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近畿 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1387チバQ:2011/03/27(日) 15:06:35
http://mainichi.jp/area/nara/news/20110317ddlk29010659000c.html
未来への選択:’11知事選/2 南部振興 /奈良
 ◇「住民意欲、肝心だが…」
 野迫川村役場から山の斜面に張り付くような道を車で約30分走った所にある桧股地区。谷あいのわずかな平地に8世帯17人が暮らす。「昔は子供たちのにぎやかな声が聞こえたんだけどね」。シイタケ農家、川崎昌助さん(80)の子供3人が通った桧股小は、児童減少で84年3月に休校した。今も残る小さなグラウンドで開かれた運動会には、住民が総出で加わり、お祭り騒ぎだったという。

 村内に高校がないため、川崎さんの子供たちは高校進学と同時に奈良市に下宿し、そのまま村を離れた。「暮らしは不便だし、仕事もない。子供に戻って来てほしいと思ったことなんてないよ」。

 2番目に大きい北股地区(37世帯87人)で、林業と民宿「よしのや」を営む吉野武文さん(74)と妻二六子さん(70)の娘2人も高校進学で村を出た。武文さんは「コンビニも喫茶店もないし、ここに子供を住まわせたいと考える親はいない」と話す。

    ◇

 同村は山間部に13の集落が点在。人口は1959年の3649人をピークに減少し、昨年10月の国勢調査速報値は522人で、前回調査(05年)からの減少率29・7%は全国最高となった。65歳以上が半数以上を占め、やがて消滅に向かうとされる「限界集落」は8集落。過疎・高齢化が進む県南部地域でも最も深刻な状況にある。

 昨年6月に引退した高田幸篤前村長は全国最多選の10期40年にわたって務めた。国・県の補助金などを財源に、道路や歴史公園「平維盛歴史の里」(92年、約4億円)、風力発電施設(03年、約2億円)などが整備された。

 しかし、公園内の散策路は土砂崩れで通行止めになったまま。風力発電は一般家庭約200戸分の消費電力を供給するはずが、設置場所を変更したことなどが影響し、付帯施設のトイレや展望台の電気をまかなうだけだ。

 県は長年、過疎対策に取り組んできたが、歯止めはかかっていない。11年度からは南部振興課を設置し、県北部と南部の格差解消に本格的に乗り出す。武文さんは「肝心なのは、村に住む人たちの意欲だとは分かっているが、どないしたらいいか分からないぐらいに村は疲弊してしまった」と話す。【高島博之】

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 ■視点

 ◇魅力伸ばす施策を
 野迫川村の角谷喜一郎村長は、過疎化について「いい案があったら知りたい」と語った。全国の過疎地域の首長は同じ思いだろう。道路や公共施設整備が人口増に直結するわけではない。

 そうした中、魅力的な地域づくりをし、活性化につなげている過疎地域もある。例えば福島県川内村は、住民有志が中心となって、03年から自然体験などを通じて都市と交流し、移住者とともに特産品の開発・販売に取り組んでいる。

 過疎地域が抱える問題が地域ごとに異なるように、潜在的な魅力もさまざま。それを伸ばせるのは住民自身だ。南部振興策は、生かしきれないハコモノを造るのではなく、暮らす人が誇りが持てるよう、魅力を伸ばす手助けであってほしい。【高島博之】

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 ◇メモ
 過疎対策法で過疎地域に指定されているのは県内15市町村。このうち11市町村が南部だ。県の南部振興計画は、高齢者福祉支援▽若者の雇用創出▽林業等地域産業の振興▽集落の維持・活性化を掲げる。具体的には、県産材を用いた新築・リフォームへの助成や新商品の開発、京奈和道やアクセス道路整備などに取り組む。

 野迫川村では、高齢者のグループホームを開業(来年4月)、新年度から中学生の医療費と保育所の給食を無料にする。小学生以下の子供を含む家族が定住した場合、奨励金100万円を支給する事業もある。


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