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「のと」本編

146shin ◆QzrHPBAK6k:2006/12/09(土) 14:01:23
「従って、開示のレベルは関係ないか。」
「しかし、その場合、英国が帝国のライバルとして巨大化するのを助ける事に繋がるのではないのか。」
誰かがそう言うと、井上は冷たい視線を発言者に向ける。
「お忘れですか、英国は帝国のライバルではありません。遥かに巨大な列強なのです。今更どうしようと言うのですか。
遥かインド洋を横切って、英国まで攻め上がりますか。
手に入れた最新兵器で武装した帝国総軍をすり潰す覚悟で、スエズ運河を占領でもしますか。
小職は御免ですな。」
発言者が身を竦める思いで小さくなる。
「まあ、井上君、君達の言いたいことは良く分かった。
英国が資料を手に入れ、電子部品や、化学製品の作り方を取得しても、既に帝国で実用化してしまっているものに関しては、大きな違いは無いと言うことだな。」
濱口首相がとりなすように話をまとめる。
「いつかは、ばれる。その時に列強から袋叩きにあう前に、相手に喜ばれながら手渡し、その後の友好関係の構築を目指す。
まあ、妥当、いや、最善の策でしょうな。」
幣原外相が続ける。
「その場合は、全て提示し、他の列強からの恨みを一緒に被ってもらう。
しかも、それにより、英国が再び世界帝国に返り咲こうが問題ではない。
少なくとも、帝国が滅亡する事はない、と言うことかな。」
井上蔵相が更にそれを纏め上げる。
流石に、八年に渡って、帝国を運営してきた重鎮達である。
理解は早い。


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