「英日統合軍欧州派遣司令官のカニンガムです。それではこれまでの状況を山口の方から説明致します。」
「日英統合軍欧州派遣艦隊運営司令山口です。統合軍欧州派遣部隊、以降は統合軍と略させて頂きます、の現状を説明させて頂きます。」
Chif-Commander of Allied Force of Great Briten and Japan for Europa とカニンガムが言ったのに対して、山口は、わざわざChif-Commander of Control for Navy Division of Allied Force of Japan and Great Briten for Europaと言いなおしている所に、お互いの意識の違いが見える。
これにはカニンガムも苦笑を浮かべて座り込むしかなかった。
現実には、文章では日本語、英語の両方が作られるため、英語表記ではカニンガムが言ったように、英国が先に来て、日本語では日本が先に来ている。
まあだれも、正式名称を口にすることもなく、最終的には書類上からも統合軍と言う部分しか残らなくなるのだが、まだ出来たばかりではこれも仕方なかった。
「フロムイーグルリーダー トウ チヤールズ ツウ、フロムイーグル・・・」
「This is Charles two, to Eagle leader, no enemy appeared yet, all directions are cleared, forward on your destination, over」
「へいへい、オール ディレクション アー クリアードってね。」
まだ、敵は現れないようだった。
後方の空母を経由して一時間、既に独逸領内は直ぐそこである。
攻撃第一波に属する彼らは、鷹部隊、コールネームはイーグルと名づけられた大隊だった。
四機で一小隊を形成し、それが三編隊で中隊、中隊三つで大隊と言う名称は中々慣れない。
それでも、通信を全て英語でこなさねばならない事よりはまだましだった。