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Tohazugatali Medical Review

2147とはずがたり:2013/10/12(土) 17:28:37

高齢患者、足腰に持病…被害甚大 防火扉が閉まらず煙、通報に遅れ 医院全焼
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20131012115.html
産経新聞2013年10月12日(土)08:05

 地域に親しまれ、評判の高かった医院で何が起こったのか。11日未明に福岡市博多区の安部整形外科で出火し、10人の命が奪われた火災。過去の消防署の査察では防災設備に問題がないとされていたにもかかわらず被害は拡大した。市消防局などの調査では、防火扉の設置状況などのハード面に加え、防火管理者が実質的には不在だったなどソフト面での不備が指摘されている。

 ◆延焼しやすい環境

 火災は11日午前2時20分ごろ発生。1階から火の手が上がり、消防隊が到着した際にはすでに2、3階部分が煙に包まれていたという。約2時間半後に鎮火したが、前院長夫妻と患者8人の計10人が死亡。犠牲者は70代と80代で占められ、患者は多くが足腰に持病を抱え入院していた。

 「医療施設には病気を抱えて自力では逃げられない人や、場合によっては手術中の人がいる。ほかの施設に比べて火災が起きると人命被害が大きくなる可能性が高い」。東京理科大大学院国際火災科学研究科の小林恭一教授(65)はこう説明する。

 医療施設には消毒用のアルコールや電気を使った医療器具が常備・常設されており、火災が発生、延焼しやすい環境がそろっている。

 今回の火元とみられる1階にも、病室のほか、患者を温める医療器具などが並ぶ処置室があった。

 そうした状況下、2階を見回っている際に火災に気付いた当直の看護師は、その場で通報せず、一度外に出て助けを求めたという。通報したのは、看護師から火災を聞いた通りがかりのタクシーの運転手だった。福岡市消防局は「通報が遅れた上に、初期消火ができず被害が広がった」と話す。

 ◆ドア枠にさび?

 通報、初期消火とともに市消防局が問題視するのが煙の充満を防ぐための防火扉で生じていた不備だ。

 地下1階・地上4階建ての同医院では、建築基準法に基づき、1〜3階に各2枚、4階に1枚の計7カ所に設置されていた。

 しかし、高温を感知して自動的に閉まる熱感知式の1階の防火扉はセンサーが溶け落ちており、高温状態だったはずなのに開いたまま。2階は煙を感知して閉まる煙感知式だったが、いずれも作動せず、3、4階にあった常閉式の扉も、消防隊員が到着したときは開いていた。

 亡くなった10人のほとんどは一酸化炭素中毒死したとみられる。「防火扉が閉まっていなかったため、煙が病室に流れ込み、多くの患者が煙を吸って逃げ遅れた」。市消防局は状況をこう分析する。

 なぜ扉は開いたままになっていたのか。同医院は、平成22年の博多消防署の査察で、防火扉前に障害物があるとして、撤去するよう指導を受けていた。ただ、今回の検証では扉前の障害物は確認されていないという。

 市消防局は「ちょうつがいやドア枠がさびて引っかかったりするなど、ドアの老朽化が原因で作動しなかった可能性がある」と指摘する。

 ◆72歳の防火責任者

 施設面などの「ハード面」以外に、人的要因など「ソフト面」の不備があったとの声もある。

 総務省消防庁などによると、医院の防火管理者は院長の母親で死亡した安部百合さん(72)。防火管理者は避難時の誘導者や夜間の配置人数を決めるなど被災時の計画を作る“防災対策の要”で、消防法では30人以上を収容する施設で最低1人の設置が定められている。博多消防署は今年6月の査察で、百合さんの高齢を理由に、防火管理者を交代するよう指導。医院側は実質上は院長が管理者と説明していたが、届け出はなされていなかった。

 小林教授はこの40年間、10人以上が死亡するような大規模な医療施設での火災が国内でなかったとした上で、「長い間、大規模な惨事がなかったことから、医院の職員に気の緩みがあったのではないか」と話した。

 火災直後に現場で取材に応じた同医院の国光哲司事務長は、防災体制や避難訓練を問われると、「分からない」と繰り返し、明言を避けた。小林教授は「今後、防災訓練の実施や防災体制の整備状況などについて検証する必要がある」と話している。


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