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仙台・宮城・陸奥

3975荷主研究者:2021/03/21(日) 23:15:44

https://kahoku.news/articles/20210302khn000011.html
2021年03月02日 11:01 河北新報
清水建設東北支店の新社屋完成 防災や省エネ機能充実

防災や省エネの先端技術を採用した清水建設東北支店

 清水建設東北支店は1日、仙台市青葉区木町通1丁目に建設した新社屋を報道機関に公開した。東日本大震災を踏まえた免震構造の採用など防災面に加え、省エネルギー、健康、働き方の最新機能を備えた。

 2日に竣工(しゅんこう)式を迎える新社屋は地上6階、地下1階、延べ床面積5588平方メートル。旧社屋跡地に昨年11月着工した。外観は仙台七夕まつりの吹き流しをモチーフに、ガラススクリーンを連続的に配置した。

 免震装置は水害も考慮し地下ではなく1、2階の間に設置。72時間の非常用電源、水や食料の備蓄も確保。大震災で落下被害があった天井パネルは張らず、安全性と冷暖房効率の向上を図った。

 地中熱で冬は加熱、夏は冷却された水を建物内部の導水管に循環させ、フロア全体から秒速1センチ以下で供給する床吹き出し空調を採用。再生可能エネルギーと合わせて75%超の省エネ認証を得た。自然通風と効率的な換気で新型コロナウイルスの感染リスク低減も期待できるという。

 清水康次郎支店長は「地震に強く、コロナに負けない次世代オフィスビルのショールームを通じて、お客さまの事業に貢献したい」と話した。

3976荷主研究者:2021/03/21(日) 23:21:54

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFB024WF0S1A300C2000000/?unlock=1
2021年3月3日 18:40 日本経済新聞
仙台市に2ホテル開業 コロナ収束後見据え

3977荷主研究者:2021/03/21(日) 23:22:56

https://kahoku.news/articles/20210303khn000023.html
2021年03月03日 10:40 河北新報
常磐道山元-岩沼IC間 6日から4車線に

 東日本高速道路は6日、常磐自動車道山元(宮城県山元町)-仙台東部道路岩沼インターチェンジ(IC、岩沼市)間の約13・7キロで4車線の運用を始める。

 同日午後3時ごろ、これまでの2車線(片道1車線)から4車線(同2車線)に切り替わる。規制速度は現在の70キロから100キロに引き上げられる。

 スマートICのある鳥の海パーキングエリア(PA、宮城県亘理町)の駐車場拡幅工事も同日、完了。完成式典が亘理町長瀞小で開かれる。

 4車線化は東日本大震災からの復興が円滑に進むのを支援するため、国が2016年に表明し、17年7月に着工した。総工事費は約400億円。復興の加速、人の移動や物流の活発化が期待される。

 常磐道は15年3月に全線開通。いわき中央(いわき市)-広野IC(福島県広野町)間の約27キロでも4車線化工事が行われている。

3978荷主研究者:2021/03/21(日) 23:25:37

https://kahoku.news/articles/20210304khn000034.html
2021年03月05日 06:00 河北新報
国内最高層の木造ビル、国際認証を取得 仙台駅東口

国際認証を受けた純木造ビルの内観。柱の表面に認証材を使い、木の温もりを感じられる内装に仕上げた

 木造建築業シェルター(山形市)が手掛ける純木造として国内最高層の7階建てオフィスビル「高惣木工ビル」(仙台市宮城野区)が4日、持続可能な森林運営を目指す国際認証制度「PEFC」のプロジェクト認証を東北で初めて受けた。JR仙台駅東口周辺にあるビルは15日に完成し、4月に利用開始の予定。

 PEFCは55カ国が加盟し、生態系や労働環境に配慮した適切な森林管理に取り組む団体などを認証する。国内事業を担う一般社団法人「緑の循環認証会議」(SGEC、東京)によると、プロジェクト認証は建物が対象で国内15例目。

 シェルターは認証取得のため、無垢(むく)材を束ねた自社開発の構造材「クールウッド」のほか、合板や下地材、表層材にも認証を受けたスギを採用。認証材は、輸送にかかる二酸化炭素を削減し、東日本大震災の復興を後押するため、岩手、宮城、福島3県から集めた。

 ビルで4日にあった授与式で、認証書を受け取った木村一義会長は「都市部で中高層の木造建築が実現したことで、都市で生まれた利益を地方に還元できる。森林を活用し、地方創生につなげたい」と述べた。

 ビルは延べ床面積1131平方メートル。6階はシェルターが入り、7階はオーナーが居住。1、2階のテナント、3〜5階のオフィスの利用者を募集している。

3979名無しさん:2021/03/22(月) 07:18:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/34c6322ff6661da2f042de7087cb53ffd06d312c
震度5強で運転見合わせの在来線と地下鉄が再開 原発では燃料プールに金属片落下が判明
3/21(日) 18:32配信
仙台放送
震度5強を観測した地震から一夜明けた21日、県内の在来線と地下鉄は全線で運転を再開しました。

仙台駅の利用客「きのうから家に帰れなくて、その辺りで一夜を明かしたんですけど」

震度5強を観測した地震の影響で、県内の在来線と地下鉄は始発から運転を見合わせていましたが、午後1時ごろには県内のすべての在来線で運転が再開されました。
また、仙台市地下鉄も午前10時すぎに東西線、南北線ともに運転を再開しました。

一方、東北電力は地震により女川原発3号機の使用済み燃料プールと建屋最上階の床に、天井点検用の足場の部品とみられる金属片が1つずつ落下していたと公表しました。
東北電力によりますと、プール内の金属片は小さく、燃料集合体への影響はないとしています。

仙台放送

3980荷主研究者:2021/03/29(月) 21:59:26

https://kahoku.news/articles/20210306khn000045.html
2021年03月07日 06:00 河北新報
気仙沼湾横断橋が開通 宮城の三陸道全通で仙台-宮古直結

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20210307kahoku01.JPG
一般車両の通行が始まった気仙沼湾横断橋。奥は気仙沼の市街地=6日午後3時50分ごろ

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20210307kahoku02.JPG

 東日本大震災の復興道路として国が整備を進める三陸沿岸道で、「気仙沼湾横断橋」(全長1344メートル)を含む気仙沼港-唐桑半島インターチェンジ(IC)間7・3キロが6日、開通した。宮城県内の三陸道は全線開通し、仙台市と岩手県宮古市が高速道で直接、結ばれた。

 横断橋の上で開通式があり、村井嘉浩宮城県知事や菅原茂気仙沼市長ら関係者約130人が出席した。

 村井知事は「水産業など地域産業の振興、交流人口の拡大と復興に大きく寄与することになる」とあいさつ。菅原市長は橋の愛称「かなえおおはし」に触れ、「この橋を活用し、地域住民と沿線被災地の全ての願いがかなえられることを期待したい」と強調した。

 テープカットとくす玉割りで祝った後、関係者は車で渡り初めをした。式典後、午後3時半に一般車両の通行が始まった。

 2020年2月に開通した気仙沼中央-気仙沼港IC間を含む計9・0キロの総事業費は1365億円。仙台港北-田野畑南(宮古市)IC間260キロがつながり、仙台市から宮古市への所要時間は約3時間半。震災前と比べ約2時間短縮される。

 横断橋の海上部分の長さは680メートル。高さ115メートルの主塔から延びた鋼のケーブルで道路をつり支える斜張橋としては、青森市の青森ベイブリッジを抜き東北最長となる。

 国は仙台港北IC-八戸ジャンクション間359キロを復興道路と位置付け、20年度中の全線開通を目指したが、6日までに開通した区間は312キロ。今月20日には岩手県の侍浜-洋野種市IC間の16キロもつながり、本年度中に328キロ(91%)が通行可能となる。

 普代-野田IC(仮称)間(13・0キロ)など岩手県内の3区間計31・0キロはトンネル掘削の遅れなどにより、開通が21年度にずれ込む。

3981荷主研究者:2021/03/29(月) 21:59:57

https://kahoku.news/articles/20210306khn000055.html
2021年03月07日 06:00 河北新報
常磐道、山元-岩沼IC間13.7キロ 4車線の運用スタート

テープカットで4車線化完成を祝う関係者

 常磐自動車道山元(宮城県山元町)-仙台東部道路岩沼インターチェンジ(IC、宮城県岩沼市)間の約13・7キロで6日、4車線(片道2車線)の運用がスタートした。

 午後3時、従来の2車線(同1車線)から4車線に切り替わり、規制速度は70キロから100キロに引き上げられた。重大事故の減少、速度低下の改善などが期待される。山元IC以北は三陸自動車道桃生豊里IC(宮城県石巻市)まで4車線でつながった。

 スマートICのある鳥の海パーキングエリア(PA、宮城県亘理町)の拡幅工事も完了。駐車場が約50台分増え、トイレ棟が増設された。

 東日本高速道路は同日、完成式典を亘理町長瀞小で開いた。関係者約60人が参加し、小畠徹社長が「東日本大震災からの復興を進めるため、通常工期の半分の5年で完成した」とあいさつ。村井嘉浩知事は「東京から仙台まで沿岸部の道路ネットワークが強化され、産業、観光の振興に寄与する」と祝辞を述べた。

3982荷主研究者:2021/03/29(月) 22:08:16

https://kahoku.news/articles/20210308khn000012.html
2021年03月08日 12:01 河北新報
気仙沼の三陸道IC「ハーフ」だらけ 観光客の混乱必至?

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20210308kahoku01.JPG
浦島大島ICからは大船渡方面に行けないため、看板で注意を呼び掛ける=気仙沼市小々汐

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20210308kahoku02.JPG

 気仙沼港-唐桑半島IC間の7・3キロが6日開通し、宮城県内の三陸沿岸道が全区間つながった。気仙沼市内には計10カ所のICがあり、そのうち8カ所は乗り降りが一方向に限られる「ハーフ方式」。使い勝手の悪いICは、観光客らの混乱を招きそうだ。

 気仙沼市内のICと出入り可能な方向は図の通り。乗り降りに規制がない「フル方式」は気仙沼中央、大谷海岸の2カ所で、6日の開通区間にある三つのICは全て行き来が限定される。

 ハーフ方式は建設費用が抑えられ、首都高速道路などでも多く採用された。コスト削減効果に加え、リアス海岸で土地が確保しづらい事情もあったようだ。

 県内の三陸沿岸道には計32カ所のICがあり、うちハーフ方式は計10カ所。大半が気仙沼市に集中するため、慣れない観光客が頭を悩ませる可能性は高い。

 NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」のロケ地である大島に最も近い浦島大島ICは、仙台方面との乗り降りしかできない。岩手方面から来る車は降りられず、岩手に向かう車は乗り入れることはできない。

 岩手からの観光客は一つ北側の気仙沼鹿折ICで降り、県道を使って島に向かう。出口を間違えれば、気仙沼港ICも仙台方面の乗り降りに限られるため、気仙沼中央ICまで降りられない。

 唐桑半島ICはトンネルを挟んで出入り口が分離される「クオーター方式」。さらに複雑だ。

 唐桑半島は宮城オルレの気仙沼・唐桑コース(10キロ)があり、県内外からトレッキング愛好家が集まる。

 市唐桑町観光協会の三上忠文会長(69)は「地元住民でも分かりにくいのに、市外から問い合わせがあった際に、うまく説明できるか不安だ」と漏らす。

 市はICの出入りできる方向を分かりやすく示したイラストマップを作製し、市内の観光施設で配布を始めた。観光課の担当者は「ハーフ方式を考慮した市内周遊のモデルコースをつくるなど、混乱を防ぐための対応を考える」と話した。

3983荷主研究者:2021/03/29(月) 22:20:24

http://www.jcpress.co.jp/wp01/?p=27231
2021/3/10 日刊建設新聞 宮城版
立体交差化に約400億円 国道4号/篭ノ瀬〜鹿の又間 有識者は「新規事業化が妥当」(東北整備局)

 東北地方整備局は、国道4号仙台拡幅(篭ノ瀬〜鹿の又)の新規事業化に向け、有識者に事業計画概要を説明した。計画では、仙台市で篭ノ瀬交差点〜鹿の又交差点の延長1・6㎞区間について、橋梁を設けて立体交差化する。総事業費は約400億円を試算している。

 事業計画は、9日に同局で社会資本整備審議会道路分科会第34回東北地方小委員会(委員長・浜岡秀勝秋田大学教授)を開き、2021年度予算に向けた新規事業採択時評価の手続きの一環として審議された。委員からは新規事業化が妥当とされた。

 篭ノ瀬〜鹿の又間は、起点が同市太白区郡山の篭ノ瀬交差点で、終点が太白区東郡山の鹿の又交差点。篭ノ瀬交差点は都市計画道路郡山折立線、鹿の又交差点は都市計画道路元寺小路郡山線と交わっている。起点付近には笊川や名取川、終点付近に広瀬川が流れている。

 計画幅員は立体4車線と平面4車線で計40mを確保する。このうち、立体部分の橋梁は延長1400mで、全幅が15m。平面は橋梁の両側(下部)にそれぞれ、2車線と歩道を整備する。第4種第1級で、設計速度は時速60㎞とする。計画交通量は1日当たり約8万2600台。

 同区間は現道が6車線となっているものの、交通量が1日当たり約7万9000台で、東北地方の直轄国道で第2位の多さとなっている。混雑時の旅行速度は時速6・5㎞と東北地方の直轄国道で最も低く、著しい渋滞が発生している。

 交通混雑に起因する交通事故が多発しており、救急搬送活動にも支障が生じているため、立体交差化することで円滑な交通を確保し、安全性の向上や救急搬送の迅速化につなげる狙い。

 同区間はこれまで、1995年11月に仙台市によって立体化が都市計画決定されている。

 委員からは篭ノ瀬交差点より名取方面が4車線のため、立体化によってそちらの隣接する中田交差点などにしわ寄せが及ぶのではないかという意見が出された。整備局は予算の制約もある中で本当に必要な所からまず対応すると回答した。

有識者からは新規事業化が妥当とされた

石巻河南道路は210億円試算

 9日の同委員会では、国道108号石巻河南道路についても21年度予算に向けた新規事業採択時評価として有識者から意見を聞き、新規事業化が妥当とされた。石巻河南道路は計画延長が石巻市内の7・8㎞で、現道拡幅とバイパス(BP)整備を行う。総事業費は約210億円を試算している。

 計画概要を見ると、起点が蛇田地区で、終点が北村地区。国道108号の現道に幅員狭小区間や直角曲がり交差点が存在し、旅行速度の低下が見られるため、起点から畳石交差点までの延長約2㎞を2車線から4車線に拡幅するとともに、そこから西側の延長約6㎞は2車線で幅員8・5mのBP道路(盛土構造)を整備する。

 拡幅区間は第4種第1級、BP区間は第3種第2級で、設計速度はともに時速60㎞とする。計画交通量は1日当たり約1万0900台。BP区間には計8橋を架ける計画。橋長は最大が120m、最少が20m。

 今後、新規事業化に向けては国交省の本省でも社会資本整備審議会道路分科会の事業評価部会でも審議される。

3984荷主研究者:2021/03/29(月) 22:20:48

https://www.kensetsu-sinbun.co.jp/miyagi/article/other/7366/
2021-03-10 建設新聞
東北整備局/社整審道路分科会・R4仙台拡幅、R108石巻河南/新規事業化を承認/事業費総額は2件で約610億円

 東北地方整備局は9日、社会資本整備審議会道路分科会第34回東北地方小委員会(委員長・浜岡秀勝秋田大学教授)を開き、2021年度新規事業候補箇所となっている東北分5件の新規事業化を承認。このうち宮城県内では国道4号仙台拡幅(篭ノ瀬〜鹿の又)、国道108号石巻河南道路の新規事業化を認めた。事業費は2件総額で約610億円を見込んでいる。

 国道4号仙台拡幅の篭ノ瀬〜鹿の又は、仙台市太白区の篭ノ瀬交差点から約1・6㌔㍍北上して鹿の又交差点に至る区間を対象に連続立体化を図る。1995年に仙台市が都市計画決定しており、中央分離帯に橋脚を設けて4車線の橋梁を構築する計画だ。現状の片側3車線、計6車線を高架部4車線、平面4車線とする。

 これまでの計画段階評価で元寺小路郡山線と郡山折立線が交差する2カ所の交差点を高架化する単独立体案と全体を高架化する連続立体案を比較し、整備効果として「円滑な交通の確保」「交通混雑の緩和により安全性が向上」「救急搬送活動を支援」が見込まれる連続立体案に決定した。事業費は約400億円となる。

 国道108号石巻河南道路は、石巻市蛇田のイオンモール石巻北側にある菰継交差点から西進し、同市内の北村交差点付近に至る約8㌔㍍の事業。東側約3㌔㍍は現道を2車線から4車線に拡幅、西側約5㌔㍍は2車線の盛土構造によるバイパスを新設する。区間内には蛇田地区側から延長80㍍、90㍍、60㍍、120㍍、80㍍、30㍍、70㍍、20㍍の8橋梁を整備する。事業費は210億円を想定。整備により三次救急医療施設のへのアクセス性や防災拠点への輸送確実性が向上する。

 5件については今後、年度内に本省の社会資本整備審議会事業評価部会での審議を経て新規事業化される見込み。

3985荷主研究者:2021/03/29(月) 22:23:05

https://kahoku.news/articles/20210309khn000051.html
2021年03月10日 06:00 河北新報
渋滞多い仙台・鹿の又交差点、立体交差化へ

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20210310kahoku01.JPG

 国土交通相の諮問機関「社会資本整備審議会道路分科会東北地方小委員会」は9日、国道4号仙台バイパス鹿の又交差点(仙台市太白区)の立体交差化の事業実施を了承した。分科会の事業評価部会が妥当と判断すれば、2021年度にも事業化される。慢性的な渋滞の緩和が期待される。完成時期は未定。

 対象区間は千代大橋付近から名取大橋付近の約1・6キロ。仙台南部道路の長町インターチェンジから太白区あすと長町1丁目の仙台市立病院方面に延びる市道などの上を通過する。同区郡山の篭(かご)ノ瀬交差点も併せて立体交差化する。

 車道は現在の6車線(片側3車線)から高架、平面とも4車線(片側2車線)となる。総事業費は約400億円で、政府の21年度予算案に設計費などが盛り込まれる見込み。

 東北地方整備局によると、鹿の又交差点の1日の交通量(15年)は国直轄国道では東北で2番目に多い7万9049台。

 郡和子仙台市長は「大きな課題だった国道4号仙台バイパスの渋滞解消に向け、大きな一歩となる」との談話を出した。

 東北地方小委は、宮城県石巻市蛇田と同市北村を結ぶ新たな国道108号「石巻河南道路」(7・8キロ)の事業化も了承した。

3986荷主研究者:2021/03/29(月) 22:38:25

https://kahoku.news/articles/20210311khn000006.html
2021年03月11日 06:00 河北新報
宮城県広域防災拠点の本格着工、26年度以降に JR移転先の工事長期化で

 宮城県は10日、仙台市宮城野区のJR仙台貨物ターミナル駅敷地に整備する広域防災拠点の本格着工が2023年度から26年度以降になると公表した。新駅の用地での文化財発掘、鉄道工事の長期化が原因。村井嘉浩知事が掲げる東日本大震災からの創造的復興を象徴する300億円超の巨大プロジェクトの完成時期は未定のまま足踏み。今回の延期で3、4年遅れる見通し。

 同日の県議会予算特別委員会建設企業分科会で、県側が示した。同区岩切地区の新駅予定地で、弥生時代の水田跡地や土器が出土。東北線との接続など夜間に限られる工事もあり、移転完了は現行の23年度内から25〜26年度内にずれ込む。

 広域防災拠点の一部工事は21年度に始まるが、本格的な工事は駅の移転後にしか着手できず、26年度以降の見込みとなった。

 事業延期は2回目。県は当初、県震災復興計画の最終年度となる20年度の一部利用開始を目指したが、移転の協議や手続きが停滞。19年2月、本格着工は23年度以降と修正した。

 広域防災拠点の敷地は約17・5ヘクタール。隣接の仙台医療センターなどと連携し、救助隊の集結場所や臨時ヘリポート、災害医療活動場所としての利用を想定する。

 総事業費は約324億円で、うち用地取得費が約138億円、JR貨物への補償費は約130億円に上る。今回の延期による追加費用は見込んでいない。

 県は15年10月、拠点整備に関する基本設計を策定。16年10月にJR貨物と駅敷地の売買契約を結んだ。

3987荷主研究者:2021/03/29(月) 23:03:13

https://kahoku.news/articles/20210315khn000004.html
2021年03月15日 12:18 河北新報
仙台市の勾当台・定禅寺通ビジョン中間案まとまる 25日まで意見を公募

重点ゾーンの空間利活用イメージ。手前右が市民広場、左が勾当台公園、中央は勾当台通

 仙台市は青葉区勾当台地区の将来像「勾当台・定禅寺通エリアビジョン」の中間案をまとめた。市役所本庁舎や勾当台公園市民広場を重点ゾーンと位置付け、街並みの一体性や空間の連続性を向上させる。25日まで意見公募(パブリックコメント)を実施する。

 ビジョンは杜の都のシンボルロード、定禅寺通を中心として南北が元鍛冶丁公園-市役所本庁舎の約500メートル、東西が愛宕上杉通-西公園通の約1200メートルのエリアを対象にする。

 「交流とゆとりを楽しむところ〜みんなで育む仙台の庭〜」をまちづくりの理念に掲げる。緑豊かで開放的な空間で、人々が交流とゆとりの時間を楽しみ、仙台らしさや新たな価値が生み出され、訪れたくなるような魅力を高めるという。

 まちづくりに寄与する公共施設・空間をつくり、多くの民間投資を呼び込む方向性を打ち出す。民間施設に公開空地を設けるための誘導策を検討し、官民連携によるエリアマネジメントを導入。定禅寺通のケヤキ並木の計画的な植え替えや保全の在り方も考える。

 エリア内では市役所本庁舎の建て替え、勾当台公園再整備などの大型プロジェクトが控える。東京エレクトロンホール宮城(県民会館)の移転新築に伴う跡地の利活用、市民会館の廃止方針にも注目が集まる。

 市は中間案をホームページに掲載。市役所本庁舎1階の市政情報センター、各区役所総合案内などで配布する。意見は郵送、ファクス、メールで送付するか、市政策調整課に持参する。

 連絡先は同課022(214)1244。

3988荷主研究者:2021/04/11(日) 21:06:37

https://kahoku.news/articles/20210317khn000031.html
2021年03月17日 11:43 河北新報
宮城県民会館とNPOプラザの移転集約 県整備なら28年度開館を想定

東京エレクトロンホール宮城(県民会館)

 東京エレクトロンホール宮城(県民会館)とみやぎNPOプラザを仙台医療センター跡地(仙台市宮城野区)に移転集約する新施設について、県が整備する場合に2028年度の開館を想定していることが16日分かった。民間資金活用による社会資本整備(PFI)では、29年度と見込む。

 どちらの手法を採用するかは21年度に検討する。大規模事業評価といった手続きの進行具合によっては、計画がずれ込む可能性もある。県は整備スケジュールを両施設再編に向けた基本構想の最終案に盛り込む。

 基本構想では、新施設を「交流・協働・創造の拠点」と位置付ける。核となる2000席以上の大ホールは、多様なジャンルに対応可能な劇場型にする。ギャラリーやアトリエを設け、県民の芸術活動を後押しする。交流サロンや個別相談室など、NPO活動の支援機能を強化する。

 老朽化する県有施設の再編を巡り、県は19年11月、県民会館とNPOプラザ、県美術館(青葉区)の移転集約案を公表。市民団体などの反対を受けて20年11月、県美術館の移転を断念。残る2施設の集約に方針転換した。

3989荷主研究者:2021/04/11(日) 21:07:54

https://kahoku.news/articles/20210316khn000045.html
2021年03月17日 06:00 河北新報
移転の新仙台厚生病院 24年5月ごろ開業

 東北大雨宮キャンパス跡地(仙台市青葉区)へ新築する仙台厚生病院(同)の開業が2024年5月ごろになることが16日、分かった。新病棟は今年7月に着工し、23年末に完成予定。入院患者のプライバシーに配慮し、409床を完全個室化するため、感染症対策にも適した構造となる。

 病室の完全個室化に加え、入院患者と外来患者らのエレベーターを分けた。プライバシーに配慮した設計は新型コロナウイルス感染症の流行前だったが、工夫した動線分離が感染症対策につながった。

 院内にはあえて用途を限定しない空間を確保。開業当初は会議室や倉庫などに活用するが、医療技術の発展を見据えた新たな機器の導入に備えた。将来の増築にも対応できるように、駐車場を広く確保した。

 病院を運営する一般財団法人厚生会の目黒泰一郎理事長は「現病院の機能を維持しつつ、加速する医学の進歩を先取りする病院を青葉区の中心部で目指す」と話した。

 新病院の敷地面積は約4・1ヘクタール。建物は地上9階、延べ床面積4万4800平方メートル。外観は杜の都をイメージした茶色がベース。隣接地にはイオンモール(千葉市)が開発する商業施設とマンションが立地する計画。

3990荷主研究者:2021/04/11(日) 21:37:21

https://kahoku.news/articles/20210322khn000014.html
2021年03月22日 09:46 河北新報
お茶の井ケ田本店が移転 築70年、老朽化で決断

老朽化により移転するお茶の井ケ田一番町本店=仙台市青葉区一番町3丁目

 仙台市青葉区の一番町一番街商店街で90年以上にわたり営業してきた「お茶の井ケ田一番町本店」が、5月末に閉店してクリスロード商店街に移転、6月1日に新装オープンする。築70年が過ぎた建物の老朽化による苦渋の決断だが、市中心部商店街にとどまることで、毎年恒例の仙台初売りは継続する。

 お茶の井ケ田(青葉区)は1920年創業。一番町本店は28年に現在地で営業を始めた。45年の仙台空襲で焼失したが47年に再建し、2度の改装を経て今に至る。仙台初売りでは豪華景品入りの茶箱を販売し、開店前から行列のできる象徴的な場所として知られる。

 一方、建物は築70年が過ぎ、雨漏りなど老朽化が進んだ。現在地は借地で、建て替えも検討したが三方をビルで囲まれていて工事が難しいことなどから4年ほど前に移転を決断。物件を探していたという。

 現在地から東へ約400メートル離れた新店舗は、奥行き約33メートル、幅約8メートルの1フロア。面積は1・3倍の約230平方メートルとなり、客席は15席から30席に倍増させる。今の顧客を大切にしながら、甘味メニューを充実させて新しい客層の開拓も図る。空調設備を強化するなど感染症対策に力を入れる方針。店舗名は検討中。

 同社は昨年100周年を迎えた。井ケ田健一社長(39)は「後ろ髪を引かれる思いだが、初売りの継続を一番に捉え、中心部商店街内で移転する。次の100年に向けた新しいチャレンジ。引き続き地域に貢献できる店舗を目指したい」と意気込む。

 一番町一番街商店街では1月、笹かまぼこ製造・販売の鐘崎(仙台市)も40年以上営業した一番町店を閉店。同商店街振興組合の三田恵介理事長(70)は「街のシンボル的な老舗が移転すると聞いて耳を疑った。昔からの仲間が相次いで去り、つらい気持ちだが新天地でも魅力を発揮してほしい」とエールを送る。

3991荷主研究者:2021/05/04(火) 21:10:35

https://kahoku.news/articles/20210325khn000003.html
2021年03月25日 06:00 河北新報
仙台市と東北大、「スーパーシティ構想」へ準備会 青葉山で未来の生活を具現化

 仙台市と東北大は24日、人工知能(AI)やビッグデータなどの最先端技術を活用し、未来の生活を先行実現する都市を目指す国家戦略特区「スーパーシティ構想」への応募に向け、準備検討会を発足させた。

 郡和子市長が会長に就任し、公募で選んだ64事業者が参画した。各事業者をオンラインで結んで市役所で初会合を開き、東北大の青木孝文副学長に構想全体を企画・総括する「リードアーキテクト」を委嘱した。

 「仙台市×東北大学スーパーシティ構想」は青葉山(青葉区)など東北大の各キャンパスを規制緩和の対象区域として想定。官民が持つデータを活用し、学びや多文化共生、防災を中心にエネルギー、ロボット、医療、交通などの分野で先端的サービスを提供する。

 青木氏は「仙台の強みを生かし、社会と科学、仙台と世界、産業界と大学をつなげて大変革のきっかけにする。地域の皆さんと50年先に向け、活動を継続したい」と理念を説明した。

 参画事業者は先端的な事業提案を募集し、100事業者53件の提案から64事業者31件を選定した。東北電力、NTTドコモ、NEC、大成建設、楽天、日立製作所などが名を連ねた。

 郡市長は「仙台は東日本大震災から10年の節目を迎え、将来の在り方を考える転換点を迎えている。仙台と東北の未来を切り開くため、皆さんの力を貸してほしい」と呼び掛けた。

 検討会は4月16日の特区の応募締め切りまでに、事業者の提案内容の具体化を進め、提案書を作成する。

 スーパーシティ構想は昨年9月施行の改正国家戦略特区法に基づく制度。東北では仙北市、岩手県矢巾町、会津若松市も応募を検討している。第1弾として5団体程度が4月下旬以降に選ばれる。

3992荷主研究者:2021/05/04(火) 21:11:00

https://kahoku.news/articles/20210325khn000001.html
2021年03月25日 06:00 河北新報
燃料電池バス、路線運行始める 仙台県北部で宮城交通

特設ゲートをくぐり出発するFCバスの第1便

 宮城交通(仙台市)は24日、水素エネルギーを使う燃料電池(FC)バスの路線運行を始めた。仙台、富谷両市などの仙台圏北部で平日6路線、土日休日は4路線を走る。FCバスの導入は東北では新常磐交通(いわき市)に次いで2例目で、県内では初めて。

 車両はトヨタ自動車の「SORA」(定員78人)1台。車載タンクから供給される水素と、走行中に大気から取り込む酸素による化学反応で発電する燃料電池を使い、モーターを回して走る。

 走行時に二酸化炭素を排出せず、エンジン音がなく静かに走るのが特長。水素タンク10本のフル充填(じゅうてん)で約200キロ走行できる。外部電源供給機能を備え、災害などの停電時には大容量電源として利用できる。

 宮城交通は2017〜19年度に行った実証運行を踏まえ、国と県、富谷市の補助を受けFCバス(車両本体価格約1億円)をリースで導入。通常のバスと同じ赤と白を基調に近未来的な外観にした。新型コロナウイルス対策として全国のFCバスで初めて、高性能の換気システムを搭載した。

 富谷市の宮城交通富谷営業所で出発式があり、同社の青沼正喜社長は「環境負荷を抑え、乗り心地もいい次世代バスを多くの人に体感してほしい」と述べた。県の鈴木秀人環境生活部長や若生裕俊富谷市長ら関係者がテープカットし、運行開始を祝った。

 主な走行路線は仙台市地下鉄南北線泉中央駅や富谷市内などを走る新富谷ガーデンシティ線、泉ケ丘大富線、泉パークタウン線など。トヨタ自動車によるとFCバスは2月末現在、全国15事業者が計94台利用し、今回で100台目になるという。

3993荷主研究者:2021/05/04(火) 21:22:24

https://kahoku.news/articles/20210327khn000040.html
2021年03月27日 11:42 河北新報
「渡波稲井線」30日全線開通 避難道路、物流網も強化 石巻市

稲井側から渡波地区に向かう道路とトンネル

 東日本大震災の津波で多くの犠牲者が出た渡波地区の避難道路として石巻市が整備を進める都市計画道路「渡波稲井線」が30日午後3時、全線開通する。山間部にトンネルを掘り、内陸部の稲井地区と直接結ぶ。三陸沿岸道とのアクセスも向上し、水産業などの物流網も強化される。

 渡波稲井線は全長約3・5キロで、片側1車線。牧山周辺の山間部を約700メートルのトンネルで通し、渡波地区の国道398号と稲井地区の国道398号石巻バイパスをつなぐ。30日は昨年12月に通行開始した渡波側の約800メートルを除く約2・7キロが開通する。

 渡波地区では震災時、避難する車両で渋滞が発生し、津波による被害が拡大した。内陸部に直接避難できる道路がなかったことも原因で、震災後、住民からも整備を望む署名や要望書が出されていた。

 防災機能だけでなく、経済面の効果も期待される。石巻バイパス経由で三陸沿岸道石巻女川インターチェンジへの所要時間が短縮。渡波、魚町地区に集積する水産加工業の物流効率化に加え、市都市計画課の担当者は「三陸沿岸道から牡鹿半島に向かう観光客のルートにもなる」と話した。

 同線は2014年度に着工。20年4月にトンネル部分が貫通した。JR石巻線の陸橋工事はJR東日本に委託。総事業費は約94億円で、復興交付金を活用した。

<「工業港運河線」も一部>

 石巻市が整備を進める都市計画道路「石巻工業港運河線」も30日午前10時に一部区間が開通する。

 全長は1530メートルで、北北上運河に橋を架け、釜地区の臨港道路と蛇田地区の国道45号を結ぶ。今回の開通により、臨港道路から北北上運河手前までの約1366メートルが通行可能になる。

 現在は運河での橋台設置工事が進んでおり、全線開通は2021年度末を予定する。災害発生時の避難道路や緊急輸送路の役割を担い、完成すれば沿岸部や大街道地区から運河に阻まれることなく内陸部に避難できる。

 市は渡波稲井線と石巻工業港運河線の開通式をそれぞれ30日に予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大で県と仙台市が独自に緊急事態宣言を発出したことを受け中止した。

3994荷主研究者:2021/05/04(火) 21:22:49

https://kahoku.news/articles/20210327khn000023.html
2021年03月27日 09:57 河北新報
勾当台公園市民広場お色直し 石畳をアスファルト舗装に

アスファルト舗装にお色直しが進められた勾当台公園市民広場=22日

 仙台市青葉区の勾当台公園市民広場で、老朽化した石畳をアスファルト舗装に変える工事が26日、完了した。4月1日に利用を再開する。

 市民広場は1989年度に勾当台公園の再整備事業で完成した。面積は約2200平方メートル。桜御影石が敷き詰められ、数々のイベントの舞台となってきた。最近は傷みが激しく、ベビーカーで通行しにくくなっていた。

 市によると、改修工事は敷石を整えた上でアスファルトを5センチ敷き、石畳の模様を型押して、薄茶色で塗装する。塗料は落ちにくく滑り止め効果の高い米国製を使用したという。総工費は5500万円を要した。

 市役所本庁舎の建て替えに伴い、勾当台公園や市民広場の再整備に乗り出す方針のため、今回の改修工事は最低限にとどめた。

 青葉区公園課の土田和彦課長は「仙台の顔の市民広場がきれいになる。新型コロナウイルスの状況を踏まえつつ、イベントなどで活用してほしい」と話す。

3995荷主研究者:2021/05/04(火) 21:23:17

https://kahoku.news/articles/20210327khn000030.html
2021年03月27日 13:18 河北新報
県道相馬亘理線、山元の全区間開通 かさ上げ復興道路に

かさ上げされ、全区間が使用が始まった県道相馬亘理線=山元町(写真は一部加工しています)

 宮城県は26日、東日本大震災で被災した県道相馬亘理線のうち、かさ上げして復興道路として新たに整備した区間で最後に残っていた山元町の4・7キロの使用を始めた。2012年度に着工した計11・2キロの全区間で工事が完了した。

 沿岸部を南北に走る復興道路は片側1車線で、幅6〜6・5メートル。隣接する亘理町の区間を含めて2〜4メートルかさ上げし、津波から内陸部を守る堤防の役割を果たす。

 復興交付金を活用し、総事業費は約140億円。旧県道ルートやJR常磐線の線路跡を整備し、2019年9月から順次、使用を始めている。山元町の新市街地など内陸部と沿岸部を結ぶ東西の避難道路と連結し、福島県沿岸北部との広域ネットワークが強化される。

 山元町の斎藤俊夫町長は「待望の新県道の開通によって、地域の安全が向上するほか、交流人口の拡大によるにぎわい創出や土地利用の活性化が期待される」と語った。

 開通式典は新型コロナウイルス感染拡大に伴う宮城県独自の緊急事態宣言を受け、中止された。

3996荷主研究者:2021/05/04(火) 22:01:15

http://www.jcpress.co.jp/wp01/?p=27420
2021/4/3 日刊建設新聞 宮城版
仙台駅周辺に交通ターミナル 中央復建JVを特定 調査検討のプロポ(仙台河川国道)

 国土交通省仙台河川国道事務所は、「仙台都市圏交通結節点調査検討業務」の簡易公募型プロポーザルで、中央復建コンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)・みずほ総合研究所(本社・東京都千代田区)設計JVを受託候補者に特定した。今後、同JVと見積もり合わせして金額が折り合えば契約する。同業務では仙台駅周辺に計画している交通ターミナルの施設規模などを検討する。

 同業務を委託する目的は、仙台都市圏が抱える課題や求められる機能に対し、仙台駅が交通結節点として適切に効果を発揮するための検討を行うこと。特に鉄道や高速バス、タクシーなどさまざまな交通機関で定時性を確保できるようにする考え。

 具体的な業務内容は、計画の準備、施設規模と事業スキームの検討、交通結節点事業計画案の作成、交通結節点機能強化検討会の運営補助など。履行期間は2022年2月25日まで。

 業務委託に当たっては、2月1日にプロポーザルの手続きを公告。プロポで技術提案を求める評価テーマは「仙台都市圏における交通結節機能強化を行うにあたり関係機関等との合意形成を図る上での留意点」となっていた。

 交通ターミナルの検討に当たっては、2019年度に「仙台管内道路交通環境検討業務」を日本工営(仙台支店・仙台市青葉区)、20年度に「仙台都市圏交通結節点調査検討業務」を同JVに委託した。主にターミナル施設の候補地などを検討してきた。

 今後は引き続き仙台駅周辺における交通拠点の機能強化について必要性などを調査する。調査が進捗した後、交通拠点計画の対象範囲や、交通ターミナルの位置などといった整備方針を検討。それから交通ターミナルの施設配置計画や、官民の事業区分・役割分担といった事業計画を検討し、事業計画の策定、新規事業化へとつなげることをイメージしている。

 なお、みずほ総合研究所は1日に、みずほ情報総研と合併し、みずほリサーチ&テクノロジーズとなった。

道路計画検討2件はパシコンを特定

 同事務所は、「仙台都市圏幹線道路整備計画検討業務」と、「仙台管内道路整備計画検討業務」について、ともに簡易公募型プロポーザルでパシフィックコンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)を受託候補者に特定した。今後に委託契約を結ぶ。

 仙台都市圏幹線道路の検討業務は、仙台都市圏で解決すべき道路交通や地域の課題、その道路の必要性と方針を整理し、具体的な道路整備計画と計画段階評価における評価について検討する。課題把握のため将来交通量の推計なども行う。履行期限は22年2月25日。

 仙台管内道路の検討業務は、県内の幹線道路が担うべき役割や、求められる道路機能を明確化するとともに、交通課題と道路整備優先順位を整理し、効果的な道路整備方針を検討する。整理結果を踏まえて道路概略設計もまとめる見込み。履行期間は22年2月25日まで。

3997荷主研究者:2021/06/05(土) 18:19:56

https://kahoku.news/articles/20210414khn000046.html
2021年04月15日 06:00 河北新報
東北大ベンチャー、医療用磁気センサー開発 心臓の微弱な信号キャッチ

SSFが開発中の新型磁気センサーの試作品。数字が書かれた部分に磁気信号を検出する7ミリ四方の素子がある

 東北大発のベンチャー企業「スピンセンシングファクトリー」(SSF、仙台市)が、医療用の新型磁気センサーの実用化に向けて開発を進めている。心臓の動きで発生する微弱な磁気信号を、従来の大型設備を使わずに安定して検出できる機器の量産を目指す。企業との共同研究も進行中で、1、2年で試作製品を完成させて臨床試験に入る考えだ。

 SSFは2018年設立。東北大が開発したトンネル磁気抵抗(TMR)素子を活用した新しい磁気センサーを開発している。

 心臓から発生する磁場の測定には現在、超電導量子干渉(SQUID)素子を使った機器が用いられているが、価格は1億5000万〜2億円ほどと高い。さらに外部の磁場を遮断するドームや、低温を維持するための高価な液体ヘリウムも必要になる。

 開発中の磁気センサーが実用化されれば、高価な機器やドーム、液体ヘリウムが不要になり、導入費と維持費が抑えられる。心電図では見逃してしまうような動脈硬化などの初期症状も、大掛かりな機器なしで検出しやすくなるという。

 SSFと東北大大学院工学研究科などは昨年12月、日常環境で心臓の磁気信号検出に成功したと発表。新型磁気センサーの実用化に弾みをつけた。さらに微弱な脳の磁気信号に適用できるセンサーの研究も進めている。

 熊谷静似社長は「現在の機器では、町の健康診断など場所を選ばず検査するのは難しい。普段の状態で検査できれば画期的だ」と力を込める。

 TMR素子は磁気信号の検出範囲が広く、金属異物検査など産業用機器にも活用が見込めるという。医療用センサー実用化までには臨床試験などもあって時間がかかるため、並行して開発を手掛ける。

 SSF取締役も務める同研究科の安藤康夫教授(応用物理学)は「TMR素子は世の中にあまり浸透していない。次世代の素子を広めていきたい」と話す。

 SSFに対しては七十七銀行が通常の融資(金額非公表)、日本政策金融公庫(日本公庫)が2000万円の新型コロナウイルス対策の資本性劣後ローンを協調して実施した。

3998荷主研究者:2021/06/05(土) 18:24:40

https://kahoku.news/articles/20210416khn000044.html
2021年04月17日 06:00 河北新報
東北大キャンパスで先端サービス 仙台市、「スーパーシティ」に応募

 仙台市は16日、人工知能(AI)やビッグデータなどの最先端技術を活用し、未来都市を目指す国家戦略特区「スーパーシティ」に応募したと発表した。東北大と連携し、青葉山キャンパス(青葉区)などで学生、教職員、一般市民向けに健康・医療・エネルギーなど5分野の先端サービスを展開する構想を提案した。

 市によると、応募した「仙台市×東北大学スーパーシティ構想」は規制緩和と官民のデータ連携・共有で(1)パーソナルヘルスケア(健康管理)(2)配送、清掃など各種のロボットサービス(3)シェア電動自転車などの移動サービス-などを提供する。利用者には「杜民(もりびと)ID(仮称)」を発行する。

 青葉山キャンパスは2023年度、次世代型放射光施設が稼働する。隣接地にはサイエンスパークを整備中で、学生や教職員を含むキャンパス訪問者を対象に先行実施し、成果を踏まえで市内外に広げていく。

 市と東北大は3月、応募に向け準備検討会を設置。構想に参画する事業者を先端サービスの提案とともに募り、東北電力やNTTドコモ、NEC、大成建設、楽天など64事業者と提案31件を候補として選んだ。

 内閣府は今後、応募団体へのヒアリングなどを経て、6月末〜7月上旬に5団体程度を選定する。

3999荷主研究者:2021/06/05(土) 18:25:04

https://kahoku.news/articles/20210418khn000018.html
2021年04月18日 15:19 河北新報
移転開院の仙台病院にバス停 宮城交通、来月から

 宮城交通は、仙台圏の路線バスの春のダイヤ改正について、北地区は5月1日に実施し、同日に泉区紫山に移転開院するJCHO仙台病院(青葉区堤町)に停留所を新設すると発表した。

 新停留所名は「JCHO仙台病院」で病院構内に乗り入れる。泉パークタウン線(寺岡・紫山系統)は全便乗り入れ、宮城大学線は「寺岡六丁目」起終点を病院起終点に変更するなどする。乗り入れ便数は平日105便、土休日81便。片道運賃は病院と「仙台駅前」との間で690円、「泉中央駅」との間で370円。

 現在の停留所「JCHO仙台病院前」は「台原三丁目」に変更する。

 南地区は4月1日に改正。「宮城大学食産業学部前」は「宮城大学太白キャンパス前」、「郵政研修センター前」は「八木山本町二丁目西」に変更した。

 運行本数は改正前とほぼ変わらず、新型コロナウイルスの感染拡大以前と比べると83%。担当者は「直近も利用人数は前年比3割減と厳しい状況が続いている。今後も密を防ぎながら、利用状況に合わせてダイヤを決める」と話した。

4000荷主研究者:2021/06/05(土) 18:29:06

https://kahoku.news/articles/20210419khn000039.html
2021年04月20日 06:00 河北新報
農業用ドローンの教習所、仙台に開校 省力化へ担い手育成

教官による農業用ドローンのデモ飛行

ドローン操縦の免許取得に向けた初日の教習

 農業用の小型無人機ドローンの操縦士や指導者を養成する教習所「アグリフライヤードローンフィールド仙台校」が19日、仙台市青葉区の作並小跡地に開校した。航空貨物業のエアトリビューン(東京)が運営。農薬・肥料の散布をドローンで省力化する「スマート農業」の担い手を育てる。

 教習所は月―金曜の5日間で所定のカリキュラムを実施する。初日は航空法や農薬取締法の基礎知識などを学び、2日目以降は操縦訓練を重ねる。最終日に検定試験を実施し、合格者は操縦免許が取得できる。

 合格者の技術力に応じ、オペレーター、教官、上級教官の3段階の認定証を交付する。カリキュラムは今年11月まで毎週実施する予定で、1週間に最大3人が入校可能。全国から受講者を募集しており、同社は年間60〜80人を見込む。

 開校式には地元町内会の関係者ら約30人が出席。ドローンのデモンストレーション飛行が行われ、教習所の教官が校庭を田んぼ、色水を農薬に見立てて散布作業を披露した。教室では講義の様子も公開された。

 1期生となった千葉県の金子繁行さん(43)は「農業に関心がある。操縦免許を取得し、個人事業に生かしたい」と話した。

 同社によると、1ヘクタールの農地に農薬や肥料を散布する場合、手作業では数時間かかるもののドローンなら10分で終わる。農作業を効率化でき、九州では普及率が約7割に達するが、東北は5%程度にとどまるという。

 伊藤弘輝専務は「農業用ドローンの需要は全国で拡大している。操縦の担い手が増えれば農業は大きな発展が望める」と強調した。

 教習所の開校は同社が市の官民連携窓口「クロス・センダイ・ラボ」を通じて実現した。

 連絡先は仙台営業所022(394)3339。

4001荷主研究者:2021/06/05(土) 18:29:55

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC195SL0Z10C21A4000000/?unlock=1
2021年4月21日 18:51 日本経済新聞
仙台の丸山運送、戸別配送に参入 5月にまず生活雑貨

4002荷主研究者:2021/06/05(土) 18:30:59

https://www.kensetsu-sinbun.co.jp/miyagi/article/bukken-area1/7462/
2021-04-21# 物件(仙台圏)みやぎ建設新聞
県仙台土木/吉岡大衡工区の整備計画/本年度は詳細設計を順次発注/延長3.2km、埋川と善川の交差部に橋梁も

 宮城県仙台土木事務所は都市計画道路・北四番丁大衡線のうち、大和町と大衡村に跨る吉岡大衡工区に本年度から事業着手する。昨年度に委託した道路予備設計や橋梁想定区間の地質調査に続き、本年度は発注見通しによると、7月ごろに軟弱な平地区間の地質調査、8月に道路詳細設計、9月に複数の小規模な箱型函渠の詳細設計、10月に自衛隊との調整を要する村道交差部の詳細設計を予定している。

 仙台市青葉区木町通の北四番丁通りを起点に北へ伸び、大衡村大衡八幡の国道4号に至る北四番丁大衡線のうち、終点北側で大和町と大衡村の境界部は未改良区間だったが本年度に事業化する。延長は擦付部分を含め約3・2㌔㍍を見込む。計画幅員は両側歩道を有する4車線の27㍍だが、暫定的に2車線での整備に取り組む可能性がある。現状は大半が農地や丘陵部のため、道路構造は切盛土がメーンとなるが、土量は大規模にはならない。一部に橋梁と函渠を予定している。

 想定するルートは、大和町吉岡地区の市街地西側に位置する、同町熊野堂下ほか地内の国道457号から分岐して北進。県道147号升沢吉岡線と平面交差した後、陸上自衛隊大和駐屯地の西側を通り、自衛隊車両が通る大衡村道と交差する。さらに大衡村内を北東方向へ進み、善川を橋梁で跨ぎ、国道457号と平面交差して、埋川を橋梁で渡河する。終点は大衡村役場に近い国道4号大衡小学校前交差点に接続する。

 このうち自衛隊車両が通る村道大瓜南側線(通称・戦車道)との交差部は、跨道橋など立体交差が想定されるが自衛隊機能に関わる制約が生じる可能性を踏まえ協議を進めている。大衡村内で善川と埋川を跨ぐ橋梁は、ともに橋長25㍍ほどのPC橋が見込まれるが、型式は今後の設計で固める。終点の国道4号交差部は、交通量などを踏まえて構造をこれから詰めていく。

 吉岡大衡工区が開通することで、自動車産業などが進出している第一・第二仙台北部中核工業団地と仙台中心部を直結する最短ルートになるため、物流・人流の円滑化および活性化が期待される。また工区起点に近い沿道東側には、大和町施行で流通系の土地利用を見込む吉岡西部地区土地区画整理事業が計画されており、立地事業者の誘致にも役目を担う路線となりそうだ。

 2017年度に委託した道路概略設計は八千代エンジニヤリング、昨年度の道路予備設計は中央コンサルタンツ、測量は地清建設企画、地質調査はダイワ技術サービスがそれぞれ担当。本年度は発注見通しに計上した業務のほかにも、善川と埋川に架かる橋梁詳細設計や、用地測量などを委託する可能性がある。

 また今後、5月から6月ごろにかけて地元説明を行い、来年度以降に用地買収を進め、順調にいけば23年度ごろから部分的に改良工事に着手していく見通し。総事業費は50億円程度掛かると試算され、予算措置状況にもよるが全区間開通までは10年ほど要するとみられる。

 吉岡大衡工区の起点側(南側)の沿道東部に計画されている、大和町施行の吉岡西部地区土地区画整理事業は現在、宮城県仙塩広域都市計画の市街化区域編入を目指して申請準備が進んでおり、町によると来年5月の告示を見込んでいる。

 事業区域面積は約30㌶で、流通系の土地利用を想定する。町が2019年度に発注した概略事業計画検討業務と、昨年度発注の市街化区域編入図書および事業認可図書作成業務はともに国際開発コンサルタンツが担当した。

 なお土地区画整理事業地には、黒川地域行政事務組合の消防本部・黒川消防署が移転する計画もあり、本年度から設計に着手する予定だ。

4003荷主研究者:2021/06/05(土) 18:33:01

https://kahoku.news/articles/20210420khn000051.html
2021年04月21日 06:00 河北新報
コロナ下の経営危機脱却へ 仙台空港、22年度黒字化目指す

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20210421kahoku01.JPG

 仙台空港を運営する仙台国際空港(宮城県名取市)は20日までに、2021〜25年度の中期経営計画をまとめた。新型コロナウイルス禍による経営危機からの脱却と、より柔軟で強靱(きょうじん)な経営基盤の確立に向けて、増収策や業務効率化などで収益性を改善し、22年度の営業損益黒字化を目指す。中断している旅客ターミナルビルの改修工事は25年度後半の完工を計画する。

 旅客数、営業収益の16〜19年度実績、20年の実績見込みと中期計画の目標値はグラフの通り。コロナ下の移動自粛の直撃を受けた20年度の旅客数は121万7766人と、過去最多だった19年度の約33%にとどまり、純損益は16億1700万円の赤字を見込む。

 旅客を「25年度には19年度と同水準まで回復」と想定し、貨物取扱量も20年度の2872トンから25年は8000トンまで伸ばす。

 営業損益は21年度は9億5400万円の赤字となる見通しだが、22年度には100万円の黒字に転換。23年度以降は営業収益・利益とも過去最高を更新し、25年度は旅客388万人、営業収益61億6000万円、営業利益4億4500万円、純利益3億9800万円を目指す。

 「自立の確保と新たな挑戦」をスローガンに掲げ、コロナ収束後を見据えて増便・新規路線開拓などの営業活動を継続。業務効率化と併せ、期間限定店舗の展開などで利便性、満足度を高めることなどを通じ、外部要因に左右されにくい経営基盤を確立する。

 昨年3月に着工、11月から中断している改修工事を24年度中に再開し、完工は当初予定の21年度から25年度後半となる。保安検査場の拡張などを計画していたが、コロナ後の旅客動向や新たな技術、保安基準などを踏まえて内容を見直す。

 中期計画の旅客数は「航空需要がコロナ前の水準に戻るのは24年」とする国際航空運送協会(IATA)の予測を参考に設定した。今年2月に名取、岩沼両市の同意を得た24時間運用の効果は織り込んでいない。

4004荷主研究者:2021/06/05(土) 18:38:02

https://kahoku.news/articles/20210422khn000057.html
2021年04月23日 06:00 河北新報
閉店した料亭「東洋館」、5月7日再開 清月記が経営引き継ぐ

清月記が運営することになった東洋館

 18日に閉店した仙台市太白区向山の料亭「懐石料理 東洋館」の運営を、仙台市の総合冠婚葬祭業「清月記」が引き継ぐことが22日、分かった。清月記の菅原裕典社長(60)が東洋館の土地と建物を取得し、清月記が運営する。取得額は非公表。東洋館の名称は残し、料理人ら正社員5人を清月記で雇用して5月7日にあらためて営業を始める。

 土地約4280平方メートル、木造2階の建物約1420平方メートルを東洋館5代目社長の千田恵一さん(65)から取得。ほとんどの家具や器類、一部の掛け軸などの装飾品も引き継ぐ。料理のコンセプトや内容などは、ほぼ変えずに運営する方針。

 東洋館は1907(明治40)年創業。市中心部から向山へ向かう鹿落坂の上に立ち、広瀬川や市中心部のビル群など市内を一望できる。創業時の面影を残す木造建築は趣深い。かつては阿部次郎や土井晩翠ら東北大ゆかりの文学者も通った老舗だが、新型コロナウイルスの影響で利用客が減り、閉店を決めた。

 菅原社長は以前から東洋館の歴史を含めた文化的価値を高く評価しており、千田社長から閉店の意向を聞き、譲り受けたいと申し入れた。「仙台では希少価値のある一軒家の日本料理店で、海外や県外からの客のもてなしの場。114年の歴史、ブランドは大きく、継続したかった」と菅原社長は話す。

 新型コロナによる外食や会合の自粛は続いており、料亭としての東洋館の基本は継承した上で、ブランドを生かしたおせち料理の販売やギフト用商品の開発も今後、検討する。「ブランド力をさらに高め、大切な日、大切なおもてなしの場として選ばれる施設にしていきたい」と言う。

 千田さんは「思い出もあり寂しさはあるが、建物を残していただけることになって良かった」と述べた。

4005荷主研究者:2021/06/05(土) 19:06:48
>>4004
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC1918R0Z10C21A4000000/?unlock=1
2021年4月26日 19:25 日本経済新聞 宮城
老舗料亭「東洋館」、清月記が買収へ 2億円規模で

4006荷主研究者:2021/06/05(土) 19:28:49
>>3823
https://kahoku.news/articles/20210427khn000042.html
2021年04月28日 06:00 河北新報
仙台・箱堤交差点の立体化24年度完了 有数の渋滞スポット緩和へ

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20210428kahoku01.JPG

 東北地方整備局は27日、国道4号仙台バイパス箱堤交差点(仙台市若林区)の立体化工事が2024年度に完了し、開通する見通しを公表した。市内有数の渋滞を緩和し、物流の効率化を促す。

 工事は19年度に始まり、事業費は120億円。国道4号の卸町交差点と苦竹インターチェンジ(IC)間の1・4キロを立体化し、交差する市道の上を通す。高架、高架下の平面部ともに4車線(片側2車線)になる予定。

 箱堤交差点の周辺には、市中央卸売市場や仙台トラックターミナルなどの物流拠点が立地。国土交通省の調査(15年)によると、半日当たりの交通量は約6万台に上り、そのうち大型車が約9900台を占めた。

 宮城県の村井嘉浩知事は「一日も早い完成に向けて引き続き国や関係機関と連携を図る」との談話を出し、仙台市の郡和子市長も「渋滞緩和が図られるとともに、周辺地域の交通の円滑化にも大きく寄与する」と期待した。

 整備局は同日、東北中央自動車道の東根IC-尾花沢IC間23・0キロのうち、村山北IC(仮称)-大石田村山IC間4・5キロの開通見通しを当初の22年内から21年度に前倒しすると発表した。

4007荷主研究者:2021/06/05(土) 19:29:10

https://kahoku.news/articles/20210428khn000056.html
2021年04月28日 19:10 河北新報
【動画】「tekute」オープン JR仙台駅1階リニューアル

リニューアルしたJR仙台駅1階を歩いてみました

 JR東日本仙台支社が進めていた仙台駅1階の商業施設の大規模リニューアル工事が完了し、「tekute(てくて)せんだい」として29日にオープン。「食卓の応援」をテーマに19店舗で構成され、新規7店舗がお目見えした。

 「Dila(ディラ)仙台」として営業していた約1800平方メートルのうち、約830平方メートルを大幅に改装。外観デザインは仙台市のシンボル、ケヤキ並木をイメージした。

 新規出店は宮城県産イチゴを生かした「いちごスイーツ工房 アカイロコウザン」、仙台牛の総菜や弁当を扱う「肉のいとう」、鮮魚かす漬けを味わえる「旬海堂」など7店舗。アールグレー専門店、ベーカリー、生鮮食品の店もある。

 スマートフォンなどから事前にテークアウトメニューの注文と決済を行い、指定した時間に受け取れるサービスを4店舗が導入する。

 運営するJR東日本東北総合サービスの担当者は「地下鉄やバスの利用者も行き交う駅西口で、地元の人たちにも総菜や弁当など日常的な買い物を楽しんでもらいたい」と話す。

2021年04月29日 16:01 update

4008荷主研究者:2021/06/05(土) 19:45:45

http://www.jcpress.co.jp/wp01/?p=27572
2021/4/29 日刊建設新聞 宮城版
4車線の設計まとまる 都計道泉塩釜線野村工区(宮城県仙台市)

 仙台市は、都市計画道路泉塩釜線野村工区の詳細設計をまとめた。事業延長約980mの4車線化に伴い、現道南側を拡幅し全幅22mに整備する。車道は片側3mを約6.5mに拡げ、野村交差点は十字に改良する。同事業で泉中央地区西側は、野村交差点まで4車線になる。市は今後、用地約1万平方mを取得し、2022年度に工区東側からの着工を予定する。27年度完了を目指す。

 市は、泉中央西側の渋滞緩和策で野村工区を4車線化する。区間は徳洲会病院前の交差点付近から野村交差点付近まで。事業期間は19〜27年度。用地費を含む概算事業費は約25億円。2004年度の事業着手後、土地境界確認などが課題で止まっていたが、19年度に再開。20度に再度測量・設計し、1月末に詳細設計をまとめた。

 車道幅員は片側3mを6.5mに拡幅する。幅員3.25mを2車線にして中央分離帯を設置する。路肩は0.25mから0.5m。歩道は幅3.5mで両側に設置する。野村交差点は十字路に改良し、交差点南側に既設道路への取り付け道路を新設する。

 市は本年度、用地取得に着手している。取得面積が広大なため、工事着手は22年度を予定している。徳洲会病院前交差点から西隣りの交差点まで区間東側を先行する予定。土工、舗装、安全施設工事までを行い、順次工事を進める予定。工事完了は27年度を見込んでいる。

 4車線化区間の西側は別途、野村西工区の歩道整備事業で、延長740mの線形改良と幅員2.5mの歩道を新設する。4車線化の測量設計はオオバ(仙台支店・仙台市青葉区)が担当。野村西工区の歩道整備事業は復建技術コンサルタント(仙台市青葉区)がまとめた。

4009荷主研究者:2021/06/05(土) 19:46:32
>東北大学発スタートアップ企業のボールウェーブ(仙台市)

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC228F30S1A420C2000000/?unlock=1
2021年5月3日 2:00 日本経済新聞
ボールウェーブ、センサー量産化 ウイルス検知など向け

4010荷主研究者:2021/06/05(土) 19:47:00

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC293GK0Z20C21A4000000/?unlock=1
2021年5月4日 2:00 日本経済新聞 宮城
仙台「tekuteながまち2」駅周辺を活性化 非鉄道で稼ぐ
東北6県 気になる現場

4011荷主研究者:2021/06/05(土) 19:48:18

http://www.jcpress.co.jp/wp01/?p=27581
2021/5/7 日刊建設新聞 宮城版
仙台で橋梁予備設計 工事3件、業務11件追加(東北整備局 発注予定)

 東北地方整備局は、1日付で発注予定を更新した。県内は工事3件と業務11件を追加した。業務は本年度に新規事業化された国道4号仙台拡幅(篭ノ瀬〜鹿の又)の橋梁予備設計業務や、国道108号石巻河南道路の測量業務2件などを追加しており、いずれも仙台河川国道事務所が6月までに委託する。

 篭ノ瀬〜鹿の又間は、仙台市太白区郡山の篭ノ瀬交差点から、太白区東郡山の鹿の又交差点までに至る区間を立体化する。篭ノ瀬交差点は都市計画道路の郡山折立線、鹿の又交差点は都市計画道路の元寺小路郡山線とそれぞれ国道4号が交わっており、ここに橋梁を架ける計画だ。

 計画延長は1.6kmで、幅員は立体4車線と平面4車線で計40mを確保する。立体部分の橋梁は延長1400mで、全幅が15m。平面は橋梁の両側(下部)にそれぞれ2車線と歩道を整備する。総事業費は約400億円。

 橋梁の予備設計業務は、件名が「仙台地区橋梁予備設計業務」で、履行期間が8カ月。早ければ月内に一般競争入札の手続きを公告する。

 本年度はこのほか、立体化に向けた仙台地区測量業務と仙台管内地質調査業務を委託する。測量業務は基準点測量、地形測量、路線測量の一式、地質調査業務は地質調査の一式で、履行期間がともに5カ月。2件とも仙台河川国道事務所が6月までに一般競争入札で委託する。

 石巻河南道路は、石巻市蛇田地区〜北村地区の国道108号について、現道拡幅とバイパス(BP)化を進める。現道拡幅は蛇田地区の起点から延長約2km区間を4車線化し、そこから北村地区の終点までに至る延長約6km区間は盛土構造で2車線のBP道路を整備する。総事業費は約210億円。

 発注予定には石巻須江地区測量業務と石巻広渕地区測量業務を追加した。2件とも基準点測量と地形測量、路線測量の一式で、履行期間が5カ月。6月までに仙台河川国道事務所が一般競争入札で委託する。

 本年度はこれ以外に、石巻河南地区道路予備設計業務を6月までに一般競争入札で発注し、拡幅区間とBP区間の道路予備設計を作成する。履行期間は7カ月。併せて、石巻蛇田地区測量業務を6月までに一般競争入札で委託し、基準点測量や地形測量、路線測量をまとめる。履行期間は5カ月。

 発注予定の追加業務はこのほか、仙台河川国道事務所の歌津北地区道路詳細設計業務など2件と、鳴瀬川総合開発工事事務所のダム事業に伴うCIM運用マネジメント業務や、漆沢地区用地調査等業務など6件。全て6月までに委託する。

 歌津北地区道路詳細設計業務は、三陸沿岸道路の歌津北インターチェンジ(IC)をハーフICからフルICに改良するため、一般競争入札で委託する。履行期間は7カ月。

 工事は、仙台河川国道事務所の塩釜松島地区舗装修繕工事と山元亘理地区舗装修繕工事、鳴瀬川総合開発工事事務所の庁舎受変電設備等工事を追加した。

 舗装修繕工の2件は、切削工、オーバーレイ工、舗装打換工の一式で、ともに概算工事規模が8000万〜1億2000万円、工期が8カ月。第2四半期に一般競争入札で発注する。受変電設備等工事は第2四半期に随意契約での発注を予定している。

4012荷主研究者:2021/06/05(土) 19:50:29

https://kahoku.news/articles/20210511khn000008.html
2021年05月11日 09:53 河北新報
ティ・ディ・シー、利府に新本社工場 はやぶさ関連部品の研磨も

 超精密研磨加工などを手掛けるティ・ディ・シー(宮城県利府町)は、新たな本社工場などを増設した。総事業費は10億円。半導体やセンサーの需要増加を背景に、超精密市場は拡大している。研究開発施設の充実、新たな測定機器の導入によって、さらに高精度な製品の生産を目指す。

 3月に完成した本社研究開発棟は、鉄骨3階、延べ床面積2597平方メートル。従来の最大10倍に相当する10〜20ナノメートルの精度で平面度を検査できる機器を導入し、昨年12月以降、隣接する旧本社から機能を順次移転してきた。鉄骨平屋の量産工場棟(1042平方メートル)も新たに整備した。

 同社は探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」で採取した砂を収容するアルミ製容器の研磨を手掛けるなど、世界最高水準の研磨技術を持つ。ほかに医療機器、半導体製造装置、スマートフォンなどの部品を製造し、取引先は国内外の4000社程度に及ぶ。

 赤羽優子社長は「IoT(モノのインターネット)、自動化の分野でセンサーのニーズが増え、超精密市場は少しずつ広がっている。海外を含めた顧客の要望に対応するため、研究開発にもさらに力を入れる」と話す。

 工場増設に当たり、商工中金と七十七銀行、仙台銀行は2019年、計13億円を協調融資。商工中金は今年4月にも財務基盤拡充のため1億円の資本性劣後ローンを融資した。

4013荷主研究者:2021/06/05(土) 21:46:33

https://kahoku.news/articles/20210520khn000001.html
2021年05月20日 06:00 河北新報
宮城交通25億円減収、営業赤字9億円 21年3月期、コロナ直撃

宮城交通のバス

 宮城交通(仙台市)の2021年3月期連結決算は売上高約88億円と前期から約25億円(22%)の減収となったことが18日、同社への取材で分かった。営業赤字は約9億円。新型コロナウイルスの影響によるバス利用の落ち込みが直撃した形で、21年4月から3年間の中期経営計画では交通産業を核とした総合産業への変革を掲げた。

 21年3月期の経常損益は約9億円の赤字を計上。純損益は7億円超の赤字となった。路線バスの利用者はコロナ禍前の前々年の68%、高速バスは43%と大きく落ち込み収支が悪化。車両投資を抑えたほか、減便で各種手当や燃料代などが減少したことで経費も1割程度減ったが、減収分には届かなかった。

 経営計画では22年3月期の純黒字、23年3月期の営業黒字を目指す。感染が収束した後もバス利用者は前々年の80%に届かないと見込んだ上で、既存路線の維持に向け、バス事業の減収を他事業で補えるよう収支構造を見直す。

 自治体などとの連携により地域公共交通の維持を図りつつ、不動産事業の強化や新規事業への挑戦を進める方針。併せて人材育成や異業種からの採用に力を入れる。

 4月に20〜30代前半の社員による新規事業、社員教育といった四つのプロジェクトチームを組織した。年度内に方向性や内容を固め、22年度以降に具体化させる。

4014荷主研究者:2021/06/05(土) 22:04:37

https://kahoku.news/articles/20210525khn000030.html
2021年05月26日 06:00 河北新報
【動画】ペデストリアンデッキ、仙台の玄関口で40年 日本一の規模と造形美誇る

仙台駅西口ペデストリアンデッキ

 JR仙台駅西口に広がるペデストリアンデッキは今年、完成から40年を迎える。床面積1万3304平方メートル。全国に200カ所以上あるペデストリアンデッキの中で最大規模を誇る。多くの人の往来を見つめてきた歴史を振り返る。

(編集局コンテンツセンター)

 仙台駅西口ペデストリアンデッキの構想は今から半世紀ほどさかのぼる。東北新幹線(東京―盛岡間)の着工を受けて1972年に定められた新たな仙台駅舎などの整備計画に、ペデストリアンデッキの設置が盛り込まれた。

 ペデストリアンは英語で歩行者、デッキは船の甲板のように平らな構造物を指す。耳慣れないカタカナ語を当時の河北新報は「高架歩道」と表記したり、(歩行者回廊)とかっこ書きを補ったりして報じている。

 高架の採用には時代の要請があった。高度経済成長期、自家用車の普及とともに車両を優先した道路整備が進み、全国の交通事故の死者は70年に1万6765人を記録。「交通戦争」が激しさを増す中、ペデストリアンデッキの建設は歩行者と車両の流れを立体的に分け、安全確保を図る狙いがあった。

 73年に国内で初めて登場した国鉄柏駅(千葉県)のペデストリアンデッキは床面積約2800平方メートル(現在は3800平方メートル)。完成当初の仙台駅のペデストリアンデッキは9763平方メートル、駅に接するメインデッキが直線で256メートルと前例のない大工事だった。

 高架部分から枝状に階段が延びる構造は珍しかったようで「『たこ足、造るのか?』と国(の役人)から言われたものですよ」。76年から技術主幹として建設に携わった元仙台市建設局長の大黒俊幸さん(83)が振り返る。

 工期中、曲折があった。仙台駅の一日の乗降客数は当時約15万人。往来や防災の観点から駅前広場に必要な面積を算出したところ、約4000平方メートル不足することが判明。メインデッキを広げて補ったという。

 構想から約10年、工事に5年を要して駅前西口広場整備事業は完了。81年8月4日、現地で落成式が開かれた。

 大黒さんは完成当時の心境について「忙しかったから、あまり覚えていないなあ」と話すが、面積は1平方メートル単位まで正確に記憶している。「歴史に残る事業に携われたのは幸運だった」。40年余り前をしみじみと懐かしむ。

 仙台駅は杜の都の玄関口。計画段階で白色だった側面を駅舎に合わせてクリーム色に変更するなど、景観には十分配慮された。手すりはステンレス、支柱は継ぎ目のない遠心鋳造鋼管を採用。鉄を溶接・塗装するのが一般的だった時代に、最新の技術を盛り込んで造られた。

4015荷主研究者:2021/06/05(土) 22:05:14
>>4014-4015 続き

 「人間尊重の再開発」との表現もある仙台駅周辺は、国内でもペデストリアンデッキ整備の成功例とされる。

 作家の司馬遼太郎氏は紀行「街道をゆく 仙台・石巻」で「仙台駅の駅前の空間は、世界のどの都市にもない造形的なうつくしさがある。色彩的にもいい」などと絶賛した。

 近年は、仙台市の作家伊坂幸太郎さん原作の映画「アイネクライネナハトムジーク」(今泉力哉監督、2019年公開)「ポテチ」(中村義洋監督、12年)のロケ地となるなど、仙台を象徴する風景として定着した。

 ペデストリアンデッキは、商業施設の再開発などに合わせて増設されてきた。2017年には、駅北側のアエルから広瀬通を越えて北へと延びるデッキが完成している。

 維持管理するのは市青葉区役所道路課。腐食やひび割れなどの不具合に対処してきたが、18年に一斉点検し、優先順位を決めて予防的な修繕に取り組む。

 40年がたち老朽化が進むが、架け替えは周辺への影響が大きく課題が多い。担当職員は「小まめに点検し、小まめに直し、大事に使っていきたい」と話す。

◇仙台駅の歩み◇

71年11月 東北新幹線(東京―盛岡間)着工
72年5月 宮城県、仙台市、国鉄(当時)などの6者が新たな仙台駅舎と駅周辺の整備に関する基本方針を決定
77年12月 現在の仙台駅開業
78年3月 エスパル開業
78年8月 ペデストリアンデッキの一部の利用始まる
81年8月 駅前西口広場整備事業が完了
82年6月 東北新幹線(大宮―盛岡)暫定開業

[仙台駅西口ペデストリアンデッキ]総工費は26億7600万円。商業施設への接続部など民間が整備した部分を除き、所有面積に応じて市が75%、国鉄が25%を負担した。修繕費は年間約2億〜3億円、修繕計画が終わる23年以降には縮減できる見通し。エレベーター6機、エスカレーター11機、階段のロードヒーターといった付帯設備の保守点検、清掃にも毎年6000万円以上かかっている。仙台市内には市地下鉄泉中央駅の東側(93年完成)、仙台駅東口(04年完成)にもペデストリアンデッキがある。

4016荷主研究者:2021/06/05(土) 22:12:50

https://kahoku.news/articles/20210527khn000032.html
2021年05月27日 19:18 河北新報
モンクレール、仙台に東北初の直営店 「クラックス」に8月開店、子供服も

モンクレールが出店する複合ビル「クラックス」

 フランス発祥でイタリアに拠点を置く高級ファッションブランド「モンクレール」の直営店が8月、仙台市青葉区のサンモール一番町商店街にある複合ビル「クラックス」に開店する。東北への出店は初めて。

 店舗は1階の延べ床面積約250平方メートルで、ブランドを象徴する機能性とファッション性を両立したダウンウエアを中心に、子供服も扱うという。2階に事務スペースや倉庫を設ける。

 クラックスは地上6階。2019年12月にカジュアル衣料店「ギャップストア クラックス仙台店」が閉店し、1、2階と地下1階が空きテナントとなった。

 開店予定は8月10日。ビルを運営する三菱地所プロパティマネジメントの担当者は「ルイ・ヴィトンやロレックスの店舗と近く、高級ブランドが集まることでエリアのイメージが醸成される。東北各県からの集客が期待できる」と話す。

4017荷主研究者:2021/06/05(土) 22:13:14

https://kahoku.news/articles/20210526khn000038.html
2021年05月27日 06:00 河北新報
仙台市人口、過去最多109万7196に 20年国勢調査、泉区は初の減少

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20210527kahoku02.JPG

 仙台市は26日、2020年国勢調査に基づき、市人口と世帯数を独自集計した結果の速報値を公表した。10月1日時点の人口は、15年の前回調査時から1万5037増加し、過去最多の109万7196に達した。東日本大震災後の転入増が顕著だった前回の反動で、増加率は2・1ポイント減の1・4%にとどまり、政令市移行後の最低となった。

 5年に1度の国勢調査で、市人口と増加率の推移はグラフの通り。

 5区別では、泉が2・1%減の21万2220人で初めて減少に転じた。青葉は0・5%増の31万1757人、宮城野は1・0%増の19万6813人、若林は6・0%増の14万1531人、太白は3・5%増の23万4875人だった。

 増加率が最も高い若林は、15年12月の市地下鉄東西線開業に伴う沿線開発が進み、住宅需要が高まっている。一方、減少に転じた泉は隣接する富谷市で宅地開発が活発化。子育て世代の住宅需要が移ったことが影響したとみられる。

 全市の世帯数は4・9%増の2万4667。1世帯当たりは2・10人で0・07人減った。青葉が1・93人で最も少なく、単身赴任や学生の1人暮らしの増加が原因とみられる。

 前回調査を基にした市の推計人口は、20年10月時点で109万1992だった。速報値が5204人上回っており、今回調査を基に推計し直した場合、27年に到来すると予測した将来人口のピークが「1、2年遅れる可能性がある」(市政策企画課)という。

 20年国勢調査は新型コロナウイルスの影響で調査や集計作業に時間を要し、公表時期が約4カ月遅れた。

4018荷主研究者:2021/06/05(土) 22:13:37

https://www.kensetsu-sinbun.co.jp/miyagi/article/other/7537/
2021-05-27# その他 みやぎ建設新聞
整備局仙台/国道4号大崎、白石地区/機能強化へ調査に着手/バイパス化や車線拡幅など検討

 東北整備局仙台河川国道事務所は国道4号大崎地区(大崎市)と白石地区(白石市)の機能強化に向けた調査に着手した。現況調査や地域意見を収集した上で、バイパス化や車線拡幅など機能強化の在り方を探る。

 大崎地区は大崎市古川の4車線終点から築館IC付近まで、白石地区は白石市内で進めている白石地区付加車線工事の終点から白石IC付近に至る箇所で、ともに約15㌔㍍の2車線区間。両地区は過去に大雪で東北自動車道が通行止めになった際、代替路となり大渋滞が発生したことから、関係自治体が機能強化を要望していた。

 仙台河川国道事務所では両地区について、それぞれ過去の課題点や地元のニーズなどを情報収集した上で、バイパス化や4車線拡幅を含めどのような方法で機能強化を実現できるかを検討していく。

 調査業務は今年3月に「仙台管内道路整備計画検討業務」としてパシフィックコンサルタンツに委託。2022年2月25日までに成果をまとめる。

 近年、気候変動の影響により気象災害が激甚化・頻発化していることを踏まえ、東北地方整備局では今年4月に「防災・減災、国土強靱化に向けた道路の5か年対策プログラム(東北ブロック版)」を策定。この中の「災害に強い国土幹線道路ネットワークの機能強化対策」の1つに両地区が盛り込まれている。

4019荷主研究者:2021/06/05(土) 22:15:49

https://kahoku.news/articles/20210525khn000029.html
2021年05月28日 17:00 河北新報
「仙台色」走り続けて30年 国鉄末期のイメージ戦略 今も

仙台色の701系=名取市飯野坂3丁目のJR東北線

 JR仙台駅を発着する電車の6割で、銀の車体の側面に赤、白、緑のラインが使われている。イタリア国旗やクリスマスに似た独特の「仙台色」に行き着いたのは、国鉄末期の苦肉のイメージ戦略が原点にあるという。

(コンテンツセンター・藤沢和久)

 仙台駅を発着する1日約680本の在来線普通列車のうち、「仙台色」は約430本。JR東日本仙台支社によると、管内の交流電化区間用電車に使われているといい、東北線新白河(福島県西郷村)―一ノ関(岩手県一関市)間、常磐線原ノ町(福島県南相馬市)以北、仙山線、磐越西線喜多方(同県喜多方市)以東など、計460・5キロを走る。

 色の由来について同支社の担当者は「国鉄時代のことで資料が残っていません」としつつ、「1985年、クリーム色をベースに緑のラインの塗装にしたのが原点のようです」と話す。

 河北新報の85年3月2日付朝刊に掲載された「グリーンライナー運転開始」によると、東北新幹線の上野―大宮間の開業に合わせ、同じ色を在来線にも取り入れたという。

 同月にダイヤ改正を控えていた国鉄は、機関車がけん引する客車列車を電車に置き換えて便数を増やした。財政難で新車を導入できず、通勤型に改造した寝台特急電車や急行電車の色を塗り替え、目新しさを演出したとみられる。

 それ以前の電車は、全国標準だったクリームとえんじの2色で塗り分けていた。仙台独特の明るい色は好評で、当時の河北新報では、岩沼市の主婦(35)の話を「車内は明るいし、とにかくきれい」と伝えている。

 3色のラインになったのは、90年3月に導入された719系から。JRには色を変えた理由の記録は残っていないという。

桜色のラインが入った最新のE721系1000代=名取市飯野坂3丁目のJR東北線

 鉄道愛好家でつくる「みちのく鉄道応援団」(仙台市)の佐藤茂代表幹事(63)は「白は従来のクリーム色に似ている。赤は緑の補色に近い色なので、保安上好ましいと考えたのではないか」と推測する。3色はその後の701系、E721系に受け継がれた。

 2016年11月に走り始めたE721系の4両編成タイプ「1000代」の配色は、白、緑、桜色にマイナーチェンジされた。従来の赤、白、緑の電車と組み合わせた6両編成で走ることもあるという。

 佐藤代表幹事は「白石川沿いの一目千本桜、塩釜桜といった桜の名所が多い沿線にちなんだのではないか。個人的にはこの色が一番好きだ」と話す。

4020荷主研究者:2021/06/05(土) 22:20:45

https://kahoku.news/articles/20210529khn000014.html
2021年05月29日 11:45 河北新報
「検証・郡市政」(中)前進 大手門復元、実行力示す

大手門跡近くの市道交差点。脇櫓(中央)の建て替えも計画される=仙台市青葉区(写真の一部を加工しています)

 仙台市教委が3月にまとめた仙台城跡(青葉区)の整備基本計画(2021〜38年度)に大手門復元が盛り込まれた。最初の10年間で発掘調査などを実施し、仙台藩祖伊達政宗の没後400年に当たる36年度ごろの完成を目標に据える。

 「スタートが切れることが大変うれしい。私自身としてもわくわくしている」

 計画の中間案が公表された後の昨年12月の定例記者会見で、郡和子市長(64)は高揚感を隠さなかった。大手門復元は前計画で方向性が打ち出されたものの、具体的な実現スケジュールは描かれていなかった。

 郡市長は17年7月の前回市長選で大手門復元を重点公約に掲げている。1期目での大きな前進に、市の担当者は「『これで空手形と言われない』との安心感もあっただろう」と喜ぶリーダーの心中を推し量った。

 15年の市地下鉄東西線開業や都市計画道路開通による城跡周辺の交通量減少、歴史的建造物の活用を後押しする19年の法改正など、大手門復元を可能にする環境変化が大きく貢献した。

 復元を求める署名簿を市に提出した市民団体「『政宗公ワールド』プロジェクト」の山下晴輝さん(52)は「思いがけないプレゼントをもらった」と前進を評価しつつ「郡市長だから動いたというより、外から風が吹いた」と受け止める。

 「リーダーシップが見えない」。郡市長は4年間、市議会などからこう指摘されてきた。レッテルを振り払うためか、政治決断を演出する場面も目立った。

 19年2月、市議会定例会で突如表明したガス事業民営化の再開は典型。判断の先送りを繰り返した前市政との違いを際立たせた。子ども医療費の助成も同様で、財源不足を理由に避けてきた所得制限の緩和に今年10月から踏み切る。

 重要プロジェクトを前進させ、これまでのタブーも破り「郡カラー」を形作った。ただ、新型コロナウイルスの影響もあって、全てが順風満帆とはいかない。

 ガス事業民営化は複数の企業グループの応募を見込み、価格やサービスの競争による市民の利益を期待したが、関係者によると、応募は東北電力など4社のグループだけとみられる。

 優先交渉権者の決定も当初の5月末から3カ月先延ばしした。20年近く前に判明したガス局庁舎(宮城野区幸町)の土壌汚染が影響しているとの指摘もある。

 今年4月、郡市長が策定を指揮した新たな市政運営の指針、市基本計画(21〜30年度)が始動した。故藤井黎市長時代に掲げた「市民協働」、奥山恵美子市長時代に目指した「市民力」の継承と拡充もうたう。

 今月18日には早速、協働による地域のまちづくりを支援する事業が始まった。だが、この4年間を振り返ると、市政が看板にしてきた市民協働や市民力が深みを増したとは言い難い。

 NPO法人せんだい・みやぎNPOセンターの青木ユカリ事務局長は「現場は粛々と動いているが、それは奥山さんがまいた種が育ったという印象。郡さんの市民協働観や新しさはまだ感じられない」と指摘し、さらなる前進に期待する。

(報道部・高木大毅)

[仙台市ガス事業民営化]2020年9月に事業継承者の公募を開始。提案内容を総合的に審査する「公募型プロポーザル方式」で、21年8月下旬に優先交渉権者を決定し、22年度中に事業譲渡する。最低譲渡価格は400億円。民営化後5年間はガス料金を引き上げない。市は05年に民営化方針を表明。前回は08年に公募を始め、東北電力、東京ガス、石油資源開発の3社グループが応募したが、リーマン・ショックに端を発した景気悪化の影響で、09年に頓挫した。19年2月、郡和子市長が再度の公募開始を決断した。

4021荷主研究者:2021/07/17(土) 23:00:26

https://kahoku.news/articles/20210530khn000017.html
2021年05月31日 06:00 河北新報
仙台駅前「青葉通広場化」を検討 市と地権者ら、協議会が1日発足

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20210531kahoku01.JPG
仙台市作成の広場のイメージ図。青葉通が緑地化され、多くの歩行者が行き交う

 仙台市はJR仙台駅西口(青葉区)の青葉通を一部広場化する構想の実現に向け、沿道地権者や交通事業者が集まる「青葉通駅前エリアのあり方検討協議会」を6月1日に発足させる。車道の広場化に伴う交通渋滞の影響、駅前エリアの将来ビジョンなどを話し合い、2022年度には社会実験の実施も計画し、同年度末に基本方針を策定する。

 協議会は駅前ビルの所有者、再開発を予定する旧さくら野百貨店仙台店やGSビル跡地の地権者、バス、タクシー、トラック、鉄道の各交通事業者、宮城県警、商店街振興組合の担当者と学識経験者の約30人で構成し、国土交通省と宮城県がオブザーバー参加する。

 検討対象のエリアは青葉通のうち、駅前通交差点-愛宕上杉通交差点間の約150メートル区間。市が作成した屋外広場のイメージ図によると、中央分離帯のケヤキ並木や歩道の街路樹は生かし、片側4車線の車道を一部緑地化する。テーブルやベンチを配置し、歩行者が散策できるようにする。

 広場化は、仙台駅に直結する道路をふさぐことにもなり、交通渋滞の悪化が懸念される。駅西口に乗り入れる路線バスやタクシー、一般車両は遠回りを余儀なくされ、高速バス乗り場も移転が必要になってくる。

 市によると、協議会では車両の通行を一部認める広場化、車道上を広場にするのではなく地下道やペデストリアンデッキを活用し、広場的な機能を持たせる案などを含めて議論する。

 駅前の青葉通は南側のGSビル跡地で、オリックスグループ(東京)が商業施設「EDEN(エデン)」との一体的な再開発を検討する。北側の旧さくら野百貨店はパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH、東京)が主体となり、オフィス、ホテル、商業施設の複合ビルの開発を目指す。

 市の都心再構築プロジェクトには、都市再生特別地区で民間事業者が広場を整備すると「都市貢献」として、ビルの容積率を最大2倍に緩和するメニューがあり、沿道の再開発事業と連動させた広場化を目指す。

 市都心まちづくり課の馬場泰通課長は「青葉通の両側で、大規模開発が同時に進行するまたとないチャンスが訪れた。公共空間の在り方を関係する皆さんと考えていきたい」と話した。

 広場化構想は18年9月、青葉通まちづくり協議会が市に提出した「青葉通まちづくりビジョン」で提案していた。

4022荷主研究者:2021/07/17(土) 23:01:30

https://kahoku.news/articles/20210601khn000039.html
2021年06月02日 06:00 河北新報
「青葉通広場化」21年度中に構想案 仙台市の協議会初会合

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20210602kahoku01.JPG

沿道地権者や交通事業者が一堂に会した協議会の初会合

 仙台市は1日、JR仙台駅西口(青葉区)の青葉通を一部広場化する構想の実現に向け、沿道地権者や交通事業者ら約30人が集まる「青葉通駅前エリアのあり方検討協議会」を発足させた。第1回会合を同区のアエルで開き、2021年度中に構想案を取りまとめることなどを確認した。

 高橋新悦副市長は冒頭のあいさつで「駅前は東北の発展をけん引する仙台の顔だ。より多くの人を引きつける空間として将来の世代に引き継げるよう活発に議論してほしい」と語った。

 協議は非公開で行われ、広場化構想を含め、青葉通駅前エリアのにぎわいの場づくりに対し、出席者から反対意見は出なかったという。

 終了後、座長に就任した東北大災害科学国際研究所の奥村誠教授(都市計画)は「関係者が多く、それぞれに思い入れの深い場所。青葉通を従来の車優先の考え方ではなく、広く活用する方法を出し合い、実験を繰り返したい」と話した。

 検討対象は青葉通のうち駅前通交差点-愛宕上杉通交差点間の約150メートル。今後、協議会は対象区間の利活用と交通処理を各ワーキンググループで議論する。

 21年度は3回の会合を重ね、構想案をまとめる。22年度に社会実験を実施し、23年度末に整備計画を策定する。整備完了は沿道の再開発事業に合わせ、今から8年後を見込んでいる。

 広場化構想は18年9月、青葉通まちづくり協議会が市に提出した「青葉通まちづくりビジョン」で、緑豊かな景観と歩行空間の創出として提案していた。

4023荷主研究者:2021/07/17(土) 23:04:28
>>3985 >>4011
https://www.kensetsu-sinbun.co.jp/miyagi/article/bukken-area1/7559/
2021-06-03# 物件(仙台圏)みやぎ建設新聞
東北整備局仙台河川国道事務所/国道4号仙台拡幅(篭ノ瀬〜鹿の又)事業/道路予備設計業務と橋梁予備検討業務を公告/延長1800m、橋長1367m、交差点3カ所など

 東北整備局仙台河川国道事務所は2日、新規事業に採択された国道4号仙台拡幅(篭ノ瀬〜鹿の又)事業の一環として道路予備設計業務と橋梁予備検討業務の2件を公告した。一般競争入札・総合評価落札方式を採用。2件とも申請書提出は今月23日、入札期限は7月19日まで。開札は同20日13時から行う。

 道路予備設計は事業区間1600㍍を中心に前後100㍍を加えた1800㍍と、平面交差点3カ所(郡山8丁目交差点、篭ノ瀬交差点、鹿の又交差点)、擁壁・補強土壁2カ所。橋梁予備検討業務は総延長1367㍍の橋梁と擁壁・補強土壁2カ所が対象となる。構造は起点側から延長139㍍の鋼3径間連続箱桁、1066㍍の鋼7径間連続箱桁×3連、162㍍の鋼3径間連続箱桁。履行期限は2件とも22年2月28日まで。

 参加資格は、2件とも土木関係建設コンサルタントの認定を受けた単体か設計JV。業務実績として、道路予備設計は2011年度以降に道路予備設計に関する業務または事業監理業務、橋梁予備検討業務は11年度以降に「立体交差化に伴う橋梁予備設計に関する業務または事業監理業務」を完了させたことなどが求められる。

 国道4号仙台拡幅(篭ノ瀬〜鹿の又)事業は仙台市太白区郡山の名取大橋と笊川橋を越えた地点から仙台市太白区東郡山の千代大橋手前までの約1・6㌔㍍を対象に連続立体交差化する計画。1995年に仙台市が都市計画決定しており、現状の6車線を8車線化(高架部含む)する。

 高架橋は車道幅員15㍍の4車線で、1車線当たり幅員3・25㍍と中央分離帯1㍍を確保。北に向かって全体的に0・4㌫の勾配をつける。高架橋の両側の現地盤面を利用する道路部分は、上下車線とも車道幅員7・5㍍で2車線ずつ確保する。その両側に4㍍の歩道も設ける。

 事業費は約400億円。概略設計は復建技術コンサルタントが担当した。

 仙台市太白区で国道4号と郡山折立線が交わる「篭ノ瀬交差点」と、元寺小路郡山線が交わる「鹿の又交差点」はともに交通渋滞に起因する追突事故、死傷事故が多発するほか、三次救急医療機関である仙台市立病院への主要搬送ルートにもかかわらず渋滞によって救急搬送活動に支障が生じている。このため両交差点間を挟んで連続立体交差化することによって円滑な交通の確保、交通混雑の緩和による安全性向上、救急搬送活動の迅速化を目指す。

4024荷主研究者:2021/07/17(土) 23:09:59

https://kahoku.news/articles/20210606khn000002.html
2021年06月06日 06:00 河北新報
勾当台を「仙台の庭」に まちづくりの指針、市が策定

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20210606kahoku01.JPG
エリアビジョンの空間利活用イメージ。中央は勾当台通、手前右は市役所敷地と市民広場、中央右のケヤキ並木が定禅寺通

 仙台市は青葉区勾当台地区の将来像「勾当台・定禅寺通エリアビジョン」を策定した。市役所本庁舎の建て替えや勾当台公園の再整備、民間開発などのまちづくりを一体的に進めるための指針。2030年度を目標年次と定め、仙台らしさや新たな価値観を生み出す「仙台の庭」を目指す。

 ビジョンの対象エリアは定禅寺通を中心に、南北が元鍛冶丁公園-市役所本庁舎の約500メートル、東西が愛宕上杉通-西公園通の約1200メートル。市役所本庁舎、勾当台公園市民広場の一帯を重点ゾーンに位置付け、街並みの一体性や空間の連続性を向上させるとした。

 「交流とゆとりを楽しむところ〜みんなで育む仙台の庭〜」がまちづくりの理念。緑豊かで開放的な空間で人々が交流とゆとりの時間を楽しみ、仙台らしさや新たな価値が生み出され、訪れたくなるような魅力を高める-という。

 まちづくりに寄与する公共施設・空間をつくり、多くの民間投資を呼び込む。民間施設に公開空地を設ける誘導策を検討し、官民連携によるエリアマネジメントを導入。定禅寺通のケヤキ並木の計画的な植え替えや保全の在り方も考える。

 移転新築する東京エレクトロンホール宮城(県民会館)、廃止方針の市民会館の跡地活用も検討する。市はビジョン実現に向け、関係部署によるワーキンググループをつくり、官民協働のまちづくりを進める。

 郡和子市長は1日の定例記者会見で「杜の都の特性が凝縮されたエリアで重要施策が動きだしている。その活性化はアフターコロナを見据え、都心のにぎわい創出を進めるためにも大変重要」と意義を説明した。

4025荷主研究者:2021/07/17(土) 23:14:11

https://kahoku.news/articles/20210609khn000005.html
2021年06月09日 10:05 河北新報
仙台の目抜き通りからGS消滅 マンション開発で「難民」増加懸念

3月末に閉店した保坂北九番丁サービスステーション=8日、仙台市青葉区通町2丁目

 100万都市・仙台市の中心部を南北に貫く東二番丁通・勾当台通から、この3月末限りでガソリンスタンド(GS)がなくなってしまいました。文字通り仙台の目抜き通りの沿線周辺ではマンションの開発が盛んで、今後「GS難民」が増加する可能性があります。
(編集局コンテンツセンター・藤沢和久)

 東二番丁通・勾当台通では3月末まで、青葉消防署の南隣でトキワ北六番丁店(青葉区堤通雨宮町)、北仙台駅寄りで保坂北九番丁サービスステーション(青葉区通町2丁目)の2軒が営業していました。今は計3・4キロにわたるほぼ直線の区間に、GSは一つもありません。

 「遠くのGSまで台車を押して行かなければならないのでしょうか。やはり灯油のために車を借りるしかないのかな」

 閉店したトキワ北六番丁店近くのマンションに住む契約職員女性(34)が嘆きます。冬場に月2回、18リットルタンクを持ち込んで灯油を購入していました。

 最も近いGSでも、1キロほど歩く必要があります。近所では巡回販売も見掛けないといいます。4月に試しにエアコンを使ってみたところ、かつて月約6000円で済んだ電気代が1万5000円に跳ね上がりました。「想像以上に高かったです」と苦笑します。

 同じ中心部の青葉区五橋1丁目でガソリンスタンドの小山商店を営む小山圭太郎さん(73)によると、東二番丁通・勾当台通には40年ほど前、GSが7、8軒ありました。年々姿を消しつつあると分かっていたつもりですが「全くなくなってしまうとは信じられません」と話します。

 GSが相次いで閉店した大きな要因として、地価の上昇や周辺の開発が挙げられます。保坂北九番丁サービスステーションも、3月末の契約満了を機に地主から退去を求められたといいます。

 閉店時の店長で、現在は系列店の店長を務める伊藤光弘さん(52)は「(退去の)話がなければ地下のタンクを更新し、営業を続ける選択肢もありました」と明かします。店売りや建設現場への燃料配達が「それなりにあった」ためです。

 関係者によると、2軒の跡地にはマンションや商業ビルなどが建設される見通しです。東二番丁通・勾当台通の東西のエリアは大規模マンションの開発ラッシュで、東北大雨宮キャンパス跡地のように1棟が200〜300戸に及ぶ大型物件も複数あります。

 周辺一帯は近日中に大幅な人口増加が見込まれ、特に自家用車を持たない世帯は灯油の入手に苦労する可能性がありそうです。開発によって追われるように閉店したGSですが、周辺人口の増加に伴い再び需要が増すことは想像に難くありません。

 伊藤さんの店には、保坂北九番丁サービスステーションの閉店を知ったかつての客から電話で配達依頼の問い合わせがあるとのことです。「車を持っていない人は確かに大変かもしれませんね」と伊藤さん。自転車や台車を押してGSを訪れたなじみ客の顔が頭をよぎるといいます。

4026荷主研究者:2021/07/17(土) 23:14:36

https://www.kensetsu-sinbun.co.jp/miyagi/article/bukken-area1/7573/
2021-06-09# 物件(仙台圏)
仙台市/都市計画道路の予備設計2件/参加申請は22日まで/郡山折立線は約2kmトンネル2本等計画

 仙台市は8日、都市計画道路の郡山折立線(青葉山工区)と宮沢根白石線(南光台・安養寺工区)の予備設計2件を制限付き一般競争入札で公告した。

 参加申請はいずれも今月22日まで、開札は同29日に行う。

 参加資格は2件とも、市内に本店または支店、営業所を有する建設コンサルタント道路部門の登載業者で、郡山折立線予備設計は建設コンサルタント登録規程に基づく建設コンサルタントトンネル部門の登録業者も参加を受け付ける(市入札参加資格者名簿登録は必須ではない)。2006年以降に完了した元請け実績として、郡山折立線予備設計はトンネル設計を含む道路設計業務、宮沢根白石線予備設計は立体交差点を含む道路設計業務の実績をそれぞれ求める。

 郡山折立線は、国道4号と接続する太白区郡山5丁目地内から県道仙台村田線につながる青葉区茂庭綱木東地内に至る総延長約9・5㌔㍍の路線。これまでに約4・4㌔㍍の供用を開始し、富沢駅周辺土地区画整理事業に伴う大野田工区約0・4㌔㍍の整備を進めている。

 青葉山工区は、供用済み区間の続きとなる太白区八木山南地内から青葉区郷六郷六山を経由し、青葉区茂庭綱木東地内に至る区間に4車線で計画。区間内約2㌔㍍には2車線、幅員12㍍のトンネルを計2本整備する方針だ。

 今回の業務は、八木山南中学校北東側の太白区八木山南5丁目地内から東北自動車道仙台宮城ICに近接する青葉区茂庭寺下地内が対象。郡山折立線3・23㌔㍍と接続先の都市計画道路・折立線0・6㌔㍍に係る道路予備設計(A)として、トンネルなど主要構造物の位置や概略形式、基本寸法、ルート中心線の設計を行う。履行期限は22年2月28日まで。来年度以降に環境アセスメントの手続きに着手し、事業認可に向けた手続きを進める方針だ。

 宮沢根白石線は、仙台市若林区舟丁地内から泉区寺岡4丁目地内に至る全長約20・27㌔㍍、幅員25㍍で計画。直近では、泉区南光台6丁目地内の市道鶴ヶ谷中山線と泉区松森中道地内の国道4号を結ぶトンネルなどで構成する浦田工区823㍍が19年に開通。現在は、昭和市電通と連坊小路を結ぶ舟丁工区と南鍛冶町工区の計1040㍍で22年度中の開通を目指し工事が進められている。

 南光台・安養寺工区は、宮城野区安養寺1丁目地内の都市計画道路・台原南小泉線との交差部から、浦田工区の続きとなる泉区南光台7丁目地内に至る1・7㌔㍍の区間。このうち台原南小泉線との立体交差部にはダイヤモンド型IC(フルランプ型)の整備を計画している。

 今回の業務では、宮城野区安養寺1丁目地内から南光台7丁目地内までの1・7㌔㍍区間の道路予備設計やダイヤモンド型ICの予備設計のほか、立体交差部から南側に位置する青葉区高松2丁目地内から宮城野区安養寺1丁目地内までの1・0㌔㍍区間の道路概略設計を作成する。

 履行期限は22年2月28日まで。

 今回の業務結果を踏まえ、来年度以降に都市計画決定に向けた手続きなどを行っていく。

4027荷主研究者:2021/07/17(土) 23:18:09

https://kahoku.news/articles/20210611khn000003.html
2021年06月11日 06:00 河北新報
利府の機関車「解体撤去」か「産業遺産」か

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20210611kahoku01.JPG
利府町の森郷児童遊園にある、解体される方針のEL(手前)とSL(奥)

 宮城県利府町の森郷児童遊園に設置されている電気機関車(EL)と蒸気機関車(SL)を巡り、劣化や危険性を理由に撤去する町の方針に対し、鉄道愛好家や町民有志が保存を訴えている。町は8日開会の町議会6月定例会に解体撤去事業7260万円などを盛り込んだ2021年度一般会計補正予算案を提出。町民有志は保存会を設立し共感の輪を広げようとしている。

 車両は町が誘致し、旧国鉄から無償貸与され1975年に設置された。ELはED91形で長さ13メートル、高さ4・1メートル、SLはC58形で長さ18メートル、高さ3・9メートル。

 どちらも風雨にさらされ鉄さびなどが付着している。町によると、SLにはアスベスト(石綿)が使われ、ELには製造年から推測してアスベストと有害物質ポリ塩化ビフェニール(PCB)が含まれている可能性が高いという。安全確保のため、現在は周囲を柵で囲っている。

 町は(1)児童遊園を子どもたちがより快適に遊べるよう整備する(2)有害物質など危険性が高い(3)修繕するとすれば約3000万円かかる見込みで定期的な修繕にも費用がかさむ-ことを主な解体理由に挙げる。周辺町内会から反対の声も上がらなかったという。

 解体方針に関し、鉄道ファンでつくる「みちのく鉄道応援団」(仙台市)の佐藤茂代表幹事は「ED91形は産業遺産だ」と価値を強調する。1955年に仙山線で始まった日本初の交流電化の実地試験に使われた4車両のうち現存する唯一の車両。この試験の成果が、後の新幹線の誕生にも大きく寄与したという。

 町民ら10人の有志は保存を求める団体「利府町機関車保存会」(仮称)を5月に組織した。町出身で発起人の主婦針生英絵さん(34)=仙台市宮城野区=は「両車両とも子どものころに遊んだ思い出が詰まっている。町には新幹線の車両基地もあり、新幹線の誕生につながるELは町民の宝だ」と語る。

 市民有志の保存会が清掃などを担う同市青葉区の西公園のSLを例に挙げ「行政と町民らが手を携えて保存する道を探っていきたい」と話す。

 会は保存に向けたワークショップを12日午後1時半、同町の町交流型起業支援施設「tsumiki」で開く。参加無料。予約不要。連絡先は針生さん090(6229)3769。

4028荷主研究者:2021/07/17(土) 23:28:35

https://kahoku.news/articles/20210614khn000018.html
2021年06月14日 18:46 河北新報
【独自】ジュンク堂仙台TR店閉店へ 出版不況、コロナ禍で客足減少

閉店が決まったジュンク堂書店仙台TR店

 仙台市青葉区のジュンク堂書店仙台TR店が7月18日に閉店することが、分かった。ネット書店と電子書籍の普及に加え、新型コロナウイルス禍で客足が減少。テナントの契約満了に伴い、撤退を決めた。24年前に仙台駅前に進出以来、市内で最大3カ所あった店舗は全て姿を消す。

 ヤマダ電機LABI仙台が入る仙台TRビルの地下1階にある店舗は、2011年7月にオープン。売り場面積約1800平方メートル、取扱書籍数は約25万冊。専門書も豊富な東北有数の大型書店として親しまれた。

 神戸市発祥のジュンク堂書店は1997年、全国展開の先駆けとして東京の池袋本店と同時期に、仙台駅前のイービーンズ内に仙台本店を開設した。2003年には仙台ロフト店もオープンさせた。

 東日本大震災後はイービーンズの改修工事のため、仙台本店を仙台TRビル内に移転。イービーンズで本店の営業を再開した後は計3店舗を数えたが、順次閉店して14年11月以降は仙台TR店だけになった。

 新型コロナ感染拡大に伴って20年春に出された緊急事態宣言では、店舗を一時休業。宣言解除後、午前10時〜午後9時の通常営業に戻したが、客足は完全には回復しなかった。

 市内では20年ほど前、ジュンク堂など大型書店進出のあおりを受けて協同書店、高山書店といった地元老舗の閉店が相次いだ。出版不況にコロナ禍も重なり、大型書店自体も撤退を余儀なくされた格好だ。

 出版科学研究所によると、出版物の推定販売金額は書籍が1996年、月刊誌・週刊誌は97年をピークに低落傾向が続く。2020年の電子出版は前年から28・0%増加して出版市場全体の24・3%を占める。書店経営は規模を問わず厳しさを増している。

 ジュンク堂書店は15年、大日本印刷傘下の丸善CHIホールディングス子会社の丸善書店に吸収合併された。ジュンク堂の仙台TR店長を兼ねる石原聖丸善仙台アエル店長(45)は「閉店は残念だが、引き続き丸善の方で多様なニーズに応えていきたい」と話す。

4029荷主研究者:2021/08/08(日) 13:08:03

http://www.jcpress.co.jp/wp01/?p=27843
2021/6/15 日刊建設新聞 宮城版
高速道の4車線化要望 富谷JCTはフル化求める 村井知事が東北整備局に

 村井嘉浩知事は14日、県庁で東北地方整備局の梅野修一局長らと懇談した。梅野局長は同局における本年度の主要事業を紹介。村井知事は常磐自動車道や仙台北部道路などの自動車専用道路について、2車線区間の4車線化を要望。仙台北部道路は富谷ジャンクション(JCT)のフルJCT化も求めた。

 梅野局長は、主要事業として名取川水系や北上川水系の流域治水プロジェクト、阿武隈川の緊急治水対策プロジェクトなどを紹介。国道349号丸森地区の災害復旧事業が本年度にトンネル工事に一部着手することや、国道4号仙台拡幅(箱堤交差点立体化)が2024年度の完成、仙台塩釜港埠頭再編改良事業が23年度の供用開始を目指していることなどを伝えた。

 仙台東道路の整備は概略ルートの構造検討を進めており、今後に有識者会議で地域の利用者からの意見聴取などを審議すると説明。仙台駅前のバスターミナル機能の強化は、20年度から必要性の検討等調査を進めており、「そういった検討が進めば少しずつ進歩すると思う」と話した。

 村井知事は、昨年度に県内の三陸沿岸道路が全線開通し、「すごい効果が出ている。企業立地件数が震災前に比べて100件以上増えた」と喜び、観光客の入込数もコロナ前は2割くらい増えたことを報告。「産業面や観光面、企業立地においても道路というのは相当大きな影響があったと改めて痛感した」と述べた。

 その上で村井知事は、常磐自動車道の山元インターチェンジ(IC)〜相馬IC間がまだ2車線になっているため、「4車線にすることでより南とのつながりが良くなるので、こちらの事業化も早期に進めてほしい」と求めた。

 次に村井知事は、本年度に国道108号石巻河南道路と国道4号仙台拡幅(篭ノ瀬〜鹿の又)が直轄事業として認められたことを感謝し、「事業を速やかに進めてほしい」と要望した。

 仙台北部道路の4車線化については「一部認められたが、まだ2車線で止まっているところがある。富谷JCTのフルJCT化も非常に望んでいる。住民・県民からも非常に強い要望が出ている」とし、4車線化やフル化に向けた取り組みを求めた。

 最後に村井知事は予算に関して、大震災の復興予算がなくなる中で、「通常予算がいまだに下がっている。それに国土強靭化の予算が上に乗っている状況。通常予算を確保してほしい」と要望。道路ネットワークの機能強化や流域治水対策を進める上でも「予算の総額の確保をお願いしたい」と述べ、国土強靭化の予算については「補正予算措置だと後から仕事量が増える形になるので、当初予算による計画的な予算措置」を願った。

 梅野局長は同局で必要となる予算確保に努める意向を示した。

4030荷主研究者:2021/08/08(日) 13:55:22

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC222FT0S1A620C2000000/?unlock=1
2021年6月22日 17:35 日本経済新聞
仙台冷蔵倉庫、物流センター新設 冷凍食品の出荷拡大

4031荷主研究者:2021/08/08(日) 13:56:41

https://www.kensetsu-sinbun.co.jp/miyagi/article/other/7652/
2021-06-22# その他 みやぎ建設新聞
県仙台土木/越の浦道路の予備設計公告/7月5日まで参加受付/塩釜と利府の境界に跨線橋など検討

 宮城県仙台土木事務所は21日、県道利府中インター線の「越の浦道路予備設計業務」を公告した。総合評価は簡易型・実施方針型を適用している。

 参加資格は県内に営業所を構える建設コンサルタント(道路)A等級。

 参加申請は7月5日まで受け付け、総合評価資料と入札書は同7日まで提出、開札は翌8日に行う。予定価格は935万円。

 塩釜市と利府町の境界付近の国道45号を起点に、三陸自動車道・利府中ICに至る県道利府中インター線は、塩釜市の青葉ヶ丘団地北西で市道藤倉庚塚線との交差点から西側が供用済み。一方でその交差点から東側(起点側)を見ると、塩釜市石田地区から利府町須賀漁港に続く狭い道路となっている。

 このほど予備設計を作成するのは、起点の国道45号から市道藤倉庚塚線との交差点まで延長約1380㍍の区間。

 計画によると、塩釜市越の浦地内で国道45号から東側に分岐した後、国道45号とJR仙石線・同東北本線と交差。須賀漁港付近および青葉ケ丘団地北側を通り、供用済み区間に接続する。国道とJR線路が近接していることから跨線橋の建設が予想される。

 業務概要は、道路予備設計Aが延長1380㍍、国道45号と分岐する箇所の平面交差点予備設計が1カ所。履行期限は2022年3月25日。JR線路を跨ぐ区間を中心に線形や道路構造などを検討する。

 この区間の整備によって、塩釜市の水産加工業が集積しているエリアと三陸道のアクセス改善による産業活性化に加え、慢性的に渋滞している塩釜市内を通る国道45号の交通円滑化が期待される。

 県は本年度から10年を期間とする「宮城の道づくり基本計画」に当該路線の整備を盛り込んでおり、全体事業費は70億円を概算。事業期間は23年度を初年度とする計画で、本年度と来年度で事業化に向けた調査に取り組む見通しだ。18年度末に発注した道路概略設計は復建技術コンサルタントが担当。なおルートは都市計画道路・越の浦春日線と重複する。

4032荷主研究者:2021/08/08(日) 13:58:02

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC22E9C0S1A620C2000000/?unlock=1
2021年6月24日 19:10 日本経済新聞 宮城
仙台の「巨大顕微鏡」5割が完成、産学官が準備加速

4033荷主研究者:2021/08/08(日) 14:04:47

https://kahoku.news/articles/20210625khn000002.html
2021年06月25日 06:00 河北新報
奥羽越列藩同盟の拠点「松の井屋敷」跡に案内板 古地図や写真添え解説

設置した案内看板を見る角田さん(左から2人目)ら

 戊辰戦争(1868〜69年)で奥羽越列藩同盟の拠点となった「松の井屋敷」の案内看板が、仙台市青葉区片平1丁目の跡地にお目見えした。県内でレストラン「HACHI」を展開するオールスパイス(仙台市)がグラフィックデザイナーらと製作。同盟で中心的な役割を担った仙台藩の歴史を伝えようと設置した。

 看板は縦80センチ、横140センチの鉄製。奥羽25藩が新政府軍に対抗する「仙台盟約書」を交わし、その後、同盟本部が置かれた松の井屋敷に関し、江戸時代末期の地図や昭和20年代の写真を添えて紹介している。

 5月上旬、跡地に建つマンションの入り口に完成した。オールスパイスが7月、マンション内に本社を移転させるのに合わせた。

 看板製作は、社長の角田秀晴さん(57)=青葉区=が昨年11月、街歩きイベントに参加したことがきっかけ。幕末の絵図に詳しいデザイナーの厚綿広至さん(52)=泉区=が松の井屋敷の説明に「架空案内看板」という解説資料を使ったのを見て、思い付いた。

 本社移転に向け、自社看板の設置費として確保していた30万円を活用。看板に記した解説文は厚綿さんの資料を基に作成し、郷土史家の木村紀夫さん(81)=同=に監修してもらった。

 今月15日に現地であった設置発表会で、角田さんは「戊辰戦争ゆかりの地は市内に点在する。看板を見て、幕末の仙台に関心を持ってほしい」と話した。

4034荷主研究者:2021/08/08(日) 14:33:08

https://kahoku.news/articles/20210627khn000008.html
2021年06月27日 14:44 河北新報
「検証・郡市政 選択軸の現場」(3)地域の足 持続可能な交通網 急務

八ツ森号を利用し、病院から帰宅した藤島さん=6月中旬、仙台市青葉区新川

 仙台市西部の青葉区新川地区。6月中旬、「八ツ森号」のステッカーを貼ったタクシーが、中山間地にある一軒家の前に止まった。

 外は土砂降りの雨。ここに暮らす無職藤島末治さん(82)は車を降りると「玄関前まで来てくれて大助かりだ」と笑顔を見せた。

 週3回、透析治療で約15キロ離れた愛子地区の病院まで通う。地域交通の八ツ森号は、藤島さんの欠かせない移動手段だった。

 町内会などでつくる新川地区地域交通運営検討会は2020年8月、八ツ森号の試験運行を始めた。市交通局が21年3月、地区を走る市バス「八ツ森線」を収支悪化で廃止したため、地域唯一の足となっている。

 既存の路線バスに比べて運行経費が安く、小回りが利く地域交通は人口減少、高齢化時代の新たな移動手段として期待が大きい。

 検討会の石垣喜美雄会長(79)は「バス路線の廃止で『見捨てられた』と受け止める住民もいる。感情にも配慮しながら、本格運行に向け、歓迎される地域交通に育てたい」と話す。

 市交通局によると、市バス45路線は19年度、桜ケ丘線を除く44路線が赤字だった。毎年、一般会計から約30億円の補助金をバス事業会計に繰り入れるが、純損失は解消しない。新型コロナウイルスの影響で利用者はさらに落ち込み、経営悪化に歯止めがかからない。

 宮城交通(泉区)が運行する市内の40路線は全て赤字だ。19年度の1キロ当たりの営業経費は市バスより105円低いが、1キロ当たりの運賃は6・6円高い。市補助金の繰り入れがないため、逆転現象が起きている。

 青沼正喜社長(63)は「事業者、利用者に公平でない状況がある。交通事業者のプライドで踏ん張っているものの、限界は近い。公共交通を維持するため、市は民間事業者も支援すべきでないか」と提案する。

 市は21年度、路線バス事業を抜本的に見直すため、事業者や専門家と「地域公共交通計画」を策定する。市郊外と都心部を結ぶ「幹線区間」、鉄道駅に結節する「フィーダー区間」などに路線を分け、地域交通に転換するエリアを定める。

 「路線バス事業の経営改善は、もう待ったなし」。郡和子市長(64)は市議会2月定例会でこう危機感を募らせ「持続可能な公共交通ネットワークの構築に向け検討する」と表明した。

 計画策定では市バスと宮交バスが乗り入れる路線で共同運行の可能性も探る。実現すれば、両バスのダイヤを調整して等間隔の運行ができる。市交通局の通学定期券「学都仙台 市バス・地下鉄フリーパス」の宮交バス利用者への適用、運賃水準の均一化も視野に入れる。

 公共交通に詳しい福島大の吉田樹准教授(地域交通政策)は「まずは公共交通の将来像を関係者同士で話し合うことが大切。その結果、都市戦略上、必要な路線は公営、民営の区別なく自治体が責任を持って支えるべきだ」と指摘する。

(報道部・古賀佑美)

[地域交通]公共交通空白地の郊外部、中山間地で地域団体を運営主体に運行する乗り合いバス、デマンド型タクシーなど。仙台市内では2006年に太白区坪沼地区が「つぼぬま号」を初めて導入。21年4月に宮城野区燕沢地区で「のりあい・つばめ」の本格運行がスタートした。試験運行中の「八ツ森号」は、青葉区新川地区のデマンド区域とJR愛子駅など22カ所で乗降可能。市は試験運行に経費の最大95%、本格運行に90%を補助する制度を用意する。

4035荷主研究者:2021/08/08(日) 14:41:02

https://kahoku.news/articles/20210628khn000041.html
2021年06月29日 06:00 河北新報
仙台勝山館、6月末で営業終了 土地と建物は売却検討

30日で営業を終了する勝山館。新たに開業を予定するレストランは、写真右手の勝山酒造だった建物の一部を活用する予定

 仙台市青葉区上杉の総合宴会場「仙台勝山(しょうざん)館」を運営する勝山企業(青葉区)が、勝山館の営業を30日で終了することが28日、分かった。新型コロナウイルス禍で宴会や婚礼が激減し、3月末でレストランなど全館を休業。6月まで婚礼のみ実施していたが「再開のめどが立たない」として決断した。土地と建物は売却する方向で検討している。

 伊沢平一代表取締役(87)は河北新報社の取材に「人が集まってはいけない状況が続く中で、食の価値がどう変化するか想像できない。残念だが、コロナ以前の状態に戻るよすががない」と話した。

 2月の休業発表以降、土地、建物の引き合いが複数あるといい、伊沢氏は「建物はあと15年は持つ。価値を評価し、庭園も含めて残して使ってくれる企業に譲りたい」と語る。

 一方、勝山企業は勝山館の北側にある勝山酒造と伊沢家の住宅だった建物の一部を改装するなどして、年内にも「レストラン勝山館」の開業を計画。築約200年とされる酒蔵の柱やはりなどを生かし、勝山館の味も継承した「おもてなし料理」を追求するという。勝山館所有のワイン約5000本も移す。

 新店では調理、サービス、経理など従業員20人余りを引き続き雇用する。同社によると、2月時点で従業員は約100人いたが、希望退職に応じるなどし、4月以降はアルバイトも含め約30人が勤務していた。

 勝山館は1991年開業。地上6階、地下1階のビル、3階建てのチャペルに大小の宴会場やレストランなどを備える。ピークの12年度の売り上げは約20億円。「杜の都の迎賓館」を掲げ、2016年の先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議の歓迎夕食会の会場にもなった。

4036荷主研究者:2021/08/08(日) 14:41:43

https://kahoku.news/articles/20210629khn000025.html
2021年06月29日 11:54 河北新報
「検証・郡市政 選択軸の現場」(5)完 都心再構築 大手想定 地元置き去り

NTT仙台中央ビル(仮称)の建設現場。既存ビルの解体が進み、来年3月の着工を控える=仙台市青葉区中央4丁目

 仙台銀座や朝市の情景が描かれた工事用の仮囲いの中で、都心まちづくりの新たな拠点づくりが進む。

 仙台市青葉区中央4丁目、東二番丁通沿いの一角に2023年11月、高さ約90メートルの再開発ビルが完成する。NTT東日本グループが手掛ける「NTT仙台中央ビル(仮称)」だ。

 市が中心部の機能強化を目指し、19年7月に発表した「せんだい都心再構築プロジェクト」の第1号に認定された。老朽ビルを建て替える際、さまざまな「恩恵」が受けられる。

 計画地は敷地面積が約3000平方メートル。当初は600%だった容積率は認定で最大2倍に緩和され、建物は16階建てが19階建てになり、延べ床面積は4万平方メートルと約1・7倍に増えた。

 上層部は企業向けの高機能オフィス、下層部は学生や起業家が使うコワーキングスペースを配置する。東北大青葉山キャンパス(青葉区)で、23年度に稼働開始する次世代型放射光施設との連携も見据える。

 NTT東日本-東北(若林区)の清水石重信不動産部門長(52)は「貸し床が拡大し、事業性が増した」とプロジェクトに認定されたメリットを強調する。

 再開発事業はプロジェクト発表の1年前から社内で検討を重ねた。実態は市が事業を後押ししたというより「後乗り」した形だが、20年5月にNTT東グループと連携協定を結び、再開発ビルを拠点とした研究開発の促進、起業家創出などに取り組むことにした。

 ビル完成後も行政と関わりを持てることは民間の開発意欲を刺激する。清水石部門長は「市の後ろ盾は運用面で期待している。ビル入居者やそこに集まる人とのネットワークを作っていきたい」と意気込んだ。

 近年、全国の地方都市が都心部の再生事業にこぞって乗り出している。

 先頭を行くのは、郡和子市長(64)が市議会2月定例会で「ライバル都市」を宣言した西の雄・福岡市。「天神ビッグバン」と銘打ち、官民一体の再開発プロジェクトを推し進める。

 15年2月〜20年5月の約5年で35棟のビルが建て替わり、昨秋には通信販売大手が本社の主要機能の移転を決め、求心力を高める。

 一方、仙台のプロジェクトは発表から約2年がたつが、認定は1件にとどまる。

 市内のビル事業者22社が集まる仙台中小ビル経営研究会の湯沢一也代表幹事(64)は「大規模再開発を想定していて、地元ビルにはメリットが分かりづらい」とこぼし、地元企業が置き去りにされていると指摘する。

 東日本大震災で市内のビルは修繕を重ねていて、今は建て替えの資金計画を立てにくい。テナントの見込み、建て替えと改修の選択、隣接ビルとの共同化-といった課題も山積する。

 湯沢会長は「地元企業は再開発事業にあまり慣れていない。入り口の部分で気軽に相談できる態勢が必要ではないか」と提言する。

 大手の投資先として選ばれるだけでなく、足元の企業も参画しやすくする次なる一手に期待がかかる。

(報道部・古賀佑美)

[せんだい都心再構築プロジェクト]仙台市中心部の老朽化したビルの建て替えを促すため、市が2019年7月に発表した。30年度までの約10年間に総額約100億円の支援を見込む。第1弾は1フロア約660平方メートル以上の高機能オフィス整備を条件に容積率の緩和、固定資産税負担への助成などの支援策を用意。20年10月に追加発表した第2弾はテナント退去への助成、環境配慮型グリーンビルディング整備誘導などを打ち出した。

4037荷主研究者:2021/08/15(日) 20:52:04

https://kahoku.news/articles/20210630khn000040.html
2021年07月01日 06:00 河北新報
アイリス、仙台・卸町のビル取得 ネット通販の配送センターに

アイリスオーヤマが取得する「アーバンネット卸町ビル」

 アイリスオーヤマは30日、NTT都市開発(東京)から仙台市若林区のオフィスビルを7月28日に取得すると発表した。取得額は非公表。2022年のグループ売上高1兆円に向けて事業拡大を進めており、インターネット通販の配送センターやオフィスフロアとしての利用を計画する。

 アイリスが取得するのは若林区卸町3丁目の「アーバンネット卸町ビル」。敷地面積約1万600平方メートルに、8階建てのN館(延べ床面積2万3982平方メートル)、4階建てのS館(6741平方メートル)の2棟で構成される。

 取得後は「アイリス卸町ビル」として従業員約250人が入り、新型コロナウイルス下で好調なネット通販の物流機能を強化する。大河原工場(宮城県大河原町)が持つ物流機能のうち、個人客向けなどの小口出荷機能を9月ごろにN館の一部に移転。S館の利用方法は現在検討している。

 広報担当者は「事業拡大に伴って従業員が増えており、オフィスも拡充する必要がある」と説明する。

 NTT都市開発は1993年にS館、95年にN館を建設。固定電話の顧客情報のデータセンターとして使用したが、回線減少で利用が縮小。近年はオフィスビルとして活用していた。

4038荷主研究者:2021/08/15(日) 20:53:54

https://www.kensetsu-sinbun.co.jp/miyagi/article/bukken-area1/7679/
2021-07-01 建設新聞(仙台圏)
仙台市/郡山折立線と宮沢根白石の予備設計/復建技術コンと協和設計が候補/トンネルやダイヤモンド型ICを計画

 仙台市は、都市計画道路の郡山折立線(青葉山工区)と宮沢根白石線(南光台・安養寺工区)の予備設計について6月29日に開札し、落札候補を決めた。

 郡山折立線は18社が参加し、このうち1346万3504円で応札した復建技術コンサルタントが候補。また、宮沢根白石線は25社が参加し、1125万4967円で応札の協和設計を落札候補とした。いずれも事後審査を経て落札決定する。

 郡山折立線は、国道4号と接続する太白区郡山5丁目地内から県道仙台村田線につながる青葉区茂庭綱木東地内に至る総延長約9・5㌔㍍の路線でこれまでに約4・4㌔㍍が供用。青葉山工区については、供用済み区間の続きとなる太白区八木山南地内から青葉区郷六郷六山を経由し、青葉区茂庭綱木東地内に至る区間に4車線で計画し、区間内約2㌔㍍には2車線、幅員12㍍のトンネル計2本の整備を見込んでいる。

 今回の業務は、八木山南中学校北東側の太白区八木山南5丁目地内から仙台宮城ICに近接する青葉区茂庭寺下地内が対象。郡山折立線3・23㌔㍍と接続先の都市計画道路・折立線0・6㌔㍍に係る道路予備設計(A)として、トンネルなど主要構造物の位置や概略形式、基本寸法、ルート中心線の設計を行う。履行期限は2022年2月28日まで。来年度以降に環境アセスメントの手続きに着手し、事業認可に向けた手続きを進める方針だ。

 一方、宮沢根白石線は、仙台市若林区舟丁地内から泉区寺岡4丁目地内に至る全長約20・27㌔㍍、幅員25㍍で計画。直近では、泉区南光台6丁目地内の市道鶴ヶ谷中山線と泉区松森中道地内の国道4号を結ぶトンネルなどで構成する浦田工区823㍍が19年に開通している。

 南光台・安養寺工区は、青葉区高松2丁目地内から宮城野区安養寺1丁目の都市計画道路・台原南小泉線との交差部を経て、浦田工区の続きとなる泉区南光台7丁目地内に至る1・7㌔㍍の区間。このうち台原南小泉線との立体交差部にはダイヤモンド型IC(フルランプ型)の整備を計画している。

 今回の業務では、宮城野区安養寺1丁目地内から南光台7丁目地内までの1・7㌔㍍区間の道

4039荷主研究者:2021/08/15(日) 21:00:48

https://kahoku.news/articles/20210702khn000046.html
2021年07月03日 06:00 河北新報
広域防災拠点 7月上旬に暫定着工 宮城県、貨物駅など撤去

 宮城県が仙台市宮城野区のJR仙台貨物ターミナル駅敷地に計画する広域防災拠点を巡り、県は2日、災害時に広域支援部隊が一時集結する広場(約2ヘクタール)の暫定工事を7月上旬に開始すると発表した。広域防災拠点が完成するまでの間、防災機能を一時的に補完するエリアとして整備する。

 同日の県議会建設企業委員会で県側が示した。工事内容は駅ホームなど既存施設の撤去、仮舗装などで、完工は来年3月を予定する。事業費は約3億3000万円で、広域防災拠点の総事業費(約324億円)に含まれている。

 災害時に支援部隊のベースキャンプとして活用することなどを想定する。今回の事業は有事対応が目的で、広場や公園としての平時利用は検討していない。

 県は2015年10月、拠点整備に関する基本設計を策定。16年10月にJR貨物と駅敷地の売買契約を結んだ。当初計画では20年度の一部利用開始を目指したが、移転協議や関連工事の長期化に伴い、本格工事は26年度以降となる見通し。

4040荷主研究者:2021/08/15(日) 21:10:06

https://kahoku.news/articles/20210706khn000033.html
2021年07月07日 06:00 河北新報
仙台駅東口に「ホテルグランバッハ」進出 全151室、最上階に大浴場

7〜16階にホテルグランバッハ仙台が入る仙台宮城野ビル

 グリーンホスピタリティーマネジメント(東京)は7日、「ホテルグランバッハ仙台」を仙台市宮城野区榴岡3丁目に開業する。全国4カ所目で、東北は初進出。JR仙台駅東口から徒歩5分の好立地で、ビジネス客と観光客のニーズを見込む。

 宮城商事(仙台市)が昨年開業した複合ビル「仙台宮城野ビル」の7〜16階(延べ床面積5462平方メートル)で、ダブルからスイートまでの客室151室、レストラン兼ラウンジ、最上階に大浴場を備える。

 落ち着いた雰囲気のフロントにはパイプオルガンを配置。レストランでは東北6県の四季の食材を生かした料理を提供する。

 新型コロナウイルスの影響で、当初予定した昨年7月のオープンがずれ込んだ。担当者は「アフターコロナを展望し、ビジネスと観光を両輪に仙台の発展のお役に立ちたい」と話す。

4041荷主研究者:2021/08/15(日) 21:18:14

https://kahoku.news/articles/20210707khn000042.html
2021年07月08日 06:00 河北新報
【動画】仙台「ホテル木町」解体始まる 反社勢力が占拠、投資詐欺の舞台にも

仙台「ホテル木町」解体始まる

解体作業が始まったホテル木町

 仙台市中心部の廃虚ビル「ホテル木町」の解体作業が始まった。反社会勢力が不法占拠し、投資詐欺の舞台にもなったビルは、権利関係が複雑で朽ち果てるまで放置される恐れすらあった。解体を実現させたのは、現役を引退した自称「地上げ屋」たちの経験とプライドだった。(報道部・勅使河原奨治)

不動産業界名うての「不良物件」

 「登記簿を見れば分かる。ハイリスク、ローリターンの仕事。大手不動産業者は絶対に手を付けない」

 区分所有者として解体実現まで携わったホテル木町管理組合の片倉英則理事長(59)が振り返る。

 登記簿などによると、ホテル木町は上階が分譲マンションだったため所有権は111区分あり、所有者は全国に散らばっていた。指定暴力団系組員や右翼団体、逮捕歴のある金融業者、架空投資事件の首謀者やその関連会社。「反社会勢力がほぼ全種類そろっていた」(片倉理事長)という。

 不動産業者が解体に挑戦しては失敗を繰り返す業界内で有名な「不良物件」は、老朽化と不法占拠で地域の不安の種となっていた。

 「地域のためにもなるし、自分たちならできると思った」

自称「地上げ屋」が同意取り付け

 かつて大手デベロッパー(開発事業者)で用地交渉を担当した片倉理事長に、別の大手を引退した仲間3人を加えた自称「地上げ屋」の挑戦が2017年夏に始まった。目標は解体に必要になる区分所有者の5分の4以上から同意を取り付けることだった。一部は片倉理事長らが所有権を買い取った。

 登記簿をたどって全国を駆け回った。18年の夏には東京・歌舞伎町で、頭をそり上げた甚平姿の男から「1000万円で買った物件だ。倍で買い取れ」とすごまれた。袖から入れ墨がはみ出していた。

 東京都三鷹市の所有者からは、詐欺師と疑われて警察を呼ばれた。ホテルを舞台にした架空の老人ホーム事業への投資で数百万円の被害を受けていた。

 老朽化したホテル木町は、事前の鑑定で1区分当たり20万〜25万円が適正価格だった。片倉理事長は「買い取る際は適正価格から一歩も譲らなかった。見た目が怖い人もいたけど、向こうは物件をただ持っていても1銭にもならないことを知っていた」と話す。

廃業、競売経て権利関係が複雑に

 ホテルは1999年に廃業し、競売を経て徐々に権利関係が複雑になっていった。いつからか反社会勢力が不法に占拠した。止まったはずの水道が違法に敷設され、電気も通っていた。各部屋が違法に貸し出され、最大で30人近くが住み着き、解体には「住民」を立ち退かせる作業も必要だった。

 明け渡し請求訴訟を担当した金成有祐弁護士(仙台弁護士会)は「裁判を起こすにも住民が誰なのかが分からず、苦労した」と明かす。裁判が始まると、不法占拠者たちは服や家財道具を置いたまま姿を消した。

 19年秋の管理組合の総会決議、不法占拠者の立ち退きを経て今年6月に解体工事が始まった。12月にも作業は完了する予定だ。

 片倉理事長は「更地が売れたとしても、解体を含めた費用と売買代金はほぼ変わらない見込み。大きなもうけにはつながらない。地域に貢献できたことが大きい」と話した。

[ホテル木町]仙台市青葉区木町通2丁目に立地し地上7階、地下1階。1977年開業。経営会社が破産する99年1月まで営業した。1〜3階が宿泊用で4〜7階は一般に分譲された。大通りに面し、近くには木町通小や仙台二中が立地する。

4042荷主研究者:2021/08/15(日) 21:25:46

https://kahoku.news/articles/20210708khn000041.html
2021年07月09日 06:00 河北新報
【独自】ドンキ、MOVIX利府跡地に出店へ デンコードーも

 宮城県利府町の商業集積地「利府ペアガーデン」のシネマコンプレックス「MOVIX利府」跡地に、ディスカウント量販店の「ドン・キホーテ」(東京)と、家電量販店ケーズデンキを運営する「デンコードー」(名取市)が、それぞれ新店舗を出店することが8日、関係者への取材で分かった。2022年2月ごろにオープンする見込み。

 河北新報社の取材に両社は「まだ公表できる段階ではない」と答えた。

 関係者によると、ともに鉄骨造りの1階建てで、店舗面積は約2800平方メートル。ドン・キホーテの店舗は24時間営業を予定。県内では現在、ドン・キホーテは7店、ケーズデンキが14店を営業している。

 利府ペアガーデンは01年に整備され、不動産業のダイワロイヤル(東京)が運営。敷地は約3万8400平方メートル。衣料品店や飲食店など最大16店が営業していた。同社は昨年から集客力を高めるために立地店舗の見直しを進めており、現在は8店が営業。MOVIX利府は20年10月に閉館し、建物は取り壊された。

 同社の開発担当者は「整備から20年が経過しテナントの入れ替えを進めている」と説明する。

 近隣では大型商業施設のイオンモール新利府南館が3月に、同北館が今月2日にオープンし、東北最大のイオンモールとなった。

 開発担当者は「利府は仙台に近く、高速道路のインターチェンジも多いので、商業地として魅力的だ。イオンモールの開業で人の流れが増え、地域の価値がより一層高まっている」と語る。

4043荷主研究者:2021/08/15(日) 21:26:52

https://kahoku.news/articles/20210710khn000002.html
2021年07月10日 10:54 河北新報
仙台中心部の通行量減る 外出自粛受け

通行量調査で3年連続トップだった仙台駅東西自由通路

 仙台商工会議所と仙台市は、市中心部で金曜(5月28日)と日曜(同30日)に実施した通行量調査の結果(速報)をまとめた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛傾向が続き、全地点平均で昨年10月の前回調査より減少。両日とも1972年の調査開始以来、最少となった。夕方以降の落ち込みが目立った。

 調査8地点は図、各地点の通行量などは表の通り。平均は金曜が前年比5・4%減の2万9301人、日曜が18・5%減の3万1979人だった。感染拡大前の2019年5月の前々回調査と比べると、金曜が26・9%、日曜が34・7%の大幅減となった。

 両日ともにトップは3年連続で「仙台駅・東西自由通路」。プロ野球東北楽天のホームゲーム開催日だったが、観客数制限の影響もあり、金曜4・2%減、日曜19・1%減となった。

 繁華街の青葉区国分町に近い調査地点を金曜午後7〜8時に限って見ると、「大井宝石店・フォーラス前」が前年比23・9%減、「ナカガワ前」は20・2%減。前々年比はいずれも5割近く減った。エリア別では東一番丁通地区(地図F、G、H)の平均通行量は金、日曜とも初めて2万人を割った。

 仙台商議所の担当者は「宮城県と仙台市独自の緊急事態宣言を受けて飲食店が時短営業や休業する中、金曜は午後4時以降伸び悩み、夜は大きく減った。日曜は例年のピークの午後2〜4時でも減少し、買い物などの人混みを避ける傾向が見て取れる」と話した。

 調査は毎年5月の金、日曜の午前9時〜午後8時に実施。昨年はコロナの影響で10月に行った。中心市街地活性化や商業立地検討などの基礎資料になる。

4044荷主研究者:2021/08/15(日) 21:28:54

https://kahoku.news/articles/20210710khn000023.html
2021年07月10日 12:14 河北新報
25年越し ようやく開通 松島の町道、内陸と沿岸結ぶ

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20210710kahoku01.JPG

 宮城県松島町の内陸部の根廻と沿岸部の磯崎両地区を結ぶ「町道根廻・磯崎線」が4日、着工から25年を経て全線開通し、現地で記念式典があった。東日本大震災後は復興交付金などを活用して整備を進め、津波発生時の避難道や支援物資輸送道としての役割を担う。

 総延長は2410メートルで、根廻地区の国道45号と磯崎地区の県道奥松島松島公園線をつなぐ。幅は町道で最も広い16メートルで、片側1車線の車道と、両側に幅3・5メートルの歩道を設けた。総事業費は約36億7100万円。

 1996年4月に着工。震災後は、人口が集中する高城、磯崎両地区と緊急輸送道路の国道45号や三陸沿岸道を結ぶ路線と位置付けて整備を加速させた。完成区間から順次開通し、最終区間の約910メートルがこのほど完成した。

 沿線には防災拠点の松島運動公園や、町内初の「認定こども園」の建設予定地がある。約30人が出席した記念式典で桜井公一町長は「町の道路ネットワークを形成する上で重要な路線で、防災や生活利便性の向上に大きな成果をもたらす」とあいさつした。

4045荷主研究者:2021/08/15(日) 21:29:20

https://kahoku.news/articles/20210712khn000002.html
2021年07月12日 09:05 河北新報
仙台の空き室率6・62%に上昇 新築ビルへの大規模移転影響 6月・民間まとめ

仙台の市街地

 オフィスビル仲介の三鬼商事仙台支店がまとめた仙台市の6月のオフィスビルの空き室率は、前月より0・29ポイント高い6・62%だった。新築ビルへの移転に伴って大規模な空き室が生じた影響が大きく、2カ月連続で上昇した。

 5地区のうち3地区が上昇した。一番町周辺は1・06ポイント上がって5・47%。仙台駅前の新築ビルへの大規模な移転やオフィス統合による解約などがあり、2018年6月以来の5%台となった。宮城県庁・市役所周辺は、他地区への移転に伴う解約があり、0・26ポイント上昇し7・11%。周辺オフィスは自社ビルへの移転などで、1・63ポイント上昇の10・98%。

 駅前は0・35ポイント低下の6・66%で、事業所の新規開設の大型成約があった。駅東は他地区や郊外からの移転の動きがあり、0・23ポイント下がり6・92%だった。

 仙台支店の担当者は「7月完成予定の新築ビルの影響による空き室率の上昇は、予想よりも大きくなかった。駅東の大規模ビル入居への引き合いが増えてきており、今後は低下するのではないか」とみる。調査対象は延べ床面積990平方メートル以上の355棟で、前月より1棟増えた。

4046荷主研究者:2021/08/15(日) 21:35:05

https://kahoku.news/articles/20210713khn000006.html
2021年07月13日 09:37 河北新報
利府街道にルートイン 22年12月開業

ホテルルートイン利府(仮称)の完成イメージ図

 ルートインジャパン(東京)は、ビジネスホテル「ホテルルートイン利府(仮称)」を宮城県利府町利府の県道仙台松島線(通称利府街道)沿いに開業させる。オープンは2022年12月の予定。

 鉄骨10階で客室数は約200室、駐車場は約100台を予定。利府町新太子堂土地区画整理事業の区域内に立地する。同ホテルは県内で14カ所となる。

 町役場で12日にあった基本合意書締結式で、同社の小名木義孝専務は「利府は高速道路のインターチェンジが多く人の流れがつかみやすい場所。ビジネスや観光、イベント目的の利用を見込む」と狙いを語った。

 町によると、町内の宿泊施設は3カ所あるが、ビジネスホテルの開業は初めて。町内にはスポーツ大会やコンサートの会場となる県総合運動公園が立地しており、宿泊客の受け皿整備が課題となっていた。

 熊谷大町長は「イベント関係者から利府に宿泊施設が欲しいと長年言われてきた。今後は町の魅力の発信などにも力を入れ、町への滞在を促していきたい」と語った。

4047荷主研究者:2021/08/15(日) 21:36:31

https://kahoku.news/articles/20210713khn000023.html
2021年07月13日 10:59 河北新報
「検証・郡市政 あの問題は今」(上)「広瀬区」構想 合併時の約束先送り

 任期満了に伴う仙台市長選(8月1日投開票)は、18日の告示まで1週間を切った。新型コロナウイルス対策や「コロナ後」のまちづくりなどが争点として想定されるが、他にも有権者が「あの問題は?」と気に掛ける市政課題は少なくない。4年に1度の選択機会を前に「広瀬区」構想、パンダ誘致、市地下鉄南北線延伸の現在地を探った。

分区の条件満たす

 JR仙台駅前から山形県境まで市内最大の面積を抱え、30万を超える人口が集積する青葉区。34年前、合併で市域に加わった西部の旧宮城町地区で、分区により「広瀬区」を創設する構想が再燃しつつある。

 今年2月、旧宮城町の一部住民は「青葉区分区期成協議会」を結成。市に構想実現を申し入れるなど活発に動いている。石附成二会長(80)は「市は合併時の約束を果たしていない」と積年の思いを吐露する。

 1987年の合併時、市は政令市移行を前提に「宮城町の区域は地域行政の充実を図るため、区の設置に向けた条件整備を行い、その実現に努力する」と合併協定書に明記した。

 地区人口5万以上が分区の条件。合併後、吉成、栗生、愛子地区などで宅地開発が進み、旧宮城町を管轄する宮城総合支所の人口は96年に5万を突破した。

 当時の藤井黎市長は98年、市行政区画審議会に区割りの見直しを諮問した。だが、審議会は2001年に「青葉区の人口が30万を超え、さらに伸び続ける場合に再検討すべきだ」と答申し、分区は先送りされた。

 12年12月、青葉区の人口は審議会が条件とした30万を突破し、宮城総合支所管内も7万を超えた。ところが、当時の奥山恵美子市長は「東日本大震災後の人口増が継続するかどうか見極める」として、審議会に諮ることさえしなかった。

 現在の郡和子市長(64)も分区には否定的。17年10月の定例記者会見で「今は30万を超える行政区も(全国には)ある。人口が減少する中(分区を)検討する段階にない」と語った。

過疎化への危機感

 合併から30年余り。住宅団地が次々と形成され、旧宮城町の人口増をけん引する一方、住民の帰属意識は年々低下する。世代交代も進み「広瀬区」の境界はぼやけているのが実情だ。

 それでも、石附会長らが動くのは中山間地の過疎化への危機感が大きい。作並、大倉両小は20年3月に閉校。統合先の上愛子小も学区内の高齢化率が43・8%(20年)と極めて高い。

 石附会長は「旧宮城町も西部は交通、産業、生活環境の基盤整備が進まず、開発はもっぱら愛子地区に偏る」と嘆き、青葉区の「周縁」からの脱却を訴える。

 作並、新川地区は温泉旅館やレジャー施設の閉鎖も相次ぐ。作並振興協会の庄子勝彦会長(74)は「愛子以西は減るものはあれど、増えるものはない」と落胆する。山形県と連携した仙山交流市や雪祭りで活性化を図るものの「人手と資金が乏しく、他のアイデアを実現できない」と明かす。

 市は本年度、宮城総合支所に地域活性化推進室を新設。地元団体と地域資源の掘り起こしに取り組む。

 市区政課の黒川雅之課長は「分区することで行政経費が膨らみ、住民負担が増えないとも限らない。総合支所が区役所と遜色なく住民サービスを提供し、地域づくりで連携できるよう努めたい」と理解を求める。

(報道部・古賀佑美)

総合支所の敷地内に残る旧宮城町役場の石碑。分区による「広瀬区」構想が再燃しつつある=仙台市青葉区

4048荷主研究者:2021/08/28(土) 21:57:16

https://kahoku.news/articles/20210717khn000001.html
2021年07月17日 10:19 河北新報
「検証・郡市政 あの問題は今」(下)南北線延伸 財政難で隣接市の構想静観

開業から34年を迎え、延伸構想に注目が集まる市地下鉄南北線=仙台市泉区

費用、400億円超と試算

 仙台市地下鉄南北線は15日、1987年の開業から34年を迎えた。泉中央(泉区)-富沢(太白区)間の14・8キロを結ぶ大動脈は近年、ルート延伸に注目が集まる。隣接市のトップがそれぞれ選挙公約に掲げ、実現の糸口を模索している。

 富谷市は若生裕俊市長が2015年2月、市域と泉中央駅の交通アクセス改善を訴えて当選した。20年3月に策定した「都市・地域総合交通戦略」には、将来的な公共交通の強化策として、地下鉄の整備検討を盛り込んだ。

 21年度は、400億円以上と試算する延伸費用を抑えるため民間資金活用による社会資本整備(PFI)方式などの可否を調べる。市交通政策推進室の葛西圭二室長は「採算性はもちろん、仙台市民のメリットも示さなくては協力が得られない」と課題を説明する。

 市は、泉区に接する明石台地区を今後の公共交通の拠点と位置付ける。朝のラッシュ時、国道4号など周辺道路が混雑し、泉中央行き路線バスはたびたび渋滞に巻き込まれるためだ。

 明石台第二町内会の平岡政子会長(64)は「通勤、通学、買い物で泉中央駅を利用する住民が多い地区。鉄道などで定時性を確保する環境を行政の垣根を越えてつくってほしい」と求める。

 南北線の南端、富沢駅から南進するルートを描くのは名取市。16年7月の市長選で山田司郎市長が延伸を公約に盛り込んだ。19年度の当初予算案に、約600万円の導入可能性調査費を計上し、本格的な検討に入るという手はずだった。

 だが、市議会から「実現する見通しはあるのか」と疑問視され、調査費は撤回に追い込まれた。市の長期総合計画(20〜30年度)に「延伸」を明記することもできず、議論は止まった。

 小平英俊企画部長は「将来のまちづくりに関わる重要な事業だが、ハードルは高い。現状で(議論の)再開は難しい」と明かす。

27年ピークに人口減へ

 仙台市は富谷、名取両市の延伸を巡る動きを静観する。「まずは各市で考えている段階。協議のテーブルに着く状況にない」(交通政策課)とにべもない。

 消極的な理由は財政事情が大きい。地下鉄事業の累積赤字は15年12月開業の東西線を合わせ、19年度決算で867億円に上る。郡和子市長(64)は定例記者会見などで「新たな地下鉄建設となると、厳しいものがある」と理解を求める。

 市の将来予測によると、早ければ27年をピークに市人口は減少に転じる。今後の機能集約型のまちづくりを踏まえ、拡大型の延伸には慎重な声が少なくない。

 八木裕一都市整備局長は市議会6月定例会の答弁で「新たな市街地の形成が見込めない中、地下鉄を延伸する計画はない。延伸する場合は(前提条件として)居住人口の増加、都市機能の集約が相当程度、必要になる」との見解を示した。

 1970年代に構想が浮上し、90年代に一時検討された南北線の延伸。数十年の時がたった今、隣接市で再燃し始めた議論が仙台に飛び火する気配はない。

(報道部・布施谷吉一)

4049荷主研究者:2021/08/28(土) 21:57:44

https://kahoku.news/articles/20210716khn000051.html
2021年07月17日 06:00 河北新報
アイベックス、仙台-松山線就航

 アイベックスエアラインズ(東京)は16日、拠点とする仙台空港(名取市、岩沼市)と松山空港(松山市)を結ぶ新規路線の運航を始めた。東北と四国を結ぶ唯一の直行便。新型コロナウイルス禍で航空需要の低迷が続いており、関係者は旅客の回復や交流人口拡大に期待を寄せた。

 午前8時20分仙台発の第1便は、定員70人に対し69人が搭乗。夫婦で松山市内に帰省する仙台市太白区の会社員黒田美保さん(56)は「今までは成田や羽田を経由せざるを得ず大変だったが、便利になり、とても助かる」と喜んだ。

 出発前に開かれた記念行事でアイベックスの浅井孝男社長は「両県の交流を促進できれば継続した運航につなげたい。地方活性化の意味でも育てたい路線だ」と強調。佐野好昭宮城県副知事は「観光資源に恵まれた愛媛へのアクセスが向上し、四国地方への旅行も気軽になる。需要喚起に積極的に取り組む」と述べた。

 仙台-松山線は1日1往復。午前8時20分仙台発、同9時55分松山着と、午後7時40分松山発、同9時20分仙台着。7月から仙台空港の運用時間が午後10時まで30分延長されたことを生かしてダイヤを設定した。

 運賃は片道9000円から。10月30日までの運航が決まっている。

4050荷主研究者:2021/08/28(土) 22:15:28
>>4023
http://www.jcpress.co.jp/wp01/?p=28119
2021/7/22 宮城版
パシコンが予備設計 国道4号の高架橋と道路 篭ノ瀬〜鹿の又間(仙台河川国道)

 国土交通省仙台河川国道事務所は、国道4号仙台拡幅(篭ノ瀬〜鹿の又)事業で、高架橋と道路の2件に分けて予備設計業務の一般競争入札を開札し、総合評価を経てともにパシフィックコンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)が落札した。2件とも開札日は20日で、落札決定日が21日。高架橋は鋼箱桁の3橋で構成する計画だ。

 高架橋の予備設計は、件名が「仙台地区橋梁予備検討業務」。同社の落札額は2940万円。予定価格は3689万円、調査基準価格が2936万円。業務内容は▽延長139mの鋼3径間連続箱桁▽延長1066mの鋼7径間連続箱桁×3連▽延長162mの鋼3径間連続箱桁――の3橋について予備検討を行うほか、擁壁・補強土壁2カ所の予備設計をまとめる。履行期間は2022年2月28日まで。

 道路の予備設計は、件名が「仙台地区道路予備設計業務」。同社の落札額は1381万円で、調査基準価格と同額だった。予定価格は1735万円。高架橋と並走する平面部分の道路や、平面交差点3カ所、擁壁・補強土壁2カ所の予備設計をまとめる。履行期間は22年2月28日まで。

 国道4号篭ノ瀬〜鹿の又間は、仙台市市太白区郡山の篭ノ瀬交差点から、太白区東郡山の鹿の又交差点までに至る延長1・6㎞区間を対象に、高架橋を設けて立体化する。篭ノ瀬交差点は都市計画道路郡山折立線、鹿の又交差点は都市計画道路元寺小路郡山線と交わっている。

 計画幅員は立体4車線と平面4車線で計40mを確保する。このうち、立体部分の高架橋は延長1400mで、全幅が15m。平面は橋梁の両側(下部)にそれぞれ2車線と歩道を整備する。総事業費は約400億円を試算している。

石巻河南道路は建設技術研究所

 同事務所は、石巻河南地区道路予備設計業務の一般競争入札を開札し、総合評価を経て建設技術研究所が2449万円で落札した。予定価格は3075万円、調査基準価格が2448万円。開札日は20日で、落札決定日が21日。

 この業務は国道108号石巻河南道路の整備に向けて、延長約7・7㎞の道路予備設計を作成する。履行期間は22年2月28日まで。

 石巻河南道路は、三陸沿岸道路の石巻河南インターチェンジから西側において、既存の国道108号を一部現道拡幅するとともに、バイパス(BP)道路を新設して整備する。起点は石巻市蛇田地区で、終点が同市北村地区。計画延長は約7・7㎞。

 全体のうち、起点から畳石交差点までの約2・2㎞区間が現道拡幅で幅員22mを確保(4車線化)し、そこから終点までの約5・5㎞は盛土構造で幅員8・5m(2車線)のBP道路を造る。BP区間には8橋を新設する。総事業費は約210億円を試算している。

4051荷主研究者:2021/09/11(土) 11:11:29

https://kahoku.news/articles/20210802khn000025.html
2021年08月03日 06:00 河北新報
事業構想大学院大、来年4月に「仙台校」 東日本高速と協定

 事業構想大学院大(東京)は2日、東日本高速道路と共同で来年4月、JR仙台駅東口の「JR仙台イーストゲートビル」に仙台校を開設すると発表した。東北の活性化を担う人材の育成を目指す。今年9月に学生の募集を開始する。

 地域で起業する人や、民間企業や自治体で新規事業に携わる人を募集する。幅広い業界や著名人の講義を受け、2年間で事業構想修士の学位を取得する。東日本高速道路は社員を派遣するほか、地元企業や自治体との橋渡しを行う。

 都内であった協定式で田中里沙学長は「従来の価値観にとらわれず新しい事業の構想を打ち出せる人材が求められている。東北の魅力的な文化や地域資源には可能性がある」と述べた。

 小畠徹社長は「東日本大震災の復興に携わってきた企業として東北の発展に貢献したい」と強調した。

 同大は事業構想を学ぶ社会人向け大学院として2012年、東京に開校し、大阪、福岡、名古屋の3校を含め計361人の修了生を輩出。宮城や福島、秋田などから東京本校に通う学生もおり、5校目の開校場所として仙台市を選んだ。

4052荷主研究者:2021/09/11(土) 11:16:28

https://kahoku.news/articles/20210803khn000026.html
2021年08月04日 06:00 河北新報
アルプスアルパイン、大崎の研究開発拠点強化 「R&D新棟」23年3月完成

R&D新棟の予想図

 電子部品大手アルプスアルパイン(東京)は、宮城県大崎市古川の古川開発センター内に研究開発拠点「R&D新棟」を建設すると発表した。2022年1月に着工し、23年3月に完成予定。

 JR古川駅南側にあるセンターの敷地約5万6000平方メートルの中で、老朽化した施設の一部を壊し、鉄骨造り4階、延べ床面積2万2000平方メートルの新棟を建設する。建設費の一部に宮城県のみやぎ企業立地奨励金を充てる。約1200人が業務に当たる見込み。

 国内外の拠点や各部門の技術者が連携しやすい環境を整え、執務エリアと実験エリアは近接させる。再生可能エネルギーの導入によって建物内で消費するエネルギーの収支をゼロに近づける。

 古川開発センターはかつて、アルプス電気古川工場として車載用の電子部品などを製造した。2018年、東北自動車道古川インターチェンジに近接する古川第2工場の新棟が完成し、生産部門が全て移されたため、センターは研究開発部門に特化した。現在の従業員は1800人。

4053荷主研究者:2021/09/11(土) 11:20:15

https://kahoku.news/articles/20210812khn000001.html
2021年08月12日 06:00 河北新報
宮城交通、一部路線を統廃合へ コロナで収支悪化

宮城交通のバス

 宮城交通は11日、11月1日に実施する仙台圏の路線バスのダイヤ改正で、加茂長命ケ丘線など一部路線の統廃合を行うと発表した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う収支の大幅な悪化を受けた措置で、同社は「減便やコスト削減などの自助努力では限界であり、苦渋の決断」と説明する。

 市地下鉄八乙女駅と泉区長命ケ丘を結ぶ加茂長命ケ丘線のうち、県道仙台北環状線を経由する系統を廃止し、加茂小学校前を経由する系統に統合する。平日22便、年9万5000人の利用者に影響する。統合後は増便を行うという。

 泉区の向陽台団地と仙台駅前を結ぶ向陽台線は、県道仙台泉線を直進する経路に変更し、黒松地区の3停留所を廃止する。

 山田自由ケ丘線、飯田団地線は県庁市役所前を起終点とし、青葉区の川内亀岡地区への運行を取りやめ。太白区を走る茂庭台線は、全便を南ニュータウン経由に一本化し、人来田発電所前を経由しなくなる。

 宮城交通はコロナ禍により、2021年3月期連結決算で前期比約25億円の減収、営業赤字約9億円を計上。県、仙台市の支援金も受けたが、担当者は「経営安定には程遠く、問題解消には至っていない」と強調する。

 その上で「お客さまの影響を考慮して比較的代替が効く路線を選んだ。赤字解消効果は限定的で、今後さらなる見直しを行う可能性がある」と説明した。

[廃止される停留所]【加茂長命ケ丘線】加茂二丁目南、加茂四丁目南、上谷刈山添(2)【黒松地区】黒松一丁目、黒松二丁目、黒松団地入口(3)【川内亀岡地区】川内亀岡、川内駅、二高宮城県美術館前、澱橋通、尚絅学院中学・高校前、厚生病院前、東北大学病院前(1)(2)、北二番町二日町

4054荷主研究者:2021/09/11(土) 11:31:29
>>3858
http://www.jcpress.co.jp/wp01/?p=28261
2021/8/18 日刊建設新聞 宮城版
新交通システムを検討 整備手法調査でプロポ 参加表明は24日まで(宮城県 富谷市)

 富谷市は17日、令和3年度富谷市官民連携による新たな都市交通システムの整備手法検討調査業務の公募型プロポーザル手続きを開始した。参加資格は市の土木関係建設コンサルタント業務の都市計画および地方計画の承認を受けていることなど。2016年度以降の都市交通計画策定業務の実績も求める。委託上限額は税込み897万6000円以内。

 日程は参加表明と設計図書の閲覧が24日まで。参加表明書は同日まで市財政課に到着したもののみ有効。質問は26日から30日まで受け付ける。企画提案書の提出は9月15日まで。1次審査は同17日に実施し、プレゼンテーションは同24日を予定している。

 市は過度な自家用車依存からの脱却や地域間交流・連携の強化などに向け、18年度に都市・地域総合交通戦略の基本構想、19年度に富谷市都市・地域総合交通戦略の基本計画を策定した。

 基本計画では、柱として「新たな軸となる基幹公共交通の整備」を掲げ、仙台市地下鉄南北線の泉中央駅から富谷市明石台地区までの約3.4km区間の整備が最重要課題としている。

 今業務では、地下鉄整備を想定した場合の採算性の検討や従来の整備手法以外にも、PFI方式による整備・運営の事業スキームや採算性などを検討し、市の望ましい都市像の実現に向けた新たな都市交通システムの整備・運営手法の検討を行う。

 業務概要は▽地下鉄整備の基本計画▽地下鉄整備による効果・影響の検討▽費用便益分析▽事業の採算性の検討▽PFI事業のメリットと関係法令等の整理▽事業スキームの検討▽収支の前提条件の整理▽事業の採算性の検討──など。履行期限は22年3月18日まで。

4055荷主研究者:2021/09/11(土) 11:35:22

https://kahoku.news/articles/20210819khn000031.html
2021年08月20日 06:00 河北新報
JR東日本仙台支社の新ビル、9月21日使用開始

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20210820kahoku01.JPG
9月21日に使用開始するJR東日本仙台支社の新しいビル

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20210820kahoku02.JPG
11月にオープンするフィットネスクラブの完成イメージ

 JR東日本仙台支社は、仙台市青葉区五橋1丁目で2019年8月から建て替え工事を実施していた新しい支社ビルの使用を9月21日に開始する。非常用電源など災害発生時の支社機能を強化したほか、省エネや働きやすさにも配慮した。

 旧ビルと同じ鉄骨7階、地下1階で、延べ床面積は1割程度広い約1万9540平方メートル。工事期間中に周辺の賃貸ビルに分散していたグループ会社を含む社員約1000人が勤務する。

 時代の変化に対応する「Fit(フィット)」がコンセプト。48時間対応の非常用電源を備え、地震など災害時の対応を強化した。照明や空調のエネルギー使用を最適な状態にコントロールするシステムを導入し、エントランス壁面には宮城県産材を使った。

 部署ごとに分かれていた執務室をオープンオフィスにして業務連携を促進。働く場所を選べる多様なスペースも設ける。出産後の女性社員が復職しやすいよう、体調不良時に休憩できる場所を用意する。

 新型コロナウイルス対応として無人受付、エレベーター運行システムの導入で感染リスクの軽減を図る。

ビル内にジム、11月オープン

 JR東日本仙台支社の新しい支社ビルでは、グループ会社のJR東日本スポーツ(東京)が運営するフィットネスクラブ「ジェクサー・ライトジム&スパ24仙台店」が11月18日にオープンする。東北では5月の秋田店に続く2店舗目。

 店舗面積はビル1階の一部と2階の約2300平方メートル。約120台のトレーニングマシンを備えたジムは24時間利用できる。スタジオではホットヨガ、エクササイズ、ダンスといったプログラムを提供。スパ、シャワールーム、ドライサウナもあり、隣接するJR仙台病院とは運動器疾患の治療や検診で連携する。

 日本フィットネス産業協会(東京)のガイドラインに従い、消毒や換気などの対策を取る。担当者は「仕事前後に気軽に利用してほしい」と話す。

 ジム以外のスパやスタジオの営業は午前7時〜午後11時(金曜休館)。月額5478円、入会金3300円。16日から先行入会キャンペーンを実施している。

4056荷主研究者:2021/09/11(土) 11:56:54

https://kahoku.news/articles/20210825khn000042.html
2021年08月26日 06:00 河北新報
「変なホテル」東北初進出 仙台・一番町に9月1日開業

ホログラム映像の伊達政宗や恐竜が客を出迎える受付

 旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)のグループ会社HISホテルホールディングス(HD、東京)は9月1日、先進技術を駆使したサービスを提供する「変なホテル仙台 国分町」を、仙台市青葉区一番町4丁目に開業する。市地下鉄南北線広瀬通駅に近いアーケード街に面し、ビジネス、観光の需要を見込む。

 国内外計20カ所目で、東北初進出となる。鉄筋コンクリート一部鉄骨11階、延べ床面積約5000平方メートルにダブルなど3タイプ計146室を備える。全室にクローゼット型の衣類クリーニングマシンを設置し、服に付いたウイルスや臭い、しわを除去できる。

 入り口からロビーまでの通路は、杜の都をイメージしたプロジェクションマッピングで彩る。ロビーにも人の動きで変わるフロアプロジェクションを導入。受付は「光のホログラム」で壁面に投映された伊達政宗や恐竜がチェックインを手伝う。

 コンセプトは「変わり続けることを約束するホテル」。同規模のホテルで通常20人ほどの従業員を8〜10人に抑え、生産性の向上を目指すという。

 HDの担当者は「非接触、非対面型の接客で、感染防止の観点からも安心して利用できる」と話す。

 1階には仙台市のレストラン「HACHI(ハチ)」の系列店「MAGO HACHI KITCHEN」が同日オープンする。

4057荷主研究者:2021/10/02(土) 15:38:10

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC174DR0X10C21A8000000/?unlock=1
2021年8月30日 5:00 日本経済新聞
ボールウェーブ、ガスを高感度検知 東北大の成果活用

4058荷主研究者:2021/10/02(土) 15:41:01

https://kahoku.news/articles/20210831khn000032.html
2021年08月31日 17:53 河北新報
仙台―山形高速バス、乗客減で平日5往復運休

 新型コロナウイルス感染拡大による乗客減を受け、山交バス(山形市)は8月30日から、高速バス仙台―山形線の平日便で5往復を運休にした。共同運行する宮城交通(仙台市)と合わせ1日67往復の運行となる。

 運休したのは、仙台発午前8〜11時台と山形発午前11時〜午後2時台のうちの各5本。通勤通学客の多い朝夕の時間帯は現在の本数を維持する。

 仙台―山形線は1日最大80往復だったが、新型コロナの感染状況に応じて減便と増便を重ねている。山交バスの担当者は「大学の夏休みが終わり、対面授業が多くなれば再開を検討したい」と話した。

4059荷主研究者:2021/10/02(土) 16:38:34

https://kahoku.news/articles/20210904khn000024.html
2021年09月04日 11:03 河北新報
「山形大病院口」に高速バス停 仙台からの利用見込む

山交バスの高速バス

 山交バス(山形市)は10月1日から高速バス仙台-上山線を山形市の山形大医学部経由に変更し、「大学病院口」のバス停を新設すると発表した。医学部敷地に新設された重粒子線がん施設に、仙台方面から通う客の利用を見込む。

 バス停は東北芸術工科大前(山形市)-リナワールド前(上山市)間に新設。共同運行する宮城交通(仙台市)と合わせ、現在運行中の平日8往復に加え、土日祝日の仙台発7本と上山発6本の全てが停車する。仙台市内から大学病院口の運賃は大人片道1000円、往復で使える2回券は1800円。

 山形大医学部は2月、「東日本重粒子センター」を新設。東北初となる前立腺がん患者を対象とした照射治療が始まっている。

 山交バスの担当者は「センター側からバス停開設の依頼があり、通院患者や近隣住民らの一定の利用があると判断した」と話した。

4060荷主研究者:2021/10/02(土) 16:44:19

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC246KJ0U1A820C2000000/?unlock=1
2021年9月6日 18:45 日本経済新聞
仙台の研究設備シェア企業、年内にも産学マッチング事業

4061荷主研究者:2021/10/02(土) 16:44:58

https://kahoku.news/articles/20210906khn000015.html
2021年09月06日 12:31 河北新報
事業全体の成長、データで後押し 仙台のITベンチャー

「顧客企業は目標、利益が一致する仲間」と話す桜庭社長

 ITベンチャーのソルブレイン(仙台市青葉区)が業績を伸ばしている。主力事業は法人向けの「グロースマーケティング」。電子商取引(EC)サイトなどの集客にとどまらず、データを活用して事業全体をサポートし、成長を後押しする。7月には各種データを経営判断に生かすためのソフトウエア「SKEIL(スケール)」を発表。新規顧客の開拓など事業の拡大を図っている。

 ソルブレインは2008年、桜庭誠司社長(39)と弟で当時大学生だった技術者の佑哉取締役事業部長(36)ら3人で創業。当初はECサイトの宣伝・集客や、コンサルティングを手掛けたが、請け負った業務で成果を上げても、事業全体が伸びずに契約が継続されないケースに数多く直面した。

 そこで14年、事業全体をサポートして収益の最大化を図るグロースマーケティングサービスを開始。顧客のパートナーとして目的意識を共有するため、売り上げや成約件数に応じた成果報酬型の料金形態も導入した。

 例えばEC通販の場合、商品の内容や価格などの企画、パッケージデザインを手掛けながら、受注処理や在庫管理の効率化も図る。事業の上流から下流まで、デジタル技術を組み合わせて「全体最適」を導く手法は、全国でソルブレインだけが手掛けるという。

 桜庭社長は「IT系企業が使うツールは基本的には差がない。ビジネス全体を見ると改善する余地が多く、勝つチャンスが増える。うまくいく確信があった」と話す。

ソルブレインのオフィス。従業員用の菓子などが用意されている=仙台市青葉区一番町

 従業員は現在約40人。20年12月期の売上高は前期比約40%増の17億5000万円で、右肩上がりが続く。顧客は全国のサービス業、リサイクル、食材関連など約20社。決して多くはないが、売り上げが1億円に満たない企業が2年後に50億円に達したケースや、契約から数カ月での黒字転換といった成果を重ね、自社の業績を伸ばしてきた。

 サービスの根幹は、企業内外のデータの活用だ。販売や顧客の動向などさまざまなデータを収集、連携させて視覚化することで、経営判断を支える。従来は顧客ごとにシステムを開発してきたが、SKEILは必要な機能を集約し、社内や導入先での使いやすさを高めた。

 新型コロナウイルス禍もあって市場は拡大が見込まれ、人員拡充など社内体制の整備を急いでいる。

 桜庭社長は「デジタルトランスフォーメーション(DX)が加速する中、データ活用の重要性も増しているが、集め方や活用の仕方が分からない企業は多い」と指摘し、「データを基にした経営で事業拡大を目指す企業を後押ししたい」と意気込む。

4062荷主研究者:2021/10/02(土) 16:54:38

https://kahoku.news/articles/20210907khn000008.html
2021年09月07日 21:19 河北新報
【更新】仙台市ガス民営化、最優秀提案「なし」 4社グループの計画酷評、専門家委が答申

仙台市ガス局=仙台市宮城野区

 仙台市のガス事業民営化で、事業継承者を審査した専門家でつくる民営化推進委員会(委員長・橘川武郎国際大副学長)は7日、最優秀提案者を「該当なし」とする答申書を郡和子市長に提出した。

 東北電力、カメイの地元2社と東京ガス、石油資源開発(東京)の4社グループが唯一、事業継承者の公募に応じたが、200点満点の審査で評価は半分以下の85・3点にとどまった。

計画見直し迫られる

 市は答申を踏まえ、早急に対応を検討するが、2022年度中を目指した民営化計画は、大きく見直しを迫られることになる。

 橘川委員長が市役所を訪れ、答申書を手渡した。推進委によると、東北電グループは譲り受け希望価格を最低譲渡価格と同額の400億円と提案。60点を配分をしたが、価格の上積みがなく採点は0点だった。

 安定供給と保安体制は評価したものの、譲渡後5年間で約2万件の顧客を失う事業計画が示され、民営化の目的の一つとした「ガス事業の永続的発展」の基本的な趣旨が十分にくみ取られていないと判断した。

 電気やLPガス、灯油とのセット販売など提案があった新サービスは「具体性に欠ける」と指摘し、料金の引き下げを「明示すべきだった」と苦言を呈した。

 答申書は「リスク管理に重点を置いた『守り』の印象が強い。市民、ユーザーに民営化のメリットが具体的に実感しにくく、非常に残念」と提案内容を酷評。「苦渋の選択だが(最優秀提案者は)該当なしとするのが適当」と結論付けた。

 今後に関しては「経営形態の見直しはやはり必要。適切なタイミングを見定め、民営化を進めることが肝要」などと提言した。

 郡市長は答申後の取材に「大変厳しい内容だが、民営化の目的に沿わないなら致し方ない。重く受け止め、急ぎ最終判断する。民営化が必要との気持ちは変わらないが、今回の結果を検証しなければならない」と語った。

[仙台市ガス民営化]
2019年2月、郡和子市長が事業継承者の公募再開を表明し、7月に専門家の民営化推進委員会を設置。事業提案を総合的に審査する「公募型プロポーザル方式」で、20年9月に公募を開始した。東北電力、東京ガス、石油資源開発(東京)の3社は08年度の前回公募時も唯一応募し、リーマン・ショックに端を発した景気悪化を理由に途中で辞退した。市ガスは仙台、多賀城など7市町村に供給する。総需要家戸数は約34万戸と公営で全国最大の規模を誇る。

郡市長(右)に答申書を提出する橘川委員長
【仙台市のガス事業民営化を巡る動き】

2005年1月 藤井黎市長(当時)が民営化方針を表明
  08年8月 事業継承者の公募開始
  09年1月 唯一応募の東北電力、東京ガス、石油資源開発の3社グループが辞退、民営化は白紙
  17年4月 都市ガス小売り全面自由化
  18年4月 液化天然ガス、マレーシアLNG社と売買契約を更新(10年間)
  19年2月 郡和子市長が公募再開方針を表明
     7月 専門家の民営化推進委員会が発足
    12月 推進委が22年度の事業譲渡を答申、市が民営化計画を策定
  20年8月 推進委が事業継承者の公募条件を答申
     9月 事業継承者の公募開始(2回目)
    10月 東北電、東京ガス、カメイ、石油資源開発の4社グループが応募
  21年2月 応募者の最終提案審査書類の提出期限を延長(最終的に3カ月余り延長)
     9月 推進委が事業継承者「該当なし」と答申

4063荷主研究者:2021/10/02(土) 17:01:12

https://kahoku.news/articles/20210908khn000009.html
2021年09月08日 11:35 河北新報
仙台市ガス継承者「該当なし」 特異な事業、応募1グループだけ

仙台市役所

 仙台市のガス事業民営化が再び揺らいでいる。民営化推進委員会が事業継承者を「該当なし」と郡和子市長に答申した。東北電力など4社グループの選定が確実とみられたが、推進委は提案内容を酷評した。応募が1グループしかなく、競争原理が働かなかったことが「予想外」の結果となった要因だ。

 市ガス事業は全国的に見ても特異性が高い。約34万の需要家を抱える規模の大きさに加え、公営では唯一、液化天然ガス(LNG)基地を持ち、燃料調達から小売りまでを担う。事業を継承できるのは、おのずと大手ガス事業者に限られる。

 2017年の都市ガス小売り全面自由化後、三大都市圏でエネルギー各社の顧客の奪い合いが過熱し、業界には疲弊感が漂う。国が打ち出した温室効果ガス排出量を50年までに実質ゼロにする「カーボンニュートラル」宣言で、ガス需要の見通しは不透明になった。

 新型コロナウイルス感染拡大も重なった。企業の投資意欲は減退し、市の事業者公募は結局、1グループ応募に終わった。東北電グループが譲り受け希望価格を最低譲渡価格から上積みしなかったことからも、市場環境の厳しさが分かる。

 市が民営化につまずくのは2度目。前回08年の公募時は東北電など3社グループが唯一応じたが、世界的不況を理由に翌年に取り下げ、計画は白紙になった。

 市は競争環境がある中での再公募を目指し、好機をうかがった。東日本大震災で港工場(宮城野区)が被災しても経営改善の手を緩めず、20年度まで7年連続で黒字を達成。企業債残高も20年度末に312億円と08年度末から半減させ、企業努力を積み重ねた。

 全面自由化を経て、昨年9月に再公募に踏み切った直後、市幹部は複数の応募に自信を見せていた。だが、ふたを開ければ各事業者の鈍い反応。売る側と買う側では市場環境に対する認識が大きく違っていた。

 前回公募から13年。ガス事業を取り巻く環境は劇的に変化し、買う側のリスクは高まる一方だ。この先、「売り時」はあるのか。2度目の頓挫となれば市にとっては、かなり手痛い。

(報道部・古賀佑美)

4064荷主研究者:2021/10/02(土) 17:01:49

https://kahoku.news/articles/20210908khn000024.html
2021年09月08日 11:52 河北新報
東北電「最大限の評価した」 仙台市ガス事業提案、答申で却下され衝撃

東北電力本店=仙台市青葉区

 仙台市ガス事業の民営化に向けた提案が7日公表の答申で却下され、東北電力など4社でつくる企業グループに衝撃が走った。現実的に見積もった需要予測が後ろ向きと受け取られ、アイデアの見せどころのはずのサービス向上策も不評に終わった。関係者は「ベストな布陣で申請したのだが」と肩を落とした。

 グループ代表の東北電は「市民サービスの向上のために最大限の提案を行った。最優秀提案者に該当しないと判断されたことは大変残念」とコメント。東京ガス広報部は「最良の提案をしたが、答申内容は十分に理解されたとは言い難く、残念と言わざるを得ない」と話した。石油資源開発、カメイも答申を受け止めた上で「引き続き地元経済発展に貢献したい」(カメイ)などと述べた。

 答申でやり玉に挙がったのが「事業譲渡後5年間で約2万件の顧客を失う」との需要予測。東北電は詳しい算定手法を明かさないものの「(4社が)電力やガス事業で培った知見を踏まえ、最大限の事業性評価をした」と強調した。

 2016年の電力小売り全面自由化以降、東北電は東北6県と新潟県の販売電力量シェアの14・1%(5月実績)を新電力に奪われている。17年自由化の都市ガスとは販売環境が異なるとはいえ、競争に対する肌感覚がシビアな予測につながったことは想像に難くない。

 答申の「顧客数、販売量の維持・増加を期待していた」との書きぶりに、あるグループ関係者は「われわれも当然そうしたい。だが世帯数も減る中で右肩上がりのハッピーな予測ばかりを示せない」と語った。

 評価項目五つのうち、グループが「最大限の提案」をしたという市民サービスの向上は、基準に該当せず0点だった譲り受け希望価格を除けば唯一、配点の半分に届かなかった。

 利用者の最大の関心事である料金に関し、答申が「より明示的に引き下げを提案してほしかった」と指摘したことに、グループ関係者は「引き下げは検討すると提案しており、(料金を)『上げる』とも『下げない』とも言っていないのだが」と残念がる。

 民営化計画は少なくとも数年は先送りとなる可能性がある。将来、事業継承者の再公募があった場合に応じる可能性について、ある関係者は「今回本気で取りに行ってこの結果だった」と厳しさをにじませた。

4065荷主研究者:2021/10/02(土) 17:02:32

https://kahoku.news/articles/20210908khn000034.html
2021年09月08日 12:03 河北新報
仙台市ガス民営化、22年度の事業譲渡断念 結果検証し再公募へ

 郡和子仙台市長は8日、市ガス事業民営化に伴う事業継承者の公募の結果、優先交渉権者は「該当なし」と決定したと発表した。公募手続きをいったん打ち切り、当初目指した2022年度中の事業譲渡を事実上断念する。民営化方針は堅持する姿勢を強調し、結果を検証した上で事業者を再公募すると表明した。

 唯一応募した東北電力、東京ガス、カメイ、石油資源開発(東京)4社グループを選定しなかった専門家による民営化推進委員会の答申書を尊重し「総合的に判断した」と説明した。

 郡市長は定例記者会見で「(東北電グループの)事業提案が民営化の趣旨にかなったものか、市民に説明できる内容か熟慮し、苦渋の選択をした。やはり、決めるわけにはいかないという強い思いだ」と話した。

 「公募条件が厳しかったとは思わない」との認識を示した上で、同グループが譲渡後の5年間で約2万件の需要家が減ると見込んだことに触れ「民営化の目的の一つ『ガス事業の永続的発展』の趣旨に照らして整合的でない」と指摘した。

 「仙台は人口が急激に減る状況になく、しばらくは上向きという将来推計にもかかわらず、こういう需要予測で明確な説明もなく、納得ができない。公営企業として発展させてきたものが、シューとなくなるのは困る」と不満を募らせた。

 市は今回の提案に関し、東北電グループと再協議はせず、8日で公募手続きを終わらせ、民営化推進委も近く廃止する。今後は外部委託するなどして検証作業を進め、公募条件の見直しの有無などを判断する。

 郡市長は「民営化に向けた歩みは止めない。まずは応募が1グループにとどまったことを含め、なるべく早く検証し、次に結び付けたい。客観的な検証となるよう取り組む」と語った。

仙台市ガス局の液化天然ガス(LNG)基地。民営化に伴う譲渡先の公募は白紙に戻った=仙台市宮城野区港4丁目

2021年09月08日 22:49 update

4066荷主研究者:2021/10/09(土) 13:51:50
>>4006
http://www.jcpress.co.jp/wp01/?p=28420
2021/9/10 日刊建設新聞 宮城版
高架橋の上部工 公告 クレーンと送出しで架設 国道4号仙台拡幅 箱堤交差点

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20210910kensetsu01.jpg

 東北地方整備局は国道4号仙台拡幅改築事業で、仙台市内の箱堤交差点を立体化することに伴い、橋長285mの高架橋を架設する。9日付で高架橋の上部工工事について一般競争入札(WTO、技術提案評価型・S型)を公告した。単体企業か経常JV、3社以内の特定JVを対象に10月4日まで参加申請書、12月16日まで入札を受け付け、同23日に開札する。

 工事件名は「国道4号箱堤高架橋上部工工事」。工事場所は仙台市若林区卸町4丁目〜宮城野区日ノ出町3丁目。高架橋は鋼5径間連続箱桁橋。上部工では、工場製作工、クレーンと送り出しによる鋼橋架設工、橋梁付属物工を施工する。

 使用する主な資機材は、鋼材が約1800t。概算工事規模は20億円以上。工期は2023年10月20日まで。

 入札の参加資格は、東北地方整備局から鋼橋上部工工事の資格認定を受けていることなど。単体と特定JVの全構成員、経常JVの構成員のいずれか1社は、施工実績の要件として2006年4月1日以降に鋼橋上部工事で▽道路橋か鉄道橋▽橋梁形式が鈑桁橋と単純箱桁を除く鋼橋の新設工事▽最大支間長が50m以上▽架設工法がトラッククレーン工法かトラッククレーンステージング工法以外の工法▽施工実績が適切──であることを満たす必要がある。

 技術提案の指定テーマは、本工事における[1]品質保持および耐久性確保について配慮すべき事項[2]ICT活用等による生産性向上に資する事項──となっている。

 このほか、今回の工事は発注者指定型のBIM/CIM活用工事や、見積書の提出を求めて予定価格作成のための参考とする工事になっている。見積書の提出期限は11月11日。

 箱堤交差点は、国道4号と仙台市道元寺小路福室線が平面交差しており、高架橋を新設することで立体化し、市道の上を国道橋がまたぐようにする。立体化区間は計画延長が高架橋を含む1.4kmで、事業費に120億円を試算。2024年度までの開通を目指す。

 高架橋の幅員は片側2車線で計4車線を確保する。平面と合わせた上下線は直進8車線、右折2車線、左折2車線となる。高架橋の下部工工事は、後藤工業(仙台市宮城野区)がA2橋台とP3橋脚、P4橋脚の打設、橋本店(仙台市青葉区)がA1橋台とP1橋脚、P2橋脚の打設を担当しており、これから現場での工事を本格化する。

 詳細設計業務は、高架橋をセントラルコンサルタント(東北支社・仙台市青葉区)、取り付け道路を福山コンサルタント(同)に委託。ボーリング調査業務は、復建技術・ダイワ技術設計JVに委託した。

取り付け道路工を年内に発注へ

 東北地方整備局仙台河川国道事務所は本年度、箱堤交差点の立体化に伴い、箱堤高架橋南側の取り付け道路(アプローチ部)の工事として「若林地区道路改良工事」を発注する。第3四半期に一般競争入札での発注を予定している。

 箱堤高架橋の前後にはそれぞれ、補強土壁で延長200mのアプローチ部を整備する。その南側区間の若林地区道路改良工事は、道路改良工と擁壁工の一式で、概算工事規模が2億〜3億円。工期は約11カ月を見込む。

 北側のアプローチ部の工事や、全区間の舗装工事などは今後に別途、発注する。

4067荷主研究者:2021/10/09(土) 13:52:40

https://kahoku.news/articles/20210911khn000028.html
2021年09月11日 17:53 河北新報
微細藻類の食品向け事業本格化 七十七銀、石巻の培養施設に投資

ナンノクロロプシスを培養する施設=石巻市十八成浜(イービス藻類産業研究所提供)

 豊富な栄養素を含む微細藻類「ナンノクロロプシス」の生産・販売を手掛けるイービス藻類産業研究所(東京)が事業を本格化させている。宮城県石巻市牡鹿地区で、国内初という屋外の大規模培養技術を確立し、食品や医薬品などへの利用を進める。さらなる生産拠点の整備とブランド構築を視野に増資を行い、七十七銀行グループが31日、5000万円を投資した。

豊富な栄養素

 石巻市十八成浜にある培養施設は、約8800平方メートルの敷地に藻類の培養プールを七つ備え、現在は年間約5トンを培養できる。ナンノクロロプシスは暑さに弱く、効率のよい栽培に適した海水温10〜20度の環境を理由に2013年、石巻市のベンチャー企業「スメーブジャパン」が整備。18年設立の同研究所が事業と従業員、施設を引き継いだ。

 ナンノクロロプシスはアミノ酸やミネラルなどの栄養素を豊富に含む。特に血液や血管を健康な状態に保つオメガ3系脂肪酸のエイコサペンタエン酸(EPA)の含有量は、同じ微細藻類のユーグレナやクロレラの約10倍に上るという。

 スメーブ社当時から産学官連携で活用を模索。石巻市のカフェが藻を練り込んだバーガーを作ったり、塩釜市の企業が藻を使ったせっけんなどを販売したりした事例はあったが、販路は限定的だった。

 同研究所は幅広い分野の企業との連携を進める。食品メーカーに加え、純度の高いEPAは医薬品に使えるため製薬会社も注目。養殖用の稚魚の餌としても、通年で安定供給できる特長を生かして全国40カ所に販売している。

第2拠点の計画も

 国連の「持続可能な開発目標」(SDGs)の観点からも、世界的に人口増加が進む中、魚介類や食肉に代わるタンパク質などの栄養源としてのニーズが高まるとみる。設備に改良を加えて年間10トンへの生産拡大を目指すほか、23年ごろを目標に第2拠点の構築も計画する。

 事業拡大、ブランド化に向けた今回の増資は総額1億6000万円。七十七銀行と七十七キャピタル(仙台市)が共同出資する「七十七キャピタル第2号ファンド」のほか、技術協力の契約を結ぶ大林組と別の1社が応じた。

 同研究所は今後、本社を石巻市に移転する予定。寺井良治社長は「資本業務提携を結んだギリシャの生産拠点と合わせ、5年以内には年間50トンを確保できるようにしたい。需要によって事業拡大を加速する必要もある」と話す。

4068荷主研究者:2021/10/09(土) 14:02:59

https://www.lnews.jp/2021/09/n0915308.html
2021年09月15日 LNEWS
プロロジス/仙台市にBTS、マルチにも対応可能な物流施設開発

 プロロジスは9月15日、宮城県仙台市に、賃貸用物流施設「プロロジスパーク仙台泉3」の開発を決定したと発表した。

<「プロロジスパーク仙台泉3」完成予想図>
20210915prologis 520x293 - プロロジス/仙台市にBTS、マルチにも対応可能な物流施設開発

 BTS型(特定企業専用)、マルチテナント型のいずれにも対応可能な物流施設として計画を進め、東北エリア全域への配送をカバーする拠点として、日用雑貨、食品、流通、Eコマースなど、幅広い業種を想定し入居企業を募集する。

 「プロロジスパーク仙台泉3」は、宮城県仙台市泉区の「泉パークタウン」近接地に開発する。東北自動車道「泉IC」より約1.7km(約3分)と至近に位置し、東北6県への輸送・配送拠点として最適な立地。幹線道路である国道4号と県道263号線の交差する角地に面しており、仙台駅からも約10kmと近く、仙台市中心部へのアクセス利便性も高い。さらに、地盤の良いエリアに立地しており防災性に優れている。

 「プロロジスパーク仙台泉3」は、約 3万2000m2の敷地に開発される。BTS型(特定企業専用)物流施設、複数企業で利用可能なマルチテナント型のいずれにも対応可能な施設として計画する。

 地上3階建て、延床面積5万m2程度の規模を想定しているが、敷地利用計画や施設設計は、入居企業の業態に合わせて行う予定だ。冷凍冷蔵倉庫や重量物に耐えうる床の仕様、庫内空調および、マテハンやロボットなど省人化対応のための電力の供給などにも対応する。外構部分についても、専用待機場や洗車場など入居企業の要望に合わせた設備設置が可能であり、多様な物流ニーズに合わせて対応する。

 また、入居企業の利便性を考慮し、大型車両が2階部分へ直接アクセス可能なスロープの設置を検討している。マルチテナント型物流施設とする場合は、最小約2000坪(約6600m2)からの利用を可能とし、4社程度での利用を想定している。

 施設内には緊急地震速報システム、衛星電話、非常用発電機および給水設備を設置し、BCPをサポートする。また、ESG推進のために自家消費の太陽光発電設置を検討している。

 なお、開発地から約1.4kmの地点には、2015年に竣工したキユーソー流通システムのBTS型物流施設「プロロジスパーク仙台泉」および、2018 年に竣工したヤマト運輸のBTS型物流施設「プロロジスパーク仙台泉 2」が稼働中だ。

 「プロロジスパーク仙台泉3」の開発用地は、2018年10月にヤマト運輸が「プロロジスパーク仙台泉2」に移転したことに伴い、プロロジスが取得した。

■計画概要
名称:プロロジスパーク仙台泉3
開発地:宮城県仙台市泉区大沢
敷地面積:約3万2000m2
計画延床面積:約5万m2
構造:地上3階建て(予定)構造未定
着工予定:2022年
竣工予定:2023年

4069荷主研究者:2021/10/09(土) 14:07:33

https://kahoku.news/articles/20210916khn000018.html
2021年09月16日 11:42 河北新報
食品や空気中のガス、現場で検知 小型気体分析装置開発 東北大発スタートアップ企業

JAXAと共同開発した小型GC(中央)と地上用GC(右)。パソコン画面に小型GCを使った気体の分析結果が表示されている

 微量水分計の開発・製造などを手掛ける東北大発のスタートアップ企業「ボールウェーブ」(仙台市)は、気体の成分を分析できる小型計測装置を開発した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で研究。実用化に向けて既に企業などに試作品を提供し、技術面や性能を検証している。

 JAXAとの共同研究で開発した小型ガスクロマトグラフ(GC)の試作品は、1辺10センチの立方体で重さ約1キロ。同社の技術の核となるセンサー「ボールSAW(ソー)センサ」を活用し、宇宙探査時の気体分析などへの使用を見込む。

 同じ仕組みを使って縦18センチ、横13センチの地上用GCも開発。食品が熟する時に出す物質や空気中の有害ガスの検知など、農林水産、工業分野での使用が期待できるという。一般的なGCは大型で持ち運びが難しいが、地上用GCにより現場での直接分析が可能になる。

 地上用GCの試作品の受注を始めており、食品販売の現場など多くの企業が今後、実用化への検証を実施する。商品の価格は400万円程度を想定する。

 ボールSAWセンサは、超音波の弾性表面波(SAW)が球面の表面を周回する仕組みを利用し、高速、高感度で水分や多種の気体を検出する。取締役を務める山中一司東北大名誉教授らが開発した技術の実用化を見据え、2015年にボールウェーブが設立された。

 現在の同社の主力商品は微量水分計。センサーは直径3・3ミリの水晶球で、最上位機種は10億分の1単位で水分濃度を検知できる。半導体製造では、水などの不純物があると製品の性能が下がるため、高性能の水分計の需要がある。

 表面に付ける感応膜の素材を変えると、センサーの用途を拡大できる。微量水分計の販売と合わせて地上用GCの実用化を目指し、新たに水素ガス検知器の開発に向けて研究を進める。

 これまでに増資を受けた豊田合成やJA三井リースなどと共同開発や事業協力も展開。今年7月に始まった「東北-イスラエル スタートアップグローバルチャレンジプログラム」にも参加する。

 ボールウェーブの赤尾慎吾社長は「地上用GCに興味を持つ企業は多い。今後は空気中に漂うウイルスを感知するセンサーの研究も進める計画で、うまくいけばセンサーの夜明けになるだろう」と話す。

仙台の2社に商工中金融資

 商工中金は15日、微量水分計の開発・製造などを手掛けるボールウェーブ(仙台市)と、新しい磁気センサー開発を手掛けるスピンセンシングファクトリー(SSF、仙台市)に融資を実施したと発表した。

 ボールウェーブには同日、資本性劣後ローンで1億円を融資。運転資金などとして1億円の融資枠も設けた。商工中金仙台支店は「センシング技術は市場が見込める。小型で高い技術を持ち、計画の実現性が高い」と話す。

 SSFには7月、2000万円を融資した。センサー製造に必要な設備のリース期間が終わり、新たな設備購入に活用する。

 両社とも東北大の研究成果を事業化するスタートアップ企業。商工中金は現在、創業期にある企業などの支援を重点分野の一つとして取り組んでいる。

4070荷主研究者:2021/10/09(土) 14:11:12

https://kahoku.news/articles/20210917khn000031.html
2021年09月17日 13:27 河北新報
仙台国際ホテル宴会場、来年3月末で終了 コロナが打撃、飲食と宿泊に集中

22年3月末で宴会場の営業を終了する仙台国際ホテル=仙台市青葉区中央4丁目

 仙台国際ホテル(仙台市青葉区)は17日、宴会場の営業を2022年3月末で終了すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で宴会や婚礼の利用が激減し、当面の需要回復が見通せないとして判断した。今後は和洋中のレストラン3店と宿泊を中心としたホテルへ業態を変更し、サービスの充実を図る。

 1000人以上が利用できる大宴会場など、2〜4、6階にある宴会場全15室(約25〜860平方メートル)の営業を22年3月末で終える。4月以降分として既に入っている予約については対応を検討する。地下1階のチャペル、4階の神殿といったブライダル関連設備の扱いも決まっていない。

 ホテルによると、コロナ禍が直撃した20年度、企業の宴会や会合、婚礼、各種イベントといった宴会場の利用件数は19年度比で約6割減少。信用調査会社によると、売上高は20年3月期の約22億1100万円から、21年3月期は約6億5100万円に落ち込んだ。

 宴会場をテレワークオフィスやオンライン会議室のスペースとして貸し出す新たなサービスも手掛けたが、食事の提供がないなど収益にはつながりにくく、売り上げの減少分を補うのは難しかった。

 今後はコンセプトの「世代を超えて愛される美食ア・ラ・メゾン」を前面に押し出し、5階の日本料理「なだ万」、レストラン「ロジェドール」、中国料理「翠林(すいりん)」や7月にリニューアルした朝食ビュッフェでの料理の提供、7〜12階の宿泊サービスに注力する。宴会部門の従業員は雇用を継続し、料理とサービスのノウハウを生かした受託事業に振り向ける方針。

 堀川順弘総支配人は「イベントを通じた文化創出、震災時にはコミュニティー創出の場としての利用など、長年地元の人々に支えられてきた。苦渋の決断だが、今後は強みの『東北一おいしい料理』をさらにブラッシュアップしていく。ホテルのともしびは消さない」と強調した。

 仙台市内では6月、チャペルや大小宴会場を備えた「仙台勝山(しょうざん)館」(青葉区)がコロナ禍による需要低迷で営業を終了している。

[仙台国際ホテル]1989年、当時の常磐交通自動車(いわき市)と仙台市の有力企業が出資して開業したシティーホテル。地上12階、地下2階、客室数234。90年から東武鉄道が筆頭株主となり、2007年2月には同社の100%子会社として現在の運営会社「仙台国際ホテル株式会社」が新設された。土地と建物は隣接する高層ビルSS30のオフィス棟などとともに上場不動産投資信託J-REIT(リート)の「ユナイテッド・アーバン投資法人」(東京)が所有する。15年に仙台市で開かれた第3回国連防災世界会議では、市主催のレセプション会場にもなった。

4071荷主研究者:2021/10/09(土) 14:12:16

http://www.jcpress.co.jp/wp01/?p=28496
2021/9/18 日刊建設新聞 宮城版
4路線の事業化検討へ 概略設計7.9km 宮城県 松島町初原通る宮城県道など(宮城県土木部)

 宮城県土木部は新規に事業化を目指す路線の検討に向けて、「道路概略設計ほか業務委託」を発注する。4路線の延長7.9kmを対象に概略設計や交差点の概略検討を委託する。併せて、名取市内では県道仙台岩沼線の交通調査を行う。松島町初原などを通る県道仙台松島線では、円滑な走行に向けた1.3kmの概略設計を新規にまとめる。

 宮城県土木部は同業務の発注に関し、9月17日に一般競争入札を公告した。入札書を10月4日まで受け付け、7日に開札する。入札の参加対象は、「建設コンサルタント(道路)A等級」と「測量(公共測量)A等級」の両方に登録している事業者。県内に本社や営業所などを構えていなければならない。予定価格は1351万1000円。

 事業化を目指す路線のうち、松島町初原を通る県道8号仙台松島線は、延長1.3kmを対象にした道路概略設計を行うほか、交差点1カ所の概略検討を行う。

 仙台松島線は三陸自動車道に沿うように石巻方面に向かうと、松島中学校を過ぎた辺りで国道45号に丁字交差している。丁字交差点周辺は短い間隔で信号機が設置されているため、渋滞が起こりやすい。これまでも仙台松島線を付け替えるなどのルート変更を検討しているが、本業務で改めて1.3km区間の交通対策などを検討する。

 大和町落合を通る県道3号塩釜吉岡線は、延長2kmを対象にした概略設計を新規に行う。同線は落合地区を北進すると、吉田川沿いを東西に通っている県道9号大和松島線に丁字交差している。朝夕の通勤ラッシュ時は激しく渋滞するため、右左折レーンを増設するなどの渋滞対策を検討する。

 塩釜吉岡線はほかに、グランディ21や沢乙温泉方面に曲がる利府町沢乙の丁字交差点を対象に、安全対策を検討する。

 砂押川の支流・勿来川沿いを通る県道259号加瀬沼公園線では、多賀城市市川を通る700m区間を対象に、過年度にまとめた概略設計に修正を加える。同線は多賀城政庁方面に南進すると、信号機のない丁字交差点で市道に接続していることから、渋滞が発生しやすくなっている。

 また、国道4号を補完する県道264号大衡仙台線の利便性向上に関し、同業務では富谷インターチェンジの出口から大衡仙台線につながるアクセス道路の検討を行う。過年度にまとめた概略設計をもとに、大和町杜の丘地区を横断する延長3.9kmのルートを修正設計する。

 履行期間は2022年3月25日まで。

■県土木部が委託する道路概略設計ほか業務の概要
路線名 / 対象地 業 務 内 容
① 仙台松島線ほか 延長1.3kmの概略設計(新規)および交差点1カ所の概略検討
(松島町初原ほか)
② 塩釜吉岡線 延長2.0kmの概略設計(新規)
(大和町落合)
③ 塩釜吉岡線 交差点1カ所の概略検討(修正)
(利府町沢乙)
④ 加瀬沼公園線 延長0.7kmの概略設計(修正)
(多賀城市市川)
⑤ 大衡仙台線 延長3.9kmの概略設計(修正)
(大和町杜の丘)
⑥ 仙台岩沼線ほか 交差点4カ所の交通現況調査
(名取市高舘〜熊野堂)

4072荷主研究者:2021/10/09(土) 14:33:54

https://kahoku.news/articles/20210919khn000009.html
2021年09月19日 15:59 河北新報
企業進出、人材奪い合う(1)富県戦略<耕論・宮城知事選>

 村井嘉浩宮城県知事の任期満了(11月20日)まで、間もなく2カ月。知事が力を入れた施策や課題は、4期16年でどう変遷したのか。秋の知事選を前に、230万人が暮らす県土を耕し、実り具合を確かめる。(宮城県政取材班)

加工機が立ち並ぶ明治合成の工場内。現在は自動車向けの製造が大半を占めている=大崎市古川

 工場内に駆動音が響く。成形された部品を従業員が丹念にチェックする。

 プラスチック部品製造の明治合成(大崎市)は創業50年を越え、約100人が働く。2012年に発足したトヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)を含め、ここ5年は自動車関連企業への出荷が生産の約8割を占める。主に3次下請けとして、ドアの内側やメーターの部品を継続的に供給する。

 業績は一進一退だが、年々深刻化するのが人材難だ。急速な人口減少にあらがうのは容易ではない。

 片瀬弥生社長は「毎年5人くらい新卒を採りたいが、そこまで応募がない。高齢の社員に定年後も活躍してもらわないと回らない」と明かす。

 村井知事が05年の初当選時から掲げる「富県戦略」。自動車や電子機械を中心に企業誘致で第2次産業の比重を高め、雇用の創出と県民所得の底上げを目指してきた。

 県の独自課税「みやぎ発展税」を財源とした08〜20年度の産業振興費で、約8割に当たる293億6100万円が企業立地奨励金に投じられた。

 今年4月までに県内に191社が立地し、2万948人の雇用が生まれたが、内実を見ると、地元企業が1、2次下請けに食い込み、業容を拡大した例は少ない。東海や関西から進出した大手工場に、ただでさえ限られた人材が流れる構図も固定化しつつある。

 地元企業にとって、取引する進出企業が多くの場合、「出先」にすぎない実態も悩みの種だ。

 「完成車工場の生産調整など、大事な情報が来るのはいつも直前」(経営者)。愚痴で終わればいいが、急な計画変更で人件費の余計な負担を余儀なくされる例も多々ある。

 明治合成の片瀬社長は「対等にやりとりできる本社機能や開発拠点が地元にもっと増えれば、製造業全体の生産性や魅力の向上につながり、人材採用にもプラスになる」と指摘する。

 ものづくりに携わる人材の育成も課題の一つ。地元企業が注視するのは、定員割れが続く県高等技術専門校の今後だ。

 県は仙台、石巻、大崎、白石、気仙沼各市にある5校を、28年度をめどに仙台の1校に集約する基本計画を今年3月に示した。普通課程は現行の計14科300人を、11科165人に再編する。

 5校の入学者の充足率はここ10年、減少傾向をたどり、20年度は50%まで下落した。気仙沼にはサテライト校(1科)を置く構想だが、従来の専門校がなくなれば、人材の仙台一極集中や県外流出を助長する懸念も否定できない。

 県内の製造業者らでつくるみやぎ工業会の畑中得実理事長(キョーユー社長)は、高技専改革の必要性は認めつつ「地域のものづくりの担い手を育てることに主眼を置き、県内各地の企業と関わりながら実戦的な研修ができるような運営体制にしてほしい」と注文する。

4073荷主研究者:2021/10/09(土) 14:34:41
>>4072-4073 続き

2次産業強化は頭打ち

 村井知事が2005年の初当選時から推し進める「富県戦略」。第3次産業の偏重を改め、企業誘致を柱に第2次産業のウエートを高めてきたが、4期目と重なる近年は各指標に頭打ち感がある。金看板だった「名目県内総生産10兆円」は人口減少の進展を踏まえ、21〜30年度の総合計画「新・宮城の将来ビジョン」に盛り込まれなかった。

 06〜19年度の県内総生産と経済成長率(いずれも名目、19年度は速報値)の推移はグラフ上の通り。19年度の県内総生産は9兆4334億円。06年度比9・8%増で、同期間の国内総生産の増加率(4・2%)を上回った。19年度の1人当たり県民所得は294万円で、06年度より11・0%増加した。

 08年のリーマン・ショックで09、10年度の県内総生産は8兆円を割ったが、10年の東京エレクトロン宮城(大和町)、12年のトヨタ自動車東日本(大衡村)の誕生もあって急回復。15年度には9兆円を突破した。

 以降は伸びが鈍化し、19年度は8年ぶりに減少に転じた。第2次産業の生産額も17年度以降、3年連続で前年割れ。建設業の生産額減少と連動しており、震災復興需要の収束が影響したとみられる。

 19年度は、経済成長率が8年ぶりのマイナスに。県民所得も6兆7817億円と、17年度の6兆8205億円をピークに2年連続で減少した。

 製造業に特化したデータでも傾向は似通う。東北経済産業局によると、県内の工業統計の推移はグラフ下の通り。19年の製造品出荷額は前年比3・0%減の4兆5256億円。20年の従業員数も11万6359人で前年を2・0%下回った。

 県内の工場立地件数(1000平方メートル以上)も16年の48件をピークに減少基調で、19年は27件。新型コロナウイルスの感染拡大による先行きの不透明感から、設備投資を見送る動きも重なり、20年は19件に落ち込んだ。

 「県内総生産10兆円」の断念を巡り、村井知事は昨年、「現実的な対応にした」と説明した。人口減少が続く局面での富県戦略は、さらなる見直しを迫られる可能性がある。

 県内経済に詳しい田口庸友七十七リサーチ&コンサルティング首席エコノミストは、大手工場を誘致して10年の間に部品の地元調達率が高まらなかった点に言及。「目先のインパクトに偏り、地域に恩恵が十分及んでいない。モノが売れなくなる時代、製造業の強化に依存した『富県』には限界がある」と指摘する。

 今後は宮城の強みを見詰め直し、需要の動向を見極めたビジネスが重要になると強調。「製造業も含め、新たなアイデアが生まれるような他社や他業種との連携を積み上げるべきだ。行政は人材など足りないリソースの橋渡しで力を発揮できる」と提言する。

4074荷主研究者:2021/10/09(土) 14:43:46

http://www.senmonshi.com/archive/02/02105LRjw2H2U2A.asp
2021/09/21 建設新聞社
【東北・宮城】仙台市がXスポーツ等の公園整備を検討

 仙台市は、エクストリームスポーツ・アーバンスポーツを中心とした官民連携などによる公園整備事業を立案しており、実現に向け民間事業者のアイデアを募るべく国土交通省が11月に開催するサウンディング(官民対話)にエントリーしている。

 スケートボードやインラインスケート、3on3、MTB、BMX、ボルダリングなどのエクストリームスポーツ、アーバンスポーツの実施が可能な施設整備の要望がこれまで挙がっていることに加え、今年7〜8月に開催された東京五輪を契機に今後の利用需要がさらに高まることが予想されることから立案したもの。市内では利用者を受け入れることが可能な公園施設が少なく、多くの既存施設では禁止事項としていることから、未整備の公園予定地や立地条件などから利用の低調な公園を活用することで、活性化を図る方針だ。

 現在、対象として見込むのは▽仙台港背後地2号公園(宮城野区仙台港北2丁目11、1・45㌶)▽仙台港背後地5号公園(宮城野区仙台港北2丁目9、1・0㌶)▽明通三丁目西公園 (泉区明通3丁目22、1・35㌶)▽大沢一丁目公園(泉区大沢1の3の1、1・29㌶)―の4施設。このうち仙台港背後地2号・5号公園は未整備の公園予定地、残る2カ所は供用済みの施設となる。

 いずれも事業範囲は整備・再整備から管理運営までを見込み、事業手法はPark-PFIなどの官民連携手法の活用を検討。▽サービス購入型▽収益型▽混合型▽公的不動産利活用▽包括的民間委託▽指定管理者制度―を想定している。事業スケジュールは未定としている。

 国交省主催のサウンディングでは、民間事業者から官民連携手法の実現性や想定手法、役割分担などについて意見を募る考え。11月2日にウェブ会議で開催され、国交省で参加する民間事業者を募集している。

 提供:建設新聞社

4075荷主研究者:2021/10/09(土) 14:45:39

https://kahoku.news/articles/20210922khn000014.html
2021年09月22日 11:51 河北新報
進む二極化、内陸部深刻(4)人口減<耕論・宮城知事選>

 村井嘉浩宮城県知事の任期満了(11月20日)まで、約2カ月。知事が力を入れた施策や課題は、4期16年でどう変遷したのか。秋の知事選を前に、230万人が暮らす県土を耕し、実り具合を確かめる。

(宮城県政取材班)

 数字は残酷なまでに、人口減少の厳しい現実を映し出した。

 宮城県の2020年国勢調査結果。全35市町村のうち8割の28市町で人口が減った。県全体の減少率は過去最高の1・3%。一部の自治体がたどる下降線は、「地方消滅」の危機を訴えた日本創成会議の人口予測「増田レポート」の想定に近い。

 東日本大震災で住民の転出が相次いだ沿岸部の減少率は、気仙沼市5・9%、石巻市4・7%など依然高い水準で推移する。震災後初の調査だった前回15年と比べて「回復」の体だが、地元からは「元にも戻っていない」(市長)と本音が漏れる。

 沿岸被災地よりむしろ、内陸部が深刻かもしれない。白石、角田、登米、栗原の4市はいずれも前回の減少率を上回る7%超。光明は見えない。

 東北唯一の百万都市は独走が続く。仙台市の人口は20年国勢調査で109万7196に達し、過去最高を更新。増加ペースは鈍化せず、人口のピーク予想は27年から1〜2年、後にずれ込む見通しだ。

 人口は経済に直結する。全国で地価の下落傾向が強まる中、旺盛な住宅需要を背景に仙台圏は堅調に推移。直近の消費購買動向調査(18年)では仙台の商圏だけが客数を伸ばした。

 村井嘉浩知事は近年、拠点都市に資源を集中投資して県外への人口流出を防ぐ「ダム論」の利点を語る場面が増えた。インタビューや講演では「一極集中をネガティブに捉えず、いかに効果を同心円状に広げるかが重要だ」と繰り返すが、ダム論には懐疑的な見方も少なくない。

 住民基本台帳人口移動報告によると16〜20年、県内6圏域から仙台市への転入超過数7393に対し、市から東京圏への転出超過数は2・4倍の1万8049に上る(図)。仙台市外の議員からは「水をためるダムではなく、排出するポンプでは」との皮肉が聞かれる。

 「仙台への水流を強めるような県政運営」(県議)も目に付く。(1)栗原市の県循環器・呼吸器病センター閉鎖(16年)(2)登米、栗原両保健所の支所化方針(20年)(3)仙台、石巻、白石、大崎、気仙沼5市にある県高等技術専門校の仙台への集約計画(同)-など、地域拠点の縮小が相次ぐ。

 かつて「県土の均衡ある発展」をうたった県総合計画は本年度更新されたが、具体的な過疎対策への言及は皆無に等しい。新型コロナウイルス禍で地方分散型社会に焦点が当たる中、宮城発の斬新な提言も盛り込まれなかった。

 内陸部のある首長は、広域防災拠点や次世代放射光施設といった大型事業が仙台で展開される現状から「県は仙台を向きすぎていないか」と疑問視。知事は「市町村重視の県政」を基本姿勢に掲げるが、「県の市町村離れが目立つ。自立が難しい地域にどう向き合おうとしているのか分からない」と困惑する。

 「仙台もいずれ人口減少局面に入る。一つの都市にぶら下がる発想は、県全体の沈下につながりかねない」と懸念するのは、被災地のまちづくりにも携わった東北学院大の柳井雅也教授(経済地理学)。「これからは時代や地域に合った社会課題解決型のイノベーター育成こそ必要。県は発想の転換が求められる」と提言する。

[メモ]2020年国勢調査によると、宮城県の人口は230万3487。国立社会保障・人口問題研究所は、40年に193万3258まで減少すると18年に推計した。日本創成会議(増田寛也座長)は14年、人口減で自治体機能の維持が困難となる「消滅可能性都市」として、県内35市町村のうち23市町村を挙げた。

4076荷主研究者:2021/10/09(土) 14:47:18

https://kahoku.news/articles/20210922khn000001.html
2021年09月22日 06:00 河北新報
【独自】仙台市バス全45路線が赤字 20年度、コロナで利用者大幅減

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20210922kahoku01.JPG

 仙台市交通局は2020年度決算に基づく市バスの路線別「営業係数」をまとめた。新型コロナウイルスの影響で利用者が大きく減り、軒並み収支が悪化。19年度に黒字転換した桜ケ丘線を含め、全45路線が赤字となった。10月下旬からバス車内や一部停留所に掲示し、経営状況を知らせる。

 営業係数は100円の収入を得るためにかかる費用で、100を超えると赤字を意味し、数値が大きくなるほど採算性が良くない。

 20年度の路線別係数は表の通り。全路線の平均は193で、19年度の149から44ポイント悪化した。八ツ森線はスクールバス導入に伴い、19年度の2・81倍に相当する4205でワーストだった。市交通局は20年度末、同路線を廃止した。

 係数400以上は秋保・二口、深沼、長町、大和町など計10路線。野草園線、北山・子平町線、瞑想(めいそう)の松線、桜ケ丘線などは係数が大きく悪化した。観光の自粛や通学利用の減少が響いたとみられる。

 全路線の営業収支は46億5158万円のマイナス。赤字幅は14億4319万円膨らんだ。赤字幅の最大は鶴ケ谷・南光台線の3億8732万円、最小は八ツ森線を除くと、東黒松線の1091万円だった。

 市交通局は循環観光バス「るーぷる仙台」を除く全458台の車内に路線別の係数一覧を掲示する。400以上の9路線のバス停76カ所には、より詳細な系統別の係数を貼り出す。担当者は「利用者に経営状況を知ってもらい、バス路線を支えてほしい」と話した。

4077荷主研究者:2021/10/09(土) 15:30:14

https://kahoku.news/articles/20210923khn000024.html
2021年09月23日 15:20 河北新報
東京エレクトロン宮城、技術センターの運用開始 他社と共同研究へ

22日に運用を開始した東京エレクトロン宮城の宮城技術革新センター(手前)。左奥は本社事務棟(東京エレクトロン提供)

 半導体製造装置の東京エレクトロン宮城(宮城県大和町)は22日、他企業との共同研究機能を持つ「宮城技術革新センター」の運用を開始した。世界的な半導体不足の中、サプライヤーと共に次世代を見据えた製造装置の技術開発を進める。

 大和リサーチパークにある本社事務棟の南東に隣接し、約70億円を投じて鉄骨4階、延べ床面積1万9400平方メートルの施設を整備した。1階は最先端の測定器などを備えた共同研究エリア、2階はラウンジ、3、4階には従業員の執務スペースを配置した。

 1、2階はサプライヤーや異業種企業を交えた「オープンイノベーション」の拠点とする。同社は半導体基板上に回路を刻むエッチング装置を手掛けており、新センターでは装置の性能向上や効率的生産につながる技術を研究する。

 IoT(モノのインターネット)や第5世代(5G)移動通信システム、データセンターへの投資が加速する中、世界的に半導体が不足。親会社の東京エレクトロン(東京)など半導体製造装置メーカーは生産能力の増強を進めている。

 親会社の広報担当者は「市場規模は数年先まで拡大基調の見通し。現在の顧客ニーズだけでなく、5年、10年先を見据え、外部企業と共同で技術革新に取り組む必要がある」と話す。

4078荷主研究者:2021/10/09(土) 15:32:45

https://www.kensetsu-sinbun.co.jp/miyagi/article/bukken-area1/7956/
2021-09-24 みやぎ建設新聞 # 物件(仙台圏)
県仙台土木/仙台三本木線の4車線化/来年度以降に設計発注/渋滞解消へ大和IC付近を拡幅

 宮城県仙台土木事務所は、大和町周辺の工業団地群への主要アクセス道となっている県道56号仙台三本木線の渋滞解消に向けて、4車線化事業に取り組む。来年度以降に設計を発注する考えだ。

 仙台三本木線は、仙台市泉区の鳥居原交差点で国道4号から東に分岐して、富谷市、大和町、大衡村を経由し、大崎市三本木の同市三本木総合支所付近で国道4号に接続する道路。全長は約20㌔㍍。

 東北自動車道大和ICや大衡ICの近隣に位置する第一・第二仙台北部中核工業団地など、周辺の工業団地群へのアクセス道路として利用されており、通勤時間帯の渋滞解消が課題となっている。さらに県は、2025年度ごろに受け入れ限度に達する見通しの公的産業廃棄物最終処分場「クリーンプラザみやぎ」(大和町鶴巣)に替わる施設として、同施設北側の民間採石場跡地を候補地に選んだ。これに伴い候補地周辺の環境整備の一環で、近接地を通る仙台三本木線の混雑解消に取り組む。

 今回、拡幅を想定している範囲は、大和町落合舞野地内の大和IC付近から北進して、同町落合松坂地内で県道57号大衡落合線と接続する付近までの延長約1・5㌔㍍。現状は2車線で片側歩道となっている。

 初弾業務として、17日付で当該区間を対象とする「落合相川道路測量業務」を公告している。総合評価は簡易型・実績重視型を適用。申請は10月4日まで受け付け、同7日に開札する。予定価格は874万8000円。参加資格は県内本社の測量(公共測量)A等級。

 この業務では、想定している拡幅延長1・5㌔㍍のうち大和IC側に架かる善川橋の部分などを除いて、路線測量1・0㌔㍍、基準点測量20点、地形現地測量0・15平方㌔㍍を実施する予定。履行期間は22年3月31日まで。

 想定拡幅範囲のうち南側(大和IC側)側で、善川を跨いでいる善川橋は、既存の橋長が67・8㍍で、2車線と片側歩道を有している。

 このほど「善川橋橋梁補修設計業務」の指名競争入札を10月7日に予定しており、橋のコンディションなどを調査する。

 その後、4車線化に向けて、架け替えや拡幅などの検討に取り組む。

4079荷主研究者:2021/10/09(土) 15:35:46

https://kahoku.news/articles/20210924khn000059.html
2021年09月25日 06:00 河北新報
コロナ治療薬開発のレナサイエンス、マザーズ上場 東北大発ベンチャー

宮田敏男教授

 東北大発の医療ベンチャー「レナサイエンス」(東京都中央区)が24日、東京証券取引所の新興市場マザーズに上場した。既に治験の最終段階にある新型コロナウイルス感染症の治療薬をはじめとした新薬候補の開発推進に加え、医療機器、人工知能(AI)といった幅広い医療分野で東北大や企業と連携した研究、開発を強化する。

 レナ社は東北大大学院医学系研究科の宮田敏男教授(分子病態治療学)を中心に2000年設立。宮田氏が発見した化合物を活用し、血栓や炎症につながるタンパク質の活性を抑える「PAI-1阻害薬」の開発などに取り組んできた。

 コロナ治療薬としての治験は、昨年10月からの前期試験で安全性を確認し、現在は国内外の約100人への後期試験を実施中。自宅で内服できる経口薬として肺障害を解消する効果が期待でき、来年3月の治験終了後の速やかな承認と製品化を目指す。

 PAI-1阻害薬は慢性骨髄性白血病、メラノーマ(悪性黒色腫)でも治験が進む。

 また、使い捨てで安価な極細内視鏡の事業化を年度内に予定するなど医療機器開発にも注力。呼吸や嚥下(えんげ)機能、小児発達障害といった診断にAIを応用する研究も有力な事業分野だ。

 24日は公開価格670円を上回る初値976円を付けた。224万株を公募し、資金調達は16億円を超える見通しで、今後は東北大などからの人材確保も進める。

 21年3月期の売上高約2億900万円、資本金約9億円、従業員7人。

 取締役会長を務める宮田氏は「医療の現場に少しずつでも確実に成果を還元するとともに、東北大や地域の活性化という社会的責任を果たしていきたい」と抱負を語る。

 レナ社に対しては東北大出資のファンド運営会社、東北大ベンチャーパートナーズ(仙台市)が1億1100万円を出資。投資先の東北大発ベンチャーで初の上場に樋口哲郎社長は「レナ社の成長だけでなく、東北大の学生が起業や上場を目指すような機運を生み出す効果も期待したい」と歓迎する。

 同じく5000万円を出資する七十七銀行グループの七十七キャピタル(同)の投資先としては2件目の上場となる。

4080荷主研究者:2021/10/17(日) 21:42:13
>>4054
https://www.kensetsu-sinbun.co.jp/miyagi/article/bukken-area1/7962/
2021-09-28 みやぎ建設新聞 # 物件(仙台圏)
富谷市/新都市交通システムの整備手法検討/福山コンサルが契約予定者/地下鉄整備を想定した場合の基本計画など

 富谷市は27日、公募型プロポーザルで選定を進めていた「富谷市官民連携による新たな都市交通システムの整備手法検討調査業務」の契約予定者を、福山コンサルタントに決めた。

 業務は、市民から要望が特に多かった都市交通システムである「地下鉄」の整備について検討する。具体的には地下鉄整備を想定した場合の基本計画および費用便益分析、採算性、さらにPFI方式による整備手法について検討していく。業務期間は2022年3月18日まで。

 同市の都市交通システムについては、過度な自家用車依存からの脱却や地域間交流・連携の強化など、交通を取り巻く課題への対応と望ましい都市像の実現を図るため、18年度に基本的な方向となる「富谷市公共交通グランドデザイン(都市・地域総合交通戦略(基本構想)」を策定。20年度は、各種施策の具体化および事業プログラム等を設定した「富谷市都市・地域総合交通戦略(基本計画)」をまとめている。基本計画で示された「新たな軸となる基幹公共交通の整備」では、仙台市の地下鉄南北線泉中央駅から富谷市明石台地区までの約3・4㌔㍍区間に公共交通を整備することを最重要課題としている。

4081荷主研究者:2021/10/17(日) 21:43:24

https://www.phoenixcontact.com/online/portal/jp?1dmy&urile=wcm%3apath%3a/jpja/web/corporate/press/press_information/5b08f7dd-3613-4b74-b685-65fd9ba81572
東北支店開設のご案内
2021/09/28

 フエニックス・コンタクト株式会社は、この度宮城県仙台市に、国内11拠点目となる東北支店を開設し、2021年10月1日(金)より営業を開始します。

 今回の仙台での支店開設により、東北地域のお客様へのサービスを向上し「お客様のお役に立つ」フエニックス・コンタクトになれるよう努力してまいります。

 記

【東北支店 概要】
事業所名 :フエニックス・コンタクト株式会社 東北支店
住  所 :〒980-0021宮城県仙台市青葉区中央4丁目6-1 SS30 9階
電話番号 :022-226-8890
FAX番号 :022-226-8990
営業開始日:2021年10月1日(金)
支店長 :土屋 克史

4082荷主研究者:2021/10/17(日) 21:47:56

https://kahoku.news/articles/20210928khn000034.html
2021年09月29日 06:00 河北新報
ヨドバシ仙台新ビル、23年4月末開業へ 12階建て、飲食や衣料品店も

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20210929kahoku01.JPG
ヨドバシHDが計画する第1ビルの完成予想図。右側が仙台駅

 家電量販大手のヨドバシホールディングス(HD、東京)は28日、仙台市宮城野区のJR仙台駅東口で計画する複合商業ビル「(仮称)ヨドバシ仙台第1ビル」建設工事の地鎮祭を現地で開いた。家電量販店「ヨドバシカメラ マルチメディア仙台」を核テナントに、2023年4月末の開業を目指す。

 関係者約50人が出席。藤沢昭和社長らがくわ入れし、工事の安全を祈願した。ビルは鉄骨地下1階、地上12階で、延べ床面積7万6460平方メートル。5階までは店舗部分、6〜8階は立体駐車場、9〜12階はオフィスで構成する。複数の商業テナントが入り、飲食施設や衣料品店、食品スーパーなどを検討する。

 ペデストリアンデッキを拡張した上、市道を挟んで建つヨドバシ仙台第2ビル前にエスカレーターを設置。宮城野通方面との回遊性を高める。高速バス4台分の発着所も設ける。

 計画を担当するヨドバシ建物(東京)の安藤修一取締役営業兼管理本部長は「駅東口と宮城野通の沿道を活性化したい」と話した。

 現在、駐車場となっている計画地で11月1日に着工し、店舗部分は23年3月30日、ビル全体の完成は同年4月中を予定している。

4083荷主研究者:2021/10/17(日) 21:54:55

https://kahoku.news/articles/20210929khn000031.html
2021年09月30日 06:00 河北新報
東北大発ベンチャー、小型衛星エンジン開発へ 安全性と高い推進力

エレベーションスペースと斎藤助教が共同開発する高推力エンジン

 地球に帰還する小型人工衛星の開発に取り組む東北大発ベンチャーのエレベーションスペース(仙台市)は、安全性と高い推進力を両立した新型ハイブリッドエンジンの開発に乗り出した。東北大学際科学フロンティア研究所の斎藤勇士助教(宇宙推進工学)と共同研究する。高推進力を実現すれば、従来の小型衛星には難しかった地球への帰還が可能になるという。

 同社によると、人工衛星が地球に帰還するには、衛星軌道から離脱するための高い推進力が必要。通常の小型衛星が採用する電気エンジンは推進力が小さい。高推進力を持つ大型の衛星は固体または液体の燃料を用いたエンジンを使うが、安全性を維持した上での小型化には限界があった。

 共同研究では、危険物でないプラスチックなどの固体燃料と、詳細は非公表の液体か気体を使うハイブリッド方式のエンジンの開発を目指す。一般的な電気式の推力数ニュートンに対し、ハイブリッド式は数百ニュートン級になるという。

 同社は今年2月設立。2023年に大気圏で燃え尽きず地球に帰還できる小型人工衛星の実証機打ち上げを目指す。将来は民間企業などを対象に、宇宙実験などが可能なプラットフォームの提供を計画する。

 小林稜平最高経営責任者(CEO)は「共同研究で開発するエンジンは、小型衛星の移動性能を革新的に高め、新たな利用分野の開拓につながると確信している」と話した。

4084荷主研究者:2021/11/27(土) 22:53:12

https://kahoku.news/articles/20211007khn000057.html
2021年10月08日 06:00 河北新報
ホテル法華クラブ仙台、来年1月営業終了 宴会需要の減少響く

来年1月で営業を終えるホテル法華クラブ仙台=仙台市青葉区本町2丁目

 仙台市青葉区本町の「ホテル法華クラブ仙台」が2022年1月5日で営業を終了することが7日、分かった。開業から37年余り。22年3月で土地・建物の賃貸借契約が満了するのに伴い、新型コロナウイルス禍による宴会需要の減少なども踏まえて退去を決めた。

 経営する法華倶楽部(くらぶ)(東京)が10月に入り、取引先などに営業終了を知らせた。従業員は約60人。社員はアルモントホテル仙台(青葉区)などグループ内のホテルに異動となる見通し。パート従業員は解雇も含め処遇を検討する。

 法華クラブ仙台は1984年5月に開業。地上11階、客室数151。最大300人収容のホールなど大小の会議室・宴会場を6室備える。法華クラブによると、コロナ下でも客室稼働率は8割程度と堅調に推移していたが、売り上げの5割ほどを占める宴会はほぼなくなり、今年4月から宴会営業を休止していた。

 石沢真総支配人は営業終了について「主な理由は契約期間の満了。当面は宴会需要の回復は厳しいと予想され、施設の老朽化なども踏まえ、総合的に判断した」と説明。「宴会場は仙台の官公庁、企業の方に多く利用いただいた。感謝しかない」と述べた。

 土地・建物は、仙台市内でビジネスホテル「ホテルグリーンチェーン」を展開する松月産業が11年に取得している。

 市内では、総合宴会場「仙台勝山館」がコロナ禍による需要低迷を理由に6月末で営業を終了。仙台国際ホテルも宴会場の営業を22年3月末で終え、宿泊・飲食中心の業態に変更する。

4085荷主研究者:2021/11/27(土) 22:57:35
>>4035
https://kahoku.news/articles/20211014khn000038.html
2021年10月15日 06:00 河北新報
仙台勝山館、住販システムGへ売却決定 10月中に引き渡し

仙台勝山館=仙台市青葉区上杉

 6月末で営業を終了した仙台市青葉区上杉の総合宴会場「仙台勝山(しょうざん)館」について、運営していた勝山企業(青葉区)は14日までに、土地と建物を不動産業の住販システムグループ(泉区)に売却することを決めた。売買契約を既に終え、10月中に引き渡す予定。売却額は非公表。

 勝山館は1991年開業。地上6階、地下1階のビルに大小の宴会場やチャペル、能舞台などを備える。勝山企業は庭園や前庭を残すことを条件に、売却先を探していた。

 伊沢平一代表取締役は「景観を維持するため、勝山公園と接する庭園や前庭の樹木などを残すことを条件にお譲りした。建物については寿命なども踏まえて購入者が決めることだ」と話す。

 住販システムグループは、郊外型商業施設やオフィスビルの運営なども手掛け、年商約30億円。今後、築約30年の勝山館の建物や設備の状況について調査し、修繕コストなどを見極めた上で、テナントを募って商業施設などとして活用することを検討している。

 赤木久一社長は「勝山館は仙台の名所とも言える施設。大事にしないといけないと考えている」と話した。

 勝山館は新型コロナウイルス禍で宴会や婚礼が激減し、休業を経て6月末に営業を終了した。勝山企業は隣接地で「レストラン勝山館」の開業を計画している。

4086荷主研究者:2021/11/27(土) 22:57:59

https://www.iwate-np.co.jp/article/2021/10/16/104109
2021.10.16 岩手日報
三陸道で高速バス実証運行 県北バスと宮城交通22日から

 県北バス(盛岡市、松本順社長)と宮城交通(仙台市、青沼正喜社長)は22日、三陸道を活用した高速バス「宮古・気仙沼・仙台線」の実証運行を始める。三陸道の開通に伴い、宮古駅-仙台駅間の移動時間が短縮されたことを踏まえたもので、来年1月末まで実施。新たな観光ルートとして定着させ、交流人口の拡大を図る。

 同線は▽道の駅シートピアなあど(宮古市)▽宮古駅前▽陸中山田駅前(山田町)▽気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザ▽仙台駅東口▽仙台空港-の6停留所をつなぐ。1日2往復で、うち1往復が仙台空港に乗り入れる。

 県北バスによると、宮古駅-仙台駅間は、従来の一般道では5時間超を要していたが、三陸道を通る今回の高速バスでは4時間10分で結ぶ。観光面での需要に加え、圏域の住民や水産関係者らの移動の利便性向上も期待される。

 ◇      ◇

 記事全文は、10月15日付の岩手日報本紙をご覧ください。

4087荷主研究者:2021/11/27(土) 22:59:47

https://kahoku.news/articles/20211018khn000004.html
2021年10月18日 10:59 河北新報
若林区役所駐車場を民間貸し付けへ 夜間・休日の利便性アップ図る

民間事業者に有償で貸し付ける若林区役所の駐車場

 仙台市は若林区役所の平面駐車場を民間事業者に有償で貸し付け、来年2月に時間貸しの一般有料駐車場として運用を始める。区役所が閉庁となる夜間、休日の有効活用に民間ノウハウを取り入れ、市の歳入増も図る狙い。区役所や周辺施設の利用者は引き続き、無料駐車できるようにする。

 若林区役所の駐車場は庁舎の北側と南東側の2カ所あり、面積は合わせて約3900平方メートル。北側は76台、南東側は79台を止めることができる。事業者への貸付期間は3年間。1回(3年間)のみ更新を認める。

 (1)原則24時間の開場(2)区役所の開庁時間帯の利用料金は周辺駐車場の1・5倍以上-などを条件に11月1日まで事業者を募集中。貸付料や管理運営手法の提案をもらい、市民局に設置する選定委員会で決める。

 貸し付け後の一般有料駐車場は区役所、隣接する区中央市民センター別棟内の子育て支援施設「のびすく若林」、南小泉児童館、区社会福祉協議会の利用者を無料とし、新たに道路を挟んで南側の区中央市民センター利用者も対象にする。

 市民センターの有料駐車場は地下に58台分があるが、併設の区文化センターや若林図書館と共用のため、イベント開催時などは満車状態が続く。貸し付けを機に区役所駐車場を使えるようにし、地下駐車場の混雑解消にもつなげるという。

 市は2016年策定の行財政改革推進プラン(現・市役所経営プラン)で、区役所駐車場の有効活用を打ち出した。17年6月には宮城野区役所で一般有料駐車場の運用を始め、今回の若林区役所は2例目となる。

 若林区総務課の担当者は「文化センターや図書館は休日に利用者が多く、駐車場の混雑が課題だった。目の前の区役所駐車場を民間に委ねることで、歳入増にもつながる」と説明する。

4088荷主研究者:2021/12/12(日) 14:50:13

https://kahoku.news/articles/20211022khn000024.html
2021年10月22日 13:34 河北新報
仙台-宮古間、約1時間短縮 三陸道の高速バス実証運行開始

 岩手県北自動車(岩手県北バス、盛岡市)と宮城交通は22日、仙台空港(名取市、岩沼市)とJR仙台駅、気仙沼市、宮古市などを結ぶ高速バスの実証運行を始めた。三陸沿岸道の開通でアクセスが向上した同区間の周遊を促し、交流人口増加につなげる。来年1月末までの期間中、継続運行を見据えてアンケートなどで利用ニーズを調べる。

 同日午前8時、仙台駅東口を出発した第1便には17人が乗り込んだ。仙台市青葉区の50代男性は「仕事でよく宮古市に行くが、新幹線とバスを使っていた。今後は一本で行けて楽になる」と喜んだ。

 出発式で岩手県北バスの松本順社長は「三陸道という社会資本を生かし、地域経済を活性化したい。沿岸の旅の魅力発信にも努める」とあいさつした。

 運行は1日2往復。仙台駅と宮古市の道の駅「シートピアなあど」を行き来し、気仙沼市、岩手県山田町と宮古駅を経由。うち1往復は仙台空港に乗り入れる。同社によると、一般道で5時間以上を要していた仙台駅―宮古駅間が4時間10分に短縮されるという。

 片道運賃は仙台駅―宮古市間3500円、仙台駅―気仙沼市間2100円(子どもは半額)。仙台空港までは500円増し。

 実証運行は、観光庁の既存観光拠点再生・高付加価値化推進事業の採択を受けており、期間中は岩手県沿岸での復興ツーリズムツアーなども展開する。

4089荷主研究者:2021/12/12(日) 14:55:00

https://www.decn.co.jp/?p=123384
2021年10月26日 日刊建設工業新聞 6面
ニトリ/仙台市港区に6万平米の大型物流施設/23年度着工、24年度完成めざす

(仮称)ニトリ仙台DCの完成イメージ(公表方法書から)

 家具量販店のニトリは、海外から東北全域への輸配送拠点となる大型物流施設「(仮称)ニトリ仙台DC(ディストリビューションセンター)」を仙台市仙台塩釜港(仙台港区)の隣接地に建設する。機能集約型拠点として整備する物流倉庫で、建物はSRC造延べ約6万2000平方メートルの規模。2023年度の着工、24年度の完成を目指す。

 25日、仙台市の環境影響評価条例に基づき大規模建築物(延べ5万平方メートル以上)建設に伴う環境影響評価方法書の縦覧を開始した。11月24日まで意見を募集している。

 計画地は宮城野区蒲生3。JR仙台駅から東に約10キロ、七北田川左岸の仙台港南側に位置する。同地区は東日本大震災で甚大な被害を受け、防災集団移転後の跡地。新たな産業集積を推進する都市基盤の再整備地区に位置付けられ、「仙台市蒲生北部被災市街地復興土地区画整理事業」が進められている。用途地域は工業地帯・準工業地帯。敷地面積は約4万0700平方メートル(うち建築面積2万1300平方メートル、緑化面積約5700平方メートル)。

 建物はSRC造4階建て延べ約6万2000平方メートル。物流施設として、倉庫棟、製品や部品を自動搬送し高層ラックに保管する自動倉庫棟、従業員駐車場(205台分)、給油施設などを整備。仙台塩釜港を東北エリアの玄関に位置付けて物流関連事業の拡大と温室効果ガス排出削減の両立を図る。

 今後、環境影響評価を22年度末まで実施する。併せて埋蔵文化財の発掘調査、整理作業も進める。23年度に建築工事に着手し、24年度の完成を目指す。

 環境影響評価はプレック研究所が担当した。

4090荷主研究者:2021/12/12(日) 14:58:54

https://www.kensetsu-sinbun.co.jp/miyagi/article/bukken-area1/8077/
2021-10-27 みやぎ建設新聞(仙台圏)
組合準備委/仙台市・利府町境で区画整理/年内にも本組合設立へ/約11ha対象に253区画の宅地造成を計画

 仙台市と利府町の境界部で土地区画整理事業による宅地造成を計画している仙台市岩切羽黒前利府町神谷沢土地区画整理組合設立準備委員会は、宮城県に対して組合設立の認可申請を行った。早ければ年内にも認可および設立を目指す。

 事業計画書によると、施行場所は県道仙台松島線(通称・利府街道)の西側かつ利府町南部に位置する神谷沢団地の南側。仙台市宮城野区岩切羽黒前地内および利府町神谷沢金沢地内で、区域中央付近から北が利府町、南が仙台市となる。現状は大部分がスギ林で、標高差が約30㍍の丘陵地。

 ここに戸建住宅をメーンとする、1区画当たり平均180平方㍍で253区画の住宅団地を開発する。平均標高は20㍍とし、北側から南傾斜のひな壇に造成。施行面積は10・81㌶で、土地利用計画は宅地と公共用地が約5㌶ずつを占める。

 公共施設は、公園と集会所をそれぞれ中央と北側の2カ所に設けるほか、調整池を南側と北側の2カ所に配置する。区域内道路は、利府街道から進入する幅員12㍍の準幹線道路と、仙台市側からの進入路として幅員7・5㍍の区画道路を置くほか、大部分の区画道路は幅員6㍍の規模とし、一部に幅員4㍍の歩行者専用道路を設ける。

 施行期間は2021〜25年度を予定。なお当該地区は、宮城県が仙塩広域都市計画の変更によって20年5月に市街化区域に編入済み。

4091荷主研究者:2021/12/12(日) 15:03:27

https://kahoku.news/articles/20211029khn000004.html
2021年10月29日 10:55 河北新報
仙台市役所の新庁舎、敷地南西に配置 15階建て、ヘリポートも 中間案公表

勾当台公園側から見た新庁舎の完成イメージ。左下は市民広場、右下は勾当台通

 仙台市は現在地に建て替える市役所本庁舎の基本設計中間案を公表した。新庁舎は地上15階、地下1階で敷地の南西側に整備する。北、東側には低層の市民利用施設や広場を設ける。敷地中央を南北に貫く通路、各建物を2階部分でつなぐ空中通路を配置し、回遊性を持たせる。11月に中間案の市民説明会を開催する。

 新庁舎は高さ約80メートルの鉄骨一部鉄筋コンクリート建て。正四角柱の北西角、南東角をへこませたような形状で夏は南東風、冬は北西風を庁舎に取り込み、ビル風を低減する設計とした。正面玄関は東側に配置し、特徴的な大屋根を設ける。

 延べ床面積は約6万平方メートル。1、2階には市民協働・交流施設や飲食店など商業施設を入れる。3階は機械室などで4〜13階に行政機能、14、15階に議場など市議会機能を持たせる。地下1階は駐車場にする。

 建物は免震構造。3日分の自家発電燃料と7日分の飲料水を備蓄し、災害時は敷地内を一時避難場所として使えるようにする。現庁舎の解体を含む総事業費は472億円と見込む。

 市議会が要望した屋上ヘリポート整備を採用した一方、議会エリアの木造化はヘリ着地時の耐衝撃性などに課題があり断念した。新庁舎の建物構造に影響しない市民利用施設などは、引き続き木造化を検討する。

 基本設計は、事業提案を総合的に審査する「公募型プロポーザル方式」で選んだ東京の石本建築事務所、千葉学建築計画事務所の共同企業体が手掛け、2022年3月に完了させる。

 22年度からは2年間かけて詳細な実施設計を進める。23年度に現庁舎の議会棟などを先行解体し、24年度に新庁舎の本体工事に着手。28年に利用を開始する。現庁舎の解体や市民利用施設の整備を含め、全工事の完了は30年度を予定する。

 市民説明会は11月14日午後1時、15日午後6時の2回、いずれも青葉区のアエルで開催する。各回150席程度の参加者を募集し、ウェブ形式の併用も検討する。参加申し込みは11月上旬から「みやぎ電子申請サービス」で受け付ける。

4092荷主研究者:2021/12/12(日) 15:03:51

https://kahoku.news/articles/20211029khn000006.html
2021年10月29日 17:10 河北新報
JR松島海岸駅の新駅舎、来月15日に使用開始

松島海岸駅の新駅舎のイメージ。エレベーターや連絡通路、観光案内スペースなどを設ける 

 JR東日本仙台支社は28日、県や松島町と整備を進めてきた仙石線松島海岸駅の新駅舎の使用を11月15日に開始すると発表した。

 新駅舎は鉄骨3階、延べ床面積約670平方メートル。駅舎内壁の一部は木目調で、外観は落ち着きのある色合いにした。1階に多機能トイレを備え、新設の1番線ホームと既設の2番線ホームにはエレベーターを設置。3階には1番線ホームへの連絡口があり、展望スペースも設けた。

 1階の観光案内コーナーと土産店、2階のベーカリーカフェは12月1日にオープン予定。2番線ホームの連絡通路とエレベーター、1番線側の転落防止用固定柵は改修中で、来年3月ごろに使用を開始する。総工費約18億円は国と県、松島町、JR東で負担した。

 日本三景松島の玄関口である同駅は1927年に開業した。担当者は「コンセプトは『おもてなしの心かよう 観光拠点としてのシンボル』。バリアフリーに対応したほか、松島の観光案内を備えた」と説明する。

4093荷主研究者:2021/12/12(日) 15:05:15
>>3878 >>3965
https://www.kensetsu-sinbun.co.jp/miyagi/article/bukken-area1/8086/
2021-10-29 みやぎ建設新聞(仙台圏)
仙台市/JR福田町駅周辺の測量設計/玉野総合コンサルが落札/利便性に配慮した駅周辺施設など

 仙台市は、JR仙石線・福田町駅の移設に伴う新駅周辺測量地質調査予備設計業務について、1741万0498円で玉野総合コンサルタントの落札を決めた。

 今月19日に開札したもので、同社のほかオオバが参加。また、中央コンサルタンツ、千代田コンサルタント、日本測地設計が失格となった。予定価格は2175万9000円、最低制限価格は1722万4372円だった。

 現在の福田町駅は、仙台市宮城野区福田町1の12の1地内で1986年3月に完成したS造3階建ての半橋上駅舎。利用者のアクセス手段が自由通路階段のみとなっており、利用者からはエレベーターの設置などバリアフリー化を求める声が挙がっているが、現在の駅敷地が狭あいなため駅移設による対応を立案した。それによると、新たな駅は現在の駅から西側に位置し、仙台車両センター宮城野派出所の南側となるJR所有地内に整備する。

 駅舎はJR東日本が、関連する周辺施設は仙台市が担当。市では、南北への往来が可能で駅に直結するエレベーター付き自由通路や、必要に応じた周辺アクセス道路の改良、駐輪場設置、駅前広場の整備を行う。

 今回の業務は、これまでの計画を踏まえ、利便性等に配慮した駅周辺施設や周辺道路・構造物の設計などを行うもの。

 現在のJR東日本宮城野区総合事務所の東側および線路を挟み南側の周辺施設用地0・18㌶を対象に、駅前広場に導入すべき施設と施設規模の詳細な検討を実施する。また、駅周辺道路とするための既存堀(福田用水)の函渠化に向け、JR横断部も含めた道路予備設計0・33㌔㍍も行う。履行期限は2022年3月25日まで。

 市では今後、今回業務の続きとなる詳細設計を来年度以降に発注する考え。また、同じく来年度に駅自由通路や踏切部分の水路構造物などに関する基本設計をJR東日本に委託する方針だ。

4094荷主研究者:2021/12/12(日) 15:10:11

https://www.yamagata-np.jp/news/202110/30/kj_2021103000661.php
2021/10/30 11:19 山形新聞
シェルター(山形)に農水大臣賞 仙台の木造ビル、高い耐震・耐火性

シェルターが手掛けた全国初の純木造高層ビル。木材利用優良施設コンクールで農林水産大臣賞を受賞した=仙台市

 木造建築メーカー・シェルター(山形市、木村仁大社長)が仙台市のJR仙台駅東口に建設した全国初の純木造高層ビル(7階建て)が、木材利用推進中央協議会主催の2021年度木材利用優良施設コンクールで農林水産大臣賞を受賞した。高い耐震・耐火性能を実現した同社の技術で、都市部への木造高層ビル建設が可能になったことを示すシンボル的建物。表彰式が29日、都内で行われた。

 コンクールは木材の利用促進に寄与する優良施設を表彰している。21年度は72点の応募があり、最高賞の内閣総理大臣賞と、これに次ぐ農林水産、国土交通、環境の各大臣賞を含む13点を特別賞に選んだ。

 シェルターが手掛けたのは、仙台駅東口そばに位置する「高惣木工ビル」(延べ床面積約1130平方メートル)。同社によると、木材とコンクリートや鉄を組み合わせた高層ビルはこれまでもあったが、柱、はりなど主要構造部に製材を使用した高層ビルは全国初という。いずれも同社が開発した、耐震性の高い接合金物工法「KES構法」と、核になる製材を束ねた木材(荷重支持部)を石こうボードで囲み、さらに外側を木材(表面材)で覆った木質耐火部材「COOL WOOD(クールウッド)」で建設した。使用木材は東日本大震災の被災3県と栃木県から調達した。今回の受賞は木材利用量が多く、地元材を優先使用した点も評価された。

 同社は「日本で初めて全て木造で、さらには製材で建てた7階建て木造ビル。完成までさまざまな困難があったが、プロジェクトに関わった全ての方に深く感謝する。これからも山形から全国、世界へ『木造都市』を発信していく」とコメントした。

4095荷主研究者:2021/12/12(日) 15:11:36

https://www.kensetsu-sinbun.co.jp/miyagi/article/bukken-area1/8089/
2021-11-01 みやぎ建設新聞(仙台圏)
組合設立準備委/仙台市下愛子地区で土地区画整理事業/今月の組合設立目指す/総事業費28億余、事業計画の縦覧開始

 仙台市愛子土地区画整理組合設立準備委員会(仙台市青葉区上愛子 佐藤利明委員長)は、仙台市青葉区下愛子観音堂ほかの約16万6000平方㍍エリアを対象に商業・業務系の拠点形成を図る目的で土地区画整理事業を計画。本組合の設立認可申請を仙台市に行うとともに事業計画の縦覧を開始した。本組合の設立認可は今月末を予定しており、その後12月中旬に組合設立総会を開催。来年春ごろからの本格着工を目指す。総事業費は28億余。

 縦覧は今月11日まで、仙台市HPもしくは同市都市整備局市街地整備部市街地整備課で実施。意見書の提出は同25日まで受け付ける。

 この事業は、人口が増加しているJR仙山線・愛子駅周辺エリアと錦ヶ丘エリアの中間地点に位置する青葉区下愛子の観音堂地区において、道路など公共施設の整備改善・土地利用度向上による良好な市街地形成と大街区・共同利用による商業・業務系土地利用による地域拠点形成を目指すもの。

 施行地区は青葉区下愛子観音堂、峯岸前、葉前場、稲荷前、志出の各一部の16万5855・46平方㍍で、国道48号と県道秋保温泉・愛子線の交差点東側に位置する、国道48号を挟んだ南北に広がるエリア。近隣には仙台市青葉区宮城総合支所などが立地している。施行後の土地利用については、道路や公園などの公共用地が5万8858・22平方㍍、宅地が4万9517・24平方㍍(民有地・公有地計)、保留地は5万7480平方㍍。総事業費は28億7400万円としている。基本設計などは昭和が担当した。

4096荷主研究者:2021/12/12(日) 15:15:47

https://www.kensetsu-sinbun.co.jp/miyagi/article/bukken-area1/8098/
2021-11-04 みやぎ建設新聞(仙台圏)
仙台市/R286・南赤石工区の測量等/大江設計の落札決定/工事用道路は来年度以降に着工へ

 仙台市は、国道286号南赤石工区の用地測量等業務を1510万7770円で大江設計に委託した。

 10月19日に開札したもので、同社のほかサトー技建、東北パシフィックが参加。また、復建技術コンサルタントが失格となった。予定価格は1907万5000円、最低制限価格は1510万7770円だった。

 国道286号については現在、仙台市と宮城県が共同で線形改良を計画。仙台市太白区坪沼から川崎町支倉川窪地区に至る約2・7㌔㍍を対象とし、仙台市はこのうち川崎町の境までの約1・4㌔㍍の事業を担当。残る川崎町側約1・3㌔㍍は宮城県が施行する。仙台市側には構造物として橋長207㍍、PC3径間連続箱桁の1号橋や延長447㍍、内空断面積約74平方㍍の第1号トンネルを設ける予定だ。

 今回の業務では、トンネルの区分地上権の設定に向けた路線測量0・55㌔㍍や用地測量11・3㌶を実施する。また、工区内を流れる碁石川右岸からの進入路となる工事用道路の詳細設計0・26㌔㍍なども行う予定としている。

 履行期限は2022年3月31日まで。

 来年度以降、今回業務で設計する工事用道路の整備に着手する方針だ。

4097荷主研究者:2021/12/12(日) 15:18:27

https://www.kensetsu-sinbun.co.jp/miyagi/article/bukken-area1/8104/
2021-11-05 みやぎ建設新聞(仙台圏)
宮城テレビ放送/有効活用の検討へ/仙台市泉中央に用地取得/仙台市地下鉄泉中央駅東側の約6100㎡

 宮城テレビ放送(仙台市宮城野区日の出町1の5の33 大沼裕之代表取締役社長)は、仙台市泉区泉中央1丁目の用地約6100平方㍍を取得した。今後、取得した用地の有効活用を検討する。

 今回同社が取得した用地は、仙台市泉区泉中央1の3の1ほか地内で仙台市営地下鉄南北線泉中央駅の東側近隣地。宮城県警泉警察署の北側に位置し、泉中央通り線と泉ヶ岳通り線に隣接した、現在は有料駐車場として使用しているところ。以前は大手商社が所有していた。

 同用地周辺は、1980年に仙台市に隣接する当時の泉市が副都心形成に向けた土地区画整理事業を施行したエリアで、区画整理内には仙台市泉区役所(当時の泉市役所)をはじめセルバやアリオ仙台泉などの商業施設があり、仙台市内北部の中心地区を形成。

 宮城テレビ放送は、70年にTBS系列の東北放送、フジテレビ系列の仙台放送に続く宮城県内で3番目の民放局として開局。日本テレビ系の東北ブロックの基幹局で2020年10月には開局50周年を迎えた。既存の放送局は老朽化が著しく、施設のある宮城野区日の出町地内は近年のゲリラ豪雨による浸水で隣接する国道45号が冠水するなど、報道取材にも影響が出ていた。

 宮城県内の放送局では、近年、老朽化した施設の整備が相次いで進められており、仙台放送が04年に仙台市青葉区上杉5丁目に新社屋を建設したほか、日本放送協会が18年に仙台市青葉区錦町1丁目から青葉区本町2丁目に移転、20年に東北放送が仙台市太白区八木山香澄町で社屋を建て替え、仙台市青葉区双葉ケ丘2丁目にあった東日本放送は今年、仙台市太白区あすと長町1丁目で業務を開始している。

4098荷主研究者:2021/12/12(日) 15:19:57

https://kahoku.news/articles/20211105khn000060.html
2021年11月06日 06:00 河北新報
【独自】東北福祉大「鉄道ステーション」閉館へ 関係者、資料の散逸懸念

 東北福祉大がJR仙山線東北福祉大前駅の隣に2007年開設した「鉄道交流ステーション」(仙台市青葉区国見)を、来年3月末限りで閉館する方針を固めたことが5日、分かった。東北の発展に貢献した鉄道の歴史を伝える文献や写真、模型を収蔵し、地域コミュニティーの拠点としての役割も担った。閉館後の扱いは未定で、関係者は「貴重な史料が散逸してしまうのではないか」と懸念する。

交流電化に関する史料や模型が保管されている東北福祉大鉄道交流ステーション=2014年8月、仙台市青葉区国見1丁目

 今年5月下旬、学内外の委員で構成するステーション運営会議の席上、大学側の意向が口頭でメンバーに伝えられた。大学側は学生の利用を念頭に改装する方針を示し、史料や鉄道模型など収蔵品を片付けるよう求めたという。

 同大PR課の担当者は取材に対し「今後については何も決まっていない。現段階で話せることはない」と述べた。

 ステーションは、東北福祉大前駅に隣接する同大ステーションキャンパス館の3階部分にある。改札口に直結した玄関を入ってすぐの展示室(約50平方メートル)と模型館「TFUスカイトレイン」(約25平方メートル)から成る。

 東北福祉大前駅は同大が建設費を負担して建設が進められた請願駅で、キャンパス新築に合わせて2007年に開業した。周辺の開発許可に当たり市などから地域との連携を深めるよう求められ、仙山圏の交流拠点としてステーションを開設した。

 仙山線では新幹線や東北線に用いられている交流電化方式の試験が全国で初めて実施されたことから、関連の技術資料や記録、証言を数多く収蔵。高齢となった元技術者や元機関士への聞き取り調査にも取り組んでいた。

 他界した愛好家から大型鉄道模型「HOゲージ」200両超の寄贈を受け、13年にはTFUスカイトレインを設けていた。ステーション運営には市民団体「みちのく鉄道応援団」(仙台市)が協力してきた。新型コロナウイルス感染拡大に伴い20年4月から臨時休館している。

 応援団の代表幹事を務める佐藤茂さん(64)は「交流電化の史料を重点的、体系的に保管している施設は他に例を見ない。愛好家らから『大学であれば必ず未来に受け継いでくれる』と期待され寄贈された史料でもある。引き続き保管、展示してほしい」と話す。

4099荷主研究者:2021/12/12(日) 15:20:46
>>4080
https://kahoku.news/articles/20211106khn000001.html
2021年11月06日 09:50 河北新報
地下鉄延伸へPFIの可否検討 宮城・富谷、コンサルに調査委託

仙台市地下鉄南北線

 仙台市地下鉄南北線泉中央駅(泉区)以北の地下鉄延伸を目指す宮城県富谷市は本年度、新たな整備手法として、PFI(民間資金活用による社会資本整備)方式の可否の検討に着手した。先月、福岡市のコンサルタント業者と調査委託契約を交わし、本年度中に調査結果の報告を受ける見通し。

 市によると調査は、泉中央-明石台(富谷市)の約3・4キロに地下鉄路線を設けると想定し実施。「地下鉄整備の基本計画」「費用便益分析」「PFI事業のメリットと関係法令等の整理」など9項目を業務内容に挙げた。

 単線または複線で整備した場合の経路や中間駅の位置、将来の需要予測、運賃外収入などを検討し、PFI方式の利点を調べる。約30に及ぶ細目を列挙し、仙台市の利用者にとってのメリットや地下鉄南北線への影響なども明記した。

 富谷市交通政策推進室の担当者は「PFI方式で事業を進めれば、採算性の確保や行政の負担軽減が期待できる」と言う。同室によると、全国でPFI方式で地下鉄を整備した前例はないという。

 市は2019年度にまとめた都市・地域総合交通戦略の基本計画で、基幹公共交通の整備を最重要施策に位置付け、30年以降の長期目標として、地下鉄整備を例示した。

 泉中央-明石台を整備区間に挙げ、事業費を400億〜600億円、年間の運行経費を約4億3000万円と試算。計画策定後の協議で、採算性確保の観点から、PFI方式の検討が新たに浮上したという。

 若生裕俊市長は15年の富谷町長選(当時)で、地下鉄延伸を公約に掲げ初当選した経緯を踏まえ「地下鉄整備は1丁目1番地の公約。選択肢の一つとしてPFI方式の可能性を多面的に検討し、実現に向けた具体策を見いだしたい」と話す。

4100荷主研究者:2021/12/12(日) 15:37:08

https://kahoku.news/articles/20211110khn000044.html
2021年11月11日 06:00 河北新報
勾当台公園、仙台市役所新庁舎と一体活用へ 市が再整備素案

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20211111kahoku01.JPG
再整備が検討される勾当台公園の「いこいの広場」

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 仙台市は勾当台公園(青葉区)再整備基本構想の素案を公表した。勾当台通の直線化に伴い1989年に再整備され、30年以上が経過した公園を一新。「仙台の庭」として価値を高め、建て替える市役所本庁舎との一体的な活用を目指す。

 公園を三つのエリアに分け、再整備方針を示した。勾当台通西側の「にぎわいの広場(市民広場)」は交流・にぎわいの拠点。一番町商店街から定禅寺通、つなぎ横丁、市民広場、市役所本庁舎と南北に直線でつながる空間形成を目指す。

 市民広場と表小路、市役所敷地内の広場の一体的な利用も目指すとともに、防災機能を備え、災害時の対策拠点としても活用する。イベント用の電源や給排水設備なども拡充させる。

 県庁西側にある「歴史の広場」は勾当台通との一体的な歩行空間を形成する。多くの路線バス、高速バスが止まる「県庁市役所前バス停」と連動させた休憩スペース配置などを目指す。

 県庁南側の「いこいの広場」は、都心のまとまりある緑と広場空間を再構築する。野外音楽堂の改築と再配置、芝生広場の設置を検討するほか、トイレや売店のリニューアル、カフェ開設なども視野に入れる。

 素案は2日にあった有識者の再整備検討懇話会で説明された。委員からは「親子が楽しめるよう遊具を設置してもいい」「回遊性を高めるため、エリアごとの役割を分散させてみてはどうか」などの意見が出た。

 市は本年度内に基本構想をまとめ、22年度中に基本計画を策定する。再整備の工事は25年度に着手し、30年度の完了を目指す。

4101荷主研究者:2021/12/12(日) 15:46:19
>>3490 >>3864
https://kahoku.news/articles/20211114khn000001.html
2021年11月14日 06:00 河北新報
仙台工業団地、仙台東IC付近に移転 23年秋まで 跡地に商業施設

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20211114kahoku01.JPG
移転する仙台工業団地。工場や設備の老朽化が課題となっている=仙台市若林区六丁の目元町

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造成工事が進む移転先の農地=仙台市若林区六丁目南

 仙台工業団地(仙台市若林区)が2023年秋ごろまでに、仙台東部道路の仙台東インターチェンジ(IC)付近に移転することが決まり、移転先で造成工事が進んでいる。市地下鉄東西線六丁の目駅に近い跡地には、大型商業施設やマンションの建設が計画されており、再開発による市街地の活性化に期待がかかる。

 仙台工業団地協同組合によると、移転先は若林区六丁目南の農地。現在地から東に約2・5キロ先にある。敷地面積は9・7ヘクタール。昨年8月に始まった造成工事は7割ほどが終わり、来年3月までに完了するという。

 移転の総事業費は約118億円。協同組合に加盟する機械器具や金属製品などの製造業者19社のうち、16社が来年7月から順次移転する。新たな企業も複数進出する予定となっている。

 現在の工業団地は移転完了後に跡地の造成工事に着手する。六丁の目駅の南西に広がる6・9ヘクタールの敷地に、26年3月までに商業施設やマンションが相次ぎ完成する見通し。駅周辺の街並みは大きく姿を変える。

 仙台工業団地は1963年に造成された。市内に点在する中小企業が協同組合を設立し、64年に操業を開始した。半世紀が経過し、工場や設備が老朽化したほか、2015年の東西線開業で周辺開発が進むとみられたため、協同組合が02年に移転の検討を始めた。

 08年に移転準備委員会が発足。複数の移転先が挙がり、現在地に近く東部道路に隣接し、交通アクセスに優れた農地が有力候補になった。だが、リーマン・ショックや東日本大震災が発生し、一時中断となった。

 震災後、農地は国の大規模圃場整備の対象に含まれた。市は除外するよう国に働き掛け、18年5月に市街化区域に編入した。協同組合は18年6月に農地を買い取り、市は20年5月に移転計画を正式に認可した。

 協同組合の梶原功理事長(77)は「老朽化が課題だったため、移転先が決まってよかった。新工業団地では環境に配慮した取り組みを進めたい。跡地は地域に喜んでもらえるような場所になればいい」と話した。

4102荷主研究者:2021/12/12(日) 16:13:17

https://kahoku.news/articles/20211112khn000027.html
2021年11月15日 06:00 河北新報
需要予測の差埋まらず 仙台市ガス民営化 挫折の要因(上)

 仙台市ガス事業民営化が再び白紙に戻った。市は9月、事業継承者の公募に唯一応じた東北電力など4社グループの提案を退け「該当者なし」と決定した。2009年の前回民営化の頓挫から10年余り。満を持して挑んだ一大プロジェクトはまたも挫折した。浮き彫りになったのは、都市ガス事業を巡る官民の認識差。双方の溝はなぜ生まれたのか、要因を探った。
(報道部・古賀佑美)

ガス事業民営化の公募結果を知らせる仙台市の発表資料、東北電の樋口社長(左下)、橘川委員長から答申書を受け取る郡和子市長(右上)のコラージュ

 民営化後の5年間で需要家が約2万件減少する-。

 事業提案書に記された将来予測にガス局幹部は拍子抜けした。市が民営化目的の一つに掲げた「ガス事業の永続的発展」とは相いれない内容。到底、受け入れられない見立てだった。

 有識者でつくる民営化推進委員会の橘川武郎委員長も9月7日の答申書提出後の記者会見で「ガス事業者としての矜持(きょうじ)を感じられない」と予測を一蹴した。

 応募した東北電と東京ガス、石油資源開発(東京)、カメイの4社グループは、17年の都市ガス小売り全面自由化に伴う競争激化を理由に挙げ、民営化後の道のりをシビアに描いた。

 資源エネルギー庁によると、自由化以降に他事業者などに契約を切り替えた割合「スイッチング率」は、3月末時点で東北は0%だが、他地域は関東17・8%、中部16・0%、近畿22・5%に及ぶ。2万件の予測は減少率に直すと5%程度で必ずしも高くはない。

 東北電の樋口康二郎社長は9月末の定例記者会見で「電気もガスも自由化が進み、競争にさらされている状況からすると2万件は妥当な数字だ」と強調した。

 一方、市の将来予測はどうか。ガス局は20年度末の需要家(空き家を含む)34万3288件は25年度末に34万2299件となり、5年間の減少は989件にとどまると試算。4社グループと期間は異なるが、予測には20倍の開きがあった。

 「民営化した途端、競争が起きるとは考えにくい」と担当者は4社グループの予測に首をかしげる。都市ガス事業は燃料調達や導管の保安が必要で、参入障壁はそもそも高いとされる。国は20年、卸供給の新規参入を促す新制度を創設したが、仙台圏では参入がない。

 エネルギー競争が激しい地域は地元の電力、ガス事業者がそれぞれ他地域の電力、ガス事業者と組み、セット販売で顧客を奪い合う構図が多い。地元の東北電を含むグループが市ガスを引き継ぐケースでは「競争相手が想定しづらい」(ガス局幹部)という。

 2万件減の予測はガス局や推進委の一部に「東北電が電気に切り替えさせた分も含むのではないか」との疑念さえも抱かせた。市は4社グループの提案をガス事業の永続的発展とは「整合しない」と結論付けた。

 「腹を割った話し合いはできなかったのか」。2度目の白紙を報告した市議会9月定例会では、応募者とのコミュニケーション不足を指摘する声が相次いだ。

 4社グループが提案書を作成する際、ガス局と行う「円滑継承協議」は約4カ月間続いたが、保安や人員体制の構築に多くの時間が割かれ、白紙の最大要因となった事業環境の将来展望は議論されなかった。

 ガス局の担当者は「ガスの需要を落とさないことは大前提。相手も理解していると思った」と明かす。売る側と買う側の事業観の違いは、6月末の提案書提出まで表面化しなかった。

 氏家道也ガス事業管理者は「応募者と価値観を擦り合わせる機会を設けるべきだった」と反省する。

[仙台市ガス事業民営化]2019年2月、郡和子市長が事業継承者の公募再開を表明し、7月に有識者の民営化推進委員会を設置。事業提案を総合的に審査する「公募型プロポーザル方式」で20年9月に公募を開始した。最低譲渡価格は400億円と設定。東北電力など4社グループが応募したが、審査結果は200点満点中85・3点にとどまった。推進委は9月7日に「該当なし」と答申し、郡市長も翌日、同様に決定した。市ガスは仙台、多賀城など7市町村に供給。約34万戸の総需要家戸数は公営で全国最大規模。

4103荷主研究者:2021/12/12(日) 16:13:46

https://kahoku.news/articles/20211114khn000016.html
2021年11月15日 06:00 河北新報
LNG調達費が重荷に 仙台市ガス民営化 挫折の要因(中)

 仙台市ガス事業は原料の液化天然ガス(LNG)を自前で調達する。公営としては全国で同市のみ。宮城野区のガス局港工場にある仙台LNG基地には、タンカー「アマンセンダイ」がおおむね20日おきに、調達先のマレーシアから入港する。

 アマンセンダイが一度に運べるLNG量は約8200トン。国内主流の標準船の約7万トンに比べ、はるかに小さい。構造上、港工場に標準船が入港できないことがネックとなっている。

 ガス局は「小舟」を使わざるを得ない上、マレーシア企業と2027年度まで10年契約を結んでいる。原料調達費は民間に比べ2割程度高く、需要家が支払うガス料金にも響いている。

港工場に入港するLNGタンカー「アマンセンダイ」=仙台市宮城野区港4丁目(市ガス局提供)

 民営化に向けた事業継承者の公募で唯一応じた東北電力、東京ガス、石油資源開発(東京)、カメイの4社グループは希望譲り受け価格を最低譲渡価格と同じ400億円と提示した。

 東北電の担当者は「マレーシア企業との契約が残る5年間の原料調達コストを基に、事業性評価を算定した」と金額の根拠を説明する。原料調達のコスト高が最低譲渡価格からの上積みを阻んだ一因とみられる。

 関係者によると、4社グループは港工場に近接する東北電の新仙台火力発電所(宮城野区)にあるLNG基地の活用を提案したという。同LNG基地は標準船の入港が可能。港工場との接続には数十億円かかるものの、長期的には原料調達費が抑えられる。

 そもそも、公営の市ガスが自前のLNG基地を持ったのには理由があった。

 全国のガス大手は1960年代以降、石炭や石油から天然ガスへの燃料切り替えを進めたが、東北には90年代になっても民間のLNG基地がなかった。遠方から陸上輸送するにも市ガスは事業規模が大きいため、自ら基地の整備に乗り出した。

 エネルギー事業に詳しい日本総研リサーチ・コンサルティング部門ディレクタの段野孝一郎氏は「公営事業者の自前調達は当時は画期的だったが、事業譲渡に当たってはプラスに働かなかった」と指摘する。

 仙台市に先行し、公営ガスの民間譲渡を進めた福井、金沢、大津3市はLNG基地がなく、それぞれガス、電力会社から購入していた。いずれも事業継承者の公募に複数グループが応じ、競争原理が働いた。

 段野氏は「公営に原料を販売していた事業者は卸先を失う恐れがあった。売り上げ減少に直結する問題で、手を挙げざるを得なかった」と背景を解説する。

 これに対し、仙台市ガスは自前調達のため、ライバル事業者に譲渡されても損失はほぼなく、強い応募動機が生じなかったとみる。

 それでも、専門家の間では「仙台でも競争が起きる可能性はあった」との見方が多い。この10年、標準船が入港できるLNG基地が仙台周辺に増えたためだ。

 石油資源開発が2018年に整備した相馬LNG基地(福島県新地町)は、仙台-新潟間パイプラインと岩沼市でつながる。大手の大阪ガスが関わっており、業界内で注目を集めている。

 仙台の民営化は東北電と石油資源開発がグループを形成し、結局、他に応募はなかった。市ガス事業民営化推進委員会の橘川武郎委員長は企業名を伏せた上で、競争が起きなかった理由を「(競争する)可能性があった所が組んだからではないか」と指摘した。

[仙台LNG基地]1997年、仙台市が宮城野区の仙台港に整備した東北初の液化天然ガス(LNG)基地。敷地面積は約9万8000平方メートル。LNGは地下式タンクに貯蔵され、ポンプで気化器に送られ、温められて気体の天然ガスとなる。熱量調整後、臭いが付けられ各家庭や事業所に都市ガスとして供給される。天然ガスはパイプラインで新潟の民間LNG基地からも受け入れている。港工場は東日本大震災の津波で被災し、一時期、稼働が停止した。

4104荷主研究者:2021/12/12(日) 16:14:16

https://kahoku.news/articles/20211114khn000017.html
2021年11月15日 06:00 河北新報
即時値下げ提示されず 仙台市ガス民営化 挫折の要因(下)

 2017年の都市ガス小売り全面自由化を契機に、全国で多彩な新サービスが次々と誕生している。

 エネルギー各社は首都圏や関西圏を中心にガスと電気のセット販売に加え、携帯電話などの通信や高齢者の見守り、鍵のトラブル対応など暮らしに関わるサービスを幅広く展開し、顧客争奪戦を繰り広げている。

 公営の仙台市ガスは、この波に乗れない。提供できるサービスを限定した地方公営企業法の規制が立ちはだかる。市が民営化を目指す理由の一つがここにある。公募条件に「市民サービスの向上」を入れ、目に見える方策としてガス料金の引き下げを期待した。

 事業継承者に唯一応募した東北電力、東京ガス、石油資源開発(東京)、カメイの4社グループは新サービスとして、自動検針ができる「スマートメーター」による見守りサービスや電気、LPガス、灯油宅配のセット販売を提案した。

 ただ、料金の引き下げは「5年後に利益が出れば検討する」にとどめた。東北電の担当者はマレーシア企業との契約が残る割高な原料調達費や税負担、システム開発などのコスト増を考慮し「すぐの値下げは提案できなかった」と明かす。

 有識者でつくる市の民営化推進委員会は、提案審査で「市民サービスの向上」を30点満点中14点と厳しく評価した。「明示的に料金の引き下げを提示してほしかった。市民に民営化の意義が見えにくい」と答申し、市も同様に判断した。

最新のガス機器を展示・販売したガスフェア。来年度の民営化を見据え、今年で最後になるはずだった=5日、仙台市青葉区の仙台国際センター

 目指したはずの民営化を先送りしたことで、市民が自由化のメリットを享受する機会もお預けとなった。

 今月5日、青葉区の仙台国際センターであったガス局主催の「ガスフェア」。訪れた若林区の主婦(45)は「電気料金で得られるポイントをガス料金とセットにできたら、お得になったのに…」と残念そうに語った。

 人口減少に伴い、都市ガス市場が今後、縮小均衡へ向かう中、市が民営化に求めたのは多彩なサービスと値下げの「両立」だった。

 東北大大学院経済学研究科の吉田浩教授(公共経済学)は「民営化すると、より安く、より良いサービスが、すぐ実現できるというのは過剰な期待。民営化は魔法のつえではない」と指摘する。

 郡和子市長は今回の民営化を白紙に戻した後も「経営形態の見直しが必要との認識に揺らぎはない」と強調する。年度内に一連の公募手続きを外部の目で検証し、3度目となる事業継承者の公募に意欲を見せる。

 「市民の重要なインフラであり続けた都市ガスという資産を生かさなければならない」とも語り、好条件でしか事業譲渡はしないとの姿勢を崩していない。

 これに対し、市議会9月定例会では「市民の利益になる判断だろうか」と白紙化を疑問視する声も出た。

 ベテラン議員は「3度目の公募で譲渡価格が(4社グループが提示した)400億円を下回れば大損失」と指摘。好条件でなくても提案を受け入れる政治判断も必要だったと訴えた。

 検証作業を前に、市役所内では運営権のみ売却する「コンセッション方式」の採用のほか、ガス局の株式会社化など大胆な民営化アイデアも浮上している。

 再び白紙に戻した決定が市民の財産を安売りしなかった「英断」となるか、千載一遇を逸した「失政」となるかは、3度目の結果に懸かっている。

[都市ガス小売り全面自由化]都市ガスの需要家が供給事業者を選べる自由化は、1995年の大口を皮切りに範囲を拡大。2017年4月に家庭用の小口も対象となり、完全自由化となった。地域独占が認められていたガス事業者を小売り、導管、製造に分割。新規参入した小売事業者が、導管事業者と託送契約することで料金を自由に設定できる。新規事業者に契約を切り替えた割合「スイッチング率」は21年3月末時点で全国16.8%、東北0%。

4105荷主研究者:2021/12/12(日) 16:14:52

https://kahoku.news/articles/20211115khn000039.html
2021年11月16日 06:00 河北新報
松島海岸駅にエレベーターや多機能トイレ 新駅舎の利用開始

利用が始まった松島海岸駅の新駅舎

 JR東日本は15日、仙石線松島海岸駅(宮城県松島町)の新しい駅舎の利用を開始した。新設の1番線ホームにエレベーターを設けるなどバリアフリー化を図ったほか、観光拠点としての機能を強化した。

 新駅舎は鉄骨3階、延べ床面積約670平方メートル。1階には多機能トイレを備えたほか、車いすや荷物を持った人がスムーズに通れるよう、自動改札機3台のうち1台に通路幅が約90センチの幅広タイプを導入した。

 1番線ホームに隣接して松島湾を望む展望スペースを設けた。1階待合室には観光案内機能を備えるディスプレーを設置する。12月1日に1階に土産店、2階にカフェが開店する予定。

 仮駅舎は12月末ごろに撤去が完了する見込み。既設の2番線ホームのエレベーターは整備中で、来年3月ごろに使用を開始する。家族4人で訪れた千葉市の自営業田中伸一さん(76)は「エレベーターがあると高齢者も助かるのではないか」と話した。

 松島町によると、旧駅舎は東日本大震災の津波被害を免れた。

改札口の中央に設けられた幅広タイプの自動改札機

1階の改札口と3階のホームを結ぶエレベーター

4106荷主研究者:2021/12/12(日) 16:16:59

https://kahoku.news/articles/20211117khn000024.html
2021年11月17日 17:10 河北新報
仙台のオフィス空き室率低下、6・30%に 10月・東京を下回る

仙台の市街地

 オフィスビル仲介の三鬼商事仙台支店がまとめた仙台市の10月のオフィスビル空き室率は、前月比0・21ポイント低下の6・30%と3カ月連続で下がった。2002年1月の月次調査開始以来初めて、東京(6・47%)を下回った。

 2カ月連続して全5地区で低下した。仙台駅前は、仙台駅東口のオフィスビルへの移転に伴う大型2次空室の成約が進み、0・30ポイント低下の6・30%。一番町周辺は0・02ポイント下がり、5・86%。銀行の支店撤退などの解約があったが、郊外からの事業所移転や人材派遣会社の分室開設による大型成約も見られた。

 宮城県庁・市役所周辺は、小規模な成約があり、0・08ポイント低下の6・55%となった。仙台駅東は0・29ポイント下がり5・85%で、住宅メーカーの館内増床があった。周辺オフィスは自社ビルからの移転などの成約があり、0・65ポイント低下の9・62%だった。

 仙台支店の担当者は「分室の開設や郊外からの移転が続き、大きな解約の動きは見られないため、空き室率の低下傾向は続くのではないか」とみる。調査対象は延べ床面積990平方メートル以上の356棟。

4107荷主研究者:2021/12/12(日) 16:22:38

https://kahoku.news/articles/20211118khn000054.html
2021年11月19日 06:00 河北新報
【独自】みやぎ県北高速幹線道路、12月17日全線開通 「復興道路」県内分完了へ

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20211119kahoku02.JPG

 東日本大震災以降、復興支援道路として整備が加速された「みやぎ県北高速幹線道路」(24キロ)が12月17日、全線開通することが分かった。唯一開通していなかった登米市の佐沼工区(3・6キロ)で工事が完了するめどが立った。震災を機に復興道路と位置付けられた縦軸の三陸沿岸道と横軸の復興支援道路は、宮城県内分が全てつながる。

 県北部の沿岸と内陸を結ぶ広域道路網が構築され、地域産業の振興や救急医療の改善が期待される。当日は午後1時半から佐沼インターチェンジ(IC)近くで開通式を行う。一般開放は午後4時半を予定する。

 みやぎ県北高速幹線道路は1995年度に着工。震災以降は国の復興事業の一環で工事が進み、中田工区(4・7キロ)が2018年12月、築館工区(1・7キロ)が19年6月に開通した。

 全線開通は当初20年度を目指したが、佐沼工区の地盤改良などに時間を要し、21年度にずれ込んでいた。同工区は事業費約186億円。県管理橋では県内2番目の長さとなる紫雲山大橋(741メートル)を含む。

 同道路では東北自動車道と接続する栗原IC(仮称)を整備中。完成時期は未定。

 三陸沿岸道は今年3月、気仙沼港-唐桑半島IC間が開通。県内の三陸道は全区間がつながった。

4108荷主研究者:2021/12/12(日) 16:23:01

https://kahoku.news/articles/20211119khn000038.html
2021年11月19日 18:17 河北新報
エスパル仙台Ⅱが改装オープン JR仙台駅西口、「ゴンチャ」など出店

ゆったりと買い物できるよう通路を広めにし、明るい色調でデザインされた店内

 仙台ターミナルビル(仙台市)がJR仙台駅西口で運営する商業施設「エスパル仙台Ⅱ」が19日、リニューアルオープンした。ファッションや雑貨、カフェなど9店舗で構成し、うち5店舗が新規出店。衣料や家具、パンなどを扱う核店舗「ベイクルーズストア」は26日に開店する。

 東北初出店は、米国系のセレクトショップ「ロンハーマン」、香りの専門店「アットアロマ」の2店舗。新規出店の「ゴンチャ」は、台湾の阿里山(ありさん)で栽培された高級茶葉のウーロン茶や紅茶と、タピオカや黒糖、ミルクなどと組み合わせたメニューが味わえる。

 ゴンチャジャパン(東京)マーケティング本部の畑千絵部長は「上質なお茶の多様な楽しみ方を知ってもらいたい」と話す。

 ベイクルーズストアは「ジャーナルスタンダード」「エディフィス」などで知られるベイクルーズ(東京)が運営するEC(電子商取引)サイトで、リアル店舗は国内初出店。東北初登場の「フレームワーク」「レショップ」など12ブランドを扱う。

 「シップス」「アフタヌーンティー・ティールーム」など既存4店は改装した。エスパル仙台の山本信也店長は「ファッションの最先端の雰囲気を感じてもらい、仙台の活性化につなげたい」と話した。初年度の売上高は改装前の1・3倍となる約26億円を目指す。

4109荷主研究者:2021/12/12(日) 16:24:09

https://www.kensetsu-sinbun.co.jp/miyagi/article/bukken-area1/8171/
2021-11-19 みやぎ建設新聞(仙台圏)
仙台市/郡山折立線の郡山工区予備設計/申請は12月3日まで/延長700m対象に上下各3車線化

 仙台市は18日、都市計画道路・郡山折立線の郡山工区に係る道路予備設計業務を制限付き一般競争入札で公告した。参加申請は12月3日まで、開札は同9日13時20分に行う。

 参加資格は市内に本店または支店、営業所を有する建設コンサルタント道路部門の登載業者で、2006年以降に完了した国または地方公共団体等が発注した交差点を含む道路設計業務の元請け実績を有することなど。

 郡山折立線は、国道4号と接続する太白区郡山5丁目地内から、県道仙台村田線につながる青葉区茂庭綱木東地内に至る総延長約9・5㌔㍍の路線。

 今回の業務は、国道4号から西に向かい、JR太子堂駅東側に位置する郡山折立線と郡山大野田線の交差点に至る、太白区郡山6丁目ほか地内の延長700㍍区間が対象。この区間は幅員40㍍、車線構成は上下線ともに片側3車線とする方針だ。

 業務内容は、道路をはじめ平面交差点3カ所の予備設計と、現地測量および路線測量を行う。履行期限は22年3月31日までだが、同年12月28日までの延長を予定している。

 なお、国道4号と郡山折立線の交差部(篭ノ線交差点)は、東北地方整備局が計画する篭の瀬〜鹿の又工区1・6㌔㍍の連続立体化事業区間となる。

4110荷主研究者:2021/12/12(日) 16:29:23

https://kahoku.news/articles/20211121khn000013.html
2021年11月21日 18:14 河北新報
国道398号「崎山トンネル」開通 女川-雄勝間の難所解消

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20211121kahoku01.JPG

 宮城県石巻市雄勝町と女川町を結ぶ国道398号「崎山(さきやま)トンネル」の開通式が20日、女川町石浜の現地であった。離半島部に整備された東日本大震災の防災集団移転団地で暮らす住民の利便性向上や、災害時の避難道路としての役割が期待される。

 開通したのは長さ0・71キロのトンネルを含む1キロの道路で、女川町の石浜、桐ケ崎両地区をつなぐ。カーブが続く約1・5キロの国道が約0・5キロ短くなり、ほぼ一直線で結ばれた。総事業費は約33億円で、社会資本整備総合交付金の復興枠を活用した。

 開通式には地元選出の国会議員や県の関係者ら約50人が出席。村井嘉浩知事は「斜面崩落がたびたび発生していたが、災害に強い道路になった。地域交流や観光振興に役立つことを期待したい」とあいさつした。

 崎山地区の国道398号は狭く曲がりくねった道が続いて車両の通行に支障があった上、震災や台風ではのり面の崩落が起きた。県が事業主体となって2017年12月に着工した。

 須田善明町長は「県内の398号で一番の難所が解消した。関係者に感謝したい」と語った。

テープカットでトンネルの開通を祝う関係者

4111荷主研究者:2021/12/12(日) 16:29:45

https://kahoku.news/articles/20211121khn000011.html
2021年11月21日 17:29 河北新報
乗り合いやデマンド型導入も 仙台市、公共交通再構築へ意見公募

 仙台市は持続可能な公共交通ネットワーク構築に向けた「地域公共交通計画」(2022〜26年度)の中間案をまとめ、22日からパブリックコメント(意見公募)を実施する。沿線人口や利用者が少ない路線バス運行エリアは、地域交通などバス以外のさまざまな交通手段の導入を検討する。

 市交通局と宮城交通が運行する路線の沿線人口、利用実態をエリア別に評価。夜間の人口密度が1ヘクタール当たり20人以上、運行本数が1日40本以上ある「支えるエリア」、それ以外の「育むエリア」に区分けした。

 支えるエリアは東端が仙台東部道路、西端がJR仙山線愛子駅周辺。主に市中心部や郊外の住宅地、JRや市地下鉄の駅周辺と沿線地域に広がる。

 エリア内では仙台駅前に向かう路線を「幹線区間」と「準幹線区間」、鉄道駅に結節する「フィーダー区間」に分類。幹線区間では各バス事業者が運行ダイヤを調整し、同一運賃を設定する共同運行を目指す。

 育むエリアは仙台東部道路東側、愛子駅以西のほか、青葉区みやぎ台、赤坂両地区、太白区秋保温泉地区、泉区根白石地区などが含まれる。地域の実情に合わせ、バスの運行ダイヤを見直すとともに、乗り合いタクシーやデマンド型の地域交通の導入を検討する。

 パブリックコメントは12月22日まで。中間案は市のホームページに掲載するほか、各区役所などで概要版を配布する。市は寄せられた意見を踏まえ、来年3月下旬に計画を策定する。

4112荷主研究者:2021/12/27(月) 23:17:44

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00619387?isReadConfirmed=true
2021/11/24 05:00 日刊工業新聞
「T―Biz」ではじめよう 東北大学連携BI(1)入居企業、伴走型で支援

 中小企業基盤整備機構東北本部が運営する東北大学連携ビジネスインキュベーター「T―Biz」は、地域における大学発スタートアップ育成施設として2007年9月に開設した。東日本大震災を経て近年は社会課題解決を志向する起業家が増え、産官による支援も進化を続けている。社会が変貌する中、ハイテクベンチャーのサポートを目標に掲げるT―Bizと入居企業を取材した。

宮城県内で数少ないウェットラボの設置など、充実した環境に多様な企業が入居している

 T―Bizは研究シーズから事業化を図り、企業の成長に合わせて伴走しながら包括的にソフト支援している。事業計画・経営方針の策定からハード、ソフト、システムの製品出荷までさまざまな課題解決をともに進める。スタッフは大手企業で開発や新事業企画などの実務経験、マネジメントの経験を持ち、半年ごとに研究状況や事業進捗(しんちょく)を見直し、段階を踏まえて幅広くアドバイスする。

 東北大学青葉山キャンパス内の5階建て施設にオフィスタイプ8室、ウエットラボタイプ23室の入居室を設置。開設からの14年間で76の企業・研究機関が入り、入居期限の5年を経て卒業した企業の80%以上が事業化に成功した。現在もバイオ、素材、電子デバイス、医療など業種に偏ることなく多様な企業が入居する。ユニークな点は企業同士が話し合い、素子からモジュール、装置へとアップグレードするなど相互共創が進んでいること。同施設内で異業種連携が進んで、新たなシナジーを創出するシステムが構築されている。

スタッフは研究者、経営者両面の視点を大切にしながら多様な支援を行う

 一方で「マーケットを見る力も重要だ」と、工藤裕之チーフインキュベーションマネージャーは話す。理系の経営者は技術に傾倒しがちだが、社会のニーズを的確に判断できる人材を育成するため、資金調達や販路開拓など経営面についても広範な知見を提供する。このほか市場で知名度を上げるため、展示会やセミナーなど出会いの場への参加を積極的に支援している。

 「今後はライフサイエンスや環境ビジネスのスキルを持つ企業を積極的に受け入れたい」(工藤マネージャー)という。仙台市は20年に内閣府からスタートアップ・エコシステム拠点都市に選定され、東北大も「ビジョン2030」で大学発ベンチャーをこれまで以上に多く創出する計画を持つ。すでにT-Bizからは経済産業省が支援するJ―Startup企業3社、J―Startup TOHOKU6社が誕生。ユニコーン企業の誕生による地域への貢献に期待が高まっている。(随時掲載。次回から東日本面に掲載します)

(2021/11/24 05:00)

4113荷主研究者:2021/12/27(月) 23:27:46

https://kahoku.news/articles/20211126khn000002.html
2021年11月26日 16:45 河北新報
陸前高田ー仙台、直行バス運行へ 来年1月末まで毎日運行し実証実験

新しい市街地の形成が進む陸前高田市中心部=2020年8月29日

 岩手県陸前高田市と仙台市を結ぶ直行バスの実証実験を陸前高田市の2事業者が27日に始める。来年1月末にかけ、無料の貸し切りバスを毎日運行し、利用ニーズを探る。需要が見込めれば本格運行を目指す。

 陸前高田市中心部の商業施設アバッセたかたと仙台市のJR仙台駅東口を三陸沿岸道を利用して2時間45分で結ぶ。出発時刻は陸前高田が午前6時半、10時15分、午後5時半。仙台は午前10時、午後2時半、9時15分。定員は各便30人。

 朝晩の2往復は毎日運行し、昼便は需要が見込める月・金曜を中心に仙台空港(宮城県名取市、岩沼市)にも寄る。12月25日〜1月7日は連日3往復する。実施主体はマーケティング事業などを手掛ける陸前高田企画と貸し切りバス事業者の奥州交通で、観光庁の補助金約6000万円を活用する。

 陸前高田企画の村上清代表(62)は「首都圏や関西圏からの集客につなげたい。実験期間中に特別感のあるツアーを開催し、陸前高田の魅力を発信したい」と話す。全席予約が必要。連絡先は同社0192(22)9105。

4114荷主研究者:2021/12/27(月) 23:40:06

http://www.senmonshi.com/archive/02/02107UKEC59JY65.asp
2021/11/29建設新聞社
【東北・宮城】東北初の民間都市再生事業に認定/ヨドバシ仙台第1ビル計画整備事業

 国土交通省は26日、ヨドバシホールディングス(東京都新宿区 藤沢昭和代表取締役)が仙台市内で進めるヨドバシ仙台第1ビル計画整備事業(仮称)を東北初の民間都市再生事業計画に認定した。JR仙台駅東口地区の賑わい創出に向け、金融支援や税制上の特例措置などの支援が受けられる。

 ヨドバシ仙台第1ビル計画整備事業はJR仙台駅東口に隣接する仙台市宮城野区榴岡1の3の1ほか地内の1万1290平方㍍に、店舗、オフィス、駐車場を備えたS造地下1階地上12階塔屋1階建て、延べ約7万4670平方㍍の複合ビルを建設する。公共施設として広場785平方㍍、道路1806平方㍍も整備する。

 併せて、仙台駅東まちづくり協議会が掲げる「住む・働く・楽しむ・学ぶが混在した多様なアクティビティがあるまち」に呼応し、仙台駅東口駅前広場で歩行空間や賑わい創出のオープンスペース整備・拡充を行うとともに、宮城野通に通じるペデストリアンデッキとエスカレーターの設置により、回遊性の向上を図る。

 鹿島の設計・施工で今月着工、2023年4月末の完成を予定している。

 民間都市再生事業計画認定制度は02年に創設して以来、全国で140件認定されており、東北では今回が初めてとなる。

 提供:建設新聞社

4115荷主研究者:2021/12/27(月) 23:41:16

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00619835?isReadConfirmed=true
2021/11/29 05:00 日刊工業新聞
「T―Biz」ではじめよう 東北大学連携BI(2)東北マイクロテック・EXA

東北マイクロテック

12インチウエハーと3次元LSIの手作り模型を前に「発表した成果をもとにした受注もある」と元吉社長

品質・歩留まり・納期で評価

 日進月歩の半導体産業。そこに身を置く元吉真社長は「常に走り続けている。マグロと同じ」と業界の厳しさを表現する。

 企業で各種半導体メモリーなどの開発に携わり、小柳光正東北大学教授の研究成果を元に、最先端の3次元積層型LSI(大規模集積回路)の試作、デバイス開発を目的に会社を設立。低コストで作りやすい製品の供給を目指している。

 3次元LSIは省スペース、省電力で、高速信号処理によるリアルタイム応答などの利点がある。大手メーカーが独占生産する中、試作や少量生産の委託が増えてきた。ライバルは海外の研究機関だが、「品質や歩留まり、納期面で評価されている」(元吉社長)と自信をみせる。宮城県名取市の空き工場を借りて生産体制も整えた。2026年の年商50億円を目標に定め、「将来は地場企業と協同でデバイスをつくりたい」(同)という。

▽仙台市青葉区▽元吉真社長▽022・398・6264

EXA

EXAが製作した高周波誘導加熱式スカルメルト結晶育成炉のプロトタイプ

単結晶生成を低コスト化

 高価なイリジウムるつぼを全く使用しない次世代の単結晶育成技術と装置(スカル炉)の開発に挑む。単結晶研究の東北大学発ベンチャーであるC&A(仙台市青葉区)と三幸(東京都港区)の合弁で設立した。

 単結晶は通信機器や、がん検査の陽電子放射断層撮影(PET)装置などに不可欠。生成に使うるつぼの材料にはイリジウムを使う。ただ近年は価格が高騰し、るつぼ1個が1億円を超えるほどだ。庄子育宏最高技術責任者(CTO)は「結晶メーカーの利益のためにも、昭和の技法を見直す時では」と話す。

 独自開発の発信器と高周波コイルで原料粉末を中心部から溶かし、残った周辺がるつぼ代わりになるため結晶生成の大幅コストダウンが見込める。超高融点機能性材料の実用化に道を開き、特にパワーデバイス材料として優れた適性を持つ酸化ガリウムウエハーの低価格化に期待は高い。

▽仙台市青葉区▽奥野敦社長▽022・397・6291

(2021/11/29 05:00)

4116荷主研究者:2021/12/27(月) 23:45:30

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00620167?isReadConfirmed=true
2021/12/1 05:00 日刊工業新聞
「T―Biz」ではじめよう 東北大学連携BI(3)スカイファーマ・TUP

スカイファーマ

実験中の安藤社長。ゼブラフィッシュの網膜細胞増殖にも成功するなど、データが蓄積している

低コスト再生医療に挑戦

 治癒が困難とされる緑内障や脊髄損傷などを対象に「再生誘導医薬」の開発に取り組む。カギは安定的に大量生産できる低分子化合物。「ヒトが本来持つ再生能力・神経分化の因子を化合物で刺激し活性化させる」(安藤秀樹社長)ことにより、低コストの再生医療実現に挑戦している。

 脊髄損傷で下肢が麻痺したラットに薬剤を投与すると、数日後に回復し2本足で立ち上がる―。驚くべき成果が研究過程で得られた。安藤社長は「初めから動物を使ったスクリーニング技術の開発により、培養細胞から始める方式より遙かに高効率で新薬候補化合物を探れる」としており、国際出願特許が10月に公開された。

 並行して大手食品メーカーと健康食品の共創で収益化も進める。ベンチャーキャピタルの支援もあり、「ブレークスルーは既成概念の打破から」(同)と、仙台からのメガファーマ誕生に挑む。

▽仙台市若林区▽安藤秀樹社長▽022・398・6635

TUP

成膜技術でコスト削減

「大学の中で埋もれている技術を世に出したい」(佐藤浩樹社長)と志して起業した。研究室だけで事業を進めるにはリスクが伴うと考えており、民間企業在籍時の知見を生かし、さまざまなシーズを発掘して実用化へ道を拓くことを目指す。

 現在注力しているのは、化学気相成長(CVD)法による各種機能性材料の成膜事業だ。単結晶材料の製造に使われるイリジウム製のるつぼは希少金属のため高額であり、「4インチ結晶用で1億円以上。結晶原価の3―4割を占める」(同)という。そこで安価なモリブデンの表面をイリジウムでコーティングしたるつぼの試作に着手。単結晶材料の低コスト化と安定供給に期待は高く、市村清新技術財団の助成を得て開発を進めている。

 このほか有機EL成膜用蒸着装置のメタルヒーターへの被膜や、炭化ケイ素被膜の小型・小ロット材料の短納期化も進める。

▽仙台市青葉区▽佐藤浩樹社長▽022・208・2683

(2021/12/1 05:00)

4117荷主研究者:2021/12/27(月) 23:47:39

https://kahoku.news/articles/20211130khn000046.html
2021年12月01日 06:00 河北新報
仙台市の人口、過去最多109万6704人 20年国勢調査

仙台の市街地

 宮城県と仙台市は30日、2020年国勢調査(10月1日現在)の確定人口を発表した。県人口は230万1996で、15年の前回調査を1・37%下回った。人口減は4回連続で、減少率は1920年の調査開始以来最大。仙台市の人口は109万6704で過去最多となったが、増加率(1・34%)は政令市移行後、最も低かった。

 県人口の男女別は男性112万2598、女性117万9398。年齢別では65歳以上の老齢人口が過去最多の63万8984(全体の28・34%)、15〜64歳の生産年齢人口は134万6845(59・75%)、15歳未満の年少人口は26万8428人(11・91%)。

 市町村別は7市町村で前回より増え、28市町で減った。増加率の最高は名取市の2・67%。大衡村(2・56%)、大和町(1・92%)と続いた。減少率の上位は七ケ宿町(13・62%)、丸森町(12・24%)、川崎町(8・97%)。

 仙台市の5区別では、泉が2・14%減の21万2149で初めて減少に転じた。青葉は0・45%増の31万1590、宮城野は0・98%増の19万6732、若林は5・98%増の14万1475、太白は3・48%増の23万4758。

 県内在住の外国人は前回比39・06%増の1万9453人。ベトナムが約3・9倍の3813人に達するなど、介護をはじめ各種業界で外国人労働者の受け入れが増えた影響とみられる。

4118荷主研究者:2021/12/27(月) 23:51:20

https://www.sakigake.jp/news/article/20211202AK0001/
2021年12月2日 6時57分 秋田魁新報
HIS、秋田市の営業所を閉鎖 需要低迷、仙台に統合

仙台本店営業所との統合に伴い閉鎖された秋田市中通のHIS秋田アトリオン営業所

 旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS、東京)は、秋田市の秋田アトリオン営業所を11月30日で閉鎖し、仙台市の仙台本店営業所に統合した。新型コロナウイルスの感染拡大により、観光需要が低迷していることを受けた経営改善策の一環。

 秋田アトリオン営業所はHISの本県唯一の拠点。HISによると、政府が観光支援事業「Go To トラベル」の全国一斉停止を表明したことを受け、昨年12月から臨時休業していた。

 HISはコスト削減を図るため、国内100店舗や海外店舗の統廃合を進めている。集客に関しては、実店舗重視のスタイルから、オンラインでの販売に力を入れる方針を打ち出している。

4119荷主研究者:2021/12/28(火) 00:06:18

https://kahoku.news/articles/20211205khn000018.html
2021年12月06日 06:00 河北新報
仙台市地下鉄東西線、開業6年に 1日の利用4万8200人

 仙台市地下鉄東西線は6日、2015年12月の開業から丸6年を迎えた。6年目の利用者数は1日平均4万8200人(速報値)。新型コロナウイルスの影響で大幅に落ち込んだ前年の4万5800人は上回ったものの、増加率は5・2%にとどまった。通勤・通学客の多い平日も5万7600人の利用に沈んだ。

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20211206kahoku01.JPG
開業6年を迎えた地下鉄東西線。新型コロナの影響が続き、利用者数は大きく回復していない=仙台市青葉区

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20211206kahoku02.JPG
川内、青葉山駅は伸び顕著

 開業6年間の1日平均利用者の月別推移はグラフの通り。開業時の需要予測8万人に届いたことはないが、新型コロナ前の4年目までは増加の一途だった。感染拡大で8万人に遠く及ばない状況に後退した。

 6年目は昨年12月〜今年3月と9月が、感染急拡大や国の緊急事態宣言で前年よりも減少した。4月以降は9月を除き前年を上回った。特に4、5月は臨時休校や外出自粛で激減した前年の反動増もあり、4月は67・8%増、5月は88・7%増の伸びとなった。

 駅別の1日平均利用者は青葉通一番町駅(青葉区)を除く12駅で前年を上回った。最多は仙台駅(同)の1万5000人。青葉通一番町駅(同)4700人、薬師堂駅(若林区)4000人などと続いた。

 大学キャンパスに近接する駅の伸びが顕著。川内駅(青葉区)は11・4%、青葉山駅(同)は12・0%それぞれ増加した。周辺でマンション開発が進む大町西公園駅(同)も11・9%増えた。

 市交通局営業課の三浦孝行課長は「利用者は回復傾向にあるものの、7年目も新型コロナの感染状況に大きく左右されるだろう。懸念は尽きない」と話した。

4120荷主研究者:2022/01/09(日) 15:53:20

https://kahoku.news/articles/20211122khn000054.html
2021年11月23日 06:00 河北新報
青葉山の「公園センター」姿を現す 和風の現代建築、23年3月完成 カフェや芝生広場も

黒色の屋根が目を引く公園センター

 仙台市青葉区の青葉山公園で、市が整備を進める「公園センター(仮称)」の外観工事がほぼ完了した。仙台城跡近くの広瀬川沿いに、黒色の屋根と宮城県産材を取り入れた和風の現代建築が姿を現した。完成は2023年3月の予定。市は「歴史文化を発信する新たな拠点に」と期待する。

 公園センターは平屋の1棟で、延べ床面積は約2000平方メートル。仙台藩重臣・片倉家の屋敷跡付近に建つことから、古絵図に基づいて御広間と大書院、回廊の一部を再現する。

 6メートル以上の天井高を確保する情報ラウンジは、七夕飾りや仙台・青葉まつりの山鉾(やまぼこ)を展示し、仙台の祭りを紹介する。交流体験スペースは隣接する仙台国際センターの関連行事など、多様なイベントの開催を想定する。テラス席のあるカフェも設ける。

平屋の建物は旧片倉邸の御広間や回廊などを一部再現する

中央広場は2万8000平方メートル

 建設費は約12億円。20年10月に工事に着手し、22年4月以降は展示物の設置作業を進める。工事は23年3月の完了を目指す。

 市はセンターを含む青葉山公園追廻地区の整備を進めている。センターの南側に約6000平方メートルのもりの庭園、南東側には芝生が広がる約2万8000平方メートルの中央広場を造成する。

 追廻地区は「全国都市緑化フェア」(23年4月26日〜6月18日)の主会場の一つになっている。

 市青葉山公園整備室の川崎剛室長は「年間を通して観光客に仙台を知ってもらう拠点にしたい」と話す。

大橋から見た公園センター

4121荷主研究者:2022/01/09(日) 16:12:49

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00621107?isReadConfirmed=true
2021/12/9 05:00 日刊工業新聞
「T―Biz」ではじめよう 東北大学連携BI(4)ファイトケミカルプロダクツ・TBA

ファイトケミカルプロダクツ/植物由来廃棄油から原料

T―Biz内のプラントで研究が進んでいる

 米油を製造する過程で発生する廃棄油から、ビタミンEやパラフィンを抽出し製造する技術を持つ。安全かつ環境負荷が低い方法で未利用成分を有効活用し、食品や化粧品会社向けにバイオマス由来の原料を提供している。

 基盤技術は北川尚美東北大学教授が開発したイオン交換樹脂法だ。水処理の分離に使う樹脂に油中で高い触媒活性があることを発見し、全ての油から機能性成分を高純度で分離できるようになった。あらゆる植物油の研究を進め、油に合わせて装置を最適化する。

 学生時代に北川教授の下で学んだ加藤牧子社長が技術の実用化を目的に起業した。機能性素材の製造販売と、ライセンスおよびエンジニアリング事業を柱にビジネス展開する。近く新工場を建設する予定。「廃棄油を未利用資源と言い換えている」と加藤社長。高効率な製造技術で資源循環型社会の実現を目指している。

▽仙台市青葉区▽加藤牧子社長▽022・226・8818

TBA/安価なPCR検査法提供

検査用ストリップが入った容器を手に「途上国の安全は日本の安全保障のためでもある」と川瀬社長

 猛威を振るう新型コロナウイルス。検査体制の充実による感染拡大防止が世界中で望まれるが、途上国は資金も技術も不足している。そこで高額な装置を必要としない安価な検査法を普及させようと手を尽くす。

 TBAが推奨するSTH法は、場所を選ばず誰でも簡単に遺伝子検査ができる。その際に使用する遺伝子検査紙を製造・販売する。独自技術で異なるデオキシリボ核酸(DNA)を線状に複数本プリントした検査紙を、簡易なPCR装置で増幅したサンプルの展開液に入れると、どの線が発色したかで感染している菌やウイルスの目視判定が可能だ。

 遺伝子検査キット製造業者への検査紙提供をビジネスモデルとして展開する。国際協力機構(JICA)の協力を得てパートナー企業を探す考えだ。新型コロナ以外にもエボラ出血熱などの感染症や、養殖エビの感染や偽装食肉の検査にも適用できる。

▽仙台市青葉区▽川瀬三雄社長▽022・795・7138(随時掲載)

(2021/12/9 05:00)

4122荷主研究者:2022/01/09(日) 16:14:55

https://kahoku.news/articles/20211209khn000003.html
2021年12月09日 06:00 河北新報
白石・越河の国道4号、車線拡幅しきょう全線開通

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20211209kahoku01.JPG
開通準備が進む白石市越河の国道4号上り車線=8日

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20211209kahoku02.JPG

 宮城県白石市越河(こすごう)地区の国道4号上り車線を2車線に拡幅する工事が完了し、宮城県側の全長2・9キロが9日正午に全線開通する。無理な追い越しによる事故防止や、渋滞を招く速度低下の緩和が期待される。

 東北地方整備局仙台河川国道事務所によると、宮城県側の工事は2012年4月着工、福島県境付近から工事を進めた。昨年10月までに1・9キロの区間を整備し、最後の1キロ区間も今月8日までに工事を終えた。

 周辺は福島県に向かって緩やかな上り坂で、大型車両の速度低下で渋滞の発生が多い。14年2月の記録的な大雪の際には車がスリップして立ち往生し、県境付近から岩沼市まで最大約40キロの大渋滞となった。

 福島県側でも県境から全長3・9キロ区間で下り車線の拡幅工事が進み、整備は2区間の計1・3キロを残すのみとなっている。

 仙台河川国道事務所の十枝内(としない)美範副所長は「冬季に間に合って良かった。拡幅工事で円滑な交通が確保される」と語った。

4123荷主研究者:2022/01/09(日) 16:19:25

https://kahoku.news/articles/20211209khn000033.html
2021年12月10日 06:00 河北新報
仙台・泉パークタウン「朝日」地区、来年1月造成完了

 仙台市泉区の大規模住宅団地「泉パークタウン」を手掛ける三菱地所(東京)は9日、最後の住宅開発区域「第6住区」の東工区「朝日」の造成工事が来年1月下旬に完了する見通しを明らかにした。

 第6住区は一戸建て1965区画を造成予定で、うち721区画の東と中央、西の3工区がある。早ければ2月に建売住宅の建築工事が始まる見込み。

 新築住宅に太陽光発電パネルと蓄電池を初期費用なしで設置する東北電力グループの「あおぞらチャージサービス」を全街区の希望者を対象に導入する。

 開発は1969年に始まり高森、寺岡、桂、紫山の各地区に住宅街が誕生。今年10月現在、1万506世帯の2万5356人が暮らす。

4124荷主研究者:2022/01/09(日) 16:28:40

https://kahoku.news/articles/20211211khn000049.html
2021年12月12日 10:00 河北新報
高速バス仙台―山形線、「ドル箱」復活なるか 客足回復も原油高重荷

山形大に近いバス停から仙台行きの高速バスに乗る利用客=山形市

 新型コロナウイルスの影響で利用客が減少した高速バスの仙台-山形線が、最悪の状況を脱しつつある。一時半減した客足は感染状況が落ち着いた秋から回復の兆しがあり、運休便も再開している。関係者は、仙山交流の進展でコロナ禍前は年間160万人を運んだ「ドル箱路線」の完全復活に期待を寄せるが、原油高という新たな困難も立ちふさがる。

 仙台-山形線は宮城交通(仙台市)と山交バス(山形市)が共同運行する。コロナ禍により、政府が初めて全国に緊急事態宣言を発出した昨年4月ごろの乗客数は例年の5割に減少。運転本数も平日で以前の80往復から3割減、土日曜、祝日は66往復から半減した。

 乗客数はその後も厳しい状況が続いたが、全国で緊急事態宣言が解除された10月から好転。山交バスによると、山形大が対面授業を再開し通学客の利用が増えたこともあり、乗客数はコロナ禍前の7割ほどに回復した。運転本数も平日75往復、土日曜、祝日50往復まで戻った。山形大の最寄りのバス停には、列を作って到着を待つ学生の姿が戻ってきた。

 山交バス乗合課の寒河江晃一課長は「通学や出張での乗車が戻ったことに加え、週末に仙台へ買い物や飲食に訪れる利用客が増えてきた。満員で乗客が乗り切れず、久々に増便したケースもあった」と説明する。

 仙台-山形線は、同社の乗合事業の売り上げの2割近くを占める重要路線だ。明るい兆しに水を差すのが原油高。軽油が昨年同期に比べ1リットル当たり20円上がり、燃料費が月当たり数百万円の負担増となっている。消費燃料を減らすエコドライブなどの徹底も限界に達しているという。

 運転本数を削れば燃料費は減るが、寒河江課長は「乗客が集中し『密』が生じ安心感を得にくくなる。待たずに乗れる利便性も維持したい」と否定的。乗客数の本格回復にはまだ時間がかかるとの見方が強い中、仙台でコンサートなどのイベントが増えたり、山形方面への観光需要が戻ったりすることに望みをかける。

4125荷主研究者:2022/01/09(日) 16:29:08

https://kahoku.news/articles/20211212khn000011.html
2021年12月13日 06:00 河北新報
山形道、全線開通20年 通行量は最大6倍に

山形自動車道の新笹谷トンネル付近

 東日本高速道路東北支社は、8月に全線開通20年を迎えた山形自動車道の整備効果をまとめた。開通により仙山圏を移動する利便性が飛躍的に向上し、通行量が開通当時から最大で6倍に増加。観光や物流などの交流拡大に大きく貢献したと結論付けた。

 山形道は1981年の笹谷(宮城県川崎町)-関沢インターチェンジ(IC、山形市)間の開通を皮切りに庄内地方へ延伸。2001年に村田ジャンクション(JCT、宮城県村田町)から国道112号「月山道路」を挟んで酒田みなとIC(酒田市)までつながった。

 同支社によると、1日当たりの通行量が最も多い区間は笹谷トンネルのある笹谷-関沢IC間で、19年は1万8300台が利用した。伸び率でみると、山形北IC-山形JCT間が開通した1990年の1260台から2019年は6930台と6倍近くに増えた。

 全通により、仙山圏交流が加速した。仙台-山形間の高速バスの運行数は国道48号経由だった80年4月の1日11便から今年4月は72便と約7倍に増え、所要時間は1時間10分とほぼ半分に短縮。仙台市-山形市間の通勤流動も85年の約500人から2015年は約5倍の2500人に迫った。山形に拠点を置くスーパーの宮城への進出も促進した。

 山形道を利用する関係者へのヒアリングで集めた意見として「生活圏として仙台・山形を身近に感じる」「目的地に早く着き、運転も楽」などの声も紹介している。

 最近は新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き、県境をまたぐ移動自粛で大きく落ち込んだ通行量は9割ほどに回復したという。担当者は「開通により仙山圏などの関係性が高まり、沿線の発展に大きな効果があった」と話した。

4126荷主研究者:2022/01/09(日) 16:36:13

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00621661?isReadConfirmed=true
2021/12/15 05:00 日刊工業新聞
「T-Biz」で始めよう 東北大学連携BI(5)ハートビートサイエンスラボ・三幸

【ハートビートサイエンスラボ/生体信号から情報提供】

 心電図や脈波など生体から出る信号から、企業が必要とする情報を取り出す方法を提供する。早野順一郎社長は心拍のゆらぎに着目した日本の研究者の先駆け。名古屋市立大学の教授時代、当時の研究生が東北大学工学部に採用されたことが縁となりT―Bizに入居した。

 就労中のストレス判断のようなヘルスプロモーション、エアコンが快適になる状態を予測するモデルで製品にフィードバックする活動などを行う。居眠り運転の予知、睡眠時無呼吸症候群の判定などへ可能性は広がる。

 ウエアラブル機器の普及で生体信号がビッグデータ(大量データ)化しているが、「データをどう活用するかは世界的に未発達だ」(早野社長)という。日本には24時間心拍データが70万件蓄積しており、県別の健康寿命が心拍とリンクしていることも分かった。生体データを『解読』する仕事で、生体機能や将来のリスク予測を支援していく。

 ▽仙台市青葉区▽早野順一郎社長▽050・3579・4219

【三幸/研究者ニーズ 迅速対応】

「半導体産業の盛んな宮城県に、将来は工場を持ちたい」と奥野社長

 もともとカーボン製品や半導体装置部品などを扱う商社だが、精密機械製品の製造にも取り組んでおり、今では製造が売り上げの8割を占める。富山市と熊本市に工場を構える一方、東北大学が持つ単結晶生成技術と同社の装置製造技術を融合したベンチャーを立ち上げた。それを機にT―Bizに入居、仙台支店を設けた。

 奥野敦社長は「消耗品と装置をトータルで販売できる会社は少ない」と話す。新しいものを創造する研究者のニーズは特注品にあり、現場の近くで迅速かつ臨機応変に支援できるのが強みだ。「初めは少量の納入でも、後に大物の受注につながることもある」(奥野社長)という。

 ノウハウがある加熱炉関連のほか、医療系でも東北大への協力を視野に入れる。熊本では中性子を遮蔽(しゃへい)する透明な素材の開発を進めており、「福島で原発の廃炉作業に役立てたい」という。

 ▽東京都港区▽奥野敦社長▽03・5403・9250

(2021/12/15 05:00)

4127荷主研究者:2022/01/09(日) 16:39:29

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/621784
2021/12/16 05:00 日刊工業新聞
「T―Biz」ではじめよう 東北大学連携BI(6)エーアイシルクほか

【エーアイシルク/導電性繊維で健康管理】

「東日本大震災後の東北で、雇用と新産業創出に貢献したかった」と岡野社長

 「J―Startup企業」にT―Bizから選ばれた第1号企業。天然由来のシルクを活用した導電性繊維「エーアイシルク」とプリンターを開発し事業化している。繊維は染色の技法を用いて製造するので、各種繊維に応用可能。プリンターで必要な部分にだけ導電性を持たせることもできる。

 肌触りが良く通気性もある。そのため長時間着用でもストレスが無く、洗濯しても劣化しにくい。ターゲットは健康管理だ。トレーニングスーツを着て電気刺激を受ければ効果的に筋力アップでき、長期入院患者の心拍測定なども容易になる。

 大手化学繊維会社、スポーツメーカーとの共同開発も進んでおり、宮城県村田町の工場で本格生産も始まった。岡野秀生社長はこのほか、「独自ブランドを立ち上げ、自動車やスマート家電などでも需要を掘り起したい」としており、2025年の年商25億円を目標に掲げている。

 ▽仙台市青葉区▽岡野秀生社長▽022・724・7092

【大武・ルート工業/ランニングマシン高度化】

大武・ルート工業のトレッドミル

 自社主力製品の一つトレッドミル(ランニングマシン)の高度化をT―Bizで進めている。大武のトレッドミルは、リハビリテーション、スポーツ、計測・性能試験の各用途で製品がある。新たに開発を進めているのは、リハビリ分野向けで東京大学、東北大学などと連携する。

 開発機は人間の関節トルクや筋負荷、筋張力など人間の多自由度運動をトレッドミルに乗ることで「手軽に測定できるようにすることを目指している」(太田貴子常務)。一般的には関節トルクなどのデータは、モーションキャプチャーと呼ばれるシステムで測定している。ただ人体へのセンサー装着など、測定までの時間を要するなどの課題を持つ。

 トレッドミル内にモーションキャプチャーシステムを内蔵させるイメージで、新たな測定の仕組みづくりなどを進めている。今後はユーザーの声も聞きながら、開発機を使った新たなビジネスモデルも展望する考えだ。

 ▽岩手県一関市▽太田義武社長▽0191・24・3144

(2021/12/16 05:00)

4128荷主研究者:2022/01/09(日) 16:41:20

https://kahoku.news/articles/20211216khn000004.html
2021年12月16日 11:22 河北新報
文具・オフィス家具のプラス、宮城の物流拠点再建 22年8月稼働

 文具・オフィス家具製造販売のプラス(東京)は15日、東北と北海道に商品を配送する物流拠点「ジョインテックス東北センター」を、宮城県岩沼市空港南に整備すると発表した。2022年8月に稼働を始める。

 東北センターは22年4月に完成する予定の物流施設「プロロジスパーク岩沼1」の2階に入る。総床面積は約1万2000平方メートル。文具やオフィス用品、日用雑貨など約3万7800品目を取り扱い、年間出荷金額は約59億円と見込む。

 投資額は約3億2000万円。当初の人員規模は100人の予定で、地元から雇用する方針。

 プロロジスパーク岩沼1は20年4月の火災で全焼し、東北センターも延焼のため焼失した。プラスは埼玉県内の物流拠点から東北と北海道への配送を続けてきたが、サービス水準の回復を図るため、センター再建を決めた。

4129荷主研究者:2022/01/09(日) 16:47:55

https://kahoku.news/articles/20211217khn000001.html
2021年12月17日 06:00 河北新報
名取の市道「熊野堂柳生線」全通 国道286号と南仙台駅を直結

テープカットで市道開通を祝う関係者ら=名取市高舘熊野堂

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20211217kahoku01.JPG

 宮城県名取市が市高舘熊野堂に整備してきた市道熊野堂柳生線が16日、全線開通した。国道286号と仙台市太白区柳生を結ぶルートで、周辺の渋滞緩和や地域活性化が期待されている。

 市道熊野堂柳生線は総延長3770メートルで、第3期事業(2016〜21年度)の今回、未整備区間だった仙台市境までの780メートルが開通した。仙台市道南仙台駅柳生線に接続し、県道仙台館腰線やJR南仙台駅と直線的につながった。

 片側2車線で、30年の交通量は1日当たり1万3200台と見込む。道路の両側には幅4メートルの自転車・歩行者道を確保した。今回の事業費は9億9500万円。第1期の市道整備は1985年度に始まった。

 現地であった開通式典には国や県、地元関係者ら約60人が出席。山田司郎市長が「大都市仙台に隣接した強みが、今後のまちづくりに最大限生かされる」とあいさつした。市高舘小の児童たちが太鼓や踊りを披露し、山田市長らがテープカットをして開通を祝った。

4130荷主研究者:2022/01/09(日) 17:10:43

https://kahoku.news/articles/20211217khn000061.html
2021年12月18日 06:00 河北新報
三陸道きょう全線開通 仙台─八戸を5時間で結ぶ復興道路が完成

 国が東日本大震災の復興道路として整備した三陸沿岸道が18日、全線開通する。仙台市から青森県八戸市まで総延長359キロの所要時間は震災前より約3時間20分短縮され、約5時間で結ばれる。

 18日午後3時から、未開通だった岩手県の普代-久慈インターチェンジ(IC)間25キロが利用可能になる。内陸部とつなぐ復興支援道路と格子状の高速交通ネットワークを形成し、物流活性化や観光振興など幅広い整備効果が期待される。

 1974年度に事業化された三陸道の総事業費は約1兆6000億円。国は2020年度中の全線開通を目指したが、トンネル工事の遅れなどでずれ込んだ。

震災時に「命の道」として機能

 震災時、三陸道は129キロが利用可能だった。沿岸部を走る国道45号が津波で寸断される中、住民の避難や物資輸送の「命の道」として機能。その教訓から国は防災面の役割も考慮し、三陸道などを復興道路・復興支援道路と位置付け、本格的な復興予算となった2011年11月の第3次補正予算で国直轄分の未着工18区間の事業化を決めた。

 「10年以内の完成」を掲げ、国は費用と人手を投入。用地取得などを官民連携で行う事業促進パブリック・プライベート・パートナーシップ(PPP)も国の公共事業で初導入した。

 三陸道は津波浸水域を避け、インターチェンジ(IC)の配置は復興まちづくりと連動させるなどのコンセプトで整備を進めた。震災前、事業化から完成まで平均約14年かかっていたのを約8年に縮め、開通する距離も年平均4キロから21キロに大きく伸びた。

 所要時間は仙台市-岩手県宮古市が約2時間、宮古市-盛岡市が約35分、福島県相馬市-福島市が約25分それぞれ短縮された。釜石港(岩手県釜石市)のコンテナ取扱量が大幅に増えるなど人やモノの移動が活発化し、岩手県への経済波及効果を年間540億円とする民間の試算もある。

 一方、仙台からの日帰り圏の拡大は宿泊需要の減少が懸念され、沿線観光地に長く滞在してもらう魅力づくりが課題になっている。

 七十七リサーチ&コンサルティング(仙台市)は「アクセスの向上により、首都圏からの週末旅行が来やすくなった。自治体や業種の枠を超えた『オール三陸』の取り組みで、観光客の全体量を増やすことが重要だ」と指摘する。

[復興道路・復興支援道路]復興道路の三陸沿岸道は三陸縦貫自動車道、三陸北縦貫道路、八戸・久慈自動車道の総称。1974年度に事業化され、82年に松島大郷-松島北IC間が初めて開通した。復興支援道路に位置付けられるのは宮古盛岡横断道路、東北横断自動車道釜石花巻道路、みやぎ県北高速幹線道路、東北中央自動車道相馬福島道路の四つ。約2兆2000億円に上る総事業費の大半は国費で賄われた。一部区間を除き通行無料。

4131荷主研究者:2022/01/09(日) 17:11:17

https://kahoku.news/articles/20211217khn000055.html
2021年12月18日 06:00 河北新報
【独自】宮城・松島海岸IC近くに中古車オークション会場 トヨタユーゼック

 トヨタ自動車グループで中古車卸売りなどを手掛けるトヨタユーゼック(千葉市)が、宮城県利府町東部の三陸沿岸道松島海岸インターチェンジ(IC)近くに、中古車オークション会場の整備を計画していることが分かった。周辺では商業施設などを誘致する動きも浮上している。

 整備予定地は、来年5月に市街化区域に編入される見込みの約15・2ヘクタールのうち、松島海岸IC東側の明ケ沢地区約5・3ヘクタール。現在は休耕田や田畑が広がっており、今後、土地区画整理事業が予定されている。

 同社は中古車販売業者向けのオークション会場を全国12カ所に開設し、東北では郡山市に立地している。河北新報社の取材に対し、同社は「土地の取得は決めているが、それ以上はコメントできない」と答えた。

 仙台市に隣接する利府町は公共施設や大型商業施設などが集積する中心部の発展が続く一方、東部地域の開発が課題とされる。

 町は明ケ沢地区を市街化区域に編入後、一帯を準工業地域に指定する見通し。ICに近接する交通の便を生かし、オークション会場の開業をきっかけに商業施設や工場などの企業誘致に向けた環境整備を進めるとみられる。

4132荷主研究者:2022/01/09(日) 17:11:54

https://kahoku.news/articles/20211217khn000060.html
2021年12月18日 06:00 河北新報
みやぎ県北高速幹線道路が全線開通 登米、栗原つなぐ横軸整う

開通した佐沼工区を走る車両。宮城県北の横軸としての役割が期待されている=17日午後2時25分ごろ、登米市迫町

 東日本大震災以降、復興支援道路として整備された「みやぎ県北高速幹線道路」(24キロ)が17日、全線開通した。登米市佐沼工区(3・6キロ)の完成で、登米と栗原両市を結ぶ宮城県北の横軸が整い、縦軸の三陸沿岸道とつながった。

 登米市の佐沼インターチェンジ(IC)であった開通式には、村井嘉浩知事や熊谷盛広登米市長、佐藤智栗原市長ら関係者約80人が出席した。村井知事は「地域間交流が強化され、観光・産業振興に寄与してほしい」とあいさつ。関係者が車で渡り初めをした。

 県北高速道路は1995年度に着工した。震災以降は国の復興事業の一環で工事が加速され、中田工区(4・7キロ)は2018年12月、築館工区(1・7キロ)は19年6月に開通した。

 現在、東北自動車道と接続する栗原IC(仮称)の整備が進められ、国道398号北方バイパスを使用している区間(約4キロ)の高規格化も検討されている。完成時期はいずれも未定。

テープカットで開通を祝う村井知事(左から3人目)ら=17日午後2時ごろ、登米市迫町の佐沼インターチェンジ

広域観光、企業誘致へ膨らむ期待

 みやぎ県北高速幹線道路の登米佐沼工区(3・6キロ)が17日に開通し、縦軸の三陸沿岸道と東北自動車道をつなぐ、県北の横軸が完成した。地域の主要都市間のアクセス時間が短縮され、特に中間地点に位置する登米市では広域観光、企業誘致への効果に期待を膨らませている。

 「これまで育んできた『栗登(くりと)一平』の広域連携が、道路の完成で一気に花を咲かせてほしい」と登米市観光物産協会の猪股育夫会長(71)は期待する。

 「栗登一平」とは、栗原、登米、一関、平泉をもじった総称で、4市町は2017年度から共同で観光キャンペーン企画している。横軸が整ったことに伴い、岩手県南とのアクセスも飛躍的に向上したため、より一体化した周遊プランを描けるようになった。

 新型コロナウイルスの影響を受ける前、世界遺産の中尊寺や毛越寺などを抱える平泉町を訪れた観光客は年間200万人以上。コロナ後を見据え、平泉を含めたコースに、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」のロケ地巡りを組み合わせることを旅行会社などに提案して相乗効果を訴える。

 登米市は沿岸部と内陸部を結ぶ「広域交流拠点」となり、誘致工場立地も加速しそうだ。

 市内の北方地区にある長沼第2工業団地では二つの区画で工場立地を募集しているほか、三陸道登米インターチェンジ近くの登米インター工業団地は19年4月から分譲中だ。

 熊谷盛広市長は1日の定例記者会見で「コロナ禍で誘致活動を控えざるを得なかったが、道路の開通を機にアクセスの良さを訴え企業誘致に本腰を入れる」と意気込みを口にした。

 企業誘致に携わってきた登米中央商工会前会長の阿部泰彦氏(77)は「県北高速幹線道路の開通は登米市にとって絶好のチャンス。人口減少が続く中、就労人口を確保するなど受け入れ態勢を整えることが大切だ」と気を引き締める。

4133荷主研究者:2022/01/09(日) 17:12:29

https://kahoku.news/articles/20211217khn000059.html
2021年12月18日 06:00 河北新報
東北新幹線の約2割を減便へ JR東、来春のダイヤ改正

東北新幹線

 JR東日本仙台支社は17日、2022年3月12日のダイヤ改正の概要を発表した。新型コロナウイルスに伴う利用客低迷を受けて、東北新幹線の定期列車のうち約2割を臨時列車に変更し、実質的に減便する。担当者は「定期列車の大幅削減はこれまで聞いたことはない」と話す。

 東北新幹線はやぶさ13本とやまびこ16本、秋田新幹線こまち2本を臨時列車として運転。全車指定席となる山形は減便しない。

 在来線では、仙石線のダイヤを全面的に改正。あおば通駅から松島海岸駅に行く列車は6往復増やす。11月に新駅舎の利用を開始し、増加が予想される松島エリアの観光需要に応える一方、利用者数が少ない石巻行きを3往復減らす。通勤時間帯に大きな変更はないが、平日と土日休日で別々のダイヤを設定した。

 担当者は「厳しい経営状況にある中、車両や従業員を効率的に運用するため、利用状況に合わせて柔軟に列車を運行する」と説明している。

4134荷主研究者:2022/01/09(日) 17:44:26

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC176K90X11C21A2000000/?unlock=1
2021年12月20日 19:19 日本経済新聞 宮城
NTT東日本の仙台新ビル、次世代放射光と通信連携

4135荷主研究者:2022/01/09(日) 17:47:12

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC068MO0W1A201C2000000/?unlock=1
2021年12月21日 2:00 日本経済新聞 宮城
宮城・富谷、仙台から地下鉄延伸構想 建設費など課題
東奔北走

4136荷主研究者:2022/01/09(日) 17:48:08

https://kahoku.news/articles/20211220khn000025.html
2021年12月21日 06:00 河北新報
東北大発医療ベンチャー「レナサイエンス」 医学部内に研究開発拠点開設へ

立地表明書を郡市長(左)に手渡す宮田会長(中央)。右は青木副学長

 東北大発の医療ベンチャーで、9月に東京証券取引所の新興市場マザーズに上場した「レナサイエンス」(東京)は20日、仙台市青葉区の東北大医学部内に研究開発拠点「TREx(ティーレックス)」を来年1月に開設すると発表した。市と東北大が研究開発拠点の集積を図るため、今年4月に締結した協定に基づく誘致の第1号となる。

コロナ関連の経口薬開発も

 レナ社は本社の研究開発機能を仙台に移転し、研究員7人を配置する。東北大と連携し、新型コロナウイルス感染に伴う肺障害を解消する経口薬や慢性骨髄性白血病の治療薬に関し、治験を基に安全性や有効性を確かめ、実用化を目指す。

 個々の糖尿病患者に適したインスリン投与量の把握、小児の識字障害の有無などに人工知能(AI)を活用する研究にも取り組む。

 市役所で20日にあった立地表明式で、レナ社の宮田敏男会長(東北大副理事)は「医療現場の課題に速やかに解決策を示すことが求められる時代。(東北大発ベンチャーとして)仙台で役に立つことが使命と考えた」と強調した。

 市は東北大と結んだ協定にキャンパスへの立地促進助成金のほか、企業による学内施設の利活用や大学発ベンチャー発掘・育成の支援を盛り込んでいた。

 郡和子市長は「優秀な学生の地元雇用も期待できる。地域経済をけん引する企業になるよう市も応援する」と協力を約束した。

 東北大の青木孝文副学長は「医療の課題は多岐にわたり、工学、薬学など各分野の横断的な取り組みが必要だ。大学としても積極的に後押しする」と話した。

4137荷主研究者:2022/01/09(日) 17:49:34

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00622617?isReadConfirmed=true
2021/12/23 05:00 日刊工業新聞
「T―Biz」ではじめよう 東北大学連携BI(7)

パンソリューションテクノロジーズ/ウエハー品質 瞬時に測定

シリコンウエハーの品質を測定する装置

 会社設立は2017年9月。東北大学金属材料研究所から生まれた研究成果を事業化した。半導体結晶基板の品質を瞬時に測定する独自の方法を用いた半導体ウエハー検査装置の開発・製造・販売を手がける。

 新技術の名称は「HS―CMR法」。太陽光発電システム向けシリコン結晶基板の効率的な出荷検査などに役立てる。同法は4探針法を利用し、独自開発のアルゴリズムにより電流を可変させながら、基板内部に浸透させて、情報を得ることができる。

 HS―CMR法を用いた同社の測定装置は、太陽電池としての電子、欠陥などエネルギー変換率に関するすべての要素を測定。発電に寄与する電子の数(有効キャリア)を正確に測定し、太陽電池全体の性能を引き上げることにもつなげる。

 半導体製造における品質のばらつきや生産性向上にはまだ課題が残るという。「日本の半導体産業に貢献していきたい」(松島悟社長)としている。

 ▽仙台市青葉区▽松島悟社長▽022・216・7155

ナルックス/微細加工技術を高度化

 超高精度な樹脂・ガラス光学部品を手がける。自社で光学設計から超精密金型加工・切削、成形・蒸着・自動化・組み立て、測定・評価まで一貫して対応している。東北大学のMEMS(微小電気機械システム)分野における最先端のナノ(ナノは10億分の1)レベル加工技術に着目し、T―Bizに仙台技術研究所を設けた。自社の微細加工技術の高度化につなげている。

 レンズ、ミラー、回折光学素子、光学モジュール、光通信などさまざまな分野に製品を供給する。新たな機能を持つ光学素子のプロセス開発など、微細加工技術開発の領域で「仙台研究所は頭脳拠点にもなっている」(大割寛執行役員CTO)。

 ナルックスが取得した特許は200件を超えるという。今後も国連の持続可能な開発目標(SDGs)に関係した分野などのビジネスをサポートする開発やモノづくりを一段と進める姿勢を示す。

 ▽大阪府島本町▽北川清一郎社長▽075・963・3456

(2021/12/23 05:00)

4138荷主研究者:2022/01/09(日) 17:59:32

https://kahoku.news/articles/20211224khn000031.html
2021年12月24日 14:37 河北新報
<いぎなり仙台/一番探すべ!>東北帝大に日本初の女子学生 反対押し切り門戸開放

3人が学んだ校舎跡地に建つ記念碑=仙台市青葉区の東北大片平キャンパス

黒田チカ

丹下ウメ

牧田らく

 「全ての人への教育確保」を掲げる国連の持続可能な開発目標(SDGs)。その1世紀以上前の1913年、東北大前身の東北帝大に日本初の女子学生が誕生した。

 東京、京都に続く帝大として07年に開学したが、学生集めが難航。優秀な学生を集めようと「門戸開放」を掲げた。旧制高卒の男子のみだった受験資格を広げ、当時の文部省の反対を押し切って黒田チカ(29)、丹下ウメ(40)、牧田らく(24)の3人に現在の理学部への入学を許可した。

 東北大史料館の加藤諭准教授(歴史学)は「いずれも師範学校の教員で、戻れる先があったことで3人も大学側も踏み切れた面が大きい」と説明する。

 受け入れ態勢は十分でなかったが、3人とも卒業を果たした。黒田と丹下は研究者となり、牧田は結婚して家庭に入った。その後、女子の入学は途絶えたが、法文学部(当時)が開講した23年に復活し、現在に至る。

 東北大には本年度、大学院生を含め約4700人の女子学生が在籍する。割合は全体の3割弱だが、2割前後にとどまる東大や京大より高いのは先駆者のプライドか。(佐藤素子)

 ◇

 仙台と周辺にある日本一、日本初、国内唯一。身近にある「一番」を宮城県発行の『みやぎ・仙台日本一!百選』を片手に訪ね歩いた。

[メモ]東北大は2002年に男女共同参画推進のための「東北大学宣言」を採択し、国内の顕著な取り組みを表彰している。日本記念日協会は20年、東北大が日本で初めて女性の入学を許可した8月21日を「女子大生の日」として登録した。

4139荷主研究者:2022/01/09(日) 18:03:29

https://kahoku.news/articles/20211224khn000033.html
2021年12月25日 06:00 河北新報
駅構内の荷物搬送、ロボで効率化 JR仙台駅東口の物流拠点始動

台車に潜り込みリフトアップして荷物を運ぶ縦移動ロボット「NN-470」

 JR東日本仙台支社が仙台市宮城野区名掛丁の仙台駅東口で昨年4月から建設していた物流拠点「JRロジスティックビル ハイフン仙台」が完成し、12月に本稼働した。駅西口など3カ所に分散していた荷さばき施設や倉庫、事務所などを集約し、搬送用ロボットも導入するなど駅構内の物流効率化を図る。

 鉄骨9階、延べ床面積約4200平方メートル。ロボットは2種類各3台を導入。低床構造の縦移動型は、タブレット端末で行き先を指定すると、自動走行で最大約400キロの荷物を載せた台車の下に入り、1階荷さばき施設から3、4階の倉庫に搬送する。横移動型は連結した台車をけん引して従業員に追従し、最大約600キロの荷物を駅構内後方施設まで運ぶ。

 導入で約5人分の仕事量削減につながり、事業部不動産活用課の布施俊太郎副課長は「ロボットと人とを組み合わせることで、人手不足などの課題解決が期待できる」と話した。

 職場環境改善に向け、更衣室やシャワー室を増床し、休養室を完全個室化。5〜9階はオフィスなどが入る。社員50人や駅構内の店舗の従業員ら約1500人が出入りする。

 西口荷さばき駐車場は利用を停止。駅北部高架下の跡地約1600平方メートルは、新たなにぎわいをつくるための有効活用を今後検討するという。

仙台駅東口に完成した物流拠点「JRロジスティックビル ハイフン仙台」=仙台市宮城野区名掛丁

4140荷主研究者:2022/01/09(日) 18:07:05

https://kahoku.news/articles/20211225khn000045.html
2021年12月26日 06:00 河北新報
知る人ぞ知る、名掛丁地下歩道の活用策探る 住民が協議会設立

仙台駅東口と西口の住民が集まった協議会の設立総会

 JR仙台駅北側の東西ををつなぐ「名掛丁地下歩道」を地域活性化に活用するため、周辺住民が25日、「名掛丁地下歩道リノベーション事業推進協議会」を設立した。建設時の昭和初期の姿を残す地下歩道は「暗くて怖い」との評判もある。協議会は誰でも利用しやすい歩道にしようと、本年度中に改修案をまとめて市への要望につなげる。

 協議会には、駅東口の榴岡地区町内会連合会や西口の名掛丁商店街振興組合、仙台駅前商店街振興組合の代表ら18人が入る。設立総会は宮城野区の駅東交流センターで開かれ、榴岡地区町内会連合会の庄子哲夫会長代行(77)が協議会の会長に就いた。

昭和3年に建設

 庄子会長は「これまで仙台駅の東側と西側の住民が一堂に会してまちづくりの話をすることはなかった。住民の声や思い出を反映してきれいな歩道にしたい」と述べた。

 市によると、地下歩道は1928(昭和3)年建設され、長さ40メートル、幅2・7メートル、高さ2・3メートル。高架にペデストリアンデッキとつながる「仙台駅北部名掛丁自由通路」が2008年に開通した後、地下歩道は「知る人ぞ知る」存在になっていた。

 市は来年3月までにコンクリートの状況を調べて大規模改修が可能か判断し、来年度以降に設計を始める。協議会は市の計画に合わせ、本年度中に最終構想案をまとめる。利用実態の調査や住民へのアンケートを実施するほか、ワークショップを10回程度開く予定。

93年の歴史がある名掛丁地下歩道を歩く庄子会長。「イメージを払しょくしたい」と意気込む

4141荷主研究者:2022/01/09(日) 18:12:45

https://kahoku.news/articles/20211226khn000013.html
2021年12月27日 06:00 河北新報
<2021年 宮城を振り返る>仙台市のガス民営化白紙 需要予測、大きく隔たる

 東日本大震災から10年となった一年が暮れる。被災地は新たな歩みを進め、延期された「復興五輪」が新型コロナウイルス下で開催された。コロナ下での選挙も相次いだ。医療、事故などのニュースも。現場で取材した記者が振り返る。

郡市長(右)に選定結果を手渡す民営化推進委員会の橘川武郎委員長=9月7日、仙台市役所

 予期せぬ結末にしばらく思考が止まった。

 仙台市のガス事業民営化を巡り、専門家の民営化推進委員会は9月7日、郡和子市長に事業継承者の選定結果を報告した。結論はまさかの「該当なし」。思わず「えっ!」と声を上げ、同僚と顔を見合わせた。

 手を挙げたのは一つの企業グループのみ。しかも、地元の電力会社と大手のガス会社が組んだ、強力な布陣だった。すんなり決まるものと思い込んでいた。

 この事態を想定しなかった自分の甘さはいったん横に置き、民営化が白紙に戻った理由を探った。取材を進めると、都市ガスの将来像を巡る市と企業グループの認識のずれが分かった。

 企業グループの予測は民営化後5年間で、需要家が約2万件も減るというシビアな見立て。一方、市の予測は期間が若干異なるものの約1000件の減少。実に約20倍の開きがあった。

 市ガス事業は80年の歴史を刻み、需要家も約34万件と公営で全国最大規模を誇る。東日本大震災を経て直近は7年連続の黒字経営。「優良物件」のプライドは高く「民営化後に需要家を減らすような事業者に、市民の財産は渡せない」というのが、市の本音だった。

 認識差の背景には2017年の都市ガス小売り全面自由化がある。国が主導し、寡占状態の都市ガス事業に電気事業と同様の競争環境をつくり、国民が事業者を選べるようにする。

 現時点で仙台圏に新規参入の事業者はいないが、首都圏や関西圏は既に競争が激化している。企業グループは仙台圏でも近い将来、新規事業者が現れ、需要家が奪われると見立てた。

 これに対し、市は将来の競争環境を考慮せずに予測を立てた。過去の実績から将来を予測し、計画を立てるのが行政。不確実な要素まで加味するのは難しい。「今起こっていないことを、これから起こると言えないでしょう」。ガス局幹部の言葉が忘れられない。

 民営化の白紙は09年に続き2度目。郡市長は「民営化の旗は降ろさない」と3度目に意欲を示す。まずは企業グループを含め、民営化に関心のある10社以上にヒアリングし、一連の経過を内部で検証するという。

 事業環境の認識差が埋まらなければ同じ失敗を繰り返すばかり。行政と民間の違いを乗り越え、双方がどこまで歩み寄れるかが「三度目の正直」の鍵を握る。

(報道部・古賀佑美)

[メモ]最低譲渡価格を400億円と設定し、2020年9月に事業継承者の公募を開始。東北電力、東京ガス、石油資源開発(東京)、カメイの4社グループが唯一応募したが、専門家による民営化推進委員会の審査結果は、200点満点中85.3点にとどまり、郡和子市長は「該当なし」と決定した。


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