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インド・天竺・中洋スレ

37チバQ:2014/08/23(土) 07:22:12
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140823/asi14082307000001-n1.htm

【国際情勢分析 岩田智雄の目】
パキスタン反政府デモ 背後に軍の気配感じるシャリフ政権
2014.8.23 07:00 (1/3ページ)


 パキスタンの元人気クリケット選手、イムラン・カーン氏(61)率いる野党、パキスタン正義運動(PTI)が昨年の総選挙のやり直しなどを求めて、首都イスラマバードで大規模デモを行っている。20日には約3万人のデモ隊が主要官庁、各国大使館などが集まる「レッド・ゾーン」と呼ばれる警備強化地区に突入し、政権との間で緊張が高まっている。シャリフ政権は、デモの背後に軍がいるとの疑念を強めているもようだ。

 デモ隊は先週末に首都に集結し、ナワズ・シャリフ首相(64)に対して辞任を求めている。20日未明、レッドゾーンへの侵入を阻むため周囲に配置されている貨物用コンテナの一部をクレーンで取り除き、有刺鉄線を切って地区内に入り込んだ。警官隊や軍が出動したが、デモ隊の強制排除は行っていない。

 デモには、イスラム学者のタヒル・カドリ氏(53)が主導するイスラム教団体の支持者も加わった。

 この団体は今年6月、東部ラホールで警官隊と衝突し、多数の死傷者を出す事件を起こしている。シャリフ政権とPTIは、流血の事態になれば相手側の責任だと互いに主張し合っている。

 一方、ロイター通信によると、シャリフ氏は、軍が背後でデモを操作しているかどうかを確かめるため、側近を軍に派遣した。特使は「良いニュースと悪いニュース」を持ち帰った。軍にはクーデターを起こす意図はないものの、シャリフ政権の存命には、「仕事の分担」をしなければならないといわれたという。

 「仕事の分担」とは、シャリフ氏は内政に専念し、安全保障と戦略的政策は軍に任せることを意味する。

 シャリフ氏は昨年6月の首相就任以来、アフガニスタン国境に近い部族地域を根城にテロを繰り返すイスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動」(TPP)との和解を進めたが、相次ぐテロで対話路線は崩壊し、最終的に全面的な対テロ戦に方針転換した。それまでには、軍事作戦の開始を急ぎたい軍との間で軋(あつ)轢(れき)があったといわれている。

 国家反逆罪に問われた元陸軍参謀長のペルベズ・ムシャラフ元大統領(71)の裁判では、シャリフ政権が被告のムシャラフ氏の国外脱出を認めず、軍としてはメンツをつぶされた形になっている。

 このほか、シャリフ氏は、カシミール問題でパキスタンと対立する隣国インドのナレンドラ・モディ首相(63)と両国関係の改善を進めており、散発的な交戦を続けている軍の不興を買っている可能性がある。

 シャリフ氏は首相だった1999年、当時陸軍参謀長だったムシャラフ氏の軍事クーデターで政権から追い落とされ、国外追放される憂き目に遭った。その後、大統領になったムシャラフ氏の強権政治に対する批判が内外で高まり、帰国を果たした。

 シャリフ氏率いる与党パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(PML−N)は昨年5月の総選挙で過半数を得て、与党だったパキスタン人民党を破って圧勝し、シャリフ氏が3度目の首相に就任した。PTIは同じ選挙で若年層などの支持を集め、第3党に躍進していた。

 PTIは、今回のデモでは「軍の駒」にすぎない可能性があり、シャリフ氏はデモ隊の圧力を回避するため、軍に何らかの譲歩をせざるをえない状況に追いこまれるかもしれない。

(ニューデリー、いわた・ともお)


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