>>341
ラテン語でどう表現されているのかは分かりませんが、
論理学には ⇔(双条件法、iff, if and only if)」という(A→B)∩(B→A)と同値の結合子があり、
「Aである限りにおいてBである」という表現は「A⇔B」のことではないでしょうか?
その場合、Bが真なら、Aも真となります。
原文や英訳も参照してみたのですが、
日本語で「限り」「限りにおいて」となっている箇所は、
原文では「quatenus」
英訳では「in so far as」
と区別がつけられていませんでした。
おそらく日本語で「Aである限りBである」あるいは「Aである限りにおいてBである」と訳されている箇所は、「A⇒B」という意味あいで書かれていて、「A⇔B」という意味を強調したい場合のみ定理35のように「Aである限り、ただその限りにおいてBである」(英訳では「in so far only as〜」とonlyが入っていて、原文でも「eatenus tantum」という限定の強調があった)という表現をしているのだと思います。