入学世代」が管理職に転じる年代となった。多くの大学医局は、「特任教授」「臨床教授」といった管理職ポストを増やすことによって中高年医師をつなぎとめ、大学医局における若手医師不足の帳尻を合わせようとしたが、そこはすでにかつてのような整然としたピラミッド型組織ではなくなっていた。

4.2010年代〜(女医更に増加・だぶつく管理職)
そもそも医局制度とは、日本社会のそこかしこに見られる年功序列制度の一種である。「若い頃に割安な給料でソルジャーとして働く→中年(おおむね40代)以降はラクでそこそこ儲かる」というシステムでもあった。そして2004年以降、「頭数に比べ、少ないポスト」「おいしいポストはジジイが定年までしがみつき」「部下なしナンチャッテ管理職の増加」という、バブル崩壊以降に多くの日本企業で散見された症状に、大学病院も苦しむようになった。

ほとんどの大学病院では、管理職トップである病院長は「定年間際の教授が数年ずつ持ち回り」なので、「このままじゃそのうちマズイことになりそう……」とうすうす感づいていても「とりあえず自らの定年までは無難に過ごす」ことが優先され、「大規模なリストラ」のような痛みを伴う改革を選択する院長はまれであった。そして、「じわじわと組織全体が弱体化」という、多くの日本型大企業と同じ病に苦しむようになった。

図1と図4を比較すれば一目瞭然なように、組織の構成人員数は一見同じようにみえるが、実働部隊の割合は大きく減少した。組織の多すぎる管理職は、自らの地位を守るために会議や書類を増やしたがり、数少ない実働部隊は、さらなる雑用を増やされて疲弊していった。また管理職ポストの前には、多くの先輩が列をなして何年も待っており、出世を望むならば、増える雑用に加えて多くの諸先輩を忖度(そんたく)する度量も要求される。かくして、それなりに優秀で意欲も高かった中年医師も、管理職ポストに就く頃には待ち疲れてありがちな老害医師と成り果ててしまう……。まさに、現在の国内電機産業あたりで、よく聞くストーリーである。

2124とはずがたり:2013/08/23(金) 15:36:26
>>2122-2124
ネットと医局と若者たち

また、インターネット社会の到来も医局衰退の一因となった。昔から「医者は世間知らず」とよく言われるが、「世間知らず」だったからこそ、教授の一声で見知らぬ僻地に赴任していったのだ。「三六協定」も知らず、「36時間連続勤務」を「医師ならば当然の義務」と思い込まされていた。かつての医大教授は、人事権のみならず医者の就職情報も一手に握っており、教授に逆らえば当直アルバイトひとつ見つけることは困難だった。

ネットの発達した現在では、5分もあれば医師転職サイトを10件以上検索できる。教授に逆らっても、ネットで登録すれば数分後には携帯メールで日給5万以上のアルバイト情報が送信されるので、経済的に困窮することはない。そもそも、教授が僻地病院出向を命じても、それには法律的な義務がまったくないことも、そういった労働相談にのる弁護士も、ネットで簡単に検索できる。数少ない実働部隊でもある若手から中堅医師は、もはや従順な召使ではなくなってしまい、同時に教授も絶対君主ではなくなった。

国公立大の医大教授がリストラされる時代

少なくとも私の属する麻酔科業界では、もはや「教授」はあまりうま味のあるポストではない。ドラマ「白い巨塔」のように「数千万円の裏金をバラまいてまで得る」価値はなくなった。昭和時代には想像もできなかったことだが、山形大、東北大、神戸大、和歌山県立医大など、「国公立の医大教授がリストラ」に追い込まれる時代となってしまった。三重大では「教授1人残して、それ以外の麻酔科医が全員辞職」事件もあった。「東大教授が、もっと条件のいい職を見つけて、定年前に辞める」事件もあった。こういった事件はインターネットで簡単に追跡できるので、「それならオレたちも」と次の事件の引き金となった。

「教授を目指しています」という若者をみかけなくなって久しい。20〜30代医師は、いまさらこの組織に新規加入しても、「長年の滅私奉公に耐えて教授になっても、昭和世代のようなうま味はない」「下手すれば一生ソルジャー」と悟ったようだ。その結果、「そもそも大学医局には属さない」「早々に開業独立」「海外就職」「外資コンサル転職」「フリーランス化」を選択する者が増えている。昭和時代にもフリーランス医師は存在したが、「無名私立医大卒」「定年後」「女性」などの、いわゆる医療界の出世競争からはじき出された医師であることが多かった。

ここ10年で目立つのは「東大や慶応医学部を卒業した30代男性」のような、従来は医療界内部での出世が半分保障されていたような層からの転身である。大阪では阪大医学部出身の若手医師が、麻酔科医派遣ベンチャーを立ち上げた。最近の経済情報誌などでよく目にする「せっかく東大に入ったのにそのうま味を生かさず、新卒でいきなりDeNAやら外資に就職したり、一度は大企業や官僚に就職しても数年で辞めてサクッと転職したり起業する若者が増加」と、似たような時代の流れだと思う。

2125とはずがたり:2013/08/29(木) 14:36:12

カルテ記載漏れで教授ら処分、リウマチ治療で死亡
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20130829-567-OYT1T00607.html
読売新聞2013年8月29日(木)13:42

 学校法人産業医科大学(北九州市八幡西区)は29日、関節リウマチの治療中に悪性リンパ腫を発症するなどして患者10人が死亡する事例があったと発表した。

 医療行為としては問題なかったが、うち5人で患者へのインフォームド・コンセント(十分な説明と同意)として求められるカルテへの記載が不十分だったとして、診療責任者の医学部教授ら計8人を28日付で処分したことを明らかにした。教授は学内のセクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)とパワーハラスメント(職権による人権侵害)の問題と合わせ、9月11日から3か月の出勤停止処分とした。他の処分対象は、主治医4人と担当医3人で、いずれも口頭で厳重注意した。

 発表によると、患者10人が死亡したのは2009年6月〜昨年9月。いずれも産業医科大学病院で抗リウマチ薬の標準治療薬である「メトトレキサート(MTX)」を使用した。専門医や弁護士ら5人による第三者委員会が5月10日付で同大に提出した調査報告では、「悪性リンパ腫発症の主たる原因は、免疫異常に起因するもので、MTXの影響は付随的なものに過ぎず、今回の使用は標準的治療の範囲内で、医療行為として不適切にはあたらない」とされた。

 ただ、同病院の医療安全対策マニュアルでは、MTXを増量する際、患者に説明して同意を得たかについてカルテに記載しなければならなかったが、患者5人(60代2人、70代3人)について記載していなかった。主治医らは同大の調査に対し、「カルテに書いていないだけで、本人には口頭で説明し、同意を得ている」と説明。担当の看護師や薬剤師も、同意を得ていることを文書に残していたという。

 また、教授は女性医師に対し、約10年前から酒席に誘って手を握ったり女性の誕生日に食事に誘ったりしたほか、過剰な労働を強制するなどした。教授はセクハラ・パワハラ行為は否定しているが、「本人に嫌な思いをさせたとすれば、不徳の致すところ」と話しているという。

2126とはずがたり:2013/08/31(土) 11:43:22
こいつが痛みとか感じたりしてたとすると人間として遇する必要ないのかね?

2013年 8月 29日 12:07 JST
ヒトの「脳」の作製に成功−直径4ミリ、科学者チーム
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323779204579041830786385934.html

 研究者たちは幹細胞を使って、ヒトの発達途上の脳に似た豆粒大の組織を作り出すことに成功した。これまで研究が極めて困難だった脳の病気の解明に役立つとみられている。

 ヒトの脳は最も精巧な自然の構造物の一つとして知られる。今回作製された「ミニ脳」は直径約4ミリ。まだ不完全で、本物に近づくには長い道のりがある。

 それでも、このミニ脳は、ヒトの発達途上の脳のうち重要な三次元的な構造の一部を有している。各種の脳の部位が、必ずしも適切な位置にあるわけではないが、正常に相互作用しているという。

 研究チームのリーダー、オーストリア科学アカデミー分子生物工学研究所のユルゲン・クノブリヒ博士は「それは乗用車に例えれば、エンジンが屋根の上、ギアボックスがトランクの中、排気管が前方に向いている――といったような状態だ」と述べ、「それでも、エンジンがどう機能するかの研究には使うことができる」と語った。この研究は28日、英科学誌「ネイチャー」に発表された。

 今回の成功により、研究者たちはヒトの脳の病気を実験室で研究することが可能になる見込みだ。現在はこうした脳疾患の研究は極めて難しい。例えばアルツハイマー病など脳疾患は通常、ラット、マウス、その他の動物を使って実施されているが、ヒトの脳ははるかに複雑であるため、これら動物では不十分だ。

 これとは対照的に、この新たなアプローチを使えば、科学者たちは実際の患者に由来する脳細胞を検査することによって、神経障害の研究が可能になるはずだ。

 実際、クノブリヒ博士らのチームはネイチャー論文で、このミニ脳作製技術を使って、脳が生まれつき小さい「小頭症」の患者から作り出した脳細胞の働きを研究できたとしている。同チームの研究は、他の研究者が2008年以降発表した幾つかの研究を土台に構築されている。こうした過去の研究では、幹細胞を操作して、単なる神経細胞だけでなく、もっと精巧なニューロン(神経単位)を基礎にした組織も作り出せることを示していた。

 オーストリアの実験室でクノブリヒ博士は、ヒトの胚性幹細胞(ES細胞)を使って実験した。また、ヒトの皮膚細胞のような成熟細胞をリプログラミング(再組み替え)してエンブロニック(胚様体)状態に戻した幹細胞(iPS細胞)を使って実験した。いずれのタイプの幹細胞も「多能性」で、体内の他のあらゆる細胞に変化させることができる。

 研究者たちは、この幹細胞に成長ファクターとして知られる化学物質を加えた。すると中枢神経系を形成するとみられる組織が生まれた。この組織をヒトの胎生環境によく似たゼリー状の物質の中に入れて培養した。

 そして、この混合物を、細胞の発達と成長を助ける回転培養機に置いた。20ないし30日後、神経細胞が組織化され、「脳のオルガノイド(組織構造体)」と呼ばれる極めて小さな構造組織になった。

 この脳組織には既に脳の領域ができていた。ヒトの脳の最大部分を占める「大脳皮質」や、脳脊髄液を生産する「脈絡叢」などが認められた。ニューロンも活発だった。

 クノブリヒ博士は「これは大きな驚きだった。自己組織化していた」と述べ、同博士のチームが何百もの「ミニ脳」を作製したと語った。

 しかし、この構造組織内部で、さまざまな断片がごちゃ混ぜになっており、形も全体的な空間構成も、実際の脳と完全には合致しなかった。

 またオルガノイドが直径4ミリに達すると、成長をストップした。研究者によれば、これは恐らく循環システムが欠如していたためだろうという。このオルガノイドは9週間経たヒトのエンブリオ(胚、受精卵)の発達途上の脳に似ていた。

2128とはずがたり:2013/09/03(火) 17:20:31

“無医村”離島に医師赴任 山形・飛島、1年半ぶり2013年08月27日
http://kumanichi.com/news/kyodo/health/201308/20130827005.shtml

離島、飛島の新たな診療所長として辞令を受け、記者会見する野口健一医師=27日午後、山形県酒田市
 山形県酒田市は27日、昨年4月以降“無医村”状態が続いていた離島、飛島の新たな診療所長として、野口健一医師(53)=茨城県常総市出身=に市職員(医療職)の辞令を交付した。

 島では昨年3月末に10年以上、島民の健康を守ってきた診療所長の杉山誠医師が75歳という高齢を理由に退任、市が後任を募集していた。島に医師が常駐するのは約1年半ぶり。

 野口医師は内科医で、これまでは長野県や茨城県の病院などで勤務した。もともとへき地医療に関心があったという。妻と子ども5人がいるが、単身赴任する。(共同)

2129とはずがたり:2013/09/03(火) 17:26:13

>治験ではない学術目的の臨床研究に対しては、基準を定めた「指針」はあるが、法による規制や罰則はない。「学問の自由」を保障する憲法の理念を尊重した制度とされるが「恐らく学術目的の全ての臨床研究に法規制がないのは日本だけ」(厚労省研究開発振興課)なのが実情だ。

【ディオバン・歪んだ臨床研究(上)】
「日本人にだけ特によく効く薬」…脳卒中、心臓疾患リスク低減の大ウソ
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/130824/wlf13082412010012-n1.htm
2013.8.24 12:00

 高血圧の治療に使われる降圧剤「ディオバン」(商品名・バルサルタン)を使った京都府立医大(京都市上京区)の臨床研究データが不正に操作されていた。高血圧治療薬が、脳卒中や心臓病にも高い効果があるように装った疑いがある。東京慈恵医大でも、論文データが人為的に操作されていたことが判明した。いずれも研究に関与した販売元の製薬会社「ノバルティスファーマ」(東京)の元社員が「キーマン」として浮上している。問題は日本の臨床研究の信頼性を揺るがしかねない事態に発展しており、厚生労働省が設置した検討委員会でも元社員に事情を聴くことが必要だとする意見が相次いだ。

「刑事告発も必要」

 「この委員会へ元社員に来てもらって直接話を聞きたい。それだけでも今ここで決めてはどうか」

 一連の問題を受け、厚労省は実態を解明して再発防止策を協議するための検討委を設置。8月9日に開かれた第1回の検討委では、真相を明らかにするためには元社員を呼ぶべきだとの声が続出し、森嶌昭夫委員長(名古屋大名誉教授)は「その方向で考えたい」として、事情聴取に応じるよう元社員に検討委として要請する方針を示した。

 検討委は、医療や法律の専門家ら12人で構成。ディオバンの臨床研究を行った府立医大などの5大学やノ社の担当者も出席して経緯などを説明した。委員からは「研究に参加した元社員の旅費はどこが負担したのか」「元社員のメールアドレスは調べたのか」といった厳しい質問が次々と浴びせられ、担当者らが額に脂汗をにじませる場面もあった。

 検討委では、ディオバンの臨床研究を行った5大学に対し、ノ社が計約11億3千万円の奨学寄付金を提供していたことが判明。さらに、元社員はノ社の業務としての出張で各大学の研究に参加していたことや、大学側が元社員に事情を聴いた際にはノ社の代理人を務める弁護士が同席したことなども明らかになった。田村憲久厚労相は、9月末までに当面の報告をまとめるよう指示した。

 ディオバンをめぐっては、府立医大のほか東京慈恵医大、名古屋大、滋賀医大、千葉大の4大学が同様の臨床研究を実施。いずれも元社員がデータ解析などに関わっていた。

 府立医大法人設置者の山田啓二京都府知事は、元社員が府立医大の事情聴取に応じていないことを念頭に、7月12日の定例会見では「関係者から話が聞けないのであれば、できる機関にお願いすべきだ」「犯罪に当たる話なら告発しないといけない」と述べ、真相解明のため刑事告発も視野に入れるよう、大学側に求める姿勢を示した。

 会見で山田知事は「ディオバンは、高血圧の人なら当たり前に飲んでいる薬。僕は11年くらい飲んでいる」と、自身も府立医大で処方された薬を服用していることを明かした上で、データ操作について「副作用を隠していたというような問題ではないにせよ、国民の安全安心にかかわる問題で遺憾だ」と批判した。

日本人にだけ効く?

 日本では、新しい薬として国の承認を得るための臨床研究を「治験」と規定。国際基準に従って公正に実施することや、研究内容を国へ届け出ることを薬事法で義務づけている。

 一方、治験ではない学術目的の臨床研究に対しては、基準を定めた「指針」はあるが、法による規制や罰則はない。「学問の自由」を保障する憲法の理念を尊重した制度とされるが「恐らく学術目的の全ての臨床研究に法規制がないのは日本だけ」(厚労省研究開発振興課)なのが実情だ。

2130とはずがたり:2013/09/03(火) 17:26:54
>>2129-2130
 今回、府立医大で問題となったのは、約3千人の患者を対象にした大規模な臨床研究だった。

 松原弘明元教授が中心となって実施し、ディオバンが高血圧だけでなく、脳疾患や心臓病にどんな効果があるかを調べた。

 約3千人の患者を2つのグループに分け、一方にはディオバン、もう一方には別の高血圧治療薬を投与し、経過を観察した。

 この臨床研究では平成24年9月までに計7本の論文が発表された。これらの論文では、2つのグループで血圧の下がり方に大きな違いはないが、ディオバンを投与したグループでは、心臓病などのリスクが半減すると結論づけていた。

 しかし、この調査結果については、発表直後から、「(データが)あり得ないくらい一致している」といった指摘が英医学誌に発表され、さらに「血圧の下がり方が他の薬と変わらないのに、リスクだけ下がるという結果は不自然」との疑問の声があがった。

 こうした疑問に、松原元教授らは「アジア人、特に日本人では血圧の低下にかかわらず効果が高い」と反論していた。

 その後、このうち6本の論文について、国内外の学術誌が「データに問題がある」などの理由で掲載を撤回。結局、内容について再検証していた府立医大も7月11日の会見で、「この臨床研究による論文の結論は支持することができない」との結論を発表した。

食い違うデータ

 府立医大の再検証は、臨床研究が対象とした約3千件の症例のうち、府立医大病院にカルテが残っていた約220件について、論文のもとになったデータと比較した。

 すると、カルテに記載のない病気が論文データに存在したり、カルテに記載された病気が論文データにはなかったりといった不一致が、計34件あった。

 こうしたデータの操作により、ディオバンを使ったグループで心臓病などの発生数が少なくなり、もう一方のグループでは発生数が多くなっていた。

 府立医大病院以外の病院の症例でも、医師がコンピューターに入力したデータと論文データに違いがあり、同様に不正な操作があったとみられる。正しいデータを使うと、ディオバンを投与したグループで心臓病などのリスクが減るという結果は確認できなかった。

謝罪はしたものの…

 一連の問題を受け、府立医大の吉川敏一学長は、検証結果を発表した7月11日の記者会見で初めて謝罪した。それでも、疑惑の全容が明らかになったとは到底言えない状況だ。

 府立医大は、人為的にデータが操作されたことを認め、松原元教授を含む複数の関係者が、「データ操作に関わることができた」と指摘。しかし、「誰がデータを操作したのか、意図的な操作だったのかは分からない」と繰り返した。

 松原元教授は「一身上の都合」として2月に退職。府立医大の調査に対してデータ操作への関与を否定した。ノ社の元社員は、すでにノ社を退職していることなどから事情を聴くことができなかったという。それでも、府立医大は、「これ以上調べても新しい事実は分からないと判断した。大学としては限界がある」などと主張した。

 一方、松原元教授の代理人弁護士は「本人はデータ操作に関与していないと一貫して主張している。府立医大が発表した内容に驚いている」とコメントした。

 その後、いったん元社員は府立医大の事情聴取に応じる意向を示したが、直前になって体調不良を理由に面会を断ったという。

2131とはずがたり:2013/09/03(火) 17:27:25

【ディオバン・歪んだ臨床研究(中)】
渦中のキーマン・製薬元社員「私は無関係」を突き崩せない調査強制力の“隔靴掻痒”
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/130825/wlf13082507010004-n1.htm
2013.8.25 07:00

 製薬会社ノバルティスファーマの降圧剤ディオバン(一般名バルサルタン)を使った臨床研究の信頼性を検証していた東京慈恵医大も7月30日、論文のデータが人為的に操作されていたなどとする調査委員会の中間報告を発表した。

 論文に記載された血圧値のデータがカルテと食い違うケースが見つかったという。

 この研究にもノ社の元社員(当時は現役社員)が肩書を明らかにせず参加していた。

 研究の責任者だった望月正武(せいぶ)客員教授は「重大な疑念を生じさせたことにより患者をはじめ皆さまに多大な心配と迷惑をかけたことを深くおわびする」とのコメントを発表。この研究で英学術誌ランセットに掲載された論文を撤回する意向を明らかにした。

不実記載

 研究では、約3千人の患者のデータをもとにディオバンが他の降圧剤より心臓病や脳疾患の予防に有効との論文を発表していた。

 京都府立医大のケースのように心臓病や脳疾患の発症数は操作されていないが、血圧値が操作されたとみられるデータは相当数にのぼり、論文としての信頼性は失われたとしているが、データ操作による結論への影響は不明だという。

 調査委は、データの操作は解析段階で行われたとして、解析を全面的に委ねられていた元社員が操作に関与した疑いが強いと指摘した。

 そして、元社員が、論文では、非常勤講師を務めていた大阪市立大の肩書のみを示し「解析グループはノ社と独立している」としていたことを、「不実記載」と指弾した。

元社員の証言

 東京慈恵医大の調査で大きな注目を集めたのは、7月27日、約2時間45分にわたって調査委の事情聴取に応じたという元社員の証言だった。

 しかし、元社員は「データ操作に思い当たることはなく自分は関係していない」などとして不正行為を否定。「自分は英語もできず論文の草稿を見たことはない」と主張し、データ操作は不可能だったと強調したという。

2132とはずがたり:2013/09/03(火) 17:27:47
>>2131-2132
 また、研究で医師から解析手順などで質問されてアドバイスしたことは認めたものの、「責任ある立場で解析を行ったことはない」などとして、データ解析に携わったことも否定した。

 これに対し、調査委は「元社員の話は虚偽であり全体として信用できない」と結論付けた。

 データ解析を請け負った外部機関の報告書に元社員の名前が代表者として記載されていたことも判明したが、調査委が元社員に問いただしたところ、一貫した説明はなかったという。

 望月氏を含む医師らはデータ解析を担当したのは元社員だと説明。「自分たちは解析の知識も能力もない」などと話した。

 一方、東京慈恵医大のケースでも、ノ社からは、望月氏側に計8400万円の寄付があった。

 こうした資金提供が、研究結果の公正、中立性に影響しなかったのかも問われたが、調査委は論文に資金提供についての記載があったことから「ルール違反はない」としている。

非常勤講師の肩書

 一連の問題を受け、元社員が非常勤講師を務めていた大阪市立大も調査を行った。

 内部調査の結果、同大大学院医学研究科で、元社員と同様に無報酬の非常勤講師が約430人にのぼることが判明した。大学側は人件費が伴わないとして、その勤務実態を把握していなかった。

 元社員は、この非常勤講師の肩書で計5大学の研究に参画しており、大阪市立大は「このような形で肩書を使われるのは想定外だった」として、委託手続きの透明化など制度を見直す方針だ。

 同大によると、大学院医学研究科には平成24年度、教授や准教授、講師など約240人の教員が在籍。非常勤講師は約490人おり、約430人が元社員と同様に無報酬だった。

 元社員は14年4月から今年3月まで、医学研究科で統計解析の担当として在籍。委託は10年以上更新されていたが、講義を行ったことが確認できたのは1回だけで、ゼミの指導などを含めても数回程度しかなかった。

 無報酬の講師という制度があるのは、同大では医学研究科だけで、任期は1年単位。各研究室が申請し、複数の教授らで構成する「教育研究者資格審査委員会」で採否を検討するが、申請が却下されることは少ないという。

 外部の病院の医師などに委託する例が多く、同大は「急に専門家が必要になった場合、指導をお願いしやすい」と話すが、今後、非常勤講師の委託手続きの透明化など、制度自体を見直す方針だ。

2133とはずがたり:2013/09/03(火) 17:30:00
>>2129-2134
>ノ社が、府立医大の検証結果に反発する理由の一つに挙げたのが、症例などについて専門家が改めて検証する「エンドポイント委員会」と呼ばれる委員会の存在だ。
>エンドポイント委員会とは、医師によって診断にばらつきがある患者の症状を、心臓病や脳疾患などとしてカウントし、解析データとして使うべきかどうかを判定する機関だ。
>この委員会での審査の過程で、カルテと解析のデータが変わることがあるため、今回、検証結果を公表するにあたって、府立医大が委員会の記録を精査していないのはおかしいと主張した。
>府立医大によると、今回設置した委員会は委託した外部の研究者3人が研究チームの設定した基準に沿って審議する仕組みだった。
>今回の研究で、少なくとも10回のエンドポイント委員会を開催。ノ社の元社員は、資料の提出や結果の受け取りなどのため、ほぼ毎回出席しており、実は、元社員が事務局的な役割を果たしていたのではないかという指摘もある。
>いずれにせよ、府立医大は「委員会の議事録が残っていない」として、協議の内容について精査していない。

【ディオバン・歪んだ臨床研究(下)】
“偽論文”は「ディオバン=優秀」の宣伝材料になっていた…誇大広告・薬事法違反の疑いも
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/130901/wlf13090107000000-n1.htm
2013.9.1 07:00

 降圧剤「ディオバン」(一般名・バルサルタン)は、年間1千億円以上を売り上げるノバルティスファーマの看板商品だ。

 そして、京都府立医大の松原弘明元教授の研究室だけでも、平成21〜24年度、計約1億円がノ社から奨学寄付金として提供されていた。

 高血圧薬のディオバンが、他の薬より心臓病などにより効果があるとした臨床研究の結果は、医師などを対象にしたディオバンのセミナーや講演で紹介され、高血圧薬のなかでも割高なディオバンの強力な宣伝材料になっていた。

 「効果が高いとはいえない」とすれば、一連の宣伝は誇大広告として、薬事法に抵触する可能性がある。

使われた肩書き

 府立医大の問題を受け、ノ社は、元社員がノ社所属の肩書きを明示しないまま、論文作成に関わっていたことについて不適切だったと認めたものの、7月17日、「あたかも弊社の元社員の関与により、データに不正操作や改竄(かいざん)があったかのように報道されている。これらは弊社の見解とは異なるもので、深く憂慮している」とするコメントをホームページ(HP)上で公表した。

 一方、府立医大の元社員への事情聴取の取り次ぎについては、「大学が元社員に対する事情聴取を望んでいることを理解しており、大学からの要請を責任を持って伝えた。しかし、元社員自身の強い意志で、今のところ実現できていない」とした。

 ノ社は7月29日、臨床研究を行った府立医大など5大学に、同社側から元社員の研究参加を打診していたなどとする第三者委員会の調査結果を発表し、謝罪したが、あくまでも「元社員が意図的なデータ操作や改竄を行ったことを示す証拠は発見できなかった」としている。

2134とはずがたり:2013/09/03(火) 17:30:28
>>2133-2134
“疑惑”の委員会

 ノ社が、府立医大の検証結果に反発する理由の一つに挙げたのが、症例などについて専門家が改めて検証する「エンドポイント委員会」と呼ばれる委員会の存在だ。

 エンドポイント委員会とは、医師によって診断にばらつきがある患者の症状を、心臓病や脳疾患などとしてカウントし、解析データとして使うべきかどうかを判定する機関だ。

 この委員会での審査の過程で、カルテと解析のデータが変わることがあるため、今回、検証結果を公表するにあたって、府立医大が委員会の記録を精査していないのはおかしいと主張した。

 府立医大によると、今回設置した委員会は委託した外部の研究者3人が研究チームの設定した基準に沿って審議する仕組みだった。

 今回の研究で、少なくとも10回のエンドポイント委員会を開催。ノ社の元社員は、資料の提出や結果の受け取りなどのため、ほぼ毎回出席しており、実は、元社員が事務局的な役割を果たしていたのではないかという指摘もある。

 いずれにせよ、府立医大は「委員会の議事録が残っていない」として、協議の内容について精査していない。

利益か公正か

 松原元教授ら複数の研究者は元社員がノ社の所属であることを知った上で研究に参加させたという。

 大学関係者によると、医薬品の効果を検証する研究に、製薬会社の社員がなんらかの形で関与することは、なかば当たり前のように行われてきた。医療分野は、利益のために研究の公正さや中立性がゆがめられる「利益相反」の問題の温床になりがちだ。

 一方、新薬開発などの分野では、企業の資金力を生かした産学連携は欠かせないのもまた現実とされる。

 医療関係者から「研究に関与したことが問題なのではなく、きちんとした距離感を保てなかったことが問題」という声があがるのはそのためだ。

 しかし、今回の問題で、「許し難い行為で日本の臨床研究の信頼を揺るがせた。二度とあってはならない」と強く批判した日本医学会も、寄付金などを含む企業との金銭関係の開示を求めた運用指針を定めたのは、平成23年になってからだ。

 ディオバンの研究を行っていた府立医大や東京慈恵医大のほか3大学でも、それぞれ検証作業が続いているが、利益相反問題への取り組み方の違いで、元社員の関与の度合いには、かなりの差があるとみられている。

 日本生命倫理学会の大林雅之代表理事は、「データが操作されていたといっても、意図的な改竄かそうでないかで大きく意味が異なる。改竄の疑いがあるのなら、解明できない部分を残したまま調査を終えず、きちんと全容を明らかにすべきだ」としている。

2135とはずがたり:2013/09/07(土) 13:50:16

リハビリ病院、優遇へ 診療報酬見直し 厚労省方針
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20130907087.html
産経新聞2013年9月7日(土)08:05

 厚生労働省は6日、看護師を手厚く配置すれば高額の診療報酬を得られる現行の制度を見直す方針を決めた。入院患者7人に対し看護師1人以上を配置しながらも脳梗塞や心臓病などを治療する「高度急性期病院」としての機能を有していない病院を減らし、病床不足が指摘されているリハビリ病院を増やすのが目的だ。来年2月に中央社会保険医療協議会で示す2年に1度の診療報酬改定案の目玉として盛り込む。

 田村憲久厚生労働相は6日、大阪市内で講演し、「必要なときに必要な医療を受けられるよう、適切な病床数を確保していく」と述べ、リハビリ病院を増やすよう病院機能の再編を促す考えを示した。

 現行制度では、高度急性期病院に対し、短期入院で済む治療をこなしても診療報酬として高額な入院基本料が支払われている。

 しかし、患者の症状とは無関係に看護師を増やせば高度急性期病院としての診療報酬を得られることになり、長期入院患者のケアだけでも制度を利用する問題が生じていた。

 改定案では、内視鏡による結腸ポリープ手術や睡眠時無呼吸症候群検査など2、3日の短い入院で済む治療に対し、入院にかかわる診療報酬を減らす。逆に、リハビリ病院での医療行為や、在宅医療を推進する病院には診療報酬の点数を上げる。

 厚労省は平成18年、看護師1人が受け持つ入院患者数で決まる入院基本料を変更、従来の患者「15、13、10人」の各区分に加え「7人」を新設した。

 これにより、外形的に基準を満たす病院は割り増し報酬を得られることになり、患者の症状とは無関係に「7人」の病床数を増設する病院が相次いでいる。

 「7人」の病床数は18年には4万4千床だったのが、22年には32万8千床になった。一方、リハビリ用ベッドは、22年は6万6千床にとどまっている。

 厚労省がその後、それぞれのベッド需要を試算したところ、37年では高度急性期用は18万、リハビリ用は26万床必要になることが判明、病院機能の再編が急務となった。

2136とはずがたり:2013/09/13(金) 17:04:29

近藤誠医師「がんもどき理論」と『白い巨塔』モデル医師が直接対決
http://news.goo.ne.jp/article/dot/life/dot-2013091100032.html
dot.2013年9月13日(金)11:30

 独自の理論にもとづき、続々とベストセラーを出す慶応大学放射線科講師の近藤誠医師。近藤医師は、がんには「本物のがん」と「がんもどき」があるという独自の「がんもどき理論」を展開しているが、これに対し小説『白い巨塔』の主人公・財前五郎のモデルとなったとされる日本外科界の権威、大阪大学第二外科元教授の神前(こうさき)五郎医師が反論。撤回を求める「果たし状」を送り、ついに二人の“直接対決”が実現した。その様子をリポートする。

 神前医師は言う。

「あなたの書いた『医師に殺されない47の心得』にはちょっと表現が過激というところもあるが、趣旨的にはだいたい賛成できることが多い。でもね、がんもどきに関しては、だめ。賛成できない」

 がんもどきはがんもどきのままであり「発見できる大きさになったときには、その性質(成長速度など)は変わらない」と近藤医師は言う。

 これに対し、神前医師は、がんもどきは本物のがんになる可能性がある、と異を唱える。がんの成長速度は一定ではなく、速くなることがあるという見解だ。

 そして、近藤医師が著書『がん放置療法のすすめ』で紹介しているスキルス胃がんの症例について、矛盾を指摘する。

「その記述を読むと、初診時に一部は漿膜(しょうまく)を通り抜けて腹膜に転移し、一部は粘膜にとどまっているとある。あなたが言うように、がんが同じ性質で、同じ成長速度だとしたら、なぜ一部は千里を走り、一部は1里しか走らないことになるのか。どこか抜け道でもあるとでも?」

 近藤医師は答える。

「抜け道なんてない。同じがんであれば、成長速度は一定で、がんという固まりを本体と外側で見ると、外側のほうがこぼれやすい。成長速度の違いではなく、要は、本体から離れやすいかどうか」

「私には腑(ふ)に落ちない。じゃあ、成長速度が一定という証拠持っていますか?」(神前医師)

「それを言うなら、成長速度が違う証拠を出すべきでしょう」(近藤医師)

 このような議論が延々と続く。時折、近藤医師が持参した根拠となる論文を提示するが、多くは「これは例外」と神前医師は一蹴(いっしゅう)する。高齢のためか、神前医師は低音の声が聞き取りにくく、「なに? もう一回言ってくれませんか」と尋ねる場面が何度もあったが、それでも、聞いた後は瞬時に反論し、思考の速さは94歳とは思えない。

※週刊朝日  2013年9月20日号

2137とはずがたり:2013/09/13(金) 17:04:57

池田早大教授「がんは放置するのが一番いい」
http://dot.asahi.com/life/lifestyle/2013051000042.html
(更新 2013/5/12 11:30)

「滅多に人を尊敬しない」と言い切る早稲田大学国際教養学部の池田清彦教授。そんな彼が、最近「すごい人だ」と感じている近藤誠氏について語った。

*  *  *
 ここの所、近藤誠の本がすごい勢いで売れているようだ。アマゾンのベストセラーランキング等を見ると、『がん治療で殺されない七つの秘訣』(文春新書)、『医者に殺されない47の心得』(アスコム)、『「余命3カ月」のウソ』(ベスト新書)、中村仁一との共著『どうせ死ぬなら「がん」がいい』(宝島社新書)、『がん放置療法のすすめ』(文春新書)等々、最近出版された本は軒並みベストセラーである。

 近藤の主張は、血液のがんなどの特殊ながんを除き胃がん、肺がん、大腸がんなどのいわゆる固形がんは、治療をしても延命効果は期待できないというものだ。がんは基本的に放置しておくのが一番というのだから、医学界から蛇蝎のように嫌われるのは当然だ。近藤が一般書を積極的に書きはじめた1990年代の半ばから、私は近藤の主張を私なりに検討した結果、データの豊富さ、推論の正しさなどから、近藤説はほぼ正しいと確信するに至った。

『がんは切ればなおるのか』(新潮社)が1998年に文庫になった際には、この本の解説まで書いたくらいだ。それで、ここ20年くらい、がん検診は受けていないし、健康診断も9年ほど受けていないし、受ける気もない。

 私は滅多に人を尊敬しないが、近藤誠はすごい人だとしみじみ思う。慶応の医学部を最優秀の成績で卒業した近藤は、アメリカに留学して放射線医学を学び、母校に帰って講師になり、同期で一番早く教授になるだろうと思われていたという。それが、当時医学界の主流であった乳がんの全摘手術に異を説え、乳房温存療法を公に主張して、出世コースから外れることとなった。近藤も万年講師で終わるであろうと覚悟したと述懐している。長い間医学界の主流から無視されていた温存療法は、しかし今や、乳がん治療のスタンダードになった。自らの出世と引き換えに乳がん治療のパラダイムを変えたのである。温存療法の優秀さが患者どうしの口コミで拡がったという事情もあったろう。

 本の売れ行きを見る限り、今また近藤の主張は多くの人に支持されて拡がりつつあるようだ。医学界は必死の抵抗を試みるだろう。がんは放置しておくのが一番いいということになれば、がんの手術に携わる外科医と抗がん剤を製造している製薬会社はおまんまの食い上げになるからだ。しかし、患者は医学界の金儲けのために存在するわけではない。がん患者が手術や抗がん剤で殺されることはあっても、外科医がおまんまの食い上げになって死ぬことはない。どちらがいいかは自明であろう。

※週刊朝日 2013年5月17日号

2138とはずがたり:2013/09/13(金) 17:10:00

《ベストセラー解読 (週刊朝日)》
医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法 近藤誠著
http://dot.asahi.com/ent/publication/reviews/2013041200009.html
by 長薗安浩 (更新 2013/4/12 11:28)

医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法
近藤誠著
定価:1,155円(税込)

“世界一の医者好き国民”に送る

 医者は殺人者といわんばかりのどぎついタイトル。読者を引き寄せるためとはいえ少々やりすぎでは、と眉をひそめて著者名を見れば近藤誠……俄然、興味がましてくる。
 医者として40年のキャリアをもつ近藤は、慶應義塾大学医学部放射線科の講師でありながら、「がんは切らずに放置したほうがいい」とか「抗がん剤は効かない」といった文章を発表しつづけてきた。多くの同業者を敵にまわした論争も何度となく起きたが、具体的なデータをもって反論する近藤の主張は、じわじわと患者たちの信頼を集めていった。たとえば、近藤の話を聞いた乳がん患者が選択することで広まった「乳房温存療法」は、その代表的な成果だ。
 自分が身を置く業界内から嫌われ煙たがられても、あくまでも患者の立場で発言してきた近藤であれば、「医者に殺されない」といった過激なアプローチも説得力をもつのだろう。そもそも日本人は、年間で先進国平均の2倍以上も病院へ行く〈世界一の医者好き国民〉なのだから、このタイトルは誰しも他人事でない。しかも、超高齢社会の影響もあって医療費が増加の一途とくれば、サブタイトルにある「医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法」は、無視できない魅力を放つ。
 著者のこれまでの活動実績をフル活用したタイトルワークに応えるよう、内容も具体的なアドバイスで構成されている。その一部、〈【心得8】「早期発見」は、実はラッキーではない〉〈【心得12】一度に3種類以上の薬を出す医者を信用するな〉は帯でも紹介され、多くの日本人が思いあたる体験の盲点を突いてみせる。その上で、タイトルと同じ大きさで印刷されたコピーがたたみこむ。
〈病院に行く前に、かならず読んでください。〉
 近藤がこれまで訴えてきた主張がコンパクトに、手際のいい編集でわかりやすくまとめられたこの本。ミリオンセラーもそう遠くはないと、私は予測する。

週刊朝日 2013年4月19日号

2139とはずがたり:2013/09/13(金) 17:12:18
>>2136
>独自の理論にもとづき、続々とベストセラーを出す慶応大学放射線科講師の近藤誠医師。近藤医師は、がんには「本物のがん」と「がんもどき」があるという独自の「がんもどき理論」を展開しているが、これに対し小説『白い巨塔』の主人公・財前五郎のモデルとなったとされる日本外科界の権威、大阪大学第二外科元教授の神前(こうさき)五郎医師が反論。
>「あなたの書いた『医師に殺されない47の心得』にはちょっと表現が過激というところもあるが、趣旨的にはだいたい賛成できることが多い

>>2137
>当時医学界の主流であった乳がんの全摘手術に異を説え、乳房温存療法を公に主張して、出世コースから外れることとなった。近藤も万年講師で終わるであろうと覚悟したと述懐している。
>長い間医学界の主流から無視されていた温存療法は、しかし今や、乳がん治療のスタンダードになった。

>>2138
>そもそも日本人は、年間で先進国平均の2倍以上も病院へ行く〈世界一の医者好き国民〉なのだから、

日本人は医者ばかり掛かってるみたいだが,あんま良くないなら消費税上げる前に診療費の自己負担を老人は勿論,我々勤労者も上げるべきかも。

で,少なくとも大きくならない癌はあるのかもね。その方向での研究は進んでないのかねえ?

2140とはずがたり:2013/09/19(木) 08:35:41

「禁煙」「非メタボ」社員に健康手当 オートバックス子会社の狙いとは?
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/snk20130916518.html
産経新聞2013年9月16日(月)12:17

 禁煙すれば月2000円、メタボでなければさらに3000円上乗せ−。自動車用品販売オートバックスセブンの子会社で、自動車用品卸のコアーズインターナショナル(堺市堺区)は、社員の健康を後押しするため、こんな太っ腹な「健康手当」制度を導入している。ここまでして、社員の健康に気遣う理由とは…。

 健康手当の対象者は、もともとたばこを吸わなかったり、喫煙をやめたりした社員。受動喫煙防止対策として、職場での全面禁煙や分煙への社会的機運が高まる中、「社員の健康は会社の財産」と考え、会社として禁煙を後押しすることを目的に、平成22年に導入した。

 男性社員の多い同社では、それまで喫煙率は6割を超えていた。しかし、受動喫煙の防止をうたう「健康増進法」が15年に施行され、同社でもオフィスの禁煙・分煙化を進める中、喫煙率そのものを下げて、社員の健康につなげようと、手当の支給を決めた。

 それまで喫煙者だった社員が手当をもらうには、「健康宣言書」に署名して禁煙を誓う必要がある。宣言書には家族の署名も必要で、社内に限らず、家庭でも禁煙しなければならないという徹底ぶりだ。

 手当の導入を機に、禁煙を始めた社員も多い。「いつかは禁煙したいと思っていたので、いいきっかけになった」「禁煙したことに加えて、手当ももらえて家族も大喜び」など、社員からは好評という。現在は、社員の喫煙率は5割以下に減少した。ただ、どうしても禁煙が続けられず、「手当をやめてください」と自己申告してきた社員も数人はいるとか。

 同社の健康手当は禁煙にとどまらない。禁煙したうえに、腹囲(へそ周り) が男性85センチ以上、女性90センチ以上など「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」の基準に満たない“非メタボ社員”には、3000円の手当を上乗せ支給しているのだ。

 メタボは、肥満症や高血圧症などの生活習慣病を複数併発した状態。腹囲に加えて、中性脂肪や血圧、コレステロール値が基準を超えると診断される。進行すると、心臓病、脳卒中、がんなどにかかるリスクが高まる。

 同社が健康手当を導入したのは、受動喫煙防止が法令で義務づけられているという理由のみではない。メタボが進行して重大な生活習慣病にかかる社員が増えれば、満足に働ける人員が減ってしまうというリスクも抱えるからだ。

 社員が大病を患うよりも、「健康手当」を支給する方が病気予防につながるので結果的に損失が少なく、会社にも社員にもメリットがある。「社員にとっては手当を励みにすることで生活改善につながる。また、年に1度の健康診断で成果が分かるため、励みになる」と担当者は説明する。(阿部佐知子)

2141荷主研究者:2013/09/29(日) 23:34:22

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720130905eaah.html
2013年09月05日 日刊工業新聞
東北大、生体内に移植したCNTが長期安定することをラットで実証

 東北大学大学院環境科学研究科の佐藤義倫准教授らのグループは、生体内に移植したカーボンナノチューブ(CNT)が長期間安定することをラットで実証した。ラット胸部軟組織にCNTを移植し、2年間にわたって経過観察した。生体内で細胞同士のすき間に生着したCNTは、免疫細胞によって分解されず、構造が変化しないことが分かった。

 CNTを体内に入れると、マクロファージなどの貪食細胞によって分解される可能性があるが、生体を使って長期間調査した報告は存在しなかったという。

 グループは親水性に化学修飾した多層CNTをラットの胸部の皮下に移植し、その後の移植組織やCNTの構造を精密に観察した。移植1週間後の組織には貪食細胞が集まり炎症が起きたが、2年後には安定していた。

 CNTの構造を電子顕微鏡などで観察すると、一部は貪食細胞によって分解され表面構造が乱れていたが、細胞間隙にあるCNTでは壊れることがなかったという。

2142名無しさん:2013/10/01(火) 04:38:28
神前五郎

山崎豊子『白い巨塔』の財前五郎のモデルだが、名前と地位を借りたのみである。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E5%89%8D%E4%BA%94%E9%83%8E

本当のモデルは千葉大教授(当時)。

2143名無しさん:2013/10/01(火) 05:18:26
参考までに↓
http://www.geocities.jp/chiback_rail/movie/help.htm

2144名無しさん:2013/10/01(火) 09:10:55
>>2136
>小説『白い巨塔』の主人公・財前五郎のモデルとなったとされる(後略)

週刊朝日のこの書き方は誤解を与える

2145名無しさん:2013/10/02(水) 23:27:28
>>2143
中山教授

2146とはずがたり:2013/10/12(土) 17:27:32

10人死亡の医院 火災避難訓練せず 夜間マニュアルもなく
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20131012123.html
産経新聞2013年10月12日(土)15:05

 福岡市博多区の医院「安部整形外科」から出火し、入院患者ら計10人が死亡した火災で、医院側が消防法で定められた火災の避難訓練を実施していなかったことが12日、市消防局などへの取材で分かった。看護師が1人で対応する夜勤態勢での避難マニュアルも作成していなかったという。歩行困難な患者が多数入院していたにもかかわらず、医院の防火意識の低さが改めて浮き彫りになった。 

 消防法は病院や学校などに対し、消防計画を策定して消火や通報、避難誘導の総合訓練と、個別の訓練を実施するよう定めている。しかし市消防局によると、安部整形外科は平成19年以降、消火訓練を実施した記録しか残っていなかった。

 11日夜に記者会見した安部龍暢(たつのぶ)院長によると、2週間前に職員だけで入院患者らを公園に避難させる津波対策の自主訓練を実施。昼間だったが、患者の避難が難しいことは認識したという。さらに当直の看護師が1人しかいない夜間の避難マニュアルが未整備だったことを明かし、「当直1人態勢に正直不安はあった」と述べた。

 一方、医院の廊下(幅約1・5メートル)には以前から約10人が座れる長椅子や空き箱などの障害物が置かれ、非常時での円滑な避難が困難だった可能性があったという。「車椅子で通ることは難しかった」との患者らの証言もある。

 安部院長によると、22年に市消防局から指摘を受けて防火扉周辺の荷物を撤去したが、その後も廊下には物が置かれたという。以前通院していた30代の女性は「火事があったときはどうやって逃げるのかと思っていた。松葉づえをついていたら、人とすれ違えないくらいだった」と話した。

2147とはずがたり:2013/10/12(土) 17:28:37

高齢患者、足腰に持病…被害甚大 防火扉が閉まらず煙、通報に遅れ 医院全焼
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20131012115.html
産経新聞2013年10月12日(土)08:05

 地域に親しまれ、評判の高かった医院で何が起こったのか。11日未明に福岡市博多区の安部整形外科で出火し、10人の命が奪われた火災。過去の消防署の査察では防災設備に問題がないとされていたにもかかわらず被害は拡大した。市消防局などの調査では、防火扉の設置状況などのハード面に加え、防火管理者が実質的には不在だったなどソフト面での不備が指摘されている。

 ◆延焼しやすい環境

 火災は11日午前2時20分ごろ発生。1階から火の手が上がり、消防隊が到着した際にはすでに2、3階部分が煙に包まれていたという。約2時間半後に鎮火したが、前院長夫妻と患者8人の計10人が死亡。犠牲者は70代と80代で占められ、患者は多くが足腰に持病を抱え入院していた。

 「医療施設には病気を抱えて自力では逃げられない人や、場合によっては手術中の人がいる。ほかの施設に比べて火災が起きると人命被害が大きくなる可能性が高い」。東京理科大大学院国際火災科学研究科の小林恭一教授(65)はこう説明する。

 医療施設には消毒用のアルコールや電気を使った医療器具が常備・常設されており、火災が発生、延焼しやすい環境がそろっている。

 今回の火元とみられる1階にも、病室のほか、患者を温める医療器具などが並ぶ処置室があった。

 そうした状況下、2階を見回っている際に火災に気付いた当直の看護師は、その場で通報せず、一度外に出て助けを求めたという。通報したのは、看護師から火災を聞いた通りがかりのタクシーの運転手だった。福岡市消防局は「通報が遅れた上に、初期消火ができず被害が広がった」と話す。

 ◆ドア枠にさび?

 通報、初期消火とともに市消防局が問題視するのが煙の充満を防ぐための防火扉で生じていた不備だ。

 地下1階・地上4階建ての同医院では、建築基準法に基づき、1〜3階に各2枚、4階に1枚の計7カ所に設置されていた。

 しかし、高温を感知して自動的に閉まる熱感知式の1階の防火扉はセンサーが溶け落ちており、高温状態だったはずなのに開いたまま。2階は煙を感知して閉まる煙感知式だったが、いずれも作動せず、3、4階にあった常閉式の扉も、消防隊員が到着したときは開いていた。

 亡くなった10人のほとんどは一酸化炭素中毒死したとみられる。「防火扉が閉まっていなかったため、煙が病室に流れ込み、多くの患者が煙を吸って逃げ遅れた」。市消防局は状況をこう分析する。

 なぜ扉は開いたままになっていたのか。同医院は、平成22年の博多消防署の査察で、防火扉前に障害物があるとして、撤去するよう指導を受けていた。ただ、今回の検証では扉前の障害物は確認されていないという。

 市消防局は「ちょうつがいやドア枠がさびて引っかかったりするなど、ドアの老朽化が原因で作動しなかった可能性がある」と指摘する。

 ◆72歳の防火責任者

 施設面などの「ハード面」以外に、人的要因など「ソフト面」の不備があったとの声もある。

 総務省消防庁などによると、医院の防火管理者は院長の母親で死亡した安部百合さん(72)。防火管理者は避難時の誘導者や夜間の配置人数を決めるなど被災時の計画を作る“防災対策の要”で、消防法では30人以上を収容する施設で最低1人の設置が定められている。博多消防署は今年6月の査察で、百合さんの高齢を理由に、防火管理者を交代するよう指導。医院側は実質上は院長が管理者と説明していたが、届け出はなされていなかった。

 小林教授はこの40年間、10人以上が死亡するような大規模な医療施設での火災が国内でなかったとした上で、「長い間、大規模な惨事がなかったことから、医院の職員に気の緩みがあったのではないか」と話した。

 火災直後に現場で取材に応じた同医院の国光哲司事務長は、防災体制や避難訓練を問われると、「分からない」と繰り返し、明言を避けた。小林教授は「今後、防災訓練の実施や防災体制の整備状況などについて検証する必要がある」と話している。

2148とはずがたり:2013/10/12(土) 17:29:01

福岡市の病院火災 「大先生」地域医療に尽くし40年 医師仲間からも悼む声
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20131012021.html
産経新聞2013年10月12日(土)08:06

 福岡市博多区住吉の安部整形外科で11日未明に発生した火災。地域で40年にわたって医療活動を続け、患者から「大(おお)先生」と呼ばれた前院長の安部龍秀さん(80)も亡くなった。親身な診察で患者から厚い信頼を寄せられていたばかりでなく、日本臨床整形外科医会の理事長も務め、医師仲間からも慕われていた。

 「大先生は『痛かったでしょうね』って、まるで自分の家族のように声をかけてくれました。この辺では、何時間待っても大先生に診てもらいたいという患者さんばかりでした」

 5年前に車の運転中の交通事故で腕を骨折し、安部整形外科で治療を受けた近くの主婦、堅島加代子さん(70)はこう振り返った。

 九州大学医学部出身の龍秀さんは、昭和45年に現在の場所に診療所を開いた。以来、40年以上にわたって治療を続けてきた。

 平成21年2月に息子の龍暢(たつのぶ)さん(46)に院長を譲った後も、龍秀さんは認知症を患う妻の百合さん(72)と病院3階に住み、医療活動を続けていた。

 「大先生」の龍秀さんと、「若先生」の龍暢さん。アットホームな雰囲気の診療所で、特に長年通院している高齢者に対しては、看護師が「今日は大先生と若先生のどちらに診てもらいますか?」と希望を聞くこともあった。

 龍秀さんは機械的に治療をするのではなく、けがの理由を患者から聞いた。さらに治療中の風呂の入り方や、精神面のアドバイスもしていたという。

 患者一人一人に時間をかけて診察するため、2〜3時間の待ち時間は当たり前だった。それでも、患者は引きも切らず、連日150人もの患者が診療所を訪れていた。

 10年前から通院していた近くの主婦(60)は「大先生の誕生日の日に『長生きしてね』と伝えると『うん、まだまだ生きるよ』と笑顔で答えてくれたのに」と涙を流した。

 龍秀さんが活動するフィールドは広かった。

 平成8年から約6年間にわたって日本臨床整形外科医会(現・日本整形外科学会)の理事長を務めた。スポーツ選手の治療にも詳しく、大相撲九州場所で福岡に来た力士が、安部整形外科を訪れ、龍秀さんに診てもらうこともあった。

 院内の通路には、龍秀さんと政治家や芸能人らとのツーショット写真が並んでいたという。

 そんな龍秀さんは、福岡市医師会では代議員議長を務めたこともある。市医師会の江頭啓介会長は「世代は上だったが、てきぱきと物事を進め、頭のきれる人だった。裏表もなく医師会内での人望が厚かった。地域医療の充実に一生懸命取り組まれていたので、今後も若い医師を導く存在でいてほしかった…」と語った。

 龍暢さんの義父で歯科医の朝村敏美さん(77)は、午前5時ごろ火災の連絡を受け、長崎県佐世保市から駆けつけた。「龍秀さんは仕事熱心で、毎日夜遅くまで働いていた。立派な先生だっただけに残念でなりません」と肩を落とした。

2149とはずがたり:2013/10/14(月) 11:37:46

なんや滅茶苦茶やなぁ。。

歯科医逮捕で不在の間に? 医院からヒ素など盗難 福岡
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/SEB201310130046.html
朝日新聞2013年10月13日(日)23:48

 13日午前11時半ごろ、福岡県糸島市二丈吉井の歯科医院から、治療用のヒ素やクロロホルム、ハロセンなどの薬品がなくなった、と糸島署に通報があった。なくなった量はわかっていない。署が窃盗事件として捜査している。

 署によると、経営する男性歯科医師(54)が12日午後1時ごろ、医院の様子を見にきたところ、施錠してあるはずの棚の錠が開いていた。不審に思って調べたところ、保管状況を記した帳簿ごと薬品がすべてなくなっていた。歯科医師が最後に確認したのは、5月27日午後6時ごろだったという。

 歯科医師は同29日、福岡県粕屋町の有料老人ホームにガソリン入りのペットボトルを投げ入れて放火したとして、現住建造物等放火容疑で逮捕された。それ以降、医院は診療していなかったという。歯科医師は今月4日、福岡地裁で懲役5年の実刑判決を受け、なくなっているのに気付いた時は保釈されていた。

2150とはずがたり:2013/10/14(月) 11:39:07
>>2149
>歯科医師は同29日、福岡県粕屋町の有料老人ホームにガソリン入りのペットボトルを投げ入れて放火したとして、現住建造物等放火容疑で逮捕された
こういう訳かいな。。

放火「元不倫相手への嫌がらせ」 歯科医師、罪状認める
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/SEB201310010002.html
朝日新聞2013年10月1日(火)12:21
 福岡県粕屋町の老人ホームに放火したとして、現住建造物等放火と火炎瓶処罰法違反の罪に問われた歯科医師立石隆二被告(54)=福岡市早良区=の裁判員裁判の初公判が1日、福岡地裁(松藤和博裁判長)で始まった。検察側は元不倫相手の女性への嫌がらせが動機だったと指摘。立石被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 起訴状によると、立石被告は4月6日午前4時半ごろ、粕屋町仲原の有料老人ホーム「粕屋の杜(もり)」でペットボトルにガソリンを入れてライターで火をつけ、1階の事務室に投げ入れて床など約1・3平方メートルを焼いたとされる。50〜90代の入所者14人が煙を吸って病院に搬送された。

 検察側は冒頭陳述で、不倫関係だった女性と別れた立石被告が、女性の勤務先を探偵を使って調べ、マスクやゴム手袋をして、窓を金づちで割ってペットボトル数本を投げ入れた、と指摘した。

2151とはずがたり:2013/10/19(土) 00:15:41

「オレオ」に病みつき、一理あり=米大学が動物実験
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-131018X162.html?fr=rk
時事通信2013年10月18日(金)08:45
 【ニューヨーク時事】100年以上の歴史を持ち米国を象徴するクッキー「オレオ」を与える動物実験を行ったところ、麻薬と同じ中毒性や習慣性があったと、米国の大学が17日までに研究結果をまとめた。

 研究を行ったのはコネティカット・カレッジのジョセフ・シュローダー准教授(心理学)ら。実験用ラットにオレオや麻薬のコカイン、モルヒネなどを与え、ラットの行動やオレオが脳に与える影響を調べた。その結果、オレオを食べた際には脳内にある「快楽中枢」の神経細胞が、麻薬を与えたとき以上に活性化したという。

 もっとも、実験は甘い高脂肪の食品の普及で肥満がまん延している社会に警鐘を鳴らす目的があるといい、オレオ自体を攻撃対象にしたものではないようだ。シュローダー准教授は「実験結果はこうした食品が体に悪いと分かっていても、やめられない人がいる理由を説明しているかもしれない」と指摘した。

2152荷主研究者:2013/10/20(日) 12:29:53
>>2076
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/10/20131005t15039.htm
2013年10月05日土曜日 河北新報
東北薬科大が医学部新設へ 定員100人、総合医養成

 東北薬科大(仙台市青葉区)は4日までに、医学部新設を目指す方向で最終調整に入った。旧東北厚生年金病院(宮城野区)を取得し、ことし4月に付属病院として開院させるなど準備を進めてきた。近く正式に発表する。

 東北への医学部新設をめぐっては2011年、財団法人厚生会仙台厚生病院(青葉区)が地元大学との連携による医学部設置構想を発表。東北薬科大の参入で、宮城県内から二つのグループが医学部設置に手を挙げることになる。

 関係者によると、東北薬科大は医学部定員を100人程度と想定。校舎を新設し、臨床実習は付属病院や連携病院の活用を見込む。新設に必要とされる約230億円は自己資金で工面するとみられる。

 東日本大震災を踏まえ災害医療に対応できる人材の育成を最重視し、急性期から慢性期まで対応可能な「総合医」の養成に取り組む。医師の養成には、薬剤師育成のノウハウを活用する方針。

 単科の東北薬科大は10年秋から医学部設置の準備に乗りだした。震災を経て、学内に第三者を交えた医学部設置準備懇話会を設置。11年末に最終報告書をまとめた。厚生労働省所管の独立行政法人から東北厚生年金病院の土地建物を取得し、看護師らスタッフも引き継いだ。

 東北薬科大病院(466床)は22診療科を備え、急性期対応型の総合医療を提供。薬学生の臨床実習にも活用している。

[東北薬科大]1933年創設の東北・北海道初の薬学教育機関「東北薬学専門学校」を母体に49年開設。6年制の薬学科と4年制の生命薬学学科に、院生を含め2139人(5月1日現在)が在籍する。キャンパスは仙台市青葉区小松島、付属病院は宮城野区福室にある。

2153荷主研究者:2013/10/20(日) 13:30:52
>>2152
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/10/20131012t13021.htm
2013年10月12日土曜日 河北新報
新設医学部に地域枠 東北薬科大が構想発表

医学部設置構想を発表した東北薬科大=仙台市青葉区

 東北薬科大(仙台市青葉区)は11日、新たに医学部を設置する構想を正式発表した。東北の医師不足解消をはじめ、東日本大震災を教訓に災害医療に対応できる医師育成を目標に掲げた。東北への医学部新設の検討を始めた国の動向と歩調を合わせ、実現を目指す。

 薬科大で高柳元明学校法人理事長・学長が記者会見し「薬学部と医学部は医療人育成の両輪。70年余に及ぶ薬学教育の実績を生かし、地域医療に貢献する医師を育てたい」と述べた。

 単科の薬科大が医学部設置を目指すのは全国で初めて。構想では定員は100人を想定。このうち10人程度を東北6県の高校出身者向けの「地域特別選抜枠」とする。奨学金制度も設け、いずれも東北の病院で一定期間の勤務を義務付ける。

 旧東北厚生年金病院(宮城野区)を取得し、ことし4月に開設した付属病院などを臨床実習に活用する。早ければ2015年度の開設を目指す。付属病院を建て替え、校舎も設ける。

 教員確保については付属病院の医師のほか、東北大医学部などに協力を仰ぐ。高柳理事長は「大学医学部や医師会は医学部新設に反対を表明しているが、国の方針が決まれば協力してもらえると思う」と語った。

 東北では、財団法人厚生会仙台厚生病院(青葉区)が地元大学との連携による医学部構想を発表している。宮城県内で二つのグループが設置へ名乗りを上げたことになる。

2154ラップブレスレット:2013/10/26(土) 10:48:52
ストーンブレス
ラップブレスレット http://www.ctgilles.net/ネックレス-ペンダント-tcvqnv-10.html

2155チャンルー 偽物:2013/10/26(土) 10:49:05
チャンルー ブレスレット 作り方
チャンルー 偽物 http://www.chiflatironshop.net/ブレスレット-z4q-14.html

2156コーチ メンズ:2013/10/26(土) 12:35:09
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2157時計 カルティエ メンズ:2013/10/26(土) 13:53:42
cartier パシャ
時計 カルティエ メンズ http://www.sx173.com/5-日-j5-13.html

2158ショルダーバッグ 人気 ブランド:2013/10/26(土) 15:11:12
セリーヌ アウトレット
ショルダーバッグ 人気 ブランド http://www.hrbdoudou.com/その他-rnr-13.html

2159名無しさん:2013/11/01(金) 06:35:14
http://www.minc.ne.jp/~koteru/old_diary/0506.htm

■ドン死す 2005/06/24(金) 晴れ

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中山恒明氏が亡くなった。94才だった。
この著名なDrはさすがにどの新聞にも死亡記事が出ていたが、扱いは生前の大物ぶりほどは大きくはなかった。
元千葉大や東京女子医科大教授で有名な消化器外科医であることは私も知っていた。
医学や医療系ドキュメントの本を読んでいると自然と目にする名前であった。
「白い巨塔」財前五郎のモデルと言われていると言った方が今は通りがよいか。
財前五郎の名前のモデルは大阪大の第二外科元教授の神崎(こうさき)五郎氏であるが、
キャラクターモデルは中山氏であると言われている。
(さらに小説中では千葉大の小山教授の名で裁判の鑑定人としてもモデルになっている)
氏は外科のみならず日本医学界のドンとでも言うべき存在だったようだ。

色々なエピソードに事欠かないらしいが私が知っているのはその中のほんのいくつかだ。
手術のスピードが驚異的に速く、海外の外科医が見学して噂は本当だったと驚いた話とか、
診断書で亡くなった患者の死亡時刻を遅らせて欲しいという要求に気軽に応じたら、
それが元で遺産相続の骨肉の争いに巻き込まれ千葉大を辞めざるを得なかった話とか、
44才で糖尿病になり当時では珍しいインスリン療法を続け90才過ぎても健在という驚きの事実もあった。
すでに歴史上の人かと思ってたらネットで存命中と知ったのが昨年だった。
それが老衰でついにというわけで大往生だった。

可愛いんだ理事長にこの話をすると、「ほうそうか」と返事した後、こう語った。
「あの人のせいでなあ、外科手術の保険点数が低く抑えられたという噂がある」
おっと、ここにまたもう一つエピソードが加わった。
「あの人はドンだったから保険の外科の手術点数を決める審査会にも顔を出していたらしい。
この手術はいかほどでと聞かれ、なぁ〜にこんなのはカンタンだよーって言うもんだから低くなったそうな」
ううむ、虫垂炎のオペなど苦労の割に低い設定だと思ったことがあるがそのせいか?・・。
事実かどうかあやふやであるが、いかにもと思わせるエピソードではある。

2160とはずがたり:2013/11/02(土) 18:10:47
こんな会社日本での製薬免許(そんなものあるのかどうか知らないけど)取り消してしまえヽ(`Д´)ノ

【第901回】 2013年8月22日 著者・コラム紹介バックナンバー
週刊ダイヤモンド編集部
業績に影響必至のディオバン問題
後手に回ったノバルティスの重いツケ
http://diamond.jp/articles/-/40559

「ノバルティス ファーマの対応は、あまりにも不誠実だ。信用できない」――。

降圧剤「ディオバン(一般名:バルサルタン)」の5大学の臨床研究で、論文作成にノバルティスの社員(現在は退職)が非常勤講師を務めていた大阪市立大学の肩書で統計解析に関与していた問題について、ある大学病院に勤務する内科医は激しい憤りを感じている。

そう思われても仕方がないほど、ノバルティスの対応は、常に後手後手に回ってしまっている。

京都府立医科大学の論文内容に疑義が生じ、国内外の学会誌から撤回された直後、ノバルティスは今年2月の記者会見で、経営陣は「医師主導の治験であったから、ノバルティス側がデータに直接関与することはできなかった」と述べた。

その後、その元社員がデータ解析に関与していた事実が発覚したのは、周知の通り。

加えて、7月11日の京都府立医科大、7月30日の東京慈恵医科大学による調査結果の発表は、元社員がデータ改ざんを行っていたことを強く示唆する内容だった。

折しも、京都府立医大の発表前、6月3日には、ノバルティス側は「データの意図的な操作や改ざんを示す事実はなかった」と発表。慈恵医大発表前日の7月29日でも、第三者機関の調査報告書を発表し、「元社員によるデータの操作があったかどうかを示す証拠はなかった」と強調していた。

その後の両大学の発表内容は、ノバルティス側の認識とは明らかに解離するものである。

特に慈恵医大では「元社員はデータ改ざんについて、否定しているが、明らかに虚偽の証言をしており、信用できない」と断言。世間のノバルティスに対する不信感を増幅する内容だった。残り3大学の調査報告も、ノバルティス側には不利な発表が行われる可能性が高い。

過去の状況をみても、ノバルティスは分が悪い。直属の上司は元社員の仕事内容を把握していた。経営陣も元社員の臨床研究の実績に対し、2010年前後に社長賞を与えている。

「真相究明のためには、努力を惜しまない」――。

7月29日の会見では、ノバルティス ファーマの二之宮義泰社長は、7回以上も発言した。

だが、これまで「証拠がない」と歯切れの悪い発表が繰り返されてきただけに、本気でこの言葉を受け止める人はいない。状況はますます悪化しており、事態は収まる気配がない。

特許切れ後の成長維持戦略が水の泡

当然ながら、ノバルティスの日本国内の業績にも大きく影響するだろう。

ディオバンは、11年は日本国内の医療用医薬品で1201億円と最も売れており、12年も1083億円を売り上げた。これは、ノバルティス ファーマの国内売上高3234億円の約3分の1を占める金額だ。国内で次に売れている製品は、抗がん剤「グリベック」だが、その売上高は383億円。ディオバンには、遠く及ばない。

もっとも、ディオバンは、ピークを過ぎた新薬ではある。米国では、既に特許が切れ、14年に日本国内での特許切れを控える。?

新薬の特許が切れれば、民間保険が中心の米国ならば、8?9割以上は有効成分が同じで安価なジェネリック医薬品に置き換わってしまう。だが、国民皆保険制度である日本の場合、米国ほどジェネリック医薬品の浸透力が高くない。

そこで、ノバルティスは、異なるタイプの降圧剤を混ぜた配合剤や、唾液で溶けて、水がなくても服用できるディオバンOD錠など、新しい剤型によるディオバン新製品を発売して、ジェネリック医薬品から防衛するマーケティング戦略を立てていた。特許切れによる落ち込みの速度を緩やかにし、毎年、数品目の新製品を投入・育成することで、年平均5%を目標として、右肩上がりの成長を維持しようと作戦だった。

だが、この手法はもはや通じない。

2161とはずがたり:2013/11/02(土) 18:11:11
>>2160-2161
多くの医師らがディオバンを治療に採用してきたのは、既存薬と比較して、血圧を下げる以外に、脳卒中や心筋梗塞などの予防効果に優れている、という日本人のデータがあったからだ。

今、そのデータ自体の信頼性が大きく揺らいでいるのだ。

データを信じた医師らは憤りを感じ、「既存薬よりも価格の高い不必要な薬を勧めてしまったのかもしれない」と自責の念に駆られる医師は少なくない。

「ディオバンを服用しても大丈夫ですか」「他の薬に変えてもらえませんか」などと、主治医に相談する患者も増えている。

しかも、ディオバンと同様の作用メカニズムを持つARBという降圧剤は、武田薬品工業や第一三共、ベーリンガーインゲルハイムなどの他社からも複数、発売されており、代替が可能である。

済生会中央病院のように、病院全体でディオバンの採用を取りやめる病院も出てきた。「初診の患者では、ディオバンを絶対に採用しない」という医師は増えている。

製薬業界内部からの批判も尽きない。

仮説を立てて、新薬の有効性を証明する臨床研究は、専門的なノウハウと莫大な予算が必要であり、大学側は多かれ少なかれ、製薬会社による何らかの人的、予算的な関与がないと不可能なのが実情である。

そこで、臨床研究は、製薬会社の社員の参加や資金提供を認める代わりに、きちんとした手順で透明性を確保しながら行うという、“性善説”を前提に成り立っていたのだ。

このため、本来、この問題は製薬会社の社員という身分を使わずに、大学の臨床研究に参加していたという「利益相反」が問題となっていた。それがデータ改ざんという最悪の事態にまで及んだことで、「製薬会社が絡む臨床研究すべて。つまり、日本の臨床研究全体がグレーになってしまった」(製薬業界幹部)。

事実、製薬会社の研究者や医師の間では、他社の有名な臨床研究にも疑惑の風説が流れている状況である。

二之宮社長は「インパクトが大きく、他の薬剤にも影響が出ている」(二之宮社長)と、経営への悪影響を認める発言をしている。

ノバルティスは、「四面楚歌」の状態である。きちんとした説明責任を果たし、事態が沈静化しない限り、苦境が続くだろう。

(「週刊ダイヤモンド」編集部?山本猛嗣)

2162とはずがたり:2013/11/17(日) 12:36:48

間違った疲れ目ケアをしている人は8割!? 放置すれば自律神経がガタガタに
Life & Beauty Report 2013年11月15日 22時00分 (2013年11月17日 11時06分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/woman_clm/20131115/Lbr_28728.html

かすみ目に充血。どうも目の疲れが取れていないなぁと感じることはありませんか?なんと、目を適切にケア出来ていない人は7割にものぼるのだとか。あなたは目のケアを上手に出来ていますか?

■疲れ目を感じている69.3%の人が適切なケアを行えていない
花王株式会社の「血めぐり研究会 supported by Kao」が実施した調査によると、20〜50代の男女の4割以上が常に目の疲れを感じていることが判明したとのことです。更に目の疲れを感じているにも関わらず、約半数の人が何の対処も行っていないそう。疲れ目を感じているにもかかわらず、どうして対処をしないのでしょうか?実は疲れ目のケアを行っていない69.3%の人たちの理由は「対処方法がわからない」という理由なのだとか。

■目の疲れと自律神経の関係
更に64.3%もの人が目の疲れが原因による「集中力の低下」を感じていることも明らかに。監修した目の疲れに詳しい後藤眼科院長・慶應義塾大学医学部後藤英樹先生によると患者数は増え続けているとのこと。
<目には、精神を安定させたり、興奮させたりする自律神経が集中しています。IT機器の使用などで日中、目を酷使し続けることで、自律神経は乱れ、集中力が低下したり、ストレスを感じたりすることがあります。この症状を軽視し、適切な対策をとらないことで“慢性目疲れ”を訴える方が、近年増え続けています。>

■目と自律神経の関係
目の疲れと自律神経の関係はなかなか深刻なようで以下のように言及しています。
<目は、自分の意のままにならない自律神経に支配されている部分が大きいため、目の一部が疲れただけで、身体の自律神経全体のシステムが影響されてしまう可能性があります。従って、“目の疲れ”から自律神経のバランスが乱れ、精神的にストレスが溜まることで、仕事のパフォーマンスの極端な低下につながってしまうとこともあると考えます。>

■目の疲れの適切なケアって一体?
同調査によると、8割以上が夕方以降16時-23時台に目の疲れを感じているそう。また、目の疲れの対処を行う時間帯は、20時-23時台と就寝前が57.3%と最も多いとのこと。しかしながら、目の疲れを顕著に感じる時は目の疲れは重篤なものになっている可能性が高く、慢性的な目疲れを引き起こすおそれも。
だからこそ目の回りの筋肉が緊張することを防ぐためにもこまめに目の周りを温めるなどの適切な対策をし、きちんと目の疲れをリカバリしてあげることが大切なようです。

少しでも目が疲れたな、と感じたら限界まで我慢することなく目の周りを温めてあげるのが目疲れケアのポイントのようですね。
(前田紀至子)
【参考】
※もはや国民病!“慢性目疲れ”適切にケアを行えていない人7割!- PR TIMES
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000005783.html


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