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近畿 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1296チバQ:2011/02/09(水) 23:05:38
     □   □

 一方で、橋下が打ち上げた地方変革のアイデアは各地に刺激を及ぼしている。

 1月25日、新潟県知事の泉田(いずみだ)裕彦と、新潟市長の篠田昭が共同で記者会見し、「新潟州構想」を打ち上げた。二重行政解消や基礎自治体の権限強化を目的とした合併構想。広域行政の司令塔を一本化することや、区長公選制とすることなど、大阪都構想との類似点も見て取れる。

 新潟県の人口は約237万人。新潟市は平成17年に13市町村と合併して人口約80万人になり、19年4月に政令市に移行したばかりだ。それでも両首長は、州構想を旗に、大阪などと足並みをそろえて国に自治制度の変革を迫り、地域主権改革のトップランナーとなることを標榜(ひょうぼう)している。

 「東アジアに向き合う都市をつくるには、政令市になっても新潟市だけでは力不足」。篠田は「州構想は、新潟が埋没しないために、このままでいいですかという市民への問いかけでもある」と述べる一方、「大阪都構想はわれわれにとってかなり参考になるし、下敷きにさせていただく」と素直に語る。

     □   □

 だが、唐突感のある州構想に関し、複数の県議は「新潟州って何?」「議論のしようがない」と冷ややかだ。自民県議の一人は「知事の人格を知らないと理解できない。あの人は一言居士で、ただ国にモノを言いたいだけ」。別の県議も「県民100人に聞いても、1人か2人興味があればいい方だ」と語る。

 県幹部からも戸惑いの声が漏れる。「平成の大合併で県内の市町村は3割弱に減り、新たな街づくりを始めたばかり。そこでまた州構想かと…」。この県幹部は「本音を言えば、大阪で先行してやってもらい、様子を見たい」と話す。

 「地域の課題は地域で取り組み、完結できる仕組みを」と、のろしが上がった新しい自治制度構想。しかし、成就への道筋が視界不良の中で、「おぼろげな器」の先にあるものは、まだ見えにくい。

 保守系の新潟市議は、州構想は住民にこそ決断を厳しく迫るものだと指摘する。「権限と責任を受け持つ覚悟があるのか。住民は、その気構えを問われることになる」

(敬称略)

1297チバQ:2011/02/09(水) 23:06:11
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110209/lcl11020921340006-n1.htm
(下)既成政党 埋没の危機感
2011.2.9 21:33 (1/2ページ)
 4月の統一地方選で行われる大阪府議選、大阪市議選、堺市議選を「大阪都構想」推進に向けた天王山と位置づける大阪府知事、橋下徹。自ら率いる地域政党「大阪維新の会」(維新)での過半数獲得を、命題と位置づける。

 「議員が選挙であれこれやるといっても、単なる希望に過ぎない。地方議会は何もできないし、議員は無責任。有権者は嫌気がさしていると思うんです」

 5日、維新が高槻市内で開いたタウンミーティングで、橋下は大阪の投票率の低さを取り上げ、まくしたてた。「だから、僕は知事と議員が一緒に政策を作る維新を作った。既成政党の議員に何ができるのか。皆さん聞いてみてください」

 橋下は、維新結成の「正当性」を繰り返し強調する。自身の手法に対し、地方自治の根幹である首長と議会の二元代表制が壊れるという批判があるためだ。

 「(橋下は)議会、議員を全く信用していない。維新議員に対しても、政策形成なんてできる訳がないと見切っている」。自民府議が指摘する。「維新は橋下個人の目標実現のためのツール。二元代表ではなく、明らかな独裁だ」

□   □

 「えたいの知れない党が出てきて、あんたも大変やね。でも、民主党も全然ダメじゃないの」。民主の大阪府議は、支持者回りの中でたびたび自党への不満にさらされていた。自身の選挙区でも維新が候補者を立てる予定で、着々と準備を進めているが、「またか」と思わずにはいられない。

 支持者の間では、維新への関心はさほど高くないが、あいさつ回りの後半は、決まって党への痛烈な批判を聞かされる。議員は「東京の本店の不始末を、地方の係長や課長が一生懸命謝って歩いている状況だ」と嘆く。

 6日投開票された愛知県知事選、名古屋市長選の結果が、一層思いを暗くさせた。民主系候補の惨敗はある程度予想していたとはいえ、地方議会の存在意義自体を否定するかのような結果にショックを隠せない。

 議員は語気を強める。「こうなったら、内閣総辞職ぐらいしかない。僕らの敵は維新じゃない。民主党自体なんです」

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 愛知の選挙結果について、コメントを求められた自民大阪府連の幹部はいらだっていた。「何で名古屋の選挙結果について、わしがコメントせんとあかんねん。騒げば騒ぐほど、向こうの思うつぼや」

 名古屋では両首長選と合わせて市議会のリコールも決まり、近く出直し市議選が行われる。圧勝で再選された市長の河村たかしは、自らの地域政党「減税日本」で過半数を狙うが、この府連幹部は懐疑的だ。

 「本当に市長の独裁を認めるのかどうか。昨夏の参院選でも、有権者は政権に緊張感を持たせるために、ちゃんとバランスを取った。そんなに簡単に勝たしてもらえる訳がない」

 一方、公明党府本部の幹部は、愛知の選挙結果を、民主党政権への反発と地域政党への追い風と分析し、「公明党こそ、元祖地域政党。統一選に向け、より地域政党という方向性を鮮明に打ち出していく」と語る。共産は、統一選を「維新・オール与党vs共産」と位置づけるが、他党以上に埋没への危機感は強い。

 既成政党や、地方議会そのものを抵抗勢力として位置づけ、一気に変革を目指す橋下。府議選では昭和22年以来、一党が単独過半数を占めたことはない。

 橋下が仕掛けた既存勢力への宣戦布告を、有権者はいかにとらえるのか。統一選では、地方自治に対する有権者の意識も厳しく問われることになる。(敬称略)



 山口敦、河居貴司、木村さやか、渡部圭介、有川真理、秋山紀浩が担当しました。

1298チバQ:2011/02/13(日) 11:50:52
>>634とか
http://www.sankei-kansai.com/2011/02/12/20110212-049554.php
上告中の中司前市長出馬へ 枚方次期市長選
 大阪府枚方市発注の清掃工場建設工事をめぐる談合事件で競売入札妨害(談合)罪に問われ、1、2審で有罪判決を受けた前枚方市長の中司(なかつか)宏被告(54)=上告中=が、今年9月の任期満了に伴う次期枚方市長選に、無所属で立候補する方向で最終調整していることが11日、後援会関係者への取材で分かった。4月の統一地方選後にも出馬表明するとみられる。

 関係者によると、中司氏は昨年12月と今年1月に行われた後援会の会合で「今後の政界復帰にご理解をいただきたい」と述べたほか、2月に入り、複数の後援会幹部に「市長選に向けて調整に入ってほしい」と打診したという。

 ある後援会幹部は「大阪高裁の控訴審判決で『事件は一般的な官製談合と異なり、入札に直結する見返りはなかった』と認められた。市長で復帰するのが最も望ましい」と話す。

 一方、中司氏は産経新聞の取材に「今年行われるいずれかの選挙には出馬を予定しており、市長選は選択肢の一つだが、現時点では熟慮中としかいえない」として明言を避けた。

 中司氏は大阪府議を経て平成7年4月の枚方市長選で初当選したが、4期目途中の19年7月、競売入札妨害容疑で大阪地検特捜部に逮捕された。公判では一貫して無罪を主張したが21年4月、大阪地裁で懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受け、22年11月の大阪高裁判決でも控訴が棄却され、上告している。

 21年12月から1年間は大阪府柏原市の非常勤職員となり、「まちづくり戦略会議」の議長に就任。事業仕分けやまちづくりに関する政策決定に携わった。

 19年9月の枚方市出直し市長選では、民主、自民、公明の推薦を受けた元府教育長の竹内脩氏(61)が当選。

 今年9月22日で任期満了を迎え、竹内氏の再選出馬が有力視されるが、現段階で正式な出馬表明の動きはない。

(2011年2月12日 06:51

1299チバQ:2011/02/17(木) 00:26:39
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20110216/CK2011021602000112.html
「対話の会」、民主候補8人推薦へ 県議選
2011年2月16日

 4月1日告示の県議選で、嘉田由紀子知事を支援する地域政党は、依頼があった民主党の公認・推薦の候補者全18人のうち、8人の推薦にとどめる方針を決めた。16日に対話の会の2次公認候補と合わせて発表する。

 推薦を出すのは、対話の会の候補者がおらず選挙戦となることが決まっている近江八幡市、甲賀市、愛知郡、犬上郡、彦根市、米原市各選挙区の8人。湖南市と栗東市、東近江市、守山市は対話の会が独自候補を擁立する可能性を残しているとして民主の候補者への推薦を見送った。大津市と草津市、野洲市、長浜市の選挙区は民主と対話の会の双方が候補者を擁立し、議席を争うことが濃厚なため推薦しない方針。

 民主は当初、過半数の24人を単独で擁立する方針を示していたが、党への逆風が影響し断念。対話の会との関係を強化して選挙戦を乗り切るため、擁立が決まっている18人全員の推薦を求めていた。

 対話の会は公認候補6人を確保する見通しで、民主党の公認・推薦候補と合わせると、県議会(定数47)の過半数の24候補を何とか確保する。

 1次公認で5人を発表しており、野洲市選挙区で公認候補を出す方向で調整している。

1300チバQ:2011/02/17(木) 22:34:50
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20110216-OYT8T01070.htm
「対話の会」自民候補推薦へ

県議選で方針転換 役員・中谷県議の要請受け
 嘉田知事を支援する地域政党「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)は16日、「4月の県議選では自民党公認候補を推薦しない」としてきた方針を撤回、自民公認の立候補予定者1人を推薦する、と発表した。代表の清水鉄次県議が県庁で記者会見し、近江八幡市選挙区(定数3)に出馬を予定している中谷哲夫県議の推薦について、「知事選で嘉田知事を応援した実績を重視した」などと説明した。

 昨年の知事選が実質上、自民との〈対決〉だったことを受け、清水県議が昨年10月の記者会見で、「自民党公認を推薦しない」と表明。その後に、自民の公認が決まった中谷県議から推薦の要請があったという。

 中谷県議は対話の会で役員を務め、知事選では県議会の自民党系会派(20人)で唯一、嘉田知事を支援したこともあり、対話の会は「無所属なら推薦できる」と中谷県議に回答。中谷県議から承諾は得られず、1月の幹事会で対応を協議したところ、「政策は一緒」「政党にこだわるべきでない」などの声が相次ぎ、推薦を決めたという。

 対話の会の発表を受け、自民党県連幹部は「中谷県議から『他党の推薦はもらわない』と確認していたはずなのに」と驚きを隠さなかった。

(2011年2月17日 読売新聞)

1301チバQ:2011/02/20(日) 11:26:21
http://mainichi.jp/area/mie/news/20110220ddlk24010120000c.html
選挙:鈴鹿市長選 前商議所常務理事・明石氏が出馬意向 /三重
 4月に行われる鈴鹿市長選に、鈴鹿商工会議所の前常務理事、明石孝利氏(55)が立候補の意向を固めたことが19日、分かった。近く正式に出馬表明をするという。

 明石氏は、毎日新聞の取材に「鈴鹿を良くしようという友人たちが集まってくれた」と出馬の意向を固めるに至った経緯に触れた後、市の将来について「地元経済の活性化など33年にわたって商工会議所で学び、携わってきたことを生かし、新しい鈴鹿をつくるため、市民のために役立ちたい」と述べた。また、常務理事の辞職届が17日に受理されたことも明らかにした。

 市長選(4月17日告示、24日投開票)には、これまでに市選出県議の末松則子氏(40)が立候補の意向を表明。2期目の川岸光男市長(68)は4月30日の任期限りでの引退を決めている。【大原隆】

〔三重版〕

1302チバQ:2011/02/20(日) 11:38:38
http://www.sankei-kansai.com/2011/02/20/20110220-049883.php
民主と「蜜月解消」 滋賀県知事支援の地域政党
 今年4月の統一地方選で行われる滋賀県議選で、嘉田由紀子知事を支援する地域政党「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)が、同じ「知事与党」として蜜月関係にあった民主から求められた同党公認の出馬予定者全員への推薦を拒否する一方、対立関係にあった自民公認の立候補予定者1人の推薦を決めたことがわかった。「嘉田ブーム」を受け、前回の県議選で躍進した対話の会だが、全国で強まる民主への逆風も踏まえ、民主と距離を取り始めたようだ。

 対話の会は、嘉田知事が初当選した平成18年に結成。19年の県議選(定数47)では嘉田ブームの中、公認・推薦で19人を擁立、12人が当選した。これを受け、民主も知事支援に回り両党で「知事与党」として活動。嘉田知事が再選した昨年7月の知事選では、両党が二人三脚で全面支援、蜜月関係を深めた。このため、民主は今春の県議選でも対話の会に民主公認の出馬予定者全員を推薦するよう要請。両党で過半数の24議席獲得を掲げた。

 ところが、茨城県議選や愛知県知事選などで民主が惨敗。菅直人首相の求心力が落ち、民主への逆風も強まる中、対話の会は今月、民主の要請を拒否することを決定。対話の会が公認候補を擁立しない選挙区に限って推薦することにし、これまで民主公認17人のうち8人を推薦した。

 対話の会幹部によると、先月の幹事会では「民主と同一視されたくない」「対話の会公認候補者の当選に向けて集中すべきだ」などと、民主と距離を置く意見が相次いだという。

 一方、嘉田県政で野党になっていた自民に対し、対話の会は4月の県議選についても「推薦しない」としてきたが、今月、自民公認で出馬予定の現職県議1人の推薦を決めた。この県議は、昨夏の知事選で県議会自民会派(20人)の中で唯一、嘉田知事を支援。今回、自民公認を得たうえで、対話の会にも推薦を要請していた。

 こうした対応について、対話の会代表の清水鉄次県議は「民主か自民かではなく、嘉田知事の政策に対する考え方で推薦を判断している」と話している。




(2011年2月20日 06:02

1303チバQ:2011/02/20(日) 11:41:29
>>1158
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20110219-OYT1T00805.htm
大阪・泉佐野市長、維新の会から府議選に出馬

 大阪府泉佐野市の新田谷(にったや)修司市長(60)は19日、来年2月の任期満了前に辞職し、4月の統一地方選で行われる府議選の泉佐野市選挙区(定数1)に地域政党「大阪維新の会」(代表=橋下徹・大阪府知事)から立候補する意向を正式に表明した。

 維新の会は府議選と大阪、堺両市議選に計100人以上を公認しているが、現職首長の擁立は初めて。

 この日、泉佐野市内で開かれた市政報告会で、新田谷市長は「知事が掲げる大阪都構想を実現させたい」と述べ、駆け付けた橋下知事が「行政的な知見を維新の会でフルに発揮してほしい」と激励した。

 同選挙区には、自民党現職の山下清次議員(66)も立候補を予定している。新田谷市長の辞職に伴う市長選は、4月24日投開票の見通し。

(2011年2月19日22時54分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20110219-OYT1T00534.htm
堺市長「維新の会に賛同」…知事との対立回避?

 4月の統一地方選に向けて、橋下徹知事率いる地域政党「大阪維新の会」の松井一郎幹事長(大阪府議)が19日午前、同府八尾市で行った事務所開きに、堺市の竹山修身市長が出席。

 竹山市長は「府民の税金を効率的に使うという、維新の会の動きに全面的に賛同したい」とあいさつした。

 竹山市長は、維新の会が掲げる大阪都構想に慎重な姿勢を見せているが、維新の実力者を持ち上げることで、知事との対立を避ける思惑もありそうだ。

 竹山市長は、2009年9月に橋下知事らの支援を得て当選しており、「私が市長になったのは知事や松井先生のおかげ。いても立ってもいられず来た」と説明した。

 また、松井氏が離党した自民党の谷畑孝衆院議員も出席。同党は統一選で維新の会と激突するが、谷畑議員は「維新の会のスタートを切る選挙だ。しっかり応援したい」と表明した。

(2011年2月19日17時23分 読売新聞)

1304チバQ:2011/02/20(日) 11:47:51
http://www.sankei-kansai.com/2011/02/19/20110219-049855.php
事前運動?指摘 男性が公認辞退 大阪維新の会
 橋下徹・大阪府知事が代表を務める「大阪維新の会」の府議選堺市東区・美原区での男性立候補予定者(34)が、公選法に抵触する可能性がある選挙向けのビラ約1万2千部を各戸配布し、公認を辞退していたことが18日、分かった。

 関係者によると、男性は今月上旬、後援会名義で、自身の名前などを記した選挙向けのビラを各戸配布。公選法で禁止されている事前運動に当たるのではないかとの指摘を受け、維新側が内容を確認し、事情を聴いたところ、公認を辞退したという。男性は「一身上の都合で辞退した」と話している。

(2011年2月19日 08:22

1305チバQ:2011/02/21(月) 22:48:32
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110221-OYT1T00734.htm
「抵抗勢力は損」大阪府議会、自・民・公の思惑

 大阪府議会の2月定例会(23日間)が21日午後から開会した。


 橋下徹知事率いる地域政党「大阪維新の会」が過半数獲得を目標に掲げる府議選(定数109、4月10日投開票)まで48日。議会は、自民、民主、公明各党などが「事実上の前哨戦」と位置づける論戦になるが、「人気知事の抵抗勢力と見られるのは損」との思惑も見え隠れする。

 通常、府議選直前の定例会は、「選挙準備を優先したい議員心理が働き、淡々と進むことが多い」(議会関係者)という。ただ、今回は論議を呼びそうな懸案も目白押しだ。

 橋下知事が中止を決めた槙尾川ダム(和泉市)を巡っては、「地元住民を見殺しにする暴挙だ」(公明幹部)との声が出ている。中学校給食を実施する市町村への補助制度創設などについても、「統一地方選を意識したバラマキ」(自民幹部)と批判する。

 府議会では既に最大会派の維新の会(29人)だが、大多数を占めるのは、自民(24人)、民主(同)、公明(23人)などの「野党勢力」だ。だが、ある自民議員は「知事と正面対決するのは賭け。賛否は簡単に決められない」と声をひそめる。知事人気に加え、脱ダム、中学校給食とも、「多くの府民が歓迎する政策」だからだ。

(2011年2月21日15時01分 読売新聞)

1306チバQ:2011/02/23(水) 00:43:02
http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011022201000492.html
大阪維新の会分裂、復党容認も 自民・谷川氏が展望

 自民党大阪府連の谷川秀善会長は22日までに、共同通信のインタビューで統一地方選後の大阪政界を展望し、橋下徹知事率いる「ローカルパーティー大阪維新の会」が分裂する可能性を指摘した。また自民党から維新の会に移籍した府議らの復党を容認する方向で検討する意向も示した。

 「大阪都」構想実現に向け維新の会が目標とする府議会、大阪市議会の過半数獲得について「風で勝てる国政選挙と、後援会組織などで戦う地方選挙は違う。いずれも無理だ」と論評。選挙後の議長選挙で「維新にだけは議長を渡さない、と他会派が組めば、維新の会は(主導権が握れず)分裂する可能性がある」と言明した。

 移籍組の復党の動きに関しては「維新が過半数割れしたら、すぐ顕在化する。政党は主義主張(が大事)で、それが合えば検討の余地がある。既に希望している議員もいるようだ」と述べた。

 同時に「(復党まで)冷却期間が1年程度は必要だ」と述べ、時期は慎重に検討するほか、維新の会幹部は復党対象としない考えを示唆した。統一選で戦う府連の所属議員からの反発を抑えるための配慮とみられる。

 維新の会の現職議員は49人。多くは元自民党議員だったが府連の勧告に従い、昨年離党した。

 自民党府連は22日現在、府議会33、市議会21の公認候補を擁立し「全員当選」を目標に掲げる。

1307チバQ:2011/02/23(水) 00:49:55
http://mainichi.jp/area/osaka/news/20110222ddlk27010372000c.html
’11統一地方選:府議選、八尾の「維新」候補“応援” 堺市長に批判集中 /大阪
 ◇市議会
 4月の統一地方選で実施する府議選で、竹山修身・堺市長が、八尾市内で19日に開かれた「大阪維新の会」の府議選立候補予定者の事務所開きに出席、維新の会の動きに賛同を表明した言動が、堺市議会で波紋を広げている。竹山市長は21日、市議会本会議で「堺市内の選挙はすべてニュートラル(中立的)に対応する。八尾市の方は私の市長選で全面的なバックアップ(支援)をしてくれた。その信義に基づいてお礼、激励にうかがった。ご理解いただきたい」と弁明した。

 星原卓次市議(公明党堺市議団)が「市長はどの政党も、どの候補でも、選挙に関する会合に出席しないはずだったのではないか」と質問した。辻宏雄市議(民主党市民連合)も「市民の代表として、一党一派に偏らないよう求める」と批判した。

 竹山市長は1月19日の記者会見で「新年互礼会的なものは参加させてもらいますけれど、堺市内で行われる決起集会や政党の選挙のための集会はご遠慮させていただきたい」と話していた。2月9日の記者会見では、大阪維新の会のパーティー(集会)出席について聞かれ、「選挙対応の集会はご遠慮させていただく。維新の会だけでなく、他の会派のパーティーもそうさせていただく」と答えていた。【山田英之】

1308チバQ:2011/02/23(水) 00:53:30
2093 名前:チバQ 投稿日: 2011/02/23(水) 00:50:32
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20110222/CK2011022202000114.html
甲良町議会の浜野議員が失職 兼業禁止規定に抵触
2011年2月22日

 地方自治法の議員の兼業禁止規定に抵触するとして、甲良町議会は21日、臨時会を再開し、浜野圭市氏(53)=無所属=を賛成多数で「議員資格を有しない」と議決。同法に基づき、浜野氏は同日付で失職した。

 町議会の資格審査特別委員会の報告書によると、町発注工事の官製談合疑惑に絡む恐喝未遂事件の調書で、浜野氏は「私が実質経営する浜野工務店」と記し、同工事の入札にも参加するなどした。

 浜野氏の妻が社長を務める会社の公共工事の請負額は、2009年5月から10年4月までが1億5164万円で、請負総額の57%に上る。

 このため、議員が地方公共団体から「主として請け負う」法人の役員になることを禁じている同法の規定に抵触するとしている。

 資格決定の失職には議会の3分の2以上の賛成が必要で、採決の結果、賛成6、反対3で可決。浜野氏は21日以内に、知事に審査を申し立てることができる。

 浜野氏は「もっと時間をかけて調査してもらいたい。報告書の内容は根拠が不十分で一方的な判断。弁護士に相談し、近く知事に不服を申し立てる」と話した。

 総務省行政課などによると、2003年4月から07年3月までに、全国の市町村議員が兼業禁止で失職した例は、東大和市(東京)、池田市(大阪)、佐久市(長野)の3件だった。県内では、過去10年間に該当事例はない。

 浜野氏の失職を受け、町議会の欠員が3となり定数(12)の6分の1を超えるため、補欠選挙が行われる。一方、別の町議が甲良町に生活の本拠が無く、被選挙権がないとされる問題は3月定例会最終日まで、継続審査とした。 (古根村進然)

1309チバQ:2011/02/25(金) 00:12:12
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nara/news/20110224-OYT8T00013.htm
統一選2011 知事選まで1か月 現新一騎打ちか




自・民・公・社は荒井氏実質支持/共は北野氏推薦
 統一選前半戦の知事選(4月10日投開票)の告示まで24日で1か月。これまでのところ、現職の荒井正吾氏(66)と、共産党推薦の新人、北野重一氏(73)の2人が立候補表明をしており、選挙戦は一騎打ちの公算が高まっている。荒井氏に推薦を出している政党はないが、自民、社民両党が実質的に支持を決定。民主党も距離を縮めており、次第に対決の構図が浮かび上がってきた。(田畑清二)

 「これからの県政の舵取りもよろしくお願いしたい」「今日は推薦状を持ってきたんですよ」。1月下旬、奈良市内のホテルで開かれた荒井氏の後援会パーティー。会話の主は、前者が民主党県連の滝実代表。後者が自民党県連の奥野信亮会長だ。2大政党の県トップがそろって荒井氏に近づいた。

 荒井氏は「県民党」を掲げ、政党からの推薦を受けない方針だが、支援を表明する政党は相次ぐ。自民党が「推薦要請があればいつでも出す」とするほか、社民党も昨年末、支持を決定した。

 公明党も後援会パーティーに出席するなど実質的に荒井氏支持の模様だ。自主投票とする民主党も、「党員が荒井氏の後援会に入ってもかまわない」ことを確認した。

 これに対し、北野氏陣営は「オール与党で続けてきた県政が閉塞感を生んだ。自民、民主両党への期待を裏切られたと感じている人の受け皿に」として無党派層への浸透を狙う。告示前までに全39市町村を回り、知名度不足の解消をはかる。

 これとは別に、県が近畿で唯一参加していない関西広域連合への参加を争点に、市民グループが候補者擁立を模索する動きもある。要請を受けたという男性は「現状での立候補は難しいが、参加の是非について、県民に選択肢が示されるべきだ」と話す。

 荒井氏は今月末、北野氏は来月上旬にも選挙公約を発表する予定だ。候補予定者の政策が明確になれば、いよいよ前哨戦が本格化する。

(2011年2月24日 読売新聞)

1310チバQ:2011/02/25(金) 00:15:06
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110224/lcl11022408380001-n1.htm
大阪・門真市長「橋下知事は強引すぎ…本気で大阪市長選に出馬を」
2011.2.24 08:37
 大阪府の橋下徹知事が掲げる「大阪都構想」について、同府門真市の園部一成市長は23日、記者会見で「今の(橋下)知事のやり方は強引すぎる。大阪市長として呼びかけた方がいい」と述べ、知事に異例の大阪市長選出馬要請を行った。

 園部市長は、都構想について「実現すれば悪くない」と評価したうえで、本来は、市長側から呼びかける方が適切として、「橋下知事が市長選に出て市側から呼びかける以外に道はないのではないか。市長選に出ないと本気なのかわからない」と語った。

1311チバQ:2011/03/01(火) 23:09:50
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003835600.shtml
兵庫県議選126人立候補へ 無投票選挙区は14 
 統一地方選前半戦の兵庫県議選(定数89)と神戸市議選(同69)の告示まで、1日で1カ月となる。神戸新聞社のまとめで2月28日現在、県議選の立候補予定者は126人で、民主の擁立断念などを背景に、現時点で立候補予定者数が定数以下で「無投票」となる可能性がある選挙区は14に上り、前回7の2倍となっている。投開票は4月10日。

 県議選の選挙区は、44から41に再編。定数は92から89と3減になり、1967年以来、44年ぶりに90を割る。

 立候補予定者126人は、前回より7人減。公認・推薦を受ける党派別でみると、政権交代後、初の統一選となる民主が、「議会第1党」を狙い、都市部での複数候補や中山間地域などの1人区で候補者擁立を目指したが、支持率低迷などで難航。前回比4増の31人にとどまっている。

 このほか、自民49人▽公明13人▽共産15人▽みんな6人▽たち日1人▽新社会1人‐で、無所属は10人。女性は23人で、過去最多となる。社民党はゼロで、前身の旧社会党時代の1947年選挙から続いてきた立候補者が途絶える公算が強まっている。

 現時点で他に立候補者がなければ無投票となる選挙区は、芦屋市▽宝塚市▽川西市・川辺郡▽加東市▽たつの市・揖保郡▽佐用郡▽豊岡市▽養父市▽朝来市▽美方郡▽丹波市▽篠山市▽洲本市▽淡路市だが、川西市・川辺郡、洲本市など4選挙区で新たに立候補の動きがある。

 一方、神戸市議選には93人が立候補予定で、みんなが全9選挙区に候補者を立てる。

(藤原 学)

(2011/03/01 07:45

1312チバQ:2011/03/01(火) 23:15:43
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20110301ddlk28010320000c.html
首長新党:三木市長が「三木新党8人のサムライ」 統一選予定者らと結成 /兵庫
 ◇県内初
 三木市の薮本吉秀市長ら9人が28日、記者会見し、薮本氏を代表とする地域政党「三木新党8人のサムライ」を結成したと発表した。4月の統一地方選を前に全国で自治体の首長が代表を務める「首長新党」の結成が相次いでいるが、県内では初めて。

 2月24日に県選管に政治団体の届け出をした。メンバーは薮本氏のほか、三木市議選(4月17日告示、24日投開票)に立候補を予定している8人(現職3人、新人5人)。薮本氏の後援会が中心になっている政治団体「三木の改革を継続する市民の会」が同市議選で8人を推薦し、全員当選を目指す。

 具体的な政策として▽成長性の高い企業誘致による雇用確保▽滞在型観光リゾートとしてのにぎわいづくり▽医療・福祉関連産業の誘致−−などを掲げた。薮本氏は「既存の政党に物足りなさを感じる人たちの受け皿になり、地域主権を進めていく」などと説明した。【南良靖雄】

〔神戸版〕

1313チバQ:2011/03/01(火) 23:19:35
>>1236
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003834439.shtml
女性社長・沖幸子氏が立候補へ 姫路市長選 
 4月17日告示、24日投開票の姫路市長選で、擁立の動きのあった同市出身の家事サポートサービス会社「フラオ グルッペ」(東京)社長、沖幸子氏(64)が立候補の意思を固めたことが28日、関係者への取材で分かった。3月3日に会見、正式に表明する予定。姫路市長選ではほかに3人が立候補を表明している。

 関係者によると、沖氏をめぐっては市内の会社経営者らが後援会を立ち上げ、女性市長の誕生を目指す女性グループも支援組織を結成している。政党の公認や推薦は受けず、無所属で立候補するとみられる。

 沖氏は神戸大卒業後、全日空勤務などを経て1987年にフ社を設立した。生活評論家としてテレビに出演したり本を執筆したりし、経済産業省などの政府審議会委員も務める。神戸新聞の取材に「ミニ集会などで『姫路を変えたい』という声を多く聞き、挑戦する意欲がわいた」としている。

 姫路市長選にはほかに、現職の石見利勝氏(69)とNPO法人理事浜野伸二郎氏(59)、学習塾経営の高橋敏之氏(58)が立候補を表明している。

(田中陽一)

(2011/02/28 15:08)

1314姫路市長選 政策バトル!:2011/03/04(金) 10:21:48
政-1グランプリ 姫路
姫路市長選挙公開討論会
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1315チバQ:2011/03/05(土) 13:47:41
http://www.asahi.com/politics/update/0305/OSK201103050032.html
統一選、大阪は「維新」対決?原口氏団体と民主が連携へ2011年3月5日13時8分



 民主党大阪府連(代表=樽床伸二衆院議員)は5日、統一地方選に向けて全所属議員を集めた会議を開き、原口一博前総務相が立ち上げた政治団体「日本維新の会」と各議員が連携することを認める方針を決めた。府連は橋下徹知事が率いる地域政党「大阪維新の会」が掲げる大阪都構想に反対しており、統一選で二つの「維新」がぶつかる可能性が出てきた。

 樽床代表は、「日本維新の会は全国で政府の地域主権戦略大綱を推進する人が集まった組織」という原口氏の見解を説明。所属議員が統一選で原口氏と並んだポスターや日本維新の会の主張を用いることを認める、とした。

 原口氏は総務相時代に橋下氏を首相直轄の「地域主権戦略会議」のメンバーに起用するなど親交が深い。一方で同府連が支持する平松邦夫・大阪市長についても「行政手法を高く評価している」としている。(宮崎勇作)

1316チバQ:2011/03/05(土) 19:08:41
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000001103030003
"嘉田派"固め慎重【統一地方選/県議選】
2011年03月03日


集会で新顔の「対話の会」公認候補と対談する嘉田由紀子知事=草津市内

【知事、動き本格化】


 4月の統一地方選の県議選に向け、嘉田由紀子知事の動きが本格化しつつある。昨夏の知事選で圧倒的な支持を集めて再選された知事は、与党会派による過半数確保を目指す。ただ、党派にこだわらず支持を求める「超政党」の看板を自ら掲げていることもあり、各政党との間合いは慎重だ。知事の「さじ加減」に注目が集まっている。(高久潤、加藤藍子)


 「『失われた』のは、あなたたちの利権ではないのかと思って聞いていました」。2月11日、草津市内で開かれた県政報告会で、嘉田知事は県議会で自身に向けられた批判に対する率直な思いを述べた。念頭にあるのは、自民党系議員らが嘉田県政の1期目を「失われた4年間」と、やゆしていることだ。「議会で知事は質問できませんからね」。皮肉たっぷりに付け加え、会場の笑いを誘った。


 2006年7月に初当選した嘉田知事は、新幹線新駅や大戸川ダムの凍結・中止をめぐって最大会派の自民党県議らと対立し、厳しい議会運営を強いられた。ところが、翌年4月の県議選で、知事を支援する地域政党「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)が躍進。自民党は過半数割れとなり、知事と議会の「ねじれ」は解消された。


 昨年7月の知事選で史上最高の41万票超を獲得して再選を果たし、盤石に見える嘉田県政だが、4月の統一選を目前に控え、不安材料が出てきた。知事与党の一角とされる民主党が国政の混乱を受けて、逆風下にあることだ。


 自民党系が県議会で過半数を取れば、再びねじれが起きかねない。「2期目で議会を変える。それが知事の本音だ」と、知事側近は明かす。


【民主との距離感微妙】


 2月19日、甲賀市内であった「嘉田知事と語る」と題した集会。知事は民主党公認で対話の会からも推薦を受ける立候補予定者2人と並んで立ち、「そろって県議会に送ってください」と呼びかけた。


 ただ、知事の姿勢は微妙だ。昨年末に国土交通省に陳情に行った際、知事は同行した県選出の民主党国会議員から統一選での連携強化を求められた。「知事のためでもありますよ」。そう念押しする議員に対し、知事は「考えます」。民主党関係者は肩すかしをされた格好になった。


 民主党県連は対話の会に、立候補予定の18人全員への推薦を求めたが、2月16日にあった対話の会の会見で発表された推薦候補わずか8人。それでも「推薦を得た人は喜んで知事と並んだポスターを貼っている」と現職候補の1人は明かした。

1317チバQ:2011/03/05(土) 19:09:04
【「超政党」にこだわり】


 一方で嘉田知事は「超政党」に強いこだわりを見せる。1月の定例会見で統一選での対応を問われ、「私は会派主義ではない」と述べ、誰を応援するかは政策本位で決めると強調した。


 そうした知事の意向は、対話の会の推薦決定にも影響を与えた。民主党の8人に加え、自民党公認の現職候補1人も含まれることになった。


 昨年10月に対話の会の清水鉄次代表は「自民党の候補は推薦しない」とし、1月下旬にあった推薦を決める会合でも反対意見が大勢を占めたが、「知事は(この候補に)推薦を出してほしいという一点張りだった」と同会の関係者は明かす。


 ただ、前回の県議選で同会から推薦を受けた保守系議員2人はその後、自民党系会派に合流した。うち1人は会から離脱する際、「特定の政党にとらわれないとしてきた対話の会が変わってしまった」と批判したという。


 足元の対話の会内で自民党との関係が冷え込む中、知事は2月27日の決起集会で、自民党支持層からも支持を受けていると強調した。こうした姿勢に民主党県連幹部は「まさか自民と民主が一緒とは思ってないはず」と牽制(けん・せい)する。


 前回統一選で告示後の応援を控えた知事。今回の選挙では対話の会の新顔候補の集会に積極的に参加し、4月1日の告示後の動向に注目が集まる。同会のある幹部は「知事に決断を促す時期かもしれない」と話した。


【原則論と現実論 言動の中に混在】


 〈大橋松行・滋賀県立大教授(政治社会学)の話〉 知事の言動には、首長はどの政党に対しても肩入れすべきでないという「原則論」と、2期目の政策実現のため「嘉田派」で多数を占めたいという「現実論」が混在している。議会に何も言われたくない首長と、「嘉田票」を意識する各政党との利害が一致し、県議選の争点が知事に対する是非にすり替わる事態は議会が首長をチェックする二元代表制の原則から好ましくない。一方で各立候補予定者は有権者にわかりやすい争点を提示できておらず、議会の存在感も問われる選挙だ。

1318チバQ:2011/03/05(土) 19:11:12
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20110302ddlk25010404000c.html
’11統一地方選:県議選 過半数巡り攻防 /滋賀
 ◇民主と対話「親知事派」拡大VS自民、再生かけ「即戦力重視」
 4月1日告示の県議選(定数47)まで残り1カ月を切った。各選挙区では立候補予定者の顔ぶれが固まり始め、週末に集会を開くなど各陣営は臨戦態勢に入った。焦点の一つは、大戸川ダムや新幹線新駅の問題などを契機に嘉田由紀子知事と対立してきた自民党議席(20)の行方。昨夏の知事選で圧勝した嘉田氏は「親知事派」の拡大を図る構えをみせる。【安部拓輝、稲生陽】

 第2会派として17議席を占める民主は09年衆院選で政権交代した勢いから昨春に候補を公募。「単独過半数」を公言する幹部もいたが応募者はゼロで、ある現職は「民主政権への風当たりはかなり厳しい」。結局、公認・推薦候補は計18人にとどまる見通しだ。一方、嘉田知事を支援する地域政党「対話でつなごう滋賀の会」(4議席)は7人の公認を表明。2月末には東近江市で8人目の擁立方針を固めた。5人は議員経験のない新人で、幹部は「知事選の42万票の勢いが市民の政治参加を促した」と語る。

 知事支持層を目当てに民主は対話に18人の候補全員の推薦を要請したが、対話は「独自候補の支援が優先」として全員は推薦せず、自らの候補がいない6選挙区で8人にとどめた。民主と合わせれば親知事候補は26人。知事は民主候補の集会巡りを始め、激戦区は数回支援に入る方針だ。

 前回選で過半数割れした最大会派の自民党(20議席)の公認・推薦候補は現在24人。うち20人は現職や市議・首長などの経験者だ。自民は昨夏の知事選と参院選で擁立した候補が大敗。県議選に党勢の再生をかける。ある幹部は「候補の若返りを図りたかったが手を挙げる新人がいない。即戦力を重視した」と語る。地域事情も表面化し、守山市(定数2)では1月の市長選で保守系市議が割れ、双方の市議が出馬を表明。県連は再三にわたり一本化を求めたが調整がつかず、週内に開く県連役員会で判断する。近江八幡市(同3)では現職と市議2人の3人を公認し乱立模様。現職は対話の推薦も取り付け生き残りを図る。

 共産(3議席)は現職のいる大津、草津両市に加え、長浜、彦根、近江八幡の3市にも新人を立て計6人を公認。公明(2議席)は大津市の現職2人、みんなの党も同市で1人が立候補する予定だ。

1319チバQ:2011/03/05(土) 19:45:49
http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000221103020001
【京のあしたへ 統一地方選2011 】

前半戦告示まで1カ月
2011年03月02日


地域・暮らし 誰に託す

 私たちの暮らしを左右する地方議会で4年に一度、全国一斉に実施される統一地方選挙。前半戦は、府内では府議選(定数60)と京都市議選(同69)があり、4月1日の告示まであと1カ月に迫った。それぞれ90人を超える候補者が立候補の準備を進め、政党の公約づくりも佳境を迎えている。国の政権交代後初となる統一地方選で、京都の明日をだれに託すのか。投開票は4月10日。まずは各選挙区の情勢を探った。

■府議選■

自民手堅く 拡大狙う民主

 府議選の定数60は、前回2007年の統一選から2減となる。人口の増減に伴う見直しにより、西京区で1増、左京区、舞鶴市、南丹市・船井郡の3選挙区で各1減となったためだ。これまでに92人が立候補の意向を示しており、定数減の影響や候補者擁立の難航などから前回の候補者数97人を下回る公算が大きい。

 現在、党派別の議席数は自民25、民主14、共産11、公明6、無所属5(うち議会会派「京都創生フォーラム」4)で、欠員1となっている。

 自民は現職を中心に27人を公認し、議会第1党を堅持したい考えだ。ただ、木津川市・相楽郡の選挙区(定数2)は調整がつかず、候補者2人を公認。現職の引退に伴って候補者を公募した福知山市の選挙区(同)でも、公募で選ばれなかった自民系の新顔が無所属で立つ予定で、票を取り合う可能性がある。

 民主は24人を公認し、2人を推薦する。前回1議席を獲得した左京区、右京区、伏見区、宇治市・久世郡の4選挙区には2人ずつ立てる。国政で政権交代を果たす一方、菅政権の支持率が低迷する中で、どこまで支持を集めるか注目される。

 共産は4増の15議席獲得をめざし、全25選挙区に候補者を擁立する方針。すでに綾部市を除く選挙区で27人を公認した。地盤の固い左京区で現有の2議席を守れるか、定数増の西京区で議席を獲得できるかがカギとなる。

 公明は都市部を中心に5人を公認。定数減の左京区では現職1人を京都市議選にくら替えさせ、擁立を見送った。

 また、みんなの党が府議選に初めて参入。伏見区での擁立を表明し、西京区でも検討している。社民は綾部市で公認1人を立てる。無所属は7人が立候補する予定だ。

 ともに定数3の中京区と南区では、今のところ各党から定数通りの立候補表明しかなく、無投票で当選が決まる可能性もある。

■京都市議選■
激戦 地域政党も参入

 京都市議選は約100人が立候補の準備を進めている。25日現在、97人が意向を表明し、すでに前回統一選の候補者91人を上回った。定数69は前回と同じだが、定数削減を訴える地域政党も参入し、激しい選挙戦が予想される。

 現在の議席は自民22、共産19、民主・都みらい14、公明12で、欠員2となっている。

 自民は、これまでに現職中心に24人を公認し、議会第1党の座を守りたい考えだ。前回2議席を獲得した南区では、現職の死去に伴う08年の補欠選挙で共産に敗れた。もう1人の現職も5期目の今期限りで引退を表明。新顔2人が立ち、世代交代をはかる。

 共産は全11選挙区に候補者を立て、24人を公認した。現職が唯一いない東山区でも擁立し、第1党をめざす。民主は過去最多の21人を公認。上京区や中京区など7選挙区で複数の候補者を立て、上積みをねらう。公明は府議と宇治市議からのくら替えを含む12人を公認した。みんなの党は3人を公認。社民は2人を擁立し、02年に現職の離党で失った議席の復活をめざす。

 昨年夏の結成後、市議の定数を9人削減する条例改正案を直接請求し、否決された地域政党「京都党」は、代表の元市議を含む8人が立ち、初の議席獲得をねらう。このほか、無所属3人も名乗りを上げている。

 今のところ、無投票で当選が決まる選挙区はない見通し。定数12の伏見区には18人が出る予定で、大混戦になりそうだ。




■後半戦■



               向日など3市長・8市町議




 統一選の後半戦は、一般市長・市議選の告示が4月17日、町議選の告示が同19日、投開票はいずれも同24日だ。京田辺、木津川両市で市長・市議のダブル選となるほか、向日市で市長選、福知山、宇治、八幡、城陽、久御山、和束の6市町で議員選がある。


 向日市長選は、3選をめざす現職と共産系の新顔が立候補を表明。京田辺市長選は現職が再選をかけて立候補するが、対立候補はまだ出ていない。木津川市長選は現職が再選へ立候補を表明し、共産を中心に擁立を模索している。

1320チバQ:2011/03/05(土) 19:59:01
http://mainichi.jp/area/osaka/news/20110303ddlk27010370000c.html
迫る・統一地方選対決の構図:/上 府議選 /大阪
 ◇3減109議席巡り激戦 「大都市制度」争点に
 4月に行われる統一地方選まで1カ月を切った。府内では、第1ラウンドで、府議選と大阪・堺両市議選(10日投開票)が、第2ラウンドでは、10市長選と17市4町の議員選(24日投開票)がそれぞれ行われる。第1ラウンドでは、橋下徹知事が「大阪維新の会」代表として掲げる「大阪都構想」など、各党の大都市制度に関する公約が一大争点。第2ラウンドでは、住民サービスや財政再建に加え、争点として急浮上してきた公立中での給食導入を巡っても舌戦が交わされそうだ。低迷が続く投票率(03年府議選43・50%、07年同44・90%)の動向も焦点となる。

   ◇

 62選挙区で争われる府議選は、今回、大阪市平野区、東大阪市、八尾市の3選挙区で各1議席減で、新定数は109となる。昨年の2度の大阪市議補選で見られた「維新の風」が再び吹くかが、勝敗の最大のポイントとなる。

 ●維新

 維新は「大阪都構想」実現に向け、過半数獲得を目指し、昨夏から候補予定者の公募を実施。公募などで選出した新人31人に、現職を加えた計59人の擁立を決めた。現職市長も擁立し、話題作りにも事欠かない。昨夏からは、橋下知事が維新代表として出席するタウンミーティングを毎週末に府内全域で開催。昨年末からは街頭演説も加え、「橋下人気」に全面的に頼った活動を展開する。

 ●自民

 自民は、現職25人が維新に大量流出し、約半世紀ぶりに府議会最大会派の座から転落した。同党府連の谷川秀善会長は、40議席獲得を最低ラインに掲げるが、現時点での擁立予定者は34人にとどまる。少なくとも32選挙区で、維新候補と対決する事実上の「分裂選挙」となる。

 一方、谷川会長は維新入りに伴い自民を離党した府議らについて、「政策に違いはない」として統一選後の復党の可能性も示唆、復党を望む議員心理に訴えかける手法で、維新を揺さぶる。

 ●民主

 民主は政権交代後、初の統一選で、脆弱(ぜいじゃく)とされる地方での地盤強化が課題。菅直人首相の求心力が急速に低下する中、逆風の中での選挙戦突入は必至の情勢だ。全62選挙区での擁立を目指していたが人選が難航、現時点で33人にとどまっている。府連幹部は「府議会第1会派を目指す」としている。

 岡田克也幹事長も昨秋から、大阪都構想について「地方分権でも地方主権でも何でもない」と、たびたび否定的な見解を示し、維新との対決色を強めている。

 ●公明

 公明は、現有1減の22人を擁立する。前回に続き、全員当選が目標。都構想については「具体論に乏しく、議論の必要があり、中立の立場だ」とのスタンスを取っている。

 ●共産

 共産は36人を擁立。「現有10議席からの大幅な躍進」を目指し、都構想には反対を貫く。

 ●社民・みんな

 このほか、社民は現有1議席の死守を目指すほか、みんなの党も2人を擁立し、府議会で初となる議席獲得をもくろむ。

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 【主要各党の府議選 立候補予定者数】

   今回候補 前回候補 現有議席

維新  59    −   29

自民  34   50   24

民主  33   26   24

公明  22   23   23

共産  36   45   10

社民   1    1    1

みんな  2    −    0

 ※−は擁立なし

1321チバQ:2011/03/05(土) 20:00:16
http://mainichi.jp/area/osaka/archive/news/2011/03/04/20110304ddlk27010317000c.html
迫る・統一地方選対決の構図:/中 大阪・堺市議選 /大阪
 ◇過半数目指す維新 「大阪都」既存政党は反発
 大阪市議選(定数86、24選挙区)は定数3減。少なくとも145人が立候補の準備をしており、前回選より13人多い。大阪市や堺市を解体して特別区に再編する「大阪都構想」を巡り、大阪市議選を“主戦場”と位置付ける地域政党「大阪維新の会」(代表・橋下徹知事)と、反発する既存政党で激戦が展開されそうだ。

 民主は現職16人、新人9人を立て、第1党獲得が目標だ。自民は現職19人、新人3人を擁立。所属11人が維新へ移り、4選挙区が空白区となっている。公明は現職16人、新人3人。前回2人が当選した平野区で引退する現職の後継を立てず、必勝態勢を取る。

 共産は全選挙区に1人ずつ擁立し、現有14議席の上積みを狙う。維新の会は過半数獲得を目指し、44人を擁立。みんなの党、社民は各1人、無所属は9人が立候補する構えだ。

 選挙区別の立候補予定者数は、平野区(定数6)の10人が最多で、最少は天王寺区(同2)の3人。定数に対する予定者数の多さでは、中央区(同2)の3倍(6人)が最高となっている。【小林慎】

 堺市議選(定数52)は78人が立候補を準備。堺、中、東、西、南、北、美原の7選挙区とも激戦が予想される。大阪維新の会が過半数を超える候補者を擁立できるかが、最大の焦点になっている。

 最大会派の公明(13人)は候補者を現職12人のみに絞り、全員当選を目指す。菅内閣支持率低下で逆風の民主は、現職・元職・新人計12人を擁立、地道に支持を訴える。共産は現職8人に加え、元職2人が返り咲きを狙う。

 維新の会は、現職が7人で第4会派。代表の橋下知事は大阪都構想の実現に向けて、堺市議会でも過半数獲得を目標とするが、立候補予定者は新人、元職を含めて15人にとどまっている。離党、維新への移籍で現職4人の自民は党勢拡大に向け、新人・元職を含め10人を擁立する。

 みんなの党は現職、新人各1人が立候補を予定している。無所属は17人が立候補する見通し。【山田英之】

==============

 【大阪市議選・党派別立候補予定者数】

民主   25 (24)
自民   22 (36)
公明   19 (20)
共産   24 (25)
維新   44  (−)
みんな   1  (−)
社民    1  (0)
諸派    0  (2)
無所属   9 (25)
計   145(132)

 ※カッコ内は前回選。−は擁立なし

 【堺市議選・党派別立候補予定者数】

公明  12 (13)
民主  12 (11)
共産  10 (10)
維新  15  (−)
自民  10 (15)
みんな  2  (−)
諸派   0  (5)
無所属 17 (22)
計   78 (76)

1322チバQ:2011/03/05(土) 20:00:47
http://mainichi.jp/area/osaka/archive/news/2011/03/05/20110305ddlk27010344000c.html
迫る・統一地方選対決の構図:/下 各市長選 /大阪
 ◇吹田、12年ぶり4氏激戦 泉佐野、市長辞職で急きょ選挙
 <吹田市>

 現職の阪口善雄氏(62)と、府議の井上哲也氏(54)▽市議の石川勝氏(42)▽社会福祉法人理事の正森克也氏(44)−−の新人3人が立候補を予定。市選管によると、4人で争うのは99年以来。

 阪口氏は住民の思いを反映したまちづくりなどを掲げ、4選を目指す。井上氏は「大阪維新の会」総務会長で、市役所改革などに取り組むとする。石川氏は「龍馬プロジェクト×吹田新選会」代表。「教育日本一」を掲げる。正森氏は共産党などでつくる市民団体が擁立。高齢者福祉の充実を訴える。

 <高槻市>

 3期務めた奥本務市長(76)が引退。元市議の吉田康人氏(46)、弁護士の浜田剛史氏(46)の新人2人が立候補を表明した。若年層の流入促進など、活性化の道筋が市政に求められている。

 吉田氏は3度目の出馬で、「古いしがらみを打破し、市民のための地域主権を」と強調する。浜田氏は奥本市長が支援。高槻出身ではないが、「都市機能を生かし住み心地一番に」と訴える。

 <池田市>

 現職の倉田薫氏(62)が5選を目指し立候補を表明。立候補予定者説明会には、他陣営も出席しており、03年以来の選挙戦になる可能性もある。倉田氏は「国と地方の形が大きく変わろうとしており、新しい自治を確立したい」と話す。

 <八尾市>

 現職で再選を目指す田中誠太氏(54)と、共産党などでつくる市民団体が推す新人で元市議の永井貴美子氏(71)の一騎打ちの公算が大きい。行財政改革やまちの将来像を巡っての論戦となる見込み。

 <富田林市>

 現職で3選を目指す多田利喜氏(60)が立候補を表明し、他に新人が出馬を検討している。広域行政化が進む中、南河内地域の中心市としてのあり方などが論点となりそうだ。

 <寝屋川市>

 4選を狙う現職の馬場好弘氏(68)と、新人で元高校教諭の長野邦子氏(67)が立候補を表明。保守系の若手市議も立候補する方向。福祉やまちづくりの施策、住民らが健康被害を主張する廃プラスチック工場操業の是非などが争点になりそう。

 <高石市>

 4選を目指す現職の阪口伸六氏(54)と、新人で元市議の木戸晃氏(55)が立候補を表明している。

 阪口氏は市職員人件費の3割削減、学校耐震化などの実績を強調。市町村合併による発展でなく、「自立再生」を掲げる。木戸氏は「長期権力は必ず腐敗する。市長は2期8年までにすべきだ」と主張。市長給与・退職金の3割減などを訴える。

 <大阪狭山市>

 現職で3選を目指す吉田友好氏(59)以外に、立候補を表明している人はいない。市財政の強化、定住者増に向けた魅力的なまちづくりなどが課題。

 <泉佐野市>

 新田谷修司市長(60)が2月に、府議選立候補に伴い辞職を表明。選挙が急きょ実施されることになった。市議の戸野茂氏(57)と元市議の高道一郎氏(52)の新人2人が立候補を表明している。

 市は、財政破綻の手前とされる「早期健全化団体」として、2027年度までに総額536億円の収支改善を図る計画を実行中。行財政改革を進めながら、いかに市民サービスを充実させるかが争点になるとみられる。

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 【統一選での市町議選】

 ◇市議選(政令市を除く)
岸和田、豊中、池田、吹田、泉大津、高槻、貝塚、守口、枚方、八尾、富田林、寝屋川、門真、高石、藤井寺、四條畷、大阪狭山

 ◇町議選
忠岡、熊取、田尻、岬

1323チバQ:2011/03/05(土) 20:01:40
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110304/osk11030412280008-n1.htm
あぁ厚遇…大阪市職員、退職金2736万円 局長級3800万円
2011.3.4 08:37
 大阪市職員の退職金は1人あたり2736万円−。3日開かれた市議会財政総務委員会で、平成23年度予算案に計上された市職員(一般職)の退職金の平均支給額が明らかになった。

 市総務局によると、退職金の支給月数は59.28カ月分。局長級職員では約3800万円に上るという。このほか、特別職の平松邦夫市長の退職金は任期4年で4430万円、副市長は同2983万円。平松市長はこれまで自身の退職金の取り扱いについて「市政改革の成果などをみて任期中に判断する」との意向を示している。

 厚生労働省が20年に企業約6千社を調査した「就労条件総合調査結果の概況」によると、勤続35年以上の定年退職者の退職金は、大学卒(管理・事務・技術職)で平均2281万円(支給月数44.1カ月)、高校卒(同)で1929万円(同42.4カ月)となっている。

1324チバQ:2011/03/05(土) 20:10:27
http://mytown.asahi.com/areanews/nara/OSK201103040132.html
我こそ生駒副市長に 全国公募の説明会に246人出席
2011年3月5日

 空席の副市長1人を全国公募している生駒市の説明会が2月下旬、大阪と東京で開かれ、生駒市での説明会と合わせて計246人が出席した。

 職員課によると、2月26日の大阪会場に78人が、同27日の東京会場には106人がそれぞれ出席。生駒市が62人だった。今月から郵送による応募の受け付けが始まり、2日現在で6通届いたという。

1325チバQ:2011/03/05(土) 20:11:15
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nara/news/20110303-OYT8T00075.htm
県議選 関西広域連合争点に

民・公「参加」、自・共・社「不参加」

 県が不参加の関西広域連合について、加盟の是非が、4月の統一地方選の県議選の争点として急浮上している。民主党県連が2日、選挙公約に「参加すべき」と追加したのに対し、自民党県連は同日、「不参加」への支持を盛り込んだ政策集を発表。他党も態度を明確にし始めており、早くも論戦となっている。一方で、知事選では争点には上がっておらず、対照的な様相だ。(田畑清二)

 広域連合については、荒井知事が当初から、「メリットがない」「奈良が埋没する」などと参加に慎重な姿勢を示していた。これに対し、広域連合の結成を主導した大阪府の橋下徹知事が昨年秋頃から、「(奈良とは)感覚のズレがある」などと批判を強め、県内でも賛否を問う声が高まっていた。

 統一選で参加を主張するのは、民主党県連のほか、公明党県本部。藤野良次幹事長(民主)は「広域連合に参加して意見を言い、役割を果たすべき」とし、岡史朗代表(公明)も「奈良だけが(近畿で)取り残される恐れがある」と説明する。

 一方、不参加支持は自民党県連のほか、共産党県委員会、社民党県連。県議会で3会派に分裂している自民党県連も、広域連合に対する態度は一致しており、奥山博康幹事長は「連携で十分。広域連合のみを争点に選挙すべきではない」とし、共産党県委員会の山村幸穂副委員長も「広域連合は道州制につながるもので、地方自治を破壊する」と説明する。

 市民の間でも議論は分かれる。宇陀市榛原区の幼稚園教諭の女性(22)は「奈良だけ入っていないのはおかしい」と首をかしげるが、奈良市の会社員男性(48)は「ムダな経費がかかるのでは」と話す。

 ただ、知事選では、すでに立候補を表明している荒井知事(66)も、新人で元共産党県議の北野重一氏(73)も不参加の方針のため、争点となる見通しはない。

 2月中旬に近鉄奈良駅前で市民団体が通行人約100人に行った街頭アンケートでは約9割が「参加すべき」だったといい、アンケートを実施した「関西州ねっとわーくの会」の高松義直代表は「これだけ注目されているのだから、是非争点にすべき」と話した。

(2011年3月3日 読売新聞)

1326チバQ:2011/03/05(土) 20:12:20
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110303/nar11030301400003-n1.htm
自民県連「関西広域連合、見送る勇気大切」 奈良
2011.3.3 01:40
 ■政策集に盛り込み 違い鮮明

 自民党県連は2日、今春の統一地方選で掲げる「政策集」(公約)を発表した。県が不参加の関西広域連合については「行き先のわからないバスに慌てて乗り込むより、じっくり考えて見送る勇気が大切」と盛り込み、参加の是非で争点化を狙う民主党との違いを鮮明に打ち出した。県連の奥山博康幹事長は同日、県庁で会見し「民主党のように広域連合を党利党略に使うつもりはない」と激しい批判を展開した。

 政策集では、広域連合について「やろうとしていることは府県同士の連携で十分やれることばかり」とし、「少しでも節約をしなければならない財政状況を考え、出費は1円でも抑えなければならない」「行政はより住民に近い行政組織が行うべき」と説明。参加を拒んできた荒井正吾知事に同調する内容となった。

 奥山幹事長は「広域連合へ参加するのかどうかを対立軸にしても県民が不幸になるだけ」と述べ、選挙戦の争点にはしない考えを示した。

 また政策集には、周産期医療体制の整備▽中小企業の育成を図るための人材育成支援▽平城遷都1300年祭以降の観光振興−などの項目が盛り込まれた。

1327チバQ:2011/03/05(土) 20:16:25
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=205489
決戦へ事務所開き 統一地方選の県議選
 4月10日投開票の和歌山県議選まで2カ月を切った。田辺市、西牟婁郡選挙区では、出馬予定者の後援会事務所開きが相次いでおり、選挙ムードが高まりつつある。


田辺市選挙区(定数3)

 新顔の前市議、鈴木太雄氏(39)=無所属=の後援会は5日、田辺市下万呂に事務所を開設した。鈴木氏は「農業や漁業といった第1次産業を基軸に紀南の発展に努めたい」と主張。企業や各種団体へのあいさつ回りや地域での懇談会で後援会への加入を求めている。

 5選を目指す自民現職の大沢広太郎氏(69)の後援会は7日、田辺市新屋敷町に事務所を開設。大沢氏は4期16年の実績を訴え、和歌山国体に向けた運動公園の整備、扇ケ浜の養浜事業、鳥獣害対策などの政策を訴えている。現職の立場から公務と後援会活動に力を注ぐ。

 自民現職の泉正徳氏(58)の後援会は13日、田辺市新庄町に事務所を開設した。3月5日に開設の式をする。泉氏は「雇用や地域医療、広域観光が訴えの柱。地域特性を生かした産業振興や伊勢と熊野をつなぐ観光を実現したい」と主張する。議会活動を県政報告会でアピールしていく。

 新顔の前市議、谷口和樹氏(39)=無所属=の後援会も13日、田辺市鮎川で事務所開き。谷口氏は、ふるさとを守る▽子どもの輝く未来▽強い紀南の復活を掲げ「地域の声を県政に」と強調。野見山海県議らが出席した。20日に田辺支部(朝日ケ丘)の事務所開きを紀南文化会館で行う。

西牟婁郡選挙区(定数2)

 共産元職の高田由一氏(47)の後援会は13日、白浜町大浦で事務所開き。高田氏は「地元重視の県政にしたい。政治の激震を起こさせてほしい」と訴えた。田辺市の川崎五一、真砂みよ子両市議、白浜町の広畑敏雄町議が出席した。3月5日には白浜会館で演説会を開く。

 新顔の前上富田町議、池口公二氏(54)=自民=の後援会は13日、上富田町朝来に事務所を開設。池口氏は「愛する故郷と子どもたちの未来のために尽くしたい」と抱負を述べた。小出隆道町長や町議6人、自民党県連会長の二階俊博衆院議員、大江康弘参院議員らが激励に駆け付けた。

 新顔の前白浜町長、立谷誠一氏(61)=自民=の後援会も13日、白浜町太刀ケ谷に事務所を構えた。立谷氏は「町長の仕事で知恵と知識と能力が身に付いた。絆を大切にし、西牟婁郡の課題解決のために努力したい」と決意を述べた。二階俊博衆院議員や郡内の町議会議員らが出席した。

 元職の前川勝久氏(65)=無所属=の後援会は3月上旬に旧日置川町の中心部に事務所を置く予定で準備を進めている。前川氏は「行政の経験を生かし、地元の西牟婁郡に貢献したい」と話し、有権者と顔を合わせるように、日ごとに地区を決めて一戸一戸訪ねている。





(2011年02月14日更新)

1328チバQ:2011/03/05(土) 20:16:54
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=206095
定数3に4人名乗り 和歌山県議選田辺市選挙区
 和歌山県議選の告示が4月1日に迫り、立候補予定者の後援会活動も熱を帯びている。水面下で激しい前哨戦を繰り広げる紀南の各選挙区の動きを追った。

 定数1減の田辺市選挙区(定数3)は、自民現職2人と無所属新顔2人による激戦が予想されている。前市議の新顔2人は、選挙区全域での知名度アップに懸命。自民票を固める現職も若手新顔の猛追に危機感を募らせている。

●大沢陣営

 合併で選挙区が広がった前回の選挙でトップ当選、5選を目指す自民現職の大沢広太郎氏(69)の後援会は「新顔の影響で厳しい戦いになる」と引き締めを図る。

 後援会は事務所を市の中心部に構えた。夜のミニ集会や地元のあいさつ回りをするローラー作戦を展開。「大沢氏は地域の課題を県と交渉して解決に向けて取り組める。最も仕事ができる現職の手腕を今後も生かしてもらいたい」と実績をアピールする。

 大沢氏も土日曜などに分刻みの予定であいさつ回りを展開。新たな支援者の獲得にも力を入れている。

●泉陣営

 「出遅れは否めない」とする自民現職の泉正徳氏(59)の後援会も「新顔の影響で票の行方がつかめない」と危機感をあらわにする。事務所を田辺バイパス沿いに設置。旧田辺市で知名度向上を図る。

 後援会は「元町長で本宮の印象が強いが、全域の支持を得ないと当選できない。1軒ずつお願いして新たな支持層を拡大している」と強調。「人間性と実績が魅力。まず本人に会ってもらう機会をつくりたい」と話している。

 泉氏本人も土日曜を中心に地元であいさつ回り。2月県議会終了後、県政報告会などで活動を本格化させる。

●谷口陣営

 無所属新顔の谷口和樹氏(39)の後援会は「大変厳しい。地縁、血縁の縛りが強い市議選とは違う難しさがある」と緊張感が漂う。旧田辺市内での支持拡大に努めている。

 後援会事務所は旧田辺市だけでなく、地元旧大塔村の2カ所と合計3カ所設置した。谷口氏は小さな集落にも足を運び、主張を訴えている。

 事務所には後援会入会の目標人数を掲示。後援会は「大きな支援団体はない。人と人のつながりで地道に支持を広げる。谷口氏は若いが堅実。現場主義で情熱を持つ。対話を重ね、信頼の輪は広がっている」と話している。

●鈴木陣営

 同じく無所属新顔の鈴木太雄氏(39)の後援会も、まず鈴木氏の名前と顔、政策を知ってもらう活動を展開している。

 後援会は平日は世話役が各地を回り、週末は住宅街に重点を置いて、第1次産業の振興など鈴木氏の政策をアピールしている。今後は各地で懇談会をこまめに開く予定。「30代で市会議長を務めた実績や政治的センスを市民に知ってもらいたい」と話す。

 後援会によると、将来に期待を持てる青年政治家として鈴木氏を育てていきたいという思いを持つ若い市民らが集まり始めているという。





(2011年02月24日更新)

1329チバQ:2011/03/05(土) 20:17:23
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=206180
元職と新顔が競り合い 和歌山県議選西牟婁郡選挙区
 和歌山県西牟婁郡選挙区(定数2)は、衆議院への転出や引退で現職がいなくなり、後継者も擁立されていない。議席獲得へチャンスが広がる中、返り咲きを目指す共産、無所属の元職2人と自民公認の新顔2人による激しい競り合いが予想されている。

●高田陣営

 1999年から1期務めた共産元職の高田由一氏(47)の後援会は白浜温泉街に事務所を構え、「無党派の人たちとともに新しい政治をつくりたい」と支持の拡大に努めている。

 4年前から10人前後の小集会を開催。各地で要望を聞きながら地道に続け、回数は120回を超す。

 後援会は「自民党や民主党政権に落胆しつつも政治に関心が強く、政治を変えたいと願う無党派は多い」と強調。小集会をベースにして働き掛けを強める一方、3月5日に白浜会館で演説会を開き、弾みをつけたいとしている。

●前川陣営

 白浜町の日置川地域中心部に後援会事務所を開設する予定の元職、前川勝久氏(65)=無所属=は「今回が最後の機会と思い、動いている」と訪問活動を重ねている。

 県議は2003年から3年務めた。「現職がいなくなり、地域としては過渡期になる。経験を生かし、次の世代への橋渡し役を果たしたい」と力を込める。

 現状について「できるだけ多くの人と顔を合わせる取り組みが必要。住民の真剣な声を聞き、勉強させてもらっている」とし、今は白浜町、すさみ町内を精力的に回っている。

●池口陣営

 前上富田町議の自民新顔、池口公二氏(54)はあいさつ回りを重ねている。集会を開いたり、招きを受けて会合に出席したりして、「課題」とする知名度アップに取り組んでいる。

 現在8期目のベテラン、町田亘県議(74)を送り出した上富田町が地元。支持する町議は「絶対に上富田から県議を誕生させる」と意気込む。

 こうした支持に応える形で、池口氏はいま、町内に軸足を置いている。白浜、すさみの両町での活動も今後、増やしていくという。「若さとフットワークを生かしたい」と話す。

●立谷陣営

 前白浜町長の自民新顔、立谷誠一氏(61)はあいさつ回りや集会を続けている。

 後援会幹部や支持者が強みだとするのは、約8年間、町長という行政の仕事をしてきた「経験」だ。

 13日の事務所開きの際には、来賓者から「すぐに働ける人」「即戦力になる」とのアピールが相次いだ。

 立谷氏も「問題意識を持って取り組み、さまざまな知恵が身に付いた」という。

 激しい選挙戦になると考えるが、活動については「誠心誠意訴えていくだけ」とし、「最後は有権者の皆さんが判断すること」と話す。





(2011年02月25日更新)

1330チバQ:2011/03/05(土) 20:18:14
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=206254
自民現職に新顔挑む 県議選東牟婁郡選挙区、新宮市選挙区
 東牟婁郡選挙区(定数2)は無投票の情勢から一転、選挙戦に突入する。自民現職の2人に新顔が挑む。紀南地方で唯一、政権与党の民主と最大野党の自民の公認候補が対決する選挙区として注目される。定数が現行の「2」から「1」に減る新宮市選挙区は自民現職に無所属の新顔が挑む形で、激戦が予想される。

【東牟婁郡選挙区】
松原陣営

 新顔で前串本町長の松原繁樹氏(60)は2月初めに出馬を表明し、串本町内に後援会事務所を構えた。15日付で民主党から公認を得た。相手は自民現職の2人。「政権与党の方が何かとできることが多い」と対抗心を燃やす。

 松原氏は2年前の町長選で再選を目指したが、同町を地盤にする自民の県議が推す候補者に敗れた。「町長職は1期のみだった。やり残した事を県政の場で生かしたい」と県議選への出馬を決めた。

 選挙区全域であいさつ回りを続ける。「党の戦いよりも個人の戦い」と話す。

前芝陣営

 松原氏と地盤が重なる自民現職の前芝雅嗣氏(62)は7日、串本町内に事務所を開設。前回の県議選で得票が少なかったという那智勝浦町にも21日、事務所を開き、支持の拡大を目指している。

 無風から一転、地元から新顔候補が出馬表明し、選挙戦となる。「相手は過去に町長選で勝ったことがあり、知名度もある」と警戒。実績をアピールし、支援のつなぎ留めを図る。

 本格的に活動するのは県議会が落ち着いてからだが、26日からは後援会が地元の旧串本町を中心にローラー作戦を開始した。

谷陣営

 5選を目指す自民現職、谷洋一氏(62)の後援会は13日、地盤である那智勝浦町に事務所を構えた。

 市町村合併により選挙区の区割りが変わった4年前の選挙では、激戦を制しトップ当選を果たしたが、後援会幹部は「住民から『議長やから大丈夫』とか『地元にはほかに候補者がいないので楽な選挙』などと言われるが、そんなことはない」と気を引き締める。ほかの候補者が町内で意欲的に活動していることを話題にし「防戦一方」と厳しさを口にする。県議会終了後に県政報告会などで本格的に活動する。

【新宮市選挙区】
須川陣営

 新顔の挑戦を受ける自民現職、須川倍行氏(50)の後援会幹部は「全国的に浮動票は新顔や無所属に流れる傾向にある」と危機感を募らせる。

 前回は無投票当選だったことから、8年ぶりの選挙戦で3選を目指す。鍵となるのは1年半前に新宮市長選への転戦で辞職した下川俊樹氏(67)=自民党=の票の取り込み。後援会幹部は「順調にはいっていると思うが、相手も無所属とはいえ自民の票を取り込むだろう。負けずに支援を拡大したい」と話す。

 27日、新宮市の市街地に事務所を開いた。県議会終了後から本格的に活動する。

浜口陣営

 2月初めに出馬を表明した無所属新顔の浜口太史氏(44)の後援会は13日、新宮市の市街地に事務所を開いた。浜口氏は「地域を元気づけたい。市民と行政とのつなぎ役になりたい」と決意を語った。

 元商工会議所職員で、いまは商工会議所青年部の副会長を務める。地元の三輪崎では青年会の会長を務めたこともある。「若者層を中心にすべての年代に支持されるようにしたい」と意気込む。

 昨年まで約10年間、自民党の二階俊博衆院議員の後援会「新風会」の青年部長を務めた。自民系だが、「色」を出さずに戦いたいという。

(おわり)





(2011年02月28日更新)

1331チバQ:2011/03/06(日) 14:43:06
>>1269
>>1318
>守山市(定数2)では1月の市長選で保守系市議が割れ、双方の市議が出馬を表明。県連は再三にわたり一本化を求めたが調整がつかず、週内に開く県連役員会で判断する。

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20110306ddlk25010234000c.html
’11統一地方選:県議選 守山は保守分裂へ 自民が岩佐氏公認 /滋賀
 ◇藤木氏は無所属で
 4月の県議選守山市選挙区(定数2)で保守系の元市議2人が自民党県連に公認を求めていた問題で、県連は5日、岩佐弘明氏(56)を公認する方針を藤木猛氏(46)に伝えた。7日にも正式発表する。藤木氏は無所属で出馬の意向で、保守層の分裂は避けられない見通しとなった。

 県連の石田祐介幹事長と世古正選対委員長が直接伝えた。藤木氏は取材に「公認がなくても出るつもりだった。決定は受け止めるが納得はできない」として出馬の考えを改めて表明。石田幹事長は「2人を公認する選択肢もあったが、共倒れは避けなければならなかった」と話した。

 同選挙区は両氏と民主党、対話の会から計4人が立候補を予定している。同市では1月の市長選でも当選した宮本和宏氏を岩佐氏が、対立候補を藤木氏が支援するなど保守層が分裂した。【稲生陽】

1332チバQ:2011/03/06(日) 14:55:23
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003847232.shtml
各党、熱帯びる前哨戦 前半戦投開票まで1カ月余 
 統一地方選前半戦の投開票(4月10日)まで1カ月余りとなった5日、神戸市内では複数の政党や団体が集会や街頭演説会などを開き、前哨戦が本格化した。小沢一郎元代表の処分をめぐる党内対立や、予算関連法案成立のめどが立たず、窮地に追い込まれる民主は「最も身近な選挙に勝利し、政権運営を安定させたい」とアピール。野党は、前原誠司外相の違法献金問題にも批判の矛先を向けるなど、激しい舌戦を繰り広げた。


 神戸・三宮の東遊園地ではこの日、民主党の支持母体、連合兵庫(森本洋平会長)が春闘勝利に向け、総決起集会を開催、労組関係者ら約2000人が集まった。

 兵庫県議選、神戸市議選(いずれも4月1日告示)に民主党公認、推薦で立候補を予定する20人も出席。あいさつに立った森本会長は「中央のごたごたぐらいで下を向いていては何もできない、何も変えられない」と士気を鼓舞した。

 同党兵庫県連代表の水岡俊一参院議員(兵庫選挙区)は「統一選の勝利が、厳しい国政状況を打開する突破口になる」と支持を訴えた。

 自民党兵庫県連は、神戸市中央区内で「県連大会に代わる総務会」を開いた。県連副会長の谷公一衆院議員=比例近畿=は「民主に勢いはないが、そのまま自民の追い風になるほど統一選は甘くない。地域をしっかりと回り、現職はもちろん、新人を含め、(候補者全員の)当選を目指す」と引き締めた。

 官房副長官時代の女性スキャンダルなどで、県連を一時除籍となった鴻池祥肇参院議員=兵庫選挙区=も、昨年8月の復帰以来、初めて県連の会合に出席し、「統一選後の5月末か6月には、衆院解散に持ち込みたい」と気勢を上げた。

 公明党はこの日午後、山口那津男代表が神戸を訪れ、県議選に民主が初めて候補者を擁立する兵庫区で街頭演説を行った。前原外相の政治献金問題にも触れ「菅首相の任命責任が問われる。自ら解決する力がない」と政権運営を厳しく批判。「こんな民主党に、兵庫県政や神戸市政を任せる訳にいかない」と訴えた。(藤原 学ぶ、木村信行、井関 徹)

1333チバQ:2011/03/06(日) 19:22:12
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20110301ddlk28010316000c.html
’11県議選:予想の構図/1 神戸地区 /兵庫
 任期満了に伴う県議選は、統一地方選前半の4月1日に告示、同10日に投票が行われる。毎日新聞の28日現在のまとめでは、定数89に対し127人が立候補を予定している。41選挙区のうち、国政の与野党の対立構図を描く選挙区(推薦を含む)は過半数の26に上っており、選挙結果次第で国政を揺るがしかねない可能性をはらんでいる。

 また今回から、定数が現行の92から89へと3減り、選挙区も44から41と変更された。具体的には、どちらも定数1の「西脇市」「多可郡」両選挙区を「西脇市・多可郡」(定数1)に統合。「飾磨郡」(同1)を「姫路市」(同8)に編入したが、定数8を維持した。定数2の「豊岡市」を1に減らし、どちらも定数1の「龍野市」と「揖保郡」を合区し「たつの市・揖保郡」(同2)とした。

 告示日まで1カ月と迫る中、予想される各選挙区の構図を紹介する。【統一選取材班】(敬称略、年齢は投票日現在、丸数字は当選回数)

 ◆東灘区(定数3)

 ◇6人で3議席を争奪
前田朋己 30 民新

高橋進吾 43 自現(1)

喜田結  40 共新

上原大輔 29 み新

加藤修  53 無現(3)

中村亮介 31 無新

 自民、無所属の2現職と民主、共産、みんな、民主推薦の4新人の計6人が3議席を争い、激戦は必至だ。

 民主は前回07年に2議席を獲得したが、現職の衆院選転出と離党でゼロに。新たに前田を公募で選び、推薦する中村と議席回復を図りたい意向だ。自民は前回、無所属で当選した高橋を公認。4年ぶりの議席獲得を目指す共産は喜田を擁立した。上原を公認したみんなは、昨年参院選で同区から1万5000票余りを集めた勢いをつなげたい構え。民主を離れた加藤は無所属での4選を目指す。

 ◆灘区(定数2)

 ◇民主現職に3新人挑む
石井健一郎 42 民現(2)

北浜みどり 50 自新

福田耕治  34 共新

井上力   61 新社新

 民主現職に自民、共産、新社会の3新人が挑む。6期で引退する自民現職・原亮介の票の行方が当落を左右しそうだ。

 民主公認の石井は、おじの石井一参院議員の支援者への浸透に加え、県政の実績をアピール。原の後継となる北浜は、前回07年は東灘区から公募候補で挑み、次点に泣いた。福祉の専門家の視点から支持を訴える。福田を擁立する共産は8年ぶりの議席を狙う。新社会の井上は、市議4期を務めた手腕をアピールする。

 ◆中央区(定数2)

 ◇03年の再現か 三つ巴の争い
小池啓納 61 民現(2)

原吉三  69 自現(5)

北岡浩  68 共元(1)

 民主、自民の現職と共産元職による三つ巴(どもえ)の構図。03年県議選と同じ顔ぶれによる争いとなりそうだ。元高校教諭の小池は、教育や福祉での実績を強調。地元のポートアイランドを中心に支持を訴え、3選に挑む。6選を目指す原は、県議長や党県議団幹事長を務めた手腕を掲げ、保守票固めに余念がない。03年衆院選に挑戦し、8年ぶりの議席奪還を目指す北岡は、福祉の重視を訴える。

 ◆兵庫区(定数2)

 ◇民主、初の擁立 自公現職に挑む
何里美  49 民新

立石幸雄 62 自現(7)

松田一成 58 公現(2)

井村弘子 64 共元(1)

 自民、公明の現職に民主新人と共産元職が挑む。初めて候補者を擁立した民主が、どこまで伸びるかが焦点となりそうだ。

 何(ほう)は民主の公募候補。得意の経済分野を政策の柱とし、主婦の目線をアピールする。立石は現職最多の8選に挑戦。各種団体の集会にも顔を出し、票の上積みを狙う。松田は連続トップ当選の流れを生かそうと、支持票固めに力を入れる。8年ぶりの返り咲きを目指す井村は、支持の浸透を図る。

1334チバQ:2011/03/06(日) 19:22:33
 ◆北区(定数3)

 ◇民・自現職に公・共新人争う
藤井訓博  62 民現(3)

梶谷忠修  73 自現(3)

芦田賀津美 53 公新

森浩司   39 共新

 民主、自民の現職と、公明、共産の新人による争い。現職が引退した公明が、議席を守れるかどうかが焦点だ。

 党県連幹事長を務める藤井は、出身の兵教組を中心に強固な支持基盤を誇る。2度のトップ当選を果たしている梶谷は、組織票の引き締めを進める。市議からの転身となる芦田は、5期務めた公明現職・羽田野求の2万票ともされる支持票をまとめられるかが鍵。07年市議選に挑戦した森は、今回は県議選へのくら替えとなる。

 ◆長田区(定数2)

 ◇公明現職引退、情勢は混沌
菅原優子 49 民新

加田裕之 40 自現(2)

越田浩矢 42 公新

木下清子 62 共新

 公明現職・渡部登志尋の引退で、情勢は混沌(こんとん)。自民現職と民主、公明、共産の3新人が早くも一進一退の攻防を繰り広げる。

 民主は8年ぶりの候補として菅原を公認。専門の障害者問題を政策の軸にする。唯一の現職となる加田は街頭演説を精力的にこなし、3選に挑む。渡部の後継となる越田は、支持基盤をどこまで固められるかがポイント。前回07年に続いて共産が擁立した木下は、格差是正などを訴える。

 ◆須磨区(定数3)

 ◇自・公現職引退、激しく競り合う
大塚崇弘  44 民現(1)

伊藤傑   44 自新

島山清史  40 公新

森田多希子 55 共元(1)

 民主現職と自民、公明の新人、共産元職が激しく競り合う構図。引退する自民、公明現職の支持票の行方が、結果を左右しそうだ。

 大塚は前回07年は公募候補でトップ当選を果たした。支持層を固める一方、浮動票の取り込みも図りたい。伊藤は引退する自民現職・葛西利延の後継。引き継いだ地盤を生かし、支持層固めを急ぐ。公明現職・松本義宏の後を継ぐ島山は基礎票固めに懸命。8年ぶりの返り咲きを目指す森田は支持拡大を図る。

 ◆垂水区(定数3)

 ◇前回と同じ顔ぶれで激戦
黒田一美  56 民現(3)

新原秀人  48 自現(1)

今井正子  58 共新

和田有一朗 46 無現(2)

 民主、自民、無所属の現職に共産新人が絡む構図。前回07年と同じ顔ぶれで、厳しい戦いとなりそうだ。

 黒田は支持労組や組織票固めを着実に進め、4選への動きを強める。前回は公募で選ばれた新原は、街頭演説などで知名度アップに懸命。前回に続いて今井を擁立した共産は、4年ぶりの議席奪還に向け支持層固めを急ぐ。前回トップ当選の和田は、駅前での街頭演説を積極的にこなし、票の上積みを狙う。

 ◆西区(定数3)

 ◇民主2議席確保が焦点
杉尾良文 59 民現(5)

石井秀武 44 民現(2)

谷口俊介 33 自新

松本勝雄 66 共新

石原修三 60 無元(4)

 民主が現職2人を擁立。自民、共産が新人を公認、たちあがれ日本も元職を推薦する方針で、民主が2議席を守れるかどうかが焦点となりそうだ。

 党県連幹事長も務めた杉尾は、民主現職では最多の6選に挑戦。石井は後援会活動を地道にこなし、浮動票の取り込みも図る。谷口は秘書を務めた故井上喜一衆院議員の組織票に期待。松本は8年ぶりの共産議席の奪還に向け、支持層固めを進める。09年衆院選に立候補した石原は、前回の自民公認から今回は無所属で挑む。

〔神戸版〕

1335チバQ:2011/03/06(日) 19:22:55
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20110302ddlk28010279000c.html
’11県議選:予想の構図/2 阪神地区 /兵庫
 ◆尼崎市(定数7)

 ◇7議席を8人で争う
徳安淳子 49 民現(1)

開原一晃 45 民新

黒川治  51 自現(2)

大谷勘介 32 自現(1)

下地光次 56 公現(1)

谷井勲  46 公現(1)

宮田静則 68 共元(3)

丸尾牧  46 無現(1)

 7議席を民主2、自民2、公明2、共産と無所属各1の8人が争う構図になりそう。

 民主の徳安は、長年秘書を務めていた国会議員とともに支持を訴える。新人の開原は連合の推薦を受け、労組票を固める。前回、黒川の1議席のみだった自民は、昨年11月の補選で大谷が当選。現職2人で票を掘り起こし、議席維持を目指す。

 公明の下地と谷井は共に1期目。トップと2位で当選した4年前と同様、手堅い選挙を展開しそう。共産は前回2人を擁立したが、票が割れて議席を失った。今回は宮田1人に絞り、議席の復活を狙う。

 丸尾は、情報公開と住民参加を訴える。社民は擁立を見送った。

 ◆西宮市(定数7)

 ◇議席拡大狙い、民主3人擁立
掛水須美枝  65 民現(5)

栗山雅史   36 民新

岩崎龍夫   47 民新

北川泰寿   41 自現(3)

田中章博   74 自現(3)

筒井信雄   45 自現(2)

野口裕    60 公現(5)

礒見恵子   54 共元(2)

大前春代   27 無現(1)

野々村竜太郎 44 無新

 議席拡大を図る民主と現状維持を狙う自民が各3人、公明、共産は各1人が出馬を予定。無所属2人を加えた激戦となりそう。

 民主の岩崎は、引退する現職の支持層を固める。掛水は教育問題などを訴え、栗山は無党派層への浸透を狙う。

 自民は前回と同じ顔ぶれ。北川は議員定数削減などを訴え、筒井は関西経済の立て直し、田中は雇用対策を掲げる。

 公明は、前回トップ当選の野口が強固な支持基盤で臨む。共産の礒見は、国民健康保険料引き下げなどを訴える。無所属は、補選で議席を獲得した大前が保守層を中心に浸透を図り、野々村は待機児童の解消などを主張する。

 ◆芦屋市(定数1)

 ◇新人1人が表明
幣原都 40 無新

 今のところ、立候補の動きは新人1人のみ。自民推薦の幣原は、市議2期の実績をもとに子育て、教育の分野を中心に政策を訴える。

 ◆伊丹市(定数3)

 ◇2人引退で混迷、1現職に3新人
山本千恵  39 民新

川井田清信 56 自新

合田博一  61 公現(3)

松崎克彦  56 無新

 自民、民主の現職2人が引退。現職1人と3新人が争う構図になっている。

 民主から出馬する山本は、知名度アップに懸命。自民公認の川井田は、前回トップ当選だった現職の地盤を引き継ぎたいところ。4年前、約1万7000票を獲得した合田は、支持層固めで議席維持を図る。松崎は、みんなの党推薦で浮動票の取り込みを狙う。

1336チバQ:2011/03/06(日) 19:23:13
 ◆宝塚市(定数3)

 ◇民・自・共の現職3人表明
池畑浩太朗 36 民現(1)

森脇保仁  58 自現(2)

練木恵子  48 共現(4)

 民主、自民、共産の現職3人が立候補を予定。無所属1人の出馬の動きがある。

 09年の補選で無投票で初当選した池畑は農業政策を訴える。前回トップと小差で2位当選した森脇は、伊丹空港存続などを主張し保守層にアピール。練木は、介護保険料の引き下げなどを訴え、支持基盤を引き締める。

 ◆川西市・川辺郡(定数3)

 ◇現職2人と1新人出馬へ
越田謙治郎 33 民新

加茂忍   59 自現(4)

篠木和良  64 無現(1)

 自民公認、公明推薦の現職2人と、民主公認の新人1人が立候補を表明している。

 川西市議を2期務めた越田は、引退する民主現職の支持層固めを図る。5期目を目指す加茂、再選を狙う篠木は、これまでの実績をもとに支持を訴える。

 ◆三田市(定数2)

 ◇現職2人に新人が挑む
芝野照久 59 民現(4)

中田英一 29 み新

野間洋志 66 無現(2)

 現職2人に新人が挑む構図。芝野は民主への風当たりが強い中、実績をアピールして組織固めを図る。中田は議員報酬引き下げなど議会改革を訴え、無党派層への浸透を狙う。自民の推薦を受ける野間は、こまめに支持者回りをこなし、保守層を引き締める。

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 敬称略、年齢は投票日現在、丸数字は当選回数

〔神戸版〕

1337チバQ:2011/03/06(日) 19:23:54
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20110303ddlk28010335000c.html
’11県議選:予想の構図/3 姫路・中播磨・西播磨地区 /兵庫
 ◆姫路市(定数8)

 ◇9人で8議席を争う
竹内英明  37 民現(1)

岩谷英雄  66 自現(7)

五島壮   67 自現(6)

北野実   51 自現(1)

水田裕一郎 46 自新

大野由紀雄 57 公現(4)

北条泰嗣  57 公現(2)

杉本ちさと 58 共現(2)

林晃司   39 み新

 飾磨郡との合区で定員は実質1減となり、9人で8議席を争う。民主は前回トップ当選の竹内が連合などの支持基盤をまとめている。自民は4人を擁立。ベテラン岩谷は遺族会などの支援を得ており、五島は県連幹事長の知名度を生かす。北野は姫路青年会議所で得た人脈を駆使し、現職である父親の後継水田は臨海部の地盤を引き継ぐ。出馬を見送る飾磨郡の自民現職は他候補の支援にまわる。公明は大野が北部、北条が南部と住み分け、市議らの協力を得ながら支持を固める。杉本は福祉政策の充実を訴えて票の上積みを目指し、県政運営の透明化を訴える林は辻立ちなどで知名度拡大を図る。

 ◆相生市(定数1)

 ◇三つどもえに
谷口隆司 60 無現(2)

盛耕三  58 無新

服部玲子 62 無新

 3選を目指す自民推薦の谷口に、市議からくら替えする民主推薦の盛と、病院副院長の服部が挑む三つどもえが予想される。谷口は実績をアピール、盛は市の活性化、服部は医療・福祉・介護の充実を訴えている。

 ◆たつの市・揖保郡(定数2)

 ◇無投票の公算
山口信行 68 無現(5)

栗原一  60 無現(3)

 今回から旧龍野市と旧揖保郡の2選挙区が合区され、定数2となった。今のところ旧龍野市の山口と旧揖保郡の栗原の他に動きはなく、無投票の公算が大きい。

1338チバQ:2011/03/06(日) 19:24:25
 ◆赤穂市・赤穂郡(定数1)

 ◇現新の争い
長岡壮寿  50 無現(2)

鉄山万里子 30 無新

 前回は無投票だったが、現職と新人の争いになりそう。長岡は自民の推薦を受け、2期8年の実績を訴えている。民主の推薦を受ける鉄山は女性の感性を生かして赤穂・上郡を元気にしたいと強調している。

 ◆宍粟市(定数1)

 ◇再選か雪辱か
高嶋利憲 58 無現(1)

春名哲夫 59 無新

 前回は現職と新人2人の三つどもえの戦いだったが、今回は再選を目指す高嶋と雪辱を期す春名との一騎打ちとなる見込み。ともに旧山崎町を地盤とし、激戦が予想される。前回、議席を失った長田執の票(7316票)の行方に注目が集まる。

 ◆佐用郡(定数1)

 ◇4選目指す現職
石堂則本 67 無現(3)

 前回は選挙戦になったが、4000票を上回る大差で石堂が3選を果たした。旧上月町議、旧上月町長も務め、知名度抜群の石堂のほかに立候補の動きはなく、無投票の公算が大きい。

 ◆神崎郡(定数1)

 ◇現新の一騎打ち
上野英一 57 無現(1)

宇崎寿幸 58 無新

 前回同様、現職と新人の一騎打ちとなる可能性が高い。上野は旧大河内町(現神河町)の元町長や県議1期4年の実績を強調。宇崎は元福崎町議や会社経営者としての経験をアピールする。

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 敬称略、年齢は投票日現在、丸数字は当選回数

〔神戸版〕

1339チバQ:2011/03/06(日) 19:25:07
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20110304ddlk28010301000c.html
’11県議選:予想の構図/4 東播磨・北播磨地区 /兵庫
 ◆加古川市(定数4)

 ◇民主に後継新人、他は同じ顔ぶれ
迎山志保 35 民新

釜谷研造 79 自現(5)

岸本一尚 50 公現(1)

星原幸代 68 共現(1)

井上英之 40 無元(2)

 民主の現職が引退し、迎山が後継で立つほかは前回と同じ顔ぶれ。迎山は衆院選のスタッフも経験し、労組の強い支援を得る。今任期中に議長も経験した釜谷は安定した支持基盤で6選を目指す。固い地盤を持つ岸本も支持拡大で再選を目指す。前回、待望の1議席を得た星原は死守に全力を挙げる。前回涙をのんだ井上は自民の推薦を受け雪辱を狙う。

 ◆加古郡(定数1)

 ◇現新の一騎打ち
永富正彦 73 無現(3)

吉岡敏子 66 無新

 現職と新人による稲美町出身同士の一騎打ちになりそう。民主推薦の永富は3期の実績を強調し、労組を中心に支持固めに注力。議長も務めた稲美町議から転身の吉岡は、自民の推薦を受け、知名度アップに余念がない。

 ◆高砂市(定数2)

 ◇民主が新人擁立
三戸政和 32 民新

山本敏信 65 自現(4)

西野将俊 43 無現(2)

 前回、無投票だったが民主が公募に応じた三戸を擁立し、8年ぶりの議席奪還を目指す。山本は議長も経験した実績を訴え支持基盤を固め、自民推薦の西野も若年層を中心に支持拡大を狙う。

 ◆小野市(定数1)

 ◇現職に2新人
河島信行 64 み新

藤原昭一 65 無現(4)

藤本勝利 47 無新

 元中学校長の河島は市議1期目。教え子らの支援を得て県議報酬3割カットなど、議会改革を掲げる。自民推薦の藤原は県政とのパイプ役としての実績と、警察署誘致などで果たす即戦力をアピール。

 民主推薦の藤本は歯科医で前回の県議選に続く再挑戦。人口減に歯止めをかける子育て支援策を主張する。

 ◆西脇市・多可郡(定数1)

 ◇合区で現職激戦
東野敏弘 56 無現(1)

内藤兵衛 52 無現(1)

 2選挙区が合区され、現職同士の激戦に。民主推薦の東野は西脇市選出で旧黒田庄町長。若者定住を訴え100カ所以上で小集会を開催。自民推薦の内藤は多可郡選出の元総合商社マン。西脇市の自民支持層などにも「政治は実現力」をアピールする。

 ◆加西市(定数1)

 ◇現新の争い
井上智章 44 民新

小田毅  69 無現(3)

 井上は市議1期目。基幹道路網整備、教育施策の拡充で人口流入を「実現する県政へ」の転換を訴える。自民推薦の小田は小集会で企業誘致の実績を訴え、観光振興などによる経済力強化を掲げる。

 ◆加東市(定数1)

 ◇民主、人選まだ
藤本百男 57 自現(1)

 藤本は教諭経験を生かした教育施策の実績を強調。基幹道路網や河川・農業基盤の充実も訴える。民主が無投票阻止へ向け新人候補の擁立に動いているが、人選が進んでいない。

 ◆三木市(定数1)

 ◇自民推薦現職に無所属新人挑む
仲田一彦 38 無現(1)

山田和広 31 無新

 自民推薦の現職に無所属新人が挑む。他に立候補の動きはなく、両者の一騎打ちとなる公算が大きい。

 故井上喜一衆院議員の秘書を務めた仲田は、再選に向け幅広い層の支持を狙う。1月に立候補を表明した山田は若さを強調し、知名度拡大を図りたい。

 ◆明石市(定数4)

 ◇前回無投票が一転、激戦に
岸口実   46 民現(2)

松本隆弘  48 自現(2)

伊藤勝正  44 公新

新町美千代 64 共現(3)

打田剛之  33 み新

榎本和夫  54 無新

 民主、自民、共産の現職に公明、みんな、自民推薦の新人が挑む。前回07年の無投票から一転、県内屈指の激戦区となった。

 民主は現職の岸口に候補者を絞り、着実な議席確保を狙う。自民は現職の松本に加え、市議から転身の榎本を推薦。市議とも連携しながら、保守層固めと支持の底上げを図る。公明は現職・橘泰三の後継に伊藤を擁立し、議席死守に懸命。打田は10年参院選で約2万票集めたみんな支持票をまとめられるか。新町は議席維持に向け、支持拡大を進める。

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 敬称略、年齢は投票日現在、丸数字は当選回数

〔神戸版〕

1340チバQ:2011/03/06(日) 19:26:32
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20110306ddlk28010172000c.html
’11県議選:予想の構図/5止 但馬・丹波・淡路地区 /兵庫
 ◆豊岡市(定数1)

 ◇1減も無投票か
 定数1減となったが、自民現職1人が引退を表明しており、自民推薦の日村の無投票の可能性が高い。

 ◆養父市(定数1)

 ◇連続無投票か
 前回に続いて自民推薦の藤田以外に立候補の動きはなく、無投票となりそうな情勢だ。

 ◆朝来市(定数1)

 ◇自民現職引退、元市議名乗り
 自民現職の引退表明と同時に元市議の安福が名乗りを挙げた。他に複数の新人に出馬を探る動きがある。

 ◆美方郡(定数1)

 ◇再選目指す現職
 前回選挙で民主推薦のベテランを破って初当選した自民推薦の上田以外に動きはない。

 ◆篠山市(定数1)

 ◇無投票の可能性
 自民推薦の小西以外に立候補の動きはなく、無投票となる可能性が高い。再選を目指す小西は支持者回りをこなし、支持の拡大を着実に進める。

 ◆丹波市(定数1)

 ◇自民現職4選か
石川憲幸 55 自現(3)

 4選を目指す自民現職の石川以外には立候補の動きは見えず、無投票になりそうだ。石川は県政報告会をこまめに開き、支持の拡大に余念がない。

 ◆洲本市(定数1)

 ◇12年ぶりに選挙戦へ
矢尾田勝 71 無現(3)

浜野隆  47 無新

浜田知昭 63 無新

 無所属の現職と新人2人が立候補の意思を示しており、12年ぶりの選挙戦となる可能性が高くなっている。

 03、07年と連続で無投票当選した矢尾田は副議長を務めた経験を強調し、4選に向け支持票固めに余念がない。10年の市長選にも立候補した浜野は、金のかからない選挙を訴える。浜田は元副市長の行政手腕をアピールし、広い人脈を生かした戦いを目指す。

 ◆淡路市(定数1)

 ◇無投票の公算大
 自民推薦の原以外に立候補の動きはなく無投票の公算が大きい。今回初めて自民の推薦を得た原は、県政報告会などを開き、支持層固めに余念がない。

 ◆南あわじ市(定数1)

 ◇16年ぶり選挙か
永田秀一 67 無現(5)

阿部守  39 無新

 6選を目指す自民推薦の現職に、無所属新人が挑む構図となりそう。選挙戦になれば、16年ぶりとなる。

 永田は自民党県連の政調会長を務めるなど、豊富な経歴が強み。支援者回りなど支持層固めを着実に進める。阿部はどこまで知名度を浸透できるかが鍵となりそう。=おわり

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 敬称略、年齢は投票日現在、()数字は当選回数

〔神戸版〕

1341チバQ:2011/03/08(火) 23:47:52
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003851646.shtml
就任まで“空白の2カ月”もう4度目 県議選など 
 統一地方選の兵庫県議や神戸市議などの5選挙では「選挙は4月、任期は6月10日まで」の状態が続いている。阪神・淡路大震災直後の統一選(1995年)が特例法により延期され、その後、99年に選挙日程だけを統一地方選に合わせたため、この「2カ月の政治空白」が生じた。当選した新人議員は2カ月間は議員活動ができず、逆に引退や落選した現職は議員の身分のままこの期間を過ごす。投票率や選挙費用、議員年金などの問題が壁となり、手をつけられないまま今回で4度目となる。


 県議、神戸市議のほか、西宮や芦屋市議、芦屋市長の5選挙。

 今期で引退する議員は新任期スタートまで定例会や委員会の開催予定はなく、登庁もしなくていい“開店休業”状態となる。4月の地方選で当選した新人、元職の当選者は「議員バッジなし」が2カ月続き、「有権者の判断がすぐに反映されない」との指摘が上がる。

 首長や議員の任期は、地方自治法で4年と定められている。投票日と任期満了のずれを解消するには、国が新たな特例法をつくるか、首長や全議員が辞職あるいは自主解散するしかない。

 しかし、任期を統一選の日程に合わせる法改正に国は消極的だ。議員側も、引退、あるいは落選した議員が辞職すると、6月1日の在職を基準とするボーナス(期末手当)がもらえなくなるほか、3期目の議員の場合、在職日数が11年10カ月となって「12年以上」で受給資格が得られる「議員年金」に支障が出る。このため本格的な議論に踏み込めないままだ。

 県選管も「99年に日程を統一選に戻したが、その方が県民の関心が高く、投票率アップにつながる。経費の面でも、6月実施より効率的」と説明。今のところ、特例法による「2カ月の政治空白」が解消される兆しは見当たらない。(藤原 学)


 【早急に改善を 地方選挙に詳しい岡田章宏・神戸大教授(政治学)の話】 住民の代表である議員の最も大事な仕事は首長や行政当局の機能チェックだ。最大で2カ月も議会が「機能停止」となる事態は早急に改善すべきだ。平成の大合併により統一地方選の選挙数が減り、議員年金も廃止の方針が打ち出されるなど状況は変化している。空白解消に向けた議論を進めてほしい。

(2011/03/08 08:45)

1342チバQ:2011/03/09(水) 22:39:17
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003853858.shtml
「筋違いで違和感」知事発言を三木市長批判 
 兵庫県の井戸敏三知事が、各地の首長による地域政党設立の動きについて「主張を通すための環境づくりとして、配下議員を増やすような動きはいかがなものか」などと発言したことに対し、三木市の薮本吉秀市長は8日、「配下ではなく、政策を議論する同志。知事の発言は筋違いで違和感がある」などと批判し、地域政党をめぐる議論が活発化した。

 薮本市長は先月下旬、自らが代表となり、4月24日投開票の同市議選(定数18)に立候補する8人とともに、地域政党「三木新党8人のサムライ」を立ち上げた。

 薮本市長は8日、「議会を行政のチェックだけの集団から政策集団に変えていこうとしている。8人全員が通っても過半数は取れず、政策を押し通そうとするものではない」と反論。「価値ある活動か否か、責任ある公人ならば活動を見てから発言すべきだ」とのコメントを発表した。

 井戸知事は7日の定例会見で、橋下徹大阪府知事らによる首長新党の動きについて、「(首長が)議会に自分の仲間を増やしていくことを行うのは、消極的であってほしい」などと述べていた。

(斉藤正志)

(2011/03/09 08:00

1343チバQ:2011/03/13(日) 13:37:50
>>577-580とか
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/osaka/news/20110313-OYT8T00040.htm
「防災拠点」疑問の声

府咲洲庁舎地震被害
 東日本巨大地震で、大阪・南港の府咲洲(さきしま)庁舎(旧WTC、55階建て)は、丸1日以上にわたって一部エレベーターが停止するなどの被害を受けた。地域政党「大阪維新の会」を率いる橋下知事は、咲洲への本庁舎全面移転を府議選の争点に掲げる構えだが、防災拠点としての機能性に疑問符が付いた形で、論議を呼びそうだ。

 府内の揺れは最大で震度3だったが、西日本一の高さ(256メートル)を誇る咲洲庁舎では、「ゆっくりした長い揺れが10分近く続いた」(府職員)という。超高層ビルに深刻な被害をもたらすとされる「長周期地震動」の影響とみられ、発生時に展望台にいたという男子大学生(22)は「長い横揺れに立っていられなかった。手すりにずっとつかまっていた」と話す。

 設備面のトラブルも相次ぎ、エレベーター全26基が緊急停止。うち4基に男性5人が閉じこめられ、全員救助まで5時間近くもかかった。エレベーターを支えるワイヤロープが絡まる被害も出るなど、発生から丸1日が過ぎた12日夜の時点でも8基が復旧していないという。

 また、咲洲庁舎に近い天保山では60センチの津波が到達しており、近い将来の発生が予想される東南海・南海地震では、周辺がさらに高い津波に見舞われる可能性がある。埋め立て地にみられる液状化現象によって道路の通行ができなくなる恐れもあり、河田恵昭・関西大教授(防災・減災論)は「防災上、長所より欠点がはるかに多く、庁舎移転はやめるべきだ」などと指摘していた。

 今回の地震について、橋下知事は11日夜、報道陣に「咲洲庁舎自体に問題はなかったが、揺れへの対応をしっかりしないといけない」と述べ、同庁舎の耐震性を強化する考えを示した。ただ、府議会からは「緊急事態に対応する拠点の役割を担えないのではないか」(民主党府議)との声が出ている。

給水車など派遣 大阪市

 東日本巨大地震から一夜明けた12日、大阪市水道局職員13人が給水車2台など車両計6台で仙台市と茨城県に向かった。水道水入りのペットボトル2万本を仙台市に届けるほか、給水や復旧活動にあたる。建設局からは3人を下水道の復旧作業のため派遣。交通局は土木職員1人を仙台市営地下鉄の被害状況調査のため派遣した。

政令市連携し支援 災害対策本部

 大阪市はこの日、災害対策本部(本部長・平松邦夫市長)を開き、京都、神戸、堺の3政令市と連携して被災地の復旧支援に当たる方針を確認した。

やっと着いた

 関西空港のロビーでは、羽田発の便の遅れで12日午前0時過ぎ、大阪市方面に向かう臨時バスを待つ乗客であふれた。



航空機の遅れの影響で臨時バスを待つ利用客ら(12日午前0時過ぎ、関西空港で)  梅田行きバスを待っていた同市福島区の会社員男性(47)は、出張先の東京都品川区のビル内で被災。激しい揺れで棚が倒れ、近くの女性が負傷したという。男性は「3時間かけて羽田空港まで歩いた。大阪までたどり着いたが、もうくたくた」と疲れた表情で語った。

 JR新大阪駅も早朝から混雑。昼過ぎに東京駅から到着した就職活動中の金沢工業大3年田中辰弥さん(21)(金沢市)は、栃木県小山市の企業説明会に参加している最中に地震に見舞われたといい、「ガタガタと音がしたかと思うと激しい横揺れが続き、机の下にもぐった」と振り返った。

 説明会は中止となり、JR小山駅に向かうと新幹線も電車もストップ。日帰りのはずが近くの体育館で一夜を明かし、たまたま見かけた埼玉行きのチャーターバスに飛び乗った。「遠回りしたけれど、家までもう少し。友人に車で送ってもらいます」と話した。

(2011年3月13日 読売新聞)

1344チバQ:2011/03/13(日) 14:07:19
http://mainichi.jp/area/nara/news/20110308ddlk29010610000c.html
変わる地方自治:’11統一地方選/1 政策立案・監視機能 /奈良
 ◇「出来レース」の質問作成 行政チェック“不全”
 「あの人の質問は難しくてよう分からん」。昨年2月、定例県議会の開会を控え、ある県職員は保守系ベテラン議員の答弁書作成に頭を抱えていた。質問の狙いを確認するために向かったのは、この議員ではなく、県幹部のところだった。議員に代わって質問を作成していたのだ。

 県議会では、保守系の一部ベテラン議員が質問する場合、県職員が作成する慣習が続いている。職員は事前に議員から尋ねたいテーマを聞き取り、意向に沿った質問を作る。原稿を議員に届け、要望があれば肉付けする。こうして質問内容が練られていく。

 「出来レース」とも言える慣習には双方にメリットがあるという。議員は質問を作る手間が省け、県から新しい施策の情報を引き出せる。県側も「伝えたい施策を議会で発信できる」(幹部)。ある施策の変更を巡り、追及してきた野党の共産党議員から質問される前に、保守系議員に質問を依頼したこともあった。

 自然と県に都合のいい質問になり、厳しい追及を避けられる。長年続いてきた持ちつ持たれつの関係だが、ある県幹部は「議会のあり方に厳しい目が向けられる今、県の質問作成もやめるべきではないか」と漏らす。

    ◇

 08年の6月定例県議会で、議員提案の「県行政に関する基本的な計画等を議会の議決すべき事件として定める条例」が可決された。行政運営の基礎となる5年以上の基本計画を議決の対象とする内容だ。

 中心となったのは当選2回の井岡正徳議員(自民党)。基本計画は議決対象ではないため、議員には参考資料として配布されるだけで、踏み込んだ議論はなかった。井岡議員は「中長期的に取り組む大きな課題に、議会として意思を示すことができる」と説明する。

 この条例制定後、計画案への対応は変わった。9月議会で議決する場合、6月議会で審議し、必要なら修正する。ある県幹部は「緊張関係が生まれた」と評価する。これまでに議決されたのは「県土砂災害対策基本方針」「県長期水需給計画」など7件。ただ、修正はまだ1件もない。

 その後、がん対策推進条例や「議会の憲法」と言われる議会基本条例などが議員提案で制定された。「知事の事務執行を監視する」「政策立案と政策提言を行う」。議会基本条例にある条項だ。今はまだ一部の議員に限られているが、使いこなす能力が問われている。

    ◇

 4月の統一地方選を前に、議会に対する有権者の視線が厳しさを増している。変わりつつある議会の現状を、毎日新聞が県議会・市町村議会を対象に実施したアンケート調査結果とともに報告する。

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 ■視点

 地方議員は、首長の行政執行に対する監視機能や、住民福祉の向上につながる政策条例を制定する権限などを持ち、地方自治法に定められている。しかし、実態は十分機能しているとは言い難い。

 県議会では職員が質問を作成するような慣習がいまだに続いており、議論は低調だ。政策については「我々はプロだが、相手(議員)はアマチュア」(県幹部)と、蓄積や力量の差が大きい。議員提案の政策条例の動きもまだわずかだ。

 しかし、こうした地方議員を選んできたのは私たち有権者だ。4月の統一地方選では、1票を投じる基準として、自分で質問を作成しているか、政策条例に取り組んだかなどを検証することから始めたい。【阿部亮介】

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 ◇メモ
 07年4月以降、県議会・市町村議会で可決された議員提案の政策条例は10件。このうち県議会が3件で、他は奈良市や橿原市など7市町村。大和郡山市は09年に路上喫煙防止条例を制定している。

 首長提案の議案を否決・修正をしたケースは計142件。市長と議会が対立している自治体に多く、五條市62件▽生駒市26件▽奈良市11件。一方、県議会や大和高田市、宇陀市、御所市など20市町村はゼロだった。

1345チバQ:2011/03/13(日) 14:07:56
http://mainichi.jp/area/nara/news/20110309ddlk29010500000c.html
変わる地方自治:’11統一地方選/2 議員定数・報酬 /奈良
 ◇市民が削減直接請求 広がる議会不信
 「定数削減が改革でなければ、何を議会改革と言うのか」「議会の第一の機能は行政監視。削減で監視の目が減るのは行政側の思うつぼだ」「議会活動は『議員数×能力×やる気×時間』で計れる。やる気を20%高めればカバーできる」

 昨年12月21日、生駒市議会(定数24)の定例議会最終日。市民の直接請求による議員定数6減、報酬30%減の条例改正案の審議で、2議員が定数4減、報酬15%減の修正動議を出した。慣例を破り事前通告なしの「ガチンコ対決」となった質疑は、議員が激しく火花を散らした。

 結局、直接請求案、2議員の修正案はともに否決され、4月の市議選は現行定数のままで実施される見込みになった。報酬は市長提案の12%減を微修正して可決した。

    ◇

 地方議会に定数と報酬削減を迫る声が高まっている。この4年間で、県内12市中8市が定数を削減した。残る4市のうち、生駒、大和郡山両市で昨年、市民が定数・報酬削減を直接請求する動きが相次いだ。

 生駒市の市民団体が、公式な会議時間数だけで計算した市議の時給は約7万円。議員が公式の場以外で議論したり、活動していても市民からは見えない。「そもそも報酬に見合う仕事をしていない」という議会不信が広がった。

 さらに自治体の財政悪化を背景に、市民に痛みを伴う行政改革が進む。「議会も痛みを分かち合い、身を切るべきだ」と訴える活動に多くの市民が共感し、直接請求を求める署名はいずれも必要数を上回った。

    ◇

 一方、定数・報酬減には「少数意見を排除し、民主主義のパイプを細くする。年金生活者など特定の人しか議員になれなくなる」と懸念する声も多い。報酬12%減を提言した生駒市特別職報酬等審議会答申(昨年11月)は、地方分権の流れを踏まえ、「ボランティアだけでできる職務ではなく、専門的にフルタイムで活動することが今まで以上に求められる」「サラリーマンが退職して議員活動に専念できる程度の所得保障と活動費用確保も必要」と指摘した。

 定数・報酬減が進んだ県内のある町のベテラン議長は「以前は極端とも言える少数意見をはじめ多様な声があり、『そういう考え方もあるのか』と勉強になった。今はそれがなくなり、活気が失われた」と嘆く。望ましい定数・報酬に向けて議会と住民、双方の模索は続く。

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 ■視点

 「民意の反映に代議員数は多いほど理想」。2月の大和郡山市臨時議会で、定数4減などを直接請求した「市政を正す会」の中村健代表は議会でこう述べた。請求と矛盾するとの指摘もあったが、「多いのが理想」と考える人でさえ、「こんな議員なら減らした方が良い」と思わせたと、より深刻に受け止めるべきだろう。

 有能な人材確保に高い報酬が必要なのは、自明の理だと思う。「住民のためにきちんと働いてくれるなら、報酬はむしろ上げてもいい」と考える人は決して少なくない。

 「改革を怠り、既得権の上にあぐらかいているだけ」。立候補者には、そんな市民の思いに真摯(しんし)に向き合いつつ、報酬・定数に関する考えを、議会の役割や改革と関連付けて訴えてほしい。【熊谷仁志】

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 ◇メモ
 県議会や市町村議会の議員定数は、07年4月時点で631だったが、4月の統一地方選では573に減る。奈良市議会は08年12月議会で、46から39に削減。五條市議会は合併で18から21に増えたが、財政状況などを考慮して09年11月に15まで減らした。

 報酬も減少傾向が続く。議員1人当たりの月額報酬は最高が県議の78万円。市議は33万〜65万円で、町村議は20〜30万円。最少は御杖村議の14万7000円。報酬とは別に期末手当が支給される自治体もある。

1346チバQ:2011/03/13(日) 14:08:34
http://mainichi.jp/area/nara/news/20110310ddlk29010589000c.html
変わる地方自治:’11統一地方選/3 口利き /奈良
 ◇低い改革意識 条例改正、公表制度も
 「この業者に発注できないか」。昨冬、職務中のある県職員を、保守系県議が尋ねて来た。県発注工事を懇意にしている業者に契約させるのが狙いだった。職員はやんわりと断った。以前より件数は減ったものの、ある県議は「口利きや不当介入はまだある」と言う。

 議員の口利きは、公共工事の発注に限らない。生活保護の認定や職員人事、保育所の入所など多岐にわたる。

 大和高田市では、昨年4月〜今年1月に受けた生活保護の相談約315件のうち、約1割が議員の紹介による案件だった。職員が議員控室に呼ばれ、その場で生活保護の申請者を紹介されることもあり、職員は「議員が同席すれば、言葉はなくてもプレッシャーと受け止めてしまう」と話す。

 奈良市でも、職員の人事異動に関する口利きが横行。昨年度だけで41件あったことが明らかになっている。

    ◇

 議員の口利きが市に負の遺産をもたらし、後世代に負担が及ぶケースが今年1月、奈良市で表面化した。市土地開発公社が過去に、市議の口利きで不当に高額な価格で土地を購入。長年利用されないまま塩漬けになり、含み損は約188億円に上る。

 奈良市中ノ川造成事業用地(15・97ヘクタール)は、取得交渉に市議が介入し、約58億円で購入。金利負担などを含めた簿価は約83億円(09年度)に膨らんだが、実勢価格は1%にも満たない7400万円(08年度末)だ。

    ◇

 「口利きは議員の仕事」。ある市議はこう断言し、問題だという認識はない。生活保護の申請を口利きした大和高田市のある議員も「支持者から頼まれれば当たり前」と開き直る。依頼者の希望通りになれば、選挙での支援につながる。

 口利きを防ぐ手だてはないのか。大和高田市議会は昨年12月、政治倫理条例を改正し、口利きを禁止した。しかし罰則はなく、口利きは依然として続いている。

 生駒市では、元議長らによる汚職事件を受けて07年11月から、職員に対し議員の口利きなどがあった場合、内容を記録して公表する制度を始めた。市監査委員事務局は「以前に比べ、口利き行為はほぼなくなった」と評価する。

 奈良市もすべての口利きを記録、公開する制度の創設を検討している。公開が一定の歯止めになることは期待できる。ただ、肝心の議員の意識改革はまだこれからだ。【阿部亮介、山本和良】

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 ■視点

 口利きがなくならないのは、それが議員と依頼者の双方に利益をもたらすからだ。依頼者は目的を遂げ、議員は選挙や政治活動での見返りが期待できる。困窮状態にある人が、口利きによって行政の支援を得られるケースもある。

 しかし、議員は一部の住民の利益だけではなく、全体の福祉を向上させるのが本来の役割だ。口利きは本来あるべき行政をゆがめることにつながり、正当な行為とは言い難い。

 生駒市や奈良市は、市長主導で実態を透明化し、歯止めをかけようとしている。これとは対照的に、議会の対応は鈍い。議会不要論や定数削減を求める動きの背景には、口利きに代表される議員の姿勢を厳しく問う声がある。議員が自覚しない限り、こうした声はやまないだろう。【阿部亮介】

1347チバQ:2011/03/13(日) 14:09:00
http://mainichi.jp/area/nara/news/20110311ddlk29010443000c.html
変わる地方自治:’11統一地方選/4 議会改革 /奈良
 ◇信頼回復に汗 活動公開、透明化の動きも
 「普段着の言葉で分かりやすく説明を」「議員活動が不十分。政策立案を積極的に」

 昨年11月、天理市議会が市内9カ所で開いた議会報告会。議会改革の取り組みを説明し、地域が抱える課題などに関する自由な意見を聞いた。市民200人以上が参加し、厳しい意見を寄せた。

 報告会の開催は2回目。きっかけは09年9月に県内で初めて施行された議会基本条例だ。「市民主権を基礎とする市民の代表機関であることを自覚し、市民参加型議会の推進により、開かれた議会を目指して活動する」とうたい、議会情報の積極公開、市民との情報共有、説明責任を十分に果たすこと、議会報告会開催などを明記した。

 佐々岡典雅議長は「『議会不要論』まで飛び出す中、住民の信頼を得るには、必死に汗をかかなければならない。条例を制定し、説明会を2回開いたぐらいで議会不信が消えるわけはない。説明会のあり方を工夫し、政策討論会も検討するなど、さらに知恵を絞りたい」と話す。

 生駒市議会も昨年、議員報酬・削減問題を巡って意見交換会を開催し、市民との直接対話に初めて取り組んだ。天理、生駒両市、平群町では、議案に対する議員の賛否を議会報で掲載し始めた。本会議をインターネット中継する議会も増えている。

    ◇

 自治体が地方議員に支給する政務調査費。使途があいまいで「第二の議員報酬」とも呼ばれてきた。各地で不適正使用が問題視される中、香芝市議会は昨年9月、関係条例を改正し、県内で初めて使途基準を厳正に定めた。

 同市議会では、04年度から1人月5万円が支給されている。07、08年度支給分のうち、543万円(11人)について市監査委員が「使途が不適切」と指摘し、議員が返還した。趣味の書籍を議会活動の資料として購入したケースもあった。

 基準では、2親等以内者から借りた住居の事務所費やコピー機のリース料、所属政党機関誌購読費の計上は認めない▽パソコン、カメラなどの物品購入は任期中1回限り半額計上が適正−−など細かく規定。違反した場合、議員名や違反内容が公表される。領収書も添付が義務づけられ、請求があれば公開する。

    ◇

 「議会・議員の姿が見えない」「改革を怠っている」。そんな住民の批判に応え、議会活動の公開や透明化の取り組みが少しずつ始まっている。改革の動きは広がるのか。議会側の姿勢が注視されている。【熊谷仁志、山本和良】

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 ◇メモ
 議会基本条例を制定しているのは、県▽天理市▽平群町▽十津川村の4議会だけで、生駒市議会は3月中に骨子案を作成する方針。残る35市町村議会には制定の動きはない。

 議案に対する議員の賛否を公表しているのは、生駒市▽天理市▽平群町の3議会。橿原市議会は、記名投票の場合に限り公表している。有権者との意見交換や説明の場などを設けているのは、天理市▽安堵町▽十津川村の3議会に過ぎず、議会側の情報発信に対する意識は乏しい。

 政務調査費は、大和郡山、葛城の両市を含む24市町村議会が支給なし。月額支給額の多い順では、県議会30万円▽奈良市議会8万円▽天理・香芝市議会5万円。広陵、三宅、田原本、川西、東吉野の5町村議会は1〜2万円となっている。

1348チバQ:2011/03/13(日) 14:09:31
http://mainichi.jp/area/nara/news/20110312ddlk29010208000c.html
変わる地方自治:’11統一地方選/5止 首長と議会 /奈良
 ◇−−緊張保ち、是々非々で対応 「本来あるべき姿」
 「次の選挙で引きずり下ろしてしてやろうと、議会が抵抗、嫌がらせをしてきた」

 生駒市の山下真市長は2月25日の副市長公募説明会で、06年2月の就任当初を率直に振り返った。

 議員24人中18人が推した現職を大差で破って初当選。直後に編成した06年度一般会計当初予算案は、市の歴史で初めて否決された。07年4月の市議選で近い議員が増えたが、同年9月に副市長選任案、09年12月に新病院設立議案が否決された。

 10年1月の市長選で再選され、同年9月に懸案の新病院設立議案がようやく可決された。議長を除く22人中賛成は12人だった。

 緊張関係を保ちながら是々非々で対応し、議会側の議案修正も受け入れる。山下市長は現在の関係を「本来のあるべき姿」とする。一方で、市長の支持母体の政治団体は4月の市議選に現職2人と新人3人を擁立。ある新人は市長と手を組む写真を名刺に刷り、二人三脚ぶりをアピールする。

 市政の基盤安定を狙う動きに、市長と距離を置く議員は神経をとがらせる。12月の本会議では「議会に必要がないのは、市長のイエスマンとなる議員だ」とけん制した。

    ◇

 大和郡山市では逆に、市長と議会の蜜月ぶりを象徴する出来事があった。認定こども園の昨年4月開園と園児募集の記事が、関連議案が可決される前に市の広報紙(昨年2月15日号と3月1日号)に載ったのだ。反発した議員が「法律違反」と指摘し、懲罰を受ける事態となった。

 市は「準備行為で違法ではない」とするが、「議会承認で正式決定」の断りがない記事に、市民団体は「議会や民主主義の軽視。議会全体が市に抗議し、責任を問うべきだ」と議会に申し入れた。

 認定こども園は前年の12月議会後に急浮上した。臨時議会を開いて承認を受けた後、市民に周知する方法もあった。しかし、市は議会に根回しで済ませて記事を掲載し、「事後承諾」の形を取った。ある関係者は「『議会と行政のなれあい』と指摘されれば、そうかもしれない。議会との関係がいいから、市民にとって良いことを素早くできる」と話す。

 10年度から3年間で一般会計の黒字化を目指す大和高田市。市長と議会は財政健全化最優先で一致しており、良好な関係を維持している。生駒の病院問題のような市民を二分する大きな課題がないのも一因になっている。【熊谷仁志、山本和良】(おわり)

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 ■視点

 大阪府や名古屋市で、「変革」を掲げる首長が、議会を「抵抗勢力」として対決姿勢を強めている。首長と議会の対立は、首長提案議案が成立しないなど、行政の停滞要因になる。このため、首長派の議員を増やそうとする動きが広がっている。

 しかし、首長の意のままになる議会はチェック機能の低下を招く危うさを持つ。首長の独走を許さないため、行政監視を最重要な役割とする議員は、選挙という最も重い市民の負託を受けて「二元代表制」の一翼を担う。

 「権力は腐敗する」という言葉がある。議会は、絶大な権力を持つ首長とどう向き合うべきなのか。「地域主権」が叫ばれる今こそ問われている。【熊谷仁志】

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 ◇メモ
 首長提案の議案は原案通り可決されることが多く、07年4月以降、県議会や大和高田市など20市町村議会で否決・修正はゼロだった。

 一方、首長と議会が対立関係にある自治体では否決・修正されるケースが目立つ。07年4月以降142件あり、五條市62件▽生駒市26件▽奈良市11件▽下市町6件▽橿原市5件。このうち一般会計や特別会計の予算案の修正・否決は少なくとも15件ある。このほか、奈良市議会は基本構想案や基本計画案、大和郡山市議会ではし尿処理料金や下水道料金の関連議案が否決された。

1349チバQ:2011/03/17(木) 19:26:25
http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/110317/20110317025.html
被災地以外は統一選実施 橋下氏、心境複雑
2011年3月17日
 東日本大震災の被災地を中心に4月の統一地方選を延期する特例法案が閣議決定され、被災地以外は予定通り選挙実施の見通しについて、橋下徹大阪府知事は16日、「今、選挙でマイクを取って名前を連呼している場合じゃないでしょ」と疑問を投げ掛けた。ただ代表を務める大阪維新の会候補者の負担感を念頭に選挙実施への反対の姿勢は示さず、揺れる心境を吐露した。


 大災害が発生後の選挙実施をめぐっては候補者の間にも戸惑いが生じ、大阪府議選に出馬する国政政党の現職府議は「何もしないわけにはいかない。選挙カーで回って『よろしく』と訴えなければいけないが、あまり触れると有権者は『どうなってんねん』となる」と対応に苦慮している。

 橋下知事は同日の定例会見で「福島原子力発電所の世界的にも危機といわれる事象を抱えながら一部地域だけ選挙延期はあまりにも実態からかけ離れている」と政府方針を指摘したが、維新の会候補の選挙準備を念頭に「延ばされるとずっと(選挙費用の)お金を出し続け、どこかで(出馬を)あきらめなければいけない」とも。

 選挙実施の方向性を踏まえて維新の会のタウンミーティングや街頭演説を続ける意向を示し、「やりにくい状況だが、やるしかない」と複雑な表情を浮かべた。

1350チバQ:2011/03/17(木) 19:27:54
>>1259
http://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/0003872521.shtml
芦屋市長選一騎打ちか 統一選後半告示まで1カ月 
 統一地方選後半戦で、芦屋市長選と、西宮、芦屋、伊丹、宝塚の4市議選が、17日で告示1カ月前となる。神戸新聞社のまとめでは4市議選には16日現在、約160人が立候補を予定。東日本大震災を受け、街頭演説などを自粛する動きがある一方、津波対策など「防災」が争点に浮上しそうだ。投開票は4月24日。


 芦屋市長選は、3選を目指す無所属現職の山中健氏(61)と、無所属新人で県議の山田美智子氏(64)の一騎打ちとなる可能性が濃厚だ。阪神・淡路大震災以降の行財政改革のあり方や、南海地震の発生で予想される津波への対策見直しなども争点となる見込み。

 同時に実施される芦屋市議選(定数22)には現職20人、元職2人、新人6人の計28人が立候補する意向を示している。定数が3減となった西宮市議選(定数42)では、60人弱が立候補準備を進めている。伊丹市議選(定数28)の立候補予定者は、現職19人、新人17人の計36人。宝塚市議選(定数26)は現職23人、新人11人の計34人。

 東日本大震災を受け、街頭演説や議会報告ビラの配布を自粛する動きが広がる。伊丹市議選の立候補予定者は「自分をアピールするだけでは、有権者から『こんな時に選挙か』と言われかねない」と悩む。宝塚市議選の立候補予定者は、既に印刷していたパンフレットに、震災に触れたチラシを添えるという。

 芦屋市では、駅前で募金活動を行う市議選立候補予定者も。投票率低下を心配する声もあり、西宮市議選の立候補予定者は「支持者から『選挙は延期ですね』という電話があった」という。

 また芦屋市会は16日、議員互助会などから50万円を全国市議会議長会を通じて送ったほか、お見舞いの気持ちを表す決議を行うことを検討している。尼崎市会も義援金を検討中という。

(2011/03/17 09:00)

1351チバQ:2011/03/17(木) 19:28:28
http://www.sankei-kansai.com/2011/03/17/20110317-050879.php
橋下知事 「大阪府庁移転」を一時凍結 旧WTCの被災想定再検証
 東日本大震災を受けて、大阪府庁咲洲庁舎(旧WTCビル)への本庁舎移転を目指していた橋下徹知事は16日、「全面移転をごり押すつもりはない。ワンクッションおいて考え直す」と述べ、本庁舎移転構想を一時凍結する考えを明らかにした。知事が代表を務める大阪維新の会は、咲洲庁舎への本庁舎移転を掲げてきたが、この日は「統一選の争点からは落とさなくてはならない」と言及した。

 今回の震災で想定外の津波が発生したことをもとに、府の被害想定などを再検証したうえで、防災拠点のあり方を考え直すとしており、統一選後の5、6月ごろに方針をまとめるという。今回の地震で大阪は震度3だったが、咲洲庁舎では高層ビル特有の長周期地震動が発生したとみられ、エレベーターの長時間閉じ込めやパネルの落下、100カ所以上のひび割れが起きるなど、府内有数の被害が出ていた。

 一方で、橋下知事は「大阪の津波発生を考えたとき、沿岸部に誰もいなくてよいのかと思う。指揮官がしんがりを務められ、津波で流されない、ベースキャンプが重要。WTCの方が防災拠点にふさわしいということになるかもしれない」とも語っており、移転撤回を前提とした構想凍結ではないことを強調した。

 本庁舎移転構想をめぐっては、防災拠点としての脆弱(ぜいじゃく)性が指摘され、これまで府議会で2度にわたり否決されている。橋下知事は「偶然だが、否決されていたことで今回、考える機会を持てた。猛勉強しながら、自分の頭を整理したい」と述べた。

 また、統一選が、被災地の特定地域以外は、予定通り実行される見通しになっていることについては「選挙どころじゃないのが普通の感覚。だが、選挙を延期すれば、お金をかけて事務所を維持したりしている候補者たちが持たない。国の方針があるからにはやる」と指摘。これまで「大阪市役所をぶっつぶす」などとしてきた過激なフレーズについては「表現は大きく変えるが、役所の再編という訴える内容は変えない」と話した。

(2011年3月17日 08:34

1352チバQ:2011/03/17(木) 22:03:40
http://www.kyoto-minpo.net/archives/2011/03/17/post_7671.php
2011年3月17日 20:46
向日市長の辞職勧告を決議  向日市議会
 向日市議会(定数24)は17日、久嶋務市長に対する辞職勧告決議を可決(賛成14)しました。賛成したのは日本共産党(8人)、向陽クラブ(3人)、向政21(1人)、無所属(2人)。

 決議は、「市長としての行政管理能力と自覚の欠如」があるとして、○石田川2号幹線築造工事事故で原因者追及の姿勢を後退させ、市民への説明責任を果たさず、損害額全額(約2億円)を市民負担にした○北野台雨水貯留槽漏水事故で水道事業管理者としての管理と危機意識の欠如が露呈した○水道料金引き下げの議員提案の提出に際して、一部議員に否決することを要請するなど、市民より自分の立場を優先する背信姿勢が顕著である―など6項目を挙げています。

1353チバQ:2011/03/19(土) 10:35:57
下がない!
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/news/20110315-OYT8T00011.htm
統一選2011 戦いの構図(上)
府議選

 統一地方選まで、あと約半月と迫った。前半戦は4月1日告示、同10日投開票で府内では府議選(定数60、選挙区数25)と京都市議選(定数69、選挙区数11)が行われる。後半戦は同17日告示、同24日投開票で向日、京田辺、木津川の3市長選や福知山、宇治など6市議選と、久御山、和束の両町議選(告示は同19日)がある。2回に分け、統一選の情勢を紹介する。

 府議選は今回から定数が62から60に削減される。現在の党派別の議席数は、自民25▽民主14▽共産11▽公明6▽無所属5(うち議会会派「京都創生フォーラム」4)で、欠員1。今のところ計94人(現職50人、元議員2人、新人42人)が出馬の意向を示している。

 政権与党の民主は、南区、京丹後市、南丹市・船井郡の3選挙区を除いた計22選挙区で、23人の候補を擁立し、また3人の無所属候補を推薦する方針だ。

 前回選で複数候補擁立の選挙区はなかったが、今回は左京区、右京区、伏見区、宇治市・久世郡の計4区で2人ずつ公認を立てる。

 ただし、民主政権への支持率が低下している影響などもあって、当初、公認候補の予定だった舞鶴市選挙区の候補が無所属で立つことを希望するなど、「民主」の看板を意図的に外す動きも出ている。山本正・府連幹事長は「民主党を取り巻く情勢は厳しいが、出来る限りの候補者は発掘してきた」と話す。

 府議会第1党の自民は、ベテラン4人が引退。現職21人と新人6人が立ち、第1党の座を死守する考えだ。

 亀岡市以外の全選挙区に候補を立て、右京区、伏見区、木津川市・相楽郡の3選挙区では2人を擁立する。

 多賀久雄・府連幹事長は「民主党の迷走に国民は飽き飽きしている。ここ数年に失った支持者を取り戻し、政権奪還の足場を作る」と意気込む。

 府議会内で唯一の野党の共産。全選挙区で候補を立てる方針だが、綾部市のみ、まだ候補が決まっていない。2大政党がクローズアップされた前回選でも11議席確保したことを党内では「善戦だった」と評価する声が多く、新井進・府議団長は「民主も自民も退潮して閉塞感がある。現有議席を守りながら、前回失った山科や右京を回復したい」。

 公明は、現有6議席だが、左京区で定数1減となったことを勘案し、同区選出の現職が京都市議選に転出。現職の1人は引退するが、代わりに新人が立って5議席確保に万全を期す。角替豊・党府本部代表代行は「条例の議員提案権のためにも5議席が必要」とする。

 昨年の参院選比例選で府内で15万票近い票を集めたみんなの党も府議選に初参戦。西京区と伏見区にそれぞれ1人ずつ擁立する。

 前回、伏見区で1人が出馬し、落選した社民は、今回、綾部市で公認候補を立てる。(上野将平)

(2011年3月15日 読売新聞)

1354チバQ:2011/03/20(日) 10:03:42
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20110320000010
「悩む」立候補予定者 滋賀県議選 低投票率も心配印刷用画面を開く

立候補予定者の集会で黙とうする参加者ら(18日夜、甲賀市甲南町) 4月1日告示の滋賀県議選で、東日本大震災の影響が広がっている。原発事故が続く中、活動を自粛している立候補予定者は「選挙どころではないが、手をこまねいているわけにもいかない」と、再開の時期や活動方法に頭を悩ます。投票率の動向にも注目が集まっている。

 11日の大震災発生後、各党、政治団体はマイクの使用や街頭宣伝を自粛している。有権者に配慮し、決起大会を中止したり規模を縮小させたりした立候補予定者もいる。駅での訴えをやめた近江八幡市の現職は「原発の災害が続き、選挙どころではない雰囲気だ」と困惑する。

 東近江市の現職は20日の事務所開きを大幅に簡素化する予定で、「避難者の受け入れなど復興への支援を呼びかける場にしたい」と話す。

 大津市の新人は駅前でビラ配りをする代わりに募金活動を始めた。支援スタッフは「選挙戦で名前の連呼をするかどうか。知名度を上げたい新人には悩ましい」と戦略の見直しを進めている。

 守山市の新人は19日のフォーラムで取り上げるテーマに防災を加えた。「県民の地震への関心は高い。県の防災対策を知ってもらう機会にしたい」と話す。選挙中は極力、ガソリンを使わないよう工夫するという。

 大震災は投票率にも影響を与えそうだ。「選挙報道が少なく、有権者の関心は低い」と低下を予想する立候補予定者が多い一方、「こういう時こそ政治の力が必要だと再認識し、投票行動につながるのでは」と期待する声もある。ある政党関係者は「有権者が保守的になり、現職に有利に働くのでは。新人の支援体制を強化する必要があるかもしれない」と分析している。

1355チバQ:2011/03/20(日) 10:05:39
http://www.sankei-kansai.com/2011/03/20/20110320-050972.php
統一選目前 各陣営 活動手探り
 統一地方選の告示が目前に迫る中、東日本大震災を受け、各政党や陣営が対応に苦慮している。橋下徹知事が掲げた「大阪都構想」を争点に盛り上がりを見せていた大阪でも、震災後は一転して自粛ムードに。19日には街頭演説を再開した政党がある一方、時期尚早ととらえる党もあるなど対応が分かれており、手探りの前哨戦が続いている。

のぞくジレンマ

 統一選をめぐっては、震災で甚大な被害を受けた自治体について選挙を延期させる特例法が18日に成立。岩手、宮城、福島などの激甚被災地以外では、予定通り4月投開票の日程で行われるが、市議選を控える高松市議会の主要会派が同日、被災地での燃料不足を考慮して選挙カーの使用自粛を申し合わせるなど、自粛の動きも目立っている。

 「西日本の安全安心を守り、陣頭指揮を取れる大阪都を今すぐ作る必要がある。断腸の思いで、これから政治活動を続ける」。19日午後、大阪市福島区内。マイクを握った橋下氏は、強い口調で訴えた。

 大阪では統一選で府議選、大阪市議選、堺市議選などが予定され、橋下氏はこの3つの選挙で、自身が率いる地域政党「大阪維新の会(維新)」の過半数獲得を目指し、他の既成政党としのぎを削っている。

 地盤や看板のない新人候補が多く、橋下氏の高い人気が軸となる維新は、有権者の関心の高まりと投票率アップが躍進へのカギとなる。震災後は目立った選挙活動を自粛してきたが、18日には対話集会、19日には街頭演説を再開した。

 18日夜、吹田市内で開かれた集会。いつもは大阪都構想を熱っぽく語る橋下氏だが、「選挙なんかやってる場合じゃない」と切り出し、最後には「政治活動やってもいいですかね」と改めて聴衆に尋ねた。

 19日の街頭演説前、知事として被災地への支援物資出発を見送った後にも「自粛するぐらいなら、選挙を中止すべきだ」と発言。予期しなかった状況下でのジレンマをのぞかせた。

「募金に回せ」

 19日からの3連休は本来、選挙戦本番に向けた格好のアピールの場となるはずだったが、維新と相対する他党も対応に苦慮する。

 民主党の大阪府議選出馬予定者は「あいさつ回りをしていたら『選挙やる金あるんやったら募金に回せ』と言われた」と話し、「マイクを握るのは当面難しい」と複雑な表情を見せる。

 党府連は各陣営に「演説を控えるとか、義援金集めと選挙活動を一緒にしないようにとアドバイスしている」(幹部)という。

 公明党大阪府本部も、連休中は派手な活動を自粛する方針。担当者は「4月になってもすぐにこのムードが変わるわけではない。今までと同じ選挙活動は難しい」と頭を抱える。

 自民党大阪府連では、18日までは選挙活動を自粛するよう党から通知があったが、19日からは基本的に各陣営にまかせる方針。ただ、「今は問い合わせには『街頭演説は見送ったほうがいいのでは』と伝えている」といい、状況を見ながらの対応が続いている。

(2011年3月20日 07:01

1356チバQ:2011/03/20(日) 10:11:23
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20110309ddlk28010321000c.html
行革プランの「現場」から:’11県議選に寄せて/1 県財政 /兵庫
 ◆県税の徴収方法や徴収体制の充実・強化を図る 効果額25億円(第2次行革プランから)

 ◇差し押さえはタイヤ 滞納税回収は絶対的課題
 カン、カン、カン……。時折激しく雪が降る3月上旬の午後、大阪府内のある工場。階段を上っていく、スーツ姿の男性数人の靴音が冷たく響く。「今から国税徴収法に基づく捜索を実施します」。窓からわずかに漏れる明かりの下、事務室のロッカーから書類を引き出し、一枚一枚めくりながら目を通していく。地方税を滞納した製造会社に対し、公売にかける物品を差し押さえるため、県と宝塚市、猪名川町が実施した捜索だ。

 発注元の大手電器メーカーが突然、発注を打ち切り、操業が立ちゆかなくなった会社は昨年8月に「自主閉鎖」。延滞金を含め2000万円以上が未納となっていた。1時間余りの捜索の結果、差し押さえできたのは絵画2点にスタッドレスタイヤなど段ボール箱10個程度だった。

 県税の滞納額は09年度で約236億円と県税全体の4%。うち個人県民税は約142億円と滞納額の6割に上る。07年に「三位一体の改革」の税源移譲で所得税(国税)が減った一方、個人県民税を含めた住民税(地方税)が増えたため、存在感を増した個人県民税の滞納は県財政の逼迫(ひっぱく)に直結しかねない。

 特に個人県民税は、市町が市町民税と一括で「個人住民税」として徴収し、うち4割が県に毎月支払われるシステムのため、滞納額を減らせるかは市町の取り組み次第。そのため県は07年度から、滞納された個人住民税を回収する市町を支援しようと態勢を構築してきた。

 現在は専門の県職員7人を神戸、姫路、豊岡の県税事務所3カ所に配置。市町に派遣されて滞納案件を一緒に調査し、回収方法の指導や差し押さえにも立ち会う。その結果、09年度までに住民税を滞納した2595人計約22億円分に着手し、2016人計約18億円分を処理。06年度と比べると、職員が派遣された市町は未派遣の市町より3ポイント以上、回収割合が改善した。

 ただ、仮に滞納された個人県民税約142億円が全額回収できても、県財政の根本的な改善は難しい。県がまとめた「第2次行革プラン」の試算では、県単独では解消できない赤字が18年度までに560億円まで累積するからだ。

 この原因こそ、「三位一体の改革」にある。国庫補助金等が4・1兆円縮減された半面、国からの税源移譲は3兆円にとどまったからだ。不十分な税源移譲は県財政を慢性的な税源不足に落とし込み、税の滞納額回収は絶対的な課題となりつつある。

 今回の大阪府内のケースのように、長引く景気の落ち込みや経済構造の転換から、滞納に至るケースも増えている。県財政の危機的状況が迫る中、滞納者の事情も配慮しながら、少しでも税収を上げたい−−。工場の階段を下りる職員らの足取りも重い。

    □   □

 08年度に策定された「新行財政構造改革推進方策」(新行革プラン)を見直した「第2次行革プラン」の最終案は、開会中の県議会2月定例会で可決される見通しだ。財政支出を抑制した数々の事業見直しは、県民の暮らしを直撃することになる。この第2次行革プランが描く県の将来像は、県政のチェック機能を担う県議会がこの4年間どう考え、どう行動したかの産物ともいえる。4月1日告示、10日投開票の県議選を前に、行革プランの「現場」から県政の課題を追う。【石川貴教】=つづく

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 ■個人住民税徴収支援

 市町が個人住民税を徴収する取り組みを支援するため「個人住民税整理回収チーム」を市町に派遣し、共同で滞納整理にあたる現在の体制を強化する。

〔神戸版〕

1357チバQ:2011/03/20(日) 10:11:51
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20110310ddlk28010385000c.html
行革プランの「現場」から:’11県議選に寄せて/2 定時制高廃止 /兵庫
 ◆教育の充実を図るため、定時制高校の活性化などを進める 効果額−(第2次行革プランから)

 ◇「行き場所奪わないで」 再編計画に反対署名10万人
 県内に22校1分校ある定時制高校の一つ、県立川西高校宝塚良元校。2年生の高橋祐弥さん(25)はかつて15歳の時に同校に入学したことがあるが、アルバイトとの両立が難しく、1年ほどで退学した経験がある。中卒では就職に不利な現実に直面する中、学び直したい思いが芽生え、再び同校の門をたたいた。

 現在は介護福祉士の資格取得を目標に、昼間は障害者の介助施設で働き、午後5時半から学校に通う。「60代の人やブラジル国籍のクラスメートもいる。いろいろな人が学ぶこの学校だからこそ、やり直せた」。定時制独特のアットホームな雰囲気に学ぶ喜びを感じる高橋さんだが、学校は今、存続の転機を迎えている。

 定時制高校は、不登校の経験者や障害者など多様な事情を抱え、全日制への通学が困難な人たちの「受け皿」の役割を果たしてきた。これに対し、県教委は「働きながら学ぶ生徒は減っており、幅広いニーズに対応する必要がある」と判断、定時制を統廃合して午前(1部)・午後(2部)・夜間(3部)の「多部制」単位制高校の設置を推進している。

 県教委の方針もあって、県内の定時制高校は00年度の32校1分校から、10年度には22校1分校まで減少。その代わりに、多部制単位制高校3校が新設された。さらに宝塚良元校に加え、県立川西高校と伊丹市立高校の定時制3校の募集を12年度から停止し、多部制単位制高校を新設する計画が打ち出されている。

 ところが、効率性を求める県教委の方針は思わぬ事態を招いた。

 定時制高校の募集定員に占める合格者の割合「充足率」をみると、00年度の75・3%から10年度には93・5%(多部制含む)と20ポイント近く上昇。入試で定員に満たない学校で実施する再募集試験の不合格者数も、07年度の5人から▽08年度14人▽09年度17人▽10年度45人−−と右肩上がりに増え、定時制が「狭き門」となる現状を生み出しつつある。

 充足率の上昇は一見、定員割れが恒常的だった定時制高校の効率化の点では好転しているようにみえる。半面、「狭き門」となることは、多様な国籍や幅広い年齢層を柔軟に受け入れることができた定時制ならではの懐の深さを、失いかねない面もはらんでもいる。

 「働く学生のための学校を奪わないで」。今年1月、宝塚市内、宝塚良元校など3校の存続を求める集会で、在校生や卒業生、保護者らが切実に訴えた。再入学から半年ほどで発表された県教委の再編計画に反対しようと、高橋さんも生徒会副会長として、存続運動の先頭に立つ。地元住民をも巻き込んだ存続を求める署名は約10万人分に上った。

 「定時制は地域に溶け込んでいて、誰もが通いやすい学校。夜間の枠が減ると行き場所のない人が増えてしまう」。こう語る高橋さんは、今日も夜のとばりが下りた教室でいつもの仲間と机に向かう。【近藤諭】=つづく

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 ■定時制高校の活性化

 多部制単位制高校は生徒の幅広いニーズに対応するため、設置を推進。その際、近隣の定時制高校を募集停止し、多部制単位制高校への統合を検討する。

〔神戸版〕

1358チバQ:2011/03/20(日) 10:12:18
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20110311ddlk28010322000c.html
行革プランの「現場」から:’11県議選に寄せて/3 雇用 /兵庫
 ◆若年者支援のため「若者しごと倶楽部」に事業重点化、効果額2億3200万円(第2次行革プランより)

 ◇求人情報検索の日々 明かり見えない若年層
 雨が窓をたたいていた。今月1日、尼崎市名神町3の「ハローワーク尼崎」。市内に住む男性(34)はパソコンに向かい、求人情報を検索していた。2年近く、こうした生活が続いている。結婚もしたいし、子どももほしい。でも、定職に就いていないと厳しいと思う。「(採用は)35歳がボーダーラインか」。焦りは募る。

 男性は2年ほど前まで、大手電機メーカーの契約社員だった。テレビのプラズマパネルが点灯するかを、機械を使うなどしてチェックする役割だった。正社員の採用試験を受けたものの、結果は不合格だった。

 県立高校を卒業後、四つの仕事を経験した。すべて製造業の技術職で、就職するなら同じ職種がいいと考えている。ただ、履歴書の欄を埋められるような資格はない。職業訓練校への入学も考えたが、高倍率でかなわなかった。

 若年層の就職状況が厳しさを増している。兵庫労働局が昨年11〜12月に実施した聞き取り調査では、県内にある大学・短大で今春に卒業する新卒者の就職内定率は59・3%(大学62・2%、短大42・8%)。県内の今年1月の有効求人倍率(季節調整値)も0・57倍と依然として低水準にとどまる。同労働局は「県内は重厚長大産業が多いので、雇用状況が回復するペースも緩やかになるのでは」と分析する。

 そこで、県は来年度、「ひょうご・しごと情報広場事業」のうち、50代の求職者を中心に支援する「シニアしごと倶楽部」などを廃止。学生や、おおむね40歳未満の仕事探しを援助する「若者しごと倶楽部」に重点をシフトする。

 取り扱う求人数が減少し、シニアしごと倶楽部への相談件数は減っているが、若者しごと倶楽部への相談は07年度が7658件だったのが、09年度は1万3713件に。廃止事業から人員を若者しごと倶楽部に移し、40歳に近い年長者やフリーター向けの求人開拓に力を注ぐという。

 男性も若者しごと倶楽部を利用したことがある。しかし、「ちょっと話をしただけで、『インターネットなどで調べてください』という対応をされた。アドバイスをしてくれると思ったが、事務的だった」と語る。

 若年層の就職難について、関西学院大の井口泰教授(労働経済学)は「長期のフリーターの中には、家族の支援もなくなり自信を失っている人もいる。蓄えがなくなり、生活保護を受けざるを得ない状況に陥りやすい」と指摘。「30代のフリーターは正規雇用の経験がない人が多く、職場への適応にも時間がかかるので精神面でのケアが必要で、住宅の確保を手助けすることも大切」と語る。

 男性は、この2年間で約20社を受験したが、半数が書類選考で落とされた。同居する年金生活の親に、郵送されてくる不採用通知を見られたくない。

 「すぐにでも就職先を決めないと、家にも居づらい」。深いため息をついた。【後藤豪】=つづく

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 ■県の就職支援事業

 就職状況が厳しい若年者のため、「若者しごと倶楽部」に事業を重点化、きめ細かな支援をする。一方、50代の求職者を中心とした「シニアしごと倶楽部」は廃止する。

〔神戸版〕

1359チバQ:2011/03/20(日) 10:12:48
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20110317ddlk28010398000c.html
行革プランの「現場」から:’11県議選に寄せて/4 高齢者福祉 /兵庫
 ◆重度障害者医療費助成事業などの所得制限を見直す 効果額33億6300万円(第2次行革プランより)

 ◇医療費負担ズシリ 助成条件さらに絞り込み
 「迎えに来ましたよ。病院に行きましょう」

 車椅子の橋口友輔さん(71)=神戸市須磨区=は、介護ヘルパーの手を借りて介護タクシーに乗り込んだ。泌尿器科や内科など週3、4回の病院通いが日課の橋口さんには、今や顔なじみとなったヘルパーの存在が生命線だ。

 橋口さんは98年、脳梗塞(こうそく)の影響で左半身に麻痺(まひ)が残り、身体障害者1級の認定を受けた。入院や福祉施設に入所したが、05年から現在のマンションで1人暮らし。唯一の所得は2カ月に1回支払われる約15万円の障害者年金だが、毎日1時間、買い物や洗濯などのサービスをヘルパーから受け、家賃や食費を除くとほとんど残らない。月3600円の医療費の自己負担額が重くのしかかる。

 「健常者から見れば少ない負担額かもしれないが、1人暮らしの高齢者にとっては大きな問題。死んだ方がましだと思うこともある」。橋口さんが語る。

 障害者の医療費負担は原則1割だが、橋口さんのような重度の障害者に独自の助成制度を設けている都道府県は多い。兵庫県の場合、1、2級の身体障害者や1級の精神障害者がいて、最も所得の多い人の住民税が23万5000円以下の世帯が原則対象。一つの医療機関を2回以上受診し、自己負担額が月額1200円を超えれば、残りの負担はゼロ。低所得世帯はさらに限度額を引き下げている。

 これでも負担額は決して少なくはないが、県は「第2次行革プラン」で助成の条件をさらにしぼる方針を打ち出している。「障害者の医療費負担は、個人ではなく世帯の構成員全員で負担する」という厚生労働省の意向が働いているからだ。

 県もこれに倣うように、所得制限の計算方法を、世帯の構成員全員の所得を合計して基準に当てはめる方式へと12年度中に変更する方針だ。その結果、一つの世帯に給与所得者が2人以上いる場合、助成が受けられないケースも生じる。橋口さんのような重度障害者は県内に約9万8000人いるが、今回の見直しで、県の試算では約2000人の助成がなくなる見通しだ。

 妻とは離婚し、1人暮らしの橋口さんは、今回の制度見直しの影響を受けない。しかし、県は09年に自己負担額を200円引き上げた経緯があることから、「徐々に負担が大きくなってきている。いつか障害者全体に影響が出てくるのでは」と危機感を募らせる。

 「外に出て人と話をしないと、さびしさで胸が張り裂けそうになる」。橋口さんは昨年12月、NPO「しゃらく」の介助旅行サービスを利用し、1泊2日の東京旅行に出かけた。福岡に住む親友にも会いに行きたいが「今の生活では経済的に余裕がない。体が不自由だが、人並みに人生を楽しみたいだけなのに」。車椅子が鈍く光った。【米山淳】=つづく

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 ■重度障害者医療費助成事業

 世帯の構成員同士で支え合うという考え方に合わせ、最も多い人の所得を基準としていた現行の制度を、世帯員の所得の合計で判断する方式に変更する。

〔神戸版〕

1360チバQ:2011/03/20(日) 10:13:14
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20110318ddlk28010359000c.html
行革プランの「現場」から:’11県議選に寄せて/5 地方の公共交通維持 /兵庫
 ◆コミュニティバスの支援を見直す 効果額7100万円(第2次行革プランより)

 ◇欠かせぬ生活の足 住民の手で「代替」の動きも
 JR豊岡駅前に停車した20人乗り小型バスから、つえをついたお年寄りらが次々と降りてきた。豊岡市が03年に運行を始めたコミュニティバス「コバス」。「車を運転できなくなったので、今はコバスだけが頼り」。2年前に脳梗塞(こうそく)を患ったという池田亀夫さん(63)=同市妙楽寺=が話すように、交通弱者にとってなくてはならない生活の足だ。

 100円の均一料金で豊岡駅や市役所、ショッピングセンターなどを結ぶ2路線各約10キロを朝から夕方まで1時間ごとに走り、平日は1日18便運行する。ただし、1便あたりの平均乗客数は6・7人(09年度)と低迷。年間1200万円生じる赤字は、国や県、市の補助金で補てんされているのが現状だ。

 これに対し、県は第2次行革プランで、コミュニティバス運行に対する補助金にメスを入れる。赤字の8割は国の特別交付税で手当てされ、残る2割を県と市が半分ずつ負担してきたが、見直し後は県の負担割合が3分の1に減らされ、コバスの場合の補助額は120万円から80万円に削減されることになる。

 コバスの運行エリアは但馬の拠点都市・豊岡の中心街。但馬の他の地域に比べれば人口が密集し、公共交通を維持できる条件は比較的恵まれていそうだが、実情は厳しい。豊岡駅前の大開西地区の高齢化率は2月現在で42・3%、かつてにぎわった宵田商店街は54・2%と65歳以上が半数を超え、中心市街地でさえ「限界集落化」しており、いずれ人口減が見込まれるからだ。

 その一方、地域交通の新しい芽も生まれている。民間路線バスが撤退し、豊岡市が走らせていたコミュニティバスも廃止となった同市出石町の奥山地区。昨年11月から、住民ボランティアが市の公用車を借り、交代で運転手を務める乗り合いタクシー「チクタク奥山」の運行が始まった。

 かつて運行されていたコミュニティバスの乗客は1日平均0人〜1・1人程度とほとんど利用されなかったが、「チクタク」は平均3・2〜5・9人程度と大幅増。コミュニティバスの運行に市が支出していた月26万円の経費も、「チクタク」では約9万円と3分の1まで軽減された。

 曜日限定の予約制という制限はあるが、運営責任者の徳網武男さん(65)は「顔見知りの近所の人が玄関先まで出迎えてくれる気安さと、1回100〜200円という料金の安さでお年寄りが喜んで使ってくれる」と話す。

 10年度に県の補助金を受けているコミュニティバスは23市町199路線ある。「人口減」「地域経済の疲弊」「高齢化」という厳しい現実の中で生活の足をどう守るか。中貝宗治市長は1日の会見でこう語った。「市民の足を守ることが市のスタンスなので、『チクタク』のようなこともして何とか市民の足を守りたい」【皆木成実】=つづく

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 ■コミュニティバス支援

 市町が運行するバスへの補助事業。補助金を自治体負担分の半分から3分の1に削減するが、過疎法や辺地法などで指定されている過疎地域の路線は除外する。削減の対象は豊岡や宝塚、明石など10市の74路線。

〔神戸版〕

1361チバQ:2011/03/20(日) 10:14:04
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20110319ddlk28010397000c.html
行革プランの「現場」から:’11県議選に寄せて/6止 医療 /兵庫
 ◆県立病院と公立病院等の再編・ネットワーク化を図る 効果額−(第2次行革プランより)

 ◇「最後の砦」も医師不足、1地域に2救命センター
 2月下旬の深夜、岡山県境に近い病院で、心臓病を経過観察中だった高齢女性の心電図が不自然な波を描き始めた。「胸が苦しい」と顔をゆがめる女性の様子に、医師は心筋の血管が詰まる急性心筋こうそくを疑った。すぐにカテーテルを入れて血管を広げ、心筋の壊死を食い止めなければ……。だが、カルテを見た医師の表情が曇った。女性にはカテーテル検査に使う造影剤にアレルギーがあったのだ。「これは手術が必要かも」。こう判断した医師は女性の転院搬送を決めた。

 日付が変わる中、救急車は国道をひた走り、姫路市西庄の県立姫路循環器病センターに滑り込んだ。当直の循環器内科医や研修医が待ちかまえていた。緊急手術に備えて心臓外科医もいた。「ステロイドホルモンを投与すればアレルギーを抑えられることが多い。覚えておいて」。ベテラン医師が研修医に語りかけながらカテーテル治療を施し、女性は一命を取りとめた。

 姫路循環器病センターは心臓や血管の高度専門病院として81年に県が開設し、県中西部から急患や病院の紹介患者を受け入れている。そして人口約80万人の西播磨・中播磨をカバーする救命救急センターでもある。

 救命救急センターとは、24時間体制で医師や看護師が常駐して急患を受け入れる病院で、県が指定し財政面で補助もしている。他の病院では処置が困難なけが人や重症者を受け入れる、いわば地域の救急医療の「最後の砦(とりで)」で、県内では6病院が指定されている。

 一方で、循環器病センターは近年、専門分野以外の受け入れが困難になっている。原因は医師不足だ。循環器の医師は増えている半面、内科医などは減少。手術に必要な麻酔科医に至っては、過去5年間で半分以下となった。循環器病センターは「医師の頑張りで専門領域は守っているが、他の病院と役割分担をしないと(他分野を含む救急対応は)無理だ」と訴えている。

 昨年夏、西・中播磨の救急医療体制を立て直そうと、循環器病センターから南西4キロにある新日鉄広畑病院が12年度末をめどに救命救急センターを開設すると表明した。同じ地域に二つの救命救急センターが並立することになるが、2病院を中心に地域で相互補完体制を築くことが目標で、県や姫路市、地元医師会は開設を歓迎している。

 ただ、開設への道は楽ではない。広畑病院の救急医、中村雅彦医師(47)は「開設に向けて新たに14人の医師を確保する必要がある」と語る。中村医師は県内にわずか21人しかいない日本救急医学会認定指導医の一人だ。今でこそ2人の部下がいるが、昨年までは3年以上も病院唯一の救急医として奮闘してきた。そんな中村医師は「医学部のない播磨地域は医師の確保に不利だが、(病院に)救命救急センターの看板があれば、救急を志す医師を集めやすいはず」と期待している。

 県は第2次行革プランで、県立病院の医師確保や地域の医療機関との連携、播磨地方の救命救急センター充実を唱えている。だが循環器病センターも広畑病院も医師は足りない。地域の救急医療崩壊を防ぐには医師を確保できるかにかかっている。官民が一体となって一刻も早く医師にとって魅力のある環境を整える必要がある。【久野洋】=おわり

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 ■県立病院の診療機能の高度化・効率化

 医療機関の機能分担と地域医療連携の点から、県立病院に求められる高度専門・特殊医療を提供するため、診療機能の高度化を図り、公立病院や公的病院等の再編・ネットワーク化を図る。

〔神戸版〕

1362チバQ:2011/03/20(日) 22:42:01
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110320/lcl11032022060000-n1.htm
関西首長「西から東を、日本を元気に」 過剰自粛に『待った!』
2011.3.20 22:05 (1/2ページ)
 東日本大震災を受けて自粛ムードが広がる中、被災地の被害が拡大、長期化するにつれ、西日本の首長や識者、阪神大震災の被害者らからは「むしろ今こそ、西日本がこれまで以上に元気を出していくべきだ」という声が出始めた。過度の萎縮を排除し、西から東を、そして日本全体を元気づけることはできないか。そんな模索が始まった。


経済停滞に危機感


 京都市は25日から二条城で予定していたライトアップを規模は縮小するが実施する。門川大作市長は「過度な節電は、経済を停滞させる」と強調。「多くの人を引きつける行事はしっかりと行い、人々の心を癒すとともに、収益をあげて寄付につなげたい」と語る。

 福島第1原子力発電所が完全にダウンしたことで、東日本では十分電気を使えない状態が長引くことが懸念される。地震発生直後には、東日本へ送電するため節電を求めるチェーンメールが関西でも出回った。

 だが実際は西日本と東日本では周波数が異なり、送電容量は100万キロワットに限られる。関西電力は「送電は(管内の)安定供給に支障がない」とする。

 和歌山県の仁坂吉伸知事は「変電の問題がなければ節電に意味はあるが、意味のないことをしても仕方がない。やるべきイベントはやり、どんどん生産、経済活動をすることが西日本には大切だ」と言い切る。

 大阪府の橋下徹知事も「大阪、関西は通常以上にしっかりやる。付加価値を大阪、関西で生み、それで被災地をサポートしていく」と話している。


「東北を励ましたい」


 一方、奈良県の荒井正吾知事は「向こうが落ち込んでいるのに、関西で頑張ろうというのは火事場泥棒になりかねない」と批判的だ。神戸市の矢田立郎市長も「被災者に寄り添うとすれば、にぎわいだけのイベントは適切なのかどうか」と従来通りのイベント開催に慎重な姿勢をみせる。

 ただ、尼崎市の尼崎中央3丁目商店街振興組合の葭川修一理事長は「関西まで意気消沈していては、日本は沈没する。これまで以上に元気に仕事をして、東北の人を励ましたい」。

 洋菓子店「アンリ・シャルパンティエ」(芦屋市)も「大変な被害だからこそ、お菓子を贈り物に使いたい人もいると思う。できる限り変わらずに商品をお届けしたい」と述べる。

 日本銀行大阪支店の早川英男支店長は「気をつけるべきは、買い占めなどの過剰反応と、過剰自粛だ」と警告している。


「再点灯」を模索


 12日夜から、大阪・道頓堀のネオンを消灯している「江崎グリコ」や、同様にネオンを消灯した通天閣(大阪市浪速区)でも再点灯時期を模索している。

 江崎グリコの広報担当者は「うちも、被災した仙台の工場にようやく電気が通い始めたばかり」としながらも「関西まで縮んでしまってはどうしようもないという考えは痛いほどわかる。グリコの看板はある意味、関西の象徴。再び点灯させるタイミングを図りたい」。通天閣も「点灯のタイミングは難しいが、被災者の方たちを明るく元気づけたい」と、再点灯を検討する構えだ。

 大手食品メーカーの広報担当者は「地震発生時にガバナンス(統制)がとれなかった会社が多かったようだ。東京に機能が集中し過ぎたせいだろう。事態が落ち着けば、機能分散の話が出てくるのでは」と推測。

 関西学院大学災害復興制度研究所の山中茂樹教授は「計画停電で企業活動もままならない東京では、首都機能に限界がある。とにかく今は、関西が支えるしかない。関西が元気でなくては」と述べた。

1363チバQ:2011/03/21(月) 14:55:22
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/279914.html
大震災、大阪府議会議長が問題発言 「大阪にとっては天の恵み」(03/21 14:15、03/21 14:45 更新)
 大阪府議会の長田義明議長が、東日本大震災で大阪市の府咲洲庁舎に被害が出たことに関連し「(震災は)天の恵み」と発言していたことが21日、分かった。長田議長は橋下徹府知事が推進する同庁舎への全面移転構想に反対している。

 長田氏は「その場で『言葉は悪いが』などと断ったが、出してはいけない言葉だった。被災者の方々には陳謝したい」と話している。

 長田氏は4月の府議選に自民党公認で立候補を予定。20日に行われた同市鶴見区の事務所開きのあいさつで東日本大震災に触れ、「大阪にとっては天の恵み」「知事の考えが間違っていたことが示された」と発言した。

 府咲洲庁舎は震災で壁面パネルが損傷するなどした。

1364チバQ:2011/03/21(月) 17:13:37
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000371103180001
【2011統一地方選@奈良】


激戦、民主倍増へ「逆風」
2011年03月18日




 統一地方選の県議選(4月1日告示、定数44)の投開票(同月10日)まで1カ月を切った。17日現在、16選挙区に前回(2007年)より1人少ない62人(現職42人、新顔18人、元職2人)が立候補する予定。選挙区ごとの構図を3回に分けて紹介する。


 ●山辺郡・奈良市(定数11)


 現職10人、新顔5人、元職1人が挑む最大の激戦区。


 民主は4人擁立し、現有議席(2)の倍増を狙う。当初、5人擁立と発表したが、菅政権への逆風もあって新顔1人が1月に辞退した。31歳の猪奥氏は若年層の支持を狙う。NTT系の岩城氏、自治労系の新顔木村氏、電力系の田尻氏はいずれも連合奈良推薦で組織票が基盤。


 自民は、荻田氏と前回トップ当選の小林茂樹氏、いずれもベテランの新谷氏、出口氏の現職4人。公明は、2期目に挑む大国氏、4選を目指す畭(はり)氏の現職2人の擁立で手堅く議席を狙う。共産も、3期で勇退する田中美智子氏に代わって2年前の奈良市長選で知名度を上げた小林照代氏、現職の山村氏で現有議席維持を目指す。浅川氏は今回みんなの党の公認を得た。


 無所属新顔では今西氏は元自治官僚。奈良市長や衆院議員を歴任した鍵田氏は7年ぶりの返り咲きを狙う。元市議の柿本氏は無党派層の取り込みを図る。


 ◇現職3人に共産新挑む


 ●大和郡山市(定数3)


 現職3人に新顔1人が挑む。


 民主の藤野氏は前回最下位だったが、労組票に加え、党県連幹事長の知名度を生かす。自民は7選を目指すベテラン小泉氏が旧市街を中心に固め、前回トップの中野氏は市商工会長として地元商工業界の支持を集める。共産は新顔の岡林氏を擁立。今月上旬となった立候補表明の遅れを取り戻そうと介護問題などを訴えている。


 ◇民主2人目擁立不調


 ●生駒市(定数4)


 現職4人に新顔1人が挑む。


 民主は2人目の候補者公募が不調に終わり、高柳氏が労組票を土台に4選を目指す。自民はともに元市議の粒谷氏と、市南部が地盤の安井氏が保守票を固める。共産の中野氏は知事選との連携で票の上積みを狙う。新顔の阪口氏は、市議会の定数や議員報酬の削減を直接請求した市民団体の代表幹事。


 ◇現元新の4氏混戦


 ●天理市(定数2)


 4人が立つ混戦模様。


 現職2人は前回、ともに無所属だったが、今回は公認を受けての立候補。元市職員の藤本氏は連合奈良の推薦を受け労組票を固める。4期目に挑む岩田氏は市南部を中心に保守票を固める。前回は次点に泣いた菅野氏は無所属で立候補し、雪辱を期す。東氏は33歳の若さと「無所属」を武器に「しがらみのなさ」をアピールする。
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1365チバQ:2011/03/21(月) 17:16:04
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000371103190001
【2011統一地方選@奈良】


民新、現職に挑む
2011年03月19日




 ●生駒郡(定数3)
 現職3人に挑む民主新顔の平川氏は元地元紙記者。自民の上田氏は町議を務めた斑鳩町を地盤に4選を目指す。共産は36歳の宮本氏が2期目を狙う。社民は県連幹事長の梶川氏が党唯一の議席維持を図る。


 ◇10期服部氏引退


 ●北葛城郡(定数3)
 現職2人、新顔2人が争う。森川氏は地元河合町で支持が厚い。自民は10期40年務めた服部恵竜氏(80)が引退。広陵町議会副議長の乾氏、元地元紙取締役の谷口氏を推薦する。共産の今井氏は広陵町が地盤。


 ●吉野郡(定数2)
 現職2人に新顔が挑む。前回公認候補が敗れた民主は吉野町議の辻本氏を擁立し、連合奈良も推薦。自民の国中氏は地元大淀町を中心に支持拡大を図り、松尾氏は39歳の若さで2期目を目指す。


 ●大和高田市(定数2)
 現職2人に新顔が挑む前回と同じ構図。自民の丸野氏と米田氏はともに元市議。共産の太田氏は昨年の参院選に立候補し、知名度は高い。


 ◇激戦、浸透図る自民


 ●高市郡・橿原市(定数4)
 現職4人に新顔1人が挑む。民主は2人を公認。前回惜敗した水本氏は市地区医師会の全面的支援で臨む。森山氏は前田武志参院議員の元秘書。自民の神田氏は女性団体会長として女性票の取り込みも図る。山本氏は明日香村出身だが、橿原市でも支持を広げる。岡氏は公明県本部代表。


 ●桜井市(定数2)
 前回と同じ顔ぶれの3人が争う。自民の中村氏は前回推薦だったが、今回公認を受け7選を目指す。元市議の藤井氏は市東部が地盤。和田氏は元市議で2度目の挑戦。人権問題などを訴えている。


 ◇民主が擁立 3氏が争う


 ●葛城市(定数1)
 民主が新顔を擁立、3人が激しく争う。民主の市川氏は旧当麻町出身で連合奈良の推薦を受ける。自民の辻本氏は旧新庄町を中心に浸透を図る。西川氏は物流会社会長。


 ◇現職市議名乗り


 ●宇陀郡・宇陀市(定数1)
 前回無所属だった田中氏は今回、自民公認を受け、地元の大宇陀区を地盤に保守層への浸透を図る。森下氏は市議2期目で16日に名乗りを上げた。同僚市議らの支援を受け、出遅れを取り戻そうとしている。


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 ■県議選の構図(中)■

◆生駒郡(3−4)
平川理恵42 民新〈国〉
上田悟53 自現(3)
宮本次郎36 共現(1)
梶川虔二69 社現(6)

◆北葛城郡(3−4)
森川喜之55 民現〈国〉(2)
今井光子56 共現(4)
乾浩之50 無新〈自〉
谷口重克58 無新〈自〉

◆吉野郡(2−3)
辻本茂50 民新〈国〉
国中憲治70 自現(5)
松尾勇臣39 無現(1)

◆大和高田市(2―3)
丸野智彦70 自現(4)
米田忠則70 自現(6)
太田敦39 共新

◆高市郡・橿原市(4−5)
水本純60 民新
森山賀文41 民現〈国〉(2)
神田加津代66 自現(3)
山本進章56 自現(3)
岡史朗61 公現(1)

◆桜井市(2−3)
中村昭66 自現(6)
藤井守62 自現(1)
和田恵治62 無新

◆葛城市(1−3)
市川雄治55 民新〈国〉
辻本黎士75 自現(5)
西川均63 無新

◆宇陀郡・宇陀市(1−2)
田中惟允67 自現(3)
森下裕次50 無新

《注》朝日新聞の取材に対し、立候補の意思を明らかにしている立候補予定者。並び順は衆議院の勢力順を基本にし、同一政党や無所属の立候補予定者の間ではあいうえお順。年齢は投票日現在。丸囲みは当選回数。四角囲みは推薦・支持。カッコ内は定数(左)と立候補予定者数。

1366チバQ:2011/03/21(月) 17:16:39
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000371103200001
県議選の構図(下)
2011年03月20日




 □4選挙区、無投票の公募


 現職以外に立候補の動きがなく、無投票になる公算が大きいのは、16選挙区のうち、4分の1の4選挙区にのぼる。前々回の2003年の7選挙区ほどではないものの、前回07年を上回る可能性がある。


 4選挙区は、磯城郡▽五條市▽御所市▽香芝市。磯城郡と香芝市(ともに定数2)は2回連続で無投票になる可能性がある。


 4選挙区で立候補を予定しているのは計6人で、内訳は民主2人、自民3人、無所属1人。民主は現有議席(9)の倍増を目標に掲げたが、地方組織の弱さに加えて菅政権への逆風も響き、五條市、御所市で候補者を擁立できなかった。


 ●磯城郡(定数2)
 民主は8選を目指すベテランで県議団長の山下氏、自民は商工業界に強い井岡氏をそれぞれ公認。


 ●五條市(定数1)
 秋本氏は前回は自民推薦だったが、今回は公認を受けた。民主は公募したが、応募がなかった。


 ●御所市(定数1)
 前回、現職同士の対決を制した川口氏が9選を目指す。民主は公募が不調。自民にも候補擁立の動きはあったが、断念した。


 ●香芝市(定数2)
 前回に続き、民主の尾崎氏、自民の奥山氏以外、立候補の動きはない。
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1367チバQ:2011/03/21(月) 17:35:25
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/feature/wakayama1300199653305_02/news/20110315-OYT8T00907.htm
4.10 県議選 注目区ルポ
公認1人だけ 和歌山市

県連内にきしみ、しこり
 定数が16から15になる中、17人が立候補を予定する和歌山市選挙区。自民6、公明3、共産2と、各党が複数の公認候補を立てるが、民主の公認候補は1人にとどまる。無党派層が多く、民主が強いはずの都市部で満足に候補を立てられない背景には、民主県連内のきしみがうかがえる。

   ■   ■

 県議を辞職し、民主推薦で出馬した昨年11月の知事選で落選した前県議の藤本真利子(57)は今年1月、県議選への出馬を決めた。だが、前民主県連代表にもかかわらず、民主公認ではなく推薦の立場で臨む。知事選前に離党したまま復党しておらず、県連幹部らの「知事選後には戻ってくる」との期待は裏切られた。

 藤本が「民主の推薦を得たのは、支援団体から頼まれたから」と素っ気なく答える背景には、自民推薦の現職に3倍以上の票差をつけられた知事選でのしこりがある。

 民主県連関係者は、「知事選では党が足を引っ張った部分がある。よほどつらい思いをしたのだろう」とおもんばかる。

 「民主政権は政治不信を生んでいる。党に戻りたいとはまだ思えない」。そう話す藤本は、3月に行ったミニ集会でも、民主党について触れることはなかった。

 民主に背を向けたのは、藤本だけではない。

 「(民主入りは)もう大失敗。今はめちゃくちゃ後悔しています」

 今月13日、3選を目指して支援者宅でミニ集会を開いていた山下大輔(43)は、2年前の自身の決断を自嘲気味に振り返り、聴衆の笑いを誘った。

 和歌山市議を経て、無所属県議2期目の山下は、09年春に民主入り。しかし、昨年12月の民主県連常任幹事会で、「県連がどんな政治を目指しているのか分からず、支援者に責任が持てない」として、民主公認を得ずに県議選に挑むことを明言した。

 「本気で政治を変えようと思っていないし、県連内で議論がない」という山下は、地域政党結成の可能性も口にする。

 迷走する“民主系候補”の動きに、自民公認のあるベテラン県議は、「政権交代直後は、県議選に向けて危機感を持っていた。だが、今の民主は怖くない」と余裕を見せる。

 昨年10月に行われた藤本の辞職に伴う補選で県議に返り咲き、民主唯一の公認候補として立つ浦口高典(56)は、「党への有権者の厳しい目は、逆風どころか突風だ」と嘆き、思わず本音をもらした。

 「重荷だけを背負い、たった一人で戦っている」

(敬称略)

   ◆   ◆

 県議選(4月1日告示、10日投開票)は、立候補を表明している54人が、定数42を巡ってしのぎを削っている。政党のつばぜり合いや新旧対決が繰り広げられる注目選挙区を取材した。

立候補予定者定15

浦口高典 56 民現 〈2〉
井出益弘 64 自現 〈7〉
宇治田栄蔵 60 自現 〈6〉
新島雄 59 自現 〈4〉
山下直也 55 自現 〈4〉
尾崎太郎 45 自現 〈2〉
森礼子 42 自現 〈1〉
角田秀樹 59 公現 〈2〉
多田純一 57 公現 〈1〉
中拓哉 54 公現 〈1〉
藤井健太郎 56 共現 〈2〉
奥村規子 59 共現 〈1〉
長坂隆司 54 無現 〈4〉 〈民〉
山下大輔 43 無現 〈2〉
片桐章浩 49 無現 〈1〉 〈民〉
藤本真利子 57 無元 〈2〉 〈民〉
高嶋洋子 64 無新

 立候補予定者の氏名は衆院勢力、現元新、当選回数、五十音の順。白抜き数字は当選回数。四角囲みは推薦政党。

(2011年3月16日 読売新聞)

1368チバQ:2011/03/21(月) 17:36:04
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/feature/wakayama1300199653305_02/news/20110316-OYT8T00946.htm
<2>定数減 自民候補一本化
伊都郡 1人引退、無投票の公算
 2007年の前回選では、自民公認のベテラン2人が無投票で当選した伊都郡選挙区。しかし、今回から定数が1となった。

   ■   ■

 「推薦て何な」

 1月30日、自民県連幹部からの電話に、伊都郡選挙区の現職、門三佐博(74)は激怒した。同日、和歌山市内の自民県連本部で行われた代表役員会は、県議選の2次公認・推薦候補者として門を「推薦」とすることを決定。自民公認で9期連続当選の門は、懸命に説明する県連幹部を「お前より早くから自民党や」とどなりつけた。

 憤っていたのは門だけではなかった。9選を目指していた平越孝哉(74)も「推薦」となり、厳しい表情を見せた。

 20代から自民党職員だった門は、県連副会長を長く務め、平越は元県連幹事長。県議歴36年と32年の2人がいる選挙区の議席数が減った今回、双方から公認申請を受けた自民県連は頭を抱えた。

 県連は、候補者一本化を視野に、両者を推薦。県連幹部らは、門に対し、今年10月に現職が任期満了を迎えるかつらぎ町長への転身も打診したが不発に終わった。

 「密室で(の調整)というのは好まない」と言い切る門の自信の裏付けは、地盤の規模の違いがある。門が有権者数約1万6000人のかつらぎ町出身なのに対し、平越の地盤は同約4500人の九度山町と、合併で橋本市選挙区になってしまった旧高野口町。平越は2月から、かつらぎ町内であいさつ回りをするなど支持拡大を模索したが、支持者の中からは、出馬をいさめる声が出始めた。

 「万が一負けて傷がつくのは良くない。この際、引いたらどうか」。2月末、九度山町内の事務所に集まった後援会幹部らが平越に語りかけた。「自民の2人が争うのはやめるべき」との幹部らの言葉に、「よく考える」と答えた平越は、数日後、引退を決めた。

 「向こうは絶対に出馬をやめないという。いつ衆院選があるかわからない中、(自民県連の)幹事長を悩ませることはできなかった」と平越が悔しさをにじませる一方で、県連幹事長の尾崎要二(57)は、「党のために、よく決断していただいた」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 今月10日夜、戦後の県議会初の10選を目指す門陣営は、かつらぎ町内で後援会支部役員会を開いた。後援会幹部は「選挙はないと思いますが一応、段取りはしときましょう」と参加者に呼びかけた。

 連続無投票の可能性が高まるが、平越は冗談とも本気ともつかない口調で言った。「10選阻止を掲げる若い新人が飛び出せば、議席の行方はわからないんじゃないか」(敬称略)

(2011年3月17日 読売新聞)

1369チバQ:2011/03/21(月) 17:38:05
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/feature/wakayama1300199653305_02/news/20110318-OYT8T00053.htm
4.10 県議選 注目区ルポ

<3>24年ぶり選挙戦か
御坊市 民主新人、二階チルドレンに挑む
 6期連続で現職が無投票当選している御坊市選挙区(定数1)に今回、新人が名乗りを上げた。24年ぶりの選挙戦が確実な情勢だ。

   ■   ■

 市内の至る所に立候補予定者のポスターが張られ、街頭演説の声が街角に響く――。御坊市では今年に入り、長らく県議選では見られなかった光景が街に広がる。

 同市で県議選が選挙戦となったのは、1987年が最後。現職の死去に伴う89年の補選には、当時、御坊市議1期目だった中村裕一(50)が、長年秘書を務めてきた衆院議員の二階俊博(72)の強い後押しを受けて立候補した。当時の市長や市議らも支援に回るなどしたため対抗馬が出ず、無投票で初当選。以来、5回の県議選は、いずれも無投票だった。

 その“無風区”への出馬を表明したのは、元法律事務員の斎藤麻希(34)。一族に政治家がいるわけでもない普通の主婦に立候補を決意させたのは、「24年も選挙がないのはおかしいのでは」という率直な疑問だった。

 大阪府出身の斎藤は、夫の仕事の都合で3年前に日高町に引っ越し、2年前、民主県連が行う政治スクールに何気なく参加した。1年間、政治を学ぶ中で、御坊市では四半世紀近くにわたって県議選が行われていないことを知り、「そんな地域が日本にあると知り、がくぜんとした」という。昨年10月、同市へ引っ越し、本格的に選挙への準備を始めた。

 「まさか二階チルドレンに戦いを挑むとは」と、市民の一部から驚きの声が上がった斉藤の出馬表明で、県議として初の選挙戦に臨むことになった中村だが、焦りの色はない。

 市内に約100ある自治会を回って後援会への入会を依頼し、二階、柏木征夫市長と並んで写るポスターを用意した。

 今月13日夜、支持者約40人を集めてミニ集会を開いた中村は、「選挙に出ようとする人を抑えつけているわけではない」と言葉に力を込めた。「(無投票は)市民が私の仕事を評価してくれたから。市民の判断を『民主的でない』というのは、市民をバカにしている」と反論する。

 自民を長年支援してきた業界団体など、約130団体から推薦を取り付けた中村に対し、斉藤は後援会すら結成できていない。民主党の公認を得たが、党からの選挙支援は100万円の資金提供のみ。苦しい状況だが、斉藤は「手応えはある」と明るい表情を見せる。その言葉を裏付けるように、同市薗の無職男性(70)は、「中村さんは、少し長くやり過ぎているかな」とつぶやいた。

 「平成初の選挙をしよう」と書いたのぼりを立て、連日、たった一人で自転車で駆け回る斉藤。その事務所には最近、「名前を出せないのが心苦しいですが、応援しています」と記された手紙が届いたという。(敬称略)

(2011年3月18日 読売新聞)

1370チバQ:2011/03/21(月) 17:38:56
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/feature/wakayama1300199653305_02/news/20110318-OYT8T01094.htm
4.10 県議選 注目区ルポ 一覧





<4>世代交代狙う2新人




田辺市 実績訴え現職後援会強化
 定数が4から3になった田辺市選挙区には、現職2人と新人2人が立候補を予定し、激しい選挙戦となりそうだ。引退する現職2人が新人2人をそれぞれ支援しており、世代交代の行方が注目される。

   ■   ■

 「若さも必要だが、政治的センスも大事。彼は市議経験で培った資質を備えている」。2月23日夜、田辺市内で開かれた新人の鈴木太雄(40)の集会で、体調不良を理由に4期目への不出馬を決めている無所属県議の原日出夫(70)は、鈴木を最大限持ち上げた。

 集会を主催し、会場いっぱいの約200人を集めたのは原だった。梅農家や福祉関係者らからの現場報告に答える形で、自らの政策を訴えた鈴木は、「原さんの県議としての経験から学ぶことは多い。本当にありがたい」と感謝する。

 鈴木同様、市議から県議への転身を目指す新人の谷口和樹(39)にも、強力な援軍がつく。「若い世代にバトンタッチしたい」として、5期での引退を表明した社民党県連代表の野見山海(あつみ)(67)だ。

 野見山は、谷口陣営の選対本部長に就任し、ライフワークとしてきた、田辺―白浜間の交通混雑解消につながる文里湾架橋構想の実現を谷口に託す。旧大塔村出身の谷口は「田舎型選挙しか知らないので、県議としての経験豊富な野見山さんの力は大きい」と話す。

 27歳で市議に初当選し、30歳で議長を務めた鈴木と、2009年4月の市議選でトップ当選した谷口。市議として培った地盤に加え、引退する2人の支援も得た有力新人2人の出馬に、現職2人は危機感を募らせる。

 5選を目指す大沢広太郎(69)の後援会幹部は、「『支持者が新人に食われている』という報告が、連日のように上がってくる」と厳しい表情だ。

 立ち向かう武器は、県との太いパイプと、16年にわたる実績のPR。旧田辺市以外の旧4町村でのミニ集会を一巡させ、今は旧市内での集会を重ねる。幹部は「ここにきて、『地元のためには、豊富な経験と人脈を持つ人物が必要』との声が広がってきた」と手応えを話す。

 再選を目指す泉正徳(59)の後援会幹部も、「無風状態だった前回選よりもシビアな戦いで、票が読めない」と言う。

 旧本宮町長の泉は、山間部に堅い支持基盤を持ち、旧市内にも一定の支持層がある。それでも、幹部は「これまでの支持者は高齢者が中心。若い新人に対抗するには、若い世代に食い込むしかない」とし、これまで旧本宮町にしか置いていなかった後援会青年部を、旧市内にも設けた。

 がっぷり組み合った現職と新人の争いは、水面下で激しさを増している。(敬称略、おわり)

(この連載は、藤本将揮、田山一郎が担当しました)

立候補予定者定3
大沢広太郎69 自現(4) <公>
泉正徳59 自現(1) <公>
鈴木太雄40 無新    <自><公>
谷口和樹39 無新

 立候補予定者の氏名は衆院勢力、現元新、当選回数、五十音の順。( )数字は当選回数。< >は推薦・支持。

(2011年3月19日 読売新聞)

1371チバQ:2011/03/22(火) 20:54:28
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/news/20110322-OYT8T00030.htm
付帯決議が「伝家の宝刀」

議案に賛成して起立する府議たち。この4年間、賛成が反対を下回ったことはない(3月11日、府議会で)  府議会の傍聴席は、いつも閑散としている。2年間、傍聴に通っている大学院生(24)は「まるでセレモニーのようで、伝わってくるものが少ない。議論を見せるという意識に乏しいのでは」と言う。

 例えば、昨年12月の一般質問。ある府議は、日本の教育史を「文明開化」から「脱ゆとり教育」まで延々と論じた後、ようやく質問を繰り出した。「倫理観や正義感のかん養を、いかなる方策と期間で達成しようとしているのか」

 過去に何度も語られてきた「心の教育」について、府教委はすでに指針を発表している。数字をはじき出せるテーマでもない。田原博明教育長は「道徳の時間の充実を図り、自然体験、職場体験にも取り組んでいる」などと、指針の内容を紹介しただけだった。

 議会は「言論の府」と呼ばれる。質問の意図は何なのか。この府議は「もちろん水面下での駆け引きもある」としたうえで、教えてくれた。「議会でのやり取りはインターネット中継されるので、自分の意見を表明するいい機会。行政側の答弁は重要ではない」

   ■    □

 この4年間に山田知事が提出した議案は564本。すべて無修正で可決された。象徴的なのが、「関西広域連合」に加わるかどうかで山場を迎えた昨年9月議会だった。

 議員の間からは「今ある広域連携で十分」「将来、関西州になれば、権限が集中する大阪に引きずられる」などの異論が続出。最大会派の自民(25人)も意見がまとまらず、会派幹部が反対する面々に「我々は知事与党。賛成に向かう議論以外はもう聞かない」と懇願口調で説得する場面もあった。

 知事与党は現在、自民、民主、公明。ある若手府議は「議案の修正は、知事にとって不信任のメッセージになる。野党会派とは同調できない」と説明する。

 9月議会の打開策になったのは、条件付き賛成を意味する「付帯決議」だ。議会の意見を反映させる手法で、反対議員も妥協できる。結局、民主が「道州制に転化するものではない」などとする決議案を作成、ようやく自民も全員が賛成し、流れは固まった。

 議会としての意思表示がよほど珍しいのか。付帯決議は、関係者の間で「伝家の宝刀」と呼ばれている。

   □    ■

 「府議は府内全体で政策を考えるのが筋だが、実際は、自分の選挙区の枠をなかなか超えられない」と、あるベテラン府議は打ち明ける。

 この4年間、議員提案の議案は20件。うち政策に関するものは2件だけで、残りは直接、議会に関わるものだ。

 その一つが、府議会のあり方を定めた「京都府議会基本条例」。昨年12月、全員賛成で可決した。議会の理念を中心に、1年間に1回約3時間の議論を30回も重ねて議案を仕上げたという。

 「議会と知事による二元代表制の下、知事その他執行機関と緊張感を持ち、かつ、真摯(しんし)な態度で臨む関係を保ちながら――」

 格調高い文面に仕上がり、旗振り役を果たしたベテラン府議は「本来、議員は一人ずつ、知事と対等の立場であるべきだ。それを示したかった」と胸を張る。

 別の府議は自嘲するように言った。「こうでもして議会の役割を定めておかないと、『府議会は要らない』と言われかねない」(上野将平)

(2011年3月22日 読売新聞)

1372チバQ:2011/03/23(水) 20:45:58
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/2011/news/20110323-OYT1T00570.htm?from=top&from=hochi
「地震よかった」の大阪府議長、公認取り消しへ

 大阪府議会の長田義明議長(76)が、東日本巨大地震について「天の恵み」と発言した問題で、所属する自民党府連は23日、府議選(4月1日告示)に大阪市鶴見区選挙区から立候補予定だった長田氏の公認を取り消す方針を固めた。

 府連幹部は「不適切な発言で、公認は有権者の理解を得られない」としている。長田氏も立候補辞退の意向を周辺に漏らしており、23日中にも最終判断するという。

 長田氏は、橋下徹知事の咲洲(さきしま)庁舎(旧WTC)への府庁舎全面移転構想に反対している。20日の事務所開きのあいさつで、同庁舎に地震の被害が出たことに触れ、「地震が起きてよかった。知事の考えが間違っていたことが示された」と話していた。

(2011年3月23日14時51分 読売新聞)

1373チバQ:2011/03/23(水) 20:53:50
>>1188
>来年4月の統一地方選で予定される知事選について、民主党県議団(9人)は1日、独自候補の擁立を断念する方針を決めた。立候補を要請していた県医師会の塩見俊次会長(61)が辞退すると回答。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nara/news/20110322-OYT8T01214.htm
一転 三つどもえに

知事選あす告示
 24日の県知事選告示を目前に控えた22日、県医師会長で整形外科医の塩見俊次氏(61)(奈良市右京)が急きょ、無所属での立候補を表明した。県が近畿で唯一不参加の関西広域連合への参加と、被災地支援の推進を訴える考えだ。選挙戦は、現職の荒井正吾氏(66)(無所属)、新人で共産党推薦の北野重一氏(73)(同)の一騎打ちとみられていたが、2人とも広域連合には反対の立場だっただけに、告示直前となって一転、広域連合への不参加の是非が争点として急浮上してきた。



塩見俊次氏  塩見氏は20日、県医師会の医師派遣に合わせ、大津波の被害に遭った宮城県南三陸町に入った。がれきと化した被災地の様子に、「テレビの画面から伝わらない大きな衝撃を受け、人生観、価値観が変わった」と話す。

 服や布団、薬はある。だが、電気、水、燃料がない。何とか早く届けたいが、民間では限界があった。「近畿全体が被災地に手を差しのべるべきと感じた。しかし奈良県の動きは鈍く、県も広域連合に参加して活動すべきと確信した」と言う。

 塩見氏は昨年12月、民主党が知事選への擁立を模索した際、医師会内部がまとまらず、断念した経緯がある。「今回は、政党の推薦や支持は受けない」とし、県民全体に広く支持を呼びかけたいとしている。

 一方、荒井氏は昨年10月、平城遷都1300年祭の主要行事を終えた後、「地域経済の活性化など、まだやり残した課題がある」として出馬表明。全39市町村にある後援会の多くは首長が会長を務め、連合奈良などから推薦を得ている。

 同じ4月10日に投開票される県議選と連携を図ろうと、自民や民主の現職県議の会合に出席。現職の知名度の高さを生かした選挙戦を展開する。

 また、北野氏は、現在の県政を「県民に冷たい」として出馬表明。今月上旬から県内39市町村の大半を回り、駅前や商業施設で街頭演説を行い、知名度不足の解消を図ってきた。

 また、2月下旬から簡易投稿サイト「ツイッター」でほぼ連日の動きを掲載。動画サイト「ユーストリーム」を使った県民有志によるインタビューにも4回出演するなど、無党派層の取り込みを図る。

 立候補の届け出は24日午前8時半から県選管で行われる。

(2011年3月23日 読売新聞)

1374ヂャッピー:2011/03/24(木) 13:17:55
>>1373
いい候補が出てきた
統一地方選に関心が沸いてきた
選挙行きます

1375チバQ:2011/03/24(木) 20:14:43
知事選で名前を売って、橋下あたりに乗っかって衆院選にでも出るつもりですかね?

1376チバQ:2011/03/24(木) 21:18:18
http://mainichi.jp/area/nara/news/20110324ddlk29010728000c.html
’11統一地方選:知事選 塩見氏、出馬表明 無所属で「選択肢広げたい」 /奈良
 県医師会長の塩見俊次氏(61)は23日、橿原市の県医師会館で記者会見し、無所属で立候補すると表明した。政党への支援要請はせず、橋下徹・大阪府知事に支援を求める意向を示した。

 関西広域連合について「参加すべしという候補がないまま選挙が進んでいいのか。私自身が立候補し、県民の選択肢を広げたい」と述べた。また、東日本大震災への県の対応を「初動が遅かった。関西広域連合に参加していないことで遅れがあった」と批判した。

 ◇「要請あれば応援したい」−−大阪・橋下知事
 大阪府の橋下徹知事は23日の定例会見で、塩見氏について「要請があればしっかり応援したい」と述べ、支援する考えを示した。橋下知事は奈良県に関西広域連合への参加を求めている。【堀文彦】

1377チバQ:2011/03/24(木) 21:22:06
http://www.sankei-kansai.com/2011/03/24/20110324-051097.php
【統一地方選2011】奈良県知事選 関西広域連合、争点に急浮上
 12都道県知事選が24日に告示され、いよいよスタートした第17回統一地方選挙。だが知事選の期間中、各陣営では東日本大震災に配慮して選挙カーの使用を自粛したり、従来型の名前の連呼を控えたりなど、震災の影響で選挙戦の在り方は一変している。

 奈良県知事選は、震災への対応で注目される関西広域連合への参加の是非が争点に急浮上した。奈良は近畿唯一の「不参加県」。出馬が予想された現職と新人の2人は不参加で一致し、争点にならないはずだったが「第三の候補者」が現れて広域行政の必要性を主張、一転して争点化した。

 「関西広域連合が早々と被災地支援を打ち出したのに対し、奈良の救援活動は遅れ、県民として恥ずかしい」。県医師会長で新人の塩見俊次氏(61)は近鉄奈良駅前でこう第一声をあげた。昨年末、民主党県連の出馬要請を断ったが、今月19〜21日に被災地入り後、無所属での立候補を決めたという。

【写真説明】奈良県知事選の出陣式で気勢を上げる候補者の支援者ら=24日、奈良市(永原慎吾撮影)

(2011年3月24日 15:00

1378チバQ:2011/03/24(木) 21:39:11
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/2011/news/20110324-OYT1T00892.htm
大阪府議長、地震「天の恵み」発言で議長辞職へ

 東日本巨大地震について「大阪にとって天の恵み」と発言した大阪府議会の長田義明議長(76)が24日、大阪市内で記者会見し、「被災者をはじめ多くの方にご迷惑をかけた。深くおわびします」と謝罪した。

 近く府議会に議長職の辞職願を提出するという。

 一方、既に自民党府連から公認を取り消された府議選(4月1日告示)については、無所属での立候補も検討しているとした。後援会関係者の意向を踏まえ、24日中にも最終判断するという。

(2011年3月24日19時35分 読売新聞)

1379チバQ:2011/03/25(金) 22:51:33
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=207728
紀南4選挙区激戦へ 和歌山県議選
 和歌山県議選の告示まであと1週間。紀南地方では定数減もあって田辺市、新宮市、西牟婁郡、東牟婁郡の4選挙区で激しい選挙戦が予想される。日高郡選挙区は無投票とみられる。東日本大震災の影響で活動に自粛ムードが漂う中、注目される4選挙区の動向をまとめた。

●田辺市選挙区(定3)

 定数は1減。現職2人と前市議の新顔2人が争う。引退する現職2人がそれぞれ新顔を支援する最激戦区の一つと言える。

 「新顔の猛追を受けている」という自民現職の大沢広太郎氏(69)の陣営は、4期16年で築いたネットワークを武器に地盤を固めている。旧田辺市内に支持基盤は厚く、市議10人が支援。ただ、他の3氏がすでに行った事務所開きを兼ねた決起集会は、被災地に配慮して自粛した。

 旧本宮町長で自民現職の泉正徳氏(59)は山間部に堅い支持基盤を持つ。市議数人が支援。旧市内でも一定の支持があるが、陣営は「議会の影響で本人が選挙区を回り切れていない。追い上げの真っ最中」という。5〜10人規模の「ミニミニ」集会を重ね、政策の浸透を図っている。

 無所属新顔の谷口和樹氏(39)の陣営では、社民県議の野見山海氏がライフワークの文里湾架橋実現を託し、選対本部長を務める。旧大塔村を中心とした市議時代の基盤に加え、旧市内で支持を拡大。陣営は「政党支援はないが、地縁、血縁も頼り、世代交代を」と意気込む。 

 無所属新顔の鈴木太雄氏(40)は、無所属県議の原日出夫氏の支援を受ける。30代で市議会議長を務めた実績もあり、市議4人が支援。自民の推薦を得たが、非自民系からも支持を集めている。市街地活性化に取り組む若者らが集まり、支援の輪を広げている。

●西牟婁郡選挙区(定2)

 辞職と引退による現職不在の中、元職2人と新顔2人が争う。

 共産元職の高田由一氏(47)は白浜町を軸に支持基盤を構築。湯崎地区では保守系の元町議も支援する。街頭演説やミニ集会で選挙区内の町議と田辺市議数人が応援。防災対策も訴えの柱の一つに置き、政策の浸透を図っている。

 無所属元職の前川勝久氏(65)の陣営では、議員の応援を受けず、本人が各地をくまなく回る独自の展開。既に靴一足はきつぶした。「支援の輪がどれだけ広がっていくかは未知数だが、このスタイルを貫き通す」と話す。

 自民新顔の前上富田町議、池口公二氏(54)の支援は地盤の上富田町で活発だ。町議の半数が支援し、小出隆道町長もミニ集会に加わる。ある町議は「活動が充実してきた」と語る。白浜やすさみでも支援拡大を目指している。

 自民新顔で前白浜町長の立谷誠一氏(61)は今期で引退を表明している町田亘県議の支持を受ける。後援会幹部は「上富田やすさみでは初の選挙だけに町田さんの応援は大きい」と話す。各町の議員数人も支援する。

●東牟婁郡選挙区(定数2)

 自民現職の2人に民主新顔が挑む。

 5選を目指す自民現職の谷洋一氏(62)の陣営は地盤の那智勝浦町を軸に支援の拡大を目指す。他の町村でも町村議の支援を受ける。もともと個人演説会は予定しておらず、トップ当選した前回同様、街頭演説に力を入れる。

 自民現職の前芝雅嗣氏(62)は串本町に堅い支持基盤を持ち、町議8人から支援を受ける。旧串本町内を中心に県政報告会を重ね、那智勝浦町でも支持拡大を図る。震災後3日間は活動を自粛。26日夜に「世話人会」を開く。

 民主新顔で前串本町長の松原繁樹氏(60)の陣営は、町長時代の支援者が活発に動いている。那智勝浦町議1人と前串本町議1人の支援も受け、これまで串本町外で支援を訴えてきた。個人演説会は被災地に配慮してやめた。

●新宮市選挙区(定1)

 定数が1減となり、自民現職と無所属新顔による激しい選挙戦となりそうだ。

 自民現職の須川倍行氏(50)は奥田勲市議会議長の支援を受け、支持の拡大を図る。決起大会や個人演説会は被災地に配慮して中止にし、街頭演説に力を入れる。

 無所属新顔の浜口太史氏(44)は自民系だが、「色」を出さず幅広い支持を目指す。28日に決起集会を開く。「政策を示したい」と規模を縮小しての開催を決めた。

1380チバQ:2011/03/25(金) 22:57:07
http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/110325/20110325028.html
維新の会が大量擁立 府議・大阪市議選告示まで1週間
2011年3月25日
 4月1日に告示される大阪府議、大阪市議選まで25日であと1週間。橋下徹知事が代表を務める大阪維新の会による大量の候補擁立がこれまでの選挙戦の構図を一変させ、全国の注目を集める。各候補、陣営は大都市制度をはじめ、東日本大震災を受けた危機管理の在り方をめぐっても論戦を展開しそうだ。


 府議選の定数は109、大阪市議選は86。維新の会が過半数獲得を強力に目指す両選挙は激戦が必至だ。

 府議選の立候補予定者は合計200人を超える見通しで、大阪市内24選挙区は定数1〜2に対して多くの区で3〜4人がしのぎを削る。

 大阪市議選には150人前後が出馬に意欲。24選挙区のうち11選挙区で、定数の2倍以上の立候補が予想される。定数2に対して7陣営が動いている中央区、みんなの党からの立候補が予定される北区などで激戦が予想される。

 府、市再編の「大阪都」構想を掲げる維新の会は危機管理の視点からも「広域行政の一本化」を主張するが、「維新の会は厳しい。橋下人気による空中戦で盛り上げたいだろうが、(大震災で)現実にできない」とある国政政党の現職は冷ややかだ。

 地域政党の候補擁立が特徴となる今回の統一地方選は、一方で東日本大震災の発生後間もないだけに、選挙情勢は混沌としそうだ。

1381チバQ:2011/03/26(土) 11:24:53
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110321-00000121-mailo-l30
’11統一地方選:県議選の顔ぶれ/上 和歌山市選挙区 /和歌山
毎日新聞 3月21日(月)12時27分配信

 ◇民主の擁立進まず 自民は準備着々
 統一地方選・県議選の告示(4月1日)まで10日余りとなった。現行から4減となった定数42を巡り、現在54人が準備を進めている。09年の政権交代を受け、前回選では戦後最多だった無投票区も減りそうだ。全14選挙区で立候補を表明した顔ぶれを紹介する。【山下貴史、藤顕一郎】
 1減の定数15に、自民6▽公明3▽共産2▽民主1▽無所属5−−の17人が出馬表明している。政権交代後、10年の参院選、知事選と連敗中の民主は公認1人だけで、推薦3人を加え戦う。
 2月27日に開設した無所属現職の事務所には、「必勝」のメッセージが書かれた「為書(ためがき)」は一枚もなかった。「党公認、推薦は断りました。しがらみを断ち切る所から始めます」。前回選後に民主入りし、2月5日まで党県連副代表だった。しかし、マイクからは「地域政党」を意識した言葉が続く。「大阪の橋下(徹)知事、愛知の大村(秀章)知事、名古屋の河村(たかし)市長はビジョンを作っている」。取材に対しては既成政党批判にも踏み込む。「民主も自民も選挙の互助会。しがらみが政策を進めやん原因になっている」
 前県連代表の元職も無所属での出馬だ。「知事選の整理がまだできていないから」と説明する。ある支援者は「本当は知事選に出てほしくなかった。県議の方がありがたい」と返り咲きを期待。知事選は惨敗したが、前回トップ当選した県議選でどんな戦いを見せるか。
 一方、自民県議らは昨年秋の知事選前から手を打っていた。現職の仁坂吉伸氏のための演説会に、各県議が後援会員を動員した。関係者が読み解く。「県議があんなことをするのはめったにない。自分の後援会だけを集めてね。やる以上は格好付けないといかんし」
 公明、共産はそれぞれ現職のみを擁立。手堅く勢力維持を目指す。
    ◇
 「選挙の話を誰も聞かなくなった。名前を売り込むのも難しい」。ある党関係者は東日本大震災後の世論に困惑している。「ミニ集会も地震の話から。街頭でも名前は連呼せず、義援金集め。告示日の第一声の練り直しも必要だ」。民主現職は「今こそ政権能力が、与党の真価が問われている。公認は1人でも頑張るしかない」という。大震災の影響は未知の要因だ。
………………………………………………………………………………………………………
 ◇和歌山市=定数16→15
浦口高典  56 民現(2)
井出益弘  64 自現(7)
宇治田栄蔵 60 自現(6)
新島雄   59 自現(4)
山下直也  55 自現(4)
尾崎太郎  45 自現(2)
森礼子   42 自現(1)
角田秀樹  59 公現(2)
多田純一  57 公現(1)
中拓哉   54 公現(1)
藤井健太郎 56 共現(2)
奥村規子  59 共現(1)
長坂隆司  54 無現(4)
山下大輔  43 無現(2)
片桐章浩  49 無現(1)
藤本真利子 57 無元(2)
高嶋洋子  64 無新

3月21日朝刊

1382チバQ:2011/03/26(土) 11:25:15
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110322-00000136-mailo-l30
’11統一地方選:県議選の顔ぶれ/中 橋本、3議席に現新5人 /和歌山
毎日新聞 3月22日(火)11時54分配信

 ◇有田郡は8年ぶり選挙戦へ
 【岩出市】前回の激戦から一変、出馬表明は再選を目指す現職の山本と川口だけで、無投票の公算が大きい。
 【紀の川市】山田、服部、岸本の自民現職3人と、15日に出馬表明した無所属新人の谷口が3議席を争う。山田は地盤の貴志川、桃山の企業を既に一巡。「選挙戦を前提に動いていた」と言う服部は地盤の旧粉河町などで支持者固めを図る。岸本は辻立ちに加え、有権者の声を聞く活動も重視。09年の市議選に民主公認で出馬、次点だった谷口は雇用創出策などを訴える。
 【伊都郡】定数1減の1に、門と平越孝哉の自民ベテランの激突の様相だったが、平越が不出馬を表明。無投票の公算が大きい。
 【橋本市】定数1増の3議席に、現職2人と市議からくら替えの新人3人が激戦を繰り広げている。
 組織で勝る向井は、シンボルの将棋の「角」をノボリに染め抜きイメージ戦略も展開。平木は、市北部の固い地元票を基に周辺団地や旧高野口町などで支持を拡大し、実直な人柄も訴える。瀧は数年来続ける駅前での早朝の街頭演説を中心に、政策を訴えてサラリーマン層などに浸透している。中谷は友人や知人などが自然発生的に集まった「草の根」選挙を展開、紀の川南を中心に支持を広げる。支持層が多彩な岩田は、岩が鉢巻きをしたキャラクターの看板を各地に設置、イメージ選挙を展開している。
 東日本大震災以降、「こんなことしてる場合か」という有権者の声も出て、ある現職は運動の中心だった街頭活動を1週間以上自粛。街宣を休止して義援金の募金活動をする新人など、選挙運動にも影響を与えている。
 【海南市・海草郡】定数3。前回に続き、現職の尾崎、藤山、雑賀以外に動きはない。
 【有田市】定数1。3選を目指す現職の浅井以外に動きはない。
 【有田郡】定数1減。現職の松本貞次の引退で無投票の気配だったが、新人の横矢が2月に出馬表明。8年ぶりの選挙戦になりそうだ。
 有田川町を地盤とする吉井と松坂は従来票を固めるだけでなく、かつて競合した元県議長の故西本長弘の支持者を奪い合う。前々回選で松坂は湯浅町の2割半ばの票を得ており、同町を地盤とする松本の支持者回りにも精を出す。自民推薦の横矢は「湯浅・広川町出身の議席を守る」を大義に両地域を主戦場にする。保守票が重なる吉井は広川町でも活発に動いており、横矢の後援会幹部は「現職2人が地盤に攻め込んできている」と警戒する。(敬称略)【上鶴弘志、岸本桂司、川平愛】
………………………………………………………………………………………………………
 ◇岩出市=定数2
山本茂博 58 自現(1)
川口文章 69 自現(1)
 ◇紀の川市=定数3
山田正彦 69 自現(3)
服部一  69 自現(1)
岸本健  40 自現(1)
谷口和秀 44 無新
 ◇伊都郡=定数2→1
門三佐博 74 自現(9)
 ◇橋本市=定数2→3
向井嘉久蔵 73 自現(5)
平木哲朗  53 自現(1)
瀧洋一   48 民新
中谷和史  55 無新
岩田弘彦  51 無新
 ◇海南市・海草郡=定数3
尾崎要二 57 自現(6)
藤山将材 35 自現(2)
雑賀光夫 66 共現(2)
 ◇有田市=定数1
浅井修一郎 61 自現(2)
 ◇有田郡=定数3→2
吉井和視 58 自現(5)
松坂英樹 49 共現(2)
横矢政明 61 無新

3月22日朝刊

1383チバQ:2011/03/26(土) 11:25:39
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110323-00000160-mailo-l30
’11統一地方選:県議選の顔ぶれ/下 御坊、民自対決へ /和歌山
毎日新聞 3月23日(水)13時52分配信

 ◇御坊、24年ぶり選挙戦 田辺は現新4人
 【御坊市】89年11月補選での初当選も含め6期連続で無投票当選の自民現職の中村に、民主新人の斎藤が挑む。24年ぶりの選挙戦は民自対決となった。
 中村は「与党の民主がどうかを判断する選挙」と強調。国会議員や県議、市議らは「勝つのは当たり前。大差をつけ圧勝を」と気勢を上げた。斎藤は事務所前に「平成初の選挙を」と書いたのぼり旗を立てた。連日、自転車で市内を駆け回り、街頭演説で無投票阻止や議会改革を訴える。
 【日高郡】自民現職の冨安、坂本、花田が出馬予定。3回連続の同じ顔ぶれが3議席を分け合いそうだ。
 【田辺市】自民現職の大沢、泉と、無所属新人の鈴木、谷口の4人が3議席を争う。
 5選に挑む大沢は「大災害時には経験豊かな議員が必要」と組織固めを図る一方、「世代交代と言われ厳しい」と危機感を募らせる。再選を目指す泉は「梅、林業、水産業を雇用に結び付ける」と、旧本宮町長6年の実績を掲げ、国と地方の不安定な関係打破を訴える。自民推薦の鈴木は「1次産業の裾野を広げることが紀南の発展につながる」と訴え、有権者の声を聞くため全市を回る。谷口は昨秋から市内一円で名前の浸透を図り、「同世代の代表」と唱え、20〜40代の支持層を掘り起こす。
 【西牟婁郡】現職の辞職と引退で“総替え”になる2議席を、共産・高田と無所属・前川の元職、立谷と池口の自民新人が争う。
 高田は民主支持層にも浸透を図り、生活相談で培った人脈で支持拡大を目指す。前川は30余年の行政経験と地方の閉塞(へいそく)状況の打破を掲げる。立谷は白浜町長8年の知名度と実績に加え、障害者専用ホテルの建設などを訴える。町議6期と経験豊富な池口は、自然を活用した雇用形態の構築を主張する。有権者の54%を占める白浜町の票が鍵を握りそうだ。
 【新宮市】定数2から1に減り、8年ぶりの選挙戦に。3選を目指す自民現職の須川に、無所属新人の浜口が挑む。自民県連幹事長と県議を辞して09年の新宮市長選に挑み、敗れた下川俊樹の票の行方が鍵となりそうだ。
 【東牟婁郡】無投票ムードが一変、民主新人の松原が2月に出馬表明し、自民現職の谷と前芝に挑む。
 谷は地盤の那智勝浦町を中心に5選を目指す。1次産業従事者の支持層を固める前芝は、松原が町長を務めた串本町が地盤。松原は衆院議員の玉置公良の要請を受け、無投票阻止と国政へのパイプを掲げる。前回選では民主推薦の女性候補が前芝と2701票差だった。(敬称略)【吉野茂毅、神門稔、山中尚登、山本芳博】
………………………………………………………………………………………………………
 ◇御坊市=定数1
中村裕一 51 自現(6)
斎藤麻希 34 民新
 ◇日高郡=定数3
冨安民浩 63 自現(5)
坂本登  64 自現(3)
花田健吉 52 自現(2)
 ◇田辺市=定数3
大沢広太郎 69 自現(4)
泉正徳   59 自現(1)
鈴木太雄  40 無新
谷口和樹  39 無新
 ◇西牟婁郡=定数2
高田由一 47 共元(1)
前川勝久 65 無元(1)
立谷誠一 61 自新
池口公二 54 自新
 ◇新宮市=定数2→1
須川倍行 50 自現(2)
浜口太史 44 無新
 ◇東牟婁郡=定数2
谷洋一  62 自現(4)
前芝雅嗣 62 自現(2)
松原繁樹 60 民新

3月23日朝刊

1384チバQ:2011/03/27(日) 12:09:57
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110327/osk11032711070005-n1.htm
かすむ橋下都構想 震災で「大阪市を壊す」発言封印、堺は不戦敗に
2011.3.27 09:04 (1/2ページ)

 統一地方選の大阪府議選、大阪、堺の両政令市議選などの告示(4月1日)が迫る中、東日本大震災の発生で焦点となるはずだった「大阪都構想」の議論が、かすみつつある。「大阪維新の会」の代表の大阪府の橋下徹知事も、これまで繰り返してきた「大阪市役所をぶっこわす」といった表現を封印。26日の街頭演説でも「今やらなくてはならないのは被災者サポート。選挙をやっている場合じゃない」と戸惑いも隠せない。 

 大阪府議選に立候補を予定している大阪府内のある新人は駅前で街頭演説していたところ、聴衆からこう怒鳴られたという。

 「『大阪を良くする』とか言う神経がおかしい。今は震災で大変な人のために働くのが筋だろ」

 世間はなかなか選挙ムードにはならない。新人は「訴えにくい。どうしたらよいのか」と悩んでいるという。

 震災を受け「訴える方法を変える」と語った橋下知事は26日夜、堺市内で街頭演説をしていた。

 これまで都構想によって大阪は経済成長するとして説明していたが、この日は災害バージョンに修整。

 「日本の司令塔が東京ひとつでは危険。いざというときは内閣に変わり西日本の安全を守る大阪都庁をつくりたい」と訴えた。

■弱気発言も

 選挙戦で橋下知事が掲げてきた目標は、府議会、大阪、堺市議会の3議会での過半数獲得。これを勝敗ラインとするならば、目標達成は難しい情勢だ。

 というのも、大阪市議選では定数86人に対し、維新の会が擁立を予定している候補者は44人。1人落選するだけで過半数には届かない。一方、堺市議選では、過半数の候補者を擁立することもできない見通しで“不戦敗”が濃厚だ。

 堺市議選での候補者擁立について、橋下知事は定例の記者会見で「(候補者を立てるよう)常にはっぱをかけているが、こういう状況になると厳しい」と弱気な言葉も口にしている。

 ■無投票減少か

 ただ、大阪維新の会の登場もあり、前回の平成19年の統一選に比べて、今回の選挙戦では無投票当選が少なくなりそうだ。

 大阪府議選は前回は12選挙区15人が無投票で当選しているが、今回、無投票は2選挙区程度になる見通しだ。また、大阪市議選でも前回1選挙区だった無投票が今回は0になりそう。堺市議選も前回に引き続き、全選挙区が選挙戦となる公算だ。

1385チバQ:2011/03/27(日) 14:55:26
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20110323ddlk28010343000c.html
’11神戸市議選:予想の構図/上 /兵庫
 任期満了に伴う神戸市議選は4月1日に告示、10日に投開票される。毎日新聞の22日現在のまとめでは、定数69に対し94人が立候補を予定している。各党とも最大会派の獲得に向け激しい争いを展開している。告示日まで10日を切る中、予想される各選挙区の構図を紹介する。【統一選取材班】(敬称略、年齢は投票日現在、カッコ内数字は当選回数)

 ◇浮動票の行方焦点
 ◆東灘区(定数9)
横畑和幸 39 民現(2)
井手康雄 43 民現(1)
石橋正敏 50 民新
安井俊彦 67 自現(9)
大野一  58 自現(6)
長瀬猛  42 自新
北川道夫 58 公現(2)
松本則子 54 共現(3)
西理   35 共現(1)
藤川泰輔 27 み新
浦上忠文 64 無現(4)
林英夫  61 無現(2)
 前回と同じ12人が立候補を予定、現職9人全員と3新人が争う。転入住民が増える中、浮動票をどうつかむかが焦点となっている。

 民主は、現職の横畑と井手に加え、新人の石橋を立て、初の3議席を狙う。自民は、現職の安井と大野、さらに前回に続き長瀬を擁立して党勢回復を図る。公明現職の北川は3期連続のトップ当選を視野に、基礎票を固める。市内唯一の複数議席を持つ共産は、現職の松本と西が議席維持に懸命。みんな新人、藤川は、党が昨年の参院選時に同区で得た約1万5000票を狙う。市議会会派「住民投票☆市民力」の現職、浦上と林は、市民派として支持を求める。

 ◇前職票、激しく争奪
 ◆灘区(定数6)
田路裕規  66 民現(6)
黒田士郎  49 民現(1)
吉田基毅  58 自現(5)
高瀬勝也  42 公新
味口俊之  41 共新
池本真   31 み新
小林るみ子 60 新社現(2)
谷口享子  49 無新
高田富三  63 無新
寺田新   44 無新
 前回より1人多い10人が立候補の見込み。共産現職が引退し、現職4人に6新人が挑む。前回トップ当選後の昨夏、参院選立候補のため辞職した井坂信彦らの票の争奪が激しい。

 民主は、現職の田路と09年の補選で初当選した黒田が、2議席維持を狙う。自民は、現職の吉田と推薦を得た谷口が複数議席の復活を図る。前職が国税徴収法違反罪に問われ辞職した公明は、新人の高瀬が議席奪還に意欲。

 共産は、新人の味口が引退する西下勝とともにミニ集会を重ねて議席継承を誓う。みんな新人、池本は、井坂票をまとめられるかが鍵。新社会は、現職の小林が労働問題などの実績を強調。無所属新人では、高田がマンション建設による景観問題の解決をアピール。今回は無所属で立候補する寺田は、福祉の充実を訴える。

 ◇各陣営引き締め
 ◆中央区(定数5)
平木博美  54 民現(1)
橋本健   31 自現(1)
沖久正留  55 公現(1)
大前雅裕  30 共新
河南忠一  44 み新
粟原富夫  57 新社現(6)
菊川龍之介 34 無新
多田佳史  35 無新
 各党が議席を分け合う中に新人が挑む構図は今回も変わらず。共産現職が引退し、現職4人と4新人が組織の引き締めを図っている。

 民主は公認した現職の平木に加え、新人の菊川を推薦し、複数議席獲得に挑戦。自民現職の橋本は、街頭演説などで知名度アップに懸命。公明現職の沖久は、トップで初当選を果たした勢いを維持しようと組織固めを急ぐ。共産は、新人の大前が段野太一からの継承を訴える。みんな新人、河南はミニ集会を重ねて支持拡大を図る。新社会現職の粟原は、地元のポートアイランドを中心に活発に展開。3回目の挑戦となる無所属新人、多田は、票の上積みを狙う。

 ◇混戦の見通し
 ◆兵庫区(定数5)
大寺真理子 55 民現(1)
平野昌司  69 自現(7)
守屋隆司  55 自現(4)
菅野吉記  49 公現(1)
大瓦鈴子  45 共現(2)
高岸栄基  44 み新
西本忠司  42 無元(1)
大西勝一  41 無新

 現職5人に元職1人と新人2人が挑み、7人が争った前回よりも混戦になる見通し。

 民主は現職の大寺を公認、前回は無所属だった元職の西本を推薦し、票の掘り起こしに懸命。ベテランの現職、平野と守屋を擁立する自民は、保守票固めを図る。

 前回1万票超を得てトップ当選した公明現職の菅野は、強固な支持基盤で手堅い選挙を展開しそう。共産現職の大瓦は、市政批判を強めて不満層に支持を訴える。みんな新人、高岸は、議会改革を強調。無所属新人の大西は、保守票への浸透を図る。

〔神戸版〕

1386チバQ:2011/03/27(日) 15:06:14
http://mainichi.jp/area/nara/news/20110316ddlk29010445000c.html
未来への選択:’11知事選/1 地域医療 /奈良
 ◇現場の連携課題
 昨年11月、県立医大付属病院(橿原市)の総合周産期母子医療センターに、県内の民間病院から妊婦の受け入れ要請があった。切迫早産で分娩(ぶんべん)が迫っていた。「NICU(新生児集中治療室)が満床で受け入れできない」。同センターは大阪市内の医療機関に照会。4カ所目で受け入れ先が決まり、妊婦は約25分後に搬送された。

 県内では07年8月、橿原市の妊婦が9医療機関から断られ、県外へ搬送中に死産する事態が発生。これを契機に県はNICUの整備を進め、ハイリスク妊婦の県外搬送は07年の42件から昨年は9件に減少した。

 しかし、看護師不足のため、同センターのNICUは6床が未稼働のまま。重症以上の救急搬送患者の受け入れ率も、4回以上で決まったのは11・8%(09年)と全国最低で、依然厳しい状態にある。

    ◇

 荒井正吾知事の肝いりで設置された「地域医療等対策協議会」は09年10月、2年がかりで「地域医療再生計画」(09〜13年度)をまとめた。

 最新の医療設備を備え、医師、看護師、患者が集まる高度医療拠点病院(マグネットホスピタル)に、県立奈良病院(奈良市)と県立医大付属病院を指定。疾病ごとの患者数など需要分析に基づく医師の再配置システムなど、新たな試みも盛り込まれた。しかし、一部の医療関係者の反応は冷たかった。「実現にはものすごいハードルがある。費用もかかる。厳しいかなという印象だ」。09年10月2日の同協議会の会合で、塩見俊次・県医師会長はこう述べた。

 「診療報酬不正受給事件が起こる風土があるなら、奈良の医療を一新したい」。荒井知事は、診療報酬詐欺事件の舞台となった山本病院を引き合いにして反論した。連携相手となるべき両トップは平行線をたどり、会場は一時緊張に包まれた。

    ◇

 塩見会長の発言の背景には、マグネットホスピタルの周辺病院の懸念がある。ある医療関係者は「近隣の診療所や病院から医師、看護師が移ってしまうのではないか」と懸念。奈良市内の病院事務長も「きちんと連携できなければ、患者を取られてしまう可能性がある」と不安を隠さない。

 地域医療に詳しい伊関友伸・城西大准教授は「医療は高度専門化しており、病院の中核化に力を入れる県の方向性は間違っていない。ただ、現場の医師の意見を聞いて、あるべき医療を考えていかないといけない」と指摘する。

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 ■視点

 ◇粘り強い取り組みを
 荒井知事がこの4年間で最も力を入れたのが医療分野だ。県内で06年と07年に発生した妊婦の救急搬送問題が大きく影響した。荒井知事は舛添要一厚生労働相(当時)にも会い、精力的に情報収集した。その集大成と言える県地域医療再生計画は、医療関係者からも高い評価を得た。「県内の患者は県内で受け入れる」との意気込みで、11年度の医療関連予算は06年度に比べ、倍増させている。

 しかし、計画の実現に向けて懸念されるのが地域の病院や診療所との連携だ。県内2病院への重点投資は、医師や看護師だけでなく患者も取られるという不安を増幅させている。

 県は、完全紹介制の導入や県立医大の定員増などを進める方針だ。地域の医療機関とのネットワークを作り、理念倒れに終わらない粘り強い取り組みが求められる。【阿部亮介】

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 ◇メモ
 県の病院搬送時間は06年から09年で、全国順位が38位から43位に下降。人口当たりの医師数は06年の47・2人から08年は48・7人と改善したものの、全国順位は27位と変動なし。救命救急センターの受け入れ率は09年で79・3%と、全国平均93・2%を大きく下回る。

1387チバQ:2011/03/27(日) 15:06:35
http://mainichi.jp/area/nara/news/20110317ddlk29010659000c.html
未来への選択:’11知事選/2 南部振興 /奈良
 ◇「住民意欲、肝心だが…」
 野迫川村役場から山の斜面に張り付くような道を車で約30分走った所にある桧股地区。谷あいのわずかな平地に8世帯17人が暮らす。「昔は子供たちのにぎやかな声が聞こえたんだけどね」。シイタケ農家、川崎昌助さん(80)の子供3人が通った桧股小は、児童減少で84年3月に休校した。今も残る小さなグラウンドで開かれた運動会には、住民が総出で加わり、お祭り騒ぎだったという。

 村内に高校がないため、川崎さんの子供たちは高校進学と同時に奈良市に下宿し、そのまま村を離れた。「暮らしは不便だし、仕事もない。子供に戻って来てほしいと思ったことなんてないよ」。

 2番目に大きい北股地区(37世帯87人)で、林業と民宿「よしのや」を営む吉野武文さん(74)と妻二六子さん(70)の娘2人も高校進学で村を出た。武文さんは「コンビニも喫茶店もないし、ここに子供を住まわせたいと考える親はいない」と話す。

    ◇

 同村は山間部に13の集落が点在。人口は1959年の3649人をピークに減少し、昨年10月の国勢調査速報値は522人で、前回調査(05年)からの減少率29・7%は全国最高となった。65歳以上が半数以上を占め、やがて消滅に向かうとされる「限界集落」は8集落。過疎・高齢化が進む県南部地域でも最も深刻な状況にある。

 昨年6月に引退した高田幸篤前村長は全国最多選の10期40年にわたって務めた。国・県の補助金などを財源に、道路や歴史公園「平維盛歴史の里」(92年、約4億円)、風力発電施設(03年、約2億円)などが整備された。

 しかし、公園内の散策路は土砂崩れで通行止めになったまま。風力発電は一般家庭約200戸分の消費電力を供給するはずが、設置場所を変更したことなどが影響し、付帯施設のトイレや展望台の電気をまかなうだけだ。

 県は長年、過疎対策に取り組んできたが、歯止めはかかっていない。11年度からは南部振興課を設置し、県北部と南部の格差解消に本格的に乗り出す。武文さんは「肝心なのは、村に住む人たちの意欲だとは分かっているが、どないしたらいいか分からないぐらいに村は疲弊してしまった」と話す。【高島博之】

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 ■視点

 ◇魅力伸ばす施策を
 野迫川村の角谷喜一郎村長は、過疎化について「いい案があったら知りたい」と語った。全国の過疎地域の首長は同じ思いだろう。道路や公共施設整備が人口増に直結するわけではない。

 そうした中、魅力的な地域づくりをし、活性化につなげている過疎地域もある。例えば福島県川内村は、住民有志が中心となって、03年から自然体験などを通じて都市と交流し、移住者とともに特産品の開発・販売に取り組んでいる。

 過疎地域が抱える問題が地域ごとに異なるように、潜在的な魅力もさまざま。それを伸ばせるのは住民自身だ。南部振興策は、生かしきれないハコモノを造るのではなく、暮らす人が誇りが持てるよう、魅力を伸ばす手助けであってほしい。【高島博之】

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 ◇メモ
 過疎対策法で過疎地域に指定されているのは県内15市町村。このうち11市町村が南部だ。県の南部振興計画は、高齢者福祉支援▽若者の雇用創出▽林業等地域産業の振興▽集落の維持・活性化を掲げる。具体的には、県産材を用いた新築・リフォームへの助成や新商品の開発、京奈和道やアクセス道路整備などに取り組む。

 野迫川村では、高齢者のグループホームを開業(来年4月)、新年度から中学生の医療費と保育所の給食を無料にする。小学生以下の子供を含む家族が定住した場合、奨励金100万円を支給する事業もある。

1388チバQ:2011/03/27(日) 15:07:00
http://mainichi.jp/area/nara/news/20110318ddlk29010427000c.html
未来への選択:’11知事選/3 高山第2工区 /奈良
 ◇県と市、埋まらぬ溝
 「大学を中心としたまちづくりをするのはどうか。県立大や県立医大なら移せるかもしれない」。08年4月4日、奈良先端科学技術大学院大(生駒市)の入学式後の昼食会で、荒井正吾知事が突然、関西文化学術研究都市・高山第2工区(同市)について提案した。「魅力的なプランなら検討はやぶさかではないです」。生駒市の山下真市長が応じた。

 元々は288ヘクタールに約2万3000人が住むニュータウンを造るという国家プロジェクトだったが、07年に市が協力を白紙撤回し、都市再生機構(UR)が中止を表明。それがこの瞬間に再び動き出した。

 県の対応は早かった。担当の幹部職員を生駒市に送り、08年5月26日には荒井知事と山下市長が、大学を中心としたまちづくり構想で合意したと発表。大学や研究開発型産業施設の誘致を柱にした。

 同6月にURを入れた3者でプロジェクトチームを設置したところまでは順調だった。しかし、首都圏の有名私大の誘致や県立医大(橿原市)の移転は頓挫。昨年2月には、土地区画整理事業で損失が発生した場合の補填(ほてん)割合で3者が合意できなかった。

    ◇

 先行きが不透明になる中、県は昨年10月、構想の最終案を生駒市に提示した。205ヘクタールに縮小、県立大を移転して日中韓の交流拠点「東アジア大」にする総額243億円の事業計画だった。損失も県が負担することで譲歩したが、市は公共施設の管理負担金を負担しないなど4条件を提示した。

 「生駒市の積極的かつ主体的な姿勢が感じられなかった。自分だけが1人で踊っているようだった」。3週間後、荒井知事は定例記者会見で、構想を取り下げると発表し、市への不信感をあらわにした。

 これに対し、山下市長は反論する。「負担のことは交渉を開始した時から主張してきた。突然出た話ではない。県が事業主体の土地区画整理事業で、リスク負担を市が負うことは法律上できない」。一方で「県立医大の移転に期待をつないでいた。プロジェクトが良いものなら更なる負担も考えられた」と明かす。

 地権者ら約850人でつくる「学研高山第2工区事業推進の会」の中井武平会長(70)は「互いの言葉が伝わっていなかったのではないか。県と市が協力できなかったのは東京まで知られている。このままほっといてもらっては困る」と話す。同会は、会主導による土地区画整理事業を検討している。

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 ■視点

 ◇将来図描けず
 「いろんな提案や企画がぽんぽん出てくるアイデアマンだった」。旧運輸官僚時代の荒井正吾知事を知る関係者はこう話す。知事は昨年11月の会合で「トップダウンと言われています」と自己紹介した。

 自ら提案し、トップダウンで実現を図るという知事の特性は、高山第2工区問題で顕著に表れた。住宅開発が頓挫した同工区を「大きなポテンシャルがあり、環境劣化が問題」とし、再開発への意気込みを示した。

 ただ、県の構想案は「事務的に積み上げられたものではなかった」(幹部)。東アジア大構想も漠然とした内容で、市との溝を深くしたと言える。積極的な半面、「思いつき」の印象がぬぐえなかった。

 結局、構想案作りに2年半で約1000万円の県費を費やしただけに終わった。同工区は荒れ地のまま、ごみの不法投棄が問題になっており、将来図は描けていない。【阿部亮介】

1389チバQ:2011/03/27(日) 15:07:20
http://mainichi.jp/area/nara/news/20110319ddlk29010615000c.html
未来への選択:’11知事選/4 平城遷都1300年祭後 /奈良
 ◇にぎわい持続に課題
 今月13日、平城遷都1300年祭のメーン会場だった平城宮跡(奈良市)を訪ねた。最高気温17度の陽気の中、寝ころんだり、散策を楽しむ人たち。約120ヘクタールの平原に昨年のようなにぎわいはない。「自然が残る雰囲気が素晴らしい。昨年はにぎやかだったけど、今は穏やかな宮跡に戻りましたね」。大阪府交野市から妻(70)と訪れた男性(73)はこう言って大極殿を後にした。

 文化庁によると、この日の大極殿の来場者は1141人。閑散期とはいえ、1300年祭開催中のピーク時の約3万人(昨年11月6日)に対し、わずか4%。昨年、平城宮跡の来場者は予想の1・5倍の約363万人(1300年記念事業協会発表)に上ったが、終了後は激減しているようだ。

 1300年祭のにぎわいを持続させようと、県は来年度から「記紀万葉プロジェクト」に取り組む。古事記と日本書紀の完成から1300年後となる12〜20年に、イベントやシンポジウムを開催する予定だ。

 「観光資源として認知された」(事業協会関係者)平城宮跡は、県内観光のゲートウエイと位置付ける。宮跡を経由して県南部の記紀ゆかりの地を巡ってもらうシナリオだ。旅行代理店の担当者も「仏像ブームや歴史ブームは続いており、奈良への関心も衰えていない」と期待する。

    ◇

 平城宮跡は07年12月に国営公園化が内定した。「国営公園になると、国の費用で整備され、後に残る。国交省と文化庁に話し、OKということになっています」。同年4月の知事選で初当選した荒井正吾知事は、選挙戦でこう訴えていた。国交省関係者は「知事選前後には内諾の流れになっていた」と明かす。

 08〜10年度に国費約3億4000万円が投じられ、広場などが整備された。今後、大極殿を囲む全長1キロの築地塀を復元し、休憩所なども整備する。総事業費は数百億円、少なくとも十数年かかる見通しだ。荒井知事は「国営公園化で平城宮跡は景色が一変する」と力説する。

 しかし、不安もつきまとう。昨年3月末現在、県内の宿泊施設数は486施設で全国44位、客室数は9492室で全国最下位。観光客が回復したとしても、受け入れ態勢に課題を残す。さらに公共事業が削減される中、国営公園化が計画通りに進むかは不透明だ。ある県関係者も「期待したいが、国の予算の動向はつかみきれない」と話している。

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 ■視点

 ◇教訓生かす事業を
 平城遷都1300年祭は、県内で当初予想の約1・7倍の延べ約2140万人を集め、県としては「成功」を収めた。総事業費約350億円を投じて有料パビリオンを建設する計画だったが、荒井正吾知事の就任後、約100億円に圧縮して無料イベントを中心にしたのが奏功した。

 一方で、ずさんな側面も目立った。大極殿を囲む修景柵は、約1億2200万円で契約したが、最終的に約2・5倍の約3億600万円に膨らんだ。しかも国営公園化で新たに建設するため、順次取り壊される。

 県などが制作した「平城京レポート」には、事実関係などの誤りが84カ所見つかった。東アジア地方政府会合などと合わせ、総額約2億円を費やしたプロジェクトだが、その効果は不透明だ。次の事業は、こうした教訓を踏まえて展開してもらいたい。【阿部亮介】

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 ◇メモ
 1300年祭の県内の経済波及効果について、平城遷都1300年記念事業協会は、08年試算比の約1・3倍に上る約970億円と発表した。一方、南都経済センターが昨年6月に実施した県内375社へのアンケートで、「効果があった」としたのは約3割にとどまる。

 県内の観光客は、06年は約3500万人だったが、新型インフルエンザの影響などで09年は約3459万人。10年は、1300年祭の延べ約2140万人が上乗せされて増加する見込み。

1390チバQ:2011/03/27(日) 15:07:42
http://mainichi.jp/area/nara/news/20110321ddlk29010208000c.html
未来への選択:’11知事選/5 低迷する県内雇用 /奈良
 ◇企業誘致効果薄く
 県南部に本社がある食品製造会社の社長が、事業拡大に伴う新工場を和歌山県内の工場団地に建設することを決めたのは08年8月だった。「和歌山県の局長さんや市長さんは積極的。意気込みを感じた」

 工場の土地を探していた07年ごろ、和歌山県に問い合わせると、数日後、担当者が大阪府内の営業所まで訪ねてきた。その後も、工場団地がある市の担当者と何度も訪れ、正社員10人を同県内から雇用することを条件に、設備投資にかかる金利の一部負担などを提示。地元農家と協同で新規事業をする提案もあった。

 同社は従業員約50人。社長は「小さい企業にとって県、市のバックアップは心強く、営業面でも目に見えないプラスになる。奈良でも土地を探したが、県の対応は淡泊で奈良の企業として残念だ」と言う。工場は今年8月に稼働する見通しだ。

    ◇

 荒井正吾知事は前回知事選のマニフェストで「雇用の創設」を掲げ、4年間の数値目標を「企業誘致100件、県内雇用4万人増加」とした。当選後は企業訪問を強化し、10年6月までに企業誘致84件を達成。県企業立地推進課の森田康文課長は「手応えを感じている。食品製造会社のような例が出たのは反省材料だ」と話す。

 ただ、ニーズが高い、交通の便が良く、1〜2ヘクタール程度の広い土地を十分に提供できず、大企業の誘致に苦戦。84件の9割は中小企業だ。このため、期待した雇用は伸びなかった。

 誘致企業に対する県のアンケートによると、回答した28社が創出したのは565人で、このうち県内は298人(10年3月現在)。目標の100社を達成しても約2000人規模にとどまる計算だ。荒井知事は昨年9月県議会で「達成できなかったことは、素直に認めなければならない時期にきている」と答弁した。

 自治体が企業誘致にしのぎを削る中、県は新年度から、橿原市や田原本町で土地利用の規制を緩和し、企業進出を促す。さらに京奈和道・橿原南・御所インターチェンジ予定地付近(御所市)では、新たな工業団地造成を目指す。しかし、土地買収などに約30億円が見込まれ、見通しは立っていない。

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 ■視点

 ◇細やかな行政対応を
 県内の雇用が伸びない一方で、既存の中小企業経営者らからは「工業高校が少なく技術者の確保が難しい」「雇用維持のために助成金を出してほしい」などの声を聞く。県内で人材確保に苦労し、支援を求めている。

 こうした声を受けて、県は新年度から「県版ハローワーク」を始める。奈良しごとiセンター(奈良市)のアドバイザーが企業を訪問し、ニーズに即した人材を求職者の中から直接紹介する。さらに企業から聞き取った情報を基に、人材育成など次の一手となる施策を展開する方針だ。

 雇用創出のためには、企業のニーズをつかんでそれに応えていくきめ細かい行政が欠かせない。県の雇用対策は緒についたばかりだ。【上野宏人】

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 ◇メモ
 05年の国勢調査によると、奈良県の就業率は51・8%と全国ワースト2位で、このうち女性は39・5%と全国最下位。就業者のうち居住県以外で働く県外就業率は29・3%と最も高い。大阪府で働く人が多く、県内の雇用は低迷している。

1391チバQ:2011/03/27(日) 15:08:03
http://mainichi.jp/area/nara/news/20110322ddlk29010259000c.html
未来への選択:’11知事選/6止 関西広域連合 /奈良
 ◇不参加の意思固く
 奈良付近と決まっているリニア中央新幹線の新駅を京都にしたらどうか−−。橋下徹・大阪府知事がこんな発言をしてから1週間後の2月24日。奈良市内で開かれた会合で、荒井正吾知事はまくし立てた。「奈良は金がないから京都で(駅を)作ったるわと言われ、そんなあほらしいこと頼まんわと。(関西広域連合に)入らんかったら京都に移すというのは脅かしですよ」

 奈良県は近畿で唯一、関西広域連合に参加していない。荒井知事は、他府県からの圧力に反論する場面になると力が入ると言う。この日も、広域連合が求める国の出先機関の移管について「権限を中央に残し、人を渡すのが国の魂胆だ」と持論を展開。広域連携で十分可能▽大阪府に編入されていた明治時代は災害予算が少なかった▽約1億6000万円の総務関係経費が新たにかかる−−などと説明した。

    ◇

 奈良県は合併が進まず、人口1万人未満の小規模町村が18と、全国平均の1・7倍にあたる46・2%に上る。荒井知事は前回知事選のマニフェストに「市町村の行政サービスの向上と財政健全化の努力をサポートする」と明記し、地方自治の基礎は市町村にあるとの考えから、39市町村との連携に力を入れてきた。

 当選後に設置した「県市町村長サミット」は昨年度は9回、今年度は10回開催。土木技師が不足している18市町村で、県が道路・橋りょうの点検や計画作成を代行することが決まるなど、徐々に成果を上げつつある。

 昨年12月の会合では、アドバイザーの小西砂千夫・関西学院大教授(財政学)が「奈良県は、まさに県と市町村が共同体という方向です。地味ですけどこれが非常にいい。大切にしていただきたい」と、広域連合を意識した発言をすると、荒井知事は感激した様子で深々と頭を下げた。小西教授は「市町村を支えるのが県の役割という考え方は斬新。基礎自治体中心という地方分権に忠実な発想だ」と評価する。

    ◇

 一方、広域連合に参加しないことで、ドクターヘリの経費は増える可能性が出ている。東日本大震災の被災者受け入れでも単独で対応するしかない。奈良県は今月、各府県の知事が集まる広域連合委員会で必要に応じて意見を述べることができる連携団体になったが、広域連合事務局の桑野正孝次長は「連携団体の意見はあくまで参考レベル。関西全体を考えた場合に奈良にも入ってほしい」と話している。(おわり)

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 ■視点

 ◇「将来モデル」発信を
 「関西が一丸となっているのになぜ奈良だけ参加しないのか」。関西広域連合について取材すると、こんな声をよく聞く。荒井知事の主張は経費や組織論、過去の予算配分など多岐にわたるため、あまり浸透していないようだ。

 推進派の県民が参加を求める背景には、国と地方の借金が1000兆円に迫る中、疲弊した日本の現状を地方から打破してほしいという思いがある。「関西が一丸となり、国に分権を訴えていく」という広域連合の主張と重なる。

 県内の市町村の強化を優先させる荒井知事の主張も理解できるが、国全体の地方自治をどう考えるかという視点があまり見えない。県と市町村の連携は「奈良モデル」として全国的にも珍しいと言われる。ならば、一人の政治家として、この分権モデルを広域連合に広げて取り組んだり、国に訴えることも考えてはどうだろうか。【阿部亮介】

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 ◇メモ
 関西広域連合は昨年12月、大阪、京都、兵庫、滋賀、和歌山、鳥取、徳島の7府県で設立。各府県の議員による広域連合議会と、最高意思決定機関となる各知事による広域連合委員会を設置する。防災=兵庫▽観光・文化=京都▽産業振興=大阪▽医療=徳島▽環境保全=滋賀▽職員研修=和歌山など、各府県が事務局を置く。

1392チバQ:2011/03/28(月) 22:37:24
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000001103280001
民意の源流 上/滋賀発 草の根のうねり
2011年03月28日

【せっけん運動から地域政党まで】


 1974年冬、建設会社の社長だった中島敏(63)は夜明け前の暗闇の中、小高い丘にある神社の境内にとめたバスの運転席にいた。 


 支持していた旧八日市市長の武村正義が、1期目途中に知事選への立候補を表明。告示日の朝、地元支持者らでバスに分乗し、県内各地に遊説しようとしていた。だが、対立候補は3選を目指す現職の野崎欣一郎知事。「ほんとに人が集まるんかいな」と、不安が口をついた。


 午前5時過ぎ、ふと目をこらすと、集落から黒い群れのようなものがわいてきた。弁当や水筒を手にした約200人の住民が集まり、次々とバスに乗り込んでいった。


 当時、「滋賀の黒い霧事件」と呼ばれた土地ころがし疑惑で県政は揺れていた。社会、公明、共産、民社の4党と労働団体に推された40歳の武村は、現職を約6千票差で破る。後に県議となる中島は「革新知事」誕生の背景に組織ではない自然発生的なものを感じた。「『民意』が見えた。そう思えたのは、あれが最初で最後だった」


【「さきがけ」誕生】


 滋賀発の民意のうねり。その代表例が「せっけん運動」だった。77年5月に琵琶湖で赤潮が発生し、多くの魚が死んだ。リンを含む家庭用合成洗剤が原因とされ、翌年8月、県内の消費者団体などによる「びわ湖を守る粉石けん使用推進県民運動」県連絡会議(せっけん会議)が発足。洗濯機を使い、合成洗剤と粉せっけんを比較する勉強会が県内各地で開かれ、瞬く間に全国に広がった。


 住民運動に後押しされ、県は合成洗剤の使用禁止などを定めた琵琶湖富栄養化(ふ・えい・よう・か)防止条例を制定。「環境」のキーワードを手にした武村は知事を3期務め、86年に自民党公認で国政に転じる。93年には「新党さきがけ」を結成し、代表に就任。「政治改革の旗手」として一躍脚光を浴び、細川内閣で官房長官になった。


 95年の統一地方選。さきがけは、小政党ながら公認や推薦、支持合わせて10人の県議を生み出す。中島は「県内の農家の多くは兼業で、会社で組合に入っても、根っこは保守だ」と県民性を説明する。


 党事務局長を務めた山田実(60)も、さきがけの理念の中心を「草の根保守」と表現する。「田舎と都市の中間である滋賀には古くからの共同体意識が残る。それを生かした新しい国づくりを目指したことが、共感を呼んだのでは」とみる。さきがけ自体はその後、解党し、武村も01年8月に政界を引退した。


【既存政党に衝撃】


 「民意」は再び、大きく動く。06年7月、栗東市の新幹線新駅建設の凍結を訴え知事選に立候補した嘉田由紀子が、自民、民主、公明相乗りの現職知事を破り初当選。既存政党に衝撃を与えた。


 余波は翌年の統一地方選にも及ぶ。県議選で、嘉田を支える地域政党「対話でつなごう滋賀の会」が公認・推薦合わせて12人を当選させて躍進し、最大会派の自民党を過半数割れに追い込んだ。


 地域政党という新たな潮流は全国に広がる。大阪府の橋下徹知事が代表を務める「大阪維新の会」や、名古屋市の河村たかし市長による「減税日本」などが次々と台頭し、地方政界を揺るがしている。


 暴力的なまでの変化をもたらす現在の民意。さきがけにいた経験のある県議の上野幸夫(70)は「新住民」の意向が大きく働いているとみる。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、県内人口は15年まで増加傾向にあるという。「新住民の意向で決められる風潮が果たして県にとっていいことなのか」と懸念を示す。


 一方、「せっけん会議」も08年に解散。設立にかかわった林美津子(86)=高島市=は「県全体が一丸となって取り組む熱心な時代ではなくなった」という。ただ、嘉田県政が大きな支持を受けている現状を、「不思議な民意としかいいようがない」と話す。


 当の嘉田は初当選後、支持者の一人から投げかけられた言葉が印象に残っているという。「候補者は素人だったが、有権者は玄人だった」(敬称略)


 4月1日にスタートする統一地方選。県民の思いはどう反映されるのか、その「源」を探った。

1393チバQ:2011/03/28(月) 22:37:38

1974年11月 武村正義氏が知事に初当選
  78年8月 琵琶湖の赤潮を受け、「せっけん会議」が発足
  93年6月 武村氏ら国会議員10人が自民党を離党し、新党さきがけを結成
        武村派県議や市町村議ら約80人がさきがけ滋賀を結成
     8月 細川内閣発足。武村氏が官房長官に
  94年4月 細川内閣が総辞職
     6月 自・社・さ政権で村山内閣発足
  95年4月 統一選の県議選で、さきがけ系候補10人が当選
     7月 参院選で滋賀選挙区の奥村展三氏ら3人が当選
  96年1月 自・社・さ政権は継続したまま橋本内閣が発足
     9月 さきがけ離党の鳩山由紀夫氏、菅直人氏らが民主党結成
  98年7月 参院選で当選者ゼロに
2000年6月 総選挙で滋賀2区の武村氏、3区の奥村展三氏が落選
     7月 武村氏が代表を辞任
  01年3月 さきがけ滋賀と民主党県連が合併
     8月 武村氏が政界引退を表明
  06年7月 知事選で嘉田由紀子氏が初当選。現職の国松善次氏を破る
  07年4月 統一選の県議選で「対話の会」が躍進
  09年8月 総選挙で民主党が大勝。政権交代を果たす
  10年7月 知事選で嘉田氏が約42万票の史上最多得票で再選

1394チバQ:2011/03/28(月) 22:38:04
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000001103280002
民意の源流 下/つかめぬ“嘉田票”の行方
2011年03月28日


携帯電話でツイッターの書き込みを確認する新顔の立候補予定者。有権者に声が届いているのか、手応えをつかみかねている

【知事「議会の多様性」唱えるが・・・】


 2月中旬、草津市内で開かれた嘉田由紀子知事の県政報告会。この日、支援を受ける地域政党「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)から立候補表明したばかりの新顔が初めて聴衆の前で演説した。


 会場から支持者を送り出した後、嘉田は新顔を向き、「もっと、まちづくりについて具体的に話した方がいいわよ」とレクチャーした。


 対話の会が擁立する公認8人のうち、5人は政治経験のない「素人」だ。昨夏の知事選で史上最多約42万票を獲得した嘉田だが、自身もまた、2006年の初当選時は全くの政治素人だった。「いまの議会は、女性や若者の代表がいない。住民の多様性を反映した議会であってほしい」という嘉田だが、自身への支持を、そのまま対話の会の候補に重ね合わせてもらう作戦のようにも見える。


 ただ、対話の会での嘉田の肩書は「顧問」に過ぎない。「大阪維新の会」で大阪府の橋下徹知事が代表を務めるように、ほかの地域政党は首長がトップの場合が多い。嘉田は、知事と議会が別々の民意を代表して政治をする「二元代表制」を重視する立場から表向き、党とは一線を画す姿勢だが、違いはあいまいだ。


【いらだつ民生】


 「一体、知事は何を考えているんだ」。2月中旬、高島市の会場であった受勲者の祝賀会。ほろ酔い気味の民主党のある国会議員が、対話の会幹部に詰め寄った。


 09年9月の政権交代以降、県選出の国会の議席はすべて民主党が占め、さながら「民主王国」の様相だ。一時は県議会の単独過半数を目指した同党県連だが、菅政権の迷走による逆風を受けて方針転換。知事との関係強化を目指すが、一向に進展しない。ある県連幹部は「国への要望では民主党を頼りながら、選挙協力では煮え切らない。そうした知事の態度に議員もいらだったのでは」とみる。


 矛先は対話の会にも向けられる。別の県連幹部は「地域政党だから国とのパイプがないのはある意味当然かも知れないが、陳情や政策提案に一度も来たことがない。なのに票だけは集める」とこぼす。


【手応え弱い自民】


 一方、最大会派の自民党は2月24日、県議会の定数や議員報酬の一律「2割削減」を公約に掲げることを決めた。石田祐介・県連幹事長は「議員自ら身を切ると言わないと、有権者は我々の言葉に耳を貸そうとしない」と話す。


 民主政権の低迷で訪れた党勢拡大の好機にも、手応えは乏しい。2月、大津市内であった党改革タウンミーティングで示された党本部の世論調査で「生活者の視点を持つ政党はどちらか」の設問に、自民と回答した人は3割に過ぎず、民主が7割を占めた。


 好感度が上向かない現状に、党内でも世代交代を求める声は強い。だが、保守の基盤は自治会をはじめとした「地域」にある。ある県議は「引退するつもりだったが、地域をまとめられる次の世代がいない」と明かす。


 ただ、大橋松行・県立大教授(政治社会学)は「滋賀の有権者は地域文化に根ざしたバランス感覚で判断する特徴がある」と指摘する。栗東市の新幹線新駅建設凍結を訴えた嘉田を押し上げた民意の中心は、特定の地域だけが恩恵を受けることへの反発だったとみる。「首長の人気がそのまま反映されがちな大都市と、そこが違う」


 未曽有の被害をもたらした東日本大震災の発生で、より混迷を深める今回の選挙。それぞれの党の真価が問われる。(敬称略)
(この連載は高久潤、加藤藍子が担当しました)

1395チバQ:2011/03/30(水) 21:31:22
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110324-00000200-mailo-l25
2011県議選情勢:/1 大津市選挙区/高島市選挙区 /滋賀
毎日新聞 3月24日(木)16時22分配信

 ◆大津市選挙区
 ◇震災で活動に苦悩
 東日本大震災から5日後の3月16日夕、雪が舞う大津市堅田2の市北部地域文化センター。自民現職の佐野は、中止した決起集会の会場前にいた。「(中止が)伝わっていない人がいたら申し訳ない」。知らずに訪れた支援者は「やむを得ないな」とつぶやいた。
 8000〜9000票の当落線上に10人以上がしのぎを削る大津市選挙区(定数10)。震災をどう受け止めて活動するか、どの候補も苦悩している。
 早朝の駅前あいさつが日課の民主現職成田は「チラシを配ると『選挙どころじゃないだろう』という空気が漂う」と話す。東レ労組を母体とする民主現職柴田の陣営幹部は「政権運営への逆風まで飛んでしまったが、組合員も震災にくぎ付け。動きが鈍い」。昨夏の補選で当選した民主現職の岡崎は街宣を自粛し、子育て支援活動を軸に展開。連合滋賀も構成労組への働きかけを強める。
 国会では統一地方選の延期が審議されたが、対象は東北の被災地のみ。共産新人の小島は募金活動とともに街頭演説を再開。共産現職の節木は「被災地は心配だが、同時に県内の防災の再考も必要だ」と訴える。
 「自粛していたら選挙が終わる」と話す対話の会現職の沢田は「原発事故で安全神話は崩れた。防災計画を作り直すのも県議会の仕事だ」。同会新人の石塚も市中心部の新聞にチラシを折り込み、地域防災の重要性を訴える。
 水面下の活動も活発化している。焦点の一つが、引退する世古正県議の持つ約1万票の行方だ。地盤の市中央部では世古の後継指名を受けた自民新人山本に加え、自民推薦で新人の佐藤は市議時代の人脈を生かし市南部を拠点に支持を拡大。前回は自民公認で出馬した無所属の新人礒田も浮動票の取り込みを画策する。自民推薦で昨夏の補選にも出馬した新人の目片は市南部で、無所属新人の前川は市北部で地盤固めを図る。昨夏の参院選比例代表で落選した元職蔦田は、みんなの党から返り咲きを狙う。
 震災直後から県に被災者支援の必要性を訴えた公明現職の梅村と粉川は、組織票をまとめつつ中小企業の経営者らへの浸透を図っている。【安部拓輝、前本麻有】
 ◆高島市選挙区
 ◇自民と対話、現職2人無投票か
 定数2の高島市選挙区では、自民現職の石田と対話の会現職の清水が立候補を表明。石田は県連幹事長で清水は同会代表。2人以外の動きはなく、無投票の見込み。
   ◇  ◇ 
 県議選の告示(4月1日)が目前に迫った。東日本大震災の被災者の受け入れが本格化する中、自治体として「国難」を受け止める議員を選ぶ意味でも重要な選挙だ。各選挙区の情勢を追った。(敬称略)
………………………………………………………………………………………………………
 ◆予想される顔ぶれ
 ◇大津市(定数10−16)
岡崎基子  69 民現(2)
柴田智恵美 54 民現(1)
成田政隆  36 民現(1)
佐野高典  62 自現(3)
山本進一  56 自新
梅村正   61 公現(5)
粉川清美  57 公現(1)
節木三千代 52 共現(1)
小島義雄  65 共新
蔦田恵子  49 み元(2)
沢田享子  62 対現(5)
石塚政孝  52 対新
礒田武彦  50 無新
佐藤健司  38 無新
前川佳彦  66 無新
目片信悟  45 無新
 ◇高島市(定数2−2)
石田祐介 46 自現(2)
清水鉄次 53 対現(1)

3月24日朝刊


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