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欧州情勢・西洋事情

1とはずがたり:2014/05/26(月) 18:46:47
平沼騏一郎や福沢諭吉に限らず西洋・欧州・EUその他あの辺綜合スレである。

前スレhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1116784031/l50より欧洲ネタを独立。

歴史ネタは西洋史スレhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1165050511/l50

2294チバQ:2017/09/25(月) 20:11:22
http://www.afpbb.com/articles/-/3144166?cx_part=latest&cx_position=12
「不滅の首相」4期目へ、メルケル独首相の素顔
2017年9月25日 15:42 発信地:ベルリン/ドイツ
【9月25日 AFP】ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相(63)は欧州の「緊縮の女王」と揶揄(やゆ)されてきたが、その一方で、難民からは救世主として歓迎され、新たな「自由世界の指導者」としての評価も高い。冷戦時代に鉄のカーテン(Iron Curtain)の旧東ドイツ側で牧師の娘として育ち、欧州一の経済大国ドイツの連邦議会(下院)総選挙で4選を確実にしたメルケル氏を国民の多くは「不滅の首相」と呼ぶ。

「ムティ(母さん)」とも呼ばれ、現実的で穏健路線を取るメルケル首相は、変化より持続性を好み、高齢化が進む富裕国ドイツで権力を保持するコツを会得している。英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)やドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の米大統領就任、その他の世界規模での危機的状況の数々のなか、メルケル氏は他国がうらやむ経済成長と雇用率を維持することに関心を向け続けることのできるドイツの支柱となってきた。

 メルケル氏が大切にしている信念が一つあるとすれば、それは共産主義国の東ドイツで育ったことから得た教訓だ。つまり、急速に変化する世界経済の中でドイツと欧州は何としてでも競争力を保ち、負債ゼロで居続けなければならないという強い信念だ。

 2005年にドイツ史上最年少、初の女性として首相の座に就いて以来、人々はメルケル氏とその党を選択し続けてきた。同時期にそれぞれの国を率いていた、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)氏、トニー・ブレア(Tony Blair)氏、ジャック・シラク(Jacques Chirac)氏の各政権は、とっくに終わりを迎ている。

 権力という虚飾に無関心のように見えるメルケル氏は現在も、ベルリン(Berlin)市内の集合住宅の一室でマスコミ嫌いの科学者の夫、ヨアヒム・ザウアー(Joachim Sauer)氏と共に暮らし、地元のスーパーで買い物をしたり、休日にはアルプス(Alps)にハイキングに出かける生活を続けている。

 メルケル氏は昨年、米大統領選でトランプ氏が予想外の勝利を収め、マスコミからリベラルな民主主義を担う新たな旗手と持ち上げられた際には「グロテスクでばかげた」考えだと、これを一蹴している。

■原発停止と難民受け入れ、大胆な政策判断

 難題への取り組みを先送りにしているとして批判を受けることも多いメルケル首相だが、2011年の東日本大震災に伴う福島第1原子力発電所での事故を受けて自国の原発の停止を命じたり、2015年以降に難民を100万人以上受け入れたりするなど、驚くほど大胆な決断も下している。

 移民の大量流入では、ドイツの国民およびEUの近隣諸国から反発を食らった。これを受けて、メルケル政権の終わりを予想する声も少なくなかった。

 ところが、新たに流入する移民の数が徐々に減少し、メルケル政権も難民政策を厳格化したことで、支持率は以前のレベルにまで回復。メルケル氏の支持基盤が強力であることから、国内メディアは、中道左派の議員らが対立候補として出馬したことを「政治的な自殺行為」と表現した。

 対立候補の一人だった社会民主党(SPD)のマルティン・シュルツ(Martin Schulz)氏は今年6月、具体的な政策を示さないメルケル氏の対応を「民主主義に対する攻撃」という表現で批判した。この発言によって、メルケル氏の多数の支持者から強い非難を浴びた。

 しかし、多くの政治評論家もシュルツ氏と同様に、ドイツ社会全体が政治的に無関心になってきているのはメルケル氏に原因があると批判した。

2295チバQ:2017/09/25(月) 20:11:58
■東独育ちのポーカーフェース

 1954年にアンゲラ・ドロテア・カスナー(Angela Dorothea Kasner)としてドイツ北部の港湾都市ハンブルク(Hamburg)に生まれたメルケル氏は、生後間もなくして、ルーテル(ルター派)教会の牧師で左派の父親に連れられ、当時の人々の流れに逆行するように東側の小さな町に拠点を移した。

 伝記作家らによれば、警察国家で育ったことでメルケル氏は常にポーカーフェースを保ち、本音を隠すようになったと言われている。大半の学生たちに倣って、国家が主導する若者の社会主義運動に参加したが、旧東ドイツの秘密警察シュタージ(Stasi)への情報提供はせず、民主化運動からも距離を取り続けた。

 ロシア語が得意で、学業優秀だったメルケル氏は、ベルリンの壁(Berlin Wall)が崩壊した1989年ごろに当時結成されたばかりの「民主主義の出発(DA)」に入党。DAは後に、キリスト教民主同盟(CDU)と合流する。当時のヘルムート・コール(Helmut Kohl)首相からは、庇護(ひご)者のような立場でかわいがられると同時に「お嬢ちゃん」と呼ばれ下に見られてもいた。

■メルケル氏を見くびった政治家は痛い目に

 しかし、メルケル氏を見くびり、その代償を支払わされた政治家は少なくない。コール氏もそのうちの一人だ。1999年にコール氏が選挙献金問題で渦中の人物になると、メルケル氏はコール党首の解任を呼び掛けた。

 この動きで一躍注目を集めたメルケル氏は、アウトサイダーの立場からCDUを改革。進歩的な社会政策、徴兵制廃止、脱原発路線などを打ち出してきた。

 債務危機をめぐっては、危機に見舞われた欧州を支えるリーダーとして存在感を発揮。緊縮策を迫ったギリシャなどの南欧諸国からは「緊縮の女王」とのあざけりを受けた。

 米誌ニューヨーカー(New Yorker)はメルケル氏をこう評している。「頼りない男たちであふれたこの世界で最もパワフルな女性」と。4選を果たしたメルケルにとって国内では敵なしに見える。だが、課題は山のように待ち受けている。(c)AFP/Frank ZELLER

2296チバQ:2017/09/25(月) 20:16:40
ARD予測
CDU・CSU 238
社会民主党(SPD) 148
ドイツのための選択肢(AfD)95
自由民主党78
左派党66
緑の党65

ARD予測だと690議席なので過半数が345議席
CDU/CSU 238+ SPD 148=386
CDU/CSU 238+ 自由民主党78+緑の党65=381議席
のどちらかの連立になりそうですね

http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2017092502000252.html
メルケル与党、第1党 独総選挙、反難民3番手躍進
写真
 【ベルリン=垣見洋樹】二十四日のドイツ連邦議会(下院、基本定数五九八)選挙で、選挙管理委員会は二十五日未明(日本時間同日午前)、暫定開票結果を発表、メルケル首相(63)率いる保守のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は得票率33・0%(前回41・5%)で第一党を維持し、メルケル氏は首相四期目を確実にした。

 任期を全うすれば、東西ドイツ統一を成し遂げたコール首相の十六年間に並ぶ長期政権となる。欧州連合(EU)を主導してきたリーダー続投で、ドイツとフランスを中軸としたEU運営が続きそうだ。

 CDU・CSUと大連立政権を組む中道左派、社会民主党(SPD)は得票率20・5%(同25・7%)で議席を減らした。

 二大政党退潮の一方で、反難民の新興右派「ドイツのための選択肢(AfD)」は12・6%(同4・7%)で第三党となり、九十議席以上を獲得して初めて国政に進出、ポピュリズム(大衆迎合主義)がドイツでも広がりつつあることを示した。

 メルケル氏は二十四日夜のテレビ番組で「第一党になり、重要な目標を達成した」と強調。「『急がば回れ』のモットーを信じる」と述べ、年末までかけて、じっくり政権づくりに取り組む考えを明らかにした。

 過半数を獲得した政党はないため連立政権づくりが焦点になるが、交渉は困難が予想される。現連立パートナー、SPDのシュルツ党首(61)は「大連立政権は有権者に拒否された」と語り、野党の立場で活動する意向を表明した。

 メルケル氏は中道の自由民主党に、環境政党の90年連合・緑の党を加えた三党連立を模索するほか、SPDとの大連立も断念せず交渉を進めるとみられる。

 自民党は10・7%(同4・8%)で、四年ぶりに議席を確保。厳格な難民政策を掲げ、EU加盟国の財政規律順守を主張する。緑の党は8・9%(前回8・4%)。緑の党が掲げる厳しい環境規制や寛容な難民政策、ユーロ圏の財政統合推進は交渉の障害になり得る。投票率は75・9%で、前回の71・5%を上回った。

2297チバQ:2017/09/25(月) 20:17:59
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170925X347.html
連立交渉、難航も=得票率下落で―メルケル独首相
14:45時事通信

 【ベルリン時事】24日投開票のドイツ連邦議会(下院)選挙で、メルケル首相率いる保守系与党、キリスト教民主・社会同盟が勝利した。首相は第4次政権樹立に向け、連立交渉を本格化させるが、民主・社会同盟は2013年の前回選挙から大幅に得票率を落としており、発言力低下は避けられない。連立候補となる党からの政策受け入れ要求も強まるとみられ、交渉は難航しそうだ。

 「もう少し良い結果を期待していた」。メルケル首相は24日夜、ベルリンで支持者らを前に率直に語った。前回選挙は得票率40%を超える近年まれな圧勝だったとはいえ、今回はそこから約9ポイントも急落。首相の難民受け入れ政策を批判した新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)の大躍進と裏腹となる格好となった。

 現在の連立パートナー、中道左派・社会民主党は第2党の座を維持したが、得票率は約21%と戦後最低を記録。これまでメルケル氏の陰で存在感を失った経緯があり、シュルツ党首は選挙結果判明後、連立解消方針を表明。「最大野党としての責任を果たす」考えを明確にしており、メルケル氏は協力を望めなくなった。

 民主・社会同盟は、第3党のAfDとの連立を既に拒否している。過半数を確保するには、大企業寄りの中道政党・自由民主党および環境政党「90年連合・緑の党」との3党連立しか現実的な選択肢が見当たらない。ただ、緑の党はガソリン・ディーゼル車の30年以降の販売禁止など、踏み込んだ環境保護政策を求めており、特に自民党にはハードルが高い。 

https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASK9T20PPK9TUHBI002.html
ドイツ与党苦戦、連立解消へ メルケル氏、第1党は維持
13:30朝日新聞

 ドイツ総選挙(連邦議会、定数598、任期4年)は24日の投開票で、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(同盟)が第1党を維持した。メルケル氏の首相4選は確実な情勢だが、連立を組む社会民主党(SPD)とともに得票率を大幅に減らし、2大政党による現在の大連立は解消される公算が大きくなった。

 選挙管理委員会の発表(日本時間25日午後1時時点)によると、投票率は75・9%。暫定の開票結果は、同盟の得票率が33・0%で、前回の41・5%から大きく後退した。SPDも20・5%にとどまり、戦後の最低記録を更新した。

 一方、新興右翼政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が12・6%を得て、議席獲得に必要な最低得票率(5%)を突破。初めて議席を獲得するとともに、第3党に躍り出た。

 同党は2013年発足。15年以降、100万人を超える難民申請者を受け入れた政府の判断を批判して勢いづいた。ナショナリズムがタブー視されてきたドイツで右翼政党が連邦議会入りするのは、戦後の混乱期を除いて初めてとなる。

 選挙結果を受け、メルケル氏は「われわれは政権を担う委託を受けた」と述べ、連立交渉で引き続き政権を担う意欲を示した。一方、SPDのシュルツ党首は「同盟との大連立は今日で終わりだ」と述べ、連立を解消し、下野する意向を明らかにした。

2298チバQ:2017/09/25(月) 21:44:21
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170925X421.html
新興右派の内紛、早速表面化=「党の顔」下院会派参加せず―独
20:00時事通信

 【ベルリン時事】24日投開票のドイツ連邦議会(下院)選挙で国政進出を果たした新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)の内紛が25日、早速表面化した。「党の顔」として党勢拡大に貢献してきたペトリ共同党首が下院のAfD会派に加わらない考えを表明。党内の路線対立が深刻化しつつある。

 ペトリ氏は25日、ベルリンでの記者会見で、会派不参加は「熟慮した結果だ」と述べ、同席していた他の党幹部を置いて会見途中で立ち去った。ペトリ氏は将来の連立政権参加も視野に入れた「現実路線」をかねて訴えてきたが、党内強硬派の理解を得られず、今回の選挙戦ではキャンペーンを率いる筆頭候補団から外れた。

 極右的傾向が指摘されるガウラント筆頭候補は今月、「われわれにも二つの世界大戦におけるドイツ兵の功績を誇りに思う権利がある」と主張。ナチスの正当化とも受け取られる発言は支持者離れを招くとして、ペトリ氏がガウラント氏を批判するなど、雲行きが怪しくなっていた。党内には歴史観や党運営をめぐる立場にばらつきがあり、会派の意思統一が課題になりそうだ。

2299チバQ:2017/09/25(月) 21:59:53
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017092300360&g=int
カタルーニャ、独立住民投票強行なるか=スペイン、阻止へ圧力



スペイン東部カタルーニャ自治州の独立の是非を問う住民投票実施を訴えるデモ=20日、バルセロナ(AFP=時事)
 【パリ時事】スペイン東部カタルーニャ自治州政府が実施を目指す州独立の是非を問う住民投票が24日、1週間後に迫った。独立に反対する中央政府は投票阻止に向けて圧力を強め、予定通り実施できるかどうか予断を許さない。独立賛成派は強行する姿勢を崩さず、対立が深まっている。
 カタルーニャ州議会は今月初めに独立住民投票の関連法を成立させ、10月1日の実施に向けて準備に着手した。しかし憲法裁は正当性を認めず、直ちに手続きの凍結を命令。今月下旬には州政府の投票責任者ら24人に投票を止めない限り毎日罰金を支払い続けるよう命じる決定を下した。警察当局も州政府幹部ら14人の身柄を拘束し、投票用紙1000万枚を押収している。
 独立投票を主導するプチデモン同州政府首相は「非常事態のような強権的手法だ」と一連の対応を非難。同州を拠点とするサッカー名門チーム・バルセロナも「表現の自由を妨げるあらゆる行為を糾弾する」と投票の実現を求める声明を出した。州都バルセロナでは独立賛成派が連日のように抗議デモを展開し、混乱が収まる気配はない。

 カタルーニャ州は独自の言語を持ち、スペインの国内総生産(GDP)の約2割を生み出す裕福な地域。歴史的に独立の機運が高く、現在も半数近い住民が独立に賛成しているとみられる。ただ、賛成派が投票で勝利しても中央政府や近隣諸国が結果をすんなり承認する可能性は低い。中央政府のラホイ首相は住民に「過激な不服従の動きはやめよう」と呼びかけている。(2017/09/23-14:53)

2300チバQ:2017/09/25(月) 23:04:36
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170926k0000m030080000c.html
<独総選挙>社民党、大連立拒む 新興右派躍進、新政権波乱
22:47毎日新聞

<独総選挙>社民党、大連立拒む 新興右派躍進、新政権波乱
独総選挙での躍進を喜ぶ新興右派「ドイツのための選択肢」(AfD)のガウラント副党首(左)とバイデル筆頭候補=ベルリンで24日、AP
(毎日新聞)
 【ベルリン中西啓介、三木幸治】24日投開票のドイツ連邦議会(下院、基本定数598)総選挙は、選挙管理委員会の暫定集計の結果、メルケル首相の中道右派キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が大幅に得票率を下げたものの最大会派は維持し、首相の4選が確実になった。第2会派の中道左派・社会民主党は戦後最低の得票率となる大敗。新興右派「ドイツのための選択肢」(AfD)が第3会派として国政に初進出する。極右的主張が目立つAfDの存在は、今後の連立交渉の行方にも影を落としている。

 選管によると、得票率はCDU・CSU33.0%(前回2013年選挙結果41.5%)、社民党20.5%(同25.7%)、AfD12.6%(同4.7%)。10.7%を獲得し国政復帰する中道の自由民主党(FDP=同4.8%)が第4会派になり、左派党9.2%(同8.6%)、緑の党8.9%(同8.4%)が続いた。

 「政権樹立には計算上、二つの可能性がある」。メルケル氏は24日夜のテレビ番組でこう述べ、社民党との大連立の継続か、FDPと緑の党との3会派による政権発足を目指す考えを示した。メルケル氏はAfDと、北大西洋条約機構(NATO)脱退を訴える左派党との連立は排除する。

 だが、AfDの予想外の躍進は大連立に未練をのぞかせるメルケル氏のもくろみを狂わせた。社民党のシュルツ党首は25日、「有権者から野党第1党として民主主義を守るよう託された」と語り、AfDが最大野党として予算委員長などに就くことを防ぐため、下野する方針を改めて示した。

 FDPのリンドナー党首は「政権入りが絶対ではないが、政治的責任を引き受ける用意はある」と、与党入りは連立協議次第という考えだ。富裕層が支持するFDPは企業寄りの政策が多く、欧州連合(EU)によるギリシャ支援にも厳しい姿勢で臨む考えだ。緑の党は親EUで、環境保護のため自動車産業の規制などを求めている。保守色が強いCSUには緑の党との連立に根強い懸念もあり、メルケル氏にとって3会派で妥協を見いだすのは容易ではない課題だ。

 新議会招集は総選挙から30日以内と定められている。メルケル氏は4期目を全うすれば、コール元首相の戦後最長在任16年に並ぶ。連立協議がまとまらない場合、基本法(憲法)の規定で再選挙を行うことも可能だが、その場合、AfDがさらに躍進する可能性があり、独メディアでは大連立継続の可能性も報じられている。

2301チバQ:2017/09/25(月) 23:06:18
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1709250048.html
【独総選挙】内気だった少女時代 メルケル氏はいかに「世界最強の女性」となったか
22:19産経新聞

 「世界最強の女性」と呼ばれるドイツのメルケル首相が24日の総選挙で4期目を確実にした。堅実な手腕に国のかじ取りを再び託されたが、その“神通力”には陰りもみえる。

 「少しお祝いをし、また仕事にとりかかろう」。24日夜、メルケル氏はベルリンの党本部で支持者に笑顔で語り、支持者は「アンジー」と親しみを込めた歓声を上げた。

 比較されることが多かった“鉄の女”サッチャー元英首相の在任期間約11年半をすでに超え、米誌フォーブスは6年連続で「世界で最も影響力のある女性」に選んだ。欧米で指導者交代が相次ぐ中、安定感が際立つ。

 「内気」。旧東独時代の少女期の姿にはそんな言葉がつきまとう。ロシア語の元教師は「口答えしたことがなかった」と振り返り、学校の水泳授業でプールに飛び込むまで1時間かかったのは有名な話だ。

 コール元首相に見いだされて30代半ばでキリスト教民主同盟に入ったが、男性中心の党内で「コールのお嬢さん」と見下され、2000年の党首就任当時は「つなぎ役」とみなされた。「最も過小評価された政治家の一人」。メディアは近年、メルケル氏をこうも評した。

 カリスマ性はない。演説もうまいわけでない。だが、物理学者出身らしく、状況を熟慮し、現実的と考える「解」を導き出す。相手と激しく対(たい)峙(じ)せず、一定の譲歩もいとわない。「相手や環境をうかがい、結局生き残った」(シュレーダー前政権関係者)

 動くときは大胆だ。党幹事長時代はヤミ献金疑惑が浮上した恩師のコール氏を有力紙で突然批判し、一刀両断。福島第1原発事故後は「脱原発」に転換し、ハンガリーで難民滞留が人道問題化すると「国境開放」に踏み切った。いずれの判断も世論の“風”を巧みに読んだ判断とされ、したたかさをうかがわせる。

 「ビジョンがない」「現実主義」。評価はさまざまで、風刺画はアメーバにもなぞらえた。選挙戦では、各党が批判を展開する中、メルケル氏は社民党のシュルツ党首の名前にほぼ触れず。「論戦回避」の批判に対して次のように答えた。「将来の方針を伝えるのが任務。非難合戦は選挙戦じゃない」。ナチス・ドイツ時代の記憶から扇動的な言動に抵抗感が強い国民には、ドイツ統一後の安定の中で静かな政治手法が好まれてきたといわれる。

 ただ、変化も出てきた。22日に南部ミュンヘンで行われた選挙集会には、メルケル氏に反発する市民多数が紛れ込み、笛を鳴らすなど妨害。遊説先では抗議デモにあい、トマトも投げ込まれた。異様な選挙戦の光景はメルケル氏にとって初めてとされる。

 低調な論戦が新興右派「ドイツのための選択肢」(AfD)を際立たせたとして、「権力の傲慢」(独誌シュピーゲル)との批判も上がる。続投を「もう望まない」との回答が半数が占めた世論調査も出てきた。有権者の“飽き”か。「後継の議論も始まるだろう」。独メディアはそんな見方も示す。(ベルリン 宮下日出男)

2302チバQ:2017/09/25(月) 23:06:42
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1709250047.html
【独総選挙】「欧州のドイツ」へ問われる覚悟 EU強化加速に期待
22:19産経新聞

 【ベルリン=宮下日出男】ドイツ総選挙で続投を確実にしたメルケル首相にとり、今後は選挙戦で唱えてきた「強い欧州」の実現が最大の課題となる。一時「崩壊」も懸念された欧州連合(EU)は危機を越えたかに見えるが、国際情勢は不透明感を増しており、EU強化は不可欠。「欧州の盟主」ドイツの覚悟が問われる。

 フランスのマクロン大統領は24日夜、「決意を持って欧州のための協力を続けよう」とメルケル氏に祝意を表明した。

 債務危機や難民・移民流入、英国の離脱決定などEUには近年、重大な危機が相次いだ。反EUの大衆迎合主義(ポピュリズム)政党の勢いはピークを越えたが、トランプ米政権との関係やロシアとの対立など取り巻く環境は厳しい。

 メルケル氏は欧州の国際的影響力を保つためEU強化の必要性を強調。ユンケル欧州委員長も今月、「防衛同盟」完成やユーロ圏の統合深化を目指す方針を表明した。ドイツ選挙を経て議論の加速が期待される。

 焦点となるのはユーロ圏の問題。マクロン氏は共通予算創設などによるユーロ圏強化を持論とし、26日にも新提案を示す考え。メルケル氏は議論の余地を残すが、ドイツの負担が増えかねない共通予算などに国内の抵抗感は強い。

 「1強」で危機対応を主導したドイツは国外から批判も浴びた。債務危機の際に財政緊縮策も反発され、寛容な難民政策も「人道的に正当だがEU協調を欠いたのは過ち」(独歴史家)との声は国内でも上がる。

 ユンケル氏は最近、6月に死去したコール元独首相が「ドイツの欧州でなく欧州のドイツに努める」とドイツ統一時に述べていたと紹介した。「欧州のドイツ」として歩み寄れるかはメルケル氏にかかっている。

2303チバQ:2017/09/26(火) 07:58:39
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170926-00000077-san-eurp
メルケル氏、神通力に陰り 独首相4期目確実 “風”読みながら長期政権
9/26(火) 7:55配信 産経新聞
 「世界最強の女性」と呼ばれるドイツのメルケル首相が24日の総選挙で4期目を確実にした。堅実な手腕に国のかじ取りを再び託されたが、その“神通力”は陰りはじめている。

 「少しお祝いをし、また仕事にとりかかろう」。24日夜、メルケル氏はベルリンの党本部で支持者に笑顔で語り、支持者は「アンジー」と親しみを込めた歓声を上げた。

 比較されることが多かった“鉄の女”サッチャー元英首相の在任期間約11年半をすでに超え、米誌フォーブスは6年連続で「世界で最も影響力のある女性」に選んだ。欧米で指導者交代が相次ぐ中、安定感が際立つ。

 ■「内気」な少女期

 「内気」。旧東独時代の少女期の姿にはそんな言葉がつきまとう。ロシア語の元教師は「口答えしたことがなかった」と振り返り、学校の水泳授業でプールに飛び込むまで1時間かかったのは有名な話だ。

 コール元首相に見いだされて30代半ばでキリスト教民主同盟に入ったが、男性中心の党内で「コールのお嬢さん」と見下され、2000年の党首就任当時は「つなぎ役」とみなされた。「最も過小評価された政治家の一人」。メディアは近年、メルケル氏をこうも評した。

 カリスマ性はない。演説もうまいわけではない。だが、物理学者出身らしく、状況を熟慮し、現実的と考える「解」を導き出す。相手と激しく対峙(たいじ)せず、一定の譲歩もいとわない。「相手や環境をうかがい、結局生き残った」(シュレーダー前政権関係者)

 動きはしたたかでもある。党幹事長時代はヤミ献金疑惑が浮上した恩師のコール氏を有力紙で突然批判し、一刀両断。福島第1原発事故後は「脱原発」に転換し、ハンガリーで難民滞留が人道問題化すると「国境開放」に踏み切った。いずれも世論の“風”を巧みに読んだ判断とされる。

 ■非難合戦を回避

 「ビジョンがない」「現実主義」。評価はさまざまで、風刺画はアメーバにもなぞらえた。選挙戦では、各党が批判を展開する中、メルケル氏は社民党のシュルツ党首の名前にほぼ触れず。「論戦回避」の批判に対して次のように答えた。「将来の方針を伝えるのが任務。非難合戦は選挙戦じゃない」。ナチス・ドイツ時代の記憶から扇動的な言動に抵抗感が強い国民には、ドイツ統一後の安定の中で静かな政治手法が好まれてきたといわれる。

 だが、変化が出てきた。遊説先ではメルケル氏に反発する市民が笛を鳴らして妨害したり、抗議デモを展開したりした。トマトも投げ込まれた。異様な光景はメルケル氏には初めて。

 シュルツ氏は、低調な選挙戦が新興右派「ドイツのための選択肢」(AfD)の国政進出を許したと「メルケル氏の責任」を強調。「権力の傲慢だ」(独誌シュピーゲル)との批判も上がる。同盟が今回選挙でAfDに奪われた票は約100万票。メルケル氏の続投を「もう望まない」との回答が半数が占めた世論調査も出てきた。有権者の“飽き”か。「後継の議論も始まるだろう」。独メディアはそんな見方も示す。(ベルリン 宮下日出男)

2305とはずがたり:2017/09/26(火) 13:01:38
メルケル独首相、支持率回復の裏にもうひとつの顔
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20170924-00000036-jnn-int
9/24(日) 18:14配信 TBS News i

 ドイツでは、総選挙の投票が始まっています。多くの難民を受け入れたことで一時は支持率を大きく下げ続投も危ぶまれたメルケル首相ですが、最新の世論調査では、4期目の再選が有力視されています。驚異的な支持率回復の背景にはメルケル氏のもうひとつの顔がありました。

 ベルリンからは週1便、イラク行きの飛行機が飛んでいるのですが、乗客の中には難民の姿も見られます。

 ベルリンからイラクへと帰国する難民たち。聞こえてくるのは失望の声でした。
 「イラクがまだ危険なのは分かっているのですが、どうしようもないのです」(イラク難民)

 この2年半にドイツから帰国した移民・難民の数は11万人にのぼっていますが、その背景にはメルケル政権の様々な政策がありました。そのひとつが“難民認定の厳格化”です。

 「これが友達のベッドで、私が寝るのはこの上です」(アリ・ヘメンさん)

 アリ・ヘメンさんは2年前、内戦状態のイラクを脱出し、密航業者に130万円を払って1か月半かけてドイツに到着しました。しかし・・・。

 「ドイツに来れば人権も安全も守られ、地獄からパラダイスにいけると思っていたのに・・・」(アリ・ヘメンさん)

 難民認定は却下され、労働許可が下りないため仕事もできず、難民施設で暮らしています。ヘメンさんのように難民認定を却下されるイラク人は、去年、前の年に比べ10倍に増加しました。

 「私が望むのは、仕事をして他の人と同じように普通に暮らすことです。今となっては夢みたいな話ですけど」(アリ・ヘメンさん)

 帰国を決意した難民たちに対し、政府は、最大およそ25万円(=1900ユーロ)の“帰国支援金”と帰りの航空券を支給。さらに、早く帰国するほどその支給額が多くなる仕組みで、支援センターの相談窓口には多くの難民が訪れています。

 「多くの難民がドイツに来ればすぐに家も仕事も見つかると思い込んでいるのです。収容施設に入れられ難民申請の結果を延々と待たされるなんて考えもしないのです」(帰還支援センターのハネローレ・テルテさん)

 「経済大国としてドイツは難民問題に貢献していきます」(メルケル首相)

 多くの難民を受け入れ、ノーベル平和賞の候補にも名前があがったメルケル首相。状況に応じて、2つの顔を使い分けるしたたかさが長期政権を維持する強みといえそうです。(24日15:13)

2306チバQ:2017/09/26(火) 14:50:19
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170926-00000002-mai-int
<独総選挙>政界の図式変容 難民排斥右派が躍進
9/26(火) 0:42配信 毎日新聞
<独総選挙>政界の図式変容 難民排斥右派が躍進
独総選挙での躍進を喜ぶ新興右派「ドイツのための選択肢」(AfD)のガウラント副党首(左)とバイデル筆頭候補=ベルリンで2017年9月24日、AP
 【ベルリン中西啓介、三木幸治】24日投開票のドイツ連邦議会総選挙では、排外的主張が問題視される新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)が、メルケル首相が進めた中東などからの難民受け入れ策を批判して既成政党への不満の受け皿になり、第3会派になる躍進を遂げた。第2会派の社会民主党は歴史的大敗を喫し、戦後ドイツを形作ってきた政界の図式が変容する結果となった。

 「他党の無能さによって我々は大きな成果を得た」。AfDの事実上の指導者で筆頭候補のガウラント副党首は25日、記者会見でこう話し、メルケル氏の保守政党キリスト教民主同盟(CDU)が中道左派・社会民主党との大連立でリベラル化したことが、有権者の不満を生んだとの考えを示した。

 AfDを最も支持したのは旧東独州の男性有権者だ。世論調査では、旧東独州の男性有権者の26%、女性の17%がAfDを選んだ。旧西独州の2倍以上だ。東部ザクセン州では得票率27%で第1党になっている。東独は難民や移民の受け入れ実態がほとんどなく、多民族共生の理念や経験とは縁が薄い。統一後の経済格差もあり、政府への不満が外国人排斥や極右支持につながってきた。

 こうした支持層に加え、旧西独州でもCDUや国政で最も右派的なキリスト教社会同盟(CSU)を支持してきた保守層が、難民受け入れに象徴されるメルケル氏のリベラル化路線に危機感を抱いていた。公共放送ARDの出口調査にAfDを選んだ有権者の60%が「既成政党への不満」を理由に挙げた。

 経済政策の実績を強調し好景気の持続を訴えたメルケル氏は、多文化社会が進むことへの不安を抱く保守支持層の不満に十分応えることができなかった。メルケル氏は25日、「我々はAfD相手に100万票を失った」と述べた。また、社民党のシュルツ党首は公正な社会の実現を訴えたが、連立相手のメルケル氏に政策でお株を奪われたうえ、欧州で相次ぐ中道左派政党退潮の波を受ける形で、支持を減らした。

 一方、政治経験の乏しいAfDは、国政進出の決定早々、足元がぐらつき始めている。

 「アナーキーな党では有権者に、政権党になる提案はできない」。党幹部が顔をそろえた25日の記者会見で、ペトリ共同党首が突然こう切り出し、「私はAfD会派には所属しないと決めた」と言い放って、会場を後にした。ナチス擁護や差別的な発言を繰り返す極右層との決別を求めたペトリ氏と、党内保守派の重鎮ガウラント氏の決裂が鮮明になった瞬間で、独メディアは「党分裂のさきがけか」と報じた。反欧州連合(EU)の経済政策政党として誕生した経緯から、党内には右傾化路線に反発する人々も多く、党内抗争が火を噴く可能性もある。

 ◇首相の発信力低下も

 英国の離脱を控えるEUは今年、主要加盟国で国政選挙が続いた。各国で反EUを唱える右派政党が台頭するのに伴い、年頭にはEUの「政治不安」が広がったが、5月にフランスで親EUを掲げるマクロン大統領が誕生してひとまず収束。今回メルケル首相が4選を確実にしたことで、マクロン氏との両輪による独仏連携で、求心力低下などが懸念されたEUの立て直しを担うことになる。

 具体的に動き出すのは、共通通貨ユーロ圏の改革と防衛協力だ。

 EUのユンケル欧州委員長はユーロ導入国拡大を促すと共に、常任のEU財務相や財政危機国を支援する「欧州版IMF(国際通貨基金)」創設などを提案。マクロン氏はユーロ圏の共通予算化などに意欲をみせ、メルケル氏もユーロ圏の統合深化に理解を示す。具体策を巡っては独仏に開きがあり、今後議論が必要だが、ユーロの強化という点で独仏は同じ方向を見ている。

 EUは、アフリカなどの治安維持を担当する加盟国部隊を管轄する組織を新設する見通しで、安全保障分野の連携も独仏を軸に進むとみられる。

 メルケル氏は選挙前、「欧州が他国に依存する時代は終わった」と明言。「米国第一」を掲げて、孤立を深める米国のトランプ大統領と対峙(たいじ)し、気候変動対策や自由貿易のけん引役として、EUをベースに、引き続き国際社会で大きな役割を担うことになる。

 メルケル氏の懸念材料は国内基盤の不安定さだ。メルケル氏率いる中道右派会派は、中道政党、左派政党と連立政権を組む可能性がある。

 財政危機が続くギリシャへの支援などEUの重要政策を巡り連立政権内で意見が対立することも予想され、メルケル氏の対外発信力に影を落とす可能性がある。【ブリュッセル八田浩輔、ベルリン三木幸治】

2307チバQ:2017/09/26(火) 14:50:30
◇憲法で極右勢力抑制 ナチスの台頭を反省

 【ベルリン三木幸治】ナチスが第二次大戦やホロコースト(ユダヤ人大虐殺)を引き起こした反省から、旧西独は1949年に制定した基本法(憲法)で、平和的な民主主義秩序を侵害し、国の存立を脅かす政党を「違憲」と規定。これまで憲法裁判所による違憲判決もあり、極右的な政党が国政で勢力を伸ばしたことはなかった。

 近年は中道右派のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が連邦議会で唯一の保守勢力として活動してきた。だが、過去にはCDU・CSUより右派に陣取った勢力もあった。国粋主義的な右派・ドイツ党(DP)は49年に連邦議会で議席を獲得。CDU・CSUと60年まで連立政権を組んだが分裂し、その後消滅した。

 64年には外国人排斥を訴え「ネオナチ」と批判された極右・ドイツ国家民主党(NPD)が結成され、69年の総選挙で4.3%を獲得。議会進出に必要な5%に迫った。90年には極右と指摘されていた共和党が2%を獲得したこともある。

 長くCSU党首を務め、コール元首相のライバルとしても知られたフランツ・ヨーゼフ・シュトラウス氏は「(キリスト教民主・社会)同盟より右に民主的で正当な党はあり得ない」と発言。この主張は広く支持されてきた。

 ドイツでは「極右」は憲法擁護庁の監視対象になる。監視対象であるNPDの支持層も吸収したAfDの国政進出で、長く続いた独政界の構図は変化を余儀なくされることになる。

 AfDを「極右」と指摘し、憲法擁護庁による監視を求める声も独政界には根強くある。

2308チバQ:2017/09/26(火) 15:07:33
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170926-00000057-jij-m_est

クルド「独立」道険し=困難山積、封鎖で締め付けも―イラク


9/26(火) 14:27配信

時事通信







クルド「独立」道険し=困難山積、封鎖で締め付けも―イラク


25日、イラク北部アルビルで、クルド人自治区の独立の是非を問う住民投票で賛成多数が確実となり祝福するクルド人。


 【アルビル(イラク北部)時事】イラク北部クルド自治政府が25日、独立の是非を問うため実施した住民投票は、賛成多数が確実となっている。

 しかし、クルド人自治区はかつて外資導入や原油輸出をてこに遂げた経済発展から一転、原油安などによる景気低迷に苦しむ。独立に反対する周辺国が警告する「経済封鎖」が現実になれば一層苦境にあえぐのは必至で、独立の前途には幾多の困難が潜む。

 自治区の中心都市アルビルに、富裕層が多く住む「ドリームシティー」と呼ばれる一角がある。厳重な警備でしゃれた飲食店も多く、光ファイバーのインターネット網も完備。自治政府の治安部隊ペシュメルガの迎賓施設もあり、一般市民には「高根の花」だ。

 一方で、市内の所々に建設途中で放置されたビルも目に付く。地元住民に聞くと、「多くは2014年ごろから工事が止まったようだ」という。

 自治政府の財政は、中央政府からの配当収入と原油輸出が大きな柱だ。中央政府は自治政府に国家予算の17%を配分する仕組みだが、双方の対立激化も重なって14年から支払いが中断。さらに、14年秋ごろからの原油価格下落が追い打ちをかけた。

 また、14年は過激派組織「イスラム国」(IS)が北部モスルを制圧し、勢力を拡大していた時期。自治区近辺に迫ったISと対抗するため、多額の戦費がかさんだ。以降、財政難は克服できず、失業率も推計20%を超えるといわれる。

 投票中止の呼び掛けが無視されたイラク中央政府は対抗策として、各国に自治政府との原油取引を中断するよう要請。自治政府からの原油パイプラインが通るトルコのエルドアン大統領は25日、「われわれが栓を閉めれば、(自治政府は)終わりだ」と威嚇した。原油以外の輸出製品に乏しく、輸入品に多く依存する自治政府にとって、周辺国との関係悪化は大打撃となる。

2309チバQ:2017/09/26(火) 15:09:02
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170925-00000060-san-m_est

クルド「独立2年かけ実現」 きょう住民投票 賛成多数の公算


9/25(月) 7:55配信

産経新聞







クルド「独立2年かけ実現」 きょう住民投票 賛成多数の公算


クルドの旗や自治政府トップ、バルザニ議長の旗を売る商店=23日、アルビル市街(佐藤貴生撮影)(写真:産経新聞)


 【アルビル(イラク北部)=佐藤貴生】イラク北部のクルド人自治区で25日、同国からの分離独立の可否を問う住民投票が行われる。独立賛成が多数を占める公算が大きく、イラク中央政府のほか、クルド人を抱えるトルコやイランなどは国内に独立機運が波及するのを恐れ、投票が行われれば対抗措置を取ると警告、緊張が高まっている。

 クルド自治政府のトップ、バルザニ議長は24日の記者会見で、イラク中央政府は非民主的だとした上で、独立支持が多数を占めた場合、「中央政府と協議し、2年以上かけても独立を実現する」との意向を表明した。

 主要都市アルビル中心部の商店街には23日、「賛成に投票を、独立にイエスを」などと書かれたポスターが掲げられていた。赤、白、緑に金色の太陽をあしらったクルド民族の旗を売る露店もあった。「(投票を行って)周辺国が経済的に制裁したとしても問題ではない。自由は経済よりも重要だ」。商店経営のイスマイル・アブドルラハマンさん(41)が独立の意義を訴えた。

 22日には、アルビルで独立支持派の集会に数万人が参加し、バルザニ議長の演説に気勢を上げた。

 トルコの大統領府は23日、「新たな地域の危機」を引き起こしかねないと懸念を表明。軍事演習を行って牽制(けんせい)してきたほか、治安維持のためには越境も辞さない姿勢を示している。

 また、イラン政府系メディアが24日報じたところによると、イラン当局はイラク中央政府の要請により、クルド人自治区との空路の往来を遮断した。

 こうした動きに対し、アルビルで会ったクルド自治政府の治安部隊、ペシュメルガの隊員(40)は、イラクでのイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の掃討に部隊が大きく貢献したことを挙げ、「大国もできなかったことを成し遂げたのだから、(軍事衝突しても)当然守りきれる」と述べた。

 さらに、「われわれは他国の領土を求めているわけではない。独立の権利について問うだけだ。民主主義や人権を重視する欧州や世界に、何が問題なのか聞いてみたい」と訴えた。

 投票は中央政府とクルド自治政府の係争地である油田地帯キルクークでも行われる。米国や国連安全保障理事会まで実施に反対する中、「国家なき最大の民」とも呼ばれてきたクルド人の動向が注目される。

2310チバQ:2017/09/26(火) 18:43:52
2252 チバQ sage 2017/09/26(火) 14:31:14
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170926k0000m030107000c.html
独総選挙>政界の図式変容 難民排斥右派が躍進

00:42

独総選挙での躍進を喜ぶ新興右派「ドイツのための選択肢」(AfD)のガウラント副党首(左)とバイデル筆頭候補=ベルリンで2017年9月24日、AP

(毎日新聞)

 【ベルリン中西啓介、三木幸治】24日投開票のドイツ連邦議会総選挙では、排外的主張が問題視される新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)が、メルケル首相が進めた中東などからの難民受け入れ策を批判して既成政党への不満の受け皿になり、第3会派になる躍進を遂げた。第2会派の社会民主党は歴史的大敗を喫し、戦後ドイツを形作ってきた政界の図式が変容する結果となった。

 「他党の無能さによって我々は大きな成果を得た」。AfDの事実上の指導者で筆頭候補のガウラント副党首は25日、記者会見でこう話し、メルケル氏の保守政党キリスト教民主同盟(CDU)が中道左派・社会民主党との大連立でリベラル化したことが、有権者の不満を生んだとの考えを示した。

 AfDを最も支持したのは旧東独州の男性有権者だ。世論調査では、旧東独州の男性有権者の26%、女性の17%がAfDを選んだ。旧西独州の2倍以上だ。東部ザクセン州では得票率27%で第1党になっている。東独は難民や移民の受け入れ実態がほとんどなく、多民族共生の理念や経験とは縁が薄い。統一後の経済格差もあり、政府への不満が外国人排斥や極右支持につながってきた。

 こうした支持層に加え、旧西独州でもCDUや国政で最も右派的なキリスト教社会同盟(CSU)を支持してきた保守層が、難民受け入れに象徴されるメルケル氏のリベラル化路線に危機感を抱いていた。公共放送ARDの出口調査にAfDを選んだ有権者の60%が「既成政党への不満」を理由に挙げた。

 経済政策の実績を強調し好景気の持続を訴えたメルケル氏は、多文化社会が進むことへの不安を抱く保守支持層の不満に十分応えることができなかった。メルケル氏は25日、「我々はAfD相手に100万票を失った」と述べた。また、社民党のシュルツ党首は公正な社会の実現を訴えたが、連立相手のメルケル氏に政策でお株を奪われたうえ、欧州で相次ぐ中道左派政党退潮の波を受ける形で、支持を減らした。

 一方、政治経験の乏しいAfDは、国政進出の決定早々、足元がぐらつき始めている。

 「アナーキーな党では有権者に、政権党になる提案はできない」。党幹部が顔をそろえた25日の記者会見で、ペトリ共同党首が突然こう切り出し、「私はAfD会派には所属しないと決めた」と言い放って、会場を後にした。ナチス擁護や差別的な発言を繰り返す極右層との決別を求めたペトリ氏と、党内保守派の重鎮ガウラント氏の決裂が鮮明になった瞬間で、独メディアは「党分裂のさきがけか」と報じた。反欧州連合(EU)の経済政策政党として誕生した経緯から、党内には右傾化路線に反発する人々も多く、党内抗争が火を噴く可能性もある。

 ◇首相の発信力低下も

 英国の離脱を控えるEUは今年、主要加盟国で国政選挙が続いた。各国で反EUを唱える右派政党が台頭するのに伴い、年頭にはEUの「政治不安」が広がったが、5月にフランスで親EUを掲げるマクロン大統領が誕生してひとまず収束。今回メルケル首相が4選を確実にしたことで、マクロン氏との両輪による独仏連携で、求心力低下などが懸念されたEUの立て直しを担うことになる。

 具体的に動き出すのは、共通通貨ユーロ圏の改革と防衛協力だ。

 EUのユンケル欧州委員長はユーロ導入国拡大を促すと共に、常任のEU財務相や財政危機国を支援する「欧州版IMF(国際通貨基金)」創設などを提案。マクロン氏はユーロ圏の共通予算化などに意欲をみせ、メルケル氏もユーロ圏の統合深化に理解を示す。具体策を巡っては独仏に開きがあり、今後議論が必要だが、ユーロの強化という点で独仏は同じ方向を見ている。

 EUは、アフリカなどの治安維持を担当する加盟国部隊を管轄する組織を新設する見通しで、安全保障分野の連携も独仏を軸に進むとみられる。

 メルケル氏は選挙前、「欧州が他国に依存する時代は終わった」と明言。「米国第一」を掲げて、孤立を深める米国のトランプ大統領と対峙(たいじ)し、気候変動対策や自由貿易のけん引役として、EUをベースに、引き続き国際社会で大きな役割を担うことになる。

 メルケル氏の懸念材料は国内基盤の不安定さだ。メルケル氏率いる中道右派会派は、中道政党、左派政党と連立政権を組む可能性がある。

 財政危機が続くギリシャへの支援などEUの重要政策を巡り連立政権内で意見が対立することも予想され、メルケル氏の対外発信力に影を落とす可能性がある。【ブリュッセル八田浩輔、ベルリン三木幸治】

2311チバQ:2017/09/26(火) 18:44:14
2253 チバQ sage 2017/09/26(火) 14:31:37
◇憲法で極右勢力抑制 ナチスの台頭を反省

 【ベルリン三木幸治】ナチスが第二次大戦やホロコースト(ユダヤ人大虐殺)を引き起こした反省から、旧西独は1949年に制定した基本法(憲法)で、平和的な民主主義秩序を侵害し、国の存立を脅かす政党を「違憲」と規定。これまで憲法裁判所による違憲判決もあり、極右的な政党が国政で勢力を伸ばしたことはなかった。

 近年は中道右派のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が連邦議会で唯一の保守勢力として活動してきた。だが、過去にはCDU・CSUより右派に陣取った勢力もあった。国粋主義的な右派・ドイツ党(DP)は49年に連邦議会で議席を獲得。CDU・CSUと60年まで連立政権を組んだが分裂し、その後消滅した。

 64年には外国人排斥を訴え「ネオナチ」と批判された極右・ドイツ国家民主党(NPD)が結成され、69年の総選挙で4.3%を獲得。議会進出に必要な5%に迫った。90年には極右と指摘されていた共和党が2%を獲得したこともある。

 長くCSU党首を務め、コール元首相のライバルとしても知られたフランツ・ヨーゼフ・シュトラウス氏は「(キリスト教民主・社会)同盟より右に民主的で正当な党はあり得ない」と発言。この主張は広く支持されてきた。

 ドイツでは「極右」は憲法擁護庁の監視対象になる。監視対象であるNPDの支持層も吸収したAfDの国政進出で、長く続いた独政界の構図は変化を余儀なくされることになる。

 AfDを「極右」と指摘し、憲法擁護庁による監視を求める声も独政界には根強くある。

2312チバQ:2017/09/26(火) 20:15:09
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017092500680&g=int
連立交渉、難航も=得票率下落で-メルケル独首相

24日夜、ドイツのベルリンで支持者に向かって演説するメルケル首相(中央)(EPA=時事)
 【ベルリン時事】24日投開票のドイツ連邦議会(下院)選挙で、メルケル首相率いる保守系与党、キリスト教民主・社会同盟が勝利した。首相は第4次政権樹立に向け、連立交渉を本格化させるが、民主・社会同盟は2013年の前回選挙から大幅に得票率を落としており、発言力低下は避けられない。連立候補となる党からの政策受け入れ要求も強まるとみられ、交渉は難航しそうだ。
 「もっと良い結果を期待していた」。メルケル首相は25日、ベルリンでの記者会見で率直に語った。前回選挙が得票率40%を超える近年まれな圧勝だったとはいえ、今回はそこから約9ポイントも急落。首相の難民受け入れ政策を批判し、大躍進した新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)に支持者を100万人も奪われた。
 現在の連立パートナー、中道左派・社会民主党は第2党の座を維持したが、得票率は約21%と戦後最低を記録。これまでメルケル氏の陰で存在感を失った経緯があり、シュルツ党首は選挙結果判明後、連立解消方針を表明。「最大野党としての責任を果たす」考えを明確にした。メルケル氏は社民党にも連立協議を呼び掛けたが、連立継続は難しいのが現状だ。
 民主・社会同盟は、第3党のAfDとの連立を既に拒否している。過半数を確保するには、大企業寄りの中道政党・自由民主党および環境政党「90年連合・緑の党」との3党連立しか現実的な選択肢が見当たらない。ただ、緑の党はガソリン・ディーゼル車の30年以降の販売禁止など、踏み込んだ環境保護政策を求めており、特に自民党にはハードルが高い。(2017/09/25-21:48)

2313チバQ:2017/09/27(水) 03:27:35
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170927k0000m030120000c.html
<独総選挙>ペトリAfD党首が離党
09月26日 21:09毎日新聞

 【ベルリン中西啓介】ドイツ連邦議会総選挙で、第3会派として国政初進出を決めた新興右派「ドイツのための選択肢」(AfD)のフラウケ・ペトリ共同党首が26日、離党する意向を表明した。DPA通信が伝えた。党幹部の過激な主張に反対し、将来の与党入りを見据えた「現実路線」を提唱するペトリ氏に追従する議員も出ており、AfDの分裂が現実味を帯びている。

 ペトリ氏は正式な離党時期や新党結成の可能性には言及していない。今後は無所属の連邦議会議員として活動するとみられる。

 AfDは、筆頭候補だったガウラント副党首らがイスラム教徒への差別的な政策を前面に出し選挙戦を戦った。ペトリ氏は選挙直後の25日の記者会見で「会派には加わらない」と宣言しており、もう1人の筆頭候補バイデル氏がペトリ氏の離党を求めていた。

 東部メクレンブルク・フォアポンメルン州議会でも25日、複数の議員がAfD会派を離れ、別の会派を結成する考えを表明。国政のAfD会派や他の州議会会派でもこうした動きが広がる可能性がある。

https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1709260061
【独総選挙】「反難民党」党首が離党表明、路線対立が表面化
09月26日 20:24産経新聞

 【ベルリン=宮下日出男】ドイツの新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)のペトリ党首が26日、離党する意向を表明した。時期は示していないが、同党は24日の総選挙で初の国政進出を果たしたばかり。党内の路線をめぐる深刻な対立がいきなり表面化した形だ。

 女性のペトリ氏はこれまで「反難民」を掲げる同党の顔として党勢の拡大に貢献する一方、穏健路線を主張し、極右的な色合いを強める党内強硬派と対立。今回の総選挙では筆頭候補から外れ、25日には議会の党会派に所属しない意向も示していた。

2314チバQ:2017/09/27(水) 03:37:14
ベルント・ルッケ→フラウケ・ペトリ→アレクサンダー・ガウラントとどんどん右にいってる感じなんですね

>>2260  2015年ころの記事が全然なかった
2015年7月、〜反欧州連合(EU)の象徴的存在として党を率いてきたベルント・ルッケ氏を党首の座から排除した。代わりに化学者出身の保守派フラウケ・ペトリ氏と経済学者のイエルク・モイテン氏による共同党首体制が発足した。
旧東独の州の党トップには、経済政策重視派ではなく保守派の大物が就いた。移民対策や反イスラム政策を求める保守派の党の州幹部とルッケ氏の対立が徐々に表面化
>>1043
「緊急時には銃を使ってでも(難民の)入国を阻止すべきだ」と発言し、波紋を広げている。
「ドイツのための選択肢(AfD)」のフラウケ・ペトリ党首。

>>1898
ドイツの新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)のペトリ党首は19日、9月の総選挙で首相候補にならないと表明した。
ペトリ氏は党大会で、与党を批判するだけの「反対政党」から、現実的な政策を持った「責任政党」を目指すとする基本方針案を提出する方針。だが、より右派的な副党首ら主要幹部が反対。ペトリ氏の党運営を「独裁的だ」と批判する声が高まっていた。
>>1928
筆頭候補に保守派の重鎮ガウラント副党首と経済学者のアリス・バイデル氏を選出した。前日の党大会では「党の顔」であるペトリ共同党首が提案した中道寄りの「現実路線」政策の採択が見送られており、AfDは右傾化路線を強化し、国政初進出を目指すとみられる。
>>1939
党内最右派の幹部として知られるチューリンゲン州議会党会派代表ビヨルン・ヘッケ氏が、ベルリンにあるホロコースト記念碑を「恥辱の記念碑」と発言。ペトリ氏は除名を含む処分を検討したが、ガウラント副党首らが幹部側についた。以前から、党内右派はペトリ氏の運営手法を「独裁的」と批判していて、発言を機に主導権争いが表面化した。

>>2298
ペトリ共同党首が下院のAfD会派に加わらない考えを表明。党内の路線対立が深刻化しつつある。
>>2313
フラウケ・ペトリ共同党首が26日、離党する意向を表明

2316チバQ:2017/09/27(水) 03:56:14
http://www.sankei.com/world/news/170926/wor1709260064-n1.html
2017.9.26 21:22
【独総選挙】
連立交渉、駆け引き激化 欧州には不安も
 【ベルリン=宮下日出男】メルケル首相が総選挙で勝利したドイツで、次期政権の枠組みをめぐる駆け引きが激しくなってきた。新たな3党連立が有力視されるが、環境や欧州政策などをめぐって政党間で溝があり、調整は難しい。フランスや欧州連合(EU)も不安まじりに注視している。

 「有権者の付託を受けたのであり、再選挙はそれを無視することになる」。メルケル氏は25日、連立交渉の失敗で再選挙となる可能性をきっぱり否定し、政権樹立への決意を語った。

 だが、環境は厳しい。第1党を保ったキリスト教民主・社会同盟も議席を減らした。大連立継続の可能性もゼロでないが、相手の中道左派の社会民主党は拒否を堅持。もう一つの選択肢として中道、自由民主党と環境政党、90年連合・緑の党の3党連立に期待がかかるが、これも難題だ。

 緑の党はディーゼル・ガソリン車禁止など環境重視だが、自民党は企業を制約するような政策に抵抗。難民政策では寛容な緑の党に対して自民党は厳格だ。EU重視で共通する両党も、自民党はユーロ圏共通予算の創設などドイツの負担が増す財政統合に反対だ。

 両党は連立交渉に応じる姿勢だが、自民党のリントナー党首は25日、「政治を変えられないなら、野党になる」とし、緑の党のエズデミル党首も「内容が重要だ」とそれぞれ牽制(けんせい)した。

 一方、フランスではマクロン大統領が26日、ユーロ圏共通予算など持論の詳細について発表する。ドイツの連立交渉で議論させる狙いだが、仏大統領府は自民党の出方を警戒しているとも伝えられる。

 メルケル氏が安定政権を築けなければEUのかじ取りにも影響する。ユンケル欧州委員長はメルケル氏への祝辞で「世界的な挑戦の中、欧州にはこれまで以上に強いドイツ政府が必要」と訴えた。

2317チバQ:2017/09/27(水) 20:49:15
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170927-00000034-jij_afp-int
スペイン政府、投票所を封鎖へ カタルーニャ独立阻止の姿勢鮮明に
9/27(水) 14:52配信 AFP=時事
スペイン政府、投票所を封鎖へ カタルーニャ独立阻止の姿勢鮮明に
スペイン・バルセロナで、警備につくスペイン警察とカタルーニャ州警察の警察官ら(2017年9月25日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】スペインからの独立の是非を問う住民投票が予定されている北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州では、同国の治安部隊が投票所の「制圧」に乗り出している。投票日が10月1日に迫る中、選挙を違法とみなす中央政府と自治州政府の闘いは、国際舞台の場でも繰り広げられている。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は、首都ワシントンD.C.(Washington D.C.)で行われたスペインのマリアノ・ラホイ(Mariano Rajoy)首相との共同記者会見で、カタルーニャ州がスペインに留まらないのは「ばかげた行為」だと述べた。

 スペイン政府は住民投票の阻止に向けた取り組みをさらに強化する一方で、ラホイ首相はカタルーニャ自治州政府に「常識」に立ち返るよう強く促している。

 カタルーニャ州の検事総長は、投票所として使用されるとみられる建物を投票日の前に封鎖し、当日には投票の実施を阻止するために警察官を配備するよう命じた。

 警察はこれまでに投票用紙約1000万枚を押収し、住民投票についての情報を掲載するウェブサイト59件を閉鎖した。複数の司法筋によると、さらに85件の閉鎖が進められているという。【翻訳編集】 AFPBB News

http://www.afpbb.com/articles/-/3142816?utm_source=yahoo&utm_medium=news&cx_from=yahoo&cx_position=r2&cx_rss=afp&cx_id=3144541
スペイン、カタルーニャ独立派首長700人に出頭命令 拒否なら拘束
2017年9月14日 7:12 発信地:マドリード/スペイン
【9月14日 AFP】スペイン北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州が予定している独立の是非を問う住民投票をめぐり、同国検察当局は13日、投票実施に協力している同州内の市町村長700人余りに対する刑事捜査を命じた。首長らには裁判所への出頭を求め、応じない場合は身柄を拘束する構え。

 同州は10月1日の投票実施を計画しているが、スペイン政府はこれを違法と見なしている。スペイン検察は12日にも、カタルーニャ州警察に対し、投票箱、選挙ビラなど住民投票で使用される可能性のある物品を押収するよう命じており、今回の出頭命令は州当局者らに対する圧力をさらに強める動きだ。

 AFPが入手した決定書のコピーによると、検察は住民投票実施に協力することに同意した市町村長らに対し、正式な刑事事件の被疑者として裁判所に出頭するよう命令。出頭しない場合は「身柄の拘束を命じる」としている。

 市町村側は、捜査開始の決定に怒りを表明。州内のすべての首長に対し、バルセロナ(Barcelona)で16日に行われる抗議行動に参加し、「メディア、投票用紙、投票箱に続き、首長までつけ狙うスペインの司法制度を拒否」する意思を示すよう呼び掛けた。

 独立賛成派は14日、住民投票に向けた運動を地中海(Mediterranean Sea)沿岸都市タラゴナ
Tarragona)で正式に開始する予定だ。(c)AFP/Daniel SILVA with Daniel BOSQUE in Barcelona

2318チバQ:2017/09/27(水) 22:02:24
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170928k0000m030090000c.html
<ドイツ>新興右派、沈静化図る 党首離党表明に同調者も
21:22毎日新聞

<ドイツ>新興右派、沈静化図る 党首離党表明に同調者も
総選挙の翌日に行われたAfDの記者会見で、「会派には加わらない」と告げ退席しようとするフラウケ・ペトリ共同党首(左)。右隣はモイテン共同党首=ベルリンで2017年 9月25日、ベルリン支局助手ザンドラ・ベルケ撮影
(毎日新聞)
 【ベルリン中西啓介】ドイツ連邦議会総選挙で国政初進出を決め、第3会派になる新興右派「ドイツのための選択肢」(AfD)が、フラウケ・ペトリ共同党首の離党表明で揺れている。独メディアは、ペトリ氏を中心とした新党構想の可能性も報じる。党執行部は「党首離党」の影響を最小限に食い止めるため、党員の引き締めを図っている。

 AfDは欧州連合(EU)によるギリシャ支援に反対する経済学者らが設立した経緯から、党内には反EU経済政策派と極右の支援も受ける最大派閥・保守派がある。ペトリ氏は保守派だが、ナチ擁護発言をした党員の除名や与党化を見据えた中道寄りの政策を求め、保守派重鎮のガウラント副党首らと対立していた。

 ペトリ氏は26日、党の「過激化」を理由に離党を表明。この動きに、ペトリ氏の夫で西部ノルトライン・ウェストファーレン州議会AfD会派代表のプレッツェル議員も同調した。この動きとは別に、東部州でも党の右傾化路線に反対する複数の議員が州議会会派を離脱している。

 AfDは26日、連邦議会会派設立会議を開き、ペトリ氏を除く全93当選者中80人の賛成で、筆頭候補だったガウラント氏と経済派のバイデル氏を司令塔である会派代表に選出した。ガウラント氏は離党の連鎖について「起きないと願う」と述べ、静観することで事態沈静化を図る考えだ。

 一方で、プレッツェル氏は公共放送ZDFで、「現状ではドイツの政治を変えられる政党はない」とし、新党設立について「話し合いはしている」ことを明らかにした。連邦議会会派設立には全議員の5%に当たる35人が必要。だが、スタンドプレーが目立つペトリ氏に同調する動きは見られず、AfD離党者で新会派が誕生する見通しは立っていない。

2319とはずがたり:2017/09/29(金) 09:34:36
英譲歩で離脱交渉進展、将来巡る協議開始には不十分=EU交渉官
ロイター 2017年9月29日 07時56分 (2017年9月29日 09時11分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170929/Reuters_newsml_KCN1C31HD.html

[ブリュッセル 28日 ロイター] - 英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を巡り今週行われた第4回交渉会合について、EUのバルニエ首席交渉官は28日、進展が見られたものの、離脱後の移行期間や将来の貿易協定などに関する協議に入るには不十分との見方を示した。
第4回交渉会合はブリュッセルで28日まで4日間行われた。
バルニエ氏は会見で「建設的な1週間だったが、十分な進展を遂げるという意味ではまだ足りない。今後数週間、数カ月間にさらなる取り組みが必要だ」と述べた。
また、メイ英首相が先週22日のブレグジット方針に関する演説で譲歩の姿勢を示したことについて、交渉に「新たな原動力」をもたらしたと評価した。
メイ首相は22日、フィレンツェで演説し、EU離脱後2年間の移行期間を設け、EU単一市場へのアクセスを維持することを提案。移行期間中は、EUに対し拠出金を支払うほか、英国におけるEU市民の権利を保障する方針も表明し、譲歩する姿勢を明示した。
メイ氏はこの演説により、停滞する離脱交渉が進展し、離脱後の自由貿易協定に関する協議開始に道が開けることを期待していたが、今週の交渉会合の成果はバルニエ氏を納得させるには至らなかった。
ただ、会合に出席した当局者らは、メイ氏が譲歩の姿勢を見せたことで、会合の雰囲気は以前より良くなったとしている。
英国のデービスEU離脱担当相は、交渉は「かなり進展した」と述べた上で、離脱後の関係や2年間の移行期間に関する協議に移りたいとの考えをあらためて示した。当局者によると、今回の交渉では移行期間については取り上げられなかった。

ブレグジット交渉では、約300万人の在英EU市民の権利を離脱後も欧州司法裁判所の管轄とするかどうか、離脱に伴い英国がEUに支払う清算金の額、の2点が引き続き主要な課題として残る。
次回の第5回交渉会合は10月9日から始まり、その翌週の19─20日にEU首脳会議が予定されている。
バルニエ氏は、この首脳会議の場で他のEU加盟27カ国の首脳とブレグジット交渉の成果を検討したいと述べたが、貿易交渉の開始を勧告する可能性は示唆しなかった。
EUの外交官は、バルニエ氏が10月までに現在のブレグジット交渉の進展状況に納得するとは考えていない。12月の首脳会議の場が貿易交渉を始める場となる可能性が高いというのが大方の見方だ。

2320チバQ:2017/09/30(土) 15:49:19
https://www.jiji.com/sp/article?k=2017092900800&g=int
カタルーニャ、1日に独立住民投票=スペイン政府、阻止困難か

2017年09月29日21時09分

28日、スペイン東部カタルーニャ自治州の州都バルセロナで、住民投票に反対する中央政府に抗議する独立派の学生デモ(AFP=時事)

 【パリ時事】スペイン東部カタルーニャ自治州で来月1日、独立の是非を問う住民投票が実施される。独立に反対する中央政府は投票を中止させるため圧力を強めてきたが、完全に阻止するのは難しい情勢だ。投票で賛成派が勝利しても中央政府は結果を承認しない見通しで、混乱が深まる懸念が強まっている。
 中央政府のラホイ首相はかねて独立賛成派を「展望のない扇動者」と批判。9月下旬の訪米でもトランプ米大統領から「スペインが一体であることを望む」という発言を引き出すなど、独立阻止に向けて国内外の世論形成に努めてきた。
 憲法裁は住民投票の正当性を認めず、州議会が成立させた関連法の凍結を命令。司法当局も州の要人14人を拘束し、投票箱や投票用紙を押収するなどして投票阻止に躍起になっている。

 これに対し、自治州政府側は投票箱を秘密裏に運び、投票所の場所も住民にのみ公開するといった手段で準備を進めた。中央政府は一時的に州内の警官を倍増させたが、2300を超える投票所を全て封鎖するには人手が足りない状況だ。プチデモン州政府首相は「投票は間違いなく実施される」と自信を示す。
 カタルーニャは歴史的に独立の機運が高く、近年は「税収が他の貧しい地域に使われている」という不満が強い。独立賛成派は州議会で多数を占めており、住民投票で勝利すれば独立に向けた手続きを一方的に進める方針だ。半面、経済界を中心に独立に伴う混乱の回避を望む声も多く、世論調査では賛否が伯仲している。

2321チバQ:2017/10/01(日) 21:22:16
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-171001X186.html
警官と衝突、38人負傷=カタルーニャで独立住民投票―スペイン

19:43

 【バルセロナ時事】スペイン東部カタルーニャ自治州で1日、州独立の是非を問う住民投票が実施された。独立に反対する中央政府は前日までに一部の投票所を封鎖したが、州政府側は投票を強行。警官隊と住民が衝突し、少なくとも38人が負傷した。独立賛成派が勝利しても中央政府は結果を承認しない見通しで、混乱が深まる懸念が高まっている。

 投票時間は1日午前9時(日本時間同日午後4時)から午後8時(同2日午前3時)まで。即日開票され、深夜にも大勢が判明する見通しだ。世論調査では賛否が伯仲しているが、独立賛成派の手法が強引だと批判する反対派の一部に棄権の動きがあり、賛成派に有利に働くとの見方もある。

 中央政府は投票阻止のためカタルーニャに数千人の警官を派遣し、約2300の投票所うち半数超を封鎖。投票の権利を求める人々は一部の投票所を占拠して対抗した。地元メディアによると、投票をやめない住民らに警官がゴム弾を発砲し、被弾した人が負傷する事件も起きた。

 カタルーニャは独自の言語を持ち、スペインの国内総生産(GDP)の約2割を生み出す裕福な地域。もともと独立の機運が高く、近年は「貧しい地域に富が奪われている」という不満が強い。独立派を率いるプチデモン州政府首相は「長年の夢が実現しようとしている」と賛成票を投じるよう有権者に訴えてきた。

 これに対し、中央政府は独立を断固認めない立場。憲法裁は9月上旬に投票手続きの凍結を命じ、司法当局も投票箱や投票用紙を押収するなどして妨害した。中央政府のラホイ首相は「常識を取り戻そう」と独立派に冷静な判断を呼び掛ける。米国やフランスも、カタルーニャの独立に反対する姿勢を示している。

2322チバQ:2017/10/02(月) 07:22:17
http://www.sankei.com/world/news/171002/wor1710020005-n1.html
2017.10.2 07:11

カタルーニャ独立投票 スペイン 中央と州、埋まらぬ溝 徴税権交渉が火種

 【パリ=三井美奈】カタルーニャ自治州とスペイン中央政府の対立は、フランコ独裁政権時代に源流がある。1970年代の民主化後、同州では独立運動を担った民族主義者らが州政治を握り、中央政府との対立をエスカレートさせた。ユーロ危機が深刻化した2012年には中央政府の緊縮策に反発して同州が「いっそ独立を」と主張し、亀裂は決定的になった。

 住民投票を主導したプチデモン州首相は1日、警察が混乱の中、有権者にゴム弾や棍棒(こんぼう)を使ったことを「正当化できない過剰暴力」と批判。「それでも投票を望むカタルーニャ人を止めることはできなかった」と述べ、投票は民意の表明だと訴えた。

 カタルーニャ州は1930年代のスペイン内戦で左派・人民戦線の牙城だった。内戦に勝利した右派フランコ政権は民族文化を弾圧したため、民主化移行後も中央政府への反感はずっと底流にあった。

 プチデモン氏は、2014年11月に非公式の住民投票を実施したマス前州首相の後継者だ。マス、プチデモン両氏にとって譲りがたかったのは、州と中央の権限分担。スペインは民主化移行後、警察、教育などで西欧で最も広範な権限を17の自治州政府に与えた。バスク州には徴税権もある。

 ところが、ユーロ危機で中央政府のラホイ政権が緊縮財政に乗り出すと、カタルーニャ州では「われわれの税金がほかの地域に使われるから、州が貧しくなる」という不満が高まった。同州は国内総生産の2割を占め、持ち出しが多かったからだ。州首相だったマス氏は州への徴税権移管をラホイ首相に要求したものの、ラホイ氏は完全拒否。これが14年と今年の住民投票強行につながった。

 ラホイ氏はマス氏ら州幹部を「違法選挙実施」で訴追したため、関係はさらに悪化。プチデモン氏は「(独裁の)暗黒時代への逆行」という言葉で中央政府を批判した。ラホイ氏が率いる保守与党・国民党はフランコ政権の流れをくむ。

 スペインではフランコ独裁の反省から、地方の権限が拡大され、日本の道州制論議のモデルにもなった。ただ、カタルーニャ州の独立論は、欧州連合(EU)内で平和の恩恵が続くことを前提に、国防費や治安の負担を無視したもの。「地域エゴ」との批判もある。

 EUのユンケル欧州委員長は9月、仮に同州が独立した場合、EU入りには申請をゼロから行う必要があると表明。独仏など近隣国は住民投票は「内政問題」として距離を置いている。

2323チバQ:2017/10/02(月) 17:35:20
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171002-00000032-jij_afp-int
ドイツで同性婚合法化、自治体の計らいで喜びの日曜挙式続々
10/2(月) 14:43配信 AFP=時事
ドイツで同性婚合法化、自治体の計らいで喜びの日曜挙式続々
ドイツ・ベルリンで、同性婚第一号カップルとなったボド・メンデさん(右から2番目)とカール・クレイルさん(左から2番目、2017年10月1日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】ドイツで1日、同性婚が合法化され、首都ベルリン(Berlin)の結婚登記所で誓いを立てた男性カップルが同性婚第1号となった。

 ベルリンのほか北部ハンブルク(Hamburg)、ハノーバー(Hanover)など国内の複数の自治体が日曜日にもかかわらず特別に結婚登記所の窓口を開け、合法化初日の結婚を望むカップルが各地で挙式した。

 第1号カップルとなったのは1979年から連れ添い、同性婚の合法化を長年訴えてきたボド・メンデ(Bodo Mende)さん(60)とカール・クレイル(Karl Kreile)さん(59)。世界各地の報道陣が詰め掛けた結婚式で、レインボーカラーに彩られたウエディングケーキに入刀したクレイルさんは、「信じられないくらい満足している。全く普通のカップルとして認められ、二流の結婚(シビルユニオンのこと)に甘んじる必要がなくなったのは、非常に象徴的だ」と語った。

 欧州で同性婚を合法化した国はドイツで15か国目。ハイコ・マース(Heiko Maas)独法相は「平等な愛のための平等な法が、ついに(実現した)」とツイッター(Twitter)に投稿した。【翻訳編集】 AFPBB News

2324チバQ:2017/10/02(月) 20:21:41
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017100200641&g=int
独立めぐり混乱拡大も=州政府勝利も中央譲らず-カタルーニャ



1日、スペイン東部カタルーニャ自治州の独立の是非を問う住民投票で一票を投じるため、投票所の前で長蛇の列をつくる人々
 【バルセロナ時事】スペイン東部カタルーニャ自治州の独立を問う住民投票は、独立賛成票が90%に上った。これを受けて自治州政府は2日、投票での勝利を背景に独立実現に向けた取り組みを本格化させた。投票は非合法だとして阻止に努めてきた中央政府は断固として独立を認めない方針。不満を強めた賛成派住民による大規模なストや抗議活動が相次ぎ、混乱が深まる事態が懸念される。

 2日未明に発表された州政府の集計によると、反対票は8%、白紙が2%だった。ただ投票者数は226万人と有権者数(約530万人)の4割強にとどまった。憲法裁の中止命令を無視して投票に突き進んだ独立賛成派に対する反発から棄権を選んだ反対派も多かったとみられ、結果がどこまで民意を反映しているかは不透明だ。(2017/10/02-19:39)

2325チバQ:2017/10/03(火) 20:39:58
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017100300679&g=int
近日中の独立宣言視野に=主要労組は大規模スト-カタルーニャ
スペイン東部カタルーニャ自治州の州都バルセロナの警察本部前で抗議する人々=2日(EPA=時事)
 【バルセロナ時事】スペイン東部カタルーニャ自治州の独立を問う住民投票で独立賛成派が圧勝した問題で、自治州政府は、近日中に州議会での独立宣言採択を目指すとみられる。独立を支持する主要労組は3日、州内全域で大規模ストを実施。労組は投票を阻止するために中央政府が踏み切った警官隊の実力行使を「自由と人権の重大な侵害」と批判し、反発を強めている。

 独立住民投票は1日に実施。自治州政府によると賛成票は90%に達し、住民と警官隊の衝突で800人超が負傷した。州政府は投票後「48時間以内」の独立宣言を行う方針を撤回しておらず、早ければ4日にも州議会で採択が行われるとの見方が強まっている。
 州都バルセロナ中心部のホテルでは3日、従業員が宿泊客に「きょうはバスや列車の運行が通常の4分の1しか保証されない。ビジネス関連の施設も多くが閉鎖される」などと説明。航空会社も利用者に対し、空港では搭乗手続きに普段よりも時間がかかる恐れがあるとして、時間に十分な余裕を持って行動するよう呼び掛けた。(2017/10/03-14:21) 関連ニュース

2326チバQ:2017/10/03(火) 21:38:45
https://mainichi.jp/articles/20171004/k00/00m/030/089000c
カタルーニャ

独立派がゼネスト バルセロナの交通まひ

毎日新聞2017年10月3日 20時01分(最終更新 10月3日 20時04分)
 【バルセロナ(スペイン北東部)賀有勇】独立を問う住民投票を実施したスペイン・カタルーニャ自治州の全域で3日、独立派によるゼネストが行われた。投票を阻止しようとする警官隊と衝突した市民に多数の負傷者が出たことへの抗議で、州都バルセロナ市内の交通はまひしたほか、警察署前にデモ隊が押しかけるなど混乱が広がった。

 1日の住民投票では賛成が約90%に上った。9月に州議会で成立した関連法では投票率にかかわらず、賛成多数なら「独立」を選択したと見なし、州議会を開いて独立宣言すると定める。一部地元メディアは、今週末にも議会が独立宣言を採択する可能性があると報じている。

 住民投票を巡っては、投票阻止のため中央政府が国家警察の警官と憲兵計1万人を動員。投票箱を押収する際などに住民らを警棒で殴るなどし、州政府によると900人近くが負傷した。住民らを激しく殴りつける映像がSNSで拡散されたことから、各地に反発が広がった。

 3日のゼネストには、独立を支持する労働者らが参加。学生や農民らが幹線道路を封鎖し、バルセロナの観光名所でカタルーニャ出身の建築家ガウディが設計した世界遺産のサグラダ・ファミリア大聖堂も休館となった。また、営業を続ける飲食店などに対し、閉店するよう迫る独立派住民の姿も見られた。

 日本からバルセロナへ観光に来ていた会社員、三岩基浩さん(42)は「楽しみにしていた(サッカーのスペイン1部リーグ)バルセロナの試合も無観客試合になった。歴史的瞬間に立ち会えたと思うしかない」と残念そうに語った。

 バルセロナなどには、増員された警官らが配備される中、スト参加者らが警察署や中央政府の与党支部の前に詰めかけるなどし、依然緊張した状態が続いている。

2327チバQ:2017/10/04(水) 20:12:06
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-171004X561.html
州首相、週末にも独立宣言=スペイン国王は批判―カタルーニャ
14:23時事通信

 【パリ時事】スペイン東部カタルーニャ自治州のプチデモン州政府首相は3日夜、独立を問う住民投票で賛成派が圧勝したことを受けて「今週末か来週初めに行動を起こす」と述べ、数日中に州政府が独立宣言に踏み切る方針を明らかにした。英BBC放送のインタビューで語った。独立宣言を容認しないスペイン中央政府との対立が一層深まるのは必至だ。

 独立宣言に対し、中央政府が介入して州の権限掌握に乗り出す可能性について問われた州首相は「状況を一変させる誤りとなる」と警告した。

2328チバQ:2017/10/04(水) 21:47:04
http://www.sankei.com/world/news/171004/wor1710040041-n1.html
2017.10.4 20:25

カタルーニャ自治州のプチデモン首相が独立宣言を今週末にも強行の方針 スペイン国王フェリペ6世は異例のテレビ演説で非難

 【パリ=三井美奈】スペイン東部カタルーニャ自治州の独立の是非をめぐる住民投票を受け、国王フェリペ6世は3日、テレビ演説を行い、投票を実施した州政府を「無責任な行為で経済や社会の安定を危機にさらした」と強く非難し、国家統合の維持を訴えた。一方、プチデモン州首相は同日、英BBC放送のインタビューで今週末にも独立宣言を行う姿勢を示した。

 国王は、州政府について「民主主義の原則を破り、カタルーニャ社会の調和と共存を乱し、分裂させている」と批判。州政府側は警察が抵抗する有権者に暴力をふるい、800人以上が負傷したとして中央政府を批判しているが、国王は警察の対応には言及しなかった。「憲法に基づく秩序を確立し、事態を正常化することが中央政府の責務だ」と訴え、中央政府のラホイ首相を擁護した。

 国王が、年末恒例の演説以外で、国民向けのテレビ演説を行うのは異例。同州の分離独立に対する強い危機感を示したものだ。国王は事実上、政治権限を持たないが、1981年に軍部がクーデターを画策した際、父の前国王フアン・カルロス1世がテレビ演説で法の順守を訴えて断念させたことから、民主主義の象徴と位置づけられている。

 プチデモン氏のインタビューは国王の演説後に放送された。在外投票分の集計は今週内に終わる見通しで、「今週末か来週明けには行動する」と明言。独立は「国家の不可分」を定めた憲法違反だという指摘に対しては、「維持できない現状にしがみつくべきではない。決定するのは住民だ」と反論した。

 同州では独立派の労働組合がゼネストを行った3日、警察の暴力に抗議するデモが各地で行われ、州都バルセロナの警察によると計70万人が参加した。

2329チバQ:2017/10/05(木) 22:47:04
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASKB46TH8KB4UHBI03D.html
ドイツ右翼政党の前党首、偽証罪で起訴 総選挙で躍進
19:16朝日新聞

 ドイツの検察当局は4日、9月のドイツ総選挙で躍進した新興右翼政党「ドイツのための選択肢(AfD)」のペトリ前党首を偽証罪で起訴した。ペトリ氏は総選挙直後に離党を表明し、新党の立ち上げを模索しているが、有罪判決を受ければ、最低1年の禁錮刑を受ける可能性がある。

 検察当局によると、ペトリ氏は2014年にあったザクセン州議会選挙に必要だとして、すべての候補者から党に「貸付金」の名目で資金を出させた。州議会選挙の候補者リストを作成するにあたり、1〜10位の候補者から3千ユーロ(約40万円)、11位以下の候補者から1千ユーロの資金提供を義務づけていたという。

 州議会は15年、こうした寄付が違法行為にあたる疑いがあるとして、委員会でペトリ氏を尋問。候補者との間では、当選後は寄付に変更するという「密約」があったにもかかわらず、ペトリ氏は「(お金を)返すか返さないかは候補者個人の判断に委ねた」などとうその証言をした疑いがもたれている。

2330とはずがたり:2017/10/06(金) 09:24:03
前からごたついてはいたけど急速にこじれゆくなぁ、、

先ずは同君連合でどうや?イスパニア側は納得いかんか、、
EU出てくイギリスみたいに手切れ金払わせてさあ。

2331チバQ:2017/10/06(金) 18:29:52
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171006-00000048-reut-eurp
英保守党で党首交代論浮上、メイ氏支持派と対立鮮明に
10/6(金) 13:26配信 ロイター
英保守党で党首交代論浮上、メイ氏支持派と対立鮮明に
 10月6日、英国のグラント・シャップス元保守党議長は、メイ首相(写真)は党首選を実施すべきだと述べ、最大30人の議員が党首辞任を支持しているとの見方を示した。写真はマンチェスターで4日撮影(2017年 ロイター/PHIL NOBLE)
[ロンドン 6日 ロイター] - 英国のグラント・シャップス元保守党議長は6日、メイ首相は党首選を実施すべきだと述べ、最大30人の議員が党首辞任を支持しているとの見方を示した。一方、一部の閣僚はメイ氏の続投を支持する立場を表明し、同氏の進退を巡る党内対立が鮮明になった。

シャップス元議長はBBCラジオ5で「メイ首相は党首選を行うべきだ」とし、6月の総選挙敗北や閣内の不一致、党大会の状況などを踏まえると「悪い予兆がある」と述べた。

閣僚経験者5人を含め最大30人の議員が党首交代を支持しているとした。ただ、必要な数が集まるかどうかは不透明だと述べた。

党首選実施には48議員による書面での要請が必要になる。

一方、ラッド内務相はテレグラフ紙に寄稿し、メイ氏の続投を支持する立場を表明。政権ナンバー2のグリーン筆頭国務相もBBCテレビで「メイ氏はこれまでと同様に強い決意で職務を遂行する。それが自身の責任だと考えており、引き続き職務を遂行し、政権を成功に導くだろう」と述べた。

大衆紙サンがメイ氏の交代を支持する議員の話として伝えたところによると、現時点で党首選実施に必要な支持は集まっていないという。

党をまとめられる明確な後継者が不在であることに加え、保守党関係者の間では、党首選を行えば欧州政策を巡る党内の不一致がいっそう深刻になるとの懸念が強い。党首選が総選挙の引き金になり、労働党に勝利をもたらしかねないとの不安もある。

保守党のスポークスマンのコメントは得られていない。

シャップス元保守党議長は6日、メイ首相に代わる党首の選任を支持する30人の議員の中には欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)支持派も反対派も含まれると明らかにした。

同氏はBBCラジオで、さまざまな議員がメイ氏の辞任を求めているとし、「EU残留派もいれば離脱派もいる」と言明。「彼らが特定の候補で自動的に合意することは決してない。特定の個人を後押ししようというものではない」と述べた。

こうした動きを受け、離脱支持派のゴーブ環境相は、メイ氏が首相の座にとどまることを望むとの立場を表明した。

ゴーブ氏はBBCラジオで「メイ氏には首相の資質があり、これまで首相として優れた仕事をしてきた」とし、「この先何年にもわたりメイ氏が英国の首相を務めることを望む」と述べた。

メイ首相は4日、保守党大会で基調講演を行ったが、演説中にせきが止まらなくなり、何度も水を飲んだり、ハモンド財務相から喉あめを渡される場面も。コメディアンが、英国の離職票である「P45」を首相に差し出すハプニングもあった。

背後に貼り付けてあったスローガン「皆のための国を作り上げる」の一部の文字が外れて落ち、ツイッターでは、保守党の「のり」は党内を貼り合わせて結束させることもできていないと皮肉られた。

*内容を追加しました。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

2332チバQ:2017/10/07(土) 09:43:46
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1710070007.html
カタルーニャ 経済界にも混乱じわり 有力銀行、州外移転へ

07:59

 【パリ=三井美奈】スペイン東部カタルーニャ自治州が住民投票後、独立への動きを強める中、同州企業に移転の動きが出始めた。国内総生産の2割を占める有力州の政治不安は、スペインの国債市場にも影響を広げている。

 同州サバデイを拠点とするサバデル銀行は5日、本社登記地をバレンシア州アリカンテに移転すると発表した。声明で、顧客や株主の利益を守るため「欧州中央銀行(ECB)の監督下で、欧州銀行監督機構(EBA)の基準に沿って営業を続ける」と強調した。

 同行は創業約130年で、国内5位の有力行。欧米やアジアに約2600拠点を持ち、取締役会は欧州連合(EU)内にとどまることが不可欠と判断したとみられる。

 スペイン各紙によると、国内第3位のカイシャ銀行は6日、バルセロナ本社移転の是非をめぐって取締役会を開く予定だ。

 スペインでは2012年、不動産バブルの破綻による銀行危機が深刻化。EUの支援で立て直した経緯がある。各行の動きは、州独立騒動が長引けば、信用不安につながるとの危機感を反映している。

 中央政府は近く、同自治州からの企業移転で手続きを緩和する政令を閣議決定し、圧力を強める構えだ。

2333とはずがたり:2017/10/07(土) 15:31:08

>ハンガリーの都市ヴィシェグラードの名を冠した「ヴィシェグラード諸国(ハンガリー、スロバキア、ポーランド、チェコの東欧4カ国)」とドイツの関係は連立政権に大きく左右されそうだ。ドイツはこの地域に影響力を持ち、貿易相手国としてはフランス以上に重要だ。

>ドイツは明らかに、この地域で課題に直面している。スロバキアに拠点を置く非政府組織グローブセックが今年まとめた研究では、ヴィシェグラード4カ国のうち3カ国の国民が、メルケルよりロシアのウラジーミル・プーチン大統領に好感を持っていることが分かった。

ドイツはロシアから東欧を守れ
Merkel Must Keep Eastern Europeans Out of Putin’s Clutches
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/10/post-8608.php
2017年10月6日(金)18時16分
ピーター・クレコ(ハンガリーに拠点を置く政治資本研究所ディレクター)

<東欧でドイツとロシアの人気が逆転している。メルケル独首相は新政権でこの流れを止め、ロシアから東欧を守らなければならない>

ドイツのアンゲラ・メルケル首相が連邦議会選挙(下院選)で勝利し、連立交渉を進めるにあたり、2つの重要な疑問がある。1)ドイツの新たな連立政権は、過去2〜3年で悪化したドイツとロシアの関係にどのような影響を及ぼすのか。2)伝統的なドイツの勢力圏でEU加盟国でもある東欧諸国に対する影響力にどう影響するのか。
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inRead invented by Teads


はっきりとは見通せないが、ある程度予測は可能だ。

政治経済でロシアと協調するドイツの伝統的な「東方政策」は、いまもドイツ政界や経済界の主流を占める。ロシアがウクライナのクリミア半島を一方的に併合し、ドイツの安全保障が損なわれた時でさえ、ドイツは東方政策をやめなかった。

今後の連立シナリオとして最も可能性が高いのは、メルケル率いる与党・キリスト教民主・社会同盟(CDU・CDS)と、自由民主党(FDP)、緑の党とが大連立を組む、「ジャマイカ連立」だ(各党のイメージカラーが黒、黄、緑でジャマイカ国旗と同じ)。

下院選で惨敗した社会民主党(SPD)は、連立から離脱する。SPDは対ロ制裁の緩和やロシア企業との取引正常化を訴えていたので、ロシアはドイツの政権中枢にいた強力な味方を失うことになる。

メルケルよりプーチンに親近感
企業寄りのFDPも対ロ制裁の緩和を支持していたが、それほどそこにこだわりはなさそうだ。

緑の党はFDPと正反対で、対ロ制裁の厳格化を望んでいる。ロシアの人権侵害や領土的野心、エネルギー政策などを激しく批判しており、今後の連立交渉でも対ロ強硬姿勢を強く打ち出すだろう。

全体としてみれば、ドイツとロシアの2国間関係が大幅に変化する可能性は小さい。現状を維持することになりそうだ。

だがハンガリーの都市ヴィシェグラードの名を冠した「ヴィシェグラード諸国(ハンガリー、スロバキア、ポーランド、チェコの東欧4カ国)」とドイツの関係は連立政権に大きく左右されそうだ。ドイツはこの地域に影響力を持ち、貿易相手国としてはフランス以上に重要だ。

2334とはずがたり:2017/10/07(土) 15:31:27
>>2333-2334
ドイツは明らかに、この地域で課題に直面している。スロバキアに拠点を置く非政府組織グローブセックが今年まとめた研究では、ヴィシェグラード4カ国のうち3カ国の国民が、メルケルよりロシアのウラジーミル・プーチン大統領に好感を持っていることが分かった。

スロバキアの反応はとりわけ衝撃的で、国民の41%がプーチンに好感を持つのに対し、メルケルはわずか21%。ハンガリーとスロバキアでは、プーチンの好感度がドナルド・トランプを上回った。さらに、相当数のスロバキア国民が、自国は旧東側諸国に属するか、東側と西側の中間にとどまるべきだと考えていた。

これら4カ国はEUやNATO(北大西洋条約機構)を強く支持する一方、西側、特にその政治指導者に対しては、複雑な感情を持っている。

移民排斥や愛国主義といったポピュリストの台頭は、メルケルのイメージを傷つけた。ロシアも、人々の不満に付け込んで反メルケルの情報操作に一役買った。メルケルはリベラル的な寛容を嫌う人々の敵になった。メルケルのような超リベラル主義は衰退する西欧エリートの象徴で、多文化主義や連邦主義の原則のためには欧州の安全保障をも犠牲にし、東欧諸国を移民でいっぱいにしようとしている、というわけだ。

メルケルが、最初は寛容だったシリアなどからの難民・移民の受け入れを厳格化し、イスラム教徒の女性に顔や全身を覆う「ブルカ」の着用を禁止したことは、東欧ではほとんど注目されなかった。東欧から見たドイツは、リベラルの覇者として自国の価値観を近隣諸国に押し付けてくる偽善国家だ。

ヴィシェグラード4カ国の欧州懐疑主義は反ドイツ的な姿勢を煽り、ドイツが東欧を経済的に搾取しているという根拠のない見方も広がっている。

プーチンは強く、伝統を守る指導者
ハンガリーのビクトル・オルバン首相は7月下旬に行った演説で、ドイツ企業をやり玉に上げた。「ドイツは、ハンガリーには連帯が足りないと批判する前に、5回考え直すべきだ。ドイツ人労働者は、ハンガリーのドイツ企業でドイツ人とまったく同じ作業をするハンガリー人より、5倍も高い給料をもらっている。それを棚に上げて他国の連帯について口出しするなど、恥を知るべきだ」

東欧のロシアに対する見方は、ドイツとは対照的だ。チェコとスロバキア、ハンガリーの3カ国では、よくプーチンがメルケルに対峙する指導者として描かれる。プーチンは国家や家族、キリスト教といった伝統的な価値観の擁護者だ、グローバルなテロとの戦いに効果的に対抗できる強者だ、もしプーチンが欧州の政治指導者なら難民危機を簡単に解決できた、という肯定的なイメージだ。

難民危機は、リベラルを否定し移民を嫌悪する東欧の風潮に拍車をかけただけでなく、東欧とドイツとの心理的な距離を広げ、逆にロシアとの距離を縮めた。

ドイツはこれまで、経済的な利益を優先させ、東欧との直接的で激しい対立を避けてきた。だがドイツの政治家たちは、この地域に及ぼされた政治的なダメージを自覚する必要がある。メルケルとエマニュエル・マクロン仏大統領が欧州統合の深化に向けて連携するつもりなら尚更だ。

ドイツではよく「人の言葉ではなく行いを見よ」と言う。ドイツは対ロ制裁を強く求め続ける割に、ロシア産天然ガスをドイツに運ぶパイプライン計画「ノルドストリーム2」は続行する構えだ。この計画で、欧州は天然ガス供給でロシアへの依存度を高める一方、ウクライナや中東欧諸国を迂回させることでガス通行料の支払いをなくそうとしている。

間もなくドイツで誕生する連立政権は、東欧の信を取り戻すために全力を尽くす必要がある。いくつかの過去の決断を見直すにも、ちょうど良いタイミングだ。

ノルドストリーム2反対の急先鋒だったSPDは連立を離脱したが、ガス通行料を失う東欧諸国のほとんどは強く反発している。ドイツ新政権が東欧との関係を修復したければ、第一歩として、ノルドストリーム2を白紙に戻すのが良いかもしれない。

(翻訳:河原里香)

2335チバQ:2017/10/08(日) 21:00:03
https://www.jiji.com/sp/article?k=2017100700428&g=int

政治経済社会国際スポーツエンタメ写真動画

「反難民」極右、政権入りも=総選挙まで1週間-オーストリア

2017年10月07日16時35分

6日、オーストリア中部ザールフェルデンで開かれた極右「自由党」の会合で発言するシュトラッヘ党首(AFP=時事)

 【ベルリン時事】15日投票のオーストリア国民議会(下院)前倒し選挙まで1週間。「反難民」の極右野党・自由党が一定の勢力を保っており、結果次第では連立政権入りする可能性がある。躍進を果たせば、難民受け入れに否定的な欧州各国の右派政党が勢いづき、さらに存在感を増すことになりそうだ。
 2015年の欧州難民危機でオーストリアは中東やアフリカから西欧や北欧を目指す難民の通過ルートになった。大量の難民が流入したことで日常生活に混乱が及び、国民の対難民感情が悪化。選挙では難民政策が主要争点だ。
 自由党は選挙戦で「イスラム教はオーストリアの一部ではない」と強調し、流入に対する国民の不安の受け皿になってきた。各種世論調査によれば、多文化社会の重要性を訴えるケルン首相の中道左派・社会民主党と支持率25%前後で第2党の座を争っている。

オーストリアのクルツ外相=7月5日、ミンスク(EPA=時事)

 現政権に参加する保守系の国民党が支持率30%台前半でトップ。31歳の若さで党首を務めるクルツ外相の人気が高く、難民政策の厳格化方針も好感されてきた。順当なら次期政権は国民党と自由党の連立になるという見方が多い。
 自由党は00年に国民党と連立政権を樹立した経験があり、一部の州では現在も連立に参加している。専門家は「自由党の政治家から過激発言が出ることは少なくなっており、国民から政権担当能力があると認められてきている」と指摘する。
 隣国ドイツで9月に行われた連邦議会(下院)選挙では、「反難民」の新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)が国政進出を果たし、一気に第3党になった。

2336チバQ:2017/10/09(月) 22:25:52
http://www.sankei.com/world/news/171008/wor1710080019-n1.html
2017.10.8 18:53
【カタルーニャ州独立問題】
反独立派がデモ ラホイ首相は「直轄統治」の非常手段辞さず
 【パリ=三井美奈】スペイン東部カタルーニャ自治州の州都バルセロナで8日、州政府による独立宣言に反対するデモが行われた。中央政府のラホイ首相は7日、全国紙パイス(電子版)のインタビューで、独立阻止のため「どんな措置も排除しない」として同州の自治権剥奪も辞さない構えを示し、州政府への圧力を強めた。

 8日のデモには、州警察の発表で約35万人が参加した。1日の住民投票以来、独立反対派が行う州内最大の集会となった。住民投票で賛成が90%に達したのを受け、プチデモン州首相は10日に州議会で演説する予定。独立宣言を行うとの観測が高まる中、7日にはバルセロナで数千人が白い服装を身につけて、政治対話を求めるデモを実施。首都マドリードでは数万人が国旗を振って独立反対を訴えた。

 ラホイ氏のパイス紙での発言は、スペイン憲法155条が定める「非常措置」発動の可能性を示唆したもの。自治州が違法行為で国家に不利益を与えようとした場合、中央政府は「必要な措置」をとれると明記し、自治州に対する直轄統治を認めている。

 ラホイ氏は「(州政府が)独立宣言という脅しを続ければ、中央政府は決定を迫られる。極端な措置はとりたくない」と警告した。

 カタルーニャ紙バンガルディアによると、同州の経済団体代表は7日、プチデモン氏と会談し、独立宣言は「地元経済に打撃を与える」として、見送りを求めた。独立への懸念から州内の大手行が相次いで本社移転を発表したことで、預金引き出しや口座移転などの動きが出ていると説明したという。

2337チバQ:2017/10/09(月) 22:27:20
http://www.sankei.com/world/news/171007/wor1710070032-n1.html
2017.10.7 21:12
【カタルーニャ住民投票】
「独立」だけが看板の元記者が舵取り役に プチデモン・カタルーニャ自治州首相
 【パリ=三井美奈】スペインのカタルーニャ自治州で独立への動きを主導するカルレス・プチデモン州首相(54)の原点は、1975年まで続いたフランコ独裁による民族文化弾圧への反発にある。

 カタルーニャは30年代の内戦中、左派・人民戦線の最後の拠点となり、右派フランコ率いる反乱軍と激戦を展開。プチデモン氏はフランコ政権時代、東部ジローナ県の小村で製菓店の息子として生まれた。住民は公式の場でカタルーニャ語の使用を禁じられ、幼少時はスペイン語教育を強要された。この経験から民主化後、地元の大学で言語学を学び、独立派政党の青年部に参加した。

 地元紙の記者から英字紙の編集長に。1992年のバルセロナ五輪にあわせてカタルーニャ情報を世界に伝えた。インターネットの発信にこだわり、州政府の支援を受けて英語版ニュース通信社を設立した。

 政界入りは2006年の州議会入りから。11年にジローナ市長に就任した。

 15年の州議会選では、プチデモン氏が加わる独立派4党主導の政党連合が第一党になったものの、過半数に満たなかった。左派をもう一党加えた組閣協議は難航。当時のマス州首相は退任を迫られ、16年1月、「独立派をまとめられる人物」として後任を託された。短期間で州首相に上り詰められたのは、小党分立で内紛が絶えないカタルーニャ政治の所産だ。

 政治家としての実績はなく「独立」だけが看板の元記者が州政治のかじ取り役になり、住民投票へと突っ走った。

2338チバQ:2017/10/10(火) 19:59:57
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017100900335&g=int
難民受け入れ、年20万人まで=メルケル与党、抑制方針-独



9日、ベルリンで記者会見するドイツのメルケル首相(AFP=時事)
 【ベルリン時事】ドイツのメルケル首相率いる保守系与党、キリスト教民主・社会同盟は、ドイツが1年間に受け入れる難民の数を20万人以下に抑える方針を決めた。首相が9日、ベルリンでの記者会見で明らかにした。
 民主・社会同盟は9月の連邦議会(下院)選挙で第1党の座を維持したものの、「反難民」の新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)の躍進を許し、党として対応を迫られていた。
 首相はかねて「苦境にある難民の支援は必要だ」と訴え、難民に対する寛容姿勢で知られてきた。民主・社会同盟の新たな方針では、各地の紛争が深刻化するなど情勢が変われば、議会と協議した上で、受け入れ数の上限を引き上げる可能性も残した。
 ドイツには2015年以降、100万人以上の難民申請希望者が殺到。過激派組織「イスラム国」(IS)信奉者らによるテロも欧州で相次ぎ、難民に国境を開放し続けることへの否定的な見方が国民の間で増えた。
 メルケル首相は会見で「さまざまな対策を通じ、15年の状況を繰り返さないようにする」と強調した。(2017/10/09-20:49)

2339チバQ:2017/10/10(火) 22:53:22
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1710100040.html
【カタルーニャ住民投票】カタルーニャ独立は困難 州首相、州議会演説へ 独仏は中央政府支持
22:14産経新聞

 【パリ=三井美奈】スペイン東部カタルーニャ自治州で行われた住民投票で独立支持が90%を占めたのを受け、プチデモン州首相は10日夕(日本時間11日未明)、州議会で演説を行う。欧州連合(EU)を牽引するドイツ、フランス両国はスペイン中央政府の「独立阻止」の方針を支持。即時独立はきわめて困難な情勢だ。

 独政府報道官は9日、メルケル首相がスペイン中央政府のラホイ首相との電話会談で、「スペインの統合」への支持を伝えたと発表。また、仏のロワゾー欧州問題担当相は9日、仏テレビで「独立宣言は認めない。独立はEUを脱退するということだ」と述べた。

 演説を直前にしたタイミングで、独仏両国が「ラホイ政権支持」を打ち出したのは、プチデモン氏の動きを強く牽制したものみられる。独立宣言がスペインにとどまらず、EU全体の不安定化につながるとの懸念によるものだ。

 プチデモン氏は当初、住民投票で「独立」賛成が承認されれば、「48時間以内に独立宣言を行う」としていた。バルセロナのコラウ市長は9日の演説で、プチデモン氏に独立宣言を行わないよう求めた。

 ラホイ首相が率いる与党・国民党の報道担当は「独立は阻止する。憲法や刑法違反での訴追も辞さない」と述べ、一方的な「独立」への動きを封じ込める方針を示した。一方、独立支持派は10日、プチデモン氏に独立宣言の実施を求めてバルセロナでデモを行う。

2340チバQ:2017/10/11(水) 19:07:02
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20171011k0000e030252000c.html
<カタルーニャ>独立宣言「凍結」 中央政府と対話模索
11:56毎日新聞

<カタルーニャ>独立宣言「凍結」 中央政府と対話模索
カタルーニャ自治州議会で独立宣言に署名するプチデモン州首相=AP
(毎日新聞)
 【パリ賀有勇】スペインからの独立を問う住民投票で賛成が多数を占めた北東部カタルーニャ自治州のプチデモン州首相は10日夜(日本時間11日未明)、州議会で「カタルーニャは独立国家となる権利を得た」と独立の正当性を強調しつつも、独立宣言を「凍結」して数週間先送りする意向を表明。中央政府との対話を模索する考えを示した。

 プチデモン氏は州議会で、中央政府との対話に向けた仲介の申し出が国内外からあったことを明らかにし、「緊張の緩和に努める必要がある」と対話に前向きな姿勢を見せた。プチデモン氏は独立宣言に関する文書には署名したものの、効力は凍結されているという。AFP通信が、州政府報道官の話として報じた。

 自治州は今月1日、憲法裁判所が法的な正当性を認めない中で住民投票を実施。州政府発表の確定開票結果によると、投票資格を持つ531万人の43%にあたる228万人が投票し、独立に「賛成」は90・18%を占めたが、中央政府が派遣した警察官らが投票箱などを押収する際に多数の住民にけが人が出たことから、激しい反発が独立派に広がった。

 プチデモン氏の発言は、独立派に配慮を示しながら中央政府との決定的な対立を避けた形だが、州議会で発言した独立派議員は「カタルーニャ共和国を建国する機会を失った」と失望を隠さなかった。

 一方、「住民投票は憲法違反」として対話を拒み、独立に踏み切れば憲法に基づいて州の自治権停止も辞さない姿勢を示してきた中央政府が、交渉のテーブルに着くかどうかは不透明だ。

 だが、対話を求める声は高まっている。9日には、州都バルセロナのコラウ市長が「対話の余地を失うような行動は慎むべきだ」とプチデモン氏に独立宣言を思いとどまるよう呼びかけるとともに、中央政府に対しても対話に応じるように呼びかけた。

2341チバQ:2017/10/12(木) 01:00:41
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1710110031.html
極右・自由党が12年ぶりの政権参加の可能性 15日にオーストリア総選挙
10月11日 22:04産経新聞

 【ベルリン=宮下日出男】オーストリアの国民議会(下院)選挙(総選挙)の投開票が15日に迫った。中道右派の国民党が優勢だが、どの党も過半数の議席確保が困難とされる。反難民・移民を掲げる大衆迎合主義(ポピュリズム)的な極右、自由党は第2党躍進をうかがい、約12年ぶりに政権参加する可能性が強まっている。

 選挙は国民党と中道左派の社会民主党による大連立政権が事実上崩壊し、前倒しで実施される。最近の各種世論調査では、国民党は支持率33〜34%で首位。ケルン首相の社民党と第3勢力の自由党がそれぞれ22〜27%、24〜27%で第2党を激しく争う展開だ。

 ドイツなどを目指す大量の難民・移民の経由地となったオーストリアでは流入に対する国民の不満を吸収して自由党が伸長。昨年の大統領選では同党候補が決選投票に進出して接戦を展開。政党支持率でも長らく首位を維持した。ただ、国民党は5月、31歳と若く、難民にも強硬姿勢をとるクルツ外相を党首に据え、支持を取り戻した。

 焦点は新政権の枠組み。過去10年、大連立してきた社民党と国民党はともに大統領選で第1回投票敗退という異例の結果に終わり、難民や経済政策をめぐる対立を深め政権も崩壊した。大連立継続の可能性も残るが両党は消極的とされ、ともに自由党と組む選択肢を排除していない。

 自由党が政権に参加すれば、ナチ擁護発言などで物議を醸したハイダー元党首の下で2000年に国民党との連立(〜05年)を発足させて以来。当時は国際社会から批判が噴出、欧州連合(EU)の各国が制裁措置に踏み切った。

 自由党は近年、極右色を抑え、英国離脱の混乱に伴ってEU離脱も辞さない姿勢も弱めたが、主権返還なども訴えるEU懐疑派。政権入りすればEU内の協調に影響が出る可能性もある。ドイツでは右派「ドイツのための選択肢」(AfD)が9月の総選挙で躍進したばかりで、各地の大衆迎合政党が再び勢いづく可能性もある。

2342チバQ:2017/10/14(土) 09:26:59
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017101400189&g=int
「仕事か育児」迷う女性ゼロ=平等支える「イクメン」-スウェーデン

スウェーデンの写真家ヨハン・ベーブマン氏が撮影した、育児休業中の父親と子供=在日スウェーデン大使館提供
 スウェーデンは1970年代から男女の雇用機会の平等実現に取り組んでいる。9月末に来日したヨハンソン雇用・社会統合相は「仕事か育児かを迷うスウェーデン人女性は一人もいない」と述べた。日本では女性が職場で十分に能力を発揮できる環境づくりを目的とした女性活躍推進法の施行から1年半が経過した。厚生労働省によると、いまだに妊娠や出産などの理由で女性の半数が離職している。
 スウェーデンは、世界経済フォーラム(WEF)による男女平等度ランキングで第4位。日本は111位だ。男女平等を支えるのは積極的に育児に参加するスウェーデンの父親たちだ。
 両親合わせて480日間の出産・育児休暇が与えられるスウェーデンでは、両親間でこの休暇を時間単位で融通できる。ただ、このうち90日間は父親のみに認められている。この結果、男性の育児休業取得率は9割を超える。3%台にとどまっている日本とは対照的だ。
 さらに、小学校から大学までの学費と19歳未満の医療費は原則無料だ。スウェーデンも一時は日本と同様、少子化に悩まされていた。しかし、20年近い歳月をかけて徐々に回復。2014年の合計特殊出生率は1.88と、日本の目標値1.8をすでに突破している。
 消費税は25%と日本に比べて高いが、ヨハンソン氏は「全国民が手厚い社会保障制度の恩恵を受けており、不満は少ない」と強調した。

在日スウェーデン大使館で行われた写真家ヨハン・ベーブマン氏の写真展「スウェーデンのパパたち」=9月27日、東京都港区
 スウェーデン文化交流協会は、育休中の父親たちを撮影した写真家ヨハン・ベーブマン氏の写真展「スウェーデンのパパたち」の巡回展を8月末から日本で開始した。9月末の在日スウェーデン大使館での展覧会を訪れた教育関係者の三武好道さん(68)は「育児に参加した記憶はなく、隔世の感がある」と感慨深げな様子だった。
 一方、4歳と0歳の娘を持つ会社員の土井基嗣さん(32)は「若い世代で『イクメン』は増えている」と語る。妻の里帰り出産中には時短勤務を選択したといい、幼稚園に通う上の娘と2人で過ごした2週間を「良い経験だった」と振り返った。 (時事)(2017/10/14-05:16) 関連ニュース

2343とはずがたり:2017/10/16(月) 07:37:15
オーストリアで31歳首相誕生、反難民を訴え第1党に
10/16(月) 6:16配信 TBS News i
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20171016-00000009-jnn-int

 オーストリアで国民議会選挙が行われ、反難民を訴える国民党が第一党となり、ヨーロッパ最年少31歳のリーダーが誕生する見込みです。

 オーストリア公共放送によりますと、中道右派の国民党が31.4%で、極右の自由党やこれまで第一党だった中道左派の社会民主党を上回りました。

 今回の選挙の最大の争点は移民難民問題で、半年前に党首となった国民党のセバスチャン・クルツ外相は反イスラムを強く打ち出し、大量の難民が押し寄せた場合、国境を封鎖すると主張して支持を集めました。クルツ党首は31歳で、ヨーロッパでは最年少のリーダーが誕生することになります。

 しかし、国民党は単独で過半数に達しておらず、難民政策で共通点があるナチスの残党が結成した極右・自由党と連立政権を組む可能性が高まっています。(16日04:39)

最終更新:10/16(月) 6:16

2344チバQ:2017/10/16(月) 20:30:45
http://www.sankei.com/world/news/171016/wor1710160003-n1.html
2017.10.16 07:41

オーストリア総選挙 中道右派、首位の勢い 極右、第2党争う
【ベルリン=宮下日出男】オーストリアで15日、国民議会(下院、定数183議席)選挙が行われた。国営放送は投票終了直後、世論調査機関の出口調査などに基づく予想得票率として連立与党の中道右派、国民党が30・5%を得票し、首位を確保する見通しだと報じた。「反難民・移民」や「反イスラム」を掲げる大衆迎合主義(ポピュリズム)的な極右で第3党の自由党も躍進し、第2党を争っている。



 自由党は予想得票率26・8%で、前回選から5ポイント超の伸長。ケルン首相率いる連立与党の中道左派、社会民主党は26・2%。投票は即日開票され、同日深夜には大勢が判明する見通し。

 国民党が第1党を確保すれば、自由党との連立政権樹立を模索するとの見方が多い。国民党は厳格な難民・移民政策を主張し、自由党に引きずられる形で「右傾化」を強めている。両党の連立となれば、欧州連合(EU)の取り組みにも影響を及ぼす可能性がある。

 選挙では中東などから流入した移民・難民対策が最大の争点。オーストリアでは2015年の難民・移民大量流入を受け、自由党が伸長したが、国民党は「変化」を掲げる31歳のクルツ外相の党首就任後に支持を回復。同氏が首相に就いた場合、EU域内最年少の首脳となる。

 自由党は1956年に元ナチス党員らで発足。2000〜05年に国民党と連立政権を組んだことがあり、EU欧州議会ではフランスの極右、国民戦線などの会派に所属している。

2345チバQ:2017/10/16(月) 20:31:46
http://www.sankei.com/world/news/171016/wor1710160016-n1.html
2017.10.16 09:22

オーストリア総選挙 難民厳格派の国民党が勝利、極右も「成功」
【ベルリン=宮下日出男】オーストリア国民議会(下院、定数183議席)総選挙は15日、即日開票され、難民や移民に厳格な中道右派、国民党が第1党の座を奪取して勝利した。大衆迎合主義(ポピュリズム)的な極右、自由党も躍進。移民・難民の大量流入を受けた有権者の強い不満が示された形だ。

 内務省の暫定集計では、国民党は得票率31・4%、自由党が27・4%、ケルン首相の中道左派、社会民主党が26・7%。16日以降に開票される郵送票の結果次第では自由党と社民党の順位は変わる可能性がある。

 国民党は2013年の前回選から7ポイント程度増加する見通し。自由党は過去最高だった1999年の選挙に次ぐ結果となりそうだ。

 国民党党首のクルツ外相は15日夜、「変革のチャンスだ。責任を引き受ける」と勝利宣言した。自由党のシュトラッヘ党首は「大きな成功に喜んでいる」と述べた。

 国民党は単独過半数の議席に届かず、今後は連立交渉が焦点となる。クルツ氏は15日、候補として特定の政党を挙げなかったが、自由党との連立が有力との見方が多い。31歳のクルツ氏が政権樹立に成功すれば、欧州連合(EU)加盟国で最年少の首脳となる。

 オーストリアは、大量の難民・移民の経由地となって自由党が支持を拡大。昨年の大統領選では同党候補が決選投票で接戦を展開した。国民党は今年5月、人気が高く、厳しい難民・移民政策を掲げるクルツ氏の党首就任後、党勢を回復。今後は難民・移民などEUの政策に影響を及ぼす可能性がある。

2346チバQ:2017/10/16(月) 20:47:58
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171016-00000082-jij-eurp
カタルーニャ独立へ協議要請=中央政府は拒否―スペイン
10/16(月) 17:09配信 時事通信
 【パリ時事】スペイン東部カタルーニャ自治州のプチデモン州政府首相は16日、州独立に関する協議の時間を確保するため、独立に向けた手続きを2カ月間凍結する方針を中央政府に伝えた。

 中央政府は協議入りを直ちに拒否し、改めて19日までに独立宣言を明確に撤回するよう要求した。地元メディアが伝えた。

 プチデモン氏はスペインのラホイ首相に宛てた書簡で「対立ではなく解決策を見いだしたい」と強調した。ただ、中央政府が求めていた独立宣言の撤回には言及していない。

 これに対し、サエンスデサンタマリア副首相は「求めていた回答が得られなかったのは残念だ」と述べ、19日までに満足できる返答が得られなければカタルーニャの自治権停止も辞さないと警告した。

2347チバQ:2017/10/16(月) 20:49:17
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171016-00000033-mai-eurp
<ドイツ>地方選は中道左派が勝利 首相に厳しい結果
10/16(月) 12:21配信 毎日新聞
 【ベルリン中西啓介】独北西部ニーダーザクセン州議会選挙が15日、投開票された。主要メディアは州議会第2党の与党で中道左派の社会民主党が、メルケル首相の保守政党・キリスト教民主同盟(CDU)を上回り第1党になることが確実になったと伝えた。新政権発足のため求心力を高めたいメルケル氏にとって、連邦議会総選挙後初の州議会選は厳しい結果になった。

 国内4位の人口を持つ州は独自動車大手フォルクスワーゲンの本社があり重工業が盛ん。社民党と第3党の左派系環境政党・緑の党が連立政権を担ってきた。だが、緑の党の女性議員が候補者選定などを巡り党の方針に反発。離党してCDUに移籍したことで与党が過半数を失った。このためバイル州首相(社民党)は来年1月予定の選挙を前倒しする判断をした。

 健全な財政運営や福祉政策などの実績を掲げたバイル氏は、公共放送ARDの得票率予測で37.1%を得て、CDUを3.4ポイント引き離した。CDUは緑の党の比例選出議員を実質的に引き抜いたことが、有権者の反発を招いた形になった。今年に入り地方選と国政選挙でCDUに4連敗していた社民党は、今回の勝利を党勢回復につなげたい考えだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171016-00000060-san-eurp
北部州、独メルケル与党が劣勢 総選挙後、初の地方選
10/16(月) 7:55配信 産経新聞
 【ベルリン=宮下日出男】ドイツ北部ニーダーザクセン州で15日、州議会選挙の投開票が行われた。9月の連邦議会選後初の地方選挙。公共放送ARDの出口調査によると、中道左派の社会民主党が予想得票率37・5%で首位の勢い。州議会第1党で、メルケル首相率いる保守系のキリスト教民主同盟は35%で劣勢となっている。

 州議会選は、連邦議会選で勝利したものの、過去最低水準の得票率に終わった同盟の勢いを測る機会。結果は同盟が主導する今後の国政での連立協議に影響を及ぼす可能性もある。

 同盟は8月以降、支持率が下落し、社民党に苦戦を強いられていた。出口調査では、連邦議会選で第3党に躍進した新興右派「ドイツのための選択肢」(AfD)は5・5%で同州議会でも初進出を果たす勢い。

 同州では第2党の社民党と第3党の緑の党が組んでいた連立政権が崩壊、選挙が前倒しで行われた。

2348チバQ:2017/10/17(火) 00:09:43
http://www.sankei.com/world/news/171016/wor1710160045-n1.html
2017.10.16 20:20

オーストリア“右旋回”鮮明 「反難民」が第1党、極右も躍進 EUに軋轢も
 【ベルリン=宮下日出男】オーストリア国民議会(下院)総選挙は15日、即日開票され、難民・移民受け入れに厳格な中道右派の国民党が勝利した。極右の自由党も躍進。同国政治の右傾化が鮮明になり、難民・移民政策などを中心に欧州連合(EU)内の軋轢(あつれき)が増大する可能性がある。

 公式暫定集計では、国民党は得票率31・4%、自由党が27・4%、ケルン首相の中道左派、社会民主党が26・7%。残る郵送票の開票次第で自由党と社民党の順位が替わる可能性があるが、国民党は過去最高の1999年に匹敵する得票率を記録しそうだ。

 国民党党首のクルツ外相は「変革のチャンスだ。責任を引き受ける」と勝利宣言。今後の連立交渉については「全党と協議する」としたが、自由党との連立が有力との見方が多い。

 国民党の勝利の要因は、クルツ氏の新鮮さと政策の「右旋回」にある。31歳のクルツ氏は首相に就けば、EU域内最年少の首脳。難民や外国人への手当や福祉切り詰めなど、「反難民・移民」「反イスラム」を掲げる自由党のお株を奪う政策を主張し、5月の党首就任後、自由党リードの形勢を一気に逆転させた。

 自由党には政策を「盗まれた」との不満もあるが、二大政党の一角である国民党の政策を自党に引き寄せた時点で「自由党の勝利」(専門家)とも指摘される。自由党のシュトラッヘ党首は15日、国民党と合わせて「有権者の60%近くが自由党の政策に票を投じた」と強気に語った。

 同国の変化はEUにも影響を及ぼす可能性がある。クルツ氏は「親EU」を強調するが、EUの権限強化には反対で、加盟国間の受け入れ分担策への反対など難民・移民政策では、EUに懐疑的なハンガリーなど東欧と歩調をそろえる。仏独主導で目指すユーロ圏の統合深化にも批判的だ。

 自由党は東欧との連携強化も目指す。政権に加われば、その傾向が強まり、今後のEU改革をめぐる「東西」間のきしみが増すとの見方も出ている。

 選挙は、民族主義的な新興右派「ドイツのための選択肢」(AfD)が躍進した9月の独総選挙に続き、大衆迎合主義(ポピュリズム)的な政党の根強さを示した。チェコでは20、21日の総選挙で「チェコのトランプ(米大統領)」といわれる実業家が率いる新興政党が第一党になる勢いも見せており、欧州の動揺はなお収まらない。

2349チバQ:2017/10/18(水) 01:14:26
http://www.afpbb.com/articles/-/3146972?cx_position=16
マルタの著名ジャーナリスト爆殺 首相周辺の汚職疑惑を追及
2017年10月17日 10:23 発信地:バレッタ/マルタ
【10月17日 AFP】地中海(Mediterranean Sea)の島国マルタで16日、ジョゼフ・ムスカット(Joseph Muscat)首相周辺の汚職疑惑を追及してきた著名ジャーナリストの女性(53)が、車に仕掛けられた爆弾の爆発で死亡した。

 爆殺されたのは、ダフネ・カルーアナ・ガリジア(Daphne Caruana Galizia)氏。ムスカット首相は今回の事件を「野蛮な」行為と非難し、治安当局に対して、関与した者に裁きを受けさせるため、あらゆる手を尽くすよう指示した。

 複数の目撃者によると、爆発は白昼、マルタ北部ビドニジャ(Bidnija)にあるカルーアナ・ガリジア氏の自宅近くで発生。爆発により車は原形をとどめないほど破壊され、同氏の体も近くの畑まで吹き飛ばされたという。

 地元テレビ局によると、カルーアナ・ガリジア氏は今月、脅迫を受けていると警察に訴えていた。

 殺害される数時間前に行ったブログへの投稿では、ムスカット首相の最側近であるキース・シェンブリ(Keith Schembri)首席補佐官を、政府の影響力を使って私腹を肥やしている「ペテン師」だと批判していた。

 マルタではムスカット首相の妻、ミシェル・ムスカット(Michelle Muscat)氏がパナマの銀行に隠し口座を持っていたとの疑惑が浮上。この銀行口座についてカルーアナ・ガリジア氏は、アゼルバイジャンの銀行とつながりがある同国政権の親族からマルタでの銀行免許付与の見返りとして報酬を受け取るために使われていたと主張し、スキャンダルに発展していた。

 シェンブリ首席補佐官とコンラッド・ミッツィ(Konrad Mizzi)官房長官は昨年、タックスヘイブン(租税回避地)を利用した節税実態を暴いた通称「パナマ文書(Panama Papers)」の流出により、パナマの法律事務所モサック・フォンセカ(Mossack Fonseca)を通じて設立されたペーパーカンパニーの所有者であることが発覚していた。しかし、首相は両氏を擁護してきた。

 首相は一連の疑惑を受けて今年6月に1年前倒しで総選挙に踏み切り、結果は自らが率いる労働党の圧勝だった。

 ムスカット首相は「カルーアナ・ガリジア氏が私を政治的、個人的に厳しく批判していたことは誰もが知っている。しかし、この野蛮な行為は決して正当化できないものだ」と述べている。

 カルーアナ・ガリジア氏には夫と3人の息子がいる。(c)AFP

2350チバQ:2017/10/18(水) 20:09:44
http://www.sankei.com/premium/news/171018/prm1710180004-n1.html
2017.10.18 07:00
【激動ヨーロッパ】
新興右派躍進で見えたドイツの「見えない壁」 統一から27年…埋まらぬ格差
 9月に行われたドイツ連邦議会(下院)選挙では「反難民」を掲げる新興右派「ドイツのための選択肢」(AfD)が初の国政進出で第3党に躍進した。特に大きな支持を集めたのは旧東独地域。東西ドイツ統一から27年が経過し、旧西独地域との間に「見えない壁」が現れた形だ。背景にはなお埋まらぬ西側との格差への不満や将来への不安あるとされ、その対処は重い課題としてのしかかる。
(ベルリン 宮下日出男)

 「新たな壁が現れた。有刺鉄線もなく、目に見えにくい壁だが、われわれの間に立ちはだかっている」

 10月3日に開かれた今年の統一記念日の式典。シュタインマイヤー大統領の演説は強い危機感に満ちていた。東西分断時代に双方を物理的に隔てた「壁」も持ち出して警告したのは、9月24日に行われた総選挙でのAfD躍進の衝撃が、それほど大きかったためだ。

 選挙ではメルケル首相の保守系与党、キリスト教民主・社会同盟が1949年以来最低の得票率(32・9%)に落ち込んだが、首位を維持。一方、12・6%のAfDは中道左派、社会民主党に続く第3党につけたが、旧東独に限ると、得票率21・9%と同盟に5・7ポイント差に迫る2位だ。

 AfDの東側での強さは地図で示すと鮮明になる。大半の地域では同盟が第1党だが、第2党では旧東西ドイツの国境にほぼ沿うように西側は社民党、東側はAfDが大半を占める構図が浮かぶ。シュタインマイヤー氏がいう「壁」だ。

 なぜ、AfDは東側で支持を集めるのか。AfD躍進の主な要因はメルケル氏の難民政策への不満だが、東側は受け入れが西側より少なく、外国人がほとんどいない地域にもAfDは浸透する。多文化社会の経験に乏しく、抵抗感が強いためともいわれる。

 だが、それだけでなく、根底に指摘されるのは経済・社会状況の格差だ。ピーク時に西側の2倍だった東側の失業率は大きく減ったが、なお西側を約2ポイント上回る。可処分所得も西側の大半の地域は2万ユーロ(約260万円)以上だが、東側は2万ユーロ未満がほとんどだ。

 人口は統一時から約15%減り、高齢化の進展は西側より早い。東西格差の縮小も近年は停滞気味とされ、1人当たり国内総生産(GDP)は西側の7割強に増えたが、人口減も要因の一つ。経済を牽引する大企業の不在も悩ましい問題だ。

 「年金を得ているが、家政婦もやって稼がないとならない」。東側の町に暮らす64歳女性は独メディアにこう語り、既存政党が状況を改善できない中、「AfD以外、どこに入れたらいいの」と問いかけた。

2351チバQ:2017/10/18(水) 20:10:06

 別の東側の町の高齢のAfD支持者は「(難民など)他人よりも、まずはわれわれを助けてほしい」と訴えた。「東側では賃金も低く、見捨てられたような感じだ」(男性有権者)との声も上がる。

 「ベルリンの壁」崩壊と統一は共産党独裁下にあった旧東独の人々にとり「自由」への解放だったが、東西の経済格差は予想以上に大きく、東側では多くの人が職を失うなどした。東側では東独時代に郷愁を覚える人もいる一方、西側では旧東独出身者を「オッシー(東の人)」と蔑む言葉も使われた。

 難民・移民や経済のグロバール化といった“波”が押し寄せる今、東側の人々がAfDを支持するのは「再度の変革と喪失への恐れのため」(独紙フランクフルター・アルゲマイネ)と指摘される一方、独紙ウェルトの旧東独出身記者は「西に奪われた尊厳を取り戻すための手法」とも解説する。

 シュタインマイヤー氏は「新たな壁」について「疎外感と失望と怒りの壁。その向こうにあるのは深い不信」とも述べ、「われわれはもう一度、互いに耳を傾けることを学ぶべきだ」と訴えた。近年は統一後のドイツの安定に目が向きがちだったが、選挙は道半ばの統一に再び焦点をあてた。

 ドイツのための選択肢(AfD) 欧州単一通貨ユーロ圏の解体や、ドイツへの難民受け入れ反対などを掲げる右派政党。2013年、ギリシャ経済危機を契機に、経済学者や財界人、ジャーナリストなどを中心に結成された。代表はフラウケ・ペトリ、イェルク・モイテンの2氏。

 「ベルリンの壁」建設と崩壊 第二次大戦後に東西に分割されたベルリンで1961年、当時の東独政府により、西ベルリンを取り囲む形で有刺鉄線が設置され、後にコンクリート壁が建設された。東独市民が、西ベルリン経由で西独へ逃れることなどを阻止するのが目的で、ドイツ分断と東西冷戦の象徴とされた。89年、東欧民主化の流れを受けて東独が混乱する中、東独当局者が勘違いに基づき、ベルリンの壁を含むすべての国境通過点からの旅行が即時自由化されると発表したことで東独市民が国境検問所に殺到。国境警備隊がゲートを開放したことで、実質的に壁が崩壊した。

2352チバQ:2017/10/19(木) 20:49:21
http://www.sankei.com/world/news/171019/wor1710190001-n1.html
2017.10.19 17:00

メルケル首相は「強いドイツ」どう保つ? インフラ老朽「外から立派に見えても…」
 ドイツ総選挙でアンゲラ・メルケル首相(63)の4期続投が確実となった。欧州で「1強」状態の経済を受けた有権者の安定志向が再選の大きな要因の一つ。ただ、近年は投資不足による重要インフラの老朽なども顕在化し、強い経済をいかに将来も維持するかは重要な課題に上る。欧州への「連帯」にもかかわる問題だ。
(ベルリン 宮下日出男)

 独西部ドゥイスブルク。晴天の8月末の午後、ライン川にかかる高速道路A41号線「ノイエンカンプ橋」を乗用車やトラックなどが行き交う光景をみながら、タクシー運転手のオスマンさんが安堵した。「また通れるようになってよかった」

 完工後約50年。ドイツとオランダを結ぶ高速道の橋は想定以上に交通が増え、老朽が加速。何度も修理されたが、8月には橋を吊すケーブルに多数の亀裂が見つかり、2週間、初めて車両の通行が全面禁止された。

 市内は迂回したトラックなどで大渋滞。「カオスだった」と振り返るオスマンさんは市内2カ所の古い橋も近く相次ぎ交通制限されると語り、肩をすくめた。「外から立派にみえるドイツも内側はこんなもんだよ」

      ◇

 貿易黒字は過去最高、財政黒字もドイツ統一後最大。失業率は統一後最低。まばゆいばかりの言葉が「独り勝ち」といわれる独経済を飾る。その輝きに目を覆われがちなのが国内投資の課題だ。

 「欧州の病人」といわれた2000年代の経済低迷からドイツは構造改革を経て復活した。戦前の超インフレの苦い経験から財政規律を重視する国柄だけに、経済好調で税収が増えても投資などの支出を抑えてきた。国内総生産(GDP)比2・1%の公共投資は財政難のフランスやイタリアも下回る。

 その結果、今ではA41号線だけでなく、他の道路や橋、学校校舎の老朽化なども相次ぎ表面化。「貧しいインフラ」とメディアは取り沙汰し、独政府系金融機関は道路、学校の改善に自治体レベルで必要な投資額はともに300億ユーロ(約4兆円)以上、他部門を含む全体では1260億ユーロと見積もる。

 先端技術で注目されるドイツもデジタル分野のインフラ整備では遅れをとる。独シンクタンクの調査では、その普及度などは対象35カ国中19位だ。

      ◇

 投資不足には海外からも厳しい視線が向けられる。トランプ米大統領はドイツの膨大な貿易黒字を批判してきたが、ドイツ経済研究所のフラツシャー所長は「黒字が過剰というのは正しい」との見方を示す。国内の投資が少ないため、内需も抑えられた結果、輸入が輸出ほど伸びなかった。投資不足は過剰黒字の原因との解説だ。

 欧州連合(EU)も毎年まとめる経済報告書で近年、ドイツに一段の国内投資を促す。欧州最大の経済国で国内の需要を喚起すれば、他の欧州諸国への波及効果も大きいためだ。フランスのマクロン大統領も「ドイツは欧州の投資活性化に配慮すべきだ」と訴える。

 今回のドイツ総選挙では各党が財布のヒモをゆるめ、大規模な所得減税や投資増大など、好調な経済の“果実”の配分にも気を配った。だが、フラツシャー氏は「有権者へのプレゼント(減税)が優先されるのではないか。過ちだ」と危惧する。

 財政規律を重んじて必要なインフラ投資を怠れば、海外からの投資を呼び込む魅力も失われるなど、長期的には経済に悪影響を及ぼす恐れが否めない。

 メルケル氏は選挙戦中、「強いドイツ」には「強い欧州」が必要だと繰り返した。だが、フラツシャー氏は「強い欧州にはドイツが経済的強さを維持することも不可欠。それは将来への投資によってのみ可能だ」と強調。「今の成功に目がくらみ、自信過剰になってはならない」とも警鐘を鳴らしている。

2353チバQ:2017/10/19(木) 20:59:02
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-171019X498.html
自治権停止へ前進=カタルーニャ独立で混迷―スペイン
20:27時事通信

 【パリ時事】スペイン政府は19日、本国からの独立を主張する東部カタルーニャ自治州に対し、自治権停止の規定を盛り込んだ憲法155条の「手続きを進める」と発表した。自治権停止が実際に発動されれば、1977年のスペイン民主化以降初めてとなる。カタルーニャ独立をめぐる対立は新たな局面を迎えた。

 スペインのラホイ首相は、カタルーニャのプチデモン州政府首相が署名した独立宣言を19日午前10時(日本時間午後5時)までに撤回するよう求めたが、プチデモン氏は中央政府に宛てた書面で「中央政府が協議に応じなければ独立宣言に踏み切る」との立場を堅持。中央政府は回答を不服とし、自治権停止を通じて対抗する姿勢を示した。

 憲法155条は地方自治体が国益に深刻な被害を与える行動を取った際に、中央政府が上院の過半数の支持を得た上で「自治体に義務を遂行させるために必要な手段」を取ることができると規定。上院は与党・国民党が多数を確保しているため、政府が提案すれば承認される公算が大きい。

 中央政府は21日に臨時閣議を開いて具体策を協議する。州議会を解散させ、前倒し選挙を命じる案が浮上している。 


http://www.asahi.com/articles/ASKBM1245KBLUHBI060.html
カタルーニャ独立宣言を事実上撤回 スペイン政府は強硬
パリ=青田秀樹2017年10月19日19時59分
 スペインからの独立を目指すカタルーニャ自治州のプッチダモン州首相は19日、公式には独立を宣言していないとの立場を示した。一方的な独立宣言を事実上撤回しつつ強硬路線に戻る可能性をちらつかせ、中央政府に交渉のテーブルに着くよう迫った。中央政府が同州の自治権停止といった措置を進めれば、緊張が高まる可能性がある。

 プッチダモン氏は、スペイン政府のラホイ首相あての書簡で、独立への手続きが「いまなお凍結状態にある」とし、「中央政府が交渉を拒み、抑圧に動くなら、州議会が実施していない公式な独立宣言の裁決に向かうだろう」と述べた。独立宣言は公式ではない、と一定の譲歩姿勢を見せて交渉入りを強く求めた。

 プッチダモン氏は10日、憲法裁の差し止めを振り切って強行した住民投票を踏まえて、「我々は独立国となる。他国や国際機関に承認を求める」とする宣言に州議らとともに署名。同時に、手続きの凍結を議会で表明し、中央政府に繰り返し交渉を要求していた。

 これに対し、中央政府は交渉を拒否。独立宣言が「州の公式な立場かどうか」の説明を求めていたが、2度目の返答だった19日の書簡でも明確な説明がないとみなし、「州首相は回答を拒否した。(法秩序の回復をはかる)憲法155条の発動に向けて臨時閣議を開く」との声明を出した。同州の自治停止などの措置が念頭にあるとみられ、必要な措置を21日に決めて上院にはかる。上院の採決は月内にも進むとみられている。

 州側と中央政府がやりとりを重ねる間にも、住民投票を阻止しようとした司法当局の捜査を妨害したとして、独立派の団体トップが「騒乱罪」の容疑で身柄を拘束されている。(パリ=青田秀樹)

2354チバQ:2017/10/21(土) 00:04:39
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017102000727&g=int
「チェコのトランプ」党に勢い=総選挙の投票始まる


チェコの新興中道政党「ANO2011」のバビシュ党首=3日、プラハ(AFP=時事)
 【ベルリン時事】チェコ下院選挙の投票が20日、始まった。「チェコのトランプ(米大統領)」と呼ばれる富豪バビシュ氏率いる新興の中道政党「ANO2011」が第1党に躍進する勢い。投票は21日も行われ、即日開票される。
 ANOはソボトカ首相の中道左派・社会民主党を中心とした連立政権に第2党として参加してきた。バビシュ氏は5月まで財務相を務め、好調な経済実現に貢献したとして国民の評価を獲得。選挙戦では実業家としての経験をアピールしながら、「行政の効率化を進める」と訴えた。(2017/10/20-21:51)

2355チバQ:2017/10/21(土) 19:14:44
http://www.afpbb.com/articles/-/3147579?cx_part=top_block&cx_position=2
ノルウェー内閣改造、「政権トップ3」が女性に
2017年10月21日 17:49 発信地:オスロ/ノルウェー
【10月21日 AFP】ノルウェーのエルナ・ソルベルグ(Erna Solberg)首相は20日に発表した内閣改造で外相に女性を任命し、首相自身と財務相を含めた同国の政権の「トップ3」が女性となることになった。

 外相に任命されたのはイネ・エリクセン・スールアイデ(Ine Eriksen Soreide)国防相(41)で、世界経済フォーラム(World Economic Forum)の会長に就任するために退陣するボルゲ・ブレンデ(Borge Brende)氏の後任になる。北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるノルウェーで女性の外相は初。


 エリクセン・スールアイデ氏は、保守党中心の右派政権でソルベルグ首相および連立を組む移民反対派の進歩党のシーヴ・イェンセン(Siv Jensen)財務相と共に、現地メディアが報じている政権の「トップ3」を担うことになった。

 また国防相には、フランク・バッケイェンセン(Frank Bakke-Jensen)欧州連合(EU)・欧州経済地域(EEA)・北欧協力担当相が、EU・EEA・北欧協力担当相には初めて閣僚入りする女性のマリット・ベルゲール・ロスランド(Marit Berger Rosland)氏が就任する。(c)AFP

2356チバQ:2017/10/21(土) 19:16:21
http://www.afpbb.com/articles/-/3147572?cx_part=top_block&cx_position=4
英首相のブレグジット交渉での「ぼっち」写真、ネットで物笑いの種に
2017年10月21日 16:14 発信地:ロンドン/英国
【10月21日 AFP】テリーザ・メイ(Theresa May)英首相が英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)についての協議が行われる部屋で一人きりで座って会談相手を待っている写真が20日、同首相の孤立した立場を物語っているとしてソーシャルメディア(SNS)で物笑いの種になった。

 インターネットで拡散された写真は、四つの鉢植えが置かれた広いテーブルに向かって、物思いにふけっている様子でぽつねんと座っているメイ首相を捉えている。

 実際にはこのときメイ首相は、交渉が難航しているブレグジット問題打開に向けた協議のため、欧州理事会(European Council)のドナルド・トゥスク(Donald Tusk)常任議長(EU大統領)を待っているところだった。

 しかしネットユーザーはすぐにこの写真に飛びつき、メイ首相の孤立した立場を象徴するものだとやゆ。同氏は英国を除くEU加盟27か国とのブレグジット交渉においても孤立し、今年6月の解散総選挙で自身が率いる保守党が過半数割れしたことを受けて党内でも批判の矢面に立たされている。

 EU首脳らは20日、ベルギー・ブリュッセル(Brussels)で12月に開かれる首脳会議でブレグジット交渉を次の段階に進める準備を始めることで合意し、メイ首相に助け舟を出した。(c)AFP

2357チバQ:2017/10/21(土) 19:56:56
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171019-00000053-reut-eurp
ドイツで連立協議始まる、3党「ジャマイカ」連立への道のり長く
10/19(木) 12:54配信 ロイター
ドイツで連立協議始まる、3党「ジャマイカ」連立への道のり長く
 10月18日、ドイツで18日、メルケル首相が率いる保守系与党会派、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が自由民主党(FDP)、緑の党との連立に向けた予備的な協議を開始した。写真は「ジャマイカ」連立のフィギュア。ベルリンで9月撮影(2017年 ロイター/Hannibal Hanschke)
[ベルリン 18日 ロイター] - ドイツで18日、メルケル首相が率いる保守系与党会派、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が自由民主党(FDP)、緑の党との連立に向けた予備的な協議を開始した。

ただ、移民問題や欧州連合(EU)、環境政策などを巡り各党の政策が大きく異なることから、合意には数カ月かかる可能性があるとされる。

協議は19日、20日と続く。一連の協議は、各党が信頼関係を築き、今後の交渉の枠組みで合意することが目的とされ、移民問題などの対立点の多い政策を巡る交渉は後回しになる見通し。

極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の勢力拡大を懸念するメルケル首相は、少数与党や再選挙となるシナリオを避けるべく、CDU・CSU、FDP、緑の党の3党による連立合意を目指している。

3党のシンボルカラーはジャマイカの国旗と同じため、3党の連立は「ジャマイカ連立」と呼ばれている。

初日の協議を終えた各党は、ドイツ国政レベルで初となる「ジャマイカ連立」の実現には時間がかかるとの見解で一致した。

CDUとCSUはまず、企業寄りのFDPと協議した後、緑の党と協議した。

CSUのショイアー幹事長は緑の党との協議後、「地図帳を見ると、ジャマイカへの道のりは長い」と語った。

一方、CDUのタウバー幹事長はFDPと緑の党との協議について、どちらも良かったと述べた。

メルケル首相は17日、自身が率いるCDUの関係者に対し、妥協が必要になるとの考えを示した。首相は当初、クリスマスまでには新政権が発足するとの見方を示していたが、連立合意が年明けに持ち越される可能性が高いとする意見も出ている。

FDP幹部のニコラ・ベア氏は「このような形で連立を模索するために、われわれの一部が創造力を発揮する必要があるかもしれないという点で一致した」と述べた。

2358チバQ:2017/10/22(日) 10:11:47
http://www.sankei.com/world/news/171021/wor1710210024-n1.html
 【パリ=三井美奈】スペインのラホイ首相は21日、独立の動きを見せる東部カタルーニャ自治州に対する自治権の一部停止に向けて、臨時閣議を開いた。憲法で定められた「非常手段」で、発動は今回が初めてとなる。ラホイ首相は閣議後、「中央政府が州政府の権限を担う」と述べ、6カ月以内に州議会選挙を行う意向を示した。

 ラホイ氏は、州独立の是非を問う1日の住民投票から3週間で、独立阻止のための実力行使に出た。自治権を限定的に停止して選挙を実施し、新たな州政府発足後に復活させる狙いとみられる。

 同州の自治権は警察や医療、交通など広範囲にわたる。中央政府は全面停止は避ける見込みだが、州内の独立派からの反発は避けられず、権限停止が長引けば大きな混乱を招きかねない。一方、カタルーニャ紙ペリオディコの世論調査では、同州で69%が問題解決の手段として、選挙実施を支持した。

 自治権停止は、憲法155条に基づくもの。州が憲法違反の行為に出た場合、中央政府が法を順守させるために「あらゆる手段」をとれると定めており、実施には国会上院の承認が必要となる。現在上院は、ラホイ氏の保守系与党・国民党が過半数を占める。上院は閣議決定を受けて、今月末に招集される予定だ。

 ラホイ氏は20日、「最大野党・社会労働党も同意した」と述べ、155条発動には広い支持があることを強調した。国王フェリペ6世は20日の演説で、「スペインは容認できない分離の動きに直面している。合法的に解決すべきだ」と述べ、ラホイ政権を支持した。

 プチデモン州首相が所属する独立派の政党連合は、複数の小政党で構成。2015年の州議会選では過半数に満たず、独立強硬派の左派「人民連合」の協力を得て政権を発足させた。

 同州では独立をめぐる混乱で、経済的影響が拡大する。全国紙パイスによると、約千社が同州からの法人登記や拠点移転を決めた。中央政府は16日、来年の国の経済成長率を2・6%から2・3%に下方修正すると発表した。

2359チバQ:2017/10/22(日) 10:12:33
http://www.sankei.com/world/news/171022/wor1710220004-n1.html
2017.10.22 00:35
【カタルーニャ問題】
州の自治権一部停止と州議会選、ラホイ首相の狙いと影響は?
 【パリ=三井美奈】スペイン東部カタルーニャ自治州に対し、中央政府のラホイ首相は21日、州独立を問う住民投票が行われてからわずか3週間で、独立を阻止する実力行使に出た。独立をめぐる混乱で国家経済への影響が出始める中、事態の短期収拾を図ったものだが、同州の独立派は強く反発。大規模デモを計画しており、警察との衝突に発展する可能性もある。

 ラホイ氏の狙いは、中央政府の管轄で選挙を実施し、新たな州政府発足後に自治を復活させることにある。今回の混乱を招いたのはプチデモン州首相だとして、州政府の責任を問う選挙にする意向だ。ラホイ氏は決定を前に20日、「最大野党・社会労働党も同意した」と述べ、自治権停止には広い支持があることを強調した。

 カタルーニャ紙ペリオディコ(電子版)が21日に報じた世論調査では、同州で69%が問題解決の手段として、選挙実施を支持した。

 プチデモン氏が所属する独立派の政党連合は、複数の小政党で構成。2015年の州議会(定数135)選では62議席にとどまり、独立強硬派で10議席を獲得した左派「人民連合」の協力を得て政権を発足させた。連立政権は住民投票の実施に向けて結束してきたが、投票後は人民連合が「独立」強行を主張したのに対し、独立穏健派からは経済的影響を配慮すべきとの声が出て、亀裂が生じている。

 全国紙パイスによると、独立による混乱を懸念して、これまでに約千社が同州からの法人登記や拠点移転を決めた。

2360チバQ:2017/10/22(日) 10:14:01
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-171021X786.html
カタルーニャ自治権一部停止へ=現憲法下初、議会選半年以内に―スペイン
10月21日 23:48時事通信

 【パリ時事】スペインのラホイ首相は21日、独立を目指す東部カタルーニャ自治州に対して自治権停止を規定した憲法155条を発動させ、権限の一部を剥奪すると宣言した。州議会を解散させ、6カ月以内の再選挙も命じる。155条の発動は現行憲法が制定された1978年以降で初めて。カタルーニャ側が反発を強めるのは必至だ。

 中央政府は州独立の是非を問う1日の住民投票を指揮した自治州政府のプチデモン首相を含む幹部を罷免したい意向だ。ラホイ首相は、罷免の対象は州首相ら「州政府を違法状態に置いた者」に限定すると説明し、「カタルーニャの自立が停止されるわけではない」と理解を求めた。

 憲法の規定によると、自治権停止は上院の過半数の支持を得た上で発動される。上院はラホイ首相が率いる与党・国民党が多数を占めているため承認される公算が大きい。一連の手続きには少なくとも10日程度を要するとの見方が強い。

2361チバQ:2017/10/22(日) 10:14:37
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20171022k0000m030061000c.html
<スペイン政府>自治権停止を決定 カタルーニャ問題
10月21日 21:05毎日新聞

 ◇半年以内に州議会選挙へ

 【パリ賀有勇、ブリュッセル八田浩輔】スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題で、中央政府のラホイ首相は21日、臨時閣議後に記者会見し、憲法の規定に基づき独立の動きをやめない自治州の自治権を一部停止する措置を閣議決定したと明らかにした。「緊急措置」として、プチデモン州首相ら閣僚を解任し、6カ月以内に州議会選挙を実施する方針も決めた。

 プチデモン氏は21日夜(日本時間22日未明)、独立賛成派による中央政府への抗議デモに参加後、住民向けの演説を行う。プチデモン氏は、自治権が停止されれば「州議会が正式に独立宣言を採択する」と述べており、反発するのは必至だ。州議会は23日にも議会運営委員会を開き、日程の調整を行う。

 閣議後会見でラホイ氏は自治州が憲法に反する一方的な独立の動きを見せたことを批判し、「望んではいなかったが、現状では避けられない」と国民に理解を求めた。州議会選の時期については「カタルーニャを正常に戻すため、早期に実施したい」と述べた。自治権停止には中央議会上院の承認が必要だが、ラホイ氏が率いる国民党は上院の過半数を占めており、可決される可能性が高い。承認は27日となる見通し。

 カタルーニャは教育や警察、医療などの分野で広範な自治が認められており、閣議では州警察の指揮権や公営企業の経営権を州政府から中央政府に移譲することも検討したみられる。ラホイ氏は「自治権の停止ではなく、自治州政府の権限を止めるため」と述べるなど、自治権停止が限定的なものであると強調した。

 閣議に先立つ20日には、中央政府と最大野党・社会労働党は、自治権を停止し、来年1月をめどに州議会選を実施する方針で合意したと、同党議員がスペインメディアで明かした。

 独立問題を解決するために選挙を求める反対派も多く、地元紙ペリオディコ(電子版)の世論調査では、回答者の69%が選挙の実施を求めた。

 州議会では、プチデモン州首相率いる独立連合は極左政党(10議席)と連立を組むことで135議席中72議席を占める。だが、独立に伴う混乱への懸念から企業の州外移転の動きが止まらないほか、観光産業にも影響が出始めており、州議会選で独立派が過半数を維持できるかは不透明だ。

 プチデモン氏はこれまで、仲介を交えた中央政府との交渉を求め続けてきたが、独立派の孤立は鮮明になっている。19、20日にブリュッセルで開かれた欧州連合(EU)首脳会議では、トゥスク欧州理事会常任議長(EU大統領)が「EUとして介入の余地はない」と記者会見で述べた。

2362チバQ:2017/10/22(日) 10:15:01
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASKBD7QL4KBDUHBI030.html
イタリア2州、自治権拡大求め住民投票へ 独立は訴えず
10月21日 21:18朝日新聞

イタリア2州、自治権拡大求め住民投票へ 独立は訴えず
地図
(朝日新聞)
 スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立を巡る問題の混乱で、イタリア北部2州で22日にある自治権拡大の住民投票が関心を集めている。音頭をとる欧州統合懐疑派の右翼政党は独立は訴えないが、「富が中央政府に奪われている」との主張は同じだ。

 2州は最大の産業都市ミラノを中心とするロンバルディア州と、観光都市ベネチアを含むベネト州。両州でイタリアの国内総生産の3割を担う経済力を誇る。住民投票では、州政府が特別な自治権や税収への広い裁量を求めて中央政府と交渉することの是非を問う。

 2州とも、州政府は北部を地盤とする右派ポピュリスト政党の北部同盟が率いる。同党は豊かな北部住民が納めた税金が貧しい南部の開発に使われていると批判し、連邦制導入を唱えてきた。元内相のマロニ・ロンバルディア州知事は「我々の住民投票は合法。国の一体性を支持した上で行われる」と、カタルーニャの住民投票とは一線を画す。

2363チバQ:2017/10/22(日) 10:15:30
http://www.sankei.com/world/news/171022/wor1710220008-n1.html
2017.10.22 01:29

「チェコのトランプ」第1党確実に 日系のトミオ・オカムラ氏が率いる極右新党が2位争い
【ベルリン=宮下日出男】チェコ下院(定数200)選の投票が21日まで2日間の日程で行われた。即日開票された結果、新興政党の中道右派「ANO2011」が初めて第1党を確実にした。同党党首のバビシュ氏は大富豪で欧米メディアは「チェコのトランプ(米大統領)」ともなぞらえる。極右新党など他の新興勢力も大きく躍進した。

 現地メディアによると、開票率約98%の時点でANOの得票率は29・94%に上り、他党を大きくリード。日系のトミオ・オカムラ氏が率いる極右新党「自由と直接民主主義」(SPD)と右派の市民民主党、新興の「海賊党」が10〜11%で2位を争い、ソボトカ首相の中道左派、社会民主党は7・34%で惨敗した。

 ANOは汚職撲滅などを主張する反既存勢力として前回選で第2党に台頭し、社民党主導の連立政権に参加。「行政スリム化」とともに、欧州連合(EU)に懐疑的な世論を受け、EUの難民受け入れ分担策や現時点のユーロ導入への反対を掲げる。SPDはさらに強い「反難民・移民」「反EU」の立場をとる。海賊党は行政の透明化や直接民主主義の重視などを訴えており、欧州で近年強まった既存政治への反発が同国でも示された形だ。

 隣国オーストリアでは15日の総選挙で「反難民」の中道右派と極右政党が躍進した。チェコは難民問題を抱えないが、欧州への大量流入を機に欧州で左派が後退し、右派が伸長する流れが表れたともいえる。

 バビシュ氏は今年5月まで財務相を務め、堅調な経済のかじをとった実績などから国民に人気だが、企業運営のように権力を集中させる傾向があるともされ、同国の民主主義への影響を懸念する声もある。最近はEUの補助金をめぐる不正疑惑も浮上している。

2364チバQ:2017/10/22(日) 10:16:27
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-171022X796.html
新興政党が勝利宣言=既成政治打破に支持―チェコ下院選
06:43時事通信

 【ベルリン時事】20、21の両日投票が行われたチェコ下院選挙で、既成政治の打破を訴え第1党に躍進した新興の中道政党「ANO2011」党首のバビシュ前財務相はプラハで支持者らを前に「大きな成功だ」と勝利宣言した。

 「チェコのトランプ(米大統領)」とも呼ばれる富豪のバビシュ氏は、難民受け入れ反対も鮮明にしてきた。開票結果によると、ANOの得票率は29.6%。バビシュ氏は欧州連合(EU)補助金不正疑惑を抱えているため、ANOとの連携に否定的な党も多い。連立協議には時間を要しそうだ。

 第2党はEUに懐疑的な中道右派・市民民主党で得票率は11.3%。日系人トミオ・オカムラ下院議員が立ち上げた極右政党「自由と直接民主主義」は得票率10.6%で、4番手に入った。ソボトカ首相の中道左派・社会民主党は得票率7.3%と惨敗した。 

https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASKBP5QSKKBPUHBI00X.html
「チェコのトランプ」総選挙で第1党へ 反エリート前面
03:12朝日新聞

 チェコは20、21の両日、総選挙(下院、定数200)を行った。チェコ統計局の発表によると、開票率99%の段階で、実業家で「チェコのトランプ(米大統領)」と呼ばれるアンドレイ・バビシュ氏が率いる与党の中道政党「ANO2011」が得票率29・8%で他を引き離し、第2党から第1党になることが確実になった。

 欧州の旧社会主義国で政治的に最も安定していると言われてきたチェコにもポピュリズムの風が吹き、欧州連合(EU)との関係にも影響しそうだ。

 ANOは汚職追放と既成政治打破を掲げて2012年に結成された新興政党。食品やメディア関連企業などを経営する富豪として知られるバビシュ氏は「反エリート」を前面に出し、大胆な議員定数削減などを打ち出す。EUの単一通貨ユーロの早期導入に消極的とされ、難民受け入れに反対する発言を重ねる。首相になれば、ハンガリーやポーランドとともに、EU加盟国でありながらEU批判の声を強める可能性がある。

 バビシュ氏を巡ってはEUからの補助金不正受給疑惑も浮上しており、政治権力のトップに就くことに懸念の声がある。

 2位は中道右派・EU懐疑派の市民民主党で、得票率11・2%。反イスラム・反EUを掲げる日系人トミオ・オカムラ氏が率いる右翼政党「自由と直接民主主義」が、10・7%で続く。現政権でANOと連立するソボトカ首相の中道左派・社会民主党は7・3%と大きく後退した。(ウィーン=吉武祐)

2365チバQ:2017/10/22(日) 10:17:20
http://www.sankei.com/world/news/171021/wor1710210027-n1.html
2017.10.21 22:12

シリア難民が夢に見たドイツで直面した厳しい現実 疎外感に悩み帰国
 シリアの首都ダマスカスでは、6年半を超えた内戦の中でドイツ語を学ぶ若者が増えた。市内が多少なりとも平穏になったからか、ピーク時より少し減ったというが、「いまでも外国語の中で最も人気がある」(語学学校の教師)という。半面、地中海を渡って難民としてドイツに住んだものの、疎外感に悩んでシリアに帰国するケースもある。(ダマスカス 佐藤貴生、写真も)

 今月中旬、ダマスカスにある語学学校では、生徒たちが小さな教室に分かれて外国語を学んでいた。ドイツ語の教室では、15〜31歳の女性5人が、配られたシートを見ながらアルファベットの発音を勉強していた。

 「生徒は内戦が起きてから昨年まで増え続けた。一時期はシリア全土で2千人に達したといわれる。以前に教えた生徒の多くはドイツに渡って住んでいる」。教師のリヤド・ハルーンさん(36)が言った。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、欧州へのシリア人の難民申請数は内戦発生から今年7月までの間に約97万人に達した。うちドイツへの申請数は約51万人と全体の半数以上を占める。

 「外国語は優れたツール。渡航して働き口も探せる」「すでに多くの友人がドイツに住んでいる」。生徒たちが話した。しかし、現実はそう甘くはない。

 市内のホテルで会ったサーラ・ゼインさん(22)は2年前の11月、母親とともにドイツ行きを決意。ベイルートからトルコに飛び、同国西部イズミルからゴムボートでギリシャに渡った。“渡航料”は1人約1700ドル(約19万円)だった。

 「ダマスカスでは移民船のブローカーの連絡先も知れ渡っているので、連絡を取った上で出国した。トルコでは寒い海岸に未明に集められ、約70人が乗ったボートで出発し、3時間でギリシャに着いた。海岸では支援団体の人々が待っていて、毛布を渡してくれた。『助かった。まだ生きている』と思った」

 その後、クロアチアやスロバキアなどをへて、4日ほどでドイツに到着した。所々で移民専用の無料の列車やバスに乗ったが、夜通し歩いたこともあった。

 夢にまで見たドイツ。旧東独ハレに無料で部屋を割り当てられ、ドイツ語習得のため連日学校に通い、夜中も勉強した。それでも、周囲の環境に耐えられなくなったという。

 「美しい街だったけど、毎週月曜日に難民の住宅の周囲でデモがあり、『よそ者は出ていけ』と連呼する。何でもかんでも多数の文書をそろえなくてはならず、気晴らしにベルリンに出かけようとしても目的や宿泊先、会う予定の人の名などを文書に記載しなくてはならない。大半は好意的な人々だったけど、友達もできなかった」

 ゼインさんはそう言うと、ひじに残る発疹を見せながら続けた。「いまはよくなったけど、鬱病で発疹が顔中にできた」

 ドイツ到着から1年8カ月後、母を残してイラン経由でシリアに戻った。婚約者はスウェーデンに渡ったまま帰らず、音信も途絶えた。

 「ドイツへの移住はすすめない」。ゼインさんはそう話すと、間近で戦闘が起きているにもかかわらず、「ダマスカス以外にはもう行きたくない」と言った。

2366とはずがたり:2017/10/22(日) 16:05:44
スペイン カタルーニャ州の自治権の一部停止 州幹部を更迭
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171021/k10011185491000.html
10月21日 21時29分

カタルーニャ州の独立問題をめぐって、スペインのラホイ首相は、憲法に基づき州の自治権の一部を停止し、州政府のすべての幹部を更迭するとともに、州議会を早期に解散する措置を発表しました。これに州政府側が猛烈に反発するのは必至で、一方的な独立宣言に踏み切る可能性もあり、緊張が高まっています。
スペインのラホイ首相は21日、首都マドリードで臨時の閣議を開き、カタルーニャ州の法の秩序を回復するためとして、憲法に基づき自治権の一部を停止する措置を発表しました。
具体的には、中央政府の権限でプチデモン州首相をはじめ州政府のすべての幹部を更迭したうえで、州政府に代わる新たな統治機関を設けるほか、州議会の解散権を中央政府の首相に移し、今後半年以内のできるだけ早い時期に州議会を解散し選挙を実施するなどとしています。

ラホイ首相は、来週にも開かれる議会上院の本会議で一連の措置について承認を受け実施に移すとしていますが、記者会見では「政府は憲法を適用することを余儀なくされた。これは私の願いとは異なるものだ」と述べ、州政府が譲歩しなかったため、苦渋の選択を迫られたと強調しました。

これに対してカタルーニャ州政府側が猛烈に反発するのは必至で、プチデモン州首相は21日、バルセロナで行われる独立支持派のデモに参加したあと、テレビで声明を発表することにしていて、一方的な独立宣言に踏み切る可能性もあり、緊張が高まっています。

2367チバQ:2017/10/22(日) 16:59:17
http://www.sankei.com/world/news/171022/wor1710220016-n1.html
2017.10.22 11:20

「チェコのトランプ」78議席を獲得し初の第1党に 連立協議は難航も 開票終了
【ベルリン=宮下日出男】チェコ下院(定数200)選挙は21日、開票を終了し、「チェコのトランプ(米大統領)」とも称されるアンドレイ・バビシュ前財務相(63)率いる新興の中道右派「ANO2011」は78議席を獲得し、初めて第1党となった。

 ロイター通信によると、バビシュ氏は「わが国のよりよい生活のため、われわれの政策を遂行したい」と勝利宣言した。ただ、欧州連合(EU)の補助金をめぐり不正疑惑が浮上するバビシュ氏への協力に他党は消極的で、連立協議が難航する可能性がある。

 バビシュ氏は化学製品や農業製品、メディアなどを傘下に置く企業グループを率い、米誌フォーブスによると、国内2位の富豪。ANOは前回選で議会第2勢力に躍進し、中道左派の社会民主党主導の連立政権でバビシュ氏は今年5月まで財務相を務めた。

 統計局によると、右派の市民民主党が25議席を獲得して2位。海賊党と日系のトミオ・オカムラ氏が率いる極右「自由と直接民主主義」(SPD)の新興2党がともに22議席で初の下院進出を果たした。社民党とボヘミア・モラビア共産党はいずれも15議席に大幅減少し、既存の左派系勢力の後退が目立った。

2368チバQ:2017/10/22(日) 19:50:08
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171022-00000009-jij_afp-int
カタルーニャ独立派が大規模デモ、自治権停止は上院で承認の見通し
10/22(日) 10:19配信 AFP=時事
カタルーニャ独立派が大規模デモ、自治権停止は上院で承認の見通し
スペイン北東部カタルーニャ自治州の州都バルセロナで行われたデモに参加したカルレス・プチデモン自治州首相(前列右)ら(2017年10月21日撮影)【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】スペイン北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州の州都バルセロナ(Barcelona)で21日、独立派のカルレス・プチデモン(Carles Puigdemont)自治州首相らも参加して、同州独立支持者による大規模な抗議デモが行われた。スペイン中央政府が同自治州の独立阻止に向けて思い切った手段に出る中、デモ参加者は口々に「自由」「独立」などと叫んだ。

 バルセロナ中心部で行われた抗議デモでは当初、治安妨害で逮捕され、取り調べを受けている草の根独立推進団体のリーダー2人の釈放を求めるために計画されていた。しかし中央政府のマリアノ・ラホイ(Mariano Rajoy)首相が、カタルーニャの自治権を停止し、同州を直轄統治下に置いたうえで新たな選挙を実施する動きを見せると、デモは怒りのトーンを増した。

 同自治州警察は、約45万人がバルセロナのグラシア(Gracia)通りで行われたデモに参加し、一部の参加者は付近の通りにもあふれ出たと発表した。参加者の多くは黄、赤、青のカタルーニャ独立旗アスタラーダ(Estelada)を持っていた。

 プチデモン州首相が到着するとデモ参加者から「大統領、大統領」と叫ぶ声が上がったという。同州政府幹部もデモに参加した。

 経済的に豊かなカタルーニャ自治州では独立についての意見はほぼ二分されているものの、住民たちはフランシスコ・フランコ(Francisco Franco)将軍の独裁政権下では取り上げられた自治権を大切にしている。そのため、中央政府の今回の動きは独立反対派さえも怒らせる危険性をはらんでいる。

 独立反対派のアダ・コラウ(Ada Colau)バルセロナ市長は、「ラホイ(首相)は、多くの人々が戦って勝ち取ったカタルーニャの自治権を止めた。これは皆の権利や自由に対する深刻な攻撃だ」とツイッター(Twitter)で述べた。

 スペイン中央政府が決めたカタルーニャの自治権を停止する措置は上院で承認される必要がある。上院はラホイ首相の与党・国民党(Popular Party)が過半数を占めているうえ、ラホイ首相は他の主要政党の支持も得ているため、承認は確実とみられている。【翻訳編集】 AFPBB News

2369チバQ:2017/10/23(月) 02:09:56

https://mainichi.jp/articles/20171023/k00/00m/030/038000c
チェコ下院選

反EU掲げる右派政党が躍進

毎日新聞2017年10月22日 19時27分(最終更新 10月22日 19時27分)
【ウィーン三木幸治】チェコ下院選(定数200)が20、21日に行われ、欧州連合(EU)の難民政策などに批判的な実業家、アンドレイ・バビシュ氏(63)が率いる新興の中道政党「ANO2011」が得票率29.6%で圧勝した。バビシュ氏は「チェコのトランプ(米大統領)」と呼ばれ、首相となる可能性が濃厚だ。また選挙では、反EUを掲げる右派政党が躍進。欧州で続く「右傾化」が改めて鮮明になった。

 バビシュ氏は食品、メディアなど多数の企業を率いるチェコ有数の資産家。「ビジネスと同じように国を運営する」と主張して、2012年にANOを政党化した。ANOは13年の総選挙で無党派層の支持を集めて第2党となり、バビシュ氏は今年5月まで財務相を務めていた。

 チェコは経済が好調で失業率も低いが、旧社会主義時代から続く汚職や非効率な行政運営に国民の不満が高まっていた。今選挙でバビシュ氏は従来の主張に加え、EUによる難民割り当てに強く反対したほか、西欧によるユーロ圏の統合深化を批判するなど右派的な主張を展開し、より広い層から支持を得た。

 ロイター通信によると、バビシュ氏はEUの難民政策を批判し、オーストリア下院選で勝利した国民党のクルツ党首やハンガリーのオルバン首相ら東欧の右派政権と連携する意向を示しており、EUは対応に苦慮することになりそうだ。

 チェコ統計局によると、第2党は中道右派の市民民主党で得票率11.3%。反EUを掲げ、日系人のトミオ・オカムラ氏が率いる右派政党「自由と直接民主主義」は10.6%で第4勢力となった。ソボトカ首相が所属する中道左派・社会民主党は7・2%と大きく票を減らした。

 一方、バビシュ氏にはEUの補助金詐取疑惑が浮上しており、複数の政党は「バビシュ氏がいる限り、ANOとは政権を組まない」と主張。連立交渉は難航するとみられる。

2370チバQ:2017/10/23(月) 02:13:06
>>2367
チェコ
新興の中道右派「ANO2011」は78議席
右派の市民民主党が25議席
海賊党 22議席
日系のトミオ・オカムラ氏が率いる極右「自由と直接民主主義」(SPD) 22議席
社民党15議席
ボヘミア・モラビア共産党15議席

2371チバQ:2017/10/24(火) 20:44:41
>>2362
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017102301349&g=int
自治拡大、伊でも「圧勝」=北部2州が住民投票

 【パリ時事】イタリア北部ロンバルディア州とベネト州で22日、自治権拡大の是非を問う住民投票が実施され、両州政府が23日発表した開票結果ではいずれも賛成派が圧勝した。住民投票に法的拘束力はないが、スペイン東部カタルーニャ自治州の独立運動が過熱する中、欧州各地で地域の自立を求める声が高まりつつある。
 開票結果によると、ロンバルディア州では投票率が40%で賛成票は95%、ベネト州では投票率が57%で賛成票は98%だった。両州はイタリア有数の豊かな地域で、近年は「税収が貧しい他の地域に使われている」との不満が強い。両州政府は投票で示された世論を背景に、中央政府に自治権拡大を求めたい考えだ。(2017/10/23-19:09)

2372チバQ:2017/10/26(木) 14:45:08
https://www.nikkansports.com/general/news/201710260000457.html
難民に売春あっせんか「難民や移民の苦境を利用」
[2017年10月26日13時33分]
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 ドイツ公共テレビZDFは25日までに、首都ベルリン各地の難民保護施設に、警備員が難民らに売春をあっせんするネットワークがあることが分かったと報じた。

 ドイツ政府のザイベルト報道官は25日の記者会見で「難民や移民の直面する苦境を利用し、売春を強要しているとすれば容認できない」として徹底調査を要求するなど、衝撃が広がっている。

 ZDFによると、ある警備員は、あっせん1件ごとに20ユーロ(約2600円)の手数料を受け取っていたことを認めた。難民保護申請者の男性(20)は「女性客を取ったら30ユーロ、男性客の場合は40ユーロもらえる」などと警備員から売春を持ち掛けられたと証言。生活のためにお金が必要だとした上で「自分の行為を恥じている」と語った。

 ドイツには2015年と16年に、シリアやイラクなどから計約117万人の難民や移民が流入。多くがドイツ各地の施設で暮らし、当局に難民保護を申請している。(共同)

2373チバQ:2017/10/27(金) 07:07:23
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-171027X541.html
独立宣言に賛否=27日投票か―カタルーニャ議会
05:38時事通信

 【パリ時事】独立問題に揺れるスペイン東部カタルーニャ自治州議会は26日、本会議を開き、本国からの独立宣言の是非について討議した。賛否両方の意見があったことから、独立宣言の採択について同日中の投票は見送り、27日に改めて協議する。

 独立を阻止したい中央政府がカタルーニャに対する自治権停止も辞さない姿勢を示す中、審議では独立反対派の議員が「引き返す時間はまだある」と述べ、中央政府に譲歩の姿勢を示すため自発的に議会を解散して選挙を実施すべきだと提案。これに対し、賛成派の議員は「あくまで民意に従うべきだ」と独立宣言の強行を主張した。

 カタルーニャ議会では独立派与党が過半数を占めているが、独立宣言の採択をめぐっては与党内にも慎重論がくすぶる。採決しても一部議員が造反すれば成立しない可能性がある。

2374チバQ:2017/10/27(金) 07:11:15
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20171027k0000m030221000c.html
<カタルーニャ>州議会解散表明を中止 独立派抗議で混乱
10月26日 23:38毎日新聞

<カタルーニャ>州議会解散表明を中止 独立派抗議で混乱
カタルーニャ州政府のプチデモン州首相=AP
(毎日新聞)
 【パリ賀有勇】スペイン北東部カタルーニャ州の独立問題で、州政府のプチデモン州首相が26日午後(日本時間同日夜)、記者会見で、州議会解散という中央政府への譲歩策を表明する見通しと地元メディアが報じた。報道を受け反発した独立派が州政府庁舎前で抗議行動を実施。その後、プチデモン氏は州議会解散を検討したことは認めつつも「現時点で解散表明しない」と述べた。落としどころを見いだせないまま対応に右往左往する州首相の動きが混乱に一層拍車をかけている状況と言えそうだ。

 地元メディアは26日、プチデモン氏が州議会を解散し、12月の議会選実施を表明する見通しと報じた。

 中央政府のラホイ首相は、スペイン議会上院が27日に自治権停止を承認するのを待っている。承認されれば、プチデモン氏や州政府幹部の解任のほか州議会選の半年以内の実施に動く方針だったが、自治権停止を回避するため、プチデモン氏が上院の承認を前に自主的に州議会解散を表明するとの見方が広がった。

 スペイン紙エルパイス(電子版)によると、州都バルセロナの州政府庁舎前には独立派の学生が集まり「州政府は裏切り者だ」などと連呼。プチデモン氏の政党からの離党を表明する州議員も出るなど反発を招いた。

2375とはずがたり:2017/10/27(金) 14:35:28
カタルーニャ州首相、自治停止の回避断念 議会に委ねる
http://www.asahi.com/articles/ASKBW23BVKBWUHBI007.html?ref=yahoo
バルセロナ=青田秀樹2017年10月27日11時21分

 スペインからの独立を目指す同国北東部カタルーニャ自治州の州議会は26日、中央政府が「独立への動きは憲法違反だ」として進める自治権停止への対応策の議論に入った。プッチダモン州首相は、州政府の刷新にもつながる議会の解散・選挙で自治停止を回避する方針を断念し、議会に対応を委ねた。スペイン政府との全面対決を招きかねない強硬路線を選ぶかどうか、ぎりぎりの判断になる。

 カタルーニャ州政府は、憲法裁判所の差し止めを振り切って実施した住民投票を踏まえ、独立への動きを強めた。これに対して中央政府のラホイ政権は21日、「法の秩序を回復する」として州政府幹部らの更迭や議会の権利制限を決定。27日に国会(上院)の承認を得る見通しになっている。

 プッチダモン氏は州議会の解散を検討し、地元メディアは「選挙は12月20日」との見通しを伝えた。だが同氏は最終的に「自治停止を避けられる保証がない」と見送り、「議会が対応を決めるときだ」とした。

 州議会では、過半数を握る独立派がスペイン政府を非難し、「我々の提案は独立国家になることだ」と主張。野党は「まだ時間はある」とし、独立への強硬路線を避けるよう提案した。州議会は、国会の動きをにらみつつ決議案をまとめ、27日に採決する予定だ。(バルセロナ=青田秀樹)

関連ニュース

2377チバQ:2017/10/29(日) 14:00:11
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20171029k0000m030118000c.html
<カタルーニャ独立宣言>中央政府が州首相を訴追へ
10月28日 23:43毎日新聞

 ◇プチデモン氏を週明けにも「反逆」容疑で

 【バルセロナ(スペイン北東部)賀有勇】スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題を巡り、スペインのラホイ首相は28日、プチデモン州首相ら州閣僚と警視総監の解任を公示した。前日には州議会を解散して12月21日に州議会選挙を実施すると発表。同州議会の独立宣言を受けて発動した、憲法155条に基づく自治権停止措置に着手した。独立派がさらに反発を強めるのは必至だ。

 地元メディアによると、検察当局は27日、プチデモン氏を「反逆」容疑で週明けにも訴追する方針を決めた。訴追対象は独立宣言の関連文書に署名した閣僚や独立派の議員らにも拡大する可能性があるという。スペインの刑法で反逆罪は最大30年の禁錮刑が科される重罪。裁判所が訴追を認めれば本格的な捜査が始まり、強制的に独立派が一掃されることも想定される。

 1978年に施行されたスペイン民主憲法下で、本土の自治州に自治権制限の措置が適用されたのは初めて。欧州メディアは「フランコ独裁政権以来40年ぶりの政治的危機」(英BBC)と報じている。

 地元紙によると、州政府高官ら約150人も近く、解任される見通しという。州首相はラホイ氏が代行するが、中央政府のサエンス副首相が州行政を管轄して実務を担当することになる。

 プチデモン氏は28日、演説で「憲法155条に対する『民主的な反対』が最良の方法であることは明白だ」と述べた。独立派の労働組合は「反中央」デモやスト、労働者らの不服従運動などを呼び掛けており、中央政府への権限移譲手続きは混乱が予想される。

 州議会の採択を経た正式の独立宣言に対し、欧州連合(EU)や米国などは中央政府を支持。独立を認める国は出ておらず、自治州は国際的に苦しい立場に置かれている。

2378チバQ:2017/10/29(日) 14:00:44
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20171029k0000m030096000c.html
<カタルーニャ独立宣言>州を二分 企業、州外に移転も
10月28日 22:31毎日新聞

 「あなたはカタルーニャを分断した」--。スペイン北東部カタルーニャ自治州議会による独立宣言は、反対派議員がプチデモン州首相を批判し、退席した状況で採択された。その直後から、賛成派住民が歓喜する一方、反対派住民もスペイン国旗を手に州都のバルセロナ市街地を行進。州を二分する事態に陥っている。【バルセロナ(スペイン北東部)賀有勇、武内彩】

 独立宣言の採択直後、賛成派の何万人もの住民が州議会庁舎を取り囲み、自治州の旗を手に州歌の大合唱を続けた。AP通信の取材に大学生のイネス・クラロスさん(21)は「私たちにとって大事な日だから来ました。もしかしたら『独立』は数日だけで、また元通りになるかもしれないから」と話した。

 一方、反対派の住民もバルセロナ市街地でスペイン国旗を手に集まった。会社員、エデル・デボラさん(44)は「こうなるとは思っていたが、政治的な解決しか方法はない。独立派は多数派ではない。州議会の選挙に期待する」と話し、12月の州議会選で独立反対派が勝利して事態が収まることに期待を寄せた。

 独立反対の州議会野党、カタルーニャ社会党のミケル・イセタ党首は米ニューヨーク・タイムズ紙への寄稿で「独立問題はカタルーニャを分断し、欧州連合(EU)との間に溝を作り、銀行や企業をおびえさせている」と指摘。12月の州議会選を中央政府が決定したことを歓迎し、「誤りで無責任な決定のせいで最も悲しむべき日だが、(選挙は)希望の光だ」とツイッターに投稿した。

 経済界も対応に迫られており、混乱を避けるためにバルセロナから法人登録を州外に移転する企業も出ている。国内総生産(GDP)の約2割を占める経済力が失速すれば、独立機運に影響する可能性もある。

 住民投票では独立賛成が有効票の9割を占めたものの、投票率は反対派の多くが棄権して約43%にとどまった。反対派からは「賛成派が全てのカタルーニャの意見を代表しているわけではない」という声が根強い。

2379チバQ:2017/10/29(日) 14:01:09
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20171029k0000m030086000c.html
<カタルーニャ独立宣言>英BBC「40年ぶり政治的危機」
10月28日 21:47毎日新聞

<カタルーニャ独立宣言>英BBC「40年ぶり政治的危機」
カタルーニャ自治州の独立宣言が採択された後、庁舎内で州歌を歌うプチデモン州首相(中央)と議員ら=バルセロナで2017年10月27日、AP
(毎日新聞)
 ◇中央政府「12月21日に州議会選挙実施」発表

 【バルセロナ(スペイン北東部)賀有勇】スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題を巡り、スペインのラホイ首相は27日、プチデモン州首相や州閣僚を罷免し、州議会を解散して12月21日に州議会選挙を実施すると発表した。同州議会の独立宣言を受けて発動した憲法155条に基づく自治権停止措置の一環。中央政府は一夜明けた28日、プチデモン氏と自治州警察トップの警視総監の解任を公示。プチデモン氏に代わり中央政府のサエンス副首相に州行政を管轄させるなど自治権停止の手続きに着手した。

 1978年に施行されたスペイン民主憲法下で、本土の自治州に自治権制限の措置が適用されたのは初めて。欧州メディアは「フランコ独裁政権以来40年ぶりの政治的危機」(英BBC)と報じている。

 自治権停止に先立ち州議会は27日、独立宣言を採決し、135議席中、賛成70、反対10、白票2の賛成多数で採択された。

 プチデモン氏は採択後、州議会に集まった独立派の市長や市民らとともに州歌を合唱して独立宣言を祝い、「我々が成し遂げたことを誇りに思おう」と述べた。独立派の労働組合は「反中央」デモやスト、労働者らの不服従運動などを呼び掛けており、中央政府への権限移譲手続きは混乱が予想される。

一方、地元メディアによると、検察当局は27日、プチデモン氏を「反逆」容疑で週明けにも訴追する方針を決めた。スペインの刑法で、反逆罪は最大30年の禁錮刑が科される重罪。裁判所が訴追を認めれば、本格的な捜査が始まる。

 州議会の採択を経た正式の独立宣言に対し、欧州連合(EU)や米国などは中央政府を支持。独立を認める国は出ておらず、自治州は国際的に苦しい立場に置かれている。

2380チバQ:2017/10/29(日) 14:01:54
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1710280031.html
【カタルーニャ問題】2人の「弱い指導者」が招いた分断 強硬派に引きずられ、妥協探れず
10月28日 19:24産経新聞

 【パリ=三井美奈】スペイン東部カタルーニャ自治州の独立問題は27日、州議会による「独立宣言」に中央政府が自治権停止で応じ、国と州の亀裂が決定的となった。プチデモン州首相、中央政府のラホイ首相の2人はともに政権基盤が弱く、各陣営の強硬派に押され、妥協策を探ることができなかった。

 プチデモン氏が所属する独立派政党連合は2015年の州議会(定数135)選挙で62議席を獲得。10議席を保有する独立強硬派の協力で政権を発足させた。同氏は組閣が難航する中、「独立派をまとめられる人物」として擁立された。元記者で、党内基盤は弱い。

 自治権停止を前に、独立穏健派や国政政党の間からは、同氏が自ら州議会を解散し、選挙を行う妥協策が浮上した。報道によると、同氏は26日、その決断を各派に伝えたが強硬派の反発で断念、州議会に対応を丸投げした。その結果が「独立宣言」だ。

 一方、ラホイ氏の与党・国民党は15、16年の下院選でいずれも過半数に至らず、少数政権を発足させた。同州が基盤で、独立に反対する中道右派新党シウダダノスに支持を奪われたことも痛手となった。スペインではかつて、バスク州の分離派テロが続いた経験から、国民党内には地方の独立要求を力で押さえるべきだという意見が強い。

 こうした中、ラホイ氏はカタルーニャ問題で強硬姿勢を貫き、現地を訪問して国家統合の必要性を住民に訴えようとはしなかった。1日の住民投票は警察を派遣して妨害。有権者の負傷が相次ぎ、州側の姿勢を硬化させた。

2381チバQ:2017/10/29(日) 15:06:40
http://www.sankei.com/world/news/171028/wor1710280005-n1.html
2017.10.28 01:31
【カタルーニャ問題】
中央政府の直轄統治に抵抗で独立派がゼネストも 
 【パリ=三井美奈】スペイン東部カタルーニャ自治州の州議会が「独立宣言」を可決し、中央政府は27日、同州の直轄統治のあり方を協議する。州内の独立派は中央の指示にボイコットで抗戦する構え。「長期戦」に持ち込み、欧州連合(EU)に介入させようという狙いも透けてみえる。

 EUのトゥスク大統領は27日、ツイッターで「EUにとって『独立宣言』は意味がない」と発信し、「新国家」は認めない立場を提示した。EU内で独立承認に動く国は一つもない。

 同州で独立派の民間団体は27日、直轄統治に対する「平和的な抵抗運動」を呼びかけた。州政府や州警察、公共ラジオ、テレビの管轄権が中央政府に移行しても、指示には従わない戦略で、ゼネストで抵抗する手段もありうる。

 一方、中央政府が独立を認めず、EUで「自治州」扱いが続くことの利点もある。「独立」宣言の後も、EU共通市場やユーロ圏の恩恵を享受できるためで、長期的な抵抗運動が可能になる。独立強硬派は、EUの調停で中央政府との交渉を行い、「同格」だと印象付けることを狙ってきた。

 中央政府は公共放送について「中立を保つ」として、報道への干渉も示唆している。「報道の自由」にかかわれば、EUは座視できなくなる。中央が秩序回復のため軍を派遣すれば、独立派との衝突に発展するという懸念も出ている。トゥスク氏はツイッターで、中央政府に「力の行使」の自粛を呼びかけた。

 同州では1日の住民投票後、約1500社が本社や拠点の登記移転を発表した。混乱が長引けば、現地に進出するEUや日本の企業にも影響は広がる。日本からは日産自動車や花王、ユニクロなど、80社以上が同州に進出している。

2382チバQ:2017/10/29(日) 15:07:29
http://www.sankei.com/world/news/171028/wor1710280012-n1.html
2017.10.28 09:54
【カタルーニャ問題】
スペイン政府がカタルーニャ州首相を解任、州議会解散 12月に選挙へ


 【パリ=三井美奈】スペイン東部カタルーニャ自治州の州議会が27日に「独立宣言」を可決したのを受け、中央政府のラホイ首相は同日演説し、プチデモン州首相を罷免し、州議会を解散すると発表した。同州に対する自治権の一部停止に伴う措置で、州議会選を12月21日に行うと述べた。

 国会上院は27日、独立宣言の約1時間後に自治権停止を承認。ラホイ氏はこれを受けて閣議を招集し、一連の措置を決めた。

 演説では「今日はスペイン国民にとって悲しい日になった。カタルーニャで不条理な行為によって、民主主義が傷つけられた」と独立宣言を強く非難し、選挙によって新たな州政府を設立する方針を示した。州政府の閣僚や州警察の長官、さらに欧州連合(EU)の本拠地ブリュッセルと首都マドリードの州政府代表も解任すると発表した。

 自治権停止は、州が違憲行為に出た場合に、中央政府が「必要な措置をとれる」と定めた憲法条項に基づく措置。ラホイ氏は、国会の最大野党・社会労働党も同意したと述べ、国会で幅広い支持を得ていることを強調した。中央政府は今後、独立宣言は違憲だとして、憲法裁判所に提訴する方針だ。

 一方、バルセロナの州庁舎前では27日夜、花火が打ち上げられ、スペイン国旗が掲揚台から外された。数千人が赤黄の縞のカタルーニャ旗を振って「独立宣言」を祝った。独立に抗議して、スペイン国旗を掲げるデモ隊もいた。

2383チバQ:2017/10/29(日) 21:23:14
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017102900295&g=int
カタルーニャ独立、方針堅持=互いに譲らず「袋小路」-スペイン
議場で顔をしかめるスペインのラホイ首相=27日、マドリード(AFP=時事)
 【パリ時事】スペイン政府が東部カタルーニャ自治州の独立を阻止するために自治権停止を発動した問題で、州内の独立派は圧力に屈せず独立運動を継続する方針だ。中央政府が実施を命じた12月21日の州議会選が当面の焦点だが、選挙を通じて事態が収束に向かう保証はない。事態は「袋小路」(地元メディア)の様相を呈している。

28日、スペイン東部カタルーニャ自治州北部ジローナの地元に帰り、歓待されるプチデモン前自治州首相(中央)とマルセラ・トポル夫人(右)(EPA=時事)
 中央政府から罷免された自治州政府のプチデモン前州首相は28日のテレビ演説で「自由な国家を建設するために働く」と述べ、独立運動を指揮し続けると強調した。AFP通信によると、プチデモン氏はこの日、報道各社に送った声明に「州政府首相」と署名。「罷免に屈しない」という決意がにじんだ。
 ただ、独立派も盤石ではない。世論調査で独立の賛否は伯仲し、州議会(定数135)で独立を宣言した27日の採決でも賛成は過半数をわずかに上回る70人にとどまった。プチデモン氏には、強気の姿勢を維持することで独立派支持者をつなぎとめ、権力基盤を維持したい狙いもある。
 スペインのラホイ首相も自身が率いる中道右派与党・国民党の下院議席数が過半数に届かず、政権運営には一部野党の協力が不可欠。カタルーニャ独立派に弱腰な態度を見せれば国家統一を重視する強硬派の離反で窮地に陥る懸念がある。支持基盤を固めたい両指導者の思惑が対立に拍車を掛けている側面もありそうだ。(2017/10/29-14:42) 関連ニュース

2384チバQ:2017/10/29(日) 23:34:07
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171029-00000012-jij_afp-int
アイスランド解散総選挙、独立後2度目の左派政権の可能性も
10/29(日) 11:07配信 AFP=時事
アイスランド解散総選挙、独立後2度目の左派政権の可能性も
アイスランドの首都レイキャビクの与党独立党本部で開かれた会議で演説するビャルニ・ベネディクトソン首相(2017年10月24日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】アイスランドで28日、1年間で2度目となる解散総選挙が実施された。アイスランド経済は好調だが、スキャンダルにまみれた政治家たちへの国民の根深い不信が浮き彫りになった。



 保守派の独立党のビャルニ・ベネディクトソン(Bjarni Benediktsson)首相は先月、3党で連立する中道右派連合の若手議員がベネディクトソン氏の父親も絡む法的問題をめぐって辞職したことを受け、議会を解散し総選挙を実施すると発表していた。アイスランドの総選挙は、2008年以降4度目。

 27日に国営放送RUVと現地紙モルゲンブラディット(Morgunbladid)が発表した世論調査結果によると、与党独立党はアイスランド議会「アルシング(Althingi)」(定数63)で17議席しか獲得できない見通しだ。

 野党の左翼環境運動とその連立相手となる可能性のある社会民主同盟、反体制を掲げる海賊党は合わせて29議席を獲得する見込みだが、過半数には届かない。

 しかし第4の党の協力さえあれば、野党左派連合が与党中道右派連合から政権を奪い、アイスランドが1944年に共和国として独立して以来2度目となる左派政権が誕生する可能性がある。

 左翼環境運動のカトリン・ヤコブスドッティル(Katrin Jakobsdottir)党首(41)は今月、「わが党はアイスランド社会の長期的ビジョンについて幅広い結束を生み出せる政府を率いる意向だ」とAFPに語っていた。

 モルゲンブラディットが報じた9月19〜21日の世論調査の結果によると、アイスランド人のおよそ2人に1人がヤコブスドッティル党首が新首相になることを望んでいる。【翻訳編集】 AFPBB News

2385チバQ:2017/10/29(日) 23:37:37
http://www.sankei.com/world/news/171029/wor1710290023-n1.html
2017.10.29 17:07

アイスランドで議会選 左派が躍進か
 北極圏に接する島国アイスランドで28日、議会(定数63)の選挙が行われた。29日昼(日本時間同夜)までに大勢判明の見通し。事前の世論調査では左派の躍進が予想されているが、過半数を獲得する党はない見通し。中道右派の連立政権の枠組みが変わるかどうかは、今後の連立協議に委ねられそうだ。

 同国では昨年10月にも議会選が行われたばかり。今回はベネディクトソン首相の父親をめぐるスキャンダルから連立政権が崩壊し、政治の安定と信頼回復が争点になった。

 地元メディアによると、左派の「左翼環境運動」が世論調査で、与党の中道右派「独立党」に迫る勢い。

 アイスランドは2008年の金融危機で経済が破綻状態に陥った。昨年はタックスヘイブン(租税回避地)に関する「パナマ文書」に当時の首相の名前が挙がり、国民の政治不信が高まった。(共同)

2386チバQ:2017/10/30(月) 19:24:16
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1710300002.html
【カタルーニャ問題】独立宣言への抗議デモに30万人 スペイン中央政府はプチデモン前州首相の選挙参加容認 
00:14産経新聞

 【パリ=三井美奈】スペイン東部カタルーニャ自治州の州都バルセロナで29日、州の「独立宣言」に反対するデモが行われた。市当局は約30万人が参加したと発表した。

 現地のテレビによると、参加者はスペイン国旗とカタルーニャ旗を掲げて、「スペイン万歳」「法と民主主義を守れ」などと叫びながら、市中心部を行進した。独立宣言を批判して、「(州首相を罷免された)プチデモン氏を刑務所に送れ」と書いたプラカードを掲げる参加者もいた。デモは、独立に反対する民間団体や政党が呼びかけた。

 「独立宣言」は27日に州議会が決議。その後、中央政府は同州の自治権停止と直轄統治を発表し、独立支持派が抗議デモを行った。29日のデモは独立支持派に対抗する狙いだが、双方の衝突が懸念されている。

 一方、中央政府の報道官は28日、自治権停止に伴い州首相を罷免されたプチデモン氏について、12月21日に行われる州議会選への参加を認める方針を示した。ロイター通信のインタビューで述べた。

 報道官は、プチデモン氏が28日のテレビ演説で中央政府の直轄統治に対する「民主的な抵抗」を呼びかけたことに触れ、「彼が選挙に参加すれば、民主的な抵抗になる」と述べた。

 その上で、プチデモン氏が自身の罷免を認めなければ、「常識に基づいた措置をとる」と述べた。中央政府の統治を妨害した場合には、強硬措置も辞さない構えを示したものだ。反乱罪で有罪になると、最高で禁錮30年の刑罰が科される。

 州議会選は、中央政府のラホイ首相が今月27日に実施を発表した。中央政府の直轄統治の下で州議会選を行い、新政府を発足させた後に自治権を復活させる狙いとみられる。

 州議会選に参加する政党は、11月に届け出る必要がある。独立強硬派の政党からは、「われわれは独立国。スペイン政府が行う選挙に参加すべきでない」という意見が出る一方、穏健派は「州議会にとどまるべきだ」との声が強く、意見が分かれている。

 保守系の全国紙ムンド(電子版)が29日に報じた同州の世論調査によると、州議会選挙を現在の政党構成で実施した場合、独立派が42・5%、反独立派が43・4%を得票する見込みで、支持は拮抗している。

2387チバQ:2017/10/30(月) 19:29:37
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1710290028.html
【カタルーニャ問題】プチデモン前州首相の選挙参加認める スペイン中央政府
10月29日 18:59産経新聞

 【パリ=三井美奈】スペイン東部カタルーニャ自治州の自治権停止に伴い州首相を罷免されたプチデモン氏について、中央政府の報道官は28日、12月に行われる州議会選への参加を認める方針を示した。ロイター通信のインタビューで述べた。

 プチデモン氏は28日、同州の公共テレビで行った演説で、自身の罷免に強く抗議し、中央政府の直轄統治への「民主的な抵抗」を呼びかけた。報道官はこの発言に触れ、「選挙に参加すれば、民主的な抵抗になる」と述べた。

 一方で、プチデモン氏が罷免を認めなければ、「常識に基づいた措置をとる」と述べた。中央政府の統治を妨害した場合には、強硬措置も辞さない構えだ。反乱罪で有罪になると、最高で禁錮30年の刑罰が科される。

 プチデモン氏は演説で「民主主義社会では、首長を選び、辞めさせるのは議会だ」と発言した。「民主的な抵抗」の具体策については言及しなかった。演説は「州首相」の肩書で州政府のウェブサイトで公表された。罷免を認めない姿勢を示したとみられる。

 12月21日の州議会選は、中央政府のラホイ首相が今月27日に実施を発表した。中央政府の直轄統治の下で州議会選を行い、新政府を発足させた後に自治権を復活させる狙いとみられる。

 州議会選に参加する政党は、11月に届け出る必要がある。独立強硬派の政党からは、「われわれは独立国。スペイン政府が行う選挙に参加すべきでない」という意見が出る一方、穏健派は「州議会にとどまるべき」との声が強く、意見が分かれている。

2388チバQ:2017/10/30(月) 19:51:05
https://mainichi.jp/articles/20171030/k00/00e/030/177000c
カタルーニャ

独立派職員の抵抗懸念 州自治権停止で

毎日新聞2017年10月30日 10時32分(最終更新 10月30日 10時49分)

 【バルセロナ(スペイン北東部)賀有勇】スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題で、中央政府による州の自治権停止の措置後、初めての登庁日となる30日、バルセロナにある州庁舎には多くの職員らが登庁する。プチデモン州首相らが解任されたことに伴い、中央政府が州行政を管轄するが、独立派の職員が抵抗するなど混乱も懸念される。

 中央政府は自治権停止措置に伴い自治州への関与を強める。だが、解任されたジュンケラス州副首相は29日付の地元紙で「プチデモン氏も私も職権を失っていない」と述べて、自治権停止に伴う解任の措置を受け入れない考えを示した。プチデモン氏も「民主的な抵抗」を呼びかけており、解任を受け入れる可能性は低い。

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 州都バルセロナ中心部の自治州庁舎前は29日夜、メディア以外に人影はまばらで静まり返っていた。警備に当たっていた州警察の警察官は、「仮にプチデモン氏らが登庁した場合の指示は何も受けていない」と話していた。

 一方、中央政府のラホイ首相は州議会を解散し、12月21日の議会選実施を掲げている。スペインの主要紙エルムンドがカタルーニャ住民を対象に行い、29日に発表した世論調査によると、州議会選が行われれば、独立派政党を支持するとの回答は42.5%、独立反対派の政党支持率は43.4%とほぼ拮抗(きっこう)しており、住民の間の分断を象徴する結果となった。

2389とはずがたり:2017/10/30(月) 20:12:01

<カタルーニャ>独立派職員の抵抗懸念 州自治権停止で
毎日新聞社 2017年10月30日 10時32分 (2017年10月30日 11時12分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20171030/Mainichi_20171030k0000e030177000c.html

 【バルセロナ(スペイン北東部)賀有勇】スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題で、中央政府による州の自治権停止の措置後、初めての登庁日となる30日、バルセロナにある州庁舎には多くの職員らが登庁する。プチデモン州首相らが解任されたことに伴い、中央政府が州行政を管轄するが、独立派の職員が抵抗するなど混乱も懸念される。

 中央政府は自治権停止措置に伴い自治州への関与を強める。だが、解任されたジュンケラス州副首相は29日付の地元紙で「プチデモン氏も私も職権を失っていない」と述べて、自治権停止に伴う解任の措置を受け入れない考えを示した。プチデモン氏も「民主的な抵抗」を呼びかけており、解任を受け入れる可能性は低い。

 州都バルセロナ中心部の自治州庁舎前は29日夜、メディア以外に人影はまばらで静まり返っていた。警備に当たっていた州警察の警察官は、「仮にプチデモン氏らが登庁した場合の指示は何も受けていない」と話していた。

 一方、中央政府のラホイ首相は州議会を解散し、12月21日の議会選実施を掲げている。スペインの主要紙エルムンドがカタルーニャ住民を対象に行い、29日に発表した世論調査によると、州議会選が行われれば、独立派政党を支持するとの回答は42.5%、独立反対派の政党支持率は43.4%とほぼ拮抗(きっこう)しており、住民の間の分断を象徴する結果となった。

2390チバQ:2017/10/31(火) 17:48:43
http://www.sankei.com/world/news/171031/wor1710310011-n1.html
2017.10.31 09:58
【カタルーニャ問題】
カタルーニャのプチデモン氏がベルギー入り 亡命の臆測も 解任閣僚も同行
 スペイン北東部カタルーニャ自治州(州都バルセロナ)の独立問題で、州首相を解任されたプチデモン氏は30日、同国を予告なしに出国しベルギーを訪れた。欧州メディアに対し、同氏のベルギーの弁護士が同国入りを確認した。亡命の臆測も出ている。州閣僚を解任された数人も同行しているとされる。

 スペイン捜査当局は同日、プチデモン氏らに対する「反逆」容疑の捜査を開始。弁護士は現段階での亡命申請を否定したが、同氏の不在が続けば、中央政府が州の支配を強める可能性がある。

 英BBCテレビによると、プチデモン氏は陸路でフランスに抜けた後、空路ブリュッセル入り。同氏のベルギーの弁護士は、スペイン北部バスク自治州の分離独立を求める非合法組織「バスク祖国と自由」(ETA)メンバーがベルギーに逃れた際、スペインの引き渡し要請を阻んだ実績があるという。(共同)

2391チバQ:2017/10/31(火) 17:58:17
http://www.sankei.com/world/news/171031/wor1710310001-n1.html
2017.10.31 00:05
【カタルーニャ問題】
罷免のプチデモン州首相らを反逆罪で捜査 州首相らはブリュッセルに移動か
 【パリ=三井美奈】スペイン検察当局は30日、カタルーニャ自治州の自治権停止に伴って罷免されたプチデモン州首相に対し、反逆罪容疑で捜査を開始すると発表した。

 容疑は、州議会が27日に「独立宣言」を採択したのに伴うもの。記者会見した検事総長によると、プチデモン氏は反逆罪や扇動罪のほか、州予算を使って州独立を問う住民投票を行ったとして公金横領罪などの疑いがもたれている。罷免されたほかの州政府高官も捜査対象とされた。反逆罪で有罪になると、最高で禁錮30年の刑罰が科される。

 プチデモン氏は28日のテレビ演説で、中央政府による自治権停止と直轄統治を非難し、「民主的な抵抗」を呼びかけた。演説は「州首相」の肩書きで発表し、罷免を認めない立場を鮮明にした。州副首相を罷免されたジュンケラス氏も29日、地方紙への寄稿で、直轄統治は「州政府の強奪」だとして認めない立場を示していた。

 一方、同州の地方紙バンガルディア(電子版)は30日、プチデモン氏が罷免されたほかの同州政府高官と共にブリュッセルに移動したと報じた。欧州連合(EU)の本拠地ブリュッセルで、声明を発表する予定だという。中央政府による自治権停止や罷免への抗議を国際的にアピールする狙いとみられる。

 同州は30日、自治権が停止されてから初の登庁日を迎え、州警察が州庁舎で警備にあたった。罷免された元高官らは私物回収のために執務室に入ることを許され、州警察が立ち会った。自治権停止により、罷免された州政府高官は約150人にのぼる。州政府職員は約20万人。

 自治権停止は27日に国会上院で承認された。28日の官報で、中央政府のサエンスデサンタマリア副首相が、州首相の任務を代行することが発表された。

2392チバQ:2017/10/31(火) 18:50:20
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017103001147&g=int
与党議席減で政権交代も=アイスランド総選挙

 【ロンドン時事】28日投票が行われたアイスランド総選挙(一院制、63議席)は、30日までに全議席が確定し、ベネディクトソン首相率いる中道右派の与党独立党が第1党の座を維持した。しかし改選前比5議席減の16議席で、過半数にほど遠い状況。野党勢力は全体で過半数を得ており、政権交代もあり得る。
 レイキャビクからの報道によると、ヨハネソン大統領は30日、各党党首と個別協議を行い、いずれかに組閣を指示する見通し。通常は最大政党がまず組閣指名を受けることから、ベネディクトソン首相は「新政府樹立を楽観している」と述べているが、連立協議は難航が予想される。
 「左翼環境運動」を中心とする左派系野党3党は計24議席を獲得。ヨハンソン前首相の進歩党(8議席)を加えれば過半数に届く。(2017/10/30-21:11) 関連ニュース

2393チバQ:2017/11/01(水) 04:09:09
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017103100774&g=int
カタルーニャ前首相、州議会選の結果受け入れ=ベルギー亡命考えず
31日、ブリュッセルで記者会見するスペイン東部カタルーニャ自治州のプチデモン前州首相(EPA=時事)
 【ブリュッセル時事】スペイン東部カタルーニャ自治州の独立運動を主導し、中央政府に罷免されたプチデモン前州首相は31日、訪問先のベルギーの首都ブリュッセルで記者会見し、中央政府が発動した自治権停止に基づいて12月21日に実施される州議会選について「民主的な挑戦だ」と述べ、結果を受け入れる意向を示した。
 州議会選をめぐっては、独立派の一部が中央政府の強硬姿勢に反発し、出馬や投票をボイコットする動きがある。しかし、プチデモン氏が選挙を容認したことで、州議会選が独立の賛否を問う事実上の合法的な住民投票としての性格を帯びる可能性が出てきた。プチデモン氏は中央政府に対しても「結果を尊重してほしい」と求めた。
 スペイン検察当局はプチデモン氏を反逆などの罪で訴追する手続きを進めている。プチデモン氏はベルギーに亡命する意思はないと強調した上で、ベルギー訪問の理由について「欧州連合(EU)の中心でカタルーニャ問題を説明するためだ」と説明。罷免を受け入れず州首相としての責任を全うする姿勢を示す一方、安全確保を優先するため当面は帰国しない考えも明らかにした。
 一方、報道によれば、スペイン警察当局は31日、カタルーニャ州警察の複数の関連施設を家宅捜索した。当局は、中央政府が違法と断じた10月1日のカタルーニャ州独立の是非を問う住民投票について、州警察が投票を阻止するための十分な対応を怠った疑いがあるとみているもようだ。
 また、スペインの裁判所は31日、カタルーニャ州議会のフォルカデル前議長らに反逆などの罪で出頭を命じ、週内に事情を聴くことを決めた。憲法裁も同日、州議会が27日に強行した一方的な独立宣言を凍結する決定を下した。(2017/10/31-23:04) 関連ニュース


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