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近畿 地方議会・首長,政治・選挙スレ
1348
:
チバQ
:2011/03/13(日) 14:09:31
http://mainichi.jp/area/nara/news/20110312ddlk29010208000c.html
変わる地方自治:’11統一地方選/5止 首長と議会 /奈良
◇−−緊張保ち、是々非々で対応 「本来あるべき姿」
「次の選挙で引きずり下ろしてしてやろうと、議会が抵抗、嫌がらせをしてきた」
生駒市の山下真市長は2月25日の副市長公募説明会で、06年2月の就任当初を率直に振り返った。
議員24人中18人が推した現職を大差で破って初当選。直後に編成した06年度一般会計当初予算案は、市の歴史で初めて否決された。07年4月の市議選で近い議員が増えたが、同年9月に副市長選任案、09年12月に新病院設立議案が否決された。
10年1月の市長選で再選され、同年9月に懸案の新病院設立議案がようやく可決された。議長を除く22人中賛成は12人だった。
緊張関係を保ちながら是々非々で対応し、議会側の議案修正も受け入れる。山下市長は現在の関係を「本来のあるべき姿」とする。一方で、市長の支持母体の政治団体は4月の市議選に現職2人と新人3人を擁立。ある新人は市長と手を組む写真を名刺に刷り、二人三脚ぶりをアピールする。
市政の基盤安定を狙う動きに、市長と距離を置く議員は神経をとがらせる。12月の本会議では「議会に必要がないのは、市長のイエスマンとなる議員だ」とけん制した。
◇
大和郡山市では逆に、市長と議会の蜜月ぶりを象徴する出来事があった。認定こども園の昨年4月開園と園児募集の記事が、関連議案が可決される前に市の広報紙(昨年2月15日号と3月1日号)に載ったのだ。反発した議員が「法律違反」と指摘し、懲罰を受ける事態となった。
市は「準備行為で違法ではない」とするが、「議会承認で正式決定」の断りがない記事に、市民団体は「議会や民主主義の軽視。議会全体が市に抗議し、責任を問うべきだ」と議会に申し入れた。
認定こども園は前年の12月議会後に急浮上した。臨時議会を開いて承認を受けた後、市民に周知する方法もあった。しかし、市は議会に根回しで済ませて記事を掲載し、「事後承諾」の形を取った。ある関係者は「『議会と行政のなれあい』と指摘されれば、そうかもしれない。議会との関係がいいから、市民にとって良いことを素早くできる」と話す。
10年度から3年間で一般会計の黒字化を目指す大和高田市。市長と議会は財政健全化最優先で一致しており、良好な関係を維持している。生駒の病院問題のような市民を二分する大きな課題がないのも一因になっている。【熊谷仁志、山本和良】(おわり)
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■視点
大阪府や名古屋市で、「変革」を掲げる首長が、議会を「抵抗勢力」として対決姿勢を強めている。首長と議会の対立は、首長提案議案が成立しないなど、行政の停滞要因になる。このため、首長派の議員を増やそうとする動きが広がっている。
しかし、首長の意のままになる議会はチェック機能の低下を招く危うさを持つ。首長の独走を許さないため、行政監視を最重要な役割とする議員は、選挙という最も重い市民の負託を受けて「二元代表制」の一翼を担う。
「権力は腐敗する」という言葉がある。議会は、絶大な権力を持つ首長とどう向き合うべきなのか。「地域主権」が叫ばれる今こそ問われている。【熊谷仁志】
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◇メモ
首長提案の議案は原案通り可決されることが多く、07年4月以降、県議会や大和高田市など20市町村議会で否決・修正はゼロだった。
一方、首長と議会が対立関係にある自治体では否決・修正されるケースが目立つ。07年4月以降142件あり、五條市62件▽生駒市26件▽奈良市11件▽下市町6件▽橿原市5件。このうち一般会計や特別会計の予算案の修正・否決は少なくとも15件ある。このほか、奈良市議会は基本構想案や基本計画案、大和郡山市議会ではし尿処理料金や下水道料金の関連議案が否決された。
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