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欧州情勢・西洋事情

2350チバQ:2017/10/18(水) 20:09:44
http://www.sankei.com/premium/news/171018/prm1710180004-n1.html
2017.10.18 07:00
【激動ヨーロッパ】
新興右派躍進で見えたドイツの「見えない壁」 統一から27年…埋まらぬ格差
 9月に行われたドイツ連邦議会(下院)選挙では「反難民」を掲げる新興右派「ドイツのための選択肢」(AfD)が初の国政進出で第3党に躍進した。特に大きな支持を集めたのは旧東独地域。東西ドイツ統一から27年が経過し、旧西独地域との間に「見えない壁」が現れた形だ。背景にはなお埋まらぬ西側との格差への不満や将来への不安あるとされ、その対処は重い課題としてのしかかる。
(ベルリン 宮下日出男)

 「新たな壁が現れた。有刺鉄線もなく、目に見えにくい壁だが、われわれの間に立ちはだかっている」

 10月3日に開かれた今年の統一記念日の式典。シュタインマイヤー大統領の演説は強い危機感に満ちていた。東西分断時代に双方を物理的に隔てた「壁」も持ち出して警告したのは、9月24日に行われた総選挙でのAfD躍進の衝撃が、それほど大きかったためだ。

 選挙ではメルケル首相の保守系与党、キリスト教民主・社会同盟が1949年以来最低の得票率(32・9%)に落ち込んだが、首位を維持。一方、12・6%のAfDは中道左派、社会民主党に続く第3党につけたが、旧東独に限ると、得票率21・9%と同盟に5・7ポイント差に迫る2位だ。

 AfDの東側での強さは地図で示すと鮮明になる。大半の地域では同盟が第1党だが、第2党では旧東西ドイツの国境にほぼ沿うように西側は社民党、東側はAfDが大半を占める構図が浮かぶ。シュタインマイヤー氏がいう「壁」だ。

 なぜ、AfDは東側で支持を集めるのか。AfD躍進の主な要因はメルケル氏の難民政策への不満だが、東側は受け入れが西側より少なく、外国人がほとんどいない地域にもAfDは浸透する。多文化社会の経験に乏しく、抵抗感が強いためともいわれる。

 だが、それだけでなく、根底に指摘されるのは経済・社会状況の格差だ。ピーク時に西側の2倍だった東側の失業率は大きく減ったが、なお西側を約2ポイント上回る。可処分所得も西側の大半の地域は2万ユーロ(約260万円)以上だが、東側は2万ユーロ未満がほとんどだ。

 人口は統一時から約15%減り、高齢化の進展は西側より早い。東西格差の縮小も近年は停滞気味とされ、1人当たり国内総生産(GDP)は西側の7割強に増えたが、人口減も要因の一つ。経済を牽引する大企業の不在も悩ましい問題だ。

 「年金を得ているが、家政婦もやって稼がないとならない」。東側の町に暮らす64歳女性は独メディアにこう語り、既存政党が状況を改善できない中、「AfD以外、どこに入れたらいいの」と問いかけた。


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