世界銀行(World Bank)の最新データによると、医療分野への支出は対GDP比で、2009年の0.2%から2013年の1%超へと増加。その一方で、スウェーデンのシンクタンク「ストックホルム国際平和研究所(Stockholm International Peace Research Institute、SIPRI)」によると、2014年の軍事支出は対GDP比で4.3%を占めた。その結果、ノーブルハートのような小さな組織は、いつも手がいっぱいの状況だという。
■遅いペースながら徐々に改善
一応は民政移管された形の同国政府は、今年11月8日に実施される総選挙でアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)氏率いる最大野党・国民民主連盟(NLD)と対決するに当たり、医療サービスにようやく注意を払うようになった。もし選挙が公正に行われればNLDは躍進するとみられている。
ヤンゴン総合病院(Yangon General Hospital)救急医療部門のモー・モー・ウー(Maw Maw Oo)准教授はAFPの取材に対し、「われわれは救急車両を複数所有しているとはいえ、装備は万全とはいえない。救急車両を扱う人たちも訓練を受けておらず、単に搬送するだけだ。そもそも(救急医療)システムが存在していない」と語った。
http://www.afpbb.com/articles/-/3065521
スー・チー氏、選挙で自党勝利なら「私が政権運営する」
2015年11月05日 14:06 発信地:ヤンゴン/ミャンマー
【11月5日 AFP】(一部更新)ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)氏(70)は5日、民政移管後初となる8日の総選挙で自身が党首を務める最大野党・国民民主連盟(NLD)が勝利した場合は、自らが新政権を運営すると宣言した。
アロヨはマカパガル元大統領の娘で国立大学の雄、University of Phillipineで経済博士号をとり、名門アテネオ大学の教員から通産省の局長となり、1992年、過去最高の得票で上院議員となった。その美貌と知性で国民的人気者だったが、9年間もの間、政権の座についていたせいか、汚職にまみれ、現アキノ政権により略奪罪で起訴され拘留中だ。今回の立候補は、下院議員として地位を利用して司法の追及を免れようとの目論見との見方がもっぱらだ。
文・撮影/志賀和民)