ラジャパクサ空港は中国輸出入銀行(Export-Import Bank of China)からの融資を受け、およそ2億600万ドル(約240億円)の費用をかけて建設された。不要なインフラを整備したと批判されていたラジャパクサ政権による汚職や税金の無駄遣いは、大統領選の争点の1つになっていた。(c)AFP
india_in_asia01.jpg シダールタ・ヴァラダラージャン(Siddharth Varadarajan)
1965年生まれ。インドで最も権威のある英字新聞の一つ、ザ・ヒンドゥー紙の編集長。取材テーマは多岐にわたり、アジアにおけるインドと中国の関係、インドの外交政策、アフガニスタンにおけるタリバンといった国際的なテーマから、 宗教・民族対立やテロで注目されたグジャラート州やカシミール地方などインド内部の状況にも精通している。今日のインドで、国防・外交政策に関して最も信頼のおけるジャーナリストの一人として、海外の新聞にも頻繁に引用されている。
ザ・ヒンドゥー紙以前には、ザ・タイムズ・オブ・インディアに9年間勤め、その当時唯一のインド人ジャーナリストとして1999年NATOによるセルビア空爆をベオグラードから、2001年アフガニスタンのタリバンによるバーミヤンの仏像破壊を報道した。ザ・ヒンドゥー紙では外交問題担当編集主幹、デリー版編集長などを経て、2011年5月、創業一族以外で初となる編集長に就任。
2005年に国連特派員協会(UNCA)より、イランと国際原子力機関(IAEA)についての連載記事 "Persian Puzzle" で表彰され、2010年にはラマナス・ゴエンカ賞新聞雑誌ジャーナリズム部門を受賞。
学術・教育活動にも力を入れており、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス、米国コロンビア大学卒業後、経済学者として1995年までニューヨーク大学で教べんをとる。2007年にカルフォルニア大学客員教授として、2009年にはイェール大学ポインター・メディア・フェローとして招聘されている。
主な編著にGujarat: The Making of a Tragedy (Penguin Global, 2002)など。