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欧州情勢・西洋事情

2322チバQ:2017/10/02(月) 07:22:17
http://www.sankei.com/world/news/171002/wor1710020005-n1.html
2017.10.2 07:11

カタルーニャ独立投票 スペイン 中央と州、埋まらぬ溝 徴税権交渉が火種

 【パリ=三井美奈】カタルーニャ自治州とスペイン中央政府の対立は、フランコ独裁政権時代に源流がある。1970年代の民主化後、同州では独立運動を担った民族主義者らが州政治を握り、中央政府との対立をエスカレートさせた。ユーロ危機が深刻化した2012年には中央政府の緊縮策に反発して同州が「いっそ独立を」と主張し、亀裂は決定的になった。

 住民投票を主導したプチデモン州首相は1日、警察が混乱の中、有権者にゴム弾や棍棒(こんぼう)を使ったことを「正当化できない過剰暴力」と批判。「それでも投票を望むカタルーニャ人を止めることはできなかった」と述べ、投票は民意の表明だと訴えた。

 カタルーニャ州は1930年代のスペイン内戦で左派・人民戦線の牙城だった。内戦に勝利した右派フランコ政権は民族文化を弾圧したため、民主化移行後も中央政府への反感はずっと底流にあった。

 プチデモン氏は、2014年11月に非公式の住民投票を実施したマス前州首相の後継者だ。マス、プチデモン両氏にとって譲りがたかったのは、州と中央の権限分担。スペインは民主化移行後、警察、教育などで西欧で最も広範な権限を17の自治州政府に与えた。バスク州には徴税権もある。

 ところが、ユーロ危機で中央政府のラホイ政権が緊縮財政に乗り出すと、カタルーニャ州では「われわれの税金がほかの地域に使われるから、州が貧しくなる」という不満が高まった。同州は国内総生産の2割を占め、持ち出しが多かったからだ。州首相だったマス氏は州への徴税権移管をラホイ首相に要求したものの、ラホイ氏は完全拒否。これが14年と今年の住民投票強行につながった。

 ラホイ氏はマス氏ら州幹部を「違法選挙実施」で訴追したため、関係はさらに悪化。プチデモン氏は「(独裁の)暗黒時代への逆行」という言葉で中央政府を批判した。ラホイ氏が率いる保守与党・国民党はフランコ政権の流れをくむ。

 スペインではフランコ独裁の反省から、地方の権限が拡大され、日本の道州制論議のモデルにもなった。ただ、カタルーニャ州の独立論は、欧州連合(EU)内で平和の恩恵が続くことを前提に、国防費や治安の負担を無視したもの。「地域エゴ」との批判もある。

 EUのユンケル欧州委員長は9月、仮に同州が独立した場合、EU入りには申請をゼロから行う必要があると表明。独仏など近隣国は住民投票は「内政問題」として距離を置いている。


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