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「のと」本編
269
:
shin
◆QzrHPBAK6k
:2007/02/24(土) 10:19:29
「中隊長!中隊長!」
「おーい、こっちだ。」
上から声を掛けられ、島田は戦車の下から顔を出した。
時間があったので、自分の戦車の整備を手伝っていたのだった。
「本隊が来ました。」
「おう、そうか、今行く。」
手の油をぼろ切れで拭い、島田は道路に向かった。
道路の向こうから、何両もの戦車が進んでくるのが見える。
大隊長の事だから、先頭に立っているだろうと思って見ていると、案の定、一番前の戦車だった。
砲塔のハッチから身を乗り出し、まるで閲覧式の戦車兵そのものである。
全く、狙撃でもされたら一発なんだがなあ。
ところが、不思議と危険な局面では、あんな真似はしていない。
お蔭で、大隊長がああしている時は、安全だと言うへんな神話らしいものが出来上がっている始末である。
大隊長が、こちらを見つけたようで、島田は慌てて額に手をやった。
大隊長も、答礼を返すが、悔しいほどその姿が様になっている。
全く、騎兵将校あがりの貴族様と言うのは、何をやっても様になるようだった。
いやそうでもないか、あの人が特別なのかもしれない。
まあ、英語、フランス語、独逸語がペラペラで、オリンピックの乗馬で金メダルを取るなんて、普通の人間に出来る事では無い。
全く、パロン西と言われるのも当然なのかもしれない。
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