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「のと」本編

252shin ◆QzrHPBAK6k:2007/02/10(土) 10:09:38
「イーグルリーダー、チャールズ2だ、後5分ほどで、輸送機が到着する。敵影は見えない。」
「了解、護衛する。」
輸送機が来たと言う事は、既に上陸は始まっているのだろう。
そうすると、我々が失敗する訳には行かない。
全く、こんな緻密な作戦、成功する訳ないと思ったが、ここまでは上手く行っているようだった。
「イーグルリーダー、こちらアルバドロス、イーグルリーダー、こちらアルバドロス・・・」
「アルバドロス、こちらイーグルリーダー、宜しく。」
「滑走路、クリア、予定通り、左右から護衛する。グッドラック。」
全く、こんな無茶を請け負うのはどんなやつか、後で顔を拝ませてもらいたいものだった。
「二番、輸送機に向かえ。」
輸送機が見えてき、そのままアプローチに入る。
二番隊から、二機飛び出し、それに併せるように左右に展開する。
残りは更に左右に広がり、地上を警戒している。
三番隊は念のためだろう、何機かは機銃照射を加えると、上空に逃げた。
真っ直ぐに、滑走路に向かう輸送機は、そのまま脚を出し、着陸態勢に入る。
独逸軍も、何が起ころうとしているのかは気がついたようだが、二番隊の戦闘機が、順番に両脇を固めるように飛びすぎる為、何も出来ない。
ここで、砲撃でもされれば一撃なんだが、それも杞憂で終ったようだった。
輸送機は無事、滑走路の端まで辿り着き、機首を巡らし、停止した。
すぐさま後方のアプローチが開き、兵員が飛び出してくる。
本当に、やっちまいやがった。
「よーし、一番機無事着陸、二番機が来るぞ。」
地上では、早速戦闘が開始されたようだった。
遊軍となっている三番隊が、地上部隊の連絡を受け、指定された敵陣へ銃撃を加えている。
その間に、二番隊は再び、接近してきた二番機に向かい、護衛に入る。
一番機と同じように両サイドに護衛の戦闘機を従え、二番機も着陸態勢に入る。
その時、明らかに大口径の砲撃が、輸送機に向かって打ち出された。
「やばい、何処だ!」
飯田の顔に焦りが浮かぶ。
機を巡らして、砲弾が飛んできた方向を目で追う。
「いたっ!」
滑走路から離れており気がつかなかったが、高射砲陣地がそこにはあった。
ほとんど砲を水平にするようにして、次々と砲弾が飛び出している。
Falk88、散々作戦説明時から、写真まで見せられた独逸軍の高射砲である。
とにかく、この高射砲を見つけたら、最優先で潰せと言われていたのに、見逃していた。
なんで、さっき打ってこなかったんだ!
恐らく、何らかの機械的故障だったのだろうが、今は動いている。
それが問題だった。
くそっ、間に合うか。
「四番、第三、小隊全部で潰せ!」
上空待機していた、四番隊の内、三機が目標めがけて突っ込んで行く。


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