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国際政治・世界事情

5とはずがたり:2005/05/23(月) 02:55:13
飢餓の島復興支援ゲーム、アクセス殺到 WFP
2005年05月22日01時17分
http://www.asahi.com/international/update/0522/002.html

 飢餓に苦しむ島へ支援に向かい、食糧調達から復興までを手助け―。昨年末のスマトラ島沖地震の復興支援をモデルにした世界食糧計画(WFP)のインターネットシミュレーションゲームに世界中からアクセスが殺到している。4月中旬の公開以降、75万人がダウンロードし、非娯楽系ゲームとしては異例の人気となっている。ゲームを通じ、飢餓や人道援助に関心を持ち、理解を深めてもらうのが狙いで、WFP日本事務所も利用者の拡大を期待している。

 このゲームは「Food Force(フードフォース)」で、舞台はインド洋に浮かぶ架空の島「Sheylan(シャイラン)」。内戦、干ばつで発生した避難住民数万人が援助を待っており、プレーヤーはWFP緊急援助チームの一員として向かう。ヘリコプターを使った現地偵察から開始。マウス操作で島内に散らばる住民にサーチライトを当て、制限時間内に人数を把握していく。その後、小麦や豆などを組み合わせてバランスの良い食糧を調達し、航空機やトラックで効率的に避難住民に届ける。

 地雷や反乱軍兵士との折衝など多くの困難も克服しなければならない。緊急事態を乗り切った後は、教育や医療の対策を立てて、人々の自立支援計画まで作成する。(時事)

194とはずがたり:2006/11/01(水) 21:34:25
ベンガル州は梅棹的に云えば中洋。それ故にこの辺に中国のプレゼンスは確乎としてあるものの天竺は私の中の大中華社会には決して含まれないのであります。

バングラデシュ 騒乱死者27人に 首都厳戒、くすぶる火種
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061031-00000011-san-int

[バンコク=岩田智雄] 来年1月の総選挙を前にバングラデシュで発生した与野党の支持者の衝突は、30日になって一部で沈静化しているものの、依然として火種がくすぶり続けている。同日まで4日間の死者は27人、負傷者は1000人以上に達しており、アハメド大統領は30日、首都ダッカなどに警官隊を展開して厳戒態勢を敷いた。

 今回の暴動は、総選挙を行う選挙管理内閣の人選をめぐって27日からダッカを中心に発生し、30日も南西部で1人が死亡、70人が負傷した。アハメド大統領は、カレダ・ジア政権の任期満了に伴い、29日夜に選挙管理内閣の首席顧問(首班)に就任。一夜明けてダッカに1万5000人、地方にも数千人の警察官を配置し、「道路封鎖は取り除かれた。これ以上の暴力は許さない」と述べ、事態の沈静化を強調している。

 バングラデシュでは27日に国会議員(一院制)の任期が満了し、選挙管理内閣の下で来年1月25日までに総選挙が実施される。同内閣首席顧問には、前最高裁長官を選ぶ憲法規定があるが、野党のアワミ連盟などは、前長官が以前、与党バングラデシュ民族主義党(BNP)員だったことに反発。今月初めから人選をめぐり協議が繰り返されたが、適任者が見つからないまま任期満了を迎えて衝突となった。同大統領の首席顧問の兼任はこうした混乱から憲法規定に従ったものだった。

 アワミ連盟のハシナ総裁(元首相)は、「アハメド大統領が選挙に中立・公平であるよう期待する」と述べながら、選管正副委員長を与党寄りだと批判して、解任を求めている。

 バングラデシュでは2001年の前回選挙で、BNPとアワミ連盟が二大政党化した。アワミ連盟がパキスタン時代の自治権拡大運動の中で生まれ、親インドであるのに対し、BNPはアワミ連盟に対抗して結成され親パキスタン・中国的傾向が強く、両政党の関係は極めて悪化している。
(産経新聞) - 10月31日8時1分更新

206杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2006/12/08(金) 00:52:52
てか、村の長老の意向如何で大統領の首も挿げ替えられる、果ては国政の重要事項をも左右できるって政治体制の何処をどう解釈すれば民主主義てことになるんだ?明らかにこの辺りはダブルスタンダード。

とは言いながら「台湾、中国の支援を求める」てクーデター側も国際感覚が解ってるのか?どうみても水と油の両国の支持を同時に取り付けるなんて正直言って「ありえな〜い!!」

フィジー、カギ握る首長大評議会
http://www.asahi.com/international/update/1207/019.html
2006年12月07日23時42分

 軍が全権を掌握した南太平洋の島国フィジーで、軍に任命されたセニラガカリ暫定首相(77)と暫定内閣に最終的な正統性を与える「首長大評議会」(GCC)の動きが焦点となってきた。伝統的な社会指導者らで構成するGCCは大統領の任命権を持つが、議長のボキニ氏は軍の行動を一貫して批判している。GCCの対応次第では、クーデターがバイニマラマ軍司令官の独り相撲に終わりかねない可能性もある。

 GCCは大統領、首相のほか各州代表ら約50人で構成。現行憲法で大統領の任命権を持つ。首相は、大統領が下院議員から任命する。

 バイニマラマ司令官は今回、イロイロ大統領(85)が職務執行できない状態だったとして、憲法の関連条項を停止。自ら軍医出身のセニラガカリ氏を暫定首相に任命した。しかし、ボキニ議長は「GCCが大統領と認めているのはイロイロ氏であり、首相と認めているのはガラセ氏だ」と主張。クーデターを認めない姿勢を貫いている。

 地元メディアによると、GCC内には「軍が実権を握った以上、暫定首相を認めるしかない」との声もあるという。しかし、GCCが最終的に暫定首相を認めるかは不透明だ。

 セニラガカリ暫定首相は7日、記者団に「言うまでもなくクーデターは違法だ」と述べたが「前政権の腐敗という、より大きな違法を続けるより、ましだ」と軍の行動を弁護した。暫定政権発足後、2年以内に総選挙を実施して民政復帰を果たすと強調。「フィジーには、豪州などとは違った形の民主主義がある。内政に干渉しないでほしい」と語り、国際社会のクーデター批判に反論。インドネシアや台湾、中国の支援を求める考えを示した。

251やおよろず:2007/04/17(火) 12:42:17
 原油の埋蔵量はサウジアラビアなど四カ国、天然ガスはロシアなど
三カ国の合計が、いずれも世界の半分を占め、地域的に偏在している
のが実態だ。しかも、埋蔵地と消費地は異なり、消費国は資源の乏しい
日本やドイツ、韓国、さらには成長著しい中国、インドが上位を連ねている。
 日本は今さら無資源を嘆いても始まらない。何としてでも省エネルギー、
新エネルギーという地球に優しい“国内油田”を育てる必要がある。

 自動車燃料は産業用などを含めた全エネルギー消費量の約二割に
上り、ほぼ全量が原油頼み。燃料効率を劇的に向上させたり、水素
エネルギーを利用する燃料電池車の実用化一番乗りを果たす。
技術革新で原油輸入を減らせば、日本国内で油田を開発したことと同じ
効果がもたらされる。
 資源国でも、長期契約ゆえに天然ガスや原油の対日輸出を続けながら、
エネルギーの輸入国に転じてしまったインドネシアのような例もある。
 原油が一バレル=一〇ドル台で推移し、エネルギー価格が総じて
低迷していた一九九〇年代、新たなガス田開発などに必要な資金を
投入できず、生産能力を低下させてしまったことが主たる原因だ。
 そのインドネシアのエネルギー鉱物資源相がこう力説した。「バイオ
燃料を本格導入して石油消費を抑えたい」
 二〇二五年には原油依存度を現在の54%から20%に下げ、地熱、
太陽光、風力などで代替するという。有数の資源国でさえ輸入国に
なれば、さまざな工夫を強いられる。無資源国の日本はなおさらだ。
 風力、太陽光、バイオ燃料も、ぐっと身近に引き寄せて、大規模な
“国内油田”を掘り当てたい。 

ソース(東京新聞・論説、羽石 保氏)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2007041502008853.html

273名無しさん:2007/06/29(金) 23:33:08
なぜか、−国会。それと、旧支配者側がいうのは、中韓以上に不快っ。
従軍慰安婦:オランダが釈明求める書簡 意見広告掲載で−国会:MSN毎日インタラクティブ
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20070630k0000m010137000c.html

 第二次大戦中の従軍慰安婦問題で、オランダ下院のフェルベート議長は28日、日本の国会議員らが、女性を慰安婦として強制的に動員した事実はなかったと反論する意見広告を米紙に掲載したことなどに関し、釈明を求める書簡を河野洋平衆院議長に送付した。下院報道官が共同通信に同日、明らかにした。

 日本側の対応次第では、米下院外交委員会が公式謝罪を求める決議を可決したのに続き、オランダでも批判が噴出する可能性がある。

 日本占領下のインドネシアで慰安婦にされた国民がいるオランダでは、安倍晋三首相の3月の「(動員に)強制性を裏付けるものはなかった」との発言や意見広告を受け、バルケネンデ首相が「あまりにも不適切だ」と不快感を表明している。(ブリュッセル共同)

毎日新聞 2007年6月29日 22時32分

288やおよろず:2007/08/01(水) 08:23:37
米下院委、対日礼賛決議案を可決…慰安婦決議とバランス
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070731i416.htm?from=main4

 【ワシントン=五十嵐文】米下院外交委員会は31日午前(日本時間1日未明)、米国の同盟国としての日本の重要性を確認する対日礼賛決議案を可決した。

 30日に下院本会議で採択された、いわゆる従軍慰安婦問題で日本政府に公式謝罪を求める対日非難決議案とのバランスを取り、日米同盟を重視する米議会の姿勢を強調するため、共和党のジム・サックストン議員が提出した。決議は、日本を「米国のもっとも信頼する安全保障上のパートナーの一つ」と位置づけ、日本のイラクやインド洋での国際貢献を高く評価している。

 一方、スノー大統領報道官は31日、下院本会議での慰安婦決議の採択について、「現時点で(下院と日本政府の)どちらかを支持するものではない。日本は重要な同盟国だ」と述べた。

(2007年8月1日1時49分 読売新聞)

301名無しさん:2007/08/14(火) 23:49:44
インドに4000億円借款 高速貨物鉄道建設、中国牽制狙い?
8月14日10時9分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070814-00000904-san-pol

 政府は13日、インド政府が建設を目指しているアジア初の本格的な高速貨物専用鉄道に、平成20年度以降5年間で、総工費約50億ドル(約6000億円)のうち、4000億円規模の円借款を供与する方針を固めた。国際協力機構(JICA)が現在、事業計画の具体化に向けて現地調査を進めており、10月にも日印両政府が正式調印する運びだ。安倍晋三首相がインド訪問の際に行う22日の日印首脳会談でこうした方針を伝える。
 日本がインドに巨額の円借款を供与する背景には、インドとの関係強化を具体化することで、急速な経済成長と軍拡を続け、アジアで発言力を強めつつある中国を牽制(けんせい)する狙いがある。
 円借款は、JICAの調査を踏まえ、国際協力銀行(JBIC)が日本製の資機材を使用することを条件に、通常の円借款より低利で資金を供与する「本邦技術活用条件(STEP)」を適用し供与する。STEPの具体的な内容は、主な契約者を日本企業に限り、日本製の資機材を契約総額の30%以上調達することを条件とするもので、一般円借款より低利の期間40年の融資を行う。
 日印両政府などによると、鉄道建設は、2012年完成予定で、デリーを中心にインド最大の商業都市ムンバイと東部の中心都市コルカタを結ぶ総延長2800キロが対象。インドでは貨物輸送量が年率約15%で伸びる一方で、貨物鉄道の輸送能力が限界に近づいているとされ、インド側から日本政府に対し「鉄道の整備・強化はインドの経済成長にとって不可欠だ」などと協力要請がきていた。
 日本政府は円借款の供与とともに、最新車輌などのハード面や運行ノウハウといったソフト面で具体的な協力を進め、在来線の3倍近い時速約100キロで列車を走らせる構想を描いている。
 今月1日、マニラで行われた日印外相会談でムカジー外相は、「日印パートナーシップに深みをもたらす上で重視している」と日本の支援に期待感を表明している。

349とはずがたり:2008/04/01(火) 01:25:26
中東や南アジアを東アジア(東亜・大中華圏)と一緒のアジアを括るのは欧州人の横暴と驕慢以外の何者でもないと思うからこの題名はどうかと思うけど。

アジアの選挙/「西側標準」が絶対ではない
http://www.kahoku.co.jp/shasetsu/2008/03/20080331s01.htm

 パキスタンでは、運動期間中に野党党首が暗殺された。イランでは、反大統領派候補1700人が「立候補資格なし」として選挙戦に名乗りを上げられなかった。民主化へ歩みを進めたはずのブータンでは、皮肉なことに初めての総選挙が事実上の一党支配という結果に終わった。

 選挙という、制度としての民主主義が確保されている国に住む者の目から見ると、最近アジア各国で行われた国会選挙(総選挙)は、それぞれに不幸を抱えているように見える。

 ブータンを例にみる。開明的な先代国王が、自ら王位を皇太子に譲り、新憲法制定、立憲君主制の政体樹立のために行った初めての総選挙だった。

 中国、インドという成長する大国に挟まれた小国の、生き残りをかけた選択。しかし、水力発電とインドへの売電により、着実な近代化を進めた先代国王に対する信は厚く、民主化より国王親政を望む声が、選挙期間中もささやかれていたという。

 「国民の間には、民主化に対する期待よりも、恐れの方が強かった」と、英誌エコノミストは指摘する(電子版)。国王親政時代の閣僚経験者をそろえたブータン調和党に支持が集まったのは、そうした「恐れ」の表れなのかもしれない。

 イラン総選挙では、強硬派アハマディネジャド大統領が、ハタミ前大統領をはじめ、反対勢力封じ込めに動いた。

 欧州連合(EU)をはじめ、国際世論は、一斉に選挙の正当性に疑問を投げ掛け、大統領を批判した。だが大統領が明白なルール違反を犯すには、相応の事情も伝えられている。

 イラン国内では年率20%に達するインフレが進行、国民の不満は高まっており、来年の大統領選では、既にアハマディネジャド氏苦戦が伝えられている。

 大衆的人気を獲得した大統領に国民が「ノー」を突き付けるには、ホメイニ師の流れをくむ宗教保守派に支持を集中した方が、穏健派を直接支持するより効率的―。国民にそんな打算が働いているという海外メディアの見方は、うがちすぎとはいえないものかもしれない。

 ある新聞は、テヘラン市民のこんな談話を伝えている。

 「ハタミ氏は(宗教保守派に)何もしたいことをさせてもらえなかった。アハマディネジャド氏の横暴もいさめてもらえるだろう」

 不正や弾圧、腐敗の情報に接するにつれ、われわれはその国を「ダメな国」とみなしがちになる。だが、強権的大統領を追い詰めたパキスタン野党陣営が、波乱なく一様の幸福を実現できるとは想像しがたいことを思えば、「民主勢力イコール善」といったわれわれの図式は単純にグローバルスタンダードだなどとは言い切れまい。

2008年03月30日日曜日

377千葉9区:2008/10/14(火) 22:42:16
国連の舞台裏:安保理席を巡る戦い/上 「常勝日本」の試練
 ◇かわせるか、多選批判
 国連総会は17日、安全保障理事会非常任理事国(10カ国)の5議席(来年1月から2年)を改選する。10回目の議席確保を目指す日本はアジア枠1議席をめぐりイランと争う。その舞台裏を報告する。【ニューヨーク小倉孝保】

 「バングラの悪夢」。78年の非常任理事国選を日本関係者はこう呼ぶ。慢心した日本に対し、対抗馬となったバングラデシュは各国駐在の自国大使をニューヨークに集めて選挙運動させるなど遮二無二戦い、勝利した。

 これを機に日本は、どの国が相手でも徹底して各国外交団を回って支持を集め、票読みを重ねる「どぶ板選挙」戦術を採用し、96年には強豪インドに圧勝。選挙の強さから国連では今、「常勝日本」と呼ばれるほどだ。

 今回のイランは、核開発問題で安保理の制裁を受けていることもあり、国連内には「日本の勝利は堅い」との見通しが強い。しかし、日本の国連代表部の合言葉は「バングラの悪夢を忘れるな」だ。

 「常勝日本」対「制裁対象国」だが、日本には不利な面もある。非常任理事国になったのが1度(55年から2年間)だけのイランに対し、日本は9回でブラジルと並び最多。「安保理を独占するな」とのイランの主張に理解を示す国もある。

 また、国連では各国がさまざまな選挙で、互いに支持を約束する「票の貸し借り」を行うが、多くの選挙に立候補する日本は貸せる票が少ない。「原油高騰で潤うイランが選挙にお金をつぎ込んでいる」との情報も駆け巡る。

 無記名投票のため最終盤で票が転ぶ怖さもある。高須幸雄・国連大使は「日本は安保理入りすれば、小さな国にも情報を提供するなど丁寧な外交をしてきた。そうした姿勢が支持されると思う」と期待を込める。

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 ■ことば

 ◇安保理非常任理事国選挙
 10議席のうち毎年半数を改選し、国連総会(加盟192カ国)の投票で決める。当選には投票国数の3分の2以上の支持が必要。必要票を得る国が出るまで投票を繰り返す。任期は2年。

毎日新聞 2008年10月14日 東京夕刊

379名無しさん:2008/10/18(土) 10:06:06
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081018-00000005-jij-int
日本、史上最多10回目当選=イランに圧勝し非常任理事国に−安保理
10月18日0時48分配信 時事通信


 【ニューヨーク17日時事】今年末で任期切れを迎える国連安全保障理事会の非常任理事国5カ国の改選投票が17日行われ、アジア枠(改選1カ国)から出馬していた日本は大差で対抗馬のイランを下し、国連史上最多の10回目の当選を果たした。任期は来年1月から2年間。日本の安保理入りは2005〜06年以来となる。
 投票結果は日本158票、イラン32票だった。
 今年はインドネシア、イタリア、パナマ、ベルギー、南アフリカ共和国に代わる理事国を選出。日本はモンゴルの出馬辞退を受けて立候補した。安保理改革の本格交渉開始を11月に控え、常任理事国入りを目指す日本は第1回投票で決着を付け、存在感を示すことに成功した。高須幸雄国連大使は「非常任理事国の活動を改革に向けた大きな弾みとして活用したい」と語った。

390とはずがたり:2008/11/10(月) 12:12:31
うちの職場にもなんや来はるみたいで楽しみ。
宮内庁から不敬にあたるからブラインドを下ろして見下げる形になるなと厳命きますた。
そんなん云われると上から見下ろしたくなる天の邪鬼なので危険やし外回りしてるかもしれませんがw

皇居でスペイン国王夫妻の歓迎行事 雅子さま、5年振りご出席
2008.11.10 10:21
http://sankei.jp.msn.com/culture/imperial/081110/imp0811101022000-n1.htm

儀仗隊の栄誉礼を受けるスペイン国王(右から2人目)と天皇、皇后両陛下 =10日午前、皇居東庭(荻窪佳撮影) 国賓として来日したスペインのカルロス国王夫妻の歓迎行事が10日午前、皇居・宮殿東庭で開かれ、天皇、皇后両陛下、皇太子ご夫妻、常陸宮ご夫妻が出席された。

 療養中の皇太子妃雅子さまが国賓の歓迎行事に参列されたのは、平成15年10月のメキシコ大統領夫妻の訪日以来、5年ぶり。

 歓迎行事では両国の国歌が演奏され、国王が儀仗(ぎじょう)隊の栄誉礼を受けた。緑色のスーツをまとった雅子さまは、整列した関係者一人一人に笑顔で会釈をされた。

 その後、両陛下は宮殿「竹の間」で国王夫妻と懇談された。夫妻の来日は、平成10年に長野冬季五輪の開会式に出席して以来、10年ぶり。

426千葉9区:2008/12/28(日) 01:04:21
>>333
http://www.asahi.com/international/update/1227/TKY200812270232.html

パキスタン、ブット元首相暗殺から1年(1/2ページ)
2008年12月27日22時13分
 【イスラマバード=山本大輔】パキスタンのブット元首相の暗殺から、27日で1年になった。元首相の遺志を継ぐ形で9月に夫のザルダリ氏が大統領に就任したが、指導力が発揮できず、支持率は低迷が続く。ただ、元首相の個人的な人気は根強く、ザルダリ政権は追悼機運を政権浮揚につなげようと躍起だ。

 ザルダリ氏は27日、元首相の墓がある同国南部のラルカナを訪問。同日付の新聞各紙に声明を載せ、「元首相は政治信条やパキスタン国民を守ろうとしたために死に直面した」と訴えた。

 元首相の人気は今なお根強い。AFP通信によると、墓所には約10万人の支持者らが集まり、追悼行事は一日中続いた。政府はこの日を国民の祝日とし、記念硬貨の発行や元首相のドキュメンタリービデオの制作までした。

 ブット元首相は、総選挙に向けた集会で演説した直後に暗殺された。暗殺への同情も集まり、夫のザルダリ氏が共同総裁として継いだパキスタン人民党は、今年2月の総選挙で第1党に。他の野党と組んでムシャラフ大統領を辞任に追い込み、9年ぶりの文民政権となるザルダリ政権が9月に誕生した。

 だが、わずか1カ月後に米調査機関が実施した世論調査では支持率が19%と低迷。8月に連立与党を離脱したシャリフ元首相を大統領に推す人は59%で、政権交代を望む世論が大きくなりつつある。

 地元メディアは一周忌で元首相の功績を紹介する一方、「人民党はブット氏が望んだ政党ではなくなった」などとザルダリ氏を批判する。

 英字紙「ニューズ」調査報道班主幹のアバッシ氏によると、ブット氏の支持層を最も失望させたのは、暗殺の真相解明に力を発揮できなかったことだ。「前政権と代わり映えしない政権運営が国民の不満を募らせた」と話す。

 ムンバイのテロを巡るインドとの緊張問題にも対処できているとはいえない。文民政権ゆえ軍への統制も弱く、元国軍幹部(70)は「インドへの妥協を許さない国内世論に後押しされた軍の動きを、政権は制御しきれない」と話した。


http://mainichi.jp/select/world/news/20081228k0000m030021000c.html
印パ対立:テロ後、続く緊張…両国軍、国境集結も
 【ニューデリー栗田慎一】ムンバイ同時多発テロ事件(11月26日)をめぐる、インドとパキスタンの非難合戦がエスカレート。両国軍が国境へ兵士を集結させる動きを見せ、軍事的緊張が高まっている。両政府とも「戦争」の可能性には否定的で、核兵器を保有する両国軍の全面衝突という事態は考えられないが、今後、国境付近で対峙(たいじ)する両軍による、小規模な交戦などが発生する恐れがある。

 ◇小規模交戦の恐れ
 インドの地元メディアは25日、同国西部ラジャスタン州のパキスタン国境に、軍の戦闘部隊2部隊5万人が配備されたと報道。これに対しパキスタン軍幹部は、毎日新聞に「アフガニスタン国境で対テロ戦に当たる部隊約12万5000人の半数を、東側(インド国境側)に持っていく計画だ」と述べた。

 インド国境に近い東部ラホール住民によると、市内を通過して東側に向かう軍部隊の長い車列が目撃された。カシミール地方での目撃情報もあり、各地の国境線へ分散して向かっているとみられる。

 インドはパキスタンに対し、「(パキスタン国内の)全過激派勢力の解体」へと要求をエスカレートさせている。強硬姿勢の背景には、来春の総選挙を前に、野党側が「政府のテロ対策の失敗が事件の原因」と非難し支持を急拡大させていることがある。政府・与党にはパキスタン関与を強調し、非難の矛先をかわす狙いが垣間見える。

 一方、パキスタンでは昨年夏発足したザルダリ政権下で、経済や治安が極度に悪化し、国民の不満が強まっている。政権は強硬姿勢で威信を回復したい狙いがある。

 ◇印パ対立
 両国は1947年の両国独立以来、北部カシミール領有権をめぐり対立。同年と65年、71年には3度の全面戦争を経験し、いずれも国力に勝るインドが勝利した。01年のイスラム過激派によるインド国会襲撃事件後には、両国は国境に合わせて100万人の兵士を集結させ「核兵器保有国同士の全面戦争一歩手前」といわれるまでに緊張が高まったが、04年から緊張緩和へ向けた対話がスタートした。

432千葉9区:2009/01/03(土) 11:42:56
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/090102/asi0901021301000-n1.htm
【インド特集】“巨象”はどこへ インド、多様性の光と陰 (1/2ページ)
2009.1.2 13:00
 約11億人の人口を抱える「世界最大の民主主義国家」、インドは高度経済成長を実現し、新興国の雄として注目されてきた。世界的な金融危機の影響により今年、成長の減速は避けられない見通しだが、その巨大市場に向けられた国際社会のまなざしはまだ冷めていない。今やアジア第3の経済規模にまで成長した“巨象”は、どこに向かうのか。開設するニューデリー支局の初代支局長として赴任するのを機に、日本との関係を中心にインドの今後を展望した。(田北真樹子)

 日本社会にも「インド」は根付いている。

 東京・柴又の有名な帝釈天は古代インドの軍神インドラ、梵天はヒンズー教の3大神でもあるブラフマーなど、インドの神々が仏教を通じ守護神として日本にも伝わり、定着しているのだ。

 「新宿中村屋のカリー」を伝授した独立運動家のラス・ビハリ・ボースや、第二次大戦のインパール作戦でインド国民軍を率いたチャンドラ・ボース、極東国際軍事裁判(東京裁判)で日本人戦犯全員の無罪を主張したパール判事など、日本でおなじみのインド人も少なくない。

 しかし一方で、現代のインド文化や社会に関する日本人の認識は−というと、米国や中国、韓国文化などに比べてお粗末なものだ。

 日本人から見た“インドの難しさ”は、その「多様性」に起因しているのかもしれない。

 インドの宗教には、ヒンズー教(人口の80・5%)、イスラム教(13・4%)、キリスト教(2・3%)、シーク教(1・9%)、仏教(0・8%)などがあり、公用語だけでもヒンディー語、ベンガル語など22言語に上る。

 近年、インドで頻発するテロの背景には、ヒンズー教徒とイスラム教徒の宗教対立も絡んでいるとみられており、その多様性が弱みにもなっているのだ。

 インドは2010年に首都ニューデリーで、「コモンウェルス・スポーツ大会」を開催する。英連邦53カ国・地域が4年に1度開くスポーツの祭典である。

 インドは経済だけでなく、スポーツ・文化でも大国にふさわしい成果を上げようと、ホテル建設など準備に余念がない。多様性を反映したインド色豊かな大会開催への期待が高まる中、関係国の間では治安能力を不安視する声も上がり始めた。

 昨年11月のムンバイ同時テロの暗い影は、こんなところにも及んでいる。

437千葉9区:2009/01/09(金) 00:37:35
http://www.asahi.com/international/update/0106/TKY200901060317.html
〈連載―世界変動〉印ロの野心 もろい基盤(1/5ページ)
2009年1月7日6時40分

 経済危機の火消しに追われる米国や欧州のすきをつくように、ロシアやインドといった「新興大国」が存在感を高めようとしている。一極集中に異議をとなえ、「資源」や「人口」を武器に新しい国際関係を目指そうという動きだ。ただ、その足元は、もろい。

 紺碧(こんぺき)の地中海から、ときおり強い北風が吹きつけるアルジェリア第2の都市オラン。中世から栄えた港町で、昨年12月、石油輸出国機構(OPEC)の総会が開かれた。テーマは原油価格の暴落への対応。厳重な警備の中、注目を一身に集めたのは、ロシアのセーチン副首相だった。

 ロシアからの副首相級の参加は初めて。セーチン氏は価格下支えのための減産に加わる意向を示して各国を安心させると、こうたたみかけた。「米国の原油相場に振り回されるのはおかしい。自国通貨建ての取引にすれば価格が安定し、産油国だけでなく消費者にも利益は大きい」

 OPECは世界の石油生産の4割を担うが、国際的な原油取引は、いまもニューヨーク市場での米国産原油のドル建て価格が指標だ。ロシアはこの「矛盾」にくさびを打ち込もうとしたのだ。

 エネルギー政策を足がかりにした独自の「経済同盟」づくり。その動きは、最近のロシア外交を貫く。

 メドベージェフ大統領は11月下旬から、中南米やインドなど10カ国以上の首脳と会談。油田開発や原子力などで協力協定を結んだ。12月23日には15カ国からなる「ガス版OPEC」を立ち上げた。

 中国には、自国通貨ルーブル建ての原油取引を持ちかけ、ルーブルを国際通貨にしようとモスクワに金融センターをつくる構想も打ち上げた。ロシア産業企業家同盟のアレクサンドル・ムリチェフ副会長(53)は「ドルが唯一の基軸通貨だから危機が世界に広がった。ドル資産は減らす必要がある」という。

 イデオロギーと軍事力を軸に共産主義陣営の拡大を目指したソ連は91年に崩壊。ロシアは米国の資本主義を手本に急進的な改革を進めたが、新興財閥が富を独占。98年には金融危機で国民生活が混乱した。しかも、東欧諸国ばかりか旧ソ連のウクライナやグルジアも西欧になびいた。

 転機は00年のプーチン大統領(現首相)の就任だ。原油高を追い風に経済は07年までの5年間、毎年6%以上伸びた。モスクワでは高層ビルが立ち並び、高級車が飛ぶように売れた。外貨準備高は約4500億ドル(約42兆円)で中国、日本に次ぐ世界3位。軍事力も保つ。

 「政治の安定と所得の上昇で国民の自信が復活した」。国営石油パイプライン独占企業「トランスネフチ」のニコライ・トカレフ社長(58)は話す。その手応えを背景に、メドベージェフ大統領は訴える。「一つの超大国が君臨し、最も多くの果実を得るなんて受け入れられないだろう」

     ◇

 「G7では、もはや今日の課題を解決できない。経済的な変化を反映した新しい枠組みが必要だ」

 金融危機を受け昨年11月にワシントンで開かれた金融サミット(G20)で、インドのシン首相はこう発言した。戦後の国際金融をになってきた欧米中心の国際通貨体制も、打破すべきだと訴えた。

 7月の世界貿易機関(WTO)の閣僚会合でもインドは米国と真っ向から対立。多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)は暗礁に乗り上げた。

 インドの国内総生産(GDP)が世界に占める割合はまだ3%。それでも、突出した発言を重ねるのは「先進国が危機をのりこえ、成長するためには、われわれ11億人の潜在的な需要が欠かせない」(ネルー大のマノジ・パント教授)と自覚しているためでもある。

438千葉9区:2009/01/09(金) 00:38:38
 10月に発効した米印原子力協定は、米国からの核燃料や原子炉などの輸出を可能にした。核不拡散条約(NPT)非加盟のインドへは原則許されない輸出を、例外扱いで認めた。中国とのパワーバランスを考慮したことに加え、インドの「原子力需要」を期待する米産業界の意向も反映したとみられる。

 インドの地元紙は協定締結の意義をこう報じた。「米国を動かしたことで、国際社会はインドの再評価を迫られるだろう。世界のルールメーカーに一歩近づくのだ」

 「自負」に裏打ちされた独自路線は、どこまで進むのか。

 元国連大使のパバン・バルマ外務次官補は「インドは身の丈にあった、ふさわしい位置を与えられようとしているだけだ」と語る。同氏によると、インドは植民地になる前は、世界の貿易の2割以上を占めていた。再び国際舞台に躍り出るのは「歴史の必然」で、「民主主義国家のインドは、いずれ米国の最大のパートナーになる」という。

 元駐日大使で国家安全保障諮問委員会メンバーのアルジュン・アスラニ氏は「良き友人とは、適切なアドバイスもできる存在なのだ」と話す。

 米のイラク攻撃に苦言を呈さなかった日英は友人といえるのか。NPT体制は核兵器の全廃ではなく「持たざる国」との格差の固定につながっていないか。WTO交渉は、途上国の利益を軽んじていないか。そして、こう付け加えた。「長年、植民地にされたインドには、独立国として自らの利益を追求したいという気持ちが人一倍強い」

     ◇

 米国への対抗心を表に出すロシアと、静かに大国意識を膨らますインド。しかし、国力の基盤になる経済は、両国とも急速に揺らいでいる。

 ロシアでは、昨夏のグルジア紛争などで投資家が離れ、株価は5月の高値から7割も下げた。日米欧の主要国をしのぐ急落は、原油価格の跳ね上がりが暴落に転じたことも反映している。資源頼みの成長の半面で、他の産業や金融の基盤づくりが遅れていたツケともいえる。

 モスクワ市内に欧州一となる高さのタワーを建設中の大手開発会社MIRAXグループは、外資中心に借りた約4千万ドル(約37億円)の借り換えが難航。建設凍結とも報じられた。ドミトリー・ルツェンコ取締役(37)は「国内では長期の安定した借り入れが難しい」とこぼした。09年の成長率は2%台半ばにとどまり、失業者が40万人増えるという予測もある。

 政府は数兆円規模の景気対策を打ち出したが、11月は財政収支が赤字に転落。原油価格が低迷すれば、これまでの原油輸出で蓄えた基金が3年で底をつく恐れもある。

 英王立国際問題研究所のマイケル・ブラッドショー教授(49)は「頼みの油田は老朽化が進んでいる。新規投資ができないと生産量が先細りになりかねない」とみる。

 政府が車の輸入関税引き上げを決めると、各地で反対デモが発生。プーチン首相が国民の質問に答える年末のテレビ番組では、雇用や年金に関する質問が目立った。投資会社VTBキャピタルのイワン・イワンチェンコ部長(34)は「景気が失速すれば政権への支持も揺らぐ可能性がある」と指摘する。

 インド経済も「米国依存」が浮き彫りになってきた。

 マネーの逆流で株価が下落。それが消費、投資に影を落とす。海外の資金による道路などのインフラ整備も遅れが目立ちだした。政府は、数千億円の景気刺激策を立て続けに打ち出したが、財政余力は限られ、中国のように巨額を投じるのは難しそうだ。

 GDPに占める輸出の割合は約20%と、中国や東南アジアに比べて格段に低いが、それでも対米輸出が頼りの繊維業界では、すでに数十万人が失業。昨年度は30%も成長したIT業界は今年度、15%程度の伸びにとどまりそうだ。

 11月22日のニューデリー。シン首相や与党党首も出席した地元紙主催のセミナーで、英国のブレア前首相が訴えた。

 「貿易交渉も金融危機対策も、インドなくしては解決できない。ただ、権利と責任は一体であることを忘れないでほしい」。権利を主張するだけで、解決策は米国に聞いてくれというような態度はもう許されない、との苦言だった。

 危機の中で求められる国際協調に、新興大国がどう応じるのか。その答えは、危機後の世界をも左右しそうだ。(中川仁樹、高野弦)

450千葉9区:2009/01/23(金) 21:35:21
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200901230025.html
インド首相が心臓のバイパス手術、政治活動復帰は3月ごろか
ニューデリー(CNN) インドの首相府報道官は23日、シン首相(76)に動脈障害が見付かり、首都ニューデリーの病院で24日、心臓のバイパス手術を受けると発表した。23日に入院の見通し。胸部の痛みを訴えていたという。


20日に検査のためいったん入院、22日に退院していた。医師によると、生命に危険を及ぼす容体にはない。


地元テレビによると、手術後、休養が必要なため政治活動への復帰は3月ごろになる可能性もある。インドでは今年5月前に総選挙が予想されている。首相が不在の間、ムカジー外相が代行を務める。


同首相は1990年、英国でバイパス手術を受けたことがある。糖尿病を患っているともされるが、1日約18時間の執務を続けていたという。

451千葉9区:2009/01/26(月) 22:37:35
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200901250013.html
心臓手術のインド首相、術後の経過良好と
ニューデリー(CNN) 24日に心臓のバイパス手術を受けたインドのシン首相(76)の容体は安定しており、順調に回復に向かっている。首相府が25日発表した。


首相はニューデリー市内の病院で手術を受け、25日午前には家族と会話した。来週いっぱい入院し、1カ月以内には公務の大部分を再開できる見通し。


首相は1990年にバイパス手術を受けた経験があり、2004年には血管形成手術も受けた。


首相の任務は回復までの間、ムカジー外相が代行している。

http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-36072620090125
インド首相、冠動脈バイパス手術後の経過は良好=政府
2009年 01月 26日 08:46 JST
 [ニューデリー 25日 ロイター] インド政府は25日、冠動脈バイパス手術を受けたシン首相の術後の経過は「良好」で、5月前に予定されている次期総選挙の前に職務に復帰できる可能性がある、との見方を示した。

 政府は声明で「医師らによれば、首相の容態は安定しており、体力が急速に回復している」と述べた。

 手術に関わった医師らよると、首相は少なくとも1週間入院する見通し。1カ月後には職務に復帰できる可能性があるという。

457千葉9区:2009/01/28(水) 22:23:36
>>455
ラチルカ前大統領国外脱出・2人大統領状況終焉=マダガスカル[020706]
1 名前: ◆GEDOw/Q2 @外道φ ★ 投稿日: 02/07/06 14:00 ID:???

マダガスカル:
ラチラカ氏が国外逃亡 「2人大統領」に終止符

 【ヨハネスブルク城島徹】マダガスカルからの報道によると、昨年12月の
大統領選後の混乱に伴い、大統領就任を宣言しているラベロマナナ氏に対抗し、
権力維持を目指していたラチラカ氏が5日、同国東部のトアマシナから航空機で
家族と出国した。インド洋の島国セーシェルの政府は同日、ラチラカ氏が同国に
到着したことを明らかにした。

 ほぼ全土を支配したラベロマナナ氏の部隊はトアマシナも近く攻略する
見通しで、退路を断たれたラチラカ氏が国外逃亡を図ったらしい。
「2人大統領」の異常事態は7カ月続き、両派の武力衝突で約40人の
犠牲者を出したが、ようやく混乱は収まりそうだ。
(略)
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※以上引用。全文・詳細は原典記事参照。
※原典記事:http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20020706k0000e030016000c.html
※毎日新聞社のMainichi INTERACTIVE(http://www.mainichi.co.jp/)2002/07/06配信
http://news.2ch.net/newsplus/kako/1025/10259/1025931601.html

469千葉9区:2009/02/02(月) 21:45:38
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200901300006o.nwc

総選挙控えるインド カギ握る?「チェンジ」の風
2009/1/30
 インドのシン首相は今月24日、ニューデリーの病院で心臓のバイパス手術を受けた。術後の「回復は目覚ましい」という。27日に報道官が発表した。次の総選挙の日程はまだ発表されていないが、4月に下院が解散され、5月初めに総選挙が行われる案が有力だ。3つの主要勢力が政権を競うことになりそうだが、シン首相の病気で、選挙情勢は混沌(こんとん)としている。

 【分析】

 数カ月前まで連立与党「統一進歩同盟」(UPA)を率いる国民会議派にとって、総選挙の見通しは暗かった。急激にインフレが進み、米印原子力協力協定の批准をめぐる国論の分裂から内閣信任投票に持ち込まれ、シン首相は小差で信任を勝ち取った。しかし、インフレは収まり、野党・インド人民党(BJP)は昨年末の地方議会選挙で期待はずれに終わった。この結果、総選挙の行方が分からなくなった。

 ◆首相に健康不安

 国民会議派は、誰が総選挙の「顔」になるかという問題に直面している。シン首相(77)は高齢で、心臓手術を受けたばかりだ。閣僚の多くも同年代であり、次の任期5年の激務に耐えられるか疑問がある。

 ソニア・ガンジー国民会議派総裁は息子のラフル・ガンジー幹事長(38)を、ネール初代首相の家系から4人目の首相にしようという野心を隠していない。前回の内閣改造ではラフル氏の側近が数人、閣内に取り込まれた。

 しかし、能力と潔癖さで評判のシン首相に代わりラフル氏を選挙の顔にすることは、国民会議派にとってリスクがある。ラフル氏は同僚の信頼も得ていない。ウッタル・プラデシュ州、グジャラート州、カルナータカ州で精力的に選挙応援をこなしたが、それぞれの州で惨敗を喫したからだ。ソニア総裁にとって幸いなことに、次の首相候補を選挙前に指名する義務はない。シン現職首相を表に立てて戦い、選挙後に首相を変更することもできる。

 野党BJPが中核となる「国民民主同盟」(NDA)も事情は変わらない。2004年の総選挙での敗北後、NDAを構成するメンバーは24から6にまで激減した。地域政党のテルク・デサム党(TDP)は、BJPがヒンズー民族主義に傾くなかで同盟を離れた。全インド・アンナ・ドラビダ進歩同盟(AIADMK)は選挙協力で対立し、NDAから去った。

 BJPも誰が党を率いるか、決まっていない。ラル・クリシュナ・アドバニ元副首相(80)が現在、同党の指導者だが、昨年の地方議会選挙で敗北し、求心力が低下している。また、アドバニ氏が極端なヒンズー民族主義を抑えようとしていることから、同党の熱烈な支持層の離反を招いている。

 グジャラート州のナレンドラ・モディ首相はBJP支持者にとって伝説的存在だが、イスラム教徒とヒンズー教徒の衝突で1000人以上の死者が出た02年のグジャラート暴動で、評判に傷が付いたままだ。

 国民会議派、BJPに加えて、インド共産党マルクス主義派(CPI−M)と小政党の連合が「第3戦線」を形成している。CPI−Mは、UPAやNDAからの離脱者や、分裂したジャナタ・ダル党を吸収して拡大してきた。

 問題は、第3戦線がどのような政府を作ろうとしているかだ。CPI−MはAIADMKやTDPと連立を組もうと考えているが、AIADMKのジャヤラリザ・ジャヤラム書記長は汚職の嫌疑をかけられている。また、チャンドラバブ・ナイドゥTDP党首は自由主義的資本主義の信奉者で共産主義とは相いれない。第3戦線が仮に政権を取ることができても経済問題、国際問題が困難な時期にはあまりにも脆弱(ぜいじゃく)といえる。

 ◆注目の女性党首

 いま大きな注目を浴びているのはクマリ・マヤワティ大衆社会党(BSP)党首だ。インドで最も人口の多いウッタル・プラデシュ州の首相も務める。UPAとNDA双方が弱体化するなかで、ウッタル・プラデシュ州に堅固な基盤を持つBSPのマヤワティ氏が、次の中央政府首相を決めるキャスチングボートを握っているといえる。彼女は、UPA、NDA、CPI−Mのいずれとも交渉する意思がある。

 マヤワティ氏は女性で、かつ、ダリット(低カースト)出身だ。インドの国家の将来は、かつて卑しまれた階層の手に握られている。インド版「オバマ旋風」が巻き起こる可能性もありそうだ。

 【結論】

 BJPが国民会議派政府の苦境に付け入ることができなかったために、次の総選挙に向けて、国民会議派が息を吹き返した。しかし、地方分権化と政党の分裂で、絶対多数を確保する党のない議会となるのはほぼ確実だ。有権者の忠誠心は流動的であり、主要3党派のいずれが政権を取ってもおかしくない。

470千葉9区:2009/02/02(月) 21:46:24
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200901310004o.nwc
バングラデシュに親インド政権 政治より経済 関係改善へ
2009/1/31
 駐バングラデシュ・インド高等弁務官は22日、「バングラデシュとの2国間の貿易投資協定を締結したい」と述べた。時期については、早ければ2月初旬としている。昨年末のバングラデシュ総選挙で、ハシナ元首相率いるアワミ連盟(AL)が総議席の3分の2以上を占める圧倒的勝利を収めたことで、インドとバングラデシュの関係改善が期待されている。

 1947年、インド独立時にイスラム教徒主体のパキスタンはインドから分離独立し、ベンガル地方はインド領の西ベンガルと、パキスタン領の東パキスタンに分断された。71年に東パキスタンが、パキスタンからバングラデシュとして分離独立すると、一時的にバングラデシュとインドの関係は改善した。

 しかし、水問題をめぐる紛争などで、再び両国関係は悪化し、貿易や交通が制限された。その後も根深い対立は続き、天然ガス田開発で、インドのタタ・グループから30億ドル(約2690億円)の投資を持ちかけられた際、バングラデシュ政府は宿敵インドとの共同開発よりも、開発そのものを放棄するほどだった。

 総選挙で勝利したALは、旧与党のバングラデシュ民族主義党(BNP)より、イスラム色が薄く、歴史的にインドと良好な関係を保っている。

 ハシナ氏は、選挙公約で、インドとの関係改善の障害になっているイスラム過激派の徹底した取り締まりと、両国間貿易の拡大を訴えた。

 また、ハシナ氏は、海に面していないインド北東部に対し、バングラデシュの港を開放する考えを示唆した。インド北東部の物資を最短ルートで船舶に積み込むことが可能になり、輸送費が大幅に圧縮できることになる。

 ハシナ新首相がインドとの天然ガス共同開発計画に対する国民の反発を克服できるか不透明だが、世界経済減速の影響が及ぶにつれて、政治的感情より経済合理性が勝利を収めるとみられている。

526千葉9区:2009/03/25(水) 21:58:48
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200903250006o.nwc
インド下院総選挙 “三つどもえ”の戦い 安定政権、連立協議が左右
2009/3/25

下院選挙に向け協議した大衆社会党(BSP)のマヤワティ党首(中央)と第三戦線を構成する小政党の党首ら=15日、ニューデリー(AP)
 インドで任期満了に伴う下院(定数545)総選挙の投票が約1カ月後に迫った。4月16日に行われる投票では、同国の2大政党である最大与党・国民会議派と最大野党・インド人民党に対抗すべく小政党や地方政党が結成した連合体「第3戦線」が大きく票を伸ばすとみられている。ただ、単独政権誕生の可能性は薄く、選挙後に3つの政治勢力により行われる複雑な連立協議が政権の行方を決めることになりそうだ。

 ■分析

 同国では2大政党の覇権に対抗するかのように、無数の小政党が台頭している。地方政党は下院で議席を増やし、より多くの閣僚ポストを獲得しようと、会議派が率いる与党グループ・統一進歩同盟と、人民党が率いる野党グループ・国民民主同盟を圧迫しつつある。

 ◆二大政党の弱点

 シン首相は今月18日、1月の心臓バイパス手術後、初めて閣議の議長を務めるなど第一線に復帰した。会議派には追い風となる。通常の政治的尺度で測れば、進歩同盟内の会議派の指導力は前回の下院選から今年の改選期までの5年間、政権を維持できた点で成功といえる。

 しかし、会議派のソニア・ガンジー総裁が政策決定や閣僚ポスト配分を牛耳ろうとしていることが原因で連立与党内には反目が生まれ、進歩同盟は総選挙で苦杯を喫する可能性がある。

 同総裁は連立政権への嫌悪を隠そうとせず、インド独立後の30年間維持した単独政権への復帰を熱望している。総裁は連立協定を背後で操り、連立相手に大きな不満を抱かせたばかりか、自らの後継者として、息子のラフル・ガンジー会議派幹事長を公然と引き立てている。

 一方の人民党は、前回の2004年の総選挙後、補欠選挙や除名により、137あった下院議席を113にまで減らした。同党は直近の地方選挙でも、ラジャスタン州を失い、デリー奪還に失敗するなど勢いがない。

 同党の最大のジレンマは、同党が掲げるヒンズー民族主義が党員を魅了し、一部の地域で有権者を引き付ける一方で、他の地域で非常に強い反感を買っていることだ。

 オリッサ州を支配する政党・ビジュ・ジャナタ・ダルは昨年、同州でヒンズー民族主義にあおられた反キリスト教徒暴動の後、民主同盟を離脱した。アンドラプラデシュ州のテルク・デサム党やタミルナドゥ州の全インド・アンナ・ドラビダ進歩同盟も、高圧的なヒンズー主義への反感から民主同盟を早期に離脱している。

 また、ヒンズー強硬派であるグジャラート州のモディ首相は党内で力を増している半面、リベラル派のジャイトリー人民党幹事長との確執が伝えられる。

 同国内の左派小政党は進歩同盟や民主同盟から相次いで離脱し、今月12日、西ベンガル州を地盤とするインド最大のマルクス主義政党、インド共産党マルクス主義派(CPI−M)の支援を受け、進歩同盟や民主同盟に対抗する連合体「第3戦線」を正式に旗揚げした。

 新しい連合体はウッタルプラデシュ州を支配し、勢力を一段と拡大するとみられている大衆社会党(BSP)を陣営に引き込もうと協議を続けている。

527千葉9区:2009/03/25(水) 21:59:13
 CPI−M指導部は、ダリット(低カースト)出身のクマリ・マヤワティBSP党首を次期首相として受け入れる用意があると示唆している。これには、米国の大統領選挙でオバマ氏が勝利したことに匹敵する象徴的な意味がある。マヤワティ氏は、第3戦線との総選挙後の連立は拒否していないものの、BSP単独で選挙に臨む考えを明らかにしている。

 2大政党から小政党が大量に離脱したことにより、改選後の下院は第3戦線が最大勢力となる可能性が高い。しかし、かりに第3戦線が選挙に勝っても政権発足には曲折がありそうだ。

 1996年の総選挙では、勝利した会議派が他党の支持を得られず、CPI−Mの閣外協力を得て地方政党だけで構成する「統一戦線」が発足し組閣したが、経済政策や外交政策の迷走に加え、連立与党の分裂により、政権は10カ月で崩壊した。

 ◆第三戦線も亀裂

 第3戦線による政権も、集団の規律を持たないため、長期にわたり機能するかは疑わしい。すでに、第3戦線内では政党間の亀裂が現れ始めている。マヤワティBSP党首を次期首相に推すというCPI−Mの提案がすべての政党に受け入れられているわけでもない。

 最も重要な点は、伝統的に、大統領は下院第一党に組閣を要請することだ。こうなれば、少数政党の寄せ集めの第3戦線ではなく、会議派か人民党が組閣の主体になるだろう。

 第3戦線を構成する多くの小政党が会議派や人民党に抱いている拒否反応も、連立交渉が始まれば解消しそうだ。

 ■結論

 インドの2大政治勢力である与党系の進歩同盟と野党系の民主同盟が崩壊し、総選挙では地方小政党が躍進しそうだ。最近結成された第3戦線が下院の最大勢力になる可能性もあるが、第3戦線が安定した政権を作るには、会議派か人民党との連立が欠かせない。4月の総選挙の投票結果は、政権発足に至るまでの前段に過ぎず、選挙後に行われる政党間の駆け引きこそが次期政権を性格付けることになろう。

537千葉9区:2009/04/17(金) 23:08:55
>>526

http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2009/04/17/20090417ddm007030029000c.html
11億の選択:09インド総選挙/上 「電気のため」妥協−−投票スタート
 インドで16日、下院総選挙の投票が始まった(開票は5月16日)。人口の多さから「世界最大の民主国」と呼ばれるインドは、急激な変化のただ中にある。苦悩や矛盾を抱えながら、未来を信じて1票を握り締める人々の姿を追った。

 ◇村ぐるみ、政権党候補に投票
 電気がないから結婚適齢期の男性の7割が未婚のまま。結婚できても、すぐに破局する。

 インド北部ウッタルプラデシュ州の州都ラクノーから車で1時間、人口4000人全員が農民のアムラ村。午後8時、村全体が漆黒にすっぽり包まれた。周囲の地平線が淡い光を放つ不思議な闇。十数キロ先の村々には電気があるためだ。地方に住む約4億人が電気のない生活を送るインドだが、アムラ村の場合、慢性的な電力不足とは関係ない「政治的に強いられたもの」だという。

 サントジさん(24)は07年、ラクノー出身の同じカーストの女性と結婚した。しかし、妻は昨年6月のある夜、「トイレに行く」と言ったまま実家に戻ってしまった。「妻は電気のある環境で生まれ育ったから、電気なしの生活に耐えられなかった」

 年率8%を超えた近年の経済成長は、貧困層の生活も底上げした。電化製品がもたらされ、テレビのある家庭も増えている。

 「10年前までは電気と結婚は関係なかった」。村の長老キッシェラーさん(63)は言う。「しかし、7年ほど前から電気がないことを理由に村の外から嫁が来なくなった」

 これまで選挙のたびに各政党は「電気を整備するから、他の村と同様に村ぐるみで投票するよう」迫った。しかし、アムラ村は異なるカーストや宗教が混在している。長老は「個人には投票の自由がある」と拒んできた。

 記者の携帯電話が鳴った。別の村にある中継アンテナの電波が届くのだ。若者は携帯電話を持ちたがり、充電も結婚もできないからと村を捨てる。数百年も麦とサトウキビ栽培で自給自足してきた村は、存続の危機に立たされた。

 村人たちは今回、2カ月の議論の末、全員で州の政権党候補者に投票することにした。選挙運動にも村全体で取り組んだ。電気配線は州政府の所管で、今回の当落に関係なく通電が約束されたのだという。

 背に腹は代えられない決定とはいえ、長老は今なお悩み続ける。「電気が来れば次に別の便利さを求め、利益誘導型の選挙に疑問を抱かなくなる。私たちの選択は、何を失うのだろうか」。答えを探すように蛍が乱舞する闇を見つめた。【アムラ村で栗田慎一】

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 ■豆知識

 ◇電子投票
 IT大国インドでは、今回から全国の投票所で、候補者や政党のシンボルマークを表示したボタンを押して投票する電子投票が導入された。投票箱の強奪や中身のすり替え、紛失が多発したため、98年から段階的に電子投票への移行を進めていた。投票結果は投票所内のデータ管理箱に記録され、5月16日に一斉開票される。

538千葉9区:2009/04/17(金) 23:09:38
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20090416k0000m030038000c.html
インド:地方政党が連立政権のカギか 16日から投票
 【ニューデリー栗田慎一】インドで下院総選挙(改選数545)の投票が16日から始まる。経済成長が都市と地方の格差を広げる中、最大与党「インド国民会議派」と最大野党「インド人民党」の2大全国政党は伸び悩み、単独での過半数獲得は困難な情勢だ。一方で地方政党が「第3勢力」として台頭しており、結果次第では連立政権作りでカギを握る可能性もある。投票は1カ月がかりで行われ、5月16日に一斉開票。各党は地方の生活改善や貧困対策、社会資本整備を最重要公約に掲げている。

 連立与党の中核である会議派はシン首相のもとでの経済成長など実績をアピールする。ただ、経済優先策が貧困層を置き去りにしていると他党から攻撃を受けているほか、世代交代をめぐる党内暗闘もマイナス材料だ。

 政権奪還を狙う人民党はアドバニ前総裁を首相候補とし、今回初めて「イスラムとの融和」を打ち出した。昨年11月のムンバイ同時テロ事件で国民の間に宗教対立をあおることへの嫌悪感が高まっているためだが、同党がヒンズー至上主義を払しょくできるか疑問視する声もある。

 これに対し、「第3勢力」の最右翼で、北部ウッタルプラデシュ州政府の政権党「大衆社会党」(マヤワティ党首)は低位カーストが支持母体だが、中高位カーストの候補者も擁立し、身分差別に嫌気する人々の人気を集めている。各種世論調査などを総合すると、獲得予想議席は会議派(現議席145)が140〜160、人民党(同130)が120〜150で、いずれも過半数にほど遠い。第3勢力は100〜130と予想されている。

 次期政権も2大政党のいずれかを軸とした連立になる見通しだが、両党が議席を大幅に減らせば、第3勢力だけの連立となる確率が高まる。その場合、政党間の離合集散が進み、次世代を担う新たな有力政党が生まれることもありうる。

 ◇ことば インド総選挙
 憲法が定める下院の定数は552。今回は543議席を小選挙区で、2議席を大統領が少数民族から選ぶ。投票所は83万。一度に治安要員を配置するのが困難なため、投票は▽16日▽23日▽30日▽5月7日▽13日−−の5回に分けて実施する。選挙管理委員会によると、有権者は過去最多の約7億1400万人。5年前の前回選挙から9%増えた。

542千葉9区:2009/04/19(日) 00:05:35
>>537
http://mainichi.jp/select/world/news/20090418ddm007030124000c.html
11億の選択:09インド総選挙/中 子の未来、教育に託し
 2月中旬、IT(情報技術)産業の集積地として知られるインド南部バンガロール。中心街の電器店に並んだ薄型テレビが、インドを舞台にした映画「スラムドッグ$ミリオネア」の米アカデミー賞受賞のニュースを伝えていた。

 西部ムンバイのスラムで暮らす貧しい少年が億万長者を目指す物語。実際にスラムで育った子供が演じた。

 自動三輪タクシーの運転手シャフィルさん(34)は、受賞を喜ぶ子役たちの姿を約20年前の自分と重ねた。

 87年、12歳の夏。故郷バンガロールを友人2人と飛び出し、800キロ離れたムンバイ(当時はボンベイ)へ向かった。実家は貧しく、9人兄弟の5番目。学校に行かせてもらえず、インド最大の商都で成功するしかない、と思った。

 ムンバイではターミナル駅に住み着いた。食堂のゴミを牛と競って食べた。駅を根城にしていた子供らが映画のオーディションに誘われたのは、秋風を感じたころだった。

 スラムの厳しい現実を描いた映画「サラーム・ボンベイ」の主人公役に抜てきされ、89年、インド初の米アカデミー賞候補作となった。受賞こそ逃したが、国内外の別の賞を10以上も獲得。一躍マスコミの人気者となり、政府から少額ながら褒賞金も受け取った。

 しかし、読み書きのできないシャフィルさんに「その先の未来」はなかった。映画関係者からの連絡は途絶え、1カ月もしないうちに路上生活者となった。失意のまま18歳で帰郷し、知人の紹介で運転手の職を得た。

 「教育がなければ、せっかくのチャンスも生かせない。自分の愚かな轍(てつ)は我が子には踏ませたくない」。97年に結婚し、98年に長男が生まれた。翌年の総選挙で初めて投票し、「教育重視の政党」に1票を託した。

 日々の収入は、国連が貧困ラインと定める1日1・5ドル前後だが、その大半を子供3人の教育費に充てている。学校に行けなかった妻も、夫の方針に大賛成だ。

 政府が「スラムドッグ」の子役たちに教育を約束した、とテレビのアナウンサーが話した。99年から投票し続ける政党は、現政権の一員だ。「よかったなあ」。テレビ画面に向かって思わず叫んでいた。【バンガロールで栗田慎一】

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 ■豆知識

 ◇政党のマーク
 インドの各政党は、手のひら(インド国民会議派)、ハスの花(インド人民党)、麦(人民党)など身近なモノをシンボルマークにしている。人口の35%が読み書きできないため、親しみやすいマークで有権者に覚えてもらうのが狙い。例えば、ゾウがシンボルの大衆社会党の候補者はゾウに乗って遊説し、アピールする。

543千葉9区:2009/04/20(月) 00:22:07
>>537>>542
http://mainichi.jp/select/world/news/20090419ddm007030163000c.html
11億の選択:09インド総選挙/下 宗教色、脱却目指し
 インド西部ラジャスタン州アジメール。岩山の中腹に800年前建立されたイスラム聖廟(せいびょう)で昨年異変が起きた。1日5万人を数える巡礼者の6割がヒンズー教徒となりイスラム教徒を超えたのだ。

 聖廟に祭られた聖者の「互いの宗教を尊重せよ」との遺言に従い、アジアで唯一、異教徒にも全面開放されたイスラム施設とはいえヒンズー、イスラムの“逆転現象”は初めてだ。


 選挙が近づくにつれ有力政党幹部らの巡礼も相次ぐようになった。ヒンズー至上主義政党からも訪れ、メディアを驚かせた。

 昨年、主要都市で大規模テロが相次いだインド。市民は宗教抗争の激化におびえた。ヒンズー教徒の巡礼増加はこうした状況下で静かに進んでいった。

 聖廟のイラファン師(62)は「人々は政治が自己利益のために宗教抗争をあおっていると気づいた。対立は外国勢力に付け入るすきも与え、(昨年11月のムンバイ同時テロのような)破壊活動を招いたと考えた」と指摘、政治と宗教を切り離したいヒンズー教徒の意思が反映されているとみる。政党側も「多宗教」の聖廟に来ることで、世俗色を演出できると考えたようだ。

 ヒンズー教徒は人口の8割を占める多数派だが、カーストで細かく分断されている。一部政治勢力が「ヒンズーの連帯」を叫び始めた92年、北部の歴史的なモスク(イスラム礼拝所)がヒンズー教徒に破壊された。「ヒンズー対異教徒」の構図が全国に広がり、90年代の選挙は「宗教」が最大の争点となった。

 果たして今回の選挙は宗教色を排することができるのか。

 東部ビハール州から聖廟にやってきたヒンズー教徒のパルサダさん(39)は宗教色の強い政党の候補者に投票するという。「政教分離は頭で理解しているが、地域のしがらみは無視できない」からだ。

 ヒンズー、イスラムの逆転現象を追った地元テレビのシャキル記者(38)も「投票行動に大きく影響するかは分からない」としながらも、「政治が人心の変化を読み誤らなければ、国は確実にいい方向へ向かう」と期待感を込めた。【アジメールで栗田慎一】

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 ■豆知識

 ◇在外選挙
 世界各地で働くインド人とその家族は500万人超と言われる。しかし、日本のような在外選挙制度はなく、原則、外交官ら政府関係者以外に投票権はない。在外投票には多大な費用と手間がかかるため放置されてきたが、経済発展に伴い海外勤務者が増える中、「民主主義の費用対効果」について国内で議論が始まっている。

546千葉9区:2009/04/22(水) 23:28:15
http://mainichi.jp/select/world/asia/news/20090421k0000m030085000c.html
インド:ラフル幹事長首相就任に期待の声 国民会議派内で
 【ニューデリー栗田慎一】インド下院総選挙(5月16日開票)で政権維持を目指す最大与党「インド国民会議派」内で、故ラジブ・ガンジー首相の妻ソニア総裁(62)の長男、ラフル幹事長(38)の首相就任を期待する声が高まっている。会議派はすでにシン首相(76)の続投方針を決めているが、低迷する党勢の打開策としてラフル氏への「世代交代論」は根強い。選挙で議席数を大きく伸ばせばシン体制は当面維持されるが、伸び悩めば執行部の若返りが一気に進む可能性がある。

 ソニア総裁は昨年10月、早々とシン首相を首相候補に指名した。首相ポストをめぐる党内の確執を封じる狙いがあったとされる。ただ、会議派は91年総選挙で244議席を獲得後、▽96年140▽99年114▽04年145−−と低迷。今回も台頭する地方政党に苦戦を強いられている。

 このため、「高齢のシン氏では党勢回復は難しい」とみる党内若手の間では、初代ネルー、インディラ、ラジブと3代にわたり首相を輩出した名門ガンジー家直系のラフル氏待望論が強い。ソニア総裁も「今回は(ラフル氏を)首相候補にしない」として、将来的に首相にする含みは残している。

 一方、シン首相の「次」を狙っていたとされるムカジー外相(73)は危機感を募らせる。シン首相が続投すればあと5年間、首相の座が遠のく。また、ラフル氏への世代交代が進むと、自分の出番がなくなるからだ。ムカジー外相は今月8日、「私が首相になれないのは、ヒンディー語を話さないからだ」と発言。ヒンディー語が主流の社会をあげつらうことで、タブー視されているガンジー家批判を間接的に行ったとして物議を醸した。

 会議派内の確執は、有権者の支持離れを加速する恐れがあり、再び政権に就いても困難な党運営が続くとみられる。

547千葉9区:2009/04/22(水) 23:35:28
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200904220005o.nwc
インド下院総選挙で存在感 地方政党が変える政治バランス
2009/4/22

インド最大与党、国民会議派の集会に参加する支持者ら。同党の人気は根強いものの、もはや地方政党との連携抜きで政権を確保するのは困難だ=19日、インド北部アラーハバード(AP)
 16日に投票が始まったインド下院総選挙は、事前予想通り地方政党が主導権を握りそうな展開となっている。連立与党「統一進歩同盟(UPA)」を率いる国民会議派と野党・インド人民党の2大政党は、それぞれ連立の鍵を握る地方政党への依存を深めており、投票結果が発表される5月16日にふたを開けてみれば、多数の地方政党の支持に頼った連立政権が誕生していることだろう。

 【分析】

 初日の4月16日には数百万の市民が票を投じた。インド共産党の毛沢東主義派による暴力行為が懸念されていた中央部・北部州で投票が集中した同日、同派メンバーによる襲撃で17日までに18人が犠牲になった。しかし、その他の大半の投票は平和裏に滞りなく行われた。

 全国政党の会議派と人民党への支持は、地元に基盤を持つ地方政党に比べ、相対的に低下しているとみられる。会議派はこれまで、ネール・ガンジー政権の流れをくむ指導者一家のカリスマ性に大きく依存してきた。ヒンズー至上主義を掲げる人民党幹部は宗教的少数派を標的とした扇動的な発言を繰り返すことで、穏健派とは一線を画す戦略に出ている。

 ◆中央集権の限界

 こうした中で地方政党は、会議派や人民党が組閣する連立政権内部での主導権確保を狙い、両党との協力関係の中でめまぐるしく立場を変えている。

 この動きが州の結束を弱めかねないと懸念する声も出ているものの、独立後のインドの歴史の中では長期にわたり政治的に建設的といえる地方分権拡大に向けた変化が続いているのだ。

 同国では1953年から国家再編委員会の下で言語の分布領域の境界に沿った州再編が行われた。文化・言語を基に、より明確に州境を定めようとしたが、独立後の最初の30年間の政局の中で、中央政府主導の州再編は不十分なものにとどまった。

 当時の会議派は、一つの政党が多数の有権者の支持を受け続ける「一党優位政党」の立場にあり、反対意見を無視しながら中央集権を進めた。中央は財政上の権限を厳しく管理、州に経済的規制を課したため、州単位での行動余地は限られていた。

 会議派幹部は、党の絶対的優位が後退した後もヒンディー語や社会主義、世俗主義をベースに、国民が基本的価値観を共有する「国民統合」を目指した。しかし、こうした中央集権化モデルはインド各地、中でもパンジャブ州やジャンムカシミール州、アッサム州など国境地帯で分離を求める激しい抵抗を引き起こした。タミルナドゥ州などでは、ヒンズー的な国民性解釈への反発も強まった。

 過去20年の間に、州単位で地域的、民族的な自覚が強まり、地方分権の動きが活発化している。多くの州では共有の歴史、言語、文学、そして地方のアイデンティティー(独自性)をベースに、強力な文化的ナショナリズムが発展した。

 マハラシュトラ州のシヴ・セーナー、アッサム州のアッサム人民会議(AGP)、パンジャブ州のアカリ・ダルやタミルナドゥ州を基盤とする2つの主要政党など多くの地方政党は、それぞれの地方の「民族の代弁者」を自任している。

 会議派の専制体制が崩壊し、対抗勢力として人民党が台頭すると、単独の政党では政権をとれなくなった。全国政党は地方政党の支持を取り付け、連立を組むために競わざるを得ない。また、自由化政策が州に大きなビジネスチャンスをもたらし、それに対応して地方政党の中央に対する交渉力も高まった。

548千葉9区:2009/04/22(水) 23:35:54
 ◆変化に伴う危険

 地方政党が国政の主導権を握るまでにはなっていないが、全国政党との連立交渉への参加は政治的統合に向けた重要な力になっている。現在の中央政権は多数の地方政党・勢力が結集したものだ。2004年に発足したUPA政権は会議派と12の地方政党で構成され、さらに左翼政党など5政党からの閣外協力を得ていた。

 政治的支援と引き換えに地方の開発のための資源提供を間接的に行うことで、こうした中央と地方の協力関係が強化されることが多い。一時人民党政権を支持していたテルグ・デサム(TDP)は莫大(ばくだい)な補助金を獲得し、地元アンドラプラデシュ州の原子力発電所の建設許可を取り付けていた。

 このように現在のインドでは、議席や政治的影響力の拡大を目指す地方政党が勢いづいている。地方の影響力が増したことで、会議派が本来持つ中央集権的な性格が弱められ、人民党の過激主義的なイデオロギーを和らげ、そして一部の州では分離に向けた緊迫状況を緩和している。

 UPA連立政権は、こうした状況を織り込み、堅固な連合体として過去4年間、極めて安定した政権運営を行ってきた。

 政治体制の変化の中で地方政党は力を強めてきたが、同時に変化そのものには危険がつきまとう。国の繁栄で地域格差が広がった。不安定な国境地帯では地域や民族に対する住民の帰属意識が高まるにつれ、民族闘争が復活する恐れがある。

 ここへ来てアッサム州やジャルカンド州、パンジャブ州、ジャンムカシミール州で起きている紛争も、恵まれない民族グループが自身の不利な立場を認識したことに端を発したものだ。

 【結論】 

 インドの政治機構の中で地方のアイデンティティーの高まりや地方政党の影響力拡大は、全国的な国民統合達成に向けた取り組みを脅かすというよりも、地方と中央をまとめ、国全体としてより調和のとれた状態に導くものだ。政治的変化はさまざまな危険を伴う。しかし、インドには、民主主義の発達により、そうした危険を封じこめるのに十分な力強さが備わっているものと思われる。

559千葉9区:2009/05/06(水) 13:05:16
>>546-547
http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200905060007a.nwc
インド「古い経済」断ち切る時
2009/5/6
 インド下院総選挙の投票が4月16日に始まった。1カ月という投票期間の長さからその重要性がうかがえる。

 世界最大の民主主義国、インドの有権者は7億1400万人。約82万9000カ所の投票所に140万台の電子投票機が設置、543の選挙区から4617人の候補者が議席を争う。選挙運営にあたるスタッフ数は約650万人だ。

 世界経済の混乱に加え、財政悪化、パキスタンとの緊張状態という爆弾を抱えるなか、選挙結果を予測するのは難しい。予測は専門家に任せるとして、ここでは次期政権に対する要望を述べたい。

 ≪インフラと識字率≫

 まず、インドの“ビル・ゲイツ”こと、ナンダン・ニレカニ氏を取り上げてみよう。

 バンガロールに本社を置くコンピューターサービス大手、インフォシス・テクノロジーズの共同創業者であり、共同会長を務めるニレカニ氏は、有名な起業家だ。同氏の著書『Imagining India(これからのインド)』は時宜を得たロードマップといえる。内容を一言でいえば、経済の急成長だけではインドに未来はないということ。官民の両分野で大胆な変革、新制度、新たな機会が求められている。先進国では当たり前の考え方が、インドの権力者にはまだ浸透していない。

 成長著しいIT(情報技術)産業のリーダーであることを考えれば、ニレカニ氏は政府の注目を集める存在だ。

 インドにとって今後の最良のシナリオは、次のリーダーが6年ぶりに減速した経済成長を盛り返すことだろう。世界銀行は今年のGDP(国内総生産)伸び率を5・8%から4%に下方修正している。

 重要なことは、インドの「古い経済」を断ち切ることだ。道路や交通網、送電網の整備は遅れ、多くの国民が貧困に苦しんでいる。こうした状況は、技術系企業の起業、超高層ビル建築、雇用増加を目指す「新しい経済」の障害となっている。

 インドに必要なのは、インフラを向上させ、識字率を上げること。依然として残るカースト制度の軋轢(あつれき)を解消し、高等教育や雇用制度を見直すことも必須課題だ。次期リーダーには、政治家だけでなく社会のあらゆる階層の意見に耳を傾けてほしい。

 アジア第3位の経済規模を誇るインドのGDPは、景気後退に苦しむ欧米や日本の政治家にとって垂涎(すいぜん)の的だ。しかし、世界銀行によれば、インドの人口の76%が1日2ドル以下の生活をしている。規制緩和という点では中国より遅れており、ビジネスの障害となっている。ソフトウエア産業やアウトソーシング業で成し遂げた大きな成功を他分野に広げなければならない。

 ≪貧困と高い潜在力≫

 選挙ではシン首相の続投を掲げるインド国民会議派中心の与党連合と、アドバニ氏を首相候補に推す最大野党、インド人民党が火花を散らしている。

 今回の選挙はシン首相にとって最悪のタイミングといえる。インド準備銀行(中央銀行)総裁を務めた経験もある同首相は、1990年代に急成長をもたらしたインド経済改革の立役者だ。しかし、シン政権は経済成長を妨げる腐敗した政治体制の改革に、あまりにも消極的だった。

 生活水準の向上に取り組んでいるにもかかわらず、絶望的な貧困状態にある人の割合は驚くべき数字になっている。米シンクタンク、国際食料政策研究所によれば、栄養不足の子供の割合は世界でトップ。5歳未満の子供の44%がやせすぎている。

 一方で、インドは成長を続けているが、東アジアの他国ほど輸出に依存していない。起業家精神や若年人口に支えられ、20年後には中国をしのぐ大国に成長すると予想される。そのため今、政府が取り組むべきは経済成長率の上昇ではない。経済成長をもたらす潜在力を最大限に引き出すためにあらゆる改革に着手することが求められる。

 確かにインドは統治が難しい国だ。シン政権は、国外の投資家が市場経済の推進を望んでいる今でも、共産系の支持に頼らざるを得ない。選挙の結果次第で政治的不安定に陥ることを、投資家は恐れている。

 インドと対照的なのが米国。米国では今や企業経営陣は悪者で、政府が経済で大きな役割を担っている。インドが必要とするのは米国と反対の力学だ。ニレカニ氏のような著名な改革者のアドバイスを受け入れれば、国を活性化することができる。次期リーダーにはそのような度量を示してほしい。(コラムニスト William Pesek)

                   ◇

 William Pesekは、ブルームバーグ・ニュースのコラムニストです。このコラムの内容は同氏自身の見解です。

567千葉9区:2009/05/08(金) 23:09:58
http://mainichi.jp/select/world/news/20090508ddm007030062000c.html
インド総選挙:違反候補1042人、過去最悪ペース 買収、拉致、殺害…NGO調査
 【ニューデリー栗田慎一】7日に第4回の投票が行われたインド下院総選挙(16日開票)について、全国で選挙監視を続ける地元の非政府組織(NGO)「全国選挙監視」(NEW)が7日までの調査結果として、「選挙違反に該当する候補者数が過去最悪のペースで増えている」と警告した。有権者の買収・供応から、選挙資金稼ぎのための身代金目的の拉致、敵対候補関係者の殺害なども起こっておりNEWは「世界最大の民主国の名折れだ」と批判している。

 NEWは、全国1200のNGOが選挙監視を目的に作った連合組織。選挙違反者が野放し状態にあったことから、02年に最高裁の認可を得て地方選を含む国内の全選挙を監視する一方、有権者の意識改革も担う。

 今回の下院選(最終投票日は13日)は7日現在、全候補者の15%に当たる1042人が違反に該当。新政権を主導するとみられる全国政党のインド国民会議派(108)とインド人民党(106)、第3勢力として注目を集める大衆社会党(100)がワースト3を占め、後は社会党(47)などと続く。前回総選挙の調査では、違反該当者1101人のうち、インド人民党(132)、インド国民会議派(113)が突出していた。

 違反内容は、スラムなどに住む貧困層を狙った買収が目立ち、買収額は1人500ルピー(約1000円)〜100ルピー。その他には、敵対候補の票集めをしていた地元有力者を脅迫、殺害▽選挙資金を得るため富裕層への身代金目的拉致▽選挙運動が禁じられている投票2日前の酒の供応などがあった。

 ただ、違反は依頼を受けた犯罪組織が実行するケースがほとんどで、候補者本人の摘発は容易でないという。

568千葉9区:2009/05/08(金) 23:11:40
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/090423/asi0904231919003-n1.htm
「ネール・ガンジー王朝」の牙城で、もう1人の主役を追った (1/3ページ)
2009.4.23 19:18
 インドの下院選挙で全国の注目を集めている1人の女性がいる。その名はプリヤンカ・バドラ氏(37)。母親は最大与党・国民会議派のソニア・ガンジー総裁、兄は幹事長のラフル・ガンジー氏だ。プリヤンカ氏は、将来の首相候補と期待される兄よりもカリスマ性があると評判で、政治家への転身を望む声は強い。「ネール・ガンジー王朝」の牙城で選挙活動に奔走する「王朝」のもう1人の主役、プリヤンカ氏を追った。

 インド北部ウッタルプラデシュ州の州都ラクナウから、南東へ車で4時間ほど。アメティはラフル氏の選挙区だ。21日午後2時45分。炎天下、手持ちの温度計は45度を指している。国民会議派の事務所があるサンジェイ・ガンジー記念病院から、プリヤンカ氏を乗せた白い四輪駆動車が出てきた。報道陣と支持者が門にどっと押し寄せた。

 ドアを半開きにし姿を見せた彼女に、老人が「ラフル氏の選挙運動中に腕を痛めた。助けてほしい」と訴えた。プリヤンカ氏は「事情を聴いてあげて。適切に対応してください」と関係者にてきぱきと指示した。

 記者(田北)が「政治家への転身を期待する声にどう応えるのか」と質問すると、「みなさんの期待と私自身の期待とを天秤に掛けないといけない」という答えが返ってきた。彼女は選挙に立候補はしていない。だが、初めて垣間見た横顔と堂々とした振る舞いは、当選を重ねた政治家のようだ。「最も強い首相だった祖母のインディラ・ガンジー首相をほうふつとさせる」というインドの人々の言葉が、わかる気がした。
 ウッタルプラデシュ州は「インドの縮図」といわれる。人口は1億8000万人で最大だ。カーストが多様で宗教が混在し、貧しい。州首相が、大衆社会党(BSP)の党首マヤワティ氏であるように、同党の地盤でもある。

 だが、アメティ選挙区はさすがに「8割が会議派の支持層」(同派事務所)だという。確かに、街では大衆社会党の旗は時折見かけるだけで、最大野党・インド人民党(BJP)のものは目につかない。

 「ネール・ガンジー王朝」の牙城はアメティ選挙区と、隣接するラエバレリ選挙区。1960年代からインディラ、ラジブ両元首相など一族を国政に送り出してきた。だが、90年代後半から中央でBJPが勢力を伸ばし会議派が減退すると、その影は牙城にも忍び寄る。そうした一時期を乗り切るのに一役買ったのがプリヤンカ氏だという。

 99年に初めて国政に打って出たソニア氏は、アメティから出馬した。2004年の下院選ではラエバレリにくら替えし、アメティをラフル氏に譲る。この戦略は奏功し、会議派の勢力回復へとつながる。地元記者は「あれはプリヤンカ氏のアイデアだった」と語る。

 彼女は、党の顔として全国を飛び回るソニア、ラフル両氏に代わり地元の選挙を仕切る。「プリヤンカは2つの選挙区の原動力になっている」と、別の地元記者は解説する。

   □ ■ □

 23日が投票日のアメティ選挙区では、21日は最後の選挙運動日。プリヤンカ氏は午前中にいくつか打ち合わせをこなし、午後は3つの集会を駆け抜けた。

 イスラム教徒が9割を占めるマルハ地区では、数百人の女性だけを集めた集会があった。プリヤンカ氏はヒンズー語で「女性に変化は起こせないという人がいるが、あなた方には、正しい人に投票することで、子供たちの将来を築く力がある」と熱く語りかけた。

 会議派は女性団体の設立を支援しており、その数はアメティ選挙区だけで100以上にのぼるという。選挙区の有権者の45%が女性でもある。プリヤンカ氏は女性をテコに票の上積みを図ろうとしていた。

   □ ■ □

 「彼女はラフル同様に聡明(そうめい)だ。生まれたときから政治の世界に身を置き、政治家になるための訓練は必要ない」。そう語るのはプリヤンカ氏の父親ラジブ元首相の友人、サンジェイ・シン氏だ。「『王朝政治』などの批判もあるが、彼女に国民会議派に入って活気づけてもらいたい」と、シン氏は政界入りに強い期待を示す。

 当の本人はというと最近、「年を重ねるにつれ政治において『決してない』という言葉は、悪い言葉だと学んだ。少なくとも今は『決してない』とは言わない」と繰り返している。

(ウッタルプラデシュ州アメティ 田北真樹子)

569千葉9区:2009/05/08(金) 23:12:24
http://mainichi.jp/select/world/news/20090429ddm007030115000c.html
インド総選挙:ガンジー出身地、宗教対立で低投票率 広がる絶望感
 インド独立の父マハトマ・ガンジー(1869〜1948年)の出身地、西部グジャラート州のガンジーナガル選挙区で30日、下院総選挙の投票(5月16日に全国一斉開票)が行われる。同選挙区はインドで2番目に大きいイスラム居住区を抱えるが、多数派ヒンズー教徒との歴史的な対立の中、イスラム教徒の多くは生活改善が放置されてきたと不満を訴え、政治への絶望感を強めている。【ガンジーナガルで栗田慎一】

 州都ガンジーナガルと州最大都市アーメダバードにまたがるイスラム教徒の居住区ジョハプラ地区。水はけの悪い低地にあり、ヒンズー居住区とは高さ3〜5メートルの擁壁で分断されている。公立の病院や学校、上水設備はなく、雨期には1メートル以上も水につかる。

 26日、前地区長のミザールさん(48)が戸別訪問して投票を呼びかけると、住民たちは「投票して何が変わる」と責め立てた。

 同選挙区(有権者120万3500人)で、イスラム教徒はジョハプラ地区の22万6000人。うち前回04年総選挙で投票したのは約2万人(投票率9%弱)で99年から半減した。選挙区全体の投票率約6割に比べ、イスラム教徒の「不参加」が際立つ。

 同州はヒンズー、イスラム間の抗争が歴史的に続いてきた。02年にはヒンズー巡礼者の列車が襲撃され、イスラム教徒への報復虐殺が発生。小規模の暴力事件は今も続く。

 同州では90年以降、ヒンズー至上主義の全国政党、インド人民党が単独政権を掌握。今回の総選挙で、同選挙区には同党の首相候補、アドバニ前総裁が出馬し、初めて世俗色を打ち出したが、ジョハプラ地区で選挙活動は行われていない。一方、対抗するインド国民会議派も「イスラム教徒は人民党に投票しない」(選対幹部)としてイスラム居住区での選挙活動は手薄だ。

 州政府幹部は「州民の生活水準は他州と比べて高い」と胸を張るが、地区住民の教師ユヌスさん(40)は「イスラム教徒の人口比を抑えるよう選挙区割りがされている」と批判し、少数派の声が封殺されていると指摘。ミザールさんは「投票しなければ我々の声は永久に政治家に届かない。ガンジーナガル(ガンジーの都市の意味)の名に恥じない意識を有権者に訴えたい」と語った。

571千葉9区:2009/05/09(土) 10:46:30
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200905080009o.nwc
インド下院選 カギ握るイスラム教徒 社会的弱者から脱出の好機
2009/5/8
 インド下院総選挙(定数545、任期5年、解散あり)が始まって、半月余りが過ぎた(5月16日に全国一斉開票)。接戦が続いており、インド国民会議派やインド人民党(BJP)など、主要政党の勝利は少数の重点州の帰趨(きすう)にかかっている。第一党がめまぐるしく変化するウッタルプラデシュ州、ビハール州、西ベンガル州などでは、少数派だが無視できない勢力を持つイスラム教徒(ムスリム)の支持が結果を左右する可能性がある。

 インドのムスリムは1億6000万人(全人口の14%)を擁するが、インド下院では6〜9議席に過ぎない。ムスリムは最も人口が集中する州においてさえ、その数を政治的影響力に反映させることに苦労している。

 独立から60年以上、インドのムスリムは政治的に不利な立場に甘んじてきた。人口の30%以上を占める州は一つもない。ムスリム人口は多いところでも、ウッタルプラデシュ州(80議席)で20%、ビハール州(40議席)で17%、西ベンガル州(42議席)で26%だ。各選挙区で得票数第1位の候補だけが当選する単純小選挙区制の下で、ムスリムは全国政党、地方政党の双方とも、影響力拡大に苦闘してきた。イスラム政党の樹立は選択肢にならない。多民族、多宗教のインドでは、宗教政党は憲法で禁じられているからだ。

 これまでムスリムは、社会的弱者のために国家介入を訴える最も強力な「世俗政党」に投票するか、さもなければ政治に幻滅してきた。しかし、現在の流動的な政治情勢のなか、ムスリムは彼らの投票の価値を最大限に生すことができる。

 会議派を中心とする「統一進歩同盟」、BJPを中心とする「国民民主同盟」の結束が緩み、「第3戦線」が台頭する好機をとらえて、ムスリムは従来の「捕らわれた有権者」の地位から脱する道を見いだせると考えるかもしれない。

577千葉9区:2009/05/10(日) 20:09:21
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/090509/asi0905092100004-n1.htm
インド総選挙ルポ 日米とは異なる風景 (1/2ページ)
2009.5.9 20:56
長丁場のインド下院選の日程も最後の投票(13日)と開票(16日)を残すのみとなった。7億1400万人もの有権者を抱え、「世界最大の民主主義国」を自負するインドでは、どんな選挙戦が展開されているのか。デリー首都圏で、7日の投票日を前に開かれた大衆社会党(BSP)のマヤワティ党首(53)と、与党・国民会議派のラフル・ガンジー幹事長(38)の集会をのぞいた。

 (ニューデリー 田北真樹子、写真も)

 ■男女別の席

 3日午後、首都ニューデリーの旧市街、オールド・デリー。イスラム教徒が多い地域だ。BSPの広大な集会場は、1万5000人の支持者で埋め尽くされ、炎天を遮るためのテントが延々と続く。マヤワティ氏をたたえるノリのいい音楽が流れ、群衆は「マヤワティ、永遠に」と連呼する。

 昨秋、現地取材した米大統領選のオバマ陣営(民主党)の集会は、ロック演奏付きだった。首相が決まるインドの総選挙も同様にお祭りムード。会場はにぎやかで、聴衆は騒々しい。

 最前列にメディア用のやぐらが組まれて支持者の視界をふさぎ、演台も見えない。メディアが後方に回される日本などの選挙集会と違い、メディア優先だ。支持者が「メディアのせいで前が見えない」と騒ぎだし、警備員を慌てさせた。

 会場に椅子(いす)はなく、支持者は青いビニールシートの上に座り込んでいる。それも男女別に。最前列に近い場所が男性用、後方の一角が女性用だ。「BSPの集会は常に男女別」(党関係者)という。

 ■宗教とカースト

 BSPは低カーストの支持を背景に台頭した。マヤワティ氏自身、最低層のカースト出身。同党は今回、低カースト層とイスラム教徒との連携に重点を置く。

 デリー首都圏の7選挙区は、会議派が6議席を占める。BSPは3選挙区でイスラム教徒の候補を擁立し会議派の支持基盤である同教徒の獲得を狙っていた。

 マヤワティ氏は「会議派は、デリーでイスラム教徒の候補者を立てたことがない。BSPは今回、擁立した。会議派の低カースト層への配慮は見せかけだ」とBSPへの支持を訴えた。

 インドでは、ヒンズー教徒が人口の約8割を占め、イスラム教徒は約13%である。その一人、デリー在住のナンヘ・カーン氏(42)は「以前は会議派支持だったが、候補者はいつも学者かヒンズー教徒だ。マヤワティなら変化をもたらしてくれる」と語った。

 ■公然の秘密

 会議派の集会は5日午後に、デリー東部のゴミゴミした低所得層地域で開かれた。会場は狭くて、ほこりっぽい。数千人の参加者ですし詰め状態だ。選挙戦のカギを握る若者が多い。

 ヘリコプターでやって来たラフル氏は「会議派は宗教を問わない国民政党だ。出身で差別しない。BJP(最大野党・インド人民党)は宗教と経済で国家を線引きしようとしている」と、人種や宗教が複雑に絡むインドを主導できるのは会議派だとアピールした。

 前々回1999年の総選挙では、BJPがデリー首都圏の全7議席を独占している。それが現在は会議派の“牙城”に転じており、民意が変化しやすいのが首都圏の選挙区の特徴だ。デリー在住の主婦、バガバティさん(44)は「これまでずっと会議派を支持している。ラフル氏はいい指導者になる」と話した。

 インド主要政党は、マニフェスト(政権公約)を発表してはいるものの、政策論争はみられない。カネとモノが飛び交う。

 候補者が100ルピー(約200円)の現金を支持者に配る場面がテレビカメラに収められたケースなどいくつもある。むろん違法だが、「誰でもやっている」(インド紙記者)という。

579千葉9区:2009/05/11(月) 22:02:12
>>526-527>>537-538>>542-543>>546-548>>559>>567-569>>571>>577
http://www.asahi.com/international/update/0511/TKY200905110002.html
カースト最底辺から首相をねらう「女帝」 インド総選挙(1/2ページ)
2009年5月11日8時15分
 「インド4千年の歴史で初めてダリット(被差別民)の支配者が誕生するのか」。ある有力紙はこんな見出しで特集を組んだ。16日に開票されるインド総選挙で大衆社会党(BSP)のマヤワティ党首(53)が注目されている。選挙後の連立協議でもかぎを握りそうだ。

 「まるでピラミッドかタージマハルだ。学校や病院を建てた方がましな気はする」。炎天下で作業する石工の親方が言った。

 インド最大の人口を抱えるウッタルプラデシュ州の州都ラクノウで大がかりな工事が進む。高さ30メートルほどの石造りの丘を中心に、60頭の象のモニュメントや石柱が林立。2年後の完成を目指す。州首相のマヤワティ氏が都市開発予算の6割をつぎ込んだという。

 その名は「アンベードカル博士社会変革公園」。博士はマヤワティ氏と同じくカースト社会で最底辺のダリットながら、初代法相として憲法を起草した人物だ。公園はダリットの巡礼地と化し、訪問者は1日約600人。親子で訪れた小作農の女性(45)は「私は誇りを感じる。マヤワティはすごい」と感激する。

 建国の父ガンジーは、当時「不可触民」と呼ばれたダリットを敬愛の念を込めて「ハリジャン(神の子)」と名付け、差別根絶を目指した。しかしカーストはなくならず、「ハリジャン」は逆に差別用語として定着した。

 ニューデリー郊外のスラムで育ったマヤワティ氏が頭角を現したのは小学校教師だった77年。差別問題の集会で閣僚が「ハリジャン」を連発したのに対し、マヤワティ氏が激しく批判、注目された。

 その後、ダリット解放運動の指導者カンシ・ラムに師事してBSPを設立、89年総選挙で初当選。人口規模が大きい底辺層の支持を背景に95年同州首相となり、断続的に3期務めた。07年の州議会選ではBSPが過半数を獲得、現在4期目だ。

 独裁的な振る舞いで「女帝」と恐れられる一面もある。予告なく州政府機関を訪ね、責任者が無断で休んでいたり、対応に不手際があったりすると即刻更迭。汚職は身内でも容赦なく訴追。巨大事業に批判がある一方、「政府が機能するようになった」とも評価される。

 総選挙は、中央で連立与党を率いる国民会議派と野党インド人民党の2大政党を軸に争われている。新聞各紙は、BSPが現有議席からほぼ倍増の30議席前後を取ると予想。定数545の1割に満たないが、2大政党が過半数を取れない情勢では、BSPがどちらにつくかで首相が決まる可能性がある。2大政党以外の小政党が結集して政権をつくろうとの動きもあり、その場合マヤワティ氏は最有力の首相候補だ。

 4月末、全国遊説から州都に戻ったマヤワティ氏は約5千人を前に演説した。「独立から60年余り、ダリットの暮らしは向上しない。政権を取ろう。どんなに暑くても、どんなに大事な用事があっても、必ず投票に行きなさい」

 聴衆は一斉に答えた。「州政権の次はニューデリーだ」「我らが姉(マヤワティ)よ進め。我らはあなたとともに」(ラクノウ〈インド北部〉=武石英史郎)

     ◇

 〈インドの総選挙〉 下院545議席のうち、大統領が任命する2議席を除く543議席を小選挙区制で争う。治安確保のため投票日を複数回に分け、今回は4月16日から5月13日まで5回に分けて地域別に投票、同月16日に一斉に開票される。登録有権者数は約7億1400万人。

583とはずがたり:2009/05/14(木) 16:34:56

会議派と与党連合リード インド総選挙 最終投票
2009.5.14 01:28
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/090514/asi0905140129000-n1.htm

 【ニューデリー=田北真樹子】4月16日に始まり543議席を選ぶインドの下院選挙は13日、5回目の投票が行われ、すべての投票が終了した。地元テレビ各局の出口調査では、最大与党・国民会議派と最大野党・インド人民党(BJP)のいずれも単独では過半数(272議席)に届いていない。会議派は第一党を維持する勢いだが、行方は微妙だ。会議派率いる与党連合は190議席台、BJPを軸とする野党連合は180議席台で、左派共産党が主導する政党連合「第三戦線」の動向と連立工作の行方が注目される。

 タイムズ・オブ・インディア紙の出口調査によると、獲得予想議席は会議派154、BJP142。与党連合では198、野党連合は183、第三戦線112となっている。

 5回に分け実施された投票は16日に一斉に開票される。13日の投票は南部のタミルナド州など7州と連邦直轄地2カ所で行われた。

 会議派もBJPも注目するタミルナド州では、同州野党の全インド・アンナ・ドラビダ進歩連盟(AIADMK)が、州政権与党を破り勝利するとみられている。同党は第三戦線を支持しているが、政権参加を求められれば、連立相手がどの政党であっても応じる可能性があり、連立工作のカギを握るとの見方もでている。タミルナド州以外でも、会議派とBJPは地域政党の取り込みに懸命で、第三戦線を支持する政党に働きかけている。

 一方、第三戦線は結束が疑わしい状況だ。選挙戦終盤になって、第三戦線を構成する政党の幹部がBJPの集会に顔をみせたり、会議派のソニア・ガンジー総裁と会談したりと、勝ち馬に乗ろうとする動きが出てきている。第三戦線が最大勢力に躍り出た場合、首相候補には大衆社会党(BSP)を率いるマヤワティ氏が有力視されている。同党が地元のウッタルプラデシュ州で、第一党になると予測するテレビ局もある。

 2004年の前回選挙では、出口調査で政権獲得が確実視されていたBJPが会議派に敗れており、出口調査の信頼性は低い。

584千葉9区:2009/05/14(木) 22:47:12
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200905140006o.nwc
インド下院選 地方政党躍進 連立協議難航 政局混迷も
2009/5/14

 先月から投票が行われているインド下院総選挙は、16日に開票が行われる。

 今回の選挙戦で目立つのは、投票率の低さだ。投票率が低くなって最も恩恵を受けるのは、地方政党とみられている。地方政党の躍進が、選挙後の連立政権樹立に向けた作業を複雑なものにするかもしれない。

 5回に分けて投票が行われる選挙戦は4回目までが終了した時点で平均投票率は60%。前回の2004年は64%だった。特に、3回目の投票率は、かろうじて50%を超えたに過ぎない。

 投票しなかったのは郊外に住む中産階級が多い。一方、貧困層や低カーストの人々は選挙を社会的な利益を得るための手段とみなしており、積極的に選挙に参加している。前回選挙では地方政党は545議席中200議席を占めたが、今回は、さらに議席を増やすとみられている。

 連立与党「統一進歩同盟(UPA)」を率いる国民会議派が第一党になるだろう。最大野党のインド人民党(BJP)は、郊外の中産階級を主な支持層としており、獲得議席の見通しは厳しいものになりそうだ。

 国民会議派とBJPの2大政党にとって、連立交渉は閣僚ポストの配分にかかっている。政治的な発言力を強めた地方政党は、内閣での存在感を高めたいと考えている。独自の首相候補を擁立する可能性すらある。

 だが、選挙後に最も懸念される事態は、2大政党がいずれも連立政権を成立させることができないことだ。

 この場合、地方政党のみで構成された不安定な連合体が政権樹立を目指すことになるかもしれない。インドでそのような事態が最後に起こったのは、1996年に「統一戦線」政権が発足したときだ。インドはその後2年間にわたり、政局の混迷が続いた。2大政党が連立政権樹立に失敗した場合、数カ月以内に再選挙の実施を余儀なくされる公算が大きい。

587千葉9区:2009/05/16(土) 02:51:08
http://mainichi.jp/select/world/news/20090516k0000m030050000c.html
インド下院選:最大与党「国民会議派」が一歩リード
 【ニューデリー栗田慎一】先月16日から各地で投票が続いていたインド下院総選挙(改選数545)は16日、選挙区ごとに電子集計機で高速開票され、その日のうちに大勢が判明する。各種調査を総合すると、最大与党「インド国民会議派」が最大野党「インド人民党」を一歩リードしている状態で、再び連立政権を主導する可能性が指摘されている。

 ただ、過半数は大幅に下回るのは確実で、逆に大きく議席を伸ばすとみられている「第3勢力」の地方政党などが、新政権作りの鍵を握りそうだ。

 選管によると、投票率は前回と同水準の6割前後になる見通し。今回から全選挙区で導入された電子投票の結果、投票総数4億超すべての電子集計が可能となった。

 地元紙の出口調査などを総合すると、会議派(現議席145)が10議席程度増やし、逆に人民党(同138)は20議席前後減らすと予測されている。その一方で、「第3勢力」の筆頭、北部ウッタルプラデシュ州政府与党「大衆社会党」(同15)は50議席前後伸ばし、インド共産党マルクス主義派など左派勢力(同53)は現状維持の見通しだ。

 背景には、90年代から続く宗教対立やカースト(身分制度)など従来構造に嫌気する人々が「世俗政党」への支持を高める一方、開発から取り残されている地方の有権者が全国政党に失望し、地方政党に生活改善などの望みを託す動きが強まっている。

590千葉9区:2009/05/17(日) 00:42:58
http://www.asahi.com/international/update/0516/TKY200905160199.html
インド総選挙 与党連合が大勝、政権維持へ
2009年5月16日22時51分
 【ニューデリー=武石英史郎】インドの総選挙(下院、定数545)が16日に開票され、国民会議派が率いる与党連合が大きく票を伸ばし、インド人民党中心の野党連合を引き離して勝利した。5年間続いた現政権が信任を得た形で、シン首相(76)の続投が確実視されている。堅実な経済運営や親米外交など基本政策を維持しつつ、約11億人の人口を抱えるインドのさらなる発展を目指す。

 国営テレビの推計では、午後7時(日本時間同10時半)現在で国民会議派陣営が261議席、野党のインド人民党陣営は156議席。会議派は単独でも205議席で前回の145から大きく伸ばし、人民党は単独で116議席と前回より減らす見通しだ。

 会議派陣営は過半数には届かなかったが、今後、少数政党の取り込みを図って連立政権を組織する見通しだ。

 04年の前回選挙で8年ぶりに政権を奪還した会議派は今回、安定した経済運営など実績を強調。手厚い貧困対策とともに、ソニア・ガンジー総裁の長男ラフル氏を将来の首相候補として売り出し、若年層の支持獲得にも成功した。

 人民党のジェイトリー報道官は「国民の審判を受け入れる」と敗北を認めた。前回総選挙まで6年間政権を担った人民党陣営は、昨年11月のムンバイ同時テロなどを引き合いに与党の治安対策の不備などを批判したが、目新しい対立軸を打ち出せなかった。

 米印原子力協定に反対して閣外協力を解消した左派連合と、近年勢力を増していた地方の小政党は「反2大政党」の第3勢力による政権を目指したが、上滑りに終わった。

 総選挙の有権者数は約7億1千万人。投票は電子投票方式で地域ごとに5回に分けて実施され、投票率は58.43%だった。下院定数のうち2議席は、選挙後に大統領が任命する。

591千葉9区:2009/05/17(日) 02:24:33
http://www.afpbb.com/article/politics/2602966/4155213
インド総選挙、与党が圧勝
2009年05月16日 22:38 発信地:ニューデリー/インド
【5月16日 AFP】(一部更新、写真追加)約1か月間にわたって投票が行われてきたインド下院総選挙(定数545)は16日、開票が始まった。開票速報によると、最大与党・国民会議派(National Congress)率いる与党連合がライバルの最大野党・インド人民党(Bharatiya Janata Party、BJP)を大きく引き離して圧勝、国民会議派のマンモハン・シン(Manmohan Singh)首相の2期目がほぼ確実な情勢となった。

 選挙管理委員会の開票速報によると、国民会議派率いる与党連合は最大で250議席を獲得する見込みで、一方、最大野党・インド人民党を軸とする野党連合は160議席にとどまる見通し。国民会議派だけで、1991年以来最大議席数となる190議席を獲得するとみられる。与党連合の議席数は、272議席の過半数に届かない見込みだが、事前予想をはるかに超える勝利が確実となった。

 国民会議派のソニア・ガンジー(Sonia Gandhi)総裁は、マンモハン・シン首相と共同記者会見を開き、「今回も国民会議派を支持した人びとに感謝したい」と述べ、「インドの人びとは、自分たちにとって何が良いことかを分かっている。そして常に正しい判断をする」と語った。

 ニューデリー(New Delhi)にある国民会議派の党本部前では、市民らが集まりにぎやかな祝賀パーティーの様相となっている。国民会議派の広報担当、Abhishek Manu Singhvi氏は、「国民会議派が圧倒的な得票を獲得した」と述べた。

 与党連合は、安定した政権運営のために必要な20-30議席を、多数ある地方政党の中から選ぶことになりそうだ。議会で過半数を獲得するためにも、与党連合は連合外の政党の支持を得なければならない。ただ、最大野党・インド人民党に対する大幅なリードで、連合外の政党とも連携しやすくなるとみられる。

 国民会議派の広報担当、Ambika Soni氏によると、党指導者らと連合政党らが16日のうちに集まり、11億人のインド国民から支持を得るための政権運営について協議する。

 憲法では、新政権の組閣は6月2日までに行わなければならない。(c)AFP

593千葉9区:2009/05/18(月) 23:04:18
http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200905180031a.nwc
インド市場、外資誘致に弾み 下院選 与党圧勝、改革路線固まる
2009/5/18
 543議席を選ぶインドの下院選挙は16日に一斉開票され、国民会議派率いる与党連合が約260議席を制して圧勝した。同国では週明け以降、株価上昇や外国からの直接投資に弾みがつくとの期待が高まっている。

 与党は国民会議派単独でも205議席で、2004年の前回選挙の145議席から躍進する一方、最大野党・インド人民党(BJP)陣営は161議席となり、BJP単独では前回の138議席から117議席へと後退。シン首相が引き続き同国経済のかじ取り役を担うことになった。

 首相はニューデリーで記者団に「国民ははっきりと意思を表明した。われわれはその期待に応えるべく努力する」と表明。国民会議派の支援者らはソニア・ガンジー総裁宅周辺で爆竹や太鼓、踊りで勝利を祝った。

 インドの非営利調査団体UPIASIの研究部門責任者E・スリダラン氏は「与党の大勝によって、シン首相や国民会議派の自由度が増した。少数政党によって政権が脅かされることはないだろう」と指摘した。

 事前予想を上回る与党の圧勝は過去3年で最長の上昇基調にあるインド株式市場に、さらなる勢いを与える公算が大きい。ムンバイ証券取引所のSENSEX指数は年初来で23%上昇の12173.42、インド証券取引所のNIFTY指数は24%上昇の3671.65をつけている。

 ムンバイに拠点を置く投資銀行セントラム・ブローキングのマネジングディレクター、ディベシュ・クマール氏は「NIFTY指数は1週間以内に4000を超えるほか、SENSEX指数も6月末までに14000に届くのではないか。海外機関投資家の参加も増えるだろう」と話す。

 週明けに国民会議派と少数政党との連立協議が本格化するが、シン首相は、保険や金融分野の海外投資家の懸念を和らげるために、共産党系の閣外協力を受けることなく、政権を成立させる道を探ることになる。

 インドの共産党系政党は、前回選挙以降、国民会議派率いる連立与党「統一進歩同盟(UPA)」に閣外協力を行ってきたが、昨年7月にその協力態勢を解消。米小売り大手ウォルマート・ストアーズのインド進出や、保険会社に対する外国資本の出資比率の増加といった点をめぐり路線が対立したためだ。

 インド国際経済関係研究所(ICRIER)のラジャト・カスリア教授は「もう共産党系政党に足を引っ張られることはない。政府が経済改革を推進しない理由はない」と指摘した。(Cherian Thomas、Bibhudatta Pradhan)

595千葉9区:2009/05/19(火) 21:47:51
http://indonews.jp/2009/05/post-2547.html
【インド政治】第二次マンモハン・シン政権が誕生へ
 4月16日から5月13日まで、5日に亘って投票が行われた第15回連邦下院(ローク・サバー)選挙は、5月16日に開票が行われた結果、与党の国民会議派が現在の145議席から205議席に大きく議席数を拡大した。これにより会議派を中心とする連盟(UPA)が258議席を獲得したことから、引き続き政権を担当する見通しとなった。国民が会議派政権のこれまでの実績を評価した現れとなった。

 会議派運営委員会(CWC)は同日、マンモハン・シン首相を首班とする政権の樹立を決定した。UPAは過半数(272議席)にはまだ14議席不足するため、UPA以外からの支持を取り付ける必要があり、いくつかの選択肢が検討されているが、過半数獲得はまちがいないと見られている。

 一方、野党第1党のインド人民党(BJP)は議席を138から116に大きく減らした。また、左派共産党(CPIM)が43から16に、右派共産党が10から4に、ラルー・プラサード率いる民族ジャナタダル(RJD)も24から4に、ムラヤムシン・ヤダブの社会主義党(SP)も36から22へと夫々議席を減らした。

 議席を伸ばしたのは、西ベンガル州を基盤とする全印草の根会議派で、2から19に、ビハール州首相ニティーシュ・クマール率いるジャナタ・ダル(統一派)も8から20に議席を伸ばした。

 会議派はUP、ラージャスタン、マディアプラデシュで議席を大きく伸ばしたほか、アンドラ・プラデシュ、マハラシュトラでも善戦した。特にUP州では、ソニア・ガンジー総裁の長男、ラーフル・ガンジー党書記長が奮闘し、若い会議派のイメージを有権者に植え付けた。

 インド下院選挙は世界最大の規模を誇り、有権者数7億1400万人(前回より4300万人増加)、立候補者数は8,000人を超えた。

 会議派の選挙綱領からみると、経済分野では、統一税としてのGST税(Goods and Service Tax)は2010年4月からの導入、中小企業への支援、公営企業の維持、農業振興(含む農村インフラ改善)、貧困層への毎月25キロの米をキロ3ルピーで供給する、発電能力を今後5年で毎年12,000-15,000MWを増強するなどが謳われている。

 会議派の205議席獲得は、過去18年以来の快挙であり、第2次マンモハン・シン政権が誕生すれば、2期続く政権はネルー政権以来のこととなる。

05/19/2009

598千葉9区:2009/05/21(木) 21:14:30
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/090521/asi0905212056006-n1.htm
暗殺されたラジブ・ガンジー氏 特別な命日に
2009.5.21 20:50
 【ニューデリー=田北真樹子】インドでは21日、ラジブ・ガンジー元首相の暗殺から18回目の命日を迎え、ニューデリー近郊の墓地で遺族らによる追悼式が営まれた。折しも、下院選挙で“ネール・ガンジー王朝”の国民会議派が圧勝し、スリランカでは、ラジブ氏の暗殺を指揮したとされる反政府武装組織タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)のプラバカラン議長が殺害されたばかり。故人と遺族にとって、特別な命日となったようだ。

 ラジブ氏が眠る「ヴィール・ブーミ」での追悼式には、会議派総裁のソニア夫人や長男のラフル幹事長、シン首相らが参列した。

 ラジブ氏は1991年5月21日、下院選挙の応援にかけつけた南部タミルナド州で、爆弾を腰に巻いたLTTEのメンバーとみられる女性の自爆テロによって暗殺された。LTTEとの内戦状態にあったスリランカに、ラジブ氏がインドから平和維持軍を派遣したことが理由だといわれている。タミルナド州は多くのタミル人を抱え、インドにとりスリランカ内戦は、外交問題であるのみならず内政問題でもあった。

 その内戦も、スリランカ政府軍によるプラバカラン議長の殺害とともに、名実ともに終結した。ラジブ氏暗殺に関するプラバカラン議長に対するインド国内での捜査や公判も、幕を閉じるかもしれない。

 下院選挙はソニア、ラフル両氏の奮闘もあり、会議派が「一党優位」の状況となった。それはラジブ政権(84〜89年)以来のことでもある。

600千葉9区:2009/05/21(木) 21:21:47
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200905210004o.nwc
インド総選挙 与党が圧勝 迎える安定期、首相後継争い焦点
2009/5/21

 16日に開票されたインド総選挙で、与党の国民会議派が大勝した。最大野党のインド人民党は議席を減らし、悲願の政権奪還はならなかった。左派政党は大幅に勢力が後退し、躍進が期待された地方小政党の連合「第3戦線」も不発に終わった。経済危機の影響で、国民が安定を求めた結果とみられる。国民会議派中心の政権が成立し、政策は基本的に継承されるだろう。

 【分析】

 国民会議派が率いる与党連合「統一進歩同盟(UPA)」は、当初の予想以上に大きな勝利を収めた。出口調査では辛勝が予想されたが、結果は最も楽観的な予測さえ上回った。大統領が指名する2議席を除く、下院543議席中、国民会議派は206議席、UPAとしては261議席を獲得した。議会で過半数を確保するには272議席以上が必要だが、UPAが小政党から支持を得るのは難しくないだろう。

 有権者は、世界不況と隣国、パキスタンの混乱にみられる不確実な時代に、政治的安定を求める欲求に動かされたようにみえる。この選挙結果は、国民会議派にとって、1991年以来、最高の成績となる。2004年、UPAは過半数に満たない190議席(国民会議派は145議席)の少数与党として政権をスタートさせた。ここ数年で最も安定した政府ができそうだ。

 ◆「成熟」ラフル幹事長

 ソニア・ガンジー国民会議派総裁の息子で、ネール初代首相のひ孫にあたるラフル・ガンジー国民会議派幹事長は、登録有権者の約半数が35歳以下であることに目を付け、若い有権者に訴える戦略を立てた。ラフル幹事長はインドで最も人口が多い北部のウッタルプラデシュ州の選挙戦を率い、同州での議席を倍増させた。同州を地盤とし、低カーストを支持層に持つ大衆社会党は伸び悩んだ。

 この選挙戦は、ラフル幹事長の国政政治家としての「成熟」を示すものとして大きな意義がある。38歳のラフル幹事長は、いずれ62歳の母親ソニア総裁、76歳のシン首相の職を継承するだろう。高齢のシン首相は、最近、心臓手術を受けた。シン首相が再指名されるのは確実だが、5年の任期を全うするのは難しい。中間選挙までに、ラフル幹事長を中心に、後継争いが始まるかもしれない。

 最大野党、インド人民党(BJP)にとっては苦い結果に終わった。BJPは138議席から116議席に減らし、BJPが中心となる野党連合「国民民主同盟(NDA)」は185議席から159議席に落ち込んだ。BJPの敗因は、ヒンズー至上主義を強調しすぎたために、文化的少数派や低カースト層の反発を招き、支持者が離反したことだ。

 UPAの大勝利の主な理由として、左翼政党の失墜を挙げることができる。共産党系は諸派あわせて59議席から20議席に激減した。

 左翼政党や地方政党は、国民会議派とBJPに取って代わる「第3戦線」を作ろうと試みた。ところが、左翼政党が州政府を支配する南部ケララ州、東部の西ベンガル州では、地方政府は経済自由化と権威主義的体制からの脱却に苦闘している。 西ベンガル州では、インド共産党マルクス主義派(CPI−M)が8議席だったのに対して、草の根会議派が19議席を獲得し、歴史的な躍進を遂げた。同州では、1977年以降、CPI−Mを中心とする左翼戦線が与党だったが、いまやCPI−Mの将来は不透明だ。

601千葉9区:2009/05/21(木) 21:22:05
 ◆大国と依存関係維持

 今後5年のインド政治の行方を占ってみる。経済分野では、シン首相は穏健的な改革を継続するだろう。91年に財務相として自由主義的経済改革に着手して以来、シン首相は閣外協力を求める共産党への依存にいらだっていた。いまや左翼政党からの制約は弱まり、国民会議派は政策を追求しやすくなるだろう。経済界も、選挙結果をすばらしいニュースとして歓迎している。

 しかし、シン首相は左派的傾向を併せ持つ。与党連合UPAは、選挙公約として、地方貧困層への雇用の保障、小農の債務帳消し、大規模な補助金の維持を唱えた。世界経済危機に起因する保護主義への衝動は左翼政党から押しつけられたわけではない。貧困層を意識した政策は継続されるだろう。

 外交政策も、劇的な変化はなさそうだ。選挙結果は、野党が反対していた米印原子力協定を国民が承認したといえる。しかし、シン首相は米国の子分になるつもりはない。米オバマ政権のアフガニスタン・パキスタン政策とは一定の距離を置いている。インドは、ロシア、中国、イランなど、地域大国と強靭(きょうじん)な相互依存関係を維持するとみられる。

 【結論】

 国民会議派を中心とする与党連合が総選挙で圧勝した。この結果、インドは近年みられなかったような安定した政府に向かうだろう。国民会議派は、これまでよりも連立与党の支持に頼らないですむ。国民会議派内部の議論をみると、劇的な政策転換はなさそうだ。新政権は慎重に経済改革を進め、多国間主義に基づいた外交政策を維持するだろう。シン首相の続投は確実だが、後継争いが注目される。

607千葉9区:2009/05/28(木) 20:55:01
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/090522/asi0905222343007-n1.htm
「強い首相」に変身 インドのシン首相 (1/2ページ)
2009.5.22 23:42
 権謀術数が渦巻く政界には、およそふさわしくない人物だ。

 マンモハン・シン首相(76)。もとは経済学者で、おとなしく控えめ。権力欲が彼を5年前に首相の座へと導いたわけでもない。実務肌であることも手伝って、「弱い指導者」と揶揄(やゆ)されもした。それが、1期目の政権運営の末に、下院選挙で国民の信任を勝ち得たことで、「強い首相」へと変身した。

 「シン首相、引き続き“キング”」

 16日の下院選挙で国民会議派率いる与党連合が圧勝し、翌日の地元紙はこんな見出しを掲げた。昨夏にヒットした映画「シン・イズ・キング」にひっかけたものだ。首相の続投は近年では異例でもある。

 その「キング」も、会議派の象徴であるガンジー家の“雇われ首相”にすぎなかった。本来なら会議派の総裁、ソニア・ガンジー氏が首相に就くはずなのだが、イタリア人であることなどから、シン氏に首相としての実務を委ねた。シン首相は1990年代に、財務相として、インドの社会主義経済からの脱却と経済自由化に貢献した。

 政権1期目は高い経済成長率を維持するなどの実績を挙げた。だが、左派共産党などを政権内に抱え、大胆な経済改革を思うように進められず「決断力に欠ける」という批判も浴びた。

 そうした評価は、昨年夏の出来事によって変わる。米印原子力協力協定に反対し、左派勢力が閣外協力を解消して、政権は窮地に陥った。しかし、シン首相は「経済成長を支えるエネルギーを確保するためには原子力協力協定の発効が必要だ」という信念を貫く。そして、左派勢力に固執することなく別の政党を取り込み協定発効にこぎつけた。「政治的に無力」とのイメージを打ち破りタフさを見せつけた瞬間だった。

 今年1月には心臓手術を受け、下院選挙戦の序盤は存在感がなかった。野党側は首相批判を強め、会議派のガンジー家は首相を擁護し応酬した。勢い首相は注目され、週刊誌は「なぜ首相がこれほどまで重要人物になったのか」と特集を組んだほどだ。

 首相には、ソニア総裁のような熱狂的な人気はない。だが、汚職とは無縁なクリーンさや、素朴さを国民は好感している。野党幹部は「シン首相への個人攻撃が選挙の敗因の一つだった」とまで語っている。

 首相はいまや、安定政権の上に立つ。「強い首相」の今後が注目される。

 (ニューデリー 田北真樹子)

http://sankei.jp.msn.com/world/asia/090528/asi0905282039004-n1.htm
インド新内閣は国民会議派が主要ポストを独占
2009.5.28 20:37
 インドのシン首相は28日、財務相や内相などの主要ポストに総選挙で圧勝した国民会議派のベテランを配置するなど、新内閣の全陣容を明らかにした。

 閣僚33人のうち、国民会議派が27人。ドラビダ進歩同盟が3人、その他3政党から各1人となっている。

 財務相には前外相のプラナブ・ムカジー氏を起用。外相には国民会議派の重鎮S・M・クリシュナ氏、内相にはP・チダムバラム氏が留任した。鉄道相には、草の根会議派のママタ・バネジー氏(女性)が就任した。

 国民会議派のソニア・ガンジー総裁の長男で、総選挙で広告塔として活躍、勝利に大きく貢献したラフル氏(38)は入閣を辞退。首相の後継候補として党務に専念するとみられる。(共同)

609千葉9区:2009/05/31(日) 00:55:01
http://www.asahi.com/international/update/0530/TKY200905300232.html
強硬派インド商工相、ポスト異動 
 【ニューデリー=高野弦】新政権が発足したインドの商工相にアナンド・シャルマ前外務副大臣(56)が就任した。世界貿易機関(WTO)の交渉などで強硬姿勢が目立った前任のカマル・ナート氏(62)は道路交通相に転じた。

 シャルマ氏は初の大臣就任で経済分野の経験は少ない。地元紙は「国際交渉ではシン首相の指示通りに動くことになるだろう」と伝えている。ナート氏は昨年のWTO交渉で米国と激しく対立、交渉が暗礁に乗り上げる一因となった。シン首相の方針との食い違いも一部で伝えられた。

 ロイター通信は「新政権は農業以外の分野では、市場開放に柔軟な姿勢を示すのではないか」とのアナリストの見方を伝えている。

611千葉9区:2009/06/02(火) 21:43:03
http://news.indochannel.jp/news/nws0001223.html
[09/06/02-14:36]
【インド政治】「多様なインド」の国会開会式、サンスクリット語で就任宣誓する議員も
 6月1日、総選挙後、初めてのインド国会下院議会が開かれ、新しい議員たちが就任宣誓式に臨んだ。

 最初に宣誓を行ったのは、与党議員団長のムカジー財務相(国民会議派)。次に野党議員団長のアドバニ元副首相(インド人民党)、与党連合・統一進歩同盟(UPA)議長のソニア・ガンディー国民会議派総裁が続いた。

 総選挙で選ばれた543名のうち、およそ330名がこの日に宣誓を終えた。各議員は、連邦公用語のヒンディー語をはじめ、英語や各地方の言語など様々な言語で宣誓し、中には古代語のサンスクリット語を使用する議員までいた。それぞれが信仰する神の名において宣誓するなどスタイルも様々で、多民族国家のインドらしい宣誓式であった。

 式典には、マンモハン・シン首相(上院議員)も出席。またガンディー総裁の長女で、総選挙中、積極的な遊説で母や兄ラフル・ガンディー幹事長(青年部担当)を助けたプリヤンカ・ガンディー・バドラ氏とその夫、ロバート・バドラ氏も式典を観覧した。

614千葉9区:2009/06/03(水) 20:43:07
http://www.asahi.com/international/update/0603/TKY200906020411.html
被差別民出身、初の女性議長 インド下院選出へ
2009年6月3日1時22分
 【ニューデリー=武石英史郎】インド下院議長に、ダリット(被差別民)出身で与党国民会議派所属の女性議員メイラ・クマール氏(64)が就任する見通しになった。女性の下院議長はインドでは初めて。すでに野党の賛同も得ており、3日の下院本会議で正式に選出される。

 クマール氏は外交官出身で下院5期目。ダリットの指導者で副首相や国防相を歴任した故ジャグジバン・ラム氏の娘に当たる。

 ダリット女性では、北部ウッタルプラデシュ州知事を務める、大衆社会党のマヤワティ党首が有名。圧倒的なダリット層の支持を背景に躍進してきた大衆社会党は、今回総選挙では伸び悩んだ。国民会議派はこれを機にクマール氏を議長に起用することで、カースト社会の底辺層の支持取り込みを狙ったとみられる。

 被差別民出身の要職者としては、バラクリシュナン最高裁長官や故ナラヤナン元大統領らの例がある。

699千葉9区:2009/06/19(金) 23:04:35
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200906190005o.nwc
インド 最大野党副総裁が辞意 割れる党 少数派に転落も
2009/6/19
 財務大臣経験者でもあるインドの最大野党、インド人民党(BJP)のシンハ副総裁が13日、辞意を表明した。

 同党は先月の総選挙をめぐる政策論争で、与党の国民会議派にお株を奪われ、明確な政策の違いを打ち出せずに惨敗した。2週間の沈黙を経て、BJP幹部の間では選挙結果をめぐる緊張が高まり、非難の応酬が繰り広げられる局面になった。

 ヒンズー至上主義政党として果たす役割や、どうやって国民会議派から真の政権奪還を果たすのかをめぐり激しい議論が繰り広げられる中、党の将来の方向性が論点になっている。

 シンハ副総裁は、党内の議論開始を求めるとともに、選挙に敗れたにもかかわらず、アドバニ前総裁とジャイトレイ氏(上院野党院内総務)が党幹部にとどまっている理由を問いただしていた。

 6月下旬に選挙後の党立て直しを図る予定だったが、今回の敗因分析と復権に向けた計画について党内の意見一致をみる兆しは一向に見えてこない。

 BJP内では、賛同を得られない過激なヒンズー至上主義にとらわれた状況が続くだろう。国民会議派率いる与党勢力「統一進歩同盟(UPA)」が重要拠点を確保する一方、BJPはヒンズー主義を基盤とする地域以外で与党連合との違いを明確に提示しづらくなっている。

 BJPにとっての脅威は、主流派である中道右派の政治家の離脱だ。仮にそうした事態が起これば、党の地位は国内でさしたる魅力もない少数派保守団体に転落しかねない。

 総選挙後の政治情勢はBJPにとって大きな課題を提起している。会議派はこれまでにも増して政治的基盤を強化している。また、今回の選挙でヒンズー主義を前面に押し出した政策を絞り込んだことが選挙での課題だということが証明された。現状のままではBJPに勝ち目はない。

725千葉9区:2009/06/22(月) 20:50:09
http://www.asahi.com/international/update/0622/TKY200906210209.html
「政府も警察もいらぬ」インドの農村、武装し自治宣言(1/2ページ)

 インド東部の貧困地域で、反政府武装組織インド共産党毛沢東主義派(毛派)に扇動された農民が、警官や政府職員を追い出し、自治を宣言した。「解放区」は250の村々に広がり、インド政府は対応に苦慮している。

 乾期のため耕す者のない荒れ果てた田園地帯。一本道が突然、行き止まりになった。インド東部の中心都市コルカタから車で約4時間。深さ1メートルほどの溝が何者かによって掘られ、先に進めない。さらに1時間ほど歩き、アンダルジョラ村にたどり着いた。

 家々は戸を閉め切り、静まりかえっている。見張り役の男に声をかけると、「みんな出てこい」と叫んだ。

 あっという間に男女約300人に取り囲まれた。鎌やくわ、キツネ狩りに使う弓矢、棒きれを手に武装している。「警官は手当たり次第、村人を逮捕しては、カネをせびる」「政府も警察もない方がましだ」と気勢を上げた。

 地元の西ベンガル州政府と村々の対立が始まったのは昨年11月。近くで起きた州政府首相を乗せた車列を狙った爆弾テロがきっかけだった。03年ごろから一帯に浸透を図っていた毛派の犯行とみられ、警察は深夜、民家を急襲したり、村人に暴行を加えたり、手荒い捜査活動をした。

 村人の反発に毛派が目を付けた。毛派の指導のもと「警察の残虐行為に対抗する人民委員会」が結成され、アンダルジョラを含む州内の250村に支部が作られた。

 中心集落ラルガルでは、毛派最高幹部の一人「キシャンジ」という人物が指揮、州政府関係者の暗殺を繰り返し、村人を扇動して警察施設や政府職員の住宅を襲わせた。アンダルジョラ村でも2週間前、州政府の駐在員を村人が追い出し、立ち木を倒して道路を寸断。自警団を結成し、警察の進入を拒んだ。

 背景には、貧困を解消できない当局の無策がある。村に通じる道沿いに古びた電柱が何本も立つが、電線はない。村人の一人は「選挙のたび州政府は電気を通すと約束するが、それっきりだ」と話す。

 事実上の「解放区」に危機感を抱いた州政府は18日から、大量の治安部隊を投入して毛派掃討作戦を開始。ラルガルの警察署を奪い返したものの、「毛派とともに生きる」と誓う村人に守られてゲリラ攻撃はなお続く。

 地元テレビによると、毛派が拠点を置く中部チャティスガル州で20日夜、毛派が仕掛けたとみられる地雷を警察車両が踏み、警官ら少なくとも12人が死亡した。(アンダルジョラ〈インド東部〉=武石英史郎)

748とはずがたり:2009/06/24(水) 23:32:55

心配であります。

モンスーンが来ない 干上がるインド 物価高騰を危惧
2009.6.24 22:43
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/090624/asi0906242242003-n1.htm

 【ニューデリー=田北真樹子】例年6月ごろから9月まで、酷暑のインドを潤すモンスーン(雨期)の到来が遅れており、深刻な水不足への懸念が強まっている。政府は24日、モンスーンによる降水量は例年を下回るとの見通しを発表した。雨水に依存する農産物が影響を受けるのは必至で、不作による物価高騰が危惧(きぐ)される。景気回復の足かせになりかねないだけに、シン政権もモンスーン前線の動きを注視している。

 地元紙では、ここ数日、雨ごいの儀式を行う農民の写真が一面を飾っている。南から北上し、この時期、インドの大半を覆うはずのモンスーンは、今年は6月下旬になっても、西部マハラシュトラ州の一部から北東に向けたベンガル湾沿いの一部にしか到達しておらず、国土のほとんどを干上がらせている。

 インド気象庁によると、6月前半の全国の降水量は39・5ミリで、例年(72・5ミリ)の約45%減だった。北部のパンジャブやウッタルプラデシュなど8州では例年の6〜9割減という。

 インドは国土のほぼ半分が農地で、そのうち6割が雨水に依存する。農業はインドのGDP(国内総生産)の約2割を占め、農作物の不作はGDPを2%下げるといわれる。このため、今年の雨不足は経済に深刻な影響を与えそうだ。

 一方、北部や中部では、気温が例年を大幅に上回り、45度近くに達する日が続いている。生活飲料水の確保をめぐって住民同士の衝突も発生している。

758千葉9区:2009/06/26(金) 21:03:41
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090616ddm001010006000c.html
変容するG8:イタリア・ラクイラサミット/1(その1) 存在感、軽く
 ◇「中国抜き」、乏しい実効性
 「マッダレーナは美しすぎる。豪華客船を使ったG8(主要8カ国)サミット(主要国首脳会議)は、この経済危機の時代に似つかわしくない。だがラクイラなら最も質素なサミットになる」

 サミット開催まで2カ月半に迫った4月23日、議長国イタリアのベルルスコーニ首相は、サミットの開催会場を地中海のマッダレーナ島から震災地のラクイラに移すと発表した。突然の変更は、「おれが考えたおれのサミットを」というメディア王の首相らしい自分本位の表れと言える。他の参加国からも異論がなく会場変更はすんなりと決まった。サミットの重みが、国際フェスタのように軽くなった瞬間でもあった。

 マッダレーナのアンジェロ・コミチ市長(55)の怒りは収まらない。「首相が独断でこんな決定を下すなど、まともな法治国家じゃない。会場建設費の2800万ユーロもわれわれサルデーニャ州の金だ。あんな立派な建物、どうする? カジノにするか?」

 首相と親しい政治批評家でメッサジェロ紙のリッツァ論説主幹(57)は、「首相は、被災者救済や、慈善などを訴え、どうしたら自分が目立てるか演出を考えている。そうなれば、細かく組み立て、決して手抜きをしない人だ」と解説する。ただ、「質素とは無縁の人」とも付け加えた。

 「おれ流」は、支持率上昇を狙った国内向けのパフォーマンスだけにとどまらない。首相は、サルコジ仏大統領とともにG8拡大論者として知られる。4月22〜24日、シチリア島で開かれた予備会合のG8環境相会合でもその一端が表れた。環境省の担当者は「会合ではG8だけの協議はなく、すべての会議やディナーなどの場に中国、インドなどを含む21カ国が参加した。サミットの予備会合で、G8だけの会合がなかったのは史上初めてだ」と打ち明ける。会合の運営方法を決めるのは議長国。農相会合、エネルギー相会合など他の予備会合でも全体会合の時間が多い。

      ◆

 石油危機をきっかけに75年にフランス・ランブイエで始まったサミット。98年にはロシアが参加してG8となり、議題も経済中心から政治、環境など幅広い分野に広がった。ラクイラ・サミット開催まで3週間あまり。時代の要請に応じて変容を続けるサミットの役割を検証する。

759千葉9区:2009/06/26(金) 21:03:53
 食料、環境、エネルギーなど地球規模の問題が噴出する中、昨秋の金融危機以後、世界の課題を話し合う場はG8に中国やインドなど新興諸国を加えたG20など多数の国が参加する場に移り始めた。

 「G7各国間であれば同じレベルで議論をできるがG20ではそうはいかない。資本市場の未発達な国もある」と、G8拡大の難しさを指摘する声も根強い。だが、その主張は存在感を失いつつある。

 「米国は世界の機関車になり続けることはできない」−−。11日、ワシントン市内で開かれた昼食会。ホワイトハウスのサマーズ国家経済会議(NEC)委員長の発言に、御手洗冨士夫会長ら日本経団連首脳は驚いた。「米国を頼るのはやめてくれと言われているようだった」と、出席者の一人は振り返る。米財務省高官との会合では、「米国に代わる原動力となり得る国はどこと思うか」との質問も受けた。御手洗会長は、「アジア、特に中国やインドが成長の原動力になるのではないか」と答えた。

 オバマ米大統領は「21世紀も世界で最も競争力のある国は米国だ。強い米国を再生する」と繰り返すが、世界経済の中心は米国から、中国やインドなどの伸び盛りの新興国が多いアジアなどへと移りつつある。

     ◆

 ブラジル、ロシア、インド、中国の「BRICs」。経済規模や人口、外貨準備高で世界の4割を占める4カ国は16日、ロシアで初の首脳会合を開く。

 インドを除く3カ国は今月に入り、米国債に代わる投資先として国際通貨基金(IMF)債を大量購入すると相次いで表明した。首脳会議では、信認が揺らぎ始めた米ドルに代わる基軸通貨の創設を求める宣言を採択し、サミットを前に存在の大きさを誇示する。

 中でも、中国の存在感は際立つ。09年の世界経済が戦後初のマイナス成長に落ち込むのが確実な中、6%以上の成長が見込まれる。中国を世界の枠組みに引き込もうという取り組みが目立ち始めた。

 「(世界の)基本的なアイデアは、米中両国がG2を形成し、主導役を担うことが重要だ」。米民主党系のシンクタンクの所長であるバーグステン氏は昨年夏、米フォーリン・アフェアーズ誌に、世界が切実に必要とする本当のリーダーシップを構築するには「G2」を形成する以外にはないとの論を発表した。

 成長が著しい一方、中国には人権問題、環境保護、食の安全、紛争国への武器輸出など、国際的規範とのズレも目立つ。国際交渉の場では、「発展途上国」の立場を強調、「ステークホルダー(責任ある利害関係者)」を逃れようとする。

 中国の温家宝首相は5月20日、訪問先のプラハで「多極化、多国間主義が時代の流れで、(G2は)全く根拠が無く、誤りである」と反論、中国に新たな責任を求めるG2論に強い警戒感を示した。

 だが5月末に訪中したガイトナー米財務長官は、北京大学での講演で「同心協力(心を合わせて協力)」との中国語を使い、従来より踏み込んだ表現で米中の協力を訴えた。カーター政権で大統領補佐官を務めたブレジンスキー氏、ゼーリック世界銀行総裁など、米国ではG2論支持者が増える。G8からG20への流れだけでなく、G2を模索する動きも加速されつつある。=つづく

760千葉9区:2009/06/26(金) 21:04:21
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090617ddm002010105000c.html
変容するG8:イタリア・ラクイラサミット/2 中東欧、新たな「火薬庫」
 自動車産業の立地が多く「欧州のデトロイト」と言われるスロバキア。1〜3月の国内総生産(GDP)は年率換算で前期比40%を超す減少となった。最大の輸出相手国であるドイツ経済が失速した影響を受けた。

 首都ブラチスラバ郊外にあるフォルクスワーゲンの工場は、今年2〜5月の間に3度も生産ラインを停止。女性従業員は「6割の休業補償を受け取って休んでいる人もいる」と打ち明ける。ウィーン国際経済研究所のルーカス氏は「スロバキアはおぼれる寸前だ。ドイツが景気回復するまで持ちこたえられるかどうか心配」と話す。

 バルト3国のラトビアでも窮状が続く。今月に入って銀行同士が資金を融通する金融市場の翌日物金利が30%にまで跳ね上がり、ロンドンの金融街・シティーは「東欧危機の再来か」と身構えた。1〜3月のGDPは年率40%超のマイナス。政府は予算を4割削減し、公立病院の3分の2、数十もの学校を閉鎖する案を検討している。

 バルト3国や中東欧諸国は、西欧諸国からの借入比率が高い。危機が深まれば、約28兆円の損失処理を迫られて苦境に陥っている西欧の金融機関は持ちこたえられない。「火薬庫」に火がつき、金融危機第2弾という事態を避けようと欧州中央銀行(ECB)は今月10日、ラトビアへの融資額が多いスウェーデンの銀行を救済するため、同国の中央銀行に融資する「異例の措置」に踏み切った。

     ◆

 ソウル市中心部から地下鉄で約1時間にある工業団地。「ソウル半導体」では24時間フル操業が続く。入社15年という李貞蘭・製造チーム長は「こんなに忙しいのは初めて。フル生産でも注文には追いつかない」と話す。

 同社は、パソコンのバックライト、携帯のカメラのフラッシュなどに使われる発光ダイオードを製造する。品質の評価は高く、輸出割合は4割。中国向けも多く、昨年の対中輸出は前年比5割増を記録した。

 世界的な景気後退の影響で、各国の09年第1四半期(1〜3月)のGDPは大幅なマイナスとなった。日本の実質GDPは前期比3・8%減(年率換算14・2%減)。台湾、シンガポールも大幅減となる一方、韓国は0・2%成長を達成、経済協力開発機構(OECD)加盟30カ国で唯一のプラスとなった。中国向け輸出の底打ちが大きく「廉価製品が多い韓国製品の特性がぴたりと中国にはまった」との見方が多い。

 ブラジルは、中国の大規模景気対策の恩恵を受けて輸出が急増、1〜3月のGDPは、0・8%減(08年10〜12月期は3・6%減)に改善した。一方、日本と同様、米国依存度が高いメキシコは5・9%減と14年ぶりの大幅減で明暗を分けた。

     ◆

 13日に閉幕したG8(主要8カ国)財務相会合は、世界経済について「安定化を示す兆候がある」とする一方、先行きは依然として不確実性が高いとの共同声明をまとめた。米国経済には回復基調が見えるとはいえ、ゼネラル・モーターズ(GM)の再建につまずけば、一段の景気悪化が避けられない。

 中国やインドなどのような景気をけん引する機関車役がG8内に見当たらない中、G8だけで有効な対応策を打ち出すのは容易ではない状況にある。=つづく

762千葉9区:2009/06/26(金) 21:05:25
http://mainichi.jp/select/world/news/20090619ddm002010045000c.html
変容するG8:イタリア・ラクイラサミット/4止 「生き残り」描けぬ日本

日中ハイレベル経済対話全体会合の冒頭で握手する中曽根弘文外相(左)と王岐山中国副首相=東京都港区の外務省飯倉公館で7日 「G8(主要8カ国)の重要性は一層増している。G8が中核となり、(中国、インドなどの)新興経済国との対話を強化して国際協調を進める。このアプローチが国際社会を結集する、現実的方法であります」

 5月5日、麻生太郎首相は訪問先のベルリン・フンボルト大学での講演で、G8を擁護した。「G20(金融サミット)やG2(米中)が台頭し、G8は形骸(けいがい)化した」との主張にクギを刺すこのスピーチは、1カ月かけて外務省が準備した。

 金融危機への対処で昨年11月、今年4月と相次いで開かれたG20首脳会議。外務省幹部は「実質は『隠れG8』だ。われわれG8がおぜん立てしなければ宣言もまとめられない」と一笑に付す。だがこの幹部でさえ「G8の地位は徐々に相対化している。将来的には中国もG8に入ってくるだろう」と認める。

 75年に仏・ランブイエで始まったサミット(主要国首脳会議)。日本にとってサミットへ参加することは「先進国クラブ」仲間入りの象徴だった。だが、その足元が今、揺らいでいる。

     ◆

 来年のG20議長国を務める韓国は今月1日から2日にかけ、済州島で韓国とASEAN(東南アジア諸国連合)10カ国による特別首脳会議を開いた。最終日の記者会見で韓国の李明博(イミョンバク)大統領は「新興国だけでなく、韓国は東アジア地域をはじめ、世界の繁栄と安定への寄与に積極的に努力する」と表明した。アジア各国が警戒心を解かない日中に代わり、G20議長国就任をテコに、アジアでの存在感を高めようとの戦略がにじむ。韓国はASEANだけでなく、インドとの関係強化も模索する。

     ◆

 6月7日、東京都内で主要経済閣僚による2回目の「日中ハイレベル経済対話」が開かれた。

 「日中関係があまりに緊密で議題が多く、時間が足りなかった。来年中国で開く時は、議題を絞るか時間を長くしよう」。中国の経済・金融政策のトップ、王岐山副首相が笑顔で総括するのを聞き、日本の外務省幹部らは胸をなでおろした。

 金融危機、貿易、環境など幅広い分野にわたった会合の最後の課題は、次回会合の開催に合意できるかにあった。5月にブリュッセルで開かれた中国と欧州連合(EU)のハイレベル経済貿易対話は、王副首相ら中国側が内容に不満を持ち、次回会合開催に合意できなかったためだ。

 米中両国は安全保障も含めた戦略・経済対話を7月末に開催する。政府高官は「今回、対話継続に合意できなければ、中国が日本を軽視し始めた兆候ととられかねなかった。経済面で日本がまだ優位に立つ今、強固な関係を作る必要がある」。

 国際通貨基金(IMF)の予測では、中国の国内総生産(GDP)は10年に日本を抜いて2位となる。経済産業省幹部は「このままでは日本は、人口も減少し国際競争に負ける転換点に立っている。どうやって生き残っていくのか、戦略が描けていない」と嘆く。日本が「世界2位の経済大国」の座を中国に奪われる備えができていないとの指摘だ。G8の立場が沈降しつつある中、日本はアジアなどと重層的な関係を構築する外交力が問われている。=おわり

     ◆

 この連載は、藤原章生、藤好陽太郎、西脇真一、中尾卓司、斉藤信宏、草野和彦、犬飼直幸、大場あいが担当しました。

817千葉9区:2009/07/03(金) 23:11:07
>>571>>725
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200907010003o.nwc
インド 西ベンガル州 揺らぐ左派与党 混乱拍車
2009/7/1


 インド連邦政府は、6月26日、極左武装組織「インド共産党毛沢東主義派(毛派)」の反乱を鎮めるため、東部の西ベンガル州ラルガーに民兵を投入した。4〜5月の総選挙で合法共産主義政党は大きく議席を減らす一方、非合法極左組織が勢力を拡大し、インド東部の安定と経済発展が脅かされている。

 西ベンガル州政府の与党連合「左派戦線」の中核をなす「インド共産党マルクス主義派(CPI−M)」は、総選挙で43議席から16議席に激減し、失速した。左派戦線政府がすぐにも崩壊するとみて、ラルガーの毛派は勢いづき、CPI−M幹部を暗殺するとともに、地元の警察を追い払い、村を占拠して「解放区」としていた。

 西ベンガル州では、1977年、CPI−Mを中心に左派戦線が州議会の多数を占めて、土地改革によって地位を固め、地元の強力な労働組合と連携して、州政権を担ってきた。しかし、その代償として、民間企業が流出し、公共投資にも偏りがみられ、西ベンガル州は低開発に苦しんできた。

 現在、CPI−Mは極左の毛派からテロ攻撃を受けるだけでなく、保守の「草の根会議派(TCP)」からの攻勢にもさらされている。TCPは、伝統的な生活様式の維持を訴えて農民を引き付け、総選挙で2議席から19議席へと躍進した。

 CPI−Mは左右両派からの挟み撃ちに遭う格好だが、同党が衰退すれば革命共産主義と資本主義との間に緩衝剤がなくなり、いっそう暴力的な衝突が起きるだろう。インド各州の政府の中で、西ベンガル州の左派戦線は単なる極左弾圧ではなく、貧困農民層の要求に応えようとしてきたからだ。

 政治経済状況の変化により、西ベンガル州の左派戦線の長期支配が揺らいでいる。だが、左派戦線が崩壊すれば、毛派の反乱を封じ込めていた重要な勢力を失うことになる。

822千葉9区:2009/07/05(日) 20:48:25
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090705/plc0907051940005-n1.htm
ラクイラ・サミット 揺らぐ「アジア代表」の地位 (1/2ページ)
2009.7.5 19:39
 8日からイタリアで始まる主要国首脳会議(ラクイラ・サミット)では、中国やインドなどの新興国を加える拡大論が加速する見通しで、「アジア代表」として参加してきた日本の主導的な地位が揺らぐ可能性が出ている。また、ホスト国であるイタリアのずさんな対応ぶりも目立つほか、麻生太郎首相をはじめ各国首脳もさまざまな問題を抱えており、主要国(G8)の存在意義が問われかねないサミットになりそうだ。

 ■加速する「拡大論」

 G8首脳間では、中印両国や新興国も加えたG8の拡大論をめぐり、足並みの乱れが出ている。

 拡大論の主唱者はサルコジ仏大統領で、ベルルスコーニ伊首相もサルコジ大統領と同様の立場だ。ラクイラ・サミットではG8と中国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカの新興5カ国が初の共同文書を取りまとめることになっており、G8参加に向けた布石とみられている。

 日本は拡大論には反対の立場だ。中国のような共産党一党独裁国家が参加することになれば、先進民主主義の国が集まるサミットの性格が変わるというのがその理由だ。それ以上に、国連に常任理事国としての足場がない日本にとって、著しい経済成長と軍拡を続ける中国が加わることで、日本の存在感がかすんでしまうことへの危機感がある。

 しかし、地球温暖化問題というグローバル(地球規模)な問題では、二酸化炭素の排出量規制など、急成長を続ける新興国を抜きにして問題解決できなくなっているのも事実だ。

 ■各首脳にも「傷」

 各国首脳の発信力も問われている。

 ブラウン英首相は閣僚の公費乱用問題があり、地方選や欧州議会選で相次いで与党が敗北した。内閣支持率も低迷し、麻生首相と同様に「ブラウン降ろし」にさらされている。

 初参加となるオバマ米大統領と、今年9月の連邦議会(下院)選挙を控えるメルケル独首相は、麻生首相と同様、国内経済の建て直しに追われている。

 ベルルスコーニ首相は18歳のモデル女性との「不適切な関係」をベロニカ夫人から告発されたり、買春疑惑が発覚したりと醜聞が絶えない。各首脳が「傷」や「思惑」を抱えながら、自国の世論を意識しながら互いの主張をぶつけ合えば、G8の足並みの乱れが露呈する可能性もある。

 ●「混乱」が付きもの

 「イタリアでやるサミットだから、最初から期待しないほうがいい。逆に、G8は役に立たないないのではないか、とのイメージを国際世論に見せることにならないか心配だ」

 サミットにおける首脳の個人代表「シェルパ」の経験がある元外務省幹部はラクイラ・サミットへの危機感をこう訴える。

 ベルルスコーニ首相は当初、地中海に浮かぶリゾート地のマッダレーナ島だった開催地を4月下旬になって突然、ラクイラに変更した。ラクイラはローマから車で2時間ほどの距離にある人口7万人の小都市。13世紀の町並みを残すが、今年4月6日にマグニチュード(M)6・3の大地震が発生したことから、「被災地復興」との理由で急きょ決まった。

 被災した小規模な都市だけに宿泊施設は整わず、各国首脳は「財務警察幹部学校」内で宿泊する地味なものとなった。会議のテーマ設定も、ベルルスコーニ首相は6月29日に公表したばかりで、「各国はイタリアの『のらりくらり』にいつも苦労させられる」(シェルパ経験者)という。

874チバQ:2009/09/13(日) 00:42:05
http://mainichi.jp/select/world/news/20090910ddm007030028000c.html
ドイツ:ロマ差別、深刻化 総選挙まで半月、「右傾化」に揺れる
 総選挙(27日投開票)を控えたドイツで、ロマ民族への差別が激化している。昨年の金融危機による不況が一因のようだ。ロマ民族を虐殺したナチス時代の反省から、他の欧州諸国に比べ露骨な差別が表面化してこなかったドイツだが、最近は暴力も目立ち始めた。ロマ民族は、排他主義をあおる「右傾化」への懸念を深めている。【ハイデルベルク(独南部)篠田航一】

 ◇雇用不安で暴力急増
 「いきなり棒で顔を殴られ『出て行け』と怒鳴られた」。独南部マンハイム駅付近の路上で「物ごい」生活を送るロマ民族の男性、サールさん(23)の右ほお骨は紫色に腫れ上がっていた。今年7月、突然数人の若い男から襲撃された。腕も殴られたため記者に字を書いて伝える右手が今なお震えている。病気で働けなくなり、物ごいを始めて4年たつが、身の危険を感じ始めたのはここ1年という。

 昨年の金融危機後、欧州では移民への反感が増大。今年6月の欧州議会選では、英国やオランダで極右勢力が台頭した。ハンガリーやチェコではロマ民族に対する放火や殺人が続発した。

 迫害が他国ほど目立たなかったドイツでも「昨今の雇用不安が差別拡大を生んでいる」と、ドイツ在住のロマ民族で構成するシンティ・ロマ中央委のロマニ・ローゼ議長(63)は話す。昨年10月には、西部ケルンの放送局が制作したドラマの中で、ロマ民族の大人が子供に盗みを強制するシーンがあり、「メディアが差別を助長した」と同委は激しく抗議した。

 ◇各党「移民就労」訴え
 「汚いロマを追放せよ」などと訴える人種差別的なドイツ語のインターネットサイトも急増、有害サイトを監視する団体の調べでは、08年だけで1700以上のサイトが確認できたという。

 ツィプリース法相は7月、こうしたサイトを「ネット上から一掃しなければならない」と表明したが、有効策はないのが現状だ。欧州会議は5月、独政府に対し「住宅や教育面で、ロマ民族は差別に直面している」と状況改善を勧告した。

 総選挙で、各政党は移民などの就労機会保障などを訴えるが、ドイツの右旋回を不安視する声も聞かれる。

 福祉団体に勤めるロマ民族の30代の男性は「組織力がないロマ民族は、欧州保守化の雰囲気が怖い。90年代に猛威を振るったネオナチが今はネット空間に潜んでいる。だが政党は目に見える事例にしか取り組まない」と話している。

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 ■ことば

 ◇ロマ民族
 インドに起源を持つとされ、世界各国に散在する少数民族。15世紀ごろ欧州に拡大。かつて「ジプシー」など侮べつ的な呼称もあったが、現在は人間を意味する「ロマ」が定着しつつある。近年まで、定住せず放浪生活を送る者も多かった。ナチスにより虐殺され、その数は約50万人との説もある。現在、独国内に約7万人が在住する。

876名無しさん:2009/09/13(日) 01:01:18
>>875

○「えらいこっちゃ」と言っている(一部の)米メディア

そしてアメリカのメディアでは確かにおおむね、鳩山政権に対する不安をかりたてるような論調が目につきます。月曜日のコラムでご紹介したウォールストリート・ジャーナルの論説記事、あるいはこちらのWSJ記事も、鳩山氏の経済政策に不信感をむき出しにしています。そしてこちらのフォーブス誌記事に至っては「鳩山の空想の島、日本の次期首相は自国とアジアの関係について幻想を抱いている」とのっけから辛辣です(このフォーブス誌記者はイギリス人だそうですが)。

ただしアメリカと一口に言っても、筆者やメディアによって論調が違うのは当然で、ニューヨーク・タイムズに論説を寄稿したアジア報道のベテランは「それほど重大な外交政策の転換はあり得ないと書いている」と冷静に指摘をしているのですが、残念ながらこういう冷静で地味な意見は「えらいこっちゃ」の大合唱の前には消されてしまうのが世の常、特にアメリカの常(こちらで書いた健康保険改革をめぐる騒ぎが、その好例です)。

なのでNHKなどが報じたように、ワシントン・ポストは社説で、鳩山次期首相のアジア重視を「警告」。とはいえ、WSJやフォーブスのようにほとんど頭ごなしに批判的なのではなく、冒頭では「政党はひとつよりも二つがいい。政治競争がなくては民主主義はあり得ない。その一点だけをとっても、日本の民主党が30日の総選挙で圧勝したことは、祝うに値する」と政権交代を原理原則の観点から歓迎しています。また民主党の掲げる政治改革は「日本の政策決定をもっと透明なものにするかもしれないし」、輸出依存の激しい日本経済はこれまで以上に構造改革が必要なのだが、民主党はそのために内需拡大策をいくつか提示している??と評価もしているのです。

その上でワシントン・ポストは、「自民党は緊密な日米関係を支持していた。一方で、民主党を率いておそらく日本の次の総理大臣となる経験不足な政治家、鳩山由紀夫(訳注・同紙記事は敬称略が基本です)は、もっとアジア中心の外交政策を提唱している。時にはこれに加えて、アメリカの『市場原理主義』などといったグローバリゼーションの諸問題を攻撃しているほどだ」「核保有した北朝鮮という脅威がある以上、日本政府が米政府と決別しようとしたり、オバマ政権がそれを容認している場合ではない。それには日本の周辺地域は危険すぎると我々は考える」と警告しているわけです。

米二大紙のもうひとつ、ニューヨーク・タイムズの社説はさらにもう少し穏やかで、「次の総理大臣になる鳩山由紀夫(訳注・同紙も敬称略が基本です)はもっと対等な日米関係を望んでいる。もっともな内容の政策提言もあるが、懸念されるものもある。われわれはもっと詳細を聞きたいと思う。米国は、より強力な同盟関係の継続に強い意志をもっている責任ある戦略パートナーを必要としているからだ」と、「もっと説明してください」状態にあります(インド洋給油活動の停止についてはオバマ政権のアフガン戦略の観点から懸念を示す一方で、靖国公式参拝はしないという鳩山氏の公約は日中韓関係の改善につながると歓迎もしています)。

884二階席:2009/09/17(木) 03:28:27
ホンマかいな?

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090916-OYT1T00325.htm

給油継続「要求してない」、米報道官が発言修正
 【ワシントン=小川聡】米国防総省のモレル報道官は15日午後(日本時間16日未明)の
記者会見で、海上自衛隊によるインド洋での給油活動を来年1月以降は継続しないとする民主党の
方針について、「古くからの日本の同盟国として、日本が給油活動を継続するのを見たい」とした
うえで、「私は(日本に)要求はしていない。ゲーツ国防長官が『日本に給油活動の継続を要求
してくれ』と言ったとは、聞いていない」と述べた。

 報道官は9日の記者会見で、給油活動の継続について、「強く促したい」との表現で「要請」
していた。しかし、日本側から「日本が主体的に判断していく」(藤崎一郎駐米大使)などと
反発されたことを受け、修正した格好だ。

 報道官はまた、「日本政府にとって、内政面で考慮すべき問題があるのは当然で、日本政府は
それらに対処しなければならない」と述べ、日本の判断を尊重する考えも示した。

(2009年9月16日10時28分 読売新聞)

942チバQ:2009/10/17(土) 17:01:50
http://mainichi.jp/select/world/news/20091016ddm007030103000c.html
石油王国の若者たち:サウジアラビアの今/中 職業研修、道険しく
 ◇生活態度も指導、相次ぐ途中脱落
 作業服に身を包んだサウジアラビア人の若者たちが、フィリピン人講師の英語の講義に真剣に耳を傾ける。首都リヤド郊外にある「プラスチック加工高等研修所(HIPF)」。日本の協力で07年9月に開設した研修所は2年制で、入学定員は1学年(2期制)300人。18〜25歳前後の高校卒業生を対象に、英語や数学などの一般教科と、プラスチックの成型、加工の専門技術を教えている。

 指導は日本やフィリピン、インドなどの講師が担当。地元企業が研修生と雇用契約を結び、給与・学費の一部を負担、卒業後は雇用する仕組み。2年生のアハメド・シャミールさんは「仕事に直結する研修内容で、役に立つ」と満足げだ。

 若者の高失業率を背景に、低賃金の外国人労働者頼りだった産業構造の転換を図る政府にとって、職業訓練の拡充は最重要施策の一つ。「サウジ人に見合ったポストが不足しているうえ、外国人労働者に匹敵する知識や経験のない者が多い」(西側外交筋)からだ。

 人材育成に欧米などの支援は欠かせない。日本絡みはHIPFとジッダの自動車技術高等研修所のほか、日本の民間10社と日本工学院八王子専門学校などが協力して今年9月にリヤドで開所した電子・家電製品研修所がある。同所の設立に関与した中東協力センターによると、1期生の受験倍率は3倍を超え、関心の高さを示した。

 ただ、研修生の学力・技能向上や生活態度改善への道は険しい。HIPFのインド人講師は「毎日が戦い」と語る。「社会生活に関する家庭のしつけが十分ではない」(関係者)ため、遅刻や授業中の私語など基本的な問題からきめ細かな指導が必要という。同校では日本式の朝礼も実施、規律教育も図る。

 副校長のアハメド・ガムディ博士(43)は「英語力も身に着けた卒業生への評価はよい」という。しかし、1年目に集中する英語学習や規律の厳しさについていけず、脱落したり、他の進路を選ぶ研修生は多い。7月末に卒業した第1期生は、入学時の約4割の67人だけだった。

 サウジの財政収入の約8割を占める原油の採取可能年数は約70年(英石油大手BPの08年統計)。「原油後」を見据えた国造りが急務だが、そのための人づくりはまだ緒についたばかりだ。【リヤドで和田浩明】

1007チバQ:2009/11/22(日) 22:13:02
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200911220016.html
「あこがれの出稼ぎ」が悪夢に あるインドネシア女性の告白
ジャカルタ(CNN) インドネシア女性のスナルシさん(仮名・32)が出稼ぎ労働者の華やかな経験談に魅せられ、サウジアラビアへ渡ったのは17歳の時だった。だがそこには、性暴力にさらされる悪夢のような日々が待っていた――。これまで家族にさえ決して語らなかった過去を、スナルシさんはCNNとのインタビューで打ち明けた。


スナルシさんは貧しい家庭に育ち、学校も卒業することができなかった。15年前、外国へ出稼ぎに行って成功した人々の話を聞き、「いつか私も」と信頼できそうな派遣業者に登録した。村の女性たちの間で、出稼ぎは豊かな生活を手に入れる唯一の手段とされていた。


業者から家事の訓練を受け、パスポートを与えられた。そして間もなく、サウジアラビアでの家政婦の仕事に「抜てき」されたという。「褐色の肌で背の高い未婚女性、という条件で、数百人の中から選ばれた。こんなに早く夢がかなうなんてと有頂天になり、友だちからもうらやましがられた」と、スナルシさんは振り返る。


アラブ人男性の屋敷に連れて行かれたスナルシさんは、本当の「雇い主」がこの男性の父親だったことを知る。下半身不随だったその父親に性器のマッサージを命じられて拒否すると、「給料は払えない」と激怒された。なすすべもなく従ったスナルシさんに、9人の息子たちも性的ないたずらを繰り返した。


ある日、屋敷の門の鍵が開いている時を狙い、ごみを出すふりをして、スナルシさんは逃げ出した。インドネシア人が運営する保護施設に駆け込み、「助かった」と思ったのもつかの間。本当の悪夢はそれからだった。「私はだまされていた。ワニの口から逃げて、ライオンの口に飛び込んでしまったのです」


スナルシさんは施設から、約12万円で売春あっせん業者に売られ、その後1年以上、「顧客」たちから強姦と暴力を受け続けた。「動物のように扱われ、屈辱にまみれて死んでしまいそうだった。自殺するほうがましだった」――抑揚のない声で語るスナルシさんのほおを、涙が伝う。


あっせん業者がサウジ警察に検挙され、スナルシさんは6カ月間収監された後、母国へ強制送還された。サウジで何があったのか、家族は今も知らないし、警察に通報することもなかった。派遣業者はいつの間にか姿を消していた。


「皆から強い女性だと言われるけれど、心の中はぼろぼろで、いつも泣いてばかりいた。ただ泣き顔を人に見せたくないだけ」と、気丈に語るスナルシさん。「30歳を越えた今も、本当の幸せを私は知らない」とつぶやくその背中が、消えることのない深い傷を物語っていた。

1009チバQ:2009/11/23(月) 23:06:04
http://mainichi.jp/select/world/news/20091123ddm003030167000c.html
世界を読む:つぶされた「ブレアEU大統領」(その2止) EUに「無名の顔」
 <世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>

 欧州連合(EU)が「EU大統領」と「EU外相」を創設したのは、米中2国が世界を主導する「G2」時代の到来がささやかれる中で、国際社会での存在感を高めるためだった。EU外相には加盟国の主権が絡む外交・安保分野でEUをまとめる重い課題が待ち受ける。しかし、EU内の利害調整の結果、外交経験が乏しく知名度の低い人物が大統領や外相に選ばれ、思うように外交力を強化できるか懸念する声もある。また、改革の過程では、主権の一部を奪われる加盟国の抵抗が噴出。統合の難しさも浮き彫りになった。【ロンドン笠原敏彦、ブリュッセル福島良典、ワシントン草野和彦】

 ◇存在感発揮に疑問符
 「10年前にはEUは経済的な存在だったが、今ではソマリア沖に艦船を展開している。EUは武力を使わず版図を拡大する『有志帝国』になっている。今後も外交の共通化が進む」。EUを代表する戦略家、EU理事会のロバート・クーパー対外・政治軍事問題担当局長が欧州の変容を指摘する。

 欧州統合は第二次大戦の戦後復興期、6カ国で経済分野から始動した。統合分野は市場から通貨へと広がり、加盟国27カ国、人口5億人に膨れ上がった「巨大欧州」は今や国連予算の4割、国際援助の3分の2を担う。大統領(欧州理事会常任議長)や外相(EU外務・安全保障政策上級代表)ポストの新設はEUの勢力に見合った国際的影響力を確保するためだ。

 外相は7000人前後のEU外務省(欧州対外活動庁)のトップに立ち、欧州委員会の副委員長を兼ねる。「EUの権力2大中枢である理事会(加盟国で構成)と委員会(行政府)をまたにかけ強力な権限を持つ」(マリオ・テロ・ブリュッセル自由大学欧州研究所教授)。使命は「EUを世界のリーダーにする」(ミリバンド英外相)ことだ。

 英国が自国出身のアシュトン欧州委員を外相に推したのは、欧州統合に消極的な英国の変化も象徴している。

 北大西洋条約機構(NATO)重視の英国は長年、軍事面でのEUの活動に消極的だったが、ブレア前政権時代、推進へとかじを切った。現在ではソマリア沖の海賊対策、アフガニスタンでの警察官訓練などEU部隊の域外活動に人員を派遣。ユーロ圏に入っていない英国にとって安全保障は主要なEU参加分野だ。外相ポストの獲得には「得意分野で国益をEU政策に反映したい英国の思惑」(外交筋)があった。

 だが、大統領に選ばれたファン・ロンパウ・ベルギー首相やアシュトン氏の外交力は未知数だ。

 「誰も知らないですよね」。欧州駐在の中国外交関係者は、ロンパウ氏の名前を自ら出して苦笑した。国際的には無名のロンパウ氏がEUの新たな「顔」として選ばれたことへの戸惑いがある。

 米ホワイトハウスは19日、EU大統領と外相選出に「オバマ大統領の祝福」を発表したが、米メディアの関心は低かった。ニューヨーク・タイムズ紙は、選出は各国の外相の影響力を低下させない「政治取引」の結果で、EUが国際舞台で「強固な立場を占める準備ができているというより、問題点を浮き彫りにした」と指摘した。

 外交力を高める狙いと、各国の受け止め方にはギャップがある。

 EUが共通外交・安保政策を立案、実施できるのは基本的に「全会一致」の場合だけだ。加盟国間で温度差のある対露関係やトルコ加盟問題への対応で共通点を見いだすのは難しい。アシュトン外交はしばらく「本国外務省の支援が頼り」(EU筋)の状態が続く。

 「英国は欧州の中核だ。彼女は米中インド、ロシアと交渉していく欧州代表となる」。ブラウン英首相は19日夜の記者会見で全面支援を約束した。

1026チバQ:2009/12/04(金) 00:30:41
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2009120102000064.html
活況消え 覆う不安 ドバイ・ショック ルポ
2009年12月1日 朝刊

不安げな表情で株価ボードを眺める投資家ら=30日午前、ドバイの証券取引所で


 【ドバイ=内田康】アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ首長国で三十日、政府系持ち株会社が巨額の債務返済の延期を要請した「ドバイ・ショック」以降初めて、株式市場で取引が再開された。昨年秋の金融危機以降、急激に落ち込んでいた地元経済に、回復の兆しが見え始めていた直後の「ショック」に、投資家らは不安を募らせている。

 株式市場ロビーは、取引開始直後から、投資家や各国の報道機関でごった返した。

 投資家のムハンマド・マンスールさん(36)は、下水道建設会社の株を売りに出したが「きょうは値がつかないよ」とあきらめ顔だ。

 高さ千メートルを超す世界一のビルや人工島建設計画、ハリウッドスターの別荘購入など派手な話題を振りまいてきたドバイ。債務返済延期を要請した政府系持ち株会社傘下のナキールは、巨額投資マネーで強気の不動産開発を進めてきたドバイの「顔」ともいえる企業だ。

 金融危機以降一部の開発が休止し、多くの外国人労働者が失業した。海岸沿いのビルには空き室も目立ち、価格はピーク時の半分近くになった。

 日本貿易振興機構(ジェトロ)ドバイ事務所によると、今年春から日本からの自動車輸入が持ち直すなど、復調の兆しもあった。今回の危機を抜け出せるかは「首都アブダビの政府の出方次第だ」(児玉高太朗次長)という。

 約千三百のブランド店が集い、屋内スケートリンクもあるショッピングモールを訪れると、外国人買い物客でにぎわっていた。だが、インド人店員イクバルさん(21)は「うちの店の利益も、モール全体の客の数も昨年の半分だよ。一カ月ぐらい前、このモールの、ある店が閉店したばかりさ」と声をひそめた。

1059チバQ:2009/12/20(日) 14:07:34
>>600ほか
http://www.asahi.com/international/update/1219/TKY200912190357.html
インド野党指導部、大幅に若返り 宗教右派の意向反映2009年12月19日23時40分
 【ニューデリー=武石英史郎】インド2大政党の一角で野党のインド人民党は19日、幹部会議を開き、指導部の大幅な若返りを決めた。人事には宗教右派の意向が強く反映されており、世俗・穏健路線の国民会議派政権に対し、タカ派的な主張で攻勢を強める可能性がある。

 一連の人事では、すでに引退したバジパイ元首相とともに1980年の結党以来、党の顔だったアドバニ元内相(82)が、首相候補に位置づけられる「野党代表」の地位を退き、女性のスシマ・スワラジ野党副代表(57)に譲った。党の新総裁には、中央政界でほぼ無名のニティン・ガドカリ氏(52)を抜擢(ばってき)。党の首脳部はほぼ全員50代以下に若返った。

 ガドカリ氏は、党の支持母体で過激な行動から3度非合法化されたヒンドゥー至上主義団体「民族義勇団(RSS)」の本部があるマハラシュトラ州の党代表。RSSの事実上の指名だった。

 人民党は「ヒンドゥー大国の再興」を旗印に、92年、イスラム教モスクの破壊を主導し、ヒンドゥー教徒の宗教感情に火をつけ、党勢拡大に成功。政権の座にあった98年には核実験を強行した。5年ぶりの政権奪還を目指した今春の総選挙では、従来の宗教色の強い主張は封印。国民会議派政権の治安対策不備を突く戦略をとったが、議席を約2割減らす惨敗に終わった。

 アドバニ氏は2014年の次回総選挙に再び首相候補として臨む決意を表明したが、RSSの最高指導者バグワット氏が「世代交代は自然の流れだ」と介入を始め、宗教政党としての原点回帰を求めていた。

1095名無しさん:2010/01/15(金) 13:00:06
http://jp.wsj.com/World/node_22609
空港は満杯、港は崩壊=ハイチ救援活動進まず
2010年 1月 15日 10:13 JST
 大地震に見舞われたハイチに向けて多くの国際支援物資や人間が差し向けられようとしているが、港が崩壊し、滑走路1本の国際空港は着陸するスペースもなく、通信システムは途絶していることから、支援は被災者の手に届いていない。



燃料を買い求める人々の行列(14日、ポルトープランス)
 首都ポルトープランスのトゥサン・ルベルチュール国際空港は動きが取れない状態だ。米連邦航空局(FAA)は軍用機も含むすべての米国発の航空機に午後6時(米東部標準時)までの地上待機命令を出した。

 同空港の駐機スペースは限られており、多くの軍用機や人道支援のための航空機は既にここにとめられている。エプロンには12機ほどがいて、これとは別に20機が草原にとまっている。空港では燃料もなくなり、ここに向かう航空機は給油しないでもすむように燃料を満タンにしてこなければならない。

 FAAによると、救援機が多すぎてハイチの管制官はポルトープランスに来る多数の航空機をさばききれないという。FAAの広報担当者は空港は「飽和状態」だと述べた。管制塔は機能していない。米軍が代わりに管制をしている。数千人の被災者が空港に非難しているが、電気はほとんどない。

 空港には既に少なくとも4000トンの援助物資が到着している。国際援助団体「セーブ・ザ・チルドレン」のタニヤ・ワインバーグさんは「問題はこれを運び出せないことだ」とし、「航空機から荷下ろしができないのだ」と話した。

 セーブ・ザ・チルドレンはドミニカ共和国から二つのグループを派遣したが、到着できたのは一つだけだった。使った航空機は希望したよりも収容能力が小さく、重量オーバーとなるため水や食糧などは置いてきたという。

 セーブ・ザ・チルドレンによると、空港から市内に通じる道は今のところ使える。いくつかの大使館ががれきを取り除いてくれたのだ。

 問題を難しくさせているのは、支援物資を海上輸送できないということだ。マースクライン社のマリー・アン・コトラリッチさんによると、ハイチの主要港は崩壊状態で使用できない。メインドックは一部が沈み、コンテナの上げ下げに使うクレーンも一部が水中に没したという。クラウリー・マリタイム社のマーク・ミラーさんは「今のところいい考えは何もない」と述べた。

 マースクラインは大型船から小型船にコンテナを降ろして陸揚げするやり方をしている。この小型船はポルトープランス沖合に停泊しているが、同社はまだこれをどう使うか決めていない。

 今のところ米海軍は物資を陸揚げできるヘリコプターを持っており、またハイチに入っている米空軍には一部の積み荷を陸揚げするための装備がある。

 外国からの多くの救援隊の活動をどう調整するかはまだはっきりしていない。国連は3000人の部隊をポルトープランス周辺に置いており、米軍はさまざまな任務を帯びた3500人を派遣している。潘基文国連事務総長は14日朝方、米軍部隊は国連の指揮の下に入るのかとの質問に対して、指揮系統はまだ決まっていないと明らかにした。

 オバマ米大統領は、非軍事海外援助を任務とする国際開発局(USAID)に支援活動の調整役を命じた。これにより、ハイチで活動する米当局者の最高位はラジブ・シャーUSAID局長ということになる。

 援助組織オックスファム・インターナショナルの広報担当者は、インターネットや携帯電話などの通信手段がないため救援活動は進んでいないと述べた。同担当者によると、ハイチの当局者は救援活動の遅れを非難しているが、通信手段があれば活動は今よりももっと迅速に進められるはずだと強調した。

1156チバQ:2010/02/01(月) 20:23:42
http://mainichi.jp/select/world/news/20100201dde007030004000c.html
インド:「神の乗り物」牛肉料理、許される? 国際大会巡り激論
 【ニューデリー栗田慎一】インドで今年秋、4年に1度の国際スポーツ大会「コモンウェルス・ゲームズ(英連邦競技会)」が開催される。ところが、インド多数派のヒンズー教が「神の乗り物」として神聖視する牛の肉を使った料理を出すかどうかを巡って政治問題に発展。大会の成功を将来のオリンピック誘致につなげたい政府にとって頭痛の種となっている。

 コモンウェルス・ゲームズは英連邦所属の53の国・地域が参加し、1930年の第1回大会以降、インドでの開催は初めて。

 発端は、大会運営委員会が選手村で牛肉料理の提供を計画しているとの地元メディアの報道。ヒンズー原理主義政党で最大野党「インド人民党」は1月中旬、「インドの文化と伝統を破壊する行為」などとして撤回を求める手紙を運営委に送り、騒動の火がついた。

 インド政府は「国家の威信」をかけてインフラ整備に予算を優先配分し、主要都市の空港新築や地下鉄・道路の拡幅整備などを急ピッチで進めている。

 牛肉騒動は、昨年5月開票の下院総選挙で歴史的惨敗を喫した人民党の巻き返し策との見方もある。ただ、インドは人口の7割以上がヒンズー教徒だけに、「高度な判断が政府に求められる」(外務省高官)のは確実。運営委幹部は取材に「(大会に参加するのは)牛を食べる習慣のある国がほとんどだし、国際的行事に宗教を絡めるべきではない」としながらも、「対処を誤れば大会の成否に影響する」と懸念を示した。

1177チバQ:2010/02/10(水) 18:21:39
http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010021001000127.html
スリランカ、4月総選挙へ 政敵逮捕翌日に議会解散
 【バンガロール(インド南部)共同】スリランカのラジャパクサ大統領は9日、4月の任期満了を待たずに同国議会(一院制、定数225)を解散した。1月の大統領選で野党統一候補として出馬し、敗北したフォンセカ前軍参謀長が8日に逮捕されたばかりで、野党側は逮捕は総選挙に向けた「政敵弾圧」だと追及を強める構えだ。

 同国メディアによると、4月8日に総選挙が実施される公算が大きい。

 野党統一国民党などは10日、フォンセカ氏逮捕を受けて、全国で抗議行動を実施する。

 野党候補として総選挙への出馬も検討していたフォンセカ氏の逮捕は野党には大きな痛手。与党は大統領選に続き総選挙でも勝利を狙うが、野党側は逮捕を不当として徹底抗戦する構えで、総選挙に向けて政局は流動化する可能性がある。

2010/02/10 08:50 【共同通信】

1222チバQ:2010/03/07(日) 10:43:43
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100215ddm003010112000c.html
読む政治:ハイチPKO(その2止) 国連からの期待「伏線」 政府、外交成果狙い
 <世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>

 <1面からつづく>

 「受け入れに際し国連が支援できることは限られている。自己完結できる形で部隊を送ってもらいたい」。国連安保理が1月19日(日本時間20日)、ハイチPKO(国連ハイチ安定化派遣団=MINUSTAH)への増員を決めた後、国連側は加盟国に注文を付けた。

 大地震で国連ビルが崩壊し国連の復旧・復興活動には限界がある。自己完結とは業務や生活を自分たちだけで行う能力。国連日本代表部では「自衛隊でないと対応できない」との考えが強まり、直ちに本国に伝えられた。

 日本政府の「ゴーサイン」が出ると、ニューヨークでは国連代表部が国連側と派遣先の調整に着手。当初、日本側は首都ポルトープランスから離れた都市での活動を想定していたが、国連側は陸上自衛隊に「ポルトープランス郊外でのがれきの撤去はできないか」と、優先度の高い首都復旧の重要任務を具体的に要請してきた。

 一連の交渉をけん引した国連日本代表部の高須幸雄大使は「首都周辺をまず復旧させたいという国連の思いがあったのではないか」と指摘。日本への期待の高さが自衛隊のPKO活動場所選定に表れたとの考えを示した。

 日本政府が自衛隊派遣へと急加速する伏線になった一つは、こうした国連の日本への期待だった。潘基文(バンギムン)事務総長はかねて日本側に「積極的なPKO貢献を」と要請。昨年の衆院選マニフェスト(政権公約)で「PKOに参加して平和の構築に向けた役割を果たす」と掲げた民主党にとって、政権が外交的成果を上げる好機とも映った。

 一方、カリブ海の島国ハイチは米国の「裏庭」と呼ばれ、地政学的にも重要な位置にある。大地震発生後、オバマ米大統領は迅速な救援活動を指示。米軍は大規模部隊を送り込み、空母も派遣するなどのてこ入れをした。

 テロとの戦いの一環だったインド洋での海上自衛隊の給油活動からの撤退、米軍普天間飛行場移設問題の混迷でぎくしゃくする対米関係の修復につなげる思惑もあった。政府関係者は「米国の助けにもなる」と明かす。

 「潘事務総長からは『日本の地震に対する経験はとても大きい。そうした(経験のある)日本がPKOに参加してくれることをとても頼もしく感じている』と言われた」。ハイチ大地震から1カ月を迎えた12日、高須大使は国連日本代表部での定例の記者会見で陸上自衛隊のPKO派遣について誇らしげに語った。

 一方、ホワイトハウスも12日声明を発表。国連によるPKOへの追加派遣は、「世界中の国々にハイチ復旧、再建の手助けをする重要な機会を与える」と呼び掛けた。11日、日本がチャーターした大型輸送機アントノフは、隣国ドミニカ共和国の空港に到着。重機が陸路ハイチに入り、いよいよ自衛隊は活動を本格化させる。

1227名無しさん:2010/03/08(月) 21:19:50
>>1218関連かな

http://sankei.jp.msn.com/world/asia/100308/asi1003082025005-n1.htm
インド、憲法改正で女性議員の割合を「定数の33%」へ 
2010.3.8 20:24
国際女性の日の8日、与党の集会で演説を聴く女性たち(ロイター)国際女性の日の8日、与党の集会で演説を聴く女性たち(ロイター)

 【ニューデリー=田北真樹子】インドの下院と各州議会で、それぞれ3分の1の議席を女性議員に割り当てる憲法改正が行われる可能性が高まっている。改正法案が提出されて以降、14年ぶりで、上院を8日に3分の2以上で通過した後、下院を経て成立する見通しだ。ただ、法案に反対する地域政党は、低カースト層などの女性への定数確保が必要だと主張し、8日の上院は紛糾した。女性の定数を確保するための方策は未決定で、実際の導入までには曲折がありそうだ。

 インドでは大統領、下院議長、最大与党総裁のポストを女性が占めるものの、女性の社会地位は低く、女性議員の割合は下院で10・9%にとどまっている。

 女性議員確保の方法としては、女性議員用の選挙区を巡回で設置する方法が検討されている。インドでは、すでに村議会レベルで、一定数を女性に割り当てる制度が導入されているが、議員だった男性の妻や娘を代わりに立候補させ、議員にさせるケースも多いという。下院や州議会でも、女性議員用の選出区となる期間中に、女性親族を出馬させて次の選挙まで地盤を維持する男性議員が出てくるとして、女性の地位向上をうたう憲法改正の効果に疑問も出ている。社会進出が最も望まれる低カースト層などの状況改善につながらないとの指摘もある。

 歴代政権は法案に反対する地域政党に配慮し、法案成立に消極的だった。シン政権は昨年の総選挙での圧勝に加え、同法案で最大野党インド人民党や左派勢力からも支持を得たことから、国連が定める「国際女性デー」の8日の上院通過にこだわった。その狙いは、食料インフレをめぐって女性層からの政府批判をかわすためとの見方もある。一方、同法案に反発する2地域政党は同日、政府への閣外協力解消を表明した。

1229チバQ:2010/03/10(水) 22:50:29
>>1227
こちらによると成立は厳しいとの読み
http://indonews.jp/2010/03/post-3558.html
【インド】女性留保法:下院通過は難しいか
 国会と州議会の議員の3分の1を女性に割り当てるという憲法改正案の「女性留保法案」が9日、上院を通過し下院に回された。最大野党のインド人民党(BJP)や左翼政党も賛成しているので、下院で3分の2の賛成票を得ることは難しくないように見えるが、現実はそう簡単ではないようだ。

 3分の1の留保枠内に、さらに後進カーストや少数コミュニティへの再留保を要求して、事実上、女性留保に反対しているのは、3人のヤダヴ族の領袖が率いる、ムラヤム・ヤダヴの社会主義党(SP、サマジワジ党)、ラルー・プラサド・ヤダヴの民族人民党(RJD、民族ジャナタ・ダル)、シャラッド・ヤダヴの人民党・統一派(JD-U、ジャナタ・ダル‐U)だ。

 しかしJD-U内では、ビハール州首相のニティシュ・クマールが賛成に回っており、党の分裂を回避するため、シャラッド・ヤタブは賛成へ方向転換する可能性もある。最後まで後進カースト問題を前面に出して戦うのはムラヤムのSP、ラルーのRJD、2党になってしまうかもしれない。2党の下院議員は26人で、彼らが法案阻止のために妨害行為を取れば、法案通過は難しくなると予想する向きもある。

 与党国民会議派主導の統一進歩連合(UPA)政権としては、次年度予算通過が最優先事項なので、女性留保法は会期の最後に出すことになるかもしれない。反対派の強硬な議事妨害に逢えば、法案の行方が分からなくなる恐れは十分にある。

 SPとRJD、大衆社会党(BSP、バフジャン・サマジ党)は、UPA政権を外からサポートする関係だったが、今回の女性留保法の上院通過でUPA政権との関係が悪化した。国民会議派首脳は、総選挙後初ともいえる本格予算審議や、近々州選挙が行われる後進カーストの票田が強い州もあることを考慮して、反対党との関係修復のために、何らかの政治的決断を下すことも考えられる。下院通過は上院よりも難しそうだ。(編集部)

03/10/2010

1306チバQ:2010/04/18(日) 13:37:18
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/100417/dst1004171954015-n1.htm
ポーランド国葬にも影響 各国首脳ら空港閉鎖で陸路で訪問、キャンセルも
2010.4.17 19:51
 アイスランド南部の火山噴火による航空網の乱れで、18日に予定されているポーランドのカチンスキ大統領夫妻(政府専用機の墜落事故で死亡)の国葬に参列する各国首脳らには、陸路移動を余儀なくされるなどの影響が出ている。

 AP通信などによると、ポーランド大統領府は16日、遺族の強い要望で国葬を予定通り18日に南部クラクフで行うとの方針を明らかにした。ただ、同国の空港は17日現在も閉鎖が続いており、再開のめどは立っていない。

 国葬に出席予定のメルケル独首相は、訪問先の米国から帰国途中の16日、火山灰の影響で政府専用機がベルリンに戻れず、急遽(きゅうきょ)、ポルトガル・リスボンの空港に着陸。ここで1泊し、ローマ経由で帰国と国葬出席を目指すことになった。

 韓国が鄭雲燦首相の出席を取りやめたほか、日本やインド、メキシコなど7カ国も代表団の派遣中止を決定。スロバキアのガシュパロビッチ大統領は陸路でクラクフ入りする。

 国葬にはオバマ米大統領やメドベージェフ露大統領も出席する予定で、これまでのところ、米露からポーランド政府にキャンセルの連絡はないという。

1315チバQ:2010/04/21(水) 21:49:55
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-14926420100421
トルクメニスタンで40年間燃える「地獄の門」、大統領が封鎖指示
2010年 04月 21日 15:01 JST
[アシガバート 20日 ロイター] 中央アジアのトルクメニスタンは天然ガスの埋蔵量が世界有数として知られるが、同国のカラクム砂漠で約40年前の事故で形成され、以後燃え続けている「地獄の門」と呼ばれるガス穴を封鎖しようという動きが出ている。
 この穴は、旧ソ連時代の1971年、地下で行われていた掘削作業中に爆発が起きてできたもので、幅約60メートル、深さ約20メートルの大きさ。ガス漏れを防ぐために火が放たれ、それ以来燃え続けている。

 このガス穴を目的に訪れる観光客もいるほか、動画共有サイトの「ユーチューブ」に投稿されたビデオ(here)も人気を集めている。

 国営テレビによると、ベルドイムハメドフ大統領が今週現地を訪れ、ガス穴を封鎖するか、周囲のガス田開発の妨げにならないような方策を考えるよう、地元当局に指示したという。

 トルクメニスタンは今後20年で、天然ガスの生産量を現在の年750億立方メートルから3倍に増やす計画で、ロシアや中国、イランのほか、西ヨーロッパ、インドなどへの輸出を拡大することにしている。

1362チバQ:2010/05/08(土) 11:46:12
http://mainichi.jp/select/world/news/20100427ddm007030008000c.html
再生をかけて:’10英総選挙・第2部/1 揺らぐ米との蜜月
 ◇国際影響力陰り「中級国家に」
 米政府高官の説明に失笑が漏れた。昨年9月、ロンドンでのセミナー。高官は「みなさんの意見をお聞きし、今後の政策に役立てたい」と語りかけた。米国はその10日前に東欧へのミサイル防衛(MD)配備計画見直しを発表。英国との事前協議はなかったとされ、高官訪問の狙いが英国側の不満緩和にあるのは見え透いていた。

 チャーチル元首相が1946年の「鉄のカーテン」演説で「特別な関係」と呼んだ英米関係が揺らぎ始めた。英国では、オバマ政権が英国に十分な関心を払っていないとの不満が噴出している。

 その不満を単純化するなら、英兵179人の犠牲者を出した対米追随のイラク戦争は何のためだったのかという自問だ。BBC記者を長年務めたマーティン・ベル元下院議員は「『特別な関係』という幻想がブレア前首相をイラク参戦へ走らせた。幻想から覚めて、われわれは衰退する中級国家になったことに気づいた」と話す。

 英国にとってイラク戦争は、大英帝国の終えんを自覚したスエズ動乱(1956年)での屈辱の撤兵以来の失態に位置づけられる。その後遺症は尾を引き、下院外交委員会は3月の報告書で、イラク戦争は「英国の評価と国益を大きく傷つけた」と分析している。

 英国の「いら立ち」に接すると、ある米当局者の言葉を思い出す。彼は米外交の実利的側面をこう説明した。「同盟国が『米国善意銀行』に巨額の投資をしても、金利はゼロで、預金はすぐに底をつく」。ブッシュ前政権が北朝鮮のテロ支援国家指定を解除した際、日本が反発したことへの回答だった。

 片務的な日米同盟に比べ、英米間には情報・軍事面などで双方向につながる強固な土台がある。同盟関係には浮き沈みもつきものだ。しかし、見逃せないのは、米国の戦略的関心が中国やインドの台頭により大西洋から太平洋へシフトするという構造的変化が起きていることである。

 ミリバンド外相は「G2(米中)の世界で傍観者になってはいけない。多極化世界では規模と結束が物を言う。強い欧州の中での強い英国が必要だ」と語る。欧州連合(EU)での存在感をテコに、米国への影響力を確保するという戦略だ。しかし、英国はEU内で仏独の後塵(こうじん)を拝し、「オバマ政権は仏独との関係強化を志向している」(英外務省当局者)との指摘は強い。

 英外交は戦後、米国との「特別な関係」を基盤に「パンチ・アバブ・ザ・ウエート」(実力以上の影響力)を行使してきた。経済危機の中で進む今総選挙では外交は焦点になっていないが、どの政党が勝利しても、「米国との距離」の調整と外交戦略の練り直しを迫られることになる。【ロンドン笠原敏彦】

    ◇  ◇

 さまざまな分野で世界をリードしてきた英国が、激変する国際環境の中で苦闘している。総選挙に合わせ、新たな針路を探り始めたその姿を報告する。=つづく

1428チバQ:2010/06/10(木) 20:51:23
 ズマ大統領は先日の記者会見で次のように語った。「多くの国民が何年間も待ち続け、希望と誇りと帰属意識をもってこの大会に注目しているのは明らかだ。統一された、人種の壁のない、繁栄する南アフリカを築くという歴史的任務において、スポーツは常に重要な役割を果たしてきた」。

 しかし、W杯を間近に控え、南アはますます対立の深まる場所ともなっている。人種は依然、緊張の源であるとはいえ、抗議行動の多くの源となっているのは経済問題だ。

 先月、南アは経済に支障を来す3週間にわたる輸送機関のストを堪え忍んだ。国営の港湾および鉄道事業者が労働者の大幅な賃上げに応じて、ようやくストは終結した。労働組合の統括組織で、ANCの有力な同盟団体であるCOSATU(南アフリカ労働組合会議)は、当局が電気料金の二けた値上げを撤回しないなら、W杯中に労働者のストが敢行されるおそれがあると警告している。先週には、数千名の病院勤労者が給与問題をめぐり職場放棄を行った。

 その一方、種々の社会運動団体は、W杯開催期間中のデモ行進敢行をちらつかせてきた。ヨハネスブルグにあるシンクタンク、南アフリカ人種関係研究所(South African Institute of Race Relations)の推定では、今年に入り、25の「主要抗議行動拠点」が浮上してきたが、そのほとんどは黒人居住区にある。W杯は抗議団体を活性化させてきた。同研究所のフランス・クロンイェ副所長によると、これは、円滑な大会運営を切望する国に対して抗議団体が持つ影響力によるところが大きい。

 同副所長は、「大会の成否が政府の命運を大きく左右するだけに、抗議行動にはもってこいのときだ」と語る。

 ズマ大統領は本紙の取材要請に応じなかった。

 政府を支える与党にとっても、ここが正念場だ。与党ANCは依然、議会で圧倒的多数を占める一方、声高な反対や言いたい放題の国内メディアからの圧力にさらされている。インドのインド国民会議派など、諸外国の中道左派政党と同様、ANCは、政治的自由や、貧困層の生活水準向上を実現する能力を証明すべく奮闘してきた。

 1世紀近い歴史を持つANCは、人権回復を目指すアフリカ人の一体化を図るために結成された。ANCは1950年代に、アパルトヘイトと呼ばれる人種分離体制を定めた南アの法律に反旗を翻す運動によって多数の支持者を集めた。マンデラ氏をはじめとする多数のANC指導者は、投獄の憂き目にあった。

 南ア政府が(黒人居住区の抗議行動と諸外国からの経済政策の圧力にさらされて)ANCに対する活動禁止令をようやく解いたのは、1990年になってのことだった。マンデラ氏らは釈放され、4年後の選挙で政権の座へと駆け上った。以来、ANCは、白人との人種的融和と、差別是正政策を通じての黒人の新たな機会拡大に的を絞ってきた。

 家政婦の息子として育った、人好きのするズマ氏は、昨年、ANCの党首の座を射止めて大統領に就任した。政府の武器取引にからむ汚職容疑も、レイプ裁判も、権力への道を踏み外す材料とはならなかった。(汚職容疑は取り下げられ、レイプ裁判では無罪となった)。

 しかし、大統領就任後もズマ氏には身辺の問題が付きまとってきた。今年早々、大統領は、三人の妻と一人のフィアンセ以外の女性との間に20人目の子どもをもうけたことを認めた。一夫多妻制が法律で認められている南アにおいてさえ、この一件は世間のひんしゅくを買った。ズマ大統領は支持者に謝罪し、女性の家族に慰謝料を支払った。ちなみに、女性の父親は、南アW杯組織委員長を務めるアービン・コーザ氏だ。

1435チバQ:2010/06/10(木) 21:36:58
http://www.zakzak.co.jp/zakspa/news/20100602/zsp1006021215003-n1.htm
<特集>日本代表&サポーター命がけ? W杯の南アに突撃取材★W杯直前!男もレイプされる?南アの最悪治安ルポ

2010.06.02

 ■1 W杯開催都市で最新手口の犯罪に遭遇

 殺人・強姦事件発生率が世界最高(それぞれ日本の110倍と123倍)とされ、その他さまざまな危険情報が伝えられている南アフリカ。そこに私、旅ライターの丸山ゴンザレスが乗り込んだ。数年前訪れた際は、暴漢に襲われ重傷を負った。今回は一矢を報いるつもりで無事に帰還したいが…。

 成田空港から丸2日がかりでヨハネスブルク国際空港に到着、犯罪多発エリアのCITY(市街)に近いオブサーバトリー地区に宿を確保した私はいざ、ショッピングセンター周辺を散策。「タクシーからショッピングセンターまでの10mの間に強盗に襲われる」という噂を確かめるためだった。

 すると、車に乗ったインド系の男に声をかけられた。男は「私は警官だ」と言ってIDカードを提示してきた。男とは少し言葉を交わし別れたが、5分後、別の場所で再び目の前に現れ、「お前、中国人だろう。中国のカネを見せてみろ!」と詰め寄ってきた。後をつけてきたのだろうか…?

 「いいえ私は日本人です」

 「同じことだろ」(?)

 有無を言わさず車に押し込まれた。“警官”によると中国人マフィアが偽札を造っているため調査中だという。“警官”は強引に私の財布を奪い取ると、手品師のような動きで中身の一万円札を取り出して私の眼前に示し、またゆっくりと財布に戻し、返してきた。その後“警官”が私の携帯電話を勝手にいじりだしたため我慢が限界に達し、日本語で怒鳴りながら車を飛び出したが、追ってくる気配がなかった。ふと財布を確認すると、一万円札の代わりに、10ランド(約120円)札が3枚挟まっているだけ。天才的な器用さですり替えられたのだろうが、まったく腑に落ちない。すぐさま在南アフリカ日本大使館に連絡を取り、事の顛末を説明した。すると現在、南ア在住の中国人が同じ手口の強盗被害に遭うことがあるそうで、それに巻き込まれたのだろうということだった。そして大使館には、「今回の事例を注意勧告の事例に加えたい。申請書を送るので、被害の詳細を記載して返送してほしい」と言われた。入国して一日もたたないうちのことである。詐欺事件に引っ掛かった日本人初の事例として、私自身が掲載されることになってしまった。

 ■2 犯罪多発エリアCITYの実情

 滞在2日目は、犯罪多発エリアとして知られるヨハネスブルク中央駅付近や長距離バスターミナルなどに加え、決勝戦が行われるサッカーシティー(旧FNBスタジアム)の取材を予定していた。そこでホテルの人間に直接交渉して車を出してもらうことに。

 「ジョーバーグ(ヨハネスの地元での略称)は、もう安全なのか?」

 運転手に問いかけると、ニンマリと笑って言った。

 「これから見せてやるよ」

 ヨハネスブルク中央駅付近や長距離バスターミナルでは、多くの旅行者が強盗の被害に遭っている。「駅から半径200mで強盗に遭う確率150%(一度襲われ、再度襲われる確率がプラス50%)」

 この噂が有名であるせいか、外国人の姿は皆無。この国では、公共交通機関は低所得者層が利用するものなのだ。在南ア日本大使館でさえも「公共交通機関は『ない』と思ってください」と語ったほどだ。

 駅構内には銃を持った警官やセキュリティが配備されているので、一応は安心できるが、一歩でも外に出ると大破した車がそのまま放置されているのが目に入る。ガード下に差し掛かると薄暗いなか、眼光鋭い黒人たちがたむろしている。私はセキュリティの近くを通り過ぎたため何事もなかったが、こんなところに能天気な日本人旅行者が来たら、何か起きても不思議ではなさそうだ。

 一方でサッカーシティーは、周囲数kmは完全な荒野で何もない。スタジアム本体は完成しているが、周辺は重機が稼働してまだ工事中だった。この日は、開催4週間前。作業員や重機を指さして運転手に尋ねた。

「開催に間に合うの?」

「メイビー(たぶん)」

 困ったように笑いながら答えてくれた。南アフリカ人は、多少いい加減だが気のいい人が多い。だがこの後すぐ、危険地帯の恐ろしさを痛感することになった。

1495チバQ:2010/06/20(日) 11:17:32
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2010/06/post-1374.php
宿題もインド人にお任せ
Outsourcing Homework to India

自宅学習の指導も割安な国にアウトソーシング──インドのオンライン家庭教師に学ぶ子供がアメリカで急増中

2010年06月18日(金)14時53分
サリサ・ライ
[2010年5月19日号掲載]

 週6日、主婦のサスワティ・パトナイクは夜明け前に起きて自宅でパソコンに向かう。

 彼女は、インド南部の都市バンガロールを拠点とするチュータービスタ社に登録する家庭教師でもある。早起きするのは、アメリカの中高生に勉強を教えるため。英米文学の学期末レポートの書き方を指導し、宿題の手助けをする。

 アメリカ企業がコスト削減のため、人件費などが安い国外に業務を委託するアウトソーシングが始まってから20年近く。こうした手法はごく一般的になり、多くの企業がインドをはじめとする国々に業務を外注している。

 今では一般市民もビジネス業界の慣行に倣い始めた。彼らがインド人に託すのは「教育」だ。

 1500人の教師を擁するチュータービスタは、月額99ドルでオンライン個別指導を無制限に受けられるサービスを提供している。アメリカでは、同様のサービスは1時間当たり約40ドルが相場だ。

 「景気後退でアメリカの平均的世帯では教育支出が家計の最優先事項に浮上している」と、チュータービスタの創業者でCEO(最高経営責任者)のクリシュナン・ガネシュは言う。「教育こそ、競争力を保つための唯一の方法だと考えるアメリカ人が増えている」

 顧客はアメリカ人がほとんどだが、韓国やイギリスにも利用者がいる。需要は増える一方で、近く同社は登録する家庭教師の数をさらに1500人増やす予定だ。

 パトナイクがけさ、教える相手は米ジョージア州とニュージャージー州に住む生徒。アカウントにログインし、チャットで教え子に挨拶する。「こんにちは、ブリトニー」。返事はすぐに返ってきた。

 2人はボイスチャットに切り替え、パトナイクは尋ねる。「今日は何の勉強をしましょうか」

予想外の異文化体験も
 中学3年生のブリトニーは明日、アメリカの作家スティーブン・クレーンの小説に関する小テストを受ける。パトナイクは物語や登場人物について教え子と話し合う。パソコンに接続したデジタルインクパッドに小説のテーマを書き出すと、その文章が瞬時に双方の画面上のホワイトボードに現れ、2人はそれを見ながら話を続ける。

 チュータービスタに登録する教師には、就職難のなか仕事のチャンスを求める大学を卒業したての若者もいれば、専業主婦や元専門職の退職者もいる。2年以上前からチュータービスタで働くパトナイクは、健康上の理由から外で働くことができないためオンライン家庭教師になる道を選んだ。

 就職の機会が限られるインドの地方の住民にとって、これは新しい貴重な収入源だ。チュータービスタの教師の報酬は1万ルピー(225ドル)から2万ルピーになる。

 チュータービスタで授業を受けるアメリカ人生徒はピーク時間帯で2500人。1日当たりの利用者数は約3500人に上る。

 言葉がよく通じないこともあるし、通信上の問題が起こる場合もあると、1年前からチュータービスタを利用するニューヨークの高校生モーリーン・ベーカーは言う。それでも「すごく優秀な先生がいるし、楽しくてためになる授業をしてくれる」。

 教師の側から言わせれば、一部の生徒は集中力不足だ。「アメリカの子供はインドほど学校や家庭で勉強のプレッシャーにさらされていない」と、パトナイクは話す。

 年配の教師はカルチャーショックに直面している。アメリカ人の生徒は教師をファーストネームで呼んだり、平気で自分の意見を言ったりする。インドでは教師が批判されることはめったにないし、敬称で呼ばれるのが当たり前だ。

 とはいえチュータービスタによれば、アメリカのティーンエージャーと会話するのは文化の違いを乗り越えるための試練の1つ。大丈夫、インド人家庭教師もすぐにアメリカの若者言葉の使い方を覚え、数学の問題をマンゴーではなくドーナツを例にして説明できるようになるはずだ。

(GlobalPost.com特約)

1506チバQ:2010/06/27(日) 21:01:38
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/100622/mds1006221121003-n1.htm
【日々是世界 国際情勢分析】W杯が南アフリカにもたらした果実 (1/2ページ)
2010.6.22 11:19
 南アフリカでアフリカ大陸初となるサッカーのワールドカップ(W杯)が開幕した。

 アパルトヘイト(人種隔離)政策の時代、W杯ははるか彼方(かなた)にあった。

 白人たちのスポーツだったラグビーとは対照的に、貧民地区の黒人たちの間で高まったサッカー人気。1916年にサッカーリーグ協会を作った黒人たちに白人たちは横やりを入れた。リーグの普及に尽力したのは、後にノーベル平和賞を受賞した黒人解放運動家ルツーリ氏だった。

 南アでは95年にラグビーのW杯も開かれている。しかし、黒人たちのスポーツだったサッカーのW杯開催は、歴史的な経緯をみても意味合いが大きく異なる。

 南アの週刊紙メール・アンド・ガーディアンは開幕翌日の記事で、「ワールドカップは、夢の実現だ」との見出しを掲げ、人種差別を乗り越え、歓喜にわく同国の状況を伝えた。

 「とても騒がしく感動的な日だった。遠方の小さな村から大都市の郊外の住宅地にいたるまで、お祭り騒ぎで一色となった日として刻まれた」

 英紙フィナンシャル・タイムズ(アジア版)は11日付の社説で、「ワールドカップはピッチ上だけで起こっているものではない」と解説。南アにまたとない大きなチャンスが訪れていると指摘する。

 W杯の開催でこれまで脆弱(ぜいじゃく)だった交通網などのインフラ整備が進み、民間資本による投資を刺激している。同紙は中国やインドのように経済成長を続けるため、政府による「経済政策のさらなる自由化」の必要性を訴える。「バファナ・バファナ(南ア代表チームの愛称)は来月、優勝トロフィーを掲げることができないかもしれない。しかし、南アはトーナメントの“勝者”として浮上することができるのである」

 英BBC(電子版)も4日、「南アに対する国際的な認識を再形成する機会が訪れている」と指摘。そしてW杯は、南ア国民に集団的アイデンティティーや統一感を抱かせると強調する。しかし、「南アは複雑な建設プロジェクトに着手する能力があることを証明したいのに、世界のメディアの関心は、高い犯罪率や暴力沙汰(ざた)に注がれている」と皮肉な現状を伝えた。

1515チバQ:2010/07/04(日) 01:24:31
貧困撲滅=スラム一掃?
「ブリキ缶の町」の数誅先に、不法居住者の掘っ立て小屋が並ぶ広大なスラム「ジョー・スロボ」地区がある。国際空港からケープタウン市内に向かう高速道路沿いに位置するこのスラムは、いわば玄関口にあるゴミため。04年にW杯招致が決まると、南アフリカ政府は早速、試験的なケースとしてこのスラムの撤去に取り掛かった。

 当初の計画では、この地区の小屋をすべて解体し、2万人ほどの住民を仮設キャンプに移すことになっていた。反対派の住民が訴訟を起こし、09年に同国の最高裁に当たる憲法裁判所の裁定で住民側の補償請求が認められた。政府はカネが掛かり過ぎるとして計画を断念。しかし、それ以前に退去した数千人の住民は救われない。

 W杯招致が決まらなくても、スラムの強制撤去は行われていたかもしれない。アパルトヘイト(人種隔離政策)時代には、非白人は土地や家を所有できず、都市に住むことも禁じられていた。94年にネルソン・マンデラが大統領に就任し、アフリカ民族会議(ANC)主導の政権が発足すると、低所得者向けに政府が住宅を供給する政策が打ち出された。

 現実には、この住宅政策のおかげで多くの貧しい黒人が都市スラムから追い出され、都心から遠く離れた低所得者向け集合住宅で暮らす羽目になった。しかも、集合住宅が建設されたのは初めのうちだけ。資金不足と事務手続きの停滞で、今では多くの場合、スラムを出た人々を仮設キャンプに収容するだけで終わっている。中には「ブリキ缶の町」よりはるかに劣悪なキャンプもあるという。

 ローズ大学(グレアムズタウン)のリチャード・ピットハウスによると、東部の都市ダーバンでは今、強制退去に抵抗する住民の訴訟が100件起きているが、いずれもW杯の開催とは関係ない。W杯のせいだと騒いでいるのはメディアだけだと、ピットハウスは言う。「大きなイベントが強制退去につながるという見方が広がっているのは問題だ。W杯招致が決まるずっと前から立ち退きはあったし、W杯後もずっとある」

 南アフリカはスラムの生活改善を目指す国連のミレニアム開発目標をはき違えている、と言うのはウィットウォーターズランド大学(ヨハネスブルク)のマリー・ハチャーマイヤーだ。国連はスラムに水道や電気を供給するよう求めているのに、南ア政府はスラムの根絶を目標にしているからだ。

 ハチャーマイヤーが心配しているのは、2014年までに主要都市からスラムを一掃するという南アの目標を、ほかのアフリカ諸国が見習っていることだ。都市人口の大多数がスラムに暮らすアフリカで南ア方式が広まれば、膨大な数の人々が住居を追われかねない。

観戦客に現実を訴えたい
 途上国がスポーツイベントの招致に躍起になれば、スラム一掃の動きに拍車が掛かると、国連のロルニクは警告する。国連の調査によると、今秋にコモンウェルス・ゲームズ(英連邦競技大会)が開かれる予定のインドのデリーでは、既に30万人以上が立ち退きを迫られたという。

 ブラジルは新興国の中でも民主化の進んだ国であり、スラムの住民の権利を認める寛容な伝統もある。そのブラジルでさえ、14年のW杯と16年の五輪開催を控え、35のスラムが再開発の対象となっているという。

 ロルニクによると、IOC(国際オリンピック委員会)は国連の調査に協力し、強制退去の防止を招致の条件に盛り込むことを検討すると約束した。国連はFIFAにも情報提供を求めてきたが、いまだに協力を得られていないという。FIFAは今年のW杯の「開催都市に一部地区の『浄化』などは一切求めていない」としているが、スラムの強制撤去を防ぐために何らかの手を打ったかどうかは明らかにしていない。

 ケープタウンのジョー・スロボ地区に暮らすノンカバ・ルジャラジャラ(64)らのスラム住民にとって、W杯は生活破壊の元凶でしかない。ルジャラジャラはアパルトヘイト廃絶後、未来への希望と誇りに満ちていた時期に、この地区に掘っ立て小屋を建てて暮らし始めた。それから16年。世界中から集まる人々に、今の自分の暮らしを見てほしいと言う。「いまだに食うや食わずの生活さ」

 W杯で訪れる観戦客のうち何人が、この国の指導層が見せたい姿ではなく、この国の現実に目を向けるだろうか。

1543チバQ:2010/08/07(土) 20:02:27
http://mainichi.jp/select/world/news/20100806ddm007030132000c.html
パキスタン:食糧輸出国、飢える国民 紛争が貧困拍車「購入できない」
 泥沼化するアフガン戦争の最前線の一つパキスタンで、食糧危機が深刻化している。同国を含むアジア14カ国で食糧支援を展開する世界食糧計画(WFP)の忍足謙朗(おしだりけんろう)アジア地域局長は、東京都内での毎日新聞の取材に対し、「食糧危機の最大の原因は紛争と貧困」と指摘した。戦いは今、食糧危機という「テロの温床」が再生産される泥沼に陥っている。【白戸圭一】

 ◇避難長期化、生活基盤失い
 パキスタンでは現在、総人口(約1億7600万人)の48・6%が食糧不足に直面していると推定される。03年の調査では、同国内の131地区のうち食糧不足が深刻なのは54地区だったが、今年6月にスイスの援助機関が発表した報告書では80地区にまで増えた。WFPは今年、アジア向け予算の約3割をパキスタン1国に投入し、延べ900万人に食糧40万トンを配給する計画だ。

 忍足氏は「現在の危機は食糧の供給不足ではない。貧しくて食糧を買えない人々が多数いることで起きている。パキスタンでは、紛争がその貧困に拍車をかけている」と危機の構図を解説する。

 パキスタンの食糧生産と輸出に関する統計をみると、忍足氏の言葉の意味が分かる。同国の主食である小麦の生産量は、04〜08年まで2000万トン前後で安定的に推移している。

 さらに、米の生産量は04年の754万トンから08年は1043万トンにまで増えた。同国の08年度輸出総額(約134億ドル)に占める米の割合は11・3%で、最大の輸出品目だ。つまり、パキスタンは輸出できるほど十分な食糧を生産しながら、多くの国民がそれを買えずに食糧危機に直面している。

 忍足氏とともに取材に応じたWFPのハービンジャー・パキスタン事務所長は「戦闘の激化で多数の国内避難民が発生し、生活基盤を失い食料を買えない人が急増した」と、対テロ戦争と食糧危機の関係を説明する。

 08年8月以降、アフガニスタン駐留米軍の越境攻撃やパキスタン政府軍と武装勢力との戦闘がアフガン国境地域を中心に激化し、パキスタン国内各地へ避難した人は延べ300万人に達した。出口の見えない戦争に加え、7月には洪水も発生した。国連は今も100万人以上が避難生活を送っているとみて、国際社会に支援を訴えている。

 ◇政情不安起因、支援不可欠に
 パキスタンを含むアジアの国々の食糧危機の特徴は、サハラ以南アフリカと比べて相対的に高い水準の経済力を有しながらも、紛争や政情不安に起因する貧困により、食糧を十分に購入できない人々が多数存在している点だ。

 世界の慢性的飢餓人口は昨年10億2000万人と、史上初めて10億人を超えた。地域の総人口に占める飢餓人口の割合の高さはサハラ以南アフリカ地域が一番だが、飢餓人口の絶対数ではアジア太平洋地域が6億4200万人と、世界の6割以上を占めている。

 アジアで栄養不足人口の割合が高い国はパキスタン、インド、スリランカ、、アフガニスタンなど政情が不安定な南アジアに多い。WFPのアラマン・アフガニスタン副事務所長は「我々は人々の自立を促し、貧困対策となる活動を続けており、国際社会の一層の支援を必要としている」と話している。【白戸圭一】

1559チバQ:2010/08/21(土) 23:02:17
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010081902000038.html
過激に直言55%支持  英キャメロン首相100日
2010年8月19日 朝刊

 【ロンドン=有賀信彦】英国のキャメロン首相(43)が十八日、就任百日を迎えた。財政再建のための政策を矢継ぎ早に打ち出す一方、直言外交を展開。「過激な英国」(英誌エコノミスト)に変ぼうさせた。強いリーダーシップを発揮する首相を世論調査(十七日発表)では55%が支持している。

 十八日付英紙タイムズはこの百日を「目覚ましいスタートを切った」と好意的に表現した。キャメロン政権評価につながっているのが、国内総生産(GDP)の11%に達する千四百九十億ポンド(約二十兆円)もの財政赤字を、五年後に2・1%に圧縮する財政再建策。各省庁には25%の予算削減を求めており、国防、教育費も含め聖域はない。地方への権限移譲も進め、小さな政府への転換を目指す。

 痛みは自分にも強いている。訪米の際、チャーター機を使わず、民間機を選択。ファーストクラスを断って、ビジネスクラスに搭乗してみせた。

 しかし、2・5ポイント上げ、20%とする予定の付加価値(消費)税には、世論調査で68%が反対。今後難しい舵(かじ)取りを迫られそうだ。

 懸念された自由民主党との連立に、今のところ表だったほころびはないが、関門となるのが来年五月の選挙制度改革に関する国民投票だ。小選挙区の区割りをめぐる改革で、この案が否決されれば同党が連立を解消する可能性も出てくる。

 外交面では、外遊先のトルコで、イスラエル軍などによる(パレスチナ自治区)ガザ封鎖について「刑務所のようなガザ地区の状況が続いてはならない」と厳しく批判。インドでは「パキスタンのテロ輸出を容認することはできない」と発言して物議を醸したが、世論調査では「諸外国は首相の発言に耳を傾ける」と49%が答えるなど、国民はキャメロン流直言を支持している。

1601チバQ:2010/09/16(木) 22:24:16
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100915-OYT1T01113.htm
80年ぶりカースト調査…印、12億人聞き取り
 【ニューデリー=新居益】インドのシン内閣は、約12億人の国民すべてを対象に、所属するカーストを調査することを決めた。

 来年6〜9月に面接員が全家庭を訪問し、聞き取り調査を行う。実現すれば、英領インド時代の1931年以来、80年ぶりの調査となる。身分制度のカーストはインド社会に多大な影響を与えているが、詳細な人口分布など不明な点も多く、全体像の解明に役立ちそうだ。

 カーストの身分は全国で数千もあるとされ、相互の関係は複雑だ。政府は低カーストに属する人たちの救済策として、国立大学や公務員の定員に低カーストの枠を設けている。一方で、この枠を利用するために、高カーストの人が政府に低カーストでの登録を求めるなど混乱も起きている。

 調査実施を要求してきたのは、低カースト層を支持基盤とする複数の小政党だ。低カーストの人口は伸び率が高いため、新しい調査結果を基に、枠の拡大を目指す思惑がある。

 一方、与党の国民会議派や、比較的高カーストの層を支持基盤とする最大野党のインド人民党には、「社会の分断が固定される」と調査に反対する声も強かった。しかし、国民会議派は、年末にかけて実施される州議会選挙で低カースト層にアピールする狙いもあり、調査実施を決めた。

(2010年9月16日09時00分 読売新聞)

1614チバQ:2010/09/19(日) 17:18:24
http://mainichi.jp/select/world/news/20100917ddm007030112000c.html
オーストラリア:新難民施設構想、東ティモール猛反発
 ◇「植民地ではない」「捨て場所にするな」
 2期目に入ったオーストラリアのギラード労働党政権が、急増する難民問題への対応を迫られている。ギラード首相は今年7月、難民申請者数を抑えるため、収容施設を東ティモールに設置する構想を発表。これに東ティモールが強く反発し、交渉は暗礁に乗り上げたままだ。【ジャカルタ佐藤賢二郎】

 「(新たな)施設を設けるため、先導的な役割を担う」。難民問題担当のボーウェン移民相は14日、外相に就任したラッド前首相と連携し、「国内施設の大幅な定員超過」を理由に、東ティモールでの設置構想を進める考えを表明した。

 構想では、豪州近海に漂着した密航船を東ティモールに移送。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の協力で資格審査を行い、難民認定者のみ豪州への入国を認める。審査を厳格化して密航を抑え、密航あっせん業者にも打撃を与える狙いがある。

 豪州は02年に独立した東ティモールに対し、多額の経済支援や治安維持への協力などを通じて大きな影響力があり、東ティモールのホルタ大統領は施設受け入れに同意する意向だと伝えられた。しかし、国会議員などから「我が国は(豪州の)植民地ではない」「難民の捨て場所にするな」と批判が噴出。議会は7月中旬、受け入れ拒否を全会一致で決議した。

 また、豪州を目指す密航者の中継地として09年以降、約2000人の難民申請者が入国したインドネシア政府も、政策変更の影響が予測されるにもかかわらず、事前の相談が無かったとして不快感を表明した。

 豪州の難民政策を巡っては、ハワード自由党政権が01年、南太平洋のナウルに同様の施設を設置した。だが、ナウルが国連難民条約を批准せず、収容環境が劣悪だったこともあり、国際的な批判を浴びた。当時、野党だったラッド前首相はハワード政権を痛烈に批判し、前回07年の総選挙で「政策緩和」を公約に掲げて政権交代を実現した。その結果、ナウルの施設を閉鎖し、国内での審査に切り替えた経緯がある。

 ところが、アフガニスタンやスリランカなどの紛争地から密航者が急増。08年7月から今年6月までの2年間に約7000人が漂着した。これに対し、低所得層を中心に「仕事が奪われる」などと反発が広がり、ラッド政権の支持率は低下。ギラード現首相への交代の一因となった。8月の総選挙に向け難民政策の再修正を迫られたギラード首相が打ち出したのが、東ティモールでの施設設置構想だった。

 総選挙以降も、350人以上の密航者を乗せた船8隻が確認された。政府の発表では、今も国内約10カ所の施設に約5000人が収容されているが、うち約2000人分が定員超過となっている。

 だが、2期目のギラード政権でラッド前首相が外相に就任したことにより、野党・保守連合は「(対外)交渉には不適切」と批判。「ラッド氏の政策関与は東ティモール案の終わりを意味する」とナウルの施設での難民審査再開を主張している。

 一方、与党・労働党と連携関係にある緑の党や、人権団体も「(国外設置は)難民条約の趣旨に反する」と反発しており、政権運営に直接影響を与える可能性がある。

 ラッド外相は15日の会見で、東ティモール案は国連難民条約に適合していると説明。国連総会が開かれるニューヨークで来週、東ティモール、インドネシアの両外相と会談する予定だ。しかし、ラッド氏自身「手順通り進めるにはかなりの時間がかかる」と語るなど、交渉長期化の見通しを示した。

1641チバQ:2010/09/30(木) 22:02:33
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/100930/asi1009302158006-n1.htm
インド、聖地の帰属で判決 宗教抗争勃発懸念も  (1/2ページ)
2010.9.30 21:55

 23日、インド・アヨドヤで、ヒンズー教寺院の前で警戒に当たる治安要員(AP) 【ニューデリー=田北真樹子】インド北部ウッタルプラデシュ州アラハバード高裁は30日、ヒンズー教とイスラム教の間で対立していた同州アヨディヤにある聖地の帰属について、聖地の3分の2の帰属をヒンズー教徒に認める判決を下した。イスラム教過激派などが判決に反発する可能性があり、大規模衝突に発展すれば、高度経済成長を続けるインドの投資環境に影響を与えそうだ。

 判決は、アヨディヤがヒンズー教のラーマ神の生誕地であると認定した上で、聖地を3分割し、3分の2の帰属をヒンズー教徒に、3分の1をイスラム教徒に認めた。

 アヨディヤには、ムガール帝国時代の1528年にモスク(イスラム教礼拝所)が建立された。だが、ヒンズー教徒は、アヨディヤはラーマ神の生誕地で、モスク建立前はヒンズー教寺院があったと主張。1950年に同地の帰属をめぐる最初の訴訟が起きるなど宗教対立が続いていた。

 92年12月には、2万人を超えるヒンズー教徒がモスクを襲撃し、宗教施設をすべて破壊。この後、インド各地で宗教抗争が起こり、2千人以上が死亡したとされている。

 現在、モスク跡には簡素なヒンズー教寺院が建てられている。ヒンズー教至上主義者らはこの地に、本格的なヒンズー教寺院を建立することを計画している。

 シン首相は29日、判決を前に国内主要紙に意見広告を掲載、「判決後はすべての国民に平和と秩序を保つことを要請する」と全土に冷静な対応を呼びかけた。

 インドは国民の約8割がヒンズー教徒で、イスラム教徒は約13%を占める。2002年にも、グジャラート州などで1千人以上が死亡したとされる宗教抗争が起きている。

 今回の判決を前に、政府は治安部隊を各地に配備、宗教抗争に備えている。

 折しもインドでは、首都ニューデリーで3日から、英連邦に所属する71カ国・地域のスポーツ選手が参加する「コモンウェルスゲーム」(英連邦競技大会)が開催される。

 インドはすでに、大会会場準備の遅れなどで参加国から不評を買っており、宗教抗争によりインドのイメージをさらに傷つけかねない事態は何としても避けたいところだ。

 ただ、イスラム教徒らが最高裁に上告するとみられ、司法的に最終決着するにはなお時間がかかる可能性が高い。

1644チバQ:2010/10/02(土) 14:28:31
http://www.asahi.com/politics/update/0925/TKY201009250168.html
常任理事国入りに強い決意 菅首相の国連演説2010年9月25日12時34分

 【ニューヨーク=金子桂一】菅直人首相は24日午後(日本時間25日未明)、国連総会で演説した。国連安全保障理事会の改革について、「唯一の被爆国であり、核兵器を持たない日本のような国こそが、21世紀の安保理で役割を果たすにふさわしい」と強調し、常任理事国入りに強い決意を表明した。

 首相は、安保理の常任理事国が第2次世界大戦の戦勝国という現状をふまえ、「安保理が実効性を備えた機関であるためには、今日の国際社会を反映した正統性を持つものでなくてはならない。そのためには安保理改革が不可欠だ」と力説した。

 首相は核軍縮、不拡散問題にも時間を割き、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長が8月に広島、長崎を訪問したことに改めて謝意を表明。その上で、「日本は核兵器の惨禍の実相を将来の世代に語り継ぐ責任がある」と述べ、被爆者を「非核特使」に任命、情報発信するなどして核軍縮・不拡散の教育に取り組む姿勢を示した。

 首相はまた、日豪が主導し、核兵器を持たない米国の同盟国など10カ国でグループを立ち上げたことを紹介。核兵器の削減や役割の低減で議論を深めていくとした。

 北朝鮮問題については「日朝平壌宣言にのっとり、諸課題を包括的に解決し、不幸な過去を清算して、国交正常化を図る」と従来通りの方針を示す一方、「拉致問題の解決が不可欠。北朝鮮が日朝間の合意を実施するなど前向きかつ誠意ある対応を取れば、日本としても同様に対応する用意がある」と強調した。

 イランの核問題では「国際社会が一致して、安保理決議を着実に実施し、イランに現実的な決断を求めていくことが重要」と指摘。地球温暖化対策では、2013年以降の地球温暖化対策の枠組み(ポスト京都議定書)を交渉する11月のCOP16(国連気候変動枠組み条約締約国会議)に向け、「国際的枠組みを構築する新たな一つの包括的な法的文書を採択すべく、国際交渉を主導していく」とした。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100925-OYT1T00812.htm
常任理入りへ安保理改革、G4外相が一致
 【ニューヨーク=志磨力】日本、ドイツ、インド、ブラジル(G4)の外相は24日夕(日本時間25日朝)、ニューヨーク市内で会談し、国連安全保障理事会の常任理事国入りに向けた安保理改革を目指すことで一致した。

 来年9月までに改革決議案を国連に提出することを前提に、アフリカや中南米諸国などに理解を求めていくことも確認した。

(2010年9月25日22時17分 読売新聞)

1648チバQ:2010/10/03(日) 18:57:44
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101003-00000099-san-int
インド、伝統の犠牲「名誉殺人」 家族が阻む異なる身分の恋愛
産経新聞 10月3日(日)7時56分配信


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名誉殺人の被害者となった長男ヴィカスさんを指す父親のラメシュ・ダンダさん(写真:産経新聞)

 インド北部ではカーストが異なる、あるいは同じ村出身の男女の交際や結婚を認めない伝統が強く残り、このしきたりに背く若い恋人たちが、両親や兄弟に殺害される事件が後を絶たない。家族が伝統を守るためのものとして、「名誉殺人」と呼ばれるこうした殺人は、保守的な大人の世代と、自由恋愛など現代的な価値観をもつ子供の世代とのあつれきによって招かれ、急速な発展を遂げるインドの苦悩となっている。(インド北部ハリヤナ州 田北真樹子)

[フォト]「名誉殺人」を禁じる法律の整備を求める女性

 首都ニューデリーに隣接するハリヤナ州の西部ジンド地区。大量のハエが舞う家の中で、ラメシュ・ダンダ氏(48)は長男、ビカスさん(20)の死を悼んでいた。

 ビカスさんは9月12日早朝、別の地区の路上で遺体で発見された。殺人容疑で逮捕されたのは、彼と交際していたリトゥさん(20)の両親。交際に反対していた両親は前日夜、自宅でビカスさんを殺し、続いて自分の娘をも殺害した。

 「リトゥの両親は異カースト間の結婚に反対していた」とラメシュさんは証言する。リトゥさんは、上位カーストのバラモン出身で、ラメシュさん家族はジャート族。「ビカスの命が危ないかもと頭をよぎったこともあったが、本人が交際を否定していた。まさかこうなるとは…」と、ラメシュさんは後悔の念をにじませる。

 ジンド地区のある女性は「交際を禁止されていたのにビカスが大胆にリトゥの家に現れたものだから、両親の堪忍袋の緒が切れたのだろう」と語り、リトゥさんの両親に同情する。

 ◆同じ村も結婚認めず

 「祖先が異なっても、同じ村に住んでいれば、同じ血縁関係にある『ゴートラ』とみなされる。ゴートラでは全員が兄弟、姉妹。だから、同一ゴートラの結婚は認められない」

 ジンド地区から車で1時間半ほど。ダンカール村の「カップ」と呼ばれる長老グループのリーダー、ジラ・シン氏(79)は、こう説明する。そして「私の娘がそんな結婚をすれば、伝統を守るために娘を殺す」と言い切る。

 カーストが異なっていなくても、ゴートラが同じであれば恋愛や結婚は認められない。ビカスさんのケースは、出身の村が同じであることから、ゴートラの問題も絡んでいた。

 カップが、伝統を守ることを恋愛中のカップルの家族に強要しているとの指摘もある。カップ側は「名誉殺人を指示することは絶対にない」と否定しつつも、「古代叙事詩のマハーバーラタの中でも名誉殺人はあり、同一ゴートラの結婚は医学的にも問題があると証明されている」と、カップルの殺害を正当化する。

 同州で、性的被害や人身売買にあった女性を保護する非政府組織(NGO)「アプナ・ガル」の創設者、ジャスワンティさんは「人々の考え方は、『村は一つの家族』。村全体のエゴとプライドが個人の命よりも優先されてしまう」と説明する。

1649チバQ:2010/10/03(日) 18:58:32
 ◆死者は年間1000人?

 インド刑法は、名誉殺人を一般の殺人罪と同様に扱う。このため名誉殺人による死者数は不明だが、犠牲者は年間1千人にのぼるとの調査もある。報道によると、9月は7件の名誉殺人で9人が命を落とした。

 名誉殺人の問題に取り組む弁護士のラビ・カント氏によると、「名誉殺人の7割は異カースト間で起こっており、うち9割は女性の家族によるもの」という。自分の娘に手をかける家族が多いのは「家族の名誉を引き継ぐのは娘」(カップのシン氏)であり、名誉を汚す娘が殺されるのは当然だとの考えがあるからだ。

 だが、男性の親の方は、ハリヤナ州やパンジャブ州などでは、若年層の男性人口が女性を上回っていることから、「結婚相手を見つけられただけでも十分だと思い、大目にみる傾向がある」(ジャスワンティさん)という。

 インドでは、親が選んだ相手との結婚が主流だが、若年層の教育レベルの向上や社会の変化に伴い、恋愛する若者が増えている。カント氏によると「結婚をめぐる世代間ギャップも存在する」といい、子供が親の言うことをきかなくなったことも背景にある。

 名誉殺人をめぐっては、犯行に及んだ家族だけでなく、カップのように殺人を教唆した地域住民も罪に問えるよう、殺人罪に名誉殺人罪を加えることを求める動きもある。だが、政治の動きは、大票田であるカップへの配慮から、鈍い。

1672チバQ:2010/10/10(日) 09:34:36
http://www.newsweekjapan.jp/stories/2010/09/post-1640.php
大統領はやっぱりルラの七光りで
Lula Paves the Way for His Chosen Successor

人気大統領のお墨付きでルセフ前官房長官が当選に王手

2010年09月28日(火)12時00分
ソラナ・パイン(リオデジャネイロ)
[2010年9月29日号掲載]

 10月3日に行われるブラジル大統領選は85年にこの国で文民政権が復活して以来初めて、ルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ現大統領が出馬しない選挙になる。だが終盤に差しかかった選挙戦を見ても、とてもそうとは思えない。

 ビラにあるのはルラと肩を組んだ候補者の写真。宣伝用音楽を流しながら通りを走るフォルクスワーゲンのバンも、ほほ笑むルラの写真が車体の両側に貼られている。最大野党・ブラジル社会民主党のジョゼ・セラ前サンパウロ州知事ですら、国内一の人気政治家ルラと自身の関係をアピールするテレビCMを流していた。

 ルラの業績の恩恵を一番受けているのが、彼が後継者に抜擢した与党・労働党のディルマ・ルセフだ。半年前の世論調査でセラに10ポイント差をつけられていたが、9月14日の調査では51%の支持率を得てセラを24ポイント引き離した。労働党議員の汚職疑惑があっても、勢いが衰える様子はない。「ルラのおかげだ。ルラは今回の大統領選に非常に力を入れている。自分の妻を推薦していたら、彼女が当選していただろう」と米ジョンズ・ホプキンズ大学の中南米専門家リアダン・ローエットは言う。

 ルラ政権でエネルギー相と官房長官を務めた62歳のルセフは、好戦的だが実務能力の高い役人という評判だ。ただしルラのようなカリスマ性はなく、公職に立候補したのも今回が初めてだ。

 「最初は無謀とみられていた」と、ブラジリア大学のデービッド・フライシャー教授(政治学)は言う。「だがルラは世論調査を見て動いた。調査では国民の圧倒的多数が、ルラが推す候補に投票すると答えていた。人々はその候補がルセフだとは分かっていなかったが」

高い経済成長率が与党に追い風
 公示日のずっと前から、ルラは公務の際にルセフを伴って人々の前に現れ、予算数十億ドルのインフラ整備計画など注目度の高い仕事を彼女に任せた。これは行き過ぎだとの声が上がり、公示前にルセフの推薦運動をしたとして、ルラは選挙管理当局に何度か罰金を科されている。

 ここ数年、多くのブラジル国民は暮らし向きの向上を実感してきた。この事実は間違いなく、与党の支持率アップにつながっている。

 今年のブラジルの経済成長率は推定7%。活況な経済はブラジルが、BRICsのロシア、インド、中国と共に台頭する超大国というイメージを取り戻すのにひと役買っている。さらにルラ大統領の下、14年のサッカー・ワールドカップ(W杯)と16年の夏季五輪の招致に成功した。こうした国際的な評価の高まりと歩調を合わせるように、国内でもさまざまな進歩がみられる。

 好景気と、世界一の支給額を誇る貧困層向け補助金制度「ボルサ・ファミリア」といった社会福祉政策のおかげで所得格差は縮小し、数百万人が貧困を脱しつつある。ボルサ・ファミリアはカルドゾ前政権で試験的に始まった支援策だが、これを拡充し成功させたのはルラの功績と言っていい。

 リオデジャネイロの路上で物売りをするダニア・フェレイラ(50)は2人の子持ち。ボルサ・ファミリアがなければ食べ物も薬も買えないと話す。もちろん大統領選びは単純な論理で「ルラが推しているからルセフに投票する」。




「ルラに投票する」と答える有権者

 ルセフが勝てばブラジル初の女性大統領になるが、就任後は多くの課題に直面するだろう。W杯と五輪関連施設の建設工事の遅れを取り戻し、税金や年金の改革など積年の問題に対処しなければならない。ロシアやクウェートの埋蔵量に匹敵するとされる深海の油田開発計画も指揮することになる。

 ルラはブラジルを世界の大国と同じテーブルに着かせることに成功したかもしれない。このまま同じ席に座り続けることができるかどうかはルセフ次第だと、専門家は指摘する。「ルセフが政策面で重大なミスを犯せば、新興大国というブラジルのイメージもがた落ちする」と、ローエットは言う。「ブラジルを治めていくのは簡単なことではない」

 だがリオデジャネイロの路上で軽食を販売しているモイゼス・ファータド・デ・モライス(70)は、そうした問題は気にならないと話す。「ルラが認め、ルラの党にいる」ルセフを支持するだけだ。

 実際、彼と選挙の話を始めてしばらくはルセフの名前はまったく出てこなかった。誰に1票入れるのかを尋ねると、モライスはこう答えた。「ルラだよ」

1680チバQ:2010/10/13(水) 12:27:23
http://www.asahi.com/international/update/1013/TKY201010130118.html
国連非常任理事国にドイツやポルトガル選出 カナダ撤退
2010年10月13日10時18分

 【ニューヨーク=丹内敦子】国連総会は12日、安全保障理事会の非常任理事国10カ国のうち、日本など今年いっぱいで任期満了になる5カ国の改選を行い、インド、南アフリカ、コロンビア、ドイツ、ポルトガルを選出した。任期は2011年1月から2年間。

 今回の改選枠は、アジア1、アフリカ1、中南米1、西欧とその他2。選挙になったのは西欧とその他のグループで、ドイツ、ポルトガル、カナダの3カ国が立候補した。ドイツは1回目の投票で当選に必要な投票総数の3分の2を獲得。2回目以降はカナダとポルトガルの戦いになったが、カナダが途中で撤退を表明。ポルトガルは3回目に3分の2以上の得票になり、選出された。

1681チバQ:2010/10/13(水) 21:28:13
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010101302000190.html
安保理、非常任理5カ国改選 日本外れインドに
2010年10月13日 夕刊

 【ニューヨーク=阿部伸哉】国連安全保障理事会で、年内に任期切れとなる非常任理事国の五カ国が十二日、国連総会で改選された。アジアからは日本に代わりインドが選ばれたほか、西欧その他はドイツ、ポルトガル両国、アフリカは南アフリカ、中南米はコロンビアがそれぞれ選出された。

 任期は二〇一一〜一二年の二年間。〇九〜一〇年に非常任理事国を務めた日本は、連続再選禁止規定により立候補しなかった。

 改選は地域ごとに実施され、インド、南アフリカ、コロンビアは地域内に競合国がなくスムーズに当選が決まった。しかし、西欧その他の枠はドイツ、ポルトガル、カナダの三カ国が二枠をめぐって競合。ドイツが一回目の投票で、当選に必要な投票総数の三分の二をかろうじて獲得し、三位のカナダが辞退したことで、ポルトガルが選ばれた。安保理理事国は十五カ国で構成され、二年で改選される非常任理事国は十カ国。今回、議席を得たドイツとインドは日本と同じく、常任理事国入りを目指しており、安保理改革の議論を活発化させる見通しだ。

1696名無しさん:2010/10/25(月) 20:47:15
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/101025/asi1010252032007-n1.htm
ASEAN加盟11年中に 次期大統領選には出馬せず ラモス・ホルタ大統領
2010.10.25 20:31

ラモス・ホルタ大統領  東ティモールのラモス・ホルタ大統領は25日までに産経新聞と会見し、東南アジア諸国連合(ASEAN)への加盟について、四半世紀にわたって同国を支配したインドネシアが議長国を務める2011年中の実現が「和解」を打ち出す意味からも望ましいとの認識を示した。また、12年に行われる予定の次期大統領選については、「2期目は考えていない」と述べ、出馬しない考えを明らかにした。(ディリ・東ティモール 宮野弘之)

 02年の独立後、東ティモールは民主的統治や治安の回復とその維持、法やインフラ整備など多くの分野で国際社会の支援を必要とした。このため、国連東ティモール統合支援団(UNMIT)が現在も各国政府やNGO(非政府組織)と連携し、復興に向けた活動を進めている。

 大統領は、東ティモール政府としても電力施設や道路の建設などを積極的に進めているが、「あと2、3年我慢しなければならないだろう」と述べ、インフラの整備にはなお、時間がかかるとの見通しを示した。

 12年までの実現を目指すとしてきたASEAN加盟については「できるならインドネシアがASEANの議長国を務める11年中がいい。インドネシアとの和解のシンボルにもなる」と述べ、ASEAN加盟を、かつて武力で東ティモールを併合したインドネシアとの関係改善の象徴にしたいと強調した。

 一方で、「ASEAN入りには条件もあり、コストもかかる。目標であって、11年や12年が最後というわけではない」として、国内がまとまらなければ、加盟を急ぐ必要はないとの見解も示した。

 12年に行われる予定の独立後2度目の国政選挙(大統領選、議会選)については「民主的かつ自由な選挙が行われることに自信がある」として、政治的、社会的安定は実現しつつあるとの認識を表明した。そのうえで自らの対応について「すでに40年以上、国のために尽くしてきた。2期目を目指すつもりはない」と述べ、大統領選には出馬しない考えを示した。

 1996年にノーベル平和賞を共同受賞した大統領は国連事務総長候補に挙げられたこともある。出馬すれば再選が確実視されるなかで不出馬を言明したことは、「事務総長ポストへの意欲の表れ」(外交筋)との見方も出ている。

1723チバQ:2010/11/18(木) 21:07:58
>>516>>520-522>>572とか
http://www.asahi.com/international/update/1118/TKY201011180111.html
マダガスカル軍の一部反乱 昨年クーデター、混乱続く2010年11月18日10時20分
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 【ナイロビ=古谷祐伸】アフリカ東部の島国マダガスカルで17日、軍の一部が反乱を起こし、実権を掌握したと宣言した。しかし、政府側は否定し、ラジェリナ暫定大統領(36)も「軍の大半は自分の味方だ」と述べた。18日になって政府側と反乱派の交渉が始まったという。

 現地からの報道によると、一部の軍幹部らが首都アンタナナリボの空港そばの駐屯地で、「政府の機能を差し止め、軍事評議会がその仕事を引き継ぐ」と宣言。別の駐屯地の部隊も反乱に加わったという。交渉内容は不明だが、反乱派は追い込まれているとの見方が出ている。首都は平静だという。

 同国では、ラベロマナナ前大統領の失政に対する国民の不満に乗じて、昨年3月に軍がクーデターを決行。軍の支援で、元ディスクジョッキーのラジェリナ氏が暫定大統領に就いた。今回の反乱は、その後の軍の内紛が原因とみられている。

 クーデターで誕生したラジェリナ政権は、援助の凍結など国際社会から制裁を受けている。

http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20101119k0000m030071000c.html
マダガスカル:軍の一部が「国の権限掌握」宣言
 【ヨハネスブルク高尾具成】昨年3月の政変後、政情不安が続くアフリカ南部・インド洋の島国マダガスカルで17日、憲法改正を問う国民投票の最中、軍の一部が「国の権限掌握」を宣言。18日、首都アンタナナリボの空港近くの軍施設に立てこもった状態が続いている。クーデターとの見方もあるがラジョエリナ暫定政府大統領(36)は権限移譲を否定、鎮圧する構えをみせている。

 「権限掌握」を宣言をしたのは軍高官ら約20人。17日、「国民は政治危機の解決を待っている」と、暫定政府を解散、軍事評議会が引き継ぐと宣言した。

 ラジョエリナ氏は昨年3月、ラベロマナナ前大統領を退陣させ、憲法手続きを経ないで暫定政府を発足させた。今回の「権限掌握」には当時、暫定大統領を支持した主要メンバーがかかわっている。

 17日の国民投票は来年5月の大統領選に向けた手続きだった。

 暫定政府はアフリカ連合(AU)から加盟停止処分を受けるなど外交的に孤立、経済制裁も受けているため、軍内部に不満がくすぶっていたとみられる。

  ◇ ◇ ◇

 一方、不安定な政情の中、固有種が動植物の8割以上を占める豊かな自然への破壊が進んでいる。経済制裁に苦しんだ暫定政府が乱開発を黙認、貴重な森林の伐採や焼き畑の横行を許している。

 中西部ムルンダバには樹齢数百年のバオバブの大木が群生。周辺には固有種のキツネザルなどが生息するキリンディー森林保護区があり、保護区外でもキツネザルの一種ベローシファカの群れが樹木上で見られる。

 ところが、観光ルートを数キロ外れるとバオバブに黒く焼け焦げた跡が残り、周辺の樹木が焼き払われていた。一帯は稲作農家が大半で、島の南部でみられる焼き畑農業は一般的でないのに火が付けられた。地元では政治家や有力者の土地収奪が暫定政府に黙認されているとうわさされる。

 保護区のガイド、アンジェリーナさん(29)は「ベローシファカは水を飲まないため、水分をバオバブなどの果実や木々の葉から得る。森があってこそ生息できる」と危機感を募らせる。

 制裁で困窮した暫定政府は以前は禁止していた島の北部特産の貴重な木材「紫檀」の輸出を昨年9月に合法化した。世界自然保護基金(WWF)は国連への報告の中で紫檀の輸出収入が暫定政府へと流れていると非難した。今年4月に禁止措置を再開したが自然保護団体は「伐採が国立公園や保護区内にも及んでいる」と指摘する。

1807チバQ:2010/12/24(金) 23:07:04
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101224-00000011-maiall-soci
<違法テレビ放映>パキスタンで人気 エンタメ侵攻するインド
毎日新聞 12月24日(金)8時21分配信

 パキスタンでインドのテレビ番組の違法放映が問題となっている。パキスタンにとってインドは過去3度も戦火を交えた不倶戴天(ふぐたいてん)の敵だが、映画や音楽の人気は高い。インド番組の“侵攻”を通じて、パキスタン社会の一端を垣間見た。【イスラマバードで岩佐淳士】

 野球帽をかぶった男性が突然歌い出す。アップテンポの曲にあわせ、肌を露出した女性が、男性と一緒に腰をくねらせて踊る。今月中旬、パキスタンの首都イスラマバードのテレビ画面に映っていたのは、数年前に劇場公開されたインドの「ボリウッド」映画。ボリウッドとは、米ハリウッドに対抗した映画文化の呼称だ。

 パキスタン都市部ではケーブルテレビが普及し、50以上のチャンネルが視聴できる。映画以外にも歌番組などインドの娯楽番組が多いが、地元テレビ局によると、違法に放映されているという。パキスタンにおけるインドのテレビ番組放映は、両国関係を示すバロメーターだ。

 01年12月に起きたイスラム過激派によるインド国会襲撃事件で、インドがパキスタンを名指しで非難すると、政府はインドのテレビ番組を「有害」として放映禁止。04年に関係改善すると、政府は違法放映を黙認した。08年11月にインド・ムンバイで起きた同時多発テロで関係が悪化すると、パキスタン最高裁は今年8月、ケーブルテレビ事業者に放映中止を命じた。だが、衛星回線を通じた違法放映だけでなく、インド番組目当てに家庭用の受信機を買う人は後を絶たない。

 「イスラム文化のせいか、娯楽を大切にする感覚が小さい。パキスタン独自の映画や欧米風の芸能は産出する風土がない」とは、イスラマバードに住んで1年半がたつ日本人男性の感想だ。実はパキスタンにも、北東部ラホールを拠点とした「ロリウッド」がある。70年代に黄金期を迎えたが、77年にクーデターで政権を奪ったハク大統領のイスラム化政策で衰退した。両国の主要言語は似ており、最近では多くのパキスタン人俳優や歌手がボリウッドで活躍。イスラム保守層は眉をひそめるが、ムシャラフ政権下の06年には映画館でのインド映画上映も解禁された。

 インド番組の侵攻にボハリ情報相代理は「インドもパキスタンの番組を放映すべきだ」と不満げだ。

 12月上旬、印パ両国軍による国旗降納式が毎日行われている国境ワガを訪れた。双方の旗が立ち、老若男女の見物客が訪れていた。

 パキスタン軍兵士が足を高く上げ、国境越しのインド軍兵士を威嚇すると、客席から「パーキスターン ジンダーバード!(パキスタンよ永遠なれ)」。

 イスラム国家を掲げインドと分離独立したパキスタンだが、近年は過剰な宗教ナショナリズムが生む過激主義にも悩まされている。イスラマバードの30代男性は「政府はジレンマを抱えている。イスラム過激派と戦いながら、過激派が嫌うインド文化を規制し、イスラムを守っていかなければならないからだ」と言った。

1828チバQ:2011/01/01(土) 13:13:46
http://mainichi.jp/select/world/news/20110101ddm002030032000c.html
国連安保理:改革、南ア加えて協議 日本、常任理目指し「G4プラス1」案
 日本政府は国連安全保障理事会常任理事国入りに向け、従来のドイツ、インド、ブラジルと組む「G4」に南アフリカを加えた「G4プラス1」の枠組み構築を検討していることが31日分かった。9月の国連総会に向け早ければ1月からG4外相会談を断続的に開き、新改革案を策定する過程で南アに協力を求めていく方針だ。【犬飼直幸】

 国連安保理改革を巡っては、当時のアナン国連事務総長が05年に勧告したのを受け、G4は▽常任6カ国増(G4以外にアフリカ2カ国)▽非常任4カ国増▽新常任理事国の拒否権を15年間凍結との改革案を提出した。

 しかし、常任理事国では米国は日本の常任理事国入りを支持したが、G4案には反対したほか中国も反対、アフリカ連合(AU)もまとまらず、採決に必要な3分の2以上の加盟国の賛成を得られず、断念した。

 ところが、09年2月から国連総会の非公式本会議での政府間交渉が開始。10年9月には日本の呼びかけでG4外相がほぼ5年ぶりに会談し、改革案を提出する目標を確認した。日本政府は11年を安保理常任理事国入りへの「再挑戦の年」と位置付け、1〜2月にG4外相の次回会合を開く。

 政府関係者によると、新改革案は05年案に一部修正を加えた内容となる見通し。アフリカを代表する新興国の南アを「新常任理事国の有資格者」とみて昨年9月の会合でも出席を打診。しかし、南アは非常任理事国入りに向けた選挙活動中(その後当選)だったため、他のアフリカ諸国の反発を警戒し、辞退した。

 政府は南アの協力を得るため新常任理事国の対象となるアフリカ2カ国のうち1カ国を南アとすることを念頭に新改革案の調整を進める。反対派説得のため一定期間後の見直し条項も設ける方向だ。

 G4はアフリカ53カ国一括で賛同を得ようとして失敗した反省から、G4で分担してそれぞれアフリカで関係の良い国を中心に個別に意向を確認している。

1881チバQ:2011/01/16(日) 13:48:40
http://www.asahi.com/international/update/0113/TKY201101130513.html
豪州洪水、第3の都市はゴーストタウン 浸水1.4万棟2011年1月13日21時5分
 【シンガポール=塚本和人】オーストラリア北東部クインズランド州を襲った大雨による洪水の被害はさらに広がり、豪州第3の都市で州都のブリスベンでは13日、市内の多くが浸水するなど市民生活や経済活動に大きな影響が出ている。同州では洪水で多数の住民が行方不明となっており、ギラード首相が被災地入りし、軍が出動するなど救援活動が続いている。

 地元当局によると、一部決壊していたブリスベン市内を流れる川の水位は13日午前をピークに下がり始めているが、市内の住宅と商業施設の計約1万4500棟が完全に浸水するなど都市機能がマヒ。24歳の男性1人の死亡が確認されたほか、ビジネス街や多くの住宅街の一帯が浸水し、郊外も含めた10万世帯以上が停電するなど「ゴーストタウン」(地元メディア)のような状況に陥っている。

 一方、同州南東部で10日に起きた洪水では13日までに死者が計14人に上っており、ほかに60人以上が行方不明となっている。

 同州では年末から記録的な大雨が続き、洪水被害が拡大。州当局はドイツとフランスを合わせた面積よりも広い、州の4分の3にあたる地域を「被災地域」と指定した。主要産業である農業や石炭など資源産業も被害を受け、復興費用も含め、被害は国内総生産(GDP)の1%にあたる130億豪ドル(約1兆740億円)にのぼる可能性も指摘されている。野菜や果物の値段も上昇し、インフレの危機に直面しているとの見方も出ている。

 また、豪州は日本や中国、インドなどアジア向けを中心にした石炭の輸出大国。石炭価格が国際市場で上昇する動きを見せており、国際経済への影響も懸念されている。

 危機管理が専門のシドニー大学のアラン・マッコネル教授は近年、同州は干ばつなど深刻な自然災害の度重なる被害を受けてきたと指摘。「多額の資金が必要な復興計画を立てる際、ギラード政権は難しい政治判断を迫られるだろう」と述べた。

2003チバQ:2011/02/02(水) 23:56:25
http://www.newsweekjapan.jp/newsroom/2011/01/post-197.php
首脳の給与明細
2011年01月24日(月)14時13分
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 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が今月、フェースブックに自分の給与明細をアップして話題になっている。経費などは当然、政府によって負担されているはずだが、月給は手取りで4200ドル(約35万円)だった。イスラエルでは現在、国会議員と政府高官などが給料アップを求めており、ネタニヤフは公表の理由を、「完全な透明性を示すことに決めた」と説明している。

 報道では、ネタニヤフは世界のリーダーたちに比べて薄給だという。では世界のリーダーたちはどれくらいの給料をもらっているのか。

 英エコノミスト誌などを参考に見ると、世界でもっとも給料をもらっているリーダーは、シンガポールのリー・シェンロン首相だ。その額は、218万ドル(約1億8000万円)。シンガポールでは、政府の汚職を防止するために公務員の給料は非常に高く設定されていて、首相の給料も高い。また「総選挙がある度に公務員の給料が増加する」と、知人のあるシンガポール人教師は言う。とにかく、これが一党独裁が続くシンガポールのやり方だ。

 アメリカのバラク・オバマ大統領が年収40万ドル(約3300万円)であることを考えると、リー首相の給料は半端なく高い。それ以外で高い順で見ると、フランスのニコラ・サルコジ大統領が約34万ドル(約2600万円)、ドイツのアンゲラ・メルケル首相は約30万ドル(約2500万円)、イギリスのデービッド・キャメロン首相は約23万ドル(約1900万円)、ロシアのプーチン首相が約12万ドル(約1000万)となっているようだ。ちなみにアフガニスタンのハミド・カルザイ大統領が約6300ドル(約50万円)、インドのマンモハン・シン首相が約4100ドル(約34万円)ほど。インドネシアのスシロ・バンバン・ユドヨノ大統領は年収が約12万ドル(約1000万円)で、警察などの賃上げに関して行なった23日の記者会見で、「私の給料はここ6、7年上がっていない」と語った。

 国によって物価が違うので単純に順位を付けることはできない。ただシンガポールのリー首相が世界の政治指導者の中でもっとも高給取りであることと、イスラエルのネタニヤフ首相が給料を上げてほしいと切望していることだけは間違いない。

ーー編集部・山田敏弘

2079チバQ:2011/02/16(水) 00:30:24
http://www.asahi.com/international/update/0215/TKY201102150586.html
反米化防げ 米、中東に電話攻勢 エジプト政権崩壊受け(1/2ページ)2011年2月15日22時58分
. 【ワシントン=望月洋嗣】エジプトのムバラク政権崩壊で中東外交の「礎石」を失ったオバマ米政権が、地域の安定化に向けて矢継ぎ早に動いている。関係国の首脳らと精力的に連絡を取る一方、「民主化ドミノ」を恐れる国には高官を派遣。エジプトで「秩序ある民主化」を実現するため、過去の「市民革命」の事例も研究しているという。

 ムバラク大統領辞任から一夜明けた12日、オバマ米大統領は英国のキャメロン首相やトルコのエルドアン首相、ヨルダンのアブドラ国王らと相次いで電話会談。バイデン副大統領も13日までにイラク、クウェート、アラブ首長国連邦の首脳らと電話で会談したという。

 ホワイトハウスによると、オバマ大統領は各国首脳との会談で「民主主義は中東地域にさらなる安定をもたらす」との考えを示し、エジプトの民主化を支援する意向を表明した。だが一方で、米政府は中東が「民主化ドミノ」で混乱したり、反米政権ができたりすることを強く警戒しており、そうした事態を防ぐための外交努力にも力を入れている格好だ。

 エジプトとともに米国の中東外交を支えてきた親米のヨルダンには、バーンズ国務次官と米軍制服組トップのマレン統合参謀本部議長を急きょ派遣。国王や首相、外相らとの会談で、米国がヨルダンの政治、経済改革を支援する意向を伝えたという。反米に傾かないよう、米国が主導権を握りたいとの意思表示だ。

 また、クローリー国務次官補は14日、イエメン、アルジェリア、バーレーンの反政府デモの動きを注視していると明らかにした。

 一方、米紙ワシントン・ポストによると、ドニロン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は、親米的な独裁国家が崩壊した過去の事例の研究を指示した。オバマ政権はエジプトが民主化を経て、イランのような反米イスラム国家になることを警戒している。このため、世界最大のイスラム人口を抱え、1990年代末からの民主化移行後も比較的安定しているインドネシアに注目しているという。

 オバマ大統領は小学生時代をインドネシアで過ごした経験があり、ムバラク氏辞任を受けた11日の声明で、エジプトの「市民革命」をインドネシアの民主化運動になぞらえて称賛していた。

2098チバQ:2011/02/18(金) 00:34:26
http://mainichi.jp/select/world/news/20110215ddm001030040000c.html
衝撃・連鎖崩壊:中東はどこへ行くのか/中 開いた「パンドラの箱」
 ◇親米維持へ、オバマ政権モデル探し
 米ホワイトハウスで国家安全保障担当のドニロン大統領補佐官の机に置かれた15センチの資料ファイル。米紙ワシントン・ポストによると、フィリピン、チリなど過去の独裁政権崩壊例をしらみつぶしにあたった報告書だ。

 オバマ政権は今、新生エジプトのモデル探しに躍起だ。しかし、これまでに崩壊した独裁国家の多くは歴史的、地政学的条件がエジプトとは大きく異なる。そんな中、オバマ政権が民主化モデルとして念頭に置き始めたのがインドネシアだ。米政府高官は13日、毎日新聞に「インドネシアはモデルになりうる」と語った。エジプト民衆革命を受けオバマ大統領が読み上げた声明(11日)にも、「街頭デモを繰り広げたインドネシアの学生たち」との言葉があった。

 エジプトとインドネシア。確かに類似点はある。ともに大きなイスラム人口を抱え、長期独裁政権がイスラム勢力を抑圧した歴史を持つ。インドネシアは98年のスハルト政権崩壊後、曲折はあったものの安定した民主的親米政権を維持している。

 クリントン、ブッシュ両政権でインドネシア政策を担当したカレン・ブルックス氏はエジプト動乱発生以来、オバマ政権に助言を求められてきた。オバマ政権は、エジプトの穏健派イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」への対処で、インドネシアを参考にしたいと考えているようだ。

 インドネシア議会でイスラム系政党が占める割合は約3割。ブルックス氏は「13年間の民主化移行の中で、イスラム系政党への支持は限界に達した」と指摘する。歴代大統領は宗教色のない政党出身であることなども含め、同国の成功例は「エジプトの政権移行に希望を与える」と語る。

 米外交の伝統である民主化推進も中東に限っては、開けてはならない「パンドラの箱」だった。ブッシュ前政権がイラク戦争開戦後、民主化圧力をかけたことはあったが、狙ったのはあくまで米主導の民主化。イスラエルの安全保障と石油資源確保を中東政策の柱としてきた米国にとって、自由選挙によってイスラム勢力が台頭し、反米・反イスラエル政権が生まれることは許容できなかった。

 しかし、民主化の波は「パンドラの箱」を飛び出し、イスラエルとの平和条約を維持し続けたムバラク政権を倒壊させた。世界一の産油国サウジアラビアなど親米国家に影響する可能性もある。

 「民主的なエジプトは、中東だけでなく世界中で責任ある指導的立場を果たせる」とオバマ大統領は希望を語るが、米政権が中東で直面しているのは、歴代政権が解決できなかった難題なのだ。

 イスラエルと何度も戦火を交えたエジプトを考えるうえで、東南アジアの島国インドネシアをモデルにすることには無理が多い。にもかかわらずインドネシアにモデルを探さざるを得ない姿は、意図せず「パンドラの箱」が開いたエジプトの扱いに翻弄(ほんろう)される米政権の苦悩を映しだしている。【ワシントン草野和彦】
毎日新聞 2011年2月15日 東京朝刊

2142チバQ:2011/02/22(火) 12:11:36
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110222/mds11022211400015-n1.htm
軍将校団、民衆への合流呼び掛け カダフィ氏は健在誇示も崩壊秒読み
2011.2.22 11:40

 【カイロ=黒沢潤】中東の衛星テレビ局アルジャジーラによれば、騒乱が続くリビアで、軍の将校団は22日までに声明を発表、最高指導者カダフィ大佐を排除するため、兵士に対し民衆への合流を呼び掛けた。カダフィ政権の基盤は急速に崩壊しつつあるようだ。一方、カダフィ大佐は22日未明、国営テレビで「私は(首都の)トリポリにいる」と健在ぶりを誇示した。

 首都トリポリや東郊の街では21日夜から22日未明にかけて、戦闘機が反政府デモ隊を空爆。「動くものは何でも20分置きに」(地元住民)攻撃しているといい、地上でも治安部隊が実弾を発射している。

 中東の衛星テレビ局アルアラビーヤは21日の反政府デモ隊と治安部隊との衝突で、160人が死亡したと報道。事実とすれば、これまでの死者数は400人以上に達する。ロイター通信が国際人権団体の話として伝えたところによれば、リビア東部の9都市を住民が支配したという。

 エジプトとの国境沿いに駐屯していたリビア軍が移動を始めたとの報道もあるが、その理由は不明。

 一方、カダフィ氏の武力鎮圧に抗議し、リビアのポーランド、インドネシア駐在大使ら9人の外交官が辞職した。アブドルジャリル司法書記(法相)も21日までに、政権の「武器の過剰使用」に抗議し辞任した。

 フランス通信(AFP)によれば、イスラム教スンニ派に強い影響力を持つイスラム法学者カラダウィ師も21日、「(カダフィ氏を)リビアから排除するため」、リビア軍兵士は大佐を銃撃すべきだとするファトワ(法的見解)を示した。

 カダフィ大佐をめぐっては一時、亡命情報が飛び交い、英国のヘイグ外相は21日、南米ベネズエラに向かうことを示す情報があると語った。しかし、ベネズエラ政府は「彼はベネズエラには来ない」と否定した。

 アルアラビーヤによれば、地中海マルタの国際空港に21日、リビアの戦闘機2機が到着。操縦士は反政府デモ隊を空爆するよう指示を受けたが拒否、亡命しようとしたという。

2143チバQ:2011/02/22(火) 12:12:31
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201102220116.html
急速に進む内部崩壊 リビア政権、末期の様相 '11/2/22

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 【カイロ共同=山口弦二】反体制デモに対する強硬な弾圧を続けるリビアのカダフィ独裁政権が、急速な内部崩壊を始めた。弾圧を命じられた軍兵士の離反に始まり、政権とたもとを分かつ外交官が続出。最高指導者への批判は重大なタブーだったが、公然と非難する声が政権幹部からも出始め、政権末期の様相だ。

 「彼は退場すべきだ。さもなければ民衆が彼を蹴り出すだろう」。リビアのダバシ国連次席大使は21日、中東の衛星テレビ局アルジャジーラで、カダフィ大佐への退陣要求を明言した。

 内部崩壊の契機は、反体制デモが激化した北東部ベンガジで20日、軍の「稲妻部隊」が実弾を使った弾圧を拒否、大佐に忠実な治安部隊を撃退し、デモ隊に合流したことだった。同日のうちにアラブ連盟担当大使が辞表を提出した。

 中国、インド、インドネシア、ポーランド、バングラデシュ…。カダフィ大佐の次男セイフイスラム氏がテレビ演説でデモ弾圧への政権の決意を示した翌日の21日、世界各国に駐在するリビア大使が続々と辞意を表明。アブドルジャリル司法書記(法相)も同日、デモ隊への「過剰な暴力」を理由に辞任した。

 カダフィ大佐が実権を掌握した1969年以降、数千人が体制批判をして粛清されたといわれる。しかし先月まで政府報道官を務めた男性は21日、セイフイスラム氏の演説について「暴力の脅しが(国民の)怒りを増幅させた」と指摘、「力による統治」の考え方を改めるよう要求した。

2149チバQ:2011/02/23(水) 00:01:46
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110222/mds11022221180025-n1.htm
混乱の首都、軍の一部離反 孤立するカダフィ大佐、亡命説否定 
2011.2.22 21:16 (1/2ページ)

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22日、ベンガジで戦車の前でポーズを取る反政府運動支持者と陸軍兵士(AP)
 【カイロ=黒沢潤】騒乱状態にあるリビアで21日夜から22日未明にかけて、軍の戦闘機が首都トリポリの反政府デモ隊を空爆、多数の死傷者が出ているもようだ。一方、軍の将校団は最高指導者、カダフィ大佐を排除するため、兵士たちに民衆への合流を呼び掛けるなど、カダフィ氏を孤立化へと追い込んでいる。同氏は22日、国営テレビで「私はトリポリにいる」と健在ぶりを誇示したが、政権は崩壊の危機に直面している。

 トリポリや東郊の街では21日夜から22日未明にかけて、戦闘機が反政府デモ隊を無差別に空爆。北東部ベンガジでは空港の滑走路が破壊された。カダフィ政権の部隊増強を食い止めるため、反政府デモ隊が破壊した可能性もある。

 中東の衛星テレビ局アルアラビーヤによれば、21日の反政府デモ隊と治安部隊との衝突で160人が死亡したという。事実とすればデモが発生した15日以降の死者数は400人以上に達することになる。アラブ連盟はリビア問題への対応を協議するため、22日夜、カイロで緊急会合を開く。

 一方、リビアのポーランド、インドネシア駐在大使らリビア人外交官9人は21日までに、カダフィ氏の武力鎮圧に抗議し辞職。アブドルジャリル司法書記(法相)も政権の「武器の過剰使用」に抗議し辞職した。

 エジプト国境沿いのリビア軍が移動を始めたとの情報もあるが理由は不明だ。

 フランス通信(AFP)によれば、イスラム教スンニ派に強い影響力を持つイスラム法学者カラダウィ師が21日、「(カダフィ氏を)リビアから排除するため」兵士は大佐を銃撃すべきだとするファトワ(法的見解)を示したという。

 大佐をめぐっては一時、亡命情報が飛び交い、英国のヘイグ外相は21日、南米ベネズエラに向かうことを示す情報があると語ったが、同国政府は否定した。

 アルアラビーヤによれば地中海マルタの国際空港に21日、リビアの戦闘機2機が到着。搭乗した軍幹部は反政府デモ隊を空爆するよう指示を受けたが拒否、亡命しようとしたという。

2157チバQ:2011/02/23(水) 01:04:30
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110223/mds11022300580002-n1.htm
南部部族も反体制デモ支持 「首都対決」に向かう用意
2011.2.23 00:55
 ロンドンのリビア反体制派メディア、リビア・アルヤウムは22日、南部のムバラハ族など4部族が反体制デモへの支持を表明、カダフィ政権打倒のため首都トリポリに向かう用意があると伝えた。

 リビアでは、有力部族のワルファラ族などが反体制デモへの支持を明確にしている。(共同)

http://www.asahi.com/international/update/0223/TKY201102220638.html
リビア東部、反体制派が掌握 将校・外交官、離反相次ぐ(1/2ページ)2011年2月23日0時50分
 【カイロ=貫洞欣寛】カダフィ政権に対する抗議デモが続くリビアで、同国東部は22日までに反体制派がほぼ掌握した模様だ。政権幹部や軍幹部が相次いで離反しているうえ、在外リビア外交官らの辞任も続いており、カダフィ政権は厳しい状況に追い込まれている。

 首都トリポリ市内では22日も散発的な衝突が伝えられており、郊外の住宅街に住む市民の一人は朝日新聞に「狙撃手がいて、外に出たら撃たれる。通りは無人だ。家からも銃声が聞こえ、軍用ヘリが飛び交っている」と話した。

 トリポリ中心部にあるホテルの男性マネジャー(40)によると、20日夜には周辺で銃声が聞こえたが、22日朝は市中心部の道路が業者によって清掃されるなど、比較的落ち着いているという。首都は地域によって緊張の度合いが違うようだ。

 一方、東部の拠点都市ベンガジのホテルの男性従業員(28)は22日、「4日間で400人以上が殺された。今は反体制派が市内を制圧し、平穏を取り戻した」と語った。

 この男性によると、ベンガジでは17日ごろから反体制デモがあり、政府軍が参加者を銃撃、多くの市民が犠牲になった。反体制派が武器を手に抵抗を始め、東部ベイダから来たという援軍も加わったことで、政府軍はほぼ姿を消した。現在は反政府側の民兵が治安を維持しているという。

 リビア在住の関係者によると、ベンガジ近郊を中心にリビア最大の勢力を持つ部族が20日、カダフィ政権に反旗を翻した。部族民らは以前から武装しており、そのまま民兵となった可能性が高い。東部では政府軍兵士の多くが反体制側に寝返ったという。衛星テレビ局アルアラビアによると22日、反体制派が東部エジプト国境の管理を始めた。

 一方、これまでにアブドルジャリル司法書記(法相)が「過剰な暴力行使」を理由に辞任したほか、米国、インド、中国、マレーシアなどに駐在する大使らも辞職を表明している。

 また、アルジャジーラによると21日夜にはリビア軍将校らが兵士に対し、カダフィ氏排除に決起するよう求める声明を出した。リビア空軍の戦闘機2機が同日、地中海の島国マルタに着陸。操縦していた空軍大佐2人は「ベンガジで市民を攻撃しろとの命令を拒否した」と述べ、亡命を求めた。

2160チバQ:2011/02/24(木) 00:39:34
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp1-20110223-740601.html
リビア旧王族「体制崩壊は遠くない」記事を印刷する
 リビアの最高指導者カダフィ大佐らの1969年の無血クーデターで崩壊した旧王国の王族で、ロンドンに滞在中のムハンマド・サヌーシ氏(48)は23日までに「権力の座を守ろうとするカダフィ氏の戦いは長くは続かない」とし、反体制デモへの支援を呼び掛ける声明を発表した。

 カダフィ氏はデモの徹底弾圧を打ち出しているが、サヌーシ氏は「リビア民衆の革命は勝利する。体制への反抗に踏み出した国民は、正義が成されるまで退くことはない」と強調。国際社会に対して、政権に武力行使を断念させるよう支援を求めた。

 サヌーシ氏は、カダフィ氏率いる青年将校団に追放されたイドリス国王の親族。クーデター後は軟禁され、88年に英国に出国した。(共同)

 [2011年2月23日23時31分]

http://mainichi.jp/select/world/news/20110224k0000m030114000c.html
リビア:「東西二分」伊外相が認識
 【カイロ伊藤智永、ローマ藤原章生】反政府デモに揺れるリビア情勢について同国の旧宗主国イタリアのフラティニ外相は23日、「キレナイカ地方(東部地方)は既に政府の統治下にないと理解している」と指摘し、リビア国内が東部と、最高指導者カダフィ大佐が統制を強める首都トリポリなど西部に「二分」したとの認識を示した。サルコジ仏大統領が経済制裁の必要性に言及するなど、長期独裁に抗する包囲網は国内外で一層狭まってきた。

 フラティニ外相は一連の騒乱の推計死者が最大1000人に上ると述べた。「死者数に関する完全な情報はない」としながらも、「推計は確かなようだ」と述べた。

 サルコジ大統領は23日、「リビアとの経済関係を停止すべきだ」と経済制裁が必要との考えを示し、ケリー米上院議員も経済制裁に言及。南米ペルーはリビアが国民への暴力を停止しない限り、外交関係を凍結すると発表した。一方、地域機構のアラブ連盟は、リビアの対応を「人権侵害」と非難し、沈静化するまでリビアの連盟会合への出席を認めない方針を決めた。国連人権理事会は25日にリビア情勢に関する特別会合を開く。

 さらにAFP通信などによると、リビアの駐インドネシア大使が抗議の辞任をしたほか、カダフィ大佐の次男セイフ・アルイスラム氏の側近も職を退いた。また、東部の主要都市ベンガジの攻撃を命じられていたリビア艦艇2隻が命令を拒否し、地中海のマルタに到着したという。

 中東の衛星テレビ・アルアラビーヤなどによると、トリポリでは23日、カダフィ支持派が市街地に通じる幹線道路の入り口などを押さえ、反政府勢力の流入を妨害して「首都死守」に乗り出したという。支持派約150人がトリポリ中心部の緑の広場に集まり、現体制支持を表明したが、反政府デモは起きていない模様だ。

 他の中東地域でも激しい反政府デモは続き、ペルシャ湾岸の島国バーレーンは23日、反政府勢力の要求に応じ政治犯を釈放し始めた。イエメンでは23日、首都サヌアで反政府勢力とサレハ大統領の支持派が衝突し、反政府側の2人が死亡した。

 周辺国でデモが激化しているサウジアラビアは23日、インフレや若者の失業対策などとして、住宅や教育、社会保障関連の予算増額を発表した。また、昨年11月に米国で椎間板(ついかんばん)ヘルニアなどの手術を受けた後、モロッコで療養していたアブドラ国王が帰国の途に就いた。国民の不満を抑える狙いがあるとみられる。

2161チバQ:2011/02/24(木) 00:40:20
http://mainichi.jp/select/world/news/20110224k0000m030082000c.html
アラブ連盟:リビアのデモ鎮圧非難 閣僚らの辞任も相次ぐ
 【カイロ伊藤智永、マナマ鵜塚健】アラブ連盟(22カ国・機構)は22日、反政府デモが激化するリビア情勢について協議し、デモを武力で徹底鎮圧するリビアの対応を「人権侵害」と厳しく非難、暴力を停止しない限り、リビアの連盟会合への出席を認めない方針を決めた。リビアでは、政府の強権手法に抗議して辞任する閣僚や側近が相次いでおり、最高指導者カダフィ大佐の長期独裁に抗する包囲網は一層狭まっている。

 同連盟は、リビアが反政府デモ隊の鎮圧のため実弾を使用したり、外国人の雇い兵を投入しているとして、「重大な人権侵害であり、国際法に違反している」と訴えた。ただ、リビアの連盟資格は停止していないという。

 さらにAFP通信などによると、リビアの駐インドネシア大使が新たに抗議の辞任をしたほか、カダフィ大佐の次男セイフ・アルイスラム氏の側近も職を退いた。これまでに大佐の側近であるオベイディ公安相やアブドルジャリル法相が政権を離脱したほか、駐インド大使も辞任。国連代表部のダバシ次席大使らは大佐の即時辞任を公然と要求している。

 国連人権理事会は25日にリビア情勢に関する特別会合を開くことを決めた。

 一方、他の中東地域でも激しい反政府デモは続き、ペルシャ湾岸の島国バーレーンは23日、反政府勢力の要求に応じ政治犯を釈放し始めた。22日には過去最大規模の数万人が首都マナマに集まり、体制打倒を訴えていた。イエメンでは23日、首都サヌアで反政府勢力とサレハ大統領の支持派が衝突し、反政府側の2人が死亡した。22日には南部アデンで、兵士との衝突で若者1人が死亡した。

 周辺国でデモが激化しているサウジアラビアは23日、インフレや若者の失業対策などとして、住宅や教育、社会保障関連の予算増額を発表した。また、昨年11月に米国で椎間板(ついかんばん)ヘルニアなどの手術を受けた後、モロッコで療養していたアブドラ国王が帰国の途に就いた。国民の不満を抑える狙いがあるとみられる。

毎日新聞 2011年2月23日 21時01分

2193チバQ:2011/02/26(土) 16:05:18
http://mainichi.jp/select/world/news/20110226dde001010013000c.html
リビア:チュニジア国境、数千人避難 死んだ町「雇い兵が殺しに来る」

持ち出せるだけの荷物をかつぎリビア西部の町、アズザウィーヤから国境を越えチュニジア側のラサジールに避難したエジプト人たち=2011年2月25日、藤原章生撮影 【ラサジール(チュニジア南東部リビア国境)藤原章生】「町は8日前、突然死んだようになった」。リビアと国境を接するチュニジア・ラサジール。まばらに低木が生えた砂漠にある町は25日、リビアからの避難民数千人であふれかえった。国籍はエジプト、チュニジア、トルコ、インド、中国などさまざまで、カダフィ政権側と反政府派の戦闘が首都トリポリ周辺で激化する中、周辺部の町の機能が完全に停止、「何が起きるかわからない」という恐怖が彼らを出国に駆り立てている。

 「アフリカの雇い兵が殺しに来る、レイプされるといったうわさが広まった。緊張したリビア人の暴力が我々外国人に向かうのが怖くなり、脱出を決めた」。リビア西部の町で食料品の小売商をしているチュニジア人のボウアジスさん(45)は脱出の理由を語る。長年リビアにいたチュニジア人男性は「雇い兵は(リビアの最高指導者)カダフィ大佐がずいぶん前にアフリカ中西部から呼んだ少年兵だ」と証言する。

 トリポリと国境までの幹線道は依然カダフィ政権の手中にあるようだ。避難民たちはみな途中で10回以上もボディーチェックを受けている。だが、堅固に見えるその支配も粘り強い反政府デモで揺らいでいる。

 西部の町から国境へと逃げる途中、銃撃音を聞いた中国人建設労働者リー・アンさん(26)は「大使館の指示に従い中国への帰国を決めた」と話す。

 「我々を受け入れていたリビア政府関係者と8日前から連絡が取れなくなり、仕事が止まった。町の商店はすべて閉まり、通信手段も途絶えがちになった」とインド人建設労働者の一人は西部の町がゴーストタウン化している様子を語った。

 チュニジア・ラサジールは元々、入国管理局、警察やカフェがあるだけの町だ。今、チュニジア全土から集まったボランティア約300人が避難民に飲食、交通手段を無料で与えている。国境のリビア側は25日夜現在も、閉ざされたままだ。

毎日新聞 2011年2月26日 東京夕刊

2273チバQ:2011/03/03(木) 00:08:36
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110228-00000465-reu-int
リビアの外国人労働者、「出身国の貧富差」で多数が脱出できず
ロイター 2月28日(月)13時56分配信


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 2月27日、リビアでは治安の悪化が懸念されているが、多くの外国人労働者が出身国の「貧富の差」によって国外脱出できなくなっている。写真はベンガジの港で出国用の船を待つ人々。26日撮影(2011年 ロイター/Suhaib Salem)

 [ベンガジ(リビア) 27日 ロイター] カダフィ政権と反体制派が激しい攻防を繰り広げるリビアでは治安の悪化が懸念されているが、同国で働く多くの外国人労働者が、出身国の「貧富の差」によって国外脱出できない状況に追い込まれている。

 インド出身の運転手、オマール・チャンドさん(50)は27日、ベンガジの港に停泊する英国の戦艦を、数百人の外国人労働者とともに見つめた。アジアの貧しい国々から出稼ぎに来た同僚たちと同様、彼もまたリビアから脱出できないでいる。こうした外国人はほかにも数多くおり、そのほとんどがアフリカや南アジアの出身者だ。

 チャンドさんは、小雨が降る港で「金はないし、何もない」と語り、「船はおそらく明日来る。多分。でも分からない」と、わずかな期待に希望をつないだ。

 リビアの外国人労働者は推計150万人とみられ、多くが石油や建設関連の職に就いている。出身国はベトナム、バングラデシュ、エジプト、マルタ、オーストラリア、ブラジル、ガーナなど、多岐にわたる。

 他の労働者と同じく、チャンドさんもパスポートを会社に預けていたため、手元にはない。その会社の事務所は、騒乱の中で炎上してしまったという。

 ベンガジの住民らは港にキッチンや病院を設置し、行き場をなくした労働者を診察するために医師を派遣している。反体制派が採用した王政時代の旗のバッジを身に付けたボランティアたちが、ツナサンドイッチを配る姿も見られ、支援団体の代表は「隣人が困っていれば、人種や言語や宗教にかかわらず、支援するべきだ」と語る。

 外国人労働者らを支援するリビア人技術師、ハイサム・ジャディルさん(36)によると、ベンガジの港や大学構内にとどまっている人は3000人から5000人に上り、その多くがバングラデシュ、ベトナム、ガーナ、エリトリアなどの出身者だという。

 こうした人たちの帰国の見通しは立っておらず、ジャディルさんは「中国やトルコの会社はすべての責任者が脱出し、バングラデシュやベトナムなどの人たちが残された」と話している。

2374とはずがたり:2011/03/20(日) 11:47:58

リビア:仏戦闘機がカダフィ政権軍攻撃 戦車破壊か
http://mainichi.jp/select/world/news/20110320k0000m030127000c.html?inb=yt

 【カイロ樋口直樹、パリ福原直樹】フランス国防省は19日午後(日本時間20日未明)、リビア上空を飛行中のフランス軍の戦闘機がカダフィ政権軍の軍用車両数台を攻撃して破壊したことを明らかにした。北東部の反体制派本拠地ベンガジなどへの政府軍の攻勢が強まる中、国連安保理は17日、武力行使を認める決議を採択。19日には仏英独首脳やクリントン米国務長官らがパリで会合を開き、カダフィ政権が決議の「即時停戦」要求に違反していると認定、武力行使を決めていた。

 AFP通信などによると、フランス軍の偵察機や戦闘機など計20機がリビア上空を飛行中、ベンガジ付近でカダフィ政権軍が住民に危害を加えようとしているのを発見したため攻撃したという。中東の衛星テレビ・アルジャジーラは、フランス軍機が戦車4台を破壊したと伝えた。フランス軍の空母「シャルル・ドゴール」は20日、リビア近海に向けて出港する予定で、近く大規模な空爆が始まる可能性もある。

 中東地域で安保理決議に基づき多国籍軍が空爆を行うのは91年の湾岸戦争以来、20年ぶりとなる。

 空爆は安保理決議が求める「飛行禁止空域」の設定に向け、リビア空軍の拠点や防空・レーダー施設などを標的にするといわれている。空域設定にはアラブ連盟(22カ国・機構)加盟のアラブ首長国連邦(UAE)とカタールも加わる見通し。

 ロイター通信によると、仏政府は19日、ラファール、ミラージュ戦闘機、空中警戒管制機など5機をリビア上空に飛ばし、反体制派への「空爆を阻止する」(サルコジ大統領)軍事行動を行った。サルコジ大統領は市民に発砲している戦車なども標的にすることを明らかにしていた。

 飛行禁止空域は、湾岸戦争後の91年に米英主導でイラク北部と南部に設定されたほか、ボスニア・ヘルツェゴビナでも90年代前半に適用された。しかし、広大なリビア上空のすべてを監視することは難しく、飛行禁止空域設定の実効性を疑問視する声もある。

 さらに、欧米主導のリビア空爆が、アラブ世界の対欧米感情を一層悪化させる可能性もある。欧米は安保理決議採択の条件として、アラブ連盟から支持を取り付けたが、実際の軍事行動にはアラブ諸国内からも消極論が出ていた。

 反体制派は先の武装蜂起後、序盤戦で地中海沿岸の多くの都市を支配下に収めたが、今月に入ってから唯一の空軍力や豊富な重火器を有する政府軍に大きく押し戻された。「ベンガジ陥落」の危機を救うため、欧米主導で安保理決議を採択。カダフィ政権は翌18日に決議受諾と即時停戦を宣言したが、その後も反体制派支配地への攻撃を続けていた。

 安保理決議には、安保理の15理事国のうち、英仏米など10カ国が賛成。中露独、インド、ブラジルが棄権。中露による拒否権の発動は見送られたが、ドイツの棄権で西側諸国内の亀裂も明確になった。

毎日新聞 2011年3月20日 2時20分(最終更新 3月20日 3時24分)

2399チバQ:2011/03/26(土) 00:32:16
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110111/mds1101111233004-n1.htm
未承認「国」ソマリランド 独立20年 携帯事業・ビル建設…活気づく「首都」
2011.1.11 12:32 (1/3ページ)

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【写真劇場】1980年代の内戦で使用された旧ソ連製戦闘機のモニュメント。背後ではビルの建築が進む=ソマリア北西部・ソマリランド・ハルゲイサ(共同)
 ■シーン1

 ソマリアの北西部で、ソマリランドが一方的に独立宣言してから今年で20年を迎えた。国際社会は国家として承認していないが、“首都”のハルゲイサは治安情勢が比較的安定し、携帯電話などのビジネスが活発化、あちこちで建設工事も進み、活況を呈している。

 でこぼこが多い市街地の道路をせわしく行き交うのは、車体に日本の幼稚園名などが書かれた中古車ばかり。アラブ首長国連邦(UAE)のドバイから運ばれてくるといい、「9割以上は日本車だよ」と“計画発展相”を務めるアリ氏はいう。派手な装飾のバスやトラックも目立つ。

 携帯電話事業は民間5社がしのぎを削る。送金ビジネスも盛んで、最大手業者が建設中の本部ビルには、ソマリランド初のショッピングモールが入る予定となっている。

 市中心部にそびえる1980年代の内戦で使われた旧ソ連製戦闘機のモニュメントのそばでも、別のビル工事が進んでいた。

■シーン2 笑顔が物語る「安定と復興」

 2010年6月に政権交代を果たしたシランヨ“大統領”は閣僚に、“計画発展相”を務めるアリ氏を含め、内戦の混乱を逃れて国外で教育を受け、キャリアを積んだ複数のエリートたちを起用した。皆「母国の発展のために戻ってきた」という。

 ■国民の半数は「極貧」

 一方、市中心部では粗末なテント暮らしを続ける避難民が至る所にいる。人口約350万人の半分は極貧状態にあり、高失業率も大きな問題となっている。

 ただ、市民にカメラを向けると、大人も子供も屈託のない笑顔を浮かべた。依然として内戦状態が続くソマリアを横目に、人々の笑顔は、未承認「国」ソマリランドの安定と復興の勢いを示しているかのようだった。(ケニア・ナイロビ 共同、写真も/SANKEI EXPRESS)

       ◇

 ■ソマリランド アフリカ大陸北東部のソマリア半島にある“共和制国家”。首都・ハルゲイサ。アデン湾とインド洋に面している。1991年1月、当時の独裁政権崩壊後、反政府勢力だった「ソマリ国民運動」が旧イギリス領ソマリランド地域の分離・再独立を宣言した。独立国家として機能しているが、国際的には国家として承認されておらず、ソマリアの一部と考えられている。ソマリアでは、1998年7月には、北東部に自治政府「プントランド」(首都・ガローウェ)が誕生し、ソマリアは3分割されている状態が続いている。ソマリランドは遊牧民のソマリ人が多く住み、ほとんどがイスラム教徒。ソマリアでいまなお続く内戦による難民も多く、干魃(かんばつ)などの深刻な環境問題も抱えている。

2432チバQ:2011/04/03(日) 21:07:40
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110403-00000006-cnn-int
男児偏重の風潮で女児中絶、人口比に不均衡 インド
CNN.co.jp 4月3日(日)11時21分配信

ニューデリー(CNN) インドでこのほど実施された国勢調査で、男児と女児の人口比の不均衡が拡大していることが分かった。同国では伝統的に男児が好まれる風潮があり、女児なら人工中絶するというケースが目立っている。

発表された暫定値によると、同国の6歳以下の子どもの数は男児1000人に対して女児914人。女児の比率は10年前の同927人からさらに低下し、1947年の独立以来最低を記録した。

同国では性別を理由とした中絶が禁止されているものの、違法クリニックなどの手術が後を絶たない。

インドの女性・児童問題担当相、クリシュナ・ティラス氏は議会で、女児中絶の背景には男児を好む風潮のほか、花嫁持参金の風習、女性搾取や虐待への懸念などがあると述べた。同氏は、一部の州が不均衡是正のため、女児出産への報奨制度や性別に基づく中絶への処罰を発表していると説明。母親たちに的確な判断を促すためには女性の社会的、経済的な地位向上も欠かせないと訴えた。

同調査によると、インドの人口は過去10年間で17%増加し、12億1000万人に達した。増加率は前回より緩やかになったものの、2030年までには中国を追い越し、世界一の人口大国となる見通しとされる

2477チバQ:2011/04/14(木) 23:13:47
http://www.asahi.com/international/update/0327/TKY201103270134.html
雪解け進む? 印パ両首相、クリケット代表戦共に観戦へ2011年3月29日7時32分

 【ニューデリー=武石英史郎】長く対立関係にあるインドとパキスタンの両首相が、両国代表チームが対戦するクリケット・ワールドカップ準決勝を一緒に観戦することになった。両国民にとって最大の人気スポーツを利用した「クリケット外交」で、関係を修復できるかどうか、注目されている。

 ワールドカップはインドで開催中。勝ち進んだ両チームが30日にインド北部モハリで対戦することが決まったことを受け、インドのシン首相がパキスタン首脳を招待する意向を表明。パキスタンからの報道によると、ギラニ首相が27日、招待に応じることを決めた。

 3度の戦争を経験し、核兵器を保有して向き合う両国は、2008年にインド西部ムンバイで起きた同時テロを機に関係が険悪化。先月になって、中断していた包括対話の再開で合意するなど、関係正常化を探る動きが出ていた。

2490チバQ:2011/04/17(日) 23:57:21
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110417/asi11041723120002-n1.htm
34年の共産勢力政権に終止符? インド西ベンガル州議会選
2011.4.17 23:10 (1/2ページ)
 インドで唯一、34年の長期政権を敷いてきた西ベンガル州の共産党政権が、18日から投票が始まる州議会選で敗北するのではないかとの見方が強まっている。他州に後れを取る経済や共産党の強権姿勢に辟易(へきえき)した住民が“変化”を求め始めたからだ。その急先鋒(せんぽう)に立つのが、「草の根会議派」(TMC)の女性党首ママタ・バナジー氏(中央政府鉄道相)で、「共産党打倒の歴史を作ろう」と有権者に訴えている。(西ベンガル州コルカタ 田北真樹子)


□  □


 州都コルカタから車で1時間ほど北に進むと、道路脇にすすけた色の工場が林立するカルダー選挙区にたどり着く。

 「この15年で閉鎖した工場は20軒以上」。住民のひとり、アロック・クマール・ダスさん(50)はため息をついた。「州政府は産業推進派というが、じゃあ、なんで大量の工場が閉鎖するんだ?」。

 怒りは、同選挙区選出のアシム・ダスグプタ財務相に向かう。34年間の共産党政権の大半を財務相として居座ってきた人物だ。

 同選挙区は1962年以降、共産党以外の州議を選出したことのない共産党の牙城。隅々まで党員の監視の目があった。しかし、バナジー氏が2000年代に西ベンガル州で相次いで起こった土地収用への反対運動を率いてから、州全体の空気が変わった。ダスさんは「自分がTMC支持者であることを自由に言えるようになった」と語る。


□  □


 なぜ西ベンガルで共産主義が長期間支持されてきたのか。ベンガル地方はもともと英国植民地時代から反英的、反帝国主義だった。コルカタの名門ラビンドラ・バラティ大のロイチョードリー教授は「左派知識層の存在の大きさがある」と指摘する。「一般のベンガル人にとって左派であることはプライドに関わる事柄だった」という。

 1977年に共産党政権が発足したとき、「住民は大きなイデオロギー的勝利を体験した」(コルカタ大のミトラ教授)という。80年代前半まで行われた耕作人への土地分配は好評で、住民の喜びを増幅した。

 しかし、91年のインドの経済開放後、州政府がタタ自動車など大企業誘致に本格的に取り組もうとすると、強引な土地収用に土地所有者たちが立ちはだかった。インフラ整備のための土地収用さえ困難で、多くの企業が他州へ移った。土地配分政策は開発の“障害”として跳ね返ってきた。


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 カルダー選挙区のダスグプタ氏の対抗馬に、TMCはインド商工会議所連盟(FICCI)の事務局長、アミット・ミトラ氏をぶつけてきた。FICCIはインドを代表する経済団体。独立運動の英雄チャンドラ・ボースの遠縁にあたるミトラ氏は、次期州財務相との呼び名が高い。

 だが、ミトラ氏の擁立は「打倒共産党」を意味するだけでない。バナジー氏が土地収用に反対したことでつきまとう、TMCの“反産業・開発”のイメージ払拭の狙いもある。

 共産主義者のマルクスや旧ソ連指導者のレーニンらの肖像画が見守るコルカタの共産党本部で会った同州選出の元下院議員、モハメド・サリム氏は、今回の選挙について「重大な政治闘争だ。共産主義がインドの地図から抹消されるかもしれない」と危機感を抱く。

 ロイチョードリー教授は「ほかの州は雇用、産業、生活様式、自由など諸々の面で先を走っている。変化が求められていることから、今回はTMCに有利ではないか」と予測する。

 投票は、治安維持や選挙妨害を防ぐための治安要員の投入を必要とするため、18日から5月10日まで6段階にわけて実施される。開票は5月13日。

2538チバQ:2011/05/10(火) 21:47:11
http://www.asahi.com/international/update/0510/TKY201105100209.html
デモ強硬鎮圧のシリア、それでも国連人権理事国に立候補2011年5月10日14時19分
 市民デモへの強硬鎮圧を続けるシリアが、国連人権理事会(本部・ジュネーブ)の理事国選挙に立候補し、国際社会や人権団体が反発を強めている。当選の可能性があり、理事会への信頼が失われるとして、立候補辞退を求める声も出始めた。

 人権理事会は先月29日、反政府デモ参加者への武力鎮圧を理由にシリアを非難する決議を採択した。西側諸国のある外交官は「非難決議を受けた国が理事国になれば、理事会の信頼が失われる。シリアは立候補を辞退すべきだ」と朝日新聞に語った。

 国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(本部・ニューヨーク)も「シリアを当選させることは被告を陪審席に座らせるのと同じ」という声明を出した。

 国連は20日の総会で、人権理事会の理事国15カ国を選挙で決める。シリアは反政府デモ弾圧が本格化する前の3月中旬にアジア(中東含む)枠で立候補を表明。同枠は4カ国で他はインド、インドネシア、フィリピン。枠と立候補国数が同数なのはアジア・中東諸国で調整された結果だ。

 各国は地域ごとにその枠数分を投票し、国連加盟国の過半数(97票以上)を得票した国が当選する。秘密投票で行われる。

 人権理事会を創設した2006年の国連総会決議では理事国に「最高水準」の人権状況を求めている。あるアジアの外交官は「正直、シリアでいいのか、という疑問はある」と話す。

 複数の外交筋によると、米国がシリアに投票しないように呼びかけており、同じ中東のクウェートやオマーンをシリアの対抗馬に立てる動きもあるという。(ニューヨーク=春日芳晃)

     ◇

 〈国連人権理事会〉 「人権の砦(とりで)」として2006年6月に発足し、加盟国の人権状況の定期審査を実施している。前身の人権委員会は非民主国家が委員になるなど批判が強かったことを踏まえて、理事国となる国には「最高水準」の人権状況を求めている。

2539チバQ:2011/05/11(水) 23:00:26
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110511/asi11051122230006-n1.htm
中国 孤立感強めるパキスタンと蜜月 インド警戒
2011.5.11 22:22 (1/2ページ)

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11日、ビンラーディン容疑者の隠れ家近くを警備するパキスタン陸軍兵士と警察官(AP)
 【ニューデリー=田北真樹子】国際テロ組織アルカーイダの指導者ウサマ・ビンラーディン容疑者の殺害をめぐり、容疑者のパキスタンでの潜伏生活を支援していたのではないかとしてパキスタンが国際的に孤立感を強める中、中国が友好国パキスタンへの強力な支持を表明し、両国関係の蜜月ぶりをアピールしている。中パ両国と微妙な関係にあるインドは警戒感を強めている。

 「米国とパキスタンが不和の中、存在を見いだす中国」。インドでは、今週に入ってから、ビンラーディン容疑者殺害をめぐる中国のパキスタン支持を注視する報道が相次いでいる。

 きっかけは、中国のトーンの変化にある。中国外務省報道官は2日の会見で、容疑者の殺害を「国際的なテロとの戦いにおいて重要で前向きな展開だ」として米政府に理解を示した。しかし、「パキスタンの立場を理解し支持する」(3日)、「主権と領土は尊重されるべきだ」(5日)と、徐々にパキスタンの主張に歩調をあわせていった。

 中国の支持に対し、ギラニ首相は9日の演説で、「中国は、パキスタン国民にとって刺激と力の源泉だ」と中国を持ち上げた。また、政府が同容疑者殺害以降「機能マヒ」(パキスタン紙)と揶揄(やゆ)される中、ギラニ首相は17日から4日間の訪中を予定通り行い、民生原子力協力などについて協議するという。

 今回の中国によるパキスタン擁護について、インド国内では「驚きに値しない」(外務次官経験者)、などとして冷静に受け止められている。だが、内心穏やかでないはずだ。

 中国問題に詳しい関係筋は、インドが警戒する背景のひとつとして、同国北部カシミール地方のパキスタン管理地域における最近の中国の開発加速をあげる。中国の投資は2000年代後半に飛躍的に増加したという。「将来的に中国が同地域統治を視野にいれた動き」ともいわれ、今回の支持も、パキスタン内の親中ムード醸成の一環ではないかとの見方も出ている。

 一方、インドにとって、同容疑者殺害はパキスタンが「テロリストの聖地になっている」との確信を強くするものだった。だが、パキスタンを必要以上に追い込めば、軌道に再び乗りつつある印パの対話路線にパキスタンが反発し、結果的に中国がさらなる影響を及ぼす余地を作りかねない。インドは当面抑制的な対応を迫られそうだ。

2541チバQ:2011/05/13(金) 22:50:24
>>2490
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011051301001046.html
西ベンガルなどで左派惨敗 印の地方選、政府与党躍進
2011年5月13日 21時19分

 【ニューデリー共同】4〜5月に投票が実施されたインドの4州と1連邦政府直轄地の議会選の開票結果が13日発表され、西ベンガル州とケララ州で政権を握っていた左派政党が惨敗、中央政府与党の国民会議派系が躍進した。インドメディアが報じた。

 国民会議派は、中央政府マンモハン・シン政権の幹部や与党議員らをめぐり相次いで発覚した汚職疑惑やインフレなどの影響で苦戦が予想されたが、有権者は同党が進める産業推進策などを評価。シン政権にとっては2014年の総選挙に向けた好材料となった。

 西ベンガル州では34年続いた共産系政権が終わり、国民会議派系の「草の根会議派」が第1党となった。ケララ州やアッサム州、直轄地ポンディシェリーでは国民会議派系が勝利。タミルナド州では国民会議派とは一線を画す野党系の地域政党が第1党となった。

2545チバQ:2011/05/17(火) 21:51:32
http://www.afpbb.com/article/politics/2800433/7214508?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
「全インド恋人党」、愛を阻む壁に挑戦
2011年05月17日 16:44 発信地:チェンナイ/インド

【5月17日 AFP】キューピッドの矢に射止められたハートの中央には愛を象徴するタージマハル(Taj Mahal)廟─35歳のメークアップ・アーティスト、クマル・スリ・スリ(Kumar Sri Sri)氏が党首を務める「全インド恋人党」(All India Lovers Party、ILP)の存在は、政治的な多様性を誇るインド政界にあっても異色だ。

 クマルさんは、カースト(身分階級)や宗教、社会的地位の違いを理由に親に結婚を反対されるカップルをサポートしようと、2008年に同党を結成した。インドでは社会規範から外れた結婚をする者は親から縁を切られたり、最悪の場合には家族の誇りや評判を傷つける者として、親戚による「名誉殺人」の犠牲となることさえある。

 ILPは党の要綱で、家族の支援を受けられない結婚したカップルのために、職場での優遇措置や、無料の住宅や保育サービスの提供を掲げている。

 インド南部タミルナド(Tamil Nadu)州の州都チェンナイ(Chennai)にあるつつましい党本部で取材に応じてくれたクマルさんは、「2014年までに少なくとも10人を議会に送り込むのが私の目標」だと語った。

■映画スター志望から恋人党結成へ

 映画スター志望だったクマルさんは1989年、学校を中退してタミル語映画の一大拠点チェンナイに来た。しかし、映画界へ入り込むにはコネがすべてだった。「村から出る時に、ビッグスターにならなければ、一生帰って来ないと宣言してきたんだ」。ウェイターやビデオショップ店員などを渡り歩き、メークアップ・アーティストのアシスタントの職にたどり着いた。

 同僚だったのが、映画村の仕立て職人の娘だった現在の妻、マンガデヴィ(Mangadevi)さんだった。しかしクマルさんの両親は「20万ルピーとか50万ルピー(約36万〜90万円)といったたくさんの持参金を持って嫁いでくる裕福な家の娘と、僕を結婚させたがっていた」

 結局2人はスリ・スリ氏の両親に告げずに結婚した。「カーストや資産によって結婚を決めたがる家族たちの存在によって、恋人たちが直面する問題に気が付いたんだ。そういう恋人たちのために政党を作りたいって言った時には、みんなに笑われた。けれどこの国には、僕に投票してくれる恋人たちがたくさんいると思う」

 現在ILPには、ポスターを貼ったりパンフレットを配るボランティアが20人ほどいる。党の資金は、メークアップ・アーティストと牛乳配達の2足のわらじを履くクマルさんの持ち出しだ。「毎日、うちの党を支持したいという電話が15〜20件」あり、すでに10万人程度の支持者がいるというが、その数え方は定かでない。

■ゴールインさせたカップルも

 恋人党を立ち上げて数か月後、クマルさんは23歳の女性と36歳の男性のカップルの結婚の手助けをした。男性の父親は誰もがうらやむ政府の鉄道関連の職を持っていたが、女性の父親は貧しい労働者だった。

 男性の父親が2人の結婚に反対したため、ポスターで恋人党の存在を知った女性の父親がクマルさんに助けを求めてきた。

 クマルさんは2人の両親同士を会わせ、2人はまだ若いのだから一生懸命働けばお金の心配はいらない、と男性の両親を説得した。こうして2人は2008年8月に結婚し、恋人党にとって初の成功事例となった。

 一方で、恋人党の掲げる政策は「インドの伝統や文化に反し、この国の家族制度を破壊するものは芽のうちに摘み取らねばならない」と敵対姿勢を鮮明にするヒンズー系の保守派政党も存在する。

 クマルさんの政治的野心が花開くにはまだ時間がかかるだろう。13日に開票されたインド地方議会選の結果でILPの得票はわずか数百票にとどまり、クマルさんは立候補したチェンナイ選挙区で議席を獲得できなかった。

 それでも情熱は薄れない。「全然問題ないよ!今回は初めての立候補。まだこれから何度もある。僕は、愛がなければ何事も成功しないし、愛がなければ何事もできないということだけは確信してるんです」(c)AFP/Ammu Kannampilly

2548チバQ:2011/05/17(火) 22:03:13
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-21142620110517
情報BOX:次期IMF専務理事候補
2011年 05月 17日 14:51 JST
[ベルリン 16日 ロイター] 国際通貨基金(IMF)のストロスカーン専務理事が性的暴行容疑で米国で訴追され、退任する可能性が高くなった。
 専務理事職は慣例的に欧州から選出されている。以下は後任候補。

 ◎トルコのケマル・デルビシュ元経済財務担当相:欧州出身者以外から選ばれる場合の有力候補。2001年のトルコ金融危機の際、困難な改革を進め、IMFから多額の救済資金を得た功績で知られる。

 1978年に世銀に入り、96年には副総裁に就任。2001年に閣僚としてトルコに戻る。

 国連開発計画(UNDP)の前総裁で、現在はワシントンのシンクタンク、ブルッキングス研究所で世界経済・開発計画担当ディレクター。

 ◎クリスティーヌ・ラガルド仏経済・財政・産業相。55歳。欧州出身者から選ばれる場合の最有力候補。ただ、過去33年間のうち26年間にわたりフランス人が専務理事の座にあり、ストロスカーン専務理事もフランス人だったことから拒否反応が出る可能性もある。

 ◎南アフリカのトレバー・マニュエル元財務相。55歳。96―2009年に財務相を務め、08年のムベキ大統領辞任後の安定した政権移行に向けて重要な役割果たした。

 ◎メキシコのカルステンス中銀総裁。中銀のチーフエコノミストを経て2010年1月総裁就任。52歳。

 2003―06年にIMF副専務理事、政府の経済政策調整担当者としてメキシコに戻り、その後財務相も務めた。

 世銀は米国出身のゼーリック総裁が務めているため、同じ米州(南北アメリカ)出身者として不利となる可能性がある。

 ◎インドのモンテク・シン・アルワリア大統領顧問。1980年代半ば以降、インドの経済改革で重要な役割を果たす。2004年以降、計画委員会の副委員長を務める。世銀とIMFに勤務経験。ただ67歳と高齢。 

 ◎スタンレー・フィッシャー元IMF筆頭副専務理事(94―2001年)。2005年からイスラエル中銀総裁を務める。経済学者としても知られ、マサチューセッツ工科大学(MIT)で教鞭をとっていた時には、バーナンキ現連邦準備理事会(FRB)議長の論文助言を行った。

 67歳と高齢であることや、中銀総裁就任時にイスラエル国籍を取得したが、米国のパスポートも保有し、実質的に米国籍も保有しているとみられることが専務理事就任に障害となる可能性。

 ◎パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)のモハメド・エラリアン最高経営責任者(CEO)兼共同最高投資責任者。52歳。80―90年代にIMFで15年間勤務し、副局長となる。その後ソロモン・スミス・バーニー(その後シティグループ)に務める。

 ニューヨークで、エジプトの外交官とフランス人の間に生まれる。

 欧州債務危機の際に歯に衣着せぬ発言をしており、欧州から嫌われる可能性も。

 ◎ドイツのシュタインブリュック元財務相。64歳。2005―09年のメルケル首相の大連立政権下で社会民主党出身の財務相となる。

 メルケル首相は欧州出身者が好ましいと発言しており、シュタインブリュック氏を推す可能性がある。そうなれば2013年の選挙での政敵を排除することにつながる。

 ◎アクセル・ウェーバー前ドイツ連銀総裁。54歳。政治・外交的配慮をせずに率直に発言する傾向。一流のエコノミストであり、来年シカゴ大学で教鞭をとる方針を公表しているため、政策担当者になるよりも学究の道を選ぶとの見方もある。

 ◎ゴードン・ブラウン前英首相。60歳。しかしキャメロン現首相が先月、「債務否定論者」だとして適任ではないとの見方を示し、インドや中国の台頭により欧州以外から後任を選ぶべきとの見解を示した。

2553チバQ:2011/05/19(木) 12:56:34
IMF専務理事訴追 加速する後任人事
産経新聞 5月19日(木)7時55分配信

 【ワシントン=柿内公輔】国際通貨基金(IMF)専務理事のストロスカーン容疑者が性的暴行の疑いで訴追されたことで、後任人事をめぐる観測が加速してきた。「指定席」を死守したい欧州に対し、IMFでの発言力拡大を狙うアジアや新興国は人心一新につながる人事を模索。各国の思惑が交錯する背景には、IMFの組織運営をめぐるせめぎ合いがある。

 ストロスカーン容疑者の辞任は不可避の情勢。後継を探る素早い動きを見せるのが、専務理事ポストを独占してきた欧州勢だ。

 同容疑者の逮捕直後の16日、ドイツのメルケル首相は「欧州出身者がトップを維持するのが望ましい」との見解を披露。オランダやスペインからも同様の声が相次ぎ、欧州の信用不安への対処には欧州の指導力が必要との主張も聞かれる。

 「ポスト・ストロスカーン」の本命とみられてきたのが、フランスのラガルド財務相。20カ国・地域(G20)議長国として財務相会合などでの指導力が評価されるが、「容疑者と同じフランス出身者は厳しい」(国際金融筋)との見方があり、シュタインブリュック元独財務相やブラウン前英首相を推す声もある。

 一方、IMFは欧州、世銀は米国の出身者が就く慣習に反発するのがアジアや中南米などの新興国。後任には、トルコのデルビシュ元財務相や、メキシコ出身のグリア経済協力開発機構(OECD)事務総長など複数の候補が取り沙汰されている。

 IMF最大の出資国の米国も、「虎視眈々(たんたん)とトップの座をうかがっている」(国際機関関係者)とされるが、世銀総裁を米国出身のゼーリック氏が務めておりハードルは高い。日本は序列3位の副専務理事ポストを確保してきたが、トップ候補は見あたらない。

 トップ人事をめぐるせめぎ合いには、先進国と新興国の綱引きが影響している。経済成長に見合った待遇を求める新興国に対し、先進国側は発言力に直結する出資割当額の引き上げに応じるなどして、新興国を懐柔してきた。

 しかし、日米欧が依然主導するIMFの組織運営に新興国の不満は根強い。中国外務省は17日、今回の不祥事を受けて「トップの選定における問題が提起された」とし、「公平性や能力の原則に基づくべきだ」とのコメントを発表して、さっそく先進国を牽制(けんせい)した。前代未聞の不祥事は、IMFが抱える構造問題をも浮き彫りにしている。

≪IMF専務理事の主な後任候補≫
 欧州:ラガルド仏財務相、シュタインブリュック元独財務相、ブラウン前英首相、ウェーバー前ドイツ連銀総裁

 新興国:デルビシュ元トルコ財務相、グリアOECD事務総長(メキシコ)、アルワリア・インド国家計画委副委員長、マニュエル元南アフリカ財務相

 米国:サマーズ前米国家経済会議委員長

2571チバQ:2011/05/23(月) 23:19:00
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110523/asi11052301070000-n1.htm
セーシェル大統領選、現職が3期目当選
2011.5.23 01:05
 ロイター通信などによると、インド洋の島国セーシェルで19〜21日に大統領選の投票が行われ、選挙管理委員会は22日、現職のジェームズ・ミシェル大統領(66)が当選したと発表した。3期目となる。任期は5年。

 選管によると、大統領選には4人が立候補し、ミシェル氏は約55%を得票した。有権者は約5万8000人で、投票率は約83%だった。

 ミシェル氏は2004年、ルネ前大統領の任期途中の引退に伴い、副大統領から大統領に就任、06年に再選されていた。

 セーシェルは観光業が主産業。AP通信などによると、4月に結婚式を挙げた英国のウィリアム王子とキャサリン妃が今月、新婚旅行で訪れた。(共同)

2602チバQ:2011/06/03(金) 23:03:42
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/110603/mcb1106030505019-n1.htm
外国人マネー、露から流出 プーチン氏出馬沈黙で不安感 (1/2ページ)2011.6.3 05:00
. ロシアから外国人投資家の資金が逃避している。プーチン首相が来年の大統領選出馬について沈黙を守り、先行きの政治情勢の不透明感が続いていることに加え、原油相場の下落が投資家の不安をあおっているためだ。ロシアとは対照的に、同じBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)諸国の一つ、ブラジルへの資金流入は記録的な高水準となっている。

 ◆1〜4月2兆円超

 ロシア中央銀行によると、1〜4月の資本の純流出額は300億ドル(約2兆4380億円)に達し、昨年1年間の353億ドルに迫る勢いだ。中銀のイグナチェフ総裁は5月26日、ロシアからの資金流出の背景について「対露投資の環境が良好とはいえず、投資家は原油価格の下落がルーブル安につながるとみている」との見方を示した。

 過去の資金流出入の推移をみると、07年は純流入額が817億ドルだったものの、金融危機後の08年は一転、流出額が1337億ドルに達した。09年の流出額は561億ドルだった。ウラルシブ・ファイナンシャルの債券調査責任者、ドミトリー・ドゥトキン氏は、投資家がロシアを避けている要因の一つに、プーチン首相とメドベージェフ大統領が、12年の次期大統領選に出馬するかどうか発表を先延ばしにしている点を指摘。「今や外国人投資家が必ず聞く質問が『誰が大統領選に出るのか』だ。それがはっきりするまでは、彼らは傍観姿勢をとる」と予想した。

 対照的なのが、ブラジルだ。ブラジル中央銀行によると、1月〜5月13日の資金の純流入額は459億ドルと、10年通年の244億ドルからほぼ倍増した。調査会社EPFRグローバルによると、ブラジルの債券ファンドへの純資金流入額は今年、ロシアの債券ファンド向けの30倍に上った。

 ◆対照的なブラジル

 ブラジルは過去1年で5回の利上げを実施しており、これが海外からの投資を呼び込んでいる。これに対して、ロシア中銀による利上げは2回。5月30日には預金金利を引き上げたものの、主要政策金利であるリファイナンス金利は8.25%に据え置いた。これは過去最低水準に比べわずか0.5%差だ。ウラルシブのドゥトキン氏は、金融当局が資金逃避を抑えるために、年内に最大9%まで引き上げる可能性が高いとみている。

 ロシアのドボルコビッチ大統領補佐官(経済担当)は5月24日、報道陣に対し「今年7〜12月期には対露投資が流入に転じ1〜6月期の資金逃避を一部相殺する」との見通しを示した。ロシアの天然ガス独占企業ガスプロムの貸付部門ガスプロムバンクの国際債券販売担当共同責任者、セバスチャン・ド・プリンサック氏は「ロシア債券の需要はまだ堅調」として、対ロシア直接投資の方が債券市場よりも大統領選の先行きの不透明感が影響を与えていると指摘した。(ブルームバーグ Denis Maternovsky)

2614チバQ:2011/06/04(土) 19:44:49
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011060401000790.html
印、ヨガ指導者が政治介入 ハンストで汚職追及
2011年6月4日 19時22分

 4日、ニューデリーで無期限ハンガーストライキを始めたラムデブ師(中央)(共同)


 【ニューデリー共同】インドのヨガの著名指導者ラムデブ師(46)が4日、シン政権の汚職体質を批判し、汚職対策の徹底などを求めて、ニューデリーで無期限のハンガーストライキを開始した。門外漢の政治介入とも言えるが、野党だけでなく、多くの国民も賛同する気配を見せており、シン政権は神経をとがらせている。

 インドメディアによると、ラムデブ師は、汚職の罪に死刑や無期懲役を科すことや汚職専門の裁判所の設置、さらには首相の直接選挙制などを要求。シン政権は同師の国民への影響力に配慮し、ハンストを回避する説得を繰り返したが、ラムデブ師は譲歩しなかった。

 野党インド人民党のガドカリ総裁は「ラムデブ師の要求は正当だ」と指摘。ハンスト会場には支持者数万人が集結。男子学生サトビル・ラナさん(18)は「政治家はもはや信じられない。ラムデブ師が政治を変える時が来た」と気勢を上げた。

 シン政権は引き続きラムデブ師との間で妥協点を探る方針だ。

 インドでは昨年初主催した英連邦競技大会や第2世代(2G)携帯電話用周波数帯の新規割り当てをめぐり、シン政権の幹部や与党議員らが関与した汚職疑惑が浮上している。

 ラムデブ師は貧しい家庭に生まれ、中等教育までしか受けていないが、ヨガの第一人者となり、信奉者からの寄付などで莫大(ばくだい)な資産を形成。自家用ジェット機で国内外を回り、ヨガを広めている。

2624チバQ:2011/06/05(日) 14:37:51
>>2614
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011060501000225.html
印、ヨガ指導者ら数万人排除 安全上の理由と警察
2011年6月5日 12時34分

 5日、インドの首都ニューデリーで、ハンガーストライキが実施されていた会場からラムデブ師の支持者を排除する警察官ら(AP=共同)


 【ニューデリー共同】PTI通信などによると、インド警察当局は5日未明、政府に汚職対策の徹底などを求めて無期限のハンガーストライキを実施していたヨガの著名指導者ラムデブ師(46)と支持者数万人をニューデリーの会場となったテントから強制排除した。

 警察当局は、大人数が集まったため、安全上の理由から排除に踏み切ったとしている。

 警官隊は催涙弾や警棒を使用、支持者らから反発する声が上がっている。一時身柄を拘束されたラムデブ師は、警察の行為に平和的手段で抗議するよう支持者に訴えた。

 ラムデブ師は汚職の罪に死刑や無期懲役を科すことや汚職専門の裁判所の設置、さらには首相の直接選挙制などを要求。門外漢の政治介入とも言えるが、野党だけでなく、多くの国民も賛同、シン政権は対応に苦慮していた。

2625チバQ:2011/06/05(日) 18:55:02
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110605/asi11060518250006-n1.htm
シン政権に焦り? インド超人気ヨガ指導者の汚職対策要求ハンストを強制的に中止
2011.6.5 18:25
 【ニューデリー=田北真樹子】インドの著名なヨガ指導者ラムデブ師(46)が4日、首都ニューデリーで、政府に汚職対策の徹底などを求める無期限のハンガーストライキを始めたところ、警察当局が5日未明になりハンスト会場に集まっていた数万人の支持者を強制排除する事態があった。

 インドでは、政府の汚職対策への腰の重さを批判する活動家が3月にもハンストを行った。それに続く今回のハンストは、国内に大きな影響力を持つラムデブ師の行動だけに、求心力を失っているシン政権にさらなるダメージとなりかねない。焦りを感じたシン政権が強制排除に乗り出したのではないかとの見方が出ている。

 ラムデブ師を支持する活動家や野党指導者らは「集会は平和的だった」と政府を強く非難。ラムデブ師は5日、政府への抗議としてハンスト継続を表明した。

 一方で、ラムデブ師がハンストを政治利用しようとしたとの見方もある。多くの支持者を抱えているとされる同師は、政界参入に意欲を見せている。実際、ハンスト中止の条件に首相の直接選挙制導入など、ヨガ指導者らしくない要求を政府に突きつけている。警察当局は、ラムデブ師が本来の目的であるヨガの集会以外で会場を使用したため、強制排除したとしている。

 政府は、ハンスト前から同師と再三協議を行い中止を働きかけてきた。だが、ハンスト中止の動きが見られないことから、実力行使に踏み切ったようだ。

2651チバQ:2011/06/11(土) 20:13:51
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011061101000347.html
IMF初の女性トップ誕生へ 仏ラガルド氏ほぼ確実
2011年6月11日 13時34分

 【ワシントン共同】国際通貨基金(IMF)は10日、ストロスカーン前専務理事の起訴、辞任に伴う次期専務理事選の立候補受け付けを締め切った。欧州連合(EU)が推すフランスのラガルド経済・財政・産業相の選出はほぼ確実で、IMF初の女性トップが誕生する見通し。

 複数の国際金融筋によると、態度を明らかにしていない米国と日本は「来週中にもラガルド氏支持を表明する」とみられ、理事会での審査、選挙を経て月内に就任が決まる予定。

 対抗馬として、メキシコは自国のカルステンス中央銀行総裁を擁立し、ラガルド氏と事実上の一騎打ちの構図。カルステンス氏は欧州主要国によるポスト独占に批判的な新興国の支持を募るが、統一候補として一本化できていないもようだ。

 ラガルド氏は、ロシアや韓国など新興国の一部にも支持を広げる。IMF最大出資国の米国は輩出してきた世界銀行の総裁職を死守するためにも、欧州側に付くもよう。出資比率2位の日本も、米国と歩調を合わせラガルド氏支持を表明するとみられる。

 一方、中国、ブラジル、インドなど主要な新興国は、専務理事以外のIMF理事会人事に関心を寄せている。


http://www.asahi.com/business/update/0611/TKY201106110109.html
IMFトップ選、ラガルド氏が有力 立候補締め切る2011年6月11日13時8分
 国際通貨基金(IMF)のトップである次期専務理事の選出をめぐり、立候補の受け付けが米東部時間の11日午前0時(日本時間同日午後1時)で締め切られた。フランスのラガルド財務相と、メキシコのカルステンス中央銀行総裁がそれぞれ擁立された模様だ。ラガルド氏は英独仏など支持を着実に広げており、同氏の選出が有力な情勢になっている。

 ラガルド氏は、ロシアやアフリカ諸国にも支持を広げ、すでに30%超の支持を確保している模様だ。一方でカルステンス氏は、メキシコなどによる5%弱にとどまり、両氏の差は拡大している。約17%の議決権を持つ米国の動向が焦点だ。米政府高官は、これまでの朝日新聞の取材に、一定の時間をかけて決断する意向を示している。

 IMFは5月に、ストロスカーン専務理事が性的暴行容疑で逮捕され、辞任したことに伴い、次期トップ選出を進めている。(ワシントン=尾形聡彦)
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2672チバQ:2011/06/15(水) 23:03:31
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110615/erp11061519570001-n1.htm
遠のく盟主の座 中国の浸透に苦慮の露 上海協力機構創設10周年
2011.6.15 19:55 (1/2ページ)
 【モスクワ=佐藤貴生】中露と中央アジア4カ国で構成する上海協力機構(SCO)は15日、カザフスタンの首都アスタナで首脳会議を開き、創設10周年を記念した「アスタナ宣言」を採択した。ただ、豊富な資金力を背景に中央アジアへの浸透を図る中国の陰で、ロシアの求心力の衰えは否めないのが実情だ。旧ソ連を構成した“裏庭”への中国の進出ぶりに警戒を強めるロシアは、インドを正式加盟国に引き入れて中国の影響力をそぐ戦略を描いているともいわれる。

 インタファクス通信によると、会議には加盟6カ国の首脳が顔をそろえ、北大西洋条約機構(NATO)が欧州で進めるミサイル防衛(MD)の「一方的な」実施に反対することなどを盛り込んだアスタナ宣言を採択。反テロ協力や麻薬の密輸撲滅など、犯罪阻止に関する覚書も採択する。

 会議には準加盟国のイランやパキスタンのほか、アフガニスタンのカルザイ大統領もゲストとして出席、組織としての存在感を示した。メドベージェフ露大統領は「SCOは開かれた組織で、エリートクラブではない」と加盟国拡大に賛意を表明。準加盟国のインドやパキスタンなどは正式加盟を求めている。

 一方、中国の胡錦濤国家主席は、加盟国を対象に総額120億ドル(約9700億円)を低利融資すると表明、中央アジアの経済支援に力を注ぐ方針を示した。

 2001年、中露を中心に創設されたSCOの目的は対米牽制(けんせい)だったといわれる。しかしこの10年で、中央アジアをめぐる中露の勢力図は大きく変わった。特に08年の米国発の金融危機以降、経済の復調に手間取るロシアを横目に急成長を維持した中国は着々と地盤を固めてきた。

 モスクワ国立国際関係大学の公式サイトなどによると、中国は過去、カザフスタンに160億ドル▽SCO非加盟のトルクメニスタンに30億ドル▽ウズベキスタンに4億ドルの投融資をそれぞれ実施。各国に眠る石油や天然ガス、天然ウランなどの輸入を本格化させた。

 さらに、中央アジアの最貧国で地下資源に乏しいタジキスタンには8億ドルを投融資、同国最大の債権国として影響力を行使しているほか、キルギスは安価な中国製品の海外輸出の中継地と化している。

 こうした情勢をふまえ、露有力紙コメルサントは15日付で、「ロシアが中央アジアでの影響力強化のために欲してきたSCOの盟主は、中国であることがこの10年で明らかになった」という趣旨の記事を掲載。「インドの(正式加盟)申請を歓迎しており、全力で支援する」との関係者の談話も紹介、インドの力を借りてでも中国の影響力を薄めたいロシアの思惑がにじんでいる。

2726名無しさん:2011/06/28(火) 12:47:35
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2011/06/26/20110626ddm007030060000c.html
サウジアラビア:インドネシア人家政婦死刑 「まともに給料くれず」
 ◇長女らサウジ雇用主の虐待証言 顔につば、突き落とされ骨折
 サウジアラビアで雇用主の女性を殺害したインドネシア人家政婦に斬首刑が執行された問題が、インドネシア国内で波紋を広げている。背景には雇用主の暴行や賃金不払いがあるとみられ、全国主要都市で24日まで連日、抗議デモが続き、政府は、8月からのサウジへの労働者派遣停止を発表した。家政婦の遺族が、過酷な虐待の実態を証言した。【ブカシ(インドネシア西ジャワ州)で佐藤賢二郎】

 「母は寛大で強い人でした」。今月18日に処刑された家政婦ルヤティさん(54)の長女エエンさん(36)は、自宅で重い口を開いた。母のサウジへの出稼ぎは3度目で、08年6月に出発。契約期間は1年半、賃金は国内の家政婦の倍額に相当する月約178万ルピア(約1万7000円)だった。

 サウジからは月に1度だけ電話があった。「雇用主の妻が怒りっぽく、まともに賃金をくれないとこぼす以外に弱音は吐かなかった」と話す。過去、別の雇用主の元では仕送りは定期的だったが、今回は08年12月と09年4月にそれぞれ約880万ルピアと約700万ルピアが届いただけだった。

 母への虐待を知らされたのは契約の満期が過ぎた昨年1月。母が雇用主に未払い賃金の支払いと帰国許可を求めて暴行を受け、逆にナイフで刺して殺害した直後で、近所で働くインドネシア人女性からの電話だった。雇用主は母を殴り、靴を投げつけた。顔につばを吐くなどの行為も繰り返し、階段から突き落とされて足を骨折したこともあった。しかし「子供には、心配させたくないので伝えないで」と懇願したという。

 エエンさんは「(母の犯行を)今も信じられない」と話す。母は今年5月に死刑判決を受けた。

 母の出稼ぎは当初、3人の子供の教育費を捻出するためだった。03年に戻った後、母は離婚。再度サウジへ。3度目の今回は「老後の蓄え」が目的で、家族は全員「無理をしないで」と止めたが、聞き入れなかった。「貧困が解消されなければ同じ悲劇は続く」と長男のイワンさん(27)。「早く遺体を自宅近くの墓に埋めてあげたい」と話した。

毎日新聞 2011年6月26日 東京朝刊

2727名無しさん:2011/06/28(火) 12:47:52
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2011/06/26/20110626ddm007030075000c.html
サウジアラビア:インドネシア人家政婦死刑 「奴隷同然も」 人権団体、報告書で指弾
 【カイロ和田浩明】サウジアラビアなどペルシャ湾岸諸国は、アジアやアフリカからの労働者に対する虐待問題で長年国際的に非難されてきたが、状況は遅々として改善していない。国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(本部・ニューヨーク)は今年の報告書で、サウジの外国人労働者は「奴隷同然の場合もある」と指弾している。

 米国務省の国際人権報告書(10年版)によると、サウジアラビアの人口約2900万人のうち、推定約600万人が外国人。民間部門の労働力の9割近くを外国人が占める。特にひどい扱いを受けているとされるのが家内労働者で、ほとんどが女性だ。

 外国人労働者はサウジ国籍を持つ「後見人」が必要で、悪質な後見人はパスポートを取り上げ、無賃金での長時間労働を強いる。暴力や性的暴行を加える事例も少なくない。

 中東和平や石油問題でサウジとは長年緊密な協力関係にある米国の国務省ですら、人権報告書で被害国の大使館関係者の話を引用し「(外国人労働者は)隷属に等しい(雇用)状況から逃げ出している」と断罪。同省は年次人身売買報告書(10年)でも、「アジア、アフリカから、売春や物ごいのために連れてこられた女性や子供がいる」と指摘している。

毎日新聞 2011年6月26日 東京朝刊

http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2011/06/26/20110626ddm007030069000c.html
サウジアラビア:インドネシア人家政婦死刑 インドネシア、サウジへ労働者派遣停止
 ◇8月から
 【ジャカルタ佐藤賢二郎】インドネシア政府は今回の死刑執行を受け、8月1日からサウジアラビアへの労働者派遣を停止すると発表した。インドネシアにとって海外への出稼ぎ労働者の本国送金は石油・天然ガスに次ぐ国家の歳入源。派遣停止は自らの身を切る強硬措置だ。

 停止期間は「サウジ政府がインドネシア人労働者の人権保護に関する覚書に署名するまで」としている。

 インドネシアのユドヨノ大統領は23日の国民向けテレビ演説で、サウジ当局による事前通告なしの今回の刑執行を「国際関係上の規範と礼儀を破った」と厳しく批判した。

 サウジでは現在約150万人のインドネシア人が家政婦や油田労働者として従事し、毎月1万5000人程度が渡航している。だが、虐待や賃金不払いが常態化し、こうした劣悪な労働環境を背景にしたと見られる犯罪が多発。今回とは別に、26人のインドネシア人労働者の死刑が確定している。ユドヨノ大統領は演説で、こうした一連の事件や裁判の経緯などを調べる専門チームを設置する方針を示した。

 だが、インドネシアの民間組織「ミグラント・ケア」は派遣措置の停止について「8月では遅い。即時停止だ」と要求。有力国会議員やイスラム団体も、政府に同様の突き上げを強めている。

 世界銀行報告(09年)によると、インドネシア人出稼ぎ労働者の本国送金額は少なくとも年間60億ドル(約4820億円)に上り、インドネシアで出稼ぎ労働者は「歳入の英雄」とも呼ばれる。

 インドネシア中央銀行の統計で今年も1〜4月のサウジからの送金額は約7億2000万ドル(約570億円)に達し、政府関係者からは派遣停止の国家財政への影響を懸念する声も出ている。

毎日新聞 2011年6月26日 東京朝刊

2764チバQ:2011/07/05(火) 22:32:17
>>600>>607
http://news.toremaga.com/politics/foreign/339488.html
ガンジー家への政権禅譲論高まる=課題山積の首相、求心力低下―インド
2011年07月04日
 【ニューデリー時事】インドのシン首相(78)が、閣僚経験者らの汚職事件など山積する難題への対応に苦慮し、野党から強い批判を浴びている。首相は6月末、報道各社の代表を公邸に招いて懇談、政権運営に改めて自信を示した。しかし最大与党・国民会議派内では若手のホープで名門ガンジー家出身のラフル・ガンジー氏(41)への政権禅譲を求める声が拡大。首相の求心力低下に拍車を掛けている。

 経済学者出身のシン首相は清廉潔白なイメージが売りだが、押し出しの強い「政治家タイプ」ではない。一方、ラフル氏の母で、故ラジブ・ガンジー元首相の妻ソニア・ガンジー同党総裁は豪腕と評される。シン首相は野党からソニア総裁の「操り人形」と評されており、懇談では自らのリーダーシップを強調する狙いがあった。

 インドでは1947年の独立後、ネール初代首相をはじめガンジー家が3人の首相を輩出。計37年間も統治し「王朝」を築いたが、91年に暗殺されたラジブ元首相を最後に、同家から首相を出していない。

 昨年以降、携帯電話事業の免許交付や、国際競技大会をめぐる汚職が相次ぎ発覚し、与党の大物政治家らが逮捕された。社会活動家が大衆を巻き込んでデモを展開するなど政権批判が高まった。

 与党は2014年の総選挙に向け、ガンジー家の威光を借り、「ラフル首相」の下で選挙に勝つシナリオを描いているとされる。「汚職問題の恥部はシン政権に負わせ、ラフル氏を温存する戦略」(地元記者)のようだが、既に党有力者からは首相交代への期待も出始めた。(続)

[時事通信社]

2765チバQ:2011/07/05(火) 22:32:47
http://news.toremaga.com/politics/foreign/339486.html
ガンジー家への政権禅譲論高まる=課題山積の首相、求心力低下―インド☆2
2011年07月04日

 ラフル氏は父親のラジブ氏暗殺後、安全上の理由から米国や英国に留学。早くから政界入りを期待され、04年の総選挙で、ロンドンでの会社勤めをやめて父と同じ選挙区から立候補、初当選した。あえて閣僚就任を断り、党内の若手で組織するグループの会長職を続けながら帝王学を学んでいる。

 ラフル氏の教育係といわれる国民会議派のシン事務局長は最近、ラフル氏が首相に就任すべき時だと明言。チダムバラム内相も閣僚の若返りの必要性に言及した上で、ラフル氏の「適切な時期」の首相就任を党が望んでいると語った。(了)

[時事通信社]

2772チバQ:2011/07/08(金) 23:12:33
http://www.asahi.com/international/update/0708/TKY201107080515.html
パキスタンで抗争続発、93人死亡 民族対立が背景か
 パキスタン最大都市の南部カラチで5日以降、銃撃や暗殺が相次ぎ、地元メディアによると、8日までに93人が死亡した。異なる民族間の対立が背景にあるとみられる。7日には路線バス2台が襲撃され、12人が死亡、30人以上が負傷するなど、暴力は無差別化の様相を呈している。

 政府は治安部隊1千人を市内に追加配置することを決めた。カラチでは独立時にインド側から移り住んだイスラム教徒とその子孫を中心としたムータヒダ民族運動(MQM)と、他の民族を基盤とする政党などとの間で対立が繰り返されている。(イスラマバード=五十嵐誠)

2784チバQ:2011/07/10(日) 10:01:58
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110709-00000595-yom-int
パキスタンで政党抗争激化、102人が死亡
読売新聞 7月9日(土)18時7分配信

 【イスラマバード=横堀裕也】パキスタン南部の最大都市カラチで、民族対立を背景とした政党支持者間の抗争が激化し、地元メディアによると、5〜9日の5日間で計102人が死亡した。

 5日に「アワミ民族党」(ANP)の幹部が銃撃され、ANP支持者が対立する「ムータヒダ民族運動」(MQM)の犯行とみて報復を開始したという。市内の広い地域で双方の支持者による銃撃戦が起き、商店放火も相次いでいる。8日だけで30人が死亡した。

 パシュトゥン人主体のANPに対し、MQMはパキスタン独立時にインドから移住したイスラム教徒が中心で、これまでも衝突を繰り返してきた。

2791チバQ:2011/07/11(月) 22:32:50
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/accidents/2812025/7482319
インドで列車事故相次ぐ、63人死亡
2011年07月11日 13:45 発信地:ラクノー/インド
【7月11日 AFP】インドで10日、2件の列車事故が相次いで発生し、警察によるとこれまでに少なくとも63人が死亡、200人が負傷した。

 インド北部のウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州では、地元報道によると乗客約1000人を乗せた列車が時速108キロメートルで走行中に脱線し、車両が折り重なって横転した。州警察幹部によれば63人の死亡が確認されたが、まだ客車内に閉じ込められている乗客がいるとみられるという。また、死者にはスウェーデン人男性1人が含まれているという。

 同州では前週にも列車がバスに衝突する事故があり、38人が死亡している。

 一方、北西部アッサム(Assam)州では列車で爆発があり、警察によると死者はなかったものの100人余りが負傷し、うち20人は重体だという。爆発の原因については、同地域で活発な分離独立派武装勢力の犯行かどうかはまだ不明という。

 インドの国営鉄道網は、新規参入の民間航空会社の激しい追い上げにあいつつも、1日あたり1850万人が利用する主要な長距離移動手段。これまで最悪の事故は、1981年に東部ビハール(Bihar)州で列車が川に沈んで約800人が死亡したもの。(c)AFP

2799チバQ:2011/07/14(木) 20:40:33
http://www.cnn.co.jp/world/30003368.html
ムンバイで連続爆弾テロ、21人死亡 インド
2011.07.14 Thu posted at: 09:37 JST

ムンバイ(CNN) インドの金融都市ムンバイで13日夜、ラッシュアワーの混雑する時間帯に3カ所で相次いで爆発が起き、少なくとも21人が死亡、100人以上が負傷した。

爆発は、いずれも商業中心地のオペラハウス、ザベリバザール、列車の駅に近いダダールの各地区で、人通りが増える時間帯に連続して発生した。警察によると、爆弾はバイクの近くに置かれた傘の下と、車およびバイクに仕掛けられていた。

ムンバイがあるマハラシュトラ州の首相は「できるだけ多くの犠牲者が出る場所をテロリストが狙ったのは明らか」としながらも、容疑者を名指しするのは時期尚早だと指摘。犠牲者の数はさらに増える可能性があるとした。

同日深夜から14日にかけて現場を視察したチダムバラム内相も「テロリストによる同時攻撃」との見方を示した。テロ再発を防げなかった政府に対する住民の批判も高まっており、同内相は「ムンバイの人々には平静を保ってほしい」と呼び掛けている。

ムンバイは過去に何度もテロの標的となり、2008年11月に起きた同時テロでは164人が死亡、06年7月の鉄道と駅を狙った同時テロでは174人が犠牲になった。

今回のテロを受けて当局は、首都ニューデリーと東部の都市コルカタでも警戒を強めている。

国連安全保障理事会はテロを非難し、米国務省は「インドを全面的に支援する」と表明。オバマ米大統領は「ムンバイでの卑劣な攻撃を強く非難する」との声明を発表した。




http://www.cnn.co.jp/world/30003380.html
実行組織絞れず、パキスタン関与否定 ムンバイ連続テロ
2011.07.14 Thu posted at: 18:10 JST

ムンバイ(CNN) インドの商都ムンバイで13日夜に起きた連続爆破テロで、チダムバラム印内相は14日、犠牲者は18人と修正し、負傷者は131人と発表した。当局は当初、死者は21人としていたが、修正の理由については触れなかった。

同内相は、事件の背後にいる勢力は特定出来ていないとし、逮捕者もいないと述べた。犯行声明も出ていない。内相は記者団に対し、今回の攻撃についてはインドに居住する外国人を狙ったものではないとの見方を示した。

一方、インドと敵対し、同国内でのテロ攻撃への関与を指摘される隣国のパキスタン政府は事件の発生を非難、死傷者に哀悼を捧げる声明を発表した。事件への関与を否定する狙いがあるとみられる。

チダムバラム内相は、今回の事件に関連し、攻撃が差し迫っているとの事前情報は得ていなかったことを明らかにした。テロ攻撃は水面下で謀議されることから、今回の事前情報の入手失敗については情報機関の失策とまでは踏み込まなかった。

事件の現場検証で得た証拠に基づき、テロ実行犯が遠隔操作で硝酸アンモニアの爆薬を用いていたことを明らかにした。爆発が約8〜10分間隔に計3カ所で起きていたことを念頭に周到に事前準備されたテロ行為と断じた。

爆発はオペラハウスや市場など3カ所で起きたもので、いずれも夕方のラッシュアワー時を狙って起きていた。ムンバイでは2008年11月、鉄道駅やホテルなどを標的にした連続テロ事件が発生、164人が死亡する惨事が起きている。この事件では、パキスタンのイスラム過激派「ラシュカレトイバ」の関与をインド側が主張、実行組織首謀者の身柄送還などで両国間の駆け引きが依然続いている。今回のテロ攻撃の犠牲者数は、08年事件以来、最悪の規模となっている。

2814チバQ:2011/07/18(月) 19:46:18
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110718-00000018-mai-int
<南スーダン>新パイプライン構想 原油事業狙う日本
毎日新聞 7月18日(月)9時43分配信

 今月9日、スーダンでの南北内戦の末に南スーダン共和国が悲願の分離・独立を果たした。その原油資源やインフラ事業を巡り、関係各国が駆け引きを繰り広げている。新たなビジネスチャンスをうかがう国々。日本もその例外ではない。【服部正法、平地修、ジュバ高尾具成、北京・工藤哲】

 「あのまま現地に入れていれば、今ごろ日本企業の動きはもっと活発化していたかもしれない」。日本政府関係者の一人が悔しがる。

 3月下旬、日本政府は外務省アフリカ審議官をトップとする民間企業との合同代表団を南部スーダンに派遣する予定だった。

 独立で政情が安定しインフラ整備が進むことになれば、アフリカでインフラ輸出を積極化させる日本企業にとっては、大きな商機となる。派遣団は、その足掛かりを作るはずだった。

 だが現地入りを目指したところに、東日本大震災が起きた。派遣は中止され、再開のめどは立っていない。

 これとは別に、南スーダンと南側の隣国ケニアを結ぶ新パイプライン構想も現地で持ち上がり、日本企業の名前が挙がっている。

 「日本の商社とハイレベル協議を進めている」。今月1日、ケニアの首都ナイロビにある首相府で、インフラ整備担当のカスク顧問はそう言って、分厚い内部文書を広げた。

 ケニアの大規模開発計画(総額100億ドル=約8000億円以上)の調査報告書だ。南スーダンの原油を首都ジュバからケニアのラム港へと運ぶ新パイプライン(約1400キロ)構想が描かれ、06年にウガンダで発見されたばかりの油田(埋蔵量約25億バレル)とも結ぶ。「日本や中国、ウガンダにある米国系の企業が事業参加に意欲的」という。

 南北スーダンで採掘されるのは「ナイルブレンド」と呼ばれ、硫黄分が少なく火力発電に適した原油。東日本大震災の影響で原子力発電が大幅に落ち込み、各電力会社が火力発電への切り替えを余儀なくされる日本にとっては、原油輸入を拡大させたい思惑もある。

 この日本の商社のナイロビ支店は取材に対し「答えられない」とした。だが独立前の南部スーダン自治政府のグベク鉱山エネルギー省次官は5日、「日本とは独立後、本格的な協議をすることになるだろう」と語った。

 南北分離前の旧スーダンはアフリカ第6位の産油国(埋蔵量約60億バレル)。99年に北部の港へと運ぶパイプライン(最長1610キロ)が完成し、1日に原油約50万バレルを産出する。

 輸出先の上位3国は中国(65%)、インドネシア(15%)、日本(12%)。原油収入は輸出全体の93%(50億ドル=約4000億円)を占める。

 ◇資源争奪 中国独走 米、再参入へ

 「今のままでは北部がパイプラインを止めたら、南部はお手上げだ」。ケニア政府の開発担当責任者のムゴ・キバチ氏が強調する。

 南北スーダンは原油権益の分配をめぐり、対立してきた。内戦終結の包括和平合意(05年)でいったん折半すると決めたが、今回の分離で交渉を再開。互いに取り分を増やそうとしている。

 油田の4分の3は南部に集中するが、輸出港へのパイプラインは北部にしかない。北部は交渉を有利に運ぼうと、南部への供給制限を繰り返す。南スーダンはこれに対し、ケニアへの新パイプライン構想を掲げる。北部のパイプラインの存在価値を揺さぶる戦略だ。

 南北内戦を激化させたのは、宗教的対立だ。現在もイスラム教徒が多数派の北部は北側のエジプト(イスラム教主流)、キリスト教徒の多い南部は南側のケニア(キリスト教主流)との関係が深い。

 ケニア側は、独立後間もないため政府機能の脆弱(ぜいじゃく)な南スーダンを経済協力で引き寄せ、自らが主導する東アフリカ・キリスト教主流国のグループに組み込むことで、北側のイスラム教圏拡大を阻止したい思惑がある。

2817チバQ:2011/07/19(火) 12:46:40
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2011/07/18/20110718ddm001030067000c.html
世界を読む:独立の南スーダン(その1) 新パイプライン構想 原油事業狙う日本
 今月9日、スーダンでの南北内戦の末に南スーダン共和国が悲願の分離・独立を果たした。その原油資源やインフラ事業を巡り、関係各国が駆け引きを繰り広げている。新たなビジネスチャンスをうかがう国々。日本もその例外ではない。【服部正法、平地修、ジュバ高尾具成、北京・工藤哲】

 「あのまま現地に入れていれば、今ごろ日本企業の動きはもっと活発化していたかもしれない」。日本政府関係者の一人が悔しがる。

 3月下旬、日本政府は外務省アフリカ審議官をトップとする民間企業との合同代表団を南部スーダンに派遣する予定だった。

 独立で政情が安定しインフラ整備が進むことになれば、アフリカでインフラ輸出を積極化させる日本企業にとっては、大きな商機となる。派遣団は、その足掛かりを作るはずだった。

 だが現地入りを目指したところに、東日本大震災が起きた。派遣は中止され、再開のめどは立っていない。

 これとは別に、南スーダンと南側の隣国ケニアを結ぶ新パイプライン構想も現地で持ち上がり、日本企業の名前が挙がっている。

 「日本の商社とハイレベル協議を進めている」。今月1日、ケニアの首都ナイロビにある首相府で、インフラ整備担当のカスク顧問はそう言って、分厚い内部文書を広げた。

 ケニアの大規模開発計画(総額100億ドル=約8000億円以上)の調査報告書だ。南スーダンの原油を首都ジュバからケニアのラム港へと運ぶ新パイプライン(約1400キロ)構想が描かれ、06年にウガンダで発見されたばかりの油田(埋蔵量約25億バレル)とも結ぶ。「日本や中国、ウガンダにある米国系の企業が事業参加に意欲的」という。

 南北スーダンで採掘されるのは「ナイルブレンド」と呼ばれ、硫黄分が少なく火力発電に適した原油。東日本大震災の影響で原子力発電が大幅に落ち込み、各電力会社が火力発電への切り替えを余儀なくされる日本にとっては、原油輸入を拡大させたい思惑もある。

 この日本の商社のナイロビ支店は取材に対し「答えられない」とした。だが独立前の南部スーダン自治政府のグベク鉱山エネルギー省次官は5日、「日本とは独立後、本格的な協議をすることになるだろう」と語った。

 南北分離前の旧スーダンはアフリカ第6位の産油国(埋蔵量約60億バレル)。99年に北部の港へと運ぶパイプライン(最長1610キロ)が完成し、1日に原油約50万バレルを産出する。

 輸出先の上位3国は中国(65%)、インドネシア(15%)、日本(12%)。原油収入は輸出全体の93%(50億ドル=約4000億円)を占める。

毎日新聞 2011年7月18日 東京朝刊

2863チバQ:2011/07/28(木) 23:08:34
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110728/asi11072807190005-n1.htm
美人すぎる33歳外相 和平の女神となるか
2011.7.28 07:17

26日、ニューデリーの空港に到着したパキスタンのカル外相(AP)
 【ニューデリー=田北真樹子】27日にニューデリーで行われた印パ外相会談で、46歳年上のインドのクリシュナ外相(79)との会談に臨んだパキスタンの新女性外相カル氏(33)に注目が集まっている。パキスタン外交は実質、軍が掌握している状況だが、カル氏はパキスタン外交を国際社会にアピールするには十分な容姿と経歴を備えており、対外的には潜在性の高さをにじませている。

 初の女性外相に就任したカル氏は、パキスタン最大の東部パンジャブ州ムザファルガー地区出身で、同地区の州知事、州首相などを輩出してきた有力政治家の一員。ラホール経営大学を卒業後、米国の大学院でホテル経営学を学んだが、2003年の総選挙で当選したのをきっかけに政界入りした。

 政権のカル氏登用の狙いははっきりしない。だが、パキスタンが男性優位社会で、女性の権利が守られないとの国際社会のイメージを変える狙いがあるとみられている。

 カル氏の外相就任について、国内の反応はさまざまだ。「外交を仕切る軍が了承したのだろうが、所詮、意思決定は軍にあり、彼女は“お飾り”だ」(外交専門家)との声が上がる一方、好意的な意見も少なくない。

 大使経験者のザファル・ヒラリ氏は、「パキスタンの外交は、1958年の軍事政権樹立以降変わっていない。カル氏の外相就任を契機に進化させるべき」と擁護している。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110720/asi11072000380000-n1.htm
パキスタンで初の女性外相
2011.7.20 00:35
 パキスタンで19日、空席となっていた外相ポストに、女性のカル外務担当相(34)が昇格し就任した。パキスタン外務省によると、同国初の女性外相で、外相としても過去最年少。

 ギラニ首相は2月に実施した内閣改造の際、クレシ外相を留任させず、以後外相ポストが空席となっていた。

 カル新外相は23日にインドネシアで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議に出席するほか、今月末にはインドのクリシュナ外相と会談する予定。(共同)

2874チバQ:2011/07/29(金) 21:58:09
>>2863
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110729-00000088-mai-int
<パキスタン>ファッションで話題…女性外相が外交デビュー
毎日新聞 7月29日(金)20時26分配信


会談前にインドのクリシュナ外相(左)と握手するパキスタンのカル外相=ニューデリーで2011年7月27日、AP

 【ニューデリー杉尾直哉】パキスタン初の女性外相、ヒナ・ラバニ・カル氏(34)は28日、3日間のインド訪問を終えた。外交デビューで印パ関係改善という難題に取り組んだが、連日の美しい着こなしぶりのほうが専ら、話題になった。

 インド国民に圧倒的な印象を与えたのが、日本円で350万円とされるエルメスの高級バッグ「バーキン」。インディアン・エクスプレス紙は「(インドに)来て、見て、バーキンを見せびらかして、(インドを)支配した」と報じた。古代ローマのカエサル将軍の戦勝報告「来た、見た、勝った」をパロディー化したものだ。

 19日に就任したカル氏は26日のインド到着時はあでやかな青いショール、翌日の外相会談では薄手の白いショール姿だった。28日、北西部のイスラム教聖廟(せいびょう)を訪れた際には、カル氏を一目見ようと住民が殺到した。カル氏は「話題になるのはよいこと」と述べた。

 富裕層出身で高級飲食店を経営し、2児の母でもあるカル氏について、専門家たちは「パキスタン外交を牛耳る軍への影響力はない」と冷ややかだ。だが、国際テロリストのウサマ・ビンラディン容疑者(5月に米軍が殺害)が潜伏していたパキスタンのイメージは変えそうだ。

2888チバQ:2011/08/05(金) 00:08:26
http://www.asahi.com/international/update/0804/TKY201108040709.html
インド与党ガンジー総裁、手術のため渡米 代行に長男
 インド与党・国民会議派は4日、ソニア・ガンジー総裁(64)が手術を受けるため、渡米したと発表した。帰国までに2〜3週間かかるという。病名は明らかにしていない。

 ガンジー総裁は故ラジブ・ガンジー元首相の妻でイタリア出身。2004年の総選挙で、8年ぶりの政権奪回へ国民会議派を導いた。自らの首相就任は固辞したものの、現在までインド政界の最高実力者と目されている。

 同総裁は、不在中の党務代行者に長男のラフル・ガンジー総務幹事ら4人を指名した。「権力世襲への布石ではないか」(野党・インド人民党幹部)との見方が出ている。(ニューデリー=武石英史郎)

2902チバQ:2011/08/07(日) 20:03:52
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110807-OYT1T00446.htm
インド与党総裁が手術、長男の影響力強まる?

. 【ニューデリー=新居益】インドの最大与党、国民会議派のソニア・ガンジー総裁(64)が海外で手術を受け、自身が不在の間は長男のラフル・ガンジー幹事長(41)ら4人に党務を任せると表明した。


 次期首相候補と目されるラフル氏の影響力が、これを機にさらに強まるとみられている。

 ソニア氏が手術のために「2〜3週間」海外に滞在すると国民会議派が発表したのは4日。当地の複数のメディアは、手術を受けたのは米ニューヨークのがん専門病院だったと報じた。ラフル氏らが付き添い、経過は良好だという。

 ソニア氏が、留守中の代行として指名したのは、ラフル氏のほか、アントニー国防相、パテル政務秘書官、ドゥウィベディ幹事長で、いずれもソニア氏が信頼を寄せる側近だ。

(2011年8月7日18時50分 読売新聞)

2907チバQ:2011/08/08(月) 23:09:42
>>2874
http://www.asahi.com/international/update/0807/TKY201108070315.html
パキスタン「最高の顔」に 初の女性外相、国内外で話題ニューデリーにあるイスラム教の聖廟(せいびょう)を訪れたカル外相=ロイター

 パキスタンで女性初の外相に最年少で就任したヒナ・ラバニ・カル外相(33)が国内外で話題だ。先月のインドでの外相会談の際にはファッションや美貌(びぼう)にインドメディアの関心が集中。国内ではその手腕を疑問視する声もあるが、パキスタンのイメージ改善につながるとの期待も高い。

 先月26日にニューデリーに降り立つやいなや、カル氏をめぐるインドの報道は過熱。英字紙タイムズ・オブ・インディアは「パキスタンは最高の顔を据えてきた」と評した。カル氏が持っていたエルメスの高級バッグ「バーキン」やサングラスといったアイテムはネット上でも話題になった。

 政治家を父に持つカル氏は2002年に地盤を受け継いで国会議員に初当選。今年2月に副大臣級の外務担当相に就いた。同月にクレシ前外相がザルダリ大統領と対立して事実上更迭されて以降5カ月間不在だった外相ポストに先月19日、昇格する形で就任した。

2913チバQ:2011/08/09(火) 23:00:39
>>2764>>2902
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110809/asi11080921340002-n1.htm
インド次期首相調査 「ネール・ガンジー王朝」ラフル氏、初のトップ
2011.8.9 21:34 (1/3ページ)
 【ニューデリー=田北真樹子】インドの「ネール・ガンジー王朝」の後継者で、政界きっての“サラブレッド”として知られる最大与党、国民会議派のラフル・ガンジー幹事長(41)への首相待望論が高まっている。清廉なイメージで国民の人気を集めてきたシン首相(78)が、汚職事件をめぐり指導力を発揮できずに支持率を落とし、次世代リーダーのラフル氏に期待が集まっている格好だ。

 ただ、ラフル氏の政治的手腕は未知数。国内最多の有権者を抱え、来年春にも実施される北部ウッタルプラデシュ州議会選で会議派に勝利をもたらすことが、次期首相就任の必須条件となる。

 インドメディアが8日発表した、シンクタンクの世論調査(約2万人対象)結果によると、次期首相としてラフル氏の名前を挙げた人は19%に上り、前回調査(2009年)の約3倍増。初めて、シン首相と、母親で会議派を率いるソニア・ガンジー総裁(64)を抜いて次期首相候補のトップに立った。シン首相、ソニア・ガンジー総裁はともに10%で2位だった。

 この結果についてインド紙ヒンズーは、「ラフル氏が突然、首相候補のトップに躍り出たことは重要で、インド近現代政治史における転換点とさえいえるだろう」と指摘した。

 ラフル氏に関しては、シン首相も後継者と位置づけているほか、会議派重鎮からも同様の声が相次いでいる。また、米国で手術・療養に専念するソニア氏に代わって先週、ラフル氏が党務を担当することになり、事実上、会議派ナンバー2に浮上した。

 党内では、ラフル氏が党勢を失った会議派復活の原動力になるとの期待が強い。実際、ラフル氏のてこ入れで学生・青年層の党員数が急増。インドの人口12億人の57%は15歳から59歳で、41歳のラフル氏ならこの世代にアピールできるとの読みがある。

 党内の一部には、来年夏にも大統領の交代がありうることから、次期大統領にシン首相を推し、ラフル氏をシン氏の後任の首相にすえるシナリオが浮上している。だが、14年までに実施しなければならない総選挙を控え、選挙管理内閣の首相としてラフル氏のパフォーマンスが悪ければ、本格内閣の可能性が絶たれることから慎重な見方も強い。

 肝心のラフル氏は首相ポストへの意欲をまだあらわにしていない。7月には学生との会合で「首相になることを考えたこともない」と発言したとされる。だが、会議派筋は「シン政権のように連立を組む政党から揺さぶられないようにするため、次期総選挙で安定多数を確保した環境での首相就任を望んでいるのではないか」とみている。

 とはいえ、ラフル氏の首相就任には前提がある。来年春にも行われるウッタルプラデシュ州議会選で会議派が勝利することだ。

 マンモス選挙区である同州議会選は、次期総選挙の趨勢(すうせい)を占う重要な選挙。同州は「ネール・ガンジー王朝」の地盤でもあるが、現在は低カースト出身のマヤワティ氏率いる大衆社会党(BSP)が支配する。

 現在、同州で選挙運動の先頭に立つラフル氏がBSPから州議会を奪還できれば、次期首相候補としてお墨付きを得ることができる。インド人記者も「ラフル氏が党の勝利を導けば、問題なく次期首相の要件を満たす」と指摘するが、マヤワティ氏の支持率は高く、予断を許さない。

     ◇

 ネール・ガンジー王朝

 インド独立後、初代首相を務めたジャワハルラル・ネールの子孫(長女インディラ・ガンジーと孫ラジブ・ガンジー)が首相職を歴任したことから名付けられた。ラフル・ガンジーはひ孫に当たり、ラフルが首相になれば4世代連続で首相を輩出することになる。ガンジーと呼ばれるのは、インディラの夫がガンジー姓だったため。独立の父、マハトマ・ガンジーとは血縁関係にない。(呼称略)

2925チバQ:2011/08/14(日) 18:30:43
http://www.cnn.co.jp/business/30003683.html
FAOの栄養不良統計、最悪は国民69%該当の旧ザイール
2011.08.14 Sun posted at: 15:32 JST

(CNN) 国連食糧農業機関(FAO)は14日までに、世界の総人口の約13%、少なくとも8億4750万人が栄養不良に陥っているとの最新統計をまとめた。大半がアフリカのサハラ以南、アジアや太平洋諸国の住民。

FAOは栄養不良について、健康的な生活や軽度の身体運動を維持するうえで必要な食事摂取で確保するエネルギー量の最低限レベルを継続的に下回っている状態などと規定している。

世界各国・地域別に見ると、総人口比で栄養不良が最も深刻だったのはアフリカのコンゴ民主共和国(旧ザイール)で69%に当たる約4200万人が該当した。エリトリアとブルンジでも60%を超す住民が栄養不良に襲われ、カリブ海ハイチの57%が続いた。上位10カ国のうち、アフリカが9カ国を占めた。

事実上の無政府状態にあり、大規模な干ばつ被害や飢餓に悩むアフリカ東部ソマリア14 件は今回のFAOの調査対象に入っていない。暫定政府軍とイスラム過激派の交戦が続く中で、信頼出来る統計データが確保出来ないのが理由となっている。

米国を含む先進国も栄養不良の問題を抱える国民が5%以下であることから、調査対象から外れた。

栄養不良の人口で最多はインドの2億3770万人で、総人口比では21%。中国人口の10%に当たる1億3040万人が2番目だった。

2926チバQ:2011/08/14(日) 18:35:16
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110814-00000065-san-int
ベルリンの壁建設から50年 いまだ消えぬ肯定論
産経新聞 8月14日(日)7時55分配信

 【ロンドン=木村正人】1961年8月、当時の東ドイツがベルリンの壁の建設に着手して13日で50年が経過した。冷戦終結に伴うグローバル化などで金融バブルが崩壊し、欧州はいま債務危機の暗雲に覆われている。金融資本主義への嫌悪感から、ドイツでは共産主義の非人道性の象徴だった「壁」を正当化する声さえあるのが実情だ。英国ではマルクス主義を再評価する風潮への警戒感が強まっている。

 ドイツのメルケル首相やウルフ大統領、ウォーウェライト・ベルリン市長らはこの日、ベルリンの壁の一部が残されているベルナウアー通りで、建設50年記念行事に出席。壁を乗り越え西側へ逃れようとして、警備兵に射殺されるなどした犠牲者を追悼した。壁の建設から崩壊までの28年間で死者は少なくとも136人に上るとみられている。

 ◆悲惨さ理解していない

 旧東ドイツ出身のメルケル首相は「壁が築かれ、親類に会えなくなった」と暗い時代を振り返る。しかし失業率の高止まりが続くベルリンで壁を正当化する声は決して小さくない。

 独世論調査会社がベルリン市民約1千人を対象にアンケートをしたところ、壁建設について3分の1以上が「東独からの難民流入を阻止し、緊張を安定化させるのに必要だった」と肯定的にとらえていた。ウォーウェライト市長は「人々が壁の悲惨さを理解していないとしたら残念だ。壁に関する記念行事は続けるべきだ」と主張している。

 ◆マルクス主義に警鐘

 一方、英大学街ケンブリッジでは、著名な英文芸批評家イーグルトン氏の「マルクスはなぜ正しかったのか」などマルクス関連本が書店に並べられ、マルクスの「資本論」がベストセラー入りする。英BBC放送の調査でも、マルクスは1999年と2005年に「最も偉大な思想家」「最も影響力のある哲学者」にそれぞれ選ばれている。

 前駐ロシア英国大使のトニー・ブレントン氏は「金融危機のさなかにあっても、資本主義はより多くの人の生活を豊かにしている。この25年の間に中国の5億人、インドの4億人が極貧から脱出できた。若い世代は共産主義の結末を知らない。共産主義は独裁を導き、多くの人が粛清された歴史を若い世代に伝えるべきだ」と警鐘を鳴らしている。

【用語解説】ベルリンの壁

 東西冷戦期の1961年8月13日未明、当時の東ドイツ政府が国民の西側への脱出を防ぐため、西ドイツの飛び地だった西ベルリンの周囲に有刺鉄線を敷設。その後、全長約160キロにも及ぶコンクリート製の壁を設置した。しかし80年代後半、東欧で民主化要求の流れが強まるなか、89年11月9日に東独市民が検問所に殺到。警備兵が検問所を開放し、壁は事実上崩壊した。

2940名無しさん:2011/08/18(木) 20:55:59
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-22756320110818
インド全土で反汚職デモ、「現代のガンジー」釈放でハンストへ
2011年 08月 18日 13:10 JST
[ニューデリー 18日 ロイター] インド政府の汚職撲滅を訴えるハンガーストライキを計画した社会活動家アンナ・ハザレ氏(74)が逮捕され、全土で抗議デモが拡大している。ハザレ氏に近い人物は18日、15日間のハンストを許可する警察当局の決定を同氏が受け入れ、釈放されることになったと明らかにした。
 その抗議スタイルから「現代のガンジー」と称されるハザレ氏は4月にもハンストを実施。汚職を取り締まるオンブズマン制度を導入する法案を政府に約束させた。しかし、今月に入り示された汚職対策法案の捜査権限が首相や司法幹部に及ばないことから、活動家らは反発。ハザレ氏も再びハンストを計画していた。

 警察はハンストを許可せず、ハザレ氏は16日に逮捕された。支持者らの反発を受け、警察はハザレ氏の釈放を決定したが、同氏は拒否し、刑務所内でハンストを行っていた。

 首都ニューデリーでは17日、少なくとも1万5000人が抗議デモに集結。そのほか、金融都市ムンバイや北東部アッサム州など各地でも数千人規模のデモが行われた。デモに参加した学生(21)は「パスポートを取得するのに賄賂を強要された。汚職のない未来のため、すべての若者は今立ち上がり、この活動に参加すべきだ」と語った。

 事態を受け、シン首相は「アンナ・ハザレ氏の抗議活動は高い志によるものであろうと認めるが、法案を通させようとする彼のやり方は誤りであり、議会民主主義にとって重大な結果を伴う」と批判した。

2941チバQ:2011/08/19(金) 23:39:13
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110819-00000125-mai-int
<インド>「現代のガンジー」釈放…支持者数万人が集結
毎日新聞 8月19日(金)22時53分配信

 【ニューデリー杉尾直哉】インド政府の腐敗問題を追及してきた社会活動家、アンナ・ハザレ氏(74)は19日、ニューデリーの刑務所から3日ぶりに釈放され、首都北部の広場でハンガーストライキを開始した。政府が腐敗防止法案を修正し、首相や国会議員らを対象に加えるまで継続する方針。大雨の中、支持者数万人が集結して釈放を歓迎し、「腐敗根絶」を訴えた。

 正午前、ハザレ氏は刑務所から姿を現した。シン政権から釈放命令や集会許可を勝ち取った「英雄」を、群衆は大歓声で迎えた。ハザレ氏はすでに刑務所内で2日間のハンストを続けていたが、支持者らを前に力強く拳を突き上げ「母なるインド万歳。革命万歳」と叫んだ。

 約15キロ離れた広場には、建国の父マハトマ・ガンジーの大きな肖像が掲げられた。非暴力主義による民衆の統治を訴えたガンジーの原点に戻り、世直しを進めようというメッセージだ。人々はインド独立当時の歌を歌い、国旗を振った。

 インドの政治集会では、会場で配られる食事などを目当てにした貧民層が目立つが、ハザレ氏の支持者は教師や医師など知識層や中産層が多いのが特徴だ。公立小学校教師、バビータ・メガラニさん(35)は、「カネとコネのある家庭の子供たちだけが良い学校に入れる。教育を受けられない子供たちのため参加した」と語った。

 ハザレ氏が求める腐敗防止法案の修正に対し、政府側が今後も消極的な対応を続ければ、混乱がさらに広がる可能性が高い。

2967チバQ:2011/08/29(月) 23:08:00
http://www.asahi.com/international/update/0828/TKY201108280188.html
ハンスト「現代のガンジー」勝利 議会が要求受け入れニューデリーで27日、支援者にVサインをするハザレ氏=AP

ニューデリーのガンジーの肖像画前で28日、ハンストを終えて飲み物をとるハザレ氏(中央)=AP


 汚職対策の強化を訴えていたインドの社会運動家、アンナ・ハザレ氏は28日、議会が自らの要求を受け入れたとして13日間にわたったハンストを終えた。ニューデリーであった支持者の集会で「すべてのインド国民にとっての勝利だ」と宣言。相次ぐ汚職疑惑への対応に苦しむ政権にはさらなる打撃となった。

 世論の圧力を受け、インド議会は27日夜、ハザレ氏の主張に賛同すると決議した。70歳代とされるハザレ氏は、英国からの独立闘争でハンストを繰り返した建国の父をほうふつとさせるとして「現代のガンジー」とも呼ばれる。ハザレ氏は28日、ニューデリーのガンジーの肖像画の前でハンストを終え、飲み物をとった。

 インドでは、携帯電話の周波数帯の売却に絡む汚職事件で前通信相や与党議員が逮捕されるなど、巨額の不正が次々に発覚。ハンストという過激な手段への批判も一部の識者から出たが、一向に改まらない公務員の腐敗体質に憤る市民の間でハザレ氏への支持は急速に広がり、全国各地で支援集会が繰り返された。

2977チバQ:2011/09/01(木) 12:07:03
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2011/09/01/20110901ddm007030182000c.html
インド:「次期首相」失望感 与党総裁代行・ラフル氏、ハンスト対応でパニック
 ◇指導力不足を露呈
 【ニューデリー杉尾直哉】インド政府の腐敗・汚職体質を糾弾する社会活動家アンナ・ハザレ氏(74)が8月28日まで13日間にわたってハンガーストライキを続け、国を揺さぶった。インド政界の最高実力者で、与党「国民会議派」総裁のソニア・ガンジー氏(64)は米国でがんの治療を受けており不在。ソニア氏の長男、ラフル・ガンジー総裁代行(41)を中心とする指導層は「パニック状態」(ヒンズー紙)に陥った。「次期首相」といわれてきたラフル氏だが、指導力不足に失望が広がっている。

 ハザレ氏は大規模集会を計画していた16日に拘束されたが、報道によると、ラフル氏の介入で当局はその夜、釈放を決めた。メディアは、朝令暮改ぶりを一斉に批判した。

 下院議員2期目のラフル氏は、26日に議会で演説するまで沈黙を守った。「(ハザレ氏が求める)腐敗防止法だけでは腐敗を一掃できない」との内容で、政権側の主張をなぞっただけだった。

 ハザレ氏のハンスト集会の参加者には、09年の総選挙でソニア氏が率いる与党を支持した中産層が多い。庶民や若者の生活の安定を訴えたラフル氏が与党圧勝に貢献した選挙だった。だが、病院技師のラクパット・タムワルさん(43)は「ラフルはソニアの看病で8月初めから国を離れていた。ソニアはなぜ医療レベルの高いインドではなく外国で療養しているのか。あの母子には失望した」と話し、今後は国民会議派を支持しないという。

 イタリア人のソニア氏は、故ラジブ・ガンジー元首相(91年暗殺)の妻として、シン政権を陰で動かしてきた。ラフル氏は、曽祖父が初代首相ネール、祖母がインディラ・ガンジー元首相で、“ガンジー王朝”の継承者として注目されてきた。だが、政治アナリストのスレーシュ氏は「ラフル氏は、指導力を示す絶好の機会を逸し、大衆の心をつかめなかった」と話す。

 次の総選挙は14年だが、ヒンズー至上主義のインド人民党を中心とする野党側は、「与党と同じく腐敗した政治家集団」と多くの有権者にみられ、支持を伸ばしていない。既成政党に頼らない、大衆的なハザレ氏の運動が今後もインド政界を揺さぶり続けそうだ。

毎日新聞 2011年9月1日 東京朝刊

2979チバQ:2011/09/02(金) 23:16:03
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110825/mds11082508220003-n1.htm
夏休み特別講座 イランの権力闘争(下)
2011.8.25 08:19 (1/4ページ)

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新たに石油相に任命されたロスタム・カーセミー准将(ロイター)

反大統領で軍・宗教者が同盟


 イランの宗教者の世俗利権とカネへの執着には驚くばかりだが、その失地回復への妄執も相当なものだ。

 アフマディネジャド大統領の知恵袋、マシャイは、4千万ドルの文化予算を古代遺跡の修復や芸術祭や映画演劇の振興に使おうとしたが、半分を最高指導者ハメネイがとることで折り合った。「宗教目的を助長するため」であったが、ありようは宗教者たちに金をばらまき、各種権益を維持するためである。

 それでもマシャイらの追及は厳しい。ハメネイの息子の会社は1億ドル規模の不動産・レジャー産業を経営していたが、閉鎖に追い込まれた。

 アフマディネジャドはイラン最大の自動車企業の経営権を押さえたが、これもハメネイにつながる一派には打撃となった。

 オマーン湾から中央アジアまで延びる国営横断鉄道についても、ハメネイの取り巻きは300億ドルに上る計画の分け前にあずかれなかった。

 また大統領側は政府系銀行に500億ドルの債務をもつ200人以上の人物に対し返済を迫ったが、その大部分は宗教者にほかならない。

 砂糖輸入を独占し、小麦輸入で潤ってきた高位宗教者(アヤトラ)たちも利権を奪われてしまった。インドへのガスパイプラインをつくる大プロジェクトもハメネイにつながる巨大利権であったが、その成り行きは不透明になっている。

 アフマディネジャドは軍の力を背景に宗教者に対抗して、資産価値180億ドルの公社を軍に移管した。しかし最近では、どの利権も聖域化しないアフマディネジャドと軍関係者との関係もあやしくなった。そこで今のイラン政治では、「実業家宗教者」と「実業家将軍」との同盟による「逸脱傾向」への対抗という図式が成立してしまった(アミール・ターヒリー「金をめぐるテヘランの戦い」『アッシャルクルアウサト』2011年5月20日)。

 アフマディネジャドの大胆な挑戦は石油産業にも向けられた。イランの石油産業は40ほどの事業体により運営されてきたが、それは高位宗教者と革命防衛隊によって管理されていた。アフマディネジャドの狙いは、石油省を再編してイラン石油公社(NIOC)を蘇生(そせい)させ、国家が石油産業の全体を押さえる点にある。

 ハメネイのほうも黙って引き下がっていなかった。彼はほとんど毎日のように、最高指導者として憲法上の権限を行使しながら、大統領の出す命令や指示に拒否権を使っているからだ。

2985チバQ:2011/09/03(土) 18:53:10
http://www.cnn.co.jp/fringe/30003874.html
最下位ソマリア、次にアフガンとミャンマー 汚職国家ランク
2011.09.03 Sat posted at: 15:37 JST

(CNN) 各国・地域の汚職行為を監視するドイツの非営利団体「トランスペアレンシー・インターナショナル」は3日までに最新報告書をまとめ、汚職が最もはびこっているのは無政府状態にあるアフリカ東部のソマリアだったと報告した。

178カ国・地域の公共部門を対象に0から10までの汚職指数を基に比較したもので、首位のソマリアは1.1だった。同指数は、10を「極めて清潔」、0を「非常な汚職体質」と位置付けている。

同団体によると、2009年1月から昨年9月までの間に独立系や信頼出来る団体が公表した13の報告書などに基づいて指数を作成した。独ベルリンに本拠があるトランスペアレンシー・インターナショナルは、汚職とは公的権限を悪用して私利を得る行為と規定している。

ソマリアに次いで汚職度が高いのはアフガニスタンとミャンマー(ビルマ)の1.4だった。この後、イラクが1.5、スーダン、トルクメニスタンとウズベキスタンの1.6などと続いた。

逆に汚職と最も縁遠いとされたのはデンマーク、ニュージーランドとシンガポールでいずれも9.3だった。スウェーデンとフィンランドの9.2、オランダ8.8、スイス8.7などと続いた。米国は7.1で、ベルギーと並ぶ22位。隣国メキシコは3.1、カナダは8.9。日本は7.8だった。

最新報告書によると、汚職撲滅を目指して活動家がハンガーストライキに最近訴え、注目を集めたインドの指数は3.3だった。民衆蜂起などで政権崩壊が相次ぎ、反政府デモが依然くすぶる中東、北アフリカ諸国では、リビアが2.2でシリアが2.5。イエメンが2.2,エジプトが3.1で、チュニジアが4.3だった。

3000チバQ:2011/09/07(水) 23:39:41
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-23059820110907
インドの大衆社会党党首、靴購入に飛行機飛ばす=ウィキリークス
2011年 09月 7日 11:55 JS
[ニューデリー 5日 ロイター] インド北部ウッタル・プラデーシュ州のマヤワティ州首相(55)が、わいろの受け取りのほか、自宅から職場までの道路を整備し、お気に入りのサンダルを手に入れるために飛行機を飛ばすなど、権力を乱用していることが、政府等の内部文書を公開する民間サイト「ウィキリークス」が公表した米外交公電で明らかになった。
 マヤワティ州首相は、カースト制度で最下層に置かれる「ダリット」出身。大衆社会党(BSP)の党首でもあるが、ウィキリークスで公表された公電は、マヤワティ氏を「第一級のうぬぼれ屋」と評している。同氏はこれまで、カースト最下層民の支援を訴えて支持を集めているが、豪華パーティーの開催や、自身を含むカースト最下層民の指導者の巨大な銅像を設置した公園の建設などに対して批判の声も上がっている。

 2008年10月23日付の公電では、マヤワティ氏に新しいサンダルが必要になった際には、同氏お気に入りのブランドのサンダルを求めて空っぽの飛行機がムンバイに飛んだとされている。自宅から職場まで整備された道路は、同氏や側近による車の列が目的地に着くたびに、担当者が道路を清掃していたという。マヤワティ氏はまた、毒殺されるのを恐れて「毒見役」を雇っていたもよう。

 また、州政府のある閣僚がささいな誤りを犯した際に、罰としてマヤワティ氏の前で腹筋をするよう強要したという。BSPからの選挙への出馬を希望する候補者は、数万ドルを払ってその権利を得ていたもようだ。

 マヤワティ氏の報道担当者は声明で、「そのような暴露記事」は信ぴょう性に欠けると述べた。

3003チバQ:2011/09/08(木) 00:01:26
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011090700553
首都の高裁で爆発、11人死亡=イスラム過激派の関与捜査−インド
 【プネ(インド)時事】インドの首都ニューデリー中心部にある高裁の入り口付近で7日、ブリーフケースに仕掛けられた爆弾が爆発し、地元警察によると、11人が死亡、76人が負傷した。内務省はテロと断定、全国で厳戒態勢を敷いた。
 首都で多数の死傷者を出したテロは、18人が死亡した2008年9月の連続爆弾事件以来。シン首相は外遊先で記者団に「卑劣な行動だ。われわれは決してテロには屈しない」と強調した。在インド日本大使館によれば日本人が巻き込まれたとの情報はない。
 警察などによると、爆発は午前10時15分(日本時間午後1時45分)ごろ、訪問者に入場許可証を発行する窓口近くで発生。多くの人が列をつくっていた。同高裁では5月にも爆発があったが負傷者はいなかった。
 地元テレビNDTVは南アジアのイスラム過激派「ハルカトゥル・ジハード・イスラミ(HUJI)」から報道機関に犯行声明が寄せられ、捜査当局が関連を調べていると報じた。(2011/09/07-22:34

3060チバQ:2011/09/21(水) 00:21:30
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2829361/7804165
インド・シッキム州、道路寸断で地震の救助隊が立ち往生 各国の死者83人に
2011年09月20日 21:46 発信地:PHINGLA/インド

【9月20日 AFP】インド北東部シッキム(Sikkim)州とネパールの国境付近で18日に起きたマグニチュード(M)6.9の地震の救助隊が被災地に向かっているが、行方不明者の捜索を開始する以前に、山間部の被災地にたどり着くことが緊急の課題になっている。一方、この地震による死者は各国で計83人になった。

 救助隊や医療チーム、緊急物資を乗せた車列は20日夜明け、シッキム州の州都ガントク(Gangtok)を出発した。だが、道はもともと細い上に損傷がひどく、車列はほとんど進めなかった。救助隊は、爆発物を扱う軍の工兵部隊の支援を受けて地震で寸断された被災地への陸路を通行できるようにする作業を行った。

 救助隊は最も被害が大きかった約60キロ先のマンガン(Mangan)地区とサンタン(Sangthan)地区を目指したが、出発後まもなく、巨大な岩石で道路が寸断されたピングラ(Phingla)の町付近で先に進めなくなった。

 軍の工兵部隊が岩に爆発物を設置するための穴を開け、最も大きな岩石の爆破に取り組む中、生死不明の親族のもとへかけつけようと取り乱す人びととともに、救助隊員は苛立ちを抱えながら待つしかなかった。

 ある工兵は、AFPに対し、震源付近の被災地までの道路の全行程を通行できるようにするには最大48時間かかる可能性があると述べた。

■被災地へのヘリ輸送が再開

 一方、モンスーンの降雨が一時的に収まったことから、豪雨と低い雲により19日にはほとんどできなかったヘリコプターの飛行が再開された。

 空軍幹部は、食料と医師と救急医療隊員を含む少人数の医療チームが、マンガン地区とサンタン地区に空中投下されたと語った。

 シッキム州の建物倒壊と地滑りによる死者数は50人のままだが、インドのR・K・シン(R.K. Singh)内相は、辺境の村々に救助隊員が到達した後に死者数が増える可能性があると警告した。また、当局者によるとシッキム州各地の病院でおよそ300人が治療を受けている。

 すでに5000人以上の兵士が、道路の啓開と救助活動支援のため動員された。インドPTI通信(Press Trust of India)によると、トレッキングをしていた15人を含む観光客26人が救助され、安全のため軍の野営地に移送された。

 シッキム州には年間100万人の観光客が訪れる。人口50万人のシッキム州では州民の約60%が生計を観光業に頼っていると推計されている。

■ネパールとチベットで死者

 ガントクでは、地震で自宅が破損した住民が、屋外での2日目の夜を過ごした。住民の多くは夜をサッカー場で過ごし、ゴールポストにビニールシートをかぶせ、テラスで睡眠をとった。

 またネパール東部では8人が死亡し、住宅数百戸が損壊した。ネパールでも、雨と地滑りにより高速道路が寸断されており、救助隊員らはインドと同様の問題に直面している。

 インド東部のビハール(Bihar)州と西ベンガル(West Bengal)州では18人が死亡。中国国営新華社(Xinhua)通信によるとチベット(Tibet)自治区南部のインド・シッキム州と国境を接する一帯で7人が死亡した。(c)AFP/Rupam Jain Nair

3125チバQ:2011/09/29(木) 23:25:16
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110928-00000110-mai-int
<パレスチナ>米、拒否権回避へ攻勢 国連加盟問題
毎日新聞 9月28日(水)22時23分配信

 【ニューヨーク山科武司】国連安全保障理事会は28日、パレスチナの国連加盟申請を、担当の委員会である承認委員会に付託した。パレスチナは安保理で必要な9カ国以上の賛成獲得に自信をみせるが、拒否権の行使を回避したい米国は態度未定の理事国に反対を働きかけ、激しい国連外交が展開されている。

 「我々を承認する理事国が9カ国はある」。加盟申請前の21日、パレスチナ自治政府のシャース議長顧問は胸を張った。9カ国とは中露印、レバノン、南アフリカ、ブラジル、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ガボン、ナイジェリア。顧問は「一般討論演説を聴くと英仏も支持してくれている」と述べた。

 加盟承認は安保理(15カ国)からの勧告に基づき、総会(加盟193カ国)の3分の2以上の賛成で行われる。勧告には9理事国以上が賛成し、かつ5常任理事国が反対(拒否権行使)しないことが条件。パレスチナの一方的な加盟が中東和平に悪影響を及ぼすと考える米国は拒否権行使を明言しているが、可能な限り行使しないため賛成が9カ国に達しないよう望んでいる。

 こうした中、理事国の姿勢はパレスチナの楽観的な見方とはやや違うようだ。各種メディアによると、反対は米独。メルケル独首相は8月、公開書簡で一方的なパレスチナ加盟に反対を示した。米軍基地を多数抱える安全保障上の問題に加え、ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の過去からイスラエルに配慮したとみられる。

 一方、賛成とみられるのは中露など6カ国。中国は今月上旬、支持を表明。インドはパレスチナが「独立」を宣言した88年に、非アラブ諸国では最も早く「国家」として承認している。いずれもパレスチナ支持を手がかりに中東との関係を強める思惑がある。

 微妙なのが英仏だ。リビアでの北大西洋条約機構(NATO)の空爆を主導して中東民主化を支援するが、中東和平では米国と同様「イスラエルとパレスチナの直接交渉」を支持する。安保理協議とは別に米露、国連、欧州連合(EU)の4者の仲介による和平交渉が進展し、パレスチナ加盟を強行せずに済む環境を期待している。

 パレスチナのマンスール国連大使は26日、「多くの国が圧力を受けている」と語り、態度未定とみられるガボン、ナイジェリア、ボスニアに使節団を送る考えを示した。

3130チバQ:2011/10/01(土) 19:57:15
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20111001-OYT1T00378.htm
パレスチナ国連加盟、中露など6か国が支持表明

 【ニューヨーク=柳沢亨之】国連安全保障理事会で30日、パレスチナの国連加盟申請を審査する委員会の初会合が開かれ、外交筋によると、15理事国のうち中国、ロシア、インド、ブラジル、南アフリカ、レバノンの6か国が加盟支持を表明した。

 パレスチナを国家承認しているボスニア・ヘルツェゴビナ、ナイジェリア、ガボンの3か国は加盟への賛否を示さなかった。

 加盟申請が認められるには、9か国以上の賛成と、常任理事国の中に拒否権を行使する国がないことが条件。パレスチナは9か国の賛成を確保して、拒否権行使を明言している米国に実際に拒否権を使わせ、政治的勝利を狙っている。そのためボスニアなど3か国の説得に力を入れる方針だ。

(2011年10月1日14時33分 読売新

3145チバQ:2011/10/05(水) 21:39:19
http://www.cnn.co.jp/world/30004175.html
安保理、シリア非難決議案を否決 中露が拒否権
2011.10.05 Wed posted at: 10:20 JST

(CNN) 国連安全保障理事会は4日、シリアのアサド政権に対してデモ弾圧の即時停止を求める決議案の採決を行ったが、ロシアと中国が拒否権を発動して否決された。

採決では安保理理事国15カ国のうち米国など9カ国が決議案に賛成し、インド、ブラジル、南アフリカ、レバノンの4カ国は棄権した。

ライス米国連大使は決議案が否決されたことを受け、「差し迫った道徳的問題および地域の平和と安全に対する脅威の増大に対し、同理事会が何も対応できなかったことに憤りを感じる」と述べた。

シリアではほぼ7カ月にわたって反政府デモの弾圧が続き、各国がアサド政権に対する非難を強めていた。4日も政府によるデモ弾圧で新たな死者が出たと伝えられている。

軍の離反兵らでつくる「自由シリア軍」は国際社会に支援を要請、「この政権は最後の血の1滴まで居座るだろう。これ以上の血が流れることがあってはならない」と訴えた。

シリア情勢を監視している英国の人権団体によると、3月中旬以降の犠牲者は民間人が2365人、兵士・保安員が680人に上っているという。

3153チバQ:2011/10/06(木) 22:45:29
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110708/fnc11070808090003-n1.htm
深刻な食料インフレ 非効率な農業、改革急務
2011.7.8 08:06 (1/3ページ)

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種をまくインドの女性。農業分野の改革の遅れがインフレ懸念を加速させている(AP)
 高水準で推移しているインフレが、インド経済の成長見通しを不透明にしている。中央銀行にあたるインド準備銀行(RBI)は6月16日、2010年3月以降、10回目となるレポ金利(公定歩合)の引き上げを実施した。しかし、その効果は挙がっているとはいいがたい。経済学者らは「金利の引き上げによる効果は焼け石に水。根本的な問題は、非効率さを残す農業分野の改革の遅れにある」と警鐘を鳴らしている。

 ◆物価指数が加速

 「インド経済が抱える主要問題はインフレだ」

 ムカジー財務相は5月27日、米ワシントンでの会合でこう語り、高インフレ率に懸念を示した。インドのインフレ指標となる卸売物価指数(WPI)は、08年8月の12.91%をピークに8〜9%台を行き来する状況が続き、今年5月は9.06%で前月(8.66%)から加速した。

 世界的な原油の高騰を受け、政府は5月、ディーゼル、灯油、プロパンガスの価格を引き上げた。原油高は、短期的には食料価格の高騰にも跳ね返る。「インフレは7月までには10%近くにまで上昇するだろう」(首相経済諮問会議のC・ランガラジャン議長)との見方が一般的だ。

 経済が成長を続けるインドのような国では、インフレは不可避との声もある。しかし、この事態が続けば、経済成長の足を引っ張る結果にもなりかねない。昨年度の経済成長率は8.5%。今年度、政府は8.5〜9%を目指すが、このままインフレ対策に重心を置き続けざるを得ないようだと、7〜7・5%の達成がやっととの見方が広がる。

 ◆“制約”が足かせ

 世界的な金余り現象が続き、新興国経済に資金が流れ込む状況は、中国をはじめ世界中でインフレ懸念を招いている。

 その中で、まだまだ社会に有形無形の規制や障壁が残るインドは、結果的に投機マネー流入の猛威からは一定程度距離を保つことができていた側面もあった。

 その中で今、高まるインフレ懸念。ニューデリーのビジネススクール「FORE経営大学院」のマシュー・ジョセフ教授(経済学)は、「所得増によって食料の需要が高まっているのに、国内農業が抱えるさまざまな“制約”によって、食料生産が見合っていないこと」が要因という。

 農業は、かつての社会主義体質がもっとも根強く残る分野だ。農民は肥料のコストがかかった分だけ政府から補助を受けることができ、できたコメと麦も政府が買い取る。これでは効率性や生産性を上げようとする動機が生まれない。

 経済学者のモハン・グルスワミ氏は「インドが経済成長率8.5%を達成するためには、農業分野は年率4%で成長しなければいけないが、現在の成長は1.6%にとどまっている」と、生産性の低さを嘆く。

 「インドは1990年代の経済改革で産業の自由化を図ったが農業改革には手をつけなかった。農業改革が実現され、生産性が向上され、価格についても市場原理が導入されない限り、インドは高インフレを克服できない」。ジョセフ教授はこう言い切る。

 ◆投資に悪影響も

 2010年度のインドへの外国直接投資(FDI)は、前年度比25%減の194億2700万ドルにとどまった。海外投資家のインド株に対する関心にも鈍化が見え始めたといわれる。その一因にインフレがあるのは間違いない。

 そもそも、急騰を続ける食品価格は国民の財布を直撃し、国民の怒りはふくらむ一方だ。利上げが思うような効果を挙げない中、インドはインフレ抑制に向け待ったなしの農業改革を迫られようとしている。(ニューデリー 田北真樹子)

3154チバQ:2011/10/08(土) 13:28:36
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111005/asi11100507310001-n1.htm
アフガンとパキスタン、緊張再び ラバニ氏暗殺で互いに反発
2011.10.5 07:29

2日、カブール市内でデモ行進をしてパキスタンに抗議するアフガニスタン人たち (ロイター)
 【ニューデリー=田北真樹子】アフガニスタンとパキスタンの関係がアフガンのラバニ元大統領の暗殺を機に再び冷えこんでいる。アフガン側がパキスタン軍の関与を指摘したことにパキスタンが反発。さらにアフガンのカルザイ大統領が、自国の安定のために必要とされる武装勢力との和平交渉の相手は、イスラム原理主義勢力タリバンではなく、武装勢力に影響力を持つパキスタンとまで発言、同国の反発に拍車をかけた。こうした中、カルザイ氏は4日、アフガンとは良好な関係を保ち、パキスタンが警戒するインドを訪問した。

 「アフガンとパキスタンが受けている破壊や不幸、苦しみにもかかわらず、アフガンに対する表裏のある行動、そしてテロが続いている」

 カルザイ氏は3日、国民へのテレビ演説でこう述べ、平和と安定を取り戻そうとしているアフガンの取り組みに、隣国パキスタンが協力的でないとして嘆いた。テレビ演説を見たアフガン人によると、演説でパキスタンに触れた部分はわずかだったが、批判のトーンは強かったという。

 背景には、カルザイ氏の主導で立ち上げたタリバンとの和平交渉を担う高等和平評議会議長のラバニ氏の暗殺がある。アフガン側は、9月20日のラバニ氏暗殺計画はパキスタン南西部クエッタで練られ、犯人はパキスタン国籍と指摘。また、パキスタン軍の3軍統合情報部(ISI)が支援する勢力が関与しているとみている。

 これにパキスタン外務省が反発。アフガン政府の調査は、暗殺を首謀したとされるアフガン人の証言を基にしたにすぎないなどとして、ISIの関与を「根拠がない」と強く否定した。また、フランス通信(AFP)によると在カブールのパキスタン大使館は4日、ラバニ氏暗殺に関する捜査に協力できないことをアフガン当局に通知した。

 パキスタンとの関係が緊迫する中、カルザイ氏は4日、インドのシン首相と会談。両首脳は、安全保障や政治、経済など広範囲にわたる関係強化をうたった戦略的パートナーシップに署名した。アフガン政府が外国政府と戦略的パートナーシップを結ぶのは初めて。両首脳はまた、エネルギーや資源開発でも連携を強化することで合意した。インドの影響力拡大を嫌うパキスタンが今後、アフガンへの警戒感を強めるのは必至で、インドも絡んで相互不信の根強いアフガンとパキスタンの関係はさらに複雑化しそうだ。

3173チバQ:2011/10/10(月) 14:03:15
◇話題性重視を「修正」

 「話題性重視」と批判を浴びることもあるノーベル平和賞だが、今年の受賞者はアフリカや中東で女性の地位向上に取り組んできたサーリーフ・リベリア大統領ら女性3人。「核なき世界」を訴えながら、実績を欠いたオバマ米大統領への授賞(09年)など論議を呼んだ近年の反省から、地道な活動に光を当てる姿勢に「軌道修正」したようだ。

 1901年創設のノーベル平和賞は「国家間の友愛関係」「常備軍の廃止・縮小」「平和会議の開催・促進」への貢献が選考基準。授賞のパターンは大きく分けて二つ。第1回の受賞者で国際赤十字創始者のアンリ・デュナン氏(1901年)やインドで貧民救済に身をささげたマザー・テレサ氏(79年)ら長年の業績が認められる場合と、オバマ大統領のように話題性の高い受賞者を選ぶ場合だ。

 最近は後者のケースが目立っていた。地球温暖化防止への取り組みが評価されたアル・ゴア米元副大統領への授賞(07年)は京都議定書反対やイラク戦争強行など当時のブッシュ米政権の単独行動主義への批判とも受け取られた。昨年受賞した中国の人権活動家、劉暁波氏の場合は、台頭著しい中国を人権問題でけん制する欧米の意図ものぞいた。

 元国連職員で大阪経済法科大アジア太平洋研究センターの吉田康彦客員教授は、最近のノーベル平和賞について「西欧民主主義を世界に広めるプロパガンダ(宣伝)の意味合いが強い」と分析。「話題性を追求した選考が続くと思われれば平和賞の権威が下がる。今回の選考はその軌道修正を図った可能性がある」と指摘する。

 また「平和」の概念自体が拡大している事情も反映している。ノーベル平和賞に詳しい高崎経済大学の吉武信彦教授は「伝統的な平和というよりも、女性の権利擁護や政治参加といった新しい領域に拡大したように思う」と話している。

3175チバQ:2011/10/10(月) 14:08:16
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111007-00000006-maiall-bus_all
<欧州危機>揺れる世界経済 銀行資本増強が必要 両刃の剣…各国、財政悪化懸念はらみ
毎日新聞 10月7日(金)7時45分配信

 【ロンドン会川晴之、ワシントン平地修】ギリシャを発端とした欧州債務危機は、仏ベルギー系大手銀行デクシアの経営危機に波及するなど一段と深刻化している。危機の連鎖を食い止めるため、欧州中央銀行(ECB)は6日、金融機関の資金繰り支援策の導入を決めた。さらに、欧州の首脳からは銀行の資本増強に前向きな発言が相次ぎ、欧州連合(EU)は銀行の資産査定に乗り出した。だが、資本増強のための公的資金投入は各国の財政をさらに悪化させる恐れがある。

 「金融機関の資本増強で協調すべきだ」。EUのバローゾ欧州委員長は6日、加盟国に迅速な行動を促す声明を発表。少なくとも25の銀行の資本増強が必要になる可能性を示唆した。メルケル独首相も5日の会見で「必要なら資本増強の用意がある」と表明。メルケル首相は6日、欧州金融機関の資本増強を求めてきた国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事と会談し、早期の取り組みの必要性で一致した。ECBのトリシェ総裁も6日の会見で金融機関の資本増強を強く促した。

 欧州では、ギリシャなどに続き、巨額財政赤字を抱えるイタリアの国債も格下げされ、国債価格が下落。こうした国債を保有する欧州金融機関が損失を抱え、資本不足の懸念が強まっている。デクシアはギリシャ国債を大量に保有し、危機に陥ったが、イタリアの国債発行規模はギリシャよりはるかに大きい。仏大手銀BNPパリバはイタリア国債の保有残高が241億ユーロ(約2・4兆円)とギリシャ国債の保有残高(50億ユーロ)を大きく上回る(SMBC日興証券調べ)。イタリアの信用不安が深まれば、欧州金融機関は危機の連鎖に見舞われかねない。

 欧州金融機関は手元資金を確保するため投融資の縮小に動いており、BNPパリバは700億ユーロの資産売却を決めた。

 欧州金融機関は、高収益が見込める新興国に資金をつぎ込んできたが、新興国からも資金を引き揚げつつあり、ブラジルやインドなどの通貨が急落した。世界経済を支えてきた新興国の景気悪化は欧州危機をさらに深刻にしかねない。

 この悪循環を断つには金融機関の資本増強が必要で、EU各国の銀行監督当局を統括する欧州銀行監督機構は資本不足かどうかを判定する資産査定に乗り出した。機構は7月、91金融機関の資産査定結果を公表したが、「合格」したデクシアの危機が表面化し、再査定が必要と判断した。

 しかし、経営難の金融機関が自力で資本増強できなければ、各国が独自に公的資金を投入するか、欧州金融安定化基金(EFSF)を活用するしかない。EFSFも各国が資金を拠出しており、EFSFを活用した資本増強も最終的には各国の財政負担に跳ね返る。

 資本増強を促しているIMFも一枚岩ではない。米紙によると、欧州危機拡大に備え、IMFは融資枠を1・3兆ドル(約100兆円)以上に増やす方向で検討(現時点では7500億ドルへの拡充が決定)している。これについては、「IMFの役割を強めるべきだ」(ブラジルのマンテガ財務相)と前向きな意見がある一方、一定の拠出を求められるとみられる中国には慎重論もくすぶる。

3315チバQ:2011/11/03(木) 19:23:11
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111102/asi11110222290008-n1.htm
身元不明2000人超す集団墓地 インド北部カシミール 住民か外国人か、政府と地元対立
2011.11.2 22:27 (1/3ページ)

無名の遺体が約400体埋葬されているインド北部コプワラ地区の墓地。地元住民の配慮で埋葬された順番と日にちを示す印だけが、遺体の存在を示す(田北真樹子撮影)
 インドとパキスタンが領有権を争うインド北部ジャム・カシミール州に、身元不明の遺体が埋葬される集団墓地が存在する。その数は最大65カ所で、合わせて2千体以上とされる。遺体の多くは、インド軍や州警察にパキスタンの武装勢力のメンバーなどと一方的に断定され、誘拐・殺害されたイスラム教徒のカシミール人たちとみられている。州の人権委員会は最近、集団墓地に関する報告書を公表したものの、州政府とインド政府が実態解明に乗り出す動きはほとんどない。(インド北部スリナガル 田北真樹子)

 夏の州都スリナガルから北に約110キロ、パキスタン国境から約50キロのコプワラ地区の入り口にある丘の斜面に集団墓地は広がっていた。放置された白い担架が不気味だ。丘の上には小学校が建っており、児童は毎日、墓地を見ながら通学する。

 すべての墓には墓標が建てられ、埋葬された順番と年月日が記されている。その順番は「1995年6月26日」から始まり400を超すという。

 「昨年は約40体を埋葬した」。墓地を管理するカシミール人男性は、名前を明かさないことを条件に口を開いた。住民らは警察から埋葬の指示を受ける。埋葬にかかる費用は一体あたり1500ルピー(約2400円)。警察から埋葬費用の支給はないが、「イスラム教徒として遺体を埋葬するのは当然のこと」として、住民らが金を出し合う。

 遺体の多くは10代後半から20代前半の男性で、身元が確認できないほど顔をつぶされていたり、炭化したりしているという。

    □ □

 ジャム・カシミール州人権委員会は今年8月、3年かけてまとめた調査報告書の中で、州北部38カ所の集団墓地と2156体の身元不明の遺体を確認したと公表した。一方、州の民間人権団体は、62カ所で2373の墓を確認したとする。

 同州では89年夏以降、パキスタンから越境してくるイスラム過激派の武装闘争が激化したため、インド政府は翌90年、インド軍特別権限法(AFSPA)を同州に適用して武装勢力の取り締まりを強化した。

 しかし、軍だけでなく同法とは関係のない州警察なども加わって、インド支配に反発するカシミール人を拘束して拷問したり、殺害したりしているとの指摘もあり、その手法は国際人権団体などから弾圧との批判を招いている。

    □ □

 身元不明の遺体について、カシミール地方の民間人権団体のクラム・パルベーズ氏は、「インド軍やほかの治安部隊によって殺害された地元カシミール人だ」と主張する。軍は「遺体はパキスタンの支援を受けた外国人武装勢力」と強調するが、パルベーズ氏は、「これまで州政府が掘り返した遺体53体のうち49体が地元住民だったことをどう説明するのか」と反論する。同州では過去22年の間に約8千人が行方不明になっているとされる。

 パルベーズ氏らは、無名墓地の真相究明を求めているほか、DNA鑑定によって、埋葬されている遺体が行方不明者かどうかを調査すべきだと主張している。しかし、州政府はこれまで実施したDNA鑑定の結果についてさえ公表しておらず、州政府や中央政府から前向きな回答を得るのは困難とみられている。

 「身元不明者の集団墓地問題の責任は、政府としてカシミール問題の解決に当たろうとしないインド政府側にある」と、パルベーズ氏は政府の消極的な姿勢を批判している。

     ◇

【用語解説】

 カシミール問題 インドとパキスタンの1947年の独立時、イスラム教徒が多く住む藩王国カシミールの帰属をめぐって両国が対立。同年の第1次印パ戦争後に引かれた停戦ラインを暫定的に実効支配線(LoC)とし、事実上の国境としている。

【用語解説】

 軍特別権限法(AFSPA) “動乱状態”と認定された地域において、法的手続きなしで住民逮捕や家宅捜索を行ったり、訴追を免除したりする権限を軍に付与する法律。インド北東部の州を対象に1958年に成立、90年にジャム・カシミール州に適用された。

3316チバQ:2011/11/03(木) 19:24:08
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111031/asi11103120450006-n1.htm
160年以上続く州都移動…膨らむコスト、くすぶる廃止論 インド北部ジャム・カシミール州
2011.10.31 20:36 (1/4ページ)

夏の州都スリナガルから冬の州都ジャムに向けて荷物を運ぶ車列
 インド北部ジャム・カシミール州で10月30日、半年ごとに州都を移動する「ダルバル(閣僚)・ムーブ」が行われた。夏季には避暑地のスリナガル、冬季には避寒地のジャムに移るこの地方の風物詩は、マハラジャ(藩王国)時代から160年以上の歴史を持つ。インド独立に伴い、かつての華々しさは失われ、コンピューター導入などで移動は事務的な行事へと簡素化したものの、一方で引っ越しや人件費にかかるコストは膨張しており、廃止論がくすぶっている。(スリナガル 田北真樹子、写真も)

 朝7時半。気温は5度。朝靄(あさもや)の中、公務員や、大量の書類などを載せたトラックやバス200台以上が、夏の州都スリナガルにある州庁事務所から次々と飛び出していった。引っ越しの始まりだ。トラック運転手によると、車列は時速40キロで約12時間かけてジャムに向かうという。

 約6千人の公務員も数日かけてジャムに移る。その一人、ファラズ・アフマドさん(28)は「寒いスリナガルを脱出し、半年間暖かいジャムで仕事をできるのはうれしい」と語る。

 同州は、インドとパキスタンが領有権を争う紛争地。道沿いでは大勢の治安部隊員が銃を手に警戒にあたっていた。スリナガル周辺では、1週間前に複数の場所で爆弾テロとみられる事件が起き厳戒態勢が取られており、引っ越しも当初予定の28日から2日遅れた。

 だが、道沿いの茶店は運転手の客を見込んで活気づいており、イスラム教寺院は、安全運転を願う運転手からのお布施を受け取るための“出張所”を設けていた。

 州都移動のはじまりは諸説あるが、カシミール史に詳しいザリーフ・アフマド・ザリーフ氏(67)によると、カシミール藩王、ランビール・シンが1846年に閣僚や公務員の6カ月ごとの移動を始めたという。英国からカシミールを買い取ったランビールの父、グラブ・シンの時代にも英国人を待遇するため国王や妻たちがスリナガルとジャムの間を“大名行列”していた。当時は10〜15日かかっていたとされる。

 カシミールが独立インドの一部となった1947年以降も移動は続く。ただ、かつての華美さは影を潜めた。コンピューター化で書類の量も大幅に減り、車列も縮小。その半面、ガソリン代や人件費は上昇している。州政府高官によると、毎年2度の移動にかかる費用は約20億ルピー(約32億円)。これには公務員の引っ越し手当、赴任先でのホテル代、運転手など労働者の給与が含まれている。同州は、治安情勢が不安定なことから開発が遅れ、失業率も高い。こうした中での移動継続には反発も多い。

 政府は「伝統と文化の継承」を盾に移動の正当性を主張する。だが、ラジブ・ガンジー元首相はかつて、「住民が苦しんでいる場所にこそ行政機関があるべきだ」として移動の廃止を求めた。当時の州知事がガンジーをいさめて廃止論を押さえ込んだというが、「多額の公金を使ってまでやるべきではない」(政府高官)との批判は州政府内にさえ渦巻いている。

3325チバQ:2011/11/04(金) 22:26:21
http://www.asahi.com/international/update/1103/TKY201111030502.html
パキスタン、インドに最恵国待遇 経済立て直しを優先[PR]

 パキスタン政府は2日、歴史的に対立してきた隣国インドに対して貿易の最恵国待遇を与えることを決めた。両国間では今年に入り関係改善に向けた動きが加速している。パキスタン国内には反発もあるが、成長するインドとの貿易拡大による経済の立て直しを優先した形だ。

 記者会見したアワン情報相は「今回の決定は経済的利益をもたらし、国益にかなう」と述べた。AP通信によると、インドのシャルマ商工相は記者団に「両国にとって利益となる」と述べ、歓迎した。

 両国は世界貿易機関(WTO)に加盟しており、インドはすべての加盟国を平等に扱うというルールに基づき、1996年にパキスタンにも最恵国待遇を付与した。だが、パキスタンはカシミール地方の領有権問題などをめぐるインドへの反発を背景に輸入許可品目を限定するなど貿易を制限してきた。

3330チバQ:2011/11/05(土) 13:39:55
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2011/11/post-2322.php
アメリカを欺くパキスタンの二枚舌
Our Deceitful 'Friends'

アフガニスタン再建の障壁はアメリカの目をかすめてタリバンを支援し続けるパキスタンだ

2011年11月02日(水)14時31分
ザルメー・カリルザド(元駐アフガニスタン米大使)

複雑な関係 北部パンジャブ州の州都ラホールでの反米デモで星条旗を焼くパキスタン人(今年2月) Mohsin Raza-Reuters
[2011年10月 5日号掲載]

 アフガニスタンでの軍事作戦を開始してから10年、アメリカは今、重大な岐路に立っている。

 成果が上がっているのは確かだ。アフガニスタンにおける国際テロ組織アルカイダの拠点は破壊され、民主的な政権が国際社会と協力して治安や経済、人権の問題に取り組んでいる。

 それでも、反政府武装勢力タリバンに対する勝利の日はまだ遠い。タリバンは抵抗を続け、アメリカが挙げてきた成果を台無しにしようとしている。

 米軍による拠点を狙った攻撃に対し、タリバンはアフガニスタン高官らの暗殺で応じている。先週は、タリバンとの和解を目指す高等和平評議会の議長を務めるブルハヌディン・ラバニ元大統領が、自爆テロの犠牲になった。

 反政府勢力は5年ほど前から勢いを増しているが、その責任の一端はアメリカとアフガニスタン政府にある。民間人犠牲者の増加や国家再建の遅れ、政府官僚の腐敗は国民を幻滅させた。だがより重要な問題は、パキスタンが国境越しに反政府勢力を支援していることだ。

 オバマ政権は当初から、アフガニスタン再建にはパキスタン政府への対処が重要であることを認識し、パキスタンには強硬な姿勢を取ってきた。

 アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディンの暗殺のような特殊作戦だけでなく、無人航空機による攻撃を実施。パキスタンで主要テロリストを殺害したり、反政府勢力の隠れ家を破壊してきた。

 それでもパキスタン軍部・情報機関とアフガニスタンの反政府勢力とのつながりを断つことには成功していない。

 パキスタン政府の真意が分からないことも事態を複雑にしている。パキスタン当局はアメリカとアフガニスタンとの当局者協議で反政府勢力とのつながりを否定したが、誰もそんなことは信じていない。

 マイク・マレン米統合参謀本部議長は先日、9月13日にアフガニスタンで起きた反政府勢力による米大使館攻撃にパキスタンの情報機関が関与していたと語った。

目標は「パキスタン帝国」
 パキスタン政府自体が内部分裂している可能性もある。

 より穏健な一派は、タリバン支援によってアフガニスタンに友好的な政権を樹立し、インドににらみを利かせたいと考えている。一方、中央アジアに「パキスタン帝国」を築くことを目指す強硬派も存在するのかもしれない。

 パキスタンがタリバンを支援し続ければ、アメリカは大きな戦略的打撃を受けかねない。アメリカは今すぐにでも、パキスタンの態度を変えさせる必要がある。

 それには抜け目のない外交が必要だ。タリバンとの和平交渉にパキスタンを関与させるべきで、除外されればパキスタンは合意成立を妨げるような行動を取りかねない。

 タリバンが和平交渉を拒んだ場合、パキスタンは彼らが領内に構える隠れ家を攻撃する必要がある。アメリカから巨額の援助を供与されていることを考えれば当然だろう。

 一方、パキスタンが協力を拒むなら、アメリカはパキスタンの軍部・情報機関への援助を打ち切り、パキスタン領内に潜むタリバンらに対する攻撃を増やすべきだ。多くの国を巻き込んでパキスタン政府に圧力をかける必要もある。

 米軍が撤退し始めても、アフガニスタン情勢へのアメリカの大きな影響力が薄れたわけではない。10年にわたる努力を無駄にしてはいけない。アフガニスタン再建を成功させるために、パキスタンの協力を引き出すべく全力を注ぐべきだ。

3333チバQ:2011/11/06(日) 11:04:48
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011110602000023.html
ロシア 大統領、下院選シフト
2011年11月6日 朝刊

 【モスクワ=原誠司】十二月四日に行われるロシア下院選(定数四五〇)を控え、メドベージェフ大統領が外交日程の変更も構わず、選挙戦に傾注している。大統領は来春の大統領選で復帰が確実なプーチン現首相の政権下での首相就任が予定されているが、下院選の選挙結果によっては政権入りできない可能性もあり、危機感を募らせているようだ。

 メドベージェフ大統領はフランス・カンヌで三、四両日に開かれた二十カ国・地域(G20)首脳会合を初日だけで切り上げて帰国した。四日はロシアの祝日「国民統一の日」に当たり、プーチン首相とともに西部ニジニーノブゴロドで開かれた政府行事に出席するのを優先したとみられる。大統領は政府行事で国民の団結を訴えた後、地元の自動車工場を視察して従業員の賃上げを約束した。

 初参加となるはずだった今月十九日のインドネシア・バリ島での東アジアサミットも、大統領の欠席が明らかになっている。

 大統領は最大与党・統一ロシアの比例代表名簿の筆頭候補で、下院選では憲法改正に必要な三分の二以上の議席獲得を目指している。しかし、最近の世論調査では、同党が前回選挙で得た三百十五議席から大幅に減らし、二百七十議席前後にとどまるとの厳しい観測も出ている。

 プーチン首相は先月中旬、ロシア主要テレビ三局とのインタビューで「メドベージェフ氏の政府首班としての正統性は、下院選挙で統一ロシアがいかによく戦うかに影響される」と発言。下院選の結果次第では、首相指名でメドベージェフ氏を外す可能性を指摘している。大統領にとっては与党の支持率低下とこうしたプーチン首相の発言が重圧となっているようだ。

3346チバQ:2011/11/07(月) 20:03:11
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2011/11/06/20111106ddm003020130000c.html
クローズアップ2011:危機並走、依然綱渡り イタリア、ギリシャ
 欧州債務危機打開を協議した主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)は、直前の国民投票実施表明で「ギリシャ・サミット」の様相を深め、危機波及が懸念されるイタリアへの対応が同時進行する「二正面」対処を強いられた。イタリアは国際通貨基金(IMF)の監視下に置くことが決まり、ギリシャもサミット後、国民投票撤回と内閣信任可決で、ひとまず危機拡大や混乱を回避する環境が整った。だが、並走する危機をどこまで阻止できるか、依然綱渡りが続く。【カンヌ(仏南部)会川晴之、伊藤智永、アテネ藤原章生】

 ◇イタリア、金融支援拒否 IMF監視

欧州危機の波及が懸念されるイタリア。2日、ミラノ市で銀行の為替モニターを見つめる市民ら=AP ベルルスコーニ伊首相に対し、イタリアの財政再建をIMF監視下に置くための独仏や欧州連合(EU)首脳らの説得工作が始まったのはサミット開幕直前の3日朝。約2時間の予定だったが、協議は難航。終了後の会見は見送られ、サミットになだれ込んだ。

 3日夜の再協議にはオバマ米大統領も加わり、IMFのラガルド専務理事らが、3カ月ごとに財政状況を審査し、計画の遅れがあれば勧告するシステムの導入を提案した。

 欧州メディアによると、IMFが440億ユーロの支援実施を提案したが、首相は拒否。首脳宣言採択まで残り半日と迫った4日朝の3回目の協議ではサミットの議事日程を1時間ほど遅らせてまで説得を継続。最終的に首相は提案を受け入れた。

 「イタリアはIMFの監視を受け入れた。来週、調査団を派遣する」。午後1時前、会見場に現れたファンロンパウ欧州理事会常任議長(大統領)は、イタリア説得が奏功したことに満足げな表情を浮かべ、ラガルド氏も声明で「イタリアの決定を歓迎する」と表明した。

 市場は、イタリアが目標に掲げる13年までの財政均衡達成に懐疑的だ。IMF側には「このまま放置して国債金利が上昇を続ければ立ち行かなくなる」(幹部)との警戒感があった。欧州メディアは「首相がIMFからの融資申し出を退ける代わりに監視を受け入れた」と報じた。

 イタリアに対する監視は、債務危機でEUやIMFから資金支援を受けているギリシャやポルトガルなどや、90年代後半のアジア危機でIMF支援を受けたインドネシアや韓国とは形態が異なる。

 条件として3カ月ごとの審査を義務付けられるが、イタリアの場合は金融支援はない。財政再建状況を厳しく監視し、結果を公表することで進捗(しんちょく)状況を透明化し、市場の不安感を払拭(ふっしょく)する「危機予防措置」だ。米スタンレー財団のデイビッド・ショール氏は「危機阻止に取り組むことにG20の存在意義がある」と評価する。

 しかし、財政再建状況が好転する保証はない。総額1100億ユーロの融資を分割して受けるギリシャは3カ月ごとの審査のたびにIMF側と対立している。経済成長率や税収、国有財産売却などの計画が目標値を下回る状態が続いているためだ。

 IMFはそのたびに是正措置を求め、ギリシャは年金支給年齢の引き上げや増税など新たな措置を編成するが、国民にとって負担増を招く政策のため、ストや与野党対立が激化し、政局が流動化する危険を常にともなう。

 IMFの監視により、予算編成への制約も生まれ、一定の主権がしばられるとの危惧もある。ベルルスコーニ首相の支持基盤は盤石とは言えず、国内には退陣を求める声も噴出しており、今後の国内調整が正念場となる。

3494チバQ:2011/12/01(木) 23:06:53
http://www.asahi.com/international/update/1201/TKY201112010533.html

中国・インド、途上国援助「する」側へ 国際会議で合意
 途上国援助の質的向上を目指し、韓国・釜山で開かれていた国際会合「援助効果に関する閣僚会議」は1日、これまでは援助を受ける側だった中国やインド、ブラジルなどの新興国も加わり、効果的な援助に向けた改革に取り組むことを盛り込んだ成果文書を採択した。新興国は今後、援助する側としての一定の行動や責任が求められることになる。

 会議には援助国と途上国、国際機関の首脳や閣僚、NGO関係者らが参加。成果文書は、援助の成果や透明性、説明責任の重視などの共通の原則を定め、各国や機関に改革への努力を促すとした。

 従来、援助の枠組みや規範づくりは欧米や日本が主導。しかし近年、経済成長を背景に新興国も途上国援助に乗り出している。経済危機で先進国の内向き志向が強まるなか、拠出額はまだ全体の1割程度に過ぎない新興国を「援助する側」に取り込めるかが会議の最大の焦点となった。

3629チバQ:2011/12/20(火) 20:27:11
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=3522
「サハリン-北海道間にトンネル建設を」 プーチン首相の発言の波紋2011.12.19



ロシアのプーチン首相が最近、ロシア本土とサハリン島を橋でつなぎ、さらに日本へトンネルを建設する構想に言及し、大きな波紋を呼んでいる。



この発言は15日にテレビの生放送でロシア国民との直接対話を行った際に飛び出した。

プーチン首相は、大陸・サハリン間の橋が実現した場合、「シベリア横断鉄道やバイカル・アムール鉄道を十分活用できるようになる。なぜならその場合、我々は日本からの輸送を組織することができ、トンネル経由も含め、日本への直接輸送も可能となるからだ」と語った。



本土・サハリン間は最も狭いところで約7キロ。ここに橋を建設した場合、予算は100億ドル(7700億円)とされる。プーチン首相の言うとおり、日本-ロシア-欧州をつなぐ大動脈ができることになる。

プーチン首相は「日本側とこの件について討議している」と言うほど前向きだ。一方の日本の外交筋は「政府間で検討している事実はない」と即否定したが、せっかくの話なのだから、「日本も真剣に考えている」ぐらい言ってもいいのではないか。



建機レンタル最大手で北海道を基盤にしている「カネモト」の株価は、プーチン首相の発言の後の12月16日、558円から21円上がった。巨大プロジェクトについて、国のトップがちょっと発言しただけで株価は反応するのだ。



幸福の科学・大川隆法総裁は2009年5月の法話「幸福の具体化について」で、ユーラシア大陸一周の新幹線・リニア構想を明らかにしている。



北朝鮮が民主化・自由化したあとには、海底トンネルで九州と朝鮮半島を結び、朝鮮半島から自由化した中国まで、新幹線もしくはリニアモーターカーで結ぶ。
シルクロードを通って、インド、南西アジア、ヨーロッパへと結ぶ。
イギリスから北欧、ロシアを回ってシベリアから北方四島へ橋を架ける。


それだけでなく、アフリカ大陸や南北アメリカ大陸にも新幹線・リニアを通し、世界規模での「交通革命」を起こそうという構想だ。



サブプライムローン危機以降、各国の企業はお金を借りて投資する意欲が低調になっている。投資どころか借金返済を優先しているためだ。その結果、金融機関はお金の使い道に困って各国の国債を買っていたわけだが、EUもアメリカも信用不安が起きている。つまり、世界的にはお金は余っていて、その行き先を求めているのが現状だ。

世界の余剰マネーを引きつける巨大プロジェクトが今こそ必要だ。(織)



【関連記事】

2009年8月号記事 ニッポン繁栄 8つの提言 提言(4) リニアと宇宙旅客機で世界を結び交通革命を起こせ!

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=645

3658チバQ:2011/12/28(水) 23:03:48
>>2940-2941>>2967
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20111228-OYT1T01097.htm
インド社会活動家、汚職対策法求めた断食を中止




. 【ニューデリー=新居益】インド西部ムンバイで27日、強力な汚職対策法の制定を求めて断食を開始した著名社会活動家アンナ・ハザレ氏(74)は28日、断食を中止した。


 断食は3日間の予定で、2日間に短縮された。ハザレ氏は風邪で体調不良だったほか、28日の断食集会の参加者が数百人と、目標を大幅に下回ったことなどが影響したとみられている。

 ハザレ氏は、年末から年明けにかけ、首都ニューデリーで集会を開くことも明らかにした。

(2011年12月28日22時43分 読売新聞)

3686チバQ:2012/01/05(木) 23:01:31
http://www.cnn.co.jp/business/30005166.html
モルディブ大統領、スパ禁止令を撤回 「物言わぬ多数派」反発で
2012.01.05 Thu posted at: 11:36 JST
(CNN) インド洋の島国モルディブのナシード大統領は4日、国内のすべてのアイランドリゾートなどに出していた「スパ禁止令」を撤回したことを明らかにした。裁判所も同日、同様の判断を言い渡す見通しだとしている。

モルディブはサンゴ礁に囲まれた1200の島々で構成され、世界中から年間約80万人の観光客が訪れる。しかし人口35万人の大半はイスラム教徒。このためイスラム教の教えの徹底を求める野党側が首都マレなど一部地域でマッサージ施設の閉鎖を求めたのに対し、観光省は先週、アイランドリゾートなども含む国内全土にスパ禁止令を出した。

しかし禁止令に対して批判が噴出したことから、「この問題について検討し、モルディブを訪れる人たちに安心してもらう必要が生じた」とナシード大統領は説明する。禁止令がきっかけとなって「物言わぬ多数派が声を上げた」とも述べ、「このような極端な要求は、この国の大多数の人にとっては相容れない」と強調した。

国内のリゾートやホテルにとって、スパで提供するマッサージやスキンケアのサービスは貴重な収入源。観光業界は禁止令を無視して営業を続けるとともに、禁止令は違憲だと主張して法的措置を講じていた。

http://www.cnn.co.jp/business/30005137.html
モルディブの「スパ禁止令」に観光業界反発、背景に政争
2012.01.03 Tue posted at: 12:11 JST
(CNN) 白砂のビーチと美しい環礁を目当てに世界中から観光客が訪れるインド洋の島国モルディブで、観光省がリゾートやホテルに対してスパ施設の閉鎖を命じ、観光業界が反発している。閉鎖命令の裏には、与野党間の政治的な対立の構図も透けて見える。

同国は人口約35万人に対し、2010年の統計で年間80万人が訪れる人気観光地。スパ併設ホテルの支配人によれば、政府はアイランドリゾートなどにあるすべてのスパの閉鎖を命じたという。ただし観光業界は命令に従わず、「われわれは今日も営業を続けており、閉鎖はしない。私の知る限り、ほかのホテルもスパの営業を続けている」と話した。

イスラム教国のモルディブでは、野党などからイスラム教の教えをもっと徹底させるべきだとの声が上がり、昨年12月23日には首都マレなど人口の多い地域にあるマッサージ施設の閉鎖を求める集会が開かれた。

ナシード大統領は、「より寛容な」イスラム教を求めるリベラル派だが、野党の要求に応じる形で先週、国内1200の島にあるすべてのマッサージ施設やスパなどの閉鎖を命令した。ただしその背景には「スパの営業や観光客へのアルコールと豚肉の販売に反対している野党指導者の一部が実のところは、国内有数のリゾートを経営している」(大統領府)という矛盾している実態をあぶり出す狙いがあるようだ。

高級リゾートにとって、スパで提供するマッサージやスキンケアのサービスは、宿泊費に加えて数千ドルもの料金を稼ぎ出せる貴重な収入源。観光業界は禁止令の差し止めを求めて裁判所に仮処分を申し立てるとともに、主要ホテルのスパサービスを禁止命令の対象外とするよう、政府との交渉に乗り出した。

これに対して観光省は、「リゾートのスパは営業継続を許可することを検討中」と表明している。

3687チバQ:2012/01/06(金) 00:29:10
http://go2senkyo.com/blog/archives/1238
2012年世界の主要選挙予定


※予定は変更になることがあります
■1月

14日:台湾総統選挙
22日:フィンランド大統領選挙
24日:米大統領一般教書演説
31日:クロアチア、EU加盟国民投票

■2月

19日:ギリシャ国民議会選挙

■3月

2日:イラン総選挙
4日:ロシア大統領選挙
6日:米スーパーチューズデー

■4月

22日:フランス大統領選挙(1回目)

■5月

6日:フランス大統領選挙(決戦投票)

■6月

10日、17日:フランス国民議会選挙
中旬:エジプト大統領選挙

■7月

1日:メキシコ大統領選挙、総選挙
中旬:インド大統領選挙
(ロンドンオリンピック開幕)

■8月

27日〜30日:米共和党全国大会

■9月
(日本 民主党代表選挙、自民党総裁選挙)
■10月

中旬:中国共産党大会

■11月

6日:米大統領選挙(一般有権者投票)

■12月

17日:米大統領選挙(選挙人投票)
19日:韓国大統領選挙

投稿者:ザ選挙投稿日:2011年12月31日

3699チバQ:2012/01/10(火) 12:23:19
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2012/01/09/20120109ddm012030043000c.html
インド:ヒンズー急進派、政権批判で勢い 小売市場、開放凍結へ役割
 インドで、経済成長と共に深刻化する貧富の格差や腐敗・汚職問題への危機感から、ヒンズー至上主義者(急進派)の反発が広がり、シン政権を揺るがしている。昨年11月、政権が国内小売市場の外国資本への開放を決めたところ、翌12月、国民の猛反発で決定の凍結に追い込まれたが、反対運動で大きな役割を担ったのが、排外的なヒンズー急進派だった。【ニューデリー杉尾直哉】

 ◇格差の拡大背景、排外思想掲げる
 夜明け前の午前6時。ニューデリー南部の公園に20代から50代の男たち15人が集まった。気温は5度前後まで冷え込んでいたが、そろいのカーキ色の半ズボン姿。ヒンズー至上主義団体「RSS」の制服だ。RSSは、「民族義勇団(民族奉仕団)」を意味するヒンディー語の頭文字だ。

 男たちは掛け声を出しながら、行進や整列、体操をし、ヒンディー語で唱和した。

 「ヒンズー教徒が目覚めれば、世界も目覚める。我々は世界の文明の源。我々は世界から敵を粛清する……」

 右腕を水平に胸に当て、ヒンズー僧の服の色で「炎」や「日の出」を意味するサフラン色のシンボル旗に敬礼して散会。この間、約1時間。「シャーカー」と呼ばれる儀式だ。

 リーダーの手工芸品販売業者ラビ・プラカシさん(48)は「みんなで体を動かすことで一体感が生まれる」と話す。首都で1600カ所、インド全土では4万5000カ所で毎朝夕、シャーカーが行われているという。

 祖父の代からRSSのメンバーだというプラカシさんは「政府の腐敗や誤った経済政策のおかげで、新規会員、特に若者を勧誘するのは簡単だ。誰もが国を良くしたいと思っているからだ」と言う。

 インドでは一昨年来、大型の汚職事件が相次いだ。中でも携帯電話の許認可を巡る汚職で国家の損害は400億ドルとも言われる。だが、首都の人口1600万人のうち4割がスラム暮らしの貧困層だ。こうした現状が、ヒンズー急進派の怒りに結びついている。

 ◇「欧米の言いなり」
 また、ヒンズー急進派は、現政権が進めてきた経済改革路線を「欧米諸国の言いなりで、自国を弱体化させる政策」と受け止めている。シン政権が打ち出した小売市場開放政策はその代表例だ。

 ニューデリーで昨年12月半ば、ヒンズー教指導者らを集めた会議で、RSSトップのモハン・バグワット総裁(61)が演説した。「世界にはインドの強国としての台頭を望まない国がある。ヒンズー社会を目覚めさせ、この現実に対処せねばならない」。欧米諸国の「支配」に対する危機感をあおった形だ。

 ニューデリーのジャミア・ミリア・イスラミア(国立中央大)のシーナ・ジェイン教授(社会学)は「ヒンズー急進派は愛国主義というより、外国恐怖症だ。今の若者らの大半は、彼らと違って外国とのつながりを歓迎しており、伝統回帰が主流になるとは思えないが、急進派の言動は攻撃的で非常に目立つ」と話している。

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 ■ことば

 ◇ヒンズー教
 ヒンズー教は、ビシュヌやシバなどの神々を信仰する多神教。崇拝対象は草木や動物も含み、特に牛は神聖とされる。インドの人口12億人中8割がヒンズー教徒。

 ◇RSS
 1925年、インド人青年の精神向上と団結強化を狙って結成されたヒンズー至上主義の団体。独立後の48年に建国の父ガンジー暗殺との関係を疑われて非合法化され、メンバー2万人が逮捕されたことがある。イスラム教徒(インドの人口の13%)を敵視する傾向が強く、92年の北部アヨディヤのモスク(イスラム礼拝所)破壊はインド社会を揺るがした。最大野党のインド人民党(BJP)は、RSSが作った政党が母体だ。

毎日新聞 2012年1月9日 東京朝刊

3714チバQ:2012/01/13(金) 23:05:48
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120113-00000070-reut-int
インドで少数民族対象に「人間サファリ」、ツアー運営者に逮捕状
ロイター 1月13日(金)13時14分配信

[ポートブレア(インド) 12日 ロイター] インド当局は12日、同国アンダマン諸島に住む先住民の女性たちが食べ物と引き換えに踊ったり歌ったりさせられている映像が公開された問題で、この「人間サファリ」ツアーの運営者に逮捕状を出した。

この問題は先週、英紙オブザーバーが公開したことで発覚。映像には、警察官が半裸で歌い踊るジャラワ族の女性たちに向かって「私のために踊れ。踊るんだ」などと言っている音声も含まれている。同紙によると、撮影時期は不明だが、記者は最近の現地取材で同様の活動を目撃したという。

地元警察によると、この映像の撮影者を特定しようとしているが、実際にはまだ対策は取られていないという。また、同国のチダムバラム内相は記者団に対し、アンダマン諸島の自治体に早急に撮影者とツアー運営者を逮捕するよう指示したほか、映像を分析した結果、撮影から3―4年経過している可能性があると語った。

インドでは、同諸島に暮らす少数民族のジャラワ族を保護するため、外部との接触を法律で禁止している。それにもかかわらず、人権団体によると、このような「人間サファリ」は長い間、横行しているという。

3727チバQ:2012/01/18(水) 21:35:15
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120118/mds12011819180007-n1.htm
主要産業は「海賊」 ソマリア、身代金で住宅開発
2012.1.18 19:17 (1/2ページ)
 【ロンドン=木村正人】ソマリアの海賊が2010年に計2億5千万ドルの身代金を稼ぎ、拠点のある北東部の自治政府「プントランド」などで住宅開発が急ピッチで進められていることが英シンクタンク、王立国際問題研究所(チャタムハウス)の報告書でわかった。海賊対策には年間最大120億ドルもかかり、債務危機に苦しむ欧州連合(EU)が派遣する艦船は半減、対策の見直しが急務になっている。

 英ブルーネル大のショートランド教授が衛星写真で住宅の建設状況などを調査、海賊が手にした身代金の経済効果を分析した。それによると、プントランドの中心都市ガロエでは住宅が倍増し、大きなビルが建設されていた。車の交通量が増え、遠距離通信用の塔が3つも新設されていた。

 海賊の出撃拠点のひとつ、エイル港でも新しいビルや住宅が建てられ、自家用車の数が増えていた。ガロエや北部ボーサーソなどの夜間照明は07〜09年にかけ、明るさを増していた。

 こうした成長を支えているのが身代金収入だ。

 昨年2月、インド洋でソマリアの海賊に乗っ取られたイタリア船籍の石油タンカーが12月に解放された。乗組員22人の身代金は1150万ドルだったとされる。

 海賊一件当たりの身代金は08年当時は平均69万〜300万ドルだったが、10年に同900万ドルに急騰。これに対して、プントランド自治政府の年間予算は1760万ドル。海賊はなくてはならない地域の“主要産業”になっている。

 EUは海賊対策のためソマリア沖周辺で初の海軍作戦「アトランタ」を発動、08年には常時10隻の艦船を派遣していた。しかし、欧州債務危機が深刻化して昨年は同6隻に減少、今年は同5隻に減る見通しだ。

 一方、ソマリアの海賊はアラビア海やインド洋まで活動範囲を広げ、11年1〜9月期199件と08年同期の63件から急増した。このため、「北大西洋条約機構(NATO)や日本などと協力して全体で25隻の艦船を確保している」(EUアトランタ作戦のハリソン司令官)のが実情だ。

 ソマリアでは20年以上も内戦が続き、自治政府などが海賊を抑えるのは難しい。チャタムハウスのミドルトン元研究員は「海賊対策費は身代金被害総額の50倍近くに達しており、海賊に代わる地域産業の育成など抜本的な対策の見直しが必要だ」と指摘している。

3736チバQ:2012/01/22(日) 12:52:16
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120122-00000065-san-int
1日40万個 ムンバイの繁栄支える 弁当配達人 家庭の味職場へ
産経新聞 1月22日(日)7時55分配信

仲間と集めた弁当は配達先別に振り分けられる重さ約60キロの弁当を肩と手に、駅ホームへ向かうビタルさん(写真:産経新聞)

 インドの商都ムンバイに、家庭から職場まで弁当を届ける「ダッバワラー」と呼ばれる人々がいる。1890年から労働者らに、カレーを主とする家庭の味が詰まった弁当を配り続け、都市の繁栄を陰で支えてきた彼らの一日に密着した。(ムンバイ 田北真樹子)

 ◆渋滞も自転車ですり抜け

 ヒンディー語で「ダッバ」は弁当、「ワラー」は職人を意味する。ダッバワラー歴15年目のビタルさん(32)の一日は午前8時からの弁当受け取りから始まる。ムンバイ東部のマンションに自転車で乗り付け、5階まで階段を上がり、家庭から弁当箱が入ったバッグを受け取る。そして次の家に猛スピードで。渋滞も自転車ですり抜ける。

 ◆形だけで配達先記憶

 1時間後、自転車には1個平均5キロのステンレス製弁当箱28個がぶら下がっていた。仲間4人との集合場所パントナガール駅そばで下ろし、その後、別地区で回収した30個が加わった。全員で回収した200個を仕分けするが、配達先は書かれていない。ビタルさんらはバッグと弁当箱の形だけで配達先を覚えている。

 ひもでまとめた約20個の弁当を肩に、残るバッグを手に満員の貨物列車へ。ひもが肩に食い込む。一息つくビタルさんが口を開いた。18歳の時、1万5千ルピー(約2万2千円)で知人から配達会員の資格を譲り受けた。給与は月7千〜1万ルピー。休みは日曜と祝日。「楽じゃないけど、人々の食生活に貢献していることに誇りを感じる」と語る。

 郊外ワシで降り、再び自転車をこいで正午過ぎ、配達先に。列車が遅れることもある。利用歴1年の男性会社員(28)は、「利用料は月400ルピー(約590円)。たまに遅れて困るけど、妻の手弁当はやめられない」とこだわる。

 配達終了から40分間が休憩時間。その後、最後の配達先から逆に回り空の弁当箱を回収、家庭に届け一日が終わる。午後6時を過ぎていた。

 ◆誤配率1600万分の1

 ダッバワラーには18歳以上の約5千人が従事する。ダッバワラー研究で知られるパワン・アグラワル氏によると、ダッバワラーは20世紀初頭に比べ約20%増えたという。利用者は20万人、1日の取扱量は40万個に上る。文字を読めない人もいるが、誤配率は1600万分の1だ。

 ダッバワラー誕生の背景には1850年代以降の鉄道建設や綿紡績などによる商都の繁栄がある。市街地と商圏の拡大、住居の郊外化で「早朝出勤でも職場で家庭料理を食べられるサービスの必要性が生まれた」(同氏)。職業として広がったのは1890年。銀行員が弁当配達に青年を使ったことがきっかけだった。

 食の欧米化や社内へのカフェテリア設置で需要は圧迫されてもいる。だが、アグラワル氏は「健康志向が高まり、職場で手弁当を求める人も増えている」と指摘する。満員電車通勤を強いられている人々は「弁当持参は考えられない」(利用者)という。ダッバワラーがムンバイから消えることはなさそうだ。

3811チバQ:2012/02/07(火) 21:20:56
>>3686
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012020700856
モルディブ大統領が辞任=与野党対立でデモ激化
 【ニューデリー時事】インド洋の島国モルディブの首都マレで7日、数週間にわたり続いていた野党勢力の反政府デモが拡大し、約500人の暴徒が国防省本部を襲撃するなど混乱が発生した。地元メディアなどによると、ナシード大統領は同日のテレビ演説で「現状では辞任が国のためになる」と述べ、混乱の責任を取って辞任した。
 軍によるクーデター説も流れたが、軍報道官はAFP通信にこれを否定。ただ、大統領に辞任を促したことを明らかにした。ハッサン副大統領は同日、後任大統領として就任宣誓を行った。
 モルディブでは1月、ナシード大統領に批判的な野党幹部が警察に逮捕され、その釈放を命じた刑事裁判所所長が軍に拘束された。ガユーム前大統領らを支持する野党勢力はこれら政権の強硬策に反発、デモを繰り返してきた。7日には一部の警官隊もデモに合流した。(2012/02/07-20:49

3815チバQ:2012/02/08(水) 18:10:26
http://www.cnn.co.jp/world/30005542.html
モルディブ大統領、デモ激化で辞任 背後に元独裁者の影
2012.02.08 Wed posted at: 12:31 JST

(CNN) 世界中からハネムーンの観光客などが訪れるインド洋の島国モルディブで、警察官らが加わった反政府デモが激化し、ナシード大統領が7日、辞任に追い込まれた。

ナシード大統領は同国で初めて民主的な選挙で選ばれた大統領だった。辞任の背景には、2008年の選挙でナシード氏に敗北するまで30年にわたって実権を握っていたガユーム前大統領の存在が指摘されている。

ナシード大統領の報道官は、陸軍本部前で同日朝、約500人の市民やイスラム強硬派などが抗議デモを展開し、一部の警察官もデモに加わったと説明。「大統領は軍によるデモの封じ込めか、あるいは自らの辞任かを選択すべき状況の中で、後者を選んだ」と述べ、「モルディブで民主的に選ばれた初の大統領が、かつての独裁者とその支持者に追い落とされた」と強調した。

国営テレビのプロデューサーによると、約200人の警察官が首都マレ中心部の広場に集まり、軍との衝突に発展。警察官らは同日、国営テレビを占拠して放送局名を以前の名称に戻させたという。

ナシード大統領はテレビ演説で、国家の治安と平和を維持できなくなったと感じて辞任を決めたと表明した。後任の大統領にはハッサン副大統領が就任した。

デモに加わった警察官は、ガユーム前大統領寄りの政党、進歩党を支持しているとみられる。進歩党の広報によれば、7日午後に各政党の会合を開いて次の段階について協議する予定だという。

同国では昨年から反政府デモが激化し、イスラム教の教えを徹底させるべきだと主張する野党勢力がナシード大統領に対する批判を強めていた。これに対してナシード大統領は、ガユーム前大統領の支持層がデモを組織していると批判していた。

2011年の統計によれば、同国は人口の98%をイスラム教徒が占める。モルディブ事情に詳しいジャーナリストのスモン・チャクラバルティ氏は、今回の騒乱をクーデターと位置付け、「モルディブの民主主義は終わった」と指摘。「同国は世界でも有数の穏健なイスラム国家から、過激主義へと向かいつつある」と危惧(きぐ)している。

3819チバQ:2012/02/09(木) 21:44:59
http://www.cnn.co.jp/world/30005548.html
議会中に携帯電話でポルノ観賞? 州閣僚3人が辞任 インド
2012.02.09 Thu posted at: 11:20 JST

ニューデリー(CNN) インド南部のカルナタカ州で、州の閣僚3人が議会の最中に携帯電話でアダルト動画などを見ていたと報じられ、辞任に追い込まれた。

辞任した州閣僚3人のうち2人は州下院議会の審議中にアダルト動画を見ていたとされ、もう1人は携帯電話にわいせつ画像を保存していたとされる。

閣僚が携帯電話で動画を見ている場面は同国のメディアで大々的に報道された。州議会を取材していた地元テレビ局の報道カメラマンが、閣僚2人が下を向いて携帯電話の画面を見ているのに気づき、拡大して見たところ、性行為とみられるシーンが映っていたという。2人は議会の審議中ずっと携帯電話を見続けていたとされる。

また、もう1人の閣僚が白熱する審議をよそに、若い女性の顔写真数枚を画面上でめくって眺めている様子もカメラがとらえた。

これについて閣僚の1人は、見ていたのはアダルト動画ではなく女性が複数の男性にレイプされる場面を映した動画で、レイブパーティーの危険性を訴える審議に備えるためだったと弁明している。

もう1人の閣僚は最近、同州で強姦事件が増えているのは肌を露出する女性の服装と関係があると発言し、地元で物議をかもしていた。

3人とも党に迷惑をかけたくないとして辞任を表明したが、問題があったことは否定しており、疑いを晴らすためとして調査を要求している。

3830チバQ:2012/02/12(日) 11:56:46
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120211-OYT1T00560.htm
モルディブ大統領が軟化、背景に米印の圧力?
 【マレ(モルディブ)=新居益】米国のロバート・ブレーク国務次官補とインドのマドゥスダン・ガナパティ外務次官補が11日、政変に揺れるインド洋のモルディブを急きょ訪問し、ワヒード大統領、退陣に追い込まれたナシード前大統領の双方とそれぞれ会談した。


 ワヒード大統領は11日の記者会見で、逮捕状が出ているナシード氏について、当面逮捕しない方針を明らかにした。軟化の背景に、平和的収拾を迫る米印の圧力もあったとみられる。

 ブレーク氏は記者団に対し、ワヒード大統領の就任を追認する立場を示す一方で、ナシード氏が政変を「クーデターだ」と主張している点については「独立した機関を設置して調査するべきだ」と指摘した。

(2012年2月12日01時10分 読売新聞)

3844チバQ:2012/02/15(水) 22:05:32
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012021500530
イスラエル・イラン対立深刻化=核開発阻止で「秘密の戦争」
 【エルサレム時事】インド、グルジア、タイの3カ国で立て続けに起きたイスラエル大使館員を狙ったとみられる爆弾事件をめぐり、イスラエルとイランの緊張関係が強まっている。イランの核計画に関わった核科学者が次々と暗殺された事件を「イスラエルの仕業」とみるイランが報復したとの観測が浮上しているためだ。
 イスラエルの対外情報機関モサドのハレビ元長官は、イランの核開発阻止のために「イランと国際社会の間で秘密の戦争が続いている」と認めている。
 「秘密の戦争」の一部とみられているのが、イランの首都テヘランで1月11日に発生した核科学者爆殺で、核計画に関わったとみられる同国の科学者4人がこれまでに暗殺されている。(2012/02/15-19:2

3851チバQ:2012/02/16(木) 21:08:35
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120215/asi12021522170005-n1.htm
インド 難しい外交の舵取り 対イスラエルテロ イランとの関係に影響
2012.2.15 22:16 (1/2ページ)
 【ニューデリー=田北真樹子】インドの首都ニューデリーで13日、イスラエル大使館員の妻が乗った車が爆発した事件は、イランの関与が指摘され、イラン、イスラエル両国と友好関係を持つインドを困惑させている。仮にイランの関与が立証されれば、同国との関係見直しを求める声がインド内外から強まりそうだ。

 事件について、イスラエルのネタニヤフ首相は、「イランが背後にいる」と断言しているが、インド政府は総じてイランを名指しすることを避けている。インドはイランと関係拡大をさらに図ろうとしているだけに、関係発展の障害としたくない思惑がうかがえる。

 インドにとってパキスタンとアフガニスタンに隣接するイランは戦略的な重要性を持つほか、莫(ばく)大(だい)なエネルギー需要を支える第2位の原油輸入先である。

 欧米諸国は核開発疑惑でイランへの制裁強化を進めているが、インド政府は近日中に大規模ビジネス訪問団をイランに派遣する方針。また、原油についても、インドはすでに削減した以上の輸入削減はしないと最近米国に伝えた。

 今回の事件でイランの関与が立証されれば、イスラエルがインドにイランとの関係見直しを迫る可能性が出てくる。インドがイスラエルの要求に簡単に応じることはないとみられるが、イスラエルもインドに圧力をかけるテコを持つ。

 1992年の国交樹立以来、インドにとってイスラエルは主要な武器供給国だ。近年は両国が最も警戒するイスラム過激派に関するテロ情報の共有などで関係強化を図っているほか、貿易も拡大傾向にある。

 しかし、イスラエルとイランの対立が深まる中、実利重視のインド外交は、「利害衝突は避けられない状況だった」との声もある。元インド軍情報機関トップのラビ・サハニ氏は、「インドにとってイランとイスラエルとの関係のあり方が難しくなることは明らか」と語る。

 軍事アナリストのラフル・ボンスレ氏も「両国の代理戦争の犠牲にならないように関係を修正する必要がある」と指摘している。

3938名無しさん:2012/03/07(水) 22:04:46
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120307/asi12030700430001-n1.htm
インド州議会選 ガンジー家の「御曹司」敗北 
2012.3.7 00:39

ラフル・ガンジー氏(ロイター)
 【ニューデリー=田北真樹子】インド最大の約1億800万人の有権者を抱える北部ウッタルプラデシュ州の州議会(定数403)選挙の開票が6日行われた。名門ガンジー家の「御曹司」で首相候補の呼び声高い国民会議派のラフル・ガンジー幹事長が党の顔として選挙運動を展開し躍進が見込まれたが、同派は予想を大きく下回った。中央与党の会議派の伸び悩みは2年後の総選挙に向けた政局にも影響しそうだ。

 ウッタルプラデシュ州で圧勝したのは野党の社会党(SP)で、州内に多い低カースト出身のマヤワティ氏率いる州政権の単独与党、大衆社会党(BSP)は苦戦。国営テレビの集計によると、国民会議派は、惨敗した前回から議席を伸ばしたが第4党にとどまり、敗北した。

 これを受け、ラフル氏は6日、「この結果の責任を取る。いい教訓になった」と報道陣に語った。同氏の今後の政治的求心力に影響するとみられ、次の総選挙に向け会議派は新たな選挙戦略を迫られそうだ。

 09年総選挙で会議派はラフル氏の健闘によって、ウッタルプラデシュ州で党勢挽回の兆しを見せた。今回の議会選で“ラフル効果”が出れば、同氏が次期首相の座を確実に手中にするとみられていた。

 6日に開票されたのはウッタルプラデシュ州のほか、北部パンジャブ州、同ウッタラカンド州、北東部マニプール州、南部ゴア州。会議派はパンジャブ州とゴア州でも敗北した。

3951チバQ:2012/03/09(金) 21:22:02
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120309/asi12030908320002-n1.htm
福島女性のビザ取り消し インド、反原発に過敏反応か
2012.3.9 08:31
 東京電力福島第1原発事故の発生当時、福島市に在住し、環境保護団体グリーンピースの招きでインドを訪れる予定だった日本人女性が、一度発給された査証(ビザ)をインド政府から取り消されていたことが分かった。グリーンピース・インドが8日、発表した。

 女性は原発事故による放射性物質から子供たちを守る活動に従事。インドの一部メディアは女性を「反原発の活動家」と伝えており、福島の事故後、国内の反原発運動に過敏になっているインド当局がビザを取り消したとみられる。

 発表などによると、女性は現在、山形県米沢市在住。インドで原発建設予定地周辺の住民らに自らの体験を語る予定で、今年2月に商用ビザを申請し発給されたが、3月初めに在日インド大使館から「ビザと渡航目的がそぐわない」と書面で指摘されたという。(共同)

4024名無しさん:2012/03/26(月) 21:58:53
http://www.asahi.com/international/intro/TKY201203240359.html
〈@インド〉州議会選に見たインドの民主主義ラフル氏を乗せたヘリコプターを迎える人たち=ミルキプル、五十嵐誠撮影


■五十嵐 誠(ニューデリー支局長)

 人口12億人のインドはよく「世界最大の民主主義」と形容される。1947年に分離独立した隣国パキスタンが長年にわたる軍事政権を経験したように、開発途上国では民主主義は安定しないことの方が多い。だが、インドは貧しい人々が人口の多くを占めるにもかかわらず、独立以降、自由な選挙で政権を決める政治体制が続いてきた。

 1月のニューデリー支局赴任後すぐにインド民主主義の「祭典」と言える選挙を取材する機会を得た。1州だけで日本の人口を超える2億人が住む北部ウッタルプラデシュ州の州議会選挙だ。インド最多人口を有する同州の選挙は今後2年ほどの間に実施予定の総選挙の行方を占うとして注目されていた。

 中央政府の与党連合を率いる国民会議派は、ラフル・ガンジー代表幹事(41)が選挙運動の先頭に立っていた。ラフル氏は、曽祖父がネール初代首相、祖母がインディラ・ガンジー元首相、父がラジブ元首相というインド政界のサラブレッド。母親で党総裁のソニア氏(65)からの「世襲」も近いとされ、次の首相候補としてその政治手腕が試されていた。

 ネール・ガンジー王朝とも揶揄(やゆ)される、一族内での権力の継承はインド政治のもう一つの側面だ。政治家の世襲は日本でも珍しくないが、インドの場合は際だっている。仮にラフル氏が首相になれば4世代にわたって国の最高権力者が一家族から輩出することになる。政治家一族はほかにもたくさんある。インドでは民主主義と権力の世襲という一見相反するような現象が同時進行している。

4031チバQ:2012/03/28(水) 22:47:11
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120328/asi12032809090002-n1.htm
インド国民、家庭にトイレはなくとも携帯電話は所有
2012.3.28 09:07 (1/3ページ)[アジア・オセアニア]

インド国鉄の車両内で携帯を操る乗客ら=13日、東部コルカタ(AP)
 携帯電話はあるが用を足すのにトイレがない−。インドではこんな国民が少なくないことが国勢調査で明らかになった。道路や電力供給、住宅、水道など、生活に欠かせないインフラが整備途上のまま、携帯やインターネットの普及が先行して進んでいるようだ。きょうのテーマは「たとえトイレがなくとも」とした。(SANKEI EXPRESS)


携帯電話は必需品


 インドは人口12億、世帯数3億3000万。2011年実施の国勢調査によると、家庭にトイレがある世帯は全体の47%と半数に届かなかった。これに対し、電話(ほとんどは携帯)のある世帯は63%。01年と比べると、トイレは10ポイント、電話は54ポイントの上昇だった。インドで「家庭にトイレがない」といった場合、多くは屋外の空き地などで用を足することを意味する。国勢調査の担当者は「屋外排泄(はいせつ)(open defecation)は引き続き、インドの深刻な問題」と語った。

 電気の来ている家庭は全体の70%(01年比11ポイント増)。水道は43.5%だった。自宅から500メートル以内(都市部は100メートル以内)の水くみ場を利用している家庭は36%で、20%はそれより遠くへ水をくみに行くことを強いられていた。ガスや電気を調理に使っている家庭は29%。67%は薪や牛の糞(ふん)を燃やしていた。

 テレビのある家庭は01年の15.6%から43%に上昇。都市部の家庭で、ノート型パソコンがあるのは20%。LANのある家庭は全体の3%(1000万世帯)だった。


谷崎も宝石もネットで


 インドでネット販売が広がっている、とロイター通信が伝えている。ネパール国境のビハール州に住む男性はかつて、ニール・ゲイマンや谷崎潤一郎といったお気に入りの作家の作品を読みたいと思ったら、ニューデリーかムンバイの親戚(しんせき)に頼んで買ってもらわなければならなかった。ところが、インド版アマゾンともいうべき「Flipkart.com」を知ってからその煩わしさがなくなった。「他のサイトと価格を比較して、安く手に入れることができる」と話した。

 米コンサルタント会社によると、インドのネット販売市場は16年までに10年の10倍規模の840億ドル(約6兆7200億円)になることが見込まれる。ただし今のところ、クレジットカード払いは定着していない。また、どのネット販売業者も配送してくれない地域がある。本のほか、携帯デジタルプレーヤーの類、下着、宝石などがネット販売の人気商品。だが、ネット販売に先鞭(せんべん)をつけたのは、インド国鉄切符の販売で、それまでは、線路が6万5000キロにおよび列車はたいてい混雑する国鉄の切符の入手は困難を極めたらしい。


列車はオンボロでも


 その国鉄をめぐって最近、鉄道相が事実上、更迭される騒ぎがあった。9年ぶりの運賃値上げを4月1日に実施すると発表したのだが、連立与党内から異論が出て、撤回した。

 インド国鉄に関する本を書いたばかりのインド人ジャーナリストのニューヨーク・タイムズへの寄稿によると、航空運賃が高く、道の悪いインドでは、鉄道は欠かせない交通手段で、年間70億人が利用する。値上げは、庶民にとって確かに痛いのだが、施設は老朽化しており、安全確保のための資金を獲得するのに他に手段はないという。

 鉄道相を辞任したディネシュ・トリベディ氏は「運賃を値上げしなければ客車(coaches)は棺おけ(coffins)になるとみな言っている」と語っている。

(編集委員 内畠嗣雅(うちはた・つぐまさ))/SANKEI EXPRESS)

4037チバQ:2012/03/30(金) 22:48:21
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120330/asi12033020550003-n1.htm
モーリシャス大統領辞任へ 首相と対立
2012.3.30 20:54
 インド洋の島国モーリシャスのジュグノート大統領は30日、31日付で辞任すると表明した。ロイター通信などが伝えた。同国では大統領は名誉職で、ジュグノート氏は実権を持つラムグーラム首相と対立していた。

 ジュグノート氏は辞任後、野党側に参加する方針。与党側はジュグノート氏の政権への干渉を批判していた。

 モーリシャスは、政党政治などの民主制度が定着した安定した国と国際的に評価されている。(共同)

4062チバQ:2012/04/03(火) 20:46:03
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120403/erp12040319080004-n1.htm
存在感増すアジア系幹部 国際機関に新風も
2012.4.3 19:05 (1/2ページ)

安住財務相と握手する世界銀行次期総裁候補のキム氏(左)=1日、東京都千代田区の財務省
 【ワシントン=柿内公輔】国際機関でアジア系幹部の存在感が高まっている。世界銀行の次期総裁が確実視される韓国系米国人のジム・ヨン・キム米ダートマス大学長をはじめ、要職を占めるアジア系が急増。新興国の受けもよい、調整型のアジア系リーダーが、欧米偏重だった国際機関の運営に新風をもたらす期待も寄せられている。

 キム氏は支持固めのため各国を歴訪中で、中国やインドのほかブラジルやメキシコも回り、アジアと新興国を重視する姿勢を鮮明にする。3月28日の英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)にも寄稿し、「世銀の運営への途上国の関与を拡大する」と強調した。

 韓国紙の中央日報(電子版)は、国際機関で働く韓国人が2011年末で398人と、9年間でほぼ倍増したとし、潘基文国連事務総長や、再選された宋相現国際刑事裁判所長など、「韓国人の活躍が注目されている」と強調。国際社会で、「韓国は主賓テーブルに移った」と胸を張る。

 国際通貨基金(IMF)では、副専務理事に朱民氏が中国人として昨年初めて就任。香港出身の陳馮富珍世界保健機関(WHO)事務局長や台湾出身の林毅夫世銀副総裁の評価も高い。日本も篠原尚之IMF副専務理事や、企業のカントリーリスクを保証する世銀系の多国間投資保証機関(MIGA)に小林いずみ長官を送り込んでいる。

 国際機関でアジア系幹部の進出が目立つのは、国際経験豊富で語学も堪能なグローバルな視野を持つ人材がアジアで増えたことに加え、「ボトムアップや調整型のリーダーが組織でも歓迎される」(IMF関係者)風潮があるようだ。

 国際社会で存在感を増す新興国が発言力に見合うポストを要求し始めたことも大きい。IMFと世銀の出資比率で米国、日本に次ぐ第3位に浮上した中国はその典型だ。世銀トップを独占してきた米国が韓国系のキム氏を擁立したのも、「新興国の不満を和らげる」(国際金融筋)狙いがあり、篠原氏も「アジア人の国際機関進出を大幅に拡大すべきだ」と訴えている。

4082チバQ:2012/04/06(金) 23:24:09
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&rel=j7&k=2012040600091
BRICSで候補統一へ=世銀総裁選
 【サンパウロ時事】ブラジルのマンテガ財務相は5日、米国出身者による独占が続く世界銀行総裁の後任選びについて、ロシア、インド、中国、南アフリカを加えた新興5カ国(BRICS)で支持候補の統一を図っていることを明らかにした。
 マンテガ氏は同日、米国が推す最有力候補のジム・ヨン・キム氏(米ダートマス大学長)と会談。これまでの世銀改革は不十分と指摘した上で、「キム氏は新興国の発言権拡大などの改革に努めると確約した」と評価した。ただ、「まだほかの立候補者に会っていない」として、支持候補の決定は来週末までずれ込むとの見方を示した。(2012/04/06-11:40)

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4095名無しさん:2012/04/08(日) 20:26:31
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120408-00000061-san-int
パキスタン 大統領長男「デビュー」 インド訪問、父に同行へ
産経新聞 4月8日(日)7時55分配信

 【ニューデリー=岩田智雄】パキスタンのアシフ・アリ・ザルダリ大統領が8日、大統領就任後初めてインドを訪問し、シン首相と会談する。大統領報道官が7日、産経新聞に明らかにしたところでは、暗殺された妻のベナジル・ブット元首相との間の長男、ビラワル・ブット・ザルダリ氏(23)も同行する。英オックスフォード大での学業を終えたビラワル氏のインドへの顔見せとなり、注目を浴びそうだ。

 ビラワル氏は2007年のブット元首相暗殺後、ザルダリ氏と共同で現与党パキスタン人民党(PPP)の総裁になった。10年に英国から帰国後、政治活動を開始。今月3日には党役員会で演説し、党創設者で軍事クーデター後に処刑された祖父のズルフィカル・アリ・ブット初代首相の名誉回復を呼びかけて存在感を示した。

 賄賂の要求の仕方から「ミスター10%」と揶揄(やゆ)され、健康不安を抱えるザルダリ大統領の国内での人気は今ひとつ。対米関係が悪化する中、母親とその実父である祖父が暗殺、処刑された重い運命を背負うビラワル氏の将来性に期待する声もある。

 ザルダリ大統領は今回の「私的」訪印で、首脳会談に臨んだ後、インド西部のイスラム教施設を訪ねる。カシミール地方の領有権を争う両国の信頼醸成のステップと期待される。インド側からはガンジー家の御曹司で次期首相候補と目される与党、国民会議派のラフル・ガンジー幹事長が同席するとの観測も浮上している。

4106チバQ:2012/04/10(火) 21:54:46
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120410/erp12041007540001-n1.htm
【日々是世界 国際情勢分析】
BRICSにいらだつロシア
2012.4.10 07:53 (1/2ページ)[ロシア]
 新興5カ国(BRICS)の一角を占めるロシアが、経済ばかりが主要議題になるBRICSの現状にいらだちを強めている。ロシアは経済規模で中国に圧倒されており、議論の主導権を奪われてしまうためだ。ロシア国内からは、得るものが少ないBRICSとの関係を見直すべきだとの声も聞こえてくる。

 「われわれの戦略的な目的は、BRICSを世界における重要な経済、政治問題に対処できる共同メカニズムに進化させ続けることにある」

 インドで3月末に行われたBRICS首脳会議でロシアのメドベージェフ大統領はそう主張し、政治的な議論が欠けるBRICSの現状に不満をにじませた。

 今回の会議で各国は、途上国のインフラ整備を支援する金融機関の立ち上げなどで合意したものの、政治関連の合意項目は全体の一部にとどまった。

 経済規模で言えば、BRICSでは中国が飛び抜けている。GDP(国内総生産)では中国が世界全体の9.3%を占めるものの、ロシアは2.4%にすぎない。今回の首脳会議でブラジル、南アフリカの首脳は「経済関連の議題ばかりに集中していた」(3月30日付の露紙ベドモスチ)といい、メドベージェフ大統領の主張は「大きな関心を呼ばなかった」という。

 ロシアは2009年、第1回のBRICS首脳会議を国内で開催するなど、BRICS重視の姿勢を示してきた。各国と連携を深め、欧米中心の政治・経済システムに対抗する狙いがあったとされるが、国際政治の分野でロシアと共同歩調を取る国は依然として限られる。

 特に中国との関係は微妙だ。国連安全保障理事会での対シリア決議案で“連携”を見せた両国だが、例えば旧ソ連の中央アジア諸国に露骨に影響力を広げようとする中国に対し、ロシアは強い不快感を抱いているとされる。

 BRICSは市場として魅力があるものの、政治体制が大きく異なる新興国の集まりにすぎないという側面もある。そのため、先進国の仲間入りを目指すロシアでは「(欧州連合など)BRICS以上のもの(との関係拡大)を目指すべきだ」(3月28日付の英字紙モスクワ・タイムズ)などと、冷めた見方も浮上している。

4145チバQ:2012/04/17(火) 21:36:55
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120417-00000103-yom-bus_all
世銀次期総裁にキム氏…韓国出身、初のアジア系
読売新聞 4月17日(火)3時14分配信

 【ワシントン=岡田章裕】世界銀行は16日、理事会を開き、米国が推すダートマス大学のジム・ヨン・キム総長(52)を第12代となる次期総裁に選出したと発表した。

 任期は7月1日から5年。キム氏は韓国出身の米国人で、初のアジア系総裁となる。米国は総裁選で新興・途上国側から初めて対立候補を擁立されたが、創立以来70年近くにわたる米国出身者の「指定ポスト」を確保した。

 キム氏は公衆衛生を専門とする医学者で、途上国のエイズや結核の治療に取り組んできた。キム氏は総裁に選出後の声明で「急速な世界の変革に伴う、世界銀行の新しい連帯を追求したい」として、貧困の根絶や、世銀の運営における新興・途上国の発言権向上に尽力することを誓った。

 ロイター通信によると、キム氏は、日本、西欧、カナダに加え、新興国側からも中国、インド、ロシアの支持を得たという。一方、ブラジルと南アフリカは対立候補のナイジェリア・オコンジョイウェアラ財務相を推したため、初めて全会一致が崩れた。

4148チバQ:2012/04/18(水) 22:31:58
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120418/asi12041808300001-n1.htm
勢い伸ばすハッカニ・グループ 掃討作戦に課題も アフガン
2012.4.18 08:26 (1/2ページ)

15日、アフガニスタンの首都カブールで、武装勢力が発射した携行式ロケット弾が直撃したホテル(共同)
 【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタンで起きた同時テロで、犯行への関与が指摘されるイスラム過激派ハッカニ・ネットワークがアフガンで勢力を伸長させていることに米国などが懸念を強めている。パキスタン北西部を拠点とするこのグループは、同国の情報機関による支援が指摘され、2014年末までの撤退を掲げる国際治安支援部隊(ISAF)にとり、いかに弱体化させるかが課題になっている。

 事件発生当初から襲撃グループとみなされてきたイスラム原理主義勢力タリバンの一派、ハッカニ・ネットワークについて、パネッタ米国防長官は16日、事件への関与を明言した。アフガンのモハディ内相も同日の記者会見で、拘束された襲撃グループの男が「アフガン国外で支援や訓練を受けた」と供述していると発表。男は、ハッカニ・ネットワークと関わりがあるとも話しているという。

 ハッカニ・ネットワークを率いるジャラルディン・ハッカニ氏は旧ソ連がアフガンに侵攻していた当時、米国などから支援されたムジャヒディン(イスラム聖戦士)の指導者の一人だ。イスラム党ハリス派の司令官だったが、カブールを制圧したタリバンに吸収され、タリバン政権で国境担当相を務めた。

 ハッカニ・ネットワークは、昨年9月にカブールで起きた米大使館襲撃事件の実行グループとされる。タリバン本体が掃討作戦で弱体化する中、国際テロ組織アルカーイダと連携し、アフガン南部で勢力を拡大しているとされる。事件当時のマレン米統合参謀本部議長がパキスタン軍の三軍統合情報部(ISI)の「紛れもない戦闘部隊」として機能したと証言し、物議を醸した。

 発言はその後、オバマ大統領によって修正されたが、17日付のインド紙ヒンズーは社説で「パキスタン軍機関内の強力な分子らは、ハッカニ・ネットワークを同盟者とみなし、アフガンの代理人として支援し続けている」と指摘した。

 ただし、マレン氏の後任のデンプシー議長は今回の事件について、パキスタンを結び付ける証拠は現時点で見当たらず、「パキスタン発の事件とまでは言えない」と述べた。

 パキスタンでは、米軍による誤爆事件を機に閉鎖された国際治安支援部隊(ISAF)の輸送路再開へ向け動きが本格化。パキスタンとの関係改善が課題となっている米国は、ハッカニ・グループ掃討に慎重を期しているといえそうだ。

4171チバQ:2012/04/22(日) 00:36:47
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120421/fnc12042121430010-n1.htm
中国、発言権求め「条件闘争」 有力新興国、拠出意向も示さず G20
2012.4.21 21:42 (1/2ページ)

ワシントンで20日(日本時間21日未明)、閉幕したG20財務相・中央銀行総裁会議の参加者は、さまざまま思惑を抱えながら整ぞろいした(AP)
 先進国と新興国による20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が国際通貨基金(IMF)の4300億ドルの資金増強で合意したことで、融資能力は現在の2倍まで高まった。しかし、当初目標の5千億ドルまで届かず、危機がスペインなどに波及した場合の「安全網」としてはなお脆弱(ぜいじゃく)だ。

 欧州危機の「防火壁」の構築は二段構えだ。ユーロ圏は3月、今年7月に発足する欧州安定メカニズム(ESM)などの自前の金融安全網を拡充することで合意。IMFも資金を増強する方向で検討を始めた。

 今回の資金増強に関する合意で、欧州自前の安全網とIMFを合わせ、総額1兆7千億ドルの危機対応枠を準備でき、「危機への防火壁はより堅(けん)牢(ろう)になった」(政府関係者)。

 だが、スペイン、イタリアなどギリシャよりはるかに大きい経済規模の国に波及した場合、今回の資金増強だけでは「まったく足りないのは明らか」(国際金融筋)だ。

 危機の火種はくすぶっており、スペインでは長期金利の指標となる10年債の利回りは5%台で高水準。イタリアなど他の南欧諸国も緊縮財政などで成長が鈍化し、財政悪化がさらに進む悪循環が心配される。危機が再燃すれば6月にメキシコで開かれる首脳会合(サミット)までに、さらなるIMFの資金増額が焦点となる可能性がある。

 だが、資金増強への国際社会への協力は一枚岩ではない。新興国は慎重で今回の会議でも、安住淳財務相は「(合意に至るか)不安視している国が多かった」と語った。

 中国人民銀行は会議終了後、「中国が参加しないことはありえない」との声明を出した。ブラジル、インドなどの新興国も最終的に協力姿勢を示したものの、金額は示さず6月のサミットまでに判断を先送りした。

 新興国の消極姿勢の背景にあるのは、国際社会での存在感が増しているにもかかわらず、発言権の拡大に向け、IMFの制度や組織改革が進まないことへの不満があるからだ。

 今回も資金増強への協力方法が、IMFでの投票権を与えられる「出資」でなく、「貸し付け」という形だったことに反発。ブラジルのマンテガ財務相は「(欧州の一部の国は)出資割り当ての問題より、お金集めの方に熱心だ」と痛烈に批判した。

 さらに、新興国には「今後、資金をどれだけ拠出するかちらつかせながら、発言権の拡大を目指す『条件闘争』のカードにする」(政府関係者)狙いがあるとの見方もある。

 欧州経済は財政の立て直しや構造改革、成長・雇用確保策、ユーロ圏内部の経済不均衡の是正といった他の重要課題も山積みだ。

 IMFのラガルド専務理事は会議後の会見で「資金増強は必要だが、成長と財政健全化の組み合わせが伴わなければならない」と強調。欧州各国は危機再燃の防止に向けた努力に苦慮しそうだ。(ワシントン 柿内公輔、山口暢彦)

4266チバQ:2012/05/08(火) 22:52:09
http://www.afpbb.com/article/politics/2876761/8907593
フランス初の「事実婚」ファーストレディー、外交に混乱もたらすか
2012年05月08日 15:54 発信地:パリ/フランス
【5月8日 AFP】魅力的なバレリー・トリルベレール(Valerie Trierweiler)さんにとって、スーパーモデルからファーストレディーを引き継ぐことはおそらく問題にならないだろうが、同国初の「事実婚」ファーストレディーとして外国を公式訪問することは問題になるかもしれない。

 6日に次期仏大統領に選出されたフランソワ・オランド(Francois Hollande)氏をパートナーに持つトリルベレールさんが、エリゼ宮(Elysee Palace)の鍵をもらう15日よりも前にオランド氏と正式に結婚するかどうかについては、いくつかの憶測が広がっている。

 もしそれまでに結婚しなければ、公式訪問の際に未婚の女性を腕に抱えた未婚の元首を正式の手続きで出迎えることに、一部の国はばつの悪い思いをするかもしれない。

 47歳のトリルベレールさんは2度の離婚経験があるジャーナリストで、10代の子どもが3人いる。今後もジャーナリストとしてのキャリアを続け、ファーストレディーの仕事と兼務すると語るトリルベレールさんは最近、この未婚問題を相手にしない考えを示した。

「そこまでの(大きな)ことなのか私にはわからない。ローマ法王を訪問する際にはもしかしたら問題になるのかしら? 率直に言って、私はあまり気にしていない。結婚に関するこの問題は、なにより私たちの私生活の一部なのだから」と、トリルベレールさんはAFPに語った。

■アラブ諸国や保守的な国で問題視されるか

 ローマ法王庁以外にも、事実婚であることが外交上のジレンマになりそうな国には、イスラム教の慣習に従うアラブ諸国や、インドの様な保守的な社会が挙げられる。

 大統領選で敗北したニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領が2008年1月にアラブ諸国を訪問した際には、当時はまだ結婚していなかった恋人で元スーパーモデルのカーラ・ブルーニ(Carla Bruni-Sarkozy)さんを同行させることができず、サルコジ氏は1人で行かざるをえなかった。

 またサルコジ大統領は、結婚して家族を作ることが人生で最も重要な目標だと考えられているインドでも、外交的混乱をもたらした。インドとフランスの当局者は、サルコジ氏の公式訪問の際にブルーニさんをどのように扱うべきかについて長い協議を重ねている。

 インドのメディアは当時、サルコジ氏とブルーニさんが同じスイートルームに宿泊するのか、また、ブルーニさんが公式晩さん会に出席するのかという話題で持ちきりになったが、最終的にブルーニさんはサルコジ氏のインド訪問には同行せず、結婚後に初めて「愛」を象徴するタージマハル(Taj Mahal)を訪れることになった。(c)AFP/Rory Mulholland

4358チバQ:2012/05/22(火) 20:58:53
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120522-00000116-reut-int
焦点:インドは指導力欠如で経済迷走、ギリシャ型危機危惧する声も
ロイター 5月22日(火)20時12分配信


拡大写真
5月18日、国内外でインドの現政権への苛立ちが高まる中、エコノミストのラジーブ・マリク氏はビジネス・スタンダード紙への寄稿で、「指針を欠く」政府の現状を嘆いた。写真はニューデリーの国会議事堂。昨年2月撮影(2012年 ロイター/B Mathur)

[ニューデリー 18日 ロイター] 国内外でインドの現政権への苛立ちが高まる中、エコノミストのラジーブ・マリク氏はビジネス・スタンダード紙への寄稿で、「指針を欠く」政府の現状を嘆いた。

マリク氏の寄稿は、国家主導での経済改革の迅速な導入や、積み重なる課題への統合的な対策を求める国内外の産業界の憤りと共鳴する。別の新聞は、インドがギリシャ型の危機に向かっている可能性さえ指摘する。

与党の国民会議派は、対内投資拡大や、インフラ未整備から汚職といった成長を阻む問題の解決に向けた主要な改革を連立与党内の政党が阻んでいると批判。「政治のまひ状態」が今や政治家やジャーナリスト、評論家の間のキャッチフレーズだ。

3月の2012/13年度予算案公表を受け、国の機能不全の深刻化が浮き彫りになっている。政治的な指導力の欠如が、守られない公約や政権運営の滞りにつながり、特に税制改革面で顕著になった。

この状況を受け、1991年に財務相として経済開放の一翼を担ったシン首相と、ムカジー現財務相という経済政策上で最も重要な2者の関係に対する疑念も巻き起こっている。政府の行動力を求める海外企業は、ここ最近で経済の諸指標が悪化したことに目をつぶるような政府の楽観的な見通しに苛立ちを募らせている。

財務省は17日に行った格付け会社のフィッチ・レーティングスとの会合で、同国の格付けを引き上げるよう売り込みに務めた。だがスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は先月、インドの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げている。米印間ビジネス協議会のロン・ソマーズ会長は、状況を自覚することで、マクロ経済政策の崩壊は免れると指摘した。

インドの国内総生産(GDP)成長率は約3年ぶりの低水準まで落ち込む一方、経常赤字は1980年来の高水準となっている。通貨ルピーが過去最安値を付ける中、経常赤字の圧縮は難しい。政府予想の財政赤字の対GDP比率は5.9%。インフレはBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの主要新興5カ国)諸国の中で最も高く、3月の鉱工業生産も予想外に縮小した。

インド商工会議所連合会(FICCI)のラジブ・クマー事務局長は「本格的な危機の可能性もある」と指摘。だが、ムカジー財務相は最近の議会演説で「インドの成長神話は損なわれていない」と強調している。

18日付ヒンドゥスタン・タイムズは、政府が財政および経常赤字を抑えるための確固とした行動を起こさなければ、インドがギリシャ型の債務危機に見舞われると警告した。同紙は「難しい決定をするための政治力が欠けている」と指摘する。

同国は昨年後半、連立与党議員を含む反対により、米小売り最大手ウォルマート・ストアーズ<WMT.N>といった海外企業に同国の4500億ドル規模のスーパーマーケット市場を開放する計画を撤回。課税逃れ防止策導入の遅延も今月に発表されたばかりだ。

マリク氏は「経済に及ぼす打撃やシン首相率いる国民会議派の政権運営の失敗の程度には、入門編の経済学を学ぶ学生さえも困惑すると言っても大げさではない」と論じた。

今年80歳になるシン首相は、連立予党内の調整に苦戦しており、政治的により影響力のある財務相に対して説き伏せる力がないようだ。産業界の重鎮によると、「彼(シン氏)のムカジー氏に対する影響力はゼロ」という。

両者は経済政策に対する見方に相違があるとされる。シン首相がインドの世界経済への統合により重きを置く経済学者の側面が強い一方、ムカジー氏は国内で支持を集めることができる政策を好む機敏な政治家。

4359チバQ:2012/05/22(火) 20:59:08
シン首相の経済顧問の1人であるゴビンダ・ラオ氏は、首相とムカジー氏の間の不和を否定する。ムカジー氏が財務相だった1982年から1984年の間、シン首相は中央銀行総裁の座についていた。ラオ氏はシン氏の個性について、「財務相としてのシン氏は素晴らしかったが、首相としては全員をまとめなければならない。彼は政治に傾倒していない」と指摘した。一方、ムカジー氏に近い筋は、ムカジー氏とシン氏が「お互いを尊重し合っており、話し合える仲」とコメントした。

内部関係者は、両者の関係を丁寧ながらフォーマルと表現する。シン氏はムカジー氏の決定について、疑念を抱いている可能性があっても公には問い正さないとし、経済政策に対してムカジー氏に裁量の自由があることを示唆した。

ムカジー氏は次期大統領選挙の有力候補と目されている。同氏自身もその地位を切望しているとされ、その野望が政策決定の邪魔をしている可能性もある。ムカジー氏は3月の予算案で発表した課税逃れ防止策について、当初は他の主要経済国と変わらない政策を提案しているとして、投資家や産業界からの批判を物ともしなかったが、結果的に導入を1年先送りする意向を示した。

対印米大使を務めたティム・レーマー氏は、ここ最近の展開について、「米産業界ではインド側の突然の政策転換や計画の縮小、覆される決定に次第に憤りを募らせ、疲弊感も増している」と指摘した。

政府は、経済の自由化と対内投資拡大に向けた動きを加速させることに注力すると強調するが、その機会は急速に閉ざされてきている。

2014年に見込まれる総選挙に向けて選挙戦が始まる中、投資家が心待ちにする政治的な妥協や確固とした経済改革は遠のきつつある。

(Ross Colvin/Manoj Kumar記者;翻訳 青山あつ子;編集 加藤京子)

4464チバQ:2012/06/06(水) 21:33:09
>>2672-2673
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120606/asi12060603130001-n1.htm
上海協力機構ゲスト参加 アフガン、準加盟国昇格へ
2012.6.6 03:12 [中国]
 【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタンのカルザイ大統領が6、7日に北京で行われる上海協力機構(SCO)首脳会議にゲスト国の首脳として参加する。アフガン大統領府によると、同国は準加盟国に昇格する見通しだ。北大西洋条約機構(NATO)軍主導の国際治安支援部隊(ISAF)が2014年末までにアフガンから撤退するのを見据え、アフガンとSCOの中核、中国は長期的関係の構築を図っている。

 アフガンのファイジ大統領報道官が産経新聞に明らかにしたところでは、アフガンは首脳会議でイランやインド、パキスタンと同様のオブザーバー(準加盟)国に昇格する予定で、昇格が認められれば来年以降、毎年首脳会議に出席する。

 カルザイ大統領は8日に中国の胡錦濤国家主席と会談し、両国が戦略的パートナーシップ関係構築へ向けてスタートを切ることを宣言する。ファイジ報道官は「中国は14年以降もアフガンに関与し、援助を与えることを望んでいる。そのための枠組みが必要だ」と述べた。中国は今回、1億5千万元(約18億5千万円)の支援を表明するという。

 アフガンは先月、米国と戦略協力協定に調印し、インドとも昨年10月に戦略的パートナーシップ協定を結んでおり、中国のこうした動きは米印を強く牽制(けんせい)したものといえそうだ。

 中国は、アフガン・ロガール州の世界最大の未開発銅鉱山の一つといわれているアイナク銅鉱山で、アフガン側と共同開発に乗り出している。鉱山から首都カブールまでの鉄道建設も計画中だ。昨年12月には、北部のアムダリヤ鉱区での油田開発権を取得した。

 中国は、国内イスラム系独立派がアフガンを武力闘争の訓練場にしているとみており、独立派を抑えこむためにも同国への影響力を強める狙いがありそうだ。

4466チバQ:2012/06/06(水) 21:35:20
>>4464
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120606-00000091-mai-cn
<上海協力機構首脳会議>「西側へ拡大」印象づけ
毎日新聞 6月6日(水)21時8分配信

 【北京・工藤哲】中国、ロシアと中央アジア4カ国で構成する上海協力機構(SCO)首脳会議が6日、北京の人民大会堂で始まった。イランなどのオブザーバーのほか、加盟国と関係の深いアフガニスタンも迎え、地域の安全保障や経済協力などを2日間協議する。SCOで主導的な役割を果たす中国には、世界の多極化を後押しする一方、欧米諸国をけん制する狙いもある。

 12回目となる会議には加盟6カ国首脳のほか、イランのアフマディネジャド大統領、モンゴルのエルベグドルジ大統領、パキスタンのザルダリ大統領、インドのクリシュナ外相がオブザーバー参加。アフガニスタン、トルクメニスタンの首脳も招かれた。アフガニスタンのオブザーバー参加や、トルコの招待国承認などが認められるとみられる。SCOの「西側への拡大」を印象づけている。

 トルクメニスタンのベルドイムハメドフ大統領は6日、胡錦濤国家主席と個別に会談し、資源や安全保障などの分野で協力していく考えを示した。

 首脳会議では、反テロやイラン、アフガニスタン問題などの安保分野に加え、金融や道路建設などの協力も協議した。

 今回会議で主導的な役割を果たすのは中国だ。中国での開催は01年、06年の上海に次ぎ3度目で、SCOの事務局が置かれる北京での開催となったことから、中国メディアは会議開催を大々的に宣伝している。

 6日付の共産党機関紙「人民日報」は、胡主席によるSCO加盟国メディアの書面取材への回答を1面に掲載。「中国は他の加盟国に120億ドル(約9500億円)余りの資金を提供してきた。加盟国の世界に占める国外貿易総額と経済規模は、10年前と比べてそれぞれ8%、4・6%からどちらも13%にまで高まった」と中国の貢献を強調した。

 中国は協力国との結束をアピールすることで、米国の「アジア回帰」戦略や北大西洋条約機構(NATO)の動きをけん制し、影響力を強める狙いもありそうだ。

 一方で、中国外務省の劉為民報道局参事官は6日の定例会見で「(SCOは)対外的に開放しており、他国や組織に対抗するものではない」と述べ、軍事機構に発展させるとの見方を否定した。

 上海協力機構 中国とロシアに、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタンの中央アジア4カ国を加えた6カ国で構成する地域協力組織。中国主導で01年6月に創設した。前身の「上海ファイブ」は安全保障面での協力が中心だったが、資源開発や文化面を含む幅広い分野で連携する組織に発展した。北京に事務局を置き、毎年1回持ち回りで首脳会議を開く。04年にモンゴル、05年にイラン、インド、パキスタンが準加盟国として加わった。

4473チバQ:2012/06/07(木) 22:50:20
http://mainichi.jp/select/news/20120608k0000m030061000c.html
上海協力機構首脳会議:インド加盟 中露足並みそろわず
毎日新聞 2012年06月07日 20時55分

 【北京・工藤哲】中国、ロシアと中央アジア4カ国で構成する上海協力機構(SCO)首脳会議は7日、シリアなどの中東諸国に対する武力行使や制裁に反対し、対話による解決を求めることなどを盛り込んだ共同宣言を採択して閉幕した。加盟国の結束を強調し、欧米諸国をけん制する一方で、インドの新規加盟の条件などを巡って中露の溝は埋まらなかったとみられる。

 宣言では、シリア情勢について「国内の一切の暴力行為を停止しなければならない」とアサド政権側と反体制派の双方に向けて自制を求める一方、「シリアの主権や独立、領土の保全を支持する」とした。さらに「国連による危機回避の努力を尊重し、対話を通じた解決こそがシリア国民と国際社会の共同の利益だ」と指摘した。

 またイランの核問題にも触れ、「問題を武力で解決するあらゆる企ては受け入れられない」とし「こうした企ては予想できない結果を招き、地域や世界の安定を脅かす」と指摘。イランへの批判を強める欧米諸国を念頭に、関係国は自制し、緊張を高める行動を慎むよう呼びかけた。

 その上で、今月18日に中露を含む国連安全保障理事国にドイツを加えた6カ国とイランとの協議がモスクワで開かれることを視野に入れ、こうした枠組みでの対応を支持した。

 また会議では、アフガニスタンのカルザイ大統領も交え、今後のアフガンへの支援策も協議された。北大西洋条約機構(NATO)軍主導の国際治安支援部隊(ISAF)が14年末までに撤退するのを受け、アフガンがテロの温床になる事態を避けるため、SCOが積極的に関与を深めることでも一致した。

 アフガンのオブザーバー加入や、トルコが申請していた招待国としてのSCO参加も承認された。

 今後は、オブザーバー参加の地位にあるインドやパキスタンの加盟も焦点となりそうだ。ロシアのラブロフ外相は首脳会議の前に中国国営新華社通信の取材に対し、参加国が拡大することを歓迎する考えを示している。しかしチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世への対応や領土などの問題でインドと対立する中国は消極的で、SCOの中核を担う中露の間でも足並みは必ずしも一致していない課題も残されている。

 来年の首脳会議はキルギスで開かれる。

4508チバQ:2012/06/13(水) 22:37:47
>>546>>4358-4359
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012061300076
来月19日に大統領選=ムカジー財務相が有力−インド
 【ニューデリーAFP=時事】インド選管は12日、大統領選の投票を7月19日に行うと発表した。立候補は6月30日まで受け付けるが、ムカジー財務相(76)の当選が有力視されている。
 現職のパティル大統領(77)はインド初の女性大統領。7月24日で5年の任期を終える。選挙は上下両院や州議会の議員で構成する選挙人団が行い、開票結果は7月22日に明らかにされる。(2012/06/13-06:35)

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4546チバQ:2012/06/17(日) 14:09:46
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120617-00000071-san-pol
G20、18日開幕 危機拡大阻止へ結束焦点
産経新聞 6月17日(日)7時55分配信

 主要20カ国・地域(G20)首脳会議が18日(日本時間19日午前)から2日間、メキシコのロスカボスで開かれる。直前の17日に実施されるギリシャ議会の再選挙の結果次第では金融市場の混乱に拍車がかかる恐れもあり、欧州債務危機の拡大阻止へ各国がどこまで結束できるかが最大の焦点になる。

 日本からは野田佳彦首相と安住淳財務相が出席する予定。野田首相は国際公約の消費税増税を柱とする社会保障と税の一体改革に取り組む決意を改めて表明する。一方で環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉への参加表明は見送る。

 欧州では、ユーロ圏で経済規模4位のスペインの金融不安が高まり、同3位のイタリアにも波及する可能性があるなど危機が深刻化している。

 G20の議長を務めるメキシコのカルデロン大統領は危機封じ込めのための金融安全網となる国際通貨基金(IMF)の資金増強について、4月に合意した4300億ドル(約34兆円)の上積みを目指す考えを明らかにしている。米国や中国、インドにも景気減速の兆しがあり、経済成長と雇用創出を目指す「ロスカボス行動計画」も採択される見込みだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120617-00000006-mai-bus_all
<G20首脳会議>対ギリシャで協調 ユーロ残留促す方向
毎日新聞 6月17日(日)9時13分配信

 主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)が18、19日、メキシコ・ロスカボスで開かれる。G20は16日、ギリシャが財政再建路線を尊重しつつ、ユーロ圏にとどまるよう促す文言を、首脳宣言に盛り込む方向で調整に入った。17日のギリシャ再選挙の結果次第では、ギリシャのユーロ離脱観測が高まり、金融市場が混乱する懸念が出ているため、G20が協調姿勢を示すことで、欧州債務危機の拡大に歯止めをかける狙いだ。

 日本からは野田佳彦首相と安住淳財務相が出席する。

 金融市場の緊張の高まりを受け、G20サミットでは欧州債務危機への対応が最大の議題となる。独仏など欧州各国は、6月末の欧州連合(EU)首脳会議で議論される預金保険制度の共通化や、ユーロ圏諸国が表明したスペインに対する最大1000億ユーロ(約10兆円)の金融支援について説明する方針。国内銀行の不良債権問題を抱えるスペインの信用不安もくすぶっており、同国のラホイ首相も参加し、国内銀行の資本増強に向けた取り組みを説明するとみられる。

 G20は首脳宣言で、欧州各国の取り組みを全面的に支持する姿勢を打ち出すとともに、「欧州に金融危機への迅速な対応を求める」(国際金融筋)見通しだ。欧州債務危機の深刻化に備え、日本がすでに600億ドル(約4.8兆円)の拠出を表明した国際通貨基金(IMF)の資金基盤強化について、まだ具体的な拠出額を表明していない中国などの対応も焦点となりそうだ。

 G20サミットは08年、リーマン・ショック後の金融危機に対応することを目的に始まった。11年にギリシャの債務危機が発覚するまでは、金融危機後の財政出動で膨らんだ各国の財政赤字の削減がテーマだったが、今回は行き過ぎた緊縮策が景気に与える悪影響も踏まえ、雇用創出や成長を促す行動計画も採択する見通しだ。

 野田首相らは、民主、自民、公明の3党合意にこぎつけた消費増税法案など財政再建の取り組みを説明する。【永井大介】
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4761チバQ:2012/07/21(土) 12:16:45
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120719-OYT1T00997.htm
インド大統領選、「問題解決屋」前財務相が当確


 【ニューデリー=新居益】インドで19日、大統領を選出する投票が国会・州議会議員により行われた。


 開票は22日だが、最大与党・国民会議派のプラナブ・ムカジー前財務相(76)の当選が確実視されている。

 インドでは実権は首相にあり、儀礼的役割の大統領には歴代、政治色の薄い人物が就いてきた。外相、国防相などを歴任した実力政治家のムカジー氏が大統領になれば異例だ。最近も、閣僚の汚職疑惑で国会が空転した際の野党との折衝などで、舞台裏の交渉が苦手なマンモハン・シン首相(79)に代わって存在感を示し、「トラブル・シューター(問題解決屋)」の異名を取る。

 だが、国民会議派の屋台骨であるガンジー家との確執を引きずり、首相就任の見込みがないため、大統領職への「棚上げ」を受け入れたとみられている。

(2012年7月19日18時11分 読売新聞)

4799チバQ:2012/07/27(金) 23:53:23
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120726/asi12072622420002-n1.htm
インドの電力開発、需要増に追いつかず 相次ぐ停電にデモも発生
2012.7.26 22:41 (1/2ページ)
 急速な経済成長を続ける新興国インドにとって、大きな悩みの一つが電力不足だ。電力供給量は毎年増えているが、増大する電力需要になかなか追いつかない。需要がピークとなる夏を迎え、首都ニューデリー周辺でも長時間の停電が頻発している。

 インド政府によると、例年通り電力不足が顕著になり始めた5月、総電力需要(暫定値)に対する供給力の不足は7・5%にのぼった。その後の数値はまだ発表されていないものの、気温が45度前後となった6月にはさらに電力需要が高まり、不足率が拡大したのは間違いない。

 政府は電力不足の要因を、現在2億人以上いるとされる中間層の増大にあるとしている。2010年度の国民1人当たりの電力使用量は約820キロワット時と日本人の約10分の1だが、6年間で34%も増えた。このため、増大する需要に電力開発がついていけない状況が続いている。

 インドの国営企業はいまだに社会主義の色合いが濃く、石炭の採掘や輸送業は効率が悪い。このため電力供給の6割以上を占める火力発電は安定性を欠いている。20%近くを占める水力発電も雨量に左右され、この2年間は低調だ。

 この夏、ニューデリー近郊の日本人も多く居住するグルガオンの一部では、1日に12〜14時間も停電する事態となった。これが水の供給不足に拍車をかけ、各地で断水も相次いだ。

 ニューデリー周辺はすでに雨期に入り、気温も30度台まで下がっており、政府は「電力不足は一時的なものだ」としている。しかし、猛暑の中の電力不足は、このままでは来年以降も繰り返されるのは確実だ。

 政府は電力供給の確保を図っていないわけではない。外国企業誘致に積極的な西部グジャラート州では、風力や太陽光発電など再生可能なエネルギーによる電源開発が盛んに行われている。

 インドはこうした自然エネルギーが豊富で、世界風力発電協会が2月に発表した報告書によると、昨年のインドの風力発電能力は1600万キロワットを超え、中国や米国などに次ぐ5位につけている。

 インド風力タービン製造業協会のギリ会長は「2011年は、新たに300万キロワット以上増え、画期的な年となった。15年まで毎年500万キロワットずつ増加すると見込んでおり、政府の新政策は民間の新たな投資を引き寄せることになる」と述べている。

 現在、3%未満の原子力発電についても政府は積極的に導入を進める方針だが、日本の原発事故以来、新規建設予定地では反対運動も起きており、今後の電力開発に影を落としている。

 (ニューデリー 岩田智雄)

4814チバQ:2012/07/31(火) 22:21:36
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120731/asi12073120240000-n1.htm
インドで再び大規模停電 6億人の居住州、過去最悪
2012.7.31 20:23 [アジア・オセアニア]

停電した地下鉄の駅で行列して待つ利用者ら=31日、ニューデリー(AP)
 インドの5カ所の主要送電系統のうち、北・東・東北部の3カ所で31日、トラブルが発生し、地元メディアによると、印全土29州のうち6億人以上が住む22州が停電に見舞われた。大規模停電は前日の北部の送電系統のトラブルによるものに続き2日連続で、被害は大幅に拡大。首都ニューデリー当局は「インドで過去最悪の事態」としている。ニューデリーでは再度、地下鉄全線がストップするなど市民生活に影響が出た。(ニューデリー 岩田智雄)

4817チバQ:2012/08/01(水) 19:47:41
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120801-00000001-wsj-int
インドで世界最大規模の停電-6億人以上に影響 
ウォール・ストリート・ジャーナル 8月1日(水)16時14分配信

 【ニューデリー】インドで31日、全人口の半分以上6億8000万人が住む地域に供給している送電網がダウンし、世界最大の停電となった。インドの老朽化したインフラが露呈した形だ。

 送電網ダウンは30日に続いて発生した。2日目の31日は午後1時ごろ、インド北部と東部の18州と2つの連邦直轄領に及んだ。インドの広い範囲で列車は運休し、何千にも上る病院や工場が自家発電を余儀なくされる一方、炭鉱労働者は一時的に地下に閉じ込められた。経済的な損失は何億ドルにも達しそうだ。

 政府は、31日夜遅くの段階でインド北部では約80%が復旧したと述べた。

 インドの電力は恒常的供給には程遠く、国民は特定の地区ないし都市の一部での定期的な停電に慣れている。多くの企業や家庭にとって緊急用のデーゼル発電機は絶対的な必需品だ。それでも、31日の巨大な停電はかつてなかった規模で、米国、ブラジル、ロシアの合計人口を上回る数の人々が影響を受けた。

 新興のグローバルパワーを自認するインドにとって、今回の大規模停電は極めて当惑的な出来事だ。それはインドの基礎インフラがいかにぜい弱かをインド人と世界の人々に示した。そして、それは外国企業の間でのインドの印象をさらに悪くする恐れがある。外国企業は長年、インドでの投資を妨げている要因として、老朽化した道路、港湾、電力網を挙げているためだ。

 停電を受けて、企業や鉄道利用者は混乱を極めた。列車約200本が運行を数時間取りやめた。首都ニューデリーとその郊外の地下鉄が止まった。インド東部では2つの炭鉱で労働者約270人が地下に一時閉じ込められた。ただし31日夜までに全員救出された。

 ニューデリーのニガムボド・ガート火葬場では、停電を受けて3人の遺体が木を使って火葬された。インドでは、ヒンズー教徒は一般的に、人が夕暮れより前に死んだ場合、その日のうちに火葬しようと努める。火葬場の焼却炉は一般的に電力を使っているという。

 デリーの主要国立病院の一つ、全インド医学研究所では2時間近くディーゼル発電機を運転した。

 ヒマラヤ山脈のふもとにある茶園カイラシュプール・ティー・エステートでは自前の発電機を数時間ごとに休ませねばならず、生産が滞ったという。また茶園は森林に囲まれており、発電所が農園の街灯に電力を供給しなかったため、停電は特別の懸念を生んだ。つまり野生動物の徘徊だ。茶園幹部は「ヒョウやゾウがしばしば茶園に迷い込む」と指摘。「3時間ほど前、茶園で女性労働者2人がヒョウに噛まれた。野生のゾウも毎日のように入り込む」と語った。

 ヒマラヤ山脈でインドに接している小国ブータンは今週支援を強化し、インドが送電網の復旧を急いでいる間、ブータンにある水力発電所からインドへの電力を追加供給した。

 AP通信の推定では、31日の停電は影響を受けた人口の多さからみて、歴史上最大の停電だったという。30日の停電もこれに次ぐ規模で、3億7000万人が影響を受けた。これまでの記録は2005年にインドネシアで発生した停電で、ほぼ1億人が影響を受けた。

 停電の原因の究明は、インド政府が指名した3人の委員会が担当するという。

4822名無しさん:2012/08/02(木) 20:47:51
http://www.asahi.com/international/update/0801/TKY201208010559.html
2012年8月2日14時29分.


..インド、深刻な干ばつの恐れ 食料インフレ加速か
インド北部で7月下旬、乾ききった水田を歩く農民=AP


 インドで少雨が続き、深刻な干ばつに陥る恐れが出てきた。北部の穀倉地帯などが不作になれば国内の食品価格が急騰しかねない。米国でも干ばつが広がる中、世界的な食糧インフレが加速する可能性もある。

 インドの雨期は6〜9月。地方によっては例年より3〜5割も降水量が減り、コメや豆類など初冬に収穫する農作物の作付けが減っている。パワル農業相は「現時点で(過去40年間で最悪の干ばつだった)2009年より状況は悪い」と発言。野村インドは、今年度の穀物生産が前年度より8%ほど減ると予測する。インドが農作物輸出を制限したり輸入を増やしたりすれば、国際価格を押し上げるおそれがある。

 インドの1〜3月期の実質経済成長率は前年同期比5.3%とリーマン・ショック後より低い水準。一方、折からの通貨ルピー安で原油など輸入品の価格が上がり、卸売物価指数の前年同月比の伸び率は7%台に高止まりしている。雨不足は、消費を鈍らせるインフレの火に油を注ぎかねない。(ニューデリー=庄司将晃)

4836チバQ:2012/08/04(土) 22:37:03
>>3658
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120804/asi12080400430000-n1.htm
「現代のガンジー」が新党結成へ インド、汚職対策に圧力
2012.8.4 00:43
 「現代のガンジー」と呼ばれ、反汚職を掲げるインドの著名活動家アンナ・ハザレ氏は3日、首都ニューデリーで支援者に対し、2014年に予定される総選挙に向け新党を結成する考えを表明した。ただ、ハザレ氏本人の出馬については否定した。

 新党結成で政治に関与する姿勢を鮮明にすることで、国会で審議が続いている汚職対策法案の厳格化に向けて圧力をかける狙いがある。ハザレ氏が訴える反汚職の姿勢を支持する人は多く、与党国民会議派や政権奪還を目指すインド人民党など主要政党の政策づくりにも影響を与えそうだ。

 一方、ハザレ氏は汚職対策法案の厳格化を求めて7月29日から続けていた無期限のハンストを3日、中止。支援者に対しては「汚職対策を進めるには政党をつくるよりほかに方法はない」と述べ、支持を訴えた。(共同)

4863チバQ:2012/08/14(火) 15:44:01
>>2624-2625
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120813/asi12081320360003-n1.htm
インド著名ヨガ指導者を拘束、反汚職訴えデモ主導
2012.8.13 20:33
 インド政府に汚職対策の徹底を求める大規模なデモ行進が13日、首都ニューデリーであり、警察当局は許可を得ずにデモを主導したとして、ヨガの著名指導者ラムデブ師や支持者数千人を拘束した。PTI通信が報じた。

 ラムデブ師は先週から汚職のほか、富裕層などによる国外の隠し所得への対策強化を求めてハンガーストライキを実行。「政府に聞く耳を持たせる」として、開会中の国会に向かって支持者とともにデモ行進し、警察に制止された。

 ラムデブ師は昨年6月にもニューデリーでハンストを実施した。(共同)

4873チバQ:2012/08/14(火) 17:39:42
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120812/asi12081221590001-n1.htm
新興国で深刻化する電力不足 エジプト、インド…中国にも警戒感
2012.8.12 21:58 (1/2ページ)
 新興国を中心とする各国で夏場の電力不足が深刻化し、国民生活に大きな混乱が起きている。エジプトでは9日に大停電が起き、地下鉄がストップするなどのトラブルが続発。7月末にインドで起きた大停電は約6億人に影響した。韓国でも8月6日の気温上昇で、大停電寸前の状態に追い込まれている。背景には経済発展に伴う電力需要増に発電所などのインフラ整備が追いつかないことや、原子力発電所への逆風があり、同様の事情を抱える中国にも警戒感が広がっている。(小雲規生)

 AP通信によると、エジプトの首都カイロでは9日朝、広範囲にわたって停電が発生。地下鉄の2路線が1時間以上運転を停止し、乗客が線路上を歩いて移動するなどの混乱が生じた。気温が40度を超えるなか数時間も停電が続いた地域もあり、冷蔵が必要な食料や医薬品が使えなくなるなどの影響も出た。

 エジプトでは今夏、気温上昇とともに停電が頻発している。電力需要の急増や送電網のトラブルが原因とされるが、特定には至っていない。閣僚の一人は地元紙の取材に「高圧線からの盗電が電力不足を悪化させている」とも答えている。

 またインドでも7月30、31の両日、電力需要の増加が原因とみられる大停電が起きた。31日には炭鉱のエレベーターが停止して作業員が一時的に地下に閉じ込められるなど、全28州のうち18州とデリー首都圏などの約6億人に影響が及んだ。インドは過去10年間で発電能力を約40%引き上げているが、それでも急増する電力需要には追いついていない。

 一方、韓国では原発の運転停止が電力供給に影を落としている。蔚珍原発4号機は昨年9月に伝熱管の破損が見つかり、再稼働できない状態が続く。古里原発1号機は3月、全電源喪失事故を隠していたことが発覚し、運転を停止した。

 こうしたなか今月6日には気温上昇を受けたエアコン使用などで電力需要が増え、電力供給の余力が4%を下回った。政府や電力会社が節電を呼びかけて事なきを得たが、全国約160万戸に影響が出た昨年9月の大停電の再来となりかねず、政府は急遽(きゅうきょ)、古里原発1号機の再稼働を決めた。

 各国で相次ぐ電力危機に、慢性的な電力不足が続く中国では警戒感が高まっている。中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報のウェブサイトは2日、論説「インドの停電がもたらす中国への教訓」を掲載。国民生活向上のために電力供給を倍増させる必要がある一方、火力発電には石炭や原油の確保という制約があり、東京電力福島第1原発事故後は原発建設も難しくなっているとし、「中国が進む成長への道は狭まっている」と指摘している。

4887チバQ:2012/08/17(金) 22:13:11
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120817/asi12081719360002-n1.htm
「イスラム教徒に襲撃される」のデマでパニック インドで数千人逃避 
2012.8.17 19:34 [アジア・オセアニア]

16日、インド南部バンガロールの駅で、北東部の故郷に帰るため列車を待つ人々(AP=共同)
 インド南部の主要都市で16日、アッサム州など北東部出身者が「イスラム教徒に襲撃される」とのデマでパニックとなり、数千人が北東部へ逃避する騒ぎがあった。インド各紙が17日、報じた。デマは携帯電話のメールなどを通じて広まったという。

 バンガロールでは16日、北東部出身の労働者や学生ら6千〜7千人が、チェンナイやハイデラバードなどでも数千人が、列車で脱出するため駅に殺到した。

 アッサム州で7月、イスラム教徒と少数民族の間で起きた衝突や、南部で北東部出身の学生が襲撃される事件が最近相次いだことが背景にあるとみられる。

 シン首相は17日「北東部の出身者の安全を確保するため最大限のことをする」と強調し、騒ぎの沈静化を図った。(共同)

4892チバQ:2012/08/18(土) 09:04:07
http://mainichi.jp/opinion/news/20120813ddm003030078000c.html
クローズアップ2012:活況、クルド自治区 イラク北部、治安改善で外資流入
毎日新聞 2012年08月13日 東京朝刊


深夜まで、家族連れでにぎわうショッピングモール=イラク北部アルビルで2012年7月、鵜塚健撮影
拡大写真 ◇巨大モール、スケートリンク…「第2のドバイ」
 石油埋蔵量世界第4位を誇るイラクで、北部のクルド自治区が突出した経済発展を遂げている。03年開戦のイラク戦争から9年余りを経てなお爆弾テロの続く首都バグダッドなどとは対照的に、治安が大幅に改善。外国企業の進出が相次ぎ、中東屈指の商業都市アラブ首長国連邦・ドバイを引き合いに「第2のドバイ」とも呼ばれる。存在感の高まりを背景に、「独立」への機運を強めている。【アルビル(クルド自治区)で鵜塚健】

 クルド自治区の中心都市アルビル。10年末に完成したばかりの大型ショッピングモールは、深夜まで家族連れや若者でにぎわっていた。スケートリンクや映画館、仏大手スーパー「カルフール」も併設している。

 「クルドは近い将来、ドバイを追い越す」。モール内で大型衣料品店を共同経営する実業家のウェイシ・イブラヒムさん(28)が誇らしげに語った。大学で会計学を学ぶ傍ら、大型レストランの新規開業も予定している。かつて仕事を求めて欧州に渡った友人は、次々と帰国しているという。

 イラク北部に住むクルド人は旧フセイン政権時代、数々の弾圧を受けた。クルド人同士の内戦もあり、イブラヒムさんは祖父ら親族10人を失った。だが03年の米軍侵攻で、同政権が崩壊。05年に連邦制をうたう新憲法が策定され、06年、クルド自治政府が正式に発足した。大半がイスラム教スンニ派クルド人で宗派間対立が少なく、治安改善は順調に進み、外国投資が加速した。

 アルビルや東部スレイマニヤはいま、大型ホテルや商業施設の建設ラッシュにわいている。工事を担うのは、インドやバングラデシュなどからの出稼ぎ労働者たちだ。「アメリカンビレッジ」「イタリアンシティー」。しゃれた名前の高級住宅街が郊外に続々と建設され、富裕層の人気を集めている。

 「中東諸国はデモや内戦で混乱している。クルドほど安定した投資先はない」。トルコから進出した中堅建設会社「バタン」幹部のユーチェル・エテキさん(56)は、25階建てマンションの建設を計画中だ。昨年、中東で拡大した民主化運動「アラブの春」の影響で、リスクを避けたい資金と人が自治区に流れ込んでいるという。

4897チバQ:2012/08/18(土) 22:29:12
 一方、インドのPTI通信によると、米国ではバラク・オバマ大統領(51)が今月10日、議会の度重なる要請を受けて、ヒラリー・クリントン国務長官(64)に対し、ハッカニ・ネットワークがテロ組織指定のための法的基準を満たしているかどうかを判断するよう求める法案に署名した。

 ■タリバンとの和平に逆行

 こうした「マフィア構造」が報告されたことで、テロ組織指定を求める声はさらに高まりそうだが、米政府はジレンマも抱えている。アフガン政府とともにタリバンとの和平交渉を進めようとしているからで、テロ組織指定はこうした動きに逆行することになる。

 しかも報告書にある通り、ハッカニ・ネットワークとISIとの関係は深い。インドのシンクタンク、観察者研究基金のC・ラジャ・モハン研究員は13日付のインド紙、インディアン・エクスプレスへの寄稿で、「米政府はハッカニ・ネットワークをテロ組織と呼ぶのであれば、パキスタンを国際テロ組織の後援国家だという状態の一歩手前になってしまう。そうした道をたどれば、両国関係を回復できないほど傷つけてしまうのではないかと懸念している」と指摘している。

 ●ハッカニグループ● 1979年にアフガニスタンに侵攻した旧ソ連軍と戦ったムジャヒディン(イスラム戦士)のジャラルディン・ハッカニ指導者を中心とする武装集団。対ソ連戦で米中央情報局(CIA)が多額の援助をしたことで知られる。アフガンの武装集団タリバンが96年に政権樹立宣言をした前後に、タリバンの傘下に入った。国際テロ組織アルカーイダの指導者だったウサマ・ビンラーディン容疑者の逃亡を助けたため、アフガン東部ホスト州内の拠点を米軍に空爆され、パキスタン北西部の部族地域にある北ワジリスタンに拠点を移した。

4911チバQ:2012/08/20(月) 22:55:13
>>4887
http://mainichi.jp/select/news/20120821k0000m030020000c.html
インド:北東部出身の3万人が大都市脱出 襲撃のデマで
毎日新聞 2012年08月20日 19時03分(最終更新 08月20日 19時14分)

 【ニューデリー杉尾直哉】インド北東部アッサム州出身の学生や出稼ぎ労働者が先週以降、滞在先の西部ムンバイや南部バンガロールなどの大都市から集団で脱出する騒ぎが起こっている。アッサム州では、隣国のバングラデシュから移住したイスラム教徒と、元から住んでいた非イスラム住民との間の民族対立が起こっており、「都市部のイスラム教徒が北東部出身者に報復を仕掛ける」とのデマが広がったためだ。

 これに対し、インド内務省は18日、「デマは、パキスタンから発せられた携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)が原因」と指摘した。パキスタン側は疑惑を否定しており、両国間の新たな問題となりかねない情勢だ。

 インド北東部出身の住民は、日本人に似た東洋系の顔をしているのが特徴。ほかのインド人と容易に見分けがつき、大都市でしばしば差別の対象となってきた。インドのシン首相は17日の議会で、北東部出身者を「私たちの友、子供たち、国民」と呼び、「国内全土で安全に暮らせるよう全力を尽くす」と約束した。当局は同日、デマの広がりを防ぐため、大量の宛先のSMSの使用を禁ずる措置を講じた。

 それでも都市部からの脱出は収まらず、20日までに計約3万人が列車などで帰郷したとされる。18日にはアッサム州に向かっていた列車から北東部出身の乗客が振り落とされ、4人が死亡、9人が負傷する悲劇も起きた。こうした中、インド側が「パキスタン首謀説」を打ち出した。20日付のヒンズー紙によると、インド当局は、パキスタンで運営されている「有害な」約30のウェブサイトをインド側で閲覧できないようにしたという。

 パキスタンのマリク内相は19日、インドのシンデ内相との電話協議の中で、「(デマメールの)証拠の提供があるなら調査する」と語り、反発姿勢を示した。

4980チバQ:2012/09/11(火) 21:14:24
>>4972
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120911-00000021-mai-int
<ソマリア>モハムド氏を大統領に選出
毎日新聞 9月11日(火)11時8分配信

アフリカ東部ソマリアの新大統領に選ばれたハッサン・シェイク・モハムド氏=AP

 【ヨハネスブルク服部正法】内戦が20年以上続き、全土を支配する中央政府が無い状態のアフリカ東部ソマリアで10日、国会議員の投票による大統領選出投票が行われ、学者出身のハッサン・シェイク・モハムド氏(56)が選ばれた。新政府発足で内戦終結への期待感があるが、反政府組織勢力は依然強く、楽観できない情勢だ。

 04年発足の暫定政府の統治期間が8月終了したのを受けた選挙。AP通信などによると議会(定数275)の投票は、決選投票に持ち込まれモハムド氏がシェイク・シャリフ・アハメド暫定大統領を190対79で破った。

 モハムド氏はソマリアの大学で工学を学び、卒業後はインドに留学。その後、国連児童基金(ユニセフ)で勤務した。11年に「平和・開発党」を創設し、議長を務めているが、政界経験は短く、政治手腕は未知数だ。

 ソマリアでは、91年のバーレ政権崩壊後、軍閥などによる内戦が激化。近年では国際テロ組織アルカイダと連携するイスラム過激派アルシャバブが南部を広範囲に実効支配している。暫定政府軍が昨年8月、アルシャバブを首都モガディシオから一掃したものの、完全掃討と全土の治安回復のめどは立っていない状況だ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120911-35021599-cnn-int
ソマリア大統領にモハムド氏選出、21年ぶりの安定政府樹立へ
CNN.co.jp 9月11日(火)15時9分配信

(CNN) ソマリアの議会は10日、新大統領にハッサン・シェイク・モハムド氏を選出した。1991年に内戦に陥った同国にとって、21年ぶりとなる安定した正式政府の発足へ向けた重要な一歩となる。

モハムド氏は国連などの国際機関職員や大学教授の経歴を持つ一方、政治的経験はほとんどない。暫定政府のアフメド大統領など二十数人の候補を抑えて選出された。大統領の任期は4年。

国連のソマリア担当特使オーガスティン・マヒガ氏は「ソマリア国民は平和と繁栄に向けた大きな1歩を踏み出した」との談話を発表した。

同国では21年前に当時実権を握っていたバーレ政権が崩壊して以来、部族や武装勢力の対立による内戦が続いていた。

首都モガディシオでも軍と武装勢力が日常的に銃撃戦を展開し、大量の国民が周辺国に脱出して難民となっている。以前は選挙も隣国のジブチやケニアで実施され、議員は治安上の理由から周辺国で会合を重ねてきた。新指導者が国内で選出されたのは内戦開始以降、今回が初めてだという。

これまでの数週間で暫定憲法が採択され、議会が発足して議長も任命された。国際テロ組織アルカイダ系のイスラム武装勢力シャバブはモガディシオから一掃され、首都は平穏を取り戻しつつある。しかし国内の多くの地域がまだ武装勢力の支配下にあり、海賊も横行するなど、課題は山積している。

4988チバQ:2012/09/12(水) 21:48:28
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2012091200549
風刺漫画家逮捕で波紋=「表現の自由」めぐり議論−インド

汚職を批判する風刺画を公開し、逮捕されたインドの漫画家トリベディ氏(中央)=10日、ムンバイ(EPA=時事) 【ニューデリー時事】インド政界にはびこる汚職撲滅を訴える若手漫画家が最近、風刺画を公開した行為が「扇動罪」に当たるとして、警察に逮捕された。不当な身柄拘束として即時釈放を求める声が国内外から噴出し、「表現の自由」をめぐる議論を巻き起こした。
 この漫画家は北部ウッタルプラデシュ州在住のトリベディ氏。ホームページ上などで、円形のインド議会庁舎をハエのたかるトイレに見立てたり、インドの国章のライオン像をオオカミに差し替えたりした風刺画などを公表し、8日に逮捕された。地元紙が友人の話として伝えたところでは、トリベディ氏は「汚職撲滅運動が原因で政府に標的にされた」と語った。
 同氏の弁護士は11日、取材に「彼は芸術家で、漫画を通じて意見を述べただけ」と逮捕の不当性を主張した。トリベディ氏は12日に保釈が認められ拘置所から出所。支援者を前に「インドを侮辱したのは私でなく汚職政治家だ。表現の自由を勝ち取るまで戦う」と宣言し、裁判で無実を訴え続ける構えを見せた。(2012/09/12-18:38)

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5013チバQ:2012/09/14(金) 22:22:37
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120914-00000081-mai-int
<反米デモ>世界のイスラム圏ほぼ全域に拡大
毎日新聞 9月14日(金)20時58分配信


拡大写真
米映画に抗議するイスラム教信者の女性ら=ジャカルタの米大使館前で2012年9月14日、佐藤賢二郎撮影

 【カイロ前田英司、ジャカルタ佐藤賢二郎、ニューデリー杉尾直哉】イスラム教の預言者ムハンマドを冒とくしたとする米映画への抗議は14日、世界最大のイスラム教徒人口を抱えるインドネシアなどアジアにも飛び火し、イスラム圏のほぼ全域に拡大した。各地のモスク(イスラム礼拝所)で開かれた金曜恒例の集団礼拝に合わせ、宗教意識や反米感情があおられた形で、エジプトでは4日連続でデモ隊と警官隊が衝突する事態になった。

【イエメンでの抗議】イエメンの首都サヌアで米大使館のフェンスによじ登る抗議運動の市民ら

 抗議行動は新たに▽インドネシア▽インド▽マレーシア▽イスラエル▽クウェート▽レバノン−−などに拡大。インドネシアの首都ジャカルタでは14日午後、米大使館前にイスラム強硬派団体のメンバーら約200人が集まり、「預言者ムハンマドを侮辱するな」と書かれたプラカードを掲げて抗議した。インド北部のカシミール地方でも14日、住民ら約200人がデモ。抗議のストも実施され、商店などが閉められた。

 また、ロイター通信によると、レバノン北部トリポリで群衆が米国のファストフード店に放火した。

 エジプトの首都カイロでは14日朝から市中心部の米大使館周辺に約100人のデモ隊が集まり、警官隊に投石し、警官側は催涙弾などで応酬した。モルシ大統領の出身母体でエジプト最大勢力のイスラム原理主義組織ムスリム同胞団は全土での「平和的」な抗議行動を呼びかけた。

 武装勢力の襲撃で米大使ら4人が死亡したリビアでは治安当局が襲撃事件を巡り4人を逮捕し、関係を調べている。米国務省は13日、死亡した4人のうち2人は米海軍特殊部隊SEALS(シールズ)の元隊員だったと発表した。2人はリビアで警備活動に従事していたという。

 米政府は14日のデモ激化を警戒し、全在外公館で警戒態勢を取った。カーニー米大統領報道官は13日、イスラム教徒の反発は「しばらく続く可能性がある」との見通しを示した。

5031チバQ:2012/09/20(木) 21:57:33
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120920-00000048-mai-int
<インド>経済自由化に抗議 野党や小売業団体がゼネスト
毎日新聞 9月20日(木)18時57分配信

 【ニューデリー杉尾直哉】インドのシン政権の経済自由化政策に抗議し、野党や小売業団体が20日、インド全土でゼネストを展開した。商店は軒並み閉店し多くの学校が休校となり、列車の通行をデモ隊が止めて交通に混乱が出た。地元メディアによると、野党指導者や活動家が全国で多数警察に拘束された。

 首都ニューデリーの中心部では野党支持者が座り込んで車の通行を止め、「首相は辞めろ」と気勢を上げた。

 シン政権は先週、国内小売市場や航空業界への外国資本参入を認める政策や、ディーゼル燃料の値上げを発表した。9%台だったインド経済の成長率は今年前半に5.5%に落ち込み、景気浮揚策が必要だったためだ。

 しかし、野党が一斉に反発。下院で連立与党を組んできた「草の根会議派」を率いるバナジー西ベンガル州首相は19日、連立から脱退した。与党会派は過半数を大きく割りシン首相は厳しい政権運営を迫られている。

5032チバQ:2012/09/21(金) 23:51:15
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2012092101024
インド与党が過半数割れ=政権維持も首相に打撃
 【ニューデリー時事】インドのシン首相率いる与党連合の一角、草の根会議派(TMC)が21日、政府が断行した経済改革に反対して連立から離脱した。同党の離脱で与党連合は下院の過半数を割り、少数与党に転落した。
 複数政党が閣外協力を続け政権は維持される見通しだが、2014年の次期総選挙を前にレームダック(死に体)化が指摘されるシン首相の政権運営が厳しさを増すのは必至。最大与党・国民会議派にとっても試練となる。(2012/09/21-22:07)

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5033チバQ:2012/09/22(土) 00:17:35
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT820502020120921
インド、主要連立政党の正式離脱で少数与党に 外資規制緩和など経済改革めぐり
2012年 09月 21日 23:09 JST
 [ニューデリー 21日 ロイター] インド連立与党を構成していた「全インド草の根会議派」は21日、シン首相が進める経済改革に反対し、同党の閣僚6人、下院議員19人を辞任させ、連立を正式離脱した。
 同党の離脱により、シン政権は少数与党となり、求心力がさらに低下する可能性がある。現時点で政権崩壊の危機はみられないが、シン政権は改革推進に向け閣外からの支持を得る必要がある。

 国内小売り市場での外資規制緩和など、シン政権が決定した一連の経済改革は投資家からは歓迎されているものの、インド各地では抗議のストライキが発生している。

 そうしたなか、政府は21日、国内企業による海外借り入れへの課税率を引き下げる方針を発表したほか、来週には保険セクターでの外資規制緩和措置を承認する見通しとなっている。

 シン首相は同日、国内の反発を和らげるため、異例のテレビ演

5036チバQ:2012/09/22(土) 01:37:43
>>5031-5033
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120922/asi12092200490000-n1.htm
インドのシン政権 第2与党の連立離脱で少数与党の危機
2012.9.22 00:48 (1/2ページ)
 【ニューデリー=岩田智雄】インドの経済成長のテコ入れのため総合小売業への外国直接投資規制の緩和などを決めたシン政権に対し、これに抵抗する連立与党内第2党、草の根会議派は21日、閣外相を含む6閣僚がシン首相に辞表を提出し、連立を離脱した。連立与党は少数与党に転落。政権は閣外協力する小政党2党の支持を加えてようやく下院の過半数を得る状態となり、綱渡りの政権運営を迫られそうだ。

 連立政権はシン首相率いる最大与党の国民会議派に、草の根会議派などを加え過半数を維持してきた。草の根会議派は、総合小売業の外資比率を51%に拡大することに強く反対。昨年11月には規制緩和を閣議決定したが、「小売店が打撃を受ける」とする草の根会議派などの連立与党内勢力や、野党の猛反発にあい、実施の棚上げに追い込まれた経緯がある。

 今回、草の根会議派の連立離脱の危険を冒してまでシン政権が規制緩和に乗り出したのは、市場の閉鎖性に耐えられなくなった外資の一部がインドから撤退を始め、国内総生産(GDP)成長率が鈍るなど経済への悪影響が顕著になってきたからだ。財政赤字も拡大し、昨年度は約5兆ルピー(約7・3兆円)に上った。このため政府は最近、ディーゼル油を値上げし、家庭用ガスへの政府補助を削減する方針を打ち出した。

 シン政権は一方で、規制緩和に消極的とされたムカジー財務相を大統領に祭り上げ、閣議決定の実行に向けて動き、ようやく20日の政府公示にこぎつけた。

 対する最大野党のインド人民党(BJP)は同日、各地で全国規模のストライキを呼びかけ、主要都市の一部で商店が閉店し、交通機関がマヒした。野党は今後も連立与党への攻勢を強める方針だ。

 ただ、シン政権は現時点では“致命傷”を受けていない。これまで規制緩和に反対しながらも、閣外協力にとどまっている社会党のヤダブ党首が21日、閣外協力継続を言明したためだ。

 とはいえ、閣外協力する社会党と大衆社会党の小政党は地域政党で、地盤とする地域を優先させる傾向があり、シン政権と異なる立場の政策も少なくない。また、両党の関係者の汚職追及がたびたび指摘されており、政権側は両党関係者の汚職疑惑に気を使わざるを得ない。

 シン首相は21日のテレビ演説で「外国直接投資は投資家の信頼を得るためだ。燃料の価格は長年、国際価格からかけ離れてきた」などと国民に理解を求めた。しかし、経済成長の減速や度重なる汚職問題ですでに低下した政権の求心力は、さらに傷つく恐れもある。

5085チバQ:2012/10/01(月) 23:56:16
http://www.cnn.co.jp/fringe/35022226.html?tag=mcol;relStories
テレビや冷蔵庫はあってもトイレがない 経済大国インドの現実
2012.09.30 Sun posted at 11:02 JST

ニューデリー(CNN) インドの首都ニューデリーのスラム街に住む人々は毎朝、線路脇に集まり、ほとんどの人が隠れて行うことをする――用を足すのである。

水入りボトルを手にやって来て、身を隠そうとする人もいれば、あまり気にしていない人もいる。通過する列車のごう音や警笛に動じる人は少ない。これを40年来の朝の日課とする商店主のムクヘシュさんにとっても、恥ずかしいことだが他に方法は無いのである。

世界保健機関(WHO)によると、推定で6億2500万人のインド人が屋内トイレを利用できずにいる。インド政府の国勢調査によると、インド人の53.2%は携帯電話を持っているが、その一方で、トイレ付の家に住んでいるのは46.9%と半分を下回る。

農村開発相兼飲料水衛生相のジャイラム・ラメシュ氏は、インドのライフラインとも呼ばれる大規模な鉄道網は「世界最大の屋外トイレ」であり、屋外で排便する世界の人口の60%近くはインド人だと嘆く。

24歳の女性、カライセルビさんは、より良い生活を求めてインド南部の村を離れ、1年前にニューデリーにやってきたが、この国の首都で、最も基本的な設備を探すのに苦労するとは思いもよらなかった。

男女が隣り合って用を足すことは、カライセルビさんにとって本当に恥ずかしく苦痛であるため、午前4時以前と午後7〜8時以降の暗い時間にしか用を足さない。

ムクヘシュさんもカライセルビさんも、大型スタジアムや有名な最高級ホテルから数分の距離にある、3000人規模の典型的なインドのスラム街に住んでいる。隣近所では、1部屋の小さい家に、衛星テレビや冷蔵庫、エアコンなどの最新機器が詰め込まれているが、トイレがある家は1軒も無い。

カライセルビさんがトイレを設置したくとも不可能だ。彼女が住む地区には下水施設が無いのだから。

下水処理施設があるインドの都市はごくわずかだと指摘するのは、低コストで環境にもやさしいトイレをインドの貧困層に40年以上にわたり提供しているNGO(非政府組織)「スラブ・インターナショナル」の創設者、ビンデシュワール・パタック氏だ。

パタック氏は、「スラブ・トイレ」と呼ばれる、斬新かつシンプルな簡易水洗トイレによって何百万人ものインド人の生活を改善してきた。これは、1つの便器に2つの貯留槽がつながり、その1つを使用中に、もう1つでは排泄物を堆肥化する構造となっている。

建築にコンクリートは不要で、排泄物は時間の経過と共に肥料となる。15ドル程度で建築可能で、流すのに必要な水は1リットルに過ぎない。

スラブ・インターナショナルは、120万の家庭用トイレと8000の公衆トイレをインド全土に設置している。パタック氏によると、スラブ・トイレは、インド政府により5000万基が整備されており、14のアフリカ諸国でも導入されている。

ニューデリーから約100キロの北部ハリヤナ州メワット県の村では、スラブ・インターナショナルが全ての住居にスラブ・トイレを設置した。村の住人シャクンタラさんは、密林に用を足しに行き、蚊やハエにかまれて病気になることもあった生活は劇的に改善されたと喜びを語った。

村人たちには、誇りや進歩したとの実感ももたらされた。シャクンタラさんは、「携帯電話は非常に便利だが、トイレのおかげで私たちは、以前よりも尊厳を持てるようになった。携帯電話は1台しか持ってないが、トイレは2基設置してある」と胸を張った。

5117チバQ:2012/10/09(火) 22:24:30
>>3811>>3815とか
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date2&k=2012100800013
前大統領の逮捕を命令=モルディブ
 【コロンボAFP=時事】インド洋の島国モルディブの裁判所は7日、2度にわたる出廷命令に従わなかったとしてナシード前大統領の逮捕を警察に命令した。逮捕状には「法廷に出てくるまでナシード氏を拘束せよ」と指示されている。前大統領は権力乱用の罪に問われ、有罪なら3年の流刑となる可能性がある。(2012/10/08-01:06)

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5147チバQ:2012/10/15(月) 20:26:52
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2012101500021
新首相にゼイダン氏=リビア
 【エルサレム時事】リビア国民議会(定数200)は14日、新首相にアリ・ゼイダン氏を選出した。2週間以内に閣僚名簿を議会に提出する予定。AFP通信が伝えた。
 ゼイダン氏は同国の元外交官で、在インド大使館で勤務していた1980年に政権から離反し、それ以降は海外の人権団体などで活動していた。(2012/10/15-06:38)

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5186チバQ:2012/10/22(月) 22:52:58
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121022/asi12102222290001-n1.htm
英国がインドの州首相と関係修復 次期インド首相視野に10年ぶり
2012.10.22 22:28

インドのグジャラート州のナレンドラ・モディ州首相
 【ニューデリー=岩田智雄】英国のビバン駐インド大使が22日、インド西部グジャラート州を訪れ、ナレンドラ・モディ州首相と会談した。英国は2002年に同州で起きた宗教抗争でのモディ氏の対応を非難し政治的接触を断ってきたが、約10年ぶりに関係を修復した。

 中央政府を担うシン首相が汚職問題や経済成長の鈍化で支持を落とす中、経済政策で評価の高いモディ氏が、最大野党インド人民党(BJP)の次期首相候補として頭角を現していることが背景にある。

 インド・メディアによると、両氏は約50分間、経済問題について協議したという。グジャラート州は、電力不足が深刻なインドにおいては豊富な電力があり、各国からの投資が相次いでいる。日本企業の中でも、インドの乗用車市場シェア1位のスズキが新工場を建設することを決めている。モディ氏は最近、日本や中国を訪問して企業にいっそうの投資を呼びかけており、こうした動きが英国を刺激した面もある。

 02年の抗争では、1千人以上のイスラム、ヒンズー両教徒が死亡し、英国人3人も犠牲になった。モディ氏について、米国も査証の発給を拒否している。

5192チバQ:2012/10/23(火) 22:11:43
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121023/asi12102317360001-n1.htm
子のいない女性首相を揶揄? 豪の野党党首が謝罪
2012.10.23 17:34

12日、インドネシア・バリ島南部ジンバランでの追悼式典に出席したオーストラリアのギラード首相(手前左)とインドネシアのマルティ外相(ロイター)
 オーストラリアの野党党首が23日、地元テレビで政府の出産手当削減策を批判する際、子育て分野での「経験」が不足しているとの趣旨の発言をしたところ、子供のいない女性首相のギラード氏を皮肉ったとの見方が浮上。本人は個人攻撃ではないと釈明したが、すぐに首相への謝罪の意を示した。

 発言をしたのは最大野党の保守連合を率いるアボット氏で、ギラード氏は「多くの家族が懸命に家計をやりくりしていることは理解している」と反論した。ギラード氏は最近、アボット氏の態度が女性蔑視的などと国会で強く批判したばかりで、今回の発言もメディアの話題を集めた。

 ギラード氏は同国初の女性首相。男性のパートナーがいるが、子供はいない。(共同)

5195チバQ:2012/10/23(火) 22:32:04
http://www.afpbb.com/article/politics/2907792/9690434
インド法相の横領疑惑、「小額すぎて話にならず」と閣僚が弁護
2012年10月17日 11:31 発信地:ニューデリー/インド
【10月17日 AFP】約1000万円の横領疑惑が掛けられているインド法相について、同僚の閣僚から「着服額としては少なすぎて話にならない」という発言が飛び出し、物議を醸している。

 サルマン・クルシード(Salman Khurshid)法相には、自身が代表を務める障害者支援団体に割り当てられた政府資金710万ルピー(約1060万円)を横領した疑いが掛けられているが、本人は一貫して疑惑を否定している。

 インド紙タイムズ・オブ・インディア(Times of India)は16日、この疑惑に疑問を呈するベニ・プラサド・ベルマ(Beni Prasad Verma)鉄鋼相の発言を掲載した。

「クルシード法相が710万ルピーなど横領するわけがない。中央政府の大臣としては、あまりに小さな額だ。これが7億1000万ルピー(約10億6000万円)だったら本気にするが」

 同紙は併載した社説でこの発言について「極めて時機をわきまえず、言葉の選び方も不適切」と批判し、「一連の発言は、政治家階級で培われた腐敗に対する鈍感さを反映するものだ」と非難した。

 その後ベルマ鉄鋼相は発言の撤回を試み、「汚職はどの程度であれ、悪質な行為だ」と述べている。

 マンモハン・シン(Manmohan Singh)首相率いる現インド内閣ではこの2年間で横領をめぐる不祥事が相次ぎ、同国で最も深刻な政治問題の1つとなっている。民衆による抗議行動も巻き起こっており、前年にはインド独立の英雄マハトマ・ガンジー(Mahatma Gandhi)を模範とする社会活動家アンナ・ハザレ(Anna Hazare)氏が率いる街頭デモに数十万人が参加し、収賄や汚職のまん延に抗議した。(c)AFP

5211チバQ:2012/10/28(日) 22:20:52
http://mainichi.jp/select/news/20121029k0000m030042000c.html
インド:シン政権が内閣改造 新外相にクルシード氏
毎日新聞 2012年10月28日 19時32分

 【ニューデリー杉尾直哉】インドのシン政権は28日、内閣改造を行い、新任の閣僚7人と閣外相15人が就任した。うち10人が初めての就任。クリシュナ前外相(80)の後任にクルシード法相(59)が就いた。インドのメディアによると、新任者の多くは与党・国民会議派のラフル・ガンジー幹事長(42)に近い人物といい、「次期首相」と呼ばれるラフル氏色の濃い内閣改造となった。

5222チバQ:2012/10/28(日) 23:37:44
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/121024/mcb1210240505025-n1.htm
印食糧配給制度の腐敗否定 食料相「管理不手際のレベル」2012.10.24 05:00
 インドのトーマス食料相は同国の貧困層向け食糧配給制度は腐敗してないと主張し、世界銀行や最高裁判所、報道機関が指摘するこうした問題を否定した。

 トーマス食料相はニューデリーの同相のオフィスでインタビューに応じ、貧困層向け食糧の約5〜10%がなくなっているものの、これは管理の不手際によるものだと述べた。

 世銀は政府のデータを基に2011年の報告書で、不明になっている割合を58%と指摘。不正利得や廃棄などがその理由だとした。最高裁の調査団は主要な複数の州で食糧配給制度がその使命を果たしていないとの結論を出した。最大1億6000万世帯分の食料が奪われているとみられている。

 トーマス食料相は、世銀の報告書について「気にしていない。ある種の行き届かない管理があるのは確かだが、警戒するような水準ではない」と語った。

 制度の腐敗に関する質問に対しては怒りをあらわにし「『腐敗』という言葉については同意できない」と断言し、突然30分間のインタビューを突然打ち切った。

 インドでは子供の半分、成人の5人に1人が栄養失調に陥っている。政府は今年度、小麦やコメといった食糧に過去最大の140億ドル(約1兆1200億円)を投じる。ブルームバーグが8月にまとめたデータは、汚職に関与した政治家や彼らの犯罪シンジケートが配給制度の食糧を奪い取っている実態を示した。(ブルームバーグ Andrew MacAskill、Mehul Srivastava)

5231チバQ:2012/10/31(水) 01:31:19
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121030/asi12103000000000-n1.htm
“ガンジー王朝”の御曹司、入閣固辞 インド内閣改造 党勢固め優先
2012.10.29 23:59 (1/2ページ)
 【ニューデリー=岩田智雄】インドで数々の政治指導者を生んできた「ネール・ガンジー家」の御曹司で最大与党、国民会議派幹事長のラフル・ガンジー氏(42)が、28日にシン首相(80)が行った内閣改造で新閣僚に加わることを固辞した。国民会議派の次期首相候補と目されるラフル氏は、2014年の総選挙を閣僚経験のないまま迎える可能性が高まっている。

 ラフル氏の曽祖父は、インド独立後、初代首相を務めたジャワハルラル・ネール氏。祖母インディラ・ガンジー氏と父ラジブ・ガンジー氏も首相を歴任し、いずれも暗殺されている。母ソニア・ガンジー氏(65)は国民会議派の総裁と、ラフル氏の政治家としての毛並みは抜群だ。

 今回の内閣改造では、クリシュナ外相(80)の後任にクルシード法相(59)を横滑りさせるなど、「若手とベテランの組み合わせ」(シン首相)を重視した布陣となった。新顔の登用で、相次ぐ汚職疑惑で傷ついた内閣のイメージの刷新を図ったとみられる。ラフル氏の入閣について、シン首相は「何度も要請しているが、ラフル氏の意向は、党勢強化にある」と述べ、ラフル氏が受諾しなかったことを明らかにした。

 理由の一つは、今年初めに行われた地方選挙での国民会議派の惨敗だ。総選挙の前哨戦とされた北部ウッタルプラデシュ州の州議会選挙で、ラフル氏は陣頭指揮を執ったが敗北、「ラフル氏は当時のショックから、立ち直れていない」(観測筋)とされる。入閣により、ラフル氏が政府の“汚職にまみれた印象”に引きずられるのを嫌ったとの見方もある。

 いずれにしても、母親のソニア・ガンジー総裁はラフル氏以外の人物を自身の後継者に据える考えはないとされる。インド・メディアは、ラフル氏が近く、党内でより重要なポストに格上げされるとの見方を伝えている。

 内閣改造では、閣外相にラフル氏に近い若手も抜擢(ばってき)され、「ラフル氏が、内閣についてシン首相と議論することに無関心だった状態から脱却したのは初めて」(タイムズ・オブ・インディア紙)という。ラフル氏は党勢の立て直しを優先するとともに、党内での自身の影響力を強めることにも腐心しているようだ。

5237チバQ:2012/10/31(水) 22:16:41
>>526>>5186
http://www.asahi.com/international/reuters/RTR201210300135.html
焦点:頭角現す次期インド首相候補、過去の宗教暴動で傷も2012年10月30日
10月29日、多くのインド国民にとって、インド西部グジャラート州のナレンドラ・モディ首相が「時の人」となっている。11日撮影(2012年 ロイター/Amit Dave)
 [アーメダバード/アリナ(インド) 29日 ロイター] 多くのインド国民にとって、インド西部グジャラート州のナレンドラ・モディ首相(62歳)は「時の人」となっている。2014年に予定されている総選挙で、マンモハン・シン首相を倒す可能性のある野党インド人民党(BJP)の有力政治家として、にわかに注目が集まっている。

 グジャラート州をインドで最も高い成長を遂げている州の一つに躍進させた立役者として高く評価されていることがその理由だが、一方では、10年前にヒンズー教徒が多数のイスラム教徒を虐殺した宗教暴動を阻止しなかったとして批判されている人物でもある。

 モディ首相は12月に行われるグジャラート州の選挙で勝利し、4期目を務めると予想されているが、同州の選挙で大勝すれば、2014年の国政選挙でマンモハン・シン首相の有力な対抗馬になるとみられている。

 モディ首相が今月、選挙運動のため村々を訪れた際は熱狂的な群衆に取り囲まれ、「現人神」と称えられている彼を一目見ようと、行く先々で多くの人々が集まった。

 バスの中でインタビューに応じたモディ氏は「これだけ多くの人が集まっているのをご覧なさい」と自慢げに語った。各地では人々がモディ氏を見るため屋根に上り、盛んに手を振る姿が見られた。

 しかし、インド国内の多くの地域や海外では、モディ氏は2002年にグジャラート州で起きた宗教暴動と結びついた形で記憶されている。当局の発表では、暴動ではイスラム教徒を中心に1000人以上が死亡したとされているが、NGOや他のグループは、死者は2000人に達したと主張している。

 その結果、モディ政権は「犯罪政権」とみなされ、西側諸国から全く相手にされてこなかった。

 だが、そうした政治的な逆風とは裏腹に、汚職や官僚的体質が蔓延しているインドにおいてグジャラート州は効率的な行政機構を築き上げ、米フォードなど多くの西側企業から、投資先として熱い注目を集めるようになった。

 モディ首相の大きな影響力を裏づけるかのごとく、英国の駐インド大使が先週グジャラート州を訪問し、モディ首相と会談。それはモディ首相にとって、インドの政治リーダーの一人として認知される上で大きな前進となった。

 米政府は2005年にモディ首相が申請した旅行ビザの支給を拒否したが、今年になって米国のムンバイ総領事が公の場でモディ首相と同席。米国とモディ首相の和解を示す兆しとして注目された。

 モディ首相の将来は、グジャラート州の好調な経済を持続させ、多くのインド国民、特にイスラム教徒の不信感を払しょくできるかどうかにかかっている。

 政治アナリストのParanjoy Guha Thakurta氏は「モディ氏はインドの企業家らの大きな期待を集める可能性があり、彼らがインドの首相になってほしいと公言する唯一の人物だ」としながらも、「モディ氏はイメージを改めるためあらゆる手を尽くしているが、イスラム教徒を攻撃の標的とし、虐殺した時代の記憶を拭い去ることはできないだろう」と語っている。

 本人は強く否定しているものの、2002年の暴動の際、モディ首相はイスラム教徒虐殺を止めようとせず、むしろ密かに暴動を煽っていたと非難されている。

 当時、モディ政権の閣僚だったMaya Kodnani氏は、ヒンズー教徒に凶器を渡し、イスラム教徒攻撃をそそのかしたとして、禁固28年の刑を受けている。

5238チバQ:2012/10/31(水) 22:16:55
 <恨み忘れぬ性格>

 モディ政権の当局者や現地の企業関係者はモディ首相の人物像について、記憶力が優れ、細かなことまで関心を示し、比類ないほどのエネルギーや説得力を持っていると表現する。しかし、その一方で、復讐心が強く、いつまでも恨みを忘れず、反対派を容赦しない人物だと説明している。

 匿名を条件にインタビューに応じたある政府関係者は「もしあなたがモディ首相から嫌われていれば、あなたの未来はないだろう」と語った。

 モディ首相はグジャラート州北部の中流下位の家庭に生まれ、若いころは家族で切り盛りしているお茶の屋台で働いていたとされている。その後、ヒマラヤの山地を「神を求めて」放浪した後、現在の国政野党であるインド人民党(BJP)の理論的親団体であるヒンズー至上主義組織「Rashtriya Swayamsevak Sangh(民族奉仕団)」で頭角を現した。

 また、彼は禁欲的な生活スタイルやヨガ愛好者としても知られている。

 現地メディアによると、若い時に結婚歴があるとされているが、本人はそれを認めていない。

 <2ケタの経済成長>

 インドの政界でモディ首相に対する評価は日増しに高まっており、野党のインド人民党にとって、2014年の国政総選挙で与党の国民会議派を打倒する切り札となる可能性がある。

 モディ首相はロイターとのインタビューで「グジャラート州は自分が努力しなくとも投資家の信頼感を獲得できる状態になった。われわれの州は国内ばかりでなく、世界的にも大きな信頼感を勝ち得ている」と語った。

 実際、インド経済が急速に鈍化しているにもかかわらず、グジャラート州は2ケタの成長を遂げている。インドの大半の地域を苦しめている恒常的な電力不足も、グジャラート州では無縁だ。

 企業関係者は、モディ首相によってグジャラート州でのビジネスがスムーズに進むようになったと評価している。同州では、工場建設のための土地取得が順調に進むほか、インドの他の州で見られがちな官僚主義的対応による遅れが比較的少ないという。

 ティーグループを運営するWagh Bakriのマネジングディレクター、ラセシュ・デサイ氏は、モディ政権は工場拡大の申請を迅速に承認してくれたと指摘、「モディ首相に朝6時に会い、夜11時に再び会っても、全く同じ様子でいる。彼は疲れを知らないようだ」と語っている。

 もっとも、グジャラート州は以前からインド経済の牽引役を果たしてきたとして、同州の経済的成功はモディ首相の手柄ではないと指摘する向きもある。

 ただ、モディ首相を批判する人々ですら、グジャラート州に新規事業を勧誘し、大企業を誘致するため2年ごとに投資家向け会合を開いてきた首相の姿勢は評価に値するとしている。(Matthias Williams、Annie Banerji 記者;翻訳 長谷部正敬)

5240チバQ:2012/10/31(水) 23:14:56
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20121030-00000018-jnn-int
スタバ、「紅茶の国」インドでも人気
TBS系(JNN) 10月30日(火)8時50分配信

 アメリカの大手コーヒーチェーン「スターバックス」が紅茶の産地として有名なあの国でも人気を集めています。

 今や世界中で目にするスターバックスのおなじみの看板。行列を作っているのは、インドのムンバイにできたスターバックス1号店です。インドの財閥タタ・グループ傘下の企業と50%ずつ出資し、今月19日にオープンしました。

 「スターバックスは何度来ても飽きないね」
 「待ち時間だけが問題ね。ここのコーヒーはとてもいいわ」(客)

 今後、ムンバイではさらに2つの店舗をオープンする予定で、2013年には首都・ニューデリーにも店舗を出す計画だということです。(30日05:45)

5243名無しさん:2012/11/01(木) 23:03:18
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121101/mds12110119370004-n1.htm
プーチン氏に健康不安説 外遊相次ぎ延期、公邸にこもる
2012.11.1 21:13

ロシアのプーチン大統領
 【モスクワ=遠藤良介】ロシアのプーチン大統領(60)が10月以降の外遊を相次いで延期するなどし、健康面に不安が生じているとの見方が強まっている。露経済紙「ベドモスチ」は1日、プーチン氏には脊椎の古傷があり、フライトを控えていると報じた。「垂直の権力」と呼ばれる強権体制が築かれているロシアでは、プーチン氏の軽微な健康問題も内政・外交に影響を与える可能性がある。

 ベドモスチによると、プーチン氏は10月中旬から11月前半に計画されていたトルコとインドへの外遊をそれぞれ12月に延期した。11月9日に予定されていたブルガリア訪問も持ち越される見通し。旧ソ連トルクメニスタンでの独立国家共同体(CIS)首脳会議は当初の11月1日から12月5日へと変更された。

 プーチン氏が10月7日に故郷のサンクトペテルブルクで還暦を祝って以降、公式行事のためにモスクワ郊外の公邸を出たのは3度だけ。ベドモスチはクレムリン(大統領府)に近い筋の話として、プーチン氏が9月初旬、モーター付きハンググライダーで鶴と飛行するパフォーマンスを演じて以降、古傷の状態が悪化したと伝えた。

 プーチン氏は9月、極東ウラジオストクで開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で足を引きずるように歩行。同月11日のパラリンピック選手への勲章授与式では、演台に寄りかかっている珍しい姿がテレビカメラに捉えられてもいる。

 柔道黒帯のプーチン氏は従来、精力的に国内視察や外遊をこなし、「強い指導者」を誇示するパフォーマンスでも知られてきた。最近のプーチン氏のスケジュールは異例ずくめといえ、今後も健康問題をめぐるさまざまな情報が飛び交うことになりそうだ。

5289チバQ:2012/11/11(日) 18:36:47
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/121111/mcb1211111821011-n1.htm
女性の社会進出に反感? インドでレイプ事件急増、最下層の少女標的に (1/3ページ)2012.11.11 18:20
レイプ事件急増への抗議デモで、制止に入った警察隊に向け、怒りの声を上げる女性=10月15日、ハリヤナ州ロータク(AP)【拡大】

 インドでは、北部ハリヤナ州で被害者が焼身自殺するなどのむごたらしいレイプ事件が相次いで伝えられ、これまで議論されることすらまれだった、女性に対する暴力への問題意識が高まった。レイプ被害者は身分制度最下層の少女であることが多い。近年のレイプ事件の急増は、女性の社会進出が要因の一つだと指摘される。

 最下層の少女が標的

 ハリヤナ州はデリー首都圏に隣接しており、州内の町村はニューデリーからそう遠くないところにある。英BBCなどによると、9月9日、州内の小さな村で、16歳の少女が大勢の男たちに襲われ、3時間近くにわたり7人にレイプされた。少女はインドの身分制度カーストの最下層民ダリットの出身だった。「しゃべったら殺すぞ」と脅され、黙っていた。だが、男たちの1人がレイプの様子を携帯で撮影。村中に流され、被害者の父親の目に触れた。父親は9月18日、殺虫剤を飲んで自殺した。

 10月6日、別の村のやはり16歳のダリット出身の少女が、昼食を取ろうと畑から自宅に向かっていたところ、2人の男たちに別の家屋に連れ込まれ、レイプされた。もう1人の男が家屋の前で見張っていた。叫び声を聞いた父親が現場に駆けつけたときには、男たちの姿はなかった。住民らが集まってくると、少女はその場を逃れ、親戚(しんせき)の家へ行って灯油をかぶり焼身自殺した。センセーショナルな事件は全国的な話題となり、市民団体などが、暴力と取り締まり当局の無策に抗議の声を上げた。

原因はグラビア!?

 ハリヤナ州は保守的な土地柄で、多くの町村は昔からあるそれぞれの「評議会」が実質的に支配している。男性だけがメンバーになれ、カーストには厳格だという。評議会支配がレイプ多発の土壌を作っているとの指摘もある。評議会長老らのレイプ事件に対する認識はどんなものなのか。いくつかの発言が伝えられている。

 「最近は新聞や雑誌、テレビに半裸の女性が氾濫し、青年を堕落させた。これがレイプ事件の原因だ。ここはインド。欧州のようになってはならない」

 「私は女性は16歳までに結婚すべきだと考える。夫婦間の交渉で満たされればレイプ事件は起きない」。インドでは「幼児結婚」が広く行われ、国際的に問題視されている。

 インドの与党、国民会議派のソニア・ガンジー総裁(65)はハリヤナ州に赴き、「レイプ事件を強く非難する。罪を犯した者は厳しく罰せられるべきだ」と述べた。だが、国民会議派の地元幹部の認識は、評議会の長老たちとほとんど変わらないようだった。「レイプの90%は同意の上」と発言して、市民団体などの猛反発を買った。

女性の社会進出に反感も

 インドでのレイプの報告件数は2006年の1万9300件から11年には2万4600件に増えた。ハリヤナ州では同じ期間に608件から733件に増加している(州内で1日2件の届けがあったことになる)。

 被害者が声を上げるようになったことも一因とみられるが、米ニューヨーク・タイムズ紙は、専門家の話から女性の社会進出も要因の一つだと指摘している。経済成長に伴い、より多くの女性が高等教育を受け、仕事を持ち、伴侶を(親でなく)自分で決めるようになった。これに対し、自分たちの領域を侵されたと感じる一部の男性がストレスを募らせているというのだ。

 インドの市民団体は10月15日、ニューデリーに近い州内のロータクなどで、急増するレイプ事件への厳格な対応を求めてデモを行った。

(編集委員 内畠嗣雅(うちはた・つぐまさ))/SANKEI EXPRESS)

5346チバQ:2012/11/21(水) 23:52:30
http://www.cnn.co.jp/fringe/35024647.html?tag=mcol;relStories
世界25億人がいまだトイレのない暮らし、深刻な身の危険も
2012.11.20 Tue posted at 12:08 JST
(CNN) 人が一生のうち平均3年間を過ごすというトイレ。しかし世界の人口の3分の1強に当たる25億人が、いまだに衛生的で安全なトイレのない生活を送っている――。「世界トイレの日」の19日、そうした現状を知ってもらい、世界トイレ危機の解決を促そうというキャンペーンが行われた。

英慈善団体のウォーターエイドによると、トイレがない地域はアフリカのサハラ砂漠以南とアジアの国が大半を占め、アジアの人口の半分以上は不衛生な環境に置かれているという。こうした地域の住民は、地面や川や道路脇などの屋外や、不衛生な施設などで用を足すほかない。

インドのマディヤプラデシュ州のスラム街に暮らす女性は、住民は近くの丘に行って用を足していると話し、「今は樹木がなくプライバシーを守れないので、夜になるのを待たなければならない。年寄りには厳しいし、大人の女性は性的暴行を受ける危険がある」と訴える。

今年の世界トイレの日では、特にこうした女性にとっての危険にスポットを当てた。ウォーターエイドによれば、女性は感染症の危険だけでなく、屋外で用を足すことにより、嫌がらせや暴行などの危険にもさらされる。

モザンビークに住む女性は、徒歩で15分ほどの距離にある橋を渡って茂みまで行かなければならないと語った。特に夜間は非常に危険で、女性や子どもが刃物で襲われて殺されたり、女性がレイプされる事件も起きているという。

さらに衛生面の問題も深刻だ。汚物を処理する下水施設がなければ、コレラや腸チフスなどの感染が広がる恐れがある。国連の統計によると、不衛生な環境が原因で死亡する人は年間270万人を超す。下痢性の疾患で死亡する途上国の乳幼児は、エイズとマラリア、はしかの死者を合わせたよりも多く、世界保健機構(WHO)の統計でも、下痢性疾患は5歳未満の幼児の死因として2番目に挙がっている。

世界銀行の推計では、こうした衛生問題の代償はアフリカ諸国で年間55億ドル、インドでは538億ドルにも上る。一方、世界トイレの日の推進団体によれば、衛生設備はコスト効率が極めて高く、1ドルの投資に対して5ドルの見返りがあるという。世界のトイレ危機の解決は、強力な政治的リーダーシップと、衛生インフラおよび教育への投資にかかっていると同団体は訴えている。

5364チバQ:2012/11/23(金) 22:32:52
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012112300433
立ち小便注意した少女射殺=インド
 【ニューデリーAFP=時事】インドの首都ニューデリー中心部の住宅街で、集合住宅の入り口で立ち小便をしていた男(21)を注意した少女(17)が、逆恨みされ射殺された。警察が23日、明らかにした。
 事件があったのは21日夜。同じ建物の別の部屋で暮らす男は自宅に戻って銃を用意、少女の家に押し入り、少女に2発銃弾を浴びせたほか、少女の母親にも発砲し負傷させた。(2012/11/23-21:06)

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5370チバQ:2012/11/24(土) 23:53:26
http://mainichi.jp/select/news/20121125k0000m030037000c.html
バチカン:新枢機卿6人の叙任式 いずれも欧州以外出身
毎日新聞 2012年11月24日 20時36分(最終更新 11月24日 21時04分)

 【ローマ福島良典】ローマ法王ベネディクト16世は24日、バチカンで新しい枢機卿6人の叙任式を開いた。いずれも欧州以外の出身で高位聖職者の地理的なバランスを取る法王の意向がうかがえる。

 枢機卿は法王を助ける顧問。今回新たに枢機卿となったのは米国、レバノン、インド、ナイジェリア、コロンビア、フィリピンの聖職者。6人とも80歳未満で、法王選挙権を持つ。レバノンからはキリスト教マロン派のベシャラ・ブトロス・アル・ライ・アンティオキア総大司教(72)が枢機卿に叙せられた。

 宗教の「モザイク国家」と呼ばれるレバノンでは大統領はマロン派、首相はイスラム教スンニ派、国会議長はイスラム教シーア派から選ばれるのが慣例になっている。

5487チバQ:2012/12/24(月) 01:44:40
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121223/asi12122323080001-n1.htm
レイプ多発、不十分な捜査、処罰少なく インド怒りの抗議多発
2012.12.23 23:01 (1/2ページ)

レイプ事件に抗議し、暴れ回る市民ら=ニューデリー(AP)
 【ニューデリー=岩田智雄】インドで、頻発するレイプ犯罪に対する抗議運動が各地で起きている。22、23日には、首都ニューデリーのインド門広場でデモ隊と警官隊が衝突し、印メディアによると双方の100人以上が負傷した。高まる市民の怒りに、政府はレイプ犯に対する最高刑を終身刑から死刑に引き上げる法改正の検討を始めた。

 「レイプ犯をつるせ」「デリーに治安を」

 プラカードなどを手に学生主体の約1万人のデモ隊は22日、インド門広場で警察が設置したバリケードを突破し、大統領府に向かおうとして警官隊と衝突した。警察は催涙ガスや放水でデモ隊を排除した。23日も、双方は再び衝突した。

 抗議運動のきっかけは、16日夜にニューデリーで起きたレイプ事件だ。女子学生(23)が友人男性と私営乗り合いバスに乗ったところ、別の男に「こんな時間に何をしている」といいがかりをつけられた。その後、酒に酔った6人にレイプされ、鉄パイプで暴行を受けたうえ車外にほうり出された。女性は重体で腸を摘出する手術を受けた。犯人は全員逮捕された。

 インドでレイプ犯罪は多発しており、幼児が被害者となるケースもある。インド紙ヒンドゥスタン・タイムズによると、2010年は報告分だけでも2万2千件あり20年間で倍増した。

 インドでは伝統的に、女性が家にとどまることを求められてきたが、最近は女性の社会進出に伴い、夜間に繁華街を出歩く姿も増えた。こうした行動への根強い偏見や反発に加え、もともとある女性の人権を軽視する風潮もあり、女性が性犯罪に遭うリスクは高まっているようだ。

 レイプ事件の捜査が不十分なことも犯罪を助長しているとされる。同紙によれば、犯人が処罰されたケースは20年間で44%から26%に減った。背景には、被害者側が裁判に持ち込むまで警官に賄賂を要求されたり、取り調べで嫌がらせを受けたりするため、手続きを断念せざるを得ないことがある。

 今回の抗議デモでは、レイプ犯の量刑が軽いことが犯罪を誘発していると政府の対応を批判している。シンデ内相は22日、「極めてまれなケースになるが、効果的な処罰をするため、法改正に向けた迅速な対応を取る」と述べ、レイプ犯に極刑を科す法改正を行うことを示唆した。

 今回の抗議行動がここまで拡大したのは、被害者が中間層の女子学生で現場がニューデリー中心部だったため、社会問題に敏感で活動的な学生らの怒りに火がついたからだ。ただし、カースト下位層など社会的に弱い立場の女性の被害はこうした反響を呼ぶこともほとんどなく、相当数が泣き寝入りしているとみられる。

5506チバQ:2012/12/25(火) 22:05:51
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012122502000097.html
インド、中国台頭けん制 ロシアと軍事強化一致
2012年12月25日 朝刊

 【モスクワ=原誠司】ロシアのプーチン大統領は二十四日、インドを訪問し、ニューデリーでシン首相らと会談した。会談では、ロシアによる原発建設や軍用機販売など安全保障面での協力推進で一致。インドはロシアとの軍事関係を強化させ、台頭する中国に対抗する姿勢をあらためて示したといえる。

 両国は国交樹立六十五周年を迎え、プーチン大統領は「軍事技術を中心に全ての分野で信頼関係が築かれている」と評価した。

 タス通信によると、インドは戦闘機スホイ30MKI四十二機(ライセンス生産)を十六億ドル(約千三百五十億円)で購入。軍用ヘリコプターのミル17B−5は七十一機を十三億ドルで購入することで合意した。

 さらに、ロシアは、戦闘機のライセンス生産拡大を認めるほか、インドの重要プロジェクトへの投資など経済協力に最大二十億ドルの資金を準備する方針という。

 この日の会談では、インド国内でのロシア製原発の建設推進も協議。インド南部のクダンクラム原発では来年一月に原子炉1号機、八月には2号機が稼働する予定で、さらに原子炉二基を増設するほか、新規の原発建設についても話し合われたとされる。

5509チバQ:2012/12/26(水) 22:20:54
http://www.cnn.co.jp/world/35026244.html
強姦事件に対する怒り収まらず、官庁街の封鎖続く インド
2012.12.26 Wed posted at 11:42 JST

ニューデリー(CNN) インドの首都ニューデリーで集団強姦事件をきっかけとする抗議デモが激化し、官庁街の一帯を警察が封鎖する事態が25日も続いている。

集団強姦事件は16日に市内を走るバスの中で発生。被害者の23歳の女性は暴行を受けて重体となり、医師団は24日、容体が悪化していることを明らかにした。警察はこれまでに容疑者6人を逮捕している。

抗議デモは週末にかけて激化し、23日には警官隊との衝突も相次いで発生。警察は大統領邸や国会議事堂がある官庁街周辺にバリケードを張り巡らしてデモ隊を阻止したが、周辺地域では24日もデモが続いた。警察によると、デモ隊との衝突で負傷した警察官1人が25日に病院で死亡したという。

抗議デモに参加した学生たちは、特別議会を直ちに招集し、強姦の加害者に対して死刑を科すよう法改正を訴えた。参加者の1人は「首相の声明では納得できない。直ちに議会が招集され、性的暴行を厳正に処罰する法律が通過するまで抗議を続ける」と語気を強めた。

インドのシン首相は24日のテレビ演説で改めて平静を呼びかけるとともに、女性と子どもの安全を守ると表明している。

5529チバQ:2012/12/30(日) 19:13:35
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121230/asi12123018350002-n1.htm
性的暴行被害の女子学生、インドで葬儀 シン首相ら遺体の出迎えも
2012.12.30 18:30
 【ニューデリー=岩田智雄】インドの首都ニューデリーで女子学生(23)が男6人にレイプされ暴行を受けて死亡した事件で、女子学生の遺体が30日未明、入院先だったシンガポールから空路、ニューデリーに到着した。葬儀も早朝に行われた。インドでは事件を機に、政府に性犯罪の対策や罰則の強化を求めるデモが各地で拡大しており、国民の怒りに敏感になっている政府は、シン首相らが遺体を出迎えるなど異例の手厚い対応を取った。

 PTI通信によると、遺体を乗せたエア・インディアの特別機は午前3時半に到着し、シン首相のほか最大与党、国民会議派のソニア・ガンジー総裁も出迎え、女子学生の家族に弔意を伝えた。遺体を乗せた車は警察の厳重な警備の中、ニューデリー市内葬儀場に運ばれた。葬儀はメディアをシャットアウトして営まれた。地元州政府の内相らも参列したという。

 30日付のインド各紙は女子学生の死を大きく伝え、ヒンドゥスタン・タイムズは、女子学生の父親が先祖伝来の土地を売って学費を工面し、勉学に優秀だった女子学生がこれから働いて、お金を返す決意だったなどとその人柄を伝えた。

5530チバQ:2012/12/30(日) 19:19:51
http://mainichi.jp/select/news/20121231k0000m030008000c.html
インド:レイプ惨劇、女性怒り…各地で抗議デモ
毎日新聞 2012年12月30日 19時13分

 【ニューデリー杉尾直哉】インドの首都ニューデリーで今月、女子医学生(23)が乗り合いバスに乗車中に男6人にレイプされたことから、性犯罪対策の不備に怒った市民らの抗議デモが国内各地で相次いでいる。

 女子学生は29日、搬送先のシンガポールの病院で多臓器不全で死亡。インド政界最高指導者で与党「国民会議派」のソニア・ガンジー総裁は「あなたの死を無駄にしない」と、異例の声明を出し、シン首相も市民に平静を呼び掛ける追悼声明を発表。国連の潘基文(バン・キムン)事務総長はインド政府に性犯罪防止の「緊急策」を訴えた。首都中心部では集会が禁止され厳戒態勢が敷かれる異常事態となっている。

 インドでは経済成長で女性の社会進出が進む一方、女性蔑視の風潮も根強い。強い権利意識を持つ中産層を中心に、性犯罪対策を怠ってきた政府への怒りが爆発した形だ。シン政権は14年の総選挙まで、中産層の抗議活動に直面しそうだ。

 29日夜、首都中心部に近い広場では、会社員や学生ら約3000人が集い、ろうそくを手に女子学生の死を悼んだ。「レイプ犯を死刑に」と連呼する人や、「性犯罪に無関心な政治が彼女を殺した」とのプラカードを掲げる人もいた。デリー大2年のラビ・プラカシさん(19)は「政府は我々の母や姉妹の安全を守れない」と話した。広場の周囲は警官隊が取り囲み、緊迫した雰囲気。付近の地下鉄10駅も閉鎖された。

 大統領府がある首都中心部では23日にデモ隊が警察と衝突し、催涙弾や放水で鎮圧される騒ぎとなった。

 報道によると、被害にあった女子学生は16日、友人の男性と映画を見た帰りに乗車した乗り合いバス内で男6人に暴行を受け、走行中のバスから放り出された。主犯とされるバス所有者の男ら容疑者全員は暴行などの疑いで逮捕された。女性の死亡を受け、警察は殺人容疑に切り替えて調べを進めている。

 インド内務省によると国内のレイプ事件は年間約2万件だが、実数は大きく上回るとみられる。北部パンジャブ州で11月起きた集団レイプ事件では、少女(17)が警察に被害を届けたが受理されず、加害者との結婚を求められ自殺した。

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5539チバQ:2013/01/06(日) 21:00:18
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130105/asi13010520130004-n1.htm
印レイプ事件 死亡女性の友人男性が証言 「服もなく放置 病院到着まで3時間」
2013.1.5 20:13 [アジア・オセアニア]
 【ニューデリー=岩田智雄】インドの首都ニューデリーで女子学生(23)が男6人にレイプと暴行を受けて死亡した事件で、女子学生とともに無認可バスの中で暴行を受けて負傷した友人男性(28)が4日、地元テレビ局のインタビューに初めて応じ、2人とも犯人に服をはぎとられて路上にほうり出されたが誰も衣服を貸してくれず、病院に運びこまれるまで約3時間もかかったと証言した。

 男性が5日付のジー・ニューズ(電子版)に語ったところによると、男性は路上で通行人に助けを求めた際、車やバイクが速度を落としたが止まってくれず、見回り中の住民が警察に通報するまで25分かかった。警察が到着したのは解放から45分後で、その後も警察はどこの警察署が管轄するのかを決めるために時間を浪費し、病院に着いたのは、警察到着から2時間以上も後だった。その間、警察や病院内の人は誰も衣服を貸してくれず、シーツの切れ端を提供されただけだった。

 男性は、レイプ事件をめぐる抗議デモについて、ろうそくに火を灯しても人々の考え方は変わらないと批判。「道で助けを求めている人がいれば、助けなければならない」と訴えた。

 一方、PTI通信によると、警察はインタビューの放映がレイプなどの被害者の身元特定を禁じた法律に違反するとして、同テレビ局を訴追することを決めた。

5545チバQ:2013/01/06(日) 21:18:46
http://www.cnn.co.jp/showbiz/35026517.html
仏俳優ドパルデューが富裕税反発で国籍放棄 ブリジット・バルドーも動物愛護で?
2013.01.05 Sat posted at 16:57 JST

(CNN) フランスの著名な俳優ジェラール・ドパルデュー氏は5日までに、フランス国籍を放棄し、友人でもあるロシアのプーチン大統領が大統領令で付与したロシア国籍を受け入れると発表した。ロシア通信が報じた。

ドパルデュー氏の行動については仏社会で賛否両論が出ているが、同国の有名な女優で動物保護の運動家でもあるブリジット・バルドーさんも、仏東南部リヨン市の動物園でのインドゾウ2頭の安楽死計画が実行されたらロシア国籍の取得を申請するとの考えを明らかにした。

バルドーさんは声明で、安楽死が行われれば「動物の墓地」にも等しくなる母国を去る決心を固めたと表明。オランド仏大統領に対し、ゾウ助命への介入を求めた。

ドパルデュー氏による国籍変更は、社会党政権を率いるオランド仏大統領が富裕層を狙った高率所得税への反発がきっかけ。実業家の富豪としても知られるドパルデュー氏は既にベルギーに移住し、昨年12月中旬にフランスの日曜紙ジュルナル・デュ・ディマンシュにエロー仏首相宛ての公開書簡を載せ、国籍返上を表明していた。

書簡の中では「多くの感情を共有しているフランス国民を愛し続けるだろう。成功や創造性、才能の処罰を信奉する政権のために私は国を出る」などと主張。本当の欧州人、世界の市民となるためフランスを去るとも語った。

財政再建を図るオランド大統領は年収100万ユーロ(約1億1500万円)を越える富裕層に75%の所得税を課す方針を表明。ロシア通信によると、同国の所得税は一律13%となっている。

ドパルデュー氏は、過去45年間にわたり計1億4500万ユーロの税金を支払い続けたとし、昨年は収入総額の85%に当たる所得税に応じたと述べた。

ロシア通信によると、ドパルデュー氏はロシア語習得を始めるとし、同国国民や歴史、作家、文化、思考の方法への愛情も明らかにした。同氏は以前、ロシアの帝政時代を題材にした映画に出演したこともある。父親は共産党員で、子どもの時にはモスクワのラジオ放送を聴取していたという。

プーチン氏によるロシア国籍の授与は、ドパルデュー氏が約2週間前、仏紙ルモンドの取材に他国から国籍付与の申し出があるとし、「プーチン(大統領)は既に私に旅券を贈ってくれた」と冗談を飛ばしたのがきっかけだった。

映画産業関連サイトによると、ドパルデュー氏は1967年以来、少なくとも195本の映画に出演してこれまで数々の賞を受け、ナイト爵位も贈られた。1990年の映画「グリーンカード」では米国での永住権を得るため米国人女性と結婚する役を演じた。

5560チバQ:2013/01/07(月) 22:46:24
http://mainichi.jp/select/news/20130108k0000m030081000c.html
インド:レイプ死亡事件 被告5人が予備審理出頭も混乱
毎日新聞 2013年01月07日 21時02分(最終更新 01月07日 21時12分)

 【ニューデリー杉尾直哉】インドの首都ニューデリーで昨年12月に女子医学生(23)が乗り合いバス内で男6人にレイプされ死亡した事件で、ニューデリーの裁判所で7日、殺人や強姦(ごうかん)などの罪で起訴された被告5人の予備審理が開かれた。事件で被告が裁判所に出頭したのは初めて。

 地元メディアによると、多数の報道関係者らが裁判所内に殺到し、予審判事が退去を求める騒ぎとなった。今後の予審や公判で混乱を避けるため、被告を留置所から出さず、ビデオで裁判所と結んで審理が進められることになった。

 事件をきっかけに、性犯罪対策の不備に怒った市民らの抗議デモが全国で起き、シン首相らが平静を呼びかける事態となった。逮捕された6人のうち、未成年の少年(17)は少年法の規定により刑事訴追されず、少年法改正や、レイプ犯を死刑にするなど厳罰化を求める声が出ている。

 一方、被害女子学生の友人で、一緒にバスの中で暴行を受けて重傷を負った男性が4日、テレビのインタビューで「男たちは我々を裸にしてバスから放り出し、バスでひき殺そうとした。警察の車両が来たが、傍観しているだけで長い間路上に放置された」などと語った。男性は「警察が素早く適切な病院に搬送してくれれば女子学生は死なずにすんだ」と指摘した。デリー警察は「迅速に対応した」と否定したが、市民の間では警察への不信感が高まっている。

5571チバQ:2013/01/07(月) 23:30:12
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013010102000092.html
国境 交錯の現場 (1)カシミール地方 家族引き裂く印パ対立
2013年1月1日 朝刊

「カシミールは一つ」と力を込めるムハンマド・スブハーンさん=パキスタン北東部アザド・カシミール特別州ムザファラバードで


 「果物がたくさん取れるいい季節を選んで訪ねたんだ」

 故郷に帰るのは六十二年ぶりだった。パキスタン北東部アザド・カシミール特別州の州都ムザファラバードから東へ、折り重なるように並ぶ二、三千メートル級の山々を縫って緑の中をバスは走った。州都から約五十キロのチャコティ村。バスから降り係官に許可証を見せ、谷にかかる橋を渡るとインド北部ジャム・カシミール州に入る。

 そこはムザファラバードで雑貨店を営むムハンマド・スブハーンさん(94)が生まれ育った土地。ひざまずき大地に口づけして「向こう(パキスタン)へ行ったことをお許しください」と祈りをささげたという。二〇一〇年七月のことだった。

 橋の下が、一九四九年以来、カシミール地方を二つの国に分断する停戦ラインだ。

 四七年にイスラム教徒中心のパキスタンがインドから分離独立すると、中間のカシミールの帰属をめぐって第一次印パ戦争が勃発。イスラム教徒のムハンマドさんは、攻め込んできたインド軍との戦いに加わり、命からがらパキスタン側へ逃げ込んだ。

 インド側に残してきた両親と妻の安否が分かったのは六〇年。父宛ての手紙が偶然届いて連絡が取れるようになったが、知らされたのは妻の病死だった。数年後に他界した両親の死に目にも会えずじまい。停戦ラインを「家族を引き裂く血塗られた境界線」とムハンマドさんは呼ぶ。

 印パ関係が改善され始めた二〇〇五年、分断家族の相互訪問のためバスが週一回運行を開始。約二万二千人が利用してきたが、申請から乗車まで半年以上かかる。

 インドは一二年十一月、〇八年のムンバイ同時テロの実行犯とされるパキスタン人の死刑を執行。パキスタンのイスラム武装勢力が報復を示唆するなど、核を持つ両国は緊張関係が続く。

 多民族・多宗教国家のインドは、カシミールの分離が他の民族の独立運動を刺激する事態を恐れている。一方、イスラム教徒の統合を目指すパキスタンは、イスラム教徒の多いカシミールを手放すわけにはいかない。

 「カシミールは一つ。分断する停戦ラインをなくし、独立したい」とムハンマドさん。アザド・カシミール州政府の閣僚アブドゥル・マージッド・カーン氏も「国連決議に従ってインドが住民投票で帰属を決めない限り問題は解消しない」と主張する。だが、インド政府は「カシミールは固有の領土」との立場を崩さない。

 アザド・カシミールでは今、独立への関心が薄い若者が増えている。生まれてからずっと停戦ラインが存在するためだ。「停戦ラインは国境。インド側へも行ったけど自分の国(パキスタン)がいいと思った」とナザム・シェークさん(22)。

 教育現場では、民族の言葉のカシミール語でなくパキスタンの国語ウルドゥー語で授業が進められる。独立運動に詳しい著述家ムハンマド・ファルク・ラハマーニ氏(71)は「カシミール問題そのものを知らない子供が多くなった」と指摘。「カシミール人」としてのアイデンティティー(自己認識)が失われつつある現状に危機感を抱く。

  (ムザファラバードで、寺岡秀樹、写真も)

 <カシミール紛争> 英植民地時代のインドでヒンズー教徒とイスラム教徒との対立が深まり、1947年にヒンズー教徒が多数派のインドと、イスラム教国のパキスタンとが分離して独立。英領インドに500余あった藩王国の一つカシミール藩王国は、イスラム教徒が多数派だったが、ヒンズー教徒の藩王がインドへの帰属を決意したことをきっかけに、第1次印パ戦争が勃発。49年に停戦ラインが引かれ、国連決議は帰属を住民投票で決めるべきだとした。両国は、65年、71年にも交戦した。

   ×  ×

 日本を取り巻く東アジアは、領土問題をめぐる緊張が高まってきた。ヒトとモノが交錯し、狭あいなナショナリズムでは人々の暮らしが立ちゆかないような世界各地の国境の現場を訪ね、対立を平和裏に解消する知恵を探った。

5577チバQ:2013/01/08(火) 20:10:54
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130108/asi13010808020003-n1.htm
女性蔑視や性犯罪を軽視 インドの社会風潮へ強い非難 
2013.1.8 08:01 (1/2ページ)[アジア・オセアニア]
 インドの首都ニューデリーで女子学生(23)が男6人から暴行を受け死亡した事件をきっかけに同国内でレイプ犯罪への抗議デモが起きる中、海外メディアも相次いで事件を取り上げ、女性蔑視や性犯罪を軽視するインドの社会風潮へ強い非難の目を向けている。

 昨年12月30日の米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は、2011年にはインド国内で2万4206件のレイプ事件が警察に申告されたという国立犯罪記録局の数字を挙げながら「訴追されたレイプ犯の4分の1しか有罪になっていない」とし、インドの刑事司法制度の問題点を指摘している。

 インドではレイプ犯として有罪判決を受ければ、最高刑は終身刑と厳しい量刑が規定されているが、法廷の審理は加害者に有利に進められることが多く、逆に加害者よりも被害女性のほうが後ろ指を指されるなど辱められることも少なくないという。

 同紙は、保守色の強いインド・ハリヤナ州の与党、国民会議派の地元幹部の「申告されたレイプ事件の90%は合意の上」といった発言を取り上げ、「抗議デモはこうした女性の権利をないがしろにする人々への若い世代の幻滅が反映されている」と分析している。

 また同紙は「女性運動家の推計によれば、インド全体で4万〜10万件の未解決のレイプ事件がある」と紹介。インドの裁判の場合、裁判官不足など十分な体制が整えられていないため、「平均で15年」と審理に時間を要するという。同紙は「迅速な審理ができるレイプ事件の特別法廷をつくること」を提案している。

 同12月30日の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は「(レイプ犯)6人は殺人罪で訴追される」という警察当局の見解を示しながら、「有罪となれば、彼らは死刑になるかもしれない。あまりにも残忍な事件だったためインド社会に衝撃を与え激しい抗議を呼んだ」とした。

 さらに同紙は、「死刑は解決にはならないが、刑事司法制度に改革が必要とされてきた。それをきちんと整備しなければいけないが、政府も警察も何も方策を講じていない」というニューデリーにある名門デリー大学の女子学生(24)の嘆きを載せている。

5578チバQ:2013/01/08(火) 20:11:25
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130108/asi13010814110005-n1.htm
インド有名大が学費2倍に インフレで財政圧迫 中間層出身者は反発か
2013.1.8 14:09
 世界的に著名な経営者や研究者を輩出するインド工科大は7日、新年度から学費を現在より80%増の年間9万ルピー(約14万円)にすると決めた。インフレにより、施設運営費などが学校財政を圧迫しているため。

 2008年に学費を2倍にしたばかり。支援措置はあるが、年々増える中所得者層の家庭出身の学生には適用されず、反発が起きそうだ。

 全学生の約25%を占める年間所得45万ルピー以下の家庭出身の学生には、引き続き奨学金を支給する。伝統的な階級制度カーストの最下層出身者らも学費などを払う必要はないという。(共同)

5579チバQ:2013/01/08(火) 20:17:26
http://mainichi.jp/select/news/20130109k0000m030016000c.html
パキスタン:カシミール対立 インドとの衝突回避へ
毎日新聞 2013年01月08日 18時49分(最終更新 01月08日 19時58分)


カシミール地方
拡大写真 【ニューデリー杉尾直哉】インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方で両国軍が6日に衝突し、パキスタン兵1人が死亡した問題で、パキスタン外務省は7日、インドのイスラマバード駐在代理大使を呼び、正式に抗議するとともに再発防止を求めた。

 今回の衝突は、インド軍が実効支配線(停戦ライン)付近のパキスタン軍検問所を急襲するという異例の事態となった。しかし、パキスタン側が「再発防止」を訴えることで事件は収束に向かい、両国間の深刻な対立は回避される見通しとなった。

 両国が03年に停戦合意した後も実効支配線付近で散発的な銃撃戦が起きていた。過去2年間は両国とも関係改善に努め、昨年12月には両国民の相互訪問を促す査証(ビザ)発給手続きの簡素化が始まったばかりだった。

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5592チバQ:2013/01/12(土) 00:11:49
http://mainichi.jp/select/news/20130112k0000m030034000c.html
モルディブ:レイプ被害少女 不倫でむち打ち刑の恐れ
毎日新聞 2013年01月11日 19時11分(最終更新 01月11日 19時38分)

 【ニューデリー杉尾直哉】インド洋のリゾートとして知られる島国モルディブで、義父に繰り返しレイプされて赤ちゃんも産んだ少女(15)が、他の男性と性的関係を持ったとして、不倫の罪に問われ、むち打ちの刑を受ける恐れがでている。過激なイスラム思想を反映したものだが、大統領府は裁判所に寛大な措置を求めている。

 AFP通信などによると、義父は、赤ちゃんを殺害して殺人容疑で逮捕され、少女の母親も殺害を手助けしたとして逮捕された。捜査の過程で少女が別の男性と関係を持ったことが判明したという。少女が有罪になれば、むち打ちか自宅軟禁の刑が言い渡される可能性がある。その場合、刑は少女が成人となる18歳に執行される。

 近年、モルディブではイスラム法が取り入れられ、不倫や婚前交渉には公開のむち打ち刑などが定められている。昨年9月には婚前交渉を認めた少女(16)がむち打ち刑を言い渡され、相手の男性は懲役10年となった。

 レイプ被害の15歳の少女について、ワヒード大統領の報道官は「大統領は司法プロセスに関与できないが、少女は恐ろしい犯罪の被害者として扱われるべきだ」と、司法当局に寛大な措置を訴えている。

5609チバQ:2013/01/14(月) 02:54:47
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130113/asi13011312010002-n1.htm
【鼓動】
レイプだけでない!嫉妬、報復…女性への凶行やまぬインド
2013.1.13 12:00 (1/5ページ)[アジア・オセアニア]

昨年12月29日、ニューデリー市内で、女性への暴力反対を訴えて行進する学生ら
 インドでは首都ニューデリーで昨年起きた残忍なレイプ殺人事件を受けて、性犯罪の防止や女性の人権尊重を訴える学生らが連日、政府への抗議デモを展開している。しかし、女性を標的にした悪質な犯罪はレイプだけではない。嫉妬や報復に狂った男が女性の顔面などに強力な酸をかけ、人生を破壊しようとする凶悪事件も多発している。被害者らは取り締まりの甘さに怒り、治療費の捻出に悲鳴を上げている。(ニューデリー 岩田智雄、写真も)

 インド南部カルナタカ州バンガロール近郊に住むジャヤラクシュミさん(35)が酒に酔った夫から顔面に酸を浴びせられたのは2003年のことだった。

 「夫はいつも私に暴力を振るい、カネを無心していた。ある晩、酒代ほしさに私の宝飾品を差し出すよう要求した。拒絶して、もう実家に帰るというと、私が再婚するつもりだと邪推した夫は、私に酸を浴びせて顔をめちゃくちゃにした」

 ジャヤラクシュミさんは、電話口でこう当時を振り返った。

 左目は光を失った。計8回の形成手術を受け、1回の手術費だけで4万ルピー(約6万4千円)かかった。それでも痛みは消えず、あと、最低4回の手術が必要だ。被害を警察に届け、夫は事件から4年後に逮捕された。懲役10年の刑を受け服役中という。

 バンガロールを拠点に、被害女性らを支援する非政府組織(NGO)「女性への酸攻撃反対運動」を設立したスシマ・バルマさんによれば、こうした犯罪は被害女性の顔を醜くし、残りの人生を破滅させようという動機によって起こされるケースが多い。交際を断られた男や報復心を燃やす夫、ストーカーらが犯行に及ぶ。

 過去、何人もの被害者の治療に当たってきた東部ジャルカンド州の医師、アナント・シンハさんは、「これまで診た患者の7〜8割は、病院から遠く離れた村に住んでいたために、治療を受けるまで24時間以上たっていた。こうした場合、失明したり、耳が聞こえなくなったりするケースが多い」と酸攻撃の深刻さを指摘する。また、「都会の私立病院なら、費用は一般的に100万〜150万ルピーかかり、庶民にはかなりの高額だ」と話した。

 インドには酸攻撃を取り締まる特別な法律はなく、正確な被害件数は分からない。英ロンドンを拠点にする国際酸生存者基金(ASTI)のジャフ・シャー氏によれば、酸攻撃を罰する法律がある隣国パキスタンでは報告されているだけで毎年150件の事件が起きており、実際の被害は約400件とみられる。人口が約7倍のインドでの件数は、こうした数字や被害報道から年間500〜1千件と推測されるという。

 被害に遭ったジャヤラクシュミさんにまだ救いだったのは、酸攻撃反対運動の裁判所への訴えが実り、カルナタカ州政府が被害者に20万ルピーの支援金を与えることを決めたことだった。

 ただし、こうした制度は全国的には広がっていない。ほとんどの被害者は自前で治療費を工面したり、ボランティアの医師の好意にすがったりしている。

 ソナリ・ムカジーさん(28)もその1人だ。大学生だった10年前、ジャルカンド州ダーンバードで男3人に酸を浴びせられた。日ごろから性的いやがらせを受けていたムカジーさんだが、ある日、これ以上の行動には法的措置を取ると告げると、就寝中に侵入してきた3人の凶行に遭った。

5610チバQ:2013/01/14(月) 02:55:10
 治療のために滞在しているニューデリー市内で取材に応じたムカジーさんは「両眼は光しかみえず、耳も右側は40%しか聞こえない。頭と首には皮下組織を再生させるための器具が入っている」と話す。

 公的な援助は一切なく、両親は土地や財産を売り払ってこれまで22回に及ぶ手術費を工面したが、追いつかない。手術は少なくともあと6回必要だという。

 思い悩んだムカジーさんは昨年11月、インドのテレビ局が放送するクイズ番組に出演し、賞金250万ルピーが贈られることになった。お金は今後の治療費に充てる予定だ。勇気を出して出演したムカジーさんに、多くのインド人が拍手を送っている。

 そんなムカジーさんにとって、いまなお許せないのは、3人の犯人は最長で4年半拘束されただけで保釈されたことだ。「たった5千ルピーの賠償金さえ、受け取っていない」と憤る。

 酸攻撃反対運動のバルマさんは、犯人の報復を恐れてひっそりと暮らす被害者もいるとし、「酸攻撃の罰則は現在、最高で10年の懲役だが、終身刑にし、保釈も認めないようにすべきだ。酸攻撃を取り締まる法律を一刻も早く成立させてほしい」と訴える。酸攻撃に使われる清掃やサビ落とし用の液体は誰でも容易に購入できることも問題で、強力な酸の販売を規制する必要性も強調している。

 ただし、バルマさんは、重要なのは「法が適正に運用されることだ」とも指摘する。パキスタンやバングラデシュでは、酸攻撃への処罰が強化されたものの、捜査が十分に行われておらず、「犯罪抑止にはほとんど効果を上げていない」としている。

 インドでは、レイプ事件も取り締まりの甘さが指摘されている。インド政府によると、11年に被害届があったレイプ事件は約2万4千件。この年の同事件の有罪率は26%しかなかった。

 経済では、昨年まで高成長を続け、新興国の一角として存在力を高めているインド。日本など外国企業の進出も加速している。その陰で、女性の人権を尊重する国民の意識はまだ低く、貧困層も多い。

 各地では、レイプだけでなく、酸攻撃や家庭内暴力に抗議するデモが連日続いている。

 全インド民主女性協会のアルビーナ・シャキルさんは「他国と競争していく上で、女性差別だけでなく、カースト制度、貧富の差などあらゆる分野の差別をなくしていかなければならない」と話す。ムカジーさんも「レイプや酸攻撃の被害者は、家に閉じこもっていてはだめ。団結して声を出して、政府を動かさなければ」と訴えた。

    ◇   ◇

 酸攻撃 製品加工、洗浄用などの強力な酸が使われる。英NGO国際酸生存者基金(ASTI)によれば、インド、パキスタン、バングラデシュ、カンボジアなど世界では年間約1500件が報告されており、被害者の8割が女性。4割が18歳未満の子供。カンボジアでは夫の不倫に怒った女性が加害者となるケースも多い。

5673チバQ:2013/01/22(火) 23:56:46
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/130122/cpd1301220503005-n1.htm
インド与党、党勢立て直し 次期総選挙の顔にガンジー家長男2013.1.22 05:00
 インド最大与党、国民会議派の副総裁に選出されたラフル・ガンジー氏(42)は21日までに党内での初演説に臨み、来年春までに行われる総選挙に向け、低迷する党支持率の巻き返しを図る意向を表明した。

 ラフル氏はインド政界の名門、ガンジー家の長男で、曽祖父はネルー初代首相。祖母のインディラ氏、父のラジブ氏もそれぞれ首相を務めた。汚職疑惑などで世論の怒りを買った国民会議派は、主要州での選挙に相次いで敗北。若いラフル氏を党のナンバー2に起用することでイメージの一新を図り、党勢を回復したい考えだ。

 ラフル氏は45分間の演説の中で、汚職を撲滅する必要性を強調するとともに、政府から地方への権限委譲を一段と進めるべきだとの見方を示した。

 ニューデリーのシンクタンク、ORFで政治アナリストを務めるサティシュ・ミスラ氏は今回の人事について、ラフル氏を前面に出して選挙戦に臨むという与党の明確な意思表示だと指摘。またラフル氏本人に関しても「自身の能力に対する不安を払拭し、選挙での勝利を経て首相の座に就く決意を固めたことがうかがえる」と述べた。(ブルームバーグ Abhijit Roy Chowdhury、Andrew MacAskill)

5675チバQ:2013/01/23(水) 23:26:27
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130123/asi13012321560004-n1.htm
インド最大野党トップに前総裁
2013.1.23 21:55

インド人民党(BJP)の新たなトップに選出されたラジナート・シン前総裁(ロイター)
 インドの最大野党、インド人民党(BJP)は23日、ガドカリ総裁に代わる新たな党トップにラジナート・シン前総裁を選出した。シン氏は2009年以来の総裁復帰。

 シン氏は来年春までに行われる総選挙で、与党国民会議派からの政権奪回を目指す。(共同)

5687チバQ:2013/01/24(木) 23:09:46
http://www.afpbb.com/article/politics/2923219/10159433?ctm_campaign=txt_topics
インド極右政党が女性に護身用ナイフを配布
2013年01月24日 19:49 発信地:ムンバイ/インド
【1月24日 AFP】インドで昨年12月に起きた女子大学生に対する集団強姦殺人事件を受け、ヒンズー教至上主義を掲げるシブセナ(Shiv Sena)党は23日、ムンバイ(Mumbai)で開いた党大会で女性たちに護身用のナイフを配布した。

 シブセナ党は脅迫や騒乱を重ねてきたことで名高い政党だが、この日は昨年11月に死去したバール・タッカレー(Bal Thackeray)総裁の生誕日に当たることから、これに合わせて刃渡り7センチのナイフが党大会に出席した女性たちに配られた。

 ナイフの配布にあたって、シブセナ党ムンバイ支部長のアジャイ・チョーダリー(Ajay Chowdhary)氏は「野菜を切るように、あなた方に触れる者があれば、その者の手を切り落としてやりなさい」と女性たちに語りかけ、財布の中にナイフを入れて常に携帯するよう諭した。

 シブセナ党は、党が拠点を置くインド西部マハラシュトラ(Maharashtra)州で計2万1000本のナイフを女性たちに配布する計画だという。ムンバイはマハラシュトラ州の州都だ。
 
 首都ニューデリー(New Delhi)で前月に起きたバス車内で女子大学生(23)が男たちから集団で性的暴行を受けた事件で、インド全土に怒りの輪が広がるとともに、女性の身の安全が守られない社会に対する抗議行動も呼び起こした。この女子大学生はシンガポールの病院に搬送されたが死亡した。(c)AFP

5688チバQ:2013/01/24(木) 23:14:15
http://news.mynavi.jp/c_cobs/news/newsphere/2013/01/post-142.html
インド政界「御曹司」、党副総裁に任命 その実力とは?

  [2013/01/24]
インドの政権与党・国民会議派は、ラフル・ガンジー氏を党副総裁にすると発表。ラフル氏はインド政界の名門ガンジー家の長男で、ネルー初代首相の曾孫である。2014年に予定される次期総選挙で党を勝利に導くことに成功できれば、世界最大の民主主義国家の舵を握ることになる。

【ラフル氏の評価】
 ラフル氏は「人生をかけてインドの人々のために戦う」とコメント。しかし専門家らは、彼の力量に疑問を感じているとフィナンシャル・タイムズ紙は報じた。歴史学者のラーマ・チャンドラ・グーハ氏は「彼は一族のメンバーというだけ。現在も大臣としての業務を果たしていない。」と厳しく評価する。インド国民の半分は、まだ「ガンジ―家」というブランドで判断しているとも報じ、下層の国民に対するケアが行き届いてないという名門一族にありがちな弱点も指摘した。
 一方ニューヨーク・タイムズ紙は、ラフル氏を前面に推し出す利点として彼の若さを挙げた。シン現首相が80歳に対し、ラフル氏は42歳。インドの膨大な若者たちに訴え影響を与えることが狙いと見られていると報じた。

【母親の存在】
 ラフル氏の母親は政界の最高実力者と言われる国民会議派のソニア・ガンジー総裁。ニューヨーク・タイムズ紙はソニア氏の影響力について注目した。彼女は党内で蔓延する汚職事件に対して「根の深い悪意」があるとして党の腐敗を激しく批判し、党の一新を試みていると報じた。先日発生した女性の集団暴行事件に言及し、女性の権利を押し上げると約束。力強い発言で若者の士気を上げるとともに、若い息子のラフル氏を副総裁に任命することで若者たちに支持してもらおうという思惑があることを報じた。

【国民会議派の戦略】
 ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、国民会議派は2004年の選挙では、都市の繁栄によって多くの村の発展が取り残されているとして改革を主張し、議席を伸ばしたものの、具体的な成果は挙げられなかったと指摘した。次の選挙までに、若いラフル氏を起用することで党の一新を図ると同時に、都市部の中流階級の支持を得ようとしているようだと報じた

5718チバQ:2013/01/30(水) 23:28:45
http://mainichi.jp/select/news/20130131k0000m030027000c.html
カシミール:印パ、緊張解けず…「攻撃自制」合意
毎日新聞 2013年01月30日 19時53分(最終更新 01月30日 22時19分)


インド北部ジャム・カシミール州スリナガルの北方約130キロにある実効支配線付近で、有刺鉄線沿いに巡回するインド軍兵士=2013年1月17日、AP
拡大写真 【ニューデリー杉尾直哉】インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方で今月相次いだ両国軍の衝突は、両軍が「攻撃自制」に合意し、一応の収束をみた。突然起こった衝突だが、現地住民は、現場レベルの軍事的な緊張は昨秋から高まっていたと証言する。両政府は信頼醸成に努めていたが、双方とも対処を怠ったことが今回の深刻な衝突につながった可能性がある。

 ◇信頼醸成は水の泡
 「全ての始まりは、インド軍が昨年10月に設置した夜間監視用の照明だった」。実効支配線から約5キロインド側に入った村の男性(26)は毎日新聞の電話取材にそう証言した。パキスタン側の住民が実効支配線を越えてインド側に侵入する例が繰り返され、「パキスタンのスパイだ」と警戒したインド軍が実効支配線近くに設置したという。

 パキスタン軍は「照明設置は03年の停戦合意違反」と訴えたが、インド軍は撤去しなかった。その後、パキスタン軍側から拡声機で「住民は実効支配線付近から退去せよ」との警告が繰り返されるようになり、12月に威嚇砲撃が始まったという。インド側も応戦するようになり、1月6日の交戦でパキスタン兵に死者が出た。

 一連の交戦でインド兵2人が死亡、パキスタン側はパキスタン兵5人が死亡したと主張している。取材に応じた男性を含め、実効支配線近くに住んでいた住民の多くは村を離れ、ジャム・カシミール州の中心都市スリナガル(夏季の州都)などに避難したままだ。

 一連の交戦の最中、パキスタン側は「対話路線の継続」(カル外相)を訴えた。だが、死亡したインド兵の遺体の頭部が切断されたことにインド側は衝撃を受けており、和平積極派として知られるインドのシン首相すら「パキスタンとはこれまで通りの付き合いはできない」と述べたほどだ。

 交戦後、信頼醸成策として08年10月に始まった実効支配線越えの貿易が一時中断した。両軍は16日に「攻撃自制」で合意したが、両政府とも相手軍の「越境攻撃」を非難する姿勢を崩していない。スリナガルの人権活動家、ムハンマド・シディク・カーン氏(34)は、「政府間の緊張が解きほぐされていない。我々カシミール住民は、いつまた戦闘が始まるかとおびえている」と話した。

 ◇カシミール紛争◇

 インド、パキスタン、中国によって分断されているカシミール地方の領有権を巡る紛争。1947年、英国領から分離独立したインドとパキスタンがカシミール地方の領有権を主張し、第1次印パ戦争が勃発。49年1月、国連決議で停戦が実現したが、その後、両国は度々、戦火を交えている。

5772チバQ:2013/02/15(金) 22:27:38
http://mainichi.jp/select/news/20130215k0000e030222000c.html
ロシア:ウラルで隕石が爆発・落下 700人以上負傷
毎日新聞 2013年02月15日 16時39分(最終更新 02月15日 22時04分)


飛来した隕石と思われる物体の痕跡=ロシア・チェリャビンスクで2013年2月15日、AP
写真特集へ 【モスクワ田中洋之】ロシア非常事態省などによると、同国ウラル地方チェリャビンスク州付近で15日午前9時20分(日本時間午後0時20分)ごろ、隕石(いんせき)が大気圏内で爆発し、落下した。物体が音速よりも速く動く際に生じる「衝撃波」により、ガラスが割れたり建物壁面がはがれたりして、子供159人を含む725人以上が負傷、うち112人が入院した。死者の情報はない。内務省によると、隕石の破片は同州の3カ所に落下し、うち二つが発見された。被害の全容は不明だが、隕石落下で数百人規模の負傷者が出た前例はないという。

 タス通信によると、破片の一つは同州のチェバルクリ湖付近に落下したとみられ、軍関係者が直径約6メートルの穴を発見したという。付近の放射線レベルは正常という。

 隕石は直径10メートル近かった可能性もある。AP通信によると、ロシア科学アカデミーは隕石の重さを10トンと推定。時速5万4000キロ以上で大気圏に突入し、高度30〜50キロで砕けたと分析している。

 非常事態省によると、隕石は中央アジア・カザフスタン上空からウラル地方に向かって北西の方向に飛んだという。インタファクス通信によると、チェリャビンスク州当局者は隕石の一部が中部チェバルクリから約1キロ離れた貯水池に落下したとみられると公表した。

 地元メディアによると、チェリャビンスク州の六つの居住地にある病院や幼稚園、学校を含む約300棟の建物でガラスが割れた。

 ロシア国営原子力企業ロスアトムなどによると、ウラル地方には使用済み核燃料再処理工場があるが、影響は出ていないという。

 地球には小惑星(直径45メートル、推定重量13万トン)が接近中で、日本時間16日未明に高度2万7700キロ付近のインド洋上空を通過する見通し。今回の隕石落下とは関係ないとみられる。

5786チバQ:2013/02/18(月) 21:59:20
厳重に抗議じゃ!!!!
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130218-00000029-jij_afp-int
「ドラえもん」が放送禁止に、母国語習得に悪影響 バングラデシュ
AFP=時事 2月18日(月)14時58分配信

【AFP=時事】バングラデシュで、日本のアニメ「ドラえもん」のテレビ放映が禁止された。番組がヒンディー語版で放映されており、子供たちの母国語のベンガル語習得がおろそかになる恐れがあるためという。


 ハサヌル・ハク・イヌ(Hasanul Haque Inu)情報相は14日の議会で、同国内での「ドラえもん」放映禁止を関係放送局に公式に通達したことを明らかにし、「政府は『ドラえもん』が子供たちの教育に支障をきたすことを望んでいない」と説明した。

 禁止に先立って複数の地元紙は、「ドラえもん」を熱心に視聴する子供たちがベンガル語ではなくヒンディー語で会話をしている点に懸念を表明し、番組の放送禁止を呼び掛けていた。また、与党議員からも、海外のアニメ作品の放映に際してはベンガル語版だけを認可するよう求める声が出ていた。

 バングラデシュでは衛星放送を通じて隣国インドのヒンディー語の番組が視聴でき、国内の数百万世帯でベンガル語の番組より人気が高い傾向があることから、自国の文化に影響が出かねないとして政府が非常に神経をとがらせている。

 ドラえもんは2008年、日本文化を海外に広める役割を担う外務省の「アニメ文化大使」の初代大使に任命されている。【翻訳編集】 AFPBB News

5793チバQ:2013/02/20(水) 23:10:59
http://mainichi.jp/select/news/20130221k0000m030048000c.html
インド:2日間のゼネスト始まる 各地でデモ隊が暴徒化
毎日新聞 2013年02月20日 20時01分(最終更新 02月20日 21時10分)


ゼネスト初日の20日、インド・ニューデリー郊外のウッタルプラデシュ州で、消防車を破壊するデモ隊=2013年2月20日、AP 【ニューデリー杉尾直哉】インド政府の経済自由化政策に抗議する2日間のゼネストが20日、首都ニューデリーと西部の商業都市ムンバイを除くインド全土で始まった。交通機関や銀行、商店が軒並み営業を停止し、各地でデモ隊が暴徒化して混乱が広がった。

 ゼネストは、シン政権が昨年発表した小売業への外国資本参入解禁や最近の燃料値上げ政策に抗議するため、労組団体が呼び掛けた。民放NDTVなどによると、北部ハリヤナ州アンバラでは、労組幹部が、ストを無視して車庫から出ようとした路線バスを制止しようとしてひかれて死亡。怒った労組メンバーらが警察の車両などを破壊し、多数の警官が出動して鎮圧した。

 首都郊外の工業地帯のウッタルプラデシュ州ノイダでは、暴徒化したデモ隊が工場を襲撃、路上の車両に放火した。日本企業が襲撃されるなどの情報はない。

 労組が強い影響力を持つ東部の西ベンガル州などでは交通機関や商店が完全に営業を停止し、住民生活に大きな影響が広がった。ニューデリーとムンバイでは金融機関や交通機関は通常通り営業した。2日間のストによる経済的な損失は最大約3500億円と試算されている。

5850チバQ:2013/03/03(日) 10:09:04
http://mainichi.jp/select/news/20130303ddm007030110000c.html

インド:首都の学校内で少女を暴行 容疑者逃走、暴徒10人拘束
毎日新聞 2013年03月03日 東京朝刊

 【ニューデリー杉尾直哉】インドの首都ニューデリーの学校で小学2年生の少女(7)が2月28日、男に乱暴された。これに怒った住民約500人が1日、少女が手当てを受けた病院の周辺で暴徒化。警察隊と衝突し、約10人が負傷した。

 地元紙などによると、少女は校舎内で男に手足を縛られ「殺すぞ」と脅されて襲われた。容疑者は逃走している。少女の命に別条はないが、「病院で死亡」とのうわさが広がり、怒った住民が病院内を荒らしたり、周辺の路線バスなど車両を破壊したりした。警察は器物損壊などの容疑で約10人を拘束した。

 インドでは昨年12月にニューデリーの女子学生が走行中のバス内で乱暴され、その後死亡したことから全国で抗議デモが起こった。この事件では男5人が強姦(ごうかん)や殺人罪で起訴されて公判中。事件の反響の大きさから政府は死刑も適用できるように厳罰化したが、その後も同様の事件が後を絶たず、国民の不満が高まっている。

5880チバQ:2013/03/08(金) 23:21:51
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130308/fnc13030821560026-n1.htm
【ルピーの世界】
新幹線を売り込め 日本勢が官民一体でトップセールス 
2013.3.8 21:52 (1/2ページ)

日本側が出品した高速鉄道の模型を前に話し合うセミナー出席者=インド西部のアーメダバード(岩田智雄撮影)
 インドで高速鉄道の整備構想が進んでいる。ニューデリーやムンバイなど主要都市を走る7路線が計画されており、日本やフランス、スペインなどが売り込みにしのぎを削る。こうした中、最優先で整備される予定の路線の起点となる西部グジャラート州アーメダバードで、日本政府は2月に「インド高速セミナー」を開き、政府や企業の幹部がトップセールスで売り込みを図った。

 ■安全・環境アピール

 「開業以来、乗客の死傷者がゼロ。環境性にも優れている」。2月11日のセミナーで、梶山弘志国土交通副大臣はインド側に新幹線の魅力を訴えた。会場にはインド政府やグジャラート州の幹部が出席し、川崎重工業の大橋忠晴会長やJR東日本の石司(せきじ)次男副社長らが熱弁を振るった。

 インドの高速鉄道計画は2009年に発表された。現在、プネ−ムンバイ−アーメダバード(約680キロ)やデリー−アグラ−ラクノー−バラナシ−パトナ(約1千キロ)など7路線が計画され、20年までに4路線の事業化を目指す。

 路線ごとに事前事業化調査が進行中で、アーメダバード路線は仏企業が受注した。事業費は6千億〜7千億ルピー(約1兆〜1兆2千億円)規模とされる。今後は正式な事業化調査を経て、事業の発注が行われる。

 日本は、アーメダバード路線の本工事を落札しようと巻き返しに懸命だ。日本は、グジャラート州が企業誘致のために開く投資イベントの提携国であり、同州には日本企業専用の工業団地建設が進められるなどの追い風もある。

 インドのナレンドラ・モディ州政府首相はセミナーで講演し「グジャラート州はここ数年、インドと日本の将来の協力に向けて日本の信頼を得るために多大な貢献をしてきた」と述べた。モディ氏は国内最大野党、インド人民党(BJP)の連邦政府首相有力候補の一人で、スピーチは日本側関係者を喜ばせた。

 インドの与党、国民会議派を率いるシン首相も昨年11月にカンボジアで行われた野田佳彦首相(当時)との会談で、日本の新幹線システムの採用を念頭に両国間で具体的な協議を進めていくことで一致した。

 ■電力、テロなど課題

 ただ、インドで高速鉄道構想を具体化させるには、課題も山積している。セミナーでは、インド鉄道省当局者が、資金確保の難しさを強調した。国内では高速鉄道の建設よりも貧困層の生活向上が先だとする世論も根強い。インドは慢性的な電力不足状態にあり、新幹線を走らせるための電力の安定供給の難しさが指摘されており、原発の増設など社会インフラの整備も必要となる。

 さらに「テロの懸念」もある。グジャラート州を含むインド各地では、イスラム教とヒンズー教などの宗教間の対立による虐殺事件やイスラム過激派によるテロが相次いでいる。新幹線が高速運転から停止するのに4キロの走行が必要で、もし線路を爆破されれば、大規模な事故になりかねない。(アーメダバード 岩田智雄)

5900チバQ:2013/03/11(月) 21:19:00
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130311/asi13031112120000-n1.htm
インド女子学生レイプ事件の主犯格の被告が自殺
2013.3.11 12:11 [アジア・オセアニア]
 【ニューデリー=岩田智雄】インドの首都ニューデリーで昨年、女子学生=当時(23)=が集団レイプされて死亡した事件で、殺人罪などで起訴されていた被告5人のうち、主犯格のラム・シン被告が11日早朝、収容施設内で首をつって自殺した。インドメディアが伝えた。

 インドではこの事件をきっかけに政府に性犯罪の厳罰化や対策強化を求める声が強まり、各地で抗議デモが起きた。政府は2月、レイプ犯罪の最高刑を死刑にするなど刑法改正の政令を発効させた。

 シン被告ら5人と少年1人は昨年12月16日、走行中のバスの中で女子学生をレイプし、鉄パイプなどで激しい暴行を加えた後、女性の友人の男性とともに路上に放置したとして逮捕された。女子学生はシンガポールに搬送され治療を受けていたが、約2週間後に死亡した。

 シン被告は、犯行の現場となった無認可私営バスを運転しており、事件を主導したとみられていた。

 少年に対しては別の司法手続きが行われている。

5907チバQ:2013/03/13(水) 22:05:35
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130313/asi13031321440000-n1.htm
スリランカ政権の人権侵害に強まる批判
2013.3.13 21:43 (1/2ページ)
 【ニューデリー=岩田智雄】スリランカのラジャパクサ政権の少数民族などに対する人権侵害を批判する声が高まっている。米国はジュネーブで開催中の国連人権理事会(UNHRC)の会合に、スリランカに説明と行動を求める決議案を提出する構え。主要援助国であるインドでは議会で与党連合内からラジャパクサ政権に断固とした姿勢を求める声があがり、紛糾する事態になっている。

 スリランカでは、2009年に少数民族タミル人反政府武装勢力タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)との内戦が終結した。国連専門家パネルは11年4月、内戦の最終段階で双方が市民を無差別殺害した疑いが強いと発表。12年3月の国連人権理事会の会合では、スリランカで起きた重大な人権侵害の疑いに政府は十分応えていないとして、スリランカ政府に行動と説明を求める決議案が米国やインドなどの賛成で採択された。

 今月22日まで開催されている同理事会の会合にも改めて決議案が提出される見通しで、スリランカ紙ミラー(電子版)によれば、7日に決議案の草案が理事国に示された。草案は前回と同様の内容に加え、現在も超法規的殺害や拷問をはじめ、人権活動家やジャーナリスト、司法の独立などへの脅迫や報復の報告が続いていることに懸念を表明している。

 スリランカではこれまで、解放のトラの指導者の12歳の息子が内戦終結時に軍によって処刑されたとの疑惑が浮上しているほか、政権の意思にそぐわない判断を下した最高裁長官が国会で弾劾され、大統領に解任される事態になっている。政府を批判していた記者が何者かに殺害される事件も発生した。

 インドの議会では7日、タミル人に同情的な与党連合内政党などが政府に国連人権理事会で賛成票を投じるよう求め、煮え切らない政府側の答弁に抗議して退席する事態になった。またタミル人が多く住む南部タミルナド州の州政府首相は先月、同州チェンナイで7月に実施が決まっていたアジア陸上選手権について、スリランカ選手団は受け入れられないとして開催を拒否した。

 スリランカでは今年11月、英連邦首脳会議が開かれる予定だが、英国の議員や識者からはスリランカでの開催に反対する声も上がっている。

 スリランカへの最大の援助国は10年時点で、港湾整備などを支援する中国がトップ。以下、インド、日本と続いている。ラジャパクサ大統領は12日から日本を訪れており、14日には安倍晋三首相との会談も予定されている。

5913チバQ:2013/03/14(木) 21:59:02
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130314/asi13031420340003-n1.htm
ベジタリアンに魚料理 日本航空に損害賠償命令 インド
2013.3.14 20:33
 【ニューデリー=岩田智雄】米サンフランシスコから成田を経由してインドのデリーへ向かう日本航空の機内で菜食主義者のインド人夫婦が魚料理の機内食を出されたとして裁判所に提訴し、デリー州消費者裁判所は14日までに、日本航空側に損害賠償金など計3万5千ルピー(約6万2千円)を支払うよう命じた。

 問題が起きたのは2005年1月の東京、デリー間のフライト。ニューデリー裁判所は09年に同様の命令を出したが、日本航空側が「夫婦の娘から非菜食の料理にするよう電話で求められた」として控訴。

 デリー州消費者裁判所は2月27日、日本航空側が娘の電話番号を提出できなかったなどとして、ニューデリーの裁判所の判断を支持した。日本航空ニューデリー支店は、「判決内容を受け取っていないのでよくわからない」としている。

5929チバQ:2013/03/17(日) 22:53:28
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130316/asi13031618000002-n1.htm
【国際情勢分析 岩田智雄の目】
スリランカ政権に強まる人権侵害批判
2013.3.16 18:00 (1/4ページ)[国際情勢分析]

12日、東京都日野市の多摩動物公園で開かれたスリランカゾウ2頭の寄贈・歓迎式典に出席したスリランカのマヒンダ・ラジャパクサ大統領(左)とシランティ夫人。大統領は国内外で人権侵害批判にさらされている(AP)
 12日から4日間の日程で訪日したスリランカのマヒンダ・ラジャパクサ大統領(67)に対し、スリランカ国内をはじめ欧米諸国の間で少数民族などへの人権侵害を批判する声が高まっている。米国はジュネーブで開催中の国連人権理事会(UNHRC)の会合に、スリランカに説明と行動を求める決議案を提出する構えを見せており、内戦で行方不明になった市民の家族らは、人権理事会に対し、スリランカ政府に圧力をかけるよう求めている。

 

■内戦終結時に無差別殺害


 スリランカでは、2009年に少数民族タミル人の反政府武装勢力「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」との内戦が終結した。国連専門家パネルは11年4月、内戦の最終段階で双方が市民を無差別殺害した疑いが強いと発表した。12年3月の国連人権理事会の会合では、スリランカで起きた重大な人権侵害の疑いに政府は十分応えていないとして、スリランカ政府に行動と説明を求める決議案が米国やインドなどの賛成で採択された。

 今月22日まで開催されている人権理事会の会合にも改めて決議案が提出される見通しで、スリランカ紙ミラー(電子版)によれば、7日に決議案の草案が理事国に示された。草案は前回と同様の内容に加え、現在も超法規的殺害や拷問をはじめ、人権活動家やジャーナリスト、司法の独立などへの脅迫や報復の報告が続いていることに懸念を表明している。

 AP通信によると、内戦の最終段間で行方不明になった市民の家族の会は13日、国連人権委員会に向けてラジャパクサ政権により強い圧力をかけるよう求める書簡を送った。

 

■行方不明者は6万人超か


 家族の会の代表、ブリット・フェルナンド氏は、昨年の決議では内容が甘く、何の結果ももたらさなかったとして、強い不満を表明した。フェルナンド氏は行方不明者の数は6万人に上ると主張しているが、スリランカ政府は行方不明者は1人もいないと強弁している。

 スリランカではこれまで、解放のトラの指導者で内戦終結時に殺害されたベルピライ・ブラバカラン議長(1954〜2009年)の息子(12)が、軍によって処刑されたとの疑惑が浮上しているほか、政権の意思にそぐわない判断を下した最高裁長官が国会で弾劾され、大統領に解任される事態になっている。政府を批判していた記者が何者かに殺害される事件も発生した。

5930チバQ:2013/03/17(日) 22:53:50
 隣国、インドの議会では7日、タミル人に同情的な与党連合内政党などが政府に国連人権理事会で賛成票を投じるよう求め、煮え切らない政府側の答弁に抗議して退席する事態になった。またタミル人が多く住むインド南部、タミルナド州のJ・ジャヤラリタ州政府首相(65)は先月21日、タミルナド州チェンナイで7月に実施が決まっていたアジア陸上選手権について、スリランカ選手団は受け入れられないとして開催を拒否。スリランカへの反発が強まっている。

 

■英連邦内でも反発


 スリランカでは今年11月、かつて大英帝国に属した地域が対等な立場で作る英連邦の首脳会議が開かれる予定だが、英国の議員や識者からはスリランカでの開催に反対する声も上がっている。

 ロンドン大学のジェームズ・マノール教授はインド紙インディアン・エクスプレスへの寄稿で、「英連邦はいくつもの一党支配国家の指導者に開かれた複数政党制を取り入れるよう説得し、選挙で敗れた指導者が権力にしがみつかないようにしてきた。こうした称賛すべき実績が無駄にされそうだ」として開催地の変更を求めた。

 スリランカへの最大の援助国は10年時点で、港湾整備などを支援する中国がトップ。以下、インド、日本と続いている。

  ◇

 スリランカ インドの南に位置する島国で、人口2105万人(2011年)。旧称・セイロン。仏教徒が約70%。仏教徒中心のシンハラ人と少数派ヒンズー教徒中心のタミル人の紛争が、1983年ごろから政府軍と反政府武装組織「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」の内戦に発展。2005年に就任したマヒンダ・ラジャパクサ大統領が強硬路線を取り戦闘が激化、政府軍がLTTEの拠点を陥落させ、09年5月に内戦が終結した。国連推計では、内戦で民間人多数を含む8万〜10万人が死亡した。

(いわた・ともお ニューデリー支局)

5939チバQ:2013/03/18(月) 01:00:26
http://www.afpbb.com/article/politics/2934103/10433393
「大使出国させるな」、保釈兵士逃亡でインド・イタリア間に確執
2013年03月15日 20:56 発信地:ニューデリー/インド

【3月15日 AFP】インド内務省は15日、同国駐在のイタリア大使を出国させないよう、国内各地の空港当局に警戒態勢を命じた。殺人事件の被告として裁判にかけられていたイタリア人兵士2人が、保釈中にイタリアへ帰国したままインドへ戻っていない事態をめぐり、両国関係は今週に入って緊張の度合いを高めている。

 インド内務省筋によると、同省は15日、出入国管理当局に対し、イタリアのダニエレ・マンチーニ(Daniele Mancini)駐インド大使を「無断で出国させないよう注意せよ」とファックスで通達した。インド最高裁判所が同日、この問題をめぐる次回審問が行われる18日までマンチーニ大使の出国を禁じる命令を出したことを受けた処置という。

■発端はタンカー護衛中の事件

 事態の発端となったのは、昨年2月にイタリア海兵隊の兵士2人がインド沖で、インド人漁船員2人を射殺した事件。この海兵隊員らはイタリア船籍の石油タンカーを護衛中で、近づいてきた漁船を海賊と誤って撃ったと主張している。

 事件の裁判は当初、インド・ケララ(Kerala)州の地方裁判所で始まったが、その後インド最高裁へ移され、特別法廷の設置が命じられた。しかし、マッシミリアーノ・ラトーレ(Massimiliano Latorre)被告とサルバトーレ・ジローネ(Salvatore Girone)被告の2人は、今年2月末に行われたイタリア総選挙で投票するため4週間の保釈を認められて帰国したまま、現在もインドへ戻っていない。

 イタリア外務省は18日、両国間の「外交論争」を考慮し、保釈期間が過ぎても両被告はインドに戻らないと発表した。イタリア政府は、銃撃は国際水域でイタリア船籍の船舶をめぐって起きたものであり、海兵隊員2人はイタリアで裁かれるべきだと主張している。これに対しインドは、自国領海内で起きた殺人事件だと反論している。

■悪化する両国関係、「バナナ共和国扱い」の批判も

 両国の関係は、イタリアの軍用ヘリコプター12機、総額7億4800万ドル(約720億円)規模をインドが購入する取引をめぐる汚職疑惑が持ち上がっていることでも悪化しており、インド政府は契約の破棄さえちらつかせている。

 マンチーニ大使は12日、インド外務省に呼ばれ、海兵隊員2人の身柄を直ちにインド側に引き渡すようランジャン・マタイ(Ranjan Mathai)外務次官から要請された。インド各紙の報道によれば、マンチーニ大使は最高裁で引き渡しを個人的に保証したため、2人が戻らなければ国外追放される可能性もある。

 海兵隊員をインドへ戻さないというイタリア政府の発表に対しインドの主要野党、インド人民党(Bharatiya Janata Party、BJP)は、「イタリアはインドを『バナナ共和国』扱いしている」と強い非難を表明した。インド国内では政府の対応に怒りが広がっており、マンモハン・シン(Manmohan Singh)首相の人形を燃やすなど激しい抗議も起きている。

 こうした強い反発を受け、普段は穏健なシン首相も13日、「(イタリアが)自分たちの約束を守らなければ、わが国とイタリアの関係に重大な結果を引き起こすだろう」と述べた。

■インドは一歩も譲らず

 マンチーニ大使は「両国はともに成熟した民主主義国であり、これらの困難を克服できると確信している」と述べているが、事件が起きたケララ州のオーメン・チャンディ(Oommen Chandy)州知事の「いかなる譲歩もあり得ない。海兵隊員たちはインドで裁判を受けるべきだ」という言葉がインド側の姿勢を代表している。

 インドPTI通信(Press Trust of India)によれば、チャンディ知事は「外交上の地位を利用して、相手の国の最高裁をだます国などあるものだろうか。イタリアがもしも約束を守れないならば、外交上の悲劇となるだろう」と非難している。(c)AFP

5940チバQ:2013/03/18(月) 01:01:32
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2934245/10449156
スイス人女性が集団レイプ被害に、インド
2013年03月17日 11:03 発信地:ボパール/インド
【3月17日 AFP】インドの警察当局は16日、同国を旅行していたスイス人女性(40)が、同国中部のマディヤプラデシュ(Madhya Pradesh)州の森林でキャンプ中、複数の男に性的暴行を受けたと発表した。

 この女性は夫と共にタージマハル(Taj Mahal)があるインド北部のアグラ(Agra)を目指して自転車で旅行中だった。15日夜、棒を手にした7、8人の男が現れ、女性に性的暴行を加えた上、夫婦から金品を奪った。

 地元の警察官がAFPに語ったところによると、男らは夫を縛り上げ、目の前で妻に性的暴行を加えた。さらに、現金1万ルピー(約185ドル)と女性の携帯電話を奪ったという。(c)AFP/Sanjay Sharma

5951チバQ:2013/03/20(水) 22:56:08
http://mainichi.jp/select/news/20130321k0000m030089000c.html
イラク開戦10年:過熱する原油争奪戦
毎日新聞 2013年03月20日 22時49分

 米国の侵攻から10年を迎えるイラクが、オイルブームにわいている。フセイン政権時代、経済制裁のためほぼ手つかずになっていた膨大な油田の権益が、海外企業に開放され始めているためだ。テロの危険やインフラ整備の遅れなど課題は多く残るものの、50兆円規模とされるビジネスを狙って日本企業も相次いで再進出しており、国際的な争奪戦の様相になりつつある。【赤間清広、ロンドン坂井隆之】

 「イラクの原油が、世界のエネルギー市場の安定に貢献する」。昨年10月、国際エネルギー機関(IEA)は年次の見通しでイラクを特集し、その潜在力を高く評価した。

 イラクは世界5位の1430億バレルの原油埋蔵量を持つ。03年のイラク戦争で生産量は1日あたり130万バレルまで低下したが、12年には300万バレルに回復。IEAは35年には830万バレルまで拡大すると予測する。世界の需要は中国、インドなどの成長で35年までに540万バレル増えることが見込まれており、IEAチーフエコノミストのビロル氏は「イラクが世界の成長を支える供給拠点になる」と予測する。

 また、イラクの油田の位置は大半が確認済みで、米国のシェールガスのような高度な採取技術も必要ないため、採掘コストがシェールガスの4分の1〜10分の1程度で済む。原油市場関係者は「採掘コストの低い原油は世界でほぼ取り尽くされており、ほとんど手付かずのイラクの原油は極めて貴重だ」(英原油アナリスト)と指摘する。

 このため昨年5月までに4次にわたって実施された国際入札では、英BPなど欧米石油メジャーに加え、中国、ロシア、トルコ、マレーシアなど新興国企業も数十社が参戦。世界第2位の埋蔵量を持つルメイラ油田など、南部中心に12の油田を開発する権利が落札された。IEAは油田の開発や輸送のためのパイプライン建設などの関連投資全体で今後10年で5300億ドル(50兆3500億円)に達すると予測しており、各国企業がビジネスチャンスを求めて首都バグダッドなどに事務所開設を急いでいる。

 ただ、バグダッドをはじめテロが各地で頻発している上、外国人を狙った誘拐などの犯罪も多く、企業の警備コスト負担は大きい。電力供給や道路などのインフラも十分ではない上、資源開発も国有企業との合弁事業の形でしか認められておらず、政府の方針に左右されるリスクもある。民間調査団体イラク・エネルギー・インスティテュートのジャファー氏は「今後も生産を伸ばしていくためには、政府の汚職や官僚主義的な規制を改め、必要なインフラ投資を進めることが不可欠だ」と指摘する。

5954チバQ:2013/03/20(水) 23:08:24
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130320/asi13032022170001-n1.htm
レイプ事件相次ぐインド 厳罰後も後絶たずデモ大規模化
2013.3.20 22:12 (1/2ページ)[アジア・オセアニア]

スイス人の女性旅行者への集団レイプ事件に絡み、インド中部マディヤプラデシュ州ダティアの裁判所に出廷する容疑者6人(ロイター)
 インド中部マディヤプラデシュ州で今月15日、夫と旅行中だったスイス人の女性旅行者(39)が集団レイプされた事件で18日、事件に関与したとされる容疑者6人が州内ダティア地区の裁判所に出廷した。インドでは昨年12月、首都ニューデリーで女子学生がバス内で男6人に集団レイプされ死亡する事件が発生して以来、凶悪なレイプ事件が各地で頻発。レイプ犯に死刑を適用する刑法改正も実施したが、凶悪な性犯罪が減る気配は一向にない…。(SANKEI EXPRESS)

 「われわれは法と秩序の崩壊に抗議します。わが州は強制売春や女性に対する犯罪の最多発生国となっています」

 今回の集団レイプ事件が起きたマディヤプラデシュ州の野党議員は、18日に開いた抗議集会でこう怒りを露わにし、警察・司法行政などの責任者である州内務相の辞任を要求した。

 この州では今年1月、休暇で観光に来ていた韓国人の女子学生が、宿泊先のホテルのオーナーの息子にレイプされ違法薬物を投与される事件が起きたばかりだ。

 米CNN(電子版)やフランス通信(AFP)、米国際報道サイト、グローバル・ポストなどによると、この日、顔を黒い布で隠し、出廷した6人の男性は地元部族の出身で20歳〜25歳の若者だ。内訳は5人が20代の農業従事者で、残る1人(19)は17日、隣の州で一晩拘束された後、裁判所があるダティア地区に身柄を移されていた。

 地元警察の説明では、集団レイプの罪で起訴されるのは4人のみで、有罪になれば10年以上の禁錮刑が科される。残り2人については被害者が「犯行現場にいただけ」と証言したため罪に問われないという。

 しかし6人は、被害者とその夫(30)からノートパソコンや携帯電話、現金1万ルピー(約1万8000円)を奪った「強盗罪」で全員起訴される。

 凶悪な事件に遭遇したスイス人夫婦は2月にインド入りし、北部の観光地タージ・マハルなどを訪問した後、自転車でこの州を旅行中の15日、森の中でキャンプしていた際、集団レイプの被害に遭った。現地メディアは犯人たちのうち1人は散弾銃で武装していたと報じた。被害者夫婦は治療を受け、現在、ニューデリーで大使館が保護している。

 多発する凶悪レイプ事件を受け、政府の対策の甘さを糾弾する抗議デモが大規模化するなか、事態を重視したプラナブ・ムカジー大統領(77)は今月3日、レイプ犯罪の最高刑を死刑にするなど性犯罪に厳罰を科す刑法改正の政令に署名。新法が施行された。

 新法では、レイプ犯罪の最低刑期をこれまでの7年から20年に引き上げたほか、被害者を殺害したり、意識不明の状態にしたケースで死刑を適用する。さらに、近年増えるストーカー罪なども新設した。

 とはいえ欧米では、インド社会に根強く残る家父長制と女性蔑視に原因があると指摘するメディアもあり、厳罰化の効果を疑問視する声も少なくない。実際、AFPによると、一昨年のインドでのレイプ事件2万4206件中、有罪はわずか26%だったという。

5959チバQ:2013/03/21(木) 19:54:12
http://mainichi.jp/select/news/20130321ddm008020046000c.html
イラク:原油、争奪戦 豊富な埋蔵量、採掘コスト低く
毎日新聞 2013年03月21日 東京朝刊

 米国の侵攻から10年を迎えるイラクが、オイルブームにわいている。フセイン政権時代、経済制裁のためほぼ手つかずになっていた膨大な油田の権益が、海外企業に開放され始めているためだ。テロの危険やインフラ整備の遅れなど課題は多く残るものの、50兆円規模とされるビジネスを狙って日本企業も相次いで再進出しており、国際的な争奪戦の様相になりつつある。【赤間清広、ロンドン坂井隆之】

 「イラクの原油が、世界のエネルギー市場の安定に貢献する」。昨年10月、国際エネルギー機関(IEA)は年次の見通しでイラクを特集し、その潜在力を高く評価した。

 イラクは世界5位の1430億バレルの原油埋蔵量を持つ。03年のイラク戦争で生産量は1日あたり130万バレルまで低下したが、12年には300万バレルに回復した。IEAは35年には830万バレルまで拡大すると予測する。世界の需要は中国、インドなどの成長で35年までに540万バレル増えることが見込まれており、IEAチーフエコノミストのビロル氏は「イラクが世界の成長を支える供給拠点になる」と予測する。

 また、イラクの油田の位置は大半が確認済みで、米国のシェールガスのような高度な採取技術も必要ないため、採掘コストがシェールガスの4分の1〜10分の1程度で済む。原油市場関係者は「採掘コストの低い原油は世界でほぼ取り尽くされており、ほとんど手付かずのイラクの原油は極めて貴重だ」(英原油アナリスト)と指摘する。

 このため昨年5月までに4次にわたって実施された国際入札では、英BPなど欧米石油メジャーに加え、中国、ロシア、トルコ、マレーシアなど新興国企業も数十社が参戦。世界第2位の埋蔵量を持つルメイラ油田など、南部中心に12の油田を開発する権利が落札された。IEAは油田の開発や輸送のためのパイプライン建設などの関連投資全体で今後10年で5300億ドル(50兆3500億円)に達すると予測しており、各国企業がビジネスチャンスを求めて首都バグダッドなどに事務所開設を急いでいる。

 ただ、バグダッドをはじめテロが各地で頻発している上、外国人を狙った誘拐などの犯罪も多く、企業の警備コスト負担は大きい。電力供給や道路などのインフラも十分ではない上、資源開発も国有企業との合弁事業の形でしか認められておらず、政府の方針に左右されるリスクもある。

 民間調査団体イラク・エネルギー・インスティテュートのジャファー氏は「今後も生産を伸ばしていくためには、政府の汚職や官僚主義的な規制を改め、必要なインフラ投資を進めることが不可欠だ」と指摘する。

5964チバQ:2013/03/21(木) 22:39:39
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MJWBXP6S972I01.html
インド与党会派DMK、連立政権離脱へ−シン首相には痛手
  3月19日(ブルームバーグ):インドのシン首相率いる連立政権を支えてきたドラビダ進歩同盟(DMK)が、同政権への支持を撤回すると発表した。スリランカの戦争犯罪問題をめぐる対立が原因。1年後に総選挙を控えたシン政権にとっては痛手となる。

連立与党9会派のうちの1つであるDMKは定員545人の下院で18議席を占める。DMKの連立離脱に伴い、シン政権は過半数に44議席足りなくなる。DMKが基盤とするインド南部の州はスリランカのタミル人と文化・宗教的な結び付きがある。

5982チバQ:2013/03/24(日) 18:54:11
http://www.cnn.co.jp/world/35029888.html?tag=mcol;relStories
英女性、レイプ恐れベランダ沿いにホテル脱出 インド
2013.03.23 Sat posted at 16:38 JST

(CNN) 女性の性的暴行事件が相次ぎ抗議行動が多発するインド北部アグラの警察当局は23日までに、ホテル経営者が観光旅行中の英国人女性の部屋に入ろうとしたため女性が自室からベランダ沿いに1階下に下りて逃げる騒ぎがあったと述べた。

地元警察幹部は当初、CNNの取材に対し、経営者はレイプ未遂の疑いがあると述べたものの、女性は嫌がらせの苦情のみを申し立てたと述べた。経営者は女性を襲う意図はなかったと否定したが、逮捕された。

女性を検診した医師によると、ベランダからベランダへ逃げる際、女性に骨折などのけがはなかった。女性は単独で旅行していたが滞在日程を繰り上げて、帰国したという。

地元警察によると、経営者は前もって予定していたマッサージを女性に行うため部屋を訪れたと供述。ドアをノックし続け、マッサージの事を告げたが、女性はドアに鍵を掛け、ベランダから部屋を脱出したという。

インドではこのところ、女性のレイプ事件が多発。先週には同国中部ダティア地区で起きたスイス人の女性観光客に対する暴行事件で男の容疑者5人が逮捕されていた。5人は犯行を自供していた。

また、昨年12月には首都ニューデリーのバス内で23歳女性の集団レイプ事件が発生、インドや国際社会に衝撃を与えていた。この被害者はシンガポールの病院に運ばれたもの暴行で受けた傷が原因で死亡した。

5996チバQ:2013/03/26(火) 19:11:34
http://mainichi.jp/select/news/20130326dde007030022000c.html
BRICS首脳会議:開幕へ 「開発銀」発足が焦点
毎日新聞 2013年03月26日 東京夕刊

 【ダーバン(南アフリカ東部)服部正法】ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5カ国(BRICS)首脳会議が26日、南ア東部ダーバンで始まる。27日までの会期で、発展途上国のインフラ整備などを援助する「BRICS開発銀行」の発足が決定するかなどに注目が集まっている。

 BRICS開発銀行は昨年3月、ニューデリーで開かれた前回首脳会議で、発足の検討が決まった。BRICS各国が出資し、発展途上国の開発事業に対し資金融資を行う計画。また、5カ国は、金融危機などの緊急時に活用できる外貨準備の共同基金の創設も検討しており、会議の焦点の一つになっている。これらの計画が具体化すれば、従来、世界銀行や国際通貨基金(IMF)が担ってきた欧米型の途上国援助の枠組みや金融システムが変わる可能性も指摘される。

5999チバQ:2013/03/27(水) 21:58:44
http://mainichi.jp/select/news/20130327dde007030003000c.html
BRICS首脳会議:開幕 アフリカ、中国に批判 援助見返りに資源獲得は「新植民地主義」
毎日新聞 2013年03月27日 東京夕刊

 【ダーバン(南アフリカ東部)服部正法、北京・工藤哲】ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5カ国(BRICS)首脳会議が26日夜(日本時間27日未明)、南ア東部ダーバンで始まった。発展途上国支援の「BRICS開発銀行」の設立に合意できるかが焦点。一方、会議に先立ち、中国の習近平(しゅうきんぺい)国家主席は同日、南アのズマ大統領と会談し「中国はアフリカのインフラ建設や安全協力、平和発展を実現するために貢献することを希望する」と述べた。支援をさらに強化する姿勢だが、最近はアフリカの要人から中国のやり方に批判も上がり始めている。

 中国は2011年までの5年間でアフリカへの直接投資額を約6倍に増やし31億7314万ドル(約2993億円)となった。欧米の援助に比べ「中国は必要な投資を持ってきてくれる」(ルワンダのカガメ大統領)と評価する声がこれまで多かった。

 だが、援助や投融資の見返りに資源などを獲得する中国の手法に対し、最近は批判も出始めた。ナイジェリア中央銀行のサヌシ総裁は今月、英紙に「アフリカ人は中国との『恋愛』の現実に目覚めるべき時だ。中国は1次産品を持って行き、工業製品を我々に売る。これは植民地主義の本質だ」と辛辣(しんらつ)に評した。

 また中国企業のインフラ整備技術なども問題視されている。ボツワナのカーマ大統領は先月、中国企業による発電所工事の遅れを巡り、南ア紙に「我々は中国企業によって何度か痛い目に遭ってきた」と不満を述べた。

 一方、北京紙「京華時報」は26日付で、中国外務省の廬沙野(ろさや)アフリカ局長が、中国の対アフリカ外交が欧米諸国などで「新植民地主義」と批判されていることについて「中国とアフリカの協力が大きな成果をもたらしたため、国際的に関心を呼び、欧米諸国のメディアが嫉妬している」と発言したと伝えた。さらに盧局長は「アフリカが発展できない状態は欧米諸国の植民統治と不合理な国際経済秩序によって形成されたもので、欧米先進国はアフリカのこうした状態に責任を負うべきだ」と語った。

6004チバQ:2013/03/27(水) 22:25:20
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2013032700090
伊外相、抗議の辞任=海兵隊員のインド送還で
 【ジュネーブ時事】イタリアのテルツィ外相は26日、インド沖で任務中に漁民を殺害した海兵隊員2人をイタリア政府が送還し、裁判を受けさせることを決めたことに抗議し、辞任を表明した。
 ANSA通信によると、外相は議会で「この40年間持ち続けてきたイタリア国家、軍、外交に対する誇りは守られるべきだ」と主張。海兵隊員2人の安全を守れなかった政府決定に強く反発した。(2013/03/27-06:53)

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6006チバQ:2013/03/28(木) 19:14:37
http://mainichi.jp/select/news/20130328ddm002030093000c.html
BRICS首脳会議:開発銀行、発足へ 5カ国基本合意、詳細決まらず
毎日新聞 2013年03月28日 東京朝刊

 【ダーバン(南アフリカ東部)服部正法】ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5カ国(BRICS)首脳会議は27日、南アフリカ東部ダーバンで、発展途上国支援を目的とする国際金融機関「BRICS開発銀行」の発足で基本合意した。計画が具体化すれば、世界銀行や国際通貨基金(IMF)が担ってきた欧米主導の途上国援助の枠組みや金融システムが変わる可能性がある。

 会議終了後、記者会見したホスト国・南アのズマ大統領は「我々はBRICS開発銀行の設立に向け、公式協議に入ることを決めた」と話した。具体的な運営方法などに関する言及はなく、詳細は決まらなかった模様だ。

 BRICS開発銀行は、5カ国が出資し、途上国のインフラ整備などに対し資金を融資する計画で、昨年3月にニューデリーで開かれた前回首脳会議で、発足を検討することが決まっていた。

 詳細が決まらなかった背景には、BRICSの枠組みを通じて新興国の発言権拡大を目指す中国と、中国の勢力拡大を警戒するインド、ロシアなどの思惑の違いがあったとみられる。BRICS各国も、08年のリーマン・ショック後に経済成長が急減速。世界経済のけん引役として期待されたほどの輝きはない。銀行創設で新興国の協調をアピールしつつも、同床異夢の内実も浮き彫りとなった。

 また、会議では金融危機などの緊急時に活用できる1000億ドル(約9兆4200億円)規模の外貨準備の共同基金をスタートさせる方向で一致した。

6023チバQ:2013/03/30(土) 09:37:45
http://mainichi.jp/select/news/20130330ddm007030098000c.html
イタリア:海兵隊員、インド漁船誤射 兵士引き渡し、伊で波紋 外相が政府批判
毎日新聞 2013年03月30日 東京朝刊

 【ローマ福島良典】インド沖で昨年、海賊取り締まり中のイタリア海兵隊員がインドの漁船を誤射した事件が、政治混乱の続くイタリア国内で波紋を広げている。海兵隊員をインドに引き渡した政府決定を不服としてテルツィ外相(66)が3月末に辞任する事態に発展したためだ。イタリアでは総選挙を受けた連立協議が難航しており、中継ぎ役のモンティ暫定内閣は足元を揺さぶられた形だ。

 事件は昨年2月にインド南部沖で発生。イタリア船籍タンカーを護衛中の海兵隊員2人が近づいてきた漁船を海賊と間違え銃撃、インド人漁師2人が死亡した。殺人罪で裁判を進めてきたインド側に対して、イタリア側は最近まで「公海で起きたため、インドの管轄外」と主張してきた。

 イタリアは総選挙を理由に一時帰国中の2人をインドに戻さないと表明し外交問題に発展したが、今月21日に引き渡しに応じ幕引きした形だった。イタリア政府はインド側から死刑に処さないとの保証を得たためと説明していた。だが、テルツィ外相は26日、国会で異例の政府批判を繰り広げ、辞任を表明。暫定外相を兼務したモンティ氏は「引き渡さなければインドなどから制裁を受ける恐れがあった」と説明した。

 ◇強硬論が背景、インド「勝利」
 【ニューデリー杉尾直哉】イタリア海兵隊員2人の引き渡しをインドのシン首相は歓迎し、メディアも「インド外交の勝利」(ヒンズー紙)などと沸き立った。いったん、「戻さない」と発表したイタリア側の突然の方針転換については、インドの軍需産業を含めた経済利益を失いたくないためとの観測が強い。

 一連の騒ぎでは、シン首相が「重大な結果なしではすまされない」と報復の構えを見せ、政治家からは「イタリアをインド市場から締め出せ」との強硬論も出ていた。シン政権には妥協できない事情があった。与党「国民会議派」のソニア・ガンジー総裁が、婚姻によりインド国籍を持つイタリア人でもあることから、野党側から「イタリアによるインド支配の陰謀」との非難もあり、来年の総選挙を念頭に、政権側が弱さを見せるわけにはいかなかった。

6033チバQ:2013/04/01(月) 22:37:21
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130320/asi13032022170001-n1.htm
レイプ事件相次ぐインド 厳罰後も後絶たずデモ大規模化
2013.3.20 22:12 (1/3ページ)[政変・反政府デモ]

スイス人の女性旅行者への集団レイプ事件に絡み、インド中部マディヤプラデシュ州ダティアの裁判所に出廷する容疑者6人(ロイター)
 インド中部マディヤプラデシュ州で今月15日、夫と旅行中だったスイス人の女性旅行者(39)が集団レイプされた事件で18日、事件に関与したとされる容疑者6人が州内ダティア地区の裁判所に出廷した。インドでは昨年12月、首都ニューデリーで女子学生がバス内で男6人に集団レイプされ死亡する事件が発生して以来、凶悪なレイプ事件が各地で頻発。レイプ犯に死刑を適用する刑法改正も実施したが、凶悪な性犯罪が減る気配は一向にない…。(SANKEI EXPRESS)

 「われわれは法と秩序の崩壊に抗議します。わが州は強制売春や女性に対する犯罪の最多発生国となっています」

 今回の集団レイプ事件が起きたマディヤプラデシュ州の野党議員は、18日に開いた抗議集会でこう怒りを露わにし、警察・司法行政などの責任者である州内務相の辞任を要求した。

 この州では今年1月、休暇で観光に来ていた韓国人の女子学生が、宿泊先のホテルのオーナーの息子にレイプされ違法薬物を投与される事件が起きたばかりだ。

 米CNN(電子版)やフランス通信(AFP)、米国際報道サイト、グローバル・ポストなどによると、この日、顔を黒い布で隠し、出廷した6人の男性は地元部族の出身で20歳〜25歳の若者だ。内訳は5人が20代の農業従事者で、残る1人(19)は17日、隣の州で一晩拘束された後、裁判所があるダティア地区に身柄を移されていた。

 地元警察の説明では、集団レイプの罪で起訴されるのは4人のみで、有罪になれば10年以上の禁錮刑が科される。残り2人については被害者が「犯行現場にいただけ」と証言したため罪に問われないという。

 しかし6人は、被害者とその夫(30)からノートパソコンや携帯電話、現金1万ルピー(約1万8000円)を奪った「強盗罪」で全員起訴される。

 凶悪な事件に遭遇したスイス人夫婦は2月にインド入りし、北部の観光地タージ・マハルなどを訪問した後、自転車でこの州を旅行中の15日、森の中でキャンプしていた際、集団レイプの被害に遭った。現地メディアは犯人たちのうち1人は散弾銃で武装していたと報じた。被害者夫婦は治療を受け、現在、ニューデリーで大使館が保護している。

 多発する凶悪レイプ事件を受け、政府の対策の甘さを糾弾する抗議デモが大規模化するなか、事態を重視したプラナブ・ムカジー大統領(77)は今月3日、レイプ犯罪の最高刑を死刑にするなど性犯罪に厳罰を科す刑法改正の政令に署名。新法が施行された。

 新法では、レイプ犯罪の最低刑期をこれまでの7年から20年に引き上げたほか、被害者を殺害したり、意識不明の状態にしたケースで死刑を適用する。さらに、近年増えるストーカー罪なども新設した。

 とはいえ欧米では、インド社会に根強く残る家父長制と女性蔑視に原因があると指摘するメディアもあり、厳罰化の効果を疑問視する声も少なくない。実際、AFPによると、一昨年のインドでのレイプ事件2万4206件中、有罪はわずか26%だったという。

6034チバQ:2013/04/01(月) 22:40:46
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2936709/10525529?ctm_campaign=txt_topics
性的暴行事件相次ぐインド、女性観光客が激減
2013年04月01日 19:41 発信地:ニューデリー/インド
【4月1日 AFP】性的暴行事件が相次いで報じられたインドで、同国を訪れる外国人女性観光客が激減している。インド商工会議所連合会(ASSOCHAM)の調査で1日までに分かった。

 ASSOCHAMは国内各地の観光関連会社1200社を対象に調査を実施した。発表された調査結果によると、インドを訪れる外国人観光客の総数も、昨年比で25%減少しており、観光客はマレーシアやタイを旅行先に選んでいたという。

 昨年12月にニューデリー(New Delhi)で起きた、23歳のインド人女子学生が男6人にバスの中でレイプされ死亡した事件をめぐっては、同国における女性への扱いに対して非常に厳しい視線が向けられた。この事件以降も、インドでは複数の性的暴行事件が大々的に報じられ、中でも中部マディヤプラデシュ(Madhya Pradesh)州では事件が相次いだ。3月にはスイスの自転車愛好家が集団レイプされる事件が起き、また1月にも韓国人の女性観光客が滞在先のホテル所有者の息子に薬物を投与され、レイプされたことが伝えられている。

 これら一連の事件を受け、「インドを訪問する女性旅行者の安全について懸念が持ち上がった」と、ASSOCHAMのD.S.ラワト(D.S. Rawat)事務局長は語った。

■「観光客数は増加している」とインド当局

 一方、インド観光当局は、2013年初頭にインドを訪れた外国人観光客の数は増加傾向にあると発表している。3月の統計はまだ出ていないものの、当局によると今年2月の観光客数は昨年同月と比べて1.6%の増加だったとした。

 インドの観光業界団体、インド観光事業連合(Indian Association of Tour Operators、IATO)の事務局長も、ASSOCHAMが報告している観光客減少の規模に疑問を投げかけている。だが、一部の旅行客からは不安の声が上がっていることも事実とした。(c)AFP/Rachel O'Brien

6075チバQ:2013/04/08(月) 00:43:37
http://www.cnn.co.jp/world/35030512.html
インドでまたレイプ事件か、英女性が死亡 オランダ人逮捕
2013.04.07 Sun posted at 14:23 JST

(CNN) インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方のインド側支配地の警察は6日、観光旅行していた24歳の英国人女性の遺体が6日未明、住宅用のボート内で見つかったと述べた。

地元警察はこのボート内に滞在していたオランダ人の男性旅行客を逮捕した。女性が滞在していた部屋のドアは壊されており、殺害される前にレイプされた可能性があるとしている。検視して調べる方針。

容疑者は逃走を企てたが、カシミール地方のインド側の中心都市スリナガルから南へ離れた町で拘束された。容疑者は旅券以外の所持品を全て捨て、逃げていたという。

インドではここ数カ月間、女性のレイプ事件が多発し、抗議行動が続発している。先月には中部ダティア地区でスイス人の女性観光客に対する暴行事件が発生。昨年12月には首都ニューデリーのバス内で23歳女性の集団レイプ事件が起き、インドや国際社会に衝撃を与えていた。この被害者はシンガポールの病院に運ばれたもの暴行で受けた傷が原因で死亡していた。

6083チバQ:2013/04/08(月) 23:27:51
http://mainichi.jp/select/news/20130409k0000m030074000c.html
サッチャー氏死去:改革の断行 英国の貧富の格差拡大も
毎日新聞 2013年04月08日 21時34分(最終更新 04月08日 22時22分)


首脳会談を前に握手するサッチャー英首相(右)と海部首相=東京・迎賓館で1989年9月20日
拡大写真 【ロンドン小倉孝保】「鉄の女」と呼ばれたマーガレット・サッチャー英元首相の死は、英国が推進した新自由主義経済の終焉(しゅうえん)を印象付けた。労働組合と対決し、福祉を切り捨てることによって「英国病」を克服し、英国経済を再び成長軌道に乗せたが、その反動で英社会は貧富の格差が拡大するなど矛盾が噴出している。

 英国は産業革命とその力による植民地の拡大でビクトリア朝時代に繁栄を享受し、長く世界で最も豊かな国だった。そのため、国民の高福祉を実現し、労働者の権利を尊重させてきた。

 しかし、20世紀の2度の世界大戦で英国の富は極度に減少した。特に、第二次世界大戦では、ナチス・ドイツによってロンドンまでも空襲され、国土は荒廃した。また、第二次世界大戦後は民族独立の機運が高まり、インドを契機に英国は次々と植民地を失った。それにもかかわらず、労働組合は従来通りの権利を要求し、国民は高福祉を満喫した。国は当然、疲弊した。

 そうした中、改革を断固実行したのがサッチャー氏だった。女性初の首相となったサッチャー氏は抵抗勢力を世論の支持ではね返し思い切った改革を断行した。そのため、英国経済は回復軌道に乗り、その後のブレア労働党政権の経済回復につながっていく。

 しかし、その改革の断行による矛盾が噴き出しているのが現在の英国である。金融の自由化で資金はロンドンに流れ込んだものの、その利益に浴する層はごく一部に限られ、貧しい層の生活は厳しくなった。こうした貧しい層の不満が蓄積していることは2011年夏のロンドン暴動で明らかになった。英国は今、経済、社会、さまざまな面でサッチャー氏が作った矛盾との戦いに多くのエネルギーを費やしているのが現状である。

6101チバQ:2013/04/12(金) 23:37:39
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2013041200090
次期事務局長候補、5人に=アフリカは外れる−WTO
 【ジュネーブ時事】8月末に退任する世界貿易機関(WTO)のラミー事務局長の後任に立候補した9人のうち、韓国の朴泰鎬・通商交渉本部長、インドネシアのマリ・パンゲストゥ前貿易相ら5人が1次選考で残った。途上国出身として期待されたアフリカの2人は外れた。関係者が11日、明らかにした。
 アジア出身の2人以外に残ったのは、ブラジルのロベルト・アゼベドWTO担当大使、メキシコのエルミニオ・ブランコ元商工振興相、ニュージーランドのティム・グローサー貿易相。
 今後、さらに絞り込み、5月末までに次期事務局長を内定する。選抜は投票を行わず、加盟159カ国・地域によるコンセンサスで決める。(2013/04/12-06:57)

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6159チバQ:2013/04/20(土) 18:01:09
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130420/asi13042015460001-n1.htm
中国軍がインド側に越境、両者がにらみ合う カシミール地方
2013.4.20 15:46
 【ニューデリー=岩田智雄】インドのPTI通信は19日夜、情報筋の話として、インドと中国、パキスタンが領有権を争うカシミール地方で中国軍が中印の実効支配線を越えて駐屯地を設置したと伝えた。20日付のインド主要紙も同様の内容を報じた。

 PTIによれば、中国軍の小隊が15日、印北部ジャム・カシミール州の中印実効支配線を越えてインド側に約10キロ侵入し、テントを設営した。インドも国境警備隊が中国軍の駐屯地から約300メートルの場所に野営地を設置し、両者がにらみ合う形になった。インドは中国に協議を呼びかけているが、19日時点で返答はないという。

 インド軍報道官は、「実効支配線の認識の違いによるものだ」と説明し、「手順にのっとり、平和的に解決される」と述べた。

6165チバQ:2013/04/21(日) 19:00:59
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130421/plc13042109000002-n1.htm
太平洋島嶼国の軍支援へ 政府、災害分野で人材育成 中国に対抗の狙いも
2013.4.21 08:00
 政府が太平洋島嶼(とうしょ)国のパプアニューギニア、トンガ両国軍に対し、安全保障分野の能力構築支援を行う方向で検討していることが20日、分かった。自然災害分野の人材育成が柱で、オーストラリア政府とも連携して具体的な支援内容を詰める方針。この地域で影響力を増す中国に対抗する狙いもある。





 津波被害などの自然災害に備えた自衛隊の編成や教育・訓練体制についてノウハウを伝える内容が有力。両国の政府や軍と詳細を詰め、平成25年度事業に盛り込むことを目指す。

 能力構築支援は22年に改定された防衛計画大綱に盛り込まれ昨年から実施。昨年度はインドネシア、ベトナムなど5カ国が対象だった。25年度予算案では24年度予算から7千万円増の2億3千万円を計上し、対象国拡大に向けたニーズ調査も行う。

 日豪両政府は昨年9月、森本敏防衛相(当時)と来日したスミス国防相が能力構築支援の連携で合意。すでに東ティモールでは現地レベルで調整を行っているほか、日豪両政府間の人材交流も進めている。パプアニューギニアとトンガを対象とした事業でも日豪連携に向けた調整を進める。

6183チバQ:2013/04/24(水) 22:23:52
http://mainichi.jp/select/news/20130425k0000m030026000c.html
インド:国境に人民解放軍「居座り」1週間 兵を対峙
毎日新聞 2013年04月24日 19時09分(最終更新 04月24日 19時29分)

 【ニューデリー杉尾直哉】インドのメディアによると、インド北部ジャム・カシミール州北東部の中国との国境地帯で、中国人民解放軍兵士約30人が今月15日から野営を続けている。インド軍は「インド領内に約10キロ入っている」と「領土侵犯」を主張し、中国軍野営地から約200メートル離れた場所に同数のインド兵を野営させて対峙(たいじ)している。

 現場では、インド側の呼びかけで18日と23日の2回、両軍代表が緊張緩和へ向けて協議したが、進展はなかった。これまで中国軍は、インド側から「越境」の指摘を受けるとただちに撤退していたというが、今回は中国軍の「居座り」が1週間以上に及んでいる。

 インド外務省は「外交による平和解決」(アクバルディン報道官)を訴えているが、中国側が撤退を拒否しており、解決には時間がかかりそうだ。これまで銃撃戦などの情報はない。

 中国外務省の華春瑩(かしゅんえい)副報道局長は22日の会見で、中国軍の「越境」自体を否定。だが、23日の会見では「(中印両国の)歴史が残した(国境)問題を平和的な交渉で解決すべきだ」と述べ、インド側は「態度を軟化させた」(ヒンズー紙)と受け止めている。

 中印間は国境が画定しておらず、1962年の「中印国境紛争」では両軍が国境全域で衝突し、インド軍が敗北した。その後、領土画定の協議を続けているが、実効支配線(停戦ライン)すら両国間で認識が食い違っている。

 インドのメディアによると、中国軍は昨年「領土侵犯」を約400回繰り返し、今年も100件起きた。だが、中国との関係を悪化させたくないインド側は、冷静な対応に努めており、個々の「侵犯」の事例も報道されてこなかった。

6211チバQ:2013/05/06(月) 18:38:59
http://www.asahi.com/international/update/0505/TKY201305040355.html
2013年5月5日1時30分
カルザイ大統領、隣国パキスタン念頭に過激発言連発
 【イスラマバード=武石英史郎】アフガニスタンのカルザイ大統領は4日、首都カブールで記者会見し、反政府武装勢力タリバーンに対し、「アフガンの本当の敵に銃を向けるべきだ」と呼びかけた。最近、関係が悪化している隣国パキスタンを念頭に置いた発言とみられる。

 両国は国境監視所の設置をめぐるトラブルから1日、治安部隊同士が約5時間にわたり交戦し、アフガン側の国境警備隊員1人が死亡。アフガン各地でパキスタンに対する大規模な抗議デモが起きた。カルザイ氏はこの事件に触れ、「タリバーンは祖国を破壊するのではなく、国土を守り殉教した若者とともに立つべきだ」と述べた。

 カルザイ氏は、1893年に英領インドとアフガンとの間に引かれた現在のパキスタンとの国境線「デュアランド・ライン」についても「国境として認めない」と宣言した。パキスタンが反発する可能性がある。

6214チバQ:2013/05/06(月) 18:41:35
http://mainichi.jp/select/news/20130506k0000e030154000c.html
カシミール:国境地帯で対峙、中印両軍が撤退
毎日新聞 2013年05月06日 15時44分(最終更新 05月06日 16時00分)

 【ニューデリー杉尾直哉】中国人民解放軍がインド北部ジャム・カシミール州の国境地帯に先月15日から約30人の部隊を野営させ、インド軍部隊と対峙(たいじ)していた問題で、両軍部隊は5日夜、それぞれ撤退した。ヒンズー紙などによると、両軍代表が5日協議し、撤退に合意した。両軍の対峙は3週間で収束した。

 インド側は「中国軍はインド領内に約10キロ入っている」と主張したが、中国側は「領土侵犯」を否定し、両国間の外交問題となっていた。インドのメディアによると、インド政府は、今月9日のクルシード外相の中国訪問を中止することを検討していたが、中国軍撤退を受け、外相訪中は予定通り実施されることになった。また、今月20日の李克強・中国首相のインド訪問も予定通り行われる見通しとなった。

6232チバQ:2013/05/07(火) 23:00:55
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2013050700630
部隊撤収、「一時休戦」=カシミール、対立長期化か−インド、中国
 【イスラマバード時事】インドと中国が4月以降、領有権を争うカシミール地方の実効支配線を挟んでにらみ合いを続けていた問題で、両国軍は7日までに互いに部隊撤収を開始し、対立はひとまず収束する見通しとなった。ただ、支配線をめぐる認識の差異は埋まっておらず、「一時休戦」が実情のようだ。インドは中国が今後、国境問題で強硬姿勢に出かねないと警戒を強めている。(2013/05/07-16:40)

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6239チバQ:2013/05/07(火) 23:25:58
http://mainichi.jp/select/news/20130508k0000m030028000c.html
インドネシア:自由パプア運動が英国に事務所 波紋広がる
毎日新聞 2013年05月07日 19時07分

 【ジャカルタ佐藤賢二郎】インドネシアから東部パプアの分離・独立を求める武装組織「自由パプア運動(OPM)」が先月末、英国内に事務所を開設した。これを受け、インドネシア政府が英国政府に対し、友好関係に影響すると強く抗議するなど、波紋が広がっている。

 事務所は、英国で暮らすパプア人亡命者らが大学街のあるオックスフォード市に開設。4月28日の開所式典には地元市長や国会議員も出席した。

 パプアでの独立運動に神経をとがらせるインドネシア政府はこれに強く反発。マルティ外相は6日、ジャカルタ駐在の英国大使を呼んで「強い懸念」を伝えた。ユドヨノ大統領は7日、自身のツイッターに「OPM事務所の開設に拒絶と不快感を表明する。両国関係を阻害する出来事だ」と投稿した。

 英国大使は書面で「我々はインドネシアの領土保全を尊重し、パプアの独立を求める声を支持しない」と表明し、一線を画した。

 パプアでは今も治安部隊による独立派に対する弾圧が続き、4月30日には警察がデモ隊に発砲。2人が射殺された。国連のピレイ人権高等弁務官は今月2日、「パプアでは表現の自由の抑圧と過度な暴力の行使が続いている」と批判している。

 インドネシアでの分離・独立運動では、過去にスマトラ島北部アチェ州の独立派武装組織「自由アチェ運動(GAM)」がスウェーデンの首都ストックホルムに「亡命政府」を樹立し、海外から独立運動を支援した。

6244チバQ:2013/05/09(木) 00:20:43
http://mainichi.jp/select/news/20130509k0000m020107000c.html
WTO新体制:存在意義示す正念場
毎日新聞 2013年05月08日 22時50分(最終更新 05月08日 22時59分)

 世界貿易機関(WTO)の次期事務局長に決まったブラジルのロベルト・アゼベド氏は、159カ国・地域による複雑な利害対立で機能停止状態に陥った多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)の再構築に取り組むことになる。ただ、米国や欧州など主要貿易プレーヤーはWTOでの交渉に見切りをつけて個別の地域貿易協定に軸足を移しつつあり、WTOの存在意義が問われている。【大久保陽一、ロンドン坂井隆之】

 WTOのドーハ・ラウンドは2011年に一括合意を断念し、交渉は事実上棚上げ状態だ。原因は、日米欧など先進国が農業で、中国など新興国側が工業で自国産業保護を主張したほか、加盟国の多数を占める途上国が大幅な優遇措置を求めたことなどで、利害が鋭く対立したためだ。近年は、WTOの形骸化と並行する形で、主要国は地域レベルの貿易協定交渉を加速させている。

 次期事務局長に選出されたアゼベド氏は「FTA(自由貿易協定)が先行すれば、多角的貿易体制は取り戻せなくなる」として、12月にインドネシア・バリ島で開かれる閣僚会議で打開の糸口を探る構えを強調した。

 ただ、2国間や地域の貿易協定の動きは加速する一方だ。今年2月には、世界の国内総生産(GDP)の半分を占める米国と欧州連合(EU)がFTA締結に向けて交渉を始める意向を表明。成長著しいアジア・太平洋地域では、日本も交渉参加を表明した環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉が進む。

 先進国がFTAなどを優先するのは、開発途上国への配慮を要求され、より多くの妥協を迫られかねない多角的交渉より、主要貿易国間のルール作りを優先しているためだ。しかし、途上国が貿易圏から締め出されかねずWTOの存在意義が問われる状況といえる。

 第二次世界大戦後に始まった多角的貿易交渉の枠組みは、世界共通ルールの下で自由貿易を活発化させ、世界経済の発展につなげることが目的。95年に設立されたWTOは、交渉対象をサービス取引や知的財産保護などにも広げたほか、貿易紛争の仲裁機能なども拡充していた。01年に始まったドーハ・ラウンドでは、鉱工業、農業、サービスといった分野の一括合意を目指していた。

 「バリで成果が出せなければ、WTOの交渉にわざわざ労力を使う政府はいなくなる」(在英外交関係者)という崖っぷちの状況だ。アゼベド氏の手腕が試される。

6247チバQ:2013/05/09(木) 01:30:21
そのシェイクは2002年にカラチで起きた米紙ウォール・ストリート・ジャーナルのダニエル・パール記者の誘拐・殺害事件に関与したとして有罪となり、現在パキスタンで服役中だ。
昨年、フランス南西部トゥールーズのユダヤ人学校などで7人が死亡した銃撃事件の容疑者で、警察に射殺されたアルジェリア系フランス人のモハメド・メラ(当時23)もそうした1人だろう。貧しい町であまり恵まれない家庭環境に育ち、軽犯罪歴があり、モスクに行くよりナイトクラブに出かけるタイプだった。

当初は組織に属さなない「一匹狼(ローンウルフ)」とされていたが、仏警察のその後の発表で、メラがアフガニスタンとパキスタンに旅行していたこと、2010年に少年に斬首場面のビデオを見せたとの疑いで情報機関に取り調べを受けていたことが分かった。

最近では今年2月、英バーミンガム出身の男3人が大規模攻撃を企てたとして有罪となった事件がある。検察は、2005年7月7日に52人が死亡したロンドンの爆破事件以来の被害になる可能性があったと指摘。被告らは若いパキスタン系移民で、2011年に米無人機による攻撃で死亡したイエメン系米国人のアンワル・アウラキ師や同師が作った雑誌「インスパイヤ」に影響を受けていた。

ロンドン爆破事件の実行犯と同様、彼らも訓練のためにパキスタンを訪れていた。しかし、ロンドン事件の自爆犯4人と違い、彼らは帰国後にパキスタンからの支援がほとんどなかった。欧米の情報機関当局者によると、国際武装組織アルカイダはもはや、遠くの国から事件の指示を出す能力を失っているという。

<民族紛争から世界的聖戦へ>

欧米の安全保障当局が長年懸念しているのは、自国の移民コミュニティーに暮らす市民が海外に出掛け、祖国でイスラム系組織の最前線に接触する可能性だ。

過去には、英国の大規模なパキスタン系コミュニティー出身の市民がインドとのカシミール紛争に取り組むパキスタンの組織に引き込まれ、その後、より国際的な反欧米イデオロギーを持つアルカイダに接近するというケースがあった。研究者らの間でこうしたルートは「カシミール・エスカレーター」と呼ばれている。

ボストン爆破事件のツァルナエフ兄弟は、1990年代に第一次・第二次チェチェン紛争を見て育ち、その後、ロシア南部にイスラム過激派が拡大するのを目の当たりにしたのだろう。
カーネギー国際平和財団のスティーブン・タンケル客員研究員は、「これまでの情報では、祖国を離れた若者であるタメルラン・ツァルナエフ容疑者は不満を抱え、周囲に馴染めず、不幸な人生を送っていたとみられる。そして、過激かつ過度に単純化したイデオロギーの中に、自分の問題への慰めや説明を求めたようだ」と分析する。

さらに、「そのイデオロギーは、米国での自分の不幸や失敗を誰かの責任にする形で説明するだけでなく、おそらく彼にとって神話化された祖国で苦しむ人たちと彼を結び付けた。もしそうなら、これまでにも同じようなケースはあった」と述べる。

欧米各国が、情報活動での協力や国内監視、警察活動を通じて破壊工作に関する経験を得ていたなら、若者をジハードに引き込む論理にも少しはうまく対処できるようになっていただろう。

6290チバQ:2013/05/14(火) 23:44:33
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013051400972
単独過半数は困難=シャリフ派、無所属吸収も−パキスタン総選挙
 【ニューデリー時事】パキスタン国民議会(下院、定数342)選挙で、選管当局が14日発表した暫定集計結果によると、小選挙区272議席のうち257議席が確定し、シャリフ元首相率いるパキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(PML−N)が122議席を確保した。政権樹立には比例代表70議席を含めて過半数172議席が必要。シャリフ氏は単独過半数を目指していたが、達成は困難な情勢だ。
 ただ、PML−Nの圧勝により、シャリフ氏を首相とする新政権の誕生は間違いない。6月初めまでには新議会が招集され、首相が選出されるとみられている。(2013/05/14-19:42)


http://sankei.jp.msn.com/world/news/130514/asi13051400480000-n1.htm
勝利のシャリフ氏、首相就任式に印首相招待の意向 パキスタン
2013.5.14 00:42
 【イスラマバード=岩田智雄】パキスタンの総選挙で勝利したパキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(PML−N)を率いるシャリフ氏は13日、東部ラホールで記者会見した。フランス通信(AFP)などによると、自身が首相に選出された際の就任式には「インドのシン首相を招待したい」と述べ、対印関係改善に意欲を示した。パキスタンが首相就任式に印首相を招くのは初めてという。

 国内で反発が強まっている米無人機による空爆については、「主権に対する挑戦だ」と従来の主張を繰り返すとともに、「パキスタンは米国と良好な関係だ。互いに相手の話を聞く必要がある」として、米国と協議を進める意向を表明した。

6319チバQ:2013/05/20(月) 21:25:43
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130520/erp13052010050000-n1.htm
世界のマラリア薬、半分偽物 主要製造元は中国とインド、国連が報告書
2013.5.20 10:00 [病気・医療]

マラリアを媒介するハマダラカの一種(米疾病対策センター提供)
 全世界で年間2億人以上の患者が発生しているマラリアについて、粗悪な治療・予防薬の流通が急増していることが、国連の調査で分かった。アフリカと東南アジアで販売された薬のうち、約5割に薬効が不十分な成分などが混ぜられていたという。こうした“偽薬”は中国やインドが主要製造元と推定されている。

 国連薬物犯罪事務所(UNODC)がまとめた東アジア・太平洋地域の組織的な越境犯罪に関する初の報告書で判明した。効果の薄い薬の投与が続けば、抗生物質が効かない薬剤耐性マラリアなどが拡散する恐れがあると警鐘を鳴らす。

 報告書によると、1999〜2005年の東南アジアでの検査で33〜90%の薬が問題とされ、00〜10年にアフリカ諸国の検査では、12〜82%が不合格だった。粗悪な薬の中には血中のマラリア原虫を殺す成分が少ない安価な化学成分や石灰粉末などが混ぜられたものがあり、報告書は、こうした薬の製造ビジネスが中国とインドで拡大していると指摘している。(共同)

6326チバQ:2013/05/20(月) 22:12:56
http://mainichi.jp/select/news/20130518ddm007030036000c.html
メルケルの闘い:/4 製造業で欧州けん引 「時短」効果、失業者減らす
毎日新聞 2013年05月18日 東京朝刊

 欧州中から集まった約1300人の若者が学ぶのは、ベルリン郊外の10階建てのビル。授業中の教室が並ぶ廊下を抜けると、金属臭が漂う巨大な工場に出た。自動車などのベルトの緩みを巻き取る部品「ベルト・テンショナー」の点検作業をする若者が、汗をふきながら議論している。別の場所では、旋盤やフライス盤を組み立てる若者たち。ドイツの電機大手シーメンスが町工場と学校を「一体化」させた巨大な職業訓練所で、生徒は約4年間、職人としての知識と技能を学ぶ。

 「僕たちはアビトゥーア(大学入学資格)を取ったので、大学に行くこともできました。でもこの手で何かを作り出す仕事をしたくて訓練所に入りました」。2011年秋から学ぶフィリップ・ブヤルスキさん(22)とルーカス・ゲリンガーさん(22)がノートを開いて作業内容を説明してくれる。マルティン・シュテックマン所長は「ドイツの技術者教育は電子工学、エネルギーなど分野にこだわらず幅広く教えるのが特徴。就職の際、専門分野以外でも働けるのが強みです。ドイツではものづくりに興味を持つ若者が常に一定数います」と話す。最近はインドや中国からの視察者も増えているという。

 工作機械を中心としたドイツの輸出産業は、ここ数年絶好調だ。新興国の機械需要の高まりに加え、欧州債務危機でユーロの価値が下がったことで輸出に有利な状況が続いた。ドイツの輸出総額は12年に1兆974億ユーロ(約142兆6620億円)と過去最高を記録。機械製造業の従事者も97万8000人と00年以降最高となった。

 ドイツ経済は00年代まで「欧州の病人」と呼ばれるほど低迷していた。このため中道左派のシュレーダー前政権は改革に着手。支持基盤の労組から「福祉切り捨て」と反発を招きながらも、年金・失業手当削減などを断行して企業負担を軽減し、競争力を回復させた。この改革路線は中道右派のメルケル政権にも引き継がれる。

 メルケル首相が「危機克服の柱」と奨励した「時短」も効果があった。企業は従業員の労働時間と給料を減らすが、大量リストラを防げる。シュテックマン所長は「専門知識を持つ人材を解雇しなくて済む。景気が回復すれば、すぐに生産現場に戻せる」とメリットを強調する。00年代に約500万人いた失業者は今や300万人を切り、1990年の東西統一後の最低水準で推移している。

 今なお残る東西格差など課題はあるが、堅調なドイツが欧州経済をけん引しているのは確かだ。9月の連邦議会選(総選挙)でどの勢力が政権を取っても、引き続きその役割を求められる。【ベルリン篠田航一】=つづく

6334チバQ:2013/05/22(水) 21:51:01
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130522/asi13052203040001-n1.htm
【外信コラム】
マーライオンの目 長期政権の条件
2013.5.22 03:05 [外信コラム]
 東南アジアではスハルト(インドネシア)、マハティール(マレーシア)、リー・クアンユー(シンガポール)の各政権下で、「開発独裁」の一時代が築かれた。経済発展のために、強権的な独裁により政治体制を維持する「開発独裁」という言葉は今や、死語となった感がある。それでもシンガポールではなお、色濃く残り、マレーシアでは残滓(ざんし)が存在する。

 両国に共通しているのは、ゲリマンダー(gerrymander)だろう。その意味は主に、自党に有利なように選挙区を区割りすること。つまり有利な選挙制度である。

 この言葉は、米国の政治家エルブリッジ・ゲリー(Gerry)氏が19世紀初め、自党に有利な区割りを施し、その形が、火の中に住む伝説のトカゲ「サラマンダー」(salamander)に似ていることから、造語として生まれたという。

 マレーシアとシンガポールの選挙制度は与党に有利で、体制維持装置として機能してきた。政権交代が争点となった先のマレーシア下院選挙で、与党連合が政権を維持したのも、ゲリマンダーに負うところが大きいと指摘されている。マレーシアでもシンガポールでも、若者の意識の変化が著しいのだが、ゲリマンダーあるところ、長期政権は続く?(青木伸行)

6340チバQ:2013/05/23(木) 23:07:00
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130523/asi13052322220002-n1.htm
中国の李首相、パキスタン訪問 インドにらみ次期政権との関係強化に布石
2013.5.23 22:18

23日、パキスタンの首都イスラマバードで、次期首相就任が確実視されるシャリフ氏(左)と握手する中国の李克強首相(ロイター)
 【ニューデリー=岩田智雄】中国の李克強首相がパキスタンを初訪問し、要人との会談をこなすなど積極外交を展開した。新首相就任が確実なパキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(PML−N)のシャリフ総裁と23日に会談、次期政権下でも関係強化を図るための布石を打った。22日にはザルダリ大統領とも会い、カシミール問題で対立する隣国インドをにらみ両国の蜜月を確認した。

 パキスタンのジオ・テレビによると、李氏はシャリフ氏に、今月11日に行われたパキスタン下院選でのシャリフ派の勝利を祝福した。シャリフ氏は、パキスタンのエネルギー不足に対処するため、民生用の原子力分野での協力を要請した。

 また、李氏は上院で「パキスタンの主権と領土保全を支持し、あらゆる方法でパキスタンを支援する」などと演説。ザルダリ大統領との22日の会談では、海上交通や国境管理での協力、陸上交通の整備をうたった覚書に調印するなど、「全天候型」と称される良好な両国関係をアピールした。

 理由の一つは、カシミール地方の領有権問題などで対立するインドへの対抗軸を構築することにある。

 中国は最近、パキスタン側から同国南西部グワダル港の運営権の引き渡しを受けた。インドは、グワダル港に中国の艦艇が寄港する可能性があることに敏感になっている。ザルダリ大統領は今回の李氏との会談で、グワダル港建設などへの中国の支援に謝意を伝え、インドを再び刺激した。

 一方、インドのシン首相は23日、ニューデリー近郊で行われた国防大学の起工式で演説し、「インドはこの数年間で国境を守るため陸上戦力を増強してきた」と指摘。さらに、「海岸線地帯や沖合の権益を守る海洋部隊の戦力は5年間で著しく拡大した。遠方での活動を可能にするため、完全な装備を持つ海軍力の増強に特に重点を置いてきた」と強調した。

 シン首相が海上の安全保障で強い姿勢を打ち出すのは異例で、中パ両国の連携強化に警戒感を示したものと受け止められている。

6353チバQ:2013/05/27(月) 18:46:54
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130527-00000002-jij_afp-int
インド毛沢東派が与党政治家を襲撃、少なくとも23人死亡
AFP=時事 5月27日(月)8時13分配信



インド中部チャッティスガル州の州都ライプールの病院に運び込まれる共産党毛沢東主義派の襲撃で負傷した人(2013年5月26日撮影)。
【AFP=時事】インド中部チャッティスガル(Chhattisgarh)州で25日、与党・国民会議派(Congress Party)の州幹部や支持者らを乗せた車列が共産党毛沢東主義派(Maoist)の武装勢力約300人に襲撃され、少なくとも23人が死亡、32人が負傷していたことが分かった。州警察当局が26日に明らかにした。

病院に運び込まれる負傷者

 毛沢東主義派は1967年以来、貧困層に平等に土地や雇用機会が行き渡るような共産主義社会の構築を目指して反政府運動を続けている。インド中部や東部の森林地帯で政治家や治安当局への襲撃を繰り返しているが、今回の地雷と銃撃による急襲は過去3年間で最悪のものといえる。

 国民会議派のソニア・ガンジー(Sonia Gandhi)総裁は、毛沢東主義派に対して、「卑劣な行為だ」と非難した。【翻訳編集】 AFPBB News

6360チバQ:2013/05/28(火) 19:24:39
http://mainichi.jp/select/news/20130528ddm008020099000c.html
キユーピー:天使の羽、削除 イスラム圏2カ国「偶像崇拝禁止」配慮
毎日新聞 2013年05月28日 東京朝刊

 キユーピーは東南アジアのマレーシア、インドネシアの2カ国で、家庭用マヨネーズのシンボルマーク「キューピー人形」の一部を変更した。包装に描かれる人形の背中の羽をなくし、全身から顔と手だけにした。両国は偶像崇拝を禁じるイスラム教徒が多いため、キューピー人形が天使と受けとられて問題になる恐れがあるためという。

 同社によると、両国向けのマヨネーズは2010年からマレーシアで製造している。イスラム教の規律に従い、豚肉やアルコール類を使っていないとの政府認証を受けているが、11年夏ごろ政府機関から「シンボルマークが天使と認識されて異論が出る可能性がある」との連絡があったという。11年から販売を始めたインドネシアでも同じ理由から変更した。

 キューピー人形は米国のイラストレーター、ローズ・オニールが考案。同社はマヨネーズを発売した1925年から使用している。【西浦久雄】

6367チバQ:2013/05/30(木) 22:44:50
http://www.sankeibiz.jp/business/news/130530/bsc1305300800004-n1.htm
日本、新幹線受注へ大きく前進 印と交渉再開合意、インフラ輸出の大チャンス (1/3ページ)2013.5.30 08:00
 安倍晋三首相とインドのシン首相が、高速鉄道計画の共同調査や原子力協定交渉の再開で合意したことで、政府が成長戦略の一つと位置付ける鉄道や原発などのインフラ輸出に弾みが付く。

 台湾に続き海外で新幹線を受注する可能性が大きくなったほか、東日本大震災後に原発輸出交渉で出遅れていた日本にとって巻き返しの大きなチャンスとなる。国内市場が頭打ちのなか、官民一体でインフラ輸出を強化する。

 「新幹線の輸出に向け大きく前進した」。国土交通省の幹部は、インドとの高速鉄道計画の共同調査に期待を寄せる。

 日印首脳会談では、インド最大の都市ムンバイと工業都市アーメダバードを結ぶ高速鉄道計画で安全性や費用などについて共同調査することで合意した。

 だが、同路線の受注はもともと仏車両メーカーのアルストムが有力視されていた。これに対し日本連合はJR東日本や川崎重工業の首脳、国交省の梶山弘志副大臣らが2月、現地を訪れセミナーを開くなど、官民一体での巻き返しに成功した。

 高い経済成長が続くインドには新幹線以外にもモノレールや貨物専用鉄道の整備計画が目白押しで、日立製作所や川崎重工業などが受注を目指している。

 インドとの原子力協定の交渉再開も、日本の原発輸出の追い風になる。原発は現在、世界で400基程度が稼働中だが、経済産業省は2030年までに90〜370基程度増えると試算。なかでもインドは「潜在的な市場は中国に次ぐ規模」(国内原発メーカー幹部)だ。中国は原発建設で国産志向が強く、自国メーカーを優先するだけに、インド市場への期待は大きい。

 原発輸出も官民一体での売り込みが不可欠だ。安倍首相は5月初めのトルコ訪問でもトップセールスを展開。現地で計画している原発について、三菱重工業と仏アレバの企業連合の受注が事実上決まった。

 ただインドのインフラ輸出をめぐっては、建設に必要な電力や水道などの設備が十分に整備されていない。建設用地の買収に手間取れば事業費が膨らみ、企業側が利益を上げられない懸念もある。

 大和証券の田井宏介シニアアナリストは、インドのインフラ輸出について「ビジネスチャンスとして大きいが、どれだけリスク回避を交渉に盛り込めるかが課題になる」と指摘した。

6395チバQ:2013/06/05(水) 20:56:23
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130605/asi13060520000003-n1.htm
シャリフ氏を首相選出、パキスタン 経済手腕に期待
2013.6.5 19:56 (1/2ページ)

 1日、パキスタン下院で、議員の就任宣誓をするシャリフ氏(手前左端)=イスラマバード(パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派提供、AP)
 【ニューデリー=岩田智雄】パキスタン下院は5日、総選挙で勝利したパキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(PML−N)のナワズ・シャリフ総裁(63)を首相に選出した。シャリフ氏の首相就任は3度目。パキスタンはエネルギー不足対策や経済再生など待ったなしの課題が山積しており、実業家出身の政治家としての手腕が期待される。

 シャリフ氏は演説で、「パキスタンの状態は言葉でいい表せないほど深刻だ」と述べ、汚職根絶や電力不足対策に取り組む決意を表明した。先月パキスタンを訪問した中国の李克強首相との会談で、南西部グワダル港と中パ国境を鉄道と道路で結ぶ計画で合意したと明らかにし、同港の中国への運営権移譲を「大変よい」と評価した。また、米国に無人機攻撃の停止を改めて要求した。

 シャリフ氏はカシミール地方のインド支配地域から移住してきたカシミーリー民族出身で、祖父は鍛冶屋から身を興し、自身は製鉄業で成功を収めた。

 1990年の下院選でイスラム民主同盟を率い、穏健派イスラム教徒の支持を集めて勝利し、大地主の政治家中心のパキスタンでは少数派のビジネスマン出身者として初の首相になった。国営銀行の民営化などで経済手腕を発揮するも軍との権力争いが表面化。さらに、93年にイスハク・カーン大統領との確執が深刻化し退陣に追い込まれた。

 97年の下院選でシャリフ派を率いて首相に返り咲き、98年に国際社会の警告を無視して核実験を挙行した。しかし、首相の権力強化を図ったことで再び軍と対立。99年にムシャラフ陸軍参謀長のクーデターに遭い、翌年サウジアラビアに亡命した。ムシャラフ政権が弱体化した2007年に帰国を果たした。

 今後は、国営企業の民営化などで経済の活性化を図り、深刻化するエネルギー不足の対策に取り組む。イスラム武装勢力との対話も模索しており、強大な軍との良好な関係を維持しつつ、米国の軍事・経済支援をどうつなぎとめるかが問われる。

6413チバQ:2013/06/09(日) 22:09:03
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013060900185
改革派モディ氏を「選挙の顔」に=次期総選挙見据え−インド野党

インド西部グジャラート州のナレンドラ・モディ首相=2012年12月、アーメダバード(AFP=時事) 【ニューデリー時事】インドの最大野党インド人民党(BJP)は9日、西部ゴア州で開かれた党大会で、グジャラート州のナレンドラ・モディ首相(62)を次期総選挙対策委員長に任命した。同党の「選挙の顔」として、モディ氏が党の首相候補となる可能性が高まった。
 最近実施された「最も首相にふさわしい人物」を選ぶ世論調査でも、最大与党国民会議派の若手指導者ラフル・ガンジー氏らを抑えてトップに立っており、BJPは2014年に予定される総選挙での政権奪還をモディ氏の人気に賭けた形だ。(2013/06/09-20:45)

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6417チバQ:2013/06/11(火) 00:01:09
http://mainichi.jp/select/news/20130611k0000m030050000c.html
インド:最大野党が選対委員長を選出 次期首相候補
毎日新聞 2013年06月10日 21時13分

 【ニューデリー杉尾直哉】インドの最大野党・インド人民党は9日、西部ゴアで党大会を開き、来年予定される総選挙へ向け、西部グジャラート州のナレンドラ・モディ州政府首相(62)を選挙対策委員長に選んだ。モディ氏は2001年から同州政府首相を務め、外国企業誘致などで国内で最も豊かな州に育てたことで知られる。カリスマ的な人気があり次期首相への待望論が強いが、ヒンズー至上主義者として知られイスラム教徒らの反発も強い。モディ氏は委員長就任後、「(与党)国民会議派を駆逐するため、あらゆる手を尽くす」と宣言した。

 インドの主要テレビ局CNN・IBNが5月初めに実施した世論調査では、次期首相として38%がモディ氏の名前を挙げ、与党・国民会議派のラフル・ガンジー副総裁(43)の14%、シン首相の13%を大きく引き離した。

6480チバQ:2013/06/18(火) 19:26:50
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201306/2013061800029
印首相、5度目の内閣改造=鉄道相にカルゲ前労働相
 【ニューデリー時事】インドのシン首相は17日、2期目で5度目となる内閣改造を行い、鉄道相にカルゲ前労働・雇用相を任命した。鉄道相はこの4年間で6人目。2014年に予定される総選挙に向けて陣容を整えるのが目的で、日本が推進する新幹線システム輸出への影響はないとみられる。
 このほか、最大与党国民会議派のソニア・ガンジー総裁の信任が厚いとされるフェルナンデス氏が道路交通・高速道路相に就任するなどした。
 日印両政府は5月、ムンバイ−アーメダバード間の高速鉄道計画に関する調査に共同出資することで合意。新幹線システムの輸出に向けて前進した。(2013/06/18-01:26)

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6492チバQ:2013/06/20(木) 00:04:10
http://mainichi.jp/select/news/20130619ddm007030084000c.html
G8サミット:妥協なき「プーチン節」 来年議長国 孤立感、浮き彫りに
毎日新聞 2013年06月19日 東京朝刊

 【エニスキレン田中洋之】6年ぶりにG8サミットに参加したロシアのプーチン大統領は、シリア問題でアサド大統領退陣を迫る欧米に妥協せず、独自路線を貫く「プーチン節」の健在を見せつけた。一方、G8内での「孤立」も浮き彫りとなり、ロシア南部のソチで来年6月に主催するG8サミットで、対立する国際問題の調整にあたれるかが問われる。

 16日、キャメロン英首相との会談後の会見でプーチン大統領は、シリア反体制派が政権側軍人の遺体を食べる映像を公表したことに言及し、「殺害した敵の内臓を食べる人たちを支援するのか」と欧米を批判。G8議長のキャメロン首相は、シリア問題で譲歩しないロシアを外し「G7」での声明を出すことも検討したと伝えられた。

 プーチン氏は昨年5月の大統領返り咲き直後に米国で開かれたG8サミットを内政多忙を理由に欠席した。エリツィン元大統領は「欧米先進国への仲間入り」としてG8を重視したが、欧米との「対等な関係」にこだわるプーチン大統領は、欧米中心のG8より、中国、インドなど新興国を含む主要20カ国・地域(G20)首脳会議に軸足を移しつつある。

 プーチン氏はG8サミット直前のロシア通信とのインタビューで「G8は生命力がある」と評価しつつも、「ロシアの貢献により、存在感を高めている新興国の声が(G8に)反映されている」と指摘。9月に出身地のサンクトペテルブルクで主催するG20サミットに向け、国際金融分野での新興国の役割強化を検討する考えを示した。

6496チバQ:2013/06/20(木) 22:24:28
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130620/asi13062000580001-n1.htm
和平交渉不参加を表明 アフガン大統領
2013.6.20 00:57
 【アムリツァル(インド北部)=岩田智雄】アフガニスタンのカルザイ大統領は19日、イスラム原理主義勢力タリバンとの和平交渉について、米国の対応に不満を表明し、交渉がアフガン主導でなければ交渉に参加しないと表明した。2014年末までの国際治安支援部隊(ISAF)撤退後の駐留米兵の規模や地位を定めた安全保障協定についても米国との協議を中断すると発表した。

 カルザイ氏は18日、タリバンとの和平交渉を担う政府の高等和平評議会のメンバーをタリバンが事務所を開設したカタールのドーハに派遣すると表明していたが、翌19日、「事務所の開設の仕方とタリバンの声明は、米国がわれわれに保証していたことに明らかに反する」と米国を批判した。

 アフガン当局者はロイター通信などに、タリバンがアフガン統治時代から使ってきた「アフガニスタン・イスラム首長国」の名称がタリバンの事務所に使われたことについて、タリバンに「公式な立場」を与えることになるとし、アフガン政府が反対してきたことだと説明した。

 カルザイ氏はまた、18日にタリバンのテロが続発したことを非難、こうした状態では「カタールでの協議に参加できない」とした。

6515とはずがたり:2013/06/23(日) 19:18:47

泣き寝入り「超短期婚」、狙いはインド人女性
2013年6月21日(金)10:16
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20130620-567-OYT1T01422.html
(読売新聞)

 インド南部ハイデラバードで、中東やアフリカから来るイスラム教徒のビジネスマンが、インド人女性を1〜2か月間だけ妻にする「超短期婚」が横行している。

 警察当局は買春目的と見ており、昨年末の女子学生暴行死事件をきっかけに、女性の権利向上が課題となる中、摘発に力を入れ始めた。しかし、泣き寝入りを余儀なくされる女性も多い。

 情報技術(IT)産業で経済的活況を見せるハイデラバードは、人口の約半数がイスラム教徒。オイルマネーが豊かな湾岸諸国や、スーダンなどアフリカのイスラム圏から年間3万〜4万人のビジネスマンが訪れるが、ほとんどが短期滞在だ。

 旧市街のスラムに住むラビヤさん(30)は1年前、60歳代のサウジアラビア人の男と結婚、2か月後に「離婚」された。トタン小屋で催された粗末な結婚式で、結婚承諾書以外に、読めないアラビア語の「離婚承諾書」にもサインをさせられていた。「ホテルに監禁されて乱暴され続け、突然、放り出された。まるで動物のような扱いだった」

 インド人仲介業者が貧困イスラム教徒家庭の女性を無理やり結婚させ、女性の親に平均10万ルピー(約18万円)の謝礼を支払うしくみだ。女性に結婚期間は知らされない。

 インドは結婚時に多額の持参金を女性側に求める風習があり、貧困家庭は用意できないことから、そもそも結婚が難しい実態がある。ラビヤさんの家も三輪タクシー運転手の父親の収入は不安定で、5人姉妹全員が未婚。ラビヤさんは「お金がもらえるなら」と結婚に承諾したが、「あれは結婚ではない。奴隷契約です」と憤った。

6547チバQ:2013/06/27(木) 22:39:26
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130627/asi13062720160001-n1.htm
アフガン和平交渉仕切り直し 米の思惑見透かすタリバン 
2013.6.27 20:13 (1/2ページ)

25日、カブールのアフガニスタン大統領府付近から上がる煙を背に、警備にあたる治安部隊の隊員(AP)
 【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンとの和平交渉で米側代表を務めるアフガン・パキスタン特別代表のドビンズ氏が、訪問先のインドから交渉が行われる予定だったカタールのドーハに向かわず、米国にいったん帰国することになった。米国務省のベントレル報道部長が26日の記者会見で明らかにした。協議は仕切り直しになり、和平交渉を早期に実現させたい米国はタリバンに硬軟両様で翻弄された形になった。

 タリバンは18日にドーハに事務所を開設し、米国との初の正式な和平交渉を行い、アフガン政府との協議にも応じる意向を示していた。しかし事務所の名称にタリバンがアフガン統治時代に使っていた国名が使われていたことにカルザイ大統領が「約束と違う」と反発し、交渉開始は延期された。ドーハ入りしていたドビンズ氏は交渉延期後、アフガン、パキスタン、インドを訪問し、今後の対応を関係者と協議していた。

 一方、タリバン・カタール事務所の広報担当者はホームページ上で、和平協議は米国との捕虜交換が重大な議題になると明らかにし、米国にオリーブの枝をちらつかせている。

 米国はタリバンに捕らえられている米兵捕虜と米軍グアンタナモ基地(キューバ)に拘束している5人のタリバン幹部の交換を目指している。また、来年末までの国際治安支援部隊(ISAF)のアフガン撤退を見据え、タリバンとの和平の糸口をつかもうとしており、交渉を急ぐ必要がないタリバンは米側の思惑を見透かし、最大限に利用しようとしているとみられる。

 タリバンは25日にはアフガンの首都カブールにある大統領府付近でテロを行い、27日未明には西部ヘラート州で警官5人を殺害した。カタール事務所開設後も、暴力でも米、アフガン政府に圧力をかけている。

 ドビンズ氏は27日、ニューデリーでPTI通信に、「タリバンは米国が圧力に屈して後退していくとの印象を与え続けたいと考えている」と警戒心をあらわにし、早期のテロ停止はないとの見通しを示した。

6651チバQ:2013/07/12(金) 22:48:10
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130712-00000117-mai-asia

<インド>1歳半の幼女もレイプ被害に

毎日新聞 7月12日(金)20時54分配信



 【ニューデリー杉尾直哉】インド北部ウッタルプラデシュ州で11日夜、30歳の男が1歳半の幼女をレイプした疑いで警察に逮捕された。幼女は負傷し、病院に運ばれたが、命が危険な状態という。

 インドでは昨年12月、首都ニューデリーで集団レイプの被害女性が死亡し、国内各地で抗議デモが広がった。その後もレイプ事件が後を絶たず、外国人観光客らも被害に遭ってきたが、幼女がレイプされるのはまれ。

 民放NDTVによると、逮捕された男は、幼女の両親と顔見知り。結婚式会場で両親に幼女を託され、両親がその場を離れていた間にレイプした疑いがもたれている。幼女は会場近くに捨てられていたという。

 また、州内の別の村では9日夜、女子学生が友人の男にレイプされたうえ、燃料をかけて火をつけられ、全身をやけどする事件があった。女子学生は命が危険な状態。容疑者の男は逃走している。

6685チバQ:2013/07/28(日) 21:10:28
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130728/asi13072816530001-n1.htm
カシミール地方の治安悪化 武装勢力襲撃やパキスタン交戦
2013.7.28 16:50

7月18日、インド北部ジャム・カシミール州スリナガルで、警官隊にデモを阻止される分離独立派組織「ジャム・カシミール解放戦線」のメンバーら(岩田智雄撮影)
 インドのPTI通信によると、北部ジャム・カシミール州ソポレで28日、警官が武装勢力の銃撃を受けて死亡した。PTIは、パキスタンとの実効支配線付近でも27日、インド軍国境警備隊がパキスタンから2度の越境攻撃を受け、インド兵1人が負傷したと伝えた。交戦について、パキスタン政府はインドの不当な攻撃でパキスタン兵1人が死亡、1人が負傷したとしてインド軍を非難した。カシミール地方では、イスラム教のラマダン(断食月)が続く中、治安が悪化している。(ニューデリー 岩田智雄)

6704チバQ:2013/07/31(水) 21:36:19
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130731/erp13073108430004-n1.htm
法王、同性愛者「裁けぬ」 外遊終え会見 来年アジア訪問も
2013.7.31 08:43 [アジア・オセアニア]
 【ローマ=共同】初外遊のブラジル訪問を終えたローマ法王フランシスコは28日、同行記者団と特別機内で会見し、来年にもフィリピンやスリランカなどのアジア諸国を訪問する可能性があると明らかにした。アジア以外ではエルサレム訪問も検討しているという。アジア訪問が実現すれば、1999年に故ヨハネ・パウロ2世がインドのニューデリーを訪れて以来。

 また「私は神を探し求めている同性愛者を裁くことはできない」と差別をいさめたが、同性愛を認めない姿勢は変えなかった。聖書は同性愛を禁じており、発言は“罪を憎んで人を憎まず”という考えを示したといえる。数々のマネーロンダリング(資金洗浄)疑惑に揺れる法王庁(バチカン)の財政管理組織「宗教事業協会」(通称バチカン銀行)については「透明性と正直さが必要」と強調。バチカン銀行関係者の改革努力に期待しているとした。

 法王はバチカンのサンピエトロ広場に面した専用住居には入らず、法王選挙(コンクラーベ)の際に使用したバチカン内の宿舎で他の聖職者らと寝泊まりを続けている。会見ではその理由を「人に会って話をする必要がある。独りでは住めない」と説明した。

 自らが進める数々の改革への抵抗勢力はないと強調。「あなたには同意できないと言ってもらう方が、陰で違うことを言われるよりいい」と意見の違いを尊重する姿勢を示した。

 法王は29日、ローマの空港に到着後、バチカンに戻った。

6705チバQ:2013/07/31(水) 21:54:32
http://www.afpbb.com/article/politics/2959035/11111173
インドで29番目の州誕生へ、与党が分割案を承認
2013年07月31日 11:36 発信地:ニューデリー/インド
【7月31日 AFP】インドの与党・国民会議派(Congress Party)は30日、同国南東部のアンドラプラデシュ(Andhra Pradesh)州からIT企業が集積しているハイデラバード(Hyderabad)を含むテランガナ(Telangana)地区を分割し、新たな州を創設する案を承認した。

 国民会議派の決定は議会の承認を得る必要があるが、最大野党のインド人民党(Bharatiya Janata Party、BJP)は支持を表明している。分割案は数十年前から実現を求める声が上がっていたものだが、周辺地域では反対意見も根強く、今回の決定を受けて暴力的な抗議行動が起きる恐れもある。

 州昇格が実現すればインド29番目の州となるテランガナ地区は、干ばつが頻発する貧困地域に位置する。分割案支持派は、アンドラプラデシュ州政府は一貫してこの地区を軽視してきたと主張している。

 一方で、同州のより豊かな地区は、多様な民族・文化・宗教を持つインドの他の地域での州昇格を求める動きの活発化を招くとして、この分割案に強く反対している。

 アンドラプラデシュ州はインドで5番目に面積が広い州で、定数545(うち2議席は父方が欧州起源の者から大統領が指名する)の下院で42議席が同州からの選出。来年予定されている総選挙で勝利して3期連続で与党の座にとどまることを狙う国民会議派は、この分割案によって同州での支持を広げる意図があると専門家たちは話している。(c)AFP/Abhaya SRIVASTAVA

6706チバQ:2013/07/31(水) 21:55:47
http://www.afpbb.com/article/politics/2959032/11110401
パキスタン新大統領にフセイン氏、シャリフ首相の政治的威信高まる
2013年07月31日 09:13 発信地:イスラマバード/パキスタン
【7月31日 AFP】パキスタンで30日、アシフ・アリ・ザルダリ(Asif Ali Zardari)現大統領の任期(5年)が9月に満了するのに伴う上下両院と4つの州議会の議員投票による大統領選が行われ、第12代の大統領に与党パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(Pakistan Muslim League-Nawaz、PML-N)のマムヌーン・フセイン(Mamnoon Hussain)氏(73)が選出された。

 フセイン氏は432票を集めた一方、クリケットの元スター選手、イムラン・カーン(Imran Khan)氏が率いる第3党のパキスタン正義運動(Pakistan Tehreek-e-Insaf、PTI)が擁立したワジフディン・アハマド(Wajihuddin Ahmed)元判事は77票にとどまった。

 ザルダリ大統領が率いる第2党のパキスタン人民党(Pakistan Peoples Party、PPP)は、大統領選が8月6日から前倒しされたことに反発して投票をボイコットしたため、フセイン氏とアハマド氏の一騎打ちになっていた。

■シャリフ氏の政治的威信高まる

 フセイン氏が大統領に選ばれたことでナワズ・シャリフ(Nawaz Sharif)首相の政治的威信は高まるとみられる。

 シャリフ首相は5月の総選挙で圧倒的勝利を収め、同国では初めて文民政権が任期を満了し、選挙を通じて次期政権に権力を引き継いだ。フセイン新大統領の誕生でこの歴史的な権力移行が完了することになる。

 フセイン氏はインド生まれ。インドから分離独立したパキスタンにイスラム教徒が大挙して移るなか家族とともにパキスタン南部のシンド(Sindh)州の州都カラチ(Karachi)にやってきた。繊維関係の実業家で同市の商工会議所会頭を務めた経験もある。シャリフ氏が前回首相を務めていた1999年には短期間ながらシンド州知事を務めた。

 カラチ商工会議所の現会頭、アズハル・ハルーン(Azhar Haroon)氏は、「(フセイン氏は)1999年まで政治に関わったことはなかったが、フセイン氏の洗練された話し方と高い実務能力に感銘を受けたシャリフ氏がフセイン氏をシンド州知事にした」と話している。

 ザルダリ大統領時代の憲法改正によってパキスタンの大統領職は再び儀礼的なポストになっている。識者からはPML-Nを長く支えてきながら比較的目立たないフセイン氏は大統領就任後もシャリフ首相に全面的に依存するだろうと指摘する声が出ている。(c)AFP/Masroor GILANI

6717チバQ:2013/08/04(日) 12:11:10
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130804/asi13080407000000-n1.htm
「自由」求めるインド・カシミール地方のイスラム教徒
2013.8.4 07:00 (1/4ページ)[鼓動]
7月18日、インド北部ジャム・カシミール州スリナガルで、警官隊にデモを阻止される分離独立派組織「ジャム・カシミール解放戦線」のメンバーら
7月18日、インド北部ジャム・カシミール州スリナガルで、警官隊にデモを阻止される分離独立派組織「ジャム・カシミール解放戦線」のメンバーら
 インド北部ジャム・カシミール州で、州の分離独立を求めるイスラム教徒住民と軍部隊の緊張が高まっている。ヒンズー教徒が国民の約8割を占めるインドでは、イスラム教徒は少数派だが、同州では約7割と多数派を占める。州政府側は、分離独立派の背後にはカシミールの領有権をめぐって対立するパキスタンがいると主張し、警戒をゆるめない姿勢を強調。住民の中には、こうした状況が地元経済に与える悪影響を懸念する声もあり、それぞれの思惑と利害が複雑に絡み合っている。(スリナガル 岩田智雄、写真も)

 イスラム教のラマダン(断食月)が始まった後の7月18日、夏の州都スリナガルに、州の分離独立を目指すイスラム組織「ジャム・カシミール解放戦線」の指導者ヤシン・マリク氏を訪ねた。

 古びた建物の2階にある事務所でマリク氏は、「政府への抗議デモを急遽(きゅうきょ)行うことにした。インタビューは後にしてくれ」と固い表情で話した。スリナガル郊外のラムバンでこの日朝、イスラム教徒のデモ隊数百人がインド軍国境警備隊と衝突し、デモ隊側の4人が死亡する事件があったからだ。

 マリク氏は礼拝後、支持者らと階段をギシギシときしませて駆け降り、表の目抜き通りに出ると住民らにデモへの参加を呼びかけた。警戒に当たっていた警官隊が直ちにデモ隊を押し返すと、警官への投石が始まった。

 「パン、パン、パン!」

 警官の威嚇射撃とみられる銃声が鳴り響く。クモの子を散らすように逃げ出した通行人らは付近の商店内に駆け込んだ。マリク氏らはあっという間に拘束された。

 この後、いくつもの分離独立派組織が翌金曜日の礼拝日にストライキと抗議デモを行うと発表した。州政府は混乱を阻止するため、3日間、州内主要部に外出禁止令を出し、指導者らを自宅軟禁にして対抗した。

 今回、政府への反発が拡大したのは、宗教心が高揚するといわれるラマダンだったからだけではない。人々の脳裏に焼き付けられた3年前の忌まわしい記憶が呼び起こされたことも大きな理由だ。

 それは、村人3人がパキスタンからの越境テロリストの疑いをかけられ、軍人らに射殺された事件だ。

 州全域には軍特権法が適用されており、兵士は武装勢力とみられる者には発砲しても罪に問われない。事件後、軍人らがこの法律を悪用し、昇進目当てに交戦をでっち上げ、村人を殺害していたことが暴露された。軍への抗議行動は過激化し、住民120人以上が死亡する事態になった。

 今回のラムバンの衝突は、地元のイスラム教指導者が警備隊に誤って越境者の疑いをかけられて拘束されたことが引き金になった。このため、住民の怒りに再び火がついたのだ。州内ではこの後も各地で衝突が相次いだ。


■ ■ ■


 ジャム・カシミール州は隣のパキスタン支配地域などと合わせてカシミール地方と呼ばれる。印パが英国から独立した際、ともに領有権を主張し、両軍がにらみ合う状況が続いている。3度の戦争と大規模紛争を起こした「核武装国間の火薬庫」といわれる地域だ。

6718チバQ:2013/08/04(日) 12:11:33
 インド側の州内では、7万人もの兵士がパキスタン軍や分離独立派の警戒に当たっている。地元記者のナジブ・ガネイさんは「市民が兵士に理由もなく連行され、暴行されることも珍しくない」とイスラム教徒住民の怒りを代弁する。さらに「多くの住民は独立や自治の意味を理解していないが、間違いなくいえるのは、自由を求めているということだ」と説明した。

 ただし、同じイスラム教徒でも分離独立派と思いを異にする人たちもいる。

 スリナガルの中心部からはずれた観光地のダル湖に足を運んだ。一帯はヒマラヤ山脈に連なる風光明媚(めいび)な土地で外出禁止令の対象地域ではない。

 しかし、いくつもの遊覧用ボートはロープでつながれたままだ。船頭の少年(16)は「あんたが、きょう最初の客だ。いつもなら午後のこの時間は50隻は浮かんでいるのに」と不満顔だ。そして「独立? どうでもいい。ストライキのせいで商売はさっぱりだ。分離独立派はストに参加しないと暴力を振るう。大嫌いだ」と吐き捨てた。

 別の男性は、「3年前のストでは、期間を短くしてもらうために、やつらにカネを渡した。腐っている」と怒りをぶちまける。州商工会議所のシェイク・アシク副会頭も「こんな状態では、地元経済は成り立たない。和平を実現できない分離独立派と政府双方の責任だ」と憤った。

 こうした状況を州政府はどう見ているのか。オマル・アブドラ州首相は「ジャム・カシミール州の地位が変更されることはない」と分離独立派の要求を完全に否定する。

 カシミール問題はインドにとり、「内なる問題」であるとともに、カシミールの領有権をめぐって対立する隣国パキスタンとの国際問題でもある。

 アブドラ氏は、「分離独立派がパキスタンの支援を受けているのは疑いようがない。資金援助も軍事訓練もしている」と非難した。

 さらなる懸念も指摘されている。近隣のアフガニスタンからの国際治安支援部隊(ISAF)の戦闘部隊撤退が2014年末に迫る中、イスラム原理主義勢力が増長し、カシミール地方でもラシュカレトイバなどイスラム過激派の動きが活発になるかもしれないと予測されている。

 穏健派の分離独立派指導者 ミルワイズ・ウマール・ファルーク氏は「ソ連軍がアフガンから撤退したとき、タリバンが勢力を増し、カシミールの過激派が活動を始めた。再び、若者の中に武器を手に取る者が出てくるかもしれない」と話す。

 人権活動家のクラム・パラバイズ氏も、「米国がタリバンとの対話を探るのを見て、分離独立派の若者らがタリバンに学ぼうと考えるかもしれない」と警告した。





カシミール問題 印パが分離独立した1947年、カシミール地方の藩王がパキスタン側の侵攻を受け、インドへの帰属宣言と引き換えにインド軍の出動を要請。領有権を主張する両国は交戦状態になり、49年に停戦ライン(72年に実効支配線)が引かれた。国連安保理は住民投票で帰属を決めるべきだとの決議を採択したが、インドはパキスタン軍の撤退を条件とし、住民投票は実現していない。北東部は中国が実効支配する。

6723チバQ:2013/08/04(日) 18:22:59
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130804-00000035-jij-asia
カースト越えた恋、悲劇の結末=根強い差別、最下層の男性死亡―印
時事通信 8月4日(日)14時33分配信

 【ニューデリー時事】インド南部タミルナド州で7月、線路脇で男性の遺体が見つかった。男性の名はイラバラサンさん(19)。身分制度カースト制の底辺に属する「不可触民」出身だ。上位カーストの女性(22)と恋に落ちて結婚したが、今年6月に離別。暴動にまで発展した結婚だっただけに遺族は他殺を主張するが、社会学者は「他殺でも自殺として処理されるだろう。悲しいがこの国には身分差別が根強く残っている」と語る。
 イラバラサンさんは2012年10月、周囲の反対を押し切り、四つの階級に大別されるカーストで上から2番目に位置するクシャトリア(王侯・武人)の女性と結婚した。
 地方ではいまだ禁忌とされるカースト間の結婚に、上位カーストは猛反発。追い詰められた女性の父親は数日後に自殺し、不可触民の村数カ所が焼き打ちに遭った。
 その後も2人に対する社会の圧力は弱まらず、女性は13年6月にイラバラサンさんの元を去り、母親と暮らし始めた。7月に入り、地元テレビのインタビューで「もう二度と彼の元に戻るつもりはない」と打ち明けた。
 イラバラサンさんの遺体が見つかったのはその翌日。遺族は身分差別を肯定するグループに殺害されたと主張し、新聞紙上でも自殺か他殺かをめぐり議論が沸き起こった。
 警察は遺体発見から約1週間たって、女性宛ての遺書が見つかったと発表。4ページにわたる遺書には「生まれ変わっても君と結婚したい」などと記されており、鑑定の結果、本人の直筆と断定された。自殺をほのめかす発言をしていたとの友人の証言も飛び出した。
 事件は自殺として処理されつつある。しかし、イラバラサンさんの父親は「捜査には不審な点がある」として、法廷で戦う決意を固めている。
 カルカッタ大のアビジット・ミトラ教授は「政府機関上層部を占める上位カーストは、自らの優位性を保つためならどんな手も打つ」と指摘。「不可触民が死亡しても、上位カーストに有利に処理されるだけだ」と語る。カースト差別廃止を定めた憲法の施行から63年。いまだ残るインド社会の闇に、1人の男性の死がのみ込まれつつある。

6737チバQ:2013/08/09(金) 20:59:01
http://mainichi.jp/select/news/20130809k0000e030232000c.html

豪州:生きるため密航で 難民締め出し政策でも目指す

毎日新聞 2013年08月09日 15時12分(最終更新 08月09日 16時07分)



豪州を目指す難民希望者が暮らす集合住宅で、弟ソバン君を抱くマスード君。父親のハルーンさんは「お金が用意できれば、すぐに家族全員で船で豪州に行きたい」と話した=インドネシア西ジャワ州プンチャックで2013年8月6日、佐藤賢二郎撮影
豪州を目指す難民希望者が暮らす集合住宅で、弟ソバン君を抱くマスード君。父親のハルーンさんは「お金が用意できれば、すぐに家族全員で船で豪州に行きたい」と話した=インドネシア西ジャワ州プンチャックで2013年8月6日、佐藤賢二郎撮影

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インドネシア・西ジャワ州プンチャックの位置
インドネシア・西ジャワ州プンチャックの位置

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 オーストラリアのラッド政権が打ち出した密航者を完全に締め出す政策に、中継地インドネシアで密航の機会をうかがう難民希望者が反発している。それぞれが母国に戻れない事情を抱えているうえ、経済的にも困窮。オーストラリアの難民政策が再び変わることへの期待感もあって、多くが「他に選択肢はない」と語り、今も危険な航海に希望を託している。【プンチャック(インドネシア・西ジャワ州)で佐藤賢二郎】

 「政策が変わっても、密航の決意は変わらない」。パキスタン出身のメヘディさん(26)は2カ月前、アフガニスタン国境の町クエッタを離れた。イスラム教シーア派を信仰する少数派のハザラ人。イスラム武装勢力タリバンから迫害を受け、多くの知人が殺された。最終目的地は豪州。「差別がなく安全と聞いた。金ではなく生きるため」と強調した。

 ラッド首相は先月19日、無許可で漂着した難民希望者を全て隣国パプアニューギニアに移送し、難民認定後も豪州への移住を認めないと発表。豪州移住の可能性をゼロにすることで密航の根絶を目指す強硬策に着手した。すでに密航者約120人が空路でパプアに移されている。

 だが、密航にブレーキはかからず、変更後も密航船16隻で1260人が漂着。少なくとも2隻が沈没、76人が死亡した。密航が続く背景には、豪政府の度重なる政策変更と難民希望者の経済的困窮がある。

 豪州では政権や首相が交代するたび、難民政策が変わり、強硬策が見直された。難民希望者たちは「また変わる可能性がある」と期待を口にする。その1人であるメヘディさんも先月末、密航業者に4000ドル(約39万円)を支払い、ジャワ島南岸の港に向かったが、悪天候で出港が中止となり、次の機会を待っている。

 難民申請の手続きを経る場合、認定には最短で半年、平均約2年かかる。メヘディさんは「(インドネシアでの生活で)家賃や食費で月最低150ドル。認定まで待つ余裕はない」と語った。

 アフガニスタン出身のアリさん(22)も先月末、密航船で豪州を目指した。老朽化した小型漁船は女性や子供を含む約100人で満杯。出港から約5時間後、浸水が始まり、まもなく船は沈没した。警察の船に救助され、収容された宿舎から逃亡し、再度の密航を計画中だ。「全てを捨てて国を離れ、多額の借金もある。決して希望は捨てない」と語る。

 インドネシアで難民申請した亡命希望者は今年6月時点で8262人。アフガニスタン出身者が約半数を占める。未登録の不法滞在者も含めると1万人を超えるとみられる。

 豪政府は今月3日、パプアと同様の難民の移送・定住に関する合意を太平洋の島国ナウルとも締結。バーク移民相は7日、「インドネシアの亡命希望者の多くが危険な密航を断念し、業者に返金を求めている」と政策変更の効果を強調した。

6738チバQ:2013/08/09(金) 21:03:03
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130809/asi13080917450001-n1.htm
印国防相、「弱腰」批判受け発言撤回 対パキスタンめぐり
2013.8.9 17:44
カシミール地方の休戦ライン付近を警戒するインドの国境警備兵=8日(ロイター)
カシミール地方の休戦ライン付近を警戒するインドの国境警備兵=8日(ロイター)
 インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方で、パキスタン兵がインド兵5人を殺害したとされる事件をめぐり、パキスタン擁護とも受け取れる発言をしたインドのアントニー国防相に対し、「弱腰」との批判が国内で強まり、同氏は発言を事実上撤回した。

 インドとの関係改善を打ち出しているパキスタンのシャリフ首相と、インドのシン首相が9月に初の首脳会談を予定しているため、「対話機運を壊したくないとの判断が働いた」(インド軍筋)との見方もある。

 事件は8月6日未明、カシミールのインド支配地域にある軍検問所が襲撃され、兵士5人が死亡した。パキスタン側は関与を否定しているが、インド軍は6日の発表でパキスタン軍の犯行と断定した。

 しかし、発表後、アントニー氏は国会で「パキスタン軍の制服を着た者たちによる攻撃」と断定を避けて答弁。野党から「パキスタンに逃げ口上の余地を与えている」と批判を浴びた。(共同)

6744チバQ:2013/08/12(月) 18:56:05
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130811-00000188-yom-int
なぜ非白人狙う…英移民政策に批判「差別的」
読売新聞 8月11日(日)9時0分配信

 【ロンドン=林路郎】キャメロン英政権が、移民の数を年間10万人未満に制限するとした公約実行に本格的に乗り出した。

 2015年の次期総選挙を視野に、「反移民」を掲げる右派政党に奪われた支持層を取り戻すことが狙いだ。歴史的な移民への寛容政策を転換しようとする首相に、最大野党・労働党などは反発を強めている。

 英内務省は今月1日、ロンドン、マンチェスター、ダラムなど都市部で不法移民の一斉摘発を行った。不法就労などの疑いがある139人を摘発し、マーク・ハーパー移民担当相は「脱税や劣悪な労働環境を生む不法移民を許さない」と成果を強調した。

 ところが、この後、捜査官が有色人種だけを選び、職務質問したと、人権団体などが問題提起した。実際、摘発された人の多くは黒人や南アジア系だった。

 最大野党・労働党のドリーン・ローレンス上院議員は「移民には白人もいる。なぜ非白人だけ狙うのか」と人種差別があったと指摘。これを受け、行政機関に是正措置を命ずる権限を持つ国の独立機関「平等人権委員会」が実態調査に乗り出した。英国は、1976年の人種関係法や2006年の平等法で人種に基づいて人に不利益をもたらす行為を禁じており、同委が是正を求める可能性がある。

 同委は、内務省が移民の多いロンドン郊外の6地区で「不法滞在者は出国しなければ捕まる」と移民を脅すかのような広告を掲載した車両2台を7月下旬に走らせたことも問題視する。

 英国は伝統的にアジア、カリブ海、アフリカなどの旧植民地出身の移民に寛容だった。冷戦後はポーランドなど旧東欧からも多くの移住者を受け入れ、08年のリーマン・ショック後、その数は年間20万人を超えた。

 2010年の総選挙で、当時、最大野党だった保守党党首のキャメロン氏は移民規制を公約した。首相就任後、まずは移民の数が多いインド人技術者を狙い撃ちした査証発給制限などを行った。首相は秋には不法滞在者を雇った事業者への罰則を強化する新法案も下院に提出する方針だ。「英国人から雇用を奪う移民の排斥」を打ち出し、右派政党・独立党が支持を拡大していることが念頭にある。

 これに対し、労働党は、首相の政策は「人種差別的」として政権攻撃の材料とする構えだ。

6755チバQ:2013/08/14(水) 21:36:08
http://mainichi.jp/select/news/20130815k0000m030061000c.html
インド潜水艦爆発:海軍増強路線に打撃…18人死亡か
毎日新聞 2013年08月14日 21時25分

 【ニューデリー杉尾直哉】インド西部ムンバイで14日未明、軍港内に停泊していたインド海軍の潜水艦「シンドゥラクシャク」が爆発し、沈没した。アントニー国防相は「死者が出ている」と述べたが、人数は明らかにしなかった。インドの民放NDTVなどによると、消防隊が鎮火したが、艦内に水兵18人が閉じ込められた。艦内とは連絡が取れないといい、18人全員が死亡した可能性がある。

 救助隊は中に入れない状態で捜索は難航している。複数の負傷者が病院に運ばれたが、負傷した場所は不明。

 シンドゥラクシャクはロシア製ディーゼル潜水艦。1997年に就役し、最近、ロシアで改修を受けたばかりだった。

 爆発当時、魚雷や対艦ミサイルを満載した状態だったといい、こうした兵器を収めた区画で爆発が起きた可能性がある。原因はわかっていない。

 インドでは今月9日、初の国産原子力潜水艦「アリハント」の原子炉が臨界に達し、12日には初の国産空母「ビクラント」の進水式があったばかり。中国を念頭にした海軍力増強をアピールしていたインド海軍にとって、今回の事故は大きな打撃となりそうだ。

6761とはずがたり:2013/08/16(金) 10:06:37

対立せずに主張を通す?スイス人の処世術
もめず、生き残るために、ここまでやる!
竹村 真紀子 :IWCJ代表 2013年08月15日
http://toyokeizai.net/articles/-/17491

――スイスは北部〜東部のドイツ語圏、西部のフランス語圏、南部のイタリア語圏、グラウビュンデン州ではなされるロマンシュ語と4つの言語圏に分かれていますね。言語地域によってビジネスも異なりますか?

ピドゥさん:はい。スイスについて、ひとつのビジネス環境だけで話すことはできません。スイスジャーマン、スイスイタリアン、スイスフレンチの3つのビジネス文化があります。

――スイスのドイツ語圏の方は近隣のドイツ語圏の人々とは似た気質がありますか?

ピドゥさん:確かに似たところはありますが、スイスジャーマンはドイツ人と同じではありませんし、スイスフレンチがフランス人と同じように振る舞うわけではありません。スイスイタリアンも同様です。スイス全体のビジネス文化を話しながら、違いを説明していきましょう。

スイスのビジネスはとてもローカルで、そして同時にグローバルです。スイスでは”Small is beautiful”という言葉があり、大きな産業よりも時計などの精密な製品の質を高めるのが得意です。たとえばネスレはとてもグローバルな企業ですが、社風は慎み深く、控えめ。もちろん会社のことは誇りに思っていますが、それを外に向けて傲慢な態度をとったり、ひけらかすような態度は受け入れられません。

ちゃんと地に足をつけた意識を持ちながら、一方ではスイスのマーケットは小さいことと、スイスの人口の22%が外国人なので、グローバルなマインドも持っています。

そういったことから外国の企業にもとてもオープンです。すでに日本とスイスもとてもいい関係にあり、スイスからはネスレ、ノバルティス、ロッシュ、UBS、クレディ・スイスなど、日本からも武田薬品、東芝など多くの企業が進出しています。

二重課税回避協定、社会保障協定(駐在が5年以上の人は両国での保険期間を通算して年金の受給権を得られる)なども結んで、ビジネスも行いやすい環境です。

控えめな態度は特にスイスジャーマンにみられます。みんなで共通認識をもって納得したうえで物事を進め、対立することは好きではありません。

――それでは決定までに時間がかかりませんか?

ピドゥさん:日本ではプロセスが長いので時間がかかりますが、日本とはまた異なる形です。しっかりと話し合い、コンセンサスをとったうえで進めますが、責任者がすばやく決断します。

アメリカやドイツなどはとてもダイレクトに物事を進めますが、スイスはすべての人が意見を言える環境でスムースに意見を一致させながらも、決断するときは早く決断します。アメリカと日本が対極にあるとしたら、スイスはその中間です。

リストラも相談のうえ、毅然と決断する

――若い人もどんどん意見を言うのですか?

ピドゥさん:若い人ほど意見を言わなければいけません。スイスのビジネスではイノベーション(革新)がとても重要視されます。イノベーションやアイデアを出すことは、若い人にこそ期待されるので、若い人は上司からの指示を待つのではなく、イニシアティブをとって進めます。スイスでビジネスを行うならば、上司は若い人の意見を取り入れ、話を聞かなければいけません。

――対立することも避ける文化なのですね。

ピドゥさん:ドイツ人、フランス人などは対立することもよしとしますが、スイスジャーマン、スイスフレンチを含めスイスの人は対立を避け、しっかりと話し合いをして、極力、納得して物事を進めるようにします。

たとえばある会社の業績が悪化した際には、全員に会社の現状をきちんと話をして、労働組合が集まりいちばんの解決策を話し合いました。一時期、人を減らすことも、その後の成長のためには仕方がないと判断して、労働組合で人員削減を決定したのです。

――従業員にもきちんと情報がシェアされているのですね。

ピドゥさん:スイスでは解雇することも、雇うことも早いです。2カ月で首を切ることも普通。先ほどお話した会社も再建のために解雇しましたが、結果、業績は伸びて、すぐに以前よりもたくさん雇用しました。

話の伝え方にもいろいろあると思うのです。アメリカは直接的、日本は間接的。スイスは中間です。みんなが納得するように柔らかく進めますが、しかしながらYesはYes、NoはNo、とはっきりしています。

ドイツはすぐにNOと言い、日本はなかなか結論を言いませんが、スイスでは気を使って話をスタートさせながらも、伝えなければいけないYes、Noは明確に伝えます。日本のように「検討します」と言って相手に察してもらおうというのは、スイスではしてはいけません。

6795チバQ:2013/08/29(木) 04:43:42
http://news.livedoor.com/article/detail/8006856/
インド議会「犯罪汚染」に打つ手なし
ニューズウィーク日本版2013年08月28日15時52分
コメント 1 . インドの議会は刑務所内で開いたほうが手っ取り早い、と言っても過言ではない。

 選挙の監視を行っているニューデリーの市民団体「民主改革協会(ADR)」によれば、インド議会(下院)では選挙で選ばれる543人の議員のうち162人が、州議会では全国の4032人のうち1258人が刑事犯罪の疑いを掛けられている。おまけに統計を見ると、犯罪歴のある立候補者の当選確率は、そうでない立候補者の2倍近い。

 7月、インド最高裁は服役中と拘束中の人物の被選挙権を認めないとの判断を示したが、各政党はこぞって激しく反発。司法の権限を逸脱した判断だと、最高裁を非難する始末だ。

 政治家が金銭スキャンダルで疑いを掛けられるケースはほかの国でも決して珍しくないが、インドの場合、政治家たちが問われているのは経済犯罪だけではない。下院議員の10分の1以上が誘拐、レイプ、殺人など暴力犯罪の容疑をかけられている。

 04年の総選挙で、モハメド・シャハブディン議員(ビハール州選出)は、ライバル政党の運動員を殺害目的で誘拐(その後行方不明)した疑いで収監されていたのに4期連続で当選。選挙の後、対立候補の運動員9人が殺害された。

 ウッタルプラデシュ州議会議員のラグラジ・プラタップ・シンは05年、「テロ防止法」に基づく誘拐容疑で拘束中だったにもかかわらず、州政府の閣僚に就任した(シンは、今年3月に地元警察官が殺害された事件でも捜査対象になっている)。

 この状況は簡単には変わらないだろう。犯罪容疑のある政治家たちは莫大な資金力と政治力を持っていて、有権者(や対立候補)を買収したり、脅したりできる。しかもインドの政党は、犯罪歴のある人物でも候補者に指名する。「政治力と資金力がある上に、政党がお墨付きを与えている」と、ADRのアニル・バイルワルは言う。

 裁判所の力が弱いインドでは最高裁の判断も効果は怪しい。容疑者の立候補禁止は、政治家に対してだけ「無罪の推定」ではなく「有罪の推定」を課すものだとして議会に無効とされる可能性もある。有罪になった犯罪者の立候補禁止も、裁判が長いインドでは大した意味がない。判決が下る頃には政治家を引退しているだろう。

 インド議会の「犯罪汚染」が解消する日はいつ来るのか。

[2013.8.20号掲載]

ジェーソン・オーバードーフ

6824チバQ:2013/09/05(木) 22:23:12
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013090500527
「中印代理戦争」の様相も=7日大統領選−モルディブ

モルディブ大統領選で対決するワヒード大統領(左)とナシード前大統領(AFP=時事) 【マレ時事】インド洋の島国モルディブで7日、直接投票による大統領選挙が行われる。現政権の中国接近を警戒するインドは、続投を狙うワヒード大統領の対抗馬として前大統領を推す動きを見せており、選挙戦はあたかも「中印代理戦争」の様相を呈している。
 立候補を届け出たのは、2012年2月に刑事裁判所長官の逮捕をきっかけとする与野党対立で辞任を余儀なくされたナシード前大統領と、その後任のワヒード大統領ら4人。過半数を獲得した候補がいなければ、28日に上位2人による決選投票が実施される。(2013/09/05-14:57)

6834チバQ:2013/09/08(日) 18:48:05
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130908/asi13090811110000-n1.htm
モルディブ大統領選、前職ら2人が28日決選投票
2013.9.8 11:10
 インド洋の島嶼(とうしょ)国モルディブの選挙管理委員会は8日、7日の大統領選の開票結果を発表した。立候補した4人全員が有効票の過半数を獲得できず、得票がトップのナシード前大統領(46)ら上位2人による決選投票が28日に行われることになった。

 上位2人の得票率は、昨年2月の軍と警察によるクーデターで失脚したナシード氏が45%で、2位の国会議員アブドラ・ヤミーン氏(54)が25%だった。

 クーデターの時まで副大統領で、ナシード氏に離反して政権トップの座を奪ったワヒード大統領(60)はわずか5%の得票で惨敗。2008年まで30年間、ガユーム元大統領(75)による独裁体制下で言論弾圧などを強いられた国民の反クーデター感情が鮮明となった。(共同)

6853チバQ:2013/09/14(土) 01:54:41
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013091300967
首相候補に改革派モディ氏=次期選挙での政権奪還託す−印野党


 【ニューデリー時事】インドの最大野党インド人民党(BJP)は13日、2014年に予定される総選挙で、グジャラート州首相で経済改革派として知られるナレンドラ・モディ氏を党の首相候補に指名した。
 モディ氏は世論調査で高い人気を誇る一方、ヒンズー至上主義の同党内でも思想的には保守で、その言動への反発も根強い。今回の指名にも党幹部の一部が反対したが、党首ら大多数が政権奪還の希望をモディ氏に託した形だ。
 モディ氏は指名を受け、「国民や党の期待に応えられるよう全力を尽くす」と抱負を述べた。(2013/09/13-23:30)

6858チバQ:2013/09/16(月) 02:15:54
http://mainichi.jp/select/news/20130914dde018030013000c.html

インド:次期総選挙 最大野党、首相候補にモディ氏 財界、中産層支持

毎日新聞 2013年09月14日 東京夕刊


 【ニューデリー杉尾直哉】インドの最大野党・インド人民党は13日夕、国会議員による会合を開き、来年実施予定の総選挙へ向け、西部グジャラート州のナレンドラ・モディ州政府首相(62)を次期首相候補に擁立することを決めた。ビジネス界やヒンズー教徒を中心にカリスマ的な支持を集めるモディ氏は、ニューデリーの人民党本部で幹部や支持者の祝福を受け、「選挙での勝利を期し、全力を尽くす」と述べた。

 与党・国民会議派は、初代首相ネールのひ孫、ラフル・ガンジー党副総裁(43)を中心に選挙を戦おうとしている。「次期総選挙はラフル氏とモディ氏のどちらをトップとして選択するかの選挙」(政治アナリストのK・G・スレーシュ氏)の様相となっている。総選挙の期日は、来年5月ごろに実施される見通しだ。

 2001年からグジャラート州政府首相を務めてきたモディ氏は、外国企業誘致に積極的で、グジャラートを国内で最も高い成長率の州に育て上げたと評価されている。インドの経済紙「エコノミック・タイムズ」が今月6日に発表したインド財界トップ100人のアンケートでは、75%がモディ氏を次期首相として支持、ラフル氏の7%を大きく引き離した。

 近年9%の高成長を続けてきたインドだが、今年は4%台と過去10年で最低となり、通貨ルピーも急落している。シン政権の経済政策の失敗が指摘されており、財界や中産層の間ではモディ氏への期待が高まっている。

 モディ氏は、父が雑貨店主で、一般的な家庭の出身。若いころからヒンズー至上主義組織「RSS」の活動家として頭角を現した。主にヒンズー教徒の間で支持を得る一方、国民の13%を占めるイスラム教徒の間ではモディ氏への反発が強い。02年にグジャラート州で起き、イスラム教徒を中心に住民1000人以上が死亡した暴動で、「モディ氏が警察を出動させず、イスラム教徒の大量殺りくを許した」と非難されているからだ。

 国民会議派のラフル・ガンジー氏は、曽祖父、祖母、父がインド首相を経験し、「ガンジー王朝の継承者」といわれている。だが、演説に覇気がなく、「経験不足」が指摘されている。04年以降、在任期間が10年近くになるシン首相(80)は、選挙の結果に関わらず来年の任期満了で退任する見通しだ。

6867チバQ:2013/09/16(月) 18:45:26
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130916-00000063-jij-asia
スラム化に苦しむ「楽園」=人口過密で失業、薬物横行―モルディブ
時事通信 9月16日(月)15時44分配信

 【マレ時事】身を寄せ合うように林立するコンクリートの建物、狭い路地を駆け抜ける無数のバイク。「インド洋の楽園」と称されるモルディブだが、首都マレはそのイメージからほど遠い。観光に代わる産業が育たない中、都会に押し寄せた若者は職にあぶれ、違法薬物に走る。「楽園とスラム。モルディブには二つの国が存在する」と住民は語る。
 アミナト・リシュファさん(29)は8月、政府官舎の清掃作業員の仕事に応募したが、断られた。3〜13歳の子供3人と母親を抱え、収入は月3000ルフィア(約2万円)の生活保護手当だけ。食料の大半を輸入に頼るモルディブの物価は高く、隣人が分けてくれた1匹の魚でカレーを作り、水を足しながら週の半分をしのぐ。
 「子供らに満足に食べさせてあげられない」とリシュファさん。平屋建ての住宅に祖母ら親戚10人と同居し、所狭しと洗濯物が干された6畳ほどの部屋には8人が寝起きする。ベニヤ板を張り合わせた壁は薄く、隙間だらけのトタン屋根から雨が吹き込む。
 面積約1.9平方キロに10万人が住むマレは、世界一人口密度が高いとされる。ほかの島から教育や仕事を求めて「上京」する若者は後を絶たず、人口は増えるばかり。失業率は3割近く、国内の違法薬物の使用者は2万〜3万人と推定される。
 モルディブ人権委員会は8月の報告書で、マレ住民の7割は過密住居で生活していると指摘。「こうした環境下では換気や衛生、プライバシーが不十分で、国連が定義する『スラム』に容易に当てはまる」と発表した。
 開発コンサルタントのシマド・サイード氏は「1島1リゾート政策では観光地が隔絶され、旅行者の落とす金が国民に還元されない」と批判。地元民が住む島に旅行者を呼び込む必要があると語る。
 地元住民は「楽園」モルディブをどのように見ているのか。リシュファさんに尋ねた。「もしそんな所があるのなら行ってみたい」。リゾート島で見た、透き通る海に似つかわしくない苦い笑みが返ってきた。

6871チバQ:2013/09/18(水) 22:33:07
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130918/asi13091812230000-n1.htm
保守連合の豪アボット新政権が発足 日本とのEPAに期待
2013.9.18 12:19

オーストラリアの首相に就任したトニー・アボット氏(ゲッティ=共同)
 今月7日のオーストラリア総選挙で野党勢力の保守連合を率い大勝したトニー・アボット自由党党首(55)が18日、労働党のラッド氏に代わり新首相に就任した。保守連合(自由党と国民党)の新内閣も発足、同連合は約6年ぶりに政権の座に返り咲いた。

 新内閣は首都キャンベラで国家元首(英女王)の代理ブライス連邦総督から任命を受けた。日豪経済連携協定(EPA)や環太平洋連携協定(TPP)交渉を担う貿易・投資相に就いたロブ氏は日豪EPAのほか中国、韓国との自由貿易協定(FTA)妥結を優先課題の一つに掲げており、交渉の進展が期待される。

 アボット首相は就任宣誓式で「断固とした行動を取る安定政権を目指し国民のために全力を尽くす」と述べ、炭素税廃止などの公約に取り組む決意を示した。

 アボット首相が主要な外交舞台に登場するのは、10月にインドネシアで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議やブルネイでの東アジアサミットとなる。(共同)

6895チバQ:2013/09/21(土) 15:17:11
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013092100054
カースト差別、火葬場まで=階級別に47カ所設置計画−インド
 【ニューデリー時事】インド北部ラジャスタン州で、伝統的な身分制度カースト制に基づいた階級別火葬場を設置する計画が持ち上がり、「憲法違反だ」などと反対の声が上がっている。
 発案したのは、州都市開発・住宅省傘下の都市整備機構。パキスタン国境に近い町ジャイサルメールで、予算5000万ルピー(約8000万円)をかけ、「ナイ(美容師)」や「ダルジ(仕立屋)」などカースト名を明示した47カ所の火葬場を建設すると発表した。
 地元紙によると、同機構のタンワール会長は「複数のカースト階級を扱う火葬場を嫌う住民がいるため、この計画を進めることを決めた」と説明。「この地域ではカースト別に火葬することは藩王国の時代からあった習慣で、何も不思議ではない」と主張する。
 一方、ラジャスタン大学のグプタ教授は「遺体までもカーストに基づいて区別するのは合理性に反しており、完全に憲法違反だ」と批判する。(2013/09/21-06:31)

6942チバQ:2013/09/29(日) 20:55:16
自治権拡大が望み


 ただし、TNAが求めているのは独立ではなく、自治権拡大と連邦制だ。憲法にうたわれている警察や土地開発の州政府への権限委譲の履行を重視する。北部州の警察官の大半はシンハラ人で、タミル人住民からは「言葉が通じず、とりあってくれない」との不満が強い。TNAは「治安維持をタミル人の手で」と主張している。

 また、内戦の舞台となった北部州には軍の大規模基地があり、兵士15万人が配置されている。国内避難民は10万人以上に達し、土地を軍に奪われた多くのタミル人が政府に補償を求めている。内戦中には、軍人が多くの女性に暴行したり殺害したりしたといわれる。

 州議会選で、TNAの州首相候補として当選したウィグネスワラン元最高裁判事は「軍は土地や女性に手を出した。まずやるべきことは、軍を出てゆかせることだ」と語った。

 もっとも、政府は北部州のために何もしなかったわけではない。中国とインドの支援で幹線道路と鉄道が整備され、昨年の北部州の域内総生産(GDP)成長率は前年比22%も伸びた。逮捕したLTTEの元メンバーのうち約1万2千人に社会復帰教育を施し、釈放したと発表している。

 

「生活は悪化一途」


 しかし、こうした政策にもタミル人の不満の種がくすぶる。あるビジネスマンは、「タミル人はこじきではない。求めているのは支援による経済開発より、開発の能力を高める教育や制度だ。政府はタミル人に経済力を持たせないようにしている」と話す。

 終戦後に逮捕され、社会復帰教育を受けて釈放された30代の元LTTEメンバーの男性も、「職業訓練を受けて仕事を約束されたが、給料は払われなかった。LTTEが支配した時代の方が物価が安く、今は暮らし向きが苦しくなるばかりだ」とこぼした。

 LTTEの元メンバーには、政府支持者に転向した人もいる。広報担当者だったダイアマスター氏(57)はLTTEの思想を放棄し、一時は州議会選で与党側からの立候補を目指した。そんな彼ですら、「シンハラ人中心の軍とタミル人の和解は果たさなければならないことだが、今回の選挙でもたらされることはないだろう」と悲観的な見方を示した。

 それどころか、スリランカのラジャパクサ政権は、州議会選で一定の権利を得たタミル人に、独立運動の高揚を警戒して監視網をいっそう厳しくするとの見方が強い。

 豊かな観光資源が眠るジャフナ。砂浜で貝を採っていたアルチャナさん(30)は、「終戦で逃げ回らなくてよくなったことはうれしい」と話した。真っ白なビーチが観光客で埋まる日は、いつになれば来るのだろうか。

    ◇

 スリランカ内戦

 ヒンズー教徒中心の少数派民族タミル人が仏教徒中心の多数派民族シンハラ人の支配に抵抗し、1983年からタミル人反政府勢力、タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)の武装闘争とテロが激化。2009年5月、LTTE指導者のプラバカラン議長が政府軍に殺害されLTTEは消滅し、内戦が終結した。この間の犠牲者は7万人以上とされる。

6945チバQ:2013/09/30(月) 20:47:51
http://mainichi.jp/select/news/20130930k0000m030090000c.html
インド:最大野党が始動 来年下院選
毎日新聞 2013年09月29日 21時56分(最終更新 09月30日 00時53分)


ニューデリーで、支持者の声援に応えるモディ氏=2013年9月29日、杉尾直哉撮影
拡大写真 【ニューデリー杉尾直哉】来年5月ごろ実施予定のインド下院選挙に向け、最大野党・インド人民党の指導者で、西部グジャラート州政府首相を務めるナレンドラ・モディ氏(63)が29日、首都ニューデリーで政治集会を開き、事実上の選挙キャンペーンを開始した。ネール初代首相の血を引き、与党・国民会議派の次期首相候補と目されるラフル・ガンジー党副総裁(43)を「王子」と呼んで批判。「王子による政治の継続か、真の民主主義かのいずれかを選択する選挙だ」と訴えた。

 モディ氏が今月13日に党の次期首相候補に選ばれた後、首都で演説するのは初めて。支持者数千人を前にモディ氏は、国民会議派の内政や外交を徹底的に批判した。

 また、シン首相が29日に訪問先のニューヨークでパキスタンのシャリフ首相と初めて会談することについて「(印パ間の停戦ライン付近で)インド兵が相次いで殺されているのに何を話すのか」と指摘。演説は熱狂的な「モディ」コールでたびたび中断された。

 一方、メディア嫌いと言われてきたラフル・ガンジー副総裁は27日、突然約5分間、会見。しかし、ほとんど質問も受け付けず、次期下院選の話もしなかった。メディアでは批判的な報道が相次ぎ、ラフル氏の迷走ぶりを印象付けた。

6973チバQ:2013/10/07(月) 23:31:32
http://mainichi.jp/select/news/20131008k0000m030034000c.html
豪首相:総領事館侵入パプア人に「お呼びでない」
毎日新聞 2013年10月07日 19時50分

 【ヌサドゥア(インドネシア)佐藤賢二郎】パプア人政治犯の釈放などを訴えパプア人活動家3人がバリ島のオーストラリア総領事館に侵入した事件で、アボット豪首相は7日、「インドネシアに抗議したければ豪州以外でやってほしい。お呼びではない」と述べ、3人の行動を批判した。豪AAP通信が伝えた。3人が所属するパプア学生同盟の関係者によると、3人は6日バリ島を出ようとしたが、治安当局に妨害され、現在も島内に滞在中とみられる。在豪の支援団体は豪政府に対し、3人を逮捕しないようにインドネシア側に働きかけるよう求めている。

6976チバQ:2013/10/08(火) 20:34:06
http://www.afpbb.com/articles/-/3001015
モルディブ最高裁、大統領選に無効判決 20日までに再投票へ
2013年10月08日 11:10 発信地:マレ/モルディブ
【10月8日 AFP】インド洋の島国モルディブの最高裁判所は7日、先月行われた大統領選挙1次投票の結果を無効とし、今月20日までの再投票を命じる判決を下した。9月7日に行われた投票では、モハメド・ナシード(Mohamed Nasheed)前大統領が勝利したが、対立候補が不正を申告していた。

 最高裁はまた、再投票で過半数を獲得する候補が出なかった場合、11月4日までに決選投票を実施するよう命じている。

 ナシード前大統領は2012年2月、野党支持者の抗議デモが激化し、政治的に混乱が生じたことを受け辞任し、モハメド・ワヒード・ハッサン(Mohamed Waheed Hassan)副大統領が大統領に就任していた。9月の大統領選挙は、ナシード前大統領の辞任以降初めての大統領選挙だったため、国際社会から注目を集めていた。(c)AFP

6979チバQ:2013/10/09(水) 23:41:25
http://mainichi.jp/select/news/20131010k0000m030043000c.html
モルディブ:大統領選挙やり直し 最高裁が選挙無効の決定
毎日新聞 2013年10月09日 19時38分

 【ニューデリー杉尾直哉】インド洋の島しょ国モルディブの選挙管理委員会は9日、先月7日に実施された大統領選挙の投票を今月19日にやり直すと発表した。最高裁が7日、不正投票があったとして、選挙結果を無効とする決定を出したため。

 先月の選挙では、昨年2月の政変で辞任に追い込まれたナシード前大統領が得票率45%で首位に立った。9月28日に2位のアブドラ・ヤミーン氏との間で決選投票が行われる予定だったが、最高裁は決選投票を延期していた。

6983チバQ:2013/10/10(木) 20:13:01
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131009/erp13100921580004-n1.htm
ロシア、エストニアと国境画定へ 残る主要な領土問題は日本のみ
2013.10.9 21:57 (1/2ページ)[ロシア]
 【モスクワ=佐々木正明】ロシアのプーチン大統領は9日までに、バルト3国のエストニアとの国境画定条約に署名する意向を示した。今年中にも両国政府が条約に調印、双方の議会の批准を経て発効する。以前にも解決に近づいたが、歴史認識が原因で紛糾、頓挫していた。今回の国境画定で、ロシアが抱える大きな領土問題は日本との間に横たわる北方領土問題だけになる。

 ロシアとエストニアの議会は昨夏、国境画定交渉の進展で合意し準備を進めてきた。今年9月の国連総会で露外交団と交渉したパエト外相は今月5日、「われわれは一歩一歩、合意を重ねた。あとはロシア側の問題だ」と述べた。

 両国の領土問題は第1次世界大戦直後にさかのぼる。エストニアは1920年、ロシアと交わしたタルトゥ条約で独立国となり、独自の国境線を定めた。しかし、40年にソ連に併合されて境界線は西側に押し戻された。91年のソ連邦崩壊のさいにロシアは同条約の有効性を認めず、国境は未画定となった。

 係争地域は、タルトゥ条約でエストニアが自国領だと主張した約2300平方キロ。同国面積の約5%にあたる。2005年には事実上、この地域をエストニア側が放棄し、ソ連時代からの境界線を国境とすることで合意したが、エストニア側が国内の批准法に「ソ連の侵略の犠牲となった」との前文を盛り込んだため、露側が非難して交渉は宙に浮いていた。

 こうした経緯から、今回の条約では歴史問題には踏み込まないことで合意された。露側には欧州連合(EU)加盟国であるエストニアとの国境を画定し、EUとの間でビザ簡素化交渉を有利に運びたい意図があると指摘されている。一方のエストニア側はかつて、ロシアからとみられるサイバー攻撃を受けるなど対露警戒感は根強いのが現状だ。

 ロシアはイランなど周辺国との間で、カスピ海の領海画定など「技術的な交渉」(外交筋)は残されているものの、大きな問題は日本との北方領土問題だけとなる。露側の対日交渉姿勢に変化が現れるかが注目される。

 プーチン大統領は8日、滞在先のインドネシアで日本との平和条約締結問題にふれ、「両国は敵国同士ではなく、友好国同士の状態を作らなくてはならない」と述べた。

6984チバQ:2013/10/12(土) 01:07:12
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131011/erp13101109060000-n1.htm
住居に40億円…独のぜいたく司教に批判集中 清貧モットーの法王と協議へ
2013.10.11 09:03
 住居建設に約3100万ユーロ(約41億円)、飛行機はファーストクラス−。ドイツ西部リンブルク司教区のテバルツファンエルスト司教(53)のぜいたくな生活ぶりがこのほど明らかになり、激しい批判にさらされている。

 建設工事の大部分が司教区の許可なしに進められたとされる。ローマ法王フランシスコは「貧しい人たちのための教会」を掲げており、ドイツ司教会議は10日、法王と対応を協議すると表明した。

 司教は2008年1月、リンブルクに赴任。その後住居の工事が始まった。司教は昨年1月、貧しい人の救済活動のためインドのスラム街を訪れた際、ファーストクラスを利用した。

 今年3月に就任した法王はバチカン内の専用住居に入らず、他の聖職者らと寝泊まりを続けるなど清貧をモットーにしている。(共同)

6985とはずがたり:2013/10/12(土) 19:16:20

米国不在で広がる失望感 中露が連携して外交攻勢? APEC首脳会議7日開幕
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131007/asi13100700500000-n1.htm
2013.10.7 00:43

 【ヌサドゥア=吉村英輝】インドネシアのバリ島で7日に開幕するアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議では、フィリピンやベトナムが中国と対立している南シナ海の問題などが協議される見通しだ。ただ、オバマ米大統領は政府機関の一部閉鎖に対応するため、昨年に続いて首脳会議を欠席する。米国の存在感の低下は避けられず、東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国からはアジア重視を掲げる米国の姿勢に疑念が出ている。

 「今回のAPEC首脳会議により、21世紀のアジア太平洋地域のリーダーが米国ではなく中国だと確認された」。インドネシア英字紙、ジャカルタ・ポストは5日付でオバマ氏の不参加をふまえてこう指摘した。

 オバマ氏はAPEC首脳会議やブルネイでの東アジアサミット(EAS)について、直前まで出席する意欲を示し、各国もこれをオバマ氏の「アジア重視」の姿勢と受け止めていた。

 特に、南シナ海問題で「行動規範」の策定を中国と進めているASEANでは、フィリピンと中国の対立が深まる中、地域の安全保障に対する米国の調整力が期待されていた。

 オバマ氏の代理として現地入りしたケリー米国務長官は、「アジア重視の姿勢に変わりはない」と強調している。だが、「国内問題も処理できない米国が世界のリーダーになり得るのか」(地元メディア)と疑問視する見方が出ている。

 こうしたなか、中国の習近平国家主席は首脳会議に先立ってインドネシアやマレーシアを訪れ、大規模な経済協力を約束。歓迎ムードの中でバリ島入りした。6日には台湾の蕭万長前副総統と会談、経済関係強化を呼びかけた。

 シンガポールのリー・シェンロン首相は6日のAPEC関連会合で、首脳会議では「南シナ海問題も話し合われるべきだ」と述べ、地域の安全保障に「米国が存在感を維持すべきだ」との考えを示した。が、オバマ氏不在の中、どこまでこうした考えが受け入れられるかは未知数だ。

 一方、ロシア外務省によると、米露外相は7日、首脳会議に合わせて会談する。シリア情勢などをめぐり、中露が連携して外交攻勢を仕掛ける場面も予想される。

6995チバQ:2013/10/16(水) 23:59:28
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131013/asi13101307000000-n1.htm
【国際情勢分析 岩田智雄の目】
国民会議派苦戦 インドで総選挙占う地方選
2013.10.13 07:00 (1/3ページ)[国際情勢分析]

インド西部のムンバイで、支持者の歓呼に応えるインド人民党(BJP)の連邦政府首相候補であるナレンドラ・モディ・グジャラート州政府首相。モディ氏の人気はラフル・ガンジー氏をしのぎ、次期首相の座をうかがう勢いだ=9月30日(AP)
 インドの5つの州などで11月から12月にかけて議会選が行われる。インドでは来年5月までに連邦議会の下院選(総選挙)が行われる予定で、今回の議会選は連邦政府与党の国民会議派と野党インド人民党(BJP)の総選挙での勝敗を占う前哨戦となる。特にデリーでは、汚職撲滅を訴える新党が参戦し、国民会議派を苦しめそうだ。

 

4地域で2大政党激突


 インドの選挙管理委員会が4日、インド全28州のうちの4州と連邦政府直轄地デリーの選挙日程を発表した。11月11日から12月4日にかけて、中部チャッティスガル州、マディヤプラデシュ州、西部ラジャスタン州、中部デリーと北東部ミゾラム州の順で投票が行われる。結果は12月8日に発表される。

 現在は、デリー、ラジャスタン、ミゾラムの3地域で国民会議派、他の2地域でBJPが地方政府の与党となっている。ミゾラム州ではBJPの支持者は限られており、国民会議派の優位は動かないため、他の4地域で、2大政党が激突する。5地域は、総有権者数が約1億1600万人で、下院の定数545のうち73議席を占める。

 国民会議派はこれまで、相次ぐ汚職疑惑や経済の低迷、物価の高騰などで批判されてきた。対するBJPは経済政策に定評のある西部グジャラート州のナレンドラ・モディ州政府首相(63)を連邦政府の首相候補に選び、各地で国民会議派への攻撃を強めている。

インド人民党に勢い


 今年8月にインド誌インディア・トゥデーが掲載した世論調査によると、国民会議派の首相候補と目されるガンジー家の御曹司、ラフル・ガンジー氏(43)とモディ氏のどちらが首相にふさわしいかとの問いで、モディ氏は45%の支持を得て、ガンジー氏の32%を上回った。

 このほか、どの政党が安定した連立政府を作れるかや、国家の問題を最善の方法で解決できるかといった問いで、軒並みBJPが国民会議派をしのいだ。

 7日付のインド紙ヒンドゥスタン・タイムズによれば、BJPはデリーでの選挙で「デリーを変える。国を変える」をスローガンに選挙運動を展開するといい、来年の総選挙での政権奪回を見据えている。

 一方、国民会議派は9月になって、低所得層に無料同然でコメなどの食糧を配布する食糧安全法案を成立させるなど、巻き返しを図っている。与党主導で進んでいた深刻な犯罪で有罪判決を受けた議員の失職を阻止する法令の制定は、ガンジー氏のツルの一声で取り下げられ、ガンジー氏の人気がやや高まったとの見方もある。

 

注目の一般大衆党


 今回さらに注目されているのは、デリーで汚職撲滅など訴える新党、一般大衆党が参戦したことだ。

 指導者のアルビンド・ケジリワル氏(45)は、やはり汚職撲滅を訴えてこれまでハンガーストライキを繰り返し行っている“現代のガンジー(インド独立の父マハトマ・ガンジー、1869〜1948年)”との異名を取るアンナ・ハザレ氏(76)とかつて、行動をともにした。

 その後、汚職撲滅運動を政治の場で訴えるためハザレ氏とたもとを分かち、昨年11月に一般大衆党を設立した。これまで反汚職運動だけでなく反レイプ運動など多くのデモを率いてきた。

 デリーではこれまで、国民会議派が15年間、地方政権を堅持してきたが、今回一般大衆党が台風の目となり、BJPを巻き込んで選挙結果に影響を与える可能性もある。

 また、今回の投票では最高裁の命令で電子投票の選択肢に「白票」が追加された。2大政党の支配に不満を持つ有権者には、一般大衆党を選ぶだけでなく、白票を選ぶ人も一定数に上りそうだ。(いわた・ともお ニューデリー支局)

7000チバQ:2013/10/20(日) 17:23:50
http://www.asahi.com/articles/TKY201310190229.html
モルディブ混迷深まる 大統領再選挙、警察介入で延期に
2013年10月19日19時31分
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[PR] 【五十嵐誠】世界有数の高級リゾート地で知られるインド洋の島国モルディブで、次の大統領がなかなか決まらず政情不安が高まっている。9月に実施された選挙で不正があったとして最高裁が無効を決定。だが、仕切り直しとなった19日の再選挙は、警察の介入で延期された。現職の任期満了を迎える来月11日までに次期大統領を選べない可能性が出てきた。

 9月の選挙は、政治対立で辞任に追い込まれた前大統領のナシード氏ら4人が立候補。ナシード氏が最多票を獲得したが、過半数に達せず決選投票となった。

 ところが、3位で敗退した候補者が有権者名簿に架空の名前や死者が記載されるなどの不正があったとして提訴。最高裁は7日、訴えを認めて選挙を無効とした。最高裁は全候補が再選挙前に新たな有権者名簿を承認するよう命じたが、ナシード氏以外の候補が劣勢を覆せないと見て拒否。それでも、選挙管理委員会が再選挙を強行しようとしたところ、警察が「さらなる混乱を生む」として19日朝に介入。結局、選管は断念を余儀なくされた。

 現職のワヒド大統領は26日に再選挙をと求めているが、日程は固まっておらず、「民主主義を揺るがす事態だ」(地元記者)と懸念の声が上がっている。

7045チバQ:2013/11/08(金) 23:34:11
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013110800814
「三度目の正直」なるか=9日に大統領選投票−モルディブ
 【ニューデリー時事】インド洋の島国モルディブで9日、2度にわたって延期された大統領選挙の投票が行われる。ワヒード現大統領の任期切れが11日に迫る中、大統領不在という違憲状態を避ける最後のチャンス。「三度目の正直」で選挙を成功させ、政情不安を鎮めることができるかが注目される。
 9月の投票では、ナシード前大統領が大差で勝利を収めたが、最高裁判所が有権者名簿に問題があったと指摘し、やり直しを命じた。10月に予定されていた再投票は、対立候補が同名簿の記載内容が正しいか確信が持てないと主張して署名を拒否したため、警察が介入して実施されなかった。(2013/11/08-18:02)

7047チバQ:2013/11/11(月) 20:22:46
http://www.afpbb.com/articles/-/3003052
国連、モルディブ大統領選の決選投票延期に「重大な懸念」
2013年11月11日 09:44 発信地:国連本部/米国
【11月11日 AFP】インド洋の島国モルディブで10日に予定されていた大統領選の決選投票が開始数時間前に最高裁の命令で延期されたことについて、国連(UN)の潘基文(Ban Ki-moon)事務総長は「重大な懸念」を示し、これ以上の遅滞なく投票が行われることを求めていると表明した。国連のマーティン・ネシルキー(Martin Nesirky)報道官が10日発表した。

 モルディブで初めて民主的に選ばれたが、2012年2月のクーデターで辞任に追い込まれたモハメド・ナシード(Mohamed Nasheed)前大統領(46)は、最高裁が決選投票を延期したのは自分の政権復帰を阻止するためだと非難した。

 国連報道官の発表によると、潘事務総長は第1回投票は「平和的で透明性があった」と思うが、10日の決選投票の延期決定には重大な懸念を有していると表明。「すべての政治家と国家機関に対し、自制を示し、9日の投票で示された国民の正当な意思を尊重し、モルディブ国民の利益を最優先にしてこれ以上の遅滞なく大統領選挙を終えるよう緊急に呼びかけ」、危機克服のために国連は政治的支援を行う、と述べた。(c)AFP

7048チバQ:2013/11/11(月) 20:23:19
http://www.asahi.com/articles/TKY201311110063.html
モルディブ大統領選、決選投票延期 当選決まらず2カ月
2013年11月11日12時53分
 【ニューデリー=庄司将晃】インド洋の島国モルディブの最高裁は10日、同日に予定されていた大統領選挙の決選投票を16日に延期すると決めた。決選投票に進めなかった候補の陣営からの延期の訴えを認めた。9月の最初の投票から、最高裁の選挙無効決定や警察の介入による延期が繰り返され、2カ月以上たっても当選者が決まらない。

 9日にあった再投票には、3人が立候補。前大統領のナシード氏が首位に立ち、2位の新顔ヤミーン氏と10日に予定された決選投票に進んだ。しかし、3位候補の陣営が「決選投票での投票先を周知する時間がない」と最高裁に訴えた。

 ナシード氏は民主的な新憲法下で初めて行われた2008年の前回選挙で当選したが、旧政権支持者らの大規模デモを経て昨年2月、辞任に追い込まれた。ヤミーン氏は08年まで30年にわたり強権的な政権を維持したガユーム元大統領の親族。最高裁や警察がガユーム氏らの影響下にあるとみるナシード氏陣営は、再三の「引き延ばし」に反発を強めている。

7056チバQ:2013/11/15(金) 00:04:31
http://www.afpbb.com/articles/-/3003313
インド捜査当局トップ、「レイプを楽しめ」発言で謝罪
2013年11月14日 19:38 発信地:ニューデリー/インド
【11月14日 AFP】インドで13日、賭博取り締まりに関する発言の中で例えとして「レイプを楽しめ」などと述べた捜査当局のトップが、女性人権団体から強い批判を浴び、発言は不適切だったと謝罪した。

 インド中央捜査局(Federal Central Bureau of Investigation、CBI)のランジット・シンハ(Ranjit Sinha)局長は12日、違法であるにも関わらず賭博を取り締まりきれない現状について、自身にとって第2言語である、たどたどしい英語で「取り締まることは不可能と言うことは簡単だ。レイプを防げないなら楽しめと言うようなものだ」などと語った。さらに局長は「(取り締まりは)お手上げだと言って野放しにするよりも、合法化して、なにがしかの収益を得る方が得策だ」と続けた。

 その後、シンハ局長の「レイプを楽しめ」との発言を地元メディアが報道したことから、女性の人権擁護を訴える活動家らの批判が集中。局長は14日、謝罪に追い込まれた。

 謝罪にあたって局長は、自らの発言が人々の感情を傷つけたことを遺憾に思うと述べたうえで、「発言は意図的ではなく不注意から出たものだ。私は女性を心から深く尊敬し尊重しているし、ジェンダー問題に責任感を持って取り組んでいると、改めて強調しておきたい」と述べた。

 さらにシンハ局長は、賭博の合法化を訴える何か良い言い方はないかと探していて、あの発言になったと釈明。「(賭博取締)法の施行は徹底できないということが、法律を作るべきではないという意味にはならない」と付け加えた。(c)AFP

7064チバQ:2013/11/16(土) 21:48:16
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131116/asi13111618000004-n1.htm
【国際情勢分析 岩田智雄の目】
印首相、英連邦会議欠席の複雑な事情
2013.11.16 18:00 (1/3ページ)
 15日にスリランカのコロンボで開幕した英連邦首脳会議(CHOGM)をインドのマンモハン・シン首相(81)が欠席した。スリランカのマヒンダ・ラジャパクサ政権による少数派民族タミル人への人権侵害批判がやまない中、インド国内のタミル人が会議のボイコットを求めたのが主な理由だ。しかし、スリランカでは中国の影響力が強まっており、インドの存在感低下を危ぶむ声も上がっている。こうした状況下で欠席を決めた背景には、政権内幹部の複雑な心境が作用した可能性もある。


タミル人政党に配慮


 英国と旧英領国計53カ国が加盟する英連邦の首脳会議は17日までの予定で15日に始まった。シン首相は会議直前の10日、ラジャパクサ大統領(67)に首脳会議を欠席するとの書簡を送った。カナダのスティーブン・ハーパー首相(54)はこれより先に人権懸念を理由に欠席を決めており、インド洋の島(とう)嶼(しょ)国モーリシャスのナビンチャンドラ・ラムグーラム首相(66)も12日、同様の理由で不参加を決めた。

 インドでは、タミル人が多く居住する南部タミルナド州の政党が、ラジャパクサ政権とタミル人反政府武装勢力「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」との内戦末期の2009年に多数の死者が出たことへの調査が進んでいないなどとしてボイコットを要求していた。

 04年からインドの国民会議派主導の連立与党に参加していたドラビダ進歩同盟(DMK)は今年3月、インド政府がラジャパクサ政権に厳しい態度で臨んでいないとして連立を離脱した。ただ、DMKと連立与党の緩やかな政治的協力関係は継続しており、シン政権としては、来年5月までに行われる総選挙を見据え、タミル人政党に配慮せざるをえない状況にあった。

 ただしインド政府は、シン首相の欠席には、いろいろな要因があるとしている。具体的な説明はないが、選挙対策だけが目的ではなさそうだ。

7065チバQ:2013/11/16(土) 21:49:20
スリランカ深入りに悪夢


 インドはそもそもスリランカの内政に深く関わってきた。多数派民族で仏教徒中心のシンハラ人主導の政府軍と、ヒンズー教徒中心の少数派タミル人のLTTEが全面的な戦闘状態に陥ったのは1983年のことだ。紛争の激化に伴い、スリランカの不安定化を恐れたインドは87年に平和維持軍(IPKF)をスリランカに派遣し、仲介に乗り出したものの、成果が得られないまま90年に撤退に追い込まれた。

 当時、インドがスリランカに残した足跡に、87年のスリランカ憲法修正がある。中央政府から地方州政府への権限委譲を憲法に盛り込ませたのだ。

 スリランカでは今年9月、タミル人が人口の9割以上を占める北部州で州設立後初の地方議会選が行われ、かつてLTTEの武力闘争路線を支持したタミル人政党が勝利した。しかし、ラジャパクサ政権はタミル人州政府への権限委譲を渋っており、シン政権内でも首脳会議への欠席を求める意見が出ていたという。

 また、国民会議派総裁だったラジブ・ガンジー元首相(1944〜91年)は、スリランカ介入の報復としてLTTEの女性自爆犯に暗殺されている。現在の会議派総裁はラジブ氏の妻のソニア・ガンジー氏(66)、副総裁は息子のラフル・ガンジー氏(43)だ。2人の脳裏には、スリランカ情勢に深入りしたために招いた当時の悪夢が染みついているはずだ。北部州政府は今回、シン首相にスリランカ訪問に併せて北部州入りも要請していたが、こうした積極外交に否定的な意見が出たとしても不思議ではない。


中国の影響力増大を懸念


 一方で、スリランカでは中国が港湾や空港など巨大インフラの整備を支援している。中国はパキスタンやミャンマーも含めインド洋周辺国の港湾の建設・整備を援助する「真珠の首飾り」戦略を進めており、インドは将来の中国の艦船派遣につながるのではないかとの安全保障上の懸念を強めている。

 シン首相の欠席決断前、首相がスリランカに行かなければ「中国人にインドの裏庭を明け渡すことになる」(インディアン・エクスプレス紙)といった指摘もあり、シン首相は難しい判断を迫られていた。

 首相の欠席発表後、インド外務省当局者は「中国の動向を目の当たりにして、外務省としてはシン首相に参加してほしかったが、国民会議派内で今回は見送るべきだとの決定がされた」と振り返り、ガンジー家の意向が働いたことを強く示唆した。(いわた・ともお ニューデリー支局)

7066チバQ:2013/11/16(土) 21:49:57
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131013/asi13101307000000-n1.htm
【国際情勢分析 岩田智雄の目】
国民会議派苦戦 インドで総選挙占う地方選
2013.10.13 07:00 (1/3ページ)[国際情勢分析]
インド西部のムンバイで、支持者の歓呼に応えるインド人民党(BJP)の連邦政府首相候補であるナレンドラ・モディ・グジャラート州政府首相。モディ氏の人気はラフル・ガンジー氏をしのぎ、次期首相の座をうかがう勢いだ=9月30日(AP)
インド西部のムンバイで、支持者の歓呼に応えるインド人民党(BJP)の連邦政府首相候補であるナレンドラ・モディ・グジャラート州政府首相。モディ氏の人気はラフル・ガンジー氏をしのぎ、次期首相の座をうかがう勢いだ=9月30日(AP)
 インドの5つの州などで11月から12月にかけて議会選が行われる。インドでは来年5月までに連邦議会の下院選(総選挙)が行われる予定で、今回の議会選は連邦政府与党の国民会議派と野党インド人民党(BJP)の総選挙での勝敗を占う前哨戦となる。特にデリーでは、汚職撲滅を訴える新党が参戦し、国民会議派を苦しめそうだ。

 

4地域で2大政党激突


 インドの選挙管理委員会が4日、インド全28州のうちの4州と連邦政府直轄地デリーの選挙日程を発表した。11月11日から12月4日にかけて、中部チャッティスガル州、マディヤプラデシュ州、西部ラジャスタン州、中部デリーと北東部ミゾラム州の順で投票が行われる。結果は12月8日に発表される。

 現在は、デリー、ラジャスタン、ミゾラムの3地域で国民会議派、他の2地域でBJPが地方政府の与党となっている。ミゾラム州ではBJPの支持者は限られており、国民会議派の優位は動かないため、他の4地域で、2大政党が激突する。5地域は、総有権者数が約1億1600万人で、下院の定数545のうち73議席を占める。

 国民会議派はこれまで、相次ぐ汚職疑惑や経済の低迷、物価の高騰などで批判されてきた。対するBJPは経済政策に定評のある西部グジャラート州のナレンドラ・モディ州政府首相(63)を連邦政府の首相候補に選び、各地で国民会議派への攻撃を強めている。

インド人民党に勢い


 今年8月にインド誌インディア・トゥデーが掲載した世論調査によると、国民会議派の首相候補と目されるガンジー家の御曹司、ラフル・ガンジー氏(43)とモディ氏のどちらが首相にふさわしいかとの問いで、モディ氏は45%の支持を得て、ガンジー氏の32%を上回った。

 このほか、どの政党が安定した連立政府を作れるかや、国家の問題を最善の方法で解決できるかといった問いで、軒並みBJPが国民会議派をしのいだ。

 7日付のインド紙ヒンドゥスタン・タイムズによれば、BJPはデリーでの選挙で「デリーを変える。国を変える」をスローガンに選挙運動を展開するといい、来年の総選挙での政権奪回を見据えている。

 一方、国民会議派は9月になって、低所得層に無料同然でコメなどの食糧を配布する食糧安全法案を成立させるなど、巻き返しを図っている。与党主導で進んでいた深刻な犯罪で有罪判決を受けた議員の失職を阻止する法令の制定は、ガンジー氏のツルの一声で取り下げられ、ガンジー氏の人気がやや高まったとの見方もある。

7067チバQ:2013/11/16(土) 21:50:14
注目の一般大衆党


 今回さらに注目されているのは、デリーで汚職撲滅など訴える新党、一般大衆党が参戦したことだ。

 指導者のアルビンド・ケジリワル氏(45)は、やはり汚職撲滅を訴えてこれまでハンガーストライキを繰り返し行っている“現代のガンジー(インド独立の父マハトマ・ガンジー、1869〜1948年)”との異名を取るアンナ・ハザレ氏(76)とかつて、行動をともにした。

 その後、汚職撲滅運動を政治の場で訴えるためハザレ氏とたもとを分かち、昨年11月に一般大衆党を設立した。これまで反汚職運動だけでなく反レイプ運動など多くのデモを率いてきた。

 デリーではこれまで、国民会議派が15年間、地方政権を堅持してきたが、今回一般大衆党が台風の目となり、BJPを巻き込んで選挙結果に影響を与える可能性もある。

 また、今回の投票では最高裁の命令で電子投票の選択肢に「白票」が追加された。2大政党の支配に不満を持つ有権者には、一般大衆党を選ぶだけでなく、白票を選ぶ人も一定数に上りそうだ。(いわた・ともお ニューデリー支局)

7069チバQ:2013/11/17(日) 12:35:29
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013111700019
守旧派ヤミーン氏が当選=独裁者の弟、イスラム色前面に−モルディブ大統領選


 【ニューデリー時事】インド洋の島国モルディブで16日行われた大統領選挙の決選投票で、2008年まで30年間にわたる独裁体制を敷いたガユーム元大統領の異母弟で、守旧派モルディブ進歩党(PPM)候補者のヤミーン氏がナシード前大統領を破って当選した。
 モルディブでは度重なる司法の介入で投票が延期され、政情不安が続いていた。次期大統領が選出されたことで混乱が収束に向かうと期待される半面、ヤミーン氏はPPM党首を務めるガユーム元大統領の息のかかった人物だけに、民主化の流れが失われるとの懸念も出ている。(2013/11/17-06:16)

7070チバQ:2013/11/17(日) 12:39:06
http://www.afpbb.com/articles/-/3003425
モルディブ大統領にヤミーン氏、ナシード前大統領敗れる

2013年11月17日 10:49 発信地:マレ/モルディブ
【11月17日 AFP】インド洋の島国モルディブで16日、大統領選の決選投票が行われ、選挙委員会が発表した結果によると、アブドラ・ヤミーン(Abdulla Yameen)氏が得票率51.3%で新大統領に選出された。当初10日に予定されていた決戦投票は大幅に延期されたため、政治的な意図があるとして論争が起きていた。大統領の宣誓式は、17日に行われる予定。

 一方、モハメド・ナシード(Mohamed Nasheed)前大統領の得票率は48.6%だった。選挙期間中は辛辣(しんらつ)な態度が目立ったナシード前大統領だったが、敗北を認め、国際監視団の下で行われた選挙の結果に異議を唱えるつもりはないと述べた。

 ナシード前大統領が敗北を認めたことで、すでに長期化している政治危機がさらに長引くのではないかと懸念していた観光業界は安堵(あんど)している。(c)AFP

7095チバQ:2013/11/26(火) 00:42:17
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013112500463
豪アボット政権、人気に陰り=世論調査、早くも野党リード

オーストラリアのアボット首相=21日、キャンベラ(AFP=時事) 【シドニー時事】9月のオーストラリア総選挙で発足したアボット保守連合(自由党、国民党)政権の人気に、早くも陰りが見えてきた。25日付のシドニー・モーニング・ヘラルド紙に掲載されたニールセン社の世論調査によると、保守連合の支持率は二大政党ベースで48%に低下し、52%を獲得した野党労働党に逆転を許した。
 同紙によると、選挙で勝った政党は選挙後少なくとも1年以上は世論調査でリードするのが一般的。今回は2カ月半と、「過去最速」で逆転された格好だ。
 保守連合は総選挙で、難民船対策の強化や温室効果ガス排出に課す炭素税廃止を公約の柱に掲げて、約6年ぶりに政権を奪還。しかし、政権発足後は両公約で成果を示せず、新政権への期待感で支持率が高まる「ハネムーン効果」は長続きしなかった。豪当局によるインドネシア大統領の電話盗聴疑惑が発覚し、難民船対策を一層難しくした。(2013/11/25-14:46)

7097チバQ:2013/11/26(火) 00:53:33
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201311/2013112400085&g=pol
安保理入りへ始動=15年選挙へ票固め−外務省
 外務省は2015年の国連安全保障理事会非常任理事国選挙(任期は16〜17年)に向けて動きだした。「積極的平和主義」を掲げる安倍政権は、安保理に復帰して国際社会での発言力を高めたい考え。選挙への対応を決めていない加盟国の国連大使を順次日本に招き、支持拡大を図る。
 日本はこれまで非常任理事国を10回務めているが、10年を最後に遠ざかっている。国連の規定で再選が禁じられており、その後も政策判断で立候補を見送ってきたためだ。次回、対抗馬に名乗りを上げるバングラデシュは1978年選挙で敗北した因縁の相手で、外務省は「絶対に負けられない」(幹部)と意気込む。
 外務省は今月中旬、ナイジェリアの国連大使を広島に招待し、「被爆国として核軍縮に取り組む日本が安保理に必要だ」と支持を訴えた。西アフリカの地域大国であるナイジェリアを通じ、アフリカ全域に浸透を図る狙いがある。14年度予算概算要求には、「選挙対策費」として1億4000万円を計上。態度未定の64カ国の国連大使を招き、投票を働き掛ける計画だ。 
 視線の先には、悲願の常任理事国入りがある。安倍晋三首相は9月の国連総会演説で「安保理の現状が70年前のまま凍結されている現実は甚だ遺憾」と、常任理事国入りに意欲を示した。05年の安保理改革では、日本、ドイツ、インド、ブラジル(G4)の常任理事国入りに米中が反対し頓挫した経緯がある。外務省幹部は、非常任理事国に返り咲くことで「内部から国連改革の機運を高めたい」と話している。(2013/11/24-14:20)

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7136旧ホントは社民支持@鹿児島市:2013/12/09(月) 19:02:12
まちごおた。

5369 名前:旧ホントは社民支持@鹿児島市 投稿日: 2013/12/09(月) 19:01:08
最大野党、政権奪還に弾み=総選挙「前哨戦」で連勝−インド
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013120900034
 【ニューデリー時事】インドのデリー首都圏と3州で11〜12月に実施された地方議会選挙が8日開票され、最大野党インド人民党(BJP)が4地域・州全てで勝利を収めた。与党国民会議派は汚職撲滅を掲げた新党にも敗れるなど惨敗した。
 今回の地方選は2014年に予定される総選挙の前哨戦。経済成長の鈍化や相次ぐ汚職疑惑に苦しむ与党の支持率低迷が如実に表れたことで、BJPの政権奪還に大きく弾みがついた。
 選挙管理委員会によると、接戦が予想されたデリーではBJPが議席の44%を獲得した。新党「庶民党」が躍進し、15年間政権を保ち続けた会議派は第3党に転落した。
 BJPは西部ラジャスタン州でも議席の8割を獲得し、会議派から政権を奪取。中部マディヤプラデシュとチャッティスガル両州でも過半数を得て、与党の座を維持した。
 グジャラート州で経済改革を主導したナレンドラ・モディ氏を首相候補に据え、「変化」を期待する若者から多くの支持を集めたことが勝因とみられる。(2013/12/09-07:03)

7139チバQ:2013/12/09(月) 22:13:29
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131209/asi13120922040009-n1.htm
インド地方選、野党・人民党が大勝 来年の総選挙前哨戦
2013.12.9 22:02 (1/2ページ)
 【バンコク=岩田智雄】インドの4州とデリー首都圏(州に相当)で8日から9日にかけて州議会選挙の開票が行われ、選挙管理委員会によると、国政での最大野党インド人民党(BJP)が3州とデリーで勝利した。今回の選挙は、来年5月までに行われる総選挙(下院、定数545)の前哨戦と位置づけられ、BJPは政権奪還に向けて勢いを得た一方、シン政権の与党、国民会議派には手痛い惨敗となった。

 地方選があったのは、インド全28州のうち中部チャッティスガル、マディヤプラデシュ、西部ラジャスタン、北東部ミゾラムの4州と、デリー首都圏で、11月〜12月にかけて投票が行われた。改選前はデリー、ラジャスタン、ミゾラムで国民会議派、残る2州でBJPが地方議会の与党だったが、BJPは今回、支持基盤がほとんどないミゾラムを除いて第1党となった。

 国民会議派は、相次ぐ汚職疑惑や経済の低迷、物価の高騰などで批判を浴びている。対するBJPは、経済政策に定評のあるモディ・グジャラート州首相を国政での次期首相候補に選び、モディ氏を前面に押し立てて攻勢を強めていた。

 デリーでは、「汚職撲滅」や「反レイプ」を訴える新党、庶民党が国民会議派を抑えて第2党に躍進。15年間にわたり与党の座を堅持してきた国民会議派は第3党に転落した。庶民党を率いるアルビンド・ケジリワル氏は、汚職撲滅を目指してハンストを行ってきた「現代のガンジー」、アンナ・ハザレ氏とかつて行動を共にした人物。選挙では、同じ選挙区で立候補した国民会議派のディクシット・デリー首相を破った。

7140チバQ:2013/12/09(月) 22:23:57
http://www.afpbb.com/articles/-/3004717
インド首都圏議会選、反腐敗の新党が大躍進 与党に打撃
2013年12月09日 08:58 発信地:ニューデリー/インド
【12月9日 AFP】総選挙をわずか数か月後に控えたインドで、デリー首都圏の議会選挙が8日開票され、腐敗反対を掲げる新興政党が躍進し、与党・国民会議派(Congress)から多数の議席を奪った。

 国政レベルで10年にわたり政権にある国民会議派は、8日開票の他の3つの州議会選挙でも敗北し、大きな打撃を受けた。

 シーラ・ディクシット(Sheila Dikshit)・デリー首都圏首相の選出選挙区で同首相の議席を奪った新興政党「庶民党(Aam Aadmi Party、Common People's Party)」のアルビンド・ケジリワル(Arvind Kejriwal)党首は、「誠実な政治の方向を進み始めたデリーの人々を祝福したい」と語った。

 1年前に同党を発足させたばかりのケジリワル党首は、自分たちの運動は「デリーに限らず、インド全土に広がり、腐敗とインフレを終わらせることができるだろう」と語った。

 国民会議派のマンモハン・シン(Manmohan Singh)首相政権下での腐敗政治に対する怒りの声を集めた同党は、ヒンズー(Hindu)至上主義の最大野党・インド人民党(Bharatiya Janata Party、BJP)から過半数の地位をも奪い去った。

 選挙の最終結果では、デリー首都圏議会の70議席のうち、インド人民党が31議席、庶民党が28議席を獲得した。国民会議派は選挙前の43議席からわずか8議席に後退し、第3党となった。(c)AFP/Pratap CHAKRAVARTY

7143チバQ:2013/12/09(月) 22:27:10
>>7139-7140
http://mainichi.jp/select/news/20131210k0000m030025000c.html
インド首都圏選挙:デリーは15年ぶり政権交代 与党大敗
毎日新聞 2013年12月09日 18時40分

 【ニューデリー杉尾直哉】インドの首都ニューデリーを含むデリー首都圏(州)議会選挙(4日投票、定数70)は8日に開票された。インド選挙管理委員会の最終発表によると、最大野党のインド人民党が31議席を獲得して勝利した。「腐敗一掃」を訴えて今回初めて選挙に参加した新党・一般人党はこれに迫る28議席でいきなり第2党に浮上。1998年から長期政権を維持してきた与党・国民会議派はわずか8議席で大敗を喫した。デリーでは15年ぶりの政権交代となる。

 また、11月以降に順次投票され、8日にまとめて開票された中部・チャッティスガル、マディヤプラデシュ、西部・ラジャスタンの3州の議会選挙でも人民党がいずれも勝利した。一連の選挙は、来年5月ごろ実施されるインド下院選挙の前哨戦と位置づけられてきた。特に首都で、国民会議派が人民党だけでなく、「素人集団」と目された一般人党にも大きく引き離されて惨敗したことは、シン首相ら政権側にとって大きな打撃となった。国民会議派の次期首相候補とされるラフル・ガンジー党副総裁(43)は「党を根本から刷新しなければ、国民の支持は得られない」と語った。

 一方で、人民党の次期首相候補として、各州での選挙キャンペーンを主導した西部グジャラート州のモディ州政府首相(63)が、下院選へ向けて勢いづきそうだ。

 デリーで98年以降、3期連続で州政府首相を務め、4期目を目指したディクシト州政府首相(75)は、同じ選挙区から初出馬した一般人党の党首、ケジリワル氏(45)に大差を付けられて落選した。一般人党は下院選にも参加する計画だ。

 首都などの住民が国民会議派に「ノー」を突きつけたのは、深刻な高インフレや政府高官らの汚職スキャンダルが相次いだためだ。また、グジャラート州を経済的に発展させたモディ氏への期待が人民党の勝利を導いた。

7146チバQ:2013/12/11(水) 19:40:32
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/131211/mcb1312110502006-n1.htm
印地方選、経済に順風吹かず 来年総選挙後の安定政権不透明に (1/3ページ)2013.12.11 05:00

地方選の開票が行われた8日、ニューデリーにあるインド人民党(BJP)の本部に集まる幹部ら(AP)【拡大】
 8日から9日にかけて開票が行われたインドの地方選挙で、最大野党のインド人民党(BJP)がデリー首都圏で過半数を獲得できなかったことで、来年の総選挙後に安定的な政権が成立しないリスクが浮き彫りになった。

 BJPはデリー首都圏の議会選挙で70議席のうち31議席を獲得して第1党になったが、過半数には及ばなかった。第2党は汚職撲滅を訴える新党の庶民党で、獲得議席数は28議席。

 BJPがデリー首都圏のほか3州で圧勝したことを受けて株価とルピーは上昇したが、みずほ銀行のエコノミストは、来年の総選挙後に決定力を欠く弱い政権が誕生することが市場にとっての最大の脅威であることに変わりはないと指摘する。

 みずほ銀行のシニアエコノミスト、ビシュヌ・バラサン氏(シンガポール在勤)は9日、「連立政権に参加する政党が多くなると、政策決定が難しくなる。安定的な政権が何よりも重要だ」と話した。

 経済成長が減速するなか、シン首相は外国投資の拡大などを認める法整備を進めようとしているが、地方政党への依存がこれを妨げている。ヒンズー至上主義団体を支持母体とするBJPは、1998〜2004年まで連立政権を率いてきたが、連立相手と少数民族政策などをめぐって対立し、たもとを分かった。

 野村ホールディングスによると、BJPが勝利した州のほとんどは、伝統的に同党の支持基盤が強いところで、今回の選挙結果は14年の総選挙の行方を占うものではないとの見方を示した。同社のソナル・バルマ氏(ムンバイ在勤)らアナリストは9日のリポートで、東部と南部ではBJPの存在感が薄いと指摘。「総選挙の争点が現政権への批判になれば、与党・国民会議派が不利になるのは間違いない。しかし必ずしも、BJPが最大の受益者になるわけではない。地方選挙の結果は、基本的な経済見通しに直接的な影響を与えない」と述べた。

 フィッシュ・アセット・マネジメント(スイス)のフィリップ・グッド氏は6日、「政治グループにかかわらず、センターステージに立たなければならないのは経済政策だ。金融市場の利害関係者は、経済に一息つかせ、最終的にインドを低成長から脱却させることのできる人を支持するだろう」との見解を示した。

 キャピタル・エコノミクス(シンガポール)のエコノミスト、ミゲル・チャンコ氏は「地方選挙の結果で、BJPが来年の総選挙で過半数を獲得するのは厳しいとの見方が確認できた。妥協と遅さがインドの政策決定プロセスを特徴付ける言葉として、今後も使われる可能性が高い」と分析した。(ブルームバーグ Jeanette Rodrigues、Anoop Agrawal)

7152チバQ:2013/12/12(木) 22:41:32
http://www.cnn.co.jp/world/35041308.html
豪最高裁、首都特別地域の同性婚合法化を無効の判決
2013.12.12 Thu posted at 15:48 JST

(CNN) オーストラリアの連邦最高裁判所は12日、首都キャンベラがある首都特別地域(ACT)で最近施行された同性婚を認める法律を無効とする判決を下した。ACTではこれまで計27組の同性婚カップルが生まれており、最高裁判決を受け、これらの結婚は承認されないこととなる。

最高裁は判決理由で、同性婚を認めていない連邦結婚法の規定が、ACTの法律に優る効力を持つと述べた。

豪州での平等な結婚制度などを求める団体は、今週挙式した同性婚カップルやその家族には衝撃的な判決と最高裁を批判。ただ、一時的な敗北と受け止め、今後巻き返しを図る考えを示した。同性愛者の権利擁護の団体は、連邦結婚法の修正を目指し連邦議会のロビー活動に重点を置くとの方針を明らかにした。

ただ、アボット首相率いる保守連合政権は同性婚に反対しており、同法修正の実現は難航が予想される。

同性愛者でシドニー市議会議員でもある首相の姉妹は短文投稿サイト「ツイッター」で、今回の最高裁判決は悲しいニュースと書き込み、連邦議会の動向が今後の焦点になると予想した。

ACTの住民数は約38万人。

アジア太平洋地域での同性婚問題では、インド最高裁が11日、同性同士の性交渉を違法とする判断を下していた。一方、豪州の隣国であるニュージーランドは今年、同性婚を合法化するアジア太平洋地域で初めての国となっていた。

7169チバQ:2013/12/17(火) 19:57:44
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131217/asi13121709520002-n1.htm
来年1月に首相候補選出 インド与党、総選挙に向け
2013.12.17 09:51
 インドの国政与党、国民会議派は16日、来年前半にも行われる総選挙の顔となる首相候補選出のための会議を1月17日に開く、と発表した。

 会議派は今月、総選挙の前哨戦となった国内3州とデリー首都圏(州に相当)の議会選で惨敗した。これまで空席だった首相候補を選び、巻き返しを図りたい考えだ。

 候補としては、初代首相ネールのひ孫で、ソニア・ガンジー会議派総裁の長男ラフル・ガンジー副総裁が最有力とされる。ただ、閣僚経験がなく、政治手腕への懐疑的な見方が経済界などから出ている。

 他方、最大野党インド人民党の首相候補、西部グジャラート州のモディ州首相と戦える人材は限られている。(共同)

7193チバQ:2013/12/25(水) 23:01:26
http://mainichi.jp/select/news/20131226k0000m030089000c.html
南スーダン:政府と反乱軍側 直接交渉開始のメド立たず
毎日新聞 2013年12月25日 21時10分(最終更新 12月25日 21時23分)

 【ヨハネスブルク服部正法】政府軍と反乱軍の戦闘が激化する南スーダンに対し、国連安全保障理事会は24日、国連平和維持活動(PKO)要員を2倍近く増強する決議案を全会一致で採択、すでに数千人の死者が出ていると推算される中、市民の犠牲拡大を止める意思を示した。しかし、当事者の政府と反乱軍側の直接交渉開始のめどは立っておらず、戦闘の今後の推移など先行きは依然不透明だ。

 国連安保理は、南スーダンでPKOに当たっている国連南スーダン派遣団(UNMISS)の要員について、現在の7900人を1万3823人に上限を変更することを決めた。コンゴ民主共和国やスーダン西部ダルフール地方などに展開するPKO部隊を一時的に南スーダンに移動させ、対応するとみられる。

 南スーダンでは15〜17日に首都ジュバで発生した戦闘が各地に飛び火した。政府軍と、7月に解任されたマシャール前副大統領を支持する反乱軍による戦闘で、政府軍幹部の中には反乱軍側に寝返る者も出た。反乱軍は24日現在で北部ユニティ州の州都ベンチウを制圧するなどし、各地で政府軍と対峙(たいじ)している。

 戦闘により、8万人以上が避難民となり、韓国軍が駐留する中部の要衝ボルの1万7000人をはじめ、各地の国連施設に避難民が身を寄せている。国連施設に避難している民間人は約4万5000人に上るとみられる。

 PKO部隊増強は一般市民の保護に一定の効果があると考えられるが、戦闘停止に結びつくかは不明だ。反乱軍に呼応する形で武装集団の動きも活発化している。ジョングレイ州アコボではPKO部隊の施設が武装集団の襲撃を受け、避難民11人とインド兵2人が死亡。同州では米軍の輸送機や国連ヘリが地上からの攻撃を受け、米兵4人が負傷した。

 マシャール氏はこれまで、政府が15日以降に「クーデター未遂」容疑で拘束した同氏に近い政治家ら約10人の釈放が交渉開始の条件と発言。しかし、地元独立系ラジオによると、キール大統領は23日、「いかなる前提条件も受け入れない」と釈放を拒絶。「入り口」での対立が解消されておらず、交渉着手の見通しは立っていない。

 両者の対立には、民族の違いを背景とした根深い不信感がある。キール大統領は最大民族ディンカ人で、マシャール氏はヌエル人。今回の戦闘では両民族の報復合戦が激化しているとの見方もある。

 伝統宗教・キリスト教を信じる黒人主体の南スーダンは1983年から20年以上の内戦を経て、アラブ系イスラム教徒主体のスーダンから2011年に独立した。独立闘争を担ったゲリラ組織「スーダン人民解放軍(SPLA)」はディンカ人が主導し、1991年にマシャール氏が率いるヌエル人らのグループが離反して分裂。ボル周辺などで両組織が激しくぶつかり、多数の死者と避難民を出した同様の混乱があった。

 その後、マシャール氏はSPLA主流派に合流し、独立後の現政権でナンバー2の地位を得た。しかし、15年に行われるとみられる大統領選を前に、次期大統領を狙うマシャール氏とキール大統領側の関係が悪化。7月のマシャール氏解任で対立は決定的となり、独立以前の対決が再燃した形だ。

7198チバQ:2013/12/28(土) 22:36:40
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131228/asi13122821000003-n1.htm
「庶民」の首相就任 インド首都圏政府 移動は地下鉄…汚職根絶掲げ新政権

2013.12.28 20:59

インド・ニューデリーで、支持者らにあいさつする庶民党のアルビンド・ケジリワル党首(中央)=27日(AP)
インド・ニューデリーで、支持者らにあいさつする庶民党のアルビンド・ケジリワル党首(中央)=27日(AP)


 【ニューデリー=岩田智雄】インドの州に相当するデリー首都圏政府の首相に28日、汚職根絶を掲げて地方議会選で躍進した新政党、庶民党の指導者アルビンド・ケジリワル氏(45)が就任した。インド社会に汚職がはびこる中、既成政党への不満の受け皿となって新政権がスタート。庶民党は5月までに行われる国政の下院選(総選挙)にも候補者を擁立する方針で、再び旋風を巻き起こす可能性がある。

 政治家への過剰警備を批判し、自身を「庶民」と称するケジリワル氏は28日、地下鉄でニューデリーの就任式会場に到着し、数万人の支持者に「賄賂を受けとらず、渡さないことを私と誓ってほしい」と訴えた。

 職員の資産申告などを義務づけた反汚職新法を15日以内に導入すると公約している。新法は最近、連邦議会が可決した法律より厳しい内容になる見通しだ。電気代を半額にするとともに、一定量の水道水を無料供給するとも公約しており、こうした政策を実行できるかが試される。

 デリー議会選では国政最大野党インド人民党(BJP)が第一党になったが過半数に届かず、第二党の庶民党が国政与党の国民会議派の協力でデリーの政権を担うことになった。同派は厳しい汚職批判の中、デリーで与党から第三党に転落したが、庶民党政権の安定を左右する力はある。ケジリワル氏は政府の元税務担当職員。辞職後に反汚職運動に身を投じ、昨年11月に庶民党を結成した。

7199チバQ:2013/12/28(土) 22:40:33
http://mainichi.jp/select/news/20131229k0000m030052000c.html

インド:新党のケジリワル党首 いきなり首都圏政府首相に

毎日新聞 2013年12月28日 20時53分(最終更新 12月28日 20時59分)



ニューデリー郊外の広場で、デリー首都圏政府首相への就任を宣誓した後、10万人の支持者を前に演説する一般人党のアービンド・ケジリワル党首=2013年12月28日、杉尾直哉撮影
ニューデリー郊外の広場で、デリー首都圏政府首相への就任を宣誓した後、10万人の支持者を前に演説する一般人党のアービンド・ケジリワル党首=2013年12月28日、杉尾直哉撮影

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 【ニューデリー杉尾直哉】インドのデリー首都圏(州)政府首相の就任式が28日行われ、今月4日投票の首都圏議会選挙で第2党となった新党・一般人党のアービンド・ケジリワル党首(45)が就任した。選挙では、最大野党のインド人民党が第1党となったが過半数に届かず、他党との連立協議に失敗。代わりにケジリワル氏が、第3党に転落した前政権与党・国民会議派を取り込み、政権樹立に成功した。

 「腐敗一掃」を訴え、昨年結成されたばかりの一般人党は今回、初めて選挙に参加。党首のケジリワル氏はいきなり首都圏で最高権力者の州政府首相となり、劇的な政界デビューを果たした。一般人党は来年4〜5月ごろに実施されるインド下院選挙での勝利を次の目標としており、今後も国民会議派、人民党の2大政党を揺るがす存在となりそうだ。

 28日、ケジリワル氏は首都郊外の広場に約10万人の支持者を集めて異例の就任式典を開いた。就任演説で「デリーの政治が我々一般人の手に初めて渡った歴史的な日だ」と語った。強力な腐敗防止法の制定や安定した電力供給などが公約。

 来年の下院選挙では、過去10年間政権を維持してきた国民会議派の敗北と、人民党による政権交代の予測が強い。今回、国民会議派がケジリワル氏と組んだのは、首都圏でかろうじて政権にとどまるための苦肉の策と受け止められている。

 ケジリワル氏は税金徴収官吏を経て社会活動家になった。一昨年、政府高官らの腐敗を批判する抗議デモを全国で展開し、「現代のガンジー」と呼ばれたアンナ・ハザレ氏(76)のブレーンとして有名になった。

7200チバQ:2013/12/30(月) 10:58:13
http://mainichi.jp/select/news/20131230k0000m030055000c.html

南スーダン:戦闘大規模化の恐れ 要衝に反乱軍支持派迫る

毎日新聞 2013年12月29日 21時55分(最終更新 12月30日 01時21分)



武器を掲げる南スーダン軍の兵士ら=2013年12月25日、ロイター
武器を掲げる南スーダン軍の兵士ら=2013年12月25日、ロイター

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 【ヨハネスブルク服部正法】アフリカ東部・南スーダンで、政府軍が反乱軍から奪回した中部の要衝ボルに、反乱軍を支持する民兵組織「ホワイトアーミー」が迫り、大規模な戦闘に発展する恐れが出てきた。AP通信などが報じた。

 ホワイトアーミーは、反乱軍を率いるマシャール前副大統領と同じヌエル人の若者らで構成され、虫よけの白い灰を体に塗っていることから、そう呼ばれている。マシャール氏が直接指示を出しているかは不明。武装した約2万5000人がボルに向かって押し寄せており、28日夕の段階で、ボルまで約50キロの地点に近づいたとの情報がある。

 キール大統領をはじめ、与党「スーダン人民解放運動(SPLM)」を主導してきた最大民族ディンカ人は、ヌエル人とたびたび衝突してきた。

 東部ジョングレイ州のアコボでは19日、ヌエル人の若者ら約2000人の武装集団が国連施設を襲撃し、施設に避難していたディンカ人少なくとも11人が殺され、PKO部隊のインド兵2人も犠牲となる事件があった。ホワイトアーミーがボルでディンカ人や国連部隊を襲撃したり、政府軍と交戦したりすることが懸念される。

 政府は27日、周辺国首脳に対し、即時停戦に合意する意向を表明。一方、マシャール氏は即時停戦に応じる姿勢を見せていない。政府軍はボルを奪回した後、戦闘が激化していた北部・上ナイル州の州都マラカルの奪還も宣言。停戦に応じない場合は、反乱軍が制圧する北部ユニティ州の州都ベンチウの奪回作戦を行うとしている。

7215チバQ:2014/01/04(土) 16:10:35
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140103/asi14010315440001-n1.htm
インドのシン首相 総選挙後の退任表明

2014.1.3 15:42

 【ニューデリー=岩田智雄】インドのシン首相(81)は3日、一部メディアと会見し、「数カ月以内に行われる総選挙後に新しい首相にバトンを渡す」と述べ、現在の2期目を最後に首相職から退く意向を表明した。後任の首相候補については言及しなかったが、与党国民会議派は、副総裁でガンジー家の御曹司ラフル・ガンジー氏(43)を後任候補に据えるとみられている。

7217チバQ:2014/01/04(土) 16:27:00
>>7215
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014010300137
シン首相、続投せず=与党苦戦の次期総選挙後−後継者は「御曹司」か・印




3日、ニューデリーで記者会見するインドのシン首相(AFP=時事)

 【ニューデリー時事】インドのシン首相(81)は3日、記者会見し「数カ月以内に総選挙があるが、その後は新しい首相にバトンを渡すつもりだ」と述べた。選挙の勝敗にかかわらず首相続投の意思はないと表明した。
 シン首相は、後継者としてこれまでもたびたび示唆してきた名門ネルー・ガンジー家の「御曹司」ラフル・ガンジー国民会議派副総裁(43)に言及し「傑出した資質を持っている」と評価した。党員に対し「正しい時期に決断を下してくれることを望む」と挙党体制構築を呼び掛けた。
 総選挙は5月までに行われる予定で、投票日は3月か4月になる見通し。世論調査では、与党国民会議派は、景気減速と汚職疑惑で支持率が落ち、苦しい展開だ。
 現在の情勢で選挙戦に突入すれば、西部グジャラート州で目覚ましい経済改革を主導したナレンドラ・モディ氏(63)を首相候補に擁する野党インド人民党(BJP)の優勢は明らかだ。シン首相は「モディが首相になれば国家の悲劇だ」と名指しで非難し、危機感を訴えた。モディ氏に対してはグジャラート州で2002年、1000人以上が死亡したヒンズー教徒対イスラム教徒の宗教暴動の責任を問う声が内外で消えていない。
 シン首相は04年に就任。09年の総選挙に勝利し、2期目に入った。(2014/01/03-17:32)

7249チバQ:2014/01/10(金) 22:09:57
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140110/amr14011021500010-n1.htm
裸での身体検査など「屈辱的扱い」 逮捕のインド人女性外交官が米国を出国
2014.1.10 21:46

ニューヨークのインド総領事館の副総領事在任当時、同総領事館でのイベントに出席したデブヤニ・コブラガデ氏=2013年6月(ロイター)
 【ニューヨーク=黒沢潤】ニューヨークの連邦大陪審は9日、インド人のメイドの労働ビザを不正に取得するため、給与に関する虚偽の報告をした罪で、ニューヨークのインド総領事館で副総領事を務めていた女性外交官、デブヤニ・コブラガデ氏(39)=事件後、国連代表部に異動=を起訴した。ロイター通信によると、コブラガデ氏は外交官免責特権を認められ、インドに帰国した。

 起訴状によると、コブラガデ氏はニューヨーク赴任前の2012年秋、同行するメイドの給与を米国での法定水準を上回る額にするとの虚偽の報告をし、不正にメイドの労働ビザを取得したとされる。

 しかし、実際には法定水準を大きく下回る月3万ルピー(約5万円)で契約が結ばれており、日によっては時給が1ドル42セント(約149円)になることもあったという。

 コブラガデ氏は公衆の面前で手錠をかけられ、裸での身体検査を強いられるなどしたため、インド政府が「屈辱的な扱いだ」と米国政府に厳重抗議していた。

 ニューデリーの米国大使館前に設置されていた警備用バリケードが撤去されるなどの報復措置もあり、両国関係がぎくしゃくしていた。

 米国政府はコブラガデ氏に総領事館の職員よりも特権範囲が広い国連代表部職員としての免責を認めたが、米国の国連代表部は、コブラガデ氏が再び米国に戻れば、刑事訴訟の対象となる可能性を示唆した。

7268チバQ:2014/01/14(火) 22:59:40
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140112/asi14011220370002-n1.htm
豪、続く強硬姿勢 難民船めぐりインドネシアと対立再燃 国連も関心
2014.1.12 20:35 (1/2ページ)
 【シンガポール=吉村英輝】アフリカなどからの亡命希望者が乗った難民船をめぐり、オーストラリアとインドネシアの対立が再燃している。オーストラリアのアボット政権は昨秋、インドネシア側への配慮を表明しながらも海上の取り締まり強化を継続。移民を追い返す「救命艇」の調達も表面化した。インドネシアが反発を強める中、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)も事実確認に乗り出す姿勢を示している。

 亡命希望者の多くは空路でインドネシアに入国し、密航業者が手配した漁船などで、経済的に豊かなオーストラリアを目指す。昨年9月に就任したアボット首相は、難民を追い返す姿勢を強め、インドネシアから抗議を受けた。

 アボット政権はその後、難民船対策の詳細を「警備にかかわる秘密事項」として公表してこなかった。しかし、6日には、オーストラリア海軍がソマリアやスーダンからの亡命希望者47人を乗せた難民船を昨年12月に追い返していたことが明らかになり、議論が再燃した。過去1カ月間で5隻が追い返されたとの報道や、海軍に虐待を受けたとの難民証言も出た。

 両国間では、オーストラリアの情報機関によるユドヨノ大統領らへの盗聴疑惑が昨年11月に持ち上がり、関係が冷え切っている。難民船に関する外交ルートでの協議も難しくなり、軍レベルで進められてきた。

 しかし、難民船が故障した場合などに乗船者を追い返すため、アボット政権が16隻の「救命艇」を調達していることがここにきて新たに判明。政権が約束した「領海など双方の主権の尊重」にも抵触しかねない対応に、インドネシア議会の外交委員会が「行き過ぎた措置を見過ごすべきではない」と、政府に抗議を促す事態となった。

 UNHCRは10日、オーストラリアが難民を追い返す行為は国際法に抵触する恐れがあるとして、オーストラリア側に事実関係を確認する方針を示した。フランス通信(AFP)が伝えた。UNHCRは「難民の保護などに十分な配慮がなされているか懸念している」としている。

 難民船を取り締まる姿勢を崩さないアボット政権と、「追い返しは、難民船問題の解決策とはならない」(マルティ外相)と反発を強めるインドネシア。問題解決の糸口が見えない状態が続いている。

7270チバQ:2014/01/14(火) 23:06:52
http://mainichi.jp/select/news/20140114k0000m020082000c.html
南欧国債:高まる人気…利回りに脚光、経済なお低迷
毎日新聞 2014年01月14日 08時30分


債務危機国の国債利回りの推移
拡大写真 【ロンドン坂井隆之】債務危機のため暴落に見舞われていた南欧などの国債に対し、投資家人気が急速に高まっている。欧州連合(EU)の金融支援から脱却したばかりのアイルランドや、まだ支援下にあるポルトガルの国債入札に、今年に入って投資家の応募が殺到。ギリシャやスペインなどの国債利回りも軒並み危機前の水準に低下(国債価格は上昇)した。市場安定化で暴落懸念が薄れ、逆に相対的な利回りの良さに光が当たっている形で、新興国から流出した資金の格好の行き場になっているようだ。

 アイルランドが7日実施した10年物国債の入札では、37億ユーロの募集に対し140億ユーロもの申し込みがあった。調達利回りは3.54%で、支援要請直前の2011年7月につけた14%の4分の1の好条件だった。ポルトガルが9日実施した5年物国債入札も、32億ユーロの募集に対し110億ユーロ以上の申し込みが集まり、支援が終了する今年後半以降の本格的な市場復帰に向けて大きく前進した。

 09〜12年の債務危機局面では、債務不履行や暴落懸念から南欧やアイルランド国債の買い手がつかず、10年物国債利回りはギリシャの39%(12年3月)を筆頭に軒並み急騰した。しかし12年7月に欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が「ユーロを守るため何でもやる」と発言し、その後危機国の国債を無制限に買い支える措置を導入したことで空気は一変。景気底打ちも背景に利回り低下が進み、今年に入って下落が加速した。ギリシャ国債の利回りは7日に約3年半ぶりに8%を割り込み、ストゥルナラス財務相は8日の会見で「年後半に5年物国債発行を検討する」と意欲を示した。

 南欧諸国については、失業率や政府債務残高がなお過去最悪水準にとどまり、「勝利を宣言するのはまだ早い」(ドラギECB総裁)と楽観を戒める声も根強い。ただ、国際金融市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)の量的緩和縮小決定を受け、トルコ、タイ、インドネシアなど政情不安や経常赤字を抱える新興国からの資金流出が目立っており、「欧州への資金逆流は、世界経済の成長のけん引役が新興国から再び先進国に移っていることの象徴」(英大手銀)とも言えそうだ。

7280チバQ:2014/01/15(水) 22:49:30
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140115/asi14011522170004-n1.htm
道に迷った外国人女性をレイプ インド・ニューデリーで男15人拘束
2014.1.15 22:11

14日、デンマーク人女性がレイプされた現場近くのニューデリー中心部(ロイター)
 性犯罪が社会問題化しているインドの首都ニューデリー中心部で14日、滞在先ホテルまでの道に迷ったデンマーク人の女性旅行者(51)が男の集団にレイプされた。警察は事件に関与した疑いで15人を拘束した。地元メディアが15日、報じた。

 被害女性にホテルへの行き方を聞かれた犯行グループは、女性を人目のつかない場所に連れていき、暴行したという。

 インド政府は、ニューデリーで2012年末に起きたレイプ殺害事件を機に性犯罪を厳罰化した。しかしAP通信によると、首都とその郊外で13年1〜10月に発生したレイプ事件は、12年1年間の2倍近くに増加した。

7283チバQ:2014/01/16(木) 23:32:25
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140116/asi14011614410001-n1.htm
揺れる御曹司ラフル・ガンジー氏、与党の首相候補指名受け入れか
2014.1.16 14:34

ラフル・ガンジー副総裁(AP)
 【ニューデリー=岩田智雄】今春行われるインドの総選挙を前に、与党国民会議派が17日に開く会合で、ガンジー家の御曹司、ラフル・ガンジー副総裁(43)を首相候補に指名するかどうかが注目されている。指名受け入れに煮え切らない態度をとり続けていたラフル氏が最近、地元紙の取材に初めて前向きな発言をしたからだ。

 ラフル氏は14日付のヒンディー語紙で「私は国民会議派の戦士だ。どんな命令にでも従う」と述べた。

 これまでラフル氏は首相候補指名を問われると「党務に専念したい」といった発言を繰り返してきたため、今回の発言は、幹部を集めて開く全国党委員会の会合で、氏が首相候補になることを示唆したものとの観測がメディアで伝えられた。

 会議派は通例、「当選者が指導者を選ぶ権利がある」(会議派幹部)と選挙前の首相候補指名に否定的な立場だ。

 汚職問題や景気減速により現時点で劣勢とされる会議派が、総選挙で負ければ、ラフル氏を首相候補にしたことで「ラフル・ブランド」を傷つけるとの見方もあり、首相候補として選挙戦を戦うことに消極的な意見もある。

 しかし、選挙戦では明確な「党の顔」があった方が有利なことも事実だ。この場合、建国の父ネールら元首相3人の血を引くラフル氏以上の有力者はいない。氏が母親のソニア・ガンジー党総裁の後継になることは既定路線なのに、首相候補発表であいまいな態度をとり続けるのは得策でないといった声もある。

 また、総選挙でヒンズー教保守派の最大野党インド人民党(BJP)に敗れても、善戦すれば少数連立与党連合を結成できる可能性もあるとされ、ラフル氏を前面に出した選挙戦を望む根拠となっている。

7289チバQ:2014/01/17(金) 23:30:37
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140117/asi14011700410000-n1.htm
ラフル・ガンジー氏、首相候補とせず
2014.1.17 00:38

インド最大与党、国民会議派のラフル・ガンジー副総裁(AP)
 【ニューデリー=岩田智雄】PTI通信がインド最大与党、国民会議派筋の話として伝えたところによると、同党は16日に開いた会合で、今年5月までに行われる総選挙はラフル・ガンジー副総裁(43)を首相候補とせずに戦うことを決めた。ガンジー氏が選挙戦を主導することは決まったものの、母親のソニア・ガンジー総裁は会合で「投票前に首相候補を指名するという伝統はない」と述べたという。

 汚職問題や景気減速により現時点で劣勢とされる会議派がこのまま総選挙で負ければ、ラフル氏を首相候補にしたことで「ラフル・ブランド」を傷つけるとの見方が出ていた。優勢が伝えられる最大野党、インド人民党(BJP)は、グジャラート州首相のナレンドラ・モディ氏を総選挙で首相候補に据えている。

7295チバQ:2014/01/19(日) 22:32:00
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140119/asi14011920510000-n1.htm
不倫疑惑のインド大臣、妻が変死…夫と女性記者との関係暴露、総選挙に影響も
2014.1.19 20:49
 【ニューデリー=岩田智雄】インドのタルール人的資源開発閣外相(57)の妻、スナンダ・プシュカルさん(52)が17日、ニューデリーの高級ホテルの客室で死亡しているのが見つかった。妻は15日、タルール氏とパキスタンの女性記者との不倫を同氏の短文投稿サイト上で暴露していた。タルール氏は与党・国民会議派の下院議員で、女性関係をめぐる醜聞は総選挙の行方にも影響を与えかねない。

 タルール氏は16日、妻による書き込みの内容を否定し、「幸せな結婚生活を送っている」とした夫婦の共同声明を発表し、事態の収拾を図っていた。

 遺体の検視を行った医師は「突発的で不自然な死だ」と指摘。警察は自殺の可能性を示唆した。地元メディアは薬物の過剰摂取がみられ、体に複数の傷痕があったと伝えた。

 タルール氏は元国連広報局長(事務次長)で、2006年の国連事務総長選を現事務総長の潘基文(パン・ギムン)氏と争った。09年に下院議員に初当選し、今年の総選挙で再選を目指している。国民会議派は選挙で劣勢とされ、今回の問題がさらなる逆風となる可能性がある。2人は10年8月に結婚。ともに3度目の結婚だった。

7297チバQ:2014/01/19(日) 23:01:44
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140119-00000047-jij-asia
汚物を素手で清掃=カースト呪縛、130万世帯―禁止法にも抜け道・インド
時事通信 1月19日(日)15時30分配信

 ラジュ・ラジョリアさん(45)は「私の手は汚れている」とつぶやいた。インド古来の身分制度カースト制の底辺「不可触民」出身で、父も祖父も代々、くみ取り式トイレや下水管を素手で清掃する仕事が生業だった。1日の稼ぎは200ルピー(約320円)程度。ヒンズー教の神々の像に手を触れることすら許されず、貧困と差別にまみれて生きてきた。
 カースト制のどの階級からもはじき出された不可触民はインドの全人口12億人のうち約2億人とされる。身分差別廃止を定めた憲法施行から64年が過ぎた今も、その大半が過去の呪縛に縛られている。
 ◇「地獄」の悪臭
 「この地獄から抜け出したい」。午前7時、首都ニューデリー南部にある高級住宅地の大家から仕事の依頼が入る。ラジョリアさんの仕事道具は長さ約1.5メートルの鉄製の棒だけ。下水管の中で四つんばいになり、詰まりの原因になった汚物を取り除く。
 体に染みついた悪臭をぬぐい去ることはできず、仕事後は食事も喉を通らない。25年間、非衛生的な環境で働き続けたせいか「慢性的に体調が優れず、せきが止まらない」。仕事を終えてもコップ1杯の水すらもらえず、追い払われるように次の仕事場へ向かう。
 生活は苦しい。4人の子供には「公務員になってほしい」と願っていたが、次女(16)と次男(14)は、家計を助けるために同じ仕事を始めた。「これ以外ならどんな仕事でもしたいが、『汚れた者』にそんな機会はほとんどない」。ラジョリアさんは肩を落とす。
 ◇「写真撮らないで」
 インド国会は2013年9月、手作業によるトイレ・下水管清掃業の禁止と、それによって失業する職人の社会復帰を定めた法律を成立させた。同法はこうした職業を「非人道的」と断じ、「個人が尊厳を持って生活できるよう保証する」と規定した。
 ただ、「『防護装備』を提供した場合は規制の対象外」とも記している。専門家は「マスクや手袋など簡易装備を与えるだけで合法と認められる恐れがある」と批判する。
 11年の国勢調査によれば、代々手作業でトイレなどの清掃をしてきた職人の家庭は75万世帯。市民団体は、実際にはその数はもっと多く、130万世帯に上るとみている。
 ラジョリアさんは法律施行後もマスクや手袋なしで排せつ物を処理し続ける。「写真だけは撮らないでほしい」。自らを恥じるように丸めた背に、いまだ解けぬカーストの呪縛が見えた。

7300チバQ:2014/01/20(月) 22:20:01
http://mainichi.jp/select/news/20140121k0000m030050000c.html
インド:州政府首相が抗議デモ企画 首都中心部が大混乱
毎日新聞 2014年01月20日 19時39分(最終更新 01月20日 20時45分)

 【ニューデリー杉尾直哉】インド・デリー首都圏(州)のケジリワル州政府首相は20日、デリー警察が自分の指示に従わないとして、ニューデリーの内務省の前で抗議のデモを行おうとし、警察に阻止された。首都中心部は、ケジリワル氏の車を阻止する警察隊とケジリワル氏の支持者、報道関係者らでもみ合いとなった。インド政府当局がデモ阻止を狙って周辺の地下鉄駅や道路を封鎖したため、交通網が乱れ大混乱となった。

 ケジリワル氏は「腐敗一掃」を掲げる新党・一般人党を率いて昨年12月のデリー首都圏議会選挙に初出馬して当選し、いきなり州政治のトップの州政府首相に就任した。この日の混乱について、メディアは「デリー州政府対インド政府の前代未聞のけんか」と報じた。

 ニューデリーでは、今月26日の「共和国記念日」の軍事パレードなど式典前の治安維持策として、19日から首都中心部で5人以上の集会が禁止されていた。ケジリワル氏はこれに違反して内務省前でデモを行おうとした。

 デリーでは通常の州と違い、警察は州政府ではなく中央政府の管轄下にある。ケジリワル氏は今月、デリー警察に対し「麻薬販売人や売春婦の即時逮捕」を命じたが、警察側が「きちんとした捜査や令状なしにはできない」と拒否し、両者が対立を深めていた。

7304チバQ:2014/01/21(火) 22:19:08
http://mainichi.jp/select/news/20140122k0000m030087000c.html
インド:デリー州政府首相「私は無政府主義者」警察と対峙
毎日新聞 2014年01月21日 20時11分(最終更新 01月21日 20時45分)


ケジリワル氏=AP
拡大写真 【ニューデリー杉尾直哉】インド・デリー首都圏(州)のケジリワル州政府首相が、デリー警察を管轄する中央政府と対立している問題で、ケジリワル氏は20日、中央政府に抗議する無期限デモに入った。警察の管轄権が州政府に移行されるまで続けるという。

 ケジリワル氏は首都ニューデリー中心部の鉄道省前に支持者約500人と共に居座り、20日は路上で毛布にくるまって夜を明かした。内務省はデモの広がりを防ぐため、警察官4000人を配備して周辺一帯を封鎖、地下鉄4駅を閉鎖して対抗している。現場では、21日もデモ隊と警察隊がにらみ合いを続けた。

 首都行政トップの州政府首相がデモを率いて中央政府と対峙(たいじ)する異例の事態に、民放各局は「無政府状態」「やりすぎ」など批判的に報じた。これまで社会活動家として、政府の腐敗を批判するデモなどを繰り返してきたケジリワル氏は「私は無政府主義者」と開き直った。

 ケジリワル氏は、新党・一般人党を率いて昨年12月のデリー首都圏議会選に初出馬して当選し、州政府首相に就任した。それ以来、公約に掲げた電気・水道料金の大幅値下げ、外国小売り大手のインド進出のための規制緩和撤回などを次々と打ち出した。警察改革も主張しており「麻薬販売人や売春婦を即時逮捕せよ」と命じたところ、警察側から「令状なしにはできない」と拒否され、今回の対立にエスカレートした。

 首都中心部では26日に「共和国記念日」の軍事パレードなどの式典が開かれる。それまでに中央政府がデモの強制排除に動く可能性がある。共和国記念日式典は毎年、外国の首脳を迎えて開かれ、今年の主賓は安倍晋三首相。

7312チバQ:2014/01/23(木) 21:43:35
http://mainichi.jp/select/news/20140124k0000m030056000c.html
インド:20歳女性に集団レイプの罰
毎日新聞 2014年01月23日 19時37分(最終更新 01月23日 20時43分)

 【ニューデリー杉尾直哉】インド東部・西ベンガル州ビルブムの村で、20歳の女性が「別の村の男と付き合っていた罰」として村長ら12人の村人から2日間にわたって集団レイプされ続けたことが分かった。ヒンドゥスタン・タイムズ紙などが23日報じた。警察は村長ら11人をレイプの疑いで逮捕し、逃走した残る1人の行方を追っている。

 報道によると、村人たちは20日、女性が別の村の男性と一緒にいるのをみつけ、村人代表の裁判で罰金約10万円を払うよう命じた。女性が「払えない」と告げると、男たちは女性を小屋の中に閉じ込め、21日までレイプし続けた疑いがもたれている。女性は逃げ出し、病院で手当てを受けている。インドのメディアの取材に応じた女性は、「これまで兄さん、おじさん、と慕っていた隣人たち。怖かった」と語った。

 インドの地方では、部族や出身地が異なる男女の結婚を認めないところが多く、おきて破りの男女が罰として裸で村を歩かされたり、殺害されたりするケースが相次いでいる。集団レイプの罰は極めて異例。

 インドでは2012年に首都ニューデリーで起きた集団レイプ事件(女子学生が死亡)以降、レイプ根絶の声が高まったが、今月、首都中心部でデンマーク人女性観光客(51)が集団レイプの被害に遭うなど、レイプ事件が後を絶たない。

7318チバQ:2014/01/25(土) 00:54:20
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140124-00000018-jij_afp-int
集団レイプの刑を命じたインドの村、自治組織「パンチャヤット」とは
AFP=時事 1月24日(金)14時19分配信



インド・西ベンガル州のスバルプル村で起きた女性集団レイプ事件で逮捕された容疑者の男たち(2014年1月23日撮影)。
【AFP=時事】インド東部の西ベンガル(West Bengal)州で、別の村の男性と一緒にいた未婚女性(20)が村の長老会議の命令で罰として集団レイプされた事件で、地元警察当局は23日、告訴された男13人全員を逮捕したと発表した。レイプを命じた長老会議の議長も、女性をレイプした容疑者に含まれているという。

恋人と密会した女性に「集団レイプの刑」

 被害女性はテレビの取材に顔をスカーフで隠して応じ、「父と同じくらいの年齢の男たちにレイプされた」と訴えた。

 事件は西ベンガル州の州都コルカタ(Kolkata)から約240キロ西方にある少数民族サンタール(Santhal)の村、スバルプル(Subalpur)で起きた。被害者の女性は、別の村出身のイスラム教徒の男性と関係を持ったとして、村の長老たちで構成された自治組織から2万5000ルピー(約4万円)の罰金を支払うよう命じられた。しかし女性の家は貧しく、両親が罰金を支払うことはできないと述べたところ、長老会議の議長がレイプを命じたという。

 女性の母親によると、長老らは警察に訴え出ないよう女性の家族を脅し、さらに当初は女性を病院に連れていくことも認めなかった。母親はインド紙タイムズ・オブ・インディア (Times of India)に対し「犯罪を犯したのは同じ村の人々だ。彼らは私の娘をなぶり、深夜に家に放り込んでいった」と非難した。

 逮捕された13人の男は、女性が名指ししたという。


■村を支配する「パンチャヤット」

 インドでは北部を中心に、部族やカーストに基づく年配男性らによる合議制の自治機関「カップ・パンチャヤット(Khap Panchayat)」が村人の生活に強い影響力を持っており、非道徳的な行いなど地域社会において違反とみなされる行為に制裁を下すことも多い。

 インドPTI通信(Press Trust of India)によれば、西ベンガル州の村では4年前にも、10代の少女が男性との恋愛を理由に裸で村内を引き回される事件があった。

 だが、インドにおける女性の権利向上を目指して活動する「全インド進歩的女性協会(All India Progressive Women's Association、AIPWA)」のカビタ・クリシュナン(Kavita Krishnan)氏は、地方の村だけの問題ではないと指摘する。「同様の精神構造は首都デリー(Delhi)のような都会にも存在する。インド社会とカースト制度に深く根付いた問題だ」

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)の上級研究員ディビヤ・アイヤー(Divya Iyer)氏は、村の長老会議による制裁は非合法にも関わらず続けられていると指摘。「カップ・パンチャヤットは、女性に対して法の範囲を逸脱した非人間的で性暴力的な罰を命じることで悪名高い。『名誉殺人』もその1つだ」と声明で批判した。【翻訳編集】 AFPBB News
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7326チバQ:2014/01/27(月) 22:54:28
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140127/erp14012715140003-n1.htm
追われる「妻」に冷たい仏世論 事実婚解消 オランド大統領には寛容
2014.1.27 15:09 (1/3ページ)[欧州]

昨年6月、パリにある廃兵院の中庭を歩くフランソワ・オランド大統領(右)と事実婚のパートナーだったバレリー・トリルベレールさん。この時、大統領はすでにジュリー・ガイエさんとも交際していた。トリルベレールさんはすきま風を感じていたのだろうか(ロイター)
 フランスのフランソワ・オランド大統領(59)は25日、事実婚のパートナーで2012年5月の大統領就任以来「ファーストレディー」を務めていたバレリー・トリルベレールさん(48)との関係を解消したと、フランス通信(AFP)を通じて発表した。今月10日にフランスの芸能誌が、オランド氏が女優のジュリー・ガイエさん(41)と密会していたと報道。トリルベレールさんはその日から精神的ショックで9日間入院し、退院後もパリ近郊の大統領別邸で過ごすなど別居状態が続いていた。“略奪愛”が成立した形だが、意外にも仏メディアは追われるトリルベレールさんに冷たく、恋愛の自由にはおうようだ。(SANKEI EXPRESS)


「尊大で勝ち気」


 オランド氏はAFPに電話で「国家元首ではなく、個人の立場として」と断った上で、「バレリー・トリルベレールとのパートナー関係が終わったことを知らせたい」と話した。一方、トリルベレールさんはツイッターを通じ、「エリゼ宮(仏大統領府)の素晴らしいスタッフに心から感謝する」とのメッセージを出した。AFPによると、2人は23日にランチを共にして話し合い、別れを決めたという。

 仏誌パリマッチの現役記者であるトリルベレールさんは2度の離婚を経験し、3人の子供がおり、2007年からオランド氏と事実婚関係にあった。オランド氏はそれまで28年間は07年大統領選の社会党候補、セゴレーヌ・ロワイヤル氏(60)と事実婚関係にあり、4人の子供をもうけている。

 トリルベレールさんは外遊などの際はファーストレディーとして遇され、昨年6月には国賓として日本を訪問している。25日には大統領別邸を退去した傷心のトリルベレールさんは26日、ファーストレディーの最後の公務として、以前から決まっていたチャリティーイベントに出席するため、インドに向かった。だが、追われる人へのメディア評は厳しい。

 AFPは早速、「不人気だった前仏ファーストレディー」と題する記事を配信し、「尊大で勝ち気すぎる印象を国民に与えたのが不人気の原因」と分析。特に12年の大統領選キャンペーンで、メディアに対して「(オランド氏の当選後に)私が何もしゃべらない『壁の花』になるとでも思ったら大間違い。私には確固とした人格があり、黙らすことはできない」と“警告”したことで、心証を悪くしたと解説した。


自由恋愛は「お家芸」


 一方、オランド氏を今回の色恋沙汰に関してとがめるメディアの論調はほとんど見当たらない。国民の反応も同様で、直近の世論調査でも、70%以上が「(今回の一件が)大統領の評価に影響を及ぼすことはない」と答えている。また、大統領支持率も、昨年12月の23%から逆に26%にアップしている。かつて隠し子の存在を問われて記者会見で「それが何か」と豪語したミッテラン大統領や「私が愛した女性はたくさんいた」と認めたシラク大統領、在任中に2度目の夫人と離婚し歌手のカーラ・ブルーニさんと再婚したサルコジ大統領の例を見るまでもなく、フランス大統領の闊達(かったつ)な自由恋愛は“お家芸”ともいえる。

 ガイエさんは離婚したアルゼンチンの作家との間に2人の子供がいる女優。映画よりもテレビでの出演が多く、フランスでは知れた顔だ。今回の「不倫」でもガイエさんを責める論調はほとんど見当たらない。米国ではトリルベレールさんは「ファーストガールフレンド」と呼ばれていたが、仏メディアの現在の関心は、来月11日からのオランド氏の訪米にガイエさんが「ファーストガールフレンド」として同行するかどうかにある。

7327チバQ:2014/01/27(月) 22:57:09
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140127/asi14012713570004-n1.htm
印タタ自動車社長が転落死 滞在先のバンコクのホテルで
2014.1.27 13:56

タタ・モーターズのカール・スリム社長=2013年11月、ムンバイ(ロイター)
 27日のダウ・ジョーンズ通信によると、インドのタタ自動車のカール・スリム社長が26日、タイの首都バンコクで死亡した。ホテルの建物から転落したとみられるという。

 転落の詳しい原因は不明。

 スリム氏は、タイの現地法人の取締役会に出席するためバンコクを訪れていた。(共同)

7339チバQ:2014/01/30(木) 20:00:14
http://www.afpbb.com/articles/-/3006971
「大統領不倫」を広告に生かす企業続出、フランス
2014年01月22日 07:07 発信地:パリ/フランス
【1月22日 AFP】フランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領が女優との不倫関係を暴露され苦慮を迫られている中、同国ではそのスキャンダルをだしにした広告を打って顧客の目を引こうとする企業が続出している。

 ジュリー・ガイエ(Julie Gayet)さんと密会するとみられるオランド氏が、大統領府(Elysee Palace、エリゼ宮)近くのアパートまで大きな黒いヘルメットを着用しスクーターの後部座席に乗って到着する写真を、仏芸能誌「クローザー(Closer)」が掲載したのが2週間ほど前。それからというもの、同氏は公私共に苦境に立たされてきた。

 フランス人有権者の大半は、大統領の色恋沙汰に口を出すのは大人げないと静観しているが、ソーシャルネットワーク上でも話題をさらったこの不倫報道を広告に活用しようと複数の企業が着目した。

 ハイヤーサービスのドライブ(Drive)は、エリゼ宮から密会に使われたとされるアパートの場所までの道のりを示した地図を新聞広告に使い、その区間の利用料を5ユーロ(約710円)とした上で、「見られない。知られない。スモークウインドーのプライベートカー。低料金でプライバシーを確保できます」とうたった。

 また、レンタカー会社のシクスト(Sixt)も同様に新聞広告でオランド氏にこう呼び掛けた。「大統領、次はスクーターはお避け下さい。シクストはスモークウインドーのレンタカーもご用意しています」

 一方、オンライン・デートサービスのbe2は自社ホームページで、オランド氏の事実婚パートナー、バレリー・トリルベレール(Valerie Trierweiler)さんに同情を寄せるかのように、オランド氏が2012年の大統領選でニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)前大統領と戦った際のスローガンを持ち出し、「バレリーさん、『変える時は今』」というメッセージを掲載している。(c)AFP

7380チバQ:2014/02/11(火) 20:55:37
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/140211/cpd1402110503002-n1.htm
印総選挙、第三極台頭で混迷 「不安定な連立」再来の恐れ (1/3ページ)2014.2.11 05:00

 インドでは、5月末までに総選挙が予定されているなかで、政治の先行きが一層、混沌(こんとん)としてきた。これまで汚職などへの反発から政権与党の国民会議派が強い逆風にさらされ、最大野党のインド人民党(BJP)が支持を伸ばしてきた。しかし、ここにきて結党1年余りの庶民党が第三極として台頭、BJPの支持者を奪う形で党勢を拡大させているためだ。選挙の結果、不安定な連立政権が成立することになれば、必要な改革の実行が遠のく恐れがある。

 インド最大の面積を持つ西部ラジャスタン州。昨年12月に行われた地方選挙ではBJPが勝利し、国政での政権奪還の試金石とみられていた選挙の一つを制した。州都ジャイプール在住の彫刻家、オム・プラカシュさん(35)は勝利を祝った支持者数千人の一人。だが、それからわずか数週間後、このときの地方選挙では候補者を擁立しなかった庶民党へと、支持政党を変えた。

 「これまでの選挙は国民会議派かBJPかの二者択一で、とても選択と呼べるものではなかった。BJPは好きだが、この新しい政党にチャンスを与えるべきだ。汚職の撲滅に取り組めば、国中を席巻する勢力になると思う」と説明する。

 ◆改革実行困難に

 庶民党は元税務調査官のアルビンド・ケジリワル氏が2012年末に設立した。ラジャスタン州などと同時に実施されたデリー首都圏の地方選では、汚職スキャンダルや物価高騰、公共インフラの惨状に対する世論の怒りをすくい上げ、40%の議席を獲得。国民会議派から第一党の座を奪い取ったBJPに次ぐ第二党に躍進した。総選挙が近づくなか、支持者は日々増えている。

 世論調査ではBJPが国民会議派に対して優勢だが、BJPや同党指導者のナレンドラ・モディ氏への支持者の一部を奪い取る形で庶民党が勢力を伸ばしており、インド政治の混迷に拍車をかける構図となっている。

 インドでは今年の成長率が2年連続で10年ぶりの低水準にとどまると予想される一方、インフレ率はアジア最速のペースで上昇。こうしたなか、不安定な政権が成立することになれば、国の格付けの引き下げ回避に必要な政策改革が一段と難しくなる。

 ◆最大野党と競合

 トーラス・アセット・マネジメントのR・K・グプタ氏は「庶民党がうまくやればBJPの支持基盤に影響が出るのは間違いない。これはモディ氏を支持する投資家にとって大いに憂慮すべき事態だ。選挙が接戦になれば議席の小さな変動でさえ次期政権の担い手を劇的に変える可能性がある」と指摘する。

 世論調査によると、今回の連邦下院選挙(定数545)ではBJPの獲得議席が国民会議派を上回るものの、両党とも単独過半数には届かない見通しだ。現在も両党の議席数は合わせて58%にとどまり、残りはほぼ地方政党が占めている。

 勝者がはっきりしない結果に終わった場合、3年で3回の総選挙につながった1990年代のような不安定な連立政権の時代が再来する恐れがある。

 モディ氏に関する著作を昨年出版した作家のニランジャン・ムコパッダエ氏は、デリー首都圏や北部のハリヤナ、ウッタルプラデシュ両州といった激戦地で庶民党が最大20議席を獲得すれば、BJPが政権に就く可能性は低くなると予想する。両党はいずれも都市の中産階級が支持基盤であるため、直接競合する関係にあるからだ。

 一方、国民会議派と庶民党は理念的に比較的近い。庶民党はデリー首都圏の地方選のキャンペーンでは国民会議派への批判を展開したが、公約として訴えた水道の無料化や電気代の大幅な引き下げは、国民会議派が推進しているようなポピュリズム政策だ。実際、同首都圏では庶民党が国民会議派の協力を得て政権を発足させている。

7381チバQ:2014/02/11(火) 20:56:01
 庶民党で選挙の調整を担うパンカジ・グプタ氏は「インドの二大政党制を終わらせる」と強調する。今回の下院選では北部を中心に全体の半分の議席に相当する選挙区で候補者を擁立する計画だと話している。(ブルームバーグ Andrew MacAskill、Bibhudatta Pradhan)

7400チバQ:2014/02/16(日) 10:00:38
http://mainichi.jp/select/news/20140215k0000e030297000c.html

インド:在任わずか49日 一般人党党首の首都首相が辞任

毎日新聞 2014年02月15日 11時42分


 【ニューデリー杉尾直哉】「腐敗一掃」を訴えるインドの新党・一般人党の党首で、昨年12月末にデリー首都圏(州)政府首相に就任したアービンド・ケジリワル氏は14日深夜、ムカジー大統領に辞表を出し、首相職を辞任した。この日、一般人党が州議会に腐敗防止法案を提出しようとしたところ、野党・人民党などの反対で審理入りが阻止されたことに反発した。

 ケジリワル氏は一昨年に結成した一般人党を率いて昨年12月のデリー議会選挙に初めて参加し、いきなり第2党となる大勝を収め、州政府首相となった。ケジリワル氏の在任期間はわずか49日だった。

 一般人党が腐敗防止法案を提出しようとしたことに対し、議席数で最多の人民党は、「昨年末にインド国会ですでに腐敗防止法が成立している」として反対。一般人党と連立政権を組む第3党の国民会議派も人民党に同調し、反対多数で法案審理が否決された。

 ケジリワル氏は辞任後、「(2大政党の)国民会議派、人民党ともに腐っている」と批判した。だが、辞任の真相については、「今年5月までに実施されるインド下院選挙に出馬し、一般人党の選挙活動に専念したいため」(ニューデリーのインド人記者)との観測も出ている。

 ケジリワル氏は、ムカジー大統領に対し、新たな首都圏議会選挙を求めたが、第1党の人民党が一般人党からの造反者を取り込み、新たな政権を作る可能性が取りざたされている。デリーは中央政府の管轄下にあり、次期政権が速やかに発足できない場合は、ムカジー大統領が直接統治する事態もありうる。いずれにしてもデリー政府の今後の行方は下院選挙に大きな影響を与えそうだ。

 ケジリワル氏は就任後、電気や水道料金の大幅値下げなどの公約実現へ向けた政策を次々と打ち出した。だが、中央政府が管轄するデリー警察との対立から抗議デモを首都中心部で行い、交通網の混乱を引き起こすなどしていた。

7423チバQ:2014/02/22(土) 08:39:23
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140221/asi14022108460001-n1.htm
インドで新たな州誕生へ 南部テランガナ、議会承認

2014.2.21 08:45


 インド上院は20日夜、南部アンドラプラデシュ州から州都ハイデラバードを含む内陸部のテランガナ地方を分離して新たな州をつくる法案を、18日の下院に続いて可決した。大統領の承認を経て、29番目の州の誕生が正式に決まる。

 地元メディアによると、テランガナはアンドラプラデシュ州の面積の約4割を占め、人口約3500万人。英領時代、最大規模の藩王国に属して独自の文化を持っていたが、インド独立後の1956年に同州に統合され、長く分離運動が続いてきた。

 インド政府は2009年に州の新設を決め、与党の国民会議派が昨年7月に正式承認。与党には今年4月にも予定される総選挙で、分離に賛成する地域政党の支持を得たい思惑があるとされる。新たな州の設置後10年間、ハイデラバードを新旧両州の共通の州都とすることも決まった。(共同)

7512チバQ:2014/03/02(日) 11:24:05
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140302/asi14030210530000-n1.htm
印海軍参謀長が引責辞任 相次ぐ潜水艦事故 増強へ痛手

2014.3.2 10:51


 【ニューデリー=岩田智雄】インド西部ムンバイ沖で先月末、インド海軍の旧ソ連製通常動力型潜水艦「シンドゥラトナ」の火災が発生して乗組員2人が死亡する事故があり、海軍参謀長が辞任する事態に発展した。インドでは昨夏にも18人が死亡する潜水艦事故が起きたばかり。中国の海洋進出をにらみ、海軍力の増強が課題のインド軍にとって、大きな痛手となった。

 事故は2月26日、ムンバイ沖約80キロで発生した。死亡した2人のほかにも7人が煙を吸ってヘリコプターで病院に運ばれた。同艦は1980年代に旧ソ連から購入した。インドでは潜水艦の老朽化が問題になっており、昨年8月には別のロシア製通常動力型潜水艦が爆発、沈没し、18人が死亡する惨事を招いている。

 相次ぐ事故を受けて、ジョシ海軍参謀長は直ちにアントニー国防相に辞表を提出し、受理された。

 インド海軍は原子力潜水艦1隻以外に通常動力型潜水艦を10隻余り保有しているが、ほとんどが就役から20年以上経過している。政府は潜水艦の増強を目指しているものの、予算不足などから、計画は遅れている。

 ジョシ参謀長は辞任について「道義的責任を取った」とされるものの、専門家からは「真の理由は、潜水艦の近代化を怠っている歴代政権への不満ではないか」(ヒンズー紙)との指摘も出ている。

7557チバQ:2014/03/05(水) 21:30:35
http://mainichi.jp/select/news/20140306k0000m030082000c.html
インド:10年ぶり政権交代か 下院選4、5月に
毎日新聞 2014年03月05日 21時01分(最終更新 03月05日 21時19分)

 【ニューデリー杉尾直哉】インド選挙管理委員会は5日、任期満了に伴うインド下院選挙の投開票期日を発表した。投票は4月7日から5月12日まで9段階に分けて全土で順次に行う。開票は5月16日にまとめて行われ、同日中に大勢が判明する見通し。最大野党・インド人民党が勝利し、10年ぶりの政権交代があるとの予想が強い。

 定数545のうち、政府任命による2議席を除く543議席を争う。任期は5年。有権者は約8億1400万人で、2009年の前回選挙より約1億人増。投票所は93万カ所。同時に南部アンドラプラデシュ州など3州で州議会選挙が行われ、一連の選挙は「総選挙」と呼ばれている。

 04年の前々回下院選以降、政権を維持してきた与党・国民会議派は、近年高まった政府高官の汚職問題への批判や高インフレ、成長率停滞などから支持を失っている。これに対し、人民党の次期首相候補で、「力強い統治」を訴える西部グジャラート州のナレンドラ・モディ州政府首相(63)への期待が高まっている。

 会議派は、初代首相ネールのひ孫で、祖母、父も首相を経験したラフル・ガンジー党副総裁(43)を中心に選挙を戦おうとしているが、指導力不足が指摘されている。過去10年間首相を務めたシン首相(81)は選挙後の退任をすでに表明している。

 「世界最大の民主国家」と呼ばれるインドは、有権者数が多いことや、治安情勢の悪い州もあるため、総選挙の投票は伝統的に段階的に分けて行われている。

7562チバQ:2014/03/06(木) 21:49:02
>>7557
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140306/asi14030608140000-n1.htm
10年ぶり与野党逆転 焦点 印総選挙、5月16日開票
2014.3.6 08:11

5日、インド・アフマダーバードで、支持者らの歓迎を受ける庶民党の指導者アルビンド・ケジリワル氏(中央)=AP
 【ニューデリー=岩田智雄】インドの選挙管理委員会は5日、下院(定数545)の任期満了に伴う総選挙について、4月7日から5月12日の間に9回に分けて投票を行い、5月16日に開票すると発表した。各種世論調査によると、これまで最大野党、インド人民党(BJP)が最大与党、国民会議派を抑えて選挙戦を有利に進めており、10年ぶりに与野党が逆転するかどうかが焦点となる。

 広大な国土と多くの人口を抱えるインドでは、総選挙は、複数の日に分けて投票される。543議席を小選挙区制で選び、2議席は大統領が指名。有権者は8億人を超すとみられる。

 米調査機関、ピュー・リサーチ・センターが2月26日に発表した世論調査結果によると、回答を得た2400人余りのうち、次期政権与党として最も支持を集めたのはBJPで、支持率は63%と国民会議派の19%を大きく引き離した。

 総選挙の前哨戦として昨年11〜12月にデリー首都圏と4州で実施された地方議会選挙では、国民会議派に対する厳しい汚職批判と景気減速、物価高騰への不満から、BJPが4勝、会議派は惨敗した。

 国民会議派はネール初代首相やインディラ・ガンジー元首相らの血を引くラフル・ガンジー副総裁を選挙戦の最高責任者にすえ、巻き返しをはかる。

 さらに今回、台風の目となりそうなのが「汚職撲滅」を掲げる新政党、庶民党だ。デリー首都圏の議会選でBJPに次ぐ第二党となり、指導者のアルビンド・ケジリワル氏が州政府首相を一時期務めた。総選挙でも既存政党への不満を強める有権者の支持を集めそうだ。

7602チバQ:2014/03/11(火) 23:54:59
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140311/asi14031121220003-n1.htm
毛派襲撃で警官ら16人死亡
2014.3.11 21:20
 インド中部チャッティスガル州で11日、治安部隊がインド共産党毛沢東主義派の武装勢力に襲撃され、PTI通信によると中央警察予備隊と州警察の警官15人と市民1人が死亡した。現場付近では2010年に警官76人、昨年5月に与党国民会議派の州幹部ら24人が殺害されている。毛派は4〜5月に行われる総選挙に反対している。(ニューデリー 岩田智雄)

7700チバQ:2014/03/26(水) 00:00:05
http://www.afpbb.com/articles/-/3010916?ctm_campaign=txt_topics
「わが党に2回投票して」、閣僚発言で物議 総選挙控えたインド
2014年03月25日 09:45 発信地:ニューデリー/インド
【3月25日 AFP】インドの閣僚が、来月始まる総選挙で2回投票するように自身の支持者らに呼び掛けたことで、不正を推奨しているとの非難を浴びている。

 シャラド・パワル(Sharad Pawar)農相は、23日の選挙集会に参加した支持者らに対し、投票済みの証明として指に塗られるインクを洗い落とし、違う選挙区に行って、同農相が所属する国民会議派(Nationalist Congress Party、NCP)にもう一度投票するよう呼び掛けた。

 パワル氏はマハラシュトラ(Maharashtra)州の隣接する2つの選挙区では別々の日程で投票が実施されることを指摘した上で、「あっちで『時計』(国民会議派のシンボル)に投票したら、こっちに戻ってきてまた『時計』に投票しよう」と語ると、支持者の間でどっと笑いが起きた。

 4月7日に始まる総選挙に参加する庶民党(Aam Aadmi Party)など多くの政党はこの発言を問題視。反汚職を掲げる庶民党は「露骨な選挙違反行為」だとして、選挙委員会に苦情を申し立てる方針を表明した。

 パワル氏は後に、自身の発言は単なる「冗談」だったと説明。国民会議派の広報担当者も、「これらがまじめな発言ではなかった」ことを選管委は分かってくれるだろう、と自信を示した。(c)AFP

7708チバQ:2014/03/26(水) 00:29:38
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140326/erp14032600070000-n1.htm
「新冷戦」突入鮮明 試されるG7、露の異質さ浮き彫り
2014.3.26 00:02 (1/2ページ)

核安全保障サミットが開幕した24日、オランダ国王がハーグで主催した晩餐会に出席し、円卓に座る各国首脳ら(AP)
 【ハーグ=内藤泰朗】オランダ・ハーグで行われたG7の緊急首脳会議は、ウクライナ南部クリミア半島のロシア併合を「違法行為」と断罪し、ロシア側の態度によっては、さらなる制裁を発動することを示唆した。だが、ロシア側は、G7側の警告を無視する方針とみられる。ロシアの異質ぶりが改めて浮き彫りになる中、G7側にも犠牲を強いる、新たな冷戦時代への突入は避けられないとの見方が広がっている。

 「ロシアへの対応をどうするのか」

 G7と欧州連合(EU)の首脳ら9人は24日夜、ハーグのオランダ首相府の狭い部屋に集い、円卓を囲んでクリミア併合を決めたロシアへの対応などについて、約1時間半にわたり議論を展開した。

 G7の外交筋によると、G7首脳の中には、国際法に違反したロシアをG8の枠組みから排除すべきだとの強硬論も出たが、とりあえず6月にロシア・ソチで開催予定だったG8首脳会議への不参加を決定。代わりにブリュッセルでG7首脳会議を開催することで合意した。オランダ国王主催の晩餐(ばんさん)会が始まる直前のことだった。

 外交筋は、「ロシアが(自由や民主主義といった)共通の価値観をベースにしたグループにとどまることができるのか疑問だが、まだ結論が出たわけではない」と述べ、「ロシア排除」問題は継続協議となったことを明らかにした。

 こうした中、マクフォール前駐露米大使は24日、「プーチン大統領は西側との対立を求めている」とする論文を米紙に寄稿した。スウェーデンのビルト外相も、民族主義に根ざした保守強硬派がロシアを支配しているとし、悲観論に賛同。英BBC放送は「第2の冷戦か」と伝えた。

 ただ、米ソという超大国による東西冷戦時代とは異なり、ロシアと欧米の間には経済的な相互依存関係が構築されており、欧米側にも大きな打撃が及ぶ。制裁を受けたロシアは、中国やインドなど新興大国との関係強化で生き残りを図るものとみられ、今後は「一方的な勝者はいない」といった見方が欧米メディアや識者の間で広がっている。

 先の外交筋は、欧米とロシアによる駆け引きで、「漁夫の利」を得るのは中国である可能性が高いと指摘しつつも、「G7諸国とEUは、各国の国益に沿いながら、結束して対抗する以外に道はないのではないか」と強調している。

7777チバQ:2014/04/06(日) 23:12:44
http://mainichi.jp/select/news/20140407k0000m030060000c.html
インド:政権交代濃厚 7日から投票開始
毎日新聞 2014年04月06日 22時55分(最終更新 04月06日 23時05分)

 【ニューデリー杉尾直哉】任期満了に伴うインド総選挙(下院選)の投票が7日から北東部のアッサム、トリプラ両州を皮切りに始まる。投票は9段階に分けられ、5月12日まで国内各地で実施。5月16日にまとめて開票される。有権者は約8億1459万人に上る史上最大の選挙だ。西部グジャラート州のナレンドラ・モディ州政府首相(63)が前面に立つ最大野党インド人民党が優位に立ち、10年ぶりの政権交代が濃厚となっている。

 ◇最大野党、過半数迫れるか
 定数545のうち、大統領任命の2議席を除く543議席が改選される。任期は5年。

 現在の下院の構成は、与党・国民会議派が206議席、人民党は117議席。だが、首都ニューデリーの政治アナリスト、K・G・スレーシュ氏は「人民党が200議席以上を取るのは確実で、会議派は2ケタに転落する」と予想。人民党がどれだけ過半数の272議席に近づき、安定した議会運営ができるかが焦点となっている。

 人民党の次期首相候補になったモディ氏は、今回下院選に初出馬するにあたり、選挙区に出身地グジャラート州ではなく北部のヒンズー教の聖地、バラナシを選択。「ヒンズー至上主義者」であることをアピールする。

 ニューデリーで3月に開いた集会で、モディ氏は「選挙結果は判明している。この10年間、国民を欺き続けた会議派政権を国民は許さない」と述べ、選挙の勝利と首相就任への自信を見せた。

 モディ氏は、積極的な企業誘致でグジャラート州を国内で最も豊かな州に育てた「決断・実行の人」と言われ、ビジネス界や中産層を中心にカリスマ的な支持を集めている。

 諸外国の中で「技術先進国・日本」に好感を持っているとされ「モディ首相」が誕生すれば、日本との経済関係が現政権以上に深まりそうだ。

 外交面では「反中国」「反パキスタン」の人物とされ「インドで『反中』と目されている日本の安倍政権とは馬が合うだろう」(スレーシュ氏)と言われる。しかし、モディ氏が愛国心に訴えるような強硬な外交政策を取れば、地域情勢が不安定になる可能性がある。

 さらに「1998年に人民党政権が24年ぶりに実施した核実験をモディ氏が繰り返せば最悪」(西側外交筋)との懸念もある。

 一方、与党国民会議派は、事実上の党の次期首相候補で、これまでに2期議員を務めたラフル・ガンジー党副総裁(43)を中心に選挙戦を戦っている。

7779チバQ:2014/04/06(日) 23:21:18
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140406/asi14040620070003-n1.htm
与党への逆風象徴する鉄鉱石産地のゴア州 インド総選挙
2014.4.6 20:01 (1/3ページ)

1日、ゴア州パナジで開かれた政治討論会で防戦一方の国民会議派候補、ラビ・ナイケ氏(左)と既成政党を攻撃する庶民党のダッタラム・デサイ氏
 美しいビーチと港に恵まれたインド南部ゴア州は、鉄鉱石と観光の州だ。汚職問題と経済の低迷の直撃を受けた小さな州で、今回の総選挙の構図を象徴するような戦いが展開されていた。


10万人が失業


 ゴア州は、1961年にインドに併合されるまで、かつて海の覇権を競ったポルトガルの植民地だった。州内ではポルトガル占領時代から、鉄鉱石など豊かな天然資源の採掘が盛んに行われてきた。

 しかし、山あいを抜ける道には、何台ものダンプカーが放置され、採掘場の門は固く閉ざされている。

 「鉄鉱石の採掘が中止になってから、約10万人が仕事を失った。今は蓄えで暮らしているが、早く再開してもらわないと」

 州最大の鉄鉱石の採掘会社、セサ・ゴアの労働組合幹部であるプラカシュ・プラバルさんは、無人となっている鉄鉱石の積み出し港を案内しながら訴えた。

 ゴア州は60年以上前から鉄鉱石の採掘で栄え、日本もその輸出先となってきた。転機が訪れたのは、北京五輪前の中国で鉄鋼需要が高まった2006年ごろのことだ。純度の低い鉄鉱石までを中国の業者が高値で買いあさった。

 “鉄鉱石バブル”は乱開発を生み、地元業者は違法開発に走った。その結果、河川の汚染による漁業被害や森林破壊が起きた。業者が採掘免許を偽造していたなどの疑いが浮上、乱開発をめぐり地元州議会議員らが逮捕され、最高裁は12年秋、約90ある鉱山に鉄鉱石採掘の中止命令を出した。以来、鉄鉱石産業は止まったままだ。

 批判の矢面に立たされたのは、その年3月の州議会選でインド人民党(BJP)に敗れるまでの約7年間、州政権を担っていた国民会議派である。業者と州政府の癒着を指摘する声が高まったからだ。

7780チバQ:2014/04/06(日) 23:21:39
不況で与党追及


 人口約150万人のゴア州は下院の2議席を持つ。現在、国民会議派とBJPが分け合うが、同州では12日に投票される総選挙に向け、BJPなど国政野党が、汚職疑惑や経済の低迷を招いたとして国民会議派を厳しく追及している。

 北ゴア選挙区のBJPの現職候補スリパド・ナイケ氏は「違法採掘問題は、すべて国民会議派の下で起きたことだ。ゴアの住民は4割が鉄鉱石に依存して生活しており、生活に打撃を受けている」と批判する。

 インドでは昨年12月、汚職撲滅を訴える新党、庶民党(AAP)が、デリー首都圏の地方議会選で国民会議派を抑えて第2党に躍進した。AAPは全国的な体制を整えていないが、この選挙区でも戦いを挑んだ。

 社会主義的政策を掲げるAAPのダッタラム・デサイ候補は「鉄鉱石事業は国有化すべきだ」と主張し、「BJPも、鉄鉱石マフィアに渡ったカネを回収できずにいる」と攻撃して既存政党の牙城を崩そうとしている。

 一方、国民会議派の候補はかつてゴア州政府首相も務めたラビ・ナイケ氏。1日に州都パナジで開かれた候補者の討論会に出席し「BJPは根拠もなく国民会議派の汚職を批判している」などと反論したが、聴衆の反応は冷淡で、拍手を送る人はまばらだった。

 ゴア州での国民会議派への逆風は、全国的な流れを象徴しているといえそうだ。(インド南部ゴア州 岩田智雄、写真も)

7784チバQ:2014/04/06(日) 23:28:22
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014040600080
モディ氏、経済界から熱い支持=7日に総選挙開始−インド
野党インド人民党(BJP)の首相候補ナレンドラ・モディ氏(左)と与党国民会議派のラフル・ガンジー副総裁(AFP=時事) 【ニューデリー時事】インドの下院議員543人を選ぶ総選挙が7日、幕を開ける。西部グジャラート州首相のナレンドラ・モディ氏(63)率いる最大野党インド人民党(BJP)が、景気回復を切望する経済界からの圧倒的な支持を受けて優位に立ち、10年ぶりに政権が交代する見通しが強まっている。
 約1カ月にわたって各地で投票が行われ、5月16日に一斉開票される。経済紙ビジネス・スタンダードが企業経営者を対象に実施した世論調査では、77%が「経済成長をもたらす首相」としてBJPの首相候補モディ氏を推した。与党国民会議派のラフル・ガンジー副総裁(43)はわずか15%にとどまった。(2014/04/06-14:25)

http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2014040600087
「名家の威光」に陰り=ラフル氏、経験不足否めず
インド与党国民会議派のラフル・ガンジー副総裁=2012年3月、ニューデリー(AFP=時事) 【ニューデリー時事】1947年のインド独立以降、ネール初代首相らを出した名門一族の威光に、陰りが見え始めた。シン首相が後継者に指名した「御曹司」ラフル・ガンジー副総裁(43)は、与党国民会議派の顔として政権維持を図る。しかし、野党インド人民党(BJP)の首相候補ナレンドラ・モディ氏(63)の勢いは食い止め難く、じりじりと追い詰められている。
 「偽物のガンジーだ」。モディ氏は選挙演説で、ラフル氏らのガンジー家が、国父マハトマ・ガンジーとは血縁がないと指摘。「民主主義の代弁者を装いながら一族で党を牛耳り、権力を保つことしか念頭にない」と切り捨てた。
 この家系からはこれまでネール、インディラ・ガンジー、ラジブ・ガンジーの3人の首相が輩出した。3人がインドを統治した期間は計37年に及び、「ネール・ガンジー王朝」と呼ばれた。しかし、91年に暗殺されたラジブ氏を最後に、同家から首相は出ていない。
 ラジブ氏の息子に当たるラフル氏だが、党務は母ソニア・ガンジー総裁が取り仕切り、「温室栽培」の感は否めない。政治評論家サルジート・ナラン氏は「(ラフル氏は)演説の歯切れが悪く、特筆すべき政治的発想もない」と酷評。「グジャラート州首相として実績を重ねたモディ氏との力の差は歴然だ」と語る。
 一方のラフル氏は、モディ氏をナチス・ドイツ総統ヒトラーに例え、「自分だけが正しいと信じる独裁者だ」と国民の危機感をあおる。しかし、BJP支持に傾いた世論の流れを変えられず、モディ氏が演台に立つ政党集会には常に多くの聴衆が詰めかける。ナラン氏は「かつては一時代を築いたガンジー家だが、その名は輝きを失いつつある」と話す。(2014/04/06-14:44)

7787チバQ:2014/04/07(月) 19:37:40
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140407/asi14040712460001-n1.htm
インド総選挙で投票始まる 広大な国土、5月12日まで
2014.4.7 12:41

7日、インド北東部トリプラ州で、列をつくり投票の順番を待つ人々(AP)
 【ニューデリー=岩田智雄】インドの下院(定数545)の任期満了に伴う総選挙が7日、一部地域で始まった。広大な国土を持つインドでは、投票は9回に分けて5月12日まで行われ、開票は同16日に行われる。各種世論調査で優勢が伝えられる最大野党、インド人民党(BJP)はこの日、マニフェスト(選挙公約)を発表した。

 投票があったのは北東部アッサム・トリプラ両州の一部の6選挙区。有権者らが、投票所の前に長い列を作った。選挙は、大統領の直接指名2議席を除く543議席を小選挙区制直接投票で選び、12日までに全28州とデリー首都圏など連邦直轄地での投票を終える。世界最大の民主主義国家インドの有権者数は、約8億1400万人。

 10年ぶりの政権をうかがうBJPの首相候補、ナレンドラ・モディ氏は7日、マニフェストの発表に当たり、「貧しい人々の教育と健康の権利を確保することが最優先だ」と訴え、「内外の安全保障上の脅威を許さない」と強調した。

 与党、国民会議派はすでに、4%台に失速した経済成長率を3年以内に8%台に回復させるとしたマニフェストを発表している。

7793チバQ:2014/04/07(月) 21:31:13
http://www.yomiuri.co.jp/world/20140407-OYT1T50109.html?from=ytop_ylist
インド総選挙、投票開始…野党・人民党に勢い
2014年04月07日 20時29分


7日、インド北東部テジプールで、投票所の列に並び、身分証明書を準備する有権者の女性たち(田原徳容撮影) 【テジプール(インド北東部)=田原徳容】インド総選挙(下院選)の第1回投票が7日、北東部アッサム・トリプラ両州の計6選挙区で行われた。

 選挙戦では、最大野党・インド人民党の首相候補で、西部グジャラート州首相のナレンドラ・モディ氏(63)が州経済を立て直した剛腕への期待で突出した人気を誇り、人民党が各種調査で下院議席の4割程度を獲得する勢いだ。

 「モディさんは紅茶の産地の味方だ」。紅茶で有名なアッサム州の小都市テジプールの投票所。兄が茶畑で働くナイナさん(24)は、初めて人民党候補に1票を投じた。モディ氏の名前を聞くと、投票所に列をなす人たちが「変化の時が来た」と人民党のスローガンを繰り返し叫んだ。

 同州は最大与党・国民会議派が下院14議席中7議席、州議会は単独過半数をそれぞれ占めている。シン首相も同州選出の上院議員だ。

 その州でモディ氏は集会を9回も開き、「私は紅茶売りの息子。だから紅茶を大切にする」と訴えた。効果は上々だ。主婦のカビタさん(36)は「野菜や燃料が値上がりし、生活が苦しい。モディさんの経済改革に期待したい」と話した。

 7日に発表された人民党の公約では、高速鉄道の導入などインフラ改善、外国資本の誘致などを盛り込み、経済活性化に取り組む方針を打ち出した。公約の大半は、モディ氏がこれまで州首相として進めた政策だ。

 インドで常態化する停電問題をほぼ解消し、企業進出に必要な行政手続きの簡略化も断行した。米フォード・モーターなど大手外資企業の招致を実現させ、州経済は国内トップレベルの成長を続けた。

7812チバQ:2014/04/08(火) 23:06:29
http://mainichi.jp/select/news/20140408k0000e030212000c.html
インド最大野党:核先制不使用見直し 日印交渉に影響も
毎日新聞 2014年04月08日 12時03分(最終更新 04月08日 12時12分)


最大野党インド人民党の次期首相候補、ナレンドラ・モディ氏=AP
拡大写真 【ニューデリー杉尾直哉】インド総選挙で勝利が予想される最大野党・インド人民党が、「核の先制不使用」の原則を見直そうとしていることがわかった。7日発表のマニフェスト(選挙公約)に「核政策の再検討」が盛り込まれており、見直しを進めていくという。ロイター通信がマニフェスト作成に関わった人民党筋の話として伝えた。

 核拡散防止条約(NPT)加盟を拒否するインドが、次期政権で先制不使用原則を放棄すれば、欧米社会からの批判は免れない。特に、日印原子力協定交渉を継続している日本政府・国民からの反発は必至で、日印交渉が暗礁に乗り上げる可能性もある。

 インドは1998年、人民党のバジパイ政権のときに24年ぶりに地下核実験を実施し、日米などの制裁を受けた。これを受け、バジパイ政権は「核の先制不使用」原則を打ち出し、国際社会の理解を得ようとした。

 だが、敵対国のパキスタンが先制不使用を宣言していないことを理由に、人民党は今回、先制不使用の放棄検討を打ち出したようだ。中距離戦術核などの先制使用を想定している模様だ。人民党の次期首相候補で、「反パキスタン」派とされるナレンドラ・モディ氏もこの方針を承認しているとみられる。

 一方、2004年からの与党・国民会議派のシン政権は、「核実験のモラトリアム(一時停止)」を維持し、欧米諸国から評価された。08年に米印が原子力協定に署名し、その後、日印も原子力協定の交渉に入ったのはこのためだ。

 シン首相は今月2日、ニューデリーで講演し、「核なき世界を実現する第一歩として、核保有国すべてが先制使用しない国際的取り決めが必要だ」と訴えた。人民党の核に関する考え方は、シン首相とは大きな違いをみせている。

 今回の人民党のマニフェストは、「バジパイ政権が達成した戦略的(核の)前進は、その後の会議派政権でずたずたにされた」と指摘し、再度の核実験すらにじませる内容となっている。

7825チバQ:2014/04/11(金) 23:24:07
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014041100984
野党党首、レイプ犯擁護=「被告は気の毒」発言に批判−インド
 【ニューデリー時事】7日から総選挙が始まったインドで、野党社会党のヤダブ党首が昨年起きたレイプ事件で死刑判決を受けた被告3人について「気の毒」などと発言し、批判を浴びている。
 ヤダブ党首は10日、北部ウッタルプラデシュ州での演説で、2013年8月、西部ムンバイの廃虚で女性カメラマンともう一人の女性に性的暴行を加えたとして、死刑判決を受けた被告3人に言及。「3人の気の毒な被告が死刑判決を受けたが、レイプは死刑に値するのか」と発言。その上で「彼らはまだ若く、間違いを犯すこともある」と擁護した。(2014/04/11-21:30)

7828名無しさん:2014/04/13(日) 11:54:12
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140412/asi14041220410006-n1.htm
インド総選挙ルポ 多数派ヒンズーvs少数派イスラムの宗教対立、憎悪あおる政党

2014.4.12 20:41 (1/4ページ)

10日、インド北部ムザファルナガルで、厳重な警備が敷かれる中、に列を作るヒンズー教徒住民ら(岩田智雄撮影)
10日、インド北部ムザファルナガルで、厳重な警備が敷かれる中、に列を作るヒンズー教徒住民ら(岩田智雄撮影)


 【インド北部ムザファルナガル=岩田智雄】インド総選挙の投票が進む中、国内最多の有権者を抱える北部ウッタルプラデシュ州で、多数派ヒンズー教徒と少数派イスラム教徒の住民対立が顕在化している。宗教対立を利用しようと、各政党が暴力をあおっているとの非難もある。11日には、選挙管理委員会が党幹部2人に「ヘイト・スピーチ」(憎悪に基づいた演説)の疑いで選挙活動への参加禁止を命じ、当局に告発する事態に発展した。





 「あの日、近くの村で住民トラブルを話し合う会議があった。ヒンズー至上主義のインド人民党(BJP)幹部がイスラム教徒を攻撃する演説をして、ヒンズー教徒がイスラム教徒を襲い始めたんだ」

 昨年9月7日にウッタルプラデシュ州ムザファルナガル近郊で起きた事件を、イスラム教徒のノミヌル・イスラムさん(71)はこう説明した。

 息子(28)はヒンズー教徒に殺され、イスラム教徒居住区が放火と略奪に遭ったため、郊外に避難した。当初、5万人が自宅を追われ、今でも約2万5千人の避難民が9カ所でテントなどで生活する。

 事件の発端は、イスラム教徒の男性が、ヒンズー教徒の男に妹が乱暴されたと主張、男を射殺したことだった。その後、男性はヒンズー教徒の集団暴行に遭って殺害された。以後、両教徒間の衝突が続いて計63人が死亡。犠牲者の多くはイスラム教徒だった。

 インドでは人口約13億人のうち、ヒンズー教徒が約80%を占め、イスラム教徒は約13%にとどまる。

 ムザファルナガルでは今なお、相手側が支持する政党が暴力をあおっていると非難の応酬を続けている。

 ▼「ヘイト・スピーチ」

 ムザファルナガル・シャフプル地区の住民評議会会長のイスラム教徒、モハンマド・シャフナワズ・クレシ氏は「BJP幹部は『イスラム教徒はテロリストだ』『パキスタンの同調者だ』などと吹聴してヒンズー教徒に暴力をけしかけている。元は家族間の問題だったのに、共同体を二極化させた」と訴えた。

 BJPは今月4日にも、党の首相候補として選挙運動を率いるナレンドラ・モディ氏の右腕とされる幹部、アミット・シャー氏が集会で「イスラム教徒に報復を」とヒンズー教徒らを扇動。11日、選管に選挙運動禁止を命じられ、「ヘイト・スピーチ」の疑いで告発された。

 クレシ氏はモディ氏について、「経済政策などで救世主のように言われているが、イスラム教徒には非常に嫌われている。2002年に起きた西部グジャラート州の虐殺事件を思い出せば、明らかだ」と話す。

 この事件は、両教徒の住民が衝突し、ヒンズー教徒がイスラム教徒を虐殺したとされる暴動だ。死者は双方合わせて1千人とも2千人ともいわれる。当時から州政府の首相を務めているモディ氏は関与を否定したものの、イスラム教徒や欧米から虐殺を黙認したとの批判を受けている。

 モディ氏が若いころ、極端なヒンズー至上主義を掲げる「民族義勇団」(RSS)のメンバーだったことも、イスラム教徒から嫌悪される要因となっている。

7829名無しさん:2014/04/13(日) 11:54:40
 ▼終わらぬ住民の反目

 一方、ヒンズー教徒側もイスラム教徒側への怒りを増幅させている。

 ヒンズー教徒の住民チャンドビア・シンさん(36)は、昨年9月の衝突でイスラム教徒の発した銃弾を受けて負傷したという。

 ムザファルナガルの選挙区で、BJPに対抗するのは、ウッタルプラデシュ州政権を握る地域政党、社会党(SP)などで、イスラム教徒の支持を受けている。シンさんは「BJPが暴動をあおっているというのは州政府のでっち上げだ」と反発する。

 SP幹部、アザム・カーン氏はヒンズー教徒への憎悪をあおる発言を繰り返し、BJP幹部と同様、11日に選管の処分を受けた。

 多民族、多宗教国家のインドではこれまでも、小さな事件をきっかけに多くの暴動や虐殺が起きてきた。

 ムザファルナガルでは10日に総選挙の投票が実施された。開票は来月に行われるが、選挙が終わっても、住民間の反目は容易には解消しそうにない。




【インド総選挙】下院(定数545)の任期満了に伴い実施。有権者は8億人超。7日から5月12日まで10回に分けて投票される。開票は同16日。ウッタルプラデシュ州は有権者約1億3000万人で80議席を有する。国政最大野党、インド人民党(BJP)の首相候補で、グジャラート州首相のナレンドラ・モディ氏がウッタルプラデシュ州からの出馬を宣言。与党、国民会議派の選挙戦を率いるラフル・ガンジー副総裁も12日、同州から立候補した。

7841チバQ:2014/04/15(火) 21:34:18
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140415/asi14041513190002-n1.htm
【日々是世界】
インド総選挙、関心は「次期首相」モディ氏の「対立を糧に台頭した」手法
2014.4.15 13:19 (1/3ページ)

インド西部グジャラート州で、支持者の歓呼に応えるインド人民党(BJP)のナレンドラ・モディ首相候補(中央)。8億人以上の有権者が審判を下す「世界最大の民主選挙」の話題の主として、インド内外の関心を集めている=9日(AP)
 インドの総選挙が4月7日から始まった。投票は5月12日まで続き、16日に開票される。汚職・腐敗に有効な手を打てず、経済低迷を打開できずにいるシン政権と最大与党の国民会議派に厳しい審判が下される見通しで、各種世論調査は最大野党のインド人民党(BJP)が10年ぶりに政権を奪還すると予測。国内外の関心は早くも次期首相就任が確実視されるBJPのナレンドラ・モディ・グジャラート州首相(63)に集中している。


州首相として高成長実現


 2001年から西部グジャラート州の首相を務めるモディ氏は、インフラ整備や外資受け入れなどによって州の経済成長を実現したことで知られる。4月8日付の米紙ワシントン・ポスト(電子版)は社説で、「モディ氏が大差でリードしている理由が、タフで現実的で汚職と無縁の経済管理にあるのは明らかだ」と言い切る。4月5日号の英誌エコノミストの論評も、モディ氏を「かつては茶の売り子として働き、純然たる才能でのし上がった人物」「州首相としての実績は、経済発展に取り組んで実現できることを証明している」などと評価する。

 その一方で、ワシントン・ポスト紙もエコノミスト誌も警戒感をあらわにする。それは、グジャラート州で02年、1000人以上が犠牲になったヒンズー教徒とイスラム教徒の大規模衝突へのモディ氏の対応に疑問があるからだ。衝突のきっかけはこの年の2月、イスラム過激派による列車放火で50人以上のヒンズー教徒が死亡した事件だった。ヒンズー教徒が報復としてイスラム教徒の居住区などを襲撃して多数の人々を殺害。さらにイスラム教徒もヒンズー教徒を攻撃するなど、報復の連鎖となった。


「宗教対立を糧に台頭」


 当時の州首相がモディ氏だったのだ。ヒンズー至上主義団体のRSS(民族義勇団)メンバーで反イスラム的言動でも知られるモディ氏は、イスラム教徒襲撃を黙認したとして批判されている。法的責任は問われていないが、エコノミスト誌は「モディ氏は事件に関する疑問に答えることを拒んでいる」とした上で、反イスラム教的な空気をあおって支持を固めているとし、「対立を糧に台頭した人物だ」と評した。

 ワシントン・ポスト紙の社説は、「インドの政治文化にはこうした過激主義をはね返して抵抗する力がある」として、モディ氏が宗派対立ではなく経済成長に力点を置くことに期待を示して社説を締めくくっている。対するエコノミスト誌は「これまでの実績をみる限り、モディ氏はまだ宗教間の憎悪と縁が切れていない。インドにはより良い首相がふさわしい」と最後まで厳しく迫っている。


警戒するパキスタン


 インドの隣国パキスタンの英字紙エクスプレス・トリビューンも4月7日付社説で、02年の宗教対立へのモディ氏の関与から、国内に広がるモディ氏への警戒感に言及した。折しも、パキスタンの現首相は、1999年に信頼醸成措置の構築やカシミール問題の解決などを目指す「ラホール宣言」に署名したナワズ・シャリフ氏(64)。現在も両国関係の改善に意欲を見せている。モディ氏もパキスタンと経済関係の強化を全面に出してくる可能性がある。

 しかし、エクスプレス・トリビューンはモディ氏からアプローチがあっても、シャリフ氏は「インドに慎重な支持層からのすさまじい圧力にさらされることになるだろう」として、シャリフ氏が応じるのは容易でないとみる。両首脳が両国で強まるポピュリズムに影響される可能性もあるなか、エクスプレス・トリビューンは、人々のむき出しの感情より、「慎重な外交と健全な判断」を優先させるべきだと両国に呼びかけている。(国際アナリスト EX)

7857チバQ:2014/04/20(日) 22:49:58
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140420/asi14042016120003-n1.htm
存在感増す与党総裁の娘 ガンジー元首相に生き写し
2014.4.20 16:12

インディラ・ガンジー元首相(ゲッティ=共同)、プリヤンカ氏(AP=共同)
 インド総選挙で劣勢が伝えられる与党、国民会議派の中で、ソニア・ガンジー総裁の長女プリヤンカ氏(42)が注目を集めている。祖母の故インディラ・ガンジー元首相の「化身」(地元紙)といわれる容姿や、歯切れのよい演説で存在感が増している。

 「与党は国の融和、野党は分裂のイデオロギー。正しい党を選んで」。プリヤンカ氏は先週、ソニア総裁が出馬している北部ウッタルプラデシュ州の選挙区で演説し、最大野党インド人民党を徹底的に批判した。

 曽祖父が初代首相ネール、祖母、父も首相を務め、国民会議派を背負ってきた名門一家の生まれ。実業家の妻で、子ども2人の母であるプリヤンカ氏は国会議員でもなく、総選挙には立候補していない。

 期待を集める理由は容姿や髪形、伝統衣装サリーの着こなしなどがインディラ氏に似ているからだ。(共同)

7858チバQ:2014/04/20(日) 22:56:16
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140420-00000067-san-asia
インド総選挙 世論調査の予測「困難」
産経新聞 4月20日(日)7時55分配信

 ■地域集団の投票率が影響/カーストや宗教が要因に

 【ニューデリー=岩田智雄】5月中旬まで地域を分けて投票が行われるインド下院の総選挙で、複数の世論調査機関が最大野党、インド人民党(BJP)の勝利を予測している。ただ、インドではこうした予測がたびたび外れることも事実だ。地域ごとに、特定の政党や候補を支持する集団が集中的に住んでいるのが一因だ、との指摘もある。

 総選挙では下院545議席のうち、大統領の直接指名2議席を除く543議席を小選挙区制直接投票で選ぶ。15日に民間テレビ局NDTVが発表した世論調査によると、BJPを核とする党連合(NDA)が過半数の275議席を取るとの予測結果が出た。与党、国民会議派が主体の党連合(UPA)は111議席としている。

 2004年の総選挙では多くの世論調査がNDAの勝利と予想したが、実際には181議席に終わり、UPAが218議席を得て政権を奪還した。09年の前回選でも、多くの調査機関がUPAの小差での勝利を予測したが、実際には圧勝だった。

 04年のNDTV調査を請け負った担当者の一人は、「投票行動はカーストや地域社会、宗教が大きな要因となる。多くの地域に、特定の政党や候補を支持する集団が存在し、任意で質問相手を抽出しても集団の投票傾向を知るのは難しい」と指摘する。

 たとえば、ある地域集団の投票率が極端に高くなれば、その集団が支持する候補者の獲得票が簡単に上がるという現象が起こりうるという。

 世論調査機関の担当者や研究者からは、「8億人以上の投票行動を予測するのに、そうそう正確さは求められない」「他機関と違った結果が出ると、内容をあいまいにしようとする調査機関もある」といった意見も出ている。

7859チバQ:2014/04/20(日) 22:56:38
http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/140417/wor14041713080022-n1.html
2014.4.17 13:08
コメント 【外信コラム】インドで選挙めぐる「配偶者抗争」 どちらが有利? どこの国でも、選挙では候補者の身内の話題がつきものとなるが、インドでは有力政治家の婚姻関係をめぐり舌戦が展開されている。きっかけは最大野党、インド人民党(BJP)の首相候補、ナレンドラ・モディ氏(63)が総選挙の立候補届け出書類に、初めて妻の名を記載したことだ。

 モディ氏はこれまで「家族はいない」と述べ、過去の選挙への届け出で配偶者欄は空欄にしていた。しかし、10代でモディ氏と結婚して間もなく別居したとされる女性が5年前、雑誌の取材に妻であることを認めていて、妻帯者であることは公然の秘密だった。モディ氏は妻の名を書いた理由について沈黙しているが、選挙後、首相になる可能性があるだけにあいまいにしておくことを避けたのだろうと推測されている。

 汚職が深刻なインドで、モディ氏は「独り身の私が誰のために腐敗するというのだ」と清廉潔白さをアピールしていたが、与党、国民会議派のラフル・ガンジー副総裁(43)は「過去、妻の名を隠しておいて、どう女性の権利や尊厳を向上させるのか」と批判している。

 そのガンジー氏は独身。恋人はいても結婚しないと噂されていて、モディ氏サイドからは「人を批判する前に自分が結婚したら」との攻撃まで聞こえてくる。(岩田智雄 「ガンジスのほとりで」)

7864チバQ:2014/04/20(日) 23:13:36
http://mainichi.jp/select/news/20140420k0000m030071000c.html
インド:総選挙に映画スター 過去最多24人の候補者
毎日新聞 2014年04月19日 22時21分

 【ニューデリー金子淳】7日に投票が始まったインド総選挙(改選数543、5月16日開票)で、映画スターの候補者が乱立している。インドでは独立以降、元女優の州政府首相が誕生するなど映画界から政界入りする例は珍しくない。だが、今回は映画界からの候補者数が前回(2009年)の約5倍に上っており、「セレブに貧困問題が理解できるのか」などと批判も上がっている。

 「テレビで見るよりもずっと若かった。手を振ったら振り返してくれた」。北部ラクナウの実業家、パワン・シンさん(32)は4月上旬、遊説するベテラン映画俳優の候補者を間近で見た。今回が初出馬で政治経験のない候補だが、シンさんは「とてもいい経験だった。彼に投票するし、友人や家族にも投票を呼びかける」と興奮した様子で語った。

 インドは年間1000本以上の製作本数を誇る世界有数の映画大国。映画スターは庶民のあこがれの的だ。毎日新聞の集計では、前回選挙で著名な映画俳優の候補者は5人だったが、今回は少なくとも24人で過去最多とみられる。政党別では最大野党・インド人民党の7人と、与党・国民会議派の6人が突出している。

 地元テレビのビジェンドラ・クマール・シン記者は「これまでも映画俳優の候補者はいたが、今回は多すぎる。選管が(人集めを目的とする)違法なビラやポスターを厳しく取り締まるようになったため、代わりに有名人を使うようになったのだろう」と分析する。

 一方、人民党の広報担当者(55)は「名前や知名度ではなく、彼らの政治活動を評価して候補者にした」と強調。会議派の担当者(28)も「党員か、かつて党員だった候補者しか立てておらず人気取りではない」と説明した。

 映画スターは華やかでクリーンなイメージがあり、汚職がはびこるインドでは歓迎する声も多い。一方で、世界銀行の報告書によると、インドは10年時点で最貧困層が国民の約3分の1に上り、貧困撲滅は主要な政策課題の一つでもある。ニューデリーのテレビ記者、チャンダン・ジャジワレさん(33)は「セレブが中間層や貧困層の問題を認識しているとは思えない。過去に多くの映画スターが政界で成功しなかったのもそのためだ」と指摘している。

7866チバQ:2014/04/21(月) 21:39:39
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140421-00000040-jij_afp-int
トランスジェンダーの候補が出馬、「第三の性」認めたインド
AFP=時事 4月21日(月)18時2分配信

インド南部タミルナド州マドゥライの選挙区から無所属で立候補しているバラティ・カンナンマさん(2014年4月15日撮影)。
【AFP=時事】「第三の性」を法的に認める最高裁の判決が数日前に出されたインドで、トランスジェンダー(性別越境者)のバラティ・カンナンマ(Bharathi Kannamma)さん(53)は、国会議員を目指して選挙運動を行っている──。

インド最高裁、「第三の性」を認める判決

 カンナンマさんは、南部タミルナド(Tamil Nadu)州マドゥライ(Madurai)の選挙区から無所属で立候補している。トランスジェンダーとして総選挙への出馬が認められたのは、カンナンマさんが初めてとされる。

 選挙資金が限られているため軽三輪車で選挙運動を行っているカンナンマさんは、「私に会いに来てくれる人たちでさえ、ある種の固定観念を抱いている」と話す。ただ、カンナンマさんに直接会って話を聞くと、皆、彼女がトランスジェンダーであるという事実を忘れるという。

 インドの最高裁は15日、「第三の性」を法的に認め、他の少数派グループに提供されている政府の福祉政策の対象者に含めるべきとの判決を下した。

 カンナンマさんは現在、トランスジェンダーの人々や貧困層の支援を目的とした「バラティ・カンナンマ財団(Bharathi Kannamma Trust)」を運営している。

 政治の世界に足を踏み入れた当初は、一部イベントに参加させてもらえないこともあったという。それ以降、支援団体を離れたカンナンマさんは、トランスジェンダーへの差別撲滅を目指して無所属で選挙活動を行うことを決めた。

 カンナンマさんが立候補を届け出て以降、北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州でもトランスジェンダーの2人が出馬を表明しているという。【翻訳編集】 AFPBB News

7905チバQ:2014/04/30(水) 20:35:35
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014043000076
政治家と焼身自殺図る=討論番組中に−インド

 【マドゥライ(インド南部)時事】インド北部ウッタルプラデシュ州スルタンプールで、テレビの討論番組の収録をスタジオで観覧していた男が自らに火を付け、参加者の野党大衆社会党(BSP)幹部に抱きついた。いずれも全身にやけどを負い、重体という。地元メディアが29日報じた。
 事件は28日、全国ネットの政府系テレビ局で、複数の政党幹部を招いた討論番組の収録中に発生。若い男が突然ステージに上がり、ガソリンをかぶって自らに火を放った。男は炎に包まれたまま、BSP幹部のファウジ氏に走り寄り、抱きついたという。
 2人は引き離され、病院に運ばれたが、男は全身の95%、ファウジ氏は75%にやけどを負った。警察の捜査でも動機は分かっていない。
 インドでは7日から下院議員543人を選ぶ総選挙が行われ、各テレビ局で政治家が参加する討論番組が放送されている。(2014/04/30-06:37)

7909チバQ:2014/05/02(金) 08:20:05
http://mainichi.jp/select/news/20140502k0000m030058000c.html

パキスタン:遠い和平…ビンラディン容疑者殺害3年

毎日新聞 2014年05月01日 20時15分


 【ニューデリー金子淳】国際テロ組織アルカイダの最高指導者ウサマ・ビンラディン容疑者が潜伏先のパキスタンで米軍特殊部隊に殺害されて2日で3年。だが、アルカイダとつながりが深い武装勢力「パキスタン・タリバン運動」(TTP)などが依然として活動しており、和平の見通しは立たない。一部ではビンラディン容疑者を英雄視する勢力もあり、治安改善には時間がかかりそうだ。

 「ビンラディン容疑者の殺害で国内はいっそう不安定になった。我々には何の助けにもならない」。首都イスラマバードの織物店の男性店主(56)はこう語り、米国への不信をあらわにした。

 イスラマバードのマドラサ(イスラム教神学校)は約2カ月前、校内の図書館を「ウサマ・ビンラディン図書館」と名付けた。マドラサの聖職者アブドル・アジーズ師(53)は電話取材に「生徒たちは彼を殉教者と考えている。国内のマドラサではどこもそうだ」と語った。

 インドの民間シンクタンク「紛争管理研究所」の統計では、昨年のパキスタンのテロ事件の死者数は民間人だけで3001人に上り、10年前の約20倍となった。

 シャリフ政権はTTPとの和平を目指し、今年2月には双方の代表団による会合開催にこぎつけた。その後交渉は中断したものの、3月にはTTPが停戦を宣言。4月中旬には近く再開するとの観測も流れたが、その直後にTTPは一転して停戦破棄を発表。軍も4月下旬にTTPの拠点で空爆を行い、交渉再開は遠のいた。

 TTPが態度を二転三転させるのはなぜか。軍事アナリストのハッサン・アルカリ・リズビ氏は「時間稼ぎ」とみる。隣国アフガニスタンでは駐留外国軍が今年末までに任務を終了する。TTPは、それまでにパキスタン軍がTTPに対し大規模な掃討作戦を実施すると考えており、「交渉を引き延ばし攻撃を遅らせようとしている」という。

 ◇ウサマ・ビンラディン容疑者殺害事件◇

 2011年5月2日未明、米軍特殊部隊がパキスタン北部アボタバードの民家を急襲。潜伏していたビンラディン容疑者を射殺し、遺体をアラビア海に水葬した。パキスタン政府の独立調査委員会は昨年1月、「潜伏を許したのは軍と政府の無能と怠慢が原因」との報告書をまとめた。

7936チバQ:2014/05/07(水) 22:34:49
http://www.afpbb.com/articles/-/3014235
印ムンバイの鉄道、年間死者3500人 改善進まず
2014年05月06日 15:17 発信地:ムンバイ/インド

【5月6日 AFP】インド・ムンバイ(Mumbai)に住んでいた17歳のダバル・ロダヤさんは、3月20日に起きた列車の脱線事故で死亡した。

 マハラシュトラ(Maharashtra)州の州都ムンバイでは、1日に平均10人が鉄道の事故で亡くなっており、2013年の死者数は3506人だった。

 金融の中心地ムンバイは、英国の植民地だった160年前に敷かれた鉄道網の周りに発達してきた。国営インド鉄道(Indian Railways)のムンバイの鉄道網の1日の利用者数は750万人。鉄道はムンバイのライフラインとなっているが、その一方、満員電車の中での心臓発作や、走行中の車両からの転落、線路を渡ろうとして列車にはねられるなどして多くの人が命を落としている。

 ロダヤさんの家族や友人に駆り立てられたムンバイ市民数百人が鉄道当局への怒りを示し周辺の駅に向けて行進した。ロダヤさんの父親はAFPに「家族の光をなくした。鉄道当局に状況改善を訴えた」と話した。

 事故の際、救急車が現場に到着するまで1時間以上かかった上、鉄道警察はロダヤさんを安全な場所へ保護しなかったと、ロダヤさんの父親は主張している。鉄道当局はロダヤさんの父親の主張に対し、交通渋滞で遅れが生じたと説明しただけだった。

 鉄道の安全性向上を訴える活動家のサミール・ジャベリさんは、20年前にムンバイで列車から落ちて両足を失った。ジャベリさんは、ムンバイの鉄道網の安全性が低い現状について、「鉄道当局は改修などのための資金が不足しているというかもしれないが、実際のところはムンバイはインド鉄道にとって金のなる木だ」と汚職と不適切な管理体制が主な原因だと主張している。

 インドでは道路や鉄道、電力供給などのインフラ整備は経済成長の刺激策のカギとみなされている。現在、投票が行われている総選挙でも、主要政党はいずれもインフラ整備に積極的な姿勢を示している。だが、政治的な複雑さや制約により、複数の事業が何年も遅れており、混雑の解消にはほど遠いのが現状だ。

 またムンバイでは最近、国際空港の新ターミナル建設と、街の南北を結ぶ海上連絡道路という二つの大きな交通事業が実現したが、恩恵を受けるのはごく一部の富裕層だけだと批判の声が上がっている。(c)AFP/Aditya Phatak

7940チバQ:2014/05/08(木) 20:35:26
>>568>>7857
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2014050800494
ガンジー家「令嬢」が救世主に=兄押しのけ、存在感増す−インド総選挙
インドの名門ガンジー家の「令嬢」プリヤンカ・ガンジー・バドラさん=4月16日、北部ラーエバレリ(AFP=時事) 【ニューデリー時事】インド総選挙で与党国民会議派の敗色が濃厚となる中、名門ガンジー家の「令嬢」プリヤンカ・ガンジー・バドラさん(42)の存在感が増している。対立する野党インド人民党の首相候補ナレンドラ・モディ氏(63)との舌戦にも一歩も引かず、会議派の「救世主」との呼び声が高い。同党の実質的首相候補の兄ラフル・ガンジー氏より指導者にふさわしいとの声すら上がっている。
 「リーダーに必要なのは力ではなく、大きな心だ」。プリヤンカさんは4月下旬、こう言い放った。次期首相有力候補とされるモディ氏が自らを指し、「経済発展には胸囲56インチ(約142センチ)の胸が必要だ」と発言したことを受けたものだった。
 ネール初代首相ら3人の首相を輩出したガンジー家出身。祖母と父はいずれも元首相で、母は会議派総裁を務める。実業家と結婚し、政治の表舞台には立たなかった。
 しかし、会議派の歴史的大敗が予想される今回の総選挙では各地を行脚し、モディ氏と真っ向から対決。モディ氏がラフル氏の演説におけるミスを指摘し「コメディアンより面白い」とやゆした際には、「何を子どもじみたことを言っているのか」と一蹴し、兄をかばった。メディアへの露出度はラフル氏を上回る勢いで、会議派巻き返しの原動力になっている。(2014/05/08-15:33)

7943チバQ:2014/05/10(土) 00:38:08
http://mainichi.jp/select/news/20140510k0000m030082000c.html

インド:総選挙で割れるイスラム教徒 次期首相候補に賛否

毎日新聞 2014年05月09日 22時09分


 【ニューデリー金子淳】インド総選挙で勝利が予想されるヒンズー教至上主義政党・インド人民党の支持を巡り、人口の1割強を占めるイスラム教徒が割れている。その多くが人民党の過激思想に警戒心を抱く一方、インテリ層を中心に党の次期首相候補、ナレンドラ・モディ氏(63)の経済手腕に期待が高まっているためだ。

 16日の開票を前に、「ムスリム(イスラム教徒)票」の行方が注目されているが、政治アナリストのK・G・スレーシュ氏は「ムスリムは今回の選挙で両極化するだろう」と分析している。

 「モディは良くない。危険だと思う」。首都ニューデリー南部のモスク(イスラム礼拝堂)近くの市場で、織物屋の店員、ムシームさん(23)は声を潜めた。モディ氏は党の支持母体である極右団体「RSS」(民族奉仕団)出身。2002年に自身が州首相を務める西部グジャラート州でヒンズー教徒とムスリムが衝突した際、適切に対応せずヒンズー教徒による虐殺を黙認したと批判されている。だが、世論調査では人民党の大勝が予想され、次期首相に最も近い人物だ。

 こうした中、一部の社会活動家らは人民党以外に投票を呼びかけるキャンペーンを展開。だが、与党・国民会議派は失政で支持が伸び悩み、腐敗一掃を掲げる新党・一般人党も浸透しているとは言えない。結果的にムスリムの「反モディ票」は分散するとみられている。イスラム教の聖職者イジャーズ・フセイン師(70)は「ムスリムの指導者さえまとまっていない」と嘆く。

 一方、州首相としてグジャラート州を発展させたモディ氏に期待するムスリムも多い。インド映画の国民的スター、サルマン・カーン氏は人民党の選挙運動を支援。脚本家の父もモディ氏の公式サイトをつくった。モディ氏の伝記漫画を出版した人気漫画家、ハニフ・アズハルさん(46)は「グジャラート州のムスリムは発展の恩恵を受けた。インテリ層はこのことに気づいている」と話した。

7948名無しさん:2014/05/12(月) 21:58:05
http://mainichi.jp/select/news/20140513k0000m030083000c.html
インド:経済成長に期待 次期首相候補の手腕評価
毎日新聞 2014年05月12日 20時58分(最終更新 05月12日 21時39分)

 【ニューデリー金子淳】インド総選挙は12日、北部ウッタルプラデシュ州など3州で投票が行われ、約1カ月にわたる投票日程が終了した。16日に全国一斉に開票される。勝利が予想されるヒンズー教至上主義政党・インド人民党の次期首相候補、ナレンドラ・モディ氏(63)は、州首相として西部グジャラート州を経済発展させた政治手腕の持ち主で、日系企業の期待も集まっている。

 この日は、モディ氏が立候補したウッタルプラデシュ州バラナシなど41選挙区で投票があった。ガンジス川の河畔に広がるバラナシはヒンズー教最大の聖地とされ、多くの巡礼者が訪れる。モディ氏はグジャラート州が地盤だが、ヒンズー教至上主義者として最もインパクトが強い選挙区を選び、支持層の開拓を狙った。

 バラナシはモディ氏のほか、腐敗一掃を掲げる新党・一般人党のケジリワル党首(45)も出馬し、全国的な注目を集めた。モディ氏に投票した主婦、ラダ・デビさん(40)は「彼が首相になればインドはもっと強い国になり発展できる」と、期待を語った。

 今回の選挙は人民党が与党・国民会議派に挑む構図。各種世論調査によると、会議派は議席を大きく減らし、人民党が大勝するとみられている。

 モディ氏は2001年にグジャラート州首相に就任後、規制緩和や企業誘致などを通じて高い経済成長をもたらした。その手法は「グジャラート・モデル」と言われ、選挙運動でもキーワードの一つとなった。

 モディ氏が首相になればインドに進出する日系企業にとっても追い風となる可能性がある。インド日本商工会(ニューデリー)の西本達生事務局長は「モディ氏にはグジャラート州の成功体験がある。日系企業も(首相就任で)インド経済が良くなるという期待を持っている」と話す。

 一方、モディ氏は人民党の支持母体でヒンズー教至上主義の極右団体「RSS(民族奉仕団)」出身で、人口の1割強を占めるイスラム教徒には警戒心も強い。パキスタンなど近隣のイスラム諸国に対し強硬路線に出るとの見方もあり、宗教対立が激化する恐れも指摘されている。

7954チバQ:2014/05/13(火) 00:27:57
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014051200482
インド総選挙、全土で投票終了=首相候補が新党党首と激突
 【バラナシ(インド北部)時事】インド北部ウッタルプラデシュ州など3州で12日、総選挙の投票が行われ、全土で約1カ月に及んだ投票日程が全て終了した。16日に一斉開票される。
 次期首相有力候補と目される最大野党インド人民党(BJP)のナレンドラ・モディ氏(63)は、ガンジス川が流れるヒンズー教の聖地ウッタルプラデシュ州バラナシから出馬。昨年の地方議会選で躍進した新党「庶民党」のアルビンド・ケジリワル党首が対抗馬となった。
 事前の各種世論調査は、現政権に対する国民の不満を背景に、BJPが下院545議席中、220議席前後を獲得して圧勝すると予想。BJPを中核とする野党連合「国民民主連合」も過半数に迫る勢いを見せている。
 一方、過去10年間にわたって政権を担った与党国民会議派は、近年の景気減速と相次ぐ汚職疑惑で支持率が低迷。過去最低となった1999年総選挙の獲得議席数(114)を下回る可能性もある。(2014/05/12-22:05)

7956チバQ:2014/05/13(火) 19:41:50
http://www.asahi.com/articles/ASG4Q0F1RG4PUHBI045.html?iref=com_alist_6_02
殺人・強盗…候補者の1割、重罪裁判中 インド総選挙
マデプラ=小暮哲夫
2014年5月13日11時22分
16日に開票されるインドの総選挙で、殺人やレイプといった重大犯罪に問われている候補者が全候補の約1割を占めている。NGOからは嘆きの声がやまないが、地元有権者の評判は必ずしも悪くない。

 インド東部ビハール州マデプラ郊外。「私にとって政治は奉仕。カーストや宗教の区別はありません」。与党国民会議派と選挙協力をする地域政党のラジェシュ・ランジャン氏(46)。1998年の左派政党の州議会議員射殺事件で殺人罪で起訴され、裁判中だ。それ以外に17の事件で殺人未遂、武器携帯の暴動、監禁目的の誘拐、恐喝などの罪に問われて、争っている。

 前回の総選挙は、州議射殺事件で地裁が終身刑判決を出したため、出られなかった。昨年、高裁で無罪判決が出て刑務所から出所。ただ、検察側が上告し、事件は最高裁にもつれこんでいる。「すべての事件は政治的な動機によるでっちあげだ。私ははめられた」

7957チバQ:2014/05/13(火) 19:43:06
http://www.afpbb.com/articles/-/3014743
インド総選挙投票終了、政権交代の公算
2014年05月13日 07:11 発信地:ニューデリー/インド

【5月13日 AFP】インドで5週間にわたって行われてきた総選挙の投票が12日、終了した。過去最多の5億5100万人が投票したとみられる。出口調査によると、ヒンズー至上主義のナレンドラ・モディ(Narendra Modi)氏を首相候補とする右派のインド人民党(Bharatiya Janata Party、BJP)政権が誕生する公算が高まっている。

 41選挙区で行われた最終投票は、同日午後6時(日本時間同9時30分)に締め切られた。その直後に発表された5つの出口調査のうち4つで、モディ氏のBJPが辛うじて過半数の議席を確保するという予測が示された。

 これは、BJPおよび同党と連合する政党が勝利し、左派の与党・国民会議派(Nationalist Congress Party、NCP)とその指導部をなすガンジー家は屈辱的と敗北を喫するという、投票が始まった4月7日以前の予想とも合致している。

 この予想が現実のものとなれば、国民会議派にとっては過去最悪の結果となり、同家の御曹司で今回初めて全国規模の選挙戦を主導したラフル・ガンジー(Rahul Gandhi)氏(43)は有権者から痛烈な批判を受けた格好となる。

 モディ氏が停滞する経済の起爆剤になってくれるのではという期待から、株式市場も記録的な高値での取引となったが、一部の識者らは2004年と2009年の総選挙で予想が外れたことを指摘して早計な判断を戒めている。これに関連して国民会議派の広報担当者は記者団に対し、同党は「いかなる出口調査に関する議論にも加わらないと決めていた」と述べた。

 一斉開票は16日に行われる。

■過去最高の投票率

 最後の投票が締め切られた直後、選挙管理委員会はこの世界最大といわれた選挙の投票総数を発表。それによると、投票者数は前回2009年時より1億3000万人多い5億5100万人に上り、投票率も66.38%と過去最高を記録したという。

 一般的に高い投票率は野党優勢を意味し、有権者が変化を強く求めていることを示す場合が多い。(c)AFP/Adam PLOWRIGHT, Bhuvan BAGGA

7962チバQ:2014/05/14(水) 07:49:23
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/140514/cpd1405140500003-n1.htm
高まる「投票力」印女性は票田に (1/4ページ)2014.5.14 05:00

投票所で列を作るインドの女性有権者ら。同国では近年、女性の政治参加が活発化している(ブルームバーグ)【拡大】
 インド北部ウッタルプラデシュ州ガラノドハン・プルワ村では先週、議会選挙の投票が行われた。50世帯が暮らすこの村に住むウルミラ・デヴィさん(26)は、夫には言いつけ通り国政与党の国民会議派に投票すると言った。しかし、いったん投票ブースに入れば、夫の意見は無視。

 「わたしが関心があるのは女性の安全問題。政府はこれを最優先課題にすべきだ」と、2人の子供を育てるデヴィさんは、ワンルームの自宅の外で話していた。

 ◆「暴力に歯止めを」

 インドでは伝統的な男女の役割分担の壁を取り払い、16日に終了する選挙に自分の意見を反映させようとする女性が増えている。デヴィさんもその中の一人だ。識字率が高まり、経済的に自立した女性が多くなり、2012年12月にニューデリーで起きた女子学生集団レイプ殺害事件に象徴されるような女性への暴力に歯止めをかけようと、変化を求める声が高まっている。

 世論調査を行っているニューデリーの発展社会研究所の所長、サンジェイ・クマール氏は「われわれは女性たちに過去何年もの間、自分のために投票するのか、それとも夫や父親の言いなりになって投票するのか、と問い続けてきた。彼女らは、以前は自分の意見を言うことに消極的だった。しかし、徐々に男性に何と言われようと自分自身のために投票すると言うようになってきている」と話した。

 インド選挙管理委員会によると、09年に行われた前回の選挙では、有権者全体の投票率58%に対し、女性は56%だった。この年は、1991年以降のデータの中でその差が最も小さかった。女性の下院議員数は59人となり、議員全体の11%を占め、インドでは史上最高の割合となった。

 ハイデラバードにあるインド商科大学院の助教、シャミカ・ラヴィ氏とムディット・カプール氏がまとめたデータによると、男性1000人に対する女性投票者の数は、1960年代の715人から、2000年代には883人まで増加。この数字は1962年から2012年までの間に16州で行われた選挙結果に基づいており、男性投票者の数は横ばいなのに対し、女性投票者の数は伸びていることを示している。

 米有力シンクタンクのブルッキングズ研究所のインド部門の客員研究員でもあるラヴィ氏は、過去50年間の投票行動を研究している。同氏は、「かつての女性は票田と見なされていなかったが、今のインドでは男女不平等を問題視する声が高まっている。そのため、選挙に行く女性が増えている」と説明した。

 世論の多くは、ナレンドラ・モディ氏が率いるインド人民党(BJP)が、過半数には及ばないものの最多議席を獲得すると予測している。国民会議派は、汚職事件や、経済成長の鈍化、物価上昇に憤る有権者によって、史上最悪の敗北を喫する可能性がある。

 両党は選挙の公約に、女性の教育や職業訓練、安全の改善や、財産や結婚生活における権利の保護を掲げている。

7963チバQ:2014/05/14(水) 07:50:14
◆夫婦間に軋轢も

 1951年のインド独立後の第1回選挙以来、女性は男性とともに投票を行い立候補する権利が保障されている。国民会議派総裁のソニア・ガンジー氏は米経済誌フォーブスの「世界で最も影響力のある人物」で昨年21位にランクインした。

 インドのマンモハン・シン首相は2009年に、インドの地方自治団体職員の少なくとも半数を女性にする法律の実現に同意した。選挙管理委員会は投票所の警備を強化し、トイレの数を増やし、より多くの女性が投票しやすくなるようにした。

 しかし、それでもインドの大半の女性は夫が選ぶ候補者に投票する傾向がある。ウッタルプラデシュ州カジュリ村に住むシャビラ・バルマさん(25)は選挙について、国民会議派のシンボルマークの「右てのひら」以外は何も知らない、と話す。3人の子供をもつバルマさんは、夫の言う通りに投票するという。

 バルマさんは村で農作業の休憩中に語った。「夫は他の人たちが政治の話をするのを聞いているから、わたしよりも詳しい。そんなささいなことで夫に『ノー』とはいえない。父や母からも夫に従うようにと教わった」と話す。

 世界経済フォーラムの13年版「男女格差報告」で、インドは136カ国中、101位。同報告は各国の男女の地位を経済、教育、政治、健康の4分野で分析している。ブラジル、ロシア、中国を含めたいわゆるBRICsと称される国々の中で、インドの順位は最低だ。

 BJPと国民議会派の両党とも、4年間保留になっていた下院議会と州議会の3分の1の議席を女性に割り当てる法案の実現を公約に掲げている。

 ニューデリーで3人の子供を育てるピンキー・シンさん(27)も、前述のデヴィさんと同様に女性の安全を守りたいと思っている。彼女も夫の意見には従わなかった。

 シンさんは「わたしの母は選挙には行っていたけど、いつも父の言われた通りに投票するだけだった」と語った。彼女はBJPに投票すると決めたことで夫との間に軋轢(あつれき)が生じ、「2、3回口げんかになった」と打ち明けた。(ブルームバーグ Rina Chandran、Bibhudatta Pradhan)

7964チバQ:2014/05/14(水) 21:57:49
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014051400687
進まぬ女性の政治参加=アフガンにも後れ−インド
元ミス・インドで女優の下院議員候補グル・パナグさん=4月24日、インド北部チャンディガル 【ニューデリー時事】「世界最大の民主主義国」と呼ばれるインドだが、女性の政治参加は他の南アジア諸国と比べて進んでいない。下院(定数545)における女性議員の割合は1割程度で、国際機関の調べでは世界189カ国中112位と低い。128位の日本を上回るものの、アフガニスタンなどに後れを取っている。活動家は「根強い家父長制の意識が原因」と指摘する。
 ジュネーブに本部を置く国際機関「列国議会同盟」(IPU)の調査では、2009年の前回総選挙後の下院における女性議員の割合は11%。女性の地位の低さがたびたび指摘されるイスラム教国のアフガン(28%)やパキスタン(21%)を下回った。
 今回の総選挙での女性候補の割合も全体の8%と低く、大きな改善は見込めそうもない。「各政党は国の発展には女性の地位向上が必須だとうたいながら、実際には女性の政治進出を阻み続けている」と女性活動家は憤る。


支持者らとオートバイに乗り、女性の政治参加向上を訴える元ミス・インドで女優の下院議員候補グル・パナグさん(中央)=8日、インド北部バラナシ。グル・パナグさん提供 国民会議派政権は過去数年間、下院の議席の3分の1を女性に割り当てる法案の成立を試みたが、野党の反対に遭い、成立していない。
 総選挙に新党「庶民党」から出馬した元ミス・インドの女優グル・パナグさんは「選挙では結局、金と腕力が物を言う」と指摘。「教育、雇用など全ての面において一定の女性枠を確保し、伝統的な男性優位の意識を変えていかない限り、真の民主主義国家と胸を張ることはできない」と訴える。(2014/05/14-16:04)

7965チバQ:2014/05/14(水) 21:58:47
http://www.asahi.com/international/reuters/CRWKBN0DU09E.html
市場はインド政権交代に期待、成長促進が急務に
2014年5月14日14時46分
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 5月13日、インド総選挙の出口調査で野党連合の勝利が濃厚となり、市場の期待が高まった。ただ、次期政権には成長促進で迅速な結果を出すという課題も待ち構えている。写真は昨年7月、ニューデリーで撮影(2014年 ロイター/Adnan Abidi)

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 [ムンバイ 13日 ロイター] - インド総選挙の出口調査でナレンドラ・モディ氏率いる野党連合の勝利が濃厚となり、市場の期待が高まった。ただ、次期政権には成長促進で迅速な結果を出すという課題も待ち構えている。

 出口調査は、国民会議派が率いる連立与党を有権者が政権の座から引きずり降ろすことを示している。経済成長の鈍化に加え、相次ぐ汚職疑惑も支持低迷の理由だ。

 総選挙の投票は12日締め切られ、16日に一斉開票される。

 出口調査を受けてモディ氏の最大野党インド人民党(BJP)が中心となる政党連合が過半数(272議席)をうかがう勢いとの予測が伝わり、13日は株価が最高値を更新したほか、ルピーも10カ月ぶり高値を付けた。

 タタ・アセット・マネジメントのリテシュ・ジャイン最高投資責任者(CIO)は「何らかの悪材料があれば、売りを誘発するような状態だ」と述べた。

 16日の開票を前に、出口調査の予測が市場の期待値に影響を及ぼしたとの見方もある。12日まで獲得議席数は240議席以下との見方が優勢だったが、この水準でさえ市場の失望を誘う可能性があるという。

 インドの出口調査が当てにならないことは有名。過去2度の選挙では、出口調査でのBJPの獲得議席数予測が実際を大きく上回っていた。都市部のBJP支持者が出口調査に積極的に協力したことが原因との指摘もある。一方、国民会議派の支持基盤は貧困層や農村部だ。

 <グジャラート州がモデルに>

 グジャラート州の首相として推進したような成長路線をモディ氏が取ると市場は期待している。

 懸念材料は、金融政策と上手く協調した形で政策運営を行えるかだ。インド準備銀行(中央銀行)のラジャン総裁は先週、BJP率いる政党連合が経済成長の促進を訴える中、インフレ抑制に焦点を当てる姿勢を崩さないことを表明していた。

 ラジャン総裁は、金融政策決定の責任を負うのは政府ではなく中銀であると述べ、中銀の独立性を強調。中銀が6月3日に実施する金融政策レビューに注目が集まる。

 4月の消費者物価指数の伸びがそれほど加速しなかったため、金利が据え置かれるとの見方が優勢だが、食品価格の大幅上昇は、中銀が引き締めに動く材料にもなる。

7973チバQ:2014/05/15(木) 22:13:38
http://www.afpbb.com/articles/-/3014743
インド総選挙投票終了、政権交代の公算
2014年05月13日 07:11 発信地:ニューデリー/インド

【5月13日 AFP】インドで5週間にわたって行われてきた総選挙の投票が12日、終了した。過去最多の5億5100万人が投票したとみられる。出口調査によると、ヒンズー至上主義のナレンドラ・モディ(Narendra Modi)氏を首相候補とする右派のインド人民党(Bharatiya Janata Party、BJP)政権が誕生する公算が高まっている。

 41選挙区で行われた最終投票は、同日午後6時(日本時間同9時30分)に締め切られた。その直後に発表された5つの出口調査のうち4つで、モディ氏のBJPが辛うじて過半数の議席を確保するという予測が示された。

 これは、BJPおよび同党と連合する政党が勝利し、左派の与党・国民会議派(Nationalist Congress Party、NCP)とその指導部をなすガンジー家は屈辱的と敗北を喫するという、投票が始まった4月7日以前の予想とも合致している。

 この予想が現実のものとなれば、国民会議派にとっては過去最悪の結果となり、同家の御曹司で今回初めて全国規模の選挙戦を主導したラフル・ガンジー(Rahul Gandhi)氏(43)は有権者から痛烈な批判を受けた格好となる。

 モディ氏が停滞する経済の起爆剤になってくれるのではという期待から、株式市場も記録的な高値での取引となったが、一部の識者らは2004年と2009年の総選挙で予想が外れたことを指摘して早計な判断を戒めている。これに関連して国民会議派の広報担当者は記者団に対し、同党は「いかなる出口調査に関する議論にも加わらないと決めていた」と述べた。

 一斉開票は16日に行われる。

■過去最高の投票率

 最後の投票が締め切られた直後、選挙管理委員会はこの世界最大といわれた選挙の投票総数を発表。それによると、投票者数は前回2009年時より1億3000万人多い5億5100万人に上り、投票率も66.38%と過去最高を記録したという。

 一般的に高い投票率は野党優勢を意味し、有権者が変化を強く求めていることを示す場合が多い。(c)AFP/Adam PLOWRIGHT, Bhuvan BAGGA

7975チバQ:2014/05/16(金) 23:40:16
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140516/asi14051617470005-n1.htm

【インド総選挙】
野党圧勝、10年ぶり政権交代
2014.5.16 17:47

16日、インド西部グジャラート州ガンディナガルで、支持者にあいさつするインド人民党のモディ氏(AP=共同)
16日、インド西部グジャラート州ガンディナガルで、支持者にあいさつするインド人民党のモディ氏(AP=共同)


 【ニューデリー=岩田智雄】インド下院(定数545)の任期満了に伴う総選挙は16日開票が行われ、最大野党、インド人民党(BJP)が最大与党、国民会議派を破って圧勝、10年ぶりに政権を奪還した。首相候補のグジャラート州政府首相、ナレンドラ・モディ氏(63)が新首相に就任する見通しだ。

 選挙管理委員会の中間集計によると、BJPは過去最高の182議席を大きく上回り、過半数を単独で確保する勢い。国民会議派は40議席余にとどまりそうで過去最悪の大敗を喫した。

 BJPは友党を加えた国民民主連合(NDA)で320議席以上、国民会議派を中心とする統一進歩連合(UPA)は、50、60議席台となりそうだ。

 国民会議派は、建国の父ネールをはじめ、インディラ・ガンジー、ラジブ・ガンジーといった歴代首相を輩出してきた「ネール・ガンジー家」の御曹司、ラフル・ガンジー副総裁(43)を中心に選挙を戦ったが、グジャラート州の高度成長を実現したモディ氏のBJPに惨敗した。

 有権者は約8億人。投票率(暫定値)は過去最高の66.38%だった。

7983チバQ:2014/05/19(月) 21:42:14
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140517/asi14051700350003-n1.htm
【インド総選挙】
“王朝”の凋落くっきり ネール・ガンジー家 インド総選挙惨敗
2014.5.17 00:35
 【ニューデリー=岩田智雄】インドの総選挙で最大与党の国民会議派は惨敗を喫した。会議派を支える名門「ネール・ガンジー家」の御曹司、ラフル・ガンジー氏(43)は、選挙の責任者として各地で遊説したが、厳しい結果は“王朝”の凋落(ちょうらく)を印象付けた。

 「私が責任を取る」

 大勢が判明すると、国民会議派の副総裁ラフル氏は短く、支持者に苦笑いした。こうした場での笑みは有権者の不信を招きかねない。総裁で母親のソニア・ガンジー氏がすぐさま、硬い表情で「総裁として責任を取る」と続けた。

 母子はいずれも議席を確保したが、国民会議派は現有約200議席から大きく後退し、クルシード外相、シンデ内相ら現職閣僚の落選の報が次々に入った。

 英領からの独立後、ネール・ガンジー家は、ネール、長女のインディラ・ガンジー、その長男、ラジブ・ガンジーと首相を輩出してきた。インディラ、ラジブ両氏はそれぞれ、新生インドの発展の過程で暗殺された。ソニア氏はラジブ氏の妻、ラフル氏は長男だ。

 ラフル氏は、国民会議派政権のシン首相から「次の首相に」と言われてきたが、前向きな態度を示してこなかった。1月の国民会議派の幹部会合では、ラフル氏を首相候補に据えて戦うことが提案されたが、ソニア氏が拒否。劣勢が色濃い総選挙で、息子に責任を負わせたくないという親心だと揶揄(やゆ)する声も上がった。牽引(けんいん)力の弱いラフル氏に代わり、妹のプリヤンカ氏に期待する声もある。

7984チバQ:2014/05/19(月) 21:46:33
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140517/asi14051711200008-n1.htm
【モディのインド】
(上) 立身出世で人気 ヒンズー至上主義の過去に懸念も
2014.5.17 11:20 (1/3ページ)

16日、インド西部グジャラート州で、支持者らに向かってVサインを示すモディ氏(ロイター)
 インド西部グジャラート州の州都ガンディナガルから車で約3時間。熱い太陽が照りつける乾いた大地に、総選挙でインド人民党(BJP)を勝利に導いたナレンドラ・モディ氏(63)が生まれた町、バドナガルがあった。1日数本の列車しか止まらないちっぽけな駅の前でモディ氏は子供の頃、屋台で紅茶を売る父の仕事を手伝った。生家は、駅から徒歩で約20分の路地沿いにある。

 貧しい紅茶売りの子からグジャラート州首相、そして首相へ。立身出世物語の「インディアン・ドリーム」を体現するモディ氏とは何者なのか。

 「一家の生活は厳しかったが、モディは勉強熱心な生徒だった。課外活動でも活躍し、学校の軍事教練部隊のリーダーを務めていた」−。中学生のモディ氏にサンスクリット語を教えた元教師のプラフラッド・パテルさん(75)は当時を振り返った。

 モディ氏は、上位カーストに比べ社会進出や教育水準で遅れている「その他後進諸階級」(OBC)の生まれだ。OBCは不可触民が属する「指定カースト」と上位カーストの中間に位置づけられ、指定カーストとともに公的雇用の確保措置の対象になっている。

 その姿は、ライバル政党、国民会議派のホープで、何人もの首相を輩出してきた「ネール・ガンジー家」の御曹司、ラフル・ガンジー氏(43)とは対照的だ。多くの若者は、将来の成功の夢をモディ氏の人生に重ね合わせる。

 モディ氏と同級生だった医師、スドヒール・ジョシさん(62)は「モディには指導者のDNAがある。高校生のとき、彼が学級委員を決める選挙に出馬したとき、私は選挙運動を手伝わされ、彼は圧勝した」と思い出を語った。

 社会問題への関心も高かった。小さいときからBJPの支持基盤であるヒンズー至上主義組織「民族義勇団(RSS)」の活動に参加。大学を1年でやめ、RSSの活動に傾倒する。

 モディ氏が今回の総選挙で立候補した選挙区であるバドドラの町は、バドナガルから車で約5時間のところにある。モディ氏は20〜30代の頃、ここのRSS支部の一員として社会奉仕活動に携わった。

 当時、事務所で5年間寝食を共にしたRSSのチャンドラカント・ラバラニ氏(56)は、「私たちは毎朝5時半に起きて、各地で愛国主義を啓発した。モディは、ここで教育や保健問題についての知見を深めたんだ」と話す。

 RSSやBJPは、インドは多数派のヒンズー教徒主体であるべきだとの立場で、少数派イスラム教徒に対する暴力をあおったと批判されてきた。1996年の総選挙ではBJPが勝利したものの、他党が「宗教主義」的な立場を警戒したため組閣に失敗し、わずか13日で政権は崩壊した。

 しかし今回、BJPが圧勝したのは、地域大国として自信をつけるインドで、経済成長への期待に加え、モディ氏の「愛国的」な主張が受け入れられやすくなっているためともいえる。

 だが、モディ氏は2005年、宗教暴動を扇動したとして米国から査証発給を拒否されている。ラバラニ氏らは「モディは誤解されている」と口をそろえるが、今後、宗教問題や対パキスタン関係でどのようなかじ取りをするのか、試されることになる。




    

 世界最大の民主国家インドを率いるモディ氏の素顔や政策について、3回にわたって報告する。(岩田智雄)

7985チバQ:2014/05/19(月) 21:48:29
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140518/asi14051808480003-n1.htm
【モディのインド】
(中)宗教対立解消に重責
2014.5.18 08:48 (1/3ページ)

 インドの新首相に就任予定のインド人民党(BJP)のナレンドラ・モディ氏(63)が州政府首相を務める西部グジャラート州。その中心都市、アーメダバードの郊外に、インドで少数派のイスラム教徒約45万人が住むビシャラ地区がある。その多くが、2002年に起きた暴動で多数派のヒンズー教徒の襲撃を受けて避難し、そのまま帰れなくなった人々だ。

 「州政府はいつでも元の町に帰ってよいというが、危なくてとても帰れない。家屋は焼かれ、土地はヒンズー教徒に奪われたままだ」

 イスラム教徒のカイルニサ・パタンさん(38)は、住民が置かれている状況をこう説明した。

 パタンさんは今、避難してきたイスラム教徒の女性たちの福祉のために働く非政府組織(NGO)「パルアーズ」の幹部を務める。この地区への移住者は住民登録がままならないため、学校に通えない子供も多数いるという。

                  □ □

 02年2月。グジャラート州東部ゴドラで列車火災が起き、ヒンズー教の聖地、北部ウッタルプラデシュ州アヨディヤから戻ってきた巡礼者ら数十人が死亡した。直後、イスラム教徒による放火だったとのうわさが流れ、州内各地でヒンズー教徒たちがイスラム教徒らを襲撃、死者はイスラム教徒を中心に約2千人に上ったといわれている。

 伏線があった。巡礼者たちが訪れたアヨディヤはラーマ神の生誕地とされる。しかし同地には16世紀にヒンズー教寺院を壊して建てられたと伝わるモスク(イスラム教礼拝所)があり、ヒンズー教過激派らが1992年、同モスクを襲撃して破壊、両教徒間の大規模衝突に発展した。アヨディヤは両教徒にとって極めて敏感な土地だった。

 パタンさんによれば、ビシャラ地区では暴動後、イスラム教徒の篤志家によって土地が取得され、移住用の住宅が建設された。ただ、こうした住宅で暮らすお金がなく、付近のゴミ集積場の仮設住宅で避難民生活を余儀なくされている人々も約1300世帯いるという。

                  □ □

 両教徒分断の張本人として、イスラム教徒や人権団体から非難されているのが、2002年の暴動発生当時から州政府首相を務めているモディ氏だ。側近の女性閣僚は12年に、暴動をあおったとして有罪判決を受けている。モディ氏自身は暴動を看過したと非難されたが、刑事責任は追及されていない。

 ただ、モディ氏はBJPの支持母体の一つで、ヒンズー至上主義を掲げる団体「民族義勇団(RSS)」の出身。それだけにモディ氏の反イスラム色を指摘する見方は根強い。

 今回の総選挙でも、モディ氏側近のBJP幹部が、ウッタルプラデシュ州でイスラム教徒への「ヘイト・スピーチ」(憎悪に基づいた演説)を行い、選挙管理委員会から選挙活動を禁止させられている。

 モディ氏は自らを「愛国者」とし、ヒンズー至上主義者のイメージ払拭に努めている。しかし、BJPはこれまで、アヨディヤのヒンズー教寺院再建の政治キャンペーンを展開し、総選挙のマニフェストにも寺院再建を挙げている。

 アーメダバードのNGO、「社会正義センター」のガガン・セティ氏は、「モディ氏の息のかかった連中がいまだにイスラム教への憎悪をあおっているのに、モディ氏はなぜ何の対応もとらないのか」と批判し、「イスラム教徒の多くは、モディ氏がこの国の首相になることへの懸念を隠さない」と指摘している。(岩田智雄)

7986チバQ:2014/05/19(月) 21:50:19
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140519/asi14051916210004-n1.htm
【モディのインド】
(下) 「成功物語を全国に」経済手腕へ大きな期待
2014.5.19 16:21 (1/2ページ)

近代的なビルが立ち並ぶ首都近郊のグルガオン。モディ氏はグルガオンのような成長をインド各地にもたらすことができるか(岩田智雄撮影)
 インド西部グジャラート州バドドラは、新首相就任が確実な最大野党、インド人民党(BJP)のナレンドラ・モディ氏(63)のお膝元だ。多くの市民が、モディ氏称賛の声を上げる。

 「町には橋が3本しかなかったが、モディ氏が州政府の首相を務めたこの10年余りで15本できた。モディ氏は開発と投資をもたらし、人々の生活は向上した。首相になれば、成功物語を全国に広げられるはずだ」

 モディ氏に投票したという女性、ランジャン・バットさん(43)は熱っぽく訴えた。

 モディ氏は、グジャラート州の経済開発に大きな成果を挙げたといわれる。州政府によれば、電力供給能力は、10年間で2・5倍に増え、電力不足が常態化しているインドで、停電の時間が大きく短縮された。

 4〜6車線の道路は2001年に400本弱だったのに、昨年時点では1430本余りに増え、交通の利便性が向上した。州民1人当たりの所得は約9万7千ルピー(約16万8千円)で、全国平均の1・4倍だ。

 投資誘致にも成功している。日系企業の拠点は84あり、デリー首都圏の約半数にも及ぶ。しかも現在、モディ氏の肝煎りで、日系企業専用工業団地の建設が進められているほか、インドの自動車最大手スズキが、この工業団地とは別に工場を造ることになっている。

 モディ氏は以前、産経新聞の書面インタビューに「州内の特別投資地域2カ所に日本人町を建設する。レストラン、ゴルフ場、日本語の学校も整備する予定だ」と答え、投資環境整備に積極的だ。

 中心都市アーメダバードは、インド政府の7本の高速鉄道計画のうち最優先で整備される予定の路線の起点になっている。日本は、グジャラート州が企業誘致のために開く投資イベントの提携国でもあり、政府は官民を挙げてこの路線に日本の新幹線を売り込んできた。

 昨年2月にアーメダバードで「インド高速鉄道セミナー」を開き、政府や企業の幹部がトップセールスで売り込みを図った際には、州政府首相のモディ氏も出席。日本側関係者に「モディ氏が首相になれば高速鉄道事業は頂きだ」とまで言わせた。

 日本からの投資呼び込みへの熱心さから、米国の南アジア地域専門家、ウォルター・アンダーソン氏は最近、地元紙に「モディ氏の最初の外遊先は日本だろう」と述べている。

 ただ、“モディ政権”の能力を過大視すべきではないとする声もある。

 ニューデリー近郊のハリヤナ州グルガオン。近年、首都の衛星都市として開発が著しく進み、都市鉄道の環状線も開通した。多数の日系企業も進出している。

 グルガオン商工会議所のS・K・アフジャ事務局長は「グルガオンを発展させたのは政府ではない。企業の力だ。どの政党が与党でも政府は変わらない」と言い放つ。そのうえで、「国の発展を妨げている最大の問題は、政治家や公務員の汚職だ。これからの政権が何をするのか見ものだ」と語った。

 モディ氏は、グジャラート州での経験を首相としてどう生かすのか。BJPの歴史的圧勝には、国民の大きな期待が込められている。(岩田智雄)

7987チバQ:2014/05/19(月) 21:50:35
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140517/asi14051721030013-n1.htm
【インド総選挙】
BJPの単独過半数確定 国民会議派は44議席
2014.5.17 21:03
 【ニューデリー=岩田智雄】インド下院(定数545)の任期満了に伴う総選挙で17日、各党の議席数が決まった。選挙管理委員会によると、選挙で選ぶ543議席のうち、最大野党のインド人民党(BJP)は過去最高の282議席を得て単独過半数が確定。最大与党の国民会議派は過去最悪の44議席だった。

 BJPは2009年の前回選挙に比べ166増で、国民会議派は162減。BJPに友党を加えた国民民主連合(NDA)は177増の336議席、国民会議派中心の統一進歩連合(UPA)は203減の59議席だった。

8000チバQ:2014/05/24(土) 19:00:20
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014052400219
パキスタン首相が初出席へ=モディ氏就任式−インド

パキスタンのシャリフ首相(左)とインド首相になるモディ氏(AFP=時事)

 【ニューデリー時事】パキスタン首相府は24日、シャリフ首相が26日にインドの首都ニューデリーで行われるモディ新首相の就任宣誓式に出席する方針を明らかにした。過去3度、戦火を交えた両国で、首脳が相手国の首相就任宣誓式に出席するのは初めて。(2014/05/24-18:30)

8017とはずがたり:2014/05/26(月) 19:40:11
国際政治・世界事情(その2)…次スレ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1401100637/l50

但し

欧州情勢・西洋事情
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1401097607/l50
大中華的世界…中国・東南アジアスレ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1117295937/l50
ロシア・韃靼・ユーラシアスレ…ロシア・東欧スレ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1399200577/l50
スーフィズムスレ…アラブ・イスラム綜合スレ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1074494057/l50
米国スレ…北米(主に米加)スレ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1071749960/l50
インド・天竺・中洋スレ…インド周辺
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1401100331/l50

と地域別にスレを整備したんで,残りは南米・アフリカ・オセアニアと地域に跨がる話題程度になるような。


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