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スーフィズムに関するHP

1445チバQ:2016/03/01(火) 20:21:20
http://mainichi.jp/articles/20160301/ddm/007/030/082000c
イラン国会・専門家会議選
対外融和に弾み 大統領派が躍進 開票結果発表

毎日新聞2016年3月1日 東京朝刊
 【テヘラン田中龍士】イラン内務省は29日、国会(定数290)議員選と最高指導者の選出権を持つ「専門家会議」(定数88)選挙の開票結果を発表した。首都テヘランではロウハニ大統領を支持する改革・穏健派が圧勝し、全国的にも躍進した。欧米など6カ国との核交渉を合意に導いたロウハニ政権の対外融和路線に弾みがつきそうだ。

 テヘランでは改革・穏健派が国会30議席を独占、専門家会議も16議席中15議席を得た。専門家会議選では保守強硬派の重鎮ヤズディ元議長が落選した。

 強硬派系ニュースサイト「タブナック」によると、国会議員選では223議席が確定。改革派と穏健派が計95議席、強硬派が94議席だった。ただ、独立系34議席は強硬派に近いという。改革派や強硬派といった色分けは、メディアによって評価が異なる。強硬派のファルス通信は、確定数203で改革派と穏健派が計93、強硬派98、独立系12と報じた。

 投票率は前回比2ポイント減の62%。未確定の議席は約1カ月後の決選投票で決まる。

 ロウハニ大統領は、外交政策について「過激派対策での世界との協調」を掲げている。

 念頭に置くのはイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」(IS)だ。ISは、シーア派のイランと関係の深いシリアやイラクなどで一部地域を占拠する。イランは地上部隊を派遣して両国を支援するが、一進一退が続いている。問題解決には空爆作戦を展開する米国などとの連携が不可欠だ。

 ロウハニ師は、核問題の交渉過程で「合意できれば(米国と)あらゆる協力の可能性が出てくる」と言明。イランを訪問したスイスのシュナイダー大統領と臨んだ27日の記者会見でも、過激派対策の「世界的協力」の必要性を強調した。

 外交を含めた国家の重要方針は最高指導者ハメネイ師の専権事項だ。ハメネイ師は最近も「米国は信用できない」と批判を続けており、劇的な対米関係改善は難しい。

 それでも、政治評論家のアリ・ホラム氏(62)は「ロウハニ師は協調的な外交を進めやすくなる」という見方を示す。改革派組織「マルドムサラリ」の報道担当ミルザババ・モタハリネジャド氏(67)も「ロウハニ政権に協力的な議会が、対米を含めた協調路線を後押しすることは可能だ」と話した。

 国会と専門家会議の選挙には事前審査がある。改革派は審査で落とされる人が相次いだが、穏健派と連合した。

オバマ米政権に好材料

 【ワシントン和田浩明】イラン総選挙でのロウハニ大統領を支持する穏健派の躍進は、昨年の核合意を推進してきたオバマ米政権にとっても好材料だ。内戦が続くシリアでも27日に停戦が発効。イランが支援するアサド政権と、米国が支持する反体制派の停戦は、おおむね維持されている。オバマ政権のイランに対する視線は、一時期より和らいでいると言える。

 ケリー米国務長官は25日の下院外交委員会の公聴会で証言。シリア情勢に関連し、イランとロシアが交渉に応じたことで「停戦や政治的移行の枠組みができた」と一定の評価を示した。

 しかし、米国は依然としてイランへの警戒を解いていない。イランが進める弾道ミサイル開発や、レバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラに対する支援、イエメン内戦への介入などを「中東を不安定化する行動」と非難し、関連制裁を維持している。

 米議会にも対イラン強硬派は多い。下院外交委員会のロイス委員長(共和)は「制裁解除で凍結されていた多額の資産を受け取り、地域の主要国になった」と指摘。各国から投資が集まるようになればさらに強大化すると警戒感を示している。

1446チバQ:2016/03/01(火) 20:22:35
http://www.sankei.com/world/news/160301/wor1603010006-n1.html
2016.3.1 00:05

イラン、専門家会議選でも穏健派躍進 首都で議席ほぼ独占 

【カイロ=大内清】イランで26日、国会(定数290)議員選と同時に行われた専門家会議(定数88)選について、同国メディアは29日、首都テヘラン選挙区の16議席中、15議席をロウハニ大統領を支持する穏健保守派が獲得したと伝えた。最高指導者の選出権限を持つ専門家会議で強硬保守派が大幅に影響力を失う可能性も出てきた。

 イスラム教シーア派聖職者で構成される専門家会議(任期8年)は、最高指導者の罷免や選出に関する助言機関。イランが採用する「ヴェラーヤテ・ファギーフ」(法学者による統治)システムを担保する重要機関で、現最高指導者のハメネイ師が76歳と高齢のため、今回の選挙での顔ぶれの変化が注目されていた。

 現地からの報道によると、テヘラン選挙区では穏健派のラフサンジャニ元大統領やロウハニ師のほか、両師に近い勢力が議席をほぼ独占。ヤズディ前議長ら強硬派の重鎮は相次いで落選した。地方部では強硬派が優勢とみられる。

 一方、フランス公共ラジオの集計によると、議会選ではこれまでに強硬保守派が60前後、改革・穏健保守派が70前後、独立系が50前後の議席をそれぞれ獲得し拮(きっ)抗(こう)しているもようだ。

 強硬保守派は議会での主導権を改革・穏健保守派に奪われる可能性があるが、国会決議の審査権限などを持つ護憲評議会や、最高指導部の親衛隊的性格を持つ革命防衛隊を通じてなおも強い影響力を保持するものとみられる。

1447チバQ:2016/03/01(火) 20:36:35
http://www.sankei.com/world/news/160301/wor1603010048-n1.html
2016.3.1 20:24

イラン議会選、改革と穏健派が過半数を確保 強硬保守退潮、欧米と協調弾み 

 【カイロ=大内清】イラン内務省は2月29日、国会議員(定数290)選の当選者を発表した。AP通信によると、改革派系が少なくとも85議席を、穏健保守派系が73議席を獲得し、ロウハニ大統領を支持する両派で議会の過半数を確保した。ロウハニ師が進める国際社会との融和路線に反発する強硬保守派は68議席にとどまっている。

 議会で支配的だった強硬保守派の後退が鮮明となったことで、ロウハニ政権が進める外資導入などの経済改革が加速するのは間違いなく、来年行われる大統領選でのロウハニ師再選にも弾みがつきそうだ。

 宗教少数派が獲得した5議席を除く残り59議席については、法定得票率に達した候補がいないため来月にも決選投票が行われる。

 現地報道によると、ロウハニ師は1日、「イラン国民は適切な道を選んだ」と述べるとともに、「もし今も(欧米などの)他者と衝突すべきだと考える者がいるなら、(国民からの)メッセージを受け取っていないということだ」と強硬保守派を牽制(けんせい)した。

 強硬保守派は、核開発問題をめぐり米欧との対立路線をとったアフマディネジャド政権下での2008年と12年議会選で相次ぎ勝利。13年に誕生したロウハニ政権が昨年7月の核合意とそれに基づく経済制裁解除を達成してからも、同政権への抵抗を強めていた。

 これに対し、政治的自由の拡大などを求める改革派は、当局の圧迫を受けるなどして勢いを失っていた。

 にもかかわらず今回の議会選で改革派が躍進したのは、ロウハニ師を筆頭とする穏健保守派と協力関係を築くことに成功したのに加え、国際的に孤立した強硬保守派政権下での経済の疲弊に多くの国民が不満を蓄積させていた事情がある。

 選挙結果に自信を深めたロウハニ師は今後、欧州やアジア各国との外交関係強化や外資の積極誘致などとともに、内政面でも改革派が求めるネット規制緩和などの社会改革にも徐々に着手するものとみられる。

 ただ、強硬保守派は、最高指導部の親衛隊で国政にも強い影響力がある革命防衛隊や、各種政策が国是である「イスラム的価値」に合致しているかを判断する護憲評議会を掌握している。ロウハニ政権の施策が改革派に寄り過ぎているとみなされれば、危機感を強める強硬保守派との対立がいっそう深まる可能性は高い。

1448とはずがたり:2016/03/02(水) 19:12:45
トルコのクルドとの和平と引き換えにシリア北部への権益を認められないかなぁ。。
アサド=ロシア=イラン(シーア派)に力の均衡に拠る平和をもたらすには自由シリア=トルコ=アメリカ=クルドが力を合わせないと。トルコとクルドを好きな俺としては何時も引き裂かれる思いだ。

シリア和平は次の紛争の始まりに過ぎない
Why the War in Syria is Only the Beginning
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/03/post-4610.php
凄惨な内戦に終止符を打つ機運が高まっているが、中東では和平は平和を意味しない
2016年3月1日(火)19時00分
エマニュエル・カラジアニス

 19世紀プロセインの軍事戦略家、カール・フォン・クラウゼビッツが名著『戦争論』のなかで言及したことでよく知られる「戦場の霧」(The Fog of War:戦闘における不確定要素)を、われわれは中東ではっきりと目にすることができる。

「アラブの春」がシリアにおよんだ2011年、西欧諸国の政策立案者とアナリストの大半は、バシャル・アサド政権の力を過小評価し、シリア政府軍は早晩敗走するだろうと考えた。アサドがリビアの元指導者ムアマル・カダフィと同じ運命を辿り、憎むべき独裁者として国民に打倒されることになるだろうと予想したのだ。

 だがアサド政権には、思いがけないほど多くの味方がいた。イスラム少数派のアラウィー派やキリスト教徒、都市を基盤とするスンニ派などを動員し、生き延びてしまいそうだ。レバノンの過激派組織ヒズボラやイランもアサドに肩入れし、反政府武装勢力との戦いを率いてきた。イランに至っては、アフガニスタンやパキスタンからもシーア派民兵を連れてきてシリアの戦場に投入してきた。そして最後は、ロシアの反政府武装勢力に対する空爆に救われた。

 シリアでは先週末、米ロ主導の停戦が5年ぶりに成立したが、和平交渉の先行きもまた霧の中だ。欧米の大国やロシア、多くの近隣諸国(トルコ、イラン、サウジアラビア、ヨルダン、レバノン、イスラエル)、半自治組織のヒズボラ、ISIS(自称「イスラム国」、別名ISIL)やアルカイダなどのジハード組織を巻き込んだ一大地域紛争と化している。これほど多くの国や組織が関与する紛争で、和平交渉がそう簡単にうまくいくわけはない。

シリアは第2のボスニアになる
 シリア=ロシア=イランの枢軸は、部分的な勝利を確信しているようだ。アサド政権は、アレッポなどの重要な中心都市での支配を取り戻しつつある。ロシア空軍と百戦錬磨のシーア派戦闘員のおかげで、シリア政府は優位な立場で今後の交渉に臨めるだろう。だが、アサドが以前の体制に回帰できると期待しているとしたら、それは愚かな考えだ。シリアは第2のボスニアとしてしか生き延びられない。シリアを待ち受けているのは、激しい民族紛争の果てに、民族ごとに国土を分割統治することになったボスニアと同じ運命をたどることになるだろう。

 大国の間では、シリア内戦を現在と同じ壊滅的な規模では継続させられないとする新たな認識も生まれている。停戦を本格的な和平につなげる強い意欲を示している。米国とロシアが、新たな「サイクス・ピコ協定」(1916年に英国とフランスの間で結ばれた秘密協定で、オスマン帝国の分割につながった)を締結しようとしているというのは言いすぎだとしても、中東に新たな勢力バランスが築かれつつあるのは明らかだ。シリアは今後も部分的にロシアの影響下に置かれ、米国はイラクで強力な存在感を維持していく可能性が高い。

 このシナリオで一番損をするのはトルコだろう。トルコのエルドアン大統領は、トルコと国境を接するシリア北部でISISと果敢に戦っているクルド人武装勢力を空爆で叩こうとした。国境のトルコ側で独立を求めているクルド人勢力が勢いづくのを恐れたからだ。だが、シリアのクルド人に対する攻撃は失敗する運命にある。なぜなら、クルド人は米国にとってシリア北部における最強かつ唯一の味方だからだ。

和平が新たな火種に
 中東の新たな力関係は、国を持たない世界最大の民族であるクルド人が「国」を手にするチャンスをもたらすかもしれない。まずは、シリアとイラクの国内で自治が認められ、次に完全な独立を獲得する。クルド人国家の樹立が、トルコやシリアとの新たな紛争の種をまくことになるのは必至だが。

 中東政治の特徴は、不安定性と絶えず変化する同盟関係だ。山や川では境界線が引けない地理的条件と、「ある国家にとっての損失は別の国家にとっての利益である」というゼロサム思考のせいで、常に相互不信に突き動かされている。シリア内戦はその始まりにすぎない。前途には、さらなる地域紛争が待ち受けている。

(筆者は、キングス・カレッジ・ロンドンの防衛研究学科上級講師)

1449名無しさん:2016/03/02(水) 21:47:46
>>1439

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date2&k=2016022900576
中東安定化へ協力=日エジプト首脳が会談

 安倍晋三首相は29日、初来日したエジプトのシシ大統領と首相官邸で会談し、中東地域の安定に向けた協力を確認した。首相は共同記者発表で「エジプトは中東地域安定の要だ。地域が混迷を増す中、民主化に向けた大統領の努力を高く評価する」と述べ、同国の取り組みを支持した。
 会談では、エジプトとの2国間協力の強化も確認。同国内の火力発電所設備の更新などのため、日本側は新たに約411億円の円借款を供与する方針を決めた。両首脳はともに国連安保理非常任理事国を務めていることを踏まえ、過激派組織「イスラム国」(IS)によるテロへの対策で連携を強めていくことでも一致した。(2016/02/29-21:48)

1450チバQ:2016/03/02(水) 23:04:20
http://mainichi.jp/articles/20160302/k00/00m/030/094000c
イラン国会選挙
69議席で決選投票 1カ月以内に

毎日新聞2016年3月1日 21時54分(最終更新 3月1日 21時54分)
 【テヘラン田中龍士】イラン国営放送は1日、国会(定数290)議員選挙で221議席が確定し、一定得票に満たなかった69議席は1カ月以内に決選投票を実施すると報じた。最高指導者の選出権限を持つ「専門家会議」(定数88)は全議席の当選が確定した。

 保守強硬派系ニュースサイト「タスニム通信」によると、国会議員選では、ロウハニ大統領を支持する改革派(86議席)と穏健派(8議席)が、反大統領の強硬派(93議席)を上回った。改革・穏健派と強硬派の勢力はほぼ並んでいるとみられ、決選投票の行方が注目される。

1451とはずがたり:2016/03/03(木) 23:42:13

2016.3.3 23:01
湾岸諸国、ヒズボラをテロ組織指定 イランは反発「新たな過ちだ」
http://www.sankei.com/world/news/160303/wor1603030084-n1.html

 サウジアラビアを中心とするペルシャ湾岸6カ国でつくる湾岸協力会議(GCC)は2日、イランの支援を受けるレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラをテロ組織に指定すると発表した。国営イラン通信によると、イランのアブドラヒアン外務次官は3日「新たな過ちだ」と反発した。

 レバノンは、1月に起きた在イラン・サウジ大使館襲撃を非難するサウジ主導の共同声明に参加せず、イランを擁護する立場を取る。イランと断交したサウジは2月、レバノン国軍に対する財政支援中止を発表、レバノンに圧力を強めている。

 レバノンでは、ヒズボラの民兵が国軍をしのぐ軍事力を持つ。GCCはヒズボラがテロ行為のために若者を勧誘し、武器を密輸するなど「敵対行為」を行っていると主張した。ヒズボラの民兵組織のほか、関連するあらゆる指導者や組織のすべてをテロ組織に指定すると決定した。(共同)

ヒズボラ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%82%BA%E3%83%9C%E3%83%A9
ヒズボラ(アラビア語: ???? ??????, 翻字: ?izb All?h)は、1982年に結成されたレバノンのシーア派イスラム主義の政治組織、武装組織。日本の報道機関では「ヒズボラ」と表記される事が多いが、アラビア語の発音ではヒズブッラー、ヒズボッラー。アラビア語で「神の党」を意味する。イランとシリアの政治支援を受け、その軍事部門はアラブ・イスラム世界の大半で抵抗運動の組織と見なされている。日本[1]、欧州連合、米国、オランダ[2][3][4][5]、バーレーン[6][7]、エジプト[8]、英国、豪州、カナダ、イスラエルは、ヒズボラの全体または一部をテロ組織に指定している。

概要[編集]
レバノン内戦へのイスラエル軍侵攻を受けて1982年に結成された。レバノンを中心に活動している急進的シーア派イスラーム主義組織で、イラン型のイスラム共和制をレバノンに建国し、非イスラム的影響をその地域から除くことを運動の中心とする。反欧米の立場を取り、イスラエルの殲滅を掲げている。 ヒズボラはレバノン内戦さなかの1982年、イスラエル軍によるレバノンでの軍事作戦への抵抗を契機に生まれた[12]。イスラエルの軍事作戦は南レバノンのテロ・グループによるテロ攻撃と、シュロモ・アルゴフ駐英国イスラエル大使への暗殺未遂事件に対する反撃として遂行された[13][14][15][16]。ヒズボラ指導部は、イランのアヤトラ・ホメイニの薫陶を受け、その部隊はイラン革命防衛隊から訓練を受けて組織された[17]。ヒズボラの1985年の宣言は4つの目的として、「イスラエル抹殺の準備段階としてイスラエルをレバノンから最終的に撤退させること」、「レバノンからあらゆる帝国主義勢力」を追放すること、キリスト教マロン派系の極右政党・民兵組織であるファランヘ党を「正義の支配」の下に置き、その犯罪行為を裁判にかけること、「完全な自由の下で、希望する統治体制」を選択する機会をレバノン国民に与えることを挙げる一方で、イスラム支配への傾倒を隠そうとはしなかった[18]。ヒズボラ指導部はまたイスラエル国家を「シオニスト組織」と呼び、その破壊を求める数々の声明を出してきた[19]。

1452とはずがたり:2016/03/04(金) 08:46:59
2009年の記事。

イスラム指導者「ドイツではテロ禁止」
http://www.newsweekjapan.jp/foreignpolicy/2009/11/post-56.php
2009年11月04日(水)18時14分

 過激なイスラム教思想家ではアルカイダの指導者ビンラディンを批判したサイード・イマム・アル・シャリフばかりが称賛されるが、このほど、もう一人の重要なイスラム原理主義指導者モハメド・アル・フィザジが、ヨーロッパでのテロを非難する手紙を7月に書いていたことが明らかになった。

 アル・フィザジは今、モロッコで服役中だ。45人が犠牲になった03年のカサブランカ連続自爆テロ事件に関与したとされている。そのアル・フィザジが、ドイツのハンブルクに住む娘に宛てて書いた手紙の翻訳版を、独シュピーゲル誌電子版が入手し、掲載した。

 それによればアル・フィザジは、ドイツのイスラム教徒は宗教的自由にも雇用機会にも恵まれているとドイツを絶賛。感情も露わなある一節では、「(アンゲラ・メルケル)首相は偉大だ」とまで記している。

 アル・フィザジは、イスラム教徒がドイツをはじめとする欧州でジハード(聖戦)に訴えることは許されず、居住国の法律に従わなければならないと説く。それが、イスラム教徒の希望を叶えてくれた国との契約だというのだ。

「ドイツは戦場ではない」と、彼は書く。そこでテロを行うことは、「イスラム教徒はハンブルクの街より(ビンラディンが潜伏していたような)洞窟のほうがふさわしい愚かな未開人の集団だという偏見を煽る行為だ」。

 一般論で言えば、アル・シャリフであれアル・フィザジであれ、イスラム教思想家の抽象的な理屈がジハードの戦士たちの行動に影響を与えるとは思えない。戦士たちの動機は政治的自由や経済的な機会など、もっと現世的な利益にあるからだ。

 だがアル・フィザジの手紙が面白いのは、ドイツにはまさにそうした自由や機会があるからこそ、イスラム教徒はテロを禁じられると主張していることだ。つまり欧州は、一般に考えられているよりイスラム教徒の融合に成功しているということだ。

 こうした進歩は西側諸国にとっては朗報だが、世界中のイスラム過激派にとっては逆風になる。

──デービッド・ケナー
[米国東部時間2009年11月03日(火)14時43分更新]

1453名無しさん:2016/03/05(土) 17:57:56
http://www.afpbb.com/articles/-/3070885
ISと戦う女性キリスト教徒部隊、シリア
2015年12月19日 18:21 発信地:ハサカ/シリア

【12月19日 AFP】シリア人の女性、バビロニアさん(36)は2人の子どもを残し、美容師としての仕事も投げ打ってある決心をしたことを後悔していない。その決心とは、シリアでイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」と戦うために、キリスト教徒の女性たちが結成している民兵組織に加わることだ。

 戦闘服を身にまとい、気性の激しそうなバビロニアさんは、北東部出身の同国の少数派、シリア語系キリスト教徒だ。自分がしていることは、子どもたちに安全な未来をもたらすためだという信念を持っている。

 9歳と6歳のまだ幼い子どもたちに会えないのは寂しいというバビロニアさん。「おなかがすいているんじゃないか、喉が渇いているんじゃないかと心配になる。でもあの子たちには、お母さんはあなたたちの未来を守るために戦っているのよと言い聞かせている」

 バビロニアさんは、ハサカ(Hasakeh)県でISと戦っているシリア語系キリスト教徒の女性民兵組織、「二つの川の間の土地を守る女性防衛部隊(Female Protection Forces of the Land Between the Two Rivers)」に所属している。「二つの川」とはチグリス(Tigris)川とユーフラテス(Euphrates)川を意味し、両河川に挟まれた地域には昔からシリア語話者が居住してきた。

 志願兵の第1期生が訓練キャンプを卒業したのは今年8月。全卒業生を合わせてもまだ50人ほどという、新しく小規模な部隊だが、クルド人民兵組織「クルド人民防衛部隊(YPG)」の女性組織であるYPJのような活動を目指している。集まっているのは、ISと戦える力があることを証明したいと意気込む女性たちばかりだ。

 子どもたちを残してまで入隊することをバビロニアさんに勧めたのは、実は自らも戦闘員である夫だった。「シリア語系の女性たちは、家事と化粧しか能がないという固定観念を打ち破る」ために武器を取れと励まされたという。「私はキリスト教を信じている。それに子どもたちのことを考えると、より強くなれるし、ダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)に負けないという気持ちもさらに堅固になる」

 シリア語系キリスト教徒は東方教会の流れに属し、祈とうはアラム語で行う。正教会系とカトリック系があり、シリアに120万人いるとされるキリスト教徒の15%を占めている。

■少数派社会を迫害から守りたい

 バビロニアさんたちの部隊の訓練は、古い工場を使って行われている。戦闘訓練に加え、フィットネスや学問的な要素も含まれているという。実戦経験は少ないため、現在は主にハサカ県内のキリスト教徒居住地域で警備に当たっている。

 部隊に入隊した理由として、1915年にシリア語系、アッシリア系、カルデア系のキリスト教徒たちが大量虐殺された事件を挙げる女性たちもいる。当時のオスマントルコが、トルコやイランにいたキリスト教徒を大量に殺害したとされる。

 4か月前に入隊した18歳のイスラーさんの念頭にもこの事件があった。「私たち少数派は他者に迫害されている」とイスラーさん。「キリスト教徒としての、またシリア語話者としての私たちのアイデンティティーを消し去ろうとして、オスマントルコが行ったような新たな殺りく」を阻止するのがイスラーさんたち、シリア語系キリスト教徒の願いだという。(c)AFP/Delil Souleiman

1454チバQ:2016/03/06(日) 10:53:46
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160305-00000081-mai-m_est
<トルコ>反政権紙を政府管理下に…本社前、市民と警察衝突
毎日新聞 3月5日(土)21時53分配信

<トルコ>反政権紙を政府管理下に…本社前、市民と警察衝突
抗議する市民に向けて放水するトルコの警察当局=イスタンブールで5日、AP
 【エルサレム大治朋子】イスタンブールの裁判所は4日、トルコの最大紙ザマンを政府管理下に置くとの決定を下した。地元メディアが報じた。トルコでは、政府に批判的なメディアの幹部が逮捕されるなど抑圧が繰り返されてきた。イスタンブールの同紙本社前では同日夜、市民と警察が衝突。警官隊が本社に突入し、編集長を編集室から強制排除するなど異常事態となった。

 半国営のアナトリア通信などは法的根拠について、エルドアン大統領と対立する米国在住のイスラム教穏健派指導者ギュレン氏が率いる「テロ組織を(同紙が)支援した疑い」と伝えている。検察官は、この「テロ組織」が、トルコ政府と敵対するクルド系反政府武装組織クルド労働者党(PKK)と協力関係にあり、政権転覆をもくろんでいるとしているという。

 トルコ治安当局は2014年12月、ギュレン氏が行った演説内容を掲載したことなどが「テロ容疑」に当たるとして同紙編集長ら約30人を逮捕している。

 ザマン紙によると、4日夜、同紙読者ら数百人が「私の新聞に手を出すな」と書いたプラカードを掲げて本社を囲み、警官隊が催涙ガスや放水で市民を排除し突入した。同紙編集長は、「トルコの歴史に残る汚点。民主主義を汚す暗黒の日だ」と批判した。

1455とはずがたり:2016/03/06(日) 18:17:19
イスラム過激派ボコ・ハラムから76人が飢えで投降
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/03/76-1.php
Boko Haram: 76 Starving Members Surrender
ISIS傘下で、少女に自爆テロをさせるなどの残虐非道で知られるボオ・ハラム。ナイジェリア政府軍の掃討作戦で劣勢に
2016年3月4日(金)15時11分
コナー・ギャフィー

 ナイジェリアのイスラム過激派ボコ・ハラムから、飢えたメンバーがナイジェリア政府軍に投降したことがわかった。

 先月末、北部ボルノ州の町グウォーザで女性や子どもを含むボコ・ハラムのメンバー76人が政府軍に投降してきた、と今週AP通信が伝えた。メンバーはガリガリに痩せ衰え、食べ物を求めた、と報じている。

 投降したメンバーは現在、政府軍の本部があるマイドゥグリで拘束されている。ここはボコ・ハラムが2009年に武装闘争を開始した都市でもある。ボコ・ハラムは昨年3月にISIS(自称「イスラム国」、別名ISIL)に忠誠を誓ったが、民間の自警団の話によると、他のメンバーも投降を望んでいるという。

女子学生200人を拉致した蛮行
 ボコ・ハラムは過去6年間の武装闘争の間に少なくとも2万人を殺害。自宅から避難を余儀なくされた人々も200万人にのぼる。女性や子どもを拉致することで知られ、14年4月にはボルノ州チボクで女子学校の学生寮から200人以上の女子学生を拉致している。

 昨年3月にボコ・ハラム撲滅を公約の1つにして当選したブハリ大統領の命令で、政府軍は掃討作戦を実施。ボコ・ハラムの勢力範囲は狭まっていた。現在はボルノ州の「サンビサの森」に追い詰められている。

 ブハリ大統領は昨年12月、ボコ・ハラムに「実質的」に勝利した、と宣言。しかしその後も自爆攻撃やゲリラ攻撃は続いている。今年1月に、マイドゥグリ近郊の村ダロリで爆弾と銃撃で80人以上を殺害するなど、今年の1〜2月、国内で151人をテロで殺害している。

 ボコ・ハラムの武装闘争は、チャド湖周辺の近隣諸国(カメルーン、チャド、ニジェール)にも拡大している。

1456チバQ:2016/03/08(火) 07:10:26
http://www.asahi.com/articles/ASJ365HKZJ36UHBI00V.html
トルコ最多部数の新聞、政府管理下に 大統領に批判的
イスタンブール=春日芳晃2016年3月6日21時21分
トルコで、政権による報道機関への圧力が露骨になっている。同国で最多の部数を誇り、エルドアン大統領への批判的論調で知られる新聞ザマンは5日、裁判所の決定で政府管理下に置かれた。昨年11月にも、政権の痛手となるスクープを報じたジャーナリストが逮捕されたばかりだ。難民問題でトルコと協調を図ってきた欧州連合(EU)も、「基本的人権を保障すべきだ」と非難した。

 トルコ最大の約65万部(英字紙を含む)の発行部数があるザマンを発行する「ザマン・メディアグループ」。イスタンブールの本社前には、4日夕から5日夜にかけて、政府の対応に抗議する同紙支持者400〜500人が集まった。

 警官隊は4日深夜から5日未明にかけて、催涙ガスと高圧放水銃で支持者を排除。正門をこじ開けて当局者が同社に入り、同紙を政府の管理下に置いた。

 管理下に置かれる前の最後の編集となった5日付の同紙朝刊1面は、黒の背景に白字の大見出しで「憲法は無視された」。「トルコメディアにとって、最も暗黒な日の一つになった」と伝えた。系列の英字紙トゥデイズ・ザマン紙も1面で「トルコの報道の自由にとって恥ずべき日。ザマン・メディアグループ、占拠される」と報じた。

1457とはずがたり:2016/03/08(火) 09:12:18

ISが「国家」樹立画策=兵舎襲撃でチュニジア首相
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160308-00000009-jij-m_est
時事通信 3月8日(火)4時59分配信

 【カイロ時事】チュニジアのシド首相は7日演説し、リビア国境付近の町ベンゲルダンで起きた軍の兵舎などへの襲撃事件について「(過激派組織)『イスラム国』(IS)が『国家』樹立を画策していた」との見方を示した。
 
 ISは2014年以降、シリアやイラク、リビアの各地で治安機関の拠点を攻撃して支配下に置き、「国家」としての支配地域拡大を進めてきた。今回の攻撃で、リビアの隣国チュニジアへの本格的な進出を図った可能性もある。

1458名無しさん:2016/03/08(火) 21:44:33
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160308-00000088-reut-asia
トルコ当局、ギュレン師に近い通信社も管理下に
ロイター 3月8日(火)19時52分配信

トルコ当局、ギュレン師に近い通信社も管理下に
 3月7日、トルコのジハン通信社は、当局が同通信社を管理下に置いたと報じた。エルドアン大統領と対立する在米のイスラム教指導者ギュレン師(写真)支持派に対する取り締まりが、一段と強化されたもよう。米ペンシルベニア州で2013年9月撮影(2016年 ロイター/Selahattin Sevi/Zaman Daily)
[イスタンブール 8日 ロイター] - トルコのジハン通信社は7日遅く、当局が同通信社を管理下に置いたと報じた。エルドアン大統領と対立する在米のイスラム教指導者ギュレン師支持派に対する取り締まりが、一段と強化されたもよう。

同通信社はウェブサイトで、検察当局からの指示でイスタンブールの裁判所が、同通信社の経営を引き継ぐ管財人を近く任命すると明らかにした。この数日前には、同師が関与する大手日刊紙「ザマン」も当局の管理下に置かれた。

国際社会もトルコ国内における報道の自由の制圧に警鐘を鳴らしており、7日開かれた難民問題を話し合うトルコと欧州連合(EU)の首脳会議でも議題に取り上げられた。

同会議で仏外相は、ザマン紙制圧の決定は「許しがたい」とし、欧州の価値に反するものと指摘した。同国で最大の発行部数を誇るザマン紙とジハン通信社はともに「Feza Gazetecilik」社の傘下企業。

エルドアン大統領は司法、警察、メディア内に支援者ネットワークを築き、政権打倒をたくらんでいると同師を非難したが、同師はこれを否定している。

1459チバQ:2016/03/08(火) 22:58:44
http://mainichi.jp/articles/20160308/k00/00m/030/094000c
トルコ
ザマン紙、消えた政権批判 政府管理下で初発行

毎日新聞2016年3月7日 21時04分(最終更新 3月8日 00時26分)
 【エルサレム大治朋子】トルコの裁判所の決定で政府管理下に置かれた同国最大紙ザマン(英字紙含め約65万部)が6日、その後初の新聞を発行した。近年、政権批判の急先鋒(せんぽう)となってきた同紙の1面記事は、エルドアン大統領の女性集会への参加など政府の宣伝的内容が大半となり、早くも露骨な様変わりを見せている。

 「政府管理下、最初の紙面はエルドアン支援の論調」。イスラエルのリベラル系メディア、ハーレツ紙は6日、そう酷評した。1面記事は、エルドアン氏が女性の日の記念集会で参加女性の手を取る様子や、政府による30億ドル規模の橋の建設計画などを詳報している。AFP通信などによると、6日付の新聞制作は裁判所指名の管財人らが担当した模様。

 トルコの裁判所は4日、ザマン紙を政府管理下に置く決定をした。その理由について、経営母体の「ザマン・メディアグループ」が「テロ活動を支援した疑い」としたが、詳細は明らかにしていない。ダウトオール首相は7日、「テロ組織」への不正な資金援助の疑いで捜査中だとしたうえで、報道への「政治的関与ではない」と強調した。

 だが背景として指摘されているのは、エルドアン氏と、ザマン紙の経営母体が支援するという米国在住のイスラム教指導者フェトフッラー・ギュレン師の対立だ。同師はトルコの国是でもある世俗主義を支持する穏健派。支持者やその活動は「ギュレン派」「ギュレン活動」と呼ばれ、教育機関やメディア界などに幅広い支持層を持つ。

 ギュレン師やその支持者は当初、エルドアン氏や、その創設したイスラム系与党・公正発展党(AKP)と協力関係にあった。しかし同党による単独政権が2002年以降、3期連続と長期におよぶにつれ「イスラム色や独善色を強め、国是の世俗主義や民主主義が損なわれている」(ギュレン派)との危機感を強め、次第に離反したとされる。

 相互の不信感を背景に、13年春、イスタンブールで大規模な政権批判デモが起きると、エルドアン氏は「ギュレン派によるテロ活動」と批判。同年12月、治安当局がエルドアン氏やその家族を含む大規模な政界汚職事件に着手した際も「ギュレン派の陰謀」と非難した。トルコ政府は15年秋、ギュレン師の率いる団体を「テロ組織」に指定。メディアでは、特にザマンを支援組織だと指弾し、同年10月、ザマン英字紙の編集長を「ツイッターでエルドアン大統領を攻撃した」として逮捕するなど、記者拘束や検挙を繰り返してきた。

1460チバQ:2016/03/09(水) 22:23:59
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20160309-567-OYT1T50014.html
イランのロハニ大統領、公然とハタミ師を擁護

08:55読売新聞

 【テヘラン=中西賢司】イランのロハニ大統領は7日の演説の中で、同国で報道規制の対象となっているハタミ元大統領(72)の名前を挙げ「イランの誇りとなった人物の名前は誰も消せまい」と語った。

 保守強硬派が権限を握る司法当局をけん制したものとみられ、地元メディアが報じた。ハタミ師は1997年から2005年まで大統領を務めた改革派の精神的支柱。同派が弾圧された09年大統領選後、発言や写真のメディア掲載が禁じられた。

 2月の国会選挙での躍進を受け、来年の大統領選に向けて中間層を基盤とする改革派の政治復帰は焦点の一つとなる。再選を目指すロハニ師が公然と擁護した背景には、改革派の支持をつなぎとめる狙いもあるとみられる。

1461チバQ:2016/03/15(火) 21:13:12
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160315-00000084-san-m_est
トルコ「二正面」苦戦 また首都テロ クルド・IS根絶困難
産経新聞 3月15日(火)7時55分配信

トルコ「二正面」苦戦 また首都テロ クルド・IS根絶困難
アンカラで起きた最近の主な自爆テロ(写真:産経新聞)
 【カイロ=大内清】トルコの首都アンカラが、またも大規模テロに見舞われた。約半年間で3度目となるテロは、エルドアン政権が昨年夏、少数民族クルド人の非合法組織「クルド労働者党」(PKK)や、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)との対決にかじを切った結果といえるが、国境をまたいで活動する両組織の根絶は困難で、「二正面作戦」の決着は見通せない。

 ロイター通信が治安当局者の話として伝えたところでは、実行犯の一人とされる女は東部カルス出身の1992年生まれで、2013年にPKKに参加した。

 トルコ政府とPKKはここ数年、和平に向けた協議を進めていたものの、昨年夏に対立が再燃。双方とも協議破綻の責任は相手側にあると非難し合ってきた。

 クルド国家の樹立を目指すPKKは、内戦下のシリア北部を勢力圏とする「民主連合党」(PYD)を実質的な傘下としているほか、イラク北部にも拠点を有している。トルコは昨夏以降、クルド人の多い国内の南・東部でしばしば住民の外出禁止措置を取るなどしてPKKへの圧迫を強めているが、国境をまたいでの取り締まりや掃討には限界があるのが実情だ。

 またPYDは、対IS軍事作戦を担うために米国の支援を受ける半面、ロシアとも連携してシリア反体制派の勢力を削(そ)いで支配圏を拡大させる戦略をとっている。トルコには、隣国シリアにPKKの牙城が築かれかねないとの懸念が強い。

 一方、トルコでは昨年10月のアンカラや今年1月の最大都市イスタンブールなど、ISの関与が疑われるテロも相次いでいる。米国主導の有志連合による空爆を受けるISは、劣勢挽回のためテロ戦術を強化しているとも指摘され、さらなる標的となる懸念は拭えない。

1462とはずがたり:2016/03/17(木) 19:24:33

ロシア軍の航空部隊 シリアから撤退開始
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160315/k10010444261000.html
3月15日 18時31分

内戦が続くシリアで、去年9月から空爆を続けてきたロシア軍の航空部隊が、プーチン大統領の決定を受けて15日から撤退を開始し、爆撃機などの第1陣が、シリア北西部の空軍基地からロシアへ向けて出発しました。
ロシアのプーチン大統領は、14日、シリアの内戦終結を目指す和平協議が再開されたのに合わせて、去年9月からシリアで空爆を続けてきたロシア軍の主要な航空部隊を、シリアから撤退させることを決めました。
これを受けて、ロシア軍が空爆の拠点としてきたシリア北西部ラタキア郊外の空軍基地では、15日早朝から装備などを貨物機に積み込む作業が始まり、ロシア国防省によりますと、スホーイ34型爆撃機などの第1陣が、ロシアへ向けて出発したということです。
ロシア軍は、軍用機をいくつかのグループに分けて、それぞれが所属するロシア国内の空軍基地に戻すとしていますが、撤退させる兵士や軍用機の数など具体的な規模は明らかにしていません。
プーチン大統領は、ラタキア郊外の空軍基地と、軍事物資の補給拠点としてきたタルトゥース港の機能は維持するとしており、和平協議の進展を重視する姿勢を示しながらも、アサド政権を支えるために軍事的な選択肢を残した形となっています。

1463とはずがたり:2016/03/17(木) 19:28:24
プーチン巧いなぁ。。

>徹底抗戦を叫ぶ反体制派の中には、露軍の撤収を勢力回復の好機とみる向きもあり、和平協議が停滞すれば、戦闘が再び激化する恐れがある。露軍の一部はシリア北西部の基地に駐留し続けるが、空爆の規模が縮小すれば、反体制派や過激派組織「イスラム国」(IS)が勢いを盛り返す可能性もある。
こうなると完全に反体制派が悪者だ。。ロシアが不当にアサドの領土を拡げたとしてもだ。。

ロシア
シリア撤退絶妙タイミング 和平協議主導権狙い
http://mainichi.jp/articles/20160316/k00/00m/030/166000c
毎日新聞2016年3月16日 01時55分(最終更新 3月16日 01時55分)

 ロシアのプーチン政権は15日、内戦下のシリアで昨年9月末から空爆を続けてきたロシア軍主要部隊の撤収を開始した。「イスラム国」(IS)など過激派組織の壊滅を掲げた空爆で国際社会での立場を一定程度強めたロシアは、一時停戦と和平協議が始まった今が軍事作戦からの絶好の引き際と判断、今後は和平プロセスで主導権を握る構えだ。

 プーチン大統領は14日、ショイグ国防相から空爆の総括的な報告を受け、「大方の目的は達成された」として主要部隊の撤収命令を下した。ショイグ氏は9000回を超える空爆によって、「支援を受けたシリア政府軍が1万平方キロ以上の領域を解放した」と述べた。露軍は欧米が支援する反体制派も標的とし、アサド政権による支配地域の維持拡大にも貢献。自国の中東での影響力も確保した。

 ロシアは2年前にウクライナ南部クリミア半島を一方的に編入して以降、米欧から制裁を受けるなど国際社会で孤立してきた。しかし、シリアでの空爆開始以降、米国などとの間で対話が始まり、先月末には米露主導で一時停戦が発効。国際社会における主要プレーヤーとしての立場を取り戻した。

 プーチン氏は14日、ラブロフ外相にはシリア和平協議への参画を強化するよう指示し、「(撤収の)決定が全ての紛争当事者にとって良いシグナルとなることを願う」と言及。軍事作戦の完了によって内戦への深入りを回避しつつ、和平協議で主導権を握る意欲を示した。

 独立系世論調査機関「レバダ・センター」によると、2月中旬時点でロシア国民の59%が空爆継続を支持したが、作戦がさらに長期化すれば世論にえん戦気分が広がる可能性もあった。原油安でロシア経済が低迷する中、1日当たり250万?400万ドルとされる戦費の支出は国家財政にとって重荷だからだ。

 一方、露主要紙コメルサントはシリアでの空爆について「いくつかの兵器を実戦で試す目的もあった」とする軍参謀本部筋のコメントを報道。軍事技術の観点からも、シリアでの空爆はロシアに一定の成果を与えた模様だ。軍事評論家のゴルツ氏は「まさに今、撤収に都合の良い状況が整った」と指摘する。

 露主要紙ベドモスチの報道によると、シリアに投入されている爆撃機や戦闘ヘリなど露軍機は約60機に上り、第1段階としてその半数が撤収する。残った航空戦力によって、当面は必要に応じて停戦対象外の過激派組織に対する空爆を続けるという。また、アサド政権軍の軍事顧問などとしてロシア軍人約1000人が残留する見通しだ。【モスクワ真野森作】

1464とはずがたり:2016/03/17(木) 19:28:49
>>1643-1644
政権と反体制派 主張はなお平行線

 シリアからのロシア軍主要部隊の撤収には、アサド政権に内戦の軍事的解決を諦めさせ、反体制派との和平協議で歩み寄りを促す狙いもある。だが、最大の焦点であるアサド大統領の処遇を巡る政権と反体制派の主張は平行線をたどっており、和平への道のりは依然として険しい。

 「シリアとロシアの間にいさかいがあるとの風評が立っているが、(露軍撤収は)両国が協力して注意深く現状を分析したうえでの手続きだ」。シリア大統領府は14日深夜に声明を出し、ロシアとの連携を強調した。露軍撤収は和平協議で強硬姿勢を崩さないアサド政権への警告との見方が広がったためだった。

 両国の立場の違いは、14日にジュネーブで再開した和平協議の議題設定にも表れた。仲介役の国連は、新たな統治機構の設置や来年9月までの大統領選実施を議題に盛り込み、ロシアや米国もこれに同意していたが、アサド政権は反発していた。

 ロシアの撤収決定でアサド政権が弱い立場に置かれ、政治的譲歩を迫られるのは必至だ。デミストゥーラ国連特使(シリア担当)は撤収を「有意義な進展で、和平協議の進展に好影響を与えてほしい」と評価。反体制派武装組織幹部のサイド・ジャマル氏も「政治解決の機運が高まる」と指摘した。

 ただ、アサド氏の処遇を巡る対立が解消されない限り、和平の進展は困難だ。反体制派は新統治機構の発足時点でのアサド氏の退任を求めているが、政権側は拒絶。ロシアはアサド氏の留任に固執しないなど政権よりは柔軟な姿勢だが、少なくとも次期大統領選への立候補は認めるべきだとの立場だ。

 また、徹底抗戦を叫ぶ反体制派の中には、露軍の撤収を勢力回復の好機とみる向きもあり、和平協議が停滞すれば、戦闘が再び激化する恐れがある。露軍の一部はシリア北西部の基地に駐留し続けるが、空爆の規模が縮小すれば、反体制派や過激派組織「イスラム国」(IS)が勢いを盛り返す可能性もある。

 中東情勢に詳しいエジプトのシンクタンク・ヤッファ戦略研究所のリファト・サイード所長は「アサド氏は退陣を受け入れなくても、新統治機構への反体制派の受け入れなどで譲歩する可能性がある」と分析している。露軍の撤収で節目を迎えたシリア内戦だが、和平の行方は予断を許さない。【カイロ秋山信一】

1465とはずがたり:2016/03/17(木) 19:38:22
>とにかく「カネがない」というのも一つの要因でしょう。

>このタイミングで、欧米に「自ら進んでアサド政権を認めさせる」という目的です。

>ショイグ氏は9000回を超える空爆によって、「支援を受けたシリア政府軍が1万平方キロ以上の領域を解放した」と述べた。露軍は欧米が支援する反体制派も標的とし、アサド政権による支配地域の維持拡大にも貢献。自国の中東での影響力も確保した。>>1463

>シリアからのサプライズ撤退を発表したプーチン大統領の権謀術数 ターゲットはメルケル独首相だ
>四面楚歌のメルケルにとって、プーチンの撤退発表は唯一と言っても良いグッドニュースだ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1401097607/1075

プリンストン発 日本/アメリカ 新時代冷泉彰彦
シリアから電撃撤退したプーチンの意図はどこに?
http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2016/03/post-818.php
2016年03月17日(木)15時30分

 今月14日、ロシアのプーチン大統領はシリア駐留部隊の「主要な部分」について、翌日から撤退を開始すると宣言しました。しかも、政府の会議にテレビカメラを入れさせ、「軍は目的を果たしたので、シリア・アラブ共和国からの撤退を明日から開始せよ」と述べるシーンの映像を世界中に配信させたのです。

 ロシアは、シリアのアサド政権を支持する姿勢を明確にしたまま、昨年9月にシリア領内での軍事作戦を開始しました。ミサイルと航空機による空爆は効果絶大で、内戦が続く中で苦戦していたシリア政府軍は息を吹き返しています。この「空爆開始」も電撃的でしたが、その時は「アサド体制支援」という意図は明白であり、その点でのサプライズはありませんでした。

 ですが、今回は国際社会にはサプライズが走っています。サプライズというのは、意外感があるというだけでなく、プーチンの「意図」が読めないからです。ちょうどジュネーブで行われている「3年越しのシリア和平協議」が、この14日に再開されているので、「その日」を狙っての撤退は何らかの「策」であることは間違いないのですが、一体、何を考えてこの時期に撤退を宣言し、また実行したのでしょうか?

 様々な憶測が可能です。依然として原油価格が1バレル30ドル台という安値圏が続く中で、エネルギー輸出が最大の産業であるロシアの経済は苦境が続いています。通貨にしても、1ドルが80ルーブルという悪夢のような水準からはやや持ち直したものの、依然として70ルーブルと安く、とにかく「カネがない」というのも一つの要因でしょう。

 多くの解説は、和平会議を進展させるためというものです。とにかく停戦を実施し、恒久化するために、プーチンとして最も有効な手を使ったという説明ですが、では、どうして激しい戦闘に加わってきたロシアが急に和平へと傾斜したのでしょうか?

1466とはずがたり:2016/03/17(木) 19:38:40
>>1465-1466
 このままシリア領内で軍事行動を続けていると、トルコとの緊張が高まる一方だという指摘もあります。確かにそうした懸念はあります。ですが、これも決定的な理由ではないように思われます。

 西側、つまり欧米との関係を改善したい思惑、そのように「メッセージを解読」することも可能です。和平会議に協力し、トルコとの緊張を回避するというのは、要するに欧米とはシリア問題に関する対立を止める、その延長で全体的な関係改善に進もうという意図という解釈もできます。

 その動機としては、ウクライナ問題に関する経済制裁を解除させるためであるとか、北朝鮮情勢が大変に不穏なので、六者会合の枠組みに即した「日米韓中ロ」のホットラインを復活させたいということも考えられます。

 ですが、そうした「美しい」理屈のウラには、一つの意図が透けて見えるのです。それは、このタイミングで、欧米に「自ら進んでアサド政権を認めさせる」という目的です。

 現在の和平会議の流れは、事実上は「アサド体制の存続」が前提となっています。ホンネの部分ではそうです。また、連邦国家構想といったアイディアが出てきている中で、余計にそうしたニュアンスは濃くなっています。ですが、欧米としては依然として「自国民に対して化学兵器を使用」したアサド政権は「下野」させるという「タテマエ」を崩してはいません。

 ここで、ロシアがシリア領内での軍事作戦を続けるようですと、欧米としては、この「タテマエ」を降ろすことはできません。それは、ロシアの軍事力に屈する形で「非人道的な行為という犯罪」を犯したアサドを免罪するようだと、国家の威信が損なわれるからです。

 ですが、ホンネの部分では、アサド政権の存続を前提としてシリア情勢の沈静化を図りたいという気持ちは、ハッキリと各国の姿勢の中に見えるようになってきました。特にアメリカのケリー国務長官の動きはかなり、その方向に傾斜しています。

 そんな中で、ロシアが「軍事行動を停止」するということは、欧米にとって「アサド体制存続を前提とした和平」というものを、公式に受け入れることを容易にするのです。ロシアの兵力に屈服したという印象を与えることなく、現実的な選択として判断したという説明が可能になるからです。

 そう考えると、欧米とも、アサド=ロシア連合とも激しく対立している「ヌスラ戦線」が、日本人ジャーナリストの安田純平氏の身柄を拘束しているという「脅迫」をこの時点で発信してきたことも、タイミングという点で辻褄が合って来ます。和平交渉が進展するというのは、アサド政権と穏健派の和平という意味であり、ISILやヌスラ戦線への圧力は反対に強まる可能性が高いからです。

 このまま欧米がアサド政権の存続を「公式に」認めるような事態になれば、政治的にはプーチンが勝利した格好になります。その環境を整えるための「サプライズ撤退」という説明が、一番筋が通るように思われます。

1467とはずがたり:2016/03/17(木) 19:47:08

IS、支配地域の約5分の1失い衰退傾向に 分析
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/is%E3%80%81%E6%94%AF%E9%85%8D%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E3%81%AE%E7%B4%845%E5%88%86%E3%81%AE1%E5%A4%B1%E3%81%84%E8%A1%B0%E9%80%80%E5%82%BE%E5%90%91%E3%81%AB-%E5%88%86%E6%9E%90/ar-BBqyMXI
AFPBB News
6 時間前

【AFP=時事】国際軍事情報企業IHSジェーンズ(IHS Jane's)は16日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が、シリアとイラクで2015年初めに支配していた地域の22%を失ったとの分析結果を発表した。米国やロシアの空爆に支援され、反対勢力が攻勢を強めたことが背景にある。

 報告書「IHS紛争モニター(IHS Conflict Monitor)」によると、ISは依然としてシリアとイラクの広域を支配しているが、支配地域は昨年末までに14%、今年に入ってさらに8%縮小した。今月14日時点での支配地域の総面積は、7万3440平方キロだという。

トルコ国境に近いシリアの町テルアビヤドで、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」とクルド人民兵部隊「クルド人民防衛部隊(YPG)が衝突した際に上がった白煙(2016年2月27日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News
c AFPBB News 提供 トルコ国境に近いシリアの町テルアビヤドで、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」とクルド人民兵部隊「クルド人民防衛部隊(YPG)が衝突した際に上がった白煙(2016年2月27日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News
 IHSの上級アナリスト、コロンブ・ストラック(Columb Strack)氏は、「ISはますます孤立しつつあり、衰退の傾向にあると思われる」と分析。これにより、ISの主要なライバルであるシリアの国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系組織「アルヌスラ戦線(Al-Nusra Front)」を利する形になっていると指摘した。

 ストラック氏はまた、「(ISの)孤立化が進み、軍事的敗北が今後も続けば、ISが外国のイスラム過激派をシリアに勧誘することも難しくなるだろう」との見方も示している。

【翻訳編集】AFPBB News

1468チバQ:2016/03/17(木) 19:55:49
http://www.sankei.com/world/news/160317/wor1603170027-n1.html
016.3.17 10:43
【ジャーナリスト拘束】
武装勢力入り乱れる激戦地 シリア北部、治安劣悪
安田純平さん(42)が拘束されたとみられるシリア北部は、国際テロ組織アルカーイダ系「ヌスラ戦線」、過激派組織「イスラム国」(IS)など多くの武装勢力が入り乱れ、激戦が繰り広げられてきた地域だ。治安は悪く、身代金目的などで多くの外国人記者らが拘束されてきた。

 安田さんがトルコから最初に入ったとみられるのはシリア北西部イドリブ県。同県では2015年春以降、ヌスラ戦線など複数の武装勢力がアサド政権軍と激戦の末、ほぼ全県を制圧。ヌスラ戦線による少数派住民の殺害、武装勢力同士の戦闘も伝えられ、極めて流動的な治安状況に。

 昨年9月30日からはロシアがシリアで空爆を開始し、政権軍も地上作戦を強化。ヌスラ戦線などが掌握したイドリブ県は特に激戦となっていた。

 シリアでは11年に「アラブの春」が波及して反政府運動が本格化。翌12年にはアサド政権の弾圧に対する武装闘争が激化して内戦状態に陥った。(共同)

1469チバQ:2016/03/17(木) 19:57:28
http://www.sankei.com/world/news/160316/wor1603160051-n1.html
016.3.16 21:47
【シリア情勢】
クルド勢力が「連邦制」宣言へ 和平協議さらに複雑化 呼称を協議、支配圏確立急ぐ

 【カイロ=大内清】シリア北部を勢力圏とするクルド人組織「民主連合党」(PYD)のミルザル報道官は16日、産経新聞の電話取材に対し、北部地域のクルド勢力などが連合し支配地域での独立性を高める「連邦制」を一方的に宣言する考えを明らかにした。各組織の代表者ら約200人が同日、同地域の呼称などを協議しているという。

 シリア内戦をめぐっては、アサド政権を支援するロシアが、将来的な解決策として連邦制の導入に言及している。ただ、ジュネーブで再開された和平協議が本格化もしていない中でクルド勢力が支配圏確立に向けた動きを強めることは、事態をさらに複雑化させることにつながりそうだ。

 和平協議で政権側の交渉役を務めるジャアファリ氏は16日、「このような一方的な動きについてはコメントしない」とクルド勢力への不快感を露わにした。

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 PYDやその軍事部門は、米国の支援を受けてイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)と対峙しているほか、一部の反体制派とも対立。反体制派との戦いではロシアとも連携を強めている。シリアのクルド人は従来、少数民族として従属的な立場にあったが、内戦の長期化とISの台頭の中で有力国の支援を引き出しつつ、勢力圏拡大を進めている格好だ。

 ただ、こうした動きは、トルコなど周辺国の神経を逆なでしている。

 国内で非合法組織「クルド労働者党」(PKK)と敵対するトルコは、PKKの実質的な傘下であるPYDの強大化を警戒。クルド勢力が独立性を高め、シリアが連邦化に向かう事態となれば、トルコ国内のクルド人を刺激する可能性もあるだけに、強く反発するのは間違いない。

 一方、和平協議を仲介するデミストゥラ国連特使は15日、政権側と反体制派がそれぞれ、移行政権作りなどの論点に関する考え方を文書で提出したと明らかにした。詳細は不明だが、同特使は、双方の主張を照合して協議の糸口を探り、両者が対面しての直接協議につなげたい考えだ。

 デミストゥラ氏は14日の協議再開に先立ち、今後の和平協議で連邦制導入論も議題となる可能性を示唆している。そんな中で、協議参加資格を与えられなかったクルド勢力が一方的に連邦化への動きを加速させることは、協議の行方に影響を及ぼす可能性がある。

 他方、ケリー米国務長官は15日、来週にもロシアを訪問し、プーチン大統領やラブロフ外相と会談すると発表した。ロシアが15日からシリア駐留軍主要部隊の撤収を開始したことを、和平協議前進に向けた機運醸成につなげる狙いがある。

1470とはずがたり:2016/03/18(金) 11:12:14
【超・閲覧注意】安田純平さん拘束映像が公開された理由とは? 武装組織ヌスラ戦線の窮状と残虐性
http://tocana.jp/2016/03/post_9200_entry.html
2016.03.17

※3頁目に衝撃的な動画を掲載していますが、2頁までは公開理由とヌスラ戦線について考察しています。苦手な方は文章のみご覧ください。

 16日、安田純平さんと見られる男性の動画が、ネット上にアップロードされていることがわかった。安田さんはアルカイダ系の武装組織「ヌスラ戦線」に拘束されているとみられており、政府は映像に関する情報収集を急いでいる。

 騒乱が続くシリアでは、シリア政府軍やISIS、さらにさまざまな反政府武装組織やクルド人勢力が割拠しており、ヌスラ戦線も反政府武装組織のひとつである。数ある反政府武装組織の中でも強い勢力を保っているヌスラ戦線が、なぜこのタイミングで安田さんの映像を公開したのか。組織の性質と現状から、その理由を探ってみよう。


■アルカイダの流れをくむ残忍な組織

 ヌスラ戦線は、シリアのスンニ派武装組織であり、シーア派から派生したアラウィー派であるアサド政権の打倒を目的として、2012年頃に結成された。現在、シリアの反政府武装組織の中でも強力な勢力を保っており、シリア北部のイドリブ県をほぼ支配下においている。

 ヌスラ戦線は、アメリカで同時多発テロを実行したアルカイダに忠誠を誓っており、アルカイダの指導者であるアイマン・ザワヒリも、ヌスラ戦線をシリアにおけるアルカイダの支部であると認めている。

 アルカイダの流れをくむことがあってか、戦闘においては自爆テロも辞さないなど、その手法は非常に残忍である。また、アサド政権への協力者を処刑する様子は頻繁に伝えられており、ネット上には手慣れた様子で斬首を行う様子がいくつもアップロードされている。小さなナイフ1本で手際よく首を切断している様子から、彼らが日常的にそのようなことをしているのがよくわかる。

 イスラム法を厳格に執行していくことを是としているためか、女性に対しても容赦なく刑を執行しており、その様子もネット上にアップロードされている。裁判を受けたのかもわからない女性が姦通の罪で処刑される動画では、刑の執行の前に子どもに会うことを望む女性に対し、それを認めず頭を撃ちぬくなど、ISISに勝るとも劣らない残虐性だ。

 シリアの騒乱に乗じて勢力の拡大を続けてきたヌスラ戦線であったが、ここにきて風向きが変わってきた。2月、アメリカとロシアがシリアでの敵対行為を停止することに合意したためだ。

■停戦合意の対象とならなかったヌスラ戦線

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白がヌスラ戦線の支配地域、画像は「Wikipedia」より引用
 先月26日にアメリカとロシアの間で交わされた停戦合意は、ISISとヌスラ戦線などの組織を除いた勢力間で戦闘を行わないというものであった。これについてヌスラ戦線は、停戦合意はアサド政権に利するものだとして反発を強めている。

 事実、この停戦合意はアサド政権を支援するロシア側にアメリカが譲歩したといわれており、ヌスラ戦線は停戦の対象とならなかったことで、今後もアサド政権が率いるシリア軍やロシア軍の空爆を受けることとなる。

 さらにヌスラ戦線にとって問題なのが、彼らの支配地域の中にほかの反政府武装組織の支配地域が入り組んでいることだ。シリア軍やロシア軍がヌスラ戦線に対する攻撃と称し、公然とほかの反政府武装組織にも空爆できてしまっているのである。

 このような状況では、ヌスラ戦線と徒党を組むと空爆の対象となってしまうため、反政府武装組織の間では、ヌスラ戦線と距離を置く形での勢力再編が進んでいる。ヌスラ戦線は孤立し始めているのだ。

 今回、ヌスラ戦線が安田さんの映像を公開した目的は、身代金の要求であるとみられている。昨年末にはその拘束が報じられていた安田さんを、この時期に利用した背景には、停戦合意による苦しい状況に追い詰められているヌスラ戦線の姿があるのかもしれない。

 映像が公開されたことで安田さんの家族も状況を把握し、悲痛な思いで彼の無事を祈っている。ヌスラ戦線が非常に残忍な組織であることは確かだが、日本政府がなんとか交渉を成功させ、一刻も早い救出なされることを願うしかない。

1471とはずがたり:2016/03/21(月) 19:27:40
ハディ政権と反政府勢力、停戦合意か…イエメン
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160321-OYT1T50058.html?from=ycont_latest
2016年03月21日 19時18分

 【カイロ=溝田拓士】AP通信は20日、内戦中のイエメンで、ハディ政権と反政府武装勢力フーシが停戦に応じる方針で合意したと報じた。

 今後、停戦の開始時期や期間を調整するとみられる。国連は、4月にも和平協議を行いたい方針だ。

 一方、AFP通信は同日、双方による過去2日間の激しい戦闘で、少なくとも55人が死亡したと報じた。

 イエメンでは昨年3月下旬、ハディ政権を支援するサウジアラビアが対フーシ空爆を始め、内戦が激化。国連は、これまでにも停戦や和平協議開催にこぎ着けたことがあったが不調に終わっていた。

1472チバQ:2016/03/22(火) 22:30:12
http://mainichi.jp/articles/20160320/k00/00m/030/092000c
トルコ
繁華街で自爆テロか、5人死亡 イスタンブール

毎日新聞2016年3月19日 21時38分(最終更新 3月20日 00時57分)
 【エルサレム大治朋子】トルコ最大の商業都市イスタンブールの繁華街で19日午前、大きな爆発があった。地元当局者によると、5人が死亡、少なくとも36人が重軽傷を負った。メディアは、男による自爆テロだと伝えている。現場は外国人にも人気のショッピング街「イスティクラル通り」で、トルコの観光業に大きな打撃を与えそうだ。

【写真特集】イスタンブールの繁華街で自爆テロか
 ロイター通信などは、自爆犯1人が死者に含まれると伝えている。保健省によると、負傷者36人のうち少なくとも12人が外国人。最多はイスラエル人の6人で、アイルランド人2人、ドイツ人、イラン人などが1人ずつ含まれた。在イスタンブール日本総領事館によると、日本人が巻き込まれたとの情報は19日午後現在確認されていない。

 現場は2013年春に大規模反政権デモが起きた「タクシム広場」に続く繁華街で、中央には路面電車が走る。近くに居合わせたという英国人の女性ミュージシャンはツイッターで「泊まっているホテルの付近で大きな爆発があった。私は大丈夫だが、とても震えている。人々が死に、ひどい状況だ」と書いた。付近にはイスタンブールの知事事務所がある。現場一帯は爆発後間もなく封鎖された。

 トルコ当局者はロイター通信に、過激派組織「イスラム国」(IS)かクルド系反政府武装組織クルド労働者党(PKK)による犯行の可能性があるとの見方を示した。男は、警官にテロの意図を気づかれ、自爆した模様という。

 トルコでは首都アンカラ中心部で13日、自爆があり、37人が死亡。PKKに関連するクルド系武装組織「クルド解放のタカ」(TAK)が犯行を認め、攻撃継続を宣言していた。トルコは昨年夏以降、ISとPKKへの攻撃を本格化。TAKはこれに対する「報復」だとしている。

1473チバQ:2016/03/22(火) 22:36:21
http://www.sankei.com/world/news/160315/wor1603150037-n1.html
016.3.21 16:00
【もっと知りたいサウジ(上)】
 初代国王には26人の妻、36人の息子 世界一の富豪「サウド家」は孫世代継承に道筋
 国土の大半が砂漠に覆われた世界最大の原油輸出国サウジアラビア。イスラム教スンニ派でも特に厳格なワッハーブ派を奉じる保守性を持つと同時に、その動向は世界経済のみならず、中東の外交・安全保障に大きな影響を及ぼしている。中東の大国サウジの成り立ちなどを詳しく紹介する。(カイロ 大内清)

 「サウド家のアラビア」。これが国名の本来の意味だ。アラビア半島の約8割を支配した初代国王アブドルアジーズが1932年、国号に定めた。国名からも分かる通り、サウド家の権力は強大だ。

 30年代に油田が発見されたことで、サウド家は世界一といわれる富豪一族となった。資産額は不明だが、世界各地に不動産や有価証券を保有。サルマン現国王(80)が昨年夏、付き人約1000人とフランス南部の高級保養地ヴァロリスで過ごした際には、地元住民からその傍若無人ぶりを非難する声もあがった。

 アブドルアジーズには26人の妻との間に少なくとも36人の息子がおり、王位は息子たち(第2世代)が年齢順で受け継いできた。7代目の現国王は初代国王が60歳ごろの子だ。兄弟間の王位継承は、家督をめぐる骨肉の争いを避けるためだったとされる。

 しかし現在、第2世代の高齢化を受けて大きな変化が生まれている。現国王が昨年1月に即位した後、皇太子に実兄の息子ムハンマド・ビン・ナエフ王子(56)を、副皇太子に自らの実子ムハンマド・ビン・サルマン王子(30)を指名し、初めて「第3世代」への継承に道筋をつけたのだ。

 サルマン国王には同じ母を持つ6人の兄弟がおり、この7人は母の出身一族の名を取り「スデイリ・セブン」と呼ばれる。両ムハンマド王子が正副皇太子となったことは、王位継承レースで他の閨閥(けいばつ)を大きくリードしたことを意味する。

 とりわけ権勢を強めているのが、国防相や王宮府長官などの要職を兼務するムハンマド副皇太子だ。副皇太子は昨年、シーア派系勢力が首都を掌握した隣国イエメンへの軍事介入を主導するなど、対外面でも大きな影響力を振るっている。

 王室のほかに強い権威を持つのが、復古主義的なワッハーブ派宗教界だ。19世紀にサウド家と手を結び、同家の支配に正統性を与える一方で“国教”の地位を確立。同派法学者らは、政策がシャリーア(イスラム法)に合致するかを判断する権限を持つなど、国政や世論に隠然たる力を持つ。

 スンニ派の盟主を自任するサウジは1月、シーア派聖職者らを処刑。それに対する抗議としてイランにある自国の大使館が襲撃された事件を受けてイランと断交した。シリア内戦ではスンニ派主体の反体制派を支援、シーア派系のアサド政権の排除を主張してきた。

 このためサウジの外交姿勢は、シーア派への「敵意」という宗教的動機が注目されることが多い。そうした面があることは否めないが、一方で、「国の成り立ち上、シーア派を異端視する宗教界に配慮せざるを得ない」(外交筋)とも指摘される。

1474チバQ:2016/03/22(火) 22:36:47
http://www.sankei.com/premium/news/160321/prm1603210023-n1.html
2016.3.21 16:03
【もっと知りたいサウジ(下)】
34歳以下が62%超の“若い国” でも飲酒や男女の婚前交渉は厳禁、重罪者は公開斬首に…
 世界最大の原油輸出国サウジアラビアは現在、“若さ”にあふれている。人口約3150万人のうち、34歳以下が占める割合は62%超(2015年推計)と、世界平均の約58%(同)を上回る。少子化が深刻化する日本は約33%だから、サウジにどれだけ若者が多いかが分かるだろう。

 昨年1月に死去したアブドラ前国王は、こうした若い力を成長に変えるとして、科学技術系大学の充実や、同国で初となる欧米式の男女共学大学の設置などを進めてきた。

 若者らの間ではインターネットのソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)が爆発的に普及し、「かつては王室の外に漏れることがなかった王族の噂話なども飛び交うようになった」(サウジ駐在者)。若者層のふくらみが、サウジ社会に変化を迫っているのだ。

 現在、経済改革の中心人物であるムハンマド副皇太子(30)が、同年代の若者から高い支持を得ているとされることや、昨年12月に初めて女性が参加する地方議会選が行われたことなども、そうした時代の変化の表れといえそうだ。

 その半面、サウジでは伝統的な価値観や、“国教”であるイスラム教ワッハーブ派の教えに基づく保守性も根強い。

 イスラム教で定められた礼拝時間に全ての店舗はシャッターが閉められ、飲酒や男女の婚前交渉なども厳禁だ。街では宗教警察的な役割を担う「勧善懲悪委員会」が「非イスラム的」な行為に目を光らせる。重罪を犯した者は、公の場で斬首刑に処される。

 また、女性の外出は親族の男性保護者の随伴や許可が必要なほか、原則として車の運転も許されていない。ここ数年は一部の女性団体が、女性への運転免許発行を認めるよう求めているが、ワッハーブ派の女性観には遊牧部族的なそれが色濃く反映されているだけに、女性の役割の変化には抵抗も強いのが実情だ。

 富裕なサウジ人は、休暇を欧米や他のアラブ諸国で過ごすことが多く、滞在先では豪遊するケースもしばしば見かけられる。国外で「羽目を外す」のは、国内の締め付けが厳しいゆえでもある。

 その一方で、シリアやイラクで活動するイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)には2千人以上のサウジ人が参加していると見積もられているほか、ISへの資金提供者も少なくないとされる。その背景に、若者の閉塞感や、復古主義的なワッハーブ派の負の影響があるとの指摘も絶えない。

 サウジ社会の変化は、極めて厳格な宗教とのせめぎ合いの中で徐々に進んでいる。(カイロ 大内清)

1475チバQ:2016/03/24(木) 22:12:20
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160324-00000101-mai-m_est
<シリア内戦>和平協議、一時中断に アサド氏処遇なお難題
毎日新聞 3月24日(木)21時29分配信

 【カイロ秋山信一】内戦が続くシリアのアサド政権と反体制派との和平協議は24日、一時中断に入る。仲介役のデミストゥーラ国連特使(シリア担当)は協議が再開した今月14日以降、双方の交渉団と断続的に個別協議を重ね、双方から和平に向けた素案の提示を受けた。だが、最大の焦点であるアサド大統領の処遇を巡る対立は解けず、協議は難航している模様だ。

 「テロに打ち勝つためには、シリア危機を政治的に解決しなければならない」。デミストゥーラ氏は23日の記者会見で、過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出したブリュッセルの同時テロ事件を引き合いに出し、IS対策に集中するためにも政権と反体制派の和解が必要だと訴えた。

 今回の和平協議は、決裂続きだった過去の協議とは一転、予定通りに24日までの日程を消化。2月27日に発効した政権と反体制派との一時停戦は名目上は維持され、政権側の包囲地域への人道支援搬入でも一定の成果があった。

 ただ、反体制派が和平プロセスの起点となる新統治機構の発足時にアサド大統領の退任を求めているのに対し、政権の交渉団はアサド大統領の処遇を議論すること自体を拒絶しており、具体的な進展はみられない。

 今後の協議について、アサド政権は人民議会(国会)選挙がある4月13日以降に再開することを求めている。

1476とはずがたり:2016/03/25(金) 13:19:23
2016年 03月 25日 11:58 JST
コラム:ベルギー攻撃、ISが「パニック」に陥った兆候か
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1401100637/765-766
Karen J. Greenberg

1477名無しさん:2016/03/26(土) 14:09:33
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160324/k10010454371000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_052
官房長官「トルコ当局が男性に事情聴取」IS参加目的か
3月24日 12時14分
菅官房長官は、過激派組織IS=イスラミックステートに加わろうとしたとして、24歳の日本人がトルコ国内で治安当局に拘束されたと報じられたことについて、トルコ当局が男性に対する事情聴取を行ったことを確認したと明らかにしました。
トルコのメディアは、過激派組織IS=イスラミックステートに加わろうとしたとして、24歳の日本人がトルコ国内で治安当局に拘束されたと伝えました。
これについて、菅官房長官は午前の記者会見で、「在トルコ日本大使館が現地当局に確認したところ、トルコ当局が20代の邦人男性に対し、事情聴取等を行ったという報告を受けている。詳細は確認中だ」と述べました。
そのうえで菅官房長官は、記者団が「この男性はISに加わろうとしていたのか」と質問したのに対し、「承知していない。確認中だ」と述べるとともに、この男性の渡航を事前に把握していなかったことを明らかにしました。
そして、菅官房長官は「現在、外務省では、シリア全域を含むトルコ側のシリア国境地帯に渡航中止を含む避難勧告を発出しており、シリアに渡航する意向を有する邦人がいるという具体的な情報があれば、渡航を取りやめるように個別に説得している」と述べました。

1478名無しさん:2016/03/27(日) 08:17:38
http://www.jiji.com/jc/zc?g=int&k=201603%2F2016032501017
ISナンバー2殺害=資金調達に打撃-米軍

 【ワシントン時事】カーター米国防長官は25日、記者会見し、米軍が過激派組織「イスラム国」(IS)ナンバー2で「金融相」のアブドルラフマン・カドゥリ(別名ハジ・イマム)容疑者を殺害したとみていると語った。NBCテレビによれば、米軍は今月に入り、シリアで急襲作戦を実施したという。
 長官は殺害について「ISの作戦資金の調達活動全てを監督する指導者を排除した。戦闘員への賃金支払いや新たな戦闘員の雇用に打撃を与えた」と強調した。長官はまた、米軍が今週、イラク北部で戦闘員への賃金支払いを担当するIS幹部を標的に攻撃を行ったと明らかにした。
 米政府はカドゥリ容疑者を国際テロリストとして手配し、700万ドル(約7億9100万円)の懸賞金を用意して行方を追っていた。米当局によれば、同容疑者はISの前身組織「イラクの聖戦アルカイダ組織」を率いたザルカウィ容疑者の副官を務めた経歴を持つ。
 米軍は今月に入り、ジョージア(グルジア)出身でISの「戦争相」とされる上級司令官、アブウマル・シシャニ容疑者を狙った空爆をシリア北東部で実施し、殺害した。
 米軍は、拘束したIS戦闘員の尋問などを通じ、より詳しい内部情報を把握できるようになっているもようで、幹部や重要施設を狙った作戦を強化していく構えだ。(2016/03/26-02:01)

1479とはずがたり:2016/03/28(月) 08:44:30
シリア政府軍、ISからパルミラを奪還「象徴的大勝利」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160328-00010001-afpbbnewsv-int
AFPBB News 3月28日(月)8時18分配信

【3月28日 AFP】シリア政府軍は27日、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産に登録されている同国中部の古代都市遺跡パルミラ(Palmyra)の全域をイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」から奪還した。軍関係筋は、ISとの戦いにおける象徴的な大勝利だと述べている。

 同関係筋によれば、「夜間の激しい戦闘の末、政府軍はパルミラの遺跡と住宅地域を完全に掌握した」という。

 ISの戦闘員はパルミラ近郊のスフナフ(Sukhnah)や北部ラッカ(Raqa)、東部デリゾール(Deir Ezzor)に後退。パルミラでは現在、軍の地雷工兵が遺跡に仕掛けられた爆弾や地雷の撤去作業を進めているという。

 ISが2015年5月にパルミラ遺跡と周辺の住宅地地域を掌握した際には国際社会から非難と破壊行為を懸念する声が相次いだ。

 ISはパルミラで2つの神殿をはじめ、凱旋(がいせん)門(Arch of Triumph)や複数の塔墓を爆破し破壊した。また、ローマ式円形劇場を公開処刑の場として利用し、遺跡管理当局の82歳の元責任者らを斬首した。映像は、26日のパルミラ。(c)AFPBB News

1480とはずがたり:2016/03/28(月) 08:47:11
IS、支配地域の3分の1失う 有志連合報道官
2016年01月06日 14:37 発信地:バグダッド/イラク
http://www.afpbb.com/articles/-/3072271

【1月6日 AFP】米軍主導の有志連合の報道官は5日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」がイラクとシリアでいったん支配した地域のうち約3分の1を失ったと発表した。

 有志連合報道官のスティーブ・ウォーレン(Steve Warren)大佐はイラクの首都バグダッド(Baghdad)で記者団に対し、ISは「イラクで約40%、シリアで約20%」の支配地域を失い、「両国合わせて考慮すると、いったん支配した地域の30%を失った」と述べた。有志国連合はISに対し連日空爆を行っているほか、地元部隊に訓練や武器を提供している。

 ISの支配地域は18か月前に最大となり、シリアよりもイラクにおける支配地域の方が若干広かった。2015年5月にイラク最大のアンバル(Anbar)州の州都ラマディ(Ramadi)やシリアの古代都市パルミラ(Palmyra)を制圧したが、その後、ISは守勢に回っているという。

 ウォーレン大佐の発言に先立ち、国際軍事情報企業IHSジェーンズ(IHS Jane's)は昨年末、ISの支配地域が15年、14%縮小したとの見解を発表。イラク軍によるラマディ奪還前に発表されたことを考慮しても、両者の見解には大きな開きがあるとみられる。

1481チバQ:2016/03/28(月) 20:20:57
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160328-00010004-afpbbnewsv-int
ISから奪還のパルミラ、空から見る戦闘の爪痕
AFPBB News 3月28日(月)8時57分配信
【3月28日 AFP】シリア政府軍は27日、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産に登録されている同国中部の古代都市遺跡パルミラ(Palmyra)の全域をイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」から奪還した。軍関係筋は、ISとの戦いにおける象徴的な大勝利だと述べている。映像は、奪還後のパルミラ。27日撮影。(c)AFPBB News

1482とはずがたり:2016/03/29(火) 08:45:24

クルド人「独立宣言」がシリアの新たな火種に
SYRIA
シリア北部の支配地域を統合し自治を宣言したクルド人勢力に、シリア・トルコ両国は猛反発
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/03/post-4755.php
2016年3月24日(木)17時40分
ジャック・ムーア

 内戦が続くシリアで北部の広い地域を実効支配している少数民族のクルド人勢力。欧米の支援を受けてテロ組織ISIS(自称イスラム国、別名ISIL)を撃退するなど存在感を強めている彼らの「独立宣言」が、新たな混乱を巻き起こしている。

 クルド人勢力は先週、シリア北部の3つの支配地域を統合し、連邦制による自治を始めると宣言した。だが国家の分裂につながりかねない宣言に対し、シリア政府も反政府勢力も猛反発。シリア外務省は「憲法違反で無効である」との声明を出し、反政府勢力の中心的存在であるシリア国民評議会も法的根拠がなく、国土の一体性を損なう主張だと批判している。

 さらにシリア北部と国境を接する隣国トルコも、この動きに神経をとがらせている。国内に敵対的なクルド人武装勢力を抱え、分離独立運動を警戒するトルコにとって、国境沿いの「クルド人国家」は安全保障上の大きな脅威だ。トルコ軍は既にシリア国内のクルド人勢力への攻撃に乗り出しており、地域の緊張がさらに高まる恐れもある。

[2016年3月29日号掲載]

1483チバQ:2016/04/13(水) 22:37:17
http://www.afpbb.com/articles/-/3083881
シリア、アサド政権の支配地域で議会選
2016年04月13日 21:39 発信地:ダマスカス/シリア

【4月13日 AFP】シリアでは13日、人民議会選挙の投票が、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権の支配地域下で行われた。反体制派は選挙を違法と批判し、ボイコットを呼びかけている。一方でスイスのジュネーブ(Geneva)では同日、国連(UN)が仲介するシリア和平協議が再開された。

 シリア全土のおよそ3分の1を占め、人口の約6割が暮らす政府支配地域では、現地時間午前7時(日本時間正午)に約7200か所の投票所が開かれた。議会選には複数の政党が参加したが、半世紀以上にわたって同国を統治するアサド大統領のバース(Baath)党が議席をさらに拡大させる見通しだ。

 反体制派は先月、アサド政権が和平協議を有利に進めるために選挙を利用していると批判し、投票のボイコットを呼びかけていた。和平協議に参加する反体制派の主要組織「高等交渉委員会(HNC)」は今回の選挙を「違法」と非難している。(c)AFP/Sammy Ketz

1484名無しさん:2016/04/17(日) 19:45:09
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016041700089&g=pol
スポーツで若者に希望を=日本主催「東京リーグ」-ガザ

 パレスチナ自治区ガザで、日本政府などが主催する若者向けスポーツ大会「東京リーグ」が行われている。2014年夏のイスラエルとの戦闘でガザは荒廃。失業率は高く、特に30歳未満は53%に上る。スポーツを通じて、若者に「未来への希望」を見いだしてもらいたいとの思いが込められている。
 「東京リーグ」は、サッカー、卓球、バレーボールの3競技に難民キャンプの若者ら約1900人が参加。日本政府は約15万3000ドル(約1670万円)を拠出し、ユニホームや靴、ボールの購入などに充てられた。
 ガザ市内では12日、サッカーのリーグ戦が行われた。14年の戦闘の激戦地となった東部シュジャイヤ地区のチームが勝利し、キャプテンのイマド・ヒジャジイさん(20)は「選手やコーチの大半が戦争で家を失い、サッカー用具もなかった。このような機会を得られてうれしい」と笑顔を見せた。将来の夢は、パレスチナの代表選手になることだという。(2016/04/17-14:36)

1485とはずがたり:2016/04/22(金) 14:14:34
サウジとアメリカと云えば鉄の結束があったのにねぇ。。

サウジ国王、オバマ氏出迎えず…関係修復不透明
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%82%B8%E5%9B%BD%E7%8E%8B%E3%80%81%E3%82%AA%E3%83%90%E3%83%9E%E6%B0%8F%E5%87%BA%E8%BF%8E%E3%81%88%E3%81%9A%E2%80%A6%E9%96%A2%E4%BF%82%E4%BF%AE%E5%BE%A9%E4%B8%8D%E9%80%8F%E6%98%8E/ar-BBs3jHi
読売新聞
16 時間前

【リヤド=本間圭一】オバマ米大統領は20日、サウジアラビアの首都リヤドを訪問し、サルマン国王と会談した。

米ホワイトハウスなどによると、イランが中東のイスラム教シーア派勢力を支援し、地域を不安定化させていることを阻止するため、「包括的な取り組み」を進めることで合意した。

会談では、シリアのアサド政権と反政府勢力の停戦が崩壊の危機にあるシリア情勢や、イスラム過激派組織「イスラム国」の掃討作戦についても協議した。ホワイトハウスは声明で、「両首脳は歴史的な友好と戦略的な関係を再確認した」と強調した。ただ、具体策は打ち出されなかった。

サウジは、シリア内戦やイランの核問題への米国の対応に不満を強め、関係が冷え込んでいる。21日に開かれるサウジなど中東6か国が加盟する湾岸協力会議(GCC)を控え、オバマ氏がサルマン国王との会談で、同盟関係の修復につなげられるかが注目された。

しかし、当地の複数のメディアによると、サルマン国王は空港でGCC加盟国首脳らを出迎えたにもかかわらず、オバマ氏を出迎えなかった。異例の対応に関係改善は不透明との見方を一斉に伝えた。

1486名無しさん:2016/04/23(土) 13:57:21
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016011000098&g=isk
IS戦闘員、母を「公開処刑」=組織抜けようと息子説得-シリア

 【ベイルートAFP=時事】在英のシリア人権監視団は8日、シリア北部ラッカで過激派組織「イスラム国」(IS)が、戦闘員(20)に自分の母親を「公開処刑」させたと発表した。母親は「ISを離れて町から逃げよう」と息子の説得を試み、「裏切り行為」に問われた。
 人権監視団のアブドルラフマン代表によれば、この母親は40代で、ラッカ近郊のタバカに居住。息子からの報告を受けたISが身柄を拘束し、6日に「数百人が見守る中で」息子が銃殺した。(2016/01/10-16:46)

1487名無しさん:2016/04/23(土) 20:30:03
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160423-00000001-jij_afp-int
IS、シリア軍機を撃墜 パイロット拘束と発表
AFP=時事 4月23日(土)8時46分配信

【AFP=時事】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」は22日、シリア政府軍機を首都ダマスカス(Damascus)東方で撃墜し、パイロットを生きたまま拘束したと発表した。IS系の通信社アマック(Amaq)が報じた。

 アマックによると、ISの戦闘員がシリア軍機を撃墜し、墜落現場にパラシュートで降下したパイロットを拘束したという。パイロットはシリア・ハマ(Hama)出身のアザム・イード(Azzam Eid)操縦士だとしている。

 アマックが公開した動画には、広大な砂漠に墜落した焼け焦げた機体が映っている。機体の一部はまだ炎上しており、それを取り囲んだIS戦闘員らしき戦闘服姿の数人が、翼に記された2つ星のシリア政府旗を指さしている。

 ISはここ数週間にわたり、ダマスカス近郊ドゥマイル(Dmeir)の軍用空港上空や南部スウェイダ(Sweida)県などで数機のシリア軍機を撃墜しているが、いずれもパイロットは政府軍の掌握する地区に降下していた。

 ISは2014年12月、シリア国内で米軍主導の有志軍の戦闘機を撃墜し、ヨルダン人パイロットのモアズ・カサスベ(Maaz al-Kassasbeh)中尉を拘束した後、焼殺動画をインターネットで公開している。【翻訳編集】 AFPBB News

1488チバQ:2016/04/26(火) 23:29:43
http://www.sankei.com/world/news/160422/wor1604220014-n1.html
2016.4.22 10:15
【イスラエルはいま(上)】
「これまで何千発ものロケット弾を受けてきた」…境界線付近の住民にとって「戦争」は日常だ ガザ地区ではISが台頭

 パレスチナ自治区ガザ地区との境界線から歩いて数分にあるイスラエルの小さな村、ネティブアサ。民家の前では子供たちが屈託のない笑顔で走り回る。近くのバス停には、壁に色とりどりの絵などが描かれたコンクリート製の箱形施設があった。ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスが撃ち込んでくるロケット弾から身を守るための防空壕だ。村の至るところに設置されている。

 「これまで何千発ものロケット弾を受けてきた。威力はより強力で、精度も高くなってきた」。1982年から村に住み、農業を営むイラ・フェンロンさん(38)が嘆いた。数年前までは砲撃を知らせる警報が1日に20回も鳴り、住民らを不安に陥れた。

 フェンロンさんは息子(15)と娘(11)を育てる母親だ。ガザとの境界は高さ数メートルのコンクリート壁やフェンスで仕切られているが、「私が子供のころは壁はなく、ガザの市場に行っていた。今の子供たちは防空壕を必要としない普通の生活を知らない」と訴える。

 イスラエル軍は2005年にガザから撤退以降も封じ込めを続け、14年夏にはハマスとの間で過去最大規模の軍事衝突に発展した。停戦合意後も双方が砲撃を繰り返し、境界線付近の住民にとって「戦争」は日常だ。

 境界に近い南部地域の民間防衛を担当するキース・アイジクサンさんは「毎日、軍担当者と10〜15回は連絡を取る」と話す。イスラエル軍が誇る防空システム「アイアンドーム」は「小型ミサイル(やロケット弾)を撃墜する技術は十分でない」(アイジクサンさん)とされ、境界線近くの村には配備されていない。住民は防空壕に逃げるしかなく、政府は境界から7キロ範囲の7千〜8千世帯の壕建設費用を負担した。

 14年のガザ衝突での死者は、パレスチナ側が約2200人で、多数は民間人だ。対するイスラエルは兵士を中心に約70人。イスラエルは「正当な攻撃」とするが、容赦ない軍事作戦に対しては国連人権理事会が非難決議を採択するなど、国際社会の視線は厳しい。

 フェンロンさんは「伝えられるのはパレスチナの言い分ばかり。われわれがどんな目にあっているかは全く報じられない」と憤る。

 ところが、ここへきてガザ情勢をめぐる構図を大きく変えかねない動きが出てきた。ガザ地区で過激組織「イスラム国」(IS)の支持者が増えているというのだ。

 15年に入り、ガザではハマスとは別のイスラム原理主義武装勢力がIS支持を表明。「パレスチナにイスラム国家を建設する」と主張し、ハマスを「世俗派」扱いして攻撃する。活動の詳細は明らかでないが、ISがガザでイスラエルを狙うミサイルを製造し始めているとの報道も目立つ。

 対テロ国際研究所のボアズ・ガノル本部長は「テロの世界では、新たに出現した組織がより過激で破滅的な主張を打ち出し、『われわれこそ本物だ』と訴えて勢力を広げていく」とし、ガザでISが台頭する恐れがあると警告した。

 「武力闘争」を掲げてきたハマスを上回る過激組織の出現で、ガザ情勢は従来の「イスラエル対パレスチナ」の枠組みを超え、世界的な「対IS戦争」の一環として対処していくことを迫られつつある。(上塚真由)

                   


 中東のユダヤ人国家イスラエルではいま、何が起きているのか。現場から最新情勢を報告する。

1489チバQ:2016/04/26(火) 23:30:48
http://www.sankei.com/world/news/160423/wor1604230001-n1.html
2016.4.23 09:00
【イスラエルはいま(中)】
サイバー防衛は世界随一 4年後の東京五輪「日本に助言できること多い」

テルアビブ市内。看板もない集合住宅のような外見の建物に、ネタニヤフ首相直轄の「国家サイバー局」がある。所在地は「国家機密」。イスラエルのサイバー防衛の中心組織だ。

 建物に入ると、係員から「カメラを出せ」と指示され、建物の外観の写真の削除を求められた。監視カメラでチェックされていたらしい。取材でも録音などは一切許されなかった。

 FBIの捜査に協力

 「ユダヤ人国家の抹殺」を唱える過激勢力などから絶え間ないサイバー攻撃を受けているイスラエルにとって、サイバー防衛は国家の存亡をかけた基本戦略の一つだ。その技術は世界随一で、民生分野でも影響力は絶大。3月末にはiPhone(アイフォーン)のロック解除をめぐる米連邦捜査局(FBI)とアップル社の法廷闘争で、あるイスラエル企業が話題を集めた。

 イスラエルのIT会社「セレブライト」。日本の情報通信関連会社「サン電子」(愛知県江南市)に2007年に買収されたセレブライトは、FBIのロック解除に協力した「第三者」と取り沙汰された。

 同社は捜査機関向けに携帯端末の内部データを抽出する機器を販売する。この特殊な機器を用いれば削除済みのデータが復元でき、機種によってはロックも解除できる。世界人口の4分の1がスマートフォンを利用する時代にあって、捜査機関向けの事業は全米のシェア5割を超え、15年3月期の売上高は買収時の約10倍にあたる130億円を突破した。

 国家予算で英才教育

 イスラエルのサイバー産業を支えるのは、特有の教育システムと徴兵制だ。

 政府は一流のプログラマーを育てるため、さまざまな支援を行う。国家予算で12、13歳で選抜された生徒にプログラマーとしての訓練を実施。一部の高校では「サイバー防衛」関連の科目もある。高校卒業後、男性は3年間、女性は2年間兵役に就き、軍の研究開発センターなどで訓練を受ける。軍で培った高度なサイバー技術を武器に、除隊後に起業する人は多い。

 政府・軍と民間は綿密に連携してサイバー技術開発を進めており、その中核を担うのが、南部の中心都市ベエルシェバでの「サイバースパーク」構想だ。

1490チバQ:2016/04/26(火) 23:31:22
 広大な土地に大学や政府、軍、国際企業、起業家が集結する一大研究開発特区で、米IBMやドイツテレコムなどの世界的企業を含め40社が参画している。

 政府は国家サイバー局に加えて、公共機関だけでなく、民間のサイバー防衛も統括する新たな機関を設置し、包括的な防衛戦略を本格化させようとしている。

 高い技術に各国注目

 サイバー分野をはじめとするイスラエルのハイテク産業に対する各国の視線は熱い。イスラエルの調査会社によると、昨年の同国のハイテク企業への投資額は44億2800万ドル(約4800億円)。うち約2割が中国からの投資とされる。

 日本は出遅れ気味だったが、ソニーが1月、イスラエルの通信用半導体メーカーの買収を発表。イスラエルと日本で起業家を支援する「サムライインキュベート」の榊原健太郎代表は、「これまでイスラエル=戦争というイメージが根強く、日本の大手企業は敬遠する傾向が強かったが、イスラエルの技術力を活用することにようやく気づき始めた」と語る。

 日本企業関係者によると、イスラエル企業を買収しても大金を得た幹部がすぐに退社し、技術も一緒に流出するなど、成功例ばかりではないという。

 しかし日本がサイバー攻撃の標的となりやすい五輪を4年後に控え、イスラエルは「サイバー防衛の専門家が不足している日本に助言できることは多い」(政府幹部)と秋波を送る。中東の「遠い国」は、日本との距離感を一気に縮めようとしている。(上塚真由)

1491チバQ:2016/04/26(火) 23:33:09
http://www.sankei.com/world/news/160424/wor1604240002-n1.html
2016.4.24 09:00
【イスラエルはいま(下)】
性的少数者、商都テルアビブに集う エルサレムと違い「ここは開放的」

西欧的価値に寛大なテルアビブ

 イスラエル最大の商業都市、テルアビブの街角を歩くと、この国に対して抱いていた保守的なイメージが一変する。地中海沿いの砂浜やホテルで、手をつないだり寄り添ったりするゲイ(同性愛者)のカップルを頻繁に見かけるのだ。

 テルアビブにあるゲイクラブは連日大勢の客でにぎわう。ヘブライ語教師、エセル・ドゥカンさん(41)は1年前にフランスから移住し、「ここは開放的で、どんな人も受け入れてくれる」。米カリフォルニア州に住むオー・ラズさん(22)は「気候は暖かいし、すてきな男性が多いから最高」と話す。

 テルアビブは、同性愛者ら性的少数者(LGBT)が住みやすい都市として注目を集めている。市によると、人口約42万人のうちLGBTの住民は約25%。また、世界中からLGBTの観光客が押し寄せる。

 毎年6月に行われる「ゲイ・プライド・パレード」が近づくと、市内はいっそうの盛り上がりをみせ、昨年は観光客約3万人が参加した。

 LGBT旅行客の1日当たりの平均消費額は245ドルで一般の旅行客の1・4倍といい、市と観光省はLGBT向けのPR活動などに余念がない。

リベラルな雰囲気

 元国会議員でジャーナリストのニーツァン・ホロウィッツさん(51)は、テルアビブのLGBTを象徴する人物だ。

 ユダヤ教の戒律を守らず宗教とは無縁の生活をする「世俗派」を自称。23歳のときに両親にゲイであることを打ち明けたが、両親は好意的に受け止めてくれたという。2009年に国会議員に当選し、13年にはテルアビブの市長選に出馬、落選したものの40%近い票を獲得した。「イスラエルの国会やテルアビブの市民がいかに寛大かが分かるだろう」と話す。

 「ユダヤ国家の建設」という成り立ちから宗教色の強いイスラエルで、テルアビブはなぜ世俗的な気風が強いのか。パレスチナ問題を専門とする防衛大学校の江崎智絵准教授は、「20世紀初頭にテルアビブ周辺に入植したシオニスト(ユダヤ民族主義者)の中には、フランス革命を経て発展した啓蒙(けいもう)主義の影響を受けた若者が多く、西欧的な価値観を受け入れる素地があった」と指摘する。

 また、「エルサレムと異なり、テルアビブではパレスチナ人に出会うことは少ない。パレスチナ問題との距離感もリベラルな雰囲気を高めている」という。

超正統派と摩擦も

 だが、テルアビブから東に車で約1時間のエルサレムでは様相は一変する。エルサレムはユダヤ教の律法を重んじる人々が多く住み、LGBTをめぐって世俗派とユダヤ教超正統派などの間でたびたび摩擦が起きている。

 エルサレムで昨年7月に行われた「ゲイ・プライド・パレード」では、過激思想を持つ超正統派の男が参加者6人を刃物で切りつけ16歳の少女が死亡した。

 出生率が高い超正統派の人口は増加傾向にある。中央統計局によると、09年に10%だった全人口に占める超正統派の割合は、34年には17%、59年には27%になると推定されている。

 世俗派と超正統派のバランスの変化は、LGBTをめぐるイスラエル社会の様相を大きく変えていく可能性がある。(上塚真由)

                   


【用語解説】ユダヤ教の超正統派

 信徒は安息日や食事規定などユダヤ教の戒律を厳格に守って生活している。季節に関係なく男性は黒い帽子に黒服を着用する。イスラエルは建国直後から、超正統派に対し、ユダヤ教を学ぶ必要性を理由に兵役を免除し生活費を支給してきた。だが、超正統派の人口増加で反発が強まり、2014年に超正統派の男性も兵役対象とする法案が国会で可決された。

1492チバQ:2016/04/29(金) 17:26:30
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016042900371&g=int
穏健・改革派の上積み焦点=国会選で決選投票-イラン


 【カイロ時事】イラン国会(定数290)議員選の決選投票が29日、2月下旬の投票で当選者が決まらなかった68議席を対象に行われた。欧米との核合意を導いたロウハニ政権を支持する穏健・改革派が議席をどれだけ上積みできるかが焦点だ。
 2月26日の投票では、穏健・改革派が首都テヘランで全30議席を独占するなど躍進を果たした。しかし、政権に懐疑的な保守強硬派は地方で優勢を保ち、AFP通信によれば103議席を獲得。95議席の穏健・改革派を上回っている。
 テヘランでトップ当選を決めた穏健・改革派のアレフ元第1副大統領は、決選投票で「少なくとも40議席獲得したい」と訴える。これまで保守強硬派が牛耳ってきた国会で穏健・改革派が最大勢力となり、できれば過半数を占めたいとの願いを込めた目標だ。
 決選投票が行われたのは、先の投票で立候補者全員が当選に必要な得票率25%に満たなかった選挙区。穏健・改革派は2月の投票結果について「イラン国民が変化を望んでいることが示された」(アレフ氏)とみているが、決選投票は保守的な有権者が多い地方部が中心で、同派がどれだけ浸透しているかは不透明だ。
 当選者や候補者の中には穏健・改革派、保守強硬派のいずれにも属さない独立派もいる。また、5議席はキリスト教徒などイスラム教シーア派国家イランでの宗教少数派に割り当てられる。(2016/04/29-16:08)

1493チバQ:2016/04/30(土) 00:22:30
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160430-00000004-mai-m_est
<イラン>女性当選取り消し物議 国会議員選挙
毎日新聞 4月30日(土)0時17分配信

 【テヘラン田中龍士】2月に実施されたイラン国会(定数290)議員選挙で、一定得票に届かなかった候補の決選投票が29日、始まった。ロウハニ大統領を支持する改革、穏健両派が、反大統領の強硬派を最終的に上回るかが焦点で、136候補が68議席を争う。一方、2月の選挙で当選した改革派の女性候補が「親族以外の男性と握手した」などとして当選を取り消され、波紋を呼んでいる。

 ニュースサイト「タスニム通信」によると、1回目の投票(投票率62%)で当選が確定した221議席のうち、独立系候補などを除くと改革、穏健両派は計94議席を獲得、強硬派の93議席を上回った。

 こうしたなか、中部イスファハンの選挙区(定数5)で改革派候補のミヌー・ハレギさんが候補者資格を審査する「護憲評議会」から当選を無効とされた。

 理由は不明だが、地元メディアは、ハレギさんが中国旅行中に親族以外の男性と握手した写真や、髪の毛を覆うヘジャブをかぶっていない写真の存在と当選無効の関連を示唆している。こうした行為は、イスラム教の教義に反するためイランでは処罰対象だ。

 選挙を統括する内務省は「ハレギさんの扱いは護憲評議会と協議中だ」としている。同省元幹部で改革派組織に所属するモハンマドジャバド・ハグシェナスさんは「ハレギさんは立候補資格の承認を受け、有権者の信任も得た。これを覆すのは前代未聞で、選挙関連法に反する」と話した。

1494とはずがたり:2016/05/04(水) 16:29:09
なたでめった切り…バングラ、今度は大学教授が犠牲に
http://www.afpbb.com/articles/-/3085055?cx_part=popin
2016年04月23日 17:00 発信地:ダッカ/バングラデシュ

【4月23日 AFP】バングラデシュの警察当局によると、北西部ラジュシャヒ(Rajshahi)で23日、大学教授が何者かになたで襲われて殺害された。同国ではイスラム過激派による世俗派や無神論者の活動家の殺害が相次いでおり、警察は今回も同様の事件とみて捜査を行っている。

 殺害されたのはラジュシャヒ市の公立大学で英語を教えていたレザウル・カリム・シディーク(Rezaul Karim Siddique)教授(58)。市内の自宅から徒歩でバス停に向かっていたところ、背後からなたで切り付けられたという。

 地元警察幹部はAFPの取材に「シディークさんの首は少なくとも3度切り付けられた痕があり、70〜80%切れていた」と説明。襲撃の特徴から判断してイスラム過激派集団の犯行とにらんでいると語った。

1495チバQ:2016/05/05(木) 13:47:04
http://mainichi.jp/articles/20160501/ddm/007/030/151000c
イラン国会議員選
大統領派が最大勢力に 強硬派を逆転

毎日新聞2016年5月1日 東京朝刊

 【テヘラン田中龍士】イラン内務省は30日、国会議員(定数290)選挙の決選投票の暫定結果を発表した。投票率は59%。保守穏健派ロウハニ大統領を支持する改革、穏健両派が反大統領の保守強硬派に圧勝する見通し。2月の選挙結果と合わせると、大統領支持派が多数派となり、改選前の形勢を逆転する情勢となった。来年夏の大統領選を控え、ロウハニ師が国民に信任された形だ。

 強硬派系ニュースサイト「タスニム通信」によると、決選投票では68議席が争われ、改革、穏健両派が計30議席を獲得、強硬派の19議席を上回った。2月の投票と合わせると、大統領支持派(124議席)が反大統領派(112議席)を抑えた形だ。ただ、案件により立場を変える独立系が48議席ある。

 大統領派躍進の背景には、前政権による強引な対外政策が、欧米による制裁強化や経済混迷を招いたことへの国民の不満があり、現政権への期待につながっている。昨年7月には核問題で欧米など6カ国と最終合意し、制裁解除を実現、政権に追い風となった。

 前回総選挙は、強硬派のアフマディネジャド前政権下の2012年に行われ、強硬派が過半数の180議席を占めていた。テヘラン大のジャファル・ハグパナ准教授(政治学)は今後の政権運営については「新議会で政策を進めやすくなるが、石油価格低迷や過激派対策など地域問題が足かせとなりそうだ」と話した。一方、女性候補は2回の投票で計17人が当選し、1979年のイラン革命以来最多となった。女性議員は14人が過去最多で、改選前は9人だった。

1496チバQ:2016/05/05(木) 13:48:18
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160430/k10010505211000.html
イラン議会選 ロウハニ政権派が議席増やし最大勢力に
5月1日 0時37分
イラン議会選 ロウハニ政権派が議席増やし最大勢力に
中東のイランで議会選挙の決選投票が行われ、国際協調を重んじるロウハニ政権の支持派が議席をさらに増やして最大勢力となり、政権運営の弾みになるものとみられます。
イランでは、ことし2月に議会選挙が行われましたが、290議席のうち68議席で当選に必要な票数に達した候補者がいなかったため、上位の候補者による決選投票が行われ、30日、開票が終了しました。
現地の複数のメディアの分析によりますと、核開発問題を巡る欧米などとの交渉の末、ことし1月に経済制裁の解除を実現したロウハニ政権を支持する改革派と穏健派が少なくとも30議席を獲得しました。
一方、反欧米を掲げてロウハニ政権に対抗してきた保守強硬派は、20議席にも届きませんでした。このため、2月の選挙の当選者を加えた最終的な獲得議席数では、改革派と穏健派が保守強硬派を抑えて議会の最大勢力となり、国際社会との対話を通じて経済の再建を目指すとしているロウハニ大統領にとって、政権運営の弾みになるものとみられます。
ただ、改革派と穏健派は過半数は確保できておらず、社会の自由の拡大など保守強硬派が激しく抵抗する政策の実現に向けては、およそ50人に上るどちらの勢力にも属さない独立系の議員の動向がカギを握ることになりそうです。

1497チバQ:2016/05/05(木) 13:53:03
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160505-00000033-jij-m_est
トルコ与党、臨時党大会へ=大統領との対立で首相交代か
時事通信 5月5日(木)10時30分配信

 【エルサレム時事】トルコのメディアは4日、イスラム系与党・公正発展党(AKP)が近く臨時党大会を開き、ダウトオール首相に代わる新たな党首を選出する見通しだと報じた。

 最近、エルドアン大統領と首相の対立が顕在化、4日夜に行われた両者の会談で党大会の開催について合意したもようだ。

 首相は5日、AKPの中央執行委員会を開いた後、記者会見する。同党筋によると、首相は今度の党大会では党首選に立候補しないつもりだという。AKP党首が首相も務めるため、首相職も辞任することになる。

1498チバQ:2016/05/05(木) 13:57:36
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160505-00000511-san-m_est
ISと各国の対テロ機関、ネット空間で続く“壮絶な”攻防戦
産経新聞 5月5日(木)13時35分配信

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)と各国の治安当局とのインターネットを舞台にした攻防が激化している。ISはSNS(交流サイト)に、プロパガンダ(宣伝)を拡散させる巧妙なネット戦略が特徴だ。各国の対テロ機関は、不当コンテンツの削除や通信傍受を強化して、影響力をそごうとしている。だがISも戦闘員のセキュリティー能力を向上させて対抗し、網の目をかいくぐる構えだ。(塩原永久)

 ■さながら「社員教育」

 「IS戦闘員たちの『ヘルプデスク』が作られたようだ」。今年2月ごろ、イスラム過激派のテロ対策専門家の間で、そんなニュースが駆け巡った。

 一般企業などでパソコンをはじめとする電子機器の技術支援を担い、社員の使用法などの問い合わせに応じる「ヘルプデスク」。そんな部署さながらに、戦闘員のネット空間での“安全確保”を手助けする組織がIS内に立ち上げられたというのだ。

 ISのメンバーらは、仲間同士の連絡や戦闘員の勧誘にSNSを用いている。ただ、無防備なセキュリティー対策でフェイスブックやツイッターに投稿すれば、欧米の情報当局に所在が把握される危険がある。場合によってはドローン(無人機)による空爆という憂き目に遭いかねない。

 米ワシントンの調査機関「中東報道研究機関」(MEMRI)によると、新たに作られた組織「電子領域財団」は、過激派組織のサイバー専門家で構成。具体的な陣容や技術レベルは不明だが、主に最近、戦闘員らが好んで使う高セキュリティーのメッセージアプリ「テレグラム」向けに、欧米情報機関による監視を避ける方法や、通信の暗号化など、ネットに「足跡」を残さないようにする利用法を伝授しているという。

 これまでISをめぐっては、数十ページにわたる通信暗号化マニュアルが出回っていることが知られていた。新組織は、こうしたセキュリティー支援を一段と加速させるものになる。

 欧米各国はISのプロパガンダ戦略を危険視し、昨年8月にはシリア北部ラッカで、プロパガンダを担当していた英国人ハッカー、ジュナイド・フセイン容疑者(21)をドローンで爆殺したとみられる。これに前後してイラク北部モスルでは、組織宣伝の関連施設が集積した場所を重点的に爆撃してきた。

 同財団の立ち上げに際して、ISは声明文で「ムジャヒディン(戦闘員)の電子空間での安全を確保するため、今こそネットの危険を教え、セキュリティー向上支援に向き合わなければならない」と、戦闘員たちの「ネット教育」を宣言した。

1499チバQ:2016/05/05(木) 13:58:20
 ■謎のアブドゥラX登場

 ISは「テロ組織史上、最も効果的なネット戦略」(テロ専門家)を駆使しているといわれる。拘束した人質を殺害する凄惨(せいさん)な動画をネットに流し、ISに対する恐怖心を人々に植え付け、SNSを経由して動画を無限に拡散させ、それが組織の存在感を誇大に伝えることにつながっている。

 社会から阻害され、社会に強い不満を持つ“テロリスト予備軍”が、拡散したISのプロパガンダに感化され、単独で行動する「ローンウルフ(一匹おおかみ)」型のテロを引き起こす懸念も根強い。

 こうした問題に対抗するため、米政府はSNSサービスの民間企業と連携し、IS系が流すコンテンツの削除に力を入れてきた。3月18日付のロサンゼルス・タイムズ(電子版)によると、ツイッターはテロに関連したとみられるアカウントを、これまで12万以上も削除したという。

 ただ、アカウントやコンテンツの削除は、消されてはIS側が新たに立ち上げる「いたちごっこが延々と続く」(中東調査会の高岡豊・上席研究員)と指摘される。IS側は無数に新たなサイトやアカウントが作り、完全に根を絶つことは難しいという。

 そんな中、昨年、ユーチューブに「アブドゥラX(エックス)」と名乗るアニメキャラクターが登場した。Tシャツ姿で「英国のイスラム教徒」だと名乗るその架空の人物は、シリアの行方を暗じつつ、ISのプロパガンダについて「間違った情報だ」などとネット利用者に呼びかける。

 アブドゥラXは、一部のSNS企業などによって、ISのプロパガンダを打ち消すような内容を訴え、ネットの視聴者に自問するよう呼びかけるために作り出された。ISの宣伝を無力化する狙いだ。

 これに慌てたIS側は、IS系メディアなどに「アブドゥラXへの反論」を緊急掲載したと伝えられている。

 ■サイバー攻撃に本腰

 「われわれはサイバー爆弾を落としている。これまでに使ったことがないようなものを」

 本格的な対ISサイバー攻撃の開始について語った米国防総省のロバート・ワーク副長官の言葉を、今月24日の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は伝えた。

 カーター国防長官も2月末の記者会見で、米軍が持つサイバー能力を投入し、ネット空間でISに攻撃を加えていると表明していた。多くは秘密裏に実施される米軍のサイバー攻撃を明らかにするのは異例だ。

 同紙によると、サイバー軍を持つ米軍は最近、新たに特殊作戦部隊のような小規模チームを設けた。詳細は明らかではないが、ISの指揮官レベルがどのような指示の出し方をするかを把握し、偽情報によってIS戦闘員を地上軍やドローンによる攻撃をしやすい場所に誘導するような作戦が計画されているもようだという。

 また、ロサンゼルス・タイムズ(3月18日付電子版)によると、ホワイトハウスもネット空間の対テロ戦を一段と強化するため、新組織を国務省内に設立する計画だ。

 同紙の取材に対し、組織立ち上げを統括する元海軍のマイケル・ランプキン氏は「ISはブランドだ。だからわれわれも、それをブランドとして取り扱わなければならない」と語った。

 新組織では、NGOなどの各種組織に専門知識や資金を提供する取り組みを通じ、官民のネット上のテロ対策を幅広く後方支援することを目指すとしている。

1500チバQ:2016/05/05(木) 13:58:41
 ■オフラインへ退却

 シリアやイラクなど中東地域で活動するISは、米国を中心とした有志連合による空爆強化によって次第に劣勢に傾いている。

 軍事情報企業IHSが今月18日に発表した報告書によると、ISが掌握する地域は直近の15カ月間で約22%減少し、支配下にある住民も同時期に300万人減の約600万人となった。

 一方、こうした実際の戦況に合わせて、IS側の宣伝戦にも微妙な変化がみられるという。

 米ブルッキングス研究所のサイトに3月末に掲載されたジョージア州立大学のチャーリー・ウインター氏の記事によると、ISは劣勢にある中東地域の戦況について、ネット上で「別の地域に戦略上の重点を置いたため」と説明し、支配地域の減少を正当化しているという。

 同時に、残された強固な支配地域では、FMラジオ放送を使って住民の「歴史教育」や洗脳を強化しているという。また、かつて年1回発行だったニュースレターは、日曜発行の週刊の新聞となり、IS関係者の「独占インタビュー」なども掲載されている。

 さらに、シリアのある地域ではISが“実験的”なメディア戦略を実施。市街地に広報拠点を設け、プロパガンダ映像が入ったUSBメモリーなどを配布し、インターネット環境がない地域でも「より波及しやすい宣伝」(ウインター氏)を可能にしているという。

 こうしたFMラジオや紙媒体、ネット接続を必要としない記憶媒体による「オフライン」のメディアによって、欧米機関による通信傍受やサイバー攻撃の手が届かないプロパガンダ戦略を進めているとみられる。

 欧米各国による追撃に対し、柔軟に対抗策を講じてくるISとの「テロとの戦い」は、モグラたたきの様相を呈している。対テロ専門家の多くは、空爆などの軍事攻撃と、サイバー空間での対策が両輪となってはじめて、ISに有効な打撃を与えることができる指摘する。

 今月26日には、有志連合によるIS掃討作戦司令部のガーステン副司令官(米空軍少将)が、ISに合流するためイラクとシリアに入国する外国人戦闘員が、1カ月に約200人にまで減ったと明らかにした。1年前には1500〜2000人だったといい、大きな成果といえる。だが、ISはリビアなどで、政府の統治が及ばない地域で勢力を伸ばしているとみられ、各地で活発なテロ攻撃を続けている。今後も息の長い対策がIS掃討に求めらるのは間違いない。

1501チバQ:2016/05/05(木) 17:56:55
http://www.sankei.com/world/news/160502/wor1605020026-n1.html
2016.5.2 18:41
【イラン国会選】
穏健・改革派連合が強硬保守派に勝利 「最善の選択だ」とロウハニ師、外貨誘致が加速

 【カイロ=大内清】イラン国会(定数290)選の決選投票が4月29日に行われ、現地からの報道によると、開票の結果、ロウハニ大統領を支持する穏健保守・改革派連合が全体で143議席を獲得し、勝利した。ロウハニ大統領の対外融和路線を批判する強硬保守派は86議席にとどまった。

 これまで議会で優勢だった強硬保守派の後退が鮮明になったことで、ロウハニ政権が掲げる外資導入などによる経済改革がいっそう加速するのは間違いない。ロウハニ師は1日に演説し、有権者は「最善の選択をした」と述べ、選挙結果を歓迎した。

 ロウハニ師は2013年、アフマディネジャド前政権がとった核問題での対外強硬路線からの転換を主張して当選。昨年夏に欧米など6カ国との核合意を達成し、今年1月には国際社会による対イラン経済制裁の解除にこぎ着けた。今回の選挙結果は、前政権時代に疲弊した経済の回復を求める国民の期待のあらわれといえる。

 ただ、議会選で敗れたとはいえ、強硬保守派は、最高指導部の親衛隊的性格を持つ革命防衛隊や、各種政策が国是である「イスラム的価値」に合致しているかを判断する護憲評議会を掌握しており、国政に強い影響力を保持している。

 ロウハニ政権が今後、経済政策で十分の成果をあげられなかったり、社会変革を求める改革派に寄りすぎているとみなされれば、強硬保守派が勢力を巻き返すことも考えられる。

1502チバQ:2016/05/05(木) 19:06:28
http://www.sankei.com/world/news/160502/wor1605020025-n1.html
2016.5.2 18:32
【ビンラーディン殺害5年】
アルカーイダからISへの鞍替え続出、聖戦の「ブランド」争い激化 きっかけは“破門”だった

 【カイロ=大内清】中東地域では2014年にイラク・シリアを拠点とする「イスラム国(IS)」が「カリフ(預言者ムハンマドの後継者)国家」を名乗って以降、アルカーイダからISに“看板”を掛け替える武装勢力が相次いでいる。ただ、北アフリカ西部やイエメンなどではアルカーイダ系も勢力を維持しているとみられ、ISとジハード(聖戦)の「本流」の座を争う状態にある。

 ISはもともとアルカーイダに忠誠を誓っていたが、アルカーイダの現指導者ザワヒリ容疑者に破門され、独自の「国家建設」路線にかじを切った経緯がある。「信仰の敵」とみなすシーア派や外国人らに対する残虐性や巧みなプロパガンダ(政治宣伝)で戦闘員を引きつけ、勢力を急拡大させた。

 14〜15年にはエジプト東部シナイ半島やリビア、ソマリアなど各地で、アルカーイダを見限ってISに忠誠を誓う武装組織が続出。これらの組織には、勢いがある“ISブランド”に便乗することで資金調達や戦闘員徴募が容易になるとの思惑があったとみられる。

 一方で、アルカーイダ系として活動を続ける組織も少なくない。アルジェリアを拠点とする「イスラム・マグレブ諸国のアルカーイダ組織(AQMI)」は周辺のマリなどで活発に活動しているほか、イエメンの「アラビア半島のアルカーイダ(AQAP)」も同国の内戦に乗じて勢力を維持している。

 ISとアルカーイダはともに欧米や欧米に親和的な政権へのジハードを掲げており、それぞれの「ブランド力」を高めようと躍起になっている状況だ。

1503チバQ:2016/05/05(木) 19:12:38
http://www.sankei.com/world/news/160430/wor1604300057-n1.html
2016.4.30 22:54

「反道徳市民」監視に7000人部隊 イラン首都、スカーフ未着用やナンパ行為 公約逆行、市民は反発

反応

反応



 厳格なイスラム体制下にあるイランの首都テヘランの警察当局が、市民の「反道徳的」な行為を監視することを任務とする約7000人の専門部隊を設置した。ロウハニ政権が公約に掲げる自由の拡大とは逆行する動きに反発が広がっている。

 警察当局によると、私服の男女が街中で市民を監視。携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)を使って車のナンバーなどを報告し、「違反者」には後日、召喚状が届く仕組みだ。

 主な監視対象は、イスラム教の考えに背いてスカーフで髪を覆っていない女性や、大音量の音楽による騒音、ナンパ行為など。監視要員が現認するだけで証拠は十分とされ、報告された側が無罪の証明を迫られるため、運用面でトラブルが起きそうだ。

 政府内からは「市民の自由を制限できるのは法だけだ」(ロウハニ大統領)などと批判が噴出。「これがイスラムのあるべき姿かと聞かれれば、答えに困る」と、宗教指導者からも疑問の声が上がっている。(共同)

1504チバQ:2016/05/05(木) 19:16:32
http://www.sankei.com/world/news/160430/wor1604300051-n1.html

2016.4.30 20:53
【シリア情勢】
政府軍が停戦発表 要衝アレッポは除外、和平前進は困難

 【カイロ=大内清】シリア政府軍は4月29日、首都ダマスカスとその近郊の東グータ地区、北西部ラタキア周辺での戦闘を一時的に停止すると発表した。シリア内戦の「政治解決」を目指す米露が同日、2月に発効した一時停戦の破綻回避などで合意したことを受けた措置。ただ、今回の停戦では激戦地の北部アレッポが除外されているほか、反体制派が和平協議に復帰するめども立っておらず、停戦を基礎とした和平プロセスの前進は難しい状況だ。

 アレッポの反体制派支配地域では27日から28日にかけ、医療援助団体「国境なき医師団」(MSF)が支援する病院などが政権側によるとみられる爆撃を受けた。空爆は29日も続き、シリア人権監視団(英国)などによると、ここ1週間の民間人の死者は230人を超えた。

 一方、政権側は29日の声明で、30日午前1時からダマスカスと東グータで24時間の、ラタキアで72時間の停戦に入ると表明した。

 政権側によると、停戦表明に先立つ米露協議でロシア側は、アレッポを停戦地域に含めることを拒否。米側もロシアとの決裂で停戦が全面破綻する事態は望んでおらず、29日に行われたケリー米国務長官とラブロフ露外相の電話会談では、停戦の実効性を高めることで合意した。

 政権側には、形式上は米露の合意による停戦を順守する姿勢をみせて正当性をアピールする一方で、要衝アレッポで有利な戦況を作り出す狙いがある。

 しかし、これに反体制派が反発を強めるのは必至だ。和平協議の反体制派代表団「最高交渉委員会」(HNC)を構成する武装組織はすでに、「停戦破り」への報復として政権側への攻撃再開を表明しており、今後の戦闘激化は避けられない情勢だ。

1505チバQ:2016/05/06(金) 02:57:55
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160506-00000003-reut-asia
トルコのダウトオール首相が辞任、エルドアン大統領と対立
ロイター 5月6日(金)2時2分配信

トルコのダウトオール首相が辞任、エルドアン大統領と対立
 5月5日、トルコのダウトオール首相は、首相職と与党・公正発展党の党首職を辞任する意向を表明した。党本部で会見するダウトオール氏。(2016年 ロイター/Umit Bektas)
[アンカラ/イスタンブール 5日 ロイター] - トルコのダウトオール首相は5日、首相職と与党・公正発展党(AKP)の党首職を辞任する意向を表明した。ダウトオール氏は大統領権限の強化を目指すエルドアン大統領と対立しており、大統領の圧力に屈した格好だ。

ダウトオール氏は、エルドアン氏との会談後、記者団に対し、現在の状況を踏まえ、5月22日に開かれる臨時党大会では次期党首選に立候補しないと明言。辞任については「わたしが選んだことではなく必要だったからだ」と説明し、わだかまりの気持ちはないとして党内一致を求めた。

関係筋によると、後任候補にはヌマン・クルトゥルムシュ政府報道官やベキル・ボズダー法相などの名前が挙がっている。

発表を受け、通貨リラ<TRYTOM=D3>は前日の下げの半分程度値を戻したほか、主要株価指数のBIST100種指数<.XU100>も持ち直した。

1506とはずがたり:2016/05/07(土) 16:31:06
2016年 04月 11日 18:39 JST
コラム:第3次世界大戦、すでに始まっている可能性
http://jp.reuters.com/article/us-iraq-idJPKCN0X80JZ?rpc=223&sp=true

[7日 ロイター] - イラクで米海兵隊員が最近死亡したことによって、米国が現地で発射基地を設置していた事実が明らかになった。また、米国防総省がイラク駐留米軍の総数を最大で2000人も虚偽報告していた事実も露呈した。

イラク戦争における最大級の米軍事施設があるこの地に、もう1つの発射基地が存在しているとみられる。米特殊作戦部隊がこの一帯で展開しており、国防総省はさらに多くの軍を送り込むことを計画。言葉遊びなどではなく、アメリカはイラクに地上軍を送り込んでいるのだ。

この地域の先行きには暗雲が垂れている。シリアでは、中央情報局(CIA)に支援された武装勢力が、国防総省の支援を受けた武装勢力と戦っている。英国とヨルダン、そして米国の特殊作戦部隊はリビアにいる様々な敵と戦っている。破綻国家としてのリビアは、初期段階のイラクとほとんど同じようなもので、隣国にも悪影響を与えそうだ。

イラクは、ヨルダンのアブドラ国王が言うところの「第3次世界大戦」の中心地にとどまり続けている。そこで過激派組織「イスラム国(IS)」は誕生し、米国は長期的な防御体制を強化している。

議論の余地はあるが、イスラム国とイラク、米国の物語は、第1次大戦後のオスマン帝国の怠惰な分割に遡ることができる。しかし、現在の状況は2003年に出現した。その年の米国のイラク侵攻によって、今や中東で展開している軍を解き放つようになった。

イラク侵攻後のゆがんた戦略によって、シーア派が優勢でイランが支援する政権が据え付けられた。スンニ派の参加は限られた。

シーア派を資するような宗派間の争いと中央政府の腐敗は、仕事のない非イデオロギー信奉者と、目的を持った狂信者をともに駆り立てた。できの悪い政策が、その関係を強固にした。

1507とはずがたり:2016/05/07(土) 16:31:23
>>1506-1507
ISの上級司令官は、米軍がイラクに設置した収容施設「キャンプ・ブッカ」が、分裂の中での暴動的で神政国家の台頭に直接、責任があったと説明した。しかし、当時はイラクの大部分は世俗主義にあった。この司令官は「すべて成功した。それはわれわれのイデオロギーを作ってくれた」と言い、「われわれは以前は、バグダッドでもどこでもこのように一緒になることは決してなかった」と述べた。そして、イラクでは最初にアルカイダが登場し、その後継となるISが続いた。

(カリフ国家や孤独な狼たちといった)恐怖を利用したワシントンの1年半に及ぶ急ぎ足の政治と、パリとブリュッセルでの同時攻撃、そして、アメリカのイラクへの再侵攻によって、ヤズィーディー教徒の救出から奇襲部隊への空軍力の提供、さらには今日の地上軍の投入まで、迅速に行われるようになった。

(あらゆる米国の指導者らが約束してきたように)ISが仮に壊滅しても、イラクやシリアをはじめ、中東のあらゆる地が、世界の他の国々を苦しめることだろう。ISは1つの反応なのだ。その存在がなければ隙間が生まれ、他の何者かがそれを埋めることになるだろう。問題の根源は、数多くのレジームチェンジでもたらされた、中東の力のバランスの崩壊だ。

イラクのスンニ派支配の占領地にいるISを攻撃するために、米国が支援をしている主な軍隊は、シーア派の武装組織だ。「人民武装軍団(PMU)」という新しい名前が彼らには与えられているが、そのこと自体は彼らが何者であるかを変えることはない。1つの特におぞましい例がある。シーア派の兵士が、スンニ派の囚人を処刑すべきかどうか、彼のインスタグラムの閲覧者に尋ねたのだ。

ワシントンは、武装組織と米国がイスラム国の悪いスンニ派という共通の敵に対し、団結しているという希望に固執している。イランと、バグダッドにいるその味方は同じシーア派の武装組織を支援し、今後もこれはスンニ派に対する戦争だと広く認識することになりそうだ。

イラクにいる非IS戦闘集団の仲介による停戦については、17万に及ぶ米軍が約9年間にわたり、実行しようとしてできなかったことを踏まえれば、より限られた資源でなおかつ、タイトなスケジュールで、それを再度試して成功を収めることは、かなり難しそうだ。

米国が先に進むために、どんな解決策を持っているか、あるいは、いかに信頼性を得て彼らにアピールすることができるかは不透明だ。しかし、多くの武装集団は自らの目的達成のため、米国の軍事力に接近しようとして協力するだろう。

状況の変化が見渡せないなかで、あるコメンテーターの言葉を借りれば、オバマ大統領の後継者は、最小限の利得のために多大な支出を必要とする「大胆で新たな10年続いた戦略」を継承するだろう。問われるべきは、前回のイラク戦争がうまくいかなかったのに、なぜ今回はうまくいくのか、だ。

1508チバQ:2016/05/08(日) 16:50:46
http://mainichi.jp/articles/20160506/k00/00e/030/126000c
トルコ
首相が辞意…大統領との対立深刻か

毎日新聞2016年5月6日 11時38分(最終更新 5月6日 11時38分)
 【エルサレム大治朋子】トルコのダウトオール首相は5日、首都アンカラで記者会見し、イスラム系与党・公正発展党(AKP)の党首と首相を辞任する意向を表明した。地元メディアなどは、エルドアン大統領との対立が原因と伝えている。首相の後任には、大統領の娘婿でもあるアルバイラク・エネルギー天然資源相らの名前が浮上。今後、大統領権限の実質的な拡大も予想される。

 ダウトオール首相は「大統領と相談し、(党)団結のため、党首交代が必要と判断した」と述べた。大統領との対立については「関係に疑念をはさむ余地はない」と否定した。ただ首相がカタールを訪問中の4月末、首相権限だった地方の党幹部任命権が剥奪され、首相は「予期せぬことだった」と漏らしていたとされる。

 ダウトオール首相は2014年8月、エルドアン氏が首相から大統領に選出されたのを機に、後継党首に指名され、首相に就任した。02年から外交担当の首相主席顧問となり、09年に外相に抜てきされるなど、長年、エルドアン氏の側近として仕えた。

 だが首相就任後は、従来の象徴的な大統領職の役割を拡大し、実質的な権限を握ろうとするエルドアン大統領との間で確執が広がったとされる。地元メディアなどによると、具体的には、大統領制への移行や経済政策、クルド系反政府武装組織クルド労働者党(PKK)との和平交渉や汚職対策、表現の自由規制などの問題をめぐり、大統領との意見の相違が拡大した。

 最近では、大統領の支援者とみられるブロガーらが「首相はトルコの敵である西欧と(難民対策などで)共謀し、大統領を辱めようとしている」などとする「首相批判」がネット上で目立っていたという。

 22日開催のAKP臨時党大会で、後継首相となる次期党首が選出される。アルバイラク氏のほかに、ユルドゥルム運輸海事通信相らの名前があがっている。

1509チバQ:2016/05/08(日) 16:58:17
http://www.sankei.com/world/news/160508/wor1605080014-n1.html
2016.5.8 06:48

サウジの石油相が交代 ファリハ保健相を起用 「脱石油」の一環か
 サウジアラビアのサルマン国王は7日、政令を発表し、長年にわたり同国の石油政策を指揮してきたヌアイミ石油鉱物資源相を退任させ、後任にファリハ保健相を起用する人事を発表した。

 サウジは国王の息子であるムハンマド副皇太子が先頭となり、石油に依存した経済構造からの脱却を図っており、今回の人事もその一環とみられる。

 また石油鉱物資源省を「エネルギー産業鉱物資源省」と改称した。 ヌアイミ氏は、世界最大規模の石油確認埋蔵量を誇るサウジの顔として、石油輸出国機構(OPEC)の政策にも重要な影響を及ぼしてきた。ヌアイミ氏の退任には、ムハンマド副皇太子の指揮下に石油政策を一本化する狙いがうかがえる。(共同)

1510チバQ:2016/05/16(月) 23:51:52

609 :チバQ :2016/05/16(月) 23:50:44
http://mainichi.jp/articles/20160516/k00/00m/030/055000c
パルミラ遺跡
破壊色濃く…神殿本体、凱旋門アーチ無残

毎日新聞2016年5月15日 21時16分(最終更新 5月16日 01時04分)

 【パルミラ(シリア中部)で秋山信一】約2000年の歳月を刻んできた古代神殿はがれきと化し、凱旋(がいせん)門のアーチは姿を消した--。内戦が続くシリアで、アサド政権が過激派組織「イスラム国」(IS)から奪還した遺跡都市パルミラ。街や遺跡には破壊の跡が色濃く、住民の心にも深い傷が残っている。

 IS侵攻前、約7万人が暮らしていたパルミラ。住民の大半は中部ホムスなどに避難し、家屋の多くが戦闘で破壊され、家財道具は略奪された。ISが去った今、住民の大半は避難時に持ち出せなかった家具を車の屋根の上に積み、再び避難先へ戻ろうとしている。

 5月に入り、ISがパルミラ近郊のガス田を制圧するなど、周辺での戦闘は続く。さらに、ISは3000以上の地雷を敷設したとされており、日常生活ができる状態ではないためだ。

 「ドーン」。記者がパルミラに入った日も地雷爆破処理が続いており、10分に1回は重低音が響いた。黒煙が立ち上るのも見えた。作業を主導していたのは、シリア政権を支援するロシア軍だ。通行路の安全は確保されていたが、あちこちに直径1メートル超の地雷の爆発跡が残っていた。

 写真を撮ろうと、路肩に足を踏み入れた。「危ない!」。記者に同行していたシリア軍当局者からすかさず注意が飛んだ。

 露軍からは遺跡地区の取材許可が出ず、近くの丘の中腹から遺跡群を見下ろしてみた。パルミラ最大のベル神殿の外壁や列柱、円形劇場は確認できた。だが、ベル神殿の本体や凱旋門のアーチは、無残にも破壊されているのが分かる。唯一神を信仰するイスラム教を極端に解釈するISは、イスラム教存在以前の多神教時代に建造された神殿や遺跡を各地で破壊してまわった。偶像崇拝を厳禁しており、パルミラの博物館にある彫像も顔の部分がほとんど削り取られ、入り口のライオン像は倒されていた。

 パルミラの街にはISに制圧された昨年5月以降、1年近くに及んだ支配の痕跡が残っていた。

 「誰の拳銃ですか?」「どこで戦いますか? 戦場です」。IS式の教育を実施していた小学校で見つけた英語教科書には戦闘を想起させる例文が並ぶ。子供たちを戦闘要員にする洗脳の一環のようだ。街中心部には「ISは戻ってくる」という不気味な落書きもあった。

 「ISの侵攻後、家族と連絡がとれない」。戦闘収束後、首都ダマスカスから初めて実家の様子を見に来た主婦のウンム・ファレスさん(35)は声を落とした。10人の子供を含む15人の親族が所在不明という。ISはパルミラ周辺で政府関係者を中心に多数の住民を虐殺したとされる。

 シリア内戦は3月に6年目に入った。アサド政権、反体制派、IS、クルド人が互いに戦闘を続けており、在英民間組織「シリア人権観測所」によると、死者は27万人を超えた。2月27日に米露主導で政権と反体制派との一時停戦が発効。戦闘が縮小した時期もあったが、4月以降は北部アレッポを中心に再び戦闘が激化し、4月の死者は3000人を超えた。一時の勢いはないISだが、戦闘意欲の衰えは見せていない。米軍当局者によるとISは最近、「首都」と称す北部ラッカで「非常事態」を宣言。米軍主導の有志国連合と連携するクルド人勢力や反体制派の攻撃に備えている模様だ。

1511とはずがたり:2016/05/17(火) 22:35:29
<イラク>バグダッドで3度の爆発、63人死亡
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160518k0000m030077000c.html20:28毎日新聞

 ◇1カ所についてISが犯行声明

 【カイロ秋山信一】イラクの首都バグダッドで17日、3度の爆発が相次ぎ、ロイター通信によると、少なくとも63人が死亡、106人が負傷した。うち1カ所について過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。バグダッドでは11日にも連続爆弾テロで94人が死亡し、ISが犯行声明を出している。

 ISはイラク軍や米軍主導の有志国連合に対して劣勢が続く中、大規模テロで力を誇示しようとしているようだ。米軍によると、イラクでの実効支配地域は最大時に比べて45%減少した。だが今春以降、バグダッドを中心にISが大規模な爆弾テロ攻撃を仕掛ける例が増えている。

1512チバQ:2016/05/18(水) 21:47:19
http://www.sankei.com/world/news/160518/wor1605180031-n1.html
016.5.18 19:34
【イスラム国(IS)】
イラク首都にサドル派民兵が展開 IS退潮を見すえ、シーア派が影響力拡大狙う

【カイロ=大内清】イラクの首都バグダッドで17日、イスラム教シーア派地区などを狙った3件の連続爆弾テロがあり、ロイター通信によると死者数は少なくとも77人に達した。これを受け、シーア派有力指導者サドル師は、政府の治安維持が十分でないとして、シーア派住民が多い地区に独自に民兵部隊を展開。サドル師は、同国の政治改革をめぐってもアバディ政権に圧力をかけており、影響力の拡大に向けた動きを強める可能性は高い。

 17日のテロでは、スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。ISとしては、なおも首都で大規模テロを遂行する能力があることを示した格好だが、全体としては、ISの軍事力は退潮傾向にあると指摘されている。

 サドル師が政府を軽視する形で民兵の配備を進めている背景には、今後のISの勢力減退を見越して、国内での発言力を高めておく狙いもあるとみられる。

 政治面でもサドル師はこのところ、一部の党派が独占してきた閣僚ポストの配分を変更するといった政治改革の断行をアバディ首相に強く要求。4月には、改革に反対する議員らへの抗議デモのため、警備の厳しい旧米軍管理区域(グリーンゾーン)へ支持者数千人を送り込むなど、活動を活発化させている。

 イラクではISが急速に台頭した2014年夏、スンニ派からの反発が強かったマリキ前首相が米国などからの圧力で退陣し、アバディ氏の下でISに対抗するための「挙国一致政府」が成立した。その後、米軍主導の有志連合の空爆支援などにより、ISの支配地域拡大には歯止めがかかっている。

 イラク戦争後の同国では、スンニ派とシーア派の間だけでなく、多数派であるシーア派が内部で勢力争いを繰り広げてきた。このため、ISが弱体化すれば一時的な「挙国一致」体制は崩れ、再び政争が激化することも考えられる。

1513チバQ:2016/05/20(金) 22:01:28
http://www.sankei.com/world/news/160520/wor1605200027-n1.html
2016.5.20 18:18

「ネタニヤフ首相への信頼を失った」イスラエル国防相が辞意



 イスラエルのヤアロン国防相は20日、ネタニヤフ首相への信頼を失ったなどとして、国防相と国会議員を辞任すると表明した。

 最近、ネタニヤフ氏が連立政権拡大を目指して極右政党「わが家イスラエル」と交渉し、ヤアロン氏に代わって同党のリーベルマン党首の国防相就任が話し合われているなどと取り沙汰されていた。こうしたことがヤアロン氏の辞意表明につながったとみられる。(共同)

1514チバQ:2016/05/21(土) 07:13:45
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-160519X569.html
新党首候補に運輸相擁立=大統領側近、22日に選出へ―トルコ与党
05月19日 20:27時事通信

 【エルサレム時事】トルコのイスラム系与党・公正発展党(AKP)は19日、中央決定執行委員会を開き、22日の党首選の候補者としてユルドゥルム運輸海事通信相を擁立することを決めた。今回の党首選は、党首であるダウトオール首相が辞意を表明したことを受けて行われる。ユルドゥルム氏しか出馬しない見通しのため、同氏の当選はほぼ確実となっている。

 AKPの党規では党首が首相も務めると定められており、新党首は近く首相指名を受ける見込み。

1515とはずがたり:2016/05/21(土) 21:40:14
一体何者?! 高確率で現場遭遇のNHK職員が話題に
http://news.goo.ne.jp/article/r25/trend/r25-20160521-00050771.html
11:01R25

事故に遭遇する率の高さから「NHK職員=江戸川コナン」との声もあがるほどだった ※この画像はサイトのスクリーンショットです
(R25)
5月18日、東武東上線で脱線事故が発生。民放各社が乗客に画像使用を交渉してオンエアするなか、NHKだけは「乗っていたNHK職員が撮影」したという映像が流れ、ネットで話題になっている。

18日昼すぎ、成増発池袋行きの列車が脱線。テレビ局各社がTwitterなどで現場写真の提供を呼びかけるなか、NHKだけは乗車していたという職員が撮影した映像を放映。その直後、Twitterでは次のような投稿が拡散された。

「笹子トンネル崩落『NHK職員が偶然通りがかっており・・』御嶽山噴火『NHK職員が偶然居合わせており・・』熊本地震『NHK職員がちょうど取材を行っており・・』東上線脱線『NHK職員が乗り合わせており・・』←NEW!!」

これまでいかにNHKの職員が偶然、現場に居合わせたことが多かったかを示したもので、Twitterでは、

「え、また脱線した電車にNHK職員乗ってたの!?!?まじコナンかよwwwwwwwNHK職員何者なんだよww」
「NHK職員がどこにでもいるわけじゃない、事件現場に居合わせた人間の中からNHK職員として覚醒する者が出てくるというだけさ」
「NHKがもはや公共放送ではなく謎の組織にしか見えない…。NHK何者だ」

などと、驚く声も上がっている。

NHKは、全国の都道府県庁所在地などに計54の放送局をもち、1万242人(2015年度)の職員数を誇る。対する民放の拠点は、日本テレビ系列が30局、フジテレビ系列とTBS系列が28局、テレビ朝日系列が26局、テレビ東京系列は6局にとどまり、NHKネットワークの圧倒的な広さがうかがえる。

ちなみに、ネット上では「長野県白馬村で震度6発生時」「兵庫県宝塚市役所の火炎瓶事件」「東京メトロ半蔵門線の車内で起きた消火器の落下騒動」「千歳空港で旅客機エンジンから煙が出るトラブル時」なども、NHK職員がたまたま居合わせたという話題も。東武東上線の脱線事故によって、巨大組織NHKのネットワークの広さが改めて浮き彫りになったようだ。
(山中一生)
(R25編集部)

1516名無しさん:2016/05/22(日) 15:34:33
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160514-00046827-jbpressz-int
風呂場で肌をさらしたイエメンの女性たち
JBpress 5月14日(土)6時0分配信

 アラビア半島といえば石油、富豪、イスラム教・・・というような連想をするが、石油の取れない、富豪のいない古くからのイスラム教国があって、それがイエメンである。

 石油が取れないということは要するに近代資本主義型の富豪がいない(きわめて少ない)ということで、GDPが低ければ失業率も高く、イエメンは後発途上国と言われている。しかし近代資本主義の洗礼を受けていない分、昔ながらの生活や、つまり生活に根差した信仰が残っているということでもある。2015年から内戦が始まり今や気軽に旅行できる国ではなくなってしまったが、私の旅行した2008年ごろのイエメンが旅行者を惹きつけていたのはその、町に反映された「古き良きイスラム」であった。

 今は世界宗教となったイスラム教はアラブ半島に生まれ、瞬く間に海を越えて世界へ伝播していくが、メッカ・メディナの南にある現イエメン地域はその中でも、最も古くからイスラムである場所のうちのひとつであった。

■ 黒一色のニカーブをまとう女性たち

 イエメンの首都サナアは「アラビアン・ナイト」の世界そのものだ。砂糖菓子のような薄い飴色の家屋が建ち並ぶ街に夕日が落ちていく様はエキゾチックだし、取っ手のついた扉が立ち並ぶ街路は迷路のようで、白いチョークで×さえ記せばここはすぐに、盗賊に追われるアリババの脱出路になる。

 迷路のような市場のスークには色とりどりに盛られたスパイスのにおいがたち込め、男たちは三日月型に曲がった短剣を腹に差して闊歩していた。危険な感じはない。いわく、「ジャンビーヤ(短剣)は14歳を超えた男子が男の証に差すものであり、抜いて戦うものではない」。武士の刀のようなものなのだろう。行き交う女たちは目と指先のほかすべての肌色を、全身を覆う布服である黒布のニカーブで隠している。

 イスラム女性の服装も場所によってさまざまだが、同じようにニカーブで全身を覆っているものの、色にバリエーショ ンが見える(グレーや紫など暗い色が多いが)シリア・ヨルダン方面の中東や、衣服は洋服を着るが頭髪をカラフルなヒジャーブで覆うアジア方面とは違って、ここのニカーブはただ、黒一色であった。「魔女の宅急便」で、キキが先輩魔女に「真っ黒で時代遅れのダサい服」というような指摘をされていたのを思い出した。イスラム女性ファッションも時代とともに移ろいゆき、黒ばかり着るのはもはや時代遅れなのだろうか。それともここはただ敬虔だというだけなのだろうか。

 そんなことを思って市場でニカーブを見ていると、同じ黒でも布地が違う、袖口が違う。縫い方が違う、刺繍が違う、ビーズが違う。ちょっとしたこだわりを見せるポイントはきっといくらでもあって、その選択肢の幅を広いとか狭いとか決めるのはよそ者の仕事ではない。私は全身を覆うニカーブを買ったものの、外国人への許容範囲は広いと聞いていたので普段はヒジャーブで頭髪だけを隠して町を歩いた。

 道行く男たちはくちゃくちゃと噛み煙草(カート)を噛んでいる。葉っぱを噛み潰してたまった唾とまぜたものを飲み込んでいくとちょっとハイになるらしい。噛み終わった葉っぱのくずはどんどんたまっていくので、彼らの左頬(または両頬)はこぶとり爺さんよろしくプウッと膨らんでいる。

 男たちは、外国人と見ると珍しいのか声をかける。「写真撮ってよ」「ぼくたち4兄弟」「ジャンビーヤ屋なんだよ、見て行ってよ!」

 女たちは何も言わない。ただこちらに一瞥をくれて、そよと傍らを通り抜けるだけである。ニカーブの下で彼女らが微笑んでいるのか、舌打ちしているのか、私には分からない。

■ 薄暗い風呂場で浮かび上がる女性たちの肌

 サナアは砂漠性気候の、乾いた町だった。半日も歩いて土埃でさらさらになったヒジャーブを払う。この土埃から肌を守るのにヒジャーブはけっこう有用だったりする。ついでに汗も落としたいと思ったちょうどそのとき、行く手にドーム型の、小さいお椀のような建造物が現れた。

 風呂場であった。日本の銭湯と同じように、番台で小銭を払って体を洗うという、普通の公衆浴場だ。

1517名無しさん:2016/05/22(日) 15:35:21
>>1516

 まわりに倣って私も番台に小銭を払うと、黒いニカーブを着た番台のおばさんが、荷物を見せろと言う。私の荷物の中にカメラがあるのを見とがめ、「NOカメラ」とすごい剣幕で言う。

 もちろん風呂の写真を撮るつもりはない。とアラビア語で説明することはできず、確かにこの国では女性の肌や素顔が写真に撮られたら一大事なので、おばさんが警戒するのも分かる。私は諦めてカメラを渡した。

 日本の銭湯のような更衣所に服を脱ぎ、風呂場に足を踏み入れるとそこはひんやりと薄暗い、まるでモスクの中のような静謐な場所であった。

 水場のまわりにおばさんたちが大きな身体を揺らす。日本の銭湯で見かける日本のおばさんたちと同じような身体で、同じものがついている。彼女らは桶を私に手渡して、これで身体を流せという。言われるとおりにやっていると、また別の誰かがスカスカのへちまを投げてよこし、これでこすれと言う。水は冷たかった。

 裸のおばさんは体を洗いながら、同じように裸のアジア人である私を、じーっと見ている。「天空の城ラピュタ」に出てきそうな、海賊の棟梁の貫禄のおばさんである。

 「外国人かね」 おばさんは聞く。

 「日本です」

 「日本・・・旅行かね」

 「そうです」

 「サナアは好きかね」

 「はい。とてもいい町。とてもいい人。おいしいごはん」

 「ありがとうね」

 アラビア語でのコミュニケーションはこれが限界だったが、それでもこれは、風呂の壁一枚隔てた外の世界では起こりえない、ニカーブの女性たちとの顔を突き合わせたコミュニケーションだ。

 街路では見かけない女性の肌色がいくつも、薄暗い銭湯の中でぼうっと浮かび上がる。外では外国人に自ら声をかけることのない女性たちは、風呂の中では快活で、興味津々で、世話焼きだ。でもニカーブの下でも彼女たちは、本当はいつも世話焼きなのだ。外でも、中でも。見えないものを、一度目にすることで、それ以降、想像ができるようになるのだ、と私はおばさんたちの裸に思った。

 それからというもの、道行く女性を見るとその無表情に見えるまなざしの下に小さな関心を見るようになった。目が合うと「外国人かね」が聞こえるようになった。ニカーブの下に彼女らのリアルな微笑みを数え、リアルな舌打ちを聞き、つまり彼女らの裸の姿を見るようになった。それはいやらしい意味ではなく。

原口 侑子

1518名無しさん:2016/05/22(日) 16:08:23
中東で民主主義が定着しない「本当の理由」〜イスラームをめぐる2つの問題について
現代ビジネス 5月19日(木)6時1分配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160519-00048643-gendaibiz-bus_all

1519チバQ:2016/05/22(日) 20:36:16
http://www.sankei.com/world/news/160522/wor1605220039-n1.html
2016.5.22 19:05

米無人機、タリバン指導者を殺害 マンスール師、車で移動中に パキスタン当局が身元確認へ

 【ニューデリー=岩田智雄】パキスタン南西部のアフガニスタン国境に近い地域で21日、米無人機の空爆があった。米メディアによると、米国防総省のクック報道官はアフガンのイスラム原理主義勢力タリバンの指導者、マンスール師を狙ったと発表。米当局者は、オバマ大統領が作戦を承認したとし、マンスール師と戦闘員の計2人が死亡したとみられることを明らかにした。死亡が確認されれば、タリバンは大きな打撃を受けたことになる。

 空爆があったのは、21日午後3時ごろで、パキスタン・バルチスタン州アフマドワルの南西。マンスール師は車で移動中だった。パキスタン当局が遺体を回収し、身元を確認している。

 タリバンは昨年、最高指導者のオマル師が2年以上前に死亡していたことが発覚し、後継者のマンスール師は、アフガン政府との公式和平協議を拒否してきた。指導部への支持固めのため、アフガン治安部隊や米軍への攻勢を強めてきたとされ、クック報道官はマンスール師を「和平協議の障害だった」と非難した。

 ただ、マンスール師が死亡しても、権力闘争の激化が予想され、和平が進展するかどうかは不透明だ。

1520名無しさん:2016/05/23(月) 07:34:32
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016052200229&g=pol
バーミヤン復元壁画を視察=安倍首相

 安倍晋三首相は22日、東京芸術大学美術館(東京・上野公園)の陳列館を訪れ、アフガニスタンの反政府勢力タリバンに破壊されたバーミヤン遺跡の大仏の天井を飾っていた壁画の復元画などを視察した。
 同大によると、復元壁画の縮小版は26、27両日に開かれる主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の関連イベントでも展示される。(2016/05/22-23:05)

1521とはずがたり:2016/05/24(火) 00:50:16

タリバーン反発必至、報復の恐れも 最高指導者「死亡」
http://www.asahi.com/articles/ASJ5Q4JPKJ5QUHBI01B.html?ref=goonews
ワシントン=杉山正、イスラマバード=武石英史郎2016年5月23日06時37分

パキスタンのアフマドワルで21日、空爆で破壊された車の周りに集まる人たち。空爆は、移動中だったとみられるタリバーンの最高指導者、マンスール幹部を狙った=AFP時事

 米国防総省は21日、アフガニスタンの反政府勢力タリバーン最高指導者のマンスール幹部を標的に空爆をしたと発表した。米国防当局者によると、死亡したとみられる。死亡が確認されれば、タリバーン側の反発は必至で、アフガン政府とタリバーンの紛争の交渉による解決は遠のく。

 米当局者によると、空爆はオバマ米大統領が承認し、複数の無人機で実施された。アフガン国境に近いパキスタン領内を車で移動しているところを攻撃した。一緒にいた戦闘員1人も死亡したとみられる。

 AFP通信は、米ホワイトハウス高官の話として、パキスタンとアフガン両政府に知らされたのは空爆の実施後だったと伝えた。

 アフガン政府のアブドラ行政長官と情報機関はそれぞれツイッターでマンスール幹部が「死亡した」と述べ、死亡情報が確認されたとの見方を示した。タリバーンは22日午後までに公式な声明を出していない。

1522チバQ:2016/05/24(火) 20:23:43
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-160524X247.html
議長に強硬派ジャンナティ師=イラン専門家会議
19:38時事通信

 【カイロ時事】国営イラン通信によると、今年2月の選挙で改選された、最高指導者の選出権限を持つ専門家会議(定数88)は24日、ロウハニ大統領の国際協調路線に懐疑的な保守強硬派のアフマド・ジャンナティ師(89)を議長に選出した。

 専門家会議の任期は8年。最高指導者ハメネイ師は76歳と高齢で、現メンバーが後任選出に関与する可能性が高い。

1523とはずがたり:2016/05/25(水) 12:06:12
IS「首都」制圧作戦を開始=クルド人主導部隊―シリア
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/839/7fc00f2842a3f80ee9344d7d360a38d6.html
(時事通信) 05月24日 23:44

 【カイロ時事】シリアのクルド人民兵を主体とする「シリア民主軍(SDF)」は24日、過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」と位置付ける北部ラッカの制圧作戦の開始を発表した。米軍主導の有志連合による空爆支援を受け、まずはラッカ北方の支配を目指す。

 SDFは、シリアの北部や北東部の対IS地上作戦で重要な役割を果たしてきたクルド人民兵組織、人民防衛部隊(YPG)が主体。クルド系メディアは、大規模部隊が「(ラッカ北方50キロの町)アインイッサから作戦を始めた」と報じた。

1524チバQ:2016/05/25(水) 21:54:54
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160525-00000068-jij-asia
タリバン新指導者に強硬派=アフガン和平、一層困難に―マンスール師の死亡確認
時事通信 5月25日(水)14時11分配信

タリバン新指導者に強硬派=アフガン和平、一層困難に―マンスール師の死亡確認
アフガニスタンの反政府勢力タリバンの最高指導者マンスール師が無人機の攻撃で殺害された現場=21日撮影、パキスタン南西部アフマドワル
 【ニューデリー時事】アフガニスタンの反政府勢力タリバンは25日、最高指導者マンスール師の死亡を認め、ハイバトゥラ・アクンザダ師を新指導者に選出したと明らかにした。

 アクンザダ師は強硬派とされており、米国や中国が模索するアフガンの和平実現はより困難になったとみられる。

 タリバンは声明で「アクンザダ師は指導者評議会(シュラ)によって満場一致で選ばれ、シュラの全メンバーが忠誠を誓った」と発表。マンスール師については、米政府の発表通り、無人機攻撃で殺害されたと認めた。

 アクンザダ師はアフガン南部カンダハル出身で、カリスマ的指導者だった故オマル師からの信任も厚く、「先生」と呼ばれていた。「タリバン内では最も古いメンバーの一人」(テロ専門家アフメド・ラシード氏)とされ、旧タリバン政権下では司法当局を管轄していた。 

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016052300018&g=int
タリバン指導者、パキスタンの旅券所持=死亡で後継者選び本格化



21日、パキスタン南西部アフマドワルで、無人機の空爆で炎上した車の周囲に集まる住人ら。アフガニスタン反政府勢力タリバンの最高指導者マンスール師を乗せていたとされる(AFP=時事)
 【ニューデリー時事】パキスタン政府当局は22日、米無人機の空爆で死亡したアフガニスタン反政府勢力タリバンの最高指導者マンスール師とみられる人物が、パキスタンの旅券と身分証を所持していたと発表した。パキスタン政府はマンスール師の死亡を公式には確認していないが、同国情報筋は時事通信の取材に「タリバンはマンスール師の後継者を選ぶため、緊急の指導者評議会(シュラ)を開催した」と明らかにした。
 空爆の現場から回収された旅券が正規のものかどうかは定かではないが、同師がパキスタン国内に拠点を構え、他国との間を自由に行き来していた実態が明らかになった形だ。
 政府当局によると、旅券には「ワリ・ムハンマド」という名前が記載され、居住地は南西部バルチスタン州キラ・アブドラ地区となっていた。AFP通信によれば、身分証には南部カラチの住所も記載されていた。(2016/05/23-06:04)

1525チバQ:2016/05/25(水) 22:15:01
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016052000953&g=int
不逮捕特権剥奪の改憲案可決=クルド系議員ら対象-トルコ



20日、トルコの首都アンカラで、憲法改正案について採決を行う国会議員(EPA=時事)
 【イスタンブール時事】トルコ国会(定数550)は20日、国会議員の不逮捕特権の剥奪を可能にする憲法改正案について採決を行い、AFP通信によると、賛成多数で可決した。イスラム系与党・公正発展党(AKP)が反政府武装組織クルド労働者党(PKK)と同一視しているクルド系政党・国民民主主義党(HDP)の議員を念頭に提出した改憲案で、HDPは「与党によるクーデター計画だ」と批判している。
 改憲案可決により、HDPの議員を中心に約140人が捜査対象となる。改憲には国会議員367人以上の賛成が必要だが、今回の採決では376人が賛成票を投じた。(2016/05/20-22:10)

1526チバQ:2016/05/26(木) 00:01:41
http://mainichi.jp/articles/20160526/k00/00m/030/049000c
アフガン
タリバン新指導者を選出 闘争路線を継続か

毎日新聞2016年5月25日 20時02分(最終更新 5月25日 22時11分)
【ニューデリー金子淳】アフガニスタンの旧支配勢力タリバンは25日、最高指導者マンスール師が米国の無人機攻撃で殺害されたことを公式に認め、副指導者の一人だったハイバトゥラ・アクンザダ師を後継者に選出したと発表した。副指導者にはシラジュディン・ハッカーニ師がとどまるほか、タリバンを創設した故オマル師の息子ヤクーブ師も新たに選出された。いずれも武装闘争を支持する強硬派とされ、マンスール師の闘争路線を引き継ぐとみられる。

 タリバンは声明で、メンバーに「新指導者に忠誠を誓い、戦闘を続けるよう求める」と呼びかけた。首都カブールでは25日、裁判所の職員らを狙った自爆テロで少なくとも10人が死亡し、タリバンが犯行を認めた。戦闘を継続する姿勢を明確にした格好だ。

 地元メディアなどによると、アクンザダ師はアフガン南部カンダハル州の有力部族出身で、60歳前後とみられる。マドラサ(イスラム教神学校)を運営するなど宗教指導者としての性格が強く、オマル師の側近として助言していたとされる。

 タリバン政権下では司法当局を管轄していた。タリバン内部で広く尊敬されており、指導部は組織を固める上でアクンザダ師が適任だと判断した模様だ。

 一方、ヤクーブ師は20代にもかかわらず副指導者に抜てきされた。タリバンの精神的支柱だった故オマル師の血筋を背景に、内部の結束を高める狙いがあるとみられる。和平に反対する強硬派の支持が厚く、将来的には最高指導者を引き継ぐとの見方もある。

 パキスタンの治安アナリスト、ハッサン・アスカリ・リズビ氏は「アクンザダ師にとって、今後数週間でどれだけ支持固めができるかが鍵となる。当面はマンスール師の強硬路線を踏襲し、テロや戦闘を継続するだろう」と指摘する。

1527チバQ:2016/05/29(日) 19:54:14
http://www.sankei.com/world/news/160529/wor1605290029-n1.html
2016.5.29 19:12

イスラエル、極右連立参加で閣僚辞任 和平交渉再開遠のく

反応

反応



 【カイロ=大内清】イスラエルのネタニヤフ首相が今月、極右「わが家イスラエル」との連立で合意したことで、政権の極度の右傾化を懸念する声が強まっている。27日には連立相手である中道「クラヌ」のガバイ環境相が、わが家イスラエルのリーベルマン党首が国防相に任命されることに抗議し辞任。対パレスチナ強硬派で知られるリーベルマン氏の入閣で、頓挫している中東和平交渉の再開はさらに困難となりそうだ。

 「(リーベルマン氏の国防相任命は)さらなる極端主義をもたらし、国の安全を危うくする」。ガバイ氏は辞任発表の声明でこう述べ、ネタニヤフ氏を強く批判した。

 現地から報道によると、ネタニヤフ氏は今月、わが家イスラエルが連立に参加する見返りとしてリーベルマン氏に国防相ポストを提示。2012年から国防相を務めたヤアロン氏は20日、ネタニヤフ氏のこうした動きに反発し、辞意を表明している。

 15年に発足した現在の連立政権は、ネタニヤフ氏が率いる右派リクードを中心とする5政党がかろうじて過半数を確保する状況にある。ネタニヤフ氏としては、わが家イスラエルを連立に引き込むことで政権の安定化を図る狙いがある。

 ただ、わが家イスラエルはパレスチナとの「2国家共存」構想を一応は容認しつつも、パレスチナ人をイスラエルから完全に分離するなどの強硬な主張を繰り返している。パレスチナ側からの反発は大きく、14年に頓挫した和平交渉の再開が遠のくのは間違いない。

 わが家イスラエルの連立参加について米国務省のトナー副報道官は25日、今後のイスラエルの2国家共存に向けた取り組みに「妥当な疑問を生む」と指摘し、ネタニヤフ政権のさらなる右傾化に懸念を表明した。

1528チバQ:2016/05/30(月) 21:07:42
http://news.goo.ne.jp/article/reuters/world/reuters-20160530037.html
ヨルダン国王が下院を解散、暫定首相を任命
17:21ロイター

ヨルダン国王が下院を解散、暫定首相を任命
 5月29日、ヨルダンのアブドラ国王は、勅令を出して下院を解散させた後、ムルキ元外相を暫定首相に任命し、10月までに選挙を実施するよう命じた。写真はアンマンで5月撮影(2016年 ロイター/Khalil Mazraawi)
(ロイター)
[アンマン 29日 ロイター] - ヨルダンのアブドラ国王は29日、勅令を出して下院を解散させた後、ムルキ元外相を暫定首相に任命し、10月までに選挙を実施するよう命じた。

国王はこれより先、ヌスール首相の辞任を受け入れた。同国の憲法の規定では、4カ月以内に選挙を実施しなくてはならない。ムルキ氏は歴代内閣で要職に就いている。

アブドラ国王は暫定首相を任命する書簡で、「ヨルダンは中東地域の不安定化に伴い、重大な経済問題に直面し、経済成長が特に悪影響を受けている。これらの試練や障害を乗り越えるために、われわれは例外的で革新的な対策をとらなければならない」と強調した。

ヨルダンには、内戦状態にあるシリアから少なくとも120万人の難民が流入したとみられている。

1529チバQ:2016/05/30(月) 21:34:18
http://www.sankei.com/world/news/160529/wor1605290040-n1.html
2016.5.29 22:38

イランがサウジ大巡礼中止 断交受け、対立長期化も

反応

反応


 イラン政府は29日、同国と断交したサウジアラビアにあるイスラム教の聖地メッカへの9月の大巡礼(ハッジ)を中止することを決めた。1月にサウジが断交を決め、石油政策でもライバル関係にある中東の大国同士の関係がさらに冷却化、対立が長期化する恐れが強まった。

 イランからの大巡礼中止は1987〜91年以来。イラン側は断交後も代表団をサウジに送って交渉を続けてきたが、巡礼者への査証(ビザ)の発給や安全確保、イラン航空機のサウジ乗り入れについて溝が埋まらなかったもようだ。

 巡礼を取りまとめるイランの政府系組織は声明を発表し「サウジ政府の遅延行為により、イランは今年の巡礼の機会を失うことになる」とサウジを非難した。

 大巡礼は、信仰告白、礼拝、喜捨、断食と並ぶイスラム教徒の「五行」の一つ。資力と体力のある信者は生涯に一度は大巡礼に参加することが求められ、毎年世界各地の信者がメッカを訪れる。(共同)

1530チバQ:2016/05/30(月) 21:35:35
http://www.sankei.com/world/news/160530/wor1605300035-n1.html
2016.5.30 20:38

サウジvs.イラン 大巡礼めぐり対立

【カイロ=大内清】国交が断絶しているサウジアラビアとイランが、今年は9月に行われるイスラム教の聖地メッカへの大巡礼(ハッジ)でのイラン人巡礼者へのビザ(査証)発給などをめぐって対立している。イラン側が29日、サウジがイラン人の信仰を「妨害」していると非難したのに対し、サウジは、イランが受け入れ不可能な条件を突きつけてきていると主張。両国関係は、信仰に関する事柄をも外交的な争いに転化している状況だ。

 イランからの報道などによると、両国は今月、イラン人巡礼者の受け入れなどに関する直接協議を行ったが決裂。イラン側は「今年の(イランからの)ハッジは中止せざるを得ない」と発表し、メッカを擁するサウジが「神への道を邪魔している」と批判した。

 一方、サウジのジュベイル外相は29日、関係国と毎年結んでいるハッジに関する覚書への署名を拒否したのはイランだと反論したほか、イラン側が協議で、巡礼者によるデモの権利容認など過剰な要求をしていると非難した。


 イスラム教スンニ派の盟主を自任するサウジと、シーア派を奉じるイランは今年1月、サウジでシーア派高位聖職者が処刑されたことなどをきっかけに断交。ともに中東地域の大国である両国は、シリアやイエメンの内戦をめぐっても覇権争いを繰り広げている。

 ハッジはイスラム教で信仰の柱の一つとされ、世界中から毎年200万人以上が参加。イランからは昨年、約6万人が参加した。

1531チバQ:2016/06/01(水) 21:59:25
http://www.sankei.com/world/news/160531/wor1605310063-n1.html
2016.5.31 21:57

副議長も大統領支持派 イラン国会、政権と協調へ



 イラン国会(定数290)は31日、暫定議長となっていたアリ・ラリジャニ前議長を正式な議長に選出、2人の副議長にも改革派、穏健派を選んだ。3者とも米欧との核合意を推進した穏健派のロウハニ大統領を支持しており、国会と政権が協調する方向が鮮明となった。

 ラリジャニ議長は選出後の演説で、国会内の党派対立を避け、経済再建の実務を後押しする考えを強調した。

 第1副議長には改革派のペゼシュキアン元保健相、第2副議長には穏健派のモタハリ議員が就いた。(共同)

1532とはずがたり:2016/06/02(木) 23:11:14
過激派は腐敗した世俗政権が出来ない社会保障を提供出来るし其れに寄って助かってる人が沢山居る事実を直視すべきだ。圧迫して地下に潜ってテロ頻発に追い込むばかりが能ではない筈だ。まともな政府をつくって支持を減らすのが第一歩である。

2016年 05月 30日 08:52 JST
コラム:「イスラム国」終焉観測の落とし穴
http://jp.reuters.com/article/clarke-islamicstate-idJPKCN0YI06N?sp=true
Chad Serena and Colin Clarke

[23日 ロイター] - 多くの専門家は現在、過激派組織「イスラム国(IS)」が終焉(しゅうえん)を迎えつつあるのではないかと推測している。

領土を失い、財源も枯渇しつつある同組織では、外国人戦闘員の勧誘数もごくわずかとなり、過去1年間では月間2000人のピークから最大90%も減ったと報じられている。

毎週、組織の要人を抹殺するという米主導の有志国連合の作戦は、その目的を十分に達成しているようにみえる。さらに、相当数の戦闘員がとりわけシリアから逃亡している。

しかし、これまでアルカイダを含めた武装組織がそうだったように、最近の形勢逆転はISを単に非正規戦に持ち込ませることになるのかもしれない。例えば、外国戦闘員が戦場にたどり着けないのであれば、IS指導者は、聖戦主義の志望者に、自国にとどまり、そこで攻撃をするよう指導することができる。

このことはISの終焉を予測する向きには悪い前兆だ。研究によると、武装勢力の寿命は中央値で10年。関与する外国の数が多ければ多いほど、その寿命は延びる。歴史的な傾向をみれば、ISとの戦いはまだ初期段階にある。

理論上では、ISが領土と資金と新規戦闘員を失っていることは、米国が主導する有志国連合の大きな前進を示しているかのようにみえる。しかし、戦争は机上で行われるものではない。

ISとの戦いで、広く受け入れられている1つの自明の理があるとするならば、同組織の指導者はイスラムの「カリフ国家(預言者ムハンマドの後継者が指導する国家)」を建設するため、死ぬまで戦う意図があるということだ。

同組織の中枢が環境の変化に適用するのは今回が初めてではない。ISはイラクのアルカイダの子孫だ。アルカイダの分派の中でも、おそらく最も野心的で、その暴力性は組織創設者だったザルカウィ容疑者に由来する。ある分派は、イラク戦争後と現在の戦闘において米国主導の有志国連合に対し著しい敗北を喫してきたにもかかわらず、10年以上も存続している。

それゆえに、勝利を祝うのは余りにも早すぎる。シリア内戦はまだ数年しか経っていない。ISはそこではヒズボラやヌスラ戦線などとともに、いくつかある暴力的な非国家主体の1つでしかない。

シリア内戦には、米国とロシア、イラン、トルコ、サウジアラビアが大きく介入している。また、程度の差こそあれ、カタールやクウェート、アラブ首長国連邦といった他の湾岸諸国も干渉している。

しかし、ISは戦闘の盛衰に順応しながら、今後も一貫した組織として存続すると予測することは合理的である。最近の敗北も、長い文脈の中で評価されるべきである。IS指導者によると、有志国連合の勝利は一時的なものであり、将来の戦闘へのプロローグとみなされる。

それが従来型の散発的攻撃になるのか、あるいは戦争には至らない程度の暴動かは、現時点では分からない。しかし、この戦いの展開は、ISが作戦環境の変化にどう対応するかに大きく依存している。

1533とはずがたり:2016/06/02(木) 23:11:30
>>1532-1533
例えば、IS指導者は、勧誘した外国戦闘員に母国にとどまり、そこで攻撃をするよう決定できる。Sが11月にパリで、3月にブリュッセルで行った同時攻撃のように、イラクやシリアから欧州に戦闘員を派遣する必要もない。

さらに、ISが既にドイツやイタリア、英国といった一部の欧州諸国に送り込んだと主張する潜伏工作員と、意欲的な聖戦主義者たちを連携させることもできる。(先週末にIS広報担当から来たとされるメッセージでは、IS信奉者に対しイスラム教の断食月ラマダンの期間中に米国と欧州を攻撃するよう求めている。)

欧州と米国本土で、目を見張らせるような攻撃を行うことはIS戦闘員の勧誘活動を盛り上げ、士気を向上させ、さらにカリフ国家建設に向けた宣伝戦の勝利となろう。また、それはISの行動パターンとも一致する。領土と人的な損失に対しては、隣接区域内外での攻撃で応じるというものだ。

いずれにせよ、意欲的な新たな戦闘員たちに母国でテロ攻撃を実施させる前に、シリアに行かせることは代償を伴う。パリとブリュッセルの攻撃における主要実行犯は、欧州とシリアを行ったり来たりしていた。しかし、実行犯たちが既知の戦場から戻るとき、西側の情報当局や法執行当局から発見されるリスクが高まる。

ISは、所属メンバーが、とりわけ兵站担当者や爆弾製造者による訓練や、戦闘の経験を有していることを明らかに好んでいる。技術的な専門知識を書面で教えることは難しく、たいていは見習い訓練で習得される。それは熟練した指導者が、新たな戦闘員と一緒にいて専門知識を授けることを意味する。

ボストン・マラソン爆破事件のツァルナエフ兄弟が証明するように、若い戦闘員は、ネット上にある説明書に従って、破滅的な爆発物を成功裡に作成することができる。それでも、ISは、失敗リスクを抑えるべく、新メンバーには実地訓練を受けさせるようにしている。

もう1つ考えられるISの反応は、戦闘員を世界中に分散させることだ。中東や北アフリカ、南アジアに存在する破綻国家や戦闘地域に兵士を送り込むことだ。すでにリビアやシナイ半島、エジプト、バングラデシュその他の国々で、ISが関連組織を設けたことが分かっている。サウジアラビアでもISの存在が高まっている。

これらの地域で既に作戦上の拠点を設置したことで、シリアとイラクの外へと焦点を移せば、たとえ一時的にせよ、ISは両国内で結束し、有志国連合の監視システムから逃れることができる。

有志国連合がこれに対応することには多大な努力が必要になる。寄せ集めの連合軍は、膨大な量の軍事リソースを他の戦闘地域に移動しなければならなくなる。米国とその同盟国は、この多大の出費と労力を嫌がるだろう。

これらの変化、つまり攻撃の海外シフトや他地域での拠点作りは、どちらもISの死を予兆するものではなく、有志連合にとって朗報でもない。

米国とその同盟国にとって重要なことは、中東の紛争地域での現状に過度に満足をしないことだ。成功を収めた対ゲリラ戦の手法も、いったん導入されてしまえば、広く行き渡らせるために、平均して4年半近くは維持されなくてはならない。

ISのような組織との戦いでは、それは永久に続くように思えてしまうかもしれない。

*筆者のChad C. Serenaは政治学者。もう一人のColin P. Clarkeは非営利・無党派のランド・コーポレーションに所属する政治学者。

1534とはずがたり:2016/06/05(日) 07:45:42

【イスラム国(IS)】シリア政府軍、「ISの首都」ラッカ県内に進軍 イラクへまたがる支配地域、挟撃され焦り
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1606040049.html
06月04日 19:44産経新聞

 【カイロ=大内清】シリア人権監視団(英国)によると、シリア政府軍は4日、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が“首都”と位置付けるシリア北部ラッカのあるラッカ県内に進軍した。

 シリアでは、米国主導の有志連合が支援する反体制派勢力も北部のトルコ国境地帯方面からラッカ攻略に向けた軍事作戦を進めている。対立関係にある政府軍と反体制派は、別々の戦線からラッカ攻略を競い合っている状況だ。

 アサド政権側から作戦の詳細は発表されていないが、同監視団によれば、政府軍は、アサド政権の後ろ盾であるロシア軍の空爆支援を受け、中部ハマ県東部からラッカ方面に部隊を進めているもようだ。政府軍は3月にも中部パルミラをISから奪還するなど、ISとの戦闘を優勢に進めている。

 ISに対しては、イラクでも5月にアバディ政権が西部アンバール県の要衝ファルージャ奪還に向けた軍事作戦を本格化させている。ISは、シリアとイラクにまたがる支配地域の東西から攻勢を受けていることで焦りを募らせ、都市部でのテロ戦術をいっそう活発化させる可能性もある。

1535とはずがたり:2016/06/06(月) 23:15:10
興味深い。民進とお維と同様,仲の悪いトルコとクルドの二勢力推しの俺としてはなんとか両者の妥協が計れないかと毎日心痛めているんだけど。。

米国とロシアはシリアのアレッポ県分割で合意か?
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/06/post-5246_1.php
2016年6月5日(日)10時30分
青山弘之(東京外国語大学教授)

 憶測の域を脱しないかもしれない。しかし、6月に入って、米国とロシアは、シリア、とりわけアレッポ県の分割で合意したかのように軍事的攻勢を強めている。

アレッポ県の現況
 アレッポ県は現下のシリアでの紛争における最大の係争地である。そこでは、シリア軍、YPG(民主統一党(PYD)が主導する西クルディスタン移行期民政局の武装組織)、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動やイスラーム軍などのイスラーム過激派、「穏健な反体制派」と目される武装集団、ロシア軍、イラン軍、イラン人、イラク人などの民兵、レバノンのヒズブッラー、米軍主導の有志連合、そしてトルコ軍が入り乱れて、激しい戦闘を続けている。

 シリア最大の商業都市であるアレッポ市は、東部をいわゆる「反体制派」(ヌスラ戦線、そしてこれと連携するシャーム自由人イスラーム運動や「穏健な反体制派」)が掌握する一方、アレッポ市西部と同市周辺一帯は、シリア政府と西クルディスタン移行期民政局の実効支配下にある。「反体制派」の「解放区」は、アレッポ市北部のカースティールー街道を事実上唯一の兵站路として市外と通じているのみで、シリア軍、YPG、そしてロシア軍は「解放区」閉塞に向けて攻勢を続けている。

 一方、アレッポ市南部郊外はおおむねシリア政府の支配下に復帰したが、アイス村一帯やイドリブ県に近い県西部一帯では、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、ダーイシュとの関係が指摘されるジュンド・アクサー機構、トルコが積極支援するシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団やトルコマン・イスラーム党が「新生ファトフ軍」として糾合、イラン人、イラク人民兵を中心とするシリア軍側と一進一退の攻防を繰り広げている。

 アレッポ県北西部は、ヌッブル市一帯をシリア政府が、アフリーン市一帯を西クルディスタン移行期民政局が、アアザーズ市一帯をヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などを基軸とする「反体制派」が、そしてマーリア市一帯をヌスラ戦線以外の「反体制派」がそれぞれ支配する一方、マーリア市以東のダービク村などはダーイシュが掌握している。

 アレッポ県県東部は、マンビジュ市、バーブ市、マスカナ市といった中規模都市を支配するダーイシュがもっとも有力で、シリア軍がサフィーラ市東部のクワイリース軍事基地一帯に勢力を伸張、またYPGもユーフラテス川西岸のティシュリーン・ダムを確保している。

 なお、カタールやサウジアラビアとともに、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などのイスラーム過激派を後援するトルコのレジェプ・タイイプ・エルドーアン政権は、トルコ・シリア国境のすべてが西クルディスタン移行期民政局によって掌握されることを嫌い、アアザーズ市一帯とユーフラテス川以西のダーイシュ支配地域へのYPGの進軍を「レッド・ライン」とみなし、そのことが同地域におけるダーイシュの勢力維持・拡大を助長している。

http://tohazugatali.we b.fc2.com/ampo/aoyama0604.jpg

北ラッカ解放作戦
 混戦が続くアレッポ県の戦況変化のきっかけとなったのは、5月末にシリア民主軍が有志連合の支援を受けて開始した「北ラッカ解放作戦」だった。

1536とはずがたり:2016/06/06(月) 23:15:21

 YPGを中核とするシリア民主軍によるこの作戦は、イラク国内でイラク軍がダーイシュの一大拠点であるファッルージャ解放に向けた作戦を開始し、また「北ラッカ解放作戦」が「ラッカ県北部」ではなく、ダーイシュが首都と位置づける「ラッカ市」の解放をめざしていると「誤解」されたため、日本や欧米諸国のメディアでは、ダーイシュ壊滅に向けた軍事作戦であるかのように捉えられた。

 確かに、シリア民主軍は数千人の戦闘員を動員して、アイン・イーサー市以南の複数の村・農場を制圧した。だが、ラッカ市は依然として遠く、同市に近いダーイシュの戦略拠点であるタブカ市や第17師団基地(タブカ軍事基地)が攻略される気配もない。

 また、有志連合の動きも鈍かった。2014年9月以降、シリア領内で空爆を続ける有志連合の空爆回数は1日3?5回程度ときわめて限定的なもので、ダーイシュを追い詰めるにはまったくもって不十分だったが、「北ラッカ解放作戦」以降も、空爆回数に増加傾向は見られず、そこからラッカ市攻略の意図を読み取ることはできなかった。

 そればかりか、「北ラッカ解放作戦」への過大評価はダーイシュを増長させた。ダーイシュはこの作戦に反攻するかのように、アレッポ県北西部のマーリア市を包囲、同地を戦略拠点としてきた「反体制派」を窮地に陥れたのである。

マンビジュ解放作戦
 しかし、6月1日に米軍中央司令部(CENTCOM)が5月27日から6月1日までの有志連合の空爆の戦果を発表したことで、「北ラッカ解放作戦」の真意が見えてきた。

 この戦果発表で明らかになったのは、有志連合の空爆がラッカ県北部でも、アレッポ県北西部でもなく、アレッポ県東部のマンビジュ市一帯に重点的に行われていたということだった。しかも、空爆回数は1日に10回以上に及んでいた。むろん、CENTCOMの発表はいわゆる「大本営発表」であり、額面通りに受け取ることはできない。だが、こうした数値を発表するという行為は、「北ラッカ解放作戦」が陽動作戦だったことを示していた。

 CENTCOMの発表に先立って、シリア民主軍がマンビジュ市南東部のティシュリーン・ダム一帯で攻勢を再開したことは報じられていたが、6月に入ると、その戦果が徐々に明らかになっていった。

 シリア民主軍は6月1日までに、同ダム一帯の20カ村と複数の農場をダーイシュから奪取し、これを空爆で支援する有志連合もトルコ国境に位置するダーイシュの拠点であるジャラーブルス市とマンビジュ市を結ぶ兵站路への空爆を敢行、その寸断を試みたのである。

 そして、6月2日、マンビジュ市軍事評議会を名乗る武装集団が、シリア民主軍との連名で共同声明を発表し、「マンビジュ解放作戦」の開始を正式に宣言し、ここにシリア民主軍を主導するYPG、そしてそれを後援する米国の目標が明示された。

シリア軍とロシア軍の呼応
 「マンビジュ解放作戦」は、「北ラッカ解放作戦」と同様の陽動作戦、ないしは単なるプロパガンダかもしれない。しかし、特筆すべきは、この攻勢に呼応するかのように、ロシア軍とシリア軍が各地で「反体制派」への攻撃を激化させた点である。

 とりわけアレッポ県での攻撃は激しい。ロシア軍とシリア軍は6月1日、カースティールー街道一帯やアレッポ市東部への空爆を一気に激化させた。空爆は主に「反体制派」の支配地域に対して行われた、それだけでなくダーイシュが重要拠点とするバーブ市、マスカナ市にも及んだ。

 両軍はまた、イドリブ県、ヒムス県、ダマスカス郊外県グータ地方で「反体制派」に対する攻撃を強め、またハマー県東部ではイラリヤー村とラッカ市を結ぶ街道でダーイシュに対する攻勢を再開した。

1537とはずがたり:2016/06/06(月) 23:15:33
>>1535-1537

 こうした攻撃は、当然のことながら、多くの「民間人」を巻き込むこととなり、反体制系メディアや人権団体は「無差別攻撃」、「虐殺」といった非難を浴びせた。しかし、米国、そして西欧諸国は、「北ラッカ解放作戦」や「マンビジュ解放作戦」での「コラレタル・ダメージ」を黙殺するのと同じように、ロシア軍とシリア軍の非道な行為への批判を控えた。

「ポスト・ジュネーブ3会議」段階の前兆
 2013年夏の化学兵器使用疑惑事件以降、米国とロシアが、シリア紛争解決に向けた和平協議「ジュネーブ3会議」や、ダーイシュ、ヌスラ戦線などとの「テロとの戦い」において連携を強めていることは周知の通りである。

 「ジュネーブ3会議」が4月に事実上決裂し、米国・ロシアの合意のもとに発効した停戦(戦闘停止合意)への違反が顕著になったことで、両国は互いを非難し合いはしたが、同時に事態収拾に向けて折衝を続けてきた。

 この過程で、ロシアは、停戦を破棄したシャーム自由人イスラーム運動とイスラーム軍を、ヌスラ戦線、ダーイシュと同様に国際テロ組織に指定するよう安保理で主唱、米英仏がこれを拒否すると、5月20日にはダーイシュ、ヌスラ戦線、そして「停戦に応じない武装組織」に対する合同軍事作戦を米国に提案した。米国がこの提案を再び拒否すると、ロシアはさらに25日、「反体制派」に対してヌスラ戦線を排除しなければ、空爆を再開するとの最後通告を突きつけた。

 そして、最終的には、セルゲイ・ラヴロフ外務大臣とジョン・ケリー米国務長官が6月1日の電話会談で、ダーイシュ、ヌスラ戦線、そして「そのほかのテロ組織」に対する断固たる措置を講じることを確認したのと時を同じくして、有志連合の支援を受けるシリア民主軍が「マンビジュ解放作戦」を開始、ロシア軍とシリア軍もアレッポ県などで攻撃を強めていった。

 米国とロシアがこの間の折衝で具体的にどのような意見を交わし、そしていかなる合意に達したかは知る由もない。だが、シリア国内の戦況から明らかなのは、米国がPYDと連携してダーイシュとの「テロとの戦い」を、ロシアがシリア政府と連携して「反体制派」への「テロとの戦い」をそれぞれ強化したことである。

 米国とロシアのシンクロの受益者となる紛争当事者は、言うまでもなくシリア政府とPYDであり、そこにはジュネーブ3会議において「反体制派」を主導していたはずのリヤド最高交渉委員会の姿はない。リヤド最高交渉委員会から脱会したシャーム自由人イスラーム運動、そして同委員会における交渉責任者の地位を手放したイスラーム軍は、米国の黙認のもと、これまで以上にシリア軍とロシア軍の空爆に曝されるようになっている。

 こうした状況は、「ポスト・ジュネーブ3会議」段階におけるシリア政治のパワー・バランスを予兆するものであり、そこでは欧米諸国が後援してきた「反体制派」は、ダーイシュ、ヌスラ戦線といったテロ組織とともに阻害され、これらの組織を後援してきたトルコ、サウジアラビア、カタールはこれまで以上に困難な舵取りを迫られるかもしれない。

[筆者]
青山弘之
東京外国語大学教授。1968年東京生まれ。東京外国語大学教授。東京外国語大学卒。一橋大学大学院修了。1995〜97年、99〜2001年までシリアのダマスカス・フランス・アラブ研究所(IFPO、旧IFEAD)に所属。JETROアジア経済研究所研究員(1997?2008年)を経て現職。専門は現代東アラブ地域の政治、思想、歴史。編著書に『混迷するシリア:歴史と政治構造から読み解く』(岩波書店、2012年)、『「アラブの心臓」に何が起きているのか:現代中東の実像』(岩波書店、2014年)などがある。ウェブサイト「シリア・アラブの春顛末記」を運営。青山弘之ホームページ

※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。

1538チバQ:2016/06/07(火) 20:30:57
http://mainichi.jp/articles/20160608/k00/00m/030/049000c
トルコ
テロ11人死亡 イスタンブール、観光地で車爆発

毎日新聞2016年6月7日 19時56分(最終更新 6月7日 19時56分)

【テルアビブ大治朋子】トルコ最大の都市イスタンブールのバヤジット地区で7日朝、大きな爆発があり、AP通信によると、警官7人を含む11人が死亡、30人以上が重軽傷を負った。地元の知事は、自動車を使った爆弾テロとの見方を示した。犯行声明は7日午後現在、出ていない。

 AP通信などによると、現場はオスマン帝国時代のモスクやグランド・バザールの近くで、観光地の一角。地下鉄駅前の交差点付近で午前8時半ごろ、警官を乗せたバスが走行中、近くの車が突然、爆発した。衝撃によりバスは横転。付近の建物の窓や車も爆風や爆破に伴う飛来物で損傷した。イスタンブールの知事は現場で、大量の爆薬を仕掛けた車が、警官の乗ったバスが近づいたタイミングで、遠隔操作により起爆された可能性があると語った。警察は一帯を封鎖し、近くのイスタンブール大学で予定されていた試験は延期された。

 トルコは昨年夏以降、過激派組織「イスラム国(IS)」と、トルコからの分離独立を目指す少数民族クルド系武装組織クルド労働者党(PKK)への攻撃を強化、双方との戦闘が激化している。今年3月には首都アンカラ中心部で自爆攻撃があり、37人が死亡。PKKの関連組織が犯行を認めた。また、1月にはイスタンブール中心部の観光街でISメンバーによるとみられる自爆攻撃があり、10人が死亡している。

1539チバQ:2016/06/07(火) 21:57:59
http://www.sankei.com/world/news/160606/wor1606060024-n1.html
2016.6.6 20:16
【シリア情勢】
狭まるIS包囲網 クルド勢力、政府軍ともにラッカへ進軍
【カイロ=大内清】シリア人権監視団(英国)によると、米国主導の有志連合から空爆支援を受けるシリアの少数民族クルド人などの部隊は5日、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が“首都”と位置付ける北部ラッカへの補給ルートにある要衝マンビジ近郊まで進軍した。ラッカへは、ロシア軍の支援を受ける政府軍も部隊を進めており、IS包囲網は着実に狭まりつつある。

 シリア北部を勢力圏とするクルド人部隊などは5月下旬、ラッカ攻略に向けた軍事作戦を開始。政府軍もほぼ時期を同じくしてラッカへの進軍を開始し、競うように攻勢を強めている。

 それぞれの勢力を支援する米露には、国際的な脅威であるISの掃討を優先させる一方で、今後のシリア和平協議などを見据え、より有利な立場を築くために対ISで成果を挙げる狙いがあるとみられる。

 同監視団によれば、政府軍は5日、北部の最大都市アレッポの反体制派地域を空爆し、市民ら16人が死亡。アレッポでは2月の停戦合意後も、政府軍と反体制派との戦闘が続いているが、軍事的に優勢となりつつある政府軍は、ここでも米国の支援を受ける反体制派に打撃を与えることで内戦全体での優位を確立しようとしている形だ。

 一方、ISに対しては隣国イラクでも政府軍が西部アンバール県の要衝ファルージャの奪還に向けた作戦を展開。現地からの報道によると、ISは、戦闘から逃れようとするファルージャ市民を銃撃して脱出を阻止しているといい、直接的な戦闘以外での犠牲者が増えるとの懸念も出ている。

 シーア派民兵などと連携するイラク政府軍は、ファルージャに続き、ISの最大拠点である北部モスルへの攻勢も検討しているとみられるが、IS側のゲリラ戦術でファルージャの攻防が長引く可能性もある。

1540チバQ:2016/06/07(火) 21:58:25
http://www.sankei.com/world/news/160607/wor1606070006-n1.html
016.6.7 06:35
【イスラム国(IS)】
性交渉拒否のヤジド派女性19人をおりに入れて焼殺か 数百人の住民の前で イラク北部

 過激派組織「イスラム国」(IS)が、支配下に置くイラク北部モスルで、クルド民族少数派ヤジド派の女性19人を鉄のおりに入れて焼き殺したとクルド系メディアが6日までに報じた。目撃者らの話としている。IS戦闘員との性交渉を断ったためという。

 報道によると、19人は今月2日、数百人の住民の前で焼き殺された。

 ISは2014年8月、イラク北部シンジャールでヤジド派の集落を襲撃。「異教徒」であることを口実に多数の女性を「性奴隷」として連れ去ったほか、支援団体によると、男性ら3千人以上を虐殺した。(共同)

1541チバQ:2016/06/09(木) 19:43:15
http://www.sankei.com/world/news/160609/wor1606090001-n1.html
2016.6.9 08:00更新

【国際情勢分析】
米無人機によるタリバン指導者殺害でアフガン和平の道ますます険しく…米撤収計画の行方は?

 アフガニスタンのイスラム武装勢力タリバンの指導者、アクタル・マンスール師が米無人機の空爆で殺害された。アフガン政府とタリバンの公式和平協議を再開するうえでの「障害」(米当局者)とみなされたからだが、タリバンは、これを機に態度を軟化させる様子はまったくみせておらず、むしろアフガン治安部隊や駐留外国軍への攻勢を強めるのではないかとの見方が示されている。

 マンスール師は5月21日、パキスタン南西部のアフガン国境に近い地域を車で移動中に、運転手とともに殺害された。アフガン政府が22日、マンスール師の死亡を発表し、タリバンも25日、これを確認した。後任には、イスラム法学者で副指導者だったハイバトゥラ・アクンザダ師を選出し、タリバンの広報担当者は産経新聞の電話取材に、「指導者が殉教しても、われわれの立場は変わらない」と述べ、駐留外国軍の完全撤退などがなければ、アフガン政府との和平協議を引き続き拒否する考えを明確にした。

 バラク・オバマ米大統領も主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)出席などのために訪れた日本で26日、タリバンについて「暴力をアフガンでの目標達成と自分たちの課題を前進させるための戦略とみなす組織であり続けるだろう」「短期的には、暴力に訴え、無実の人々を爆破する手法を継続すると予想している」と述べ、当面、和平の糸口をつかむことがいっそう難しくなったとの考えを示した。

 ハイバトゥラ・アクンザダ師は、2001年のタリバン政権崩壊まで軍事法廷の裁判長を務め、その後「司法長官」になったイスラム法学者とされる。

 「新指導者も、マンスール師と違う考えを持っているとは思えない」(カブール大のサイド・シャヒア・ファリド教授)との見方が根強く、今後も、タリバンを同じテーブルに着かせるのは難航しそうだ。ファリド教授は「和平についてタリバンの方針を変更させるには、軍事的圧力をより強めるしかない。(タリバンに影響力を持つ)パキスタンも政治的圧力をかけるべきだ」と述べた。

1542チバQ:2016/06/09(木) 19:43:37
 和平協議再開の見通しには、米メディアも悲観的な見方を示している。

 27日付の米紙ウォールストリート・ジャーナルは、国際テロ組織アルカーイダは、米軍特殊部隊の急襲で指導者のウサマ・ビンラーディンを失ったことで「勢力が低下し、ショックから完全に立ち直れておらず、米欧に大規模な攻撃をしかけられていない」ものの、「アフガンのタリバンのような大きな武装勢力に対しては(軍事作戦の効果は)それほど期待できないという経験がある。指導者を殺害するということは、短期的には進歩があるが、こうした勢力が戦いの方針を変更することはまれだ」と分析した。また、「アルカーイダと違い、タリバンはかなりのアフガン国民から支持されている」と指摘している。

 そのうえで、マンスール師殺害により「タリバンが弱体化するとは思えない。タリバンを強力にすることになるかもしれない」との元米国務省高官でニューヨーク大国際協力センター準所長のバーネット・ルービン氏の見方を紹介し、別の識者は「武装勢力は指導者を失うと、余計に過激化する傾向がある」としている。

 「今、米軍がアフガンから去れば、カブールはたちまちタリバンに占拠される恐れがある」(外交筋)のは間違いない。今後の米軍のアフガン撤収計画は予定通りには進まない可能性が高いが、その行方は、来年、誕生する米新政権の決断次第といえる。(ニューデリー支局 岩田智雄)

1543チバQ:2016/06/12(日) 12:24:03
http://www.afpbb.com/articles/-/3090176
アルカイダ最高指導者、タリバン新指導者に忠誠誓う
2016年06月12日 10:36 発信地:ドバイ/アラブ首長国連邦
【6月12日 AFP】国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の最高指導者アイマン・ザワヒリ(Ayman al-Zawahiri)容疑者が、アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)の新最高指導者ハイバトゥラ・アクンザダ(Haibatullah Akhundzada)師に忠誠を誓った。アクンザダ師は知名度の低い聖職者だが、前指導者のアクタル・マンスール(Akhtar Mansour)師が米軍の無人機攻撃で死亡したことを受け、後継者に指名された。

 米テロ組織監視団体「SITEインテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)」が11日、インターネット上に投稿された14分間にわたるザワヒリ容疑者の肉声と動画のメッセージを確認した。

 SITEによると、ザワヒリ容疑者は「侵略され奪われたムスリム(イスラム教徒)の土地を隅々まで解放するためのジハード(聖戦)で(アクンザダ師に)忠誠を誓う」と語っている。その上で、アクンザダ師について「信仰者の首長」で「正当な」カリフ(預言者ムハンマドの後継者)と述べているという。

 アルカイダはアフガニスタンで同じく勢力拡大を図る過激派組織「イスラム国(IS)」と対立を深めているが、その一方でタリバンは2001年に政権を追われてからアフガン国内でゲリラ戦を展開している。ザワヒリ容疑者は、14年にシリアとイラクにまたがる「「カリフ制国家」の樹立を宣言したISに強硬な対決姿勢を示している。(c)AFP/Mohamed Hasni

1544名無しさん:2016/06/12(日) 21:07:21
http://www.jiji.com/jc/article?g=int&k=2016051600791
頭部隠さず写真投稿、8人逮捕=背後に「不道徳」サークルと指摘-イラン

 【テヘランAFP=時事】イランで女性が外出時に義務付けられている頭部を覆う布「ヒジャブ」を着用せず撮影した写真を共有サイト「インスタグラム」で公開したとして、8人が逮捕された。同国のサイバー犯罪取り締まり当局高官が15日夜、国営テレビで明らかにした。

 当局の声明によると、2年に及ぶおとり捜査でモデル58人、写真家など59人を含む関係者170人を特定した。逮捕された8人以外にも21人が捜査対象という。
 ツイッターやフェイスブックなどがブロックされているイランでは、インスタグラムが大人気。高官は、投稿の背後には「不道徳でイスラム文化に反するものを広めようとする」モデルらのサークルが存在すると指摘した。
 国営テレビは高官の発言に先立ち、15日にテヘランで開かれた裁判の模様を中継。この中で、インスタグラムで収入を得ていたという元モデルの女性は、人気モデルなら月平均1億リアル(約36万円)を稼ぐと証言した。(2016/05/16-20:38)


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