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ロシア・韃靼・ユーラシアスレ

1とはずがたり:2014/05/04(日) 19:49:37
東欧・ギリシャ正教・中央アジア・旧ソ連諸国・シベリアなど

新疆とかは大中華スレとは棲み分け微妙な感じで場合によってはこちらにも。

前スレ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1116784031/?q=%A5%A6%A5%AF%A5%E9%A5%A4%A5%CA

1104チバQ:2018/12/17(月) 10:59:47
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181216-00000068-mai-eurp
プーチン政権、知事選の連敗脱出に躍起 他州の現職知事を候補者として引き抜く
12/16(日) 23:20配信 毎日新聞
プーチン政権、知事選の連敗脱出に躍起 他州の現職知事を候補者として引き抜く
プーチン露大統領と与党の苦戦が続く
 【モスクワ大前仁】通算4期目に入ったロシアのプーチン政権は、極東の「沿海地方」知事選で、与党「統一ロシア」系候補の支援に躍起となっている。今秋に年金支給年齢の引き上げを決めて国民の反発を招き、最近の知事選で与党候補が連敗していることが背景にある。プーチン大統領への信頼度も低下傾向が続き、他州の現職知事を沿海地方の候補者として引き抜くなど、連敗脱出に向けなりふり構わぬ作戦だ。

 16日に投開票され、タス通信によると、サハリン州知事から沿海地方知事選の与党系候補に転じたコジェミャコ氏が6割を得票(開票率90%)し4候補者中トップ。第1回投票で過半数を取れば当選し、達しない場合は決選投票となる。

 ロシアでは平均寿命が延びた結果、年金基金が圧迫され、政府は今年6月、2019年1月から年金支給年齢を、男性は60歳から65歳、女性は55歳から63歳(後に60歳へ修正)へと段階的に引き上げる改革案を発表。10月に決定した。国民の不満は広がり、9月に行われた極東の「ハバロフスク地方」と中部のウラジーミル州の二つの知事選では、いずれも与党候補が敗れた。

 沿海地方知事選は、いったん9月に実施され、与党候補の勝利が発表された。しかし不正疑惑が発覚してやり直しとなり、政権は与党候補だった知事代行を事実上解任。知事として評判が高いコジェミャコ氏を知事代行の後任に据えた。

 さらに11月には、人気の高い中古日本車の購入に関する規制緩和に踏み切ったほか、今月に入り極東の「拠点都市」をハバロフスクから沿海地方のウラジオストクに移し、有権者にアピールした。

 政府系調査機関「世論基金」によると、プーチン氏への信頼度は、4度目の大統領就任時の今年5月は76%だったが、年金改革案を出した後の7月以降は60%前後。与党・統一ロシアの支持率は5月に46%だったが、7月以降、35%前後で推移している。

 ロシアは連邦制を敷き「地方」「州」「共和国」などの行政単位が連邦構成体と呼ばれ、選挙で選ばれた知事や首長が行政を担う。沿海地方は日本海に面し、新潟県など日本との関係も深い。

1105チバQ:2018/12/18(火) 15:41:57
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181217-00000574-san-int
政権側候補の勝利濃厚 ロシア、沿海地方の知事選
12/17(月) 20:01配信 産経新聞
 【モスクワ=小野田雄一】ロシア極東の連邦構成体(自治体)である沿海地方で16日、知事選が投開票された。選管によると、無所属で立候補したプーチン露大統領に近いコジェミャコ知事代行が、約62%の支持を集めて勝利した。

 ウラジオストクを中心とし、日本とも関係が深い沿海地方でプーチン政権寄りの候補が勝利したことで、北方領土の帰属協議を加速させるとした政権の方針がひとまず承認された形だ。

 9月の露統一地方選で擁立した複数の候補が敗北し、支持基盤の弱体化が指摘された露政権にとっても一息つける結果となった。

 16日の投開票は、9月の統一地方選での知事選やり直しだった。9月の知事選はプーチン政権の与党「統一ロシア」のタラセンコ知事(当時)と、露共産党のイシェンコ候補が接戦となったものの、集計に不正が指摘され、露中央選管から再実施を命じられていた。

 露政権は9月の知事選後、タラセンコ氏を更迭してコジェミャコ氏を知事代行に送り込み、やり直し選に向け支援。一方で“体制内野党”とされる共産党は候補を擁立しなかった。イシェンコ氏は無所属での出馬も模索したが、出馬要件を満たせず、立候補できなかった。

1106チバQ:2018/12/19(水) 11:41:02
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181217-00000008-jij-int
プーチン政権支援の候補勝利=ロシア極東、やり直し知事選
12/17(月) 5:26配信 時事通信
 【モスクワ時事】ロシア極東の沿海地方で16日行われたやり直し知事選は即日開票の結果、プーチン政権が推すコジェミャコ知事代行が得票率61.88%で過半数を獲得し、勝利した。

 政権は9月の地方選で与党候補の敗北が続いたことに危機感を強め、コジェミャコ氏を強力に支援していた。タス通信によると、メドベージェフ首相は16日、コジェミャコ氏に祝意を伝えた。

 9月の沿海地方知事選の決選投票は、政権与党「統一ロシア」の候補が得票率で共産党候補を上回ったが、共産党陣営は「不正があった」と抗議行動を展開。地元選管が結果を取り消す異例の事態となった。9月の地方選では、極東ハバロフスク地方などでも与党候補が敗れる波乱があった。年金改革や経済低迷について政権への不満が背景にあったとみられる。

 政権は今回のやり直し選でコジェミャコ氏を勝たせるために、同氏が求めた日本製中古車に対する規制緩和を承認したり、極東連邦管区の拠点都市をハバロフスクから沿海地方のウラジオストクに移す決定をしたりするなど、露骨な肩入れを行った。選挙はコジェミャコ氏ら4人が争った。

1107チバQ:2018/12/26(水) 17:35:40
https://mainichi.jp/articles/20181225/k00/00m/030/204000c
ウクライナ、教会「統一」で攻勢 ロシアの影響力削減狙う
毎日新聞2018年12月25日 20時35分(最終更新 12月25日 20時47分)
 【モスクワ大前仁】ウクライナのポロシェンコ大統領は今月、自国のキリスト教界からのロシアの影響力削減に力を入れ始めた。ロシアはこの動きを非難しており、11月にウクライナ艦船が拿捕(だほ)された事件に加え、火種が広がっている。

 ロシア正教会は1686年からウクライナ正教会を傘下に入れてきた。1920年代になると「自治独立派」がロシア正教会からの独立を宣言し、ソ連崩壊の翌92年にはキエフ聖庁と呼ばれる一派も独立を表明。キエフ聖庁と自治独立派は今月15日、ポロシェンコ政権の後押しを受け、「統一教会」を結成した。

モスクワ聖庁の弱体化狙うポロシェンコ氏
 現在もロシア正教会の傘下に残る一派はモスクワ聖庁と呼ばれている。ポロシェンコ氏は22日、この一派に改名を義務づけ、新しい名前にロシアの呼称を入れるように求める法案に署名した。ウクライナ正教会ではモスクワ聖庁が最大宗派だったが、ロシアが2014年にウクライナへの軍事介入を始めたことを受け、くら替えする信徒が相次ぐ。ポロシェンコ政権はモスクワ聖庁がロシアと深い関係を持つ点を明示させて、この流れを加速させる狙いだとみられる。米中央情報局(CIA)などの分析では、モスクワ聖庁と統一教会は、それぞれ人口の2割程度と拮抗(きっこう)している模様だ。

 またウクライナ国内では今月上旬、モスクワ聖庁系の聖職者が憎悪をあおる発言をしたとの疑いをかけられ、家宅捜索を受ける案件が続出した。政権は司法当局も動員し、モスクワ聖庁への圧力を強めている模様だ。

 インタファクス通信によると、ロシア正教会の報道担当者は22日、改名を義務づけられた法律に言及。「ウクライナの大統領が自らの政治的な構想に沿い、正教会を分裂させていることが再び明らかにされた」と非難した。ロシア正教会は全体の教区のうち、3〜4割をウクライナ国内に置いている。傘下にあるモスクワ聖庁系の教会が減ることは経済的な打撃となるため、つなぎ留めに必死だ。

 両国の関係を巡っては、ロシア国境警備隊が11月下旬、黒海でウクライナ艦船に発砲し拿捕、今も乗組員の解放に応じていない。ウクライナが新たに艦船を派遣する方針を示す一方で、ロイター通信は今月22日、ロシアに強制編入されたクリミアの基地に戦闘機が増派されたと報道。緊張の高まりが伝えられている。

1109とはずがたり:2019/01/05(土) 18:02:13

W杯は成功したけれど、悩み多き2019年のロシア プーチン体制3つの誤算が苦境を生んだ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190105-00010000-globeplus-int&p=2
1/5(土) 17:51配信 GLOBE+



ヨーロッパと一体の経済空間を築くはずが
5年前に生じたウクライナ危機以降、ロシアと欧米の反目が続いています。しかし、ロシアは欧米と対立したくてしているのではありません。ロシアは、宿敵アメリカとの関係は別として、少なくとも大陸ヨーロッパとは上手くやりたいと思っているのです。

ロシアと欧州連合(EU)は1990年代から、「リスボンからウラジオストクに至る大ヨーロッパの共通経済空間」を形成するという理念を表明し合ってきました。つまり、大西洋に面したポルトガルから、太平洋に面したロシア極東までの、EUと旧ソ連諸国を網羅した大経済圏ということです。プーチン政権にしても、その究極の目標を完全に取り下げてしまったわけではありません。

ただし、ソ連崩壊後の混乱期と、2000年以降のプーチン体制とでは、ロシアの戦略が変化しているのは事実です。1990年代のエリツィン大統領の時代には、ロシアはEUをはじめとする欧米諸国の支援を仰ぐ身であり、欧米主導の国際秩序に順応するという立場でした。それに対し、プーチン政権の下では、国際場裏における自立的な主体として振る舞おうとする志向が強まりました。

2010年代になると、ロシア経済の多角化・高度化が課題になる中で、ロシアとしては自国の製造業および農業への打撃が大きいEUとの共通市場形成を急ぐよりも、まずは旧ソ連諸国を糾合して地域市場を形成し、そこにおいて自国の産業競争力を高めようという方向性が出てきました。その上で、より質的に高く規模的に大きな経済を備えた後に、より対等の立場でEUと共通経済空間を形成すべきだという考え方が強まったのです。

ロシアのこのような政策路線の中で、鍵を握ったのがウクライナでした。むろん、ロシアにはウクライナを自国の勢力圏と見る抜きがたい発想がありますし、両国は民族・言語・宗教などの紐帯で結ばれています。ただ、そうしたことを別にして、純粋に経済的に見ても、ウクライナはプーチン・ロシアにとって是が非でも統合プロジェクトに加えたいパートナーでした。ウクライナは旧ソ連諸国の中でロシアに次いで人口・市場規模が大きく、ロシアとウクライナの企業間には密接な分業・供給関係があったからです。

プーチン政権はウクライナに対し、ロシアの主導する関税同盟(後の「ユーラシア経済連合」)に加入するよう、アメとムチを使って圧力をかけ続けました。いったんはそれが実り、ヤヌコービチ・ウクライナ大統領は2013年11月にEUとの連合協定交渉を棚上げして、ロシアとの提携に傾きました。元々、ウクライナ国民は汚職まみれのヤヌコービチ大統領に愛想を尽かしていましたが、そのヤヌコービチがプーチンと結託したということで、国民の怒りが爆発します。これが、2014年2月のヤヌコービチ政権崩壊、その後のロシアによるクリミア併合、ドンバス紛争へと繋がっていったわけです。これ以降、欧米とロシアが経済制裁を応酬する異常事態が続き、ロシア・ウクライナ関係も悪化する一方です。

何という皮肉でしょうか。リスボンからウラジオストクに至る大ヨーロッパ経済圏を構築するという究極の目標においては、ロシア、EU、ウクライナと、各当事者の利益は基本的に一致しているはずです。にもかかわらず、EUとロシアの間でその条件、主導権、手順を巡って思惑のずれが生じ、むしろウクライナ危機という未曽有の地政学的危機を招来してしまったわけですから。

1110とはずがたり:2019/01/05(土) 18:02:32
>>1109

高度成長が一転して低成長に
2000年代にロシアは、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の一角として、世界の成長を牽引する存在になると見られていました。プーチン政権自身も、当時は「10年間で国内総生産(GDP)を倍増させる」という意欲的な目標を掲げていました。

ところが、ロシア経済は2008年のリーマンショックで大打撃を受け、その後、一定の回復は遂げたものの、成長が力強さを欠くようになります。ロシアの政策担当者たちは、エネルギー・資源輸出に偏重した既存の経済モデルには限界があり、ロシア国家・経済の近代化が必要だと考えるようになりました。産業構造の高度化と多角化、ビジネス環境の改善を通じた投資の活性化などが、課題として浮上します。すでに述べた、ウクライナなどの周辺国を巻き込んでユーラシア経済連合を形成するという構想も、決して大国主義的な野心だけから出てきたわけではなく(そのような野心があったことは否定しませんが)、経済高度化に向けた布石という意味合いもあったのです。

しかし、ウクライナ危機後の5年間で、ロシア経済を取り巻く状況は一変しました。地政学的な危機が続く中で、低成長が常態化し、ロシアからの資本逃避が続いています。また、当初、直接的な影響はそれほど大きくないと考えられていた欧米による対ロシア制裁が、金融面で威力を発揮し始め、年を追うごとにボディーブローのように効いてきました。特に、トランプ政権成立後のアメリカが、気まぐれに対ロシア制裁を打ち出すようになり、2018年はロシアにとってずっとアメリカの追加制裁に怯えて過ごす年になりました。

2018年5月に4期目の政権をスタートさせたプーチン大統領は、「(2024年までに)ロシアを世界の5大経済大国の1つにし、世界平均を上回るテンポで経済を成長させる」という目標を表明しました。ちなみに、現時点の世界平均の成長率は3.7%程度と見られていますので、ロシアも少なくとも3%台の成長を実現しなければ、世界平均に追い付けません。

現実には、ロシア政府の公式経済見通しによると、2018年の成長率は1.8%、2019年も1.3%に留まると見られています。ロシア政府は、構造改革が実り2021年以降は3%台の成長に移行するとの見方を示しているものの、これは「予測」というより「願望」に近いと言わざるをえません。今のロシアの潜在成長率はせいぜい1.5%程度というのが、ロシア内外のコンセンサスになりつつあります。

ロシアはこの難局を、「強い国家」で乗り切ろうとしています(困った時のロシアの伝統ですね)。政策の重点は、投資環境の改善を通じた民間投資の促進から、国の主導によるインフラ投資にシフトしています。また、政府は産業育成、輸出促進、地域振興に向け、様々な施策を講じようとしています。ただ、ロシア企業や、ロシアでビジネスをしている外国企業に言わせれば、「政府はそんなに頑張らなくてもいい。そんなことより、欧米との関係を修復して、制裁という足枷から早く解放してくれ!」というのが本音なのではないでしょうか。
(服部倫卓 一般社団法人ロシアNIS貿易会・ロシアNIS経済研究所 副所長)

服部倫卓/朝日新聞社

1111チバQ:2019/01/07(月) 09:46:16
https://www.asahi.com/articles/ASM15752RM15UHBI01J.html
ウクライナ正教会が独立へ ロシア正教会の管轄下から
モスクワ=喜田尚 2019年1月6日18時32分
 キリスト教東方正教会の首席総主教とされるバルトロメオス1世コンスタンチノープル全地総主教は6日、本拠があるイスタンブールの教会で、ウクライナ正教会の独立を認める文書を同教会に交付した。ウクライナの正教会は17世紀後半からモスクワを総本山とするロシア正教会の管轄下に置かれてきたが、全地総主教庁が昨年から進めてきた独立手続きがこの文書交付で終わったことになる。

 ウクライナでは昨年12月、独立承認を受けるため、ウクライナ系とロシア系に分裂していたウクライナ正教会を統一する聖職者会議が開かれた。しかし、東方正教会で最大勢力のロシア正教会はウクライナ正教会の独立に激しく反発。ロシア系のウクライナ正教会(モスクワ総主教派)が教会統一に加わらず、対立があらわになっていた。

 バルトロメオス1世は5日から始まった儀式で独立を認める文書に署名し、12月の聖職者会議で新たなウクライナ正教会トップに選出されたエピファニー府主教に手渡した。

 儀式には、ロシアのプーチン政権と激しく対立し、教会独立を働きかけてきたウクライナのポロシェンコ大統領や議会議長が出席した。(モスクワ=喜田尚)

1112チバQ:2019/01/07(月) 23:06:49
https://www.sankei.com/world/news/190106/wor1901060009-n1.html
ウクライナ正教会、正式独立 筆頭権威が文書授与 ロシアは猛反発
2019.1.6 14:55国際欧州・ロシア

ウクライナ正教会のロシア正教からの独立を認める文書に署名するコンスタンチノープル総主教庁の総主教、バルトロメオ1世=5日、イスタンブール(AP)
ウクライナ正教会のロシア正教からの独立を認める文書に署名するコンスタンチノープル総主教庁の総主教、バルトロメオ1世=5日、イスタンブール(AP)
 【モスクワ=小野田雄一】キリスト教の最大教派の一つ「東方正教会」の筆頭権威、コンスタンチノープル総主教庁の総主教、バルトロメオ1世は6日、ウクライナ正教会のロシア正教会からの独立を認めるトモス(宗教上の決定文書)を、同総主教庁の所在するトルコ・イスタンブールでウクライナ正教会に授与した。露正教会はトモスは無効だとしており、正教会内部の対立は決定的となった。ウクライナ国内でも、独立に向けて新設された正教会と、露正教会の影響下にある正教会の間の対立が深刻化する恐れがある。


 イタル・タス通信によると、トモスは5日、イスタンブールでバルトロメオ1世が署名。署名に先立つ祈祷(きとう)には、ウクライナの宗教的独立を求めてきたポロシェンコ同国大統領や、昨年12月に新たに創設されたウクライナ正教会のエピファニー総主教らが出席した。

 歴史的経緯から露正教会が管轄権を主張してきたウクライナ正教会は、ソ連崩壊期までに露正教会の管轄権を否定するキエフ系や、露正教会影響下のモスクワ系などに分裂し、互いに自身が正当なウクライナ正教会だと主張してきた。ただし、キエフ系は従来、独立正教会の地位を他の正教会から認められておらず、“非合法的存在”だった。

 しかしコンスタンチノープル総主教庁は昨年10月、キエフ系の正当性を認めると決定。これを受け、キエフ系は12月、新たな正教会組織を創設し、6日、トモスが授与されることになった。

 一方、新組織の正当性を否定するロシア側はトモスに強く反発。露正教会幹部は「今回のトモスには何の効力もない」と述べた。タス通信はギリシャやポーランド、セルビアの正教会は露正教会の立場を支持しているとした。露上院のコサチョフ外交問題委員長も「トモスは宗教的なものではなく、政治的なものだ」との見方を示した。

 実際、ロシア側はトモスについて、3月に大統領選を控えるポロシェンコ氏が、国民の反露感情を刺激し、低迷する支持率を回復させるために主導したなどとの見方を強めている。

 ウクライナ正教会の独立が確定したことで、今後、ウクライナ側がモスクワ系の持つ資産の接収に動くとの観測があるほか、過激な信徒による双方の教会への襲撃などが起きる恐れが指摘されている。2014年のロシアによるウクライナ南部クリミア半島併合後、事実上の戦争状態にある両国の対立のさらなる先鋭化は避けられない情勢だ。

1113チバQ:2019/01/08(火) 16:49:40
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190107-00000599-san-int
東欧革命30年 強権政治が台頭、EUと溝深める
1/7(月) 22:14配信 産経新聞
東欧革命30年 強権政治が台頭、EUと溝深める
 【ベルリン=宮下日出男】旧ソ連圏の東欧諸国で1989年に共産党独裁体制が相次ぎ倒れた革命から今年で30年。各国は民主化の道を歩んできたが、近年は強権政治の台頭など過去の取り組みを後退させるような動きが目立ち、欧州連合(EU)とも対立する。東西の亀裂をどう克服するか。EUには試練だ。

 「加盟国を率いることがどういうことか、理解していない」。EUのユンケル欧州委員長は昨年末、独メディアでこうぼやいた。矛先は1日から半年間、輪番制のEU議長国を初めて担うルーマニア。その手腕に先立って不安を示した。

 EU最貧国の一つのルーマニアは汚職が深刻だ。EUの特別な監視下で改革してきたが、2016年に社会民主党が政権を再び握ると、辣腕を振るった汚職対策局の長官を解任し、捜査のハードルを高める法改正などを推進。欧州委員会は昨年11月、改革が「後戻りしている」と警告した。

 議長国は加盟国の調整などを担い、英国のEU離脱も課題に残る。「他者に耳を傾ける必要がある」。ユンケル氏は議長国の自覚を促すが、ルーマニア最大の実力者で汚職事件に問われるドラグネア社民党党首は「二流国扱いはもう認めない」と反発。同国がハンガリーやポーランドの強権政治に倣う不安もくすぶる。

     

 一方、法の支配や表現の自由などを揺るがすハンガリーやポーランドは、EUの制裁手続きの圧力を受けても強気を崩さない。

 ハンガリー・ブダペストでは5日、「奴隷法」と批判される労働法改正などへの抗議デモが昨年末に続き再開され、野党など数千人が結集した。だが、圧倒的な議会勢力を持つオルバン首相は動じない。「西欧が野党を利用して自らの考えを強要しようとしている」とデモを批判した上、「20世紀に奪われた自尊心を取り戻す」と主張した。

 ポーランドのモラウィエツキ首相は2日、東欧の独裁主義的な傾向への批判を「完全な間違い」と英紙で否定し、「改革が必要なのはEUだ」と強調。同国の保守系与党、法と正義は5月の欧州議会選挙に向け、EUに懐疑的なイタリアの与党、同盟との連携を模索する動きも見せている。

     

 「ポピュリズム(大衆迎合主義)やナショナリズムは東欧に限ったものではない」。独紙フランクフルター・アルゲマイネはこう指摘する一方、西欧と東欧の間には「師弟関係」のような意識が強く残り、東欧では「その感情が政治利用されている」と分析する。

 EUと対峙する東欧では一方でロシアや中国への傾斜も目立つ。オルバン氏はプーチン露大統領らをたたえ、中露に接近。チェコでは昨年末、情報機関が中露の諜報活動を警告する報告書をまとめると、EUに批判的で親中露派のゼマン大統領が「ヒステリー」と一蹴。EUの東西結束の乱れは、中露につけ込む隙を与えかねない。

      

 ■東欧革命 第二次世界大戦後、ソ連(当時)の勢力下にあった東欧の社会主義国で1989年、相次ぎ共産党独裁体制が崩れた一連の民主化革命。同年12月に東西冷戦の終結、91年にはソ連の崩壊に至った。ポーランドで89年6月に東欧初の限定的な自由選挙が行われ、ハンガリーでは10月、社会主義労働者党が一党支配放棄を宣言。11月に東西ドイツ分断の象徴「ベルリンの壁」が崩壊し、12月になると、チェコスロバキア(当時)で「ビロード革命」が成功。ルーマニアでは独裁者チャウシェスク大統領が処刑された。

1114とはずがたり:2019/01/10(木) 09:18:49

ロシア、安倍首相発言に抗議=大使呼び「世論惑わす」
https://web.smartnews.com/articles/fx8JR5yjCJA
時事通信社

 【モスクワ時事】ロシアのモルグロフ外務次官は9日、上月豊久駐ロシア大使を外務省に呼び、北方領土交渉をめぐる最近の日本側の発言について、「(日ロ首脳の)合意の本質を乱暴に歪曲(わいきょく)し、両国の世論を惑わせる」と抗議した。安倍晋三首相は4日の年頭記者会見で、交渉に関し「(ロシア人の)住民に帰属が変わることを納得、理解してもらうことも必要だ」と述べており、これに強い不快感を示した形だ。

 河野太郎外相が14日にモスクワでラブロフ外相と会談するのを前に日本側をけん制する意図もありそうだ。

 ロシア外務省の発表によると、モルグロフ氏は「『島の領有権の日本への移行』に関し、南クリール(北方領土)の住民の『理解を得る』必要性について述べた日本指導部の発言を注視している」と指摘した。日本側が今年は日ロ平和条約交渉の「転機」になると述べていることや、日本政府が北方四島に関する賠償請求権の放棄を提案する方針を固めたとするメディア報道にも言及。領土引き渡しを前提としたような発言や報道に警戒感をあらわにした。

 その上で、こうした発言などが1956年の日ソ共同宣言を基礎とした交渉の加速化という両首脳の合意の本質を歪曲するものだと批判。「平和条約問題に関する雰囲気を故意にあおり、自らのシナリオを他方に押し付ける試み」と断じた。

 モルグロフ氏は平和条約締結のためには、日本側が北方領土におけるロシアの主権を認め、第2次大戦の結果を無条件に受け入れることが必要との認識を改めて示した。(2019/01/10-06:26)

1115とはずがたり:2019/01/12(土) 13:37:21
ロシア 平和条約交渉は北方領土の主権完全容認が前提条件
2019年1月12日 4時44分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190112/k10011775731000.html

日本とロシアの平和条約交渉で来週、外相会談が開かれるのを前にロシア外務省が声明を発表し、北方領土が第二次世界大戦の結果、ロシアの主権下になったことを認めるよう改めて求めました。交渉の進展に意欲を示す日本にロシアの厳しい姿勢に変わりはないことを示した形です。

北方領土問題を含む日本とロシアとの平和条約交渉では、今月21日にも開かれる安倍総理大臣とプーチン大統領の会談に向けて、来週14日、交渉責任者を務める河野外務大臣とラブロフ外相の交渉がモスクワで行われます。

これを前にロシア外務省は11日、声明を出しました。
声明では会談について「双方がそれぞれの立場を明らかにし、もっとも効率的に目標を達成するための方法について意見を交わす」という認識を示しました。

そのうえで「島々は第二次世界大戦の結果、ロシアの主権下になったことを完全に認めることが、平和条約問題の解決策の選択肢を見いだす重要な前提条件だ」と改めて強調しました。

北方領土問題を巡って日本とロシアは去年11月、平和条約の締結後、歯舞群島と色丹島を引き渡すことを明記した日ソ共同宣言を基礎に交渉を加速させることで合意し、日本は交渉の進展に強い意欲を示しています。

これに対し、今回の声明でロシアとしては厳しい姿勢に変わりはないことを示した形です。

1116とはずがたり:2019/01/14(月) 17:38:43
>両国は1990年代、「連合国家」を形成することで合意し、両国の議員会議や一定の共通予算が設けられるなどした。ただ、2000年に第1次プーチン露政権が発足して以降、ベラルーシ側は主権喪失への警戒感を強め、実質的な進展はなかった。
>ロシアのプーチン政権が、隣国ベラルーシへの石油供給価格を引き上げるなど圧力をかけ、ロシアとの国家統合を迫っている。露憲法は大統領の連続3選を禁じており、プーチン大統領の任期は2024年まで。
>ベラルーシ統合によって国家指導者の「新ポスト」を創出し、24年以降も政権に居座る思惑だ-といった観測が出ている。
>経済不振や不人気な年金制度変更などでプーチン氏の支持基盤には陰りが見られ、“領土拡大”を人気回復につなげる思惑も指摘されている。
なるほど。

露、ベラルーシに統合迫る 石油価格で圧力 プーチン氏「新ポスト」で居座り画策?
https://www.sankei.com/world/amp/190113/wor1901130012-a.html?__twitter_impression=true

 【モスクワ=小野田雄一】ロシアのプーチン政権が、隣国ベラルーシへの石油供給価格を引き上げるなど圧力をかけ、ロシアとの国家統合を迫っている。露憲法は大統領の連続3選を禁じており、プーチン大統領の任期は2024年まで。ベラルーシ統合によって国家指導者の「新ポスト」を創出し、24年以降も政権に居座る思惑だ-といった観測が出ている。

 ロシアの“領土拡大”が国内でプーチン氏の支持基盤強化につながり、日本との北方領土交渉に変化を与える可能性も指摘される。
 露・ベラルーシの不和が表面化したのは昨年12月。ロシアはベラルーシに特恵的な価格で石油を輸出してきたが、昨年8月に税制を変更し、実質的にベラルーシ向け石油を値上げした。ベラルーシは安価なロシア産原油の精製や国外転売で外貨を得てきたため、強く反発している。
 ベラルーシのルカシェンコ大統領は12月、「(ロシアの)税制変更により、今後6年間で計108億ドル(約1兆1700億円)の損失を被る」と主張した。
 両国首脳は12月25日と29日に長時間会談。ベラルーシ側が石油・天然ガス価格の引き下げを求めたのに対し、ロシアは「連合国家」の統合深化を優先すべきだとの立場を鮮明にした。
 両国は1990年代、「連合国家」を形成することで合意し、両国の議員会議や一定の共通予算が設けられるなどした。ただ、2000年に第1次プーチン露政権が発足して以降、ベラルーシ側は主権喪失への警戒感を強め、実質的な進展はなかった。
 ここにきてプーチン政権は、改めて統合の強化を打ち出している形だ。露リベラル派の電子メディア「新時代」は、プーチン氏が24年以降も「連合国家のトップ」として君臨する青写真を描いている-と伝えた。
 ルカシェンコ氏は1994年から大統領の座にあり、「欧州最後の独裁者」と称される。露通貨の導入をはじめ、ロシアの要求する統合強化には抵抗する可能性が高い。ただ、ベラルーシ国民にはナショナリズムが希薄で、軍や治安・特務機関には「ロシア編入」を望む勢力もある。
 ロシアは2014年3月、ウクライナ南部クリミア半島を一方的に併合。国際社会からは猛批判を浴びたが、国内ではプーチン氏の支持率が8割超に跳ね上がった。経済不振や不人気な年金制度変更などでプーチン氏の支持基盤には陰りが見られ、“領土拡大”を人気回復につなげる思惑も指摘されている。
 日本に北方領土交渉で“譲歩”すれば、プーチン政権は国民の反発を買う恐れがある。米ブルームバーグは、ベラルーシという「領土獲得」でバランスを取りうるとの見方を伝えた。

1117とはずがたり:2019/01/14(月) 21:52:23


>ザハロワ氏は「最も驚いたのは、協議の前日になって日本が共同記者会見を開かないよう頼んできたことだ」と説明。日本側はその代わりに日本メディア向けの非公開の説明をすることにした、と述べた。
日本のマスコミにはロシアの解釈を流すのを禁止して日本政府の大本営発表だけ報道しろってやろうとしてるのをロシアにバラされてて日本国民が日本政府からどんだけバカにされてるか世界に拡散されてるのを恥じよう。
ロシア「日本が共同会見を拒否」 外相会談を前に批判
モスクワ=石橋亮介 2019年1月14日09時28分
https://www.asahi.com/articles/ASM1G0S5YM1FUHBI01G.html

 ロシア外務省のザハロワ報道官は13日、ロシア国営放送のテレビ番組に出演し、モスクワで14日にある日ロ外相会談後の共同記者会見を「日本が拒否した」と語った。「日本は平和条約問題で情報の不安定な状況を作り出して人々を惑わす一方、協議の結果を記者会見で伝える意思はない」と主張。「奇妙で矛盾した行動だ」と批判した。

 ザハロワ氏は「最も驚いたのは、協議の前日になって日本が共同記者会見を開かないよう頼んできたことだ」と説明。日本側はその代わりに日本メディア向けの非公開の説明をすることにした、と述べた。

 日ロは昨年11月の首脳会談で、歯舞群島と色丹島の引き渡しを明記した日ソ共同宣言を基礎に、平和条約交渉を加速することで合意した。だが、ロシアは同宣言には引き渡し後の島の主権が「どちらになるのか触れられていない」(プーチン大統領)などと主張し、島の引き渡しに否定的な構えを崩していない。

 このため、日本で北方領土の引き渡しを前提とした議論があることにロシア側はいらだちを募らせている。ザハロワ氏の発言は、日本政府が交渉の進み具合について、自国向けだけに独自の解釈を広めようとしている、との警戒感を示したものだ。(モスクワ=石橋亮介)

1118チバQ:2019/01/15(火) 14:29:50
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190115-00010000-afpbbnewsv-int
刃物で刺されたポーランド市長が死去 国内に衝撃、数千人が追悼
1/15(火) 9:49配信 AFPBB News

(c)AFPBB News

【1月15日 AFP】ポーランド北部グダニスク(Gdansk)で13日、チャリティーイベントに参加していた際に男に刃物で心臓を刺され、重傷を負ったパベウ・アダモビッチ(Pawel Adamowicz)市長(53)が翌14日、死去した。中道派の同市長を追悼する集会が国内各地で行われ、数千人が参加した。

 医師らの丸1日にわたる救命努力もむなしく、アダモビッチ市長は病院で亡くなった。

 リベラル派で、右派与党「法と正義(PiS)」への対立姿勢で知られ、バルト海(Baltic Sea)沿いのグダニスクで20年にわたり市長を務めたアダモビッチ氏に対する襲撃で、国内に衝撃が走った。

 ポーランド通信(PAP)によると、グダニスクと首都ワルシャワの両市でそれぞれ数千人が街頭に出て行進。これ以外の12都市でも集会が開かれたという。

 検察当局は27歳の男を殺人容疑で訴追。当局の話では、男は罪を認めておらず、「精神の健常性に疑い」があるとして心理鑑定を受けるという。有罪と判断されれば、終身刑が科される可能性がある。

 現場の映像には、資金集めのためのイベントの終了時に、アダモビッチ氏が他の人々と一緒に手を振っていた壇上に男が駆け上がり、同氏を刃物で襲う様子が捉えられていた。警察によると男は記者証をつけていたという。

 また動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」に投稿されたある動画には、男が攻撃後にマイクをつかみ、前政権与党の「市民プラットフォーム(PO)」によって不当に収監され、拷問を受けたと主張する様子も映っていた。市民プラットフォームは昨年の市長選で、アダモビッチ氏の再選を後押ししていた。

 司法当局によると、男は過去にグダニスクの複数の銀行に対する4件の武装襲撃で有罪となり、5年以上服役していたという。映像はグダニスクで14日撮影。(c)AFPBB News

1119とはずがたり:2019/01/18(金) 23:10:43
北方領土ロシア帰属「何の疑問もない」
旧ソ連に逆戻り
https://this.kiji.is/457326735668135009
2019/1/14 08:321/14 08:55updated
c株式会社全国新聞ネット


太田清

47NEWS編集長

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ロシア外務省のザハロワ情報局長=2018年12月、モスクワ(タス=共同)
 ロシア外務省のザハロワ情報局長は、14日にモスクワで行われる日ロ外相会談の前に「ロシアにとり現時点で、島(北方領土)の帰属問題には何の疑問もない」と断言した。13日放送のロシア国営テレビでの発言をニュースサイト「ガゼータ・ルー」や、政府系の「RT」など複数のロシアメディアが一斉に引用した。

 領土問題に関しては、ラブロフ外相が「第2次大戦の結果を認めることが絶対的な第一歩だ」と述べていたが、同局長の発言は外相会談を前にさらに強硬な立場を示したもので、旧ソ連時代の頑なな姿勢に逆戻りした感すらある。ガゼータ・ルーは「ロシア外務省が領土問題に終止符を打つ」との見出しでニュースを伝えた。

 ザハロワ局長は同じロシア国営テレビに対し、両外相会談後に共同記者会見を開くことを日本側が拒否したとした上で「(様々な情報を流して)状況を過熱させる一方、会談の結果を明らかにすることを望んでいない。不可解で矛盾している」と批判した。

 これより先に、北方領土の帰属が「日本に変わることを(ロシア人住民に)理解してもらう」などの安倍晋三首相の発言について、ロシア外務省は9日に日本の上月豊久駐ロシア大使を呼び、抗議の意を伝えていた。 (共同通信=太田清)

1120チバQ:2019/01/23(水) 14:57:12
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190123-00000012-jij_afp-int
ウクライナ大統領選、ティモシェンコ元首相が出馬 支持率トップ
1/23(水) 10:49配信 AFP=時事
ウクライナ大統領選、ティモシェンコ元首相が出馬 支持率トップ
ウクライナ首都キエフでの民族主義政党「祖国」の集会で演説するユリヤ・ティモシェンコ元首相(2019年1月22日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】ウクライナのユリヤ・ティモシェンコ(Yulia Tymoshenko)元首相(58)は22日、大統領選挙に正式に立候補した。

【写真】党集会で演説し、親ロシア派との紛争に従軍した兵士と言葉を交わすティモシェンコ元首相

 ティモシェンコ氏はウクライナ政界における20年来の実力者で、2004年の民主化運動「オレンジ革命(Orange Revolution)」で大きな役割を果たして名を上げた。大統領選をめぐる世論調査では、他候補を抑えてトップの支持率を獲得している。

 ティモシェンコ氏はこの日、党首を務める民族主義政党「祖国(Fatherland)」の集会で1時間半を超える演説を行い、「私は大統領選に出馬する」と表明。聴衆の喝采を浴びた。

 同氏は過去、首相を2回務める一方、収監も経験。ウクライナ政界での評価は大きく分かれている。演説では、政治経歴の中で「過ち」を犯してきたと自ら認めた。

 同氏は演説で、北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)への加盟を主な外交政策目標とすることを公約。内政については、汚職の横行と闘うため新たな憲法が必要だと訴えた。【翻訳編集】 AFPBB News

1121とはずがたり:2019/01/27(日) 19:50:24
国後・択捉はどう見ても千島列島やろ。

安倍氏、2島での最終決着へ交渉
パノフ元駐日ロシア大使が見解
https://this.kiji.is/461818171386168417?c=0
2019/1/26 18:06
c一般社団法人共同通信社

パノフ元駐日ロシア大使
 【モスクワ共同】パノフ元駐日ロシア大使は、安倍晋三首相がプーチン大統領に対し、北方領土問題を1956年の日ソ共同宣言に基づき歯舞群島、色丹島の引き渡しだけで解決する方針を伝え、日ロ両政府が2島での最終決着に向けた交渉に入ったとの見解を示した。26日までに共同通信と会見した。

 パノフ氏によると、プーチン氏は2000年に「56年宣言の履行は義務」と表明、2島決着を提案した。日本側は4島返還に固執して拒否。昨年11月、日本が2島決着を受け入れ、平和条約交渉が動きだした。パノフ氏は日本が4島のロシア主権を認める必要性を強調。拒否すれば交渉は決裂すると予測した。

1122とはずがたり:2019/01/27(日) 20:38:52

東ヨーロッパでは現地語が通じない?ロシア語、ベラルーシ語、ウクライナ語の不思議
https://getnews.jp/archives/2114470
2019.01.21 07:00
TABIPPO.NET

ベラルーシ人にロシア語で聞いてみました「あなたはベラルーシ語が話せますか」と。すると「読めるけど、話せないよ!」という衝撃的な答えが返ってきました。

別の日、ミンスクで行われた第二次世界大戦勝利の式典に参加しました。冒頭、ベラルーシの大統領がスピーチを聞きましたが、ロシア語でした。

ウクライナの首都キエフでも、人々の口から聞こえてくるのはロシア語です。店では「スパシーバ(ありがとう)」というロシア語がよく聞こえてきますが、地下鉄や鉄道駅の放送はウクライナ語です。

むしろ、公共の場ではロシア語は英語よりも見かけません。それにもかかわらず、人々は公共の場でもロシア語が使われています。一体、どういうことでしょうか。

キエフ在住のウクライナ人の友人によると「キエフに住むウクライナ人の6割〜7割はロシア語が母語」とのこと。彼女にとってウクライナ語は「第二言語」になります。もちろん、ウクライナ語もペラペラです。

ちなみにウクライナ西部の街、リヴィウではほとんどの人がウクライナ語を使います。もちろん、ロシア語もウクライナ語と同じくらいにペラペラです。

ウクライナ東部に住むロシア人はウクライナ語を聞くと嫌な顔をする、とか。彼らはウクライナ語を話せず、ロシア語を使います。どうも、ウクライナのほうがロシア語よりも言語状況は複雑なようですね。

それではロシア語、ベラルーシ語、ウクライナ語は全く違う言語なのでしょうか。答えを先に書くと「似た者同士」です。どちらも東スラブ語圏に属し、キリール文字を使います。たとえば「こんにちは」で比べてみましょう。
ロシア語: Добрый день(ドーブリィ、ジェー二)
ベラルーシ語:Добры дзень(ドーブルィ・ズェーニ)
ウクライナ語:Добрий день(ドーブルィ デーニ)

このように並べると違いを見つけるのが大変ですね。また、文字もあまり変わらないような気がします。それでは「ありがとう」はどうでしょうか。
ロシア語:спасибо(スパシーバ)
ベラルーシ語:Дзякуй(ジャークィ)
ウクライナ語:Дякую(ジャークユ)

今度はベラルーシ語とウクライナ語は似ていますが、ロシア語は全く違うことがわかります。なお「ありがとう」に関して、ベラルーシ語とウクライナ語は隣国のポーランド語に類似しています。ポーランド語ですと「Dzi?kuj?(ジェンクイエン)」になりま

また、文法もロシア語、ベラルーシ語、ウクライナ語はよく似ています。

ソ連において、出世するには国内の共通語であるロシア語が必須でした。もちろん、教育でもロシア語重視。需要があまりない現地語は軽んじられました。

その結果、旧ソ連ではベラルーシやウクライナに限らず、現地語が話せない人が大量に出ることに。またロシア人の移住も進んだので、言葉ひとつとってもいろいろな問題があります。

ロシア語も注意が必要?

バルト3国、エストニア、ラトビア、リトアニアにはそれぞれエストニア語、ラトビア語、リトアニア語があります。それぞれの言語はベラルーシ語やウクライナ語とは異なり、ロシア語とは全く別物。人種的にもロシア人とは似ていません。

また、歴史的経緯から「ロシアが好きではない」人が多い地域でもあります。そのため、ロシア語が理解できても現地住民は使いたがらないのでしょう。また、ロシア語よりも英語を好む若者も増えているようです。

もちろん、エストニア語、ラトビア語、リトアニア語で話しかけると大喜び。しかし、バルト3国に住むロシア人にこれらの言語で話しかけてもいい気はしません。

1123チバQ:2019/01/28(月) 18:03:31
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190120-00000503-fsi-bus_all
ロシア・ウラジオストクの親日派有力市長が辞任 浮上する地方と中央のいびつな関係
1/20(日) 11:00配信 SankeiBiz
ロシア・ウラジオストクの親日派有力市長が辞任 浮上する地方と中央のいびつな関係
(Getty Images)
 ロシア極東の著名実業家で、親日派として知られるウラジオストク市のビタリー・ベルケエンコ市長が昨秋、辞任した。汚職問題への取り組みや、経済改革での手腕が期待されたが、在任期間は1年にも満たなかった。突然の辞任劇からは、ロシアが抱える中央と地方政界のいびつな関係が浮かび上がる。

 ベルケエンコ氏は極東の有力自動車ディーラー「スモウトリ・テフノホールディングス」の社長として、極東で広く知られた存在だ。スモウトリは当然日本語の「相撲取り」が由来で、日本の国技に伝わる深い精神性や技術にひかれた同氏が名付けたという。2016年、記者が同社を訪れた際には、カフェのような明るい店内と、店頭に飾られた力士の立派な像が印象的だった。

 ベルケエンコ氏は日本車の中古車販売から身を立て、その後手厚いアフターサービスなど従来のロシアにはない業態でビジネスを拡大した。現在は新車販売のほか、市郊外でサーキット建設事業を手がけるなど、“攻め”のビジネス展開で海外でも注目された。

 同氏がウラジオストク市長に就任したのは17年12月のことだ。前任のプシカリョフ市長が16年6月、職権乱用容疑などで逮捕されていた。深刻な腐敗問題が指摘されるウラジオストクでは、3代の市長が退任後を含め続けて摘発されるという異常事態となっていた。

 ベルケエンコ氏は当初、市長就任には後ろ向きだったとされるが、政財界からの強い要請を受け受諾したとされる。就任直後から非合法ビジネスの摘発などに注力し、18年10月に辞意を表明する直前に地元メディアが行った極東の政治家に対する好感度調査でトップの評価を得ていた。

 辞任の意向は同氏のフェイスブックを通じて突然表明された。その直後にはビデオメッセージを公表し、辞任理由について直接的な言及は避けつつも、「治安機関はモスクワからの指示を待たずに自身の仕事をすべきだ」「政治には依然として、“エリート”との合意を求められる不透明な仕組みが残っている」などと、行政や政界への強い憤りをあらわにした。

 背景として地元メディアや専門家が指摘するのが、秋に実施されたウラジオストクを中心とする沿海地方での知事選の影響だ。

 ロシアでは9月に統一地方選挙が実施され、沿海地方では現職のタラセンコ知事代行が勝利したものの、開票結果の不正な操作が指摘され、12月に異例の再選挙が実施された。再選挙に出馬したのはタラセンコ氏ではなく、プーチン大統領が新たにサハリン州の知事から沿海地方の知事代行に任命したコジェミャコ氏だった。

 ロシアの知事選は中央政府の意向を受け、“代行”として任命された知事が選挙に出馬し、国営メディアの強い後押しを受けて勝利するという構図が恒常化しつつある。しかし今回の統一地方選では極東ハバロフスク地方でも与党系候補が敗北し、政権側は危機感を強めていたとされる。プーチン政権が推し進めた年金受給年齢の引き上げなどが住民の強い反発を受けたためとみられている。

 ベルケエンコ氏はタラセンコ氏の下で任命されており、コジェミャコ氏が知事代行に指名されたことを受け、市長の座を降りたとの見方が強い。またタラセンコ氏が勝利できなかった事態を受け、「与党に属していないベルケエンコ氏への風当たりが強くなっていた」(極東事情に詳しい日露貿易筋)とも指摘されている。

 ウラジオストクはロシアの対アジア外交の中心地で、プーチン政権が12年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)以降、巨額を投じて開発を進めてきた。

 日露間でも毎年秋に首脳会談が開かれ、日本の経済協力も行われるなど、政治・経済両面で日本にとり高い重要性を持つ。

 しかし今回の辞任劇は、ロシアの地方政治が抱える矛盾を改めて浮き彫りにしただけでなく、ベルケエンコ氏の手腕に期待した日本企業や行政関係者に冷や水を浴びせる結果となった。(産経新聞大阪経済部 黒川信雄)

1124とはずがたり:2019/01/30(水) 14:34:05
首相、北方領土は「主権を有する島」
https://this.kiji.is/463213868037260385
2019/1/30 14:251/30 14:30updated
c一般社団法人共同通信社

 安倍首相は衆院本会議で、北方四島は「日本の固有の領土か」との質問に「わが国が主権を有する島々だ」と答弁し、固有の領土と言及しなかった。

1125チバQ:2019/01/31(木) 11:06:48
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190131-00000017-jij-int
現職ポロシェンコ氏が苦戦=ウクライナ大統領選まで2カ月
1/31(木) 7:13配信 時事通信
現職ポロシェンコ氏が苦戦=ウクライナ大統領選まで2カ月
29日、キエフで、支持者の前で演説するウクライナのポロシェンコ大統領(AFP時事)
 【モスクワ時事】3月31日のウクライナ大統領選まで2カ月となった。

 ロシアとの対決姿勢を示す現職ポロシェンコ大統領(53)は29日、再選を目指して出馬を表明したが、世論調査の支持率は伸び悩んでおり、苦戦が予想されている。

戒厳令が終了=ウクライナ

 ポロシェンコ氏は2014年3月のロシアによるウクライナ南部クリミア半島併合後に実施された同年5月の大統領選で当選。親欧米路線を取ってロシアに対抗してきたが、ウクライナ東部紛争は続き、昨年11月にはロシアによるウクライナ艦船拿捕(だほ)が起きるなど両国間の緊張はやむ気配がない。

 出馬表明で、ポロシェンコ氏は「領土の一体性を回復し、平和をもたらすため」に再選を目指すと強調。続投となれば「24年に欧州連合(EU)に加盟申請する」と訴えた。

 しかし、長引く紛争や国内改革が進んでいないことから人気はいまひとつ。ロシア正教会からのウクライナ正教会の独立を後押ししたり、拿捕事件で強気の姿勢を示したりして巻き返しを図っているが、各種世論調査ではティモシェンコ元首相(58)が首位に立っている。

 ティモシェンコ氏はウクライナに親欧米政権を誕生させた04年の「オレンジ革命」の立役者で、11年に職権乱用罪で収監されたが、14年に釈放された。前回大統領選で敗れており、雪辱を期す。

 ただ、ティモシェンコ氏も昨年末発表の世論調査では、支持率16.1%で、2位のポロシェンコ氏(13.8%)に大差をつけているとは言えない。地元メディアによると、大統領選には20人以上が出馬を申請しており、決選投票にもつれ込む可能性が出ている。

1126とはずがたり:2019/02/03(日) 09:23:23
ロシア検察、60年前の「ディアトロフ峠事件」を再調査 雪山で9人怪死の謎
http://www.afpbb.com/articles/-/3209372
2019年2月2日 15:33 発信地:モスクワ/ロシア [ ロシア ロシア・CIS ]

ロシア検察、60年前の「ディアトロフ峠事件」を再調査 雪山で9人怪死の謎
レニー・ハーリン監督の映画『ディアトロフ・インシデント』の1シーン。ロシアの映画配給会社A Company Russia提供(撮影日不明)。(c)AFP PHOTO / A COMPANY RUSSIA

【2月2日 AFP】ロシア検察は1日、1959年に雪深いウラル山脈(Ural Mountains)で9人の登山グループが謎の死を遂げた「ディアトロフ峠事件」を再調査していると明らかにした。

 1959年2月1日夜、イーゴリ・ディアトロフ(Igor Dyatlov)氏率いる経験豊富な登山者9人がウラル山脈で死亡した。60年前に起きたこの事件は旧ソ連時代に解決されず、死因について遺族を悩ませているほか、宇宙人説から核実験の失敗説まで、さまざまな臆測を呼んできた。

空からの1週間にわたる捜索の後、放棄され、切り裂かれたテントが発見された。それから、山腹のあちこちで、ひどく傷ついた9人の遺体が見つかった。刑事事件として2月26日に捜査が開始されたが、3か月後に打ち切られた。事件は1970年代まで機密とされていた。当時のソ連の捜査当局は、殺人ではないとして捜査を打ち切ったが、9人の死因についてそれ以上説明しなかった。

 数十年にわたって流布してきた説の中には、脱獄囚か先住民、イエティ(Yeti)のような未確認生物による襲撃説、秘密裏に行われた兵器実験による爆発説、ロケットの残骸の落下説、はては謎の精神的な力によって夜にテントから出て殺し合いをさせられたという説まである。

 ロシアのテレビ局TV-3は1日、放映予定の連続ドラマ「ディアトロフ峠」の予告編を放映。事件の超常的な解釈をほのめかした。

 昨年9月からディアトロフ峠事件の包括的な見直しを行ってきたアンドレイ・クリャノフ(Andrei Kuryanov)検事によると、検察は75種類の説について調査してきた。空飛ぶ円盤や別世界の物を含む幻想的な説は一蹴し、殺人説も排除したという。

 遺体にあった多数の傷は死後にできたことが分かり、頭部の大きな外傷は遺体の凍結によって生じたもので、事件はおそらく「自然な」原因によって起きたとみられるという。専門家チームが今年、現地入りしてサンプルを採取し、事件の原因が雪崩だった可能性について気象専門家が判断することになっている。(c)AFP/Maria ANTONOVA

1127とはずがたり:2019/02/03(日) 09:47:46
ディアトロフ峠事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動検索に移動
座標: 北緯61度45分17秒 東経59度27分46秒
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%95%E5%B3%A0%E4%BA%8B%E4%BB%B6

ディアトロフ峠事件の位置(ロシア内)ディアトロフ峠事件
ロシア・ディアトロフ峠の位置
ディアトロフ峠事件(ディアトロフとうげじけん)とは、1959年2月2日の夜、当時のソ連領ウラル山脈北部でスノートレッキングをしていた男女9人が不可解な死を遂げたことで知られる事件である。事件は、ホラート・シャフイル山(Kholat Syakhl、Холат-Сяхыл、マンシ語で「死の山」の意[1])の東斜面で起こった。事件があった峠は一行のリーダーであったイーゴリ・ディアトロフ(ディヤトロフ、ジャートロフ、ジャトロフ、Игорь Дятлов)の名前から、ディアトロフ峠(ジャートロフ峠、ジャトロフ峠、Перевал Дятлова)と呼ばれるようになった。

当時の調査では、一行は摂氏マイナス30度の極寒の中、テントを内側から引き裂いて裸足で外に飛び出したとされた。遺体には争った形跡はなかったが、2体に頭蓋骨骨折が見られ、別の2体は肋骨を損傷、1体は舌を失っていた[2]。 さらに何人かの犠牲者の衣服から、高い線量の放射性物質が検出された。

事件は人里から隔絶した山奥で発生し、生還者も存在しないため未だに全容が解明されず、不明な点が残されている[3][4]。当時のソ連の捜査当局は “抗いがたい自然の力” によって9人が死に至ったとし[3]、事件後3年間にわたって、スキー客や探検家などが事件の発生した地域へ立ち入ることを禁じた[2]。

1128チバQ:2019/02/06(水) 11:47:22
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1902050022.html
ウクライナ大統領選三つどもえ、反ロシア姿勢に温度差
2019/02/05 20:49産経新聞

ウクライナ大統領選三つどもえ、反ロシア姿勢に温度差

(産経新聞)

 【モスクワ=小野田雄一】ウクライナ大統領選(3月31日投開票・任期5年)は3日、届け出が締め切られた。最大争点は事実上の戦争状態にある隣国ロシアとの関係。選挙戦は現職のポロシェンコ大統領、失脚から復活したティモシェンコ元首相、人気コメディアンのゼレンスキー氏による三つどもえとなる見通しだ。3者とも親欧米・反露路線を掲げるが、主張には微妙な温度差がある。

現職は苦戦か

 最新世論調査によると、支持率トップはゼレンスキー氏(19.0%)で、ティモシェンコ氏(18.2%)、ポロシェンコ氏(15.1%)と続く。1回目の投票では誰も過半数を獲得できず、決選投票に持ち込まれるとの見方が強い。

 ポロシェンコ氏は、親露派のヤヌコビッチ元大統領が失脚した2014年のウクライナ政変後の大統領選で親欧米・反露路線を掲げて当選。しかし目標とした欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)への加盟は実現できず、国内には低所得や不十分な社会保障、公共料金値上げなどへの不満が募っている。

 同氏は、ウクライナ正教会の露正教会からの独立など“ロシア離れ”を実績に掲げる。しかし昨年の世論調査では「ポロシェンコ氏には絶対に投票しない」との回答が50%を超えた上、長引くロシアとの対立に倦怠感も国内に広がり、厳しい選挙戦が予想される。

元首相は「手先」?

 ティモシェンコ氏は04年の「オレンジ革命」で成立した親欧米派政権で首相を務めたが、その後のヤヌコビッチ政権下で職権乱用罪で実刑に。14年の政変で釈放され、政界復帰した。大統領選ではロシアを批判しつつも、ポロシェンコ氏ほど先鋭的な路線は取らず、平和実現や所得増、公共料金値下げをアピールして支持を拡大させている。

 ただ同氏に関しては、実業家時代の露国営企業との関係の深さなどから「ロシアの手先ではないか」との風評も国内にはある。昨年11月には、ロシアがウクライナに発動した経済制裁対象に同氏が含まれたのにポロシェンコ氏が含まれず、「ロシアはポロシェンコ氏の再選を防ぐため、あえてティモシェンコ氏を制裁対象にしてロシアの手先との疑いを晴らし、当選を支援しようとしたのではないか」との憶測さえ流れた。

「親露派と対話」

 一方、コメディアンで政治経験がないゼレンスキー氏は、ウクライナのテレビドラマで大統領に転身する教師役を演じて人気を博した。昨年12月には「大統領になれば、(同国東部を実効支配する)親露派勢力との紛争は武力ではなく対話で終わらせる」と述べたほか、国内で進むロシアの芸術や文化の規制には反対する姿勢を明らかにした。

1129チバQ:2019/02/11(月) 11:22:37
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190210-00000548-san-eurp
露の若者に国外脱出熱 世論調査で移住希望4割
2/10(日) 20:42配信 産経新聞
 【モスクワ=小野田雄一】国外脱出したいと考えるロシア人の若者が急増していることが、露独立系世論調査機関「レバダ・センター」の調査で分かった。長引く経済低迷や政権によるインターネット統制を若年層が嫌っているためだとみられ、一部メディアは国の将来を危惧している。

 レバダ・センターは移住意識に関する世論調査を昨年12月に行い、このほど結果を公表した。それによると、「他国の永住権を得て移住したいと思うか」という問いに、18〜24歳の回答者の41%が「思う」と答えた。前年調査の32%から9ポイント増加した。

 他の年齢層も含めた全体で見ると、「移住したいと思わない」の回答が1990年の調査開始以来で最高の82%を記録。全体的には移住願望が低下している中で、若い世代の国外脱出熱が突出している。

 ロシアでは昨年までの5年連続で国民の実質所得が減少するなど、経済の不振が長期化している。国営部門の肥大化といった経済の構造問題に、米欧の対露制裁や石油価格の下落が重なったためだ。政権がネット統制や通信監視を強化していることも若者の閉塞(へいそく)感を強めたと考えられている。

 露経済紙「ベドモスチ」は「移住を望む若者の増加は頭脳流出を招き、将来的にロシアの発展を阻害する可能性がある」と分析。実際に永続的な外国移住をしたロシア人も、2011年の約1万4千人から18年の約5万1千人に増えていると指摘した。

1130チバQ:2019/02/14(木) 10:55:40
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190213-00000503-san-eurp
面目つぶれたプーチン政権 ロシアが苦しむダブル減
2/13(水) 9:39配信 産経新聞
 ロシア国家統計局が1月、2018年のロシア人の実質所得が17年より0・2%減り、5年連続の減少となった-と発表したことが同国に衝撃を与えている。所得の5年連続減少はソ連崩壊後の混乱が続いた1990年代にも起きていなかった上、プーチン露大統領らの増加予測も外れたためだ。プーチン政権の政治基盤が揺らぐ恐れがあり、日本との平和条約交渉に影響する可能性も否定できない。

■外れた増加予想

 露経済紙ベドモスチが国家統計局のデータを分析したところでは、2008年まで増加を続けたロシア人の所得は、ウクライナ南部クリミア半島の併合などで国際的制裁を受けた14年に前年比で0・5%減少。その後も減少が続いた。背景には、制裁や通貨ルーブルの下落、主要輸出品である石油の国際的な値下がりなどがある。

 実は、露経済発展省は昨年6月、石油価格の回復傾向などを背景に「18年は所得が3・4〜3・9%伸びる」との見通しを公表。プーチン氏も12月、「18年の所得は0・5%増となるだろう」としていた。

 しかし、蓋を開けてみれば0・2%減となり、プーチン氏の面目はつぶれた格好だ。国際社会からはロシアの統計の信頼性を疑う声もあり、実態はさらに悪化している可能性もある。

 統計によると露国内の平均月収は約3万2千ルーブル(約5万4千円)だが、首都モスクワなど大都市とその他の地域に極端な収入格差があることも大きな問題だ。

■「改善の材料ない」

 その他の指標でも、危険な兆候は表れ始めている。

 国家統計局の試算によると、ロシアの人口(移民含む)は今年、18年の1億4690万人から約10万人減少する。人口減少は直近10年間で初。少子化やロシアへの移民の減少などが原因とみられる。こうした傾向は今後も続き、36年までに290万〜870万人の減少が予想されるという。

 最低限の生活レベルを維持する収入さえ得られない層も拡大している。同国の貧困層は03年から減少し、12年に1540万人(人口の約10・7%)まで改善したが、その後は再び増加に転じ、17年は1930万人(同約13・2%)に達した。経済専門家からは「現状で経済を劇的に改善できる材料はない」などと悲観的な見方が相次いでいる。

■政権の求心力は

 経済低迷は、プーチン政権の政治基盤に少なからず影響を与えている。

 実際、昨年は政府が導入を決めた年金支給年齢の引き上げ政策への抗議デモが相次ぎ、80%を超えていた政権支持率は60%台まで低下。その後の一連の知事選では政権与党が擁立した複数の候補が敗北した。ベドモスチ紙は「所得減や貧困の拡大は、人々を政治に目を向けさせ、これまでの政権支持姿勢を見直させる可能性がある」と指摘する。

 プーチン政権下のロシアでは、国内政治が行き詰まった場合、対外的な「敵」を作り、愛国心を高揚させて状況の打開を図るという手法が用いられてきた。低下傾向にあった支持率を8割超にまで引き上げた14年のクリミア併合はその好例だ。経済的な“失政”が明らかになりつつある中、こうした手法が再び行われる可能性は否定できない。

■弱みを見抜いた交渉を

 懸念は、それが日露関係にも作用することだ。

 昨年11月、プーチン氏は安倍晋三首相と1956年の日ソ共同宣言に基づく領土交渉の加速で合意。しかし、その後の複数の露世論調査では、国民の8割近くが領土引き渡しに反対との結果が出た。

 最近のプーチン政権の平和条約交渉への消極姿勢は、「支持率が低下傾向にある中、領土問題でも国民から反発を招けば政権が保てない」と判断しているためである可能性がある。であれば、今後の交渉でも態度軟化は期待しにくい。

 一方で、プーチン政権にとり、日本との関係を改善し、多額の対露投資などを呼び込めれば、支持率の回復材料にもなりうる。

 プーチン政権は決して対外的に“弱さ”を見せないが、足元は盤石ではない。日本政府には、ロシアの実情に即した、したたかな交渉術が求められている。(モスクワ支局長 小野田雄一)

 ■日露平和条約交渉 日本とロシアが戦争終結を公式に確認する平和条約を結ぶための政府間交渉。1956(昭和31)年調印の日ソ共同宣言は、平和条約締結後に歯舞群島と色丹島を日本に「引き渡す」と記している。安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領は現状を「異常な事態」とする認識で一致、昨年11月の日露首脳会談で、共同宣言を基礎に3年以内に平和条約を締結することで合意した。

1131チバQ:2019/02/18(月) 18:01:33
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20190217k0000m030132000c.html
「得票が減る恐れ」元首相 同姓候補の存在に憤慨 ウクライナ大統領選
2019/02/17 19:05毎日新聞

 【モスクワ大前仁】ウクライナでは3月31日の大統領選でユリア・ティモシェンコ元首相(58)が有力候補に挙げられているが、同姓の候補が立候補する事態に直面。「誤って投票されて得票が減る恐れがある」と憤慨し、対立する「ポロシェンコ陣営の仕業だ」と非難するなど、序盤から荒れた選挙戦となっている。

 ウクライナ・メディアによると、中央選管は大統領選で史上最多となる44人の立候補を承認した。ティモシェンコ元首相に加え、現職のポロシェンコ大統領(53)とコメディアンのジェレンスキー氏(41)の三つどもえの戦いになるとみられている。

 候補の一人には最高会議(国会)のユーリ・ティモシェンコ議員(57)が含まれていた。同議員はティモシェンコ元首相と同姓であるだけではなく、ミドルネームに当たる父称を加えた3文字のイニシャルも同じである。そのため有権者が2人の候補を混同するのではないかとも指摘されている。

 テレビ番組に出演したティモシェンコ元首相はポロシェンコ氏を名指しして「あなたがユーリ・ティモシェンコ氏を候補者名簿に載せるように仕組んだ。汚いやり口をやめるべきだ」と抗議した。最新の世論調査ではティモシェンコ元首相とジェレンスキー氏が首位を争い、ポロシェンコ氏が3位で追う展開となっている。

1132 チバQ:2019/02/19(火) 12:32:37
>>1131
日本もKato Sato Saitoとか紛らわしいんだろうけど、ウクライナのなんとかシェコはわかりにくい、、、

1133とはずがたり:2019/02/19(火) 17:13:14

二島返還論者の俺としては南千島は前から此処でやってるけどこれじゃあネトウヨみたいじゃあないかと一寸悩ましいw

https://twitter.com/CourrierJapon/status/1097702316113883136
クーリエ・ジャポン
?認証済みアカウント @CourrierJapon

夢のレアメタル「レニウム」の鉱床が、択捉島の火山で発見されている。択捉島だけで世界中のレニウム需要の半分を満たすことができるとの推測もある

3min2019.2.7
「北方領土の日」、かの国は何を思うのか
ロシアが主張する「北方4島を日本に渡すべきではない」10の理由
https://courrier.jp/news/archives/151893/?utm_campaign=meetedgar&utm_medium=social&utm_source=meetedgar.com

2月7日の「北方領土の日」を迎え、ロシアでは、4島における自国の主権を主張する声がますます高まっている。ロシアは何を根拠に返還に反対しているのか。大衆紙「コムソモリスカヤ・プラウダ」が、ロシアにとって南クリル(北方4島)が戦略的に重要な理由を10項目挙げて解説している。

1 不凍海峡の軍事的価値を思い出せ

国後島と択捉島を隔てるエカテリーナ海峡(日本名:国後水道)とフリーズ海峡(択捉水道)は、極東やサハリン港から太平洋に最短で出られる不凍海峡だ。ロシア太平洋艦隊にとって両海峡は交通の要衝で、攻撃・防衛の両面で重要な意味を持つ。

2 オホーツク海(の一部)まで明け渡すのか

2014年に国連は、ロシアのオホーツク海中央部の大陸棚延長を承認している。これにより同水域と資源はロシアに帰属することとなった。日本に島を引き渡すということは、地下資源の開発権を含め、ロシアの海域を日本が手に入れるということだ。

3 豊かな水産資源を失うことになる
残り: 1654文字 / 全文 : 2090文字

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1134チバQ:2019/02/19(火) 17:46:52
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASM295F8QM29UHBI026.html
大統領選3候補、いずれも支持率1割台 ウクライナ混迷
2019/02/19 15:24朝日新聞

大統領選3候補、いずれも支持率1割台 ウクライナ混迷

ウクライナ大統領選の主要候補

(朝日新聞)

 ウクライナで3月31日に予定される大統領選が混迷の度を深めている。親ロシア派との紛争の長期化と政治不信で、現職のポロシェンコ大統領(53)ら有力候補の支持率が軒並み伸び悩む。多くの候補者がロシアとの対決姿勢をとるなか、選挙結果はウクライナを支援する欧米とロシアとの関係にも影響を与えそうだ。

 ウクライナは2014年2月、市民の抗議で親ロシア路線の前政権が崩壊。同年5月の前回大統領選で、親欧州路線を唱えたポロシェンコ氏が予想を上回る票を集めて勝利した。政変に反発したロシアが南部クリミア半島を併合し、東部で親ロシア派との武力衝突が激化する中で選挙があり、多くの国民が団結して危機を脱出することを願った結果だった。

 ただ今回は事情が異なる。紛争が5年続き、経済回復は見通せない。世論調査でポロシェンコ氏の支持率は10〜12%に沈む。

 主要な対立候補はいずれも親欧州路線を取る元首相のチモシェンコ氏(58)とタレントのゼレンスキー氏(41)。チモシェンコ氏は親ロシア派候補が当選した大統領選の結果を覆した「オレンジ革命」(04年)の立役者の1人で、公共料金の値下げなど緊縮政策の緩和を訴える。ゼレンスキー氏は高い知名度と政治経験のない新鮮さを売りに、「反エリート」を掲げ、「国民投票による直接民主主義の導入」を訴える。

 ただ、この2人の支持率も10〜16%と伸び悩む。候補者は過去最高の44人。3人以外の支持率は最高で9%止まりだ。3月31日の第1回投票で過半数を得る候補が出ず、上位2人の決選投票になるのがほぼ確実な情勢になっている。

1135チバQ:2019/02/21(木) 15:31:34
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190221-00000022-jij-eurp
同性愛公言の首相、男児の母に=セルビア
2/21(木) 8:32配信 時事通信
同性愛公言の首相、男児の母に=セルビア
セルビアのアナ・ブルナビッチ首相=2018年12月、ブリュッセル(EPA時事)
 【ベオグラードAFP時事】セルビア首相府は20日、女性で同性愛者と公言しているアナ・ブルナビッチ首相(43)のパートナーの女性が男児を出産したと発表した。

 
 首相府は声明で「同性カップルとして、在任中にパートナーが出産を経験した世界で初めての首相となった」と祝福。母子ともに健康だという。

 ブルナビッチ氏は2017年の首相就任後は、性的少数者(LGBT)をめぐる発言を控えている。保守的なセルビアでは依然として同性婚は法的に認められていない。

1136チバQ:2019/02/25(月) 20:07:17
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190225-00000598-san-eurp
プーチン氏人気低下 経済失政に不満、日露交渉に影響も
2/25(月) 19:54配信 産経新聞
 【モスクワ=小野田雄一】ロシアでプーチン大統領の人気低下が鮮明になっている。政権支持率は低下傾向が続き、24日にはモスクワなどで反政府デモも開催された。背景には経済的な“失政”や強権的な政治手法への不満の強まりがあるとされる。プーチン氏の政権基盤の弱体化が、日露平和条約交渉に影響する可能性も指摘されている。

 24日、4年前に殺害されたネムツォフ元第1副首相の追悼集会がモスクワで開かれた。集会は野党などが組織。参加者らは「プーチンのいないロシアを」などと訴え、反政府色を帯びたものになった。当局は集会参加者を約6千人と発表したが、野党側は約1万1千人が参加したとした。

 ネムツォフ氏殺害事件では、露南部チェチェン共和国の治安部隊元幹部ら5人が有罪判決を受けた。しかし野党側は政権周辺に実行を命じた人物がいる可能性があり、捜査は不十分だと政権批判を続けている。

 露独立系世論調査機関「レバダ・センター」によると、プーチン氏の支持率は、2014年のウクライナ南部クリミア半島の一方的併合を受けて90%近くに達し、その後も80%前後で推移してきた。しかし、露政府が昨年、財政難を理由に年金支給年齢引き上げを発表すると60%台に急落。年金改革に反対する大規模な反政府デモが起き、同時期に行われた知事選では複数の与党候補が敗北した。

 さらに、経済制裁や増税に伴う物価値上がり▽国民所得の5年連続減少▽貧困層の拡大▽インターネット上の言論規制の強化-などへの不満も強まっている。

 支持率の低下傾向が続く中、プーチン氏は20日の年次教書演説で、失業者や貧困層への財政支援の拡大など大規模な内政改革を約束した。しかし露メディアからは財政難の中での改革の実現可能性について疑問の声が上がり、支持率回復にどれほど寄与するかは不透明だ。演説を中継したテレビの視聴率も例年の約8%から今年は5・9%に下落し、国民のプーチン氏への信頼度が低下している現状を裏付けた。

 露国内では、プーチン氏は支持率低迷を打開するため、より強硬な対外政策に出る可能性があるとの見方もある。日露平和条約締結に関わる北方領土交渉についても、世論調査で国民の約8割が島引き渡しに反対している以上、プーチン氏の“譲歩”は期待しにくいとみられている。

1137チバQ:2019/02/25(月) 20:52:34


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190225-00000009-jij-int
野党指導者追悼に1万人=プーチン氏批判、暗殺から4年-ロシア
2/25(月) 5:57配信 時事通信
野党指導者追悼に1万人=プーチン氏批判、暗殺から4年-ロシア
24日、モスクワで、4年前に暗殺された野党指導者ネムツォフ氏を追悼する行進
 【モスクワ時事】ロシアで2015年、プーチン大統領に批判的だった野党指導者ボリス・ネムツォフ元第1副首相=当時(55)=が暗殺されてから4年となるのを前に、モスクワで24日、追悼の行進が行われ、独立系メディアによると、1万人以上が参加した。

 
 参加者はネムツォフ氏の写真を掲げ、「英雄は滅びない。ロシアは自由になる」などと書かれた横断幕を広げて行進した。「プーチンのいないロシアを」と書かれたプレートを持った参加者もいた。警察発表では参加者は約6000人。

1138とはずがたり:2019/02/26(火) 15:33:47
プーチン氏人気低下 経済失政に不満、日露交渉に影響も
https://news.nifty.com/article/world/worldall/12274-201610/
2019年02月25日 19時34分 産経新聞

 【モスクワ=小野田雄一】ロシアでプーチン大統領の人気低下が鮮明になっている。政権支持率は低下傾向が続き、24日にはモスクワなどで反政府デモも開催された。背景には経済的な“失政”や強権的な政治手法への不満の強まりがあるとされる。プーチン氏の政権基盤の弱体化が、日露平和条約交渉に影響する可能性も指摘されている。

 24日、4年前に殺害されたネムツォフ元第1副首相の追悼集会がモスクワで開かれた。集会は野党などが組織。参加者らは「プーチンのいないロシアを」などと訴え、反政府色を帯びたものになった。当局は集会参加者を約6千人と発表したが、野党側は約1万1千人が参加したとした。

 ネムツォフ氏殺害事件では、露南部チェチェン共和国の治安部隊元幹部ら5人が有罪判決を受けた。しかし野党側は政権周辺に実行を命じた人物がいる可能性があり、捜査は不十分だと政権批判を続けている。

 露独立系世論調査機関「レバダ・センター」によると、プーチン氏の支持率は、2014年のウクライナ南部クリミア半島の一方的併合を受けて90%近くに達し、その後も80%前後で推移してきた。しかし、露政府が昨年、財政難を理由に年金支給年齢引き上げを発表すると60%台に急落。年金改革に反対する大規模な反政府デモが起き、同時期に行われた知事選では複数の与党候補が敗北した。

 さらに、経済制裁や増税に伴う物価値上がり▽国民所得の5年連続減少▽貧困層の拡大▽インターネット上の言論規制の強化-などへの不満も強まっている。

 支持率の低下傾向が続く中、プーチン氏は20日の年次教書演説で、失業者や貧困層への財政支援の拡大など大規模な内政改革を約束した。しかし露メディアからは財政難の中での改革の実現可能性について疑問の声が上がり、支持率回復にどれほど寄与するかは不透明だ。演説を中継したテレビの視聴率も例年の約8%から今年は5・9%に下落し、国民のプーチン氏への信頼度が低下している現状を裏付けた。

 露国内では、プーチン氏は支持率低迷を打開するため、より強硬な対外政策に出る可能性があるとの見方もある。日露平和条約締結に関わる北方領土交渉についても、世論調査で国民の約8割が島引き渡しに反対している以上、プーチン氏の“譲歩”は期待しにくいとみられている。

1139さかな:2019/02/26(火) 17:30:08
http://soku0226.blog.fc2.com/blog-entry-9104.html?sp

1140チバQ:2019/02/26(火) 18:57:10
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190225-00000219-kyodonews-int
旧ソ連モルドバ議会選、再選挙も 親ロシア、親欧米の与野党拮抗
2/25(月) 21:29配信 共同通信
旧ソ連モルドバ議会選、再選挙も 親ロシア、親欧米の与野党拮抗
24日、モルドバの首都キシニョフの投票所を訪れたドドン大統領(タス=共同)
 【モスクワ共同】旧ソ連のモルドバで24日、議会(定数101)選挙が行われた。インタファクス通信によると、中央選管が25日発表した集計結果(開票率約99%)に基づく暫定獲得議席は、親ロシアのドドン大統領が率いる野党社会党が34、親欧米の与党民主党が31と拮抗。外交方針で対立する両党は単独過半数を確保できず、今後の連立の成否が焦点となる。

 第3党は欧州統合路線の野党連合ACUMで23議席を獲得の見込み。社会党とACUMは民主党との連立を拒否しており、AP通信によると、投票結果の確定から45日以内に連立政権が成立しない場合は、大統領は議会を解散し再選挙となる。

1141チバQ:2019/02/27(水) 09:52:48
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190225-00000125-jij-int
親ロ派、過半数届かず=議席は伸長-モルドバ議会選
2/25(月) 22:44配信 時事通信
親ロ派、過半数届かず=議席は伸長-モルドバ議会選
24日、キシニョフで、投票を終えたモルドバのドドン大統領(EPA時事)
 【モスクワ時事】旧ソ連構成国モルドバで24日実施された議会選(定数101)で、中央選管が25日までに発表した暫定結果などによると、親ロシア派の野党・社会党が議席数を伸ばしたが、いずれの党も単独過半数に届かなかった。

 
 今回から小選挙区比例代表並立制が導入され、政党別の得票率では社会党が約31%で1位。親欧州だが政府に批判的な政治連合「ACUM」が約27%で2位に入り、汚職などで支持を落とした親欧州派の与党・民主党は約24%で3位だった。ただ、民主党は小選挙区で多くの議席を獲得した。

1142チバQ:2019/02/27(水) 09:53:13
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190225-00000125-jij-int
親ロ派、過半数届かず=議席は伸長-モルドバ議会選
2/25(月) 22:44配信 時事通信
親ロ派、過半数届かず=議席は伸長-モルドバ議会選
24日、キシニョフで、投票を終えたモルドバのドドン大統領(EPA時事)
 【モスクワ時事】旧ソ連構成国モルドバで24日実施された議会選(定数101)で、中央選管が25日までに発表した暫定結果などによると、親ロシア派の野党・社会党が議席数を伸ばしたが、いずれの党も単独過半数に届かなかった。

 
 今回から小選挙区比例代表並立制が導入され、政党別の得票率では社会党が約31%で1位。親欧州だが政府に批判的な政治連合「ACUM」が約27%で2位に入り、汚職などで支持を落とした親欧州派の与党・民主党は約24%で3位だった。ただ、民主党は小選挙区で多くの議席を獲得した。

1143チバQ:2019/03/04(月) 14:35:40
>>990
2988 :チバQ :2019/03/04(月) 14:34:39
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/world/kyodo_nor-2019030301001767.html
元大関把瑠都、当選かなわず エストニア総選挙
2019/03/04 11:26共同通信

元大関把瑠都、当選かなわず エストニア総選挙

元大関・把瑠都

(共同通信)

 【タリン共同】バルト3国のエストニアで3日、一院制議会(定数101)の総選挙が行われた。即日開票され、中道右派の野党、改革党が34議席を獲得して第1党となり、中道左派の与党、中央党は26議席で第2党に後退。同国出身で2013年に大相撲を引退した元大関把瑠都のカイド・ホーベルソン氏(34)が中央党から出馬したが、当選はかなわなかった。

 ホーベルソン氏は昨年エストニアに戻り、牧場や宿泊施設を経営している。知名度は高く有力候補とみられたが、一歩及ばなかった。同氏は「エストニアと日本の懸け橋となるため、今後も政治活動を続けていく」と強調した。

1144とはずがたり:2019/03/19(火) 12:20:56
北方領土「返せ!」封印 7日の住民大会 鉢巻やたすき文言変更
2019.1.30 5:00 北海道新聞
https://www.47news.jp/localnews/3220485.html
 【根室】根室管内1市4町でつくる北方領土隣接地域振興対策根室管内市町連絡協議会(北隣協)の会長を務める石垣雅敏・根室市長は29日、2月7日に同市内で開かれる「北方領土の日」根室管 ...

1145チバQ:2019/03/20(水) 10:10:52
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190320-00000500-san-int
ナザルバエフ大統領が辞意 カザフスタンを30年指導 「次世代に託す」
3/20(水) 0:32配信 産経新聞
 【モスクワ=小野田雄一】中央アジアの旧ソ連構成国、カザフスタンのナザルバエフ大統領(78)は19日、同国のテレビ番組で演説し、大統領職から退くことを表明した。辞任は20日付。インタファクス通信などが伝えた。同国法に基づき今後、新たな大統領を選ぶ選挙が行われる。

 同氏は演説で「最高位に就いて30年になる。国家改革の仕事を次世代に託す」などと述べた。

 ただ、国の安全保障会議議長と与党代表は続けるとしており、実質的な権力は手放さない考えとみられる。長女で政治家のダリガ氏に段階的に権力を委譲する可能性もある。

 ナザルバエフ氏はソ連時代末期にカザフの指導者の地位に就き、ソ連崩壊に伴う1991年の同国独立後も約30年にわたって大統領を務めてきた。同氏の辞任により、トカエフ上院議長が暫定的に大統領権限を代行する。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190320-00000002-jij_afp-int
カザフ大統領、電撃の辞任発表 約30年政権握る
3/20(水) 5:07配信 AFP=時事
カザフ大統領、電撃の辞任発表 約30年政権握る
カザフスタンのヌルスルタン・ナザルバエフ大統領。同国の首都アスタナで(2015年4月29日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】中央アジア・カザフスタンで30年近くにわたって政権を握ってきたヌルスルタン・ナザルバエフ(Nursultan Nazarbayev)大統領(78)が19日、辞任を表明し、同国は衝撃に包まれた。

 ナザルバエフ氏はソビエト連邦崩壊以前からカザフスタンを統治してきた。後継者は今のところ明らかになっていない。ただ、ナザルバエフ氏は今後も「国家指導者」という憲法上の地位を維持し、安全保障会議の終身議長の座にもとどまるため、引き続き大きな権力を保持する見通し。

 ナザルバエフ氏は国民向けテレビ演説で辞任を表明し、「私の今後の役目は、わが国で引き続き改革を進める新世代の指導者らが、確実に権力の座に登ってくるようにすることだと思っている」と語った。

 ナザルバエフ氏はまた、任期終了まではカシムジョマルト・トカエフ(Kassym-Jomart Tokayev)上院議長(65)が暫定大統領を務めると説明した。大統領選挙は来年3月に実施される予定。ナザルバエフ氏は与党ヌル・オタン(Nur Otan)党の党首の地位にもとどまる。

 ナザルバエフ氏は1999年、2005年、2011年、2015年の大統領選で勝利。2015年大統領選での得票率は97%余りだった。選挙をめぐっては国際社会から非難の声も上がっており、ナザルバエフ氏に対しては自身の政権に対する反対をほとんど容認していないとの批判も出ていた。

 だが、約1800万人の人口と広大な国土を抱える同国は、ナザルバエフ政権下でエネルギー資源や戦略的位置を利用して影響力を行使し、旧ソ連構成共和国の一国という目立たない立場から脱してイラン核協議やシリア和平交渉の開催国としての存在感を発揮した。【翻訳編集】 AFPBB News

1146チバQ:2019/03/25(月) 10:37:11
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-190323X676.html
コメディー俳優の優勢続く=ウクライナ大統領選まで1週間
2019/03/23 14:10時事通信

 【モスクワ時事】31日のウクライナ大統領選まで1週間となった。各種世論調査ではコメディー俳優のゼレンスキー氏(41)が支持率トップで、現職ポロシェンコ大統領(53)とティモシェンコ元首相(58)が追っている。いずれの候補も当選に必要な過半数の票を獲得するのは厳しい状況で、決選投票にもつれ込む公算が大きい。

 調査会社SOCISが20日発表した世論調査によると、ゼレンスキー氏の支持率は約20%。ポロシェンコ氏が約13%、ティモシェンコ氏が約10%で続く。ティモシェンコ氏が2位となっている調査もあり、ポロシェンコ氏は苦戦している。

 ゼレンスキー氏はテレビドラマで教師から突然大統領となって奮闘する役を演じ、人気を博した。政治経験は全くないが「強さとエネルギーならある」と訴え、既存政治に不満を持つ層からの支持を拡大している。2014年のロシアによるウクライナ南部クリミア半島併合後に発足したポロシェンコ政権は親欧米路線を取ってきたが、東部では政府軍と親ロシア派の紛争が続き、政府の汚職体質の改善も進んでいないことから、国民の不満は高まっている。調査会社レーティングが19日に発表した調査では「ウクライナは誤った方向に進んでいる」との回答が69%に上った。

 ポロシェンコ氏が選挙戦でロシアとの対決姿勢を打ち出しているのに対し、ゼレンスキー氏は国民の厭戦(えんせん)気分を察し、過度のロシア批判は控えている印象だ。ゼレンスキー氏は東部の紛争に関して地元メディアに対し「ロシアとの交渉は避けられない。大きな目的は人命を救うことだ」と一定の対話姿勢を示している。

1147チバQ:2019/03/29(金) 22:45:25
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190329-00000079-mai-int
ウクライナ大統領選、コメディアンのゼレンスキー氏が優位 31日投開票
3/29(金) 20:44配信 毎日新聞
ウクライナ大統領選、コメディアンのゼレンスキー氏が優位 31日投開票
ゼレンスキー氏の選挙広告には「春になれば(ゼレンスキー氏が当選すれば)、誰がどこで盗みを働いたのかが分かってくる」と書かれている。政財界の汚職構造の全容解明を目指すという意気込みを示したものとみられる=ウクライナ西部リビウで2019年3月8日、大前仁撮影
 【モスクワ大前仁】ウクライナで31日、大統領選の投開票が行われる。支持率調査で首位に立つコメディアンのウラジーミル・ゼレンスキー氏(41)は主演するテレビ番組を活用し、現実とフィクションをまじえた選挙戦を展開。苦戦する現職のポロシェンコ大統領(53)、ティモシェンコ元首相(58)を尻目に、最終盤でも主役の座を維持している。

 高校教師から大統領に上り詰めた男性の運命が一転する。再選に失敗し、政敵の陰謀で刑務所に収監されてしまう――。投票日を4日後に控えた27日、ゼレンスキー氏が主演するドラマ「人民の従僕」の最新シリーズが始まった。ポロシェンコ、ティモシェンコ両氏をモデルにしたような政治家を登場させて、ライバルを皮肉る効果を狙った模様だ。

 ゼレンスキー氏は昨年末に出馬表明して以来、伝統的な選挙運動を展開していない。ポスターにはテレビドラマと同名の政党名「人民の従僕」と印刷しているだけだ。街頭演説も一切開かず、番組出演や公演が選挙運動の中心となっている。

 シンクタンク「ラズムコフセンター」が27日発表した支持率調査では、ゼレンスキー氏が24・8%で首位を維持し、ポロシェンコ氏(22・1%)とティモシェンコ氏(14・8%)が続く。

 ゼレンスキー氏は当初、若年層に支持されてきたが、選挙戦が進むにつれて30〜40代でも支持を広げている。「既存の政治家は既得権益を持つから、改革に踏み込もうとしない。政治経験がないゼレンスキー氏に任せた方がいい」(37歳の男性会社経営者)との声も聞かれる。

 ただ、ポロシェンコ、ティモシェンコ両氏がロシアへの強硬姿勢を前面に出す中、ゼレンスキー氏が「ロシアとの対話も必要」と唱える点などが一部で懸念を呼んでいる。

 今回の大統領選では28日現在、39人が出馬。どの候補も過半数を得られず、ポロシェンコ、ティモシェンコ、ゼレンスキー3氏のうち上位2人が決選投票(4月21日)に進むとみられている。

1148チバQ:2019/03/29(金) 22:48:48
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190319-00000000-maiall-int
ウクライナ危機の現場を歩いた(1) 一夜にしてできた国境地帯 2月@ウクライナ南部
3/19(火) 12:33配信 毎日新聞
ウクライナ危機の現場を歩いた(1) 一夜にしてできた国境地帯 2月@ウクライナ南部
ロシアが設置した「国境検問所」を越え、実効支配するクリミアへ入境してきた人たち。記者がクリミアからウクライナ側へと「出国」する際に通過した「検問所」で、記事中で紹介した「往路の検問所」とは別の地点となる=クリミアで2019年3月2日、大前仁撮影
 ここは5年前までウクライナ本土と南部のクリミア半島を結ぶ幹線道路だった。だがロシアが2014年にクリミアを強制的に編入したことから、実質的な国境地帯に一変した。ロシアとウクライナがそれぞれ設けた「税関」の間には、全長1キロに満たない道が延びている。私は首都キエフから9人乗りのバスに乗ってきたが、幼児や高齢者という特殊な事情を持つ乗客以外は、ここから先は徒歩で渡らなければならない。

 かすむ街灯を頼りにして、スーツケースを引きずりながら早朝の幹線を歩いた。私だけがウクライナ側の「出国」手続きに時間がかかり、他の客は先に行ってしまった。しばらく進むと、歩道が途切れ、車道に移らなければならない。斜め前に視線を移すと、切れたままで放置されている電線が目に入った。かつては一つの国だった地域が一夜にして、別の国へと分けられてしまう。小説の世界のような現実が目の前に広がっていた。

 ◇暗い幹線道路の「終点」にできた国境検問所

 暗い幹線道路の「終点」に設けられていたのが、ロシアの国境検問所だった。右手に掛かる看板には堂々と書かれている。「ロシアにようこそ!」。その後には白青赤というロシアの三色旗がなびく。

 私はロシアに住んで累計7年。この国の国境警備隊には慣れたつもりでいても、彼らと向き合うのは気持ちがいいものではない。ましてや日本人の記者としてクリミアへ入境していく。必要な書類をそろえているとはいえ、細かい点まで尋ねられるのは間違いない。心の中でため息を一つ。パスポートや通行許可書、ロシア外務省が発効した記者証を差し出した。

 向き合ったのは30〜40代に見える女性職員だ。赤みが強い日本のパスポートを目にすると、やはり目の色が変わった。警戒モードのギアを上げた感じだ。書類を一通り目にしてから尋ねてきた。

 「クリミアに来た用件は何だ?」

 「クリミアの編入から5年。それを取材に来た」。余計なことはしゃべらないに限る。

 「行き先はどこ?」

 「(クリミア共和国の首都)シンフェロポリと(東部の都市)ケルチ……」

1149チバQ:2019/03/29(金) 22:49:04
◇検問所を越えるとルーブルを使う世界に

 と、面白くもない会話を繰り広げているときだった。後に控えていた男性職員の表情が崩れてきた。にやにやしながら会話に入ってくる。

 「君の携帯電話の機種はどこの社だ?」

 はっ? 何で、そんなことを聞いてくるのか意図が読めない。と思ったのも一瞬だ。ああ、この人は日本に関する話をしたいのだな、と悟った。幸いにも胸のポケットに収まっているのは、機種を変えたばかりのソニー製の携帯だった。

 「ソニーだよ。Xperiaだ」と即座に答える。

 やっぱりなという表情を見せた男性職員だ。日本人は自国の製品を誇りに思っているのだろ。そんなメッセージをにじませてくる。旧ソ連圏では一般的に日本に対する好奇心や、技術力に対する尊敬の念が小さくない。かつてジョージア(旧グルジア)の国境地帯で警察官と会話したときにも「俺は日本でUWF(かつて存在したプロレス団体)の試合に出たことがある」と打ち明けられた。彼らにしても予期せぬところで日本人と会うと、日本の話題を話したくなるのだろう。この男性職員からの質問が続いた。

 「車はどこのブランドだい?」

 これも偶然だが、私はモスクワで黒のカローラに乗っている。

 「トヨタだよ」

 その答えを聞くと、男性の笑顔が止まらなかった。こちらは、さながら看守を喜ばせている囚人のような心境なのか。「面倒くさい」入境の手続きを前にして、職員との会話にホッとしていたのも事実だ。

 ガシャリ。女性職員が私のパスポートに押した「入境」のスタンプの音が響いた。晴れてロシアが実効支配するクリミアへと足を踏み入れた。国境警備隊の事務所を出ると、半月が雲間から顔をのぞかせていた。そして目の前には売店を兼ねたカフェが店を開けていた。スーツケースを引っ張り、店に入ろうとすると、路上の男性が声をかけてきた。

 「(ウクライナの通貨)グリブナから(ロシアの通貨)ルーブルに換金するよ」

 そうなのだ。ウクライナや国際社会が正当性を認めていなくても、クリミアではロシアの通貨が流通して5年がたつ。時計もウクライナ時間からロシア時間へと切り替えなければいけない。 5年前の3月、ウクライナ本土と切り裂かれて、ロシアに編入されたクリミアの現実が目の前に待ち構えていた。 

 ◇ウクライナ危機が変えた国際社会

 2014年2月に始まった一連のウクライナ危機は、冷戦後の国際社会を大きく変えた。力により国境を変更しない。この不文律を破ったことにより、ロシアは欧米諸国との関係を著しく損なった。欧州諸国もロシアを「一つの欧州」の屋根の下に迎え入れるという理想を捨て去った。

 そしてウクライナは自国の領土を無残に奪い取られただけではない。同じ年の4月には東部ドネツクとルガンスクの両州で戦闘が始まった。表面的にはロシアが支援する武装勢力とウクライナ軍の衝突とされているが、ウクライナ国内ではロシア軍が大々的に介入していると信じられている。やがて5年を迎える戦闘では、民間人を含めて1万3000人が亡くなっているが、収束の見通しは立っていない。

 私は2月末からの半月、ウクライナ各地を回った。キエフ、クリミア、東南部のマリウポリ、親露派組織が統治するドネツク、南部のオデッサ、西部のリビウ、そして再びキエフと。毎日新聞の紙面では「プーチンのロシア ウクライナ危機5年」と題した連載で紹介していく。そして書ききれなかった題材や、通常の記事では紹介しづらいエピソードについて書いていく。【大前仁】

1150チバQ:2019/03/29(金) 22:49:35
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190320-00000002-maiall-int
ウクライナ危機の現場を歩いた(2) 市民多数「ロシア編入支持」の真実は 2月末@クリミア
3/20(水) 15:18配信 毎日新聞
ウクライナ危機の現場を歩いた(2) 市民多数「ロシア編入支持」の真実は 2月末@クリミア
広場を通りかかった少女はバラの花を置き直した。銅像はクリミアの住民からロシア兵への感謝を表す狙いで建てられた=クリミアのシンフェロポリで2019年2月27日、大前仁撮影
 ソ連時代からリゾート地として知られるウクライナ南部のクリミアだが、2月から3月にかけては不順な天候が多いという。例に漏れず2月27日のクリミア共和国の首都シンフェロポリは時折、横殴りの雪が降っていた。議会前の広場には等身大の兵士と少女の銅像が建っている。その動かぬ兵士の手元には、無数の赤いバラが置かれていた。この日はクリミアの運命を決した出来事から5年がたつ「記念日」だからだ。

 2014年2月27日、覆面兵士の一隊が共和国議会に乗り込んだ。後にロシア兵だと判明する謎の一隊が親欧米派の議員を排除した後で、親露派の議員たちはロシア政府と連絡を取り、重大な決断を下した。クリミアのロシア編入の是非を問う住民投票実施を決めたのだ。そして3月16日の投票に83%の有権者が参加し、97%が賛成票を投じたと結果が発表された。「圧倒的な民意」という錦の御旗(みはた)を掲げ、プーチン露大統領は18日にクリミアの編入を宣言した。

 5年後となる今年2月27日。シンフェロポリの街は節目の日を迎えた。学校帰りと見られる10代前半の少女が銅像に近づくと、すでに手元にあった花を軽く持ち上げてから、置き直した。自分では花を買うお金を持ちあわせていなかったのだろうか。花を置き直すことにより、兵士への感謝を表しているかのようだった。

 ◇ロシア系や中高年が編入支持

 欧米諸国からごうごうたる非難を浴びたクリミア編入であるが、今のシンフェロポリの市民に尋ねてみると、正当な投票だと信じる人が少なくなかった。年金生活者の女性ニーナさん(65)は男の子の孫を連れて、広場を通りかかった。覆面部隊について尋ねると「物静かな兵士たちだった。その場に居合わせたのかも気がつかないぐらいだったから」と振り返る。それでも「彼らのお陰で、住民投票では人生で初めて胸を躍らせながら票を投じることができた」とも。銃口を突き付けられた形の住民投票について、逆に褒めたたえていた。

 警備関係の仕事に就く男性イーゴリさん(49)も、ロシアに編入された喜びを隠さなかった。「クリミアがあのままウクライナに残っていたとすれば、(東部)ドネツク州みたいに戦争が起きていたかもしれない。私はロシア系だし、クリミアはずっとロシアの土地だと思っていた。この結果でよかったと思う」

 この2人に共通するのはソ連時代のクリミアで育ったことだ。当時、形式的にはソ連邦ウクライナ共和国に所属していたが、多くのロシア系住民は自分たちが広い意味で「ロシアに住んでいる」との意識を持っていたという。ところが1991年に起きたソ連の崩壊により、一夜にしてウクライナ国民ということになった。これが多くのロシア系にとって受け入れがたかったといわれる。ましてや独立後のウクライナは財政難に悩まされ、クリミアの経済開発に取り組まなかった――。今のロシア系住民はそのような点を取り上げ、ウクライナ政府に非があったと断じる。

 ◇ソ連を知らない若い世代の思いは?

 それではソ連を知らない世代は、ロシア国民へと変わったことをどう捉えているのだろうか?

 日本の中学3年生に相当するロスティスラフさん(16)に尋ねると、少し当惑した表情で答えた。「ウクライナに生まれたから前は祖国だと思っていたけれど……。ロシア国民になった今では、それも悪くないかな」。私の取材にはロシア系の現地スタッフが同行し、編入後に導入された教育プログラムの評価などを尋ねたこともあり、その存在を意識していた様子がうかがえた。

 医学部2年生のアレクサンドルさん(19)は、明確なロシアへの編入支持派だった。「今のウクライナではロシア語が禁じられていると聞く。戻りたくない」と言い切る。ただしウクライナの首都キエフや東部、南部では、今でも多くの住民がロシア語を第1言語として使っている。彼が言及した「ロシア語の禁止」がウクライナ国内の教育についてなのか、日常会話についてなのかは定かでなかったのだが。

 この日に話を聞いた人の中で、ロシア統治への批判を辞さなかったのは主婦のエレーナさん(27)だけだった。「以前と変わらずに汚職も残されたままだ。道も全然整備されていない。物価も税金も高くなるばかり。プーチン(露大統領)も約束するが、座っているだけだもの」とズバズバ話す。揚げ句の果てに「プーチンが関心を持っているのは戦争だけよ」とも言い放った。5年前の住民投票も、夫と共にボイコットしたという。

1151チバQ:2019/03/29(金) 22:49:50
 ◇違和感を覚えた「勝者にとっての真実」

 クリミアで話を聞いてみると、次のことが分かった。本人の真意はともかくとして、編入に賛成したと答える市民が多かった一方で、自分の考えが第三者に聞かれることを恐れている人も相当数いるようだった。

 例えば、ある50代の女性に話を聞きたいと頼むと、まずは「記者証を見せてほしい」と求めてきた。その時には取材協力者の知人である私服警察官が私の近くにいたことに「何か」を感じたようだ。この女性のつぶやきが漏れ聞こえてきた。「この男はFSB(情報機関の連邦保安庁)にちがいない」。そうすると、文字通りに表情を取り繕ってから、クリミアの現状を褒め始めた。「何にも大きな問題はないと思う。物価も高くないし、作られたばかりの橋は素晴らしいし……」。私は旧ソ連圏を取材して累計6年を迎えるが、ここまで如実に当局に発言を聞かれることを恐れて取り繕う例は見たことがなかった。

 一方で多くのロシア系住民などはクリミア編入により「勝者」となった。彼らは自分たちが考える真実を訴えることに躍起になっている。そのような印象を拭えなかった。彼らが考える真実とは、以下のようである。

 14年2月のウクライナでは、親露派だったヤヌコビッチ大統領が反政権運動に耐えきれず、首都から逃亡し政権が崩壊した。親欧米派が権力を握ったことから、クリミアの人たちはロシア語を使い続ける権利などが奪われるのではないかと恐れた。だからクリミアが住民投票を経てロシアへの編入を決めたのは、自衛的な措置だった。ましてやクリミアは歴史的にロシアの土地である。

 「ぜひ真実を書いてほしい」「あなたが見たままの、話を聞いたままのクリミアを書いてほしい」「欧米の記者たちの取材に応じても、彼らは私の発言を違う趣旨で書くことが多いから」――。今回の取材を通じて、シンフェロポリの市議会議長や現地の政治評論家から、このようにも言われた。

 確かに現在のクリミアでは、表面的に平穏な生活が営まれているし、ロシア政府が橋や発電所の建設に取り組んでいる。多くの住民が編入を喜んでいたし、「すでに起きてしまったことは仕方がない」と現実を受け入れる住民も少なくなかった。これは紛れもない真実である。一方でロシアが半ば力でクリミアを奪ったことに対し、憤りを感じている人たちも少なくなかった。こちらも別の真実なのだ。

 自らが考える真実だけを振りかざし、クリミア編入の5年を正当化する主張を聞かされても、私は大きな違和感を抱かざるを得なかった。シンフェロポリの空を見上げても、灰色がどこまでも続いていた。【大前仁】

1152チバQ:2019/03/29(金) 22:50:23
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190323-00000001-maiall-int
ウクライナ危機の現場を歩いた(3) クリミアが見た北方領土問題 3月初旬@クリミア
3/23(土) 11:32配信 毎日新聞
ウクライナ危機の現場を歩いた(3) クリミアが見た北方領土問題 3月初旬@クリミア
1945年2月にヤルタ会談が開かれたリバディア宮殿=ウクライナ南部クリミアのヤルタで2019年3月1日、大前仁撮影
 クリミア南西部にある保養地のヤルタは大人でもふらつくほどの強風が吹いていた。街中から数キロの地点にあるリバディア宮殿は、日本にとって因縁浅からぬ地である。帝政ロシア最後の皇帝ニコライ2世が建てた離宮は1945年2月、米ソ英の3カ国首脳が顔をそろえた「ヤルタ会談」の開催場所だったからだ。

 戦後の国際秩序を決めた会談では、ソ連が対日戦線への参戦を約束する一方、現在の北方領土(ロシア語でクリル諸島)を含む千島列島を自国領に組み込むことで同意を取り付けた。このときの密約が北方領土問題として残されて、日露の間に立ちふさがっている。

 ◇「誰も住んでいない島を、なぜ返してほしいんだ?」

 ヤルタ会談から74年。舞台となったクリミア(ロシア語でクリム)をはじめとして、ウクライナ国内では北方領土問題への関心が高まっている。当然ながら、今年1月から日露の平和条約交渉が本格化しているからだ。私はウクライナの行く先々で「クリルの交渉が始まったね。どう思っている?」と尋ねられた。善意で解釈すれば「我々もロシアとの領土問題を抱えてしまった。お互いにがんばろう」というエールとして受け取れる。逆に「どうせロシアが日本に島を返すわけがないだろう」という冷笑が含まれていると感じる時もあった。

 ヤルタまで同行したのは、クリミアで取材を助けてくれたロシア系の男性だ。かつてインターネットメディアで働き、今は地元政府で広報を担当する28歳。この男性も例に漏れず、平和条約交渉について尋ねてきた。

 「そもそもクリルには、どれくらいの日本人が残っているんだ?」と素朴な疑問を投げてきた。

 「一人もいないよ。ソ連が第二次大戦の後で全ての日本人を追い出してしまったからね」と即答する。

 男性は不思議そうな表情になった。「もう一人も住んでいないのに、どうして島を返してほしいんだ?」

 なぜ彼がこのような質問を発したのか? ここで手短にクリミアの歴史にふれてみよう。15〜18世紀はモンゴル帝国の血を引くクリミア・タタール人が統治していた。その後、帝政ロシアが18世紀末に自国領に組み込み、多くのロシア人が移住した。しかしソ連時代の1954年に後世の火種がまかれた。最高指導者のフルシチョフが行政手続きの一環として、クリミアの所轄をロシア共和国からウクライナ共和国へと移管したのだ。ところがソ連は91年に崩壊し、クリミアを領内に置いたままウクライナは独立国となった。この事態に、人口の6割超を占める現地のロシア系住民が強く反発した。

 ロシアに住む愛国的なロシア人はクリミア半島に多くの同胞が残されたと考えるようになり、現地のロシア系住民も「本国への復帰」を訴え続けた。そして運命の2014年3月。前月に起きたウクライナの政変が引き金となり、ロシアは力ずくでクリミアを取り戻した。

 北方領土問題に戻ろう。私に同行した男性はソ連崩壊直前に生まれ、独立したウクライナで育ったが、常に「ロシア人」だと自覚していたそうだ。クリミア半島に取り残された身として「祖国」への復帰を願い続け、5年前に夢がかなった。自らの体験を踏まえると、すでに北方領土に日本人が残されていないのに、日本政府が返還を求める理由を理解できないという。もはや同胞が一人もいないのに、なぜ求め続けるのか?

 ◇「日本は経済的な理由で返還を求めているの?」

 「それならば日本は経済的な関心から、返還を求めているのか?」。男性は質問を変えてきた。

 再び答えはノーである。今の日本政府は「日ソ共同宣言」に基づき、歯舞群島と色丹島の「2島返還」で幕を引く方針に転じたといえる。もし両島を日本領に再編成できれば、排他的経済水域(EEZ)を広げることができる。だが、経済的な権益はこの程度に限られている。

 現在の日露両政府は北方領土での共同経済活動を検討しているが、この計画が実現したところで「利益はたかが知れている」(ロシアの担当官)。むしろ返還が実現すれば、日本は島を引き払うロシア人への補償を行わなければならず、支出の方が大きいのは確実だ。そう男性に説明した。

1153チバQ:2019/03/29(金) 22:50:38
 ◇譲れない内政問題として

 それではなぜ? 再び不思議そうな表情を見せた男性に対し次のような説明を試みた。

 「北方領土問題は日本にとって内政問題だ。そしてモラル(道徳)の問題でもある」。日本が当時のソ連と平和条約交渉を始めてから六十数年たつ。政府が北方領土返還の必要性と意義を訴え続けたことにより、日本国内では譲れない問題へと発展していった。「ソ連が不法占拠したのだから、『法と正義』の原則に基づき返すべきだ」。今でも大多数の日本人が信じて疑わない。

 このような思考回路が定着した日本人にとって、北方領土とは「返還されるべき領土」である。また対露関係は常に領土問題というフィルターを通してでしか考えられなかった。これらの点を説明しない限り、男性に理解させることができないだろう。

 「なるほど、それならばわかる」

 意外にも?男性は納得した表情に変わった。なぜならば14年の編入が実現するまで、クリミア問題はロシア本土でも現地でも、重要な内政問題だったからだ。自らも「領土の返還」を唱えてきた手前、その論理立てはスッと入ってきたというのだ。

 ちなみに男性は旧ソ連諸国でロシア系住民が多い地域について、ロシア領に再編されるべきだと信じている。「ルースキーミール」(ロシアの世界)と呼ばれる思想だ。これまでもプーチン政権が自国の影響圏を拡大する戦略として、積極的に広めてきた。当然、北方領土の返還には反対している。「どうせ日本が単独で平和条約問題について判断できないに決まっている。アメリカが邪魔してくるだろうし」と鼻で笑った。

 今のロシアでは米国への嫌悪感がとどまるところをしらない。その同盟国である日本との間で平和条約を結べるのだろうか? 「無理に決まっているさ」と男性は繰り返した。

 ◇絡み合う「クリム」と「クリル」

 ロシアがクリミアを強制編入したことは、北方領土問題の行く手にも影響を与えている。クリミアを取り戻したことにより、愛国心を高めているロシア国民だ。北方領土問題についても、従来以上に譲歩しなくなっている。

 安倍晋三首相が1月にモスクワを訪れる前日には、市内で北方領土の返還に反対する集会が催された。会場で掲げられたプラカードには「我々のクリム(クリミア)」と書かれた下に「我々のクリル(北方領土)」とも記されていた。

 ただし別の側面も浮上している。クリミア編入の代償として、ロシアは欧米諸国との関係を決定的に悪化させた。外交の機軸を修正し、アジアや中東諸国との関係拡大に力を入れている。日本との平和条約交渉に踏み出したのも、その一環ではないだろうか。モスクワの外交サークルでは、このような指摘が出始めている。

 数年前のことだ。クリミア編入の余波を受け、主要7カ国(G7)がロシアへの締め付けを強める中、安倍政権は対露関係の改善に乗り出した。その時に二つのキーワードを使った発言を耳にしたことがある。「日本にとって『クリル』は『クリム』よりも重いんだ」。対露交渉チームの一人が言い切っていた。

 七十数年前に「クリム」で催された会談が「クリル」の問題の発端となった。そして「クリム」後の国際情勢が混迷としていく中、ロシアが日本に注ぐ視線にも変化が生じているのかもしれない。その点では「クリム」と「クリル」が複雑に絡んでいると言えるだろう。

 ヤルタ会談の開催地からは黒海が望める。暴風が吹き付ける中、大きな波が打ち寄せては引き、打ち寄せては引いていた。この先に平和条約交渉で大きな波が打ち寄せてくることはあるのだろうか。まだまだ先は見えてこない。【大前仁】

1154チバQ:2019/03/29(金) 22:51:16
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190325-00000084-mai-eurp
ウクライナ危機の現場を歩いた(4) 戦闘が奪った味覚 3月初旬@マリウポリ、ドネツク
3/25(月) 22:51配信 毎日新聞
ウクライナ危機の現場を歩いた(4) 戦闘が奪った味覚 3月初旬@マリウポリ、ドネツク
車の周りに集まり、ドネツクから届いた品々を受け取る人々=ウクライナ東南部マリウポリで2019年3月3日、大前仁撮影
 東南部の港湾都市マリウポリは、親露派組織が実効支配するドネツクを訪れる「入り口」の一つとなって久しい。バスや乗り合いタクシーが発着する広場では、奇妙な光景を目にした。

 車のトランクと後部ドアを開けた女性が大声で名前を呼んでは、近づく人に何かを渡していた。一瞬、物資を配給しているのかと思ったが、どうも様子が違う。名前を呼ばれた人たちは、渡された品々を手にして、足早に去っていく。のぞき込んでみると、手渡されたのはシーツやら枕やら、日常品が多いようだ。中にはワイングラスを箱から取り出し、壊れていないのかを確かめている女性も見かけた。

 「ドネツクから着の身着のままで逃げて来た人が多かった。だから現地の知り合いなどに頼んで、自宅に残された身の回りの品物をこちらに送ってもらう人が少なくないのよ」。こう話すのは、ドネツクからマリウポリまで迎えに来てくれた現地助手のヤナ・トカチェンコさん(41)だ。彼女の説明によると、車から取り出した品々を周囲に渡していた女性は一種の運び屋だという。

 ◇ドネツクで飲めなくなったコーヒー

 ヤナさんのようにマリウポリまで来られる人は、ドネツクでは手に入らない品々を購入して持ち帰る。私がマリウポリで彼女と落ち合い、打ち合わせを終えたのは午後9時過ぎだった。これから買い物に行ってくるというヤナさん。興味が湧いたから、何を買うのかを尋ねた。

 まずは、ドネツクでは入手できなくなった種類のコーヒーを買うという。ブランドや種類までは尋ねなかったが、ドネツクの店頭から消えた種類があるようだ。「このコーヒーを飲む度に、ウクライナ(の時代)を思い出すの」と言うヤナさん。ウクライナ政府がドネツクを統治していた5年前までを「歴史の一時」のように淡々と話す。この言葉遣いを耳にするだけでも、ウクライナ東部の人たちの現状認識が伝わってくる。「ドネツクはウクライナの領土であるべきだ」と話すヤナさんだが、行く末については甘い期待を抱いていないようだ。

 ヤナさんがコーヒー以外に買っていくというのが、リンゴと薬である。「今のドネツクでは以前のようなリンゴが手に入らなくなった」そうだ。薬の値段が高くなったし、種類も減っている。だからマリウポリに来る度に購入する生活を続けているという。

1155チバQ:2019/03/29(金) 22:51:47
◇米国は嫌いだけど、マクドナルドには禁断症状も

 「ドンマック」。ここは私がドネツクを訪れた際に、行ってみたかったハンバーガーチェーンである。欧米諸国が科した制裁により、マクドナルドが去った市内で16年から営業している。ドネツクなどウクライナ東部一帯は「ドンバス地方」と呼ばれる。その頭文字の「ドン」と、立ち去った「マック」を掛け合わせて名付けられた。音の響きも悪くないし、何よりもマクドナルドをまねした「開き直りぶり」がおかしくてたまらない。

 ウクライナ東部で続く戦闘について、その原因の一つをたどれば、ロシアと米国の対立に行き着く。冷戦後の米国は国力を落としたロシアを横目に、ウクライナでの影響力を拡大しようと試みてきた。例として真っ先に挙げられるのが2004年大統領選だ。親露派の与党候補だったヤヌコビッチ氏を当選とした選挙結果が不正に基づくものだという抗議運動「オレンジ革命」を受け、やり直し決選投票で親欧米派のユーシェンコ氏が当選した。そしてオレンジ革命は、欧米諸国やウクライナ中部・西部で「民主化運動」とたたえられた。だがドネツクなどウクライナ東部や、その後ろ盾だったロシアは「米国の介入」と捉えた。ヤヌコビッチ氏は10年大統領で当選したが、13年秋から政権に対する抗議運動が起こり、翌14年に政権が崩壊。この時も、東部では同じような見方が広がった。

 当然ながらドネツクでは米国への反感が根強い。それでも私がドンマックのエピソードが「面白い」と思ってしまうのは、米国を嫌う「感情」と、マクドナルドを好む「食欲」が分かれてしまう点である。

 同僚の真野森作記者は14年の戦闘発生当初から、現地の情勢を熱心に伝えてきた一人だ。かつて開店直後のドンマックを取材した真野記者によると、16歳の少女はマクドナルドの「禁断症状」が出てしまい、近くのロシアの都市まで食べに行っていたという。制裁下のドネツクでは一時期、コカコーラも姿を消していた。だから真野記者が一緒に仕事をしていた男性カメラマンは「ああコーラが飲みたい」と叫んでいたそうだ。(現在はコーラの販売が再開されているが、そこに至る詳しい経緯は分からない)

 このようなエピソードを聞くと、米国発のハンバーガーと炭酸飲料がいかにドネツクの人々の生活に浸透していたかが分かる。そして長引く戦闘の影響を受け、住民は「楽しみの一つ」を奪われた。その隙(すき)に入り込んだのがドンマックのようだ。

 ◇人気のない地元ハンバーガー

 ドネツクに着いてから2日目。取材の合間に「待望」のドンマックに足を運んだ。ДонМак。キリル文字を使ったロシア語ではこう表記する。ロゴを眺めると、Mの文字がひと際大きく、しかも黄色で強調されている。この点だけでも、米国発のバーガーチェーンをまねしていることが一目瞭然だ。

 ヤナさんと一緒に店の中へ。この店の味をじっくりと鑑賞したいから、大きいサイズを頼んだ。商品名はズバリ「ビックマック」だ。一緒に頼んだフライドポテトも真っ赤なパッケージに入れられて、大きなMの文字が記されていた。ここまで徹底されると妙に感心してしまう。

 食べてみた「ビックマック」はまあまあの味だった。ただし私は普段暮らしているロシアでもマクドナルドへはほとんど行かないから、オリジナルとの味を比べるすべは知らない。フライドポテトにもついつい手が伸びたのだが、「夕食に響いてしまう」と理性を働かせ、途中で手を止めた。ただし「ペプシコ」と言って出された炭酸飲料は、砂糖の味が強すぎておいしくなかった。

 「そんなに悪くないと思うんだけれども」。ヤナさんに感想を告げたのだが、首を横に振られた。かつてあったマクドナルドに比べると、味は落ちたという。彼女には13歳の一人娘がいるのだが「ドンマックに食べに行こうか。そう誘っても乗ってこないのよ。こういう店が子どもに好かれなかったら駄目じゃない」と言う。なるほど子どもたちの舌は正直なようだ。マクドナルドに去られドネツクでは、住民が模倣品で食べしのぎながらも、「本物」を恋しがっているようだった。

1156チバQ:2019/03/29(金) 22:52:06
◇スーパーからも消える欧米産品

 大通りを挟んだドンマックの向かいには、スーパーマーケットが建っていた。店の棚にはロシアの隣国であるベラルーシから輸入した乳製品やウオッカ、ビールが並ぶ。ヤナさんによると、ここ1〜2年でベラルーシ産の品物が増えてきたという。欧米やウクライナ本国からの食料品が消えていく中、ドネツクはどんどんとロシアの経済圏に組み込まれていくようだ。

 街中を歩く女性のタチアナさん(41)に尋ねてみると「ベラルーシ産の食品は悪くない」と肯定的だ。ウクライナ本国からの食料品については「全然恋しくない」とも言い切る。ヤナさんがコーヒーやリンゴを恋しがり、マリウポリに行くたびに購入しているのとは対照的だった。

 今後のドネツクではタチアナさんのような市民が増えていくのだろうか。そしてマクドナルドがあった時代の記憶がどんどんと薄れ、ドンマックの味が標準とされていくこともあり得るのだろうか。少なくとも近い将来に戦闘がやんで、「本物のマック」が戻ってくる見通しは立っていない。【大前仁】

1157チバQ:2019/03/29(金) 22:52:29
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190329-00000002-maiall-int
<ウクライナ危機の現場を歩いた>(5) ガタガタ道とやまない政治不信
3/29(金) 18:33配信 毎日新聞
<ウクライナ危機の現場を歩いた>(5) ガタガタ道とやまない政治不信
マリウポリからオデッサへ続く道路沿いでは風力発電施設も。付近では草木が茂り始めていた=ウクライナ南部で、大前仁撮影
 ウクライナで取材を始めて10日目。親露派組織が実効支配する東部ドネツクを早朝に出てウクライナ政府が統治するマリウポリに戻り、そこから一路、西南部の主要都市オデッサへ向かった。ドネツクの現地助手、ヤナ・トカチェンコさんから紹介された、男性のバディムさん(46)が運転する車で西へ走ること約630キロ。正午過ぎに東部マリウポリを出てから9時間近く走り続けた。

 アゾフ海に臨む港湾都市マリウポリは2014年夏、ドネツク一帯を実効支配する親露派から攻撃された記憶が新しい。市内とドネツクを結ぶ幹線道路だけではなく、オデッサまで延びる幹線道路でも所々に検問所が設けられていた。赤い日本のパスポートを差し出す度に、警備兵はけげんそうな表情に変わるが、質問されることはなかった。ウクライナの東南部に来ると、この国が戦時下に置かれていることを実感する。

 今回の出張では、ウクライナ軍がマリウポリに海軍基地を作るという計画について取材したかった。現地では関係者を見つけられないまま去ったのだが、幸いにも隣で運転するバディムさんは港湾関係の仕事に就いていたという。この計画について尋ねてみると「真剣に検討されていないだろう」と一蹴した。まずはマリウポリ港の水深が浅いことから、艦船が行き来するには適していないと指摘する。さらに独立後のウクライナでは経済難が続き、艦船を建造できるような企業が事実上破産してしまったという。

 ◇国民に嫌われる政商と政治家

 「ウクライナには艦船を買うようなお金もないんだ」。いつの間にかバディムさんは政治批判に転じた。独立後のウクライナでは「オリガルヒ」と呼ばれる政商が国の政治と経済を牛耳ってきたといわれる。「オリガルヒは十分なお金を持っている。あいつらをつるし上げれば、お金が出てくるだろう。そうすれば、基地を作ることだって、何だってできるはずだ」とバディムさんが続けた。ただし「そのような日は来ないだろうけれどもね」とあきらめ顔にもなった。

 ウクライナでは3月31日に大統領選の投開票日を控えている。現職のポロシェンコ大統領と国際社会でも知られるティモシェンコ元首相、コメディアンのゼレンスキー氏による三つどもえの選挙戦だ。1回目の投票で過半数を獲得する候補は出ず、上位2人による決選投票(4月21日予定)にもつれ込むと見られる。ゼレンスキー氏は既存政治家への不信を受けて支持を集めており、政治経験のない同氏に大統領職を任せるべきかの判断を国民は迫られている。そして今のウクライナでは、バディムさんのように政権や政治家への批判を始めると止まらない人が少なくない。

 車中の私はパソコンを開き、原稿の執筆を試みていたのだが、最大の「障害」は道路の状態だった。所々ででこぼこの道が続き、振動がひどく、原稿を打てなくなってしまう。こんな時にバディムさんの政権批判を再び聞いた。「この政権には怒りを感じているんだ。あいつらは盗品を売買する商人で、盗人で、賄賂を受け取っている連中なんだ。ここ数年間は何もしてこなかった。この道路の状態をみれば、わかるだろう」

1158名無しさん:2019/03/29(金) 22:52:40
 ◇改革が進んでいないわけではないようだが……

 14年6月に就任したポロシェンコ氏は多くの分野での改革を約束した。私も16、17両年、改革を担当していた大統領府副長官を取材し、「改革の進捗(しんちょく)」について説明を受けた。かつて地方自治体は税金をすべて中央政府に納め、改めて中央政府から予算を受け取っていたが、今ではこの分野の地方分権が進んだと聞く。査証(ビザ)のオンライン申請を受け付けるなど、各種の行政サービスも向上したそうだ。またポロシェンコ政権が「改革の痛み」として電気やガス料金を値上げしたことから、国民の反発を買っているとも指摘されている。改革が全く進んでいないわけではないようだ。

 しかし私がウクライナ各地で話を聞いた限りでは、大部分の国民が改革の進展に不満を抱いていた。「一部の改革は進んでいる」と答えた人たちですら、ポロシェンコ政権にとどまらず、ティモシェンコ氏をはじめとした既存政治家への不信感を隠そうとしなかった。政治家はオリガルヒの操り人形に過ぎず、その権益に反するような改革に踏み込まない――。多くの国民の疑いは解けていない。

 ガタガタ道が続いたのは、マリウポリからオデッサへの行程だけではなかった。ロシアが実効支配するクリミアを出て、中南部ヘルソン州からマリウポリへ向かう幹線道路もひどかった。オデッサに着いた翌日に西へ向かう道も舗装がひどい箇所が多かった。国が道路舗装などのインフラ整備に十分な予算を充てていないのか。もしくは予算自体が計上されていても、どこかにお金が流用されてしまっているのか。あちらこちらで舗装が悪い道に遭遇し続けた。

 この日も予期せぬ道のへこみに遭い、バディムさんが運転するマツダ車もガタンと揺れた時があった。「まったく、ひどいものだ。日本車のステアリング技術に救われたよ」。ぼやきが聞こえてきた。

 ◇肥沃な国土も生かし切れず

 ウクライナ国内でも土地が肥沃(ひよく)だといわれるのが、この日に通ったヘルソン州だ。マリウポリを出発してから数時間ぐらいたつと、どこまでも平らな土地が道の左右に広がっていた。「ウクライナは本当に豊かな国土を持っているんだね」。私はバディムさんに相づちを求めた。この国土と国の潜在性をきちんと生かしていない――。バディムさんからはこのような趣旨の答えが返ってきた。

 今回のウクライナ出張では、国の行く末に前向きな人とも出会っていた。「多くの知り合いが夢を求めてヨーロッパに行ってしまった。それでも僕はウクライナに未来があると信じている」。首都キエフのタクシー運転手、エフゲーニさん(35)はこう話していた。「ソ連時代のウクライナは『ソ連の食料庫』と呼ばれていた。農業の生産力を上げれば、きっと成長できるだろう」と力説していた。

 今、その肥沃なウクライナの大地を車で走っている。周囲を見渡すと、ところどころで草が生え始めている。長い冬が終わりを告げ、春の始まりを迎えたようだ。辛らつな発言が多かったバディムさんですら、うれしそうだ。「見てください。緑が顔を出している。春が始まっている」と。

 ソ連崩壊と独立から28年。この先、ウクライナという国にとっても「長い冬」が終わりを告げ、「春」が訪れる日はあるのだろうか。国の行く末を決める大統領選の投票日は、すぐそこまで来ている。【大前仁】

1159チバQ:2019/03/31(日) 18:31:13
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190331-00000011-jij-int
コメディー俳優首位、現職苦戦=31日、ウクライナ大統領選
3/31(日) 7:20配信 時事通信
コメディー俳優首位、現職苦戦=31日、ウクライナ大統領選
29日、キエフ郊外で舞台に出演するウクライナ大統領選候補のゼレンスキー氏
 【キエフ時事】ロシアによるクリミア半島の実効支配や親ロシア派との紛争が続くウクライナで31日、大統領選の投開票が行われる。

 ウクライナ情勢をめぐり欧米とロシアの対立が続く中、選挙結果は国際関係に影響を及ぼすが、世論調査では政治経験のないコメディー俳優のゼレンスキー氏(41)が首位を走り、現職のポロシェンコ大統領(53)やティモシェンコ元首相(58)を抑えたまま投票を迎える。

 調査会社レイティングが28日に発表した調査によると、「投票に行く」と答えた人の22.6%がゼレンスキー氏を支持。ポロシェンコ氏とティモシェンコ氏が同率の14.6%で続く。ただ、当選には過半数の得票が必要で、上位2人による4月21日の決選投票に進む公算が大きい。

 ゼレンスキー氏はテレビドラマで教師から突然大統領になって奮闘する役を演じて人気を得た。政治経験のなさを逆手にとって清新さをアピール。政治集会を開かず、インターネット交流サイト(SNS)を中心に支持を広げた。選挙戦最終盤の29日も舞台に出演し、「きょうは単なる公演。政治的宣伝はありません」とおどけた。

 一方で、ウクライナとロシアの緊張が続く「戦時」に外交・安全保障の素人であるゼレンスキー氏が当選する可能性が出ていることを危惧する声も出ている。同氏は公約で「ウクライナを平和にしなければならない。欧州連合(EU)のパートナーと共に戦争終結と占領された地の回復を目指す」と述べているが、具体的道筋は示していない。昨年11月のロシアによるウクライナ艦船拿捕(だほ)で乗組員の拘束は続いたままだ。

 陣営幹部は、ゼレンスキー氏が面会した外交団に政策に関して適切に受け答えしていると述べ、「反感や拒否を示されたことはない」と訴えているが、ウクライナを支援する欧米には不安がくすぶっているようだ。

1160チバQ:2019/04/01(月) 21:06:39
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190401-00000108-jij-int
コメディー俳優と現職、決選投票へ=問われる対ロ姿勢-ウクライナ大統領選
4/1(月) 18:45配信 時事通信
コメディー俳優と現職、決選投票へ=問われる対ロ姿勢-ウクライナ大統領選
3月31日、キエフで、ウクライナ大統領選で首位の見通しとなり、笑顔を見せるコメディー俳優ゼレンスキー氏(EPA時事)
 【キエフ時事】3月31日投票のウクライナ大統領選で、中央選管が翌4月1日に発表した集計結果(開票率70%)によると、コメディー俳優のウォロディミル・ゼレンスキー氏(41)が得票率30.5%で首位、現職のペトロ・ポロシェンコ大統領(53)が16.2%で2位となった。

 ゼレンスキー氏も当選に必要な過半数は得票できず、2人が4月21日の決選投票で争う見通しとなった。

 ゼレンスキー氏はテレビドラマで大統領役を演じ、人気を得た。政権の汚職体質や改革停滞に国民の不満が高まる中、政治経験はないが、清新なイメージを持つことから支持が広がった。決選投票まで勢いを維持できるかが注目される。

 ウクライナでは、ロシアによるクリミア半島の実効支配や親ロシア派との紛争が続く。決選投票はそれぞれ、ロシアへの姿勢が大きく問われそうだ。 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190401-00000599-san-int
喜劇俳優と現職が決選へ ウクライナ大統領選 既存政治家に不満
4/1(月) 19:59配信 産経新聞
 【モスクワ=小野田雄一】3月31日に行われたウクライナ大統領選(任期5年)は1日、開票率約75%の時点で、人気コメディアンのゼレンスキー氏(41)が約30%を得票して首位に立った。過半数を獲得する候補者はなく、同氏と、2位につけている現職のポロシェンコ氏(53)が決選投票に進む可能性が高い。

 政治経験の全くないゼレンスキー氏は、既存の政治家やエリート層への不満を背景に支持を集めている。テレビドラマで大統領役を演じて人気を博した同氏が、実際に大統領となることにも現実味が出てきた。

 開票作業の75%が終わった時点で、2位のポロシェンコ氏は得票率16%、ティモシェンコ元首相(58)は同13%となっている。4月21日に予定される決選投票では、ティモシェンコ氏ら3位以下の候補を支持した票がどう流れるかが焦点となる。

 ポロシェンコ氏は2014年、ロシアによるウクライナ南部クリミア半島の併合後に大統領に就いた。親欧米路線と厳しい対露政策を掲げたが、経済低迷や公職者の腐敗体質を克服できず、支持が伸び悩んだ。

 同氏は投票締め切り後、「プーチン(露大統領)が望んでいるのは、軟弱で経験不足、思想的に無定形のウクライナ大統領だ」と発言。決選投票を見据え、ゼレンスキー氏の支持層を牽制(けんせい)した。

 ゼレンスキー氏は、平凡な教師が大統領に選ばれ、汚職や新興財閥と闘う筋書きの連続ドラマで主人公を演じた。若く清廉なイメージで支持を集める一方、政策に不明瞭な点が多いことが不安視されてもいる。

 ゼレンスキー氏も親欧米派で、「クリミアや親露派武装勢力の支配地域を交渉で取り戻す」としている。プーチン氏と渡り合えるかは全く未知数だ。

1161チバQ:2019/04/01(月) 21:07:34
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190401-00000018-jij_afp-int
「チョコレート王 vs コメディー俳優」 ウクライナ大統領選、決選投票へ
4/1(月) 12:53配信 AFP=時事
「チョコレート王 vs コメディー俳優」 ウクライナ大統領選、決選投票へ
ウクライナ大統領選の決選投票に進むことが決まった現職のペトロ・ポロシェンコ大統領(左)とコメディアンのウォロディミル・ゼレンスキー氏(2019年3月31日作成)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】ウクライナ大統領選の第1回投票が3月31日に行われ、現職のペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領(53)とコメディー俳優のウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)氏(41)が、3週間後の決選投票に進む見通しとなった。

 出口調査の結果によると、第1回投票でのゼレンスキー氏の得票率は30%以上で、約18%のポロシェンコ氏を大きく引き離している。

■コメディアン、ゼレンスキー氏

 ゼレンスキー氏はすでにウクライナの大統領に選ばれている──人気テレビ番組「市民の召使い(Servant of the People)」の中でのことだ。

 今回の大統領選では当初、ゼレンスキー氏が勝つ見込みはないとみられていた。だが、既存の政治階級に不満を持つ人々の支持を得て、主力候補となった。

 支持者らはゼレンスキー氏が政界に新しい風を吹き込むと考えているが、専門家らは同氏のマニフェストは曖昧で、内戦状態が続く国家の命運を政治の初心者に賭けるべきではないと指摘する。

 ウクライナ中部の工業都市クリビーリーフ(Krivy Rig)の出身で2児の父。法律の学位を取得しながらもステージでのキャリアを選んだゼレンスキー氏は、俳優から米大統領になったロナルド・レーガン(Ronald Reagan)氏と比較されることもある。政策を訴える手段としては、記者会見よりもソーシャルメディアの動画を好んでいる。

 ゼレンスキー氏は、物議を醸しているウクライナのオリガルヒ(新興財閥)、イーゴリ・コロモイスキー(Igor Kolomoysky)氏の「手先」だとの批判も出ているが、ゼレンスキー氏はコロモイスキー氏との政治的結びつきを否定している。

 またウクライナのテレビ局は今年1月の調査報道で、ゼレンスキー氏とロシアとの商取引関係を指摘している。報道を受けてゼレンスキー氏は、ロシア企業が所有するキプロス企業の株式を保有していることを認め、これを売却することを誓った。

 ゼレンスキー氏は公約として、2015年にウクライナ政府と対立する同国東部の親ロシア派の間で和平に向けて交わされた「ミンスク合意」の履行を進めると述べている。だが、ゼレンスキー氏がロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に立ち向かうことができるのか疑問だとの指摘もある。一方でゼレンスキー氏は、ポロシェンコ政権が進める欧米との協調路線を維持すると表明している。

■チョコレート王、現職ポロシェンコ氏
 ポロシェンコ氏は2014年、欧米との協調と反汚職を訴えた民衆蜂起により、親ロシア派のビクトル・ヤヌコビッチ(Viktor Yanukovych)氏が失脚した後の選挙で大統領に選ばれた。

 チョコレート会社で財を成した富豪のポロシェンコ氏は、第1期政権時には欧米との緊密な関係を築くことを主な政策として掲げていた。だが、汚職撲滅の成果はあまりみられず、生活水準の向上も実現されていないとの批判もある。

 ウクライナ南西部の小さな街ボルグラード(Bolgrad)出身のポロシェンコ氏は、キエフ国立大学(Kiev State University)で経済学を学んだ。4人の子どもがいる。

 1998年、議員に当選し政界へ進出。2000年には創設者の一人としてヤヌコヴィッチ氏の地域党(Regions Party)に加わったが4年後、ヤヌコヴィッチ氏が不正を行ったと言われる選挙後に同氏に反対する立場に変わった。

 その後、親友のビクトル・ユーシェンコ(Viktor Yushchenko)氏と組み、2004年の大統領選と民主化運動「オレンジ革命(Orange Revolution)」の中で同氏の当選を支え、ユーシェンコ政権で閣僚入りした。

 ウクライナのテレビ局が昨年、ポロシェンコ氏と家族がモルディブに所有する島での休日に50万ドル(約5550万円)を使ったと報じると、世間から大きな批判が巻き起こった。【翻訳編集】 AFPBB News

1162チバQ:2019/04/21(日) 23:22:26
https://special.sankei.com/f/international/article/20190420/0001.html
ウクライナ大統領選 コメディアンが大幅リード エリートへの不満吸収
2019.4.20
 【キエフ=小野田雄一】ウクライナ大統領選の決選投票が21日に行われる。世論調査によると、政治経験のない人気コメディアン、ゼレンスキー氏(41)が現職のポロシェンコ氏(53)を大差でリードしており、初当選する可能性が高まっている。両候補とも親欧米派だが、ウクライナへの軍事介入を続けるロシアについては、対処方針に一定の相違がある。

 ウクライナの世論調査機関「レイティング」が18日に公表した事前調査によると、回答者の52%がゼレンスキー氏に、19%がポロシェンコ氏に投票すると答えた。先月行われた第1回投票では、両氏の得票率がそれぞれ30%と16%だった。

1163名無しさん:2019/04/22(月) 17:30:17
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190422-00000017-jij-int
改名賛否両派、決選投票へ=北マケドニア大統領選
4/22(月) 7:45配信 時事通信
改名賛否両派、決選投票へ=北マケドニア大統領選
21日、スコピエで、笑顔を見せる北マケドニア大統領選の国名改名に批判的な候補、ゴルダナ・シルヤノフスカダフコバ氏(EPA時事)
 【ベルリン時事】旧ユーゴスラビア構成国の北マケドニア(旧マケドニア)で21日、大統領選の投票が行われたが、全3候補とも当選に必要な過半数に届かず、上位2人が5月5日の決選投票に進むことになった。

 隣国ギリシャとの合意を受け、2月に成立した国名変更後初の選挙だった。決選投票はギリシャとの合意を支持した与党系候補と、批判的だった野党系候補の一騎打ちとなる。

 開票率約98%の時点で、中道左派与党の社会民主同盟などが支持するステボ・ペンダロフスキ氏(56)の得票率が42.73%、中道右派野党・国家統一民主党が推すゴルダナ・シルヤノフスカダフコバ氏(63)が42.58%とほぼ並んだ。国名変更をめぐる国民の分断が反映される結果となった。

1164チバQ:2019/04/22(月) 17:32:48
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190422-00000020-asahi-int
TVドラマ通り?コメディアン大統領が誕生 ウクライナ
4/22(月) 11:24配信 朝日新聞デジタル
TVドラマ通り?コメディアン大統領が誕生 ウクライナ
出口調査の結果を受け笑みを浮かべるゼレンスキー氏(手前、左から3人目)=21日、キエフ、喜田尚撮影
 旧ソ連のウクライナで、政治経験ゼロのコメディータレントが劇場型戦術で現職を破り、21日の大統領選を制した。人口4400万、国土の広さで欧州連合(EU)最大のフランスをもしのぐウクライナ。当選確実となったボロディミル・ゼレンスキー氏(41)は「みんなで権力機構の刷新を」と訴え、経済停滞や政治の汚職に不満を募らせた有権者の心をつかんだ。

【写真】キエフで21日、決選投票後、支持者に語りかけるゼレンスキー氏=AP

 当選を確実にした21日夜の記者会見で早速、「渋滞を引き起こす(大統領の)車列はやめたい」と発言。人気のテレビドラマ「国民のしもべ」で演じる庶民感覚の大統領を連想させた。

 ドラマの中の「大統領」は元は普通の歴史教師だった。教室で生徒に腐敗批判の熱弁を振るう姿がSNSで拡散し、ほとんど偶然のように大統領に選ばれた。

 現実には2018年末に立候補表明。今年3月末の第1回投票でトップになり決選へ進むと、現職のペトロ・ポロシェンコ大統領(53)を世論調査で終始30ポイント以上リードした。

 選挙期間中、ドラマの新シリーズの放映が始まった。「規定外の選挙運動では」と物議を醸したが、ドラマと現実が同時進行するような異例の選挙戦となった。

朝日新聞社

1165チバQ:2019/04/22(月) 19:43:26
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019042200149&g=int
コメディー俳優が大統領に=決選投票で圧勝-ウクライナ
2019年04月22日11時21分



21日、キエフで、ウクライナ大統領選で圧勝する見通しとなり、笑顔で記者会見に臨むゼレンスキー氏(EPA時事)

 【キエフ時事】21日に行われたウクライナ大統領選決選投票は即日開票され、コメディー俳優のウォロディミル・ゼレンスキー氏(41)が7割超を得票し、圧勝する見通しとなった。対立候補のペトロ・ポロシェンコ現大統領(53)も敗北を認めた。ロシアによるクリミア半島の実効支配や親ロシア派との紛争が続くウクライナを政治経験のない大統領が率いることになり、国際社会はゼレンスキー氏の手腕を注視することになりそうだ。
【特集】地球コラム〜国際ニュースの「ウラ」を読み解く〜

 中央選管によれば、開票率65%時点で、ゼレンスキー氏の得票率は73.0%。ポロシェンコ氏は24.6%で、大差がついた。調査機関「民主イニシアチブ」などの合同出口調査では、ゼレンスキー氏の得票率は73.0%。ポロシェンコ氏は25.5%だった。

 ゼレンスキー氏は出口調査発表後、記者会見し「すべてのウクライナ国民に感謝する。私はあなた方を裏切らないと約束する」と宣言した。東部の紛争解決のためフランスとドイツ、ロシア、ウクライナの4カ国の枠組みで協議を「再起動する」と強調。「停戦に向けて最後まで突き進む」と訴えた。
 また、紛争の捕虜や昨年11月のロシアによるウクライナ艦船拿捕(だほ)で拘束された乗組員の解放へ「全力を尽くす」と語った。

1166チバQ:2019/04/24(水) 13:52:51
https://www.sankei.com/world/news/190423/wor1904230037-n1.html
【ロシア深層】「政治士官」復活 軍離反を警戒 遠藤良介
2019.4.23 20:13国際欧州・ロシア
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ロシアのプーチン大統領(AP)
ロシアのプーチン大統領(AP)
 1990年公開の米映画「レッド・オクトーバーを追え!」(トム・クランシー原作)は、ソ連の最新原子力潜水艦の艦長らが、原潜を使って米国への亡命を図る筋書きだ。作品の序盤には「政治士官」という役職の男が登場し、その名をプーチンという。

 ソ連共産党のお目付け役であるプーチン政治士官は、艦長室に勝手に入ることもできる有力者として描かれている。艦長が原潜に出された作戦命令書を開封する際も、政治士官が同席する決まりだ。

 艦長は、自らの亡命計画の邪魔となるプーチンを事故に見せかけて殺害し、命令書を燃やす。「貴様だけは連れていけない…」

 政治士官の職はソ連軍に実在した。起源は17年のロシア革命後、共産政権がソビエト赤軍に派遣したコミッサール(委員)だ。赤軍は当初、旧帝政軍の士官を登用したため、コミッサールに指揮官を監視させたのである。コミッサール廃止後も、共産主義の徹底を図る目的でソ連末期まで政治士官が置かれた。

 その政治士官が昨年、ロシア軍に復活したから驚きだ。連隊や中隊など各層の部隊や艦艇に、軍政担当の副指揮官ポストが設けられ始めたのである。

 新・政治士官の職務は、将兵の「愛国心」を涵養(かんよう)し、国内外の情勢や大統領の政策を説明することだとされる。規律維持を目的としていた従来の隊内教育が拡充され、一気に政治色を帯びることになる。

 国防省には政治士官を統括する軍政総局が発足した。総局長は国防次官兼務のポストであり、この新組織がいかに重視されているかが分かる。ソ連時代に政治士官を養成した名門、軍政アカデミーも年内に復活する見通しだ。

 プーチン露政権が今になって政治士官を設けるのは、軍の引き締めを図るためにほかならない。

 2014年のウクライナ介入後、ロシアと米欧の対立は決定的となり、関係が改善する兆しはない。プーチン大統領は、軍備増強によって米国と張り合う方針だ。要である軍が揺らいでは元も子もなく、隊内でのプロパガンダ(政治宣伝)に力を入れる必要があると考えている。

 米欧との対決路線は経済を低迷させ、世論調査では「国が正しくない道を歩んでいる」と答える人が半数近くにのぼっている。プーチン氏には、軍が反体制運動に同調し、政権から離反することへの警戒感もある。ソ連崩壊後のロシアでは軍人による少なくとも3度の政権転覆計画があったことが知られており、決して絵空事ではない。

 政権は同時に、近年の反政権デモで中核となっている若年層の取り込みにも余念がない。

 16年には、児童生徒の軍事愛国主義団体「ユナルミヤ」(青少年軍の意)が創設され、すでに約35万人が参加している。政権は、第二次大戦での対ドイツ戦勝利から75年となる2020年5月までに、ユナルミヤの構成員を100万人にすることを目標にしている。

 支持率低下に直面するプーチン政権は、「外敵」に対抗する必要を訴え、「愛国心」をたきつけることでしか求心力を維持できない。そして、こうした政権の手法はいっそう経済を悪化させ、反政権機運を高める悪循環を招いていく。(外信部編集委員兼論説委員)

1167チバQ:2019/04/24(水) 14:18:22
http://news.livedoor.com/article/detail/16362906/
ユダヤ人似の人形燃やす、ポーランドのイースター行事に非難
2019年4月24日 2時47分 AFPBB News
ポーランド南東部プルフニクで、イースターの伝統行事でつるされたユダの人形(2019年4月19日撮影)。(c)Hubert Lewkowicz / AFP
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【AFP=時事】ポーランド南東部の町で先週、キリスト教の祝日イースター(Easter、復活祭)の昔の伝統を再現し、「典型的なユダヤ人に似せた」人形がつるされ焼かれたとの報道を受け、世界ユダヤ人会議(WJC)はこれを非難した。

 WJCのロバート・シンガー(Robert Singer)最高責任者(CEO)は21日、「反ユダヤ主義が露骨に示されたことに嫌悪と激しい怒り」を抱くと表明。「ユダヤ人は、想像を絶する暴力と苦しみをもたらした、昔の反ユダヤ主義の恐ろしい復活にひどく動揺している」と述べた。

 ポーランドのメディアが報じた写真や映像には、南東部の町プルフニク(Pruchnik)で聖金曜日(Good Friday、受難日)の19日、イエス・キリストの12使徒の一人でキリストを裏切ったユダ(Judas)の人形を子どもを含む住民が棒でたたく様子が捉えられている。

 耳の前に(正統派ユダヤ教徒の)髪のふさがあり、鼻の大きなこの人形は、その後頭部を切り落とされると、火を付けられ川へ放り込まれたという。

 18世紀にさかのぼるこの行事は、第2次世界大戦(World War II)まで定期的に行われ、現在は数か所の村で続けられている以外ほぼ廃止されている。地元メディアによると、プルフニクでも近年は行われていなかったとみられる。

 ポーランドでは最近、反ユダヤ主義をめぐる懸念が再浮上している。

【翻訳編集】AFPBB News

1168 チバQ:2019/04/27(土) 16:43:34
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190427-00000032-jij-int.view-000
対ロシア方針、欧米注視=勝利の俳優、柔軟姿勢か-ウクライナ大統領選〔深層探訪〕

4/27(土) 8:27配信��
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21日、キエフで、ウクライナ大統領選決選投票の出口調査結果を受け、笑顔で手を振るコメディー俳優のゼレンスキー氏(EPA時事)

 21日のウクライナ大統領選決選投票で政治経験のないコメディー俳優のウォロディミル・ゼレンスキー氏(41)が現職のペトロ・ポロシェンコ大統領(53)に圧勝した。既存政治家への不満が高まる中、刷新を訴えて勝利したが、ロシアに併合されたクリミア半島の問題や親ロシア派との紛争など外交・安全保障の難題が山積している。欧州とロシアに挟まれたウクライナの状況は国際情勢を左右するため、欧米はゼレンスキー氏がどのようにロシアへ対応するか注視している。

 ◇米長官が電話
 「米国はウクライナの主権と領土の一体性を支持する」。決選投票直前の19日、ポンペオ米国務長官はポロシェンコ氏のほか、ゼレンスキー氏とも電話で話し、ウクライナ支持を伝えた。選挙結果が出る前に米国務長官が候補者と電話するのは異例とも言えるが、ゼレンスキー氏の対ロ方針を探る狙いもあったとみられる。フランスのマクロン大統領も12日、訪仏したゼレンスキー氏と会談し、東部の紛争などについて意見を交わした。

 ゼレンスキー氏は欧州統合路線を取るが、ポロシェンコ氏が対ロ強硬姿勢を前面に出していたのに対し、対ロ批判は抑えてきた印象だ。紛争解決に向けては「ロシアとの交渉は避けられない」と述べるなど一定の対話姿勢も見せる。

 ゼレンスキー氏は公約で「紛争終結と一時的に占領された領土回復を実現し、占領者に損害を償わせる」と表明したが、ロシアを名指ししていない。

 こうした姿勢のゼレンスキー氏が、外交巧者のロシアのプーチン大統領に押し込まれてしまうのではという懸念は欧米の間でくすぶっているもようだ。ゼレンスキー氏は19日の公開討論会で「人生で一度もプーチン氏と話したことはないし、紛争が始まってからはロシアに行っていない」とロシアとのつながりを否定した。

 ◇ロシアは歓迎
 一方、ロシアはポロシェンコ氏からゼレンスキー氏への交代を歓迎している。2014年のクリミア併合を機にロシアと欧米の関係は悪化し、対ロ制裁も続く。クリミア併合の熱狂も冷め、支持率も落ち込むプーチン氏がゼレンスキー氏との対話に乗り出す可能性はある。ロシアのペスコフ大統領報道官は今月、ゼレンスキー氏との対話に関し、「挑発的でさえなければ、プーチン大統領は対話にオープンだ」と語っている。

 ロシアは昨年11月にクリミア周辺海域でウクライナ艦船を拿捕(だほ)。乗組員の拘束を続けているが、ウクライナの研究機関「新欧州センター」のレオニド・リトラ上級研究員は「もしロシアがウクライナ大統領選後に乗組員を解放すれば、本心はともかくロシアが新大統領との対話と東部の紛争解決に前向きであると示すことができる」と指摘する。

 仮に乗組員が解放されれば、影響は2国間にとどまらない。プーチン氏とトランプ米大統領は昨年、アルゼンチンでの20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて会談を予定していたが、拿捕を受けて正式な会談は中止となった。リトラ氏は、解放なら「プーチン氏とトランプ氏の会談に向けた障害はなくなる」とも語り、米ロ関係が動きだす可能性にも言及した。(キエフ時事)

1169チバQ:2019/05/06(月) 22:28:34
https://www.asahi.com/articles/ASM5634RPM56UHBI006.html
北マケドニア大統領選、与党候補が当確 国名改称が争点
有料記事

ウィーン=吉武祐 2019年5月6日10時30分
 今年2月に国名を改めた北マケドニア(旧マケドニア)で5日、大統領選の決選投票があり、中道左派の与党連合が推す元大統領顧問で政治学者のステボ・ペンダロフスキ氏が、得票率51・7%で当選を確実にした。ギリシャとの合意に基づいて今年2月に国名改称に踏みきったことの是非が主要な争点となり、分断が尾を引く状況が鮮明になった。

 選挙戦では野党の中道右派が擁立した憲法学者シリャノフスカ・ダフコバ氏が、新国名の北マケドニアを使わないなどと、改称に異を唱える主張を展開した。4月21日の第1回投票ではペンダロフスキ氏とともに42%台の得票率で拮抗(きっこう)。いずれも過半数に達しなかったため決選投票に持ち越された。

 第1回投票で3位だった候補を支持していた少数派アルバニア系の動向が、上位2人による決選投票の結果を左右するとみられていた。

 ギリシャは、旧ユーゴスラビア…


https://digital.asahi.com/articles/ASM2W73K6M2WUHBI06F.html?rm=585
マケドニアの国名問題合意 ギリシャの背中押したのは?
有料記事

テッサロニキ=河原田慎一、スコピエ=吉武祐 2019年4月11日18時33分
 英雄アレクサンドロス大王が治めた「マケドニア」を国名にするかをめぐる、ギリシャと北マケドニア(旧マケドニア)の間の長年の問題が解決した。なぜ合意にこぎつけることができたのか。(テッサロニキ=河原田慎一、スコピエ=吉武祐)

 ギリシャ第2の都市テッサロニキがある北部は、マケドニア地方と呼ばれる。アレクサンドロス大王が生まれた古代マケドニア王国の都、ペラはテッサロニキから西に約40キロ。ギリシャ国民にとって大王は紀元前4世紀にギリシャ文明を東方へ広めた英雄だ。テッサロニキの広場には大王の像が立ち、地元住民は自らを「マケドニア人」と呼ぶ。

 隣国の北マケドニアも旧ユーゴスラビアを構成する共和国としてマケドニアを名乗り、1991年の独立で国名をマケドニアとした。これにギリシャは激しく反発。マケドニアの北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)への加盟に反対した。長年の外交問題だったが、両国は昨年6月に国名変更で合意。マケドニアは今年に入り、北マケドニアと改称した。

批判押し切ったギリシャ政権
 だが「マケドニア」の名が残るため、ギリシャ人の多くは納得していない。北マケドニア人を首都名から「スコピエ人」と呼んでいる。テッサロニキから国境まで約60キロだが、国境を越えてすぐ近くのカジノか、ギリシャより安いガソリンやたばこを買いに行くぐらい。交流は少ない。

ログイン前の続き ペラ近くの村に住むバシリス・クルティディスさん(47)は「マケドニア王国は海沿いに栄えた。スコピエに当時の名残はないはずで、後に住み始めたスラブ人がマケドニアを名乗るのはおかしい」。

 それでもギリシャのチプラス首相は解決に踏み切った。今後、ギリシャからの観光ルート開発への投資や、北マケドニアの大学生の受け入れなど、交流を進める見通しだ。

 テッサロニキにあるマケドニア大学のイオアニス・アルマコラス准教授(バルカン半島政治)は「左派のチプラス氏が愛国心を刺激する問題を持ち出して右派に揺さぶりをかけた結果」とみる。またギリシャには「バルカン半島各国への影響力を強める思惑もあった」と指摘する。

 今月2日、チプラス氏はギリシャ首相として初めてスコピエを訪れ、ザエフ首相と会談した。歴史的な合意を実行に移した両首脳が肩をたたき合ってスマホで「自撮り」する場面が報じられた。ザエフ氏は「我々は思い切った決断で全てが可能になることを欧州と世界に示した」と話した。

 マケドニアは2008年にNATO加盟をギリシャに阻止されてから西側と距離を置いてきた。保守系の前政権は、アレクサンドロス大王をイメージしたとされる巨像「馬上の戦士」など、ナショナリズムを強調する像や記念碑をスコピエ中心部に建てた。

1170チバQ:2019/05/06(月) 22:29:03

譲歩重ねたマケドニア政権
 ギリシャを刺激するこうした政策を捨て、路線転換を図ったのが、ザエフ首相率いる中道左派の現政権だ。小国として生きるにはNATO加盟で安全保障基盤を安定させ、EU加盟で経済的繁栄をめざす道しかないとの主張だ。

 政権発足間もない17年12月、ギリシャとの交渉が本格化する中、ザエフ氏は「我々はアレクサンドロス大王の唯一の後継者ではない」と発言。18年に入ると首都の玄関口「アレクサンドロス大王空港」を「スコピエ国際空港」に改名した。

 こうした譲歩を不快に思う国民は少なくなかった。ギリシャとの合意内容が公表されると、ギリシャ側に失うものがない「不平等条約」だと批判された。昨年9月末、国名変更の是非を問う国民投票は野党のボイコットで投票率が37%にとどまった。

 北マケドニアでは今年2月12日に新国名の使用を始めて以降、国境の看板の表示を変えるなどの作業が進み、目立った混乱は伝えられていない。今後、特産の「マケドニア・ワイン」など商品・ブランド名の扱いについて専門家を交えて議論する予定で、経済界が注目している。

 北マケドニアは4月21日に大統領選を控え、保守系候補は新しい国名を使わないと主張している。
EU、今後の試金石に
 EUは北マケドニアへの改名について「圧倒的多数が賛成した」と歓迎し、低投票率は不問に付した。国会で改名に反対した野党に対しては、NATO拡大を支える米国などによる切り崩しもあった模様だ。

 東西の勢力がせめぎ合うバルカン半島地域にあって、EUとしては勢力拡大と欧州の結束強化を示す契機。ロシアや中国の影響を抑えて各国を迎え入れたいところだ。北マケドニアはNATO加盟が認められ、EU加盟交渉入りの手続きも進む見通しだ。

 この地域は異なる民族、宗教の人々が住み、ユーゴ崩壊後は戦乱も経験し、国同士の対立が続いた。EUの拡大戦略では、二国間関係での対立解消を事実上の加盟条件としている。そのため今回の懸案解決は、セルビアなど対外関係で問題を抱える他国の加盟に向けた試金石の意味もある。

 EUはギリシャに対しても働きかけていたとみられる。債務危機下のギリシャに対しEUは10年から金融支援を続けてきたが、18年6月に150億ユーロ(約1兆9千億円)の支援を新たに決め、危機の終息を宣言した。国名変更の合意はその直前。金融支援との引き換えだった可能性がある。

1171チバQ:2019/05/13(月) 20:42:42
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190510-00000027-sasahi-int
中央アジア「独裁」第一世代、表舞台去るも…体制は大きく変わらない事情〈AERA〉
5/13(月) 17:00配信 AERA dot.
中央アジア「独裁」第一世代、表舞台去るも…体制は大きく変わらない事情〈AERA〉
AERA 2019年5月13日号より
 27年3カ月権力の座にあった大統領が辞任する。そんな大きなニュースがあった割には、静かな夜だったという。

 3月19日、カザフスタンのヌルスルタン・ナザルバエフ大統領(78)がテレビ演説で辞任を表明した。最大の都市、アルマトイで暮らす公務員女性の元には、夜7時過ぎからメッセンジャーアプリ「ワッツ・アップ」経由で次々にメッセージが入り始めた。「大統領がやめるらしい」。家路を急ぐ車のなかでラジオをつけると、すでに大きなニュースになっていた。

 ナザルバエフ前大統領はソ連時代の1989年、カザフスタン共産党の第1書記となり、91年の独立とともにカザフスタン共和国初代大統領に就いた。以来、ときに独裁と批判されながらも、選挙では常に圧倒的な得票率で再選されてきた。

「ニュースを聞いても最初は冗談としか思えなかった。辞任を喜ぶ人は大勢います。でも、そんな危険なことをわざわざ大声では叫びませんよ。街はいつも通りでした」(前出の女性)

 国内外で驚きをもって受け止められた辞任のニュースだが、「必ずしも予想外ではない」と、北海道大学スラブ・ユーラシア研究センターの宇山智彦教授(中央アジア政治)は言う。

「前大統領は長年の懸案だった仕事を片付けている印象がありました。代表的なのは、ロシア的なキリル文字で表記されていたカザフ語をラテン文字化したことでしょう。そして今年2月には、憲法に規定がない任期途中での辞任が可能なのか、憲法評議会に問い合わせています。政治課題を解決しつつ、機会をうかがっていたという印象です」

 91年、ソ連崩壊の直前に相次いで独立した中央アジア諸国には、共産党指導層出身の独裁者がズラリと並んだ。極端な個人崇拝に基づく統治を行ったトルクメニスタンのニヤゾフ前大統領(2006年死去)や反政府派を厳しく弾圧したウズベキスタンのカリモフ前大統領(16年死去)などは、国際的にも批判を浴びた。ナザルバエフ前大統領の辞任で、彼ら「第一世代」は表舞台から姿を消すことになる。

 だが、中央アジアから「独裁」が去ったわけではない。トルクメニスタンでは2代目のベルディムハメドフ大統領が先代に準ずる個人崇拝体制を築いているし、タジキスタンでは3代目で94年以来職にあるラフモン大統領が強大な権力を持つ。なぜ、独裁が続くのだろうか。

「ソ連崩壊の混乱のあと、中央アジア諸国は権威主義的な体制下で安定を回復しました。近隣のロシアや中国でも権威主義的な政治のもとで経済が発展しています。現地の多くの人々は自国の体制がおかしいとの認識を持ちづらいのです」(宇山教授)

 カザフスタンでも、退任したナザルバエフ前大統領がこれまで通り権勢をふるうとの見方が支配的だ。後任のトカエフ大統領は、初の大仕事として首都名を前大統領のファーストネームであるヌルスルタンに変更した。大統領でありながら、前大統領の忠実な部下のようにふるまっている。

 アルマトイの大学に留学中の井上日南子さん(21)によると、大学内にある前大統領の肖像画は撤去されず、新聞でも動静が大きく報じられているという。(編集部・川口穣)

※AERA 2019年5月13日号より抜粋

1172チバQ:2019/05/13(月) 20:45:25
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190513-00000013-jij_afp-int
リトアニア大統領選、2候補が決選投票へ 格差と貧困対策が焦点
5/13(月) 11:32配信 AFP=時事
リトアニア大統領選、2候補が決選投票へ 格差と貧困対策が焦点
リトアニアの首都ビリニュスで、大統領選挙の2日前に投票を行う経済専門家のギターナス・ナウセーダ候補と妻のディアナさん(2019年5月10日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】バルト3国のリトアニアで12日、ダイア・グリバウスカイテ(Dalia Grybauskaite)大統領の任期満了に伴う大統領選が行われ、経済専門家で政治経験のないギターナス・ナウセーダ(Gitanas Nauseda)氏(54)がトップに立った。2位に付けた元財務相のイングリダ・シモニテ(Ingrida Simonyte)氏(44)との決選投票が今月26日に行われる。格差と貧困対策が焦点になるとみられる。

 3位となり決選投票に進めなかった中道左派のサウリュス・スクバルネリス(Saulius Skvernelis)首相は、「これが政治家としての私に下された評価だ」と述べ、首相職を7月12日に辞する意向を示した。

 ほぼすべての開票作業が終わった時点での得票率は、政治的に中立の立場で福祉国家の建設を公約に掲げるナウセーダ氏が31.07 %、富裕層と教育水準の高い都市の有権者に人気のあるシモニテ氏が29.46%、農村地域の有権者の共感を集めるポピュリスト路線のスクバルネリス氏は20.72%だった。

 大統領選には9人が立候補していた。決選投票に進むナウセーダ氏、シモニテ氏はいずれも、隣国ロシアに対する防波堤としての欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)を強く支持している。

 AFPの取材に応じたビリニュス大学(Vilnius University)のラムーナス・ビルピシャウスカス(Ramunas Vilpisauskas)教授は、決選投票では「(12日の投票で)他の候補者たちに入った票が、特に左派から、ナウセーダ氏に集まる可能性が大きい」と分析した。【翻訳編集】 AFPBB News

1173チバQ:2019/05/16(木) 19:44:48
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190516-00000586-san-int
ウクライナ新大統領、20日に就任へ 議会で決定
5/16(木) 18:55配信 産経新聞
 【モスクワ=小野田雄一】ウクライナ最高会議(議会)は16日、4月21日に投開票された同国大統領選の決選投票で勝利した人気コメディアン、ゼレンスキー氏(41)の大統領就任式を5月20日に行うことを決めた。任期は5年間。

 ゼレンスキー氏は、政権の腐敗体質や経済低迷への国民の不満を背景に支持を拡大。決選投票では7割超の票を獲得し、現職のポロシェンコ氏に勝利した。

 2014年のロシアによるウクライナ南部クリミア半島の併合後、事実上の戦争状態にある隣国ロシアへの対処やウクライナ東部を実効支配する親露派勢力との紛争の解決策の模索、汚職対策や社会保障の充実などが当面の課題になるとみられている。

1174チバQ:2019/05/17(金) 10:32:58
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190516-00000092-kyodonews-int
ロシア、北方領土の特区拡大へ 日本との共同活動に優先
5/16(木) 13:12配信 共同通信
 【ウラジオストク共同】ロシア極東・北極圏発展省は15日、北方領土で実施している経済特区の事業を拡大すると発表した。色丹島のほか、千島列島北部のパラムシル島で実施し、新たな投資規模は水産や観光など4事業で総額6億6千万ルーブル(約11億2千万円)以上になる。ロシア通信が報じた。

 日ロ両政府が共同経済活動の実現への協議中に、ロシアが独自の開発を優先させる姿勢を鮮明にした。

 経済特区制度はロシア法に基づき、日本政府が反対する外国企業誘致などが目的。

 ロシア側は6月に予定のプーチン大統領訪日前に特区事業の拡大を発表し、日本側の対応を見極める狙いもあるとみられる。

1175チバQ:2019/05/21(火) 10:54:44


https://www.asahi.com/articles/ASM4Q5SRLM4QUHBI01Q.html?ref=yahoo
タレント大統領、「しもべ」の議席ゼロ 人気とは裏腹に
キエフ=喜田尚 2019年4月23日12時30分
キエフの選挙本部で21日、記者の質問に答えるボロディミル・ゼレンスキー氏=AFP時事

 ウクライナ大統領選の決選投票が21日行われ、コメディータレントのボロディミル・ゼレンスキー氏(41)が得票率70%超で、現職のペトロ・ポロシェンコ大統領(53)に圧勝した。政変にロシアが介入したウクライナ危機から5年。政治経験のない新人への期待は、立て直しの遅れに対する国民のいら立ちの表れだが、前途は楽観できない。(キエフ=喜田尚)

 22日午前の開票率94%の段階でゼレンスキー氏の得票率は73%。ソ連からの独立を問う国民投票と同時に行われた1991年12月の選挙でクラフチュク初代大統領が記録した62%を大きく超える。ポロシェンコ氏は24%にとどまった。

 ゼレンスキー氏は21日夜、投票締め切りと同時に出口調査の結果が発表されると、紙吹雪が舞う中で陣営スタッフらと抱き合い、「みなさんを落胆させないと約束する」と話した。マクロン仏大統領やトランプ米大統領が同氏に電話したのをはじめ、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長や欧州連合(EU)のトゥスク首脳会議常任議長らも書簡などで祝意を伝えた。

 ログイン前の続きゼレンスキー氏は既成政治家を批判し、政治の刷新を掲げた。決選投票では第1回投票の2倍以上の票を獲得。その地滑り的圧勝には、ポロシェンコ氏に対する批判票が大きく貢献したことは確実だ。

 2014年2月に親ロシア路線の大統領が市民の抗議で逃亡。反発したロシアが南部クリミア半島を併合し、ウクライナ危機が始まった。

 直後に就任したポロシェンコ氏は欧米各国の支援を受け改革を開始。しかし、財政再建策が国民生活を直撃する一方、汚職対策の歩みは遅く、紛争を短期間で終わらせる公約も果たせなかった。

 ゼレンスキー氏は候補者討論で前回自らポロシェンコ氏に投票したと明かし、「期待を裏切った」と責め立てた。現職に対する国民の落胆の代弁者を見事に演じきった。

ロシア、さっそく牽制
 だが、人気とは裏腹に新政権はポロシェンコ政権よりさらに厳しい環境に置かれることになる。

 閣僚の任命などで議会と大統領の力の均衡を図る現憲法下では、政権の骨格作りにも議会との協力が欠かせない。自身が出演するテレビドラマのタイトルと同名の自身の政党「国民のしもべ」は現在議席ゼロ。10月に予定される議会選に向け、世論調査で他党をリードするが、単独で過半数を確保するのは難しい。

 ポロシェンコ氏は21日夜の会見で現在議会第1党の自身の党が野党にまわることを示唆。一方、第1回投票で敗れたチモシェンコ元首相は返り咲きに意欲的とされるが、既成政治家を否定するゼレンスキー氏が安易な妥協に走れば国民の離反を招きかねない。

 ロシアは18日、ウクライナへの石油輸出を6月から許可制とすることを発表した。ロシアのプーチン大統領はポロシェンコ氏との対話を拒否。選挙期間中も批判を続けてきたが、同氏の敗北が決定的になり、ゼレンスキー氏に対する牽制(けんせい)に転じたとみられる。

 東部の一部を占拠する親ロシア派武装勢力との紛争では、停戦合意の履行を話し合うウクライナ、ロシア、ドイツ、フランスの4カ国首脳会談が16年10月以来開かれていない。ゼレンスキー氏は21日夜、この和平プロセスを重視する考えを強調したが、打開策の国連平和維持活動導入案も暗礁に乗り上げたままだ。ロシアが協議再開に応じるか全く見通せない。

 ゼレンスキー氏は「領土の一体性では妥協は一切しない」と明言する。カーネギー財団モスクワセンター「ロシア内政・政治機構研究プログラム」のアンドレイ・コレスニコフ代表は「プーチン氏はウクライナをコントロールできないことにいら立っている」と指摘。当面、ゼレンスキー氏が望む直接交渉は困難との見方を示す。

1176チバQ:2019/05/21(火) 10:55:10
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190521-00000003-asahi-int
タレント大統領、いきなり議会解散を宣言 ウクライナ
5/21(火) 0:36配信 朝日新聞デジタル
タレント大統領、いきなり議会解散を宣言 ウクライナ
20日、キエフの国会で開かれた大統領就任式で宣誓するゼレンスキー氏=ロイター
 4月のウクライナ大統領選で圧勝したコメディー俳優のゼレンスキー氏(41)が20日、議会で宣誓式に臨み、1991年にソ連から独立した同国の第6代大統領に就任した。ゼレンスキー氏は就任演説で既成政治との対決姿勢を強調して、いきなり「議会を解散する」と宣言。政局は波乱含みで、今夏にも前倒し議会選が行われる可能性が強まった。

【写真】キエフで20日、大統領就任式の前に支持者へあいさつするゼレンスキー氏=ロイター

 宣誓式が行われた議会前の公園には、徒歩で議会に入る同氏を見ようと大勢の支持者やファンが詰めかけた。ゼレンスキー氏は演説で東部での親ロシア派との紛争を止めることを第一の課題とする一方、「政府が問題を作り出している」と現内閣を強く批判した。

朝日新聞社

1177チバQ:2019/05/21(火) 10:57:19
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190520-00000084-mai-eurp
ウクライナ新大統領、ゼレンスキー氏就任 内政と対ロシアで課題多く
5/20(月) 20:37配信 毎日新聞
ウクライナ新大統領、ゼレンスキー氏就任 内政と対ロシアで課題多く
大統領就任式で国家を斉唱するゼレンスキー氏=キエフで20日、AP
 【モスクワ大前仁】4月のウクライナ大統領選で勝利したウラジーミル・ゼレンスキー氏(41)が20日、大統領に就任した。就任演説で「最重要課題は(同国東部)ドンバスでの戦闘を止めることだ」と述べ、2014年から続く親ロシア派との紛争の収拾に向けて取り組む方針を強調した。一方、演説では最高会議(国会)の解散にも言及し、内政面では波乱含みの始動となった。

【動画】圧勝が確実になり、喜ぶゼレンスキー氏

 ゼレンスキー氏は就任式で東部情勢について「我々が戦争を始めたわけではないが、終わらせなければならない」と言明。「(ロシアと)対話を始めるための最初の一歩は、全ウクライナ兵の捕虜を帰還させることだ」との考えを表明した。

 ロシアが東部の戦闘に介入している疑いが強いことから、ウクライナのポロシェンコ前政権は対露強硬路線をとっていた。これに対し、ゼレンスキー氏は大統領選挙で、多国間の枠組みを利用したロシアとの対話再開を主張。世論調査機関レイティング社の調査によると、75%の回答者がロシアとの直接対話を支持している。

 一方、ロシアは親露派組織が実効支配する東部の住民に対し、自国のパスポートを供与する手続きを簡素化するなど、早くもゼレンスキー政権を揺さぶっている。

 政治経験がないゼレンスキー氏は既存政治の変革を訴えて7割の得票で当選したが、自らが設立した政党「人民のしもべ」は最高会議に議席を持たない。最高会議選挙が10月下旬に予定されていることから、当面は議席を持つ各党と協調しながら、選挙に備える方針だとみられていた。

 しかし、ゼレンスキー氏は就任演説で解散について言及し、21日に最高会議執行部や各党幹部と面会する予定。最高会議選を前倒しにして、7月中旬にも実施されるとの観測も浮上している。一方で、フロイスマン首相は22日に閣議を開いた後で辞任する意向を表明し、反新政権の姿勢を示した。新政権と最高会議の間の駆け引きが激しくなっている格好だ。

1178チバQ:2019/05/22(水) 20:42:28
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190522-00000075-mai-int
ウクライナ議会選7月に前倒し ゼレンスキー大統領が自党に議席求め攻勢
5/22(水) 19:39配信 毎日新聞
ウクライナ議会選7月に前倒し ゼレンスキー大統領が自党に議席求め攻勢
ウクライナのゼレンスキー大統領=AP
 【モスクワ大前仁】ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、当初10月27日に予定されていた最高会議(国会)選挙を7月21日に繰り上げる大統領令に署名した。自党「人民のしもべ」が議席を持たないことから、早期に選挙を実施し、安定した政権運営を目指す構えだ。国内での支持を背景にして新大統領が攻勢をかけている。

【動画】圧勝が確実になり、喜ぶゼレンスキー氏

 大統領令の署名に先立ち、ゼレンスキー氏は21日、議会の各党指導部と会談し、「今の議会は国民の4%からしか支持を得ていない」と批判。国内で既存政治家への批判が根強い点を挙げて、顔ぶれの一新を訴えた。フロイスマン首相も22日の閣議後、内閣を総辞職する見通し。

 ゼレンスキー氏は4月の大統領選で7割の票を得て当選し、議会選に関する世論調査でも、自身の政党が30%の支持を得て他党を引き離す。当初はゼレンスキー氏が各党と協調路線を敷くともみられていたが、自身への支持が高い点を踏まえ、早期の選挙に打って出た格好だ。

1179とはずがたり:2019/05/24(金) 17:56:58
プーチンが密かに狙う北方領土「1島返還」
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https://www.jiji.com/jc/v4?id=foresight_00243_201810300001

1180チバQ:2019/05/26(日) 20:23:14
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190525-00000050-mai-int
ウクライナ、大統領就任1週間 議会との対決姿勢鮮明
5/25(土) 19:42配信 毎日新聞
ウクライナ、大統領就任1週間 議会との対決姿勢鮮明
大統領就任式で国家を斉唱するゼレンスキー氏=キエフで20日、AP
 【モスクワ大前仁】ウクライナのゼレンスキー大統領が就任してから27日で1週間を迎える。最高会議(議会)選挙を7月21日に前倒ししたほか、選挙制度改革にも着手し、政権主導で政界の「刷新」を図っている。議会は反発し、対立が鮮明化している。

 ゼレンスキー氏は就任翌日の21日、当初10月下旬に予定されていた議会選の前倒しを決める大統領令に署名した。政治経験がないゼレンスキー氏は政党「人民のしもべ」を設立したが議席を持たない。議会選に関する世論調査では他党への支持率を大きく引き離すことから、早期に議会選を実施し、議会での基盤づくりに乗り出した格好だ。

 また、汚職の温床と指摘されてきた不透明な選挙制度の改革案も提出。旧来の政治家らの利権に切り込む構えを示した。

 こうしたゼレンスキー氏の動きに議会側は反発している。選挙前倒しの大統領令に対し憲法裁判所に違法性を問う訴えを提出。また、選挙制度改革案については22日に否決した。

 ゼレンスキー氏は改革案否決後、自身のフェイスブックに「彼らは誤っている。(次の選挙で)打倒しなければ」と投稿し、全面対決を強調。ただ、ゼレンスキー氏にも財閥オーナーとの癒着の疑いがあり、議会側から反撃を受ける可能性もある。

 一方、ウクライナ東部で2014年から続く親ロシア派との紛争では、ゼレンスキー氏は多国間の枠組みを使い、ロシアとの対話再開を訴えている。ゼレンスキー氏の大統領就任に伴い、ロシアのプーチン大統領、ドイツのメルケル首相、フランスのマクロン大統領の3首脳は21日に電話で協議し、ウクライナ情勢で意見交換した。

1181チバQ:2019/06/10(月) 11:06:11
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190610-00000003-jij_afp-int
カザフ大統領選 現職トカエフ氏の圧勝確実 野党デモで約500人拘束
6/10(月) 6:04配信 AFP=時事
カザフ大統領選 現職トカエフ氏の圧勝確実 野党デモで約500人拘束
カザフスタンの首都ヌルスルタン(旧アスタナ)で、抗議デモを行った野党支持者を拘束する警官(2019年6月9日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】中央アジア・カザフスタンで9日、約30年政権を握っていたヌルスルタン・ナザルバエフ(Nursultan Nazarbayev)前大統領の後継者を選ぶ大統領選挙が行われ、出口調査によると、前大統領自身が選んだ大統領代行カシムジョマルト・トカエフ(Kassym-Jomart Tokayev)氏の圧勝が確実となった。一方、野党支持者は同日大規模なデモを行い、内務省によると警察は参加者約500人を拘束した。

【写真全18枚】抗議デモを行った野党支持者を拘束する警官

 大統領選では候補者7人が争う中、トカエフ氏が70%近い得票率で当選することが確実視されている。

 だが同日の抗議デモで、参加者らは選挙は不正だとして投票のボイコットを呼び掛け、その規模は過去3年で最大となった。

 投票終了直後、内務省は約500人が拘束されたと発表。マラト・コジャエフ(Marat Kozhayev)副内務相は「無許可」の集会を開催したとして「過激分子」を非難した。最大都市アルマトイ(Almaty)ではAFPの記者2人も一時拘束され、1人は当局から撮影機材を押収された。

 当局は選挙期間中も野党に対する弾圧を強化。裁判所はデモ参加者に拘留の判決を下し、警察は野党の活動家らの自宅を強制捜査していた。【翻訳編集】 AFPBB News

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190610-00000009-asahi-int
カザフ大統領選、前職後継が勝利へ 集会で500人拘束
6/10(月) 10:21配信 朝日新聞デジタル
カザフ大統領選、前職後継が勝利へ 集会で500人拘束
カザフスタンの首都ヌルスルタン(旧アスタナ)で9日、反政府集会に参加した市民を拘束する警官隊=AP
 中央アジアのカザフスタンで9日、ナザルバエフ前大統領(78)の退任に伴う大統領選が行われ、複数の出口調査によると、後継指名を受けたトカエフ暫定大統領(66)が70%以上の得票で圧勝が確実となった。ナザルバエフ氏はソ連末期の1990年から同国大統領を務め、大統領の交代は同国では初めて。

 トカエフ氏は外交官出身。憲法の規定に基づき、3月に退任を大統領を退任したナザルバエフ氏に変わって上院議長から暫定大統領に就任していた。経済成長と政治的な安定を実現したナザルバエフ氏の路線を継承し、ロシアや中国、欧米と良好な関係を維持するバランス外交を重視する方針を示している。

 一方、首都ヌルスルタン(旧アスタナ)や南部のアルマトイでは同日、強権的なナザルバエフ体制の継承に反対する集会が開かれ、参加した市民ら約500人が警察に拘束された。同国内務省によると、集会は無許可で行われ、集会参加者の投石などで警察官3人が負傷したという。(ヌルスルタン〈旧アスタナ〉=石橋亮介)

朝日新聞社

1182チバQ:2019/06/10(月) 11:07:49
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190609-00000066-jij-int
大統領停職、混乱広がる=親ロ派、国外に「仲介」要請-モルドバ
6/9(日) 21:24配信 時事通信
大統領停職、混乱広がる=親ロ派、国外に「仲介」要請-モルドバ
憲法裁から停職を命じられた親ロシア派のドドン・モルドバ大統領=6日、サンクトペテルブルク(AFP時事)
 【モスクワ時事】旧ソ連構成国モルドバの憲法裁判所は9日、親ロシア派のドドン大統領の職務を停止し、大統領代行に親欧州の議会第2党・民主党のフィリプ首相を任命した。

 これを受けフィリプ氏は議会を解散し、9月6日に総選挙を実施する命令に署名した。ロシアのタス通信によると、ドドン氏は解散に反発し「国際社会の仲介」を求めており、今後混乱が拡大する恐れがある。

1183チバQ:2019/06/11(火) 15:20:28
https://news.livedoor.com/article/detail/16600206/
ロシア“反政権”記者を拘束 大手3紙が異例の抗議
0

2019年6月11日 10時31分 テレ朝news
ロシア“反政権”記者を拘束 大手3紙が異例の抗議
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 ロシアで当局の汚職疑惑を追及していた記者が違法薬物を販売していた容疑で拘束されました。ロシアの有力新聞3紙は共同で抗議声明を出しました。

 プーチン政権に批判的で当局の汚職疑惑の調査報道で知られるイワン・ゴルノフ記者(36)は6日、モスクワ市内で違法薬物を販売目的で所持していたとして拘束されました。捜査当局は自宅からもコカインなどが発見されたと発表しましたが、インタファクス通信によりますと、ゴルノフ記者は容疑を否認していて、手や爪からも薬物は検出されなかったということです。この件について10日、ロシアの大手3紙は1面で「事実無根だ」とする共同声明を発表しました。メディア統制が厳しいプーチン政権のもとで大手紙が反旗を翻すのは異例です。また、市民からも「言論の弾圧だ」と非難する声が上がっていて、12日にはロシア全土で大規模なデモが計画されています。

1184チバQ:2019/06/11(火) 22:59:45
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201906/CK2019060902000124.html
新大統領議会と対立鮮明 ウクライナ 既成勢力に対抗

2019年6月9日 朝刊


 【モスクワ=栗田晃】五月に就任したウクライナのゼレンスキー大統領の提案を、最高会議(議会)が相次いで拒否し、対立が鮮明になっている。ゼレンスキー氏側は、ポロシェンコ前大統領と対立し、ウクライナ国籍を剥奪された元ジョージア(グルジア)大統領を呼び戻すなどして、既成勢力に対抗している。

 ポロシェンコ氏率いる政党が最大会派である議会は、選挙制度改革など新大統領の提案をことごとく退けてきた。ゼレンスキー氏の求めに応じる形でグロイスマン首相が提出した、内閣退陣申請も否決した。

 自ら創設した政党「国民の公僕」がまだ議席を持たず議会の足場が弱いゼレンスキー氏は、五月の就任演説で議会解散を宣言。大統領選で圧勝した勢いのまま、議会選を七月二十一日に前倒しし、基盤固めを急ぐ。今月七日には会員制交流サイト(SNS)の動画で「議会は自分たちの仕事ぶりで、解散が正しかったと証明してくれた」と皮肉った。

 またゼレンスキー氏は五月末、元ジョージア大統領のサーカシビリ氏にウクライナ国籍を再び付与した。サーカシビリ氏はポロシェンコ政権時代に国籍を与えられ、南部オデッサ州知事を務めるなど重用されたが、ポロシェンコ氏とけんか別れし、追放されていた。ウクライナに戻ったサーカシビリ氏は「ゼレンスキー氏が私の助言を望むならば、協力する準備がある」と語った。

 ゼレンスキー氏の大統領府人事を巡り、一部財閥と癒着しているのではないかと批判も出ている。しかし、議会選に向けた最新の世論調査では、公僕党が四割の支持率でトップを独走し、追い風は続いている。

1185チバQ:2019/06/15(土) 23:24:43
>>1140-1142
>>1182
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190615-00000035-asahi-int
モルドバ、親欧州派の前内閣が総辞職 二重権力解消へ
6/15(土) 20:17配信 朝日新聞デジタル
 親ロシア派の大統領と親欧州派の富豪の対立が続く東欧の旧ソ連国モルドバで、大統領派の政党と第3党の連立政権発足を認めていなかった前内閣が14日、総辞職した。これによって、8日の連立合意以来宙に浮いた形になっていた新内閣が稼働。二重権力状態が解消することになった。

 ロシアのインタファクス通信によると、前内閣の支持者らはテントを張るなどして続けていた政府庁舎の封鎖を解除した。

 ただ、憲法裁判所は連立政権成立を認めず、ドドン大統領の職務を停止。憲法裁に大統領代行に指名された前首相が議会解散とやり直し総選挙の実施を宣言しており、混乱と激しい与野党対立は今後も続きそうだ。

 モルドバでは、ドドン氏と親欧州派の大富豪プラホトニュク氏率いる民主党の前内閣が対立してきた。2月の総選挙でドドン氏の社会党が第1党に。今月8日にようやく別の親欧州派の第3党と連立合意にこぎ着け議会で承認されたが、憲法裁は期限が過ぎていたとして認めなかった。

 ドドン氏は憲法裁がプラホトニュク氏の影響下にあると主張している。プラホトニュク氏はロシア寄りのドドン氏を「国を売り渡すつもりだ」と批判するが、モルドバの正常化を望む欧州連合(EU)はモゲリーニ外交安全保障上級代表が新連立政権の成立を歓迎する声明を出した。(モスクワ=喜田尚)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190615-00000131-kyodonews-int

モルドバ、野党が権力掌握 旧政権幹部ら国外脱出
6/15(土) 22:10配信 共同通信
 【モスクワ共同】欧州東南部のモルドバで、野党が樹立した連立新政権と旧与党民主党の政権が対立し「二重権力」状態になっていた政治危機は、14日から15日にかけて民主党政権が崩壊したことで、野党の新政府が権力をほぼ掌握した。同国を牛耳っていた民主党党首の富豪プラホトニュク氏ら党幹部らは次々と国外に脱出。9日から続いていたモルドバの政治危機は解決に向かった。

 モルドバの首都キシニョフからの報道によると、14日に米国のホーガン駐モルドバ大使が民主党本部を訪れ、米国が野党の新連立政権を支持すると表明した。

1186チバQ:2019/06/19(水) 16:55:41
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190618-00000085-jij-int
親ロ対親欧、混乱収束か=富豪国外逃亡で新政権船出-モルドバ
6/18(火) 15:09配信 時事通信
親ロ対親欧、混乱収束か=富豪国外逃亡で新政権船出-モルドバ
モルドバのドドン大統領=14日、キシニョフ(EPA時事)
 【モスクワ時事】旧ソ連構成国モルドバで、親ロシア派のドドン大統領と、親欧州派の大富豪プラホトニュク氏の対立をめぐる混乱がいったん収束した。

 親ロ派を含む新連立政権を、プラホトニュク氏の影響下にある旧政権が認めず、二重権力状態になっていたが、旧政権の内閣が14日に総辞職し、プラホトニュク氏も国外に逃亡した。ただ、旧政権側は早期の総選挙を求めており、政情が安定するかは不透明だ。

 混乱収束を受け、新内閣のサンドゥ首相は「モルドバはついに自由になった」と宣言。「プラホトニュク氏が指示した不正行為は処罰なしで済まされることはない」と責任を追及する構えを見せた。

 2月の総選挙でドドン氏を支える親ロ派の社会党が議席を伸ばし、プラホトニュク氏が党首を務める民主党は第2党に転落した。その後、長く連立交渉が続き、社会党は今月8日、親欧州だが民主党を敵視する政治連合「ACUM」との連立を発表。ACUMのサンドゥ首相率いる新内閣が発足した。

 しかし、民主党はこれを認めず、民主党の訴えを受けた憲法裁が9日にドドン氏に停職を命じ、民主党のフィリプ首相(当時)を大統領代行に任命。ドドン氏らは「憲法裁はプラホトニュク氏の影響下にある」と反発し、街頭行動を呼び掛けた。緊張が高まる中、民主党は14日、「危機を回避するため」として下野を表明した。

1187チバQ:2019/06/23(日) 08:45:13


https://www.afpbb.com/articles/-/3231191?utm_source=yahoo&utm_medium=news&cx_from=yahoo&cx_position=r1&cx_rss=afp&cx_id=3231395
デモ隊1万人が議会突入試みる ジョージア、ロ議員演説に怒り
2019年6月21日 6:55 発信地:トビリシ/ジョージア [ ジョージア ロシア ロシア・CIS ]
【6月21日 AFP】ジョージア(旧グルジア)の首都トビリシで20日、ロシア議員が議会の議長席から演説を行ったことに抗議する約1万人のデモ隊が、議会内に突入を試みた。

 現場のAFP記者によると、議長の辞任を求めるデモ隊が、機動隊の非常線を突破し、議会の中庭に侵入。デモ隊は機動隊に押し戻されたものの、一部は建物内への侵入を試み続けた。

 これに先立ちトビリシ中心部では、イラクリ・コバヒゼ(Irakli Kobakhidze)議長の辞任を要求するデモが行われ、数万人が参加していた。

 デモのきっかけとなったのは、正教徒が国民の多数を占める国々の議員が集まる「正統派的信仰に関する議会間集会(IAO)」の年次総会で、ロシア共産党のセルゲイ・ガブリロフ(Sergei Gavrilov)議員が議会の議長席から行った演説。断固とした親欧米寄りの立場を取るジョージアで同議員が行った議会演説は、国内で激しい反発を呼んだ。

 旧ソ連構成国であるジョージアは2008年、同国からの独立を主張するアブハジア(Abkhazia)と南オセチア(South Ossetia)の両地域をめぐり、ロシアと衝突。交戦はジョージアの敗北により短期間で終わったものの、多数の死傷者が出た。(c)AFP



https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190622-00000009-jij_afp-int
ロシア議員の議会発言に大規模抗議デモ、議会議長が辞任 ジョージア
6/22(土) 11:11配信 AFP=時事
ロシア議員の議会発言に大規模抗議デモ、議会議長が辞任 ジョージア
ジョージアの首都トビリシの議会前で抗議デモに参加した群衆(2019年6月21日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】ジョージアの首都トビリシで20日にロシアの下院議員が議会(一院制)の議長席から演説したことに反発して起きた大規模な抗議デモで、警察がデモ隊にゴム弾や催涙ガスを発射して少なくとも240人が負傷した。これを受け、ジョージア議会議長は21日、辞任した。

 デモのきっかけとなったのは、正教徒が国民の多数を占める国々の議員が集まる「正統派的信仰に関する議会間集会(IAO)」の年次総会で、ロシア共産党のセルゲイ・ガブリロフ(Sergei Gavrilov)議員が議会の議長席から行った演説。親欧米寄りの立場を取るジョージアで同議員が行った議会演説は、国内で激しい反発を呼んだ。

 警察は群衆にゴム弾や催涙ガスを発射し、保健省によると少なくともデモ隊160人と警官80人が負傷した。警察発表によると305人が拘束された。野党指導者らは議会を解散し選挙が行われるまでデモを続ける姿勢を示している。

 今回の実力行使に対し、国際的な抗議が巻き起こっている。他方、ロシア政府は抗議デモを「ロシア嫌いの挑発」と非難している。

 ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は21日、ジョージアでのデモ隊と警察との衝突を受け、ジョージアに乗り入れるロシアの航空便を来月8日から一時的に禁止する大統領令に署名した。

 ジョージア政府が欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)加盟を目指していることで、旧ソ連の構成国だったジョージアとロシアの関係は悪化していた。

 2008年8月、ジョージア政府は国内の複数の村を砲撃した南オセチア(South Ossetia)自治州の分離独立派に対する軍事作戦を実施した。これを受けてロシア軍はジョージア領内を攻撃。戦闘は5日間続き、ロシア軍はジョージア領内の広い範囲を占領した。

 双方の軍人と民間人に合わせて数百人の犠牲者が出た戦闘の後、ロシアは南オセチアと、同じくジョージアからの分離独立を求めていたアブハジア(Abkhazia)自治共和国を独立国家として承認。両地域に恒久的な軍事基地を置いた。

 ジョージア政府と欧米はこの動きを「不法な軍事占領」だとして批判している。【翻訳編集】 AFPBB News

1188とはずがたり:2019/06/29(土) 20:44:22

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1189チバQ:2019/07/20(土) 00:58:39
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190719-00000558-san-int
ウクライナ、大統領与党の過半数なるか 21日に議会選
7/19(金) 16:03配信 産経新聞
 【モスクワ=小野田雄一】ウクライナ最高会議(議会)選が21日、投開票される。5月に就任したゼレンスキー大統領の与党「国民のしもべ」が勝利し、第1党を確保する見通しだ。ゼレンスキー氏としては、東部で続く親ロシア派武装勢力との紛争収束のほか、事実上の戦争状態にあるロシアのプーチン大統領と渡り合うための強固な政権基盤が不可欠で、与党が単独で過半数を獲得できるかが焦点となる。

 政治経験を持たないコメディアン出身のゼレンスキー氏は大統領選で、現職だったポロシェンコ氏を破って当選した。しかし、議会はポロシェンコ氏の支持勢力が多数派を占め、新党である国民のしもべの議席はゼロだった。ゼレンスキー氏は大統領就任後、政権人事で議会の承認を得られないなど、厳しい政権運営を強いられてきた。

 ウクライナの世論調査機関「レイティング」によると、18日発表の政党別支持率は「国民のしもべ」が49・5%で首位。以下、親露派政党「野党連合」(10・5%)▽ポロシェンコ氏の「欧州連帯」(7・7%)▽ティモシェンコ元首相の「祖国」(6・9%)▽人気歌手ワカルチュク氏の率いる新党「声」(5・9%)-などと続いた。

 国民のしもべは第1党を確保しそうな情勢だが、単独過半数を確保できない場合、「祖国」や「声」との連立政権を組むとの観測が出ている。
ウクライナ、大統領与党の過半数なるか 21日に議会選
7/19(金) 16:03配信 産経新聞
 【モスクワ=小野田雄一】ウクライナ最高会議(議会)選が21日、投開票される。5月に就任したゼレンスキー大統領の与党「国民のしもべ」が勝利し、第1党を確保する見通しだ。ゼレンスキー氏としては、東部で続く親ロシア派武装勢力との紛争収束のほか、事実上の戦争状態にあるロシアのプーチン大統領と渡り合うための強固な政権基盤が不可欠で、与党が単独で過半数を獲得できるかが焦点となる。

 政治経験を持たないコメディアン出身のゼレンスキー氏は大統領選で、現職だったポロシェンコ氏を破って当選した。しかし、議会はポロシェンコ氏の支持勢力が多数派を占め、新党である国民のしもべの議席はゼロだった。ゼレンスキー氏は大統領就任後、政権人事で議会の承認を得られないなど、厳しい政権運営を強いられてきた。

 ウクライナの世論調査機関「レイティング」によると、18日発表の政党別支持率は「国民のしもべ」が49・5%で首位。以下、親露派政党「野党連合」(10・5%)▽ポロシェンコ氏の「欧州連帯」(7・7%)▽ティモシェンコ元首相の「祖国」(6・9%)▽人気歌手ワカルチュク氏の率いる新党「声」(5・9%)-などと続いた。

 国民のしもべは第1党を確保しそうな情勢だが、単独過半数を確保できない場合、「祖国」や「声」との連立政権を組むとの観測が出ている。

 一院制であるウクライナ最高会議の議席数は450で、任期は5年。半数が比例代表制で、残る半数が小選挙区制で選出される。2014年にロシアに併合されたクリミア半島や親露派武装勢力が実効支配する東部など投票ができない地域は欠員扱いとなり、今回の選挙では424議席が争われる。
 一院制であるウクライナ最高会議の議席数は450で、任期は5年。半数が比例代表制で、残る半数が小選挙区制で選出される。2014年にロシアに併合されたクリミア半島や親露派武装勢力が実効支配する東部など投票ができない地域は欠員扱いとなり、今回の選挙では424議席が争われる。

1190チバQ:2019/07/20(土) 23:42:45
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190719-00000560-san-int
ロシア、硬軟織り交ぜウクライナ揺さぶり 新大統領を見極めか
7/19(金) 16:40配信 産経新聞
 【モスクワ=小野田雄一】ロシアがウクライナに融和政策と強硬政策を平行して繰り出している。プーチン露大統領は今月、ウクライナのゼレンスキー大統領との初の電話会談に応じ、「人質交換」に合意。ウクライナへの経済制裁も緩和した。一方で、ウクライナへの圧力も強化。硬軟を織り交ぜたロシアの対ウクライナ政策には、ゼレンスキー氏を揺さぶり、政治手腕を見極めようとの狙いがあるようだ。

 プーチン氏は11日、ゼレンスキー氏との初の電話会談に臨んだ。会談はウクライナ側の要望をロシアが受け入れる形で実現。議題の中心は、両国が実質的な人質としている被告人や囚人らの交換だった。両国は会談後の16日、拘束者の交換に合意。交換人数や対象は今後、協議で決定される。

 プーチン氏は6月24日にも、露主導の「ユーラシア経済連合」加盟国へのウクライナ製品の輸出を許可する大統領令に署名し、ウクライナに対する経済制裁を実質的に緩和していた。

 ゼレンスキー氏は、ロシアとの全面対決を掲げたポロシェンコ前大統領と異なり、ロシアとの対話の必要性に言及している。ロシアの一連の融和政策の背景には、21日に議会選を控えたゼレンスキー氏の実績作りを手伝って“恩”を売り、将来の外交カードとしたいプーチン氏の思惑が見え隠れする。

 ロシアは、融和的政策と平行し、強硬姿勢を続ける構えも見せている。

 「人質交換」の合意を受け、ウクライナ側は、昨年11月のロシアによる艦艇拿捕(だほ)事件の際に拘束され、領海侵犯罪で訴追された海軍軍人24人の解放を優先させる意向を示した。しかしペスコフ露大統領報道官は17日、24人は交換の対象ではないと述べ、ウクライナの出はなをくじいた。

 さらにプーチン氏は同日、4月から始めた親露派勢力支配地域に住むウクライナ人を対象としたロシア国籍取得の簡易化政策について、支配地域の周辺に住むウクライナ人も対象に加えることを決定。同政策を批判してきたウクライナ側のさらなる反発を招いた。

 硬軟両様のロシアのウクライナ政策は、一部の問題で融和的姿勢を示したとしても、クリミア併合など核心的問題に関しては一切譲歩しない-とのプーチン氏の意思の表れといえそうだ。

1191チバQ:2019/07/21(日) 08:23:18
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190721-00000008-jij-eurp
大統領新党が第1党の公算=21日ウクライナ議会選
7/21(日) 7:48配信 時事通信
大統領新党が第1党の公算=21日ウクライナ議会選
ウクライナのゼレンスキー大統領=6月17日、パリ(AFP時事)
 【モスクワ時事】ロシアによるクリミア半島の実効支配や親ロシア派との紛争が続くウクライナで21日、最高会議(議会、定数450)選挙の投票が実施される。

 世論調査によると、コメディー俳優出身のゼレンスキー大統領の新党「国民の奉仕者」が第1党となる公算が大きく、ゼレンスキー氏の政権基盤の安定に向け、同党がどこまで議席数を伸ばせるかが焦点だ。

 調査会社レイティングが18日に発表した調査によれば、投票予定者の41.8%が「国民の奉仕者」を支持。2位以下は▽ロシア寄りの「野党連合」(8.8%)▽ポロシェンコ前大統領の「欧州連帯」(6.5%)▽ティモシェンコ元首相の「祖国」(5.8%)▽人気歌手が旗揚げした新党「声」(5%)-となっている。

 議席の半数は比例代表、残りは小選挙区で選出される。既存政治からの脱却を掲げる「国民の奉仕者」は候補者の多くが政治経験を持たないため、「小選挙区でどれだけ勝利できるのかは未知数」(外交筋)といい、単独過半数の獲得は難しいという見方がある。ゼレンスキー氏周辺は連立相手の候補として「声」や「祖国」を挙げている。

 ゼレンスキー氏は議会選で政権基盤を強化し、紛争収束に向けた取り組みを本格化したい考え。ゼレンスキー氏とロシアのプーチン大統領は11日に初めて電話会談。プーチン氏はゼレンスキー氏との直接対話を拒否しない姿勢を示している。

 一方で、ロシアはウクライナに対する揺さぶりも強めている。モスクワの裁判所は17日、昨年11月にロシアが拿捕(だほ)したウクライナ艦船の乗組員24人の拘束を10月まで延長。プーチン氏は17日にウクライナ東部の親ロ派住民のロシア国籍取得の簡素化に関し、対象となる住民を拡大する大統領令に署名した。

1192チバQ:2019/07/21(日) 21:56:00
https://www.sankei.com/world/news/190721/wor1907210011-n1.html
ウクライナ議会選、投票始まる 大統領与党の伸張焦点
2019.7.21 16:58
【モスクワ=小野田雄一】ウクライナの最高会議(議会、定数450)選は21日、投票が始まった。即日開票され、22日以降に大勢が判明する見通し。5月に就任したゼレンスキー大統領率いる新党で、現在は議会に議席を持たない「国民のしもべ」が第1党を確保する勢い。ただ、単独過半数を獲得できるかは微妙な情勢だ。

 政治経験を持たない喜劇俳優出身のゼレンスキー氏にとって、事実上の戦争状態にある隣国ロシアと対峙(たいじ)するためには、安定した政権基盤や幅広い国民の支持が不可欠。今回の議会選で、どこまで支持勢力を拡大させられるかが焦点となる。

 ゼレンスキー氏は汚職政治の撲滅などを掲げて大統領選で初当選。議会選でも新人を大量に擁立した。同党が単独過半数を獲得できなかった場合、同じ親欧米派の他党と連立政権を組むとの観測が出ている。

 ウクライナの世論調査機関「レイティング」によると、直近の政党別支持率は「国民のしもべ」が49・5%で首位。2位は親露派の「野党連合」(10・5%)で、ポロシェンコ前大統領の「欧州連帯」(7・7%)、ティモシェンコ元首相の「祖国」(6・9%)、人気歌手ワカルチュク氏の新党「声」(5・9%)が続いている。

 単独過半数を獲得できなかった場合の連立相手としては、「祖国」や「声」が有力視されている。ゼレンスキー氏側は「野党連合」との連立は明確に否定しているほか、大統領選で対決したポロシェンコ氏と連携する可能性も低いとみられている。

1193チバQ:2019/07/22(月) 07:05:33
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190722-00000015-jij-int
大統領新党が第1党=ロシアと交渉へ-ウクライナ議会選
7/22(月) 5:23配信 時事通信
大統領新党が第1党=ロシアと交渉へ-ウクライナ議会選
21日、キエフの党本部で、笑顔を見せるウクライナのゼレンスキー大統領(EPA時事)
 【モスクワ時事】21日投票のウクライナ最高会議(議会、定数450)選挙は即日開票され、複数の出口調査によると、5月に就任したゼレンスキー大統領の新党「国民の奉仕者」が4割超を獲得し、第1党に躍進することが確実になった。

 ただ、単独過半数の獲得は不透明な状況で、ゼレンスキー氏は人気歌手が率いる新党との連立の可能性に言及した。

 自党の躍進で政権基盤を強固にしたゼレンスキー氏は、東部で続く親ロシア派との紛争の収束に向けロシアのプーチン大統領と交渉し、山積する問題の解決に挑む。出口調査の結果を受け、ゼレンスキー氏は「主要な優先課題は停戦と捕虜の帰還、汚職撲滅だ」と訴えた。

1194チバQ:2019/07/22(月) 09:33:03
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190722-00000003-jij_afp-int
ウクライナ議会選、ゼレンスキー大統領の党が過去最高の得票率 出口調査
7/22(月) 8:55配信 AFP=時事
ウクライナ議会選、ゼレンスキー大統領の党が過去最高の得票率 出口調査
ウクライナの首都キエフにある「国民の奉仕者」選挙本部で、最高会議(議会)選後に演説するウォロディミル・ゼレンスキー大統領(2019年7月21日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】ウクライナで21日、最高会議(議会、一院制、定数450)選挙の投票が行われた。出口調査によると、元コメディー俳優のウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領率いる政党「国民の奉仕者(Servant of the People)」が、ソ連崩壊による1991年のウクライナ独立以降、同国の議会選に出た政党として過去最高の得票率を記録した。

【写真】ウクライナの首都キエフで、投票箱を開ける選挙管理委員

「国民の奉仕者」は、4月の大統領選挙で衝撃的な勝利を収めたゼレンスキー氏がかつて出演していたホームコメディー番組にちなんで名付けられた党で、3つの出口調査を合わせた結果によると、得票率は43.9%だった。親ロシア派の「野党プラットフォーム―生活党(Opposition Platform-For Life)」が11.5%で2位につけている。この出口調査は全議員の半数を選出する比例代表のみを対象としており、残りの議員を選ぶ小選挙区の結果が、ゼレンスキー氏がどのような形で政府を発足させるかを決める上で決定的な意味を持つ。

「国民の奉仕者」が過半数に達しない場合、ゼレンスキー氏は連立を組む必要があり、ロックスターのスビャトスラフ・バカルチュク(Svyatoslav Vakarchuk)氏率いる新党「声(Golos)」を連立相手に挙げている。同党の得票率は6.3%で、議席獲得に必要な得票率5%を超えている。

 午後8時(日本時間22日午前2時)の投票締め切り時点の投票率は49.7%だった。最終的な公式結果は22日に発表される。【翻訳編集】 AFPBB News

1195チバQ:2019/07/22(月) 10:58:58
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190722-00000570-san-int
ウクライナ議会選、大統領与党が勝利 政権基盤整う 連立政権樹立へ
7/22(月) 10:12配信 産経新聞
 【モスクワ=小野田雄一】ウクライナ最高会議(議会、定数450)選は21日、投開票が行われた。出口調査によると、5月に就任したゼレンスキー大統領の率いる新党で、これまで議席を持たなかった「国民のしもべ」が約44%の支持を集め、第1党を確保することが確実となった。政治経験を持たない喜劇俳優出身のゼレンスキー氏にとって、政権安定運営への基盤が整った。大勢は22日中にも判明する見通し。

 ゼレンスキー氏は出口調査結果を受け、「私は国民を失望させない」と表明。公約としてきた汚職の撲滅や東部地域で続く親露派武装勢力との紛争の収束、事実上の戦争状態にある隣国ロシアに拘束されている国民の解放などを約束した。

 国民のしもべは単独過半数には達しなかった公算が大きく、ゼレンスキー氏は人気歌手ワカルチュク氏の率いる新党「声」に連立を提案。「声」側は「ワカルチュク氏を首相にする用意がある」などと表明した。今後、連立交渉が本格化するとみられる。

 出口調査では、「国民のしもべ」に続き、親露派政党「野党連合」が11・4%の支持を集めた。以下はポロシェンコ前大統領の「欧州連帯」(8・8%)▽ティモシェンコ元首相の「祖国」(7・4%)▽「声」(6・5%)-など。

 親欧米派のゼレンスキー氏は「野党連合」との連立は明確に否定。大統領選で対決したポロシェンコ氏と連携する可能性も低いとみられている。

1196チバQ:2019/07/22(月) 18:47:50
https://www.afpbb.com/articles/-/3236115
モスクワで2万2000人の大規模デモ、市議選独立系候補の登録拒否に抗議
2019年7月21日 9:17 発信地:モスクワ/ロシア [ ロシア ロシア・CIS ]
【7月21日 AFP】ロシアの首都モスクワで20日、9月に実施予定の市議会選で独立系候補者の登録を当局が拒否したことに抗議するデモが行われ、2万2000人以上が参加した。

 デモはここ数年で最大の規模となり、一般のモスクワ市民に加え、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領批判の急先鋒として知られるアレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏らも参加した。


 ステージに上がって演説したナワリヌイ氏は、モスクワ市当局が7日以内に独立系候補者を登録しなければ、27日に市庁舎前でより規模の大きなデモを行うと述べた。(c)AFP/Nikolai Korzhov and Anna Smolchenko

1197チバQ:2019/07/23(火) 00:43:38
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190722-00000676-san-eurp
ウクライナ議会選 大統領与党が単独過半数へ 政権基盤整う
7/22(月) 23:35配信 産経新聞
 【モスクワ=小野田雄一】ウクライナ最高会議(議会、定数450)選は21日、投開票が行われた。開票の結果、5月に就任したゼレンスキー大統領の率いる新党で、これまで議席を持たなかった「国民のしもべ」が比例代表、小選挙区を合わせ計240〜250の議席を獲得し、単独過半数を確保する見通しだ。

 政治経験を持たない喜劇俳優出身のゼレンスキー氏にとって、政権安定運営への基盤が整った。同氏は出口調査の結果を受けて、「私は国民を失望させない」と表明した。また、公約としてきた汚職の撲滅や東部地域で続く親露派武装勢力との紛争の収束、事実上の戦争状態にある隣国ロシアに拘束されている国民の解放などを約束した。

 ゼレンスキー氏は21日、単独過半数を確保できなかった場合、同じ親欧米派と連立政権を組む可能性を示唆。しかし単独過半数が確保できる見通しとなったことで、陣営は「連立交渉は時期尚早だ」と表明した。

 開票率50%時点で、ゼレンスキー氏の「国民のしもべ」が42%超の票を集め首位。親露派政党「野党連合」が13%で続いた。以下はポロシェンコ前大統領の「欧州連帯」(8・6%)▽ティモシェンコ元首相の「祖国」(8%)▽人気歌手ワカルチュク氏が率いる新党「声」(6・4%)-など。

 ウクライナ最高会議の定数は450だが、2014年にロシアに併合されたクリミア半島や親露派武装勢力が実効支配する東部など投票ができない地域は欠員扱いとなり、今回の選挙では424議席が争われた。

1198チバQ:2019/07/23(火) 00:48:11
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190722-00000095-mai-eurp
ウクライナ議会選、大統領の党が過半数、確実に
7/22(月) 20:21配信 毎日新聞
ウクライナ議会選、大統領の党が過半数、確実に
ウクライナのゼレンスキー大統領=AP
 ウクライナでは21日、最高会議(1院制、定数450)選挙の投票が実施されて、即日開票の結果、ゼレンスキー大統領が率いる「人民のしもべ」が過半数になることが確実になった。4月の大統領選で7割の支持を得たゼレンスキー氏は議会でも安定勢力を築くことになった。

 ウクライナ議会は議席の半数ずつを比例代表制と小選挙区制で選ぶ。中央選管によると、比例代表では開票率67%で「人民のしもべ」が約42%を獲得し、小選挙区でも多くの議席を獲得する見通し。ゼレンスキー氏が設立した同党はこれまで議席を持たなかった。

 他党では▽親露派政党の「野党連合」(約13%)▽ポロシェンコ前大統領が率いる「ポロシェンコ連合」(約8%)▽ティモシェンコ元首相が率いる「祖国」(約8%)▽人気歌手バカルチュク氏が結党した「声」(約6%)――も議席獲得を確実にした。

 ウクライナでは汚職が撲滅されず改革の成果を得られないこともあり、ポロシェンコ氏など既存の政治家への不信感が止まらない。今回の選挙では「人民のしもべ」にとどまらず、新党の「声」も躍進した。今後は経済政策を担う首相選びなどが焦点になっていく。

 ゼレンスキー氏は汚職撲滅のほかにも、2014年から戦闘が続く東部情勢の安定化を主要課題に挙げている。東部情勢に介入してきたロシアを交えた多国間協議を再開させ、停戦実施や15年に結んだ停戦合意の実行などに取り組むとみられる。【モスクワ大前仁】

1199チバQ:2019/07/25(木) 13:17:32
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190725-00000016-jij_afp-int
ロシア野党指導者ナワリヌイ氏逮捕、政権への抗議抑える狙いか
7/25(木) 12:08配信 AFP=時事
ロシア野党指導者ナワリヌイ氏逮捕、政権への抗議抑える狙いか
ロシア・モスクワで、デモに関する規制に違反したとして30日間の拘留を言い渡され、警官に囲まれながら裁判所を後にする野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(2019年7月24日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】ロシアで24日、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)政権批判の急先鋒(せんぽう)として知られる野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏が逮捕され、大規模デモを呼び掛けるなど集会やデモに関する規則に違反したとして、裁判所から30日間の拘留を言い渡された。政権への抗議の活発化を抑える狙いがあるものとみられている。


 ロシアでは、9月に行われる地方選への野党有力候補の立候補届け出を当局が拒否していることに対する抗議の声が高まっており、先週モスクワで行われたデモにはここ数年で最多となる2万2000人以上が参加した。

 プーチン大統領の支持率が下落する中、野党は9月に予定されているモスクワ市議会選への候補者擁立が難航しており、ナワリヌイ氏やその他の反政府系政治家たちは、市当局が野党候補を登録しなければ今月27日に市庁舎近くで大規模集会を行うと主張していた。政権に批判的な人たちからは、いいかげんな根拠で野党候補が届け出を拒否されているとの声も上がっている。

 ナワリヌイ陣営の選挙本部の取りまとめ役であるオレグ・ステパノフ(Oleg Stepanov)氏も逮捕され、裁判所から8日間の拘留を言い渡された。また、ナワリヌイ氏の支持者とモスクワ市民が選挙管理委員会の事務所前などでピケを張ったり集会を行ったりしたことを受け、選管当局への妨害として捜査も開始されている。【翻訳編集】 AFPBB News

1200チバQ:2019/07/26(金) 20:23:38
https://mainichi.jp/articles/20190726/k00/00m/030/203000c
人気歌手率いる新党、20議席前後を獲得 有名人の政界進出続くウクライナ
毎日新聞2019年7月26日 19時25分(最終更新 7月26日 19時52分)
 ウクライナで21日投開票された最高会議(議会)選挙で、人気歌手スビャトスラフ・バカルチュク氏(44)が率いる新党「声」が20議席前後の獲得を確実にし、注目されている。議会選では今年5月に大統領に就任したコメディアン出身のゼレンスキー氏が率いる新党が単独過半数を獲得する見込み。国民の間に強まる既存政治家への不信感を背景に、有名人の政界進出が続いている。

 バカルチュク氏は1994年から「オケアン・エルジ」というロックバンドのボーカルやソロの歌手として活動し、ウクライナにとどまらず、旧ソ連諸国で知られてきた。

 2007年に議会選に初当選し議員活動を始めたが、議会の内部闘争に嫌気が差したとして、08年に辞任。その後は音楽活動に戻る一方で、米スタンフォード大などで政治学を学んでいた。

 5月中旬に新党を結成し、今月21日の議会選に出馬。ロシアへの強硬姿勢を示す一方で、社会保障政策の拡大を訴えた。国政進出を果たし、「有権者が変革を求めて投票し、我々がその一部を担うことをうれしく思う」と語った。

 

 ウクライナでは00年代半ばから政権交代が相次いで実現しながら、度重なる改革の遅れが問題視されており、既得権益にとらわれない政治家を求める声が広がっている。【モスクワ大前仁】

1201チバQ:2019/07/29(月) 15:33:18
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190728-00050178-yom-int
長引く経済苦境で閉塞感「反プーチン集会」1300人拘束か
7/28(日) 19:07配信 読売新聞オンライン
 【モスクワ=畑武尊】ロシアの首都モスクワ中心部で27日、反プーチン政権の野党勢力が呼びかけたデモが行われ、主催者側によると市民1300人以上が警察当局に拘束された。野党勢力は来月3日にもデモを呼びかけている。

 9月に投票予定のモスクワ市議選について、市選管が野党勢力の候補の出馬を認めなかったことへの抗議から、警察発表で3500人以上の市民が集まりデモに発展した。

 集会は無許可だったため、警官隊は参加者を相次いで取り押さえ警察車両に連行した。参加者は「公正な選挙を」などとシュプレヒコールをあげた。警察当局はタス通信に対し1074人を拘束したと説明している。

 ロシアでは昨年の年金改革以来、プーチン大統領の支持率は停滞し、長引く経済苦境で国民の閉塞(へいそく)感は高まっている。大規模な抗議運動に発展することを恐れ、政権側は強権的に取り締まったとみられる。

 プーチン大統領の側近として知られるソビャニン・モスクワ市長は27日、ツイッターで「秩序を乱す団体はどうしようもない」と取り締まりを正当化した。

1202チバQ:2019/08/02(金) 09:32:56
https://digital.asahi.com/articles/ASM7Q7QBWM7QUHBI04F.html?rm=587
「当て馬」主婦、市長に当選 政治へあきらめ広がる街で
有料記事

ウスチイリムスク=石橋亮介 2019年7月31日10時00分
 今年3月、ロシアのシベリアにある小都市の市長選で、勝利が確実視されていた与党「統一ロシア」候補の市議会議長に、28歳の無名の「主婦」が勝利する番狂わせが起きた。このところ統一ロシアの支持率は低迷し、プーチン大統領の支持率もかつての勢いを失っていることもあり、国内で大きな話題になった。ロシアの田舎町で実際は何が起きたのか。現地を訪ねた。

衰退するシベリアの人口都市
 モスクワから東に約3800キロ。バイカル湖で知られるシベリアのイルクーツクから19人乗りのプロペラ機に乗り換え、タイガの森の上空を北に向かって約3時間飛ぶと、そこだけバリカンで森を刈り取ったようなウスチイリムスクの街が見えてくる。

 街の人口は約8万人。元は小さな村だったが、1960年代半ば、当時のソ連政府がダム建設とパルプ製造などの林業開発をめざし、ソ連共産党の青年組織「共産主義青年同盟」の若者を派遣して造成した人工都市だ。ソ連全土からさまざまな民族の優秀な若者が集められ、人口は最大で11万人を超えるまでに発展した。

 だが、ダムによる水力発電と林業以外の産業がない同市の経済はソ連崩壊の混乱で勢いを失い、今や人口の減少に歯止めがかからない。冬はマイナス50度にもなる厳しい気候と、大学などの高等教育機関の不足などで若者の流出が続き、存続すら危ぶまれる厳しい状況にある。

「技術的候補」の反逆

 ログイン前の続きそんな「限界都市」で3月、前職の退任に伴う市長選が行われ、野党の自由民主党から立候補したアンナ・ショキナ氏(28)が、統一ロシアから出馬したセルゲイ・ザツェピン市議会議長の得票を約6ポイント上回る44%を得票し当選した。ショキナ氏は大学を中退し、6歳(当時)の息子を育てるシングルマザー。同党地元支部の元役員だが公式な職歴はなく、候補者としての肩書は「主婦」だ。就職や役職に就く際に学歴が重視されるロシアでは異例で、モスクワでは翌日、ロシア政府発行のロシア新聞も「予想に反し主婦が当選」と報じた。

 同市もロシアの他の地域と同じく、年金の受給開始年齢の引き上げなどによる政府や統一ロシアへの反発は高まっている。だが、市内では他の都市で頻発した年金改革に対する抗議集会などは開かれず、市の与野党幹部らは「反発よりも、あきらめや政治への無関心の方が強かった」と振り返る。おとなしい市民の怒りに火をつけたのは、選挙が与党候補の当選が確実な「出来レース」になったことだった。

 選挙戦の始まる前、市民の間ではアナトリー・ドゥバス元市長ら野党の候補予定者が支持を集めていた。だが、同市の選挙管理委員会はドゥバス氏ら有力な野党候補の立候補を、「書類の不備」などを理由に却下。選挙に立てたのは、ザツェピン氏とショキナ氏のほかは、やはり無名の主婦(25)と女性店員(37)だけだった。地元の統一ロシア幹部は、「立候補の却下は、きちんとした書類を提出しなかった本人や野党の責任だ」と主張する。

1203チバQ:2019/08/02(金) 09:33:24
 ロシアでは、野党のボイコットなどで選挙が不成立になるのを防ぐため、与党に協力する野党などが「技術的候補」と呼ばれる、勝つ見込みのない候補を出馬させることが珍しくない。ショキナ氏を含む女性候補の3人は当初はこの「技術的候補」と見なされ、ショキナ氏自身も選挙戦のさなかに、「選挙なんて出たくなかったけど、党の義務で仕方なく出た。だから私の立候補は無視してほしい」などとSNSに書き込んでいた。市民の怒りは頂点に達していたが、それでも選挙戦は終盤までザツェピン氏の勝利が確実とみられていた。

 だが、投票日の数日前、立候補を却下されたドゥバス氏が動いた。ショキナ氏の支援を表明し、ショキナ氏が当選したら自らは副市長に就任すると宣言。統一ロシアに対する市民の反対票が、一気にショキナ氏に集中した。

 ショキナ氏に投票したアリョーナ・チェレパーノバさん(24)は、「統一ロシアは国民にとって悪いことばかり。ショキナが勝てば統一ロシアは困るでしょう」。モスクワの選挙監視団体「ゴロス」のアルカジー・リュバレフ氏は「政府は国民の声を無視し、政権が選んだ候補に市民が投票するものだと思っている。ショキナ氏が勝ったのではなく、統一ロシアが負けたのだ」と話す。

全国でも広がる不公平な選挙への怒り
写真・図版
モスクワ市議選で野党の有力候補の立候補が認められなかったことに抗議し、公平な選挙を求める集会に集まった市民ら=2019年7月20日、石橋亮介撮影

 野党候補が出馬を認められず、選挙が統一ロシアに有利に進められる例は全国でも相次いでいる。

 9月に予定されるモスクワ市議選では、立候補のために選管に提出する有権者の署名に違反があったとして有力な野党候補の届け出が軒並み受理されず、市民が猛反発。今月20日にモスクワ市内で開かれた抗議集会には2万人以上が参加し、27日には抗議のためにモスクワ市庁舎前に集まった市民ら600人以上が警察に拘束された。

 ロシア大統領府のペスコフ報道官は「(届け出の受理は)選挙管理委員会の問題。クレムリン(大統領府)は介入しない」と反論する。だが、市民の怒りはおさまらず、反政権ムードは高まる一方だ。統一ロシアは市民の反対票を恐れ、9月のモスクワ市議選では同党の候補が全員無所属で出馬する異常事態になっている。同時に行われる各地の知事選や地方議会選挙でも、無所属にくら替えする同党候補が続出している。


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