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近畿 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1346チバQ:2011/03/13(日) 14:08:34
http://mainichi.jp/area/nara/news/20110310ddlk29010589000c.html
変わる地方自治:’11統一地方選/3 口利き /奈良
 ◇低い改革意識 条例改正、公表制度も
 「この業者に発注できないか」。昨冬、職務中のある県職員を、保守系県議が尋ねて来た。県発注工事を懇意にしている業者に契約させるのが狙いだった。職員はやんわりと断った。以前より件数は減ったものの、ある県議は「口利きや不当介入はまだある」と言う。

 議員の口利きは、公共工事の発注に限らない。生活保護の認定や職員人事、保育所の入所など多岐にわたる。

 大和高田市では、昨年4月〜今年1月に受けた生活保護の相談約315件のうち、約1割が議員の紹介による案件だった。職員が議員控室に呼ばれ、その場で生活保護の申請者を紹介されることもあり、職員は「議員が同席すれば、言葉はなくてもプレッシャーと受け止めてしまう」と話す。

 奈良市でも、職員の人事異動に関する口利きが横行。昨年度だけで41件あったことが明らかになっている。

    ◇

 議員の口利きが市に負の遺産をもたらし、後世代に負担が及ぶケースが今年1月、奈良市で表面化した。市土地開発公社が過去に、市議の口利きで不当に高額な価格で土地を購入。長年利用されないまま塩漬けになり、含み損は約188億円に上る。

 奈良市中ノ川造成事業用地(15・97ヘクタール)は、取得交渉に市議が介入し、約58億円で購入。金利負担などを含めた簿価は約83億円(09年度)に膨らんだが、実勢価格は1%にも満たない7400万円(08年度末)だ。

    ◇

 「口利きは議員の仕事」。ある市議はこう断言し、問題だという認識はない。生活保護の申請を口利きした大和高田市のある議員も「支持者から頼まれれば当たり前」と開き直る。依頼者の希望通りになれば、選挙での支援につながる。

 口利きを防ぐ手だてはないのか。大和高田市議会は昨年12月、政治倫理条例を改正し、口利きを禁止した。しかし罰則はなく、口利きは依然として続いている。

 生駒市では、元議長らによる汚職事件を受けて07年11月から、職員に対し議員の口利きなどがあった場合、内容を記録して公表する制度を始めた。市監査委員事務局は「以前に比べ、口利き行為はほぼなくなった」と評価する。

 奈良市もすべての口利きを記録、公開する制度の創設を検討している。公開が一定の歯止めになることは期待できる。ただ、肝心の議員の意識改革はまだこれからだ。【阿部亮介、山本和良】

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 ■視点

 口利きがなくならないのは、それが議員と依頼者の双方に利益をもたらすからだ。依頼者は目的を遂げ、議員は選挙や政治活動での見返りが期待できる。困窮状態にある人が、口利きによって行政の支援を得られるケースもある。

 しかし、議員は一部の住民の利益だけではなく、全体の福祉を向上させるのが本来の役割だ。口利きは本来あるべき行政をゆがめることにつながり、正当な行為とは言い難い。

 生駒市や奈良市は、市長主導で実態を透明化し、歯止めをかけようとしている。これとは対照的に、議会の対応は鈍い。議会不要論や定数削減を求める動きの背景には、口利きに代表される議員の姿勢を厳しく問う声がある。議員が自覚しない限り、こうした声はやまないだろう。【阿部亮介】


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