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スーフィズムに関するHP

1545名無しさん:2016/06/18(土) 22:15:21
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016061600847&g=pol
イスラム大使らと夕食会=安倍首相

 安倍晋三首相は16日夜、イスラム諸国・地域の駐日大使らを首相官邸に招き、断食月(ラマダン)中の日没後に食事を取る「イフタール」を開催した。首相はあいさつで「首相に就任してから中東を訪問した回数は5回。いかにこの地域を大切に思い、友好の念を抱いているかを示すものだ」と強調した。 
 イフタールには、超党派の国会議員らも出席。首相は「事実上参院選に入り厳しい戦いを今それぞれが戦っているが、この瞬間は停戦条約を結んでいる」と語り、会場の笑いを誘っていた。(2016/06/16-19:35)

1546チバQ:2016/06/20(月) 21:09:27
http://www.sankei.com/world/news/160617/wor1606170001-n1.html
2016.6.20 08:00
【ロシア万華鏡】
奪還直後のパルミラ遺跡で世界的指揮者がタクトを振ったのはなぜか? 音楽界の政治利用は旧ソ連と変わらず…
 「私たちはこの傷ついたパルミラでのコンサートを通じ、すべての人々に対し悪やテロと戦う努力を結集しようと呼びかけたい」

 露サンクトペテルブルクの名門マリインスキー劇場管弦楽団を率い、日本でも知られる世界的指揮者のワレリー・ゲルギエフ氏は5月上旬、シリア政府軍がイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」から奪還した同国中部パルミラの遺跡で突如開催されたコンサートで指揮をとり、人々を驚かせた。イベントはロシアの国営テレビが入念な準備作業を行っており、彼の言葉にはシリア軍を支援したロシアの「功績」をアピールする色彩がいや応なしにつきまとった。

コンサートに既視感

 この光景に「またか」と思った視聴者は少なくなかったに違いない。ゲルギエフ氏は2008年、ロシアとジョージア(グルジア)の間で紛争が勃発した際に、ロシアが事実上の支配下に置いたジョージア領南オセチア自治州でも大がかりなコンサートを行い、その様子を露テレビが大々的に報じた。同氏は「もし偉大なロシアの助けがなかったら、はるかに多くの犠牲者が出ていたであろう」と情熱的に演説し、ロシアを全面的に擁護した。

 紛争はジョージアが親露派地域の南オセチアを再統合しようとしたことが直接の原因とされるが、ロシアは直後に軍事介入し、結果的に南オセチアを支配下に置いた。ロシアは事前に南オセチア住民にパスポートを配布するなど、衝突が起きる素地を作っていたとも指摘されている。

プーチン氏も称賛

 パルミラでのコンサートも、シリアへのロシアの軍事介入を肯定する狙いが強く伺えた。舞台となった遺跡は、「イスラム国」が処刑場として使用し、破壊を進めた世界遺産。露国営テレビ幹部はコンサートの中継に向け、数日前から現地入りし、大量の機材を搬入するなどの準備作業を進めていた実態を明らかにしている。

 コンサート会場では、露南部ソチからプーチン大統領の演説が中継された。大統領は「解放されたパルミラでのコンサートという、この驚くべき人道的活動に携わったすべての人々に感謝を申し上げたい」と出演者らを称賛した。そのなかには、「パナマ文書」で不透明な巨額運用が明らかになったプーチン氏の親友のチェロ奏者、ロルドゥギン氏もいた。

ソ連時代から続く音楽の政治利用

 ソ連時代、音楽は対外的なプロパガンダ(政治宣伝)に積極的に利用された。音楽は資本主義諸国に対するソ連の優位性を示す重要な手段と見なされ、他国と音楽分野で交流する場合、ソ連側の楽曲がより多く相手国に紹介されることなどが「成功」の条件と見なされた。米国でコンサートを行う場合などは、ニューヨークやワシントン以外の、反ソ感情がより薄い地方都市で開催することが、ソ連文化省により推奨されていたとされる。

無理なスケジュール

 ゲルギエフ氏がどこまでコンサート開催決定に積極的だったかは不透明な部分もある。露紙へのインタビューでゲルギエフ氏は、コンサート開催は「共同作業」で決められたと述べ、自身が主導したのではないことを示唆した。

 パルミラでのコンサートは、ゲルギエフ氏が行っていた露国内での連続コンサートの間に行われ、楽団員らに開催が知らされたのもシリア出発の8時間前だったという。4日に露中部エカテリンブルクのコンサートを終え、その夜に空路でシリアに向かい、さらに陸路で7時間かけパルミラに移動。実質的な滞在時間はわずか3時間半で、そのまま帰国し、6日夜には再び露中部ペルミでのコンサートにゲルギエフ氏は立ったというのだ。天候や戦況次第では想定外の時間が取られることも十分に考え得るわけで、無理なスケジュールだった印象はぬぐえない。

 インタビューでゲルギエフ氏は「これは宣伝活動などとは遠くかけ離れた、人道行為だ」とも強調したが、裏返せば氏が宣伝行為とみられることを当初から強く意識していた実情が浮かび上がる。

 欧米メディアなどからの激しい批判に対し、ゲルギエフ氏は「関心がない」と述べ、コンサートに政治的な意図が込められたとの見方には取り合わない姿勢を強調した。南オセチアのコンサートでロシアを「偉大だ」と絶賛した巨匠だが、今回のコンサートにおいては、そのような強い思い入れは感じられなかった。(モスクワ 黒川信雄)

1547とはずがたり:2016/06/27(月) 14:39:52
以降スンニ派の部族の協力を如何に得ながら連邦制国家を形成して行くかだ。

イラク軍、ファルージャを全面掌握 ISの残党一掃
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160627-00000005-jij_afp-int
AFP=時事 6月27日(月)9時52分配信

【AFP=時事】イラク軍は26日、中部の要衝ファルージャ(Fallujah)でイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の最後の拠点を奪還し、1か月にわたる作戦の末、同市を全面的に掌握したと発表した。

イラク軍奪還のファルージャ、避難民数万人 「人道危機」に警鐘

 ハイダル・アバディ(Haider al-Abadi)首相はファルージャの病院前で国営テレビ局イラキーヤ(Iraqiya)のインタビューに答え、ファルージャの奪還は「イラク人全てにとっての喜びだ」とたたえた。首相はこれに先立ち、ファルージャでIS側の限定的な抵抗に対処するだけとなっていたことから「勝利」を宣言していた。

 ただ、奪還作戦では数万人の市民が命を危険にさらしながら自宅から退避する事態となった。国内に残るISの最後の主要拠点である北部モスル(Mosul)奪還の準備をイラク軍が進める中、イラク政府などは人道危機への対処を迫られている。

 首都バグダッド(Baghdad)の西50キロに位置するファルージャの奪還作戦は、イランの支援を受けるシーア派(Shiite)民兵組織主体の準軍事組織「ハシド・シャービ(Hashed al-Shaabi)」の主導で5月22~23日に開始。エリート部隊がISの最後の拠点となっていた北西部のジョラン(Jolan)地区を奪い返し、完全な奪還を果たした。【翻訳編集】 AFPBB News

1548とはずがたり:2016/06/29(水) 12:05:24
ロビー包む閃光とごう音=「男が一心に乱射」―トルコ空港テロ
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-160629X314.html
10:12時事通信

 【エルサレム時事】乱射に続いて爆発が起こり、オレンジ色の閃光(せんこう)とごう音がロビーを包んだ。イスタンブールの空の玄関口、アタチュルク国際空港で28日夜起きた自爆テロ。利用客らはパニックになり、悲鳴を上げて逃げ惑った。

 「男が目の前に来た人を誰でも撃っていた」。南アフリカ人観光客のポール・ルースさん(77)は惨劇の模様をロイター通信に語った。ルースさんのわずか約50メートル先にいた全身黒ずくめの容疑者の男は、顔に覆面も着けず、ただ一心不乱に銃を乱射していたという。

 ルースさんが28日夜、国際線の出発ロビーに到着したところ、事件に遭遇。2回爆発が相次いで起きた後、乱射する容疑者を目撃した。「男は銃を上着の中に隠し、周囲を心配そうに見渡して、エスカレーターで下っていった。さらに銃撃音と爆発音が聞こえ、そこで終わった」

 米NBCによると、別の目撃者は「警官が容疑者と格闘し、直後に容疑者が自爆した」と恐怖の瞬間について証言した。

 インターネット上には事件直後から、監視カメラで撮影されたとみられる現場の映像が流れ始めた。ロビーの床に倒れた人々や爆発に伴うオレンジ色の閃光が映し出され、逃げ惑う人々で大混乱に陥った。

1549チバQ:2016/06/29(水) 20:46:02
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160629-35085019-cnn-int

イスタンブール空港で爆弾テロ、死者36人 ISIS関与か

CNN.co.jp 6月29日(水)9時41分配信



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イスタンブール(CNN) トルコの最大都市イスタンブールの東郊に位置するアタチュルク国際空港で28日夜、爆弾テロが発生し、ユルドゥルム首相によると少なくとも36人が死亡、147人が負傷した。イスタンブール県のシャヒン知事によると、さらに自爆犯3人も死亡した。

半国営のアナトリア通信は、負傷者のうち6人が重体と伝えた。現場には計49台の救急車が出動した。

現時点で犯行声明は出ていない。ユルドゥルム首相は過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の関与を示す証拠があると語った。

エルドアン大統領は知らせを受け、官邸でユルドゥルム首相やアカル統合参謀総長と会談した。大統領は声明で「全世界の政府と人類全体が力を合わせてテロと戦わなければ、想像をはるかに超えるような恐ろしいことが現実となるだろう」と述べた。

現場のCNN記者は「数百人が空港から逃げ出そうとしている。血を流している人もいる」と報告した。

ボズダー法相によると、最初に自動小銃を持った1人が発砲し、空港の入り口で自爆したと述べた。シャヒン知事は、計3発の爆弾が爆発したと話している。

トルコ当局者がCNNに語ったところによると、警察は国際ターミナル付近で容疑者らに発砲した。

CNNのアナリストによれば、アタチュルク空港は世界で最も警備の厳しい空港のひとつだが、長年にわたりクルド系非合法武装組織「クルディスタン労働者党」(PKK)によるテロの脅威にさらされてきた。利用客は世界で11番目に多く、さまざまな人種が行き交うイスタンブールの中でも特に国際色の強い場所だ。

トルコではこの1年、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」やクルド系武装組織による爆弾テロが続発し、同国の経済を支える観光業界も大きな打撃を受けている。

今年1月にはイスタンブール市内で自爆テロが起き、ドイツ人観光客少なくとも10人が死亡した。当局はISISが関与したとの見方を示した。3月には首都アンカラのバス停付近で車に仕掛けられた爆弾が爆発し、少なくとも37人が死亡。クルド系武装組織が犯行声明を出した。

1550チバQ:2016/06/29(水) 22:25:48
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASJ6R3CY0J6RUHBI013.html
800m先にIS支配の村 イラクのクルド部隊前線ルポ
06月28日 05:07朝日新聞

800m先にIS支配の村 イラクのクルド部隊前線ルポ
前線拠点で銃を構える隊員。約800メートル先がISに支配された村だ=22日、イラク北部マフムール近郊、渡辺丘撮影
(朝日新聞)
 コンクリート壁に土囊(どのう)を積み上げた前線拠点の前方約800メートル。隊員が構える銃口の先に、建物が破壊された村があった。軍用望遠鏡でのぞく。過激派組織「イスラム国」(IS)が使う黒い旗が見えたが、人影はない。村からの攻撃もなかった。

 「国家樹立」宣言から29日で2年。朝日新聞記者は22日、イラク北部でIS掃討を進めるクルド地域政府の治安部隊ペシュメルガの前線拠点を取材した。米軍主導の有志連合による空爆などで、ISは一時の勢いを失っていた。

《取材はクルド地域政府の許可を得た。ペシュメルガの部隊が記者に同行したが、記事への検閲はなかった。記者はIS支配地域には入っていない》

     ◇

 22日、ペシュメルガ司令部がある北部マフムールから西10キロの前線拠点を訪れた。気温40度を超す炎天下、隊員が双眼鏡を握りしめている。拠点の前方約800メートルにISが支配する村があった。

 「ボーン」。爆発音が響き、村の数キロ先で黒煙が上がった。米軍主導の有志連合による空爆だ。ペシュメルガ前線部隊のバデルハン・ムスタファ隊長(50)は「ISはこの半年ですごく弱まった」という。

 ただ、危険が去ったわけではない。IS戦闘員がトンネルを掘って拠点に近づき、自爆攻撃を企てるケースが続いている。この拠点には2カ月前に迫撃砲弾が撃ち込まれ、隊員2人が死亡した。「ISは化学兵器のマスタードガスを詰めた砲弾も使った」。戦闘を指揮するスルド・バルザンジ氏(44)はその残骸とされるものを見せた。

 周囲の草原地帯には地元部族の村がある。この拠点からイラク・クルド地区の中心都市アルビルまでは直線距離で50キロ。撤退は許されない。「国を守りたい一心で戦ってきた」とバルザンジ氏は胸を張った。

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1551チバQ:2016/06/30(木) 21:38:47
http://www.sankei.com/world/news/160629/wor1606290040-n1.html
2016.6.29 22:28
【トルコ空港テロ】
困難なIS&クルド人勢力「二正面作戦」 エルドアン政権の外交行き詰まり
 【カイロ=大内清】トルコの最大都市イスタンブールの空港での自爆テロは、同国のエルドアン政権が昨年夏から進めるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)と少数民族クルド人系勢力に対する「二正面作戦」の難しさを改めて浮き彫りにした。アジアと欧州の結節点に位置し、数年前までは中東諸国のバランサー役でもあったトルコ外交の行き詰まりが進めば、域内情勢にも影響する懸念がある。

 イスタンブールでは今年に入り、今回の空港での自爆も含めて4件のテロが発生。このうち、外国人観光客らが犠牲となった1月と3月の自爆テロではISの関与が、今月7日に起きた警察を狙った爆破事件では非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」系の関与が強く疑われている。

 トルコは、隣国シリアで2011年に内戦が発生した当初から、アサド政権排除を主張して反体制派を支援する一方、内戦下で台頭したISとは一定の距離を保つ戦略をとってきた。しかし、昨年夏にISの関与が疑われるテロが発生したのを受けてIS拠点を空爆し、ISとの直接対決にかじを切った。

 また、ほぼ同時期に、和平交渉を進めていたPKKの掃討にも着手。以来、首都アンカラやイスタンブールなどの都市部でも両勢力による無差別テロや警察襲撃が相次ぐようになった。

トルコは従来、アラブ諸国やイラン、イスラエルなど互いに対立する国々と良好な関係を結び、域内の利害を調整する「ゼロ・プロブレム外交」を展開してきた。それが綻(ほころ)ぶ転換点となったのは、中東・北アフリカで政権崩壊が相次いだ11年の「アラブの春」だ。

 エルドアン氏が、自身が創設したイスラム系与党、公正発展党(AKP)に理念が近い域内のイスラム主義勢力と接近したことも、一連の動きを警戒する国々との対立につながった。

 一方、シリア内戦の長期化はISなどの台頭を招き、昨年以降はアサド政権がロシアの支援を受けて勢力を回復させている。トルコは「ゼロ・プロブレム外交」を転換した成果を得られないまま、ISやPKKと敵対する事態に陥った。

 同国のユルドゥルム首相は今年5月の就任後、「友人を増やし敵を減らす」外交が必要だと強調。今月28日には、悪化していた対露関係を正常化させる作業が始まったと発表したが、そこには、ISなどとの戦いが続く中でロシアとも対立する「三正面作戦」は避けたいとの思惑がにじむ。

 今回のテロで、中東や欧州、アジアを結ぶ国際ハブ空港のアタチュルク国際空港が標的となったことは、トルコの観光業などに打撃となるのは必至だ。トルコはテロを封じ込めつつ、行き詰まった外交政策を修正するという難問への対処を迫られている。

1552とはずがたり:2016/07/01(金) 18:50:58

イラク軍、ファルージャを全面掌握 ISの残党一掃
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160627-00000005-jij_afp-int
AFP=時事 6月27日(月)9時52分配信

【AFP=時事】イラク軍は26日、中部の要衝ファルージャ(Fallujah)でイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の最後の拠点を奪還し、1か月にわたる作戦の末、同市を全面的に掌握したと発表した。

イラク軍奪還のファルージャ、避難民数万人 「人道危機」に警鐘

 ハイダル・アバディ(Haider al-Abadi)首相はファルージャの病院前で国営テレビ局イラキーヤ(Iraqiya)のインタビューに答え、ファルージャの奪還は「イラク人全てにとっての喜びだ」とたたえた。首相はこれに先立ち、ファルージャでIS側の限定的な抵抗に対処するだけとなっていたことから「勝利」を宣言していた。

 ただ、奪還作戦では数万人の市民が命を危険にさらしながら自宅から退避する事態となった。国内に残るISの最後の主要拠点である北部モスル(Mosul)奪還の準備をイラク軍が進める中、イラク政府などは人道危機への対処を迫られている。

 首都バグダッド(Baghdad)の西50キロに位置するファルージャの奪還作戦は、イランの支援を受けるシーア派(Shiite)民兵組織主体の準軍事組織「ハシド・シャービ(Hashed al-Shaabi)」の主導で5月22~23日に開始。エリート部隊がISの最後の拠点となっていた北西部のジョラン(Jolan)地区を奪い返し、完全な奪還を果たした。【翻訳編集】 AFPBB News

1553とはずがたり:2016/07/02(土) 21:03:11
ダッカ襲撃事件 「知人が心配」「信じがたい」現地邦人、国内NPOなどに衝撃広がる
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160702-00000558-san-int
産経新聞 7月2日(土)19時28分配信

 バングラデシュの首都ダッカのカフェが襲撃された事件は、現地で活動する邦人や国内のNPO団体などにも衝撃を与えた。

 「ダッカにはそんなに多くの日本人がいないので、巻き込まれた人は知り合いかもしれない。本当に怖いし、心配です」。現地企業でインターン中の慶応大生、小池真太郎さん(22)は声を落とした。バングラデシュでは昨年10月、北部ランプルで邦人男性が殺害される事件が発生。小池さんは治安悪化が心配で一時帰国したが、再渡航して最近ようやく不安が薄れ始めていた。そこに今回の事件。小池さんは再度の帰国を考えているという。

 ダッカ在住の企業コンサルタント、田中秀喜さん(41)は「イスラム過激派による事件は頻発していたが、これほど組織だったものはなかった」と驚く。

 現地では円借款による鉄道建設事業が始まろうとしており、日本企業関係者の入国も今後増えると見込まれていたという。田中さんは「今回のテロが悪影響を与えるのは間違いない」と先行きを懸念した。

 「外国人が狙われたショックは大きい。国民は温厚で優しい人ばかりなので大勢の命を一度に奪う事件が起きるとは信じがたい」。40年以上、アジアの貧困問題に取り組んできたNPO法人「シャプラニール」(東京)の担当者は戸惑いを隠せない。現地スタッフ3人の安否は確認できたが、今後の活動は状況次第という。「過剰に反応するのは良くないが、職員の安全あってのことなので慎重に対応したい」と話した。

 旅行会社も情報収集に追われた。HISは現在、外務省が危険情報レベル2(不要不急の渡航中止)を出している同国へのツアー開催を控えているが、広報担当者は「今の時代はいつどこで何が起こるか分からないので注意しなければ」と気を引き締めた。

1554とはずがたり:2016/07/02(土) 21:04:53
ダッカ人質事件 「犠牲者の大半は日本人とイタリア人」軍当局者
http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/160702/wor16070217510040-n1.html
2016.7.2 17:51

 【ニューデリー支局】バングラデシュの首都ダッカのカフェで起きた人質立てこもり事件で、英スカイ・ニュース(電子版)は2日、現地の軍当局者が「死亡した人質20人は全員、外国人で、その大半がイタリア人と日本人だ」と語ったと伝えた。

1555とはずがたり:2016/07/03(日) 22:45:48
空爆で43人死亡=シリア首都郊外
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160703-00000076-jij-m_est
時事通信 7月3日(日)17時58分配信

 【カイロ時事】在英のシリア人権監視団は2日の声明で、シリアの首都ダマスカス郊外のジャイルドでアサド政権軍による激しい空爆があり、子供を含む43人が死亡したことを明らかにした。
 
 同地では1日、上空で戦闘機から緊急脱出した政権軍のパイロットが反体制派側に拘束され、殺害される事件が起きており、空爆はその報復とみられる。

1556とはずがたり:2016/07/06(水) 10:40:25
ダッカよりもよっぽど酷い事件だ。。ISの断末魔なんだけど。

バグダッド連続テロ、死者213人 アバディ首相に批判
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASJ744W9RJ74UHBI01L.html
07月04日 20:22朝日新聞

 イラクの首都バグダッド中心部で3日未明に起きた爆破テロの死者は、4日までに少なくとも213人に上り、負傷者も200人を超えた。死者はさらに増えるとみられる。AFP通信が4日、イラク政府高官の話として伝えた。1度の爆発による死者では、イラク戦争後最悪の規模だ。同国内ではアバディ首相の責任を問う声が高まっている。

 AFP通信や英BBC、地元報道によると、爆発現場はイスラム教シーア派の住民が多いとされる商業地区カラダの繁華街。ラマダン(断食月)明けの休日を前に大勢の買い物客でにぎわう中、大量の爆弾を積んだとみられるトラックが爆発。レストランや小売店などに一気に炎が広がった。買い物客には家族連れも多く、米CNNによると、死者には少なくとも子ども25人が含まれるという。

 少なくとも93人が死亡した5月11日の連続自爆テロなど、バグダッドでは過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出したテロが相次ぐ。ISは3日に出した犯行声明で、テロは敵視するイスラム教シーア派を狙ったもので、「現在続ける防衛作戦の一環」とした。

1557とはずがたり:2016/07/06(水) 10:42:22
連日の大規模テロ、ISISの戦略に変化
http://news.goo.ne.jp/article/newsweek/world/newsweek-E173164.html
07月05日 16:57ニューズウィーク日本版

<トルコ、バングラデシュ、イラク、サウジアラビアと、この一週間悲惨なテロが相次いだ。米政府はシリアやイラクでの戦闘でISISの支配地域は減っているというが、一方でがん細胞を世界中に広げただけではないのか>

 7月4日、サウジアラビアの3都市が自爆テロに襲われた。聖地メディナでは、イスラム教で最も神聖な場所のひとつである「預言者のモスク」の近くで自爆テロがあり、少なくとも4人が死亡、1人が負傷した。前後して、西部のジッダと東部のカティフも襲われた。

 サウジアラビアだけではない。この1週間は世界各地でテロが相次いだ。ISIS(自称「イスラム国」、別名ISIL)とそれに感化された者たちの脅威はイラクやシリアに留まらないことを、世界は改めて思い知らされた。

 トルコとバングラデシュ、イラクで、3つの大きなテロ事件がわずか一週間の間に起きた。6月28日にはイスタンブールで、自爆テロ犯がアタチュルク国際空港を襲い、少なくとも44人を殺害。7月1日にはバングラデシュのダッカで、武装集団が各国の大使館が集まる地区のレストランを急襲し、少なくとも20人を殺害した。犠牲者の大半はイタリア人、日本人、インド人、アメリカ人などの外国人で、ISISが犯行を認めている。

 7月3日早朝にバグダッド中心部で起きた連続爆破テロ事件にもISISが犯行声明を出している。この事件では、爆弾を積んだミニバンが爆発して、少なくとも165人が死亡したとBBCが報道。7月4日にはCNNが、死者数は200人に達したと伝えた。

テロ攻撃のパターンに変化

 親米のサウジアラビアはISISにすれば裏切り者で、首都リヤドはたびたびテロ攻撃の対象になっている。だがリスク管理会社IHSカントリーリスクの主席アナリスト、フィラス・アビ・アリは7月4日に発表したコメントで、ISISの行動パターンの変化を指摘した。

「ここ数カ月のISISの攻撃目標は多岐にわたっている。シーア派モスクだけでなく、警察や治安部隊を標的にしたり、ローンウルフ(一匹狼)型のテロリストを使って外国人を狙うこともした。今回は、警備が厳重な外交資産(預言者のモスク)が標的になった。これは、ISISがさまざまな手段を試しながらサウジアラビアの弱点を学び、それを利用しようとしていることを示唆している」

 米政府はしばしば、イラクとシリアでのISISの支配地域は縮小していると強調する。だがその代わりにISISは世界の他地域へ拡大している。これまでのところ、ISISとのつながりを主張する戦闘員たちによる攻撃は、アメリカやヨーロッパ、クウェート、リビア、アフガニスタン、ナイジェリア、チュニジアでも起きている。

 ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)の教授で『ISIS: A History』著者であるファワズ・ゲルゲスは、ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)に対し、ISISはイラクとシリアでの敗北の借りを返そうとしており、海外でのテロ攻撃は強まる一方だろう、と述べている。

「今後12カ月は、この1年と同じぐらいかそれ以上に残忍な事件が起きると思う。ISISはイラクとシリアで劣勢に立たされ、よそで挽回しようとしているからだ」

 米議会も、ISISの能力を懸念する。各国と協力してISISの避難場所を潰しているにも関わらず、ISISは反撃する可能性があるというのだ。

 米下院情報特別委員会の有力メンバーであるアダム・B・シフ下院議員(民主党、カリフォルニア州選出)は7月3日、CBSの報道番組「フェイス・ザ・ネイション」で、「ISISは支配地域をかなり失っているが、それと同時に、その存在感を地球規模で拡大している」と語った。

 米国土安全保障省のネッド・プライス報道官は、バグダッドのテロの後の会見で次のように語った。ISISと戦うイラク治安部隊の支援を強化して支配地域奪還を図るとともに、ISISのテロリスト・ネットワークとその指導者を根絶やしにする、と。

From Foreign Policy Magazine

デービッド・フランシス

1558とはずがたり:2016/07/10(日) 03:43:31
なんと,藤川先生の教え子さんだったとは。。

2016年7月5日(火)
恩師、知人肩落とす バングラテロ被害、筑波大卒の酒井夕子さん
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14676416978976

犠牲になった酒井夕子さんについて話す筑波大教授の藤川昌樹さん=つくば市天王台犠牲になった酒井夕子さんについて話す筑波大教授の藤川昌樹さん=つくば市天王台
日本人7人が死亡したバングラデシュの首都ダッカの飲食店襲撃テロで、犠牲になった建設コンサルタント会社「アルメックVPI」社員、酒井夕子さん(42)は筑波大(つくば市)の卒業生で、在学当時から「海外で仕事がしたい」と話していた。大学時代の恩師で、筑波大システム情報系社会工学域教授、藤川昌樹さんが4日会見し、「このようなことで命を落とすことがあってはならない」と肩を落とした。

■「非常に残念」 恩師の藤川さん

酒井さんは大学時代、地域の問題を分析して解決する都市計画について学んでいた。1997年に同大を卒業後、都市計画のコンサルタント会社に勤め、青年海外協力隊にも参加するなど途上国の発展に関わり、バングラデシュでは交通インフラ整備の仕事に携わっていた。

酒井さんは卒業までの1年間、当時講師だった藤川さんの下で学んだ。卒業論文は旧真壁町(現桜川市)のまちづくりなどがテーマだった。卒業後も近況を報告していたという。

藤川さんは「ここまで研さんを積んだ人が亡くなるのは非常に残念。今後も活躍が期待できる人だった」と悔やんだ。(高阿田総司)

■笑顔忘れられない パラグライダー指導者

酒井さんはハンググライダーを学ぶため、筑波大の学生時代から、石岡市の足尾山を訪れていた。同市上曽のハンググライダー&パラグライダースクール「nasa」のインストラクター、板垣直樹さん(52)は「明るく元気で活発だが、慎重なタイプだった」と振り返る。

忘れられないのは4年前の2月、酒井さんがパラグライダーに転じて初フライトに成功した際、「楽しかった」と喜んだ笑顔だ。海外での仕事が忙しくなってからは年数回、練習に訪れる程度になっていたが、「途上国の人たちの生活が少しでもよくなるように…」と話していたという。 (高畠和弘)

1559チバQ:2016/07/10(日) 19:23:23
http://www.afpbb.com/articles/-/3092348
イラク・ファルージャ、住民は「呪われた都市」への帰還を拒否
2016年06月30日 15:59 発信地:アムリヤット・ファルージャ/イラク
【6月30日 AFP】イラク中部ファルージャ(Fallujah)に住むウム・イサーム(Umm Issam)さん(42)は、5歳の息子が空腹に耐えかねて殺してくれと彼女に頼んだ時、もしこの地から逃げることができれば2度と戻ってこないと誓った。

 イラク軍は6月26日、何か月にも渡った奪還作戦の結果、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」からファルージャを奪還したと宣言した。

 イラク政府は、戦闘による町の破壊は限定的だとして、避難した何万人もの住民が家に帰れるよう最大限の努力をすると誓った。

 2年以上続いたISによる支配と、何か月にも及んだイラク軍による包囲攻撃で住民は餓死寸前の状態に陥った。イサームさんはファルージャに戻っても絶対に幸せになれないと思ったという。

「息子は空腹に耐えられないから殺してくれと私に頼んできた。まだ5歳の子がそんなことを言うなんて」と、彼女は頭を振りながら語った。

 数か月前、彼女はファルージャの病院で流産した。近くの建物が空爆され、一帯がパニックに陥ったためだ。

「混乱状態で、とても怖かった。双子を妊娠していたが流産した。食べ物がなかったので病院へ行った」と、彼女は9人の子どものうちの1人を抱きながら語った。

 イサームさんは現在、ファルージャ南部のアムリヤット・ファルージャ(Amriyat al-Fallujah)の避難民キャンプに住んでいる。非政府組織(NGO)のノルウェー難民委員会(Norwegian Refugee Council)がキャンプを運営し、新しく避難してきた人たちに生活必需品を配布していた。

 ひとつのテントに入る1家族に与えられるのは、マットレス6枚に調理器具、キャンプ用ランプ、防水シート、水を入れる容器、ガムテープだ。

「ここは暑くてほこりっぽいし、水も食べ物も十分にないけど、生き延びることができる」と、イサームさんは言う。「(ファルージャには)戻りたくない。米軍、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)、IS、飢餓……多くの苦難を経験した。次に何が起こるか分からないけど、あの町は呪われている。私は戻らない」

 彼女の夫は、一家がキャンプに到着した6月16日以来、身元調査のために拘束されている。

 ファルージャでの軍事作戦はほぼ終了したが、人道危機は最悪の状態に達しており、避難民の数は増え続けている。

 気温は45度を超えている上に、避難民のための生活必需品やテントさえ足りておらず、援助団体は迫り来る人道危機の深刻さに警鐘を鳴らしている。

 宗派対立も避難民の帰還の妨げになっている。「多くの男性が行方不明になった。ハシド・シャービ(Hashed al-Shaabi)に殺された近所の人も何人かいる」と、キャンプ地に逃げてきたがまだテントを与えられていないケフィエ・サレハ(Kefieh Saleh)さんは言う。

 ハシド・シャービとは、イランの支援を受けるシーア派(Shiite)民兵組織主体の準軍事組織のことで、ファルージャのスンニ派(Sunni)住民に報復しているとして非難されている。(c)AFP/Jean-Marc Mojon and Safa Majeed

1560とはずがたり:2016/07/14(木) 12:52:33

IS「戦争相」、イラクで死亡
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016071400122&g=int

 【カイロ時事】過激派組織「イスラム国」(IS)系メディアの「アマク通信」は14日、ジョージア(旧グルジア)出身のIS幹部シシャニ容疑者が「(イラク北部)シャルカトで死亡した」と報じた。同容疑者は、外国人戦闘員を束ねる「戦争相」の地位にあったとされる。
 シシャニ容疑者は、米軍によるシリア北東部での空爆で、3月に死亡したとみられていた。
 アマク通信は、イラクでISが拠点とする北部モスルに対する攻撃を防ぐための作戦で、同容疑者が死亡したと主張している。具体的な死亡時期には言及していないが、イラク北部では現在、同国の治安部隊などがIS掃討作戦を展開している。(2016/07/14-08:17)

1561とはずがたり:2016/07/14(木) 23:19:35
米ロ、軍事行動の調整加速一致
http://this.kiji.is/123534236827287553?c=110564226228225532
シリア巡り
2016/7/7 06:20
 【モスクワ共同】ロシア大統領府は6日、プーチン大統領とオバマ米大統領が電話会談し、シリアで米ロの軍事行動の調整を加速化させる用意があると一致したと発表した。

 シリアのアサド政権を支えるロシアは反体制派を支援する米国に対し、対過激派で統一戦線を組むよう主張してきたが、アサド大統領の延命につながるとみる米側は難色を示している。

 プーチン氏は電話会談でオバマ氏に、穏健な反体制派が国際テロ組織アルカイダ系「ヌスラ戦線」を含む過激派と早期に関係を断つよう促すべきだと呼び掛けた。両首脳は同時に、国連主導のシリア和平協議再開の必要性を改めて確認した。

1562とはずがたり:2016/07/14(木) 23:20:18
シリアでISが軍用ヘリ撃墜 ロシア軍の2人死亡
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160711/k10010590471000.html
7月11日 6時01分

内戦が続くシリアで、政府軍の軍用ヘリコプターが過激派組織IS=イスラミックステートに撃ち落とされて、乗り組んでいたロシア軍のパイロット2人が死亡し、ISとつながりのあるメディアは墜落の様子だとする映像を公開しました。
ロシア国防省はシリア中部で8日、ロシア軍のパイロット2人が乗り組んだシリア軍の攻撃ヘリコプター「Mi25」型機が過激派組織ISの地上からの攻撃を受けて墜落し、2人が死亡したことを明らかにしました。
ISも自分たちが撃ち落としたとする声明を出したほか、ISとつながりのあるメディアはパルミラの東部でヘリコプターが墜落する様子を写したとする映像を公開しました。
映像ではヘリコプターが攻撃を受けてコントロールを失い機体を回転させながら地上にたたきつけられる様子が映っていて、ヘリコプターが墜落する際、「神は偉大なり」とアラビア語で叫ぶ音声も録音されています。
シリアとイラクに拠点を置くISは、シリア軍やこれを支援するロシア軍それにアメリカ主導の有志連合などの攻撃を受け、支配地域を少しずつ減らしていますが、依然としてさまざまな形で抵抗を続けています。

1563とはずがたり:2016/07/14(木) 23:31:39
>>1561

米ロ、シリア空爆で「共闘」検討か 標的情報など共有も
http://www.cnn.co.jp/world/35085922.html
2016.07.14 Thu posted at 20:08 JST

ワシントン(CNN) 米国防総省当局者は14日までに、ケリー米国務長官とラブロフ・ロシア外相が近く会談し、両国がシリアで共に進める過激派拠点の空爆作戦で諜報(ちょうほう)や標的情報の共有を目指す合意取りまとめの可能性を突っ込んで協議する見通しであることを明らかにした。
両国間でこの種の合意が成立すれば初めてとなる。ただ、同省当局者はカーター国防長官はロシアへの不信感を内々に漏らしていると指摘。同省は、米国の譲歩を意味するようなロシア側との合意成立にはロシアが関連の順守事項を尊重する保証が必要であることを主張しているとした。
米国務省のカービー報道官は最近の会見で、ケリー長官とラブロフ外相が会談で合意の可能性を探ることを公には認めなかったが、シリア情勢が中心議題になることは確実と述べた。
米ロ両国はシリアで過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」やアルカイダ系の過激派「ヌスラ戦線」の拠点空爆を続行。ただ、米国は肩入れするシリア反体制派の拠点もロシアは攻撃していると反発している。反体制派と同様、米国もシリアのアサド大統領退任を求めているが、同大統領を後押しするロシアは辞任に否定的な姿勢を示す。
カービー報道官はシリア情勢を望むべく方向に導くため米国はロシアによるアサド政権への影響力行使を期待していることも認めた。

シリアでは最近、同国北東部の一部地域でヌスラ戦線が勢力を増しているとされる。アサド政権軍との戦闘をより有効に進めることが出来る武装勢力の1つとも受け止められている。ヌスラ戦線は北東部で米国が支援する反体制派の穏健派の中に紛れ込む形で戦闘を続けており、米国は同戦線を空爆の標的に出来ない事情もある。
仮に米ロ間でISISやヌスラ戦線の標的情報の交換などの合意がまとまった場合、ロシア側は米軍機の空爆実施地域などの情報を入手出来る可能性がある。ロシアはこの種の情報の入手を数カ月間にわたって追ってきたともされる。
また、合意が実現した場合、シリア空軍の作戦中止が盛り込まれることも考えられる。反体制派の穏健派や一般住民にも攻撃を加えているとされるシリア空軍の戦力を封じることは米国にとって大きな成果となるが、シリアの地上部隊が穏健派らを攻撃する事態も想定される。
米政府当局者はシリア内における軍事作戦でのロシア側との協力合意はアサド大統領退陣を迫る米国の圧力の緩和につながる可能性にも言及。この場合、ロシアはもう1つの主要な成果を手に入れることになる。

1564とはずがたり:2016/07/16(土) 17:58:00
世界は次から次へと色々起きるな。。

クーデター失敗を宣言=トルコ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160716-00000094-jij-m_est
時事通信 7月16日(土)17時9分配信

 【エルサレム時事】ロイター通信によると、トルコ軍の参謀総長代行は16日、クーデターは失敗したと宣言した。

トルコでクーデターの試み、90人死亡 1500人以上拘束
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160716-00000027-jij_afp-int
AFP=時事 7月16日(土)16時41分配信

【AFP=時事】(更新)トルコ半国営のアナトリア(Anadolu)通信によると16日、トルコで起きた軍の一部勢力による政権に対するクーデターの試みによる死者は90人、負傷者は1154人に上った。

 また同通信は、軍本部で非武装の兵士約200人が投降したと伝えた。軍本部は現在、特殊部隊の保護下にあるという。

 このほか、ある政府高官は記者団に、トルコ全土で兵士や将校ら計1563人を拘束したと語った。【翻訳編集】 AFPBB News

1565とはずがたり:2016/07/17(日) 17:56:02
トルコ、米にイスラム教指導者の拘束要求 本人は関与否定
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160717-35086006-cnn-int
CNN.co.jp 7月17日(日)11時0分配信

(CNN) トルコで15日夜(日本時間16日未明)、軍の一部がクーデターを企てた件で、トルコ政府は米国に亡命しているイスラム教指導者、ギュレン師がクーデター計画に関与したとの見方を示し、米国側に同師の拘束または引き渡しを求めた。

エルドアン大統領は最大都市イスタンブールにある自宅近くで支持者らを前に演説し、クーデター勢力は米ペンシルベニア州在住のギュレン師が率いる「ギュレン運動」とつながっていたと主張。米国とオバマ米大統領に対し、同師を拘束するか、またはトルコ側へ引き渡すよう強く求めた。

一方、ギュレン師は報道陣とのインタビューで「私は16年間もトルコから離れている」と強調し、直接の関与を否定した。

エルドアン大統領とギュレン師の長年に及ぶ対立には、イスラム色の強い与党・公正発展党(AKP)と世俗派との緊張関係が反映されている。

クーデター未遂により、民間人161人とクーデター勢力少なくとも20人が死亡したとみられる。死者の大半は警官だという。

1566とはずがたり:2016/07/18(月) 08:19:03
国会爆撃・メディア襲撃… 強権に不満、トルコ軍暴発
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASJ7J778WJ7JUHBI04B.html
07月17日 05:07朝日新聞

 トルコで15日夜(日本時間16日未明)、軍の一部がクーデターを企てた。首都アンカラや最大都市イスタンブールでは、政権側と反乱軍の間で激しい攻防が起きた。「独裁色」を強めるエルドアン大統領への反発が背景にあるようだ。

 「軍の一部がクーデターを企てている」。15日深夜、トルコのユルドゥルム首相が報道陣に険しい表情で話した。その約30分後、地元通信社が「全権を掌握した」とする反乱軍の声明を報道。続いてトルコ国営放送も、引きつった表情の女性キャスターが、「軍が全権を掌握した」とする反乱軍の声明を読み上げた。

 声明は「立憲的な秩序、民主主義、人権、そして自由を回復し、トルコ国内にもう一度、法の支配を確立するため」と説明した。

 16日未明から、首都アンカラでは戦闘が発生。ニュース専門局CNNトルコは、国営放送のビルで大きな爆発音が響いたと報じ、アンカラ郊外の軍の特殊部隊本部もヘリコプターから攻撃を受けたと報じた。さらに国会議事堂も爆撃を受け、警察官や議会職員らが負傷したと伝えた。

 同午前2時、地元メディアはトルコ軍の戦闘機が反乱軍のヘリを攻撃するため、上空を飛行する様子を報道した。

 同様に、15日夜から16日未明にかけて、最大都市イスタンブールでも反乱軍が展開していた。反乱軍は、行政機関やボスポラス海峡に架かる二つの大橋を占拠。クーデターに反対する市民との衝突や警官隊との戦闘も発生した。

 二つの大橋のうち、南側にあるボスポラス橋では、クーデターに抗議した市民に、反乱軍兵士が発砲したと地元通信社が報道。さらにAP通信によると、2013年に反政府デモの舞台となった欧州側新市街中心にあるタクシム広場では、反乱軍と警官隊との間で銃撃戦になり、大きな爆発音も響いたという。

 地元メディアによると、反乱軍は国内の報道機関にも押し入った。新聞やテレビを手がけるメディア企業の本社では、カメラマンが頭を撃たれて殺害されたほか、複数の記者らを人質に取ったという。

1567とはずがたり:2016/07/18(月) 17:21:32

なんか計画知りながら泳がせて軍隊と裁判官を弾圧するきっかけにしようとした気がする。。

トルコ大統領、反乱で厳しい処罰へ-クーデター失敗と宣言
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-07-15/OADJ6ASYF01W01
Selcan Hacaoglu、Firat Kozok、Onur Ant
2016年7月16日 05:55 JST 更新日時 2016年7月16日 17:37 JST
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トルコ政府の指導者は16日、戦車による道路封鎖や反乱兵と警官との衝突、戦闘機の議会爆撃といった数時間にわたる対立の後で、軍のクーデターの企てを鎮圧したと述べた。
  トルコ大統領府によれば、軍関係者1500人強が拘束された。同国のNTVテレビはイスタンブールの河川の橋を封鎖していた兵士50人前後が戦車などから降り、手を挙げている映像を流し、政府側が優勢であることが明確に示された。
  トルコの国営メディアによると、約90人が死亡し、数百人が負傷した。
  エルドアン大統領はイスタンブールの国際空港で演説し、クーデターの企てについて米国に拠点を置くイスラム教指導者フェトフッラー・ギュレン師の支持者を批判。「彼らは国家への反乱で高い代償を払うことになろう」と述べた。
  首都アンカラでは議会が少なくとも2度の爆撃で大きな被害を受けたが、衝突は少なくなっている。
  エルドアン大統領はクーデターの企ての直後に、国民に街頭や広場に出て抗議するよう求めた。ユルドゥルム首相は情勢がおおむね正常化したと述べ、反乱に関与していない軍指導者は今回の事態を非難していた。
  トルコ通貨リラは一時ドルに対して6%下落し、2010年以来の大幅安となった。
原題:Erdogan Vows to Punish Rebels as Leaders Say Coup Foiled (1)(抜粋)

1568とはずがたり:2016/07/18(月) 17:23:23

トルコ首相が「首謀者」と非難 ギュレン師とは何者か
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASJ7J5H20J7JUHBI025.html
07月17日 05:07朝日新聞

 トルコ軍は1960年、71年、80年と過去3回、クーデターなどで権力を奪取した。国是とする「政教分離」の危機、政党政治の混乱、経済の長期低迷など、軍は「このままでは秩序を維持できない」と判断した場合に実力を行使し、混乱を治めた上で民政に移管させる役割を担った。

 1923年のトルコ共和国建国以来、「建国の父」ケマル・アタチュルクが率いた軍は、厳格な政教分離で公の場から宗教色を排除する世俗主義など建国の国家原則の「守護者」を自任する。世俗主義は憲法にも明記された国是だ。

 ところが、2002年にイスラム保守の公正発展党(AKP)政権が発足。03年に首相になったエルドアン氏は、政治に介入しつづけた軍の力をそぐ闘争に着手し、両者の緊張は一気に深まった。

 AKP政権は国民の支持を得て長期安定政権を維持し、トルコは中東屈指の経済大国に成長。エルドアン氏自身も14年8月、トルコ初の直接選挙で大統領に当選した。エルドアン氏は国民の高い支持を背景に、自分に従わない軍幹部の追放に成功。軍が政治介入できる力は大きく弱まったとみられていた。

 AKPの事実上のリーダーとして実権を握るエルドアン氏は近年、公の場でもイスラム重視を語るようになり、世俗主義に反するとの批判を受けるようになった。こうした状況を危惧した軍の一部が、世俗主義の徹底を目指して、今回のクーデターを企てた可能性がある。

 トルコの地元報道によると、クーデターを試みた軍の勢力は、エルドアン氏の政敵で米国に亡命中のイスラム教指導者ギュレン師が提唱する「ギュレン運動」に傾倒していたと、閣僚らは主張している。だが、実際にどのような関係だったかは分かっていない。

 ユルドゥルム首相は16日、ギュレン師が首謀者だと非難。一方、AFP通信によると、ギュレン師は「(クーデターの試みに)関連して非難されることは大きな侮辱だ。そのような非難は断固として否定する」と述べた。

 AKP政権発足当初、エルドアン氏はギュレン師とイスラム重視で一致。軍の政治的影響力の排除などで同師の協力を得た。だがエルドアン氏が強権ぶりを発揮するのに伴い、ギュレン師は離反したとされる。

 13年には両者の対立は決定的になり、エルドアン氏はギュレン師を「国を乗っ取ろうとしている」と非難した。トルコ政府は昨秋、国家転覆を企てているとしてギュレン師の団体を「テロ組織」に指定した。(イスタンブール=春日芳晃)

     ◇

 〈ギュレン運動〉 米国に亡命中のイスラム教宗教指導者ギュレン師を中心とする運動。公の場から宗教色を排除する世俗主義が国是のトルコで、世俗主義とイスラム教は矛盾しないとする穏健な思想を持つ。公的機関でのスカーフの着用や酒類販売の規制強化など宗教色を前面に出すエルドアン政権とは対立関係になった。

1569チバQ:2016/07/18(月) 22:51:01
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20160718-567-OYT1T50052.html
トルコ反乱、情報戦で敗北…計画稚拙さ浮き彫り
18:05読売新聞

トルコ反乱、情報戦で敗北…計画稚拙さ浮き彫り
読売新聞 【読売新聞社】
(読売新聞)
 【エルサレム=上地洋実】トルコで軍の一部が15日に起こしたクーデターの企てでは、反乱勢力がエルドアン大統領を拘束できず、情報統制にも失敗するなど計画の稚拙さが浮き彫りになった。

 国内で相次ぐテロや隣国シリアの内戦をみた国民が混乱を嫌って反乱勢力を支持しなかったことも早期収拾につながったとみられる。

 ◆大統領の拘束失敗

 反乱勢力は、エルドアン氏が休暇でトルコ西部へ滞在し、首都アンカラを空けた隙をついた。その後、エルドアン氏が滞在していたホテルを爆撃したが、同氏は間一髪で逃れた。

 エルドアン氏の身柄拘束にも失敗した。反乱勢力は国営テレビTRTなどを占拠して「全権掌握」を宣言したものの、その指揮官が姿を見せることは一度もなかった。
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-160718X226.html

「民主主義の勝利」と歓喜=クーデター鎮圧、市民街頭に―大統領に求心力・トルコ
01:19時事通信

 【エルサレム時事】トルコ軍の一部勢力が試みたクーデターは失敗に終わり、大勢のトルコ国民は街頭に繰り出し、民主主義の「勝利」をたたえ、歓喜に沸いた。13年間にわたり国を率いてきたエルドアン大統領にとって、今回の軍の反乱は最大の試練だったが、鎮圧に成功したことで逆に自身の求心力強化へ自信を深めたとみられる。

 反乱の舞台の一つとなった最大都市イスタンブール。緊迫と怒りに満ちた前夜から一転、市民からは「クーデターを民主主義の力で防いだ」という勝利ムードがあふれた。

 「レジェップ・タイップ・エルドアン!」。イスタンブール中心部にあるタクシム広場では、16日夜から17日未明にかけ、何千人もの市民が集まり、トルコ国旗を振りながらエルドアン大統領のテーマソングを歌って同大統領への支持を示した。

1570チバQ:2016/07/18(月) 22:51:48
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160718k0000m030059000c.html
<トルコ>4本指ポーズで抵抗…政権支持者ら
07月17日 21:15毎日新聞

 【カイロ秋山信一】トルコのクーデター失敗で、エルドアン政権の支持者らは4本指を立てるポーズで、軍の反乱勢力に抵抗する意思を表した。元々は3年前のエジプトの軍事クーデターに抗議して、エルドアン大統領が広めたポーズ。ヨルダン大学戦略研究所のムーサ・シュテイウィー所長は「クーデターに打ち勝ったとエジプト側に見せつける意味合いもあった」と分析する。

 エジプトで2013年7月にイスラム組織ムスリム同胞団出身のモルシ大統領(当時)が軍事クーデターで失脚したのに対して、同胞団を支持していたエルドアン氏は「選挙で民主的に選ばれたモルシ政権を支持する」と表明した。

 エルドアン氏は同胞団が座り込みのデモをしていたモスク(イスラム礼拝所)の名称がアラビア語で数字の4を意味する単語に似ていたことにちなんで、指を立てるポーズを考案。今回失敗したクーデターでは、政権支持デモの参加者が同じポーズをとったほか、エルドアン氏も16日の演説中に4本指を立てた。

 3年前のクーデターで実権を握ったエジプトのシシ政権は今回、トルコの反乱劇に関して公式な声明を出していない。

 エジプト外務省によると、国連安全保障理事会はクーデター未遂を非難する声明を用意していたが、「全ての当事者に民主的に選ばれた政府を尊重するよう求める」という文言について、非常任理事国のエジプトは「全ての当事者に民主主義と憲法、法治の原則を尊重するよう求める」と変更するよう要求した。

 ロイター通信によると、エジプト側は「国連は一国の政府が民主的に選ばれたかどうかを決める立場にない」と主張したという。シュテイウィー氏は「エジプトとしては一連の反乱劇にコメントしたくないのが本音だろう」と指摘した。

1571チバQ:2016/07/18(月) 22:53:01
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1607170006.html
【緊迫トルコ】エルドアン政権、判事ら2700人超を更迭・拘束 イスラム団体「ギュレン運動」と闘争、司法界に矛先 
07月17日 00:34産経新聞

【緊迫トルコ】エルドアン政権、判事ら2700人超を更迭・拘束 イスラム団体「ギュレン運動」と闘争、司法界に矛先 
(産経新聞)
 【カイロ=大内清】トルコ軍の一部がクーデターを企て政権転覆を図ったことは、隣国シリアの情勢をめぐる苦境や、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)によるテロなどの問題を抱えるトルコにさらなる難題を突きつけた。エルドアン大統領は今後、軍に残る不満分子の排除や、クーデター計画の背後にいるとみなすイスラム団体「ギュレン運動」との政治闘争など、国内問題に神経質にならざるを得ず、それによる混乱がISや、敵対する少数民族クルド人系武装組織の掃討などに影響する可能性もある。

 トルコは昨夏、それまでは直接の対立を避けてきたISとの全面対決にかじを切り、以降、同国内ではIS系によるとみられるテロが頻発するようになった。直近では6月下旬、最大都市イスタンブールの国際空港で、IS系とみられる男3人による自爆テロがあり、40人以上が死亡した。

 同時にトルコは、非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)と激しく敵対。PKK系によるテロも各地で相次いでいる。

 こうした「二正面作戦」に加え、シリア内戦にも深く関与してきた。シリア難民の主要な受け入れ国ともなっており、国内には内戦に深入りするエルドアン氏の外交姿勢に不満もある。

 現地報道によると、トルコ当局はすでにクーデターに関与した2800人以上を拘束。今後は決起した将兵や首謀者らの処罰などをめぐり混乱も予想される。

 政権側はクーデター計画について、エルドアン氏とは対立関係にあり、行政や司法界に根を張っているとされるギュレン運動の関与を指摘。16日には同運動に関係するとみられる判事ら2700人以上を更迭もしくは拘束した。

 今後は、政権による軍内部の粛清や同運動との闘争激化は不可避とみられる。ただ、北大西洋条約機構(NATO)の一員でもあるトルコの安定は、対IS軍事作戦を進める欧米などにとって大きな意味を持つだけに、政権が国内の政治問題にかかりきりとなればIS対策などの遅れにつながる懸念も拭えない。

1572チバQ:2016/07/18(月) 22:53:25
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1607160067.html
【緊迫トルコ】「2正面作戦」抱えるエルドアン政権に難題 軍の動向把握に傾注、IS・クルド対応に負担
07月16日 19:54産経新聞

 【カイロ=大内清】トルコ軍の一部がクーデターを企ててエルドアン政権の転覆を図ったことは、隣国シリア情勢をめぐる苦境や、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)によるテロなど、内外に問題を抱えるトルコにさらなる難題を突きつけた。エルドアン大統領は今後、不満分子のあぶり出しを進めるなどして軍の動向に神経をとがらせざるを得ず、それによる混乱がISや、敵対する少数民族クルド人系武装組織の掃討などに影響する可能性もある。

 トルコは昨年夏、それまでは直接の対立を避けてきたISとの全面対決にかじを切り、国内ではIS系によるとみられるテロが頻発するようになった。最近も6月下旬、最大都市イスタンブールの国際空港でIS系とみられる男3人による自爆テロがあり、40人以上が死亡した。

 同時にトルコは、非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)とも激しく敵対。PKK系による無差別テロや軍・警察への襲撃も各地で相次いでいる。

 こうした「2正面作戦」に加え、エルドアン政権はシリア反体制派を支援することでシリア内戦にも深く関与してきた。シリア難民の主要な受け入れ国ともなっており、国内には内戦に深入りしている政権の外交姿勢への不満もある。

 そんな中で今回、クーデターが企てられたことで、トルコが観光業など経済面でさらなる打撃を受けるのは必至だ。

 現地報道によると、トルコ当局はすでにクーデターに関与した1500人以上を拘束。今後は決起した将兵や首謀者らの処罰などをめぐり混乱も予想される。

 シリアと国境を接し、北大西洋条約機構(NATO)の一員でもあるトルコの安定は、対IS軍事作戦を進める欧米などにとって大きな意味を持つ。

 エルドアン政権側からは今回の計画について、対立するイスラム団体「ギュレン運動」の関与なども指摘されるが、政権が軍の掌握やギュレンとの対立などの政治問題にかかりきりとなれば、IS対策の遅れにつながる懸念も拭えない。

1573とはずがたり:2016/07/19(火) 19:15:48
東芝、自社開発最後のオーブンレンジ発表 今後は「美的集団」が生産販売
http://www.sankeibiz.jp/business/news/160615/bsb1606150500001-n1.htm
2016.6.15 06:38

 東芝は14日、自社開発としては最後となるオーブンレンジの新製品を発表した。1959年に国内初の電子レンジを開発、61年から販売してきたが、白物家電部門は今月末に中国家電大手の美的集団に売却される。美的は「東芝」のブランドを継承し、国内外で生産販売を続ける。

 8月上旬に発売の新製品「石窯ドーム ER-PD7000」(想定価格18万円)は最高温度を業界トップの350度に高め、奥行きも内容量30リットル以上の製品では業界最小の39.9センチを実現。パン、ピザ、蒸し物、煮物など450種類のメニューが表示される4.3インチのカラー液晶画面を操作し、簡単に調理ができる。

 調理家電を手がける東芝ホームテクノ(新潟県加茂市)の増山泰正社長は「新体制になっても消費者目線で良質な商品を作り、東芝ブランドに誇りを持ち続ける」と宣言した。廉価タイプの「ER-PD5000」(14万円)と「ER-PD3000」(10万円)も順次、販売を始める。

1574とはずがたり:2016/07/22(金) 07:39:41
モハマド・サイフラ・オジャキ元立命館大准教授の経歴・学歴と論文 デブナット・サジト・チャンドラ名義 : 知識連鎖  (旧・千日ブログ)
http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-8995.html

1575チバQ:2016/07/23(土) 13:41:24
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016072200756&g=int
「非常事態」で反対派一掃へ=クーデター未遂から1週間-トルコ
【エルサレム時事】トルコ軍の一部によるクーデター未遂が起きてから22日で1週間がたった。エルドアン政権は反政府勢力の大規模な粛清に乗り出し、異例の非常事態宣言も発令。「民主主義に反する措置ではない」と主張するが、政情不安を理由に国外脱出の動きも出るなど、混乱はしばらく収まりそうにない。
 軍当局が一部の勢力によるクーデターの試みを察知したのは15日午後4時(日本時間同10時)ごろだった。その数時間後、反乱勢力は最大都市イスタンブールのボスポラス海峡に架かる2本の大橋やアタチュルク国際空港を封鎖。首都アンカラの国会議事堂は爆撃され、民間人を巻き込んだ市街戦も発生した。エルドアン大統領が「クーデターを鎮圧した」と宣言したのは翌16日のことだった。
 トルコ政府は、エルドアン大統領の政敵で、米国に亡命中のイスラム教指導者ギュレン師が事件の首謀者とみている。同師が率いるギュレン運動を「根絶やしにする」(ユルドゥルム首相)との宣言通り、同運動が浸透しているとみられる軍や警察、地方自治体、教育機関の約6万人を拘束・処分した。
 事件を受け、トルコ政府は米国にギュレン師の身柄引き渡しを正式に要請。チャブシオール外相は22日、国営テレビTRTを通じて米国に対し「決断力があれば身柄引き渡し問題は短期間で終わる」と述べ、いら立ちを見せた。両国関係をめぐっては、トルコ政府寄りのイェニ・サファク紙の編集長が「米国がエルドアン大統領を暗殺しようとした」と書き立てるなど米国を絡めた陰謀論まで出回り、あつれきが生じつつある。








18日、トルコの首都アンカラの裁判所前で男性を地面に押さえ付ける警官(AFP=時事)

 トルコ国内での主犯格とされているのが、アキン・オズトゥルク元空軍司令官だ。しかし、地元の民放テレビによれば、事件後に拘束された元司令官は「私はクーデターを計画も指揮もしていない」と関与を否定している。
 トルコ全土がエルドアン大統領による独裁ムードに包まれる中、大統領は20日、3カ月間の非常事態を宣言。21日付で大統領を議長とする閣議が国会の手続きを経ずに、法律と同等の効力を持つ政令を発出できるようになった。反政府勢力弾圧のための「合法的手段」を手にした形で、大統領の権力強化に対する懸念はますます広がっている。(2016/07/22-20:24)

1576名無しさん:2016/07/23(土) 21:50:50
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160720/k10010602491000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_031
トルコの大量拘束 駐日大使が国際社会の批判に反論
7月20日 21時21分
トルコで15日に起きたクーデター未遂を巡り、日本に駐在するトルコのメリチ大使が、20日記者会見し、エルドアン政権が、軍や司法関係者などを大量に拘束して批判勢力を一掃する動きを強めていることについて、「証拠に基づきクーデターに関する捜査を広げているものだ」と述べて、国際社会の批判に反論しました。
トルコのビュレント・メリチ駐日大使は、20日、都内で記者会見を開き、15日にトルコで起きた軍の一部によるクーデター未遂についてトルコ政府の立場を説明しました。
この中でメリチ大使は、「自国民に発砲し、戦車を出動させて狙撃したもので、祖国を裏切った一部の軍人たちによるテロ行為だ」と述べ、軍の反乱勢力によるクーデターの企てを非難しました。
またここ数日間で、エルドアン政権が8600人以上を拘束するなど批判勢力を一掃する動きを強め、国際社会から批判が出ていることについては、「証拠に基づいてクーデターに関する捜査を広げているものだ」と述べ、法律にのっとって捜査していると反論しました。
さらに政権がクーデターの黒幕だとしているイスラム組織「ギュレン教団」について、教団と関係する企業などが、日本国内にもあるとしたうえで、企業などの活動を停止させるよう日本政府に対し、協力を求めたことを明らかにしました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160720/k10010602041000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_034
官房長官 トルコの法の支配や民主主義強化に期待
7月20日 13時30分
菅官房長官は午前の記者会見で、トルコ政府がクーデター未遂を巡って、8600人以上を拘束して捜査を進めていることについて、当面、トルコ政府の対応を見守る考えを示す一方で、法の支配や民主主義が強化されることに期待を示しました。
トルコ政府は、15日に起きたクーデター未遂に関わった疑いで軍の幹部や兵士、それに裁判官や検察官などの司法関係者ら8600人以上を拘束し、捜査を進めています。
これについて、菅官房長官は午前の記者会見で、「トルコ政府が今回の蜂起に関して多数の軍や警察、司法関係者の拘束や停職処分をしていることは承知しているが、トルコ政府が引き続き捜査中であり、まずそのことを見守っていきたい」と述べました。一方で、菅官房長官は「トルコが現在の困難を克服し、早期に事態が正常化され、トルコの法と公正に基づいた民主主義が強化されていくことを政府として期待したい」と述べ、法の支配や民主主義が強化されることに期待を示しました。
トルコ政府の対応に対しては、アメリカ政府などから強権的な手法を自制するよう求める意見が出ています。

1577チバQ:2016/07/24(日) 18:41:42
http://www.sankei.com/photo/daily/news/160723/dly1607230020-n1.html
反米看板、市民に不評 イラン首都、市が撤去開始
反応0
 イランの首都テヘランに6月末以降、米国や米社会を非難する看板が次々と掲げられた。詳しい理由は不明だが、1月の米欧の制裁解除に伴う米国文化流入への警戒や、来年予定される大統領選を見据えた穏健派政権の打倒を狙うキャンペーンとの見方も。市民からは不評で、当局は7月下旬までに撤去を始めた。

 看板は革命防衛隊出身の強硬派ガリバフ氏が市長を務めるテヘラン市当局が高速道路上の陸橋などに掲示。「米国人110人のうち1人は刑務所にいる」「米国は世界で最も人権を踏みにじっている」「米国は最も環境を破壊している国だ」などの文言が記されている。

 イスラム体制のイランは長く反米を国是としてきたが、昨年の米欧との核合意に伴い、市民レベルでは米国との対話を求める声が少なくない。イラン学生通信によると、学者や文化人からは「自国の問題を隠そうとしているだけだ」などと批判が相次いだ。(テヘラン共同)

1578チバQ:2016/07/26(火) 22:18:41
http://mainichi.jp/articles/20160726/k00/00e/030/146000c
トルコ
記者42人拘束へ…報道弾圧強化 クーデター未遂

毎日新聞2016年7月26日 10時53分(最終更新 7月26日 10時53分)
 トルコのエルドアン政権は25日、クーデター未遂に関連する捜査で記者42人の拘束令状を出し、うち14人を拘束した。アナトリア通信が報じた。政権は反乱の黒幕を在米のイスラム指導者ギュレン師と一方的に断定しており、記者らが師の関係者と判断された可能性がある。

 当局は既に師関連のテレビやラジオ局の免許を剥奪している。記者個人の拘束に踏み出したことで、メディア弾圧がさらに強まりそうだ。

 これまでに軍人や警察官ら1万3000人以上を拘束、5万人以上の公務員らを解雇するなど政権は大規模な粛清を進めている。(共同)

1579チバQ:2016/07/27(水) 18:29:22
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016072700686&g=int

来年5月に大統領選=2期目に挑むロウハニ氏-イラン













イランのロウハニ大統領=1月25日、ローマ(EPA=時事)

 【エルサレム時事】AFP通信によると、イランの護憲評議会は27日、大統領選の投票を来年5月19日に実施すると発表した。2013年の選挙で当選した保守穏健派のロウハニ大統領は、2期目に挑むとみられる。
 米欧との核合意を取り付けたロウハニ政権下では経済の立て直しが進まず、保守強硬派から同大統領への風当たりが強まっている。もしロウハニ大統領が負ければ、1979年のイラン・イスラム革命以来、2期目を目指す現職大統領が再選されない初めてのケースとなる。
 イランでは最高指導者ハメネイ師が国の実権を握っている。ハメネイ師の影響下にある護憲評議会が候補者の適格審査を行い、適格と判断された者のみが大統領選挙に出馬することを許される。(2016/07/27-16:51)

1580チバQ:2016/07/27(水) 19:52:41
http://www.afpbb.com/articles/-/3094974
内戦のシリアに涙目のピカチュウ、ポケモン合成画像で窮状を訴え

2016年07月23日 11:16 発信地:ベイルート/レバノン
【7月23日 AFP】がれきが散乱するシリアの路上で悲しそうな目をして座っているねずみポケモンの「ピカチュウ(Pikachu)」。銃を持ったイスラム過激派と並ぶ、かえんポケモン「リザ―ドン(Charizard)」

 これらの印象深い合成画像を作ったのはシリア人アーティストのハリド・アキル(Khaled Akil)さんだ。アキルさんら数人の活動家やアーティストは、スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(Pokemon Go)」の世界的な人気を利用して、内戦で傷ついたシリアの窮状に関心を集めようとしている。

 アキルさんのウェブサイトに投稿された合成画像は、6年目に入り28万人以上の死者を出したシリア内戦の報道写真にポケモンたちをはめ込んだものだ。

 建物から外装が剥がれ黒こげの車から煙が立ち上る、爆撃直後のように見える写真もある。あちこちにがれきが散らばる通りを歩く子どもの写真には、耳を垂らして座るピカチュウが合成され、荒廃した道を自転車で走る少年の写真にはあわはきポケモン「シャワーズ(Vaporeon)」が合成されている。

 アキルさんはAFPに対し、「シリアのニュースとポケモンGOのニュースがごちゃ混ぜに報じられているのを見て、このアイデアを思いついたんです」と話した。「私が暮らすシリア北部アレッポ(Aleppo)の破壊された様子を捉えた写真を探し、シリアでポケモンGOを遊んだらどんなふうになるだろうか、内戦はポケモンたちにどう影響するだろうかと想像をめぐらせました」

 アキルさんは「このささやかなプロジェクトの目標は、シリアで起きていることに光を当てることです」「内戦は5年たっても終わらず、残念ながらシリア人の死はありふれた、日常的なニュースになってしまいました」と語った。(c)AFP/Rana Moussaoui

1581チバQ:2016/07/27(水) 19:58:29
http://www.afpbb.com/articles/-/3095123
トルコ与党と世俗派野党が「結束」集会、未遂クーデターを非難

2016年07月25日 14:28 発信地:イスタンブール/トルコ

【7月25日 AFP】トルコ最大の都市イスタンブール(Istanbul)で24日、軍の一部勢力によるクーデター未遂を非難する超党派の集会が事件後初めて開かれ、数千人がタクシム(Taksim)広場を埋め尽くした。

 集会は中道左派の世俗主義政党・共和人民党(CHP)の呼び掛けで行われたもの。レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領を支えるイスラム保守系の与党・公正発展党(AKP)と、対立する世俗派の野党陣営が、国の結束を示すため一時的に団結した。

 タクシム広場は参加者が手にしたトルコ国旗で真っ赤に染まったが、CHP支持者の中にはトルコ共和国建国の父、ムスタファ・ケマル・アタチュルク(Mustafa Kemal Ataturk)初代大統領の肖像を掲げる人の姿も多くみられた。

 CHPのケマル・クルチダオール(Kemal Kilicdaroglu)党首は集まった人々に向けて「民主主義が勝利した」と宣言した一方、今後は「国が怒りと復讐によって統治されてはならない」「容疑者は法的に裁かれるべきだ」と強調し、拘束された人々が拷問や虐待の対象となる可能性に警鐘を鳴らした。

 一方、国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は、複数の弁護士や医師、トルコの拘禁施設の担当者1人から得た証言として、エルドアン政権がクーデター未遂関連で拘束した者に虐待や拷問を行っていると批判している。(c)AFP

1582チバQ:2016/07/28(木) 17:14:55
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016072800671&g=int

クーデター未遂で軍人事一新=最高評議会を開催-トルコ







 【エルサレム時事】トルコで28日、軍幹部らの人事を決定する最高軍事評議会が開催される。15日のクーデター未遂を受けて人事の一新が図られるとともに、事件の詳細について協議される見通しだ。
 最高軍事評議会は例年、8月上旬に3日間開催されるが、異例の前倒しとなり、日程も1日に短縮された。開催場所も軍参謀本部から首相府に変更された。
 評議会はユルドゥルム首相が主宰し、ウシュク国防相や司令官らが参加。首相はこの日の決定事項について、エルドアン大統領の承認を得た上で国民と共有すると述べている。(2016/07/28-16:38)

1583名無しさん:2016/07/31(日) 12:46:20
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016072900841&g=pol
領事館員、日本に逃亡=外務省職員88人処分-トルコ

 【エルサレム時事】トルコのメディアによると、チャブシオール外相は28日、クーデター未遂の捜査から逃れるため、ロシア中部タタルスタン共和国にあるトルコ総領事館の職員1人が日本に逃亡したことを明らかにした。
 15〜16日に起きたクーデター未遂をめぐっては、トルコ政府は在米イスラム教指導者ギュレン師が首謀者とみており、同師が率いる「ギュレン運動」の支持者の拘束を進めている。
 トルコ外務省は28日までに、大使を含む職員88人を処分。外相は「この組織と関係のある職員は300人以上。個々の事案を調べるため、省内に特別委員会を設置した」と述べた。 (2016/07/29-18:05)

1584チバQ:2016/08/01(月) 22:27:37
http://www.sankei.com/world/news/160731/wor1607310020-n1.html
2016.7.31 19:49
【緊迫トルコ】
エルドアン大統領、改憲に意欲 情報機関や軍参謀長を直轄下に 言論の自由侵害の懸念に「余計なお世話」
【カイロ=大内清】トルコのエルドアン大統領は7月30日、同国のテレビのインタビューで、情報機関と軍参謀総長を大統領府の直轄下に置くことなどを含む憲法改正を目指す考えを示した。軍の一部によるクーデター計画を鎮圧した勢いに乗り、自身の権力基盤を大幅に強化して政権のさらなる長期化を狙っているものとみられる。

 エルドアン氏はまた、軍改革の一環として、現行の軍教育機関を閉鎖し、新たに軍大学校を設立すると述べた。政権側がクーデター計画の黒幕だと主張する在米イスラム指導者、フェトフッラー・ギュレン師の支持者らを一掃し、軍の“純化”を進める目的がある。

 エルドアン政権は7月15日に軍の一部が蜂起したクーデターを鎮圧後、政府転覆計画に関与したなどとして軍や政府、司法、教育機関の職員ら数万人を処分したほか、1万8千人超の身柄を拘束。政府に批判的なジャーナリストや、ギュレン師派に近いとされるビジネスマンらの摘発にも乗り出した。

 欧米各国からは、「言論の自由」などが侵害される恐れがあるとの声が高まっているが、エルドアン氏は29日の演説で、「(欧米の懸念は)余計なお世話だ」と一蹴し、今後も「エルドアン体制」の構築に邁進(まいしん)する構えを見せた。

 一方でエルドアン氏は29日、クーデター未遂以前に大統領を侮辱したとして訴追された者らへの訴えを取り下げるとも発表し、“寛大さ”も演出している。

1585チバQ:2016/08/01(月) 23:50:52
http://www.afpbb.com/articles/-/3095824
イエメン暫定政府、国連和平案を受け入れ 武装勢力の対応に注目
2016年07月31日 16:11 発信地:クウェート市/クウェート
【7月31日 AFP】(訂正)国連(UN)の仲介によってクウェートで行われているイエメンのイスラム教シーア派(Shiite)系の反政府武装勢力「フーシ派(Huthis)」とアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)暫定大統領派との和平交渉をめぐり、暫定政府側は31日、1年以上に及ぶ武力紛争の終結に向けて国連が提示した和平案を受け入れると表明した。一方の武装勢力側は今のところ何もコメントしていない。

 サウジアラビアから支援されているイエメン暫定政府は、サウジアラビアの首都リヤド(Riyadh)でハディ暫定大統領が議長を務めて高官レベルの会議を行った後、和平案の受け入れを発表した。

 イエメンの国営サバ(Saba)通信の報道によると、会議後に発表された声明は「この会議で、武力紛争の終結と、首都サヌア(Sanaa)、タイズ(Taez)、フダイダ(Al-Hudaydah)からの(武装勢力の)撤退を呼び掛ける国連の和平案を承認した」と述べている。

 暫定政府の代表団を率いるイエメンのアブドルマリク・ミフラーフィ(Abdulmalek al-Mikhlafi)外相は、国連のイエメン担当特使に書簡を送り、暫定政府が「クウェート合意」を支持することを知らせたと述べた。

 ただし暫定政府側は、イラン政府の支援を受けているフーシ派およびアリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)前大統領を支持する勢力が、8月7日までに和平案に署名することを前提条件としている。

 今のところ、武装勢力側はこの和平案に対する公式声明を発表していない。暫定政府の和平案受け入れ表明に先立ちフーシ派のモハメド・アブドスラム(Mohammed Abdulsalam)報道官は、同派としては包括的かつ全面的な解決を望むとして、「中途半端な解決」は拒否するとツイッター(Twitter)に投稿していた。(c)AFP

1586チバQ:2016/08/01(月) 23:54:24
http://www.afpbb.com/articles/-/3095706
トルコの荒れ地に「反逆者の墓地」、クーデター首謀者を埋葬
2016年07月29日 18:01 発信地:イスタンブール/トルコ
【7月29日 AFP】トルコ・イスタンブール(Istanbul)郊外の石だらけの荒れ地に、「反逆者の墓地」と記された看板が無造作に立てられている。レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領の失脚を狙ったクーデター未遂に関与し死亡した軍人を葬るため、イスタンブール市当局が用意した土地だ。

 今月15日に起きた軍の一部勢力によるクーデター未遂では民間人を含む270人が死亡。トルコ当局によれば、首謀した軍人24人が戦闘の中で殺害された。ただ、これまでにこの墓地に埋葬されたのは、家族に引き取りを拒まれた大尉1人の遺体だけだ。墓標はない。

 すぐそばでは野良犬や野良猫を収容する施設が建設中で、死者への尊厳は感じられない。一般市民は墓地への立ち入りを禁じられており、報道陣が映像や写真を撮影する際には警備員の立ち合いが必要だ。

 イスタンブールのカディル・トプバシュ(Kadir Topbas)市長は、「反逆者の墓地」の建設は市議会で提案されたものだと地元メディアに説明。「国を裏切った者は、墓の中ですら安らかに眠ることは許されない」と述べた。

 トルコ宗教局(ディヤネト、Diyanet)は、クーデターに関与した軍人のための葬儀や礼拝は一切行わないと表明している。葬儀の祈りはイスラム教徒の兄弟が死者の贖罪のために行うもので、クーデターに関与した人々は「贖罪にも祈りにも値しない」という。(c)AFP/Fulya OZERKAN

1587チバQ:2016/08/01(月) 23:56:29
http://www.cnn.co.jp/world/35086634.html
シリアのヌスラ戦線、アルカイダからの分離を表明
2016.07.29 Fri posted at 10:35 JST
(CNN) シリアのイスラム過激派「ヌスラ戦線」は28日に発表した声明で、国際テロ組織アルカイダと関係を絶ち、組織名を「ファテフ・シャム戦線」に変更すると宣言した。
同組織のアブ・ムハンマド・ゴラニ指導者はビデオ声明の中で、新組織では「外部組織との系列関係を一切持たない」と述べている。ゴラニ指導者がビデオに登場するのは初めて。
これに先立ち米国のケリー国務長官は、米ロが対ヌスラ戦線で協力することに合意したと発表していた。
アルカイダのザワヒリ指導者も声明を発表してヌスラ戦線の離脱に支持を表明、イスラム過激派同士の対立を終結させるよう呼びかけた。
ゴラニ指導者はアルカイダからの離脱について、思想の分断によるものではないと強調。米ロ率いる国際社会は「ヌスラ戦線を狙うと見せかけてイスラム教徒を爆撃し、追いやっている」と主張し、その口実とさせないことが目的だとした。

ヌスラ戦線はシリア内戦初期の2011年ごろに台頭。有力な反政府勢力としてシリア北西部の一帯を支配している。
米国務省は12年、ヌスラ戦線をイラクのアルカイダの別名と位置付けた。名称を変えても実態に変わりはなく、テロ組織としての位置付けは変わらないとしている。
クラッパー米国家情報長官は28日の講演でヌスラ戦線の名称変更について、「穏健なイメージを与えて他の反体制派にアピールするためのPR戦略」と分析。同組織はロシアの標的とされることを恐れているとも指摘した。

1588チバQ:2016/08/01(月) 23:56:57
http://www.cnn.co.jp/world/35086583.html
シリア政府軍、アレッポ包囲で補給路遮断 住民襲う食料難
2016.07.28 Thu posted at 16:29 JS
(CNN) シリアのアサド政権軍が反政府派掃討を進める同国北部アレッポ市の戦況に関連し同市居住の報道写真家は28日までに、政府軍は市東部の反政府拠点に対する圧力を強めており、住民が確保出来る食料や水は払底しつつあるとの窮状を明らかにした。
報道写真家のカラミ・アル・マスリ氏がCNNに証言したもので、住民の空腹感は募る一方となっていると説明。多くの市場が閉鎖し、食料調達のために長い行列が出来ており、家族1世帯が得られるパンは2日ごとの6個のみだという。
シリア軍は27日、部隊と支持勢力が同市を包囲しているとし、反政府派拠点に通じる全ての補給路と回廊の切断を発表していた。国営シリア・アラブ通信(SANA)は、軍は反政府派に対し保持する全ての武器引き渡しや、市内から立ち去るかもしくはとどまるよう求めたと伝えた。
住民は市内から退去を促す政府の文書を受け取ったとの情報もある。ただ、マスリ氏は住民が退避を望んでもかなわない状況にあると指摘。市の東側地区は軍が完全封鎖し、全ての道路が切断される包囲下にあると述べた。
また、住民は政権軍が同市に進攻した場合、殺害される不安も抱いている。アレッポ市内での市街戦は難しいことから軍の市内への進攻はない事態も有り得るが、住民を飢餓状態に直面させて投降を待つ選択肢を取る可能性があるとも述べた。
在英の反体制派「シリア人権監視団」によると、シリア軍のヘリコプターは26日、アレッポの一部地区に殺傷力の高い「たる爆弾」を投下し、少なくとも住民5人を殺害した。国連はアレッポ市の現状を踏まえ人道危機が発生しかねないことへの深刻な憂慮を表明した。

1589とはずがたり:2016/08/02(火) 00:37:36
ロシア軍のヘリ、撃墜され5人死亡 シリア北部
http://www.asahi.com/articles/ASJ817345J81UHBI02Q.html?iref=com_latestnews_04
駒木明義2016年8月1日22時35分

 内戦が続くシリア北部で1日、ロシア軍のMi8輸送ヘリコプターが地上からの攻撃で撃墜され、ロシア軍兵士と乗員計5人が死亡した。ロシア大統領府が明らかにした。

 ロシア国防省は撃墜されたヘリについて、ロシア軍による反体制派への空爆が続く北部アレッポに人道支援物資を輸送後、ロシア軍基地に帰還する途中だったと説明している。(駒木明義)

1590とはずがたり:2016/08/03(水) 14:28:02
ダッカ人質テロ 捜査対象の立命館大元准教授、電話で「成功をねたんだ友人の陰謀だ」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160730-00000545-san-asia
産経新聞 7月30日(土)20時13分配信

 【コロイバリ(バングラデシュ東部)=岩田智雄】バングラデシュのイスラム過激組織に関与した疑いで現地警察が公開捜査している立命館大元准教授デブナット・サジト・チャンドラ(イスラム名=ムハンマド・サイフラ・オザキ)容疑者(33)の両親が30日、バングラデシュ東部コロイバリ村の実家で取材に応じた。

 父親のジョナサンさん(60)によると、今年1月4日、自宅を訪れた警察に事情を聴かれた。翌日、元准教授の日本の携帯電話に電話すると、元准教授は「私の成功をねたんだ友人の陰謀だ」と話し、日本の警察に事情を聴かれたことなどに言及。ジョナサンさんが問い詰めると、元准教授は怒って電話を切り、その後、電話はつながらないままだという。

 元准教授は2008年に帰国した際、ひげを生やした顔をマスクで隠し、お祈りなどの行動からヒンズー教からイスラム教に改宗したことがわかったという。母親のオニマ・ラニ・デビさん(55)は「息子を信じている」と涙ながらに訴えた。

 元准教授が関与したとみられるイスラム過激組織名は明らかではないが、地元警察幹部は、元准教授は行方不明になった後、トルコに渡り、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)に加わった可能性もあるとしている。

1591チバQ:2016/08/03(水) 23:32:40
http://mainichi.jp/articles/20160804/k00/00m/030/064000c
イラン
「経済再生」道半ば…ロウハニ大統領、就任3年

毎日新聞2016年8月3日 20時50分(最終更新 8月3日 22時56分

 【テヘラン田中龍士】イランの保守穏健派ロウハニ大統領が3日、就任3年を迎えた。来年5月19日実施の大統領選で2期目に挑むとみられるが、公約の「経済再生」は道半ば。保守強硬派との攻防は激しさを増すとみられ、核合意の効果を示せるかが再選の鍵となりそうだ。

 「石油輸出も投資も増えた」。ロウハニ師は2日、就任3年に際して国営放送に出演し、核合意の成果を強調した。「米国が合意を完全に履行すれば地域問題などでも交渉可能だ」とも述べた。

 同師は2013年8月に就任後、「対話外交」を実践。昨年7月に核問題で欧米などと最終合意し、制裁は今年1月に解除された。景気回復の期待を追い風に今春の国会議員選で支持勢力の改革、穏健両派が躍進し、事実上2期目の信任を得たと見られていた。

 だが、核問題とは別の米金融制裁の影響で、経済効果は今のところ限定的だ。世論調査団体「IranPoll.com」(本部カナダ)の6月の調査では、経済情勢を約6割が「悪い」と評価。「核合意への支持」は昨年8月の76%から約13ポイント減った。

 政権に逆風が吹くなか、欧米との協調に消極的な強硬派は「核開発を大幅に抑制した割に効果が乏しい」と批判を強める。大統領選に向けて巻き返しを図るとみられ、対外強硬路線への揺り戻しが懸念されている。

 国際社会との摩擦を招いたアフマディネジャド前大統領にも復帰説が出る。地元記者によれば、政権当時の閣僚らが1年間会合を重ね、今春の国会議員選対策を協議。改選290議席のうち11議席を獲得するなど影響力保持に努めている。

 「IranPoll.com」によると、大統領選を仮定した投票先はロウハニ師45%、アフマディネジャド氏37%。昨年5月時点の53%、27%から差は縮まっている。

 アフマディネジャド氏は7月下旬、「復帰を望む声は多い。私はどこへでも行く」と出馬を示唆した。ただ、強硬派内も一枚岩ではなく別候補の擁立も模索されている。

 アザド大のファヤズ・ザヘド教授(改革派)は「アフマディネジャド氏は政権当時の補助金政策により、収入源が限られた農村地方で人気がある。強硬派内で国民受けする人物がいない中、支援者は『次期大統領選で負ければ強硬派の復権はない。彼こそが救世主』だと宣伝する。だが、核合意で多くの希望をもたらしたロウハニ師に勝てる者はいない」と話している。

■ロウハニ政権の歩み

2013年6月 保守穏健派ロウハニ師が大統領選当選

     8月 ロウハニ大統領就任

     9月 ロウハニ師がオバマ米大統領と電話協議

     11月 イランと欧米など6カ国が核協議で暫定合意

2014年6月 イラン、米両政府当局者がイラク情勢を協議

2015年4月 6カ国との核協議で枠組み合意

     7月 6カ国との核協議で最終合意

2016年1月 サウジアラビアと断交

        経済制裁解除

   2〜4月 国会議員選で政権支持の改革、穏健両派が躍進

1592チバQ:2016/08/03(水) 23:33:17
http://mainichi.jp/articles/20160803/k00/00e/030/243000c
エジプト
若者に無神論 「アラブの春」後、自由求め

毎日新聞2016年8月3日 12時34分(最終更新 8月3日 15時26分)
 【アレクサンドリア(エジプト北部)で秋山信一】イスラム教やキリスト教など一神教が支配的なエジプトで、無神論を唱える若者が出てきている。民主化要求運動「アラブの春」による2011年の革命後、自由を求める機運が高まったことが背景にある。社会の逆風は強いが、「絶対的存在」の揺らぎは、保守的な中東で宗教観が多様化していく兆候だとの指摘もある。

<まんがで解説>アラブの春から5年
 北部アレクサンドリアの大学生、カリーム・バンナーさん(23)は、イスラム組織ムスリム同胞団の支持者だった。だが、12年6月に就任した同胞団出身のモルシ大統領(当時)が独善的な政権運営に走ったのを見て、「宗教が集票や権力独占の道具に使われた」と感じた。宗教自体に疑問を抱き、交流サイト「フェイスブック」で無神論者だと明かした。

 14年11月、自宅前で突然、2人の男に殴られた。男たちが「こいつは無神論者だ」と叫ぶと、近隣住民も暴行に加わった。警察署に被害を届けると、そこには加害者の男たちがおり、フェイスブックの書き込みを根拠に神を冒とくした容疑で告発された。後に起訴され、現在も公判中だ。

 「大学も停学になり、家も借りられない。無神論者だと明かしたことは後悔している」。バンナーさんは取材中に涙を浮かべた。「でも、自分の考えは間違っていない。悪いのは自由を尊重しないエジプト社会だ」

 米中央情報局(CIA)によると、エジプト国民の9割はイスラム教徒、1割をキリスト教徒が占める。宗教は国民のIDカードにも記載されている。だが14年にイスラム教スンニ派の最高権威機関アズハルが大学生6000人を対象にした調査で、12.3%が無神論者だと判明した。

 国立アインシャムス大学のサミア・へドル教授(社会学)は「革命で国民は自由の意味を知った。インターネットの普及と相まって宗教観や思想の幅が広がった」と指摘する。

 ただ、エジプト社会に宗教は深く根付いており、無神論者は迫害される傾向にある。それはイスラム教社会に限らない。

 アレクサンドリアの公務員の男性、ミナさん(30)も迫害を経験した一人。キリスト教の一派コプト教徒として幼い頃から教会の催事を手伝ってきたが、今は無神論者だ。

 きっかけは13年10月に教会が無神論者に回心を促すため開いた集会だった。当時はミナさんも説得役として参加。「神が存在する証拠はどこにあるのだ」との無神論者の主張に対し、教会の指導者は「あなた自身が神による創造の証明だ」と応じた。ミナさんは無神論者の言い分に合理性を感じた。自分でも「証拠」を探してみたが、見つからなかった。

 その後、無神論について語るようになったミナさんを周囲は煙たがった。教会近くでカフェを経営していたが、教会指導者が信者にカフェに行かないよう忠告。客足は途絶え、閉店に追い込まれた。ミナさんは「宗教から離れれば、地域社会でも孤立する」と嘆く。

1593とはずがたり:2016/08/04(木) 23:33:50
クーデター“自作自演”説も ギュレン派粛清を加速するエルドアン大統領
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160721-00000002-wordleaf-m_est
THE PAGE 7月21日(木)12時40分配信

 トルコで現地時間15日の夜に突如発生したクーデター。翌日にはクーデター部隊の兵士らも次々と投降し、エルドアン政権はクーデターの失敗を早々に発表した。それから数日の間に、トルコではクーデターの背後にいるとされる「ギュレン派」に対する粛清が猛スピードで進められている。宗教指導者ギュレン氏の引き渡しをめぐって、アメリカとの関係悪化も懸念されるなか、トルコは国家として大きな転換期を迎えたようだ。

兵士急襲の20分前に大統領はホテル離れる
 クーデターがどのように進められたのか。複数のメディアによる報道や、政権関係者の話から、詳細が少しずつ明らかになってきた。

クーデター“自作自演”説も ギュレン派粛清を加速するエルドアン大統領

 現地時間の7月15日午後10時過ぎ、首都アンカラの北西部にあるアキンチ空軍基地から複数のF16戦闘機が離陸した(最大で6機とされる)。アキンチ空軍基地は反乱部隊の戦略拠点として使われていたとトルコメディアは報じており、前空軍司令官のアキン・オズトゥルク氏はクーデターの首謀者として後に身柄を拘束されるが、本人は現在もクーデターへの関与を否定している。

 トルコ人軍事ジャーナリストのアルダ・メヴルトグル氏がまとめた情報によると、アキンチ空軍基地から離陸したF16戦闘機は、近隣の陸軍基地から離陸したヘリコプターの支援を受け、アンカラ市内で低空飛行を繰り返した。アンカラ郊外にあるトルコ警察特殊部隊本部ではF16による爆撃で少なくとも47人の警察官が死亡した。また、アンカラ周辺にある複数の警察関係の建物や情報機関の本部ビルは、ヘリコプターによる機銃掃射のターゲットとなった。ヘリコプターからの機銃掃射は民間人に対しても行われた。

 同じ頃、トルコ南部にあるインジルリク空軍基地から複数の給油機が飛び立ったという報道もあった。これらの給油機はクーデター部隊を支援するために離陸したと思われるが、メヴルトグル氏によると、クーデターで使われた戦闘機が実際に空中給油を行ったのかは不明だ。後述するが、シリア国境にも近いインジルリク空軍基地は、米軍とトルコ軍が共同利用している空港で、最近ではイスラム国に対する空爆の前線基地となっている。

 エルドアン大統領は休暇でトルコ南西部のリゾート地マルマリスを訪れていたが、CNNトルコの報道によると、大統領が宿泊するホテルを約25人の兵士を乗せた複数のヘリコプターが急襲。ヘリからロープでホテルに降りた兵士は発砲を繰り返しながら、エルドアン大統領を探したものの、ヘリが到着する約20分前に大統領や側近はホテルを離れていたのだという。

 エルドアン大統領は専用機でマルマリスを離れ、イスタンブールに向かったが、飛行中に2機のF16戦闘機にロックオンされていたという。トルコ政府高官がロイター通信や英ガーディアン紙に語ったところによると、大統領専用機がロックオンされて間もなく、専用機と戦闘機のパイロット同士で無線の交信が行われた。専用機のパイロットは「これはトルコ航空の民間旅客機だ」と主張。大統領専用機に対してミサイルが発射されることはなく、エルドアン大統領を乗せた専用機はそのままイスタンブールに向かったのだという。

 エルドアン大統領が絶妙なタイミングでリゾート地から避難したことや、クーデター未遂によって国内の「ギュレン派」に対する弾圧を行う大義名分が生まれたことなどで、クーデター未遂の恩恵を受けたのは他ならぬエルドアン自身だったという指摘もある。また、今回のクーデター未遂そのものがエルドアンの権力基盤を強固にするための「自作自演」だったという陰謀論も、トルコの国内外で囁かれているが、真相は不明だ。自作自演ではないものの、クーデター計画を事前に知りながら、あえてクーデターを起こさせたのだという見方もある。

1594とはずがたり:2016/08/04(木) 23:34:01
エルドアンとギュレンの蜜月は汚職疑惑で終了
 トルコで15年にわたってジャーナリストとして働き、現在は米ニュージャージー州で暮らすジェームズ・キュネイト・セングルさんに、前回の記事に続き話を聞いた。セングルさんは「トルコ共和国建国の父」として知られるアタチュルクや彼の後継者が、徹底して行ってきた世俗主義に対する賛否こそがトルコ社会を理解するための大きなポイントと語る。世俗主義とは政治や公の場などから宗教的要素を排除する原則だが、その宗教の政治利用が近年のトルコで非常に目立つ存在になっていたと語る。

 トルコで政治ニュースを担当していたセングルさんは、エルドアン支持者にも、ギュレン支持者にも、そしてトルコのアイデンティティでもある世俗主義を守ろうとするケマリスト(アタチュルクのミドルネームのケマルが由来となっている)にもそれぞれ問題があると指摘し、トルコ社会が一枚岩になれない現状を嘆く。

「トルコ共和国を建国したアタチュルクは志半ばでこの世を去り、国家作りにおける自身の理想を完全に達成することはなかった。トルコ人もアタチュルクの遺志を継ぐことに成功したとは言えず、今の状況を見ていると、トルコが共和国建国以前の状態に逆戻りするのではないかとさえ思えてしまう」

 エルドアン大統領は1999年にイスラム原理主義を扇動した罪で有罪判決を受け、被選挙権を剥奪されたが、被選挙権を失った状態で2001年にイスラム色の強い公正発展党(AKP)を結成し、党首に就任した。AKPは2002年の総選挙で地滑り的な勝利をおさめ、単独与党に躍り出た。それから間もなくして、被選挙権を回復したエルドアンは首相に就任するが、皮肉にもAKPの大勝利の要因となったのがギュレン派であった。セングルさんが当時の国内事情について語る。

「AKPの躍進を支えたのは間違いなく、ギュレンに率いられたヒズメット運動の支持者たちだ。ギュレンはトルコの国内外で学校や病院を建設し、教育の重要性を訴える市民活動家のイメージが定着しているが、同時にトルコだけではなく他国にもイスラム教を広めていくことに努める宗教指導者の顔も持つ。当初はギュレンもエルドアンも一蓮托生の関係だった。トルコでは2007年にもクーデター未遂が発生し、ケマリストの軍人が逮捕された。

クーデター未遂後、エルドアンはケマリストが大勢を占めていた軍のエリート層に、ギュレン派を多く置くようになった。これによって、軍内部でギュレン派の兵士や将校の力が増大したが、2010年に軍内部のテストでトップスコアを出した約3200人の兵士が不正行為を疑われ、そのほとんどがギュレン派だった。組織ぐるみで不正行為を行い、軍や警察、司法などの世界に次々とギュレン派が送り込まれているという批判も出たが、その頃はまだギュレンとエルドアンの関係は良好であった」

 エルドアン大統領とギュレン氏の蜜月関係は2013年に終焉を迎える。エルドアン政権の複数の閣僚やエルドアン自身が汚職に手を染めていた疑惑が浮上し、これをきっかけにしてギュレン氏はエルドアンと距離を取り始めた。

「トルコ国内でも大きな影響力を持ち、軍や政財界のトップにも支持者が少なくないギュレンはエルドアンとの関係が良好だった時代にもトルコに戻らず、アメリカからトルコ社会をコントロールする道を選んだのだ。興味深いのは、ギュレンが他のイスラム圏の国に移住するのではなく、アメリカに移り住んだことだ。アメリカにとっても、影響力のあるギュレンを抱え込むことに外交上のメリットを見出したのだ。

ここからは私の推測になるが、エルドアンはやっかいな存在になっていたギュレン派を一斉に排除する最大のチャンスとして、クーデターを利用したのだと思う。自作自演説はさすがに疑わしいが、クーデターの可能性を知りながら、それを止めなかったという説には一理あると思う。エリート層からギュレン派を追い出し、トルコの国家基盤そのものを変えるチャンスを手にしたエルドアンは、これまで以上に危険な存在になったが、クーデターで多くの死傷者が出たためにギュレン派の排除を支持するトルコ人が増えたのも事実だ」

1595とはずがたり:2016/08/04(木) 23:34:16
>>1593-1595
解雇・停職処分を受けた公務員らはすでに5万人以上
 セングルさんの懸念が的中するかのように、トルコではエルドアン政権による「粛清」が日増しにエスカレートしている。ユルドゥルム首相は16日、クーデターに関与した軍関係者らの処分について言及した際、90年代末に廃止された死刑制度の復活を示唆。加えて、現時点で約6万人が解雇や停職、さらには拘束される事態に発展している。BBCによると、トルコ軍では指揮官クラスの118人を含む7500人が拘束され、警察関係者も8000人が配置転換の対象となった(そのうちの1000人は逮捕されている)。

 また、1481人の判事を含む約3000人の法曹関係者に停職処分が下され、学術関係者に対しては海外への渡航が全面的に禁止された。軍や警察以上に粛清の対象となったのが教育界で、1万5000人以上の教育省の官僚が1週間足らずの間に解雇され、私立学校の教師2万1000人も教員免許を取り消された。1500人を超える大学の学部長が、現在辞職を迫られている。

 トルコ政府は19日にイスラム教指導者のギュレン氏の身柄引き渡しをアメリカに正式に要請したことを明らかにしたが、アメリカ政府がトルコの要請に応じるかは微妙で、アメリカとトルコとの間で新たな火種が生まれることを懸念する声もある。先述したインジルリク空軍基地は、米空軍も使用しているが、クーデター発生時にはクーデター部隊を支援するために給油機が離陸したと報じられ、基地への外部からの電力が遮断される一幕もあった。英ガーディアン紙は17日、米空軍が50発の核爆弾をインジルリク空軍基地内に保管しており、今回のクーデター未遂でアメリカはインジルリク空軍基地におけるセキュリティの見直しを迫られるだろうと伝えている。トルコと欧米の外交関係も、今回のクーデター未遂によって大きな転換期を迎えたようだ。

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■仲野博文(なかのひろふみ) ジャーナリスト。1975年生まれ。アメリカの大学院でジャーナリズムを学んでいた2001年に同時多発テロを経験し、卒業後そのまま現地で報道の仕事に就く。10年近い海外滞在経験を活かして、欧米を中心とする海外ニュースの取材や解説を行う。ウェブサイト(http://hirofuminakano.com/

1596チバQ:2016/08/05(金) 12:35:35
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20160805-00000009-ann-int
クーデター未遂事件の首謀者・ギュレン師に逮捕状
テレビ朝日系(ANN) 8月5日(金)2時48分配信
 トルコの裁判所は4日、政府が先月のクーデター未遂事件の首謀者と主張するイスラム教指導者・ギュレン師の逮捕状を出しました。

 トルコのメディアによりますと、イスタンブールの裁判所は4日、国家の転覆やエルドアン大統領の暗殺を謀った罪などでイスラム教指導者・ギュレン師の逮捕状を出しました。トルコ政府は、クーデターに関与したとしてギュレン師と関係があるとみられる軍関係者や司法関係者、教職員などを大量に拘束したり、追放するなどして、不満分子の一掃を進めています。トルコ政府はギュレン師の亡命先であるアメリカに身柄の引き渡しを求めていますが、欧米諸国は強権支配を進めるエルドアン政権に懸念を強めていて、両者の亀裂はさらに深まりそうです。
最終更新:8月5日(金)2時48分テレ朝 news

1597とはずがたり:2016/08/05(金) 16:44:04
亡命先にイスラム教徒の宿敵のアメリカを選んじゃえる凄さがギュレン氏の(公的な場面からのイスラムの徹底的な排除の世俗主義とは異なる)開明的・親西欧的なイスラム教の立ち位置の可能性を示していると思うんだけど。。

トルコ、クーデター起こした勢力の意外な正体
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20160721-OYT8T50102.html?from=yartcl_outbrain2
同志社大学大学院教授 内藤正典
2016年07月22日 12時06分

 トルコのエルドアン大統領は7月15日に起きたクーデターを鎮圧した後、ただちに政敵である宗教指導者フェトフッラー・ギュレン師(米国亡命中)を黒幕と断じた。トルコでは非常事態が宣言され、政府や軍、教育機関などでギュレン派粛清の嵐が吹き荒れている。だが、クーデターに加わった勢力がギュレン派かというと、事はそれほど単純ではないようだ。政権転覆を企てたのはどんな勢力か。トルコ情勢に詳しい同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科の内藤正典教授に寄稿してもらった。

正体解明の前に、ギュレン派つぶし

 今回のクーデター未遂事件は、当初からクーデターと呼ぶには余りにお粗末な代物だった。15日夜には戦車や戦闘機、戦闘ヘリコプターが展開し、国営テレビで「(反乱勢力が)国の全権を掌握した」とする声明が読み上げられた。そのためクーデターと呼ばれたが、実態は一部の軍人が引き起こした「同時多発テロ」であった。

 治安当局によると、市民と反乱勢力の死者は合わせて265人に上った。被害は甚大で、かつ民主主義への重大な挑戦であった。だが、反乱勢力は軍全体を掌握できず、エルドアン大統領ら政府首脳を拘束することもできなかった。何より、国民の反発の前に反乱勢力が警察に投降したのでは、そもそもクーデターの体をなしていなかった。

 政権側は直ちにフェトフッラー・ギュレン師というイスラム指導者を黒幕と名指しし、クーデターはギュレン師の支持者によるものと断定した。その直後から、軍、司法、行政機関の内部で彼の支持者を軒並み罷免したり、訴追したりしている。

 7月19日の時点で、軍2839人、内務省8777人(このうち警察が7850人)、国民教育省職員1万5200人、宗務庁492人、家族・社会政策省393人、財務省1500人、裁判官2745人となっているから尋常な数ではない。反乱勢力の正体が司法手続きをへて解明される前に、政権によるギュレン派つぶしが進んでいる。

緩やかにつながるギュレン派

 ここではギュレン派と書くが、当人たちはヒズメット(奉仕)運動と自称し、嫌う人はフェトフッラーチ(フェトフッラー・ギュレンの徒)と呼ぶ。政権側は現在、彼らを「フェトフッラーチ・テロ組織」もしくは「並行政府」と呼んでいる。並行政府というのは、正統な政権と並立して裏で暗躍する集団の意味である。

 ギュレン師というのは、日本では今回のクーデター未遂事件で初めて登場する名前だが、トルコにおいては過去四半世紀、穏健なイスラム主義者として評価された時代もあった。ギュレン派は、組織の実態に不明な点が多く、教団と呼ぶことはできない。教団組織もメンバーシップもないのである。

 傘下にメディアグループ(現在は免許剥奪)を擁し、ギュレン派と近い関係にあるとささやかれている企業(現在は政府から経営陣が派遣され、経営権は奪われた)もあり、大学(現在は、政府から任命された学長に交代)まである。巨大な組織に見えるのだが、各々ばらばらにギュレン師に付き従っている。

 ギュレン師の思想の基盤はスンニ派イスラムだが、誰にでも理解できる道徳を説く。表向きには暴力には一貫して反対の立場だ。ギュレン師自身は、精神的な高みに達して周囲の崇拝を集めるような「霊性の高い」人物ではなく、イスラム法学の専門家でもない。

世俗主義の国是と再イスラム化の流れ


 トルコは、建国の父ケマル・アタチュルク(1881〜1938年)の立てた原則により、憲法上、世俗国家と規定されている。この世俗主義は、ほかのイスラム圏にはみられない厳格なもので、フランスの「ライシテ(世俗主義、政教分離)」に近い。実際、トルコ語でライクリッキというのだが、これはフランス語からの借用である。

1598とはずがたり:2016/08/05(金) 16:44:13

 軍部は、長らく厳格な世俗主義の守護者をもって任じてきた。厳格というのは、イスラムが政治だけでなくあらゆる公的領域において前面に出ることを禁じてきたからである。

 イスラム政党が禁じられたのはもちろん、個人であっても、公立学校、国立大学、議会などでイスラム的な服装を持ち込むことは厳禁とされてきた。成人女性がスカーフやベールを着用するのはイスラムの規範によるが、これも禁じられていた。解禁に向かったのは2000年代後半のことである。

 しかし、社会の方は1990年代の後半から徐々に再イスラム化の方向を示していく。国民の大半がスンニ派のムスリムといわれるトルコで、イスラムに敵対的な世俗主義はついに根付くことはなかった。世俗主義の支持層は、都市部の中流以上の階層に多く、知識人と軍人であり、多数を占める中流以下の所得階層は世俗主義を理解できなかった。

 このような状況下で、90年代半ばにイスラム法を法体系に持ち込もうとするイスラム主義の政治勢力が台頭した。ネジメティン・エルバカン氏の福祉党である。96年には中道右派政党との連立政権で首相を務めたエルバカン氏だが、97年2月27日の国家安全保障会議の場で軍部の恫喝どうかつに屈し、退陣を余儀なくされた。

軍の追及をうまくかわしたエルドアン氏

 現在のエルドアン大統領は、このエルバカンの弟子筋にあたる政治家だ。イスラム政党が幾度となく生まれては軍の圧力でつぶされてきたこの国の歴史をふまえ、新しいイスラム政党を設立した。現在、与党となっている公正発展党である。イスラム主義者が中枢を占めながらも、周縁部には欧米の世界を知悉ちしつした学者とイスラム学の専門家を併せて配置し、イスラムを前面に出さずにうまく軍の追及をかわしてきた。

 2002年に政権の座について以来、15年目を迎えているが、経済成長が堅調であることと、貧困層に対する公共住宅の提供などが功を奏して50%台の支持率を維持している。支持率の高さは、今回のクーデターが失敗に終わった理由の一つでもある。

 反乱軍の捕縛を逃れたエルドアン大統領はツイッターなどSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通じて国民に外に出て反乱軍に立ち向かうよう呼びかけた。それを見た市民は戦車を恐れることなく包囲し、兵士たちを投降に追い込んだ。彼らにとってエルドアン氏は民主化の象徴であり、貧困層への福祉政策を実現した偉大な政治家なのである。

エルドアン政権とギュレン派、一時は共闘

 ギュレン師とその支持者は、イスラムに敵対的な世俗主義者との融和に熱心だったが、トルコ社会がイスラムに回帰していくにつれ、彼らの存在意義は弱まった。欧米や日本におけるギュレン派は、穏健で、非ムスリムとの共存を説き、教育活動に重きを置く。

 彼らは地震など自然災害の被災者を救援する活動に熱心で、1999年にトルコ北西部のマルマラで起きた大震災(死者1万7000人超)をきっかけにNGO(民間活動団体)を作り、東日本大震災の際には熱心に救援活動を行っている。弱者救済を重要な義務とするイスラムを体現する行動であり、このような社会活動をしている限りは、ギュレン派は文字通り「奉仕運動」であった。

 2008年から09年ごろにかけて、軍幹部や世俗主義のジャーナリスト、実業家などがクーデターを企図したとして相次いで逮捕、訴追される事件が起きた。

 ギュレン派は軍や警察、検察に支持者を増やしており、容疑者摘発にはギュレン派の警察官や検事が関与したと言われている。こうなるともはや「奉仕運動」ではない。世俗主義への揺り戻しの動きを敏感に察知し、芽のうちに摘んでしまった。ギュレン派の根っこにあるのは、やはりイスラムである。

 一方、世俗主義の守る立場の軍にとっては、将官の大半が訴追されて大変なダメージを受け、これを機に政治介入は困難となった。長年にわたって、国家の原則がゆがめられそうな事態になると政治に介入してきた軍部は、その役から降ろされたのである。

 従って、このころまでエルドアン政権とギュレン運動は、同床異夢とはいえ、トルコの世俗主義を弱体化させるために共に軍と闘っていたことになる。

1599とはずがたり:2016/08/05(金) 16:44:33
>>1597-1599
政権の脅威となったギュレン派

 だが、13年12月、ギュレン派は、今度は政権中枢の汚職を暴こうとした。エルドアン大統領の子息、側近の閣僚の汚職暴露に動いた。激怒したエルドアン首相(当時)は、即座に警察官や検察官の配置換えを断行したほか、事件に関与した人々を罷免するという強硬策に出た。これ以後、ギュレン派はテロ組織とされ、徹底的な排除の対象となった。

 エルドアン大統領は、ギュレン派が「諸刃もろはの剣」であることを思い知らされたのである。一方で政治性のない社会活動を行い、他方では政治の深部に介入する。メンバーシップのないギュレン派は、権力側からみたときに、とらえどころがなく、中枢部にさえ打撃を与えうる脅威と化していた。

 今回のクーデター未遂で、反乱軍の首謀者が誰で、何の意図で暴挙に出たかが明らかになる前からギュレン派によるクーデターという筋書きができていたのは、エルドアン政権がこの宗教指導者のフォロワーを徹底的に敵視していたからである。

元参謀総長の「警告」

 逮捕された将官級の軍人は、口をそろえて「クーデター計画はギュレン派によるものだと思う。だが自分はギュレン派ではない」と主張している。

 その一方で、かつてクーデターを企てたとして、ギュレン派の警察、検察に逮捕された軍のイルケル・バシュブー元参謀総長が、7月16日の各紙とのインタビューで興味深い指摘をしている。

 自分と将官たちが根こそぎ逮捕された09年当時、「今は自分たち(軍部)だが、明日はあなた方(政権)に刃が向かうと言ったはずだ」というのである。ギュレン派はいずれ政権に刃を向け、今回のようなクーデターが起きることを警告したものと受け取れる。

 今回のクーデター未遂事件の首謀者とされる軍人たちは、09年当時に逮捕された軍幹部の部下である。彼らが上官を逮捕、訴追した相手のギュレン派に同調するかどうかには疑問も残る。だが、バシュブー元参謀総長は、長い時間をかけてギュレン派は軍内部に浸透していたと指摘しているから、少数にせよ、彼らが軍のなかで政権打倒の機会をうかがっていたのかもしれない。

 ただし、エルドアン政権を敵視していたのは、ギュレン派だけではない。伝統的な軍の世俗主義者や国家主義者もまたイスラム主義を強めるエルドアン大統領には敵対的である。現段階では、首謀者がギュレン派将校であったとしても、残りは政権に対する不満をもつ軍人をつなぎ合わせて反乱勢力を形成し、犯行に及んだとみるのが妥当ではないだろうか。

プロフィル
内藤正典( ないとう・まさのり )
 1956年生まれ。東京大学大学院理学系研究科地理学専門課程(博士課程)中退、博士(社会学)。一橋大学教授を経て2010年より同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。著書に『トルコ 中東情勢のカギをにぎる国』(集英社)、『となりのイスラム 世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代』(ミシマ社)、『欧州・トルコ思索紀行』(人文書院)、『イスラム戦争 中東崩壊と欧米の敗北』(集英社新書)、『激動のトルコ 9・11以後のイスラームとヨーロッパ』(明石書店)などがある。

1600チバQ:2016/08/08(月) 22:18:27
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016080800047&g=int
反クーデターの大集会開く=数十万人が参加-トルコ
7日、トルコの最大都市イスタンブールで開かれたクーデター未遂事件に対する大規模な抗議集会で手を振るエルドアン大統領(AA=時事)
 【エルサレム時事】トルコの最大都市イスタンブールで7日、7月中旬のクーデター未遂事件に対する大規模な抗議集会が開かれた。エルドアン大統領やイスラム系与党・公正発展党(AKP)党首のユルドゥルム首相のほか、野党からも中道左派・共和人民党(CHP)のクルチダルオール党首、極右・民族主義者行動党(MHP)のバフチェリ党首が参加し、国を挙げて団結する姿勢を示した。
 アナトリア通信によると、集会は「民主主義と殉教者のための集会」と名付けられ、会場一帯はトルコ国旗の赤色に染まった。数十万人が参加したとみられる。
 エルドアン大統領は集会参加者を前に、事件の首謀者とみている在米のイスラム教指導者ギュレン師とその支持者について「彼らは自分たちがしたことの報いを受けるだろう」と述べ、同師支持者を一掃することを改めて宣言した。(2016/08/08-05:51)

1601とはずがたり:2016/08/09(火) 19:11:55
ボコ・ハラム指導者、5か月ぶり動画に登場 組織分裂のうわさ否定
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160809-00000040-jij_afp-int
AFP=時事 8月9日(火)13時34分配信

【AFP=時事】ナイジェリアのイスラム過激派組織ボコ・ハラム(Boko Haram)の指導者アブバカル・シェカウ(Abubakar Shekau)容疑者が、7日に公開された動画で約5か月ぶりに姿を見せた。シェカウ容疑者は戦いの継続を誓い、組織分裂のうわさを一蹴した。

ボコ・ハラムに新指導者か、IS系メディアが紹介

 シェカウ容疑者は今年3月に公開された動画を最後に姿が確認されていなかった。今回の最新動画の中では、ボコ・ハラムの「指導者」である自分には「ナイジェリアおよび全世界(と戦うこと)への義務がある」などと語っている。

 イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」への忠誠を誓っているボコ・ハラムをめぐっては、組織の報道官を務めてきたアブムサブ・バルナウィ(Abu Musab al-Barnawi)師が新たな指導者に就任した可能性が浮上。これに対してシェカウ容疑者は先週、音声メッセージを通じて自分が指導者だと述べ、健在ぶりをアピールしていた。

 新たに公開された動画は、北東部ボルノ(Borno)州のサンビサ森林地帯(Sambisa Forest)にある拠点で撮影されたとみられる。24分のこの動画の中でシャカウ容疑者は「アラーの許しで生きている」と語り、自身の死亡説をあざ笑った。以前の動画よりも落ち着いていて、精力的な様子に見える。【翻訳編集】

1602名無しさん:2016/08/11(木) 21:59:42
http://www.sankei.com/world/news/160811/wor1608110027-n1.html
2016.8.11 18:50
【ポケモンGO】
「日本の神道思想が反映、けしからん!」イスラム世界で議論噴出 イランは世界初の全面禁止へ

 【エルサレム=大内清】世界的に人気のスマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」をめぐり、イスラム世界では、ポケモンの世界観はイスラムの教義に反するものだとする議論が起きている。一般市民に今のところ強い拒否反応は起きていないようだが、イランは11日までに、国内で全面禁止の措置をとる方針を決めた。

 イラン治安当局は「治安上の観点から多くの問題を引き起こす」とし、ポケモンGOの利用を禁じるとした。英紙ガーディアンによると、全面禁止の措置を取った国は初めてという。

 中東のメディアによると、サウジアラビアのイスラム法学者協会は7月、多数のモンスターが登場するポケモンGOは、「イスラムが否定する多神教的な思想やギャンブル性が含まれている」などとするファトワ(宗教裁定)を出した。

 また、イスラム教の聖地の一つであるエルサレムの元ムフティ(イスラム法学の権威者)、アミーン・フセイニ師は、ポケモンの登場キャラが超自然的な力を持つという設定には「日本の神道思想が反映されている」として、異教徒が開発したポケモンGOで遊ぶのは「ハラーム」(禁止事項)にあたると述べた。

 エジプトにあるスンニ派最高権威アズハル機構のアッバス・ショマン氏は、今後、中東でもポケモンGO人気が高まれば、「(イスラム教で禁じる)酒で酔ったように道をフラフラする者が増えるのではないか」と懸念している。

 ただ、宗教的な議論をよそに、中東でのポケモン人気はその後も根強い。ソーシャルメディアではゲームの情報をやり取りする人も増えている。ポケモンGOも、「社会現象」とまではいかないまでも、若者を中心に徐々に認知度が高まっており、波紋は広がりそうだ。

1603チバQ:2016/08/16(火) 20:18:20
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160816-00000065-san-m_est
トルコ、止まらぬ強権 クーデター未遂1カ月 最大野党党首も「屈服」
産経新聞 8月16日(火)7時55分配信

トルコ、止まらぬ強権 クーデター未遂1カ月 最大野党党首も「屈服」
クーデター未遂後の主な動き(写真:産経新聞)
 【カイロ=大内清】トルコでクーデター未遂が発生してから15日で1カ月となった。この間にエルドアン政権は、クーデター計画の黒幕と名指しする在米イスラム指導者、ギュレン師の支持勢力を排除する一方、人権侵害などを懸念する欧米との溝を深めた。穏健な政治・外交姿勢から、かつては中東の「優等生」と呼ばれたトルコは、急速に強権色を増している。

 ◆民意を味方に

 今月7日、最大都市イスタンブールで開かれた政権支持派の反クーデター集会には最大野党、共和人民党(CHP)のクルチダルオール党首らが参加した。

 クーデター発生時、反乱部隊の追跡を逃れて強い指導力を発揮したエルドアン氏はその後、愛国心を高揚させる演説を繰り返し、国民の支持を集めてきた。イスタンブールではクーデター鎮圧後、トルコ国旗を掲げる市民が増え、政権が推し進める政府内外の粛清を後押ししている。

 クルチダルオール氏は国是である世俗主義を奉じ、エルドアン氏のイスラム系与党、公正発展党(AKP)と対立しているが、反クーデターの旗印の下で進む国民動員に抗しきれず、屈服した形だ。

 エルドアン氏はクーデター未遂後、同様の事件を防ぐためとして、軍や情報機関への支配を強化するといった憲法改正を目指すと表明。その協議を行うことでCHPや極右、民族主義者行動党(MHP)からも合意を取りつけている。

 ◆進む粛清

 トルコからの報道によるとクーデター未遂後、ギュレン師を支持する一団との関係を取り沙汰され、解職などの処分を受けた公務員は教師を中心に7万6千人超。身柄を拘束された軍人や警官は3万5千人を超えた。

 政権側は、政府に批判的なジャーナリストやビジネスマンらも拘束。15日にはギュレン師派の検察官ら司法関係者を逮捕するためとしてイスタンブール市内の裁判所3カ所を捜索した。

 エルドアン氏はかつて、世俗派に対抗するためにギュレン師と協力関係にあり、一派の政府への採用も進めた。しかし、現在はギュレン師派を政府に巣くう「ウイルス」と呼び、今後も粛清を続ける考えを示している。

1604チバQ:2016/08/16(火) 20:18:36
◆対外関係に影

 こうしたエルドアン氏の手法は、欧米との外交関係にも影響を及ぼしている。

 政権側は、米国に要求しているギュレン師の本国送還が実現していないことにいらだちを募らせる半面、政府による人権侵害などを懸念する欧米各国が「(クーデター未遂後の)トルコの取り組みを十分に支持していない」と批判。政府支持派のメディアには、「米政府がギュレン師派を通じてクーデターを計画した」(イェニ・サファク紙)との主張さえある。一方でエルドアン氏は9日、クーデター鎮圧後、初の海外訪問先であるロシアでプーチン大統領と会談し、冷え込んでいた両国関係を活発化させることで合意した。トルコのユルドゥルム首相は13日、バイデン米副大統領が今月下旬にもトルコを訪問すると発表したが、欧米との溝が埋まるかは不透明だ。

1605とはずがたり:2016/08/17(水) 08:37:42
ヌスラ戦線は名称を変更してたのか。。

アレッポ東部の包囲破れる、シリア反体制派が猛攻 形勢逆転
http://www.afpbb.com/articles/-/3096629
2016年08月07日 09:38 発信地:ベイルート/レバノン

【8月7日 AFP】シリアの反体制派は6日、3週間にわたっていた政府軍による同国第2の都市アレッポ(Aleppo)東部の包囲を破ったと発表した。形勢は逆転され、ロシアの支援を受ける政府軍が守勢に回るかたちになる。

 反体制側の諸派は7月31日、約25万人の政府軍によるアレッポ東部の包囲網を打ち破るべく猛攻撃を開始。今月6日に南西からアレッポに入る新しいルートを開くことに成功し、政府軍による包囲を破った。

 在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は6日、アレッポでの7月31日以降の戦闘で反体制派と政府軍側の双方に合わせて500人以上の死者が出たと発表した。

 同監視団は双方の具体的な死者数は示さなかったが、航空戦力で政府側が勝り、ロシア軍による激しい空爆もあったことから死者の過半数は反体制派から出たという。またこの他にアレッポでは7月31日以降に少なくとも130人の民間人が、主に反体制派が政府側支配地に対して行った砲撃によって死亡したという。

 イスラム系反体制武装組織「アハラール・アルシャーム(Ahrar al-Sham)」は、反体制派はアレッポ南西端ラムッサ(Ramussa)を占拠し、アレッポへのルートを開いたと発表した。

 反体制派の主要組織「高等交渉委員会(HNC)」のリヤド・ヒジャブ(Riad Hijab)代表はツイッター(Twitter)に「ラムッサの解放とアレッポ包囲網の打破はシリア革命にとって吉兆だ」と書き込んだ。

 アレッポ東部にいるAFP特派員によると、住民たちは通りに出て空に向けて銃を撃ち、包囲が破れたことを祝った。(c)AFP/Rouba El Husseini

アレッポで一進一退の激戦、シリア内戦、最大のヤマ場に
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/7549
2016年08月17日(Wed)  佐々木伸 (星槎大学客員教授)

シリアの内戦は8月初めから北部アレッポで激戦となり、最大のヤマ場に差し掛かった。市内に閉じ込められた住民は水や食料不足が深刻化、切迫した飢餓状況に追い詰められている。しかし反体制派は国際テロ組織アルカイダ系の「シリア征服戦線」が主導権を掌握したことから、ロシア、シリア政府軍が空爆を強化、戦闘終息の見通しは全く立っていない。

突然の包囲網突破

 アレッポは内戦前、人口200万人を超えるシリア最大の商業都市だった。内戦勃発で市をめぐる攻防が激化。2012年以来、市の西側半分を政府軍が支配、東側半分を反体制派が占領してにらみ合ってきた。政府軍は7月からロシア軍の空爆支援で市の包囲網の強化を開始した。

 政府軍側は8月初め、レバノンの武装組織ヒズボラ、イラクのシーア派民兵軍団などの地上部隊の支援を受けて北部も制圧、アレッポを完全包囲下に置くことに成功した。これにより、反体制派勢力のトルコとの補給ルートが遮断され、反体制派にとっては死活的な打撃となった。

1606とはずがたり:2016/08/17(水) 08:37:59
>>1605-1606
 反体制派支配地区に残留している住民は約25万人。補給線が途絶したことにより、水や食料の他、医薬品、生活用品も入らなくなり、深刻な人道問題となった。逃げようにも完全包囲下では脱出ルートがなく、国連安保理も緊急協議したが、ロシアが反体制派に補給物資が渡ることを懸念、協議は難航している。

 こうした中、今度は8月6日、アルカイダとの連携を解除したとして、「ヌスラ戦線」から名称を変更したばかりの「シリア征服戦線」がアレッポ南西部ラモウス地域で不意を突いて市の外側から政府軍に攻勢を掛けて撃退。包囲網を突破して市東部の反体制派地域までのルートを切り開いた。

 この「シリア征服戦線」の勝利によって市南西部に新たな補給路が開通、その上、政府軍が支配するアレッポ西側が攻撃にさらされる状況になった。西側地区には政府支持の住民約100万人が居住しており、住民らの懸念が高まっている他、物価が暴騰している。

 米国は2月、ロシアとの間で停戦に合意し、内戦の当事者にそれぞれ影響力を行使して停戦を順守させた。しかしそれも約3ヶ月で破綻し、戦闘が再び激化していた。停戦の合意からは、過激派組織「イスラム国」(IS)と「ヌスラ戦線」への攻撃は除外された。この点が停戦崩壊の大きな要因になった。

 というのも「ヌスラ戦線」は反体制派勢力の一角としてアサド政権軍と戦ってきたからだ。内戦が続く中で、「ヌスラ戦線」戦闘員と反体制派戦闘員の混合状態が進み、切り分けることが難しくなった。アサド政権を支援して空爆を続行するロシア軍は「ヌスラ戦線」を攻撃しているとして、反体制派も攻撃した。

 米国はロシアが「ヌスラ戦線」攻撃を口実にして反体制派つぶしにかかっているとしてロシアを批判したが、ロシアは「過激派と反体制派を引き離すのは米国の仕事」として取り合わなかった。このロシア軍の空爆に反体制派が反発して戦闘が激化、停戦は完全に崩壊し、「ヌスラ戦線」が反体制派の最強組織にのし上がった。

アルカイダの生き残りが集結

 「ヌスラ戦線」の指導者ジャウラニは7月28日、アルカイダとの決別を宣言、組織名も「シリア征服戦線」に改称した。ジャウラニは両組織の決別を認めるアルカイダの指導者アイマン・ザワヒリの声明も発表した。

 「彼らは反体制派の主導権を掌握したことで内戦終結後もシリアの主勢力として生き残りを図った。そのためにはアルカイダとの連携が障害になる。だから表面上、関係を解消してみせた」(ベイルート筋)ということのようだ。欧米は名称を変更しても、その本質に変わりはないとしている。

 米国の情報機関が特に注目しているのが、かつてのアルカイダの指導者オサマ・ビンラディン時代の大物テロリストたちが続々とシリアに集結し、「シリア征服戦線」に加わっていることだ。戦闘員の勢力も1万人を超えた。

 その中には、ビンラディンの側近でアルカイダ軍司令官だったエジプト人のサイフ・アデル、元最高幹部議長のアブカイル・マスリ、テロ計画立案で知られるアハメド・アブドラらが含まれている。米情報機関はアルカイダによる米本土へのテロが起きるのは時間の問題との見方を強めている。

 シリア内戦はISというモンスターを作ったが、「シリア征服戦線」という新たな手強い怪物も誕生しようとしている。

1607とはずがたり:2016/08/17(水) 08:41:52
赤十字総裁、シリア・アレッポでの戦闘は「史上最悪レベル」
http://www.afpbb.com/articles/-/3097675
2016年08月16日 18:40 発信地:ジュネーブ/スイス

【8月16日 AFP】赤十字国際委員会(ICRC)のペーター・マウラー(Peter Maurer)総裁は15日、シリア第2の都市アレッポ(Aleppo)で続く紛争は、都市における戦闘として史上最悪のレベルにあるとの見解を示した。

 マウラー総裁は声明で「(アレッポでの戦闘が)都市での戦闘において、現代で最も破滅的なものの一つであることは疑いようがない」と述べ、「膨大な」犠牲者が出ていると非難。政府軍と反体制派に分断されているアレッポでは戦闘が激化し、何百もの人々が死亡するとともに、数えきれない人々が負傷し、支援が届かない市内で何万もの人々が身動きがとれなくなっていると指摘した。

 また、「誰もが安全ではないし、安全な場所も存在しない。砲撃は絶え間なく続き、家も学校も病院もすべて攻撃を受けている。人々は恐怖を抱きながら生きている」、「子どもたちは傷を負っている。犠牲は計り知れない」と述べた。

 かつて同国経済の中心地だったアレッポは、5年に及ぶ内戦の激戦地となり、2012年半ば以降は反体制派が掌握する東側と政権側が支配する西側に分断されている。

 戦闘が激しさを増す中、市内には推定150万の市民がいる一方で、反体制派が掌握する地域にも約25万人がいるとされ、懸念の声が高まっている。

 マウラー総裁は「戦闘による直接的な脅威に加え、水や電気といった必要不可欠なサービスが不足しており、基本的な医療を受けることも非常に困難な最大200万もの人々を、緊急かつ重大な危険にさらしている」と警告した。(c)AFP

シリア・アレッポで塩素ガス使用され4人死亡、政権側の攻撃か
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2844932.html

 内戦状態が続いているシリアの北部アレッポで、塩素ガスが使用され、4人が死亡しました。政権側の攻撃によるものとみられています。
 ロイター通信によりますと、アレッポの反体制派が支配する地域で10日、空爆があり、50人以上が負傷したほか、4人が呼吸困難に陥り死亡しました。患者の治療にあたった病院の医師らは、政権側が落とした「たる爆弾」の1つが塩素ガスを放出したと主張しています。
 これに対してシリア政府関係者は、AP通信に対して、「反体制派によるねつ造だ」と塩素ガスの使用を否定しています。塩素ガスを兵器として使用することは化学兵器禁止条約で禁止されています。
 シリアのアサド政権は、2013年、アメリカとロシアの合意を受けて国連機関の監督の下、国内の化学兵器を廃棄しましたが、その後も化学物質による攻撃が行われたとの報告がされていて、国連安保理は、去年3月、再び使用すれば新たな制裁を課すとの決議を採択していました。シリア和平の仲介にあたっている国連のデミストゥラ特使は、11日、「もし塩素ガスであれば戦争犯罪だ」と話しています。(13日19:49)

1608とはずがたり:2016/08/17(水) 08:42:06

シリア・アレッポに飛行禁止区域を 現地医師らが米大統領に書簡
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/7525
2016年08月11日(Thu)  BBC News

激しい戦闘が続くシリア北部の最大都市アレッポで活動する医師29人が、空爆を止めるためアレッポに飛行禁止区域を設定するよう求める書簡をオバマ米大統領に送った。

医師たちは書簡で、医療施設に対する現在のような攻撃が続けば、1カ月以内にすべての施設が破壊されると訴えた。医師らは、反体制派が支配するアレッポ東部で治療活動を行っている。

医師らは、支援が必要な人々を助けると固く誓っているとした上で、オバマ大統領にも「責務を果たす」ことを求めた。

一方、ロシアは、アレッポへの人道支援を可能にするため、11日から毎日3時間攻撃を停止すると発表した。ロシア国防省はモスクワで記者会見を開き、空爆や砲撃を含む全ての軍事行動を午前10時から午後1時まで一時停止すると述べた。

しかし、ロシアの発表後すぐ国連は、多くが支援を必要としてる現状では3時間は十分でないとして、48時間の戦闘停止を求めた。

戦闘はここ数日激しさを増しており、反体制派はアレッポ西部につながる政府軍の主要なルートの破壊に成功した。反体制派は、ロシア空軍の支援を受けた政府軍が先月からアレッポ東部の周りに形成した包囲網を破ろうとしている。

医師らは書簡で、約5年前にシリアのアサド大統領に対する反乱が始まって以来、「数えきれないほどの患者、友人、同僚たちが暴力的で苦痛にまみれた死に方をするのを見てきた」と述べ、さらに、「世界は傍観し、私たちを守ろうとせずに、シリア情勢がいかに『複雑』か論評してきた。シリア政府とロシアが最近出した退避の提案は、今逃げるか、運命に従うかだという、住民に対する見え透いた脅迫だ」とした。

医師らによると、シリア国内で過去1カ月間に医療施設が42回攻撃され、そのうち15件は医師らが働く病院だったと指摘した。

国連は今月8日、過去数週間の戦闘で多数が死傷し、病院や診療所を標的とした攻撃には収まる気配がないと述べた。さらに、インフラへの攻撃で200万人以上がここ数日間、水道や電気の供給が絶たれた状態で生活していると指摘した。

国連はアレッポにいる民間人への支援をする用意があるとしているが、完全な停戦、もしくは毎週48時間の戦闘停止がなければ、食料や医療物資の備蓄が「危険なまでに少なくなっている」地域へ支援を届けることができないとしている。

(英語記事 Syria conflict: Aleppo medics appeal to Obama for help)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/37042496

1609とはずがたり:2016/08/18(木) 01:27:37
パキスタン→タリバンと中国→北朝鮮はなんとかならんのかねぇ??

2016.6.12 17:00
【国際情勢分析】
米無人機によるタリバン指導者殺害でアフガン和平の道ますます険しく…米撤収計画の行方は?
http://www.sankei.com/world/news/160609/wor1606090001-n1.html

 アフガニスタンのイスラム武装勢力タリバンの指導者、アクタル・マンスール師が米無人機の空爆で殺害された。アフガン政府とタリバンの公式和平協議を再開するうえでの「障害」(米当局者)とみなされたからだが、タリバンは、これを機に態度を軟化させる様子はまったくみせておらず、むしろアフガン治安部隊や駐留外国軍への攻勢を強めるのではないかとの見方が示されている。

 マンスール師は5月21日、パキスタン南西部のアフガン国境に近い地域を車で移動中に、運転手とともに殺害された。アフガン政府が22日、マンスール師の死亡を発表し、タリバンも25日、これを確認した。後任には、イスラム法学者で副指導者だったハイバトゥラ・アクンザダ師を選出し、タリバンの広報担当者は産経新聞の電話取材に、「指導者が殉教しても、われわれの立場は変わらない」と述べ、駐留外国軍の完全撤退などがなければ、アフガン政府との和平協議を引き続き拒否する考えを明確にした。

 バラク・オバマ米大統領も主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)出席などのために訪れた日本で26日、タリバンについて「暴力をアフガンでの目標達成と自分たちの課題を前進させるための戦略とみなす組織であり続けるだろう」「短期的には、暴力に訴え、無実の人々を爆破する手法を継続すると予想している」と述べ、当面、和平の糸口をつかむことがいっそう難しくなったとの考えを示した。

 ハイバトゥラ・アクンザダ師は、2001年のタリバン政権崩壊まで軍事法廷の裁判長を務め、その後「司法長官」になったイスラム法学者とされる。

 「新指導者も、マンスール師と違う考えを持っているとは思えない」(カブール大のサイド・シャヒア・ファリド教授)との見方が根強く、今後も、タリバンを同じテーブルに着かせるのは難航しそうだ。ファリド教授は「和平についてタリバンの方針を変更させるには、軍事的圧力をより強めるしかない。(タリバンに影響力を持つ)パキスタンも政治的圧力をかけるべきだ」と述べた。

 和平協議再開の見通しには、米メディアも悲観的な見方を示している。

 27日付の米紙ウォールストリート・ジャーナルは、国際テロ組織アルカーイダは、米軍特殊部隊の急襲で指導者のウサマ・ビンラーディンを失ったことで「勢力が低下し、ショックから完全に立ち直れておらず、米欧に大規模な攻撃をしかけられていない」ものの、「アフガンのタリバンのような大きな武装勢力に対しては(軍事作戦の効果は)それほど期待できないという経験がある。指導者を殺害するということは、短期的には進歩があるが、こうした勢力が戦いの方針を変更することはまれだ」と分析した。また、「アルカーイダと違い、タリバンはかなりのアフガン国民から支持されている」と指摘している。

 そのうえで、マンスール師殺害により「タリバンが弱体化するとは思えない。タリバンを強力にすることになるかもしれない」との元米国務省高官でニューヨーク大国際協力センター準所長のバーネット・ルービン氏の見方を紹介し、別の識者は「武装勢力は指導者を失うと、余計に過激化する傾向がある」としている。

「今、米軍がアフガンから去れば、カブールはたちまちタリバンに占拠される恐れがある」(外交筋)のは間違いない。今後の米軍のアフガン撤収計画は予定通りには進まない可能性が高いが、その行方は、来年、誕生する米新政権の決断次第といえる。(ニューデリー支局 岩田智雄)

1610チバQ:2016/08/21(日) 08:14:52
http://www.sankei.com/world/news/160818/wor1608180015-n1.html
2016.8.18 09:55
【同胞団はいま ヨルダンの混迷(上)】
「裏切り者」と除名の元トップが反旗 “古巣”を非合法に…「アラブの春」から5年、内紛激化
 広範な政治・社会運動を展開し、発祥の地エジプトからイスラム世界各地に根を張ったイスラム原理主義組織、ムスリム同胞団。同胞団が権力をうかがう好機となった「アラブの春」の混乱から5年。中東で吹き続ける同胞団への逆風を、王制国家ヨルダンで取材した。(アンマン 大内清)

 ヨルダンの同胞団で昨年以降、深刻な内紛が起きている。元トップのアブドルマジード・ゾナイバートの一派が、現トップのハンマーム・サイードが率いる指導部に反旗を翻し、自派こそが正統な同胞団だと主張しているのだ。

 直接の争点は、政府からの認可を再取得すべきか否か、という問題にある。

 ヨルダンの同胞団は、1940年代に設立され、53年に「慈善団体」として同国当局の認可を受けた。しかしその後は、活動範囲を政治や教育にも拡大させる半面、実態に合わせて認可を取得し直さないまま「実質的な最大野党」と呼ばれるまでに成長。法的立場のあいまいさは、実際の組織の規模や資金の流れを覆う格好の隠れみのともなった。

 指導部は今年2月、こうした問題点を是正することが組織の生き残りに不可欠だとするゾナイバート派を「裏切り者」(幹部のバディ・ラファイヤ)とみなし除名。これに対し同派は翌月、独自に政府から正式な認可を得て、古巣を「非合法」の立場に追いやった。

 法的立場を明確にし、あらゆる「秘密裏の活動」から決別すべきだ-。4月にゾナイバートが団員に自派への合流を呼び掛けた声明は、これまでの組織のあり方そのものへの痛烈な批判を含んでいる。

■当局側も指導部圧迫

 ゾナイバート派の動きと呼応するように、当局側の同胞団への締めつけも強まった。

 4月には治安部隊が首都アンマンにある本部ビルなど同胞団関連施設を包囲し一斉に閉鎖。もともとゾナイバートの造反に従ったメンバーは「数十人程度」(同胞団幹部)と小規模だったが、当局があからさまにゾナイバート派に肩入れし指導部への圧迫を強めたことで、組織には大きな動揺が広がった。

 すでに一線から退いた元トップのサーレム・ファラハートは「指導部が(認可問題を軽視することが)政府との大きな対立に発展すると考えなかったのは大きなミスだった」と語る。

■「全面対立は避ける」

 エジプト人教師、ハサン・バンナーが、同国東部イスマイリーヤで同胞団を設立したのは1928年。アラブ諸国ではその後、支部組織が相次いで誕生した。

 各組織は、社会の教化を通じて究極的にはイスラム教が支配的な世界を実現するという理想を共有しつつ、それぞれの国の政治状況に応じて独自の活動を展開した。

 その中でもヨルダンの同胞団は、歴史的に王室と比較的穏やかな関係を保ってきたといえる。王室は、ヨルダンで大きな影響力を持ったパレスチナ解放機構(PLO)や社会主義陣営に対抗する“駒”として同胞団を活用し、同胞団もそれを利用して活動の場を広げることに成功した。

 90年代に傘下政党「イスラム行動戦線」を結成し政治参加を本格化させて以降は、当局から同胞団への圧力が増した。それでも、「全面対立は避ける」(同胞団関係者)のが双方の長年の本音でもあった。

 元トップとして、こうした事情を熟知するはずのゾナイバートが当局からの介入と組織分裂を招く行動に出たのはなぜなのか。そこには、「アラブの春」以降の域内情勢の変化が大きく作用している。(敬称略)



【用語解説】ムスリム同胞団

 1928年にエジプトで設立された、社会・政治組織。個人▽家庭▽社会▽政府▽国家-と段階的にイスラム化を進め、世界でイスラム教の「指導的地位」を確立することを目的に掲げる。組織のトップは、母体のエジプトで「総指導者」、それ以外の国では「総監督者」と呼ばれ区別される。エジプトでは50〜60年代に政権と敵対し、70年代以降は政治参加路線をとった。「アラブの春」後の2012年に同胞団主導政権が誕生したが、翌年のクーデターで失脚した。

1611チバQ:2016/08/21(日) 08:18:23
http://www.sankei.com/world/news/160819/wor1608190008-n1.html
2016.8.19 07:18
【同胞団はいま ヨルダンの混迷】
(下)変革思想の拡散恐れたサウジ


 ヨルダンのムスリム同胞団元トップ、アブドルマジード・ゾナイバートが昨年以降、組織の認可問題をめぐって公然と指導部批判を展開した。要因は、現トップ、ハンマーム・サイードとの確執にある。

 関係者によると、ゾナイバートは2012年、サイードらの圧力を受けて上院議員を辞任。背景には、政府・王室に敵対的な姿勢をとるサイードら主流派との路線対立があった。元トップとはいえ、すでに指導部から排除されていたゾナイバートは当時、組織内では「権力闘争の敗者」と受け止められていたという。

 一方、サイードは、ヨルダンの同胞団では初めてイスラム法学者としてトップに上り詰めた人物で、その一派は急速なイスラム化を志向する姿勢から「強硬派」「シャイフ(導師)派」などと呼ばれた。

 そんな指導部主流派にとり、認可を再取得し「合法組織」の道を歩むべきだとするゾナイバートら非主流派の主張は、当局に組織の内情をさらし、同胞団が築いた政治力や組織力を縮小させる愚行に他ならない。

 両派の和解を模索してきた重鎮、アブドルラティーフ・アラビヤートは「指導部が非妥協的な態度を取ったのは、ここ数年で自分たちの力を過信した面があるからだ」と語る。

現実を見ない指導部

 中東・北アフリカでは10年末から11年にかけて民衆デモが広がり、強権的な長期政権の崩壊が相次いだ。中東民主化の期待から「アラブの春」と呼ばれたこの現象の最大の受益者は、同胞団をはじめとするイスラム勢力だった。

 同胞団はエジプトやチュニジアの選挙で躍進し、内戦に陥ったシリアやリビアでも存在感を強めた。大規模な混乱は回避したヨルダンにおいてさえ、同胞団は政府への圧力を強め発言力を増した。究極的にはシャリーア(イスラム法)による統治を目指す同胞団は「わが世の春」を謳歌(おうか)し、各国で革命組織としての一面と権力への野心をあらわにし始めた。

 しかし、エジプトで13年夏、クーデターで同胞団のモルシー政権が崩壊し、様相は一変する。同国ではその後、クーデターを主導したアブドルファッターフ・シーシーが大統領に就いて同胞団への弾圧を強め、チュニジアの同胞団系政権も世俗派との妥協を余儀なくされて求心力を失った。

 同時に、同胞団の変革思想の拡散を恐れるサウジアラビアなどが各地の反同胞団機運を後押しする構図が広がり、その圧力を受けたヨルダンでも同胞団警戒論が高まった。

 そんな中でサイードら主流派は、15年春に大規模な集会を開催するなどしてあえて存在感を誇示し、認可問題でも拒絶を貫いた。イスラム運動に詳しいヨルダン人研究者、マルワン・シェハーダは「サイードら指導部は域内の現実を直視できていない」と話す。

分断進めば過激化も

 指導部もいたずらに強硬路線のみに固執しているわけではない。

 今年2月には、ヨルダンの同胞団はエジプト同胞団の「支部」だとする一文を内規から削除。これは、国内有数の政治勢力が国外組織の影響下にあることを警戒するヨルダン政府に向けた融和のポーズであると同時に、当局への抵抗手段としてテロさえ用いるエジプト同胞団と同一視されることを避けるためでもある。

 ただシェハーダは、分裂が続く限り「同胞団の衰退は止まらない」と予測する。ヨルダン当局がゾナイバート派に肩入れし指導部を追い込むのも、同胞団の分断を図る狙いからだ。

 半面、社会に不満を持つ層の受け皿でもあった同胞団の退潮は、「メンバーらの過激化を招く恐れもはらむ」(ヨルダン人政治学者、ハマーダ・ファラウナ)。

 組織存続のために「合法・縮小」路線を選ぶのか否か。イスラム運動全体への視線が厳しさを増す中、指導部は方向性を見失ったまま立ちすくんでいる。(アンマン 大内清)=敬称略

1612チバQ:2016/08/21(日) 22:30:52
http://www.sankei.com/world/news/160821/wor1608210001-n1.html
2016.8.21 09:00
【日々是世界】
トルコのエルドアン政権が親欧米から親露に大きく舵を切り始めた クーデター未遂を機にプーチン大統領がじわり触手…
 トルコで7月に起きたクーデター未遂の余波が広がっている。敵対勢力の弾圧に乗り出し、強権姿勢を強めるエルドアン大統領を、欧米各国が非難。反発するエルドアン政権は、東側の大国ロシアに急接近している。外交の基軸を西側から東側に移すかにみえる動きについて、中東専門家やメディアが「トルコのピボット(軸足旋回)」と呼び、欧米がトルコとの協力のもと進めてきた難民問題やテロ対策などに、悪影響が出かねないと懸念している。

 「ピボット」の言葉は以前、米国のオバマ政権がアジア重視への政策転換を掲げた際、用いられた。エルドアン氏が9日、ロシアのプーチン大統領と関係強化で合意した会談で、同日付の米紙ワシントン・ポスト(電子版)は「エルドアン氏がプーチン氏へ軸足旋回」したと述べる。北大西洋条約機構(NATO)加盟国のトルコ大統領が事件後、初の外遊先にロシアを選び、西側に背を向けたように映ったためだ。

 同紙で、米国の中東専門家、カギャプタイ氏は「トルコはロシアへの軸足旋回を容易に遂行しうる」状況にあるとの見解を示した。NATOとの関係を重視してきたトルコ軍部が、反乱後の取り締まりで弱体化したことに加え、政府内には対露接近の検討を期待する向きもあるのだという。

 トルコ政府は、7月15日のクーデターの試みが、在米イスラム教指導者のギュレン氏が黒幕だと断定し、反乱に関与した軍人だけでなく、ギュレン師支持者の粛清を断行した。一方でトルコは、米国にギュレン師の身柄引き渡しを要求。クーデター勢力に対する「非難が足りない」ことや、「反乱計画に共謀した」などという理由から、対米批判を展開してきた。

 国際紙インターナショナル・ニューヨーク・タイムズ(NYT)の5日付の社説は、こうした「新たな反アメリカ主義」が「トルコをロシア側に引きつけることになるだろう」との政府高官の見方に触れ、それが「NATOやトルコの安定にとって深刻なリスク」になると指摘した。


 問題を複雑にしているのが、シリア難民問題やイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国(IS)」への対応だ。欧州入りした移民の対処で、EUは3月にトルコと合意。IS掃討の空爆では、トルコが米国などに空軍基地を提供してきた。この点、多くの主要メディアは、トルコと欧米の関係悪化が、難民対策やIS掃討に負の影響をもたらすとの見方で一致している。

 トルコは今後も欧米と距離を置くのか。「敵が多いエルドアン氏は、さら多くの敵を生むほど愚かではない」(英誌エコノミスト=7月23日号)という見方や、「エルドアン氏の訪露は計算ずくの西側軽視」(英紙フィナンシャル・タイムズ=9日付電子版)で、一時的な当てつけであり、トルコの欧米重視は不変だとする見解がある。一方、「トルコがどれほど信頼できる友好国なのか見極めるのは難しい」(NYT)と楽観を戒める指摘も出ている。

1613チバQ:2016/08/21(日) 23:00:25
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016082000232&g=int
和平物別れ、交戦再燃=民間人犠牲に懸念-イエメン情勢



 【カイロ時事】サウジアラビアとイランの代理戦争の色彩を強めるイエメン情勢が、内戦終結への和平協議が物別れに終わったことで再び深刻化の兆しを見せている。サウジ主導の連合軍により病院などが被弾するケースも相次ぎ、民間人の犠牲拡大が懸念される状況だ。
 イエメンでは、サウジなどが後押しするハディ大統領派と、イランの関係が深いイスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」による内戦が続いている。クウェートで今年4月、双方による和平協議が始まったが、合意が得られないまま8月上旬に決裂した。

イエメン北西部ハッジャ州で被弾した国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」が支援する病院=16日(AFP=時事)
 フーシ派が支配する首都サヌアの奪還を目指す連合軍は、協議中は控えていた空爆作戦を激化させた。こうした中、北西部ハッジャ州で15日、国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」が支援する病院が空爆で被弾し、19人が死亡。これとは別に北部サアダ州で子供10人が空爆で殺害されるなど、巻き添えとみられる事例が相次いでいる。
 一方、フーシ派もロケット弾によるサウジへの越境攻撃を強化。16日には同国南部ナジュランで民間人少なくとも7人が犠牲になり、20日も1人が命を落とした。国連は「すべての紛争当事者は直ちに停戦を」(潘基文事務総長)と呼び掛けるが、反応は鈍い。(2016/08/20-23:20)

1614とはずがたり:2016/08/22(月) 18:02:58
北イエメン&南イエメン
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Lake/2917/syometsu/yemen.html

1615とはずがたり:2016/08/22(月) 18:44:18
虐殺事件関与で大量処刑、IS過激派36人を絞首刑
ロイター 8月22日(月)12時2分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160822-00010000-reutv-m_est

 過激派組織「イスラム国」(IS)が2014年にバグダッド近郊のイラク軍基地を制圧した際、捕虜にした政府軍兵士を殺害した事件で、イラク政府は8月21日、イラク南部ナシリアの刑務所で、死刑が確定していたIS過激派36人の絞首刑を執行した。
 2年前北部ティクリートが陥落した際、元米軍拠点だったキャンプ・スペイサーにいた政府軍兵士がIS捕虜となり、1700人が殺害されたといわれている。
 7月3日にバグダッドの市場で起きた自爆テロで130人以上の民間人が命を落としたことで、議会のシーア派指導者が確定死刑囚の処刑を急ぐよう政府に圧力をかけたことは容易に窺える。
 国連は、イラク国内には1200人の死刑囚がいると推定しており、性急な処刑は無実の一般人を巻き込む可能性があるとして強く非難している。

(イラク、ナシリア、8月21日、取材・動画:ロイター、日本語翻訳:アフロ)

1616名無しさん:2016/08/27(土) 10:46:00
http://this.kiji.is/141911559780990985?c=40245355334500353
イスラム水着、禁止は不当
仏国務院が条例停止命令
2016/8/26 23:28

 【パリ共同】フランス行政訴訟の最終審に当たる国務院は26日、髪や太ももなどを隠す形のイスラム教徒の女性用水着「ブルキニ」の着用を巡り、同国南部の自治体が「公共の秩序への挑発」などとして、海水浴場での着用を禁止した条例について、効力停止を命じる決定を下した。

 個人の自由に対する侵害だとして、イスラム教徒団体や人権団体が条例の停止を求め、下級審で棄却されていた。国務院の決定は「秩序に対する明確な危険性は認められない」として原告側の請求を認めた。

1617チバQ:2016/08/28(日) 16:15:35
http://www.afpbb.com/articles/-/3098896
トルコの元外交官3人逮捕、クーデター未遂の捜査 与党指導部にも
2016年08月28日 10:02 発信地:イスタンブール/トルコ
【8月28日 AFP】トルコ当局は27日、先月15日に起きたクーデター未遂事件に関連し、元高位外交官3人を逮捕した。うち1人は米国を拠点とするイスラム教指導者フェトフッラー・ギュレン(Fethullah Gulen)師とトルコのアフメト・ダウトオール(Ahmet Davutoglu)前首相との会談を仲介したという。

 国営アナトリア(Anadolu)通信の報道によると、首都アンカラ(Ankara)の裁判所は、ギュレン師との関連容疑によりグルジャン・バルック(Gurcan Balik)、アリ・フンドゥク(Ali Findik)、トゥンジャイ・ババル(Tuncay Babali)の3氏に対し、裁判を前にした再勾留の命令を下した。3人は同市のシンジャン(Sincan)刑務所へ移送された。

 バルック氏はアブドラ・ギュル(Abdullah Gul)前大統領の首席外交顧問を務めた経験を持つ。ギュル氏は2007〜14年、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)現大統領の前任者としてトルコの大統領を務めていた。

 またバルック氏は、ダウトオール前首相が外相を務めていた際の外交政策顧問としても活躍した。アナトリア通信によると、バルック氏はダウトオール前首相が外相を務めていた2013年、米ニューヨーク(New York)で開催された国連総会(UN General Assembly)出席のため訪米した際、ギュレン師とダウトオール氏の会談を仲介したとして物議を醸していた。

 ダウトオール前首相は2015年5月、米東部ペンシルベニア(Pennsylvania)州に住むギュレン師を訪問し、政府内の緊張緩和のためトルコに帰国するよう促したことを認めた。ダウトオール氏は、ギュル前大統領とエルドアン現大統領が会談について承知していたと主張しているが、ギュル氏は会談後にその事実を知ったと述べている。

 ダウトオール前首相は2015年、ギュレン師との会談に関して全く秘密はなく違法行為も行われていないと主張し、「問題を隠したり、政府の記録にない会談を行ったりしたことは私の生涯で一度もない」と述べた。

 バルック氏は短期間トルコの国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)大使を務めた経験を持つ。ババル氏はトルコの駐カナダ大使、フンドゥク氏は駐コスタリカ大使を務めた経歴があるが、2014年初頭以降は現地派遣されていない。バルック氏は今月19日、他の2人は同18日にそれぞれ当局に拘束されていた。

 同国ではクーデター未遂以来、エルドアン大統領が「ウイルス」と呼ぶギュレン師の影響を排除するために政府機関の粛清を断行している。バルック氏の逮捕は、与党・公正発展党(AKP)指導部の関係者がクーデター未遂に関連して逮捕された初期の事例の一つとして注目を集めている。

 ギュル前大統領とダウトオール前首相は共にクーデター未遂を強く批判しており、この2人とクーデター未遂との関連が取り沙汰されたことはない。

 トルコではクーデター未遂後、現在までに全政府機関で公務員約7万人が追放されており、その半数以上が教育関係者という。同国では現在も毎日のように粛清が行われており、法曹、ビジネス、政府関係者など2万人以上が当局に拘束されている。(c)AFP/Stuart Williams

1618チバQ:2016/08/28(日) 16:51:57
http://mainichi.jp/articles/20160826/k00/00e/030/209000c
イラク
国防相解任 連邦議会、賛成多数で可決

毎日新聞2016年8月26日 12時29分(最終更新 8月26日 12時29分)
【カイロ秋山信一】イラク連邦議会は25日、政府軍の汚職疑惑に関連し、オベイディ国防相の解任決議を賛成多数で議決した。オベイディ氏は8月上旬に議会に喚問された際、ジュブリ議長らの汚職疑惑を告発して政党幹部らの反発を受けていた。意趣返しとも言える今回の解任劇は、過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦がヤマ場を迎える中でも政争がやまないイラク政界の混迷ぶりを浮き彫りにした。

 ロイター通信によると、オベイディ氏の解任決議は142対102の賛成多数で可決された。オベイディ氏はイスラム教スンニ派の政治家で、2014年6月のISによるイラク北・西部への大規模侵攻後、宗派横断的な挙国一致体制を構築するためにシーア派のアバディ首相から国防相に起用されていた。内閣の要の一人が解任されたことで、アバディ首相の求心力が低下する可能性もある。

 ただ政争が続く中でも、政府軍は米軍主導の有志国連合と連携し、ISの最大拠点モスル攻略に向けて作戦を進めている。25日には新たにモスル郊外のカイヤラを制圧しており、対IS作戦への影響は限定的とみられる。

 連邦議会は当初、IS侵攻時に無抵抗で敗走した軍の腐敗を追及する方針で、それ以前に国防相を兼任していたマリキ前首相らの責任が問われるとの見方があった。しかし、オベイディ氏が議会でジュブリ議長ら連邦議会議員5人を名指しで非難したことで、オベイディ氏に批判の矛先が向いた。

 ロイターによると、オベイディ氏は交流サイト「フェイスブック」を通じて「汚職と戦うために可能な限り努めてきたが、支配者たちの権力や執念が上回った」と述べ、暗にマリキ氏やジュブリ氏ら有力政治家を非難した。

1619チバQ:2016/08/29(月) 00:12:28
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016082600125&g=int
野党党首の車列襲撃=クルド勢力か、兵士1人死亡-トルコ


 【エルサレム時事】トルコのメディアによると、同国北東部アルトウィン県で25日、最大野党の中道左派・共和人民党(CHP)のクルチダルオール党首を乗せた車列が何者からか襲撃を受けた。同党首は無事だったが、襲撃グループとの交戦で兵士1人が死亡。アラ内相は、反政府武装組織クルド労働者党(PKK)の犯行と断定した。
 PKKは治安当局者に対する攻撃を繰り返しているが、政治指導者を狙った攻撃は異例。
 事件後、エルドアン大統領やイスラム系与党・公正発展党(AKP)の閣僚らがクルチダルオール党首を電話で見舞ったほか、ユルドゥルム首相も「凶悪な攻撃」だと非難した。同党首は事件後も予定を中止せず、CHPの政治集会に参加した。(2016/08/26-08:38)

1620チバQ:2016/08/29(月) 00:13:03
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016082600472&g=int
トルコ・クルド対立に苦慮=IS掃討戦で綱渡り-米


 【ワシントン時事】過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦に参加するトルコと、シリアのクルド人勢力の対立に米国が苦慮している。空軍基地を提供するトルコと、地上戦での「実動部隊」のクルド人勢力は共に対IS戦に不可欠だ。IS主要拠点の攻略を目指す米国は双方との個別の協力維持に腐心している。
 トルコが24日に開始したシリア侵攻の目的はIS掃討に加え、米軍と連携する「シリア民主軍」(SDF)に加わるクルド人勢力がトルコ・シリア国境地帯で台頭するのを阻むことにある。トルコ軍が25日、シリア北部マンビジュ近郊でクルド人勢力を砲撃するなど、両者の間では緊張が続く。
 それでも、7月のクーデター未遂後に悪化したトルコとの関係改善を図る米国は、一連の作戦を空爆で支援し、「ISへの大きな打撃だ」(クック国防総省報道官)と称賛。シリアのアサド政権に近いロシアやイランへの接近をちらつかせるトルコを米国主導の有志連合側につなぎとめるためにも、積極的に支持する必要があった。
 一方、米国にとっては、ISが「首都」と位置付けるシリア北部ラッカ攻略に向けた地上戦で中核をなすクルド人勢力との協力も欠かせない。アサド政権軍が18日に北部ハサカのクルド人居住区を空爆した際には、米軍機を緊急出動させて攻撃を中止するよう警告し、「友軍」としてクルド人勢力を守る姿勢を鮮明にした。
 アーネスト米大統領報道官は24日の記者会見で、トルコとクルド人勢力の対ISでの貢献を強調し、「(両者が戦えば)逆効果になる」と懸念を示した。さらに「互いに戦わないよう働き掛けている」と明かしたが、トルコとクルド人勢力の対立は根深く、両者との連携を維持したい米国は綱渡りが続きそうだ。(2016/08/26-14:24)

1621とはずがたり:2016/08/30(火) 11:38:38

イエメン軍の新兵施設に自爆攻撃、71人死亡 ISが犯行声明
http://www.afpbb.com/articles/-/3099000?cx_part=txt_topstory
2016年08月30日 03:30 発信地:アデン/イエメン

【8月29日 AFP】(更新、写真追加)イエメン第2の都市アデン(Aden)にある同国軍の新兵訓練施設で29日、自動車を使った自爆攻撃が発生し、71人が死亡、98人が負傷した。医療関係者がAFPに明らかにした。イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が傘下の通信社アマック(Amaq)を通じて犯行声明を出した。

 治安当局がAFPに語ったところによると、同市北部にある学校に集まっていた新兵らに、襲撃犯が運転する自動車爆弾が突っ込んだ。爆発によって崩壊した天井の下敷きになった新兵もいたとの目撃情報もある。

 サウジアラビアの後ろ盾を得るイエメン暫定政府が拠点を置くアデンでは、高官や治安部隊を狙った爆発や銃撃が絶えない。アデンでの攻撃は、イエメンの混乱に乗じて同国南部から南東部で勢力を広げようとするISや、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)」が犯行声明を出すことが多い。

 イエメン暫定政府はこれらの組織からアデンに隣接する地方を奪還するために、過去2か月にわたりアデンで兵士数百人の訓練を行ってきた。今月に入り、暫定政府軍はサウジ主導の連合軍による支援を受けて、南部アビヤン(Abyan)州の州都ジンジバル(Zinjibar)に進軍した。(c)AFP

1622チバQ:2016/08/30(火) 21:27:23
http://www.sankei.com/world/news/160830/wor1608300051-n1.html
2016.8.30 19:33

中国発アフガン行き貨物列車が運行開始 旧ソ連侵攻の鉄橋通過 中国の影響力じわり


 【ニューデリー=岩田智雄】中国とアフガニスタンを結ぶ初の貨物列車が中国江蘇省南通市を出発し、9月9日にアフガン北部ハイラタンに到着する。中国が進める新シルクロード(一帯一路)構想の一環。中国はアフガン和平にも関与しており、中央アジアへの影響力をさらに強めそうだ。

 アフガン政府によれば、列車は南通市を8月25日に出発し、新疆ウイグル自治区の阿拉山口、カザフスタン、ウズベキスタンを経由してアムダリア川にかかる旧ソ連がかけた鉄橋を渡ってアフガン側国境ハイラタンにいたる。15日間かけて約7千キロを走破し、1カ月に2往復する予定だ。

 列車は中国からの日用品を含む多様な物資を運び、アフガン側も香辛料用のサフランや大理石、ドライフルーツの輸出につながると期待している。アフガンはこれまで、中国からの物流の多くをパキスタンのカラチ港経由に頼ってきたが、ジャナン・ムサザイ駐中国アフガン大使は声明で、「貨物列車は、両国貿易に新たな機会を創出するだけでなく、より安価で安全な手段になる」としている。

 ハイラタン鉄橋は、鉄道と車両が通行でき、旧ソ連軍がかつて、アフガン侵攻に使った。イスラム原理主義勢力タリバンの政権が崩壊した2001年以前、ウズベキスタンがアフガンに拠点を置いていたイスラム原理主義勢力「ウズベキスタン・イスラム運動(IMU)」の浸透を恐れて封鎖したこともある。中国は現在、米国などともにアフガン政府とタリバンの和平交渉再開を仲介している。

1623チバQ:2016/08/30(火) 21:31:24
http://www.sankei.com/world/news/160829/wor1608290025-n1.html
2016.8.29 19:41
【シリア情勢】
トルコ大統領、クルド勢力に闘争宣言 「根絶」対象のイスラム国と同列視 行き詰まり打破へ、「敵」増やし求心力


プッシュ通知 (1/2ページ)
28日、トルコ南部ガジアンテップの集会で演説するエルドアン大統領(AP)
28日、トルコ南部ガジアンテップの集会で演説するエルドアン大統領(AP)

 【カイロ=大内清】トルコのエルドアン大統領は28日、シリア北部での軍事作戦でイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)をシリアから「根絶」し、少数民族クルド人の「民主連合党」(PYD)にも「同様の決意」で臨む方針を示した。国内ではクーデター未遂の黒幕とする在米イスラム指導者、ギュレン師一派の粛清を続ける半面、PYDの母体である非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)と敵対。エルドアン政権はシリアへと戦線を拡大し、敵を増やすことで求心力を高めようとしている。

 エルドアン氏は28日、シリア国境沿いの南部ガジアンテップで行った演説で、こうした方針を表明した。ガジアンテップでは今月、ISによるとみられるテロで少なくとも54人が死亡。その地で“闘争宣言”を行うことで「強い指導者」ぶりをアピールした形だ。

 シリア内戦でエルドアン政権は当初から反体制派を支援してきた。だが、内戦長期化でISが台頭したほか、反体制派でも国際テロ組織アルカーイダ系のヌスラ戦線(7月に「シリア征服戦線」と改称)が伸長。ロシアなどの支援でアサド政権が勢力を盛り返したこともあり、国際社会では政権側をも取り込んだ「政治解決」によるシリア安定を模索する動きが強まった。

 一方、対ISでは米国などが政権側、反体制派側の両者から一線を画すPYDなどのクルド勢力を支援。PYDはこれに乗じる形でシリア北部で支配地域を拡大し、反体制派との対立が深まっていた。

 そうした情勢の下、反体制派への支援を通じてシリア北部に緩衝地帯を設け、アサド政権側を圧迫することを目指してきたトルコの戦略は行き詰まりをみせていたといえる。エルドアン政権には今回の対シリア軍事介入で、自国に不利な流れを断ち切る狙いがある。

 他方、7月のクーデター未遂はエルドアン政権にとり、政府内外のギュレン師派を一掃する好機ともなった。エルドアン氏は、かつて協力関係にあったギュレン師派を国の安定を脅かす「テロ組織」と規定し、ISやPKKと同一視することでナショナリズムをあおっており、これもPYD排除を目的とする軍事作戦に肯定的な世論形成に弾みをつけているとみられる。

 ただ、シリア情勢の複雑化は、停戦に向けた米露の外交交渉に影響する可能性がある。PKKやISがテロを活発化させる恐れや、PYDの抵抗で軍事作戦そのものが泥沼化する懸念も強い。PYDの男性民兵(26)は29日、メールでの取材に「われわれは戦い抜く。トルコは深刻なジレンマに足を踏み入れたことを知るべきだ」と述べており、作戦の成否はなおも見通せない。

1624とはずがたり:2016/08/31(水) 22:52:35
ISIS広報担当の幹部アドナニ容疑者が米軍の空爆で死亡、組織に深刻な打撃
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/08/isis-77.php
2016年8月31日(水)18時42分

8月30日、過激派組織「イスラム国」(IS)は、同組織の広報を担当してきたアブムハンマド・アドナニ容疑者がシリア北部で死亡したと発表した。写真は米国務省提供(2016年 ロイター)
 過激派組織「イスラム国」(IS)は30日、ISの広報を担当してきたアブムハンマド・アドナニ容疑者がシリア北部で死亡したと発表した。米軍による空爆で殺害されたもようだが、詳細は明らかになっていない。同容疑者は海外戦略の責任者で、事実であればISにとって大きな打撃となる。

 米国防総省の高官はロイターに対し、30日にシリア北部アルバーブで自動車で移動中のアドナニ容疑者をターゲットに空爆を実施したことを認めたが、死亡したかどうかは明らかにしなかった。

 ISが正式に何かを声明の形で発表した後、米国政府などが事実確認をするのに数日かかることもある。

 アドナニ容疑者は、指導者のバグダディ容疑者とともに最もよく知られたIS幹部の1人で、欧州も含め海外での襲撃事件で中心的役割を果たしていた。イラクやシリアで主要拠点を次々と失いつつあるなか、ISにとって欧州での戦術は重要度を増していた。

[ベイルート/ワシントン 30日 ロイター]

1625チバQ:2016/09/02(金) 20:09:40
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160902-00000033-jij_afp-int

トルコ、治安関係者8000人を解雇 宗教・法曹・軍でも粛清続く

AFP=時事 9月2日(金)13時34分配信



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トルコ、治安関係者8000人を解雇 宗教・法曹・軍でも粛清続く


トルコの首都アンカラで、建物の屋上で警備につく治安部隊要員(2016年8月30日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】トルコ政府は1日夜、警察官7669人と国内の治安維持を担う国家憲兵323人、合わせて約8000人の治安関係者を解雇した。国営メディアが伝えた。トルコでは7月15日に起きたクーデター未遂事件への関与が疑われる公務員の粛清が続いている。

【写真】トルコ、荒れ地に「反逆者の墓地」

 このほか、政府官報によるとトルコ宗教局(ディヤネト、Diyanet)の職員520人近くが解任された。また、トルコのテレビ局NTVは、1日付けで検事・裁判官543人がクーデター未遂をめぐる捜査がらみで解任され、事件以降これまでに法曹界で解任された人数は計3390人となったと伝えた。

 さらに、現地報道によれば国防省も同日、司令官・総督クラスを除く820人を解雇し、うち648人を逮捕したと発表。これにより、クーデター未遂後の軍関係者の粛清は司令官・提督151人を含む4451人となった。

 ビナリ・ユルドゥルム(Binali Yildirim)首相は先月、クーデター未遂事件に関連してこれまでに計4万人の身柄を拘束し、うち2万人以上を勾留中だと発表。公務員8万人近くを職務停止処分とし、うち約5000人を解雇したと述べていた。【翻訳編集】 AFPBB News

1626とはずがたり:2016/09/04(日) 16:08:07
アレッポで一進一退の激戦、シリア内戦、最大のヤマ場に
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/7625
2016年08月17日(Wed)  佐々木伸 (星槎大学客員教授)

シリアの内戦は8月初めから北部アレッポで激戦となり、最大のヤマ場に差し掛かった。市内に閉じ込められた住民は水や食料不足が深刻化、切迫した飢餓状況に追い詰められている。しかし反体制派は国際テロ組織アルカイダ系の「シリア征服戦線」が主導権を掌握したことから、ロシア、シリア政府軍が空爆を強化、戦闘終息の見通しは全く立っていない。

突然の包囲網突破

 アレッポは内戦前、人口200万人を超えるシリア最大の商業都市だった。内戦勃発で市をめぐる攻防が激化。2012年以来、市の西側半分を政府軍が支配、東側半分を反体制派が占領してにらみ合ってきた。政府軍は7月からロシア軍の空爆支援で市の包囲網の強化を開始した。

 政府軍側は8月初め、レバノンの武装組織ヒズボラ、イラクのシーア派民兵軍団などの地上部隊の支援を受けて北部も制圧、アレッポを完全包囲下に置くことに成功した。これにより、反体制派勢力のトルコとの補給ルートが遮断され、反体制派にとっては死活的な打撃となった。

 反体制派支配地区に残留している住民は約25万人。補給線が途絶したことにより、水や食料の他、医薬品、生活用品も入らなくなり、深刻な人道問題となった。逃げようにも完全包囲下では脱出ルートがなく、国連安保理も緊急協議したが、ロシアが反体制派に補給物資が渡ることを懸念、協議は難航している。

 こうした中、今度は8月6日、アルカイダとの連携を解除したとして、「ヌスラ戦線」から名称を変更したばかりの「シリア征服戦線」がアレッポ南西部ラモウス地域で不意を突いて市の外側から政府軍に攻勢を掛けて撃退。包囲網を突破して市東部の反体制派地域までのルートを切り開いた。

 この「シリア征服戦線」の勝利によって市南西部に新たな補給路が開通、その上、政府軍が支配するアレッポ西側が攻撃にさらされる状況になった。西側地区には政府支持の住民約100万人が居住しており、住民らの懸念が高まっている他、物価が暴騰している。

 米国は2月、ロシアとの間で停戦に合意し、内戦の当事者にそれぞれ影響力を行使して停戦を順守させた。しかしそれも約3ヶ月で破綻し、戦闘が再び激化していた。停戦の合意からは、過激派組織「イスラム国」(IS)と「ヌスラ戦線」への攻撃は除外された。この点が停戦崩壊の大きな要因になった。

 というのも「ヌスラ戦線」は反体制派勢力の一角としてアサド政権軍と戦ってきたからだ。内戦が続く中で、「ヌスラ戦線」戦闘員と反体制派戦闘員の混合状態が進み、切り分けることが難しくなった。アサド政権を支援して空爆を続行するロシア軍は「ヌスラ戦線」を攻撃しているとして、反体制派も攻撃した。

 米国はロシアが「ヌスラ戦線」攻撃を口実にして反体制派つぶしにかかっているとしてロシアを批判したが、ロシアは「過激派と反体制派を引き離すのは米国の仕事」として取り合わなかった。このロシア軍の空爆に反体制派が反発して戦闘が激化、停戦は完全に崩壊し、「ヌスラ戦線」が反体制派の最強組織にのし上がった。

アルカイダの生き残りが集結

 「ヌスラ戦線」の指導者ジャウラニは7月28日、アルカイダとの決別を宣言、組織名も「シリア征服戦線」に改称した。ジャウラニは両組織の決別を認めるアルカイダの指導者アイマン・ザワヒリの声明も発表した。

 「彼らは反体制派の主導権を掌握したことで内戦終結後もシリアの主勢力として生き残りを図った。そのためにはアルカイダとの連携が障害になる。だから表面上、関係を解消してみせた」(ベイルート筋)ということのようだ。欧米は名称を変更しても、その本質に変わりはないとしている。

 米国の情報機関が特に注目しているのが、かつてのアルカイダの指導者オサマ・ビンラディン時代の大物テロリストたちが続々とシリアに集結し、「シリア征服戦線」に加わっていることだ。戦闘員の勢力も1万人を超えた。

 その中には、ビンラディンの側近でアルカイダ軍司令官だったエジプト人のサイフ・アデル、元最高幹部議長のアブカイル・マスリ、テロ計画立案で知られるアハメド・アブドラらが含まれている。米情報機関はアルカイダによる米本土へのテロが起きるのは時間の問題との見方を強めている。

 シリア内戦はISというモンスターを作ったが、「シリア征服戦線」という新たな手強い怪物も誕生しようとしている。

1627とはずがたり:2016/09/04(日) 16:08:23

赤十字総裁、シリア・アレッポでの戦闘は「史上最悪レベル」
2016年08月17日 08:49 発信地:ジュネーブ/スイス
http://www.afpbb.com/articles/-/3097675

【8月16日 AFP】(写真追加)赤十字国際委員会(ICRC)のペーター・マウラー(Peter Maurer)総裁は15日、シリア第2の都市アレッポ(Aleppo)で続く紛争は、都市における戦闘として史上最悪のレベルにあるとの見解を示した。

 マウラー総裁は声明で「(アレッポでの戦闘が)都市での戦闘において、現代で最も破滅的なものの一つであることは疑いようがない」と述べ、「膨大な」犠牲者が出ていると非難。政府軍と反体制派に分断されているアレッポでは戦闘が激化し、何百もの人々が死亡するとともに、数えきれない人々が負傷し、支援が届かない市内で何万もの人々が身動きがとれなくなっていると指摘した。

 また、「誰もが安全ではないし、安全な場所も存在しない。砲撃は絶え間なく続き、家も学校も病院もすべて攻撃を受けている。人々は恐怖を抱きながら生きている」、「子どもたちは傷を負っている。犠牲は計り知れない」と述べた。

 かつて同国経済の中心地だったアレッポは、5年に及ぶ内戦の激戦地となり、2012年半ば以降は反体制派が掌握する東側と政権側が支配する西側に分断されている。

 戦闘が激しさを増す中、市内には推定150万の市民がいる一方で、反体制派が掌握する地域にも約25万人がいるとされ、懸念の声が高まっている。

 マウラー総裁は「戦闘による直接的な脅威に加え、水や電気といった必要不可欠なサービスが不足しており、基本的な医療を受けることも非常に困難な最大200万もの人々を、緊急かつ重大な危険にさらしている」と警告した。(c)AFP

1629とはずがたり:2016/09/04(日) 16:17:25
>>1628-1629

トルコ軍、シリアに戦車追加投入 クルド人部隊を砲撃
http://www.afpbb.com/articles/-/3098766
2016年08月26日 13:15 発信地:カルカミス/トルコ

【8月26日 AFP】トルコは25日、隣国シリアで展開している大規模軍事作戦に戦車およそ10台を追加投入するとともに、シリアのクルド人民兵部隊を砲撃した。イスラム過激派が掌握する地域への進撃を中止するとの対米合意を順守しなかったためだとしている。

 トルコは24日、シリア北部に部隊を進入させ、5年半に及ぶシリア内戦で最も野心的な作戦を開始した。トルコ政府によると、国境を接するシリア北部地域からイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」とクルド人民兵組織を一掃するのが狙いだ。トルコの戦車、戦闘機、特殊部隊に支援されたシリア反体制派の戦闘員数百人は同日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の支配下にあったシリア北部の要衝の町ジャラブルス(Jarabulus)を制圧した。

 しかし、トルコのフィキリ・ウシュク(Fikri Isik)国防相は、シリアの主要クルド人組織「民主統一党(PYD)」と傘下の民兵部隊「クルド人民防衛部隊(YPG)」がジャラブルスを狙っているとして、ユーフラテス川(Euphrates)の東側まで後退しなければトルコ軍が介入すると警告。その数時間後、トルコ国営アナトリア(Anadolu)通信はトルコ軍部隊がシリア領内のPYDを標的に砲撃を行ったと伝え、PYDが進撃を中止するとの対米合意に違反したからだと説明した。

 アナトリア通信は治安情報筋の話として、PYDが後退を開始するまでトルコ軍が介入を続けると伝えている。

 トルコ政府はPYDとYPGについて、トルコの非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」のシリア部門として活動し、シリア国内に自治領を作ろうとしているとみて敵対姿勢を示している。(c)AFP/Bulent KILIC with Stuart WILLIAMS in Istanbul

米国防長官 トルコ軍とクルド人勢力 双方に不戦求める
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160830/k10010658831000.html
8月30日 9時20分

アメリカのカーター国防長官は、シリア国内で過激派組織IS=イスラミックステートに対する軍事作戦に参加するトルコ軍とクルド人勢力の間で戦闘が起きたことを受け、両者に互いを攻撃しないよう求めました。
過激派組織ISに対する軍事作戦では、先週、アメリカ軍の支援を受けたトルコ軍が、シリア領内に地上部隊を展開させ、ISの拠点を制圧するなど作戦の強化に乗り出す一方、アメリカはトルコと敵対関係にあるクルド人勢力についても、対ISの作戦にとって欠かせない戦力だとして支援を続けています。
こうしたなかトルコ軍は、地上部隊の派遣をきっかけにシリア国内のクルド人勢力への攻撃を強化し、双方の対立が激化するとの懸念が高まっています。
これについてアメリカのカーター国防長官は29日、記者会見で「双方に互いを攻撃しないよう呼びかけた」と述べ、トルコとクルド人勢力双方に戦闘をやめるよう求めました。そしてトルコに対しクルド側への攻撃中止を求める一方、クルド側に対しても、トルコ軍が展開する地域の近くから撤退するよう求めたことを明らかにしました。
トルコは、クルド人勢力がトルコ国内でテロを起こしているクルド系武装組織につながっているとして、国境を接するシリア領内で支配地域を広げることに強く警戒しています。アメリカとしては、同盟国トルコとクルド人勢力という双方の協力を取り付けながら対ISの作戦を進める難しい立場に立たされています。

1630とはずがたり:2016/09/04(日) 16:19:30
未だアレッポでは戦斗続いるんだな。

2016.8.27 11:00
【シリア情勢】
アレッポ人道支援加速を 露・トルコ首脳が合意
http://www.sankei.com/world/news/160827/wor1608270026-n1.html

 トルコのエルドアン大統領は26日、ロシアのプーチン大統領と電話会談し、シリア内戦の激戦地、北部アレッポへの人道支援物資搬入を急ぐことで合意した。国連はロシアなどに対し、支援物資搬入のためアレッポで毎週48時間の停戦を実施するよう求めている。

 トルコのアナトリア通信によると、エルドアン大統領は、トルコが24日に始めた戦車部隊などによるシリア地上侵攻作戦についてプーチン氏に報告した。(共同)

1631とはずがたり:2016/09/04(日) 16:20:04

クルド人切り捨てでIS壊滅停滞、トルコ軍越境で米ジレンマ深まる
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/7549
2016年08月27日(Sat)  佐々木伸 (星槎大学客員教授)

トルコ軍が24日、シリア越境攻撃に踏み切った。しかしトルコの進撃は過激派組織「イスラム国」(IS)掃討というよりも、シリアのクルド人の勢力拡大阻止が目的だ。クルド人にISとの戦いを依存してきた米国は越境攻撃をしたトルコを支持、クルド人の事実上の“切り捨て”を鮮明にした。クルド人がそっぽを向き、ISの壊滅が大幅に遅れる懸念が浮上している。

複数の国境をまたぐクルド人の居住地域(iStock)
http://tohazugatali.we b.fc2.com/int_poli/img_fa23f106b84136370eb69bcd8575e438115439.jpg

トルコの深謀遠慮

 トルコ軍は米軍機の支援を受けながら戦車を先頭に越境し、特殊部隊など数百人の部隊を送り込んだ。攻略の目標はISが拠点として支配していた町、シリアのジャラブルスだ。ISは外国人戦闘員の流入や物資の補給のため、トルコとの国境の各地に拠点を持っていたが、次々に奪回され、ジャラブルスが最後に残った補給拠点だった。

 シリア内戦の激戦地の最大都市アレッポから北東に約120キロのところに位置する。IS戦闘員の多くが同じく補給の戦略的要衝だったマンビジュから敗走した12日の後、ジャラブルスに入っていた。しかし、トルコ軍の後押しを受けた「シリア自由軍」などの反体制派戦闘員が町に突入した時には、IS戦闘員は逃走した後で、戦闘はほとんど起こらなかった。

 トルコ軍は7月のクーデター未遂事件で大規模な粛清と人事の刷新が行われ、まだ混乱が収まっていない。軍がそうした不安定な状況の中で、なぜ越境攻撃に踏み切ったのか。その背景には、トルコのエルドアン政権がISよりもはるかに安全保障上の脅威とみなすシリアのクルド人の急速な勢力拡大がある。

 シリアのクルド人組織「民主連合党」(PYD)の武装組織「人民防衛隊」(YPG)は3万人の戦闘員を擁し、シリア国内の反IS勢力としては最大・最強の民兵軍団である。このため米軍が唯一の信頼できる武装勢力として支援、強調関係を強め、IS壊滅の先兵として利用してきた。

 YPGはシリア東部から中部の国境地帯約400キロと西部の一部を支配下に収め、上部機関であるPYDが3月、コバニやエフリンなど東部の3地域に連邦制の施行を宣言。国境沿いの支配地をさらに拡大し、将来的には東部の連邦地域と西部の支配地を統合した「クルド国家」創設を目指していた。

 しかしこれを安全保障上の最大の脅威とみなしてきたのがトルコだ。エルドアン政権は長年、トルコ国内の反政府クルド人組織「クルド労働者党」(PKK)にテロ組織のレッテルを張って戦ってきたが、シリアのクルド人もPKKの“兄弟“として敵視してきた。

1632とはずがたり:2016/09/04(日) 16:20:15
>>1631-1632
 PYDが米国の支援を後ろ盾にして勢力を伸張し、国家までいかないにしても国境のシリア側に「自治区」でも創設すれば、PKKの活動も刺激されて自国の安全保障が脅かされる、というのがトルコの懸念である。

 今回トルコが急きょ、越境攻撃に踏み切ったのは、シリアの武装組織YPGがマンビジュを攻略した後も同地にとどまり、マンビジュをクルド支配地統合の足掛かりにしようとした意図が見えたからだ。

 マンビジュのIS撃退に当たっては米軍が空爆支援したが、この際のクルド側との合意では、マンビジュを制圧した後は、YPG戦闘員が同市から撤退することになっていた、というのが米側の解釈。しかしYPGが制圧後も居座る姿勢を示したため、トルコが激怒、YPGのこれ以上の拡大を阻止するため米側の了承の下に越境進撃したというのが真相だ。

ISとの戦いから手を引く恐れ

 米国はこれまで、トルコの再三の抗議にもかかわらず、YPGとの協力態勢を維持し、武器や資金を供与してきた。YPGの支配地域に約300人の米特殊部隊を投入、YPGと約5000人のアラブ人(シリア人)による「シリア民主軍」を構築してISとの戦いを推進してきた。

 オバマ政権のテロとの戦いの基本戦略は、地上部隊は地元の武装勢力にまかせ、米軍は小規模の特殊部隊の他は、空爆に徹するというものだ。シリアの反体制派は分裂状態で頼りにならず、米国にとってはYPGが唯一信頼できる組織だったのである。

 しかし越境作戦と同じ日にトルコを訪問した米国のバイデン副大統領は記者会見で、シリアのクルド人にとっては了承しかねない3つの点を明確にした。1つはトルコ軍のシリア駐留に賛同すること、2つ目はクルド人による分離独立は絶対に認めないこと、3つ目はクルド人がマンビジュから撤退しない限り、米国は今後支援しないことである。

 クルド人が米国の説得を受け容れてISとの戦いに命を賭けているのは、将来的に悲願である「独立国家」を持てるかもしれないという希望があるからである。しかし米政権のナンバー2がこの希望を明確に打ち砕いたことで戦うモチベーションが著しく低下したのは否めない。

 米国はトルコのクーデター未遂事件で、トルコが首謀者とする在米中のイスラム指導者ギュレン師の引き渡しを拒否し、両国関係は極度に悪化。北大西洋条約機構(NATO)の一員であるトルコがロシアとの関係強化に踏み切るなど看過できない状況に陥っている。このためバイデン副大統領がトルコを訪問し、関係の修復を図ったわけだ。

 だが、トルコとの関係修復を優先した結果、クルド人を事実上切り捨てることになった。クルド人には米国から裏切られたという思いが強い。今後、得にもならないISとの戦いから手を引く恐れもある。少なくとも本気で戦わないだろう。トルコを取るか、クルド人を取るか。米国のジレンマは続く。

1633とはずがたり:2016/09/04(日) 16:20:29

2016.8.28 19:10
シリア北部 トルコ軍に初の死者 反撃で民間人20人死亡、クルド勢力と衝突激化の恐れ
http://www.sankei.com/world/news/160828/wor1608280027-n1.html

 【カイロ=大内清】トルコのアナトリア通信などによると、シリア北部で軍事作戦に従事するトルコ軍の戦車部隊が27日、ロケット弾攻撃を受け、兵士1人が死亡、3人が負傷した。ロケット弾はシリア北部で活動する少数民族クルド人の「民主連合党」(PYD)支配地域から発射されたという。24日の作戦開始後、トルコ軍側に死者が出たのは初めて。今後、国境をまたいだトルコとクルド勢力との対立が激しさを増すのは必至で、本格的な武力衝突に発展する恐れもある。

 トルコ南東部ディヤルバクルでは27日、PYDの母体である非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)によるとみられるロケット弾が空港に着弾した。

 一方、トルコ側は砲撃や空爆でクルド勢力に反撃。シリア人権監視団(英国)によると、28日にはクルド勢力が支配するジャラブルス南方の村を攻撃し、少なくとも20人の民間人が死亡した。

 トルコ軍の支援を受けるシリア反体制派もジャラブルス周辺でクルド勢力側と交戦しているもようだ。

 トルコは同作戦の目的として、(1)イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の国境地帯からの駆逐と、(2)シリア北部を流れるユーフラテス川西岸からのクルド勢力の排除を掲げている。背景には、PYDがシリア北部で支配圏を拡大すれば、トルコへ戦闘員を送り込むのが容易となり、PKKの政府に対する武装闘争が活発化しかねないなどの懸念がある。

 ただ、PYDなどのクルド勢力は、米国主導の有志連合が進める対IS掃討作戦で地上戦を担う存在でもある。24日にトルコを訪れたバイデン米副大統領は、クルド勢力がユーフラテス川以東に後退しなければ米国からの支援を見直すと示唆し、このところ関係がぎくしゃくしているトルコ側に配慮を示したが、トルコとクルド勢力の対立激化がIS側に有利に働く可能性もある。

 またシリアでは昨年以降、ロシアやイランなどのシーア派勢力から後押しを受けるアサド政権が勢力を盛り返し、トルコが支援するスンニ派中心の反体制諸派は苦境に立たされてきた。トルコがシリア北部で軍事行動に乗り出したのは、反体制派の支配地域拡大を進めて国境付近に実質的な緩衝地帯を形成すると同時に、反アサド政権の急先鋒(せんぽう)としての立場を強める狙いもあるとみられる。

1634とはずがたり:2016/09/04(日) 16:20:51

2016.8.29 19:41
【シリア情勢】
トルコ大統領、クルド勢力に闘争宣言 「根絶」対象のイスラム国と同列視 行き詰まり打破へ、「敵」増やし求心力
http://www.sankei.com/world/news/160829/wor1608290025-n1.html

 【カイロ=大内清】トルコのエルドアン大統領は28日、シリア北部での軍事作戦でイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)をシリアから「根絶」し、少数民族クルド人の「民主連合党」(PYD)にも「同様の決意」で臨む方針を示した。国内ではクーデター未遂の黒幕とする在米イスラム指導者、ギュレン師一派の粛清を続ける半面、PYDの母体である非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)と敵対。エルドアン政権はシリアへと戦線を拡大し、敵を増やすことで求心力を高めようとしている。

 エルドアン氏は28日、シリア国境沿いの南部ガジアンテップで行った演説で、こうした方針を表明した。ガジアンテップでは今月、ISによるとみられるテロで少なくとも54人が死亡。その地で“闘争宣言”を行うことで「強い指導者」ぶりをアピールした形だ。

 シリア内戦でエルドアン政権は当初から反体制派を支援してきた。だが、内戦長期化でISが台頭したほか、反体制派でも国際テロ組織アルカーイダ系のヌスラ戦線(7月に「シリア征服戦線」と改称)が伸長。ロシアなどの支援でアサド政権が勢力を盛り返したこともあり、国際社会では政権側をも取り込んだ「政治解決」によるシリア安定を模索する動きが強まった。

 一方、対ISでは米国などが政権側、反体制派側の両者から一線を画すPYDなどのクルド勢力を支援。PYDはこれに乗じる形でシリア北部で支配地域を拡大し、反体制派との対立が深まっていた。

 そうした情勢の下、反体制派への支援を通じてシリア北部に緩衝地帯を設け、アサド政権側を圧迫することを目指してきたトルコの戦略は行き詰まりをみせていたといえる。エルドアン政権には今回の対シリア軍事介入で、自国に不利な流れを断ち切る狙いがある。

 他方、7月のクーデター未遂はエルドアン政権にとり、政府内外のギュレン師派を一掃する好機ともなった。エルドアン氏は、かつて協力関係にあったギュレン師派を国の安定を脅かす「テロ組織」と規定し、ISやPKKと同一視することでナショナリズムをあおっており、これもPYD排除を目的とする軍事作戦に肯定的な世論形成に弾みをつけているとみられる。

 ただ、シリア情勢の複雑化は、停戦に向けた米露の外交交渉に影響する可能性がある。PKKやISがテロを活発化させる恐れや、PYDの抵抗で軍事作戦そのものが泥沼化する懸念も強い。PYDの男性民兵(26)は29日、メールでの取材に「われわれは戦い抜く。トルコは深刻なジレンマに足を踏み入れたことを知るべきだ」と述べており、作戦の成否はなおも見通せない。

1635とはずがたり:2016/09/04(日) 16:21:01
視察中って云ってるけどIS幹部がアレッポに潜伏してたってこと?それとも死亡も不確定?

IS幹部の報道官がアレッポで死亡 「テロリズムをデジタルマーケティング戦略に変えた男」
http://www.huffingtonpost.jp/2016/08/30/is-spokesman_n_11787990.html
The Huffington Post | 執筆者: Nick Robins-Early

過激派組織IS (イスラム国)系のメディア「アマク通信」は8月30日、ISの報道官アブ・モハメド・アドナニ容疑者がシリア北部の都市アレッポで死亡したと報じた。

アドナニ容疑者はISの中でも最も高い地位にあった幹部の1人だったとみられる。彼は、広報責任者に加え、対外テロ作戦の責任者でもあった。

死亡の状況については明らかになっていないが、アマク通信は「アレッポに対する軍事行動を撃退するために展開していた作戦の視察中に殉教した」と伝えた。アドナニ容疑者の死亡を確認している外部機関は今のところない。

アドナニ容疑者はこれまでISの悪名高い声明を発表してきた。世界中のIS支持者に「単独」で攻撃を始めるように呼びかけるものや、2014年6月29日にイスラム国家樹立を宣言した「カリフ宣言」などがある。

アドナニ容疑者は報道官としてよく知られているが、イラクとシリア以外の場所でテロ攻撃を計画するキーパーソンでもあった。アドナニ容疑者は、ISの対外作戦を計画したトップとして広く報告され、フランス対外治安総局も確認している。2015年11月13日のパリ同時多発テロ事件の主犯は、シリアでアドナニ容疑者と共に活動していたという。

IS報道官の死亡は、2014年にISがシリアとイラクの領土を略奪して以来、指導者層に最も大きな影響を与えることになりそうだ。アメリカの国務省は2014年アドナニ容疑者を国際テロリストに指定した。5月には、アメリカはアドナニ容疑者に関する有力な情報に最高500万ドル(5億1500万円)の賞金をかけた。

アドナニ容疑者は1977年にシリアのイドリブで生まれた。2003年のイラク戦争で、早い時期からイラクに入国した外国人戦闘員のひとりだとされる。2016年1月にはイラク統合作戦司令部が、イラク西部への空爆でアドナニ容疑者を負傷させたと発表した。

ISは2016年になって、領土の多くと上級幹部の何人かを失っている。7月には戦闘部隊指揮官オマール・アル=シシャニ容疑者の死亡をISが公式に認めた。8月に入り、ISのアフガニスタン支部の幹部が空爆で死亡したとアメリカ国防総省が発表した。

「アドナニ容疑者はISで最重要人物だった」と、ジョージワシントン大学でメディアや広報を研究するジェビアー・レサカ氏はハフポストUS版に語った。

レサカ氏はアドナニ容疑者とISのコミュニケーション戦略について調査してきた。レサカ氏によると、アドナニ容疑者がISの強力なプロパガンダ戦略の責任者で、何万人もの外国人戦闘員をISに引き込む役割を果たしたという。

「彼はテロリズムにおける戦略コミュニケーションの重要性を理解していました」と、レサカ氏は述べた。「アドナニ容疑者はテロリズムをデジタルマーケティング戦略に変えたのです」

1636とはずがたり:2016/09/04(日) 16:21:18
投稿日: 2016年08月31日 12時31分 JST 更新: 2016年08月31日 12時31分
エルドアンがプーチンに頭を下げた訳
http://news.goo.ne.jp/article/wedge/world/wedge_7642.html
08月31日 12:00Wedge

 トルコ軍のシリア領進撃は懸念されていたようにシリアの紛争に新たな戦線をもたらした。トルコ軍とトルコが支援する自由シリア軍など民兵組織がクルド人勢力と激戦を展開し、民間人にも深刻な被害が出始めた。進撃の背景に、クーデター後の軍掌握を誇示したいエルドアン大統領の思惑も見える。

トルコ軍戦車にロケット弾
 トルコ軍戦車部隊が24日、「ユーフラテスの盾」という作戦名の下、シリアに越境して国境の町、ジャラブルスを制圧した後、この町と南へ40キロのところに位置する戦略的要衝マンビジュとの間で、トルコ軍側とクルド人勢力との戦闘が激化。トルコ軍がクルド人の武装組織「人民防衛隊」(YPG)の拠点を連日空爆する一方、トルコ軍の支援を受ける自由シリア軍やトルクメン人部隊が地上で攻勢を掛けている。

 トルコ軍側はこれまでにクルド人が支配していた村落20カ所を制圧したが、YPG側もこれに反撃し、27日にはロケット弾を戦車2両に命中させ、トルコ軍兵士1人が死亡、数人を負傷した。トルコ側の発表によると、トルコ軍は空爆で「クルド人テロリスト25人を殺害した」としている。

 英国に本部を置く「シリア人権監視」によると、トルコの空爆と砲撃によって少なくとも民間人40人が死亡、多数が負傷したとされ、すでに40万人が犠牲になっているシリア内戦でさらに民間人の死傷者が急増することが懸念されている。

 これまでのトルコ軍の作戦で明らかになったのは2点ある。1つ目は、トルコ軍は主に空爆や長距離砲による砲撃に徹し、前線の戦闘は“配下”の自由シリア軍やトルクメン人部隊などの反体制派に先鋒を任せる戦術だ。これは自軍の犠牲者を抑えるとともに、侵攻軍とのイメージを回避し、シリア人による戦いという大義名分を優先させているためのようだ。

 2つ目は、大河ユーフラテス川の西側をクルド人には絶対に支配させないことを明確にしている点だ。マンビジュは同川のすぐ西側にあり、ここをYPGが制圧したことがトルコ軍越境の引き金になった。トルコ、米国ともクルド人側に対してマンビジュから川の東側に撤収するよう要求、YPGは地元の軍事評議会に拠点を明け渡して「撤退した」と宣言した。

 しかしこの評議会は実際にはYPGの傀儡組織で、クルド人がマンビジュを牛耳っている実態に変わりはない。エルドアン大統領は28日の演説で、過激派組織「イスラム国」(IS)と同じように、シリアのクルド人勢力を根絶する決意だと強調し、クルド人への敵意をむき出しにした。クルド人側はこれに強く反発しており、戦線が拡大、激化するのは必至の情勢だ。

周到な布石
 今回のシリア越境作戦の開始に当たってはエルドアン氏が周到な布石を打っていたことも浮き彫りになっている。それはロシアとの和解だ。ロシアとは昨年11月のロシア軍機撃墜事件で断交手前までに悪化したが、同氏がプーチン大統領に謝罪して8月9日に首脳会談を行い、関係を修復した。

 「あの誇り高い独裁者がよくプーチンに頭を下げたと不思議に思っていたが、今回の越境作戦の布石を打っていたと考えれば納得がいく」(ベイルート筋)ということだったようだ。シリアの国境地帯でクルド人勢力が従来の3倍近くまで支配地を拡大していくことに焦燥感を深めていたエルドアン氏にとって障害の1つはロシアとの対立だった。

 ロシアと対立したままで、軍をシリアに越境させれば、ロシアからの報復爆撃を受けかねなかった。このため同氏は「屈辱をのみ込んでプーチン大統領に頭を下げた」(同筋)。同時に「トルコの進撃を支持する」(バイデン米副大統領)という発言からも分かるように、水面下でオバマ政権からも了承を得ていた可能性が強い。

 そしてクーデター未遂もエルドアン氏に味方した。現地からの情報によると、エルドアン氏はこれまでに再三に渡ってシリア越境作戦の立案を軍に指示したが、ことごとく拒まれてきたという。反対していたのは、特殊部隊司令官のセミヘ・テルジ准将らクーデター派の軍幹部が中心で、これら反乱派が粛清されたことにより、進撃作戦が容易になった。

 北大西洋条約機構(NATO)で第2の規模を誇るトルコ軍の進撃作戦で、エルドアン氏は軍部を完全掌握したことを誇示、政敵のギュレン派一掃を目指す“エルドアン革命”の推進を内外にアピールした。しかしトルコ軍の長期駐留は必至で、硝煙と流血にまみれたシリアに新たな紛争のタネが撒かれた意味は計り知れないほど重い。

1637とはずがたり:2016/09/04(日) 16:21:33
2016.9.1 09:59
【シリア情勢】
トルコの軍事行動に懸念 シリア問題でロ外相がクルド人を攻撃しないよう要請
http://www.sankei.com/world/news/160901/wor1609010007-n1.html

 ロシア外務省によると、ラブロフ外相は31日、トルコのチャブシオール外相と電話で会談し、シリア北部に地上侵攻したトルコ軍の軍事行動に懸念を示した。

 ロシア外務省のザハロワ情報局長は31日、シリアで過激派組織「イスラム国」と戦闘を続ける少数民族クルド人の勢力を攻撃しないようトルコに要請。またシリアでの軍事行動に関し、トルコがシリア政府の同意を得るよう呼び掛けた。

 ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領は、20カ国・地域(G20)首脳会合が開かれる中国の杭州で9月3日に個別に会談する予定。両国の関係修復のほか、シリア問題が主要議題になる見通し。(共同)

ロシア大統領、G20外交スタート=トルコのシリア侵攻、黙認か
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-160904X269.html
05:56時事通信

 【ウラジオストク時事】ロシアのプーチン大統領は3日夜、東方経済フォーラムが閉幕したウラジオストクから中国・杭州に入った。プーチン氏は杭州でトルコのエルドアン大統領と会談し、20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせた一連の首脳外交をスタートさせた。

 インタファクス通信によると、プーチン氏は会談で、7月のクーデター未遂を経て「トルコ内政が正常化しつつあるのは好ましい」と伝達。「トルコはテロと戦っている」と述べ、クーデター未遂を「テロ組織の仕業」と位置付けるエルドアン氏の立場を支持する姿勢を示した。

 トルコによるシリア北部侵攻については、強く批判しなかった。シリアのアサド政権を支援するロシアとして、過激派組織「イスラム国」(IS)を標的にした作戦にとどまるならば、黙認するもようだ。

 プーチン、エルドアン両氏は8月9日にロシア・サンクトペテルブルクで会談したばかり。両首脳はこの際、昨年11月のトルコによるロシア軍機撃墜事件を受け悪化していた関係の正常化を確認していた。ロシアはその後、トルコ行きのチャーター便運航禁止の制裁を解除しており、エルドアン氏は3日の会談で、プーチン氏に謝意を伝えた。

1638とはずがたり:2016/09/04(日) 16:21:48

2016.9.4 10:16
【シリア情勢】
トルコ軍、再び北部に侵攻 戦車20台、イスラム国など攻撃
http://www.sankei.com/world/news/160904/wor1609040013-n1.html

 トルコ軍は3日、南部キリス県から新たに隣国シリア北部ライに少なくとも20台の戦車などで地上侵攻した。トルコメディアなどが伝えた。トルコ軍は8月下旬から、過激派組織「イスラム国」(IS)と少数民族クルド人勢力を攻撃対象とし、シリア北部に越境して地上作戦を行っている。

 ライは、トルコ軍の作戦に加わったシリア反体制派の部隊が8月下旬にISから制圧したシリア北部の町ジャラブルスの南西約55キロ。ライとジャラブルスの間の国境地域を支配下に置くISを挟撃する狙いとみられる。(共同)

トルコ軍、シリア北部に新戦線 米軍は新配備兵器でISを攻撃
http://www.afpbb.com/articles/-/3099709?cx_part=txt_topstory
2016年09月04日 10:41 発信地:アンカラ/トルコ

【9月4日 AFP】トルコ軍は3日、シリア北部の要衝の村ライ(Rai)に戦車を新たに送り、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」掃討のため先月開始したシリア領内での軍事作戦「ユーフラテスの盾」で新たな戦線を開いた。国営メディアが伝えた。

 トルコ国営アナトリア(Anadolu)通信は、戦車がシリアの反体制派武装組織を支援するため「ユーフラテスの盾」作戦の一環としてキリス(Kilis)県からライ村に進攻したと伝えた。ドアン(Dogan)通信によると、この日正午すぎに少なくとも20台の戦車、5台の兵員輸送車、トラック、その他の装甲車両がシリアに越境したという。

 ユーフラテスの盾は、約5年半続いているシリア内戦をの中でトルコのものとしては最も意欲的な作戦。戦車に加えて軍用機や特殊部隊も投入し、シリアの反体制派を支援している。国境地帯からISを排除するとともに、シリアのクルド人民兵部隊「クルド人民防衛部隊(YPG)」の西進を食い止めるのが狙いだ。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米政権で対IS有志連合の調整役を担うブレット・マクガーク(Brett McGurk)大統領特使は短文投稿サイト「ツイッター(Twitter)」への書き込みで、米軍は2日未明、シリアと接するトルコ国境地帯に「新たに配備した」移動式ロケット弾発射装置でISの標的を攻撃したと述べた。

■米軍、新たに「HIMARS」を使用

 中東を管轄する米中央軍(US Central Command)のジョシュ・ジャック(Josh Jacques)報道官は3日、トルコ領内に配備された「HIMARS(高機動ロケット砲システム)」で米陸軍がISの戦術部隊と建築物に攻撃を加え、成功したとAFPに明らかにした。

 ジャック報道官は、HIMARSはこれまでに配備されていた兵器よりも遠距離からより正確に攻撃することが可能で、爆発の影響範囲も小さく、民間人への人的・物的な被害を減らせると述べた。HIMARSはイラクとアフガニスタンでの作戦でも数年前から使用されていたという。(c)AFP

1639とはずがたり:2016/09/05(月) 21:57:45

トルコ軍、シリアに地上侵攻 対イスラム国で大規模軍事作戦
http://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2016/08/175867.php
2016年08月25日(木)11時28分

[カルカムシュ/アンカラ 24日 ロイター] - トルコ軍は24日、シリアの反体制派武装組織の戦闘員と連携し、過激派組織「イスラム国」(IS)の支配下にあるシリア北部ジャラブルスの制圧作戦を開始した。トルコ軍は空爆や越境砲撃に加え、シリア領内に戦車を侵攻させた。

少なくとも9台のトルコ軍の戦車が列を成して国境を越え、その後激しい砲撃と共にジャラブルスの町から黒煙が上がる様子が確認された。作戦はジャラブルスや近郊の村からISを駆逐することを目的としている。

トルコのエルドアン大統領は、同国を訪問中のバイデン米副大統領と会談した後、共同記者会見で、作戦の標的はISおよび少数民族クルド人民兵組織「人民防衛隊」(YPG)だと述べ、「ISであろうとYPGであろうと、みなテロリストだ」と強調した。

クルド人による分離独立問題を抱えるトルコは、IS掃討で米国に協力する一方、クルド人武装勢力の排除を目指している。しかし、米国はISに対する地上作戦でクルド人勢力を支援している。

バイデン米副大統領はこれより先、ユルドゥルム首相と会談した後の記者会見で、米国政府がクルド人勢力に対し、ユーフラテス川の東側地域に戻るよう求めたことを明らかにし、「それを守らなければ米国の支援は得られない」と言明した。

今回のシリアへの侵攻は、7月15日にトルコ軍の一部が主導し失敗に終わったクーデター以降、初めての大規模な軍事作戦となる。

今月20日、トルコ南東部の都市ガジアンテプの結婚式会場でISとのつながりが疑われる少年による自爆攻撃で54人が死亡したことを受け、トルコ政府は国境地帯からISを「完全に排除する」と宣言していた。

1640名無しさん:2016/09/05(月) 23:05:58
イラン 日本大使聴取…今年4月、夕食会会場に一時拘束
毎日新聞:2016年8月21日 09時00分
http://mainichi.jp/articles/20160821/k00/00m/030/117000c

 【テヘラン田中龍士】イランの首都テヘランのイラン人宅で今年4月に開かれたパーティーを治安当局が強制捜査した際に、出席していた小林弘裕駐イラン大使(61)が一時、身柄を拘束され、事情聴取を受けていたことが毎日新聞の取材でわかった。
国際条約が定める「外交特権」は、外交官の身体などを「不可侵」としており、捜査は異例だ。
小林大使によると、「大使に対する扱いとして不適切で、イラン外務省に抗議した」という。

 保守的なイスラム教シーア派政権が統治するイランでは、昨年の米欧諸国などとの核合意を受けて経済制裁が解除されたことで、保守系組織を中心に外国文化流入への警戒感が強まっている。
今回の強制捜査は、こうした状況を背景にした摘発強化の一環だった可能性もある。

 複数の関係者らによると、小林大使は4月28日午後7時からテヘラン西部で開かれた夕食会に夫人と出席した。
主催者は歴代の日本大使とも交流があるイラン人で、外国外交官ら約30人を招待。
食事や酒が提供された。

 この会場を治安当局者約10人が強制捜査。
出席者に携帯電話の使用と外出を禁じた。
小林大使はイラン外務省発行の「外交官カード」と呼ばれる顔写真付き身分証を携帯しておらず、名刺を差し出し身分を明かした。
だが、退出は許されず、捜査を拒否できなかった。
大使ナンバーを付けた公用車も捜索された。
オーストラリア大使も外交官カードを持っておらず、取り調べを受けた。
一方、フランス外交官は外交官カードを示して退出が許可された。

 小林大使は、拘束されたのは「1時間くらい」と説明。
「カードの不携帯が拘束につながったとは考えない」と話した。

 日本大使館の抗議にイラン外務省から具体的な回答はなく、治安当局者の所属や捜査目的も不明という。
毎日新聞の問い合わせにイラン外務省からは20日時点で回答がない。
イランでは7月、イスラム指導体制に忠実な民兵組織「バシジ」が民家に設置された衛星放送機材10万個を押収したと公表している。

1641チバQ:2016/09/06(火) 19:22:42
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016090600454&g=int
「聖地巡礼拒否」で緊張=サウジ、イランと対立



大巡礼(ハッジ)で、サウジアラビアのイスラム教聖地メッカにある「聖モスク(イスラム礼拝所)」に集まった信者ら=2008年12月(AFP=時事)
 【カイロ時事】サウジアラビアのイスラム教聖地メッカに数百万人が集まる大巡礼(ハッジ)が、今週末から始まる。イスラム教スンニ派の盟主を自任するサウジは今年、政治的対立から国交断絶に至ったシーア派国家イランからの巡礼団を受け入れない方針を決定。宗派対立で揺れる地域情勢のさらなる悪化を招きかねない状況だ。
 昨年の大巡礼では、行事中に起きた混乱で人々が押しつぶされ、約2300人が命を落とす大惨事が起きた。犠牲者のうち464人がイラン人で、イラン政府は「十分な対策が取られていなかった」と批判。サウジ当局への不信感をあらわにし、事故原因調査への関与などを要求した。

イスラム教の大巡礼(ハッジ)で起きた事故で押しつぶされたイラン人犠牲者の葬儀の列=2015年10月、テヘラン(AFP=時事)
 これに対し、サウジ政府は「悲劇の政治利用」(ジュベイル外相)と反発し、今年の巡礼団受け入れをめぐるイランとの協議は決裂した。サウジとイランは、シリアやイエメンの内戦でそれぞれ敵対勢力を支援するなど厳しく対立。サウジは、イランが事故に乗じて国家の信用を傷つけようとしたと、警戒を強めている。
 ただ、メッカ巡礼はスンニ派、シーア派を問わずイスラム教徒の重要な義務の一つで、渡航を阻まれたイラン側が受けた衝撃は大きい。AFP通信によると、最高指導者ハメネイ師は5日、「敬虔(けいけん)なイラン巡礼団の行く手を阻んだ」として、サウジ指導部を「恥辱的な人々」と非難した。発言を受け、サウジ側がさらに態度を硬化させる恐れもある。(2016/09/06-14:49)

1642とはずがたり:2016/09/06(火) 23:22:48
米国がこっそり戦争に突入、テロ拡散の危険大
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160831-00047750-jbpressz-int
JBpress 8月31日(水)6時15分配信

 バラク・オバマ大統領は8月に入ってから、何事もなかったのように、アフリカの一国で新しい戦争を始めた。

 リビアである――。

 日米メディアは海外ニュースの1つとして「空爆した」と報道してはいるが、トップニュースとしての扱いではない。リオ五輪や大統領選にメディアは関心を奪われ、リビア空爆というニュースは注目されていない。

 オバマ大統領は国民に向けてリビアで新たな戦争を開始したとの演説も行っていない。8月4日、国防総省(ペンタゴン)に出向いて記者会見を行った時も、シリアとイラクでのIS(イスラム国)の掃討が主な内容で、リビアという言葉は1回しか出さなかった。

■ 大ニュースのはずが小さな扱い

 「リビアの国民合意政権(GNA)の要請で、ISからシルト(リビア北部の都市)を取り戻すために空爆を行っています」

 まるで子供に買い物を頼まれた親のような軽さなのである。日本は軍事行動という点で、自らに手枷足枷をつけているので他国への軍事攻撃などあり得ないが、いくら戦争慣れしている米国でも、新しい戦争を始めた事実は大ニュースのはずだ。

 オバマ政権のリビア空爆というはどういう意味があるのだろうか。

 まずリビアの現状について、簡単に記しておきたい。アラブの春の波及により41年間続いたカダフィ大佐の独裁政権に終止符が打たれたのが2011年。カダフィ大佐は生まれ故郷シルトの下水排水菅の中に潜んでいたところを捉えられ、殺害された。

 カダフィ政権の崩壊後からリビアは無政府状態に陥った。暫定的な政府や評議会が誕生したが、いくつもの民兵組織が群雄割拠しており国家はいまだにまとまっていない。

 各国の大使館も次々に閉鎖された。日本大使館も閉鎖されたままだ。その中で唯一、リビアに残ったのが米国である。

 トリポリには大使館、ベンガジには領事館を残した。2012年、たまたまベンガジに立ち寄った米スティーブンス大使は武装集団に襲撃されて死亡している。

 ヒラリー・クリントン候補が国務長官だった時で、同大使と他3人の米国人の死亡の責任を問われたいわゆる「ベンガジ事件」だ。以後も、リビアは無法地帯のままである。

 ISがリビアを活動拠点にし始めたのは2014年頃である。シリアとイラクに次ぐ拠点としてリビアに手を伸ばしたのだ。

 ところが地元の武装勢力や部族の抵抗で、ISであってもリビア国内で容易に勢力を拡大できない。そうした状況で、ISが実行支配したのがシルトだった。

■ 米国民にも伝えず始めた空爆

 シルト奪還は米国をはじめ、リビアの安定化を目指す国連やヨーロッパ諸国の戦略上の重要な課題となった。2015年12月には国連を仲介役としたGNAが成立し、早期の国家統一を目指すことになった。そのためにはまず、ISを一掃することが何よりも重要だった。

 オバマ大統領はそれに手を貸したわけである。米国民に対し、大々的にリビア空爆を伝えもせず、ほとんどオバマ政権内の独断で空爆に踏み切っている。

 一応、ISを壊滅させるという目標を達成するための重要なステップとの位置づけではある。だが、国民の議論が煮詰まらないどころか、多くの市民はリビア空爆の事実すら熟知していないのが現実である。

 米アフリカ軍司令部(AFRICOM)によると、8月1日から17日までに計57回の空爆を行っている。

1643とはずがたり:2016/09/06(火) 23:23:03
>>1642-1643
 複数の情報を総合すると、シルトに展開するISの戦闘員数は8000人に及ぶ。「空爆終結の時期は未定」というのがペンタゴンの発表だ。しかも地上軍をリビアに投入する予定はない。だが米特殊部隊が多数、派遣されている。

 ここに「オバマ・ドクトリン」と呼べる、オバマ大統領らしい世界での戦い方が見られる(「世界の警官から秘密警官へ、米国の恐ろしい急変ぶり」)。

 公式な地上軍の派遣はしない代わりに、機動力のある特殊部隊を多数送り込むのだ。

 彼らの活動範囲と兵士数は確実に拡大している。他国に大規模な米陸軍を派遣しないかぎり、オバマ大統領は「戦争はしていません」と言えると解釈しているかに思えるほどだ。

 ペンタゴンは特殊部隊を投入した年を公表していないが、ISが勢力を拡大し始めた2014年頃と考えるのが妥当だろう。2015年暮れにはソーシャル・メディアによってリビアで活動する米特殊部隊が写真で捉えられ、世界中に発信されてしまった。

 ロシアのニュース専門局RT(旧ロシア・トゥデイ)の今年1月の報道によると、リビアには昨年末の段階で、ヨーロッパ諸国と米軍の特殊部隊が約6000人も派遣されている。その中には米国をはじめ、英国、フランス、イタリアが含まれる。

■ リビアの安定は夢のまた夢

 特殊部隊の活動によってISが駆逐され、さらにリビア人による政府が国家統一を成し遂げられれば結構だが、現実はそれほど甘くない。

 国連のリビア特使であるマーティン・コブラー氏は、「たとえISがいなくなっても近い将来、GNAが国家を統一できる可能性は低い」との見解を出している。むしろ暫定的な国民合意政権は解体する危険性があるとさえ言う。

 そうした状況下でオバマ大統領が選択したのが、空爆だったのだ。

 米「サローン」誌のベン・ノートン記者は「米国が新たにリビアを空爆することが最良の外交政策だったのかどうか、国内では全く議論ができていない。議論どころか、メディアが今回の空爆について大々的に報道すらいないのが現実だ」と述べる。

 多角的に状況を考慮すると、米国による空爆は「GNAによる強い要請だった」という理由を述べてはいるが、オバマ大統領にはその後の世界が描けているようには思えない。

 オバマ大統領は2009年の政権誕生以来、他国に軍事攻撃しないことを信条にしてきたが、実際は今また新たな一歩を違う国家で踏み出してしまった。

 敵対するテロリスト集団は国家ではない。首都を陥落すれば勝利を収められるわけでもない。彼らは戦闘機も自製の戦車も持たないが、アメーバのように動き回りながら、勢力を拡大させている。

 たとえISを殲滅できたとしても、空爆という軍事介入をした以上、米国は国家構築に関与する義務が生じる。アフガニスタンとイラクでの教訓はそこだったはずだ。

 ペンタゴンにすれば空爆はたやすいだろうが、破壊した都市を再建し、新しい政府を作り上げるプロセスは容易ではない。 

 オバマ流の戦争は「世界の警察官」ではなく「世界の秘密警察官」に変わったが、米国による破壊の論理は相変わらず何年も変わっていない。

堀田 佳男

1644とはずがたり:2016/09/06(火) 23:24:48
アメリカやシンガポールに日韓が並んでるとわ。。
>主要国の上位10%への所得集中度をみると、米国や韓国、シンガポール(41.9%)、日本(40.5%)が40%を超えた。米国と共に新自由主義の導入を提唱した英国は39.1%、フランスは32.3%、オーストラリアは31%だった。

急激に格差広がる韓国 上位10%への所得集中は米に次ぎ2位
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160904-00000006-yonh-kr&pos=2
聯合ニュース 9月4日(日)12時0分配信

【ソウル聯合ニュース】韓国の上位10%の所得が全体に占める割合が米国に次ぐ水準となり、格差が深刻になっていることが4日、分かった。

 韓国国会立法調査処が世界トップ所得データベース(WTID)と国際通貨基金(IMF)の資料を分析したところ、韓国の上位10%への所得の集中度(2012年基準)は44.9%だった。アジア主要国で最も高く、世界の主要国の中でも米国(47.8%)に次ぐ高い水準となった。

 所得集中度は所得上位の人たちが所得全体に占める割合を算出し、不平等の水準を判断する指標。フランスの著名な経済学者トマ・ピケティ氏らが運営している。

 主要国の上位10%への所得集中度をみると、米国や韓国、シンガポール(41.9%)、日本(40.5%)が40%を超えた。米国と共に新自由主義の導入を提唱した英国は39.1%、フランスは32.3%、オーストラリアは31%だった。

 韓国はアジア通貨危機前の1995年には上位10%への所得集中度が29.2%で、米国(40.5%)や日本(34%)、シンガポール(30.2%)などより低かった。

 だが、アジア通貨危機後、急速に所得集中度が上昇。1995年〜2012年の上昇幅は15.7ポイントとなり、シンガポール(11.7ポイント)、米国(7.3ポイント)、日本(6.5ポイント)などを上回り、所得不平等が最も深刻な国となった。

 一方、同期間にフランス(32.4%から32.3%)やニュージーランド(32.6%から31.8%)などは所得不平等が改善した。

 国会立法調査処は「アジア通貨危機後、韓国の経済成長の成果がほとんど上位10%の所得層に集中配分されたことを意味する」と説明した。


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