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スーフィズムに関するHP

746チバQ:2015/03/18(水) 23:35:54
http://mainichi.jp/select/news/20150319k0000m030107000c.html
イスラエル:ネタニヤフ首相が協議開始 より安定右派政権
毎日新聞 2015年03月18日 22時49分(最終更新 03月18日 23時25分)

 【エルサレム大治朋子】17日(日本時間18日)投票のイスラエル総選挙は、開票率99%時点でネタニヤフ首相率いる右派政党リクードが30議席(現有議席18)を確保し、大幅に勢力を伸ばして第1党を維持した。首相は18日朝から組閣作業に向けて各党代表との協議を開始した。次期連立政権は右派を中心に最大67議席となる見通し。昨年春に頓挫したパレスチナとの和平交渉の進展は望めず、こう着状態が続く可能性が高い。

 国会の定数は120で、全国1選挙区の完全比例代表制。リブリン大統領は来週中にもネタニヤフ首相に組閣を要請する。

 連立協議で動向が注目された中道右派系新党クラヌ(みんなの党)のカハロン党首は18日朝、メディアの取材に、リクードとの連携に前向きな姿勢を見せた。連立に加われば67議席となり、現政権(68議席)とほぼ同規模になる。

 ネタニヤフ首相は昨年、パレスチナ問題などで連立内の中道左派と激しく対立。さらに同じ連立内で、ユダヤ人入植地の建設拡大を求める宗教系極右「ユダヤの家」とも内紛が絶えず、12月に解散を決めた。

 今回の選挙で予想される連立構成に中道左派は不在で、「ユダヤの家」も現状より4議席減らしており影響力低下が見込まれる。中東和平交渉は昨年春に頓挫したが、最大の障害となったのが「ユダヤの家」が求めるユダヤ人入植地の拡大だった。ネタニヤフ首相は当初の目標通り、より安定的な右派政権の確保に成功した形だ。

 首相は投票前日、パレスチナ国家の建設を目指す2国家共存を否定したが、極右票固めが目的とされる。今後も積極的な推進はしないが後退もしないという従来通りの「消極的2国家共存方針」を維持すると見られる。特に和平推進派のオバマ米大統領の在任中は、その存在が「重し」となるからだ。ただパレスチナ側は「強硬右派政権の誕生」として警戒。国際機関への加盟運動などでイスラエル孤立化を図る姿勢を見せており、関係のさらなる悪化もありうる。

747チバQ:2015/03/19(木) 20:53:28
http://www.sankei.com/world/news/150319/wor1503190003-n1.html
2015.3.19 05:00

ネタニヤフ首相、「脅威」を前面に巻き返し 和平協議再開さらに困難に





(1/2ページ)

18日、イスラエル・テルアビブのリクード本部で支持者に手を振るネタニヤフ首相(ロイター)
 イスラエル総選挙で一時、劣勢が伝えられたネタニヤフ首相は、パレスチナ問題やイラン核問題など安全保障面の「脅威」に争点を絞り、国民の恐怖心を最大限にかき立てる戦術を取った。投票直前には事実上、パレスチナとの「2国家共存」を目指す枠組みを否定。和平協議再開はいっそう困難となった。

 「ビビ(ネタニヤフ氏の愛称)のような強い指導者が必要だ」。投票日の17日、最大都市テルアビブでネタニヤフ氏の右派リクードに投票したエイタンさん(34)は、こう強調した。

 国会任期を2年以上残して行われた今回選挙は、ネタニヤフ氏の信任を問う意味合いが強く、当初はリクード勝利が有力視された。

 しかし、労働党とハトヌアで作る中道左派連合が、物価や家賃高騰への国民の不満を背景に支持を拡大。リクードは投票数日前に支持率でリードを許した。

 そんな中で飛び出したのが、地元メディアとの会見で、在任中はパレスチナ国家の樹立を認めないというネタニヤフ氏の発言だ。

 同氏は「パレスチナ国家を認めれば、イスラム過激派に攻撃拠点を与えることになる」とも主張。イスラエルと、パレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム原理主義組織ハマスとの間では昨年夏、大規模な軍事衝突が発生しているだけに、一連の発言は有権者に一定の恐怖感と説得力を与えた可能性がある。

 しかし、こうした強硬姿勢は、国際社会が求めてきた「2国家共存」による和平の枠組みを真っ向から否定するものだ。同氏は元来、和平に消極的だとみられてきたが、それを自ら鮮明にしたことで、和平協議再開を目指す米国との関係はさらに冷え込みそうだ。

 一方、パレスチナ側はネタニヤフ氏の強硬路線継続は織り込み済みだ。自治政府高官は17日、イスラエル訴追を目的とした国際刑事裁判所(ICC)加盟をめぐる外交努力を加速させる考えを示した。

 これに対してもイスラエルが反発を強めるのは必至で、和平問題は出口のない状況に陥っている。(テルアビブ 大内清)

748とはずがたり:2015/03/21(土) 00:25:35
チュニジア厳戒態勢、大都市に兵士を展開
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20150320-567-OYT1T50137.html
読売新聞2015年3月20日(金)21:46

 【チュニス=青木佐知子】チュニジアの博物館銃撃テロ事件で、同国のセブシ大統領は19日、チュニスで治安対策会議を開き、大都市に兵士を展開させ、厳戒態勢を取る方針を決めた。

 銃撃犯のうち2人は射殺され、それ以外は逃走した。国営テレビなどによると、このうち1人は、逃走中に銃撃を受けたという。チュニジア大統領府は19日、事件に関与した疑いで9人を拘束したと公表したが、詳細は明らかにしていない。

 大統領は19日、フランスのテレビ局「TF1」に対し、テロの銃撃犯2人が「恐ろしい爆発物」を持っていたことを明らかにした。事件発生後、インターネット上にはイスラム過激派組織「イスラム国」を名乗る犯行声明が出され、今後のテロ攻撃を示唆した。

 チュニジア保健省は20日、23人としていた死者数について、この中に銃撃犯2人が含まれており、日本人3人を含む外国人観光客が20人、チュニジア人警官が1人だったと明らかにした。

749チバQ:2015/03/21(土) 12:07:45
http://mainichi.jp/select/news/20150321k0000m030145000c.html
イエメン:金曜礼拝モスク2カ所で自爆テロ 137人死亡
毎日新聞 2015年03月20日 23時22分(最終更新 03月21日 02時24分)
◇345人重軽傷 ISの分派がネット上で関与の声明

 イエメンの首都サヌアで20日、イスラム教シーア派のモスク(イスラム礼拝所)2カ所で連続自爆テロが発生した。同国のメディアは、少なくとも137人が死亡、345人が重軽傷を負ったと報じた。首都を占拠したシーア派武装組織フシを狙った攻撃とみられる。同国にはシーア派とスンニ派の宗派対立がある。イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)の分派がインターネット上で関与を認める声明を出しており、混乱がさらに深まることが懸念される。

 サヌア中心部のモスクで2回、市内北部のモスクで1回の爆発があった。モスクではフシの支持者らが金曜礼拝に集まっていたとみられる。

 AP通信によると、中心部のモスクでは、一人の男が建物内で自爆。パニック状態になった人々が出口に殺到したところで再び爆発が起きたという。目撃者は「ガラスが飛び散り、頭上から降り注いできた。モスクの床には血が川のように流れていた」と証言した。

 同日、サヌア北西部のフシの拠点サダでも政府施設を狙った爆発があり、2人が死亡、1人が重傷を負った。

 イエメンではフシが2月にサヌアを掌握し、首都を逃れたハディ大統領は南部アデンで執務するなど、混乱が続く。南部はハディ氏と同じ多数派のスンニ派が多く、シーア派のフシへの反感が強い。スンニ派部族や分離独立派なども巻き込んだ南北対立の激化が懸念されていた。

 またイエメン東部を中心に国際テロ組織アルカイダ系の過激派組織「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)が活動。AQAPと対立するイスラム教スンニ派のISも同国で勢力を拡大し、昨年11月に支部を置くと宣言し、混乱に乗じ浸透を図っていた。

 19日から2日続けて所属不明の戦闘機が、アデンでハディ大統領がいる宮殿を狙って空爆。フシとハディ大統領派の間で戦闘が起き、死者も出ていた。【小泉大士】

 ◇イエメン

 古くは東西貿易の中継地として栄えた。19世紀に南北に分断されたが、1990年に統合し、イエメン共和国が成立した。30年以上続いたサレハ独裁政権は、2011年に始まった民主化要求運動「アラブの春」で倒れ、12年にハディ氏が暫定大統領に就任。北部を拠点とするイスラム教シーア派武装組織フシは昨年9月に首都サヌアに侵攻し、今年2月には政府の実権を掌握した。国民はイスラム教スンニ派が6割以上を占め、残りの多くはシーア派。人口は約2500万人。

750チバQ:2015/03/21(土) 12:08:17
http://mainichi.jp/select/news/20150320k0000e030202000c.html
米国務長官:アサド政権を非難 塩素ガス使用なら処罰要求
毎日新聞 2015年03月20日 11時13分

 【ワシントン和田浩明】ケリー米国務長官は19日、内戦が続いているシリアのアサド政権が北西部イドリブ県サルミンで塩素ガスを兵器として使用したとの情報について、「深く懸念している」との声明を発表した。

 シリアでの塩素ガス使用について国連安全保障理事会が6日、過去の使用を批判し、再び使用すれば実行者に制裁を科す決議を採択したばかり。ケリー長官は「事態を注視しており次の対応を検討中だ」と述べ、化学兵器禁止機関(OPCW)による調査を支持した。

 ケリー長官はアサド政権が過去にも塩素ガスを兵器として使用していると批判。今回の使用が確認されれば、化学兵器禁止条約や安保理決議の違反であり責任者が処罰される必要があると主張した。

 在英シリア人組織「シリア人権観測所」によると、サルミンで16日夜、アサド政権側が塩素を詰めた「たる爆弾」を投下。子供3人とその両親ら6人が死亡した。イドリブ県の紛争被害者救援団体も、医療施設で治療を受ける被害者の様子とされる動画を公開している。

751チバQ:2015/03/23(月) 20:24:54
http://www.sankei.com/world/news/150322/wor1503220048-n1.html
2015.3.22 21:04

イエメン内戦の懸念高まる シーア派系武装組織が空港制圧 「総動員体制に入る」と表明






19日、イエメン南部アデンの街頭で警戒するハディ暫定大統領側の兵士(AP)
 イエメンからの報道によると、首都サヌアを掌握したイスラム教シーア派系の武装組織「フーシ派」は21日、「総動員体制に入る」と表明し、南部アデンに逃れたハディ暫定大統領の支持勢力と全面対決する構えを鮮明にした。AP通信によると、フーシ派民兵は22日、南部の要衝タイズの空港を制圧した。

 一方、ハディ氏は21日のテレビ演説で「クーデターを拒否する」と述べ、フーシ派に屈しないと表明した。政治の混乱に乗じてイスラム過激派も活動を活発化させており、内戦状態に陥る懸念が高まっている。

 フーシ派はイエメン北部を拠点とし、昨年9月にサヌアに進攻。ことし1月に大統領宮殿を武力制圧し、2月に政権掌握を宣言した。軟禁されていたハディ氏はアデンに脱出。21日の演説ではアデンが「暫定首都だ」と説明した。(共同)

752チバQ:2015/03/23(月) 20:26:00
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150323-OYT1T50044.html
イエメン反政府勢力、第3の都市タイズ一部制圧
2015年03月23日 13時59分
 【カイロ=溝田拓士】中東の衛星テレビ「アル・アラビーヤ」などは22日、中東イエメンで、首都サヌアを実効支配するイスラム教シーア派のフーシ部族の民兵が、南部にある同国第3の都市タイズの一部を制圧したと報じた。


 タイズの約150キロ南の第2都市アデンに逃れているハディ大統領は反発。今後、政府軍やハディ氏支持の民兵と、フーシ部族との武力衝突が起きる可能性もある。

 フーシ部族は21日深夜、戦車や装甲車などでタイズに入り、空港などを支配下に入れたとみられる。フーシ部族側は、「(民兵の)総動員態勢を取る」と対決姿勢を鮮明にしている。

          ◇

 【ニューヨーク=水野哲也】国連安全保障理事会は22日、緊急会合を開いた。ベノマー国連特別顧問(イエメン担当)がカタールからテレビ会議で報告し、「内戦の瀬戸際に立っている」と危機感を表明した。さらに、「イラクやリビア、シリアのようなシナリオを招きかねない」と警告し、すべての当事者に対し、戦闘行為を自制し対話により解決策を模索するよう求めた。

2015年03月23日 13時59分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201503/2015032300022&g=int
安保理、イエメン大統領の正統性確認=国連総長顧問、「国家分裂」を警告


 【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会は22日、イエメン情勢で緊急会合を開き、1月に首都サヌアを制圧したイスラム教シーア派系のザイド派武装勢力を非難し、ハディ大統領の正統性を支持する議長声明を全会一致で採択した。
 ベノマール国連事務総長特別顧問(イエメン担当)はカタールからビデオ回線を通じて報告し、宗派間抗争と南北対立の様相が強まっていることをイエメン人の多くが懸念していると述べた。ザイド派は北部を拠点とし、ハディ大統領は現在、南部アデンに陣取っている。
 ベノマール氏は、サヌアで20日、140人以上が死亡する自爆テロが起きた後、「人々の感情が極端に高ぶっている」と指摘。事態を放置すれば「さらなる暴力紛争に陥り、国家は分裂するだろう」と警告した。自爆テロはスンニ派の過激派組織「イスラム国」の支部を名乗る組織が犯行声明を出した。(2015/03/23-07:28)

753チバQ:2015/03/23(月) 20:26:54
http://www.asahi.com/articles/ASH3P7RQCH3PUHBI024.html
イエメンで武力衝突広がる 紅海通る船舶への影響懸念
チュニス=渡辺淳基2015年3月22日05時10分

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 中東イエメンで武力衝突が全土に拡大している。首都サヌアなど北中部を占拠するイスラム教シーア派の武装組織「フーシ派」に対抗する形で、スンニ派の過激派組織が活発化。紅海を通る船舶への影響が懸念されはじめている。

 AFP通信によると、サヌアで20日に起きたモスクの爆発では140人以上が死亡。フーシ派を狙った自爆テロとみられる。スンニ派の過激派組織「イスラム国」(IS)が同日、犯行声明を出した。

 19日には南部アデンで、ハディ暫定大統領の公邸を戦闘機が攻撃。治安部隊同士の衝突もあり、13人が死亡した。フーシ派を支持する部隊の一部がハディ氏を狙ったと報じられた。

http://www.afpbb.com/articles/-/3043237?ctm_campaign=txt_topics
米政府職員がイエメンから一時退避、治安悪化で
2015年03月22日 16:24 発信地:アデン/イエメン

【3月22日 AFP】米国務省のジェフ・ラスク(Jeff Rathke)報道官は21日、声明を発表し「イエメン国内の治安状況の悪化を受け、米政府はイエメン国内に残っていた職員を一時的に退避させた」と明らかにした。

 イエメンの首都サヌア(Sanaa)では20日、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」による連続自爆攻撃で142人が死亡していた。米軍は20日夜に、イエメン南部の空軍基地から要員を退避させている。

 武装勢力による攻撃が多発しているイエメンは内戦勃発の瀬戸際にあるとされる。イランの支援を受けるイスラム教シーア派(Shiite)系の民兵組織「フーシ(Huthi)」が北部を掌握する一方、南部はアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)大統領の支持者らが支配下に置いている。

 ハディ大統領は今年2月、首都での自宅軟禁から逃れ、南部のアデン(Aden)に逃れていた。国連安全保障理事会(UN Security Council)はハディ大統領の要請を受けて、22日にイエメン情勢に関する緊急会合を開く予定。(c)AFP/Fawaz al-Haidari

754チバQ:2015/03/23(月) 20:27:56
http://www.afpbb.com/articles/-/3043301
相次ぐISのテロ、シリア・イラクでの劣勢打ち消しが狙いか
2015年03月23日 12:36 発信地:ベイルート/レバノン
【3月23日 AFP】チュニジアとイエメンで相次いで発生したイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」による襲撃事件と自爆攻撃について、専門家らは、シリアやイラクでの後退から人々の注意をそらし、勢力を拡大する能力を誇示する目的で行われたと指摘している。

 ISに関する著作があるJ・M・バーガー(J.M. Berger)氏はAFPの取材に対し、ISの戦略は「拡大」にあり、イエメンとチュニジアでの攻撃は、自分たちがどこにでも存在していることを示す狙いがあったと指摘。「力があるイメージを作り出すことは、ISのメンバー勧誘とプロパガンダ(宣伝)における目的達成のカギとなるものだ」と説明した。

 チュニジアの首都チュニス(Tunis)では18日、国立バルドー博物館(National Bardo Museum)が武装集団に襲われ、日本人3人を含む外国人観光客20人と警官1人が殺害される事件が発生。ISは19日、同国で起きた事件としては初めて犯行声明を出した。

 チュニジアは2011年以降、イスラム過激派による単発的な暴力事件は起きていたものの、「アラブの春(Arab Spring)」以後の混乱はあまり見られなかった。

 そしてチュニジアの事件からわずか2日後の20日、20日は内戦の危機にあるイエメンのモスク(イスラム礼拝所)2か所で自爆攻撃を実施し、142人を殺害した。

 イラクやシリアで電光石火のごとく勢力を拡大し、残忍で衝撃的な画像を公開してきたISだが、専門家らは、ISが必死に掲げようとしている無敵のイメージが徐々に薄らぎ始めていると指摘する。

 英エジンバラ大学(University of Edinburgh)の現代イスラム文化専門家、トマス・ピエレ(Thomas Pierret)氏は、「彼らがイラクやシリアで被った打撃の穴埋めをしようとしている感じは確かにある」と語る。

「もし拡大があるとすれば、それは(ISが昨年樹立を宣言した)カリフ制国家ではなく、ISのテロ活動だ」。ピエレ氏によると、多数の死者を出したこれらの攻撃は、チュニジアやイエメンに「実際の支配地域がない」という事実を相殺しようとするISの試みの表れだという。

 ピエレ氏は、「自己主張のためには、ISはチュニジアで外国人観光客を襲撃して『メディアの嵐』を生み出す以外に方法はない」と指摘している。

 バーガー氏は、ISが今焦点を置いているのは、イラクとシリア以外へと拡大していることを示し、「毎週新しいニュースを提供する」ことだとの見解を示している。(c)AFP/Rana MOUSSAOUI

755チバQ:2015/03/23(月) 20:28:52
http://www.sankei.com/world/news/150322/wor1503220049-n1.html
2015.3.22 21:15

アフガン、新たに閣僚人事16人発表 承認手続きへ





 アフガニスタンのガニ大統領は22日までに、新たに16人の閣僚人事を発表した。地元メディアが伝えた。ガニ氏は1月に閣僚候補25人を発表したが、その後下院で否決されるなどし、これまで閣僚は8人しか決まっていない。

 今回発表されたのは法相や通商産業相などの候補者で、下院の承認が必要となる。国防相の候補者は含まれていない。(共同)

http://www.cnn.co.jp/world/35062105.html
「コーラン焼却」の女性を集団で暴行、殺害か アフガン
2015.03.22 Sun posted at 12:16 JST
カブール(CNN) アフガニスタンの首都カブールで、精神疾患を持つとされる女性がイスラム教の聖典「コーラン」を焼却したとして男たちの集団から暴行を受けた。女性は焼き殺され、遺体を川に投げ捨てられたとの情報もある。アフガン内務省の報道官は、女性の死に関連して21日までに11人が逮捕されたと発表。捜査は現在も続いていると語った。
目撃者の話によると、カブール市内の寺院前で19日、被害者の女性がほかの女性たちから「コーランを焼いた」と非難されて言い争いになった。これを聞きつけた男たちの集団が、女性に襲い掛かったという。
男たちは女性を屋根の上に引きずり上げ、足で蹴ったり石や板で殴ったりする暴行を加えた。
この目撃者は、何者かが女性に燃料をかけて火をつけ、遺体をカブール川に投げ捨てたと話した。
現場を撮影したビデオには、女性が血まみれの顔で立つ姿や、押し倒され殴られる姿、炎に包まれる姿が映っている。ただ、その時点で女性が死亡していたかどうかは確認されていない。
国連は20日、「精神疾患を持つ27歳の女性が無残に焼き殺された」との声明を発表した。女性の両親は地元テレビ局に、娘は16年前から精神的な問題を抱えていたと話した。
女性がコーランを焼却したことを示す証拠は今のところ見つかっていない。アフガンの巡礼・宗教問題省も、そのような証拠はみられないと述べている。
ガニ大統領はこの女性の暴行、殺害と、宗教を巡る私刑の問題の両面で徹底調査を指示した。

756チバQ:2015/03/23(月) 20:40:29
http://www.asahi.com/articles/ASH3M35N5H3MUTIL008.html
チュニジアとは 日本人訪問者は13年に6460人
2015年3月19日17時32分

 チュニジアは、地中海に面したアフリカ大陸最北端に位置し、アルジェリア、リビアと隣り合う。2013年時点の人口は1089万人。11年に中東で広がった民主化運動「アラブの春」が最初に起きた。

 首都チュニスは北アフリカ屈指の大都市で、フランスの保護領時代の建物が残る市街地や、郊外のカルタゴ遺跡は世界遺産に登録されており、世界各地から観光客が訪れる。

 日本政府観光局によると、チュニジアを訪問した日本人は10年に1万3385人だったが、「アラブの春」以降、治安が悪化し、11年の日本人訪問者は3120人に激減した。13年は6460人に回復していた。

 国際協力機構(JICA)によると、チュニジアは年間降雨量が少ないため、上下水道の整備など水資源管理に日本が技術協力するケースが多いという。外務省ホームページによると、日本からの進出企業は15社、15年2月時点で現地に住む日本人は166人。

 チュニジアでは、02年に南部のジェルバ島にあるユダヤ教の礼拝所近くで、ドイツ人観光客ら約20人が死傷する自爆テロ事件があった。それ以降、民間人が巻き込まれる大規模なテロ事件は起きていなかった。

     ◇

 《中東の情勢分析をする中東調査会の金谷美紗研究員の話》 チュニジアでは「アラブの春」以降、ここ4年ほど治安が安定せず、一般犯罪のほかにイスラム過激派によるテロ行為も増えた。隣国のリビアやアルジェリアからテロリストが流入し、特に国境付近の治安が悪化している。

 アルジェリアでは2013年に日揮プラントで人質事件が発生。14年秋にはフランス人観光客がテロの犠牲になり、チュニジアでも外国人を狙ったテロの発生は十分に考えられる状況だった。だが中東諸国の中では比較的治安が良く、外国人観光客数や外国企業の参入数が戻りつつあった。今回の事件もチュニジアの政治や経済に打撃を与えるのが目的ではないか。

758チバQ:2015/03/24(火) 21:18:00
http://www.afpbb.com/articles/-/3043386
イスラエル首相、アラブ系国民に謝罪 「群れで投票」発言で
2015年03月24日 09:18 発信地:エルサレム/中東・アフリカ
【3月24日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は23日、今月の総選挙でアラブ系国民らが「群れをなして」投票していると発言したことを謝罪した。この発言に対しては、米国からの非難も招いている。

 ネタニヤフ首相は17日の選挙当日、アラブ系市民らの高い投票率に対抗するための投票を支持者に呼び掛ける動画をフェイスブック(Facebook)に投稿。「右派政権は危機に直面している。アラブ系の投票者らが群れをなして投票所に向かっている!」「投票所へ向かって下さい!(首相率いる右派政党の)リクード(Likud)に投票を!」と述べた。

 この発言についてネタニヤフ氏は、テレビ放映されたアラブ系市民らとの会談中に、「前週の私の発言が一部のイスラエル市民とアラブ系の人々の気分を害したことを認識している。それは私の意図するところではなかった。お詫び申し上げる」と語った。

 しかしイスラエルの主なアラブ系政党連合で、選挙で13議席を獲得したアラブ統一会派の副代表を務めるアイマン・オデ(Ayman Odeh)氏はこの謝罪の受け入れを拒否。「ネタニヤフ氏の言い訳は受け入れられない。なぜなら、同氏は差別的な法律を持ち込もうとしているだけでなく、氏の発言はアラブ系国民の投票権そのものを脅かした」と指摘している。

 ネタニヤフ氏の予想外の勝利をめぐっては、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領も、「この種の発言は、イスラエルの伝統の最も優れた内容に反するものだ」とコメントしている。

■ネタニヤフ氏に組閣要請へ

 一方でネタニヤフ氏は23日、総選挙で新たに選出された議員らから半数を超える支持を獲得。25日にも、新たな連立政権の正式な組閣要請を受ける見通しとなった。

 イスラエルのレウベン・リブリン(Reuven Rivlin)大統領は次期首相候補をめぐり、新国会に関わる10政党の代表者らと2日間にわたって会談。その結果、67議員を擁立している6派がネタニヤフ氏の首相続投への支持を表明し、定数120の国会での支持者が半数を超えることが判明した。(c)AFP/Hazel Ward

759チバQ:2015/03/26(木) 23:03:20
http://mainichi.jp/select/news/20150326k0000e030227000c.html
イスラエル:大統領、首相に組閣要請…右派連立政権へ
毎日新聞 2015年03月26日 12時15分

 【エルサレム大治朋子】イスラエルのリブリン大統領は25日夜、先の総選挙で第1党(30議席)となった右派リクード党首のネタニヤフ首相に新政権の組閣を要請した。通算4期目となるネタニヤフ首相はリクードを軸に右派連立政権の発足を目指す。リブリン大統領は会見で、選挙中のネタニヤフ首相の発言が米国やパレスチナとの関係悪化を招いたと暗に批判。関係修復が喫緊の課題だと訴えた。

 ネタニヤフ首相は一部党首と主要閣僚ポストなどをめぐりすでに交渉入りしているが、正式な協議に移る。組閣期限は28日間で、大統領権限で14日間の延長が可能。

 リブリン大統領とネタニヤフ首相は25日夜、エルサレムの大統領公邸でそろって会見した。大統領は、首相が選挙期間中、右派票固めのためオバマ米政権が推進するパレスチナ国家の樹立やイスラエルとの2国家共存を否定する趣旨の発言をしたことなどを踏まえ、「分断の修復を始める時だ」と強調。悪化した米国やパレスチナとの関係改善を急ぐべきだと訴えた。

 リブリン大統領は首相と同じリクード所属で保守強硬派だが、首相とは敵対関係にあるとされる。弁護士出身でパレスチナ人の人権保護に取り組んだ実績がある。

 一方、組閣要請を受けた首相は会見で「分断修復に努める」と述べ、大統領の呼びかけに応じた。首相は選挙後、米テレビの取材に、2国家共存を否定する意図はなかったなどと釈明し、事実上発言を撤回した。

760チバQ:2015/03/26(木) 23:07:49
http://www.afpbb.com/articles/-/3043587
イエメン大統領、国外脱出か 警護隊関係者
2015年03月25日 19:28 発信地:アデン/イエメン
【3月25日 AFP】イエメンのアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)大統領の警護隊関係者は、同大統領が25日、国外に脱出したと述べた。

 同大統領のいる南部の主要都市アデン(Aden)には、イスラム教シーア派(Shiite)系の武装組織フーシ派(Huthis)率いる反政府勢力が迫っている。大統領警護隊関係者は、ハディ大統領はサウジアラビアの外交官らとともにヘリコプターでアデンを離れたと語った。

 一方でハディ大統領の側近の1人は、同大統領は「アデン市内の安全な場所に移動した」として国外に脱出したとの情報を否定している。(c)AFP

http://www.afpbb.com/articles/-/3043609
イエメン反政府勢力、アデン空港を掌握 大統領に迫る
2015年03月26日 08:06 発信地:アデン/イエメン
【3月26日 AFP】イエメンの反政府勢力は25日、南部の主要都市アデン(Aden)の国際空港を掌握し、同市を拠点としているアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)大統領に迫った。

 目撃者らによると、同空港近くに配置されていた第39機甲旅団が反政府側に寝返り、空港施設を掌握した。側近らは、大統領が「アデン市内」の安全な場所に避難していると話している。一方の米政府は、ハディ大統領とは連絡を取り合っており、居住地を離れたことは把握しているものの、現在の居場所は分からないとしている。

 反政府勢力であるイスラム教シーア派(Shiite)系の武装組織フーシ派(Huthis)は同日、南部に向かって進軍を進める過程で、同国の国防相を拘束したと発表。当局者によると、フーシ派はさらに、アデン近郊の空軍基地を制圧した。(c)AFP

http://www.afpbb.com/articles/-/3043700
イエメン大統領派の軍部隊、アデンの空港を奪還
2015年03月26日 17:29 発信地:アデン/イエメン
【3月26日 AFP】イエメンのアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)大統領派の軍部隊は26日未明、南部の主要都市アデン(Aden)の国際空港を奪還した。

 空港は前日、首都サヌア(Sanaa)を制圧している反政府勢力のイスラム教シーア派(Shiite)系の武装組織フーシ派(Huthis)に寝返った第39機甲旅団に掌握されたが、治安当局者によると、同旅団は26日未明、空港から退却したという。(c)AFP

761チバQ:2015/03/26(木) 23:08:36
http://mainichi.jp/select/news/20150327k0000m030125000c.html
サウジ:イエメン空爆 10か国参加、宗派間抗争の様相
毎日新聞 2015年03月26日 22時25分

 【カイロ秋山信一】サウジアラビアは26日、湾岸諸国などとともに、イエメンのイスラム教シーア派武装組織フーシに対する軍事作戦を開始した。首都サヌア周辺の親フーシの空軍基地などを空爆し、制空権を掌握した模様だ。サウジ資本の衛星テレビ局アルアラビーヤが報じた。サウジ主導の連合軍にはアラブ首長国連邦(UAE)やヨルダンなどスンニ派主導の10カ国が参加。フーシ側は徹底抗戦の構えで、後ろ盾とみられるシーア派国家イランは同日、軍事介入を非難した。イエメン情勢は国内の権力闘争の枠を超え、周辺国を巻き込んだスンニ、シーア両派による宗派間抗争の様相を急速に深めている。

 イエメンは、国際的に承認されたハディ政権と首都などを実効支配するフーシによる事実上の内戦状態にある。AFP通信によると、26日の空爆では17人が死亡した。一方、フーシに首都を追われ、南部アデンを拠点にしていたハディ大統領は海路でアデンを脱出し、オマーンへ向かったとの情報もある。

 アルアラビーヤによると、サウジは陸海空軍合わせて約15万人を動員。戦闘機100機や海軍部隊が作戦に就き、他国の船舶に対しイエメンに近づかないよう警告した。作戦に加わった戦闘機はこのほか、UAE30機▽バーレーン、クウェート各15機▽カタール10機▽ヨルダン6機。エジプトも作戦を支持し、「必要なら地上部隊を派遣する」と表明。スーダンやヨルダン、モロッコなどアラブ諸国に加え、サウジと関係が深いパキスタンも協力の意思を示した。

 サウジのサルマン国王は26日午前0時(日本時間26日午前6時)にフーシに対する軍事作戦を始めるよう命令。サウジやUAEなどペルシャ湾岸5カ国は共同声明を発表し、「正統な政府であるハディ政権の要請に応えることを決めた」と軍事介入を正当化した。

 一方、首都や北部を中心に全22州中11州を実効支配するフーシは、徹底抗戦の構え。2011年の民主化要求運動「アラブの春」で失脚したサレハ前大統領の軍部隊も協力している。

 イエメン東部には国際テロ組織アルカイダ系の「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」の拠点があるほか、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)も浸透を図っており、混乱に乗じて勢力を拡大する恐れもある。

 アラブ連盟(21カ国・地域、シリアは資格停止中)は26日、エジプトで外相級会合を開いた。イエメン情勢を協議する。

【ことば】フーシ

 イスラム教シーア派の武装組織。アブドルマリク・フーシ氏が指導者とされる。イエメン北部を拠点に、2004年からの政府軍との戦闘で組織を拡大した。12年のサレハ前大統領退陣後、政府の新体制作りに参加したが、スンニ派のハディ大統領と対立し、武力闘争を再開した。シーア派国家イランの支援を受けているとされる。

762チバQ:2015/03/26(木) 23:21:45
http://www.sankei.com/politics/news/150326/plt1503260049-n1.html
2015.3.26 22:46

サウジ、イエメンに軍事介入 空爆開始 イランとの代理戦争の様相





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26日、サウジアラビアの首都リヤドの軍司令部で、イエメンでの軍事作戦について説明を受けるムハンマド国防相(右)と内相のムハンマド副皇太子(中央)(ロイター)
 【カイロ=大内清】サウジアラビアを中心とする連合軍は現地時間の26日未明、イスラム教シーア派の一派、ザイド派が掌握するイエメンの首都サヌア周辺への空爆を開始した。サウジのジュベイル駐米大使が明らかにした。ザイド派が25日、ハディ暫定大統領が拠点を構える南部アデンへ進攻したことを受けての措置。ザイド派を支援するイランが同派へのてこ入れを進めれば、イエメンの政治抗争は、サウジとイランという地域の2大国の「代理戦争」の様相を強める可能性が高い。

 オマーンを除く湾岸アラブ諸国は26日、声明で、イエメンへの軍事介入はハディ暫定政権の要請によるものだと強調。ヨルダンも介入作戦への参加を確認した。ジュベイル大使は、介入は「イエメンの正統政府を守るためだ」と述べた。

 一方、中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、ザイド派は「(軍事介入は)さらに大きな戦争の引き金になる」と警告。イラン外務省は26日、サウジの軍事行動を非難した。

 現地での報道によると、サヌアではサウジ軍の攻撃で少なくとも13人が死亡。ハディ政権は26日、ザイド派側が25日に一時制圧したアデン空港を奪還した。

 スンニ派アラブの盟主を自任するサウジは、自国の“裏庭”にあたるイエメンでシーア派系政権が誕生し、敵対するシーア派大国イランが影響力を増大させることを警戒。今後は、自らが主導する連合軍の介入によってのみならず、ハディ政権側の部隊やスンニ派部族の民兵などへの支援を通じ、ザイド派の排除を進める考えとみられる。

 これに対し、北部の有力一族フーシー家率いるザイド派は、ザイド派出身のサレハ前大統領派とも協力し、ザイド派主導政権の確立を狙っているとされる。

 イエメンでは11年、いわゆる「アラブの春」の流れの中で当時のサレハ政権と反政府派の対立が激化。12年には、サウジなどの仲介で訴追を免除されたサレハ氏が退陣し、ハディ氏のもとでの政権移行プロセスが進められた。

 しかし、権力配分の増大を求めるザイド派は昨年9月に首都を制圧、今年2月には事実上の政権掌握を宣言し、政権やスンニ派勢力との緊張が高まっていた。

763チバQ:2015/03/27(金) 21:48:05
http://www.sankei.com/world/news/150327/wor1503270044-n1.html
2015.3.27 20:07
【イエメン情勢】
イランVS湾岸諸国の「代理戦争」 深入り避けるオバマ米政権

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26日、イエメンの首都サヌアで開かれた空爆に反対する集会で、銃を掲げるイスラム教シーア派系の武装組織のメンバーら(ロイター)
 【ワシントン=青木伸行】オバマ米政権は、サウジアラビアなどによるイエメンの軍事介入を支持する一方、米国としては情報収集などの後方支援にとどめる方針を明確にしている。イエメン情勢の本質が「内戦」であるのと同時に、イスラム教シーア派の一派、ザイド派の後ろ盾であるイランと、湾岸諸国との「代理戦争」という側面があり、深入りは避けたいというのが本音だ。

 ケリー国務長官は26日、滞在先のスイスで、サウジアラビアなど6カ国の湾岸諸国外相と電話で会談し、軍事作戦を後方支援すると伝えた。イランのザリフ外相とは、核問題のほかイエメン情勢も協議した。

 米政府にとりイエメンはこれまで、対テロ戦の前線の一つだった。「アラビア半島のアルカーイダ」(AQAP)の掃討に力を注ぎ、無人機による空爆を繰り返し、2007年以降、イエメン政府に対し計5億ドル(約600億円)以上の軍事援助を行ってきた。

 こうした形を、オバマ大統領は対テロ戦の「モデル」に挙げてきた。だが、「オバマ流」の戦略も中断を余儀なくされている。

 アラブ世界の民主化デモの先駆けとなり、オバマ氏がやはり「モデル」としてきたチュニジアも博物館襲撃テロに見舞われ、2つのモデルが相次ぎ“瓦解(がかい)”する状況に陥っている。

 オバマ政権がイエメンへの軍事介入に距離を置いているのは、米国の関与の主眼が「内戦」ではなく、イスラム過激派の掃討にあることや、イランの核協議をめぐって微妙な時期と、立ち位置にあるためだ。

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の掃討作戦に、多大な軍事力を投入している状況下で、イエメン情勢に軍事介入する余力にも乏しい。

 イランは米国と一線を画しながらイスラム国掃討に加わっており、シリアのアサド政権を支援してもいる。米国がイエメンに軍事介入すればイラク、シリア情勢も複雑化しかねない。

 オバマ政権が、イエメンに残していた米軍特殊部隊約100人を撤収させたことは、深入りを避けるという意思の表れだといえる。

 湾岸諸国は核協議の合意に前向きな米国を「イラン寄り」とみなし、イエメン情勢ではザイド派とイランに神経をとがらせている。一方、米国の関心は一義的にAQAPにあり、湾岸諸国との間にすきま風が吹く可能性もある。

764チバQ:2015/03/27(金) 21:55:37
http://mainichi.jp/select/news/20150328k0000m030031000c.html
サウジアラビア:スンニ派連合軍 新国王の根回し外交成果
毎日新聞 2015年03月27日 18時52分

 【カイロ秋山信一】イエメンのイスラム教シーア派武装組織フーシに対する軍事作戦を始めたサウジアラビアに対し、サウジ王家と同じイスラム教スンニ派が支配的な国からは支持表明が相次いだ。サルマン国王は今年1月の即位以来、スンニ派諸国の首脳と精力的に会談。シーア派国家イランやイスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)の脅威を挙げて、スンニ派の団結を訴える「根回し」の成果が出た格好だ。

 「サウジアラビアの介入を支持する。状況の進展によっては、物資援助も検討する」。トルコのエルドアン大統領は26日、フランスのテレビ局とのインタビューで、サウジ支持を表明。さらにイランがフーシを後援しているとして「イランは(イエメンから)撤退しなければならない」と強い調子で非難した。トルコはイランと良好な外交関係を築いており、名指しでの批判は異例だ。

 さらにサウジのようなスンニ派の君主制国家だけでなく、地域大国のエジプトやパキスタンも軍事作戦への協力を表明し、フーシに対する「スンニ派連合軍」が構築された。

 各国の素早い反応の裏には、サウジの周到な準備がうかがえる。サルマン国王は即位後の2カ月間で、ペルシャ湾岸諸国やエジプト、トルコ、パキスタン、アフガニスタンなどの首脳とハイペースで会談を重ねてきた。その間、イエメンではフーシが権力奪取を進めており、各国から軍事介入への同意を得ていた可能性がある。

 2011年の民主化要求運動「アラブの春」以降、スンニ派諸国には大きな溝が生じていた。各国で台頭するイスラム組織ムスリム同胞団について、「体制への脅威」とみなすサウジやアラブ首長国連邦(UAE)と、「新興のパートナー」とみるカタールやトルコの間で意見の隔たりが生まれたのだ。13年7月にエジプトの軍事クーデターで同胞団主体の政権が倒れると、対立が深刻化した。

 この対立は今も尾を引いており、エルドアン大統領は3月2日にサルマン国王と会談した後、トルコ紙ヒュリエトに「対エジプト関係が唯一の不一致点だった」と意見の相違を認めた。しかしイエメン情勢を巡っては、「共通の脅威」であるシーア派の影響力拡大を前に対立が棚上げされた。

765チバQ:2015/03/29(日) 12:01:08
http://www.sankei.com/politics/news/150329/plt1503290005-n1.html
2015.3.29 09:33

イエメンに軍事介入したサウジ、存在感増す「シーア派大国イラン」に危機感、神経戦を展開





(1/2ページ)
 【カイロ=大内清】イエメンへ軍事介入したサウジアラビアと、対立するイランとが神経戦を繰り広げている。双方とも現時点では、互いがどこまでイエメン問題に関与するつもりかを瀬踏みしている状況だ。ただサウジは、イエメンのみならずイラクやシリア情勢でも存在感を増すイランを常に警戒しており、28日からのアラブ連盟首脳会議などの場で各国に対イラン共同戦線の構築を働きかけるものとみられる。

 「作戦はあくまで(イエメン南部)アデンの政府を守るためだ」。サウジ主導の連合軍報道官は27日、改めてこう強調した。サウジは首都サヌアを掌握するイスラム教シーア派の一派、ザイド派を通じてイランがイエメンに干渉していると非難するものの、同派の完全排除を目指せば、イランとの対立が抜き差しならない状況に陥りかねないと懸念しているとみられる。

 イランも同様に、サウジの軍事介入を「イエメンへの内政干渉だ」(シーア派高位聖職者)と非難しているが、少なくとも表立っては本格的な対抗介入の姿勢はみせていない。

 シーア派大国イランは、米国主導の対「イスラム国」有志連合には不参加ながら、シーア派が多数派のイラク政府に協力し掃討作戦に参加。シリア内戦でもやはりシーア派系のアサド政権を一貫して支援し、「シーア派ブロック」の盟主として振る舞ってきた。

 一方で核開発問題をめぐっては、米欧との協議で限定的な核開発能力の保有と経済制裁の緩和を認めさせることを目指している。米国の中東での退潮が進む中、その隙間を埋めるように地歩を固めているとみることもできる。

 こうした事情からサウジには、“裏庭”のイエメンにもシーア派系政権が誕生すれば、自国の域内での影響力が揺らぎ、イランの伸長を阻止できなくなるとの危機感があるとみられる。

 アラブ連盟は28日、エジプト東部シャルムエルシェイクで首脳会議を開き、米国の影響力減退と域内の脅威に対応するため、同連盟で初の「アラブ合同軍」設立が協議される見通しだ。

 サウジとしては、そうした動きをイランへの対抗措置と、アラブ各国からの支持固めにつなげたい考えだ。ただ、イランの脅威への認識は、ペルシャ湾をはさんで対峙(たいじ)するサウジなど湾岸諸国とその他の国々では大きく異なっており、アラブとして一致した対応を打ち出せるかは不透明だ。

766名無しさん:2015/03/29(日) 17:46:56
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150328-00064017-toyo-soci
イスラム教徒は、好戦的でも排他的でもない
東洋経済オンライン 3月28日(土)13時50分配信

唯一神アッラーに帰依するムスリム(イスラム教徒)は、本来好戦的でも排他的でもないという。ムスリムの死生観とは。『イスラーム 生と死と聖戦』(集英社新書)を書いたイスラム学者の中田考氏に聞いた。
(注:以下の記事内では、「イスラム」の表記を著書に合わせて「イスラーム」とします)
 ──「剣か、『コーラン』か」がムスリムの常套句ではないのですか。

 本来は「『コーラン』か、税か、剣か」が正しい。イスラームはむしろ商業と相性がよく、好戦的ではない。預言者ムハンマドも商人だった。商業的に栄えるよう、異教徒でも安い税金さえ払えば永住権が保障された。

 ── 一方で、ジハード(聖戦)が天国への近道ともいわれます。

 ジハードはアラビア語では三つの語根j、h、dから派生した動詞ジャーハダの動名詞。違うベクトルの力の拮抗を意味する。『コーラン』では、多神教徒がムスリムにイスラームを捨てさせ多神教に戻そうと試みることも、ジハードと呼ばれている。戦闘はジハードの特殊ケースにすぎない。

767名無しさん:2015/03/29(日) 17:47:06
>>766

■ ジハードに聖戦の意味はない

 ──ジハードはムスリムの義務とされています。

 聖戦と和訳されているが、アラビア語に聖に該当する言葉はあるものの、その意味はジハードにはない。聖戦という訳は正確ではない。イスラームの文脈では宗教のために努力する、戦うという意味が正しい。法学上のジハードは、イスラームのための異教徒との戦闘と定義され、義務であるのか、許されるのか、許されないのか、この三つに分けられる。こういうときに戦闘が許される、このときには許されない、この場合にはどちらでもいい、となる。たとえば自衛権。異教徒の敵軍が攻めてくる。この場合にはジハードが義務になる。信徒の義務だから戦わなければいけない。これが基本だが、あまりにこちらが弱く、相手が強い場合には降伏してもいい。ケースによる。

 ──シリアではムスリム同士が殺し合っているのでは。

 外から見るとムスリム同士の争いに見えても、彼らは互いをムスリムだと思っていない。イスラームの意味は神に帰依、絶対服従することだ。ムスリムとは神に帰依している人間だ。しかし今のムスリムたちが神に絶対服従しているかというと、怪しい者がたくさんいる。

 そういう場合、キリスト教には聖職者がいて誰が信者か決め、破門することもできる。

 ところがイスラームはそうではない。そもそも信徒だと決める人がいない。教義を決める機関もない。だから、世界の信徒数も正確にはわからないぐらいだ。イスラームは基本的に信徒一人ひとりが神に直接向き合い、他者の内心の信仰には干渉しない。しかし、今のシリアやイラクの政府はイスラームからの逸脱がいくら何でもひどすぎるだろう、もはや彼らはムスリムではない、と厳しく問い詰める人たちがいる。そうならば自分たちはイスラームの理想の実現のために異教徒に堕した背教者たちと戦っているのだからジハードだ、ということになる。

 ──誰がジハードの宣言を出せるのですか。

 ムスリムの土地に攻め込まれての防衛の場合には、特に宣戦布告の必要はなく、誰でも自衛のために立ち上がれる。自分たちから攻め込むジハードの宣戦布告はカリフ(ムスリム世界全体の元首)だけの大権だ。ここ90年近くカリフが不在の状況なので、防衛戦争しかできなかった。

──「イスラーム国」のアブー・バクル・バグダーディー氏がカリフ制を宣言しています。

 現状ではムスリムの圧倒的な多数が支持していないが、彼をカリフとして戦う人も出てきている。

 ──法が支配するのがイスラームなのですね。

 西欧の概念に翻訳するなら、自然法の支配に近いが、アラビア語には近代西欧的な法の概念はない。イスラーム法とも呼ばれるシャリーア、『コーラン』『ハディース』による教えは西欧の法律とはまったく違う。

 西欧では、国家より上にある自然法が国家を縛るのが法の支配だ。法治主義はあくまでも国家が作った法律によって行政や裁判を行うということをいい、法の支配とはまったく別の概念だ。イスラームの場合は法を定めることができるのは神だけであり、国家は神が定めた法の執行機関にすぎない。

 ──イスラームは日本人の仏教に近い? 

 仏法というときの法は、サンスクリット語のダルマ(理法)の訳語で、戒律も教えも共に含まれており、シャリーアに近い。

 仏教の五戒である不殺生、不偸(ちゅう)盗(とう)、不邪淫、不妄語、不飲(おん)酒(じゅ)戒はシャリーアにほぼ対応している。仏教にも礼拝はあり、尼僧は頭巾をかぶる。仏教では善と悪を教えるのは釈迦だが、イスラームの場合は預言者ムハンマド。ほかの宗教より法の部分が詳しく厳密なので、われわれには法律と思われるようなものもある。

768名無しさん:2015/03/29(日) 17:47:57
>>767

■ 重要なのは神の前の平等

 ──「法の下の平等」も特徴ではありませんか。

 法の下の平等は、法が同じカテゴリーと定めたものは同じに扱うということで、シャリーアもそれを定めている。しかし法の下の平等より重要なのは神の前の平等だ。つまり、創造主と被造物の無限の隔たりに比べると人間の間の相違など無に等しい。金持ちと貧乏人の差をなくしていくのではなくて、金持ちも貧乏人も同じ神の奴隷であり、死ぬときは持っているものすべてを手放さねばならない。最終的には「最後の審判」で裁かれる。今生は苦しくとも来世が本当の生であって、フェアプレーで頑張っていれば、全知全能のアッラーが来世で公平に報いてくださる。そういう意味の平等だ。

 ──人が中心ではなく、神が中心なのですね。

 日本の宗教だと優しく救ってくださる阿弥陀様、厳しく怖い閻(えん)魔(ま)様、存在の大元となる神々しい大日如来などが別々にいる。イスラームでは一つの神がそういう機能をすべて持つ。われわれをこの世にあらしめ来世で救ってくださる優しい神だが、悪いことをしたら裁くのも同じ神。

 ──一神教……。

 日本人だからわかりにくいのではなくて、時代が現代だからわかりにくい。昔の日本人なら一向一揆もあったし、真剣に信じていれば宗教のために戦うのはおかしくなかった。極楽浄土、来世での成仏を願っていた。その志向が今の日本ではなくなっているので理解しにくい。

 ──カリフ制再興に挑むイスラーム国はどうなりますか。

 今のイスラーム世界が間違っているので、ああいう「鬼っ子」が出てきた。ムスリムは15億人だがイスラーム国は支配地人口1000万弱、戦闘員3万人ほどにすぎず、ムスリム世界を制覇する可能性はほとんどない。近々崩壊してもおかしくない。

塚田 紀史

769チバQ:2015/03/29(日) 20:13:16
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150328-00000098-mai-int
<イエメン情勢>「アラブ合同軍」審議 首脳会議始まる
毎日新聞 3月28日(土)21時38分配信

 【シャルムエルシェイク(エジプト南東部)秋山信一】アラブ連盟(21カ国・1機構)の首脳会議が28日、シャルムエルシェイクの国際会議場で始まった。会議直前の26日にサウジアラビアがイエメンでイスラム教シーア派武装組織フーシへの軍事作戦を開始しており、イエメン情勢が主要議題となる。イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)など過激派の脅威が加盟国内で高まる中、集団的安全保障体制を強化するための「アラブ合同軍」の設立構想も審議する。

 会議には、ホスト役のエジプト・シシ大統領のほか、サウジアラビアのサルマン国王、ヨルダンのアブドラ国王ら少なくとも14カ国から国家元首が参加した。イエメンからはフーシの攻撃を受けてサウジに逃れたハディ大統領が出席した。

 サルマン国王は首脳会議での演説で、イエメン空爆を「目的達成まで続ける」と断言し、フーシに武装解除を要求した。イエメンのハディ大統領はフーシを「(シーア派国家)イランの操り人形」と非難し、フーシ側につく軍の一部に対してハディ政権の命令に従うよう呼びかけた。

 イエメン情勢を巡って、アラブ連盟のアラビ事務局長はサウジを支援する立場をとり、加盟国のうち8カ国がサウジへの協力を表明している。ただ、フーシの後ろ盾とされるイランに近いイラクやレバノンが、サウジの対応に疑義を呈する可能性もある。

 一方、アラブ合同軍構想は、シシ大統領がISによるエジプト人殺害を受けた今年2月のリビア空爆後に提唱した。昨年後半からサウジ、アラブ首長国連邦(UAE)、エジプトなどが水面下で協議を進めてきたとされ、ヨルダンも合同軍創設に前向きだ。

 ただ、イラクやアルジェリアなどは運用方法が明確ではないことなどから、合同軍参加には慎重な姿勢だ。そのため首脳会議で合同軍創設が決まっても、当面は希望国のみが参加する形になる公算が大きい。

 首脳会議は29日に閉幕予定だが、協議の進展次第で28日に終わる可能性もある。

770チバQ:2015/03/29(日) 20:18:31
http://mainichi.jp/select/news/20150329k0000m030159000c.html
イエメン:前大統領、混乱の中心 復権狙い旧敵と連携か
毎日新聞 2015年03月29日 13時00分(最終更新 03月29日 13時15分)
 【シャルムエルシェイク(エジプト南東部)秋山信一】サウジアラビアなどの軍事介入が始まったイエメンで、舞台裏で混乱を引き起こしたと目されているのがサレハ前大統領(73)だ。2011年の民主化要求運動「アラブの春」で失脚したが、その後も与党党首として影響力を保持。旧敵であるイスラム教シーア派武装組織フーシと裏で手を握り、ハディ大統領の追い落としを図ったと見られている。ただ復権に向けた危険な賭けは、サウジなどの反発を招いたことで、裏目に出る可能性もある。

 イエメンメディアによると、サウジ主導の連合軍は26日の空爆で、首都サヌアにあるサレハ氏の邸宅付近も攻撃した。サレハ氏は事前に避難して無事だった。サレハ氏がオマーン大使館に保護を求めたとの情報もある。

 サレハ氏が狙われたのは、フーシによる権力掌握の「陰の主役」と見られているからだ。

 「政府(ハディ政権)を弱体化させ、クーデターの脅威にさらすため、他勢力を利用してきた」。昨年11月、国連安全保障理事会はサレハ氏を厳しく非難する声明を発表し、資産凍結と渡航禁止の制裁対象に指定した。

 安保理によると、サレハ氏は、フーシや国際テロ組織アルカイダの分派「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」を秘密裏に支援した疑いがある。

 サウジの介入直前に南部アデンに逃れたハディ大統領の邸宅が空爆される事件が起きたが、地元メディアではサレハ氏の影響下にある空軍部隊の攻撃との見方が強い。

 フーシとAQAPは、サレハ氏が大統領時代に敵対した武装勢力だ。サレハ氏は両勢力との協力を否定しているが、地元の記者はサレハ氏について「復権のためなら旧敵との連携も辞さないだろう」と指摘する。

 また「アラブの春」への報復という側面もある。サレハ氏は自身の後継となったハディ大統領、「アラブの春」でサレハ氏を見限った最大部族のアフマル部族、反政権運動の中核を担ったイスラム組織ムスリム同胞団を敵視していた。

 フーシは昨年9月に首都に侵攻した後、アフマル部族指導者の自宅や同胞団事務所などを襲撃。サレハ氏は国連の制裁発表後もハディ大統領を与党・国民全体会議の副党首から解任するなど揺さぶりを続けた。

 ただ、フーシとサレハ氏は、互いの利害のために協力しているに過ぎない。地元通信社「マレブ・プレス」のアハマド・アヤイエド編集主幹は「サウジの怒りを買ったことで、サレハ氏の復権は難しくなった。イエメンにとどまれば、(内戦の末に殺害された)リビアのカダフィ氏と同じような末路をたどる可能性もある」と指摘している。

771チバQ:2015/04/01(水) 19:57:33
http://mainichi.jp/select/news/20150401k0000e030202000c.html
イラク:統治確立が鍵…ISからティクリート奪還
毎日新聞 2015年04月01日 11時17分(最終更新 04月01日 13時41分)
 【カイロ秋山信一】イラクのアバディ首相は3月31日、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)から北部ティクリートを奪還した軍などをたたえる声明を発表し、一連のIS掃討作戦で最大級の戦果を強調した。ティクリートはイスラム教スンニ派やフセイン元大統領の支持者が多く、反政府感情が強い。シーア派主導ながら挙国一致を掲げるアバディ政権にとって、ティクリートの戦後統治は政府への信頼を取り戻す試金石となる。

 アバディ首相は31日、国営テレビを通じて「ティクリート解放」を宣言し、「治安部隊の歴史的な一歩だ。(ISの実効支配下にある)他の地域でもティクリートと同様の展開が待っている」と強気の姿勢を見せた。IS支配下にある第2の都市モスル攻略を見据えており、バグダッドとモスルの中間にあるティクリート奪還は大きな足がかりになる。

 政府側部隊に同行しているAP通信記者らによると、ティクリート中心部では一部で戦闘が続き、ISの戦闘員捜索や爆弾処理も続いているが、県庁舎など主要機関を政府側が奪還した。

 政府側は当初、シーア派民兵やスンニ派部族兵を含めて2万人以上の部隊でティクリート攻略に着手した。米軍主導の有志国連合の空爆支援を受けず、米国と緊張関係にあるシーア派国家イランの有力司令官ソレイマニ氏が現地で指揮をとるなど、イランの関与が前面に出た作戦となった。

 政府側は郊外を順調に制圧したが、市街戦に入ると、ISが自爆テロや狙撃で激しく抵抗。IS戦闘員は1000人に満たないとみられたが、20倍以上の戦力でも圧倒できず戦況は停滞。3月下旬に有志国連合の空爆が再開され、政府側の攻勢が決定的となった。

 ただIS掃討作戦の上で、軍事的勝利は序章に過ぎない。ISはシーア派主導の政府に対するスンニ派の不満につけ込んで、勢力を伸ばした。スンニ派が多数を占める第2の都市モスルや西部アンバル県の奪還に向けてISを孤立化させるには、スンニ派住民の政府への信頼を取り戻す必要がある。そのためには、ティクリートで避難民の円滑な帰還を実現し、行政サービスや治安を早期に復活させるなどの戦後統治が鍵になる。

772とはずがたり:2015/04/02(木) 14:29:33
「イスラム国」からティクリート解放…イラク
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150401-OYT1T50001.html
2015年04月01日 00時54分

 【カイロ=久保健一】イラクのアバーディ首相は31日、イスラム過激派組織「イスラム国」の支配下にある中部ティクリートの攻略作戦の戦況について、「市中心部に進攻し、『イスラム国』から解放した」とする声明を発表した。


 完全制圧すれば、ティクリートを含む同国北部・中部一帯を「イスラム国」に奪われた昨年6月以来、最大の軍事的勝利となる。

 首相によると、イラク軍は同日、ティクリート市内中心部にあるサラハッディン県庁舎を奪還。軍幹部は国営テレビで、「市域の75%を占領した。24時間以内に全域を掌握できる見通しだ」と述べた。戦闘で「イスラム国」の外国人戦闘員40人を殺害したとしている。

 イラク軍は3月上旬、シーア派大国イランの支援を受け、ティクリート攻略作戦を開始。同月25日からは、空爆による米軍の支援も受け、「イスラム国」に対する包囲網を狭めていった。

2015年04月01日 00時54分

773とはずがたり:2015/04/02(木) 18:43:57
船戸与一氏「イスラム国が一面の真理を突いているのは確か」
http://www.news-postseven.com/archives/20150402_307678.html
2015.04.02 07:00

 満州国という人工国家の成り立ちから終わりまでを、歴史に翻弄された四兄弟の生き様を通じて描き切る船戸与一氏の大河小説『満州国演義』(新潮社)全九部がついに完結した。

 この小説は、歴史とは何か、国家とは何かという大きな問いを読者に突きつける。今の時代とどんな関係があるのか。作家・高山文彦氏が船戸氏に聞いた。

──満州国という人工国家を考えた場合、どうしてもいまのイスラム国を連想してしまう。船戸さんはどう見ていますか。

船戸:イスラム国は確かに狂犬集団と言っていいと思うし、それで片付けるのは簡単だよ。だけど一方で、イスラム国がある一面の真理を突いているのは確かなんだよ。

 それはまさに、第一次大戦後のアラブを、つまり、オスマントルコ帝国の分割をどうするかとして、ヨーロッパがああいう国境を決めた。

 以来、第二次大戦後の中東の争いというのは、一つはイスラムをどうするか。もう一つは、アラブ民族をどうするかということだよ。似たように見えるけど、これは違うと思うんだよ。

 イランイラク戦争のときに、イラン首相のバニサドルが最高指導者のホメイニから更迭されるわけ。それは、バニサドルが「戦争に行って、イランのために戦え」と言ったことが、ホメイニの逆鱗に触れた。「なぜおまえはイスラムのために戦えと言えないのか」と。

 つまり、中東情勢に関しては、アラブ民族主義でいくのか、ないしはイスラム主義でいくのかというふうに、いつも分かれる。そのなかで、民族主義でいくというのが、代表的にはイラクのサダム・フセインであり、宗教でいくというのがイランのホメイニなんだよ。アラブ民族主義とイスラム主義が常に競合しながら、これまでのアラブはあった。

 そのなかでイスラム国のバグダーディーが言っているのは、「オスマントルコの版図まで戻す」ということ。要するに、イスラム国はオスマントルコを認めることで、アラブ民族主義ではなく、イスラム主義で行くと明確に定めた。

 そして、第一次大戦後に定まった、ヨーロッパによる秩序体系を壊すというわけだ。この「歴史修正主義」は、やはりヨーロッパに対してはとてつもない恐怖だと思うんだよ。

※SAPIO2015年4月号

774チバQ:2015/04/02(木) 22:38:53
http://mainichi.jp/select/news/20150403k0000m030069000c.html
シリア:ISが中枢近くに勢力…アサド政権の脅威に
毎日新聞 2015年04月02日 20時24分(最終更新 04月02日 21時59分)
 【カイロ秋山信一】イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)が1日、シリアの首都ダマスカスの中心部からわずか3キロ南のヤルムーク地区に侵入し、アサド政権のお膝元にも勢力を広げていることを示した。ISの実効支配地域はシリア東・北部が中心で、首都など主要都市が集まる国土西側ではゲリラ的に活動しているだけだ。しかし、首都中枢近くでの今回の軍事作戦で、ISの影響力がシリア全土に及んでいる実態が浮かび上がった。

 「住民はISの旗がヤルムークで掲げられたことに反発している。夜間外出禁止令が出され、散発的に銃撃が続いている」。ヤルムーク地区周辺で活動する反体制派活動家の男性は2日、毎日新聞の電話取材に緊迫した状況を語った。

 男性の証言や報道によると、ISの戦闘員数百人が1日早朝に南方からヤルムーク地区に侵入し、同地を拠点とする反体制派パレスチナ武装勢力との交戦の末、地区西側を占拠した。パレスチナ側が反撃に転じたため、ISは同地区から撤退したとの情報もある。

 2012年に内戦が本格化して以来、ダマスカスの中心部はアサド政権が掌握し、郊外で反体制派が抵抗する構図が続いている。反体制派は、国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」や反欧米のイスラム武装勢力が主力だが、昨年後半からヌスラ戦線の一部がISにくら替えした。東・北部のように実効支配を確立するには程遠いが、反体制派と合従連衡しながらアサド政権と戦っている。

 しかし、ISは今回、ヤルムーク地区で反体制派に矛先を向けた。きっかけはパレスチナ武装勢力幹部の殺害事件に関連し、パレスチナ側がIS戦闘員を拘束したためとされる。ただ、アサド政権との戦いで消耗した反体制派を駆逐し、勢力を広げるのはISの常とう手段だ。

 12年12月にヤルムーク地区が反体制派の拠点になると、アサド政権は同地区を包囲し、電気や水道を断つことで、反体制派を疲弊させる戦術をとってきた。だが、2年が過ぎても反体制派の抵抗は続いている。そこにISが浸透すれば、新たな脅威となる。

 一方、アサド政権やIS、ヌスラ戦線と抗争を続ける親欧米の反体制派は1日、南部ダルアー県でヨルダン国境のナシブ検問所をアサド政権から奪った。親欧米派は北部で劣勢が続いているが、南部ではヨルダン国境の二つの検問所を支配し、勢力を立て直す足がかりにしようとしている。

775とはずがたり:2015/04/03(金) 19:00:50
3/28の記事。

<イエメン>サウジ連合軍、フーシ北部拠点を破壊
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20150329k0000m030067000c.html
毎日新聞2015年3月28日(土)19:32
 【シャルムエルシェイク(エジプト南東部)秋山信一】サウジアラビア主導の連合軍は28日もイエメンのイスラム教シーア派武装組織フーシに対する空爆を実施し、拠点がある北部サーダ州や首都サヌア周辺などにある関連施設を破壊した。

 サウジ系の衛星テレビ局アルアラビーヤによると、3日連続となる空爆では、フーシがミサイルを保管している首都周辺の軍事拠点を攻撃。また、フーシが27日に制圧した南部のシャクラ港から、アデンへ向けて進むフーシ部隊の戦車や装甲車などを狙って爆撃しているという。アデンには連合軍が支援するハディ大統領の拠点がある。

 ロイター通信によると、サウジ海軍の艦船が、南部アデンから数十人の外国人外交官を避難させた。外交官はサウジ西部ジッダの港に無事到着したという。フーシが2月に首都を掌握した後、日本や欧米各国は大使館を閉鎖したが、サウジやアラブ首長国連邦などは大使館機能をアデンに移していた。

 フーシは空爆を受けながらも南部への進攻を継続。シャクラ港を支配下に置くなど、各地でハディ大統領の支持派と衝突している。ハディ大統領と対立するサレハ前大統領は27日、停戦を呼びかける声明を出した。

776とはずがたり:2015/04/03(金) 19:02:10
>フーシが27日に制圧した南部のシャクラ港から、アデンへ向けて進むフーシ部隊の戦車や装甲車などを狙って爆撃しているという>>775
にも拘わらずアデン制圧。フシ強し。

<イエメン>武装組織がアデンに 大統領宮殿を占拠
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20150403k0000m030109000c.html
毎日新聞2015年4月2日(木)21:54

 【カイロ秋山信一】イエメンのイスラム教シーア派武装組織フーシは2日、南部アデン中心部に攻め入り、大統領宮殿を占拠した。AP通信が報じた。サウジアラビア主導の連合軍はアデン防衛を当面の目標に掲げ、フーシへの空爆を続けているが、地上戦でのフーシ側の優勢は変わっていない。北部ではサウジの国境警備隊が攻撃されて死者が出るなど緊迫感が増している。

 APによると、フーシはサレハ前大統領の影響下にある一部の軍部隊と協力し、東と北からアデンに攻め入った。アデンは、サウジが支援するハディ政権の本拠地だった。ハディ大統領は既にサウジに逃れている。

 サウジなどが地上戦に踏みきるとの観測も強まっている。複数のイエメンメディアは2日、サウジ軍とエジプト軍の地上部隊がアデンの港に停泊した艦船から上陸したと伝えた。しかし、ロイター通信は、イエメン当局者が地上部隊の上陸を否定したと報道。情報が錯綜(さくそう)している。

 サウジ軍とエジプト軍は海路での対フーシ支援を阻むため、イエメン沖に艦船を派遣。1日にはアデンへの艦砲射撃も行った。

 サウジ軍はイエメンとの国境地帯にも地上部隊を集結させている。国営サウジ通信によると、フーシの本拠地サーダ州と隣接するサウジ南西部アシール州で2日、国境警備隊の監視施設にイエメン側から銃撃があり、兵士1人が死亡した。

 一方、イエメン東部ムカラでは、国際テロ組織アルカイダ系の「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)が刑務所を襲撃、AQAPのメンバーを含む約300人が脱走した。

 サウジのサルマン国王は、イエメン情勢が安定化するまで軍事介入を続ける意向を表明。フーシに対して武装解除やサヌアからの撤退を要求している。

778チバQ:2015/04/04(土) 09:57:54
http://www.sankei.com/world/news/150403/wor1504030057-n1.html
2015.4.3 18:50
【イラン核協議】
イランの対米関係改善に道筋 イスラエルは猛反発「生存を脅かす」 サウジも米に不信

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 【カイロ=大内清】イランにとり、米欧などに限定的ながら核開発を認めさせ、経済制裁の緩和にもつながる今回の枠組み合意は、地域大国としての地位を固めるとともに、将来的な対米関係改善にも道を開くものだ。イランの核開発を現行の中東秩序への挑戦と受け止めるイスラエルやサウジアラビアなど周辺国が危機感を強めるのは間違いなく、域内の緊張はいっそう高まりそうだ。

 「合意はイスラエルの生存を脅かすものだ」。同国の首相府報道官は2日夜、ネタニヤフ首相がオバマ米大統領に電話でこう懸念を伝えたと明らかにした。

 3月の総選挙でイランの「脅威」を前面に押し出して勝利したネタニヤフ氏にとり、自国の国益を軽視するかのように合意へ進むオバマ米政権の姿勢は容認しがたい。ネタニヤフ氏はこれまでも、イランへの攻撃も辞さない姿勢を繰り返してきた。

 米国への不信は、同国の重要同盟国の一つであり、スンニ派の盟主を自任するサウジにもある。サウジ主導の連合軍が現在進めている隣国イエメンへの軍事介入は、首都サヌアを掌握するシーア派の一派、ザイド派を支援するイランの影響力排除を目的としたものだが、イランが今回の合意を受けて域内での存在感を増せば、イランとサウジの国益がぶつかる場面が増えることは避けられない。

 一方、過去の交渉で責任者を務めた経験もあるイランのロウハニ大統領は、制裁緩和の実現を政権の最重要公約としてきた。国内の対米強硬派の反発を受けつつも最高指導者ハメネイ師からの一定の支持を得られたことは、核協議の前進につながった。

 6月の期限までに最終合意が実現するかはなおも不透明だ。ただ、人口8千万近い資源大国イランには、制裁緩和に道筋がつけば、外交、軍事、経済などの面で影響力を発揮できるとの自信は強い。合意を機に米国との実質的な関係改善が進む可能性もある。

 またイランは、「イスラム国」をはじめとするイスラム過激派が跋扈(ばっこ)するなど混迷の度を深める中東情勢で米国の存在感が減退する中、それに乗じるようにイラクやシリアのシーア派系政権などへの関与を深めている。イスラエルやサウジの危機感はこうした地政学的変化をも背景としており、衝突を誘発させることなく中東の秩序を維持するのは容易ではない。

779とはずがたり:2015/04/05(日) 18:18:41

<シリア>アルカイダ系勢力、北部イドリブ制圧
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20150330k0000m030096000c.html
毎日新聞2015年3月29日(日)21:31

 【シャルムエルシェイク(エジプト南東部)秋山信一】シリアの国際テロ組織アルカイダ系勢力「ヌスラ戦線」など反欧米の反体制派混成部隊は28日、アサド政権の支配下にあった北部イドリブを制圧した。ロイター通信などが報じた。シリアの全14県のうち、アサド政権が県都の支配権を失うのは、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)が実効支配するラッカに次いで2カ所目。米軍主導の有志国連合がISへの空爆を続ける中、ヌスラ戦線はアサド政権や親欧米反体制派との戦闘を優位に進め、支配圏を拡大しつつある。

 在英の民間組織シリア人権観測所によると、イドリブ郊外を拠点にするヌスラ戦線などの混成部隊は今月下旬、中心部への攻撃を本格化させ、5日間の攻防の末に政権側を撤退させた。戦闘で少なくとも130人が死亡した。国営メディアは、政府軍がイドリブ南郊にとどまっていると報じている。

 ヌスラ戦線は昨年後半、親欧米の反体制派を次々と破り、武器などを奪って勢力を拡大。余勢を駆ってイドリブ中心部に迫っていた。イドリブ県は、政権側と反体制派の激戦が続くアレッポ県や、アサド大統領一族の出身地であるラタキア県に隣接しており、政権側にとってヌスラ戦線の勢力拡大は脅威になりつつある。

 ヌスラ戦線はISの前身組織から派生したが、2013年4月にIS側との合併を拒否して関係が悪化。独自の反体制派組織として、アサド政権、親欧米反体制派、IS、クルド人勢力とそれぞれ敵対している。

780チバQ:2015/04/07(火) 02:21:27
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/150404/mcb1504040500005-n1.htm
ロウハニ大統領“板挟み” 対決姿勢強める議会と“恩恵”求める国民 (1/2ページ)
2015.4.4 05:00
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 イランが核開発問題解決に向けて欧米などと大筋で合意したという知らせは、ここ何年も景気低迷や物価上昇、雇用減少に苦しめられてきたイラン国民に歓迎された。しかし議会の多数派を占める反ロウハニ派は、ロウハニ大統領の計画がイスラム革命の意義と国の主権を脅かすと主張し、再編成した上で対決姿勢を強める可能性が高い。

 コントロール・リスクスのシニアコンサルタント、ヘンリー・スミス氏は「ロウハニ氏はイランを国際社会に復帰させ、経済的恩恵が再び受けられるようにすると約束して大統領選を戦った。制裁解除の合意は、同国でロウハニ氏の勝利として広く認識されるだろう」と指摘した。

 一方アナリストは、ロウハニ氏が直面する問題について、制裁緩和の経済的恩恵を不満が高まる前に国民に確実に届けなければならないことと、今回の合意を脅威と考える強硬派の政敵と対峙(たいじ)しなければならないことを挙げた。インターナショナル・クライシス・グループのシニアアナリスト、アリ・バエズ氏は「今回の合意で、イラン特有の派閥主義がなくなることはない。むしろ悪化する可能性が高い」と述べた。

 ロウハニ氏が2013年に大統領に就任し、1979年の革命後に初めて大統領として米大統領と電話会談して以降、大敵である米国との関わりを深めようとする政策は、議会と司法を支配する保守派をいらだたせてきた。

 外交的成功に加え、ロウハニ氏はインフレ率を就任時の40%超から1月には16%程度にまで下げ、通貨リアルの安定化にも成功した。しかしイランの社会を広範に変える取り組みは阻まれている。

 米スティムソン・センターのジュニーブ・アブド研究員は「本当に欲しいものは、核問題の合意ではなく制裁の解除だ。ロウハニ氏にとって、制裁解除まで時間がかかることが問題だ」と述べた。

 テヘランの街頭でインタビューした市民からも同じような意見が聞かれた。54歳の公務員は「最終合意がいつ結ばれるのか見守るしかない。喜ぶのは早すぎる」と話した。ある主婦は、制裁解除の日程が明らかにされていないので、真の勝者は米国だとの見方を示した。

 変革の可能性に注目する人もいる。テヘラン大学でエンジニアリングを専攻する20歳の学生は「機会は多くなく、コネがなければ仕事に就くことができない。最終合意に達すれば、多くのことが容易になる」と語った。

 合意によると、米国と欧州連合(EU)は、査察によってイランがウラン濃縮と原子力施設のモニタリングに関する規制を順守していると判断された場合に限り、制裁を解除する。ケリー米国務長官は、こうしたプロセスには半年〜1年の時間がかかると発言している。(ブルームバーグ Ladane Nasseri)

781とはずがたり:2015/04/07(火) 20:16:10
中国にとってのイエメン内訌は日本にとっての北清事変となったか?

【イエメン情勢】「出稼ぎ」国民救出作戦を展開 インドは空軍機派遣、中国は「外国人」も救援
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1504040031.html
産経新聞2015年4月4日(土)20:54

 【ニューデリー=岩田智雄、北京=川越一】サウジアラビア軍などによる空爆が続くイエメンから、インドや中国が自国民を救出する動きを加速している。インドは空軍輸送機や艦船、国営エア・インディア機を派遣し脱出者を輸送した。中国は自国民に加えて、初めて外国人を救出したとしている。ロイター通信によると、中国の国際問題専門家は、救援活動が国内外での中国のイメージ向上につながると分析している。

 PTI通信などによれば、インド軍はイエメンで立ち往生している国民の移送を「ラーハト(ヒンディー語で救援の意味)作戦」と名付け、救出を進めている。哨戒艦などを使い、イエメンのアデン港から外国人を含む脱出者を近隣国のジブチに輸送しているほか、3日夜から4日未明にかけて、空軍輸送機とエア・インディア機で約670人が西部マハラシュトラ州ムンバイや南部ケララ州コチンに到着した。インド軍はミサイル駆逐艦とフリゲート艦も派遣している。

 インドがこうした大規模な救出作戦を行うのは、ウクライナ、イラク、リビアについで4例目という。

 中東では産油国を中心にインドの出稼ぎ者が多い。イエメンには、ケララ州などから看護師を含む労働者が多く渡航しており、約4000人が在留しているとみられる。

 4日付ヒンドゥスタン・タイムズ紙によれば、看護師の多くは脱出前に病院に渡した旅券の返還や未払い賃金の支払いを求めており、チャンディ・ケララ州知事は「命の方が大切だと説得しなければならない状況だ」と語った。

 また、イエメンの主要貿易国の1つである中国は、アデン湾、ソマリア海域で護送任務にあたっていた中国海軍のミサイルフリゲート艦をイエメンに派遣し、中国人499人をジブチに移送。3月30日までに中国人571人の退避を完了させた。

 続いて4月2日には、別のミサイルフリゲート艦で、パキスタンやエチオピア、ドイツ、英国など10カ国、255人の外国人を救出した。中国外務省は「各国の要請に応じた人道主義的な救援行動」と表明。中国軍が海外の危険地域からの外国人の避難を支援したのは初めてという。

 中国は1950年代からイエメンのインフラ整備を支援し、過去10年以上、石油産業に巨額の投資をつぎ込んできた。

【イエメン情勢】日本人旅行者が中国艦船でイエメンから退避
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt1504070024.html
産経新聞2015年4月7日(火)17:43

 菅(すが)義偉(よしひで)官房長官は7日の記者会見で、イエメン情勢の悪化に伴い、同国領ソコトラ島に滞在していた日本人旅行者1人が7日、中国艦船でオマーンに退避したことを明らかにした。政府は中国側に移送要請はしていないが、日本人旅行者の希望で乗船。政府は中国側に謝意を示した。

782チバQ:2015/04/08(水) 23:01:31
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015040800507
赤十字「大惨事」懸念=アデンの人道状況悪化-イエメン



イエメンの情勢悪化を受け、民間人の脱出を支援する中国海軍の軍艦船=6日、イエメン西部ホデイダ港(EPA=時事)
 【アデンAFP=時事】イエメンのハディ大統領派と敵対するイスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」による攻勢が続くイエメン南部アデンで、人道危機への懸念が強まっている。
 イエメンではフーシ派の勢力拡大を防ぐため、サウジアラビアが主体となり、空爆作戦を3月末から実施。赤十字国際委員会の報道官は7日、「あらゆる交通手段が断たれ、非常に厳しい状況にある」と指摘した。特に、大統領派の拠点がある南部アデンの情勢については、「控えめに言っても、大惨事だと言える。市街地のあらゆる場所で戦闘が起こり、大勢の人たちが逃げることができない」と強調した。(2015/04/08-15:01)

783チバQ:2015/04/11(土) 01:26:26
http://mainichi.jp/select/news/20150411k0000m030052000c.html
パキスタン:イエメン空爆めぐり国会が中立維持求める決議
毎日新聞 2015年04月10日 19時43分(最終更新 04月10日 21時26分)
 【ニューデリー金子淳】サウジアラビアなどの連合軍による空爆が続くイエメン情勢を巡り、パキスタン国会は10日、上下両院の合同協議で、政府に中立維持を求める決議案を採択した。パキスタンは友好国サウジから戦闘機などの派遣を求められていたが、決議案を受け、当面は派遣を見送るとみられる。決議案には「サウジの領土が侵害されれば、サウジに協力する」とも明記しており、軍を派遣する可能性は排除していない。

 パキスタンが連合軍に参加すれば、空爆対象のイスラム教シーア派武装組織フーシを支援しているとされる隣国イランとの関係悪化や、国内のシーア派住民との宗派対立を招く恐れがあった。決議案はサウジへの支援を強調しつつも、対話による政治解決を主張しており、参戦によるリスクの回避を重視した格好だ。

 決議案は、イエメン情勢について「パキスタンを含む地域で宗派対立につながる可能性がある」と指摘し、国連安全保障理事会などを通じて即時停戦を実現するよう求めた。ロイター通信によると、軍は国会の意思を尊重する姿勢を示しており、当面は戦闘部隊の派遣はしないとみられる。ただ、パキスタンは1991年の湾岸戦争時にサウジ領内の防衛のため軍を派遣したことがあり、状況次第で同様の対応を検討する可能性もある。

 国会では6日から協議が行われていたが、野党などから軍派遣に対し反対論が噴出。8、9日にはイランのザリフ外相がパキスタンを訪れ、シャリフ首相らに対話による政治解決を求めていた。

784チバQ:2015/04/12(日) 20:54:51
http://mainichi.jp/select/news/20150412k0000e030147000c.html

イエメン:内戦状態が「アラブ最貧国」に追い打ち
毎日新聞 2015年04月12日 11時16分(最終更新 04月12日 11時33分)

 【カイロ秋山信一】事実上の内戦状態が続くイエメンで、市民の生活環境が急速に悪化している。国連によると、戦闘が激化する前から国民(約2500万人)の約6割が支援を必要とする「アラブ最貧国」だったが、武力衝突やサウジアラビア主導の連合軍による空爆の影響で支援物資の搬送もままならず状況が悪化している。赤十字国際委員会(ICRC)などは人道支援目的での一時休戦を呼びかけているが、実現の見通しは立っていない。

 「断水が3日ぶりに解消されたが、水道も電気も途切れがちだ。食料はあるが、銀行から預金を引き出せない」。激戦が続く南部アデン州シェイフウスマーンの会社員、ムハンマド・サミールさん(35)は毎日新聞の電話取材に苦境を明かした。

イエメンとその周辺諸国
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 州都アデンの中心街や空港付近では北から攻め入るイスラム教シーア派武装組織フーシと、ハディ政権支持派との戦闘が続いている。アデン近郊に位置するサミールさんの居住地域は比較的平穏で近くのスーパーには生活物資もあるが、銀行や現金自動受払機(ATM)は稼働していない。「手持ちの現金がなくなれば終わりだ。どうやって生き延びればいいのか」と嘆いた。

 フーシと政権支持派の戦闘は3月中旬に激化し、ハディ政権を支持するサウジなどの空爆も3月26日から連日、イエメン全土で続く。世界保健機関(WHO)によると、3月19日〜4月6日に少なくとも648人が死亡し、2191人が負傷した。戦闘は全22州のうち14州で起きている。

 戦闘激化は、長年の課題である貧困と相まって市民を追い詰めている。イエメンは周辺国とは対照的に石油資源が乏しく、農漁業が主要産業だ。独裁体制だったサレハ前政権の腐敗や失政に加えて、1990年代の内戦、東アフリカの紛争地からの難民流入、2000年代以降の国際テロ組織アルカイダ系組織によるテロなどの影響で経済は停滞。れんがを積み上げた街並みが有名な首都サヌア旧市街や、珍しい植物で知られるソコトラ群島など4件がユネスコの世界遺産に登録されているが、治安の悪化で観光地や貿易中継地としての魅力も失われた。

 国連によると、今年2月時点で、食料や水、医療物資など人道支援が必要な国民は、約33万人の国内避難民を含めて推計約1470万人に上る。地元の非政府組織(NGO)の推計では、14年の失業率は38・4%に達した。一連の紛争で人道状況がさらに危機的になるのは確実だ。

 紛争地で人道支援活動を行うICRCは今月4日の声明で「アデンなど紛争の影響が大きい地域の住民に食料や水を届けるためには一時休戦が必要だ」と呼びかけた。2・5トンの医療物資を積んだICRCの船舶が8日にアデン港に到着、10日には空路でも支援物資がサヌアに着いたが、治安悪化から空路、海路とも輸送手段の確保に苦労しているという。

 一方、国連安全保障理事会では、ロシアが人道支援などを目的に空爆の一時停止を求める決議案を提出したが、英米などはサウジの空爆を支持しており、協議の行方は不透明だ。

785とはずがたり:2015/04/17(金) 18:44:33

>>716
2015.3.3 18:26
【イスラム国】
米軍は蚊帳の外、イランの介入を黙認 進む「分割化」ティクリート奪還作戦

ティクリート攻撃開始=対「イスラム国」軍事作戦―イラク
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/181/e6645e7fda5e11dce6a93df05c2f2124.html

 【カイロ時事】イラクからの報道によると、イラク軍部隊は11日、過激派組織「イスラム国」が昨年6月以降支配する北部ティクリートへの攻撃を開始した。ティクリートは北部モスルに次ぐ同組織のイラクにおける拠点で、奪還できれば大きな戦果となる。
 イラク軍の作戦には、イランの影響下にあるイスラム教シーア派の民兵組織が参加。これまでに制圧したティクリート周辺の町から包囲するような形で進撃し、部隊が市の北部で作戦を進めている。
 ティクリートで多数派のスンニ派住民の間では、長年緊張関係にあるシーア派への警戒感が強い。住民の不安を払拭(ふっしょく)して掃討への協力を得られるかが作戦の成否を握る。
(時事通信) 2015年03月11日 21時27分

>>729
イラク:ティクリート攻防、政府側が優勢に 軍病院を制圧
毎日新聞 2015年03月12日 10時27分(最終更新 03月12日 11時42分)

>>772
「イスラム国」からティクリート解放…イラク
2015年04月01日 00時54分
>>771
イラク:統治確立が鍵…ISからティクリート奪還
毎日新聞 2015年04月01日 11時17分(最終更新 04月01日 13時41分)

786とはずがたり:2015/04/17(金) 18:53:13
アングル:ティクリート奪還作戦の「誤算」、報復と略奪が横行
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0MX0D620150406?sp=true
2015年 04月 6日 17:38 JST

[ティクリート 3日 ロイター] - 先月末まで過激派組織「イスラム国」に支配されていたイラク北部の要衝ティクリート。同地の大部分を奪還した治安部隊や民兵組織の一部が、今度はイスラム国戦闘員への報復と略奪を行っている。

ロイター記者2人は、砲撃で黒焦げになった市庁舎付近で、怒り狂った群衆を前に、連邦警察官らがナイフでイスラム国兵士とみられる男性の首を刺し、喉をかき切るのを目撃した。イラク内務省の報道官はロイターに対し、同事件について現在調査中だとしている。

この事件に加え、ロイター記者は、イラク軍と共にティクリートを奪還したシーア派民兵組織の車両が、市内で遺体を引き回しているのを目撃した。

一方、地元当局者らによれば、破壊行為も続いている。治安当局者2人は匿名を条件に、多数の家屋に火が放たれ、シーア派民兵が店を略奪しているのを見たと語った。また、ティクリートがあるサラーフッディーン県議会のアハメド・クライム議長は3日、過去2日間で「数百件の家」が暴徒により焼かれ、店が略奪されたと説明。治安部隊は怖がってこうした事態に対処していないとし、「制御不能」だと語った。

こうした証言の真偽については、まだ確認できていない。

一連の動きは「誤算」であったに違いない。ティクリート奪還作戦は、イスラム国を掃討するだけでなく、イラク国内で主流派のシーア派と現在は少数派であるスンニ派の宗派対立を超えた融和を意味するはずだった。

シーア派穏健派のアバディ首相に近い当局者らは当初、ティクリート奪還作戦について、イランの支援を受けるシーア派民兵組織からイラク政府が独立していることを証明する機会だとしていた。しかし、イスラム国の猛攻で昨夏にイラク軍兵士が大量に戦闘を放棄すると、シーア派民兵組織に頼らざるを得なくなった。

シーア派民兵組織は3月初めに開始されたティクリート奪還作戦の先陣を切った。しかしそれから2週間後、アバディ首相は自身の権力を知らしめるべく米国に空爆を要請した。

そして現在、ティクリートで横行する略奪と暴力がアバディ首相の勝利に影を落とす恐れがある。スンニ派住民は、ティクリートより大きな都市モスルなど、イスラム国が制圧した他の地域の奪還で、政府は信頼できないと不信感を持つ可能性がある。

ティクリートはフセイン元大統領の出身地であり、イラクのスンニ派の中心地。イスラム国が昨年、同国で支配地域を急速に拡大できたのは、スンニ派の部族勢力や一般市民の支援があってこそ可能だった。彼らはマリキ前政権がスンニ派をテロリストとみなしていると説得された。もしティクリートの現状に不満を持てば、スンニ派住民は政府の対イスラム国対策を支持しない可能性がある。

<1つの国家>

ティクリート奪還作戦が開始される前から、シーア派民兵組織の士気は高まっていた。とりわけ昨年6月に数百人のイラク軍兵士が捕まって殺害されてから、イスラム国に対する報復の思いは強まっていた。

イラク政府は民兵組織の手綱を握るべく努力しているものの、同作戦の最後の数時間では至る所にイランの形跡が見て取れた。

787とはずがたり:2015/04/17(金) 18:54:02
>>786-787
イラン最高指導者ハメネイ師の写真を胸に付け、カラシニコフ銃を持ったイラン兵は「ティクリートを解放する戦いに参加したことを誇りに思う。今やイランとイラクは1つの国家だ」と述べ、同作戦でのイランの役割を誇示した。

奪還から数時間後、ティクリート周辺ではシーア派民兵組織の車列が、警察車両を追い抜いていった。民兵らは白色のトヨタの軽トラックの後ろに、イスラム国戦闘員とみられる遺体をつるしていた。綱が切れると、車両は止まった。

弾丸で穴だらけになった遺体を結び直すため、民兵らが車から出てきた。トラックのステレオからはイスラム国に対する勝利の歌が流れている。結び直すと再び車を走らせ、遺体は砂ぼこりを舞い上がらせた。

近くにいた複数の警官は、ただ傍観していた。

<敵討ち>

ロイターは1日午後、イスラム国戦闘員とみられる2人が政府建物の部屋に拘束されているのを目撃した。1人はエジプト国籍、もう1人はスーダン国籍で、その後、2人は警察の情報部員によって外に連れていかれた。

2人を荷台に乗せた軽トラックは、「敵を討て」と叫ぶ群衆に取り囲まれた。連邦警察官らも、2人を引き渡すよう情報部員に求めていた。

現場には連邦警察官が20人以上、シーア派民兵も多数集まっていた。銃声が鳴り響くなど状況が混乱するなか、軽トラックはバックしようとしたが、群衆は拘束されていたエジプト人を引きずり降ろした。

エジプト人は若い連邦警察官2人の足元に静かに座り、その目には恐怖の色が浮かんでいた。警官2人は「彼はダーイシュ(イスラム国)だ。敵を討つべきだ」と叫び、群衆の声に応えてナイフを振り回し「われわれは彼を殺す。復しゅうするんだ」と繰り返した。

それから、縁石にエジプト人の頭を押し付けた警察官の1人が、全身の力を込めてナイフを首に振り下ろした。血しぶきが飛び、見物人の靴を赤く染めた。その後も首を4回切りつけた。そして綱で遺体の足を縛り、柱につるして見せしめにした。

1人の警察官が耐えられなくなり、「メディアがたくさんこの場にいる。適切な時じゃない。なぜ困らせるようなことをするのだ」と叫んだ。

だが群衆は彼を無視し、遺体をつり上げる作業を続けた。

*安全上の理由から記者の名前を伏せています。

788名無しさん:2015/04/18(土) 10:08:46
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150412-00147376-newsweek-int
アラブの連帯を誘うイラク旧政権派 - 酒井啓子 中東徒然日記
ニューズウィーク日本版 4月12日(日)11時21分配信

 4月は、イラクにまつわる記念日が多い。

 4月9日はイラク戦争でのバグダード陥落の日で、12年前のこの日、米軍の戦車が凱旋するなか、首都の繁華街の中心にあったサッダーム・フセインの銅像が引き倒された。実はそれから23年前の同じ日、今の政権与党のダアワ党の創設者で、イラクのシーア派イスラーム思想の父と言われるムハンマド・バーキル・サドルが、フセイン政権によって処刑された。正確には一日前らしいが、多くのイラク人の間で同じ日だと認識されている。なので、イラク戦争以降この日がくると、「サドルが殺された日にフセイン政権が倒れた」と、ザマアミロ的なツイッターが、毎年行き交う。

 一方、今では一顧だにされないが、その2日前の7日は、フセイン政権が寄って立っていたバアス党の創立記念日だ。

 さて、今年のバアス党創立記念日に向けて、少し変わった出来事が起きた。旧フセイン政権時代のバアス党ナンバー2だったイッザト・イブラヒームが、昨年の7月以来9か月振りに、YouTubeに音声メッセージを公開したのである。本物かどうかは、確証がない。

 戦後ずっと行方の知れない彼は、「ナクシュバンディー教団軍」という名で旧体制勢力を率いて、反米、反政府活動を展開してきた。昨年6月に「イスラーム国」(以下、ISと略)がイラクの一部を制圧した時には、ナクシュバンディー軍が行動を共にしていたと言われている。なるほど、ISが1日でモースルを陥落させ、1週間程度で首都近くまで迫ることができたのは、イラク国内の軍事情報に相当通じた戦闘のプロがいたからに違いない、とは、当時しばしばいわれたことだ。

 だが、そのナクシュバンディー軍は、1か月後の7月にはISと袂を分かっている。独自の「イスラーム」理念に基づいて厳格なイスラーム統治を強いるISと異なり、旧バアス党の再生ともいえるナクシュバンディー軍は、社会主義や汎アラブ主義を掲げてイラクでの権力奪還を目指す集団だ。袂を分かった後に、ナクシュバンディー軍が「ISはなぜイスラエルを攻撃しないのか」といった声明を出したことがあるが、ISがサイクス・ピコ協定を糾弾し、西欧列強の定めた国境を否定するなら、なによりもその産物であるイスラエルを最大の批判対象にするはずじゃないか、という感想は、アラブ・ナショナリストのみならず多くのアラブ、イスラーム諸国の人々がISに対して抱くものだ。

 4月6日のイッザト・イブラヒームのメッセージは、ISからの距離を一層広げている。演説の全体のトーンは、フセイン政権時代を彷彿とさせる「アラブ・ナショナリズム万歳、社会主義万歳」で、イラン、米国、イスラエルを最大の敵とする。まさしく、イラン・イラク戦争を戦っていたときのフセイン政権の、戦争プロパガンダそのものだ。

789名無しさん:2015/04/18(土) 10:08:57
>>788

 それが、このメッセージのうまいところだろう。イラク国内のみならず、アラブ社会に深く突き刺さるタイミングをうまく掴んでいる。イラクでは、ISに9か月支配されていたティクリートが、4月初めに解放された。ティクリートといえば、サッダーム・フセインの生まれた土地である。イッザト・イブラヒームの生地であるドゥールも、近い。

 今月初め、前政権特権層の故郷というイメージがつきまとうこの街に、イラン革命防衛隊司令官が指導、訓練したシーア派イラク人志願兵の集団、「民衆動員機構」が中心となってなだれ込み、1か月弱の攻防戦の結果、居座るISを追い出した。途中、イランばかりに成果を持っていかれてたまるかとばかり、アメリカが空爆でティクリート解放作戦をサポートしたり、スンナ派部族も「民衆動員機構」に加わったりと、「イラク一丸となって戦う」ムードが打ち出された。だが、ISからティクリートを解放したのは、基本的にはシーア派民兵の「愛国的行動」だった。

 そのことで、イラク国内で再び宗派間の緊張が高まるのでは、との懸念が深刻化している。救国のヒーロー、シーア派民兵に対して、ISに寝返ったスンナ派住民、というイメージが広がっているのだ。ティクリートの住民が、解放後シーア派民兵の略奪に悩まされている、といった報道もある。そんななかで、イッザト・イブラヒーム率いる旧バアス党が、ISと距離を置いて繰り広げる「イランけしからん」の議論は、ISにもシーア派民兵にも反感を抱く人々の間には、浸透しやすい。

 浸透しやすいのは、アラブ諸国においてもだ。ナクシュバンディー軍は3月26日にも書簡の形でメッセージを出しているが、そこでは「(非アラブの)イランに対して、各国は王国だろうと首長国だろうと共和国だろうと、共闘すべきだ」と主張している。ラブコールの対象にサウディアラビアが上がっているのは、イランの支援を受けていると言われるホーシー派を目の敵にして、イエメン空爆を続けていることを受けてだろう。4月の音声メッセージでは、ヨルダンへの支持を強調して、ヨルダン人パイロットを惨殺したISを批判している。かつての同盟相手なのに!

 実際、サウディアラビアはイエメン空爆に仲間を求めて、エジプトやパキスタンに参加を要請している。パキスタンは議会が拒否したが、サウディとパキスタンといえば、ソ連軍占領下のアフガニスタンでイスラーム義勇兵を養成してきた、古くからの共闘相手だ。

 そう、まさに1979年という、イラン革命とソ連のアフガニスタン侵攻が起きたときに組まれたタッグが、イランという存在を前に復活している。その機会をとらえて、対イラン共闘体制の核にあったイラクの旧体制、バアス党が、存在感をアピールしているのだ。イランに対抗しつつ、でもISを支援するわけにいかないとなると、便利なのは世俗主義のアラブ・ナショナリストでしょ、と。

 前回のコラムで、アラブ合同軍の創設のニュースに触れた。「アラブの連帯」が復活するなら黙っていないのが、アラブ・ナショナリズムのかつての旗手バアス党なのかもしれない。ISやイランやムスリム同胞団など、イスラーム主義者をすべて厄介者として退治するには、バアス党を再生させるのもいいかも、などと、サウディやエジプトやヨルダンが思い至ったりして。

酒井啓子

790とはずがたり:2015/04/18(土) 18:25:17
アメリカとの関係から指定されてないみたいだけどパキスタンが世界で一番のテロ支援国家なんではないのか?

コラム:現実味増す「核保有国」印パの衝突
2015年 04月 16日 11:32 JST
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPKBN0N707320150416?sp=true

[14日 ロイター] - インドとパキスタンはそれぞれ、核弾頭を100発以上保有している。そして両国の政界指導層は互いを忌み嫌っている。これが事実である以上、われわれは両国間の緊張に常に注意を払っておくべきだ。

現在、新たな危機が頭をもたげている。

インドは先週、カシミール渓谷でヒンズー教徒約20万人に新たな家を与えるための保護居住区を設置すると発表した。ヒンズー至上主義を掲げるインド人民党(BJP)を基盤とするモディ政権にとって、1989─1990年にパキスタンの支援を受けたイスラム教徒によって住む場所を追われたヒンズー教徒の問題は、優先すべき政治課題だ。逆に、イスラム教徒はモディ政権によるヒンズー優遇策に反発している。

インドとパキスタンは英国から独立した1947年以降、カシミール地方の帰属問題をめぐって紛争を繰り返してきた。実際、第1次(1947─48年)、第2次(1965年)、第3次(1971年)と過去に3回の印パ戦争が行われている。

パキスタン政府当局は今月10日、インド西部ムンバイで2008年11月に起きた同時多発攻撃(死者166人)の首謀者とされるザキ・ラクビ容疑者を保釈した。パキスタンの情報機関である統合情報部(ISI)はこれまで、同容疑者を訴追から守ってきたが、保釈にまで至ったことは重大な意味を持つ。なぜなら、同容疑者が幹部を務めるイスラム過激派「ラシュカレトイバ」の背後にはパキスタン諜報機関がいるとインドは疑っており、インド側の疑念はパキスタンも認識しているからだ。それなのに、パキスタンは保釈に踏み切った。

ラクビ容疑者のような人物がインドの地域的影響力を低下させられると信じるISI内の急進派は、同容疑者の保釈によって力を誇示している。しかし問題は、拘束を免れているのがラクビ容疑者だけではないことだ。「ハッカニ・ネットワーク」や「パキスタンのタリバン運動」など多くのテロ組織を手なづけているISIは、大規模破壊をもたらすテロのポートフォリオを持っている。2001年のインド議会襲撃事件で証明されたように、ISIはこれまで、戦争につながるリスクがある過激派組織への支援を繰り返し示してきた。ラクビ容疑者の保釈は、物理的脅威であると同時に、パキスタンの攻撃性が高まっていることを示すシグナルである可能性もある。目先の印パ関係に危険が迫っていることは明らかだ。

いずれにせよ、現在の印パ危機はカシミールの問題に集約される。

パキスタン軍トップのラヒール・シャリフ陸軍参謀長の発言や、最近の銃撃戦、そしてインド政権がヒンズー色を強めていることからも明らかなように、印パ間の衝突リスクは現実味を増している。インドの影響力拡大に被害妄想的になっているパキスタンの指導層は、現在カシミールで起きていることを、インドによるパキスタン弱体化計画の一面だとみなすだろう。

パキスタンの反インド強硬派は、同国指導層に断固たる対応を求めるはずだ。シャリフ参謀長がかねて強硬派には決然とした姿勢を見せているが、一方でシャリフ首相の弱腰姿勢は、同首相には信頼できる盟友が少ないことを意味している。そうしたことを考えると、事態がエスカレートする可能性はかなり高いと言える。

さらに、パキスタンのテロ行為に対するモディ政権の許容度は前政権に比べるとかなり低い。ムンバイ同時多発攻撃が繰り返されれば、当時よりはるかに強い反応が引き起こされるだろう。リスクは、それでもパキスタンはギャンブルに出るしかないかもしれないことだ。

*筆者はワシントンDCを拠点とし、ナショナル・レビュー誌や英紙デーリー・テレグラフなどに寄稿するコラムニスト。テレビの政治番組を主催するマクローリン・グループのパネリストも務める。

791チバQ:2015/04/19(日) 14:23:29
http://www.sankei.com/world/news/150418/wor1504180024-n1.html
2015.4.18 09:17

旧フセイン政権ナンバー2死亡か イラク、反米闘争など指揮…DNA型鑑定へ

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1999年5月、イラクのフセイン大統領(右)にメダルを贈るイブラヒム革命指導評議会副議長(ロイター)
 中東の衛星テレビ、アルアラビーヤは17日、イラク北部サラハディン州知事の話として、同国の旧フセイン政権ナンバー2だったイザト・イブラヒム元革命指導評議会副議長が、イラク治安部隊による軍事作戦で死亡したと報じた。AP通信などによると、イラク政府筋も同氏が死亡したとみられると述べた。遺体はDNA型鑑定のため、首都バグダッドに運ばれた。

 同氏は、2003年のイラク戦争時の副大統領で、フセイン政権が崩壊すると逃亡。米国が指名手配し行方を追っていた。旧政権支持勢力を率いて米軍やイラク政府に対する武装闘争を指揮していたとみられる。

 アルアラビーヤはイブラヒム氏とされる人物の遺体写真を放映。写真には、同氏の特徴である赤茶色に染めたあごひげなどがあった。フランス公共ラジオによると、イラク軍筋は「遺体がイブラヒム氏である確率は95%だ」と指摘している。(共同)

792とはずがたり:2015/04/21(火) 09:20:11

イエメン沖に米空母急行か イラン武器供与阻止狙い
共同通信 2015年4月21日 06時58分 (2015年4月21日 08時45分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20150421/Kyodo_BR_MN2015042101001135.html

 【ワシントン共同】AP通信は20日、米海軍が空母セオドア・ルーズベルトをアラビア海から混乱が続くイエメンの沖合に急行させたと伝えた。イランによるイスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」への武器支援を阻止するため、対策を強化する狙いがあるとしている。

 アーネスト米大統領報道官は同日の記者会見で「イランがフーシ派に武器を供給し軍事的な支援を行っている証拠がある」と批判した。APによると、イエメンに向かっているイランの船舶8隻が武器を運んでいるという情報がある。

 米海軍は既に、イエメン南沖のアデン湾に、臨検を実施可能な艦船を含む計9隻を展開させているという。

793チバQ:2015/04/21(火) 20:36:13
http://mainichi.jp/select/news/20150422k0000m030060000c.html
トルコ:「アルメニア人迫害は虐殺」…欧州から高まる圧力
毎日新聞 2015年04月21日 20時08分

 ◇オスマン・トルコ帝国時代の迫害、24日で100年

 【ブリュッセル斎藤義彦、エルサレム大治朋子】第一次世界大戦期の1915年に当時のオスマン・トルコ帝国によるアルメニア人迫害が起きて24日で100年を迎えるのを前に、迫害を「虐殺」と認めるよう欧州からトルコへの圧力が高まっている。ドイツ政府は20日、フランスに続いて「虐殺」とする見解に方針転換。欧州議会やローマ法王も同様の見解を示し、トルコに迫っている。一方、トルコは引き続き「虐殺」を否定するが、「哀悼」の意は示して事態の沈静化を図ろうとしている。

 報道によると、ドイツのメルケル政権を構成するキリスト教民主同盟と社会民主党の2与党は20日、迫害を「虐殺」と位置付けることで合意した。24日に独連邦議会で行われる追悼式典で議会が表明する声明に盛り込む。

 これを受け、メルケル首相の報道官は20日、この声明の「虐殺」との表現を「独政府も支持する」と述べた。

 2与党が21日に正式決定する独連邦議会の声明案は、15年、当時のオスマン・トルコが100万人を超えるアルメニア人を計画的に追放、殺害する行動を始めたと指摘。

 「(アルメニア人の)運命は大量殺害、民族浄化、追放、虐殺の歴史の典型例であり、20世紀に恐ろしい形で刻まれる」とする。ナチス・ドイツのユダヤ人虐殺についても「ユダヤ人虐殺は唯一無二で、ドイツの罪と責任を認識する」と記した。

 独政府はこれまで、トルコとの外交関係を重視し「虐殺」との言葉を避けてきた。だが、トルコのエルドアン政権がデモを弾圧するなど強権的姿勢を強めているうえ、「虐殺」との認識を示したローマ法王を批判するなど、歴史を否定する動きを加速していると警戒。独政府として従来の姿勢を転換し、トルコ側に歴史認識を改めるよう促す狙いがあるとみられる。

 アルメニア人迫害を巡っては、欧州議会が15日にトルコに「虐殺」と認めるよう促す決議を採択。87年に示した見解を確認した。ローマ法王も12日に「20世紀最初の虐殺」と形容した。

 また、2012年に仏議会が第一次大戦期のアルメニア人虐殺を演説や出版物で否定すれば犯罪として罰則を科す法案を可決し、当時のサルコジ大統領も支持。トルコが猛反発した。ただ、法律はその後、法律の違憲審査をする憲法会議が「違憲」と判断した。

 ◇アルメニア人迫害

 現在アルメニアは第一次大戦中の1915〜17年にかけ、オスマン・トルコ帝国の軍隊が、同国東部で最大150万人のアルメニア住民を虐殺した、と主張している。アルメニア人がオスマン・トルコの交戦国ロシアに協力したり、ゲリラに参加したりしたことなどが背景にあるとみられる。トルコは50万人が犠牲になったことを認めるが、アルメニア人がロシアと組んで戦闘に加わったことや、飢餓などが原因だったとして、虐殺ではないと否定している。

795チバQ:2015/04/23(木) 21:57:13
http://www.sankei.com/world/news/150423/wor1504230025-n1.html
2015.4.23 11:17
【イスラム国】
バグダディ指導者「重傷」 暫定措置で指導者代行と米誌





 米誌ニューズウィーク(電子版)は22日、中東の過激派組織「イスラム国」が、米国主導の空爆で重傷を負ったとされるバグダディ指導者の代わりに、副官の一人でイラク北部モスルを拠点とするアブアラ・アフリ氏を暫定的な指導者代行に決めたと報じた。

 イラク政府顧問のヒシャム・ハシミ氏は同誌に対し、バグダディ指導者の負傷後にアフリ氏が組織を率いており、指導者が死亡した場合は後継者になると述べた。

 アフリ氏は元物理学教師で、イスラム国の前身組織であるイラク聖戦アルカイダ組織に所属していた。イスラム国とアルカイダ系組織の融和を目指しているとみられる。

 ハシミ氏や英紙などによると、バグダディ指導者は3月にイラク西部で重傷を負ったとされる。(共同)

796とはずがたり:2015/04/24(金) 14:19:55

今更だけどスーフィズムはイスラム教そのものではなくイスラム神秘主義であって>>1のトルコでは禁制の考えだそうな。どうもイスラムの中でもコーヒーを受容し始めた連中のようだ。ワインもカートhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1223566495/123もコーヒーもアラビア語ではカフワであり,ワインはイスラムの禁制品だけど苦行するスーフィーらには眠らなくする飲み物として役立ったそうである。

スーフィー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC

スーフィー(アラビア語: ????? ??f?)とは、おもにイスラームの唯一神アッラーとの我執を滅却しての合一(ファナー ???? fan?')を目指し、清貧行を主として様々な修行に励む人々を指す。「スーフィー」の語源については、一般的に羊毛(スーフ)のぼろ着をまとって修行に励む人であることとされる。

概要

おおまかにはイスラームの範疇に含まれ、イスラーム神秘主義と解釈されることが多く、彼らの思想や修行などを包括してスーフィズム、スーフィー教とも呼ばれる。おおむねスーフィーの諸派は、イスラームの教えの真理をその本質において認めるが、国家または社会が容認するイスラム教の権威を必ずしも認めず、直接的な体験によってみずから知ることを求める傾向が強い。欧文の伝統的な記法に則って-ismをつけるスーフィズムは、その実践のあり方も含めて思想的な側面からの総体を指すとみなされる。

語源的に見ると、「スーフ」とはアラビア語で羊の毛皮を意味する言葉であり、スーフィーとは羊の皮を着衣や座布として修行あるいは遍歴した者たちを意味していたというのが一般的な解釈である。

また、スーフィーは特定の宗派または教義の呼称ではなく、もっぱらイスラーム世界においてこのような傾向をもって精神的な探求を志向した人物や彼らのまわりに生まれた精神的共同体もしくは教団の総称として、さらにそれらと結び付いた思想・哲学・寓話・詩・音楽・舞踏などを指すこともある。諸派の間にはある程度まで共通の精神性や方向性が認められるが、諸派の間での違いも大きい。

歴史

一般的にはスーフィーはイスラームの発祥(7世紀)とともに、その影響下で、あるいはイスラームの多数派に対する異議をもって生まれたと見なされている。

スーフィーは13〜15世紀にかけて特に発展し、中東全域のほか、北アフリカ、インド、中央アジア、イスラム支配下のスペインなど、イスラーム世界の各地に諸派が生まれた。

行法

スーフィーの諸派の間では、イスラームの多数派が戒律によって禁じる音楽や舞踏などを行法に用いることも一般的である。直接的な体験を重視する傾向ゆえに、師もしくは長老(シャイフ)との直接的な関係を基軸とした共同体や同胞団としての形態をとることが多い。それらの共同体のなかで修行に打ち込んだり、あるいは教えを説いて各地を遍歴したりする者たちは、ダルヴィーシュとも呼ばれる。

宗教思想

一般的には、個我からの滅却・解放、そして<神>もしくは<全体>との合一(この境地を「ファナーウ」という)をみずからの体験として追求する傾向が、広くスーフィーとして知られる諸派の共通点であると言われる。

また、諸派が構成する精神的共同体の内部での友愛的な絆の強さも、スーフィーの特徴のひとつと言われる。それらの精神的共同体のメンバーは一般的には男性のみであるが、歴史のなかでは女性がスーフィーの師となった例もあり、少数ながら女性の入団を認める派もある。

トルコにおけるスーフィー

19世紀においてスーフィズムの一大中心地となったトルコでは、20世紀初頭、ケマル・アタチュルクらが欧化政策を推進するなか、トルコ帽とヴェールの着用を法律で禁止するなどという施策とともに、ダルヴィーシュ(スーフィー)であることは違法とされ、スーフィーの教団は強制的に解散させられた。

昨今でもトルコでのこの事情は変わっておらず、やはり代表的な行法であるメヴレヴィー教団の「セマー(旋回舞踏)」は観光客向けのショーという名目でのみ許されている。

他のイスラームとの関係

国家的または社会的に認められたイスラームとの関係の持ち方やその教義の扱い方は各派各様であるが、イスラームの多数派からもサラフィー主義者からも異端視されがちである。

トルコ以外のイスラーム圏の国でもスーフィーを異端とみなすイスラーム主義の台頭によりスーフィーの表立った活動は困難になっているようである。その一方で、西洋においてスーフィーの団体が活動する例も見られる。

797とはずがたり:2015/04/24(金) 14:20:40
sageに他意無し。

798名無しさん:2015/04/26(日) 10:45:05
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150420-00015025-president-nb
アラブの人々が国家より強い帰属意識を持つ「部族」とは、どんな集団なのか?
プレジデント 2015/4/20 11:15 佐々木良昭=文

■アラブ社会で影響力が絶大の「部族長」

 部族とは同一の出自や歴史的な背景、同じ言語や文化を持つ集団のことだ。

 アラブ社会は現在も部族社会であり、多くの人々が国家よりも部族に対して強い帰属意識をもっている。その国の国家元首の属する部族は一般的に優遇されているケースが多く、部族長は地方自治体の実質的なトップの役割を果たしている。

 その部族長だが、一般的には部族の長老たちによる諮問会議の結果、「今度のオレたちの族長はあいつにしようや」「うむ、オレもあいつがいいと思う」という感じで選任される。

 選任されたなら、「あなたを族長として認め、支持します」と宣誓する“バイア(宣誓式)”を経て、周囲の人々に晴れて部族長だと認められる。

 部族長には60〜70代の熟年もいるし40代の若手もいる。その条件は、以下の3点に集約されるだろう。

 1. 外敵からその部族を守る使命があるので、勇猛果敢でなくてはならない
2. 策謀を巡らす知力がなければその部族を守れないから、聡明でなくてはならない
3. 部族内で犯罪が起きたとき、それがイスラム法(シャリーア)に沿ったものであるか否かの判別を委ねられることがあるし、家族や部族内のトラブルを宗教的に裁定しなければならないので、宗教的な知識が備わった人物でなくてはならない

 日本の場合、地方自治体のリーダーには「人格者」であることが求められるが、こちらで求められるのは「勇猛果敢で、敬虔なるイスラム教徒」なのである。
■「部族」のつながりは国境を軽々と越える

 部族は大小さまざまだが、大きな部族になるといくつもの国境をまたいで生活しているのが特徴だ。たとえば最も大きな部族の一つであるシャンマリー族ともなれば、イラク、シリア、サウジアラビア、クウェートにまで広がっている。それぞれの国家に部族長がいて、ときおり部族長会議が開かれるが、それも、「この間はサウジアラビアだったから、今回はシリア、次はイラク」という感じで、持ち回りで開催されるのが通例だ。

 この部族長会議は、戦乱の最中にあってもおかまいなしに開かれる。

 たとえば、サウジアラビアとイラクとは宗派の違いもあり犬猿の仲だが、両国が紛争中にイラクで部族長会議が開かれたことがある。その席に、サウジアラビアの代表が平然として出席していたのが印象的だった。

 紛争は国家間の出来事だが、部族には国家を超えた強い絆がある。彼らはまさに、国家に対してよりも部族に対して強い帰属意識を抱いているのである。

 もともと、現在の中東地区の国境線は、第1次世界大戦中の1916年5月にイギリスのマーク・サイクス(中東専門家)とフランスのフランソワ・ジョルジュ・ピコ(外交官)の間で交わされた秘密協定『サイクス・ピコ協定』によって引かれたものが少なくない。

 オスマン帝国の版図を前に、「ここからこっちはイギリスのもの」「じゃ、その隣はフランスね」という感じで、定規で線を引くようにして、第1次大戦後のオスマン帝国の領土の分割を約したわけだ。

 実際、リビアとエジプト、エジプトとスーダン、サウジアラビアとヨルダン、イラクとヨルダンなどの国境線を見ると、まさに定規を当てて「エイ、ヤッ! 」と分割した印象を受ける。

 もともと国境のあちらとこちらに同じ部族が住んでいたのである。イギリスとフランスが勝手に引いた国境線の向こう側に、親兄弟や親戚が住んでいる可能性もある。その国境線も砂漠の中を500km、1000kmの距離で続いているわけだから、越えようと思えばいつでも越えられる。

 アラブ・中東の人々が国家よりも部族に対して強い帰属意識をもつというのは、ある意味当然のことなのだ。

 ※本連載は書籍『面と向かっては聞きにくい イスラム教徒への99の大疑問』(佐々木 良昭 著)からの抜粋です。

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佐々木 良昭(ささき・よしあき)●笹川平和財団特別研究員。日本経済団体連合会21世紀政策研究所ビジティング・アナリスト。1947年、岩手県生まれ。19歳でイスラム教に入信。拓殖大学卒業後、国立リビア大学神学部、埼玉大学大学院経済科学科を修了。トルクメニスタン・インターナショナル大学にて名誉博士号を授与。1970年の大阪万国博覧会ではアブダビ政府館の副館長を務めた。アラブ・データセンター・ベイルート駐在代表、アルカバス紙(クウェート)東京特派員、在日リビア大使館渉外担当、拓殖大学海外事情研究所教授を経て、2002年より東京財団シニアリサーチフェロー。2014年からは経団連21世紀政策研究所ビジティング・アナリストに就任。
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799とはずがたり:2015/04/27(月) 23:18:42
興味深いw

「ハラール・セックスショップ」がサウジに出現
Halal Sex Shop Opening for Muslims In Mecca
http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2015/04/post-3622.php
イスラム教徒の聖地メッカに、イスラム教徒向け「性生活向上」グッズを販売する店がオープン
2015年4月22日(水)15時27分
アーロン・モリソン

 イスラム教徒の大多数はハラール(イスラム法で「合法的」とされる食事や生活様式)を厳守して生活している。セックスに関する話題はほとんどタブーだ。つまり「ハラール」と「セックス」は禁断の組み合わせ、のはずだった。

 しかしイスラム圏にもアダルトグッズ市場は存在しているようだ。何しろイスラム教の聖地、サウジアラビアのメッカにまでアダルトショップがオープンするというのだから。

 アラビア語のニュースサイト「アルヤウム24」によれば、メッカで近日「ハラール・セックスショップ」という店がオープンする。オーナーのアブデルアジズ・アウラーの話では、店頭で扱うのはハラールに則った商品で、顧客は性生活をより充実させたい夫婦だという。「売っているのは女性の人形ではなく、カップルが雰囲気を盛り上げたり、性欲を高めたりするためのグッズだ」

 ハラールは通常、イスラム教徒の飲食が許される食べ物や飲み物を指すが、同時にイスラム法の下での物の使い方についても定めている。

 アウラーは、ヨーロッパで最大のアダルトグッズ販売チェーン、ドイツの「ベアーテウーゼ」と提携して、イスラムの教えにかなった18種類のグッズをメッカの店で販売する。

 一般的にイスラム教徒は、セックスに対して積極的とは見られていない。多くの人は、イスラム教徒の女性が結婚生活で性的に抑圧されていると考えている。しかしアウラーは、こうしたネガティブな固定概念を変えたいという。

「ブルカを被って台所にいるという女性のイメージは、真実の姿ではない」と、アウラーは話している。「イスラム教は成人女性にたくさんの愛と尊敬を持っている。我々の店は主に女性客を念頭に置いて、セックスに関する情報を提供したり、よくある質問に答えたりしている」

 モロッコ出身のアウラーは、サウジアラビアでイスラム聖職者に相談した上で、「夫婦の性生活の向上」につながるハラールのアダルトグッズの販売許可を受けたという。

800とはずがたり:2015/04/28(火) 19:57:54
イラク・クルド地域 これまでで最も整いつつある独立の条件
Wedge2015年3月27日(金)12:00
http://news.goo.ne.jp/article/wedge/business/wedge_4831.html

 イラクのクルド地域は、1991年に西側によってサダム・フセインの手から守られるようになって以来、繁栄を続け、今日では事実上の独立状態にあり、いずれ独立国家になってしかるべきである、と英エコノミスト誌が社説で述べています。

 すなわち、混乱が続くイラクにあって安定と繁栄を続けてきたクルド地域は、ISILによるモスル陥落以降、いっそう独立の度合いを強めている。勿論、国家として独立するには、(1)投票による人々の独立の意思の確認、(2)経済的自立、民主主義の発展性、自国を守る軍事力の確保、(3)トルコ、イラン、シリアの一部併合による大クルド国家形成の否定、(4)周辺諸国の支持、(5)イラク政府との合意等が必要になる。

 これらのうち、持続可能な経済は手の届く所にある。石油の輸出量は増えつつあり、石油収入についても、イラク中央政府がクルドに最大限の分け前を与えることに同意した。石油生産量も間もなく日量80万バレルになると期待されている。

 荒削りだが、民主主義も定着している。選挙が行われ、活発な議会、複数の政党、騒々しいメディアが存在している。確かに司法は弱体、指導者たちは封建的で、ジャーナリストは時に嫌がらせを受け、人権状況も完璧から程遠いが、クルド地域は中東の大半の国より民主的であり、イラクの他地域よりもはるかに安全だ。

 一方、地域政治はそう簡単ではない。トルコもイランも、イラク・クルドが独立すれば、自国のクルドも刺激されて分離を目指しかねないとの懸念から、独立に反対してきた。

 ところが、この点でも状況は好転している。シリアはイラク・クルドの分離独立に反対できる状況にない。イランはイラク・クルドと実利的関係を築いた。最も懸念されるトルコとの関係も非常に良好になってきた。今やトルコ南東部のクルドは独立を断念したようで、自治を求めている。都市部のクルドは元々分離を望んでいない。従って、トルコはイラク・クルドの独立を受け入れる可能性がある。

 長期的展望も明るい。これまでも民族を基盤に独立した国は、周辺諸国の同胞の統合という誘惑に抗してきた。内陸にあって海外市場へのアクセスが必要なクルド地域は、なおさら周辺諸国、とりわけトルコとの良好な関係が不可欠になろう。

 他方、イラク・アラブは、まともに統治できない期間が長引けば長引くほどクルドの統治を阻止する権利を失っていく。イラク・クルドの分離独立は中東で先例を作ることになろう。イラク・クルドは、自らの国を欲し、自らの努力によって国を持つに価する存在になった、と述べています。

出典:Economist ‘Set the Kurds free’ (February 21-27, 2015, p. 14-15)
http://www.economist.com/news/leaders/21644151-case-new-state-northern-iraq-set-kurds-free

801とはずがたり:2015/04/28(火) 19:58:18
>>800-801
* * *

 イラクのクルド地域の独立の条件が、これまでで最も整いつつあるというのは、エコノミスト誌の社説の言う通りなのでしょう。

 イラクの統治が宗派対立などで弱体化し、不安定なのに対し、クルド人自治区は安定し、経済的にも繁栄し、事実上独立国の様相を呈してきています。ただし、当面のイラク・クルドの最優先課題はISILとの戦いです。2014年7月に自治区のバルザニ大統領が2014年中に自治区の独立に関する国民投票を実施すると発表しましたが、同年9月になって投票の延期を発表したのは、8月にクルド地域に厳しい態度を取っていたマリキ首相が退陣したこともさることながら、ISILの脅威が自治区に迫り、ISILとの戦いに全力を挙げる必要に迫られたためと思われます。

 事実ISILは一時自治区の首都アルビルに肉薄し、米軍の空爆でかろうじてアルビル防衛に成功しています。ISILが占拠しているモスルはアルビルの近くです。ISILはクルド人自治区を脅かす現実の脅威なのです。ペシュメルガ(イラク・クルド人自治区の治安部隊)が、ISILの攻撃にさらされたシリアのクルド地域の町コバルの防衛に駆けつけたのは、クルド人の同胞意識からというよりは、ISILの勢力拡大を防ぐためであったと考えられます。イラクのクルド人は、ISILの脅威が無くなって、あらためて独立問題と取り組むことになるのでしょう。

 なお、社説は、イラク・クルドとトルコの関係が好転した理由として、トルコのクルド人が今や独立を望んでいないことを挙げていますが、イラク・クルドとトルコの経済関係が密接なことも重要な要因です。トルコはイラクのクルド人自治区の石油を必要としていて、自治区から、一日当たり12万バレルの石油の供給を受けています。他方、トルコから自治区への輸出も盛んです。自治区の首都アルビルの新空港はトルコの企業が建設しました。このように、トルコとイラクのクルド人自治区は、経済的に相互依存関係にあります。

802とはずがたり:2015/04/29(水) 11:27:48
>>799でも思ったイスラーム経済の現代化ばかりか,この記事では普遍的な次世代の先進性の可能性すら解る良記事だ♪
>不確実性、賭博性、利子などを「相互扶助」、「寄付」、「収益配分」などの言葉で読み替え、解釈し直すことでイスラム社会に取り入れようと工夫された保険がタカフルなのです

保険は、胴元が絶対稼げる「不幸の宝くじ」だ
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150429-00067989-toyo-soci
東洋経済オンライン 4月29日(水)5時45分配信

第2回「生命保険と賭博は、もともと兄弟だった」でもお伝えしたとおり、保険とギャンブルは同じ仕組みでできています。人々は意外とそのことを知りません。よく引き合いに出されるのが宝くじです。宝くじと保険に共通するのは、多くの人たちの払う宝くじ代や保険料がプールされて、そこから賞金や保険金が払われる仕組みだ、ということです。 宝くじは抽選で当選者が決まりますが、保険の場合には死亡のような偶然の不幸が発生し、保険金という名の賞金が支払われます。保険が「不幸の宝くじ」と呼ばれるゆえんです。しかも、どちらも高い手数料が取られます。宝くじは約50%、保険はおおよそ30〜60%がまず手数料として差し引かれ、残りが賞金や保険金として分配される仕組みです。

■ 保険とギャンブルは兄弟

 さらに、保険商品には高度なギャンブルのテクニックが潜んでいます。それが、「確率」です。高等数学を用いて不幸な事故の発生確率を計算します。たとえば、死亡率を用いることで、特定の年齢の男性が死亡する確率を予測できるのです。同じように、確率論を用いて負けないゲームのルールをつくり、確実に儲けているのがカジノです。保険もカジノも、確率論を駆使して、胴元が損しない仕組みを作り上げているのです。

 このように保険は保険金の分配の仕組みが宝くじと同じで、不幸の発生確率を予測する技術ではカジノと変わりません。保険とギャンブルは兄弟なのです。だから、保険に入ることは、ずっと宝くじの券を買い続けることと同じです。保険の加入者は、カジノのルーレット台の前にじっと座り、保険料という名のチップを貼り続けているのです。

 ゲーム参加者(=保険加入者)にとっては当たるか外れるかですが、胴元である保険会社は個々の勝敗にかかわらず、全体で見るとほとんど負けないゲームの仕組み(=保険商品)を作り上げています。高い手数料をしっかり取ったうえに、実質的に負けるリスクを取らずにリターンが確実なのですから、これほどおいしいビジネスはありません。

 この保険の持つギャンブル性を見失うことなく、しっかりと保険の本質を見据えているのがイスラムの教えです。イスラムと言うと、最近は過激派によるテロばかりが強調されますが、本来は神の下での平等を説き、他宗教も容認する「寛容」な宗教です。ただ、コーランの教えは飲酒や豚肉食を禁じ、女性の服装も厳格に取り決めるなど、生活の細かなところまで規定しています。そして、賭け事や利子についてもタブー視しています。

 イスラムでは結果が不確かな取引、不明な取引は認められません。これはガラル(不確実性)と呼ばれ、イスラム法で禁止されています。保険は契約時点では、将来保険金の支払いを受けることになるかどうか不確実です。また、その保険金額も不確定ですから、ガラルに反していると考えます。

 またガラルに派生して、保険にはマイシール(賭博性)が内包されていると考えます。なぜならば、保険では少額の保険料を払い、万一の場合には支払った保険料をはるかに上回る高額な保険金を受け取るからです。他方、なにも事故が起こらなければ、支払った保険料を失うことになります。だから保険は賭博と見なされ、マイシールの教えに反します。我々にはごく当たり前に思われる保険の仕組みが、イスラムでは賭博と考えられているのです。

 このようにイスラムの教えは、保険の本質がギャンブルであることを見抜いています。そこで、イスラム社会ではイスラムの教えに反しない保険制度を新たに開発し、普及させようという動きが近年活発になってきています。それが「タカフル」と呼ばれる、イスラム独自の保険制度です。マレーシア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦などのイスラム諸国で発達しています。

803とはずがたり:2015/04/29(水) 11:28:11
>>802-803
■ 相互扶助に根ざすイスラム保険「タカフル」

 「タカフル」とはアラビア語で「相互扶助」を意味します。タカフルは相互扶助の概念を柱に据え、イスラムでは認められないいくつかの要素(賭博性のほかに、不確実性、金利など)を取り除いた保険として開発されています。しかし、だからといって、タカフルは欧米や日本の保険とまったく別種の保険ではありません。それどころか、一見したところどこが違うのかわからないほど似ています。その理由は、タカフルが開発された背景にあります。

 イスラム社会でも生活の安心安全を守るために、また企業活動を多様なリスクから守るためにも、近代的な保険ニーズは存在します。しかし、イスラムで禁止されている要素を内包する西欧の保険をそのまま導入することはできません。そこで、不確実性、賭博性、利子などを「相互扶助」、「寄付」、「収益配分」などの言葉で読み替え、解釈し直すことでイスラム社会に取り入れようと工夫された保険がタカフルなのです。

 たとえば、タカフルでは保険金や給付金を「寄付」と解釈することで、保険は「いつ」「いくら」もらえるかわからない、という不確実性を排除するよう工夫されています。また保険の貯蓄性を高めることで、保険料と保険金の金額倍率を低く抑え、「一攫千金」的賭博性を排除します。このアプローチは日本が明治時代、西洋の進んだ技術を日本に導入する際に、伝統的な保守派に配慮して工夫された「和魂洋才」の考え方とよく似ていています。欧米の進んだ保険技術を取り入れる必要性に迫られているイスラム諸国は、「西洋の進んだ近代保険技術は導入するが、イスラムの魂はしっかりと残す」と考えるのです。タカフルはイスラムの伝統的教えに沿って近代保険を解釈し直し、イスラム社会が導入できるように工夫された保険制度なのです。

 したがって、保険技術の面でタカフルにはなんら真新しいものは見られません。ただここで注目したいのはタカフルの持つ理念と、いわば精神性の高さです。明治の頃、日本を訪れた外国人たちは生活水準や工業技術力で遅れていても、日本人の精神性や民度の高さに驚かされたと言います。タカフルは、我々が知らぬ間に見失ってしまった保険本来の理念に立ち帰らせてくれます。

■ 「相互扶助」がタカフルの基本理念

 「相互扶助」がタカフルの基本理念ですから、保険は保険会社から買うのではなく、相互扶助制度に自ら参加するという考え方に立ちます。仲間と助け合い制度を作り、そこにお金を寄付し、困った状態になった仲間が出れば援助します。だからプールされたお金は保険会社でなく自分たちが所有し管理します。これがタカフルの“斬新性”です。保険をカジノの胴元である保険会社から自分たちの手に取り戻しているのです。

 米国で発達している自家保険制度も、保険会社が提供する保険商品に飽き足りない消費者が相互扶助の理念に立ち返り、自分たちで保険を作ってしまうことから始まっています。

 日本では各種共済や相互保険会社の理念がこれに通じています。共済制度は、相互扶助の理念に立ち返れば、保険は保険会社のものではなく自分たちのものである、との考え方から始まった助け合いの仕組みです。

 カジノの胴元に相当する保険会社から保険を奪い返さないかぎり、本当の意味での「相互扶助」は成り立ちません。そして、保険のギャンブル性は払しょくできません。

 欧米や日本の保険会社は、イスラム社会に新たな保険市場を見出す有効な手段として、タカフルを利用しようとしています。イスラム金融と並び、イスラム保険も新しい市場として脚光を浴びつつあります。しかし、それ以上に着目すべきは、私たちがすっかり忘れてしまった保険の原点、保険の理念を思い起こさせてくれていることなのです。

橋爪 健人

804チバQ:2015/04/29(水) 18:18:12
http://jp.reuters.com/article/jp_mideast/idJP2015042901001211
サウジ、世代交代
2015年 04月 29日 18:04 JST
 【カイロ共同】サウジアラビアのサルマン国王は29日、王位継承者のムクリン皇太子を解任し、副皇太子のムハンマド内相を新たに皇太子に任命した。約40年にわたりサウジ外交の顔だったサウド外相も退任させた。AP通信などが伝えた。

 初代アブドルアジズ国王の孫に当たる「第3世代」から皇太子が選ばれるのは初めてで、世代交代がさらに進んだ。

 サルマン国王はアブドラ前国王の死去に伴い、1月に即位したばかり。前国王の近親者を要職から外すなど権力基盤固めを進めていた。

805チバQ:2015/05/05(火) 21:31:10
http://mainichi.jp/select/news/20150505k0000m030108000c.html
イスラエル:エチオピア系市民ら「人種差別」抗議デモ
毎日新聞 2015年05月05日 01時33分(最終更新 05月05日 01時47分)
 【エルサレム大治朋子】イスラエル最大の商業都市テルアビブで3日夜、「人種差別」などに抗議するエチオピア系市民らによる数千人規模のデモがあり、一部が治安当局と衝突、地元メディアによると60人以上が負傷し、40人余りが逮捕された。4月末にエチオピア系兵士が路上で明確な理由もなく警官の暴行を受け逮捕されたことが引き金で、背景には「二級市民」のような差別を受けてきたとするエチオピア系市民の強い不満がある。

 テルアビブで当局に対する大規模な抗議運動が起きるのは異例。ネタニヤフ首相は3日夜、声明を出し、事態沈静化を呼びかけた。地元メディアによると、デモ隊の一部は投石したり商店を破壊したりし、治安当局は催涙弾や放水で鎮圧した。

 デモ参加者の大半は1970年代以降にエチオピアから移り住んだ移民の第2世代。「我々は黒人でも白人でもない。人間だ」と訴え、「暴力警官こそ逮捕されるべきだ」と主張した。警察は兵士を暴行した警官を解雇する方針。

806チバQ:2015/05/05(火) 21:40:10
http://www.afpbb.com/articles/-/3047380
サウジ主導の連合軍、イエメンに初めて地上部隊を派遣
2015年05月04日 16:02 発信地:アデン/イエメン
【5月4日 AFP】イエメンの反政府勢力と戦うサウジアラビア主導のアラブ連合軍は3日、イエメン南部の港湾都市アデン(Aden)に限定的な規模の地上部隊を派遣した。イエメンの当局者などが明らかにした。アラブ連合軍がイエメンに地上部隊を送ったのは初めて。

 アラブ連合軍の報道官は大規模な地上部隊が上陸したのではないと述べ、作戦は進行中だとして詳しいコメントは拒否した。イエメンの政府軍と民兵組織によるとアデンに上陸したのは数十人の部隊で、一部の消息筋は国際空港奪還の戦闘を支援するためだとしている。

 AFPの記者は空港の近くで、軍服のような服を着てヘルメットをかぶり、最新の武器を持った数人の男を目撃した。匿名のイエメン政府当局者はAFPに対し、「限定的な連合軍部隊がアデンに入り、さらに新たな部隊も続いている」と語った。

 イエメンのアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)暫定大統領派で、「人民委員会(Popular Committees)」の名で知られる民兵組織の幹部の一人はAFPに対し、今回派遣された地上部隊は、「(イエメンの反政府武装勢力)フーシ派(Huthis)とアリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)前大統領派との戦闘でわれわれを支援する」と語った。(c)AFP/Nabil Hassan with Fawaz al-Haidari in Taez

807チバQ:2015/05/05(火) 21:54:08
>>804
http://mainichi.jp/select/news/20150504k0000e030095000c.html
サウジアラビア:皇太子「更迭」 王族、対立続く
毎日新聞 2015年05月04日 11時17分

 【カイロ秋山信一】サウジアラビアのサルマン国王(79)が、ムクリン前皇太子(69)を退位させ、近親のムハンマド内相(55)を皇太子、息子のムハンマド国防相(34)を副皇太子に就けたことが王族内で波紋を広げている。皇太子が存命中に交代するのは異例で、国王が自身の派閥の優位を確立するために前皇太子を事実上更迭したと見られているからだ。国王は「円満退位」を演出して、体制の動揺を抑えるのに躍起だ。

 国営サウジ通信によると、国王は4月29日に皇太子の交代など一連の人事を発表した。新しい正副皇太子は、国王の母親の出身家にちなんで「スデイリ閥」と呼ばれる家系の有力王子だ。30代の若手にまでスデイリ閥の王位継承ラインが確立されたことで、王室内の他派閥は国王の座を当分望めない状況になった。

 これに対し、国王の異母兄にあたるタラール王子はツイッターで「(国家統治の基本である)イスラム法の原則や国家制度と相いれない決定であり、私は従う気はない」と表明し、王族内で王位継承人事を再協議するよう求めた。タラール王子は非主流派だが、「国王の決定を公に批判するのは極めて異例」(レバノンの評論家アミン・ハティタ氏)だ。

 また、サウジ資本の衛星テレビ局アルアラビーヤによると、国王による副皇太子の指名を承認した忠誠委員会(34人)では、採決で4人が反対、2人が棄権した。委員会は、王族内の有力王子らで構成されている。

 国王はムクリン王子の皇太子退位を発表した直後、正副皇太子を伴って前皇太子の邸宅を訪問。さらに、退位が前皇太子の申し出によるものであることをアピールしている。

 サウジでは、過去に不適格とみなされた皇太子が廃位された事例はあるが、ムクリン前皇太子の退位理由は明らかではない。

http://www.cnn.co.jp/world/35063947.html
サウジ国王、おいを新たな皇太子に 息子を副皇太子に指名
2015.04.30 Thu posted at 16:42 JST

(CNN) サウジアラビア当局は30日までに、サルマン国王のおいであるムハンマド内相が新たな皇太子に指名されたと発表した。皇太子は王位継承順位の1位。
サウジ外務省の公式サイトによると、ムクリン皇太子は自ら退任を望んだという。
また、国王は新たな副皇太子に、息子であるムハンマド国防相を指名した。
一連の人事は、指導者の世代交代を一気に見せ付ける格好ともなった。ムハンマド新皇太子とムハンマド新副皇太子は共に「次世代」の人物と位置付けられていた。
同国の建国の父アブドルアジズ国王が1953年に死去した後、歴代の国王にはアブドルアジズ氏の息子が一貫して指名され、結果的に王族の高齢化ももたらしていた。
他のペルシャ湾諸国と同様、サウジでも若年世代の人口が増え、過半数は30歳以下の国民となっている。これに伴い指導者の若返りも進み、カタールでは60歳代の父親を2年前に追放した35歳の首長が誕生していた。

808チバQ:2015/05/05(火) 21:55:18
>>66>>669
http://www.sankei.com/world/news/150501/wor1505010027-n1.html
2015.5.1 11:14

サウジ皇太子交代、国王系の“閨閥”独占、火種も…前国王派の排除狙う?
 【カイロ=大内清】サウジアラビアのサルマン国王が4月29日、皇太子においのムハンマド内相を、副皇太子に実子のムハンマド国防相を任命したことで、サルマン国王が属する王室の有力閨閥(けいばつ)スデイリ閥は王位継承候補者を独占し、権力基盤を一層強固なものにしたといえる。ただ、他の王族からの反発も予想され、将来の王位継承に火種を残す恐れもある。

 サルマン国王は、アブドルアジズ初代国王とスデイリ家出身の王妃との間に生まれた息子の一人。29日の勅令では、異母弟のムクリン皇太子に代わり、実兄のナエフ元内相の息子でスデイリ閥の有力者であるムハンマド内相を副皇太子から皇太子に昇格させた。

 ムクリン王子の辞任を受けた人事としているが、実際の経緯は不明だ。1月に死去したアブドラ前国王が皇太子に任命したムクリン王子を王位継承ラインから外すことで、前国王派の排除を狙った可能性もある。

 また、サルマン国王の実子であるムハンマド国防相を副皇太子としたことで、現国王から3代にわたってスデイリ閥出身者が王座に就く可能性が高まった。初代国王の孫の世代(第3世代)へのスムーズな王位継承が長年の懸案だったとはいえ、スデイリ閥による王座独占への不満が王室内で強まることも考えられる。

 一方、治安・防衛を担う内相と国防相に正副皇太子が任命されたことで、求心力を高めれば「イスラム国」などの過激派対策で指導力を発揮しやすくなるとの見方もある。

810チバQ:2015/05/05(火) 21:57:45
http://mainichi.jp/select/news/20150430k0000m030041000c.html
サウジ:正副皇太子に近親者 就任3カ月、国王が権力固め
毎日新聞 2015年04月29日 20時32分(最終更新 04月29日 22時40分)
 【カイロ秋山信一】サウジアラビアのサルマン国王(79)は29日、副皇太子だったムハンマド内相(55)を皇太子、国王の息子、ムハンマド国防相(34)を副皇太子に指名した。国営通信が伝えた。皇太子だったムクリン王子は退位した。新しい正副皇太子は、国王と同じ「スデイリ・セブン」と呼ばれる家系の有力王子で、初代国王の孫に当たる「第3世代」の旗頭と目される。即位後3カ月で国王の近親が名実共に権力を固めた格好だが、王室内の他派閥が反発を強める可能性もある。

 国営通信によると、ムクリン皇太子が退位を申し出たため、国王が新たに正副皇太子を指名。王族の有力メンバーが王位継承問題を協議する「忠誠委員会」の承認を受けた。ムクリン皇太子の退位は事実上の更迭とみられる。また、約40年間務めたサウド外相(75)が引退し、後任に非王族のジュベイル駐米大使(53)が任命された。

 サルマン国王や故ファハド国王、故ナエフ皇太子ら7人の同母兄弟は、母親の出身部族の名を冠して「スデイリ・セブン」と呼ばれ、王家の最有力閨閥(けいばつ)として知られる。今回の一連の人事は「スデイリ・セブン」系の権力掌握の一環だとの見方が強い。皇太子に就いたムハンマド内相は、故ナエフ皇太子の息子だ。

 サルマン国王は即位直後、首都リヤドとイスラム教の聖地メッカの州知事を務めていたアブドラ前国王の息子2人を解任。息子のムハンマド王子を国防相に就け、権力固めを図っていた。今回の人事で「非スデイリ」の有力者であるムクリン皇太子やサウド外相を政権中枢から排除したことで、スデイリ系の権勢がさらに強まるのは必至だ。

 また、正副皇太子ら「第3世代」への権力移行が加速する可能性がある。サルマン国王は高齢で健康不安を抱えているとされる。正副皇太子は新体制発足以降、外国要人との会談を重ねるなど外交面でも「国王の代役」をこなしてきた。王政に批判的な政治活動家は「国を実質的に動かしているのは、2人の『ムハンマド』だと多くの国民が思っている」と指摘する。

 ただ、スデイリ系の急速な勢力拡大は、他派閥の反発を招きかねない。アブドラ前国王の息子、ムトイブ国家警備相(63)は、軍とは別系統の精鋭部隊「国家警備隊」を率い、一定の影響力を維持している。4月には、国王や国防相が主導するイエメンへの軍事介入に反対していると一部メディアで報じられた。

 国王は21日、国家警備隊にイエメン軍事作戦への参加を命令したが、ムトイブ国家警備相の忠誠心を試すのが目的だったとの見方もある。また、3代目のファイサル国王の家系も、外相ポストを奪われたことに反感を抱く可能性がある。

 サウジ情勢に詳しい元レバノン軍将校の評論家、アミン・ハティタ氏は「国王の威光の恩恵で、ムハンマド国防相の権勢が急速に増している。ムトイブ国家警備相だけでなく、同族のムハンマド内相との権力闘争に発展していく可能性がある」と指摘している。

811チバQ:2015/05/05(火) 22:53:25
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201505/2015050400369&g=int
直接対話、物別れに=タリバンは外国軍撤収要求ーアフガン


 【ニューデリー時事】アフガニスタン政府は3日、カタールで反政府勢力タリバンの代表団と直接対話を行った。ロイター通信によると、外国部隊の駐留をめぐる意見の相違で物別れに終わったものの、6月に再び対話を行うことで一致した。
 報道によれば、政府側は戦闘停止と憲法順守を要求。タリバン側は本格的な和平交渉を始める前提として駐留外国軍の完全撤収を主張し、議論は平行線をたどった。(2015/05/04-23:11)

812チバQ:2015/05/05(火) 22:53:50
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2015050500406
国連、シリア内戦の調停再開=「イスラム国」台頭影響も


 【ベルリン時事】シリア内戦の調停役を務めるデミストゥラ国連特使が5日、シリア国内諸勢力や関係国との個別協議に着手した。デミストゥラ氏は3代目の国連特使。国連主導の仲介は成果につながっておらず、今後も難航が予想されている。
 ロイター通信によると、特使はジュネーブでの記者会見で、「司令官という立場の人たちも招待した」と述べ、反体制派の武装組織も協議の相手に加えたことを明らかにした。特使はアサド政権や反体制派「国民連合」のほか、米ロ、イランなどの代表からもシリアの新政権移行に向けた考え方を聞き取る予定。
 特使は過激派組織「イスラム国」がシリアで存在感を強めてきたことで、内戦の打開策を練り直す必要があるとの認識も示した。6月中をめどに協議結果を集約し、その後の対応を決める方針。(2015/05/05-21:55)

813チバQ:2015/05/05(火) 22:57:18
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date4&k=2015050200183
第2の過激派支配に懸念=アルカイダ系、北西部で伸長-シリア



シリアの国旗を燃やす国際テロ組織アルカイダ系のシリア反体制派「ヌスラ戦線」が結成した「征服軍」のメンバーら=3月29日、シリア北西部のイドリブ県(AFP=時事)
 【カイロ時事】国際テロ組織アルカイダ系のシリア反体制派「ヌスラ戦線」がシリア北西部のイドリブ県で勢力を拡大している。ヌスラ戦線は欧米が支援する反体制派とは一線を画す過激派で、シリアで既に大きな支配圏を持つ過激派組織「イスラム国」のような存在になりかねない状況だ。
 シリアでは「イスラム国」が北部ラッカ県や東部デリゾール県を支配している。一方、ヌスラ戦線は3月、他の小規模な武装勢力を糾合して自称「征服軍」を結成。イドリブ県の県都イドリブや要衝ジスルシュグルでアサド政権を支える政府軍部隊に勝利し、制圧地域を拡大している。
 「イスラム国」はアルカイダと決別し、ヌスラ戦線とは緊張関係にある。しかし、シリア情勢に詳しいエジプト人ジャーナリストのサメフ・ラシェド氏は「両組織は状況によって、現場の司令官レベルの判断で連携することもある」と指摘する。
 「イスラム国」は、欧米が支援する反体制派「自由シリア軍」と完全に敵対している。イドリブ県では「征服軍」の伸長で自由シリア軍が存在感を失いつつあり、「イスラム国」にとっても好都合だ。
 政府軍をめぐっては、アサド政権の後ろ盾のイランが最近、核協議やイエメン情勢への対応など他の問題に忙殺され、「十分な支援が届かなくなり、弱体化した」(反体制派幹部)可能性も指摘されている。
 ロイター通信によると、イドリブ県で政府軍が「征服軍」に劣勢に立たされた状況を受け、通貨シリア・ポンドが急落。4月下旬時点の対ドル闇両替レートは、年初より40%低い水準にまで落ち込んだ。こうした傾向が続けば、シリア政府の外国からの兵器調達などに大きな支障が出るのは必至の情勢だ。(2015/05/02-14:37)

814とはずがたり:2015/05/06(水) 19:59:36
イスラムネタなんでこちらにも投下。

マレーシア、不寛容な国に イスラム支持獲得へ宗教保守化政策
2015.5.4 05:00
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1117295937/7322

815とはずがたり:2015/05/07(木) 00:12:23
サウジ主導の連合軍、イエメンに初めて地上部隊を派遣
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150504-00000035-jij_afp-int
AFP=時事 5月4日(月)16時7分配信

【AFP=時事】イエメンの反政府勢力と戦うサウジアラビア主導のアラブ連合軍は3日、イエメン南部の港湾都市アデン(Aden)に限定的な規模の地上部隊を派遣した。イエメンの当局者などが明らかにした。アラブ連合軍がイエメンに地上部隊を送ったのは初めて。

 アラブ連合軍の報道官は大規模な地上部隊が上陸したのではないと述べ、作戦は進行中だとして詳しいコメントは拒否した。イエメンの政府軍と民兵組織によるとアデンに上陸したのは数十人の部隊で、一部の消息筋は国際空港奪還の戦闘を支援するためだとしている。

 AFPの記者は空港の近くで、軍服のような服を着てヘルメットをかぶり、最新の武器を持った数人の男を目撃した。匿名のイエメン政府当局者はAFPに対し、「限定的な連合軍部隊がアデンに入り、さらに新たな部隊も続いている」と語った。

 イエメンのアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)暫定大統領派で、「人民委員会(Popular Committees)」の名で知られる民兵組織の幹部の一人はAFPに対し、今回派遣された地上部隊は、「(イエメンの反政府武装勢力)フーシ派(Huthis)とアリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)前大統領派との戦闘でわれわれを支援する」と語った。【翻訳編集】 AFPBB News

816とはずがたり:2015/05/07(木) 00:15:05
サウジ主導のアラブ連合軍、イエメン空爆でクラスター爆弾使用か
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150504-00000029-jij_afp-int&pos=1
AFP=時事 5月4日(月)14時40分配信

【AFP=時事】国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(Human Rights Watch、HRW)は3日、サウジアラビアが主導するアラブ連合軍がイエメンで行っている空爆に米国が提供したクラスター爆弾が使われているとの調査結果を公表した。

 HRWによると、アラブ連合軍がイエメンのイスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装勢力、フーシ派(Huthis)の拠点となっている北西部の山岳地帯サアダ(Saada)州に米国が提供したクラスター爆弾を投下していたことを示す写真や動画、その他の証拠を入手したという。

 HRWは衛星画像の分析の結果、人が住んでいる場所から600メートルも離れていない農地にクラスター爆弾が投下された恐れがあるとしている。多くの国が使用を禁止しているクラスター爆弾は内部に複数の子弾を搭載しているが、これらは不発弾として地上に残ることがあり、事実上の地雷となる。HRWは市民に長期的な影響が出る恐れがあるとして懸念を表明している。

 サウジアラビアと米国は、2008年に採択され116か国が締約国となっているクラスター爆弾禁止条約に参加していない。【翻訳編集】 AFPBB News

817とはずがたり:2015/05/07(木) 00:15:57

動画:市街地が戦場に、激戦続くイエメン南部
2015年04月22日 17:26 発信地:タイズ/イエメン
http://www.afpbb.com/articles/-/3046169?utm_source=yahoo&utm_medium=news&utm_campaign=txt_link_Mon_r3

【4月22日 AFP】湾岸諸国の使節団は20日、国連(UN)の潘基文(バン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長に、イスラム教シーア派(Shiite)系武装組織フーシ派(Huthis)が掌握した地域から撤退しない限り、イエメンにおける即時停戦は実施できないという見通しを報告した。同国南部の要衝タイズ(Taez)では政府側とフーシ派の激しい戦闘が続いている。映像はタイズ市街でフーシ派と戦う政府側の戦闘員。(c)AFP

818チバQ:2015/05/07(木) 20:40:17
http://mainichi.jp/select/news/20150508k0000m030032000c.html
イスラエル:右派連立政権発足へ 和平進展は期待できず
毎日新聞 2015年05月07日 19時10分

 【エルサレム大治朋子】イスラエルのネタニヤフ首相は6日深夜、宗教系極右「ユダヤの家」など右派系4党と連立政権樹立で合意、国会定数120議席のうち61議席を確保した。週明けにも国会に組閣名簿を提出し、承認を受けて右派連立政権を発足させる。過半数ぎりぎりの連立で、当面は薄氷を踏む政権運営となる。中東和平に積極的な政党は加わっておらず、和平進展は期待できそうにない。

 新政権は、ネタニヤフ首相率いる右派リクード(30議席)▽中道右派クラヌ(みんなの党、10議席)▽「ユダヤの家」(8議席)▽ユダヤ教超正統派「シャス」(7議席)▽同正統派「ユダヤ教統一律法党」(6議席)の右派系5党61議席で構成する。

 パレスチナとの中東和平に積極的な政党は参加していないため、昨年春に頓挫した和平交渉が再開される可能性は低い。ユダヤ人入植地建設をさらに拡大させればパレスチナ側の反発は必至で、治安の悪化も懸念される。

 当初は右派系6党(計67議席)が連立に加わる見込みだったが、4日になって世俗派極右「わが家イスラエル」(6議席)を率いるリーベルマン氏が連立への参加拒否を表明した。宗教系右派との対立や閣僚ポスト配分への不満が、背景にあったとされている。

 連立合意した政党の中でも、中道右派のクラヌは、宗教系3党との間で対立する点を多く抱えている。ネタニヤフ首相は、双方の間で難しいかじ取りを迫られそうだ。

 ただ、首相は6日深夜の会見で「61から始まる。やるべきことは山積している」と語り、野党勢力の取り込み工作を続ける考えを示唆した。地元メディアによると、リーベルマン氏や「わが家イスラエル」の議員らを説得しようとする可能性がある。また、中道系政党との連携を模索する動きもあると伝えられている。

 イスラエル総選挙は3月17日に実施され、6日が連立合意の期限だった。

820チバQ:2015/05/07(木) 21:16:41
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150506-00000029-jij_afp-int
アフガン女性リンチで4人に死刑判決、コーラン焼却疑い集団暴行
AFP=時事 5月6日(水)19時49分配信

アフガニスタン・カブールの最高裁判所前で行われた、イスラム教の聖典コーランを燃やしたとして女性が群衆に殺害された事件に抗議するデモで、プラカードを掲げる参加者たち(2105年3月24日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)で今年3月にイスラム教の聖典コーラン(Koran)を焼いたとの虚偽の疑いをかけられた女性が群衆からリンチを受け殺害された事件の裁判で、同市の裁判所は6日、4被告に死刑判決を言い渡した。女性被害者のための法的措置がほとんど講じられない事例が多い同国における画期的な判決となった。


 3日間にわたる審理は全国テレビで生放送された。裁判所はさらに8被告に禁錮16年を言い渡したが、一方で18被告は無罪とした。被告らは暴行や殺人、暴行への人々の参加をあおった罪などに問われていた。判事は4人の死刑判決について「最終的な決定ではなく、上訴する権利はある」としている。

 3月19日の白昼に起きた事件では、当時27歳の女性が群衆からリンチを受けて殺害され、遺体がカブール川(Kabul River)のほとりで火を付けられた。きっかけは、以前に女性からの批判を受けていたとされる護符販売業者が、女性がコーランを燃やしたという虚偽の糾弾をしたことだった。

 事件を受け、アフガニスタン国内や世界各国の都市で抗議行動が発生。アフガニスタンにおける女性の待遇に対して世界の注目が集まった。これまでに、事件の防止を怠ったとされる警察官19人を含む49人が逮捕された。【翻訳編集】 AFPBB News

821チバQ:2015/05/07(木) 21:17:01
http://www.afpbb.com/articles/-/3043287?utm_source=yahoo&utm_medium=news&utm_campaign=txt_link_Wed_r1
コーラン焼却疑い女性撲殺、葬儀で女性らが異例の抗議 アフガン
2015年03月23日 12:45 発信地:カブール/アフガニスタン
【3月23日 AFP】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)で22日、イスラム教の聖典コーラン(Koran)の写しを焼いたとして群衆に撲殺された女性(27)の葬儀に数百人の女性が参加し、葬列では女性たちがひつぎをかつぐなど、男性支配社会の同国では異例の行動で強い抗議の意を示した。

 事件はカブール中心部で19日、コーランを燃やしたと疑われた女性が群衆から集団リンチを受けて殺害され、遺体に火を付けられたもの。暴行は数人の警察官が見ている前で行われ、アフガニスタン内外で大きな批判を呼んでいる。

 捜査当局は、警察官8人を含む21人を逮捕したと発表。また、内務省は警察官13人に停職処分を下したことを明らかにした。アシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領も事件を「凶悪」と非難し、捜査委員会の設置を命じた。

 国連(UN)によれば、被害女性が長年にわたり精神疾患をわずらっていたとされる。だが、被害女性の父親は報道陣に対し、娘はイスラム学の学位を持ちコーランも暗唱できたと話し、そもそもコーランを燃やしてはいないと疑いを否定している。(c)AFP

823チバQ:2015/05/08(金) 00:24:56
http://www.sankei.com/world/news/150507/wor1505070044-n1.html
2015.5.7 21:10

イスラエル国会選挙 ネタニヤフ氏、薄氷の連立成立 右派・極右中心政権

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イスラエル議会に出席したネタニヤフ首相(中央)。6日夜、かろうじて過半数を握る連立協議に合意した=4日(ロイター)
 【カイロ=大内清】イスラエルからの報道によると、3月のイスラエル国会(定数120)選挙で勝利して連立協議を行っていた右派リクードのネタニヤフ首相は6日夜、極右「ユダヤの家」と連立で合意し、すでに連立参加を決めた中道新党クラヌや宗教政党2党と合わせて61議席を確保した。近く国会承認を経て、ネタニヤフ氏にとっては4期目の連立政権が発足する。現地メディアは、連立がかろうじて過半数を確保したに過ぎないことから、ネタニヤフ氏の政権運営は不安定なものとなる可能性が高いと伝えている。

 新政権は、核開発を続けるイランへの強硬姿勢を維持する見込みで、イラン核問題での最終合意を目指すオバマ米政権とは冷え込んだ関係が続きそうだ。

 また、ネタニヤフ氏自身が選挙戦でパレスチナとの「2国家共存」を否定したとも受け取れる発言をしていることや、将来のパレスチナ国家の領土に想定されるヨルダン川西岸などの一部併合を主張するユダヤの家が連立政権に参加したことで、頓挫しているパレスチナとの和平交渉は再開がいっそう困難となった。

 フランス公共ラジオによると、パレスチナ自治政府の交渉責任者アリカット氏は7日、ネタニヤフ氏が今後も西岸などでのユダヤ人入植地建設を推進するだろうとの見通しを示し、右派・極右を中心とする新政権への警戒感をあらわにした。

 総選挙でリクードは、優勢が伝えられていた労働党などの中道左派連合(24議席)を抑えて30議席を獲得し、第1党となった。しかし、閣僚ポストの配分などで連立協議は難航。リクードとの関係が悪化していた極右「わが家イスラエル」が連立参加を見送ったことなどから、協議は期限ぎりぎりとなる6日夜までもつれこんだ。

 ネタニヤフ氏は6日、「イスラエル国民のために強く安定的な政府を作る」と強調する一方、連立への参加政党を増やしたい考えも示しており、当面は、政権安定に向けて難しいかじ取りを強いられそうだ。

824とはずがたり:2015/05/08(金) 22:52:30

パキスタンのヘリ墜落、タリバンが撃墜表明 「標的は首相」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150508-00000047-jij_afp-int
AFP=時事 5月8日(金)19時7分配信

【AFP=時事】(一部更新)パキスタン北部で8日に起き、ノルウェーとフィリピンの大使を含む6人が死亡したヘリコプター墜落で、イスラム武装勢力「パキスタン・タリバン運動(Tehreek-e-Taliban Pakistan、TTP)」が同ヘリを撃墜したとの犯行声明を出した。標的は同国のナワズ・シャリフ(Nawaz Sharif)首相だったとしている。

 TTPのムハマド・コロサニ(Muhammad Khorasani)報道官は、ウルドゥー語で書かれた電子メールで「ヘリは対空ミサイルで撃墜され、パイロットと外国の大使多数が死亡した」「TTPの特殊部隊がナワズ・シャリフ首相を標的にした攻撃を準備していたが、首相は別のヘリで移動していたために生き延びた」と述べた。

 この声明の信ぴょう性は今のところ確認できない。ヘリ墜落は、パキスタン北部ギルギット・バルティスタン(Gilgit-Baltistan)州で起きたが、同地域はTTPの拠点としては知られていない。

 首相府が先だって発表していた声明によれば、シャリフ首相は当時、ヘリコプターではなく航空機に乗ってギルギット(Gilgit)周辺に向かっていたが、ヘリ墜落の情報を受けて首都イスラマバード(Islamabad)に引き返した。

 地元当局者によると、シャリフ首相はナルタル渓谷(Naltar Valley)にあるスキー・リゾートでのリフトプロジェクトの式典に出席する予定だった。【翻訳編集】 AFPBB News

825とはずがたり:2015/05/08(金) 22:54:22

タリバーンとイスラム国は仲悪いってのを踏まえても?

アフガニスタンがISの「聖域」になる恐れも、元CIA高官
http://www.afpbb.com/articles/-/3039315?utm_source=yahoo&utm_medium=news&utm_campaign=txt_link_Fri_r2
2015年02月11日 17:13 発信地:ワシントンD.C./米国

【2月11日 AFP】米中央情報局(CIA)の元高官が10日、欧米各国が駐留部隊を撤退させた後のアフガニスタンは再びイスラム過激派の「聖域」になる恐れがあると警告した。

?CIAでパキスタン・イスラマバード(Islamabad)の支局長などを務め2006年にCIAを退職したロバート・グレニア(Robert Grenier)氏は今年出版した回顧録「88 Days to Kandahar(カンダハルまでの88日)」の中で、アフガニスタンが、現在シリアとイラクで戦闘を続けているイスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」の隠れ家になる可能性さえあると指摘した。

?この回顧録の中でグレニア氏は、2001年の米同時多発テロ後に米国がアフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)政権を打倒した戦いを「第1次米アフガン戦争」、その後のタリバンとの戦いを「第2次米アフガン戦争」と呼び、米国は前者では容易に勝利を収めたが、後者では敗北、少なくとも勝利してはいないと総括。さらに、過去の失敗を繰り返せば米国はアフガニスタンで3度目の戦いを迫られるかもしれないと警鐘を鳴らした。

?グレニア氏はまた、今後2年間アフガニスタンに残る米軍率いる小規模な部隊も完全に撤退すれば、欧米各国はアフガニスタン政府に必要な資金援助をしなくなるとの懸念を示した。さらに、10年以上に及んだタリバンとの戦いの結果についても悲観的な見解を示し、「巨額の戦費と失われた人命と引き換えに得られたものはほとんどない。それさえもわれわれが撤退すれば長くは存続しないだろう」と述べた。(c)AFP

826チバQ:2015/05/10(日) 21:15:04
http://mainichi.jp/select/news/20150511k0000m030041000c.html
シリア:反体制派が巻き返し ISに「漁夫の利」も
毎日新聞 2015年05月10日 19時58分(最終更新 05月10日 20時38分)

 【カイロ秋山信一】内戦が続くシリアで、反体制派が国際テロ組織アルカイダ系「ヌスラ戦線」と連携し、北西部イドリブ県や南部ダルアー県でアサド政権への攻勢を強めている。政権優位の戦況を覆したいサウジアラビアやトルコが、反体制派のてこ入れを図ったとの見方が強い。一方、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)にとっては、「漁夫の利」を得やすい状況になっている。

 「戦争には勝利もあれば敗北もある。必要な時は撤退することもある」。シリアのアサド大統領は今月6日、内戦で死亡した政府軍兵士の遺族らと面会し、こう述べた。イドリブ県の病院で反体制派勢力の攻撃を受けている部隊にも言及し、「間もなく援軍が着くはずだ」とも述べた。

 アサド大統領が個別の戦況に言及するのは異例だ。海外メディアで政府軍の劣勢が伝えられていることを念頭に、「(現況に)不満を持つことは敗北の始まりになる。精神的な敗北は命取りになる」と支持者を鼓舞した。

 政権側が危機感を抱く背景には、3月以降の反体制派の躍進がある。イドリブ県では、欧米と距離を置くイスラム主義勢力主体の「ファトフ(征服)軍」が3月に結成され、県都イドリブを政権側から奪取。ヌスラ戦線や、親欧米の反体制派武装組織「自由シリア軍」なども協力し、大統領一族の出身地ラタキア県への進攻を図る。

 ダルアー県でも4月、親米反体制派勢力を結集した「南部戦線」やヌスラ戦線がヨルダン国境のナシブ検問所を制圧した。同検問所は政権側が保持するヨルダンとの唯一の主要ルートだっただけに大きな戦果となった。

 これまで反体制派は組織が乱立し、統一した指揮系統がないため、ISや政権側に対して劣勢だった。ファトフ軍や南部戦線は、有力組織が結束すれば政権側に対抗できることを実証した。

 反体制派の糾合を後押ししたとみられるのが、サウジとトルコだ。両国は反体制派の主要支援国だが、サウジは世俗派、トルコはイスラム勢力と近く、支援国の違いが反体制派内の派閥争いを生む一因となってきた。

 1月に即位したサウジのサルマン国王は、アサド政権を支援するイスラム教シーア派国家イランや、既存の支配体制を否定するISとの対決を念頭に、穏健なスンニ派が主流の中東諸国との連携を重視している模様。3月にはトルコのエルドアン大統領と会談するなど、連携強化を図っているとみられる。

 一方、シリアの西側でアサド政権と反体制派の攻防が激化しているのに乗じて、東側を支配するISは勢力拡大を狙っている。4月に首都ダマスカス近郊のヤルムーク地区の一部を制圧し、政権中枢近くで軍事作戦を展開する力を見せた。ヨルダン国境の南部スウェイダ県でも攻勢に出ている。

 エジプトのシンクタンク・アハラム政治戦略研究所のヨスリ・エズバウィ氏は「サウジの新体制は、親イラン勢力との対決を優先課題に据えている。トルコと連携したシリア反体制派への支援強化もその一環だ」と指摘している。

827とはずがたり:2015/05/11(月) 08:41:27

トルコ首相、飛び地を電撃訪問=2月にシリア領内で救出作戦
時事通信社 2015年5月11日 01時24分 (2015年5月11日 08時34分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20150511/Jiji_20150511X154.html

 【エルサレム時事】トルコからの報道によると、ダウトオール首相は10日、シリア北部にあるトルコの飛び地でオスマン帝国始祖ゆかりの「スレイマン・シャーの墓」を電撃訪問した。6月の総選挙に向け、シリア国境近くで遊説中だった首相は、陸軍司令官と共にシリア側へ越境。ヘリコプターが上空から警護に当たった。

 この墓は、もともと国境からシリア側に37キロ入った場所にあった。過激派組織「イスラム国」が迫ったことから、トルコ軍は2月下旬、警備に当たる兵士を救出するとともに、国境から約250メートル離れた土地を新たに確保。埋葬品を移転させた。トルコは墓が「シリアのどこにあろうとも」自国領と見なすと宣言している。

 一方、国営シリア・アラブ通信(SANA)は、ダウトオール首相の訪問について「シリア政府の許可を得ておらず、明白な主権侵害であり国際法違反だ」と非難した。

828チバQ:2015/05/11(月) 21:49:05
http://www.afpbb.com/articles/-/3047492
スパイキーヘアは「悪魔崇拝」 イラン、奇抜な髪形を禁止
2015年05月06日 14:42 発信地:テヘラン/イラン
【5月6日 AFP】イランで、髪の先端をとがらせたスパイキーヘアや斬新な髪形が、悪魔崇拝を示すものだとして禁止された。またタトゥーなど、男性の体への装飾も違法となる見込みだ。同国のメディアが報じた。

 イランの若者たちの間では近年、ぎざぎざのヘアスタイルが流行しているが、その是非をめぐる意見は二分している他、当局はこうした髪形を西洋的で反イスラム的とみなしている。

 イラン学生通信(ISNA)によれば、イラン理容組合のMostafa Govahi組合長は、「悪魔崇拝の髪形は禁止となった」「悪魔崇拝スタイルの散髪を行う理容店は、厳しい処分を受け、資格が取り消される」と語り、そのような店は「イスラム制度の規則に違反する」と述べた。

 ISNAによると、タトゥーも禁止される他、若いイラン男性の間で人気が高まっている眉毛抜きや日焼けサロンも容認されなくなる見込みだ。

 Govahi氏は、スパイキーヘアのカットなどを提供しているのは無認可の理容師らだと指摘。該当する店は既に特定されており、今後、何らかの措置を取っていく意向を明らかにした。同理容組合は男性の理容師のみを代表する組織で、女性のヘアスタイリストには別の組合が存在する。(c)AFP

829チバQ:2015/05/11(月) 21:59:13
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150511-00000017-asahi-int
トルコ首相が無断越境、シリアが非難 墓参り目的
朝日新聞デジタル 5月11日(月)10時18分配信

 トルコのダウトオール首相は10日、シリア北部に越境し、オスマン帝国建国者オスマン1世の祖父、スレイマン・シャーの墓を電撃訪問した。シリア国営のSANA通信は同日、訪問は「シリア政府の同意を得ておらず、シリアの主権に対する甚大な侵害であり、重大な国際法違反だ」と非難した。

 トルコの主要メディアによると、ダウトオール氏は同日、来月7日の総選挙で与党・公正発展党(AKP)の候補に投票するよう遊説するため、同国南部シャンルウルファ県を訪問。墓参りは演説前に行い、陸軍司令官らが同行。軍のヘリコプターも上空から警護した。

 墓はもともとトルコ国境から約40キロ南にあるトルコの飛び地「スレイマン・シャー霊廟(れいびょう)」にあった。過激派組織「イスラム国」(IS)に包囲されたため、今年2月、トルコ軍が越境して警備兵約40人を救出し、ひつぎはトルコ国境から約250メートル南のシリア領内の村に移動させた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150510-00000094-jij-m_est&pos=1
トルコ首相、飛び地を電撃訪問=2月にシリア領内で救出作戦
時事通信 5月10日(日)23時21分配信

 【エルサレム時事】トルコからの報道によると、ダウトオール首相は10日、シリア北部にあるトルコの飛び地でオスマン帝国始祖ゆかりの「スレイマン・シャーの墓」を電撃訪問した。6月の総選挙に向け、シリア国境近くで遊説中だった首相は、陸軍司令官と共にシリア側へ越境。ヘリコプターが上空から警護に当たった。
 この墓は、もともと国境からシリア側に37キロ入った場所にあった。過激派組織「イスラム国」が迫ったことから、トルコ軍は2月下旬、警備に当たる兵士を救出するとともに、国境から約250メートル離れた土地を新たに確保。埋葬品を移転させた。トルコは墓が「シリアのどこにあろうとも」自国領と見なすと宣言している。
 一方、国営シリア・アラブ通信(SANA)は、ダウトオール首相の訪問について「シリア政府の許可を得ておらず、明白な主権侵害であり国際法違反だ」と非難した。

830とはずがたり:2015/05/12(火) 19:10:13

サウジ国王、米大統領や湾岸諸国首脳との会談を欠席へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150511-00000051-bloom_st-bus_all
Bloomberg 5月11日(月)23時50分配信

  (ブルームバーグ):サウジアラビアのサルマン国王は訪米せず、ワシントン近郊のキャンプデービッドで今週開かれるオバマ米大統領と湾岸協力会議(GCC)首脳との会談も欠席する。サウジ政府が発表した。米国の対イラン政策への不満が背景にあるとみられる。

米国のリーダーシップに対するアラブ諸国の信頼感は低下しつつあり、オバマ政権は信頼回復に取り組んでいる。

ホワイトハウスのシュルツ報道官は8日の記者会見で、サルマン国王が13日にホワイトハウスでオバマ大統領と会談し、諸問題について「緊密な協議をさらに深め」、14日にはメリーランド州のキャンプデービッドでの会談に出席する予定だと発表していた。

だがサウジのジュベイル外相は10日に、「首脳会談の時期がイエメンでの人道目的の停戦やサルマン国王人道支援センターの開設」と重なるため、サルマン国王は欠席するとの声明を発表した。

原題:Saudi King Will Skip Obama’s Gulf Nations Summit in U.S.(2)(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Terry Atlas ;ドバイ Nafeesa Syeed ;ワシントン David Lerman ,tatlas@bloomberg.net,nsyeed@bloomberg.net,dlerman1@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:
John Walcott
Ros Krasny, Larry Liebert ,jwalcott9@bloomberg.net

831とはずがたり:2015/05/12(火) 19:10:58
武装組織、モロッコ戦闘機撃墜か イエメン
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20150512-00000008-nnn-int
日本テレビ系(NNN) 5月12日(火)8時38分配信

 混乱が続く中東イエメンで、反体制派の武装組織は11日、空爆作戦に参加していたモロッコの戦闘機を撃墜したと主張した。

 モロッコの国営通信は11日、イエメンでサウジアラビア主導の空爆作戦に参加していたモロッコ軍のF16戦闘機の行方が10日から分からなくなっていると伝えた。

 一方、イスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」は11日、運営する衛星テレビで、戦闘機の残骸を映したとする映像を公開。フーシ派と連携する部族が、イエメン北部で撃ち落としたと主張した。

 イエメンでは軍事介入を続けるサウジアラビアとシーア派系武装組織側がそれぞれ、12日から一時停戦に入ると表明しているが、攻撃の応酬は続いていて、予断を許さない状況。

832チバQ:2015/05/12(火) 21:06:31
http://mainichi.jp/select/news/20150512k0000e030198000c.html
湾岸協力会議:サウジなど4首脳欠席 米政権に不信感
毎日新聞 2015年05月12日 11時37分(最終更新 05月12日 12時59分)
 【カイロ秋山信一】13、14日に米ワシントンなどで開かれる米国と湾岸協力会議(GCC、ペルシャ湾岸6カ国で構成)との首脳会議で、サウジアラビアなど4カ国は皇太子らが代理出席する見通しとなった。イラン核協議やシリア内戦、イエメン情勢が議題になる予定だが、サウジなどはライバル関係にあるイランとの融和を模索するオバマ米政権に不信感を抱いているとされ、代理出席の多さは、米国と湾岸諸国との溝の深さを象徴しているとの見方も出ている。

 サウジ政府は10日、ムハンマド皇太子(内相)が訪米団を率いると発表した。サルマン国王の欠席理由について、ジュベイル外相は「イエメンの一時停戦や人道支援拡充の時期と重なったためだ」と説明した。バーレーンも皇太子が代理出席すると発表したが、理由は明示しなかった。

 首脳が健康問題を抱えるアラブ首長国連邦(UAE)とオマーンも代理出席になり、首脳の出席はクウェートのサバハ首長とカタールのタミム首長のみとなった。

 今回の首脳会議は米国がGCC諸国を招待した。サウジ、バーレーン両国王の欠席は、ケリー米国務長官とGCC諸国の外相らが8日にパリで会談し、首脳会議に向けた足慣らしを終えた直後に発表されたため、両国がイラン核協議などを巡る米国の説明に納得しなかったとの臆測が広がった。

 対照的だったのが、今月5日にリヤドで開かれたGCC首脳会議だ。UAEとオマーン以外の4首脳が顔をそろえ、イラン核協議などで親アラブの姿勢を見せるフランスのオランド大統領と円卓を囲んだ。GCC首脳会議に欧米の首脳が招かれたのは初めてで、フランスの厚遇ぶりが際立った。

 GCC筆頭格のサウジは近年、イランを巡る対応で、米国への不信感を強めてきた。2013年に米国は親イランのシリア・アサド政権への軍事行動を直前で回避。反体制派を支援するサウジは失望したとされる。米欧など6カ国とイランとの核協議でも4月、イランの核開発凍結と対イラン制裁緩和など解決の方向性を定めた枠組み合意に達し、6月末を期限に最終合意を目指している。サウジなどはイランの核開発を完全に阻止することを求め、経済制裁緩和などで安易な妥協をしないよう強く求めている。

 ヨルダン大学戦略研究所のムーサ・シュテイウィー所長(国際政治)は「湾岸諸国には、イランが核武装や中東での影響力拡大といった野心を抱いているとの疑いが強い。単に米国が対イラン政策を説明し、湾岸諸国に納得を求めるだけなら、国王自ら行くまでもないと判断した可能性がある」と指摘している。

833チバQ:2015/05/12(火) 21:23:23
http://mainichi.jp/select/news/20150512k0000e030170000c.html
エジプト:差別発言で法相辞任「ゴミ収集作業員の子供は」
毎日新聞 2015年05月12日 10時26分(最終更新 05月12日 10時46分)

 【カイロ秋山信一】エジプトのマハラブ首相は11日、サベル法相が辞任したことを明らかにした。政府系紙アルアハラム(電子版)が報じた。裁判官出身のサベル法相は10日放送のテレビ番組で「ゴミ収集作業員の子供は裁判官になるべきではない」と発言し、憲法で規定された「法の下の平等」を侵害する発言だとして非難されていた。エジプトの裁判官は一般的に特権意識が強いことで知られ、法相の発言も「本音が出た」との受け止めが広がっている。

 アルアハラムによると、サベル法相は「(10日の)発言に対する非難が拡大したことの責任を取る」と辞任理由を説明したという。

 法相は10日の地元テレビのインタビューで「ゴミ収集作業員の息子も裁判官に任用されるべきか」と聞かれ、「作業員たちには悪いが、裁判官はふさわしい社会階層から選ばれるべきだ。子供に教育を受けさせることは称賛するが、(作業員の息子が)裁判官になっても精神的に参るだけだ。裁判官は階層が高すぎても低すぎてもいけない」などと持論を展開した。

 エジプトではベテラン裁判官が昨年10月、テレビ番組で「検察官は繊細な職業であり、ゴミ収集作業員の息子がなるべきではない」と発言し、物議を醸した。法相への質問は、この発言を受けたものだった。

 エジプトでは大学法学部の卒業生から検察官を任用し、実績を認められた検察官が裁判官に登用される。歴史的に司法権力が強く、司法判断で政策が覆されることもある。司法当局内に、親の学歴が低い場合は検察官に任用しないという慣例があるとの疑惑もある。

834チバQ:2015/05/13(水) 21:47:39
http://mainichi.jp/select/news/20150513k0000e030169000c.html
イエメン紛争:サウジ連合軍、空爆一時停止 人道支援で
毎日新聞 2015年05月13日 10時57分(最終更新 05月13日 11時23分)

 【カイロ秋山信一】イエメンのイスラム教シーア派武装組織フーシへの空爆を実施しているサウジアラビア主導の連合軍は12日午後11時(日本時間13日午前5時)、イエメン国内での人道支援を可能にするため、空爆を一時停止した。連合軍は5日間の一時停戦を呼びかけており、フーシ側も同調する姿勢を見せている。ただ、イエメン国内では一時停戦入りの直前まで戦闘が続いており、停戦が持続するかどうかは不透明だ。

 連合軍のアシリ報道官は12日夜、サウジ資本の衛星テレビ局アルアラビーヤに対して、一時停戦に入ったことを確認した。ただ報道官は、停戦直前までイエメン側からサウジ南西部ジザン州への砲撃があったと明らかにし「フーシに停戦を続ける意思があるかは疑問だ」と述べた。

 一時停戦はサウジが提唱し、空爆の標的となっているフーシやサレハ前大統領支持派も受け入れる意向を示している。サウジが支援するハディ政権派の一部も、一時停戦に前向きな姿勢を見せている。サウジは停戦に先立ち、イエメン向けの人道支援物資輸送を調整する支援センターを開設した。

 ただ、サウジ側は「フーシ側が軍事行動を行った場合、停戦は破棄する」と強調。フーシ側も「すべての物資輸送が認められなければ、停戦は無効になる」としている。

 一方、イエメン問題を担当する国連のアフメド特使は12日、一時停戦入りを前にイエメンの首都サヌアを訪れ、イエメンの政治勢力に対話による解決を働きかける考えを示した。

 しかし、フーシが空爆への報復措置としてサウジ領内への砲撃を活発化させ、サウジ軍もイエメン国境へ部隊を増派するなど、対立は激化の様相さえ見せている。

835チバQ:2015/05/13(水) 22:05:39
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/worldtown/CK2015051302000289.html
カイロ 観光地に安定の兆し

2015年5月13日


 先日、久々にギザのピラミッドに足を運んで驚いた。ラクダ乗りの客引きが以前より紳士的になっていたからだ。「ガイドだ」などとうそをつき、強引に腕や荷物を引っ張り、実際に乗れば法外な値段を請求された一年前とは見違えるようだ。
 考古学博物館があるカイロ中心部のタハリール広場やその周辺も、大きく変わった。広場の地下には巨大な地下駐車場が完成。慢性的な交通渋滞の一因だった路上駐車は激減している。最近はカイロ空港の警備職員から「チップをよこせ」としつこく求められることも、前より減った気がする。
 中東各国では、民主化運動「アラブの春」により独裁政権が崩壊。その後は混乱が続いてきた。エジプトでも二〇一一年にムバラク独裁政権が倒れて国内が混乱。国外からの観光客は激減し、ピラミッドでは強引な客引きが目立つようになったといわれてきた。
 もちろん今も、エジプト国内では過激派が活動し、爆弾テロも起きている。しかし、ピラミッドやタハリール広場などでふと気付いた変化の中に、混乱収束の兆候が表れ始めていると信じたい。 (中村禎一郎)

836チバQ:2015/05/14(木) 22:24:25
http://www.sankei.com/world/news/150514/wor1505140026-n1.html
2015.5.14 11:05

2カ月乳児、体重1・5キロ シリアの難民地区困窮






シリアの首都ダマスカス南部の診療所で、母親に抱かれた生後2カ月、体重1・5キロの乳児=9日(清田明宏UNRWA保健局長提供・共同)
 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の清田明宏保健局長がこのほど、内戦中のシリアでパレスチナ難民キャンプの周辺などを視察し、栄養失調のため生後2カ月で体重が1・5キロしかない乳児がいるなど住民の困窮が続いている現状を明らかにした。共同通信の電話取材に応じた。

 清田氏は、戦闘長期化で食料が慢性的に不足している首都ダマスカス南部ヤルムーク地区の難民キャンプの避難民が訪れる診療所を9日に訪問。呼吸器や皮膚の感染症の患者や、糖尿病や高血圧といった持病、歯の問題を放置していた人が多かったという。

 清田氏のシリア訪問は2014年1月以来。過激派組織「イスラム国」は4月初めに同キャンプに攻勢をかけ、食料支援が一時停止。その後再開されたが、不足状態は続いている。(共同)

837チバQ:2015/05/14(木) 22:26:42
http://www.sankei.com/world/news/150514/wor1505140041-n1.html
2015.5.14 20:12

米GCC首脳会議開催 サウジ国王は欠席、オバマ政権への不満表明か

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 【ワシントン=加納宏幸】中東問題を協議する米国と湾岸協力会議(GCC)の首脳会議が13日、ワシントンで始まった。オバマ米大統領は、GCC諸国が懸念を強めているイラン核協議について説明して理解を求めるとともに、防衛協力を強化する考えを伝える見通しだ。

 会議にはGCCのサウジとアラブ首長国連邦、クウェート、バーレーン、オマーン、カタールの6カ国が参加したが、トップの出席はクウェート、カタールの2カ国にとどまった。サウジのサルマン国王が欠席を決めたのは、敵対するイランとオバマ政権の歩み寄りへの不満表明とみられる。

 オバマ氏は13日、首脳らをホワイトハウスでの夕食会に招き、米国と湾岸諸国の関係や、地域情勢をめぐり意見交換。14日にはワシントン近郊の大統領山荘キャンプデービッドに会場を移し、議論を続ける。

 夕食会に先立ち、オバマ米大統領は13日、ホワイトハウスでサウジアラビアのムハンマド皇太子と会談した。皇太子は、直前に会議への出席取りやめを発表したサルマン国王の代理として訪米した。

 オバマ氏は皇太子との会談で、両国が「特別な友好関係にある」と強調。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に対抗する有志連合の中核を担っているサウジへの謝意を表明するとともに、イスラム国が台頭するシリアでの人道危機への取り組みや「包括的で正統な政府の樹立」の重要性を訴えた。

 これに対し、皇太子は、「国王はサウジと米国の戦略的、歴史的な関係を非常に重視している」と応じ、米国とGCC諸国の会議を通じて、中東に安定をもたらすために協力を強化していく考えを示した。イエメンやイランの情勢についても協議したもようだ。

838チバQ:2015/05/14(木) 22:29:24
http://mainichi.jp/select/news/20150514k0000m030174000c.html
イラク:「ISナンバー2」空爆で死亡
毎日新聞 2015年05月14日 00時34分

 【カイロ秋山信一】イラク国防省は13日、米軍主導の有志国連合による空爆でイスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)のアブドルラフマン・ムスタファ・アルカドリ(通称アブ・アラー・アフリ)幹部が死亡したと明らかにした。アルカドリ幹部は「ISナンバー2」との情報もある大物で、米国は700万ドル(約8億4000万円)の懸賞金をかけていた。

 国防省の発表によると、アルカドリ幹部は、ISが実効支配する北部タルアファル郊外のモスク(イスラム礼拝所)で、ISメンバーらと会合しているところを空爆されたという。アルカドリ幹部の安否について、IS側からの情報は確認されていない。

 米国務省によると、アルカドリ幹部は2004年、ISの前身組織「イラクのアルカイダ」に参加し、ザルカウィ指導者(06年に米軍が殺害)の側近となった。ISのバグダディ指導者の下でも要職を務め、最近では「空爆で負傷したバグダディ指導者に代わって、組織を統率している」との臆測も出ていた。

839チバQ:2015/05/14(木) 22:30:49
http://mainichi.jp/select/news/20150514k0000e030257000c.html
バーレーン国王:米国より英女王との馬術イベント選ぶ?
毎日新聞 2015年05月14日 12時45分

 【カイロ秋山信一】バーレーンのハマド国王は14日、英王室から招待された馬術イベントに参加するため、英国を訪れる。滞在中にエリザベス英女王とも会談する。バーレーン国営通信が報じた。国王は14日の米国と湾岸協力会議(GCC)加盟国との首脳会議にも招かれていたが、皇太子を代理出席させる。

 バーレーンはサウジアラビアと同様、米国の中東政策に不信感を抱いているとされ、英国のイベントを優先したのも「米国への当てつけ」との見方がある。首脳会議は、湾岸6カ国のうちサウジを含む4カ国が代理出席となる。

 サウジやバーレーンは、オバマ米政権が従来敵対してきたイランとの接近を図っていることに不満を強めているとされる。バーレーンは、少数派のイスラム教スンニ派の王室が、多数派のシーア派を支配しており、シーア派の反体制運動が活発だ。バーレーン王室はシーア派国家イランが国内の反体制派を支援するのを警戒している。スンニ派国家サウジもシーア派の影響力拡大に神経をとがらせ、2011年に民主化要求運動「アラブの春」に触発されたデモがバーレーンで起きた際には、サウジなどが派兵して反体制運動の抑圧に協力した。

840チバQ:2015/05/15(金) 22:57:30
http://www.sankei.com/world/news/150515/wor1505150008-n1.html
2015.5.15 09:03

イスラエル連立政権が発足 基盤は不安定か

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 イスラエル国会は14日、右派リクードのネタニヤフ党首を首相とする内閣を賛成多数で承認した。ネタニヤフ連立政権が発足した。ネタニヤフ氏は4回目の首相就任。連立政権は国会定数120のうち、かろうじて半数を上回る計61議席を確保しただけで、政権基盤が不安定だとの指摘もある。

 連立政権はリクードと中道新党「クラヌ」、極右「ユダヤの家」、二つの宗教政党で構成される。国防相はリクードのヤアロン氏、財務相にクラヌのカハロン党首、教育相にユダヤの家のベネット党首がそれぞれ就任。

 ネタニヤフ氏は承認に先立ち国会で「治安を守り平和へ向けて働く」などと演説した。(共同)

841チバQ:2015/05/15(金) 22:58:31
>>838
http://www.sankei.com/world/news/150515/wor1505150012-n1.html
2015.5.15 09:48

「イスラム国」バグダーディ容疑者、健在アピール 音声声明をネット公開

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中東の過激派組織「イスラム国」のバグダーディ指導者(AP=共同)
 【カイロ=大内清】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」は14日、最高指導者であるバグダーディ容疑者のものとする音声声明をネット上で公表した。同容疑者の肉声とされる声明が確認されたのは昨年11月以来、約半年ぶり。同容疑者をめぐっては最近、米国が主導する有志連合の空爆で重傷を負ったとの情報が一部メディアで報じられていることから、健在ぶりをアピールする狙いがあるとみられる。

 声明はすべてのイスラム教徒に向けて、「イスラム国へ移住するか、それぞれの土地での戦いを遂行せよ」と、イスラム国に同調して米欧やアラブ各国政府へのジハード(聖戦)に参加するよう要求。「イスラムはいまだかつて平和の宗教であったことはない。イスラムは戦争の宗教だ」とも述べ、戦い続けることがイスラム教徒の義務だと主張した。

 また、「背教者に捕らえられた者らを解放するための努力は惜しまない」として、イスラム国構成員らが拘束されている各地の刑務所などへの攻撃を強化する考えも示した。

 バグダーディ容疑者は、イスラム国がイラクで勢力を急拡大させた昨年6月、全イスラム教徒を率いるカリフ(預言者ムハンマドの後継者)の座に推戴されたと宣言している。

842チバQ:2015/05/17(日) 09:42:13
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150517/k10010082371000.html
モルシ元大統領「死刑相当」に批判相次ぐ
5月17日 6時14分

エジプトの裁判所が、モルシ元大統領に対して「死刑に相当する」という判断を示したことを巡り、元大統領の支持者たちに加えて、国際的な人権団体も「公正な裁判ではない」などと相次いで批判しています。
エジプトのモルシ元大統領は、中東の民主化運動「アラブの春」によって独裁政権が崩壊したあと、エジプトでは初めての民主的な選挙によって大統領に選ばれましたが、おととし7月、軍による事実上のクーデターで解任されました。
エジプトの裁判所は16日、モルシ元大統領が4年前に起きた刑務所からの脱獄に関与したとして「死刑に相当する」という判断を示し、これに対して、元大統領の出身母体のイスラム組織は「不当な内容で受け入れられず、抵抗を続ける」として、抗議デモを呼びかけました。
エジプトでは、現在のシシ政権に反対する勢力に死刑などの厳しい判決が相次いで出されており、国際的な人権団体「アムネスティ・インターナショナル」は、今回の裁判所の判断について、「公正な司法手続きが取られておらず、死刑が政敵を排除するための道具になっている」と批判しています。
また、モルシ政権当時、友好関係にあったトルコのエルドアン大統領も、「エジプトは古い時代に逆戻りしている」と強い懸念を示すなど、国際的な批判が相次いでいます。
判決は来月2日に言い渡される予定で、裁判所が最終的にどのような判断を示すのか注目されます。

843チバQ:2015/05/17(日) 09:44:35
http://www.asahi.com/articles/ASH5J7QKGH5JUHBI02J.html
ムスリム同胞団への厳罰踏襲 ムルシ元大統領に死刑判決
ダマスカス=翁長忠雄 エルサレム=渡辺丘2015年5月17日01時28分

16日、死刑判決が言い渡されると、法廷でムルシ元大統領は両手を上げるしぐさを見せた=AFP時事

 「アラブの春」後に民主的な選挙を経て誕生し、その後、軍の介入で失脚したエジプトのムルシ元大統領(63)に16日、死刑判決が言い渡された。2011年の革命の混乱時に起きた脱獄事件に首謀者として関与したとされる。ムルシ氏に対しては先月、別の裁判では禁錮20年が出ていた。今回は極刑を適用。国際社会の批判が高まるのは必至だ。

 カイロの刑事裁判所による裁判だが、公判はカイロの警察学校で開かれた。裁判長が判決を言い渡すと、ムルシ氏は抗議するようにこぶしを突き上げた。

 最終的な判断はイスラム法学者の見解を聞いたうえで6月に改めて言い渡されるが、裁判所は法学者の見解に従う義務は負わない。最終判断で死刑だとした場合、被告は上訴できる。

 カイロの刑事裁判所の別の裁判長は4月21日、ムルシ氏と同胞団の指導者ら12人に、ムルシ氏が大統領在任中の12年に反ムルシ派デモを暴力で排除したとして禁錮20年を言い渡した。ムルシ氏らは権力を誇示してデモ隊を威嚇し、暴力で抑圧したと認定されたが、武器を携行して殺害したとする罪については無罪だとした。

 エジプトではムルシ氏失脚後の暫定政権、その後選出されたシーシ大統領のもとでムスリム同胞団に対する締め付けが厳しくなった。これまで同胞団指導者ら1千人以上に死刑判決が出ている。16日の判決は同胞団に対して厳しく臨む現在の司法の流れを踏襲した形となった。これらの裁判では被告が不在のまま死刑が言い渡されるケースも相次いでおり、裁判の正当性には国際社会から批判が出ている。

844チバQ:2015/05/17(日) 22:09:04
http://mainichi.jp/select/news/20150518k0000m030019000c.html
シリア:IS、世界遺産に迫る…パルミラ遺跡破壊の危機
毎日新聞 2015年05月17日 19時09分(最終更新 05月17日 20時59分)

 【カイロ秋山信一】国連教育科学文化機関(ユネスコ)のボコバ事務局長は15日、シリア中部ホムス県のパルミラ遺跡(ユネスコ世界文化遺産)近くで、政府軍とイスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)との戦闘が激化していることに懸念を表明した。AP通信が報じた。ISはイラク北部で古代遺跡を略奪し、遺物の密売を資金源にする一方、遺跡の破壊を宣伝活動に利用しており、パルミラ遺跡を意図的に狙っている可能性もある。

ボコバ事務局長は15日、レバノンの首都ベイルートでサラーム首相と会談した後に記者会見し、「パルミラ遺跡を軍事拠点や、軍事行動の標的にすべきではない。遺跡を保護するため、すべての軍事勢力は遺跡を離れるべきだ」と呼びかけた。ボコバ事務局長は14日に発表した声明でも「パルミラ遺跡は過去4年間の紛争で損傷し、略奪に遭ってきた。これ以上の破壊を防ぐ措置をとるべきだ」と指摘していた。

 在英の民間組織シリア人権観測所によると、ISは16日、パルミラの北部を一時制圧した。遺跡がある南西部へも接近を図っており、17日も政府軍との戦闘が続いた。16日の戦闘では双方で計76人が死亡した。パルミラ近郊の村落では、ISが政府職員の家族ら23人を殺害したとの情報もある。

 パルミラは古代から隊商貿易の中継点として栄えたオアシス都市で、ローマ帝国時代の遺跡が数多く残っている。1980年に世界遺産に登録されたが、内戦突入後の2013年に危機遺産リストに記載された。

845とはずがたり:2015/05/18(月) 10:41:01
「イスラム国」中部パルミラに=世界遺産破壊の危機-シリア
http://www.jiji.com/jc/zc?g=int&k=201505%2F2015051700013

 【カイロ時事】在英のシリア人権監視団などによると、過激派組織「イスラム国」は16日、中東を代表する古代遺跡のあるシリア中部パルミラの北部の大半を制圧した。進撃の過程で多くの地元住民を殺害しており、凶行のエスカレートに歯止めがかからない状況だ。
 パルミラには古代ローマ時代の大規模な神殿跡などが多数残され、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産にも登録されている。遺跡は南西部に集中しており、アサド政権の軍部隊が守りを固めている。
 ただ、軍部隊はパルミラ東方の要衝スフナを13日に奪われた後、劣勢が続いており、予断を許さない状況だ。同組織は隣国イラクで7世紀にイスラム教が伝わる以前の古代遺跡を「非イスラム的」とみなして次々に破壊しており、遺跡に到達すれば同様の行為を繰り返す恐れがある。
 「イスラム国」は13日以降、パルミラや周辺地域で政権側と激しい交戦を繰り広げたほか、大量の住民を殺害したとされる。シリア人権監視団の情報では、これまでに政権側と「イスラム国」、住民を合わせて約300人が命を落とした。(2015/05/17-23:03)


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