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インド・天竺・中洋スレ

61チバQ:2014/12/10(水) 21:54:28
http://mainichi.jp/feature/news/20141211k0000m030126000c.html
ノーベル賞:平和賞マララさんに母国パキスタン内に反感も
毎日新聞 2014年12月10日 21時46分

 ◇「西洋の価値観を押しつけ」と 専門家「背景に反米感情」
【オスロ金子淳】女子教育の必要性を訴え史上最年少のノーベル平和賞受賞者となったマララ・ユスフザイさん(17)。母国パキスタンでは、受賞を歓迎する声がある一方、マララさんに批判的な意見も少なくない。「女子教育の権利」には賛同しつつも、近代的な学校教育を主張するマララさんに「西洋の価値観を押しつけられている」と感じているためだ。専門家は、米国主導の「対テロ戦争」に振り回されてきた国民の反米感情が背景にあると指摘する。

 「欧米の伝統や文化は我々とは違う。我々には独自の価値観がある」。全パキスタン私立学校連盟のミルザ・カシム理事長は、マララさんの自伝「わたしはマララ」を「欧米の視点」と切り捨てる。同連盟は2013年、自伝の中の一部の表現が「反イスラム的だ」として加盟校での閲覧を禁止。今年11月には自伝タイトルをもじった「わたしはマララではない日」を設定し、抗議デモを行った。

 カシム氏は「女性教育に反対ではないし、(マララさんを銃撃したイスラム過激派)タリバンを支持するわけでもない」と言う。だが、マララさんが「イスラム教や国家を不当に批判し、パキスタンの誤ったイメージを広めた」と非難する。

 マララさんの銃撃(12年)は悲惨な事件として欧米メディアを中心に大きく報じられ、パキスタンの女性が置かれた境遇や教育の現状に批判が集まった。このため、パキスタンでは銃撃を仕組まれた「陰謀」とする見方さえある。北西部の大学生(18)は「事件があったから平和賞が簡単に取れた」と語る。

 北西部ペシャワル大のサルファラーズ・カーン教授はこうした「マララ批判」の背景に「米国の対テロ戦争に対する否定的な感情がある」と分析する。パキスタンは01年、米国から対テロ戦争への協力を迫られた。それまでアフガニスタンのタリバン政権(当時)を支えてきたが、アフガン攻撃を容認した。国内でも「テロリスト暗殺」を目的に米国の無人機による空爆が繰り返された。これが反米感情を高め、イスラム過激派の活動もかえって活発化した。インドのシンクタンクによると、今年も1500人以上の民間人がテロの犠牲になった。「治安悪化は米国のせい」(南部カラチの会社員)との思いを抱く人も少なくない。

 一方、マララさんは西洋式の近代的な学校教育の重要性を主張しており、欧米で広く支持を得てきた。カーン教授は「マララさんの主張は西欧の価値観と重なる。このため、批判的な人たちはマララさんが欧米の価値観を広めるために活動しているとみている」と指摘する。

 だが、マララさんの受賞が教育関係者に希望を与えているのも事実だ。イスラマバードの教育NGOで働くワカス・バジュワさん(36)は「マララさんの努力で国民の意識は高まっている。政府の支援も得やすくなった」と語り、今後のマララさんの活躍に期待を寄せた。


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