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スピノザ『エチカ』読書会

338nobunag:2022/10/26(水) 05:15:07
『定理38の証明で定理本文一文目の身体が外部に刺激を与える方の証明がなされていない』
>第二部定理十四にて、人間人体は〜極めて多くの仕方で外部の物体を刺激する様な状態にされる、と書かれています。

その第二部定理十四は「精神はますます理解力を増す」根拠として挙げられているのであって、第四部定理三十八の根拠として挙げられているわけではありません。
それから、そもそもnobunagさんが上で引用された箇所は第二部定理十四ではなく第二部定理十四の証明の箇所です。

>第四部定理38の理解の前に、人間精神は身体の変状の観念である以上、身体が変化しなければ、いかなる知覚、即ち観念も生じません(第二部定理十二、十三より)。
また、観念の秩序及び連結はものの秩序及び連結と同一なのですから(第二部定理七より)、以上の事を前提とする限り、身体がより多くのものにより多くの仕方で変状する=それだけ多くのものを知覚するのに適するという事になります。
従って、第二部定理十四は、「身体はより多くの仕方で影響(変状)するのに適する。
そしてこの適正は人間精神がきわめて多くのものを知覚するのに従ってそれだけ大である。」とも読み替え可能です。
従って、既に証明済みの第二部定理十四を引用しているという事は、読者はその証明の内容も当然理解しているという前提の元に、第四部定理38の証明を進めている訳ですから、
定理38の主張内容の前提となっている、身体が外部のものに刺激を与える事の証明は、第二部定理十四を引用するだけで十分なのです。


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