重要なのは、限られた戦力をできるだけ効率的に動かせるようにすることです。「C4I」(Command Control Communication Computer Intelligence)と言いますが、現代の軍事力においては、指揮・統制・通信・情報処理能力がカギを握ります。統合作戦能力、つまり海自と航空自衛隊、離島防衛となると陸上自衛隊も含めての連携も大切です。
日米同盟の「非対称性」を言う人は日本にも少なくないが、そもそも契約というものは売買契約(物と金銭の交換)でも、雇用契約(労働と給料の交換)でも非対称であるのが普通だ。日米安保条約もそうしたGive and Take の関係で成立し、日本は米国防衛の義務を負わず、日本以外では米軍との共同作戦をしないのが前提だ。その条約が両国議会の承認を受けて批准されたのだから、今回日本政府が安保条約の趣旨、規定と大きく異なるような変革を目指すのなら、安保条約を再改定し、その承認を国会に求める必要があるはず、と考える。