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スピノザ『エチカ』読書会

160ムラタ:2019/12/03(火) 07:23:30
先の会で、因果関係について興味深い議論が起こりました。
神を直接原因として様態が産出されたという場合の因果関係をどのように理解すべきかという議論です。これは流れてしまうには勿体ない重要な論点だと思われますので、ここに僕の疑問と管見を書き残しておきます。

どのような疑問かというと、
疑問1.「スピノザは2種類の因果関係を想定あるいは混同しているのではないか?」また、
疑問2.「もし2種類の因果関係が認められるとすると、そのうちのひとつである、神を直接原因としてある様態が生じたというタイプの因果関係(下の因果関係B)についてはどのように理解すればいいか?」
というものです。

2つの因果関係について説明します。

因果関係のうち、ひとつはある有限様態を原因とし、その結果、ある有限様態が生じた因果関係(因果関係Aとします)です。これはふつう因果関係と呼ばれているものを指すものです。例えば、ビリヤードで運動する3番の球が静止した7番の球に衝突した結果7番の球が動き出す、といったような、因果関係です。
『エティカ(中公クラシックス)』では例えば定理28
「あらゆる個物、あるいは有限でかぎられた存在をもつあらゆるものは、自分と同じように有限でかぎられた存在をもつ他の原因から、存在や作用へと決定されることによって、はじめて存在することができるし(以下略)」
として語られる因果関係です。

もう一方の因果関係(因果関係Bとします)は、神から直接様態が産出されるという因果関係です。『エティカ(同)』においては、例えば、上と同じく定理28の注解において
「神は、神自身が直接に産出したものの絶対的な最近原因となる。」
として語られている因果関係です。

思うに、因果関係AとBは別に考えなければ、神を直接原因として産出するという因果関係Bの方が理解不可能、あるいはナンセンスなおとぎ話に堕ちてしまいます。では因果関係AとBにどのような相違があるかというと、今の所の僕の管見を述べさせてもらうと、因果関係Aは時間的な因果関係で、スピノザの用語を使えば持続的なものですが、それに対し、因果関係Bは無時間的な因果関係で、永遠的なものとして理解すべきではないかということです。無時間的な因果関係というのが著しく抽象的かつ形而上学的なのですが、そう捉えるしかないのではと考えています。しかしこのあたりはいまひとつ腑に落ちた感じがせず、また、自信もありません。
どなたか、特に疑問2についてご教示あれば幸いです。


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