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スピノザ『エチカ』読書会

370ムラタ:2022/10/29(土) 00:03:23
>>367
確かに岩波訳第4部定理32を読む限り、両者は同じ意味で用いられていますね。
「限りにおいて」という言葉は、
「ただ専らその限りにおいて」という意味と、
「であるなら」という意味を含み持った曖昧な言葉なのかもしれません。
厳密な論理が求められる場面では用いない方がいいのでしょうね。

原文や英訳も参照してみたのですが、
日本語で「限り」「限りにおいて」となっている箇所は、
原文では「quatenus」
英訳では「in so far as」
と区別がつけられていませんでした。

おそらく日本語で「Aである限りBである」あるいは「Aである限りにおいてBである」と訳されている箇所は、「A⇒B」という意味あいで書かれていて、「A⇔B」という意味を強調したい場合のみ定理35のように「Aである限り、ただその限りにおいてBである」(英訳では「in so far only as〜」とonlyが入っていて、原文でも「eatenus tantum」という限定の強調があった)という表現をしているのだと思います。


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