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仙台・宮城・陸奥
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荷主研究者
:2021/06/05(土) 22:04:37
https://kahoku.news/articles/20210525khn000030.html
2021年05月26日 06:00 河北新報
【動画】ペデストリアンデッキ、仙台の玄関口で40年 日本一の規模と造形美誇る
仙台駅西口ペデストリアンデッキ
JR仙台駅西口に広がるペデストリアンデッキは今年、完成から40年を迎える。床面積1万3304平方メートル。全国に200カ所以上あるペデストリアンデッキの中で最大規模を誇る。多くの人の往来を見つめてきた歴史を振り返る。
(編集局コンテンツセンター)
仙台駅西口ペデストリアンデッキの構想は今から半世紀ほどさかのぼる。東北新幹線(東京―盛岡間)の着工を受けて1972年に定められた新たな仙台駅舎などの整備計画に、ペデストリアンデッキの設置が盛り込まれた。
ペデストリアンは英語で歩行者、デッキは船の甲板のように平らな構造物を指す。耳慣れないカタカナ語を当時の河北新報は「高架歩道」と表記したり、(歩行者回廊)とかっこ書きを補ったりして報じている。
高架の採用には時代の要請があった。高度経済成長期、自家用車の普及とともに車両を優先した道路整備が進み、全国の交通事故の死者は70年に1万6765人を記録。「交通戦争」が激しさを増す中、ペデストリアンデッキの建設は歩行者と車両の流れを立体的に分け、安全確保を図る狙いがあった。
73年に国内で初めて登場した国鉄柏駅(千葉県)のペデストリアンデッキは床面積約2800平方メートル(現在は3800平方メートル)。完成当初の仙台駅のペデストリアンデッキは9763平方メートル、駅に接するメインデッキが直線で256メートルと前例のない大工事だった。
高架部分から枝状に階段が延びる構造は珍しかったようで「『たこ足、造るのか?』と国(の役人)から言われたものですよ」。76年から技術主幹として建設に携わった元仙台市建設局長の大黒俊幸さん(83)が振り返る。
工期中、曲折があった。仙台駅の一日の乗降客数は当時約15万人。往来や防災の観点から駅前広場に必要な面積を算出したところ、約4000平方メートル不足することが判明。メインデッキを広げて補ったという。
構想から約10年、工事に5年を要して駅前西口広場整備事業は完了。81年8月4日、現地で落成式が開かれた。
大黒さんは完成当時の心境について「忙しかったから、あまり覚えていないなあ」と話すが、面積は1平方メートル単位まで正確に記憶している。「歴史に残る事業に携われたのは幸運だった」。40年余り前をしみじみと懐かしむ。
仙台駅は杜の都の玄関口。計画段階で白色だった側面を駅舎に合わせてクリーム色に変更するなど、景観には十分配慮された。手すりはステンレス、支柱は継ぎ目のない遠心鋳造鋼管を採用。鉄を溶接・塗装するのが一般的だった時代に、最新の技術を盛り込んで造られた。
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