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インド・天竺・中洋スレ

1とはずがたり:2014/05/26(月) 19:32:11
"中洋"は梅棹忠夫の「文明の生態史観」より。
インド亜大陸とその周辺のスレ。

国際政治・世界事情の印度関連レス
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1116784031/?q=%A5%A4%A5%F3%A5%C9

26チバQ:2014/08/16(土) 00:53:20
http://www.asahi.com/articles/ASG8H5JJ7G8HUHBI02D.html



パキスタン、反政権デモで緊迫 投石や乱闘も

イスラマバード=武石英史郎

2014年8月16日00時29分

 パキスタンで、シャリフ政権の退陣を求める野党のデモ隊が首都イスラマバードへ向かって行進を始めた。支持者の一部は首都中心部に集結する一方、15日には政権与党の支持者が野党党首の車列に投石し、緊張が高まっている。

 デモを始めたのは野党第2党の「正義運動(PTI)」など。イムラン・カーン党首は「(昨年の)不正選挙で政権についたシャリフ首相が辞任するまで座り込みを続ける」と主張している。シャリフ政権はデモを実力で阻止する方針だったが、東部ラホールの高裁が13日、条件付きでデモを認める決定を出したため、治安当局のコントロール下でデモを行わせる方針に転換した。

 デモ隊の一部は14日夜、警察がバリケードとして幹線道路上に置いた貨物用のコンテナを自力で撤去し、首都中心部へ進入。警察は政府中枢機関がある地区にデモ隊が入るのを阻止するため、新たな防衛線を固めるなど対応に追われた。

 カーン氏の車列は14日、首都から約300キロ離れた東部ラホールを出発し、沿道の歓声に応えながら15日正午ごろ、中間にある町グジュランワラに到達。与党の支持者が靴や石を投げ始め、乱闘状態になった。

27チバQ:2014/08/16(土) 10:38:49
http://mainichi.jp/select/news/20140816k0000m030050000c.html

パキスタン:首相退陣求めデモ行進 数万人、首都に向け

毎日新聞 2014年08月15日 19時42分(最終更新 08月15日 19時48分)

 【ニューデリー金子淳】パキスタンで、シャリフ首相の退陣を求める数万人規模のデモが起きている。デモ隊は昨年5月の総選挙でシャリフ首相側による不正があったとしている。独立記念日の14日、野党とイスラム教指導者はそれぞれ東部ラホールから約300キロ離れた首都イスラマバードに向けてデモ行進を開始。首都に到着後、座り込みを行う構えで、混乱が深まる可能性がある。

 デモは、元クリケット選手のイムラン・カーン党首が率いる野党「正義のための運動」(PTI)と、イスラム教説教師のカドリ氏がそれぞれ主催。いずれも総選挙で不正が行われたとして再選挙を求めている。シャリフ首相は12日、不正調査委員会の設置を約束したが、カーン党首らは「首相の辞任が先だ」として、デモ行進を敢行した。

 地元メディアなどによると、両デモ隊は計数万人規模で別々に首都を目指して行進。途中でシャリフ首相の支持者と小規模な衝突も発生したという。首都には13日から2万人を超える治安部隊が展開し、主要道路をコンテナで封鎖した。大使館などが並ぶ中心地には軍部隊も駐留し、厳戒態勢が敷かれている。

28チバQ:2014/08/17(日) 10:58:32
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140816/asi14081622100001-n1.htmhttp://sankei.jp.msn.com/world/news/140816/asi14081622100001-n1.htm
イスラム教団体が首都集結 首相退陣求め座り込み パキスタン

2014.8.16 22:10

首相退陣などを求めるデモに参加する野党パキスタン正義運動(PTI)の支持者ら=16日、イスラマバード(共同)
首相退陣などを求めるデモに参加する野党パキスタン正義運動(PTI)の支持者ら=16日、イスラマバード(共同)


 パキスタンのシャリフ首相退陣などを求めて大規模デモに乗り出した野党パキスタン正義運動(PTI)の支持者と、イスラム学者タヒル・カドリ氏が率いるイスラム教団体は16日、首都イスラマバードに集結、座り込みを始めた。多くの参加者を集め、政権への圧力を強める構え。

 治安当局とデモ隊との間で衝突が起きれば、混乱が拡大する恐れもある。会場周辺では多くの警察官が警戒に当たっているが、これまで大きな混乱は起きていない。

 PTIを率いるイムラン・カーン党首は、昨年5月の総選挙で不正があったとして選挙のやり直しを主張。シャリフ氏は判事らによる調査委員会を立ち上げると表明したが、カーン氏は受け入れを拒否している。(共同)

29(・_・):2014/08/17(日) 20:06:07
(社会改善に御役に立てればと思いながら…)
インド古来の制度は、よく見ると、
総ての人達が善良で誠意を以て誠実に正確に忠実に行うならば、
とてもきちっとした社会制度で有った様に見受けられます。
ただ、人間が遣る事なので、それが所処まで出来るかという所ですけれど。
生まれ変わりの思想も、その世界の事を理解すれば、
世界一般に出回っている「陳腐なカルマもどき信仰」ではない、
カルマと責任の関係で、昇華すべき事を昇華する事が出来る気がします。
且ての日本人は、インドにも留学して学んで来ていた。
かつてのインドにも、高度な文明と王朝が有りました。
現在は、様々な国との交流が有って複雑化している様ですけれど、
インド古来の高度な学問が学べる様な関係もあると善いですね。

30チバQ:2014/08/18(月) 20:13:15
http://mainichi.jp/select/news/20140819k0000m030044000c.html
パキスタン:数万人規模デモ隊ふたつ 首都で首相退陣要求
毎日新聞 2014年08月18日 19時35分

 【ニューデリー金子淳】野党などによる反政府デモが行われているパキスタンで、シャリフ首相の退陣などを求めるデモ主催者2人が16、17の両日、相次いで政権側に対して退陣するかどうかの回答期限を突き付けた。シャリフ政権は17日、首相退陣については拒否する一方、デモ隊との交渉の用意があることを表明。最初の期限は18日夜(日本時間19日未明)に迎えるが、交渉の行方によってはデモ隊が過激化する恐れもあり、緊張が高まっている。
 デモを主催しているのは、野党・正義のための運動(PTI)のイムラン・カーン党首と、イスラム教説教師のカドリ氏。いずれもシャリフ氏の首相復帰を決定付けた昨年の総選挙で不正があったとして再選挙を求めている。2人は別々にデモ隊を率いて14日に東部ラホールを出発。約300キロ離れた首都イスラマバードまで行進し、16日に国会や大使館などがある「レッドゾーン」の近くでそれぞれ座り込みを始めた。いずれのデモ隊も数万人規模とみられる。

 地元メディアによると、カドリ氏は16日深夜、シャリフ首相の退陣などを要求し、48時間の回答期限を通告した。一方、カーン党首も翌17日夜、同様に48時間内の回答を要求。さらに支持者に対して「不服従運動を始めるしかない」と演説し、税金や公共料金の不払いを呼びかけた。

 今回のデモを巡っては、背後に軍関係者がいるとの臆測が出ている。カーン、カドリの両氏はいずれも軍に近いとされるほか、シャリフ氏は首相だった1999年に軍のクーデターで失脚しており、軍とは緊張関係にあると言われるためだ。ただ、軍は北西部で武装組織の掃討作戦を行っている最中でもあり、政治介入は望んでいないとの指摘もある。軍はデモについて公式発言は一切していない。

31チバQ:2014/08/19(火) 19:04:58
http://www.afpbb.com/articles/-/3023434
反政府デモの野党、一斉議員辞職の方針示す パキスタン
2014年08月19日 11:33 発信地:イスラマバード/パキスタン

【8月19日 AFP】昨年の総選挙で不正があったとして、ナワズ・シャリフ(Nawaz Sharif)首相の退陣と選挙のやり直しを求めているパキスタンの野党、パキスタン正義運動(Pakistan Tehreek-e-Insaf、PTI)は18日、国と地方の同党議員を一斉に辞職させると発表した。かつてクリケットのスター選手だったイムラン・カーン(Imran Khan)氏が党首を務めるPTIは、昨年の総選挙で3位に終わっていた。

 政府側が、カーン氏及び、カーン氏と同じく新たな選挙を要求して抗議活動を展開しているイスラム学者のタヒル・カドリ(Tahir-ul Qadri)氏との協議を模索していたさなかの18日夕、PTIのシャー・マフムード・クレシ(Shah Mehmood Qureshi)副議長は議員の大量辞職を電撃発表。クレシ氏は報道陣に対し、「国民議会(下院)、パンジャブ(Punjab)州議会、バルチスタン(Baluchistan)州議会、シンド(Sindh)州議会の全PTI議員が辞職する」と発表した。

 しかしクレシ氏は、同党が多数を占めるカイバル・パシュトゥンクワ(Khyber Pakhtunkhwa)州議会については未定だと述べた。パキスタンで議員辞職するには国民議会議長に届け出た上で選挙委員会に申し送られることになっている。クレシ氏は一斉議員辞職の具体的な時期は明らかにしなかった。

 カーン氏とカドリ氏は、シャリフ首相を退陣に追い込むため大規模な抗議活動を起こそうと、同国東部のラホール(Lahore)から支持者数千人を率いて「長いデモ行進」を行い、16日に首都イスラマバード(Islamabad)に到着した。

 しかしカーン氏は、公言していたほど多くのデモ参加者を集めることはできなかった。野党各党は18日、カーン氏が呼び掛けた市民的不服従運動に応じない考えを示した。

 徐々に孤立の度を深めているカーン氏は18日夜、党員らを前に演説し、主要政府機関や外国の大使館が集中し厳重な警備体制が敷かれているイスラマバードの「レッドゾーン」と呼ばれる地区で翌19日にデモ行進を行う意向を明らかにした。(c)AFP/Nasir JAFFRY

32チバQ:2014/08/20(水) 19:24:55
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140820-00000011-jij-asia
デモ隊数万人、首都行政区域に=首相退陣要求で国会前を占拠―パキスタン
時事通信 8月20日(水)5時44分配信

 【ニューデリー時事】反政府デモを続けるパキスタンの野党勢力は19日、シャリフ政権が退陣要求に応じなかったとして、政府庁舎や各国の大使館が集まる首都イスラマバードの行政区域にデモ隊数万人を突入させ、国会前の広場を占拠した。
 デモを主導する野党パキスタン正義運動(PTI)のイムラン・カーン党首は「平和的な行進」を呼び掛けたが、デモ隊の一部と厳重な警戒を敷く治安部隊との間で小規模な衝突が起きた。
 カーン氏は行進に先立ち、「私はシャリフを許さない。海外に逃亡しても追いかけていく」と発言。シャリフ首相に20日夜までの辞任を要求し、受け入れられない場合は首相公邸に突入すると警告した。
 カーン氏は、昨年の総選挙で不正が行われたとして首相の辞任と再選挙を要求。政権側の対話要請を拒否し、数日間イスラマバードで座り込みを続けた。さらに、市民に公共料金や税金の支払いを拒むよう呼び掛けるなど、政権側に揺さぶりを掛けている。
 政府は首都の治安維持のため、憲法の条項に基づいて行政区域内に軍部隊を配置した。警官隊にもゴム弾や警棒の使用などを許可しており、緊迫した状況が続いている。

34チバQ:2014/08/21(木) 07:33:45
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014082100005
宗教指導者、政権側と対話=野党党首は強硬姿勢−パキスタン
20日、パキスタン・イスラマバードの国会前で、デモ隊を前に演説する宗教指導者タヒル・カドリ氏(AFP=時事) 【ニューデリー時事】パキスタンの首都イスラマバードで反政府デモを率いる宗教指導者タヒル・カドリ氏は20日、シャリフ政権代表団との対話に応じた。対話内容は明らかでないが、混乱収束に向けた方策が話し合われたとみられる。
 一方、カドリ氏とともにデモを主導する野党パキスタン正義運動のイムラン・カーン党首は「シャリフ首相が辞任すれば対話に応じる」と強硬姿勢を崩していない。カーン氏は、要求が通らなければ首相公邸にデモ隊を突入させると宣言している。
 カドリ、カーン両氏は昨年の総選挙で不正が行われたとして、シャリフ首相の辞任と再選挙を要求。それぞれ数万人規模のデモ隊を率いて政府庁舎や各国大使館が集中するイスラマバードの行政区域内に突入し、国会前の広場を占拠した。


20日、パキスタン・イスラマバードの国会前で、デモ隊を前に演説する宗教指導者タヒル・カドリ氏(AFP=時事) 政府は治安維持のため市内に軍部隊を配置し、厳重な警戒を続けている。(2014/08/21-00:04)2014/08/21-00:04

35チバQ:2014/08/21(木) 23:25:04
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140821-00045769-toyo-int
インド浄化作戦、まずはトイレから
東洋経済オンライン 8月21日(木)8時0分配信


インドの公衆トイレは手入れの行き届いていない汚い状態のものが多い(写真:The New York Times/アフロ)

 インドの経済力が高まり、インドのブランド・イメージが上昇するにつれ、日本企業だけでなく多くの外国人がインドに注目するようになってきました。生活費の安さやその歴史や文化も外国人を絶えずインドに惹きつける魅力。しかし、外国人、とくに日本人の中にはインドに行くことを躊躇する人が多く、その理由はいくつかあると思います。

【詳細画像または表】

 8月15日、68回目の独立記念日に、ナレンドラ・モディ首相は演説を行い、インドが先進国に追いつくために解決すべき問題について触れました。ニューデリーのレッドフォートでモディ首相は自ら国旗を掲揚し、異例にも防弾シールドなしで65分にわたるヒンディー語で国民に向かって語りかけたのでした。

 モディ首相が描く国家の発展構想は、経済、外交、ガバナンスなど多岐にわたるが、その中の3つ目こそが、先に述べた「日本人がインドを敬遠する原因」となっています。今回はそれらを取り上げてみます。

■ インド人の72%が衛生設備を利用できない

 インドを旅行するほとんどの日本人は、インドの不衛生的な状況を目の当たりにします。とりわけ飲料水と衛生設備については、政府も地域社会も努力しているのですが、依然として十分ではありません。都市部も農村も衛生設備の普及は進んでいないのです。

 水道と衛生設備への投資額が国際水準からすれば低かったことが、その要因です。2000年代にようやく増えはじめていますが、地方では財源難のせいで整備は進んでいません。加えて、インドでは安定的に飲料水を供給できる大都市はなく、問題は単純ではありません。推定ではインド人の72%がいまだに十分な衛生設備を利用できていないのです。
 レベルの低い衛生設備の影響は、甚大です。排便のためにいちいち野外に行く時間的ロスはバカにできませんし、女子学生や女性の就学・就労の障害にもなっています。特に外国人に不評な観光地の不衛生なトイレは観光収入の機会損失につながっていることは間違いありません。水道設備がないことは、ペットボトル入り飲料水の購入や取水用のパイプの敷設、遠方から飲料水を取ってくるといった時間的、金銭的な損失を生んでいます。

 しかし、もっとも懸念されるのは人々の健康への影響でしょう。ナレンドラ・モディ首相は寺院の前にトイレを設置すると述べています。清潔なインドのイメージを作るという意思を具体的計画として発表することで道筋を描いて見せたのです。これは今後数年で実現できる見通しです。

36チバQ:2014/08/21(木) 23:25:46
■ 廃棄物管理もできていない

 インドでは組織的な廃棄物の管理が行われていません。インド人の「チャルタハイ」(いいよ、いいよ)という態度がそれを助長しているようです。インド人は道路、ビジネス街、観光地、自宅の近くにさえ、あらゆるところでゴミを捨てます。このことはどんなに彼らが公衆観念に無頓着かを示しているといえるでしょう。

 そのくらい公衆観念がないかというと、ゴミ箱があっても、ゴミは空っぽのゴミ箱の周囲に散らばっているのです。それは悪臭をもたらすだけでなく、病気や感染症の原因ともなります。こんな状態は、おそらく日本人にとっては理解不能であり、インドが敬遠される理由になっているのではないでしょうか。

 地方自治体は廃棄物管理対策では、長らく無能ぶりを発揮していました。ゴミは放置され、通りは汚れ、外国人に汚いという印象を与えています。これでは、インドに対するイメージは悪化する一方です。先進国から来た人は、ごみがあふれ、不潔な下水や悪臭などには慣れていないのですから。

 地方自治体には適正な廃棄物管理についての規則があり、効果的な廃棄物管理のため、地域社会や集合住宅に対して分別ゴミを行うように周知していますが、効果はないようです。通りにはゴミが放置され目を覆うばかりです。地方自治体は適切な場所にゴミ箱を設置して、随時回収すべきでしょう。また、ごみ箱を使用するように国民を啓蒙するべきです。

 しかし、現在の地方自治体はこの問題に取り組む姿勢がありません。そのため、事態が改善するにはまだ時間がかかりそうです。家庭ゴミだけでなく産業廃棄物も大きな問題です。

 モディ首相はインドの街をきれいにすることを目指しています。「今、我々はインド人の国民性を真剣に考える時期に来ている」と述べ、衛生面での改善を宣言しました。「スワッチ・バーラト」(クリーン・インディア)は彼の最優先課題の一つといえるでしょう。モディ首相はあちこちで国民に「家、村、町をきれいに」するように訴えています。実際、首相就任の際には、多くの政府のオフィスで、ビルから机まできれいに清掃されたのです。モディ首相自身も掃除が好きで、彼は官僚たちに大掃除を行うこと、机を整理すること、不要な書類を廃棄することを命じました。

■ 情報の発信と伝達の問題

 インドは準公用語として英語が使われていますが、実際には多言語社会です。都市部やビジネスでは英語が通用しますが、地方に散らばる多くの観光地では、場所によってはヒンディー語やその土地の言葉しか通じず、外国人はコミュニケーションの問題に直面します。

 適切な標識や案内板がほとんどないことも問題といえるでしょう。パンフレットや案内書があっても、それはヒンディー語か現地語で書かれているのです。英語版があっても、文法上の誤りがいっぱいあり、それが放置されています。インド人は非常にすばらしい英会話能力があるにも関らず、情報の伝達には問題があるのです。

 政府のサービスの多くは自動化されていないため、書類ひとつを申請するのにも手間がかかります。しかも情報は不明確で、サービスは人々になかなか行き渡らない現状は、日本人を含め、外国人にとって頭痛の種です。

 IT立国を目指すからには、情報をきちんと蓄積し、これを分かりやすく伝達することは必須といえます。現行の第12次5カ年計画で、観光であれビジネスであれ、情報伝達の問題の解決方法を見つけ、次の5カ年計画で十分な予算を割り当ててほしいものです。また、地方の関係当局は違う文化圏の人々とのコミュニケーションのとり方や対応方法について国際水準の実務研修を受けるべきでしょう。これらは実施の道のりが遠くても、注意を払い続けるべき問題といえます。

 モディ首相はITファンであり、ITを使ってガバナンスを改善し、インドをあらゆる情報が効率的、かつタイムリーに活用できるデジタル国家にする必要性を強調してきました。eガバナンスについては、「簡単で、効率的で経済的なガバナンスだ」と述べています。

 彼はまた、インドで最もツイッターを使用する政治家です。現政府の中でソーシャルメディアを通じて大衆とコミュニケーションをとり、各部局間の調整を図ることで彼の右に出るものはいません。彼は閣僚たちに効率的に働くために、ITツールを使いこなすことを勧めています。新政府は「2019年までにデジタル・インドを実現する」という目標を達成するため、50億ルピーの予算をつけているほどです。

 こうした数々の目線の高い計画が、確実に実行されるかどうか。それが今後の注目点といえるでしょう。
帝羽 ニルマラ 純子

37チバQ:2014/08/23(土) 07:22:12
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140823/asi14082307000001-n1.htm

【国際情勢分析 岩田智雄の目】
パキスタン反政府デモ 背後に軍の気配感じるシャリフ政権
2014.8.23 07:00 (1/3ページ)


 パキスタンの元人気クリケット選手、イムラン・カーン氏(61)率いる野党、パキスタン正義運動(PTI)が昨年の総選挙のやり直しなどを求めて、首都イスラマバードで大規模デモを行っている。20日には約3万人のデモ隊が主要官庁、各国大使館などが集まる「レッド・ゾーン」と呼ばれる警備強化地区に突入し、政権との間で緊張が高まっている。シャリフ政権は、デモの背後に軍がいるとの疑念を強めているもようだ。

 デモ隊は先週末に首都に集結し、ナワズ・シャリフ首相(64)に対して辞任を求めている。20日未明、レッドゾーンへの侵入を阻むため周囲に配置されている貨物用コンテナの一部をクレーンで取り除き、有刺鉄線を切って地区内に入り込んだ。警官隊や軍が出動したが、デモ隊の強制排除は行っていない。

 デモには、イスラム学者のタヒル・カドリ氏(53)が主導するイスラム教団体の支持者も加わった。

 この団体は今年6月、東部ラホールで警官隊と衝突し、多数の死傷者を出す事件を起こしている。シャリフ政権とPTIは、流血の事態になれば相手側の責任だと互いに主張し合っている。

 一方、ロイター通信によると、シャリフ氏は、軍が背後でデモを操作しているかどうかを確かめるため、側近を軍に派遣した。特使は「良いニュースと悪いニュース」を持ち帰った。軍にはクーデターを起こす意図はないものの、シャリフ政権の存命には、「仕事の分担」をしなければならないといわれたという。

 「仕事の分担」とは、シャリフ氏は内政に専念し、安全保障と戦略的政策は軍に任せることを意味する。

 シャリフ氏は昨年6月の首相就任以来、アフガニスタン国境に近い部族地域を根城にテロを繰り返すイスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動」(TPP)との和解を進めたが、相次ぐテロで対話路線は崩壊し、最終的に全面的な対テロ戦に方針転換した。それまでには、軍事作戦の開始を急ぎたい軍との間で軋(あつ)轢(れき)があったといわれている。

 国家反逆罪に問われた元陸軍参謀長のペルベズ・ムシャラフ元大統領(71)の裁判では、シャリフ政権が被告のムシャラフ氏の国外脱出を認めず、軍としてはメンツをつぶされた形になっている。

 このほか、シャリフ氏は、カシミール問題でパキスタンと対立する隣国インドのナレンドラ・モディ首相(63)と両国関係の改善を進めており、散発的な交戦を続けている軍の不興を買っている可能性がある。

 シャリフ氏は首相だった1999年、当時陸軍参謀長だったムシャラフ氏の軍事クーデターで政権から追い落とされ、国外追放される憂き目に遭った。その後、大統領になったムシャラフ氏の強権政治に対する批判が内外で高まり、帰国を果たした。

 シャリフ氏率いる与党パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(PML−N)は昨年5月の総選挙で過半数を得て、与党だったパキスタン人民党を破って圧勝し、シャリフ氏が3度目の首相に就任した。PTIは同じ選挙で若年層などの支持を集め、第3党に躍進していた。

 PTIは、今回のデモでは「軍の駒」にすぎない可能性があり、シャリフ氏はデモ隊の圧力を回避するため、軍に何らかの譲歩をせざるをえない状況に追いこまれるかもしれない。

(ニューデリー、いわた・ともお)

38チバQ:2014/08/29(金) 22:54:07
http://www.asahi.com/articles/ASG8Y23PYG8YUHBI002.html


パキスタン野党デモ、軍が全面介入 再び政治の舞台に

イスラマバード=武石英史郎

2014年8月29日10時39分


 パキスタンの軍部は28日夜、シャリフ首相の退陣を求めて議会前に座り込んでいる一部の野党のデモを収束させるため、全面的に介入を始めた。デモへの対応に苦慮していたシャリフ氏が軍部に要請した。過去にクーデターを繰り返した軍部の発言力が再び強まるのは必至だ。

 デモをしているのは、野党第2党「正義運動(PTI)」と宗教政党「人民運動(PAT)」。昨年5月の総選挙で「大規模な不正があった」などとして、シャリフ政権の退陣や議会の解散を求め、2週間前から首都イスラマバードで座り込み、今月20日からは議会前を数千人で占拠していた。シャリフ氏は交渉による収束を試みたが難航。軍トップのラヒル・シャリフ陸軍参謀長と断続的に会談し、28日になって、デモ隊との仲裁を求めたとみられている。

 デモ隊を率いるPTIのイムラン・カーン党首とPATの指導者タヒルウル・カドリ氏は演説で「シャリフ参謀長が保証人となり、24時間以内に政権との合意文書をまとめると連絡してきた」などと述べ、仲裁を歓迎する考えを表明。軍当局者によると、それぞれ参謀長と会談した。

39チバQ:2014/08/31(日) 10:50:10
http://mainichi.jp/select/news/20140831k0000m030068000c.html

パキスタン:反政府デモと政権側 軍が仲裁に

毎日新聞 2014年08月30日 21時07分(最終更新 08月30日 21時23分)

【ニューデリー金子淳】シャリフ首相の退陣を求める反政府デモが続くパキスタンで28日、軍がデモ隊と政権側との仲裁に乗り出した。デモは収束する可能性があるものの、これまで静観してきた軍が政治に介入し始めたことで、シャリフ政権の弱体化は避けられそうにない状況だ。

 デモを主催するのは野党・正義のための運動(PTI)のイムラン・カーン党首とイスラム教説教師のカドリ氏。2人は28日、軍トップのラヒール・シャリフ陸軍参謀長が首相から「仲裁役」に指名されたと明らかにした。デモを主催する2人とも軍に近いと言われ、デモを過激化させることで軍の介入を「誘っている」との指摘もある。

 シャリフ首相はデモ発生以来、軍のクーデターを最も警戒していたとみられ、参謀長と頻繁に会談を重ねてきた。シャリフ政権は昨年6月の発足以来、インドとの対話路線や国内過激派との和平を主張し、軍の方針と対立していた。1999年の首相在任時には軍のクーデターで失脚したこともあり、就任以来、軍との不和が取りざたされている。

 軍が28日にデモ隊との交渉を始めると、軍の政治介入に反対する勢力が政権批判を強め、シャリフ首相は29日、国会で「軍に仲裁役を頼んだことはない」と発言。これに対し軍は即座に「政権に仲裁を頼まれた」と声明を発表し、対立が表面化した。

 一方、米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は27日、シャリフ氏が首相職にとどまる代わりに、軍に安全保障・外交分野の実権をゆだねることで「合意に達しつつある」と報じた。

40チバQ:2014/09/01(月) 23:32:00
やっぱり相手はTATAか?

http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20140901-00000016-jijnb_st-nb
良品計画、インド進出へ=来年に合弁設立
時事通信 2014/9/1 11:01

 生活雑貨店「無印良品」を展開する良品計画が2015年にインドに合弁会社を設立し、16年をめどに同国に出店する方針であることが1日、分かった。同社は「MUJI」のブランドで海外展開を進めている。
 合弁会社はインドの小売企業と設立し、良品計画が過半を出資する方針。合弁相手などの詳細は現時点では未定。

41チバQ:2014/09/02(火) 21:03:29
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140902/asi14090220470006-n1.htm
モディ首相“好調” 高い支持率、株価も後押し…訪日に関心、会見や講演を生中継
2014.9.2 20:47 (1/2ページ)

講演するインドのモディ首相=2日午後、東京都内のホテル
 【ニューデリー=岩田智雄】インドのモディ首相就任から100日目の2日、インド紙タイムズ・オブ・インディアは政権に関する世論調査結果を発表した。これまでの実績を「大変良い」「良い」とした人が58%と「悪い」「大変悪い」の8%を大きく上回るなど、高い支持を得た。インド株式市場はこの日、首相の訪日を好感して最高値を更新した。

 世論調査は、インド主要都市の約2千人を対象に首相訪日前に行われた。「インドのイメージは国際的に向上したか」との質問には52%が「向上した」と答え、「悪化した」は11%だった。政権が約束を果たしているかについては、45%が肯定的に評価し、否定的な答えは20%だった。

 経済成長や汚職撲滅への展望については、61%が「期待できる」とし、「失望している」は8%にとどまった。

 インドの主要平均株価指数SENSEXは、与党、インド人民党(BJP)が勝利した5月開票の総選挙前からモディ政権への期待で上昇してきたが、2日には最高値を更新し、初の2万7千台に乗せた。

 また、インドの民間テレビ局はモディ氏の日本での記者会見や講演の様子を随時、生中継で放送し、インドの日本への関心の高さも浮き彫りになっている。

 タイムズ・オブ・インディア紙は社説で、インドにはルック・イースト政策に代わる「リーン・イースト(東方に身を乗り出す)政策」の新たな時代が近づいていると指摘し、モディ氏が1日の講演で、中国を念頭に領土拡張主義を批判したことについて「確実に日本側を喜ばせたのではないか」と分析。「日印両国の密接な関係は、アジア大陸の戦略的状況を必ず変化させるだろう」と論じた。

42チバQ:2014/09/03(水) 22:01:17
http://www.asahi.com/articles/ASG926VHDG92UHBI01G.html
パキスタン議会、政府への連帯表明 デモ隊は内紛も
イスラマバード=武石英史郎
2014年9月3日03時53分
 パキスタン議会は2日、シャリフ首相の辞任や議会の解散を求めるデモ隊が敷地内の一部を占拠する中で上下両院の合同本会議を開いた。議会の各党は政府への連帯を表明し、デモ隊の要求に屈しない姿勢を鮮明にした。

 外に居座るデモ隊は数千人で、前日までに警官隊を追い出した後、議会や首相府を警備する軍部隊の指示には従っている。

 デモ隊の一派、野党第2党「愛国運動(PTI)」では内紛が勃発。警官隊との衝突の引き金となった首相府への行進に異を唱えたジャベド・ハシミ会長が解任された。ハシミ氏は1日夜の記者会見で「イムラン・カーン党首は党の幹部会議で『首相が辞任し、9月に再選挙することでもう話がついている』『軍幹部5人や最高裁長官も味方だ』と話していた」と暴露した。

43チバQ:2014/09/08(月) 21:32:00
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140907/asi14090721050001-n1.htm
「インド亜大陸のアルカーイダ」結成 インド当局警戒
2014.9.7 21:05
 【ニューデリー=岩田智雄】国際テロ組織アルカーイダが今月3日、インドやバングラデシュ、ミャンマーで活動する「インド亜大陸のアルカーイダ」の結成を発表した。イラクとシリアで増長するイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」との勢力争いが背景にあるとみられる。インド当局は、国内でのアルカーイダの活動を確認していないもようだが、警戒を強めている。

 ロイター通信によると、アルカーイダの指導者、ザワヒリ容疑者はビデオ声明で、インド亜大陸に「ジハード(聖戦)の旗を揚げる」と述べた。

 ミャンマーやバングラデシュのほか、インド北東部アッサム州、西部グジャラート州、インドやパキスタンが領有権を争うカシミール地方でイスラム教徒を救うと主張している。

 グジャラート州はインドのモディ首相のおひざ元で、モディ氏が州政府の首相をしていた2002年、ヒンズー教徒がイスラム教徒を虐殺する事件が起き、ヒンズー至上主義者とされるモディ氏は暴力を黙認したとの非難を受けた。

 イスラム教徒の間では、今もモディ氏に反発する住民は少なくない。アルカーイダはモディ氏を敵に見据え、かつての最高指導者、ウサマ・ビンラーディン容疑者の殺害などで弱体化した組織の拡大を狙っている可能性がある。

 また、声明では別のイスラム教徒を攻撃してはならないとして、暗に「イスラム国」を批判している。

44とはずがたり:2014/09/16(火) 13:01:51
インドの専門家の話を聞く機会があったけどインド電力の弱点は配電で,全部(は云いすぎだけど)盗電されて電力会社に収入が入らないのだそうな。
ちゃんと電力の支払い料では無く送電量で測らないと正確じゃ無いと思うけどそうやってるのかな?
それとも全国大体同じ率で盗まれているのかねぇ??

エマージング・マーケット2014年09月16日(火) 08時45分
インドで最も電力を消費しているのはデリーと判明、タミルナドゥ州が3位に
http://response.jp/article/2014/09/16/232534.html

デリーはインド国内で一人当たりの電力消費量が最も多い都市であり、ゴアとタミルナドゥ州がそれに続くことが調査により明らかになった。

首都であるデリーと観光客の多いゴアは実際、数年にわたって1位と2位を保ってきたが、2013年から2014年にかけてはパンジャーブ州とハリヤナ州を抑えてタミルナドゥ州が3位になったとチェンナイに拠点を置くリサーチ会社、Athena Infonomics Indiaが発表した。

マハーラーシュトラ州やグジャラート州、アンドラ・プラデーシュ州、カルナータカ州といった、より発展している州が下位にランクインされており、電化の浸透率が低いことと消費量のバラつきを示している。
またこの結果から電気の消費量と生活水準の関連性についても分析が行われている。
《編集部》

45チバQ:2014/10/02(木) 21:51:42
http://mainichi.jp/select/news/20141003k0000m030057000c.html
インド:モディ首相、経済重視の全方位外交…訪米終える
毎日新聞 2014年10月02日 20時10分

 【ニューデリー金子淳】インドのモディ首相は1日、首相就任後初となる訪米から帰国した。モディ氏は訪米中、米主要企業経営者らと会談しトップセールスを展開したほか、オバマ米大統領との首脳会談でも投資拡大を訴えるなど、経済重視を鮮明に打ち出した。イスラム過激派「イスラム国」などのテロ対策や中国への対応では一定の距離感もうかがわせ、国益優先の全方位外交を改めて印象づけた。


 今回の訪米で、前政権時に冷え込んだ対米関係を修復し、経済協力の強化につなげる狙いがあった。モディ氏は会談前日もホワイトハウスでの夕食会に招かれるなど連日異例の歓待を受けた。会談当日にはワシントン・ポスト紙にオバマ氏と連名で「両国は共通の価値観と相互利益で結ばれている」と寄稿するなど関係修復を強調した。

 一方、共同声明ではテロ対策でイスラム国などを名指しして協力の必要性を強調したが、インド外務省当局者は「必ずしも共同作戦の参加を意味しない。(インドは)いかなる連合にも加わらない」と明言した。アジア情勢では、南シナ海での領有権争いに懸念を表明しつつも日米印の外相級対話は「開催を検討する」との表現にとどめ、実施決定にまでは踏み込めなかった。

 インドにとって中国との経済関係の強化は不可欠なため、日米と共同歩調を強めることで中国を刺激するのを避けたかった可能性がある。ネール大元教授のプシュペシ・パント氏は「モディ氏は経済関係をベースに各国とのバランスに配慮した外交を続けるだろう」と指摘する。

 インドは前政権時の昨年12月、在米女性外交官が家政婦のビザ申請書類を偽ったなどとして米国で逮捕された事件に反発。在印米大使館のバリケードを撤去するなどの報復行動に出て、関係が冷え込んだ。モディ氏は西部グジャラート州首相時代の2002年、州内で発生した宗教暴動で適切な対応を取らなかったとして、米国から査証(ビザ)の発給を拒否されていたこともあり、関係改善が課題となっていた。

46チバQ:2014/10/07(火) 23:11:12
http://www.sankei.com/world/news/141007/wor1410070004-n1.html
2014.10.7 06:30

インドのモディ首相、日米に接近姿勢 伝統の「全方位」外交に縛られず


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9月末にワシントンにあるキング牧師の記念碑をオバマ米大統領(左)と訪れたインドのモディ首相(ロイター)
 【ニューデリー=岩田智雄】9月末に訪米したインドのモディ首相は、5月の就任から約4カ月間で主要国の首脳ほぼ全員と会談した。一連の外交からは、領土問題を抱える中国には強い姿勢で臨む一方、日米との関係を深化させようとする意図が浮き彫りになった。専門家からは「伝統の全方位外交から一歩踏み出した」と指摘されるなど、インド外交はモディ政権下で転換点を迎えている。

 モディ氏は9月初旬、日本での講演で、世界各地で「18世紀にあったような拡張主義がみられる。ある地域では、ある国が他国を侵略している。海を侵害し別の国を占領しているところもある」と述べた。

 また、米国ではオバマ大統領との共同声明で、「アジア太平洋地域、特に南シナ海での海洋の安全保障を保護し、航行と飛行の自由を保全する重要性を確認した」と表明した。名指しこそしていないが、軍事的に台頭する中国を念頭に置いた発言なのは明らかだ。

 日本での発言について、シン前国民会議派政権で外相を務め、今年5月の総選挙で落選したクルシード氏はPTI通信に、日本や中国などは「微妙な問題」を抱えており、インドは「誤った方向に導かれたり、対立に引き込まれたりすること」に抵抗すべきだと批判した。インドの伝統的な全方位外交に沿った考えだが、インド人民党(BJP)を率いるモディ氏は、こうした思考に必ずしも縛られていないとみられる。

 安倍晋三首相との会談でモディ氏は、日本側が提案した外務・防衛閣僚協議(2プラス2)の設置について、「検討事項」とするにとどめたが、インド外務省のアクバルディン報道官は産経新聞に「インドはどの国ともこうした枠組みがなく、初めての提案だったからだ」と説明し、インドが中国を刺激するのを避けたという見方を否定した。

 元インド軍高官で政治評論家のラメシュ・チョプラ氏は「モディ政権は、かなり日米に接近したようだ」と指摘。また、「中国は、パキスタンと結託してインドを挑発し続けている」と述べ、カシミール地方などで中国が何度も人民解放軍を越境させていることを問題視した。9月の習近平国家主席の訪印前後にも大規模な動きがあったことを例示し、「習氏は対話の裏で軍事的圧力をかけている。中国はインドの発展をよく思っていない」と述べた。

 ただ、インドは中国からの投資呼び込みには積極的で、対中貿易赤字の削減は重要課題だ。チョプラ氏は「インドが反中になることはない」としている。

47チバQ:2014/10/10(金) 22:15:09
http://mainichi.jp/feature/news/20141011k0000m040121000c.html
ノーベル賞:印パ関係者、平和賞に喜びの声
毎日新聞 2014年10月10日 22時02分

 【ニューデリー金子淳】パキスタン出身のマララ・ユスフザイさん(17)とインドのカイラシュ・サティヤルティさん(60)が10日、ノーベル平和賞に輝き、関係者から喜びの声が相次いだ。


 「言葉にできないほどうれしい。世界にパキスタンの名前を知らしめた」。父の知人でマララさんが「おじさん」と慕うアフマド・シャー・ユスフザイさん(44)が声をはずませた。

 アフマドさんは今月、英国に住むマララさん父子から電話を受けた。マララさんは「私は希望に満ちている。故国の少女たちがついているからだ」と話したという。アフマドさんは「マララは教育のために自分を犠牲にした。受賞は人々に誇りを与えてくれた」と語った。また、パキスタンのシャリフ首相は10日、「彼女はパキスタンの誇りだ。世界中の少年少女は彼女の奮闘に続いてほしい」との声明を出した。

 一方、インドでもサティヤルティさんの受賞を喜ぶ声が相次いだ。サティヤルティさんが設立した「子供を救え運動」(BBA)のラケーシュ・シンガールさんは「全く期待していなかった。これまでの努力が認められた」。BBAとともに活動している別のNGOの女性は「受賞により私たちの活動にも弾みがつく」と喜んだ。

48チバQ:2014/10/10(金) 23:36:48
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014101000858
世界の賞、支援者に「重荷」も=マララさん故郷ミンゴラ


 「全ての女性に教育を」。その切なる願いを世界に発信した功績がマララ・ユスフザイさんのノーベル平和賞授賞につながった。ただ、世界的権威のある平和賞は伝統社会への欧米的価値観のさらなる流入とも受け止められ、イスラム教の保守的な思想の根強い故郷パキスタン北西部にさざ波を立てそうだ。
 現地では、原理主義勢力タリバンだけではなく、一般市民も人権重視のマララさんについて「欧米化している」と距離を置く風潮もある。マララさんの活動を支援したいと意気込む友人らには、マララ派とみなされることが日常生活上の「重荷」になる恐れがある。
 首都イスラマバードから車で約5時間。マララさんの故郷ミンゴラは、峠を越えた山間部にある。しかし、タリバンの襲撃を受けて重傷を負った事件からしばらくした後も、パキスタン軍治安要員がマララさんの通っていた学校前などに常駐。数年前までこの地を支配していたタリバンを警戒する異様な雰囲気と、自然ののどかさが対照的だった。
 「地域住民はマララさんを本当に歓迎しているのか。答えはノーだ」。「彼女が世界的注目を浴びたことで、かえって自分たちの生活がタリバンに脅かされると考えている」。地元記者はこう話した。
 2012年の襲撃時、現場に居合わせて負傷した友人シャジア・ラムザンさんは「(英国滞在中の)マララさんが帰国できなかったら彼女の意志を受け継ぐか」との質問に、「頑張ってみたい」と静かに語っていた。
 ラムザンさんのように本音では女性の権利拡大を希望する女性はいる。しかし、伝統的なイスラム社会で声を大にすることは身を危険にさらすことも現実だ。マララさんに追随すれば「異端視」されかねないという重圧が、平和賞を機に一層高まる事態も懸念される。(2014/10/10-19:21)

49とはずがたり:2014/10/16(木) 11:56:51

Mars Mission to Lift India as New Space Business Power
インドが激安で火星探査機を飛ばせた理由
宇宙開発や外国企業誘致キャンペーンで勢いづくインド独特のメンタリティー
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2014/10/post-3415.php?from=newsweek
2014年10月7日(火)16時18分
ジョン・エリオット

 インドは先週、アジアの国として初めて、火星探査機を火星の周回軌道に乗せることに成功した。旧ソ連とアメリカ、欧州が既に成功しているが、初挑戦で成功をしたのは単独の国ではインドのみ。しかも、コストは3年で7400万ドルと、アメリカが6年かけて6億7100万ドルも投じたのに比べて破格の安さだ。

 同じく先週、モディ首相は「メイク・イン・インディア」と銘打ったインドでものづくりを呼び掛けるキャンペーンを開始した。狙いは外国企業を誘致し、停滞気味の製造業と輸出を促進させることだ。

 この2つの出来事を、景気が低迷しているインド経済の復活の兆しと捉える人もいるかもしれない。残念ながら前途は厳しい。探査機「マンガルヤーン」が火星の軌道に乗ったちょうどその頃、インド最高裁が、93年から11年までに行われた石炭鉱区の割り当てが違法として、218件中214件の鉱業権を来年3月から取り消す判断を下した。このままではインドの電力業界や鉄鋼業、その他の産業は危機に陥り、外国人投資家もリスクを懸念するだろう。

 先週起きた一連の出来事は、インド人特有の気質とその功罪を物語っている。インド人には、足りないものは即席で間に合わせるという「ジュガード」と、最後には何とかなるさという「チャルタハイ」のメンタリティーがある。だが、この精神構造で政策決定を行ってきたために腐敗が広がり、景気も後退。危機感を募らせた有権者が5カ月前の総選挙で、モディに望みを託したというわけだ。

歴代政権の尻拭いのため

 インドの多くの産業が低迷するなかでも、宇宙工学やロケット発射技術は世界トップクラス。理由は主に、インドが74年と98年に核実験を行った後、アメリカなどがインドに対してハイテク技術を輸入できないよう経済制裁を科したことにある。そこでインドは自力で開発にいそしみ、先週の火星探査の成功にもつながった。

 さらに火星探査に関する研究開発の速さとコストの低さは、宇宙産業界が「ジュガード」の欠点を利点に変えた証しだ。限られた資源から最小のコストで最良のものを生み出した。

 対照的なのが、経済制裁が科されなかった軍需産業だ。アメリカなどの外国企業はインドの軍事官僚と癒着し、インドの軍需産業は最大70%を輸入に頼っている。軍用機もミサイルも、暗視ゴーグルさえ国内でまともに製造できないありさまだ。

 製造業の成長を阻む官僚の腐敗はほかの産業にも広く及んでいる。製造業復活を掲げるモディの公約は、官僚と外国企業の癒着を引き離さない限り実現しないだろう。

 歴代の政権はこうした問題に取り組んでこなかったために、「司法積極主義」を招いてしまった。90年代に入ると、裁判所が積極的に政治問題に関与し、政府に命令を下すようになったのだ。労働者の保護から環境保全のための規制まで、司法の介入は多岐にわたる。

 この慣例は行政と司法のバランスを著しく乱してきた。先週の最高裁による鉱業権取り消しの判断は、おそらくインドの産業にとって最も痛手となる命令といえるだろう。

 とはいえ最高裁の判事たちは、法的な責務を果たしたまでだと考えているはずだ。歴代政権が犯してきた失態の尻拭いのために、最高裁が介入に踏み切るのもある程度は仕方ない。こうしたいびつな現状を、モディ政権があるべき姿に戻すまで、司法がしゃしゃり出てくる事態は当分続くのだろう。

[2014年10月 7日号掲載]

50チバQ:2014/10/16(木) 21:57:29
http://www.sankei.com/world/news/141016/wor1410160051-n1.html
2014.10.16 20:32

「モディ・マジック」地方で健在 2州議会選、与党が優勢

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 【ニューデリー=岩田智雄】インドの2つの州で15日、州議会選挙の投票が行われ、この日夜発表された各種世論調査によると、モディ首相の与党、インド人民党(BJP)が両州で初めて第一党になる見通しとなった。今年5月に開票が行われた総選挙(下院)ではBJPが圧勝したが、新政権発足後、地方レベルでも「モディ人気」が続いていることを示した。開票は19日に行われる。

 選挙があったのはインド経済の中心都市ムンバイを抱える西部マハラシュトラ州(定数288)と日系企業の進出が著しい、首都ニューデリーに隣接する北部ハリヤナ州(定数90)。

 総選挙で比較的正確な結果を予測した世論調査機関トゥデーズ・チャナキャによれば、BJPはマハラシュトラ州で2009年の前回選挙で獲得した46議席から143議席に躍進し、友党とBJP派の独立系を加えると過半数の151議席を確保する見込み。ハリヤナ州では前回の4議席から単独過半数の52議席になる見通しだ。

 国政で旧与党の国民会議派は、マハラシュトラ州で3期15年間、ハリヤナ州で2期10年間、与党の座にあったが、調査によれば今回は惨敗。他の世論調査もBJPの圧勝を予測した。

 経済再生や汚職撲滅の期待を背負って首相に就任したモディ氏は、今回の選挙運動でも国民会議派を「腐敗した指導者一味」などと批判してきた。チャナキャが両州で実施した世論調査では「モディ・マジックはまだ存在し、変化をもたらすか」との設問に約6割の人が「はい」と答えた。

 インドでは、上院は主に各州議会議員による間接選挙で選出され、現在は国民会議派が第一党。今回の選挙はBJPが多数を占める下院とのねじれ解消に向けた一歩となりそうだ。

51チバQ:2014/10/20(月) 22:31:48
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141020/k10015526731000.html
インド 地方議会選挙でモディ政権与党が躍進
10月20日 7時13分

インドでは、モディ政権が発足してから初めて行われた地方議会選挙で政権与党が大きく議席を伸ばし、地方の権限が強いインドで経済改革を全土に広げたい政権にとって追い風になりそうです。

インドでは、今月15日に投票が行われた北部ハリヤナ州と西部マハラシュトラ州の議会選挙の開票が19日、行われました。
インドでは、ことし5月のモディ政権発足以降、初めての本格的な選挙です。
このうち日本企業が数多く進出するハリヤナ州では先の総選挙で圧勝したモディ首相の政権与党、インド人民党が、5年前の選挙から議席を10倍以上に伸ばして初めて過半数を獲得し、最大の商業都市ムンバイがあるマハラシュトラ州でも第一党となって、モディ首相の経済政策に対する国民の期待の高さが改めて示されました。
また、インドでは、州政府の権限が強くモディ政権が掲げる規制緩和などの政策を全土に広めるには、州議会でも与党の座をおさえることが重要視されていることから、今回の選挙結果は経済改革を全土で推進したいモディ政権にとって追い風になりそうです。

52チバQ:2014/10/26(日) 20:52:10
http://www.sankei.com/world/news/141026/wor1410260001-n1.html
2014.10.26 12:00
【モディ政権考】
ほうき片手にクリーン・インド運動 「5年後、すべての学校と家庭にトイレを!」





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2日、ニューデリーでほうきを手に「インドをきれいにしよう運動」をアピールするモディ首相(中央)(AP)
 日本人のインドの印象としてよく、「汚い」というマイナスイメージが挙げられる。確かに町のあちこちにはゴミが散乱し、路上は公衆便所となり、牛や犬のふん尿を至る所でみかける。外食の際は、気をつけていても腹を壊すことがある。食材が傷んでいる場合もあれば、自分の手が汚れていることが原因ということもある。

 こうした汚名を返上しようとモディ首相が始めたのが、「クリーン・インド(インドをきれいにしよう)運動」だ。独立の父、マハトマ・ガンジーの誕生日に当たる祝日の10月2日、モディ氏自らほうきを持ち、警察署でゴミ掃除をするパフォーマンスを繰り広げた。閣僚や官僚もこの日の清掃に加わった。インド政府はガンジー生誕150年を迎える5年後まで、自治体に予算を与え、町をきれいする運動を推進していくという。

 モディ氏はこのほか、学校に男女別のトイレを整備することも推進している。12億人以上の国民の半分は家庭にトイレがないとされており、「5年後には、すべての学校と家庭にトイレを」と訴えているが、6200億ルピー(約1兆1千億円)の予算が必要という。

 また、仏教とヒンズー教の聖地バラナシと京都の都市提携にも乗り出し、バラナシを流れ水質汚染の激しいガンジス川の浄化に日本の政府開発援助(ODA)が活用されることになる。

 モディ氏はこの運動を単なる政策ではなく「愛国心に喚起されたものだ」と国民に訴えている。経済再生や汚職対策など大きな期待を背負って今年5月に誕生したモディ政権は、まだ大きな実績は残していないものの、こうしたわかりやすいイメージ戦略を打ち出すのはうまいようだ。

 ただ、一部には痛烈な批判もある。12日付のインド紙ステーツマンに寄稿したロンドン在住の政治学者シマンティニ・クリシュマン氏は「カースト制度や差別に関連した根深い問題に立ち向かうまでは、こうした運動はメディアなどを越えて人々に重く響くことはないだろう」と皮肉を込めて論評した。そのうえで、「カースト制度はよく、インドの多くの問題の根源になっている。公衆衛生の問題ももちろん、その一つだ」と指摘している。(ニューデリー 岩田智雄)

53チバQ:2014/10/30(木) 23:20:38
http://www.sankei.com/world/news/141029/wor1410290031-n1.html
2014.10.29 20:41

イスラム政党党首に死刑 バングラ、支持者反発も





 1971年にパキスタンからバングラデシュが独立した際の戦争犯罪を裁く同国の特別法廷は29日、民間人殺害などの罪でイスラム政党「イスラム協会(JI)」のラーマン・ニザミ党首(71)に死刑判決を言い渡した。

 JI幹部には昨年以降、特別法廷で相次いで死刑判決が下されているが、ニザミ党首は現職では最高位。支持者が判決に反発し、混乱が起きる可能性もある。

 ロイター通信によると、JIは30日にゼネストを行うと表明した。

 ニザミ党首は独立戦争時に親パキスタン武装勢力の中で中心的役割を果たし、市民殺害や拉致、レイプなどに関わったとして起訴されていた。2000年代に、ハシナ現政権の政敵ジア元首相の政権下で閣僚を務めた。

 ハシナ首相の主導で設置された特別法廷に対しては、JIなど野党の関係者を訴追するための政治弾圧との批判も出ている。(共同)

54チバQ:2014/11/03(月) 16:37:12
http://www.sankei.com/world/news/141101/wor1411010041-n1.html
2014.11.1 21:28

印のIT都市「バンガロール」→「ベンガルール」に改称





 インド南部カルナタカ州は1日、IT産業の集積地として知られる州都バンガロールの名称を、同州の公用語カンナダ語の発音に基づく「ベンガルール」に変更した。PTI通信が報じた。かつて藩王国の都として栄えたマイソールを「マイスール」、アラビア海に面したマンガロールを「マンガルール」にするなど、州内の他の11都市も同様に改称した。

 バンガロールの名称は、英国植民地下で定着した英語風の読み方。地元の言語による名前を取り戻そうと、州政府が2006年から求めていた名称変更が最近、中央政府に承認されたという。州内ではバンガロールの名称変更を喜ぶ声の一方、IT都市として国際的に定着している地名を変えることに反対の声も出ている。(共同)

55チバQ:2014/11/03(月) 17:09:42
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141103-35056022-cnn-int
バングラデシュ全土で停電、インドからの送電線が故障
CNN.co.jp 11月3日(月)11時39分配信

(CNN) バングラデシュ政府は2日、首都ダッカを含む全土が1日午前から深夜にかけて長時間の停電に見舞われたと発表した。電力供給は2日午前までに完全復旧したという。

当局によると、インドからの電力輸入に使われている送電線の故障により、現地時間の1日午前11時ごろから全土で停電が発生した。

この影響で商店などは軒並み閉店を強いられ、病院では補助発電機で緊急処置に対応。夜に入っても停電は続き、首都ダッカではろうそくや懐中電灯を頼りに歩く人たちの姿が見られた。

電力は午後11時ごろから徐々に復旧し、2日午前には完全復旧。政府は原因究明のための専門家チームを設置した。

バングラデシュは国内での発電量が追いつかず、小規模の停電は日常茶飯事。しかし全土が停電に見舞われるのは、サイクロンの影響で大規模停電が発生した2007年以来だった。

ただし電力開発委員会によれば、同国の人口1億6000万人のうち、約40%のところにははもともと電気が通っておらず、今回の停電の影響も受けなかった。

56チバQ:2014/11/12(水) 21:15:08
http://mainichi.jp/select/news/20141112k0000e030175000c.html
インド:「ヨガ」促進へ大臣を任命…モディ首相
毎日新聞 2014年11月12日 10時31分(最終更新 11月12日 11時08分)
【ニューデリー金子淳】インドのモディ首相は9日に行った内閣改造で、インドの伝統的な健康法「ヨガ」の促進などを行う省を創設し、ナイク前観光相を初代大臣に任命した。モディ氏は自身もヨガをたしなむことで知られ、9月の国連総会では「国際ヨガの日」の創設を提唱していた。

 ヨガはインドに古くから伝わる修行法で、紀元前に編さんされた哲学書にも言及がある。独特の呼吸やストレッチなどを通じて心身を整える健康法として日本や欧米でも人気がある。地元メディアによると、新設省はヨガに加え、薬草などを用いる伝統医学アーユルベーダなどの普及も担当するという。

 モディ氏はヒンズー至上主義者として知られ、折に触れインドの伝統を守る重要性を主張。国連総会では「ヨガは世界や自然との一体感を発見する方法だ。生活様式の変化や意識の高まりをもたらし、気候変動への対策としても役立つ」などと演説した。

57チバQ:2014/11/13(木) 21:00:34
http://www.sankei.com/world/news/141113/wor1411130003-n1.html
2014.11.13 17:00
【モディ政権考】
非効率な“役所仕事”返上へ 時間通りの始業も指示





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米ニューヨークで演説するインドのモディ首相=今年9月(AP)
 インドのモディ政権は最近、財政赤字削減のため、高級官僚の空の移動でファースト・クラスを使用することを禁止するなどの「引き締め策」を打ち出した。役所仕事がとかく、非効率的だと批判されているインドで、新政権が足下からどれだけ改革を進められるかが注目されている。(ニューデリー 岩田智雄)

 政権の指示があったのは10月30日。このほか、5つ星の最高級ホテルでの会議や治安関係を除く新たな車両の購入も認めないことにした。会議では、なるべく映像でのやりとりを利用するよう通達している。

 インドの財政赤字は、国内総生産(GDP)比では2011年度が5・7%でその後少しずつ減り、13年度が4・5%だった。モディ政権は16年度に3%まで削減する目標を打ち立てている。

 モディ氏は今年5月の政権発足直後にも、すべての官僚に対し、朝は始業時間を守り、食事やお茶の時間を短くするよう「生活指導」の通達を出した。政府の担当者によれば、こうした規範は、国民会議派のシン前政権のときから存在するが、モディ政権は改めて全職員に注意喚起したという。
 また、インド・メディアによれば、政府職員には6ケタの身分証明番号が与えられる予定だ。職員が、庁舎を出入りする場合、身分証明(ID)カードを出入り口で機械にかざす必要が生じるため、「会議に行く」などとウソをついて早めの昼食をとりに行けば、たちまち、ばれてしまう。職員の動きはインターネット上で検索でき、首相府でも監視可能な仕組みにするという徹底ぶりだ。

 モディ政権は、最近も「クリーン・インド(インドをきれいにしよう)運動」を打ち出し、政府職員らに身の回りやトイレの掃除を指示したばかり。今後、官僚にどれだけ綱紀粛正を徹底させられるかが問われることになる。

 こうした取り組みに、インド外交の任にあずかる外務省のある職員は、「われわれが、どうこういうことではありません。ただし、外務省職員はみな、常に高い倫理観と行動規範を持って仕事をしています」と話している。

58チバQ:2014/11/24(月) 08:27:49
http://www.sankei.com/world/news/141122/wor1411220040-n1.html
2014.11.22 20:17

スリランカ大統領選1月8日実施 現職の閣僚離反し出馬表明 ラジャパクサ大統領を「独裁」と批判

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 【ニューデリー=岩田智雄】スリランカの選挙管理委員会は21日、大統領選を来年1月8日に行うと発表した。ラジャパクサ大統領の与党、スリランカ自由党(SLFP)の事務局長で保健相のマイトリパラ・シリセナ氏は21日、3選を目指すラジャパクサ氏の対立候補として出馬することを表明し、大統領は与党内の離反に遭う形となった。

 ロイター通信によると、シリセナ氏は保健相を辞任し、「1つの家族が経済、権力、政党を支配してきた」、「この国は独裁政治に向かっている」と、ラジャパクサ氏を批判した。ラジャパクサ氏は、兄弟を閣僚や国防次官、議会議長に据えるなど親類で権力を固める縁故主義を批判されていた。シリセナ氏に対しては、自由党前党首のクマラトゥンガ前大統領が支持を表明している。

 議会は2010年、大統領の3選禁止条項を撤廃する憲法改正案を可決した。ラジャパクサ氏は任期を2年間残しているが、権力基盤が強固なうちに3選を目指したとみられている。

59チバQ:2014/12/07(日) 19:11:01
http://www.sankei.com/world/news/141207/wor1412070001-n1.html
2014.12.7 17:00
【モディ政権考】
「ヨガ省」創設 インド首相の“仰天意図”





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今年3月31日、インド南部ゴア州での下院選の選挙運動で、支持者に囲まれるシュリパド・ヤッソ・ナイク氏。内閣拡大・改造で、初代ヨガ・アーユルベーダ担当相に就任した(岩田智雄撮影)
 インドのモディ首相は9日に行った内閣拡大・改造で、ヨガ・アーユルベーダ省を創設し、初代担当相に側近のシュリパド・ヤッソ・ナイク氏を任命した。モディ氏はヒンズー至上主義者として知られ、政治家になる前の若いころには、ヒマラヤ山脈のヒンズー教ゆかりの地を訪ねて歩いたこともある。今回の人事には、インド文化を世界に広く発信しようとの意図が強く反映されている。

 ヨガは古代インドで行われた心身の統一・訓練などによって、物質の束縛から自由になることを目指す宗教的実践法。現代では、心身の健康法として応用されている。アーユルベーダは、インドの伝統医学で、オイルマッサージなどによって、病気の治療、予防と健康増進を図る。

 ナイク氏は観光地の南部ゴア州選出の与党、インド人民党(BJP)所属下院議員だ。今年5月発足のモディ新政権では、文化、観光担当相に任命されたが、今回新ポストを与えられた。

 地元テレビの取材にナイク氏は、「英国人はインドに来た後、インドの薬を抑制し、逆症療法を押しつけようとした。だから、伝統的な薬は奨励されなかった」と述べた。

 モディ氏は、9月に米ニューヨークで行われた国連総会の演説でも、「国際ヨガの日」を制定するよう呼びかけている。

 「ヨガは私たちの古代の伝統からのかけがえのない贈り物だ。心身の統合を具現化する」、「運動というだけでなく、あなた方自身と世界、自然の調和の感覚を発見させるものだ。生活様式を変え、自覚を創出することによって、私たちの気候変動への取り組みでも助けになる」と訴えた。

 モディ氏はインドの伝統を活用し、独自の文化政策をいっそう進めようとしている。こうした意識は、歴史や文化を重んじる日本人も、共有しているかもしれない。

(ニューデリー 岩田智雄)

60チバQ:2014/12/08(月) 22:23:04
http://www.afpbb.com/articles/-/3033425
インドの女性障害者、施設で「動物以下の扱い」
2014年12月04日 16:54 発信地:ニューデリー/インド
【12月4日 AFP】インドで、知的障害や精神障害のある女性たちが施設に閉じ込められ、性的虐待や暴行など「動物以下の扱い」を受けていると非難する報告書を、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights Watch、HRW)が3日、発表した。

 報告書によると、女性たちはしばしば、基本的設備すら整っていない過剰収容の公営施設に放り込まれるが、そこでは知的障害や精神障害のある人が「あざ笑われ、おびえさせられ、汚名を着せられている」という。

 報告書を執筆したクリティ・シャルマ(Kriti Sharma)氏によれば、「閉じ込められた女性たちの生活は孤独や恐怖、虐待にあふれ、脱出できる希望もない」。特に、障害のある女性や少女たちは、性的暴力の対象となったり、リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康と権利)を否定されたりしているという。

「動物以下の扱い(Treated Worse than Animals)」と題された同報告書は、こうした施設に入所中か過去に入所していた女性と少女52人と、家族や医師150人を対象にした聞き取り調査に基づいている。

 報告書の中で、ある11歳の少女は「私を学校に送迎する職員は、私をたたく。施設内でもたたかれる。手で強くたたかれる」と語った。「たたかれると泣きたくなるし、悲しくなる。学校でも泣きたくなる。ここから出たい」

 インド政府の統計では、同国の知的障害者は約150万人、精神障害者は約72万人とされている。しかし、インドには医師の診断を受けない人々が多く、専門家は実際の人数はずっと多いと指摘している。

 インド西部プネ(Pune)の精神科病院のビラス・バイルメ(Vilas Bhailume)院長は、入院患者の数が施設の収容能力を大幅に超過しているのが最大の問題だと報告書に証言した。同病院では、1850人以上の入院患者に対し、トイレが100か所しかないうえ、きちんと機能しているのは25か所ほどで残りは詰まってばかりなため、トイレ以外での排便が常態化しているという。

 インドでは強制入院は違法だが、報告書によると、障害のある女性が家族や法的保護者らにより強制的に入院させられる事例も多いという。(c)AFP

61チバQ:2014/12/10(水) 21:54:28
http://mainichi.jp/feature/news/20141211k0000m030126000c.html
ノーベル賞:平和賞マララさんに母国パキスタン内に反感も
毎日新聞 2014年12月10日 21時46分

 ◇「西洋の価値観を押しつけ」と 専門家「背景に反米感情」
【オスロ金子淳】女子教育の必要性を訴え史上最年少のノーベル平和賞受賞者となったマララ・ユスフザイさん(17)。母国パキスタンでは、受賞を歓迎する声がある一方、マララさんに批判的な意見も少なくない。「女子教育の権利」には賛同しつつも、近代的な学校教育を主張するマララさんに「西洋の価値観を押しつけられている」と感じているためだ。専門家は、米国主導の「対テロ戦争」に振り回されてきた国民の反米感情が背景にあると指摘する。

 「欧米の伝統や文化は我々とは違う。我々には独自の価値観がある」。全パキスタン私立学校連盟のミルザ・カシム理事長は、マララさんの自伝「わたしはマララ」を「欧米の視点」と切り捨てる。同連盟は2013年、自伝の中の一部の表現が「反イスラム的だ」として加盟校での閲覧を禁止。今年11月には自伝タイトルをもじった「わたしはマララではない日」を設定し、抗議デモを行った。

 カシム氏は「女性教育に反対ではないし、(マララさんを銃撃したイスラム過激派)タリバンを支持するわけでもない」と言う。だが、マララさんが「イスラム教や国家を不当に批判し、パキスタンの誤ったイメージを広めた」と非難する。

 マララさんの銃撃(12年)は悲惨な事件として欧米メディアを中心に大きく報じられ、パキスタンの女性が置かれた境遇や教育の現状に批判が集まった。このため、パキスタンでは銃撃を仕組まれた「陰謀」とする見方さえある。北西部の大学生(18)は「事件があったから平和賞が簡単に取れた」と語る。

 北西部ペシャワル大のサルファラーズ・カーン教授はこうした「マララ批判」の背景に「米国の対テロ戦争に対する否定的な感情がある」と分析する。パキスタンは01年、米国から対テロ戦争への協力を迫られた。それまでアフガニスタンのタリバン政権(当時)を支えてきたが、アフガン攻撃を容認した。国内でも「テロリスト暗殺」を目的に米国の無人機による空爆が繰り返された。これが反米感情を高め、イスラム過激派の活動もかえって活発化した。インドのシンクタンクによると、今年も1500人以上の民間人がテロの犠牲になった。「治安悪化は米国のせい」(南部カラチの会社員)との思いを抱く人も少なくない。

 一方、マララさんは西洋式の近代的な学校教育の重要性を主張しており、欧米で広く支持を得てきた。カーン教授は「マララさんの主張は西欧の価値観と重なる。このため、批判的な人たちはマララさんが欧米の価値観を広めるために活動しているとみている」と指摘する。

 だが、マララさんの受賞が教育関係者に希望を与えているのも事実だ。イスラマバードの教育NGOで働くワカス・バジュワさん(36)は「マララさんの努力で国民の意識は高まっている。政府の支援も得やすくなった」と語り、今後のマララさんの活躍に期待を寄せた。

62選挙:2014/12/11(木) 12:01:14
さよなら安倍政権 自民党議員100人落選キャンペーン
URL:http://ouen100.net/

63チバQ:2014/12/12(金) 20:15:59
http://www.sankei.com/world/news/141212/wor1412120005-n1.html
2014.12.12 05:00
【ノーベル平和賞】
児童売春いまだ深刻 受賞者出身のインド 救出活動のNGO「受賞は励み」

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9日、インド北部バラナシのグリアの施設で、黙想する売春街の子供ら(岩田智雄撮影)
 働かされる子供たちの救出に尽くしてノーベル平和賞を受賞したインドの人権活動家カイラシュ・サトヤルティさん(60)の母国インドでは、児童労働が深刻だ。なかでも、貧困層が多い北部ウッタルプラデシュ州では、児童売春を強いられる少女が少なくない。ガンジス川を抱く仏教とヒンズー教の聖地、バラナシにある州最大の売春街では、ここで働く女性の娘を母親と同じ職に就かせないための努力が続けられていた。(インド北部バラナシ 岩田智雄)

 その売春地帯は町の中心バラナシ駅からわずか2.5キロのところにあった。1.5キロほどの路地沿いで約350人の女性が働いている。入り口近くに、児童売春・労働から子供を救う活動をしている非政府組織(NGO)「グリア」のビルが建つ。

 売春女性の子供50〜60人が、広間で黙想を始めた。すると、施設に通って4年になる少女、シャシさん(13)が涙を流し出した。

 「子供たちは日ごろ、学校や地域で売春婦の子供だとののしられ、傷ついている。ほとんどみな、父親が誰なのかわからない。心に闇を抱えている」

 グリアを運営するサントラ・マンジュさん(34)はこう話した。

 ここでは黙想や工作、描画、授業を通じて子供に心のケアを行っている。インドでは、大人の売春は売春宿を使ったり、あっせん業者を通じたりしなければ合法だが、18歳未満は違法。かつてこの通りには少女があふれていたが、グリアの活動で約10年前に姿を消した。少女らは別の仕事に就くようになり、シャシさんも「将来は先生になりたい」と言う。ただ依然として3〜4割の少女は、別の場所を見つけて売春するようになるという。

 政府の2011年の調査では、国内で労働を強いられている5〜14歳の子供は減少傾向にあり、売春を除き435万3千人。実態はもっと多いというのが通説で、国連児童基金(ユニセフ)の推計では2800万人に上る。09年には120万人が児童売春を強要されたとの別の政府調査もある。

 マンジュさんの夫でグリア代表のアジート・シンさん(44)は「児童売春は増えているという印象だ。経済が発展したというが、貧しい者はいっそう貧しくなっている」と訴えた。貧困家庭では、良い働き口があるとか、ダウリ(持参財)なしで娘の嫁ぎ先があるといった話に乗せられ、親が子供をわずかな金額で人身売買業者に売り渡してしまう。

 「売春女性の大半はカースト制の不可触民やシュードラなど下位層の出身者。この世界に入った少女は稼ぎの8割を巻き上げられ、奴隷的動労を強いられる」

 ウッタルプラデシュ州では、サトヤルティさんも数年前、れんが工場などで働かされる子供を救出した。シンさんは、今回の授賞について、「この地域の問題が注目され、私たちのようなNGOの活動にも日が当たった」と祝福している。

64チバQ:2014/12/27(土) 22:16:57
http://www.sankei.com/world/news/141226/wor1412260032-n1.html
2014.12.26 17:58
【インド洋大津波10年】
語り継がれる被災体験 支援で便利に…招いた乱獲 インド南部現地ルポ

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24日、インド南部タミルナド州ソーナングッパン村近くの浜辺で津波が来た日のことを語るテンナワマンさん(右から2人目)ら(岩田智雄撮影)
 インド洋大津波では、震源地のインドネシア・スマトラ沖から遠く離れたインド南部タミルナド州でも約8千人が犠牲になった。津波から10年がたった現地では当時のような災害が二度と起きないよう、子供たちに被災経験が語り継がれている。また主要産業である漁業に携わる住民の多くは非政府組織(NGO)や政府の支援を受けて生活を再建させた。ただ漁が便利になりすぎたことが乱獲を招き、支援の反動も見え始めている。(インド南部タミルナド州 岩田智雄)

「亡くなった友達思い出す」

 「津波が来そうになったらできるだけ高いところへ逃げよう」、「津波の噂を流したり、信じたりしないようにしよう」

 タミルナド州で最も被害が大きく、州全体の死者の4分の3を占める約6千人が死亡したナガパティナム県。アックカライペタイ地区の中等教育学校で、子供たちが大きな声で復唱していた。日本の小学6年生から高校3年生に当たる生徒が通うこの学校は津波によって、生徒761人のうち14人が死亡し、約200人が親を失った。

 指導に当たる数学の女性教師、V・デビカさん(25)は、当時のことをおぼろげにしか覚えていない子供たちに、被災体験を交えた避難の心構えを教えている。「亡くなった友達のことを思い出すと今でも心が痛む。被害を知っている私は、学校でとても重要な役割を与えられていると思う」と話す。

 学校の周りには、津波で破壊され住民が再建をあきらめた住宅が何軒も放置されている。約1千人はもう海の近くには住みたくないと言って内陸側へ移住していった。当時、デビカさんの生物学の先生だったジョージ・アブラハム・リンガムさんは今、この学校の校長として、教師の指導に当たる。「住民たちはこの10年、多くの困難があったが、たくさんの支援を受けて新しい生活を始めている。今は津波の早期警戒システムもある。再び同じような悲劇を起こしたくない」と決意を語った。

 約2年前にこの地域で、津波が来るという誤った情報が広がり、混乱したことがあったという。デビカさんは「私たちがしっかりしなければ」と話す。

NGO支援で収入アップのはずが…

 被災した住民の多くは海岸近くに住み、漁で生計を立てていた。

 カダロア県ソーナングッパン村の漁師、テンナワマンさん(40)は、津波が来たとき、海の上だった。村へ戻ると被害の爪痕にがくぜんとした。住宅550軒のうち400軒が破壊され、住民2300人のうち48人が命を落とした。テンナワマンさんも、家族は無事だったものの、すべての財産を失った。
 生活再建はどん底から始まった。多くの市民団体が支援に乗り出す中、国際NGOの「ワールド・ビジョン」から20万ルピー(約38万円)相当の新しい漁船や漁具を与えられ、仲間4人と共有した。これまでなかった魚群探知機も手にした。収入は大きく増え、津波前は食べていくのが精いっぱいだった生活は向上した。息子2人に十分な教育を与え、エンジニアにするのが夢という。

 ただ、「最初の8年間は好調だったが、その後、状況が変わってきた」と顔を曇らせる。

 支援を受けて漁が効率化した結果、1人当たりの漁獲量が伸び、また漁師の数も増えた。そのあおりで、漁に出てもあまり成果が上がらなくなってきたのだ。

 「もらった漁船も一部破損してしまい、あまり遠くへ出られなくなった」といい、多いときは1カ月に5万ルピー(約9万5千円)あった稼ぎが、今は3分の1から5分の1に減った。

 漁師150人を含む200人以上が亡くなった連邦政府直轄地ポンディチェリの漁協組合長、N・J・ボースさんは「乱獲に加え、海の水質汚染も起きている。魚を求め沖合まで出て、スリランカ軍に拘束される者も少なくない。いくつもの家庭が稼ぎ手を失い困窮している」と訴える。

 インド洋大津波の被災地には、各国から多くの支援が集まった。住民らは生活再建を果たしつつあるが、新たな工夫も必要な時期になっている。

65チバQ:2015/01/04(日) 23:49:19
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015010400120
与党幹部が相次ぎ離反=2枚「権力私物化」に批判も−スリランカ大統領選

3日、スリランカのペルマドゥラで、演説するラジャパクサ大統領(EPA=時事)
 【ニューデリー時事】スリランカ大統領選が8日、投開票される。2010年に再選されたラジャパクサ大統領は任期を約2年残すが、権力基盤が安定しているうちに3選を決めようと、選挙の前倒しを決めた。だが、大統領の「独裁」に反発する与党幹部らの離反が相次ぎ、接戦が予想されている。
 与党スリランカ自由党の事務局長シリセナ氏は、ラジャパクサ大統領が出馬を表明した翌日、保健相を辞任し、対抗馬として立つと宣言した。シリセナ氏は、大統領が兄弟を閣僚や議会議長、国防次官に据えていることを取り上げ、「一族が経済や政府、政党を支配してきた」と、権力の私物化を批判している。
 選挙戦では、これまでに閣僚や与党議員ら20人以上がラジャパクサ陣営から離反。野党の統一国民党や少数民族タミル人の政党もシリセナ氏支持に回り、両者による事実上の一騎打ちの様相を呈している。(2015/01/04-17:01)

66チバQ:2015/01/05(月) 22:02:03
http://www.sankei.com/world/news/150105/wor1501050001-n1.html
2015.1.5 11:00
【モディ政権考】
イスラム教徒に「ヘイトスピーチ」した女性閣僚“炎上” 露わになったヒンズー至上主義政権のアキレス腱





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イスラム教徒に対するヘイトスピーチを批判され、ニューデリーのインド議会前で報道陣に囲まれるジョティ氏(中央)(AP)
 インドのモディ政権の女性閣僚が、ヘイトスピーチをしたとして非難を浴びる事件が起きた。この閣僚は与党、インド人民党(BJP)所属のサドビ・ニランジャン・ジョティ食品加工業担当相(閣外相)。昨年12月2日にニューデリーで行った地方議会選のための演説で、「(ヒンズー教の神)ラーマ神の子供の政府か、庶子の政府か」を選ぶときだと聴衆に訴え、少数派イスラム教徒などの候補者を批判した。

 これには野党、国民会議派などが猛反発し、ジョティ氏に辞任を要求した。ジョティ氏は議会での閣僚としての初答弁で、謝罪する羽目になった。

 モディ首相も議会で、「こうした発言は絶対に認められない」と述べつつ、「ジョティ氏はすでに謝っている」と説明に追われた。また、「私たちはジョティ氏の経歴もよく知っている」と発言し、ジョティ氏が貧困層が多い北部ウッタルプラデシュ州の下位カースト出身で、高等教育を受けていないことを強調して同情を求めた。

 モディ氏の与党、BJPはヒンズー至上主義団体、民族義勇団(RSS)を母体とし、モディ氏自身もヒンズー至上主義者といわれてきた。今年5月開票の総選挙の選挙運動では、東部ビハール州でBJPの候補者が「モディ氏に反対するものは、(イスラム教国の)パキスタンに行くべきだ」と発言し、ヘイトスピーチの罪で告発される騒ぎになった。

 モディ氏の右腕といわれた党幹部もイスラム教徒に対するヘイトスピーチをしたと非難された。その後、疑いは晴れたものの、一時、選管から選挙運動への参加を禁止された。

 インドでは国民の8割以上がヒンズー教徒だが、多民族、多宗教を認めることは国是となっている。一方で、インドには、イスラム教徒に対する暴力を主導したり、市民の反イスラム感情をあおったりするヒンズー教過激主義者も存在する。

 モディ氏は最近、インド伝統のヨガを宣伝し、国連による「国際ヨガの日」の制定にこぎつけたが、これについて、インドのシンクタンク、オブザーバー研究財団のラジャ・モハン研究員はインド紙インディアン・エクスプレスのコラムで「モディ政権下でインドのソフトパワーを打ち出す大きな可能性を示すものだ」と歓迎しつつ、「ヒンズー教過激主義者の団体は、偏狭の文化と嫌悪の政策を積極的に推進することによって、モディ氏のソフトパワー戦略を傷つけようとしている」と指摘した。

 そのうえで、「政府が、国内でこうした団体に政治的罰を与えずにいることによる対外的な損失を計算しているのかどうか、はっきりしない」と述べ、「もし野放しであれば、ヒンズー過激主義者集団は、インドのソフトパワーの邪魔をするだけではない。友人や仲間との精力的な取り組みを通じて、インド政府のハードパワーを迅速に高めようというモディ氏の望みをも転覆させるだろう」と警告した。

 今回のヘイトスピーチ問題はその後、野党が非難の矛を収め、収束を見た。しかし、宗教上の対立感情が存在するインドでは、政府やBJP関係者のうかつな発言が、今後もモディ政権のアキレス腱(けん)となっていくだろう。

(ニューデリー 岩田智雄)

67とはずがたり:2015/01/05(月) 22:41:26

邦人女性、インドで1か月監禁され集団暴行被害
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150103-OYT1T50107.html
2015年01月03日 21時01分

 【ニューデリー=石田浩之】インド東部コルカタ警察は3日までに、日本人女性(22)を監禁し、性的暴行を加えたとしてインド人の男5人を逮捕した。


 警察当局によると、昨年11月20日、男5人がコルカタで旅行ガイドを装って日本語で女性に声を掛け、北部ブッダガヤの民家などに約1か月にわたって監禁したうえ、集団で暴行した疑い。男たちは女性に銃を突きつけ、現金7万6000ルピー(約14万円)を奪ったという。女性は在コルカタ日本総領事館などと連絡を取って逃げ、12月下旬にコルカタ警察に被害届を出したという。

 インドでは2012年12月、女子大生がニューデリーを走るバスの車内で集団暴行され、車外に突き落とされて死亡する事件が発生。性犯罪を厳罰化する法改正が行われたが、その後も事件は相次いでいる。ニューデリー警察当局が2日発表した統計によると、昨年ニューデリーで警察などに申告された性的暴行の件数は2069件で、13年の1571件から大幅に増加した。

2015年01月03日 21時01分

68チバQ:2015/01/06(火) 19:04:03
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2015010600049
インドに「第三の性」市長=有力党候補下す


 【ニューデリーAFP=時事】インド中部のチャッティスガル州ライガル市で4日に行われた市長選で、身体的な性と自身の性認識が異なり「第三の性」と呼ばれるトランスジェンダーの候補が当選した。同国でトランスジェンダーが選挙で選ばれるのは初めて。


 当選したのはマドゥ・バイ・キナルさん(35)で、モディ首相が率いるインド人民党(BJP)候補を約4500票差で下した。キナルさんはサリーをまとい、支持者から首に花輪をかけられてカメラの前に登場。報道陣に「この勝利は私への愛と祝福だと考えます」と語った。
 PTI通信によれば、キナルさんはインド古来の身分制度カースト制で差別されてきた「不可触民」と呼ばれる階層出身。列車内で歌や踊りを披露して生計を立ててきたが、立候補要請を機にやめたという。
 インドでは昨年4月、最高裁がトランスジェンダーを「第三の性」として認める判決を下した。ただ、社会的にははみ出し者として扱われることが多く、売春や物乞いをする人もいる。(2015/01/06-05:51)

69チバQ:2015/01/06(火) 19:15:06
http://www.afpbb.com/articles/-/3035716
インドで初のトランスジェンダー市長が誕生
2015年01月06日 10:55 発信地:ニューデリー/インド
インドで初のトランスジェンダー市長が誕生 ×印首都ニューデリーで開催されたゲイプライド・パレードに参加する性的少数者の支持者たち(2014年11月30日撮影、資料写真)。(c)AFP/SAJJAD HUSSAIN 写真写真拡大をみる 写真購入のお問合せはこちら
【1月6日 AFP】インド中部チャッティスガル(Chhattisgarh)州ライガル(Raigarh)で4日行われた市長選挙で、身体の性と性自認が一致しないトランスジェンダー(性別越境者)の候補が勝利した。トランスジェンダー候補が市民選挙で当選するのも、市長として選出されるのも同国ではこれが初めて。

 州選挙委員会によると、トランスジェンダーのマドゥ・バイ・キナル(Madhu Bai Kinnar)候補(35)は、ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相の与党インド人民党(Bharatiya Janata Party、BJP)から出馬した対立候補に4500票以上の差をつけて当選した。

 インド通信社PTI(Press Trust of India)によるとキナル氏は、身分制度カースト制の最下層で、かつては不可触民と呼ばれた「ダリット(Dalit)」出身。列車内で歌や踊りを披露することで生計を立てていたが、市長選への出馬を要請されたことを機にやめたという。

 当選後の記者会見で、キナル氏は「有権者の皆さんが私を信頼してくれた。この勝利は、彼らから私への愛情と祝福だと考えています。彼らの夢を実現するため全力を尽くしたい」と語った。

 インド最高裁は昨年4月、トランスジェンダーの人々を中立的な性別として法的に認める判決を下している。トランスジェンダーの人々は、性別適合手術を受けた人々、もしくは生まれ持った体の性と性自認が一致しない人々と定義され、インドなど南アジア諸国では「ヒジュラ(hijra)」と呼ばれている。保守的な文化を持つインドでは、しばしば社会の隅に追いやられ、売春や物乞いで生計を立てている人も多い。(c)AFP

70チバQ:2015/01/06(火) 22:54:55
http://www.sankei.com/world/news/150106/wor1501060058-n1.html
2015.1.6 21:32

スリランカ大統領選、現職と“一騎打ち”反旗の前保健相が支持拡大 縁故批判VS経済実績

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コロンボ近郊ケスベワでの選挙集会で5日、ラジャパクサ大統領のポスターを掲げる支持者ら(岩田智雄撮影)
 【コロンボ=岩田智雄】スリランカの大統領選が8日投開票される。与党・スリランカ自由党の現職、マヒンダ・ラジャパクサ大統領(69)と、同党の幹事長を辞して大統領に反旗を翻し、新党の新民主戦線(NDF)から出馬したマイトリパラ・シリセナ前保健相(63)による事実上の一騎打ち。任期を約2年残して3選を目指す大統領に対しては、親族登用や汚職体質への不満が強く、他の与党離反者や野党勢力がシリセナ氏支持に回り、接戦が予想されている。

 「ラジャパクサとその一族、側近集団は貧しい者を犠牲にして繁栄し、特権を得てきた」「スリランカに新しい政府ができる」

 選挙運動最終日の5日、シリセナ氏はコロンボ近郊マラダナで聴衆に訴えた。

 シリセナ氏は昨年11月、大統領選の実施が決まると突然出馬を表明し、大統領が兄弟を経済開発相や国防次官、国会議長に据えるなどしてきたことを強く批判した。陣営幹部の弁護士、ランジット・ミーガスワッテ氏は「大統領一族が国家財政を完全に牛耳り、事業の契約金の10〜15%を手数料としてせしめてきた。すべてが大統領に支配されている」と話す。

 シリセナ氏だけでなく、与党連合からは国会議員が次々と離反。「現政権に冷や飯を食わされた人たちが反大統領派に転じた」(コロンボの観測筋)とされ、クマラトゥンガ前大統領も同氏支持を表明した。

 前回の大統領選で敗れ、投獄されたフォンセカ前軍参謀長率いる民主国民連合(DNA)や少数派民族タミル人のタミル国民連合(TNA)など主要野党も、シリセナ氏を野党統一候補として支援している。

 スリランカのケラニア大学が昨年12月に発表した世論調査結果によれば、支持率53%のラジャパクサ氏を44%のシリセナ氏が追い上げる展開となっている。

 対するラジャパクサ氏は5日、コロンボ近郊ケスベワでの最後の選挙演説で「私は大勝利を収める」と言い切った。同氏は2005年に大統領に就任。09年にタミル人過激派組織「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」を壊滅させて勢いに乗り、10年に再選された。憲法を改正し3選禁止条項を撤廃。港湾や空港などの整備で中国から巨額の支援を取り付け、高い経済成長率を背景に長期政権をうかがっていた。

 大統領派のファウジー都市問題相は「国会議員が離反しても、国民はこうした議員を支持していない。大統領は親族の支持があってテロリストを壊滅し、開発を進めることができた。縁故者登用批判は正しくない」と反論した。グナセカラ人的資源相は「汚職批判はあっても経済政策のプラス評価がそれを上回るはずだ」と主張している。

     ◇

 【用語解説】スリランカ内戦

 ヒンズー教徒中心の少数派民族タミル人が仏教徒中心の多数派民族シンハラ人の支配に抵抗し、1983年からタミル人反政府勢力「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」の武装闘争とテロが激化。2009年5月、LTTE指導者のプラバカラン議長が政府軍に殺害されLTTEは消滅し、内戦が終結した。この間の犠牲者は7万人以上とされる。

72チバQ:2015/01/07(水) 20:39:25
http://mainichi.jp/select/news/20150108k0000m030031000c.html
スリランカ:大統領選8日投開票 与党分裂で情勢混とん
毎日新聞 2015年01月07日 18時30分

 【コロンボ金子淳】スリランカ大統領選が8日、投開票される。与党・スリランカ自由党の現職、ラジャパクサ氏(69)が3選を目指すが、与党で離反した元保健相のシリセナ氏(63)が出馬し、事実上の一騎打ちとなる。与党分裂で接戦が予想され、ラジャパクサ政権が存続するかが焦点となりそうだ。

 大統領選は本来、2016年の予定だったが、ラジャパクサ氏が任期を約2年残して前倒しを決めた。支持が落ち込む前に選挙を行った方が得策と判断したとみられる。ラジャパクサ氏は09年に少数派タミル人武装組織「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」との内戦を終結させた実績があり、当初は無風での勝利が予想されていた。だが、昨年11月に与党事務局長のシリセナ氏が出馬を表明し、風向きが一気に変わった。

 シリセナ氏は、大統領が親族を要職に登用しているとして「縁故主義」や強権政治を批判。大統領の権限を弱める憲法改正を公約に掲げ、クマラトゥンガ前大統領や20人を超える与党議員の支持を取り付けた。最大野党・統一国民党のほか、少数派タミル人やイスラム教徒の政党からも支持を得ている。地元メディアによると、昨年末に2大学が行った二つの世論調査は、それぞれ別々の候補が勝利すると予想しており、接戦となる見通しだ。

 こうした中、各地で与党支持者によるとみられる暴力事件が多発している。3日にはシリセナ氏の集会を狙ったとみられる発砲事件が発生し、1人が負傷。選挙戦最終日の5日にもシリセナ氏の支持者3人が銃撃され負傷した。選挙監視活動を行う非政府組織(NGO)関係者は「不正や選挙後の混乱も予想される」と話す。

 有権者数は約1500万人。立候補者は計19人に上るが、地元メディアなどによると、このうち数人は両候補のいずれかを支持する「ダミー候補」とされ、対立候補の支持票を分散させる目的で出馬したとみられている。

74チバQ:2015/01/08(木) 23:23:04
http://mainichi.jp/select/news/20150109k0000m030047000c.html
スリランカ:大統領選投開票 中国依存度も焦点
毎日新聞 2015年01月08日 19時30分(最終更新 01月08日 20時31分)
【コロンボ金子淳】スリランカ大統領選は8日、投票が行われた。与党・スリランカ自由党の現職、ラジャパクサ大統領(69)と、与党を離反したシリセナ元保健相(63)との事実上の一騎打ち。即日開票され、9日に結果が判明する見通し。ラジャパクサ氏は中国の援助で港湾などのインフラ整備を進めてきたが、国民には「多額の援助が汚職を招いた」との不満もある。シリセナ氏は中国依存を見直す方針とみられ、今後の外交を占う選挙となりそうだ。

 「中国の援助で港湾ができても、仕事は増えていない」。コロンボ中心部の投票所で、シリセナ氏に投票したチンタクさん(43)は力を込めた。かつては大工として生計を立てていたが、現在は失業中。「1国だけ頼ってもだめだ」と語る。

 大統領選の不正監視団体「選挙関連暴力監視センター(CMEV)」によると、今回の選挙では台湾から招いた監視要員十数人が外務省に査証(ビザ)の発給を拒否されたという。CMEVのマンジュラさん(36)は「『一つの中国』政策があるからだろう」と、中国の影響を指摘する。

 シリセナ陣営は中国だけでなくインドなどとの良好な関係構築を主張。中国の援助でコロンボに建設する港湾都市計画も白紙に戻すことを表明するなど、対中政策を見直す姿勢を明確にしている。西側外交筋は「大統領が代われば、中国依存を弱めることになるだろう」と話している。

75チバQ:2015/01/08(木) 23:35:38
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015010800527
「独裁」反対で野党結束=政権交代は五分五分−スリランカ大統領選


8日、スリランカの主要都市コロンボで、大統領選挙の投票をする女性(中央)
 【コロンボ時事】インド洋の島国スリランカで8日、大統領選の投票が行われた。3期目を目指す現職ラジャパクサ氏と、同氏の「独裁」を批判するシリセナ前保健相の事実上の一騎打ち。シリセナ氏には、共に与党を離反した閣僚ら20人以上に加え、少数民族タミル人の政党なども支持を表明しており、政権交代の可能性は「五分五分」との見方が強い。
 大統領選は有権者約1500万人による直接選挙で行われた。タミル人が多く住む地域の投票所で爆発があったが大きな影響はなく、高い投票率を記録したとみられる。9日夕(日本時間同夜)に大勢が判明する見通し。
 現職に反旗を翻したシリセナ氏は、ラジャパクサ氏が親族を政府の要職に据えたことに触れ、「権力を私物化している」と批判。大統領の権限縮小と汚職撲滅を公約し、タミル人やイスラム教徒を中心に支持を集めて勢いに乗る。
 一方、ラジャパクサ氏は2010年以降、年平均7%以上の経済成長をもたらした実績を強調。「『未知の天使』より『既知の悪魔』の方が信頼できる」と支持を訴えた。(2015/01/08-21:16)

76チバQ:2015/01/09(金) 19:24:27
http://www.sankei.com/world/news/150109/wor1501090036-n1.html
2015.1.9 18:25
【スリランカ大統領選】
前保健相が現職破り勝利 中国依存を「浅はかな外交」と脱却目指す

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9日、スリランカ・コロンボにある選挙管理委員会を離れる際に手を振るシリセナ氏(ゲッティ=共同)
 【コロンボ=岩田智雄】スリランカ大統領選で、現職のマヒンダ・ラジャパクサ大統領(69)に対抗して出馬したマイトリパラ・シリセナ前保健相(63)が9日、得票率51・28%でラジャパクサ氏(47・58%)を破り、初当選した。9日夜、新大統領に就任する。国営ラジオによると、シリセナ氏は「この勝利はすべてのスリランカ人のものだ」と宣言した。

 8日投票の大統領選は、スリランカ自由党(SLFP)党首で現職のラジャパクサ大統領と、自由党の前幹事長で大統領に反旗を翻して新党、新民主戦線(NDF)から野党統一候補として出馬したシリセナ前保健相による事実上の一騎打ちになっていた。

 シリセナ氏はラジャパクサ氏の親族登用や大統領への権力集中、汚職体質を強く批判してきた。

 中でも、外国支援を受けた道路建設事業などで、借入金の大半が一部の人間の懐に入り、スリランカは国民の孫の世代になっても借金を返済し切れず、土地は担保として外国人の手に渡るとしていた。

 名指しこそしていないが、「真珠の首飾り戦略」を通じ、スリランカなどインド洋周辺諸国の港湾整備を支援している中国を念頭に、援助の在り方を非難した形だ。

 そのうえで、シリセナ氏は、「スリランカは浅はかな外交政策、戦略によってイメージが破壊され、急速に国際社会からの孤立を深めていた」と主張。今後は「アジアの主要国であるインド、中国、パキスタン、日本との友好関係を強化し、新興国との関係も区別せず促進する」として、中国依存を改めてバランス重視の外交を展開する見通しだ。

 シリセナ氏の法律顧問のM・M・ズハイル元イラン大使は、「国内製造業に資金が使われず、生活費は高くなるばかりだっだ。外交は、伝統の非同盟主義に立ち返る」と述べた。

 シリセナ氏は今後、野党、統一国民党(UNP)党首のウィクラマシンハ元首相を首班とする挙国一致内閣を設立。ラジャパクサ氏が2010年の憲法改正で行った大統領の3選禁止条項の撤廃、最高裁長官や検事総長の大統領による任命といった規定をすべて廃止し、強大になりすぎた大統領の権限を縮小する。

 反汚職独立委員会も設立するとしており、ラジャパクサ一族の汚職疑惑についても捜査のメスが入る可能性がある。

78チバQ:2015/01/09(金) 19:33:48
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015010900229
現職が敗北認める=与党幹部造反で元側近に苦杯−スリランカ大統領選



スリランカのラジャパクサ大統領=2014年12月8日(AFP=時事)
 【コロンボ時事】インド洋の島国スリランカで8日行われた大統領選挙で、3選を目指す現職ラジャパクサ氏(69)の陣営は9日、「国民の意思に従い、速やかに政権を移行する」と述べ、敗北を認めた。複数の政府高官が明らかにした。ラジャパクサ氏は勝利を確信して選挙を前倒ししたが、与党幹部20人以上の造反に遭い、元側近のシリセナ前保健相(63)に苦杯を喫した。
 シリセナ氏は、中国依存を強めるラジャパクサ政権の外交方針を批判し、インドや日本などとのバランス外交を提唱。中国国営企業が主要都市コロンボで開発を進める港湾都市計画の見直しも宣言しており、習近平国家主席が掲げる「海上シルクロード構想」の実現に影響を及ぼしそうだ。
 選管の途中集計結果によると、得票率はシリセナ氏が53%、ラジャパクサ氏が46%。投票率は75%を超えたもようだ。(2015/01/09-11:53)

79チバQ:2015/01/09(金) 20:28:57
http://www.sankei.com/world/news/150109/wor1501090049-n1.html
2015.1.9 20:17
【スリランカ大統領選】
勝利したシリセナ氏 投獄に暗殺未遂も「汚職と無縁の紳士」

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8日、スリランカ中部ポロンナルワの投票所を訪れたシリセナ前保健相(AP=共同)
 側近は「まじめで物静かな、暴力や汚職とは無縁の紳士」と評する。

 1989年に現与党のスリランカ自由党(SLFP)から国会議員選挙に立候補して初当選。2001年から今回の出馬で離党するまで党幹事長を務め、農業・水利相などを歴任した。10年から離党までの間は保健相の職にあり、禁煙政策への取り組みが評価されて、世界保健機関(WHO)に表彰されている。

 シリマボ・バンダラナイケ元首相の公民権奪還運動に参加するなどして、1970年代に2度投獄された。2007、08年には少なくとも計2回、少数派民族タミル人過激派組織「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」の暗殺未遂事件に遭い、辛くも難を逃れた。2度目の事件では、別の4人が死亡、15人が負傷している。

 67年に社会主義経済を推進していたSLFPの青年組織に加入し、73年に農業大学の学位を得た。80年には、ロシアの大学からも政治学の学位を取得した。

 51年9月生まれ。スリランカ中部ポロンナルワの中間層農家の家庭に育った。多数派民族のシンハラ人で仏教徒。妻と1男2女がいる。(岩田智雄)

80名無しさん:2015/01/14(水) 21:00:01
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015011400765
汚職容疑で前大統領告発=野党が出国禁止要請−スリランカ

スリランカのラジャパクサ前大統領=8日、タンガラ(AFP=時事)
 【ニューデリー時事】スリランカの左派野党・人民解放戦線(JVP)は14日までに、不正蓄財などの容疑で、ラジャパクサ前大統領とその親族ら計12人を汚職防止機関に告発した。告発対象者の出国を禁じ、保有資産について捜査するよう求めている。地元メディアが報じた。
 報道によると、告発されたのはラジャパクサ氏の一族や政府高官による不正蓄財や国家資産の悪用、土地の収奪行為など。中国の支援による高速道路や鉄道建設で、同氏が費用を不正に水増しし、差額を着服した疑惑が浮上していた。
 JVP関係者はAFP通信の取材に「ラジャパクサ一族が国外に逃亡し、正義から逃れることのないよう告発した」と説明した。(2015/01/14-17:43)

81チバQ:2015/01/18(日) 20:40:23
http://www.sankei.com/world/news/150118/wor1501180001-n1.html
2015.1.18 18:00
【モディ政権考】
「モディ人気」地方での与党快進撃、首都でも続くか






昨年12月23日、インド北部ジャム・カシミール州のジャムで、州議会選でのインド人民党(BJP)の躍進を喜ぶ党支持者ら(AP)
 インドのモディ政権の“快進撃”が地方レベルで続いている。昨年12月に開票された東部ジャルカンド州と北部ジャム・カシミール州の州議会選で、国政与党インド人民党(BJP)がそれぞれ第1党、第2党になったからだ。昨年5月の総選挙後、州レベルでは別の2州でもBJPが勝利している。次の焦点は、2月に行われる中部デリー首都圏の議会選に移っている。

 12月23日の開票結果によると、ジャム・カシミール州(定数87)では、BJPは地域政党(28議席)に次ぐ25議席を獲得した。イスラム教徒が多数派を占めるこの州ではこれまで、ヒンズー至上主義色が強いBJPは苦戦してきたが、前回より議席数を14増やし過去最高の第2党の座についた。

 ジャルカンド州(定数81)では、19議席増の42議席となり、初めて単独過半数を得た。

 BJPは昨年10月の開票でも、インド経済の中心都市ムンバイを抱える西部マハラシュトラ州(定数288)と、日系企業の進出が著しい、デリー首都圏に隣接する北部ハリヤナ州(定数90)で勝利し、第1党となっていた。

 次回行われる地方レベルの選挙は、州に相当するデリー首都圏(定数70)の議会選だ。2月7日に投票、10日に開票される。この選挙は実は、総選挙の前哨戦として2013年に行われたばかり。この年の12月に開票され、BJPが当時、国政でもデリー首都圏でも与党だった国民会議派を破って第1党になった。また、反汚職を訴えて既成政党への不満を吸い上げた新党、庶民党が躍進し、第2党となった。

 BJPは過半数に至らなかったため、庶民党を中心とする少数連立州政府が誕生したが、庶民党の党首、アルビンド・ケジリワル氏が地方政府首相に就任後49日目で辞任。その後、デリー首都圏は、大統領の直接統治下に置かれ、やり直し選挙が決まっていた。

 今回、BJPが「モディ人気」の勢いに乗って過半数を獲得し、政権を握れるかどうかが焦点となる。ただ、反汚職を訴えるケジリワル氏の人気も根強い。昨年5月開票の総選挙では、ケジリワル氏は東部ウッタルプラデシュ州バラナシで、モディ氏の対抗馬として立候補したが敗れており、今回、勝利を誓っているはずだ。

 インドでは、連邦議会上院は主に各州議会議員による間接選挙で選出され、現在は前与党の国民会議派が第1党。BJPは地方議会選での勝利で、BJPが多数を占める下院とのねじれ解消に向けた道を一歩ずつ進みたいところといえる。

(ニューデリー 岩田智雄)

82チバQ:2015/01/18(日) 20:43:20
http://www.afpbb.com/articles/-/3036810
スリランカ航空、前大統領の地元にある国際空港の路線を廃止へ
2015年01月18日 15:38 発信地:コロンボ/スリランカ

【1月18日 AFP】スリランカの国営スリランカ航空(Sri Lankan Airlines)は17日、今月8日に行われた大統領選で落選したマヒンダ・ラジャパクサ(Mahinda Rajapakse)前大統領の名を冠した同国第2の国際空港、マッタラ・ラジャパクサ国際空港(Mattala Rajapaksa International Airport)を発着する全ての路線を廃止する方針を発表した。

 同社によると、ラジャパクサ氏の地元選挙区であるハンバントタ(Hambantota)に建設された同空港を発着する全ての路線は巨額の赤字を出しており、多額の負債を抱える同社にとって大きな負担になっている。マイトリパラ・シリセナ(Maithripala Sirisena)新大統領の就任後に刷新された同社の経営陣が、同空港を発着する路線を含む不採算路線の廃止を決断した。

 スリランカ航空の声明によれば、現在6億5000万ドル(約760億円)近い負債を抱える同社はこれにより、年間純利益をおよそ1800万ドル(約21億円)増やすことができる。

 ラジャパクサ前大統領の肝煎りだった同空港は2013年3月に開港。同国南東部の新たな玄関口として経済の新たな中心となることが期待されていた。しかし、前政権が議会で明らかにしたところによれば、同空港の昨年5月の収入は1万6000スリランカ・ルピー(約1万5000円)にとどまり、街角の食料品店さえ下回る状況だった。

 外国の航空会社で同空港に乗り入れたのは、いずれも格安航空会社のアラブ首長国連邦ドバイ(Dubai)のフライドバイ(Fly Dubai)と同アブダビ(Abu Dhabi)のロタナ・ジェット(Rotana Jet)のみだったが、両社とも昨年、同空港に乗り入れる路線を廃止している。

 ラジャパクサ空港は中国輸出入銀行(Export-Import Bank of China)からの融資を受け、およそ2億600万ドル(約240億円)の費用をかけて建設された。不要なインフラを整備したと批判されていたラジャパクサ政権による汚職や税金の無駄遣いは、大統領選の争点の1つになっていた。(c)AFP

83とはずがたり:2015/01/27(火) 08:49:04
今日の朝日に武器輸出入と米印協力の記事が載ってたけど専門家?の人は既に昨年8月に指摘してる内容か。

インドは伝統的に社会主義ソ連と仲が良かったけどアメリカとも協力深化となれば対中封じ込めとしてはプラスだが。

日米印「同盟」に動き出したアメリカ( [特別投稿]長尾 賢氏/東京財団アソシエイト)
http://www.tkfd.or.jp/eurasia/india/report.php?id=434
更新日:2014/08/22

 今月、アメリカのチャック・ヘーゲル国防長官が訪印した。そこでアメリカから提案されたのは、日米印で安全保障協力を進め、いわば「同盟」を推進しようというものだ。
実は5月にインドの新政権ができて以来、インドをめぐる情勢が大きく動き出している。そして今月末、とうとうインドの新首相は日本に来る。いったい何が起きているのか、よく検証しておかなくてはならない。

1.アメリカが提示した積極的なリスト
 ヘーゲル米国防長官は一体何を提示したのか。まずアメリカは、インドが中国との国境地帯を守るための装備の供給に関して、多くの具体案を示した。現在、インドはこの地域に、新しい軍団を創設しつつある。この第17軍団は、中国から攻撃を受けた時、チベット方面に反撃に出るための部隊である。アメリカは、この部隊を輸送するための大型輸送機、中型輸送機を供給し始めており、さらに数を追加して輸出することを検討している。また、標高の高い山岳でも使用できる攻撃ヘリコプターや大型輸送ヘリコプタ―の輸出も決まりそうだ。山岳で使う超軽量火砲についても、交渉が行われている。加えて歩兵部隊が装備する新型の対戦車ミサイルについても交渉中で、アメリカはインドと共同開発、共同生産を積極的に進めるつもりだ。
 二つ目は、インド海軍がインド洋で使う装備の供給だ。とくに注目はアメリカが空母のカタパルトについて提案したことである。カタパルトは、飛行機を空母から飛ばすための装置だ。空母のように滑走路の長さに制限があるところでは、速度が十分に上がる前に滑走路が終わってしまうかもしれない。だから飛行機に重い武器や燃料をたくさん積まないで飛ばす。
 しかし、カタパルトがあると一気に速度が上がる。武器や燃料をたくさん積んで重くなった飛行機でも、空母から離陸することができるのだ。
 昨年末、インドはロシアで改装中だった新しい空母ヴィクラマディティアを受け取って、配備している。今、次の空母ヴィクラントを建造中だ。もし、優れたカタパルトが装備されれば、インドの空母は飛躍的に能力を高め、インド洋における存在感を高めるだろう。
 こうした武器取引の裏には、やはり「同盟」に向けた動きが見え隠れする。過去3年でインドが輸入した武器の中で、アメリカ製品は40%を占め、30%のロシア製品、14%のフランス製品、4%のイスラエル製品と比べ堂々の第1位である。インドとアメリカの関係はかなり深くなっているとみてよい。

2.中国との国境地帯ばかり訪問するインドの新首相
 どうしてアメリカはインドに注目するのか。武器取引による金銭的な利益だけが原因ではないように思われる。やはり中国は重要な要因だろう。だからこそ、インドの新首相の対中姿勢には興味深いものがある。

5月に就任したインドのナレンドラ・モディ新首相は、表向きは反中ではない。しかし、中国に対する懸念を裏付ける行動をとっている。そのひとつが訪問先だ。もともとBRICS首脳会議があるため決まっていたブラジルを除けば、ブータン、ネパールの順番に訪問し、今月、カシミール地方のインド管理地域を訪問した。
ブータンは、中国がもしインドを攻撃するようなことがあれば、通過点になるかもしれない国だ。そこを通れば、インド防衛上の弱点をつくことができる。
ネパールについては、もともとはインドの影響力が強い国だが、インドと中国の間でうまく外交の独立性を維持しようとしてきた国でもある。だから、徐々に中国の影響力が強まっていて、インドは懸念している。
そしてカシミールのインド管理地域では昨年、中国軍による3週間にわたる侵入事件があった地域だ。その後も断続的に侵入事件が続いている。しかもカシミール地方のパキスタン管理地域には中国軍が駐留しており、インドは中国に軍を撤退させるよう求めている。
 これらの国々、地方を訪問した後、来日するである。この訪問リストにはすべて中国との問題が絡んでいるといえよう。インドの新首相は、中国との外交関係を良好にしておこうとしているが、同時に、中国に対する明らかに懸念をもっているのは間違いない。だからこそ、アメリカはそこに目を付けたといえる。

84とはずがたり:2015/01/27(火) 08:49:30
>>83-84
3.ロシアとインドとの関係に傷?
 だが、ヘーゲル国防長官が日米印「同盟」を提案したのは、中国だけが理由ではないかもしれない。実は、最近インドとロシアの関係が微妙なのだ。
 インドとロシアの関係は冷戦時代にさかのぼる。中ソ対立が深まり、米中がパキスタンを介して接近する中で、インドとロシアの関係は良くなっていった。現在ではインドの武器の約7割が旧ソ連製ないしロシア製である。
だからインドとロシアの関係はとても良好だ。ロシアがクリミアを併合した時も、インドの国家全保障顧問がロシア寄りの発言をしている。もうすぐアフガニスタンからアメリカ軍が撤退する。その後のアフガニスタン対策でも、インドとロシアは協力している。もしアフガニスタンでタリバンが台頭したら、両国とも困るからだ。

しかし、最近インドはロシアに懸念も表明するようになった。大きく分けて三つの懸念がある。一つ目は、ロシアがパキスタンへ攻撃ヘリコプターを販売しようとしていることだ。ロシアは、タリバン対策に役立つと考えている。インドから見ると、その武器はインドに対しても使われるかもしれない。
 二つ目は、ロシアが中国との関係を強化していることだ。ロシアが中国にいい武器を売れば、それはインドに対して使われるかもしれない。
 そして、第三はロシアの最近のウクライナにおける行動だ。欧米がロシアに対して制裁を強めつつある。もしロシアがウクライナでより大規模な軍事行動に出た場合は、制裁はより強まるだろう。ロシアから多くの武器を買っているインドは、影響を受ける可能性が高い。インドはロシアの行動に口は出さないが、ほどほどにしておいてほしいのだ。
 これらの事態をアメリカからみるとどうなるだろう。インドとロシアの強固な関係に隙間がみえる。今が、チャンスかもしれない。アメリカは積極的に動き始めている。

4.日印関係にはよい風が吹いている
 つまりインドに新政権が誕生し、その政権は中国を警戒しており、ロシアとも少し距離を置き始めているから、アメリカにとってインドに外交攻勢をかけるチャンスが巡ってきた、という論理になる。これはアメリカだけに言えることだろうか。いや、日本にもチャンスが巡ってきたといえよう。
 日本は今、中国の海洋進出に対応する必要性に迫られている。その中で、インドは要になる国だ。インドのモディ政権の中国に対する警戒心は、日本と共有できるものである。同時に、日本はロシアとの問題で悩んでいる。日本はロシアとの関係を改善したいが、ロシアのウクライナでの行動に悩んでいる。インドほど深刻ではないにせよ、懸念は共有できる。
 だとすれば、米国防長官のように、日本も積極的に動くことができる。現在輸出しようと交渉している救難飛行艇だけでなく、潜水艦やミサイル防衛についても、積極的な提案ができるかもしれない。救難飛行艇も、潜水艦も、ミサイル防衛も、日本以外の他の国が提供できない技術があり、日本にとって有利だ。日本が戦略上の要衝アンダマン・ニコバル諸島の空港建設にも協力するとの報道も出ている(注2)。マラッカ海峡からインド洋における海洋安全保障の観点から、とてもいい提案である。日本もインドも、ベトナムに対する軍事・治安支援に積極的だから、日印でベトナム支援を調整することもできよう。その際は、日印越の三国の戦略対話の枠組みが必要になろう。こうした武器取引やインフラ建設、対外支援を進めやすくするための手続きなどを定めた協定の締結なども念頭に置いて、交渉を開始したらいいかもしれない。
今、インドをめぐる情勢は急速に動き始めている。今月のモディ首相の来日は、注目すべきものになろう。

85とはずがたり:2015/01/27(火) 13:46:25

アジアにおけるインドの対外政策―印中米の三国関係と日本
http://www.wochikochi.jp/relayessay/2013/05/india-in-asia.php
シダールタ・ヴァラダラージャン
「ザ・ヒンドゥー」紙編集長

政治学者イアン・ブレマーに「Gゼロ」後の世界と名付けられ、主導国が存在しない、新しい時代に突入した現在では、アジアの重要性がますます増しています。国際交流基金は、国際文化会館との共催により、日本とインドの間の継続的な対話の「場」を創出するため新たな人物招聘事業として「日印対話プログラム」を立ち上げました。その初回の招聘フェローとして、インドで最も権威ある英字新聞のひとつ、ザ・ヒンドゥー紙のシダールタ・ヴァラダラージャン編集長を日本にお招きし、インドのアジア地域における外交と戦略政策、そして中国とアメリカとの関係のなかで、日本の果たすべき役割を論じていただきました。
(2013年3月28日国際文化会館 岩崎小彌太記念ホールでの講演を収録)

…インドとアメリカとの関係はこの10年で非常に改善しています。アメリカが決断を下し、核兵器に対する取引をしたことでインドに対する制裁措置も解除され、核におけるインドの孤立が終わりました。ただ、ここにはアメリカ側の計算や打算があります。この取引によって犠牲になったのが、インドと中国との関係だったのかもしれません。なぜなら1998年の核実験以降、それ以前に比して、印中関係は非常に改善し、善意に基づいた外交を行ってきていましたから。

つまり、アメリカがインドとパートナーシップを構築するということには、インドに「中国に対するヘッジ」という役割を期待するという考え方もあります。もしアメリカ側の事情によってある日突然、中国とアメリカとの関係を強化しなければならないということになると、犠牲になるのはインドなのです。これがまさにオバマ政権1年目に見られた現象だと思います。

 世界が通貨危機を経験した際、中国は重要な役割を担いました。そうした環境下において、アメリカは中国となんとか協力してやっていくべく、2つの超大国、つまりG2としてアメリカと中国の対話の場を設けようという提案までしました。日本にもインドにも幸いなことに、中国はこれには関心を示しませんでした。というのもG2というのは常に中国が2番目の立場ということなのです。中国がその地位に甘んじるわけがありません。そのため、アメリカと中国の関係が変わるということはあまりありませんでした。そして2010年以降、インドとアメリカは関係の再構築を模索しています。ここでインドが得た教訓は、ひとつの国と関係を構築することを、他の国に対するヘッジとするということでは、必ずしも上手くいかないということです。

インドと中国の戦略的関係
 中国はインドの最大の貿易相手国です。一時期緊張関係にあったインドと中国間の国境問題も近い未来に解決することができると思います。しかし、そうした良好な関係が構築されたとしても、インドと中国の間には摩擦要因が残ります。例えば、中国はインドの核政策について反対の意向を示しています。また、パキスタンと中国との関係の問題もあります。このような地政学的な問題のほか、中国の国内統治における不安要素、チベット問題など、インドとしては軽視できない問題があります。

 しかしながら、こうした印中関係を、線グラフで表してみると、その軌道は右肩上がりです。貿易、投資、ハイレベルでの政治訪問、観光、軍同士の議論や交流において、印中間の関係改善は目に見えて上向きを示しています。短期的にはグラフが落ち込み、関係が悪化しているように見えることもあるのですが、長期的視点に立てば上り調子だと言える、それがインドと中国の関係です。
 ただ、インドはアメリカや日本と、中国国内の政治の不安定さに対する懸念を共通課題としていますが、印中関係については、両国が力を持ち寄り、なんとか回復を試みているのです。

86とはずがたり:2015/01/27(火) 13:46:44

アメリカと中国の関係の変遷

 アメリカと中国との関係はどうなっていくでしょう。これまでの20年の間いろいろなアプローチがとられていました。90年代のクリントン時代には、中国の対米貿易黒字や中国が米国債を多く所有していることを危険視して、中国に対する封じ込めを行おうとしていました。冷戦時代の旧ソ連、旧COMECON(旧ソ連の主導のもとで東ヨーロッパ諸国に形成された共産主義諸国の経済協力機構)に対しては機能した封じ込めですが、グローバルな経済と金融制度に完全に統合されている中国の現状を考えると、21世紀の現在において中国を封じ込めようとするのはもはや冗談にしか聞こえません。だからこそ、アメリカもそうした考え方を改めようとしています。

 ただ色々な理論を打ち立て、なんとかそれを可能にしようとする動きはあります。2000年代のジョージ・W・ブッシュ時代には中国に対してヘッジをかけるだけではなく、責任あるステークホルダーになってもらい、国際社会に組み込もうとするアプローチがありました。こうしてつなぎ止めようという動きに対し、中国は戦略的なアンビバレンスをもって対抗してきました。こうしたことから、中国とアメリカは非常に複雑な関係にあります。
 そして、2011年11月以降、オバマ政権は「アジアに回帰する」と宣言し、いわゆる「アジア・ピボット理論」を打ち出します。ただどうもこのアジア・ピボットというのには、戦略的・戦術的な要素があるように思います。…

そして、インドと日本の関係

 世界における日本の経済的シェアは下降していますが、それでもいまだ軍事面や経済面において、大きなプレイヤーであるということは間違いありません。インドとは現在、約190億ドル規模の貿易が行われており、250億ドル規模に押し上げようという計画があるようです。中国とインドとの貿易が1,000億ドルを越えていることに比べれば、まだまだ小さい規模ですが、250億ドルが実現すれば、それは大変に素晴らしいことです。日本の対インド投資も120〜140億ドルにのぼっており、日本は強いコミットメントをもってインドのインフラ部門に参入してきています。日本は賢く分野を選定してインドの市場に入ってきました。そしてインドの経済発展を支えてくれたのです。日本がインフラ整備を行ったからこそ、インドはより広いアジア地域への組み込みが進んだわけです。こうしたことからインドの一般的な市民の中に日本に対する善意が醸成され、インドに対して重要な役割を果たしている国だといえると思います。

 一方、日本はアメリカとの軍事同盟であるという事実があり、その同盟関係を更に深化させていこうという姿勢も見られます。この日米同盟はインドにプラスとマイナスをもたらしています。プラスの面とは、日米の共同軍事訓練や演習が可能であり、様々な共同プロジェクトを実施できることでしょう。色々なイニシアティブで相互運用性があることで、ひとつの安心感をもたらすということができます。マイナスの側面というのは、あまりに密接な軍事同盟関係は中国に対するひとつのシグナルになるということです。インドもこの点については注意を払わなくてはなりません。

 また、日本は中国との関係においてもインドにプラスとマイナスをもたらしていると思います。経済的な面において、貿易相手国であり互いに投資を行う国同士というのは紛争や戦争をしないという理論もありますが、中国と日本や中国をはじめとするさまざまな貿易相手国との関係を見ていると、経済交流が多岐にわたって高いレベルで行われているにも関わらず、やはり緊張関係にあるということがいえるのです。また、中国側からの圧力があった場合、日本と価値観を同じくする他国と関係を構築することで対抗措置をとります。その対象国がインドです。日本が経済的な面だけではなく政治的にもインドと接近しているのは、アメリカのアジアにおける長期的な展望や、内状不安をかかえる中国の台頭が要因として分析されます。ただし、インドと日本が関係を緊密にすることは、中国を封じ込めるためだという理解がされてしまうと、そこにはマイナス影響しかありません。

インド、中国、アメリカの「トロイカ体制」

 インド、中国、アメリカのトロイカ体制(三者関係)においては、誰が中心に立つのかということが重要になってきます。インドの視点から見ると、アメリカと中国とのコミュニケーションや貿易関係は、印米間のそれに比べて規模が大きいものでもありますし、重要性も違います。政治的なレベルで考えると、アメリカと中国は現在、快適な関係を享受していますが、その背景には複雑性に増した構図がみられ、なんとかバランスを取っているのだということができます。インドにとって重要なのは、我々がこの三カ国関係の中心に立つべきであり、そうしようとする姿勢が大切なのだということです。

87とはずがたり:2015/01/27(火) 13:47:15
>>85-87
 日本、アメリカ、中国間のトロイカにおいても、日本は同じ立場にいると思います。楽観的な話に聞こえるかもしれませんが、日本やインドはそうした均衡をとる役割を担えるだけの潜在性を持っていると思います。日本もインドも、アジアでの他国との関係性をゼロサムゲームとみなしてはいけません。インドは中国との関係を、アメリカと中国の関係の派生的なものと見てはいけません。また日本との関係を日中関係の派生的なものと考えてしまうと、インドは危機に直面することでしょう。なぜならば、インドと中国の関係がそこではある意味で人質となってしまうからです。

 米中関係はゆっくりと滑らかな曲線を描いて下降しています。この関係も、線グラフで表せば、上に振れたり、下に振れたりということがあるので、日本もインドもそのことはよく理解しておかなくてはなりません。時に米中が良好な関係を築くように見えたとしても、そこで一喜一憂する必要は無いのです。米中関係はとにかく複雑で曖昧であり続けるのだということを認識していなくてはならないのです。
 アメリカは中国の力をアジア・ピボット政策やTPP(環太平洋経済連携協定)においてなんとか弱めようとしています。こうしたイニシアティブは、アジアにおける分断やお互いを懐疑的に見る雰囲気を醸成してしまいます。私達はそれを注意深く観察していなかければなりません。

将来に向けたインドと日本の対話

 将来的なインドと日本の対話はどういった形が望ましいでしょうか。経済関係は軌道に乗っています。ただ政治レベルでは必要とされない不協和音も聞こえてきます。このような政治的な不協和音というのはなんとかしていかなくてはなりません。それでこそ経済協力の本当の実りを得るわけです。この両国関係の実りの進化は、第三国などに目を向けずにやっていかなくてはならないのです。

 より国際的な視野を見据えた日印間の対話については、米中間の緊張感が高まりつつある現実を踏まえていかなくてはなりません。この2つの超大国の間でのダイナミズム、これがアジアにおける沢山の不安定や緊張関係の源となるでしょう。ですから、ライバル関係をさらに高めてそこから利するというよりは、それぞれときちんとした関係を築き、このライバル関係をなんとか封じ込めていかなくてはなりません。それこそがアジアが必要とする「封じ込め」ではないかと思います。そしてこのピボットこそが、インドと日本の関係を考える上で一番よいものであると考えます。

(編集:友川綾子、撮影:相川健一)

india_in_asia01.jpg シダールタ・ヴァラダラージャン(Siddharth Varadarajan)
1965年生まれ。インドで最も権威のある英字新聞の一つ、ザ・ヒンドゥー紙の編集長。取材テーマは多岐にわたり、アジアにおけるインドと中国の関係、インドの外交政策、アフガニスタンにおけるタリバンといった国際的なテーマから、 宗教・民族対立やテロで注目されたグジャラート州やカシミール地方などインド内部の状況にも精通している。今日のインドで、国防・外交政策に関して最も信頼のおけるジャーナリストの一人として、海外の新聞にも頻繁に引用されている。
 ザ・ヒンドゥー紙以前には、ザ・タイムズ・オブ・インディアに9年間勤め、その当時唯一のインド人ジャーナリストとして1999年NATOによるセルビア空爆をベオグラードから、2001年アフガニスタンのタリバンによるバーミヤンの仏像破壊を報道した。ザ・ヒンドゥー紙では外交問題担当編集主幹、デリー版編集長などを経て、2011年5月、創業一族以外で初となる編集長に就任。
 2005年に国連特派員協会(UNCA)より、イランと国際原子力機関(IAEA)についての連載記事 "Persian Puzzle" で表彰され、2010年にはラマナス・ゴエンカ賞新聞雑誌ジャーナリズム部門を受賞。
 学術・教育活動にも力を入れており、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス、米国コロンビア大学卒業後、経済学者として1995年までニューヨーク大学で教べんをとる。2007年にカルフォルニア大学客員教授として、2009年にはイェール大学ポインター・メディア・フェローとして招聘されている。
 主な編著にGujarat: The Making of a Tragedy (Penguin Global, 2002)など。

88チバQ:2015/02/02(月) 19:48:11
http://www.afpbb.com/articles/-/3038524
野党党首の事務所、電線切られる 政権の圧力 バングラデシュ
2015年02月02日 16:40 発信地:ダッカ/バングラデシュ
【2月2日 AFP】バングラデシュの野党党首で、シェイク・ハシナ・ワゼド(Sheikh Hasina Wajed)首相の30年来の政敵であるカレダ・ジア(Khaleda Zia)元首相の自宅兼事務所の電気が1月31日の未明から約20時間にわたって止められた。反政府デモを呼び掛けているジア氏に対する政権の圧力だ。

 ジア氏が率いるバングラデシュ民族主義党(Bangladesh Nationalist Party、BNP)によれば、国営電力会社の技術者がはしごを使ってジア氏宅前の電線を切断した。

 技術者は集まった報道陣を前に「警察から電線を切る許可が出ている」と述べた。民放テレビのチャンネル24(Channel 24)によると、インターネットと衛星テレビの配線も切断されたという。

 BNPによれば電気はその日の深夜に復旧したが、その後も事務所のインターネットやファクス、ケーブルテレビ、携帯電話は使えない状態が続いた。

 ジア氏は、自身の支持者を1月5日にハシナ首相に抗議するデモに動員すると表明し、首都ダッカ(Dhaka)市内の上流階層の地区グルシャン(Gulshan)にある自宅兼事務所に閉じこもった。1月5日はBNPがボイコットして与党が圧勝した前年の総選挙からちょうど1年目に当たる。ジア氏が閉じこもりを続ける中、同氏の1番下の息子がマレーシアで死亡。1月27日に行われた葬儀には数万人が参列し、ジア氏への支持を示した。

 ジア氏は事務所から全国の道路や鉄道を封鎖するよう呼びかけて混乱を招き、少なくとも42人が死亡、800台近い車両が火炎瓶などで壊される事態になっている。同氏はまた、150万人の学生が受験する高校入試が全国で行われるにもかかわらず、今月1日から72時間のストライキを呼びかけていた。

 現地の英字紙デーリー・スター(Daily Star)によると、シャージャハン・カーン(Shahjahan Khan)船舶相は1月30日夜の集会で、ジア氏が交通網の封鎖をやめさせなければ、自宅の電気を止めて飢え死にさせてやると述べていた。ジア氏宅前の電線が切断されたのはその数時間後だった。

 ジア氏はハシナ首相に、昨年の総選挙のやり直しを求めている。不正があるとして野党がボイコットした結果300議席のほとんどを与党が占め、ハシナ氏は任期5年の首相の座についた。(c)AFP

89チバQ:2015/02/04(水) 20:00:41
http://mainichi.jp/select/news/20150205k0000m030021000c.html
スリランカ:09年内戦終結…いまだに帰れない国内避難民
毎日新聞 2015年02月04日 18時45分(最終更新 02月04日 19時34分)
 2009年に少数派タミル人武装組織「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)との内戦が終結したスリランカで依然として故郷に帰れない国内避難民がいる。軍に土地を接収されているためだ。同国では1月の大統領選挙でシリセナ政権が誕生した。避難民キャンプの住民は「新政権に早く土地を返してほしい」と訴えている。【サンプール(スリランカ東部)で金子淳】

 「ここには家がたくさんあった。病院も、学校も」。東部トリンコマリーから南へ約40キロのサンプール。ナゲシュワラムさん(36)は何もない草原を指して嘆いた。

 サンプール村は06年4月、周辺にLTTEが潜伏しているとして政府軍による爆撃を受け、少なくとも住民7人が死亡した。「もうここには住めない」。ナゲシュワラムさんは妻と2歳の娘を連れて村を脱出。徒歩で2カ月かけて約100キロ離れた南東部バティカロアへ逃れた。

 内戦終結後の09年にサンプールに戻ったが、目にしたのは一面の荒野だ。自宅付近は軍に接収され、フェンスが張り巡らされて入れない。近くの避難民キャンプに身を寄せ、5年以上が過ぎた。「早く自分の土地に帰りたい」と嘆く。

 周辺では4カ所のキャンプがあり、約3100人が住んでいるという。元サンプール村民のウダイクマールさん(38)によると、政府は約7キロ離れた別の場所を定住先として提示した。しかし、水利が悪く農業に適さないため多くの住民が拒否したという。政府や非政府組織(NGO)の支援はほとんどなく、仕事は月10日程度の日雇い労働だけ。「いつになれば帰れるのか。新政権に期待するしかない」

 故郷に戻った住民も生活は厳しい。近くに住むバーラシンガムさん(71)は06年の攻撃で長男(当時27歳)を失った。いったん別の街に避難し、終戦後に自宅に戻ると、屋根がはがれて家財道具はなくなっていた。13年に妻が死亡し、自宅の修繕もできないまま1人で庭の小屋に住む。「(内戦がなければ)村の子供たちは学校を卒業し、医師や技師になれたはずだった。今は怒りもわいてこない」とさびしく笑った。

          ◇

 スリランカは1970年代から少数派タミル人による分離独立運動が本格化し、83年に政府軍とタミル人武装組織「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)が内戦に突入した。LTTEは北部や東部を中心に支配領域を広げたが、2009年5月、ラジャパクサ前政権による徹底攻撃でプラバカラン議長が死亡し壊滅した。内戦による犠牲者は8万〜10万人といわれ、国内避難民は約30万人に上った。

 壊滅したLTTEに対しては、今もタミル人の間に共感が残る。タミル人政党・タミル国民連合の地方幹部を務めるティルッチェルバムさん(45)は、10歳以上離れた妹と弟がLTTEの志願兵となり戦死した。「彼らは我々の権利のために戦った。LTTEはタミル人の別名だ」と語る。ただ、LTTEは内戦中に住民を「人間の盾」にしたり、少年少女を兵士にしたりしたなどとして批判されている。一方、政府軍も終戦間際にタミル人に無差別攻撃を加えたとされ、国連などは国際的な人権調査を受け入れるよう求めている。

90チバQ:2015/02/04(水) 20:12:50
http://www.sankei.com/world/news/150204/wor1502040001-n1.html
2015.2.4 11:00
【日々是世界】
「中国−旧政権ライン」に背を向けるスリランカ新政権 “強権国家”から“米印同盟国”に戻れるか





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スリランカの中心都市コロンボで、就任宣誓を行うマイトリパラ・シリセナ新大統領(中央)。公約通り、前政権時代の中国頼みの姿勢から脱却できるか、注目される=9日(ロイター)
 パリの風刺週刊紙銃撃事件などフランスで起きた一連のテロで世界中が震撼(しんかん)していたころ、南アジアのスリランカでは大統領選が実施され、強権を振るっていたマヒンダ・ラジャパクサ氏(69)が敗北し、政権交代が実現した。

 ラジャパクサ氏は昨年11月、2期目の任期が2年も残る中で今年1月の大統領選実施を宣言した。3選禁止の憲法条項を自ら撤廃した上での行動だった。ところが、突然、閣僚だったマイトリパラ・シリセナ前保健相(63)が離反して立候補を表明。短い選挙戦だったにもかかわらず、81.5%という高投票率の中、シリセナ氏が51.3%の票を獲得して、ラジャパクサ氏の3選を阻んだ。

失敗したクーデター画策

 一部の報道によると、ラジャパクサ氏は軍や司法を使って、選挙結果を無効化しようと、事実上のクーデターを試みたが協力を得られなかったという。シリセナ氏が投票翌日の9日に大統領就任の宣誓をするという異例の“早業”も、ラジャパクサ氏の動きを封じ込めるためだったとして、クーデター説の信憑性を高める材料になっている。

 ラジャパクサ氏の敗因は、政財界に親族を登用する縁故主義や大統領への権限集中、汚職体質にあった。10日付のインドの英字紙ヒンズーは社説で、シリセナ氏は「徹底的な反ラジャパクサ票に乗った」ことでカリスマ性のなさや、遅れた大統領選参戦などの不利な条件を克服し、勝利を手にしたと分析。結果は「民主主義にとって明快な勝利で、平和な政権交代という地域全体への教訓」と評価した。

 その上で、シリセナ氏に「信頼を著しく失ったスリランカの法の支配、司法の独立、報道の自由を早急に修復する必要がある。最も大事なのは、公正な平和というタミル人の要求に応えることだ。というのも、これが国の将来を左右するからだ」と注文をつける。

民族和解が不可欠

 2009年の内戦終結後、ラジャパクサ政権が手をつけなかった内戦をめぐる責任の追及や、多数派シンハラ人と少数派タミル人の民族和解は、今後のスリランカの安定化にとって不可欠な要素となる。この点について、17日付の英誌エコノミストは、新政権発足後にスリランカを訪問したローマ法王フランシスコ(78)が、戦争責任の追及は「古傷を開くためではなく、むしろ正義、癒やし、和解を進めるために必要な手段」と呼びかけたことに言及。その上で、南アフリカの白人政権下の人権犯罪を調査する「真実和解委員会」式の方法を提案した。

 シリセナ大統領の内政面での手腕が問われる一方、外交面では対中姿勢に注目が集まっている。

 海洋交通の要衝であるスリランカ南部は、中国の支援で建設された港や国際空港がすでに完成している。これに加えて、中国の習近平国家主席(61)は昨年9月のスリランカ訪問時に、新たな開発計画を約束。習氏の訪問前には、スリランカのコロンボ港に中国軍艦船が寄港し、両国関係の緊密ぶりを対外的にアピールした。

米国に思わぬチャンス

 14日付の米紙ワシントン・ポストの社説は、ラジャパクサ氏と中国の関係を「ラジャパクサ氏が人権侵害の批判にさらされると中国に頼り、人権侵害を全く意に介さない中国は、この機に乗じて影響力拡大を図った」と解説する。

 シリセナ氏は公約で、中国が14億ドル(約1640億円)を支援する「港湾都市プロジェクト」の見直しと、この計画に絡むラジャパクサ氏親族らの汚職問題の追及を掲げた。ワシントン・ポストは「シリセナ氏が民主主義的な機構の再構築に成功すれば、スリランカは、中国、ロシアのような強権国家ではなく、インドと米国の同盟国に立ち戻るだろう」と期待を寄せる。

 その上で、「大統領選の結果はバラク・オバマ米大統領(53)にとって、米国外交のアジアシフトと、民主主義の防衛という2つの目標に向けて前進する思わぬチャンスをもたらした。米国はシリセナ氏が成功するためにできることは全てやるべきだ」として、米国の支援の必要性を訴えている。(国際アナリスト EX)

91チバQ:2015/02/08(日) 20:16:52
http://mainichi.jp/select/news/20150208k0000m030042000c.html
インド:デリー首都圏議会選の投票 政権評価の指標に
毎日新聞 2015年02月07日 19時02分(最終更新 02月07日 22時13分)
 【ニューデリー金子淳】インドの首都ニューデリーを含むデリー首都圏(州)議会選挙(定数70)が7日、投票された。国政の与党・インド人民党と、前回議会選(2013年12月)で大勝した一般人党が激しく競り合い、接戦となっている。人民党はモディ政権の国政での「実績」をアピールしており、結果は政権に対する評価の指標となりそうだ。開票は10日。

 人民党は昨年5月のモディ政権発足後にあった4州の議会選のうち、3州で第1党となるなど「モディ人気」をバネに勝利を重ねてきた。ただ、モディ政権の改革が目に見える形で国民生活の向上につながっておらず、貧困層を中心に不満の声が上がりつつある。

 人民党支持から一般人党に乗り換えたニューデリー南部の学生、アルジュン・クマールさん(25)は「モディ政権でも何も変わっていない。人民党には期待できない」と語る。

 デリー首都圏は前回選挙で「腐敗一掃」を掲げて大勝した一般人党のケジリワル党首が州政府首相に就任した。しかし、人民党に法案成立を阻止されたなどとしてわずか49日後に辞任。その後は大統領の直接統治下に置かれていた。

92チバQ:2015/02/08(日) 20:55:34
http://www.sankei.com/world/news/150208/wor1502080002-n1.html
2015.2.8 17:00
【モディ政権考】
中国「習近平」を抱擁しなかったインド・モディ首相の〝心象風景〟
 インドのモディ首相が抱擁した外国指導者が3人になった。1月25日にインドを訪問したオバマ米大統領を空港まで出迎え、オバマ氏が飛行機からタラップで降りてきたところを抱擁した。この後の共同記者会見が終わった際にも、メディアのカメラの前で抱擁するパフォーマンスを見せた。

 昨年5月に首相に就任したモディ氏が抱擁した外国首脳は、公開された情報に基づくかぎり、これで3人となった。

 1人目は安倍晋三首相だ。モディ氏が昨年8月末に訪日した際、出迎えた安倍氏と抱き合った。2番目はオーストラリアのアボット首相。昨年11月に20カ国・地域(G20)首脳会議に出席するため豪州を訪問した際に抱擁した。つまり、モディ氏が抱擁したのは日、豪、米3カ国の首脳であり、中国の軍事的台頭を警戒する米国の同盟国との関係を重視する傾向が顕著になっている。

 それぞれの抱擁の機会では、日本は5年間で官民合わせて3・5兆円の投融資をすることを表明し、豪州は、これより前のアボット氏の訪印で、電力不足に苦しむインドに原子力発電の燃料となるウランを供給することを可能にする原子力協定に調印していた。

 オバマ氏の訪印では、米企業のインドへの原発輸出を加速させる合意がなされ、モディ氏にとっては外交上な成果を挙げる場となっていた。

 モディ政権は今後も伝統的な「全方位外交」に縛られず、日米豪との良好な関係を深めていくことは確実といえそうだ。

 一方、昨年9月にインドを訪問した中国の習近平国家主席に対しては、空港まで出迎えたものの、抱擁まではしなかった。インドは中国と領土問題を抱え、領有権を争う印北東部アルナチャルプラデシュ州やカシミール地方では軍事的な緊張が続いている。中国は再三、インド側に圧力をかけており、インドの警戒心は強い。

 また、モディ氏が首相就任式に招待したスリランカ、パキスタン、アフガニスタンなど近隣国の首脳との間でも、抱き合う光景は伝わっていない。(ニューデリー 岩田智雄)

93とはずがたり:2015/02/08(日) 22:20:03
伝統的に国民会議派主導の政権の下で社会主義やソ連と近いインドだったので印・露vsパ・中・米の枠組みが割と強固にあったけど,恐らく中国の覇権国家への挑戦を背景に,インドが米・日・濠と結ぶとなるとわりかし外交革命じゃあないか。

最も東アジアや南アジアが(本家外交革命に先立つ)三十年戦争とそれを終結させたウェストファリア条約以前の段階じゃあないかと云う指摘は大いに有り得るけどw(西欧に国際関係を形成した三十年戦争だけど,当時のヨーロッパ程野蛮ではない21世紀のアジアなら戦争ではない方法で国際秩序を形成すると期待したい所なんだけど・・)

94チバQ:2015/02/09(月) 19:58:42
http://mainichi.jp/select/news/20150210k0000m030060000c.html
スリランカ:大統領就任1カ月「課題は国民の心を一つに」
毎日新聞 2015年02月09日 19時43分

 ◇シリセナ大統領、国民和解の必要性を強調
【ニューデリー金子淳】スリランカでシリセナ大統領が就任して9日で1カ月が経過した。ラジャパクサ前政権が親中国路線を強めてきたのに対し、シリセナ氏は全方位外交に転換。欧米などが求めてきた内戦時の人権侵害調査の実施を表明したほか、就任後初の外遊先にインドを訪問することも決めた。ただ、選挙中は「中止」を主張していた中国の支援による港湾整備は続行を決めるなど、対中関係にも一定の配慮も見せている。

 「最大の課題は和解プロセスを通じて国民の心を一つにすることだ」。独立記念日の4日、シリセナ氏は演説で内戦後の国民和解の必要性を強調。さらに「あらゆる国と友好関係を築き、中道の外交政策を進める」と宣言した。

 同国はこれまで、2009年まで続いた内戦末期に少数派タミル人を弾圧したなどとして、欧米などから国際的な人権調査を求められていた。だが、前政権は調査には後ろ向きで、欧米との関係が冷却化。内政を問題視しない中国への接近を強めてきた経緯がある。

 こうした中、新政権は先月、自国の調査団による人権侵害調査を実施する方針を表明。ロイター通信によると、政府報道官は「必要なら海外の専門家も受け入れる」と語った。対欧米関係の改善が狙いとみられる。

 また、シリセナ氏は15〜18日に初外遊でインドを訪問する。中国の海洋進出を警戒するインドとの関係改善を目指す姿勢を鮮明にした。

 ただロイター通信によると、最大都市コロンボで中国と進めている港湾都市の建設計画については今月、「中止する」との公約を撤回し、続行を決めた。中止すれば中国との対立は避けられなかっただけに、対中関係の悪化は避けた形だ。西側外交関係者は「新政権は中国との関係を保ちつつ、各国とバランスを取っていくだろう」と話している。

95チバQ:2015/02/11(水) 12:37:53
http://www.sankei.com/world/news/150210/wor1502100047-n1.html
2015.2.10 18:50

デリー首都圏議会選で印モディ首相与党が惨敗 政権8カ月「経済」で厳しい審判

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 【ニューデリー=岩田智雄】インドのデリー首都圏(州に相当)で、地方議会選挙の開票が10日行われ、モディ首相の与党インド人民党(BJP)が惨敗し、汚職撲滅を掲げる野党、庶民党が地滑り的な大勝利を収めた。庶民党は全議席をほぼ独占する勢いで、昨年5月に発足したモディ新政権は、首都市民の厳しい審判を受けた形だ。

 選挙管理委員会の午後3時半までの中間集計では、各党の獲得・優勢議席数は庶民党67、BJP3、国政前与党の国民会議派0。

 モディ氏はインフレ抑制や通貨ルピー安阻止、海外に流出した闇資金の取り戻しを約束してきた。外交では存在感を示したが経済政策では実績を挙げられず、ヒンズー至上主義や慢心が批判を浴びた。庶民党に対抗し、デリー首都圏首相候補に反汚職運動家で、かつてBJPを批判していた新顔の女性を立てたことも支持者の反発を買った。

 庶民党は、汚職撲滅に加え、電気料金値下げや水の無料供給など大衆迎合主義的政策を訴え、支持基盤の低所得層だけでなくBJP支持者が多い中間層以上からも圧倒的な支持を得た。

 BJPは政権発足後、地方議会選で快進撃を続けていたが、“モディ人気”に頼った選挙の限界を露呈した。ジャワハルラル・ネール大学のアナンド・クマール教授は「モディ氏の公約には非現実的なものが目立つ。これまでのBJPの勝利は、有力野党がなかったからだ。庶民党の公約も実現困難だが、他党が庶民党から学べば、BJPは今後も苦しむ」と分析した。

96チバQ:2015/02/11(水) 13:59:34
http://mainichi.jp/select/news/20150211k0000m030040000c.html
インド:首都圏議会選…政権与党が惨敗「首相人気」及ばず
毎日新聞 2015年02月10日 19時40分(最終更新 02月11日 00時35分)

 【ニューデリー金子淳】インドの首都ニューデリーを含むデリー首都圏(州)議会選(定数70)は10日、開票が行われた。腐敗一掃を掲げる一般人党が議席の9割超を獲得し、圧勝した。モディ首相が所属する国政の与党・インド人民党は議席数を大幅に減らし惨敗し、政権にとって大きな打撃となった。

 選管によると、獲得議席数は、一般人党が67議席(前回比39議席増)、人民党が3議席(同29議席減)。一般人党のケジリワル党首が14日にも州政府首相に就任する。

 選挙戦では、2012年に結成された一般人党が汚職対策や光熱費の負担削減などを打ち出し、貧困層や中間層を中心に支持を広げた。一方、人民党は首相の写真入りのポスターや広告を多用するなど「モディ人気」を前面に押し出したが及ばなかった。

 国内政治に詳しいデリー大のプレーム・シン教授は「人民党は中央政府の与党なので、有権者は州政府で一般人党を支持することでバランスを取ろうとしたのだろう。人民党の勝利の波が首都で止まったのは象徴的だ。今後の州議会選にも影響するだろう」と話した。

97チバQ:2015/02/16(月) 23:07:26
http://www.asahi.com/articles/ASH2G5FMBH2GUHBI00V.html
モディ首相、初の黒星 インド首都圏トップに野党党首
ニューデリー=貫洞欣寛2015年2月15日13時39分
 インドのデリー首都圏(州に相当)議会選挙で、「反汚職」を掲げる庶民党(AAP)が定数70のうち67議席を占める圧勝をおさめ、アルビンド・ケジリワル党首(46)が14日、首都圏首相に就任した。昨年の下院選以来、好調を維持してきた国政与党・インド人民党(BJP)とモディ首相にとっては初の黒星だ。

 インドでは昨春の下院選で経済成長を掲げたBJPが同国で30年ぶりの単独過半数を獲得してモディ政権が発足。その後の地方選でもBJPが躍進してきた。だが、10日に開票されたデリー首都圏議会選ではBJPは31議席から3議席に急減した。

 ケジリワル氏は14日の就任式で「70議席中67という結果は人為だけで成し得ない。神が我々にメッセージを送ろうとしているのだ」と述べ、公約の汚職対策に取り込む意欲を示した。

98チバQ:2015/02/17(火) 22:04:38
http://www.asahi.com/articles/ASH2H3DS0H2HUHBI00K.html
(@ジャフナ〈スリランカ〉)10年ぶりの政権交代をもたらしたもの
2015年2月17日00時00分

当選を決めて野党関係者との協議に向かうシリセナ氏=1月9日、コロンボ、貫洞欣寛撮影
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■特派員リポート 貫洞欣寛(ニューデリー支局長)

 1月のスリランカ大統領選で、新顔で前保健相のマイトリパラ・シリセナ氏が現職のマヒンダ・ラジャパクサ氏を破り、10年ぶりの政権交代が起きた。

 もともとラジャパクサ氏の優勢は揺るがないと考えられていた。四半世紀以上にわたって続いた内戦を2009年に終わらせた立役者となったのが、05年に就任した同氏だったからだ。

 一方、シリセナ氏は、ラジャパクサ氏が率いる与党で長年、幹事長を務めてきたが、昨年11月になって、政権からの離反と大統領選への立候補を発表した。ばらばらだった野党が団結してシリセナ氏を統一候補として現職を破ることができた要因には、一族支配や政権の民族政策への批判があった。そして、背景には中国の影が見え隠れする。

 スリランカでは1983年、多数派で仏教徒が多いシンハラ人の「シンハラ至上主義」と、それに対抗する少数派でヒンドゥー教徒が多いタミル人の「タミル民族主義」が、抜き差しならない対立に発展。政府軍とタミル人組織「タミル・イーラム解放の虎(LTTE)」の内戦に陥ったが、政府軍が09年にLTTEを壊滅させた。

 その後のスリランカは復興需要を中心とする経済ブームに沸いた。その中心にいたのが、ラジャパクサ一族だ。ラジャパクサ氏は高速道路やコロンボ港の拡張などの公共事業に次々と着手。自らの出身地の南部ハンバントタでも、大規模港湾と国際空港を建設した。

 国防次官に据えていたのが、弟のゴタバヤ氏だ。国防省は軍需関連産業だけでなく、余剰となった兵力を生かしたインフラ建設事業や軍用地の払い下げによる都市開発など多くの利権を持つ。11年には「国防・都市開発省」と改称したほどだ。

 さらに、もう1人の弟を経済開発相に任命。兄は国会議長、息子は議員になった。メディアの締め付けを強めたうえ、10年には憲法の大統領3選禁止規定を撤廃。長期政権を視野に入れ始めた。

 こうした利権の囲い込みにこぼれた政治家が、不満を蓄積しつつあった。有権者の間でも、一族支配への反感は高まっていた。1月8日の投票日、コロンボ中心部で投票した会社経営者セルボムさん(43)は取材に「一族支配と汚職がはびこっている。変化が必要だ」と話した。

 民族問題と国民和解も、選挙戦の行方を左右する重要な要素になった。

 選挙戦の最終盤で、シリセナ氏の優勢が見え始めた。ラジャパクサ陣営は「シリセナが勝てばLTTEのテロリストが戻ってくる」とネガティブキャンペーンに打って出た。一方、少数派のタミル人やイスラム教徒は雪崩を打ってシリセナ氏を支持した。

 それはなぜなのかを探るため、タミル人が多数を占める北部州の州都ジャフナに向かった。

99チバQ:2015/02/18(水) 21:11:04
http://www.sankei.com/world/news/150218/wor1502180040-n1.html
2015.2.18 20:33

イスラム政党幹部に死刑 バングラデシュ





 1971年にパキスタンからバングラデシュが独立した際の戦争犯罪を裁く同国の特別法廷は18日、民間人殺害に関与した罪などでイスラム政党「イスラム協会(JI)」のアブダス・スバン幹部(79)に死刑判決を言い渡した。

 スバン幹部はバングラデシュ西部の複数の村で、住民約400人の殺害に関わるなどした罪で訴追されていた。ハシナ首相の主導で設置された特別法廷は2013年以降、JI幹部らに相次いで死刑判決を下している。(共同)

101チバQ:2015/02/26(木) 22:36:41
http://www.sankei.com/world/news/150225/wor1502250056-n1.html
2015.2.25 21:23

バングラ元首相に逮捕状 汚職事件の出廷めぐり





 バングラデシュの裁判所は25日、汚職事件の審理への出廷を拒み続けたとして、野党バングラデシュ民族主義党(BNP)党首のジア元首相の逮捕状を出した。ロイター通信などが報じた。

 ジア元首相はハシナ首相の政敵。ジア元首相が逮捕されれば、今年に入って国内でゼネストを頻繁に起こしているBNPの支持者が反発、混乱が拡大する可能性がある。

 ジア元首相は、在任中の2001〜06年に慈善活動名目で集めた65万ドル(約7700万円)を横領したなどとして訴追されている。事件を政治的陰謀と主張し、汚職を否認する元首相は、病気などを理由に裁判に出廷していなかった。(共同)

102名無しさん:2015/02/26(木) 22:48:18
http://www.sankei.com/world/news/150226/wor1502260050-n1.html
2015.2.26 21:15

ガンジー家御曹司 「自己反省が不可欠」と雲隠れ





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インドの最大野党、国民会議派のラフル・ガンジー副総裁(AP)
 【ニューデリー=岩田智雄】インドの最大野党、国民会議派の副総裁で、名門「ネール・ガンジー家」の御曹司、ラフル・ガンジー氏(44)が23日からの国会の予算案審議を欠席し、姿をくらましている。会議派の選挙での連敗を受け、2〜3週間の「研究休暇」を取るとしているが、野党やメディアからは重要審議への欠席を批判する声が上がっている。

 ラフル氏は母親のソニア・ガンジー総裁(68)に「党に関する最近の出来事と党の将来を熟考するため時間が必要」で「自己反省」が不可欠だと届け出た。

 インド・メディアは、党の改革で重鎮との意見の食い違いがあったためだとの消息筋の話を伝え、ラフル氏が選挙結果の責任を問われながら、改革を自由に進めさせてもらえないことに不満を募らせているとの見方もある。

 ただ、予算国会では、インド人民党(BJP)を率いるモディ首相が28日に初めての本格予算を提案するほか、農民の反発を受けている「土地取得法」の審議が行われるなど節目の時期を迎えている。

 BJPからは「誰でも休暇を取れるが、国民は国民会議派に長期休暇を与えた」と揶揄(やゆ)する声が上がり、メディアも「これ以上の悪いタイミングはない」(ヒンズー紙)などと批判している。

 国民会議派は昨年5月開票の総選挙で大敗し、与党の座から転落した。その後の地方議会選でも連敗中だ。党幹部からは“党の顔”のラフル氏を総裁に推し、党勢回復を期待する意見が上がるが、ラフル氏には、総選挙で首相候補として戦うことを固辞するなど指導者として消極的な姿勢も目立つ。御曹司の“雲隠れ”は、党の退潮を加速させる恐れをはらんでいる。

104チバQ:2015/03/01(日) 23:38:07
http://www.sankei.com/premium/news/150301/prm1503010002-n1.html
2015.3.1 18:00
【モディ政権考】
与党惨敗インド首都圏議会選、野党公約「電気料金値下げと水無料」で懸念される「企業増税と断水」





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2月10日、デリー首都圏議会選で庶民党を勝利に導き、ニューデリーでの集会で支持者の勝利を報告するケジリワル氏(ロイター)
 昨年5月の政権発足以来地方議会選で“快進撃”を続けていたインドのモディ首相の与党、インド人民党(BJP)が2月10日開票のデリー首都圏(州に相当)の議会選で惨敗を喫した。地滑り的大勝利を収めたのは、汚職撲滅を掲げる野党、庶民党だ。モディ政権は、首都圏市民の厳しい審判を受けた形だが、在留邦人からは早くも政治経験の浅い新党による地方政治を不安視する声が上がっている。

 選挙管理委員会によると、全70議席のうち、獲得議席は庶民党67、BJP3、前与党の国民会議派0。庶民党のアルビンド・ケジリワル党首が「恐ろしい」といったほどの結果だった。

 1年余前の前回選挙ではBJPが第1党、結成されたばかりの庶民党が第2党。国民会議派はそれまで15年間、与党の座にあったため、衰退が著しい。

 選挙を受けてデリー首都圏の首相に就任したケジリワル氏が汚職撲滅のほかに訴えてきた目玉政策は、大衆迎合主義的な電気料金の値下げと水の一部無料供給だ。しかし、デリー首都圏に十分な財源があるわけではなく、デリーの日経企業支援関係者は、「行き着くところは停電と断水だろう」と推測する。

 デリー首都圏は電力供給会社から電力を購入しているが、財源不足から需要ギリギリしか購入できなくなり、一時的に需要が増えた際に容易に停電するようになると考えられる。また、水の需要は右肩上がりであるため、新たな水資源開発が必要だが、こうした費用にも窮することになる可能性があるという。

 モディ氏は経済政策では実績をまだ示せず、ヒンズー至上主義や慢心が批判を浴びた。選挙は、このほか、市民の汚職撲滅に向けた願いの強さを反映した結果とはいえ、財源確保のため日系を含めた企業からの何らかの税徴収が加速するのではないかと懸念する声も上がっている。ただ、今のところ、庶民党の勝利による国政への影響はあまりないだろうとの意見も多い。(ニューデリー 岩田智雄)

105チバQ:2015/03/01(日) 23:38:59
http://www.sankei.com/world/news/150301/wor1503010042-n1.html
2015.3.1 23:01

カシミールの宗派対立、深刻化懸念…印ヒンズー至上主義与党、州政権入り

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 【ニューデリー=岩田智雄】インドとパキスタンなどが領有権を争うカシミール地方のインド側支配地域、ジャム・カシミール州で1日、新たな地方政権が発足し、イスラム教徒が多数派を占めるこの地域で初めてヒンズー至上主義を掲げるモディ首相の与党、インド人民党(BJP)が連立与党に加わった。

 昨年12月の州議会選で、イスラム教徒を支持基盤とする地域政党「人民民主党(PDP)」が第一党となったが、過半数に及ばなかった。“モディ人気”の中、初めて第二党の座に躍進したBJPとの協議がまとまり、1日、両党による連立政権が発足した。州首相にPDP、副首相にBJP指導者が就任し、ジャムで行われた宣誓就任式にはモディ氏も出席した。

 ただ、BJPはジャム・カシミール州に一定の自治権を認める憲法条項の廃止を党是に掲げ、条項を支持するPDPとの間には深い溝がある。連立政権の発足が分離独立派の反発を買うのは必至で、武装勢力を刺激する恐れがある。

 また、州内ではヒンズー教徒によるイスラム教徒への暴力も発生しており、ヒンズー教徒の過激化を懸念する声もある。

106チバQ:2015/03/02(月) 22:40:47
http://www.sankei.com/world/news/150302/wor1503020001-n1.html
2015.3.2 11:00
【国際情勢分析】
政権交代「スリランカ」を手繰り寄せる「インド」、じっと注視する「中国」 複雑化する南アジアパワーバランス

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ニューデリーの大統領宮に到着したスリランカのマイトリパラ・シリセナ大統領夫妻(中央)を出迎える、インドのナレンドラ・モディ首相(右)とプラナブ・ムカジー大統領(左)=2月16日(AP)
 スリランカのマイトリパラ・シリセナ大統領(63)がインドを初訪問し、両国関係の再構築に乗り出した。1月の大統領選で、中国への依存を深めたマヒンダ・ラジャパクサ前大統領(69)を破ったシリセナ氏は、大統領就任後初の外遊先にインドを選んだ。3月には中国を訪問する予定で、アジア主要国とのバランス外交を進める意思を鮮明にしている。

新大統領の初外遊先

 シリセナ氏は2月15日にインドに到着し、翌16日にナレンドラ・モディ印首相(64)と会談した。両国は、核エネルギーの平和利用での協力合意文書に調印し、専門知識などを共有する。インドはスリランカとポーク海峡をはさんだ対岸のタミルナド州クダンクラムに原子力発電所を持ち、スリランカは、かねて安全性に懸念を表明してきた。

 インドとしては、安全管理の知見をスリランカに伝えるとともに、将来、予想されるスリランカの原発建設に協力する足がかりを作り、領土問題などで対立する中国やパキスタンの関与に歯止めをかける狙いがあるとみられる。

 会談後の共同記者会見で、モディ氏は「われわれの安全保障と繁栄は不可分だ」「国防と安全保障での協力拡大で合意した」と述べ、軍事的に台頭する中国を牽制(けんせい)した。また3月に、スリランカを訪問することを表明した。シリセナ氏も両国の「関係強化」を訴えた。

 シリセナ政権を自国側に手繰り寄せようとするインドはかねて、隣国、スリランカを勢力圏内に置いてきた。スリランカの少数派民族タミル人の旧反政府武装勢力「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)と多数派シンハラ人主導の政府との対立に関与し、内戦下の1987〜90年に、平和維持部隊を派遣した。

 91年には、タミルナド州で選挙運動中のラジブ・ガンジー元首相(当時46歳)が、LTTEの女性自爆犯に介入の報復として暗殺されるという辛酸もなめている。インドはこの約4半世紀、国際会議を除いて首相がスリランカを訪問しておらず、事件の衝撃の大きさを物語る。

4カ国とのバランス外交

 一方、中国は近年、インド洋周辺国で港湾整備を支援する「真珠の首飾り戦略」を進め、インドは将来の中国艦船寄港につながると警戒してきた。最近は、潜水艦がスリランカのコロンボ港に2度にわたって停泊したことが初めて明らかになり、影響力拡大が顕著になっている。

 中国の習近平主席(61)は昨秋、国家主席としては28年ぶりのスリランカ訪問を果たした。ラジャパクサ氏は習氏が提唱しインドが警戒する「21世紀の海上シルクロード」構築への参加と支持を表明し、中国傾斜を鮮明にした。

107チバQ:2015/03/02(月) 22:41:05
 中印両国の綱引きが続く中、シリセナ氏はインドとの関係強化を図っても、最大の支援国である中国を重視する考えには変わりがないようだ。

 大統領選前からラジャパクサ政権の親族登用や汚職疑惑を強く批判し、前政権が中国からの借入金で行っているインフラ開発を念頭に多額の資金が一部の人間に渡ったと主張しているものの、インド、中国、パキスタン、日本の順に国名を挙げ、特にこの4カ国との友好関係を強化するバランス外交を進める方針を示している。

両国を注視する中国

 最近、インドを訪問したばかりのスリランカのマンガラ・サマラウィーラ外相(58)は2月27、28の両日、中国を訪問し、中国の王毅外相(61)と会談。インドのPTI通信によれば、シリセナ氏は3月26日に始まる中国政府主導の国際経済会議「ボアオ・アジア・フォーラム」に出席するため訪中し、習主席との首脳会談に臨むという。

 中国外務省のホームページによれば、華春瑩(かしゅんえい)報道官(44)は2月17日の記者会見で、「スリランカとインドはともに、中国の重要な友好的隣国だ。中国は、平和と繁栄のためにインドとともに戦略的で協力的なパートナーシップをいっそう深めたいと望んでいる」と述べるとともに、スリランカとも、同様の関係を育みたいと表明した。

 そのうえで、「中国とインドの関係、中国とスリランカの関係がともに発展する勢いが続くことを希望する。スリランカとインドの関係が着実に成長することを歓迎する。3つの関係が適切な交流を通じて互いに促進しあえば、地域の平和と安定、発展への利益となる」として、冷静な姿勢を強調した。東シナ海や南シナ海で、日本やベトナム、フィリピンとの緊張が高まる中、インド、スリランカとの関係が悪化しないよう細心の注意を払っているといえそうだ。(ニューデリー支局 岩田智雄)

108チバQ:2015/03/06(金) 07:44:39
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/150306/mcb1503060500013-n1.htm
バングラ経済に大打撃 政情悪化の一途、縫製業など雇用危機 (1/3ページ)
2015.3.6 05:00
 バングラデシュの政情が悪化の一途をたどっている。昨年の総選挙を野党がボイコットして以来、与野党の対立が激化し、今年は政治的暴力による死者が既に100人を突破。今週はハシナ首相の政敵である野党党首に逮捕状が出された。野党が呼び掛けたストなどのあおりで縫製業をはじめ経済も打撃を受けているほか、宗教的寛容を訴えていたブロガーが暗殺されるなど、治安悪化に乗じてイスラム過激派が伸長する芽ものぞく。

 ◆与野党の対立激化

 バングラデシュ北部の村に住むゼム・アリさんは、夜になるとわらぶきの家を出て、星空の下で眠る。兄弟の一人が今年1月、テロ対策を担い首相に直接報告する緊急行動部隊(RAB)に連行された後、銃弾を浴びて血まみれになった遺体で発見されたためだ。死亡した男性は、野党バングラデシュ民族主義党(BNP)の党員だった。

 地元の軍当局者は男性について、政権支持者を標的にした放火事件に関与した容疑で逮捕し、共犯者のアジトへの急襲に同行させた際に銃撃戦に巻き込まれて死亡したと説明するが、アリさんはこの話を信じていない。「政府に今ほど憎しみを感じたことはない」と憤る半面、「いつも気を緩められない」と不安な心情を打ち明ける。

 こうした状況が浮き彫りにする現在の政情不安は、2011年にハシナ首相が中立の選挙管理内閣の下での総選挙実施を定めた憲法の条項を廃止したのが発端だ。BNPは公正が保証されないとして、昨年1月の総選挙への参加を拒否。BNPを率いるジア元首相は抗議活動を激化させるとともに全国規模のストを呼び掛け、これが暴力行為を引き起こしてきた。

 拘束中に死亡した人や放火事件の焼死者など、政治的暴力に絡む死者は年初来で早くも100人を超えた。通年の死者数は、内戦を経てパキスタンからの独立を達成した1971年以来、最悪を記録する見通しだ。

 ジア元首相に対して首都ダッカの裁判所は4日、10年前の汚職容疑で逮捕状を出した。ジア氏は今年1月3日から自身の事務所で事実上の軟禁下に置かれており、その2日後には支持者に道路や港湾を封鎖して首相に圧力をかけるよう訴えていた。

109チバQ:2015/03/06(金) 07:45:06
◆成長率目標引き下げ

 治安の悪化や物流の停滞は、中国に次ぐ世界2位の衣料品輸出大国であるバングラデシュの経済にも打撃を与えている。政府は7.3%に設定している2015年度の経済成長率目標を引き下げる方針だ。これを背景に同国の主要株価指数は年初来3.7%下落している。

 米ウォルマート・ストアーズやスウェーデンのヘネス・アンド・マウリッツなど、外国企業の店舗に並ぶ製品の縫製に携わる労働者多数の雇用も危機にさらされている。フィッチ・レーティングスはバングラデシュについて「一部の海外の投資家にとって現在の暴力の再燃は最後の決定的な一撃となり、他国への事業移転を決断させる可能性がある」と警鐘を鳴らす。

 米国務省によると、イスラム教を国教とするバングラデシュは国境をまたいで活動するテロ集団が国内に隠れ場を設けるのを難しくしてきた。しかし、非営利組織の国際危機グループは「政治の行き詰まりが続けば経済への影響を通じて社会不安をさらにかき立て、イスラム過激派による要員獲得に利用されかねない」と警告している。

 テロ対策部隊のRABは2日、ダッカで先月末、無神論や信教の自由についてブログで執筆していたバングラデシュ出身の米国人が刺殺された事件の容疑者の男を逮捕した。広報担当者によれば、男はイスラム武装組織「ヒズブ・タハリール」と強い結び付きがあったという。

 アジア太平洋財団のサジャン・ゴヘル氏は、政治の不安定化に拍車がかかれば過激派がつけいる余地も大きくなるとし、その場合、軍が介入に動く恐れがあると危惧する。バングラデシュでは独立以来、軍が少なくとも4回権力を掌握している。(ブルームバーグ Arun Devnath)

110とはずがたり:2015/03/06(金) 10:19:28
>>104
>大衆迎合主義的な電気料金の値下げと水の一部無料供給だ。しかし、デリー首都圏に十分な財源があるわけではなく、デリーの日経企業支援関係者は、「行き着くところは停電と断水だろう」と推測する。
結果が見えすぎているなぁ。。
そもそもインドは配電罔システムが滅茶苦茶で盗電が凄いらしい。水道はどうなんやろ?

111チバQ:2015/03/11(水) 21:27:21
http://www.sankei.com/world/news/150311/wor1503110049-n1.html
2015.3.11 18:09

シン印前首相に汚職疑惑で出廷命令

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インドのシン前首相(ロイター)
 【ニューデリー=岩田智雄】インドの石炭鉱区割り当てをめぐる汚職事件を調べている特別法廷は11日、事件当時の首相だったシン前首相(82)に対し、4月8日に出廷するよう命じた。PTI通信などが伝えた。シン氏に説明を求めるものとみられる。

 シン氏の国民会議派は、昨年5月開票の総選挙で惨敗しており、出廷命令は新たな打撃となりそうだ。

113とはずがたり:2015/03/24(火) 14:50:50
中国、スリランカをけん制…要衝整備に黄信号
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150315-OYT1T50094.html
2015年03月15日 15時06分

 インドを取り囲むような「真珠の首飾り」の要衝整備に黄信号がともった中国は、外務省の華春瑩ファチュンイン副報道局長が5日の記者会見で「スリランカが(中国との)友好の大局と国家発展の根本的利益に立脚し、妥当に問題を解決し、中国企業の投資への信用を損なわないと信じている」と述べるなど、スリランカを強くけん制した。

 習近平シージンピン政権は、インド洋を通る「21世紀海上シルクロード」構想を進めており、対抗措置を検討する構え。今後、インド洋を巡る駆け引きが活発化しそうだ。

 ◆「21世紀海上シルクロード」構想=福建省から東南アジア、南アジア、中東、アフリカ東岸、欧州に至る沿岸諸国での経済協力の枠組み。道路網整備による「シルクロード経済ベルト」構想と合わせ「一帯(ベルト)一路(ロード)」とも呼ぶ。

2015年03月15日 15時06分

114チバQ:2015/03/24(火) 21:47:12
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/150324/mcb1503240500018-n1.htm
インド牛肉対立 業者襲撃急増 (1/3ページ)
2015.3.24 05:00
 インドで数百年にわたって続いてきた牛肉をめぐる対立が激化している。ヒンズー教組織が支援するモディ政権が発足して以降、牛肉関連産業への嫌がらせが頻発し、牛の運搬を手掛けるシャフィウラー・モハンマド・シャリフ・シャー氏(38)も巻き込まれている。

 ◆モディ政権以降頻発

 シャー氏によると、昨年12月にムンバイ郊外にある政府運営の食肉処理場へ水牛6頭を搬送中、ヒンズー教徒の自警団が同氏のトラック1台に放火。彼らは運転手を殴り、水牛を逃したという。こうした襲撃に遭うのは日常茶飯事で、業務にかなり支障が出てきているという。毎月15万ルピー(約28万8000円)のローン返済ができなくなれば、トラック5台が差し押さえられてしまう恐れがあると同氏は頭を抱える。

 インドで10億人と多数派を占めるヒンズー教徒は、牛を神聖視し、菜食主義を理想とする。昨年5月の総選挙でインド人民党(BJP)のモディ政権が誕生して以降、襲撃は増えている。ヒンズー教組織が支援するBJPは、29の州のうち5つの州で公認とされる牛の食肉処理に対する規制強化に支持を表明している。

 強硬派のヒンズー教組織は昨年中に牛の食肉処理をやめさせようと本格的に乗り出し、国内消費向けに牛肉を生産する小規模で無認可の施設からなるネットワークとの対立を深めている。シャー氏は「食肉処理場は非常に緊迫した様子だ。われわれはどこに行っても嫌がらせを受け、襲撃はひどくなっている。業界はこの問題にどう対処すればよいか分からず、運送業者、販売業者、農家の誰もがおびえている」と訴える。

自警団は水牛、乳牛を問わず、いずれの運送業者も襲撃の対象としている。水牛の肉生産3位のマハラシュトラ州の酪農協同組合連合会(ムンバイ)によると、牛を運ぶトラックが活動家に妨害される事例が頻発。彼らは運転手の電話を奪い取り、打ちのめし、牛を動物保護センターに引き渡すという。

 ここ10カ月間に同州で発生した嫌がらせの件数は、届け出があっただけでも約600件と過去5年間の年200〜300件から急増した。カリク・クレシ会長は実際の件数はもっと多いとみている。同会長は「モディ政権の誕生以降、組合員のトラックが嫌がらせを受ける事例が増えた。政党や活動家は今や自信を深めている。自分たちが政権側だと考えているからだ」と言う。

115チバQ:2015/03/24(火) 21:47:28
 ◆所持・販売で禁固刑も

 牛肉関連産業はインドでは大きな事業だ。国営の農業・加工食品輸出開発局(APEDA)によると、2013年度の輸出額は米国の60億ドルに次ぐ43億5000万ドル(約5220億8700万円)と世界2位で、10年前の3億9500万ドルの11倍。

 米農務省が発表した昨年10月の需給報告では、インドの牛肉出荷量は今年、計195万トンと10年前の3倍以上となる見通しで、とくに宗教的意味合いが薄い水牛の食肉処理が急増した。

 マハラシュトラ州で輸出用牛肉を生産するアシク・フサイン氏によると、インド産牛肉の売価は主な競合国のオーストラリア産より1トン当たり100〜200ドル安いという。大半はベトナムや中国、アフリカ向けに輸出されている。一方、牛肉消費量は世界6位で、過去5年間に国内需要は4.2%増加。豚肉や鶏肉よりも廉価な牛肉は貧困層のタンパク源として人気がある。インド国内のイスラム教徒の数は推定1億7600万人とインドネシアに次いで多い。

 だが牛肉の流通拡大は一部ヒンズー教徒の怒りを買っている。彼らは牛を神話の聖なる牝牛神が地上に具現化したものだと考えており、放し飼いにされた牛が、寺院の外で餌を与えられる光景をしばしば見かける。

 BJPを支援する宗教団体、世界ヒンズー協会(VHP)のジョイント・ゼネラル・セクレタリーを務めるスレンドラ・クマール・ジャイン氏は2月25日、「われわれの要求はインドで、乳牛の食肉処理を禁止することだ。牛肉の輸出は損失であって、インドの利益にはならない。牛肉100キログラムを得るために、7トンの水を消耗している。インドでは飲料水が不足しており、乳牛の食肉処理禁止は節水にもなる」と主張する。

 同氏は食肉処理禁止キャンペーンは、インドのためにやっており、イスラム教徒やキリスト教徒は標的ではない。それに大手牛肉輸出事業の多くはヒンズー教徒が所有している、などと語った。

 マハラシュトラ州は3月2日に牛肉の所持・販売を禁止した。これまでは飲食店や道端の屋台で牛肉の販売が許可されていたが、今では違反すると最長5年の禁錮刑に処せられる。こうした措置は、多数派のヒンズー教徒と少数派のキリスト教徒、イスラム教徒との間の緊張をあおる恐れがある。

 ムンバイ郊外にあるデオナー食肉処理場の牛肉取引業者3代目で、業者の組合代表を務めるアリ・クレシ氏は、食肉処理場に送られる水牛の数が減少すると、輸出業者の費用がかさみ、利ざやが薄くなると指摘。「インドでは非菜食主義は罪悪だというプロパガンダが形成されつつある。インドで牛はゴッドマザーとみられている。ではいつ水牛がゴッドファーザーになったのだろうか? (ヒンズー教)組織は牛肉に携わる業界を精神的にも資金的にもつぶしてしまいたいのだ」と批判した。(ブルームバーグ Swansy Afonso、Prabhudatta Mishra)

116とはずがたり:2015/03/25(水) 17:08:25
こうやってニュース集めると印象通りというか、想像以上にというか、インドはカオスな世界っすねぇ(;´Д`)

117とはずがたり:2015/03/26(木) 20:31:20
港湾事業中断は「一時的」=中国主席にスリランカ大統領
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&rel=j7&k=2015032600789

 【北京時事】中国の習近平国家主席は26日、訪中したスリランカのシリセナ大統領と北京で会談した。中国外務省によれば、シリセナ大統領は中国国営企業が進めるコロンボ港湾都市開発事業の一時中断を決定したことについて、「一時的、短期的なもので、問題は中国側にはない」と強調。「両国が既に達成した合意を実行していきたい」とも訴え、将来の事業再開の可能性に含みを持たせた。
 1月に就任したシリセナ大統領の訪中は初めて。開発事業をめぐっては、親中派のラジャパクサ前大統領が中国側の協力の下で積極的に推進してきたが、「脱中国依存」を掲げるシリセナ大統領は事業受注の過程で不正があった可能性があるとして一時中断を決定している。(2015/03/26-17:47)

118チバQ:2015/03/26(木) 23:41:58
http://www.afpbb.com/articles/-/3043711
70代修道女の集団強姦事件、容疑者1人を逮捕 インド
2015年03月26日 19:54 発信地:コルカタ/インド
【3月26日 AFP】インド東部・西ベンガル(West Bengal)州にある修道院付属の学校で70代の修道女が集団強姦(ごうかん)された事件で、インドの警察当局者は26日、容疑者の1人を逮捕したと述べた。この事件では初めての逮捕者となる。

 匿名を条件にAFPの取材に応じたインドの警察当局者によると、捜査当局は容疑者の1人を西部ムンバイ(Mumbai)まで追跡し、25日夜に身柄を拘束した。さらにこの警察当局者は「取り調べのため容疑者の身柄を(西ベンガル州の州都の)コルカタ(Kolkata)に移送中だ」と語った。

 事件は今月、西ベンガル州の修道院付属学校で起きた。学校に強盗団が押し入り、学校に住み込みだった70代の修道女が襲われた。修道女は負傷し、手術が必要な状態となった。

 コルカタの警察当局は監視カメラの映像から容疑者6人のうち4人の身元を特定した。また、これまでに8人の身柄を拘束し事情を聴取したが、25日の逮捕までは1人の逮捕者も出ておらず、捜査の進展の遅さに批判が集まっていた。

 先週には、批判を浴びていた西ベンガル州政府が、捜査を国の最高捜査機関に引き継ぐことを発表していた。(c)AFP

119チバQ:2015/03/29(日) 11:49:35
http://mainichi.jp/select/news/20150328k0000e030228000c.html
パキスタン:イエメン軍事作戦で板挟み 宗派対立波及懸念
毎日新聞 2015年03月28日 12時09分

 【ニューデリー金子淳】イエメンのイスラム教シーア派武装組織フーシに対して軍事作戦に踏み切ったサウジアラビアなどスンニ派諸国で構成する連合軍への参加を巡り、パキスタン政府が対応を決めかねている。自国内で多数派スンニ派とシーア派の宗派対立が深刻化し、国内情勢がさらに不安定化する恐れがあるためだ。一方、支援を要請するサウジはパキスタンにとって湾岸最大の友好国で、パキスタンはジレンマに陥っている。

 「サウジの領土に対するいかなる脅威に対しても、断固として対応する」。パキスタン首相府は26日の声明でサウジを全面的に支持する意向を表明した。だが地元メディアによると、アシフ国防相は翌27日、議会で「イスラム世界を分断し、パキスタンの(宗派対立の)断層を刺激するいかなる紛争にも参加するつもりはない」と述べ、戦闘参加には否定的な姿勢を示した。

 パキスタンはサウジの伝統的な友好国で、サウジから経済支援を受ける代わりに、サウジ軍兵士の訓練や技術移転などの軍事支援を続けてきた。支援を要請するサウジ側は、国内でイスラム過激派の掃討作戦などで実戦経験が豊富なパキスタン軍の戦闘への積極関与を期待しているとされる。

 しかし、パキスタン国内では1月、南部のシーア派モスクで爆発があり約60人が死亡するなど、宗派対立によるテロ事件が頻発している。イエメンで攻撃対象となるフーシはシーア派のため、戦闘に参加すれば自国の宗派対立を刺激しかねない状況だ。

 また、パキスタンはフーシの後ろ盾とされるシーア派国家イランとも国境を接している。隣国アフガニスタンとの国境地帯で武装組織との戦闘が続く中、イランとの関係悪化は国内情勢のさらなる不安定化を招く。パキスタンの政治アナリスト、カディーム・フセイン氏は「軍事作戦への参加を巡り国内が二極化している。表立ってサウジを支援すると、国内で問題を生み出すことになるだろう」と話す。

120とはずがたり:2015/04/02(木) 13:52:21
中国からちゃんとカネ引き出せばええねん。前大統領の汚職はまた別の話や。中国の覇権にプラスになるのかも知れないけどそれとは別に地域の発展に資する投資でないと意味ないけえが。。

「脱中国依存」鮮明だったが…共同事業再開示
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150327-OYT1T50022.html
2015年03月27日 10時11分
 【北京=蒔田一彦、ニューデリー=石田浩之】「博鰲アジアフォーラム」出席に合わせ、中国を訪れているスリランカのシリセナ大統領は26日、北京で習近平シージンピン国家主席と会談し、インフラ建設などで協力していくことで一致した。


 シリセナ氏は1月の大統領就任後、中国の支援で建設中だったコロンボ港湾都市プロジェクトを中断して「脱中国依存」の姿勢を鮮明にしていたが、会談では再開の可能性を示唆し、中国への配慮をにじませた。

 新華社電などによると、習氏は会談で、東南アジアから欧州までの沿岸諸国で経済協力を進める「21世紀海上シルクロード」建設への協力を要請し、「再び両国の関係を強化していきたい」と述べた。シリセナ氏も「海上シルクロード構想の枠組みで中国との協力強化を希望する」と応じ、友好ムードを演出した。

 港湾都市プロジェクトについて、習氏は「スリランカが中国企業の権益をしっかりと保護するよう希望する」とけん制。これに対し、シリセナ氏は「(中断は)一時的なものであり、短期的なものだ。問題は中国側にはない」と説明した。

 シリセナ氏は大統領選で「反汚職」を旗印に当選し、6月にも予定される総選挙までは、前政権と癒着したとされる中国に厳しい姿勢を取る必要があると判断しているとみられる。ただ、政権内には、最大の支援国である中国との関係を重視する閣僚も多い。当分は中国との決定的な対立は避けつつ、中国を含め、インドや日本からの支援を引き出したい考えだ。

2015年03月27日 10時11分

121チバQ:2015/04/11(土) 01:27:25
http://mainichi.jp/select/news/20150411k0000m030101000c.html
イエメン脱出:インドとパキスタン 対立忘れ相手国民救助
毎日新聞 2015年04月10日 21時11分

 【ニューデリー金子淳】サウジアラビアなどの連合軍による空爆が続くイエメンで、敵対しているインドとパキスタンが互いに相手国の国民の救助を手伝っている。印パ両国は過去に3度戦火を交え、最近も領土問題などで関係が冷え込んでいた。イエメンでの紛争を契機に、期せずして印パ両国が歩み寄りを見せた形だ。

 インドは先月末から、海軍の艦船や民間機などでイエメン国内にいるインド人の避難を開始。インド外務省などによると、9日までに4600人以上の自国民に加え、パキスタン人少なくとも3人を含む41カ国約960人の外国人を救出。一方、パキスタン海軍も自国民のほか、インド人11人を含む多数の外国人を救出した。パキスタン政府は11人のためにチャーター便を用意し、インドに帰国させた。インドのモディ首相はツイッターで「(パキスタンの)シャリフ首相の人道的な配慮に感謝したい。人道への奉仕に国境はない」と謝意を示した。

 印パ両国は1947年の分離独立以来、カシミール地方の領有権などを巡り対立を続けてきた。最近も国境付近で両軍が散発的に衝突を繰り返し、双方に死傷者が出ていた。

122とはずがたり:2015/04/14(火) 19:38:31

中国に警戒強めるインド、仏戦闘機36機購入へ
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150411-OYT1T50065.html
2015年04月11日 11時01分

 【パリ=本間圭一】フランスを訪問中のインドのモディ首相は10日、パリでオランド仏大統領と会談した。

 モディ首相は会談後の記者会見で、仏ダッソー社のラファール戦闘機36機を購入する方針を明らかにした。契約額は40億ユーロ(約5100億円)に上るとみられる。ルドリアン仏国防相が近くインドを訪問し、売却の詳細などを協議する。

 モディ首相は会見で、「フランスは我々が本当に必要としていることを理解している」と述べた。仏印両国は過去3年間、同戦闘機126機の売却交渉を行ったが、契約額などで折り合いがつかなかった。だが、モディ政権は、インドの隣国の中国やパキスタンが空軍力を増強していることに一段と警戒を強めており、旧式の戦闘機を更新することにした。

123チバQ:2015/04/18(土) 00:18:34
http://www.sankei.com/world/news/150416/wor1504160059-n1.html
2015.4.16 22:27

ガンジー家御曹司、バンコクから帰国 選挙敗北後に2カ月不明






ラフル・ガンジー氏(ロイター)
 インド政界の名門ネール、ガンジー家の御曹司で、公式の場から約2カ月間姿を消していた野党国民会議派のラフル・ガンジー副総裁が16日、バンコクから帰国した。

 会議派は昨年の総選挙で大敗し、ことし2月のデリー首都圏(州に相当)議会選でも敗北。ラフル氏はその後行方をくらまし、与党などから批判を受けていた。

 ラフル氏は、母で会議派のソニア・ガンジー総裁の後継の総裁になるとの見方がある。一方で今回の長期不在がラフル氏の求心力低下につながる可能性もある。(共同)

124とはずがたり:2015/04/18(土) 18:27:05
アメリカには指定されてないけどパキスタンが世界一のテロ支援国家なんではないのか?

コラム:現実味増す「核保有国」印パの衝突
2015年 04月 16日 11:32 JST
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPKBN0N707320150416?sp=true

[14日 ロイター] - インドとパキスタンはそれぞれ、核弾頭を100発以上保有している。そして両国の政界指導層は互いを忌み嫌っている。これが事実である以上、われわれは両国間の緊張に常に注意を払っておくべきだ。

現在、新たな危機が頭をもたげている。

インドは先週、カシミール渓谷でヒンズー教徒約20万人に新たな家を与えるための保護居住区を設置すると発表した。ヒンズー至上主義を掲げるインド人民党(BJP)を基盤とするモディ政権にとって、1989─1990年にパキスタンの支援を受けたイスラム教徒によって住む場所を追われたヒンズー教徒の問題は、優先すべき政治課題だ。逆に、イスラム教徒はモディ政権によるヒンズー優遇策に反発している。

インドとパキスタンは英国から独立した1947年以降、カシミール地方の帰属問題をめぐって紛争を繰り返してきた。実際、第1次(1947─48年)、第2次(1965年)、第3次(1971年)と過去に3回の印パ戦争が行われている。

パキスタン政府当局は今月10日、インド西部ムンバイで2008年11月に起きた同時多発攻撃(死者166人)の首謀者とされるザキ・ラクビ容疑者を保釈した。パキスタンの情報機関である統合情報部(ISI)はこれまで、同容疑者を訴追から守ってきたが、保釈にまで至ったことは重大な意味を持つ。なぜなら、同容疑者が幹部を務めるイスラム過激派「ラシュカレトイバ」の背後にはパキスタン諜報機関がいるとインドは疑っており、インド側の疑念はパキスタンも認識しているからだ。それなのに、パキスタンは保釈に踏み切った。

ラクビ容疑者のような人物がインドの地域的影響力を低下させられると信じるISI内の急進派は、同容疑者の保釈によって力を誇示している。しかし問題は、拘束を免れているのがラクビ容疑者だけではないことだ。「ハッカニ・ネットワーク」や「パキスタンのタリバン運動」など多くのテロ組織を手なづけているISIは、大規模破壊をもたらすテロのポートフォリオを持っている。2001年のインド議会襲撃事件で証明されたように、ISIはこれまで、戦争につながるリスクがある過激派組織への支援を繰り返し示してきた。ラクビ容疑者の保釈は、物理的脅威であると同時に、パキスタンの攻撃性が高まっていることを示すシグナルである可能性もある。目先の印パ関係に危険が迫っていることは明らかだ。

いずれにせよ、現在の印パ危機はカシミールの問題に集約される。

パキスタン軍トップのラヒール・シャリフ陸軍参謀長の発言や、最近の銃撃戦、そしてインド政権がヒンズー色を強めていることからも明らかなように、印パ間の衝突リスクは現実味を増している。インドの影響力拡大に被害妄想的になっているパキスタンの指導層は、現在カシミールで起きていることを、インドによるパキスタン弱体化計画の一面だとみなすだろう。

パキスタンの反インド強硬派は、同国指導層に断固たる対応を求めるはずだ。シャリフ参謀長がかねて強硬派には決然とした姿勢を見せているが、一方でシャリフ首相の弱腰姿勢は、同首相には信頼できる盟友が少ないことを意味している。そうしたことを考えると、事態がエスカレートする可能性はかなり高いと言える。

さらに、パキスタンのテロ行為に対するモディ政権の許容度は前政権に比べるとかなり低い。ムンバイ同時多発攻撃が繰り返されれば、当時よりはるかに強い反応が引き起こされるだろう。リスクは、それでもパキスタンはギャンブルに出るしかないかもしれないことだ。

*筆者はワシントンDCを拠点とし、ナショナル・レビュー誌や英紙デーリー・テレグラフなどに寄稿するコラムニスト。テレビの政治番組を主催するマクローリン・グループのパネリストも務める。

125チバQ:2015/04/20(月) 21:52:12
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150420-00000025-jij_afp-int
夫が妻に火を付け殺害、パキスタンでまた「名誉殺人」
AFP=時事 4月20日(月)12時37分配信
【AFP=時事】パキスタン中部ムザファルガル(Muzaffargarh)の警察当局は19日、夫の許可を得ずに外出した妻を焼き殺したとして、夫と義理の父親を逮捕したことを明らかにした。

パキスタン少女、結婚断り焼き殺される

 殺害された妻の兄弟によると、事件が起きたのは17日。ムハンマド・シディーク(Muhammad Siddique)容疑者は、妻のシャバナ・ビビ(Shabana Bibi)さん(25)が姉妹の家を訪ねて外出した際、自分の許しを得なかったことに激怒。父親とともにビビさんを殴るなど暴行した後、ガソリンをかけて火を付けたという。

 ビビさんは全身の80%にやけどを負い、18日に病院で死亡した。

 ビビさんは3年前にシディーク容疑者と結婚したが、子どもができないことを理由にたびたび家庭内暴力を受けていたという。

 パキスタンでは、家庭内暴力や一族の名誉を守るためのいわゆる「名誉殺人」により、年間数百人の女性が命を奪われているとされる。パキスタンの保守的な家長社会における女性の生活向上を掲げて活動する啓発団体「アウラ基金(Aurat Foundation)」によると、こうした暴力によって死亡した女性は2008年以降で3000人以上に上っている。【翻訳編集】 AFPBB News


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